GEN 1:1 初めに、神は天と地を創造された。
GEN 1:2 地は形なく、むなしく、闇が深淵の面を覆っていた。神の霊が水の面を舞っていた。
GEN 1:3 神は言われた。「光があれ。」すると、光があった。
GEN 1:4 神は光を見て、良しとされた。神は光と闇を分けられた。
GEN 1:5 神は光を「昼」、闇を「夜」と呼ばれた。夕があり、朝があった。第一日。
GEN 1:6 神は言われた。「水の間に大空があれ。水と水を分けよ。」
GEN 1:7 神は大空を造り、大空の下の水と、大空の上の水とを分けられた。そのようになった。
GEN 1:8 神は大空を「天」と呼ばれた。夕があり、朝があった。第二日。
GEN 1:9 神は言われた。「天の下の水は一つの場所に集まれ。乾いた地が現れよ。」すると、そのようになった。
GEN 1:10 神は乾いた所を「地」、水の集まった所を「海」と呼ばれた。神はそれを見て、良しとされた。
GEN 1:11 神は言われた。「地は青草を生えさせよ。種を結ぶ草と、それぞれの種類にしたがって種のある実を結ぶ果樹を、地の上に生えさせよ。」すると、そのようになった。
GEN 1:12 地は青草、それぞれの種類にしたがって種を結ぶ草、またそれぞれの種類にしたがって種のある実を結ぶ木を生えさせた。神はそれを見て、良しとされた。
GEN 1:13 夕があり、朝があった。第三日。
GEN 1:14 神は言われた。「天の大空に光るものがあれ。昼と夜を分け、それらは、しるし、季節、日、年のためのものとなれ。
GEN 1:15 また、それらは天の大空で光るものとなり、地の上を照らせ。」すると、そのようになった。
GEN 1:16 神は二つの大きな光るものを造られた。大きい方の光るものに昼を治めさせ、小さい方の光るものに夜を治めさせた。また、星々も造られた。
GEN 1:17 神はそれらを天の大空に配置し、地の上を照らさせ、
GEN 1:18 昼と夜を治めさせ、光と闇を分けさせた。神はそれを見て、良しとされた。
GEN 1:19 夕があり、朝があった。第四日。
GEN 1:20 神は言われた。「水は生き物の群れで満ちあふれよ。また、鳥は地の上、天の大空を飛べ。」
GEN 1:21 神は大きな海の生き物と、水の中に群がり動くすべての生き物を、それぞれの種類にしたがって創造し、また翼のあるすべての鳥を、それぞれの種類にしたがって創造された。神はそれを見て、良しとされた。
GEN 1:22 神はそれらを祝福して言われた。「生めよ。増えよ。海の水に満ちよ。また、鳥は地の上に増えよ。」
GEN 1:23 夕があり、朝があった。第五日。
GEN 1:24 神は言われた。「地は生き物を、それぞれの種類にしたがって生み出せ。家畜、這うもの、地の獣を、それぞれの種類にしたがって。」すると、そのようになった。
GEN 1:25 神は地の獣をそれぞれの種類にしたがって、家畜をそれぞれの種類にしたがって、また地を這うすべてのものを、それぞれの種類にしたがって造られた。神はそれを見て、良しとされた。
GEN 1:26 神は言われた。「われわれのかたちに、われわれに似せて人を造ろう。海の魚、空の鳥、家畜、全地、地を這うすべてのものを、彼らに治めさせよう。」
GEN 1:27 神はご自身のかたちに人を創造された。神のかたちにこれを創造し、男と女に彼らを創造された。
GEN 1:28 神は彼らを祝福された。神は彼らに言われた。「生めよ。増えよ。地に満ちて、それを従えよ。海の魚、空の鳥、地の上を動くすべての生き物を治めよ。」
GEN 1:29 神は言われた。「見よ、わたしは、全地の表にある種を結ぶすべての草と、種のある実を結ぶすべての木をあなたがたに与えた。それがあなたがたの食物となる。
GEN 1:30 また、地のすべての獣、空のすべての鳥、地を這うすべてのもの、すなわち命のあるすべてのものには、食物としてすべての青草を与えた。」すると、そのようになった。
GEN 1:31 神はご自分が造られたすべてのものを見られた。見よ、それは非常に良かった。夕があり、朝があった。第六日。
GEN 2:1 こうして、天と地と、そのすべての万象は完成した。
GEN 2:2 神は第七日に、ご自分がなさっていた仕事を完成された。そして、ご自分がなさっていたすべての仕事を終えて、第七日に休まれた。
GEN 2:3 神は第七日を祝福し、これを聖別された。神が創造のすべてのわざを終え、この日に休まれたからである。
GEN 2:4 これは、天と地が創造されたときの記録である。主なる神が地と天を造られた日、
GEN 2:5 地にはまだ野の低木がなく、野の草もまだ生えていなかった。主なる神が地の上に雨を降らせておらず、土を耕す人もいなかったからである。
GEN 2:6 しかし、地から霧が立ち上り、地面の全面を潤していた。
GEN 2:7 主なる神は、地面のちりで人を形造り、その鼻に命の息を吹き込まれた。こうして人は生きる者となった。
GEN 2:8 主なる神は東の方のエデンに園を植え、ご自分が形造った人をそこに置かれた。
GEN 2:9 主なる神は、見るからに好ましく、食物として良いすべての木を地面から生えさせた。また、園の中央には命の木と、善悪の知識の木を生えさせた。
GEN 2:10 一つの川が、園を潤すためにエデンから流れ出ていた。それはそこから分かれ、四つの川の源となった。
GEN 2:11 第一の川の名はピションである。それは金のあるハビラの全土を巡って流れる。
GEN 2:12 その地の金は良い。そこにはブデリウムとシマメノウもある。
GEN 2:13 第二の川の名はギホンである。それはクシュの全土を巡って流れる川である。
GEN 2:14 第三の川の名はヒデケルである。これはアッシリアの前を流れる川である。第四の川はユーフラテスである。
GEN 2:15 主なる神は人を取り、エデンの園に置いて、そこを耕し、守らせた。
GEN 2:16 主なる神は人に命じて言われた。「あなたは園のどの木からでも、思いのままに食べてもよい。
GEN 2:17 しかし、善悪の知識の木からは食べてはならない。それを食べる日に、あなたは必ず死ぬ。」
GEN 2:18 主なる神は言われた。「人が一人でいるのは良くない。わたしは彼のために、彼にふさわしい助け手を造ろう。」
GEN 2:19 主なる神は、野のすべての獣と空のすべての鳥を地面から形造り、人がそれらを何と呼ぶかを見るために、人のところに連れて来られた。人がそれぞれの生き物を呼んだ名前、それがその名前となった。
GEN 2:20 人はすべての家畜、空の鳥、野のすべての獣に名前をつけた。しかし人には、彼にふさわしい助け手が見つからなかった。
GEN 2:21 主なる神は人を深い眠りに落とされた。人が眠っている間に、神はそのあばら骨の一つを取り、その場所を肉で塞がれた。
GEN 2:22 主なる神は、人から取ったあばら骨で女を造り、彼女を人のところに連れて来られた。
GEN 2:23 人は言った。「これこそ、私の骨の骨、私の肉の肉。これを『女』と呼ぼう。男から取られたのだから。」
GEN 2:24 それゆえ、男は父と母を離れ、妻と結ばれ、二人は一つの肉となる。
GEN 2:25 人とその妻は二人とも裸であったが、恥じていなかった。
GEN 3:1 主なる神が造られた野のすべての動物の中で、蛇は最も狡猾であった。蛇は女に言った。「神は本当に、『園のどの木からも食べてはならない』と言われたのか。」
GEN 3:2 女は蛇に言った。「私たちは園の木の実を食べてもよい。
GEN 3:3 しかし、園の中央にある木の実については、神は『それを食べてはならない。それに触れてもならない。あなたがたが死なないためだ』と言われた。」
GEN 3:4 蛇は女に言った。「あなたがたは決して死なない。
GEN 3:5 それを食べたその日に、あなたがたの目が開かれ、神のようになって善と悪を知るようになることを、神は知っているのだ。」
GEN 3:6 女がその木を見ると、それは食物として良く、目に好ましく、賢くなるために望ましいものであった。そこで女はその実を取って食べ、一緒にいた夫にも与えた。彼もそれを食べた。
GEN 3:7 すると、二人の目は開かれ、自分たちが裸であることを知った。彼らはイチジクの葉をつなぎ合わせ、自分たちのために腰を覆うものを作った。
GEN 3:8 彼らは、日の涼しい頃に、主なる神が園を歩かれる音を聞いた。人とその妻は、主なる神の御前を避けて、園の木々の間に身を隠した。
GEN 3:9 主なる神は人に呼びかけ、彼に言われた。「あなたはどこにいるのか。」
GEN 3:10 人は言った。「園であなたの声を聞きました。私は裸だったので恐れ、身を隠しました。」
GEN 3:11 神は言われた。「あなたが裸であることを、誰があなたに告げたのか。食べてはならないとわたしが命じたあの木から、あなたは食べたのか。」
GEN 3:12 人は言った。「あなたが私のそばに置かれたこの女が、あの木から実をくれたので、私は食べました。」
GEN 3:13 主なる神は女に言われた。「あなたは何ということをしたのか。」 女は言った。「蛇が私を欺いたので、私は食べました。」
GEN 3:14 主なる神は蛇に言われた。 「このことをしたゆえに、 あなたはすべての家畜、 すべての野の動物の中で呪われる。 あなたは腹ばいで進み、 一生の日々、ちりを食べる。
GEN 3:15 わたしは、あなたと女との間に、 あなたの子孫と女の子孫との間に敵意を置く。 彼はあなたの頭を打ち砕き、 あなたは彼のかかとを傷つける。」
GEN 3:16 女に神は言われた。 「わたしは、あなたの身ごもりの苦しみを大いに増す。 あなたは苦しんで子を産む。 あなたは夫を慕い求め、 彼はあなたを支配する。」
GEN 3:17 アダムに神は言われた。 「あなたは妻の声に聞き従い、 『それから食べてはならない』と わたしが命じた木から食べた。 地はあなたのゆえに呪われる。 あなたは一生の日々、苦労して地から食物を得る。
GEN 3:18 地はあなたのために、いばらとあざみを生えさせる。 あなたは野の草を食べる。
GEN 3:19 あなたは顔に汗を流してパンを食べ、 ついに土に帰る。 あなたはそこから取られた。 あなたはちり。 ちりに帰る。」
GEN 3:20 人は妻をエバと名付けた。彼女がすべての生きる者の母となるからである。
GEN 3:21 主なる神は、アダムと彼の妻のために皮の衣を作り、彼らに着せられた。
GEN 3:22 主なる神は言われた。「見よ、人はわれわれの一人のようになり、善と悪を知るようになった。今、彼が手を伸ばし、命の木からも取って食べ、永遠に生きることがないようにしよう。」
GEN 3:23 そこで主なる神は彼をエデンの園から送り出し、彼が取られた土を耕させた。
GEN 3:24 こうして神は人を追放し、命の木への道を守るために、エデンの園の東にケルビムと、四方に向かって回転する炎の剣を置かれた。
GEN 4:1 人はその妻エバを知った。彼女は身ごもり、カインを産んで言った。「私は主によって一人の男を得た。」
GEN 4:2 彼女はまた、カインの弟アベルを産んだ。アベルは羊を飼う者となり、カインは土を耕す者となった。
GEN 4:3 時が経って、カインは地の産物から主へのささげ物を持って来た。
GEN 4:4 アベルもまた、自分の羊の初子の中から、その肥えたものを持って来た。主はアベルとそのささげ物に目を留められたが、
GEN 4:5 カインとそのささげ物には目を留められなかった。カインは非常に怒り、顔を伏せた。
GEN 4:6 主はカインに言われた。「なぜあなたは怒っているのか。なぜ顔を伏せているのか。
GEN 4:7 もし正しいことをするなら、顔を上げられるではないか。正しいことをしないなら、罪が戸口で待ち伏せている。罪はあなたを慕い求める。だが、あなたはそれを治めなければならない。」
GEN 4:8 カインは弟アベルに言った。「野に行こう。」彼らが野にいたとき、カインは弟アベルに立ち向かい、彼を殺した。
GEN 4:9 主はカインに言われた。「あなたの弟アベルはどこにいるのか。」 彼は言った。「知りません。私は弟の番人でしょうか。」
GEN 4:10 主は言われた。「あなたは何をしたのか。聞け。あなたの弟の血が、地からわたしに叫んでいる。
GEN 4:11 今、あなたは地から呪われる。地はその口を開けて、あなたの手から弟の血を受けた。
GEN 4:12 今後、あなたが地を耕しても、地はもはやその力をあなたに与えない。あなたは地上をさまよい歩く逃亡者となる。」
GEN 4:13 カインは主に言った。「私の罰は重すぎて、担いきれません。
GEN 4:14 見よ、あなたは今日、私をこの地の表から追い出されました。私はあなたの御前から隠され、地上をさまよい歩く逃亡者となります。私を見つける者は誰でも私を殺すでしょう。」
GEN 4:15 主は彼に言われた。「それゆえ、カインを殺す者は誰でも、七倍の復讐を受ける。」主はカインに一つのしるしを付けられ、彼を見つける者が誰も彼を打ち殺すことのないようにされた。
GEN 4:16 カインは主の前から去り、エデンの東、ノドの地に住んだ。
GEN 4:17 カインはその妻を知った。彼女は身ごもり、エノクを産んだ。カインは町を建て、その町を息子の名にちなんでエノクと名付けた。
GEN 4:18 エノクにはイラドが生まれた。イラドはメフヤエルの父となり、メフヤエルはメトシャエルの父となり、メトシャエルはレメクの父となった。
GEN 4:19 レメクは二人の妻をめとった。一人の名はアダ、もう一人の名はチラであった。
GEN 4:20 アダはヤバルを産んだ。彼は天幕に住む者たち、また家畜を飼う者たちの父となった。
GEN 4:21 彼の弟の名はユバルであった。彼は竪琴と笛を奏でるすべての者の父となった。
GEN 4:22 チラもまた、トバル・カインを産んだ。彼は青銅と鉄のあらゆる刃物を鍛える者であった。トバル・カインの妹はナアマであった。
GEN 4:23 レメクは妻たちに言った。 「アダとチラよ、私の声を聞け。 レメクの妻たちよ、私の言葉に耳を傾けよ。 私は、私に傷を負わせた男を殺した。 私を打った若者を殺した。
GEN 4:24 カインのための復讐が七倍なら、 レメクのためには七十七倍だ。」
GEN 4:25 アダムは再びその妻を知った。彼女は男の子を産み、その子をセツと名付けて言った。「カインがアベルを殺したので、神がアベルに代わる別の子を授けてくださった。」
GEN 4:26 セツにもまた男の子が生まれ、彼はその子をエノスと名付けた。その頃、人々は主の御名を呼び求め始めた。
GEN 5:1 これはアダムの系図の書である。神が人を創造された日、神は人を神に似せて造られた。
GEN 5:2 神は彼らを男と女に創造し、彼らを祝福された。彼らが創造された日、神は彼らを人と名付けられた。
GEN 5:3 アダムは百三十年生きて、彼自身に似た、彼のかたちどおりの男の子の父となり、その子をセツと名付けた。
GEN 5:4 セツの父となって後、アダムは八百年生き、ほかにも息子や娘たちをもうけた。
GEN 5:5 こうして、アダムの全生涯は九百三十年であった。そして彼は死んだ。
GEN 5:6 セツは百五年生きて、エノスの父となった。
GEN 5:7 エノスの父となって後、セツは八百七年生き、ほかにも息子や娘たちをもうけた。
GEN 5:8 こうして、セツの全生涯は九百十二年であった。そして彼は死んだ。
GEN 5:9 エノスは九十年生きて、ケナンの父となった。
GEN 5:10 ケナンの父となって後、エノスは八百十五年生き、ほかにも息子や娘たちをもうけた。
GEN 5:11 こうして、エノスの全生涯は九百五年であった。そして彼は死んだ。
GEN 5:12 ケナンは七十年生きて、マハラレルの父となった。
GEN 5:13 マハラレルの父となって後、ケナンは八百四十年生き、ほかにも息子や娘たちをもうけた。
GEN 5:14 こうして、ケナンの全生涯は九百十年であった。そして彼は死んだ。
GEN 5:15 マハラレルは六十五年生きて、ヤレドの父となった。
GEN 5:16 ヤレドの父となって後、マハラレルは八百三十年生き、ほかにも息子や娘たちをもうけた。
GEN 5:17 こうして、マハラレルの全生涯は八百九十五年であった。そして彼は死んだ。
GEN 5:18 ヤレドは百六十二年生きて、エノクの父となった。
GEN 5:19 エノクの父となって後、ヤレドは八百年生き、ほかにも息子や娘たちをもうけた。
GEN 5:20 こうして、ヤレドの全生涯は九百六十二年であった。そして彼は死んだ。
GEN 5:21 エノクは六十五年生きて、メトセラの父となった。
GEN 5:22 メトセラの父となって後、エノクは三百年、神と共に歩み、ほかにも息子や娘たちをもうけた。
GEN 5:23 こうして、エノクの全生涯は三百六十五年であった。
GEN 5:24 エノクは神と共に歩んだ。そして、いなくなった。神が彼を取られたのである。
GEN 5:25 メトセラは百八十七年生きて、レメクの父となった。
GEN 5:26 レメクの父となって後、メトセラは七百八十二年生き、ほかにも息子や娘たちをもうけた。
GEN 5:27 こうして、メトセラの全生涯は九百六十九年であった。そして彼は死んだ。
GEN 5:28 レメクは百八十二年生きて、一人の男の子の父となった。
GEN 5:29 彼はその子をノアと名付けて言った。「主が呪われた地のゆえに、私たちの仕事と手の労苦について、この子が私たちを慰めてくれるだろう。」
GEN 5:30 ノアの父となって後、レメクは五百九十五年生き、ほかにも息子や娘たちをもうけた。
GEN 5:31 こうして、レメクの全生涯は七百七十七年であった。そして彼は死んだ。
GEN 5:32 ノアは五百歳になり、セム、ハム、ヤペテの父となった。
GEN 6:1 人が地の表で増え始め、彼らに娘たちが生まれたとき、
GEN 6:2 神の子たちは、人の娘たちが美しいのを見て、自分たちが選んだ者を妻としてめとった。
GEN 6:3 主は言われた。「わたしの霊は、いつまでも人と争うことはない。人は肉にすぎない。その日々は百二十年となる。」
GEN 6:4 その当時、またその後にも、ネフィリムが地上にいた。それは、神の子たちが人の娘たちのところに入り、彼女たちが彼らに子どもを産んだからである。彼らは昔の勇士であり、名高い人々であった。
GEN 6:5 主は、地上における人の悪が大きく、人の心に思い計ることが、いつも悪いことばかりであるのを見られた。
GEN 6:6 主は地上に人を造ったことを悔やみ、心を痛められた。
GEN 6:7 主は言われた。「わたしが創造した人を地の表から消し去ろう。人とともに、獣、這うもの、空の鳥も消し去ろう。わたしはこれらを造ったことを悔やんでいるからだ。」
GEN 6:8 しかし、ノアは主の恵みを受けていた。
GEN 6:9 これはノアの記録である。ノアは義人であり、その世代の中で全き者であった。ノアは神と共に歩んだ。
GEN 6:10 ノアは、セム、ハム、ヤペテという三人の息子の父となった。
GEN 6:11 地は神の前に腐敗し、地は暴力で満ちていた。
GEN 6:12 神は地を見られた。見よ、それは腐敗していた。すべての肉なるものが、地上でその道を腐敗させていたからである。
GEN 6:13 神はノアに言われた。「すべての肉なるものの終わりが、わたしの前に来た。彼らのゆえに地は暴力で満ちている。見よ、わたしは彼らを地とともに滅ぼす。
GEN 6:14 あなたはゴフェルの木で箱舟を造りなさい。箱舟の中に部屋を造り、内側も外側もピッチで塗りなさい。
GEN 6:15 このようにそれを造りなさい。箱舟の長さは三百キュビト、幅は五十キュビト、高さは三十キュビトとする。
GEN 6:16 箱舟に屋根を造り、上から一キュビトのところで仕上げなさい。箱舟の戸は側面に設けなさい。一階、二階、三階の層にして、それを造りなさい。
GEN 6:17 見よ、わたし、このわたしが、地の上に大水による洪水を起こし、命の息を持つすべての肉を天の下から滅ぼす。地にあるすべてのものは死に絶える。
GEN 6:18 しかし、わたしはあなたと契約を結ぶ。あなたは、あなたの息子たち、あなたの妻、息子たちの妻たちと一緒に、箱舟に入りなさい。
GEN 6:19 すべての肉なるあらゆる生き物の中から、それぞれ二匹ずつを箱舟に連れて入り、あなたと共に生かしておきなさい。それらは雄と雌でなければならない。
GEN 6:20 それぞれの種類にしたがって、鳥、家畜、地面を這うすべてのものの中から、それぞれ二匹ずつが、生き延びるためにあなたのところに来る。
GEN 6:21 あなたは食べられるすべての食物を自分のために取り、集めておきなさい。それはあなたと彼らのための食物となる。」
GEN 6:22 ノアはそのようにした。神が彼に命じられたすべてのとおりに、彼は行った。
GEN 7:1 主はノアに言われた。「あなたとあなたの家族は皆、箱舟に入りなさい。この世代の中で、あなたがわたしの前に正しい者であることを見たからである。
GEN 7:2 あなたは、清いすべての動物の中から、雄と雌を七つがいずつ連れて行きなさい。清くない動物の中からは、雄と雌を一つがいずつ連れて行きなさい。
GEN 7:3 空の鳥の中からも、雄と雌を七つがいずつ連れて行きなさい。全地の表に、その種を生かしておくためである。
GEN 7:4 あと七日で、わたしは四十日四十夜、地の上に雨を降らせる。わたしが造ったすべての生き物を、地の表から消し去る。」
GEN 7:5 ノアは、主が命じられたすべてのとおりに行った。
GEN 7:6 地に大水による洪水が起こったとき、ノアは六百歳であった。
GEN 7:7 ノアは洪水から逃れるため、息子たち、妻、息子たちの妻たちと一緒に箱舟に入った。
GEN 7:8 清い動物、清くない動物、鳥、地面を這うすべてのものは、
GEN 7:9 神がノアに命じられたとおりに、雄と雌のつがいになって、ノアのところに来て箱舟に入った。
GEN 7:10 七日後、大水による洪水が地に起こった。
GEN 7:11 ノアの生涯の六百年目、第二の月、その月の十七日、その日に、大いなる淵の源がすべて裂け、天の窓が開かれた。
GEN 7:12 そして、四十日四十夜、地の上に雨が降った。
GEN 7:13 まさにその日、ノアは箱舟に入った。ノアの息子たちセム、ハム、ヤペテ、ノアの妻、息子たちの三人の妻たちも一緒であった。
GEN 7:14 彼らと、それぞれの種類にしたがったすべての野の動物、それぞれの種類にしたがったすべての家畜、それぞれの種類にしたがって地を這うすべてのもの、それぞれの種類にしたがったすべての鳥、翼のあるすべてのものが入った。
GEN 7:15 命の息を持つすべての肉なるものが、つがいになってノアのところに来て箱舟に入った。
GEN 7:16 神がノアに命じられたとおりに、すべての肉なるものの雄と雌が入った。その後、主はノアの後ろで戸を閉ざされた。
GEN 7:17 洪水は四十日間、地の上に続いた。水は増して箱舟を押し上げ、箱舟は地から浮かび上がった。
GEN 7:18 水は勢いを増し、地の上で大いに増し加わった。箱舟は水面を漂った。
GEN 7:19 水は地の上でますます激しく勢いを増し、全天の下にある高い山々はすべて覆われた。
GEN 7:20 水はさらに十五キュビト高くなり、山々は覆われた。
GEN 7:21 地の上を動くすべての肉なるものは死んだ。鳥、家畜、野の動物、地に群がるすべての這うもの、そしてすべての人が死んだ。
GEN 7:22 乾いた地にいて、その鼻に命の霊の息を持つすべてのものが死んだ。
GEN 7:23 人、家畜、這うもの、空の鳥を含む、地の表にいたすべての生き物が消し去られた。それらは地から消し去られた。ノアと、彼と一緒に箱舟にいた者たちだけが残った。
GEN 7:24 水は百五十日の間、地を覆い続けた。
GEN 8:1 神はノアと、彼と一緒に箱舟にいたすべての野の動物、すべての家畜を心に留められた。神が地の上に風を吹かせると、水は引いていった。
GEN 8:2 淵の源と天の窓は閉じられ、天からの雨は止められた。
GEN 8:3 水は地からしだいに引いていき、百五十日の終わりに水は減った。
GEN 8:4 第七の月の十七日に、箱舟はアララトの山々の上にとどまった。
GEN 8:5 水は第十の月まで、しだいに減り続けた。第十の月の一日に、山々の頂が現れた。
GEN 8:6 四十日の終わりに、ノアは自分が造った箱舟の窓を開け、
GEN 8:7 烏を放った。烏は、地から水が乾ききるまで、行ったり来たりした。
GEN 8:8 ノアはまた、地の表から水が引いたかどうかを見るために、鳩を放った。
GEN 8:9 しかし、全地の表に水があったため、鳩は足を休める場所を見つけられず、箱舟のノアのもとへ戻って来た。ノアは手を伸ばして鳩を捕らえ、箱舟の中の自分のところへ引き入れた。
GEN 8:10 ノアはさらに七日待ち、再び箱舟から鳩を放った。
GEN 8:11 夕方になって、鳩はノアのもとへ戻って来た。見よ、そのくちばしには、摘み取られたばかりのオリーブの葉があった。こうしてノアは、地から水が引いたことを知った。
GEN 8:12 ノアはさらに七日待ち、鳩を放った。鳩は二度と彼のもとへ戻って来なかった。
GEN 8:13 第六百一年の第一の月、その月の一日に、地の水は乾いた。ノアは箱舟の覆いを取り外して見た。見よ、地の表は乾いていた。
GEN 8:14 第二の月の二十七日に、地は完全に乾いた。
GEN 8:15 神はノアに告げられた。
GEN 8:16 「あなた、あなたの妻、あなたの息子たち、あなたの息子たちの妻たちは、一緒に箱舟から出なさい。
GEN 8:17 あなたと一緒にいるすべての肉なるあらゆる生き物、鳥、家畜、地を這うすべてのものを一緒に連れ出しなさい。彼らが地に満ち広がり、地の上で子を生み、増えるためである。」
GEN 8:18 ノアは、息子たち、妻、息子たちの妻たちと一緒に外に出た。
GEN 8:19 すべての野の動物、すべての這うもの、すべての鳥、地の上を動くすべてのものは、それぞれの家族ごとに箱舟から出た。
GEN 8:20 ノアは主のために祭壇を築き、すべての清い動物と清い鳥の中から取り、祭壇の上に全焼のささげ物をささげた。
GEN 8:21 主はその芳ばしい香りをかがれた。主は心の中で言われた。「わたしは、人のゆえに二度と地を呪うことはしない。人の心に思い計ることは、幼い時から悪いからである。わたしは、わたしが行ったように、すべての生き物を二度と打ち滅ぼすことはしない。
GEN 8:22 地が続く限り、種蒔きと刈り入れ、寒さと暑さ、夏と冬、昼と夜がやむことはない。」
GEN 9:1 神はノアとその息子たちを祝福して、彼らに言われた。「生めよ。増えよ。地に満ちよ。
GEN 9:2 地のすべての動物、空のすべての鳥、地面を動くすべてのもの、海のすべての魚は、あなたがたを恐れ、おののく。これらはあなたがたの手に委ねられている。
GEN 9:3 生きて動くものはすべて、あなたがたの食物となる。青草を与えたように、わたしはこれらすべてをあなたがたに与える。
GEN 9:4 ただし、その命である血を含んだまま、肉を食べてはならない。
GEN 9:5 わたしは必ず、あなたがたの命の血の責任を問う。すべての動物にもその責任を問う。また人にも、すなわちその兄弟である人にも、人の命の責任を問う。
GEN 9:6 人の血を流す者は、人によって自分の血を流される。神はご自身のかたちに人を造られたからである。
GEN 9:7 あなたがたは、生めよ。増えよ。地に満ち広がり、地の上で増えよ。」
GEN 9:8 神はノアと、彼と共にいた息子たちに告げられた。
GEN 9:9 「見よ、わたしはあなたがたと、あなたがたの後に続く子孫と、わたしの契約を結ぶ。
GEN 9:10 また、あなたがたと一緒にいるすべての生き物、すなわち鳥、家畜、あなたがたと一緒にいる地のすべての動物、箱舟から出たすべてのもの、地のすべての動物と契約を結ぶ。
GEN 9:11 わたしはあなたがたと契約を結ぶ。すべての肉なるものが、再び洪水によって断ち切られることはなく、地を滅ぼす洪水は二度と起こらない。」
GEN 9:12 神は言われた。「これは、わたしとあなたがた、またあなたがたと一緒にいるすべての生き物との間に、代々永遠に結ぶ契約のしるしである。
GEN 9:13 わたしは雲の中にわたしの虹を置く。それが、わたしと地との間の契約のしるしとなる。
GEN 9:14 わたしが地の上に雲を起こし、雲の中に虹が現れるとき、
GEN 9:15 わたしは、わたしとあなたがた、またすべての肉なるあらゆる生き物との間にあるわたしの契約を思い起こす。水が再び洪水となって、すべての肉なるものを滅ぼすことはない。
GEN 9:16 雲の中に虹があるとき、わたしはそれを見て、神と、地の上にあるすべての肉なるあらゆる生き物との間の永遠の契約を思い起こす。」
GEN 9:17 神はノアに言われた。「これが、わたしと、地の上にあるすべての肉なるものとの間に、わたしが立てた契約のしるしである。」
GEN 9:18 箱舟から出たノアの息子たちは、セム、ハム、ヤペテであった。ハムはカナンの父である。
GEN 9:19 この三人がノアの息子たちであり、彼らから全地の人々が広がった。
GEN 9:20 ノアは農夫となり、ぶどう園を作った。
GEN 9:21 彼はぶどう酒を飲んで酔い、天幕の中で裸になっていた。
GEN 9:22 カナンの父であるハムは、父の裸を見て、外にいる二人の兄弟に告げた。
GEN 9:23 セムとヤペテは衣を取り、それを二人の肩に掛け、後ろ向きに歩いて行き、父の裸を覆った。彼らは顔を背けていたので、父の裸を見なかった。
GEN 9:24 ノアはぶどう酒から覚め、末の息子が自分にしたことを知った。
GEN 9:25 彼は言った。 「カナンは呪われよ。 彼は兄弟たちのしもべのしもべとなる。」
GEN 9:26 彼は言った。 「セムの神である主は祝福されよ。 カナンはセムのしもべとなれ。
GEN 9:27 神がヤペテを広げてくださるように。 ヤペテがセムの天幕に住むように。 カナンは彼のしもべとなれ。」
GEN 9:28 洪水のあと、ノアは三百五十年生きた。
GEN 9:29 こうして、ノアの全生涯は九百五十年であった。そして彼は死んだ。
GEN 10:1 これはノアの息子たち、セム、ハム、ヤペテの系図である。洪水のあと、彼らに息子たちが生まれた。
GEN 10:2 ヤペテの息子たちは、ゴメル、マゴグ、マダイ、ヤワン、トバル、メシェク、ティラスである。
GEN 10:3 ゴメルの息子たちは、アシュケナズ、リファト、トガルマである。
GEN 10:4 ヤワンの息子たちは、エリシャ、タルシシュ、キティム、ドダニムである。
GEN 10:5 これらから、海沿いの国々の民が、それぞれ自分たちの土地に分かれていった。彼らは、それぞれの言語、それぞれの氏族、それぞれの国にしたがっていた。
GEN 10:6 ハムの息子たちは、クシュ、ミツライム、プト、カナンである。
GEN 10:7 クシュの息子たちは、セバ、ハビラ、サブタ、ラアマ、サブテカである。ラアマの息子たちは、シェバとデダンである。
GEN 10:8 クシュはニムロドの父となった。ニムロドは地上で力ある者となり始めた。
GEN 10:9 彼は主の前に力ある狩人であった。それゆえ、「主の前に力ある狩人ニムロドのように」と言われるようになった。
GEN 10:10 彼の王国の始まりは、シンアルの地にあるバベル、エレク、アッカド、カルネであった。
GEN 10:11 彼はその地からアッシリアに出て行き、ニネベ、レホボト・イル、カラ、
GEN 10:12 そしてニネベとカラの間にあるレセンを建てた。これが大きな町である。
GEN 10:13 ミツライムは、ルディム、アナミム、レハビム、ナフトヒム、
GEN 10:14 パトルシム、カスルヒム、カフトリムの父となった。ペリシテ人はカスルヒムから出た。
GEN 10:15 カナンは、長子シドン、ヘト、
GEN 10:16 エブス人、アモリ人、ギルガシ人、
GEN 10:17 ヒビ人、アルキ人、シニ人、
GEN 10:18 アルワド人、ツェマリ人、ハマテ人の父となった。その後、カナン人の氏族は散らばっていった。
GEN 10:19 カナン人の境界は、シドンからゲラルに向かってガザに至り、さらにソドム、ゴモラ、アデマ、ツェボイムに向かってラシャに至るものであった。
GEN 10:20 これらがハムの息子たちであり、それぞれの氏族、それぞれの言語、その土地、その国々にしたがっていた。
GEN 10:21 エベルのすべての子孫の父であり、ヤペテの兄であるセムにも、子どもたちが生まれた。
GEN 10:22 セムの息子たちは、エラム、アシュル、アルパクシャド、ルデ、アラムである。
GEN 10:23 アラムの息子たちは、ウツ、フル、ゲテル、マシュである。
GEN 10:24 アルパクシャドはシェラの父となり、シェラはエベルの父となった。
GEN 10:25 エベルには二人の息子が生まれた。一人の名はペレグであった。彼の時代に地が分けられたからである。彼の弟の名はヨクタンであった。
GEN 10:26 ヨクタンは、アルモダド、シェレフ、ハツァルマベト、エラ、
GEN 10:27 ハドラム、ウザル、ディクラ、
GEN 10:28 オバル、アビマエル、シェバ、
GEN 10:29 オフィル、ハビラ、ヨバブの父となった。これらは皆、ヨクタンの息子たちであった。
GEN 10:30 彼らの住まいは、メシャから、東の山地であるセファルへ向かう地域であった。
GEN 10:31 これらがセムの息子たちであり、それぞれの氏族、それぞれの言語、その土地、その国々にしたがっていた。
GEN 10:32 これらがノアの息子たちの氏族であり、それぞれの系図にしたがい、その国々にいた。洪水のあと、これらから国々が地上に分かれていった。
GEN 11:1 全地は一つの言葉、同じ言語を用いていた。
GEN 11:2 人々が東へ移動したとき、彼らはシンアルの地に平野を見つけ、そこに住んだ。
GEN 11:3 彼らは互いに言った。「さあ、れんがを作り、よく焼こう。」彼らは石の代わりにれんがを使い、漆喰の代わりに瀝青を使った。
GEN 11:4 彼らは言った。「さあ、町と、頂が天に届く塔を自分たちのために建て、名を上げよう。全地の表に散らされないためだ。」
GEN 11:5 主は、人の子らが建てた町と塔を見るために下って来られた。
GEN 11:6 主は言われた。「見よ、彼らは一つの民であり、皆が一つの言語を持っている。そして、これが彼らのし始めたことである。今や、彼らが企てることで、彼らに不可能なことは何もないだろう。
GEN 11:7 さあ、われわれは下って行き、そこで彼らの言語を混乱させ、互いの言葉を理解できないようにしよう。」
GEN 11:8 こうして主は、彼らをそこから全地の表に散らされた。彼らは町を建てるのをやめた。
GEN 11:9 それゆえ、その名はバベルと呼ばれた。そこで主が全地の言語を混乱させたからである。そこから、主は彼らを全地の表に散らされた。
GEN 11:10 これはセムの系図である。セムは百歳のとき、洪水の二年後にアルパクシャドの父となった。
GEN 11:11 アルパクシャドの父となって後、セムは五百年生き、ほかにも息子や娘たちをもうけた。
GEN 11:12 アルパクシャドは三十五年生きて、シェラの父となった。
GEN 11:13 シェラの父となって後、アルパクシャドは四百三年生き、ほかにも息子や娘たちをもうけた。
GEN 11:14 シェラは三十年生きて、エベルの父となった。
GEN 11:15 エベルの父となって後、シェラは四百三年生き、ほかにも息子や娘たちをもうけた。
GEN 11:16 エベルは三十四年生きて、ペレグの父となった。
GEN 11:17 ペレグの父となって後、エベルは四百三十年生き、ほかにも息子や娘たちをもうけた。
GEN 11:18 ペレグは三十年生きて、レウの父となった。
GEN 11:19 レウの父となって後、ペレグは二百九年生き、ほかにも息子や娘たちをもうけた。
GEN 11:20 レウは三十二年生きて、セルグの父となった。
GEN 11:21 セルグの父となって後、レウは二百七年生き、ほかにも息子や娘たちをもうけた。
GEN 11:22 セルグは三十年生きて、ナホルの父となった。
GEN 11:23 ナホルの父となって後、セルグは二百年生き、ほかにも息子や娘たちをもうけた。
GEN 11:24 ナホルは二十九年生きて、テラの父となった。
GEN 11:25 テラの父となって後、ナホルは百十九年生き、ほかにも息子や娘たちをもうけた。
GEN 11:26 テラは七十年生きて、アブラム、ナホル、ハランの父となった。
GEN 11:27 これはテラの系図である。テラはアブラム、ナホル、ハランの父となった。ハランはロトの父となった。
GEN 11:28 ハランは父テラがまだ生きている間に、自分の生まれた地、カルデアのウルで死んだ。
GEN 11:29 アブラムとナホルは妻をめとった。アブラムの妻の名はサライ、ナホルの妻の名はミルカであった。ミルカはハランの娘であり、ハランはイスカの父でもあった。
GEN 11:30 サライは不妊で、子どもがいなかった。
GEN 11:31 テラは、息子アブラムと、ハランの息子で自分の孫であるロトと、息子アブラムの妻で自分の嫁であるサライを連れて行った。彼らはカナンの地へ行くために、カルデアのウルを出発した。彼らはハランに着き、そこに住んだ。
GEN 11:32 テラの生涯は二百五年であった。テラはハランで死んだ。
GEN 12:1 主はアブラムに言われた。「あなたの国、あなたの親族、あなたの父の家を離れて、わたしがあなたに示す地へ行きなさい。
GEN 12:2 わたしはあなたを大いなる民族とし、あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとする。あなたは祝福となれ。
GEN 12:3 わたしは、あなたを祝福する者を祝福し、あなたを侮る者を呪う。地上のすべての家族は、あなたによって祝福される。」
GEN 12:4 こうしてアブラムは、主が彼に言われたとおりに出発した。ロトも彼と一緒に行った。ハランを出発したとき、アブラムは七十五歳であった。
GEN 12:5 アブラムは、妻サライ、兄弟の息子ロト、自分たちが集めたすべての財産、ハランで得た人々を連れて行った。彼らはカナンの地へ向かって出発し、カナンの地に入った。
GEN 12:6 アブラムはその地を通り抜け、シェケムの場所、モレの樫の木に至った。その当時、カナン人がその地にいた。
GEN 12:7 主はアブラムに現れて言われた。「わたしはこの地をあなたの子孫に与える。」彼は、自分に現れた主のために、そこに祭壇を築いた。
GEN 12:8 彼はそこからベテルの東にある山へ進み、天幕を張った。西にはベテル、東にはアイがあった。彼はそこに主のための祭壇を築き、主の御名を呼び求めた。
GEN 12:9 アブラムは旅を続け、さらに南へと進んでいった。
GEN 12:10 その地に飢饉があった。その地の飢饉が激しかったので、アブラムは寄留者として住むためにエジプトへ下って行った。
GEN 12:11 彼がエジプトに入ろうとして近づいたとき、妻サライに言った。「見よ、あなたが美しい女性であることを、私はよく知っている。
GEN 12:12 エジプト人があなたを見れば、『これは彼の妻だ』と言うだろう。そうすれば、彼らは私を殺し、あなたを生かしておくだろう。
GEN 12:13 どうか、私の妹だと言ってくれ。そうすれば、あなたのゆえに私はよく扱われ、命も助かるだろう。」
GEN 12:14 アブラムがエジプトに入ると、エジプト人たちはサライが非常に美しいのを見た。
GEN 12:15 ファラオの高官たちも彼女を見て、ファラオの前で彼女をほめた。こうして彼女はファラオの家に召し入れられた。
GEN 12:16 ファラオは彼女のゆえにアブラムを厚くもてなした。アブラムは羊、牛、雄ろば、男のしもべ、女のしもべ、雌ろば、らくだを得た。
GEN 12:17 しかし主は、アブラムの妻サライのゆえに、ファラオとその家をひどい災いで打たれた。
GEN 12:18 ファラオはアブラムを呼び寄せて言った。「あなたは私に何ということをしたのか。なぜ彼女があなたの妻であると私に言わなかったのか。
GEN 12:19 なぜあなたは『彼女は私の妹です』と言ったのか。そのために、私は彼女を妻として迎えてしまった。さあ今、あなたの妻を連れて行け。立ち去れ。」
GEN 12:20 ファラオはアブラムについて部下たちに命じ、彼らはアブラムを、彼の妻と彼のすべての持ち物とともに送り出した。
GEN 13:1 アブラムは、妻と、すべての持ち物、そしてロトと一緒に、エジプトを出てネゲブ地方へ上って行った。
GEN 13:2 アブラムは家畜、銀、金を非常に多く持ち、たいへん豊かであった。
GEN 13:3 彼は旅を続けて、ネゲブからベテルへ向かい、初めに天幕を張っていたベテルとアイの間の場所へ行った。
GEN 13:4 そこは、彼が以前に築いた祭壇の場所であった。そこでアブラムは主の御名を呼び求めた。
GEN 13:5 アブラムと一緒に行ったロトもまた、羊の群れ、牛の群れ、天幕を持っていた。
GEN 13:6 その地は、彼らが一緒に住むには十分ではなかった。彼らの持ち物が多すぎて、一緒に住むことができなかったからである。
GEN 13:7 アブラムの家畜の牧者たちと、ロトの家畜の牧者たちの間に争いが起こった。その当時、カナン人とペリジ人がその地に住んでいた。
GEN 13:8 アブラムはロトに言った。「どうか、私とあなたの間、また私の牧者たちとあなたの牧者たちの間に、争いがないようにしよう。私たちは親族なのだから。
GEN 13:9 全地があなたの前にあるではないか。どうか、私から別れてほしい。あなたが左へ行くなら、私は右へ行こう。あなたが右へ行くなら、私は左へ行こう。」
GEN 13:10 ロトが目を上げてヨルダンの低地一帯を見渡すと、ツォアルに至るまで、どこもよく潤っていた。それは主がソドムとゴモラを滅ぼされる前のことで、主の園のように、またエジプトの地のようであった。
GEN 13:11 そこでロトは、ヨルダンの低地一帯を自分のために選び取った。ロトは東へ旅立ち、彼らは互いに別れた。
GEN 13:12 アブラムはカナンの地に住み、ロトは低地の町々に住んで、ソドムの近くまで天幕を張った。
GEN 13:13 さて、ソドムの人々は主に対して極めて邪悪な罪人であった。
GEN 13:14 ロトが別れて行った後、主はアブラムに言われた。「さあ、目を上げて、あなたのいる場所から北、南、東、西を見渡しなさい。
GEN 13:15 あなたが見渡しているこのすべての地を、わたしはあなたとあなたの子孫に永遠に与える。
GEN 13:16 わたしはあなたの子孫を地のちりのようにする。もし人が地のちりを数えることができるなら、あなたの子孫も数えることができるだろう。
GEN 13:17 さあ、立って、その地を縦と横に歩き回りなさい。わたしはそれをあなたに与えるからだ。」
GEN 13:18 アブラムは天幕を移し、ヘブロンにあるマムレの樫の木々のところに来て住んだ。そしてそこに、主のための祭壇を築いた。
GEN 14:1 シンアルの王アムラフェル、エルラサルの王アリオク、エラムの王ケドルラオメル、ゴイムの王ティダルの時代に、
GEN 14:2 これらの王たちは、ソドムの王ベラ、ゴモラの王ビルシャ、アデマの王シナブ、ツェボイムの王シェメベル、そしてベラ、すなわちツォアルの王と戦った。
GEN 14:3 これらの王たちは皆、シディムの谷、すなわち塩の海に集まった。
GEN 14:4 彼らは十二年の間ケドルラオメルに仕えていたが、十三年目に反逆した。
GEN 14:5 十四年目に、ケドルラオメルと彼に味方した王たちが来て、アシュテロテ・カルナイムでレファイム人を、ハムでズジ人を、シャベ・キルヤタイムでエミム人を、
GEN 14:6 セイルの山地でホリ人を打ち、荒野の近くにあるエル・パランまで進んだ。
GEN 14:7 彼らは引き返してエン・ミシュパト、すなわちカデシュに来て、アマレク人の全土と、ハツァツォン・タマルに住むアモリ人を打った。
GEN 14:8 そこでソドムの王、ゴモラの王、アデマの王、ツェボイムの王、ベラ、すなわちツォアルの王は出て行き、シディムの谷で陣を敷き、彼らに立ち向かった。
GEN 14:9 すなわち、エラムの王ケドルラオメル、ゴイムの王ティダル、シンアルの王アムラフェル、エルラサルの王アリオクという四人の王が、五人の王と戦った。
GEN 14:10 さて、シディムの谷には瀝青の穴がたくさんあった。ソドムとゴモラの王たちは逃げてそこに落ち、残りの者たちは山へ逃げた。
GEN 14:11 敵はソドムとゴモラのすべての財産と、すべての食料を奪って去った。
GEN 14:12 彼らはまた、ソドムに住んでいたアブラムの親族ロトとその財産を奪って去った。
GEN 14:13 逃れて来た一人の人が、ヘブライ人アブラムにこのことを告げた。その時、アブラムはアモリ人マムレの樫の木々のそばに住んでいた。マムレはエシュコルとアネルの兄弟であり、彼らはアブラムの同盟者であった。
GEN 14:14 アブラムは自分の親族が捕らえられたことを聞くと、自分の家で生まれた三百十八人の訓練された者たちを率いて、ダンまで追跡した。
GEN 14:15 夜になると、彼はしもべたちを分けて敵を襲い、彼らを打ち、ダマスコの北にあるホバまで追撃した。
GEN 14:16 彼はすべての財産を取り戻し、親族のロトとその財産、また女たちや人々も取り戻した。
GEN 14:17 アブラムがケドルラオメルと、彼に味方した王たちを打ち負かして帰って来たとき、ソドムの王はシャベの谷、すなわち王の谷まで彼を出迎えた。
GEN 14:18 サレムの王メルキゼデクはパンとぶどう酒を持って来た。彼はいと高き神の祭司であった。
GEN 14:19 彼はアブラムを祝福して言った。「アブラムは、天と地を造られたいと高き神に祝福されよ。
GEN 14:20 あなたの敵をあなたの手に渡されたいと高き神は、ほめたたえられよ。」 アブラムはすべての物の十分の一を彼に与えた。
GEN 14:21 ソドムの王はアブラムに言った。「人々は私に返し、財産はあなたのものとして取ってください。」
GEN 14:22 アブラムはソドムの王に言った。「私は、いと高き神、天と地の所有者である主に、手を上げて誓いました。
GEN 14:23 あなたのものは、糸一本、サンダルのひも一本さえ取りません。『私がアブラムを富ませた』と、あなたに言わせないためです。
GEN 14:24 ただ、若者たちが食べたものと、私と一緒に行った人々、すなわちアネル、エシュコル、マムレの分け前は別です。彼らにはその分け前を取らせてください。」
GEN 15:1 これらのことの後、幻の中で主の言葉がアブラムに臨んだ。「恐れるな、アブラム。わたしはあなたの盾。あなたの受ける報いは非常に大きい。」
GEN 15:2 アブラムは言った。「主なる神よ、私に何をくださるというのですか。私には子どもがなく、私の家を継ぐ者はダマスコのエリエゼルです。」
GEN 15:3 アブラムは言った。「見よ、あなたは私に子どもを与えてくださいませんでした。見よ、私の家で生まれた者が私の跡継ぎとなるのです。」
GEN 15:4 見よ、主の言葉が彼に臨んだ。「その男はあなたの跡継ぎとはならない。あなた自身から生まれ出る者が、あなたの跡継ぎとなる。」
GEN 15:5 主は彼を外に連れ出して言われた。「さあ、天を仰いで、星を数えなさい。もし数えることができるなら。」そして彼に言われた。「あなたの子孫もそのようになる。」
GEN 15:6 アブラムは主を信じた。主はそれを彼に義と認められた。
GEN 15:7 また彼に言われた。「わたしは、この地をあなたに与えて受け継がせるため、あなたをカルデアのウルから導き出した主である。」
GEN 15:8 アブラムは言った。「主なる神よ、私がそれを受け継ぐことを、どのようにして知ることができるでしょうか。」
GEN 15:9 主は彼に言われた。「三歳の雌牛、三歳の雌山羊、三歳の雄羊、山鳩、そして家鳩のひなを、わたしのところに持って来なさい。」
GEN 15:10 彼はこれらすべてを持って来て、真ん中から二つに切り裂き、それぞれの半分を互いに向かい合わせて置いた。しかし、鳥は切り裂かなかった。
GEN 15:11 猛禽が死肉の上に降りて来たが、アブラムはそれらを追い払った。
GEN 15:12 日が沈みかけたころ、深い眠りがアブラムに下った。すると見よ、恐怖と大きな闇が彼を襲った。
GEN 15:13 主はアブラムに言われた。「あなたは、このことを確かに知っておきなさい。あなたの子孫は、自分たちのものではない国で寄留者となり、その国の人々に仕える。彼らは四百年の間、あなたの子孫を苦しめる。
GEN 15:14 しかし、彼らが仕えるその民族を、わたしは裁く。その後、彼らは大きな財産を持って出て来る。
GEN 15:15 あなた自身は、平安のうちにあなたの先祖のところへ行き、長寿を全うして葬られる。
GEN 15:16 そして四代目に、彼らはここに戻って来る。アモリ人の罪がまだ満ちていないからである。」
GEN 15:17 日が沈んで暗くなったとき、見よ、煙を吐く炉と燃えるたいまつが、これらの切り裂かれた動物の間を通り過ぎた。
GEN 15:18 その日、主はアブラムと契約を結んで言われた。「わたしはあなたの子孫に、エジプトの川からあの大河、ユーフラテス川までのこの地を与えた。
GEN 15:19 すなわち、ケニ人、ケナズ人、カデモニ人、
GEN 15:20 ヘト人、ペリジ人、レファイム人、
GEN 15:21 アモリ人、カナン人、ギルガシ人、そしてエブス人の地である。」
GEN 16:1 アブラムの妻サライは、彼に子どもを産まなかった。彼女にはハガルという名のエジプト人の女のしもべがいた。
GEN 16:2 サライはアブラムに言った。「見よ、主は私に子を産ませてくださいません。どうか、私のしもべのところに入ってください。彼女によって、私も子を得られるかもしれません。」アブラムはサライの言うことを聞いた。
GEN 16:3 アブラムがカナンの地に十年住んだ後、アブラムの妻サライは、エジプト人のしもべハガルを連れて来て、夫アブラムの妻として彼に与えた。
GEN 16:4 アブラムがハガルのところに入ると、彼女は身ごもった。自分が身ごもったのを見ると、女主人を軽んじた。
GEN 16:5 サライはアブラムに言った。「私が受けている不当な扱いは、あなたの責任です。私は自分のしもべをあなたに与えました。しかし、彼女は自分が身ごもったのを知って、私を見下しています。主が私とあなたの間を裁かれますように。」
GEN 16:6 アブラムはサライに言った。「見よ、あなたのしもべはあなたの手の中にある。あなたの目に良いと思うように、彼女を扱いなさい。」サライが彼女を厳しく扱ったので、彼女はサライのもとから逃げた。
GEN 16:7 主の使いは、荒野の泉のほとり、シュルへ行く道にある泉のほとりで彼女を見つけた。
GEN 16:8 彼は言った。「サライのしもべハガルよ、あなたはどこから来たのか。そして、どこへ行くのか。」 彼女は言った。「私は女主人サライのもとから逃げているところです。」
GEN 16:9 主の使いは彼女に言った。「女主人のもとへ帰り、その手の下に身を低くせよ。」
GEN 16:10 主の使いは彼女に言った。「わたしはあなたの子孫を大いに増し加える。彼らは多すぎて数えきれないほどになる。」
GEN 16:11 主の使いは彼女に言った。「見よ、あなたは身ごもっており、男の子を産む。あなたはその子をイシュマエルと名付けなさい。主があなたの苦しみを聞き入れられたからである。
GEN 16:12 彼は野ろばのような人になる。彼の手はすべての人に向かい、すべての人の手も彼に向かう。彼はすべての兄弟たちと対立して住むようになる。」
GEN 16:13 彼女は、自分に語られた主を「あなたは私を見てくださる神」と呼んだ。「私を見てくださる方を見た後も、なお私は生きている」と言ったのである。
GEN 16:14 それゆえ、その井戸はベエル・ラハイ・ロイと呼ばれた。見よ、それはカデシュとベレドの間にある。
GEN 16:15 ハガルはアブラムに男の子を産んだ。アブラムはハガルが産んだ自分の息子の名をイシュマエルと呼んだ。
GEN 16:16 ハガルがアブラムにイシュマエルを産んだとき、アブラムは八十六歳であった。
GEN 17:1 アブラムが九十九歳になったとき、主がアブラムに現れて言われた。「わたしは全能の神である。わたしの前を歩み、非の打ち所のない者でありなさい。
GEN 17:2 わたしは、わたしとあなたとの間に契約を立て、あなたを大いに増し加える。」
GEN 17:3 アブラムはひれ伏した。神は彼に告げられた。
GEN 17:4 「見よ、わたしの契約はあなたと共にある。あなたは多くの民族の父となる。
GEN 17:5 あなたの名は、もはやアブラムとは呼ばれない。あなたの名はアブラハムとなる。わたしがあなたを多くの民族の父としたからである。
GEN 17:6 わたしはあなたを大いに実り豊かにする。あなたから民族を起こし、あなたから王たちが出る。
GEN 17:7 わたしは、わたしとあなた、またあなたの後に続くあなたの子孫との間に、代々にわたる永遠の契約として、わたしの契約を立てる。それは、わたしがあなたと、あなたの後に続くあなたの子孫の神となるためである。
GEN 17:8 わたしは、あなたが寄留している地、すなわちカナンの全地を、永遠の所有地としてあなたとあなたの後に続くあなたの子孫に与える。わたしは彼らの神となる。」
GEN 17:9 神はアブラハムに言われた。「あなたについては、あなたとあなたの後に続くあなたの子孫は、代々にわたってわたしの契約を守らなければならない。
GEN 17:10 これは、わたしとあなたがた、またあなたの後に続く子孫との間で、あなたがたが守るべきわたしの契約である。あなたがたの中のすべての男子は割礼を受けなければならない。
GEN 17:11 あなたがたは包皮の肉に割礼を受けなさい。それが、わたしとあなたがたとの間の契約のしるしとなる。
GEN 17:12 代々にわたって、あなたがたの中のすべての男子は、生まれて八日目に割礼を受けなければならない。家で生まれた者も、あなたの子孫ではない外国人から金で買われた者も皆、割礼を受けなければならない。
GEN 17:13 あなたの家で生まれた者も、あなたの金で買われた者も、必ず割礼を受けなければならない。わたしの契約は、永遠の契約として、あなたがたの肉にある。
GEN 17:14 包皮の肉に割礼を受けていない無割礼の男子は、その民から断ち切られる。彼はわたしの契約を破ったからである。」
GEN 17:15 神はアブラハムに言われた。「あなたの妻サライについては、その名をサライと呼んではならない。彼女の名はサラとなる。
GEN 17:16 わたしは彼女を祝福し、彼女によってあなたに男の子を与える。そうだ、わたしは彼女を祝福し、彼女は民族の母となる。彼女から諸民の王たちが出る。」
GEN 17:17 そこでアブラハムはひれ伏して笑い、心の中で言った。「百歳の者に子どもが生まれるだろうか。九十歳のサラが子を産むだろうか。」
GEN 17:18 アブラハムは神に言った。「どうか、イシュマエルがあなたの御前で生きられますように。」
GEN 17:19 神は言われた。「いや、あなたの妻サラがあなたに男の子を産む。あなたはその名をイサクと名付けなさい。わたしは彼と、彼の後に続く彼の子孫のために、永遠の契約としてわたしの契約を立てる。
GEN 17:20 イシュマエルについても、わたしはあなたの願いを聞き入れた。見よ、わたしは彼を祝福し、彼に子を多く与え、彼を大いに増し加える。彼は十二人の君主の父となり、わたしは彼を大いなる民族とする。
GEN 17:21 しかし、わたしは来年のこの定めの時に、サラがあなたに産むイサクと、わたしの契約を立てる。」
GEN 17:22 神はアブラハムと語り終えられると、彼を離れて上って行かれた。
GEN 17:23 アブラハムは息子イシュマエルと、家で生まれたすべての者、金で買われたすべての者、すなわちアブラハムの家のすべての男子を連れて行き、神が彼に言われたとおり、その同じ日に彼らの包皮の肉に割礼を施した。
GEN 17:24 アブラハムが包皮の肉に割礼を受けたとき、彼は九十九歳であった。
GEN 17:25 息子イシュマエルが包皮の肉に割礼を受けたとき、彼は十三歳であった。
GEN 17:26 その同じ日に、アブラハムと息子イシュマエルは割礼を受けた。
GEN 17:27 彼の家のすべての男子、家で生まれた者、外国人から金で買われた者も、彼と共に割礼を受けた。
GEN 18:1 日の暑いころ、アブラハムが天幕の入り口に座っていると、マムレの樫の木々のそばで、主が彼に現れた。
GEN 18:2 彼が目を上げて見ると、三人の人が彼の近くに立っていた。彼らを見ると、アブラハムは天幕の入り口から走って行って彼らを出迎え、地にひれ伏して、
GEN 18:3 言った。「ご主人様。私があなたのお目にかなっているなら、どうか、しもべのもとを通り過ぎないでください。
GEN 18:4 少しの水を持って来させますから、あなたがたは足を洗い、木の下で休んでください。
GEN 18:5 少しのパンを持って来ます。元気を取り戻してから、旅を続けてください。せっかく、しもべのもとにお立ち寄りくださったのですから。」 彼らは言った。「そうしてください。あなたの言うとおりにしてください。」
GEN 18:6 アブラハムは急いで天幕のサラのところへ行き、「早く、上等の小麦粉を三セア用意してこね、パン菓子を作ってくれ」と言った。
GEN 18:7 アブラハムは牛の群れへ走って行き、柔らかくて良い子牛を取り、しもべに渡した。しもべは急いでそれを調理した。
GEN 18:8 アブラハムは凝乳と乳と、調理した子牛を持って来て、彼らの前に置いた。彼が木の下で彼らのそばに立っている間に、彼らは食べた。
GEN 18:9 彼らはアブラハムに尋ねた。「あなたの妻サラはどこにいますか。」 彼は言った。「あそこ、天幕の中です。」
GEN 18:10 その一人が言った。「来年の今ごろ、わたしは必ずあなたのところに戻って来る。見よ、あなたの妻サラには男の子が生まれているだろう。」 サラは彼の後ろにある天幕の入り口で聞いていた。
GEN 18:11 アブラハムとサラは年を取り、非常に高齢であった。サラはすでに子を産む年齢を過ぎていた。
GEN 18:12 サラは心の中で笑って言った。「年老いた私に、このような喜びがあるだろうか。私の主人も年老いているのに。」
GEN 18:13 主はアブラハムに言われた。「なぜサラは笑って、『年老いた私が、本当に子を産めるだろうか』と言ったのか。
GEN 18:14 主にとって不可能なことがあるだろうか。定められた時に、来年の今ごろ、わたしはあなたのところに戻って来る。そのとき、サラには男の子が生まれている。」
GEN 18:15 サラは恐ろしくなり、「私は笑っていません」と否定した。 彼は言った。「いや、あなたは笑った。」
GEN 18:16 その人たちはそこから立ち上がり、ソドムの方を見下ろした。アブラハムは彼らを見送るために、一緒に行った。
GEN 18:17 主は言われた。「わたしがしようとしていることを、アブラハムに隠しておくべきだろうか。
GEN 18:18 アブラハムは必ず大いなる強い民族となり、地上のすべての国々は彼によって祝福されるというのに。
GEN 18:19 わたしが彼を選んだのは、彼が後の子どもたちと家族に命じて、主の道を守らせ、義と公義を行わせるためである。それは、主がアブラハムについて語ったことを、彼の上に実現するためである。」
GEN 18:20 主は言われた。「ソドムとゴモラへの叫びは大きく、彼らの罪は非常に重い。
GEN 18:21 わたしは今から下って行き、わたしに届いた叫びのとおりに彼らが悪を行っているかどうかを見る。もしそうでないなら、わたしはそれを知るだろう。」
GEN 18:22 その人たちはそこから向きを変えてソドムへ向かったが、アブラハムはなお主の前に立っていた。
GEN 18:23 アブラハムは近づいて言った。「あなたは本当に、義人を悪人と一緒に滅ぼされるのですか。
GEN 18:24 もしその町に五十人の義人がいたらどうでしょうか。その中にいる五十人の義人のために、その場所を赦さず、滅ぼされるのですか。
GEN 18:25 義人を悪人と共に殺し、義人を悪人と同じように扱うなど、あなたがなさるはずがありません。決してあり得ません。全地を裁く方は、公義を行われるのではありませんか。」
GEN 18:26 主は言われた。「もしソドムの町の中に五十人の義人が見つかったら、彼らのためにその場所のすべてを赦そう。」
GEN 18:27 アブラハムは答えた。「私はちりや灰にすぎませんが、あえて主に申し上げます。
GEN 18:28 もし五十人の義人に五人足りなかったらどうでしょうか。その五人足りないために、町のすべてを滅ぼされるのですか。」 彼は言われた。「もしそこに四十五人見つかったら、わたしは滅ぼさない。」
GEN 18:29 アブラハムは再び神に語りかけて言った。「もしそこに四十人見つかったらどうでしょうか。」 彼は言われた。「その四十人のために、わたしはそれをしない。」
GEN 18:30 彼は言った。「主よ、どうかお怒りにならないでください。私は申し上げます。もしそこに三十人見つかったらどうでしょうか。」 彼は言われた。「もしそこに三十人見つかったら、わたしはそれをしない。」
GEN 18:31 彼は言った。「見よ、私はあえて主に申し上げます。もしそこに二十人見つかったらどうでしょうか。」 彼は言われた。「その二十人のために、わたしは滅ぼさない。」
GEN 18:32 彼は言った。「主よ、どうかお怒りにならないでください。私はあと一度だけ申し上げます。もしそこに十人見つかったらどうでしょうか。」 彼は言われた。「その十人のために、わたしは滅ぼさない。」
GEN 18:33 主はアブラハムと語り終えると、去って行かれた。アブラハムも自分の場所へ帰った。
GEN 19:1 夕暮れに二人の御使いがソドムに着いた。ロトはソドムの門に座っていた。ロトは彼らを見ると、立ち上がって出迎え、地に顔を伏せて拝し、
GEN 19:2 言った。「見よ、ご主人様。どうか、しもべの家に立ち寄って、一晩泊まり、足を洗ってください。そして、朝早く起きて旅を続けてください。」 彼らは言った。「いや、私たちは広場で夜を過ごします。」
GEN 19:3 ロトが強く勧めたので、彼らは彼と共に家に入り、彼の家に来た。彼は彼らのために宴会を催し、種なしパンを焼いた。彼らはそれを食べた。
GEN 19:4 彼らがまだ寝ないうちに、その町の男たち、ソドムの男たちが、若者から老人まで、町の隅々からやって来て、家を囲んだ。
GEN 19:5 彼らはロトを呼んで言った。「今夜、お前のところに来た男たちはどこにいるのか。彼らを私たちのところに引き出せ。彼らと関係を持つためだ。」
GEN 19:6 ロトは戸口にいる彼らのところに出て行き、後ろの戸を閉めて、
GEN 19:7 言った。「兄弟たち、どうかそんな悪事はしないでくれ。
GEN 19:8 見よ、私にはまだ男を知らない二人の娘がいる。どうか彼女たちをあなたがたのところに引き出させてくれ。好きなようにしてくれてよい。ただ、あの男たちには何もしないでくれ。彼らは私の屋根の陰に入って来たのだから。」
GEN 19:9 彼らは言った。「退け！」さらに言った。「この男は寄留者として来たのに、裁判官になろうとしている。今度は彼らよりもお前をひどい目に遭わせてやる。」彼らはロトというこの男に激しく詰め寄り、戸を壊そうと近づいた。
GEN 19:10 しかし、あの男たちが手を伸ばしてロトを家の中に引き入れ、戸を閉めた。
GEN 19:11 彼らは家の戸口にいる男たちの目を、小さい者から大きい者までくらませたので、彼らは戸口を見つけようとして疲れ果てた。
GEN 19:12 男たちはロトに言った。「ほかにあなたの身内の者がここにいるか。あなたの婿たち、あなたの息子たち、娘たち、またこの町にいるあなたの身内の者をみな、ここから連れ出しなさい。
GEN 19:13 私たちはこの場所を滅ぼそうとしている。彼らに対する叫びが主の御前で大きくなったので、主はここを滅ぼすために私たちを遣わされたからだ。」
GEN 19:14 ロトは出て行き、娘たちをめとることになっていた婿たちに言った。「立て。この場所から出よ。主がこの町を滅ぼされる。」 しかし、婿たちには彼が冗談を言っているように見えた。
GEN 19:15 朝になったとき、御使いたちはロトを急がせて言った。「立って、ここにいるあなたの妻と二人の娘を連れて行きなさい。さもないと、あなたはこの町の罪のために滅ぼされてしまう。」
GEN 19:16 しかし彼はためらっていた。主が彼にあわれみをかけられたので、男たちは彼の手と、その妻の手と、二人の娘の手をつかみ、彼らを連れ出して町の外に置いた。
GEN 19:17 彼らを外に連れ出したとき、そのうちの一人が言った。「命がけで逃げなさい。後ろを振り返ってはならない。この低地のどこにもとどまってはならない。山へ逃げなさい。さもないと滅ぼされてしまう。」
GEN 19:18 ロトは彼らに言った。「ご主人様、どうかそんなことがありませんように。
GEN 19:19 見よ、しもべはあなたのお目にかない、あなたは私の命を救って、大いなる慈しみを示してくださいました。しかし私は山まで逃げきれません。災いに追いつかれ、死んでしまいます。
GEN 19:20 見よ、あの町なら近く、逃げ込めます。ほんの小さな町です。どうか、そこへ逃げさせてください。小さい町ではありませんか。そうすれば、私は生き延びられます。」
GEN 19:21 彼はロトに言った。「見よ、わたしはこのことでもあなたの願いを聞き入れよう。あなたが語ったその町は滅ぼさない。
GEN 19:22 急いでそこへ逃げなさい。あなたがそこに着くまでは、わたしは何もできないからだ。」それゆえ、その町の名はツォアルと呼ばれた。
GEN 19:23 ロトがツォアルに着いたとき、太陽は地の上に昇っていた。
GEN 19:24 そのとき、主は、主のもとから、天からソドムとゴモラの上に硫黄と火を降らせた。
GEN 19:25 主はこれらの町々、低地のすべて、町々のすべての住民、また地の草木を滅ぼされた。
GEN 19:26 しかし、ロトの妻は彼の後ろで振り返ったため、塩の柱になった。
GEN 19:27 アブラハムは朝早く起き、主の前に立っていた場所へ行った。
GEN 19:28 彼がソドムとゴモラ、および低地の全土を見下ろすと、見よ、かまどの煙のように、その地の煙が立ち上っていた。
GEN 19:29 神がその低地の町々を滅ぼされたとき、神はアブラハムを心に留められた。そして、ロトが住んでいた町々を滅ぼされたとき、神はその滅びの中からロトを救い出された。
GEN 19:30 ロトはツォアルを出て上って行き、二人の娘と一緒に山に住んだ。彼はツォアルに住むのを恐れたからである。彼は二人の娘と一緒に洞穴に住んだ。
GEN 19:31 姉は妹に言った。「私たちの父は年をとり、この地には、世の習いに従って私たちのところに来てくれる男の人はいません。
GEN 19:32 さあ、父にぶどう酒を飲ませて、父と一緒に寝ましょう。そうして父によって子孫を残しましょう。」
GEN 19:33 彼女たちはその夜、父にぶどう酒を飲ませた。そして姉が入り、父と一緒に寝た。父は娘が横になったのも、起き上がったのも知らなかった。
GEN 19:34 翌日、姉は妹に言った。「見よ、私は昨夜、父と寝ました。今夜も父にぶどう酒を飲ませましょう。そしてあなたが入って父と寝て、父によって子孫を残しましょう。」
GEN 19:35 彼女たちはその夜も父にぶどう酒を飲ませた。妹が起きて父と一緒に寝た。父は娘が横になったのも、起き上がったのも知らなかった。
GEN 19:36 こうしてロトの二人の娘は、父によって身ごもった。
GEN 19:37 姉は男の子を産み、その名をモアブと名付けた。彼は今日のモアブ人の父である。
GEN 19:38 妹も男の子を産み、その名をベン・アミと呼んだ。彼は今日のアンモン人の父である。
GEN 20:1 アブラハムはそこからネゲブ地方へ向かって旅をし、カデシュとシュルの間に住んだ。彼はゲラルに寄留した。
GEN 20:2 アブラハムは妻サラのことを、「彼女は私の妹です」と言った。ゲラルの王アビメレクは人を遣わし、サラを召し入れた。
GEN 20:3 しかし夜の夢の中で、神はアビメレクのところに来て言われた。「見よ、あなたが召し入れた女のゆえに、あなたは死ぬ。彼女は夫のある女だからである。」
GEN 20:4 アビメレクはまだ彼女に近づいていなかった。彼は言った。「主よ、あなたは正しい民までも殺されるのですか。
GEN 20:5 彼自身が私に『彼女は私の妹です』と言ったではありませんか。彼女もまた『彼は私の兄です』と言いました。私は全き心と潔白な手でこのことをしました。」
GEN 20:6 神は夢の中で彼に言われた。「そうだ。あなたが全き心でこのことをしたのを、わたしも知っている。わたしもまた、あなたがわたしに対して罪を犯さないように、あなたを引き止めていた。それゆえ、わたしはあなたが彼女に触れるのを許さなかった。
GEN 20:7 だから今、あの男の妻を返しなさい。彼は預言者であり、あなたのために祈るだろう。そうすればあなたは生きる。もし返さないなら、あなたも、あなたに属するすべての者も必ず死ぬことを、確かに知っておきなさい。」
GEN 20:8 アビメレクは朝早く起き、すべてのしもべたちを呼び寄せ、これらのことをすべて彼らに聞かせた。男たちは非常に恐れた。
GEN 20:9 それからアビメレクはアブラハムを呼んで言った。「あなたは私たちに何ということをしたのか。私があなたに対してどんな罪を犯したというので、私と私の王国にこのような大きな罪をもたらそうとしたのか。あなたは、してはならないことを私にしたのだ。」
GEN 20:10 アビメレクはさらにアブラハムに言った。「あなたは何を考えて、このようなことをしたのか。」
GEN 20:11 アブラハムは言った。「この場所には神への恐れがなく、妻のゆえに私は殺されるに違いないと思ったのです。
GEN 20:12 それに、彼女は本当に私の妹なのです。私の父の娘ですが、母の娘ではありません。そして、彼女は私の妻になりました。
GEN 20:13 神が私を父の家からさすらいの旅に出させたとき、私は彼女に言いました。『これが、あなたが私に示すべき慈しみです。私たちがどこへ行っても、私について「彼は私の兄です」と言ってください。』」
GEN 20:14 アビメレクは羊、牛、男のしもべ、女のしもべを取ってアブラハムに与え、彼の妻サラを彼に返した。
GEN 20:15 アビメレクは言った。「見よ、私の地はあなたの前にある。あなたの好きな所に住みなさい。」
GEN 20:16 彼はサラに言った。「見よ、私はあなたの兄に銀千枚を与えた。これは、あなたと一緒にいるすべての人の前で、あなたへの償いとなる。こうして、あなたはすべての人の前で潔白とされた。」
GEN 20:17 アブラハムは神に祈った。そこで神はアビメレクと、その妻と、女のしもべたちを癒やされたので、彼女たちは子どもを産むようになった。
GEN 20:18 主が、アブラハムの妻サラのゆえに、アビメレクの家のすべての胎を固く閉ざしておられたからである。
GEN 21:1 主は言われたとおりにサラを顧みられ、主は語られたとおりにサラになされた。
GEN 21:2 サラは身ごもり、神がアブラハムに告げられた定めの時に、年老いたアブラハムに男の子を産んだ。
GEN 21:3 アブラハムは、自分に生まれた息子、サラが彼に産んだ息子をイサクと名付けた。
GEN 21:4 アブラハムは、神が彼に命じられたとおり、息子イサクが生まれて八日目に割礼を施した。
GEN 21:5 息子イサクが生まれたとき、アブラハムは百歳であった。
GEN 21:6 サラは言った。「神は私を笑わせてくださいました。これを聞く者は皆、私と一緒に笑うでしょう。」
GEN 21:7 彼女はまた言った。「サラが子に乳を飲ませると、誰がアブラハムに言えただろう。だが私は、年老いた彼に男の子を産んだ。」
GEN 21:8 その子は育ち、乳離れした。イサクが乳離れした日に、アブラハムは盛大な宴会を催した。
GEN 21:9 サラは、エジプト人ハガルがアブラハムに産んだ息子が、イサクをからかっているのを見た。
GEN 21:10 それで彼女はアブラハムに言った。「この女のしもべとその息子を追い出してください。この女のしもべの息子は、私の息子イサクと一緒に跡継ぎになるべきではありません。」
GEN 21:11 自分の息子のことだったので、このことはアブラハムにとって非常につらかった。
GEN 21:12 神はアブラハムに言われた。「この少年とあなたの女のしもべのことで、つらく思ってはならない。サラがあなたに言うことはすべて、彼女の声に聞き従いなさい。イサクから出る者が、あなたの子孫と呼ばれるからである。
GEN 21:13 女のしもべの息子もまた、わたしは一つの民族とする。彼もあなたの子だからである。」
GEN 21:14 アブラハムは朝早く起き、パンと水の皮袋を取り、ハガルに与えて彼女の肩に載せ、少年も託して、彼女を送り出した。彼女は立ち去り、ベエル・シェバの荒野をさまよった。
GEN 21:15 皮袋の水が尽きると、彼女は少年を一本の灌木の下に置いた。
GEN 21:16 彼女は離れて行き、弓の届くほど遠くに座った。「少年が死ぬのを見たくない」と思ったからである。彼女はその向こうに座り、声を上げて泣いた。
GEN 21:17 神は少年の声を聞かれた。 神の使いは天からハガルを呼んで言った。「ハガルよ、どうしたのか。恐れてはならない。神は、あそこにいる少年の声を聞かれたからである。
GEN 21:18 立ち上がり、少年を起こして、あなたの手で彼をしっかり支えなさい。わたしは彼を大いなる民族とするからである。」
GEN 21:19 神が彼女の目を開かれたので、彼女は水の井戸を見た。彼女は行って皮袋に水を満たし、少年に飲ませた。
GEN 21:20 神は少年と共におられ、彼は成長した。彼は荒野に住み、弓を射る者となった。
GEN 21:21 彼はパランの荒野に住んだ。彼の母はエジプトの地から彼のために妻を迎えた。
GEN 21:22 そのころ、アビメレクとその軍の長フィコルはアブラハムに言った。「あなたがすることすべてに、神はあなたと共におられる。
GEN 21:23 だから今、ここで神にかけて私に誓ってほしい。私にも、私の子にも、私の子孫にも、決して偽りを行わないと。私があなたに示した慈しみに応じて、私と、あなたが寄留しているこの地に対して、あなたも行ってほしい。」
GEN 21:24 アブラハムは言った。「私は誓います。」
GEN 21:25 アブラハムは、アビメレクのしもべたちが力ずくで奪い取った水の井戸のことで、アビメレクに苦情を言った。
GEN 21:26 アビメレクは言った。「誰がそんなことをしたのか、私は知らない。あなたも私に告げず、私も今日まで聞いていなかった。」
GEN 21:27 アブラハムは羊と牛を取ってアビメレクに与え、二人は契約を結んだ。
GEN 21:28 アブラハムは羊の群れから、七匹の雌の小羊を別にして置いた。
GEN 21:29 アビメレクはアブラハムに言った。「あなたが別にして置いたこの七匹の雌の小羊は、どういう意味なのか。」
GEN 21:30 彼は言った。「この七匹の雌の小羊を私の手から受け取ってください。私がこの井戸を掘ったことの証しとなります。」
GEN 21:31 それゆえ、彼はその場所をベエル・シェバと呼んだ。そこで二人が誓いを立てたからである。
GEN 21:32 こうして彼らはベエル・シェバで契約を結んだ。アビメレクと軍の長フィコルは立ち上がり、ペリシテ人の地へ帰って行った。
GEN 21:33 アブラハムはベエル・シェバに一本のぎょりゅうの木を植え、そこで永遠の神である主の御名を呼び求めた。
GEN 21:34 アブラハムは長い間、ペリシテ人の地に寄留した。
GEN 22:1 これらのことの後、神はアブラハムを試して、彼に言われた。「アブラハムよ。」 彼は言った。「ここにいる。」
GEN 22:2 神は言われた。「あなたの息子、あなたの愛するひとり子イサクを連れて、モリヤの地へ行きなさい。わたしがあなたに告げる山の一つで、彼を全焼のささげ物としてささげなさい。」
GEN 22:3 アブラハムは朝早く起き、ろばに鞍を置き、二人の若者と息子イサクを連れて行った。彼は全焼のささげ物のための薪を割り、立ち上がって、神が彼に告げられた場所へ向かった。
GEN 22:4 三日目に、アブラハムは目を上げ、遠くにその場所を見た。
GEN 22:5 アブラハムは若者たちに言った。「ろばと一緒にここに留まっていなさい。私と少年はあそこへ行き、礼拝をしてから、あなたがたのところへ戻って来る。」
GEN 22:6 アブラハムは全焼のささげ物のための薪を取り、息子イサクに負わせた。彼は自分の手に火と刃物を持った。二人は一緒に歩いて行った。
GEN 22:7 イサクは父アブラハムに呼びかけた。「父上。」 彼は答えた。「ここにいる、わが子よ。」 イサクは言った。「火と薪はありますが、全焼のささげ物のための小羊はどこにあるのですか。」
GEN 22:8 アブラハムは言った。「わが子よ、神ご自身が全焼のささげ物のための小羊を備えてくださる。」こうして、二人は一緒に歩いて行った。
GEN 22:9 彼らは神が彼に告げられた場所に着いた。アブラハムはそこに祭壇を築き、薪を並べ、息子イサクを縛り、祭壇の上の薪の上に彼を置いた。
GEN 22:10 アブラハムは手を伸ばし、息子を屠るために刃物を取った。
GEN 22:11 主の使いは天から彼を呼んで言った。「アブラハム、アブラハム。」 彼は言った。「ここにいる。」
GEN 22:12 御使いは言った。「少年に手を下してはならない。彼に何もしてはならない。あなたが神を恐れる者であることが、今わかったからだ。あなたは自分の息子、自分のひとり子を、わたしに惜しまなかった。」
GEN 22:13 アブラハムが目を上げて見ると、後ろに一匹の雄羊がいて、角を茂みに引っ掛けていた。アブラハムは行ってその雄羊を取り、息子の代わりに全焼のささげ物としてささげた。
GEN 22:14 アブラハムはその場所の名を「主は備えられる」と呼んだ。今日に至るまで、「主の山に備えがある」と言われている。
GEN 22:15 主の使いは再び天からアブラハムを呼んで、
GEN 22:16 言った。「主はこう言われる。『わたしは自分自身にかけて誓った。あなたがこのことを行い、自分の息子、自分のひとり子を惜しまなかったので、
GEN 22:17 わたしは必ずあなたを祝福し、あなたの子孫を、天の星のように、海辺の砂のように大いに増し加える。あなたの子孫は敵の城門を勝ち取る。
GEN 22:18 地上のすべての国々は、あなたの子孫によって祝福される。あなたがわたしの声に聞き従ったからである。』」
GEN 22:19 こうしてアブラハムは若者たちのところに戻り、彼らは立ち上がって一緒にベエル・シェバへ行った。アブラハムはベエル・シェバに住んだ。
GEN 22:20 これらのことの後、アブラハムに知らせがあった。「見よ、ミルカもまた、あなたの兄弟ナホルに子どもたちを産みました。
GEN 22:21 長子ウツ、その弟ブズ、アラムの父であるケムエル、
GEN 22:22 ケセド、ハゾ、ピルダシュ、イデラフ、ベトエルです。」
GEN 22:23 ベトエルはリベカの父となった。これら八人を、ミルカはアブラハムの兄弟ナホルに産んだ。
GEN 22:24 レウマという名の彼のそばめもまた、テバ、ガハム、タハシュ、マアカを産んだ。
GEN 23:1 サラの生涯は百二十七年であった。これがサラの生きた年数である。
GEN 23:2 サラはカナンの地にあるキルヤト・アルバ、すなわちヘブロンで死んだ。アブラハムはサラのために悼み、泣くためにやって来た。
GEN 23:3 アブラハムは亡き妻の前から立ち上がり、ヘトの人々に言った。
GEN 23:4 「私はあなたがたの間に住む寄留者です。亡き妻を葬るため、あなたがたの土地の中に墓地を所有させてください。」
GEN 23:5 ヘトの人々はアブラハムに答えた。
GEN 23:6 「ご主人様、私たちの言うことをお聞きください。あなたは私たちの間で、神に立てられた尊い方です。私たちの最も良い墓に、亡き方をお葬りください。自分の墓をあなたにお断りする者は、私たちの中には一人もいません。」
GEN 23:7 アブラハムは立ち上がり、その地の人々、すなわちヘトの人々に向かってお辞儀をした。
GEN 23:8 彼は彼らに言った。「私が亡き妻を葬ることを認めてくださるなら、どうか私の願いを聞き、ツォハルの子エフロンに頼んでください。
GEN 23:9 彼が所有している、彼の畑の端にあるマクペラの洞穴を私に譲ってくれるように。十分な代価で、あなたがたの間で、墓地の所有地として私に譲ってくれるように。」
GEN 23:10 その時、エフロンはヘトの人々の中に座っていた。ヘト人エフロンは、ヘトの人々、すなわち彼の町の門を出入りするすべての人々が聞いているところで、アブラハムに答えた。
GEN 23:11 「いいえ、ご主人様。私の言うことを聞いてください。その畑はあなたに差し上げます。その中にある洞穴もあなたに差し上げます。私の民の人々の前で、それをあなたに差し上げます。あなたの死者を葬ってください。」
GEN 23:12 アブラハムはその地の人々の前でお辞儀をした。
GEN 23:13 彼はその地の人々が聞いているところで、エフロンに言った。「どうか私の願いを聞いてください。畑の代価をお支払いします。受け取ってください。そうすれば、私はそこに亡き妻を葬れます。」
GEN 23:14 エフロンはアブラハムに答えた。
GEN 23:15 「ご主人様、私の言うことをお聞きください。銀四百シェケルの土地が、私とあなたの間で何ほどのことでしょう。亡き方をお葬りください。」
GEN 23:16 アブラハムはエフロンの言うことを聞いた。アブラハムは、ヘトの人々が聞いているところでエフロンが口にした銀、すなわち商人の間で通用する重さにしたがって、四百シェケルの銀を量り、エフロンに渡した。
GEN 23:17 こうして、マムレの前にあるマクペラにあったエフロンの畑、すなわちその畑とその中にあった洞穴、そしてその畑のすべての境界内にあるすべての木々は、
GEN 23:18 ヘトの人々の前で、彼の町の門を出入りするすべての人々の前で、アブラハムの所有地として確定された。
GEN 23:19 その後、アブラハムはカナンの地にあるマムレ、すなわちヘブロンの前にあるマクペラの畑の洞穴に、妻サラを葬った。
GEN 23:20 その畑とそこにある洞穴は、ヘトの人々によって、墓地の所有地としてアブラハムのものとされた。
GEN 24:1 アブラハムは年をとり、非常に高齢であった。主はすべてのことにおいてアブラハムを祝福しておられた。
GEN 24:2 アブラハムは、自分のすべての持ち物を管理している家の最年長のしもべに言った。「どうか、あなたの手を私のももの下に入れてくれ。
GEN 24:3 天の神、地の神である主にかけて、あなたに誓わせる。私が住んでいるカナン人の娘たちの中から、私の息子の妻を選んではならない。
GEN 24:4 あなたは私の故郷、私の親族のところへ行き、私の息子イサクのために妻をめとりなさい。」
GEN 24:5 しもべは彼に言った。「もし、その女の人が私についてこの地に来ることを望まなかったら、どうしましょうか。私はあなたの息子を、あなたが出て来られたその地に連れ戻さなければなりませんか。」
GEN 24:6 アブラハムは彼に言った。「決して私の息子をあそこへ連れ戻してはならない。
GEN 24:7 私を父の家から、私の生まれた地から連れ出し、私に語り、私に誓って『あなたの子孫に、わたしはこの地を与える』と言われた天の神、主が、ご自身の御使いをあなたの前に遣わしてくださる。あなたはそこから、私の息子のために妻をめとりなさい。
GEN 24:8 もしその女の人があなたについて来ることを望まないなら、あなたはこの私への誓いから解かれる。ただ、私の息子をあそこへ連れ戻してはならない。」
GEN 24:9 しもべは主人アブラハムのももの下に手を入れ、このことについて彼に誓った。
GEN 24:10 しもべは主人のらくだの中から十頭のらくだを取り、主人のさまざまな良い品々を携えて出発した。彼は立ち上がり、メソポタミアへ、ナホルの町へ向かった。
GEN 24:11 彼は夕暮れ時、女たちが水を汲みに出て来るころに、町の外の水の井戸のそばに、らくだを伏させた。
GEN 24:12 彼は言った。「私の主人アブラハムの神、主よ。どうか今日、私の旅を成功させ、主人アブラハムに慈しみを示してください。
GEN 24:13 見よ、私は水の泉のそばに立っています。この町の人々の娘たちが水を汲みに出て来ます。
GEN 24:14 私が『どうか、あなたの水差しを傾けて、私に飲ませてください』と言ったとき、その娘が『お飲みください。あなたのらくだにも水を飲ませましょう』と答えたなら、その人こそ、あなたがあなたのしもべイサクのために定めておられた女性としてください。それによって、あなたが私の主人に慈しみを示されたことを、私は知るでしょう。」
GEN 24:15 彼がまだ言い終わらないうちに、見よ、リベカが水差しを肩に載せて出て来た。彼女はアブラハムの兄弟ナホルの妻ミルカが産んだベトエルの娘であった。
GEN 24:16 その若い女は非常に美しく、処女で、男を知らなかった。彼女は泉に下りて行き、水差しを満たして上がって来た。
GEN 24:17 しもべは走って彼女を迎えに行き、言った。「どうか、あなたの水差しから少し水を飲ませてください。」
GEN 24:18 彼女は言った。「お飲みください、ご主人様。」彼女は急いで水差しを手に下ろし、彼に飲ませた。
GEN 24:19 彼に水を飲ませ終わると、彼女は言った。「あなたのらくだのためにも、みな飲み終わるまで水を汲みましょう。」
GEN 24:20 彼女は急いで水差しの水を水桶に空け、再び水を汲むために井戸へ走って行き、彼のすべてのらくだのために水を汲んだ。
GEN 24:21 その人は、主が自分の旅を成功させてくださったかどうかを知ろうとして、黙って彼女を見つめていた。
GEN 24:22 らくだが水を飲み終わると、その人は重さ一ベカの金の鼻輪と、彼女の手首のために重さ十シェケルの二つの金の腕輪を取り出して、
GEN 24:23 言った。「あなたは誰の娘ですか。私に教えてください。あなたの父の家には、私たちが泊まる場所がありますか。」
GEN 24:24 彼女は彼に言った。「私は、ミルカがナホルに産んだ息子ベトエルの娘です。」
GEN 24:25 彼女はさらに彼に言った。「私たちのところには、わらも飼葉もたくさんあり、泊まる場所もあります。」
GEN 24:26 その人は頭を下げて、主を礼拝した。
GEN 24:27 彼は言った。「私の主人アブラハムの神、主はほめたたえられよ。主は主人に対する慈しみと真実を捨てず、私をまっすぐ主人の親族の家へ導いてくださった。」
GEN 24:28 若い女は走って行き、これらのことを母の家の者たちに告げた。
GEN 24:29 リベカにはラバンという名の兄がいた。ラバンは外にいるその人のところへ、泉へ向かって走って行った。
GEN 24:30 彼は妹の手に鼻輪と腕輪があるのを見、また妹のリベカが「あの人は私にこのように言いました」と語るのを聞いて、その人のところへ行った。見よ、その人は泉のそばで、らくだの傍らに立っていた。
GEN 24:31 彼は言った。「お入りください、主に祝福された方よ。なぜ外に立っておられるのですか。私は家を整え、らくだの場所も用意しました。」
GEN 24:32 その人は家に入った。ラバンはらくだの荷を解き、らくだにわらと飼葉を与え、その人と、彼と一緒にいる人々の足を洗うための水を与えた。
GEN 24:33 彼の前に食事が置かれたが、彼は言った。「私が自分の用件を話すまでは、いただきません。」 ラバンは言った。「話してください。」
GEN 24:34 彼は言った。「私はアブラハムのしもべです。
GEN 24:35 主は私の主人を大いに祝福され、主人は大いなる者となりました。主は主人に羊と牛、銀と金、男のしもべと女のしもべ、らくだとろばをお与えになりました。
GEN 24:36 私の主人の妻サラは、年老いてから私の主人に男の子を産みました。主人は彼に自分のすべての持ち物を与えました。
GEN 24:37 私の主人は私に誓わせて言いました。『私がその地に住んでいるカナン人の娘たちの中から、私の息子のために妻をめとってはならない。
GEN 24:38 むしろ、あなたは私の父の家、私の親族のところへ行き、私の息子のために妻をめとりなさい。』
GEN 24:39 私は主人に言いました。『もし、その女の人が私について来なかったらどうしましょうか。』
GEN 24:40 主人は私に言いました。『私がその御前を歩んでいる主が、御使いをあなたと一緒に遣わし、あなたの旅を成功させてくださる。あなたは私の親族、私の父の家から、私の息子のために妻をめとるだろう。
GEN 24:41 あなたが私の親族のところに行けば、私への誓いから解かれる。もし彼らがあなたにその娘を与えないとしても、あなたは私への誓いから解かれる。』
GEN 24:42 私は今日、泉のところに来て、こう言いました。『私の主人アブラハムの神、主よ。どうか今、私が進んでいる旅を成功させてください。
GEN 24:43 見よ、私は水の泉のそばに立っています。水を汲みに出て来る若い女に、私が「どうか、あなたの水差しから少し水を飲ませてください」と言い、
GEN 24:44 彼女が私に「お飲みください。あなたのらくだのためにも水を汲みましょう」と言ったなら、その人こそ、主が私の主人の息子のために定めておられた女性としてください。』
GEN 24:45 私が心の中で言い終わらないうちに、見よ、リベカが水差しを肩に載せて出て来ました。彼女は泉に下りて行き、水を汲みました。私は彼女に『どうか、私に飲ませてください』と言いました。
GEN 24:46 彼女は急いで肩から水差しを下ろし、『お飲みください。あなたのらくだにも飲ませましょう』と言いました。それで私は飲み、彼女はらくだにも飲ませてくれました。
GEN 24:47 私は彼女に尋ねて、『あなたは誰の娘ですか』と言いました。彼女は『私はミルカがナホルに産んだ息子ベトエルの娘です』と答えました。そこで私は彼女の鼻に輪を付け、彼女の手首に腕輪を付けました。
GEN 24:48 私は頭を下げて主を礼拝し、私の主人アブラハムの神、主をほめたたえました。主は、主人の兄弟の娘をその息子のためにめとるよう、私を正しい道に導いてくださいました。
GEN 24:49 さあ、主人に慈しみと真実をもって接してくださるなら、そうお答えください。そうでないなら、それもお答えください。私は右か左へ向かいます。」
GEN 24:50 すると、ラバンとベトエルは答えた。「このことは主から出たものです。私たちには、良いとも悪いとも申し上げられません。
GEN 24:51 見よ、リベカはあなたの前にいます。彼女を連れて行き、主が言われたとおり、あなたの主人の息子の妻としてください。」
GEN 24:52 アブラハムのしもべは彼らの言葉を聞くと、地に向かってひれ伏し、主を礼拝した。
GEN 24:53 しもべは銀の飾り物、金の飾り物、そして衣服を取り出し、リベカに与えた。彼はまた、彼女の兄と母にも高価な贈り物を与えた。
GEN 24:54 彼と、彼と一緒にいた人たちは、飲み食いしてそこに泊まった。彼らが朝起きると、しもべは言った。「私を主人のところへ帰らせてください。」
GEN 24:55 彼女の兄と母は言った。「この娘を、あと数日、少なくとも十日は私たちのところに留まらせてください。その後で、彼女は行くでしょう。」
GEN 24:56 しもべは彼らに言った。「私を引き止めないでください。主が私の旅を成功させてくださったのですから。私を送り出してください。私の主人のところへ帰ります。」
GEN 24:57 彼らは言った。「娘を呼んで、彼女自身の口から聞いてみましょう。」
GEN 24:58 彼らはリベカを呼んで言った。「あなたはこの人と一緒に行きますか。」 彼女は言った。「行きます。」
GEN 24:59 彼らは妹リベカと彼女の乳母、そしてアブラハムのしもべと彼の人々を送り出した。
GEN 24:60 彼らはリベカを祝福して言った。 「私たちの妹よ、 幾千万の母となれ。 あなたの子孫が、 敵の城門を勝ち取れ。」
GEN 24:61 リベカとその女のしもべたちは立ち上がり、らくだに乗ってその人について行った。しもべはリベカを連れて旅立った。
GEN 24:62 そのころ、イサクはベエル・ラハイ・ロイの方から戻って来ていた。彼はネゲブ地方に住んでいたからである。
GEN 24:63 イサクは夕暮れ時、野に黙想するために出て行った。彼が目を上げて見ると、見よ、らくだがやって来た。
GEN 24:64 リベカも目を上げ、イサクを見ると、らくだから降りた。
GEN 24:65 彼女はしもべに言った。「私たちを迎えに、野を歩いて来るあの人は誰ですか。」 しもべは言った。「私の主人です。」 彼女はベールを取って自分を覆った。
GEN 24:66 しもべは自分が行ったすべてのことをイサクに告げた。
GEN 24:67 イサクは彼女を母サラの天幕に連れて入り、リベカをめとった。彼女は彼の妻となり、彼は彼女を愛した。イサクは母の死後、慰めを得た。
GEN 25:1 アブラハムはもう一人の妻をめとった。彼女の名はケトラであった。
GEN 25:2 彼女は彼に、ジムラン、ヨクシャン、メダン、ミディアン、イシュバク、シュアを産んだ。
GEN 25:3 ヨクシャンはシバとデダンの父となった。デダンの息子たちは、アシュリ人、レトシ人、レウミ人であった。
GEN 25:4 ミディアンの息子たちは、エファ、エフェル、ハノク、アビダ、エルダアであった。これらは皆、ケトラの子どもたちであった。
GEN 25:5 アブラハムは自分のすべての持ち物をイサクに与えた。
GEN 25:6 しかし、アブラハムのそばめたちの息子たちには、アブラハムは贈り物を与えた。彼はまだ生きている間に、彼らを息子イサクから離して、東の方、東の国へ送り出した。
GEN 25:7 アブラハムが生きた年数は百七十五年であった。
GEN 25:8 アブラハムは息を引き取って死んだ。長寿を全うし、老いて満ち足り、自分の民に加えられた。
GEN 25:9 息子たちであるイサクとイシュマエルは、彼をマクペラの洞穴に葬った。そこはマムレの前にある、ヘト人ツォハルの子エフロンの畑であった。
GEN 25:10 その畑は、アブラハムがヘトの人々から買い取ったものである。そこにアブラハムと妻サラが葬られた。
GEN 25:11 アブラハムの死後、神はその息子イサクを祝福された。イサクはベエル・ラハイ・ロイの近くに住んだ。
GEN 25:12 これは、サラのしもべであるエジプト人ハガルがアブラハムに産んだ、アブラハムの息子イシュマエルの系図である。
GEN 25:13 これらは、それぞれの名によるイシュマエルの息子たちの名である。イシュマエルの長子ネバヨト、次にケダル、アドベエル、ミブサム、
GEN 25:14 ミシュマ、ドマ、マサ、
GEN 25:15 ハダド、テマ、エツル、ナフィシュ、ケデマである。
GEN 25:16 これらがイシュマエルの息子たちであり、その村々、その宿営地に付けられた名である。彼らは部族ごとの十二人の族長であった。
GEN 25:17 イシュマエルの生涯は百三十七年であった。彼は息を引き取って死に、自分の民に加えられた。
GEN 25:18 彼らは、エジプトの前にあるハビラから、アッシリアへ行く道にあるシュルに至るまで住んだ。彼はすべての兄弟たちと対立して住んだ。
GEN 25:19 これはアブラハムの息子イサクの系図である。アブラハムはイサクの父となった。
GEN 25:20 イサクは四十歳のとき、パダン・アラムのアラム人ベトエルの娘であり、アラム人ラバンの妹であるリベカを妻にめとった。
GEN 25:21 イサクは妻のために主に願い求めた。彼女が不妊であったからである。主は彼の願いを聞き入れ、妻リベカは身ごもった。
GEN 25:22 子どもたちが彼女の胎内で激しくぶつかり合ったので、彼女は言った。「こんなことなら、私はどうなるのだろう。」そして主に尋ねに行った。
GEN 25:23 主は彼女に言われた。 「二つの民族があなたの胎内にあり、 二つの民があなたの体から分かれ出る。 一つの民はもう一つの民より強くなり、 兄が弟に仕える。」
GEN 25:24 彼女の出産の日が満ちたとき、見よ、彼女の胎内には双子がいた。
GEN 25:25 最初の男の子が出て来た。彼は赤く、全身が毛衣のようであった。彼らはその名をエサウと名付けた。
GEN 25:26 その後、弟が出て来た。彼の手はエサウのかかとをつかんでいた。彼らはその名をヤコブと名付けた。彼らが生まれたとき、イサクは六十歳であった。
GEN 25:27 少年たちは成長した。エサウは熟練した狩人となり、野の人となった。ヤコブは物静かな人で、天幕に住んでいた。
GEN 25:28 イサクはエサウを愛した。エサウの獲物が好みだったからである。しかし、リベカはヤコブを愛した。
GEN 25:29 ヤコブが煮物を煮ているとき、エサウが野から帰って来た。彼は疲れ果てていた。
GEN 25:30 エサウはヤコブに言った。「どうか、その赤いものを、あの赤いものを私に食べさせてくれ。私は疲れ果てているからだ。」それゆえ、彼の名はエドムと呼ばれた。
GEN 25:31 ヤコブは言った。「まず、あなたの長子の権利を私に売ってください。」
GEN 25:32 エサウは言った。「見よ、私は死にそうだ。この長子の権利が私にとって何になるというのか。」
GEN 25:33 ヤコブは言った。「まず、私に誓ってください。」 エサウは彼に誓い、自分の長子の権利をヤコブに売った。
GEN 25:34 ヤコブはエサウにパンとレンズ豆の煮物を与えた。エサウは食べて飲み、立ち上がって去って行った。このようにして、エサウは自分の長子の権利を軽んじた。
GEN 26:1 アブラハムの時代にあった最初の飢饉とは別に、その地に再び飢饉があった。イサクはゲラルにいるペリシテ人の王アビメレクのもとへ行った。
GEN 26:2 主は彼に現れて言われた。「エジプトへ下って行ってはならない。わたしがあなたに告げる地に住みなさい。
GEN 26:3 この地に寄留しなさい。そうすれば、わたしはあなたと共にいて、あなたを祝福する。わたしはあなたとあなたの子孫に、これらのすべての地を与え、あなたの父アブラハムに誓った誓いを果たすからである。
GEN 26:4 わたしはあなたの子孫を空の星のように増やし、これらすべての地をあなたの子孫に与える。地上のすべての国々は、あなたの子孫によって祝福される。
GEN 26:5 それは、アブラハムがわたしの声に聞き従い、わたしの言いつけ、命令、掟、教えを守ったからである。」
GEN 26:6 イサクはゲラルに住んだ。
GEN 26:7 その場所の人々が彼の妻について尋ねると、彼は「彼女は私の妹です」と言った。彼は「私の妻です」と言うのを恐れたのである。リベカは美しかったので、「この場所の人々がリベカのゆえに私を殺すかもしれない」と考えたからである。
GEN 26:8 彼がそこに長く滞在していたころ、ペリシテ人の王アビメレクが窓から外を見ると、見よ、イサクが妻リベカと戯れていた。
GEN 26:9 アビメレクはイサクを呼んで言った。「見よ、彼女は確かにあなたの妻ではないか。なぜあなたは『彼女は私の妹です』と言ったのか。」 イサクは答えた。「彼女のゆえに殺されるかもしれないと思ったのです。」
GEN 26:10 アビメレクは言った。「あなたは何ということをしてくれたのか。民の一人があなたの妻と寝ていたら、あなたは私たちに罪をもたらすところだったではないか。」
GEN 26:11 アビメレクはすべての民に命じた。「この男、またはその妻に触れる者は、必ず殺される。」
GEN 26:12 イサクはその地に種を蒔き、その年に百倍の収穫を得た。主が彼を祝福されたのである。
GEN 26:13 彼は豊かになり、ますます栄え、ついに非常に豊かな者となった。
GEN 26:14 彼は羊の群れ、牛の群れ、そして多くのしもべを持つようになった。ペリシテ人は彼をねたんだ。
GEN 26:15 彼の父アブラハムの時代に、父のしもべたちが掘ったすべての井戸を、ペリシテ人は土で埋めて塞いでしまっていた。
GEN 26:16 アビメレクはイサクに言った。「私たちのところから去ってくれ。あなたは私たちよりもはるかに強くなったからだ。」
GEN 26:17 イサクはそこを去り、ゲラルの谷に天幕を張って、そこに住んだ。
GEN 26:18 イサクは、父アブラハムの時代に掘られた水の井戸を再び掘った。アブラハムの死後、ペリシテ人がそれらを塞いでいたからである。彼は、父がつけた名前のとおりに、それらの井戸に名前をつけた。
GEN 26:19 イサクのしもべたちが谷を掘ると、そこに湧き出る水の井戸を見つけた。
GEN 26:20 ゲラルの牧者たちはイサクの牧者たちと争い、「その水は私たちのものだ」と言った。彼らがイサクと争ったので、イサクはその井戸の名をエセクと呼んだ。
GEN 26:21 彼らは別の井戸を掘ったが、それについても彼らは争った。それで彼はその名をシテナと呼んだ。
GEN 26:22 彼はそこから移り、さらに別の井戸を掘った。それについては彼らは争わなかった。それで彼はその名をレホボトと呼んで言った。「今や主が私たちのために場所を広げてくださった。私たちはこの地で増えるだろう。」
GEN 26:23 彼はそこからベエル・シェバへ上って行った。
GEN 26:24 その夜、主は彼に現れて言われた。「わたしはあなたの父アブラハムの神である。恐れてはならない。わたしはあなたと共にいる。わたしのしもべアブラハムのゆえに、わたしはあなたを祝福し、あなたの子孫を増やす。」
GEN 26:25 彼はそこに祭壇を築き、主の御名を呼び求め、そこに天幕を張った。そこでイサクのしもべたちは井戸を掘った。
GEN 26:26 その時、アビメレクがゲラルから、彼の友人アフザテと軍の長フィコルと共に、イサクのところへやって来た。
GEN 26:27 イサクは彼らに言った。「あなたがたは私を憎み、あなたがたのところから私を追い出したのに、なぜ私のところへ来たのですか。」
GEN 26:28 彼らは言った。「私たちは、主があなたと共におられるのをはっきりと見ました。それで私たちは言いました。『どうか、私たちの間、すなわち私たちとあなたの間に誓いを立てさせてほしい。私たちと契約を結んでほしい。
GEN 26:29 私たちがあなたに触れず、あなたに良いことだけを行い、あなたを安らかに送り出したように、あなたも私たちに害を加えないでほしい』と。あなたは今、主に祝福された人です。」
GEN 26:30 イサクは彼らのために宴会を催し、彼らは飲み食いした。
GEN 26:31 彼らは朝早く起き、互いに誓いを立てた。イサクが彼らを送り出すと、彼らは安らかに去って行った。
GEN 26:32 その日、イサクのしもべたちが来て、自分たちが掘った井戸について、「水が出ました」と告げた。
GEN 26:33 彼はそれをシバと呼んだ。それゆえ、その町の名は今日に至るまでベエル・シェバである。
GEN 26:34 エサウは四十歳のとき、ヘト人ベエリの娘ユディテと、ヘト人エロンの娘バセマテを妻にめとった。
GEN 26:35 彼女たちはイサクとリベカにとって、心の痛みとなった。
GEN 27:1 イサクが年をとり、目がかすんで見えなくなったとき、彼は長男エサウを呼んで、「私の子よ」と言った。 エサウは答えた。「はい、ここにいます。」
GEN 27:2 彼は言った。「見よ、私は年をとった。自分が死ぬ日を知らない。
GEN 27:3 だから今、どうかあなたの武器である矢筒と弓を取り、野に出て行き、私のために獲物をしとめて来てくれ。
GEN 27:4 私の好きなおいしい料理を作り、私のところに持って来なさい。私がそれを食べ、死ぬ前にあなたを祝福するためだ。」
GEN 27:5 リベカは、イサクが息子エサウに話しているのを聞いていた。エサウは獲物をしとめて持って来るために、野へ出て行った。
GEN 27:6 リベカは息子ヤコブに言った。「私はあなたの父上が、あなたの兄エサウにこう話しているのを聞きました。
GEN 27:7 『私のために獲物を持って来て、おいしい料理を作り、食べさせてくれ。私は死ぬ前に、主の前でおまえを祝福したい』と。
GEN 27:8 だから今、私の子よ、私があなたに命じるとおりに、私の声に聞き従いなさい。
GEN 27:9 今すぐ羊の群れのところへ行き、良い子山羊を二匹取って来なさい。それで、父上の好むおいしい料理を作りましょう。
GEN 27:10 それを父上に持って行き、食べていただきなさい。父上が死ぬ前に、あなたを祝福してくださるように。」
GEN 27:11 ヤコブは母リベカに言った。「兄エサウは毛深い人ですが、私は肌が滑らかな人です。
GEN 27:12 もし父上が私に触れたら、私は欺く者と思われ、祝福ではなく呪いを招くことになります。」
GEN 27:13 母は彼に言った。「私の子よ、あなたの呪いは私が引き受けます。ただ私の声に聞き従い、行って、それらを取って来なさい。」
GEN 27:14 彼は行って、それらを取り、母のところに持って来た。母は彼の父が好きなおいしい料理を作った。
GEN 27:15 リベカは、家の中で自分の手元にあった長男エサウの上等の服を取り、それを次男ヤコブに着せた。
GEN 27:16 彼女は子山羊の毛皮を、彼の手と首の滑らかな部分に巻きつけた。
GEN 27:17 そして彼女は、自分が作ったおいしい料理とパンを、息子ヤコブの手に渡した。
GEN 27:18 彼は父のところへ行き、「父上」と呼びかけた。 父は答えた。「ここにいる、わが子よ。おまえは誰だ。」
GEN 27:19 ヤコブは父に言った。「私は長男エサウです。お言いつけのとおりにしました。どうか起き上がって座り、私の獲物を召し上がって、私を祝福してください。」
GEN 27:20 イサクは息子に言った。「私の子よ、どうしてこんなに早く見つけられたのか。」 彼は答えた。「あなたの神、主が、すぐに見つけさせてくださったのです。」
GEN 27:21 イサクはヤコブに言った。「私の子よ、どうか近くに来なさい。私があなたに触れて、あなたが本当に私の息子エサウかどうかを確かめよう。」
GEN 27:22 ヤコブは父イサクに近づいた。イサクは彼に触れて言った。「声はヤコブの声だが、手はエサウの手だ。」
GEN 27:23 ヤコブの手が兄エサウの手のように毛深かったので、イサクは彼を見分けられなかった。こうしてイサクは彼を祝福した。
GEN 27:24 彼は言った。「あなたは本当に、私の息子エサウなのか。」 彼は言った。「そうです。」
GEN 27:25 イサクは言った。「それを私の近くに持って来なさい。息子の獲物を食べて、あなたを祝福しよう。」ヤコブがそれを近くに持って行くと、彼は食べた。またヤコブがぶどう酒を持って行くと、彼は飲んだ。
GEN 27:26 父イサクは彼に言った。「私の子よ、さあ近くに来て、私に口づけしなさい。」
GEN 27:27 ヤコブは近づいて、彼に口づけした。イサクは彼の服の香りをかぎ、彼を祝福して言った。 「見よ、私の息子の香りは、 主が祝福された野の香りのようだ。
GEN 27:28 神があなたに、天の露と、 地の豊かな産物を、 豊かな穀物と新しいぶどう酒を与えてくださるように。
GEN 27:29 民はあなたに仕え、 国々はあなたにひれ伏せ。 あなたの兄弟たちの主となれ。 あなたの母の息子たちは、あなたにひれ伏せ。 あなたを呪う者は呪われ、 あなたを祝福する者は祝福されよ。」
GEN 27:30 イサクがヤコブを祝福し終え、ヤコブが父イサクの前から出て行くとすぐに、兄エサウが狩りから帰って来た。
GEN 27:31 彼もおいしい料理を作り、父のところに持って行った。そして言った。「父上、起き上がって、息子の獲物を召し上がり、私を祝福してください。」
GEN 27:32 父イサクは彼に言った。「お前は誰だ。」 彼は言った。「私はあなたの息子、あなたの長男エサウです。」
GEN 27:33 イサクは激しく身震いして言った。「それでは、獲物をしとめて私のところに持って来たのは誰だったのか。お前が来る前に、私はそのすべてを食べ、彼を祝福してしまった。そうだ、彼は祝福されるだろう。」
GEN 27:34 エサウは父の言葉を聞くと、激しく、苦々しい叫びを上げて言った。「父上、私も、この私も祝福してください。」
GEN 27:35 イサクは言った。「お前の弟が欺いてやって来て、お前の祝福を奪い取ってしまった。」
GEN 27:36 エサウは言った。「ヤコブという名が彼にふさわしいのではありませんか。彼は二度も私を押しのけました。私の長子の権利を奪い、そして今度は私の祝福を奪い取りました。」彼はさらに言った。「私のために祝福を残しておかれなかったのですか。」
GEN 27:37 イサクはエサウに答えた。「見よ、私は彼をお前の主とし、彼のすべての兄弟をしもべとして彼に与えた。穀物と新しいぶどう酒で彼を支えた。私の子よ、それでは、お前のために私に何ができようか。」
GEN 27:38 エサウは父に言った。「父上、祝福は一つしかないのですか。父上、私も、この私も祝福してください。」エサウは声を上げて泣いた。
GEN 27:39 父イサクは彼に答えた。 「見よ、あなたの住まいは、 地の豊かな産物と、上なる天の露に恵まれるだろう。
GEN 27:40 あなたは自分の剣によって生き、 あなたの弟に仕える。 しかし、おまえがもがいて抜け出すとき、 あなたは自分の首から彼のくびきを振り落とすだろう。」
GEN 27:41 父がヤコブを祝福したその祝福のゆえに、エサウはヤコブを憎んだ。エサウは心の中で言った。「父のための喪の日が近づいている。そのとき、私は弟ヤコブを殺してやる。」
GEN 27:42 長男エサウの言葉がリベカに伝えられた。彼女は人を遣わして次男ヤコブを呼び、彼に言った。「見なさい。あなたの兄エサウは、あなたを殺して恨みを晴らそうとしています。
GEN 27:43 だから今、私の子よ、私の声に聞き従いなさい。立ち上がり、ハランにいる私の兄ラバンのところへ逃げなさい。
GEN 27:44 あなたの兄の激しい怒りが収まるまで、しばらくの間、彼と共に滞在しなさい。
GEN 27:45 兄の怒りがあなたから離れ、あなたのしたことを忘れるまでです。そのとき、人を遣わして、あなたをそこから連れ戻します。どうして一日のうちに、あなたがた二人を失えましょう。」
GEN 27:46 リベカはイサクに言った。「私はヘト人の娘たちのせいで、生きているのが嫌になりました。もしヤコブがこの地の娘たち、あのヘト人の娘たちのような者を妻にめとるなら、私の命に何の意味があるでしょうか。」
GEN 28:1 イサクはヤコブを呼び、彼を祝福し、彼に命じた。「カナンの娘たちの中から妻をめとってはならない。
GEN 28:2 立ち上がり、パダン・アラムにある、お前の母の父ベトエルの家へ行きなさい。そこから、お前の母の兄ラバンの娘たちの中から妻をめとりなさい。
GEN 28:3 全能の神がお前を祝福し、お前を実り豊かにし、お前を大いに増やし、お前が多くの民の集まりとなるようにしてくださるように。
GEN 28:4 アブラハムの祝福を、お前と、お前と共にいるお前の子孫に与えてくださるように。神がアブラハムに与えられた地、お前が寄留しているこの地を、お前が受け継ぐことができるように。」
GEN 28:5 イサクはヤコブを送り出した。ヤコブはパダン・アラムへ向かい、アラム人ベトエルの息子ラバンのところへ行った。ラバンは、ヤコブとエサウの母リベカの兄であった。
GEN 28:6 さて、エサウは、イサクがヤコブを祝福し、妻をめとらせるために彼をパダン・アラムへ送り出したことを見た。また、彼を祝福したとき、「カナンの娘たちの中から妻をめとってはならない」と命じたこと、
GEN 28:7 さらに、ヤコブが父と母に聞き従い、パダン・アラムへ行ったことも見た。
GEN 28:8 エサウは、カナンの娘たちが父イサクの目に良くないことを見て、
GEN 28:9 イシュマエルのところへ行き、すでにいた妻たちのほかに、アブラハムの息子イシュマエルの娘で、ネバヨトの妹であるマハラテを妻にめとった。
GEN 28:10 ヤコブはベエル・シェバを出発し、ハランへ向かった。
GEN 28:11 彼はある場所に着き、太陽が沈んだので、そこで一晩を過ごした。彼はその場所の石の一つを取り、それを自分の頭の下に置き、その場所で横になって眠った。
GEN 28:12 彼は夢を見た。見よ、一つの階段が地に立てられ、その頂は天に届いていた。見よ、神の使いたちがそれを上り下りしていた。
GEN 28:13 見よ、主がその上に立って言われた。「わたしは主、あなたの父アブラハムの神、イサクの神である。あなたが横たわっているこの地を、わたしはあなたとあなたの子孫に与える。
GEN 28:14 あなたの子孫は地のちりのようになり、あなたは西、東、北、南へと広がるだろう。地上のすべての家族は、あなたとあなたの子孫によって祝福される。
GEN 28:15 見よ、わたしはあなたと共にいて、あなたがどこへ行くにもあなたを守り、あなたを再びこの地に連れ戻す。わたしがあなたに約束したことを成し遂げるまで、わたしはあなたを離れない。」
GEN 28:16 ヤコブは眠りから覚めて言った。「確かに主はこの場所におられる。それなのに、私はそれを知らなかった。」
GEN 28:17 彼は恐れて言った。「この場所は何と恐れ多いことか。ここはまさしく神の家。ここは天の門だ。」
GEN 28:18 ヤコブは朝早く起き、自分の頭の下に置いた石を取り、それを柱として立て、その頂に油を注いだ。
GEN 28:19 彼はその場所の名をベテルと呼んだが、その町の最初の名はルズであった。
GEN 28:20 ヤコブは誓いを立てて言った。「もし神が私と共におられ、私の行くこの旅路で私を守り、食べるパンと着る服を与え、
GEN 28:21 私が無事に父の家に帰ることができるようにしてくださり、主が私の神となってくださるなら、
GEN 28:22 柱として立てたこの石は神の家となります。あなたが私に与えてくださるすべてのもののうち、私は必ず十分の一をあなたにささげます。」
GEN 29:1 ヤコブは旅を続け、東方の人々の地へ来た。
GEN 29:2 彼が見ると、野に一つの井戸があり、見よ、そのそばに三つの羊の群れが伏していた。人々はその井戸から群れに水を飲ませていたからである。井戸の口にある石は大きかった。
GEN 29:3 群れがすべてそこに集められると、人々は井戸の口から石を転がし、羊に水を飲ませ、再び石を井戸の口の元の場所に戻すのであった。
GEN 29:4 ヤコブは彼らに言った。「皆さん、どこから来たのですか。」 彼らは言った。「私たちはハランから来ました。」
GEN 29:5 彼は彼らに言った。「あなたがたはナホルの子ラバンを知っていますか。」 彼らは言った。「知っています。」
GEN 29:6 彼は彼らに言った。「彼は無事ですか。」 彼らは言った。「無事です。見なさい、彼の娘ラケルが羊と一緒に来ます。」
GEN 29:7 彼は言った。「見なさい、まだ日が高い。家畜を集める時間ではありません。羊に水を飲ませてから、行って草を食べさせなさい。」
GEN 29:8 彼らは言った。「すべての群れが集められ、人々が井戸の口から石を転がすまでは、そうすることができません。それから羊に水を飲ませるのです。」
GEN 29:9 ヤコブがまだ彼らと話している間に、ラケルが父の羊と一緒にやって来た。彼女は羊を飼っていたからである。
GEN 29:10 ヤコブは、母の兄ラバンの娘ラケルと、母の兄ラバンの羊を見ると、近づいて行って井戸の口から石を転がし、母の兄ラバンの群れに水を飲ませた。
GEN 29:11 ヤコブはラケルに口づけし、声を上げて泣いた。
GEN 29:12 ヤコブはラケルに、自分が彼女の父の親族であり、リベカの息子であることを告げた。彼女は走って行き、父に告げた。
GEN 29:13 ラバンは妹の息子ヤコブの知らせを聞くと、ヤコブを迎えに走って行き、彼を抱きしめ、口づけして自分の家に連れて来た。ヤコブはこれらのすべてのことをラバンに話した。
GEN 29:14 ラバンは彼に言った。「まことに、あなたは私の骨、私の肉です。」ヤコブは一か月の間、彼のもとに滞在した。
GEN 29:15 ラバンはヤコブに言った。「親族だからといって、ただで私に仕えるべきではない。どんな報酬を望むか、言ってください。」
GEN 29:16 ラバンには二人の娘がいた。姉の名はレア、妹の名はラケルであった。
GEN 29:17 レアの目は弱かったが、ラケルは姿も顔立ちも美しかった。
GEN 29:18 ヤコブはラケルを愛していた。彼は言った。「あなたの妹ラケルのために、私は七年間あなたに仕えましょう。」
GEN 29:19 ラバンは言った。「彼女をほかの男に与えるより、あなたに与えるほうが良い。私のところに留まりなさい。」
GEN 29:20 ヤコブはラケルのために七年間仕えた。彼女を愛していたため、彼にはそれがほんの数日のように思えた。
GEN 29:21 ヤコブはラバンに言った。「妻を与えてください。約束の期間が満ちました。彼女と結婚させてください。」
GEN 29:22 ラバンはその場所のすべての人々を集め、宴会を催した。
GEN 29:23 夕方になると、ラバンは娘レアをヤコブのところに連れて来た。ヤコブは彼女のところに入った。
GEN 29:24 ラバンは自分の女のしもべジルパを、娘レアの女のしもべとして与えた。
GEN 29:25 朝になると、見よ、それはレアであった。ヤコブはラバンに言った。「あなたは私に何ということをしたのですか。私はラケルのためにあなたに仕えたのではありませんか。なぜ私を欺いたのですか。」
GEN 29:26 ラバンは言った。「私たちのところでは、長女より先に妹を嫁がせることはしません。
GEN 29:27 この娘との婚礼の週を満たしなさい。そうすれば、あなたがさらに七年間私に仕えることと引き換えに、もう一人の娘もあなたに与えましょう。」
GEN 29:28 ヤコブはそのようにして、レアとの週を満たした。ラバンは自分の娘ラケルを彼の妻として与えた。
GEN 29:29 ラバンは娘ラケルに、自分の女のしもべビルハを、彼女の女のしもべとして与えた。
GEN 29:30 ヤコブはラケルのところにも入った。彼はレアよりもラケルを愛した。そしてさらに七年間、ラバンに仕えた。
GEN 29:31 主はレアが疎まれているのを見られ、彼女の胎を開かれた。しかしラケルは不妊であった。
GEN 29:32 レアは身ごもって男の子を産み、その名をルベンと名付けた。彼女は言った。「主が私の苦しみをご覧になった。今こそ夫は私を愛してくれるだろう。」
GEN 29:33 彼女は再び身ごもって男の子を産み、言った。「私が疎まれているのを主が聞き、この子も授けてくださった。」彼女はその名をシメオンと名付けた。
GEN 29:34 彼女は再び身ごもって男の子を産んだ。そして言った。「今度こそ夫は私に結びついてくれるだろう。私は彼に三人の男の子を産んだのだから。」それゆえ、その名はレビと呼ばれた。
GEN 29:35 彼女は再び身ごもって男の子を産み、言った。「今度こそ、私は主をほめたたえよう。」それゆえ、その名をユダと名付けた。それから彼女は出産をやめた。
GEN 30:1 ラケルは自分がヤコブに子どもを産まないのを見ると、姉をねたんだ。彼女はヤコブに言った。「私に子どもをください。そうでなければ、私は死んでしまいます。」
GEN 30:2 ヤコブはラケルに向かって怒りを燃やして言った。「私が神に代わることなどできるだろうか。あなたの胎の実を拒んでおられるのは神なのだ。」
GEN 30:3 彼女は言った。「見よ、私の女のしもべビルハがいます。彼女のところに入ってください。彼女が私の膝の上に子を産むことで、私も彼女によって子を得ることができるでしょう。」
GEN 30:4 彼女は自分の女のしもべビルハを妻としてヤコブに与えたので、ヤコブは彼女のところに入った。
GEN 30:5 ビルハは身ごもり、ヤコブに男の子を産んだ。
GEN 30:6 ラケルは言った。「神は私の訴えを聞き、私の声に耳を傾け、男の子をくださった。」それゆえ、その名をダンと呼んだ。
GEN 30:7 ラケルの女のしもべビルハは再び身ごもり、ヤコブに二番目の男の子を産んだ。
GEN 30:8 ラケルは言った。「私は姉と激しい格闘をして、ついに勝ちました。」彼女はその名をナフタリと名付けた。
GEN 30:9 レアは自分が出産をやめたのを見ると、女のしもべジルパを取り、彼女を妻としてヤコブに与えた。
GEN 30:10 レアの女のしもべジルパはヤコブに男の子を産んだ。
GEN 30:11 レアは「幸運が来た」と言い、その名をガドと名付けた。
GEN 30:12 レアの女のしもべジルパはヤコブに二番目の男の子を産んだ。
GEN 30:13 レアは言った。「私は幸いだ。女たちは私を幸いな者と呼ぶだろう。」彼女はその名をアシェルと名付けた。
GEN 30:14 麦刈りの季節にルベンが野へ行き、恋なすびを見つけて、母レアのところに持って来た。するとラケルがレアに言った。「どうか、あなたの息子の恋なすびを私に分けてください。」
GEN 30:15 レアは彼女に言った。「あなたが私の夫を奪ったのは小さなことですか。そのうえ、私の息子の恋なすびまでも奪おうとするのですか。」 ラケルは言った。「それなら、あなたの息子の恋なすびと引き換えに、今夜は彼があなたと寝るようにしましょう。」
GEN 30:16 夕方、ヤコブが野から帰って来ると、レアは彼を迎えに出て言った。「今夜は私のところに来てください。息子の恋なすびで、あなたを雇ったのです。」その夜、彼は彼女と寝た。
GEN 30:17 神はレアの願いを聞き入れられた。彼女は身ごもり、ヤコブに五番目の男の子を産んだ。
GEN 30:18 レアは言った。「私が女のしもべを夫に与えたので、神は私に報酬をくださった。」彼女はその名をイッサカルと名付けた。
GEN 30:19 レアは再び身ごもり、ヤコブに六番目の男の子を産んだ。
GEN 30:20 レアは言った。「神は私に良い贈り物を与えてくださいました。私が夫に六人の男の子を産んだので、今度こそ夫は私と共に住んでくれるでしょう。」彼女はその名をゼブルンと名付けた。
GEN 30:21 その後、彼女は女の子を産み、その名をディナと名付けた。
GEN 30:22 神はラケルを心に留められた。神は彼女の願いを聞き入れ、彼女の胎を開かれた。
GEN 30:23 彼女は身ごもって男の子を産み、言った。「神が私の恥を取り除いてくださいました。」
GEN 30:24 彼女はその子をヨセフと名付けて、「主が私にもう一人の息子を加えてくださいますように」と言った。
GEN 30:25 ラケルがヨセフを産んだ時、ヤコブはラバンに言った。「私を送り出してください。自分の場所、自分の国へ帰りたいのです。
GEN 30:26 私があなたに仕えて得た妻たちと子どもたちを私に与え、行かせてください。私があなたに仕えた働きは、あなたが知っているはずです。」
GEN 30:27 ラバンは彼に言った。「私があなたのお目にかなっているなら、どうか留まってください。主があなたのゆえに私を祝福されたことを、占いによって知りました。」
GEN 30:28 彼は言った。「あなたの報酬を指定してください。私はそれを払いましょう。」
GEN 30:29 ヤコブは彼に言った。「私がどのようにあなたに仕え、あなたの家畜が私のもとでどのようになったか、あなたは知っています。
GEN 30:30 私が来る前、あなたのものはわずかでしたが、今ではおびただしく増えました。主は私の行く所どこでも、あなたを祝福されました。私も今、自分の家のために備えるべきではないでしょうか。」
GEN 30:31 ラバンは言った。「何をあなたに与えようか。」 ヤコブは言った。「何も私に与える必要はありません。もしあなたが私のためにこのことをしてくださるなら、私は再びあなたの群れを飼い、それを守りましょう。
GEN 30:32 今日、私はあなたのすべての群れの間を通り、そこから、ぶちとまだらのものすべて、また羊の中の黒いものすべて、そして山羊の中のまだらとぶちのものをより分けます。これが私の報酬となります。
GEN 30:33 後日、あなたが私の報酬を確認に来るとき、私の正しさが私のために証言します。私のもとにいる山羊の中にぶちやまだらでないもの、あるいは羊の中に黒くないものがあれば、それは盗まれたものとみなされてよいでしょう。」
GEN 30:34 ラバンは言った。「見よ、あなたの言うとおりにしよう。」
GEN 30:35 その日、ラバンはしま模様とまだらの雄山羊、ぶちとまだらのすべての雌山羊、すなわち白い部分があるすべてのものと、羊の中のすべての黒いものをより分け、自分の息子たちの手に渡した。
GEN 30:36 彼は自分とヤコブとの間に三日の道のりを置き、ヤコブはラバンの残りの群れを飼った。
GEN 30:37 ヤコブはポプラ、アーモンド、すずかけの木の若枝を取り、それに白い筋を作るように皮をむき、その枝の白い部分をむき出しにした。
GEN 30:38 彼は皮をむいた枝を、群れが水を飲みに来る水桶、すなわち水飲み場の中に、群れに向けて置いた。群れは水を飲みに来たときに発情した。
GEN 30:39 群れはその枝の前で発情し、しま模様、ぶち、まだらのものを産んだ。
GEN 30:40 ヤコブは小羊を分け、群れをラバンの群れの中のしま模様のものとすべての黒いものに向かわせた。彼は自分の群れを別に分け、それらをラバンの群れの中には入れなかった。
GEN 30:41 群れの中の強いものが発情するたびに、ヤコブはその枝の間で発情するように、水飲み場の群れの目の前に枝を置いた。
GEN 30:42 しかし、群れが弱いときは、それを置かなかった。こうして弱いものはラバンのものとなり、強いものはヤコブのものとなった。
GEN 30:43 こうしてヤコブは極めて豊かになり、大きな群れ、女のしもべと男のしもべ、らくだとろばを持つようになった。
GEN 31:1 ヤコブは、「ヤコブは私たちの父のものをすべて奪い取った。父のものから、彼はこのすべての富を得たのだ」と言うラバンの息子たちの言葉を耳にした。
GEN 31:2 ヤコブがラバンの態度を見ると、見よ、以前のようには自分に向けられていなかった。
GEN 31:3 主はヤコブに言われた。「あなたの先祖の地、あなたの親族のところへ帰りなさい。わたしはあなたと共にいる。」
GEN 31:4 ヤコブは人を遣わして、ラケルとレアを群れのいる野に呼び出し、
GEN 31:5 彼女たちに言った。「あなたがたの父の態度を見ると、以前とは違っている。しかし、私の父の神は私と共におられた。
GEN 31:6 私が全力であなたがたの父に仕えてきたことは、あなたがたも知っている。
GEN 31:7 あなたがたの父は私を欺き、十回も報酬を変えた。しかし神は、彼が私に害を加えることをお許しにならなかった。
GEN 31:8 もし彼が『ぶちのものがあなたの報酬となる』と言えば、群れはみなぶちのものを産んだ。もし彼が『しま模様のものがあなたの報酬となる』と言えば、群れはみなしま模様のものを産んだ。
GEN 31:9 こうして神は、あなたがたの父の家畜を取り上げて、私に与えられた。
GEN 31:10 群れが交尾する季節に、私が目を上げて夢の中で見ると、見よ、群れと交尾している雄山羊は、しま模様、ぶち、まだらであった。
GEN 31:11 神の使いが夢の中で私に『ヤコブよ』と言われたので、私は『はい、ここにおります』と言った。
GEN 31:12 彼は言われた。『さあ、目を上げて見なさい。群れと交尾している雄山羊はみな、しま模様、ぶち、まだらである。ラバンがあなたにしていることを、わたしはすべて見たからである。
GEN 31:13 わたしはベテルの神である。あなたはそこで柱に油を注ぎ、そこでわたしに誓いを立てた。さあ、立ち上がり、この地を出て、あなたの生まれた地へ帰りなさい。』」
GEN 31:14 ラケルとレアは彼に答えた。「私たちの父の家には、まだ私たちへの分け前や相続地があるでしょうか。
GEN 31:15 父は私たちを他人のように扱っているではありませんか。私たちを売り、その代価まで使い果たしてしまいました。
GEN 31:16 神が父から取り上げられたすべての富は、私たちと子どもたちのものです。さあ、神があなたに言われたとおりにしてください。」
GEN 31:17 そこでヤコブは立ち上がり、息子たちと妻たちをらくだに乗せ、
GEN 31:18 自分が手に入れたすべての家畜とすべての持ち物、すなわちパダン・アラムで手に入れた家畜をすべて引き連れ、カナンの地にいる父イサクのところへ向かった。
GEN 31:19 その時、ラバンは自分の羊の毛を刈るために出かけていた。そしてラケルは、父のテラフィムを盗んだ。
GEN 31:20 ヤコブは、自分が逃げることを告げず、アラム人ラバンを欺いた。
GEN 31:21 こうして彼は、自分のすべての持ち物と共に逃げた。彼は立ち上がって川を渡り、ギレアデの山地へ向かった。
GEN 31:22 三日目になって、ヤコブが逃げたことがラバンに知らされた。
GEN 31:23 ラバンは親族を連れて行き、七日の道のりを追跡して、ギレアデの山地で彼に追いついた。
GEN 31:24 夜の夢の中で、神がアラム人ラバンに現れて言われた。「ヤコブに何も言わないよう、よく気をつけよ。」
GEN 31:25 ラバンはヤコブに追いついた。ヤコブは山に天幕を張っており、ラバンも親族と共にギレアデの山地に天幕を張った。
GEN 31:26 ラバンはヤコブに言った。「私を欺き、私の娘たちを剣で捕らえた捕虜のように連れ去るとは、あなたは何ということをしたのか。
GEN 31:27 なぜあなたはひそかに逃げ、私を欺き、私に告げなかったのか。私は喜びと歌、タンバリンと竪琴であなたを送り出しただろうに。
GEN 31:28 そして、なぜ私に息子たちや娘たちに口づけさせてくれなかったのか。今、あなたは愚かなことをした。
GEN 31:29 私の手には、あなたがたに害を加える力がある。しかし、昨夜、あなたがたの父の神が私に語って、『ヤコブに対して、良いことも悪いことも言わないように気をつけなさい』と言われた。
GEN 31:30 今、あなたは父の家をひどく慕い求めて去ろうとしているが、なぜ私の神々を盗んだのか。」
GEN 31:31 ヤコブはラバンに答えた。「あなたが娘たちを私から力ずくで奪うのではないかと恐れたのです。
GEN 31:32 しかし、あなたの神々を誰のところで見つけたとしても、その者を生かしてはおきません。私たちの親族の前で、私のところにあるあなたのものを調べ、それを持って行ってください。」ヤコブは、ラケルがそれらを盗んだことを知らなかったからである。
GEN 31:33 ラバンはヤコブの天幕、レアの天幕、二人の女のしもべの天幕に入ったが、見つけることはできなかった。彼はレアの天幕を出て、ラケルの天幕に入った。
GEN 31:34 その時、ラケルはテラフィムを取り、それをらくだの鞍の中に入れ、その上に座っていた。ラバンは天幕の中をすべて探ったが、それらを見つけることはできなかった。
GEN 31:35 彼女は父に言った。「父上、御前に立ち上がれないことをお許しください。月のものがあるのです。」彼は探し回ったが、テラフィムを見つけられなかった。
GEN 31:36 ヤコブは怒り、ラバンを責めた。ヤコブはラバンに答えた。「私の罪とは何ですか。私の咎とは何だというので、あなたは私を激しく追って来たのですか。
GEN 31:37 あなたは私の持ち物をすべて探ったが、あなたの家の持ち物が何か見つかりましたか。私の親族とあなたの親族の前にそれを置いて、彼らに私たち二人の間を裁かせなさい。
GEN 31:38 この二十年間、私はあなたと共にいました。あなたの雌羊と雌山羊は流産したことがなく、私はあなたの群れの雄羊を食べたこともありません。
GEN 31:39 獣に引き裂かれたものを、私はあなたのところに持って行きませんでした。私がその損失を補いました。昼に盗まれたものも、夜に盗まれたものも、あなたは私の手からそれを償わせました。
GEN 31:40 昼は暑さに焼かれ、夜は寒さに凍え、眠りは私の目から逃げ去りました。
GEN 31:41 この二十年間、私はあなたの家で過ごしました。私はあなたの二人の娘のために十四年、あなたの群れのために六年あなたに仕えました。そして、あなたは私の報酬を十回も変えました。
GEN 31:42 もし私の父の神、アブラハムの神、イサクの畏れる方が私と共におられなかったなら、あなたは私を何も持たせずに送り出したでしょう。神は私の苦しみと手の労苦をご覧になり、昨夜あなたを戒められたのです。」
GEN 31:43 ラバンはヤコブに答えた。「娘たちは私の娘、子どもたちは私の子ども、群れは私の群れ。あなたが見ているものはすべて私のものだ。だが今日、この娘たちと、その産んだ子どもたちに、私が何をできよう。
GEN 31:44 さあ、私とあなたで契約を結ぼう。それが私とあなたの間の証拠となるように。」
GEN 31:45 ヤコブは一つの石を取り、それを柱として立てた。
GEN 31:46 ヤコブは親族たちに「石を集めなさい」と言った。彼らは石を取り、一つの石塚を作った。彼らはその石塚のそばで食事をした。
GEN 31:47 ラバンはそれをエガル・サハドゥタと呼んだが、ヤコブはそれをガルエドと呼んだ。
GEN 31:48 ラバンは言った。「この石塚は今日、私とあなたの間の証拠である。」それゆえ、その名はガルエドと呼ばれ、
GEN 31:49 またミツパと呼ばれた。彼がこう言ったからである。「私たちが互いに離れている間、主が私とあなたの間を見張ってくださるように。
GEN 31:50 もしあなたが私の娘たちを苦しめるなら、あるいは私の娘たちのほかに妻をめとるなら、私たちのところに誰もいなくても、見よ、神が私とあなたの間の証人である。」
GEN 31:51 ラバンはヤコブに言った。「見よ、この石塚を。そして見よ、私が私とあなたの間に立てた柱を。
GEN 31:52 私がこの石塚を越えてあなたに害を加えず、あなたもこの石塚と柱を越えて私に害を加えない。そのことを、この石塚と柱が証しする。
GEN 31:53 アブラハムの神、ナホルの神、彼らの父の神が、私たちの間を裁いてくださるように。」 そこでヤコブは、父イサクの畏れる方にかけて誓った。
GEN 31:54 ヤコブは山でいけにえをささげ、親族を呼んで食事をした。彼らは食事をし、山で一晩を過ごした。
GEN 31:55 朝早く、ラバンは起き上がり、息子たちや娘たちに口づけして彼らを祝福した。ラバンは去り、自分の場所に帰って行った。
GEN 32:1 ヤコブは旅を続けた。すると、神の使いたちが彼に出会った。
GEN 32:2 ヤコブは彼らを見ると、「これは神の陣営だ」と言った。彼はその場所の名をマハナイムと呼んだ。
GEN 32:3 ヤコブは自分に先立って、セイルの地、エドムの野にいる兄エサウのもとへ使者たちを遣わした。
GEN 32:4 彼は彼らに命じた。「私の主人エサウにこう言いなさい。『あなたのしもべヤコブはこう申しております。私はラバンのもとに寄留し、今まで滞在していました。
GEN 32:5 私には牛、ろば、羊の群れ、男のしもべ、女のしもべがあります。ご主人様のご好意を得たいと願い、お知らせするために使いを遣わしました。』」
GEN 32:6 使者たちはヤコブのもとに戻って来て言った。「私たちはあなたの兄エサウのところへ行きました。見よ、彼もあなたを迎えに来ます。しかも四百人の男たちが彼と一緒です。」
GEN 32:7 そこでヤコブは非常に恐れ、苦悩した。彼は自分と一緒にいる人々、羊の群れ、牛の群れ、らくだを二つの陣営に分けた。
GEN 32:8 彼は言った。「もしエサウが一つの陣営のところに来て、それを打っても、残った陣営は逃げることができるだろう。」
GEN 32:9 ヤコブは言った。「私の父アブラハムの神、私の父イサクの神、主よ。あなたは私に、『あなたの地、あなたの親族のところへ帰りなさい。わたしはあなたに良くする』と言われました。
GEN 32:10 私は、あなたがしもべに示してくださったすべての慈しみと真実に、少しも値しない者です。一本の杖だけでこのヨルダン川を渡った私が、今では二つの陣営となりました。
GEN 32:11 どうか、私の兄の手から、エサウの手から私を救い出してください。彼が来て、母も子も打つのではないかと、私は彼を恐れているのです。
GEN 32:12 あなたは、『わたしは必ずあなたに良くし、あなたの子孫を、多すぎて数えきれない海の砂のようにする』と言われました。」
GEN 32:13 彼はその夜そこに泊まり、自分の持ち物の中から、兄エサウへの贈り物を選んだ。
GEN 32:14 雌山羊二百匹、雄山羊二十匹、雌羊二百匹、雄羊二十匹、
GEN 32:15 乳を飲ませているらくだ三十頭とその子、雌牛四十頭、雄牛十頭、雌ろば二十頭、ろばの子十頭である。
GEN 32:16 彼はそれらを群れごとに分け、しもべたちの手に渡し、しもべたちに言った。「私より先に進み、群れと群れの間に間隔を置きなさい。」
GEN 32:17 彼は先頭の者に命じた。「私の兄エサウがあなたに出会い、『あなたは誰の者か。どこへ行くのか。あなたの前にいるこれらは誰のものか』と尋ねたなら、
GEN 32:18 あなたはこう言いなさい。『あなたのしもべヤコブのものです。これは私の主人エサウに送る贈り物です。見よ、ヤコブ自身も私たちの後ろにいます。』」
GEN 32:19 彼は二番目、三番目の者、そして群れの後について行くすべての者にも命じた。「エサウに出会ったとき、あなたがたは彼にこのように話しなさい。
GEN 32:20 また、『見よ、あなたのしもべヤコブも私たちの後ろにいます』と言いなさい。」ヤコブは、「先に送る贈り物で兄をなだめ、その後で会おう。もしかすると受け入れてくれるかもしれない」と考えたのである。
GEN 32:21 こうして、贈り物は彼より先に進み、彼自身はその夜、陣営に泊まった。
GEN 32:22 彼はその夜起き上がり、二人の妻、二人の女のしもべ、十一人の息子を連れて、ヤボクの渡しを渡った。
GEN 32:23 彼は彼らを連れて川を渡らせ、自分の持ち物も渡らせた。
GEN 32:24 ヤコブは一人残った。すると、ある人が夜明けまで彼と格闘した。
GEN 32:25 その人はヤコブに勝てないのを見ると、ヤコブのももの関節に触れた。そのため、ヤコブが彼と格闘している間に、ヤコブのももの関節が外れた。
GEN 32:26 その人は言った。「夜が明けるから、私を行かせてくれ。」 ヤコブは言った。「私を祝福してくださるまでは、あなたを行かせません。」
GEN 32:27 その人は言った。「あなたの名は何というのか。」 彼は言った。「ヤコブです。」
GEN 32:28 その人は言った。「あなたの名は、もはやヤコブではなく、イスラエルと呼ばれる。あなたは神と人と争い、勝ったからだ。」
GEN 32:29 ヤコブは尋ねた。「どうか、あなたの名を教えてください。」 その人は言った。「なぜあなたは私の名を尋ねるのか。」そして、その場でヤコブを祝福した。
GEN 32:30 ヤコブはその場所の名をペニエルと呼んだ。「私は顔と顔を合わせて神を見た。それでも、私の命は救われた」と言ったのである。
GEN 32:31 彼がペニエルを通り過ぎたとき、太陽は彼の上に昇った。彼はもものために足を引きずっていた。
GEN 32:32 それゆえ、イスラエルの子らは今日に至るまで、ももの関節にある筋を食べない。あの人がヤコブのももの関節、その筋に触れたからである。
GEN 33:1 ヤコブが目を上げて見ると、見よ、エサウがやって来た。四百人の男たちが彼と一緒であった。ヤコブはレア、ラケル、そして二人の女のしもべたちに子どもたちを分けた。
GEN 33:2 彼は女のしもべたちとその子どもたちを先頭に、レアとその子どもたちをその後に、ラケルとヨセフを最後に置いた。
GEN 33:3 彼自身は彼らの前を進み、兄に近づくまでに七回、地に向かってひれ伏した。
GEN 33:4 エサウは彼を迎えに走り、彼を抱きしめ、首に抱きついて口づけした。そして彼らは泣いた。
GEN 33:5 エサウが目を上げて女たちと子どもたちを見ると、言った。「あなたと一緒にいるこの者たちは誰か。」 ヤコブは言った。「神があなたのしもべに恵みとしてお与えくださった子どもたちです。」
GEN 33:6 すると、女のしもべたちがその子どもたちと一緒に近づき、ひれ伏した。
GEN 33:7 レアとその子どもたちも近づいてひれ伏した。その後、ヨセフとラケルが近づいてひれ伏した。
GEN 33:8 エサウは言った。「私が出会ったこのすべての陣営は、どういう意味なのか。」 ヤコブは答えた。「ご主人様のご好意を得るためです。」
GEN 33:9 エサウは言った。「私には十分にある、私の弟よ。あなたのものはあなたのものにしておきなさい。」
GEN 33:10 ヤコブは言った。「いいえ、どうか。私があなたのお目にかなっているなら、この贈り物を受け取ってください。あなたが喜んで迎えてくださったので、あなたの顔を見たことは、神の御顔を見たようです。
GEN 33:11 どうか、私が持って来た祝福の贈り物を受け取ってください。神が恵みを与えてくださり、私には何も不足がありません。」ヤコブが強く勧めたので、エサウは受け取った。
GEN 33:12 エサウは言った。「さあ、旅立って行こう。私があなたの先を行こう。」
GEN 33:13 ヤコブは彼に言った。「私の主人は、子どもたちが弱く、私と一緒にいる羊と牛の群れには乳を飲ませる子がいることをご存じです。もし一日でも急がせれば、群れはみな死んでしまいます。
GEN 33:14 どうか、私の主人はしもべより先に進んでください。私は、私の前にいる家畜の歩みと、子どもたちの歩みに合わせて、ゆっくりと進み、セイルにいる私の主人のところへ参ります。」
GEN 33:15 エサウは言った。「では、私と一緒にいる人々の中から、何人かをあなたのところに残させてくれ。」 ヤコブは答えた。「その必要はありません。どうか、これ以上のお気遣いはなさらないでください。」
GEN 33:16 こうしてエサウは、その日、セイルへの道を帰って行った。
GEN 33:17 ヤコブはスコトへ旅をし、自分のために家を建て、家畜のために小屋を作った。それゆえ、その場所の名はスコトと呼ばれる。
GEN 33:18 ヤコブはパダン・アラムから来たとき、カナンの地にあるシェケムの町に無事に着き、その町の前で宿営した。
GEN 33:19 彼は天幕を張った野の一部を、シェケムの父ハモルの子らの手から、百枚の銀で買い取った。
GEN 33:20 彼はそこに祭壇を立て、それをエル・エロヘ・イスラエルと呼んだ。
GEN 34:1 レアがヤコブに産んだ娘ディナは、その地の娘たちを見るために出かけて行った。
GEN 34:2 その地の君主であるヒビ人ハモルの子シェケムが彼女を見た。彼は彼女を連れて行き、彼女と寝て、彼女を辱めた。
GEN 34:3 彼の心はヤコブの娘ディナに強く結びつき、彼はその若い女を愛し、彼女に優しく語りかけた。
GEN 34:4 シェケムは父ハモルに言った。「この若い女を、私の妻としてもらってください。」
GEN 34:5 ヤコブは、シェケムが娘ディナを汚したことを聞いた。彼の息子たちは野で家畜と一緒にいたので、ヤコブは彼らが帰って来るまで黙っていた。
GEN 34:6 シェケムの父ハモルは、ヤコブと話し合うために彼のところへ出て行った。
GEN 34:7 ヤコブの息子たちはそれを聞くと、野から帰って来た。その男たちは心を痛め、非常に怒った。シェケムがヤコブの娘と寝て、イスラエルの中で愚かなこと、してはならないことをしたからである。
GEN 34:8 ハモルは彼らと話し合って言った。「私の息子シェケムの心は、あなたがたの娘を慕い求めています。どうか彼女を彼の妻として与えてください。
GEN 34:9 私たちと縁組みをしてください。あなたがたの娘たちを私たちに与え、私たちの娘たちをあなたがたのためにめとってください。
GEN 34:10 あなたがたは私たちと一緒に住んでください。この地はあなたがたの前にあります。ここに住み、ここで商いをし、ここに所有地を得てください。」
GEN 34:11 シェケムは彼女の父と兄弟たちに言った。「どうか、私を受け入れてください。あなたがたの求めるものは何でも与えます。
GEN 34:12 花嫁の代価と贈り物を、いくらでも私に求めてください。あなたがたが私に求めるものは何でも与えましょう。ただ、その若い女を妻として私に与えてください。」
GEN 34:13 ヤコブの息子たちは、シェケムとその父ハモルに欺きをもって答えた。彼が妹ディナを汚したからである。
GEN 34:14 彼らは言った。「私たちはこのことを行うことはできない。無割礼の者に私たちの妹を与えることは、私たちにとって恥となるからだ。
GEN 34:15 ただこの条件でのみ、私たちはあなたがたに同意する。もしあなたがたのすべての男子が割礼を受け、あなたがたが私たちのようになるなら、
GEN 34:16 私たちは私たちの娘たちをあなたがたに与え、あなたがたの娘たちを私たちのためにめとる。そして私たちはあなたがたと一緒に住み、一つの民となる。
GEN 34:17 しかし、もしあなたがたが私たちの言うことを聞かず、割礼を受けないなら、私たちは娘を連れて去って行く。」
GEN 34:18 彼らの言葉は、ハモルとその子シェケムの気に入った。
GEN 34:19 その若者はこのことを行うのをためらわなかった。彼がヤコブの娘を喜んでいたからである。彼は父の家の誰よりも尊ばれていた。
GEN 34:20 ハモルとその息子シェケムは自分たちの町の門に行き、その町の人々と話し合って言った。
GEN 34:21 「この人たちは私たちと平和に過ごしている。それゆえ、彼らにこの地に住ませ、ここで商いをさせよう。見よ、この地は彼らにとって十分に広い。彼らの娘たちを私たちの妻としてめとり、私たちの娘たちを彼らに与えよう。
GEN 34:22 ただこの条件でのみ、この人たちは私たちと一緒に住み、一つの民となることに同意してくれる。それは、彼らが割礼を受けているように、私たちの中のすべての男子が割礼を受けることである。
GEN 34:23 彼らの家畜も、彼らの持ち物も、彼らのすべての獣も、私たちのものになるではないか。ただ私たちが彼らに同意しさえすれば、彼らは私たちと一緒に住むのだ。」
GEN 34:24 彼の町の門を出入りするすべての者は、ハモルとその息子シェケムの言うことを聞いた。そしてすべての男子、すなわち彼の町の門を出入りするすべての者は割礼を受けた。
GEN 34:25 三日目になり、彼らがまだ痛みを感じていたとき、ヤコブの二人の息子、ディナの兄弟であるシメオンとレビは、それぞれ自分の剣を取り、無防備な町を襲い、すべての男子を殺した。
GEN 34:26 彼らはハモルとその息子シェケムを剣の刃で殺し、シェケムの家からディナを連れ出し、去って行った。
GEN 34:27 ヤコブの息子たちは殺された者たちのところへ来て、町を略奪した。彼らが彼らの妹を汚したからである。
GEN 34:28 彼らは羊の群れ、牛の群れ、ろば、町にあるもの、野にあるものを取り、
GEN 34:29 さらに彼らのすべての富を奪った。彼らはすべての小さな子どもたちと妻たちを捕虜にし、家の中にあるすべてのものを略奪した。
GEN 34:30 ヤコブはシメオンとレビに言った。「あなたがたは私を悩ませ、この地に住むカナン人やペリジ人の間で私を忌み嫌われる者にした。私は数が少ない。彼らが私に立ち向かって集まり、私を打てば、私も私の家も滅ぼされてしまうだろう。」
GEN 34:31 彼らは言った。「私たちの妹を遊女のように扱わせてよいのですか。」
GEN 35:1 神はヤコブに言われた。「立ち上がってベテルへ上り、そこに住め。兄エサウから逃げたとき、あなたに現れた神のために、そこで祭壇を造れ。」
GEN 35:2 そこでヤコブは自分の家族と、彼と一緒にいるすべての者に言った。「あなたがたの中にある外国の神々を捨て去り、身をきよめ、衣を着替えなさい。
GEN 35:3 さあ立ち上がり、ベテルへ上って行こう。私の苦難の日に私に答え、私の行く道で私と共におられた神に、私はそこで祭壇を造る。」
GEN 35:4 彼らは、自分たちの手にあるすべての外国の神々と、耳にある輪をヤコブに渡した。ヤコブはそれらを、シェケムのそばにある樫の木の下に隠した。
GEN 35:5 彼らが旅立つと、神への恐怖が周囲の町々を襲い、人々はヤコブの息子たちを追わなかった。
GEN 35:6 こうして、ヤコブと彼と一緒にいたすべての民は、カナンの地にあるルズ、すなわちベテルに着いた。
GEN 35:7 彼はそこに祭壇を築き、その場所をエル・ベテルと呼んだ。兄から逃げたとき、そこで神が彼に現れたからである。
GEN 35:8 リベカの乳母デボラが死に、ベテルの下の方にある樫の木の下に葬られた。その名はアロン・バクテと呼ばれた。
GEN 35:9 ヤコブがパダン・アラムから来たとき、神は再び彼に現れ、彼を祝福された。
GEN 35:10 神は彼に言われた。「あなたの名はヤコブである。あなたの名はもはやヤコブとは呼ばれず、あなたの名はイスラエルとなる。」神は彼をイスラエルと名付けられた。
GEN 35:11 神は彼に言われた。「わたしは全能の神である。生めよ、増えよ。一つの民族と、多くの民族の集まりがあなたから出て、王たちがあなたの体から出る。
GEN 35:12 わたしがアブラハムとイサクに与えた地を、わたしはあなたに与え、あなたの後に続くあなたの子孫にその地を与える。」
GEN 35:13 神は、彼と語られた場所から、彼を離れて上って行かれた。
GEN 35:14 ヤコブは、神が彼と語られた場所に一本の柱、石の柱を立てた。彼はその上に飲み物のささげ物を注ぎ、その上に油を注いだ。
GEN 35:15 ヤコブは、神が彼と語られた場所の名をベテルと呼んだ。
GEN 35:16 彼らはベテルから旅立った。エフラテに着くまでにはまだ少し距離があったが、ラケルは産気づいた。彼女は難産であった。
GEN 35:17 難産で苦しんでいる彼女に、助産婦は言った。「恐れないでください。この子も男の子です。」
GEN 35:18 彼女は息を引き取ろうとする中で、その子をベン・オニと名付けた。しかし父は、ベニヤミンと名付けた。
GEN 35:19 ラケルは死に、エフラテ、すなわちベツレヘムへの道に葬られた。
GEN 35:20 ヤコブは彼女の墓の上に柱を立てた。これは今日に至るまで、ラケルの墓の柱である。
GEN 35:21 イスラエルは旅立ち、エデルの塔の向こうに天幕を張った。
GEN 35:22 イスラエルがその地に住んでいたとき、ルベンは行って、父のそばめであるビルハと寝た。イスラエルはそれを聞いた。 さて、ヤコブの息子は十二人であった。
GEN 35:23 レアの息子たちは、ヤコブの長男ルベン、シメオン、レビ、ユダ、イッサカル、ゼブルン。
GEN 35:24 ラケルの息子たちは、ヨセフ、ベニヤミン。
GEN 35:25 ラケルの女のしもべビルハの息子たちは、ダン、ナフタリ。
GEN 35:26 レアの女のしもべジルパの息子たちは、ガド、アシェル。これらは、パダン・アラムでヤコブに生まれた息子たちである。
GEN 35:27 ヤコブは、アブラハムとイサクが寄留していたマムレ、キルヤト・アルバ、すなわちヘブロンにいる父イサクのところへ行った。
GEN 35:28 イサクの生涯は百八十年であった。
GEN 35:29 イサクは息を引き取って死に、老いて長寿を全うし、自分の民に加えられた。息子のエサウとヤコブが彼を葬った。
GEN 36:1 これはエサウ、すなわちエドムの系図である。
GEN 36:2 エサウはカナンの娘たちの中から妻をめとった。ヘト人エロンの娘アダ、ヒビ人ツィベオンの子アナの娘オホリバマ、
GEN 36:3 そしてイシュマエルの娘で、ネバヨトの妹であるバセマテである。
GEN 36:4 アダはエサウにエリファズを産み、バセマテはレウエルを産んだ。
GEN 36:5 オホリバマはエウシュ、ヤラム、コラを産んだ。これらはカナンの地でエサウに生まれた息子たちである。
GEN 36:6 エサウは、妻たち、息子たち、娘たち、家のすべての人々、家畜、すべての獣、カナンの地で手に入れたすべての持ち物を携えて、弟ヤコブから離れた地へ行った。
GEN 36:7 彼らの財産が多すぎて一緒に住むことができず、彼らの家畜のゆえに、彼らが寄留していた地は彼らを支えきれなかったからである。
GEN 36:8 エサウはセイルの山地に住んだ。エサウはエドムである。
GEN 36:9 セイルの山地に住むエドム人の父エサウの系図は次のとおりである。
GEN 36:10 これらはエサウの息子たちの名である。エサウの妻アダの息子エリファズ、エサウの妻バセマテの息子レウエル。
GEN 36:11 エリファズの息子たちは、テマン、オマル、ツェフォ、ガタム、ケナズであった。
GEN 36:12 ティムナはエサウの息子エリファズのそばめであり、彼女はエリファズにアマレクを産んだ。これらはエサウの妻アダの子どもたちである。
GEN 36:13 これらはレウエルの息子たちである。ナハテ、ゼラ、シャンマ、ミザ。これらはエサウの妻バセマテの子どもたちであった。
GEN 36:14 ツィベオンの子アナの娘である、エサウの妻オホリバマの息子たちは次のとおりである。彼女はエサウにエウシュ、ヤラム、コラを産んだ。
GEN 36:15 エサウの息子たちから出た首長たちは次のとおりである。エサウの長男エリファズの息子たちは、首長テマン、首長オマル、首長ツェフォ、首長ケナズ、
GEN 36:16 首長コラ、首長ガタム、首長アマレク。これらはエドムの地でエリファズから出た首長たちである。これらはアダの子どもたちである。
GEN 36:17 エサウの息子レウエルの息子たちは次のとおりである。首長ナハテ、首長ゼラ、首長シャンマ、首長ミザ。これらはエドムの地でレウエルから出た首長たちである。これらはエサウの妻バセマテの子どもたちである。
GEN 36:18 エサウの妻オホリバマの息子たちは次のとおりである。首長エウシュ、首長ヤラム、首長コラ。これらはエサウの妻であるアナの娘オホリバマから出た首長たちである。
GEN 36:19 これらがエサウ、すなわちエドムの息子たちであり、これらが彼らの首長たちである。
GEN 36:20 その地に住んでいたホリ人セイルの息子たちは次のとおりである。ロタン、ショバル、ツィベオン、アナ、
GEN 36:21 ディション、エツェル、ディシャン。これらはエドムの地でセイルの子どもたちであるホリ人から出た首長たちである。
GEN 36:22 ロタンの子どもたちはホリとヘマムであった。ロタンの妹はティムナであった。
GEN 36:23 これらはショバルの子どもたちである。アルワン、マナハテ、エバル、シェフォ、オナム。
GEN 36:24 これらはツィベオンの子どもたちである。アヤとアナ。父ツィベオンのろばを飼っているときに、荒野で温泉を見つけたのはこのアナである。
GEN 36:25 これらはアナの子どもたちである。ディションと、アナの娘オホリバマ。
GEN 36:26 これらはディションの子どもたちである。ヘムダン、エシュバン、イトラン、ケラン。
GEN 36:27 これらはエツェルの子どもたちである。ビルハン、ザアワン、アカン。
GEN 36:28 これらはディシャンの子どもたちである。ウツとアラン。
GEN 36:29 これらはホリ人から出た首長たちである。首長ロタン、首長ショバル、首長ツィベオン、首長アナ、
GEN 36:30 首長ディション、首長エツェル、首長ディシャン。これらはセイルの地で、それぞれの首長にしたがう、ホリ人から出た首長たちである。
GEN 36:31 イスラエルの子らを王が治める前に、エドムの地を治めていた王たちは次のとおりである。
GEN 36:32 ベオルの息子ベラがエドムで王として治めた。彼の町の名はディンハバであった。
GEN 36:33 ベラが死に、ボツラのゼラの息子ヨバブが彼に代わって王となった。
GEN 36:34 ヨバブが死に、テマン人の地のフシャムが彼に代わって王となった。
GEN 36:35 フシャムが死に、モアブの野でミディアンを打ったベダデの息子ハダドが彼に代わって王となった。彼の町の名はアビテであった。
GEN 36:36 ハダドが死に、マスレカのサムラが彼に代わって王となった。
GEN 36:37 サムラが死に、川のほとりのレホボトのシャウルが彼に代わって王となった。
GEN 36:38 シャウルが死に、アクボルの息子バアル・ハナンが彼に代わって王となった。
GEN 36:39 アクボルの息子バアル・ハナンが死に、ハダルが彼に代わって王となった。彼の町の名はパウであった。彼の妻の名はメヘタベルといい、メザハブの娘であるマトレドの娘であった。
GEN 36:40 エサウから出た首長たちの名は、それぞれの氏族、それぞれの場所、その名にしたがって次のとおりである。首長ティムナ、首長アルワ、首長エテテ、
GEN 36:41 首長オホリバマ、首長エラ、首長ピノン、
GEN 36:42 首長ケナズ、首長テマン、首長ミブツァル、
GEN 36:43 首長マグディエル、首長イラム。これらが、彼らの所有地にある住まいにしたがうエドムの首長たちである。これがエドム人の父エサウである。
GEN 37:1 ヤコブは、父が寄留していた地、カナンの地に住んだ。
GEN 37:2 これはヤコブの記録である。 ヨセフは十七歳のとき、兄弟たちと一緒に群れを飼っていた。まだ若く、父の妻ビルハの息子たち、ジルパの息子たちと共に働いていた。ヨセフは彼らの悪い評判を父に伝えた。
GEN 37:3 イスラエルは自分のどの子よりもヨセフを愛していた。彼が年老いてから生まれた息子だったからである。イスラエルは彼のために、色とりどりの長服を作った。
GEN 37:4 兄弟たちは、父がどの兄弟よりもヨセフを愛しているのを見て、彼を憎み、親しく口をきくこともできなかった。
GEN 37:5 ヨセフは夢を見て、それを兄弟たちに告げたので、彼らはさらに彼を憎んだ。
GEN 37:6 彼は彼らに言った。「どうか、私が見たこの夢を聞いてください。
GEN 37:7 見よ、私たちが畑の中で束を束ねていました。すると見よ、私の束が起き上がり、まっすぐに立ちました。そして見よ、あなたがたの束が周りに来て、私の束に向かってお辞儀をしたのです。」
GEN 37:8 兄弟たちは彼に言った。「お前が本当に私たちの王となるというのか。お前が本当に私たちを支配するというのか。」彼らは、彼の夢と彼の言葉のゆえに、さらに彼を憎んだ。
GEN 37:9 彼はまた別の夢を見て、それを兄弟たちに告げた。「見よ、私はまた別の夢を見ました。見よ、太陽と月と十一の星が、私に向かってお辞儀をしたのです。」
GEN 37:10 彼はそれを父と兄弟たちに告げた。父は彼を叱って言った。「お前が見たこの夢は何のことだ。私とお前の母と兄弟たちが、本当に進み出て、お前に向かって地にお辞儀をするというのか。」
GEN 37:11 兄弟たちは彼をねたんだが、父はこの言葉を心に留めていた。
GEN 37:12 彼の兄弟たちは、シェケムで父の群れを飼うために出かけて行った。
GEN 37:13 イスラエルはヨセフに言った。「お前の兄弟たちはシェケムで群れを飼っているではないか。さあ、お前を彼らのところへ遣わそう。」 彼は答えた。「はい、ここにいます。」
GEN 37:14 父は彼に言った。「行って、兄弟たちと群れが無事か見て来なさい。そして私に報告してくれ。」こうして父は彼をヘブロンの谷から送り出し、彼はシェケムに着いた。
GEN 37:15 ある人が彼を見つけた。見よ、彼は野をさまよっていた。その人は彼に尋ねた。「あなたは何を探しているのですか。」
GEN 37:16 彼は言った。「私は兄弟たちを探しています。彼らがどこで群れを飼っているか、どうか教えてください。」
GEN 37:17 その人は言った。「彼らはここを去りました。『ドタンへ行こう』と彼らが言うのを聞いたからです。」 ヨセフは兄弟たちの後を追い、ドタンで彼らを見つけた。
GEN 37:18 兄弟たちは遠くからヨセフを見た。彼が近づいて来る前に、彼らは彼を殺そうと企んだ。
GEN 37:19 彼らは互いに言った。「見よ、あの夢見る者がやって来る。
GEN 37:20 さあ、彼を殺して、あの穴の一つに投げ込もう。そして、『野獣が彼を食い殺した』と言おう。彼の夢がどうなるか、見てやろう。」
GEN 37:21 ルベンはこれを聞いて、彼を彼らの手から救い出そうとして言った。「彼の命を奪うのはやめよう。」
GEN 37:22 ルベンは彼らに言った。「血を流してはならない。彼をこの荒野にある穴に投げ入れなさい。彼に手を下してはならない。」これは、彼を彼らの手から救い出し、父のところへ返すためであった。
GEN 37:23 ヨセフが兄弟たちのところに来ると、彼らはヨセフの服、彼が着ていた色とりどりの長服を剥ぎ取った。
GEN 37:24 そして彼を捕らえ、穴に投げ込んだ。穴は空で、そこには水がなかった。
GEN 37:25 彼らが座ってパンを食べていたとき、目を上げて見ると、見よ、イシュマエル人の隊商がギレアデからやって来た。彼らのらくだは香料、乳香、没薬を積んでおり、それをエジプトへ下って運んで行くところであった。
GEN 37:26 ユダは兄弟たちに言った。「私たちが弟を殺し、その血を隠したところで、何の益があるだろうか。
GEN 37:27 さあ、彼をイシュマエル人に売ろう。彼に手を下すのはやめよう。彼は私たちの兄弟であり、私たちの肉だからだ。」兄弟たちは彼に聞き従った。
GEN 37:28 ミディアン人の商人たちが通りかかると、彼らはヨセフを穴から引き上げ、銀二十枚でイシュマエル人にヨセフを売った。彼らはヨセフをエジプトへ連れて行った。
GEN 37:29 ルベンが穴に戻り、ヨセフが穴の中にいないのを見ると、彼は自分の衣を引き裂いた。
GEN 37:30 彼は兄弟たちのところに戻って言った。「あの子がいない。私はどうすればよいのか。」
GEN 37:31 彼らはヨセフの服を取り、雄山羊を屠り、その血に服を浸した。
GEN 37:32 彼らはその色とりどりの長服を父のところに持って行って言った。「これを見つけました。どうか、これがあなたの息子の服かどうか、確かめてください。」
GEN 37:33 父はそれを見分けて言った。「息子の服だ。野獣が彼を食い殺したのだ。ヨセフは確かに引き裂かれてしまった。」
GEN 37:34 ヤコブは自分の衣を引き裂き、腰に粗布をまとい、幾日も息子のために悼んだ。
GEN 37:35 彼のすべての息子たちとすべての娘たちが彼を慰めようと立ち上がったが、彼は慰められることを拒んだ。彼は言った。「私は悼みながら、息子のいるシェオルへ下って行くのだ。」こうして父は彼のために泣いた。
GEN 37:36 ミディアン人たちはエジプトで、彼をファラオの役人で、護衛の長であるポティファルに売った。
GEN 38:1 そのころ、ユダは兄弟たちから離れて下って行き、ヒラという名のあるアドゥラム人のところに身を寄せた。
GEN 38:2 ユダはそこで、シュアという名のあるカナン人の娘を見た。彼は彼女をめとり、彼女のところに入った。
GEN 38:3 彼女は身ごもって男の子を産み、ユダはその名をエルと呼んだ。
GEN 38:4 彼女は再び身ごもって男の子を産み、その名をオナンと呼んだ。
GEN 38:5 彼女はさらにまた男の子を産み、その名をシェラと呼んだ。彼女が彼を産んだとき、ユダはケジブにいた。
GEN 38:6 ユダは長男エルのために妻をめとった。彼女の名はタマルであった。
GEN 38:7 ユダの長男エルは主の目に悪であったので、主は彼を死なせられた。
GEN 38:8 ユダはオナンに言った。「あなたの兄の妻のところに入り、夫の兄弟としての義務を彼女に果たし、あなたの兄のために子孫を起こしなさい。」
GEN 38:9 オナンは、その子孫が自分のものにならないことを知っていた。それで、兄の妻のところに入るとき、兄に子孫を与えないように、精を地にこぼした。
GEN 38:10 彼が行ったことは主の目に悪であったので、主は彼をも殺された。
GEN 38:11 そこでユダは嫁のタマルに言った。「私の息子シェラが成長するまで、父の家でやもめとして暮らしなさい。」彼は、「兄たちのように、シェラも死んではならない」と考えたのである。タマルは父の家に帰って住んだ。
GEN 38:12 時が経ち、ユダの妻であるシュアの娘が死んだ。ユダは慰めを得た後、友人のアドゥラム人ヒラと共に、ティムナにいる羊の毛を刈る者たちのところへ上って行った。
GEN 38:13 タマルは、「見よ、あなたの舅が羊の毛を刈るためにティムナへ上って行く」と告げられた。
GEN 38:14 彼女はやもめの衣を脱ぎ、ベールで身を覆い、身を包んで、ティムナへの道にあるエナイムの入り口に座った。シェラが成長したのに、自分が彼の妻として与えられていないのを見たからである。
GEN 38:15 ユダは彼女を見たとき、彼女が顔を覆っていたので、遊女だと思った。
GEN 38:16 彼は道端の彼女のところへ向きを変え、「さあ、どうかあなたのところに入らせてくれ」と言った。彼女が自分の嫁であることを知らなかったからである。 彼女は言った。「私のところに入るために、何をくださいますか。」
GEN 38:17 彼は言った。「群れから子山羊を一匹送ろう。」 彼女は言った。「それを送るまで、私に保証の品をくださいますか。」
GEN 38:18 彼は言った。「何の保証の品を与えようか。」 彼女は言った。「あなたの印章とひも、そしてあなたの手にある杖です。」彼はそれらを彼女に与え、彼女のところに入り、彼女は彼によって身ごもった。
GEN 38:19 彼女は立ち上がって去り、ベールを脱いで、再びやもめの衣を着た。
GEN 38:20 ユダは女の手から保証の品を受け取るために、友人のアドゥラム人の手で子山羊を送ったが、彼は彼女を見つけられなかった。
GEN 38:21 そこで彼はその場所の人々に尋ねた。「道端のエナイムにいたあの遊女はどこにいますか。」 彼らは言った。「ここに遊女はいませんでした。」
GEN 38:22 彼はユダのところに戻って言った。「彼女を見つけることはできませんでした。また、その場所の人々も『ここに遊女はいなかった』と言っていました。」
GEN 38:23 ユダは言った。「私たちが恥をかかないように、彼女にそれらを持たせておこう。見よ、私はこの子山羊を送ったが、あなたは彼女を見つけられなかったのだから。」
GEN 38:24 約三か月後、ユダに、「あなたの嫁タマルは遊女となり、しかも淫行によって身ごもっています」との知らせがあった。 ユダは言った。「彼女を引き出し、焼き殺せ。」
GEN 38:25 彼女は引き出されようとしたとき、舅に人を遣わして言った。「私は、これらの品の持ち主によって身ごもりました。どうか、印章とひもと杖が誰のものか、お確かめください。」
GEN 38:26 ユダはそれらを認めて言った。「彼女は私よりも正しい。私が息子のシェラに彼女を与えなかったからだ。」彼は二度と彼女を知ることはなかった。
GEN 38:27 彼女の出産の時が来ると、見よ、彼女の胎内には双子がいた。
GEN 38:28 彼女が出産するとき、一人が手を出した。助産婦はそれを取り、その手に赤い糸を結びつけて、「この子が先に出た」と言った。
GEN 38:29 しかし、その子が手を引っ込めると、見よ、その兄弟が出て来たので、彼女は「どうしてあなたは自分で破れ目を作ったのか」と言った。それゆえ、彼の名はペレツと呼ばれた。
GEN 38:30 その後、手に赤い糸を結んだ兄弟が出て来た。彼の名はゼラと呼ばれた。
GEN 39:1 ヨセフはエジプトへ連れて下られた。ファラオの役人で護衛の長であるエジプト人ポティファルが、彼を連れて来たイシュマエル人から買い取った。
GEN 39:2 主はヨセフと共におられ、彼は何をしても栄えた。彼はエジプト人の主人の家にいた。
GEN 39:3 主が彼と共におられ、彼の手がすることすべてを主が成功させてくださるのを、彼の主人は見た。
GEN 39:4 ヨセフは主人の信頼を得て、彼に仕えた。主人は彼を家の管理人にし、すべての持ち物をその手に委ねた。
GEN 39:5 彼がヨセフを家の管理人とし、またそのすべての持ち物を任せた時から、主はヨセフのゆえに、このエジプト人の家を祝福された。主の祝福は、家にあるものにも、野にあるものにも、彼のすべての持ち物の上にあった。
GEN 39:6 彼は自分のすべての持ち物をヨセフの手に任せ、自分が食べる食物のほかは、何一つ自分では気にしなかった。ヨセフは体つきも良く、顔立ちも美しかった。
GEN 39:7 これらのことの後、主人の妻がヨセフに目を向け、「私と寝なさい」と言った。
GEN 39:8 しかし彼は拒み、主人の妻に言った。「ご覧ください。主人は家のことを何も気にかけず、すべての持ち物を私の手に委ねています。
GEN 39:9 この家で私より大きな者はいません。主人は、妻であるあなたのほか、何一つ私に禁じていません。どうして私は、このような大きな悪を行い、神に対して罪を犯せるでしょうか。」
GEN 39:10 彼女は毎日ヨセフに言い寄ったが、彼は彼女と寝ることにも、そばにいることにも応じなかった。
GEN 39:11 ある日のこと、彼が仕事をするために家に入ると、家の中には家の者が一人もいなかった。
GEN 39:12 彼女は彼の服をつかんで、「私と寝なさい」と言った。 しかし、彼は自分の服を彼女の手に残したまま、逃げて外へ出た。
GEN 39:13 彼が自分の服を彼女の手に残して外へ逃げたのを見ると、
GEN 39:14 彼女は家の者たちを呼んで言った。「見なさい。主人は、私たちを辱めるためにヘブライ人を連れて来たのです。彼が私と寝ようとして入って来たので、私は大声で叫びました。
GEN 39:15 私が声を上げて叫ぶのを聞くと、彼は服を私のそばに残し、逃げて外へ出たのです。」
GEN 39:16 彼女は主人が家に帰って来るまで、その服を自分のそばに置いておいた。
GEN 39:17 彼女は主人に同じ言葉で言った。「あなたが私たちのところに連れて来たあのヘブライ人のしもべが、私を侮辱しようとして入って来ました。
GEN 39:18 私が声を上げて叫んだので、彼は服を私のそばに残し、外へ逃げました。」
GEN 39:19 主人は、「あなたのしもべは私にこのようなことをしました」と彼女が語った妻の言葉を聞くと、激しく怒った。
GEN 39:20 ヨセフの主人は彼を捕らえ、王の囚人たちがつながれている場所である監獄に入れた。こうして彼はその監獄にいた。
GEN 39:21 しかし主はヨセフと共におられ、彼に慈しみを示し、監獄の長の信頼を得させられた。
GEN 39:22 監獄の長は、監獄にいるすべての囚人をヨセフの手に委ねた。彼らがそこで行うすべてのことは、ヨセフが取り仕切った。
GEN 39:23 監獄の長は、ヨセフの手に任せたことについては何一つ気にかけなかった。主が彼と共におられ、彼が行うことを主が成功させてくださったからである。
GEN 40:1 これらのことの後、エジプトの王の献酌官とパン職人が、彼らの主君であるエジプトの王に対して罪を犯した。
GEN 40:2 ファラオは二人の高官、すなわち献酌官の長とパン職人の長に向かって怒った。
GEN 40:3 彼は彼らを、護衛の長の家にある監獄、すなわちヨセフがつながれていた場所に入れた。
GEN 40:4 護衛の長は彼らをヨセフに任せ、ヨセフは彼らに仕えた。彼らはしばらくの間、監獄にいた。
GEN 40:5 監獄につながれていたエジプトの王の献酌官とパン職人の二人は、同じ夜にそれぞれ夢を見た。それぞれの夢には意味があった。
GEN 40:6 朝、ヨセフが彼らのところへ行って見ると、二人は沈んだ様子であった。
GEN 40:7 彼は主人の家の監獄で自分と共にいたファラオの高官たちに尋ねた。「今日はなぜ、そんなに沈んだ顔をしているのですか。」
GEN 40:8 彼らは彼に言った。「私たちは夢を見たが、それを解き明かしてくれる人がいないのだ。」 ヨセフは彼らに言った。「解き明かしは神に属することではありませんか。どうか、私に話してください。」
GEN 40:9 献酌官の長は自分の夢をヨセフに言った。「私の夢の中で、見よ、私の前に一本のぶどうの木があった。
GEN 40:10 そのぶどうの木には三本の枝があった。それは芽を出し、花を咲かせ、房が熟してぶどうになったかのようだった。
GEN 40:11 ファラオの杯が私の手にあったので、私はそのぶどうを取り、ファラオの杯の中に搾り、その杯をファラオの手に渡した。」
GEN 40:12 ヨセフは彼に言った。「その解き明かしはこうです。三本の枝は三日です。
GEN 40:13 今から三日以内に、ファラオはあなたの頭を上げ、あなたを元の地位に戻すでしょう。あなたは、以前に献酌官であったときのように、ファラオの手に杯を渡すようになります。
GEN 40:14 しかし、あなたが幸いを得たときには、私のことを思い出し、どうか私に慈しみを示してください。私のことをファラオに話し、私をこの家から出してください。
GEN 40:15 実は、私はヘブライ人の地からさらわれて来ました。そしてここでも、私はこの穴に入れられるようなことは何もしていないのです。」
GEN 40:16 パン職人の長は、その解き明かしが良いのを見て、ヨセフに言った。「私も夢を見た。見よ、私の頭の上に白いパンの入った三つの籠があった。
GEN 40:17 一番上の籠には、ファラオのためのあらゆる種類の焼き菓子が入っていたが、鳥が私の頭の上の籠からそれらを食べていた。」
GEN 40:18 ヨセフは答えた。「その解き明かしはこうです。三つの籠は三日です。
GEN 40:19 今から三日以内に、ファラオはあなたの頭をあなたから取り去り、あなたを木に吊るすでしょう。そして鳥があなたの肉を食べるでしょう。」
GEN 40:20 三日目はファラオの誕生日であり、彼はすべての家来たちのために宴会を催した。彼は家来たちの中で、献酌官の長の頭と、パン職人の長の頭を上げた。
GEN 40:21 彼は献酌官の長をその献酌の役職に戻し、献酌官はファラオの手に杯を渡した。
GEN 40:22 しかし、彼はパン職人の長を吊るした。ヨセフが彼らに解き明かしたとおりであった。
GEN 40:23 それでも、献酌官の長はヨセフのことを思い出さず、彼を忘れてしまった。
GEN 41:1 丸二年が過ぎたころ、ファラオは夢を見た。見よ、彼はナイル川のほとりに立っていた。
GEN 41:2 見よ、ナイル川から見栄えが良く肉付きの良い七頭の雌牛が上がって来て、葦の中で草を食べていた。
GEN 41:3 見よ、その後から、見栄えが悪く痩せこけた別の七頭の雌牛がナイル川から上がって来て、川岸にいる他の雌牛たちのそばに立った。
GEN 41:4 見栄えが悪く痩せこけた雌牛が、見栄えが良く肉付きの良い七頭の雌牛を食べてしまった。そこでファラオは目を覚ました。
GEN 41:5 彼は再び眠りにつき、二度目の夢を見た。見よ、一本の茎から、よく実って丸々とした七つの良い穂が出て来た。
GEN 41:6 見よ、その後から、細くて東風に焼け焦げた七つの穂が出て来た。
GEN 41:7 細い穂が、丸々と実った七つの穂を飲み込んだ。ファラオは目を覚ました。見よ、それは夢であった。
GEN 41:8 朝になると、彼の心は騒いだ。彼は人を遣わして、エジプトのすべての魔術師とすべての知者たちを呼び寄せた。ファラオは彼らに自分の夢を話したが、ファラオのためにそれを解き明かせる者はいなかった。
GEN 41:9 その時、献酌官の長がファラオに言った。「今日、私は自分の過ちを思い出しました。
GEN 41:10 かつてファラオは家来たちに怒り、私とパン職人の長を、護衛の長の家にある監獄へ入れられました。
GEN 41:11 私と彼は同じ夜に夢を見ました。私たちは、それぞれ意味を持つ夢を見たのです。
GEN 41:12 そこに、護衛の長のしもべであるヘブライ人の若者が、私たちと一緒にいました。私たちが彼に話すと、彼は私たちの夢を解き明かしてくれました。彼は、それぞれの夢にしたがって解き明かしてくれたのです。
GEN 41:13 そして、彼が解き明かしたとおりになりました。私は元の役職に戻され、パン職人の長は吊るされました。」
GEN 41:14 そこでファラオは人を遣わしてヨセフを呼んだ。人々は急いで彼を地下牢から連れ出した。ヨセフはひげをそり、衣を着替えて、ファラオの前に出た。
GEN 41:15 ファラオはヨセフに言った。「私は夢を見たが、それを解き明かせる者がいない。あなたについては、夢を聞いてそれを解き明かすことができると聞いた。」
GEN 41:16 ヨセフはファラオに答えた。「私の力ではありません。神がファラオに幸いな答えをお与えになります。」
GEN 41:17 ファラオはヨセフに言った。「夢の中で、見よ、私はナイル川の岸に立っていた。
GEN 41:18 見よ、ナイル川から肉付きが良く見栄えの良い七頭の雌牛が上がって来て、葦の中で草を食べていた。
GEN 41:19 見よ、その後から、弱々しく、非常に見栄えが悪く痩せこけた別の七頭の雌牛が上がって来た。私はエジプトの全土で、これほど見栄えの悪いものを見たことがない。
GEN 41:20 痩せて見栄えの悪い雌牛は、最初の丸々と太った七頭の雌牛を食べてしまった。
GEN 41:21 それらを食べてしまっても、食べたことがわからないほど、初めと同じように見栄えが悪かった。そこで私は目を覚ました。
GEN 41:22 私はまた夢の中で見た。見よ、一本の茎から、丸々と実った七つの良い穂が出て来た。
GEN 41:23 見よ、その後から、しなびて細く、東風に焼け焦げた七つの穂が出て来た。
GEN 41:24 細い穂が、良い七つの穂を飲み込んでしまった。私はこれを魔術師たちに話したが、私に説明できる者はいなかった。」
GEN 41:25 ヨセフはファラオに言った。「ファラオの夢は一つです。神がこれからなさることを、ファラオに告げられたのです。
GEN 41:26 良い七頭の雌牛は七年であり、良い七つの穂も七年です。夢は一つです。
GEN 41:27 その後から上がって来た、痩せて見栄えの悪い七頭の雌牛も七年であり、東風に焼け焦げた、中身のない七つの穂もそうです。それは飢饉の七年となります。
GEN 41:28 私がファラオに申し上げたのは、このことです。神は、これからなさることをファラオにお示しになりました。
GEN 41:29 見よ、エジプトの全土に、大豊作の七年が来ます。
GEN 41:30 その後、飢饉の七年が続きます。エジプトの地では豊作がすべて忘れ去られ、飢饉がその地を食い尽くすでしょう。
GEN 41:31 後に続く飢饉があまりにも激しく、この地に豊作があったことさえわからなくなります。
GEN 41:32 同じ夢がファラオに二度示されたのは、このことが神によって確定しており、神が速やかに実行されるしるしです。
GEN 41:33 ですから今、ファラオは聡明で知恵のある人を選び、その人をエジプトの地の上にお立てください。
GEN 41:34 ファラオはこのように行い、国の上に監督官たちを任命し、豊作の七年の間にエジプトの地の収穫の五分の一を徴収させてください。
GEN 41:35 これから来る豊作の年々に、すべての食料を集めさせ、ファラオの権威の下、町々に穀物を蓄えて保管させてください。
GEN 41:36 その食料は、エジプトの地に起こる飢饉の七年に備える、この国の蓄えとなります。そうすれば、この国が飢饉によって滅びることはありません。」
GEN 41:37 この提案はファラオと、そのすべての家来たちの気に入った。
GEN 41:38 ファラオは家来たちに言った。「神の霊の宿る、このような人をほかに見つけられるだろうか。」
GEN 41:39 ファラオはヨセフに言った。「神がこれらすべてをあなたに示されたのだから、あなたのように聡明で知恵のある者はいない。
GEN 41:40 あなたは私の家を治め、私のすべての民はあなたの言葉に従う。王座においてのみ、私はあなたより上に立つ。」
GEN 41:41 ファラオはヨセフに言った。「見よ、私はあなたをエジプトの全土の上に置く。」
GEN 41:42 ファラオは自分の手から指輪を外し、それをヨセフの手にはめ、上等の亜麻布の衣を着せ、彼の首に金の鎖をかけた。
GEN 41:43 ファラオはヨセフを第二の戦車に乗せ、人々にその前で「ひざまずけ」と叫ばせた。こうして彼をエジプト全土の上に立てた。
GEN 41:44 ファラオはヨセフに言った。「私はファラオである。だが、あなたの許しなしには、エジプト全土で誰も手も足も動かしてはならない。」
GEN 41:45 ファラオはヨセフの名をツァフェナテ・パネアと呼び、オンの祭司ポティ・フェラの娘アセナテを彼の妻として与えた。ヨセフはエジプトの地を巡回した。
GEN 41:46 ヨセフがエジプトの王ファラオの前に立ったとき、彼は三十歳であった。ヨセフはファラオの前から出て行き、エジプトの全土を巡回した。
GEN 41:47 豊作の七年の間、地は豊かに実った。
GEN 41:48 彼はエジプトの地にあった七年間のすべての食料を集め、その食料を町々に蓄えた。彼は各々の町の周囲の畑の食料を、その町の中に蓄えた。
GEN 41:49 ヨセフは穀物を海の砂のように、非常に多く蓄えた。ついには数えきれなくなったので、数えるのをやめたほどであった。
GEN 41:50 飢饉の年が来る前に、ヨセフに二人の息子が生まれた。オンの祭司ポティ・フェラの娘アセナテが彼に産んだのである。
GEN 41:51 ヨセフは長男をマナセと名付けた。「神が、私のすべての労苦と父の家を忘れさせてくださった」と言ったのである。
GEN 41:52 次男をエフライムと名付けた。「神が、私の苦しみの地で私を実り多い者としてくださった」と言ったのである。
GEN 41:53 エジプトの地にあった豊作の七年が終わった。
GEN 41:54 ヨセフが言ったとおり、飢饉の七年が始まった。すべての国に飢饉があったが、エジプト全土には食物があった。
GEN 41:55 エジプト全土が飢えたとき、民はファラオに食物を求めて叫んだ。ファラオはすべてのエジプト人に言った。「ヨセフのところへ行け。彼が言うとおりにせよ。」
GEN 41:56 飢饉は全地を覆った。ヨセフはすべての穀物倉を開き、エジプト人に穀物を売った。飢饉はエジプトの地で激しかった。
GEN 41:57 全世界の人々が、穀物を買うため、エジプトのヨセフのもとへ来た。全地で飢饉が激しかったからである。
GEN 42:1 さて、ヤコブはエジプトに穀物があるのを見て、息子たちに言った。「なぜあなたがたは顔を見合わせているのか。」
GEN 42:2 彼は言った。「見よ、エジプトに穀物があると聞いた。そこへ下り、私たちのために買って来なさい。そうすれば、私たちは死なずに生き延びられる。」
GEN 42:3 ヨセフの十人の兄弟たちは、エジプトから穀物を買うために下って行った。
GEN 42:4 しかしヤコブは、ヨセフの弟ベニヤミンを兄弟たちと一緒には行かせなかった。彼が「彼に災いが降りかかるといけない」と考えたからである。
GEN 42:5 カナンの地にも飢饉があったので、イスラエルの子らは、やって来る人々に混じって買いに行った。
GEN 42:6 ヨセフはその地の統治者であり、すべての民に穀物を売っていた。兄弟たちはやって来て、顔を地に伏せ、彼の前にひれ伏した。
GEN 42:7 ヨセフは兄弟たちを見て彼らだとわかったが、彼らに対して見知らぬ者のように振る舞い、厳しく語りかけた。彼は彼らに言った。「あなたがたはどこから来たのか。」 彼らは言った。「食物を買うために、カナンの地から来ました。」
GEN 42:8 ヨセフは兄弟たちだとわかったが、彼らには彼だとわからなかった。
GEN 42:9 ヨセフは彼らについて見た夢を思い出し、言った。「あなたがたはスパイだ。この国の隙を探るために来たのだ。」
GEN 42:10 彼らは彼に言った。「いいえ、ご主人様。あなたのしもべたちは食物を買うために来たのです。
GEN 42:11 私たちは皆、一人の人の息子です。私たちは正直な者であり、あなたのしもべたちはスパイではありません。」
GEN 42:12 彼は彼らに言った。「いや、あなたがたはこの国の隙をうかがうために来たのだ。」
GEN 42:13 彼らは言った。「しもべどもは、カナンの地にいる一人の父の息子で、十二人兄弟です。末の弟は今、父と一緒におり、もう一人は、いなくなりました。」
GEN 42:14 ヨセフは彼らに言った。「私があなたがたに『あなたがたはスパイだ』と言ったのは、そのことだ。
GEN 42:15 このことであなたがたを試す。ファラオの命にかけて言う。末の弟がここに来ない限り、あなたがたをここから出すことはない。
GEN 42:16 あなたがたのうち一人を遣わし、弟を連れて来させよ。その間、ほかの者は監獄に入るのだ。こうして言葉を試し、あなたがたに真実があるか確かめよう。さもなければ、ファラオの命にかけて、あなたがたは確かにスパイだ。」
GEN 42:17 彼は彼らを一緒に三日間、監獄に入れた。
GEN 42:18 三日目にヨセフは彼らに言った。「このことを行って、生き延びなさい。私は神を恐れている。
GEN 42:19 もしあなたがたが正直な者なら、あなたがた兄弟のうち一人だけが監獄に残りなさい。あなたがたは行って、飢えている家族のために穀物を持ち帰りなさい。
GEN 42:20 そして、あなたがたの一番下の弟を私のところに連れて来なさい。そうすれば、あなたがたの言葉は証明され、あなたがたは死なないだろう。」彼らはそのようにした。
GEN 42:21 彼らは互いに言った。「私たちは弟のことで、まことに罪を負っている。彼が哀願したとき、その苦悩を目の当たりにしながら、聞き入れなかった。だから、この苦しみが私たちに降りかかったのだ。」
GEN 42:22 ルベンは彼らに答えた。「私はあなたがたに『あの少年に罪を犯してはならない』と言ったではないか。しかしあなたがたは聞き入れなかった。だから見よ、彼の血の責任が問われているのだ。」
GEN 42:23 彼らはヨセフがそれを理解しているとは知らなかった。彼らの間には通訳がいたからである。
GEN 42:24 ヨセフは彼らから離れて行き、泣いた。そして彼らのところに戻り、彼らと話し、彼らの中からシメオンを取り、彼らの目の前で縛った。
GEN 42:25 それからヨセフは、彼らの袋に穀物を満たし、各々の銀をそれぞれの袋に戻し、道中のための食料を彼らに与えるように命じた。そのように彼らに行われた。
GEN 42:26 彼らは穀物をろばに積んで、そこを出発した。
GEN 42:27 宿泊所で、彼らの一人がろばに餌をやるために袋を開けると、自分の銀が見えた。見よ、それは袋の口にあった。
GEN 42:28 彼は兄弟たちに言った。「私の銀が戻されている。見よ、袋の中にある。」彼らは心を失うほど驚き、震えながら互いに言った。「神は私たちに、何ということをなさったのか。」
GEN 42:29 彼らはカナンの地にいる父ヤコブのところに帰り、自分たちに起こったすべてのことを彼に告げた。
GEN 42:30 「その国の主である人が私たちに厳しく語りかけ、私たちをその国のスパイとみなしました。
GEN 42:31 私たちは彼に言いました。『私たちは正直な者です。スパイではありません。
GEN 42:32 私たちは一人の父の息子たちで、十二人の兄弟です。一人はもうおらず、一番下の者は今日、カナンの地で父と一緒にいます。』
GEN 42:33 その国の主である人は私たちに言いました。『あなたがたが正直な者であることを、このことによって私は知るだろう。あなたがたの兄弟の一人を私のもとに残し、飢えている家族のために穀物を持って行きなさい。
GEN 42:34 そして、あなたがたの一番下の弟を私のところに連れて来なさい。そうすれば、私はあなたがたがスパイではなく、正直な者であることがわかる。そして、あなたがたの兄弟をあなたがたに渡し、あなたがたはこの国で自由に行き来できるだろう。』」
GEN 42:35 彼らが袋を空にすると、見よ、各々の銀包みがその袋の中にあった。彼らと彼らの父がその銀包みを見たとき、彼らは恐れた。
GEN 42:36 父ヤコブは彼らに言った。「あなたがたは私から子を奪った。ヨセフはもういない。シメオンもいない。今度はベニヤミンまで連れ去ろうというのか。すべてが私に降りかかる。」
GEN 42:37 ルベンは父に言った。「もし私が彼をあなたのもとに連れ帰らなかったなら、私の二人の息子を殺してもかまいません。彼を私の手に委ねてください。私が彼をあなたのもとに連れ帰ります。」
GEN 42:38 彼は言った。「私の息子はあなたがたと一緒に下って行くことはない。彼の兄は死に、彼だけが残されているからだ。もしあなたがたが行く道中で彼に災いが降りかかれば、あなたがたは白髪の私を悲しみと共にシェオルへ下らせることになる。」
GEN 43:1 その地では飢饉が激しかった。
GEN 43:2 彼らがエジプトから持ち帰った穀物を食べ尽くしたとき、父は彼らに言った。「また行って、私たちのために少し食物を買って来なさい。」
GEN 43:3 ユダは彼に言った。「あの人は私たちに厳しく警告し、『弟が一緒でなければ、私の顔を見てはならない』と言いました。
GEN 43:4 もしあなたが弟を私たちと一緒に遣わしてくださるなら、私たちは下って行って、あなたのために食物を買って来ます。
GEN 43:5 しかし、もしあなたが彼を遣わさないなら、私たちは下って行きません。あの人が私たちに、『あなたがたの弟が一緒にいない限り、私の顔を見てはならない』と言ったからです。」
GEN 43:6 イスラエルは言った。「なぜあなたがたは、もう一人弟がいるなどと言って、私にそんな悪いことをしたのか。」
GEN 43:7 彼らは言った。「あの人が、私たちのことや私たちの親族について詳しく尋ね、『あなたがたの父はまだ生きているか。あなたがたにはもう一人兄弟がいるか』と言ったのです。私たちはただ、その質問に答えただけです。彼が『弟を連れて下って来い』と言うと、どうして知ることができたでしょうか。」
GEN 43:8 ユダは父イスラエルに言った。「あの子を私と一緒に遣わしてください。私たちは直ちに出発します。私たちも、あなたも、幼い子どもたちも、死なずに生き延びるためです。
GEN 43:9 私が彼の保証人になります。私の手から彼を求めてください。もし私が彼をあなたのもとに連れ帰り、あなたの前に立たせなかったなら、私に一生その罪を負わせてください。
GEN 43:10 これほどためらっていなければ、今頃は二度も往復できていたでしょう。」
GEN 43:11 彼らの父イスラエルは彼らに言った。「どうしてもそうしなければならないのなら、こうしなさい。この地の最も良い産物を器に入れ、あの人への贈り物として持って下りなさい。少しの香油、少しの蜂蜜、香料、没薬、ピスタチオ、アーモンドだ。
GEN 43:12 手には二倍の銀を持って行きなさい。袋の口に戻されていた銀も、手に持って帰りなさい。それは何かの間違いだったのかもしれない。
GEN 43:13 あなたがたの弟も連れて、立ち上がり、再びあの人のところへ行きなさい。
GEN 43:14 全能の神が、あの人の前であなたがたにあわれみを与え、もう一人の兄弟とベニヤミンを返してくださるように。私が子を失うのなら、失うしかない。」
GEN 43:15 彼らはその贈り物を取り、手に二倍の銀を持ち、ベニヤミンも連れた。彼らは立ち上がってエジプトへ下り、ヨセフの前に立った。
GEN 43:16 ヨセフは彼らと一緒にベニヤミンを見ると、自分の家の管理人に言った。「この人たちを家の中に連れて行き、動物を屠って準備しなさい。この人たちは昼に私と一緒に食事をするからだ。」
GEN 43:17 その人はヨセフが命じたとおりに行い、人々をヨセフの家へ連れて行った。
GEN 43:18 彼らはヨセフの家に連れて行かれたので恐れて、言った。「私たちが連れて来られたのは、最初に袋に戻されていた銀のためだ。私たちに言いがかりをつけて襲いかかり、私たちを奴隷にし、私たちのろばも奪うつもりなのだ。」
GEN 43:19 彼らはヨセフの家の管理人に近づき、家の戸口で彼に話しかけて、
GEN 43:20 言った。「ご主人様、私たちは確かに、最初は食物を買うために下って来たのです。
GEN 43:21 私たちが宿泊所に着いて袋を開けると、見よ、各々の銀が袋の口にありました。私たちの銀が全額そのままありました。私たちはそれを手に持って再び来ました。
GEN 43:22 また、食物を買うための別の銀も手に持って下って来ました。誰が私たちの銀を袋に入れたのか、私たちにはわかりません。」
GEN 43:23 彼は言った。「安心してください。恐れることはありません。あなたがたの神、父祖の神が、袋の中に宝を与えてくださったのです。銀は確かに私が受け取りました。」そして彼はシメオンを連れ出して来た。
GEN 43:24 その人は彼らをヨセフの家に入れ、水を与えたので、彼らは足を洗った。彼は彼らのろばに餌を与えた。
GEN 43:25 彼らは昼にヨセフが来るまでに、贈り物を準備した。彼らがそこで食事をすると聞いていたからである。
GEN 43:26 ヨセフが家に帰って来ると、彼らは手にしていた贈り物を家の中にいる彼のもとに持って行き、地に向かって彼にお辞儀をした。
GEN 43:27 ヨセフは彼らの安否を尋ねた。「あなたがたが話していた年老いた父親は無事か。まだ生きているか。」
GEN 43:28 彼らは言った。「あなたのしもべである私たちの父は無事です。まだ生きています。」彼らは頭を下げてお辞儀をした。
GEN 43:29 ヨセフは目を上げ、同じ母から生まれた弟ベニヤミンを見ると、言った。「これが、あなたがたの話していた末の弟か。」さらに言った。「わが子よ、神があなたを恵まれるように。」
GEN 43:30 弟への愛情が込み上げて来たため、ヨセフは急いで泣く場所を探した。彼は自分の部屋に入り、そこで泣いた。
GEN 43:31 彼は顔を洗い、外に出て来た。そして自分を抑えて、「食事を出しなさい」と言った。
GEN 43:32 人々はヨセフに一席、兄弟たちに一席、また共に食べるエジプト人たちにも別の席を設けた。エジプト人はヘブライ人と食卓を共にしなかった。それは彼らにとって忌まわしいことだったからである。
GEN 43:33 兄弟たちはヨセフの前で、長男から末の弟まで年齢順に座らされたので、互いに驚いて顔を見合わせた。
GEN 43:34 ヨセフは自分の前から彼らに分け前を送ったが、ベニヤミンの分け前は彼らの誰の分け前よりも五倍も多かった。彼らは飲み、ヨセフと共に楽しんだ。
GEN 44:1 ヨセフは自分の家の管理人に命じた。「あの人々の袋に、彼らが運べるだけの食料を満たしなさい。そして、それぞれの銀をその袋の口に入れなさい。
GEN 44:2 また、私の杯、あの銀の杯を、一番下の者の袋の口に、彼の穀物の代金の銀と一緒に入れなさい。」管理人はヨセフが言った言葉のとおりに行った。
GEN 44:3 朝が明るくなるとすぐに、彼らはろばと共に送り出された。
GEN 44:4 彼らが町を出て、まだ遠くへ行かないうちに、ヨセフは管理人に言った。「立って、あの人々を追いかけなさい。彼らに追いついたら、こう言いなさい。『なぜあなたがたは、善に悪を返したのか。
GEN 44:5 これは私の主人が飲む杯であり、また占いに用いるものではないか。あなたがたのしたことは悪である。』」
GEN 44:6 管理人は彼らに追いつき、これらの言葉を彼らに語った。
GEN 44:7 彼らは彼に言った。「ご主人様、なぜそのようなことを言われるのですか。あなたのしもべたちがそのようなことをするなど、決してあり得ません。
GEN 44:8 見よ、私たちは自分たちの袋の口に見つけた銀を、カナンの地からあなたに持ち帰りました。どうして私たちが、あなたの主人の家から銀や金を盗むでしょうか。
GEN 44:9 あなたのしもべたちのうち、それが誰のところで見つかったとしても、その者は死なせてください。私たちもご主人様の奴隷になります。」
GEN 44:10 彼は言った。「それでは、あなたがたの言葉のとおりにしよう。それが見つかった者は私の奴隷となり、あなたがたは無罪となる。」
GEN 44:11 そこで彼らは急いで、それぞれ自分の袋を地面に下ろし、それぞれ自分の袋を開けた。
GEN 44:12 管理人は一番上の者から始め、一番下の者で終わるように探した。すると杯はベニヤミンの袋で見つかった。
GEN 44:13 彼らは衣を引き裂き、それぞれろばに荷を積み直して町へ戻った。
GEN 44:14 ユダとその兄弟たちはヨセフの家に来た。ヨセフはまだそこにいた。彼らは彼の前で地にひれ伏した。
GEN 44:15 ヨセフは彼らに言った。「あなたがたがしたこの仕業は何だ。私のような者が、確かに占いをすることを知らなかったのか。」
GEN 44:16 ユダは言った。「ご主人様に何と申し上げましょうか。何を語りましょうか。どのようにして潔白を示せるでしょうか。神があなたのしもべたちの咎を見つけ出されたのです。見よ、私たちはご主人様の奴隷です。私たちも、手から杯が見つかった者もです。」
GEN 44:17 ヨセフは言った。「私がそのようなことをするなど、決してあり得ない。手から杯が見つかった者だけが私の奴隷となる。あなたがたは、安らかに父のところへ上って行きなさい。」
GEN 44:18 そのとき、ユダは彼に近づいて言った。「ご主人様、どうか、しもべに一言申し上げさせてください。しもべに怒りを燃やさないでください。あなたはファラオにも等しい方です。
GEN 44:19 ご主人様はしもべたちに尋ねて、『あなたがたには父、あるいは兄弟がいるか』と言われました。
GEN 44:20 私たちはご主人様に言いました。『私たちには年老いた父と、父が年老いてから生まれた幼い子がいます。その子の兄は死に、母の子として彼だけが残されているので、父は彼を愛しています。』
GEN 44:21 あなたはしもべたちに、『その子を私のところへ連れて下れ。私がこの目で見よう』と言われました。
GEN 44:22 私たちはご主人様に言いました。『あの少年は父から離れることができません。もし父から離れれば、父は死んでしまうでしょう。』
GEN 44:23 しかしあなたはしもべたちに言われました。『あなたがたの一番下の弟が一緒に下って来ない限り、あなたがたは二度と私の顔を見てはならない。』
GEN 44:24 私たちはあなたのしもべである私の父のところへ上って行き、ご主人様の言葉を父に告げました。
GEN 44:25 私たちの父は言いました。『また行って、私たちのために少し食物を買って来なさい。』
GEN 44:26 私たちは言いました。『私たちは下って行くことはできません。もし一番下の弟が私たちと一緒なら、下って行きます。一番下の弟が私たちと一緒でなければ、あの方の顔を見ることができないからです。』
GEN 44:27 あなたのしもべである私の父は私たちに言いました。『私の妻が私に二人の息子を産んだことを、あなたがたは知っている。
GEN 44:28 一人は私のもとから出て行ったので、私は「きっと彼は引き裂かれたのだ」と言った。そして、それ以来彼を見ていない。
GEN 44:29 もしあなたがたがこの子までも私から奪い去り、彼に災いが降りかかれば、あなたがたは白髪の私を悲しみと共にシェオルへ下らせることになる。』
GEN 44:30 ですから今、私がしもべである父のところへ帰ったとき、あの少年が一緒でなければ――父の命はあの少年の命と固く結ばれています――
GEN 44:31 父はあの少年がいないのを見て、死んでしまうでしょう。しもべどもは、年老いた父を、悲しみのうちにシェオルへ下らせることになります。
GEN 44:32 あなたのしもべは父に対し、あの少年の保証人となって、『もし私が彼をあなたのもとに連れ帰らなかったなら、私は一生、父に対してその罪を負います』と言ったのです。
GEN 44:33 ですから今、どうかあなたのしもべをあの少年の代わりに、ご主人様の奴隷としてとどまらせてください。あの少年は兄弟たちと一緒に上って行かせてください。
GEN 44:34 あの少年を伴わずに、どうして父のところへ上れるでしょう。父に降りかかる災いを、私は見ることができません。」
GEN 45:1 そのとき、ヨセフは自分の前に立っているすべての人の前で、自分を抑えることができなくなり、「すべての人を私の前から出しなさい」と叫んだ。ヨセフが兄弟たちに自分を明かしたとき、ほかの誰も彼と一緒に立っていなかった。
GEN 45:2 彼は声を上げて泣いた。エジプト人たちはそれを聞き、ファラオの家もそれを聞いた。
GEN 45:3 ヨセフは兄弟たちに言った。「私はヨセフだ。父はまだ生きているか。」 兄弟たちは彼に答えることができなかった。彼の前でおびえていたからである。
GEN 45:4 ヨセフは兄弟たちに言った。「どうか、私に近づいてください。」 彼らが近づくと、彼は言った。「私は、あなたがたがエジプトに売った、弟のヨセフだ。
GEN 45:5 だが今、私をここへ売ったことで心を痛めたり、自分を責めたりしないでください。命を救うため、神があなたがたより先に私を遣わされたのです。
GEN 45:6 この二年間、この地に飢饉がありました。そしてまだ五年、耕すことも刈り入れることもない年があります。
GEN 45:7 神は、あなたがたのために地上に残りの者を保ち、大いなる救いによってあなたがたの命を残すため、私を先に遣わされたのです。
GEN 45:8 だから、私をここへ遣わしたのはあなたがたではなく、神なのです。神は私をファラオの父、その全家の主、エジプト全土の統治者とされました。
GEN 45:9 急いで父のところへ上り、告げてください。『あなたの息子ヨセフがこう申します。「神は私をエジプト全土の主とされました。ためらわず、私のところへ下って来てください。
GEN 45:10 あなたはゴシェンの地に住むことになります。あなたも、子どもたちも、孫たちも、羊の群れも、牛の群れも、あなたのすべての持ち物も、私の近くにいることになります。
GEN 45:11 そこで私があなたを養いましょう。飢饉はなお五年続きます。あなたも家族も、持ち物も、窮乏することのないように。」』
GEN 45:12 見よ、あなたがたも弟ベニヤミンも、語っているのがほかならぬ私であると、その目で見ています。
GEN 45:13 エジプトでの私の栄誉と、ここで見たすべてのことを父に告げ、急いで父をここへ連れて下って来てください。」
GEN 45:14 ヨセフは弟ベニヤミンの首を抱いて泣き、ベニヤミンも彼の首を抱いて泣いた。
GEN 45:15 彼はすべての兄弟たちに口づけし、彼らを抱いて泣いた。その後、兄弟たちは彼と語り合った。
GEN 45:16 「ヨセフの兄弟たちが来た」との知らせがファラオの家に届いた。ファラオも家来たちも喜んだ。
GEN 45:17 ファラオはヨセフに言った。「あなたの兄弟たちに言いなさい。『このようにしなさい。あなたがたの家畜に荷を積み、カナンの地へ行きなさい。
GEN 45:18 あなたがたの父と家族を連れて、私のところへ来なさい。私はあなたがたにエジプトの地の良いものを与え、あなたがたはその地の最良のものを食べるだろう。』
GEN 45:19 また、あなたはこのように命じなさい。『あなたがたの幼い子どもたちと妻たちのために、エジプトの地から荷車を取り、あなたがたの父を乗せて来なさい。
GEN 45:20 持ち物を惜しむ必要はない。エジプト全土の最良のものが、あなたがたのものとなる。』」
GEN 45:21 イスラエルの子らはそのようにした。ヨセフはファラオの命令にしたがって彼らに荷車を与え、道中のための食料を与えた。
GEN 45:22 彼ら全員に、それぞれ着替えの衣を一着ずつ与えた。ベニヤミンには銀三百枚と着替えの衣五着を与えた。
GEN 45:23 彼は父のために次のものを送った。エジプトの良いものを積んだ十頭のろば、父の道中のために穀物とパンと食料を積んだ十頭の雌ろばである。
GEN 45:24 こうしてヨセフは兄弟たちを送り出し、彼らは旅立った。ヨセフは彼らに「途中で言い争わないように」と言った。
GEN 45:25 彼らはエジプトから上って行き、カナンの地にある彼らの父ヤコブのところへ来た。
GEN 45:26 彼らは父に、「ヨセフはまだ生きています。しかも、エジプト全土を治めています」と告げた。だがヤコブの心は凍りついた。彼らを信じられなかったのである。
GEN 45:27 彼らはヨセフが語ったすべての言葉を父に伝えた。ヨセフが父を迎えるために送った荷車を見ると、父ヤコブの霊はよみがえった。
GEN 45:28 イスラエルは言った。「もう十分だ。息子ヨセフはまだ生きている。死ぬ前に、行って会おう。」
GEN 46:1 イスラエルは自分のすべての持ち物と共に旅立ち、ベエル・シェバに来て、父イサクの神にいけにえをささげた。
GEN 46:2 神は夜の幻の中でイスラエルに語り、「ヤコブ、ヤコブ」と言われた。 彼は答えた。「ここにおります。」
GEN 46:3 神は言われた。「わたしは神、あなたの父の神である。エジプトへ下ることを恐れるな。そこで、わたしはあなたを大いなる民族とする。
GEN 46:4 わたし自身があなたと共にエジプトへ下り、必ずあなたを再び連れ上る。ヨセフの手があなたの目を閉じる。」
GEN 46:5 ヤコブはベエル・シェバから旅立った。イスラエルの子らは、自分たちの父ヤコブと、その幼い子どもたち、その妻たちを、彼を運ぶためにファラオが送った荷車に乗せた。
GEN 46:6 彼らは家畜と、カナンの地で得た財産を取り、エジプトへ来た。ヤコブと、彼と一緒にいたすべての子孫である。
GEN 46:7 息子たちと孫たち、娘たちと息子たちの娘たち、すなわちすべての子孫を、彼は共にエジプトへ連れて来た。
GEN 46:8 エジプトに来たイスラエルの子ら、ヤコブとその息子たちの名は次のとおりである。ヤコブの長男ルベン。
GEN 46:9 ルベンの息子たちは、ハノク、パル、ヘツロン、カルミ。
GEN 46:10 シメオンの息子たちは、エムエル、ヤミン、オハデ、ヤキン、ツォハル、そしてカナン人の女の息子シャウル。
GEN 46:11 レビの息子たちは、ゲルション、ケハテ、メラリ。
GEN 46:12 ユダの息子たちは、エル、オナン、シェラ、ペレツ、ゼラ。しかし、エルとオナンはカナンの地で死んだ。ペレツの息子たちはヘツロンとハムルであった。
GEN 46:13 イッサカルの息子たちは、トラ、プワ、ヨブ、シムロン。
GEN 46:14 ゼブルンの息子たちは、セレデ、エロン、ヤフレエル。
GEN 46:15 これらは、レアがパダン・アラムでヤコブに産んだ息子たちと、その娘ディナである。息子と娘は合わせて三十三人であった。
GEN 46:16 ガドの息子たちは、ツィフィオン、ハギ、シュニ、エツボン、エリ、アロディ、アレリ。
GEN 46:17 アシェルの息子たちは、イムナ、イシュワ、イシュビ、ベリア、そして彼らの妹セラ。ベリアの息子たちは、ヘベルとマルキエル。
GEN 46:18 これらはラバンが娘レアに与えたジルパの息子たちである。彼女はこれらをヤコブに産んだ。十六人であった。
GEN 46:19 ヤコブの妻ラケルの息子たちは、ヨセフとベニヤミン。
GEN 46:20 エジプトの地で、ヨセフにはマナセとエフライムが生まれた。オンの祭司ポティ・フェラの娘アセナテが彼に産んだのである。
GEN 46:21 ベニヤミンの息子たちは、ベラ、ベケル、アシュベル、ゲラ、ナアマン、エヒ、ロシュ、ムピム、フピム、アルデ。
GEN 46:22 これらはヤコブに生まれたラケルの息子たちである。合わせて十四人であった。
GEN 46:23 ダンの息子はフシム。
GEN 46:24 ナフタリの息子たちは、ヤフツェエル、グニ、エツェル、シレム。
GEN 46:25 これらはラバンが娘ラケルに与えたビルハの息子たちであり、彼女はこれらをヤコブに産んだ。合わせて七人であった。
GEN 46:26 ヤコブと一緒にエジプトに来た者、すなわち彼から直接出た子孫は、ヤコブの息子たちの妻を除いて、合わせて六十六人であった。
GEN 46:27 エジプトでヨセフに生まれた息子たちは二人であった。エジプトに来たヤコブの家の者は、合わせて七十人であった。
GEN 46:28 ヤコブは、ゴシェンへの道を整えさせるため、ユダを先にヨセフのもとへ遣わした。こうして彼らはゴシェンの地に着いた。
GEN 46:29 ヨセフは戦車を整え、父イスラエルを迎えにゴシェンへ上った。父の前に姿を現すと、その首を抱き、長い間泣き続けた。
GEN 46:30 イスラエルはヨセフに言った。「おまえがまだ生きており、その顔を見ることができた。今はもう、死んでもよい。」
GEN 46:31 ヨセフは兄弟たちと、その父の家に言った。「私は上って行って、ファラオに話し、こう告げましょう。『カナンの地にいた私の兄弟たちと、私の父の家が私のところに来ました。
GEN 46:32 その人たちは羊飼いであり、家畜を飼う者たちです。彼らは羊の群れと牛の群れ、そしてすべての持ち物を持って来ました。』
GEN 46:33 ファラオがあなたがたを呼び、『あなたがたの職業は何か』と言われたときには、
GEN 46:34 あなたがたは、『あなたのしもべたちは、若いころから今まで、私たちも私たちの先祖も家畜を飼う者です』と言いなさい。そうすれば、あなたがたはゴシェンの地に住むことができます。すべての羊飼いはエジプト人にとって忌み嫌われるものだからです。」
GEN 47:1 そこでヨセフは入って行ってファラオに告げた。「私の父と兄弟たちが、彼らの羊の群れと牛の群れ、そして彼らのすべての持ち物と共にカナンの地からやって来ました。見よ、彼らはゴシェンの地にいます。」
GEN 47:2 彼は兄弟たちの中から五人を取り、彼らをファラオの前に立たせた。
GEN 47:3 ファラオは彼の兄弟たちに言った。「あなたがたの職業は何か。」 彼らはファラオに言った。「あなたのしもべたちは羊飼いです。私たちも、私たちの先祖もそうです。」
GEN 47:4 彼らはまたファラオに言った。「私たちはこの地に寄留するために来ました。あなたのしもべたちの群れのための牧草地がないからです。カナンの地では飢饉が激しいのです。ですから今、どうかあなたのしもべたちをゴシェンの地に住まわせてください。」
GEN 47:5 ファラオはヨセフに言った。「あなたの父と兄弟たちがあなたのところに来た。
GEN 47:6 エジプトの地はあなたの前にある。あなたの父と兄弟たちを、その地の最も良い所に住まわせなさい。彼らをゴシェンの地に住まわせなさい。もし彼らの中に有能な者がいると知っているなら、その者たちを私の家畜の責任者にしなさい。」
GEN 47:7 ヨセフは父ヤコブを連れて来て、彼をファラオの前に立たせた。ヤコブはファラオを祝福した。
GEN 47:8 ファラオはヤコブに言った。「あなたの年齢はいくつですか。」
GEN 47:9 ヤコブはファラオに言った。「私の寄留の年月は百三十年です。生涯の日々はわずかで、苦しみの多いものでした。先祖たちが寄留した生涯の日々には及びません。」
GEN 47:10 ヤコブはファラオを祝福し、ファラオの前から出て行った。
GEN 47:11 ヨセフはファラオが命じたとおり、父と兄弟たちを住まわせ、エジプトの地の最も良い所、ラメセスの地に所有地を与えた。
GEN 47:12 ヨセフは父と兄弟たち、父の全家族を、幼い子どもたちの数に応じて食物で養った。
GEN 47:13 全地に食物がなかった。飢饉が非常に激しく、エジプトの地もカナンの地も飢え衰えた。
GEN 47:14 ヨセフは、人々が買った穀物の代金として、エジプトの地とカナンの地にあったすべての銀を集めた。ヨセフはその銀をファラオの家にもたらした。
GEN 47:15 エジプトの地とカナンの地で銀が尽きると、すべてのエジプト人がヨセフのもとへ来て言った。「私たちに食物を与えてください。どうして、あなたの前で死ななければならないのですか。銀は尽きました。」
GEN 47:16 ヨセフは言った。「あなたがたの家畜を渡しなさい。銀が尽きたのなら、家畜と引き換えに食物を与えよう。」
GEN 47:17 彼らは家畜をヨセフのもとへ持って来た。ヨセフは馬、羊の群れ、牛の群れ、ろばと引き換えに、食物を与えた。その年、彼らのすべての家畜と引き換えに、彼らを養ったのである。
GEN 47:18 その年が終わり、彼らは二年目にヨセフのところに来て言った。「私たちはご主人様に隠しません。私たちの銀はすべて尽き、家畜の群れもご主人様のものになりました。ご主人様の前に残っているのは、私たちの体と土地だけです。
GEN 47:19 私たちも土地も、どうしてあなたの目の前で滅びてよいでしょう。食物と引き換えに、私たちと土地を買い取ってください。私たちは土地と共にファラオに仕えます。私たちが死なず、土地も荒れ果てないよう、種を与えてください。」
GEN 47:20 こうしてヨセフは、エジプトのすべての土地をファラオのために買い取った。飢饉が彼らに激しかったため、エジプト人は皆、自分の畑を売ったからである。土地はファラオのものとなった。
GEN 47:21 民については、ヨセフはエジプトの国境の端から端まで、彼らを町々に移した。
GEN 47:22 彼が買い取らなかったのは、祭司たちの土地だけである。祭司たちにはファラオからの割り当てがあり、ファラオが彼らに与えたその割り当てを食べていたからである。それゆえ、彼らは自分たちの土地を売らなかった。
GEN 47:23 そのとき、ヨセフは民に言った。「見よ、私は今日、あなたがたとあなたがたの土地をファラオのために買い取った。見よ、ここにあなたがたのための種がある。あなたがたは土地に種を蒔きなさい。
GEN 47:24 収穫の時には、五分の一をファラオに納めなさい。四つの部分はあなたがたのものとなり、畑の種のため、あなたがたの食物のため、家族の者たちのため、そして幼い子どもたちの食物のためとしなさい。」
GEN 47:25 彼らは言った。「あなたは私たちの命を救ってくださいました。どうか、ご主人様のご好意を得させてください。私たちはファラオのしもべとなります。」
GEN 47:26 ヨセフはこれをエジプトの土地に関する掟とし、今日に至るまで、ファラオが五分の一を得るようにした。ただ、祭司たちの土地だけはファラオのものにならなかった。
GEN 47:27 イスラエルはエジプトの地、ゴシェンの地に住んだ。彼らはそこに所有地を得て、実り豊かになり、大いに増えた。
GEN 47:28 ヤコブはエジプトの地で十七年生きた。ヤコブの生涯の日々、その生涯の年数は百四十七年であった。
GEN 47:29 イスラエルの死ぬ時が近づくと、彼は息子ヨセフを呼んで言った。「もし私を大切に思ってくれるなら、手を私のももの下に入れ、慈しみと真実をもって私に接してくれ。どうか私をエジプトに葬らないでほしい。
GEN 47:30 私が先祖たちと共に眠るとき、あなたは私をエジプトから運び出し、彼らの墓に私を葬りなさい。」 ヨセフは言った。「私はあなたの言われたとおりにします。」
GEN 47:31 イスラエルは言った。「私に誓ってくれ。」ヨセフは彼に誓った。するとイスラエルは、寝床の枕元で身をかがめた。
GEN 48:1 これらのことの後、ある人がヨセフに、「見よ、あなたの父は病気です」と告げた。そこでヨセフは、二人の息子マナセとエフライムを連れて行った。
GEN 48:2 ある人がヤコブに告げて、「見よ、あなたの息子ヨセフがあなたのところに来ています」と言った。イスラエルは力を振り絞って、寝床の上に座った。
GEN 48:3 ヤコブはヨセフに言った。「全能の神が、カナンの地にあるルズで私に現れ、私を祝福して、
GEN 48:4 私に言われた。『見よ、わたしはあなたを実り豊かにし、あなたを増やし、多くの民の集まりとする。そして、この地をあなたの後に続く子孫に、永遠の所有地として与える。』
GEN 48:5 今、私がエジプトのあなたのところに来る前に、エジプトの地であなたに生まれた二人の息子は、私のものだ。エフライムとマナセは、ルベンやシメオンと同じように、私のものとなる。
GEN 48:6 彼らの後に生まれる子どもたちは、あなたのものとなる。その相続地では、エフライムとマナセの名に組み入れられる。
GEN 48:7 私については、私がパダンから来たとき、カナンの地で、エフラテへ行く道のまだ少し手前で、ラケルが私のそばで死んだ。私はエフラテ、すなわちベツレヘムへの道で、彼女をそこに葬った。」
GEN 48:8 イスラエルはヨセフの息子たちを見て、言った。「この子たちは誰か。」
GEN 48:9 ヨセフは父に言った。「神がここで私に授けてくださった息子たちです。」 イスラエルは言った。「私のところへ連れて来なさい。彼らを祝福しよう。」
GEN 48:10 さて、イスラエルの目は年齢のためにかすんでおり、見ることができなかった。ヨセフが彼らを父に近づけると、イスラエルは彼らに口づけし、彼らを抱きしめた。
GEN 48:11 イスラエルはヨセフに言った。「私はあなたの顔を見られるとは思っていなかった。見よ、神はあなたの子孫をも私に見させてくださった。」
GEN 48:12 ヨセフは父の膝の間から二人を連れ出し、顔を地に伏せてひれ伏した。
GEN 48:13 ヨセフは二人を取り、エフライムを自分の右手に置いてイスラエルの左手に向かわせ、マナセを自分の左手に置いてイスラエルの右手に向かわせ、彼らを父に近づけた。
GEN 48:14 イスラエルは右手を伸ばして弟エフライムの頭に置き、左手をマナセの頭に置いた。マナセが長男であったが、彼は心得て手を交差させた。
GEN 48:15 彼はヨセフを祝福して言った。 「私の先祖アブラハムとイサクが その御前を歩んだ神、 今日まで、生涯にわたって 私を養われた神、
GEN 48:16 すべての災いから 私を贖い出された御使いが、 この子らを祝福されるように。 私の名と、先祖アブラハムとイサクの名が 彼らの上に受け継がれるように。 彼らが地のただ中で 大いに増えるように。」
GEN 48:17 ヨセフは、父が右手をエフライムの頭の上に置いたのを見て、不満に思った。彼は父の手を持ち上げ、エフライムの頭からマナセの頭へ移そうとした。
GEN 48:18 ヨセフは父に言った。「そうではありません、父上。この子が長男です。右手をこの子の頭に置いてください。」
GEN 48:19 しかし、父は拒んで言った。「わかっている、私の子よ、わかっている。彼もまた一つの民となり、彼もまた大いなる者となる。しかし、彼の弟は彼よりも大いなる者となり、その子孫は多くの国々の群れとなる。」
GEN 48:20 彼はその日、二人を祝福して言った。「イスラエルはあなたがたの名を挙げて、『神があなたをエフライムのように、マナセのようにされるように』と祝福するだろう。」こうして彼は、エフライムをマナセの前に置いた。
GEN 48:21 イスラエルはヨセフに言った。「見よ、私は死のうとしている。しかし神はあなたがたと共におられ、あなたがたを先祖の地に再び連れ戻してくださる。
GEN 48:22 さらに私は、あなたの兄弟たちよりも一つ多い分け前をあなたに与えた。それは、私が自分の剣と弓でアモリ人の手から奪い取ったものである。」
GEN 49:1 ヤコブは息子たちを呼び寄せて言った。「集まれ。後の日にあなたがたに起こることを告げよう。
GEN 49:2 ヤコブの息子たちよ、集まって聞け。 あなたがたの父イスラエルに耳を傾けよ。
GEN 49:3 ルベンよ、あなたは私の長男、 私の力、私の活力の初め。 威厳において優れ、 力において優れている。
GEN 49:4 水のように奔放なあなたは、 もはや優れた者とはならない。 父の寝床に上り、 それを汚したからだ。 彼は私の寝床に上った。
GEN 49:5 シメオンとレビは兄弟である。 彼らの剣は暴力の武器である。
GEN 49:6 わが魂よ、彼らの密議に入るな。 わが誉れよ、彼らの集会に加わるな。 彼らは怒りに任せて人を殺し、 思いのままに牛の足の筋を切った。
GEN 49:7 彼らの激しい怒りは呪われよ。 その残酷な憤りも。 私は彼らをヤコブの中で分け、 イスラエルの中に散らそう。
GEN 49:8 ユダよ、あなたの兄弟たちはあなたをほめたたえる。 あなたの手は敵のうなじを押さえる。 あなたの父の息子たちは、あなたの前にひれ伏すだろう。
GEN 49:9 ユダは獅子の子である。 わが子よ、獲物から上って来た。 彼は身をかがめ、雄獅子のようにうずくまった。 雌獅子のように。 誰が彼を起こすことができるだろうか。
GEN 49:10 王笏はユダから離れず、 支配者の杖はその足の間から離れない。 それが属する方が来るまで。 諸民の従順はその方のものとなる。
GEN 49:11 彼は子ろばをぶどうの木につなぎ、 雌ろばの子を選り抜きのぶどうの木につなぐ。 その衣をぶどう酒で洗い、 その装いをぶどうの血で洗う。
GEN 49:12 彼の目はぶどう酒で赤く、 彼の歯は乳で白い。
GEN 49:13 ゼブルンは海辺に住み、 船の港となる。 その境界はシドンに達するだろう。
GEN 49:14 イッサカルは骨太のろば、 鞍袋の間に伏せている。
GEN 49:15 彼は休息の地が良く、 その国が麗しいのを見た。 彼は肩をかがめて重荷を負い、 強制労働をするしもべとなった。
GEN 49:16 ダンは自分の民を裁く。 イスラエルの一部族として。
GEN 49:17 ダンは道端の蛇となり、 小道にいるまむしとなる。 それは馬のかかとを噛み、 乗り手を後ろに落とす。
GEN 49:18 主よ、私はあなたの救いを待ち望む。
GEN 49:19 ガドには略奪隊が押し寄せる。 だが彼は、そのかかとに迫る。
GEN 49:20 アシェルの糧は豊か。 彼は王の珍味を供する。
GEN 49:21 ナフタリは解き放たれた雌鹿。 美しい子鹿を産む。
GEN 49:22 ヨセフは実り豊かなぶどうの木、 泉のほとりの実り豊かなぶどうの木。 その枝は壁を越えて伸びる。
GEN 49:23 射手たちは激しく彼を攻め、 矢を放ち、彼を迫害した。
GEN 49:24 しかし彼の弓は揺るがず、 その腕は力を帯びた。 ヤコブの力ある方の御手によって。 そこから、イスラエルの牧者、 イスラエルの岩が出る。
GEN 49:25 あなたの父の神があなたを助け、 全能者はあなたを祝福される。 上なる天の祝福をもって、 下に横たわる淵の祝福をもって、 乳房と胎の祝福をもって。
GEN 49:26 あなたの父の祝福は、 私の先祖たちの祝福にまさり、 永遠の丘の果てにまで及ぶ。 それらはヨセフの頭の上にあり、 兄弟たちから分けられた者の 頭の頂にある。
GEN 49:27 ベニヤミンは貪り食う狼である。 朝には獲物を食らい、 夕には略奪品を分けるだろう。」
GEN 49:28 以上がイスラエルの十二部族である。これは、父が彼らに語って祝福した言葉である。父は一人一人を、それぞれにふさわしい祝福をもって祝福した。
GEN 49:29 彼は彼らに命じて、言った。「私は自分の民に加えられようとしている。ヘト人エフロンの畑にある洞穴に、私を先祖たちと一緒に葬ってくれ。
GEN 49:30 それはカナンの地にあるマムレの前の、マクペラの畑にある洞穴だ。アブラハムが墓地の所有地として、ヘト人エフロンから畑と一緒に買い取ったものである。
GEN 49:31 そこにはアブラハムとその妻サラが葬られた。そこにはイサクとその妻リベカが葬られ、そこに私はレアを葬った。
GEN 49:32 その畑とそこにある洞穴は、ヘトの人々から買い取られたものだ。」
GEN 49:33 ヤコブは息子たちに命じ終えると、足を寝床の中に引き上げ、息を引き取って、自分の民に加えられた。
GEN 50:1 ヨセフは父の顔の上に伏し、彼の上で泣いて、彼に口づけした。
GEN 50:2 ヨセフは自分のしもべである医者たちに、父に防腐処理を施すように命じた。医者たちはイスラエルに防腐処理を施した。
GEN 50:3 防腐処理にはそれだけの日数がかかるため、四十日が満ちた。エジプト人たちは彼のために七十日間泣いた。
GEN 50:4 喪の日々が過ぎると、ヨセフはファラオの家の者たちに言った。「もし私があなたがたのご好意を得ているなら、どうかファラオにこう取り次いでください。
GEN 50:5 『私の父は私に誓わせて言いました。「見よ、私は死のうとしている。私がカナンの地に自分のために掘った墓に、私を葬ってくれ。」ですから今、どうか私に上って行かせて、父を葬らせてください。そうすれば、私は戻って来ます。』」
GEN 50:6 ファラオは言った。「彼があなたに誓わせたとおりに上って行き、あなたの父を葬りなさい。」
GEN 50:7 ヨセフは父を葬るために上って行った。ファラオのすべての家来たち、ファラオの家の長老たち、エジプトの地のすべての長老たち、
GEN 50:8 そしてヨセフのすべての家、彼の兄弟たち、彼の父の家が彼と一緒に上って行った。ただ、彼らの幼い子どもたちと、羊の群れと牛の群れだけがゴシェンの地に残された。
GEN 50:9 戦車と騎兵も彼と一緒に上って行った。それは非常に大きな一行であった。
GEN 50:10 彼らはヨルダン川の向こうにあるアタドの打ち場に来て、そこで非常に大きく激しい嘆きをもって悼んだ。ヨセフは父のために七日間、喪に服した。
GEN 50:11 その地の住民であるカナン人たちは、アタドの打ち場でのその喪を見て、「これはエジプト人による激しい喪だ」と言った。それゆえ、その名はアベル・ミツライムと呼ばれた。それはヨルダン川の向こうにある。
GEN 50:12 息子たちは、父から命じられたとおりに行った。
GEN 50:13 すなわち、彼の息子たちは彼をカナンの地に運び、マクペラの畑の洞穴に彼を葬った。それは墓地の所有地として、アブラハムがマムレの前にある畑と一緒に、ヘト人エフロンから買い取ったものであった。
GEN 50:14 ヨセフは父を葬った後、彼自身と彼の兄弟たち、そして父を葬るために彼と一緒に上って行ったすべての者たちと共に、エジプトへ戻った。
GEN 50:15 ヨセフの兄弟たちは、父が死んだのを見て言った。「ヨセフは私たちを憎み、私たちが行ったすべての悪に、必ず仕返しするかもしれない。」
GEN 50:16 彼らはヨセフに伝言を送った。「父は死ぬ前に、こう命じました。
GEN 50:17 『ヨセフにこう言いなさい。「兄弟たちの背きと罪を、どうか赦してやってくれ。彼らはあなたに悪を行った。」』今、どうか、父の神に仕えるしもべたちの背きを赦してください。」この言葉を聞いて、ヨセフは泣いた。
GEN 50:18 彼の兄弟たちも行って、彼の前にひれ伏し、言った。「見よ、私たちはあなたのしもべです。」
GEN 50:19 ヨセフは彼らに言った。「恐れるな。私が神に代われるだろうか。
GEN 50:20 あなたがたは私に悪を企んだ。だが神は、それを善のために計らわれた。今日のように、多くの民の命を救うためであった。
GEN 50:21 だから今、恐れるな。私はあなたがたと幼い子どもたちを養おう。」彼は彼らを慰め、優しく語りかけた。
GEN 50:22 ヨセフはエジプトに住んだ。彼と、彼の父の家もである。ヨセフは百十年生きた。
GEN 50:23 ヨセフはエフライムの子どもたちを三代まで見た。また、マナセの息子マキルの子どもたちも、ヨセフの膝の上で生まれた。
GEN 50:24 ヨセフは兄弟たちに言った。「私は死のうとしている。しかし、神は必ずあなたがたを顧み、この地から、アブラハム、イサク、ヤコブに誓われた地へ、あなたがたを導き上ってくださる。」
GEN 50:25 ヨセフはイスラエルの子らに誓わせて、言った。「神は必ずあなたがたを顧みてくださる。あなたがたは私の骨をここから運び上らなければならない。」
GEN 50:26 こうしてヨセフは百十歳で死んだ。彼らは彼に防腐処理を施し、彼はエジプトで棺に納められた。
EXO 1:1 ヤコブと共にエジプトへ来たイスラエルの子らの名は次の通りである。彼らはそれぞれ家族を伴って来た。
EXO 1:2 ルベン、シメオン、レビ、ユダ、
EXO 1:3 イッサカル、ゼブルン、ベニヤミン、
EXO 1:4 ダンとナフタリ、ガドとアシェル。
EXO 1:5 ヤコブから生まれた者は、合わせて七十人であった。ヨセフはすでにエジプトにいた。
EXO 1:6 ヨセフも、その兄弟たちも、その世代の者もみな死んだ。
EXO 1:7 イスラエルの子らは実を結び、おびただしく増え、増え広がり、極めて強くなった。その地は彼らで満ちた。
EXO 1:8 さて、ヨセフを知らない新しい王がエジプトに起こった。
EXO 1:9 王は民に言った。「見よ、イスラエルの民は、われわれより数が多く、しかも強い。
EXO 1:10 さあ、彼らに対して賢く対処しよう。そうしなければ、彼らはますます増え、戦争が起これば敵に加わってわれわれと戦い、この地から出て行くかもしれない。」
EXO 1:11 そこで彼らは、重労働で彼らを苦しめるために、彼らの上に奴隷監督を置いた。彼らはファラオのために、貯蔵庫の町ピトムとラメセスを建てた。
EXO 1:12 しかし、エジプト人が彼らを苦しめれば苦しめるほど、彼らはますます増え、ますます広がっていった。そのため彼らはイスラエルの子らに恐怖を抱くようになった。
EXO 1:13 エジプト人はイスラエルの子らを過酷に働かせ、
EXO 1:14 モルタルとれんが作りの激しい労働、畑でのあらゆる労働によって、彼らの生活を苦いものにした。エジプト人は、あらゆる労働で彼らを過酷に働かせた。
EXO 1:15 エジプトの王は、ヘブル人の助産婦たちに言った。一人の名はシフラ、もう一人の名はプアであった。
EXO 1:16 王は言った。「ヘブル人の女の出産を助ける時、産み台を見なさい。男の子なら殺し、女の子なら生かしておけ。」
EXO 1:17 しかし、助産婦たちは神を恐れ、エジプトの王が命じた通りにはせず、男の赤ん坊を生かしておいた。
EXO 1:18 エジプトの王は助産婦たちを呼び寄せて言った。「なぜこのようなことをして、男の子たちを生かしておいたのか。」
EXO 1:19 助産婦たちはファラオに言った。「ヘブル人の女たちはエジプト人の女たちとは違います。彼女たちは元気で、助産婦が行く前に産んでしまうからです。」
EXO 1:20 神は助産婦たちを恵まれた。民は増え、非常に強くなった。
EXO 1:21 助産婦たちは神を恐れたので、神は彼女たちにも家庭を与えられた。
EXO 1:22 ファラオは民全体に命じた。「生まれた男の子はみなナイル川に投げ込め。女の子はみな生かしておけ。」
EXO 2:1 レビの家のひとりの人が行き、レビの娘を妻に迎えた。
EXO 2:2 その女は身ごもり、男の子を産んだ。彼女はその子が美しいのを見て、三か月の間隠しておいた。
EXO 2:3 もはや隠しきれなくなったので、彼女はパピルスの籠を取り、それにタールとピッチを塗り、その中に子どもを入れ、川岸の葦の間に置いた。
EXO 2:4 その子の姉は、彼がどうなるかを見届けるために、遠く離れて立っていた。
EXO 2:5 ファラオの娘が水浴びをするため川へ下って来た。侍女たちは川岸を歩いていた。彼女は葦の間に籠を見つけ、侍女を遣わして取って来させた。
EXO 2:6 彼女が籠を開けると、赤ん坊が泣いていた。彼女はその子をあわれんで言った。「これはヘブル人の子どもです。」
EXO 2:7 その時、その子の姉がファラオの娘に言った。「あなたのためにその子に乳を飲ませる乳母を、私が行ってヘブル人の女たちの中から呼んで来ましょうか。」
EXO 2:8 ファラオの娘は彼女に言った。「行きなさい。」少女は行って、その子の母を呼んで来た。
EXO 2:9 ファラオの娘は女に言った。「この子を連れて行き、私のために乳を飲ませなさい。報酬は私が払います。」 女はその子を引き取り、乳を飲ませた。
EXO 2:10 その子が大きくなると、母はファラオの娘のもとへ連れて行った。その子はファラオの娘の息子となった。彼女は「水から引き出したから」と言って、その名をモーセと名づけた。
EXO 2:11 その頃、モーセは成長し、自分の同胞のところに出て行き、彼らの重荷を見た。彼は一人のエジプト人が、自分の同胞であるヘブル人を打ちたたいているのを見た。
EXO 2:12 彼は辺りを見回し、誰もいないのを確認すると、そのエジプト人を殺し、砂の中に隠した。
EXO 2:13 翌日、モーセが出て行くと、二人のヘブル人が争っていた。彼は悪い方に言った。「なぜ仲間を打つのか。」
EXO 2:14 その人は言った。「誰があなたをわれわれの指導者や裁判官にしたのか。あなたがエジプト人を殺したように、私をも殺そうとしているのか。」 モーセは恐れて言った。「確かにこの事は知られている。」
EXO 2:15 ファラオはこの事を聞き、モーセを殺そうとした。しかしモーセはファラオの前から逃れ、ミディアンの地に住み、ある井戸の傍らに座った。
EXO 2:16 さて、ミディアンの祭司には七人の娘がいた。彼女たちが来て水をくみ、水槽を満たして父の羊の群れに水を飲ませようとした。
EXO 2:17 羊飼いたちがやって来て、彼女たちを追い払った。しかし、モーセは立ち上がって彼女たちを助け、その群れに水を飲ませた。
EXO 2:18 彼女たちが父レウエルのもとに帰ると、彼は言った。「今日はなぜこんなに早く帰って来たのか。」
EXO 2:19 彼女たちは言った。「あるエジプト人が、羊飼いたちの手から私たちを救い出してくれました。その上、私たちのために水をくみ、群れに飲ませてくれました。」
EXO 2:20 彼は娘たちに言った。「その人はどこにいるのか。なぜその人を置いてきたのか。彼を呼んで、食事をしてもらいなさい。」
EXO 2:21 モーセはその人のもとに住むことを決めた。その人は娘チッポラをモーセに妻として与えた。
EXO 2:22 彼女は男の子を産んだ。モーセは「私は異国の地で寄留者となった」と言って、その子をゲルショムと名づけた。
EXO 2:23 それから長い年月がたつうちに、エジプトの王は死んだ。イスラエルの子らは奴隷の身のゆえにうめき、叫び声をあげた。奴隷の身のゆえの叫びは神に届いた。
EXO 2:24 神は彼らのうめきを聞き、神はアブラハム、イサク、ヤコブとの契約を思い起こされた。
EXO 2:25 神はイスラエルの子らをご覧になり、その苦しみを御心に留められた。
EXO 3:1 さて、モーセは義父であるミディアンの祭司エテロの羊の群れを飼っていた。彼は群れを荒野の奥へ導き、神の山ホレブに来た。
EXO 3:2 主の使いが、柴のただ中の炎の中で彼に現れた。見ると、柴は火に燃えているのに、燃え尽きなかった。
EXO 3:3 モーセは言った。「近寄って、この不思議な光景を見よう。なぜ柴は燃え尽きないのだろう。」
EXO 3:4 主は彼が見ようとして近づいて来るのをご覧になり、神は柴の真ん中から彼を呼んで、「モーセよ、モーセよ」と言われた。 彼は「ここにおります」と言った。
EXO 3:5 神は言われた。「これ以上近づいてはならない。履き物を脱ぎなさい。あなたが立っている場所は聖なる地である。」
EXO 3:6 さらに神は言われた。「わたしはあなたの父の神、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である。」 モーセは神を見ることを恐れ、顔を隠した。
EXO 3:7 主は言われた。「わたしは、エジプトにいるわたしの民の苦しみを確かに見、奴隷監督たちのゆえの彼らの叫びを聞いた。わたしは彼らの悲しみを知っている。
EXO 3:8 わたしは彼らをエジプト人の手から救い出し、その地から、広くて良い地、乳と蜜の流れる地へ導き上るために下って来た。そこはカナン人、ヘト人、アモリ人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人のいる地である。
EXO 3:9 今、イスラエルの子らの叫びはわたしに届いた。わたしはまた、エジプト人が彼らをしいたげる有様を見た。
EXO 3:10 今、行きなさい。わたしはあなたをファラオのもとへ遣わす。わたしの民、イスラエルの子らをエジプトから導き出しなさい。」
EXO 3:11 モーセは神に言った。「私がファラオのところに行き、イスラエルの子らをエジプトから導き出すとは、私はいったい何者なのでしょうか。」
EXO 3:12 神は言われた。「わたしは必ずあなたと共にいる。これが、わたしがあなたを遣わしたことのしるしとなる。あなたが民をエジプトから導き出した時、あなたがたはこの山で神に仕えることになる。」
EXO 3:13 モーセは神に言った。「私がイスラエルの子らのもとへ行き、『あなたがたの父祖の神が私を遣わされた』と告げた時、彼らが『その名は何か』と尋ねたら、何と答えればよいでしょうか。」
EXO 3:14 神はモーセに言われた。「わたしは『わたしはある』という者である。」また言われた。「イスラエルの子らには、『「わたしはある」という方が、私をあなたがたのもとに遣わされた』と告げなさい。」
EXO 3:15 神はさらにモーセに言われた。「イスラエルの子らにこう告げなさい。『主、あなたがたの父祖の神、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神が、私をあなたがたのもとに遣わされた。』これが永遠にわたしの名、代々にわたるわたしの呼び名である。
EXO 3:16 行って、イスラエルの長老たちを集め、彼らに言いなさい。『主、あなたがたの父祖の神、アブラハム、イサク、ヤコブの神が私に現れて、こう言われた。「わたしは確かにあなたがたを顧み、エジプトであなたがたにされたことを見た。
EXO 3:17 わたしは言った。わたしはあなたがたをエジプトの苦しみから、カナン人、ヘト人、アモリ人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人の地、乳と蜜の流れる地へ導き上げる。」』
EXO 3:18 彼らはあなたの声に聞き従うであろう。あなたはイスラエルの長老たちと共にエジプトの王のもとに行き、彼に言いなさい。『ヘブル人の神、主が私たちにお会いになりました。どうか今、私たちを荒野へ三日の道のりを行かせ、私たちの神、主にいけにえを献げさせてください。』
EXO 3:19 しかし、エジプトの王は、力強い手によらなければ、あなたがたを行かせないことを、わたしは知っている。
EXO 3:20 わたしは手を伸ばし、彼らのただ中で行うわたしのすべての不思議な業によってエジプトを打つ。その後で、彼はあなたがたを行かせるであろう。
EXO 3:21 わたしは、この民がエジプト人の目に好意を得るようにする。あなたがたが行く時、手ぶらで行くことはない。
EXO 3:22 女はそれぞれ、隣の女や家に滞在している女に、銀や金の飾りと衣服を求めなさい。それを息子や娘に着せる。こうしてあなたがたはエジプト人の財産を携えて出る。」
EXO 4:1 モーセは答えた。「しかし、彼らは私を信じず、私の声に聞き従わないでしょう。『主はあなたに現れなかった』と言うでしょう。」
EXO 4:2 主は彼に言われた。「あなたの手にあるそれは何か。」 彼は言った。「杖です。」
EXO 4:3 主は言われた。「それを地面に投げなさい。」 彼がそれを地面に投げると、それは蛇になった。モーセはそれから逃げ出した。
EXO 4:4 主はモーセに言われた。「手を伸ばし、その尾をつかみなさい。」 彼が手を伸ばしてそれをつかむと、彼の手の中で杖になった。
EXO 4:5 「これは、彼らの父祖の神、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である主が、あなたに現れたことを彼らが信じるためである。」
EXO 4:6 主はさらに言われた。「手をふところに入れなさい。」彼が手を入れ、取り出すと、その手は皮膚病に冒され、雪のように白くなっていた。 彼が手をふところに入れ、それを取り出すと、見よ、彼の手は皮膚病に冒され、雪のように白くなっていた。
EXO 4:7 主は言われた。「手をもう一度ふところに入れなさい。」彼がもう一度手を入れ、取り出すと、手は元の肌に戻っていた。 彼がもう一度手をふところに入れ、ふところからそれを取り出すと、見よ、それは再び元の肉のようになっていた。
EXO 4:8 「彼らがあなたを信じず、最初のしるしが語ることに耳を傾けなくても、後のしるしが語ることには耳を傾けるだろう。
EXO 4:9 もし彼らがこれら二つのしるしさえも信じず、あなたの声にも聞き従わないなら、あなたはナイル川の水を取って乾いた土の上に注ぎなさい。川から取った水は乾いた土の上で血となるであろう。」
EXO 4:10 モーセは主に言った。「ああ、主よ、私はもともと口の達者な者ではありません。あなたがしもべに語られてからも同じです。私は口が重く、舌も重いのです。」
EXO 4:11 主は彼に言われた。「誰が人の口を造ったのか。誰が人を口のきけない者にし、耳の聞こえない者にし、目の見える者にし、また盲目の者にするのか。それは主であるわたしではないか。
EXO 4:12 だから今、行きなさい。わたしはあなたの口と共にあり、あなたが何を語るべきかを教えよう。」
EXO 4:13 モーセは言った。「主よ、どうか、ほかの者を遣わしてください。」
EXO 4:14 主の怒りはモーセに向かって燃え上がった。主は言われた。「あなたの兄弟、レビ人アロンがいるではないか。彼がよく話せることを、わたしは知っている。今、彼はあなたを迎えに来ている。あなたを見れば、心から喜ぶだろう。
EXO 4:15 あなたは彼に語り、その口に言葉を授けなさい。わたしはあなたの口と彼の口と共にあり、あなたがたのなすべきことを教えよう。
EXO 4:16 彼はあなたに代わって民に語る口となる。彼はあなたにとって口となり、あなたは彼にとって神のようになる。
EXO 4:17 あなたはこの杖を手に取りなさい。それによってしるしを行うのである。」
EXO 4:18 モーセは義父エテロのもとへ帰り、言った。「どうか私をエジプトにいる同胞のもとへ帰らせ、彼らがまだ生きているか見させてください。」 エテロはモーセに「安心して行きなさい」と言った。
EXO 4:19 主はミディアンでモーセに言われた。「エジプトへ帰りなさい。あなたの命を狙っていた者たちはみな死んだ。」
EXO 4:20 モーセは妻と息子たちを連れ、彼らをろばに乗せてエジプトの地へ帰って行った。モーセは手に神の杖を持っていた。
EXO 4:21 主はモーセに言われた。「エジプトへ戻ったら、わたしがあなたの手に授けたすべての不思議な業を、必ずファラオの前で行いなさい。しかし、わたしは彼の心をかたくなにするので、彼は民を行かせない。
EXO 4:22 あなたはファラオに言いなさい。『主はこう言われる。イスラエルはわたしの子、わたしの長子である。
EXO 4:23 わたしはあなたに『わたしの子を行かせ、わたしに仕えさせよ』と言った。それでもあなたは行かせることを拒んだ。見よ、わたしはあなたの長子を殺す。』」
EXO 4:24 途中の宿泊所で、主はモーセに出会い、彼を殺そうとされた。
EXO 4:25 その時、チッポラは火打石を取り、息子の包皮を切り取り、それを彼の足もとに投げて言った。「あなたは確かに私にとって血の花婿です。」
EXO 4:26 それで主は彼を放された。その時チッポラは、割礼のゆえに「血の花婿」と言ったのである。
EXO 4:27 主はアロンに言われた。「荒野に行ってモーセに会いなさい。」 彼は行き、神の山でモーセに会い、彼に口づけした。
EXO 4:28 モーセは、自分を遣わした主のすべての言葉と、主が命じたすべてのしるしをアロンに伝えた。
EXO 4:29 モーセとアロンは行って、イスラエルの子らのすべての長老を集めた。
EXO 4:30 アロンは、主がモーセに語られたすべての言葉を語り、民の目の前でしるしを行った。
EXO 4:31 民は信じた。主がイスラエルの子らを顧み、彼らの苦しみをご覧になったことを聞いた時、彼らは頭を下げて礼拝した。
EXO 5:1 その後、モーセとアロンはファラオのもとへ行き、言った。「イスラエルの神、主はこう言われる。『わたしの民を行かせ、荒野でわたしのために祭りを祝わせよ。』」
EXO 5:2 ファラオは言った。「主とは何者だ。なぜ私がその声に聞き従い、イスラエルを行かせなければならないのか。私は主を知らない。イスラエルを行かせるつもりもない。」
EXO 5:3 彼らは言った。「ヘブル人の神が私たちにお会いになりました。どうか荒野へ三日の道のりを行かせ、私たちの神、主にいけにえを献げさせてください。そうしなければ、主は疫病や剣で私たちを打たれるでしょう。」
EXO 5:4 エジプトの王は彼らに言った。「モーセとアロンよ、なぜあなたがたは民を仕事から離れさせようとするのか。自分たちの重荷に戻りなさい。」
EXO 5:5 ファラオは言った。「今やこの地の民は大勢いる。それなのに、おまえたちは彼らを労働から休ませようとしている。」
EXO 5:6 その日、ファラオは民の奴隷監督と役人に命じた。
EXO 5:7 「れんがを作るためのわらを、これまでのように民に与えてはならない。彼ら自身に行かせて、わらを集めさせなさい。
EXO 5:8 彼らには、これまでと同じ数のれんがを作らせよ。割り当てを減らしてはならない。彼らは怠けている。だから『行って、私たちの神にいけにえを献げさせてください』と叫ぶのだ。
EXO 5:9 この者たちにもっと重い労働を課し、それに没頭させよ。偽りの言葉に耳を貸させるな。」
EXO 5:10 奴隷監督と役人は出て行き、民に告げた。「ファラオはこう言う。『わらは与えない。
EXO 5:11 自分たちで行き、見つけられる所でわらを取りなさい。あなたがたの仕事は少しも減らされない。』」
EXO 5:12 そこで民はエジプトの地全体に散らばり、わらの代わりに刈り株を集めた。
EXO 5:13 奴隷監督は彼らを急き立てた。「わらがあった時と同じように、日ごとの割り当てを果たせ。」
EXO 5:14 ファラオの奴隷監督がイスラエルの子らの上に立てた役人たちは打ちたたかれ、「なぜ昨日も今日も、以前と同じ数のれんがを作らなかったのか」と責められた。
EXO 5:15 そこで、イスラエルの子らの役人たちは来て、ファラオに叫んで言った。「なぜ、あなたのしもべたちにこのような扱いをなさるのですか。
EXO 5:16 しもべたちにはわらが与えられないのに、『れんがを作れ』と言われます。しもべたちは打ちたたかれています。しかし悪いのは、あなたの民です。」
EXO 5:17 しかしファラオは言った。「おまえたちは怠けているのだ。怠けているのだ。だから、『行って、主にいけにえを献げさせてください』と言うのだ。
EXO 5:18 さあ、行って働け。わらは与えない。しかし、定められた数のれんがは納めよ。」
EXO 5:19 イスラエルの子らの役人たちは、「日ごとのれんがの割り当てを減らしてはならない」と言われ、自分たちが窮地に陥ったことを悟った。
EXO 5:20 彼らはファラオのところから出て来た時、道で待っていたモーセとアロンに会い、
EXO 5:21 彼らは二人に言った。「主があなたがたをご覧になり、裁かれますように。あなたがたは私たちをファラオとその家臣に憎まれる者とし、私たちを殺す剣を彼らの手に渡したのです。」
EXO 5:22 モーセは主のところに戻って言った。「主よ、なぜあなたはこの民に苦しみをもたらされたのですか。なぜ私を遣わされたのですか。
EXO 5:23 私があなたの名によって語るためファラオのもとへ来て以来、彼はこの民を苦しめています。それなのに、あなたはご自分の民を少しも救い出しておられません。」
EXO 6:1 主はモーセに言われた。「今、あなたはわたしがファラオにすることを見る。彼は力強い手に迫られて民を行かせ、力強い手に迫られて自分の地から彼らを追い出す。」
EXO 6:2 神はモーセに語り、彼に言われた。「わたしは主である。
EXO 6:3 わたしはアブラハム、イサク、ヤコブに全能の神として現れたが、主というわたしの名によっては、彼らに知られなかった。
EXO 6:4 わたしは彼らと契約を立て、彼らが寄留していたカナンの地を与えると約束した。
EXO 6:5 さらに、わたしはエジプト人が奴隷としているイスラエルの子らのうめきを聞き、わたしの契約を思い起こした。
EXO 6:6 それゆえ、イスラエルの子らに言いなさい。『わたしは主である。わたしはエジプト人の重労働の下からあなたがたを導き出し、彼らの奴隷の身からあなたがたを救い出す。わたしは伸ばした腕と大いなる裁きによってあなたがたを贖う。
EXO 6:7 わたしはあなたがたをわたしの民とし、あなたがたの神となる。あなたがたは、エジプト人の重労働の下から導き出す方が、あなたがたの神、主であることを知る。
EXO 6:8 わたしは、アブラハム、イサク、ヤコブに与えると誓った地にあなたがたを導き入れ、それをあなたがたの所有として与える。わたしは主である。』」
EXO 6:9 モーセはそのようにイスラエルの子らに語ったが、彼らは心が打ちひしがれ、過酷な奴隷労働のゆえに、モーセに聞き従わなかった。
EXO 6:10 主はモーセに言われた。
EXO 6:11 「行きなさい。エジプトの王ファラオに語り、イスラエルの子らを彼の地から去らせるように言いなさい。」
EXO 6:12 モーセは主の前で言った。「イスラエルの子らさえ私に聞き従いませんでした。ましてファラオが聞き従うでしょうか。私は唇に割礼のない者です。」
EXO 6:13 主はモーセとアロンに語り、イスラエルの子らとエジプトの王ファラオについて命じて、イスラエルの子らをエジプトの地から導き出させた。
EXO 6:14 彼らの父祖の家々の長は次の通りである。イスラエルの長子ルベンの子らは、エノク、パル、ヘツロン、カルミ。これらはルベンの諸氏族である。
EXO 6:15 シメオンの子らは、イムエル、ヤミン、オハデ、ヤキン、ツォハル、そしてカナン人の女の息子サウル。これらはシメオンの諸氏族である。
EXO 6:16 その世代に基づくレビの子らの名前は次の通りである。ゲルション、ケハト、メラリ。レビの生涯の年は百三十七年であった。
EXO 6:17 その諸氏族に基づくゲルションの子らは、リブニとシムイである。
EXO 6:18 ケハトの子らは、アムラム、イツハル、ヘブロン、ウジエル。ケハトの生涯の年は百三十三年であった。
EXO 6:19 メラリの子らは、マフリとムシ。これらがその世代に基づくレビ人の諸氏族である。
EXO 6:20 アムラムは父の妹ヨケベデを妻とし、彼女は彼にアロンとモーセを産んだ。アムラムの生涯の年は百三十七年であった。
EXO 6:21 イツハルの子らは、コラ、ネフェグ、ジクリである。
EXO 6:22 ウジエルの子らは、ミシャエル、エルツァファン、シトリである。
EXO 6:23 アロンはアミナダブの娘でナフションの妹であるエリシェバを妻とし、彼女は彼にナダブ、アビフ、エルアザル、イタマルを産んだ。
EXO 6:24 コラの子らは、アシル、エルカナ、アビアサフ。これらがコラ人の諸氏族である。
EXO 6:25 アロンの息子エルアザルはプティエルの娘の一人を妻とし、彼女は彼にピネハスを産んだ。これらがその諸氏族に基づくレビ人の父祖の家々の長である。
EXO 6:26 「イスラエルの子らをその軍団ごとにエジプトの地から導き出せ」と主から命じられたのは、このアロンとモーセである。
EXO 6:27 イスラエルの子らをエジプトから導き出すため、エジプトの王ファラオに語ったのも、このモーセとアロンである。
EXO 6:28 主がエジプトの地でモーセに語られた日、
EXO 6:29 主はモーセに言われた。「わたしは主である。わたしがあなたに語るすべてのことを、エジプトの王ファラオに語りなさい。」
EXO 6:30 モーセは主の前で言った。「私は唇に割礼のない者です。どうしてファラオが私に聞き従うでしょうか。」
EXO 7:1 主はモーセに言われた。「見よ、わたしはあなたをファラオに対して神のような者とした。あなたの兄弟アロンは、あなたの預言者となる。
EXO 7:2 あなたは、わたしが命じることをすべて語りなさい。あなたの兄弟アロンは、イスラエルの子らをその地から行かせるようファラオに告げる。
EXO 7:3 わたしはファラオの心をかたくなにし、エジプトの地でわたしのしるしと不思議な業を増し加える。
EXO 7:4 しかしファラオはあなたがたに聞き従わないであろう。それで、わたしはエジプトに手を下し、大いなる裁きによって、わたしの軍団でありわたしの民であるイスラエルの子らをエジプトの地から導き出す。
EXO 7:5 わたしがエジプトの上に手を伸ばし、イスラエルの子らを彼らの中から導き出す時、エジプト人はわたしが主であることを知るであろう。」
EXO 7:6 モーセとアロンはそのようにした。主が命じられた通りに行った。
EXO 7:7 彼らがファラオに語った時、モーセは八十歳、アロンは八十三歳であった。
EXO 7:8 主はモーセとアロンに言われた。
EXO 7:9 「ファラオが『奇跡を行え』と言うなら、アロンに『杖を取り、ファラオの前に投げなさい』と言いなさい。それは大蛇になる。」
EXO 7:10 モーセとアロンはファラオのところに行き、主が命じられた通りにした。アロンはファラオとその家臣たちの前に杖を投げ、それは蛇になった。
EXO 7:11 そこでファラオも賢者たちや呪術師たちを呼び寄せた。エジプトの魔術師たちもまた、彼らの秘術を使って同じことをした。
EXO 7:12 彼らもそれぞれ自分の杖を投げ、それらは蛇になった。しかしアロンの杖は彼らの杖を飲み込んだ。
EXO 7:13 しかしファラオの心はかたくなになり、主が語られた通り、彼らに聞き従わなかった。
EXO 7:14 主はモーセに言われた。「ファラオの心は強情である。彼は民を行かせることを拒んでいる。
EXO 7:15 朝、ファラオのもとへ行きなさい。彼は水辺へ出て来る。川岸に立って彼を待ち、蛇に変わった杖を手に取りなさい。
EXO 7:16 彼に言いなさい。『ヘブル人の神、主が私を遣わして、「わたしの民を行かせ、荒野でわたしに仕えさせよ」と言われました。しかし、あなたは今まで聞き従いませんでした。
EXO 7:17 主はこう言われる。「これによって、あなたはわたしが主であることを知る。見よ、私は手にしている杖で川の水を打つ。水は血に変わる。
EXO 7:18 川の魚は死に、川は悪臭を放つようになる。エジプト人は川から水を飲むことを忌み嫌うようになるであろう。」』」
EXO 7:19 主はモーセに言われた。「アロンに言いなさい。『あなたの杖を取り、エジプトの水、その川、水路、池、およびすべての貯水池の上に手を伸ばして、それらを血に変えなさい。』そうすれば、エジプトの地全体で、木の器や石の器の中にさえ、血があるようになるであろう。」
EXO 7:20 モーセとアロンは主が命じられた通りにした。彼はファラオの目の前と、その家臣たちの目の前で杖を上げ、川の水を打った。すると、川の水はすべて血に変わった。
EXO 7:21 川の魚は死んだ。川は悪臭を放った。エジプト人は川から水を飲むことができなくなった。血はエジプトの地全体に及んだ。
EXO 7:22 エジプトの魔術師たちも彼らの秘術を使って同じことをした。そのため、ファラオの心はかたくなになり、主が語られた通り、彼らに聞き従わなかった。
EXO 7:23 ファラオは向き直って自分の家に入り、このことさえ心に留めなかった。
EXO 7:24 エジプト人はみな、飲み水を得るため川の周りを掘った。川の水は飲めなかった。
EXO 7:25 主が川を打たれてから、七日が満ちた。
EXO 8:1 主はモーセに言われた。「ファラオのもとへ行き、告げなさい。『主はこう言われる。「わたしの民を行かせ、わたしに仕えさせよ。
EXO 8:2 行かせることを拒むなら、見よ、わたしはあなたの領土全体をカエルで打つ。
EXO 8:3 川にはカエルが群がり、それらははい上がって、あなたの家、寝室、ベッドの上、あなたの家臣たちの家、あなたの民の上、そしてあなたのかまどやこね鉢の中に入るであろう。
EXO 8:4 カエルはあなたの上にも、あなたの民の上にも、あなたのすべての家臣の上にもはい上がるであろう。」』」
EXO 8:5 主はモーセに言われた。「アロンに言いなさい。『あなたの杖を持った手を川、水路、池の上に伸ばし、カエルをエジプトの地にはい上がらせなさい。』」
EXO 8:6 アロンがエジプトの水の上に手を伸ばすと、カエルがはい上がって来て、エジプトの地を覆った。
EXO 8:7 魔術師たちも彼らの秘術を使って同じことをし、カエルをエジプトの地にはい上がらせた。
EXO 8:8 その時、ファラオはモーセとアロンを呼び寄せて言った。「主にお願いして、私と私の民からカエルを取り除いてくれ。そうすれば民を行かせ、彼らが主にいけにえを献げられるようにしよう。」
EXO 8:9 モーセはファラオに言った。「いつ祈るべきか、あなたが時を定めてください。あなたと家臣と民からカエルが絶え、川にだけ残るよう、私は祈ります。」
EXO 8:10 ファラオは言った。「明日だ。」 モーセは言った。「あなたの言葉通りになりますように。私たちの神、主のような方は他にいないことを、あなたが知るためです。
EXO 8:11 カエルはあなたから、あなたの家から、あなたの家臣から、あなたの民から去り、川にだけ残るでしょう。」
EXO 8:12 モーセとアロンはファラオのところから出て行った。そしてモーセは、主がファラオにもたらしたカエルについて主に叫び求めた。
EXO 8:13 主はモーセの言葉通りにされ、カエルは家の中から、庭から、畑から死に絶えた。
EXO 8:14 彼らがそれらを山積みにすると、地は悪臭を放った。
EXO 8:15 しかしファラオは、一息つけるようになったのを見ると、心をかたくなにし、主が語られた通り、彼らに聞き従わなかった。
EXO 8:16 主はモーセに言われた。「アロンに言いなさい。『杖を伸ばして地のちりを打て。それはエジプト全土でぶよとなる。』」
EXO 8:17 彼らはそのようにした。アロンが杖を持った手を伸ばして地のちりを打つと、人や動物の上にシラミがたかった。エジプトの地全体で、地のちりがすべてシラミになった。
EXO 8:18 魔術師たちも彼らの秘術を使ってシラミを出そうとしたが、できなかった。シラミは人や動物の上にたかった。
EXO 8:19 そこで魔術師たちはファラオに言った。「これは神の指です。」しかしファラオの心はかたくなになり、主が語られた通り、彼らに聞き従わなかった。
EXO 8:20 主はモーセに言われた。「朝早く起き、ファラオの前に立ちなさい。彼は水辺へ出て来る。彼に告げなさい。『主はこう言われる。「わたしの民を行かせ、わたしに仕えさせよ。
EXO 8:21 もしわたしの民を行かせないなら、見よ、わたしはあなたと家臣と民と家々に、あぶの群れを送る。エジプト人の家々も、彼らの立つ地面も、あぶで満ちる。
EXO 8:22 その日、わたしの民が住むゴシェンの地を区別し、そこにはあぶの群れがいないようにする。わたしがこの地のただ中にいる主であることを、あなたが知るためである。
EXO 8:23 わたしはわたしの民とあなたの民とを区別する。明日、このしるしが起こるであろう。」』」
EXO 8:24 主はそのようにされた。激しいハエの群れがファラオの家とその家臣たちの家に入って来た。エジプトの地全体で、地はハエの群れによって荒れ果てた。
EXO 8:25 ファラオはモーセとアロンを呼び寄せて言った。「行って、この地であなたがたの神にいけにえを献げなさい。」
EXO 8:26 モーセは言った。「そのようにはできません。私たちはエジプト人が忌み嫌うものを、私たちの神、主へのいけにえとして献げるからです。エジプト人の目の前でそれを献げれば、彼らは私たちを石で打ち殺すでしょう。
EXO 8:27 私たちは荒野へ三日の道のりを行き、私たちの神、主に命じられる通りにいけにえを献げます。」
EXO 8:28 ファラオは言った。「あなたがたを行かせよう。あなたがたは荒野であなたがたの神、主にいけにえを献げなさい。ただし、決して遠くへ行ってはならない。私のために祈ってくれ。」
EXO 8:29 モーセは言った。「私はあなたのもとを出て、主に祈ります。明日、あぶの群れはファラオと家臣と民から去るでしょう。ただし、民を行かせて主にいけにえを献げさせることについて、これ以上欺かないでください。」
EXO 8:30 モーセはファラオのところから出て行き、主に祈った。
EXO 8:31 主はモーセの言葉通りにされ、ハエの群れをファラオと、その家臣と、その民から取り除かれた。一匹も残らなかった。
EXO 8:32 しかしファラオは、この時も心をかたくなにし、民を行かせなかった。
EXO 9:1 主はモーセに言われた。「ファラオのところに行き、彼に言いなさい。『ヘブル人の神、主はこう言われる。「わたしの民を行かせ、わたしに仕えさせなさい。
EXO 9:2 もしあなたが行かせることを拒み、依然として彼らを留めておくなら、
EXO 9:3 見よ、主の手が野にいる家畜、馬、ろば、らくだ、牛、羊の上に下り、非常に激しい疫病が起こる。
EXO 9:4 主はイスラエルの家畜とエジプトの家畜とを区別される。イスラエルの子らに属するものは、一頭も死ぬことはない。」』」
EXO 9:5 主は時を定め、「明日、主はこの地でこの事を行う」と言われた。
EXO 9:6 主は次の日にその事を行われた。エジプトの家畜はすべて死んだが、イスラエルの子らの家畜は一頭も死ななかった。
EXO 9:7 ファラオが人を遣わして調べさせると、イスラエルの家畜は一頭も死んでいなかった。それでもファラオの心は強情で、民を行かせなかった。
EXO 9:8 主はモーセとアロンに言われた。「炉のすすを両手いっぱいに取り、モーセがファラオの目の前で天に向かってまき散らしなさい。
EXO 9:9 それはエジプトの地全体に細かいちりとなり、エジプトの地全体で、人や動物に腫れ物と水ぶくれを生じさせるであろう。」
EXO 9:10 彼らは炉の灰を取り、ファラオの前に立った。モーセがそれを天に向かってまき散らすと、それは人や動物に腫れ物と水ぶくれを生じさせた。
EXO 9:11 魔術師たちは腫れ物に苦しみ、モーセの前に立つことができなかった。腫れ物は魔術師にも、すべてのエジプト人にもできていた。
EXO 9:12 主はファラオの心をかたくなにされ、主がモーセに語られた通り、彼は彼らに聞き従わなかった。
EXO 9:13 主はモーセに言われた。「朝早く起き、ファラオの前に立ち、彼に言いなさい。『ヘブル人の神、主はこう言われる。「わたしの民を行かせ、わたしに仕えさせなさい。
EXO 9:14 今度は、わたしのすべての災いをあなた自身と、あなたの家臣と民に下す。全地にわたしのような者はいないことを、あなたに知らせるためである。
EXO 9:15 今、わたしが手を伸ばし、あなたとあなたの民を疫病で打っていたなら、あなたは地から断ち切られていたであろう。
EXO 9:16 しかし、わたしはこのことのためにあなたを立たせた。すなわち、あなたにわたしの力を示し、わたしの名が全地に宣言されるためである。
EXO 9:17 あなたはまだわたしの民に対して高ぶり、彼らを行かせないのか。
EXO 9:18 見よ、明日の今頃、エジプトが建国された日から今までなかったほど激しい雹を降らせる。
EXO 9:19 今、家畜と野にあるすべてのものを避難させよ。家に入れられず野に残る人や動物は、雹に打たれて死ぬ。」』」
EXO 9:20 ファラオの家臣の中で主の言葉を恐れた者は、自分のしもべたちや家畜を家の中に逃げ込ませた。
EXO 9:21 主の言葉を心に留めなかった者は、自分のしもべたちや家畜を野に残した。
EXO 9:22 主はモーセに言われた。「あなたの手を天に向けて伸ばし、エジプトの地全体で、人や動物、また野のすべての草の上に、雹が降るようにしなさい。」
EXO 9:23 モーセが杖を天に向けて伸ばすと、主は雷と雹を送られ、稲妻が地に向かってひらめいた。主はエジプトの地に雹を降らせた。
EXO 9:24 非常に激しい雹が降り、雹の間に稲妻がひらめいた。それはエジプトが国となって以来、その地全体でかつてなかったほどのものであった。
EXO 9:25 雹はエジプトの地全体で、野にいるすべての人と動物を打った。雹は野のすべての草を打ち、野のすべての木を打ち砕いた。
EXO 9:26 イスラエルの子らがいたゴシェンの地にだけは、雹は降らなかった。
EXO 9:27 ファラオは人をやってモーセとアロンを呼び寄せ、彼らに言った。「今回、私は罪を犯した。主は義であり、私と私の民は悪者だ。
EXO 9:28 主に祈ってくれ。激しい雷と雹はもうたくさんだ。あなたがたを行かせよう。これ以上とどまることはない。」
EXO 9:29 モーセは彼に言った。「町を出たらすぐに、私は主に向かって両手を広げます。雷は止み、もはや雹は降らないでしょう。それは、この地が主のものであることを、あなたが知るためです。
EXO 9:30 しかし、あなたとあなたの家臣については、あなたがたがまだ神である主を恐れていないことを私は知っています。」
EXO 9:31 亜麻と大麦は打たれた。大麦は穂を出し、亜麻は花を咲かせていた。
EXO 9:32 しかし、小麦とスペルト小麦はまだ育ちきっていなかったので、打たれなかった。
EXO 9:33 モーセはファラオのところから町を出て、主に向かって両手を広げた。すると雷と雹は止み、雨は地に注がれなくなった。
EXO 9:34 雨と雹と雷が止んだのを見ると、ファラオはさらに罪を重ね、彼もその家臣も心をかたくなにした。
EXO 9:35 ファラオの心はかたくなになり、主がモーセを通して語られた通り、彼はイスラエルの子らを行かせなかった。
EXO 10:1 主はモーセに言われた。「ファラオのもとへ行きなさい。わたしが彼と家臣たちの心をかたくなにしたのは、これらのしるしを彼らの中で行うため、
EXO 10:2 また、わたしがエジプトをどのように扱い、どのようなしるしを彼らの中で行ったかを、あなたが子や孫に語り聞かせるためである。こうして、あなたがたはわたしが主であることを知る。」
EXO 10:3 モーセとアロンはファラオのところに行き、彼に言った。「ヘブル人の神、主はこう言われる。『あなたはいつまで、わたしの前にへりくだることを拒むのか。わたしの民を行かせ、わたしに仕えさせなさい。
EXO 10:4 わたしの民を行かせることを拒むなら、見よ、明日いなごをあなたの国に送り込む。
EXO 10:5 いなごは地面が見えないほど地を覆い、雹を免れて残ったものを食べ、野に生える木をすべて食い尽くす。
EXO 10:6 あなたの家、すべての家臣の家、すべてのエジプト人の家は、いなごで満ちる。あなたの父祖も、そのまた父祖も、地上に生きた日から今日まで見たことのないものだ。』」モーセは身を翻し、ファラオのもとを去った。
EXO 10:7 ファラオの家臣たちは言った。「いつまでこの男は私たちの罠となるのでしょう。男たちを行かせ、彼らの神、主に仕えさせてください。エジプトが滅びたことが、まだお分かりにならないのですか。」
EXO 10:8 モーセとアロンは再びファラオのもとに連れ戻された。彼は彼らに言った。「行って、あなたがたの神、主に仕えなさい。しかし、行くのは誰か。」
EXO 10:9 モーセは言った。「若者も老人も、息子も娘も、羊も牛も連れて行きます。私たちは主の祭りを祝うのです。」
EXO 10:10 ファラオは言った。「私がおまえたちを子どもと一緒に行かせるなら、主がおまえたちと共におられるだろうよ。見ろ、おまえたちの悪い企みは明らかだ。
EXO 10:11 そうはいかない。男たちだけ行って、主に仕えよ。おまえたちが求めていたのはそれだろう。」こうして二人はファラオの前から追い出された。
EXO 10:12 主はモーセに言われた。「いなごを呼ぶため、エジプトの地の上に手を伸ばしなさい。いなごは地に群がり、雹が残した草をすべて食べる。」
EXO 10:13 モーセがエジプトの地の上に杖を伸ばすと、主はその日一日中、そして一晩中、地の上に東風を吹かせた。朝になると、東風がいなごを運んで来た。
EXO 10:14 いなごはエジプト全土に群がり、国中にとどまった。これほど激しいいなごはかつてなく、二度と起こらないほどであった。
EXO 10:15 それらは地の面全体を覆ったので、地は暗くなった。それらは地のすべての草と、雹が残した木のすべての実を食べた。エジプトの地全体を通して、木にも野の草にも、緑のものは何も残らなかった。
EXO 10:16 そこでファラオは急いでモーセとアロンを呼び寄せて言った。「私はあなたがたの神、主に対して、またあなたがたに対して罪を犯した。
EXO 10:17 どうか今、もう一度だけ私の罪を赦し、あなたがたの神、主に祈って、この死を私から取り除いてくれ。」
EXO 10:18 モーセはファラオのところから出て行き、主に祈った。
EXO 10:19 主は非常に強い西風を送り、それがいなごを巻き上げ、紅海に追い払った。エジプトの全領土に一匹のいなごも残らなかった。
EXO 10:20 しかし、主はファラオの心をかたくなにされ、彼はイスラエルの子らを行かせなかった。
EXO 10:21 主はモーセに言われた。「手を天に向けて伸ばしなさい。エジプトの地を、手で触れられるほど濃い暗闇が覆う。」
EXO 10:22 モーセが天に向けて手を伸ばすと、三日間、エジプトの地全体が濃い暗闇に覆われた。
EXO 10:23 三日間、人々は互いを見ることも、誰も自分の場所から動くこともなかった。しかし、イスラエルの子らが住む所にはすべて光があった。
EXO 10:24 ファラオはモーセを呼び寄せて言った。「行って、主に仕えなさい。ただ、あなたがたの羊の群れと牛の群れは残しておけ。子どもたちも一緒に連れて行くがよい。」
EXO 10:25 モーセは言った。「私たちの神、主に献げる犠牲と全焼のいけにえも、あなたが私たちに渡さなければなりません。
EXO 10:26 家畜も一緒に連れて行きます。ひづめ一つ残しません。私たちはその中から選んで、私たちの神、主に仕えなければなりません。そこへ着くまで、何をもって主に仕えるべきか分からないのです。」
EXO 10:27 しかし主はファラオの心をかたくなにされ、彼は彼らを行かせようとはしなかった。
EXO 10:28 ファラオは言った。「私の前から立ち去れ。二度と私の顔を見ないよう気をつけろ。私の顔を見る日、おまえは死ぬ。」
EXO 10:29 モーセは言った。「お言葉通りです。私は二度とあなたの顔を見ません。」
EXO 11:1 主はモーセに言われた。「わたしはファラオとエジプトに、もう一つだけ災いを下す。その後、彼はあなたがたを行かせる。行かせる時には、あなたがたをここからすっかり追い出す。
EXO 11:2 今、民に告げなさい。男も女も、それぞれ隣人に銀や金の飾りを求めるように。」
EXO 11:3 主は、民がエジプト人の目に好意を得るようにされた。さらに、モーセという人はエジプトの地で、ファラオの家臣たちの目にも、民の目にも、非常に偉大であった。
EXO 11:4 モーセは言った。「主はこう言われる。『真夜中ごろ、わたしはエジプトのただ中に出て行く。
EXO 11:5 エジプトの地の長子はみな死ぬ。王座に座るファラオの長子から、ひき臼を回す女奴隷の長子まで、また家畜の初子もみな死ぬ。
EXO 11:6 エジプトの全地に、これまでになかったような、また二度とないような大きな叫びが起こるであろう。
EXO 11:7 しかし、イスラエルの子らには、人にも家畜にも、犬一匹、舌を鳴らすことさえない。こうして主がエジプトとイスラエルを区別されることを、あなたがたは知る。』
EXO 11:8 あなたの家臣たちはみな私のもとへ下って来て、私にひれ伏し、『あなたも、あなたに従う民も出て行ってくれ』と言うでしょう。その後で私は出て行きます。」モーセは激しく怒って、ファラオのもとを去った。
EXO 11:9 主はモーセに言われた。「ファラオはあなたがたに聞き従わないであろう。それは、わたしの不思議な業がエジプトの地で増し加わるためである。」
EXO 11:10 モーセとアロンはファラオの前でこれらすべての不思議な業を行ったが、主はファラオの心をかたくなにされたので、彼はイスラエルの子らをその地から行かせなかった。
EXO 12:1 主はエジプトの地でモーセとアロンに言われた。
EXO 12:2 「この月を、あなたがたの月々の始まりとしなさい。あなたがたにとって一年の第一の月とする。
EXO 12:3 イスラエルの全会衆に告げなさい。『この月の十日に、各人は父祖の家ごとに一匹の小羊を取り、一家族に一匹とする。
EXO 12:4 一家族が一匹を食べきれないほど少人数なら、隣家と人数に応じて分けなさい。小羊は、それぞれが食べる量を考えて割り当てる。
EXO 12:5 小羊は傷のない一歳の雄とし、羊か山羊の群れから取る。
EXO 12:6 この月の十四日まで取っておき、イスラエルの全会衆が夕暮れにそれを屠る。
EXO 12:7 その血を取り、それを食べる家の二本の門柱と鴨居に塗る。
EXO 12:8 その夜、肉を火で焼き、種なしパンと苦菜を添えて食べる。
EXO 12:9 生のまま、または水で煮て食べてはならない。頭も足も内臓も一緒に、火で焼く。
EXO 12:10 朝まで少しも残してはならない。朝まで残ったものは火で焼き尽くす。
EXO 12:11 腰に帯を締め、足に履き物を履き、手に杖を持ち、急いで食べなさい。これは主の過越である。
EXO 12:12 その夜、わたしはエジプトの地を巡り、人から家畜に至るまで、すべての長子を打つ。エジプトのすべての神々に裁きを下す。わたしは主である。
EXO 12:13 その血は、あなたがたがいる家々において、あなたがたのためのしるしとなる。わたしがその血を見る時、わたしはあなたがたを過ぎ越す。わたしがエジプトの地を打つ時、あなたがたを滅ぼす災いはあなたがたの上に臨まない。
EXO 12:14 この日をあなたがたの記念の日とし、主への祭りとして祝いなさい。代々にわたり、永遠の掟として祝う。
EXO 12:15 七日間、種なしパンを食べなさい。初日には家からパン種を取り除く。初日から七日目までの間に種入りパンを食べる者は、イスラエルから断たれる。
EXO 12:16 初日と七日目には聖なる集会を開く。これらの日には、各人が食べる物を用意するほか、どんな仕事もしてはならない。
EXO 12:17 種なしパンの祭りを守りなさい。まさにこの日に、わたしはあなたがたの軍団をエジプトの地から導き出した。代々にわたり、永遠の掟としてこの日を守る。
EXO 12:18 第一の月の十四日の夕暮れから、二十一日の夕暮れまで、種なしパンを食べる。
EXO 12:19 七日間、家にパン種が見つかってはならない。種の入ったものを食べる者は、寄留者であれ、その地で生まれた者であれ、イスラエルの会衆から断たれる。
EXO 12:20 種の入ったものは一切食べてはならない。どこに住んでいても、種なしパンを食べなさい。』」
EXO 12:21 そこでモーセはイスラエルのすべての長老たちを呼び寄せて、彼らに言った。「あなたがたの家族のために小羊を選び取って、過越のいけにえを屠りなさい。
EXO 12:22 ヒソプの束を取り、それを鉢の中の血に浸し、鉢の中の血を鴨居と二つの門柱に付けなさい。あなたがたは誰一人、朝まで自分の家の戸口から出てはならない。
EXO 12:23 主はエジプト人を打つために通り過ぎられる。鴨居と二本の門柱にある血をご覧になると、その戸口を過ぎ越し、滅ぼす者が家に入ってあなたがたを打つことを許されない。
EXO 12:24 このことを、あなたとあなたの子らのための掟として永遠に守りなさい。
EXO 12:25 主が約束された地へ導き入れられた時にも、この儀式を守りなさい。
EXO 12:26 そして、あなたがたの子どもたちがあなたがたに『この儀式にはどのような意味があるのですか』と尋ねる時、
EXO 12:27 『これは主への過越のいけにえである。主はエジプト人を打たれた時、エジプトにいたイスラエルの子らの家を過ぎ越し、私たちの家を守られた』と答えなさい。」 民は頭を下げて礼拝した。
EXO 12:28 イスラエルの子らは行って、そのようにした。主がモーセとアロンに命じられた通りに、彼らは行った。
EXO 12:29 真夜中に、主はエジプトの地のすべての長子を打たれた。それは王座に座るファラオの長子から、地下牢にいる捕虜の長子に至るまで、また家畜のすべての初子に及んだ。
EXO 12:30 ファラオは夜中に起き上がった。彼も家臣たちも、すべてのエジプト人も起きた。エジプトには大きな叫びが起こった。死人のいない家は一つもなかった。
EXO 12:31 彼は夜のうちにモーセとアロンを呼び寄せて言った。「起き上がり、私の民の中から出て行け。おまえたちもイスラエルの子らもだ。行って、おまえたちが言ったように主に仕えよ。
EXO 12:32 おまえたちが言ったように、羊の群れも牛の群れも連れて去れ。そして私のことも祝福してくれ。」
EXO 12:33 エジプト人は民を急き立て、急いでその地から送り出そうとした。「さもなければ、私たちはみな死んでしまう」と言ったのである。
EXO 12:34 民はパン種が入る前のパン生地を取り、こね鉢を衣服に包んで肩に担いだ。
EXO 12:35 イスラエルの子らはモーセの言葉通りに行い、エジプト人から銀の飾り、金の飾り、衣服を求めた。
EXO 12:36 主が、民がエジプト人の目に好意を得るようにされたので、彼らは民の求めるものを与えた。こうして彼らはエジプト人から奪い取った。
EXO 12:37 イスラエルの子らはラメセスからスコテへと旅立った。子どもたちを除いて、徒歩の男たちは約六十万人であった。
EXO 12:38 多くの入り混じった群衆も彼らと共に上り、羊の群れ、牛の群れ、さらに非常に多くの家畜も共に行った。
EXO 12:39 彼らはエジプトから持ち出した生地で、種なしのパン菓子を焼いた。追い出されて待つことができず、自分たちの食料を準備する暇もなかったので、生地にはパン種が入っていなかった。
EXO 12:40 イスラエルの子らがエジプトに住んでいた期間は四百三十年であった。
EXO 12:41 四百三十年が終わったまさにその日に、主のすべての軍団はエジプトの地から出て行った。
EXO 12:42 その夜は、主が彼らをエジプトの地から導き出されたことを覚えて守る夜であった。これはイスラエルの子らが代々にわたり守る、主の夜である。
EXO 12:43 主はモーセとアロンに言われた。「過越についての掟は次の通りである。外国人は誰もこれを食べてはならない。
EXO 12:44 金で買った奴隷は、割礼を施した後で食べることができる。
EXO 12:45 滞在している外国人や雇い人は、これを食べてはならない。
EXO 12:46 一つの家の中で食べなさい。肉を家の外へ持ち出してはならない。骨を一本も折ってはならない。
EXO 12:47 イスラエルの全会衆がこれを守る。
EXO 12:48 寄留者があなたと共に住み、主への過越を守りたいと願うなら、その家の男子はみな割礼を受けなければならない。その後で近づいて守ることができ、その地で生まれた者と同じになる。割礼を受けていない者は誰も食べてはならない。
EXO 12:49 その地で生まれた者にも、あなたがたの間に寄留する者にも、同じ一つの律法がある。」
EXO 12:50 イスラエルの子らは皆、そのようにした。主がモーセとアロンに命じられた通りに彼らは行った。
EXO 12:51 まさにその日、主はイスラエルの子らをその軍団ごとにエジプトの地から導き出された。
EXO 13:1 主はモーセに言われた。
EXO 13:2 「イスラエルの子らのうち、人でも動物でも、胎を開く初子はすべて、わたしのために聖別しなさい。それはわたしのものである。」
EXO 13:3 モーセは民に言った。「エジプト、奴隷の家から出たこの日を覚えていなさい。主が力強い手であなたがたをそこから導き出された。種入りパンを食べてはならない。
EXO 13:4 あなたがたは今日、アビブの月に旅立った。
EXO 13:5 主が、カナン人、ヘト人、アモリ人、ヒビ人、エブス人の地、すなわち父祖たちに与えると誓われた乳と蜜の流れる地へ導き入れられた時、この月にこの儀式を行いなさい。
EXO 13:6 七日間、種なしパンを食べ、七日目には主への祭りを祝う。
EXO 13:7 七日間、種なしパンを食べなさい。種入りパンもパン種も、あなたの領土のどこにもあってはならない。
EXO 13:8 その日、子に告げなさい。『これは、私がエジプトから出た時、主が私のためになさったことのゆえである。』
EXO 13:9 これを手のしるし、目の間の記念とし、主の律法があなたの口にあるようにしなさい。主が力強い手であなたをエジプトから導き出されたからである。
EXO 13:10 この掟を、定められた時に年ごとに守りなさい。
EXO 13:11 主があなたとあなたの父祖たちに誓われたように、あなたをカナン人の地に導き入れ、そこをあなたに与えられる時、
EXO 13:12 胎を開くものをすべて主のために取り分けなさい。家畜の初子の雄は、すべて主のものである。
EXO 13:13 ろばの初子は小羊で贖いなさい。贖わないなら、その首を折る。あなたの息子の初子はみな贖いなさい。
EXO 13:14 後になってあなたの子が『これは何ですか』と尋ねるなら、あなたは彼に言いなさい。『主は力強い手で、奴隷の家であるエジプトから私たちを導き出された。
EXO 13:15 ファラオが頑なになって私たちを行かせることを拒んだ時、主はエジプトの地の初子を、人から家畜に至るまでみな殺された。それゆえ私は、胎を開く雄の初子を主に献げ、息子の初子はみな贖う。』
EXO 13:16 これを手のしるし、目の間の記章としなさい。主が力強い手で私たちをエジプトから導き出されたからである。」
EXO 13:17 ファラオが民を行かせた時、ペリシテ人の地を通る道は近かったが、神はその道に導かれなかった。神は「民は戦いを見れば心を変え、エジプトへ戻るかもしれない」と考えられた。
EXO 13:18 神は民を、荒野の道を通って紅海の方へと回り道させた。イスラエルの子らはエジプトの地から武装して上った。
EXO 13:19 モーセはヨセフの骨を携えていた。ヨセフがイスラエルの子らに、「神は必ずあなたがたを顧みられる。その時、私の骨をここから携えて上りなさい」と固く誓わせていたからである。
EXO 13:20 彼らはスコテを出発し、荒野の端にあるエタムに宿営した。
EXO 13:21 主は、昼は雲の柱で彼らを導き、夜は火の柱で彼らを照らして、彼らを昼夜とも進ませるために、彼らの前を進まれた。
EXO 13:22 昼は雲の柱、夜は火の柱が、民の前から離れることはなかった。
EXO 14:1 主はモーセに言われた。
EXO 14:2 「イスラエルの子らに、引き返して、ミグドルと海の間にあるピハヒロテの前、バアル・ツェフォンの向かいに宿営するよう告げなさい。海辺に宿営せよ。
EXO 14:3 ファラオはイスラエルの子らについて、『彼らはあの地で迷っており、荒野が彼らを閉じ込めた』と言うであろう。
EXO 14:4 わたしはファラオの心をかたくなにし、彼に後を追わせる。わたしはファラオとその全軍を通して栄光を現す。エジプト人は、わたしが主であることを知る。」彼らはそのようにした。
EXO 14:5 民が逃げたことがエジプトの王に告げられると、ファラオと家臣たちは民に対して心を変えた。彼らは言った。「私たちは何ということをしたのか。イスラエルを解放し、仕えさせることをやめてしまった。」
EXO 14:6 彼は戦車を整え、自分の軍勢を連れて行った。
EXO 14:7 彼は選りすぐりの戦車六百台、およびエジプトのすべての戦車、それらすべての上の指揮官を連れて行った。
EXO 14:8 主はエジプトの王ファラオの心をかたくなにされたので、彼はイスラエルの子らを追跡した。イスラエルの子らは堂々と出て行った。
EXO 14:9 エジプト人は彼らを追跡した。ファラオのすべての馬、戦車、騎兵、軍勢が、海沿いのピハヒロテのそば、バアル・ツェフォンの前で宿営していた彼らに追いついた。
EXO 14:10 ファラオが近づくと、イスラエルの子らは目を上げた。エジプト人が後ろから迫っていた。彼らはひどく恐れ、主に叫んだ。
EXO 14:11 彼らはモーセに言った。「エジプトに墓がないからといって、あなたは私たちを荒野で死なせるために連れて来たのですか。私たちをエジプトから連れ出して、あなたは私たちに何ということをしたのですか。
EXO 14:12 私たちがエジプトであなたに言った言葉は、これではありませんでしたか。『私たちを放っておいて、エジプト人に仕えさせなさい』と。エジプト人に仕える方が、荒野で死ぬよりも私たちには良かったのです。」
EXO 14:13 モーセは民に言った。「恐れてはならない。しっかり立って、主が今日あなたがたのために働かれる救いを見なさい。今日見るエジプト人を、あなたがたは二度と見ることがない。
EXO 14:14 主があなたがたのために戦われる。あなたがたは静かにしていなさい。」
EXO 14:15 主はモーセに言われた。「なぜわたしに叫ぶのか。イスラエルの子らに前進するように言いなさい。
EXO 14:16 あなたは杖を上げ、手を海の上に向けて伸ばし、海を分けなさい。イスラエルの子らは海の真ん中を乾いた地として通るであろう。
EXO 14:17 見よ、わたしはエジプト人の心をかたくなにし、彼らを後から入らせる。わたしはファラオとその全軍、その戦車と騎兵を通して栄光を現す。
EXO 14:18 わたしがファラオとその戦車と騎兵を通して栄光を現す時、エジプト人はわたしが主であることを知る。」
EXO 14:19 イスラエルの陣営の前を進んでいた神の使いは移動し、彼らの後ろに行った。雲の柱も彼らの前を離れ、彼らの後ろに立った。
EXO 14:20 雲の柱はエジプトの陣営とイスラエルの陣営の間に入り、一方には闇をもたらし、他方には夜を照らした。夜通し、両者が近づくことはなかった。
EXO 14:21 モーセが手を海の上に向けて伸ばすと、主は一晩中、強い東風で海を後退させ、海を乾いた地とし、水は分かれた。
EXO 14:22 イスラエルの子らは海の真ん中を乾いた地として通り、水は彼らの右と左で壁となった。
EXO 14:23 エジプト人は追跡し、ファラオのすべての馬、戦車、騎兵が彼らの後を追って海の中に入って来た。
EXO 14:24 朝の見張り時に、主は火と雲の柱の中からエジプト人の軍勢を見下ろし、エジプト人の軍勢を混乱に陥れられた。
EXO 14:25 主は戦車の車輪を外し、進みにくくされた。エジプト人は言った。「イスラエルの前から逃げよう。主が彼らのためにエジプトと戦っておられる。」
EXO 14:26 主はモーセに言われた。「手を海の上に向けて伸ばし、水がエジプト人、戦車、騎兵の上に返るようにしなさい。」
EXO 14:27 モーセが手を海の上に伸ばすと、明け方、海は元の勢いに戻った。エジプト人は押し寄せる水に向かって逃げたが、主は彼らを海のただ中に投げ込まれた。
EXO 14:28 水は戻り、彼らの後を追って海に入ったファラオの全軍勢の戦車と騎兵を覆った。一人も残らなかった。
EXO 14:29 しかしイスラエルの子らは海の真ん中を乾いた地として歩いた。水は彼らの右と左で壁となった。
EXO 14:30 こうして、主はその日、イスラエルをエジプト人の手から救われた。イスラエルは海辺にエジプト人の死体を見た。
EXO 14:31 イスラエルは、主がエジプト人に行われた大いなる御業を見た。民は主を恐れ、主とそのしもべモーセを信じた。
EXO 15:1 その時、モーセとイスラエルの子らは、主に向かってこの歌を歌った。 「私は主に歌う。 主は輝かしく勝利された。 馬と乗り手を海に投げ込まれた。
EXO 15:2 主は私の力、私の歌。 私の救いとなられた。 この方こそ私の神。私はこの方をたたえる。 私の父の神。私はこの方をあがめる。
EXO 15:3 主は勇ましい戦士。 主はその名。
EXO 15:4 ファラオの戦車と軍勢を、主は海に投げ込まれた。 選りすぐりの指揮官たちは紅海に沈んだ。
EXO 15:5 深い水が彼らを覆い、 彼らは石のように深みに沈んだ。
EXO 15:6 主よ、あなたの右の手は力に輝き、 主よ、あなたの右の手は敵を打ち砕く。
EXO 15:7 あなたは大いなる威厳によって、逆らい立つ者を打ち倒す。 あなたが憤りを放てば、それは彼らをわらのように焼き尽くす。
EXO 15:8 あなたの鼻の息によって水は積み上がり、 流れは堤のように立ち、 深い水は海のただ中で固まった。
EXO 15:9 敵は言った。『追いかけ、追いつき、獲物を分けよう。 私の欲望を彼らによって満たそう。 剣を抜き、私の手で彼らを滅ぼそう。』
EXO 15:10 あなたが息を吹きかけると、 海は彼らを覆った。 彼らは大水の中に、鉛のように沈んだ。
EXO 15:11 主よ、神々の中に、だれがあなたに並び得よう。 だれがあなたのように聖さに輝き、 賛美を受けて恐るべく、驚くべき業を行うだろう。
EXO 15:12 あなたが右の手を伸ばすと、 地は彼らをのみ込んだ。
EXO 15:13 あなたは慈しみによって、贖い出した民を導いた。 あなたの力によって、聖なる住まいへと彼らを導いた。
EXO 15:14 もろもろの民は聞いて震え、 苦しみがペリシテの住民を捕らえた。
EXO 15:15 エドムの族長たちはおののき、 モアブの勇士たちは震えに捕らえられ、 カナンの住民はみな、恐れに溶け去る。
EXO 15:16 恐怖とおののきが彼らを襲う。 あなたの大いなる腕によって、彼らは石のように黙する。 主よ、あなたの民が通り過ぎるまで、 あなたが贖い取った民が通り過ぎるまで。
EXO 15:17 あなたは彼らを導き入れ、あなたの嗣業の山に植える。 主よ、そこはあなたが住まうために造られた場所、 主よ、あなたの御手が据えた聖所。
EXO 15:18 主はとこしえの世々に、王として治められる。」
EXO 15:19 ファラオの馬が戦車や騎兵と共に海に入った時、主は海の水を彼らの上に引き戻された。しかしイスラエルの子らは、海のただ中の乾いた地を歩いた。
EXO 15:20 アロンの姉、女預言者ミリアムは手にタンバリンを取り、女たちはみな、タンバリンを鳴らし、踊りながら彼女に続いた。
EXO 15:21 ミリアムは彼らに応えて歌った。 「主に歌え。主は輝かしく勝利された。 馬と乗り手を海に投げ込まれた。」
EXO 15:22 モーセはイスラエルを紅海から進ませた。彼らはシュルの荒野へ出て行き、荒野を三日間進んだが、水を見つけられなかった。
EXO 15:23 彼らはマラに着いたが、マラの水は苦くて飲めなかった。それで、その場所はマラと呼ばれた。
EXO 15:24 民はモーセにつぶやいた。「私たちは何を飲めばよいのか。」
EXO 15:25 モーセが主に叫ぶと、主は彼に一本の木を示された。彼がそれを水に投げ入れると、水は甘くなった。そこで主は彼らのために掟と定めを設け、彼らを試みられた。
EXO 15:26 主は言われた。「もしあなたが、あなたの神、主の声によく聞き従い、主の目に正しいことを行い、その命令に耳を傾け、すべての掟を守るなら、わたしがエジプト人に下した病を一つもあなたに下さない。わたしはあなたを癒やす主である。」
EXO 15:27 彼らはエリムに着いた。そこには十二の泉と七十本のなつめやしの木があった。彼らは水のほとりに宿営した。
EXO 16:1 彼らはエリムを旅立った。イスラエルの子らの全会衆は、エジプトの地を出て第二の月の十五日に、エリムとシナイの間にあるシンの荒野へ来た。
EXO 16:2 イスラエルの子らの全会衆は、荒野でモーセとアロンにつぶやいた。
EXO 16:3 イスラエルの子らは二人に言った。「エジプトの地で肉の鍋の傍らに座り、パンを腹いっぱい食べていた時、主の手にかかって死んでいた方がよかった。あなたがたは、この全会衆を飢え死にさせるため、私たちを荒野へ連れ出した。」
EXO 16:4 主はモーセに言われた。「見よ、わたしはあなたがたのために天からパンを降らせる。民は出て行き、一日分を毎日集める。こうして、彼らがわたしの教えに従って歩むかどうかを試す。
EXO 16:5 六日目には、彼らが持ち帰ったものを用意すると、それは毎日集める分の二倍となる。」
EXO 16:6 モーセとアロンはイスラエルのすべての子らに言った。「夕方になると、あなたがたはエジプトの地からあなたがたを導き出されたのが主であることを知る。
EXO 16:7 朝には主の栄光を見る。主は、あなたがたが主に向かってつぶやくのを聞かれた。私たちは何者なのか。あなたがたは私たちに向かってつぶやいているのではない。」
EXO 16:8 モーセは言った。「主は夕方には肉を、朝には満ち足りるほどのパンを与えられる。主は、あなたがたが主に向かってつぶやくのを聞かれた。私たちは何者なのか。あなたがたのつぶやきは、私たちではなく主に向けられている。」
EXO 16:9 モーセはアロンに言った。「イスラエルの子らの全会衆に告げなさい。『主の前に近づきなさい。主はあなたがたのつぶやきを聞かれた。』」
EXO 16:10 アロンがイスラエルの子らの全会衆に語っていると、彼らは荒野の方を見た。すると、主の栄光が雲の中に現れた。
EXO 16:11 主はモーセに言われた。
EXO 16:12 「わたしはイスラエルの子らのつぶやきを聞いた。彼らに告げなさい。『夕方には肉を食べ、朝にはパンで満ち足りる。こうして、わたしがあなたがたの神、主であることを知る。』」
EXO 16:13 夕方になると、うずらが飛んで来て陣営を覆った。朝になると、陣営の周囲に露が降りていた。
EXO 16:14 降りていた露が上がると、見よ、荒野の面に、地の上の霜のような、小さく丸いものがあった。
EXO 16:15 イスラエルの子らはそれを見て、互いに「これは何だ」と言った。何であるか分からなかったのである。モーセは言った。「これは主が食物として与えられたパンである。
EXO 16:16 主が命じられたことはこうである。『各人は食べる分だけ、一人につき一オメルずつ、自分の天幕にいる人数に応じて集めなさい。』」
EXO 16:17 イスラエルの子らはそのようにした。ある者は多く、ある者は少なく集めた。
EXO 16:18 彼らがオメルで量ると、多く集めた者も余らず、少なく集めた者も不足しなかった。各人は食べる分だけ集めた。
EXO 16:19 モーセは彼らに言った。「だれも朝までそれを残してはならない。」
EXO 16:20 しかし彼らはモーセに聞き従わなかった。ある者たちが朝までそれを残しておくと、虫がわき、臭くなった。モーセは彼らに怒った。
EXO 16:21 彼らは毎朝、各人が食べる分だけを集めた。日が熱くなると、それは溶けた。
EXO 16:22 六日目になると、彼らは二倍のパン、すなわち一人につき二オメルずつ集めた。会衆の長は皆来て、モーセに告げた。
EXO 16:23 モーセは言った。「主が語られたのはこうである。『明日は完全な休み、主への聖なる安息日である。焼くものは焼き、煮るものは煮なさい。残ったものはすべて朝まで取っておく。』」
EXO 16:24 彼らはモーセが命じた通り、朝までそれを取っておいたが、臭くもならず、虫もわかなかった。
EXO 16:25 モーセは言った。「今日はそれを食べなさい。今日は主への安息である。今日、野でそれを見つけることはないであろう。
EXO 16:26 六日間は集める。しかし七日目は安息日なので、その日には何もない。」
EXO 16:27 七日目になると、民のうちのある者たちが集めに出て行ったが、何も見つからなかった。
EXO 16:28 主はモーセに言われた。「あなたがたはいつまで、わたしの戒めとわたしの律法を守ることを拒むのか。
EXO 16:29 主が安息日を与えられたので、六日目には二日分のパンを与えられる。七日目はそれぞれ自分の場所にとどまり、そこから出てはならない。」
EXO 16:30 こうして民は七日目に休んだ。
EXO 16:31 イスラエルの家はそれをマナと名づけた。それは白いコリアンダーの種のようで、味は蜂蜜を入れた薄焼き菓子のようであった。
EXO 16:32 モーセは言った。「主が命じられたのはこうである。『一オメル分を代々にわたって保存しなさい。後の世代が、わたしがあなたがたをエジプトから導き出した時、荒野で食べさせたパンを見るためである。』」
EXO 16:33 モーセはアロンに言った。「壺を取り、その中に一オメル分のマナを入れ、それを主の前に置いて、あなたがたの代々にわたり保管しなさい。」
EXO 16:34 主がモーセに命じられた通り、アロンはそれを保管のためにあかしの前に置いた。
EXO 16:35 イスラエルの子らは、人が住む地に着くまで、四十年間マナを食べた。彼らはカナンの地の境に着くまでマナを食べた。
EXO 16:36 オメルはエファの十分の一である。
EXO 17:1 イスラエルの子らの全会衆は、主の命令に従ってシンの荒野を旅立ち、旅程を重ねてレフィディムに宿営した。しかし、民の飲む水がなかった。
EXO 17:2 それで民はモーセと争い、「私たちに飲む水を与えよ」と言った。モーセは彼らに言った。「なぜ私と争うのか。なぜ主を試みるのか。」
EXO 17:3 民はそこで水に渇き、モーセにつぶやいた。「なぜ私たちをエジプトから導き上ったのですか。私たちも、子どもも、家畜も、渇きで死なせるためですか。」
EXO 17:4 モーセは主に叫んで言った。「私はこの民をどうすればよいのでしょうか。彼らは今にも私を石で打ち殺そうとしています。」
EXO 17:5 主はモーセに言われた。「民の前を進み、イスラエルの長老たちを連れて行きなさい。ナイル川を打ったあなたの杖を手に取って行きなさい。
EXO 17:6 見よ、わたしはホレブの岩の上で、あなたの前に立つ。その岩を打ちなさい。水が出て、民は飲む。」モーセはイスラエルの長老たちの目の前でそのようにした。
EXO 17:7 モーセはその場所をマサ、またメリバと呼んだ。イスラエルの子らが争い、「主は私たちのうちにおられるのか、いないのか」と言って主を試したからである。
EXO 17:8 その時アマレクが来て、レフィディムでイスラエルと戦った。
EXO 17:9 モーセはヨシュアに言った。「私たちのために男たちを選び、出て行ってアマレクと戦いなさい。明日、私は神の杖を手に持って、丘の頂に立つ。」
EXO 17:10 ヨシュアはモーセが言った通りにし、アマレクと戦った。モーセ、アロン、フルは丘の頂に上った。
EXO 17:11 モーセが手を上げている時はイスラエルが優勢になり、彼が手を下ろすとアマレクが優勢になった。
EXO 17:12 しかし、モーセの手が重くなったので、彼らは石を取って彼の下に置き、彼はその上に座った。アロンとフルは、一人はこちら側、もう一人はあちら側で彼の手を支えた。こうして彼の手は日が沈むまでしっかりと保たれた。
EXO 17:13 ヨシュアは剣の刃でアマレクとその民を打ち破った。
EXO 17:14 主はモーセに言われた。「これを記念として書物に記し、ヨシュアに繰り返し聞かせなさい。わたしは天の下からアマレクの記憶を完全に消し去る。」
EXO 17:15 モーセは祭壇を築き、その名を「主は私の旗」と呼んだ。
EXO 17:16 彼は言った。「主は誓われた。主は代々にわたり、アマレクと戦われる。」
EXO 18:1 ミディアンの祭司でモーセの義父であるエテロは、神がモーセとご自分の民イスラエルのためになされたすべてのこと、主がイスラエルをエジプトから導き出されたことを聞いた。
EXO 18:2 モーセの義父エテロは、送り返されていたモーセの妻チッポラと、
EXO 18:3 また二人の息子を連れて来た。一人の名はゲルショムであった。モーセが「私は異国の地で寄留者となった」と言ったからである。
EXO 18:4 もう一人の名はエリエゼルであった。モーセが「父の神は私の助けとなり、ファラオの剣から救い出された」と言ったからである。
EXO 18:5 モーセの義父エテロは、モーセの息子たちと妻を連れ、荒野で神の山に宿営しているモーセのところに来た。
EXO 18:6 エテロはモーセに使いを送り、「あなたの義父エテロが、あなたの妻と二人の息子を連れて来ました」と告げた。
EXO 18:7 モーセは義父を迎えるために出て行き、身をかがめて彼に口づけした。彼らは互いの安否を尋ね合い、天幕に入った。
EXO 18:8 モーセは義父に、主がイスラエルのためにファラオとエジプト人に行われたすべてのこと、途中で彼らに降りかかったすべての苦難、そして主が彼らをどのように救い出されたかを語った。
EXO 18:9 エテロは、主がイスラエルをエジプト人の手から救い出して彼らに行われたすべての良いことを喜んだ。
EXO 18:10 エテロは言った。「主はほめたたえられる方である。あなたがたをエジプト人とファラオの手から救い出し、民をエジプト人の支配から救い出された。
EXO 18:11 今、私は知った。主はすべての神々にまさって大いなる方である。エジプト人がイスラエルに対して高ぶったその事によって、主が彼らにまさる方であることが明らかになった。」
EXO 18:12 モーセの義父エテロは全焼のいけにえと、神への犠牲を持って来た。アロンとイスラエルのすべての長老たちが来て、モーセの義父と共に神の前でパンを食べた。
EXO 18:13 翌日、モーセは民を裁くために座り、民は朝から夕方までモーセの周りに立っていた。
EXO 18:14 モーセの義父は、彼が民のためにしていることを見て言った。「あなたが民のためにしているこの事は何ですか。なぜあなただけが座り、民はみな朝から夕方まであなたの周りに立っているのですか。」
EXO 18:15 モーセは義父に言った。「民が神に尋ねるために私のところに来るからです。
EXO 18:16 彼らに事柄がある時、彼らは私のところに来ます。私は一人とその隣人との間を裁き、神の掟と律法を知らせるのです。」
EXO 18:17 モーセの義父は彼に言った。「あなたのしている事は良くありません。
EXO 18:18 あなたも、あなたと一緒にいるこの民も、必ず疲れ果ててしまいます。この事はあなたには重すぎます。あなた一人でそれを行うことはできません。
EXO 18:19 今、私の助言を聞きなさい。神があなたと共におられますように。あなたは民を代表して神の前に立ち、その事柄を神に持って行きなさい。
EXO 18:20 あなたは彼らに掟と律法を教え、彼らが歩むべき道と、なすべき事を彼らに示しなさい。
EXO 18:21 さらにあなたは、すべての民の中から、神を恐れる有能な人々、真実な人々、不当な利益を憎む人々を見つけ出し、彼らを千人の長、百人の長、五十人の長、十人の長として民の上に立てなさい。
EXO 18:22 彼らに常に民を裁かせなさい。すべての大きな事柄はあなたのところに持って来させ、すべての小さな事柄は彼ら自身で裁かせなさい。そうすれば、あなたには楽になり、彼らはあなたと重荷を分かち合うでしょう。
EXO 18:23 もしこのように行い、神もそう命じられるなら、あなたは耐えることができ、この民もみな無事に自分の所へ帰ることができるでしょう。」
EXO 18:24 そこでモーセは義父の声に聞き従い、彼が言った通りのことをすべて行った。
EXO 18:25 モーセは全イスラエルの中から有能な人々を選び、彼らを民の頭、すなわち千人の長、百人の長、五十人の長、十人の長とした。
EXO 18:26 彼らは常に民を裁いた。難しい事柄はモーセのところに持って来たが、小さな事柄はすべて彼ら自身で裁いた。
EXO 18:27 モーセは義父を送り出し、彼は自分の地へ帰って行った。
EXO 19:1 イスラエルの子らがエジプトの地を出てから三か月目、その同じ日に、彼らはシナイの荒野に着いた。
EXO 19:2 彼らはレフィディムから旅立ち、シナイの荒野に来て、荒野に宿営した。イスラエルはそこで山の前に宿営した。
EXO 19:3 モーセは神のもとへ上って行った。主は山から彼を呼んで言われた。「ヤコブの家にこう言い、イスラエルの子らに告げなさい。
EXO 19:4 『あなたがたは、わたしがエジプト人に行ったこと、また、わたしがあなたがたを鷲の翼に乗せて、わたしのもとに連れて来たことを見た。
EXO 19:5 今、もしあなたがたがわたしの声によく聞き従い、わたしの契約を守るなら、あなたがたはすべての民の中でわたしの宝の民となる。全地はわたしのものである。
EXO 19:6 あなたがたはわたしにとって、祭司の王国、聖なる国民となる。』これが、あなたがイスラエルの子らに語るべき言葉である。」
EXO 19:7 モーセは来て、民の長老たちを呼び寄せ、主が彼に命じられたこれらすべての言葉を彼らの前に置いた。
EXO 19:8 民は皆一緒に答えて言った。「主が言われたことを、私たちはすべて行います。」モーセは民の言葉を主に持ち帰った。
EXO 19:9 主はモーセに言われた。「見よ、わたしは濃い雲の中であなたのもとへ来る。わたしがあなたと語るのを民が聞き、いつまでもあなたを信じるためである。」モーセは民の言葉を主に告げた。
EXO 19:10 主はモーセに言われた。「民のところに行き、今日と明日、彼らを聖別しなさい。彼らに衣服を洗わせ、
EXO 19:11 三日目に備えさせなさい。三日目に、主はすべての民の目の前でシナイ山に下られる。
EXO 19:12 民のために山の周囲に境を設け、告げなさい。『山に上ったり、その境に触れたりしないよう気をつけよ。山に触れる者は必ず死刑に処せられる。
EXO 19:13 その者に手を触れてはならない。石で打つか、矢で射抜かなければならない。人でも動物でも、生かしておいてはならない。』角笛が長く鳴り響く時、彼らは山のふもとへ近づいてよい。」
EXO 19:14 モーセは山から民のところに下り、民を聖別した。彼らは衣服を洗った。
EXO 19:15 彼は民に言った。「三日目に備えなさい。女に近づいてはならない。」
EXO 19:16 三日目の朝になると、雷と稲妻があり、濃い雲が山の上にあった。そして非常に大きな角笛の音がして、陣営にいたすべての民は震えた。
EXO 19:17 モーセは神に会うために、民を陣営から導き出し、彼らは山のふもとに立った。
EXO 19:18 シナイ山は全体が煙に包まれた。主が火の中でその上に下られたのである。煙はかまどの煙のように立ち上り、山全体が激しく震えた。
EXO 19:19 角笛の音がますます大きくなった時、モーセは語り、神は声を出して彼に答えられた。
EXO 19:20 主はシナイ山の上、その山の頂に下られた。主はモーセを山の頂に呼ばれ、モーセは上って行った。
EXO 19:21 主はモーセに言われた。「下って行き、民が境を破って主を見ようとし、多くの者が滅びることのないよう警告しなさい。
EXO 19:22 主に近づく祭司たちも自らを聖別しなさい。主が彼らを打つことのないためである。」
EXO 19:23 モーセは主に言った。「民はシナイ山に上ることはできません。あなたが私たちに『山の周囲に境界を設け、それを聖別しなさい』と言って警告されたからです。」
EXO 19:24 主は彼に言われた。「下りなさい。そしてアロンを連れて上りなさい。しかし、祭司たちや民が境を破って主のもとへ上り、主が彼らを打つことのないようにしなさい。」
EXO 19:25 そこでモーセは民のところに下り、彼らに語った。
EXO 20:1 神は、これらすべての言葉を告げられた。
EXO 20:2 「わたしはあなたの神、主である。あなたをエジプトの地、奴隷の家から導き出した。
EXO 20:3 わたしのほかに、ほかの神々があってはならない。
EXO 20:4 あなたは自分のために刻んだ像を造ってはならない。上は天にあるもの、下は地にあるもの、あるいは地の下の水の中にあるものの、いかなる形も造ってはならない。
EXO 20:5 あなたはそれらを拝んではならず、それらに仕えてはならない。あなたの神である主、わたしはねたむ神であるからだ。わたしを憎む者には、父の咎を子に報い、三代、四代にまで及ぼす。
EXO 20:6 しかし、わたしを愛し、わたしの戒めを守る者には、千代にわたって慈しみを示す。
EXO 20:7 あなたの神、主の名をみだりに用いてはならない。主は、ご自分の名をみだりに用いる者を罪なしとはされない。
EXO 20:8 安息日を覚え、これを聖なる日としなさい。
EXO 20:9 六日間働き、すべての仕事をしなさい。
EXO 20:10 しかし七日目は、あなたの神、主への安息である。あなたも、息子も娘も、男奴隷も女奴隷も、家畜も、あなたの門の中にいる寄留者も、いかなる仕事もしてはならない。
EXO 20:11 主は六日間で天と地と海、またその中のすべてを造り、七日目に休まれた。それゆえ主は安息日を祝福し、これを聖なるものとされた。
EXO 20:12 父と母を敬いなさい。あなたの神、主が与えられる地で、あなたの日々が長く続くためである。
EXO 20:13 殺人を犯してはならない。
EXO 20:14 姦淫してはならない。
EXO 20:15 盗んではならない。
EXO 20:16 あなたの隣人に対して偽証してはならない。
EXO 20:17 あなたの隣人の家をむさぼってはならない。あなたの隣人の妻、彼の男奴隷、女奴隷、彼の牛、彼のろば、あるいはあなたの隣人のいかなるものもむさぼってはならない。」
EXO 20:18 民はみな、雷鳴、稲妻、角笛の音、煙る山を目の当たりにした。彼らは震え、遠く離れて立った。
EXO 20:19 彼らはモーセに言った。「あなたが私たちに語ってください。私たちは聞き従います。神が直接私たちに語られないようにしてください。死んでしまうといけません。」
EXO 20:20 モーセは民に言った。「恐れてはならない。神が来られたのは、あなたがたを試し、神への恐れをあなたがたの前に置いて、罪を犯さないようにするためである。」
EXO 20:21 民は遠く離れて立ち、モーセは神がおられる濃い暗闇に近づいて行った。
EXO 20:22 主はモーセに言われた。「あなたはイスラエルの子らにこう言いなさい。『あなたがたは、わたしが天からあなたがたと語ったことを自ら見た。
EXO 20:23 わたしと並べて、銀の神々も金の神々も造ってはならない。
EXO 20:24 わたしのために土の祭壇を造り、その上で全焼のいけにえと和解のいけにえ、羊と牛を献げなさい。わたしがわたしの名を覚えさせるすべての場所で、わたしはあなたのもとへ来て、あなたを祝福する。
EXO 20:25 石の祭壇を造るなら、切り石で築いてはならない。道具を当てれば、それを汚すことになる。
EXO 20:26 わたしの祭壇に階段で上ってはならない。あなたの裸がその上にあらわになることのないためである。』」
EXO 21:1 「あなたが彼らの前に示す定めは、次の通りである。
EXO 21:2 あなたがヘブル人の奴隷を買う場合、彼は六年間仕え、七年目には無償で自由の身となって出て行く。
EXO 21:3 もし彼がひとりで来たなら、ひとりで出て行く。もし彼が妻帯者であれば、妻は彼と共に出て行く。
EXO 21:4 もし主人が彼に妻を与え、彼女が彼に息子や娘を産んだ場合、その妻と子どもたちは主人のものとなり、彼はひとりで出て行く。
EXO 21:5 しかし、もしその奴隷がはっきりと『私は主人と、妻と、子どもたちを愛している。自由の身となって出て行くことはしない』と言うなら、
EXO 21:6 主人は彼を神のもとに連れて行き、戸口か門柱に連れて行く。そして主人はきりで彼の耳を突き通し、彼は永遠に主人に仕える。
EXO 21:7 人が娘を女奴隷として売った場合、彼女は男奴隷のように出て行くことはない。
EXO 21:8 自分の妻と定めた主人が彼女を気に入らないなら、彼女が贖い出されることを認めなさい。主人は彼女を裏切ったので、外国の民に売る権利はない。
EXO 21:9 主人が彼女を自分の息子の妻とするなら、娘として扱う。
EXO 21:10 主人が別の妻をめとっても、彼女の食物、衣服、夫婦としての権利を減らしてはならない。
EXO 21:11 これら三つを与えないなら、彼女は金を払わず、自由の身となって出て行く。
EXO 21:12 人を打って死なせた者は、必ず死刑に処せられる。
EXO 21:13 しかし故意でなく、神がそのことの起こるのを許されたのであれば、わたしは彼が逃れる場所を定める。
EXO 21:14 人が悪意をもって隣人を襲い、故意に殺したなら、わたしの祭壇からでも連れ出して死刑に処しなさい。
EXO 21:15 自分の父や母を打つ者は、必ず死刑に処せられる。
EXO 21:16 人を誘拐し、彼を売る者、あるいは彼を自分の手元に置いているのが見つかった者は、必ず死刑に処せられる。
EXO 21:17 自分の父や母をのろう者は、必ず死刑に処せられる。
EXO 21:18 男たちが争い、一方が他方を石かこぶしで打ち、その人が死なずに床に伏せ、
EXO 21:19 その人が起き上がり、杖をついて外を歩けるようになれば、打った者は罰を免れる。ただし、働けなかった期間の損失を償い、完全に治るまで治療の費用を負担する。
EXO 21:20 人が自分の男奴隷や女奴隷を杖で打ち、その者が彼の手の下で死んだ場合、彼は必ず罰せられる。
EXO 21:21 しかし、その奴隷が一日か二日後まで生きているなら、主人は罰せられない。その奴隷は主人の財産だからである。
EXO 21:22 男たちが争って身重の女を傷つけ、子を早く産ませたが、ほかに害がなければ、加害者は女の夫が要求し、裁判官が認める罰金を払う。
EXO 21:23 しかし、害が生じたなら、命には命、
EXO 21:24 目には目、歯には歯、手には手、足には足、
EXO 21:25 やけどにはやけど、傷には傷、打ち身には打ち身をもって償う。
EXO 21:26 人が男奴隷または女奴隷の目を打ってつぶしたなら、その目の償いとして奴隷を自由にしなさい。
EXO 21:27 男奴隷または女奴隷の歯を打ち折ったなら、その歯の償いとして奴隷を自由にしなさい。
EXO 21:28 牛が男や女を角で突いて死なせた場合、その牛は必ず石で打ち殺され、その肉は食べてはならない。しかし牛の持ち主は責任を問われない。
EXO 21:29 しかし、もしその牛に以前から角で突く癖があり、その持ち主が警告されていたにもかかわらず、それをつないでおかず、それが男や女を殺したなら、その牛は石で打ち殺され、その持ち主も死刑に処せられる。
EXO 21:30 持ち主に身代金が課せられたなら、自分の命の贖いとして、課せられた額をすべて支払う。
EXO 21:31 それが息子を突いた場合でも、娘を突いた場合でも、この定めに従って彼に行われる。
EXO 21:32 牛が男奴隷または女奴隷を突いたなら、牛の持ち主は奴隷の主人に銀三十シェケルを払い、牛は石で打ち殺す。
EXO 21:33 人が穴を開けるか、あるいは穴を掘ってそれに覆いをせず、そこに牛やろばが落ちた場合、
EXO 21:34 穴の持ち主は損害を償い、動物の持ち主に代金を払う。死んだ動物は穴の持ち主のものとなる。
EXO 21:35 ある人の牛が他の人の牛を傷つけ、それが死んだ場合、彼らは生きている牛を売り、その代金を分け合う。また、死んだ動物も分け合う。
EXO 21:36 その牛に以前から人を突く癖があり、持ち主がつないでおかなかったことが知られているなら、生きた牛をもって死んだ牛を償う。死んだ牛は彼のものとなる。
EXO 22:1 人が牛や羊を盗み、それを殺すか売ったなら、牛一頭には牛五頭、羊一匹には羊四匹をもって償う。
EXO 22:2 もし泥棒が押し入るところを見つけられ、打たれて死んだ場合、彼について血を流した罪はない。
EXO 22:3 しかし、日が昇ってからなら、打った者には血を流した罪がある。泥棒は必ず償う。何も持っていなければ、その盗みの償いとして売られる。
EXO 22:4 盗んだ牛、ろば、羊が生きたまま手元で見つかったなら、二倍にして償う。
EXO 22:5 人が自分の家畜を放し、畑やぶどう園を食い荒らさせて他人の畑で食べさせたなら、自分の畑とぶどう園の最良のものをもって償う。
EXO 22:6 火が出ていばらに燃え移り、積んだ穀物、立ち穂、または畑を焼いたなら、火をつけた者が必ず償う。
EXO 22:7 人が隣人に金銭や物品を預け、それが家から盗まれた場合、泥棒が見つかれば、泥棒は二倍にして償う。
EXO 22:8 泥棒が見つからなければ、家の主人は神の前に出て、隣人の財産に手をつけなかったかどうか、裁きを受ける。
EXO 22:9 牛、ろば、羊、衣服、そのほか失われた物について、双方が「これは私のものだ」と主張するなら、その訴えを神の前に持ち出す。神が有罪とされた者は、隣人に二倍にして償う。
EXO 22:10 人が隣人に、ろば、牛、羊、あるいはいかなる動物でも預けて保管させ、それが死ぬか、傷つくか、あるいは誰も見ていないところで追い去られた場合、
EXO 22:11 隣人の財産に手をつけなかったことを、主にかけて誓いなさい。持ち主はその誓いを受け入れ、預かった者は償わなくてよい。
EXO 22:12 しかし、預かった者のもとから盗まれたなら、その人が持ち主に償う。
EXO 22:13 野獣に引き裂かれたなら、証拠としてその死骸を持って来なさい。引き裂かれたものを償う必要はない。
EXO 22:14 人が隣人から動物を借り、持ち主が一緒にいない時に傷つくか死んだなら、必ず償う。
EXO 22:15 もしその持ち主が一緒にいたなら、彼は償う必要はない。それが賃借りされたものであったなら、借り賃に含まれる。
EXO 22:16 人が婚約していない処女を誘い、彼女と寝たなら、結納金を払い、妻として迎える。
EXO 22:17 父が娘を与えることを固く拒むなら、処女の結納金に相当する額を支払う。
EXO 22:18 呪術を使う女を生かしておいてはならない。
EXO 22:19 動物と寝る者はみな、必ず死刑に処せられる。
EXO 22:20 主おひとりのほか、神々にいけにえを献げる者は、必ず滅ぼされる。
EXO 22:21 寄留者を不当に扱ったり、しいたげたりしてはならない。あなたがたもエジプトの地で寄留者であった。
EXO 22:22 あなたはどのようなやもめも、孤児も苦しめてはならない。
EXO 22:23 もしあなたが彼らを少しでも苦しめ、彼らが少しでもわたしに向かって叫ぶなら、わたしは必ず彼らの叫びを聞く。
EXO 22:24 そしてわたしの怒りは燃え上がり、わたしは剣であなたがたを殺す。あなたがたの妻はやもめとなり、あなたがたの子どもたちは孤児となるであろう。
EXO 22:25 もしあなたが、あなたと共にいるわたしの民の貧しい者にお金を貸すなら、彼に対して金貸しのようになってはならない。彼から利息を取ってはならない。
EXO 22:26 隣人の上着を担保に取ったなら、日が沈む前に返しなさい。
EXO 22:27 それは彼の唯一の覆い、身を包む上着である。ほかに何を着て眠ることができよう。彼がわたしに叫ぶなら、わたしは聞く。わたしは恵み深い。
EXO 22:28 神を冒瀆してはならない。また、あなたの民の指導者をのろってはならない。
EXO 22:29 収穫物と搾り場からあふれるものを献げるのに、遅れてはならない。息子たちの初子をわたしに献げなさい。
EXO 22:30 牛と羊についても同じようにする。七日間は母親と共に置き、八日目にわたしに献げなさい。
EXO 22:31 あなたがたは、わたしにとって聖なる民となりなさい。それゆえ、野で獣に引き裂かれた肉を食べてはならない。犬に投げ与えなさい。
EXO 23:1 偽りのうわさを広めてはならない。悪者に手を貸し、悪意ある証人となってはならない。
EXO 23:2 群衆に従って悪を行ってはならない。裁判で群衆に同調して証言し、正義を曲げてはならない。
EXO 23:3 貧しい者だからといって、訴訟で不当に肩入れしてはならない。
EXO 23:4 敵の牛やろばが迷っているのに出会ったなら、必ずその人のもとへ連れ戻しなさい。
EXO 23:5 あなたを憎む者のろばが荷の下に倒れているのを見たなら、見捨ててはならない。その人と共に、必ず助け起こしなさい。
EXO 23:6 貧しい者の訴訟で、正義を曲げてはならない。
EXO 23:7 偽りの訴えから遠ざかり、罪のない正しい者を殺してはならない。わたしは悪者を義とはしない。
EXO 23:8 賄賂を受け取ってはならない。賄賂は目の見える者を盲目にし、正しい者の言葉を曲げる。
EXO 23:9 寄留者をしいたげてはならない。あなたがたもエジプトの地で寄留者であったので、寄留者の心を知っている。
EXO 23:10 六年間、土地に種をまき、その収穫を集めなさい。
EXO 23:11 七年目には耕作をやめ、土地を休ませなさい。あなたの民の貧しい者がそこから食べ、残りを野の動物が食べる。ぶどう園とオリーブ畑についても同じようにする。
EXO 23:12 六日間は仕事をし、七日目には休みなさい。牛とろばが休み、女奴隷の子と寄留者も息をつくことができるためである。
EXO 23:13 わたしがあなたがたに言ったすべてのことに注意を払いなさい。他の神々の名を呼び求めてはならない。それがあなたの口から聞かれるようにしてはならない。
EXO 23:14 年に三度、わたしのために祭りを祝いなさい。
EXO 23:15 種なしパンの祭りを守りなさい。命じた通り、アビブの月の定められた時に七日間、種なしパンを食べる。この月にあなたはエジプトから出た。誰も手ぶらでわたしの前に出てはならない。
EXO 23:16 畑にまいた労働の初穂をもって刈り入れの祭りを祝い、年の終わりには、畑から労働の実りを集めて取り入れの祭りを祝いなさい。
EXO 23:17 年に三度、男子はみな主なる神の前に出る。
EXO 23:18 あなたはわたしのいけにえの血を、種入りパンと共に献げてはならない。わたしの祭りの脂肪を、朝まで夜通し残しておいてはならない。
EXO 23:19 土地の初穂の最上のものを、あなたの神、主の家へ持って来なさい。子山羊をその母の乳で煮てはならない。
EXO 23:20 見よ、わたしはあなたの前に使いを遣わし、道中であなたを守り、わたしが備えた場所にあなたを導き入れる。
EXO 23:21 彼に心を留め、その声に聞き従いなさい。逆らってはならない。彼はあなたがたの背きを赦さない。わたしの名が彼の内にある。
EXO 23:22 しかし、もしあなたが確かに彼の声に聞き従い、わたしが語るすべてのことを行うなら、わたしはあなたの敵の敵となり、あなたの仇の仇となる。
EXO 23:23 わたしの使いはあなたの前を行き、アモリ人、ヘト人、ペリジ人、カナン人、ヒビ人、エブス人の地へ導き入れる。わたしは彼らを断ち切る。
EXO 23:24 彼らの神々にひれ伏したり、仕えたりしてはならない。その習わしにならってはならない。かえって、それらを徹底して打ち倒し、石の柱を打ち砕きなさい。
EXO 23:25 あなたがたの神、主に仕えなさい。主はパンと水を祝福される。わたしはあなたがたの中から病を取り除く。
EXO 23:26 あなたの地には流産する者も、不妊の者もいなくなる。わたしはあなたの日数を満たす。
EXO 23:27 わたしはあなたの前に恐怖を送り、あなたが行く先のすべての民を混乱させる。敵はみな、あなたに背を向けて逃げる。
EXO 23:28 わたしはあなたの前にスズメバチを送り、ヒビ人、カナン人、ヘト人をあなたの前から追い出させる。
EXO 23:29 わたしは一年で彼らをあなたの前から追い出すことはしない。地が荒れ果て、野の動物があなたに対して増えすぎないためである。
EXO 23:30 あなたがたが増え、その地を受け継ぐまで、わたしは少しずつ彼らをあなたの前から追い出す。
EXO 23:31 あなたの境界を紅海からペリシテ人の海まで、荒野から大河までとする。わたしはその地の住民をあなたの手に渡す。あなたは彼らを前から追い出しなさい。
EXO 23:32 あなたは彼らや彼らの神々と契約を結んではならない。
EXO 23:33 彼らをあなたの地に住ませてはならない。彼らがあなたに、わたしに対して罪を犯させないためである。もしあなたが彼らの神々に仕えるなら、それは必ずあなたにとって罠となる。」
EXO 24:1 主はモーセに言われた。「あなたはアロン、ナダブ、アビフ、イスラエルの長老七十人と共に主のもとへ上り、遠くから礼拝しなさい。
EXO 24:2 モーセだけが主に近づく。ほかの者は近づいてはならず、民も一緒に上ってはならない。」
EXO 24:3 モーセは来て、主のすべての言葉とすべての掟を民に告げた。すべての民は声をそろえて答え、「主が語られたすべての言葉を私たちは行います」と言った。
EXO 24:4 モーセは主のすべての言葉を書き記した。彼は朝早く起き、山のふもとに祭壇と、イスラエルの十二部族のための十二の石の柱を築いた。
EXO 24:5 彼はイスラエルの子らの若者たちを遣わし、彼らは主に全焼のいけにえをささげ、和解のいけにえとして牛を屠った。
EXO 24:6 モーセは血の半分を取って鉢に入れ、残りの半分の血を祭壇に振りかけた。
EXO 24:7 彼は契約の書を取り、民が聞いている前でそれを読み上げた。彼らは言った。「主が語られたすべてのことを私たちは行い、聞き従います。」
EXO 24:8 モーセは血を取り、民に振りかけて言った。「見よ、これは、これらすべての言葉に基づいて主があなたがたと結ばれた契約の血である。」
EXO 24:9 それからモーセ、アロン、ナダブ、アビフ、およびイスラエルの長老七十人は上って行った。
EXO 24:10 彼らはイスラエルの神を見た。その足の下はサファイアの石を敷き詰めたかのようであり、澄み切った空のようであった。
EXO 24:11 神はイスラエルの指導者たちに手を下されなかった。彼らは神を見て、食べ、また飲んだ。
EXO 24:12 主はモーセに言われた。「山を上ってわたしのもとへ来て、そこにいなさい。わたしが書き記した律法と命令の石の板を与える。あなたはそれをもって民を教えなさい。」
EXO 24:13 モーセは従者ヨシュアと共に立ち上がり、モーセは神の山に上って行った。
EXO 24:14 モーセは長老たちに言った。「私たちが戻るまで、ここで待っていなさい。アロンとフルがあなたがたと共にいる。争い事のある者は、彼らのもとへ行きなさい。」
EXO 24:15 モーセは山に上り、雲が山を覆った。
EXO 24:16 主の栄光がシナイ山の上にとどまり、雲は六日間山を覆った。七日目に、主は雲の真ん中からモーセを呼ばれた。
EXO 24:17 主の栄光の姿は、イスラエルの子らの目には、山の頂にある焼き尽くす火のようであった。
EXO 24:18 モーセは雲の真ん中に入り、山に上って行った。モーセは四十日四十夜、山にいた。
EXO 25:1 主はモーセに言われた。
EXO 25:2 「イスラエルの子らに、わたしのためにささげ物を持って来るように言いなさい。心から喜んでささげるすべての人から、わたしのためのささげ物を受け取りなさい。
EXO 25:3 あなたがたが彼らから受け取るべきささげ物は、次の通りである。金、銀、青銅、
EXO 25:4 青色、紫色、緋色の糸、撚り糸で織った亜麻布、山羊の毛、
EXO 25:5 赤く染めた雄羊の皮、ジュゴンの皮、アカシアの木、
EXO 25:6 灯火のための油、注ぎ油と香りのよい香のための香料、
EXO 25:7 縞めのう、そしてエポデや胸当てにはめ込むための宝石である。
EXO 25:8 彼らにわたしのための聖所を造らせなさい。わたしは彼らのただ中に住む。
EXO 25:9 わたしが示す幕屋の型と、そのすべての器具の型に従って造りなさい。
EXO 25:10 アカシアの木で箱を造りなさい。長さは二・五キュビト、幅は一・五キュビト、高さは一・五キュビトとする。
EXO 25:11 内側にも外側にも純金をかぶせ、その周囲に金の飾り縁を造りなさい。
EXO 25:12 そのために四つの金の環を鋳造し、その四つの足に取り付けなさい。一方の側に二つの環、もう一方の側にも二つの環を取り付ける。
EXO 25:13 アカシアの木で担ぎ棒を造り、金をかぶせなさい。
EXO 25:14 担ぎ棒を箱の両側の環に通し、それで箱を担ぐ。
EXO 25:15 担ぎ棒は箱の環に差したままにし、外してはならない。
EXO 25:16 わたしが与えるあかしを箱の中に納めなさい。
EXO 25:17 純金で贖いの座を造りなさい。その長さは二・五キュビト、幅は一・五キュビトとする。
EXO 25:18 打ち出し細工の金で二つのケルビムを造り、贖いの座の両端に置きなさい。
EXO 25:19 一方の端に一つ、もう一方の端に一つのケルブを造り、贖いの座と一体にする。
EXO 25:20 ケルビムは翼を上に広げ、その翼で贖いの座を覆う。顔を互いに向け、贖いの座の方を向くようにする。
EXO 25:21 その贖いの座を箱の上に置き、箱の中にはわたしがあなたに与えるあかしを納めなさい。
EXO 25:22 そこでわたしはあなたと会い、贖いの座の上から、すなわちあかしの箱の上にある二つのケルビムの間から、イスラエルの子らのためにあなたに命じるすべてのことを語る。
EXO 25:23 アカシアの木で机を造りなさい。その長さは二キュビト、幅は一キュビト、高さは一・五キュビトとする。
EXO 25:24 それに純金をかぶせ、その周りに金の飾り縁を造りなさい。
EXO 25:25 その周りに手の幅の枠を造り、その枠の周りにも金の飾り縁を造りなさい。
EXO 25:26 そのために四つの金の環を造り、四つの足にある四隅にその環を取り付けなさい。
EXO 25:27 環は枠の近くに設け、机を担ぐ棒を通す場所とする。
EXO 25:28 アカシアの木で担ぎ棒を造り、金をかぶせ、それで机を担ぐ。
EXO 25:29 注ぎのささげ物に用いる皿、さじ、水差し、鉢を純金で造りなさい。
EXO 25:30 常にわたしの前の机の上に、供えのパンを置きなさい。
EXO 25:31 純金で燭台を造りなさい。打ち出し細工とし、台座、支柱、杯、節、花をすべて一体にする。
EXO 25:32 その側面からは六つの枝を出させる。すなわち、一方の側から燭台の三つの枝を出し、もう一方の側から燭台の三つの枝を出す。
EXO 25:33 一つの枝にはアーモンドの花のような三つの杯、節、花を造り、もう一つの枝にもアーモンドの花のような三つの杯、節、花を造る。燭台から出ている六つの枝をそのようにする。
EXO 25:34 燭台の支柱には、アーモンドの花のような四つの杯、節、花を造る。
EXO 25:35 燭台から出ている六つの枝のために、それと一体の二つの枝の下に一つの節、それと一体の他の二つの枝の下に一つの節、それと一体のさらに他の二つの枝の下に一つの節を造る。
EXO 25:36 それらの節と枝は燭台と一体とし、その全体を一つの純金の打ち出し細工としなさい。
EXO 25:37 七つのともしび皿を造り、前方を照らすように火をともす。
EXO 25:38 その芯切りばさみも芯取り皿も純金とする。
EXO 25:39 これらの器具を含め、一タラントの純金で造る。
EXO 25:40 山で示された型の通りに造るよう、注意しなさい。
EXO 26:1 撚り糸で織った亜麻布と、青色、紫色、緋色の糸で十枚の幕を造り、幕屋としなさい。熟練した職人がケルビムを織り出す。
EXO 26:2 一枚の幕の長さは二十八キュビト、幅は四キュビトとし、すべて同じ寸法にする。
EXO 26:3 五枚の幕を互いにつなぎ合わせ、もう五枚の幕も互いにつなぎ合わせる。
EXO 26:4 つなぎ合わせた一方の幕の端に青い糸で輪を作り、もう一つのつなぎ合わせた幕の外側の端にも同じようにする。
EXO 26:5 一方の幕に五十の輪を作り、もう一つのつなぎ合わせた幕の端にも五十の輪を作る。輪は互いに向かい合うようにする。
EXO 26:6 五十の金の留め金を造り、その留め金で幕を互いにつなぎ合わせる。こうして幕屋は一つとなる。
EXO 26:7 幕屋の上を覆う天幕として、山羊の毛で十一枚の幕を造りなさい。
EXO 26:8 一枚の幕の長さは三十キュビト、幅は四キュビトとし、十一枚をすべて同じ寸法にする。
EXO 26:9 五枚の幕を一つにつなぎ合わせ、六枚の幕を一つにつなぎ合わせる。そして六枚目の幕を天幕の前面で折り返す。
EXO 26:10 つなぎ合わせた一方の外側の幕の端に五十の輪を作り、もう一つのつなぎ合わせた幕の外側の端にも五十の輪を作る。
EXO 26:11 五十の青銅の留め金を造り、その留め金を輪にはめ込んで、天幕を一つにつなぎ合わせる。
EXO 26:12 天幕の幕の余った垂れ下がった部分、すなわち余った半分の幕は、幕屋の背面に垂れ下がるようにする。
EXO 26:13 天幕の幕の長さに余る部分は、一方の側で一キュビト、もう一方の側で一キュビト、幕屋の両側に垂れ下がるようにして、それを覆う。
EXO 26:14 天幕のために、赤く染めた雄羊の皮の覆いを造り、その上にジュゴンの皮の覆いを造りなさい。
EXO 26:15 幕屋のためにアカシアの木で板を造り、直立させなさい。
EXO 26:16 板の長さは十キュビト、それぞれの板の幅は一・五キュビトとする。
EXO 26:17 一枚の板には互いに対応する二つのほぞを設ける。幕屋のすべての板を同じように造りなさい。
EXO 26:18 南側に向かう幕屋のために二十枚の板を造りなさい。
EXO 26:19 その二十枚の板の下に四十の銀の台座を造る。すなわち、一枚の板の二つのほぞの下に二つの台座、もう一枚の板の二つのほぞの下にも二つの台座を置く。
EXO 26:20 幕屋のもう一方の側、すなわち北側にも二十枚の板を造り、
EXO 26:21 それらの四十の銀の台座を造る。すなわち、一枚の板の下に二つの台座、もう一枚の板の下にも二つの台座を置く。
EXO 26:22 幕屋の奥、すなわち西側のために六枚の板を造りなさい。
EXO 26:23 幕屋の奥の両隅のために二枚の板を造りなさい。
EXO 26:24 二枚とも下端で二重にし、上端でも一つの環で結び合わせる。これを二つの隅の板とする。
EXO 26:25 八枚の板と、その銀の台座は十六の台座となる。一枚の板の下に二つの台座、もう一枚の板の下にも二つの台座を置く。
EXO 26:26 アカシアの木で横木を造りなさい。幕屋の一方の側の板のために五本、
EXO 26:27 幕屋のもう一方の側の板のために五本の横木、そして幕屋の奥、すなわち西側の板のために五本の横木を造る。
EXO 26:28 板の真ん中を通る中央の横木は、端から端まで通るようにする。
EXO 26:29 板には金をかぶせ、横木を通す場所として金の環を造りなさい。横木にも金をかぶせなさい。
EXO 26:30 山で示された通りに幕屋を建てなさい。
EXO 26:31 青色、紫色、緋色の糸と、撚り糸で織った亜麻布で垂れ幕を造り、熟練した職人がケルビムを織り出す。
EXO 26:32 金をかぶせたアカシアの木の四本の柱にそれを掛けなさい。その掛け釘は金とし、四つの銀の台座の上に立てる。
EXO 26:33 その垂れ幕を留め金の下に掛け、そこに、垂れ幕の内側にあかしの箱を運び入れなさい。垂れ幕はあなたがたのために聖所と至聖所とを分けるものとなる。
EXO 26:34 至聖所にあるあかしの箱の上に贖いの座を置きなさい。
EXO 26:35 垂れ幕の外側に机を置き、その向かい、幕屋の南側に燭台を置く。机は北側に置きなさい。
EXO 26:36 天幕の入り口のために、青色、紫色、緋色の糸、撚り糸で織った亜麻布で、刺繍をする者の細工による幕を造りなさい。
EXO 26:37 その幕のためにアカシアの木で五本の柱を造り、それに金をかぶせる。その掛け釘は金とする。柱のために五つの青銅の台座を鋳造しなさい。
EXO 27:1 アカシアの木で祭壇を造りなさい。長さと幅は五キュビトの正方形、高さは三キュビトとする。
EXO 27:2 四隅に祭壇と一体の角を造り、全体に青銅をかぶせなさい。
EXO 27:3 灰を取り除く壺、灰取りシャベル、鉢、肉刺し、火皿を造りなさい。器具はすべて青銅とする。
EXO 27:4 そのために青銅の網目細工の格子を造りなさい。その格子の四隅に四つの青銅の環を造る。
EXO 27:5 それを祭壇の出っ張りの下、すなわち下部に取り付け、格子が祭壇の半分の高さに届くようにする。
EXO 27:6 祭壇のため、アカシアの木で担ぎ棒を造り、青銅をかぶせなさい。
EXO 27:7 担ぎ棒を環に通し、祭壇を担ぐ時には両側に棒があるようにする。
EXO 27:8 板で中空に造りなさい。山で示された通りに造る。
EXO 27:9 幕屋の庭を造りなさい。南側に向かう片側のために、撚り糸で織った亜麻布の庭の幕を設けなさい。長さは百キュビトとする。
EXO 27:10 その二十本の柱と二十の台座は青銅とする。柱の掛け釘と帯飾りは銀とする。
EXO 27:11 北側についても同様に、その長さに沿って百キュビトの幕を設ける。その二十本の柱と二十の台座は青銅とする。柱の掛け釘と帯飾りは銀とする。
EXO 27:12 西側の庭の幅については、五十キュビトの幕を設ける。その柱は十本、台座は十とする。
EXO 27:13 東に向かう東側の庭の幅は五十キュビトとする。
EXO 27:14 入り口の一方の側の幕は十五キュビト、その柱は三本、台座は三つとする。
EXO 27:15 もう一方の側の幕も十五キュビト、その柱は三本、台座は三つとする。
EXO 27:16 庭の入り口のためには、青色、紫色、緋色の糸、撚り糸で織った亜麻布で、刺繍をする者の細工による二十キュビトの幕を設ける。その柱は四本、台座は四つとする。
EXO 27:17 庭の周囲のすべての柱には銀の帯飾りを付け、その掛け釘は銀、台座は青銅とする。
EXO 27:18 庭の長さは百キュビト、幅は全体にわたって五十キュビト、高さは五キュビトとする。幕は撚り糸で織った亜麻布とし、その台座は青銅とする。
EXO 27:19 すべての奉仕に用いる幕屋のすべての器具、そのすべての釘、および庭のすべての釘は青銅としなさい。
EXO 27:20 イスラエルの子らに命じて、ともしびのために、ついて搾った純粋なオリーブ油をあなたのところに持って来させ、ともしびが常にともっているようにしなさい。
EXO 27:21 会見の天幕の中、契約の前の垂れ幕の外側で、アロンとその子らは夕方から朝まで、主の前でともしびを整える。これはイスラエルの子らのための、代々にわたる永遠の掟である。
EXO 28:1 あなたの兄弟アロンと、その子らを彼と共に、イスラエルの子らの中からあなたの近くに呼び寄せ、祭司としてわたしに仕えさせなさい。すなわち、アロンと、アロンの子らであるナダブ、アビフ、エルアザル、イタマルである。
EXO 28:2 栄光と美しさのために、あなたの兄弟アロンのために聖なる衣服を造りなさい。
EXO 28:3 わたしが知恵の霊で満たした、心に知恵のある者たちに告げ、アロンの衣服を造らせなさい。彼を聖別し、祭司としてわたしに仕えさせるためである。
EXO 28:4 造る衣服は、胸当て、エポデ、上着、織り模様の長衣、ターバン、飾り帯である。アロンとその子らが祭司として仕えるため、聖なる衣服を造りなさい。
EXO 28:5 金、青色、紫色、緋色の糸、および亜麻布を用いる。
EXO 28:6 熟練した職人の細工によって、金、青色、紫色、緋色の糸と、撚り糸で織った亜麻布でエポデを造る。
EXO 28:7 両端に二つの肩ひもを付け、つなぎ合わせる。
EXO 28:8 エポデの上にある巧みに織られた帯は、同じような細工で、それと一体にしなさい。すなわち、金、青色、紫色、緋色の糸、撚り糸で織った亜麻布で作る。
EXO 28:9 二つの縞めのうを取り、その上にイスラエルの子らの名前を彫りなさい。
EXO 28:10 一方の石に彼らの名前を六つ、もう一方の石に残りの六つの名前を、生まれた順に彫りなさい。
EXO 28:11 石の彫刻師が印章を彫るように、イスラエルの子らの名を二つの石に彫り、金の枠にはめ込みなさい。
EXO 28:12 その二つの石をエポデの肩ひもに付け、イスラエルの子らのための記念の石としなさい。アロンは彼らの名前を主の前の両肩に負い、記念とする。
EXO 28:13 金の枠を造りなさい。
EXO 28:14 純金で、撚り合わせたひものような二本の鎖を造り、枠に取り付けなさい。
EXO 28:15 熟練した職人の細工によって裁きの胸当てを造りなさい。エポデと同じく、金、青色、紫色、緋色の糸と、撚り糸で織った亜麻布で造る。
EXO 28:16 正方形に二つ折りにし、長さも幅も一スパンとする。
EXO 28:17 その中に石をはめ込み、四列の石を並べなさい。第一列はルビー、トパーズ、緑柱石の列としなさい。
EXO 28:18 第二列はトルコ石、サファイア、エメラルドとする。
EXO 28:19 第三列はヒヤシンス石、めのう、紫水晶とする。
EXO 28:20 第四列はクリソライト、縞めのう、碧玉とし、金の枠にはめ込む。
EXO 28:21 石はイスラエルの子らの名に従って十二個とする。印章を彫るように、それぞれ十二部族の名を彫りなさい。
EXO 28:22 胸当ての上に、純金で撚り合わせた編んだひものような鎖を造りなさい。
EXO 28:23 胸当ての上に二つの金の環を造り、その二つの環を胸当ての両端に取り付けなさい。
EXO 28:24 その二つの金の編んだ鎖を、胸当ての端にある二つの環に通しなさい。
EXO 28:25 二つの編んだ鎖の他の二つの端を、二つの枠に取り付け、それをエポデの前面の肩ひもに取り付けなさい。
EXO 28:26 二つの金の環を造り、胸当ての両端、すなわち内側のエポデに向いている側の縁にそれを取り付けなさい。
EXO 28:27 二つの金の環を造り、それをエポデの二つの肩ひもの下部、前面のつなぎ目の近く、エポデの巧みに織られた帯の上に取り付けなさい。
EXO 28:28 胸当ての環とエポデの環を青いひもで結び、胸当てをエポデの帯の上に固定して、ずれないようにする。
EXO 28:29 アロンは聖所に入る時、裁きの胸当てにあるイスラエルの子らの名を胸に帯び、主の前で絶えず記念とする。
EXO 28:30 裁きの胸当てにウリムとトンミムを入れなさい。アロンが主の前に進み出る時、それらを胸に帯びる。こうしてアロンは、イスラエルの子らの裁きを常に主の前で胸に負う。
EXO 28:31 エポデの上着を、すべて青色で造りなさい。
EXO 28:32 中央に頭を通す穴を設け、よろいの襟のように周囲を織物で縁取り、裂けないようにする。
EXO 28:33 その裾の周囲には、青色、紫色、緋色の糸でざくろを造り、その裾の周囲に置き、それらの間に金の鈴を配置しなさい。
EXO 28:34 上着の裾の周囲に、金の鈴とざくろ、金の鈴とざくろを交互に配置する。
EXO 28:35 アロンは奉仕の時にこれを着る。彼が主の前の聖所に入る時も、出る時も、その音が聞こえるようにする。そうすれば死ぬことはない。
EXO 28:36 純金の札を造り、印章を彫るように、その上に『主に聖なるもの』と彫りなさい。
EXO 28:37 それを青いひもに付け、ターバンの前面に置きなさい。
EXO 28:38 それをアロンの額に置く。アロンは、イスラエルの子らが聖なる贈り物として献げる聖なる物に関わる咎を負う。それが常に額にあれば、彼らは主の前に受け入れられる。
EXO 28:39 亜麻布で長衣とターバンを造り、刺繍をする者の細工によって飾り帯を造りなさい。
EXO 28:40 アロンの子らのためにも長衣、飾り帯、頭帯を造り、栄光と美しさを表しなさい。
EXO 28:41 あなたの兄弟アロンと、彼と共にいるその子らにこれらを着せ、彼らに油を注ぎ、彼らを任職し、聖別して、祭司としてわたしに仕えさせなさい。
EXO 28:42 裸を覆うため、亜麻布の下衣を造りなさい。腰からももまでを覆うものとする。
EXO 28:43 アロンとその子らが会見の天幕に入る時、また聖所で仕えるため祭壇に近づく時に、これを身に着ける。咎を負って死ぬことのないためである。これは彼とその子孫に対する永遠の掟である。
EXO 29:1 彼らが祭司としてわたしに仕えるために、彼らを聖なるものとするため、あなたが彼らになすべき事は次の通りである。若い雄牛一頭と、傷のない雄羊二匹を取りなさい。
EXO 29:2 種なしパン、油を混ぜた種なしの菓子、油を塗った種なしの薄焼きパンを、上質な小麦粉で造りなさい。
EXO 29:3 それらを一つの籠に入れ、その籠に入れて、雄牛と二匹の雄羊と共に持って来なさい。
EXO 29:4 アロンとその子らを会見の天幕の入り口へ連れて来て、水で洗いなさい。
EXO 29:5 衣服を取り、アロンに長衣、エポデの上着、エポデ、胸当てを着せ、エポデの織り帯を締めなさい。
EXO 29:6 彼の頭にターバンをかぶせ、ターバンの上に聖なる冠を置きなさい。
EXO 29:7 そして注ぎ油を取り、彼の頭に注いで、彼に油を注ぎなさい。
EXO 29:8 息子たちを連れて来て、長衣を着せなさい。
EXO 29:9 アロンとその子らに飾り帯を締め、頭帯を結びなさい。祭司職は永遠の掟によって彼らのものとなる。こうしてアロンとその子らを任職する。
EXO 29:10 雄牛を会見の天幕の前へ連れて来て、アロンとその子らに、その頭へ手を置かせなさい。
EXO 29:11 会見の天幕の入り口、主の前で雄牛を屠りなさい。
EXO 29:12 雄牛の血を指で祭壇の角に塗り、残りの血を祭壇の土台に注ぎなさい。
EXO 29:13 内臓を覆う脂肪、肝臓の覆い、二つの腎臓とその脂肪を取り、祭壇の上で焼きなさい。
EXO 29:14 雄牛の肉、皮、糞は陣営の外で火に焼く。これは罪のいけにえである。
EXO 29:15 一匹の雄羊を取り、アロンとその子らに、その頭へ手を置かせなさい。
EXO 29:16 雄羊を屠り、その血を祭壇の周囲に振りかけなさい。
EXO 29:17 その雄羊を切り分け、その内臓と足を洗い、切り分けた肉や頭と一緒に置きなさい。
EXO 29:18 雄羊を全部、祭壇の上で焼きなさい。これは主への全焼のいけにえ、心地よい香り、主への火によるささげ物である。
EXO 29:19 もう一匹の雄羊を取り、アロンとその子らに、その頭へ手を置かせなさい。
EXO 29:20 雄羊を屠り、その血をアロンとその子らの右の耳たぶ、右手の親指、右足の親指に塗り、残りを祭壇の周囲に振りかけなさい。
EXO 29:21 祭壇の上にある血と注ぎ油の一部を取って、アロンとその衣服、および彼と共にいるその子らとその衣服に振りかけなさい。そうすれば彼とその衣服、および彼と共にいるその子らとその衣服は聖なるものとなる。
EXO 29:22 また、その雄羊の脂肪、脂尾、内臓を覆う脂肪、肝臓の覆い、二つの腎臓、それについている脂肪、右のももを取りなさい（それは任職の雄羊だからである）。
EXO 29:23 さらに、主の前にある種なしパンの籠から、パンの塊一つ、油を塗ったパンの菓子一つ、薄焼きパン一つを取りなさい。
EXO 29:24 これらをすべてアロンとその子らの手に載せ、揺り動かすささげ物として主の前で揺り動かしなさい。
EXO 29:25 あなたはそれらを彼らの手から取り、祭壇の上で全焼のいけにえの上で焼きなさい。これは主の前の心地よい香り、主への火によるささげ物である。
EXO 29:26 アロンの任職の雄羊の胸を取り、揺り動かすささげ物として主の前で揺り動かしなさい。これはあなたの分となる。
EXO 29:27 任職の雄羊から取った、揺り動かすささげ物の胸と、持ち上げるささげ物のももを聖別しなさい。これはアロンとその子らの分である。
EXO 29:28 これはイスラエルの子らからアロンとその子らに与えられる永遠の分である。和解のいけにえから取り分けて主に献げる、持ち上げるささげ物である。
EXO 29:29 アロンの聖なる衣服は、彼の後の子らのためのものとなり、彼らがそれを着て油を注がれ、それを着て任職される。
EXO 29:30 彼に代わって祭司となる息子は、聖所で仕えるため会見の天幕に入る時、七日間その衣服を着る。
EXO 29:31 任職の雄羊を取り、その肉を聖なる場所で煮なさい。
EXO 29:32 アロンとその子らは、会見の天幕の入り口で、雄羊の肉と籠のパンを食べる。
EXO 29:33 彼らを任職し聖別する贖いのために用いられたものを、彼らが食べる。ほかの者は食べてはならない。これは聖なるものである。
EXO 29:34 任職の肉やパンが朝まで残ったなら、火で焼き尽くしなさい。聖なるものなので、食べてはならない。
EXO 29:35 わたしが命じたすべての通りに、アロンとその子らに行いなさい。七日間にわたって任職する。
EXO 29:36 毎日、贖いのために罪のいけにえの雄牛を献げなさい。祭壇のために贖いを行ってこれをきよめ、油を注いで聖別する。
EXO 29:37 七日間、祭壇のために贖罪をし、それを聖別しなさい。そうすれば祭壇は最も聖なるものとなる。祭壇に触れるものはみな聖なるものとなる。
EXO 29:38 あなたが祭壇の上にささげるべきものは次の通りである。一歳の小羊二匹を、毎日絶えずささげる。
EXO 29:39 一匹を朝に、もう一匹を夕暮れに献げる。
EXO 29:40 一匹の小羊と共に、一エファの十分の一の上質な小麦粉に、一ヒンの四分の一のついて搾った油を混ぜたものと、注ぎのささげ物として一ヒンの四分の一のぶどう酒をささげる。
EXO 29:41 もう一匹の小羊は夕暮れにささげ、朝の穀物のささげ物と注ぎのささげ物と同様にしなさい。心地よい香り、主への火によるささげ物である。
EXO 29:42 これが、あなたがたの代々にわたり、会見の天幕の入り口、主の前で絶えずささげられる全焼のいけにえとなる。そこでわたしはあなたがたと会い、そこであなたに語る。
EXO 29:43 そこでわたしはイスラエルの子らと会う。その場所はわたしの栄光によって聖別される。
EXO 29:44 わたしは会見の天幕と祭壇を聖別する。わたしはまた、アロンとその子らを聖別し、祭司としてわたしに仕えさせる。
EXO 29:45 わたしはイスラエルの子らの間に住み、彼らの神となる。
EXO 29:46 彼らは、わたしが彼らの間に住むために、エジプトの地から彼らを導き出した、彼らの神、主であることを知るであろう。わたしは彼らの神、主である。
EXO 30:1 香をたく祭壇をアカシアの木で造りなさい。
EXO 30:2 長さと幅は一キュビトの正方形、高さは二キュビトとし、角は祭壇と一体にする。
EXO 30:3 その上面、周囲の側面、およびその角に純金をかぶせなさい。そしてその周囲に金の飾り縁を造りなさい。
EXO 30:4 飾り縁の下、両側の側面に二つの金の環を造り、祭壇を担ぐ棒を通す場所としなさい。
EXO 30:5 アカシアの木で担ぎ棒を造り、金をかぶせなさい。
EXO 30:6 あかしの箱のそばにある垂れ幕の手前、わたしがあなたと会うあかしの上にある贖いの座の前にそれを置きなさい。
EXO 30:7 アロンは毎朝、ともしびを整える時、その上で香りのよい香をたく。
EXO 30:8 夕暮れにともしびをともす時にも香をたく。これは代々にわたり、主の前で絶えずたく香である。
EXO 30:9 あなたがたは、その上で異なった香をたいたり、全焼のいけにえや穀物のささげ物をささげたりしてはならない。また、その上に注ぎのささげ物を注いではならない。
EXO 30:10 アロンは年に一度、その角の上で贖いを行う。贖いのための罪のいけにえの血を用い、代々にわたり年に一度、祭壇の贖いを行う。これは主にとって最も聖なるものである。」
EXO 30:11 主はモーセに言われた。
EXO 30:12 「イスラエルの子らの人口を数える時、数えられる者はそれぞれ、自分の命の贖い金を主に納めなければならない。彼らを数える時、彼らの間に災いが起こらないためである。
EXO 30:13 数えられる者はみな、聖所のシェケルで半シェケルを納める。一シェケルは二十ゲラである。半シェケルを主へのささげ物とする。
EXO 30:14 数えられる二十歳以上の者はみな、主へのささげ物を納める。
EXO 30:15 あなたがたの命を贖うため、主へのささげ物を納める時、富む者も半シェケルより多く納めてはならず、貧しい者もそれより少なく納めてはならない。
EXO 30:16 イスラエルの子らから贖いの銀を受け取り、会見の天幕の奉仕に用いなさい。それは主の前でイスラエルの子らの記念となり、あなたがたの命を贖うものとなる。」
EXO 30:17 主はモーセに言われた。
EXO 30:18 「洗うための青銅の洗盤と、青銅のその台を造りなさい。それを会見の天幕と祭壇の間に置き、その中に水を入れなさい。
EXO 30:19 アロンとその子らは、そこで手と足を洗う。
EXO 30:20 会見の天幕に入る時、また祭壇に近づいて主への火によるささげ物を焼く時、水で洗い、死ぬことのないようにする。
EXO 30:21 手と足を洗い、死ぬことのないようにする。これはアロンとその子孫に対する、代々にわたる永遠の掟である。」
EXO 30:22 さらに主はモーセに言われた。
EXO 30:23 「また、最上の香料を取りなさい。液体の没薬を五百シェケル、香りのよい肉桂をその半分の二百五十、香りのよい菖蒲を二百五十、
EXO 30:24 桂皮を聖所のシェケルに従って五百、そしてオリーブ油を一ヒン取りなさい。
EXO 30:25 香料作りの技法によって調合し、聖なる注ぎ油を造りなさい。
EXO 30:26 これを用いて、会見の天幕、あかしの箱、
EXO 30:27 机とそのすべての器具、燭台とその付属物、香の祭壇、
EXO 30:28 全焼のいけにえの祭壇とそのすべての器具、洗盤とその台に油を注ぎなさい。
EXO 30:29 それらを聖別し、最も聖なるものとしなさい。それに触れるものはみな聖なるものとなる。
EXO 30:30 アロンとその子らに油を注いで聖別し、祭司としてわたしに仕えさせなさい。
EXO 30:31 イスラエルの子らに告げなさい。『これは代々にわたり、わたしのための聖なる注ぎ油である。
EXO 30:32 人の体に注いではならず、同じ配合のものを造ってはならない。これは聖なるものであり、あなたがたも聖なるものとして扱う。
EXO 30:33 これに似たものを調合する者、あるいはこれを一般の人に塗る者はみな、その民から断ち切られる。』」
EXO 30:34 主はモーセに言われた。「香料を取りなさい。樹脂、オニカ、ガルバヌム、これらの香料と純粋な乳香である。それぞれ同量とする。
EXO 30:35 香料作りの技法に従って、塩を混ぜた、純粋で聖なる香を造りなさい。
EXO 30:36 その一部を細かく砕き、それを会見の天幕の中の契約の前に置きなさい。そこでわたしはあなたと会う。それはあなたがたにとって最も聖なるものとなる。
EXO 30:37 この配合の香を自分たちのために造ってはならない。主のための聖なるものとしなさい。
EXO 30:38 香りを楽しむためにこれに似たものを造る者はみな、その民から断ち切られる。」
EXO 31:1 主はモーセに言われた。
EXO 31:2 「見よ、わたしはユダ部族のフルの子であるウリの子ベツァルエルを名指しで呼んだ。
EXO 31:3 わたしは彼を神の霊で満たし、知恵と英知と知識とあらゆる種類の職人の技を与えた。
EXO 31:4 それは、巧みな意匠を考案し、金、銀、青銅で細工をし、
EXO 31:5 宝石を切ってはめ込み、木を彫り、あらゆる職人の仕事をするためである。
EXO 31:6 見よ、わたしはダン部族のアヒサマクの子オホリアブを、彼と共に任命した。また、心に知恵のある者たちに知恵を授けた。彼らは、わたしが命じたすべてのものを造る。
EXO 31:7 すなわち、会見の天幕、あかしの箱、その上にある贖いの座、天幕のすべての器具、
EXO 31:8 机とその器具、純金の燭台とそのすべての器具、香の祭壇、
EXO 31:9 全焼のいけにえの祭壇とそのすべての器具、洗盤とその台、
EXO 31:10 精巧に織られた衣服、すなわち祭司アロンのための聖なる衣服と、その子らが祭司として仕えるための衣服、
EXO 31:11 注ぎ油と、聖所のための香りのよい香である。わたしがあなたに命じた通りに、彼らは造る。」
EXO 31:12 主はモーセに言われた。
EXO 31:13 「イスラエルの子らに告げなさい。『わたしの安息日を必ず守りなさい。これは、わたしとあなたがたとの間の代々にわたるしるしであり、わたしがあなたがたを聖別する主であることを知らせるものである。
EXO 31:14 安息日を守りなさい。それはあなたがたにとって聖なる日である。これを汚す者は必ず死刑に処せられる。その日に仕事をする者はみな、民の中から断ち切られる。
EXO 31:15 六日間は仕事をする。しかし七日目は完全な休みの安息日、主に対して聖なる日である。安息日に仕事をする者は必ず死刑に処せられる。
EXO 31:16 イスラエルの子らは安息日を守り、代々にわたる永遠の契約として守り続ける。
EXO 31:17 これは、わたしとイスラエルの子らとの間の永遠のしるしである。主は六日間で天と地を造り、七日目に休み、息をつかれた。』」
EXO 31:18 主はシナイ山でモーセと語り終えると、あかしの板二枚、すなわち神の指で書かれた石の板を彼に与えられた。
EXO 32:1 民はモーセが山から下りて来るのが遅いのを見て、アロンのもとに集まり、言った。「さあ、私たちに先立って行く神々を造ってください。私たちをエジプトの地から導き上ったあのモーセが、どうなったのか分かりません。」
EXO 32:2 アロンは彼らに言った。「あなたがたの妻や息子、娘たちの耳にある金の環を外し、私のところに持って来なさい。」
EXO 32:3 民は皆、自分たちの耳にある金の環を外し、アロンのところに持って来た。
EXO 32:4 アロンは彼らから金を受け取り、彫刻具で型を作って、鋳造した子牛を造った。彼らは言った。「イスラエルよ、これがあなたをエジプトの地から導き上った神々だ。」
EXO 32:5 アロンはこれを見て、その前に祭壇を築き、「明日は主への祭りである」と布告した。
EXO 32:6 彼らは翌日早く起き、全焼のいけにえをささげ、和解のいけにえを持って来た。民は座って飲み食いし、立ち上がって遊んだ。
EXO 32:7 主はモーセに言われた。「すぐに下りなさい。あなたがエジプトの地から導き上った民は堕落した。
EXO 32:8 彼らは、わたしが彼らに命じた道から早くも外れてしまった。彼らは自分たちのために鋳造した子牛を造り、それを拝み、それにいけにえをささげて、『イスラエルよ、これがあなたをエジプトの地から導き上った、あなたの神々である』と言っている。」
EXO 32:9 主はモーセに言われた。「わたしはこの民を見た。見よ、彼らはうなじの固い民である。
EXO 32:10 今、わたしを放っておきなさい。わたしの怒りは彼らに向かって燃え上がり、彼らを滅ぼし尽くす。わたしはあなたを大いなる国民とする。」
EXO 32:11 モーセは自分の神、主に懇願した。「主よ、なぜあなたの怒りが、大いなる力と力強い手によってエジプトの地から導き出されたご自分の民に向かって燃え上がるのですか。
EXO 32:12 なぜエジプト人に、『神は悪意をもって彼らを導き出し、山で殺し、地の面から滅ぼし尽くした』と言わせるのですか。激しい怒りをおさめ、ご自分の民に下そうとする災いを思い直してください。
EXO 32:13 あなたのしもべであるアブラハム、イサク、イスラエルを思い出してください。あなたはご自身にかけて彼らに誓い、『わたしはあなたがたの子孫を空の星のように増やし、わたしが語ったこのすべての地をあなたがたの子孫に与え、彼らはそれを永遠に受け継ぐであろう』と言われました。」
EXO 32:14 それで主は、ご自分の民に下すと言われた災いを思い直された。
EXO 32:15 モーセは向き直り、あかしの板二枚を手に持って山から下りた。その板は両面に字が書かれていた。片面にも、もう片面にも書かれていた。
EXO 32:16 その板は神の作であり、その字は板に彫られた神の文字であった。
EXO 32:17 ヨシュアは民の叫ぶ声を聞き、モーセに言った。「陣営から戦いの声が聞こえます。」
EXO 32:18 モーセは言った。「勝利を叫ぶ声でも、敗北を嘆く声でもない。私に聞こえるのは歌声だ。」
EXO 32:19 彼は陣営に近づくとすぐに、子牛と踊りを見た。するとモーセの怒りは激しく燃え上がり、彼は手から板を投げつけ、山のふもとでそれを砕いた。
EXO 32:20 彼は彼らが造った子牛を取り、火で焼き、細かく砕いて粉にし、水の上にまき散らし、イスラエルの子らに飲ませた。
EXO 32:21 モーセはアロンに言った。「この民があなたに何をしたので、あなたは彼らに大きな罪をもたらしたのか。」
EXO 32:22 アロンは言った。「我が主よ、怒らないでください。この民が悪に傾いていることは、あなたもご存じです。
EXO 32:23 彼らは私に言いました。『私たちのために、私たちの先頭に立って行く神々を造ってください。私たちをエジプトの地から導き上ったあのモーセという人が、どうなってしまったのか分からないからです。』
EXO 32:24 そこで私は、『金を持っている者は外しなさい』と言いました。彼らが私に渡したので、火に投げ入れると、この子牛が出て来たのです。」
EXO 32:25 モーセは、民が抑えを失っているのを見た。アロンが彼らを放縦にし、敵の物笑いにしてしまったのである。
EXO 32:26 その時、モーセは陣営の入り口に立って言った。「主の側につく者は誰でも、私のところに来なさい！」 すると、レビのすべての子らが彼のもとに集まった。
EXO 32:27 モーセは彼らに言った。「イスラエルの神、主はこう言われる。『各自、剣を腰に帯び、陣営の門から門へ行き巡り、兄弟、友、隣人を討て。』」
EXO 32:28 レビの子らはモーセの言葉通りにした。その日、民のうち約三千人が倒れた。
EXO 32:29 モーセは言った。「今日、主に仕えるため自らを聖別しなさい。あなたがたは息子や兄弟にさえ立ち向かった。今日、主があなたがたに祝福を与えられるためである。」
EXO 32:30 翌日、モーセは民に言った。「あなたがたは大きな罪を犯した。今、私は主のもとに上って行く。もしかすると、あなたがたの罪のために贖いをすることができるかもしれない。」
EXO 32:31 モーセは主のもとに戻って言った。「ああ、この民は大きな罪を犯し、自分たちのために金の神々を造りました。
EXO 32:32 しかし今、どうか彼らの罪を赦してください。もし赦されないなら、あなたが書かれた書から、どうか私を消し去ってください。」
EXO 32:33 主はモーセに言われた。「わたしに対して罪を犯した者は誰でも、わたしの書物から消し去る。
EXO 32:34 今、行って、わたしが告げた場所へ民を導きなさい。見よ、わたしの使いがあなたの前を行く。しかし、わたしが罰する日には、彼らの罪を罰する。」
EXO 32:35 主は民を打たれた。彼らが、アロンの造った子牛を拝んだからである。
EXO 33:1 主はモーセに言われた。「ここを立ち、あなたと、あなたがエジプトの地から導き上った民は、わたしがアブラハム、イサク、ヤコブに『あなたの子孫に与える』と誓った地へ上って行きなさい。
EXO 33:2 わたしはあなたの前に使いを遣わし、カナン人、アモリ人、ヘト人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人を追い出す。
EXO 33:3 乳と蜜の流れる地へ行きなさい。しかし、わたしはあなたがたのただ中を共に上らない。あなたがたはうなじの固い民なので、途中で滅ぼしてしまうかもしれない。」
EXO 33:4 民はこの悪い知らせを聞いて嘆き悲しみ、だれも飾り物を身に着けなかった。
EXO 33:5 主はモーセに言われた。「イスラエルの子らに告げなさい。『あなたがたはうなじの固い民である。わたしが一瞬でもただ中を共に上れば、あなたがたを滅ぼすだろう。今、飾り物を外しなさい。それから、あなたがたをどうするか決めよう。』」
EXO 33:6 それでイスラエルの子らは、ホレブ山を出てから飾り物を身に着けなかった。
EXO 33:7 モーセは天幕を取り、陣営の外、陣営から遠く離れた所に張り、「会見の天幕」と呼んだ。主を求める者はみな、陣営の外にある会見の天幕へ出て行った。
EXO 33:8 モーセが天幕へ出て行く時は、民は皆立ち上がり、それぞれ自分の天幕の入り口に立って、モーセが天幕に入るまで彼を見送った。
EXO 33:9 モーセが天幕に入ると、雲の柱が降りて天幕の入り口に立ち、主はモーセと語られた。
EXO 33:10 民は皆、雲の柱が天幕の入り口に立っているのを見た。民は皆立ち上がり、それぞれ自分の天幕の入り口で礼拝した。
EXO 33:11 人が友と語るように、主はモーセと顔を合わせて語られた。モーセは陣営へ戻ったが、従者であるヌンの子ヨシュアという若者は、天幕から離れなかった。
EXO 33:12 モーセは主に言った。「あなたは私に『この民を導き上れ』と言われますが、誰を共に遣わすのか知らせておられません。それでも、『わたしはあなたを名指しで知り、あなたはわたしの目に恵みを得た』と言われました。
EXO 33:13 今、もし私があなたの目に恵みを得ているなら、どうかあなたの道を示してください。私があなたを知り、なお恵みを得るためです。また、この国民があなたの民であることを心に留めてください。」
EXO 33:14 主は言われた。「わたしの臨在が共に行く。わたしはあなたに安息を与える。」
EXO 33:15 モーセは言った。「あなたの臨在が共に行かれないなら、私たちをここから上らせないでください。
EXO 33:16 私とあなたの民が、あなたの目に恵みを得ていることは、何によって知られるのでしょう。あなたが私たちと共に行かれることによってではありませんか。こうして私とあなたの民は、地の面にいるすべての民と区別されるのです。」
EXO 33:17 主はモーセに言われた。「あなたが語ったこの事も、わたしは行おう。あなたがわたしの目に好意を得ており、わたしがあなたを名指しで知っているからである。」
EXO 33:18 モーセは言った。「どうか、あなたの栄光を私に見せてください。」
EXO 33:19 主は言われた。「わたしのすべての良きものをあなたの前に通らせ、あなたの前で主の名を宣言する。わたしは恵もうとする者を恵み、あわれもうとする者をあわれむ。」
EXO 33:20 また言われた。「あなたはわたしの顔を見ることができない。人はわたしを見て、なお生きることはできない。」
EXO 33:21 主はさらに言われた。「見よ、わたしの傍らに一つの場所がある。あなたはその岩の上に立ちなさい。
EXO 33:22 わたしの栄光が通り過ぎる時、わたしはあなたを岩の裂け目に入れ、わたしが通り過ぎるまでわたしの手であなたを覆う。
EXO 33:23 その後、手をのけるので、あなたはわたしの後ろを見る。しかし、わたしの顔は見られない。」
EXO 34:1 主はモーセに言われた。「最初と同じ石の板を二枚切り出しなさい。あなたが砕いた最初の板にあった言葉を、その板に書き記す。
EXO 34:2 朝までに備え、朝、シナイ山に上り、山の頂でわたしの前に立ちなさい。
EXO 34:3 誰もあなたと一緒に上って来てはならず、山のどこにも姿を見せてはならない。羊の群れも牛の群れも、その山の前で草をはませてはならない。」
EXO 34:4 モーセは最初と同じ石の板を二枚切り出した。朝早く起き、主が命じられた通りシナイ山へ上り、二枚の石の板を手に携えた。
EXO 34:5 主は雲の中に降り、そこでモーセと共に立ち、主の名を宣言された。
EXO 34:6 主は彼の前を通り過ぎて宣言された。「主、主、あわれみ深く恵み豊かな神、怒るのに遅く、慈しみと真実に満ちる方。
EXO 34:7 幾千代にも慈しみを保ち、咎と背きと罪を赦す。しかし、罪ある者を決して罪なしとはせず、父の咎を子や孫に、三代、四代にまで報いる方。」
EXO 34:8 モーセは急いで地に頭を下げて礼拝した。
EXO 34:9 モーセは言った。「主よ、もし私があなたの目に恵みを得ているなら、どうか主が私たちのただ中を共に行かれますように。うなじの固い民ですが、私たちの咎と罪を赦し、私たちをご自分の嗣業としてください。」
EXO 34:10 主は言われた。「見よ、わたしは契約を結ぶ。あなたの民すべての前で、全地のどの国にもかつて行われたことのない驚くべき業を行う。あなたの周囲の民はみな、主の業を見る。わたしがあなたと共に行うことは、畏るべきものである。
EXO 34:11 今日わたしがあなたに命じることを守りなさい。見よ、わたしはアモリ人、カナン人、ヘト人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人をあなたの前から追い出す。
EXO 34:12 あなたが入って行く地の住民と契約を結ばないよう気をつけなさい。それがあなたがたの間で罠となるからである。
EXO 34:13 彼らの祭壇を壊し、石の柱を打ち砕き、アシェラ像を切り倒しなさい。
EXO 34:14 ほかの神を拝んではならない。主はその名を「ねたみ」といい、ねたむ神だからである。
EXO 34:15 その地の住民と契約を結んではならない。彼らが神々を慕って淫行を行い、神々にいけにえを献げ、あなたを招いて、そのいけにえを食べさせることがないためである。
EXO 34:16 また、彼らの娘を息子の妻に迎え、その娘たちが神々を慕って淫行を行い、息子たちにも同じことをさせることがないためである。
EXO 34:17 あなたは自分のために鋳造した神々を造ってはならない。
EXO 34:18 種なしパンの祭りを守りなさい。命じた通り、アビブの月の定められた時に七日間、種なしパンを食べる。アビブの月に、あなたはエジプトから出た。
EXO 34:19 胎を開くものはみな、わたしのものである。あなたの家畜のうち、牛や羊の雄の初子もみなそうである。
EXO 34:20 ろばの初子は小羊で贖いなさい。贖わないなら、その首を折る。息子の初子はみな贖いなさい。誰も手ぶらでわたしの前に出てはならない。
EXO 34:21 六日間は働き、七日目には休みなさい。耕す時にも刈り入れの時にも休む。
EXO 34:22 小麦の刈り入れの初穂をもって七週の祭りを、年の終わりには取り入れの祭りを祝いなさい。
EXO 34:23 年に三度、男子はみなイスラエルの神、主なる神の前に出る。
EXO 34:24 わたしはあなたの前から国々を追い出し、あなたの境界を広げる。あなたが年に三回、あなたの神、主の前に現れるために上って行く時、誰もあなたの地を欲しがることはない。
EXO 34:25 わたしのいけにえの血を、パン種が入ったものと共にささげてはならない。過越の祭りのいけにえを朝まで残しておいてはならない。
EXO 34:26 土地の初穂の最上のものを、あなたの神、主の家へ持って来なさい。子山羊をその母の乳で煮てはならない。」
EXO 34:27 主はモーセに言われた。「これらの言葉を書き記しなさい。これらの言葉に基づいて、わたしはあなたとイスラエルと契約を結んだ。」
EXO 34:28 モーセはそこで四十日四十夜、主と共にいた。彼はパンも食べず、水も飲まなかった。彼は契約の言葉、十戒を板に書き記した。
EXO 34:29 モーセはシナイ山から下りて来た。手には二枚のあかしの板があった。主と語ったために、自分の顔の肌が光を放っていることを、モーセは知らなかった。
EXO 34:30 アロンとイスラエルの子らはみな、モーセの顔の肌が光を放っているのを見て、恐れて近づけなかった。
EXO 34:31 モーセが彼らを呼ぶと、アロンと会衆のすべての指導者たちが彼のもとに戻って来たので、モーセは彼らに語った。
EXO 34:32 その後、イスラエルのすべての子らが近づいて来たので、彼は主がシナイ山で彼に語られたすべての命令を彼らに授けた。
EXO 34:33 モーセは彼らに語り終えると、顔に覆いを掛けた。
EXO 34:34 しかし、主と語るために御前へ入る時は、出て来るまで覆いを外していた。出て来ると、命じられたことをイスラエルの子らに語った。
EXO 34:35 イスラエルの子らはモーセの顔の肌が光を放つのを見た。モーセは再び、主と語るため中へ入るまで、顔に覆いを掛けた。
EXO 35:1 モーセはイスラエルの子らの全会衆を集め、言った。「主が行うよう命じられたことは、次の通りである。
EXO 35:2 六日間は仕事をしてもよいが、七日目はあなたがたにとって聖なる日であり、主への全き休みの安息日である。この日に仕事をする者はみな死刑に処せられる。
EXO 35:3 安息日には、あなたがたのどの住まいでも火をたいてはならない。」
EXO 35:4 モーセはイスラエルの子らの全会衆に告げた。「主が命じられたことは、次の通りである。
EXO 35:5 あなたがたの中から主へのささげ物を取りなさい。心から進んで献げる者は、主へのささげ物として金、銀、青銅、
EXO 35:6 青色、紫色、緋色の糸、撚り糸で織った亜麻布、山羊の毛、
EXO 35:7 赤く染めた雄羊の皮、ジュゴンの皮、アカシアの木、
EXO 35:8 灯火のための油、注ぎ油と香りのよい香のための香料、
EXO 35:9 縞めのう、そしてエポデや胸当てにはめ込むための宝石である。
EXO 35:10 あなたがたのうち心に知恵のある者はみな来て、主が命じられたものをすべて造りなさい。
EXO 35:11 幕屋、その天幕、その覆い、その留め金、その板、その横木、その柱、その台座、
EXO 35:12 箱とその担ぎ棒、贖いの座、仕切りの垂れ幕、
EXO 35:13 机とその担ぎ棒、そのすべての器具、供えのパン、
EXO 35:14 灯火のための燭台とその器具、そのともしび、灯火のための油、
EXO 35:15 香の祭壇とその担ぎ棒、注ぎ油、香りのよい香、幕屋の入り口の幕、
EXO 35:16 全焼のいけにえの祭壇と青銅の格子、その担ぎ棒、そのすべての器具、洗盤とその台、
EXO 35:17 庭の幕、その柱、その台座、庭の入り口の幕、
EXO 35:18 幕屋の釘、庭の釘とそれらのひも、
EXO 35:19 聖所で仕えるための精巧に織られた衣服、すなわち祭司アロンのための聖なる衣服と、その子らが祭司として仕えるための衣服である。」
EXO 35:20 イスラエルの子らの全会衆は、モーセの前から退出した。
EXO 35:21 心を動かされ、霊に促された者はみな来て、会見の天幕の仕事、そのすべての奉仕、聖なる衣服のために、主へのささげ物を持って来た。
EXO 35:22 男も女も、心から進んで献げる者はみな、留め金、耳輪、指輪、腕輪など、あらゆる金の飾り物を持って来た。金を主へのささげ物として献げる者は、みな持って来た。
EXO 35:23 青色、紫色、緋色の糸、撚り糸で織った亜麻布、山羊の毛、赤く染めた雄羊の皮、ジュゴンの皮を持っている者もみな、それらを持って来た。
EXO 35:24 銀や青銅のささげ物をささげる者はみな、それを主へのささげ物として持って来た。奉仕のあらゆる仕事に用いるアカシアの木を持っている者もみな、それを持って来た。
EXO 35:25 心に知恵のある女たちはみな手で糸を紡ぎ、青色、紫色、緋色の糸と、撚り糸で織った亜麻布を持って来た。
EXO 35:26 知恵に心を動かされた女たちは、山羊の毛を紡いだ。
EXO 35:27 指導者たちは、縞めのうと、エポデや胸当てにはめ込むための宝石を持って来た。
EXO 35:28 また、香料と、灯火のため、注ぎ油のため、香りのよい香のための油も持って来た。
EXO 35:29 イスラエルの子らは、男も女も、主がモーセを通して命じられた仕事のため、心から進んで持って来ようとする者がみな、主への自発のささげ物を持って来た。
EXO 35:30 モーセはイスラエルの子らに言った。「見よ、主はユダ部族のフルの子であるウリの子ベツァルエルを名指しで呼ばれた。
EXO 35:31 彼を神の霊で満たし、知恵、英知、知識、あらゆる職人の技を授けられた。
EXO 35:32 それは巧みな意匠を考案し、金、銀、青銅で細工をし、
EXO 35:33 はめ込み用の石を切り、木を彫り、あらゆる種類の巧みな職人の技で仕事をするためである。
EXO 35:34 主は、彼とダン部族のアヒサマクの子オホリアブに、人を教える力も授けられた。
EXO 35:35 主は二人を知恵で満たし、彫刻師、熟練した職人、青色、紫色、緋色の糸と亜麻布を用いる刺繍師、機織りなど、あらゆる仕事を行い、巧みな意匠を考案できるようにされた。
EXO 36:1 ベツァルエル、オホリアブ、および主から知恵と英知を授けられ、聖所の奉仕の仕事を行うすべを知る者たちはみな、主が命じられた通りに仕事をする。」
EXO 36:2 モーセはベツァルエルとオホリアブ、また主から知恵を授けられ、心を動かされて仕事に携わろうとする者たちをみな呼び寄せた。
EXO 36:3 彼らは、イスラエルの子らが聖所の奉仕の仕事のために持って来たささげ物を、すべてモーセから受け取った。民はなおも毎朝、自発のささげ物を持って来た。
EXO 36:4 聖所のすべての仕事を行っていた知恵のある人々はみな、各自が行っていた仕事から離れて来て、
EXO 36:5 彼らはモーセに言った。「民は、主が命じられた仕事に必要な量を、はるかに超えて持って来ています。」
EXO 36:6 そこでモーセは命じ、陣営中にこう布告させた。「男も女も、聖所へのささげ物のため、もう何も作ってはならない。」こうして民は、持って来ることを止められた。
EXO 36:7 材料はすべての仕事を行うのに十分であり、なお余りがあった。
EXO 36:8 仕事をする者たちのうち、心に知恵のある人々はみな、撚り糸で織った亜麻布、青色、紫色、緋色の糸で十枚の幕を造り、幕屋を造った。彼らはケルビムを熟練した職人の細工としてこれらに織り出した。
EXO 36:9 それぞれの幕の長さは二十八キュビト、幅は四キュビトとした。すべての幕は同じ寸法であった。
EXO 36:10 彼は五枚の幕を互いにつなぎ合わせ、もう五枚の幕も互いにつなぎ合わせた。
EXO 36:11 彼はつなぎ合わせた一方の幕の端に青い糸で輪を作った。もう一つのつなぎ合わせた幕の外側の端にも同じようにした。
EXO 36:12 一方の幕に五十の輪を作り、もう一つのつなぎ合わせた幕の端にも五十の輪を作った。輪は互いに向かい合うようにした。
EXO 36:13 彼は五十の金の留め金を造り、その留め金で幕を互いにつなぎ合わせた。こうして幕屋は一つとなった。
EXO 36:14 彼は幕屋の上に掛ける天幕として、山羊の毛で幕を造った。十一枚の幕を造った。
EXO 36:15 それぞれの幕の長さは三十キュビト、幅は四キュビトとした。十一枚の幕は同じ寸法であった。
EXO 36:16 彼は五枚の幕を一つにつなぎ合わせ、六枚の幕を一つにつなぎ合わせた。
EXO 36:17 彼はつなぎ合わせた一方の外側の幕の端に五十の輪を作り、もう一つのつなぎ合わせた幕の外側の端にも五十の輪を作った。
EXO 36:18 彼は五十の青銅の留め金を造り、天幕を一つにつなぎ合わせた。
EXO 36:19 彼は天幕のために赤く染めた雄羊の皮の覆いを造り、その上にジュゴンの皮の覆いを造った。
EXO 36:20 彼は幕屋のためにアカシアの木で板を造り、直立させた。
EXO 36:21 板の長さは十キュビト、それぞれの板の幅は一・五キュビトであった。
EXO 36:22 それぞれの板には、互いに合うように二つのほぞがあった。彼は幕屋のすべての板をこのように造った。
EXO 36:23 彼は幕屋の南側に向かう側に、二十枚の板を造った。
EXO 36:24 彼はその二十枚の板の下に四十の銀の台座を造った。すなわち、一枚の板の二つのほぞの下に二つの台座、もう一枚の板の二つのほぞの下にも二つの台座を置いた。
EXO 36:25 幕屋のもう一方の側、すなわち北側にも二十枚の板を造り、
EXO 36:26 それらの四十の銀の台座を造った。すなわち、一枚の板の下に二つの台座、もう一枚の板の下にも二つの台座を置いた。
EXO 36:27 幕屋の奥、すなわち西側のために六枚の板を造った。
EXO 36:28 幕屋の奥の両隅のために二枚の板を造った。
EXO 36:29 これらは下で二重になり、同じように頂部でも一つの環に向けて一つとなるようにした。彼は二つの隅にある両方の板をそのようにした。
EXO 36:30 八枚の板と、その銀の台座は十六の台座となった。すべての板の下に二つずつ台座があった。
EXO 36:31 彼はアカシアの木で横木を造った。幕屋の一方の側の板のために五本、
EXO 36:32 幕屋のもう一方の側の板のために五本の横木、そして幕屋の奥、すなわち西側の板のために五本の横木を造った。
EXO 36:33 彼は板の真ん中を通る中央の横木を、端から端まで通るようにした。
EXO 36:34 彼は板に金をかぶせ、横木を通す場所として金の環を造り、横木にも金をかぶせた。
EXO 36:35 彼は青色、紫色、緋色の糸、撚り糸で織った亜麻布で垂れ幕を造った。それにケルビムを熟練した職人の細工として織り出した。
EXO 36:36 そのために四本のアカシアの木の柱を造り、それに金をかぶせた。その掛け釘は金であった。彼はそのために四つの銀の台座を鋳造した。
EXO 36:37 彼は天幕の入り口のために、青色、紫色、緋色の糸、撚り糸で織った亜麻布で、刺繍をする者の細工による幕を造った。
EXO 36:38 また、その五本の柱とその掛け釘を造り、その柱頭と帯飾りに金をかぶせた。その五つの台座は青銅であった。
EXO 37:1 ベツァルエルはアカシアの木で箱を造った。その長さは二・五キュビト、幅は一・五キュビト、高さは一・五キュビトであった。
EXO 37:2 彼はその内側と外側に純金をかぶせ、その周りに金の飾り縁を造った。
EXO 37:3 彼はその四つの足に四つの金の環を鋳造した。一方の側に二つの環、もう一方の側にも二つの環を取り付けた。
EXO 37:4 彼はアカシアの木で担ぎ棒を造り、金をかぶせた。
EXO 37:5 箱を担ぐため、その担ぎ棒を箱の両側の環に通した。
EXO 37:6 彼は純金で贖いの座を造った。その長さは二・五キュビト、幅は一・五キュビトであった。
EXO 37:7 彼は金のケルビムを二つ造った。贖いの座の両端に、それらを打ち出し細工で造った。
EXO 37:8 一つのケルブを一方の端に、もう一つのケルブをもう一方の端に造った。彼はケルビムを贖いの座の両端に、座と一体にして造った。
EXO 37:9 ケルビムはその翼を上に向けて広げ、その翼で贖いの座を覆い、互いに顔を向かい合わせていた。ケルビムの顔は贖いの座の方に向けられていた。
EXO 37:10 彼はアカシアの木で机を造った。その長さは二キュビト、幅は一キュビト、高さは一・五キュビトであった。
EXO 37:11 彼はそれに純金をかぶせ、その周りに金の飾り縁を造った。
EXO 37:12 彼はその周りに手の幅の枠を造り、その枠の周りにも金の飾り縁を造った。
EXO 37:13 彼はそのために四つの金の環を鋳造し、四つの足にある四隅にその環を取り付けた。
EXO 37:14 環は枠の近くにあり、机を担ぐ棒を通す場所となった。
EXO 37:15 机を担ぐため、アカシアの木で担ぎ棒を造り、金をかぶせた。
EXO 37:16 彼は机の上にある器具、すなわち皿、さじ、鉢、注ぎのささげ物を注ぐための水差しを純金で造った。
EXO 37:17 彼は純金で燭台を造った。彼は燭台を打ち出し細工で造った。その台座、支柱、杯、節、花は、それと一体であった。
EXO 37:18 その側面からは六つの枝が出ていた。一方の側から燭台の三つの枝、もう一方の側から燭台の三つの枝が出ていた。
EXO 37:19 一つの枝にはアーモンドの花のような三つの杯、節、花があり、もう一つの枝にもアーモンドの花のような三つの杯、節、花があった。燭台から出ている六つの枝がそのようであった。
EXO 37:20 燭台の支柱には、アーモンドの花のような四つの杯、節、花があった。
EXO 37:21 燭台から出ている六つの枝のために、それと一体の二つの枝の下に一つの節、それと一体の他の二つの枝の下に一つの節、それと一体のさらに他の二つの枝の下に一つの節があった。
EXO 37:22 それらの節と枝は燭台と一体であった。その全体が一つの純金の打ち出し細工であった。
EXO 37:23 彼はその七つのともしび、芯切りばさみ、芯取り皿を純金で造った。
EXO 37:24 彼はそのすべての器具を含めて、一タラントの純金でこれを造った。
EXO 37:25 彼はアカシアの木で香の祭壇を造った。それは四角形で、長さは一キュビト、幅は一キュビトであった。高さは二キュビトであった。その角は祭壇と一体であった。
EXO 37:26 彼はその上面、周囲の側面、およびその角に純金をかぶせた。彼はその周囲に金の飾り縁を造った。
EXO 37:27 飾り縁の下、両側の側面に二つの金の環を造り、祭壇を担ぐ棒を通す場所とした。
EXO 37:28 アカシアの木で担ぎ棒を造り、金をかぶせた。
EXO 37:29 彼は香料作りの技法に従って、聖なる注ぎ油と、香りのよい純粋な香を造った。
EXO 38:1 彼はアカシアの木で全焼のいけにえの祭壇を造った。それは四角形であった。長さは五キュビト、幅は五キュビト、高さは三キュビトであった。
EXO 38:2 その四隅に角を造った。その角は祭壇と一体であり、それに青銅をかぶせた。
EXO 38:3 彼は祭壇の器具、すなわち壺、灰取りシャベル、鉢、肉刺し、火皿を、すべて青銅で造った。
EXO 38:4 祭壇のために青銅の網目細工の格子を造り、祭壇の出っ張りの下、すなわち下部に取り付け、格子が祭壇の半分の高さに届くようにした。
EXO 38:5 青銅の格子の四隅に、担ぎ棒を通すための環を四つ鋳造した。
EXO 38:6 アカシアの木で担ぎ棒を造り、青銅をかぶせた。
EXO 38:7 祭壇を担ぐため、その両側の環に担ぎ棒を通した。祭壇は板で中空に造った。
EXO 38:8 彼は青銅の洗盤とその青銅の台を、会見の天幕の入り口で奉仕する女たちの鏡で造った。
EXO 38:9 彼は庭を造った。南側に向かう片側のために、撚り糸で織った亜麻布の庭の幕を百キュビト設けた。
EXO 38:10 その二十本の柱と二十の台座は青銅であり、柱の掛け釘と帯飾りは銀であった。
EXO 38:11 北側には百キュビトの幕を設けた。その二十本の柱と二十の台座は青銅であり、柱の掛け釘と帯飾りは銀であった。
EXO 38:12 西側には五十キュビトの幕を設けた。その柱は十本、台座は十であり、柱の掛け釘と帯飾りは銀であった。
EXO 38:13 東に向かう東側は五十キュビトであった。
EXO 38:14 入り口の一方の側の幕は十五キュビト、その柱は三本、台座は三つであった。
EXO 38:15 もう一方の側も同様であった。庭の入り口の両側には十五キュビトの幕があり、その柱は三本、台座は三つであった。
EXO 38:16 庭の周囲のすべての幕は、撚り糸で織った亜麻布であった。
EXO 38:17 柱の台座は青銅であった。柱の掛け釘と帯飾りは銀であり、その柱頭には銀がかぶせられていた。庭のすべての柱には銀の帯飾りがあった。
EXO 38:18 庭の入り口の幕は、青色、紫色、緋色の糸、撚り糸で織った亜麻布による、刺繍をする者の細工であった。長さは二十キュビトで、幅に沿った高さは庭の幕と同じく五キュビトであった。
EXO 38:19 その柱は四本、青銅の台座は四つであった。その掛け釘は銀であり、柱頭の覆いと帯飾りも銀であった。
EXO 38:20 幕屋のすべての釘と、庭の周囲の釘は青銅であった。
EXO 38:21 これは幕屋、すなわちあかしの幕屋に用いられた材料の総量である。モーセの命令により、祭司アロンの子イタマルの指揮の下、レビ人が数えた。
EXO 38:22 ユダ部族のフルの子であるウリの子ベツァルエルは、主がモーセに命じられたすべてのものを造った。
EXO 38:23 彼と共に、ダン部族のアヒサマクの子オホリアブがいた。彼は彫刻師であり、熟練した職人であり、青色、紫色、緋色の糸、および亜麻布による刺繍をする者であった。
EXO 38:24 聖所のすべての仕事、すなわちあらゆる奉仕の仕事に用いられた金、すなわちささげ物の金は、聖所のシェケルに従って、二十九タラントと七百三十シェケルであった。
EXO 38:25 会衆の中で数えられた者たちの銀は、聖所のシェケルに従って百タラントと千七百七十五シェケルであった。
EXO 38:26 これは数えられる者たちの中に加わる二十歳以上の者、すなわち六十万三千五百五十人の一人一人について、一人当たり一ベカ、すなわち聖所のシェケルに従って半シェケルであった。
EXO 38:27 百タラントの銀は、聖所の台座と垂れ幕の台座を鋳造するためのものであった。百タラントで百の台座を、すなわち一つの台座につき一タラントを用いた。
EXO 38:28 彼は千七百七十五シェケルで柱のための掛け釘を作り、その柱頭に銀をかぶせ、そのための帯飾りを作った。
EXO 38:29 ささげ物の青銅は、七十タラントと二千四百シェケルであった。
EXO 38:30 彼はこれで会見の天幕の入り口の台座、青銅の祭壇とその青銅の格子、祭壇のすべての器具、
EXO 38:31 庭の周囲の台座、庭の入り口の台座、幕屋のすべての釘、および庭の周囲のすべての釘を作った。
EXO 39:1 主がモーセに命じられた通り、彼らは青色、紫色、緋色の糸で、聖所の奉仕に用いる精巧な衣服と、アロンの聖なる衣服を造った。
EXO 39:2 彼は金、青色、紫色、緋色の糸、撚り糸で織った亜麻布でエポデを作った。
EXO 39:3 彼らは金をたたいて薄い板にし、それを切り分けて糸にし、熟練した職人の細工として、青色、紫色、緋色の糸、および亜麻布の中に織り込んだ。
EXO 39:4 彼らは互いにつながる肩ひもを作り、それは両端でつながれていた。
EXO 39:5 主がモーセに命じられた通りに、それを結びつけるための、エポデの上にある巧みに織られた帯は、それと同じような細工で、それと一体であった。すなわち、金、青色、紫色、緋色の糸、撚り糸で織った亜麻布で作られた。
EXO 39:6 彼らは縞めのうを金の枠にはめ込み、イスラエルの子らの名前に従って、印章を彫るようにしてそれを彫った。
EXO 39:7 主がモーセに命じられた通りに、彼はそれらをエポデの肩ひもに付け、イスラエルの子らのための記念の石とした。
EXO 39:8 彼は熟練した職人の細工として、エポデの細工と同じように胸当てを作った。すなわち、金、青色、紫色、緋色の糸、撚り糸で織った亜麻布で作った。
EXO 39:9 胸当ては正方形で、二つ折りにした。長さも幅も一スパンであった。
EXO 39:10 彼らはその中に四列の石をはめ込んだ。第一列はルビー、トパーズ、緑柱石の列であった。
EXO 39:11 第二列はトルコ石、サファイア、エメラルドであった。
EXO 39:12 第三列はヒヤシンス石、めのう、紫水晶であった。
EXO 39:13 第四列はクリソライト、縞めのう、碧玉であった。これらは金の枠にはめ込まれていた。
EXO 39:14 石はイスラエルの子らの名前に従って十二あり、彼らの名前に従うものであった。印章を彫るように、十二部族のために、それぞれ名前に従って彫られていた。
EXO 39:15 彼らは胸当ての上に、純金で撚り合わせた編んだひものような鎖を作った。
EXO 39:16 彼らは二つの金の枠と二つの金の環を作り、その二つの環を胸当ての両端に取り付けた。
EXO 39:17 彼らはその二つの金の編んだ鎖を、胸当ての端にある二つの環に通した。
EXO 39:18 二つの編んだ鎖の他の二つの端を、彼らは二つの枠に取り付け、それをエポデの前面の肩ひもに取り付けた。
EXO 39:19 彼らは二つの金の環を作り、胸当ての両端、すなわち内側のエポデに向いている側の縁にそれを取り付けた。
EXO 39:20 彼らはさらに二つの金の環を作り、それをエポデの二つの肩ひもの下部、前面のつなぎ目の近く、エポデの巧みに織られた帯の上に取り付けた。
EXO 39:21 主がモーセに命じられた通りに、彼らは胸当ての環とエポデの環を青いひもで結びつけ、それがエポデの巧みに織られた帯の上にあり、胸当てがエポデからずれないようにした。
EXO 39:22 彼はエポデの上着を織物細工で、すべて青色で作った。
EXO 39:23 その真ん中にある上着の穴は、よろいの穴のようであり、それが裂けないように穴の周囲に縁取りがあった。
EXO 39:24 彼らは上着の裾に、青色、紫色、緋色の糸、および撚り糸で織った亜麻布でざくろを作った。
EXO 39:25 彼らは純金の鈴を作り、その鈴を上着の裾の周囲にあるざくろとざくろの間に置いた。
EXO 39:26 主がモーセに命じられた通りに、奉仕のために着る上着の裾の周囲に、鈴とざくろ、鈴とざくろを交互に配置した。
EXO 39:27 彼らはアロンとその子らのために、亜麻布の織物細工で長衣を作った。
EXO 39:28 亜麻布のターバン、亜麻布の頭帯、撚り糸で織った亜麻布の下衣、
EXO 39:29 主がモーセに命じられた通りに、撚り糸で織った亜麻布、青色、紫色、緋色の糸を用いた、刺繍をする者の細工による飾り帯を作った。
EXO 39:30 彼らは純金で聖なる冠の札を造り、印章を彫るように、「主に聖なるもの」と刻んだ。
EXO 39:31 主がモーセに命じられた通りに、それに青いひもを結びつけ、上のターバンに取り付けた。
EXO 39:32 こうして、会見の天幕である幕屋のすべての仕事が完成した。イスラエルの子らは、主がモーセに命じられた通り、すべてを行った。
EXO 39:33 彼らは幕屋をモーセのもとに持って来た。天幕とそのすべての器具、その留め金、その板、その横木、その柱、その台座、
EXO 39:34 赤く染めた雄羊の皮の覆い、ジュゴンの皮の覆い、仕切りの垂れ幕、
EXO 39:35 担ぎ棒の付いたあかしの箱、贖いの座、
EXO 39:36 机、そのすべての器具、供えのパン、
EXO 39:37 純金の燭台、そのともしび、整えられるべきともしび、そのすべての器具、灯火のための油、
EXO 39:38 金の祭壇、注ぎ油、香りのよい香、天幕の入り口の幕、
EXO 39:39 青銅の祭壇、その青銅の格子、担ぎ棒、そのすべての器具、洗盤とその台、
EXO 39:40 庭の幕、その柱、その台座、庭の入り口の幕、そのひも、その釘、会見の天幕のための幕屋の奉仕に用いるすべての器具、
EXO 39:41 聖所で仕えるための精巧に織られた衣服、すなわち祭司アロンのための聖なる衣服と、その子らが祭司として仕えるための衣服である。
EXO 39:42 主がモーセに命じられたすべてに従って、イスラエルの子らはそのすべての仕事を行った。
EXO 39:43 モーセがすべての仕事を見ると、彼らは主が命じられた通りに完成させていた。そこでモーセは彼らを祝福した。
EXO 40:1 主はモーセに言われた。
EXO 40:2 「第一の月の一日に、会見の天幕である幕屋を建てなさい。
EXO 40:3 あなたはその中にあかしの箱を置き、垂れ幕でその箱を覆いなさい。
EXO 40:4 あなたは机を運び入れ、その上のものを整えなさい。燭台を運び入れ、そのともしびに火をともしなさい。
EXO 40:5 あなたは香をたく金の祭壇をあかしの箱の前に置き、幕屋の入り口の幕を掛けなさい。
EXO 40:6 あなたは全焼のいけにえの祭壇を、会見の天幕である幕屋の入り口の前に置きなさい。
EXO 40:7 あなたは洗盤を会見の天幕と祭壇の間に置き、その中に水を入れなさい。
EXO 40:8 あなたはその周囲に庭を設け、庭の入り口に幕を掛けなさい。
EXO 40:9 あなたは注ぎ油を取り、幕屋とその中にあるすべてのものに油を注いで聖別しなさい。そのすべての器具も聖別しなさい。そうすれば、それは聖なるものとなる。
EXO 40:10 あなたは全焼のいけにえの祭壇と、そのすべての器具に油を注ぎ、その祭壇を聖別しなさい。そうすれば、祭壇は最も聖なるものとなる。
EXO 40:11 あなたは洗盤とその台に油を注ぎ、それを聖別しなさい。
EXO 40:12 アロンとその子らを会見の天幕の入り口へ連れて来て、水で洗いなさい。
EXO 40:13 あなたはアロンに聖なる衣服を着せなさい。そして彼に油を注いで聖別し、彼が祭司としてわたしに仕えることができるようにしなさい。
EXO 40:14 その子らを連れて来て、長衣を着せなさい。
EXO 40:15 あなたが彼らの父に油を注いだように、彼らにも油を注ぎなさい。彼らが祭司としてわたしに仕えるためである。その注ぎの油は、彼らの代々にわたる永遠の祭司職のためとなる。」
EXO 40:16 モーセはそのようにした。主が命じられた通り、すべてを行った。
EXO 40:17 第二年の第一の月、その月の最初の日に、幕屋は建てられた。
EXO 40:18 モーセは幕屋を建て、その台座を置き、その板を立て、その横木を通し、その柱を立てた。
EXO 40:19 主がモーセに命じられた通りに、彼は天幕の上に覆いを広げ、その上に幕屋の屋根を掛けた。
EXO 40:20 あかしを箱に納め、担ぎ棒を付け、箱の上に贖いの座を置いた。
EXO 40:21 主がモーセに命じられた通りに、彼は箱を幕屋に運び入れ、仕切りの垂れ幕を掛け、あかしの箱を覆った。
EXO 40:22 彼は会見の天幕の、幕屋の北側、垂れ幕の外側に机を置いた。
EXO 40:23 主がモーセに命じられた通りに、彼は主の前の机の上にパンを整えた。
EXO 40:24 彼は会見の天幕の、幕屋の南側、机の向かい側に燭台を置いた。
EXO 40:25 主がモーセに命じられた通り、主の前でともしびをともした。
EXO 40:26 彼は会見の天幕の、垂れ幕の前に金の祭壇を置き、
EXO 40:27 主がモーセに命じられた通りに、その上で香りのよい香をたいた。
EXO 40:28 彼は幕屋の入り口に幕を掛けた。
EXO 40:29 主がモーセに命じられた通りに、彼は全焼のいけにえの祭壇を、会見の天幕である幕屋の入り口の前に置き、その上で全焼のいけにえと穀物のささげ物をささげた。
EXO 40:30 彼は会見の天幕と祭壇の間に洗盤を置き、洗うためにその中に水を入れた。
EXO 40:31 モーセ、アロン、およびその子らは、そこで手と足を洗った。
EXO 40:32 主がモーセに命じられた通りに、彼らが会見の天幕に入る時、また祭壇に近づく時に、彼らは洗った。
EXO 40:33 彼は幕屋と祭壇の周囲に庭を設け、庭の入り口の幕を掛けた。こうしてモーセはその仕事を終えた。
EXO 40:34 その時、雲が会見の天幕を覆い、主の栄光が幕屋に満ちた。
EXO 40:35 雲がその上にとどまり、主の栄光が幕屋に満ちていたので、モーセは会見の天幕に入ることができなかった。
EXO 40:36 雲が幕屋の上から取り上げられる時、イスラエルの子らはいつも旅立った。
EXO 40:37 しかし、雲が取り上げられない時は、それが取り上げられる日まで彼らは旅立たなかった。
EXO 40:38 昼は主の雲が幕屋の上にあり、夜は雲の中に火があった。イスラエルの全家は、すべての旅路でこれを目の当たりにした。
LEV 1:1 主はモーセを呼び、会見の天幕から彼に告げられた。
LEV 1:2 「イスラエルの子らに告げなさい。『あなたがたのうち、だれかが主にささげ物を携えて来るときは、牛または羊の群れからささげなさい。
LEV 1:3 『牛の群れから全焼のささげ物をする場合は、傷のない雄をささげる。その人は主に受け入れられるよう、会見の天幕の入り口でそれを差し出す。
LEV 1:4 その人が全焼のささげ物の頭に手を置くと、それは彼のための贖いとして受け入れられる。
LEV 1:5 彼は主の前でその若い牛を屠る。祭司であるアロンの子らはその血を差し出し、会見の天幕の入り口にある祭壇の周囲にその血を振りかける。
LEV 1:6 彼は全焼のささげ物の皮を剥ぎ、それを切り分ける。
LEV 1:7 祭司アロンの子らは祭壇の上に火を置き、火の上に薪を整えて並べる。
LEV 1:8 祭司であるアロンの子らは、切り分けた肉、頭、脂肪を、祭壇の上の火にある薪の上に整えて並べる。
LEV 1:9 ただし、その内臓と足は水で洗う。祭司はそのすべてを祭壇の上で全焼のささげ物として燃やす。これは火によるささげ物であり、主への芳ばしい香りである。
LEV 1:10 『もし彼のささげ物が羊の群れ、すなわち羊または山羊からの全焼のささげ物であるなら、傷のない雄をささげる。
LEV 1:11 彼は祭壇の北側で、主の前にそれを屠る。祭司であるアロンの子らは、その血を祭壇の周囲に振りかける。
LEV 1:12 彼はそれを、その頭と脂肪とともに切り分ける。祭司はそれらを、祭壇の上の火にある薪の上に整えて並べる。
LEV 1:13 ただし、内臓と足は水で洗う。祭司はその全体をささげ、祭壇の上で燃やす。これは全焼のささげ物、火によるささげ物であり、主への芳ばしい香りである。
LEV 1:14 『もし彼の主へのささげ物が鳥の全焼のささげ物であるなら、山鳩または家鳩の雛の中から、彼のささげ物をささげる。
LEV 1:15 祭司はそれを祭壇に持って行き、その頭をねじり切り、祭壇の上で燃やす。その血は祭壇の側面に絞り出される。
LEV 1:16 彼はその餌袋を羽毛とともに取り除き、祭壇の東側にある灰の場所に投げ捨てる。
LEV 1:17 彼はその翼のところでそれを引き裂く。ただし、二つに切り離してはならない。祭司はそれを祭壇の上、火にある薪の上で燃やす。これは全焼のささげ物、火によるささげ物であり、主への芳ばしい香りである。』」
LEV 2:1 『だれかが主に穀物のささげ物をささげるときは、そのささげ物は上質の小麦粉である。その上に油を注ぎ、乳香を添える。
LEV 2:2 彼はそれを祭司であるアロンの子らのところに持って行く。祭司はそこから上質の小麦粉と油をひとつかみ取り、すべての乳香とともに、記念の部分として祭壇の上で燃やす。これは火によるささげ物であり、主への芳ばしい香りである。
LEV 2:3 穀物のささげ物の残りは、アロンとその子らのものとなる。これは主への火によるささげ物の中で最も聖なる部分である。
LEV 2:4 『かまどで焼いた穀物のささげ物をする場合は、油を混ぜた上質の小麦粉で作る種なしの輪形パン、または油を塗った種なしの薄焼きパンとする。
LEV 2:5 平鍋で作る穀物のささげ物の場合は、油を混ぜた上質の小麦粉で作り、パン種を入れてはならない。
LEV 2:6 あなたはそれを切り分け、その上に油を注ぐ。これは穀物のささげ物である。
LEV 2:7 もしあなたのささげ物が鍋で作られた穀物のささげ物であるなら、それは上質の小麦粉と油で作られる。
LEV 2:8 これらのものから作られた穀物のささげ物を主のもとに持って行く。それは祭司に差し出され、祭司はそれを祭壇に持って行く。
LEV 2:9 祭司はその穀物のささげ物から記念の部分を取り、祭壇の上で燃やす。これは火によるささげ物であり、主への芳ばしい香りである。
LEV 2:10 穀物のささげ物の残りは、アロンとその子らのものとなる。これは主への火によるささげ物の中で最も聖なる部分である。
LEV 2:11 『主にささげる穀物のささげ物には、パン種を入れてはならない。パン種も蜜も、主への火によるささげ物として燃やしてはならない。
LEV 2:12 初穂のささげ物としては、それらを主にささげてもよいが、祭壇の上に芳ばしい香りとして上らせてはならない。
LEV 2:13 あなたの穀物のささげ物にはすべて、塩で味付けをする。あなたの穀物のささげ物に、あなたの神の契約の塩を欠かしてはならない。あなたのすべてのささげ物とともに、塩をささげる。
LEV 2:14 『もしあなたが初穂の穀物のささげ物を主にささげるなら、あなたの初穂の穀物のささげ物として、火で炒った新穀の穂を砕いたものをささげる。
LEV 2:15 その上に油をかけ、乳香を添える。これは穀物のささげ物である。
LEV 2:16 祭司は記念の部分として、砕いた穀物の一部と油の一部を、すべての乳香とともに燃やす。これは主への火によるささげ物である。』」
LEV 3:1 『もし彼のささげ物が和解のいけにえであり、牛の群れからささげるなら、雄でも雌でも、傷のないものを主の前にささげる。
LEV 3:2 彼はそのささげ物の頭に手を置き、会見の天幕の入り口でそれを屠る。祭司であるアロンの子らは、その血を祭壇の周囲に振りかける。
LEV 3:3 彼はその和解のいけにえから、主への火によるささげ物をささげる。すなわち、内臓を覆う脂肪と、内臓についているすべての脂肪、
LEV 3:4 二つの腎臓と、腰のあたりにあるそれらの上の脂肪、および腎臓と一緒に取り外す肝臓の覆いである。
LEV 3:5 アロンの子らは、祭壇の上の全焼のささげ物の上で、すなわち火にある薪の上で、それを燃やす。これは火によるささげ物であり、主への芳ばしい香りである。
LEV 3:6 『もし彼の主への和解のいけにえのささげ物が羊の群れからであるなら、雄でも雌でも、傷のないものをささげる。
LEV 3:7 もし彼がささげ物として子羊をささげるなら、主の前にそれをささげる。
LEV 3:8 彼はそのささげ物の頭に手を置き、会見の天幕の前でそれを屠る。アロンの子らはその血を祭壇の周囲に振りかける。
LEV 3:9 彼はその和解のいけにえから、主への火によるささげ物をささげる。その脂肪、すなわち背骨の近くで取り外す脂尾全体と、内臓を覆う脂肪、および内臓についているすべての脂肪、
LEV 3:10 二つの腎臓と、腰のあたりにあるそれらの上の脂肪、および腎臓と一緒に取り外す肝臓の覆いである。
LEV 3:11 祭司はそれを祭壇の上で燃やす。これは主への火によるささげ物の食物である。
LEV 3:12 『もし彼のささげ物が山羊であるなら、主の前にそれをささげる。
LEV 3:13 彼はその頭に手を置き、会見の天幕の前でそれを屠る。アロンの子らはその血を祭壇の周囲に振りかける。
LEV 3:14 彼はそこから自分のささげ物として、主への火によるささげ物をささげる。すなわち、内臓を覆う脂肪と、内臓についているすべての脂肪、
LEV 3:15 二つの腎臓と、腰のあたりにあるそれらの上の脂肪、および腎臓と一緒に取り外す肝臓の覆いである。
LEV 3:16 祭司はそれらを祭壇の上で燃やす。これは芳ばしい香りのための、火によるささげ物の食物である。脂肪はすべて主のものである。
LEV 3:17 『あなたがたは脂肪も血も一切食べてはならない。これは、あなたがたのすべての住まいで、代々にわたっての永遠の掟である。』」
LEV 4:1 主はモーセに告げられた。
LEV 4:2 「イスラエルの子らに告げなさい。『もしだれかが、主がしてはならないと命じられたことのどれかを行って、意図せずに罪を犯したなら、
LEV 4:3 もし油注がれた祭司が罪を犯して民に罪過をもたらしたなら、自分が犯した罪のために、傷のない若い牛を贖罪のささげ物として主にささげる。
LEV 4:4 彼はその牛を主の前、会見の天幕の入り口に連れて来て、牛の頭に手を置き、主の前でその牛を屠る。
LEV 4:5 油注がれた祭司はその牛の血の一部を取り、会見の天幕の中に持って行く。
LEV 4:6 祭司は指を血に浸し、主の前、すなわち聖所の垂れ幕の前で、血の一部を七度振りかける。
LEV 4:7 祭司はその血の一部を、会見の天幕の中にある主の前の香りのよい香の祭壇の角に塗る。そして牛の残りの血をすべて、会見の天幕の入り口にある全焼のささげ物の祭壇の土台に注ぎ出す。
LEV 4:8 彼は贖罪のささげ物である牛からすべての脂肪を取り外す。すなわち、内臓を覆う脂肪と、内臓についているすべての脂肪、
LEV 4:9 二つの腎臓と、腰のあたりにあるそれらの上の脂肪、および腎臓と一緒に取り外す肝臓の覆いである。
LEV 4:10 和解のいけにえの牛から取り外されるのと同じように、これらを取り外す。祭司はそれらを全焼のささげ物の祭壇の上で燃やす。
LEV 4:11 その牛の皮、すべての肉、頭、足、内臓、糞、
LEV 4:12 すなわち牛の残りのすべての部分は、宿営の外の清い場所、灰を捨てる場所に運び出し、薪の上の火で燃やす。それは灰を捨てる場所で燃やされる。
LEV 4:13 『もしイスラエルの全会衆が罪を犯し、そのことが集会の目から隠されており、主がしてはならないと命じられたことのどれかを行って罪過がある場合、
LEV 4:14 彼らが犯した罪が知られるようになったとき、集会は贖罪のささげ物として若い牛をささげ、それを会見の天幕の前に連れて来る。
LEV 4:15 会衆の長老たちは、主の前でその牛の頭に手を置く。そしてその牛は主の前で屠られる。
LEV 4:16 油注がれた祭司はその牛の血の一部を、会見の天幕の中に持って行く。
LEV 4:17 祭司は指を血に浸し、主の前、垂れ幕の前で、それを七度振りかける。
LEV 4:18 彼はその血の一部を、会見の天幕の中にある主の前の祭壇の角に塗る。そして残りの血をすべて、会見の天幕の入り口にある全焼のささげ物の祭壇の土台に注ぎ出す。
LEV 4:19 彼はそこからすべての脂肪を取り外し、祭壇の上で燃やす。
LEV 4:20 最初の贖罪のささげ物の牛にしたのと同じように、この牛にも行う。祭司が彼らのために贖いを行えば、彼らは赦される。
LEV 4:21 彼はその牛を宿営の外に運び出し、最初の牛を燃やしたようにそれを燃やす。これは集会のための贖罪のささげ物である。
LEV 4:22 『指導者が罪を犯し、彼の神、主がしてはならないと命じられたすべてのことのどれかを意図せずに行って罪過がある場合、
LEV 4:23 自分が犯した罪を知らされたなら、彼は自分のささげ物として、傷のない雄山羊を持って来る。
LEV 4:24 彼はその山羊の頭に手を置き、主の前で全焼のささげ物を屠る場所でそれを屠る。これは贖罪のささげ物である。
LEV 4:25 祭司は贖罪のささげ物の血の一部を指に取り、全焼のささげ物の祭壇の角に塗る。残りの血は全焼のささげ物の祭壇の土台に注ぎ出す。
LEV 4:26 そのすべての脂肪は、和解のいけにえの脂肪のように、祭壇の上で燃やす。祭司が彼の罪について彼のために贖いを行うなら、彼は赦される。
LEV 4:27 『もし一般の民のだれかが、主がしてはならないと命じられたことのどれかを行って、意図せずに罪を犯し、罪過があり、
LEV 4:28 自分が犯した罪を知らされたなら、彼は自分が犯した罪のために、自分のささげ物として傷のない雌山羊を持って来る。
LEV 4:29 彼はその贖罪のささげ物の頭に手を置き、全焼のささげ物をささげる場所でその贖罪のささげ物を屠る。
LEV 4:30 祭司はその血の一部を指に取り、全焼のささげ物の祭壇の角に塗る。そして残りの血をすべて祭壇の土台に注ぎ出す。
LEV 4:31 そのすべての脂肪は、和解のいけにえから脂肪が取り外されるように取り外す。祭司はそれを主への芳ばしい香りとして祭壇の上で燃やす。祭司が彼のために贖いを行うなら、彼は赦される。
LEV 4:32 『もし彼が贖罪のささげ物として子羊を持って来るなら、傷のない雌を持って来る。
LEV 4:33 彼はその贖罪のささげ物の頭に手を置き、全焼のささげ物を屠る場所で、それを贖罪のささげ物として屠る。
LEV 4:34 祭司は贖罪のささげ物の血の一部を指に取り、全焼のささげ物の祭壇の角に塗る。残りの血はすべて祭壇の土台に注ぎ出す。
LEV 4:35 和解のいけにえから子羊の脂肪が取り外されるように、そのすべての脂肪を取り外す。祭司は主への火によるささげ物の上で、それらを祭壇の上で燃やす。祭司が彼の犯した罪について彼のために贖いを行うなら、彼は赦される。』」
LEV 5:1 『証人として、見たことや知っていることがあり、証言を求める公の誓いの声を聞きながら証言しないなら、その人は罪を犯し、自分の咎を負う。
LEV 5:2 『また、もしだれかが汚れたもの、すなわち汚れた野生動物の死骸、汚れた家畜の死骸、あるいは汚れた這うものの死骸に触れ、それが彼に隠されていて、彼が汚れたなら、その人は有罪である。
LEV 5:3 『また、もし彼が、人が汚れるどのような人の汚れであれ、それに触れ、それが彼に隠されていたが、後でそれを知ったなら、その人は有罪である。
LEV 5:4 『また、悪いことをするにせよ良いことをするにせよ、人が誓いによって軽率に口にするようなことを、だれかが唇で軽率に誓い、そのことに気づかなかったとしても、後で知ったなら、これらのいずれかについて有罪となる。
LEV 5:5 これらのいずれかにおいて有罪となったときは、その犯した罪を告白する。
LEV 5:6 そして、自分が犯した罪のために、主への償いのささげ物として、羊の群れから雌、すなわち子羊または山羊を、贖罪のささげ物として持って来る。祭司は彼の罪について彼のために贖いを行う。
LEV 5:7 『もし子羊をささげる余裕がないなら、自分が犯した罪のための償いのささげ物として、二羽の山鳩または二羽の家鳩の雛を主のもとに持って来る。一羽は贖罪のささげ物、もう一羽は全焼のささげ物である。
LEV 5:8 彼はそれらを祭司のもとに持って行く。祭司はまず贖罪のささげ物となる一羽をささげる。彼はその首のところから頭をねじり切る。ただし完全に切り離してはならない。
LEV 5:9 彼は贖罪のささげ物の血の一部を祭壇の側面に振りかける。残りの血は祭壇の土台に絞り出される。これは贖罪のささげ物である。
LEV 5:10 二羽目は定めに従って全焼のささげ物としてささげる。祭司が彼の犯した罪について彼のために贖いを行うなら、彼は赦される。
LEV 5:11 『もし二羽の山鳩も二羽の家鳩の雛も用意できないなら、自分が犯した罪のためのささげ物として、十分の一エパの上質の小麦粉を贖罪のささげ物として持って来る。これに油をかけてはならず、乳香を添えてもならない。これは贖罪のささげ物だからである。
LEV 5:12 彼はそれを祭司のもとに持って行く。祭司は記念の部分としてひとつかみ取り、主への火によるささげ物の上で、それを祭壇の上で燃やす。これは贖罪のささげ物である。
LEV 5:13 これらのことのいずれかにおいて彼が犯した罪について、祭司が彼のために贖いを行うなら、彼は赦される。残りは穀物のささげ物のように、祭司のものとなる。』」
LEV 5:14 主はモーセに告げられた。
LEV 5:15 「もしだれかが主の聖なるものに関して、意図せず背信の罪を犯したなら、羊の群れから傷のない雄羊一頭を、主への償いのささげ物として携えて来る。その価値は、あなたの評価額に従い、聖所のシェケルによる銀で定める。これが償いのささげ物である。
LEV 5:16 彼は聖なるものに関して犯した罪を償い、それにその五分の一を加算して祭司に渡す。祭司が償いのささげ物の雄羊で彼のために贖いを行うなら、彼は赦される。
LEV 5:17 「もしだれかが罪を犯し、主がしてはならないと命じられたことのいずれかを行い、それを知らなかったとしても、その人は有罪であり、その咎を負う。
LEV 5:18 彼は羊の群れから傷のない雄羊を、あなたの評価額に従って償いのささげ物として祭司のもとに持って来る。祭司は彼が気づかずに犯し、知らなかったことについて、彼のために贖いを行う。そうすれば彼は赦される。
LEV 5:19 これは償いのささげ物である。彼は主の前で確かに有罪である。」
LEV 6:1 主はモーセに告げられた。
LEV 6:2 「もしだれかが主に背き、預かり物、取引、強奪に関して隣人を欺き、あるいは隣人をしいたげ、
LEV 6:3 または失くした物を見つけたのにそれについて嘘をつき、偽って誓うなど、人が行って罪となるこれらのことのいずれかを行ったなら、
LEV 6:4 そのように罪を犯して有罪となったなら、彼は強奪したもの、しいたげて得たもの、預けられたもの、または彼が見つけた失くした物を返還する。
LEV 6:5 あるいは、偽って誓ったものすべてについて、その全額を返還し、さらにその五分の一を加える。有罪とされる日に、それを本来の持ち主に返還する。
LEV 6:6 彼は主への償いのささげ物を祭司のもとに持って来る。すなわち、羊の群れから、あなたの評価額に従う傷のない雄羊を、償いのささげ物として持って来る。
LEV 6:7 祭司が主の前で彼のために贖いを行うなら、彼が有罪となったどんなことについても赦される。」
LEV 6:8 主はモーセに告げられた。
LEV 6:9 「アロンとその子らに命じなさい。『全焼のささげ物についての律法は次のとおりである。全焼のささげ物は朝まで一晩中、祭壇の炉床の上に置き、祭壇の火を絶やしてはならない。
LEV 6:10 祭司は亜麻布の衣を身に着け、その身に亜麻布のももひきを着ける。そして祭壇の上で火が全焼のささげ物を焼き尽くした後の灰を取り除き、それを祭壇のそばに置く。
LEV 6:11 彼はその衣を脱ぎ、別の衣を着て、その灰を宿営の外の清い場所に運び出す。
LEV 6:12 祭壇の上の火はその上で燃え続けていなければならず、消してはならない。祭司は毎朝その上で薪を燃やし、その上に全焼のささげ物を整えて並べ、その上で和解のいけにえの脂肪を燃やす。
LEV 6:13 祭壇の火は絶えず燃やし続け、決して消してはならない。
LEV 6:14 『穀物のささげ物についての律法は次の通りである。アロンの子らはそれを、主の前、祭壇の前にささげる。
LEV 6:15 祭司はそこから、穀物のささげ物の上質の小麦粉と油をひとつかみ、また穀物のささげ物の上にあるすべての乳香を取り、その記念の部分として、主への芳ばしい香りとして祭壇の上で燃やす。
LEV 6:16 その残りはアロンとその子らが食べる。それはパン種を入れずに、聖なる場所で食べる。彼らは会見の天幕の庭でそれを食べる。
LEV 6:17 それはパン種を入れて焼いてはならない。わたしはそれを、わたしの火によるささげ物の中から彼らへの分として与えた。それは、贖罪のささげ物や償いのささげ物と同様に、最も聖なるものである。
LEV 6:18 アロンの子らのうちの男子は皆、これを食べる。これは、主への火によるささげ物の中から、あなたがたの代々にわたって永遠に彼らの分となる。それらに触れるものはすべて聖なるものとなる。』」
LEV 6:19 主はモーセに告げられた。
LEV 6:20 「アロンとその子らが、アロンの油注ぎの日に主にささげるものは次のとおりである。日ごとの穀物のささげ物として、十分の一エパの上質の小麦粉を、半分は朝に、半分は夕方にささげる。
LEV 6:21 それを油でよく練り、平鍋で焼いて携えて来る。焼いたものを細かくして穀物のささげ物とし、主への芳ばしい香りとしてささげる。
LEV 6:22 彼の子らの中から、彼の代わりに油注がれる祭司が、これをささげる。これは永遠の掟であり、それは主のために完全に焼き尽くされる。
LEV 6:23 祭司の穀物のささげ物はすべて、完全に焼き尽くされる。食べてはならない。」
LEV 6:24 主はモーセに告げられた。
LEV 6:25 「アロンとその子らに告げなさい。『贖罪のささげ物についての律法は次の通りである。全焼のささげ物を屠る場所で、贖罪のささげ物を主の前で屠る。これは最も聖なるものである。
LEV 6:26 罪のためにそれをささげる祭司が、それを食べる。それは聖なる場所、会見の天幕の庭で食べる。
LEV 6:27 その肉に触れるものはすべて聖なるものとなる。その血が衣服に少しでも振りかけられたなら、あなたはその振りかけられた部分を聖なる場所で洗う。
LEV 6:28 それを煮た土の器は砕く。もしそれが青銅の器で煮られたなら、その器は磨き、水ですすぐ。
LEV 6:29 祭司の男子は皆、これを食べる。これは最も聖なるものである。
LEV 6:30 しかし、聖所で贖いを行うために、その血のいくらかが会見の天幕の中に持ち込まれた贖罪のささげ物は、いっさい食べてはならない。それは火で焼く。
LEV 7:1 『償いのささげ物についての律法は次の通りである。これは最も聖なるものである。
LEV 7:2 全焼のささげ物を屠る場所で、償いのささげ物を屠る。その血は祭壇の周囲に振りかける。
LEV 7:3 彼はそのすべての脂肪をささげる。すなわち、脂尾、内臓を覆う脂肪、
LEV 7:4 二つの腎臓と、腰のあたりにあるそれらの上の脂肪、および腎臓と一緒に取り外す肝臓の覆いである。
LEV 7:5 祭司はそれらを、主への火によるささげ物として祭壇の上で燃やす。これは償いのささげ物である。
LEV 7:6 祭司の男子は皆、これを食べてもよい。それは聖なる場所で食べる。これは最も聖なるものである。
LEV 7:7 『贖罪のささげ物も償いのささげ物も同じである。これらには一つの律法がある。それで贖いを行う祭司がそれを受ける。
LEV 7:8 人のために全焼のささげ物をささげる祭司は、自らささげた全焼のささげ物の皮を自分のものとする。
LEV 7:9 かまどで焼かれたすべての穀物のささげ物と、鍋や平鍋で準備されたすべてのものは、それをささげる祭司のものとなる。
LEV 7:10 すべての穀物のささげ物は、油を混ぜたものでも乾いたものでも、等しくアロンのすべての子らのものとなる。
LEV 7:11 『人が主にささげる和解のいけにえについての律法は次の通りである。
LEV 7:12 もし感謝のためにそれをささげるなら、感謝のいけにえとともに、油を混ぜた種なしの菓子、油を塗った種なしの薄焼きパン、油を混ぜた菓子をささげる。
LEV 7:13 感謝のための和解のいけにえとともに、パン種を入れたパンの菓子をささげ物としてささげる。
LEV 7:14 その中から、それぞれのささげ物の一つを、主への持ち上げるささげ物としてささげる。それは和解のいけにえの血を振りかける祭司のものとなる。
LEV 7:15 感謝のための和解のいけにえの肉は、それをささげたその日に食べる。その一部でも朝まで残しておいてはならない。
LEV 7:16 『しかし、もしそのささげ物のいけにえが誓願、または自発的なささげ物であるなら、それは彼がいけにえをささげたその日に食べる。次の日にもその残りを食べてもよい。
LEV 7:17 しかし、三日目に残っているいけにえの肉は、火で焼く。
LEV 7:18 和解のいけにえの肉が三日目に少しでも食べられたなら、そのいけにえは受け入れられず、ささげた者のものとは数えられない。それは忌むべきものとなり、それを食べた者は自分の咎を負う。
LEV 7:19 『汚れたものに触れた肉は食べてはならない。それは火で焼く。肉については、清い者は皆それを食べてもよい。
LEV 7:20 しかし、自分の汚れを身に帯びたままで、主に属する和解のいけにえの肉を食べる者は、その民から断たれる。
LEV 7:21 もしだれかが汚れたもの、すなわち人の汚れ、あるいは汚れた動物、あるいはどんな汚れた忌むべきものにでも触れ、主に属する和解のいけにえの肉をいくらかでも食べるなら、その者は自分の民から断たれる。』」
LEV 7:22 主はモーセに告げられた。
LEV 7:23 「イスラエルの子らに告げなさい。『牛、羊、山羊の脂肪は一切食べてはならない。
LEV 7:24 自然に死んだ動物の脂肪や、野獣に引き裂かれた動物の脂肪は、他のどんな用途に使ってもよいが、決して食べてはならない。
LEV 7:25 人が主への火によるささげ物としてささげる動物の脂肪を食べる者はだれでも、それを食べるその者は自分の民から断たれるからである。
LEV 7:26 あなたがたはどの住まいにおいても、鳥であれ動物であれ、いっさいの血を食べてはならない。
LEV 7:27 血を食べる者はだれでも、その者は自分の民から断たれる。』」
LEV 7:28 主はモーセに告げられた。
LEV 7:29 「イスラエルの子らに告げなさい。『主に和解のいけにえをささげる者は、その和解のいけにえの中から主へのささげ物を持って来る。
LEV 7:30 彼は自分の手で、主への火によるささげ物を持って来る。胸を主の前で揺り動かすささげ物として揺り動かすために、その胸と一緒に脂肪を持って来る。
LEV 7:31 祭司はその脂肪を祭壇の上で燃やす。しかしその胸はアロンとその子らのものとなる。
LEV 7:32 あなたがたは和解のいけにえの中から、右のももを持ち上げるささげ物として祭司に与える。
LEV 7:33 アロンの子らのうち、和解のいけにえの血と脂肪をささげる者が、右のももを自分の分として受け取る。
LEV 7:34 わたしはイスラエルの子らの和解のいけにえの中から、揺り動かされた胸と持ち上げられたももを取り、それを永遠の分として、イスラエルの子らから祭司アロンとその子らに与えたからである。』」
LEV 7:35 これは、彼らを主に祭司として仕えさせるために差し出した日に、主への火によるささげ物の中からアロンに聖別された分と、その子らに聖別された分である。
LEV 7:36 それは、主が彼らに油を注がれた日に、イスラエルの子らから彼らに与えるよう主が命じられたものである。これは代々にわたって彼らの永遠の分である。
LEV 7:37 以上が、全焼のささげ物、穀物のささげ物、贖罪のささげ物、償いのささげ物、任職、そして和解のいけにえについての律法である。
LEV 7:38 これは、シナイの荒野でイスラエルの子らに主へのささげ物をささげるよう命じられた日に、主がシナイ山でモーセに命じられたものである。
LEV 8:1 主はモーセに告げられた。
LEV 8:2 「アロンと、その子ら、衣服、注ぎ油、贖罪のささげ物となる牛、二頭の雄羊、種なしパンの籠を取りなさい。
LEV 8:3 そして全会衆を会見の天幕の入り口に集めなさい。」
LEV 8:4 モーセは主が彼に命じられた通りに行った。そして会衆は会見の天幕の入り口に集められた。
LEV 8:5 モーセは会衆に言った。「これが、行うように主が命じられたことである。」
LEV 8:6 モーセはアロンとその子らを連れて来て、水で彼らを洗った。
LEV 8:7 モーセはアロンに長服を着せ、飾り帯を締め、上着をまとわせ、エポデを着け、その巧みに織られた帯を締めて、エポデを体に結びつけた。
LEV 8:8 彼はその上に胸当てを置き、その胸当ての中にウリムとトンミムを入れた。
LEV 8:9 彼はその頭にターバンをかぶらせた。主がモーセに命じられた通りに、ターバンの前面に金の札、すなわち聖なる冠を付けた。
LEV 8:10 モーセは注ぎ油を取り、幕屋とその中にあるすべてのものに油を注いで、それらを聖別した。
LEV 8:11 彼はそれを祭壇に七度振りかけ、祭壇とそのすべての器具、また洗盤とその台に油を注いで、それらを聖別した。
LEV 8:12 彼は注ぎ油の一部をアロンの頭に注ぎ、彼に油を注いで、彼を聖別した。
LEV 8:13 モーセは主がモーセに命じられた通りに、アロンの子らを連れて来て、長服を着せ、飾り帯を締め、頭帯をかぶらせた。
LEV 8:14 彼は贖罪のささげ物の牛を連れて来た。アロンとその子らは、贖罪のささげ物の牛の頭に手を置いた。
LEV 8:15 彼はそれを屠った。モーセはその血を取り、指で祭壇の角の周囲にそれを塗って祭壇を清め、その血を祭壇の土台に注ぎ出して、それを聖別し、そのために贖いを行った。
LEV 8:16 彼は内臓についているすべての脂肪と、肝臓の覆い、二つの腎臓とその脂肪を取り、モーセはそれを祭壇の上で燃やした。
LEV 8:17 しかし、その牛、すなわちその皮、肉、そして糞は、主がモーセに命じられた通りに、宿営の外で火で焼いた。
LEV 8:18 彼は全焼のささげ物の雄羊をささげた。アロンとその子らはその雄羊の頭に手を置いた。
LEV 8:19 彼はそれを屠り、モーセはその血を祭壇の周囲に振りかけた。
LEV 8:20 彼は雄羊を切り分け、モーセは頭と切り分けた肉と脂肪を燃やした。
LEV 8:21 彼は内臓と足を水で洗った。そしてモーセは雄羊全体を祭壇の上で燃やした。これは芳ばしい香りのための全焼のささげ物であり、主への火によるささげ物であった。主がモーセに命じられた通りである。
LEV 8:22 彼はもう一頭の雄羊、すなわち任職の雄羊をささげた。アロンとその子らはその雄羊の頭に手を置いた。
LEV 8:23 彼はそれを屠り、モーセはその血の一部を取って、アロンの右の耳たぶと、右手の親指と、右足の親指に塗った。
LEV 8:24 彼はアロンの子らを連れて来た。モーセはその血の一部を彼らの右の耳たぶと、右手の親指と、右足の親指に塗った。そしてモーセはその血を祭壇の周囲に振りかけた。
LEV 8:25 彼は脂肪、脂尾、内臓についているすべての脂肪、肝臓の覆い、二つの腎臓とその脂肪、および右のももを取った。
LEV 8:26 また、主の前にある種なしパンの籠から、種なしの菓子を一つ、油を塗ったパンの菓子を一つ、薄焼きパンを一つ取り出し、それらを脂肪と右のももの上に置いた。
LEV 8:27 彼はこれらすべてをアロンの手に、そしてその子らの手に渡し、主の前で揺り動かすささげ物として揺り動かした。
LEV 8:28 モーセは彼らの手からそれらを受け取り、祭壇の上の全焼のささげ物の上で燃やした。これらは芳ばしい香りのための任職のささげ物であった。それは主への火によるささげ物であった。
LEV 8:29 モーセは胸を取り、主の前で揺り動かすささげ物として揺り動かした。主がモーセに命じられた通り、それは任職の雄羊からのモーセの分であった。
LEV 8:30 モーセは注ぎ油の一部と、祭壇の上にある血の一部を取り、アロンとその衣服、またその子らとその衣服に振りかけ、アロンとその衣服、その子らとその衣服を聖別した。
LEV 8:31 モーセはアロンとその子らに言った。「会見の天幕の入り口で肉を煮、そこでその肉と任職の籠にあるパンを食べなさい。『アロンとその子らがそれを食べる』と私が命じたとおりである。
LEV 8:32 肉とパンの残りは火で焼く。
LEV 8:33 あなたがたの任職の日々が満ちるまで、七日間、会見の天幕の入り口から出てはならない。あなたがたの任職は七日間かけて行われるからである。
LEV 8:34 今日行われたことは、あなたがたのために贖いを行うよう主が命じられたことである。
LEV 8:35 あなたがたは七日間、昼も夜も会見の天幕の入り口にとどまり、死なないように主の命令を守りなさい。私はそのように命じられている。」
LEV 8:36 アロンとその子らは、主がモーセを通して命じられたすべてのことを行った。
LEV 9:1 八日目に、モーセはアロンとその子ら、そしてイスラエルの長老たちを呼び寄せた。
LEV 9:2 そしてアロンに言った。「贖罪のささげ物として牛の群れから子牛を、全焼のささげ物として雄羊を、傷のないものとして取り、主の前にささげなさい。
LEV 9:3 またイスラエルの子らに告げなさい。『贖罪のささげ物として雄山羊を一頭、全焼のささげ物として、いずれも一歳の傷のない子牛と子羊を取りなさい。
LEV 9:4 また和解のいけにえとして、主の前でいけにえをささげるために雄牛と雄羊を、そして油を混ぜた穀物のささげ物を取りなさい。今日、主があなたがたに現れるからである。』」
LEV 9:5 彼らはモーセが命じたものを会見の天幕の前に持って来た。全会衆が近づき、主の前に立った。
LEV 9:6 モーセは言った。「これは、あなたがたが行うように主が命じられたことである。そうすれば、主の栄光があなたがたに現れる。」
LEV 9:7 モーセはアロンに言った。「祭壇に近づき、あなたの贖罪のささげ物と全焼のささげ物をささげて、あなた自身と民のために贖いを行いなさい。そして、主が命じられた通りに、民のささげ物をささげて、彼らのために贖いを行いなさい。」
LEV 9:8 そこでアロンは祭壇に近づき、自分のための贖罪のささげ物である子牛を屠った。
LEV 9:9 アロンの子らは彼に血を差し出した。彼は指を血に浸し、それを祭壇の角に塗り、残りの血を祭壇の土台に注ぎ出した。
LEV 9:10 しかし、贖罪のささげ物の脂肪と、腎臓と、肝臓の覆いは、主がモーセに命じられた通りに祭壇の上で燃やした。
LEV 9:11 肉と皮は宿営の外で火で焼いた。
LEV 9:12 彼は全焼のささげ物を屠った。アロンの子らは彼に血を渡し、彼はそれを祭壇の周囲に振りかけた。
LEV 9:13 彼らは全焼のささげ物を、切り分けた部分ごとに、また頭を彼に渡した。彼はそれらを祭壇の上で燃やした。
LEV 9:14 彼は内臓と足を洗い、祭壇の上の全焼のささげ物の上でそれらを燃やした。
LEV 9:15 彼は民のささげ物をささげた。民のための贖罪のささげ物の山羊を取り、それを屠り、最初のものと同じように罪のためにそれをささげた。
LEV 9:16 彼は全焼のささげ物をささげ、定めに従ってそれをささげた。
LEV 9:17 彼は穀物のささげ物をささげ、そこから手いっぱいに取り、朝の全焼のささげ物に加えて祭壇の上でそれを燃やした。
LEV 9:18 彼はまた、民のための和解のいけにえである雄牛と雄羊を屠った。アロンの子らは彼に血を渡し、彼はそれを祭壇の周囲に振りかけた。
LEV 9:19 雄牛と雄羊の脂肪、すなわち脂尾、内臓を覆うもの、腎臓、そして肝臓の覆い、
LEV 9:20 彼らはその脂肪を胸の上に置き、彼はその脂肪を祭壇の上で燃やした。
LEV 9:21 モーセが命じた通り、アロンは胸と右のももを主の前で揺り動かすささげ物として揺り動かした。
LEV 9:22 アロンは民に向かって両手を上げて彼らを祝福した。そして贖罪のささげ物、全焼のささげ物、和解のいけにえをささげ終えて降りて来た。
LEV 9:23 モーセとアロンは会見の天幕に入り、そして出て来て民を祝福した。すると主の栄光がすべての民に現れた。
LEV 9:24 主の前から火が出て、祭壇の上の全焼のささげ物と脂肪を焼き尽くした。すべての民はこれを見て叫び声を上げ、ひれ伏した。
LEV 10:1 アロンの子ナダブとアビフは、それぞれ香炉を取り、火を入れ、その上に香を置き、主が命じられなかった火を主の前にささげた。
LEV 10:2 すると、主の前から火が出て彼らを焼き尽くし、彼らは主の前で死んだ。
LEV 10:3 そこでモーセはアロンに言った。「主が語られたのはこのことである。 『わたしに近づく者たちの間で、わたしは聖なる者とされ、 すべての民の前で、わたしは栄光を現す。』」 アロンは黙っていた。
LEV 10:4 モーセはアロンの叔父ウジエルの子ら、ミシャエルとエルツァファンを呼び寄せ、彼らに言った。「近づきなさい。そしてあなたがたの兄弟たちを聖所の前から宿営の外へ運び出しなさい。」
LEV 10:5 彼らは近づき、モーセが言ったように、長服を着せたまま彼らを宿営の外へ運び出した。
LEV 10:6 モーセはアロンと、その子エルアザル、イタマルに言った。「頭髪を乱してはならず、衣を引き裂いてはならない。あなたがたが死なず、また主の怒りが全会衆に及ばないためである。しかし、あなたがたの兄弟であるイスラエルの全家は、主が燃え上がらせたこの火を嘆き悲しむがよい。
LEV 10:7 あなたがたが死なないために、会見の天幕の入り口から出てはならない。主の注ぎ油があなたがたの上にあるからである。」彼らはモーセの言葉の通りにした。
LEV 10:8 そして主はアロンに言われた。
LEV 10:9 「あなたも、あなたの子らも、会見の天幕に入るときには、ぶどう酒や強い酒を飲んではならない。死なないためである。これは代々にわたる永遠の掟である。
LEV 10:10 あなたがたは聖なるものと俗なるもの、汚れたものと清いものを区別する。
LEV 10:11 また、あなたがたは、主がモーセを通してイスラエルの子らに語られたすべての掟を、彼らに教える。」
LEV 10:12 モーセはアロンと、残された子であるエルアザルとイタマルに言った。「主への火によるささげ物のうち、残っている穀物のささげ物を取り、祭壇のそばでパン種を入れずに食べなさい。それは最も聖なるものだからである。
LEV 10:13 あなたがたはそれを聖なる場所で食べる。それは主への火によるささげ物の中からの、あなたとあなたの子らの分だからである。私はそのように命じられている。
LEV 10:14 また揺り動かされた胸と持ち上げられたももは、清い場所で食べる。あなたと、あなたと共にいる息子たちと娘たちも食べることができる。これらは、イスラエルの子らの和解のいけにえから、あなたとあなたの子らの分として与えられているからである。
LEV 10:15 彼らは、火によるささげ物である脂肪とともに、持ち上げられたももと揺り動かされた胸を持って来て、主の前で揺り動かすささげ物として揺り動かす。主が命じられた通り、それはあなたとあなたの子らの永遠の分となる。」
LEV 10:16 モーセは贖罪のささげ物の山羊について念入りに尋ねたが、それはすでに焼かれていた。彼はアロンの残された子エルアザルとイタマルに怒って言った。
LEV 10:17 「なぜあなたがたは聖所の場所で、贖罪のささげ物を食べなかったのか。それは最も聖なるものであり、会衆の咎を負うため、また主の前で彼らのために贖いを行うために、あなたがたに与えられたものではないか。
LEV 10:18 その血は聖所の内側に持ち込まれなかった。私が命じた通りに、あなたがたは必ずそれを聖所で食べるべきであった。」
LEV 10:19 アロンはモーセに言った。「今日、彼らは主の前に贖罪のささげ物と全焼のささげ物をささげた。しかし、このようなことが私の身に起こった。もし今日、私が贖罪のささげ物を食べていたなら、主の目にかなっただろうか。」
LEV 10:20 モーセはそれを聞いて、それをよしとした。
LEV 11:1 主はモーセとアロンに告げられた。
LEV 11:2 「イスラエルの子らに告げなさい。『地上のすべての動物のうち、あなたがたが食べてもよい生き物は次のとおりである。
LEV 11:3 動物のうち、ひづめが完全に二つに分かれ、反すうするものはすべて食べてもよい。
LEV 11:4 『ただし、反すうするもの、あるいはひづめが分かれているもののうち、これらは食べてはならない。ラクダは反すうするが、ひづめが分かれていないため、あなたがたには汚れたものである。
LEV 11:5 ハイラックスは反すうするが、ひづめが分かれていないため、あなたがたには汚れたものである。
LEV 11:6 野うさぎは反すうするが、ひづめが分かれていないため、あなたがたには汚れたものである。
LEV 11:7 豚は、ひづめが分かれ、完全に割れているが、反すうしないため、あなたがたには汚れたものである。
LEV 11:8 あなたがたはこれらの肉を食べてはならない。その死骸に触れてはならない。これらはあなたがたには汚れたものである。
LEV 11:9 『水の中にいるすべてのもののうち、これらは食べてもよい。水の中、すなわち海や川にいるもののうち、ひれとうろこがあるものはすべて食べてもよい。
LEV 11:10 海や川にいて、ひれとうろこがないもの、すなわち水の中で動くすべてのもの、水の中にいるすべての生き物は、あなたがたには忌まわしいものである。
LEV 11:11 あなたがたはそれらを忌み嫌う。その肉を食べてはならない。その死骸を忌み嫌う。
LEV 11:12 水の中にいて、ひれとうろこがないものはすべて、あなたがたには忌まわしいものである。
LEV 11:13 『鳥のうち、これらを忌み嫌う。これらは忌まわしいものなので食べてはならない。すなわち、鷲、はげわし、黒はげわし、
LEV 11:14 赤とび、あらゆる種類の黒とび、
LEV 11:15 あらゆる種類のからす、
LEV 11:16 ワシミミズク、コノハズク、かもめ、あらゆる種類の鷹、
LEV 11:17 小ふくろう、鵜、大ふくろう、
LEV 11:18 白ふくろう、荒野のふくろう、みさご、
LEV 11:19 こうのとり、あらゆる種類のさぎ、やつがしら、こうもりである。
LEV 11:20 『羽があり、四つ足で歩く群がるものはすべて、あなたがたには忌まわしい。
LEV 11:21 ただし、羽があり四つ足で歩く群がるもののうち、地上を跳ねるための関節のある脚を持つものは食べてもよい。
LEV 11:22 これらのうち、食べてもよいものは次のとおりである。あらゆる種類のいなご、あらゆる種類のキリギリス、あらゆる種類のこおろぎ、あらゆる種類のばったである。
LEV 11:23 しかし、四つの足を持つその他の羽のある這うものはすべて、あなたがたには忌まわしいものである。
LEV 11:24 『以下のものによって、あなたがたは汚れる。これらの死骸に触れる者はだれでも、夕方まで汚れる。
LEV 11:25 これらの死骸の一部でも運ぶ者は、自分の衣服を洗う。その者は夕方まで汚れる。
LEV 11:26 『ひづめが分かれているが完全に割れていない動物、または反すうしないすべての動物は、あなたがたには汚れたものである。これらに触れる者はだれでも汚れる。
LEV 11:27 四つ足で歩くすべての動物のうち、足の裏で歩くものはすべて、あなたがたには汚れたものである。その死骸に触れる者はだれでも、夕方まで汚れる。
LEV 11:28 その死骸を運ぶ者は、自分の衣服を洗う。その者は夕方まで汚れる。これらはあなたがたには汚れたものである。
LEV 11:29 『地上を這うもののうち、あなたがたに汚れたものは次のとおりである。いたち、ねずみ、あらゆる種類の大きなとかげ、
LEV 11:30 やもり、おおとかげ、壁とかげ、すきんく、カメレオンである。
LEV 11:31 這うすべてのもののうち、これらはあなたがたには汚れたものである。これらが死んだときに触れる者はだれでも、夕方まで汚れる。
LEV 11:32 それらが死んで何かの上に落ちたなら、その物は汚れる。木の器、衣服、皮、袋など、何かに用いる器はすべて水に入れる。それは夕方まで汚れ、その後は清くなる。
LEV 11:33 これらのいずれかが土の器の中に落ちたなら、その中にあるものはすべて汚れる。あなたがたはその器を砕く。
LEV 11:34 食べることのできる食物で、水に浸されたものはすべて汚れる。そのような器の中で飲むことのできる飲み物もすべて汚れる。
LEV 11:35 これらの死骸の一部が落ちたものはすべて汚れる。それがかまどであれ、鍋を置く台であれ、打ち砕く。これらは汚れたものであり、あなたがたにとっても汚れたものとなる。
LEV 11:36 しかし、泉や水をためる貯水池は清いままである。ただし、その死骸に触れたものは汚れる。
LEV 11:37 これらの死骸の一部が、これから蒔かれる種の上に落ちても、それは清い。
LEV 11:38 しかし、水が種にかけられており、その上にこれらの死骸の一部が落ちたなら、それはあなたがたには汚れたものである。
LEV 11:39 『あなたがたが食べてもよい動物が死んだ場合、その死骸に触れる者は夕方まで汚れる。
LEV 11:40 その死骸を食べる者は自分の衣服を洗う。その者は夕方まで汚れる。その死骸を運ぶ者も自分の衣服を洗う。その者は夕方まで汚れる。
LEV 11:41 『地上を這うすべてのものは忌まわしい。それは食べてはならない。
LEV 11:42 腹ばいで進むもの、四つ足で歩くもの、多くの足を持つものなど、地上を這うすべてのものを食べてはならない。それらは忌まわしいからである。
LEV 11:43 這うどんな生き物によっても、自分を忌まわしいものにしてはならない。それらによって身を汚してはならない。
LEV 11:44 わたしはあなたがたの神、主だからである。それゆえ、自らを聖別し、聖なる者となりなさい。わたしは聖なる者だからである。地上を動くどんな這うものによっても、身を汚してはならない。
LEV 11:45 わたしはあなたがたの神となるために、エジプトの地からあなたがたを導き上った主である。それゆえ、あなたがたは聖なる者となりなさい。わたしは聖なる者だからである。』
LEV 11:46 これが、動物、鳥、水の中を動くすべての生き物、そして地上を這うすべての生き物についての律法であり、
LEV 11:47 汚れたものと清いもの、食べられる生き物と食べられない生き物を区別するためのものである。」
LEV 12:1 主はモーセに告げられた。
LEV 12:2 「イスラエルの子らに告げなさい。『もし女が身ごもり、男の子を産んだなら、彼女は七日間汚れる。月経の期間と同じように汚れる。
LEV 12:3 八日目に、その子の包皮の肉に割礼を施す。
LEV 12:4 彼女は血の清めの期間を三十三日過ごす。清めの期間が満ちるまで、聖なるものにいっさい触れてはならず、聖所に入ってもならない。
LEV 12:5 女の子を産んだなら、月経のときと同じように二週間汚れる。その後、血の清めの期間を六十六日過ごす。
LEV 12:6 『息子あるいは娘のための清めの期間が満ちたとき、彼女は全焼のささげ物として一歳の子羊と、贖罪のささげ物として家鳩の雛あるいは山鳩を、会見の天幕の入り口にいる祭司のところに持って来る。
LEV 12:7 祭司はそれを主の前にささげ、彼女のために贖いを行う。こうして彼女は出血から清められる。 これが、男の子であれ女の子であれ、子を産んだ女についての律法である。
LEV 12:8 もし子羊をささげる余裕がないなら、二羽の山鳩か二羽の家鳩の雛を取りなさい。一羽は全焼のささげ物、もう一羽は贖罪のささげ物とする。祭司は彼女のために贖いを行う。そうすれば彼女は清くなる。』」
LEV 13:1 主はモーセとアロンに告げられた。
LEV 13:2 「人が自分の体の皮膚に腫れ物、かさぶた、あるいは光る斑点ができ、それが体の皮膚で規定の病の患部となったなら、その人を祭司アロンか、その子らである祭司の一人のところに連れて来る。
LEV 13:3 祭司は体の皮膚にある患部を調べる。患部の毛が白く変わり、患部が皮膚より深く見えるなら、それは規定の病の患部である。祭司はその人を調べ、汚れていると宣告する。
LEV 13:4 もし彼の体の皮膚にある光る斑点が白く、皮膚より深く見えず、その毛が白く変わっていないなら、祭司は患部のあるその人を七日間隔離する。
LEV 13:5 祭司は七日目にその人を調べる。祭司の目に患部がとどまり、皮膚に広がっていないなら、さらに七日間隔離する。
LEV 13:6 祭司は七日目に再び調べる。患部が薄くなり、皮膚に広がっていないなら、祭司はその人を清いと宣告する。それはかさぶたである。その人は衣服を洗えば清くなる。
LEV 13:7 しかし、清めのために祭司に自分を見せた後で、そのかさぶたが皮膚に広がるなら、彼は再び祭司に自分を見せる。
LEV 13:8 祭司は彼を調べる。もしそのかさぶたが皮膚に広がっているなら、祭司は彼を汚れていると宣告する。それは規定の病である。
LEV 13:9 規定の病の患部が人にある場合、その人を祭司のところに連れて来る。
LEV 13:10 祭司は彼を調べる。皮膚に白い腫れ物があり、それが毛を白く変え、腫れ物の中に生肉ができているなら、
LEV 13:11 それは彼の体の皮膚にある慢性の規定の病である。祭司は彼を汚れていると宣告する。彼を隔離してはならない。彼はすでに汚れているからである。
LEV 13:12 もし規定の病が皮膚の至るところに広がり、祭司が見る限り、規定の病が患部のあるその人の頭から足に至るまで皮膚の全面を覆っているなら、
LEV 13:13 祭司は彼を調べる。規定の病が彼の全身を覆っているなら、祭司はその患部について彼を清いと宣告する。それはすべて白く変わっているので、彼は清い。
LEV 13:14 しかし、生肉が彼に現れたときはいつでも、彼は汚れる。
LEV 13:15 祭司はその生肉を調べ、彼を汚れていると宣告する。生肉は汚れている。それは規定の病である。
LEV 13:16 あるいは、生肉が再び変化して白く変わったなら、彼は祭司のところに来る。
LEV 13:17 祭司は彼を調べる。患部が白く変わっているなら、祭司はその患部について彼を清いと宣告する。彼は清い。
LEV 13:18 体の皮膚に腫れ物ができ、それが癒え、
LEV 13:19 腫れ物があった場所に白い腫れ物、あるいは赤みがかった白い光る斑点ができたなら、それを祭司に見せる。
LEV 13:20 祭司はそれを調べる。皮膚より深く見え、その毛が白く変わっているなら、祭司は彼を汚れていると宣告する。それは規定の病の患部である。それは腫れ物の中に発生したのである。
LEV 13:21 しかし、祭司がそれを調べ、そこに白い毛がなく、皮膚より深くなく薄くなっているなら、祭司は彼を七日間隔離する。
LEV 13:22 もしそれが皮膚に広がっているなら、祭司は彼を汚れていると宣告する。それは患部である。
LEV 13:23 しかし、その光る斑点がそこにとどまり、広がっていないなら、それは腫れ物の跡である。祭司は彼を清いと宣告する。
LEV 13:24 あるいは、体の皮膚に火によるやけどがあり、やけどの生肉が赤みがかった白い、あるいは白い光る斑点になったなら、
LEV 13:25 祭司はそれを調べる。光る斑点の毛が白く変わり、皮膚より深く見えるなら、それは規定の病である。それはやけどの中に発生したのである。祭司は彼を汚れていると宣告する。それは規定の病の患部である。
LEV 13:26 しかし、祭司がそれを調べ、光る斑点の中に白い毛がなく、皮膚より深くなく薄くなっているなら、祭司は彼を七日間隔離する。
LEV 13:27 祭司は七日目に彼を調べる。もしそれが皮膚に広がっているなら、祭司は彼を汚れていると宣告する。それは規定の病の患部である。
LEV 13:28 もし光る斑点がそこにとどまり、皮膚に広がっておらず、薄くなっているなら、それはやけどによる腫れ物である。祭司は彼を清いと宣告する。それはやけどの跡だからである。
LEV 13:29 男または女の頭あるいはひげに患部がある場合、
LEV 13:30 祭司はその患部を調べる。患部が皮膚より深く見え、そこに黄色く細い毛があるなら、祭司はその人を汚れていると宣告する。それは白癬、すなわち頭またはひげに生じる規定の病である。
LEV 13:31 祭司がその白癬の患部を調べ、皮膚より深く見えず、そこに黒い毛がないなら、祭司は白癬の患部があるその者を七日間隔離する。
LEV 13:32 七日目に祭司は患部を調べる。白癬が広がっておらず、そこに黄色い毛がなく、白癬が皮膚より深くないなら、
LEV 13:33 その者は毛を剃る。ただし、白癬のところを剃ってはならない。それから祭司は白癬のある者をさらに七日間隔離する。
LEV 13:34 七日目に、祭司は白癬を調べる。白癬が皮膚に広がっておらず、皮膚より深く見えないなら、祭司は彼を清いと宣告する。彼は自分の衣服を洗う。そうすれば清くなる。
LEV 13:35 しかし、彼が清くされた後に白癬が皮膚に広がるなら、
LEV 13:36 祭司は彼を調べる。白癬が皮膚に広がっているなら、祭司は黄色い毛を探す必要はない。彼は汚れている。
LEV 13:37 しかし、祭司の目に白癬がとどまっており、そこに黒い毛が生えているなら、白癬は癒えている。彼は清い。祭司は彼を清いと宣告する。
LEV 13:38 男または女の体の皮膚に光る斑点、すなわち白い光る斑点がある場合、
LEV 13:39 祭司はそれらを調べる。彼らの体の皮膚にある光る斑点が鈍い白色であるなら、それは無害な発疹である。それは皮膚に発生したのである。その者は清い。
LEV 13:40 男の頭の毛が抜け落ちたなら、彼ははげである。彼は清い。
LEV 13:41 もしその毛が頭の前部から抜け落ちたなら、彼は前頭はげである。彼は清い。
LEV 13:42 しかし、はげ頭、あるいは前頭はげのところに赤みがかった白い患部があるなら、それは彼のはげ頭、あるいは前頭はげに発生した規定の病である。
LEV 13:43 祭司は彼を調べる。彼のはげ頭、あるいは前頭はげにある患部の腫れ物が赤みがかった白色で、体の皮膚にある規定の病のような見た目であるなら、
LEV 13:44 彼は規定の病の者である。彼は汚れている。祭司は彼を確かに汚れていると宣告する。彼の患部は頭にある。
LEV 13:45 患部のある規定の病の者は、衣服を裂き、頭髪を乱したままにし、口元を覆って、「汚れている、汚れている」と叫ぶ。
LEV 13:46 その患部が彼にある間、彼は汚れている。彼は汚れている。彼は一人で住む。彼の住まいは宿営の外である。
LEV 13:47 また、規定の病の患部がある衣服、それが羊毛の衣服であれ、亜麻布の衣服であれ、
LEV 13:48 それが亜麻布または羊毛の縦糸であれ横糸であれ、革であれ、革で作られたどんなものであれ、
LEV 13:49 もし衣服、革、縦糸、横糸、あるいは革で作られたどんなものにおいても、その患部が緑がかった色、あるいは赤みがかった色であるなら、それは規定の病の患部であり、祭司に見せる。
LEV 13:50 祭司はその患部を調べ、その患部を七日間隔離する。
LEV 13:51 彼は七日目にその患部を調べる。もしその患部が、衣服、縦糸、横糸、あるいは革、その革がどのような用途に使われるものであれ、そこに広がっているなら、その患部は悪性のカビである。それは汚れている。
LEV 13:52 患部がある衣服、すなわち羊毛あるいは亜麻布の縦糸であれ横糸であれ、またはどんな革製品であれ、彼はそれを燃やす。それは悪性のカビだからである。それは火で燃やす。
LEV 13:53 もし祭司がそれを調べ、患部が衣服、縦糸、横糸、あるいはどんな革製品においても広がっていないなら、
LEV 13:54 祭司は患部があるものを洗うように命じる。そして彼はそれをさらに七日間隔離する。
LEV 13:55 患部が洗われた後、祭司はそれを調べる。患部の色が変わっておらず、患部が広がっていなくても、それは汚れている。あなたはそれを火で燃やす。内側であれ外側であれ、それはカビの侵食である。
LEV 13:56 もし祭司が見て、それが洗われた後に患部が薄くなっているなら、彼は衣服、あるいは革、あるいは縦糸、あるいは横糸からそれを引き裂く。
LEV 13:57 そしてもしそれが衣服、縦糸、横糸、あるいはどんな革製品に再び現れるなら、それは広がっている。あなたは患部があるものを火で燃やす。
LEV 13:58 あなたが洗った衣服、縦糸、横糸、あるいはいかなる革製品であれ、そこから患部が消え去ったなら、それを二度目に洗う。そうすればそれは清くなる。」
LEV 13:59 これが、羊毛あるいは亜麻布の衣服、縦糸、横糸、あるいはどんな革製品におけるカビの患部について、それが清いか汚れているかを宣告するための律法である。
LEV 14:1 主はモーセに告げられた。
LEV 14:2 「規定の病の者が清められる日についての律法は次のとおりである。彼は祭司のところに連れて来られる。
LEV 14:3 祭司は宿営の外に出る。祭司は彼を調べる。規定の病の者にある患部が癒やされているなら、
LEV 14:4 祭司は、清められる者のために、生きた清い二羽の鳥、杉の木、緋色の糸、ヒソプを取るように命じる。
LEV 14:5 祭司は、清水を入れた土の器の上で鳥の一羽を屠るよう命じる。
LEV 14:6 生きた鳥と、杉の木、緋色の糸、ヒソプを取り、清水の上で屠った鳥の血にそれらを浸す。
LEV 14:7 彼は規定の病から清められる者にそれを七度振りかけ、彼を清いと宣告し、生きた鳥を野に放つ。
LEV 14:8 清められる者は自分の衣服を洗い、毛をすべて剃り落とし、水で体を洗う。そうすれば彼は清くなる。その後、彼は宿営に入ることができるが、七日間は自分の天幕の外に住む。
LEV 14:9 七日目に、彼は頭とひげと眉毛の毛をすべて剃り落とす。彼は毛をすべて剃り落とす。彼は自分の衣服を洗い、体を水で洗う。そうすれば彼は清くなる。
LEV 14:10 八日目に、彼は傷のない二頭の雄の子羊、傷のない一歳の雌の子羊一頭、油を混ぜた穀物のささげ物のための十分の三エパの上質の小麦粉、および一ログの油を取る。
LEV 14:11 彼を清める祭司は、清められる者とこれらのものを、会見の天幕の入り口で主の前に置く。
LEV 14:12 祭司は雄の子羊一頭を取り、一ログの油とともにそれを償いのささげ物としてささげ、主の前で揺り動かすささげ物としてそれらを揺り動かす。
LEV 14:13 彼は贖罪のささげ物と全焼のささげ物を屠る場所、すなわち聖所の場所で、その雄の子羊を屠る。贖罪のささげ物が祭司のものであるように、償いのささげ物も祭司のものだからである。それは最も聖なるものである。
LEV 14:14 祭司は償いのささげ物の血の一部を取り、清められる者の右の耳たぶ、右手の親指、および右足の親指にそれを塗る。
LEV 14:15 祭司はその一ログの油の一部を取り、自分の左の手のひらに注ぐ。
LEV 14:16 祭司は右の指を左手にある油に浸し、その指で油の一部を主の前に七度振りかける。
LEV 14:17 祭司は手にある残りの油の一部を、清められる者の右の耳たぶ、右手の親指、および右足の親指に、償いのささげ物の血の上に塗る。
LEV 14:18 祭司の手にある残りの油は、清められる者の頭に塗る。そして祭司は主の前で彼のために贖いを行う。
LEV 14:19 祭司は贖罪のささげ物をささげ、汚れのために清められる者のために贖いを行う。その後、彼は全焼のささげ物を屠る。
LEV 14:20 そして祭司は全焼のささげ物と穀物のささげ物を祭壇の上でささげる。祭司は彼のために贖いを行う。そうすれば彼は清くなる。
LEV 14:21 もしその人が貧しく、それだけの余裕がないなら、贖いを行うため、揺り動かす償いのささげ物として雄の子羊一頭、穀物のささげ物として油を混ぜた十分の一エパの上質の小麦粉、および一ログの油を用意する。
LEV 14:22 さらに、手の届く二羽の山鳩、または二羽の家鳩の雛を用意する。一羽は贖罪のささげ物、もう一羽は全焼のささげ物とする。
LEV 14:23 八日目に、清めのために彼はそれらを祭司のもとに、会見の天幕の入り口の主の前に持って来る。
LEV 14:24 祭司は償いのささげ物の子羊と一ログの油を取り、それらを主の前で揺り動かすささげ物として揺り動かす。
LEV 14:25 彼は償いのささげ物の子羊を屠る。祭司は償いのささげ物の血の一部を取り、清められる者の右の耳たぶ、右手の親指、および右足の親指にそれを塗る。
LEV 14:26 祭司は自分の左の手のひらに油の一部を注ぐ。
LEV 14:27 祭司は右の指で、左手にある油の一部を主の前に七度振りかける。
LEV 14:28 それから祭司は手にある油の一部を、清められる者の右の耳たぶ、右手の親指、および右足の親指に、償いのささげ物の血の場所に塗る。
LEV 14:29 祭司の手にある残りの油は、清められる者の頭に塗り、主の前で彼のために贖いを行う。
LEV 14:30 彼は手の届く山鳩、あるいは家鳩の雛の一羽をささげる。
LEV 14:31 すなわち彼が手の届くもののうち、一羽を贖罪のささげ物として、もう一羽を全焼のささげ物として、穀物のささげ物とともにささげる。祭司は清められる者のために、主の前で贖いを行う。」
LEV 14:32 これが、規定の病の患部がある者で、清めのためのいけにえを用意する余裕がない者のための律法である。
LEV 14:33 主はモーセとアロンに告げられた。
LEV 14:34 「わたしがあなたがたに所有地として与えるカナンの地に入り、その所有地の家にわたしが広がるカビを生じさせたとき、
LEV 14:35 その家の持ち主は来て、祭司に『家に何かの患部のようなものがあるように見えます』と告げる。
LEV 14:36 祭司は、患部を調べるために家に入る前に、家の中にあるすべてのものが汚れないように、家を空にするよう命じる。その後、祭司はその家を調べるために入る。
LEV 14:37 彼はその患部を調べる。その患部が家の壁にあり、緑がかった色、あるいは赤みがかった色のくぼんだ縞模様となっていて、それが壁よりも深く見えるなら、
LEV 14:38 祭司はその家から出て、家の入り口に行き、その家を七日間閉鎖する。
LEV 14:39 祭司は七日目に再び来て、見る。もし患部が家の壁に広がっているなら、
LEV 14:40 祭司は患部がある石を取り外し、町の外の汚れた場所に捨てるように命じる。
LEV 14:41 家の内側をくまなく削らせ、削り落とした漆喰を町の外の汚れた場所に捨てさせる。
LEV 14:42 彼らは別の石を取って、それらの石の場所に置く。また彼は別の漆喰を取って、その家に塗る。
LEV 14:43 もし彼が石を取り外し、家を削り落とし、漆喰を塗った後で、再び患部が生じてその家に発生するなら、
LEV 14:44 祭司は入って見る。もし患部が家に広がっているなら、それは家の中にある悪性のカビである。それは汚れている。
LEV 14:45 彼はその家、その石、その木材、そしてその家のすべての漆喰を打ち壊す。彼はそれらを町の外の汚れた場所に運び出す。
LEV 14:46 さらに、それが閉鎖されている間にその家に入る者は、夕方まで汚れる。
LEV 14:47 その家で横たわる者は自分の衣服を洗う。その家で食べる者も自分の衣服を洗う。
LEV 14:48 しかし、家に漆喰が塗られた後に祭司が入って調べ、患部が家に広がっていないなら、患部は癒やされているので、祭司はその家を清いと宣告する。
LEV 14:49 その家を清めるために、彼は二羽の鳥、杉の木、緋色の糸、ヒソプを取る。
LEV 14:50 彼は流水を入れた土の器の上で、鳥の一羽を屠る。
LEV 14:51 彼は杉の木、ヒソプ、緋色の糸、および生きた鳥を取り、屠られた鳥の血と流水にそれらを浸し、その家に七度振りかける。
LEV 14:52 彼は鳥の血、流水、生きた鳥、杉の木、ヒソプ、および緋色の糸で、その家を清める。
LEV 14:53 しかし、彼は生きた鳥を町の外の野に放つ。このようにして彼がその家のために贖いを行うなら、そこは清くなる。」
LEV 14:54 これが、あらゆる規定の病の患部、および白癬、
LEV 14:55 衣服や家の悪性のカビ、
LEV 14:56 腫れ物、かさぶた、および光る斑点についての律法であり、
LEV 14:57 いつ汚れているか、いつ清いかを教えるためのものである。 これが規定の病についての律法である。
LEV 15:1 主はモーセとアロンに告げられた。
LEV 15:2 「イスラエルの子らに告げなさい。『どんな男であれ、その体から漏出がある場合、その漏出のゆえに彼は汚れている。
LEV 15:3 漏出による汚れは次のとおりである。分泌物が体から流れ続けていても、詰まっていても、その人は汚れている。
LEV 15:4 漏出のある者が横たわるすべての寝床は汚れ、彼が座るすべてのものも汚れる。
LEV 15:5 彼の寝床に触れる者はだれでも、自分の衣服を洗い、水で体を洗う。その者は夕方まで汚れる。
LEV 15:6 漏出のある男が座っていたものに座る者は、自分の衣服を洗い、水で体を洗う。その者は夕方まで汚れる。
LEV 15:7 漏出のある者の体に触れる者は、自分の衣服を洗い、水で体を洗う。その者は夕方まで汚れる。
LEV 15:8 もし漏出のある者が、清い人に唾を吐きかけたなら、その人は自分の衣服を洗い、水で体を洗う。その人は夕方まで汚れる。
LEV 15:9 漏出のある者が乗るどんな鞍も汚れる。
LEV 15:10 彼の下にあったものに触れる者はだれでも、夕方まで汚れる。それらのものを運ぶ者は、自分の衣服を洗い、水で体を洗う。その者は夕方まで汚れる。
LEV 15:11 漏出のある者が水で手をすすがずにだれかに触れたなら、触れられた者は自分の衣服を洗い、水で体を洗う。その者は夕方まで汚れる。
LEV 15:12 漏出のある者が触れた土の器は砕く。また、すべての木の器は水ですすぐ。
LEV 15:13 漏出のある者がその漏出から清められるとき、彼は清めのために七日間を数え、自分の衣服を洗う。彼は流水で自分の体を洗う。そうすれば彼は清くなる。
LEV 15:14 八日目に彼は二羽の山鳩、あるいは二羽の家鳩の雛を取り、会見の天幕の入り口で主の前に来て、それらを祭司に渡す。
LEV 15:15 祭司は一羽を贖罪のささげ物として、もう一羽を全焼のささげ物としてささげる。祭司は彼の漏出について、主の前で彼のために贖いを行う。
LEV 15:16 どんな男であれ、精液の漏出があったなら、彼は水で全身を洗う。彼は夕方まで汚れる。
LEV 15:17 精液がついたすべての衣服や革は、水で洗う。それは夕方まで汚れる。
LEV 15:18 男と女が交わり、精液が出たなら、二人とも水で体を洗い、夕方まで汚れる。
LEV 15:19 女に漏出があり、その体からの漏出が血であるなら、彼女は七日間その月経の汚れにとどまる。彼女に触れる者はだれでも、夕方まで汚れる。
LEV 15:20 彼女がその汚れの期間中に横たわるものはすべて汚れる。彼女が座るものもすべて汚れる。
LEV 15:21 彼女の寝床に触れる者はだれでも、自分の衣服を洗い、水で体を洗う。その者は夕方まで汚れる。
LEV 15:22 彼女が座るものに触れる者はだれでも、自分の衣服を洗い、水で体を洗う。その者は夕方まで汚れる。
LEV 15:23 それが寝床の上であれ、彼女が座っているものの上であれ、彼がそれに触れたなら、夕方まで汚れる。
LEV 15:24 もし男が彼女と寝て、彼女の月経の血が彼についたなら、彼は七日間汚れる。彼が横たわるすべての寝床は汚れる。
LEV 15:25 もし女が月経の期間ではないのに何日も血の漏出がある場合、あるいは月経の期間を過ぎても漏出がある場合、彼女の汚れの漏出の期間中はすべて、月経の期間のようである。彼女は汚れている。
LEV 15:26 その漏出のすべての日に彼女が横たわるすべての寝床は、月経の時の寝床のように彼女にとって汚れたものである。彼女が座るすべてのものは、月経の汚れのように汚れる。
LEV 15:27 これらのものに触れる者はだれでも汚れる。その者は自分の衣服を洗い、水で体を洗う。その者は夕方まで汚れる。
LEV 15:28 しかし、彼女がその漏出から清められたなら、彼女は七日間を数え、その後清くなる。
LEV 15:29 八日目に彼女は二羽の山鳩、あるいは二羽の家鳩の雛を取り、それらを会見の天幕の入り口の祭司のもとに持って来る。
LEV 15:30 祭司は一羽を贖罪のささげ物として、もう一羽を全焼のささげ物としてささげる。そして祭司は彼女の漏出の汚れについて、主の前で彼女のために贖いを行う。
LEV 15:31 このようにして、イスラエルの子らをその汚れから離れさせなさい。彼らの間にあるわたしの幕屋を汚し、その汚れの中で死ぬことのないためである。』」
LEV 15:32 これが、漏出のある者、および精液の漏出によって汚れた者、
LEV 15:33 月経中の女、および漏出のある男女、そして汚れている女と寝る男についての律法である。
LEV 16:1 アロンの二人の子が主の前に近づいて死んだ後、主はモーセに告げられた。
LEV 16:2 主はモーセに言われた。「あなたの兄弟アロンに告げなさい。箱の上にある贖いの座の前、すなわち垂れ幕の内側の至聖所に、いつでも入って来てはならない。彼が死なないためである。わたしは贖いの座の上の雲の中に現れるからである。
LEV 16:3 「アロンは、贖罪のささげ物として若い牛を、全焼のささげ物として雄羊を携えて、聖所に入る。
LEV 16:4 彼は聖なる亜麻布の長服を着る。亜麻布のももひきを身に着け、亜麻布の飾り帯を締め、亜麻布のターバンをかぶる。これらは聖なる衣である。彼は水で体を洗い、それらを着る。
LEV 16:5 彼はイスラエルの子らの会衆から、贖罪のささげ物として二頭の雄山羊を、全焼のささげ物として一頭の雄羊を取る。
LEV 16:6 「アロンは自分のための贖罪のささげ物の牛をささげ、自分と自分の家のために贖いを行う。
LEV 16:7 彼は二頭の山羊を取り、会見の天幕の入り口で主の前に立たせる。
LEV 16:8 アロンは二頭の山羊のためにくじを引く。一つのくじは主のため、もう一つは荒野に放つ山羊のためである。
LEV 16:9 アロンは主のためのくじが当たった山羊をささげ、それを贖罪のささげ物としてささげる。
LEV 16:10 荒野に放つ山羊のくじが当たった山羊は、主の前に生かしたまま立たせ、それによって贖いを行い、荒野へ送り出す。
LEV 16:11 「アロンは自分のための贖罪のささげ物の牛をささげ、自分と自分の家のために贖いを行い、自分のための贖罪のささげ物の牛を屠る。
LEV 16:12 彼は主の前にある祭壇から、火のついた炭を満たした香炉と、細かく砕いた香りのよい香を両手いっぱいに取り、垂れ幕の内側に持って入る。
LEV 16:13 彼は主の前でその香を火の上に置く。それは、香の雲があかしの上にある贖いの座を覆い、彼が死なないためである。
LEV 16:14 彼は牛の血の一部を取り、指で贖いの座の東側に振りかける。また贖いの座の前で、その血の一部を指で七度振りかける。
LEV 16:15 「その後、彼は民のための贖罪のささげ物の山羊を屠り、その血を垂れ幕の内側に持って入り、牛の血にしたようにその血を扱い、贖いの座の上と贖いの座の前にそれを振りかける。
LEV 16:16 彼はイスラエルの子らの汚れと、その背き、すなわち彼らのすべての罪のために、聖所のために贖いを行う。また、彼らの汚れのただ中で彼らと共に住む会見の天幕のためにも、同じように行う。
LEV 16:17 彼が聖所で贖いを行うために入り、彼自身と彼の家、そしてイスラエルの全会衆のために贖いを行って出て来るまで、会見の天幕にはだれもいてはならない。
LEV 16:18 「彼は主の前にある祭壇のところに出て行き、そのために贖いを行う。牛の血の一部と山羊の血の一部を取り、祭壇の角の周囲に塗る。
LEV 16:19 彼はその血の一部を指で祭壇に七度振りかけ、イスラエルの子らの汚れからそれを清め、聖なるものとする。
LEV 16:20 「聖所、会見の天幕、および祭壇のための贖罪を終えたとき、彼は生きた山羊をささげる。
LEV 16:21 アロンは生きた山羊の頭に両手を置き、その上でイスラエルの子らのすべての咎と、すべての背き、すなわち彼らのすべての罪を告白する。彼はそれらを山羊の頭に置き、用意された人の手によって荒野に送り出す。
LEV 16:22 山羊は彼らのすべての咎を負って、人里離れた地へ運んで行く。係の者はその山羊を荒野に放つ。
LEV 16:23 「アロンは会見の天幕に入り、聖所に入った時に着た亜麻布の衣を脱ぎ、そこに残しておく。
LEV 16:24 それから彼は聖なる場所で水で体を洗い、自分の衣服を着て外に出る。そして彼自身の全焼のささげ物と民の全焼のささげ物をささげ、自分と民のために贖いを行う。
LEV 16:25 彼は贖罪のささげ物の脂肪を祭壇の上で燃やす。
LEV 16:26 山羊を荒野に放った者は、衣服を洗い、水で体を洗う。その後、宿営に入ることができる。
LEV 16:27 聖所で贖いを行うために血が持ち込まれた贖罪のささげ物の牛と、贖罪のささげ物の山羊は、宿営の外に運び出される。人々はその皮、肉、および糞を火で焼く。
LEV 16:28 それらを焼く者は、自分の衣服を洗い、水で体を洗う。その後、彼は宿営に入ることができる。
LEV 16:29 「これはあなたがたにとって永遠の掟となる。第七の月の十日には、あなたがたは身を慎み、いかなる仕事もしてはならない。その地に生まれた者であれ、あなたがたの間に住む寄留者であれ、同様である。
LEV 16:30 この日に、あなたがたを清めるために贖いが行われるからである。あなたがたは主の前で、すべての罪から清くなる。
LEV 16:31 これはあなたがたにとって全き休みの安息日であり、あなたがたは身を慎む。これは永遠の掟である。
LEV 16:32 油注がれ、父に代わって祭司となるように任職された祭司が、贖いを行う。彼は亜麻布の衣、すなわち聖なる衣を着る。
LEV 16:33 彼は聖なる聖所のために贖いを行い、会見の天幕と祭壇のために贖いを行う。また、祭司たちと会衆のすべての民のために贖いを行う。
LEV 16:34 「これはあなたがたにとって永遠の掟となり、イスラエルの子らのすべての罪のために年に一度、贖いを行うためのものである。」 主がモーセに命じられた通りに事が行われた。
LEV 17:1 主はモーセに告げられた。
LEV 17:2 「アロンとその子ら、およびイスラエルのすべての子らに告げなさい。『主が命じられたことは次のとおりである。
LEV 17:3 イスラエルの家のどんな人でも、牛、子羊、山羊を宿営の中で屠るか、宿営の外で屠るかして、
LEV 17:4 それを会見の天幕の入り口に持って来ず、主の幕屋の前で主へのささげ物としてささげないなら、血の罪がその人に負わされる。彼は血を流したのである。その人は自分の民の中から断たれる。
LEV 17:5 これは、イスラエルの子らが野原でささげているいけにえを、主のもと、すなわち会見の天幕の入り口の祭司のところに持って来て、それらを主への和解のいけにえとしてささげるためである。
LEV 17:6 祭司は、会見の天幕の入り口にある主の祭壇に血を振りかけ、主への芳ばしい香りとして脂肪を燃やす。
LEV 17:7 彼らは、自分たちが淫行をもって慕ってきた山羊の姿の偶像に、二度といけにえをささげてはならない。これは代々にわたる永遠の掟である。』
LEV 17:8 「あなたは彼らに言いなさい。『イスラエルの家のどんな人でも、あるいは彼らの間に住む寄留者でも、全焼のささげ物あるいはいけにえをささげる場合、
LEV 17:9 それを主へのいけにえとしてささげるために会見の天幕の入り口に持って来ないなら、その人は自分の民から断たれる。
LEV 17:10 『イスラエルの家の者でも、彼らの間に寄留する者でも、血を食べる者には、わたしは顔を向けて敵対し、その者を民の中から断つ。
LEV 17:11 肉の命は血にある。わたしは、あなたがたの命を贖うため、祭壇の上で用いるものとして血を与えた。命によって贖いをもたらすのは血だからである。
LEV 17:12 それゆえ、わたしはイスラエルの子らに言った。「あなたがたのうちのだれも血を食べてはならない。あなたがたの間に住む寄留者も血を食べてはならない。」
LEV 17:13 『イスラエルの子らであれ、彼らの間に住む寄留者であれ、食べてもよい動物や鳥を狩りで捕らえた者はだれでも、その血を注ぎ出し、土で覆う。
LEV 17:14 すべての肉の命はその血にある。それゆえ、わたしはイスラエルの子らに言った。「どのような肉の血も食べてはならない。すべての肉の命はその血にある。それを食べる者は断たれる。」
LEV 17:15 『自然に死んだもの、あるいは野獣に引き裂かれたものを食べる者はだれでも、その地に生まれた者であれ寄留者であれ、自分の衣服を洗い、水で体を洗わなければならず、夕方まで汚れる。その後、彼は清くなる。
LEV 17:16 しかし、彼がそれらを洗わず、自分の体を洗わないなら、その咎を負う。』」
LEV 18:1 主はモーセに言われた。
LEV 18:2 「イスラエルの子らに告げなさい。『わたしはあなたがたの神、主である。
LEV 18:3 あなたがたが住んでいたエジプトの地のならわしに従ってはならない。わたしが導き入れるカナンの地のならわしにも従ってはならない。彼らの掟に従って歩んではならない。
LEV 18:4 あなたがたはわたしの法を行いなさい。わたしの掟を守り、それに従って歩みなさい。わたしはあなたがたの神、主である。
LEV 18:5 それゆえ、あなたがたはわたしの掟と法を守りなさい。人がそれを行うなら、それによって生きる。わたしは主である。
LEV 18:6 『あなたがたのだれも、近い肉親に近づいて、その裸を暴いてはならない。わたしは主である。
LEV 18:7 『あなたは父の裸、また母の裸を暴いてはならない。彼女はあなたの母である。彼女の裸を暴いてはならない。
LEV 18:8 『あなたは父の妻の裸を暴いてはならない。それは父の裸である。
LEV 18:9 『あなたは自分の姉妹、すなわち父の娘、あるいは母の娘の裸を暴いてはならない。家で生まれた者でも、外で生まれた者でも同じである。
LEV 18:10 『あなたは息子の娘、あるいは娘の娘の裸を暴いてはならない。彼女たちの裸はあなた自身の裸だからである。
LEV 18:11 『あなたは父の妻の娘の裸を暴いてはならない。彼女は父によって生まれた者であり、あなたの姉妹だからである。
LEV 18:12 『あなたは父の姉妹の裸を暴いてはならない。彼女は父の近親者である。
LEV 18:13 『あなたは母の姉妹の裸を暴いてはならない。彼女は母の近親者だからである。
LEV 18:14 『あなたは父の兄弟の裸を暴いてはならない。あなたは彼の妻に近づいてはならない。彼女はあなたのおばである。
LEV 18:15 『あなたは息子の妻の裸を暴いてはならない。彼女は息子の妻である。あなたは彼女の裸を暴いてはならない。
LEV 18:16 『あなたは兄弟の妻の裸を暴いてはならない。それは兄弟の裸である。
LEV 18:17 『女とその娘の裸をあらわにしてはならない。また、その女の息子の娘や娘の娘をめとって、その裸をあらわにしてはならない。彼女たちは近親者である。それは邪悪なことである。
LEV 18:18 『あなたは妻が生きている間に、その姉妹をめとって妻の競争相手とし、その裸を暴いてはならない。
LEV 18:19 『あなたは女が月経によって汚れている間、彼女に近づいてその裸を暴いてはならない。
LEV 18:20 『隣人の妻と交わり、それによって身を汚してはならない。
LEV 18:21 『あなたは自分の子どもをモレクへのいけにえとして渡してはならない。あなたは自分の神の御名を汚してはならない。わたしは主である。
LEV 18:22 『あなたは女と寝るように男と寝てはならない。それは忌まわしいことである。
LEV 18:23 『どんな動物とも交わり、それによって身を汚してはならない。女も動物に身をゆだねて交わってはならない。それは倒錯した行為である。
LEV 18:24 『これらのどのことにおいても、自分たちを汚してはならない。わたしがあなたがたの前から追い出そうとしている国々は、これらすべてのことによって汚されたからである。
LEV 18:25 その地は汚された。それゆえわたしはその咎を罰し、その地はそこの住民を吐き出したのである。
LEV 18:26 それゆえ、あなたがたはわたしの掟と法を守り、これらの忌まわしいことをいっさい行ってはならない。その地に生まれた者も、あなたがたの間に住む寄留者も同様である。
LEV 18:27 あなたがたよりも前にいたその地の人々が、これらすべての忌まわしいことを行い、その地が汚されたからである。
LEV 18:28 あなたがたがその地を汚すとき、あなたがたよりも前にいた国民を吐き出したように、その地があなたがたを吐き出さないためである。
LEV 18:29 『これらの忌まわしいことを行う者はだれでも、それを行うその人は自分の民の中から断たれるからである。
LEV 18:30 それゆえ、あなたがたはわたしの命令を守り、あなたがたの前に実行されていたこれらの忌まわしい慣習をいっさい行わず、それらによって自分たちを汚さないようにしなさい。わたしはあなたがたの神、主である。』」
LEV 19:1 主はモーセに告げられた。
LEV 19:2 「イスラエルの子らの全会衆に告げなさい。『あなたがたは聖なる者となりなさい。あなたがたの神、主であるわたしが聖なる者だからである。
LEV 19:3 『あなたがたはそれぞれ、自分の母と父を敬う。また、わたしの安息日を守る。わたしはあなたがたの神、主である。
LEV 19:4 『偶像に頼ってはならず、自分たちのために鋳造した神々を造ってはならない。わたしはあなたがたの神、主である。
LEV 19:5 『あなたがたが主に和解のいけにえをささげる場合は、あなたがたが受け入れられるようにそれをささげる。
LEV 19:6 それはあなたがたがささげるその日と、その翌日に食べる。三日目まで残ったものは、火で焼く。
LEV 19:7 もし三日目に少しでも食べるなら、それは忌まわしいものとなる。それは受け入れられない。
LEV 19:8 それを食べる者はだれでも、自分の咎を負う。その人が主の聖なるものを汚したからである。その人は自分の民から断たれる。
LEV 19:9 『あなたがたの土地の収穫を刈り入れるとき、畑の隅まで刈り尽くしてはならず、収穫の落ち穂を拾い集めてはならない。
LEV 19:10 あなたのぶどう園の実を取り尽くしてはならず、ぶどう園の落ちたぶどうを集めてはならない。貧しい者と寄留者のためにそれらを残しておく。わたしはあなたがたの神、主である。
LEV 19:11 『盗んではならない。 嘘をついてはならない。 互いに欺いてはならない。
LEV 19:12 『わたしの名によって偽って誓い、あなたの神の御名を汚してはならない。わたしは主である。
LEV 19:13 『隣人をしいたげてはならず、奪ってもならない。 雇い人の賃金を翌朝まで手元に留めてはならない。
LEV 19:14 『耳の聞こえない者を呪ってはならず、目の見えない者の前につまずく石を置いてはならない。あなたの神を恐れなさい。わたしは主である。
LEV 19:15 『裁きにおいて不正を行ってはならない。貧しい者をえこひいきしてはならず、力ある者を優遇してはならない。あなたは義をもって隣人を裁く。
LEV 19:16 『民の間を中傷して回ってはならない。 隣人の命を危険にさらしてはならない。わたしは主である。
LEV 19:17 『心の中で兄弟を憎んではならない。隣人を必ず戒め、彼のことで罪を負わないようにしなさい。
LEV 19:18 『復讐してはならず、あなたの民の子らに対して恨みを抱いてはならない。隣人を自分のように愛しなさい。わたしは主である。
LEV 19:19 『わたしの掟を守りなさい。 異なる種類の家畜を交配させてはならない。 畑に二種類の種を蒔いてはならない。 二種類の素材で作った衣服を身に着けてはならない。
LEV 19:20 『男が、他の男と婚約していながら、まだ身代金を払われず自由にもされていない女奴隷と交わったなら、二人は処罰される。しかし彼女は自由の身ではなかったので、死刑にはされない。
LEV 19:21 彼は主への償いのささげ物として、償いのささげ物の雄羊を会見の天幕の入り口に持って来る。
LEV 19:22 祭司は、彼が犯した罪のために、主の前で償いのささげ物の雄羊で彼のために贖いを行う。そうすれば彼の犯した罪は赦される。
LEV 19:23 『あなたがたがその地に入り、食物のためにあらゆる種類の木を植えたなら、その実は禁じられたものとみなしなさい。三年間、それはあなたがたに禁じられる。それは食べてはならない。
LEV 19:24 しかし、四年目には、その実はすべて、主を賛美するための聖なるものとなる。
LEV 19:25 五年目には、あなたがたはその実を食べてもよい。それがあなたがたに収穫をもたらすためである。わたしはあなたがたの神、主である。
LEV 19:26 『血がまだ残っている肉を食べてはならない。まじないをしてはならず、魔術を行ってはならない。
LEV 19:27 『頭の側面の毛を剃り落としてはならず、ひげの端を切り落としてはならない。
LEV 19:28 『死者のために自分の肉体に傷をつけてはならず、体に刺青をしてはならない。わたしは主である。
LEV 19:29 『娘を遊女にして汚してはならない。その地が淫行に陥り、みだらな行いに満ちることのないためである。
LEV 19:30 『わたしの安息日を守り、わたしの聖所を敬いなさい。わたしは主である。
LEV 19:31 『霊媒師や占い師のところに赴いてはならない。彼らによって汚されないように、彼らを捜し求めてはならない。わたしはあなたがたの神、主である。
LEV 19:32 『白髪の人の前では立ち上がり、老人を敬い、あなたの神を恐れなさい。わたしは主である。
LEV 19:33 『寄留者があなたの地であなたがたと共に住む場合、その人を不当に扱ってはならない。
LEV 19:34 あなたがたと共に住む寄留者を、あなたがたの間で生まれた同胞のように扱い、自分のように愛しなさい。あなたがたもエジプトの地では寄留者だったからである。わたしはあなたがたの神、主である。
LEV 19:35 『裁きにおいて、長さ、重さ、あるいは量の測りにおいて、不正を行ってはならない。
LEV 19:36 正しいはかり、正しい重り、正しいエパ、正しいヒンを用いる。わたしはあなたがたをエジプトの地から導き出した、あなたがたの神、主である。
LEV 19:37 『あなたがたはわたしのすべての掟とわたしのすべての法を守り、それらを行いなさい。わたしは主である。』」
LEV 20:1 主はモーセに告げられた。
LEV 20:2 「さらに、イスラエルの子らに言いなさい。『イスラエルの子ら、あるいはイスラエルに住む寄留者のうち、自分の子孫をモレクに渡す者はだれでも、必ず死刑に処される。その地の民はその人を石で打ち殺す。
LEV 20:3 わたしもその人に顔を向け、彼を自分の民の中から断つ。彼が自分の子孫をモレクに渡し、わたしの聖所を汚し、わたしの聖なる御名を汚したからである。
LEV 20:4 もしその人が子孫をモレクに渡したとき、その地の民が見て見ぬふりをし、彼を死刑にしないなら、
LEV 20:5 わたしはその男とその家族に顔を向け、彼を民の中から断つ。また、彼にならってモレクを慕い、淫行を行う者たちも皆、その民の中から断つ。
LEV 20:6 『霊媒や占い師に頼り、彼らを慕って淫行を行う者には、わたしは顔を向け、その者を民の中から断つ。
LEV 20:7 『それゆえ、自らを聖別し、聖なる者となりなさい。わたしはあなたがたの神、主だからである。
LEV 20:8 あなたがたはわたしの掟を守り、それらを行いなさい。わたしはあなたがたを聖別する主である。
LEV 20:9 『自分の父や母を呪う者はだれでも、必ず死刑に処されるからである。彼は自分の父や母を呪った。その血の責任は彼自身が負う。
LEV 20:10 『他の男の妻と姦淫する男、すなわち自分の隣人の妻と姦淫する者は、姦淫した男も姦淫した女も、必ず死刑に処される。
LEV 20:11 『父の妻と寝る男は、父の裸を暴いたのである。彼らは二人とも必ず死刑に処される。その血の責任は彼ら自身が負う。
LEV 20:12 『男が息子の妻と寝るなら、彼らは二人とも必ず死刑に処される。彼らは倒錯した行為を行ったのである。その血の責任は彼ら自身が負う。
LEV 20:13 『男が女と寝るように男と寝るなら、彼らは二人とも忌まわしいことを行ったのである。彼らは必ず死刑に処される。その血の責任は彼ら自身が負う。
LEV 20:14 『男が妻とその母をめとるなら、それは邪悪なことである。彼も彼女たちも火で焼く。あなたがたの間に邪悪なことがないためである。
LEV 20:15 『男が動物と寝るなら、彼は必ず死刑に処される。あなたがたはその動物も殺す。
LEV 20:16 『女がどんな動物にでも近づいてそれと交わるなら、あなたはその女とその動物を殺す。彼らは必ず死刑に処される。その血の責任は彼ら自身が負う。
LEV 20:17 『男が自分の姉妹、すなわち父の娘、あるいは母の娘をめとり、彼女の裸を見て、彼女も彼の裸を見るなら、それは恥ずべきことである。彼らは彼らの民の子らの目の前で断たれる。彼は自分の姉妹の裸を暴いたのである。彼は自分の咎を負う。
LEV 20:18 『男が月経中の女と寝て、彼女の裸を暴くなら、彼は彼女の血の源をあらわにし、彼女も自分の血の源をあらわにしたのである。二人はともにその民の中から断たれる。
LEV 20:19 『母の姉妹、あるいは父の姉妹の裸を暴いてはならない。彼は自分の近親者をあらわにしたからである。彼らは自分たちの咎を負う。
LEV 20:20 男が叔父の妻と寝るなら、彼は叔父の裸を暴いたのである。彼らは自分たちの罪を負う。彼らは子どものないまま死ぬ。
LEV 20:21 『男が兄弟の妻をめとるなら、それは汚れたことである。彼は兄弟の裸を暴いたのである。彼らは子どものないままとなる。
LEV 20:22 『それゆえ、あなたがたはわたしのすべての掟とすべての法を守り、それらを行いなさい。わたしがあなたがたを導き入れて住まわせるその地が、あなたがたを吐き出さないためである。
LEV 20:23 あなたがたは、わたしがあなたがたの前から追い出そうとしている国民の慣習に従って歩んではならない。彼らはこれらすべてのことを行ったため、わたしは彼らを忌み嫌ったのである。
LEV 20:24 しかし、わたしはあなたがたに言った。「あなたがたは彼らの地を受け継ぐ。わたしはそれをあなたがたに与えて所有させる。乳と蜜の流れる地である。」わたしはあなたがたを諸国の民から分けた、あなたがたの神、主である。
LEV 20:25 『それゆえ、清い動物と汚れた動物、汚れた鳥と清い鳥とを区別しなさい。わたしがあなたがたのために汚れたものとして分けた動物、鳥、地を這うものによって、自分を忌まわしいものにしてはならない。
LEV 20:26 あなたがたはわたしにとって聖なる者となりなさい。主であるわたしは聖なる者であり、あなたがたがわたしのものとなるように、諸国の民からあなたがたをえり分けたからである。
LEV 20:27 『霊媒師あるいは占い師である男または女は、必ず死刑に処される。彼らは石で打ち殺される。その血の責任は彼ら自身が負う。』」
LEV 21:1 主はモーセに言われた。「アロンの子らである祭司たちに告げなさい。『祭司は、自分の民の中の死者のために自分を汚してはならない。
LEV 21:2 ただし、自分に近い親族、すなわち自分の母、父、息子、娘、兄弟のため、
LEV 21:3 また、自分に近く、まだ夫を持ったことのない処女の姉妹のためには、自分を汚してもよい。
LEV 21:4 彼は自分の民の中の長である者として、自分を汚して自らを俗なるものにしてはならない。
LEV 21:5 『彼らは頭を剃ったり、ひげの端を剃り落としたり、肉体に切り傷をつけたりしてはならない。
LEV 21:6 彼らは自分たちの神に対して聖なる者でなければならず、自分たちの神の御名を汚してはならない。彼らは主への火によるささげ物、すなわち自分たちの神のパンをささげるからである。それゆえ、彼らは聖なる者である。
LEV 21:7 『祭司は遊女や身を汚した女を妻にめとってはならない。また、夫から離縁された女をめとってはならない。祭司は自分の神に対して聖なる者だからである。
LEV 21:8 それゆえ、あなたは彼を聖別しなさい。彼はあなたの神のパンをささげるからである。彼はあなたにとって聖なる者である。あなたがたを聖別する主であるわたしが聖なる者だからである。
LEV 21:9 『祭司の娘が遊女となって自分を汚すなら、彼女は自分の父を汚すことになる。彼女は火で燃やされる。
LEV 21:10 『兄弟たちの中で大祭司であり、その頭に注ぎ油が注がれ、衣服を着るために聖別された者は、頭の毛を乱したままにしたり、自分の衣服を引き裂いたりしてはならない。
LEV 21:11 彼はどんな死体にも近づいてはならず、自分の父や母のためであっても自身を汚してはならない。
LEV 21:12 彼は聖所から出てはならず、自分の神の聖所を汚してはならない。彼の神の注ぎ油の冠が彼の上にあるからである。わたしは主である。
LEV 21:13 『彼は処女を妻にめとる。
LEV 21:14 やもめ、離縁された女、汚された女、遊女をめとってはならない。彼は自分の民の中から処女を妻にめとる。
LEV 21:15 彼は自分の民の中で自分の子孫を汚してはならない。わたしは彼を聖別する主だからである。』」
LEV 21:16 主はモーセに告げられた。
LEV 21:17 「アロンに告げなさい。『あなたの代々の子孫のうち、体に欠陥のある者は、その神のパンをささげるために近づいてはならない。
LEV 21:18 欠陥のある者はだれでも近づいてはならない。すなわち、目の見えない者、足の不自由な者、鼻のつぶれた者、または体に変形のある者、
LEV 21:19 足や手に骨折がある者、
LEV 21:20 背中の曲がった者、小人の者、目に欠陥のある者、白癬のある病やかさぶたのある者、睾丸が損なわれている者である。
LEV 21:21 祭司アロンの子孫で体に欠陥のある者は、主への火によるささげ物をささげるために近づいてはならない。彼には欠陥があるので、その神のパンをささげるために近づいてはならない。
LEV 21:22 彼は自分の神のパンを、最も聖なるものも聖なるものも食べることができる。
LEV 21:23 しかし、彼には欠陥があるので、垂れ幕に近づいたり、祭壇に近づいたりしてはならない。わたしの聖所を汚さないためである。わたしは彼らを聖別する主だからである。』」
LEV 21:24 こうしてモーセは、アロンとその子ら、およびイスラエルのすべての子らに語った。
LEV 22:1 主はモーセに告げられた。
LEV 22:2 「アロンとその子らに告げなさい。イスラエルの子らがわたしのために聖別する聖なるものを慎重に扱い、わたしの聖なる御名を汚してはならない。わたしは主である。
LEV 22:3 「彼らに言いなさい。『あなたがたの代々の子孫のうちだれでも、自分の汚れを身に帯びたまま、イスラエルの子らが主に聖別する聖なるものに近づくなら、その者はわたしの前から断たれる。わたしは主である。
LEV 22:4 『アロンの子孫で、規定の病の者、あるいは漏出のある者は、清くなるまで聖なるものを食べてはならない。死者によって汚れたものに触れる者、あるいは精液の漏出があった者、
LEV 22:5 あるいは、人に汚れをもたらす這うものに触れる者、またはどんな汚れであれ、その人を汚すような人間に触れる者、
LEV 22:6 そのようなものに触れた者は夕方まで汚れ、水で自分の体を洗わない限り、聖なるものを食べてはならない。
LEV 22:7 太陽が沈めば彼は清くなる。その後、聖なるものを食べることができる。それは彼のパンだからである。
LEV 22:8 彼は自然に死んだものや、野獣に引き裂かれたものを食べて、それによって自分を汚してはならない。わたしは主である。
LEV 22:9 『彼らはわたしの命令を守る。聖なるものを汚したために罪を負い、それによって死ぬことのないためである。わたしは彼らを聖別する主である。
LEV 22:10 『一般の人はだれも聖なるものを食べてはならない。祭司のもとに滞在している者や雇い人も、聖なるものを食べてはならない。
LEV 22:11 しかし、祭司が自分のお金で奴隷を買い取ったなら、その奴隷はそれを食べることができる。また、彼の家で生まれた者たちも、彼のパンを食べることができる。
LEV 22:12 祭司の娘が一般の人に嫁いだなら、彼女は聖なるものの持ち上げるささげ物を食べてはならない。
LEV 22:13 しかし、祭司の娘がやもめとなるか離縁されるかして、子どもがなく、若い時のように父の家に戻ったなら、彼女は父のパンを食べることができる。しかし、一般の人はだれもそれを食べてはならない。
LEV 22:14 『もし人が意図せずに聖なるものを食べたなら、その人はその価値の五分の一を加算して、その聖なるものを祭司に渡す。
LEV 22:15 祭司たちは、イスラエルの子らが主にささげる聖なるものを汚してはならない。
LEV 22:16 イスラエルの子らが聖なるものを食べることによって、罪過の咎を負うことのないようにする。わたしは彼らを聖別する主だからである。』」
LEV 22:17 主はモーセに告げられた。
LEV 22:18 「アロンとその子ら、およびイスラエルのすべての子らに告げなさい。『イスラエルの家の人、あるいはイスラエルに住む寄留者のうち、自分のささげ物をささげる者はだれでも、それが誓願によるものでも、自発的なささげ物でも、主への全焼のささげ物としてささげる場合、
LEV 22:19 それが受け入れられるために、牛、羊、または山羊の群れから、傷のない雄をささげる。
LEV 22:20 しかし、どんなものであれ傷のあるものをささげてはならない。それはあなたがたのために受け入れられないからである。
LEV 22:21 誓願を果たすため、あるいは自発的なささげ物として、牛や羊の群れから主への和解のいけにえをささげる者は、それが受け入れられるために、完全なものである。それには何の傷もあってはならない。
LEV 22:22 目の見えないもの、傷を負ったもの、不具のもの、いぼのあるもの、ただれているもの、膿の出る患部のあるものを主にささげてはならず、それらを祭壇の上で主への火によるささげ物にしてはならない。
LEV 22:23 余分な部分や欠けた部分のある牛や子羊は、自発的なささげ物としてささげてもよいが、誓願のためには受け入れられない。
LEV 22:24 睾丸が傷ついたり、潰れたり、引き裂かれたり、切り取られたりしたものを主にささげてはならない。あなたがたの地でこのようなことをしてはならない。
LEV 22:25 あなたがたは外国人の手からこれらのいかなるものも受け取って、あなたがたの神のパンとしてささげてはならない。それらには損なわれたところがあり、傷があるからである。それらはあなたがたのために受け入れられない。』」
LEV 22:26 主はモーセに告げられた。
LEV 22:27 「牛、羊、または山羊が生まれたときは、七日間その母と共にいさせる。八日目以降は、主への火によるささげ物のためのささげ物として受け入れられる。
LEV 22:28 牛であれ羊であれ、親とその子を同じ日に屠ってはならない。
LEV 22:29 「主に感謝のいけにえをささげるときは、あなたがたが受け入れられるようにそれをささげる。
LEV 22:30 それはその日のうちに食べる。朝までそれを少しでも残しておいてはならない。わたしは主である。
LEV 22:31 「それゆえ、あなたがたはわたしの命令を守り、それらを行いなさい。わたしは主である。
LEV 22:32 わたしの聖なる御名を汚してはならない。わたしはイスラエルの子らの中で聖なるものとされる。わたしはあなたがたを聖別する主であり、
LEV 22:33 あなたがたの神となるために、エジプトの地からあなたがたを導き出した。わたしは主である。」
LEV 23:1 主はモーセに告げられた。
LEV 23:2 「イスラエルの子らに告げなさい。『あなたがたが聖なる集会として布告すべき主の定められた祭り、これらがわたしの定められた祭りである。
LEV 23:3 『六日間は仕事をしてもよいが、七日目は厳かな安息日であり、聖なる集会の日である。いかなる仕事もしてはならない。これはあなたがたのすべての住まいにおける主への安息日である。
LEV 23:4 『主の定められた祭り、すなわちあなたがたがその定められた時に布告すべき聖なる集会は次のとおりである。
LEV 23:5 第一の月の十四日の夕暮れには主の過越の祭りがある。
LEV 23:6 同じ月の十五日は主への種なしパンの祭りである。七日間、種なしパンを食べる。
LEV 23:7 最初の日に、あなたがたは聖なる集会を開きなさい。通常の仕事をしてはならない。
LEV 23:8 七日間、主への火によるささげ物をささげなさい。七日目は聖なる集会である。通常の仕事をしてはならない。』」
LEV 23:9 主はモーセに告げられた。
LEV 23:10 「イスラエルの子らに告げなさい。『わたしがあなたがたに与える地に入り、その収穫を刈り入れるとき、あなたがたの収穫の初穂の束を祭司のところに持って来る。
LEV 23:11 祭司は、あなたがたが受け入れられるように、主の前でその束を揺り動かす。安息日の翌日にそれを揺り動かす。
LEV 23:12 その束を揺り動かす日に、あなたがたは一歳の傷のない雄の子羊を、主への全焼のささげ物としてささげなさい。
LEV 23:13 それに伴う穀物のささげ物は、油を混ぜた十分の二エパの上質の小麦粉であり、芳ばしい香りのための主への火によるささげ物とする。それに伴う飲み物のささげ物は、四分の一ヒンのぶどう酒とする。
LEV 23:14 あなたがたは自分の神へのささげ物を持って来るこの日までは、パンも、炒った穀物も、新しい穀物も食べてはならない。これは、あなたがたのすべての住まいで、代々にわたっての永遠の掟である。
LEV 23:15 『あなたがたは、揺り動かすささげ物の束を持って来た日、すなわち安息日の翌日から数えなさい。七回の安息日を満了する。
LEV 23:16 七回目の安息日の翌日まで数えて五十日とし、主への新しい穀物のささげ物をささげなさい。
LEV 23:17 あなたがたは揺り動かすささげ物として、自分の住まいから二つのパンを持って来なさい。それは十分の二エパの上質の小麦粉で作られ、パン種を入れて焼かれたもので、主への初穂とする。
LEV 23:18 そのパンとともに、一歳の傷のない七頭の子羊と、若い雄牛一頭と、雄羊二頭をささげなさい。これらは主への全焼のささげ物となり、それに伴う穀物のささげ物と飲み物のささげ物とともに、主への芳ばしい香りのための、火によるささげ物となる。
LEV 23:19 贖罪のささげ物として雄山羊一頭を、和解のいけにえのささげ物として一歳の雄の子羊二頭をささげなさい。
LEV 23:20 祭司はそれらを、初穂のパンおよび二頭の子羊とともに、主の前で揺り動かすささげ物として揺り動かす。これらは主に対する聖なるものとなり、祭司のものとなる。
LEV 23:21 あなたがたは同じ日に布告しなさい。それはあなたがたにとって聖なる集会となる。通常のいかなる仕事もしてはならない。これは、あなたがたのすべての住まいで、代々にわたっての永遠の掟である。
LEV 23:22 『あなたがたの土地の収穫を刈り入れるとき、畑の隅々まで刈り尽くしてはならない。収穫の落ち穂を拾い集めてはならない。貧しい者と寄留者のためにそれらを残しておく。わたしはあなたがたの神、主である。』」
LEV 23:23 主はモーセに告げられた。
LEV 23:24 「イスラエルの子らに告げなさい。『第七の月の最初の日に、あなたがたは厳かな安息を守り、ラッパを吹き鳴らす記念とし、聖なる集会を開きなさい。
LEV 23:25 通常のいかなる仕事もしてはならない。主への火によるささげ物をささげなさい。』」
LEV 23:26 主はモーセに告げられた。
LEV 23:27 「ただし、この第七の月の十日は贖罪の日である。それはあなたがたにとって聖なる集会となる。あなたがたは身を慎み、主への火によるささげ物をささげなさい。
LEV 23:28 その日にはいかなる仕事もしてはならない。これは贖罪の日であり、あなたがたの神、主の前であなたがたのために贖いを行うためである。
LEV 23:29 その日に身を慎まない者はだれでも、自分の民の中から断たれる。
LEV 23:30 その日にいかなる仕事をする者も、わたしはその人をその民の中から滅ぼす。
LEV 23:31 いかなる仕事もしてはならない。これは、あなたがたのすべての住まいで、代々にわたっての永遠の掟である。
LEV 23:32 これはあなたがたにとって厳かな安息の安息日であり、身を慎む。その月の九日の夕暮れから翌日の夕暮れまで、安息日を守りなさい。」
LEV 23:33 主はモーセに告げられた。
LEV 23:34 「イスラエルの子らに告げなさい。『この第七の月の十五日は、主のための七日間にわたる仮庵の祭りである。
LEV 23:35 最初の日は聖なる集会とする。通常のいかなる仕事もしてはならない。
LEV 23:36 七日間、主への火によるささげ物をささげなさい。八日目には、あなたがたのための聖なる集会を開きなさい。主への火によるささげ物をささげなさい。これは厳粛な集会である。通常の仕事をしてはならない。
LEV 23:37 『これらが主の定められた祭りであり、あなたがたが聖なる集会として布告し、主への火によるささげ物、全焼のささげ物、穀物のささげ物、いけにえ、飲み物のささげ物を、それぞれその日にささげるためのものである。
LEV 23:38 これは主の安息日に加えて、また、あなたがたが主に与えるささげ物に加えて、またすべての誓願に加えて、またすべての自発的なささげ物に加えて行われる。
LEV 23:39 『それで、第七の月の十五日、あなたがたがその土地の産物を収穫し終えたとき、七日間にわたって主の祭りを守りなさい。最初の日は厳かな安息の日であり、八日目も厳かな安息の日である。
LEV 23:40 最初の日に、あなたがたは立派な木の実、なつめやしの葉、茂った木の枝、川の柳の枝を取り、七日間、あなたがたの神、主の前で喜び楽しみなさい。
LEV 23:41 一年のうち七日間、主への祭りとしてこれを守りなさい。これはあなたがたの代々にわたっての永遠の掟である。第七の月にこれを守る。
LEV 23:42 あなたがたは七日間、仮庵に住む。イスラエルで生まれた者は皆、仮庵に住む。
LEV 23:43 それは、わたしがエジプトの地からイスラエルの子らを導き出したとき、彼らを仮庵に住まわせたことを、あなたがたの代々の人々が知るためである。わたしはあなたがたの神、主である。』」
LEV 23:44 こうしてモーセはイスラエルの子らに、主の定められた祭りについて告げた。
LEV 24:1 主はモーセに告げられた。
LEV 24:2 「イスラエルの子らに命じて、ともしびのために打って搾った純粋なオリーブ油をあなたのもとに持って来させ、ともしびが絶えずともるようにしなさい。
LEV 24:3 会見の天幕の中、あかしの垂れ幕の外側で、アロンは夕暮れから朝まで、主の前で絶えずそれを整える。これは代々にわたっての永遠の掟である。
LEV 24:4 彼は主の前で、純金の燭台の上のともしびを絶えず整える。
LEV 24:5 「上質の小麦粉を取り、それで十二のパンを焼きなさい。一つのパンには十分の二エパを用いる。
LEV 24:6 それらを主の前の純金の机の上に、一列に六つずつ、二列に並べなさい。
LEV 24:7 各列の上に純粋な乳香を置きなさい。それがパンのための記念の部分となり、主への火によるささげ物となるためである。
LEV 24:8 彼は安息日ごとに、絶えずそれを主の前に整える。これはイスラエルの子らのための永遠の契約である。
LEV 24:9 それはアロンとその子らのものとなる。彼らは聖なる場所でそれを食べる。永遠の掟により、主への火によるささげ物の中から彼らに与えられる、最も聖なるものだからである。」
LEV 24:10 父がエジプト人であるイスラエル人の女の息子が宿営に出て来た。そのイスラエル人の女の息子と、イスラエル人の男が宿営の中で争った。
LEV 24:11 このイスラエル人の女の息子は御名を冒涜して呪った。そこで人々は彼をモーセのところに連れて来た。彼の母親の名はスロミテといい、ダン部族のディブリの娘であった。
LEV 24:12 主の命令が明らかにされるまで、人々はその者を留置した。
LEV 24:13 主はモーセに告げられた。
LEV 24:14 「呪った者を宿営の外に引き出しなさい。それを聞いた者はみな彼の頭に手を置き、全会衆で彼を石で打ち殺しなさい。
LEV 24:15 イスラエルの子らに告げなさい。『自分の神を呪う者はだれでも、その罪を負う。
LEV 24:16 主の御名を冒涜する者は、必ず死刑に処される。全会衆は必ず彼を石で打ち殺す。寄留者であれ、その地に生まれた者であれ、御名を冒涜したときは死刑に処される。
LEV 24:17 『人を打ち殺した者は、必ず死刑に処される。
LEV 24:18 動物を打ち殺した者は、同じ価値の動物をもって償う。
LEV 24:19 隣人に傷を負わせたなら、彼がしたのと同じように彼にもされる。
LEV 24:20 骨折には骨折を、目には目を、歯には歯を。彼が人に傷を負わせたように、彼にもそのようにされる。
LEV 24:21 動物を殺した者は償いをしなければならず、人を殺した者は死刑に処される。
LEV 24:22 寄留者にもその地に生まれた者にも、あなたがたは一つの同じ法を持つ。わたしはあなたがたの神、主だからである。』」
LEV 24:23 モーセがイスラエルの子らに語ると、彼らは呪った者を宿営の外に引き出し、石で打ち殺した。イスラエルの子らは主がモーセに命じられたとおりに行った。
LEV 25:1 主はシナイ山でモーセに言われた。
LEV 25:2 「イスラエルの子らに告げなさい。『わたしが与える地に入ったとき、その地にも主のための安息を与えなさい。
LEV 25:3 六年間は畑に種を蒔き、六年間はぶどう園の手入れをして、その産物を収穫しなさい。
LEV 25:4 しかし、七年目は地にとって厳かな安息の安息日、すなわち主への安息日となる。畑に種を蒔いたり、ぶどう園の手入れをしたりしてはならない。
LEV 25:5 あなたの収穫の後に自然に生えたものを刈り取ってはならず、手入れをしなかったぶどうの木のぶどうを収穫してはならない。地にとって厳かな安息の年となるからである。
LEV 25:6 地の安息の年の産物は、あなたがたの食物となる。すなわち、あなた、あなたの男奴隷、女奴隷、雇い人、あなたと共に住む寄留者のためである。
LEV 25:7 あなたの家畜や、あなたの地にいる動物のためにも、そのすべての産物が食物となる。
LEV 25:8 『七年を七回、すなわち七回の安息の年を数えなさい。その年数は四十九年となる。
LEV 25:9 第七の月の十日には、角笛を高らかに吹き鳴らしなさい。贖罪の日に、あなたがたの全土に角笛を響き渡らせなさい。
LEV 25:10 第五十年目を聖別し、その地のすべての住民に解放を布告しなさい。これはあなたがたにとってヨベルの年である。あなたがたはそれぞれ自分の所有地に帰り、それぞれ自分の家族のもとに帰る。
LEV 25:11 その第五十年目はあなたがたにとってヨベルの年となる。種を蒔いてはならず、自然に生えたものを刈り取ってはならず、手入れをしなかったぶどうの木から収穫してもならない。
LEV 25:12 それはヨベルの年であり、あなたがたにとって聖なる年である。畑に自然に生えたものを食べなさい。
LEV 25:13 『このヨベルの年には、あなたがたはそれぞれ自分の所有地に帰る。
LEV 25:14 『隣人に何かを売る場合、あるいは隣人から買う場合、互いに不当な扱いをしてはならない。
LEV 25:15 ヨベルの年からの年数に応じて、あなたは隣人から買い、収穫の年数に応じて、彼はあなたに売る。
LEV 25:16 年数が多いほどあなたはその価格を上げ、年数が少ないほどあなたはその価格を下げなさい。彼は収穫の回数をあなたに売るからである。
LEV 25:17 互いに不当な扱いをしてはならず、あなたの神を恐れなさい。わたしはあなたがたの神、主である。
LEV 25:18 『わたしの掟を行い、わたしの法を守りなさい。そうすれば、あなたがたはその地に安らかに住む。
LEV 25:19 その地は実を結び、あなたがたは十分に食べ、そこで安全に住むことができる。
LEV 25:20 もしあなたがたが、『七年目には何を食べればよいのか。私たちは種を蒔くことも、産物を集めることもできないではないか』と言うなら、
LEV 25:21 わたしは六年目にあなたがたに祝福を命じる。その地は三年分の実りをもたらす。
LEV 25:22 八年目に種を蒔き、九年目まで古い蓄えの産物を食べなさい。その産物が入るまで、あなたがたは古い蓄えを食べなさい。
LEV 25:23 『土地を永久に売り渡してはならない。土地はわたしのものだからである。あなたがたは、わたしのもとに身を寄せる寄留者であり滞在者である。
LEV 25:24 あなたがたの所有地全土において、土地を買い戻す権利を認める。
LEV 25:25 『あなたの兄弟が貧しくなり、自分の所有地の一部を売ったなら、彼に最も近い親族が来て、兄弟が売ったものを買い戻す。
LEV 25:26 もし買い戻す者がおらず、自ら資力を得て、それを買い戻す十分な手段を得たなら、
LEV 25:27 売却してからの年数を計算し、残りの代金を買い手に返す。そうすれば、自分の所有地に戻ることができる。
LEV 25:28 しかし、もし自ら買い戻すことができないなら、売ったものはヨベルの年まで買った者の手に残る。ヨベルの年にはそれは手放され、彼は自分の所有地に戻ることができる。
LEV 25:29 『もし城壁のある町にある住居を売ったなら、売却後まる一年の間は買い戻すことができる。まる一年の間は買い戻す権利がある。
LEV 25:30 もしまる一年の間に買い戻されなければ、城壁のある町にあるその家は、それを買った者に代々にわたって永久に確定される。それはヨベルの年にも手放されない。
LEV 25:31 しかし、周囲に城壁のない村々の家は、その国の畑と同じとみなされる。それらは買い戻すことができ、ヨベルの年には手放される。
LEV 25:32 『ただし、レビ人の町、すなわち彼らの所有地である町々の家については、レビ人はいつでも買い戻すことができる。
LEV 25:33 レビ人が売った家、すなわちその所有する町は買い戻すことができ、それはヨベルの年に手放される。レビ人の町々の家は、イスラエルの子らの中における彼らの所有地だからである。
LEV 25:34 しかし、彼らの町々の放牧地の畑は売ってはならない。それは彼らの永久の所有地だからである。
LEV 25:35 『兄弟が貧しくなり、あなたのもとで生活を支えられなくなったなら、彼を支えなさい。寄留者や滞在者のように、あなたと共に生きられるようにしなさい。
LEV 25:36 彼から利息や利益を取ってはならない。あなたの神を恐れ、あなたの兄弟があなたとともに生きられるようにしなさい。
LEV 25:37 あなたのお金を利息をとって貸したり、利益のためにあなたの食物を与えたりしてはならない。
LEV 25:38 わたしはあなたがたの神、主であり、カナンの地をあなたがたに与え、あなたがたの神となるために、エジプトの地からあなたがたを導き出した。
LEV 25:39 『もしあなたの兄弟が貧しくなり、自身をあなたに売ったなら、あなたは彼を奴隷として働かせてはならない。
LEV 25:40 彼は雇い人や滞在者のようにあなたのもとにおり、ヨベルの年まであなたのもとで働く。
LEV 25:41 その後、彼と彼の子らはあなたのもとを去り、自分の家族のもとに帰り、父祖の所有地に戻る。
LEV 25:42 彼らはわたしがエジプトの地から導き出した、わたしのしもべだからである。彼らは奴隷として売られてはならない。
LEV 25:43 あなたは彼を過酷に支配してはならない。あなたの神を恐れなさい。
LEV 25:44 『あなたが所有してもよい男奴隷と女奴隷については、あなたがたの周囲の国々から、男奴隷と女奴隷を買うことができる。
LEV 25:45 さらに、あなたがたの間に住む異国人の子らや、彼らの家族のうち、あなたがたの地で生まれた者から買うことができる。彼らはあなたがたの所有物となる。
LEV 25:46 あなたがたは彼らを自分の後の子らに遺産として譲り、所有物として受け継がせることができる。あなたがたは彼らを永久に奴隷とすることができる。しかし、あなたがたの兄弟であるイスラエルの子らに対しては、互いに過酷に支配してはならない。
LEV 25:47 『もしあなたのもとにいる異国人や一時滞在者が豊かになり、そのそばにいるあなたの兄弟が貧しくなって、あなたのもとに住む異国人や寄留者、あるいはその異国人の家族の者に自分を売った場合、
LEV 25:48 売られた後、彼は買い戻される権利がある。彼の兄弟の一人が彼を買い戻すことができる。
LEV 25:49 あるいは彼の叔父、叔父の息子が彼を買い戻すことができ、彼の家族の近しい親族のだれもが彼を買い戻すことができる。または、もし彼自身が豊かになったなら、自らを買い戻すことができる。
LEV 25:50 その人は、自分を買った者と、自分を売った年からヨベルの年までを計算する。売却の価格は年数に応じ、雇い人の期間に基づいて定める。
LEV 25:51 もしまだ多くの年数が残っているなら、それに従って、自分が買われた金額の中から買い戻しの価格を返す。
LEV 25:52 ヨベルの年まで数年しか残っていないなら、彼とともに計算し、その労働の年数に応じて買い戻しの価格を返す。
LEV 25:53 その人は年ごとに雇われる雇い人のように主人のもとにいる。主人があなたの目の前で彼を過酷に支配してはならない。
LEV 25:54 もしこれらの方法で買い戻されない場合でも、ヨベルの年には、彼とその子どもたちはともに手放される。
LEV 25:55 イスラエルの子らはわたしにとってしもべだからである。彼らはわたしがエジプトの地から導き出したわたしのしもべである。わたしはあなたがたの神、主である。』」
LEV 26:1 『あなたがたは自分たちのために偶像を造ってはならない。また、彫像や石柱を立ててはならず、あなたがたの地に模様のある石を置いて、それにひれ伏してはならない。わたしはあなたがたの神、主だからである。
LEV 26:2 『わたしの安息日を守り、わたしの聖所を敬いなさい。わたしは主である。
LEV 26:3 『もしあなたがたがわたしの掟に従って歩み、わたしの命令を守り、それらを行うなら、
LEV 26:4 わたしは季節に応じてあなたがたに雨を与える。地はその産物をもたらし、野の木はその実を結ぶ。
LEV 26:5 あなたがたの脱穀はぶどうの収穫まで続き、ぶどうの収穫は種まきの時期まで続く。あなたがたはパンを十分に食べ、あなたがたの地で安全に住むことができる。
LEV 26:6 『わたしはその地に平和を与える。あなたがたは安らかに伏し、だれにも脅かされない。わたしは凶暴な獣をその地から取り除き、剣があなたがたの地を通ることもない。
LEV 26:7 あなたがたは敵を追い散らし、彼らはあなたがたの前で剣によって倒れる。
LEV 26:8 あなたがたの五人が百人を追い散らし、百人が一万人を追い散らす。あなたがたの敵はあなたがたの前で剣によって倒れる。
LEV 26:9 『わたしはあなたがたに目を留め、あなたがたを実り豊かにし、あなたがたを増し加え、あなたがたとのわたしの契約を確立する。
LEV 26:10 あなたがたは長く保存された古い蓄えを食べ、新しいもののために古い蓄えを運び出すことになる。
LEV 26:11 わたしはあなたがたの間に幕屋を置き、あなたがたを忌み嫌わない。
LEV 26:12 わたしはあなたがたの間を歩み、あなたがたの神となり、あなたがたはわたしの民となる。
LEV 26:13 わたしはあなたがたの神、主である。あなたがたがエジプト人の奴隷でなくなるよう、エジプトの地から導き出した。わたしはあなたがたのくびきの横木を砕き、胸を張って歩かせた。
LEV 26:14 『しかし、もしあなたがたがわたしに聞き従わず、これらすべての命令を行わないなら、
LEV 26:15 わたしの掟を退け、わたしの法を忌み嫌い、わたしのすべての命令を行わず、わたしの契約を破るなら、
LEV 26:16 わたしもあなたがたにこうする。恐怖を臨ませ、目を衰えさせ、命をすり減らす消耗病と熱病を送る。あなたがたが種を蒔いてもむなしい。敵がそれを食べるからである。
LEV 26:17 わたしはあなたがたに顔を向け、あなたがたは敵の前に打たれる。あなたがたを憎む者があなたがたを支配し、あなたがたはだれも追っていないのに逃げることになる。
LEV 26:18 『もしこれらのことがあってもなお、わたしに聞き従わないなら、わたしはあなたがたの罪のために、さらに七倍の懲らしめを与える。
LEV 26:19 わたしはあなたがたの力の高ぶりを砕き、あなたがたの空を鉄のようにし、あなたがたの土を青銅のようにする。
LEV 26:20 あなたがたの力はむなしく費やされる。あなたがたの地はその産物をもたらさず、地の木々もその実を結ばないからである。
LEV 26:21 『それでもわたしに背いて歩み、聞き従わないなら、あなたがたの罪に応じて、さらに七倍の災いを加える。
LEV 26:22 わたしはあなたがたの間に野の獣を送り込む。それらはあなたがたの子どもを奪い、あなたがたの家畜を滅ぼし、あなたがたの数を減らす。あなたがたの道は荒れ果てる。
LEV 26:23 『これらによってもわたしに立ち返らず、なおわたしに背いて歩むなら、
LEV 26:24 わたしもあなたがたに敵対して歩み、あなたがたの罪のため、わたし自身が七倍も打つ。
LEV 26:25 わたしは契約の復讐を遂行する剣をあなたがたにもたらす。あなたがたが自分たちの町々に集まるとき、わたしはあなたがたの間に疫病を送り込む。あなたがたは敵の手に引き渡される。
LEV 26:26 わたしがあなたがたのパンの杖を砕くとき、十人の女が一つのかまどであなたがたのパンを焼き、量ってあなたがたのパンを返す。あなたがたは食べても、満足することはない。
LEV 26:27 『これでもわたしに聞き従わず、なおわたしに背いて歩むなら、
LEV 26:28 わたしも憤りをもってあなたがたに敵対し、罪のために七倍の懲らしめを加える。
LEV 26:29 あなたがたは自分たちの息子の肉を食べ、自分たちの娘の肉を食べることになる。
LEV 26:30 わたしはあなたがたの高き所を滅ぼし、香の祭壇を切り倒し、死体を偶像の死体の上に投げ捨てる。わたしはあなたがたを忌み嫌う。
LEV 26:31 わたしはあなたがたの町々を荒廃させ、あなたがたの聖所を荒れ果てさせる。わたしはあなたがたのささげ物の芳ばしい香りを楽しむことはない。
LEV 26:32 わたしはその地を荒れ果てさせる。そこに住む敵さえ、その有様に呆然とする。
LEV 26:33 わたしはあなたがたを国々の間に散らし、あなたがたのうしろから剣を抜く。あなたがたの地は荒れ果て、あなたがたの町々は荒廃する。
LEV 26:34 そのとき、その地が荒れ果て、あなたがたが敵の地にいる間、その地は安息日を楽しむ。そのとき初めて地は休み、その安息日を楽しむ。
LEV 26:35 その地は、荒れ果てている間ずっと休みを得る。あなたがたがそこに住んでいたときの安息日には得られなかった休みを得るのである。
LEV 26:36 『あなたがたのうち残された者たちについては、わたしは彼らの敵の地で彼らの心におびえを送り込む。風に追われる葉の音さえも彼らを逃げ走らせる。彼らは剣から逃げるように逃げる。だれも追っていないのに彼らは倒れる。
LEV 26:37 だれも追っていないのに、彼らは剣の前を逃げるようにお互いにつまずく。あなたがたには敵の前に立つ力はない。
LEV 26:38 あなたがたは国々の間で滅びる。あなたがたの敵の地があなたがたを食い尽くす。
LEV 26:39 あなたがたのうち残された者たちは、敵の地で自分たちの咎のゆえにやつれ果てる。彼らはまた、自分たちの父祖の咎のゆえにもやつれ果てる。
LEV 26:40 『もし彼らが、自分たちの咎と父祖の咎を告白し、わたしに背いて不実を行い、わたしに逆らって歩んだこと、
LEV 26:41 そのためにわたしも彼らに敵対し、敵の地へ追いやったことを認め、その無割礼の心がへりくだって、自分たちの咎の罰を受け入れるなら、
LEV 26:42 わたしはヤコブとのわたしの契約を思い起こし、イサクとのわたしの契約、そしてアブラハムとのわたしの契約を思い起こす。そしてわたしはその地を思い起こす。
LEV 26:43 その地は彼らに捨てられ、彼らがいない間、荒れ果てて安息日を楽しむ。彼らは、わたしの法を退け、わたしの掟を忌み嫌ったため、自分たちの咎の罰を受ける。
LEV 26:44 それにもかかわらず、彼らが敵の地にいるとき、わたしは彼らを拒まず、彼らを完全に滅ぼして彼らとのわたしの契約を破るほど彼らを忌み嫌うこともない。わたしは彼らの神、主だからである。
LEV 26:45 わたしは彼らの神となるために、国々の目の前でエジプトの地から導き出した彼らの父祖たちとの契約を、彼らのために思い起こす。わたしは主である。』」
LEV 26:46 これらは、シナイ山でモーセを通して、主とイスラエルの子らとの間に主が設けられた掟、法、そして律法である。
LEV 27:1 主はモーセに告げられた。
LEV 27:2 「イスラエルの子らに告げなさい。『人が誓願によって、ある人を主にささげる場合、その人の価値は定められた評価額による。
LEV 27:3 二十歳から六十歳までの男性の評価は、聖所のシェケルによる銀五十シェケルとする。
LEV 27:4 女性であれば、あなたの評価は三十シェケルとする。
LEV 27:5 五歳から二十歳までであれば、あなたの評価は、男性なら二十シェケル、女性なら十シェケルとする。
LEV 27:6 一か月から五歳までであれば、あなたの評価は、男性なら銀五シェケル、女性なら銀三シェケルとする。
LEV 27:7 六十歳以上であれば、男性ならあなたの評価は十五シェケル、女性なら十シェケルとする。
LEV 27:8 しかし、もし彼があなたの評価額を払えないほど貧しいなら、彼は祭司の前に立たされ、祭司が彼に評価額を定める。祭司は誓願を立てる者の支払う能力に応じて評価額を定める。
LEV 27:9 『もしそれが、人々が主へのささげ物としてささげる動物であるなら、だれかがそのようなものを主に与える場合、それはすべて聖なるものとなる。
LEV 27:10 彼はそれを変えたり、良いものを悪いものと、悪いものを良いものと交換したりしてはならない。もし少しでも動物を他の動物と交換するなら、それと交換されたものの両方が聖なるものとなる。
LEV 27:11 もしそれが汚れた動物で、主へのささげ物としてささげられないものであるなら、彼はその動物を祭司の前に立たせる。
LEV 27:12 祭司がその良し悪しを評価する。祭司が評価したとおりに定まる。
LEV 27:13 しかし、もし彼がそれを買い戻すなら、彼はその評価額にその五分の一を加算する。
LEV 27:14 『人が自分の家を主への聖なるものとして聖別する場合、祭司がその良し悪しを評価する。祭司が評価したとおりに定まる。
LEV 27:15 家を聖別した者がそれを買い戻すなら、評価額にその五分の一を加える。そうすれば、その家は再び彼のものとなる。
LEV 27:16 『もし人が自分の所有地である畑の一部を主に聖別するなら、あなたの評価はそれに蒔く種に応じたものとする。一ホメルの大麦の種まきは銀五十シェケルと評価される。
LEV 27:17 もし彼がヨベルの年から自分の畑を聖別するなら、あなたの評価のまま確定する。
LEV 27:18 ヨベルの年より後に畑を聖別するなら、祭司は次のヨベルの年まで残る年数に応じて金額を計算し、評価額から減額する。
LEV 27:19 畑を聖別した者がそれを買い戻すなら、評価額にその五分の一を加える。そうすれば、その畑は彼のものとして残る。
LEV 27:20 もし彼が畑を買い戻さない場合、あるいは彼が畑を他の人に売っていた場合は、それはもはや買い戻すことはできない。
LEV 27:21 その畑がヨベルの年に手放されるとき、それは永久にささげられた畑として、主にとって聖なるものとなる。それは祭司の所有地となる。
LEV 27:22 『もし彼が、自分の所有地ではない、自分で買った畑を主に聖別するなら、
LEV 27:23 祭司はヨベルの年までの年数に応じて評価額を計算する。その人はその日に、主への聖なるものとして評価額を納める。
LEV 27:24 ヨベルの年には、その畑は彼がそれを買った相手、すなわちその土地の所有権を持つ者に返される。
LEV 27:25 すべての評価額は聖所のシェケルによる。一シェケルは二十ゲラである。
LEV 27:26 『しかし、動物の初子については、初子として主のものであるから、牛であれ羊であれ、だれも聖別してはならない。それは主のものである。
LEV 27:27 もしそれが汚れた動物であるなら、あなたの評価に従ってそれを買い戻し、それにその五分の一を加算する。あるいは買い戻されないなら、あなたの評価に従って売る。
LEV 27:28 『とはいえ、人が自分が持っているすべてのもののうち、人であれ動物であれ、自分の所有する畑であれ、主に永久にささげるどんなものも、売ったり買い戻したりしてはならない。永久にささげられるすべてのものは、主にとって最も聖なるものである。
LEV 27:29 『人のうち、滅びのためにささげられた者はだれも、贖い出されてはならない。彼は必ず死刑に処される。
LEV 27:30 『土地の種であれ、木の実であれ、土地の十分の一はすべて主のものである。それは主にとって聖なるものである。
LEV 27:31 もし人が自分の十分の一のいくらかを買い戻すなら、彼はそれにその五分の一を加算する。
LEV 27:32 牛や羊の群れのすべての十分の一、すなわち杖の下を通るすべてのもののうち、十番目のものは主にとって聖なるものとなる。
LEV 27:33 それが良いか悪いかを調べてはならず、それを交換してもならない。もし少しでもそれを交換するなら、それと交換されたものの両方が聖なるものとなる。それは買い戻されてはならない。』」
LEV 27:34 これらが、シナイ山でイスラエルの子らのために、主がモーセに命じられた命令である。
NUM 1:1 主は、イスラエルの子らがエジプトの地を出て第二年、第二の月の一日に、シナイの荒野の会見の天幕でモーセに告げられた。
NUM 1:2 「イスラエルの子らの全会衆を、氏族ごと、父祖の家ごとに調べ、名簿に従ってすべての男子を一人ずつ数えなさい。
NUM 1:3 二十歳以上で、イスラエルの戦いに出ることのできるすべての者を、あなたとアロンが部隊ごとに数えなさい。
NUM 1:4 あなたがたとともに、各部族から一人ずつ、その父祖の家の長である者を立ち会わせなさい。
NUM 1:5 あなたがたとともに立つ者たちの名は次のとおりである。 ルベンからは、シェデウルの子エリツル。
NUM 1:6 シメオンからは、ツリシャダイの子シェルミエル。
NUM 1:7 ユダからは、アミナダブの子ナフション。
NUM 1:8 イッサカルからは、ツアルの子ネタネル。
NUM 1:9 ゼブルンからは、ヘロンの子エリアブ。
NUM 1:10 ヨセフの子らのうち、エフライムからは、アミフデの子エリシャマ。マナセからは、ペダツルの子ガマリエル。
NUM 1:11 ベニヤミンからは、ギデオニの子アビダン。
NUM 1:12 ダンからは、アミシャダイの子アヒエゼル。
NUM 1:13 アシェルからは、オクランの子パギエル。
NUM 1:14 ガドからは、デウエルの子エリアサフ。
NUM 1:15 ナフタリからは、エナンの子アヒラ。」
NUM 1:16 これらは会衆の中から召し出された者たちであり、彼らの父祖の部族の指導者たちであった。彼らはイスラエルの千人の部隊の長たちであった。
NUM 1:17 モーセとアロンは、名を挙げられたこれらの者たちを選び、
NUM 1:18 第二の月の一日に全会衆を集めた。人々は氏族ごと、父祖の家ごとに自分の系統を登録し、二十歳以上の者は名簿に従って一人ずつ数えられた。
NUM 1:19 主がモーセに命じられたとおり、モーセはシナイの荒野で彼らを数えた。
NUM 1:20 イスラエルの長子ルベンの子らは、その系統、氏族、父祖の家ごとに、名簿に従って一人ずつ登録された。二十歳以上で、戦いに出ることのできるすべての男子である。
NUM 1:21 ルベンの部族から数えられた者は、四万六千五百人であった。
NUM 1:22 シメオンの子らは、その系統、氏族、父祖の家ごとに、名簿に従って一人ずつ登録された。二十歳以上で、戦いに出ることのできるすべての男子である。
NUM 1:23 シメオンの部族から数えられた者は、五万九千三百人であった。
NUM 1:24 ガドの子らは、その系統、氏族、父祖の家ごとに、名簿に従って登録された。二十歳以上で、戦いに出ることのできるすべての者である。
NUM 1:25 ガドの部族から数えられた者は、四万五千六百五十人であった。
NUM 1:26 ユダの子らは、その系統、氏族、父祖の家ごとに、名簿に従って登録された。二十歳以上で、戦いに出ることのできるすべての者である。
NUM 1:27 ユダの部族から数えられた者は、七万四千六百人であった。
NUM 1:28 イッサカルの子らは、その系統、氏族、父祖の家ごとに、名簿に従って登録された。二十歳以上で、戦いに出ることのできるすべての者である。
NUM 1:29 イッサカルの部族から数えられた者は、五万四千四百人であった。
NUM 1:30 ゼブルンの子らは、その系統、氏族、父祖の家ごとに、名簿に従って登録された。二十歳以上で、戦いに出ることのできるすべての者である。
NUM 1:31 ゼブルンの部族から数えられた者は、五万七千四百人であった。
NUM 1:32 ヨセフの子らのうち、エフライムの子らは、その系統、氏族、父祖の家ごとに、名簿に従って登録された。二十歳以上で、戦いに出ることのできるすべての者である。
NUM 1:33 エフライムの部族から数えられた者は、四万五百人であった。
NUM 1:34 マナセの子らは、その系統、氏族、父祖の家ごとに、名簿に従って登録された。二十歳以上で、戦いに出ることのできるすべての者である。
NUM 1:35 マナセの部族から数えられた者は、三万二千二百人であった。
NUM 1:36 ベニヤミンの子らは、その系統、氏族、父祖の家ごとに、名簿に従って登録された。二十歳以上で、戦いに出ることのできるすべての者である。
NUM 1:37 ベニヤミンの部族から数えられた者は、三万五千四百人であった。
NUM 1:38 ダンの子らは、その系統、氏族、父祖の家ごとに、名簿に従って登録された。二十歳以上で、戦いに出ることのできるすべての者である。
NUM 1:39 ダンの部族から数えられた者は、六万二千七百人であった。
NUM 1:40 アシェルの子らは、その系統、氏族、父祖の家ごとに、名簿に従って登録された。二十歳以上で、戦いに出ることのできるすべての者である。
NUM 1:41 アシェルの部族から数えられた者は、四万一千五百人であった。
NUM 1:42 ナフタリの子らは、その系統、氏族、父祖の家ごとに、名簿に従って登録された。二十歳以上で、戦いに出ることのできるすべての者である。
NUM 1:43 ナフタリの部族から数えられた者は、五万三千四百人であった。
NUM 1:44 以上が、モーセとアロン、およびイスラエルの十二人の指導者によって数えられた者たちである。指導者たちは、それぞれ父祖の家を代表していた。
NUM 1:45 こうしてイスラエルの子らのうち、二十歳以上で、イスラエルの戦いに出ることのできるすべての者が、父祖の家ごとに数えられた。
NUM 1:46 その数えられた者の総数は、六十万三千五百五十人であった。
NUM 1:47 しかし、レビ人は彼らの父祖の部族に従って、彼らの中に数えられなかった。
NUM 1:48 主がモーセにこう告げておられたからである。
NUM 1:49 「レビの部族だけは数えてはならず、イスラエルの子らの中で彼らの人口調査を行ってはならない。
NUM 1:50 ただし、レビ人を証しの幕屋とそのすべての器具、およびそれに属するすべてのものの管理に任じなさい。彼らは幕屋とそのすべての器具を運び、その務めを果たし、幕屋の周りに宿営する。
NUM 1:51 幕屋を移すときにはレビ人がそれを取り外し、設営するときにはレビ人が組み立てる。近づく部外者は死刑に処される。
NUM 1:52 イスラエルの子らは、それぞれ自分の宿営、それぞれ自分の旗印のもとに、部隊ごとに天幕を張る。
NUM 1:53 しかし、イスラエルの子らの会衆に御怒りが下らないよう、レビ人は証しの幕屋の周りに宿営し、その務めを担う。」
NUM 1:54 イスラエルの子らはそのとおりに行った。主がモーセに命じられたすべてのことを、そのとおりに行った。
NUM 2:1 主はモーセとアロンに告げられた。
NUM 2:2 「イスラエルの子らは、それぞれ自分の旗のもと、父祖の家の旗印のもとに宿営する。会見の天幕を囲み、少し離れて宿営する。
NUM 2:3 東側、日の出る方角には、ユダの宿営の旗に属する者たちが部隊ごとに宿営する。ユダの子らの指導者は、アミナダブの子ナフションである。
NUM 2:4 その部隊で数えられた者は、七万四千六百人であった。
NUM 2:5 その隣にはイッサカルの部族が宿営する。イッサカルの子らの指導者は、ツアルの子ネタネルである。
NUM 2:6 その部隊で数えられた者は、五万四千四百人であった。
NUM 2:7 ゼブルンの部族。ゼブルンの子らの指導者は、ヘロンの子エリアブである。
NUM 2:8 その部隊で数えられた者は、五万七千四百人であった。
NUM 2:9 ユダの宿営で数えられた者の総数は、部隊ごとに十八万六千四百人であった。彼らは先頭に立って出発する。
NUM 2:10 南側には、ルベンの宿営の旗に属する者たちが部隊ごとに宿営する。ルベンの子らの指導者は、シェデウルの子エリツルである。
NUM 2:11 その部隊で数えられた者は、四万六千五百人であった。
NUM 2:12 その隣にはシメオンの部族が宿営する。シメオンの子らの指導者は、ツリシャダイの子シェルミエルである。
NUM 2:13 その部隊で数えられた者は、五万九千三百人であった。
NUM 2:14 ガドの部族。ガドの子らの指導者は、レウエルの子エリアサフである。
NUM 2:15 その部隊で数えられた者は、四万五千六百五十人であった。
NUM 2:16 ルベンの宿営で数えられた者の総数は、部隊ごとに十五万一千四百五十人であった。彼らは二番目に出発する。
NUM 2:17 次に、レビ人の宿営とともに会見の天幕が、各宿営の中央を進む。宿営した順に出発し、それぞれ自分の位置を守って、旗印ごとに進む。
NUM 2:18 西側には、エフライムの宿営の旗に属する者たちが部隊ごとに宿営する。エフライムの子らの指導者は、アミフデの子エリシャマである。
NUM 2:19 その部隊で数えられた者は、四万五百人であった。
NUM 2:20 その隣にはマナセの部族が宿営する。マナセの子らの指導者は、ペダツルの子ガマリエルである。
NUM 2:21 その部隊で数えられた者は、三万二千二百人であった。
NUM 2:22 ベニヤミンの部族。ベニヤミンの子らの指導者は、ギデオニの子アビダンである。
NUM 2:23 その部隊で数えられた者は、三万五千四百人であった。
NUM 2:24 エフライムの宿営で数えられた者の総数は、部隊ごとに十万八千百人であった。彼らは三番目に出発する。
NUM 2:25 北側には、ダンの宿営の旗に属する者たちが部隊ごとに宿営する。ダンの子らの指導者は、アミシャダイの子アヒエゼルである。
NUM 2:26 その部隊で数えられた者は、六万二千七百人であった。
NUM 2:27 その隣にはアシェルの部族が宿営する。アシェルの子らの指導者は、オクランの子パギエルである。
NUM 2:28 その部隊で数えられた者は、四万一千五百人であった。
NUM 2:29 ナフタリの部族。ナフタリの子らの指導者は、エナンの子アヒラである。
NUM 2:30 その部隊で数えられた者は、五万三千四百人であった。
NUM 2:31 ダンの宿営で数えられた者の総数は、十五万七千六百人であった。彼らはその旗に従って、最後に出発する。」
NUM 2:32 これらが、父祖の家ごとに数えられたイスラエルの子らである。部隊ごとに宿営で数えられた者の総数は、六十万三千五百五十人であった。
NUM 2:33 しかし、主がモーセに命じられたとおり、レビ人はイスラエルの子らの中には数えられなかった。
NUM 2:34 イスラエルの子らはそのとおりに行った。主がモーセに命じられたとおり、旗印ごとに宿営し、それぞれの氏族、父祖の家ごとに出発した。
NUM 3:1 主がシナイ山でモーセに語られたころの、アロンとモーセの系譜は次のとおりである。
NUM 3:2 アロンの子らの名は次のとおりである。長子はナダブ、次にアビフ、エルアザル、イタマルである。
NUM 3:3 これらがアロンの子ら、すなわち油を注がれ、祭司として仕えるために任職された祭司たちの名である。
NUM 3:4 ナダブとアビフは、シナイの荒野で主の前に異なる火をささげたとき、主の前で死んだ。二人には子がなかった。エルアザルとイタマルは、父アロンのもとで祭司として仕えた。
NUM 3:5 主はモーセに告げられた。
NUM 3:6 「レビの部族を近づけ、祭司アロンの前に立たせて、彼に仕えさせなさい。
NUM 3:7 彼らは会見の天幕の前で、アロンに対する務めと全会衆に対する務めを果たし、幕屋の奉仕を担う。
NUM 3:8 会見の天幕のすべての器具を管理し、イスラエルの子らに代わって幕屋の奉仕を担う。
NUM 3:9 レビ人をアロンとその子らに与えなさい。彼らはイスラエルの子らに代わって、アロンに全面的に与えられた者たちである。
NUM 3:10 アロンとその子らを任命し、祭司の務めを担わせなさい。近づく部外者は死刑に処される。」
NUM 3:11 主はモーセに告げられた。
NUM 3:12 「見よ、わたしは、イスラエルの子らのうち胎を開くすべての長子に代えて、イスラエルの子らの中からレビ人を取った。レビ人はわたしのものとなる。
NUM 3:13 すべての長子はわたしのものだからである。わたしがエジプトの地で長子をすべて打ち殺した日に、人間であれ動物であれ、イスラエルのすべての長子をわたしのために聖別した。彼らはわたしのものとなる。わたしは主である。」
NUM 3:14 主はシナイの荒野でモーセに告げられた。
NUM 3:15 「レビの子らを、父祖の家ごと、氏族ごとに数えなさい。一か月以上のすべての男子を数えなさい。」
NUM 3:16 モーセは命じられたとおり、主の言葉に従って彼らを数えた。
NUM 3:17 レビの子らの名は、ゲルション、ケハテ、メラリである。
NUM 3:18 ゲルションの子らを氏族別に挙げると、リブニとシムイ。
NUM 3:19 ケハテの子らを氏族別に挙げると、アムラム、イツハル、ヘブロン、ウジエル。
NUM 3:20 メラリの子らを氏族別に挙げると、マフリとムシである。 これらが、父祖の家によるレビ人の氏族である。
NUM 3:21 ゲルションからはリブニ人の氏族とシムイ人の氏族が出た。これらがゲルション人の氏族である。
NUM 3:22 一か月以上の男子を数えると、七千五百人であった。
NUM 3:23 ゲルション人の氏族は、幕屋の後ろ、すなわち西側に宿営する。
NUM 3:24 ゲルション人の父祖の家の長は、ラエルの子エルヤサフであった。
NUM 3:25 会見の天幕におけるゲルションの子らの任務は、幕屋と天幕、その覆い、会見の天幕の入口の垂れ幕、
NUM 3:26 庭の掛け幕、幕屋と祭壇を囲む庭の入口の垂れ幕、およびこれらの奉仕に用いるすべてのひもを管理することであった。
NUM 3:27 ケハテからはアムラム人の氏族、イツハル人の氏族、ヘブロン人の氏族、ウジエル人の氏族が出た。これらがケハテ人の氏族である。
NUM 3:28 一か月以上の男子は八千六百人であり、聖所の務めを担った。
NUM 3:29 ケハテの子らの氏族は、幕屋の南側に宿営する。
NUM 3:30 ケハテ人の氏族の父祖の家の長は、ウジエルの子エリツァファンであった。
NUM 3:31 彼らの任務は、契約の箱、机、燭台、祭壇、奉仕に用いる聖所の器具、垂れ幕、およびこれらに関するすべての務めであった。
NUM 3:32 祭司アロンの子エルアザルはレビ人の指導者たちを統括し、聖所の務めを担う者たちを監督した。
NUM 3:33 メラリからはマフリ人の氏族とムシ人の氏族が出た。これらがメラリの氏族である。
NUM 3:34 彼らのうち数えられた一か月以上の男子は、六千二百人であった。
NUM 3:35 メラリの氏族の父祖の家の長は、アビハイルの子ツリエルであった。彼らは幕屋の北側に宿営する。
NUM 3:36 メラリの子らの割り当てられた任務は、幕屋の板、その横木、その柱、その台座、そのすべての器具、そのすべての奉仕、
NUM 3:37 庭の周囲の柱、その台座、その釘、そのひもであった。
NUM 3:38 幕屋の前、すなわち東側、会見の天幕の正面の日の出る方角には、モーセとアロン、その子らが宿営した。彼らはイスラエルの子らに代わって聖所の務めを担った。近づく部外者は死刑に処される。
NUM 3:39 主の命令によってモーセとアロンが氏族ごとに数えたレビ人のうち、数えられたすべての者、すなわち一か月以上のすべての男子は、二万二千人であった。
NUM 3:40 主はモーセに言われた。「イスラエルの子らの長子であるすべての男子を、一か月以上の者から数え、その名を一人ずつ記録しなさい。
NUM 3:41 あなたはイスラエルの子らの中のすべての長子の代わりに、わたしのためにレビ人を――わたしは主である――取りなさい。また、イスラエルの子らの家畜のすべての初子の代わりに、レビ人の家畜を取りなさい。」
NUM 3:42 モーセは、主が命じられたとおりに、イスラエルの子らの中のすべての長子を数えた。
NUM 3:43 一か月以上で、名を数えられた長子の男子は、二万二千二百七十三人であった。
NUM 3:44 主はモーセに告げられた。
NUM 3:45 「イスラエルの子らの中のすべての長子の代わりにレビ人を、彼らの家畜の代わりにレビ人の家畜を取りなさい。レビ人はわたしのものとなる。わたしは主である。
NUM 3:46 レビ人の数を超えた、イスラエルの子らの長子二百七十三人を贖うために、
NUM 3:47 あなたは一人につき五シェケルずつ取りなさい。聖所のシェケル に従ってこれらを取りなさい（一シェケルは二十ゲラ である）。
NUM 3:48 数を超えた者たちの贖いの銀を、アロンとその子らに渡しなさい。」
NUM 3:49 モーセは、レビ人の数を超えた長子たちから贖いの銀を取った。
NUM 3:50 彼はイスラエルの子らの長子からその銀、すなわち聖所のシェケルに従って千三百六十五シェケル を取った。
NUM 3:51 モーセは主の言葉に従い、主が命じられたとおり、その贖いの銀をアロンとその子らに渡した。
NUM 4:1 主はモーセとアロンに告げられた。
NUM 4:2 「レビの子らの中から、ケハテの子らを氏族ごと、父祖の家ごとに数え上げなさい。
NUM 4:3 三十歳以上五十歳までで、会見の天幕の務めに就き、奉仕するすべての者を数えなさい。
NUM 4:4 会見の天幕におけるケハテの子らの奉仕、すなわち最も聖なるものに関する務めは次のとおりである。
NUM 4:5 宿営を移すとき、アロンとその子らは中に入り、仕切りの垂れ幕を取り外して、証しの箱をそれで覆う。
NUM 4:6 その上にアザラシの皮の覆いを掛け、さらに青い布を広げ、担ぎ棒を通す。
NUM 4:7 臨在のパンの机の上に青い布を広げ、その上に皿、さじ、鉢、注ぎのささげ物に用いる杯を置く。絶えず供えるパンもその上に置く。
NUM 4:8 その上に緋色の布を広げ、アザラシの皮の覆いを掛け、担ぎ棒を通す。
NUM 4:9 青い布を取り、明かりの燭台とそのともしび、芯切りばさみ、芯取り皿、および奉仕に用いるすべての油の器を覆う。
NUM 4:10 それとすべての器具をアザラシの皮の覆いに包み、担ぎ台の上に載せる。
NUM 4:11 金の祭壇の上に青い布を広げ、アザラシの皮の覆いを掛け、担ぎ棒を通す。
NUM 4:12 聖所で奉仕するために用いるすべての器具を取り、青い布に包み、アザラシの皮の覆いを掛け、担ぎ台の上に載せる。
NUM 4:13 祭壇から灰を取り除き、その上に紫の布を広げる。
NUM 4:14 その上に、祭壇の奉仕に用いるすべての器具、すなわち火皿、肉刺し、シャベル、鉢など、祭壇のすべての器具を置く。さらにアザラシの皮の覆いを広げ、担ぎ棒を通す。
NUM 4:15 宿営を移すとき、アロンとその子らが聖所とそのすべての器具を覆い終えた後で、ケハテの子らが来てこれらを担ぐ。ただし、死ぬことのないよう、聖なるものに触れてはならない。以上が、会見の天幕に属するもののうち、ケハテの子らが担う荷である。
NUM 4:16 祭司アロンの子エルアザルは、明かりの油、香り高い香、絶えずささげる穀物のささげ物、注ぎ油を受け持ち、幕屋全体とその中にあるすべてのもの、すなわち聖所とその器具を管理する。」
NUM 4:17 主はモーセとアロンに告げられた。
NUM 4:18 「ケハテ人の諸氏族を、レビ人の中から絶やしてはならない。
NUM 4:19 彼らが最も聖なるものに近づくとき、死なずに生きられるよう、次のようにしなさい。アロンとその子らが中に入り、それぞれに奉仕と荷を割り当てる。
NUM 4:20 彼らは中に入って、聖なるものを一目でも見てはならない。死ぬことのないためである。」
NUM 4:21 主はモーセに告げられた。
NUM 4:22 「ゲルションの子らについても、父祖の家ごと、氏族ごとに数え上げなさい。
NUM 4:23 三十歳以上五十歳までで、会見の天幕の務めに就き、奉仕するすべての者を数えなさい。
NUM 4:24 ゲルション人の諸氏族が奉仕し、荷を担う務めは次のとおりである。
NUM 4:25 彼らは幕屋の幕、会見の天幕とその覆い、その上にあるアザラシの皮の覆い、会見の天幕の入口の垂れ幕、
NUM 4:26 庭の掛け幕、幕屋と祭壇を囲む庭の入口の垂れ幕、そのひも、奉仕に用いるすべての器具を運び、これらに関するすべての務めを果たす。
NUM 4:27 ゲルションの子らのすべての荷と奉仕は、アロンとその子らの指示に従う。あなたがたは、彼らが担うすべての務めを割り当てなさい。
NUM 4:28 以上が、会見の天幕におけるゲルション人の諸氏族の奉仕である。彼らの務めは祭司アロンの子イタマルの監督のもとに置かれる。
NUM 4:29 メラリの子らについては、氏族ごと、父祖の家ごとに彼らを数えなさい。
NUM 4:30 三十歳以上五十歳までで、会見の天幕の務めに就き、奉仕するすべての者を数えなさい。
NUM 4:31 会見の天幕で彼らが担う荷は、幕屋の板、横木、柱、台座、
NUM 4:32 庭を囲む柱、その台座、杭、ひも、およびこれらのすべての器具である。担う器具を一つずつ名を挙げて割り当てなさい。
NUM 4:33 以上が、会見の天幕におけるメラリの子らの諸氏族の奉仕であり、祭司アロンの子イタマルの監督のもとで行われる。」
NUM 4:34 モーセとアロン、および会衆の指導者たちは、ケハテの子らを氏族ごと、父祖の家ごとに数えた。
NUM 4:35 三十歳以上五十歳までで、会見の天幕の務めに就いて奉仕するすべての者である。
NUM 4:36 氏族ごとに数えられた者は、二千七百五十人であった。
NUM 4:37 以上が、会見の天幕で奉仕するケハテ人の諸氏族から数えられた者たちであり、主がモーセを通して命じられたとおり、モーセとアロンが数えた。
NUM 4:38 ゲルションの子らのうち、氏族ごと、父祖の家ごとに数えられた者は、
NUM 4:39 三十歳以上五十歳までで、会見の天幕の務めに就いて奉仕するすべての者、
NUM 4:40 すなわち、氏族ごと、父祖の家ごとに数えられた者は、二千六百三十人であった。
NUM 4:41 以上が、会見の天幕で奉仕するゲルションの子らの諸氏族から数えられた者たちであり、主の命令に従って、モーセとアロンが数えた。
NUM 4:42 メラリの子らの諸氏族から、氏族ごと、父祖の家ごとに数えられた者は、
NUM 4:43 三十歳以上五十歳までで、会見の天幕の務めに就いて奉仕するすべての者、
NUM 4:44 すなわち、氏族ごとに数えられた者は、三千二百人であった。
NUM 4:45 以上が、主がモーセを通して命じられたとおり、モーセとアロンが数えたメラリの子らの諸氏族の者たちである。
NUM 4:46 モーセとアロン、およびイスラエルの指導者たちは、レビ人を氏族ごと、父祖の家ごとに数えた。
NUM 4:47 三十歳以上五十歳までで、会見の天幕における奉仕と荷を担う務めに就くすべての者である。
NUM 4:48 すなわち数えられた者は、八千五百八十人であった。
NUM 4:49 主の命令に従い、モーセはそれぞれを奉仕と荷に応じて数えた。主がモーセに命じられたとおりである。
NUM 5:1 主はモーセに告げられた。
NUM 5:2 「イスラエルの子らに命じて、重い皮膚病を患う者、漏出のある者、死体によって汚れた者を、すべて宿営の外に出させなさい。
NUM 5:3 男も女も宿営の外に出す。わたしがそのただ中に住む宿営を、彼らが汚さないためである。」
NUM 5:4 イスラエルの子らはそのとおりに行い、彼らを宿営の外に出した。主がモーセに告げられたとおりに行った。
NUM 5:5 主はモーセに告げられた。
NUM 5:6 「イスラエルの子らにこう告げなさい。『男であれ女であれ、人に対して罪を犯し、主に背いて罪責を負ったなら、
NUM 5:7 その者は犯した罪を告白する。損害を全額償い、さらにその五分の一を加えて、損害を与えた相手に渡す。
NUM 5:8 しかし、償いを受け取る近親者がその人にいないなら、その償いは主のものとして祭司に渡される。これは、その人のために贖いを行う雄羊とは別である。
NUM 5:9 イスラエルの子らが祭司のもとに携えて来る聖なるささげ物のうち、すべての奉納物は祭司のものとなる。
NUM 5:10 人がささげる聖なるものは祭司のものとなり、だれであれ祭司に与えたものは、その祭司のものとなる。』」
NUM 5:11 主はモーセに告げられた。
NUM 5:12 「イスラエルの子らにこう告げなさい。『ある人の妻が道を外れ、夫に不実を働き、
NUM 5:13 別の男が彼女と関係を持ったが、それが夫の目から隠され、事実が知られないまま彼女が身を汚しても、証人がなく、現場で捕らえられなかった場合、
NUM 5:14 夫にねたみの思いが起こり、妻が実際に身を汚していたために彼女を疑う場合、または、妻は身を汚していないのに、夫にねたみの思いが起こって彼女を疑う場合、
NUM 5:15 夫は妻を祭司のもとに連れて行き、彼女のためのささげ物として、大麦の粉十分の一エパを携えて行く。その上に油を注いだり、乳香を添えたりしてはならない。これは、ねたみのための穀物のささげ物、咎を思い起こさせる記念のささげ物である。
NUM 5:16 祭司は女を近づけ、主の前に立たせる。
NUM 5:17 祭司は土の器に聖なる水を取り、幕屋の床のちりを少し取って水に入れる。
NUM 5:18 祭司は女を主の前に立たせ、髪をほどき、記念の穀物のささげ物、すなわちねたみのための穀物のささげ物を両手に持たせる。祭司は、呪いをもたらす苦い水を手に持つ。
NUM 5:19 祭司は女に誓わせ、こう言う。『もしほかの男があなたと関係を持たず、あなたが夫のもとにありながら道を外れて身を汚したことがないなら、呪いをもたらすこの苦い水によって害を受けることはない。
NUM 5:20 しかし、あなたが夫のもとにありながら道を外れて身を汚し、夫以外の男があなたと関係を持ったのなら——』
NUM 5:21 祭司は女に呪いの誓いを立てさせ、こう言う。『主があなたのももを衰えさせ、腹を膨れさせるとき、主があなたを民の中で呪いと誓いの的とされるように。
NUM 5:22 呪いをもたらすこの水があなたの腹に入り、腹を膨れさせ、ももを衰えさせるように。』女は『アーメン、アーメン』と答える。
NUM 5:23 祭司はこれらの呪いを巻物に書き、それを苦い水の中に洗い落とす。
NUM 5:24 女に呪いをもたらす苦い水を飲ませる。その水は女の内に入り、苦い結果をもたらす。
NUM 5:25 祭司は女の手からねたみのための穀物のささげ物を取り、主の前で揺り動かし、祭壇に運ぶ。
NUM 5:26 その穀物のささげ物から記念の分として一握りを取り、祭壇の上で焼く。その後、女に水を飲ませる。
NUM 5:27 水を飲ませた後、もし女が身を汚し、夫に不実を働いていたなら、呪いをもたらす水が内に入り、苦い結果をもたらす。腹は膨れ、ももは衰え、その女は民の中で呪いの的となる。
NUM 5:28 しかし、女が身を汚しておらず、清いなら、害を受けず、子を宿す。
NUM 5:29 これがねたみについての律法である。妻が夫のもとにありながら道を外れ、身を汚した場合、
NUM 5:30 または男にねたみの思いが起こって妻を疑った場合、男は女を主の前に立たせ、祭司はこの律法をすべて彼女に行う。
NUM 5:31 夫は咎を負わず、女は自分の咎を負う。』」
NUM 6:1 主はモーセに告げられた。
NUM 6:2 「イスラエルの子らにこう告げなさい。『男であれ女であれ、主に身をささげる特別な誓願、すなわちナジル人の誓願を立てる場合、
NUM 6:3 その人はぶどう酒と強い酒を断つ。ぶどう酒から作った酢も、強い酒から作った酢も飲まず、ぶどうの汁を飲んではならない。生のぶどうも干しぶどうも食べてはならない。
NUM 6:4 身をささげている全期間、種から皮に至るまで、ぶどうの木からできるものは何も食べてはならない。
NUM 6:5 身をささげる誓願の全期間、主に身をささげる日々が満ちるまで、頭に剃刀を当ててはならない。その人は聖なる者であり、髪を長く伸ばす。
NUM 6:6 主に身をささげている全期間、死体に近づいてはならない。
NUM 6:7 父、母、兄弟、姉妹が死んだときであっても、そのために身を汚してはならない。神に身をささげているしるしが、その頭にあるからである。
NUM 6:8 身をささげている全期間、その人は主にとって聖なる者である。
NUM 6:9 もしだれかがその人のそばで突然死に、ナジル人として聖別された頭を汚したなら、清めの日、すなわち第七の日に頭を剃る。
NUM 6:10 第八の日に、山鳩二羽、または家鳩の雛二羽を、会見の天幕の入口にいる祭司のもとに携えて行く。
NUM 6:11 祭司は一羽を贖罪のささげ物、もう一羽を全焼のささげ物としてささげ、死体によって罪を負ったその人のために贖いを行う。その日に、その人の頭を改めて聖別する。
NUM 6:12 その人は、主に身をささげる日々を改めて始め、償いのささげ物として一歳の雄の子羊を携えて行く。聖別が汚されたため、以前の日々は無効となる。
NUM 6:13 ナジル人についての律法は次のとおりである。身をささげる日々が満ちたとき、その人は会見の天幕の入口に出て、
NUM 6:14 主へのささげ物として、全焼のささげ物に傷のない一歳の雄の子羊一頭、贖罪のささげ物に傷のない一歳の雌の子羊一頭、和解のいけにえに傷のない雄羊一頭、
NUM 6:15 また、油を混ぜた上質の小麦粉で作った種なしの菓子と、油を塗った種なしの薄焼きパンを入れた籠を、それらに伴う穀物のささげ物と注ぎのささげ物とともに携えて来る。
NUM 6:16 祭司はこれらを主の前にささげ、その人の贖罪のささげ物と全焼のささげ物をささげる。
NUM 6:17 雄羊を、種なしパンの籠とともに、主への和解のいけにえとしてささげる。祭司は、それに伴う穀物のささげ物と注ぎのささげ物もささげる。
NUM 6:18 ナジル人は会見の天幕の入口で、聖別された頭を剃り、その髪を取って、和解のいけにえの下にある火にくべる。
NUM 6:19 祭司は雄羊の煮た肩肉と、籠から種なしの菓子一つ、種なしの薄焼きパン一つを取り、ナジル人が頭を剃った後、それらをその人の手に置く。
NUM 6:20 祭司はそれらを主の前で揺り動かすささげ物としてささげる。これらは、揺り動かした胸肉と奉納したもも肉とともに、祭司に属する聖なるものである。その後、ナジル人はぶどう酒を飲むことができる。
NUM 6:21 以上が、誓願を立てたナジル人と、その聖別のために主にささげるものについての律法である。そのほか、力に応じたささげ物を加えることができる。立てた誓願に従い、ナジル人についての律法どおりに行う。』」
NUM 6:22 主はモーセに告げられた。
NUM 6:23 「アロンとその子らに告げなさい。イスラエルの子らを祝福するとき、こう言いなさい。
NUM 6:24 『主があなたを祝福し、あなたを守られるように。
NUM 6:25 主が御顔をあなたの上に輝かせ、 あなたを恵まれるように。
NUM 6:26 主が御顔をあなたに向け、 あなたに平安を与えられるように。』
NUM 6:27 彼らはわたしの名をイスラエルの子らの上に置く。わたしは彼らを祝福する。」
NUM 7:1 モーセが幕屋を建て終え、幕屋とそのすべての器具に油を注いで聖別し、祭壇とそのすべての器具にも油を注いで聖別した日、
NUM 7:2 イスラエルの指導者たち、すなわち父祖の家の長たちがささげ物を携えて来た。彼らは部族の指導者であり、数えられた者たちを統率していた。
NUM 7:3 彼らは主の前にささげ物を持って来た。それは覆いのある荷車六台と牛十二頭であり、長たち二人につき荷車一台、一人につき牛一頭であった。彼らはそれらを幕屋の前に差し出した。
NUM 7:4 主はモーセに告げられた。
NUM 7:5 「会見の天幕の奉仕に用いるために、彼らからこれらを受け取りなさい。そして、それらをレビ人に、それぞれその奉仕に応じて与えなさい。」
NUM 7:6 モーセは荷車と牛を受け取り、それらをレビ人に与えた。
NUM 7:7 彼は二台の荷車と四頭の牛を、ゲルションの子らに、その奉仕に応じて与えた。
NUM 7:8 彼は四台の荷車と八頭の牛を、祭司アロンの子イタマルの指揮のもとにあるメラリの子らに、その奉仕に応じて与えた。
NUM 7:9 しかし、ケハテの子らには何も与えなかった。聖所の務めを受け持ち、聖なるものを肩に担いで運ぶからである。
NUM 7:10 祭壇に油が注がれた日、指導者たちは祭壇の奉献のためにささげ物を携え、祭壇の前に差し出した。
NUM 7:11 主はモーセに言われた。「祭壇の奉献のため、指導者は一日一人ずつ自分のささげ物をささげる。」
NUM 7:12 最初の日に自分のささげ物をささげたのは、ユダの部族の、アミナダブの子ナフションであった。
NUM 7:13 彼のささげ物は、 重さ百三十シェケルの銀の皿一つ、 聖所のシェケルによる七十シェケルの銀の鉢一つであり、これら二つには、穀物のささげ物として油を混ぜた上質の小麦粉が満たされていた。
NUM 7:14 香で満たされた十シェケルの金のさじ一つ。
NUM 7:15 全焼のささげ物として、若い牛一頭、 雄羊一頭、 一歳の雄の子羊一頭。
NUM 7:16 贖罪のささげ物として、雄山羊一頭。
NUM 7:17 和解のいけにえのささげ物として、牛二頭、雄羊五頭、雄山羊五頭、一歳の雄の子羊五頭。これがアミナダブの子ナフションのささげ物であった。
NUM 7:18 第二の日には、イッサカルの指導者、ツアルの子ネタネルがささげた。
NUM 7:19 彼がささげた品は次のとおりである。 重さ百三十シェケルの銀の皿一つ、 聖所のシェケルによる七十シェケルの銀の鉢一つであり、これら二つには、穀物のささげ物として油を混ぜた上質の小麦粉が満たされていた。
NUM 7:20 香で満たされた十シェケルの金のさじ一つ。
NUM 7:21 全焼のささげ物として、若い牛一頭、 雄羊一頭、 一歳の雄の子羊一頭。
NUM 7:22 贖罪のささげ物として、雄山羊一頭。
NUM 7:23 和解のいけにえのささげ物として、牛二頭、雄羊五頭、雄山羊五頭、一歳の雄の子羊五頭。これがツアルの子ネタネルのささげ物であった。
NUM 7:24 第三の日には、ゼブルンの子らの指導者、ヘロンの子エリアブがささげた。
NUM 7:25 彼がささげた品は次のとおりである。 重さ百三十シェケルの銀の皿一つ、 聖所のシェケルによる七十シェケルの銀の鉢一つであり、これら二つには、穀物のささげ物として油を混ぜた上質の小麦粉が満たされていた。
NUM 7:26 香で満たされた十シェケルの金のさじ一つ。
NUM 7:27 全焼のささげ物として、若い牛一頭、 雄羊一頭、 一歳の雄の子羊一頭。
NUM 7:28 贖罪のささげ物として、雄山羊一頭。
NUM 7:29 和解のいけにえのささげ物として、牛二頭、雄羊五頭、雄山羊五頭、一歳の雄の子羊五頭。これがヘロンの子エリアブのささげ物であった。
NUM 7:30 第四の日には、ルベンの子らの指導者、シェデウルの子エリツルがささげた。
NUM 7:31 彼がささげた品は次のとおりである。 重さ百三十シェケルの銀の皿一つ、 聖所のシェケルによる七十シェケルの銀の鉢一つであり、これら二つには、穀物のささげ物として油を混ぜた上質の小麦粉が満たされていた。
NUM 7:32 香で満たされた十シェケルの金のさじ一つ。
NUM 7:33 全焼のささげ物として、若い牛一頭、 雄羊一頭、 一歳の雄の子羊一頭。
NUM 7:34 贖罪のささげ物として、雄山羊一頭。
NUM 7:35 和解のいけにえのささげ物として、牛二頭、雄羊五頭、雄山羊五頭、一歳の雄の子羊五頭。これがシェデウルの子エリツルのささげ物であった。
NUM 7:36 第五の日には、シメオンの子らの指導者、ツリシャダイの子シェルミエルがささげた。
NUM 7:37 彼がささげた品は次のとおりである。 重さ百三十シェケルの銀の皿一つ、 聖所のシェケルによる七十シェケルの銀の鉢一つであり、これら二つには、穀物のささげ物として油を混ぜた上質の小麦粉が満たされていた。
NUM 7:38 香で満たされた十シェケルの金のさじ一つ。
NUM 7:39 全焼のささげ物として、若い牛一頭、 雄羊一頭、 一歳の雄の子羊一頭。
NUM 7:40 贖罪のささげ物として、雄山羊一頭。
NUM 7:41 和解のいけにえのささげ物として、牛二頭、雄羊五頭、雄山羊五頭、一歳の雄の子羊五頭。これがツリシャダイの子シェルミエルのささげ物であった。
NUM 7:42 第六の日には、ガドの子らの指導者、デウエルの子エリアサフがささげた。
NUM 7:43 彼がささげた品は次のとおりである。 重さ百三十シェケルの銀の皿一つ、 聖所のシェケルによる七十シェケルの銀の鉢一つであり、これら二つには、穀物のささげ物として油を混ぜた上質の小麦粉が満たされていた。
NUM 7:44 香で満たされた十シェケルの金のさじ一つ。
NUM 7:45 全焼のささげ物として、若い牛一頭、 雄羊一頭、 一歳の雄の子羊一頭。
NUM 7:46 贖罪のささげ物として、雄山羊一頭。
NUM 7:47 和解のいけにえのささげ物として、牛二頭、雄羊五頭、雄山羊五頭、一歳の雄の子羊五頭。これがデウエルの子エリアサフのささげ物であった。
NUM 7:48 第七の日には、エフライムの子らの指導者、アミフデの子エリシャマがささげた。
NUM 7:49 彼がささげた品は次のとおりである。 重さ百三十シェケルの銀の皿一つ、 聖所のシェケルによる七十シェケルの銀の鉢一つであり、これら二つには、穀物のささげ物として油を混ぜた上質の小麦粉が満たされていた。
NUM 7:50 香で満たされた十シェケルの金のさじ一つ。
NUM 7:51 全焼のささげ物として、若い牛一頭、 雄羊一頭、 一歳の雄の子羊一頭。
NUM 7:52 贖罪のささげ物として、雄山羊一頭。
NUM 7:53 和解のいけにえのささげ物として、牛二頭、雄羊五頭、雄山羊五頭、一歳の雄の子羊五頭。これがアミフデの子エリシャマのささげ物であった。
NUM 7:54 第八の日には、マナセの子らの指導者、ペダツルの子ガマリエルがささげた。
NUM 7:55 彼がささげた品は次のとおりである。 重さ百三十シェケルの銀の皿一つ、 聖所のシェケルによる七十シェケルの銀の鉢一つであり、これら二つには、穀物のささげ物として油を混ぜた上質の小麦粉が満たされていた。
NUM 7:56 香で満たされた十シェケルの金のさじ一つ。
NUM 7:57 全焼のささげ物として、若い牛一頭、 雄羊一頭、 一歳の雄の子羊一頭。
NUM 7:58 贖罪のささげ物として、雄山羊一頭。
NUM 7:59 和解のいけにえのささげ物として、牛二頭、雄羊五頭、雄山羊五頭、一歳の雄の子羊五頭。これがペダツルの子ガマリエルのささげ物であった。
NUM 7:60 第九の日には、ベニヤミンの子らの指導者、ギデオニの子アビダンがささげた。
NUM 7:61 彼がささげた品は次のとおりである。 重さ百三十シェケルの銀の皿一つ、 聖所のシェケルによる七十シェケルの銀の鉢一つであり、これら二つには、穀物のささげ物として油を混ぜた上質の小麦粉が満たされていた。
NUM 7:62 香で満たされた十シェケルの金のさじ一つ。
NUM 7:63 全焼のささげ物として、若い牛一頭、 雄羊一頭、 一歳の雄の子羊一頭。
NUM 7:64 贖罪のささげ物として、雄山羊一頭。
NUM 7:65 和解のいけにえのささげ物として、牛二頭、雄羊五頭、雄山羊五頭、一歳の雄の子羊五頭。これがギデオニの子アビダンのささげ物であった。
NUM 7:66 第十の日には、ダンの子らの指導者、アミシャダイの子アヒエゼルがささげた。
NUM 7:67 彼がささげた品は次のとおりである。 重さ百三十シェケルの銀の皿一つ、 聖所のシェケルによる七十シェケルの銀の鉢一つであり、これら二つには、穀物のささげ物として油を混ぜた上質の小麦粉が満たされていた。
NUM 7:68 香で満たされた十シェケルの金のさじ一つ。
NUM 7:69 全焼のささげ物として、若い牛一頭、 雄羊一頭、 一歳の雄の子羊一頭。
NUM 7:70 贖罪のささげ物として、雄山羊一頭。
NUM 7:71 和解のいけにえのささげ物として、牛二頭、雄羊五頭、雄山羊五頭、一歳の雄の子羊五頭。これがアミシャダイの子アヒエゼルのささげ物であった。
NUM 7:72 第十一の日には、アシェルの子らの指導者、オクランの子パギエルがささげた。
NUM 7:73 彼がささげた品は次のとおりである。 重さ百三十シェケルの銀の皿一つ、 聖所のシェケルによる七十シェケルの銀の鉢一つであり、これら二つには、穀物のささげ物として油を混ぜた上質の小麦粉が満たされていた。
NUM 7:74 香で満たされた十シェケルの金のさじ一つ。
NUM 7:75 全焼のささげ物として、若い牛一頭、 雄羊一頭、 一歳の雄の子羊一頭。
NUM 7:76 贖罪のささげ物として、雄山羊一頭。
NUM 7:77 和解のいけにえのささげ物として、牛二頭、雄羊五頭、雄山羊五頭、一歳の雄の子羊五頭。これがオクランの子パギエルのささげ物であった。
NUM 7:78 第十二の日には、ナフタリの子らの指導者、エナンの子アヒラがささげた。
NUM 7:79 彼がささげた品は次のとおりである。 重さ百三十シェケルの銀の皿一つ、 聖所のシェケルによる七十シェケルの銀の鉢一つであり、これら二つには、穀物のささげ物として油を混ぜた上質の小麦粉が満たされていた。
NUM 7:80 香で満たされた十シェケルの金のさじ一つ。
NUM 7:81 全焼のささげ物として、若い牛一頭、 雄羊一頭、 一歳の雄の子羊一頭。
NUM 7:82 贖罪のささげ物として、雄山羊一頭。
NUM 7:83 和解のいけにえのささげ物として、牛二頭、雄羊五頭、雄山羊五頭、一歳の雄の子羊五頭。これがエナンの子アヒラのささげ物であった。
NUM 7:84 祭壇に油が注がれた日、イスラエルの指導者たちが祭壇の奉献のためにささげたものは、銀の皿十二、銀の鉢十二、金のさじ十二であった。
NUM 7:85 銀の皿はそれぞれ百三十シェケル、鉢はそれぞれ七十シェケルであった。器の銀はすべて合わせて、聖所のシェケルにより二千四百シェケルであった。
NUM 7:86 香で満たされた十二の金のさじは、聖所のシェケルによりそれぞれ十シェケルであった。さじの金はすべて合わせて、百二十シェケルであった。
NUM 7:87 全焼のささげ物のための牛はすべて合わせて十二頭、雄羊は十二頭、一歳の雄の子羊は十二頭、およびそれらに伴う穀物のささげ物であった。贖罪のささげ物のための雄山羊は十二頭であった。
NUM 7:88 和解のいけにえのささげ物のための牛はすべて合わせて二十四頭、雄羊は六十頭、雄山羊は六十頭、一歳の雄の子羊は六十頭であった。これが祭壇に油が注がれた後の、祭壇の奉献のささげ物であった。
NUM 7:89 モーセが主と語るために会見の天幕に入ると、証しの箱の上にある贖いの座、その二つのケルビムの間から、主の御声が語りかけるのを聞いた。主はそこでモーセに語られた。
NUM 8:1 主はモーセに告げられた。
NUM 8:2 「アロンにこう告げなさい。『ともしびをともすとき、七つのともしびが燭台の前方を照らすようにしなさい。』」
NUM 8:3 アロンはそのとおりに行い、主がモーセに命じられたとおり、七つのともしびを燭台の前方に向けてともした。
NUM 8:4 燭台は金の打ち出し細工で、その台座から花に至るまで打ち出して作られていた。主がモーセに示された型どおりに作られた。
NUM 8:5 主はモーセに告げられた。
NUM 8:6 「イスラエルの子らの中からレビ人を取り、彼らを清めなさい。
NUM 8:7 彼らを清めるには、次のようにしなさい。清めの水を振りかけ、全身の毛を剃らせ、衣服を洗わせて、身を清めさせる。
NUM 8:8 それから、彼らに若い牛一頭と、それに伴う穀物のささげ物、すなわち油を混ぜた上質の小麦粉を取らせなさい。またあなたは、贖罪のささげ物として、もう一頭の若い牛を取りなさい。
NUM 8:9 レビ人を会見の天幕の前に連れて来て、イスラエルの子らの全会衆を集める。
NUM 8:10 レビ人を主の前に進み出させ、イスラエルの子らにレビ人の上へ手を置かせる。
NUM 8:11 アロンはイスラエルの子らを代表し、レビ人を揺り動かすささげ物として主の前にささげる。こうして彼らは主への奉仕に就く。
NUM 8:12 レビ人は二頭の牛の頭に手を置く。あなたは一頭を贖罪のささげ物、もう一頭を全焼のささげ物として主にささげ、レビ人のために贖いを行う。
NUM 8:13 レビ人をアロンとその子らの前に立たせ、揺り動かすささげ物として主にささげる。
NUM 8:14 このようにして、あなたはイスラエルの子らの中からレビ人をえり分けなさい。レビ人はわたしのものとなる。
NUM 8:15 その後、レビ人は会見の天幕に入り、奉仕に就く。あなたは彼らを清め、揺り動かすささげ物としてささげる。
NUM 8:16 彼らはイスラエルの子らの中から、完全にわたしに与えられているからである。わたしは、胎を開くすべての者、すなわちイスラエルの子らのすべての長子の代わりに、彼らをわたしのものとして取った。
NUM 8:17 イスラエルの子らの長子はみな、人であれ動物であれ、わたしのものだからである。わたしがエジプトの地で長子をすべて打ち殺した日に、わたしは彼らをわたしのために聖別した。
NUM 8:18 わたしは、イスラエルの子らの中のすべての長子の代わりにレビ人を取った。
NUM 8:19 わたしはイスラエルの子らの中からレビ人を選び、アロンとその子らへの贈り物とした。彼らは会見の天幕でイスラエルの子らに代わって奉仕し、そのために贖いを行う。こうして、イスラエルの子らが聖所に近づくとき、彼らの中に疫病が起こらないようにする。」
NUM 8:20 モーセとアロン、およびイスラエルの子らの全会衆は、レビ人にそのとおりに行った。主がレビ人についてモーセに命じられたすべてのことを、そのとおりに行った。
NUM 8:21 レビ人は罪を清める儀式を行い、衣服を洗った。アロンは彼らを主の前で揺り動かすささげ物としてささげ、彼らを清めるために贖いを行った。
NUM 8:22 その後、レビ人は会見の天幕に入り、アロンとその子らの前で奉仕した。主がレビ人についてモーセに命じられたとおりである。
NUM 8:23 主はモーセに告げられた。
NUM 8:24 「レビ人についての定めは次のとおりである。二十五歳以上の者は会見の天幕の務めに就き、奉仕する。
NUM 8:25 五十歳からは、彼らは働きの奉仕から退き、もはや奉仕してはならない。
NUM 8:26 ただし、会見の天幕で兄弟たちを助け、務めを果たすことはできるが、奉仕そのものには就かない。レビ人の務めについて、このように定めなさい。」
NUM 9:1 イスラエルの子らがエジプトの地を出て第二年、第一の月に、主はシナイの荒野でモーセに告げられた。
NUM 9:2 「イスラエルの子らに、その定められた時に過越の祭りを守らせなさい。
NUM 9:3 この月の十四日の夕暮れ、定められた時に、すべての掟と定めに従ってそれを守りなさい。」
NUM 9:4 モーセはイスラエルの子らに、過越の祭りを守るように語った。
NUM 9:5 彼らは第一の月の十四日の夕暮れに、シナイの荒野で過越の祭りを守った。主がモーセに命じられたすべてのことを、そのとおりに行った。
NUM 9:6 さて、人間の死体によって汚れ、その日に過越の祭りを守ることができない人たちがいた。彼らはその日、モーセとアロンの前に進み出た。
NUM 9:7 彼らは言った。「私たちは死体によって汚れています。なぜ、定められた時にイスラエルの子らとともに主へのささげ物をささげられないのでしょうか。」
NUM 9:8 モーセは彼らに言った。「待っていなさい。主があなたがたについて何を命じられるかを聞いてみよう。」
NUM 9:9 主はモーセに告げられた。
NUM 9:10 「イスラエルの子らにこう告げなさい。『あなたがた、またはあなたがたの子孫のうち、だれかが死体によって汚れている場合、あるいは遠い旅に出ている場合でも、その人は主の過越を守る。
NUM 9:11 彼らは第二の月の十四日の夕暮れにそれを守り、種なしパンと苦菜とともにそれを食べる。
NUM 9:12 朝までそれを少しでも残しておいてはならず、その骨を一本でも折ってはならない。過越の祭りのすべての掟に従って、それを守る。
NUM 9:13 しかし、清く、旅にも出ていないのに過越を守らない者は、民の中から断たれる。その人は定められた時に主へのささげ物をささげなかったので、自分の罪を負う。
NUM 9:14 寄留者があなたがたの間に住み、主の過越を守ろうとするなら、過越の掟と定めに従って行う。寄留者にも、その地に生まれた者にも、同じ一つの掟がある。』」
NUM 9:15 幕屋が建てられた日、雲が幕屋、すなわち証しの天幕を覆った。夕暮れから朝まで、幕屋の上には火のようなものが現れた。
NUM 9:16 常にそのようであった。昼は雲が幕屋を覆い、夜は火のようなものが現れた。
NUM 9:17 雲が幕屋の上から上がると、イスラエルの子らは旅立ち、雲がとどまる場所に宿営した。
NUM 9:18 イスラエルの子らは主の命令によって旅立ち、主の命令によって宿営した。雲が幕屋の上にとどまっている間、彼らは宿営し続けた。
NUM 9:19 雲が幕屋の上に長くとどまるとき、イスラエルの子らは主の命令を守り、旅立たなかった。
NUM 9:20 雲が数日しか幕屋の上にないこともあった。そのときも主の命令に従って彼らは宿営し、主の命令に従って旅立った。
NUM 9:21 雲が夕暮れから朝までしかないこともあった。朝になって雲が昇ると、彼らは旅立った。昼であれ夜であれ、雲が昇ると彼らは旅立った。
NUM 9:22 二日であれ、一か月であれ、一年であれ、雲が幕屋の上にとどまっている間は、イスラエルの子らは宿営し続け、旅立たなかった。しかし、それが昇ると彼らは旅立った。
NUM 9:23 主の命令によって宿営し、主の命令によって旅立った。主がモーセを通して命じられたとおり、その命令を守った。
NUM 10:1 主はモーセに告げられた。
NUM 10:2 「銀のラッパを二本、打ち出し細工で作りなさい。会衆を呼び集め、宿営を出発させるために用いる。
NUM 10:3 両方が吹き鳴らされると、全会衆は会見の天幕の入口にあるあなたのもとに集まる。
NUM 10:4 もし一つだけ吹き鳴らされたなら、イスラエルの千人の部隊の長である指導者たちがあなたのもとに集まる。
NUM 10:5 進軍の合図を吹き鳴らすと、東側に宿営している陣営が出発する。
NUM 10:6 二度目に進軍の合図を吹き鳴らすと、南側に宿営している陣営が出発する。陣営を出発させるときには、進軍の合図を吹き鳴らす。
NUM 10:7 会衆を集めるときにはラッパを吹き鳴らす。ただし、進軍の合図を鳴らしてはならない。
NUM 10:8 祭司であるアロンの子らがラッパを吹く。これは代々にわたる永遠の掟となる。
NUM 10:9 あなたがたの地で、圧迫する敵と戦うときには、ラッパで進軍の合図を吹き鳴らす。そうすれば、あなたがたの神、主の前で覚えられ、敵から救われる。
NUM 10:10 また、喜びの日、定められた祭り、月の初めに、全焼のささげ物と和解のいけにえをささげるとき、ラッパを吹き鳴らす。それは神の前であなたがたを覚えていただくためである。わたしはあなたがたの神、主である。」
NUM 10:11 第二年の第二の月の二十日に、証しの幕屋の上から雲が昇った。
NUM 10:12 イスラエルの子らはシナイの荒野を出て、行程を進めた。雲はパランの荒野にとどまった。
NUM 10:13 彼らは主がモーセを通して命じられたとおり、初めの行程に出た。
NUM 10:14 先頭には、ユダの子らの宿営が旗を掲げ、部隊ごとに進んだ。その部隊を率いたのは、アミナダブの子ナフションであった。
NUM 10:15 イッサカルの子らの部族の部隊の長は、ツアルの子ネタネルであった。
NUM 10:16 ゼブルンの子らの部族の部隊の長は、ヘロンの子エリアブであった。
NUM 10:17 幕屋が取り外されると、それを担うゲルションの子らとメラリの子らが出発した。
NUM 10:18 次に、ルベンの宿営が旗を掲げ、部隊ごとに出発した。その部隊を率いたのは、シェデウルの子エリツルであった。
NUM 10:19 シメオンの子らの部族の部隊の長は、ツリシャダイの子シェルミエルであった。
NUM 10:20 ガドの子らの部族の部隊の長は、デウエルの子エリアサフであった。
NUM 10:21 次にケハテ人が聖なるものを担いで出発した。彼らが着く前に、幕屋は組み立てられた。
NUM 10:22 次に、エフライムの子らの宿営が旗を掲げ、部隊ごとに出発した。その部隊を率いたのは、アミフデの子エリシャマであった。
NUM 10:23 マナセの子らの部族の部隊の長は、ペダツルの子ガマリエルであった。
NUM 10:24 ベニヤミンの子らの部族の部隊の長は、ギデオニの子アビダンであった。
NUM 10:25 最後に、すべての宿営のしんがりとして、ダンの子らの宿営が旗を掲げ、部隊ごとに出発した。その部隊を率いたのは、アミシャダイの子アヒエゼルであった。
NUM 10:26 アシェルの子らの部族の部隊の長は、オクランの子パギエルであった。
NUM 10:27 ナフタリの子らの部族の部隊の長は、エナンの子アヒラであった。
NUM 10:28 以上がイスラエルの子らの部隊ごとの行進順序であり、このようにして彼らは出発した。
NUM 10:29 モーセは、しゅうとであるミディアン人レウエルの子ホバブに言った。「私たちは、主が『あなたがたに与える』と言われた場所へ向かっています。私たちと一緒に来てください。あなたによくします。主がイスラエルに幸いを約束しておられるからです。」
NUM 10:30 彼はモーセに言った。「私は行きません。自分の土地、私の親族のところへ帰ります。」
NUM 10:31 モーセは言った。「どうか私たちを離れないでください。あなたは荒野でどこに宿営すべきかを知っており、私たちの目となってくださるからです。
NUM 10:32 もし私たちと一緒に来てくださるなら、主が私たちになさるどんな良いことも、私たちは同じようにあなたにいたします。」
NUM 10:33 彼らは主の山から三日の道のりを進んだ。主の契約の箱は、彼らの休む場所を探すため、三日の道のりを先頭に立って進んだ。
NUM 10:34 彼らが宿営を出発するとき、昼は主の雲が彼らの上にあった。
NUM 10:35 契約の箱が出発するとき、モーセは言った。「主よ、立ち上がってください。あなたの敵を散らし、あなたを憎む者を御前から逃れさせてください。」
NUM 10:36 箱がとどまるとき、モーセは言った。「主よ、イスラエルの幾万、幾千の民のもとへ戻ってください。」
NUM 11:1 民は主の耳に不平を漏らした。主がそれを聞かれると御怒りが燃え上がり、主の火が彼らの間で燃えて、宿営の外れを焼き尽くした。
NUM 11:2 民がモーセに叫び求めると、モーセは主に祈り、火は鎮まった。
NUM 11:3 主の火が彼らの間で燃えたため、その場所はタベラと呼ばれた。
NUM 11:4 彼らの中にいた寄り集まりの者たちは激しい欲望に駆られ、イスラエルの子らも再び泣き出して言った。「だれが私たちに肉を食べさせてくれるのか。
NUM 11:5 私たちはエジプトでただで食べていた魚、きゅうり、すいか、にら、玉ねぎ、にんにくを思い出す。
NUM 11:6 しかし今、食欲はすっかり失せてしまった。目に入るのは、このマナだけだ。」
NUM 11:7 マナはコリアンダーの種のようで、その色はブデリウムのようであった。
NUM 11:8 民は歩き回ってそれを集め、ひき臼でひくか、鉢でつき、鍋で煮て、平たい菓子を作った。その味は新鮮な油のようであった。
NUM 11:9 夜、宿営に露が降りるとき、マナもその上に降った。
NUM 11:10 モーセは、民が氏族ごとに、それぞれ天幕の入口で泣いているのを聞いた。主の御怒りは激しく燃え上がり、モーセも心を痛めた。
NUM 11:11 モーセは主に言った。「なぜ、しもべをこれほど苦しめられるのですか。なぜ私を顧みず、この民すべての重荷を負わせられるのですか。
NUM 11:12 私がこの民すべてを身ごもり、産んだのでしょうか。それなのに、あなたは私に、『乳母が乳飲み子を抱くように、彼らを胸に抱き、父祖たちに誓った地へ連れて行け』と言われるのですか。
NUM 11:13 どこから、この民すべてに与える肉を得られるでしょう。彼らは私の前で泣き、『肉を与えて食べさせてくれ』と言うのです。
NUM 11:14 私一人では、このすべての民を背負うことはできません。私には重すぎるからです。
NUM 11:15 このように扱われるのなら、どうか今すぐ私を殺してください。私を顧みてくださるなら、これ以上、私の惨めさを見せないでください。」
NUM 11:16 主はモーセに言われた。「イスラエルの長老たちの中から、民の長老、役人であるとあなたが認める者を七十人集めなさい。会見の天幕に連れて来て、そこであなたとともに立たせなさい。
NUM 11:17 わたしはそこに降り、あなたと語る。あなたにある霊を分けて彼らに与える。彼らはあなたとともに民の重荷を担い、あなたが一人で担わなくてもよいようにする。
NUM 11:18 民に言いなさい。『明日に備えて身を聖別しなさい。あなたがたは肉を食べる。あなたがたが主の耳に泣き声を届かせ、「だれが肉を食べさせてくれるのか。エジプトにいたときは良かった」と言ったからである。主はあなたがたに肉を与え、あなたがたは食べる。
NUM 11:19 あなたがたは一日、二日、五日、十日、あるいは二十日だけ食べるのではない。
NUM 11:20 丸一か月の間、それがあなたがたの鼻からあふれ出て、嫌になるまで食べる。あなたがたが、自分たちの間にいる主を拒み、主の御前で泣いて、「なぜ私たちはエジプトから出てきたのだろうか」と言ったからである。』」
NUM 11:21 モーセは言った。「私と一緒にいる民は、徒歩の男だけで六十万人です。それなのに、あなたは『彼らに肉を与え、丸一か月の間食べさせる』と言われます。
NUM 11:22 彼らに十分なように、羊や牛の群れを屠るというのでしょうか。あるいは、彼らに十分なように、海の魚をすべて集めるというのでしょうか。」
NUM 11:23 主はモーセに言われた。「主の手が短いとでもいうのか。わたしの言葉が実現するかどうか、今にわかる。」
NUM 11:24 モーセは外に出て、主の言葉を民に告げた。彼は民の長老たちの中から七十人を集め、彼らを天幕の周りに立たせた。
NUM 11:25 主は雲の中に降り、モーセに語られた。そしてモーセにある霊を分けて、七十人の長老たちに与えた。霊が彼らの上にとどまると、彼らは預言した。しかし、その後は預言しなかった。
NUM 11:26 しかし、二人の者が宿営に残っていた。一人の名はエルダド、もう一人の名はメダドであった。霊が彼らの上にとどまった。彼らも登録された者たちであったが、天幕には出て行かず、宿営の中で預言した。
NUM 11:27 若者が走って来てモーセに告げた。「エルダドとメダドが宿営の中で預言しています！」
NUM 11:28 モーセの従者で、若いころから仕えていたヌンの子ヨシュアが言った。「わが主モーセよ、彼らをやめさせてください！」
NUM 11:29 モーセは答えた。「あなたは私のためにねたんでいるのか。主の民がみな預言者となり、主が霊を彼らの上に置いてくださればよいのに！」
NUM 11:30 そしてモーセとイスラエルの長老たちは宿営に戻った。
NUM 11:31 さて、主のもとから風が起こり、海からうずらを運んで来て宿営の周りに落とした。それは宿営のこちら側にも向こう側にも一日の道のりほど広がり、地面から約二キュビトの高さに及んだ。
NUM 11:32 民はその日一日中、またその夜も、そして次の日も一日中起き出して、うずらを集めた。最も少なく集めた者でも十ホメル を集めた。彼らはそれを自分たちのために宿営の周り一面に広げた。
NUM 11:33 肉がまだ彼らの歯の間にあり、噛み砕かれる前に、主の怒りが民に向かって燃え上がり、主は非常に大きな疫病で民を打たれた。
NUM 11:34 その場所の名はキブロト・ハタアワ と呼ばれた。そこで彼らは欲望に駆られた民を葬ったからである。
NUM 11:35 民はキブロト・ハタアワからハツェロトへ旅立ち、ハツェロトにとどまった。
NUM 12:1 ミリアムとアロンは、モーセが妻にしたクシュ人の女のことで彼を非難した。モーセがクシュ人の女を妻にしていたからである。
NUM 12:2 彼らは言った。「主はモーセを通してだけ語られたのだろうか。私たちを通しても語られたのではないか。」主はそれを聞かれた。
NUM 12:3 モーセは、地上のだれよりも非常に柔和な人であった。
NUM 12:4 主は突然、モーセとアロンとミリアムに言われた。「あなたがた三人は会見の天幕へ出て来なさい。」 三人は出て行った。
NUM 12:5 主は雲の柱の中に降り、天幕の入口に立って、アロンとミリアムを呼ばれた。二人が進み出ると、
NUM 12:6 主は言われた。「今、わたしの言葉を聞きなさい。あなたがたの中に預言者がいるなら、主であるわたしは幻の中で自分を彼に知らせ、夢の中で彼と語る。
NUM 12:7 わたしのしもべモーセはそうではない。彼はわたしの全家に忠実である。
NUM 12:8 彼とは面と向かって、明らかに語り、謎によっては語らない。彼は主の姿を見る。それなのに、なぜあなたがたは恐れもせず、わたしのしもべモーセを非難したのか。」
NUM 12:9 主の怒りが彼らに向かって燃え上がり、主は去って行かれた。
NUM 12:10 雲が天幕の上から離れると、見よ、ミリアムは重い皮膚病にかかり、雪のように白くなっていた。アロンがミリアムを見ると、彼女は重い皮膚病にかかっていた。
NUM 12:11 アロンはモーセに言った。「ああ、わが主よ。私たちは愚かなことをして罪を犯しました。どうか、この罪を私たちに負わせないでください。
NUM 12:12 どうか彼女を、母の胎から出たときに肉が半分食い尽くされている死人のようにしないでください。」
NUM 12:13 モーセは主に叫んだ。「神よ、どうか彼女を癒やしてください！」
NUM 12:14 主はモーセに言われた。「もし彼女の父が彼女の顔に唾を吐きかけたなら、彼女は七日間、恥じるべきではないか。彼女を七日間、宿営の外に閉じ込めなさい。その後、彼女は再び連れ戻される。」
NUM 12:15 ミリアムは七日間、宿営の外に閉じ込められ、民はミリアムが連れ戻されるまで旅立たなかった。
NUM 12:16 その後、民はハツェロトから旅立ち、パランの荒野で宿営した。
NUM 13:1 主はモーセに告げられた。
NUM 13:2 「イスラエルの子らにわたしが与えるカナンの地を偵察させるため、人々を遣わしなさい。父祖の各部族から一人ずつ、その部族の指導者を遣わしなさい。」
NUM 13:3 モーセは主の命令に従い、パランの荒野から彼らを遣わした。彼らは皆、イスラエルの子らの指導者であった。
NUM 13:4 彼らの名は次のとおりである。 ルベンの部族からは、ザクルの子シャムア。
NUM 13:5 シメオンの部族からは、ホリの子シャファト。
NUM 13:6 ユダの部族からは、エフネの子カレブ。
NUM 13:7 イッサカルの部族からは、ヨセフの子イグアル。
NUM 13:8 エフライムの部族からは、ヌンの子ホシェア。
NUM 13:9 ベニヤミンの部族からは、ラフの子パルティ。
NUM 13:10 ゼブルンの部族からは、ソディの子ガディエル。
NUM 13:11 ヨセフの部族、すなわちマナセの部族からは、スシの子ガディ。
NUM 13:12 ダンの部族からは、ゲマリの子アミエル。
NUM 13:13 アシェルの部族からは、ミカエルの子セトル。
NUM 13:14 ナフタリの部族からは、ウォフシの子ナフビ。
NUM 13:15 ガドの部族からは、マキの子ゲウエル。
NUM 13:16 これらは、モーセがその地を偵察させるために遣わした男たちの名である。モーセはヌンの子ホシェアをヨシュアと呼んだ。
NUM 13:17 モーセはカナンの地を偵察させるために彼らを遣わし、言った。「ここからネゲブへ上り、さらに山地へ上りなさい。
NUM 13:18 その地がどのようなものか、そこに住む民が強いか弱いか、少ないか多いかを見なさい。
NUM 13:19 彼らの住む地が良いか悪いか、町々が無防備か城壁で守られているかを見なさい。
NUM 13:20 その地がどのようなものか、肥えているか痩せているか、そこに木があるかないかを見なさい。勇気を出し、その地の果実をいくらか持って来なさい。」さて、その時期はぶどうの初なりの季節であった。
NUM 13:21 彼らは上って行き、ツィンの荒野からハマトの入口にあるレホブまで、その地を偵察した。
NUM 13:22 彼らは南の地を通って上り、ヘブロンに来た。そこにはアナクの子らであるアヒマン、シェシャイ、タルマイがいた。（ヘブロンはエジプトのツォアンより七年前に建てられていた。）
NUM 13:23 彼らはエシュコルの谷に来て、そこからぶどうの一房のついた枝を切り取り、二人で棒にかけてそれを担いだ。彼らはざくろといちじくもいくらか持って来た。
NUM 13:24 イスラエルの子らがそこで切り取ったぶどうの房にちなみ、その場所はエシュコルの谷と呼ばれた。
NUM 13:25 四十日後、彼らはその地の偵察から帰って来た。
NUM 13:26 彼らはパランの荒野のカデシュにいるモーセとアロン、およびイスラエルの子らの全会衆のもとに戻り、全会衆に報告して、その地の果実を見せた。
NUM 13:27 彼らはモーセに告げた。「私たちは、あなたが遣わされた地へ行きました。そこは確かに乳と蜜が流れており、これがその果実です。
NUM 13:28 しかし、その地に住む民は強く、町々は城壁で囲まれて非常に大きく、さらにそこでアナクの子らを見ました。
NUM 13:29 アマレク人は南の地に住み、ヘト人、エブス人、アモリ人は山地に住み、カナン人は海辺とヨルダン川沿いに住んでいます。」
NUM 13:30 カレブはモーセの前で民を静めて言った。「すぐに上って行き、そこを占領しましょう。私たちは必ず勝てます。」
NUM 13:31 しかし、彼とともに上って行った男たちは言った。「私たちはあの民に向かって上って行くことはできません。彼らは私たちよりも強いからです。」
NUM 13:32 彼らは偵察した地についてイスラエルの子らの間に悪評を広め、言った。「私たちが偵察して通り巡った地は、住民を食い尽くす地です。そこで見た民は皆、並外れて大きな者たちでした。
NUM 13:33 そこでネフィリム、すなわちネフィリムの子孫であるアナクの子らを見ました。自分たちがいなごのように見え、彼らの目にもそう見えました。」
NUM 14:1 全会衆は声を上げて叫び、民はその夜、泣いた。
NUM 14:2 イスラエルの子らは皆、モーセとアロンに向かってつぶやいた。全会衆は彼らに言った。「私たちはエジプトの地で死んでいればよかったのに！ それとも、この荒野で死んでいればよかったのに！
NUM 14:3 なぜ主は私たちをこの地に導き入れて、剣に倒れさせようとされるのか。私たちの妻や幼子たちは捕らえられ、あるいは殺されてしまう。私たちにとって、エジプトに帰るほうが良いではないか。」
NUM 14:4 彼らは互いに言った。「指導者を立てて、エジプトに帰ろう。」
NUM 14:5 モーセとアロンは、イスラエルの子らの全会衆の前でひれ伏した。
NUM 14:6 その地を偵察した者たちのうち、ヌンの子ヨシュアとエフネの子カレブは自分たちの衣を引き裂いた。
NUM 14:7 そしてイスラエルの子らの全会衆に言った。「私たちが偵察して通り巡った地は、非常に良い地です。
NUM 14:8 主が私たちを喜びとされるなら、この地に導き入れ、与えてくださいます。そこは乳と蜜の流れる地です。
NUM 14:9 ただ、主に背いてはなりません。また、その地の民を恐れてはなりません。彼らは私たちのパンだからです。彼らの守りは彼らの上から取り去られており、主が私たちとともにおられます。彼らを恐れてはなりません。」
NUM 14:10 しかし、全会衆は彼らを石で打ち殺そうとした。 主の栄光が会見の天幕でイスラエルのすべての子らに現れた。
NUM 14:11 主はモーセに言われた。「この民はいつまでわたしを侮るのか。わたしが彼らの間で行ったすべてのしるしにもかかわらず、いつまでわたしを信じないのか。
NUM 14:12 わたしは疫病で彼らを打ち、滅ぼす。そして彼らよりも大きく、力強い国民をあなたから起こそう。」
NUM 14:13 モーセは主に言った。「それではエジプト人が聞くでしょう。あなたは御力によって、彼らの間からこの民を導き上られたからです。
NUM 14:14 エジプト人はこの地の住民に告げるでしょう。彼らは、主であるあなたがこの民のただ中におられ、この民に御姿を現されることを聞いています。あなたの雲は彼らの上にとどまり、あなたは昼は雲の柱、夜は火の柱の中で彼らの前を進まれるからです。
NUM 14:15 もしこの民を一人残らず殺されるなら、あなたの名声を聞いた国々はこう言うでしょう。
NUM 14:16 『主はこの民を、彼らに誓った地に導き入れることができなかったので、彼らを荒野で殺したのだ』と。
NUM 14:17 今、あなたが語られたとおり、どうか主の御力を現してください。あなたはこう言われました。
NUM 14:18 『主は怒るのに遅く、慈しみに富み、咎と背きを赦す。しかし、罪ある者を決して無罪とはされず、父の咎を子に報い、三代、四代にまで及ぼす』と。
NUM 14:19 どうか、あなたの慈しみの大きさに従い、エジプトから今に至るまでこの民を赦してこられたように、この民の咎を赦してください。」
NUM 14:20 主は言われた。「あなたの言葉どおりに、わたしは赦した。
NUM 14:21 しかし、わたしが生きていること、そして全地が主の栄光で満たされることにかけて言う。
NUM 14:22 エジプトや荒野でわたしが行った栄光やしるしを見ながら、このように十度もわたしを試み、わたしの声に聞き従わなかった者たちは皆、
NUM 14:23 わたしが彼らの父祖たちに誓った地を確かに見ることはない。わたしを侮った者たちも、だれ一人それを見ることはない。
NUM 14:24 しかし、わたしのしもべカレブには異なる霊があり、わたしに従い通したので、彼が行った地に彼を導き入れる。彼の子孫はそこを所有する。
NUM 14:25 アマレク人とカナン人は谷に住んでいる。明日、向きを変えて、紅海への道を通って荒野へ出発しなさい。」
NUM 14:26 主はモーセとアロンに告げられた。
NUM 14:27 「わたしに逆らってつぶやくこの邪悪な会衆を、いつまで耐え忍ばなければならないのか。イスラエルの子らがわたしに逆らってつぶやくのを、わたしは聞いた。
NUM 14:28 彼らに言いなさい。『わたしは生きている、と主は言われる。あなたがたがわたしの耳に聞こえるように語ったとおり、わたしはあなたがたに行う。
NUM 14:29 あなたがたの死体はこの荒野に倒れる。あなたがたの総数に従って数えられた者のうち、二十歳以上でわたしに向かってつぶやいた者は皆、倒れる。
NUM 14:30 エフネの子カレブとヌンの子ヨシュアを除いて、あなたがたを住まわせるとわたしが誓った地に、あなたがたは決して入らない。
NUM 14:31 しかし、捕らえられ、あるいは殺されるとあなたがたが言った幼子たちを、わたしは導き入れる。彼らはあなたがたが拒んだ地を知るようになる。
NUM 14:32 しかし、あなたがたについては、あなたがたの死体はこの荒野に倒れる。
NUM 14:33 あなたがたの子どもたちは、あなたがたの死体が荒野で朽ち果てるまで四十年間、荒野をさまよい、あなたがたの不貞の報いを負う。
NUM 14:34 あなたがたがその地を偵察した四十日、その一日を一年として、四十年間、自分の咎を負う。そして、わたしが敵となることを知る。』
NUM 14:35 主であるわたしは語った。わたしに逆らって集まったこの邪悪な全会衆に、わたしは必ずこれを行う。この荒野で彼らは朽ち果て、そこで死ぬ。」
NUM 14:36 モーセがその地を偵察するために遣わした男たちで、帰って来てその地について悪い報告をもたらし、全会衆をモーセに向かってつぶやかせるようにした者たち、
NUM 14:37 その地について悪評を広めた男たちは、主の前で疫病によって死んだ。
NUM 14:38 しかし、その地を偵察に行った男たちのうち、ヌンの子ヨシュアとエフネの子カレブは生き残った。
NUM 14:39 モーセがこれらの言葉をイスラエルのすべての子らに告げると、民は非常に悲しんだ。
NUM 14:40 彼らは朝早く起き、山頂に上って言った。「見よ、私たちはここにいます。主が約束された場所へ上って行きましょう。私たちは罪を犯したからです。」
NUM 14:41 モーセは言った。「なぜ今、主の命令に背くのか。それは成功しない。
NUM 14:42 上って行ってはならない。主はあなたがたのただ中におられず、敵に打ち倒されるだけだ。
NUM 14:43 そこにはアマレク人とカナン人があなたがたの前にいて、あなたがたは剣に倒れるからだ。あなたがたが主に従うことから退いたので、主はあなたがたとともにおられない。」
NUM 14:44 しかし、彼らはあえて山頂に上って行った。それでも、主の契約の箱とモーセは宿営の中から離れなかった。
NUM 14:45 すると、その山に住んでいたアマレク人とカナン人が下って来て、彼らを打ち、ホルマにまで彼らを打ち砕いた。
NUM 15:1 主はモーセに告げられた。
NUM 15:2 「イスラエルの子らにこう告げなさい。『わたしがあなたがたに与える住まいの地に入り、
NUM 15:3 主への火によるささげ物、すなわち全焼のささげ物、いけにえ、誓願を果たすためのもの、自発的なささげ物、あるいはあなたがたの定められた祭りに、牛の群れまたは羊の群れから、主への芳ばしい香りとしてささげ物をささげるとき、
NUM 15:4 そのささげ物をささげる者は、十分の一エパ の上質の小麦粉に四分の一ヒン の油を混ぜた穀物のささげ物を主にささげる。
NUM 15:5 子羊一頭ごとに、全焼のささげ物またはいけにえとともに、注ぎのささげ物としてぶどう酒四分の一ヒンを準備する。
NUM 15:6 雄羊の場合は、穀物のささげ物として、三分の一ヒンの油を混ぜた十分の二エパ の上質の小麦粉を準備する。
NUM 15:7 注ぎのささげ物としてぶどう酒三分の一ヒンをささげる。これは主への芳ばしい香りとなる。
NUM 15:8 全焼のささげ物、いけにえ、誓願を果たすためのもの、あるいは主への和解のいけにえとして若い雄牛を準備するときは、
NUM 15:9 その若い雄牛とともに、二分の一ヒンの油を混ぜた十分の三エパ の上質の小麦粉の穀物のささげ物をささげる。
NUM 15:10 注ぎのささげ物としてぶどう酒二分の一ヒンをささげる。これは主への芳ばしい香りとなる火によるささげ物である。
NUM 15:11 牛一頭ごと、雄羊一頭ごと、あるいは雄の子羊や若い山羊一頭ごとに、このように行う。
NUM 15:12 準備する数に応じて、それぞれについてこのように行う。
NUM 15:13 その地で生まれた者は皆、主への芳ばしい香りとなる火によるささげ物をささげるとき、これらのことをこのように行う。
NUM 15:14 寄留者、または代々あなたがたの間に住む者が、主への芳ばしい香りとなる火によるささげ物をささげるときは、あなたがたと同じように行う。
NUM 15:15 会衆には一つの掟があり、あなたがたにも、寄留者にも同じである。これは代々にわたる永遠の掟である。主の前では、あなたがたも寄留者も同じである。
NUM 15:16 あなたがたにも、あなたがたとともに住む寄留者にも、同じ一つの律法と定めがある。』」
NUM 15:17 主はモーセに告げられた。
NUM 15:18 「イスラエルの子らにこう告げなさい。『わたしがあなたがたを導き入れる地に入るとき、
NUM 15:19 その地のパンを食べるときには、主への揺り動かすささげ物をささげる。
NUM 15:20 初めの練り粉から菓子一つを揺り動かすささげ物としてささげる。打ち場からの奉納物と同じように奉納する。
NUM 15:21 あなたがたは代々にわたって、初めの練り粉から主への揺り動かすささげ物を与える。
NUM 15:22 もし過って、主がモーセに語られたこれらすべての命令、
NUM 15:23 すなわち、主がモーセを通して命じられたすべてのことを、命じられた日から後の代々にわたって守らなかった場合、
NUM 15:24 それが会衆の知らないうちに、意図せずに行われたなら、全会衆は定めに従い、主への芳ばしい香りとなる全焼のささげ物として若い雄牛一頭を、穀物のささげ物と注ぎのささげ物とともにささげ、贖罪のささげ物として雄山羊一頭をささげる。
NUM 15:25 祭司はイスラエルの子らの全会衆のために贖いを行う。そうすれば彼らは赦される。これは過失であり、彼らはその過失のために、主への火によるささげ物と贖罪のささげ物を主の前に携えて来たからである。
NUM 15:26 イスラエルの子らの全会衆も、彼らの間に外国人として住む寄留者も赦される。すべての民に関して、それは意図せずに行われたことだからである。
NUM 15:27 もし一人の人が意図せずに罪を犯したなら、その人は贖罪のささげ物として一歳の雌山羊をささげる。
NUM 15:28 祭司は、意図せずに罪を犯した者のために主の前で贖いを行う。贖いが行われると、その人は赦される。
NUM 15:29 イスラエルの子らの中で生まれた者にも、彼らの間に外国人として住む寄留者にも、意図せずに事を行う者については、一つの律法がある。
NUM 15:30 しかし、その地に生まれた者であれ寄留者であれ、故意に罪を犯す者は主を冒涜する。その者は民の中から断たれる。
NUM 15:31 主の言葉を侮り、その命令を破ったので、その者は必ず断たれ、自分の咎を負う。』」
NUM 15:32 イスラエルの子らが荒野にいたとき、ある男が安息日に薪を集めているのを見つけた。
NUM 15:33 薪を集めているのを見つけた者たちは、彼をモーセとアロン、および全会衆のもとに連れて来た。
NUM 15:34 どう処置すべきか示されていなかったので、彼らはその男を留置した。
NUM 15:35 主はモーセに言われた。「その男は必ず死刑に処される。全会衆は宿営の外で彼を石で打ち殺しなさい。」
NUM 15:36 全会衆は彼を宿営の外に連れ出し、主がモーセに命じられたとおりに、石で打ち殺した。
NUM 15:37 主はモーセに告げられた。
NUM 15:38 「イスラエルの子らにこう告げなさい。『代々にわたって、衣服の裾に房を作り、それぞれの裾の房に青いひもをつけなさい。
NUM 15:39 その房を見て主のすべての命令を思い起こし、それを行いなさい。自分の心や目の欲に従って不実に走ってはならない。
NUM 15:40 そうしてあなたがたがわたしのすべての命令を思い起こしてそれを行い、あなたがたの神に対して聖なる者となるためである。
NUM 15:41 わたしは、あなたがたの神となるためにエジプトの地からあなたがたを導き出した、あなたがたの神、主である。わたしはあなたがたの神、主である。』」
NUM 16:1 レビの子ケハテの子イツハルの子コラは、ルベン族のエリアブの子ダタンとアビラム、ペレトの子オンと組み、
NUM 16:2 イスラエルの子らの中から二百五十人を率いてモーセに逆らって立った。彼らは会衆の指導者、集会に召された名のある人々であった。
NUM 16:3 彼らはモーセとアロンに逆らって集まり、言った。「あなたがたは行き過ぎている。全会衆は一人残らず聖なる者であり、主がそのただ中におられる。それなのに、なぜ主の集会の上に立とうとするのか。」
NUM 16:4 モーセはこれを聞くと、ひれ伏した。
NUM 16:5 コラとその仲間すべてに言った。「朝になれば、主はだれがご自分のものか、だれが聖なる者かを示し、その者をみもとに近づけられる。主が選ばれる者を、みもとに近づけられる。
NUM 16:6 コラとその全仲間よ、このようにしなさい。あなたがたは香炉を取りなさい。
NUM 16:7 明日、主の前でその中に火を入れ、その上に香を置きなさい。主が選ばれるその人こそが聖なる者となる。レビの子らよ、あなたがたは行き過ぎている！」
NUM 16:8 モーセはコラに言った。「レビの子らよ、今聞きなさい。
NUM 16:9 イスラエルの神があなたがたを会衆から分け、みもとに近づけ、主の幕屋で奉仕させ、会衆の前に立って仕えさせてくださったことは、小さなことなのか。
NUM 16:10 主はあなたと、兄弟であるレビの子らすべてをみもとに近づけられた。それなのに、祭司の務めまでも求めるのか。
NUM 16:11 それゆえ、あなたとあなたの全仲間は主に逆らって集まったのだ！ アロンが何者だから、あなたがたは彼に向かってつぶやくのか。」
NUM 16:12 モーセはエリアブの子ダタンとアビラムを呼びに人を遣わしたが、彼らは言った。「私たちは上って行かない！
NUM 16:13 あなたが私たちを乳と蜜の流れる地から導き上って、この荒野で殺そうとしていることは、小さなことなのか。そのうえ、あなたは私たちの上で支配者として振る舞おうとするのか。
NUM 16:14 しかも、あなたは私たちを乳と蜜の流れる地に導き入れず、畑とぶどう園を相続地として与えてもいない。あなたはこの人たちの目をえぐり出すつもりか。私たちは上って行かない。」
NUM 16:15 モーセは非常に怒り、主に言った。「彼らのささげ物を顧みないでください。私は彼らからろば一頭も取っておらず、彼らのうちのだれにも害を与えていません。」
NUM 16:16 モーセはコラに言った。「明日、あなたとあなたの全仲間は、あなたと彼ら、そしてアロンとともに、主の前に出なさい。
NUM 16:17 それぞれ香炉を取り、その上に香を置き、主の前に携えて来なさい。香炉は二百五十ある。あなたもアロンも、それぞれ自分の香炉を持って来なさい。」
NUM 16:18 彼らは各自自分の香炉を取り、その中に火を入れ、その上に香を置き、モーセとアロンとともに会見の天幕の入口に立った。
NUM 16:19 コラは、会見の天幕の入口で彼らに向かい合うように、全会衆を集めた。 主の栄光が全会衆に現れた。
NUM 16:20 主はモーセとアロンに告げられた。
NUM 16:21 「この会衆の間から離れなさい。わたしが一瞬のうちに彼らを滅ぼし尽くすためである！」
NUM 16:22 彼らはひれ伏して言った。「神よ、すべての肉なるものの霊の神よ。一人の人が罪を犯したからといって、あなたは全会衆に向かって怒られるのですか。」
NUM 16:23 主はモーセに告げられた。
NUM 16:24 「会衆にこう告げなさい。『コラ、ダタン、アビラムの天幕の周りから離れなさい！』」
NUM 16:25 モーセは立ち上がり、ダタンとアビラムのところに行った。イスラエルの長老たちも彼に従った。
NUM 16:26 彼は会衆に言った。「どうか、この邪悪な男たちの天幕から離れ、彼らのものにはいっさい触れないでください。彼らのすべての罪に巻き込まれて滅ぼされないためです！」
NUM 16:27 そこで彼らは、四方からコラ、ダタン、アビラムの天幕から離れた。ダタンとアビラムは出て来て、妻、息子、幼子たちとともに自分たちの天幕の入口に立った。
NUM 16:28 モーセは言った。「これによって、主がこれらすべてを行わせるために私を遣わされたこと、私自身の考えによるものではないことがわかる。
NUM 16:29 もしこの者たちがすべての人の普通の死に方で死ぬか、すべての人が経験することを経験するなら、主は私を遣わされたのではない。
NUM 16:30 しかし、もし主が新しい事をなされ、地面がその口を開いて彼らとそのすべての持ち物を飲み込み、彼らが生きたままよみ に下るなら、この者たちが主を侮ったことをあなたがたは理解するであろう。」
NUM 16:31 彼がこれらすべての言葉を語り終えると、彼らの下にある地面が裂けた。
NUM 16:32 地はその口を開き、彼らとその家族、コラに属するすべての人々、そしてすべての財産を飲み込んだ。
NUM 16:33 彼らとそのすべての持ち物は生きたままよみに下った。地は彼らの上を閉じ、彼らは集会の中から滅び去った。
NUM 16:34 周りにいたイスラエルの人々は皆、その叫び声を聞いて逃げた。「地が私たちまで飲み込むぞ！」と言ったのである。
NUM 16:35 主のもとから火が出て、香をささげた二百五十人を焼き尽くした。
NUM 16:36 主はモーセに告げられた。
NUM 16:37 「祭司アロンの子エルアザルに、焼け残った中から香炉を取り上げ、その火を宿営から離れた所にまき散らすように言いなさい。それらは聖なるものだからである。
NUM 16:38 自らの命を失う罪を犯した者たちの香炉を、打ち延ばして祭壇を覆う板にしなさい。彼らが主の前にささげたので、それらは聖なるものとなった。イスラエルの子らへのしるしとする。」
NUM 16:39 祭司エルアザルは、焼かれた者たちがささげた青銅の香炉を取った。人々はそれらを祭壇を覆うために打ち延ばした。
NUM 16:40 これは、アロンの子孫ではない者が主の前で香をたくために近づき、コラとその仲間のようにならないため、イスラエルの子らへの記念となった。主がモーセを通してエルアザルに告げられたとおりである。
NUM 16:41 しかし翌日、イスラエルの子らの全会衆はモーセとアロンに向かってつぶやいて言った。「あなたがたが主の民を殺したのだ！」
NUM 16:42 会衆がモーセとアロンに逆らって集まり、彼らが会見の天幕の方を見たとき、見よ、雲がそれを覆い、主の栄光が現れた。
NUM 16:43 モーセとアロンは会見の天幕の前に来た。
NUM 16:44 主はモーセに告げられた。
NUM 16:45 「この会衆の間から離れなさい。わたしが一瞬のうちに彼らを滅ぼし尽くすためである！」彼らはひれ伏した。
NUM 16:46 モーセはアロンに言った。「香炉を取り、祭壇の火を入れ、香を置き、急いで会衆のところへ行って贖いを行いなさい。主のもとから御怒りが出て、疫病が始まった。」
NUM 16:47 アロンはモーセが言ったとおりに、集会のただ中へ走って行った。疫病はすでに民の間で始まっていた。彼は香をたき、民のために贖いを行った。
NUM 16:48 アロンは死者と生きている者との間に立ち、疫病はとどまった。
NUM 16:49 コラの件で死んだ者たちのほかに、この疫病で死んだ者は一万四千七百人であった。
NUM 16:50 疫病がとどまると、アロンは会見の天幕の入口にいるモーセのもとへ戻った。
NUM 17:1 主はモーセに告げられた。
NUM 17:2 「イスラエルの子らに告げ、父祖の家ごとに指導者から一本ずつ、計十二本の杖を取りなさい。それぞれの名をその杖に書き記しなさい。
NUM 17:3 レビの杖にはアロンの名を書き記しなさい。父祖の家の長ごとに一本の杖がある。
NUM 17:4 それらを会見の天幕の中、わたしがあなたがたと会う証しの前に置きなさい。
NUM 17:5 わたしが選ぶ人の杖は芽を吹く。こうして、イスラエルの子らがあなたがたに向かってつぶやく、そのわたしへのつぶやきを鎮める。」
NUM 17:6 モーセがイスラエルの子らに告げると、指導者たちは父祖の家ごとに一本ずつ、計十二本の杖を渡した。アロンの杖もその中にあった。
NUM 17:7 モーセは証しの天幕で、主の前にそれらの杖を置いた。
NUM 17:8 翌日、モーセが証しの天幕に入ると、見よ、レビの家のアロンの杖が芽を吹き、つぼみを出し、花を咲かせ、熟したアーモンドの実を結んでいた。
NUM 17:9 モーセはすべての杖を主の前からイスラエルの子らのもとへ持ち出した。彼らはそれを見て、それぞれ自分の杖を取った。
NUM 17:10 主はモーセに言われた。「アロンの杖を証しの前に戻し、反逆する者たちへのしるしとして保管しなさい。こうして、わたしに対する彼らのつぶやきを終わらせ、彼らが死なないようにする。」
NUM 17:11 モーセは、主が命じられたとおりに行った。
NUM 17:12 イスラエルの子らはモーセに言った。「ああ、私たちは死ぬ。滅びる。みな滅びてしまう！
NUM 17:13 主の幕屋に近づく者はみな死ぬ。私たちはみな死に絶えるのか。」
NUM 18:1 主はアロンに言われた。「あなたとあなたの子ら、父祖の家は、聖所に関する咎の責任を負う。あなたとあなたの子らは、祭司職に関する咎の責任を負う。
NUM 18:2 父の部族であるレビ人の兄弟たちも近づけなさい。彼らはあなたに加わり、あなたに仕える。ただし、あなたとあなたの子らは証しの天幕の前に立つ。
NUM 18:3 彼らはあなたの務めと天幕全体の務めを担う。ただし、彼らもあなたがたも死なないよう、聖所の器具や祭壇に近づいてはならない。
NUM 18:4 彼らはあなたに加わり、会見の天幕のすべての奉仕と管理を担う。部外者はあなたがたに近づいてはならない。
NUM 18:5 あなたがたは聖所と祭壇の務めを担う。イスラエルの子らに再び御怒りが下らないためである。
NUM 18:6 見よ、わたしはイスラエルの子らの中から、兄弟であるレビ人を選んだ。彼らは主に属する者としてあなたがたに与えられ、会見の天幕で奉仕する。
NUM 18:7 あなたとあなたの子らは、祭壇に関するすべてのことと垂れ幕の内側のことについて、祭司の務めを担う。祭司職を贈り物としてあなたがたに与える。近づく部外者は死刑に処される。」
NUM 18:8 主はアロンに言われた。「見よ、イスラエルの子らがささげるすべての聖なる奉納物を、わたしはあなたの管理に委ねる。油注がれた者の受ける分として、あなたとあなたの子らに永遠に与える。
NUM 18:9 火で焼かれない最も聖なるささげ物のうち、穀物のささげ物、贖罪のささげ物、償いのささげ物など、人々がわたしにささげるものは、あなたとあなたの子らのものとなり、最も聖なるものである。
NUM 18:10 男子はみな、最も聖なる場所でそれを食べる。それはあなたにとって聖なるものである。
NUM 18:11 また、イスラエルの子らのすべての揺り動かすささげ物もあなたのものとなる。これを永遠の割り当てとして、あなたと息子、娘たちに与える。家の中で清い者はだれでも食べることができる。
NUM 18:12 最良の油、新しいぶどう酒、穀物、すなわち彼らが主にささげる初物をすべてあなたに与える。
NUM 18:13 彼らの地の初熟の実で、主のもとに持って来るものはすべてあなたのものとなる。家の中で清い者はだれでも食べることができる。
NUM 18:14 イスラエルで聖絶されたものはすべてあなたのものとなる。
NUM 18:15 人であれ動物であれ、主にささげられる胎を開くものはすべてあなたのものとなる。ただし、人の長子と汚れた動物の初子は必ず贖う。
NUM 18:16 生後一か月以上の者は、あなたの評価に従い、聖所のシェケルによる銀五シェケル で贖う。一シェケルは二十ゲラ である。
NUM 18:17 しかし、牛、羊、山羊の初子は贖ってはならない。それらは聖なるものである。その血を祭壇に振りかけ、脂肪を主への芳ばしい香りとなる火によるささげ物として焼く。
NUM 18:18 その肉はあなたのものとなる。揺り動かした胸や右のももと同じく、あなたのものとなる。
NUM 18:19 イスラエルの子らが主にささげる聖なる揺り動かすささげ物をすべて、永遠の割り当てとして、あなたと息子、娘たちに与える。これは、あなたとあなたの子孫のための、主の前における永遠の塩の契約である。」
NUM 18:20 主はアロンに言われた。「あなたは彼らの地に相続地を持たず、彼らの間に受ける分を持たない。イスラエルの子らの中で、わたしがあなたの受ける分、相続地である。
NUM 18:21 見よ、わたしはレビの子らに、イスラエルのすべての十分の一を相続分として与える。それは彼らが行う会見の天幕の奉仕への報酬である。
NUM 18:22 今後、イスラエルの子らは会見の天幕に近づいてはならない。罪を負って死ぬことのないためである。
NUM 18:23 レビ人が会見の天幕の奉仕を行い、その務めに伴う責任を負う。これは代々にわたる永遠の掟である。彼らはイスラエルの子らの中に相続地を持たない。
NUM 18:24 イスラエルの子らが主への揺り動かすささげ物としてささげる十分の一を、レビ人の相続分として与えたからである。それゆえ、彼らについて『イスラエルの子らの中に相続地を持たない』と言ったのである。」
NUM 18:25 主はモーセに告げられた。
NUM 18:26 「さらにレビ人にこう告げなさい。『わたしがイスラエルの子らからあなたがたの相続分として与えた十分の一を受け取るとき、その十分の一からさらに十分の一を、主への奉納物としてささげる。
NUM 18:27 その奉納物は、打ち場の穀物や、ぶどう搾り場からの産物と同じように、あなたがたのものとみなされる。
NUM 18:28 このように、イスラエルの子らから受け取るすべての十分の一から、あなたがたも主への奉納物をささげ、その中から主への奉納物を祭司アロンに与える。
NUM 18:29 受け取るすべての贈り物から、その最上の部分、聖なる部分を、主への奉納物としてささげる。』
NUM 18:30 彼らにこう告げなさい。『その最上の部分をささげるとき、残りはレビ人にとって、打ち場やぶどう搾り場からの産物と同じものとみなされる。
NUM 18:31 あなたがたも家族も、どこででもそれを食べることができる。それは会見の天幕における奉仕の報酬だからである。
NUM 18:32 その最上の部分をささげるなら、そのことで罪を負うことはない。イスラエルの子らの聖なるものを汚してはならない。死なないためである。』」
NUM 19:1 主はモーセとアロンに告げられた。
NUM 19:2 「主が命じられた律法の掟は次のとおりである。イスラエルの子らに、傷も欠陥もなく、まだくびきを負ったことのない赤い雌牛を連れて来るよう告げなさい。
NUM 19:3 それを祭司エルアザルに渡す。彼は宿営の外へ引き出し、自分の前で屠らせる。
NUM 19:4 祭司エルアザルはその血を指に取り、会見の天幕の正面に向かって七度振りかける。
NUM 19:5 雌牛は彼の前で焼かれる。その皮、肉、血を、糞とともに焼く。
NUM 19:6 祭司は杉の木、ヒソプ、緋色の糸を取り、燃えている雌牛の中に投げ入れる。
NUM 19:7 その後、祭司は衣服を洗い、体を水で洗う。それから宿営に入ることができるが、夕方まで汚れている。
NUM 19:8 雌牛を焼いた者も衣服を水で洗い、体を水で洗う。彼は夕方まで汚れている。
NUM 19:9 清い人が雌牛の灰を集め、宿営の外の清い場所に置く。それはイスラエルの子らの会衆のため、汚れを清める水に用いるものとして保管する。これは贖罪のささげ物である。
NUM 19:10 雌牛の灰を集めた者は衣服を洗い、夕方まで汚れている。これはイスラエルの子らにも、彼らの間に住む寄留者にも、永遠の掟となる。
NUM 19:11 人の死体に触れた者は七日間汚れる。
NUM 19:12 その者は三日目と七日目にその水で身を清め、七日目に清くなる。しかし、三日目と七日目に身を清めなければ、清くならない。
NUM 19:13 死んだ人の体に触れながら身を清めない者は、主の幕屋を汚す。その者はイスラエルから断たれる。汚れを清める水を振りかけられなかったので、その人は汚れており、汚れはなおその身にある。
NUM 19:14 人が天幕の中で死んだ場合の律法は次のとおりである。その天幕に入る者も、中にいる者も、みな七日間汚れる。
NUM 19:15 ふたをして封じていない開いた器は、すべて汚れる。
NUM 19:16 野外で、剣で殺された者、死体、人の骨、あるいは墓に触れた者は、七日間汚れる。
NUM 19:17 汚れた者のために、贖罪のささげ物を焼いた灰を取り、器の中でその上に流水を注ぐ。
NUM 19:18 清い人がヒソプを取り、その水に浸して、天幕、すべての器、そこにいた人々、また骨、殺された者、死体、あるいは墓に触れた者に振りかける。
NUM 19:19 清い人は三日目と七日目に、汚れた者に振りかける。七日目にその人を清める。その人は衣服を洗い、体を水で洗い、夕方には清くなる。
NUM 19:20 しかし、汚れていながら身を清めない者は、集会の中から断たれる。主の聖所を汚したからである。汚れを清める水を振りかけられなかったので、その人は汚れている。
NUM 19:21 これは彼らにとって永遠の掟となる。汚れを清める水を振りかけた者は衣服を洗い、その水に触れた者は夕方まで汚れている。
NUM 19:22 汚れた者が触れるものはすべて汚れ、それに触れた者も夕方まで汚れている。」
NUM 20:1 イスラエルの子ら、すなわち全会衆は第一の月にツィンの荒野に着き、民はカデシュにとどまった。ミリアムはそこで死に、そこに葬られた。
NUM 20:2 会衆には水がなかった。そこで彼らはモーセとアロンに逆らって集まった。
NUM 20:3 民はモーセと争って言った。「私たちの兄弟たちが主の前で死んだとき、私たちも死んでいればよかった！
NUM 20:4 なぜ主の集会をこの荒野に連れて来て、私たちも家畜もここで死なせようとするのか。
NUM 20:5 なぜ私たちをエジプトから上らせて、こんなひどい場所に連れて来たのか。ここには穀物も、いちじくも、ぶどうも、ざくろもない。そのうえ、飲み水さえない。」
NUM 20:6 モーセとアロンは集会の前から会見の天幕の入口に行き、ひれ伏した。すると、主の栄光が彼らに現れた。
NUM 20:7 主はモーセに告げられた。
NUM 20:8 「杖を取りなさい。あなたと兄弟アロンは会衆を集め、彼らの前で岩に語りかけ、水を出させなさい。こうして岩から水を出し、会衆とその家畜に飲ませなさい。」
NUM 20:9 モーセは命じられたとおり、主の前から杖を取った。
NUM 20:10 モーセとアロンは会衆を岩の前に集めた。モーセは言った。「反逆する者たちよ、聞け。この岩から、私たちがあなたがたのために水を出せというのか。」
NUM 20:11 モーセは手を上げ、杖で岩を二度打った。すると水が豊かに湧き出し、会衆も家畜も飲んだ。
NUM 20:12 主はモーセとアロンに言われた。「あなたがたはわたしを信じず、イスラエルの子らの前でわたしを聖なる者として示さなかった。それゆえ、あなたがたがこの集会を、わたしが彼らに与える地へ導き入れることはない。」
NUM 20:13 これがメリバ の水である。イスラエルの子らが主と争い、主が彼らの間で御自分を聖なる者として示されたからである。
NUM 20:14 モーセはカデシュからエドムの王に使者を遣わして言った。 「あなたの兄弟イスラエルはこう申します。『あなたは、私たちが経験したすべての苦難をご存じです。
NUM 20:15 私たちの父祖はエジプトに下り、私たちは長い間そこに住みました。エジプト人は私たちと父祖を虐げました。
NUM 20:16 私たちが主に叫び求めると、主は声を聞き、御使いを遣わして、エジプトから導き出してくださいました。今、私たちはあなたの領土の境にある町カデシュにおります。
NUM 20:17 どうか、あなたの国を通らせてください。畑やぶどう園には入らず、井戸の水も飲みません。あなたの領土を通り過ぎるまで、王の道を進み、右にも左にもそれません。』」
NUM 20:18 エドムは答えた。「私の国を通ってはならない。さもないと、剣をもって迎え撃つ。」
NUM 20:19 イスラエルの子らは言った。「大通りを進みます。私たちや家畜があなたの水を飲むなら、その代価を払います。ただ歩いて通らせていただくだけです。」
NUM 20:20 彼は言った。「通ってはならない。」そしてエドムは大軍と強力な軍勢を率いて、迎え撃つために出て来た。
NUM 20:21 こうしてエドムが領土を通ることを拒んだので、イスラエルはそこから離れた。
NUM 20:22 イスラエルの子ら、すなわち全会衆はカデシュから旅立ち、ホル山に着いた。
NUM 20:23 主はエドムの地の境にあるホル山で、モーセとアロンに告げられた。
NUM 20:24 「アロンはその民に加えられる。メリバの水であなたがたがわたしの言葉に背いたので、彼はわたしがイスラエルの子らに与える地に入ることはない。
NUM 20:25 アロンとその子エルアザルを連れて、ホル山に登りなさい。
NUM 20:26 アロンの衣を脱がせ、その子エルアザルに着せなさい。アロンはそこでその民に加えられ、死ぬ。」
NUM 20:27 モーセは主が命じられたとおりに行った。彼らは全会衆の前でホル山に登った。
NUM 20:28 モーセはアロンの衣を脱がせ、それを彼の子エルアザルに着せた。アロンはそこで、山の頂で死んだ。そしてモーセとエルアザルは山から下りた。
NUM 20:29 全会衆はアロンが死んだのを見たとき、イスラエルの全家はアロンのために三十日間泣き悲しんだ。
NUM 21:1 南部地方に住むカナン人、アラドの王は、イスラエルがアタリムの道を進んで来たと聞き、イスラエルと戦って、そのうち何人かを捕虜にした。
NUM 21:2 イスラエルは主に誓願を立てた。「この民を私の手に渡してくださるなら、彼らの町々を聖絶します。」
NUM 21:3 主はイスラエルの願いを聞き、カナン人を彼らの手に渡された。イスラエルは彼らとその町々を聖絶した。それで、その場所はホルマ と呼ばれた。
NUM 21:4 彼らはエドムの地を迂回するため、ホル山から紅海への道を進んだ。しかし民は旅のために気力を失った。
NUM 21:5 民は神とモーセに逆らって言った。「なぜ私たちをエジプトから上らせ、この荒野で死なせようとするのか。パンも水もない。私たちはこの粗末な食物にうんざりしている。」
NUM 21:6 主は民の中に毒蛇を送られた。蛇は民をかみ、イスラエルの多くの者が死んだ。
NUM 21:7 民はモーセのもとに来て言った。「私たちは主とあなたに逆らって語り、罪を犯しました。蛇を取り去ってくださるよう主に祈ってください。」そこでモーセは民のために祈った。
NUM 21:8 主はモーセに言われた。「毒蛇を作り、旗竿の上に掲げなさい。かまれた者は、それを見れば生きる。」
NUM 21:9 モーセは青銅の蛇を作り、旗竿の上に掲げた。蛇にかまれた者も、青銅の蛇を仰ぎ見ると生きた。
NUM 21:10 イスラエルの子らは旅立ち、オボテに宿営した。
NUM 21:11 彼らはオボテから旅立ち、モアブの東、日の出る方角の荒野にあるイエ・アバリムに宿営した。
NUM 21:12 そこから旅立ち、ゼレドの谷に宿営した。
NUM 21:13 そこから旅立ち、アモリ人の領域から延びる荒野のアルノン川の向こう側に宿営した。アルノン川は、モアブとアモリ人の間を隔てるモアブの境界である。
NUM 21:14 それゆえ、主の戦いの書 にはこう記されている。「スファのワヘブ、アルノンの谷々、
NUM 21:15 谷々の斜面はアルの住まいへ傾き、モアブの境に寄りかかる。」
NUM 21:16 そこから彼らはベエルへ向かった。そこは、主がモーセに「民を集めなさい。わたしは彼らに水を与える」と言われた井戸である。
NUM 21:17 そのとき、イスラエルはこの歌を歌った。 「湧き上がれ、井戸よ。これに向かって歌え。
NUM 21:18 指導者たちが掘った井戸、 民の高貴な者たちが掘った井戸、 王笏と杖をもって掘った井戸。」 荒野から彼らはマタナへ進み、
NUM 21:19 マタナからナハリエルへ、ナハリエルからバモテへ、
NUM 21:20 バモテから、モアブの野にある谷へ、荒れ地を見下ろすピスガの頂へ進んだ。
NUM 21:21 イスラエルはアモリ人の王シホンに使者を遣わして言った。
NUM 21:22 「あなたの国を通らせてください。畑やぶどう園には入らず、井戸の水も飲みません。あなたの領土を通り過ぎるまで、王の道を進みます。」
NUM 21:23 しかしシホンは、イスラエルが自分の領土を通ることを許さなかった。彼は全軍を集めて荒野へ出てイスラエルを迎え撃ち、ヤハツで戦った。
NUM 21:24 イスラエルは彼を剣の刃で打ち、アルノン川からヤボク川まで、アンモン人の領域に至る地を占領した。アンモン人の境界は堅固だった。
NUM 21:25 イスラエルはこれらの町々をすべて取り、アモリ人のすべての町、すなわちヘシュボンと周辺の村々に住んだ。
NUM 21:26 ヘシュボンはアモリ人の王シホンの町であった。シホンは先のモアブの王と戦い、アルノン川に至るまで、その領土をすべて奪っていた。
NUM 21:27 それゆえ、歌を詠む者たちは言う。 「ヘシュボンへ来よ。 シホンの町を建て、堅くせよ。
NUM 21:28 火がヘシュボンから、 炎がシホンの町から出た。 それはモアブのアルを、 アルノンの高き所の支配者たちを焼き尽くした。
NUM 21:29 モアブよ、災いだ。 ケモシュの民よ、おまえは滅びる。 ケモシュは息子たちを逃亡者とし、 娘たちを捕虜とし、 アモリ人の王シホンに渡した。
NUM 21:30 私たちは彼らを射倒した。 ヘシュボンはディボンまで滅び、 私たちはノファまで荒廃させ、 メデバにまで攻め及んだ。」
NUM 21:31 こうしてイスラエルはアモリ人の地に住んだ。
NUM 21:32 モーセはヤゼルを偵察させた。イスラエルはその周辺の村々を取り、そこにいたアモリ人を追い出した。
NUM 21:33 彼らは向きを変え、バシャンへの道を上った。バシャンの王オグは全軍を率いて迎え撃つために出て来て、エドレイで戦った。
NUM 21:34 主はモーセに言われた。「彼を恐れてはならない。わたしは彼と全軍、その地をあなたの手に渡した。ヘシュボンに住んでいたアモリ人の王シホンにしたのと同じように、彼にも行いなさい。」
NUM 21:35 彼らはオグとその息子たち、全軍を、一人も残さず打ち倒し、その地を占領した。
NUM 22:1 イスラエルの子らは旅立ち、エリコの向かい、ヨルダン川の向こうにあるモアブの平野に宿営した。
NUM 22:2 ツィポルの子バラクは、イスラエルがアモリ人に行ったすべてのことを見た。
NUM 22:3 モアブは、民の数が多いのを見て非常に恐れ、イスラエルの子らを前にしておびえた。
NUM 22:4 モアブはミディアンの長老たちに言った。「今にこの群衆は、牛が野の草をなめ尽くすように、私たちの周囲をすべてなめ尽くすだろう。」 ツィポルの子バラクは、そのころモアブの王であった。
NUM 22:5 彼は、川のほとりのペトルにいるベオルの子バラムを呼ぶため、その同族の地へ使者を遣わした。「見よ、一つの民がエジプトから出て来て、地の面を覆い、私の向かいに住み着いている。
NUM 22:6 どうか来て、私のためにこの民を呪ってほしい。彼らは私より強い。そうすれば、私は彼らを打ち、この地から追い出せるかもしれない。あなたが祝福する者は祝福され、呪う者は呪われると知っているからだ。」
NUM 22:7 モアブとミディアンの長老たちは、占いの報酬を手にして出発した。彼らはバラムのもとへ来て、バラクの言葉を伝えた。
NUM 22:8 バラムは彼らに言った。「今夜はここに泊まりなさい。主が私に語られることを、あなたがたに知らせよう。」そこでモアブの指導者たちはバラムのもとにとどまった。
NUM 22:9 神はバラムのもとに来て言われた。「あなたと一緒にいるこの者たちはだれか。」
NUM 22:10 バラムは神に答えた。「モアブの王、ツィポルの子バラクが、私にこう言ってきました。
NUM 22:11 『見よ、エジプトから出て来た民が地の面を覆っている。今来て、私のために彼らを呪ってほしい。そうすれば、私は彼らと戦い、追い出せるかもしれない。』」
NUM 22:12 神はバラムに言われた。「彼らと一緒に行ってはならない。その民を呪ってはならない。彼らは祝福されている。」
NUM 22:13 朝、バラムは起きて、バラクの指導者たちに言った。「あなたがたの国へ帰りなさい。主は、私があなたがたと一緒に行くことをお許しにならない。」
NUM 22:14 モアブの指導者たちは起きてバラクのもとへ帰り、言った。「バラムは私たちと一緒に来ることを拒みました。」
NUM 22:15 バラクは再び、先の者たちより数も多く、身分も高い指導者たちを遣わした。
NUM 22:16 彼らはバラムのもとへ来て言った。「ツィポルの子バラクはこう申します。『どうか、何ものにも妨げられず、私のもとへ来てください。
NUM 22:17 私はあなたをこの上なく厚くもてなし、あなたの言うことは何でも行います。どうか来て、私のためにこの民を呪ってください。』」
NUM 22:18 バラムはバラクの家来たちに答えた。「たとえバラクが、銀と金で満ちた彼の家を私に与えても、私の神、主の命令を越えて、小さなことも大きなことも行うことはできない。
NUM 22:19 それでも、あなたがたも今夜ここにとどまってください。主がさらに何を語られるか確かめましょう。」
NUM 22:20 夜、神はバラムのもとに来て言われた。「この者たちがあなたを呼びに来たのなら、立って一緒に行きなさい。ただし、わたしがあなたに告げることだけを行いなさい。」
NUM 22:21 バラムは朝起きて、ろばに鞍を置き、モアブの指導者たちと出発した。
NUM 22:22 しかし、彼が出発したので神の怒りが燃え、主の使いが敵対する者として道に立った。バラムはろばに乗り、二人の従者も一緒にいた。
NUM 22:23 ろばは、主の使いが抜き身の剣を手にして道に立っているのを見た。ろばは道をそれて畑に入ったので、バラムは道へ戻そうとして打った。
NUM 22:24 すると、主の使いはぶどう園の間の狭い道に立った。両側には石垣があった。
NUM 22:25 ろばは主の使いを見ると、石垣に身を寄せ、バラムの足を石垣に押しつけた。バラムはまたろばを打った。
NUM 22:26 主の使いはさらに進み、右にも左にも曲がる余地のない狭い場所に立った。
NUM 22:27 ろばは主の使いを見ると、バラムを乗せたまま伏した。バラムは怒りに燃え、杖でろばを打った。
NUM 22:28 すると主がろばの口を開かれた。ろばはバラムに言った。「私が何をしたというのですか。三度も私を打つとは。」
NUM 22:29 バラムはろばに言った。「おまえが私を愚弄したからだ。手に剣があれば、今すぐおまえを殺していた。」
NUM 22:30 ろばはバラムに言った。「私は、あなたが今日まで一生乗ってきたろばではありませんか。これまで、あなたにこんなことをしたでしょうか。」 バラムは答えた。「いや。」
NUM 22:31 そのとき主はバラムの目を開かれた。彼は主の使いが抜き身の剣を手にして道に立っているのを見て、身をかがめ、顔を地につけてひれ伏した。
NUM 22:32 主の使いは言った。「なぜろばを三度も打ったのか。見よ、あなたの道がわたしの前でよこしまであるため、わたしは敵対する者として出て来た。
NUM 22:33 ろばはわたしを見て、三度身をかわした。もし身をかわしていなければ、今ごろあなたを殺し、ろばを生かしていただろう。」
NUM 22:34 バラムは主の使いに言った。「私は罪を犯しました。あなたが道に立ちはだかっておられるとは知りませんでした。これがあなたの意に反するなら、引き返します。」
NUM 22:35 主の使いはバラムに言った。「この者たちと一緒に行きなさい。ただし、わたしがあなたに語る言葉だけを語りなさい。」 こうしてバラムはバラクの指導者たちと行った。
NUM 22:36 バラクはバラムが来たと聞き、アルノン川の境、領土の最果てにあるモアブの町まで迎えに出た。
NUM 22:37 バラクはバラムに言った。「私は何度も使者を遣わしてあなたを呼んだではないか。なぜ来なかったのか。私にはあなたを厚くもてなす力がないとでもいうのか。」
NUM 22:38 バラムはバラクに答えた。「ご覧ください。私はあなたのもとに参りました。しかし、私に何かを自由に語る力があるでしょうか。神が私の口に置かれる言葉を、私は語ります。」
NUM 22:39 バラムはバラクとともに行き、キルヤテ・フゾトに着いた。
NUM 22:40 バラクは牛と羊をいけにえとしてささげ、その一部をバラムと彼に同行していた指導者たちに送った。
NUM 22:41 朝になると、バラクはバラムを連れてバモテ・バアルに上った。そこからバラムは民の一部を見渡した。
NUM 23:1 バラムはバラクに言った。「ここに七つの祭壇を築き、七頭の雄牛と七頭の雄羊を用意してください。」
NUM 23:2 バラクはバラムの言うとおりにし、二人はそれぞれの祭壇に雄牛一頭と雄羊一頭をささげた。
NUM 23:3 バラムはバラクに言った。「あなたは全焼のささげ物のそばに立っていてください。私は行ってきます。もしかすると、主が私に会ってくださるかもしれません。示されたことをあなたに告げましょう。」 そして彼は何もない高台へ行った。
NUM 23:4 神はバラムに会われた。バラムは言った。「私は七つの祭壇を整え、それぞれに雄牛一頭と雄羊一頭をささげました。」
NUM 23:5 主はバラムの口に言葉を置いて言われた。「バラクのもとへ戻り、このように語りなさい。」
NUM 23:6 バラムが戻ると、バラクはモアブのすべての指導者とともに、全焼のささげ物のそばに立っていた。
NUM 23:7 バラムは託宣を述べた。 「バラクは私をアラムから、 モアブの王は東の山々から連れて来た。 『来て、私のためにヤコブを呪え。 来て、イスラエルを責めよ。』
NUM 23:8 神が呪わない者を、どうして私が呪えよう。 主が責めない者を、どうして私が責められよう。
NUM 23:9 岩の頂から私は彼を見る。 丘の上から彼を見渡す。 見よ、ひとり離れて住み、 国々の一つには数えられない民。
NUM 23:10 だれがヤコブのちりを数え、 イスラエルの四分の一を数えられよう。 私も正しい者たちの死を遂げたい。 私の終わりも彼らのようであれ。」
NUM 23:11 バラクはバラムに言った。「あなたは私に何ということをしたのか。敵を呪わせるために連れて来たのに、彼らを祝福してしまったではないか。」
NUM 23:12 バラムは答えた。「主が私の口に置かれる言葉を、忠実に語るべきではありませんか。」
NUM 23:13 バラクは言った。「どうか私と別の場所へ行ってください。そこからなら民の一部は見えますが、全体は見えません。そこから私のために彼らを呪ってください。」
NUM 23:14 バラクは彼をツォフィムの野、ピスガの頂へ連れて行き、七つの祭壇を築き、それぞれの祭壇に牛一頭と雄羊一頭をささげた。
NUM 23:15 バラムはバラクに言った。「私が向こうで神に会っている間、あなたはここで全焼のささげ物のそばに立っていてください。」
NUM 23:16 主はバラムに会い、その口に言葉を置いて言われた。「バラクのもとへ戻り、このように語りなさい。」
NUM 23:17 バラムが戻ると、バラクはモアブの指導者たちとともに、全焼のささげ物のそばに立っていた。バラクは尋ねた。「主は何と語られたか。」
NUM 23:18 バラムは託宣を述べた。 「バラクよ、立って聞け。 ツィポルの子よ、私に耳を傾けよ。
NUM 23:19 神は人ではなく、偽ることがない。 人の子ではなく、悔いることがない。 神が言われて、行わないことがあろうか。 語られて、成し遂げないことがあろうか。
NUM 23:20 見よ、私は祝福せよとの命を受けた。 神が祝福された。私はそれを覆せない。
NUM 23:21 ヤコブの中に咎を見ず、 イスラエルの中に不正を認めない。 彼らの神、主がともにおられ、 王を迎える歓声がその中に響く。
NUM 23:22 神は彼らをエジプトから導き出された。 彼らには野牛のような力がある。
NUM 23:23 ヤコブに対する呪術はなく、 イスラエルに対する占いもない。 今、ヤコブとイスラエルについて言われる。 『神は何を成し遂げられたことか。』
NUM 23:24 見よ、その民は雌獅子のように立ち上がり、 獅子のように身を起こす。 獲物を食らい、 殺された者の血を飲むまで横たわらない。」
NUM 23:25 バラクはバラムに言った。「彼らを呪うことも、祝福することもやめてくれ。」
NUM 23:26 バラムは答えた。「『主が語られることはすべて行う』と、あなたに申したではありませんか。」
NUM 23:27 バラクはバラムに言った。「さあ、別の場所へ連れて行こう。そこから彼らを呪うことを、神がよしとされるかもしれない。」
NUM 23:28 バラクはバラムを、荒れ地を見下ろすペオルの頂へ連れて行った。
NUM 23:29 バラムはバラクに言った。「ここに七つの祭壇を築き、七頭の雄牛と七頭の雄羊を用意してください。」
NUM 23:30 バラクはバラムの言うとおりにし、それぞれの祭壇に雄牛一頭と雄羊一頭をささげた。
NUM 24:1 バラムは、イスラエルを祝福することが主の御心にかなうと知り、これまでのように占いを求めて行かず、荒野の方へ顔を向けた。
NUM 24:2 バラムが目を上げると、イスラエルが部族ごとに宿営しているのが見えた。そのとき神の霊が彼の上に臨んだ。
NUM 24:3 彼は託宣を述べた。 「ベオルの子バラムの言葉、 目を開かれた男の言葉。
NUM 24:4 神の言葉を聞く者、 全能者の幻を見る者、 倒れ伏しながらも、目を開かれている者の言葉。
NUM 24:5 ヤコブよ、なんと美しいことか、あなたの天幕は。 イスラエルよ、あなたの住まいは。
NUM 24:6 広がる谷のように、 川辺の園のように、 主が植えられたアロエのように、 水のほとりの杉のように。
NUM 24:7 水はその桶からあふれ、 その種は豊かな水に潤される。 その王はアガグより高く、 その王国は高く上げられる。
NUM 24:8 神は彼をエジプトから導き出された。 彼には野牛のような力がある。 彼は敵対する国々を食い尽くし、 その骨を砕き、 矢で射抜く。
NUM 24:9 彼は身をかがめ、獅子のように伏す。 雌獅子のように。 だれが彼を起こせよう。 あなたを祝福する者は祝福され、 あなたを呪う者は呪われる。」
NUM 24:10 バラクはバラムに向かって怒りに燃え、両手を打ち鳴らした。「私は敵を呪わせるためにあなたを呼んだのに、あなたは三度も彼らを祝福した。
NUM 24:11 今すぐ自分の所へ逃げ帰れ。私はあなたを大いに厚くもてなすつもりだったが、主がその栄誉をあなたから取り上げられたのだ。」
NUM 24:12 バラムはバラクに言った。「あなたが遣わした使者たちにも、こう申したではありませんか。
NUM 24:13 『たとえバラクが銀と金で満ちた家を私に与えても、主の命令を越えて、自分の思いで良いことも悪いことも行うことはできない。私は主が語られることを語る』と。
NUM 24:14 さあ、私は自分の民のもとへ帰ります。しかしその前に、後の日にこの民があなたの民に何をするか、あなたに知らせましょう。」
NUM 24:15 彼は託宣を述べた。 「ベオルの子バラムの言葉、 目を開かれた男の言葉。
NUM 24:16 神の言葉を聞き、 いと高き方の知識を持つ者、 全能者の幻を見、 倒れ伏しながらも目を開かれている者の言葉。
NUM 24:17 私は彼を見る。しかし今ではない。 彼を見つめる。しかし近くではない。 ヤコブから一つの星が進み出て、 イスラエルから一つの王笏が立ち上がる。 それはモアブのこめかみを打ち砕き、 シェトの子らをことごとく打ち倒す。
NUM 24:18 エドムはその所有となり、 敵セイルもその所有となる。 イスラエルは力を現す。
NUM 24:19 ヤコブから支配する者が出て、 町に残る者を滅ぼす。」
NUM 24:20 彼はアマレクを見渡し、託宣を述べた。 「アマレクは国々の初め。 しかし、その終わりは滅びに至る。」
NUM 24:21 彼はケニ人を見渡し、託宣を述べた。 「あなたの住まいは堅固で、 巣は岩の上に置かれている。
NUM 24:22 しかし、カインは焼き尽くされる。 ついにはアッシュルがおまえを捕らえる。」
NUM 24:23 彼は託宣を述べた。 「ああ、神がこれを行われるとき、だれが生き延びられよう。
NUM 24:24 船がキティムの岸から来る。 それはアッシュルを苦しめ、エベルを苦しめる。 その者もまた滅びに至る。」
NUM 24:25 バラムは立ち上がって自分の所へ帰り、バラクも自分の道を行った。
NUM 25:1 イスラエルがシティムにとどまっていたとき、民はモアブの娘たちと淫行を行い始めた。
NUM 25:2 娘たちは自分たちの神々へのいけにえに民を招き、民は食べて、その神々にひれ伏した。
NUM 25:3 イスラエルはバアル・ペオルに結びつき、主の怒りがイスラエルに向かって燃えた。
NUM 25:4 主はモーセに言われた。「民の指導者たちをすべて捕らえ、日の下で主の前につるしなさい。そうすれば、主の激しい怒りはイスラエルから去る。」
NUM 25:5 モーセはイスラエルの裁き人たちに言った。「それぞれ、バアル・ペオルに結びついた者を殺しなさい。」
NUM 25:6 そのとき、イスラエルの子らの一人が、モーセと全会衆の前で、一人のミディアン人の女を自分の兄弟たちのもとへ連れて来た。人々は会見の天幕の入口で泣いていた。
NUM 25:7 祭司アロンの子エルアザルの子ピネハスはそれを見ると、会衆の中から立ち上がり、手に槍を取った。
NUM 25:8 彼はイスラエルの男を追って奥の部屋に入り、男と女の腹を一突きに刺し貫いた。すると、イスラエルの子らを襲っていた疫病はやんだ。
NUM 25:9 この疫病で死んだ者は二万四千人であった。
NUM 25:10 主はモーセに告げられた。
NUM 25:11 「祭司アロンの子エルアザルの子ピネハスは、わたしと同じ熱情を彼らの間で示し、イスラエルの子らからわたしの憤りをそらした。それゆえ、わたしは熱情によってイスラエルの子らを滅ぼし尽くさなかった。
NUM 25:12 それゆえ、こう告げなさい。『見よ、わたしは彼に平和の契約を与える。
NUM 25:13 これは彼とその後の子孫に対する永遠の祭司職の契約となる。彼が神のために熱情を示し、イスラエルの子らのために贖いを行ったからである。』」
NUM 25:14 ミディアン人の女とともに殺されたイスラエル人の名はサルの子ジムリで、シメオン人の父祖の家の指導者であった。
NUM 25:15 殺されたミディアン人の女の名はツルの娘コズビであった。ツルはミディアンの父祖の家の一つを率いる者であった。
NUM 25:16 主はモーセに告げられた。
NUM 25:17 「ミディアン人を敵として攻め、彼らを打ちなさい。
NUM 25:18 彼らは策略をもってあなたがたを苦しめ、ペオルの事件と、ペオルのために疫病が起こった日に殺された、ミディアンの指導者の娘コズビの事件で、あなたがたを欺いたからである。」
NUM 26:1 疫病の後、主はモーセと祭司アロンの子エルアザルに告げられた。
NUM 26:2 「イスラエルの子らの全会衆のうち、二十歳以上で、イスラエルの軍務に就くことのできる者を、父祖の家ごとに数えなさい。」
NUM 26:3 モーセと祭司エルアザルは、エリコの向かい、ヨルダン川のほとりのモアブの平野で、民に告げた。
NUM 26:4 「主がモーセに命じられたとおり、二十歳以上の者を数えなさい。」 エジプトの地から出たイスラエルの子らは次のとおりである。
NUM 26:5 イスラエルの長子であるルベン。ルベンの子らは、ハノクからハノク人の氏族、パルからパル人の氏族、
NUM 26:6 ヘツロンからヘツロン人の氏族、カルミからカルミ人の氏族が出た。
NUM 26:7 これらがルベン人の氏族であり、数えられた者は四万三千七百三十人であった。
NUM 26:8 パルの子はエリアブであった。
NUM 26:9 エリアブの子らはネムエル、ダタン、アビラムであった。このダタンとアビラムは会衆から選ばれた者であったが、コラの仲間とともにモーセとアロンに逆らい、主に逆らった。
NUM 26:10 地が口を開いて、コラとともに彼らをのみ込んだ。また火が二百五十人を焼き尽くし、その仲間は死んで、警告のしるしとなった。
NUM 26:11 しかし、コラの子らは死ななかった。
NUM 26:12 シメオンの子らの氏族は次のとおりである。ネムエルからネムエル人の氏族、ヤミンからヤミン人の氏族、ヤキンからヤキン人の氏族、
NUM 26:13 ゼラからゼラ人の氏族、シャウルからシャウル人の氏族が出た。
NUM 26:14 これらがシメオン人の氏族であり、二万二千二百人であった。
NUM 26:15 ガドの子らの氏族は次のとおりである。ツェフォンからツェフォン人の氏族、ハギからハギ人の氏族、シュニからシュニ人の氏族、
NUM 26:16 オズニからオズニ人の氏族、エリからエリ人の氏族、
NUM 26:17 アロドからアロド人の氏族、アレリからアレリ人の氏族が出た。
NUM 26:18 これらがガドの子らの氏族であり、数えられた者は四万五百人であった。
NUM 26:19 ユダの子らはエルとオナンであった。エルとオナンはカナンの地で死んだ。
NUM 26:20 ユダの子らの氏族は次のとおりである。シェラからシェラ人の氏族、ペレツからペレツ人の氏族、ゼラからゼラ人の氏族が出た。
NUM 26:21 ペレツの子らは、ヘツロンからヘツロン人の氏族、ハムルからハムル人の氏族が出た。
NUM 26:22 これらがユダの氏族であり、数えられた者は七万六千五百人であった。
NUM 26:23 イッサカルの子らの氏族は次のとおりである。トラからトラ人の氏族、プワからプワ人の氏族、
NUM 26:24 ヤシュブからヤシュブ人の氏族、シムロンからシムロン人の氏族が出た。
NUM 26:25 これらがイッサカルの氏族であり、数えられた者は六万四千三百人であった。
NUM 26:26 ゼブルンの子らの氏族は次のとおりである。セレドからセレド人の氏族、エロンからエロン人の氏族、ヤフレエルからヤフレエル人の氏族が出た。
NUM 26:27 これらがゼブルン人の氏族であり、数えられた者は六万五百人であった。
NUM 26:28 ヨセフの子らの氏族は、マナセとエフライムであった。
NUM 26:29 マナセの子らは、マキルからマキル人の氏族が出た。マキルはギルアデの父となった。ギルアデからギルアデ人の氏族が出た。
NUM 26:30 ギルアデの子らは次のとおりである。イエゼルからイエゼル人の氏族、ヘレクからヘレク人の氏族、
NUM 26:31 アスリエルからアスリエル人の氏族、シェケムからシェケム人の氏族、
NUM 26:32 シェミダからシェミダ人の氏族、ヘフェルからヘフェル人の氏族が出た。
NUM 26:33 ヘフェルの子ゼロフェハデには息子がなく、娘だけであった。ゼロフェハデの娘たちの名は、マフラ、ノア、ホグラ、ミルカ、ティルツァであった。
NUM 26:34 これらがマナセの氏族であり、数えられた者は五万二千七百人であった。
NUM 26:35 エフライムの子らの氏族は次のとおりである。シュテラからシュテラ人の氏族、ベケルからベケル人の氏族、タハンからタハン人の氏族が出た。
NUM 26:36 シュテラの子らは次のとおりである。エランからエラン人の氏族が出た。
NUM 26:37 これらがエフライムの子らの氏族であり、数えられた者は三万二千五百人であった。これらがヨセフの子らの氏族である。
NUM 26:38 ベニヤミンの子らの氏族は次のとおりである。ベラからベラ人の氏族、アシュベルからアシュベル人の氏族、アヒラムからアヒラム人の氏族、
NUM 26:39 シュファムからシュファム人の氏族、フファムからフファム人の氏族が出た。
NUM 26:40 ベラの子らはアルドとナアマンであり、アルドからアルド人の氏族、ナアマンからナアマン人の氏族が出た。
NUM 26:41 これらがベニヤミンの子らの氏族であり、数えられた者は四万五千六百人であった。
NUM 26:42 ダンの子らの氏族は次のとおりである。シュハムからシュハム人の氏族が出た。これらがダンの氏族である。
NUM 26:43 シュハム人のすべての氏族で、数えられた者は六万四千四百人であった。
NUM 26:44 アシェルの子らの氏族は次のとおりである。イムナからイムナ人の氏族、イシュビからイシュビ人の氏族、ベリアからベリア人の氏族が出た。
NUM 26:45 ベリアの子らは、ヘベルからヘベル人の氏族、マルキエルからマルキエル人の氏族が出た。
NUM 26:46 アシェルの娘の名はセラといった。
NUM 26:47 これらがアシェルの子らの氏族であり、数えられた者は五万三千四百人であった。
NUM 26:48 ナフタリの子らの氏族は次のとおりである。ヤフツェエルからヤフツェエル人の氏族、グニからグニ人の氏族、
NUM 26:49 イエツェルからイエツェル人の氏族、シレムからシレム人の氏族が出た。
NUM 26:50 これらがナフタリの氏族であり、数えられた者は四万五千四百人であった。
NUM 26:51 イスラエルの子らのうち数えられた者は、六十万一千七百三十人であった。
NUM 26:52 主はモーセに告げられた。
NUM 26:53 「これらの者に、人数に応じて地を相続地として割り当てなさい。
NUM 26:54 人数の多い部族には相続地を多く、少ない部族には少なく与える。それぞれ、数えられた人数に応じて相続地を与える。
NUM 26:55 ただし、地はくじによって割り当てる。彼らは父祖の部族の名に従って受け継ぐ。
NUM 26:56 人数の多い部族と少ない部族の間で、くじによって相続地を割り当てる。」
NUM 26:57 氏族ごとに数えられたレビ人は次のとおりである。ゲルションからゲルション人の氏族、ケハテからケハテ人の氏族、メラリからメラリ人の氏族が出た。
NUM 26:58 レビの氏族は次のとおりである。リブニ人の氏族、ヘブロン人の氏族、マフリ人の氏族、ムシ人の氏族、コラ人の氏族である。ケハテはアムラムの父となった。
NUM 26:59 アムラムの妻の名は、エジプトでレビに生まれたレビの娘ヨケベデであった。彼女はアムラムにアロンとモーセ、およびその姉妹ミリアムを産んだ。
NUM 26:60 アロンにはナダブとアビフ、エルアザルとイタマルが生まれた。
NUM 26:61 ナダブとアビフは、主の前に異なる火をささげたときに死んだ。
NUM 26:62 生後一か月以上の男子で、数えられた者は二万三千人であった。彼らはイスラエルの子らとともには数えられなかった。イスラエルの中に相続地を与えられなかったからである。
NUM 26:63 これらは、エリコの向かい、ヨルダン川のほとりのモアブの平野で、モーセと祭司エルアザルが数えたイスラエルの子らである。
NUM 26:64 その中には、シナイの荒野でモーセと祭司アロンが数えた者は一人もいなかった。
NUM 26:65 主が彼らについて、「彼らは必ず荒野で死ぬ」と言われたからである。エフネの子カレブとヌンの子ヨシュアのほかには、一人も残らなかった。
NUM 27:1 ヨセフの子マナセの氏族に属する、マナセの子マキルの子ギルアデの子ヘフェルの子ゼロフェハデの娘たちが近づいて来た。娘たちの名はマフラ、ノア、ホグラ、ミルカ、ティルツァであった。
NUM 27:2 彼女たちは会見の天幕の入口で、モーセ、祭司エルアザル、指導者たち、および全会衆の前に立って言った。
NUM 27:3 「私たちの父は荒野で死にました。コラの仲間として主に逆らって集まった者たちの中にはおらず、自分の罪のために死んだのです。父には息子がいませんでした。
NUM 27:4 息子がいないために、なぜ父の名がその氏族から消されるのでしょう。父の兄弟たちの間で、私たちにも相続地を与えてください。」
NUM 27:5 モーセは彼女たちの訴えを主の前に差し出した。
NUM 27:6 主はモーセに告げられた。
NUM 27:7 「ゼロフェハデの娘たちの言うことは正しい。彼女たちの父の兄弟たちの間に、必ず相続地を与え、父の相続地を娘たちに受け継がせなさい。
NUM 27:8 イスラエルの子らにこう告げなさい。『人が死んで息子がいない場合、その相続地を娘に受け継がせる。
NUM 27:9 もし娘もいないなら、その所有地を彼の兄弟たちに与える。
NUM 27:10 もし兄弟たちもいないなら、その所有地を彼の父の兄弟たちに与える。
NUM 27:11 父に兄弟もいない場合、その相続地を氏族の中で最も近い親族に与え、その人が受け継ぐ。これは、主がモーセに命じられたとおり、イスラエルの子らのための法令となる。』」
NUM 27:12 主はモーセに言われた。「このアバリムの山に登り、わたしがイスラエルの子らに与える地を見なさい。
NUM 27:13 それを見た後、兄弟アロンと同じように、あなたもその民に加えられる。
NUM 27:14 会衆が争ったとき、あなたがたはツィンの荒野でわたしの命令に背き、水のことで彼らの前にわたしを聖なる者として示さなかったからである。」これはツィンの荒野、カデシュにあるメリバの水のことである。
NUM 27:15 モーセは主に言った。
NUM 27:16 「すべての肉なるものの霊を治める神、主よ、どうか会衆の上に一人の人を任命してください。
NUM 27:17 彼らの先に立って出入りし、彼らを導き出し、導き入れる人です。主の会衆が、羊飼いのいない羊のようにならないためです。」
NUM 27:18 主はモーセに言われた。「ヌンの子ヨシュア、内に霊のある人を取り、彼の上に手を置きなさい。
NUM 27:19 彼を祭司エルアザルと全会衆の前に立たせ、彼らの前で任命しなさい。
NUM 27:20 あなたの権威の一部を彼に与え、イスラエルの子らの全会衆が彼に従うようにしなさい。
NUM 27:21 彼は祭司エルアザルの前に立ち、エルアザルは主の前で、ウリムの判断によって彼のために伺いを立てる。その命令によって、ヨシュアも、彼とともにいるイスラエルの子らも、全会衆も、出入りする。」
NUM 27:22 モーセは主が命じられたとおりに行った。彼はヨシュアを取り、彼を祭司エルアザルと全会衆の前に立たせた。
NUM 27:23 モーセは彼の上に手を置き、主がモーセを通して語られたとおり、彼を任命した。
NUM 28:1 主はモーセに告げられた。
NUM 28:2 「イスラエルの子らに命じて、こう告げなさい。『わたしへのささげ物、すなわち芳ばしい香りとなる火によるささげ物、わたしの食物を、定められた時にささげるよう注意しなさい。』
NUM 28:3 また、こう告げなさい。『主にささげる火によるささげ物は次のとおりである。絶えずささげる全焼のささげ物として、一歳の傷のない雄の子羊を毎日二頭ささげる。
NUM 28:4 一頭の子羊は朝にささげ、もう一頭の子羊は夕方にささげなさい。
NUM 28:5 穀物のささげ物として十分の一エパ の上質の小麦粉に、打って搾った四分の一ヒン の油を混ぜたものをささげなさい。
NUM 28:6 これはシナイ山で定められた、絶えずささげる全焼のささげ物であり、主への芳ばしい香りとなる火によるささげ物である。
NUM 28:7 子羊一頭につき四分の一ヒン の注ぎのささげ物を添える。聖所で、強い酒を主への注ぎのささげ物として注ぐ。
NUM 28:8 もう一頭の子羊は夕方にささげる。朝の穀物のささげ物と注ぎのささげ物と同じように、主への芳ばしい香りとなる火によるささげ物としてささげる。
NUM 28:9 安息日には、一歳の傷のない雄の子羊二頭と、穀物のささげ物として油を混ぜた十分の二エパ の上質の小麦粉、および注ぎのささげ物をささげる。
NUM 28:10 これは、絶えずささげる全焼のささげ物と注ぎのささげ物に加える、毎安息日の全焼のささげ物である。
NUM 28:11 月の初めには、主への全焼のささげ物として、若い雄牛二頭、雄羊一頭、一歳の傷のない雄の子羊七頭をささげる。
NUM 28:12 牛一頭につき、穀物のささげ物として油を混ぜた十分の三エパの上質の小麦粉を、雄羊一頭につき、穀物のささげ物として油を混ぜた十分の二エパの上質の小麦粉をささげなさい。
NUM 28:13 子羊一頭ごとに、穀物のささげ物として油を混ぜた十分の一エパの上質の小麦粉をささげる。これは主への芳ばしい香りとなる、火による全焼のささげ物である。
NUM 28:14 注ぎのささげ物は、雄牛一頭につきぶどう酒二分の一ヒン、雄羊には三分の一ヒン、子羊には四分の一ヒンとする。これは一年を通じて毎月ささげる全焼のささげ物である。
NUM 28:15 また、主への贖罪のささげ物として雄山羊一頭を、絶えずささげる全焼のささげ物と注ぎのささげ物に加えてささげる。
NUM 28:16 第一の月の十四日は、主の過越である。
NUM 28:17 この月の十五日は祭りである。七日間、種なしパンを食べる。
NUM 28:18 最初の日には聖なる集会を開き、通常の仕事をしてはならない。
NUM 28:19 しかし、あなたがたは主への火によるささげ物、全焼のささげ物をささげなさい。若い牛二頭、雄羊一頭、一歳の雄の子羊七頭である。それらは傷のないものである。
NUM 28:20 それらに伴う穀物のささげ物は、油を混ぜた上質の小麦粉とする。牛一頭につき十分の三エパを、雄羊につき十分の二エパをささげなさい。
NUM 28:21 七頭の子羊のそれぞれ一頭につき、十分の一エパをささげなさい。
NUM 28:22 また、あなたがたのために贖罪を行うため、贖罪のささげ物として雄山羊一頭をささげなさい。
NUM 28:23 あなたがたはこれらを、朝の全焼のささげ物、すなわち絶えずささげる全焼のささげ物に加えてささげなさい。
NUM 28:24 このように七日間、毎日、主への芳ばしい香りとなる火によるささげ物の食物をささげる。これは、絶えずささげる全焼のささげ物と注ぎのささげ物に加えてささげる。
NUM 28:25 七日目には、あなたがたは聖なる集会を開きなさい。通常のいかなる仕事もしてはならない。
NUM 28:26 また初穂の日、すなわち七週の祭りに、主へ新しい穀物のささげ物をささげるとき、聖なる集会を開き、通常の仕事をしてはならない。
NUM 28:27 あなたがたは主への芳ばしい香りとなる全焼のささげ物をささげなさい。若い牛二頭、雄羊一頭、一歳の雄の子羊七頭である。
NUM 28:28 それらに伴う穀物のささげ物は油を混ぜた上質の小麦粉とし、牛一頭につき十分の三エパ、雄羊一頭につき十分の二エパ、
NUM 28:29 七頭の子羊のそれぞれ一頭につき十分の一エパとする。
NUM 28:30 また、あなたがたのために贖罪を行うため、雄山羊一頭をささげなさい。
NUM 28:31 絶えずささげる全焼のささげ物と穀物のささげ物に加えて、これらと注ぎのささげ物をささげる。それらは傷のないものとする。』」
NUM 29:1 「第七の月の第一日には聖なる集会を開き、通常の仕事をしてはならない。この日はラッパを吹き鳴らす日である。
NUM 29:2 主への芳ばしい香りとなる全焼のささげ物として、若い雄牛一頭、雄羊一頭、一歳の傷のない雄の子羊七頭をささげる。
NUM 29:3 その穀物のささげ物は油を混ぜた上質の小麦粉とし、牛には十分の三エパ、雄羊には十分の二エパ、
NUM 29:4 七頭の子羊のそれぞれ一頭には十分の一エパをささげなさい。
NUM 29:5 また、あなたがたのために贖罪を行うため、贖罪のささげ物として雄山羊一頭をささげなさい。
NUM 29:6 これは、新月の全焼のささげ物と穀物のささげ物、絶えずささげる全焼のささげ物と穀物のささげ物、および定めに従った注ぎのささげ物に加える、主への芳ばしい香りとなる火によるささげ物である。
NUM 29:7 この第七の月の十日には聖なる集会を開き、身を戒め、いかなる仕事もしてはならない。
NUM 29:8 主への芳ばしい香りとなる全焼のささげ物として、若い雄牛一頭、雄羊一頭、一歳の雄の子羊七頭をささげる。それらは傷のないものとする。
NUM 29:9 その穀物のささげ物は油を混ぜた上質の小麦粉とし、牛には十分の三エパ、一頭の雄羊には十分の二エパ、
NUM 29:10 七頭の子羊のそれぞれ一頭には十分の一エパをささげなさい。
NUM 29:11 贖罪のささげ物として雄山羊一頭をささげる。これは贖罪日の贖罪のささげ物、絶えずささげる全焼のささげ物、穀物のささげ物、および注ぎのささげ物に加えるものである。
NUM 29:12 第七の月の十五日には聖なる集会を開き、通常の仕事をしてはならない。七日間、主への祭りを守る。
NUM 29:13 主への芳ばしい香りとなる火による全焼のささげ物として、若い雄牛十三頭、雄羊二頭、一歳の雄の子羊十四頭をささげる。それらは傷のないものとする。
NUM 29:14 その穀物のささげ物は油を混ぜた上質の小麦粉とし、十三頭の牛のそれぞれ一頭に十分の三エパ、二頭の雄羊のそれぞれ一頭に十分の二エパ、
NUM 29:15 十四頭の子羊のそれぞれ一頭に十分の一エパをささげなさい。
NUM 29:16 また、絶えずささげる全焼のささげ物、穀物のささげ物、注ぎのささげ物に加えて、贖罪のささげ物として雄山羊一頭をささげる。
NUM 29:17 二日目には、若い雄牛十二頭、雄羊二頭、一歳の傷のない雄の子羊十四頭をささげる。
NUM 29:18 雄牛、雄羊、子羊に添える穀物のささげ物と注ぎのささげ物は、定めに従い、その数に応じてささげる。
NUM 29:19 また、絶えずささげる全焼のささげ物と穀物のささげ物、注ぎのささげ物に加えて、贖罪のささげ物として雄山羊一頭をささげる。
NUM 29:20 三日目には、雄牛十一頭、雄羊二頭、一歳の傷のない雄の子羊十四頭をささげる。
NUM 29:21 雄牛、雄羊、子羊に添える穀物のささげ物と注ぎのささげ物は、定めに従い、その数に応じてささげる。
NUM 29:22 また、絶えずささげる全焼のささげ物と穀物のささげ物、注ぎのささげ物に加えて、贖罪のささげ物として雄山羊一頭をささげる。
NUM 29:23 四日目には、雄牛十頭、雄羊二頭、一歳の傷のない雄の子羊十四頭をささげる。
NUM 29:24 雄牛、雄羊、子羊に添える穀物のささげ物と注ぎのささげ物は、定めに従い、その数に応じてささげる。
NUM 29:25 また、絶えずささげる全焼のささげ物、穀物のささげ物、注ぎのささげ物に加えて、贖罪のささげ物として雄山羊一頭をささげる。
NUM 29:26 五日目には、雄牛九頭、雄羊二頭、一歳の傷のない雄の子羊十四頭をささげる。
NUM 29:27 雄牛、雄羊、子羊に添える穀物のささげ物と注ぎのささげ物は、定めに従い、その数に応じてささげる。
NUM 29:28 また、絶えずささげる全焼のささげ物と穀物のささげ物、注ぎのささげ物に加えて、贖罪のささげ物として雄山羊一頭をささげる。
NUM 29:29 六日目には、雄牛八頭、雄羊二頭、一歳の傷のない雄の子羊十四頭をささげる。
NUM 29:30 雄牛、雄羊、子羊に添える穀物のささげ物と注ぎのささげ物は、定めに従い、その数に応じてささげる。
NUM 29:31 また、絶えずささげる全焼のささげ物、穀物のささげ物、注ぎのささげ物に加えて、贖罪のささげ物として雄山羊一頭をささげる。
NUM 29:32 七日目には、雄牛七頭、雄羊二頭、一歳の傷のない雄の子羊十四頭をささげる。
NUM 29:33 雄牛、雄羊、子羊に添える穀物のささげ物と注ぎのささげ物は、定めに従い、その数に応じてささげる。
NUM 29:34 また、絶えずささげる全焼のささげ物、穀物のささげ物、注ぎのささげ物に加えて、贖罪のささげ物として雄山羊一頭をささげる。
NUM 29:35 八日目には厳かな集会を開き、通常の仕事をしてはならない。
NUM 29:36 主への芳ばしい香りとなる火による全焼のささげ物として、雄牛一頭、雄羊一頭、一歳の傷のない雄の子羊七頭をささげる。
NUM 29:37 雄牛、雄羊、子羊に添える穀物のささげ物と注ぎのささげ物は、定めに従い、その数に応じてささげる。
NUM 29:38 また、絶えずささげる全焼のささげ物、穀物のささげ物、注ぎのささげ物に加えて、贖罪のささげ物として雄山羊一頭をささげる。
NUM 29:39 定められた祭りには、これらを主にささげる。これは誓願のささげ物や自発的なささげ物、すなわち全焼のささげ物、穀物のささげ物、注ぎのささげ物、和解のいけにえに加えてささげるものである。」
NUM 29:40 モーセは、主が命じられたことをすべてイスラエルの子らに告げた。
NUM 30:1 モーセはイスラエルの子らの部族の長たちに言った。「主が命じられたことは次のとおりである。
NUM 30:2 人が主に誓願を立て、あるいは誓いをもって自らに誓約を課すなら、その言葉を破ってはならない。口から出たことをすべて行う。
NUM 30:3 女が若く、父の家にいる間に主に誓願を立て、自らに誓約を課し、
NUM 30:4 父がその誓願と誓約を聞いても何も言わないなら、彼女の誓願と誓約はすべて有効となる。
NUM 30:5 しかし父が、それを聞いた日に禁じるなら、誓願も誓約も有効とはならない。父が禁じたので、主は彼女を赦される。
NUM 30:6 彼女が結婚した後も誓願を負っているか、軽率に口にした言葉で自らを拘束しており、
NUM 30:7 夫がそれを聞いても、その日に何も言わないなら、彼女の誓願と誓約は有効となる。
NUM 30:8 しかし夫が、それを聞いた日に禁じるなら、彼女の誓願と軽率に口にした誓約を無効にする。主は彼女を赦される。
NUM 30:9 やもめ、または離縁された女の誓願は、自らに課したものとして有効である。
NUM 30:10 女が夫の家で誓願を立て、あるいは誓いをもって自らに誓約を課し、
NUM 30:11 夫がそれを聞いても黙っていて禁じなかったなら、誓願も誓約もすべて有効となる。
NUM 30:12 しかし夫が、それを聞いた日に完全に無効にしたなら、誓願であれ誓約であれ、彼女の口から出たことは有効とならない。夫が無効にしたので、主は彼女を赦される。
NUM 30:13 すべての誓願と、身を戒めるために立てた誓いについて、夫はそれを有効にすることも、無効にすることもできる。
NUM 30:14 夫が日を重ねても何も言わないなら、彼女の誓願と誓約をすべて有効にしたことになる。それを聞いた日に何も言わなかったからである。
NUM 30:15 しかし、聞いた後になって無効にするなら、夫が彼女の咎を負う。」
NUM 30:16 これらが、夫と妻の間、また若く父の家にいる娘と父との間について、主がモーセに命じられた掟である。
NUM 31:1 主はモーセに告げられた。
NUM 31:2 「ミディアン人に対するイスラエルの子らの復讐を遂げなさい。その後、あなたはその民に加えられる。」
NUM 31:3 モーセは民に言った。「あなたがたの中から戦いに出る者を武装させ、ミディアンを攻めて、主の復讐を遂げさせなさい。
NUM 31:4 イスラエルのすべての部族から、各部族千人ずつを戦いに遣わしなさい。」
NUM 31:5 こうしてイスラエルの部隊から、各部族千人ずつ、合わせて一万二千人が戦いのために召集された。
NUM 31:6 モーセは各部族から千人ずつを戦いに遣わした。祭司エルアザルの子ピネハスも、聖所の器具と合図のラッパを手にして彼らとともに出陣した。
NUM 31:7 彼らは主がモーセに命じられたとおりにミディアンと戦い、すべての男子を殺した。
NUM 31:8 彼らは殺された者たちとともにミディアンの王たち、すなわちエヴィ、レケム、ツル、フル、レバというミディアンの五人の王を殺した。彼らはまた、ベオルの子バラムを剣で殺した。
NUM 31:9 イスラエルの子らはミディアンの女たちと幼子を捕虜にし、家畜、羊の群れ、財産をすべて戦利品として奪った。
NUM 31:10 彼らは、彼らが住んでいたすべての町々と、すべての宿営を火で燃やした。
NUM 31:11 彼らは人も家畜も、捕虜と戦利品をすべて取った。
NUM 31:12 そして捕虜と戦利品を、エリコの向かい、ヨルダン川のほとりのモアブの平野にある宿営へ持ち帰り、モーセ、祭司エルアザル、イスラエルの子らの会衆のもとへ届けた。
NUM 31:13 モーセ、祭司エルアザル、および会衆のすべての指導者たちは、彼らを出迎えるために宿営の外に出た。
NUM 31:14 モーセは、戦いから帰って来た軍の指揮官、千人隊長、百人隊長に怒った。
NUM 31:15 モーセは言った。「女たちをみな生かしておいたのか。
NUM 31:16 この女たちは、バラムの助言によって、ペオルの事件でイスラエルの子らを主に背かせた者たちではないか。そのため、主の会衆に疫病が起こった。
NUM 31:17 今、幼子のうち男子をみな殺し、男と寝たことのある女をみな殺しなさい。
NUM 31:18 しかし、男と寝たことのない若い女はみな生かしておきなさい。
NUM 31:19 あなたがたは七日間、宿営の外にとどまりなさい。人を殺した者、殺された者に触れた者は、三日目と七日目に、自分と捕虜を清める。
NUM 31:20 あなたがたはすべての衣服、すべての革製品、山羊の毛で作られたすべてのもの、およびすべての木製品を清めなさい。」
NUM 31:21 祭司エルアザルは、戦いに行った軍人たちに言った。「これが主がモーセに命じられた律法の掟である。
NUM 31:22 金、銀、青銅、鉄、すず、鉛、
NUM 31:23 火に耐えるものはすべて火の中を通せば清くなる。ただし、汚れを清める水でも清める。火に耐えないものはすべて水の中を通す。
NUM 31:24 七日目に衣服を洗えば清くなり、その後、宿営に入ることができる。」
NUM 31:25 主はモーセに告げられた。
NUM 31:26 「あなたと祭司エルアザル、会衆の父祖の家の長たちは、奪った戦利品のうち、人と家畜の総数を数えなさい。
NUM 31:27 戦利品を、戦いに出た兵士と全会衆との間で二等分しなさい。
NUM 31:28 戦いに出た兵士の分から、主への貢ぎ物を取りなさい。人、牛、ろば、羊、それぞれ五百につき一つである。
NUM 31:29 彼らの半分からそれを取り、主への奉納物として祭司エルアザルに与えなさい。
NUM 31:30 イスラエルの子らの半分からは、人、牛、ろば、羊、その他の家畜を、五十につき一つ取り、主の幕屋の務めを担うレビ人に与えなさい。」
NUM 31:31 モーセと祭司エルアザルは、主がモーセに命じられたとおりに行った。
NUM 31:32 軍人たちが奪った獲物の残りのぶんどり物は、羊六十七万五千頭、
NUM 31:33 牛七万二千頭、
NUM 31:34 ろば六万一千頭、
NUM 31:35 また、男と寝たことのない女が、合わせて三万二千人であった。
NUM 31:36 その半分、すなわち戦いに出た者たちの割り当ては、羊三十三万七千五百頭であった。
NUM 31:37 その羊からの主への貢ぎ物は六百七十五頭であった。
NUM 31:38 牛は三万六千頭であり、その中からの主への貢ぎ物は七十二頭であった。
NUM 31:39 ろばは三万五百頭であり、その中からの主への貢ぎ物は六十一頭であった。
NUM 31:40 人は一万六千人であり、その中からの主への貢ぎ物は三十二人であった。
NUM 31:41 モーセは主が命じられたとおり、主への奉納物である貢ぎ物を祭司エルアザルに与えた。
NUM 31:42 モーセが戦った男たちから分けた、イスラエルの子らの半分については、
NUM 31:43 （会衆の半分は、羊三十三万七千五百頭、
NUM 31:44 牛三万六千頭、
NUM 31:45 ろば三万五百頭、
NUM 31:46 および人一万六千人であった。）
NUM 31:47 モーセはそのイスラエルの子らの半分から、人であれ動物であれ、五十につき一つを取り出し、主がモーセに命じられたとおり、主の幕屋の任務を果たすレビ人に与えた。
NUM 31:48 軍の部隊を指揮する千人隊長と百人隊長が、モーセのもとに来た。
NUM 31:49 彼らはモーセに言った。「しもべどもが指揮下の兵士を数えましたが、私たちのうち一人も欠けていません。
NUM 31:50 そこで私たちは、各自が手に入れた金の装飾品、腕輪、腕飾り、指輪、耳輪、首飾りを、主へのささげ物として持って来ました。主の前で私たちの命のために贖いを行うためです。」
NUM 31:51 モーセと祭司エルアザルは、彼らから金、すなわちすべての細工物を受け取った。
NUM 31:52 千人隊長と百人隊長が主にささげた奉納物の金は、合わせて一万六千七百五十シェケル であった。
NUM 31:53 軍人たちはめいめい自分のために獲物を奪っていた。
NUM 31:54 モーセと祭司エルアザルは千人の長たちや百人の長たちから金を受け取り、イスラエルの子らのための主の前での記念として、それを会見の天幕に持って行った。
NUM 32:1 ルベンの子らとガドの子らは、非常に多くの家畜を持っていた。彼らがヤゼルとギルアデの地を見ると、そこは家畜に適した場所であった。
NUM 32:2 そこでガドの子らとルベンの子らは来て、モーセと祭司エルアザル、および会衆の指導者たちに言った。
NUM 32:3 「アタロト、ディボン、ヤゼル、ニムラ、ヘシュボン、エルアレ、セバム、ネボ、ベオン、
NUM 32:4 主がイスラエルの会衆の前で打たれたこの地は、家畜に適しています。そして、しもべどもには家畜があります。」
NUM 32:5 さらに言った。「私たちをお認めくださるなら、この地をしもべどもの所有地として与え、ヨルダン川の向こうへ渡らせないでください。」
NUM 32:6 モーセはガドの子らとルベンの子らに言った。「あなたがたの兄弟たちが戦いに行くのに、あなたがたはここに座っているつもりか。
NUM 32:7 なぜ、主が与えられた地へ渡ろうとするイスラエルの子らの心をくじくのか。
NUM 32:8 私がその地を見るためにカデシュ・バルネアから彼らを遣わしたとき、あなたがたの父祖たちもそうした。
NUM 32:9 彼らはエシュコルの谷へ上り、その地を見た後、イスラエルの子らの心をくじき、主が与えられた地へ入らせまいとした。
NUM 32:10 その日、主の怒りが燃え上がり、誓って言われた。
NUM 32:11 『エジプトから上って来た者たちのうち、二十歳以上の者はだれも、わたしがアブラハム、イサク、ヤコブに誓った地を見ることはない。彼らがわたしに完全に従わなかったからである。
NUM 32:12 ただし、ケナズ人エフネの子カレブと、ヌンの子ヨシュアは例外である。彼らは主に完全に従ったからである。』
NUM 32:13 主の怒りはイスラエルに向かって燃え、主の前で悪を行った世代が滅びるまで、四十年間、彼らを荒野でさまよわせた。
NUM 32:14 見よ、あなたがたは父祖に代わる罪人の一団として立ち上がり、イスラエルに対する主の激しい怒りをさらに増そうとしている。
NUM 32:15 もし主に従うことから背を向けるなら、主は再びこの民を荒野に取り残される。こうして、あなたがたはこの民全体を滅ぼすことになる。」
NUM 32:16 彼らはモーセに近づいて言った。「私たちはここに家畜のために羊の囲いを建て、幼子たちのために町々を建てます。
NUM 32:17 私たちは武装してイスラエルの子らの先頭に立ち、彼らをそれぞれの場所へ導き入れます。幼子たちは、この地の住民から守られるよう、城壁のある町々に住ませます。
NUM 32:18 イスラエルの子らが皆、それぞれ自分の所有地を受け継ぐまで、私たちは自分の家に帰りません。
NUM 32:19 私たちの相続地は、ヨルダン川のこちら側、東に与えられたので、川の向こう側で彼らとともに相続地を受けることはありません。」
NUM 32:20 モーセは彼らに言った。「この約束を果たし、主の前で戦うために武装し、
NUM 32:21 武装した者がみな、主が敵を御前から追い払われるまで、主の前でヨルダン川を渡り、
NUM 32:22 その地が主の前で征服されたなら、その後、帰ることができる。主に対してもイスラエルに対しても責任を果たしたことになり、この地は主の前であなたがたの所有地となる。
NUM 32:23 しかし、そうしないなら、あなたがたは主に罪を犯す。あなたがたの罪は必ず追いつくと知りなさい。
NUM 32:24 幼子たちのために町々を建て、羊のために囲いを建てなさい。そして、あなたがたの口から出たことを実行しなさい。」
NUM 32:25 ガドの子らとルベンの子らはモーセに答えた。「しもべどもは、わが主が命じられるとおりに行います。
NUM 32:26 私たちの幼子たち、妻たち、群れ、そしてすべての家畜は、そこのギルアデの町々にとどまります。
NUM 32:27 しかしあなたのしもべたち、すなわち戦いのために武装したすべての者は、わが主が言われるように、主の前で戦いのために渡って行きます。」
NUM 32:28 そこでモーセは、彼らについて、祭司エルアザル、ヌンの子ヨシュア、イスラエルの子らの部族の父祖の家の長たちに命じた。
NUM 32:29 モーセは言った。「ガドの子らとルベンの子らのうち、武装した者がみな、主の前であなたがたとともにヨルダン川を渡り、その地が征服されたなら、ギルアデの地を彼らの所有地として与えなさい。
NUM 32:30 しかし、武装してともに渡らないなら、カナンの地であなたがたの間に所有地を与えなさい。」
NUM 32:31 ガドの子らとルベンの子らは答えた。「主があなたのしもべたちに言われたとおりに、私たちは行います。
NUM 32:32 私たちは武装して主の前でカナンの地に渡って行きますが、私たちの受け継ぐ所有地はヨルダン川のこちら側にとどまります。」
NUM 32:33 モーセはガドの子ら、ルベンの子ら、ヨセフの子マナセの半部族に、アモリ人の王シホンの王国とバシャンの王オグの王国、すなわち境界内の町々と周辺の地を与えた。
NUM 32:34 ガドの子らはディボン、アタロト、アロエル、
NUM 32:35 アトロテ・ショファン、ヤゼル、ヨグボハ、
NUM 32:36 ベテ・ニムラ、ベテ・ハランを城壁のある町として建て、羊のための囲いを建てた。
NUM 32:37 ルベンの子らはヘシュボン、エルアレ、キルヤタイム、
NUM 32:38 ネボ、バアル・メオン（これらの名は変更された）、およびシブマを建てた。彼らは自分たちが建てた町々に別の名を与えた。
NUM 32:39 マナセの子マキルの子らはギルアデに行ってこれを取り、そこにいたアモリ人を追い出した。
NUM 32:40 モーセはギルアデをマナセの子マキルに与えた。彼はそこに住んだ。
NUM 32:41 マナセの子ヤイルは行ってその村々を取り、それらをハボテ・ヤイルと呼んだ。
NUM 32:42 ノバは行ってケナテとその村々を取り、自分の名にちなんでそれをノバと呼んだ。
NUM 33:1 モーセとアロンに率いられ、部隊ごとにエジプトの地から出たイスラエルの子らの旅程は次のとおりである。
NUM 33:2 モーセは主の命令によって、旅の出発地を書き記した。出発地ごとの旅程は次のとおりである。
NUM 33:3 彼らは第一の月の十五日にラメセスを旅立った。過越の翌日、イスラエルの子らはすべてのエジプト人が見ている前を、堂々と出て行った。
NUM 33:4 エジプト人は、主が彼らの間で打たれた長子を葬っていた。主はまた、彼らの神々に裁きを下された。
NUM 33:5 イスラエルの子らはラメセスを旅立ち、スコテに宿営した。
NUM 33:6 彼らはスコテを旅立ち、荒野の端にあるエタムに宿営した。
NUM 33:7 彼らはエタムを旅立ち、バアル・ツェフォンの前にあるピ・ハヒロトに引き返し、ミグドルの前に宿営した。
NUM 33:8 彼らはハヒロトの前を旅立ち、海の中を通って荒野へ出た。そしてエタムの荒野を三日間の道のりで進み、マラに宿営した。
NUM 33:9 彼らはマラを旅立ち、エリムに着いた。エリムには十二の水の泉と七十本のなつめやしの木があり、彼らはそこに宿営した。
NUM 33:10 彼らはエリムを旅立ち、紅海のほとりに宿営した。
NUM 33:11 彼らは紅海を旅立ち、シンの荒野に宿営した。
NUM 33:12 彼らはシンの荒野を旅立ち、ドフカに宿営した。
NUM 33:13 彼らはドフカを旅立ち、アルシュに宿営した。
NUM 33:14 彼らはアルシュを旅立ち、レフィディムに宿営したが、そこには民が飲むための水がなかった。
NUM 33:15 彼らはレフィディムを旅立ち、シナイの荒野に宿営した。
NUM 33:16 彼らはシナイの荒野を旅立ち、キブロト・ハタアワに宿営した。
NUM 33:17 彼らはキブロト・ハタアワを旅立ち、ハツェロトに宿営した。
NUM 33:18 彼らはハツェロトを旅立ち、リトマに宿営した。
NUM 33:19 彼らはリトマを旅立ち、リモン・ペレツに宿営した。
NUM 33:20 彼らはリモン・ペレツを旅立ち、リブナに宿営した。
NUM 33:21 彼らはリブナを旅立ち、リサに宿営した。
NUM 33:22 彼らはリサを旅立ち、ケヘラタに宿営した。
NUM 33:23 彼らはケヘラタを旅立ち、シェフェル山に宿営した。
NUM 33:24 彼らはシェフェル山を旅立ち、ハラダに宿営した。
NUM 33:25 彼らはハラダを旅立ち、マクヘロトに宿営した。
NUM 33:26 彼らはマクヘロトを旅立ち、タハトに宿営した。
NUM 33:27 彼らはタハトを旅立ち、テラに宿営した。
NUM 33:28 彼らはテラを旅立ち、ミトカに宿営した。
NUM 33:29 彼らはミトカを旅立ち、ハシュモナに宿営した。
NUM 33:30 彼らはハシュモナを旅立ち、モセロトに宿営した。
NUM 33:31 彼らはモセロトを旅立ち、ベネ・ヤアカンに宿営した。
NUM 33:32 彼らはベネ・ヤアカンを旅立ち、ホル・ハギデガドに宿営した。
NUM 33:33 彼らはホル・ハギデガドを旅立ち、ヨトバタに宿営した。
NUM 33:34 彼らはヨトバタを旅立ち、アブロナに宿営した。
NUM 33:35 彼らはアブロナを旅立ち、エツヨン・ゲベルに宿営した。
NUM 33:36 彼らはエツヨン・ゲベルを旅立ち、ツィンの荒野、すなわちカデシュに宿営した。
NUM 33:37 彼らはカデシュを旅立ち、エドムの地の端にあるホル山に宿営した。
NUM 33:38 祭司アロンは主の命令によってホル山に登り、そこで死んだ。それはイスラエルの子らがエジプトの地から出た後の第四十年目の、第五の月の最初の日のことであった。
NUM 33:39 アロンがホル山で死んだとき、彼は百二十三歳であった。
NUM 33:40 カナンの地の南部に住むカナン人、アラドの王は、イスラエルの子らが来ると聞いた。
NUM 33:41 彼らはホル山を旅立ち、ツァルモナに宿営した。
NUM 33:42 彼らはツァルモナを旅立ち、プノンに宿営した。
NUM 33:43 彼らはプノンを旅立ち、オボテに宿営した。
NUM 33:44 彼らはオボテを旅立ち、モアブの境界にあるイエ・アバリムに宿営した。
NUM 33:45 彼らはイイムを旅立ち、ディボン・ガドに宿営した。
NUM 33:46 彼らはディボン・ガドを旅立ち、アルモン・ディブラタイムに宿営した。
NUM 33:47 彼らはアルモン・ディブラタイムを旅立ち、ネボの前にあるアバリムの山々に宿営した。
NUM 33:48 彼らはアバリムの山々を旅立ち、エリコの向かい側にあるヨルダン川のほとりのモアブの平野に宿営した。
NUM 33:49 彼らはモアブの平野にあるベテ・エシモトからアベル・シティムに至るまでの、ヨルダン川のほとりに宿営した。
NUM 33:50 主はエリコの向かい、ヨルダン川のほとりのモアブの平野で、モーセに告げられた。
NUM 33:51 「イスラエルの子らにこう告げなさい。『ヨルダン川を渡ってカナンの地に入るとき、
NUM 33:52 その地の住民をすべて追い出し、彫刻した石像をすべて壊し、鋳造した像をすべて壊し、高き所をことごとく破壊しなさい。
NUM 33:53 その地を占領し、そこに住みなさい。わたしがその地を、所有するためにあなたがたに与えたからである。
NUM 33:54 氏族ごとにくじを引いて、その地を相続地として受け継ぎなさい。人数の多い部族には多く、少ない部族には少なく与える。くじが当たった所が、その者の相続地となる。父祖の部族に従って受け継ぎなさい。
NUM 33:55 しかし、その地の住民を追い出さないなら、残した者たちは目のとげ、脇腹のいばらとなり、あなたがたの住む地で苦しめる。
NUM 33:56 そして、わたしが彼らに行おうとしたことを、あなたがたに行う。』」
NUM 34:1 主はモーセに告げられた。
NUM 34:2 「イスラエルの子らに命じて、こう告げなさい。『あなたがたがカナンの地に入るとき、相続地として与えられるカナンの地の境界は次のとおりである。
NUM 34:3 南側は、エドムに接するツィンの荒野から始まり、南の境界は塩の海の東端から始まる。
NUM 34:4 境界はアクラビムの坂の南を回ってツィンを通り、カデシュ・バルネアの南へ出る。そこからハツァル・アダルへ進み、アツモンを通る。
NUM 34:5 さらにアツモンからエジプト川へ曲がり、海に至る。
NUM 34:6 西の境界は大海とその海岸である。これが西の境界となる。
NUM 34:7 北の境界は次のとおりである。大海からホル山へ境界線を引き、
NUM 34:8 ホル山からハマトの入口へ線を引く。境界はツェダデへ進み、
NUM 34:9 ツィフロンを経てハツァル・エナンに至る。これが北の境界となる。
NUM 34:10 東の境界は、ハツァル・エナンからシェファムへ線を引く。
NUM 34:11 境界はシェファムからアインの東にあるリブラへ下り、さらにキネレテ湖の東岸に達する。
NUM 34:12 そこからヨルダン川を下り、塩の海に至る。これが周囲の境界によって定められる、あなたがたの地である。』」
NUM 34:13 モーセはイスラエルの子らに命じた。「これは、くじによって相続地として受け継ぐ地である。主はこれを九部族と半部族に与えるよう命じられた。
NUM 34:14 ルベン族とガド族は父祖の家ごとに、またマナセの半部族も、すでに相続地を受け取っている。
NUM 34:15 二部族と半部族は、エリコの向かい、ヨルダン川の東側、日の出る方角に相続地を受け取った。」
NUM 34:16 主はモーセに告げられた。
NUM 34:17 「あなたがたのために地を相続地として分ける者は、祭司エルアザルとヌンの子ヨシュアである。
NUM 34:18 また、地を分けるため、各部族から指導者を一人ずつ選びなさい。
NUM 34:19 その男たちの名は次のとおりである。ユダの部族からは、エフネの子カレブ。
NUM 34:20 シメオンの子らの部族からは、アミフデの子シェムエル。
NUM 34:21 ベニヤミンの部族からは、キスロンの子エリダデ。
NUM 34:22 ダンの子らの部族の指導者として、ヨグリの子ブキ。
NUM 34:23 ヨセフの子らのうち、マナセの子らの部族の指導者として、エフォデの子ハニエル。
NUM 34:24 エフライムの子らの部族の指導者として、シフタンの子ケムエル。
NUM 34:25 ゼブルンの子らの部族の指導者として、パルナクの子エリツァファン。
NUM 34:26 イッサカルの子らの部族の指導者として、アザンの子パルティエル。
NUM 34:27 アシェルの子らの部族の指導者として、シェロミの子アヒフデ。
NUM 34:28 ナフタリの子らの部族の指導者として、アミフデの子ペダヘル。」
NUM 34:29 これらが、カナンの地でイスラエルの子らに相続地を分けるよう、主が命じられた者たちである。
NUM 35:1 主はエリコの向かい側にあるヨルダン川のほとりのモアブの平野でモーセに告げられた。
NUM 35:2 「イスラエルの子らに命じ、受け継ぐ相続地から、レビ人に住むための町々を与えさせなさい。また、町々の周囲の放牧地もレビ人に与えなさい。
NUM 35:3 町々は彼らの住まいとなり、放牧地は家畜と財産、すべての動物のためとなる。
NUM 35:4 レビ人に与える町々の放牧地は、町の城壁から外側へ、周囲一千キュビト とする。
NUM 35:5 あなたがたは町を真ん中にして、町の外側の東側に二千キュビト、南側に二千キュビト、西側に二千キュビト、北側に二千キュビトを測る。これが彼らにとって町々の放牧地となる。
NUM 35:6 レビ人に与える町々のうち、六つを逃れの町とし、過失で人を死なせた者がそこへ逃れられるようにする。そのほかに四十二の町を与える。
NUM 35:7 あなたがたがレビ人に与えるすべての町は四十八の町となり、それらを放牧地とともに与える。
NUM 35:8 イスラエルの子らの所有地から町々を与えるときは、大きな部族から多く、小さな部族から少なく取る。各部族は、受け継いだ相続地に応じて町々をレビ人に与える。」
NUM 35:9 主はモーセに告げられた。
NUM 35:10 「イスラエルの子らにこう告げなさい。『ヨルダン川を渡ってカナンの地に入るとき、
NUM 35:11 逃れの町を定め、過失で人を死なせた者がそこへ逃れられるようにしなさい。
NUM 35:12 その町々は血の復讐者から逃れる場所となる。人を死なせた者は、会衆の前に立って裁きを受けるまでは死刑に処されない。
NUM 35:13 あなたがたが与える町々は、あなたがたのための六つの逃れの町となる。
NUM 35:14 あなたがたはヨルダン川の向こう側に三つの町を与え、カナンの地に三つの町を与える。これらは逃れの町となる。
NUM 35:15 これら六つの町は、イスラエルの子らにも、寄留者にも、彼らの間に住む者にも逃れの場所となり、過失で人を死なせた者はだれでも、そこへ逃れることができる。
NUM 35:16 しかし、鉄の道具で人を打って死なせたなら、その者は殺人者である。殺人者は必ず死刑に処される。
NUM 35:17 人を死なせるほどの石を手にして打ち、その人が死んだなら、その者は殺人者である。殺人者は必ず死刑に処される。
NUM 35:18 人を死なせるほどの木の道具を手にして打ち、その人が死んだなら、その者は殺人者である。殺人者は必ず死刑に処される。
NUM 35:19 血の復讐者が殺人者を死刑に処す。出会ったときに、その者を殺す。
NUM 35:20 憎しみから人を突き飛ばし、あるいは待ち伏せして物を投げつけ、その人が死んだ場合、
NUM 35:21 また、敵意をもって手で打ち、その人が死んだ場合、打った者は必ず死刑に処される。その者は殺人者である。血の復讐者は出会ったときに殺人者を殺す。
NUM 35:22 しかし、敵意なく、突然人を突き飛ばした場合、または待ち伏せせずに物を投げつけた場合、
NUM 35:23 あるいは人を死なせるほどの石を、相手に気づかず落として死なせた場合で、その人の敵ではなく、危害を加えようともしていなかったなら、
NUM 35:24 会衆はこれらの定めに従って、人を死なせた者と血の復讐者との間を裁く。
NUM 35:25 会衆はその者を血の復讐者の手から救い、逃げ込んだ逃れの町へ戻す。その者は、聖なる油を注がれた大祭司が死ぬまで、そこに住む。
NUM 35:26 しかし、その者が逃げ込んだ逃れの町の境界を越え、
NUM 35:27 血の復讐者が町の境界の外で見つけて殺しても、血を流した罪はない。
NUM 35:28 その者は大祭司が死ぬまで逃れの町にとどまるべきだったからである。大祭司が死んだ後は、自分の相続地に戻ることができる。
NUM 35:29 これらは、あなたがたのすべての住まいで、代々にわたる法令となる。
NUM 35:30 人を殺した者を死刑に処すには、複数の証人の証言による。一人の証人だけの証言で人を死刑に処してはならない。
NUM 35:31 死刑に当たる殺人者の命のために、身代金を受け取ってはならない。その者は必ず死刑に処される。
NUM 35:32 逃れの町に逃げ込んだ者のために身代金を受け取り、祭司が死ぬ前にその地へ戻って住むことを許してはならない。
NUM 35:33 あなたがたの住む地を汚してはならない。血は地を汚すからである。地に流された血を贖うものは、それを流した者の血以外にはない。
NUM 35:34 あなたがたが住み、わたしも住む地を汚してはならない。主であるわたしは、イスラエルの子らの間に住む。』」
NUM 36:1 ヨセフの子らの氏族のうち、マナセの子マキルの子ギルアデの子らの氏族を率いる、父祖の家の長たちが、モーセとイスラエルの子らの指導者たちの前に来て言った。
NUM 36:2 「主はわが主に、くじによって地をイスラエルの子らの相続地として与えるよう命じられました。また、兄弟ゼロフェハデの相続地を娘たちに与えるよう、主から命じられました。
NUM 36:3 もし娘たちが他の部族の者と結婚すれば、その相続地は私たちの父祖の相続地から離れ、結婚先の部族の相続地に加えられます。こうして、私たちに割り当てられた相続地から失われます。
NUM 36:4 イスラエルの子らのヨベルの年が来ても、彼女たちの相続地は結婚先の部族に加えられ、私たちの父祖の部族の相続地から失われたままになります。」
NUM 36:5 モーセは主の言葉に従ってイスラエルの子らに命じた。「ヨセフ族の言うことは正しい。
NUM 36:6 ゼロフェハデの娘たちについて、主はこう命じられる。『彼女たちは自分たちがよいと思う者と結婚してよい。ただし、父の部族に属する氏族の者と結婚する。
NUM 36:7 イスラエルの子らの相続地が、部族から部族へ移ってはならない。イスラエルの子らはそれぞれ、父祖の部族の相続地を保つ。
NUM 36:8 イスラエルのいずれかの部族で相続地を受け継ぐ娘は、父の部族に属する氏族の者と結婚する。こうしてイスラエルの子らはそれぞれ、父祖の相続地を受け継ぐ。
NUM 36:9 相続地が一つの部族から別の部族へ移ってはならない。イスラエルの部族はそれぞれ、自分の相続地を保つ。』」
NUM 36:10 ゼロフェハデの娘たちは、主がモーセに命じられたとおりに行った。
NUM 36:11 ゼロフェハデの娘たちであるマフラ、ティルツァ、ホグラ、ミルカ、ノアは、彼女たちの父の兄弟たちの息子たちと結婚した。
NUM 36:12 彼女たちはヨセフの子マナセの氏族に嫁いだので、その相続地は父の氏族の部族内にとどまった。
NUM 36:13 これらが、エリコの向かい、ヨルダン川のほとりのモアブの平野で、主がモーセを通してイスラエルの子らに命じられた命令と法令である。
DEU 1:1 これらは、ヨルダン川の向こう側、荒野、スフの向かい側のアラバで、パラン、トフェル、ラバン、ハツェロト、ディザハブの間で、モーセが全イスラエルに語った言葉である。
DEU 1:2 ホレブからセイル山を通る道を経てカデシュ・バルネアに至るには、十一日の道のりである。
DEU 1:3 第四十年目の、第十一の月の最初の日に、主 がモーセに命じられたすべてのことに従って、モーセはイスラエルの子らに語った。
DEU 1:4 彼がヘシュボンに住んでいたアモリ人の王シホンと、アシュタロトとエドレイに住んでいたバシャンの王オグを打ち倒した後のことである。
DEU 1:5 ヨルダン川の向こう側、モアブの地で、モーセはこの律法を説明し始めて、言った。
DEU 1:6 「私たちの神、主 はホレブで私たちに言われた。『あなたがたはこの山に長く住みすぎた。
DEU 1:7 向きを変えて旅立ち、アモリ人の山地と、その近くのすべての場所、すなわちアラバ、山地、低地、南、海辺、カナン人の地、そしてレバノンへ行き、大河ユーフラテス川にまで行きなさい。
DEU 1:8 見よ、 わたしはその地をあなたがたの前に置いた。入って行き、主があなたがたの父祖であるアブラハム、イサク、ヤコブに、彼らとその後の子孫 に与えると誓われたその地を所有しなさい。』」
DEU 1:9 わたしはその時、あなたがたに語って言った。「わたし一人ではあなたがたを背負うことはできない。
DEU 1:10 あなたがたの神、主があなたがたを増やされたので、見よ、今日、あなたがたは天の星のように多い。
DEU 1:11 あなたがたの父祖の神、主が、あなたがたを今の千倍に増やし、約束されたとおりにあなたがたを祝福してくださるように！
DEU 1:12 わたし一人で、どうしてあなたがたの問題や、あなたがたの重荷や、あなたがたの争いを背負うことができようか。
DEU 1:13 あなたがたの部族の中から、知恵があり、理解力があり、よく知られている男たちを取りなさい。わたしは彼らをあなたがたの頭とする。」
DEU 1:14 あなたがたはわたしに答えた。「あなたの言うとおりにするのがよいでしょう。」
DEU 1:15 そこでわたしは、あなたがたの部族の頭である、知恵がありよく知られている男たちを取り、あなたがたの頭、すなわち千人の長、百人の長、五十人の長、十人の長、およびあなたがたの部族の役人とした。
DEU 1:16 わたしはその時、あなたがたの裁き人たちに命じて言った。「あなたがたの兄弟たちの間の事件を聞き、人とその兄弟、または彼とともに住む寄留者との間を義をもって裁きなさい。
DEU 1:17 裁きにおいて人をえこひいきしてはならない。小さい者にも大きい者にも等しく耳を傾けよ。人を恐れてはならない。裁きは神に属するからである。あなたがたにとって難しすぎる事件は、わたしのところに持って来なさい。わたしがそれを聞こう。」
DEU 1:18 わたしはその時、あなたがたが行うべきすべてのことをあなたがたに命じた。
DEU 1:19 わたしたちはホレブを旅立ち、わたしたちの神、主がわたしたちに命じられたとおりに、あなたがたが見たあの大きくて恐ろしい荒野をすべて通り抜け、アモリ人の山地に向かう道を進み、カデシュ・バルネアに到着した。
DEU 1:20 わたしはあなたがたに言った。「あなたがたはアモリ人の山地に着いた。そこはわたしたちの神、主がわたしたちに与えてくださるところである。
DEU 1:21 見よ、あなたの神、主はあなたの前にその地を置かれた。あなたの父祖の神、主があなたに語られたとおりに、上って行ってそれを所有しなさい。恐れてはならない。また、おじけづいてはならない。」
DEU 1:22 するとあなたがたは皆、わたしのところに近づいて来て言った。「私たちの前に男たちを遣わし、彼らにその地を偵察させ、私たちが上って行くべき道や、私たちが至るべき町々について、報告を持ち帰らせましょう。」
DEU 1:23 その提案はわたしを喜ばせた。わたしはあなたがたの中から各部族に一人ずつ、十二人の男たちを取った。
DEU 1:24 彼らは向きを変えて山地へ上って行き、エシュコルの谷に至ってそこを偵察した。
DEU 1:25 彼らはその地の実りを手に取り、わたしたちのところに持ち帰って報告した。「わたしたちの神、主が与えてくださる地は良い地です。」
DEU 1:26 それでもあなたがたは上って行くことを拒み、あなたがたの神、主の命令に背いた。
DEU 1:27 あなたがたは自分たちの天幕の中でつぶやいて言った。「主は私たちを憎んでいるからこそ、私たちをエジプトの地から導き出し、アモリ人の手に引き渡して滅ぼそうとされているのだ。
DEU 1:28 私たちはどこへ上って行くのか。私たちの兄弟たちが、『その民は私たちよりも大きく背が高い。町々は大きく、城壁は天にまで届いている。その上、そこでアナクの子孫を見た』と言って、私たちの心をくじかせたのだ。」
DEU 1:29 そこでわたしはあなたがたに言った。「恐れてはならない。彼らを怖がってはならない。
DEU 1:30 あなたがたの先頭に立って行かれるあなたがたの神、主が、エジプトであなたがたの目の前で、あなたがたのために行われたすべてのことと同じように、あなたがたのために戦われる。
DEU 1:31 また荒野でも、あなたがこの場所に着くまで歩んできたすべての道で、人が自分の息子を抱きかかえるように、あなたの神、主があなたを抱きかかえられたのを、あなたは見た。」
DEU 1:32 しかし、このことにおいても、あなたがたはあなたがたの神、主を信じなかった。
DEU 1:33 主はあなたがたの先頭に立って道を進み、あなたがたが天幕を張る場所を探し、夜は火の中にいてあなたがたが行くべき道を示し、昼は雲の中におられた。
DEU 1:34 主はあなたがたの言葉を聞いて怒り、誓って言われた。
DEU 1:35 「わたしが彼らの父祖たちに与えると誓ったあの良い地を、この悪の世代の男たちはだれ一人として見ることはない。
DEU 1:36 ただし、エフネの子カレブは例外である。彼はそれを見る。わたしは彼が踏んだその地を、彼とその子供たちに与える。彼が主に完全に従ったからである。」
DEU 1:37 主はあなたがたのゆえにわたしにも怒って、言われた。「あなたもそこに入ることはできない。
DEU 1:38 あなたの前に立つヌンの子ヨシュア、彼がそこに入る。彼を励ましなさい。彼がイスラエルにそれを受け継がせるからである。
DEU 1:39 また、捕虜になるか殺されるだろうとあなたがたが言ったあなたがたの幼子たち、今日善悪の知識を持たないあなたがたの子供たち、彼らがそこに入る。わたしは彼らにそれを与え、彼らがそれを所有する。
DEU 1:40 しかしあなたがたは向きを変え、紅海への道を通って荒野へ旅立ちなさい。」
DEU 1:41 するとあなたがたはわたしに答えた。「私たちは主に対して罪を犯しました。私たちの神、主が命じられたとおり、上って行って戦います。」あなたがたはそれぞれ武器を身に着け、軽率にも山地へ上ろうとした。
DEU 1:42 主はわたしに言われた。「彼らに言いなさい。『上って行ってはならない。また戦ってはならない。わたしはあなたがたのただ中にはいないからである。あなたがたが敵の前に打ち倒されることがないためである。』」
DEU 1:43 そこでわたしはあなたがたに語ったが、あなたがたは聞き従わなかった。あなたがたは主の命令に背き、高ぶって山地へ上って行った。
DEU 1:44 その山地に住んでいたアモリ人があなたがたを迎え撃つために出て来て、蜂のようにあなたがたを追いかけ、セイルにおいてホルマにまであなたがたを打ち砕いた。
DEU 1:45 あなたがたは帰って来て主の前で泣いた。しかし主はあなたがたの声に耳を傾けず、あなたがたに耳を貸されなかった。
DEU 1:46 こうしてあなたがたは、そこにとどまっていた日数に従って、多くの日をカデシュにとどまった。
DEU 2:1 それからわたしたちは向きを変え、主がわたしに語られたとおりに紅海への道を通って荒野へ旅立ち、長い間セイル山を巡り歩いた。
DEU 2:2 主はわたしに言われた。
DEU 2:3 「あなたがたはこの山を長く巡り歩きすぎた。北に向かいなさい。
DEU 2:4 民に命じて言いなさい。『あなたがたはセイルに住むエサウの子らである、あなたがたの兄弟たちの境界を通ろうとしている。彼らはあなたがたを恐れるであろう。だから十分に気をつけなさい。
DEU 2:5 彼らと争ってはならない。わたしは彼らの地を、足の裏が踏むほどの広さでさえ、あなたがたには与えないからである。わたしはセイル山をエサウに所有地として与えたからである。
DEU 2:6 あなたがたは彼らから食べ物を金で買い、それを食べなさい。また水も彼らから金で買い、それを飲みなさい。』」
DEU 2:7 あなたの神、主は、あなたの手のすべての業においてあなたを祝福された。主はこの大きな荒野を行くあなたの旅を知っておられる。この四十年間、あなたの神、主はあなたとともにおられ、あなたは何も欠けることがなかった。
DEU 2:8 そこでわたしたちは、セイルに住むエサウの子らであるわたしたちの兄弟たちから離れ、エラトとエツヨン・ゲベルからのアラバの道を通り過ぎた。わたしたちは向きを変え、モアブの荒野の道を通って進んだ。
DEU 2:9 主はわたしに言われた。「モアブを悩ませてはならない。また、戦いで彼らと争ってはならない。わたしはその地を所有地としてあなたに与えないからである。わたしはアルをロトの子らに所有地として与えたからである。」
DEU 2:10 （以前、そこにはエミム人が住んでいた。彼らは大きく、数が多く、アナク人のように背の高い民であった。
DEU 2:11 彼らもアナク人のようにレファイム人として数えられるが、モアブ人は彼らをエミム人と呼んでいる。
DEU 2:12 また、以前にはセイルにホリ人も住んでいたが、エサウの子らが彼らに取って代わった。イスラエルが主から与えられた所有地の地で行ったように、エサウの子らは彼らを自分たちの前から滅ぼし、彼らに代わってそこに住んだ。）
DEU 2:13 「今、起きてゼレドの谷を渡りなさい。」わたしたちはゼレドの谷を渡った。
DEU 2:14 わたしたちがカデシュ・バルネアを出てからゼレドの谷を渡るまでの日数は三十八年であり、ついに主が彼らに誓われたとおり、戦士たちのその世代の者たちは皆、宿営の真ん中から滅び去った。
DEU 2:15 また主の御手も彼らに向かって下り、ついに彼らが滅び去るまで、彼らを宿営の真ん中から滅ぼした。
DEU 2:16 民の中から戦士たちが皆死に絶えたとき、
DEU 2:17 主はわたしに言われた。
DEU 2:18 「あなたは今日、モアブの境界であるアルを越えようとしている。
DEU 2:19 アンモンの子らの近くに進むときは、彼らを悩ませてはならない。また彼らと争ってはならない。わたしはアンモンの子らの地を所有地としてあなたに与えないからである。わたしはそれをロトの子らに所有地として与えたからである。」
DEU 2:20 （そこもレファイムの地として数えられる。以前にはレファイム人がそこに住んでいたが、アンモン人は彼らをザムズミム人と呼んでいる。
DEU 2:21 彼らは大きく、数が多く、アナク人のように背の高い民であった。しかし主はイスラエルの前から彼らを滅ぼし、アンモン人は彼らに取って代わり、彼らに代わってそこに住んだ。
DEU 2:22 それは、セイルに住むエサウの子らのために主が行われたことと同じである。主がホリ人を彼らの前から滅ぼされ、彼らがホリ人に取って代わり、今日に至るまで彼らに代わってそこに住んでいるのと同じである。
DEU 2:23 ガザに至るまでの村々に住んでいたアビム人についても、カフトルから出て来たカフトル人が彼らを滅ぼし、彼らに代わってそこに住んだ。）
DEU 2:24 「起きて旅立ち、アルノン川の谷を渡りなさい。見よ、わたしはヘシュボンの王であるアモリ人シホンと、彼の地をあなたの手に引き渡した。それを所有し始め、戦いで彼と争いなさい。
DEU 2:25 今日、わたしは全天の下にいる諸国の民に、あなたへの恐れとおののきを抱かせ始める。彼らはあなたのうわさを聞き、あなたのゆえに震え、苦しみもだえる。』
DEU 2:26 わたしはケデモトの荒野からヘシュボンの王シホンに使者を遣わし、平和を申し入れて言った。
DEU 2:27 「あなたの国を通らせてください。わたしは大通りを通って行きます。右にも左にも曲がりません。
DEU 2:28 わたしが食べられるように、食べ物を金で売ってください。わたしが飲めるように、水を金で与えてください。ただ、わたしを徒歩で通らせてください。
DEU 2:29 それは、セイルに住むエサウの子らと、アルに住むモアブ人がわたしにしてくれたのと同じです。そうすれば、わたしはヨルダン川を渡り、わたしたちの神、主がわたしたちに与えてくださる地に入ることができます。」
DEU 2:30 しかしヘシュボンの王シホンは、わたしたちが彼の領内を通ることを許さなかった。あなたの神、主が、今日あるように、彼をあなたの手に引き渡すために、彼の霊を頑なにし、彼の心をかたくなにされたからである。
DEU 2:31 主はわたしに言われた。「見よ、わたしはシホンと彼の地をあなたの前に引き渡し始めた。所有し始め、彼の地を受け継ぎなさい。」
DEU 2:32 するとシホンは、彼と彼のすべての民とともに、ヤハツで戦うためにわたしたちを迎え撃つために出て来た。
DEU 2:33 わたしたちの神、主は彼をわたしたちの前に引き渡され、わたしたちは彼と、その息子たちと、彼のすべての民を打ち倒した。
DEU 2:34 わたしたちはその時、彼のすべての町を取り、すべての人の住む町と、女と、幼子を完全に滅ぼした。わたしたちは一人も残さなかった。
DEU 2:35 ただ家畜だけはわたしたち自身の獲物として取り、わたしたちが取った町々のぶんどり物とともに取った。
DEU 2:36 アルノン川の谷の端にあるアロエルから、またその谷にある町からギルアデに至るまで、わたしたちにとって高すぎる町は一つもなかった。わたしたちの神、主がそのすべてをわたしたちの前に引き渡されたのである。
DEU 2:37 ただし、アンモンの子らの地、ヤボク川のすべての岸辺、山地の町々、そしてわたしたちの神、主が禁じられた場所には、あなたは近づかなかった。
DEU 3:1 それからわたしたちは向きを変え、バシャンの道へ上って行った。バシャンの王オグは、彼とそのすべての民とともにエドレイで戦うためにわたしたちを迎え撃つために出て来た。
DEU 3:2 主はわたしに言われた。「彼を恐れてはならない。わたしは彼とそのすべての民、その地をあなたの手に引き渡した。ヘシュボンに住んでいたアモリ人の王シホンにしたのと同じように、彼にも同じようにせよ。」
DEU 3:3 こうしてわたしたちの神、主はバシャンの王オグとそのすべての民をもわたしたちの手に引き渡され、わたしたちは彼を打ち、一人も残さなかった。
DEU 3:4 わたしたちはその時、彼のすべての町を取った。わたしたちが彼らから取らなかった町は一つもなかった。すなわち、アルゴブの全地方である六十の町、バシャンにおけるオグの王国である。
DEU 3:5 これらの町はすべて、高い城壁、門、かんぬきで要塞化されていた。これに加えて、城壁のない町が非常にたくさんあった。
DEU 3:6 わたしたちはヘシュボンの王シホンにしたように、すべての人の住む町と、女と、幼子を完全に滅ぼした。
DEU 3:7 しかし、すべての家畜と町々のぶんどり物は、わたしたち自身の獲物として取った。
DEU 3:8 わたしたちはその時、ヨルダン川の向こう側にいた二人のアモリ人の王の手から、アルノン川の谷からヘルモン山に至るまでの地を取った。
DEU 3:9 （シドン人はヘルモン山をシルヨンと呼び、アモリ人はそれをセニルと呼んでいる。）
DEU 3:10 すなわち、平野のすべての町、全ギルアデ、そしてバシャンにおけるオグの王国の町々であるサルカとエドレイに至る全バシャンである。
DEU 3:11 （レファイムの生き残りはバシャンの王オグだけであった。見よ、彼の寝台は鉄の寝台であった。それはアンモンの子らのラバにないだろうか。一般的なキュビトで、その長さは九キュビト 、その幅は四キュビトである。）
DEU 3:12 その時、わたしたちはこの地を所有した。アルノン川の谷のほとりにあるアロエルから、ギルアデの山地の半分とその町々を、わたしはルベン人とガド人に与えた。
DEU 3:13 ギルアデの残りの部分と、オグの王国である全バシャンを、わたしはマナセの半部族に与えた。アルゴブの全地方と全バシャンである。（そこはレファイムの地と呼ばれている。
DEU 3:14 マナセの子ヤイルはアルゴブの全地方を、ゲシュル人とマアカ人の境界まで取り、それら、すなわちバシャンを自分の名にちなんでハボテ・ヤイルと呼んだ。それは今日に至っている。）
DEU 3:15 わたしはマキルにギルアデを与えた。
DEU 3:16 わたしはルベン人とガド人に、ギルアデからアルノン川の谷まで、谷の真ん中とその境界を与え、またアンモンの子らの境界であるヤボク川に至るまでを与えた。
DEU 3:17 アラバとヨルダン川とその境界も、キネレトからアラバの海、すなわち塩の海に至るまで、東のピスガの斜面の下を与えた。
DEU 3:18 その時、わたしはあなたがたに命じた。「あなたがたの神、主は、この地をあなたがたの所有として与えられた。勇士たちは皆、武装して兄弟であるイスラエルの子らの先頭に立ち、渡って行け。
DEU 3:19 ただし、妻たち、幼子たち、家畜――あなたがたに多くの家畜があることを、わたしは知っている――は、わたしが与えた町々にとどまっていなさい。
DEU 3:20 主があなたがたと同じように兄弟たちにも安息を与え、彼らもヨルダン川の向こう側で、あなたがたの神、主が与えられる地を所有するまでである。その後、それぞれわたしが与えた所有地へ帰りなさい。」
DEU 3:21 その時、わたしはヨシュアに命じて言った。「あなたの目は、あなたの神、主がこの二人の王になされたすべてのことを見た。主はあなたが渡って行くすべての王国にも、そのようにされる。
DEU 3:22 彼らを恐れてはならない。あなたがたの神、主ご自身があなたがたのために戦われるからである。」
DEU 3:23 その時、わたしは主に願い求めて言った。
DEU 3:24 「主なる神よ、あなたはしもべにあなたの偉大さとあなたの力強い御手を示し始められました。天にも地にも、あなたの御業やあなたの力強い行いのようなことができる神が、ほかにいるでしょうか。
DEU 3:25 どうか私を渡らせ、ヨルダン川の向こう側にある良い地、あの良い山地とレバノンを見させてください。」
DEU 3:26 しかし主はあなたがたのゆえにわたしに対して怒り、わたしの願いを聞き入れられなかった。主はわたしに言われた。「それで十分だ。このことについては、もう二度とわたしに語ってはならない。
DEU 3:27 ピスガの頂に登り、西、北、南、東に目を向けて、あなたの目でそれを見なさい。あなたは決してこのヨルダン川を渡ることはないからである。
DEU 3:28 しかし、ヨシュアに命じ、彼を励まし、彼を力づけなさい。彼がこの民の先頭に立って渡り、彼があなたの見る地を彼らに受け継がせるからである。」
DEU 3:29 こうしてわたしたちはベテ・ペオルの向かいの谷にとどまった。
DEU 4:1 今、イスラエルよ。わたしが教える掟と法を聞き、それを行え。そうすれば、あなたがたは生き、父祖の神、主が与えられる地に入って、それを所有することができる。
DEU 4:2 わたしがあなたがたに命じる言葉に付け加えてはならず、またそこから減らしてはならない。わたしがあなたがたに命じるあなたがたの神、主の命令を守るためである。
DEU 4:3 あなたがたの目は、主がバアル・ペオルのゆえに行われたことを見た。バアル・ペオルに従ったすべての者を、あなたの神、主はあなたのただ中から滅ぼされた。
DEU 4:4 しかし、あなたがたの神、主に忠実であったあなたがたは皆、今日生きている。
DEU 4:5 見よ、わたしの神、主がわたしに命じられたように、わたしはあなたがたに掟と法を教えた。あなたがたが、所有するために入って行くその地のただ中で、そのように行うためである。
DEU 4:6 それゆえ、それらを守り行いなさい。これは、これらのすべての掟を聞いて、「確かにこの大いなる国民は、知恵と理解力のある民である」と言う国々の民の前に、あなたがたの知恵と理解力を示すものだからである。
DEU 4:7 わたしたちが呼ぶときはいつでも、わたしたちの神、主がわたしたちの近くにおられるように、そのように神が近くにおられる大いなる国民が、ほかにどこにあるだろうか。
DEU 4:8 今日わたしがあなたがたの前に置くこのすべての律法のように、義にかなった掟と法を持つ大いなる国民が、ほかにどこにあるだろうか。
DEU 4:9 ただ、十分に気をつけ、自分自身をよく守れ。あなたの目が見たことを忘れず、生涯それを心から離してはならない。それを子供たちと孫たちに知らせよ。
DEU 4:10 あなたがホレブであなたの神、主の前に立った日のこと、主がわたしに、「民をわたしの前に集めよ。わたしは彼らにわたしの言葉を聞かせよう。彼らが地上に生きるすべての日の間、わたしを恐れることを学び、またそれを彼らの子供たちに教えることができるようにするためである」と言われた。
DEU 4:11 あなたがたは近づき、山のふもとに立った。山は火で空の中心にまで燃え上がり、暗黒の雲と濃い暗闇に覆われていた。
DEU 4:12 主は火のただ中からあなたがたに語られた。あなたがたは語った言葉を聞いたが、いかなる姿も見ず、ただ声だけを聞いた。
DEU 4:13 主はご自身の契約、すなわちあなたがたに行うように命じられた十戒をあなたがたに告げ知らされた。そして、主はそれを二枚の石の板に書き記された。
DEU 4:14 その時、主はわたしに掟と法をあなたがたに教えるように命じられた。それはあなたがたが所有するために渡って行くその地で、あなたがたがそれを行うためである。
DEU 4:15 主がホレブで火のただ中からあなたがたに語られた日、あなたがたはいかなる姿も見なかったのであるから、自分自身を深く注意して守りなさい。
DEU 4:16 あなたがたが自分たちを堕落させ、いかなる形、すなわち男や女の似姿の彫像を自分たちのために造らないようにするためである。
DEU 4:17 また、地上のいかなる動物の似姿も、空を飛ぶいかなる翼のある鳥の似姿も、
DEU 4:18 地面を這ういかなるものの似姿も、地の下の水の中にいるいかなる魚の似姿も造らないようにするためである。
DEU 4:19 また、あなたが目を空に向け、太陽、月、星々、すなわち天のすべての万象を見たとき、あなたがたの神、主が全天の下にいるすべての民に割り当てられたそれらに引き寄せられ、それらを拝み、それに仕えないようにするためである。
DEU 4:20 しかし主は、今日あるように、ご自身の受け継ぐ民とするために、あなたがたを取り、鉄の炉、すなわちエジプトから導き出された。
DEU 4:21 さらに主はあなたがたのゆえにわたしに対して怒り、わたしがヨルダン川を渡らず、あなたの神、主があなたに所有地として与えられるあの良い地に入らないと誓われた。
DEU 4:22 わたしはこの地で死に、ヨルダン川を渡ることはできない。しかし、あなたがたは渡って行き、あの良い地を所有する。
DEU 4:23 あなたがたの神、主があなたがたと結ばれた契約を忘れ、あなたの神、主があなたに禁じられたいかなる形の彫像も、自分たちのために造らないように気をつけなさい。
DEU 4:24 あなたの神、主は焼き尽くす火であり、ねたむ神だからである。
DEU 4:25 あなたに子供が生まれ、子供たちの子供が生まれ、あなたがたがその地に長く住んで、自らを堕落させ、いかなる形の彫像を造り、あなたの神、主の御目に悪であることを行って、主を怒らせるなら、
DEU 4:26 今日わたしはあなたがたに対して天と地を証人に呼ぶ。あなたがたは、所有するためにヨルダン川を渡って行くその地から、すぐに完全に滅び去る。あなたがたはその地で長く日々を過ごすことはできず、完全に滅ぼされる。
DEU 4:27 主はあなたがたを国々の民の間に散らし、主があなたがたを追いやる国々の間で、あなたがたは少ない人数として残される。
DEU 4:28 そこであなたがたは、人の手の業である木や石の神々、すなわち見ることも、聞くことも、食べることも、嗅ぐこともできない神々に仕えることになる。
DEU 4:29 しかし、そこからあなたの神、主を求めるなら、心を尽くし、魂を尽くして尋ね求めるなら、あなたは主を見いだす。
DEU 4:30 あなたが苦難の中にあり、これらのすべてのことがあなたに臨むとき、終わりの日に、あなたはあなたの神、主に立ち返り、その御声に聞き従う。
DEU 4:31 あなたの神、主はあわれみ深い神だからである。主はあなたを見捨てることも、あなたを滅ぼすこともなく、あなたの父祖たちに誓われた彼らとの契約を忘れることもない。
DEU 4:32 神が地上に人を創造された日から、また天の果てから果てに至るまで、あなたより前にあった過ぎ去った日々に、今尋ねてみなさい。このような大いなる事があっただろうか。あるいは、これに似た事が聞かれただろうか。
DEU 4:33 あなたが聞いたように、火のただ中から語られる神の声を聞いて、なお生きている民があっただろうか。
DEU 4:34 あるいは神が、あなたの神、主がエジプトにおいてあなたの目の前であなたのために行われたすべてのことのように、試み、しるし、不思議、戦い、力強い御手、伸ばされた腕、そして大いなる恐れによって、一つの国民を別の国民の中からご自分のために取り出そうとされたことがあっただろうか。
DEU 4:35 それがあなたに示されたのは、主こそが神であることをあなたが知るためであった。主のほかに神はいない。
DEU 4:36 主はあなたを教え導くために、天から主の御声をあなたに聞かせられた。地上では主の大いなる火をあなたに見せられ、あなたは火のただ中から主の言葉を聞いた。
DEU 4:37 主はあなたの父祖たちを愛されたので、彼らの後の子孫を選び、主の臨在と大いなる力をもって、あなたをエジプトから導き出された。
DEU 4:38 それは、あなたよりも大きく力強い国々をあなたの前から追い払い、今日あるように、あなたを導き入れて、彼らの地を所有地としてあなたに与えるためであった。
DEU 4:39 それゆえ今日、上は天において、下は地において、主こそ神であり、ほかに神はいないことを知り、心に留めなさい。
DEU 4:40 今日わたしが命じる主の掟と命令を守れ。そうすれば、あなたも後の子供たちも幸いを得て、あなたの神、主がいつまでも与えられる地で長く生きることができる。
DEU 4:41 その時、モーセは日の出る方角であるヨルダン川の向こう側に、三つの町をえり分けた。
DEU 4:42 過去において憎しみがなく、過って隣人を殺した者がそこに逃れ、これらの町の一つに逃げ込んで生き延びることができるようにするためである。
DEU 4:43 すなわち、ルベン人のための平原の荒野にあるベツェル、ガド人のためのギルアデのラモト、およびマナセ人のためのバシャンのゴランである。
DEU 4:44 これはモーセがイスラエルの子らの前に置いた律法である。
DEU 4:45 これらは、イスラエルの子らがエジプトから出て来たとき、モーセがイスラエルの子らに語った証し、掟、および法である。
DEU 4:46 それはヨルダン川の向こう側、ベテ・ペオルの向かいの谷、ヘシュボンに住んでいたアモリ人の王シホンの地であった。モーセとイスラエルの子らはエジプトから出て来たときに彼を打ち倒した。
DEU 4:47 彼らは彼の地と、バシャンの王オグの地、すなわち日の出る方角のヨルダン川の向こう側にいたアモリ人の二人の王の地を所有した。
DEU 4:48 それはアルノン川の谷の端にあるアロエルから、シオン山、すなわちヘルモン山に至るまで、
DEU 4:49 また、ヨルダン川の向こう側の東にある全アラバ、ピスガの斜面の下にあるアラバの海に至るまでであった。
DEU 5:1 モーセは全イスラエルを呼び寄せて言った。「イスラエルよ、わたしが今日あなたがたの耳に語る掟と法を聞きなさい。あなたがたはそれらを学び、注意して行いなさい。
DEU 5:2 わたしたちの神、主はホレブでわたしたちと契約を結ばれた。
DEU 5:3 主はこの契約をわたしたちの父祖たちと結ばれたのではなく、わたしたち、すなわち今日ここに生きているわたしたち全員と結ばれたのである。
DEU 5:4 主は山の上で、火のただ中から顔と顔を合わせてあなたがたと語られた。
DEU 5:5 （その時、わたしは主とあなたがたの間に立って、主の言葉をあなたがたに告げ知らせた。あなたがたは火のゆえに恐れて、山に登らなかったからである。）主は言われた。
DEU 5:6 『わたしはあなたの神、主であり、あなたをエジプトの地から、奴隷の家から導き出した。
DEU 5:7 『あなたには、わたしのほかに他の神々があってはならない。
DEU 5:8 『自分のために彫像を造ってはならない。上は天にあるもの、下は地にあるもの、地の下の水の中にあるものの、いかなる似姿も造ってはならない。
DEU 5:9 それらを拝んではならず、それらに仕えてはならない。あなたの神、主であるわたしはねたむ神であり、わたしを憎む者には父の咎を子供たち、さらに三代、四代にまで報いるが、
DEU 5:10 わたしを愛し、わたしの命令を守る者には、幾千代にまで恵みを示すからである。
DEU 5:11 『あなたの神、主の御名をみだりに用いてはならない。 主は、ご自分の御名をみだりに用いる者を罰せずにはおかれないからである。
DEU 5:12 『あなたの神、主が命じられたように、安息日を守り、それを聖なる日としなさい。
DEU 5:13 六日間働き、あなたのすべての仕事をせよ。
DEU 5:14 しかし七日目はあなたの神、主の安息日である。その日にはいかなる仕事もしてはならない。あなたも、息子も、娘も、男奴隷も、女奴隷も、牛も、ろばも、いかなる家畜も、あなたの町に住む寄留者も同様である。それは、あなたの男奴隷も女奴隷も、あなたと同じように休むためである。
DEU 5:15 あなたはエジプトの地で奴隷であったこと、そしてあなたの神、主が力強い御手と伸ばされた腕によって、そこからあなたを導き出されたことを思い起こせ。それゆえ、あなたの神、主は安息日を守るようにあなたに命じられたのである。
DEU 5:16 『あなたの神、主が命じられたように、あなたの父と母を敬いなさい。それはあなたの日々が長く続き、あなたの神、主があなたに与えられる地で、あなたが幸いを得るためである。
DEU 5:17 『殺人を犯してはならない。
DEU 5:18 『姦淫してはならない。
DEU 5:19 『盗んではならない。
DEU 5:20 『隣人に対して偽りの証言をしてはならない。
DEU 5:21 『隣人の妻をむさぼってはならない。隣人の家、畑、男奴隷、女奴隷、牛、ろば、また隣人のいかなるものも欲しがってはならない。』
DEU 5:22 これらの言葉を、主は山で、火と雲と濃い暗闇のただ中から、大いなる御声であなたがたの全集会に語られ、それ以上は付け加えられなかった。主はそれを二枚の石の板に書き記し、わたしに与えられた。
DEU 5:23 山が火で燃え上がっている中、あなたがたが暗闇のただ中から御声を聞いたとき、あなたがたの部族のすべての頭たち、および長老たちは皆、わたしのところに近づいて来て、
DEU 5:24 あなたがたは言った。「見よ、私たちの神、主は、ご自分の栄光と偉大さを私たちに示されました。私たちは火の中から御声を聞きました。今日、神が人に語られても、人が生きていられることを知りました。
DEU 5:25 しかし今、どうして私たちは死ななければならないのでしょう。この大いなる火は私たちを焼き尽くします。これ以上、私たちの神、主の御声を聞けば、私たちは死んでしまいます。
DEU 5:26 生ける神が火のただ中から語られる御声を聞いて、わたしたちのように生きている肉なる者が、ほかにだれかいるでしょうか。
DEU 5:27 あなたが近づいて、わたしたちの神、主が言われるすべてのことを聞いてください。そして、わたしたちの神、主があなたに語られるすべてのことをわたしたちに告げてください。わたしたちはそれを聞いて、実行します。」
DEU 5:28 あなたがたがわたしに語ったとき、主はあなたがたの語った言葉を聞かれ、主はわたしに言われた。「この民があなたに語った語った言葉を聞いた。彼らが語ったことはすべて正しい。
DEU 5:29 彼らにこのような心があって、常にわたしを恐れ、わたしのすべての命令を守るなら、彼らもその子供たちも永遠に幸いを得るであろうに。
DEU 5:30 行って彼らに、『自分の天幕に帰りなさい』と言いなさい。
DEU 5:31 しかしあなたはここに、わたしのそばに立っていなさい。わたしはあなたにすべての命令、掟、および法を語る。あなたはそれを彼らに教えなさい。わたしが彼らに所有地として与えるその地で、彼らがそれを行うためである。」
DEU 5:32 それゆえ、あなたがたの神、主が命じられたとおり、注意して行え。右にも左にもそれてはならない。
DEU 5:33 あなたがたの神、主が命じられた道をどこまでも歩め。そうすれば、あなたがたは生き、幸いを得て、所有する地で長く生きることができる。
DEU 6:1 さて、あなたの神、主があなたがたに教えるように命じられた命令、掟、および法はこれである。それはあなたがたが所有するために渡って行くその地で、あなたがたがそれを行うためである。
DEU 6:2 あなたが、あなたの神、主を恐れ、わたしが命じるすべての主の掟と命令を、あなたも、あなたの息子も、あなたの息子の息子も、あなたの生涯のすべての日の間守るため、またあなたの日々が長く続くためである。
DEU 6:3 それゆえ、イスラエルよ、聞きなさい。そして注意してそれを行いなさい。それはあなたが幸いを得るため、またあなたの父祖の神、主があなたに約束されたとおり、乳と蜜の流れる地であなたが大いに増え広がるためである。
DEU 6:4 聞け、イスラエルよ。主は私たちの神。主はただひとりである。
DEU 6:5 心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛せ。
DEU 6:6 今日わたしが命じるこれらの言葉を、心に刻め。
DEU 6:7 これを子供たちに繰り返し教えよ。家に座っているときも、道を歩くときも、寝るときも、起きるときも、これを語れ。
DEU 6:8 これをしるしとして手に結び、額飾りとして目の間につけよ。
DEU 6:9 これを家の戸口の柱と門に書き記せ。
DEU 6:10 あなたの神、主が、あなたの父祖アブラハム、イサク、ヤコブに誓ってあなたに与えると言われた地、すなわち、あなたが建てたのではない大きくて良い町々、
DEU 6:11 あなたが満たしたのではない、すべての良いもので満ちた家々、あなたが掘ったのではない掘り井戸、あなたが植えたのではないぶどう園とオリーブの木がある地にあなたを導き入れ、あなたが食べて満ち足りるとき、
DEU 6:12 あなたは気をつけて、あなたをエジプトの地から、奴隷の家から導き出された主を忘れないようにしなさい。
DEU 6:13 あなたの神、主を恐れ、主に仕え、主の御名によって誓え。
DEU 6:14 あなたがたの周りにいる国々の民の神々である他の神々に従って歩んではならない。
DEU 6:15 あなたのただ中におられるあなたの神、主はねたむ神だからである。あなたの神、主の怒りがあなたに向かって燃え上がり、主が地の面からあなたを滅ぼすことがないためである。
DEU 6:16 あなたがたがマサで試みたように、あなたがたの神、主を試みてはならない。
DEU 6:17 あなたがたの神、主の命令と、主があなたに命じられた証しと掟を、熱心に守れ。
DEU 6:18 あなたは主の目にかなう正しく良いことを行え。それはあなたが幸いを得て、主があなたの父祖たちに誓われたあの良い地に入ってそれを所有するため、
DEU 6:19 また、主が語られたとおりに、あなたの前からすべての敵を追い払うためである。
DEU 6:20 後になってあなたの息子があなたに尋ねて、「わたしたちの神、主があなたがたに命じられた証し、掟、および法はどういう意味ですか」と言うなら、
DEU 6:21 あなたは息子に言いなさい。「わたしたちはエジプトでファラオの奴隷であった。しかし主は力強い御手によって、わたしたちをエジプトから導き出された。
DEU 6:22 主はわたしたちの目の前で、エジプト、ファラオ、およびその全家に対して、大いなる恐ろしいしるしと不思議を示された。
DEU 6:23 主はわたしたちをそこから導き出された。わたしたちの父祖たちに誓われたあの地をわたしたちに与え、わたしたちを導き入れるためであった。
DEU 6:24 主はわたしたちが常に幸いを得るために、このすべての掟を行い、わたしたちの神、主を恐れるように命じられた。それは今日あるように、わたしたちを生き長らえさせるためである。
DEU 6:25 主がわたしたちに命じられたとおりに、わたしたちの神、主の前でこのすべての命令を注意して行うなら、それはわたしたちの義となるのである。」
DEU 7:1 あなたの神、主が、あなたが所有するために行くその地にあなたを導き入れ、あなたの前から多くの国々の民、すなわちヘト人、ギルガシ人、アモリ人、カナン人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人という、あなたよりも大きくて強い七つの国々の民を追い払われるとき、
DEU 7:2 あなたの神、主が彼らをあなたの前に引き渡し、あなたが彼らを打つとき、彼らを完全に滅ぼせ。彼らと契約を結んではならず、あわれみを示してもならない。
DEU 7:3 彼らと縁組みをしてはならない。あなたの娘を彼の息子に与えてはならず、彼の娘をあなたの息子のためにめとってはならない。
DEU 7:4 彼らはあなたの息子をわたしに従うことから遠ざけ、彼らが他の神々に仕えるようになるからである。そうして主の怒りがあなたがたに向かって燃え上がり、主はすぐにあなたを滅ぼされるであろう。
DEU 7:5 彼らにはこのようにせよ。祭壇を打ち壊し、石柱を砕き、アシェラ柱を切り倒し、彫像を火で焼け。
DEU 7:6 あなたはあなたの神、主にとって聖なる民だからである。あなたの神、主は地の面にいるすべての民の中から、ご自身の所有の民とするためにあなたを選ばれた。
DEU 7:7 主があなたがたを愛し、あなたがたを選ばれたのは、あなたがたが他のどの民よりも数が多かったからではない。あなたがたはすべての民の中で最も少なかったからである。
DEU 7:8 むしろ、主があなたがたを愛し、あなたがたの父祖たちに誓われた誓いを守ろうとされたので、主は力強い御手によってあなたがたを導き出し、奴隷の家から、エジプトの王ファラオの手からあなたを贖い出されたのである。
DEU 7:9 それゆえ、あなたの神、主こそが神であり、真実な神であることを知りなさい。主はご自分を愛し、その命令を守る者たちには、千代に至るまで契約と慈しみを守られるが、
DEU 7:10 ご自分を憎む者たちには面と向かって報い、彼らを滅ぼされる。主はご自分を憎む者への報いを遅らせることなく、面と向かって彼に報いられる。
DEU 7:11 それゆえ、わたしが今日あなたに命じる命令、掟、法を守り行え。
DEU 7:12 あなたがたがこれらの法に聞き従い、それらを守り行うなら、あなたの神、主は、あなたの父祖たちに誓われた契約と慈しみをあなたに対して守られる。
DEU 7:13 主はあなたを愛し、あなたを祝福し、あなたを増やされる。また、あなたに与えるとあなたの父祖たちに誓われたその地で、あなたの胎の実と、あなたの地の産物、すなわちあなたの穀物、新しいぶどう酒、油、あなたの牛の群れの増加、羊の群れの幼いものを祝福される。
DEU 7:14 あなたはすべての民に勝って祝福される。あなたがたの中には、男にも女にも不妊の者はなく、家畜の中にもない。
DEU 7:15 主はあなたからすべての病を取り除かれる。あなたが知っているエジプトのあの悪性の疫病をあなたにもたらすことはなく、あなたを憎むすべての者たちの上にそれを下される。
DEU 7:16 あなたは、あなたの神、主があなたに引き渡されるすべての民を滅ぼし尽くせ。彼らをあわれんではならない。彼らの神々に仕えてはならない。それはあなたにとって罠となるからである。
DEU 7:17 もしあなたが心の中で、「これらの国々の民は私よりも多い。どうして彼らを追い払うことができるだろうか」と言うなら、
DEU 7:18 彼らを恐れてはならない。あなたの神、主がファラオと全エジプトに行われたことをよく思い起こしなさい。
DEU 7:19 あなたの目が見たあの大いなる試み、しるし、不思議、力強い御手、伸ばされた腕によって、あなたの神、主はあなたを導き出されたのである。あなたの神、主は、あなたが恐れているすべての民に対しても同じようにされる。
DEU 7:20 さらに、あなたの神、主は彼らの間にスズメバチを送り込まれ、ついに、生き残ってあなたから隠れている者たちも滅び去る。
DEU 7:21 彼らのゆえに恐れおののいてはならない。あなたのただ中におられるあなたの神、主は大いなる恐るべき神だからである。
DEU 7:22 あなたの神、主はこれらの国々の民を、少しずつあなたの前から追い払われる。あなたは彼らを一度に滅ぼし尽くすことはできない。野の獣が増えて、あなたに害を及ぼすことがないためである。
DEU 7:23 しかし、あなたの神、主は彼らをあなたの前に引き渡し、彼らが滅ぼされるまで彼らを大いに混乱させられる。
DEU 7:24 主は彼らの王たちをあなたの手に引き渡される。あなたは天の下から彼らの名を消し去る。あなたが彼らを滅ぼすまで、だれ一人としてあなたの前に立つことはできない。
DEU 7:25 あなたがたは彼らの神々の彫像を火で燃やせ。その上にある銀や金をむさぼってはならず、自分のためにそれを取ってはならない。あなたがそれによって罠にかけられないためである。それはあなたの神、主にとって忌まわしいものだからである。
DEU 7:26 忌まわしいものを家に持ち込み、それと同じように滅ぼし尽くされるものとなってはならない。それを徹底して忌み、憎め。それは滅ぼし尽くされるものだからである。
DEU 8:1 今日わたしが命じるすべての命令を注意して行え。そうすれば、あなたがたは生きて増え広がり、主が父祖たちに誓われた地に入って、それを所有することができる。
DEU 8:2 あなたの神、主がこの四十年の間、荒野で導かれた全道程を思い起こせ。主があなたをへりくだらせ、試み、命令を守るかどうか、あなたの心にあるものを知るためであった。
DEU 8:3 主はあなたを低くし、あなたを飢えさせ、あなたもあなたの父祖たちも知らなかったマナであなたを養われた。それは、人はパンだけで生きるのではなく、主の口から出るすべての言葉によって生きることをあなたに知らせるためであった。
DEU 8:4 この四十年間、あなたの着物はすり切れず、あなたの足は腫れなかった。
DEU 8:5 あなたは、人がその子を懲らしめるように、あなたの神、主があなたを懲らしめられることを心に留めなさい。
DEU 8:6 あなたはあなたの神、主の命令を守り、その道を歩み、主を恐れなさい。
DEU 8:7 あなたの神、主があなたを良い地へ導き入れようとしておられるからである。そこは水の流れ、泉、地下水が谷と山に流れ出る地であり、
DEU 8:8 小麦、大麦、ぶどうの木、いちじくの木、ざくろの地であり、オリーブの木と蜜の地である。
DEU 8:9 そこはあなたが乏しい思いをせずにパンを食べ、何一つ欠けることのない地である。その地の石は鉄であり、その丘からは銅を掘り出すことができる。
DEU 8:10 あなたが食べて満ち足りたとき、主があなたに与えられたその良い地のゆえに、あなたの神、主をほめたたえなさい。
DEU 8:11 わたしが今日あなたに命じる主の命令、法、および掟を守らずに、あなたの神、主を忘れることがないように気をつけなさい。
DEU 8:12 あなたが食べて満ち足り、良い家を建ててそこに住み、
DEU 8:13 あなたの牛や羊の群れが増え、あなたの銀や金が増え、あなたの持っているすべてのものが増えたとき、
DEU 8:14 あなたの心が高ぶり、あなたの神、主を忘れることがないようにしなさい。主はあなたをエジプトの地から、奴隷の家から導き出された方であり、
DEU 8:15 毒蛇やさそりがいる、水のない乾ききったあの大きくて恐ろしい荒野をあなたに歩ませ、硬い岩からあなたのために水を注ぎ出された方である。
DEU 8:16 主は、あなたの父祖たちが知らなかったマナで、荒野においてあなたを養われた。それはあなたを低くして試み、後になってあなたに幸いをもたらすためであった。
DEU 8:17 あなたは心の中で、「私の力と私の手の勢いが、この富を私に得させたのだ」と言ってはならない。
DEU 8:18 あなたの神、主を思い起こせ。富を得る力をあなたに与えられるのは主である。今日あるとおり、父祖たちに誓われた契約を確立するためである。
DEU 8:19 もしあなたがあなたの神、主を忘れ、他の神々に従って歩み、それらに仕え、それらを拝むなら、わたしは今日あなたがたに対して証言する。あなたがたは必ず滅びる。
DEU 8:20 主があなたがたの前から滅ぼされる国々のように、あなたがたも滅びるのである。あなたがたが、あなたがたの神、主の御声に聞き従おうとしなかったからである。
DEU 9:1 聞きなさい、イスラエルよ。あなたは今日ヨルダン川を渡り、あなたよりも大きくて力強い国々、天にまで届く城壁のある大きな町々を所有するために入って行く。
DEU 9:2 その民は大きくて背が高く、あなたが知っているアナクの子孫であり、「だれがアナクの子らの前に立つことができようか」と、あなたが聞いたことのある者たちである。
DEU 9:3 それゆえ今日、あなたの神、主ご自身が、焼き尽くす火としてあなたの先頭に立って渡って行かれることを知りなさい。主は彼らを滅ぼし、あなたの前に彼らを打ち倒される。こうしてあなたは、主があなたに語られたとおりに、彼らを追い払い、彼らを速やかに滅ぼす。
DEU 9:4 あなたの神、主があなたの前から彼らを追い払われた後、あなたは心の中で、「私の義のゆえに、主は私を導き入れてこの地を所有させてくださったのだ」と言ってはならない。これらの国々の悪のゆえに、主はあなたの前から彼らを追い払われるからである。
DEU 9:5 あなたが彼らの地を所有するために入って行くのは、あなたの義のゆえでも、あなたの心の正しさのゆえでもない。これらの国々の悪のゆえに、あなたの神、主はあなたの前から彼らを追い払われるのであり、あなたの父祖アブラハム、イサク、ヤコブに誓われた言葉を主が確立されるためである。
DEU 9:6 それゆえ、あなたの神、主がこの良い地をあなたに与えて所有させてくださるのは、あなたの義のゆえではないことを知りなさい。あなたはうなじの強い民だからである。
DEU 9:7 荒野であなたがあなたの神、主を激しく怒らせたことを思い起こし、忘れてはならない。あなたがエジプトの地から出てきた日から、この場所に来るまで、あなたがたは主に対して反逆し続けてきた。
DEU 9:8 ホレブにおいても、あなたがたは主を激しく怒らせたので、主はあなたがたに対して怒り、あなたがたを滅ぼそうとされた。
DEU 9:9 わたしが山に登って石の板、すなわち主があなたがたと結ばれた契約の板を受け取ったとき、わたしは山に四十日四十夜とどまった。わたしはパンも食べず、水も飲まなかった。
DEU 9:10 主は神の指で書き記された二枚の石の板をわたしに渡された。その上には、集まりの日に山で火のただ中から主があなたがたに語られたすべての言葉があった。
DEU 9:11 四十日四十夜の終わりに、主はわたしに二枚の石の板、すなわち契約の板を与えられた。
DEU 9:12 そして主はわたしに言われた。「立ち上がり、ここから急いで下りなさい。あなたがエジプトから導き出したあなたの民が、自らを堕落させたからである。彼らはわたしが命じた道から速やかにそれて、自分たちのために鋳造した偶像を造った。」
DEU 9:13 さらに主はわたしに言われた。「わたしはこの民を見たが、見よ、彼らはうなじの強い民である。
DEU 9:14 わたしに任せておきなさい。わたしは彼らを滅ぼし、天の下から彼らの名を消し去る。そして、わたしはあなたを彼らよりも力強く大きな国民とする。」
DEU 9:15 そこでわたしは向きを変えて山から下りた。山は火で燃え上がっており、二枚の契約の板はわたしの両手にあった。
DEU 9:16 わたしが見ると、見よ、あなたがたはあなたがたの神、主に対して罪を犯していた。あなたがたは自分たちのために鋳造した子牛を造っていた。あなたがたは主が命じられた道から速やかにそれていた。
DEU 9:17 わたしは二枚の板を握り、それを両手から投げ捨てて、あなたがたの目の前で砕いた。
DEU 9:18 それからわたしは、以前のように四十日四十夜、主の前にひれ伏した。わたしはパンも食べず、水も飲まなかった。それはあなたがたが主の御目に悪であることを行い、主を怒らせたすべての罪のためであった。
DEU 9:19 主があなたがたに対して怒り、あなたがたを滅ぼそうとされるその怒りと激しい憤りを、わたしは恐れたからである。しかし主はその時もわたしの願いを聞き入れられた。
DEU 9:20 主はアロンに対しても非常に怒り、彼を滅ぼそうとされた。わたしはその時、アロンのためにも祈った。
DEU 9:21 わたしはあなたがたが犯した罪、すなわちあの造られた子牛を取り、それを火で燃やして砕き、細かなちりのようになるまでよくすりつぶした。そしてそのちりを、山から流れ下る川に投げ捨てた。
DEU 9:22 タベラで、マサで、そしてキブロト・ハタアワでも、あなたがたは主を激しく怒らせた。
DEU 9:23 主があなたがたをカデシュ・バルネアから遣わし、「上って行き、わたしがあなたがたに与えた地を所有しなさい」と言われたとき、あなたがたはあなたがたの神、主の命令に背き、主を信じず、主の御声に聞き従わなかった。
DEU 9:24 わたしがあなたがたを知った日から、あなたがたは主に対して反逆し続けてきた。
DEU 9:25 主があなたがたを滅ぼすと言われたので、わたしは四十日四十夜、主の前にひれ伏していた。その間、わたしはひれ伏していたのである。
DEU 9:26 わたしは主に祈って言った。「主なる神よ、あなたの偉大さによって贖い、力強い御手によってエジプトから導き出されたあなたの民、あなたの受け継ぐ民を滅ぼさないでください。
DEU 9:27 あなたのしもべたち、アブラハム、イサク、ヤコブを思い起こしてください。この民の頑なさや、その悪や、その罪に目を向けないでください。
DEU 9:28 そうでなければ、あなたがわたしたちを導き出されたあの地の人々が、『主は彼らに約束した地へ彼らを導き入れることができず、また彼らを憎んでいたので、荒野で彼らを殺すために導き出したのだ』と言うでしょう。
DEU 9:29 しかし彼らはあなたの民であり、あなたの大いなる力と伸ばされた腕によって導き出された、あなたの受け継ぐ民なのです。」
DEU 10:1 その時、主はわたしに言われた。「最初のような二枚の石の板を切り出し、山に登ってわたしのところに来なさい。また、木で箱を作りなさい。
DEU 10:2 あなたが砕いた最初の板にあった言葉を、わたしはその板に書き記す。あなたはそれを箱の中に納めなさい。」
DEU 10:3 そこでわたしはアカシアの木で箱を作り、最初のような二枚の石の板を切り出し、その二枚の板を手に持って山に登った。
DEU 10:4 主は最初の書き記しと同じように、集まりの日に山で火のただ中から主があなたがたに語られた十戒を、その板に書き記された。そして主はそれをわたしに与えられた。
DEU 10:5 わたしは向きを変えて山から下り、わたしが作った箱の中にその板を納めた。主がわたしに命じられたように、それはそこにある。
DEU 10:6 （イスラエルの子らはベエロト・ベネ・ヤアカンからモセラへ旅立った。アロンはそこで死に、そこに葬られた。彼の子エルアザルが彼に代わって祭司の務めを果たした。
DEU 10:7 そこから彼らはグドゴダへ旅立ち、グドゴダから水路の地であるヨトバタへ旅立った。
DEU 10:8 その時、主は主の契約の箱を担ぎ、主の前に立って主に仕え、主の御名によって祝福するために、レビの部族をえり分けられた。それは今日に至っている。
DEU 10:9 それゆえ、レビには彼の兄弟たちとともに持つ割り当ても所有地もない。あなたの神、主が彼に語られたとおり、主が彼の所有地である。）
DEU 10:10 わたしは最初の時と同じように、四十日四十夜、山にとどまった。主はその時もわたしの願いを聞き入れられた。主はあなたを滅ぼすことはされなかった。
DEU 10:11 主はわたしに言われた。「立ち上がり、民の先頭に立って旅立ちなさい。彼らが入って行き、わたしが彼らの父祖たちに与えると誓ったその地を所有するためである。」
DEU 10:12 今、イスラエルよ。あなたの神、主があなたに求めておられることは何か。ただ、あなたの神、主を恐れ、そのすべての道を歩み、主を愛し、心を尽くし、魂を尽くして、あなたの神、主に仕えること、
DEU 10:13 あなたの幸せのために、わたしが今日あなたに命じる主の命令と掟を守ることではないか。
DEU 10:14 見よ、天と天の天、地とそこにあるすべてのものは、あなたの神、主のものである。
DEU 10:15 ただ主はあなたの父祖たちを喜んで愛された。そして今日あるように、すべての民に勝って彼らの後の子孫、すなわちあなたがたを選ばれた。
DEU 10:16 心の包皮に割礼を施せ。もう、うなじを固くしてはならない。
DEU 10:17 あなたがたの神、主は神々の神、主の主であり、人をえこひいきせず、賄賂を受け取らない、大いなる、力強い、恐るべき神だからである。
DEU 10:18 主は孤児ややもめのために裁きを行い、寄留者を愛して彼に食べ物と着物を与えられる。
DEU 10:19 それゆえ、寄留者を愛しなさい。あなたがたもエジプトの地で寄留者であったからである。
DEU 10:20 あなたの神、主を恐れ、主に仕え、主にすがり、主の御名によって誓え。
DEU 10:21 主はあなたの賛美であり、あなたの目が見たこれらの大いなる恐るべきことをあなたのために行われた、あなたの神である。
DEU 10:22 あなたの父祖たちは七十人でエジプトに下ったが、今やあなたの神、主は、あなたを天の星のように多くされた。
DEU 11:1 それゆえ、あなたはあなたの神、主を愛し、主の訓戒、掟、法、および命令を常に守れ。
DEU 11:2 今日、あなたがたは知れ。わたしが語っているのは、あなたがたの神、主の懲らしめ、その偉大さ、力強い御手、伸ばされた腕を知らず、見たこともない子供たちにではない。
DEU 11:3 また、主がエジプトのただ中で、エジプトの王ファラオとその全土に行われたしるしと御業、
DEU 11:4 主がエジプトの軍隊、その馬と戦車に行われたこと、彼らがあなたがたを追いかけてきたとき、主が紅海の水を彼らの上に溢れさせ、今日に至るまで主が彼らを滅ぼされたこと、
DEU 11:5 あなたがたがこの場所に来るまで、主が荒野であなたがたに行われたこと、
DEU 11:6 ルベンの子エリアブの子であるダタンとアビラムに行われたこと、すなわち全イスラエルのただ中で、地がその口を開き、彼らとその家族、天幕、そして彼らに従っていたすべての生き物を飲み込んだことを見たのは、あなたがたの子供たちではない。
DEU 11:7 しかし、主が行われたすべての大いなる御業を見たのは、あなたがたの目である。
DEU 11:8 それゆえ、あなたがたは今日わたしが命じるすべての命令を守れ。それはあなたがたが強くなり、渡って行って所有しようとしているその地に入ってそれを所有するため、
DEU 11:9 また、主があなたがたの父祖たちに、彼らとその後の子孫に与えると誓われたその地、乳と蜜の流れる地で、あなたがたの日々が長く続くためである。
DEU 11:10 あなたが所有するために入って行くその地は、あなたがたが出てきたエジプトの地とは異なる。そこではあなたがたは種を蒔き、野菜畑のように足で水を引いていた。
DEU 11:11 しかし、あなたがたが渡って行って所有しようとしている地は、山と谷のある地であり、天の雨の水を飲む。
DEU 11:12 それはあなたの神、主が顧みてくださる地であり、年の初めから終わりまで、あなたの神、主の目が常にそこにある。
DEU 11:13 もしあなたがたが、わたしが今日命じる命令に熱心に聞き従い、あなたがたの神、主を愛し、心を尽くし、魂を尽くして主に仕えるなら、
DEU 11:14 わたしはあなたがたの地に季節ごとの雨、すなわち秋の雨と春の雨を与える。あなたは穀物、新しいぶどう酒、油を集めることができる。
DEU 11:15 わたしはあなたの家畜のために野に草を与える。あなたは食べて満ち足りる。
DEU 11:16 あなたがたは心を惑わされて横道にそれ、他の神々に仕えて、それらを拝むことのないように気をつけなさい。
DEU 11:17 さもないと、主の怒りがあなたがたに向かって燃え上がり、主が天を閉ざして雨が降らなくなり、地がその産物をもたらさなくなる。そして、主があなたがたに与えられるあの良い地から、あなたがたは速やかに滅び去る。
DEU 11:18 それゆえ、わたしのこれらの言葉を心と魂に刻め。しるしとして手に結び、額飾りとして目の間につけよ。
DEU 11:19 これを子供たちに教えよ。家に座っているときも、道を歩くときも、寝るときも、起きるときも、これを語れ。
DEU 11:20 これを家の戸口の柱と門に書き記せ。
DEU 11:21 それは、主があなたがたの父祖たちに与えると誓われたその地において、天が地の上にある限り、あなたがたの日々と、あなたがたの子供たちの日々が多くなるためである。
DEU 11:22 あなたがたの神、主を愛し、主のすべての道を歩み、主にすがりつくために、わたしがあなたがたに行うように命じるこのすべての命令を、あなたがたが熱心に守るなら、
DEU 11:23 主はこれらのすべての国々の民をあなたがたの前から追い払われる。あなたがたは、自分たちよりも大きくて力強い国々の民の地を所有する。
DEU 11:24 あなたがたの足の裏が踏むあらゆる場所は、あなたがたのものとなる。荒野とレバノンから、大河ユーフラテス川から西の海に至るまでが、あなたがたの境界となる。
DEU 11:25 だれ一人としてあなたがたの前に立つことはできない。あなたの神、主は、あなたに語られたとおり、あなたが踏む全地に、あなたに対する恐れと恐怖を置かれる。
DEU 11:26 見よ、わたしは今日、あなたがたの前に祝福と呪いを置く。
DEU 11:27 わたしが今日あなたがたに命じる、あなたの神、主の命令に聞き従うなら、祝福がある。
DEU 11:28 もしあなたの神、主の命令に聞き従わず、わたしが今日あなたがたに命じる道からそれて、あなたがたの知らなかった他の神々に従うなら、呪いがある。
DEU 11:29 あなたの神、主が、所有しようとしている地にあなたを導き入れられたとき、ゲリジム山には祝福を、エバル山には呪いを置け。
DEU 11:30 それらはヨルダン川の向こう側、日の沈む道の背後、ギルガルの近く、モレの樫の木のそばにある、アラバに住むカナン人の地にあるではないか。
DEU 11:31 あなたがたはヨルダン川を渡り、あなたの神、主が与えられる地に入ってそれを所有しようとしている。あなたがたはそれを所有し、そこに住む。
DEU 11:32 わたしが今日あなたがたの前に置く、すべての掟と法を注意して行え。
DEU 12:1 あなたがたの父祖の神、主があなたに与えて所有させてくださる地において、あなたがたが地上に生きるすべての日の間、注意して行うべき掟と法はこれである。
DEU 12:2 あなたがたが追い払う国々の民がその神々に仕えたすべての場所、すなわち高い山の上、丘の上、すべての青々とした木の下を、あなたがたは完全に滅ぼせ。
DEU 12:3 彼らの祭壇を打ち壊し、石柱を砕き、アシェラ柱を火で焼き、神々の彫像を切り倒せ。その名をその場所から消し去れ。
DEU 12:4 あなたがたの神、主に対して、そのように行ってはならない。
DEU 12:5 そうではなく、あなたの神、主がご自分の名を置くため、すべての部族の中から選ばれる場所、主の住まいを求め、そこへ行け。
DEU 12:6 そこへ、全焼のささげ物、いけにえ、十分の一のささげ物、手の揺り動かすささげ物、誓願のささげ物、自発的なささげ物、牛や羊の群れの初子を持って行け。
DEU 12:7 そこであなたがたは、あなたの神、主の前で食べなさい。あなたとあなたの家族は、あなたの神、主があなたを祝福してくださったあなたの手のすべての働きを喜び楽しみなさい。
DEU 12:8 わたしたちが今日ここでしているように、それぞれが自分の目に正しいと見えることを行ってはならない。
DEU 12:9 あなたの神、主があなたに与えようとしておられる安息の場所と所有地に、あなたがたはまだ入っていないからである。
DEU 12:10 しかし、あなたがたがヨルダン川を渡り、あなたの神、主が受け継がせてくださるその地に住み、主が周囲のすべての敵からあなたがたに安息を与えられ、あなたがたが安全に住むようになったとき、
DEU 12:11 あなたの神、主がご自分の名を住まわせるために選ばれる場所がある。そこへ、わたしがあなたに命じるすべてのもの、すなわちあなたの全焼のささげ物、いけにえ、十分の一のささげ物、あなたの手の揺り動かすささげ物、そしてあなたが主に誓うすべてのえり抜きの誓願のささげ物を持って行け。
DEU 12:12 あなたがたは、あなたの神、主の前で喜び楽しみなさい。あなたと、あなたの息子たち、娘たち、男奴隷、女奴隷、そしてあなたの町に住むレビ人も同様である。彼にはあなたとともに持つ割り当ても所有地もないからである。
DEU 12:13 あなたが見るどの場所でも全焼のささげ物をささげないように気をつけなさい。
DEU 12:14 ただ、主があなたの部族の一つの中に選ばれる場所で全焼のささげ物を献げ、そこでわたしが命じるすべてのことを行え。
DEU 12:15 ただし、あなたの神、主が与えられた祝福に応じ、どの町でも望むままに家畜を屠って肉を食べてよい。汚れた者もきよい者も、かもしかや鹿の肉と同じように食べてよい。
DEU 12:16 ただし、血を食べてはならない。水のように地面に注ぎ出せ。
DEU 12:17 あなたは、あなたの穀物、新しいぶどう酒、油の十分の一、牛や羊の群れの初子、あなたが誓うすべての誓願のささげ物、自発的なささげ物、あなたの手の揺り動かすささげ物を、自分の町で食べてはならない。
DEU 12:18 ただ、あなたの神、主が選ばれる場所で、あなたの神、主の前でそれを食べよ。あなたも、あなたの息子、娘、男奴隷、女奴隷、そしてあなたの町に住むレビ人も同様である。あなたは、あなたの手のすべての働きについて、あなたの神、主の前で喜び楽しみなさい。
DEU 12:19 あなたが自分の地に生きている間、レビ人を見捨てないように気をつけなさい。
DEU 12:20 あなたの神、主が約束どおり領土を広げられ、あなたが肉を食べたいと思うときは、望むままに肉を食べてよい。
DEU 12:21 あなたの神、主がご自分の名を置くために選ばれる場所が遠いなら、主が与えられた牛や羊を、わたしが命じたとおりに屠り、町の中で望むままに食べてよい。
DEU 12:22 ガゼルや鹿が食べられるように、あなたはそれを食べてもよい。汚れた者もきよい者も等しくそれを食べてもよい。
DEU 12:23 ただ、血を食べないように十分気をつけなさい。血は命だからである。肉と一緒に命を食べてはならない。
DEU 12:24 それを食べてはならない。水のように地面に注ぎ出せ。
DEU 12:25 それを食べてはならない。それは、あなたが主の目に正しいことを行い、あなたとあなたの後の子供たちが幸いを得るためである。
DEU 12:26 ただ、あなたの持つ聖なるもの、およびあなたの誓願のささげ物は、主が選ばれる場所へ持って行け。
DEU 12:27 あなたは全焼のささげ物の肉と血を、あなたの神、主の祭壇の上にささげなさい。あなたのいけにえの血はあなたの神、主の祭壇に注ぎ出せが、肉はあなたが食べてもよい。
DEU 12:28 あなたの神、主の御目に良くて正しいことを行い、あなたとあなたの後の子供たちが永遠に幸いを得るために、わたしがあなたに命じるこれらのすべての言葉に注意して聞き従いなさい。
DEU 12:29 あなたが所有するために入って行く地の国々の民を、あなたの神、主があなたの前から断ち滅ぼし、あなたが彼らを所有して彼らの地に住むとき、
DEU 12:30 彼らがあなたの前から滅ぼされた後で、彼らに倣って罠にかからないように、また彼らの神々を探し求めて、「これらの国々の民はどのようにしてその神々に仕えたのだろうか。私も同じようにしよう」と言わないように気をつけなさい。
DEU 12:31 あなたはあなたの神、主に対して、そのように行ってはならない。彼らは主が憎まれるあらゆる忌まわしいことをその神々に対して行ったからである。彼らは自分たちの神々に、息子や娘たちさえも火で燃やしてささげるのである。
DEU 12:32 わたしが命じるすべてのことを注意して行え。それに付け加えてはならず、そこから減らしてもならない。
DEU 13:1 もしあなたがたの中に預言者や夢見る者が現れ、しるしや不思議をあなたに示し、
DEU 13:2 彼があなたに語ったしるしや不思議が実現して、「あなたの知らなかった他の神々に従い、それらに仕えよう」と言うなら、
DEU 13:3 あなたはその預言者や夢見る者の言葉に聞き従ってはならない。あなたの神、主は、あなたがたが心を尽くし、魂を尽くしてあなたの神、主を愛しているかどうかを知るために、あなたがたを試みておられるからである。
DEU 13:4 あなたがたの神、主に従って歩み、主を恐れ、主の命令を守り、その御声に聞き従え。主に仕え、主にすがれ。
DEU 13:5 その預言者、または夢見る者は死刑に処せられる。彼は、あなたがたをエジプトの地から導き出し、奴隷の家から贖い出されたあなたがたの神、主に対する反逆を語り、主が歩むよう命じられた道からあなたを迷い出させようとした。こうして、あなたがたの中から悪を取り除け。
DEU 13:6 もしあなたの同じ母から生まれた兄弟、息子、娘、あなたの懐にいる妻、あるいは自分自身のような親しい友が、ひそかにあなたをそそのかして、「さあ、ほかの神々に仕えよう」と言うなら（それはあなたも父祖たちも知らなかった神々であり、
DEU 13:7 地の果てから果てに至るまで、あなたの近くにいるか遠くにいるかを問わず、あなたの周りにいる国々の民の神々のうちのどれかである）、
DEU 13:8 彼に同意してはならず、彼に聞き従ってはならない。彼をあわれみの目で見てはならず、彼を惜しんではならず、彼をかばってもならない。
DEU 13:9 必ず彼を殺せ。彼を死刑にするため、まずあなたが手を下し、その後、民が皆手を下す。
DEU 13:10 彼を石で打ち殺せ。彼は、エジプトの地、奴隷の家からあなたを導き出されたあなたの神、主から、あなたを遠ざけようとしたからである。
DEU 13:11 全イスラエルはこれを聞いて恐れ、二度とこのような悪があなたのただ中で行われることはない。
DEU 13:12 もし、あなたの神、主があなたに住むために与えられた町々の一つについて、あなたがこう聞くなら、
DEU 13:13 「あなたの中からならず者たちが出て行き、その町の住民を惑わして、『さあ行って、あなたがたの知らなかった他の神々に仕えよう』と言っている」と。
DEU 13:14 よく調べ、探り、念入りに問いただせ。もしそれが真実で、そのような忌まわしいことがあなたがたの中で行われたことが確かなら、
DEU 13:15 あなたは必ずその町の住民を剣の刃で打ち、町とそこにあるすべてのもの、そしてその家畜を剣の刃で完全に滅ぼせ。
DEU 13:16 ぶんどり物をすべて広場の中央に集め、町とそのぶんどり物をあなたの神、主のために火で焼き尽くせ。その町は永久に廃墟となり、二度と建て直されてはならない。
DEU 13:17 完全に滅ぼされるべきものは、何一つあなたの手についていてはならない。それは、主がその激しい怒りから離れてあなたにあわれみを示し、あなたをあわれみ、あなたの父祖たちに誓われたようにあなたを増やされるためである。
DEU 13:18 それは、あなたがあなたの神、主の御声に聞き従い、わたしが今日あなたに命じる主のすべての命令を守り、あなたの神、主の目に正しいことを行うからである。
DEU 14:1 あなたがたはあなたの神、主の子供である。死者のために自分の身に傷をつけたり、目の間の毛を剃り落としたりしてはならない。
DEU 14:2 あなたはあなたの神、主にとって聖なる民だからである。主は地の面にいるすべての民の中から、ご自身の所有の民とするためにあなたを選ばれた。
DEU 14:3 あなたは忌まわしいものをいっさい食べてはならない。
DEU 14:4 あなたがたが食べてもよい動物は次のとおりである。牛、羊、山羊、
DEU 14:5 鹿、ガゼル、ノロジカ、野山羊、アイベックス、アンテロープ、シャモアである。
DEU 14:6 動物のうち、ひづめが分かれ、ひづめが完全に二つに割れており、反すうするものはすべて食べてもよい。
DEU 14:7 ただし、反すうするもの、あるいは完全にひづめが分かれているもののうち、これらは食べてはならない。らくだ、野うさぎ、うさぎである。これらは反すうするがひづめが分かれていないため、あなたがたには汚れたものである。
DEU 14:8 豚は、ひづめが分かれているが反すうしないため、あなたがたには汚れたものである。あなたがたはこれらの肉を食べてはならず、その死骸に触れてはならない。
DEU 14:9 水の中にいるすべてのもののうち、これらは食べてもよい。ひれとうろこがあるものはすべて食べてもよい。
DEU 14:10 ひれとうろこがないものはすべて食べてはならない。それはあなたがたには汚れたものである。
DEU 14:11 きよい鳥はすべて食べてもよい。
DEU 14:12 しかし、これらは食べてはならない鳥である。鷲、はげわし、黒はげわし、
DEU 14:13 赤とび、隼、あらゆる種類のとび、
DEU 14:14 あらゆる種類のからす、
DEU 14:15 だちょう、ふくろう、かもめ、あらゆる種類の鷹、
DEU 14:16 小ふくろう、大ふくろう、みみずく、
DEU 14:17 ペリカン、はげ鷹、鵜、
DEU 14:18 こうのとり、あらゆる種類のさぎ、やつがしら、こうもりである。
DEU 14:19 羽のある昆虫はすべて、あなたがたには汚れたものである。それらは食べてはならない。
DEU 14:20 きよい鳥はすべて食べてもよい。
DEU 14:21 自然に死んだものは一切食べてはならない。あなたはそれを、あなたの町に住む寄留者に与えて食べさせてもよいし、外国人に売ってもよい。あなたはあなたの神、主にとって聖なる民だからである。 子山羊をその母の乳で煮てはならない。
DEU 14:22 あなたは毎年、畑から得られるあなたの種のすべての収穫の十分の一を、必ず取り分けよ。
DEU 14:23 あなたはあなたの神、主の前、主がご自分の名を住まわせるために選ばれる場所で、あなたの穀物、新しいぶどう酒、油の十分の一、および牛や羊の群れの初子を食べよ。それは、あなたがあなたの神、主を常に恐れることを学ぶためである。
DEU 14:24 あなたの神、主があなたを祝福されたとき、もしその道が遠すぎてそれを運ぶことができず、あなたの神、主がご自分の名を置くために選ばれる場所があなたから遠すぎるなら、
DEU 14:25 あなたはそれを金に換え、その金を手に握って、あなたの神、主が選ばれる場所へ行きなさい。
DEU 14:26 その銀で、牛でも羊でも、ぶどう酒でも強い酒でも、あなたが望むものを何でも買い、そこであなたの神、主の前で食べ、家族とともに喜び楽しめ。
DEU 14:27 あなたの町に住むレビ人を見捨ててはならない。彼にはあなたとともに持つ割り当ても所有地もないからである。
DEU 14:28 三年の終わりごとに、その年の産物の十分の一をすべて持ち出し、町の中に蓄えておけ。
DEU 14:29 レビ人はあなたとともに持つ割り当ても所有地もないので、彼と、あなたの町に住む寄留者、孤児、やもめが来て、食べて満ち足りるようにしなさい。そうすれば、あなたの神、主は、あなたの手が行うすべての業においてあなたを祝福される。
DEU 15:1 七年の終わりごとに、負債を免除せよ。
DEU 15:2 免除の規定は次のとおりである。隣人に貸し付けた債権者は皆、その債権を免除する。隣人や兄弟から取り立ててはならない。主の免除が布告されたからである。
DEU 15:3 外国人からは取り立ててもよい。しかし、兄弟に対する債権は免除せよ。
DEU 15:4 ただし、あなたの間には貧しい者がいなくなるはずである。（あなたの神、主が所有地としてあなたに与える地で、主は確かにあなたを祝福されるからである。）
DEU 15:5 それはただ、あなたがあなたの神、主の御声に熱心に聞き従い、わたしが今日あなたに命じるこのすべての命令を注意して行うなら、そうなるのである。
DEU 15:6 あなたの神、主はあなたに約束されたとおりにあなたを祝福される。あなたは多くの国々の民に貸し与えるが、借りることはない。あなたは多くの国々の民を治めるが、彼らがあなたを治めることはない。
DEU 15:7 あなたの神、主が与えられる地のどの町であれ、兄弟の一人が貧しくしているなら、その貧しい兄弟に心をかたくなにせず、手を閉ざしてはならない。
DEU 15:8 むしろ、あなたは彼に向かって確かに手を開き、彼の必要を満たすのに十分なものを彼に貸し与えよ。
DEU 15:9 心に卑しい思いを抱き、「第七年、免除の年が近い」と言って、貧しい兄弟に惜しむ心を抱き、何も与えないことがないよう気をつけよ。彼があなたを主に訴えて叫ぶなら、それはあなたの罪となる。
DEU 15:10 あなたは彼に確実に与えよ。彼に与えるとき、あなたの心は惜しんではならない。このことのために、あなたの神、主は、あなたのすべての働きと、あなたの手のすべての業において、あなたを祝福されるからである。
DEU 15:11 貧しい者はいつまでもその地から絶えることがない。それゆえ、わたしはあなたに命じる。「あなたの地にいる兄弟、困窮する者、貧しい者に、惜しみなく手を開け。」
DEU 15:12 兄弟であるヘブル人の男または女があなたに売られ、六年間仕えたなら、七年目に自由の身にして去らせよ。
DEU 15:13 あなたが彼をあなたのもとから自由の身にして去らせるとき、彼を何も持たせずに去らせてはならない。
DEU 15:14 あなたの羊の群れ、あなたの打ち場、あなたのぶどう搾り場から、彼に惜しみなく与えよ。あなたの神、主があなたを祝福されたように、あなたは彼に与えよ。
DEU 15:15 あなたはエジプトの地で奴隷であり、あなたの神、主があなたを贖い出されたことを思い起こしなさい。それゆえ、わたしは今日、このことをあなたに命じるのである。
DEU 15:16 しかし、もし彼があなたに「私はあなたのもとから去りません」と言うなら（彼があなたとあなたの家族を愛し、あなたのもとで幸せだからである）、
DEU 15:17 あなたは錐を取り、彼の耳を戸に突き刺しなさい。そうすれば彼は永遠にあなたの奴隷となる。あなたの女奴隷に対しても同じようにせよ。
DEU 15:18 あなたが彼をあなたのもとから自由の身にして去らせることは、あなたにとって耐えがたいことであってはならない。彼は雇い人の二倍の働きで、六年間あなたに仕えたからである。あなたの神、主は、あなたの行うすべてのことにおいてあなたを祝福される。
DEU 15:19 あなたの牛や羊の群れから生まれる初子の雄はすべて、あなたの神、主に聖別せよ。あなたの牛の初子で仕事をしてはならず、あなたの羊の初子の毛を刈ってはならない。
DEU 15:20 あなたは毎年、主が選ばれる場所で、あなたの神、主の前でそれを食べよ。あなたもあなたの家族も同様である。
DEU 15:21 しかし、もしそれに欠陥があり、足が不自由であったり、目が見えなかったり、あるいは何か重い欠陥があるなら、それをあなたの神、主にいけにえとしてささげてはならない。
DEU 15:22 あなたは自分の町でそれを食べよ。ガゼルや鹿のように、汚れた者もきよい者も等しくそれを食べてもよい。
DEU 15:23 ただし、その血を食べてはならない。水のように地面に注ぎ出せ。
DEU 16:1 アビブの月を守り、あなたの神、主に過越の祭りを守りなさい。アビブの月に、あなたの神、主が夜、あなたをエジプトから導き出されたからである。
DEU 16:2 あなたは、主がご自分の名を住まわせるために選ばれる場所で、羊と牛の群れから、あなたの神、主に過越のいけにえをささげよ。
DEU 16:3 あなたはそれにパン種を入れたパンを添えて食べてはならない。七日間、それに種なしパン、すなわち苦悩のパンを添えて食べよ。あなたがエジプトの地から急いで出て来たからである。それは、あなたがエジプトの地から出て来た日を、あなたの生涯のすべての日の間思い起こすためである。
DEU 16:4 七日間、あなたのすべての領土内でパン種が見られてはならない。また、あなたが最初の日の夕方にささげたいけにえの肉のいっさいを、朝まで夜通し残しておいてはならない。
DEU 16:5 あなたは、あなたの神、主があなたに与えられるどの門のうちでも、過越のいけにえをささげることはできない。
DEU 16:6 しかし、あなたの神、主がご自分の名を住まわせるために選ばれるその場所で、夕方、日の沈むころ、あなたがエジプトから出て来たその時期に、過越のいけにえをささげよ。
DEU 16:7 あなたは、あなたの神、主が選ばれる場所でそれを焼いて食べなさい。そして朝になったら、向きを変えてあなたの天幕へ帰りなさい。
DEU 16:8 六日間は種なしパンを食べよ。七日目はあなたの神、主への厳かな集会である。いかなる仕事もしてはならない。
DEU 16:9 あなたは七週間を数えなさい。立ち穂に鎌を入れ始める時から七週間を数え始めなさい。
DEU 16:10 そして、あなたの神、主があなたを祝福されるのに従って、あなたが自ら手でささげる自発的なささげ物の貢ぎ物をもって、あなたの神、主に七週の祭りを守りなさい。
DEU 16:11 あなたはあなたの神、主の前で喜び楽しみなさい。あなたも、あなたの息子、娘、男奴隷、女奴隷、あなたの町に住むレビ人、そしてあなたのただ中にいる寄留者、孤児、やもめも、あなたの神、主がご自分の名を住まわせるために選ばれるその場所で喜び楽しみなさい。
DEU 16:12 あなたはエジプトで奴隷であったことを思い起こしなさい。あなたはこれらの掟を注意して行え。
DEU 16:13 あなたが自分の打ち場とぶどう搾り場から取り入れた後、七日間にわたって仮庵の祭りを守れ。
DEU 16:14 あなたの祭りに際して、あなたも、あなたの息子、娘、男奴隷、女奴隷、レビ人、そしてあなたの町に住む寄留者、孤児、やもめも喜び楽しみなさい。
DEU 16:15 七日間、あなたの神、主が選ばれる場所で、あなたの神、主に祭りを守りなさい。あなたの神、主があなたのすべての収穫と、あなたの手のすべての業を祝福されるので、あなたはひたすら喜び楽しみなさい。
DEU 16:16 一年に三度、すべての男子は、あなたの神、主が選ばれる場所で主の前に出る。種なしパンの祭り、七週の祭り、仮庵の祭りの時である。空手で主の前に出てはならない。
DEU 16:17 それぞれ、あなたの神、主から受けた祝福に応じ、自分の力にかなうささげ物を携えよ。
DEU 16:18 あなたの神、主が与えられるすべての町に、部族ごとに裁き人と役人を立てよ。彼らは義をもって民を裁く。
DEU 16:19 あなたは裁きを曲げてはならない。人をえこひいきしてはならない。賄賂を受け取ってはならない。賄賂は知恵のある者の目をくらませ、正しい者の言葉をゆがめるからである。
DEU 16:20 ただ正義だけを追い求めよ。そうすれば、あなたは生き、あなたの神、主が与えられる地を受け継ぐことができる。
DEU 16:21 あなたが自分のために造るあなたの神、主の祭壇のそばに、どんな木であれアシェラを植えてはならない。
DEU 16:22 あなたの神、主が憎まれる聖なる石柱を立ててもならない。
DEU 17:1 欠陥や何か悪いところのある牛や羊を、あなたの神、主にいけにえとしてささげてはならない。それはあなたの神、主にとって忌まわしいことだからである。
DEU 17:2 もしあなたのただ中、あなたの神、主があなたに与えられる門のいずれかのうちで、男であれ女であれ、あなたの神、主の御目に悪であることを行い、主の契約を破る者が見つかり、
DEU 17:3 その者が行って他の神々に仕え、それらを拝むか、あるいは太陽、月、または天の万象のいずれかを拝むなら（それはわたしが命じていないことである）、
DEU 17:4 それが告げられ、あなたが聞いたなら、入念に調べよ。もしそれが真実で、そのような忌まわしいことがイスラエルで行われたことが確かなら、
DEU 17:5 あなたはその悪を行った男または女をあなたの門に引き出し、その男または女を石で打ち殺せ。
DEU 17:6 死刑に処せられる者は、二人または三人の証人の証言によって死刑に処せられる。一人の証人の証言だけで死刑に処してはならない。
DEU 17:7 彼を死刑にするため、まず証人たちが手を下し、その後、民が皆手を下す。こうして、あなたがたの中から悪を取り除け。
DEU 17:8 もしあなたの町で、流血と流血、訴えと訴え、傷害と傷害のような争い事があり、あなたにとって裁きが難しすぎる問題が起こったなら、あなたは立ち上がり、あなたの神、主が選ばれる場所へ上って行きなさい。
DEU 17:9 レビ人の祭司たちと、その時代の裁き人のところへ行き、尋ねなさい。彼らは判決を示す。
DEU 17:10 主が選ばれるその場所から彼らが示す判決に従って行え。彼らが教えるすべてのことを注意して守れ。
DEU 17:11 彼らが教える律法と、彼らが告げる裁きに従って行え。彼らが示す判決から、右にも左にもそれてはならない。
DEU 17:12 そこであなたの神、主の前に立って仕える祭司、または裁き人に聞き従わず、不遜にふるまう者は死刑に処せられる。こうしてイスラエルから悪を取り除け。
DEU 17:13 すべての民はこれを聞いて恐れ、もはや不遜なふるまいをすることはない。
DEU 17:14 あなたが、あなたの神、主があなたに与えられる地に入ってそれを所有し、そこに住むようになって、「私の周りのすべての国々のように、私の上に王を立てよう」と言うなら、
DEU 17:15 あなたは、あなたの神、主が選ばれる者を必ずあなたの上に王として立てよ。あなたは自分の兄弟たちの中から、あなたの上に王を立てよ。あなたの兄弟でない外国人をあなたの上に立てることはできない。
DEU 17:16 ただし、彼は自分のために馬を増やしてはならず、馬を増やす目的で民をエジプトに帰らせてもならない。主はあなたがたに、「二度とあの道を引き返してはならない」と言われたからである。
DEU 17:17 彼は自分の心がそれることのないように、自分のために妻を増やしてはならない。彼は自分のために銀や金を過度に増やしてはならない。
DEU 17:18 彼が王国の王座に着くときは、レビ人の祭司たちの前にある律法から、自分のためにその写しを一巻の書物に書き記す。
DEU 17:19 それを手もとに置き、生涯にわたって読め。こうして彼は自分の神、主を恐れることを学び、この律法のすべての言葉と掟を守り行う。
DEU 17:20 それは彼の心が兄弟たちの上に高ぶることがないため、また彼がその命令から右にも左にもそれることがないためである。そうして、彼とその子供たちが、イスラエルのただ中で、彼の王国においてその日々を長くするためである。
DEU 18:1 レビ人の祭司たち、すなわちレビの全部族は、イスラエルとともに持つ割り当ても所有地もない。彼らは主への火によるささげ物と、主の分を食べる。
DEU 18:2 彼らは兄弟たちの中で所有地を持たない。主が彼らに語られたとおり、主が彼らの所有地である。
DEU 18:3 牛であれ羊であれ、いけにえを献げる民から祭司が受ける分は、肩、両頬、胃袋である。
DEU 18:4 あなたの穀物、新しいぶどう酒、油の初穂と、あなたの羊の最初の羊毛を彼に与えよ。
DEU 18:5 あなたの神、主があなたのすべての部族の中から彼を選び、彼とその息子たちが永遠に主の御名によって立って仕えるようにされたからである。
DEU 18:6 一人のレビ人が、全イスラエルのどこであれ自分の住む町から、心から望んで主の選ばれる場所へ来るなら、
DEU 18:7 彼はそこに主の前に立っているすべての彼の兄弟であるレビ人と同じように、彼の神、主の御名によって仕えることができる。
DEU 18:8 彼は家族の財産を売って得たものとは別に、ほかのレビ人と同じ分を食べる。
DEU 18:9 あなたの神、主があなたに与えられる地に入ったとき、あなたはそれらの国々の忌まわしいことに従って行うことを学んではならない。
DEU 18:10 あなたがたの中に、自分の息子や娘に火の中を通らせる者、占いをする者、魔術を行う者、まじない師、呪術者、
DEU 18:11 呪文を唱える者、霊媒師に相談する者、魔法使い、死者に伺いを立てる者がいてはならない。
DEU 18:12 これらのことを行う者は皆、主にとって忌まわしいからである。これらの忌まわしいことのゆえに、あなたの神、主はあなたの前から彼らを追い出されるのである。
DEU 18:13 あなたの神、主にひたすら従え。
DEU 18:14 あなたが追い出すこれらの国々は、魔術を行う者や占い師に聞き従うが、あなたについては、あなたの神、主はあなたがそのようにすることを許されなかった。
DEU 18:15 あなたの神、主は、あなたのただ中、兄弟たちの中から、わたしのような預言者をあなたのために起こされる。彼に聞き従え。
DEU 18:16 これは、集まりの日にホレブで、あなたがあなたの神、主に求めたすべてのことに従っている。あなたは言った。「私の神、主の御声を二度と聞かせないでください。また、私が死なないために、この大いなる火を二度と見せないでください。」
DEU 18:17 すると主はわたしに言われた。「彼らが語ったことはもっともである。
DEU 18:18 わたしは彼らの兄弟たちの中から、あなたのような一人の預言者を彼らのために起こす。わたしは彼の口にわたしの言葉を置き、彼はわたしが命じるすべてのことを彼らに語る。
DEU 18:19 わたしがわたしの名によって語るわたしの言葉に聞き従わない者があれば、わたし自身が彼に責任を問う。
DEU 18:20 しかし、わたしが命じていない言葉をわたしの名によって不遜に語る預言者、またはほかの神々の名によって語る預言者は死刑に処せられる。」
DEU 18:21 あなたは心の中で、「主が語られなかった言葉を、私たちはどのようにして知ることができるだろうか」と言うかもしれない。
DEU 18:22 預言者が主の御名によって語っても、そのことが起こらず、実現しないなら、それは主が語られなかった言葉である。その預言者は不遜にもそれを語ったのである。あなたは彼を恐れてはならない。
DEU 19:1 あなたの神、主が、あなたの神、主の与えられる地の国々の民を断ち滅ぼし、あなたが彼らに取って代わり、その町々やその家々に住むとき、
DEU 19:2 あなたの神、主があなたに与えて所有させてくださるその地の真ん中に、三つの町をえり分けよ。
DEU 19:3 道を整え、あなたの神、主が受け継がせる地を三つの地域に分けよ。人を殺した者がだれでもそこへ逃れられるようにするためである。
DEU 19:4 人を殺した者がそこに逃れて生き延びる場合の規定は次のとおりである。過去に憎しみを抱いていなかったのに、過って隣人を殺した場合、
DEU 19:5 たとえば、隣人と森に入り、木を切ろうとして斧を振り下ろしたとき、斧の頭が柄から抜け、隣人に当たって死なせた場合である。その者はこれらの町の一つに逃れ、生き延びることができる。
DEU 19:6 それは、血の復讐をする者が心を熱くして人を殺した者を追いかけ、道のりが長いために彼に追いつき、彼を打ち殺すことがないためである。その人は過去に憎しみを抱いていなかったので、死刑に値しなかったからである。
DEU 19:7 それゆえ、わたしはあなたに命じる。「三つの町をえり分けよ。」
DEU 19:8 もしあなたの神、主があなたの父祖たちに誓われたようにあなたの境界を広げ、あなたの父祖たちに与えると約束されたすべての地をあなたに与えられるなら、
DEU 19:9 わたしが今日命じるこのすべての命令を守り行い、あなたの神、主を愛し、いつもその道を歩むなら、この三つの町に、さらに三つの町を加えよ。
DEU 19:10 それは、あなたの神、主が所有地としてあなたに与えられる地の中で、罪のない者の血が流されて、あなたに血を流した罪が及ばないためである。
DEU 19:11 しかし、もし人が隣人を憎み、待ち伏せして彼に立ち向かい、彼を打ち殺して死なせ、これらの町の一つに逃げ込んだなら、
DEU 19:12 その町の長老たちは人を遣わして彼を連れ出し、血の復讐をする者の手に引き渡して死なせる。
DEU 19:13 彼をあわれんではならない。イスラエルから罪のない者の血を流した罪を取り除け。そうすれば、あなたは幸いを得る。
DEU 19:14 あなたの神、主があなたに与えて所有させてくださる地、すなわちあなたが受け継ぐ所有地において、昔の人々が定めた隣人の境界標を移してはならない。
DEU 19:15 人が犯すどのような咎や罪についても、一人の証人だけで人を罪に定めてはならない。二人または三人の証人の証言によって、事は確定する。
DEU 19:16 もし不当な証人が人に対して立ち上がり、悪事について彼に不利な証言をするなら、
DEU 19:17 争っている双方は主の前、すなわちその時代の祭司たちと裁き人たちの前に立つ。
DEU 19:18 裁き人たちは念入りに調べる。もしその証人が偽りの証人で、兄弟に対して偽証したことが明らかになれば、
DEU 19:19 彼が兄弟にしようと企んだとおりに、彼にせよ。こうして、あなたがたの中から悪を取り除け。
DEU 19:20 残った者たちはこれを聞いて恐れ、それ以降、二度とそのような悪をあなたのただ中で行うことはないであろう。
DEU 19:21 あわれんではならない。命には命、目には目、歯には歯、手には手、足には足である。
DEU 20:1 あなたが敵との戦いに出て行き、馬や戦車、そしてあなたよりも数の多い民を見ても、彼らを恐れてはならない。あなたをエジプトの地から導き上られたあなたの神、主があなたとともにおられるからである。
DEU 20:2 あなたがたが戦いに近づくとき、祭司は進み出て民に語りかけ、
DEU 20:3 彼らに言いなさい。「聞きなさい、イスラエルよ。あなたがたは今日、敵との戦いに近づいている。心を弱くしてはならない。彼らのゆえに恐れてはならず、おののいてはならず、怖気づいてはならない。
DEU 20:4 あなたがたの神、主はあなたがたとともに行き、敵に対してあなたがたのために戦い、あなたがたを救ってくださるからである。」
DEU 20:5 役人たちは民に告げる。「新しい家を建て、まだ奉献していない者はいるか。その者は家に帰れ。戦いで死に、ほかの者がそれを奉献することのないためである。
DEU 20:6 ぶどう園を植え、まだその実を味わっていない者はいるか。その者は家に帰れ。戦いで死に、ほかの者がその実を味わうことのないためである。
DEU 20:7 女と婚約し、まだ妻として迎えていない者はいるか。その者は家に帰れ。戦いで死に、ほかの者が彼女を妻とすることのないためである。」
DEU 20:8 役人たちはさらに民に告げる。「恐れ、心がくじけている者はいるか。その者は家に帰れ。兄弟たちの心まで、その者の心のようにくじけることのないためである。」
DEU 20:9 役人たちが民に語り終えたら、軍隊の長たちを民の先頭に任命する。
DEU 20:10 あなたが戦うために町に近づくときには、まずその町に平和を呼びかけなさい。
DEU 20:11 その町が平和の返事をし、門を開くなら、そこにいるすべての民はあなたのために強制労働に服し、あなたに仕える。
DEU 20:12 もしその町が平和を結ばず、戦いを交えるなら、包囲せよ。
DEU 20:13 あなたの神、主がその町をあなたの手に引き渡されるとき、そこの男子を皆、剣の刃で打ち殺せ。
DEU 20:14 しかし、女、幼子、家畜、および町にあるすべてのもの、すなわちそのすべてのぶんどり物は、あなた自身の獲物として奪い取ってもよい。あなたは、あなたの神、主があなたに与えられた敵のぶんどり物を用いることができる。
DEU 20:15 これらの国々の町々ではない、あなたから非常に遠く離れたすべての町々に対しては、そのようにせよ。
DEU 20:16 しかし、あなたの神、主があなたに所有地として与えられるこれらの民の町々については、息のあるものは一つも生かしておいてはならない。
DEU 20:17 あなたの神、主があなたに命じられたように、あなたは彼らを完全に滅ぼせ。すなわちヘト人、アモリ人、カナン人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人である。
DEU 20:18 それは、彼らが自分たちの神々に対して行ってきたすべての忌まわしいことに従って行うことを、彼らがあなたがたに教えないためであり、あなたがたがあなたがたの神、主に対して罪を犯さないためである。
DEU 20:19 あなたが町を奪うために戦い、長い間その町を包囲するときは、斧を振るってその木を滅ぼしてはならない。あなたはそこから食べることができるのだから、それを切り倒してはならない。野の木は人であって、あなたに包囲されるというのか。
DEU 20:20 ただし、食用の木ではないと知っている木は、滅ぼして切り倒してもよい。そして、あなたと戦う町が陥落するまで、その町に対して塁壁を築きなさい。
DEU 21:1 あなたの神、主があなたに与えて所有させてくださる地において、野原に倒れて殺されている者が見つかり、だれが彼を打ち殺したのか分からない場合、
DEU 21:2 長老たちと裁き人たちは出て行き、殺された者から周囲の町々までの距離を測る。
DEU 21:3 殺された者に最も近い町の長老たちは、まだ仕事に使われず、くびきを負ったことのない若い雌牛を取る。
DEU 21:4 その町の長老たちは、その雌牛を、耕されたことも種を蒔かれたこともない、絶えず水の流れる谷へ引いて行き、そこで首を折る。
DEU 21:5 レビの子らである祭司たちが進み出る。あなたの神、主は彼らを選び、ご自分に仕え、主の御名によって祝福させられた。すべての争いと傷害は、彼らの言葉によって裁定される。
DEU 21:6 殺された者に最も近い町の長老たちは皆、谷で首を折られた雌牛の上で手を洗い、
DEU 21:7 こう宣言する。「私たちの手はこの血を流していません。私たちの目もそれを見ていません。
DEU 21:8 主よ、あなたが贖い出されたあなたの民イスラエルを赦してください。あなたの民イスラエルのただ中に、罪のない者の血をとどめないでください。」そうすればその血は彼らに赦される。
DEU 21:9 こうして、主の目に正しいことを行い、あなたがたの中から罪のない者の血を取り除け。
DEU 21:10 あなたが敵との戦いに出て行き、あなたの神、主が彼らをあなたの手に引き渡し、あなたが彼らを捕虜として連れ去るとき、
DEU 21:11 あなたが捕虜の中に美しい女を見て彼女に心を惹かれ、自分の妻にしたいと望むなら、
DEU 21:12 彼女を自分の家に連れて帰りなさい。彼女は頭を剃り、爪を切り、
DEU 21:13 捕虜の衣服を脱いで、あなたの家に住み、丸一か月、父と母のために泣き悲しむ。その後、あなたは彼女のところに入り、夫となり、彼女はあなたの妻となる。
DEU 21:14 もし彼女を喜ばなくなったなら、望むところへ行かせよ。決して金で売ってはならず、奴隷として扱ってもならない。あなたが彼女を辱めたからである。
DEU 21:15 もしある男に二人の妻がいて、一人は愛され、もう一人は憎まれており、愛されている妻も憎まれている妻も彼に子供を産み、その長子が憎まれている妻の息子である場合、
DEU 21:16 彼が自分の所有するものを息子たちに受け継がせる日に、長子である憎まれている妻の息子を差し置いて、愛されている妻の息子を長子とすることはできない。
DEU 21:17 憎まれている妻の息子を長子として認め、全財産から二倍の分け前を与える。彼はその人の力の初めであり、長子の権利は彼のものだからである。
DEU 21:18 もしある男に頑固で反抗的な息子がいて、父の声にも母の声にも聞き従わず、彼らが懲らしめても彼らに耳を傾けない場合、
DEU 21:19 父と母は彼を捕らえ、その町の長老たちのもと、その町の門へ連れ出す。
DEU 21:20 そして町の長老たちに言う。「私たちのこの息子は頑固で反抗的で、私たちの声に聞き従いません。大食漢で、大酒飲みです。」
DEU 21:21 その町の男たちは皆、彼を石で打ち殺す。こうして、あなたがたの中から悪を取り除け。全イスラエルはこれを聞いて恐れる。
DEU 21:22 もし人が死刑に値する罪を犯し、彼が死刑に処されてあなたが彼を木にかける場合、
DEU 21:23 死体を夜通し木に残してはならない。その日のうちに必ず葬れ。木にかけられた者は神に呪われた者だからである。あなたの神、主が所有地として与えられる地を汚してはならない。
DEU 22:1 あなたの兄弟の牛や羊が迷い出ているのを見て、それを見ないふりをしてはならない。あなたは必ずそれらをあなたの兄弟のところに連れ戻せ。
DEU 22:2 兄弟が近くにおらず、だれのものか分からないなら、自分の家に連れて帰り、兄弟が捜しに来るまで手もとに置き、返せ。
DEU 22:3 ろばについても、衣服についても、兄弟が失い、あなたが見つけたどのような物についても同じようにせよ。見ないふりをしてはならない。
DEU 22:4 あなたの兄弟のろばや牛が道で倒れているのを見て、それを見ないふりをしてはならない。あなたは彼がそれらを再び立たせるのを必ず手伝え。
DEU 22:5 女は男の着物を着てはならず、男は女の着物を着てはならない。これらのことを行う者は皆、あなたの神、主にとって忌まわしいからである。
DEU 22:6 もし道を行くとき、木の上や地面に鳥の巣があり、そこに雛や卵があって、母鳥が雛や卵を抱いているのを見つけたなら、母鳥を雛と一緒に取ってはならない。
DEU 22:7 あなたは必ず母鳥を逃がせ。しかし、雛は自分のために取ってもよい。それはあなたが幸いを得て、あなたの日々が長く続くためである。
DEU 22:8 あなたが新しい家を建てるときは、屋上に欄干を作れ。だれかがそこから落ちて、あなたの家に血を流した罪をもたらすことがないためである。
DEU 22:9 あなたのぶどう園に二種類の種を蒔いてはならない。あなたが蒔いた種とぶどう園の産物、そのすべてが汚されないためである。
DEU 22:10 牛とろばを一緒に組にして耕してはならない。
DEU 22:11 羊毛と亜麻布を一緒に混ぜて織った着物を着てはならない。
DEU 22:12 あなたが身を覆う上着の四つの裾に、自分のために房を作れ。
DEU 22:13 もしある男が妻をめとり、彼女のところに入って行った後で彼女を憎み、
DEU 22:14 彼女に恥ずべきことを言い立て、彼女に悪評を立てて、「私はこの女をめとったが、彼女に近づいたとき、彼女に処女の証拠を見いだせなかった」と言うなら、
DEU 22:15 若い女の父と母は、その若い女の処女の証拠を取り、門にいる町の長老たちのところへ持って行く。
DEU 22:16 若い女の父は長老たちに言う。「私は娘をこの男に妻として与えましたが、彼は娘を憎み、
DEU 22:17 『あなたの娘に処女の証拠が見つからなかった』と、娘に恥ずべきことを言い立てています。しかし、これが娘の処女の証拠です。」そして両親はその布を町の長老たちの前に広げる。
DEU 22:18 その町の長老たちはその男を捕らえて彼を懲らしめ、
DEU 22:19 イスラエルの処女に悪評を立てたので、彼から銀百シェケルの罰金を取り、若い女の父に与える。彼女はその男の妻となり、彼は生涯彼女を離縁できない。
DEU 22:20 しかし、もしこの事が真実であり、若い女に処女の証拠が見いだされなかったなら、
DEU 22:21 若い女を父の家の戸口へ連れ出し、その町の男たちは彼女を石で打ち殺す。彼女は父の家で淫行を働き、イスラエルの中で恥ずべきことをしたからである。こうして、あなたがたの中から悪を取り除け。
DEU 22:22 男が夫のある女と寝ているところを見つけられたなら、女と寝た男も女も、二人とも死刑に処せられる。こうして、イスラエルから悪を取り除け。
DEU 22:23 夫となる人と婚約している処女の若い女がいて、ある男が町の中で彼女を見つけ、彼女と寝た場合、
DEU 22:24 二人をその町の門へ連れ出し、石で打ち殺せ。若い女は町の中にいながら叫ばなかったからであり、男は隣人の妻を辱めたからである。こうして、あなたがたの中から悪を取り除け。
DEU 22:25 しかし、男が婚約している若い女を野原で見つけ、力ずくで捕らえて寝たなら、その男だけが死刑に処せられる。
DEU 22:26 若い女には何もしてはならない。若い女には死刑に値する罪はない。これは、人が隣人に向かって立ち上がり、彼を殺すようなものだからである。
DEU 22:27 彼は野原で彼女を見つけ、婚約していた若い女は大声で叫んだが、彼女を救う者はだれもいなかったのである。
DEU 22:28 もし男が婚約していない処女の若い女を見つけ、彼女を捕まえて彼女と寝て、彼らが見つかったなら、
DEU 22:29 彼女と寝た男は、若い女の父に銀五十シェケルを与える。彼が彼女を辱めたので、彼女はその男の妻となる。彼は生涯彼女を離縁できない。
DEU 22:30 男は自分の父の妻をめとってはならず、自分の父の衣の裾をめくってはならない。
DEU 23:1 睾丸が砕かれたり、陰茎が切り取られたりした者は、主の集会に入ってはならない。
DEU 23:2 禁じられた結合から生まれた者は主の集会に入ってはならない。十代目に至るまで、その子孫はだれも主の集会に入ってはならない。
DEU 23:3 アンモン人やモアブ人は主の集会に入ってはならない。十代目に至るまで、彼らのうちの誰も、永遠に主の集会に入ってはならない。
DEU 23:4 あなたがたがエジプトから出て来たとき、彼らが道でパンと水をもってあなたがたを出迎えなかったからである。また、彼らがメソポタミアのペトルからベオルの子バラムを雇い、あなたを呪わせようとしたからである。
DEU 23:5 しかし、あなたの神、主はバラムに聞き従おうとはされなかった。あなたの神、主はあなたを愛しておられたので、あなたの神、主はその呪いをあなたへの祝福に変えられた。
DEU 23:6 あなたは生涯、永遠に彼らの平安や繁栄を求めてはならない。
DEU 23:7 エドム人を忌み嫌ってはならない。彼はあなたの兄弟だからである。エジプト人を忌み嫌ってはならない。あなたは彼の地で寄留者だったからである。
DEU 23:8 彼らに生まれた三代目の子供たちは、主の集会に入ることができる。
DEU 23:9 あなたが敵との戦いのために宿営に出るときは、あらゆる悪事から身を守れ。
DEU 23:10 夜に起こることのために汚れた男がいるなら、その者は宿営の外へ出る。宿営の中に入ってはならない。
DEU 23:11 夕暮れになったら水で身を洗い、日が沈んでから宿営の中へ戻る。
DEU 23:12 宿営の外に用を足す場所を設けよ。
DEU 23:13 道具の中に小さなへらを持ち、外で用を足すときは、それで穴を掘り、排泄物を覆え。
DEU 23:14 あなたの神、主は、あなたを救い出し、敵をあなたの前に引き渡すため、宿営のただ中を歩まれる。それゆえ、宿営を聖く保て。主があなたの中に汚れたものを見て、離れ去ることのないためである。
DEU 23:15 主人から逃れてあなたのもとに来た奴隷を、その主人に引き渡してはならない。
DEU 23:16 その奴隷は、あなたがたの町の一つ、自分が選ぶ住みよい場所に、あなたとともに住む。彼を虐げてはならない。
DEU 23:17 イスラエルの娘の中に遊女がいてはならない。また、イスラエルの息子の中に男娼がいてはならない。
DEU 23:18 遊女の稼ぎや犬の代金を、いかなる誓願のためにもあなたの神、主の家に持って来てはならない。これら二つのものは、あなたの神、主にとって忌まわしいものだからである。
DEU 23:19 あなたの兄弟に利息をとって貸してはならない。金の利息、食べ物の利息、その他利息をとって貸すいかなるものもである。
DEU 23:20 外国人には利息をとって貸してもよいが、あなたの兄弟には利息をとって貸してはならない。それは、あなたが所有するために行く地において、あなたが手をつけるすべてのことにおいて、あなたの神、主があなたを祝福されるためである。
DEU 23:21 あなたの神、主に誓願を立てるときは、その支払いを遅らせてはならない。あなたの神、主は必ずそれをあなたに求められ、それはあなたの罪となるからである。
DEU 23:22 しかし、誓願を立てることを控えるなら、それはあなたの罪にはならない。
DEU 23:23 自分の口から出たことを守り行え。あなたの神、主に誓い、自分の口で約束した自発的なささげ物だからである。
DEU 23:24 隣人のぶどう園に入ったときは、心の望むままにぶどうを飽きるまで食べてもよいが、自分の器に入れてはならない。
DEU 23:25 隣人の立ち穂の畑に入ったときは、手で穂を摘んでもよいが、隣人の立ち穂に鎌を入れてはならない。
DEU 24:1 男が妻をめとった後、彼女に何か恥ずべきことを見いだし、彼女が彼の目にかなわなくなったなら、離縁状を書いて手に渡し、家から去らせる。
DEU 24:2 彼女が彼の家を去った後、行って他の男の妻となってもよい。
DEU 24:3 もし後の夫が彼女を憎み、離縁状を書いて彼女の手に渡し、自分の家から去らせた場合、あるいは彼女を妻とした後の夫が死んだ場合、
DEU 24:4 彼女を去らせた最初の夫は、彼女が身を汚された後で、再び彼女を妻としてめとることはできない。それは主の前に忌まわしいことだからである。あなたの神、主が所有地としてあなたに与えられる地に、罪をもたらしてはならない。
DEU 24:5 新しく妻をめとった男は軍隊に出ず、いかなる任務も課せられない。一年間は家にあって自由に過ごし、めとった妻を喜ばせる。
DEU 24:6 だれも、ひき臼や上のひき臼を質にとってはならない。それは人の命を質にとることだからである。
DEU 24:7 イスラエルの子らである兄弟の一人を誘拐し、奴隷として扱うか売った者が見つかったなら、その誘拐した者は死刑に処せられる。こうして、あなたがたの中から悪を取り除け。
DEU 24:8 規定の病の患部については、レビ人の祭司たちが教えるすべてのことに注意して聞き従い、行え。わたしが彼らに命じたとおり、注意して守れ。
DEU 24:9 あなたがたがエジプトから出て来たとき、道中であなたの神、主がミリアムになされたことを思い起こしなさい。
DEU 24:10 隣人にいかなる貸し付けを行うときも、あなたは質物を取るために彼の家に入って行ってはならない。
DEU 24:11 あなたは外に立ち、貸し付けを受ける者が質物を外へ持って来るのを待て。
DEU 24:12 もし彼が貧しい人なら、あなたはその質物を持ったまま寝てはならない。
DEU 24:13 日が沈むころには、必ず質物を返せ。彼が自分の着物を着て眠り、あなたを祝福するためである。それはあなたの神、主の前で、あなたの義となる。
DEU 24:14 あなたの兄弟であれ、あなたの地、あなたの町に住む寄留者であれ、貧しくて困窮している雇い人をしいたげてはならない。
DEU 24:15 その日のうちに、日が沈む前に賃金を支払え。彼は貧しく、その賃金を待ち望んでいる。彼があなたを主に訴えて叫び、あなたが罪を負うことのないためである。
DEU 24:16 父は子供のために死刑に処せられてはならず、子供も父のために死刑に処せられてはならない。人はそれぞれ自分の罪のために死刑に処せられる。
DEU 24:17 寄留者や孤児の裁きを曲げてはならない。また、やもめの着物を質にとってはならない。
DEU 24:18 あなたはエジプトで奴隷であったこと、そしてあなたの神、主があなたをそこから贖い出されたことを思い起こしなさい。それゆえ、わたしはこのことを行うようにあなたに命じる。
DEU 24:19 畑で収穫を刈り入れるとき、束を畑に忘れても、取りに戻ってはならない。それは寄留者、孤児、やもめのものとせよ。あなたの神、主があなたの手のすべての業を祝福されるためである。
DEU 24:20 オリーブの実を打ち落とすときは、枝をもう一度調べてはならない。残った実は寄留者、孤児、やもめのものとせよ。
DEU 24:21 ぶどう園の実を摘むときは、後から拾い集めてはならない。残った実は寄留者、孤児、やもめのものとせよ。
DEU 24:22 あなたはエジプトの地で奴隷であったことを思い起こしなさい。それゆえ、わたしはこのことを行うようにあなたに命じる。
DEU 25:1 人々の間に争いがあり、裁判に訴え出たなら、裁き人は彼らを裁き、正しい者を正しいとし、悪い者を罪に定める。
DEU 25:2 悪い者がむち打ちに値するなら、裁き人は彼を伏せさせ、その罪に応じ、定められた回数だけ自分の前で打たせる。
DEU 25:3 四十回まで彼をむち打ってもよいが、それ以上はいけない。もしこれを超えて多くのむち打ちを加えるなら、あなたの兄弟があなたの目の前で卑しめられることになる。
DEU 25:4 穀物を踏みならしている牛に口輪をかけてはならない。
DEU 25:5 兄弟たちが一緒に住んでいて、その一人が息子を残さずに死んだなら、死んだ者の妻は家族以外の男と結婚してはならない。夫の兄弟が彼女を妻としてめとり、夫の兄弟としての務めを果たす。
DEU 25:6 彼女が産む最初の男の子は、死んだ兄弟の名を継ぐ。彼の名がイスラエルから消し去られないためである。
DEU 25:7 もしその男が兄弟の妻をめとることを望まないなら、その女は門にいる長老たちのところへ行き、こう言う。「夫の兄弟は、兄弟の名をイスラエルの中に残すことを拒んでいます。私に夫の兄弟としての務めを果たそうとしません。」
DEU 25:8 町の長老たちは彼を呼び寄せて話す。それでも彼が立って、「私は彼女をめとりたくない」と言うなら、
DEU 25:9 兄弟の妻は長老たちの前で彼に近づき、足から履物を脱がせ、顔につばを吐き、こう宣言する。「兄弟の家を建てない男には、このようにされる。」
DEU 25:10 彼の名はイスラエルにおいて、「靴を脱がされた者の家」と呼ばれる。
DEU 25:11 男たちが互いに争っているとき、一方の妻が自分の夫を打つ者の手から救い出そうと近づき、手を伸ばしてその男の陰部をつかんだなら、
DEU 25:12 その女の手を切り落とせ。あわれんではならない。
DEU 25:13 あなたの袋の中に、大小異なる二種類のおもりを入れておいてはならない。
DEU 25:14 あなたの家の中に、大小異なる二種類の升を入れておいてはならない。
DEU 25:15 完全で正しいおもりと、完全で正しい升を持て。そうすれば、あなたの神、主が与えられる地で長く生きることができる。
DEU 25:16 このようなことを行う者、すなわち不正を行う者は皆、あなたの神、主にとって忌まわしいからである。
DEU 25:17 あなたがたがエジプトから出て来たとき、道中でアマレクがあなたに行ったことを思い起こしなさい。
DEU 25:18 彼が道中であなたに出会い、あなたが疲れ果てて弱っているときに、あなたの後ろにいた弱った者たちをすべて後方から打ち倒し、神を恐れなかったことを。
DEU 25:19 それゆえ、あなたの神、主が所有地として受け継がせる地で、周囲のすべての敵から安息を与えられたとき、アマレクの記憶を天の下から消し去れ。忘れてはならない。
DEU 26:1 あなたの神、主が所有地としてあなたに与えられる地に入り、それを所有してそこに住むようになったとき、
DEU 26:2 あなたは、あなたの神、主があなたに与えられる地から取り入れる、地のすべての産物の初穂の一部を取りなさい。あなたはそれを籠に入れ、あなたの神、主がご自分の名を住まわせるために選ばれる場所へ行きなさい。
DEU 26:3 その時代の祭司のところへ行き、こう言いなさい。「私は今日、あなたの神、主に宣言します。主が私たちに与えると父祖たちに誓われた地に、私は入りました。」
DEU 26:4 祭司はあなたの手から籠を受け取り、あなたの神、主の祭壇の前に置く。
DEU 26:5 そして、あなたの神、主の前でこう告白しなさい。「私の父祖 は、滅びかけたアラム人でした。わずかな人数でエジプトへ下り、そこに寄留しましたが、そこで大きく、強く、数の多い国民となりました。
DEU 26:6 エジプト人は私たちをひどく扱い、私たちを苦しめ、過酷な奴隷労働を私たちに課しました。
DEU 26:7 私たちが私たちの父祖の神、主に叫び求めたとき、主は私たちの声を聞き、私たちの苦しみ、私たちの労苦、私たちのしいたげを見られました。
DEU 26:8 そして主は、力強い御手、伸ばされた腕、大いなる恐れ、しるし、そして不思議によって、私たちをエジプトから導き出されました。
DEU 26:9 主は私たちをこの場所に導き入れ、この地、乳と蜜の流れる地を私たちに与えられました。
DEU 26:10 主よ、見よ、今私は、あなたが私に与えてくださった地の産物の初穂を持って来ました。」あなたはそれをあなたの神、主の前に置き、あなたの神、主の前で伏し拝みなさい。
DEU 26:11 そして、あなたの神、主があなたとあなたの家に与えられたすべての良いものを喜び楽しみなさい。あなたも、レビ人も、あなたのただ中にいる寄留者も同様である。
DEU 26:12 第三の年、すなわち十分の一の年に、あなたの全収穫の十分の一を納め終えたとき、あなたはそれをレビ人、寄留者、孤児、およびやもめに与え、彼らがあなたの町で食べて満ち足りるようにしなさい。
DEU 26:13 あなたはあなたの神、主の前で言いなさい。「私は聖なるものを家から取り出し、あなたが私に命じられたすべての命令に従って、それをレビ人、寄留者、孤児、およびやもめに与えました。私はあなたのいかなる命令にも背かず、それらを忘れませんでした。
DEU 26:14 私は喪に服しているときにそれを食べず、汚れているときにそれを取り出さず、死者のためにそれを提供することもありませんでした。私は私の神、主の御声に聞き従いました。私はあなたが命じられたすべてのことに従って行いました。
DEU 26:15 あなたの聖なる住まいである天から見下ろし、あなたの民イスラエルと、あなたが私たちの父祖たちに誓われたとおりに私たちに与えてくださった地、乳と蜜の流れる地を祝福してください。」
DEU 26:16 今日、あなたの神、主は、これらの掟と法を行うようにあなたに命じられる。それゆえ、あなたは心を尽くし、魂を尽くして、それらを守り行え。
DEU 26:17 あなたは今日、主をあなたの神とし、主の道を歩み、主の掟、命令、および法を守り、主の御声に聞き従うことを宣言した。
DEU 26:18 そして主は今日、約束されたとおり、あなたが主ご自身の宝の民であること、そしてあなたが主のすべての命令を守るべきことを宣言された。
DEU 26:19 また、主が造られたすべての国々の上に、あなたを賛美、名声、栄誉において高く上げること、そして語られたとおり、あなたがあなたの神、主にとって聖なる民となることを宣言された。
DEU 27:1 モーセとイスラエルの長老たちは民に命じて言った。「わたしが今日あなたに命じるすべての命令を守りなさい。
DEU 27:2 ヨルダン川を渡って、あなたの神、主が与えられる地に入る日に、大きな石を立て、漆喰を塗れ。
DEU 27:3 あなたが渡ったとき、その上にこの律法のすべての言葉を書き記せ。それは、あなたの父祖の神、主があなたに約束されたとおり、あなたの神、主があなたに与えられる地、乳と蜜の流れる地にあなたが入るためである。
DEU 27:4 ヨルダン川を渡ったとき、わたしが今日命じるとおり、エバル山にこれらの石を立て、漆喰を塗れ。
DEU 27:5 そこで、あなたの神、主のために石の祭壇を築け。石に鉄の道具を用いてはならない。
DEU 27:6 切り出していない石で、あなたの神、主の祭壇を築け。その上で、あなたの神、主に全焼のささげ物を献げよ。
DEU 27:7 また、和解のいけにえをささげ、そこで食べなさい。あなたはあなたの神、主の前で喜び楽しみなさい。
DEU 27:8 石の上に、この律法のすべての言葉を明瞭に書き記せ。」
DEU 27:9 モーセとレビ人の祭司たちは全イスラエルに語って言った。「静かにして、聞きなさい、イスラエルよ。今日、あなたはあなたの神、主の民となった。
DEU 27:10 それゆえ、あなたの神、主の御声に聞き従い、わたしが今日あなたに命じる主の命令と掟を行え。」
DEU 27:11 モーセは同じ日に民に命じて言った。
DEU 27:12 「あなたがたがヨルダン川を渡ったとき、民を祝福するためにゲリジム山に立つ者は次のとおりである。シメオン、レビ、ユダ、イッサカル、ヨセフ、ベニヤミンである。
DEU 27:13 また、呪いのためにエバル山に立つ者は次のとおりである。ルベン、ガド、アシェル、ゼブルン、ダン、ナフタリである。
DEU 27:14 レビ人は声を大にして、イスラエルのすべての者に宣言する。
DEU 27:15 『主にとって忌まわしいもの、職人の手の業である彫像や鋳造した偶像を造り、それをひそかに安置する者は呪われる。』すべての民は答えて、『アーメン』と言う。
DEU 27:16 『自分の父や母を軽んじる者は呪われる。』すべての民は、『アーメン』と言う。
DEU 27:17 『隣人の境界標を移す者は呪われる。』すべての民は、『アーメン』と言う。
DEU 27:18 『目の見えない者を道から迷わせる者は呪われる。』すべての民は、『アーメン』と言う。
DEU 27:19 『寄留者、孤児、やもめの裁きを曲げる者は呪われる。』すべての民は、『アーメン』と言う。
DEU 27:20 『父の妻と寝る者は呪われる。彼は父の寝床を辱めたからである。』すべての民は、『アーメン』と言う。
DEU 27:21 『いかなる動物と寝る者も呪われる。』すべての民は、『アーメン』と言う。
DEU 27:22 『自分の姉妹、すなわち父の娘、または母の娘と寝る者は呪われる。』すべての民は、『アーメン』と言う。
DEU 27:23 『自分のしゅうとめと寝る者は呪われる。』すべての民は、『アーメン』と言う。
DEU 27:24 『ひそかに隣人を殺す者は呪われる。』すべての民は、『アーメン』と言う。
DEU 27:25 『賄賂を受け取って罪のない人を殺す者は呪われる。』すべての民は、『アーメン』と言う。
DEU 27:26 『この律法の言葉を行うことによってそれを堅く守らない者は呪われる。』すべての民は、『アーメン』と言う。」
DEU 28:1 「もしあなたが、あなたの神、主の御声に熱心に聞き従い、わたしが今日あなたに命じる主のすべての命令を注意して行うなら、あなたの神、主は、あなたを地上のすべての国々の上に高く上げられる。
DEU 28:2 あなたがあなたの神、主の御声に聞き従うなら、これらのすべての祝福があなたに臨み、あなたに追いつく。
DEU 28:3 あなたは町でも祝福され、野でも祝福される。
DEU 28:4 あなたの胎の実、あなたの地の産物、あなたの動物の産物、すなわちあなたの牛の群れの増加や、あなたの羊の群れの幼いものは祝福される。
DEU 28:5 あなたの籠とあなたのこね鉢は祝福される。
DEU 28:6 あなたは入るときにも祝福され、出るときにも祝福される。
DEU 28:7 主は、あなたに立ち向かってくる敵を、あなたの前で打ち負かされる。彼らは一つの道からあなたに向かって攻め寄せて来るが、あなたの前から七つの道に逃げ去る。
DEU 28:8 主は、あなたの倉と、あなたが手をつけるすべてのことにおいて、あなたに祝福を命じられる。あなたの神、主は、主があなたに与えられる地であなたを祝福される。
DEU 28:9 もしあなたが、あなたの神、主の命令を守り、主の道を歩むなら、主があなたに誓われたとおり、主はあなたをご自身の聖なる民として堅く立てられる。
DEU 28:10 地上のすべての民は、あなたが主の御名によって呼ばれているのを見て、あなたを恐れるであろう。
DEU 28:11 主があなたに与えるとあなたの父祖たちに誓われたその地で、主はあなたの胎の実、あなたの家畜の産物、そしてあなたの地の産物において、あなたを大いに栄えさせられる。
DEU 28:12 主は天にあるその良い宝物倉を開き、季節ごとにあなたの地に雨を与え、あなたの手のすべての働きを祝福される。あなたは多くの国々に貸し与えるが、借りることはない。
DEU 28:13 あなたの神、主はあなたを頭とし、尾とはされない。あなたが、わたしが今日あなたに命じるあなたの神、主の命令に聞き従い、それを注意して行うなら、あなたはただ上になり、下になることはない。
DEU 28:14 わたしが今日あなたに命じるどの言葉からも、右にも左にもそれてはならず、他の神々に従ってそれに仕えてはならない。
DEU 28:15 しかし、もしあなたが、あなたの神、主の御声に聞き従わず、わたしが今日あなたに命じる主のすべての命令と掟を注意して行わないなら、これらのすべての呪いがあなたに臨み、あなたに追いつく。
DEU 28:16 あなたは町でも呪われ、野でも呪われる。
DEU 28:17 あなたの籠とあなたのこね鉢は呪われる。
DEU 28:18 あなたの胎の実、あなたの地の産物、あなたの牛の群れの増加、あなたの羊の群れの幼いものは呪われる。
DEU 28:19 あなたは入るときにも呪われ、出るときにも呪われる。
DEU 28:20 わたしを捨てたあなたの悪行のゆえに、あなたが完全に滅ぼされ、速やかに滅び去るまで、主はあなたが手をつけるすべてのことにおいて、呪い、混乱、懲らしめをあなたに送られる。
DEU 28:21 あなたが所有するために入って行くその地から、主があなたを絶ち滅ぼされるまで、主は疫病をあなたにまといつかせられる。
DEU 28:22 主は結核、熱病、炎症、激しい熱、剣、立ち枯れ、そして胴枯れ病であなたを打たれる。これらはあなたが滅びるまであなたを追いかける。
DEU 28:23 あなたの頭上の空は青銅となり、あなたの下にある地は鉄となる。
DEU 28:24 主はあなたの地の雨を細かいちりとほこりにされる。あなたが完全に滅ぼされるまで、それは天からあなたの上に降ってくる。
DEU 28:25 主は、あなたが敵の前で打ち破られるようにされる。あなたは一つの道から彼らに向かって出て行き、七つの道に分かれて逃げる。あなたは地のすべての王国の恐怖の的となる。
DEU 28:26 あなたの死体は空のすべての鳥と地の動物の食べ物となる。それらを追い払う者はだれもいない。
DEU 28:27 主は、あなたが癒やされることのできない、エジプトの腫れ物、腫瘍、壊血病、そしてかゆみであなたを打たれる。
DEU 28:28 主は狂気、失明、そして心の混乱であなたを打たれる。
DEU 28:29 目の見えない者が暗闇の中で手探りするように、あなたは真昼に手探りする。あなたは自分の道で栄えることはない。あなたは常にしいたげられ、奪われるだけであり、あなたを救う者はだれもいない。
DEU 28:30 あなたが妻を婚約しても、別の男が彼女と寝る。あなたが家を建てても、そこに住むことはない。あなたがぶどう園を植えても、その実を使うことはない。
DEU 28:31 あなたの牛はあなたの目の前で屠られるが、あなたはそれを食べない。あなたのろばはあなたの目の前から力ずくで奪われ、あなたに返されることはない。あなたの羊は敵に与えられ、あなたを救う者はだれもいない。
DEU 28:32 あなたの息子たちと娘たちは他の民に与えられる。あなたの目は一日中彼らを慕って見つめ、衰え果てるが、あなたの手には何の力もない。
DEU 28:33 あなたの知らなかった国が、あなたの地の産物とあなたのすべての労苦の実を食べる。あなたは常にしいたげられ、打ち砕かれるだけである。
DEU 28:34 あなたは、自分の目が見る光景のゆえに、狂気に追いやられる。
DEU 28:35 主はあなたの膝と足を、足の裏から頭の頂に至るまで、あなたが癒やされることのできないひどい腫れ物で打たれる。
DEU 28:36 主はあなたと、あなたが自分の上に立てた王とを、あなたもあなたの父祖たちも知らなかった国へ連れて行かれる。そこであなたは、木や石の他の神々に仕えることになる。
DEU 28:37 主があなたを連れ去られるすべての民の中で、あなたは驚きとなり、ことわざとなり、笑いぐさとなる。
DEU 28:38 あなたは畑に多くの種を持って出て行くが、わずかしか取り入れない。いなごがそれを食い尽くすからである。
DEU 28:39 あなたはぶどう園を植えて手入れをするが、そのぶどう酒を飲むことも、集めることもない。虫がそれを食べるからである。
DEU 28:40 あなたのすべての境界内にオリーブの木があるようになるが、あなたは油を体に塗ることはない。あなたのオリーブは落ちてしまうからである。
DEU 28:41 あなたは息子や娘をもうけるが、彼らはあなたのものとはならない。彼らは捕虜として連れ去られるからである。
DEU 28:42 あなたのすべての木と地の産物は、いなごが所有する。
DEU 28:43 あなたの間にいる寄留者は、あなたの上にますます高く上り、あなたはますます低く下る。
DEU 28:44 彼はあなたに貸し与えるが、あなたは彼に貸し与えることはない。彼は頭となり、あなたは尾となる。
DEU 28:45 あなたがあなたの神、主の御声に聞き従わず、主があなたに命じられた命令と掟を守らなかったため、これらのすべての呪いがあなたに臨み、あなたを追いかけ、あなたに追いつき、ついにあなたは完全に滅ぼされる。
DEU 28:46 これらはあなたとあなたの子孫に対して、永遠にしるしとなり、不思議となる。
DEU 28:47 すべてのものが豊かであったのに、あなたが喜びと心からの喜びをもってあなたの神、主に仕えなかったため、
DEU 28:48 あなたは、主があなたに差し向けられる敵に、飢え、渇き、裸、そしてすべてのものに欠乏する中で仕えることになる。主はあなたが完全に滅ぼされるまで、あなたの首に鉄のくびきを置かれる。
DEU 28:49 主は遠くから、地の果てから、鷲が飛ぶように一つの国をあなたに差し向けられる。それはあなたが言葉を理解できない国であり、
DEU 28:50 その国民は険しい顔つきで、老人を敬わず、若者をあわれまない。
DEU 28:51 彼らは、あなたが完全に滅ぼされるまで、あなたの家畜の産物と、あなたの地の産物を食べる。また、彼らがあなたを滅ぼすまで、穀物、新しいぶどう酒、油、あなたの牛の群れの増加、羊の群れの幼いものをあなたに残さない。
DEU 28:52 彼らはあなたのすべての門であなたを包囲し、ついにあなたの全土において、あなたが頼みとしていた高く堅固な城壁は崩れ落ちる。彼らはあなたの神、主があなたに与えられた全土のすべての門であなたを包囲する。
DEU 28:53 敵があなたを苦しめる包囲と苦難の中で、あなたは自分の胎の実、すなわちあなたの神、主があなたに与えられたあなたの息子たちや娘たちの肉を食べる。
DEU 28:54 あなたがたの中で優しく、非常に上品な男でさえ、その目は自分の兄弟、自分の愛する妻、そして残された子供たちに対して悪意を抱く。
DEU 28:55 敵があなたのすべての門であなたを苦しめる包囲と苦難の中で、彼には何も残されていないため、自分が食べる子供の肉をそのだれにも与えようとはしない。
DEU 28:56 あなたがたの中で上品で優しく、上品さと優しさのゆえに足の裏を地面につけようともしなかった女でさえ、その目は自分の愛する夫、自分の息子、自分の娘、
DEU 28:57 自分の足の間から出る幼子、および自分が産む子供たちに対して悪意を抱く。敵があなたの門であなたを苦しめる包囲と苦難の中で、すべてのものが欠乏しているため、彼女は彼らをひそかに食べるのである。
DEU 28:58 もしあなたが、この輝かしく恐るべき御名、すなわちあなたの神、主を恐れるために、この書物に書き記されているこの律法のすべての言葉を注意して行わないなら、
DEU 28:59 主はあなたの疫病とあなたの子孫の疫病を驚くべきものとされる。それは大いなる疫病で長く続き、重い病気で長く続くものである。
DEU 28:60 主はあなたが恐れていたエジプトのすべての病気を再びあなたにもたらし、それらはあなたにまといつく。
DEU 28:61 また、この律法の書に書き記されていないあらゆる病気やあらゆる疫病も、あなたが完全に滅ぼされるまで主はあなたに下される。
DEU 28:62 あなたがたは空の星のように数が多かったが、あなたがたの神、主の御声に聞き従わなかったため、わずかな人数しか残されない。
DEU 28:63 主があなたがたに良いことを行い、あなたがたを増やすことを喜ばれたように、主はあなたがたを滅ぼし、あなたがたを断ち滅ぼすことを喜ばれる。あなたがたは、所有するために入って行くその地から引き抜かれる。
DEU 28:64 主は地の果てから果てに至るまで、すべての民の間にあなたを散らされる。そこであなたは、あなたもあなたの父祖たちも知らなかった、木や石の他の神々に仕えることになる。
DEU 28:65 これらの国々の中で、あなたは安らぎを得られず、足の裏を休める場所もない。主はそこで、震える心、衰える目、絶望する心をあなたに与えられる。
DEU 28:66 あなたの命は目の前で宙に浮き、夜も昼も恐れ、生きる望みさえ持てない。
DEU 28:67 あなたは心に抱く恐れと、あなたの目が見る光景のゆえに、朝には『夕方であればよいのに！』と言い、夕方には『朝であればよいのに！』と言う。
DEU 28:68 主はわたしがあなたに『二度と見ることはない』と言ったその道を、船で再びエジプトへとあなたを連れ戻される。そこであなたがたは自分たちを男奴隷や女奴隷として敵に売ろうとするが、だれもあなたがたを買う者はいない。」
DEU 29:1 これらは、主がホレブで彼らと結ばれた契約に加えて、モアブの地でイスラエルの子らと結ぶようにモーセに命じられた契約の言葉である。
DEU 29:2 モーセは全イスラエルを呼び寄せて、彼らに言った。「あなたがたは、主がエジプトの地であなたがたの目の前でファラオに、そのすべての家来たちに、そしてその全土に対して行われたすべてのことを見た。
DEU 29:3 あなたの目が見たあの大いなる試み、しるし、そしてあの大いなる不思議である。
DEU 29:4 しかし主は、今日に至るまで、知るための心、見るための目、聞くための耳をあなたがたに与えられなかった。
DEU 29:5 わたしは四十年間、あなたがたを荒野で導いた。あなたがたの着物はすり切れず、あなたがたの足の靴もすり切れなかった。
DEU 29:6 あなたがたはパンを食べず、ぶどう酒や強い酒も飲まなかった。それは、わたしがあなたがたの神、主であることをあなたがたが知るためであった。
DEU 29:7 あなたがたがこの場所に着いたとき、ヘシュボンの王シホンと、バシャンの王オグがわたしたちに立ち向かって戦いに出て来たので、わたしたちは彼らを打ち倒した。
DEU 29:8 わたしたちは彼らの地を取り、それをルベン人、ガド人、およびマナセの半部族に所有地として与えた。
DEU 29:9 それゆえ、この契約の言葉を守り行え。そうすれば、あなたがたのすることはすべて栄える。
DEU 29:10 あなたがたは今日、皆、あなたがたの神、主の前に立っている。あなたがたの頭、あなたがたの部族、あなたがたの長老たち、あなたがたの役人たち、そしてイスラエルのすべての男たち、
DEU 29:11 あなたがたの幼子たち、あなたがたの妻たち、そしてあなたがたの宿営のただ中にいる寄留者、すなわち木を伐る者から水を汲む者に至るまでである。
DEU 29:12 これはあなたが、あなたの神、主の契約に入り、あなたの神、主が今日あなたと結ばれる主の誓いに入るためである。
DEU 29:13 こうして主が今日あなたをご自分の民として堅く立て、ご自身があなたの神となるためである。それは主があなたに語られたとおりであり、また主があなたの父祖たち、すなわちアブラハム、イサク、ヤコブに誓われたとおりである。
DEU 29:14 わたしはこの契約とこの誓いをあなたがただけと結ぶのではない。
DEU 29:15 今日わたしたちの神、主の前でわたしたちとともにここに立っている者とも、今日わたしたちとともにここにいない者とも結ぶのである。
DEU 29:16 （わたしたちがエジプトの地でどのように住んでいたか、またあなたがたが通り抜けてきた国々のただ中をどのようにして来たかを、あなたがたは知っているからである。
DEU 29:17 そしてあなたがたは、彼らの忌まわしいものと、彼らの間にあった木や石、銀や金の彼らの偶像を見た。）
DEU 29:18 あなたがたの中に男、女、家族、部族があって、今日その心がわたしたちの神、主から離れ、それらの国々の神々に仕えようとする者がいないようにするためである。あなたがたの中に苦い毒を生み出す根がないようにするためである。
DEU 29:19 そのような者がこの呪いの言葉を聞いたとき、自分の心の中で自らを祝福して、『私が自分の心の頑なさのままに歩んでも、私には平安がある』と言い、潤っているものを乾いているものとともに滅ぼすことがないようにするためである。
DEU 29:20 主はその人を赦そうとはされず、その時、主の怒りと主のねたみがその人に向かって煙を上げ、この書物に書き記されているすべての呪いが彼の上にとどまり、主は天の下から彼の名を消し去られる。
DEU 29:21 主はイスラエルのすべての部族の中から彼を悪に定め、この律法の書に書き記されている契約のすべての呪いに従わせられる。
DEU 29:22 やがて来る世代、すなわちあなたがたの後に起こるあなたがたの子供たちや、遠い国から来る外国人が、その地の疫病や、主がその地に下された病気を見る時、彼らは言うであろう。
DEU 29:23 また、その全土が硫黄と塩と燃える火であり、種は蒔かれず、産物ももたらさず、そこにはいかなる草も生えていないのを見て、それは主が怒りと憤りをもって滅ぼされたソドムとゴモラ、アデマとツェボイムの滅亡のようであると。
DEU 29:24 すべての国々も言うであろう。『なぜ主はこの地にこのようなことをなされたのか。この大いなる激しい怒りは何を意味するのか』と。
DEU 29:25 すると人々は言うであろう。『彼らが自分たちの父祖の神、主が彼らをエジプトの地から導き出された時に彼らと結ばれた契約を見捨てたからである。
DEU 29:26 彼らは行って他の神々に仕え、それらを拝んだ。それは彼らが知らなかった神々であり、主が彼らにお与えにならなかったものである。
DEU 29:27 それゆえ主の怒りがこの地に向かって燃え上がり、この書物に書き記されているすべての呪いをこの地にもたらされたのである。
DEU 29:28 主は怒り、憤り、そして大いなる激しい怒りをもって、彼らをその地から根こぎにし、今日あるように、彼らを別の地へ投げやられたのだ』と。
DEU 29:29 隠された事はわたしたちの神、主のものであるが、現された事は永遠にわたしたちとわたしたちの子供たちのものであり、それはわたしたちがこの律法のすべての言葉を行うためである。」
DEU 30:1 「わたしがあなたの前に置いたこれらのすべての事、すなわち祝福と呪いがあなたに臨み、あなたの神、主があなたを追いやられたすべての国々の中であなたがそれらを思い起こし、
DEU 30:2 あなたがあなたの神、主に立ち返り、あなたもあなたの子供たちも、心を尽くし、魂を尽くして、わたしが今日あなたに命じるすべてのことに従って主の御声に聞き従うなら、
DEU 30:3 その時、あなたの神、主はあなたを捕らわれの身から解放し、あなたをあわれみ、あなたの神、主があなたを散らされたすべての民の中から、再びあなたを集められる。
DEU 30:4 たとえあなたの追放された者たちが天の果てにいたとしても、そこからあなたの神、主はあなたを集め、そこからあなたを連れ戻される。
DEU 30:5 あなたの神、主はあなたの父祖たちが所有していた地へあなたを導き入れ、あなたはそれを所有する。主はあなたに良いことを行い、あなたを父祖たちよりも増やされる。
DEU 30:6 あなたの神、主はあなたの心とあなたの子孫の心に割礼を施し、心を尽くし、魂を尽くしてあなたの神、主を愛するようにされる。それはあなたが生きるためである。
DEU 30:7 あなたの神、主はこれらのすべての呪いを、あなたの敵、あなたを憎んで迫害した者たちの上に下される。
DEU 30:8 あなたは立ち返って主の御声に聞き従い、わたしが今日あなたに命じる主のすべての命令を行え。
DEU 30:9 あなたの神、主は、あなたの手のすべての働き、あなたの胎の実、あなたの家畜の産物、そしてあなたの地の産物において、あなたを豊かにして幸いを与えられる。主があなたの父祖たちを喜ばれたように、主は再びあなたを喜んで幸いを与えられるからである。
DEU 30:10 それはあなたが、あなたの神、主の御声に聞き従い、この律法の書に書き記されている主の命令と掟を守り、心を尽くし、魂を尽くしてあなたの神、主に立ち返るからである。
DEU 30:11 わたしが今日あなたに命じるこの命令は、あなたにとって難しすぎるものではなく、遠く離れたものでもない。
DEU 30:12 それは天にあるのではない。だから、『だれが私たちのために天に上り、それを私たちのもとに持って来て、私たちがそれを行えるように聞かせてくれるだろうか』と言う必要はない。
DEU 30:13 それは海の向こうにあるのでもない。だから、『だれが私たちのために海を渡り、それを私たちのもとに持って来て、私たちがそれを行えるように聞かせてくれるだろうか』と言う必要はない。
DEU 30:14 その言葉はあなたのすぐ近く、あなたの口と心にある。あなたがそれを行うためである。
DEU 30:15 見よ、わたしは今日、あなたの前に命と繁栄、そして死と災いを置いた。
DEU 30:16 わたしは今日、あなたの神、主を愛し、主の道を歩み、主の命令、掟、および法を守るようにあなたに命じる。それはあなたが生き、増え広がり、あなたが所有するために入って行くその地で、あなたの神、主があなたを祝福されるためである。
DEU 30:17 しかし、もしあなたの心がそむき、あなたが聞き従わず、引き寄せられて他の神々を拝み、それに仕えるなら、
DEU 30:18 今日わたしはあなたがたに宣言する。あなたがたは必ず滅びる。あなたが所有するためにヨルダン川を渡って入って行くその地で、あなたの日々が長く続くことはない。
DEU 30:19 わたしは今日、天と地をあなたがたに対する証人に呼ぶ。わたしはあなたの前に命と死、祝福と呪いを置いた。それゆえ、命を選びなさい。あなたもあなたの子孫も生きるためである。
DEU 30:20 あなたの神、主を愛し、主の御声に聞き従い、主にすがりつきなさい。主はあなたの命であり、あなたの日々の長さだからである。それは、主があなたの父祖たち、アブラハム、イサク、ヤコブに与えると誓われたその地に、あなたが住むためである。」
DEU 31:1 モーセは行って、これらの言葉を全イスラエルに語った。
DEU 31:2 彼は彼らに言った。「私は今日、百二十歳である。私はもはや出入りすることができない。主は私に、『あなたはこのヨルダン川を渡ることはない』と言われた。
DEU 31:3 あなたの神、主ご自身があなたの先頭に立って渡って行かれる。主はあなたの前からこれらの国々を滅ぼし、あなたは彼らの地を所有する。主が語られたとおりに、ヨシュアがあなたの先頭に立って渡って行く。
DEU 31:4 主は、アモリ人の王シホンとオグ、および彼らを滅ぼされた時に彼らの地になされたのと同じように、彼らにもなされる。
DEU 31:5 主は彼らをあなたがたの前に引き渡される。わたしが命じたすべてのことに従って、彼らにせよ。
DEU 31:6 強く、また雄々しくありなさい。彼らのゆえに恐れてはならず、おののいてはならない。あなたの神、主ご自身があなたとともに行かれるからである。主はあなたを見放すことも、あなたを見捨てることもない。」
DEU 31:7 モーセはヨシュアを呼び、全イスラエルの目の前で言った。「強く、雄々しくあれ。主が父祖たちに与えると誓われた地へ、この民とともに入って行き、彼らにそれを受け継がせるのはあなただ。
DEU 31:8 あなたの先頭に立って行かれるのは主である。主はあなたとともにおられる。主はあなたを見放すことも、あなたを見捨てることもない。恐れてはならない。また、おじけづいてはならない。」
DEU 31:9 モーセはこの律法を書き記し、それを主の契約の箱を担ぐレビの子らである祭司たちと、イスラエルのすべての長老たちに渡した。
DEU 31:10 モーセは彼らに命じて言った。「七年の終わりごとに、免除の年の定められた時に、仮庵の祭りに、
DEU 31:11 全イスラエルが、主の選ばれる場所であなたの神、主の前に出るとき、この律法を全イスラエルの前で読み上げ、聞かせよ。
DEU 31:12 民を、すなわち男、女、幼子、およびあなたの町に住む寄留者を集めなさい。彼らが聞いて学び、あなたがたの神、主を恐れ、この律法のすべての言葉を注意して行うためである。
DEU 31:13 また、それをまだ知らない彼らの子どもたちが聞いて、あなたがたが所有するためにヨルダン川を渡って行くその地で、あなたがたが生きるすべての日の間、あなたがたの神、主を恐れることを学ぶためである。」
DEU 31:14 主はモーセに言われた。「見よ、あなたの死ぬ日が近づいた。ヨシュアを呼び、二人で会見の天幕に立ちなさい。わたしが彼を任命する。」モーセとヨシュアは行き、会見の天幕に立った。
DEU 31:15 主は天幕の中で雲の柱の内に現れ、雲の柱は天幕の入口の上にとどまった。
DEU 31:16 主はモーセに言われた。「見よ、あなたは父祖たちとともに眠りにつく。そしてこの民は立ち上がり、彼らが入って行くその地のただ中で、その地の異国の神々に従って淫行を働き、わたしを見捨て、わたしが彼らと結んだ契約を破るであろう。
DEU 31:17 その日、わたしの怒りが彼らに向かって燃え上がり、わたしは彼らを見捨て、彼らからわたしの顔を隠す。彼らは食い尽くされ、多くの災いと苦難が彼らに降りかかる。その日、彼らは『これらの災いが私たちに降りかかったのは、私たちの神が私たちのただ中におられないからではないか』と言うであろう。
DEU 31:18 彼らが他の神々に向きを変え、行ってきたすべての悪のゆえに、わたしはその日、わたしの顔を完全に隠す。
DEU 31:19 「それゆえ今、この歌を書き記し、イスラエルの子らに教え、その口に置け。この歌がイスラエルの子らに対する、わたしの証人となるためである。
DEU 31:20 わたしが彼らの父祖たちに誓った、乳と蜜の流れる地にわたしが彼らを導き入れ、彼らが食べて満ち足り、太ったとき、彼らは他の神々に向きを変えてそれらに仕え、わたしを侮り、わたしの契約を破るであろう。
DEU 31:21 多くの災いと苦難が彼らに臨むとき、この歌が彼らに対する証言となる。子孫の口から忘れ去られることはない。わたしが彼らを約束の地へ導き入れる前から、彼らが今日抱いている思いを知っているからである。」
DEU 31:22 そこでモーセはその日にこの歌を書き記し、それをイスラエルの子らに教えた。
DEU 31:23 主はヌンの子ヨシュアに任務をゆだねて、言われた。「強く、また雄々しくありなさい。わたしがイスラエルの子らに誓った地に、あなたが彼らを導き入れるからである。わたしはあなたとともにいる。」
DEU 31:24 モーセがこの律法の言葉を書物に書き記し、それを最後まで終わらせたとき、
DEU 31:25 モーセは主の契約の箱を担ぐレビ人に命じて言った。
DEU 31:26 「この律法の書を取り、それをあなたがたの神、主の契約の箱のそばに置きなさい。それがそこであなたに対する証人となるためである。
DEU 31:27 わたしはあなたの反逆とあなたのうなじの強さを知っているからである。見よ、今日わたしがまだあなたがたとともに生きている間にも、あなたがたは主に対して反逆してきた。ましてや、わたしの死後はなおさらであろう！
DEU 31:28 あなたがたの部族のすべての長老たちとあなたがたの役人たちを、わたしのところに集めなさい。わたしが彼らの耳にこれらの言葉を語り、彼らに対して天と地を証人に呼ぶためである。
DEU 31:29 わたしの死後、あなたがたが完全に自らを堕落させ、わたしがあなたがたに命じた道からそれることを、わたしは知っているからである。そして後の日に、災いがあなたがたに降りかかる。あなたがたが主の目に悪であることを行い、あなたがたの手の業によって主を怒らせるからである。」
DEU 31:30 そこでモーセはイスラエルの全集会の耳に、この歌の言葉を最後まで語り終えた。
DEU 32:1 天よ、耳を傾けよ。わたしは語る。 地よ、わたしの口の言葉を聞け。
DEU 32:2 わたしの教えは雨のように降り、 わたしの言葉は露のように滴る。 若草に降る細雨のように、 青草を潤す夕立のように。
DEU 32:3 わたしは主の御名を告げ知らせる。 わたしたちの神に偉大さを帰せよ。
DEU 32:4 岩なる方。その御業は完全、 その道はすべて公正。 真実の神、偽りはなく、 正しく、まっすぐな方。
DEU 32:5 彼らは主に背き、堕落した。 もはやその子ではない。彼ら自身の汚点ゆえに。 曲がった、よこしまな世代。
DEU 32:6 愚かで知恵のない民よ、 これが主への報いなのか。 主はあなたを造られた父ではないか。 あなたを形造り、堅く立てられた方ではないか。
DEU 32:7 昔の日々を思い起こせ。 代々の年月に思いを巡らせよ。 父に尋ねよ。彼はあなたに告げる。 長老たちに尋ねよ。彼らは語る。
DEU 32:8 いと高き方が国々に受け継ぐ地を分け与え、 人の子らを分けられたとき、 イスラエルの子らの数に応じて、 諸国の民の境を定められた。
DEU 32:9 主の受ける分はご自分の民、 ヤコブは主の受け継ぐ割り当て。
DEU 32:10 主は荒野の地で彼を見いだし、 獣のほえる荒涼の荒野で見つけられた。 彼を囲み、いたわり、 ご自分のひとみのように守られた。
DEU 32:11 鷲が巣を揺り起こし、 雛の上を舞い、 翼を広げて受け止め、 羽に乗せて運ぶように。
DEU 32:12 主おひとりが彼を導き、 異国の神はともにいなかった。
DEU 32:13 主は彼を地の高い所に乗せ、 野の実りを食べさせた。 岩から蜜を吸わせ、 硬い岩から油を吸わせた。
DEU 32:14 牛の凝乳と羊の乳、 子羊の脂肪、 バシャン育ちの雄羊と雄山羊、 最上の小麦を与え、 あなたはぶどうの血、芳醇な酒を飲んだ。
DEU 32:15 しかしエシュルンは肥え太って、蹴り上げた。 あなたは太り、 肥え、 つややかになった。 そして自分を造られた神を捨て、 救いの岩を侮った。
DEU 32:16 異なる神々によって主のねたみを引き起こし、 忌まわしいもので主を怒らせた。
DEU 32:17 彼らは神ではない悪霊にいけにえをささげた。 知らなかった神々、 近ごろ現れた新しい神々、 父祖たちが恐れもしなかったものに。
DEU 32:18 あなたを生んだ岩を忘れ、 あなたを産み出した神を忘れた。
DEU 32:19 主はそれを見て、彼らを退けられた。 息子、娘たちの背きゆえに。
DEU 32:20 主は言われた。「わたしは彼らから顔を隠し、 その終わりがどうなるかを見よう。 彼らはよこしまな世代、 真実のない子ら。
DEU 32:21 神でないものによって、わたしのねたみを引き起こし、 むなしい偶像によって、わたしを怒らせた。 わたしも、民でない者によって彼らのねたみを引き起こし、 愚かな国民によって彼らを怒らせる。
DEU 32:22 わたしの怒りに火が燃え上がり、 よみ の底にまで燃え下る。 地とその実りを焼き尽くし、 山々の基を炎で包む。
DEU 32:23 「わたしは彼らの上に災いを積み、 矢を放ち尽くす。
DEU 32:24 彼らは飢えにやせ衰え、 焼けつく熱と苦い疫病に食い尽くされる。 獣の牙を送り、 ちりを這う蛇の毒を加える。
DEU 32:25 外では剣が子を奪い、 内では恐怖が襲う。 若い男も若い女も、 乳飲み子も白髪の老人も。
DEU 32:26 わたしは言った。『彼らを散らし、 人々の間からその記憶を消そう』と。
DEU 32:27 ただ、敵の嘲りを恐れた。 敵が思い違いをし、 『私たちの手が勝利した。 主がこれを行ったのではない』と言うことを。」
DEU 32:28 彼らは思慮を失った国民、 そのうちに悟りはない。
DEU 32:29 彼らに知恵があり、これを悟り、 自分たちの終わりを見極めたならよかったのに。
DEU 32:30 どうして一人が千人を追い、 二人が一万人を敗走させられよう。 彼らの岩が彼らを売り、 主が引き渡されたのでなければ。
DEU 32:31 彼らの岩は、わたしたちの岩に及ばない。 敵さえ、それを認めている。
DEU 32:32 彼らのぶどうの木はソドムのぶどうの木、 ゴモラの畑から伸びたもの。 そのぶどうは毒のぶどう、 その房は苦い。
DEU 32:33 その酒は蛇の毒、 コブラの残酷な毒。
DEU 32:34 「これはわたしのもとに蓄えられ、 宝物倉に封じられているではないか。
DEU 32:35 彼らの足がよろめく時、 復讐と報いはわたしのもの。 災いの日は近く、 彼らの運命は速やかに迫る。」
DEU 32:36 主はご自分の民を裁き、 しもべたちをあわれまれる。 彼らの力が尽き、 つながれた者も、解き放たれた者も、だれも残らないのを見て。
DEU 32:37 主は言われる。「彼らの神々はどこにいる。 避け所とした岩はどこに。
DEU 32:38 いけにえの脂肪を食べ、 注ぎのささげ物の酒を飲んだ神々は。 それらを立ち上がらせ、あなたがたを助けさせよ。 それらをあなたがたの隠れ場とせよ。
DEU 32:39 「今、見よ。わたしこそ、それである。 わたしのほかに神はいない。 わたしは殺し、また生かす。 わたしは傷つけ、また癒やす。 わたしの手から救い出せる者はいない。
DEU 32:40 わたしは天に向かって手を上げ、誓う。 わたしは永遠に生きる。
DEU 32:41 きらめく剣を研ぎ、 この手に裁きを握るなら、 敵に復讐し、 わたしを憎む者に報いる。
DEU 32:42 わたしの矢を血に酔わせ、 わたしの剣は肉を食らう。 殺された者と捕らわれ人の血を、敵の長たちの頭に至るまで。」
DEU 32:43 国々の民よ、主の民とともに喜び歌え。 主はしもべたちの血の復讐をし、 敵に報復し、 ご自分の地と民の罪を贖われる。
DEU 32:44 モーセはヌンの子ヨシュアとともに来て、この歌のすべての言葉を民に聞かせた。
DEU 32:45 モーセはこれらの言葉を全イスラエルに語り終えると、
DEU 32:46 彼らに言った。「わたしが今日あなたがたに証しするすべての言葉を、心に留めよ。この律法のすべての言葉を注意して行うよう、子供たちに命じなさい。
DEU 32:47 これはあなたがたにとって空しい言葉ではない。あなたがたの命そのものである。この言葉によって、所有するためにヨルダン川を渡って行く地で、長く生きることができる。」
DEU 32:48 その同じ日に、主はモーセに言われた。
DEU 32:49 「エリコの向かい、モアブの地にあるアバリム山地のネボ山に登り、わたしがイスラエルの子らに所有地として与えるカナンの地を見なさい。
DEU 32:50 兄アロンがホル山で死んでその民に加えられたように、あなたも登るその山で死に、自分の民に加えられなさい。
DEU 32:51 あなたがたはツィンの荒野、カデシュのメリバの水で、イスラエルの子らの間にあってわたしに背き、イスラエルの子らの前でわたしを聖なる者として示さなかったからである。
DEU 32:52 あなたは遠くからその地を見る。しかし、わたしがイスラエルの子らに与える地へ入ることはできない。」
DEU 33:1 神の人モーセが死ぬ前に、イスラエルの子らを祝福した言葉は次のとおりである。
DEU 33:2 彼は言った。 「主はシナイから来られ、 セイルから彼らのために昇られた。 パラン山から光を放ち、 幾万もの聖なる者たちとともに来られた。 その右手には、彼らのための燃える律法があった。
DEU 33:3 まことに、主は民を愛される。 聖なる者たちはみな、あなたの御手のうち。 彼らはあなたの足もとに伏し、 あなたの言葉を受ける。
DEU 33:4 モーセはわたしたちに律法を命じた。 ヤコブの集会が受け継ぐ宝。
DEU 33:5 民のかしらたちが集い、 イスラエルの全部族が一つとなったとき、 主はエシュルンの王となられた。
DEU 33:6 「ルベンを生かし、死なせないでください。 その民を少なくしないでください。」
DEU 33:7 ユダについてはこう言った。 「主よ、ユダの声を聞き、 彼をその民のもとへ導き入れてください。 彼は自分の手で戦います。 どうか敵に対する助けとなってください。」
DEU 33:8 レビについてはこう言った。 「あなたのトンミムとウリムを、忠実な者にお与えください。 あなたはマサで彼を試し、 メリバの水で彼と争われた。
DEU 33:9 彼は父と母について、 『私は彼を見ない』と言い、 兄弟を顧みず、 自分の子供さえ認めなかった。 彼らはあなたの言葉を守り、 あなたの契約を保った。
DEU 33:10 彼らはヤコブにあなたの法を、 イスラエルにあなたの律法を教える。 あなたの前に香をたき、 祭壇の上に全焼のささげ物を献げる。
DEU 33:11 主よ、彼の力を祝福し、 その手の業を受け入れてください。 立ち向かう者の腰を打ち砕き、 彼を憎む者を二度と立ち上がらせないでください。」
DEU 33:12 ベニヤミンについてはこう言った。 「主に愛される者は、そのそばで安らかに住む。 主は一日中彼を覆い、 彼はその両肩の間に住む。」
DEU 33:13 ヨセフについてはこう言った。 「その地が主に祝福されるように。 天の最良のもの、露、 地の底に横たわる淵の恵みによって。
DEU 33:14 太陽が実らせる最良のもの、 月ごとに生み出される尊いものによって。
DEU 33:15 いにしえの山々の最良のもの、 とこしえの丘々の尊いものによって。
DEU 33:16 地とそこに満ちるものの尊いもの、 柴の中に住まわれた方 の恵みによって。 これらがヨセフの頭に、 兄弟たちから選び分けられた者の頭の頂に臨むように。
DEU 33:17 彼の初子の雄牛には威厳があり、 その角は野牛の角。 それによって諸国の民を、地の果てまで突き倒す。 それはエフライムの幾万、 マナセの幾千。」
DEU 33:18 ゼブルンについてはこう言った。 「ゼブルンよ、出て行くときに喜べ。 イッサカルよ、天幕の中で喜べ。
DEU 33:19 彼らは民を山へ招き、 そこで義のいけにえを献げる。 海の豊かさを吸い上げ、 砂に隠された宝を得る。」
DEU 33:20 ガドについてはこう言った。 「ガドの領土を広げる方は、ほめたたえられる。 ガドは雌獅子のように伏し、 腕も頭の頂も引き裂く。
DEU 33:21 彼は自分のために最良の地を選んだ。 指導者の分がそこに取っておかれた。 彼は民のかしらたちとともに来て、 主の義を行い、 イスラエルとともに主の法を守った。」
DEU 33:22 ダンについてはこう言った。 「ダンは若獅子、 バシャンから躍り出る。」
DEU 33:23 ナフタリについてはこう言った。 「ナフタリよ、恵みに満ち足り、 主の祝福に満ちている者よ、 西と南を所有せよ。」
DEU 33:24 アシェルについてはこう言った。 「アシェルは息子たちの中で祝福されるように。 兄弟たちに愛され、 その足を油に浸すように。
DEU 33:25 あなたのかんぬきは鉄と青銅。 あなたの日々に応じて、力も続く。
DEU 33:26 「エシュルンよ、神に並ぶ者はいない。 神は天を駆けてあなたを助け、 威光のうちに雲を進まれる。
DEU 33:27 永遠の神があなたの住まい、 下にはとこしえの御腕。 神は敵をあなたの前から追い払い、 『滅ぼせ』と言われた。
DEU 33:28 イスラエルは安らかに住み、 ヤコブの泉はただ一人、 穀物と新しいぶどう酒の地に住む。 その天は露を滴らす。
DEU 33:29 イスラエルよ、あなたは幸い。 だれがあなたのようであろう。 主に救われた民、 主はあなたを助ける盾、あなたの威光の剣。 敵はあなたに服し、 あなたは彼らの高き所を踏みつける。」
DEU 34:1 モーセはモアブの平野からネボ山、すなわちエリコの向かいにあるピスガの頂に登った。主は彼に、ダンに至る全ギルアデ、
DEU 34:2 全ナフタリ、エフライムとマナセの地、西の海に至るユダの全土、
DEU 34:3 南 、およびツォアルに至るやしの木の町エリコの谷の平野をお見せになった。
DEU 34:4 主は彼に言われた。「これが、わたしがアブラハム、イサク、ヤコブに誓って、『わたしはこれをあなたの子孫に与える』と言った地である。わたしはあなたの目でそれを見させたが、あなたはそこに渡って行くことはない。」
DEU 34:5 こうして主のしもべモーセは、主の言葉のとおりにモアブの地で死んだ。
DEU 34:6 主は彼をベテ・ペオルの向かいのモアブの地の谷に葬られたが、今日に至るまでだれも彼の墓を知らない。
DEU 34:7 モーセは死んだ時、百二十歳であった。その目はかすまず、力も衰えていなかった。
DEU 34:8 イスラエルの子らはモアブの平野で三十日間、モーセのために泣き悲しんだ。こうしてモーセのために泣き悲しむ喪の日々は終わった。
DEU 34:9 ヌンの子ヨシュアは知恵の霊に満たされていた。モーセが彼の上に手を置いていたからである。イスラエルの子らは彼に聞き従い、主がモーセに命じられたとおりに行った。
DEU 34:10 それ以来、イスラエルにはモーセのような預言者は起こらなかった。主は顔と顔を合わせて彼を知られ、
DEU 34:11 主が彼を遣わして、エジプトの地でファラオとそのすべての家来たち、およびその全土に行わせたすべてのしるしと不思議において、
DEU 34:12 また、モーセが全イスラエルの目の前で行った、あのすべての力強い御手と、あのすべての恐るべき大いなるわざにおいて、彼に並ぶ者はいなかった。
JOS 1:1 主のしもべモーセが死んだ後、主 は、モーセに仕えていたヌンの子ヨシュアに告げられた。
JOS 1:2 「わたしのしもべモーセは死んだ。今、立ち上がり、この民すべてとともにヨルダン川を渡り、わたしがイスラエルの人々に与える地へ行きなさい。
JOS 1:3 わたしがモーセに告げたとおり、あなたがたの足の裏が踏む場所は、ことごとくあなたがたに与えた。
JOS 1:4 荒野とこのレバノンから、大河ユーフラテス川、ヘト人の全土、そして日の沈む方の大海に至るまでが、あなたがたの境界となる。
JOS 1:5 あなたの生涯の間、だれ一人あなたの前に立ちはだかることはできない。わたしはモーセとともにいたように、あなたとともにいる。あなたを見放すことも、見捨てることもしない。
JOS 1:6 強く、雄々しくあれ。わたしが父祖たちに与えると誓った地を、この民に受け継がせるのはあなただからである。
JOS 1:7 ただ強く、きわめて雄々しくあれ。わたしのしもべモーセがあなたに命じた律法をことごとく守り行い、右にも左にもそれてはならない。そうすれば、どこへ行っても栄える。
JOS 1:8 この律法の書を口から離さず、昼も夜もそれを思い巡らし、そこに記されているすべてを守り行いなさい。そうすれば、あなたの道は栄え、あなたは成功する。
JOS 1:9 わたしはあなたに命じたではないか。強く、雄々しくあれ。恐れてはならない。おののいてはならない。あなたがどこへ行っても、あなたの神、主があなたとともにいる。」
JOS 1:10 そこでヨシュアは民の役人たちに命じた。
JOS 1:11 「宿営の中を巡り、民にこう命じなさい。『食糧を整えよ。三日のうちにこのヨルダン川を渡り、あなたがたの神、主が相続地として与えられる地に入って、それを自分たちのものとするからだ。』」
JOS 1:12 ヨシュアはルベン人、ガド人、およびマナセの半部族に言った。
JOS 1:13 「主のしもべモーセがあなたがたに命じた言葉を思い起こしなさい。『あなたがたの神、主はあなたがたに安息を与え、この地を与えられる。』
JOS 1:14 あなたがたの妻、幼子、家畜は、モーセがヨルダン川の東で与えた地にとどまる。しかし勇士たちは皆、武装して兄弟たちの先頭に立って渡り、彼らを助けなさい。
JOS 1:15 主があなたがたに安息を与えられたように、兄弟たちにも安息を与え、彼らも、あなたがたの神、主が与えられる地を自分たちのものとするまで助けなさい。その後、主のしもべモーセがヨルダン川の東で与えた自分たちの相続地へ帰り、それを受け継ぎなさい。」
JOS 1:16 彼らはヨシュアに答えた。「あなたが命じられたことはすべて行い、遣わされる所にはどこへでも行きます。
JOS 1:17 私たちがすべてのことにおいてモーセに聞き従ったように、あなたにも聞き従います。ただ、あなたの神、主がモーセとともにおられたように、あなたとともにおられますように。
JOS 1:18 あなたの命令に逆らい、命じられた言葉に聞き従わない者は、だれであれ死ななければなりません。ただ強く、雄々しくあってください。」
JOS 2:1 ヌンの子ヨシュアは、シティムから二人の男をひそかに偵察に遣わし、「行って、特にエリコとその地を探れ」と言った。二人は行き、ラハブという遊女の家に入って、そこに泊まった。
JOS 2:2 エリコの王に、「見よ、 今夜、イスラエルの人々の中から、この地を探るために男たちが入って来ました」と知らされた。
JOS 2:3 エリコの王はラハブに使いを遣わして言った。「あなたのもとに来て、あなたの家に入った男たちを連れ出しなさい。彼らは全土を探るために来たからだ。」
JOS 2:4 しかし女は二人をかくまい、こう答えた。「確かに男たちは私のところに来ましたが、どこから来たのかは知りませんでした。
JOS 2:5 暗くなり、門が閉まるころ、男たちは出て行きました。どこへ行ったのかは知りません。急いで追えば、追いつけるでしょう。」
JOS 2:6 実は彼女は二人を屋上へ上らせ、そこに並べてあった亜麻の茎の下に隠していた。
JOS 2:7 追っ手はヨルダン川の浅瀬へ向かう道を彼らの後を追って行った。追っ手が出て行くとすぐに、門は閉ざされた。
JOS 2:8 二人が寝る前に、彼女は屋上の彼らのところに上がって来て、
JOS 2:9 彼女は男たちに言った。「主がこの地をあなたがたに与えられたことを、私は知っています。あなたがたへの恐れが私たちを襲い、この地の住民は皆、あなたがたの前で震え上がっています。
JOS 2:10 あなたがたがエジプトから出て来たとき、主があなたがたの前で紅海の水を枯らされたこと、また、あなたがたがヨルダン川の向こう側にいたアモリ人の二人の王、シホンとオグを完全に滅ぼしたことを、私たちは聞いているからです。
JOS 2:11 それを聞いたとき、私たちの心はくじけ、あなたがたのために、だれにも勇気が残りませんでした。あなたがたの神、主こそ、上は天においても、下は地においても神であられるからです。
JOS 2:12 どうか今、主にかけて私に誓ってください。私はあなたがたに真実を尽くしました。あなたがたも私の父の家に真実を尽くし、その確かなしるしを与えてください。
JOS 2:13 そして、私の父、母、兄弟、姉妹、および彼らに属するすべての者を生かし、私たちの命を死から救い出してください。」
JOS 2:14 男たちは彼女に言った。「私たちのことを漏らさないなら、あなたがたの命の代わりに私たちの命を差し出そう。主がこの地を私たちに与えられるとき、あなたに真実と慈しみを尽くす。」
JOS 2:15 そこで彼女は窓から綱で彼らを降ろした。彼女の家は城壁の側面にあり、彼女は城壁の中に住んでいたからである。
JOS 2:16 彼女は彼らに言った。「追っ手に見つからないように、山へ行きなさい。追っ手が戻って来るまで三日間そこに隠れていなさい。その後、自分たちの道を行きなさい。」
JOS 2:17 男たちは彼女に言った。「あなたが私たちに誓わせたこの誓いについて、次の条件が守られなければ、私たちに責任はない。
JOS 2:18 私たちがこの地に入るとき、私たちを降ろした窓に、この緋色のひもを結びつけておきなさい。父、母、兄弟、父の家の者を皆、あなたの家に集めておきなさい。
JOS 2:19 あなたの家の戸口から通りへ出る者はだれでも、その血は彼自身の頭に帰し、私たちは責任を免れる。しかし、あなたと一緒に家の中にいる者にだれかが手を下すなら、その血は私たちの頭に帰する。
JOS 2:20 だが、もしあなたが私たちのこの事について話すなら、あなたが私たちに誓わせたこの誓いについて、私たちは責任を免れる。」
JOS 2:21 彼女は「お言葉どおりにします」と答え、二人を送り出した。二人が去ると、彼女は窓に緋色のひもを結んだ。
JOS 2:22 彼らは行き、山に着き、追っ手が戻るまで三日間そこにとどまった。追っ手はその道中くまなく捜したが、彼らを見つけられなかった。
JOS 2:23 それから二人の男は戻り、山を下って川を渡り、ヌンの子ヨシュアのところに来た。そして彼らに起こったすべてのことを彼に告げた。
JOS 2:24 彼らはヨシュアに言った。「本当に、主はその全土を私たちの手に引き渡されました。その地のすべての住民は、私たちの前に震え上がっています。」
JOS 3:1 ヨシュアは朝早く起き、彼とイスラエルのすべての人々はシティムを出発してヨルダン川に来た。彼らは川を渡る前にそこに宿営した。
JOS 3:2 三日後、役人たちが宿営の中を行き巡り、
JOS 3:3 民に命じた。「あなたがたの神、主の契約の箱をレビ人の祭司たちが担ぐのを見たなら、自分の場所を離れ、その後に従いなさい。
JOS 3:4 ただし、箱との間には約二千キュビト の間隔を保ち、近づいてはならない。そうすれば、進むべき道が分かる。あなたがたはこれまで、この道を通ったことがないからである。」
JOS 3:5 ヨシュアは民に言った。「身を聖別しなさい。明日、主があなたがたのただ中で驚くべきことを行われる。」
JOS 3:6 ヨシュアは祭司たちに言った。「契約の箱を担ぎ、民の先頭に立って渡りなさい。」彼らは契約の箱を担ぎ、民の先頭に立って進んだ。
JOS 3:7 主はヨシュアに言われた。「今日から、わたしは全イスラエルの目の前であなたを大いなる者とする。わたしがモーセとともにいたように、あなたとともにいることを彼らが知るためである。
JOS 3:8 契約の箱を担ぐ祭司たちには、こう命じなさい。『ヨルダン川の水際まで来たら、川の中に立ち止まれ。』」
JOS 3:9 ヨシュアはイスラエルの人々に言った。「ここに来て、あなたがたの神、主の言葉を聞きなさい。」
JOS 3:10 ヨシュアは言った。「生ける神があなたがたのただ中におられ、カナン人、ヘト人、ヒビ人、ペリジ人、ギルガシ人、アモリ人、エブス人を、あなたがたの前から必ず追い払われることを、これによって知る。
JOS 3:11 見よ、全地の主 の契約の箱が、あなたがたの先頭に立ってヨルダン川へ入って行く。
JOS 3:12 それゆえ今、イスラエルの部族から、各部族につき一人ずつ、十二人の男たちを取りなさい。
JOS 3:13 全地の主である主 の箱を担ぐ祭司たちの足の裏がヨルダン川の水に触れると、川上から流れ下る水はせき止められ、一つの水の塊となって立つ。」
JOS 3:14 民がヨルダン川を渡ろうと天幕をたたんで出発したとき、契約の箱を担ぐ祭司たちは民の先頭に立った。
JOS 3:15 箱を担ぐ者たちがヨルダン川に達し、箱を担ぐ祭司たちの足が水際に浸ったとき、ヨルダン川は収穫の全期間を通してその両岸に溢れていたが、
JOS 3:16 川上から流れ下る水は止まり、ツァレタンのそばの町アダムから、はるか遠くに一つの水の塊となって立った。アラバの海、すなわち塩の海へ流れ下る水は完全に断たれ、民はエリコの向かいを渡った。
JOS 3:17 主の契約の箱を担ぐ祭司たちがヨルダン川の真ん中の乾いた地面にしっかりと立っている間に、全イスラエルは乾いた地面を渡り、ついに全国民がヨルダン川を完全に渡り終えた。
JOS 4:1 全国民がヨルダン川を完全に渡り終えたとき、主はヨシュアに告げられた。
JOS 4:2 「民の中から、各部族から一人ずつ、十二人の男たちを取り、
JOS 4:3 彼らに命じて言いなさい。『ヨルダン川の真ん中から、すなわち祭司たちの足がしっかりと立った場所から、十二個の石を取りなさい。それらをあなたがたと一緒に運び、今夜あなたがたが宿営する宿営地に置きなさい。』」
JOS 4:4 そこでヨシュアは、イスラエルの人々の中から用意していた十二人の男たちを、各部族から一人ずつ呼び寄せた。
JOS 4:5 ヨシュアは彼らに言った。「あなたがたの神、主の箱の前に進み出てヨルダン川の真ん中に行き、イスラエルの人々の部族の数に従って、それぞれ石を一つずつ肩に担ぎ上げなさい。
JOS 4:6 それはあなたがたの間でしるしとなる。後の日に子らが『これらの石は何を意味するのですか』と尋ねるなら、
JOS 4:7 こう答えなさい。『主の契約の箱の前で、ヨルダン川の水が断たれた。箱がヨルダン川を渡ったとき、水が断たれたのである。』これらの石は、イスラエルの人々にとって永遠の記念となる。」
JOS 4:8 イスラエルの人々はヨシュアが命じたとおりに行った。主がヨシュアに語られたように、イスラエルの人々の部族の数に従って、ヨルダン川の真ん中から十二個の石を取り上げた。彼らはそれを自分たちと一緒に宿営地に運び、そこに置いた。
JOS 4:9 ヨシュアはヨルダン川の真ん中、すなわち契約の箱を担いだ祭司たちの足が立った場所に十二個の石を立てた。それらは今日に至るまでそこにある。
JOS 4:10 モーセがヨシュアに命じたすべてのことに従って、主が民に告げるようにヨシュアに命じられたすべてのことが終わるまで、箱を担ぐ祭司たちはヨルダン川の真ん中に立っていた。そして民は急いで渡った。
JOS 4:11 すべての民が完全に渡り終えたとき、主の箱は祭司たちとともに民の目の前で渡った。
JOS 4:12 モーセが彼らに語ったように、ルベン人、ガド人、マナセの半部族は武装してイスラエルの人々の先頭に立って渡った。
JOS 4:13 戦いの備えをした約四万人が、主の御前を通り、戦うためにエリコの平野へ渡って行った。
JOS 4:14 その日、主は全イスラエルの目の前でヨシュアを大いなる者とされた。彼らはモーセの生涯のすべての日の間彼を恐れたように、ヨシュアを恐れた。
JOS 4:15 主はヨシュアに告げられた。
JOS 4:16 「契約の箱を担ぐ祭司たちに、ヨルダン川から上がって来るように命じなさい。」
JOS 4:17 そこでヨシュアは祭司たちに命じて言った。「ヨルダン川から上がって来なさい。」
JOS 4:18 主の契約の箱を担ぐ祭司たちがヨルダン川の中から上がり、その足の裏が乾いた地面に触れたとき、ヨルダン川の水は元の場所へ戻り、以前のように両岸にあふれた。
JOS 4:19 民は第一の月の十日にヨルダン川から上がり、エリコの東の境界にあるギルガルに宿営した。
JOS 4:20 ヨシュアは、彼らがヨルダン川から取ったそれら十二個の石をギルガルに立てた。
JOS 4:21 ヨシュアはイスラエルの人々に言った。「後の日に、子らが父親に『これらの石は何を意味するのですか』と尋ねるなら、
JOS 4:22 あなたがたは子らに知らせて言いなさい。『イスラエルは乾いた地面を歩いてこのヨルダン川を渡った。
JOS 4:23 あなたがたの神、主が、わたしたちが渡り終えるまで紅海をわたしたちの前で枯らされたように、あなたがたの神、主は、あなたがたが渡り終えるまでヨルダン川の水をあなたがたの前で枯らされたからである。
JOS 4:24 それは、地上のすべての民が主の御手の力強さを知り、あなたがたがいつまでも、あなたがたの神、主を恐れるためである。』」
JOS 5:1 ヨルダン川の西側にいたアモリ人のすべての王たちと、海辺にいたカナン人のすべての王たちは、イスラエルの人々が渡り終えるまで、主が彼らの前でヨルダン川の水を枯らされたことを聞いた。そのとき彼らの心はくじけ、イスラエルの人々のゆえに、もはや彼らの中に気力は残っていなかった。
JOS 5:2 その時、主はヨシュアに言われた。「火打ち石の小刀を作り、イスラエルの人々にもう一度割礼を施しなさい。」
JOS 5:3 ヨシュアは火打ち石の小刀を作り、ギベアト・ハアラロトでイスラエルの人々に割礼を施した。
JOS 5:4 ヨシュアが割礼を施した理由は次のとおりである。エジプトから出て来た民のうち、すべての男子、すなわちすべての戦士たちは、エジプトから出た後、道中の荒野で死んだ。
JOS 5:5 出て来た民はみな割礼を受けていた。しかし、エジプトから出た後、道中の荒野で生まれた民はみな、割礼を受けていなかったのである。
JOS 5:6 イスラエルの人々は四十年間荒野を歩み、エジプトから出て来た戦士たちは皆、死に絶えた。彼らが主の声に聞き従わなかったので、主は、父祖たちに与えると誓われた乳と蜜の流れる地を、彼らには見せないと誓われた。
JOS 5:7 主が彼らに代わって起こされた彼らの子らに、ヨシュアは割礼を施した。道中で割礼を施されていなかったので、彼らは無割礼であったからである。
JOS 5:8 全国民に割礼を施し終えたとき、彼らは傷が癒えるまで宿営の自分たちの場所にとどまった。
JOS 5:9 主はヨシュアに言われた。「今日、わたしはエジプトで受けたそしりを、あなたがたから転がし去った。」それで、その場所は今日までギルガル と呼ばれている。
JOS 5:10 イスラエルの人々はギルガルに宿営した。彼らはその月の十四日の夕方、エリコの平野で過越の祭りを守った。
JOS 5:11 過越の祭りの翌日、その同じ日に、彼らはその地の産物である種なしパンと炒った穀物を食べた。
JOS 5:12 彼らがその地の産物を食べた翌日、マナは降らなくなった。イスラエルの人々にはもはやマナはなかった。彼らはその年、カナンの地の収穫物を食べた。
JOS 5:13 ヨシュアがエリコの近くにいたとき、目を上げると、抜き身の剣を手にした一人の人が目の前に立っていた。ヨシュアは近づいて尋ねた。「あなたは私たちの味方ですか。それとも敵の味方ですか。」
JOS 5:14 その人は答えた。「いや。わたしは今、主の軍勢の将として来た。」 ヨシュアは顔を地につけてひれ伏して拝み、彼に言った。「わが主は、しもべに何を語られるのですか。」
JOS 5:15 主の軍勢の将はヨシュアに言った。「足から履き物を脱ぎなさい。あなたが立っている場所は聖なる地である。」ヨシュアはそのとおりにした。
JOS 6:1 イスラエルの人々を前にして、エリコは固く閉ざされていた。出入りする者は一人もいなかった。
JOS 6:2 主はヨシュアに言われた。「見よ、わたしはエリコとその王、そして勇士たちをあなたの手に引き渡した。
JOS 6:3 戦士たち全員に町の周囲を一周させなさい。これを六日間行う。
JOS 6:4 七人の祭司に七つの雄羊の角笛を持たせ、箱の前を進ませなさい。七日目には町を七周し、祭司たちは角笛を吹き鳴らす。
JOS 6:5 雄羊の角笛を長く吹き鳴らす音を聞いたら、民は皆、大声で叫びなさい。そうすれば町の城壁はその場に崩れ落ち、民はそれぞれ自分の前をまっすぐ上って行く。」
JOS 6:6 ヌンの子ヨシュアは祭司たちを呼び、彼らに言った。「契約の箱を担ぎなさい。そして七人の祭司たちに、主の箱の前で七つの雄羊の角笛を持たせなさい。」
JOS 6:7 彼は民に言った。「進め。町を回りなさい。武装した者たちに主の箱の前を進ませなさい。」
JOS 6:8 ヨシュアが民に語り終えたとき、主の前で七つの雄羊の角笛を持つ七人の祭司たちは進み出て、角笛を吹き鳴らした。そして主の契約の箱が彼らに続いた。
JOS 6:9 武装した者たちは、角笛を吹き鳴らす祭司たちの前を進んだ。しんがりは箱の後に従った。彼らは進みながら角笛を吹き鳴らした。
JOS 6:10 ヨシュアは民に命じた。「私が『叫べ』と言う日まで、叫んではならない。声を上げず、口から一言も出してはならない。その時になったら叫べ。」
JOS 6:11 こうして彼は主の箱を町の周りに進ませ、町を一周させた。彼らは宿営に帰り、宿営に泊まった。
JOS 6:12 ヨシュアは朝早く起き、祭司たちは主の箱を担いだ。
JOS 6:13 主の箱の前で七つの雄羊の角笛を持つ七人の祭司たちは進み続け、角笛を吹き鳴らした。武装した者たちは彼らの前を進んだ。しんがりは主の箱の後に続いた。彼らは進みながら角笛を吹き鳴らした。
JOS 6:14 二日目にも彼らは町を一周し、宿営に帰った。彼らはこれを六日間行った。
JOS 6:15 七日目になると、彼らは夜明けとともに早く起き、同じように町を七周した。この日だけ、彼らは町を七周したのである。
JOS 6:16 七周目に祭司たちが角笛を吹き鳴らすと、ヨシュアは民に言った。「叫べ。主がこの町をあなたがたに与えられた。
JOS 6:17 町とその中にあるすべてのものは、主のために聖絶される。ただし、遊女ラハブと、家の中で彼女とともにいる者は皆、生かしておきなさい。彼女が私たちの遣わした使者を隠したからである。
JOS 6:18 あなたがたは聖絶されたものに決して手を出してはならない。それを取るなら、イスラエルの宿営そのものを聖絶の下に置き、災いを招くことになる。
JOS 6:19 ただし、銀、金、青銅と鉄の器はすべて主に聖別されたものであり、主の宝物倉に納めなさい。」
JOS 6:20 そこで民は叫び、祭司たちは角笛を吹き鳴らした。民が角笛の音を聞いて大声で叫んだとき、城壁はその場に崩れ落ちた。こうして民は町に上って行き、皆それぞれまっすぐに進んで町を占領した。
JOS 6:21 彼らは町にあるすべてのものを、男も女も、若者も老人も、牛も羊もろばも、剣の刃で聖絶した。
JOS 6:22 ヨシュアはその地を偵察した二人の男に言った。「あの遊女の家に入り、あなたがたが彼女に誓ったとおり、そこから彼女と彼女のすべてのものを連れ出しなさい。」
JOS 6:23 偵察していたその若者たちは入り、ラハブ、その父、母、兄弟、および彼女のすべてのものを連れ出した。彼らはまた、彼女のすべての親族を連れ出し、イスラエルの宿営の外に置いた。
JOS 6:24 彼らは町と、その中にあるすべてのものを火で燃やした。ただ、銀、金、青銅の器、鉄の器だけは主の家の宝物倉に納めた。
JOS 6:25 しかしヨシュアは、遊女ラハブとその父の家族、彼女に属するすべての者を生かしておいた。彼女は今日までイスラエルのただ中に住んでいる。ヨシュアがエリコを探るために遣わした使者を隠したからである。
JOS 6:26 その時、ヨシュアは誓いをもって彼らに命じて言った。「立ち上がってこのエリコの町を建てる者は、主の御前で呪われる。その基礎を据えるときには長子を失い、その門を建てるときには末の子を失うであろう。」
JOS 6:27 こうして主はヨシュアとともにおられ、彼の名声は全土に広まった。
JOS 7:1 しかし、イスラエルの人々は聖絶されたものについて背信の罪を犯した。ユダの部族、ゼラのひ孫、ザブディの孫、カルミの子アカンが、聖絶されたものの一部を取ったので、主の怒りがイスラエルの人々に向かって燃え上がった。
JOS 7:2 ヨシュアはエリコから、ベテルの東、ベテ・アベンのそばにあるアイに男たちを遣わし、彼らに言った。「上って行って、その地を偵察しなさい。」 男たちは上って行き、アイを偵察した。
JOS 7:3 彼らはヨシュアのもとに帰り、彼に言った。「すべての民を上らせる必要はありません。二、三千人の男たちを上らせて、アイを打たせればよいのです。すべての民をあそこで苦労させることはありません。彼らはわずかしかいないからです。」
JOS 7:4 そこで、民のうち約三千人の男たちがそこへ上って行ったが、彼らはアイの男たちの前から逃げ出した。
JOS 7:5 アイの男たちは彼らのうち約三十六人を打ち、門からシェバリムまで追い、下り坂で打ち倒した。民の心はくじけ、水のようになった。
JOS 7:6 ヨシュアは自分の衣服を引き裂き、イスラエルの長老たちとともに、夕方まで主の箱の前にひれ伏し、自分たちの頭にちりをかぶった。
JOS 7:7 ヨシュアは言った。「ああ、主なる神よ。なぜこの民にヨルダン川を渡らせ、私たちをアモリ人の手に渡して滅ぼそうとなさるのですか。ヨルダン川の東にとどまることで満足していればよかったのです。
JOS 7:8 ああ、主よ。イスラエルが敵の前で背を向けて逃げ出した後、私は何を言えばよいのでしょうか。
JOS 7:9 カナン人とこの地の住民は皆これを聞き、私たちを取り囲み、私たちの名を地上から消し去るでしょう。そのとき、あなたの大いなる御名をどうなさるのですか。」
JOS 7:10 主はヨシュアに言われた。「立ち上がりなさい。なぜあなたはそのようにひれ伏しているのか。
JOS 7:11 イスラエルは罪を犯した。わたしが命じた契約を破り、聖絶されたものを取り、盗み、欺いて、自分たちの持ち物の中に隠した。
JOS 7:12 それゆえ、イスラエルの人々は敵の前に立つことができず、敵に背を向ける。彼ら自身が聖絶の下に置かれたからである。あなたがたの中から聖絶されたものを取り除かない限り、わたしはもはやあなたがたとともにはいない。
JOS 7:13 立ち上がって民を聖別し、こう言いなさい。『明日のために身を聖別せよ。イスラエルの神、主はこう言われる。「イスラエルよ、あなたのただ中に聖絶されたものがある。それを取り除くまで、敵の前に立つことはできない。」
JOS 7:14 それゆえ、朝になったら、部族ごとに進み出なさい。主が選び出す部族は氏族ごとに進み出なさい。主が選び出す氏族は家族ごとに進み出なさい。主が選び出す家族は男一人ずつ進み出なさい。
JOS 7:15 聖絶されたものを持っていると判明した者は、彼とそのすべての持ち物とともに火で焼かれなければならない。主の契約を破り、イスラエルの中で恥ずべきことを行ったからである。』」
JOS 7:16 そこでヨシュアは朝早く起き、イスラエルを部族ごとに進み出させた。そしてユダの部族が選び出された。
JOS 7:17 彼はユダの氏族を進み出させ、ゼラ人の氏族が選び出された。彼はゼラ人の氏族を男一人ずつ進み出させ、ザブディが選び出された。
JOS 7:18 彼はその家族を男一人ずつ進み出させ、ユダの部族のゼラのひ孫、ザブディの孫、カルミの子であるアカンが選び出された。
JOS 7:19 ヨシュアはアカンに言った。「わが子よ、どうかイスラエルの神、主に栄光を帰し、御前で告白しなさい。何をしたのか、隠さず私に話しなさい。」
JOS 7:20 アカンはヨシュアに答えた。「私は本当にイスラエルの神、主に対して罪を犯しました。私がしたことは次のとおりです。
JOS 7:21 戦利品の中に、美しいバビロニアの外套、銀二百シェケル と、重さ五十シェケルの金の延べ棒があるのを見て、欲しくなって取りました。それらは私の天幕の中央、地中に隠してあり、銀はその下にあります。」
JOS 7:22 そこでヨシュアは使者たちを遣わし、彼らは天幕へ走って行った。見よ、それは彼の天幕の中に隠されており、銀はその下にあった。
JOS 7:23 彼らは天幕の真ん中からそれらを取り出し、ヨシュアとイスラエルのすべての人々のもとに持って来た。彼らはそれを主の御前に置いた。
JOS 7:24 ヨシュアは全イスラエルとともに、ゼラの子アカン、銀、外套、金の延べ棒、彼の息子たち、彼の娘たち、彼の牛、彼のろば、彼の羊、彼の天幕、そして彼のすべてのものをアコルの谷へ持って上った。
JOS 7:25 ヨシュアは言った。「なぜ私たちに災いをもたらしたのか。今日、主があなたに災いをもたらされる。」全イスラエルは彼を石で打ち、彼らを火で焼き、さらに石を投げつけた。
JOS 7:26 彼らは彼の上に大きな石塚を積み上げた。それは今日に至るまで残っている。主は激しい怒りを収められた。それゆえ、その場所の名は今日に至るまで「アコルの谷」と呼ばれている。
JOS 8:1 主はヨシュアに言われた。「恐れてはならない。おののいてはならない。すべての戦士たちを連れ、立ち上がってアイへ上りなさい。見よ、わたしはアイの王を、その民、その町、その地とともにあなたの手に引き渡した。
JOS 8:2 エリコとその王にしたように、アイとその王にも行いなさい。ただし、その戦利品と家畜は自分たちのものとしてよい。町の背後に伏兵を置きなさい。」
JOS 8:3 そこでヨシュアはすべての戦士たちとともに立ち上がり、アイへ上った。ヨシュアは三万人の勇士たちを選び出し、夜の間に彼らを送り出した。
JOS 8:4 彼は彼らに命じて言った。「見よ、あなたがたは町の後ろに隠れて、町に対して伏兵となりなさい。町からあまり遠く離れず、全員が備えていなさい。
JOS 8:5 私と、私と一緒にいるすべての民は町に近づく。彼らが最初のように私たちに向かって出て来たら、私たちは彼らの前から逃げる。
JOS 8:6 彼らは私たちの後を追って出て来るので、私たちは彼らを町から誘い出す。『彼らは最初のように私たちの前から逃げている』と彼らは言うからである。こうして私たちは彼らの前から逃げる。
JOS 8:7 そのとき、あなたがたは伏せている場所から立ち上がり、町を占領しなさい。あなたがたの神、主がそれをあなたがたの手に引き渡されるからである。
JOS 8:8 町を奪ったら火を放ちなさい。主の言葉どおりに行え。これが私の命令である。」
JOS 8:9 ヨシュアが彼らを送り出すと、彼らは伏兵の場所へ行き、ベテルとアイの間、アイの西側にとどまった。しかしヨシュアはその夜、民の中にとどまった。
JOS 8:10 ヨシュアは朝早く起き、民を召集し、イスラエルの長老たちとともに民の先頭に立ってアイへ上った。
JOS 8:11 すべての民、すなわち彼と一緒にいた戦士たちは上って近づき、町の前まで来て、アイの北側に宿営した。彼とアイの間には谷があった。
JOS 8:12 彼は約五千人の男たちを取り、彼らをベテルとアイの間、町の西側に伏兵として配置した。
JOS 8:13 こうして彼らは民を配置した。すなわち、町の北に全軍を、町の西に伏兵を置いた。ヨシュアはその夜、谷の真ん中へ行った。
JOS 8:14 アイの王はこれを見ると、町の男たちと全軍を率い、急いで朝早く出て、定められた場所でイスラエルと戦おうとアラバの前へ進んだ。しかし、町の背後に伏兵がいることを知らなかった。
JOS 8:15 ヨシュアと全イスラエルは彼らの前で打ち負かされたふりをして、荒野の道へ逃げた。
JOS 8:16 町にいたすべての民は、彼らを追撃するために呼び集められた。彼らはヨシュアを追いかけ、町から誘い出された。
JOS 8:17 アイとベテルには、イスラエルの後を追って出て行かない男は一人も残っていなかった。彼らは町を開け放したまま、イスラエルを追いかけた。
JOS 8:18 主はヨシュアに言われた。「あなたの手にある投げ槍をアイに向けて伸ばしなさい。わたしがそれをあなたの手に引き渡すからである。」 ヨシュアは手にある投げ槍を町に向けて伸ばした。
JOS 8:19 伏兵は自分たちの場所から素早く立ち上がり、彼が手を伸ばしたとたんに走り出し、町に入ってそれを占領した。彼らは急いで町に火を放った。
JOS 8:20 アイの男たちが振り返ると、町の煙が天へ上っていた。彼らには、どちらへも逃げる道がなかった。荒野へ逃げていた民も、追撃して来た者たちに向き直った。
JOS 8:21 伏兵が町を占領し、町の煙が上ったのを見たとき、ヨシュアと全イスラエルは向き直ってアイの男たちを打った。
JOS 8:22 伏兵たちも町から彼らに向かって出て来たので、彼らはイスラエルの真ん中に挟まれた。一部はこちら側に、一部はあちら側にいた。イスラエルは彼らを打ち、生き残る者も逃れる者も一人もいないようにした。
JOS 8:23 彼らはアイの王を生け捕りにし、ヨシュアのところに連れて来た。
JOS 8:24 イスラエルが野原で、すなわち彼らを追いかけた荒野で、アイのすべての住民を殺し尽くし、彼らが皆剣の刃に倒れて滅び去ったとき、全イスラエルはアイに戻り、剣の刃で町を打った。
JOS 8:25 その日に倒れた者は、男も女も合わせて一万二千人、すなわちアイのすべての民であった。
JOS 8:26 ヨシュアはアイの住民をすべて聖絶するまで、投げ槍を伸ばした手を引かなかった。
JOS 8:27 ただし、その町の家畜と戦利品は、主がヨシュアに命じられた言葉どおり、イスラエルが自分たちのものとした。
JOS 8:28 そこでヨシュアはアイを焼き、それを永遠の廃墟、今日に至るまでの荒れ地とした。
JOS 8:29 彼はアイの王を夕方まで木に掛けた。日の沈むころ、ヨシュアが命じると、彼らはその死体を木から下ろし、町の門の入り口に投げ捨て、その上に大きな石塚を積み上げた。それは今日に至るまで残っている。
JOS 8:30 その後、ヨシュアはエバル山にイスラエルの神、主のための祭壇を築いた。
JOS 8:31 それは主のしもべモーセがイスラエルの人々に命じ、モーセの律法の書に記されているとおり、鉄の道具を当てたことのない自然石の祭壇であった。彼らはその上で主に全焼のささげ物を献げ、和解のいけにえを献げた。
JOS 8:32 彼はそこで、イスラエルの人々の前で、モーセが書き記した律法の写しを石の上に書き記した。
JOS 8:33 全イスラエルと、その長老たち、役人たち、および裁き人たちは、寄留者も、生まれながらのイスラエル人も、主の契約の箱を担ぐレビ人の祭司たちの前で、箱の両側に立った。半分はゲリジム山の前に、半分はエバル山の前に立った。それは、主のしもべモーセがかつて、イスラエルの民を祝福するように命じたとおりであった。
JOS 8:34 その後、彼は律法の書に書き記されているすべてのことに従って、律法のすべての言葉、すなわち祝福と呪いを読み上げた。
JOS 8:35 モーセが命じたすべてのことの中で、ヨシュアがイスラエルの全集会、および女たち、幼子たち、彼らの間にいる寄留者の前で読み上げなかった言葉は一つもなかった。
JOS 9:1 ヨルダン川の向こう側、山地、低地、そしてレバノンの前にある大海の全沿岸にいたすべての王たち、すなわちヘト人、アモリ人、カナン人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人がこれを聞いたとき、
JOS 9:2 彼らはヨシュアおよびイスラエルと戦うために、一つになって集まった。
JOS 9:3 しかし、ギベオンの住民は、ヨシュアがエリコとアイにしたことを聞いたとき、
JOS 9:4 彼らも策略を巡らし、遠国から来た使者のように装った。ろばには古い袋と、破れて繕った古いぶどう酒の革袋を載せ、
JOS 9:5 足には古くて継ぎ当てをした履き物を履き、古い衣服を着ていた。彼らの食糧のパンはすべて乾いて、カビが生えていた。
JOS 9:6 彼らはギルガルの宿営にいるヨシュアのところに行き、彼とイスラエルの人々に言った。「私たちは遠い国から来ました。ですから今、私たちと契約を結んでください。」
JOS 9:7 イスラエルの人々はヒビ人に言った。「もしかすると、あなたがたは私たちの間に住んでいるのかもしれません。どうして私たちがあなたがたと契約を結べるでしょうか。」
JOS 9:8 彼らはヨシュアに言った。「私たちはあなたのしもべです。」 ヨシュアは彼らに言った。「あなたがたはだれですか。どこから来たのですか。」
JOS 9:9 彼らは答えた。「あなたのしもべたちは、あなたの神、主 の御名のゆえに、はるか遠い国から参りました。主の名声と、主がエジプトで行われたすべてのことを聞いたからです。
JOS 9:10 また、ヨルダン川の向こう側にいたアモリ人の二人の王、すなわちヘシュボンの王シホンと、アシュタロトにいたバシャンの王オグに行われたすべてのことを聞いたからです。
JOS 9:11 私たちの長老たちと私たちの国のすべての住民は、私たちにこう言いました。『旅の食糧を手に取り、彼らを迎えに行き、彼らに言いなさい。「私たちはあなたがたのしもべです。ですから今、私たちと契約を結んでください。」』
JOS 9:12 このパンは、あなたがたのところへ来るため家を出た日に、まだ温かいものを旅の食糧として持って来たものです。それが今では、こんなに乾いてカビが生えています。
JOS 9:13 このぶどう酒の革袋も、満たした時には新しかったのに、今では破れています。衣服も履き物も、あまりに長い旅のため古びてしまいました。」
JOS 9:14 イスラエルの人々は彼らの食糧を受け取って調べたが、主の御心を尋ねなかった。
JOS 9:15 ヨシュアは彼らと平和を結び、彼らを生かしておくという契約を彼らと結んだ。会衆の指導者たちは彼らに誓った。
JOS 9:16 彼らと契約を結んでから三日後、彼らが自分たちの隣人であり、自分たちの間に住んでいることを彼らは聞いた。
JOS 9:17 イスラエルの人々は旅立ち、三日目に彼らの町々に着いた。彼らの町々はギベオン、ケフィラ、ベエロト、およびキルヤテ・ヤアリムであった。
JOS 9:18 会衆の指導者たちがイスラエルの神、主にかけて誓っていたため、イスラエルの人々は彼らを打たなかった。全会衆は指導者たちに不平を言った。
JOS 9:19 しかし、すべての指導者たちは全会衆に言った。「私たちはイスラエルの神、主にかけて彼らに誓った。だから今、私たちは彼らに手出しすることはできない。
JOS 9:20 私たちは彼らにこのように行い、彼らを生かしておこう。私たちが彼らに誓った誓いのゆえに、怒りが私たちに下らないためである。」
JOS 9:21 指導者たちは彼らに言った。「彼らを生かしておきなさい。」こうして、指導者たちが彼らに語ったように、彼らは全会衆のために木を伐る者、水を汲む者となった。
JOS 9:22 ヨシュアは彼らを呼び寄せて言った。「この地に住んでいながら、なぜ『私たちはあなたがたから非常に遠い所にいる』と言って、私たちを欺いたのか。
JOS 9:23 それゆえ、あなたがたは呪われる。あなたがたの中から、私の神の家のために木を伐り、水を汲む奴隷が絶えることはない。」
JOS 9:24 彼らはヨシュアに答えた。「あなたの神、主がそのしもべモーセに、この全土をあなたがたに与え、この地のすべての住民をあなたがたの前から滅ぼすように命じられたことが、あなたのしもべたちに確かに告げられていたからです。それゆえ、私たちはあなたがたのゆえに自分たちの命を非常に恐れ、このことを行いました。
JOS 9:25 今、見よ、私たちはあなたの手の中にあります。あなたの目に良いこと、正しいことと思われることを、私たちにしてください。」
JOS 9:26 ヨシュアは彼らにそのように行い、イスラエルの人々の手から彼らを救い出し、彼らが殺されないようにした。
JOS 9:27 その日、ヨシュアは彼らを、会衆のため、また主が選ばれる場所で主の祭壇のために、木を伐る者、水を汲む者とした。それは今日に至るまでそうである。
JOS 10:1 エルサレムの王アドニ・ツェデクは、ヨシュアがアイを占領し、それを完全に滅ぼしたこと、すなわち彼がエリコとその王にしたように、アイとその王にもしたこと、またギベオンの住民がイスラエルと平和を結び、彼らの間にいることを聞いた。
JOS 10:2 彼らは非常に恐れた。ギベオンは王の町の一つのように大きな町であり、アイよりも大きく、その男たちは皆勇士だったからである。
JOS 10:3 そこでエルサレムの王アドニ・ツェデクは、ヘブロンの王ホハム、ヤルムトの王ピラム、ラキシュの王ヤフィア、エグロンの王デビルに使いを遣わして、言った。
JOS 10:4 「私のところに上って来て、私を助けてください。ギベオンを打ちましょう。彼らがヨシュアおよびイスラエルの人々と平和を結んだからです。」
JOS 10:5 そこでアモリ人の五人の王、すなわちエルサレムの王、ヘブロンの王、ヤルムトの王、ラキシュの王、エグロンの王は集まり、彼らとその全軍隊は上って行って、ギベオンに対して宿営し、その町と戦った。
JOS 10:6 ギベオンの男たちは、ギルガルの宿営にいるヨシュアへ使いを遣わして言った。「どうか、しもべたちを見捨てないでください。急いで上って来て、私たちを救い、助けてください。山地に住むアモリ人の王たちが皆、私たちに向かって集まっています。」
JOS 10:7 そこでヨシュアは、彼と一緒にいるすべての戦士たち、すべての勇士たちとともにギルガルから上って行った。
JOS 10:8 主はヨシュアに言われた。「彼らを恐れてはならない。わたしは彼らをあなたの手に引き渡したからである。彼らのうち、だれ一人としてあなたの前に立つ者はいない。」
JOS 10:9 それゆえ、ヨシュアは夜通しギルガルから上って行き、突然彼らを襲った。
JOS 10:10 主はイスラエルの前で彼らを混乱に陥れ、ギベオンで大いに打ち破られた。イスラエルはベテ・ホロンの上り坂を通って彼らを追い、アゼカとマケダに至るまで打った。
JOS 10:11 彼らがイスラエルの前から逃げ、ベテ・ホロンの下り坂にいたとき、主は天からアゼカに至るまで、彼らの上に大きな石を降らせ、彼らは死んだ。イスラエルの人々が剣で殺した者よりも、雹の石で死んだ者の方が多かった。
JOS 10:12 主がアモリ人をイスラエルの人々に渡された日、ヨシュアは主に語り、イスラエルの見ている前で言った。「太陽よ、ギベオンの上で止まれ。月よ、アヤロンの谷でとどまれ。」
JOS 10:13 民が敵への報復を遂げるまで、太陽は止まり、月はとどまった。これはヤシャルの書に記されているではないか。太陽は天の真ん中にとどまり、ほぼ丸一日、沈むことを急がなかった。
JOS 10:14 主が人の声に聞き入れられたこのような日は、後にも先にもなかった。主がイスラエルのために戦われたからである。
JOS 10:15 ヨシュアは全イスラエルとともに、ギルガルの宿営に帰った。
JOS 10:16 これら五人の王たちは逃げ、マケダの洞穴に隠れた。
JOS 10:17 ヨシュアは、「五人の王たちがマケダの洞穴に隠れているのが見つかった」と告げられた。
JOS 10:18 ヨシュアは言った。「大きな石を洞穴の口に転がし、そのそばに男たちを配置して彼らを見張らせなさい。
JOS 10:19 しかしあなたがたはとどまってはならない。あなたがたの敵を追いかけ、その後方を打ちなさい。彼らが自分たちの町々に入るのを許してはならない。あなたがたの神、主が彼らをあなたがたの手に引き渡されたからである。」
JOS 10:20 ヨシュアとイスラエルの人々が彼らを激しく打ち、ほとんど滅ぼし尽くしたとき、生き残った者たちは要塞化された町々に入った。
JOS 10:21 その後、民は皆、マケダの宿営にいるヨシュアのもとへ無事に帰った。イスラエルの人々に一言でも逆らう者はいなかった。
JOS 10:22 その時ヨシュアは言った。「洞穴の口を開け、あの五人の王たちを洞穴から私のところに引き出しなさい。」
JOS 10:23 彼らはそのように行い、エルサレムの王、ヘブロンの王、ヤルムトの王、ラキシュの王、エグロンの王というあの五人の王たちを、洞穴から彼のところに引き出した。
JOS 10:24 彼らがこれらの王たちをヨシュアのところに引き出したとき、ヨシュアはイスラエルのすべての男たちを呼び寄せ、彼と一緒に行った戦士たちの指揮官たちに言った。「近づいて、この王たちの首の上に足を置きなさい。」 彼らは近づき、その首の上に足を置いた。
JOS 10:25 ヨシュアは彼らに言った。「恐れてはならない。おののいてはならない。強く、また雄々しくありなさい。主はあなたがたが戦うすべての敵に、このようになされるからである。」
JOS 10:26 その後、ヨシュアは彼らを打って殺し、五本の木に掛けた。彼らは夕方まで木に掛けられていた。
JOS 10:27 日が沈むころ、ヨシュアの命令によって、五人の王は木から下ろされ、隠れていた洞穴に投げ込まれた。その入口には大きな石が置かれ、今日まで残っている。
JOS 10:28 その日、ヨシュアはマケダを占領し、剣の刃で町とその王を打ち、その中のすべての人を聖絶した。一人も残さず、エリコの王にしたように、マケダの王にも行った。
JOS 10:29 ヨシュアは全イスラエルとともにマケダからリブナへ進み、リブナと戦った。
JOS 10:30 主はリブナとその王をもイスラエルの手に渡された。ヨシュアは剣の刃で町とその中のすべての人を打ち、一人も残さなかった。エリコの王にしたように、その王にも行った。
JOS 10:31 ヨシュアは全イスラエルとともにリブナからラキシュへ進み、それに対して宿営し、それと戦った。
JOS 10:32 主はラキシュをイスラエルの手に渡された。ヨシュアは二日目に町を占領し、リブナにしたのと同じように、町とその中のすべての人を剣の刃で打った。
JOS 10:33 その時、ゲゼルの王ホラムがラキシュを助けるために上って来たが、ヨシュアは彼とその民を打ち、一人も生き残らせなかった。
JOS 10:34 ヨシュアは全イスラエルとともにラキシュからエグロンへ進んだ。彼らはそれに対して宿営し、それと戦った。
JOS 10:35 彼らはその日のうちに町を占領し、剣の刃で打った。ヨシュアはラキシュにしたのと同じように、その中のすべての人を聖絶した。
JOS 10:36 ヨシュアは全イスラエルとともにエグロンからヘブロンへ上って行き、それと戦った。
JOS 10:37 彼らは町を占領し、町とその王、周囲のすべての町、その中のすべての人を剣の刃で打った。エグロンにしたのと同じように、一人も残さず、町とその中のすべての人を聖絶した。
JOS 10:38 ヨシュアは全イスラエルとともにデビルへ引き返し、それと戦った。
JOS 10:39 ヨシュアは町とその王、周囲のすべての町を占領した。彼らは剣の刃で打ち、その中のすべての人を聖絶して、一人も残さなかった。ヘブロン、リブナとその王にしたように、デビルとその王にも行った。
JOS 10:40 こうしてヨシュアは、山地、ネゲブ、低地、山腹の全土と、その王たちを打った。一人も残さず、イスラエルの神、主が命じられたとおり、息のあるものをすべて聖絶した。
JOS 10:41 ヨシュアはカデシュ・バルネアからガザに至るまで、またゴシェンの全地方をギベオンに至るまで打った。
JOS 10:42 イスラエルの神、主がイスラエルのために戦われたので、ヨシュアはこれらすべての王たちとその地を一度に占領した。
JOS 10:43 ヨシュアは全イスラエルとともに、ギルガルの宿営に帰った。
JOS 11:1 ハツォルの王ヤビンはこれを聞いたとき、マドンの王ヨバブ、シムロンの王、アクシャフの王、
JOS 11:2 北の山地、キネレテの南のアラバ、低地、西のドルの高地にいた王たち、
JOS 11:3 東と西のカナン人、山地のアモリ人、ヘト人、ペリジ人、エブス人、そしてミツパの地のヘルモン山のふもとにいたヒビ人に使いを遣わした。
JOS 11:4 彼らは全軍を率いて出て来た。その民は海辺の砂のように多く、馬と戦車も非常に多かった。
JOS 11:5 これらのすべての王たちは集まって会い、イスラエルと戦うために進んで来て、メロムの水のほとりに一緒に宿営した。
JOS 11:6 主はヨシュアに言われた。「彼らを恐れてはならない。明日の今ごろ、わたしは彼らを皆、イスラエルの前で打ち倒された者として渡す。彼らの馬の足の筋を切り、戦車を火で焼きなさい。」
JOS 11:7 そこでヨシュアとすべての戦士たちは、メロムの水のほとりで突然彼らに襲いかかった。
JOS 11:8 主は彼らをイスラエルの手に引き渡された。イスラエルは彼らを打ち、大シドン、ミスレフォト・マイム、東のミツパの谷に至るまで彼らを追いかけた。イスラエルは彼らを打ち、一人も残さなかった。
JOS 11:9 ヨシュアは主が彼に命じられたとおりに彼らに対して行った。彼は彼らの馬の足の筋を切り、その戦車を火で燃やした。
JOS 11:10 その時ヨシュアは引き返してハツォルを占領し、その王を剣で打った。ハツォルは以前、それらすべての王国の首都であったからである。
JOS 11:11 彼らはその中のすべての人を剣の刃で打って聖絶し、息のあるものを一つも残さなかった。ヨシュアはハツォルを火で焼いた。
JOS 11:12 ヨシュアはこれらの王たちの町とその王をことごとく捕らえ、主のしもべモーセが命じたとおり、剣の刃で打って聖絶した。
JOS 11:13 ただし、丘の上に立っていた町々のうち、イスラエルはハツォルを除いて一つも燃やさなかった。ハツォルだけはヨシュアが燃やした。
JOS 11:14 これらの町の戦利品と家畜は、イスラエルの人々が自分たちのものとした。しかし人々は剣の刃で打って滅ぼし、息のあるものを一つも残さなかった。
JOS 11:15 主がそのしもべモーセに命じられたように、モーセはヨシュアに命じ、ヨシュアはそのように行った。主がモーセに命じられたことのうち、彼が行わなかったことは何一つなかった。
JOS 11:16 こうしてヨシュアはこの全土、すなわち山地、ネゲブ全土、ゴシェンの全土、低地、アラバ、イスラエルの山地とその低地を占領した。
JOS 11:17 セイルへ上って行くハラク山から、ヘルモン山のふもとのレバノンの谷にあるバアル・ガドに至るまでである。彼は彼らのすべての王を捕らえ、打って殺した。
JOS 11:18 ヨシュアはこれらすべての王たちと長い間戦った。
JOS 11:19 ギベオンの住民であるヒビ人を除いて、イスラエルの人々と平和を結んだ町は一つもなかった。彼らは他をすべて戦いによって占領した。
JOS 11:20 彼らの心を頑なにし、イスラエルに戦いを挑ませたのは主であった。それは、彼らが聖絶され、あわれみを受けることなく、主がモーセに命じられたとおり滅ぼされるためであった。
JOS 11:21 その時ヨシュアは、ヘブロン、デビル、アナブ、ユダの全山地、イスラエルの全山地からアナク人を断ち滅ぼし、その町々とともに聖絶した。
JOS 11:22 イスラエルの人々の地にアナク人は一人も残っていなかった。ただガザ、ガト、アシュドデにだけ残っていた。
JOS 11:23 こうしてヨシュアは、主がモーセに告げられたとおり全土を占領し、部族ごとの割り当てに従って相続地としてイスラエルに与えた。その地には戦いがやみ、安息があった。
JOS 12:1 イスラエルの人々が打って、その地を自分たちのものとした、ヨルダン川の東の王たちは次のとおりである。その領域はアルノン川の谷からヘルモン山まで、また東側のアラバ全域に及んだ。
JOS 12:2 ヘシュボンに住んでいたアモリ人の王シホン。彼はアルノン川の谷の端にあるアロエルから、谷の真ん中、ギルアデの半分を治め、アンモン人の境界であるヤボク川に至るまで、
JOS 12:3 また東のアラバをキネレテの海に至るまで、東のアラバの海、すなわち塩の海に至るまで、ベテ・エシモトの道を通って、南のピスガの斜面の下まで治めていた。
JOS 12:4 また、バシャンの王オグの領地。彼はアシュタロトとエドレイに住んでいたレファイムの生き残りであり、
JOS 12:5 ヘルモン山、サルカ、全バシャンを治め、ゲシュル人およびマアカ人の境界に至るまで、またヘシュボンの王シホンの境界に至るギルアデの半分を治めていた。
JOS 12:6 主のしもべモーセとイスラエルの人々は彼らを打った。主のしもべモーセはそれをルベン人、ガド人、マナセの半部族に相続地として与えた。
JOS 12:7 ヨシュアとイスラエルの人々が、ヨルダン川の向こう側、西のほうで、レバノンの谷にあるバアル・ガドからセイルへ上って行くハラク山に至るまで打った、その地の王たちは次のとおりである。ヨシュアはそれをイスラエルの部族に、その割り当てに従って相続地として与えた。
JOS 12:8 それは山地、低地、アラバ、傾斜地、荒野、ネゲブにいたヘト人、アモリ人、カナン人、ペリジ人、ヒビ人、およびエブス人の地であった。
JOS 12:9 エリコの王が一人、 ベテルのそばにあるアイの王が一人、
JOS 12:10 エルサレムの王が一人、 ヘブロンの王が一人、
JOS 12:11 ヤルムトの王が一人、 ラキシュの王が一人、
JOS 12:12 エグロンの王が一人、 ゲゼルの王が一人、
JOS 12:13 デビルの王が一人、 ゲデルの王が一人、
JOS 12:14 ホルマの王が一人、 アラドの王が一人、
JOS 12:15 リブナの王が一人、 アドラムの王が一人、
JOS 12:16 マケダの王が一人、 ベテルの王が一人、
JOS 12:17 タプアの王が一人、 ヘフェルの王が一人、
JOS 12:18 アフェクの王が一人、 ラシャロンの王が一人、
JOS 12:19 マドンの王が一人、 ハツォルの王が一人、
JOS 12:20 シムロン・メロンの王が一人、 アクシャフの王が一人、
JOS 12:21 タアナクの王が一人、 メギドの王が一人、
JOS 12:22 ケデシュの王が一人、 カルメルのヨクネアムの王が一人、
JOS 12:23 ドルの高地にいるドルの王が一人、 ギルガルのゴイムの王が一人、
JOS 12:24 テルツァの王、一人。 王は全部で三十一人であった。
JOS 13:1 ヨシュアは年を重ねて老いていた。主は彼に言われた。「あなたは年を重ねて老いたが、まだ相続すべき地が非常に多く残っている。
JOS 13:2 残っている地は次のとおりである。ペリシテ人のすべての地方、およびゲシュル人のすべての地方。
JOS 13:3 エジプトの手前にあるシホルから、北はカナン人のものとみなされているエクロンの境界まで。またペリシテ人の五人の領主、すなわちガザ人、アシュドデ人、アシュケロン人、ガト人、エクロン人、そしてアビム人。
JOS 13:4 南のほうでは、カナン人の全土、およびシドン人に属するメアラから、アフェクを経てアモリ人の境界まで。
JOS 13:5 またゲバル人の地と、東側のレバノン全土、すなわちヘルモン山のふもとのバアル・ガドからハマトの入り口まで。
JOS 13:6 レバノンからミスレフォト・マイムまでの山地の住民、すなわちシドン人を皆、わたしがイスラエルの人々の前から追い払う。あなたは、わたしが命じたとおり、その地をイスラエルに相続地として割り当てなさい。
JOS 13:7 それゆえ今、この地を九つの部族とマナセの半部族に相続地として分けなさい。」
JOS 13:8 マナセのもう半分の部族とともに、ルベン人とガド人は、主のしもべモーセがヨルダン川の東で与えた相続地をすでに受け取っていた。
JOS 13:9 すなわち、アルノン川の谷の端にあるアロエルと、谷の真ん中にある町、およびメデバからディボンに至るすべての平原、
JOS 13:10 ヘシュボンで治めていたアモリ人の王シホンのすべての町で、アンモン人の境界に至るまで。
JOS 13:11 またギルアデ、ゲシュル人およびマアカ人の境界、ヘルモン山全域、サルカに至るバシャン全域、
JOS 13:12 バシャンでアシュタロトとエドレイにおいて治めていたオグの王国全域であった。彼はレファイムの生き残りであった。モーセはこれらの者を打ち、彼らを追い払った。
JOS 13:13 しかしイスラエルの人々は、ゲシュル人やマアカ人を追い払わなかった。ゲシュルとマアカは今日に至るまでイスラエルのただ中に住んでいる。
JOS 13:14 ただしレビの部族には相続地を与えなかった。イスラエルの神、主への火のささげ物が、主の言葉どおり、レビの相続分だからである。
JOS 13:15 モーセはルベンの子らの部族に、その氏族に従って与えた。
JOS 13:16 彼らの境界は、アルノン川の谷の端にあるアロエルと、谷の真ん中にある町、およびメデバのそばのすべての平原、
JOS 13:17 ヘシュボンと平原にあるそのすべての町、すなわちディボン、バモテ・バアル、ベテ・バアル・メオン、
JOS 13:18 ヤハツ、ケデモト、メファアト、
JOS 13:19 キルヤタイム、シブマ、谷の山にあるツェレト・シャハル、
JOS 13:20 ベテ・ペオル、ピスガの斜面、ベテ・エシモト、
JOS 13:21 および平原のすべての町、ヘシュボンで治めていたアモリ人の王シホンの王国全域であった。モーセはシホンと、その地に住んでいたミディアンの指導者エヴィ、レケム、ツル、フル、レバを打った。彼らはシホンに属する君主たちであった。
JOS 13:22 イスラエルの人々は、殺された他の者たちとともに、占い師であるベオルの子バラムを剣で殺した。
JOS 13:23 ルベンの子らの境界はヨルダン川とその岸であった。これが氏族ごとのルベンの子らの相続地、その町々と村々である。
JOS 13:24 モーセはガドの部族、すなわちガドの子らに、その氏族に従って与えた。
JOS 13:25 彼らの境界はヤゼルとギルアデのすべての町、およびラバの東にあるアロエルに至るアンモン人の地の半分、
JOS 13:26 またヘシュボンからラマト・ミツペおよびベトニムまで、そしてマハナイムからデビルの境界までであった。
JOS 13:27 谷間では、ヘシュボンの王シホンの王国の残りの地、すなわちベテ・ハラム、ベテ・ニムラ、スコテ、ツァフォン。境界はヨルダン川の岸に沿い、川の東側にあるキネレテの海の端まで及んだ。
JOS 13:28 これがその氏族に従ったガドの子らの相続地であり、その町々と村々であった。
JOS 13:29 モーセはマナセの半部族に相続地を与えた。それはマナセの子らの半部族のためのもので、その氏族に従って与えられた。
JOS 13:30 彼らの境界はマハナイムから始まり、バシャン全域、バシャンの王オグの王国全域、バシャンにあるヤイルのすべての町である六十の町、
JOS 13:31 またギルアデの半分、およびバシャンにおけるオグの王国の町であるアシュタロトとエドレイであった。これらはマナセの子マキルの子らのためのもので、すなわちマキルの子らの半分のためのもので、その氏族に従って与えられた。
JOS 13:32 これらはモーセが、エリコの東にあるヨルダン川の向こう側のモアブの平原で割り当てた相続地である。
JOS 13:33 しかしレビの部族には、モーセは相続地を与えなかった。イスラエルの神、主ご自身が、御言葉どおり彼らの相続分だからである。
JOS 14:1 これらはイスラエルの人々がカナンの地で受け取った相続地であり、祭司エルアザル、ヌンの子ヨシュア、イスラエルの各部族の父祖の家のかしらたちが割り当てたものである。
JOS 14:2 主がモーセを通して命じられたとおりに、九つの部族と半部族のために、くじによって彼らの相続地が割り当てられた。
JOS 14:3 モーセはヨルダン川の向こう側で、二つの部族と半部族に相続地を与えていた。しかしレビ人には、彼らの間に相続地を与えなかった。
JOS 14:4 ヨセフの子らはマナセとエフライムの二部族となった。レビ人には地の分け前を与えず、住む町々と、家畜や財産のための放牧地だけを与えた。
JOS 14:5 主がモーセに命じられたとおりに、イスラエルの人々は行い、その地を分けた。
JOS 14:6 その時、ユダの子らはギルガルでヨシュアに近づいた。そしてケナズ人エフネの子カレブが彼に言った。「主がカデシュ・バルネアで、私とあなたについて、神の人モーセに語られた言葉をあなたは知っています。
JOS 14:7 主のしもべモーセがその地を偵察させるために、カデシュ・バルネアから私を遣わしたとき、私は四十歳でした。私は心にあるとおりに彼に報告しました。
JOS 14:8 しかし一緒に上って行った兄弟たちは民の心をくじいた。それでも私は、私の神、主にひたすら従いました。
JOS 14:9 その日、モーセは誓って言いました。『あなたが私の神、主に従い通したので、あなたの足が踏んだ地は、必ずあなたとあなたの子らの永遠の相続地となる。』
JOS 14:10 今、主は約束どおり、この四十五年間、私を生かしておられました。主がこの言葉をモーセに告げられたのは、イスラエルが荒野を歩いていた時です。今、私は八十五歳です。
JOS 14:11 モーセが私を遣わした日のように、今日もなお私は健やかです。戦いに出るにも帰るにも、今の力はあの時と変わりません。
JOS 14:12 ですから今、主があの日に語られたこの山地を私に与えてください。そこにアナク人がおり、大きな城壁の町々があることは、あなたもあの日に聞いています。主が私とともにいてくだされば、主が語られたとおり、私は彼らを追い払えるでしょう。」
JOS 14:13 そこでヨシュアは彼を祝福し、エフネの子カレブにヘブロンを相続地として与えた。
JOS 14:14 それでヘブロンは今日まで、ケナズ人エフネの子カレブの相続地となっている。彼がイスラエルの神、主に心から従ったからである。
JOS 14:15 ヘブロンの以前の名はキルヤテ・アルバであった。アルバはアナク人の中で最も偉大な人物であった。そしてその地には戦いがやんで安息があった。
JOS 15:1 ユダの子らの部族のために、その氏族に従ってくじで割り当てられた地は、エドムの境界に至り、さらに南の果てにあるツィンの荒野の南端にまで及んだ。
JOS 15:2 彼らの南の境界は塩の海の端、南に向いている入り江から始まり、
JOS 15:3 アクラビムの坂の南へ出てツィンを通り、カデシュ・バルネアの南へ上り、ヘツロンを過ぎてアダルへ上り、カルカへと曲がり、
JOS 15:4 さらにアツモンを過ぎてエジプトの川へと出て、その境界の終わりは海であった。これがあなたがたの南の境界となる。
JOS 15:5 東の境界は塩の海であり、ヨルダン川の河口までであった。北側の境界は、ヨルダン川の河口にある海の入り江から始まり、
JOS 15:6 境界はベテ・ホグラに上り、ベテ・アラバの北を通り、ルベンの子ボハンの石に上り、
JOS 15:7 アコルの谷からデビルに上り、川の南側にあるアドミムの坂の向かいのギルガルに向かって北へ進み、エン・シェメシュの水を通ってエン・ロゲルで終わる。
JOS 15:8 境界はベン・ヒノムの谷を上って、エブス人の町の南側、すなわちエルサレムに至り、さらに境界は西側のヒノムの谷の前にある山の頂に上る。そこはレファイムの谷の北の果てである。
JOS 15:9 境界は山の頂からネフトアの水の泉に引かれ、エフロン山の町々へ出る。さらに境界はバアラ、すなわちキルヤテ・ヤアリムへと引かれ、
JOS 15:10 境界はバアラから西へ曲がってセイル山に向かい、北側にあるヤアリム山、すなわちケサロンの側面に沿って進み、ベテ・シェメシュに下り、ティムナを過ぎる。
JOS 15:11 境界はエクロンの側面の北側へ出て、シケロンに引かれ、バアラ山を過ぎてヤブネエルに出る。その境界の終わりは海であった。
JOS 15:12 西の境界は大海とその海岸であった。これが氏族ごとのユダの子らの周囲の境界である。
JOS 15:13 ヨシュアは、主の命令に従い、エフネの子カレブにユダの人々の中で相続地を与えた。すなわち、アナクの父アルバにちなんで名づけられたキルヤテ・アルバ、つまりヘブロンである。
JOS 15:14 カレブはそこから、アナクの三人の子、すなわちアナクの子孫であるシェシャイ、アヒマン、タルマイを追い払った。
JOS 15:15 彼はそこからデビルの住民を攻めるために上って行った。デビルの以前の名はキルヤテ・セフェルであった。
JOS 15:16 カレブは言った。「キルヤテ・セフェルを打ってそれを占領する者には、私の娘アクサを妻として与えよう。」
JOS 15:17 カレブの兄弟であるケナズの子オトニエルがそれを占領したので、彼は娘アクサを彼に妻として与えた。
JOS 15:18 彼女が嫁ぐとき、夫に、自分の父に畑を求めるよう促した。彼女がろばから降りると、カレブは「何が欲しいのか」と尋ねた。
JOS 15:19 彼女は言った。「私に祝福を与えてください。あなたは私をネゲブの地に置かれたのですから、水の泉も私に与えてください。」 そこで彼は上の泉と下の泉を彼女に与えた。
JOS 15:20 これがその氏族に従ったユダの子らの部族の相続地である。
JOS 15:21 エドムの境界に向かうネゲブにある、ユダの子らの部族の最果ての町々は、カブツェエル、エデル、ヤグル、
JOS 15:22 キナ、ディモナ、アダダ、
JOS 15:23 ケデシュ、ハツォル、イトナン、
JOS 15:24 ジフ、テレム、ベアロト、
JOS 15:25 ハツォル・ハダタ、ケリオト・ヘツロン、すなわちハツォル、
JOS 15:26 アマム、シェマ、モラダ、
JOS 15:27 ハツァル・ガダ、ヘシュモン、ベテ・ペレト、
JOS 15:28 ハツァル・シュアル、ベエル・シェバ、ビズヨテヤ、
JOS 15:29 バアラ、イイム、エツェム、
JOS 15:30 エルトラド、ケシル、ホルマ、
JOS 15:31 ツィクラグ、マドマナ、サンサナ、
JOS 15:32 レバオト、シルヒム、アイン、およびリモンであった。その町々はすべて合わせて二十九の町と、その村々であった。
JOS 15:33 低地には、エシュタオル、ツォルア、アシュナ、
JOS 15:34 ザノア、エン・ガニム、タプア、エナム、
JOS 15:35 ヤルムト、アドラム、ソコ、アゼカ、
JOS 15:36 シャアライム、アディタイム、ゲデラ、またはゲデロタイム。十四の町と、その村々。
JOS 15:37 ツェナン、ハダシャ、ミグダル・ガド、
JOS 15:38 ディルアン、ミツペ、ヨクテエル、
JOS 15:39 ラキシュ、ボツカト、エグロン、
JOS 15:40 カボン、ラフマム、キトリシュ、
JOS 15:41 ゲデロト、ベテ・ダゴン、ナアマ、マケダ。十六の町と、その村々。
JOS 15:42 リブナ、エテル、アシャン、
JOS 15:43 イフタ、アシュナ、ネツィブ、
JOS 15:44 ケイラ、アクジブ、マレシャ。九つの町と、その村々。
JOS 15:45 エクロンとその町々、およびその村々。
JOS 15:46 エクロンから海に至るまで、アシュドデのそばにあるすべてのものと、その村々。
JOS 15:47 アシュドデ、その町々、その村々。ガザ、その町々、その村々。エジプトの川および大海とその海岸に至るまで。
JOS 15:48 山地には、シャミル、ヤティル、ソコ、
JOS 15:49 ダナ、キルヤテ・サナ、すなわちデビル、
JOS 15:50 アナブ、エシュテモ、アニム、
JOS 15:51 ゴシェン、ホロン、ギロ。十一の町と、その村々。
JOS 15:52 アラブ、ドゥマ、エシャン、
JOS 15:53 ヤニム、ベテ・タプア、アフェカ、
JOS 15:54 フムタ、キルヤテ・アルバ、すなわちヘブロン、およびツィオル。九つの町と、その村々。
JOS 15:55 マオン、カルメル、ジフ、ユタ、
JOS 15:56 イズレエル、ヨクデアム、ザノア、
JOS 15:57 カイン、ギベア、ティムナ。十の町と、その村々。
JOS 15:58 ハルフル、ベテ・ツル、ゲドル、
JOS 15:59 マアラト、ベテ・アノト、エルテコン。六つの町と、その村々。
JOS 15:60 キルヤテ・バアル、すなわちキルヤテ・ヤアリム、およびラバ。二つの町と、その村々。
JOS 15:61 荒野には、ベテ・アラバ、ミディン、セカカ、
JOS 15:62 ニブシャン、塩の町、エン・ゲディ。六つの町と、その村々。
JOS 15:63 エルサレムの住民であるエブス人について、ユダの子らは彼らを追い払うことができなかった。それでエブス人は今日に至るまで、エルサレムでユダの子らとともに住んでいる。
JOS 16:1 ヨセフの子らのくじは、エリコのそばのヨルダン川、エリコの水の東から始まり、エリコから山地を通ってベテルへ上る荒野に及んだ。
JOS 16:2 その境界はベテルからルズへ出て、アルキ人の境界を通ってアタロトへ進み、
JOS 16:3 西のほう、ヤフレテ人の境界に下って、下ベテ・ホロンの境界、さらにゲゼルに至り、その終わりは海であった。
JOS 16:4 ヨセフの子らであるマナセとエフライムは、彼らの相続地を受け取った。
JOS 16:5 エフライムの子らの、その氏族に従った境界は次のとおりであった。彼らの相続地の東の境界はアタロト・アダルから上ベテ・ホロンに至り、
JOS 16:6 その境界は北側のミクメタトで西へ出る。境界は東に曲がってタアナト・シロに向かい、その東側を通ってヤノアに進む。
JOS 16:7 ヤノアからアタロト、ナアラへと下り、エリコに達し、ヨルダン川に出る。
JOS 16:8 タプアから境界は西のほうカナの川に進み、その終わりは海であった。これがその氏族に従ったエフライムの子らの部族の相続地である。
JOS 16:9 これに加えて、マナセの子らの相続地のただ中にあるエフライムの子らのために取り分けられた町々、すなわちすべての町とその村々があった。
JOS 16:10 彼らはゲゼルに住むカナン人を追い払わなかった。そのためカナン人は今日までエフライムの中に住み、強制労働に服している。
JOS 17:1 マナセの部族のためにくじが当たった。マナセはヨセフの長子だったからである。マナセの長子でギルアデの父であるマキルは戦士であったため、ギルアデとバシャンを得た。
JOS 17:2 マナセの残りの子らにも、その氏族に従って分け前が与えられた。すなわち、アビエゼル、ヘレク、アスリエル、シェケム、ヘフェル、シェミダの子らである。これらがヨセフの子マナセの男子の諸氏族であった。
JOS 17:3 しかし、マナセの子マキルの子、ギルアデの子、ヘフェルの子であるゼロフェハデには、息子がおらず、娘だけがいた。その娘たちの名は、マフラ、ノア、ホグラ、ミルカ、ティルツァであった。
JOS 17:4 彼女たちは祭司エルアザル、ヌンの子ヨシュア、および指導者たちの前に進み出て言った。「主はモーセに、私たちの兄弟たちの間で私たちに相続地を与えるように命じられました。」そこで主の命令に従って、ヨシュアは彼女たちの父の兄弟たちの間で彼女たちに相続地を与えた。
JOS 17:5 ヨルダン川の向こう側にあるギルアデとバシャンの地のほかに、マナセには十の分け前が当たった。
JOS 17:6 マナセの娘たちが、その息子たちの間で相続地を受け継いだからである。ギルアデの地はマナセの残りの子らのものとなった。
JOS 17:7 マナセの境界はアシェルから、シェケムの前にあるミクメタトに至る。境界は右手のほうに進み、エン・タプアの住民のところへ行く。
JOS 17:8 タプアの地はマナセのものとなったが、マナセの境界にあるタプアの町はエフライムの子らのものとなった。
JOS 17:9 境界はカナの川に下り、川の南側を通る。マナセの町々の中にあるこれらの町はエフライムのものである。マナセの境界は川の北側であり、その終わりは海であった。
JOS 17:10 南側はエフライムのもの、北側はマナセのものであり、海がその境界であった。彼らは北ではアシェルに、東ではイッサカルに接していた。
JOS 17:11 マナセはイッサカルとアシェルの領域内に、ベテ・シェアンとその町々、イブレアムとその町々、ドルとその町々、エン・ドルとその町々、タアナクとその町々、メギドとその町々、すなわち三つの丘陵地を持っていた。
JOS 17:12 しかしマナセの子らはこれらの町の住民を追い払えず、カナン人はその地に住み続けた。
JOS 17:13 イスラエルの人々が強くなったとき、彼らはカナン人に強制労働を課したが、彼らを完全に追い払うことはしなかった。
JOS 17:14 ヨセフの子らはヨシュアに言った。「主がこれほど私たちを祝福し、私たちは大きな民となったのに、なぜ相続地として一つのくじ、一つの分け前しか与えてくださらないのですか。」
JOS 17:15 ヨシュアは彼らに言った。「もしあなたが人数の多い民で、エフライムの山地があなたにとって狭すぎるなら、森へ上って行き、そこでペリジ人とレファイム人の地に、自分のための場所を切り開きなさい。」
JOS 17:16 ヨセフの子らは言った。「山地は私たちには十分ではありません。また、谷の地に住むすべてのカナン人、すなわちベテ・シェアンとその町々にいる者たちも、イズレエルの谷にいる者たちも、みな鉄の戦車を持っています。」
JOS 17:17 ヨシュアはヨセフの家、すなわちエフライムとマナセに言った。「あなたは人数の多い民であり、大きな力を持っている。あなたは一つのくじだけを持つのではない。
JOS 17:18 山地もあなたがたのものとなる。そこは森だが、切り開けば、その端まであなたがたのものとなる。カナン人が鉄の戦車を持ち、強大であっても、必ず追い払える。」
JOS 18:1 イスラエルの人々の全会衆はシロに集まり、そこに会見の天幕を設けた。その地は彼らの前に征服されていた。
JOS 18:2 イスラエルの人々の中には、自分たちの相続地をまだ分けられていない七つの部族が残っていた。
JOS 18:3 ヨシュアはイスラエルの人々に言った。「父祖の神、主が与えられた地に入って自分たちのものとするのを、いつまでためらっているのか。
JOS 18:4 各部族から三人ずつ選び出しなさい。彼らを遣わそう。彼らは立ち上がってその地を巡り、相続地として分けるために調査して記録し、私のところへ帰って来なければならない。
JOS 18:5 彼らはそれを七つの分け前に分ける。ユダは南の自分の境界内にとどまり、ヨセフの家は北の自分の境界内にとどまる。
JOS 18:6 その地を七つの区分に分けて記録し、ここにいる私のところへ持って来なさい。私はここで、私たちの神、主の御前で、あなたがたのためにくじを引く。
JOS 18:7 ただし、レビ人にはあなたがたの間に分け前がない。主に仕える祭司職が彼らの相続分だからである。ガド、ルベン、マナセの半部族は、主のしもべモーセからヨルダン川の東ですでに相続地を受け取っている。」
JOS 18:8 男たちは立ち上がって出て行った。ヨシュアは、地を調査しに行く者たちに命じた。「行って地を巡り、調査して記録し、私のところへ戻って来なさい。私はここシロで、主の御前であなたがたのためにくじを引く。」
JOS 18:9 男たちは行って地を巡り、町ごとに七つの区分に分けて書物に記録した。それからシロの宿営にいるヨシュアのところへ帰って来た。
JOS 18:10 ヨシュアはシロで、主の御前で彼らのためにくじを引いた。そこでヨシュアはその地をイスラエルの人々に、それぞれの分け前に従って分けた。
JOS 18:11 ベニヤミンの子らの部族のくじが、その氏族に従って引かれた。彼らのくじの境界は、ユダの子らとヨセフの子らの間に出た。
JOS 18:12 北側の彼らの境界はヨルダン川から始まる。境界は北側のエリコの側面に上り、西のほうの山地を通って上り、ベテ・アベンの荒野で終わる。
JOS 18:13 境界はそこからルズへ、南側にあるルズの側面、すなわちベテルへ進む。さらに境界は、下ベテ・ホロンの南にある山を通って、アタロト・アダルに下る。
JOS 18:14 境界はそこから延びて、ベテ・ホロンの前にある山の南側から西のほうへ曲がり、ユダの子らの町であるキルヤテ・バアル、すなわちキルヤテ・ヤアリムで終わる。これが西側である。
JOS 18:15 南側はキルヤテ・ヤアリムの果てから始まる。境界は西へ向かい、ネフトアの水の泉へ出る。
JOS 18:16 境界は、レファイムの谷の北にあり、ベン・ヒノムの谷の前にある山の果てに下る。さらに南側にあるエブス人の側面に沿ってヒノムの谷に下り、エン・ロゲルに下る。
JOS 18:17 それは北へ延びてエン・シェメシュへ出て、アドミムの坂の向かいにあるゲリロトへ出て、ルベンの子ボハンの石に下る。
JOS 18:18 さらに北側のアラバの向かい側へ進み、アラバに下る。
JOS 18:19 境界は北側のベテ・ホグラの側面に進み、境界の終わりはヨルダン川の南端にある塩の海の北の入り江となる。これが南の境界である。
JOS 18:20 東側の境界はヨルダン川であった。これがその周囲の境界に従った、ベニヤミンの子らの氏族による相続地である。
JOS 18:21 その氏族に従ったベニヤミンの子らの部族の町々は、エリコ、ベテ・ホグラ、エメク・ケツィツ、
JOS 18:22 ベテ・アラバ、ツェマライム、ベテル、
JOS 18:23 アビム、パラ、オフラ、
JOS 18:24 ケファル・アモニ、オフニ、ゲバ。十二の町と、その村々。
JOS 18:25 ギベオン、ラマ、ベエロト、
JOS 18:26 ミツペ、ケフィラ、モツァ、
JOS 18:27 レケム、イルペエル、タララ、
JOS 18:28 ツェラ、エレフ、エブス人の町、すなわちエルサレム、ギベア、キルヤテ。十四の町と、その村々。これがその氏族に従ったベニヤミンの子らの相続地である。
JOS 19:1 第二のくじはシメオン、すなわちシメオンの子らの部族のために、その氏族に従って引かれた。彼らの相続地はユダの子らの相続地の中にあった。
JOS 19:2 彼らは相続地として、ベエル・シェバ、すなわちシェバ、モラダ、
JOS 19:3 ハツァル・シュアル、バラ、エツェム、
JOS 19:4 エルトラド、ベトゥル、ホルマ、
JOS 19:5 ツィクラグ、ベテ・マルカボト、ハツァル・スサ、
JOS 19:6 ベテ・レバオト、シャルヘン。十三の町と、その村々を持った。
JOS 19:7 アイン、リモン、エテル、アシャン。四つの町と、その村々。
JOS 19:8 また、南のラマであるバアラト・ベエルに至るまで、これらの町の周囲にあるすべての村々。これがその氏族に従ったシメオンの子らの部族の相続地である。
JOS 19:9 シメオンの子らの相続地は、ユダの子らの分け前から取られた。ユダの子らの分け前は彼らにとって多すぎたからである。それゆえ、シメオンの子らはユダの相続地の中に相続地を持った。
JOS 19:10 第三のくじはゼブルンの子らのために、その氏族に従って引かれた。彼らの相続地の境界はサリドに至る。
JOS 19:11 彼らの境界は西へ、すなわちマララへ上り、ダベシェトに達する。さらにヨクネアムの前にある川に達する。
JOS 19:12 サリドから東のほう、東へ曲がり、キスロト・タボルの境界に向かう。そしてダベラトへ出て、ヤフィアへ上る。
JOS 19:13 そこから東のほうへ進んでガテ・ヘフェル、エト・カツィンに至り、ネアへと延びるリモンへ出る。
JOS 19:14 境界は北のほうハナトンへ回り込み、イフタ・エルの谷で終わる。
JOS 19:15 また、カタト、ナハラル、シムロン、イダラ、ベツレヘム。十二の町と、その村々。
JOS 19:16 これがその氏族に従ったゼブルンの子らの相続地であり、これらの町とその村々である。
JOS 19:17 第四のくじはイッサカル、すなわちイッサカルの子らのために、その氏族に従って引かれた。
JOS 19:18 彼らの境界はイズレエル、ケスロト、シュネム、
JOS 19:19 ハファライム、シオン、アナハラト、
JOS 19:20 ラビト、キシュヨン、エベツ、
JOS 19:21 レメト、エン・ガニム、エン・ハダ、ベテ・パツェツに至る。
JOS 19:22 境界はタボル、シャハツマ、ベテ・シェメシュに達する。彼らの境界はヨルダン川で終わる。十六の町と、その村々。
JOS 19:23 これがその氏族に従ったイッサカルの子らの部族の相続地であり、町々とその村々である。
JOS 19:24 第五のくじはアシェルの子らの部族のために、その氏族に従って引かれた。
JOS 19:25 彼らの境界はヘルカト、ハリ、ベテン、アクシャフ、
JOS 19:26 アラメレク、アマド、ミシャルであった。それは西のほうではカルメルに達し、シホル・リブナトに達する。
JOS 19:27 境界は東へ曲がってベテ・ダゴンに向かい、ゼブルンと、北のほうのイフタ・エルの谷に達し、ベテ・エメクとネイエルに至る。そして左手のほうのカブルへ出る。
JOS 19:28 さらにエブロン、レホブ、ハモン、カナを経て、大シドンに至る。
JOS 19:29 境界はラマへ曲がり、要塞の町ツロに向かう。さらに境界はホサへ曲がり、アクジブの地方を通って海で終わる。
JOS 19:30 またウンマ、アフェク、レホブ。二十二の町と、その村々。
JOS 19:31 これがその氏族に従ったアシェルの子らの部族の相続地であり、これらの町とその村々である。
JOS 19:32 第六のくじはナフタリの子らのために、その氏族に従って引かれた。
JOS 19:33 彼らの境界はヘレフ、ツァアナニムの樫の木、アダミ・ネケブ、ヤブネエルから始まり、ラクムに至る。そしてヨルダン川で終わる。
JOS 19:34 境界は西へ曲がってアズノト・タボルに向かい、そこからフコクへ出る。南はゼブルンに達し、西はアシェルに達し、東側のヨルダン川ではユダに達する。
JOS 19:35 その要塞の町々は、ツィディム、ツェル、ハマト、ラカト、キネレト、
JOS 19:36 アダマ、ラマ、ハツォル、
JOS 19:37 ケデシュ、エドレイ、エン・ハツォル、
JOS 19:38 イロン、ミグダル・エル、ホレム、ベテ・アナト、ベテ・シェメシュ。十九の町と、その村々。
JOS 19:39 これがその氏族に従ったナフタリの子らの部族の相続地であり、町々とその村々である。
JOS 19:40 第七のくじはダンの子らの部族のために、その氏族に従って引かれた。
JOS 19:41 彼らの相続地の境界はツォルア、エシュタオル、イル・シェメシュ、
JOS 19:42 シャアラビン、アヤロン、イトラ、
JOS 19:43 エロン、ティムナ、エクロン、
JOS 19:44 エルテケ、ギベトン、バアラト、
JOS 19:45 エフド、ベネ・ベラク、ガテ・リモン、
JOS 19:46 メ・ヤルコン、ラコンであり、ヨッパの向かいの境界も含んでいた。
JOS 19:47 ダンの子らの境界は彼らのところからさらに延びた。ダンの子らは上って行ってレシェムと戦い、それを占領し、剣の刃で打ち、それを所有してそこに住んだからである。彼らはレシェムを、自分たちの父祖ダンの名にちなんでダンと呼んだ。
JOS 19:48 これがその氏族に従ったダンの子らの部族の相続地であり、これらの町とその村々である。
JOS 19:49 こうして彼らは、境界に従って地を相続地として分け終えた。イスラエルの人々は、自分たちの中にヌンの子ヨシュアの相続地を与えた。
JOS 19:50 主の命令に従って、彼らは彼が求めた町、すなわちエフライムの山地にあるティムナト・セラを彼に与えた。彼はその町を建て、そこに住んだ。
JOS 19:51 これらは、祭司エルアザル、ヌンの子ヨシュア、イスラエルの人々の部族の父祖の家のかしらたちが、シロの会見の天幕の入口で、主の御前にくじを引いて分けた相続地である。こうして地の分配を終えた。
JOS 20:1 主はヨシュアに告げられた。
JOS 20:2 「イスラエルの人々にこう告げなさい。『わたしがモーセを通して語った逃れの町を定めなさい。
JOS 20:3 誤って、意図せず人を殺した者がそこへ逃れるためである。それらの町は、血の復讐者から逃れる場所となる。
JOS 20:4 その人は町の一つに逃れ、門の入口に立って、その町の長老たちに事情を述べなければならない。長老たちは彼を町に受け入れ、彼らの間で住める場所を与える。
JOS 20:5 血の復讐者が追って来ても、その人を引き渡してはならない。彼は意図せず隣人を打ったのであり、以前から憎んでいたのではないからである。
JOS 20:6 その人は会衆の前に立って裁きを受け、その時の大祭司が死ぬまで、その町に住まなければならない。その後、自分が逃れて来た町、自分の家へ帰ることができる。』」
JOS 20:7 彼らはナフタリの山地にあるガリラヤのケデシュ、エフライムの山地にあるシェケム、およびユダの山地にあるキルヤテ・アルバ、すなわちヘブロンを取り分けた。
JOS 20:8 また、東側のエリコの向かいにあるヨルダン川の向こう側で、ルベンの部族の中から平原の荒野にあるベツェルを、ガドの部族の中からギルアデのラモトを、マナセの部族の中からバシャンのゴランを定めた。
JOS 20:9 これらは、イスラエルの人々と、その間に住む寄留者のために定められた町々である。意図せず人を殺した者がそこへ逃れ、会衆の前で裁きを受けるまでは、血の復讐者の手で死なないためである。
JOS 21:1 その時、レビ人の父祖の家のかしらたちは、祭司エルアザル、ヌンの子ヨシュア、およびイスラエルの人々の部族の父祖の家のかしらたちのところに近づき、
JOS 21:2 彼らはカナンの地のシロで言った。「主はモーセを通して、私たちに住む町々と、家畜のための放牧地を与えるよう命じられました。」
JOS 21:3 そこでイスラエルの人々は、主の命令に従い、自分たちの相続地の中から、これらの町とその放牧地をレビ人に与えた。
JOS 21:4 くじはケハテ人の氏族のために出た。レビ人のうち祭司アロンの子らには、ユダの部族、シメオン人の部族、ベニヤミンの部族の中から、くじによって十三の町が与えられた。
JOS 21:5 ケハテの残りの子らには、エフライムの部族の氏族、ダンの部族、マナセの半部族の中から、くじによって十の町が与えられた。
JOS 21:6 ゲルションの子らには、イッサカルの部族の氏族、アシェルの部族、ナフタリの部族、バシャンにあるマナセの半部族の中から、くじによって十三の町が与えられた。
JOS 21:7 メラリの子らには、その氏族に従って、ルベンの部族、ガドの部族、ゼブルンの部族の中から十二の町が与えられた。
JOS 21:8 イスラエルの人々は、モーセを通して主が命じられたように、これらの町とその放牧地をくじによってレビ人に与えた。
JOS 21:9 彼らはユダの子らの部族とシメオンの子らの部族の中から、名を挙げて記されるこれらの町を与えた。
JOS 21:10 それらはレビの子らのうちケハテ人の氏族に属するアロンの子らのものとなった。最初のくじは彼らのものだったからである。
JOS 21:11 彼らはユダの山地にある、アナクの父アルバにちなんで名付けられたキルヤテ・アルバ、すなわちヘブロンと、その周囲の放牧地を彼らに与えた。
JOS 21:12 しかし、その町の畑とその村々は、エフネの子カレブに彼の相続地として与えられた。
JOS 21:13 彼らは祭司アロンの子らに、人を殺した者のための逃れの町であるヘブロンとその放牧地を与え、またリブナとその放牧地、
JOS 21:14 ヤティルとその放牧地、エシュテモアとその放牧地、
JOS 21:15 ホロンとその放牧地、デビルとその放牧地、
JOS 21:16 アインとその放牧地、ユタとその放牧地、ベテ・シェメシュとその放牧地を与えた。これら二つの部族から九つの町である。
JOS 21:17 ベニヤミンの部族からは、ギベオンとその放牧地、ゲバとその放牧地、
JOS 21:18 アナトテとその放牧地、アルモンとその放牧地。四つの町である。
JOS 21:19 祭司であるアロンの子らの町は、すべてで十三の町とその放牧地であった。
JOS 21:20 レビ人であるケハテの子らの諸氏族、すなわち残りのケハテの子らは、くじによってエフライムの部族から町々を得た。
JOS 21:21 彼らはエフライムの山地にある、人を殺した者のための逃れの町であるシェケムとその放牧地を彼らに与え、またゲゼルとその放牧地、
JOS 21:22 キブツァイムとその放牧地、ベテ・ホロンとその放牧地。四つの町である。
JOS 21:23 ダンの部族からは、エルテケとその放牧地、ギベトンとその放牧地、
JOS 21:24 アヤロンとその放牧地、ガテ・リモンとその放牧地。四つの町である。
JOS 21:25 マナセの半部族からは、タアナクとその放牧地、ガテ・リモンとその放牧地。二つの町である。
JOS 21:26 残りのケハテの子らの諸氏族の町は、すべてで十の町とその放牧地であった。
JOS 21:27 彼らはレビ人の諸氏族のうちゲルションの子らに、マナセの半部族から、人を殺した者のための逃れの町であるバシャンのゴランとその放牧地を与え、またベエシュテラとその放牧地を与えた。二つの町である。
JOS 21:28 イッサカルの部族からは、キシュヨンとその放牧地、ダベラテとその放牧地、
JOS 21:29 ヤルムテとその放牧地、エン・ガニムとその放牧地。四つの町である。
JOS 21:30 アシェルの部族からは、ミシャルとその放牧地、アブドンとその放牧地、
JOS 21:31 ヘルカテとその放牧地、レホブとその放牧地。四つの町である。
JOS 21:32 ナフタリの部族からは、人を殺した者のための逃れの町であるガリラヤのケデシュとその放牧地、ハモテ・ドルとその放牧地、カルタンとその放牧地。三つの町である。
JOS 21:33 ゲルション人のすべての町は、その氏族に従って十三の町とその放牧地であった。
JOS 21:34 レビ人の残りであるメラリの子らの氏族には、ゼブルンの部族から、ヨクネアムとその放牧地、カルタとその放牧地、
JOS 21:35 ディムナとその放牧地、ナハラルとその放牧地。四つの町である。
JOS 21:36 ルベンの部族からは、ベツェルとその放牧地、ヤハツとその放牧地、
JOS 21:37 ケデモトとその放牧地、メファアトとその放牧地。四つの町である。
JOS 21:38 ガドの部族からは、人を殺した者のための逃れの町であるギルアデのラモトとその放牧地、マハナイムとその放牧地、
JOS 21:39 ヘシュボンとその放牧地、ヤゼルとその放牧地。全部で四つの町である。
JOS 21:40 メラリの子ら、すなわちレビ人の氏族の残りの者たちの町は、その氏族に従って、くじにより十二の町であった。
JOS 21:41 イスラエルの人々の相続地の中にあるレビ人の町は、全部で四十八の町とその放牧地であった。
JOS 21:42 これらの町には、それぞれの周囲に放牧地があった。これらすべての町がそうであった。
JOS 21:43 こうして主は、父祖たちに与えると誓われた地をことごとくイスラエルに与えられた。彼らはそれを自分たちのものとし、そこに住んだ。
JOS 21:44 主は、父祖たちに誓われたとおり、彼らの周囲に安息を与えられた。敵のうち、彼らの前に立ちはだかる者は一人もいなかった。主はすべての敵を彼らの手に渡された。
JOS 21:45 主がイスラエルの家に語られた良い約束は、一つとして果たされないものがなく、すべて実現した。
JOS 22:1 その時、ヨシュアはルベン人、ガド人、およびマナセの半部族を呼び寄せて、
JOS 22:2 彼らに言った。「あなたがたは、主のしもべモーセがあなたがたに命じたことをすべて守り、また私があなたがたに命じたすべてのことにおいて、私の声に聞き従った。
JOS 22:3 あなたがたは今日まで、この長い間、兄弟たちを見捨てず、あなたがたの神、主の命令を忠実に守ってきた。
JOS 22:4 今、あなたがたの神、主は、約束どおり兄弟たちに安息を与えられた。だから今、自分たちの天幕へ、すなわち主のしもべモーセがヨルダン川の東であなたがたに与えた相続地へ帰りなさい。
JOS 22:5 ただし、主のしもべモーセが命じた戒めと律法を守り行うよう、十分に心を配りなさい。あなたがたの神、主を愛し、そのすべての道を歩み、戒めを守り、主に堅く結びつき、心を尽くし、いのちを尽くして主に仕えなさい。」
JOS 22:6 こうしてヨシュアは彼らを祝福して送り出し、彼らは自分たちの天幕へ帰って行った。
JOS 22:7 さて、マナセの一方の半部族には、モーセがバシャンに相続地を与えていた。しかしもう一方の半部族には、ヨシュアがヨルダン川の西側で彼らの兄弟たちの間に相続地を与えた。さらにヨシュアは彼らをその天幕へ送り出す際にも彼らを祝福し、
JOS 22:8 こう言った。「多くの富、多くの家畜、銀、金、青銅、鉄、多くの衣服を携えて、自分たちの天幕へ帰りなさい。敵から得た戦利品を兄弟たちと分け合いなさい。」
JOS 22:9 ルベン人、ガド人、およびマナセの半部族は帰って行った。彼らはカナンの地にあるシロでイスラエルの人々を離れ、ギルアデの地、すなわちモーセを通して主が命じられたとおりに彼らが所有していた地へ行った。
JOS 22:10 彼らがカナンの地のヨルダン川沿いの地方に来ると、ルベン人、ガド人、マナセの半部族は、ヨルダン川のそばに、ひときわ大きく目立つ祭壇を築いた。
JOS 22:11 イスラエルの人々はこう聞いた。「見よ、ルベン人、ガド人、およびマナセの半部族が、カナンの地の境、ヨルダン川沿いの地方で、イスラエルの人々に属する側に祭壇を築いた。」
JOS 22:12 イスラエルの人々がこれを聞いた時、イスラエルの人々の全会衆は、彼らに対して戦いに上るため、シロに集まった。
JOS 22:13 イスラエルの人々は、ギルアデの地にいるルベン人、ガド人、およびマナセの半部族のところへ、祭司エルアザルの子ピネハスを遣わした。
JOS 22:14 彼とともに十人の族長がいた。イスラエルの各部族から父祖の家を代表する族長が一人ずつ選ばれ、それぞれがイスラエルの諸氏族のかしらであった。
JOS 22:15 彼らはギルアデの地にあるルベン人、ガド人、およびマナセの半部族のところに来て、彼らに言った。
JOS 22:16 「主の全会衆はこう言う。『イスラエルの神に対して犯したこの背信は何か。今日、主に従うことから離れ、自分たちのために祭壇を築いて、主に反逆するとは。
JOS 22:17 ペオルで犯した咎では足りないというのか。主の会衆に災いが下り、私たちは今日に至るまで、あの咎から清められきっていない。
JOS 22:18 それなのにあなたがたは今日、主に従うことから背き去ろうとするのか。あなたがたが今日、主に逆らうなら、明日には主がイスラエルの全会衆に対して怒られることになる。
JOS 22:19 もし、あなたがたの相続地が汚れているというのであれば、主の幕屋がある主の相続地に渡って来て、私たちの間で相続地を得なさい。しかし、私たちの神、主の祭壇のほかに別の祭壇を築いて、主に逆らってはならない。また私たちにも逆らってはならない。
JOS 22:20 ゼラの子アカンが聖絶されたものについて背信の罪を犯した時、イスラエルの全会衆に御怒りが下ったではないか。その咎によって滅びたのは、彼一人ではなかった。』」
JOS 22:21 するとルベン人、ガド人、およびマナセの半部族は答えて、イスラエルの千人隊のかしらたちに言った。
JOS 22:22 「力ある神、主。力ある神、主。その方はご存じです。イスラエルも知りますように。これが主への反逆や背信であったなら、今日、私たちを救わないでください。
JOS 22:23 私たちが主に従うことから離れるために祭壇を築いたのなら、また、その上で全焼のささげ物や穀物のささげ物、和解のいけにえを献げるためであったのなら、主ご自身が裁かれますように。
JOS 22:24 そうではありません。私たちは、ある心配があってこれを行ったのです。後の日に、あなたがたの子らが私たちの子らにこう言うかもしれないと思いました。『あなたがたはイスラエルの神、主と何のかかわりがあるのか。
JOS 22:25 主は、私たちとあなたがた、すなわちルベン人とガド人との間の境界として、ヨルダン川を定められた。あなたがたには主にあずかる分はない』と言うかもしれない、ということです。こうしてあなたがたの子らは、私たちの子らが主を恐れることをやめさせるかもしれないのです。
JOS 22:26 そこで私たちは言いました。『さあ、自分たちのために祭壇を築こう。ただし、全焼のささげ物や、いけにえを献げるためではない。
JOS 22:27 これは、私たちとあなたがたとの間、また後の世代との間で証しとなるためである。私たちは主の御前で、全焼のささげ物、いけにえ、和解のいけにえを献げて主に仕える。』こうして後の日に、あなたがたの子らが私たちの子らに、『あなたがたには主にあずかる分がない』と言わないためです。
JOS 22:28 私たちはこう考えました。『後の日に、彼らが私たちや後の世代にそう言うなら、こう答えよう。私たちの父たちが造った主の祭壇の形を見よ。これは全焼のささげ物や、いけにえのためではなく、私たちとあなたがたとの間の証しである。』
JOS 22:29 私たちが主に逆らい、今日、主に従うことから背き去って、主の幕屋の前にある私たちの神、主の祭壇のほかに、全焼のささげ物、穀物のささげ物、いけにえのための祭壇を築くことは、決してありません。」
JOS 22:30 祭司ピネハスと会衆の族長たち、すなわち彼とともにいたイスラエルの千人隊のかしらたちは、ルベン人、ガド人、マナセの子らが語った言葉を聞き、それを良いことと思った。
JOS 22:31 祭司エルアザルの子ピネハスは、ルベン人、ガド人、マナセの子らに言った。「あなたがたが主に対してこの背信の罪を犯していなかったので、今日、主が私たちの間におられることが分かった。あなたがたは今、イスラエルの人々を主の御手から救い出した。」
JOS 22:32 祭司エルアザルの子ピネハスと族長たちは、ギルアデの地を出て、ルベン人とガド人のところからカナンの地のイスラエルの人々のもとへ帰り、彼らに報告した。
JOS 22:33 その事はイスラエルの人々を喜ばせた。イスラエルの人々は神をほめたたえ、ルベン人とガド人が住んでいる地を滅ぼすために、彼らに対して戦いに上ることをもはや語らなかった。
JOS 22:34 ルベン人とガド人は、その祭壇を「主が神であることの、私たちの間の証し」と名づけた。
JOS 23:1 それから多くの日が経ち、主が周囲のすべての敵からイスラエルに安息を与えられ、ヨシュアも年を重ねて老人となった時、
JOS 23:2 ヨシュアは全イスラエル、その長老、かしら、裁き人、役人を呼び寄せて言った。「私は年を重ねて老いた。
JOS 23:3 あなたがたは、あなたがたの神、主があなたがたのために、これらすべての国々にされたすべてのことを見た。あなたがたの神、主ご自身が、あなたがたのために戦われたのである。
JOS 23:4 見よ。私は残っているこれらの国々を、くじによってあなたがたの部族の相続地として割り当てた。ヨルダン川から、私が断ち滅ぼしたすべての国々とともに、日の沈む方にある大海に至るまでである。
JOS 23:5 あなたがたの神、主ご自身が、あなたがたの前から彼らを追い払い、あなたがたの目の前から彼らを追い出される。あなたがたの神、主があなたがたに語られたとおりに、あなたがたは彼らの地を所有するであろう。
JOS 23:6 だから、モーセの律法の書に記されているすべてを守り行うため、強く、きわめて雄々しくあれ。右にも左にもそれてはならない。
JOS 23:7 あなたがたの間に残っているこれらの国々と交わってはならない。彼らの神々の名を口にせず、それにかけて誓わせず、それに仕えず、ひれ伏してもならない。
JOS 23:8 あなたがたが今日までしてきたように、あなたがたの神、主に堅くすがりなさい。
JOS 23:9 主は、強大で力ある国々をあなたがたの前から追い出されたからである。しかしあなたがたについては、今日までだれ一人あなたがたの前に立ちはだかる者はなかった。
JOS 23:10 あなたがたの一人は千人を追うであろう。あなたがたの神、主ご自身が、あなたがたに語られたとおりにあなたがたのために戦われるからである。
JOS 23:11 だから、自分自身に十分気をつけ、あなたがたの神、主を愛しなさい。
JOS 23:12 しかし、もし背を向け、あなたがたの間に残っているこれらの国々の民と結びつき、婚姻を結んで互いに交わるなら、
JOS 23:13 あなたがたの神、主は、これらの国々をもはやあなたがたの前から追い払われないことを、確かに知りなさい。彼らはあなたがたにとって網となり、罠となり、わき腹を打つむちとなり、目を刺すとげとなる。ついには、あなたがたの神、主が与えられたこの良い地から滅び去る。
JOS 23:14 見よ、私は今日、すべての人がたどる道を行こうとしている。あなたがたの神、主があなたがたについて語られた良い約束は、一つとして果たされないものがなかったことを、あなたがたは心の底から知っている。すべてが実現し、一つも欠けなかった。
JOS 23:15 あなたがたの神、主があなたがたに語られたすべての良いことがあなたがたに臨んだように、主はすべての災いをあなたがたに臨ませ、ついにはあなたがたの神、主があなたがたに与えられたこの良い地からあなたがたを滅ぼし尽くされる。
JOS 23:16 あなたがたの神、主があなたがたに命じられた契約をあなたがたが破り、行って他の神々に仕え、それにひれ伏す時である。その時、主の怒りはあなたがたに向かって燃え上がり、あなたがたは、主があなたがたに与えられた良い地から速やかに滅び去るであろう。」
JOS 24:1 ヨシュアはイスラエルの全部族をシェケムに集め、イスラエルの長老、かしら、裁き人、役人を呼び寄せた。彼らは神の前に進み出た。
JOS 24:2 ヨシュアは民すべてに言った。「イスラエルの神、主はこう言われる。『昔、あなたがたの父祖たち、すなわちアブラハムとナホルの父テラは、大河の向こうに住み、他の神々に仕えていた。
JOS 24:3 わたしはあなたがたの父アブラハムを大河の向こうから連れ出し、カナンの全土を巡らせ、その子孫 を増やし、イサクを与えた。
JOS 24:4 わたしはイサクにヤコブとエサウを与えた。わたしはエサウにセイル山を与えてそれを所有させた。ヤコブとその子らはエジプトへ下って行った。
JOS 24:5 わたしはモーセとアロンを遣わし、また彼らの間で行ったことによってエジプトに災いを下した。その後、わたしはあなたがたを導き出した。
JOS 24:6 わたしがあなたがたの父祖たちをエジプトから導き出すと、あなたがたは海に来た。エジプト人は戦車と騎兵をもって、あなたがたの父祖たちを紅海まで追跡した。
JOS 24:7 彼らが主に向かって叫び求めると、主はあなたがたとエジプト人との間に暗闇を置き、海を彼らの上に引き寄せて彼らを覆われた。あなたがたの目は、わたしがエジプトで行ったことを見た。あなたがたは長い間、荒野に住んだ。
JOS 24:8 わたしは、ヨルダン川の向こうに住んでいたアモリ人の地にあなたがたを導き入れた。彼らはあなたがたと戦ったが、わたしは彼らをあなたがたの手に渡した。あなたがたは彼らの地を所有し、わたしは彼らをあなたがたの前から滅ぼした。
JOS 24:9 それから、モアブの王、ツィポルの子バラクが立ち上がり、イスラエルと戦った。彼は人を遣わしてベオルの子バラムを呼び、あなたがたをのろわせようとした。
JOS 24:10 しかし、わたしはバラムに聞き従わなかった。それで彼は、かえってあなたがたを祝福した。こうしてわたしは、あなたがたを彼の手から救い出した。
JOS 24:11 あなたがたはヨルダン川を渡り、エリコに来た。エリコの人々、すなわちアモリ人、ペリジ人、カナン人、ヘト人、ギルガシ人、ヒビ人、およびエブス人はあなたがたと戦ったが、わたしは彼らをあなたがたの手に渡した。
JOS 24:12 わたしはあなたがたの前にスズメバチを送り、それが彼らを、すなわちアモリ人の二人の王をあなたがたの前から追い出したのであり、あなたがたの剣や弓によるのではなかった。
JOS 24:13 わたしは、あなたがたが労しなかった地、建てなかった町々を与えた。あなたがたはそこに住み、自分で植えなかったぶどう畑とオリーブ畑の実を食べている。』
JOS 24:14 それゆえ今、主を恐れ、誠実と真実をもって主に仕えなさい。父祖たちが大河の向こうやエジプトで仕えていた神々を取り除き、主に仕えなさい。
JOS 24:15 主に仕えることがあなたがたの目に悪いなら、父祖たちが大河の向こうで仕えていた神々であれ、今住んでいる地のアモリ人の神々であれ、だれに仕えるかを今日選びなさい。しかし、私と私の家は主に仕える。」
JOS 24:16 民は答えた。「私たちが主を捨て、他の神々に仕えることなど、決してありません。
JOS 24:17 私たちの神、主ご自身が、私たちと父祖たちをエジプトの地、奴隷の家から導き上げ、目の前で大きなしるしを行い、歩んだすべての道と、通り抜けたすべての民の中で守ってくださったからです。
JOS 24:18 主は、すべての国々の民、すなわちこの地に住んでいたアモリ人を私たちの前から追い出されました。それゆえ、私たちもまた主に仕えます。主が私たちの神だからです。」
JOS 24:19 ヨシュアは民に言った。「あなたがたは主に仕えることができない。主は聖なる神、ねたむ神であり、あなたがたの背きと罪を赦されない。
JOS 24:20 もしあなたがたが主を捨てて外国の神々に仕えるなら、主があなたがたに良いことをしてくださった後であっても、主は身を翻してあなたがたに災いを下し、あなたがたを滅ぼし尽くされるであろう。」
JOS 24:21 民はヨシュアに言った。「いいえ、私たちは主に仕えます。」
JOS 24:22 ヨシュアは民に言った。「あなたがたは、自ら主を選んで仕えることの証人である。」 彼らは答えた。「私たちは証人です。」
JOS 24:23 「それゆえ今、あなたがたの中にある外国の神々を除き去り、イスラエルの神、主にあなたがたの心を向けなさい。」
JOS 24:24 民はヨシュアに言った。「私たちは私たちの神、主に仕え、その御声に聞き従います。」
JOS 24:25 その日、ヨシュアは民と契約を結び、シェケムで彼らのために掟と定めを設けた。
JOS 24:26 ヨシュアはこれらの言葉を神の律法の書に書き記した。そして大きな石を取り、主の聖所のかたわらにある樫の木の下にそれを立てた。
JOS 24:27 ヨシュアは民すべてに言った。「見よ、この石は私たちに対する証しとなる。主が私たちに語られたすべての言葉を聞いたからである。あなたがたが自分の神を否むことのないよう、この石が証しとなる。」
JOS 24:28 こうしてヨシュアは民を、それぞれ自分の相続地へと去らせた。
JOS 24:29 これらのことの後、主のしもべ、ヌンの子ヨシュアは死んだ。百十歳であった。
JOS 24:30 人々は、エフライムの山地、ガアシュ山の北にあるティムナト・セラにある彼の相続地の境に彼を葬った。
JOS 24:31 イスラエルは、ヨシュアの生涯と、ヨシュアより長く生き、主がイスラエルのために行われたすべての御業を知っていた長老たちの生涯の間、主に仕えた。
JOS 24:32 イスラエルの人々がエジプトから携え上ったヨセフの骨は、シェケムに葬られた。そこは、ヤコブがシェケムの父ハモルの子らから銀百ケシタ で買い取った野の一部であり、ヨセフの子らの相続地となった。
JOS 24:33 アロンの子エルアザルも死んだ。人々は、エフライムの山地で彼の子ピネハスに与えられていた、ピネハスの丘に彼を葬った。
JDG 1:1 ヨシュアの死後、イスラエルの人々は主 に尋ねた。「カナン人と戦うため、私たちのうちだれが最初に上るべきでしょうか。」
JDG 1:2 主は言われた。「ユダが上れ。見よ、 わたしはその地をユダの手に渡した。」
JDG 1:3 ユダは兄弟シメオンに言った。「私とともに、くじで私に割り当てられた地へ上り、カナン人と戦ってほしい。私も、くじであなたに割り当てられた地へともに行こう。」そこでシメオンは彼とともに行った。
JDG 1:4 ユダは上って行った。主はカナン人とペリジ人を彼らの手に渡された。彼らはベゼクで一万人を打ち倒した。
JDG 1:5 彼らはベゼクでアドニ・ベゼクを見つけ、彼と戦い、カナン人とペリジ人を打ち倒した。
JDG 1:6 アドニ・ベゼクは逃げたが、彼らはその後を追って彼を捕らえ、その手の親指と足の親指を切り落とした。
JDG 1:7 アドニ・ベゼクは言った。「手の親指と足の親指を切り落とされた七十人の王が、私の食卓の下で食べ物を拾っていた。私がしたとおりに、神 は私に報いられた。」人々は彼をエルサレムに連れて行き、彼はそこで死んだ。
JDG 1:8 ユダの子らはエルサレムと戦ってこれを攻め取り、剣の刃でそれを打ち、町に火を放った。
JDG 1:9 その後、ユダの子らは山地、南の地、および低地に住むカナン人と戦うために下って行った。
JDG 1:10 ユダはヘブロンに住むカナン人に向かって行った。（なお、ヘブロンの以前の名はキルヤテ・アルバであった。）そして彼らはシェシャイ、アヒマン、タルマイを打ち倒した。
JDG 1:11 そこから彼はデビルの住民に向かって行った。（なお、デビルの以前の名はキルヤテ・セフェルであった。）
JDG 1:12 カレブは言った。「キルヤテ・セフェルを打ってこれを攻め取る者には、私の娘アクサを妻として与えよう。」
JDG 1:13 カレブの弟であるケナズの子オトニエルがそれを攻め取ったので、カレブは彼に娘アクサを妻として与えた。
JDG 1:14 彼女が彼のもとに来たとき、彼女は父に畑を求めるよう彼に促した。彼女がろばから降りると、カレブは彼女に言った。「何が欲しいのか。」
JDG 1:15 彼女は言った。「どうか私を祝福してください。あなたは私を南の地に嫁がせたのですから、水の泉も与えてください。」そこでカレブは、上の泉と下の泉を彼女に与えた。
JDG 1:16 モーセの義理の兄弟であるケニ人の子らは、ユダの子らと一緒に、なつめやしの町からアラドの南にあるユダの荒野に上って行った。そして彼らは行って、その民とともに住んだ。
JDG 1:17 ユダは兄弟のシメオンと一緒に行き、ゼファテに住むカナン人を打ち倒し、そこを完全に滅ぼした。その町の名はホルマと呼ばれた。
JDG 1:18 またユダは、その領域とともにガザを、その領域とともにアシュケロンを、その領域とともにエクロンを攻め取った。
JDG 1:19 主はユダとともにおられ、ユダは山地の住民を追い出した。しかし谷の住民は鉄の戦車を持っていたので、追い出すことができなかった。
JDG 1:20 モーセが語っていたとおりに、人々はカレブにヘブロンを与えた。彼はそこからアナクの三人の息子を追い出した。
JDG 1:21 ベニヤミンの子らはエルサレムに住んでいたエブス人を追い出さなかった。そのため、エブス人は今日に至るまでエルサレムでベニヤミンの子らとともに住んでいる。
JDG 1:22 ヨセフの家もまた、ベテルに向かって上って行った。主は彼らとともにおられた。
JDG 1:23 ヨセフの家はベテルを偵察させた。（なお、その町の以前の名はルズであった。）
JDG 1:24 見張り人たちは、一人の男が町から出て来るのを見て、彼に言った。「どうか、町の入り口を私たちに教えてほしい。そうすれば、私たちはあなたに親切にしよう。」
JDG 1:25 彼が町の入り口を教えたので、彼らは剣の刃で町を打ち倒したが、その男と彼のすべての家族は逃がした。
JDG 1:26 その男はヘト人の地に行き、町を建ててその名をルズと呼んだ。それが今日に至るまでその名である。
JDG 1:27 マナセは、ベテ・シェアンとその周辺の町々、タアナクとその周辺の町々、ドルとその周辺の町々、イブレアムとその周辺の町々、メギドとその周辺の町々の住民を追い出さなかった。カナン人はその地に住み続けた。
JDG 1:28 イスラエルが強くなったとき、彼らはカナン人を強制労働に就かせたが、彼らを完全に追い出すことはしなかった。
JDG 1:29 エフライムはゲゼルに住んでいたカナン人を追い出さなかった。そのため、カナン人はゲゼルで彼らの間に住んだ。
JDG 1:30 ゼブルンはキトロンの住民もナハラルの住民も追い出さなかった。そのため、カナン人は彼らの間に住み、強制労働に服するようになった。
JDG 1:31 アシェルはアッコの住民、シドンの住民、アフラブ、アクジブ、ヘルバ、アフィク、およびレホブの住民を追い出さなかった。
JDG 1:32 アシェル人はその地の住民であるカナン人を追い出さず、彼らの間に住んだ。
JDG 1:33 ナフタリはベテ・シェメシュの住民もベテ・アナテの住民も追い出さず、その地の住民であるカナン人の間に住んだ。それでも、ベテ・シェメシュとベテ・アナテの住民は彼らのために強制労働に服するようになった。
JDG 1:34 アモリ人はダンの子らを山地に押し込め、谷へ下りることを許さなかった。
JDG 1:35 アモリ人はヘレス山、アヤロン、シャアルビムに住み続けた。しかしヨセフの家の勢力が強くなると、彼らは強制労働に服した。
JDG 1:36 アモリ人の境界は、アクラビムの坂、すなわち岩から上であった。
JDG 2:1 主の使いがギルガルからボキムに上って来て言った。「わたしはあなたがたをエジプトから上らせ、あなたがたの父祖たちに誓った地に導き入れた。そしてわたしは言った。『わたしはあなたがたとの契約を決して破らない。
JDG 2:2 あなたがたはこの地の住民と契約を結んではならない。あなたがたは彼らの祭壇を打ち壊さなければならない。』しかし、あなたがたはわたしの声に聞き従わなかった。なぜこのようなことをしたのか。
JDG 2:3 それゆえ、わたしは言う。『わたしは彼らをあなたがたの前から追い出さない。彼らはあなたがたのわき腹を刺す者となり、彼らの神々はあなたがたの罠となる。』」
JDG 2:4 主の使いがこれらの言葉をイスラエルのすべての人々に語ったとき、民は声を上げて泣いた。
JDG 2:5 彼らはその場所の名をボキム と呼び、そこで主にいけにえをささげた。
JDG 2:6 ヨシュアが民を送り出すと、イスラエルの人々はそれぞれ自分の相続地へ行き、その地を所有した。
JDG 2:7 民はヨシュアの生きている間、また、ヨシュアより長生きし、主がイスラエルのために行われたすべての偉大なみわざを見た長老たちの生きている間、主に仕えた。
JDG 2:8 主のしもべ、ヌンの子ヨシュアは、百十歳で死んだ。
JDG 2:9 人々は彼を、エフライムの山地、ガアシュ山の北にあるティムナテ・ヘレスの、彼の相続地に葬った。
JDG 2:10 また、その世代の者たちも皆その父祖たちのところに集められ、彼らの後に、主を知らず、主がイスラエルのために行われたみわざも知らない別の世代が起こった。
JDG 2:11 イスラエルの人々は主の目に悪を行い、バアルの神々に仕えた。
JDG 2:12 彼らをエジプトの地から導き出された彼らの父祖たちの神、主を捨て、周囲にいる国々の民の神々である他の神々に従い、それらにひれ伏した。こうして彼らは主を怒らせた。
JDG 2:13 彼らは主を捨て、バアルとアシュタロテに仕えた。
JDG 2:14 主の怒りはイスラエルに向かって燃え上がった。主は彼らを略奪者の手に渡して略奪させ、周囲の敵の手に売り渡されたので、彼らはもはや敵の前に立つことができなかった。
JDG 2:15 彼らがどこへ出て行っても、主が語り、誓われたとおり、主の手が彼らに災いをもたらした。彼らはひどく苦しんだ。
JDG 2:16 主は士師たちを起こし、略奪する者たちの手から彼らを救い出された。
JDG 2:17 しかし彼らは士師たちにも聞き従わず、他の神々を追って淫行にふけり、それらにひれ伏した。父祖たちが主の戒めに聞き従って歩んだ道から、たちまちそれて行き、父祖たちのようには行わなかった。
JDG 2:18 主が彼らのために士師を起こされると、主はその士師とともにおられ、士師の生きている間、彼らを敵の手から救われた。しいたげ苦しめる者のために彼らがうめくのを聞き、主があわれまれたからである。
JDG 2:19 しかし士師が死ぬと、彼らは再び堕落し、父祖たちよりもさらに悪くなった。他の神々に従って仕え、ひれ伏し、その行いも、かたくなな道も捨てなかった。
JDG 2:20 主の怒りはイスラエルに向かって燃え上がり、主は言われた。「この民は、わたしが彼らの父祖たちに命じたわたしの契約を破り、わたしの声に聞き従わなかった。
JDG 2:21 それゆえわたしも、ヨシュアが死んだときに残しておいた国々を、もはや一つも彼らの前から追い出さない。
JDG 2:22 それは、彼らの父祖たちが主の道を守って歩んだように、彼らもそれを守って歩むかどうか、彼らによってイスラエルを試みるためである。」
JDG 2:23 それゆえ主は、それらの国々をすぐに追い出すことなく残しておかれた。主は彼らをヨシュアの手に渡されなかったのである。
JDG 3:1 主が残しておかれた国々は次のとおりである。これは、カナンでの戦いを経験しなかったイスラエルの者たちを試すためであり、
JDG 3:2 それまで戦いを知らなかったイスラエルの世代に、戦いを教えるためでもあった。
JDG 3:3 ペリシテ人の五人の君主、すべてのカナン人、シドン人、およびバアル・ヘルモン山からハマテの入り口に至るまでのレバノン山に住むヒビ人である。
JDG 3:4 彼らが残されたのは、彼らによってイスラエルを試み、主がモーセを通して彼らの父祖たちに命じられた主の戒めに、彼らが聞き従うかどうかを知るためであった。
JDG 3:5 イスラエルの人々はカナン人、ヘト人、アモリ人、ペリジ人、ヒビ人、およびエブス人の間に住んだ。
JDG 3:6 彼らはその娘たちを自分たちの妻としてめとり、自分たちの娘たちを彼らの息子たちに与え、彼らの神々に仕えた。
JDG 3:7 イスラエルの人々は主の目に悪を行い、自分たちの神、主を忘れ、バアルとアシェラに仕えた。
JDG 3:8 それゆえ、主の怒りはイスラエルに向かって燃え上がり、主は彼らをメソポタミアの王クシャン・リシュアタイムの手に売り渡された。イスラエルの人々は八年の間、クシャン・リシュアタイムに仕えた。
JDG 3:9 イスラエルの人々が主に向かって叫び求めると、主はイスラエルの人々のために一人の救い主を起こし、彼らを救い出された。すなわちカレブの弟であるケナズの子オトニエルである。
JDG 3:10 主の霊が彼に臨み、彼はイスラエルをさばいた。彼が戦いに出ると、主はメソポタミアの王クシャン・リシュアタイムを彼の手に渡され、オトニエルは彼を制圧した。
JDG 3:11 その地には四十年の間、平穏があった。その後、ケナズの子オトニエルは死んだ。
JDG 3:12 イスラエルの人々は再び主の目に悪を行った。彼らが主の目に悪を行ったので、主はモアブの王エグロンを強くしてイスラエルに立ち向かわせた。
JDG 3:13 エグロンはアンモンの子らとアマレクを自分のところに集め、行ってイスラエルを打ち、なつめやしの町を所有した。
JDG 3:14 イスラエルの人々は十八年の間、モアブの王エグロンに仕えた。
JDG 3:15 しかしイスラエルの人々が主に向かって叫び求めたとき、主は彼らのために一人の救い主を起こされた。ベニヤミン人であるゲラの子で、左利きの男エフドである。イスラエルの人々は彼を通してモアブの王エグロンに貢ぎ物を送った。
JDG 3:16 エフドは自分のために、長さ一キュビト の諸刃の剣を作り、それを自分の右の太ももの服の下に帯びた。
JDG 3:17 彼はモアブの王エグロンに貢ぎ物をささげた。エグロンは非常に太った人であった。
JDG 3:18 彼が貢ぎ物をささげ終えたとき、彼は貢ぎ物を運んできた人々を去らせた。
JDG 3:19 しかし彼自身はギルガルのそばにある石の偶像のところから引き返し、「王よ、あなたに秘密の用件があります」と言った。 王は「静かにせよ」と言った。彼のそばに立っていた者たちは皆、彼の前から出て行った。
JDG 3:20 エフドが彼のもとに近づいて行くと、王は涼しい階上の部屋に一人で座っていた。エフドは「あなたに神からの言葉があります」と言った。王は座から立ち上がった。
JDG 3:21 エフドは左手を伸ばし、右の太ももから剣を抜き取って、彼の腹に突き刺した。
JDG 3:22 柄も刃の後から入り込み、脂肪が刃を包み込んだ。エフドが剣を腹から抜かなかったので、刃先は背後に突き出た。
JDG 3:23 それからエフドは玄関の間に出て行き、自分の後ろで階上の部屋の戸を閉めて鍵をかけた。
JDG 3:24 エフドが去った後、王のしもべたちが来て見ると、階上の部屋の戸には鍵がかかっていた。彼らは、「きっと涼しい部屋で足を覆っておられる のだ」と言った。
JDG 3:25 彼らは途方に暮れるほど待ったが、王は階上の部屋の戸を開けなかった。そこで鍵を取って開けると、主君が床に倒れて死んでいた。
JDG 3:26 エフドは彼らが待っている間に逃げ、石の偶像をとおり過ぎてセイラへ逃れた。
JDG 3:27 彼がそこに着いたとき、彼はエフライムの山地で角笛を吹き鳴らした。そしてイスラエルの人々は彼と一緒に山地から下って行き、彼は彼らを率いた。
JDG 3:28 彼は言った。「私について来なさい。主があなたがたの敵モアブ人を、あなたがたの手に渡された。」彼らは彼に従って下り、モアブに通じるヨルダン川の渡り場を押さえ、一人も渡らせなかった。
JDG 3:29 そのとき、彼らはモアブ人を約一万人打ち倒した。みな屈強な者、みな勇士であった。逃げ延びた者は一人もいなかった。
JDG 3:30 こうしてその日、モアブはイスラエルの手に屈服した。その地には八十年の間、平穏があった。
JDG 3:31 彼の後にはアナテの子シャムガルがいた。彼は牛追い棒でペリシテ人を六百人打ち倒した。彼もまたイスラエルを救った。
JDG 4:1 エフドが死ぬと、イスラエルの人々は再び主の目に悪を行った。
JDG 4:2 そこで主は彼らを、ハツォルで治めていたカナンの王ヤビンの手に売り渡された。彼の軍の長はシセラであり、彼は異邦人のハロシェテに住んでいた。
JDG 4:3 イスラエルの人々は主に叫び求めた。シセラは鉄の戦車九百両を持ち、二十年の間、イスラエルの人々を容赦なくしいたげていたからである。
JDG 4:4 そのとき、女預言者でラピドテの妻であるデボラがイスラエルをさばいていた。
JDG 4:5 彼女はエフライムの山地、ラマとベテルの間にある「デボラのなつめやしの木」の下に座していた。イスラエルの人々は、さばきを求めて彼女のもとに上って来た。
JDG 4:6 彼女は人を遣わして、ナフタリのケデシュからアビノアムの子バラクを呼び寄せ、彼に言った。「イスラエルの神、主はこう命じられたではないか。『行き、ナフタリの子らとゼブルンの子らの中から一万人を率いて、タボル山へ進軍せよ。
JDG 4:7 わたしはヤビンの軍の長シセラと、その戦車およびその大軍を、キション川のあなたのもとに引き寄せ、彼をあなたの手に渡す。』」
JDG 4:8 バラクは彼女に言った。「あなたが私とともに行くなら、私も行きます。しかし、ともに行かないなら、私は行きません。」
JDG 4:9 彼女は言った。「私は必ずあなたとともに行きます。ただし、あなたがこれから進む道によって、あなたは誉れを得ません。主がシセラを一人の女の手に売り渡されるからです。」デボラは立ち上がり、バラクとともにケデシュへ行った。
JDG 4:10 バラクはゼブルンとナフタリをケデシュに呼び集めた。一万人が彼の後に従って行き、デボラも彼と一緒に上って行った。
JDG 4:11 さて、ケニ人ヘベルは、モーセの義理の兄弟であるホバブの子孫であるケニ人から離れ、ケデシュのそばにあるツァアナニムの樫の木の傍らに天幕を張っていた。
JDG 4:12 人々は、アビノアムの子バラクがタボル山に上ったことをシセラに告げた。
JDG 4:13 シセラは、すべての戦車、すなわち九百両の鉄の戦車と、自分と一緒にいるすべての民を、異邦人のハロシェテからキション川へと呼び集めた。
JDG 4:14 デボラはバラクに言った。「立ち上がりなさい。今日こそ、主がシセラをあなたの手に渡される日です。主はあなたの前に出て行かれたではありませんか。」そこでバラクはタボル山から下り、一万人が彼に従った。
JDG 4:15 主はバラクの前で、シセラとそのすべての戦車、全軍勢を剣によって混乱に陥れられた。シセラは戦車から飛び降り、徒歩で逃げた。
JDG 4:16 しかしバラクは戦車と軍勢を追って異邦人のハロシェテまで行き、シセラの全軍勢は剣の刃に倒れた。一人も残る者はなかった。
JDG 4:17 しかしシセラは徒歩でケニ人ヘベルの妻ヤエルの天幕へ逃げ去った。ハツォルの王ヤビンとケニ人ヘベルの家との間には平和があったからである。
JDG 4:18 ヤエルはシセラを迎えに出て、彼に言った。「お入りください、ご主人様。私のところにお入りください。恐れることはありません。」そこで彼が彼女の天幕に入ると、彼女は彼を敷物で覆った。
JDG 4:19 彼は彼女に言った。「どうか、私に少し水を飲ませてほしい。喉が渇いているのだ。」 彼女は乳の皮袋を開けて彼に飲ませ、彼を覆った。
JDG 4:20 彼は彼女に言った。「天幕の入り口に立っていてほしい。もしだれかが来てあなたに、『ここにだれかいるか』と尋ねたら、あなたは『いない』と言わなければならない。」
JDG 4:21 ヘベルの妻ヤエルは天幕の杭を取り、手に槌を持つと、音を立てずにシセラへ近づいた。そして杭をそのこめかみに打ち込み、地面まで突き通した。彼は疲れ果て、深く眠っていた。こうして彼は死んだ。
JDG 4:22 見よ、バラクがシセラを追って来たとき、ヤエルは彼を迎えに出て、彼に言った。「来なさい。あなたが探している男を見せましょう。」彼が彼女のところに入ると、見よ、シセラは死んで倒れており、そのこめかみには天幕の杭があった。
JDG 4:23 こうして神はその日、イスラエルの人々の前でカナンの王ヤビンを屈服させられた。
JDG 4:24 イスラエルの人々の勢力はカナンの王ヤビンに対してますます強くなり、ついに彼を滅ぼした。
JDG 5:1 その日、デボラとアビノアムの子バラクは歌った。
JDG 5:2 「イスラエルで指導者たちが先頭に立ち、 民が進んで身をささげた。 主をほめたたえよ。
JDG 5:3 王たちよ、聞け。 君主たちよ、耳を傾けよ。 私は主に歌う。 イスラエルの神、主をほめ歌う。
JDG 5:4 主よ、あなたがセイルから出て行き、 エドムの野から進まれたとき、 地は震え、天は滴り、 雲は水を滴らせた。
JDG 5:5 山々は主の御前に揺れ動き、 あのシナイも、イスラエルの神、主の御前に。
JDG 5:6 アナテの子シャムガルの時代、 ヤエルの時代、街道は絶え、 旅人は曲がりくねった脇道を歩いた。
JDG 5:7 イスラエルでは指導者が絶え、 私デボラが立つまで絶えたままであった。 イスラエルの母として私が立つまでは。
JDG 5:8 民は新しい神々を選んだ。 その時、戦いは門に迫った。 イスラエルの四万人のうちに、盾や槍が見られただろうか。
JDG 5:9 私の心はイスラエルの指揮官たちに向かう。 民の中で進んで身をささげた者たちに。 主をほめたたえよ。
JDG 5:10 白いろばに乗る者たちよ、語れ。 豪華な敷物に座す者たちよ。 道を歩く者たちよ。
JDG 5:11 水くみ場で、射手の騒ぎを離れ、 そこで人々は主の正しいみわざを、 イスラエルを治められた正しいみわざを語る。 その時、主の民は門へ下った。
JDG 5:12 『目覚めよ、目覚めよ、デボラ。 目覚めよ、目覚めよ、歌を歌え。 立て、バラク。アビノアムの子よ、捕らえた者を引き連れよ。』
JDG 5:13 その時、貴い者たちの残りが民とともに下った。 主は勇士たちに立ち向かうため、私のもとへ下って来られた。
JDG 5:14 エフライムから、アマレクに根を持つ者たちが来た。 ベニヤミンよ、あなたの民もその後に続いた。 マキルから指揮官たちが下り、 ゼブルンから司令官の杖を取る者たちが来た。
JDG 5:15 イッサカルの君主たちはデボラとともにいた。 イッサカルと同じく、バラクも。 彼らはバラクの後に続いて谷へ駆け下った。 ルベンの流れのほとりには、 心の大いなる決意があった。
JDG 5:16 なぜあなたは羊の囲いの間に座り、 羊の群れを呼ぶ笛を聞いていたのか。 ルベンの流れのほとりには、 心の深い思い巡らしがあった。
JDG 5:17 ギルアデはヨルダンの向こうにとどまった。 ダンはなぜ船にとどまったのか。 アシェルは海辺に座し、 入り江のほとりにとどまった。
JDG 5:18 ゼブルンは死をも恐れず命を投げ出した民。 ナフタリも、野の高みで命をさらした。
JDG 5:19 王たちは来て戦った。 カナンの王たちは、メギドの水辺、タアナクで戦った。 だが銀の分捕り品は得なかった。
JDG 5:20 天から星々が戦った。 その軌道からシセラと戦った。
JDG 5:21 キション川が彼らを押し流した。 いにしえの川、キション川が。 わが魂よ、力をもって進め。
JDG 5:22 その時、馬のひづめは地を打った。 勇馬の疾駆、激しい疾駆によって。
JDG 5:23 『メロズをのろえ』と主の使いは言った。 『その住民を激しくのろえ。 彼らは主を助けに来なかった。 勇士たちに立ち向かう主を助けに。』
JDG 5:24 ケニ人ヘベルの妻ヤエルは、 女たちの中で最も祝福される。 天幕に住む女たちの中で最も祝福される。
JDG 5:25 シセラは水を求め、 彼女は乳を与えた。 貴人の器で凝乳を差し出した。
JDG 5:26 彼女は天幕の杭に手を伸ばし、 右手に職人の槌を取った。 シセラを打ち、その頭を砕き、 こめかみを刺し貫き、 打ち砕いた。
JDG 5:27 彼女の足もとに、彼は崩れ、倒れ、横たわった。 彼女の足もとに、彼は崩れ、倒れた。 崩れたその場所に、倒れて死んだ。
JDG 5:28 窓からシセラの母は見下ろし、叫んだ。 格子窓から見つめた。 『なぜ彼の戦車は来るのが遅いのか。 なぜ戦車の車輪の音が遅れているのか。』
JDG 5:29 賢い侍女たちは彼女に答え、 いや、彼女も自分で自分に答えた。
JDG 5:30 『彼らは分捕り品を見つけ、分けているのだろう。 男一人に女一人、いや二人。 シセラには染めた衣の分捕り品、 刺繍した染めた衣の分捕り品、 分捕り品を担う者の首には、両面刺繍の衣。』
JDG 5:31 主よ、あなたの敵が皆、このように滅びますように。 あなたを愛する者は、力強く昇る太陽のようでありますように。」 その後、その地には四十年の間、平穏があった。
JDG 6:1 イスラエルの人々は主の目に悪を行った。主は彼らを七年の間、ミディアンの手に渡された。
JDG 6:2 ミディアンはイスラエルを圧倒した。イスラエルの人々はミディアンを避け、山中の隠れ場や洞窟、要害を造った。
JDG 6:3 イスラエルが種を蒔いたとき、ミディアン人、アマレク人、そして東の人々が彼らに対して上って来た。
JDG 6:4 彼らはイスラエルに対して陣を敷き、ガザに至るまで地の産物を荒らした。イスラエルには食糧も、羊も、牛も、ろばも残さなかった。
JDG 6:5 彼らは家畜と天幕を携えて上って来た。その数はいなごの大群のようで、人もらくだも数えきれなかった。彼らはその地を滅ぼすために入って来た。
JDG 6:6 イスラエルはミディアンによってひどく衰えた。そこでイスラエルの人々は主に叫び求めた。
JDG 6:7 イスラエルの人々がミディアンに苦しめられて主に叫び求めたとき、
JDG 6:8 主はイスラエルの人々に一人の預言者を遣わされた。彼は彼らに言った。「イスラエルの神、主はこう言われる。『わたしはあなたがたをエジプトから上らせ、奴隷の家から導き出した。
JDG 6:9 わたしはあなたがたをエジプト人の手と、あなたがたをしいたげるすべての者の手から救い出し、あなたがたの前から彼らを追い払い、彼らの地をあなたがたに与えた。
JDG 6:10 わたしはあなたがたに言った。「わたしはあなたがたの神、主である。あなたがたが住んでいる地のアモリ人の神々を恐れてはならない。」しかし、あなたがたはわたしの声に聞き従わなかった。』」
JDG 6:11 主の使いが来て、アビエゼル人ヨアシュに属する、オフラにある樫の木の下に座った。そのとき、彼の子ギデオンはミディアン人から隠すために、酒ぶねで小麦を打っていた。
JDG 6:12 主の使いが彼に現れて言った。「勇士よ、主はあなたとともにおられる。」
JDG 6:13 ギデオンは言った。「ああ、わが主よ。主が私たちとともにおられるのなら、なぜこのすべてが私たちに起こったのでしょう。父祖たちは、『主は私たちをエジプトから導き上られたではないか』と言い、主の驚くべきみわざを語り伝えました。それは今どこにあるのでしょう。今や主は私たちを捨て、ミディアンの手に渡されました。」
JDG 6:14 主は彼に目を向けて言われた。「あなたのその力をもって行き、イスラエルをミディアンの手から救い出しなさい。わたしがあなたを遣わしたではないか。」
JDG 6:15 ギデオンは言った。「主よ、 私にどうしてイスラエルを救えるでしょう。私の氏族はマナセの中で最も弱く、私自身も父の家で最も小さい者です。」
JDG 6:16 主は言われた。「わたしがあなたとともにいる。あなたは一人を打つように、ミディアン人を打つ。」
JDG 6:17 彼は言った。「もし今、私があなたの目に恵みを得たのであれば、私と語っているのがあなたであるというしるしを私に見せてください。
JDG 6:18 どうか、私があなたのもとに戻り、私の贈り物を持って来てあなたの前に供えるまで、ここから立ち去らないでください。」 主は言われた。「あなたが戻って来るまで、わたしは待とう。」
JDG 6:19 ギデオンは家に入り、子やぎ一匹と、一エパ の小麦粉で種なしパンを用意した。肉をかごに入れ、煮汁を壺に入れて、樫の木の下の使いのもとへ運び、差し出した。
JDG 6:20 神の使いは彼に言った。「その肉と種なしパンを取り、この岩の上に置き、煮汁を注ぎなさい。」 彼はそのようにした。
JDG 6:21 すると主の使いは、手に持っていた杖の先を伸ばし、肉と種なしパンに触れた。すると岩から火が燃え上がり、肉と種なしパンを焼き尽くした。そして主の使いは彼の目の前から見えなくなった。
JDG 6:22 ギデオンは、その方が主の使いであると悟って言った。「ああ、主なる神よ。私は主の使いを顔と顔を合わせて見てしまいました。」
JDG 6:23 主は彼に言われた。「あなたに平安があるように。恐れるな。あなたは死ぬことはない。」
JDG 6:24 そこでギデオンはその場所に主のための祭壇を築き、「主は平安」 と名づけた。それは今日に至るまで、アビエゼル人のオフラにある。
JDG 6:25 その夜、主は彼に言われた。「あなたの父の雄牛、すなわち七歳になる二番目の雄牛を取り、父が持つバアルの祭壇を打ち壊し、そのそばのアシェラ像を切り倒せ。
JDG 6:26 それから、この要害の頂に、定められた方法であなたの神、主のための祭壇を築きなさい。そしてあの二番目の雄牛を取り、あなたが切り倒すアシェラ像の木を使って全焼のささげ物をささげなさい。」
JDG 6:27 そこでギデオンはしもべたちの中から十人の者を取り、主が彼に語られたとおりに行った。彼は父の家の者たちや町の人々を恐れたため、昼にそれを行うことができず、夜にそれを行った。
JDG 6:28 町の人々が朝早く起きると、見よ、バアルの祭壇は打ち壊され、そのそばのアシェラ像は切り倒され、築かれた祭壇の上には二番目の雄牛がささげられていた。
JDG 6:29 彼らは互いに言った。「だれがこんなことをしたのか。」 彼らが調べて尋ねると、人々は言った。「ヨアシュの子ギデオンがこのことをしたのだ。」
JDG 6:30 そこで町の人々はヨアシュに言った。「あなたの息子を引き出しなさい。彼は死ななければならない。彼がバアルの祭壇を打ち壊し、そのそばにあったアシェラ像を切り倒したからだ。」
JDG 6:31 ヨアシュは自分に立ち向かう者たちに言った。「あなたがたがバアルのために争うのか。あなたがたが彼を救うのか。彼のために争う者は、朝までに死ななければならない。もしバアルが神なら、自分の祭壇が打ち壊されたのだから、自分で争えばよい。」
JDG 6:32 それゆえその日、彼はギデオンをエルバアル と名付けて言った。「彼が祭壇を打ち壊したのだから、バアル自身に彼と争わせよ。」
JDG 6:33 その後、すべてのミディアン人、アマレク人、そして東の人々がともに集まり、川を渡ってエズレルの谷に陣を敷いた。
JDG 6:34 主の霊がギデオンを包んだ。彼が角笛を吹くと、アビエゼルの人々が召集され、彼に従った。
JDG 6:35 彼はマナセ全域に使者を送り、マナセの人々も召集されて彼に従った。またアシェル、ゼブルン、ナフタリにも使者を送り、彼らも迎えに上って来た。
JDG 6:36 ギデオンは神に言った。「あなたが語られたとおりに、もし私の手によってイスラエルをお救いになるのであれば、
JDG 6:37 見てください。私は打ち場に羊毛を一束置きます。もし羊毛にだけ露が降り、地面がすべて乾いていれば、あなたが語られたとおり、私の手によってイスラエルを救われることが分かります。」
JDG 6:38 するとそのようになった。彼が翌朝早く起きてその羊の毛を押し絞ると、羊の毛から露が絞り出され、鉢に一杯の水となった。
JDG 6:39 ギデオンは神に言った。「どうか、私に向かって怒りを燃やさないでください。この一度だけ言わせてください。どうか、この羊の毛でもう一度だけ試させてください。今度は羊の毛だけが乾いていて、他のすべての地面には露が降りますように。」
JDG 6:40 神はその夜、そのようにされた。すなわち、羊の毛だけが乾いていて、他のすべての地面には露が降りていた。
JDG 7:1 そのとき、エルバアルすなわちギデオンと、彼と一緒にいたすべての民は朝早く起き、ハロデの泉のそばに陣を敷いた。ミディアンの陣営は彼らの北側、谷にあるモレの丘のそばにあった。
JDG 7:2 主はギデオンに言われた。「あなたとともにいる民は多すぎる。わたしはミディアン人を彼らの手に渡さない。イスラエルがわたしに向かって、『自分の手で自分を救った』と誇らないためである。
JDG 7:3 それゆえ今、民の耳に宣言して、『恐れおののいている者は皆、帰ってギルアデ山から去りなさい』と言いなさい。」そこで民のうち二万二千人が帰り、一万人が残った。
JDG 7:4 主はギデオンに言われた。「民はまだ多すぎる。彼らを水辺へ連れ下れ。そこでわたしがあなたのために彼らをより分ける。わたしが『この者はあなたと行く』と言う者は行き、『この者はあなたと行かない』と言う者は行かない。」
JDG 7:5 そこで彼は民を水辺に連れて下った。主はギデオンに言われた。「犬がなめるように、舌で水をなめる者は皆、別にしておきなさい。ひざまずいて水を飲む者も皆、同様にせよ。」
JDG 7:6 手を口に当てて水をなめた者の数は三百人であった。しかし、民の残りの者は皆、ひざまずいて水を飲んだ。
JDG 7:7 主はギデオンに言われた。「わたしは、水をなめた三百人によってあなたがたを救い、ミディアン人をあなたの手に渡す。残りの民は皆、それぞれ自分の所に帰らせなさい。」
JDG 7:8 民は食料と角笛を手に取った。ギデオンはイスラエルの他の者をそれぞれ自分の天幕へ帰らせ、三百人だけを引き留めた。ミディアンの陣営は、彼より低い谷にあった。
JDG 7:9 その夜、主は彼に言われた。「立って陣営へ下れ。わたしはそれをあなたの手に渡した。
JDG 7:10 しかし、もし下って行くのを恐れるなら、あなたのしもべプラと一緒に陣営へ下って行きなさい。
JDG 7:11 彼らの話を聞けば、その後あなたの手は強められ、陣営へ下ることができる。」そこでギデオンはしもべプラとともに、陣営の外縁にいた武装兵のところまで下った。
JDG 7:12 ミディアン人、アマレク人、すべての東の人々は、いなごのような大群となって谷を埋めていた。らくだも、海辺の砂のように数えきれなかった。
JDG 7:13 ギデオンが着くと、ちょうど一人の男が仲間に夢を語っていた。「夢を見た。大麦のパン一個がミディアンの陣営へ転がって来て、天幕にぶつかった。天幕は倒れ、ひっくり返って平らになった。」
JDG 7:14 仲間は答えた。「それは、イスラエル人ヨアシュの子ギデオンの剣にほかならない。神はミディアンとその全軍を彼の手に渡されたのだ。」
JDG 7:15 ギデオンはその夢の話とその解き明かしを聞いたとき、ひれ伏して礼拝した。それから彼はイスラエルの陣営に戻って言った。「立ち上がりなさい。主はミディアンの陣営をあなたがたの手に渡された。」
JDG 7:16 彼は三百人を三つの部隊に分け、彼ら全員の手に角笛と空の壺、そして壺の中にたいまつを持たせた。
JDG 7:17 彼は言った。「私をよく見て、同じようにしなさい。私が陣営の外縁に着いたら、私がすることを、あなたがたもしなさい。
JDG 7:18 私と、私とともにいる者たちが角笛を吹いたら、あなたがたも陣営の全周で角笛を吹き、『主のため、ギデオンのため』と叫びなさい。」
JDG 7:19 ギデオンと、彼と一緒にいた百人の者たちは、真夜中の見張りの初めに陣営の最も外側の場所に来た。彼らがちょうど見張りを交替した時であった。彼らは角笛を吹き鳴らし、手に持っていた壺を打ち砕いた。
JDG 7:20 三つの部隊は角笛を吹き鳴らして壺を打ち砕き、左手にたいまつを、右手に吹き鳴らす角笛を持って、「主の剣、ギデオンの剣」と叫んだ。
JDG 7:21 彼らは陣営を囲んで、それぞれ自分の持ち場に立った。すると全軍は走り出し、叫びながら逃げた。
JDG 7:22 三百人が角笛を吹くと、主は全陣営で、互いに剣を向け合わせられた。軍勢はツェレラに向かうベテ・シタまで、またタバテの近くのアベル・メホラの境まで逃げた。
JDG 7:23 イスラエルの人々は、ナフタリ、アシェル、および全マナセから呼び集められ、ミディアンを追撃した。
JDG 7:24 ギデオンはエフライムの山地全体に使者を遣わして言った。「下って来てミディアン人を迎え撃ち、ベテ・バラに至るまでの水場とヨルダン川を彼らより先に押さえなさい。」そこでエフライムのすべての人々が呼び集められ、ベテ・バラに至るまでの水場とヨルダン川を押さえた。
JDG 7:25 彼らはミディアンの二人の君主、オレブとゼエブを捕らえた。そしてオレブをオレブの岩で殺し、ゼエブをゼエブの酒ぶねで殺した。彼らはミディアンを追撃し、ヨルダン川の向こうにいるギデオンのところにオレブとゼエブの首を持って来た。
JDG 8:1 エフライムの人々はギデオンに言った。「ミディアンと戦いに行くとき、なぜ私たちを呼ばなかったのか。どうしてこのような扱いをしたのか。」彼らは激しく彼を責めた。
JDG 8:2 彼は彼らに言った。「今私がしたことは、あなたがたに比べれば何だろうか。エフライムのぶどうの落ち穂拾いは、アビエゼルのぶどうの収穫にまさるではないか。
JDG 8:3 神はミディアンの君主オレブとゼエブを、あなたがたの手に渡された。あなたがたに比べて、私に何ができただろう。」彼がこう言うと、彼らの怒りは和らいだ。
JDG 8:4 ギデオンと、彼とともにいた三百人はヨルダン川に着いて渡った。彼らは疲れ果てていたが、なお追撃を続けた。
JDG 8:5 彼はスコテの人々に言った。「どうか、私について来ている民にパンのかたまりを与えてほしい。彼らは疲れ果てており、私はミディアンの王たち、ゼバとツァルムナの後を追撃しているからだ。」
JDG 8:6 スコテの君主たちは言った。「ゼバとツァルムナをすでに捕らえたとでもいうのか。なぜ私たちがあなたの軍勢にパンを与えなければならないのか。」
JDG 8:7 ギデオンは言った。「それゆえ、主がゼバとツァルムナを私の手に渡されたとき、私は荒野のいばらと野ばらであなたがたの肉を裂く。」
JDG 8:8 彼はそこからペヌエルへ上って行き、彼らにも同じように語った。ペヌエルの人々も、スコテの人々が答えたのと同じように彼に答えた。
JDG 8:9 彼はペヌエルの人々にも語って、「私が無事に帰って来るとき、この塔を打ち壊す」と言った。
JDG 8:10 ゼバとツァルムナはカルコルにおり、その軍勢約一万五千人もともにいた。東の人々の全軍勢で生き残った者たちである。剣を取る者十二万人はすでに倒れていた。
JDG 8:11 ギデオンはノバとヨグベハの東、天幕に住む者たちの道を通って上り、油断していた軍勢を打った。
JDG 8:12 ゼバとツァルムナは逃げたが、彼は彼らを追撃した。彼はミディアンの二人の王、ゼバとツァルムナを捕らえ、全軍勢を混乱に陥れた。
JDG 8:13 ヨアシュの子ギデオンは、ヘレスの坂道を通って戦いから帰って来た。
JDG 8:14 彼はスコテの人々のうちの一人の若者を捕らえて尋問した。その若者は彼のために、スコテの君主たちと長老たち、七十七人の名を書き記した。
JDG 8:15 彼はスコテの人々のところへ来て言った。「ここにゼバとツァルムナがいる。あなたがたはこの二人のことで私をあざけり、『ゼバとツァルムナをすでに捕らえたとでもいうのか。なぜ疲れたあなたの兵にパンを与えなければならないのか』と言った。」
JDG 8:16 彼は町の長老たちを捕らえ、荒野のいばらと茨を用いて、スコテの人々を懲らしめた。
JDG 8:17 また彼はペヌエルの塔を打ち壊し、その町の人々を殺した。
JDG 8:18 それから彼はゼバとツァルムナに言った。「おまえたちがタボルで殺した者たちは、どのような男たちであったか。」 彼らは答えた。「彼らはあなたのようでした。一人一人が王の子のようでした。」
JDG 8:19 彼は言った。「彼らは私の兄弟であり、私の母の息子たちであった。主は生きておられる。もしおまえたちが彼らを生かしておいてくれたなら、私はおまえたちを殺しはしない。」
JDG 8:20 彼は長子エテルに「立って、彼らを殺せ」と言った。しかし若者は剣を抜かなかった。彼はまだ若かったため、恐れたのである。
JDG 8:21 ゼバとツァルムナは言った。「あなた自身が立って、私たちを打て。人の力はその人にふさわしいものだ。」ギデオンは立ち上がって二人を殺し、らくだの首にあった三日月形の飾りを取った。
JDG 8:22 その後、イスラエルの人々はギデオンに言った。「あなたも、あなたの子も、あなたの孫も私たちを治めてください。あなたが私たちをミディアンの手から救い出してくださったからです。」
JDG 8:23 ギデオンは彼らに言った。「私はあなたがたを治めない。私の子もあなたがたを治めない。主があなたがたを治められる。」
JDG 8:24 ギデオンはさらに言った。「あなたがたに一つ願いがある。それぞれ分捕り品の耳輪を私に与えてほしい。」彼らはイシュマエル人だったので、金の耳輪を身につけていた。
JDG 8:25 彼らは答えた。「喜んで差し上げます。」彼らが上着を広げると、それぞれが分捕り品の中から耳輪をそこに投げ入れた。
JDG 8:26 彼が求めた金の耳輪の重さは、金一千七百シェケル であった。このほかに、三日月形の飾り、耳飾り、ミディアンの王たちが着ていた紫の衣、らくだの首の鎖があった。
JDG 8:27 ギデオンはその金でエポデを作り、自分の町オフラに置いた。全イスラエルはそこでそれを慕って淫行にふけった。それはギデオンとその家にとって罠となった。
JDG 8:28 こうしてミディアンはイスラエルの人々の前に屈し、二度と頭を上げなかった。ギデオンの時代、その地には四十年の間、平穏があった。
JDG 8:29 ヨアシュの子エルバアルは行って、自分の家に住んだ。
JDG 8:30 ギデオンには、自分の身から生まれた息子が七十人いた。多くの妻を持っていたからである。
JDG 8:31 シェケムにいた彼のそばめも彼に男の子を産み、彼はその子をアビメレクと名付けた。
JDG 8:32 ヨアシュの子ギデオンは長寿を全うして死に、アビエゼル人のオフラにある、彼の父ヨアシュの墓に葬られた。
JDG 8:33 ギデオンが死ぬと、イスラエルの人々は再びバアルの神々を追って淫行にふけり、バアル・ベリテを自分たちの神とした。
JDG 8:34 イスラエルの人々は、周囲のすべての敵の手から自分たちを救い出してくださった自分たちの神、主を思い出さなかった。
JDG 8:35 また彼らは、ギデオンすなわちエルバアルの家に対し、彼がイスラエルに示したすべての良いことに応じて慈しみを示すこともなかった。
JDG 9:1 エルバアルの子アビメレクは、シェケムにいる母の兄弟たちのところへ行き、彼らと母方の祖父の一族全体に言った。
JDG 9:2 「どうか、シェケムのすべての有力者に尋ねてほしい。『エルバアルの息子七十人全員に治められるのと、一人に治められるのと、どちらがよいか。』私があなたがたの骨肉であることも思い出してほしい。」
JDG 9:3 母の兄弟たちは、アビメレクについてのこれらの言葉をシェケムのすべての有力者に伝えた。彼らは「彼は私たちの兄弟だ」と言い、心をアビメレクに傾けた。
JDG 9:4 彼らはバアル・ベリテの宮から彼に銀七十枚を与えた。アビメレクはそれで、軽薄で無頼な者たちを雇い、彼らは彼に従った。
JDG 9:5 彼はオフラにある彼の父の家へ行き、エルバアルの息子たちである彼の兄弟七十人を一つの石の上で殺した。ただ、エルバアルの末の息子ヨタムだけは残った。彼が身を隠したからである。
JDG 9:6 シェケムのすべての人々とミロの全家はともに集まり、行って、シェケムにある柱の樫の木のそばでアビメレクを王とした。
JDG 9:7 人々がヨタムにそれを告げると、彼は行ってゲリジム山の頂に立ち、声を上げて叫び、彼らに言った。「わたしに聞き従いなさい、シェケムの人々よ。そうすれば神があなたがたに聞き従ってくださる。
JDG 9:8 木々が自分たちの上に王を油注いで立てるために出かけて行った。彼らはオリーブの木に言った。『私たちを治めてくれ。』
JDG 9:9 しかしオリーブの木は言った。『神と人を尊ぶために用いられる私の油を捨てて、木々の上を揺れ動きに行くというのか。』
JDG 9:10 木々はいちじくの木に言った。『来て、私たちを治めてくれ。』
JDG 9:11 しかしいちじくの木は言った。『私の甘さと良い実を捨てて、木々の上を揺れ動きに行くというのか。』
JDG 9:12 木々はぶどうの木に言った。『来て、私たちを治めてくれ。』
JDG 9:13 ぶどうの木は言った。『神と人を喜ばせる私の新しいぶどう酒を捨てて、木々の上を揺れ動きに行くというのか。』
JDG 9:14 そこで、すべての木々はいばらに言った。『来て、私たちを治めてくれ。』
JDG 9:15 いばらは木々に言った。『もし本当に、あなたがたがわたしを油注いであなたがたの王とするなら、来て、私の陰に身を避けなさい。そうでないなら、火がいばらから出て、レバノンの杉を焼き尽くすように。』
JDG 9:16 それで今、あなたがたが真実と誠実をもってアビメレクを王としたのか、エルバアルとその家に善をなし、その手の働きにふさわしく報いたのか、考えてみよ。
JDG 9:17 （私の父はあなたがたのために戦い、命を懸けて、ミディアンの手からあなたがたを救い出した。
JDG 9:18 なのにあなたがたは今日、私の父の家に逆らって立ち上がり、その息子たち七十人を一つの石の上で殺し、彼の女奴隷の息子であるアビメレクがあなたがたの兄弟であるという理由で、彼をシェケムの人々の王とした）、
JDG 9:19 もし今日、エルバアルとその家に真実と誠実をもって行ったのであれば、アビメレクを喜べ。彼もあなたがたを喜ぶがよい。
JDG 9:20 しかしそうでないなら、アビメレクから火が出て、シェケムの人々とミロの家を焼き尽くし、またシェケムの人々とミロの家から火が出て、アビメレクを焼き尽くすように。」
JDG 9:21 兄弟アビメレクを恐れたため、ヨタムは逃げ去り、ベエル へ行ってそこに住んだ。
JDG 9:22 アビメレクは三年の間、イスラエルを治めた。
JDG 9:23 神はアビメレクとシェケムの人々との間に悪霊を送られた。シェケムの人々はアビメレクを裏切った。
JDG 9:24 これは、エルバアルの七十人の息子に加えられた暴虐の報いが下り、その血の責任が、兄弟を殺したアビメレクと、兄弟たちを殺すために彼を助けたシェケムの人々に帰するためであった。
JDG 9:25 シェケムの人々は彼のために、山々の頂に伏兵を置いた。彼らはその道をとおり過ぎるすべての者を略奪した。そしてそれはアビメレクに告げられた。
JDG 9:26 エベデの子ガアルが彼の兄弟たちとともに来て、シェケムへ渡って行った。シェケムの人々は彼を信頼した。
JDG 9:27 彼らは野に出て自分たちのぶどう畑のぶどうを収穫し、それを踏んで祭りを催した。そして彼らの神の宮に入り、飲み食いしてアビメレクをのろった。
JDG 9:28 エベデの子ガアルは言った。「アビメレクとは何者か。シェケムとは何者か。なぜ私たちが彼に仕えるのか。彼はエルバアルの子、ゼブルはその役人ではないか。シェケムの父ハモルの一族に仕えよ。なぜ私たちがアビメレクに仕えるのか。
JDG 9:29 この民が私の手の下にあれば、私はアビメレクを追い払うのに。」そしてアビメレクに向かって、「軍勢を増やして出て来い」と言った。
JDG 9:30 町の長官であるゼブルは、エベデの子ガアルの言葉を聞いて怒りを燃やした。
JDG 9:31 彼はひそかに使者をアビメレクに送り、こう言わせた。「エベデの子ガアルとその兄弟たちがシェケムに来て、町をあなたに逆らわせようとしています。
JDG 9:32 それゆえ今、あなたと、あなたと一緒にいる民は夜の間に起き上がり、野で待ち伏せしなさい。
JDG 9:33 朝、日が昇るとすぐに起き、町を襲ってください。ガアルと彼とともにいる民が出て来たら、機を見て彼らを攻めてください。」
JDG 9:34 そこでアビメレクと、彼と一緒にいたすべての民は夜の間に起き上がり、四つの部隊に分かれてシェケムに向かって待ち伏せした。
JDG 9:35 エベデの子ガアルが出て来て、町の門の入り口に立った。アビメレクと、彼と一緒にいた民は待ち伏せから起き上がった。
JDG 9:36 ガアルがその民を見たとき、彼はゼブルに言った。「見よ。民が山々の頂から下って来る。」 ゼブルは彼に言った。「あなたは山々の影を人だと思っているのだ。」
JDG 9:37 ガアルは再び言った。「見よ。民が地の中央から下って来る。また一つの部隊がメオネニムの樫の木の道を通って来る。」
JDG 9:38 するとゼブルは彼に言った。「『私たちが彼に仕えなければならないとは、アビメレクとは何者か』と言ったあなたの口は、今どこにあるのか。これが、あなたの軽蔑した民ではないか。さあ、今出て行って彼らと戦え。」
JDG 9:39 そこでガアルはシェケムの人々の前に立って出て行き、アビメレクと戦った。
JDG 9:40 アビメレクは彼を追撃し、彼は彼から逃げた。そして多くの者が傷ついて倒れ、門の入り口にまで及んだ。
JDG 9:41 アビメレクはアルマに留まった。ゼブルはガアルとその兄弟たちを追い出し、シェケムに住むことができないようにした。
JDG 9:42 翌日になって、民は野に出て行った。人々はそれをアビメレクに告げた。
JDG 9:43 アビメレクは民を三隊に分け、野に伏せた。町から民が出て来るのを見ると、立ち上がって彼らを打った。
JDG 9:44 アビメレクと、彼と一緒にいた部隊は突進し、町の門の入り口に立った。他の二つの部隊は野にいるすべての者に向かって突進し、彼らを打ち倒した。
JDG 9:45 アビメレクはその日一日中、町と戦った。彼は町を攻め取り、その中にいた民を殺した。彼は町を打ち壊し、そこに塩を蒔いた。
JDG 9:46 シェケムの塔のすべての人々がそれを聞いたとき、彼らはエル・ベリテの宮の要害に入った。
JDG 9:47 シェケムの塔のすべての人々が集まっていることが、アビメレクに告げられた。
JDG 9:48 アビメレクは、自分とともにいた民を率いてツァルモン山へ上った。彼は斧を手に取り、木の枝を切って肩に担ぎ、民に言った。「私がしたことを見ただろう。急いで同じようにせよ。」
JDG 9:49 そこで民も皆、おのおの自分の枝を切り落とし、アビメレクに従い、それらを要害の上に置き、彼らの上の要害に火を放った。こうしてシェケムの塔のすべての人々もまた死んだ。男女約千人であった。
JDG 9:50 その後、アビメレクはテベツへ行き、テベツに向かって陣を敷き、これを攻め取った。
JDG 9:51 しかし町の中には強固な塔があり、町のすべての男女がそこへ逃げ込み、内側から鍵をかけ、塔の屋根に上った。
JDG 9:52 アビメレクは塔に来てそれと戦い、火でそれを燃やそうと塔の戸に近づいた。
JDG 9:53 すると一人の女がアビメレクの頭の上にひき臼の上石を投げ落とし、彼の頭蓋骨を砕いた。
JDG 9:54 彼は急いで武具を持つ若者を呼び、「剣を抜いて私を殺せ。『女に殺された』と言われないためだ」と言った。若者が彼を刺し貫き、彼は死んだ。
JDG 9:55 イスラエルの人々はアビメレクが死んだのを見て、それぞれ自分の場所へ去って行った。
JDG 9:56 このように神は、アビメレクが七十人の兄弟を殺して自分の父に対して行った悪に報いられた。
JDG 9:57 神はまた、シェケムの人々のすべての悪を彼らの頭上に報いられた。そして、エルバアルの子ヨタムののろいが彼らに臨んだ。
JDG 10:1 アビメレクの後、イッサカルの人で、ドドの子プアの息子であるトラが、イスラエルを救うために立ち上がった。彼はエフライムの山地にあるシャミルに住んでいた。
JDG 10:2 彼は二十三年の間イスラエルをさばき、死んでシャミルに葬られた。
JDG 10:3 彼に続いて、ギルアデ人ヤイルが立ち上がり、二十二年の間イスラエルをさばいた。
JDG 10:4 彼には三十頭のろばの子に乗る三十人の息子がおり、彼らは三十の町を持っていた。それらは今日に至るまでハボテ・ヤイルと呼ばれ、ギルアデの地にある。
JDG 10:5 ヤイルは死んでカモンに葬られた。
JDG 10:6 イスラエルの人々は再び主の目に悪を行い、バアルの神々、アシュタロテ、アラム、シドン、モアブ、アンモン人、ペリシテ人の神々に仕えた。彼らは主を捨て、主に仕えなかった。
JDG 10:7 主の怒りはイスラエルに向かって燃え上がり、主は彼らをペリシテ人の手とアンモンの子らの手に売り渡された。
JDG 10:8 その年、彼らはイスラエルの人々を打ち砕き、苦しめた。彼らは十八年の間、ヨルダン川の向こう、ギルアデのアモリ人の地にいたすべてのイスラエル人をしいたげた。
JDG 10:9 またアンモンの子らはユダ、ベニヤミン、およびエフライムの家と戦うためにヨルダン川を渡ったため、イスラエルは激しく苦しめられた。
JDG 10:10 イスラエルの人々は主に向かって叫び求めて言った。「私たちはあなたに対して罪を犯しました。私たちの神を捨て、バアルに仕えたからです。」
JDG 10:11 主はイスラエルの人々に言われた。「わたしはあなたがたをエジプト人から、またアモリ人、アンモンの子ら、およびペリシテ人から救い出したではないか。
JDG 10:12 またシドン人、アマレク人、およびマオン人もあなたがたをしいたげたが、あなたがたがわたしに向かって叫び求めたとき、わたしはあなたがたを彼らの手から救い出した。
JDG 10:13 それでもあなたがたはわたしを捨て、他の神々に仕えた。それゆえ、わたしはもはやあなたがたを救わない。
JDG 10:14 行って、あなたがたが選んだ神々に向かって叫び求めるがよい。あなたがたの苦難のときには、彼らにあなたがたを救わせるがよい。」
JDG 10:15 イスラエルの人々は主に言った。「私たちは罪を犯しました。あなたの目に良いと思われることを、私たちにしてください。ただ、どうか今日、私たちを救い出してください。」
JDG 10:16 彼らは自分たちの中から異国の神々を取り除き、主に仕えた。主はイスラエルの苦しみを、もはや忍ぶことができなかった。
JDG 10:17 そのとき、アンモンの子らは呼び集められ、ギルアデに陣を敷いた。イスラエルの人々もともに集まり、ミツパに陣を敷いた。
JDG 10:18 民すなわちギルアデの君長たちは互いに言った。「アンモンの子らとの戦いを始める者はだれか。その者がギルアデの全住民のかしらとなる。」
JDG 11:1 ギルアデ人エフタは勇士であったが、遊女の子であった。ギルアデがエフタの父である。
JDG 11:2 ギルアデの妻も息子たちを産んだ。その息子たちが成長すると、エフタを追い出して言った。「あなたは父の家で相続を受けることはできない。別の女の息子だからだ。」
JDG 11:3 そこでエフタは自分の兄弟たちから逃れ、トブの地に住んだ。ならず者たちがエフタの周りに集まり、彼とともに出て行った。
JDG 11:4 しばらくして、アンモンの子らがイスラエルに対して戦いを仕掛けた。
JDG 11:5 アンモンの子らがイスラエルに対して戦いを仕掛けたとき、ギルアデの長老たちはエフタをトブの地から連れ戻そうと出かけた。
JDG 11:6 彼らはエフタに言った。「来て、私たちの指揮官になってほしい。そうすれば、私たちはアンモンの子らと戦うことができる。」
JDG 11:7 エフタはギルアデの長老たちに言った。「あなたがたは私を憎み、父の家から私を追い出したではないか。あなたがたが苦難にある今になって、なぜ私のところに来たのか。」
JDG 11:8 ギルアデの長老たちはエフタに言った。「それゆえ、私たちは今、再びあなたのもとに帰って来たのだ。あなたが私たちとともに行き、アンモンの子らと戦ってくれるためである。そうすれば、あなたはギルアデの全住民の上に立つ私たちの頭となる。」
JDG 11:9 エフタはギルアデの長老たちに言った。「あなたがたが私を連れ戻してアンモン人と戦わせ、主が彼らを私に渡されるなら、私は本当にあなたがたのかしらとなるのか。」
JDG 11:10 ギルアデの長老たちはエフタに言った。「主が私たちの間の証人となられる。私たちは必ずあなたの言葉どおりに行う。」
JDG 11:11 そこでエフタはギルアデの長老たちとともに行った。民は彼を自分たちのかしら、また指揮官とした。エフタはミツパで、主の御前に自分の言葉をすべて語った。
JDG 11:12 エフタはアンモンの子らの王に使者たちを遣わして言った。「あなたと私との間に何のかかわりがあって、あなたは私の地に対して戦うために、私のところに来たのか。」
JDG 11:13 アンモンの子らの王はエフタの使者たちに答えた。「イスラエルがエジプトから上って来たとき、アルノンからヤボク、そしてヨルダン川に至るまで、私の地を奪い取ったからだ。それゆえ今、それらの地を平和のうちに返しなさい。」
JDG 11:14 エフタは再びアンモンの子らの王に使者たちを遣わした。
JDG 11:15 彼は彼に言った。「エフタはこう言う。イスラエルはモアブの地も、アンモンの子らの地も奪い取ってはいない。
JDG 11:16 イスラエルがエジプトから上って来たとき、イスラエルは荒野を通って紅海に行き、カデシュに来た。
JDG 11:17 そのとき、イスラエルはエドムの王に使者たちを遣わして、『どうか、あなたの地を通らせてほしい』と言ったが、エドムの王は聞き入れなかった。同じようにモアブの王にも遣わしたが、彼も承知しなかった。それでイスラエルはカデシュに留まった。
JDG 11:18 それから彼らは荒野を通り、エドムの地とモアブの地を迂回し、モアブの地の東側に来て、アルノンの向こう側に陣を敷いた。しかし彼らはモアブの領土の内には入らなかった。アルノンはモアブの境界だったからである。
JDG 11:19 イスラエルはアモリ人の王、ヘシュボンの王シホンに使者を送り、『どうか、私たちの目的地まであなたの地を通らせてください』と言った。
JDG 11:20 しかしシホンは、イスラエルが自分の境界を通ることを信用しなかった。それどころか、シホンは自分のすべての民を呼び集め、ヤハツに陣を敷いてイスラエルと戦った。
JDG 11:21 イスラエルの神、主は、シホンとそのすべての民をイスラエルの手に引き渡されたため、彼らはこれを打ち倒した。こうしてイスラエルは、その地方の住民であるアモリ人の全地を所有した。
JDG 11:22 彼らはアルノンからヤボクに至るまで、また荒野からヨルダン川に至るまで、アモリ人の全境界を所有した。
JDG 11:23 今、イスラエルの神、主が、その民イスラエルの前からアモリ人を追い払われた。それなのに、あなたがその地を所有しようというのか。
JDG 11:24 あなたは、自分の神ケモシュが与えるものを所有するのではないか。私たちも、私たちの神、主が私たちの前から追い払われた者の地を所有する。
JDG 11:25 今、あなたはモアブの王ツィポルの子バラクにまさっているというのか。彼はかつてイスラエルと争っただろうか。あるいは彼らと戦っただろうか。
JDG 11:26 イスラエルがヘシュボンとその町々、アロエルとその町々、またアルノン沿いのすべての町々に三百年の間住んでいたのに、なぜあなたがたはその間にそれらを取り戻さなかったのか。
JDG 11:27 それゆえ、私はあなたに対して罪を犯していないが、あなたは私に対して戦いを仕掛けて悪を行っている。さばき主である主が今日、イスラエルの人々とアンモンの子らとの間をさばかれますように。」
JDG 11:28 しかし、アンモンの子らの王は、エフタが遣わした言葉に聞き入れなかった。
JDG 11:29 そのとき主の霊がエフタに臨んだ。彼はギルアデとマナセを通り、ギルアデのミツパへ進み、そこからアンモン人のところへ渡って行った。
JDG 11:30 エフタは主に誓願を立てて言った。「もしあなたが本当に、アンモンの子らを私の手に渡してくださるなら、
JDG 11:31 私がアンモン人のところから無事に帰るとき、私の家の戸口から私を迎えに出て来るものは主のものとなり、私はそれを全焼のささげ物としてささげます。」
JDG 11:32 そこでエフタはアンモンの子らと戦うために彼らのところへ渡って行った。主は彼らを彼の手に渡された。
JDG 11:33 彼はアロエルからミニテに至るまで二十の町を打ち、さらにアベル・ケラミムまで大打撃を与えた。こうしてアンモン人はイスラエルの人々の前に屈服した。
JDG 11:34 エフタがミツパの自分の家に帰って来ると、娘がタンバリンを鳴らし、踊りながら迎えに出て来た。彼女は彼の一人娘であった。彼女のほかに彼には息子も娘もいなかった。
JDG 11:35 彼女を見ると、エフタは衣を裂いて言った。「ああ、娘よ。おまえは私を打ちのめした。おまえまでが私を苦しめる者となった。私は主に口を開いて誓った。もう取り消すことはできない。」
JDG 11:36 彼女は彼に言った。「私の父よ。あなたは主に口を開かれたのですから、あなたの口から出たとおりに私にしてください。主があなたの敵であるアンモンの子らに、あなたのために復讐してくださったからです。」
JDG 11:37 彼女は父に言った。「このことを私にさせてください。二か月の間、私をそのままにしてください。私が出かけて山々へ行き、私の処女であることを友たちとともに嘆き悲しむためです。」
JDG 11:38 彼は「行きなさい」と言った。彼は彼女を二か月の間送り出し、彼女は友たちとともに去って行き、山々で自分の処女であることを嘆き悲しんだ。
JDG 11:39 二か月の終わりに彼女は父のもとへ帰った。父は誓った誓願のとおりに彼女に行った。彼女は男を知らなかった。このことから、イスラエルでは一つの慣わしが生まれ、
JDG 11:40 イスラエルの娘たちは毎年四日間、ギルアデ人エフタの娘をしのぶために出て行くようになった。
JDG 12:1 エフライムの人々は呼び集められ、北へ渡ってエフタに言った。「なぜあなたはアンモンの子らと戦うために渡って行ったとき、あなたとともに行くように私たちを呼ばなかったのか。私たちはあなたの家を、あなたもろとも火で燃やしてやる。」
JDG 12:2 エフタは彼らに言った。「私と私の民は、アンモンの子らと激しい争いをしていた。私があなたがたを呼んだとき、あなたがたは彼らの手から私を救わなかった。
JDG 12:3 あなたがたが救ってくれないのを見て、私は命を懸けてアンモン人に立ち向かった。主は彼らを私の手に渡された。それなのに、なぜ今日、私と戦うために上って来たのか。」
JDG 12:4 エフタはギルアデのすべての人を集め、エフライムと戦った。ギルアデ人はエフライム人を打った。エフライム人が、「おまえたちギルアデ人は、エフライムとマナセの間にいるエフライムからの逃亡者だ」と言ったからである。
JDG 12:5 ギルアデ人はエフライム人に対してヨルダン川の浅瀬を押さえた。エフライムの逃亡者のだれかが「渡らせてくれ」と言ったとき、ギルアデの人々はその者に「あなたはエフライム人か」と尋ねた。彼が「違う」と言えば、
JDG 12:6 彼らは「では、『シッボレト』と言え」と命じた。その者が正しく発音できず「シボレト」と言うと、捕らえてヨルダン川の渡り場で殺した。その時、エフライム人四万二千人が倒れた。
JDG 12:7 エフタは六年の間イスラエルをさばいた。その後、ギルアデ人エフタは死に、ギルアデの町の一つに葬られた。
JDG 12:8 彼の後、ベツレヘムのイブツァンがイスラエルをさばいた。
JDG 12:9 彼には三十人の息子がいた。また彼は三十人の娘を家の外へ嫁がせ、三十人の娘を外から息子たちのために迎え入れた。彼は七年の間イスラエルをさばいた。
JDG 12:10 イブツァンは死んでベツレヘムに葬られた。
JDG 12:11 彼の後、ゼブルン人エロンがイスラエルをさばいた。彼は十年の間イスラエルをさばいた。
JDG 12:12 ゼブルン人エロンは死んで、ゼブルンの地のアヤロンに葬られた。
JDG 12:13 彼の後、ピルアトン人ヒレルの子アブドンがイスラエルをさばいた。
JDG 12:14 彼には四十人の息子と三十人の孫がおり、七十頭のろばの子に乗っていた。彼は八年の間イスラエルをさばいた。
JDG 12:15 ピルアトン人ヒレルの子アブドンは死んで、エフライムの地にあるアマレク人の山地のピルアトンに葬られた。
JDG 13:1 イスラエルの人々は再び主の目に悪を行った。主は彼らを四十年の間、ペリシテ人の手に渡された。
JDG 13:2 ツォルアのダン人の氏族に、マノアという名の一人の男がいた。彼の妻は不妊の女であり、子がなかった。
JDG 13:3 主の使いがその女に現れて言った。「あなたは不妊で、子を産んだことがない。だが、あなたは身ごもり、男の子を産む。
JDG 13:4 それゆえ今、どうか気をつけて、ぶどう酒や強い酒を飲まないようにし、どんな汚れたものも食べないようにしなさい。
JDG 13:5 あなたは身ごもり、男の子を産む。その頭にかみそりを当ててはならない。その子は胎内にいる時から神にささげられたナジル人となる。彼はペリシテ人の手からイスラエルを救い始める。」
JDG 13:6 女は夫のところへ来て告げた。「神の人が私のところに来られました。そのお姿は神の使いのようで、非常に畏れを起こさせるものでした。私は彼がどこから来られたのかお尋ねせず、彼もご自分の名を私に教えてはくださいませんでした。
JDG 13:7 ただ、こう言われました。『あなたは身ごもり、男の子を産む。今からぶどう酒も強い酒も飲まず、汚れたものを何も食べてはならない。その子は胎内にいる時から死ぬ日まで、神にささげられたナジル人となる。』」
JDG 13:8 マノアは主に願った。「ああ、主よ。どうか、あなたが遣わされた神の人をもう一度私たちのところへ来させ、生まれる子に何をすべきか教えさせてください。」
JDG 13:9 神はマノアの声に聞き入れられた。神の使いは、女が野に座っていたとき、再び女のところに来た。しかし彼女の夫マノアは彼女とともにいなかった。
JDG 13:10 女は急いで走り、夫に告げた。「あの日、私のところに来られた方が、また現れました。」
JDG 13:11 マノアは立ち上がって妻の後について行き、その人のところに来て彼に言った。「あなたはあの女と話した方ですか。」 彼は言った。「私である。」
JDG 13:12 マノアは言った。「あなたの言葉が実現するとき、その子はどのように生き、何をすべきでしょうか。」
JDG 13:13 主の使いはマノアに言った。「私が女に言ったすべてのことについて、彼女は気をつけなければならない。
JDG 13:14 彼女はぶどうの木から生じるものを一切食べてはならず、ぶどう酒や強い酒を飲んでもならず、またどんな汚れたものも食べてはならない。私が彼女に命じたすべてのことを、彼女は守らなければならない。」
JDG 13:15 マノアは主の使いに言った。「どうか、私たちがあなたを引き留めて、あなたのために子やぎ一匹を用意させてください。」
JDG 13:16 主の使いはマノアに言った。「あなたが私を引き留めても、私はあなたの食物を食べない。全焼のささげ物を用意するなら、主にささげなさい。」マノアは、その方が主の使いであるとは知らなかった。
JDG 13:17 マノアは主の使いに言った。「あなたの名は何といいますか。あなたの言葉が実現したとき、私たちがあなたをあがめるためです。」
JDG 13:18 主の使いは言った。「なぜ私の名を尋ねるのか。それは理解を超えている。 」
JDG 13:19 そこでマノアは子やぎと穀物のささげ物を取り、それを岩の上で主にささげた。すると、マノアとその妻が見ている間に、使いは不思議なことを行った。
JDG 13:20 祭壇から天に向かって炎が上ったとき、主の使いが祭壇の炎の中を上って行ったのである。マノアとその妻はそれを見て、地にひれ伏した。
JDG 13:21 しかし主の使いは、マノアやその妻に二度と現れなかった。そのときマノアは、彼が主の使いであったことを知った。
JDG 13:22 マノアは妻に言った。「私たちは神を見てしまったので、間違いなく死ぬだろう。」
JDG 13:23 妻は言った。「もし主が私たちを殺そうと望んでおられたなら、私たちの手から全焼のささげ物と穀物のささげ物を受け取られず、これらすべてを見せることも、今このようなことを告げることもなさらなかったでしょう。」
JDG 13:24 女は男の子を産み、彼をサムソンと名付けた。その子は成長し、主は彼を祝福された。
JDG 13:25 主の霊は、ツォルアとエシュタオルの間にあるマハネ・ダンで、彼を奮い立たせ始めた。
JDG 14:1 サムソンはティムナへ下って行き、ティムナでペリシテ人の娘たちのうちの一人の女を見た。
JDG 14:2 彼は上って来て、父と母に告げた。「ティムナでペリシテ人の娘を見ました。どうか、あの女を私の妻にしてください。」
JDG 14:3 父と母は言った。「おまえの親族の娘たちにも、私たちの民全体にも女がいないのか。なぜ無割礼のペリシテ人から妻を迎えようとするのか。」サムソンは父に言った。「あの女を私の妻にしてください。彼女が私の目にかなっています。」
JDG 14:4 父と母は、これが主から出たことであるとは知らなかった。主はペリシテ人に立ち向かう機会を求めておられた。その頃、ペリシテ人がイスラエルを支配していた。
JDG 14:5 サムソンは父と母とともにティムナへ下り、ティムナのぶどう畑に来た。すると一頭の若い獅子がほえながら彼に向かって来た。
JDG 14:6 主の霊が激しく彼に臨み、彼は手に何も持っていなかったが、子やぎを引き裂くようにその獅子を引き裂いた。しかし彼は、自分がしたことを父にも母にも告げなかった。
JDG 14:7 彼は下って行ってその女と話し、彼女はサムソンの気に入った。
JDG 14:8 しばらくして、彼女をめとるために戻る途中、サムソンは道をそれて獅子の死骸を見た。すると獅子の体の中に、蜂の群れと蜜があった。
JDG 14:9 彼はそれを手に取り、食べながら歩いて行った。彼は父と母のところに来て、彼らにそれを与え、彼らはそれを食べた。しかし彼は、その蜜を獅子の体から取ったことを彼らに告げなかった。
JDG 14:10 彼の父はその女のところへ下って行った。サムソンはそこで宴会を催した。若者たちはそのようにする習慣だったからである。
JDG 14:11 彼らが彼を見たとき、三十人の仲間を連れて来て、彼とともにいさせた。
JDG 14:12 サムソンは彼らに言った。「さあ、私があなたがたになぞなぞを出そう。もしこの宴会の七日間にそれを私に解き明かし、それを当てることができたなら、私はあなたがたに亜麻布の衣三十着と、着替えの衣三十着を与えよう。
JDG 14:13 しかし、もし私に解き明かすことができないなら、あなたがたが私に亜麻布の衣三十着と、着替えの衣三十着を与えなければならない。」彼らは彼に言った。「あなたのなぞなぞを出しなさい。それを聞こう。」
JDG 14:14 彼は彼らに言った。 「食べる者から食べ物が出た。 強い者から甘いものが出た。」 彼らは三日の間、そのなぞなぞを解き明かすことができなかった。
JDG 14:15 七日目に、彼らはサムソンの妻に言った。「夫をそそのかして、謎の答えを聞き出せ。そうしなければ、おまえと父の家を火で焼く。私たちを貧しくするために招いたのか。」
JDG 14:16 サムソンの妻は彼の前で泣いて言った。「あなたは私を憎んでいて、愛してはいません。私の民に謎をかけながら、私には答えを教えてくれません。」彼は言った。「父にも母にも教えていないのに、どうしてあなたに教えられるのか。」
JDG 14:17 彼女は彼らの宴会が続く七日間、彼の前で泣き続けた。七日目に彼女が彼に激しく迫ったので、彼は彼女に教えた。そして彼女はそのなぞなぞを彼女の民の子らに教えた。
JDG 14:18 七日目の日が沈む前に、その町の人々は彼に言った。「蜜よりも甘いものは何か。獅子よりも強いものは何か。」彼は彼らに言った。 「もしあなたがたが私の雌牛で耕していなかったなら、 私のなぞなぞを当てることはできなかっただろう。」
JDG 14:19 主の霊が激しく彼に臨み、彼はアシュケロンへ下って行って、彼らのうち三十人を打ち倒し、その分捕り品を取り、着替えの衣をなぞなぞを解き明かした者たちに与えた。彼の怒りは燃え上がり、彼は父の家に上って行った。
JDG 14:20 しかしサムソンの妻は、彼の友人であった彼の仲間に与えられた。
JDG 15:1 しかししばらくして、小麦の収穫の時期に、サムソンは子やぎ一匹を持って妻を訪ねた。彼は「私の妻のところ、彼女の部屋に入ろう」と言った。しかし彼女の父は彼が入るのを許さなかった。
JDG 15:2 彼女の父は言った。「あなたが彼女をひどく憎んでいるのだと、私は確信していた。それゆえ、私は彼女をあなたの仲間に与えたのだ。彼女の妹のほうが彼女より美しいではないか。どうか、彼女の代わりにその妹をめとってくれ。」
JDG 15:3 サムソンは彼らに言った。「今度は、私がペリシテ人に害を加えても、彼らに対して責めを負わない。」
JDG 15:4 サムソンは行って三百匹のきつねを捕らえ、たいまつを取り、尾と尾を向かい合わせ、二つの尾の間に一本のたいまつを置いた。
JDG 15:5 たいまつに火をつけ、狐をペリシテ人の刈り入れ前の麦畑へ放した。積み上げた束も、立ち穂も、ぶどう畑も、オリーブ畑も焼いた。
JDG 15:6 するとペリシテ人は「だれがこんなことをしたのか」と言った。人々は言った。「ティムナ人の婿サムソンだ。ティムナ人が彼の妻を取り、彼の仲間に与えたからだ。」ペリシテ人は上って来て、彼女と彼女の父を火で燃やした。
JDG 15:7 サムソンは彼らに言った。「あなたがたがこのようなことをするなら、私は必ずあなたがたに復讐する。その後で私は終わりにしよう。」
JDG 15:8 彼は彼らを徹底的に打ち、大きな打撃を与えた。その後、下って行き、エタムの岩の洞穴に住んだ。
JDG 15:9 その後、ペリシテ人は上って来てユダに陣を敷き、レヒに広がった。
JDG 15:10 ユダの人々は言った。「なぜあなたがたは私たちに向かって上って来たのか。」彼らは言った。「私たちはサムソンを縛り、彼が私たちにしたのと同じように彼にするために上って来た。」
JDG 15:11 そこでユダの人々三千人がエタムの岩の裂け目に下って行き、サムソンに言った。「ペリシテ人が私たちを支配していることを知らないのか。あなたは私たちに何ということをしてくれたのか。」彼は彼らに言った。「彼らが私にしたように、私も彼らにしたのだ。」
JDG 15:12 彼らは彼に言った。「私たちはあなたを縛り、ペリシテ人の手に渡すために下って来た。」サムソンは彼らに言った。「あなたがた自身は私を攻撃しないと、私に誓ってくれ。」
JDG 15:13 彼らは彼に言った。「いいえ、私たちはあなたをしっかりと縛り、彼らの手に渡すだけである。決してあなたを殺しはしない。」彼らは二本の新しい綱で彼を縛り、岩から彼を連れ上った。
JDG 15:14 彼がレヒに来ると、ペリシテ人は彼に会い、大声を上げた。そのとき、主の霊が激しく彼に臨み、彼の腕にあった綱は火で燃やされた亜麻糸のようになり、彼を縛っていたものはその手から落ちた。
JDG 15:15 彼はろばの新しいあご骨を見つけ、手を伸ばしてそれを取り、それで千人を打ち倒した。
JDG 15:16 サムソンは言った。 「ろばのあご骨で、山また山。 ろばのあご骨で、私は千人を打ち倒した。」
JDG 15:17 彼が語り終えたとき、彼は手からあご骨を投げ捨てた。その場所はラマテ・レヒ と呼ばれた。
JDG 15:18 彼は激しく渇き、主に叫んだ。「あなたは、しもべの手によってこの大いなる救いを与えてくださいました。それなのに今、私は渇いて死に、無割礼の者たちの手に落ちるのでしょうか。」
JDG 15:19 神がレヒにあるくぼみを裂かれると、そこから水が湧き出た。サムソンが飲むと、力が戻り、生き返った。それでその泉はエン・ハコレと呼ばれ、今日までレヒにある。
JDG 15:20 彼はペリシテ人の時代に二十年の間、イスラエルをさばいた。
JDG 16:1 サムソンはガザへ行き、そこで一人の遊女を見て、彼女のところに入った。
JDG 16:2 ガザの人々は、「サムソンが来ている」と知らされた。彼らは彼を取り囲み、町の門で一晩中待ち伏せした。夜通し息を潜め、「夜が明けたら殺そう」と言っていた。
JDG 16:3 サムソンは真夜中まで横になっていた。真夜中に起きると、町の門の扉と二本の門柱を横木ごと引き抜き、肩に担いで、ヘブロンに面する山の頂まで運び上げた。
JDG 16:4 その後、彼はソレクの谷にいるデリラという名の女を愛するようになった。
JDG 16:5 ペリシテ人の君主たちが彼女のところに上って来て、彼女に言った。「彼を誘惑し、彼の大きな力がどこにあるのか、またどうすれば私たちが彼に勝てるのかを見極めなさい。そうすれば、私たちは彼を縛って苦しめることができる。私たちはそれぞれ、あなたに銀千百枚を与えよう。」
JDG 16:6 デリラはサムソンに言った。「どうか教えてください。あなたの大きな力はどこにあるのですか。何で縛れば、あなたを苦しめることができますか。」
JDG 16:7 サムソンは彼女に言った。「もし乾かしたことのない七本の新しい弓弦で私を縛るなら、私は弱くなり、他の人のようになるだろう。」
JDG 16:8 そこでペリシテ人の君主たちは、乾かしたことのない七本の新しい弓弦を彼女のところに持って上り、彼女はそれで彼を縛った。
JDG 16:9 そのとき、彼女は奥の部屋に伏兵を待機させていた。彼女は彼に言った。「ペリシテ人があなたに向かって来ています、サムソン！」彼は火に触れた麻糸が切れるように弓弦を切った。こうして彼の力の秘密は知られなかった。
JDG 16:10 デリラはサムソンに言った。「あなたは私をからかい、うそをつきました。今度こそ、何で縛ればよいのか教えてください。」
JDG 16:11 彼は彼女に言った。「もし仕事に使ったことのない新しい綱で私を縛るなら、私は弱くなり、他の人のようになるだろう。」
JDG 16:12 そこでデリラは新しい綱を取り、それで彼を縛って、彼に言った。「ペリシテ人があなたに向かって来ています、サムソン！」伏兵は奥の部屋で待機していた。彼は腕からそれを糸のように切った。
JDG 16:13 デリラはサムソンに言った。「今まであなたは私をからかい、うそをつきました。あなたを縛るには何で縛ればよいのか教えてください。」彼は彼女に言った。「もし私の頭の七つの髪の房を機織りの縦糸とともに織り込むなら。」
JDG 16:14 彼女はそれを留め釘で固定し、彼に言った。「ペリシテ人があなたに向かって来ています、サムソン！」彼は眠りから目を覚まし、機織り機の留め釘と縦糸を引き抜いた。
JDG 16:15 彼女は言った。「心が私とともにないのに、どうして『愛している』と言えるのですか。あなたは三度も私を欺き、大きな力がどこにあるのか教えてくれませんでした。」
JDG 16:16 彼女が毎日言葉で迫り、しつこく責め立てたので、サムソンは死ぬほど苦しんだ。
JDG 16:17 彼はついに心のすべてを打ち明けた。「私の頭には一度もかみそりが当てられたことがない。私は母の胎にいる時から神にささげられたナジル人だからだ。髪を剃られれば、力は私から去り、弱くなって普通の人のようになる。」
JDG 16:18 デリラは彼が自分の心のすべてを打ち明けたのを見たとき、人を遣わしてペリシテ人の君主たちを呼び、「今度だけは上って来てください。彼は自分の心のすべてを私に打ち明けました」と言った。するとペリシテ人の君主たちは彼女のところに上って来て、手にその金を持って来た。
JDG 16:19 彼女はサムソンを自分のひざで眠らせ、人を呼んで頭の七房の髪を剃らせた。こうして彼を苦しめ始めると、その力は彼から去った。
JDG 16:20 彼女は言った。「サムソン、ペリシテ人が襲って来ました。」彼は眠りから覚め、「今までのように出て行って振り払おう」と思った。しかし、主が自分から離れられたことを知らなかった。
JDG 16:21 ペリシテ人は彼を捕らえ、その目をえぐり出した。そして彼をガザへ連れて下り、青銅の足かせで彼を縛った。彼は牢獄で臼をひいていた。
JDG 16:22 しかし、彼の頭の髪は剃られた後、再び伸び始めた。
JDG 16:23 ペリシテ人の君主たちは、自分たちの神ダゴンに大いなるいけにえをささげ、喜ぶためにともに集まった。彼らは、「私たちの神が、私たちの敵サムソンを私たちの手に渡された」と言ったからである。
JDG 16:24 民はサムソンを見ると、自分たちの神をほめたたえて言った。「私たちの神が、敵を手に渡した。私たちの国を荒らし、多くの者を殺した男を。」
JDG 16:25 彼らの心が陽気になったとき、彼らは言った。「サムソンを呼べ。彼に私たちを楽しませよう。」彼らは牢獄からサムソンを呼び出し、彼は彼らの前で見せ物にされた。彼らは彼を柱の間に立たせた。
JDG 16:26 サムソンは彼の手を引いていた若者に言った。「この家を支えている柱に触らせてくれ。私がそれに寄りかかるためだ。」
JDG 16:27 その家は男女で満ちており、ペリシテ人のすべての君主たちがそこにいた。屋根の上には約三千人の男女がいて、サムソンが見せ物にされているのを見ていた。
JDG 16:28 サムソンは主に叫んだ。「主なる神よ、どうか私を覚えてください。神よ、どうかこの一度だけ私を強め、私の二つの目のために、ペリシテ人に一度の復讐をさせてください。」
JDG 16:29 サムソンはその家を支えている中央の二本の柱をつかみ、一本には右手で、もう一本には左手で寄りかかった。
JDG 16:30 サムソンは言った。「ペリシテ人とともに死のう。」そして力を尽くして身をかがめると、神殿は君主たちと、その中にいたすべての民の上に崩れ落ちた。彼が死ぬ時に殺した者は、生きている間に殺した者より多かった。
JDG 16:31 それから彼の兄弟たちと彼の父の全家が下って来て、彼を引き取り、連れ上って、ツォルアとエシュタオルとの間にある彼の父マノアの墓に彼を葬った。彼は二十年の間イスラエルをさばいた。
JDG 17:1 エフライムの山地に、名をミカという一人の男がいた。
JDG 17:2 彼は母に言った。「あなたから取られた銀千百枚のことです。あなたはそのことでのろいを口にし、私にも聞こえるように言いました。その銀は私が持っています。取ったのは私です。」母は言った。「わが子が主に祝福されますように。」
JDG 17:3 彼が銀千百枚を母に返すと、母は言った。「私はこの銀を、息子のために彫像と鋳像を造るため、確かに主に聖別します。今、これをあなたに返しましょう。」
JDG 17:4 そこで彼がその銀を母に返すと、彼の母は銀二百枚を取り、それを銀細工人のところに渡し、彼がそれで彫像と鋳像を造った。それはミカの家に置かれた。
JDG 17:5 このミカという男は神々の宮を持ち、エポデとテラフィム を造り、息子の一人を任職して自分の祭司とした。
JDG 17:6 その頃、イスラエルには王がなく、それぞれが自分の目に正しいと見えることを行っていた。
JDG 17:7 ユダの氏族の出である、ユダのベツレヘムから来た一人の若者がいた。彼はレビ人であり、そこに住んでいた。
JDG 17:8 その人は、住むことができる場所を見つけるために、ユダのベツレヘムの町を出て旅立った。そして旅を続けるうちに、エフライムの山地にあるミカの家に来た。
JDG 17:9 ミカは彼に言った。「あなたはどこから来たのか。」 彼は彼に言った。「私はユダのベツレヘムのレビ人です。住むことができる場所を探して旅をしているところです。」
JDG 17:10 ミカは言った。「私とともに住み、私の父また祭司となってください。年に銀十枚と衣服一そろい、それに食物を差し上げます。」レビ人は中に入った。
JDG 17:11 レビ人はその男とともに住むことに満足し、その若者は彼にとって息子たちの一人のようになった。
JDG 17:12 ミカはそのレビ人を聖別し、その若者は彼の祭司となってミカの家にいた。
JDG 17:13 それからミカは言った。「今、私は主が私に良くしてくださることが分かった。レビ人が私の祭司となったからだ。」
JDG 18:1 その頃、イスラエルには王がなかった。ダン人の部族は住むべき相続地を探していた。その日まで、イスラエルの諸部族の中で、彼らには相続地が割り当てられていなかった。
JDG 18:2 ダンの子らは、その地を偵察して探るために、全数の中から自分たちの氏族の五人の男、すなわちツォルアとエシュタオルから勇士たちを遣わした。彼らは彼らに、「行ってその地を探れ」と言った。 彼らはエフライムの山地にあるミカの家に来て、そこに泊まった。
JDG 18:3 彼らはミカの家の近くに来ると、若いレビ人の声に気づいた。そこへ立ち寄って尋ねた。「だれがあなたをここへ連れて来たのか。ここで何をしているのか。ここにどんな用があるのか。」
JDG 18:4 彼は彼らに言った。「ミカは私にこれこれの事をしてくれました。彼は私を雇い、私は彼の祭司なのです。」
JDG 18:5 彼らは彼に言った。「どうか神に伺って、私たちが歩んでいる道が栄えるかどうか、私たちに知らせてほしい。」
JDG 18:6 祭司は言った。「安心して行きなさい。あなたがたの行く道は主の御前にあります。」
JDG 18:7 五人は出発してライシュへ行った。そこに住む民は、シドン人のように穏やかで安心し、安全に暮らしていた。その地には彼らを何事にも辱める支配者がおらず、シドン人から遠く離れ、ほかのだれとも関わりを持っていなかった。
JDG 18:8 彼らがツォルアとエシュタオルにいる兄弟たちのところに帰って来ると、兄弟たちは彼らに言った。「あなたがたは何と報告するのか。」
JDG 18:9 彼らは言った。「さあ、彼らに向かって上ろう。私たちはその地を見た。実に非常に良い。なぜ黙っているのか。ためらわずに進み、その地に入って所有せよ。
JDG 18:10 行けば、警戒していない民と、広々とした地に着く。神がその地をあなたがたの手に渡された。そこには地にあるものが何一つ欠けていない。」
JDG 18:11 そこでダン人の氏族のうち六百人の男が、戦いの武器を身に帯びて、ツォルアとエシュタオルから出発した。
JDG 18:12 彼らは上り、ユダのキルヤテ・ヤアリムに陣を敷いた。それで、その場所は今日までマハネ・ダンと呼ばれている。それはキルヤテ・ヤアリムの西にある。
JDG 18:13 彼らはそこからエフライムの山地に進み、ミカの家に来た。
JDG 18:14 ライシュの地方を偵察した五人は、兄弟たちに言った。「この家々に、エポデ、テラフィム、彫像、鋳像があるのを知っているか。何をすべきか、よく考えよ。」
JDG 18:15 彼らはそこへ立ち寄り、レビ人の若者の家、すなわちミカの家に来て、彼に安否を尋ねた。
JDG 18:16 ダンの子らである、戦いの武器を身に帯びた六百人の男たちは、町の門のそばに立っていた。
JDG 18:17 その地を偵察に行った五人の男が上って来て中に入り、彫像、エポデ、テラフィム、および鋳像を取った。その間、祭司は戦いの武器を身に帯びた六百人の男たちとともに町の門のそばに立っていた。
JDG 18:18 これらがミカの家に入り、彫像、エポデ、テラフィム、および鋳像を取り出したとき、祭司は彼らに言った。「あなたがたは何をしているのか。」
JDG 18:19 彼らは彼に言った。「黙れ。口に手を当てて、私たちとともに行き、私たちのために父となり、祭司となれ。あなたにとって、一人の男の家の祭司となるのと、イスラエルの部族と氏族の祭司となるのとでは、どちらが良いか。」
JDG 18:20 祭司の心は喜び、彼はエポデ、テラフィム、および彫像を取り、民の中に入って行った。
JDG 18:21 こうして彼らは向きを変えて出発し、子供たち、家畜、および財産を自分たちの前に置いた。
JDG 18:22 彼らがミカの家からかなり遠ざかったとき、ミカの家の近くにある家々の男たちが呼び集められ、ダンの子らに追いついた。
JDG 18:23 彼らがダンの子らに向かって叫ぶと、ダンの子らは振り向いてミカに言った。「どうしたのか。なぜこれほど大勢を集めて来たのか。」
JDG 18:24 彼は言った。「あなたがたは私が造った私の神々と、祭司を奪って去って行った。私に何が残っているのか。それなのに、あなたがたはどうして私に『一体どうしたというのか』と言えるのか。」
JDG 18:25 ダンの子らは言った。「私たちの間で声を上げるな。気の荒い者たちがおまえたちを襲い、おまえも家族も命を失うことになる。」
JDG 18:26 ダンの子らは自分たちの道を行き、ミカは彼らが自分より強すぎるのを見て、向きを変えて自分の家に帰って行った。
JDG 18:27 彼らはミカが造ったものと、その祭司を奪い、穏やかで警戒していないライシュの民のところへ行った。彼らを剣で打ち、町を火で焼いた。
JDG 18:28 救い出す者はいなかった。町はシドンから遠く、住民はほかのだれとも関わりを持っていなかったからである。町はベテ・レホブに近い谷にあった。ダン人は町を建て直して住んだ。
JDG 18:29 彼らはその町の名を、イスラエルに生まれた自分たちの父ダンの名にちなんでダンと呼んだ。ただし、その町の最初の名はライシュであった。
JDG 18:30 ダンの子らは自分たちのためにその彫像を立てた。そしてモーセの子ゲルショムの子ヨナタン、彼とその子らは、その地が捕囚となる日までダン人の部族の祭司であった。
JDG 18:31 彼らは、神の家がシロにあった間ずっと、ミカが造った彫像を自分たちのために立てていた。
JDG 19:1 その頃、イスラエルに王がなかった時、エフライムの山地の奥に一人のレビ人が寄留していた。彼はユダのベツレヘムから一人のそばめを迎えた。
JDG 19:2 そばめは彼に背いて淫行を行い、彼のもとを去って、ユダのベツレヘムにある父の家へ帰り、そこで四か月を過ごした。
JDG 19:3 彼女の夫は立ち上がり、彼女に優しく語りかけて連れ戻すために、しもべ一人と二頭のろばを連れて彼女の後を追って行った。彼女が彼を父の家に連れて入ると、若い女の父は彼を見て、喜んで彼を迎えた。
JDG 19:4 彼のしゅうと、すなわち若い女の父は彼を引き留めたので、彼はそこで三日間滞在した。こうして彼らは飲み食いし、そこに泊まった。
JDG 19:5 四日目、彼らは朝早く起き、レビ人は旅立とうとした。すると若い女の父は婿に言った。「一口のパンで力をつけてから、出発しなさい。」
JDG 19:6 二人は座って飲み食いした。若い女の父はその男に言った。「どうか今夜も泊まり、くつろいでください。」
JDG 19:7 男は旅立つために立ち上がったが、しゅうとが彼に強く勧めたので、彼は再びそこに泊まった。
JDG 19:8 五日目、彼は朝早く起きて旅立とうとした。若い女の父は、「どうか力をつけ、日が傾くまで待ってください」と言ったので、二人は食事をした。
JDG 19:9 男がそばめとしもべを連れて旅立とうとすると、しゅうとは言った。「もう日は暮れかかっています。どうか今夜も泊まってください。日はまもなく終わります。ここでくつろぎ、明日の朝早く旅立って、家へ帰りなさい。」
JDG 19:10 しかし男はその夜滞在しようとはせず、立ち上がって旅立ち、エブス（すなわちエルサレム）の向かいに来た。彼とともに鞍を置いた二頭のろばがおり、彼のそばめも彼とともにいた。
JDG 19:11 彼らがエブスのそばに来たとき、日はかなり暮れていた。しもべは主人に言った。「どうか、来て、このエブス人の町に立ち寄り、そこに泊まりましょう。」
JDG 19:12 彼の主人は彼に言った。「イスラエルの人々ではない、外国人の町には立ち寄らない。私たちはギベアまで渡って行く。」
JDG 19:13 彼はしもべに言った。「来て、これらの場所のどれかに近づき、ギベアかラマに泊まろう。」
JDG 19:14 そこで彼らは通り過ぎ、自分たちの道を行き、ベニヤミンに属するギベアの近くで彼らの上に日が沈んだ。
JDG 19:15 彼らはギベアへ立ち寄り、町の広場に座った。彼らを家に迎えて泊める者がだれもいなかったからである。
JDG 19:16 夕暮れに、一人の老人が野での仕事から帰って来た。その男はエフライムの山地の出で、ギベアに住んでいた。しかしその場所の人々はベニヤミン人であった。
JDG 19:17 彼は目を上げ、町の通りにいる旅の男を見た。老人は言った。「あなたはどこへ行くのか。あなたはどこから来たのか。」
JDG 19:18 彼は答えた。「私たちはユダのベツレヘムから、エフライムの山地の奥へ向かう途中です。私はそこからベツレヘムへ行き、今は主の家へ向かっています。しかし、私を家に迎えてくれる人がいません。
JDG 19:19 ろばのためのわらと飼葉も、私とあなたのはしため、私たちとともにいる若者のためのパンとぶどう酒もあります。必要なものは何も欠けていません。」
JDG 19:20 老人は言った。「あなたに平安があるように。ただし、あなたのすべての必要は私に任せなさい。ただ通りで泊まってはならない。」
JDG 19:21 そこで彼は彼を自分の家に連れて入り、ろばに飼葉を与えた。彼らは足を洗い、飲み食いした。
JDG 19:22 彼らが飲み食いして楽しんでいると、町の男たち、すなわちよこしまな者たちが家を取り囲み、戸をたたいた。彼らは家の主人である老人に言った。「おまえの家に入った男を出せ。私たちは彼と関係を持ちたい。」
JDG 19:23 家の主人は外へ出て言った。「いや、兄弟たち。どうか、このような悪事をしないでくれ。この人は私の家に入った客なのだから、この恥ずべきことをしてはならない。
JDG 19:24 ここに、まだ男を知らない私の娘と、この人のそばめがいる。今、二人を連れ出そう。彼女たちを辱め、あなたがたの目に良いと思うことをせよ。しかし、この男にはこのような恥ずべきことをしてはならない。」
JDG 19:25 しかし男たちは聞こうとしなかった。そこでレビ人は自分のそばめをつかんで外へ出した。彼らは夜通し朝まで彼女を犯し、虐待した。夜が明け始めると、彼女を放した。
JDG 19:26 女は夜明けに戻り、主人が泊まっている家の戸口に倒れ、明るくなるまでそこにいた。
JDG 19:27 主人が朝起きて家の戸を開け、旅立とうと外へ出ると、そばめが家の戸口に倒れ、その両手を敷居にかけていた。
JDG 19:28 彼は「起きなさい。行こう」と言ったが、答えはなかった。彼は女をろばに載せ、自分の家へ帰った。
JDG 19:29 家に着くと、刃物を取り、そばめの体をつかんで、手足ごとに十二の部分に切り分け、イスラエルの全土へ送った。
JDG 19:30 それを見た者は皆言った。「イスラエルの人々がエジプトの地から上って来た日から今日まで、このようなことは行われたことも、見られたこともない。よく考え、相談し、語れ。」
JDG 20:1 その時、イスラエルの人々は皆、ダンからベエル・シェバに至るまで、またギルアデの地からも出て来た。会衆は一人の人のように、ミツパで主の御前に集まった。
JDG 20:2 民全体のかしらたち、すなわちイスラエルの全部族のかしらたちは、神の民の集会に立った。剣を抜くことのできる歩兵は四十万人であった。
JDG 20:3 ベニヤミンの人々は、イスラエルの人々がミツパへ上ったことを聞いた。イスラエルの人々は言った。「この悪事がどのように起こったのか、話しなさい。」
JDG 20:4 殺された女の夫であるレビ人は答えた。「私とそばめは、泊まるためにベニヤミンのギベアへ入りました。
JDG 20:5 ギベアの男たちは私に襲いかかり、夜、私のいる家を取り囲みました。私を殺そうとし、そばめを犯して死なせました。
JDG 20:6 私はそばめの体を切り分け、イスラエルの相続地の全地方へ送りました。彼らがイスラエルの中で、みだらで恥ずべきことを行ったからです。
JDG 20:7 イスラエルの人々よ、あなたがたは皆ここにいる。今、意見を述べ、協議せよ。」
JDG 20:8 民は皆、一人の人のように立ち上がって言った。「私たちはだれ一人、自分の天幕へ行かない。だれ一人、自分の家へ帰らない。
JDG 20:9 今、私たちがギベアに対して行うことはこれである。私たちはくじによってそこへ上って行く。
JDG 20:10 イスラエルの全部族から、百人ごとに十人、千人ごとに百人、一万人ごとに千人を選び、民の食料を調達させよう。そして民がベニヤミンのギベアへ着いたら、彼らがイスラエルで行ったすべての恥ずべきことに応じて報いよう。」
JDG 20:11 こうしてイスラエルの男たちは皆、一人の人のように結び合わされ、その町に向かって集まった。
JDG 20:12 イスラエルの部族は、ベニヤミンの部族全体に使者を遣わして言った。「あなたがたの間で起こったこの悪事は何なのか。
JDG 20:13 今、ギベアにいるよこしまな男たちを引き渡せ。彼らを死刑にし、イスラエルから悪を除き去ろう。」しかしベニヤミン人は、兄弟であるイスラエルの人々の声に聞き従わなかった。
JDG 20:14 ベニヤミンの人々は、イスラエルの人々と戦うため、町々からギベアに集まった。
JDG 20:15 その日、町々から集まったベニヤミンの人々のうち、剣を抜くことのできる者は二万六千人と数えられた。これに加えて、ギベアの住民から七百人のえり抜きの者たちが数えられた。
JDG 20:16 この全軍の中に、左利きのえり抜きの兵が七百人いた。彼らは皆、髪の毛一本を狙って石を投げても外さなかった。
JDG 20:17 ベニヤミン以外のイスラエルの男たちは、剣を抜くことのできる者が四十万人と数えられた。これらは皆、戦士であった。
JDG 20:18 イスラエルの人々は立ってベテルへ上り、神に尋ねた。「私たちのうち、だれが最初にベニヤミン人との戦いに上るべきでしょうか。」主は言われた。「ユダが最初に上れ。」
JDG 20:19 イスラエルの人々は朝早く起き、ギベアに向かって陣を敷いた。
JDG 20:20 イスラエルの男たちはベニヤミンと戦うために出て行き、ギベアで彼らに向かって陣形を整えた。
JDG 20:21 ベニヤミンの人々はギベアから出て来て、その日、イスラエル人二万二千人を地に打ち倒した。
JDG 20:22 しかし民、すなわちイスラエルの男たちは自らを奮い立たせ、最初の日に陣形を整えた場所で、再び陣形を整えた。
JDG 20:23 イスラエルの人々は上り、夕方まで主の御前で泣いた。そして主に尋ねた。「兄弟ベニヤミンとの戦いに、もう一度進むべきでしょうか。」主は言われた。「彼らに向かって上れ。」
JDG 20:24 イスラエルの人々は二日目に、ベニヤミンの人々に近づいた。
JDG 20:25 ベニヤミンは二日目にギベアから彼らに向かって出て行き、イスラエルの人々のうち、さらに一万八千人を地に打ち倒した。これらは皆、剣を抜くことのできる者たちであった。
JDG 20:26 その時、イスラエルの人々と民は皆上って行き、ベテルに来て泣き、主の御前に座り、その日は夕暮れまで断食し、主の御前に全焼のささげ物と和解のいけにえを献げた。
JDG 20:27 イスラエルの人々は主に尋ねた。その頃、神の契約の箱がそこにあり、
JDG 20:28 アロンの子エルアザルの子ピネハスが、その頃その前に立っていた。彼らは言った。「私たちの兄弟であるベニヤミンの人々との戦いに、再び出て行くべきでしょうか。それともやめるべきでしょうか。」主は言われた。「上って行け。明日、わたしは彼らをあなたの手に渡す。」
JDG 20:29 イスラエルはギベアの周囲に伏兵を置いた。
JDG 20:30 イスラエルの人々は三日目にベニヤミンの人々に向かって上って行き、前の時と同じようにギベアに向かって陣形を整えた。
JDG 20:31 ベニヤミン人は民に向かって出て行き、町から引き離された。彼らは前と同じように、野を通る二つの大通りでイスラエルの人々を打ち始め、およそ三十人を殺した。一方の道はベテルへ、もう一方はギベアへ上っていた。
JDG 20:32 ベニヤミンの人々は、「彼らは最初の時と同じように、私たちの前で打ち倒されている」と言った。しかしイスラエルの人々は、「私たちは逃げて、彼らを町から大通りへ引き離そう」と言った。
JDG 20:33 イスラエルの男たちは皆その場所から立ち上がり、バアル・タマルで陣形を整えた。イスラエルの伏兵たちは、その場所、すなわちマアレ・ゲバから突進した。
JDG 20:34 全イスラエルから選ばれた一万人がギベアの前に来て、戦いは激しくなった。しかしベニヤミンの人々は、わざわいが自分たちに迫っていることを知らなかった。
JDG 20:35 主はイスラエルの前でベニヤミンを打たれた。その日、イスラエルの人々はベニヤミンのうち二万五千百人を滅ぼした。これらは皆、剣を抜くことのできる者たちであった。
JDG 20:36 ベニヤミン人は自分たちが打ち破られたのを見た。イスラエルの男たちは、ギベアに置いた伏兵を頼み、ベニヤミンに場所を譲っていたのである。
JDG 20:37 伏兵は急いでギベアに突進した。伏兵は広がり、剣の刃で町全体を打った。
JDG 20:38 さて、イスラエルの男たちと伏兵との間の合図は、町から大きな煙の雲を立ち上らせることであった。
JDG 20:39 イスラエルの男たちが戦いの中で退き始めると、ベニヤミンは彼らを打ち、およそ三十人を殺し始めた。「確かに、最初の戦いのように彼らは私たちの前に倒れている」と思ったからである。
JDG 20:40 ところが、町から合図の煙が柱となって立ち上り始めた。ベニヤミン人が振り返ると、町全体が天へ向かって燃え上がっていた。
JDG 20:41 イスラエルの男たちが向きを変えると、ベニヤミンの男たちはおののいた。災いが自分たちに迫ったのを見たからである。
JDG 20:42 それで彼らはイスラエルの男たちの前で背を向け、荒野への道に向かった。しかし戦いは彼らに激しく迫り、町々から出て来た者たちは、そのただ中で彼らを滅ぼした。
JDG 20:43 イスラエル人はベニヤミン人を包囲し、追い立て、休む間もなく踏みにじって、日の昇る方、ギベアの近くまで迫った。
JDG 20:44 ベニヤミンのうち一万八千人が倒れた。これらは皆、勇士たちであった。
JDG 20:45 彼らは向きを変え、荒野のリモンの岩へ逃げた。イスラエル人は大通りで五千人を討ち取り、さらにギドムまで激しく追って二千人を打った。
JDG 20:46 こうしてその日、ベニヤミンのうち倒れた者は皆で二万五千人であり、剣を抜くことのできる者たちであった。これらは皆、勇士たちであった。
JDG 20:47 しかし六百人は向きを変え、荒野に向かってリモンの岩へ逃げ、四か月の間、リモンの岩に留まった。
JDG 20:48 イスラエルの男たちは引き返してベニヤミンの人々を襲い、町も家畜も見つけたものをすべて剣で打った。さらに、見つけたすべての町に火を放った。
JDG 21:1 さて、イスラエルの男たちはミツパで誓って言った。「私たちのうち、だれ一人として自分の娘をベニヤミンに妻として与えてはならない。」
JDG 21:2 民はベテルに来て、そこで夕暮れまで神の前に座り、声を上げて激しく泣いた。
JDG 21:3 彼らは言った。「イスラエルの神、主よ。なぜイスラエルにこのことが起こり、今日、イスラエルから一つの部族が欠けることになったのでしょうか。」
JDG 21:4 翌日、民は朝早く起き、そこに祭壇を築いて、全焼のささげ物と和解のいけにえを献げた。
JDG 21:5 イスラエルの人々は言った。「イスラエルの全部族のうち、主の集会に上って来なかった者はだれか。」彼らは、ミツパで主のもとに上らなかった者について、「その者は必ず死ななければならない」と固く誓っていた。
JDG 21:6 イスラエルの人々は兄弟であるベニヤミンのために悲しんで言った。「今日、イスラエルから一つの部族が断ち切られてしまった。
JDG 21:7 私たちは主にかけて、私たちの娘たちを彼らに妻として与えないと誓ったのだから、残っている者たちに妻を備えるにはどうすればよいのか。」
JDG 21:8 彼らは言った。「イスラエルの部族のうち、ミツパで主のもとに上って来なかったのはだれか。」調べると、ヤベシュ・ギルアデからはだれ一人、陣営の集会に来ていなかった。
JDG 21:9 民を数えてみると、ヤベシュ・ギルアデの住民は一人もいなかった。
JDG 21:10 会衆は最も勇敢な者一万二千人をそこへ送り、命じた。「行って、ヤベシュ・ギルアデの住民を、女も子どもも剣で打て。
JDG 21:11 こうせよ。すべての男と、男を知ったすべての女を聖絶せよ。」
JDG 21:12 彼らはヤベシュ・ギルアデの住民の中に、男と寝たことのない若い処女四百人を見つけ、カナンの地にあるシロの陣営へ連れて来た。
JDG 21:13 全会衆はリモンの岩にいるベニヤミンの人々に使者を遣わして語り、彼らに平和を告げた。
JDG 21:14 ベニヤミン人はその時、戻って来たので、彼らはヤベシュ・ギルアデの女たちの中で生かしておいた女たちを彼らに与えた。それでも彼らには十分ではなかった。
JDG 21:15 主がイスラエルの諸部族の間に裂け目を生じさせられたので、民はベニヤミンのために悲しんだ。
JDG 21:16 その時、会衆の長老たちは言った。「ベニヤミンの女たちは滅ぼされてしまったので、残っている者たちに妻を備えるにはどうすればよいのか。」
JDG 21:17 彼らは言った。「イスラエルから一つの部族が消し去られないために、生き残ったベニヤミン人の相続地が保たれなければならない。
JDG 21:18 しかし、私たちは自分たちの娘を彼らに妻として与えることはできない。イスラエルの人々は、『ベニヤミンに妻を与える者はのろわれる』と言って誓ったからである。」
JDG 21:19 彼らは言った。「毎年、シロで主の祭りが行われる。シロはベテルの北、ベテルからシェケムへ上る大通りの東、レボナの南にある。」
JDG 21:20 彼らはベニヤミンの人々に命じて言った。「行って、ぶどう畑で待ち伏せしなさい。
JDG 21:21 そして見なさい。シロの娘たちが踊りを踊るために出て来たら、あなたがたはぶどう畑から出て来て、シロの娘たちの中からそれぞれ自分の妻を捕らえ、ベニヤミンの地へ行きなさい。
JDG 21:22 彼女たちの父や兄弟が私たちに訴えに来たら、こう言おう。『私たちのために、彼らに娘たちを恵んでやってほしい。戦いの時、私たちは彼ら一人一人の妻を確保できなかった。あなたがたが娘を彼らに与えたのではないから、誓いを破った罪に問われることもない。』」
JDG 21:23 ベニヤミン人はそのように行い、踊っていた娘たちの中から、自分たちの数に応じて妻をさらった。それから相続地へ帰り、町々を建て直して住んだ。
JDG 21:24 イスラエルの人々はその時、それぞれ自分の部族、自分の氏族のところへ去って行った。彼らはそこから出て、それぞれ自分の相続地へ行った。
JDG 21:25 その頃、イスラエルには王がなく、それぞれが自分の目に正しいと見えることを行っていた。
RUT 1:1 士師たちが治めていたころ、その地に飢饉が起こった。ユダのベツレヘムのある人が、妻と二人の息子を連れ、モアブの地に寄留するため出て行った。
RUT 1:2 その人の名はエリメレク、妻の名はナオミであった。二人の息子はマフロンとキルヨンといい、ユダのベツレヘム出身のエフラテ人であった。彼らはモアブの地に来て、そこに住んだ。
RUT 1:3 やがてナオミの夫エリメレクが死に、ナオミは二人の息子とともに残された。
RUT 1:4 息子たちはモアブの女を妻に迎えた。一人の名はオルパ、もう一人の名はルツであった。彼らはそこに十年ほど住んだ。
RUT 1:5 しかし、マフロンとキルヨンも二人とも死に、ナオミは二人の息子と夫に先立たれた。
RUT 1:6 そこでナオミは、嫁たちとともにモアブの地を離れて帰ろうと立ち上がった。主 が御自分の民を顧み、食物を与えられたと、モアブの地で聞いたからである。
RUT 1:7 ナオミは住んでいた場所を出て、二人の嫁も彼女とともに旅立った。彼女たちはユダの地へ帰る道を進んだ。
RUT 1:8 ナオミは二人の嫁に言った。「さあ、それぞれ自分の母の家へ帰りなさい。あなたがたが亡くなった者たちにも私にも慈しみを示してくれたように、主があなたがたに慈しみを示してくださいますように。
RUT 1:9 主が、あなたがたをそれぞれ新しい夫の家で安らかに暮らせるようにしてくださいますように。」 そう言ってナオミが二人に口づけすると、二人は声を上げて泣いた。
RUT 1:10 そして言った。「いいえ、私たちはあなたと一緒に、あなたの民のもとへ帰ります。」
RUT 1:11 ナオミは言った。「帰りなさい、娘たち。なぜ私と一緒に行こうとするのですか。あなたがたの夫となる息子が、まだ私の胎内にいるとでもいうのですか。
RUT 1:12 帰りなさい、娘たち。自分の道を行きなさい。私はもう年老いて、夫を持つことはできません。たとえ『まだ望みがある』と言い、今夜夫を持って息子を産んだとしても、
RUT 1:13 あなたがたはその子たちが大きくなるまで待つのですか。そのために結婚せずにいるのですか。いいえ、娘たち。あなたがたのことを思うと、私はひどく心が痛みます。主の御手が私に向かって下ったのですから。」
RUT 1:14 二人はまた声を上げて泣いた。オルパはしゅうとめに別れの口づけをしたが、ルツはナオミにすがりついて離れなかった。
RUT 1:15 ナオミは言った。「見なさい。 オルパは自分の民と自分の神のもとへ帰って行きました。あなたも彼女の後について帰りなさい。」
RUT 1:16 ルツは言った。「あなたを離れ、引き返すようにと、私を迫らないでください。あなたが行かれる所へ私も行き、あなたが宿られる所に私も宿ります。あなたの民は私の民、あなたの神 は私の神です。
RUT 1:17 あなたが死なれる所で私も死に、そこに葬られます。死のほかに何かがあなたと私を引き離すなら、主が私をそのように、いや、それ以上に罰せられますように。」
RUT 1:18 ナオミは、ルツが自分と一緒に行くことを固く決意しているのを見て、それ以上言うのをやめた。
RUT 1:19 こうして二人は歩き続け、ベツレヘムに着いた。二人がベツレヘムに入ると、町中が彼女たちのことで騒ぎ立ち、女たちは「これはナオミではありませんか」と言った。
RUT 1:20 ナオミは彼女たちに言った。「私をナオミ と呼ばないでください。マラ と呼んでください。全能者が私をひどい苦しみに遭わせられたのです。
RUT 1:21 私は満ち足りて出て行きましたが、主は私を空のまま帰されました。主が私に逆らって証言し、全能者が私を苦しめられたというのに、なぜ私をナオミと呼ぶのですか。」
RUT 1:22 こうしてナオミは、モアブの地から帰って来た。その嫁、モアブの女ルツも一緒であった。二人がベツレヘムに着いたのは、大麦の収穫が始まるころであった。
RUT 2:1 ナオミには、夫の親族で、エリメレクの一族に属する有力な資産家がいた。その名はボアズであった。
RUT 2:2 モアブの女ルツはナオミに言った。「どうか畑へ行かせてください。だれかの好意を得られるなら、その人の後について落ち穂を拾いたいのです。」 ナオミは言った。「行っておいで、娘よ。」
RUT 2:3 ルツは出て行き、刈り取る者たちの後について畑で落ち穂を拾った。たまたま彼女が入った畑の一画は、エリメレクの一族であるボアズのものであった。
RUT 2:4 ちょうどその時、ボアズがベツレヘムからやって来て、刈り取る者たちに言った。「主があなたがたとともにおられるように。」 彼らは答えた。「主があなたを祝福されるように。」
RUT 2:5 ボアズは刈り取る者たちを監督していた若者に尋ねた。「あの若い女は、どこの者か。」
RUT 2:6 監督していた若者は答えた。「ナオミと一緒にモアブの地から帰って来た、あのモアブの若い女です。
RUT 2:7 『どうか、刈り取る者たちの後について、束の間から落ち穂を拾い集めさせてください』と言いました。朝から今まで働き続け、小屋でほんの少し休んだだけです。」
RUT 2:8 そこでボアズはルツに言った。「よく聞きなさい、娘よ。落ち穂を拾いにほかの畑へ行ってはならない。ここを離れず、私の若い女たちのそばにいなさい。
RUT 2:9 彼女たちが刈り取る畑をよく見て、その後について行きなさい。若者たちには、あなたに手を出さないよう命じてある。喉が渇いたら水がめのところへ行き、若者たちが汲んだ水を飲みなさい。」
RUT 2:10 ルツは地にひれ伏して礼をし、言った。「私は異国の者ですのに、なぜこれほど好意を示し、私のことを気にかけてくださるのですか。」
RUT 2:11 ボアズは答えた。「夫を亡くしてから、あなたがしゅうとめに尽くしてきたこと、父と母、生まれ故郷を離れ、以前には知らなかった民のもとへ来たことは、すべて聞いています。
RUT 2:12 主があなたの行いに報いてくださるように。あなたが御翼の下に避け所を求めて来たイスラエルの神、主から、十分な報いを受けるように。」
RUT 2:13 ルツは言った。「わが主よ、これからも御好意をいただけますように。私はあなたに仕える女たちの一人にも及びませんのに、あなたは私を慰め、このしもべに優しく語りかけてくださいました。」
RUT 2:14 食事の時、ボアズは彼女に言った。「ここへ来てパンを食べ、その一切れを酢に浸しなさい。」 ルツが刈り取る者たちのそばに座ると、ボアズは炒り麦を渡した。彼女は食べて満腹になり、なお残った。
RUT 2:15 彼女が再び落ち穂を拾いに立つと、ボアズは若者たちに命じた。「束の間でも拾わせ、とがめてはならない。
RUT 2:16 束から穂を少し抜き出して、彼女のために残しておきなさい。彼女に拾わせ、叱ってはならない。」
RUT 2:17 ルツは夕方まで畑で落ち穂を拾った。拾い集めた穂を打ち落とすと、大麦は約一エパ になった。
RUT 2:18 彼女はそれを担いで町へ戻った。しゅうとめは彼女が拾い集めたものを見た。ルツはまた、満腹になった後に残しておいた食べ物を取り出して、しゅうとめに渡した。
RUT 2:19 しゅうとめは尋ねた。「今日はどこで落ち穂を拾ったのですか。どこで働いたのですか。あなたを気にかけてくれた人が祝福されますように。」 ルツは働いた相手のことをしゅうとめに話し、「今日働かせていただいた方の名はボアズです」と言った。
RUT 2:20 ナオミは嫁に言った。「生きている者にも死んだ者にも、その慈しみを惜しまれない主が、その人を祝福してくださいますように。」さらにナオミは言った。「その人は私たちの近い親族で、私たちを贖う権利を持つ近親者の一人です。」
RUT 2:21 モアブの女ルツは言った。「そればかりではありません。『私の収穫がすべて終わるまで、私の若者たちのそばにいなさい』とも言われました。」
RUT 2:22 ナオミは嫁のルツに言った。「娘よ、あの方の若い女たちと一緒に出かけるのがよいでしょう。ほかの畑で危害を受けずに済みます。」
RUT 2:23 こうしてルツはボアズの若い女たちのそばにいて、大麦と小麦の収穫が終わるまで落ち穂を拾った。そして、しゅうとめと一緒に暮らした。
RUT 3:1 しゅうとめのナオミはルツに言った。「娘よ。あなたが幸せに暮らせるよう、安住の場を探してあげるべきではありませんか。
RUT 3:2 あなたが一緒に働いた若い女たちの主人ボアズは、私たちの親族でしょう。見なさい。今夜、彼は打ち場で大麦をふるい分けます。
RUT 3:3 体を洗い、香油を塗り、衣をまとって、打ち場へ下って行きなさい。ただし、彼が食べたり飲んだりし終えるまでは、姿を見せてはなりません。
RUT 3:4 彼が横になったら、その場所をよく見ておきなさい。それから近づいて足元の覆いをめくり、そこに横になりなさい。何をすべきかは、彼が教えてくれます。」
RUT 3:5 ルツは言った。「おっしゃることは、すべていたします。」
RUT 3:6 彼女は打ち場へ下って行き、しゅうとめに命じられたとおり、すべて行った。
RUT 3:7 ボアズは食べて飲み、満ち足りた気分になって、穀物の山の端に横になった。ルツはそっと近づき、彼の足元の覆いをめくって横になった。
RUT 3:8 真夜中になって、ボアズは驚いて身を起こした。見ると、一人の女が足元に横たわっていた。
RUT 3:9 彼は言った。「あなたはだれですか。」 ルツは答えた。「私は、あなたのしもべルツです。どうか衣の裾をこのしもべの上に広げてください。あなたは私たちを贖う権利を持つ近親者です。」
RUT 3:10 ボアズは言った。「娘よ、主があなたを祝福されるように。あなたは初めに示した慈しみにもまして、今また大きな慈しみを示しました。貧しい者であれ富む者であれ、若い男たちの後を追わなかったからです。
RUT 3:11 さあ、娘よ、恐れることはありません。あなたの願うことはすべてしてあげましょう。この町の者は皆、あなたが立派な女性であることを知っています。
RUT 3:12 確かに、私は贖いの権利を持つ近親者です。しかし、私よりさらに近い親族がいます。
RUT 3:13 今夜はここにとどまりなさい。朝になって、その人があなたのために近親者の務めを果たすなら、それでよい。その人に果たしてもらいましょう。しかし、その人が務めを果たそうとしないなら、主が生きておられるように、私があなたのために果たします。朝まで横になっていなさい。」
RUT 3:14 ルツは朝まで彼の足元に横たわり、人の顔を見分けられるようになる前に起き上がった。ボアズが、「この女が打ち場に来たことを知られてはならない」と言ったからである。
RUT 3:15 ボアズは言った。「まとっている上着を広げて、しっかり持ちなさい。」ルツが広げると、彼は大麦を六杯分量って彼女に負わせ、それから町へ入って行った。
RUT 3:16 ルツがしゅうとめのもとへ戻ると、ナオミは尋ねた。「どうでしたか、娘よ。」 ルツは、その人がしてくれたことをすべて話した。
RUT 3:17 そして言った。「『しゅうとめのところへ手ぶらで帰ってはならない』と言って、この大麦六杯分をくださいました。」
RUT 3:18 ナオミは言った。「娘よ、このことがどう決まるか分かるまで待っていなさい。あの方は今日中に決着をつけるまで、休みはしないでしょう。」
RUT 4:1 ボアズは町の門へ上って行き、そこに座った。すると、ボアズが話していた贖いの権利を持つ近親者が、ちょうど通りかかった。ボアズは言った。「こちらへ来て、ここに座ってください。」その人は近寄って座った。
RUT 4:2 ボアズは町の長老たちから十人を招き、「ここに座ってください」と言った。彼らも座った。
RUT 4:3 ボアズはその近親者に言った。「モアブの地から帰って来たナオミが、私たちの身内エリメレクの畑を売りに出しています。
RUT 4:4 そこで、ここに座っている人々と私の民の長老たちの前で買い取っていただきたいと、あなたに知らせておこうと思いました。あなたが贖うなら、そうしてください。贖わないなら、私に告げてください。あなたのほかに贖う者はなく、私はあなたの次だからです。」 その人は言った。「私が贖いましょう。」
RUT 4:5 するとボアズは言った。「ナオミから畑を買い取る日には、死んだ者の名をその相続地に残すため、死んだ者の妻であるモアブの女ルツをも妻として迎えなければなりません。」
RUT 4:6 その近親者は言った。「それでは、私には贖うことができません。自分の相続地を損なうことになるかもしれないからです。私の贖いの権利を、あなたが引き受けてください。私には贖えません。」
RUT 4:7 昔イスラエルでは、贖いや交換に関する事柄を確定するとき、一方が履き物を脱いで相手に渡す習慣があった。これがイスラエルで取引を成立させるしるしであった。
RUT 4:8 そこでその近親者はボアズに、「あなたが買い取ってください」と言い、自分の履き物を脱いだ。
RUT 4:9 ボアズは長老たちとすべての民に言った。「私が今日、エリメレクのもの、キルヨンとマフロンのものをすべてナオミから買い取ったことについて、あなたがたは証人です。
RUT 4:10 私はまた、死んだ者の名をその相続地に残し、その名が兄弟たちの間からも、その町の門からも絶えないようにするため、マフロンの妻であったモアブの女ルツを妻として迎えます。あなたがたは今日、その証人です。」
RUT 4:11 門にいたすべての民と長老たちは言った。「私たちは証人です。主が、あなたの家に入るこの女性を、ともにイスラエルの家を築いたラケルとレアのようにしてくださいますように。あなたがエフラタで栄え、ベツレヘムで名を上げますように。
RUT 4:12 主がこの若い女性によってあなたに与えられる子孫 により、あなたの家が、タマルがユダに産んだペレツの家のようになりますように。」
RUT 4:13 こうしてボアズはルツを迎え、彼女はその妻となった。ボアズが彼女のところに入ると、主はルツを身ごもらせ、彼女は男の子を産んだ。
RUT 4:14 女たちはナオミに言った。「今日、あなたに贖う者を絶やされなかった主がほめたたえられますように。その名がイスラエルでたたえられますように。
RUT 4:15 その子はあなたの命を新たにし、老年のあなたを支えるでしょう。あなたを愛し、七人の息子にもまさる嫁が、その子を産んだのですから。」
RUT 4:16 ナオミはその子を胸に抱き、世話をする者となった。
RUT 4:17 近所の女たちは、「ナオミに男の子が生まれた」と言って、その子に名を付けた。彼女たちは彼をオベデと名付けた。オベデはエッサイの父、ダビデの祖父である。
RUT 4:18 ペレツの系図は次のとおりである。ペレツにはヘツロンが生まれ、
RUT 4:19 ヘツロンにはラムが生まれ、ラムにはアミナダブが生まれ、
RUT 4:20 アミナダブにはナフションが生まれ、ナフションにはサルモンが生まれ、
RUT 4:21 サルモンにはボアズが生まれ、ボアズにはオベデが生まれ、
RUT 4:22 オベデにはエッサイが生まれ、エッサイにはダビデが生まれた。
1SA 1:1 エフライムの山地にあるラマタイム・ツォフィムに、一人の男がいた。その名はエルカナといい、エロハムの子、エリフの子、トフの子、ツフの子で、エフライム人であった。
1SA 1:2 彼には二人の妻がいた。一人の名はハンナ、もう一人の名はペニンナであった。ペニンナには子どもたちがいたが、ハンナには子どもがいなかった。
1SA 1:3 この男は年ごとに自分の町から上って行き、シロで万軍の主 を礼拝し、いけにえを献げた。そこには主の祭司であるエリの二人の息子、ホフニとピネハスがいた。
1SA 1:4 エルカナがいけにえを献げる日が来た時、彼は妻ペニンナと、彼女のすべての息子、娘たちにそれぞれ分を与えた。
1SA 1:5 しかしハンナには特別に二倍の分を与えた。エルカナはハンナを愛していたが、主は彼女の胎を閉ざしておられた。
1SA 1:6 彼女のライバルは、主がハンナの胎を閉ざしておられることで、彼女を激しく挑発し、苦しめた。
1SA 1:7 ハンナが主の宮に上って行く年ごとに、ペニンナはそのようにして彼女をいらだたせた。そのため、ハンナは泣いて、何も食べなかった。
1SA 1:8 夫エルカナは彼女に言った。「ハンナよ、なぜ泣いているのか。なぜ食べないのか。なぜ心を痛めているのか。わたしはあなたにとって、十人の息子よりも良い者ではないか。」
1SA 1:9 シロで食事を終えると、ハンナは立ち上がった。その時、祭司エリは主の神殿の戸柱のそばの席に座っていた。
1SA 1:10 彼女は深い苦しみの中で、激しく泣きながら主に祈った。
1SA 1:11 彼女は誓願を立てて言った。「万軍の主よ。もしあなたが、はしための苦しみを確かにご覧になり、わたしを思い出し、はしためを忘れず、はしために男の子を与えてくださるなら、わたしはその子を一生涯、主に献げ、その頭に剃刀を当てることはしません。」
1SA 1:12 彼女が主の御前で長く祈っていた時、エリは彼女の口元を見つめていた。
1SA 1:13 ハンナは心の中で語っており、唇が動いているだけで声は聞こえなかった。そのため、エリは彼女が酔っているのだと思った。
1SA 1:14 エリは彼女に言った。「いつまで酔っているつもりか。ぶどう酒をやめなさい。」
1SA 1:15 ハンナは答えた。「いいえ、わが主よ。わたしは深く悲しんでいる女です。ぶどう酒も強い酒も飲んでいません。ただ主の御前に心を注ぎ出していたのです。
1SA 1:16 はしためを、よこしまな女と思わないでください。大きな嘆きと苦しみのゆえに、今まで語っていたのです。」
1SA 1:17 するとエリは答えた。「安心して行きなさい。イスラエルの神 が、あなたの求めた願いをかなえてくださるように。」
1SA 1:18 彼女は言った。「はしためがあなたの目に恵みを得られますように。」こうしてその女は自分の道を行き、食事をした。彼女の顔はもはや悲しげではなくなった。
1SA 1:19 彼らは朝早く起き、主の御前で礼拝し、ラマにある自分の家に帰って行った。エルカナが妻ハンナを知ると、主は彼女を思い出された。
1SA 1:20 時が満ちてハンナは身ごもり、男の子を産んだ。彼女は「わたしが主に願い求めた子だから」と言って、その子をサムエル と名付けた。
1SA 1:21 その男エルカナは、家族のすべての者とともに、年ごとのいけにえと自分の誓願のささげ物を主に献げるために上って行った。
1SA 1:22 しかしハンナは上って行かなかった。彼女が夫に、「子どもが乳離れするまでは上りません。その後、わたしが彼を連れて行き、彼が主の御前に現れ、いつまでもそこに留まるようにします」と言ったからである。
1SA 1:23 夫エルカナは彼女に言った。「あなたがよいと思うようにしなさい。その子が乳離れするまで待ちなさい。ただ、主がその言葉を実現してくださるように。」こうしてハンナはとどまり、息子が乳離れするまで乳を飲ませた。
1SA 1:24 彼女はその子が乳離れした時、三頭の雄牛、一エパ の粉、ぶどう酒の皮袋一つを携えて彼を連れ上り、シロにある主の宮へ連れて行った。その子はまだ幼かった。
1SA 1:25 彼らは雄牛を屠り、その子をエリのもとに連れて来た。
1SA 1:26 彼女は言った。「ああ、わが主よ。あなたの命にかけて申します。わたしはここであなたのそばに立ち、主に祈っていた女です。
1SA 1:27 わたしはこの子のために祈りました。すると主は、わたしが求めた願いをかなえてくださいました。
1SA 1:28 それゆえ、わたしも彼を主に委ねます。彼が生きている限り、彼は主に委ねられた者です。」彼はそこで主を礼拝した。
1SA 2:1 ハンナは祈って言った。 「わたしの心は主にあって喜び躍る。 わたしの角は主にあって高く上がる。 わたしの口は敵に向かって誇らかに開く。 わたしはあなたの救いを喜ぶ。
1SA 2:2 主のように聖なる方はおられない。 あなたのほかに神はなく、 私たちの神のような岩はない。
1SA 2:3 高ぶった言葉を重ねるな。 傲慢を口から出すな。 主は知識の神。 行いは主によって量られる。
1SA 2:4 勇士たちの弓は折られ、 つまずく者は力を帯びる。
1SA 2:5 満ち足りていた者はパンのために身を雇い、 飢えていた者はもはや飢えない。 不妊の女は七人の子を産み、 多くの子を持つ女は衰える。
1SA 2:6 主は殺し、また生かす。 よみ に下らせ、また引き上げる。
1SA 2:7 主は貧しくし、また富ませる。 低くし、また高く上げる。
1SA 2:8 主は貧しい者をちりから起こし、 乏しい者をごみの山から引き上げる。 彼らを君主たちとともに座らせ、 栄光の座を受け継がせる。 地の柱は主のもの。 主はその上に世界を据えられた。
1SA 2:9 主は聖なる者たちの足を守る。 しかし悪者は暗闇の中で沈黙する。 人は力によって勝つのではない。
1SA 2:10 主と争う者は打ち砕かれる。 主は天から彼らに雷をとどろかす。 主は地の果てをさばき、 その王に力を与え、 油注がれた者の角を高く上げる。」
1SA 2:11 エルカナはラマにある自分の家へ行った。その子どもは祭司エリの前で主に仕えた。
1SA 2:12 さて、エリの息子たちはならず者であった。彼らは主を知らなかった。
1SA 2:13 祭司たちが民に対して行っていた慣習はこうであった。だれかがいけにえを献げ、肉を煮ている時、祭司のしもべが三つ又の肉刺しを手に持って来て、
1SA 2:14 それを鉢、釜、大釜、鍋に突き入れた。肉刺しが引き上げたものはすべて、祭司が自分のために取った。彼らはシロに来るすべてのイスラエル人にそのように行った。
1SA 2:15 それだけでなく、彼らが脂肪を焼く前にも、祭司のしもべが来て、いけにえを献げる人に言った。「祭司に焼くための肉を渡しなさい。祭司はあなたから煮た肉ではなく、生の肉を受け取るからだ。」
1SA 2:16 もしその人が彼に、「まず脂肪を焼かせてください。その後で、あなたが望むだけ取りなさい」と言えば、彼は「いや、今すぐ渡さなければならない。もしそうしないなら、力ずくで奪い取る」と言った。
1SA 2:17 それゆえ、その若者たちの罪は主の御前で非常に大きかった。人々が主のささげ物を侮ったからである。
1SA 2:18 しかしサムエルは、まだ子どもであったが、亜麻布のエポデを身に着けて主の御前で仕えていた。
1SA 2:19 彼の母は彼のために小さな上着を作り、年ごとのいけにえを献げるために夫とともに上って行くたびに、それを彼に持って行った。
1SA 2:20 エリはエルカナとその妻を祝福して言った。「主に願い求めてささげたこの子の代わりに、主がこの女によってあなたに子ども を与えてくださるように。」そして彼らは自分の家に帰って行った。
1SA 2:21 主がハンナを顧みられたので、彼女は身ごもり、三人の息子と二人の娘を産んだ。子どものサムエルは主の御前で成長した。
1SA 2:22 さて、エリは非常に年をとっていた。彼は自分の息子たちが全イスラエルに対して行っているすべてのことや、会見の天幕の入り口で奉仕する女たちと寝ていることを聞いた。
1SA 2:23 彼は彼らに言った。「なぜおまえたちはこのようなことをするのか。わたしはこれらすべての民から、おまえたちの悪行を聞いている。
1SA 2:24 わたしの息子たちよ、それはいけない。わたしが聞くうわさは良いものではない。おまえたちは主の民を罪に陥れている。
1SA 2:25 もし人が人に対して罪を犯したなら、神がその人をさばかれるだろう。しかし、もし人が主に対して罪を犯したなら、だれがその人のために執り成しをするだろうか。」それにもかかわらず、彼らは父の声に聞き入れなかった。主が彼らを死に定めておられたからである。
1SA 2:26 子どものサムエルはますます成長し、主にも人々にもますます恵みを得ていった。
1SA 2:27 ある神の人がエリのもとに来て彼に言った。「主はこう言われる。『あなたの父の家がエジプトでファラオの家の奴隷であった時、わたしは確かに彼らに自分を現したではないか。
1SA 2:28 わたしは彼をイスラエルのすべての部族の中から選んでわたしの祭司とし、わたしの祭壇に上り、香をたき、わたしの前でエポデを身に着けるようにしたではないか。わたしはあなたの父の家に、イスラエルの人々が火で献げるすべてのささげ物を与えたではないか。
1SA 2:29 なぜおまえたちは、わたしがわたしの住まいで命じたいけにえとささげ物を足で踏みつけ、わたしよりも自分の息子たちを重んじて、わたしの民イスラエルのすべてのささげ物のうち最も良い部分で自分たちを肥え太らせるのか。』
1SA 2:30 それゆえ、イスラエルの神、主は言われる。『わたしは確かに、あなたの家とあなたの父の家が、いつまでもわたしの前を歩むと言った。』しかし今、主は言われる。『断じてそうではない。わたしをあがめる者をわたしはあがめ、わたしを侮る者は軽んじられるからである。
1SA 2:31 見よ、わたしがあなたの腕とあなたの父の家の腕を切り落とし、あなたの家には老人がいなくなる日が来る。
1SA 2:32 あなたは、わたしがイスラエルに与えるあらゆる幸いのただ中で、わたしの住まいに臨む苦難を見る。あなたの家にはいつまでも老人がいないであろう。
1SA 2:33 わたしがわたしの祭壇から断ち切らずに残すあなたの家の者は、あなたの目を衰えさせ 、あなたの心を悲しませる。あなたの家に生まれる者は皆、若盛りのうちに死ぬ。
1SA 2:34 あなたの二人の息子、ホフニとピネハスに臨むことが、あなたに対するしるしとなる。彼らは一日のうちに二人とも死ぬであろう。
1SA 2:35 わたしは自分のために忠実な祭司を起こす。彼はわたしの心と思いにあるとおりに行う。わたしは彼のために確かな家を建て、彼はわたしが油注いだ者の前をいつまでも歩む。
1SA 2:36 あなたの家に残された者は皆、来て銀の一枚とパンの一塊のために彼にひれ伏し、「どうか、わたしがパンの一切れを食べられるように、わたしを祭司の職務の一つに就かせてください」と言うであろう。』」
1SA 3:1 子どものサムエルはエリの前で主に仕えていた。その頃、主の言葉はまれで、幻もほとんどなかった。
1SA 3:2 その頃、エリは自分の場所で横になっていた。彼の目はかすみ始め、見ることができなかった。
1SA 3:3 神のともしびはまだ消えておらず、サムエルは神の箱がある主の神殿で横になっていた。
1SA 3:4 その時、主はサムエルを呼ばれた。彼は「はい、ここにおります」と言った。
1SA 3:5 彼はエリのところに走って行き、「はい、ここにおります。あなたがわたしを呼ばれたからです」と言った。 エリは「わたしは呼んでいない。戻って寝なさい」と言った。そこで彼は行って横になった。
1SA 3:6 主は再び「サムエルよ」と呼ばれた。 サムエルは起きてエリのところに行き、「はい、ここにおります。あなたがわたしを呼ばれたからです」と言った。 彼は答えた。「わたしは呼んでいない、わたしの子よ。戻って寝なさい。」
1SA 3:7 サムエルはまだ主を知らず、主の言葉もまだ彼に啓示されていなかった。
1SA 3:8 主は三度目に再びサムエルを呼ばれた。彼は起きてエリのところに行き、「はい、ここにおります。あなたがわたしを呼ばれたからです」と言った。 エリはその時、主がその子を呼んでおられることを悟った。
1SA 3:9 そこでエリはサムエルに言った。「行って横になりなさい。もし主があなたを呼ばれたら、あなたは『主よ、お話しください。しもべは聞いております』と言いなさい。」こうしてサムエルは行って自分の場所で横になった。
1SA 3:10 主が来て立たれ、他の時のように「サムエルよ、サムエルよ」と呼ばれた。 するとサムエルは言った。「お話しください。しもべは聞いております。」
1SA 3:11 主はサムエルに言われた。「見よ、わたしはイスラエルにおいて一つのことを行う。それを聞く者は皆、両耳が鳴るであろう。
1SA 3:12 その日、わたしはエリの家についてわたしが語ったすべてのことを、初めから終わりまでエリに対して実行する。
1SA 3:13 わたしは彼に、彼の家を永遠にさばくことを告げた。それは彼が知っている咎のためである。彼の息子たちが自分たちの上にのろいを招いたのに、彼が彼らを戒めなかったからである。
1SA 3:14 それゆえ、わたしはエリの家について誓った。エリの家の咎は、いけにえやささげ物によって永遠に取り除かれることはない。」
1SA 3:15 サムエルは朝まで横たわり、主の家の戸を開けた。サムエルはその幻をエリに告げることを恐れた。
1SA 3:16 しかしエリはサムエルを呼んで言った。「サムエル、わたしの子よ。」 彼は「はい、ここにおります」と言った。
1SA 3:17 エリは言った。「主があなたに語られた言葉は何であったか。どうか、わたしに隠さないでほしい。もし主があなたに語られたすべての言葉のうち、一つでもわたしに隠すなら、神があなたにそうされ、さらにそれ以上のことをされるように。」
1SA 3:18 サムエルは彼にすべてを告げ、彼に何も隠さなかった。 彼は言った。「主である。主のよいと思われることを、主がなさるがよい。」
1SA 3:19 サムエルは成長し、主は彼とともにおられ、彼のどの言葉も地に落ちることはなかった。
1SA 3:20 ダンからベエル・シェバに至るまでの全イスラエルは、サムエルが主の預言者として立てられたことを知った。
1SA 3:21 主は再びシロに現れられた。主はシロで、主の言葉によってご自身をサムエルに現された。
1SA 4:1 サムエルの言葉は全イスラエルに臨んだ。さて、イスラエルはペリシテ人と戦うために出て行き、エベン・エゼルのそばに陣を敷いた。ペリシテ人はアフェクに陣を敷いた。
1SA 4:2 ペリシテ人はイスラエルに向かって陣形を整えた。戦いが始まると、イスラエルはペリシテ人の前に打ち負かされ、野の陣営で約四千人が殺された。
1SA 4:3 民が陣営に帰って来た時、イスラエルの長老たちは言った。「なぜ主は今日、ペリシテ人の前で私たちを打ち負かされたのか。シロから主の契約の箱を私たちのところに持って来よう。それが私たちの間に来て、私たちを敵の手から救い出すように。」
1SA 4:4 そこで民はシロに人を遣わし、そこからケルビムの上に座しておられる万軍の主の契約の箱を持って来た。神の契約の箱とともに、エリの二人の息子ホフニとピネハスがそこにいた。
1SA 4:5 主の契約の箱が陣営に入って来た時、全イスラエルが大声で叫んだので、地は鳴り響いた。
1SA 4:6 ペリシテ人がその叫び声を聞いた時、彼らは言った。「ヘブル人の陣営におけるこの大きな叫び声は何の意味か。」彼らは、主の箱が陣営に入って来たことを悟った。
1SA 4:7 ペリシテ人は恐れた。彼らが、「神が陣営に入って来た」と言ったからである。彼らは言った。「私たちにわざわいが下る。今までこのようなことはなかったからだ。
1SA 4:8 私たちにわざわいが下る。だれがこの力ある神々の手から私たちを救い出せるだろうか。これらは、荒野であらゆる災害をもってエジプト人を打った神々である。
1SA 4:9 ペリシテ人よ、強くあり、男らしく振る舞え。彼らがあなたがたに仕えたように、ヘブル人に仕えることがないように。男らしく振る舞って戦え。」
1SA 4:10 ペリシテ人は戦い、イスラエルは打ち負かされ、それぞれ自分の天幕へ逃げ去った。イスラエルは甚大な打撃を受け、歩兵三万人が倒れた。
1SA 4:11 神の箱は奪われ、エリの二人の息子ホフニとピネハスは殺された。
1SA 4:12 ベニヤミンのある男が陣営から走り出し、その日のうちにシロに来た。彼の衣は引き裂かれ、頭には土をかぶっていた。
1SA 4:13 彼が来た時、見よ、エリは道端の自分の席に座って見守っていた。彼の心は神の箱のことで震えていたからである。その男が町に入って来て報告すると、町全体が叫び声を上げた。
1SA 4:14 エリはその叫び声を聞いた時、「この騒ぎの声は何の意味か」と言った。その男は急いで来て、エリに告げた。
1SA 4:15 さて、エリは九十八歳であった。目はこわばり、見えなくなっていた。
1SA 4:16 男はエリに言った。「わたしは陣営から出て来た者です。今日、わたしは陣営から逃げて来ました。」彼が「わたしの息子よ、事の次第はどうであったか」と言うと、
1SA 4:17 報告をもたらした者は答えて、「イスラエルはペリシテ人の前で逃げ去り、民も甚大な打撃を受けました。あなたの二人の息子、ホフニとピネハスも死に、神の箱は奪われました」と言った。
1SA 4:18 彼が神の箱について言及した時、エリは門のそばで席から後ろに倒れ、首を折って死んだ。彼は年老いており、体が重かったからである。彼は四十年の間イスラエルをさばいた。
1SA 4:19 彼の嫁であるピネハスの妻は身ごもっており、出産が近づいていた。彼女は神の箱が奪われたこと、そしてしゅうとと夫が死んだという知らせを聞いた時、身をかがめて出産した。産みの苦しみが彼女を襲ったからである。
1SA 4:20 彼女が死のうとしていた時、そばに立っていた女たちが彼女に「恐れることはない。あなたは男の子を産んだのだから」と言った。しかし彼女は答えず、気にも留めなかった。
1SA 4:21 彼女はその子をイカボデ と名付け、「栄光はイスラエルから去った」と言った。神の箱が奪われ、しゅうとと夫が死んだためであった。
1SA 4:22 彼女は言った。「栄光はイスラエルから去った。神の箱が奪われたからである。」
1SA 5:1 さて、ペリシテ人は神の箱を奪い、それをエベン・エゼルからアシュドドへ持って来た。
1SA 5:2 ペリシテ人は神の箱を取り、それをダゴンの宮に運び入れ、ダゴンのそばに置いた。
1SA 5:3 翌日、アシュドドの人々が朝早く起きると、見よ、ダゴンは主の箱の前で顔を地に向けて倒れていた。彼らはダゴンを取り、再び元の場所に置いた。
1SA 5:4 彼らが翌朝早く起きると、見よ、ダゴンは主の箱の前で顔を地に向けて倒れており、ダゴンの頭と両手の手のひらは敷居の上で切り落とされていた。ダゴンの胴体だけが無傷であった。
1SA 5:5 それゆえ、ダゴンの祭司たちも、ダゴンの宮に入る者も皆、今日に至るまでアシュドドにあるダゴンの敷居を踏まない。
1SA 5:6 しかし主の手はアシュドドの人々の上に重くのしかかり、主は彼らを滅ぼし、アシュドドとその地域を腫れ物で打たれた。
1SA 5:7 アシュドドの人々はそうなったのを見て言った。「イスラエルの神の箱を私たちのところに留めておいてはならない。その手が私たちと私たちの神ダゴンの上に厳しいからである。」
1SA 5:8 そこで彼らは人を遣わし、ペリシテ人のすべての君主たちを自分たちのところに集めて言った。「私たちはイスラエルの神の箱をどうすべきか。」彼らは答えた。「イスラエルの神の箱をガテへ移すようにせよ。」彼らはイスラエルの神の箱をそこへ移した。
1SA 5:9 彼らがそれをそこへ移した後、主の手はその町に臨み、町を大混乱に陥れた。主はその町の男たちを、小さい者から大きい者まで打たれたため、腫れ物が彼らの上に吹き出た。
1SA 5:10 そこで彼らは神の箱をエクロンに送った。神の箱がエクロンに来た時、エクロン人は叫んで言った。「彼らは私たちと私たちの民を殺すために、イスラエルの神の箱を私たちのところに移したのだ。」
1SA 5:11 そこで彼らは人を遣わし、ペリシテ人のすべての君主たちをともに集めて言った。「イスラエルの神の箱を送り出し、元の場所へ帰らせてくれ。それが私たちと私たちの民を殺すことがないように。」全町に死の恐怖が広がっていたからである。神の手はそこで非常に重かった。
1SA 5:12 死ななかった男たちは腫れ物で打たれ、町の叫び声は天に上った。
1SA 6:1 主の箱は七か月の間、ペリシテ人の国にあった。
1SA 6:2 ペリシテ人は祭司たちと占い師たちを呼んで言った。「私たちは主の箱をどうすべきか。それをどのようにして元の場所に送るべきか、私たちに教えてくれ。」
1SA 6:3 彼らは言った。「もしイスラエルの神の箱を送り出すなら、空のままで送ってはならない。必ず神に償いのささげ物を返しなさい。そうすればあなたがたは癒やされ、なぜ神の手があなたがたから除かれないのかが分かるだろう。」
1SA 6:4 すると彼らは言った。「私たちが神に返す償いのささげ物は何であるべきか。」彼らは言った。「ペリシテ人の君主たちの数に従って、五つの金の腫れ物と五つの金のねずみである。あなたがたすべての上にも、あなたがたの君主たちの上にも、同じ災害が下ったからだ。
1SA 6:5 それゆえ、あなたがたの腫れ物の像と、地を荒らすねずみの像を作り、イスラエルの神に栄光を帰しなさい。もしかすると、その手をあなたがたから、あなたがたの神々から、またあなたがたの地から緩めてくださるかもしれない。
1SA 6:6 なぜあなたがたは、エジプト人とファラオが心をかたくなにしたように、心をかたくなにするのか。彼が彼らの間で不思議なみわざを行われた時、彼らは民を去らせ、民は出て行ったではないか。
1SA 6:7 それゆえ今、新しい荷車一つと、まだくびきを負ったことのない乳牛二頭を取り、用意しなさい。そして雌牛を荷車につなぎ、その子牛を彼らから引き離して家に連れ帰りなさい。
1SA 6:8 主の箱を取り、それを荷車の上に載せなさい。償いのささげ物として神に返す金の品々を、その傍らの小箱に入れなさい。そしてそれを送り出し、行かせなさい。
1SA 6:9 そして見なさい。もしそれが本国への道を上ってベテ・シェメシュへ行くなら、イスラエルの神がこの大きなわざわいを私たちに下したのである。しかしそうでないなら、私たちを打ったのは神の手ではないことが分かる。それは私たちに起こった偶然である。」
1SA 6:10 人々はそのように行い、乳を飲ませている雌牛二頭を取り、それを荷車につなぎ、その子牛を家に閉じ込めた。
1SA 6:11 彼らは主の箱と、金のねずみと彼らの腫れ物の像が入った箱を荷車の上に置いた。
1SA 6:12 雌牛はベテ・シェメシュへの道をまっすぐに進んだ。雌牛は大通りを歩み、鳴きながら進み、右にも左にも逸れなかった。ペリシテ人の君主たちはベテ・シェメシュの境界までその後について行った。
1SA 6:13 ベテ・シェメシュの人々は谷で小麦の収穫をしていた。彼らが目を上げて箱を見ると、それを見て喜んだ。
1SA 6:14 荷車はベテ・シェメシュのヨシュアの畑に入り、そこに大きな石があるところに止まった。彼らは荷車の木を割り、雌牛を全焼のささげ物として主に献げた。
1SA 6:15 レビ人たちは主の箱と、それとともにあった金の品々が入っている箱を下ろし、それらを大きな石の上に置いた。ベテ・シェメシュの人々はその日、全焼のささげ物を献げ、いけにえを主に屠った。
1SA 6:16 ペリシテ人の五人の君主たちはそれを見た時、その日のうちにエクロンへ帰って行った。
1SA 6:17 ペリシテ人が償いのささげ物として主に返した金の腫れ物は次のとおりである。アシュドドのために一つ、ガザのために一つ、アシュケロンのために一つ、ガテのために一つ、エクロンのために一つ。
1SA 6:18 そして金のねずみは、城壁のある町々と田舎の村々を含め、五人の君主に属するペリシテ人のすべての町々の数に従っていた。彼らが主の箱を置いた大きな石に至るまでである。その石は今日に至るまで、ベテ・シェメシュのヨシュアの畑に残っている。
1SA 6:19 主はベテ・シェメシュの人々を打たれた。彼らが主の箱の中を見たため、民のうち五万七十人を打たれた。主が民に大きな打撃を与えられたので、民は嘆き悲しんだ。
1SA 6:20 ベテ・シェメシュの人々は言った。「この聖なる神、主の前にだれが立つことができるだろうか。主は私たちから離れて、だれのところに上って行かれるのか。」
1SA 6:21 彼らはキルヤテ・エアリムの住民に使者たちを遣わして言った。「ペリシテ人が主の箱を返して来た。下って来て、それをあなたがたのところに持って上がりなさい。」
1SA 7:1 キルヤテ・エアリムの人々は来て、主の箱を運び上げ、丘にあるアビナダブの家に運び入れた。そして彼の子エルアザルを聖別し、主の箱を守らせた。
1SA 7:2 箱がキルヤテ・エアリムに留まった日から長い時が経ち、二十年になった。イスラエルの全家は主を慕い求めて嘆き悲しんだ。
1SA 7:3 サムエルはイスラエルの全家に語って言った。「もしあなたがたが心を尽くして主に立ち返るなら、異国の神々とアシュタロテをあなたがたの中から除き去り、心を主に向けて主にのみ仕えなさい。そうすれば、主はあなたがたをペリシテ人の手から救い出してくださる。」
1SA 7:4 そこでイスラエルの人々はバアルとアシュタロテを除き去り、主にのみ仕えた。
1SA 7:5 サムエルは言った。「全イスラエルをミツパに集めなさい。わたしがあなたがたのために主に祈ろう。」
1SA 7:6 彼らはミツパにともに集まり、水を汲んで主の御前に注ぎ出し、その日は断食して、そこで「私たちは主に対して罪を犯した」と言った。サムエルはミツパでイスラエルの人々をさばいた。
1SA 7:7 イスラエルの人々がミツパにともに集まったことをペリシテ人が聞いた時、ペリシテ人の君主たちはイスラエルに対して上って来た。イスラエルの人々がそれを聞いた時、彼らはペリシテ人を恐れた。
1SA 7:8 イスラエルの人々はサムエルに言った。「私たちがペリシテ人の手から救われるように、私たちのために、私たちの神、主に向かって叫び求めるのをやめないでほしい。」
1SA 7:9 サムエルは乳飲み羊を一匹取り、それを全焼のささげ物として主に献げた。サムエルがイスラエルのために主に向かって叫び求めると、主は彼に答えられた。
1SA 7:10 サムエルが全焼のささげ物を献げていた時、ペリシテ人はイスラエルと戦うために近づいて来た。しかし主はその日、ペリシテ人の上に大きな雷鳴をとどろかせて彼らを混乱に陥れられたため、彼らはイスラエルの前で打ち倒された。
1SA 7:11 イスラエルの男たちはミツパから出て行き、ペリシテ人を追撃して彼らを打ち、ベテ・カルの下まで至った。
1SA 7:12 それからサムエルは一つの石を取り、ミツパとシェンの間にそれを立てて、その名をエベン・エゼル と呼び、「ここまで主が私たちを助けてくださった」と言った。
1SA 7:13 こうしてペリシテ人は打ち伏せられ、イスラエルの境界内に二度と入って来なかった。サムエルの生きている間、主の手はペリシテ人に逆らっていた。
1SA 7:14 ペリシテ人がイスラエルから奪った町々は、エクロンからガテに至るまでイスラエルに返還され、イスラエルはその境界をペリシテ人の手から取り戻した。イスラエルとアモリ人との間には平和があった。
1SA 7:15 サムエルは生涯、イスラエルをさばいた。
1SA 7:16 彼は年ごとにベテル、ギルガル、およびミツパを巡回し、これらすべての場所でイスラエルをさばいた。
1SA 7:17 彼が帰る所はラマであった。そこに彼の家があったからである。彼はそこでもイスラエルをさばき、そこに主のための祭壇を築いた。
1SA 8:1 サムエルが年老いた時、彼は自分の息子たちをイスラエルをさばく者とした。
1SA 8:2 彼の長子の名はヨエル、次子の名はアビヤといった。彼らはベエル・シェバでさばいていた。
1SA 8:3 彼の息子たちは彼の道を歩まず、不正な利益を求めてそれて行き、賄賂を取り、さばきを曲げた。
1SA 8:4 そこでイスラエルの長老たちは皆集まり、ラマにいるサムエルのところに来た。
1SA 8:5 彼らは彼に言った。「見よ、あなたは年老い、あなたの息子たちはあなたの道を歩んでいない。今、すべての国々のように、私たちをさばく王を私たちのために立ててほしい。」
1SA 8:6 しかし彼らが、「私たちをさばく王を与えよ」と言った時、サムエルはその言葉を不快に思った。サムエルは主に祈った。
1SA 8:7 主はサムエルに言われた。「民があなたに言うすべてのことについて、彼らの声に聞き従いなさい。彼らが退けたのはあなたではない。わたしが彼らの上に王として治めることを退けたのである。
1SA 8:8 わたしが彼らをエジプトから導き上げた日から今日に至るまで、彼らが行ってきたすべての行いのとおりである。彼らはわたしを捨てて他の神々に仕えたように、あなたにもそのようにしている。
1SA 8:9 それゆえ今、彼らの声に聞き従いなさい。しかし、彼らに厳しく警告し、彼らを治める王のやり方を彼らに示しなさい。」
1SA 8:10 サムエルは、王を求めた民に主のすべての言葉を語った。
1SA 8:11 彼は言った。「あなたがたを治める王のやり方はこうである。彼はあなたがたの息子たちを取り、自分の戦車隊や騎兵に任じる。彼らは王の戦車の前を走るであろう。
1SA 8:12 また彼は自分に千人隊の長、五十人隊の長を任命する。また一部の者を、自分の地を耕させ、自分の収穫を刈り取らせ、自分の戦いの武器や戦車の装備を作らせるために置く。
1SA 8:13 彼はあなたがたの娘たちを取り、香料を作る者、料理人、パンを焼く者とする。
1SA 8:14 彼はあなたがたの畑、ぶどう畑、オリーブ畑の最も良いものを取り、自分の家来たちに与える。
1SA 8:15 彼はあなたがたの穀物とぶどう畑の収穫の十分の一を取り、自分の役人や家来たちに与える。
1SA 8:16 彼はあなたがたの男奴隷、女奴隷、あなたがたの最も良い若者たち、またあなたがたのろばを取り、自分の仕事に使わせる。
1SA 8:17 彼はあなたがたの羊の群れの十分の一を取り、あなたがたは彼の奴隷となる。
1SA 8:18 その日、あなたがたは自分たちのために選んだ王のゆえに叫び求めるであろうが、主はその日、あなたがたに答えられないであろう。」
1SA 8:19 しかし民はサムエルの声に聞き入れることを拒み、こう言った。「いいえ、どうしても私たちの上に王がいなければならない。
1SA 8:20 私たちも他のすべての国々のようになり、私たちの王が私たちをさばき、私たちの前に出て行って私たちの戦いを担うためだ。」
1SA 8:21 サムエルは民のすべての言葉を聞き、それを主の耳に入れた。
1SA 8:22 主はサムエルに言われた。「彼らの声に聞き従い、彼らのために王を立てよ。」サムエルはイスラエルの男たちに言った。「それぞれ自分の町に帰りなさい。」
1SA 9:1 ベニヤミン人の中にキシュという名の男がいた。彼はアビエルの子、ツェロルの子、ベコラテの子、アフィアの子で、ベニヤミン人であり、力ある勇士であった。
1SA 9:2 彼にはサウルという名の息子がおり、立派な若者で、イスラエルの人々の中で彼ほど容姿の優れた者はいなかった。彼の肩から上は、どの民よりも背が高かった。
1SA 9:3 サウルの父キシュのろばが迷い出た。キシュは息子のサウルに言った。「今、若者の一人を連れて立ち上がり、行ってろばを探しなさい。」
1SA 9:4 サウルはエフライムの山地を通り抜け、シャリシャの地を通り抜けたが、彼らはろばを見つけられなかった。それからシャアリムの地を通り抜けたが、そこにもいなかった。さらにベニヤミン人の地を通り抜けたが、彼らは見つけられなかった。
1SA 9:5 彼らがツフの地に来た時、サウルはともにいた若者に言った。「さあ、引き返そう。父がろばのことよりも私たちのことを心配し始めないように。」
1SA 9:6 若者は彼に言った。「見よ、この町には神の人がいます。彼は誉れ高い人で、彼の言うことはすべて必ずその通りになります。今、そこへ行きましょう。もしかすると、彼が私たちの行くべき道について教えてくれるかもしれません。」
1SA 9:7 そこでサウルは若者に言った。「しかし、見よ、もし私たちが行くなら、その人に何を持って行こうか。私たちの袋のパンは尽きており、神の人に持って行く贈り物はない。私たちには何があるだろうか。」
1SA 9:8 若者は再びサウルに答えた。「見よ、わたしの手に銀一シェケルの四分の一 があります。わたしはこれを神の人に与え、私たちの道を教えてもらいましょう。」
1SA 9:9 （昔、イスラエルで人が神に伺うために行く時、このように言った。「さあ、先見者のところへ行こう。」今日預言者と呼ばれている者は、以前は先見者と呼ばれていたからである。）
1SA 9:10 サウルは若者に言った。「良い考えだ。さあ、行こう。」こうして彼らは神の人がいる町へ行った。
1SA 9:11 彼らが町へ上る坂道を上って行くと、水を汲みに出て来る若い娘たちに出会い、彼女たちに「先見者はここにいますか」と尋ねた。
1SA 9:12 彼女たちは答えた。「います。ほら、その方はあなたがたの前におられます。急ぎなさい。民が今日、高き所でいけにえを献げるので、その方は町に来られたのです。
1SA 9:13 町に入れば、高き所へ食事に上る前にその方を見つけられるでしょう。その方がいけにえを祝福するので、その方が来られるまで民は食事をしません。その後で、招かれた者たちが食事をします。それゆえ今、上って行きなさい。今ならその方に会えるでしょう。」
1SA 9:14 彼らは町に上って行った。彼らが町の中に入ると、見よ、サムエルが高き所へ上るために、彼らに向かって出て来た。
1SA 9:15 サウルが来る前日、主はサムエルに啓示して言われていた。
1SA 9:16 「明日の今ごろ、わたしはベニヤミンの地から一人の男をあなたのところに遣わす。あなたは彼に油を注いで、わたしの民イスラエルの君主としなさい。彼はわたしの民をペリシテ人の手から救い出すであろう。彼らの叫びがわたしに届き、わたしがわたしの民を顧みたからである。」
1SA 9:17 サムエルがサウルを見た時、主は彼に言われた。「見よ、わたしがあなたに話した男だ。この者がわたしの民を治める。」
1SA 9:18 その時サウルは門の中でサムエルに近づいて言った。「どうか、先見者の家がどこにあるか教えてください。」
1SA 9:19 サムエルはサウルに答えた。「わたしが先見者である。わたしの先に高き所へ上りなさい。あなたがたは今日わたしとともに食事をするからである。朝にはあなたを送り出し、あなたの心にあることをすべて教えよう。
1SA 9:20 三日前に迷い出たあなたのろばについては、気にかけるな。すでに見つかっているからだ。イスラエルの望むものはすべて、だれのものになるのか。あなたと、あなたの父の全家のものではないか。」
1SA 9:21 サウルは答えた。「わたしはイスラエルの部族の中で最も小さいベニヤミン人ではありませんか。わたしの氏族はベニヤミン部族のすべての氏族の中で最も小さなものではありませんか。それなのに、なぜあなたはそのようなことをわたしに言われるのですか。」
1SA 9:22 サムエルはサウルとその若者を連れて客間に入り、招かれたおよそ三十人の人々のうちの最も良い席に彼らを座らせた。
1SA 9:23 サムエルは料理人に言った。「わたしがあなたに渡し、『取っておくように』と言ったあの分を持って来なさい。」
1SA 9:24 料理人はもも肉とその上の部分を持ち上げ、サウルの前に置いた。サムエルは言った。「見よ、取り分けておいたものがあなたの前に置かれている。食べなさい。わたしが『民を招いた』と言った時から、この時のためにあなたのために取っておかれたものだからだ。」こうしてサウルはその日、サムエルとともに食事をした。
1SA 9:25 彼らが高き所から町に下って来た時、サムエルは屋上でサウルと語り合った。
1SA 9:26 彼らは朝早く起きた。夜明けごろ、サムエルは屋上でサウルを呼んで、「起きなさい、あなたを送り出そう」と言った。サウルは起き上がり、彼とサムエルの二人は外へ出て行った。
1SA 9:27 彼らが町の外れまで下って行った時、サムエルはサウルに言った。「若者に、私たちの先を行くように言いなさい。」若者は先に行った。「しかし、あなたはしばらく立ち止まりなさい。わたしがあなたに神の言葉を聞かせるためである。」
1SA 10:1 その時、サムエルは油の壺を取り、それを彼の頭に注ぎ、彼に口づけして言った。「主が、ご自身の所有の民を治める君主としてあなたに油を注がれたのだ。
1SA 10:2 今日、あなたがわたしから去って行く時、あなたはゼルツァのベニヤミンの領域にあるラケルの墓のそばで二人の男に出会う。彼らはあなたに言うであろう。『あなたが探しに行ったろばは見つかった。そして見よ、あなたの父はろばのことを気にかけるのをやめ、「わたしの息子のためにどうしようか」と言って、あなたのために思い煩っている。』
1SA 10:3 それからあなたはそこからさらに先へ進み、タボルの樫の木に来る。そこで、神のもとへ行くためにベテルへ上って行く三人の男があなたに出会う。一人は三匹の子やぎを運び、一人は三つのパンを運び、もう一人はぶどう酒の皮袋を一つ運んでいる。
1SA 10:4 彼らはあなたに挨拶し、二つのパンをあなたに与える。あなたはそれを彼らの手から受け取りなさい。
1SA 10:5 その後、あなたはペリシテ人の守備隊がある神の丘に来る。あなたがそこ、すなわちその町に来た時、琴、タンバリン、笛、竪琴を先頭にして、高き所から下って来る預言者たちの一団に出会う。彼らは預言している。
1SA 10:6 その時、主の霊があなたの上に激しく臨み、あなたも彼らと一緒に預言し、変えられて別の人のようになる。
1SA 10:7 これらのしるしがあなたに臨んだなら、その時できることを行いなさい。神があなたとともにおられるからである。
1SA 10:8 あなたはわたしより先にギルガルへ下って行きなさい。そして見よ、わたしは全焼のささげ物を献げ、和解のいけにえを献げるために、あなたのところに下って行く。わたしがあなたのところに行き、あなたが何をすべきかをあなたに示すまで、あなたは七日の間待たなければならない。」
1SA 10:9 彼がサムエルのもとから去ろうとして背を向けた時、神は彼に別の心を与えられた。そしてこれらすべてのしるしがその日のうちに起こった。
1SA 10:10 彼らがそこの丘に来た時、見よ、預言者たちの一団が彼に出会った。そして神の霊が彼の上に激しく臨み、彼は彼らの中で預言した。
1SA 10:11 以前から彼を知っていたすべての者が、見よ、彼が預言者たちと一緒に預言しているのを見た時、民は互いに言った。「キシュの息子に何が起こったのか。サウルもまた預言者たちの仲間なのか。」
1SA 10:12 その同じ場所の一人が答えた。「では、あの預言者たちの父はだれなのか。」それゆえ、「サウルもまた預言者たちの仲間なのか」ということが、ことわざとなった。
1SA 10:13 彼が預言し終えた時、彼は高き所へ来た。
1SA 10:14 サウルのおじは彼とその若者に言った。「あなたがたはどこへ行っていたのか。」 彼は言った。「ろばを探しにです。見つからないのを見て、私たちはサムエルのところへ行きました。」
1SA 10:15 サウルのおじは言った。「どうか、サムエルがあなたがたに何と言ったか、わたしに教えてくれ。」
1SA 10:16 サウルはおじに言った。「ろばが見つかったと、彼は私たちにはっきりと教えてくれました。」しかし、サムエルが語った王位のことについては、彼は彼に告げなかった。
1SA 10:17 サムエルはミツパで、主の御前に民を呼び集めた。
1SA 10:18 そして彼はイスラエルの人々に言った。「イスラエルの神、主はこう言われる。『わたしがイスラエルをエジプトから導き上げ、エジプト人の手と、あなたがたを虐げたすべての王国の手から、あなたがたを救い出した。』
1SA 10:19 しかしあなたがたは今日、すべての災難と苦難からご自身であなたがたを救い出されるあなたがたの神を退け、彼に向かって『いいえ。私たちの上に王を立てよ』と言った。それゆえ今、あなたがたの部族ごとに、また千人隊ごとに、主の御前に進み出なさい。」
1SA 10:20 こうしてサムエルがイスラエルのすべての部族を近づけると、ベニヤミン部族が選ばれた。
1SA 10:21 彼がベニヤミン部族をその氏族ごとに近づけると、マトリの氏族が選ばれた。そしてキシュの息子サウルが選ばれたが、人々が彼を探した時、彼は見つからなかった。
1SA 10:22 それゆえ、彼らはさらに主に尋ねた。「まだここに人が来るのでしょうか。」 主は答えられた。「見よ、彼は荷物の間に身を隠している。」
1SA 10:23 彼らは走って行き、そこから彼を連れて来た。彼が民の間に立った時、彼は肩から上はどの民よりも背が高かった。
1SA 10:24 サムエルはすべての民に言った。「主が選ばれた者を見ているか。すべての民の中に彼のような者はいない。」 すべての民は叫んで、「王よ、万歳」と言った。
1SA 10:25 その時サムエルは民に王権の規定を語り、それを書に書き記し、主の御前にそれを置いた。サムエルはすべての民を、それぞれ自分の家に去らせた。
1SA 10:26 サウルもまた、ギベアにある自分の家へ行った。そして神に心を動かされた勇士たちが、彼と一緒に行った。
1SA 10:27 しかし、何人かのならず者たちが、「どうしてこの男が私たちを救うことができようか」と言った。彼らは彼を軽蔑し、彼に贈り物を持って来なかった。しかし彼は黙っていた。
1SA 11:1 その時、アンモン人ナハシュが上って来て、ヤベシュ・ギレアデに対して陣を敷いた。ヤベシュのすべての男たちはナハシュに言った。「私たちと契約を結んでくれ。そうすれば私たちはあなたに仕えよう。」
1SA 11:2 アンモン人ナハシュは彼らに言った。「あなたがたの右の目をすべてえぐり出すというこの条件で、わたしはあなたがたとそれを結ぼう。そしてわたしは、それを全イスラエルへの恥辱とする。」
1SA 11:3 ヤベシュの長老たちは彼に言った。「私たちに七日の猶予を与え、イスラエルの全境界に使者たちを遣わさせてくれ。そしてもし、私たちを救う者がだれもいなければ、私たちはあなたのところに出て行こう。」
1SA 11:4 それから使者たちはサウルのいるギベアに来て、民の耳にこれらの言葉を語った。するとすべての民は声を上げて泣いた。
1SA 11:5 見よ、サウルが牛を追って野から帰って来た。そしてサウルは、「民はどうして泣いているのか」と言った。彼らは彼に、ヤベシュの人々の言葉を告げた。
1SA 11:6 彼がこれらの言葉を聞いた時、神の霊がサウルの上に激しく臨み、彼の怒りは激しく燃え上がった。
1SA 11:7 彼は一くびきの牛を取り、それを切り分け、使者たちの手によってイスラエルの全境界に送って言った。「サウルとサムエルの後について出て来ない者はだれでも、その者の牛もこのようにされる。」主の恐れが民に臨み、彼らは一人の人のように出て来た。
1SA 11:8 彼はベゼクで彼らを数えた。イスラエルの人々は三十万人、ユダの男たちは三万人であった。
1SA 11:9 彼らはやって来た使者たちに言った。「あなたがたはヤベシュ・ギレアデの人々にこう言いなさい。『明日、太陽が熱くなるころ、あなたがたは救いを得るであろう。』」使者たちは来て、ヤベシュの人々に告げたので、彼らは喜んだ。
1SA 11:10 それゆえ、ヤベシュの人々は言った。「明日、私たちはあなたがたのところに出て行こう。あなたがたは、あなたがたがよいと思うことを、すべて私たちに行うがよい。」
1SA 11:11 翌日、サウルは民を三つの部隊に分けた。彼らは明け方の見張りのころに陣営の真ん中に入り込み、その日の暑くなるころまでアンモン人を打った。残った者たちは散らされ、彼らのうち二人として一緒に残る者はなかった。
1SA 11:12 民はサムエルに言った。「『サウルが私たちを治めるのか』と言った者はだれか。その男たちを連れて来なさい。私たちが彼らを死刑に処すためである。」
1SA 11:13 サウルは言った。「今日、だれも死刑に処せられてはならない。今日、主がイスラエルに救いを行われたからである。」
1SA 11:14 その時、サムエルは民に言った。「来なさい。私たちはギルガルへ行き、そこで王権を改めて確立しよう。」
1SA 11:15 すべての民はギルガルへ行った。そして彼らはそこで、ギルガルの主の御前でサウルを王とした。彼らはそこで主の御前に和解のいけにえを献げた。サウルとイスラエルのすべての男たちはそこで大いに喜んだ。
1SA 12:1 サムエルは全イスラエルに言った。「見よ、わたしはあなたがたがわたしに言ったすべてのことにおいて、あなたがたの声に聞き従い、あなたがたの上に王を立てた。
1SA 12:2 今、見よ、王はあなたがたの前を歩んでいる。わたしは年老いて白髪になった。見よ、わたしの息子たちはあなたがたとともにいる。わたしは若い時から今日に至るまで、あなたがたの前を歩んできた。
1SA 12:3 わたしはここにいる。主の御前で、またその油注がれた者の前で、わたしに対してあかしをしなさい。わたしがだれの牛を取ったか。だれのろばを取ったか。だれをだましたか。だれをしいたげたか。だれの手から賄賂を取って自分の目をくらませたか。わたしはそれをあなたがたに返そう。」
1SA 12:4 彼らは言った。「あなたは私たちをだましたことも、しいたげたこともなく、まただれの手からも何も取ったことはありません。」
1SA 12:5 彼は彼らに言った。「あなたがたがわたしの手に何も見つけなかったことについて、主はあなたがたに対するあかし人であり、その油注がれた者も今日あかし人である。」 彼らは言った。「主はあかし人です。」
1SA 12:6 サムエルは民に言った。「モーセとアロンを任命し、あなたがたの父祖たちをエジプトの地から導き上げたのは主である。
1SA 12:7 それゆえ今、立ち止まりなさい。主があなたがたとあなたがたの父祖たちに行われた、主のすべての正しいみわざをもって、主の御前であなたがたを問いただそう。
1SA 12:8 ヤコブがエジプトに入った時、あなたがたの父祖たちは主に向かって叫び求めた。すると主はモーセとアロンを遣わされ、彼らはあなたがたの父祖たちをエジプトから導き出し、彼らをこの場所に住まわせた。
1SA 12:9 しかし彼らは自分たちの神、主を忘れた。そこで主は彼らを、ハツォルの軍の長シセラの手に、またペリシテ人の手に、またモアブの王の手に売り渡された。そして彼らは彼らと戦った。
1SA 12:10 彼らは主に向かって叫び求めて言った。『私たちは罪を犯しました。主を捨てて、バアルやアシュタロテに仕えたからです。しかし今、私たちを敵の手から救い出してください。そうすれば私たちはあなたに仕えます。』
1SA 12:11 主はエルバアル、ベダン、エフタ、およびサムエルを遣わし、周囲の敵の手からあなたがたを救い出されたので、あなたがたは安全に住んだ。
1SA 12:12 アンモンの子らの王ナハシュがあなたがたに逆らって来るのを見た時、主であるあなたがたの神があなたがたの王であったにもかかわらず、あなたがたはわたしに『いいえ。どうしても王が私たちを治めなければならない』と言った。
1SA 12:13 それゆえ今、あなたがたが選び、あなたがたが求めた王を見よ。見よ、主はあなたがたの上に王を立てられた。
1SA 12:14 もしあなたがたが主を恐れ、主に仕え、その御声に聞き従い、主の命令に逆らわず、あなたがたも、あなたがたを治める王も、あなたがたの神、主に従い続けるなら、それでよい。
1SA 12:15 しかし、もしあなたがたが主の御声に聞き従わず、主の命令に逆らうなら、主の手はあなたがたの父祖たちに逆らったように、あなたがたに逆らうであろう。
1SA 12:16 それゆえ今、立ち止まって、主があなたがたの目の前で行われるこの大きなことを見なさい。
1SA 12:17 今日は小麦の収穫ではないか。わたしは主に呼び求め、主が雷と雨を送られるようにしよう。そうすれば、あなたがたは王を求めたことが主の目にどれほど大きな悪であるかを知り、また見るであろう。」
1SA 12:18 そこでサムエルが主に呼び求めると、主はその日、雷と雨を送られた。すべての民は主とサムエルを非常に恐れた。
1SA 12:19 すべての民はサムエルに言った。「私たちが死なないように、あなたの神、主に向かってあなたのしもべたちのために祈ってください。私たちは王を求めるというこの悪を、すべての罪に加えたからです。」
1SA 12:20 サムエルは民に言った。「恐れることはない。あなたがたは確かにこのすべての悪を行った。それでも、主に従うことからそれず、心を尽くして主に仕えなさい。
1SA 12:21 それてはならない。もしそれるなら、有益でもなく救い出すこともできない、むなしいものに従って行くことになる。それらはむなしいからである。
1SA 12:22 主は、ご自身の大いなる名のゆえに、ご自身の民を捨てられないからである。主はあなたがたをご自身の民とすることを喜ばれたからである。
1SA 12:23 さらにわたしについても、あなたがたのために祈ることをやめて主に対して罪を犯すことは、断じてありえない。わたしはあなたがたに、良い正しい道を教えよう。
1SA 12:24 ただ主を恐れ、心を尽くし真実をもって主に仕えなさい。主があなたがたのために、いかに大きなことを行われたかをよく考えなさい。
1SA 12:25 しかし、もしあなたがたがなおも悪を行うなら、あなたがたもあなたがたの王も滅ぼし去られるであろう。」
1SA 13:1 サウルは王となった時、三十歳であり、イスラエルを四十二年治めた。
1SA 13:2 サウルは自分のためにイスラエルのうちから三千人を選んだ。そのうち二千人はミクマスとベテルの山地でサウルとともにおり、一千人はベニヤミンのギベアでヨナタンとともにおり、残りの民はそれぞれ自分の天幕に帰らせた。
1SA 13:3 ヨナタンはゲバにいたペリシテ人の守備隊を打ったので、ペリシテ人はそれを聞いた。サウルは全地に角笛を吹き鳴らして、「ヘブル人よ、聞け」と言った。
1SA 13:4 全イスラエルは、サウルがペリシテ人の守備隊を打ったこと、またイスラエルがペリシテ人に憎まれるようになったことを聞いた。民はサウルの後に従ってギルガルに集められた。
1SA 13:5 ペリシテ人はイスラエルと戦うために集まった。戦車三万両、騎兵六千人、また民は海辺にある砂のように大群であった。彼らは上って来て、ベテ・アベンの東にあるミクマスに陣を敷いた。
1SA 13:6 イスラエルの男たちは、自分たちが窮地にあり、民が追い詰められているのを見て、ほら穴、やぶ、岩、墓、そして穴の中に隠れた。
1SA 13:7 また何人かのヘブル人はヨルダン川を渡ってガドとギレアデの地へ行った。しかしサウルはまだギルガルにおり、すべての民は震えながら彼の後に従った。
1SA 13:8 彼はサムエルが定めた日時に従って七日の間待ったが、サムエルはギルガルに来なかった。そして民は彼から離れて散って行った。
1SA 13:9 サウルは言った。「全焼のささげ物と和解のいけにえをわたしのところに持って来なさい。」そして彼は全焼のささげ物を献げた。
1SA 13:10 彼が全焼のささげ物を献げ終えるとすぐに、見よ、サムエルが来た。サウルは彼を迎えに出て、彼に挨拶した。
1SA 13:11 サムエルは言った。「あなたは何ということをしたのか。」 サウルは言った。「民がわたしから離れて散って行き、あなたが定められた日時のうちに来ず、ペリシテ人がミクマスに集まっていたのを見たので、
1SA 13:12 わたしは『今、ペリシテ人はギルガルのわたしのところに下って来るのに、わたしはまだ主の恵みを求めていない』と考えたからです。それゆえ、わたしは自らを強いて、全焼のささげ物を献げました。」
1SA 13:13 サムエルはサウルに言った。「あなたは愚かなことをした。あなたはあなたの神、主があなたに命じられた命令を守らなかった。もし守っていたなら、主は今、イスラエルにおけるあなたの王権を永遠に堅く立てられたであろうに。
1SA 13:14 しかし今、あなたの王権は続かない。主はご自分の心にかなう人を求め、主は彼をその民の君主として立てられた。あなたが主が命じられたことを守らなかったからである。」
1SA 13:15 サムエルは立ち上がり、ギルガルからベニヤミンのギベアへ上って行った。サウルは自分と一緒にいる民を数えたところ、約六百人であった。
1SA 13:16 サウルと、その子ヨナタンと、彼らと一緒にいる民はベニヤミンのゲバに留まっていたが、ペリシテ人はミクマスに陣を敷いていた。
1SA 13:17 略奪隊がペリシテ人の陣営から三つの部隊に分かれて出て来た。一つの部隊はシュアルの地にあるオフラへの道に向かい、
1SA 13:18 一つの部隊はベテ・ホロンへの道に向かい、もう一つの部隊は荒野に向かうツェボイムの谷を見下ろす境界への道に向かった。
1SA 13:19 その頃、イスラエルの全地には鍛冶屋がいなかった。ペリシテ人が「ヘブル人が剣や槍を作るかもしれない」と言ったからである。
1SA 13:20 すべてのイスラエル人は、それぞれのすき先の刃、くわ、斧、およびかまを研ぐためにペリシテ人のところへ下って行った。
1SA 13:21 すき先、くわ、三つ又の農具、斧を研ぎ、牛追い棒を直す料金は、それぞれ一パイム であった。
1SA 13:22 それゆえ、戦いの日には、サウルおよびヨナタンと一緒にいるすべての民の手には剣も槍も見当たらず、ただサウルとその子ヨナタンにのみ見られた。
1SA 13:23 ペリシテ人の守備隊はミクマスの道へ出て行った。
1SA 14:1 ある日、サウルの子ヨナタンは、自分の武器を持つ若者に言った。「さあ、向こう側にあるペリシテ人の守備隊のところへ渡って行こう。」しかし彼は父には告げなかった。
1SA 14:2 サウルはギベアの境界、ミグロンにあるざくろの木の下に留まっていた。彼と一緒にいる民は約六百人であった。
1SA 14:3 シロで主の祭司であったエリの子ピネハスの子で、イカボデの兄弟であるアヒトブの子アヒヤが、エポデを着けていた。民はヨナタンが行ったことを知らなかった。
1SA 14:4 ヨナタンがペリシテ人の守備隊のところへ渡って行こうとした道の間に、こちら側に一つの険しい岩があり、あちら側に一つの険しい岩があった。一つの名はボツェツ、もう一つの名はセネといった。
1SA 14:5 一つの岩は北の方でミクマスに面して立っており、もう一つの岩は南の方でゲバに面していた。
1SA 14:6 ヨナタンは自分の武器を持つ若者に言った。「さあ、あの割礼を受けていない者たちの守備隊のところへ渡って行こう。もしかすると、主が私たちのために働いてくださるかもしれない。主が多くの人によって救うか、少ない人によって救うかは、主にとって何らの妨げともならないからである。」
1SA 14:7 彼の武器を持つ者は彼に言った。「あなたの心にあるすべてのことをしなさい。進んでください。わたしはあなたと心を一つにしています。」
1SA 14:8 そこでヨナタンは言った。「見よ、私たちはあの男たちのところへ渡って行き、彼らに私たちの姿を見せよう。
1SA 14:9 もし彼らが私たちに『私たちがそちらへ行くまで待て』と言うなら、私たちは自分の場所に立ち止まり、彼らのところへ上って行かない。
1SA 14:10 しかし、もし彼らが『私たちのところへ上って来い』と言うなら、私たちは上って行こう。主が彼らを私たちの手に渡されたからである。これが私たちへのしるしとなる。」
1SA 14:11 二人はペリシテ人の守備隊に自分たちの姿を見せた。ペリシテ人は言った。「見よ、ヘブル人たちが隠れていた穴から出て来る。」
1SA 14:12 守備隊の男たちはヨナタンと彼の武器を持つ者に答えて、「私たちのところへ上って来い。おまえたちに一つ教えてやろう」と言った。 ヨナタンは自分の武器を持つ者に言った。「わたしの後に付いて上って来なさい。主が彼らをイスラエルの手に渡されたからである。」
1SA 14:13 ヨナタンは手と足でよじ登り、彼の武器を持つ者もその後を追った。彼らはヨナタンの前に倒れ、彼の武器を持つ者が彼の後ろで彼らを殺した。
1SA 14:14 ヨナタンと彼の武器を持つ者が行ったこの最初の攻撃で、二人は一エーカーの畑の畝半分ほどの範囲にいた約二十人を討った。
1SA 14:15 陣営、野、およびすべての民の間に恐怖があった。守備隊と略奪隊も恐れ、地は揺れ動いた。それは非常に大きな恐怖となった。
1SA 14:16 ベニヤミンのギベアにいたサウルの見張り人たちが見ると、見よ、群衆は溶け去り、あちこちへ散って行った。
1SA 14:17 サウルは自分と一緒にいる民に言った。「今、点呼を取り、だれが私たちのもとから出て行ったかを見なさい。」彼らが点呼を取ると、見よ、ヨナタンと彼の武器を持つ者がいなかった。
1SA 14:18 サウルはアヒヤに言った。「神の箱を持って来なさい。」その頃、神の箱はイスラエルの人々とともにあったからである。
1SA 14:19 サウルが祭司と語っている間に、ペリシテ人の陣営の騒ぎはますます大きくなった。サウルは祭司に言った。「あなたの手を引っ込めなさい。」
1SA 14:20 サウルと、彼と一緒にいたすべての民はともに集まり、戦いへ行った。すると見よ、彼らは非常に大きな混乱の中で、互いに剣で打ち合っていた。
1SA 14:21 これまでペリシテ人とともにいて、彼らとともに陣営に上って来ていたヘブル人たちも、サウルとヨナタンとともにいるイスラエル人の側についた。
1SA 14:22 また、エフライムの山地に隠れていたイスラエルのすべての男たちも、ペリシテ人が逃げたことを聞いた時、彼らもまた戦いにおいて彼らを激しく追撃した。
1SA 14:23 こうして主はその日、イスラエルを救い出された。戦いはベテ・アベンの向こうまで及んだ。
1SA 14:24 イスラエルの男たちはその日、窮地に陥っていた。サウルが民に誓いを立てさせて、「わたしが敵に復讐を遂げる夕暮れまでに食べ物を食べる者はのろわれる」と言ったからである。そのため、民はだれも食べ物を口にしなかった。
1SA 14:25 すべての民が森に入ると、地面に蜜があった。
1SA 14:26 民が森に入った時、見よ、蜜が滴っていたが、だれも手を口に当てなかった。民はその誓いを恐れたからである。
1SA 14:27 しかしヨナタンは、父が民に誓いを立てさせた時に聞いていなかった。それゆえ彼は手に持っていた杖の先を伸ばし、それを蜂の巣に浸し、蜜を口にした。すると彼の目は明るくなった。
1SA 14:28 その時、民の一人が答えた。「あなたの父は民に厳しく誓いを立てさせて、『今日、食べ物を食べる者はのろわれる』と言いました。」民は疲れ果てていた。
1SA 14:29 するとヨナタンは言った。「わたしの父はこの国を苦しめた。わたしがこの蜜を少し味わっただけで、いかにわたしの目が明るくなったかを見なさい。
1SA 14:30 まして今日、民が敵から見つけた分捕り品を自由に食べていたなら、なおさらではないか。今はペリシテ人への打撃が大きくならなかった。」
1SA 14:31 彼らはその日、ミクマスからアヤロンまでペリシテ人を打った。民は非常に疲れ果てていた。
1SA 14:32 民は分捕り品に飛びかかり、羊、牛、および子牛を取り、それらを地面で屠った。そして民はそれを血のまま食べた。
1SA 14:33 その時、人々がサウルに告げて、「見よ、民が血のついたまま肉を食べて、主に対して罪を犯しています」と言った。 彼は言った。「あなたがたは裏切りを行った。今、わたしのところに大きな石を転がして来なさい。」
1SA 14:34 サウルは言った。「民の間に散らばって行き、彼らに言いなさい。『それぞれ自分の牛や羊をわたしのところに持って来て、ここで屠って食べなさい。血のまま食べて主に対して罪を犯してはならない。』」そこで民は皆、その夜、それぞれ自分の牛を携えて来て、そこで屠った。
1SA 14:35 サウルは主のための祭壇を築いた。これが彼が築いた最初の主のための祭壇であった。
1SA 14:36 サウルは言った。「夜のうちにペリシテ人を追って下って行き、朝の光がさすまで彼らを略奪し、彼らの一人も残さないようにしよう。」 彼らは言った。「あなたがよいと思うことをすべて行ってください。」 その時、祭司は言った。「ここで神に近づきましょう。」
1SA 14:37 サウルは神に伺った。「わたしはペリシテ人を追って下って行くべきでしょうか。あなたは彼らをイスラエルの手に渡されますか。」しかし、神はその日、彼に答えられなかった。
1SA 14:38 サウルは言った。「民のすべてのかしらたちよ、ここへ近づきなさい。今日、この罪がだれにあるかを知り、見なさい。
1SA 14:39 イスラエルを救われる主は生きておられる。たとえそれがわたしの子ヨナタンにあるとしても、彼は必ず死ななければならない。」しかし、すべての民のうちだれ一人として彼に答える者はなかった。
1SA 14:40 彼は全イスラエルに言った。「あなたがたは一方の側に立ち、わたしとわたしの子ヨナタンはもう一方の側に立とう。」 民はサウルに言った。「あなたがよいと思うことを行ってください。」
1SA 14:41 そこでサウルはイスラエルの神、主に言った。「正しい者を示してください。」するとヨナタンとサウルが選ばれ、民は逃れた。
1SA 14:42 サウルは言った。「わたしとわたしの子ヨナタンとの間にくじを引きなさい。」するとヨナタンが選ばれた。
1SA 14:43 サウルはヨナタンに言った。「あなたが何をしたのか、わたしに告げなさい。」 ヨナタンは彼に告げて言った。「わたしは確かに、手に持っていた杖の先で少しの蜜を味わいました。そして見よ、わたしは死ななければなりません。」
1SA 14:44 サウルは言った。「神がわたしにそうされ、さらにそれ以上のことをされるように。ヨナタン、あなたは必ず死ななければならない。」
1SA 14:45 民はサウルに言った。「イスラエルにこの大きな救いをもたらしたヨナタンが死ななければならないのでしょうか。断じてありえません。主は生きておられます。彼の頭の髪の毛一本も地に落ちてはなりません。今日、彼は神とともに働いたからです。」こうして民はヨナタンを救い出し、彼は死ななかった。
1SA 14:46 それからサウルはペリシテ人を追うことから引き上げ、ペリシテ人は自分たちの場所へ行った。
1SA 14:47 サウルがイスラエルに対する王権を握った時、彼は周囲のすべての敵、すなわちモアブ、アンモンの子ら、エドム、ツォバの王たち、およびペリシテ人と戦った。彼がどこへ向かっても、彼は彼らを打ち負かした。
1SA 14:48 彼は力強く戦い、アマレク人を打ち、イスラエルを彼らを略奪する者たちの手から救い出した。
1SA 14:49 サウルの息子たちはヨナタン、イシュビ、およびマルキ・シュアであった。彼の二人の娘の名は、姉の名がメラブ、妹の名がミカルといった。
1SA 14:50 サウルの妻の名は、アヒマアツの娘アヒノアムであった。彼の軍の長の名は、サウルのおじネルの子アブネルであった。
1SA 14:51 サウルの父はキシュであり、アブネルの父ネルはアビエルの子であった。
1SA 14:52 サウルの生きている間、ペリシテ人との激しい戦いがあった。サウルは力ある勇士や勇敢な者を見ると、その者を自分のところに召し抱えた。
1SA 15:1 サムエルはサウルに言った。「主はわたしを遣わし、あなたに油を注いでご自分の民イスラエルの王とされた。それゆえ今、主の言葉に聞き従いなさい。
1SA 15:2 万軍の主はこう言われる。『わたしはアマレクがイスラエルにしたこと、すなわちイスラエルがエジプトから上って来た時、彼が道でイスラエルに敵対したことを覚えている。
1SA 15:3 今、行ってアマレクを打ち、彼らが持っているすべてのものを滅ぼし尽くしなさい。彼らを惜しんではならない。男も女も、幼子も乳飲み子も、牛も羊も、らくだもろばも殺しなさい。』」
1SA 15:4 サウルは民を呼び集め、テライムで彼らを数えた。歩兵二十万人とユダの男一万人であった。
1SA 15:5 サウルはアマレクの町に来て、谷で待ち伏せした。
1SA 15:6 サウルはケニ人に言った。「行け、立ち去れ、アマレク人の中から下って行け。わたしがあなたがたを彼らと一緒に滅ぼさないためだ。あなたがたは、イスラエルのすべての子らがエジプトから上って来た時、彼らに慈しみを示したからである。」そこでケニ人はアマレク人の中から立ち去った。
1SA 15:7 サウルはハビラからエジプトの前にあるシュルに至るまで、アマレク人を打った。
1SA 15:8 彼はアマレクの王アガグを生け捕りにし、すべての民を剣の刃で滅ぼし尽くした。
1SA 15:9 しかしサウルと民は、アガグ、および羊と牛の最も良いもの、肥えた子牛、子羊、そしてすべての良いものを惜しみ、それらを滅ぼし尽くそうとはせず、ただ価値のないつまらないものだけを滅ぼし尽くした。
1SA 15:10 その時、主の言葉がサムエルに臨んで言われた。
1SA 15:11 「サウルを王に立てたことを、わたしは悲しく思う。彼はわたしに従うことから背き、わたしの命令を実行しなかったからである。」サムエルは怒り、夜通し主に向かって叫び求めた。
1SA 15:12 サムエルはサウルに会うために朝早く起きた。するとサムエルに、「サウルはカルメルに行き、自分のために記念碑を立て、そこを離れて進み、ギルガルへ下った」という知らせがあった。
1SA 15:13 サムエルがサウルのところに来ると、サウルは彼に言った。「あなたが主に祝福されますように。わたしは主の命令を実行しました。」
1SA 15:14 サムエルは言った。「では、わたしの耳に入るこの羊の鳴き声と、わたしに聞こえる牛の鳴き声は何なのか。」
1SA 15:15 サウルは言った。「彼らがアマレク人から持って来たのです。民が羊と牛の最も良いものをあなたの神、主にいけにえとして献げるために惜しみ、残りのものは私たちが滅ぼし尽くしました。」
1SA 15:16 サムエルはサウルに言った。「もうよい。昨夜、主がわたしに語られたことをあなたに告げよう。」 サウルは彼に言った。「お話しください。」
1SA 15:17 サムエルは言った。「あなたは自分の目には小さな者であったが、イスラエルの部族のかしらとされたのではないか。主はあなたに油を注いでイスラエルの王とされた。
1SA 15:18 主はあなたを旅に遣わして、『行き、あの罪人たち、アマレク人を滅ぼし尽くし、彼らが滅びるまで彼らと戦え』と言われた。
1SA 15:19 それなのに、なぜあなたは主の声に聞き従わなかったのか。なぜ分捕り品に飛びかかり、主の目に悪であるとされることを行ったのか。」
1SA 15:20 サウルはサムエルに言った。「わたしは確かに主の声に聞き従い、主がわたしを遣わされた道を行き、アマレクの王アガグを連れて来て、アマレク人を滅ぼし尽くしました。
1SA 15:21 しかし民は、滅ぼし尽くすべきものの中で最も良い羊と牛を、ギルガルであなたの神、主にいけにえとして献げるために、分捕り品の中から取りました。」
1SA 15:22 サムエルは言った。 「主は、主の声に聞き従うことと同じほど、全焼のささげ物やいけにえを喜ばれるだろうか。 見よ、聞き従うことはいけにえにまさり、耳を傾けることは雄羊の脂肪にまさる。
1SA 15:23 反逆は占いの罪に等しく、 強情は偶像礼拝とテラフィム と同じである。 あなたが主の言葉を退けたので、 主もまた、あなたが王であることを退けられた。」
1SA 15:24 サウルはサムエルに言った。「わたしは罪を犯しました。民を恐れ、彼らの声に聞き従ったため、主の命令とあなたの言葉を破りました。
1SA 15:25 それゆえ今、どうかわたしの罪を赦し、わたしと一緒に帰って、わたしが主を礼拝できるようにしてください。」
1SA 15:26 サムエルはサウルに言った。「わたしはあなたと一緒に帰らない。あなたが主の言葉を退けたので、主もまた、あなたがイスラエルを治める王であることを退けられたからだ。」
1SA 15:27 サムエルが去ろうとして背を向けた時、サウルはサムエルの上着の裾をつかみ、それは引き裂かれた。
1SA 15:28 サムエルは彼に言った。「主は今日、イスラエルの王位をあなたから引き裂き、それをあなたより優れたあなたの隣人に与えられた。
1SA 15:29 イスラエルの力である方は偽ることも、思いを変えることもない。主は人間ではないので、思いを変えることはない。」
1SA 15:30 サウルは言った。「わたしは罪を犯しました。しかし今、どうかわたしの民の長老たちの前で、またイスラエルの前でわたしを重んじ、わたしと一緒に帰って、わたしがあなたの神、主を礼拝できるようにしてください。」
1SA 15:31 そこでサムエルはサウルの後に付いて帰り、サウルは主を礼拝した。
1SA 15:32 それからサムエルは言った。「アマレクの王アガグをわたしのところに連れて来なさい。」アガグは悠然と彼のもとにやって来た。アガグは言った。「確かに死の苦しみは過ぎ去った。」
1SA 15:33 サムエルは言った。「おまえの剣が女たちを子なしにしたように、おまえの母も女たちの中で子なしとなる。」そしてサムエルはギルガルで、主の御前でアガグを切り刻んだ。
1SA 15:34 それからサムエルはラマへ行き、サウルはサウルのギベアにある自分の家へ上って行った。
1SA 15:35 サムエルは死ぬ日まで二度とサウルに会わなかったが、サムエルはサウルのために悲しんだ。主はサウルをイスラエルの王としたことを悲しまれた。
1SA 16:1 主はサムエルに言われた。「わたしがサウルをイスラエルの王位から退けたのに、あなたはいつまで彼のために悲しむのか。角に油を満たして行きなさい。わたしはあなたをベツレヘム人エッサイのところへ遣わす。わたしは彼の子らの中に、自分のための王を見つけたからである。」
1SA 16:2 サムエルは言った。「どうしてわたしが行けましょうか。サウルが聞けば、わたしを殺すでしょう。」 主は言われた。「若い雌牛を一頭連れて行き、『わたしは主にいけにえを献げるために来た』と言いなさい。
1SA 16:3 そしてエッサイをいけにえに招きなさい。あなたが何をすべきかをわたしが教える。わたしがあなたに指し示す者に、あなたはわたしのために油を注がなければならない。」
1SA 16:4 サムエルは主が語られたとおりに行い、ベツレヘムに来た。町の長老たちは震えながら彼を出迎え、「平和のために来られたのですか」と言った。
1SA 16:5 彼は言った。「平和のためである。わたしは主にいけにえを献げるために来た。身を清めて、わたしと一緒にいけにえの場に来なさい。」彼はエッサイとその子らを清め、彼らをいけにえに招いた。
1SA 16:6 彼らが来た時、彼はエリアブを見て、「確かに主の油注がれた者が、主の御前にいる」と考えた。
1SA 16:7 しかし主はサムエルに言われた。「彼の容姿や、背の高さを見てはならない。わたしは彼を退けたからである。主は人が見るようには見ない。人は外見を見るが、主は心を見るからである。」
1SA 16:8 それからエッサイはアビナダブを呼び、サムエルの前を通らせた。サムエルは「主はこの者をも選んでおられない」と言った。
1SA 16:9 それからエッサイはシャンマを通らせた。サムエルは「主はこの者をも選んでおられない」と言った。
1SA 16:10 エッサイは七人の息子をサムエルの前を通らせた。サムエルはエッサイに「主はこれらの者を選んでおられない」と言った。
1SA 16:11 サムエルはエッサイに言った。「あなたの息子たちはこれで全員か。」 彼は言った。「まだ末の子が残っています。見よ、彼は羊を飼っています。」 サムエルはエッサイに言った。「人を遣わして彼を連れて来なさい。彼がここに来るまで、私たちは座らないからだ。」
1SA 16:12 そこで彼は人を遣わし、彼を連れて来た。彼は血色がよく、目が美しく、容姿も整っていた。主は言われた。「立って彼に油を注げ。この者こそ、その人である。」
1SA 16:13 そこでサムエルは油の角を取り、兄弟たちの真ん中で彼に油を注いだ。その日以来、主の霊がダビデの上に激しく臨んだ。こうしてサムエルは立ち上がり、ラマへ行った。
1SA 16:14 さて、主の霊はサウルから去り、主からの悪霊が彼を悩ませた。
1SA 16:15 サウルの家来たちは彼に言った。「見よ、今、神からの悪霊があなたを悩ませています。
1SA 16:16 どうか、わが主よ、あなたの前にいるあなたの家来たちに命じて、竪琴を上手に弾く者を探させてください。神からの悪霊があなたに臨む時、彼が手でそれを弾けば、あなたは良くなるでしょう。」
1SA 16:17 サウルは家来たちに言った。「今、わたしのために上手に弾くことのできる者を見つけて、わたしのところに連れて来なさい。」
1SA 16:18 すると若者の一人が答えた。「見よ、わたしはベツレヘム人エッサイの息子を見ました。彼は演奏が巧みで、勇敢な戦士、分別ある話し手で、容姿も整っており、主が彼とともにおられます。」
1SA 16:19 そこでサウルはエッサイのところに使者たちを遣わして言った。「羊と一緒にいるあなたの息子ダビデを、わたしのところに送りなさい。」
1SA 16:20 エッサイはパンを載せたろばと、ぶどう酒の皮袋一つと、子やぎ一匹を取り、それらを息子のダビデに託してサウルに送った。
1SA 16:21 ダビデはサウルのところに来て、彼の前に立った。サウルは彼を大いに愛し、彼はサウルの武器を持つ者となった。
1SA 16:22 サウルはエッサイのもとに人を遣わして言った。「どうか、ダビデをわたしの前に立たせておいてほしい。彼はわたしの目に恵みを得たからだ。」
1SA 16:23 神からの霊がサウルに臨むと、ダビデは竪琴を取り、自分の手で弾いた。するとサウルはさわやかになり、良くなって、悪霊は彼から離れ去った。
1SA 17:1 ペリシテ人は戦いのために軍勢を集めた。彼らはユダに属するソコに集まり、ソコとアゼカの間にあるエフェス・ダミムに陣を敷いた。
1SA 17:2 サウルとイスラエルの男たちは集まり、エラの谷に陣を敷き、ペリシテ人に向かって陣形を整えた。
1SA 17:3 ペリシテ人は向こう側の山に立ち、イスラエルはこちら側の山に立っていた。彼らの間には谷があった。
1SA 17:4 ペリシテ人の陣営から、ガテ出身のゴリアテという名の代表戦士が出て来た。彼の背の高さは六キュビトと一スパン であった。
1SA 17:5 彼は頭に青銅の兜をかぶり、うろこ綴りの鎧を着ていた。その鎧の重さは青銅五千シェケル であった。
1SA 17:6 彼の足には青銅のすね当てがあり、肩の間には青銅の投げ槍があった。
1SA 17:7 彼の槍の柄は機織りの巻き棒のようであり、その槍の穂先は鉄六百シェケルであった。彼の前には盾を持つ者が歩いていた。
1SA 17:8 彼は立ってイスラエルの軍勢に向かって叫び、彼らに言った。「なぜおまえたちは戦いの陣形を整えて出て来たのか。わたしはペリシテ人であり、おまえたちはサウルの家来ではないか。おまえたちのために一人を選び、わたしのところに下って来させよ。
1SA 17:9 もし彼がわたしと戦ってわたしを殺すことができるなら、私たちはあなたがたの奴隷となろう。しかし、もしわたしが彼に勝って彼を殺したなら、あなたがたは私たちの奴隷となって私たちに仕えよ。」
1SA 17:10 そのペリシテ人は言った。「わたしは今日、イスラエルの軍勢に挑む。わたしに一人の男を出せ。そうすれば私たちはともに戦おう。」
1SA 17:11 サウルと全イスラエルがそのペリシテ人のこれらの言葉を聞いた時、彼らはおびえ、非常に恐れた。
1SA 17:12 さて、ダビデはユダのベツレヘム出身の、エフラテ人エッサイの息子であった。その名をエッサイといい、彼には八人の息子がいた。その男はサウルの時代には年老いており、人々の中でも高齢であった。
1SA 17:13 エッサイの年上の三人の息子たちはサウルに従って戦いに行っていた。戦いに行った三人の息子たちの名は、長子がエリアブ、次子がアビナダブ、三番目がシャンマであった。
1SA 17:14 ダビデは末っ子であり、年上の三人はサウルに従って行っていた。
1SA 17:15 ダビデはベツレヘムで父の羊を飼うため、サウルのもとから行ったり来たりしていた。
1SA 17:16 そのペリシテ人は朝と夕方に近づき、四十日の間その姿を見せた。
1SA 17:17 エッサイは息子のダビデに言った。「今、兄弟たちのために、この炒り麦一エパ とこれら十個のパンを取り、陣営にいる兄弟たちのところへ急いで持って行きなさい。
1SA 17:18 そして、この十個のチーズを彼らの千人隊の長に持って行き、兄弟たちの安否を尋ね、彼らの無事のしるしを持ち帰りなさい。」
1SA 17:19 さて、サウルと彼らとイスラエルのすべての男たちは、エラの谷でペリシテ人と戦っていた。
1SA 17:20 ダビデは朝早く起き、羊を番人に任せ、エッサイが命じたように持ち物を取って出かけた。彼が陣営の荷車囲いに着いた時、軍勢はときの声を上げて戦場に出て行くところであった。
1SA 17:21 イスラエルとペリシテ人は、互いに軍勢と軍勢を向かい合わせて陣形を整えた。
1SA 17:22 ダビデは自分の荷物を荷物係の手に残し、戦場へ走り、行って兄弟たちの安否を尋ねた。
1SA 17:23 彼が彼らと話していると、見よ、ペリシテ人の陣営から、ガテのペリシテ人でゴリアテという名のあの代表戦士が上って来て、以前と同じ言葉を語ったので、ダビデはそれを聞いた。
1SA 17:24 イスラエルのすべての男たちは、その男を見ると彼の前から逃げ出し、非常に恐れた。
1SA 17:25 イスラエルの人々は言った。「あなたがたは、上って来たこの男を見たか。彼は確かにイスラエルに挑むために上って来た。彼を殺す者がいれば、王はその人に莫大な富を与え、自分の娘を彼に与え、イスラエルにおいて彼の父の家を免税にする。」
1SA 17:26 ダビデは自分のそばに立っている人々に向かって言った。「このペリシテ人を殺し、イスラエルから非難を取り除く者には、何がなされるのですか。生ける神の軍勢に挑むとは、この割礼を受けていないペリシテ人は一体何者ですか。」
1SA 17:27 民は彼に、「彼を殺す者には、このようになされる」と同じように答えた。
1SA 17:28 彼の長兄エリアブは、彼が人々と話しているのを聞いた。エリアブの怒りはダビデに向かって燃え上がり、彼は言った。「なぜおまえは下って来たのか。荒野にいるあのわずかな羊を、おまえはだれに任せてきたのか。わたしはおまえの高慢とおまえの心の悪さを知っている。おまえは戦いを見るために下って来たのだ。」
1SA 17:29 ダビデは言った。「今、わたしが何をしたというのですか。話しただけではありませんか。」
1SA 17:30 彼は彼から離れて別の人のところへ向きを変え、同じように語りかけた。すると民は彼に以前と同じように答えた。
1SA 17:31 ダビデの語った言葉が聞かれると、人々はそれをサウルの前で告げたので、サウルは彼を呼び寄せた。
1SA 17:32 ダビデはサウルに言った。「あの男のことで、だれも気を落としてはなりません。あなたのしもべが行って、このペリシテ人と戦います。」
1SA 17:33 サウルはダビデに言った。「あなたはこのペリシテ人に向かって行き、彼と戦うことはできない。あなたはただの若者であり、彼は若い時から戦士だからだ。」
1SA 17:34 ダビデはサウルに言った。「あなたのしもべは父の羊を飼っていました。獅子や熊が来て群れから子羊を取って行くと、
1SA 17:35 わたしはその後に付いて出て行き、それを打ち、その口から子羊を救い出しました。それがわたしに向かって立ち上がった時は、そのあごをつかんでそれを打ち、殺しました。
1SA 17:36 あなたのしもべは獅子も熊も打ったのです。この割礼を受けていないペリシテ人も、彼らの一匹のようになるでしょう。彼が生ける神の軍勢に挑んだからです。」
1SA 17:37 ダビデは言った。「わたしを獅子の爪、熊の爪から救い出された主は、このペリシテ人の手からもわたしを救い出されるでしょう。」 サウルはダビデに言った。「行きなさい。主があなたとともにおられるように。」
1SA 17:38 サウルはダビデに自分の衣服を着せ、その頭に青銅の兜をかぶせ、彼に鎧を着せた。
1SA 17:39 ダビデは自分の衣服の上に彼の剣を帯び、試しに歩いてみた。彼はそれらに慣れていなかったからである。ダビデはサウルに言った。「これらを着けたままでは歩けません。慣れていないからです。」ダビデはそれを脱いだ。
1SA 17:40 彼は自分の杖を手に取り、谷から五つの滑らかな石を選んで、自分が持っていた羊飼いの袋に入れ、手に石投げひもを持った。そして彼はそのペリシテ人に近づいた。
1SA 17:41 ペリシテ人は歩みを進めてダビデに近づき、盾を持つ男が彼の前を進んだ。
1SA 17:42 ペリシテ人が見渡してダビデを見た時、彼は彼を軽蔑した。彼は血色の良い若者であり、見栄えが良かったからである。
1SA 17:43 ペリシテ人はダビデに言った。「わたしは犬か。おまえが杖を持ってわたしのところへ来るとは。」ペリシテ人は自分の神々にかけてダビデをのろった。
1SA 17:44 ペリシテ人はダビデに言った。「わたしのところへ来い。おまえの肉を空の鳥と野の獣にくれてやろう。」
1SA 17:45 するとダビデはそのペリシテ人に言った。「あなたは剣と槍と投げ槍を持ってわたしに向かって来るが、わたしはあなたが挑んだイスラエルの軍勢の神、万軍の主の名によってあなたに向かって行く。
1SA 17:46 今日、主はあなたをわたしの手に渡される。わたしはあなたを打ち、あなたの頭を切り落とす。わたしは今日、ペリシテ人の軍勢の死骸を空の鳥と地の野獣に与える。それは全地が、イスラエルに神がおられることを知るためであり、
1SA 17:47 また、この全会衆が、主が剣や槍によって救うのではないことを知るためである。戦いは主のものだからである。主はあなたがたを私たちの手に渡される。」
1SA 17:48 そのペリシテ人が起き上がり、ダビデに立ち向かうために近づいて来た時、ダビデは急いで戦場に向かい、そのペリシテ人に立ち向かうために走った。
1SA 17:49 ダビデは袋に手を入れ、そこから石を一つ取り、石投げひもで投げて、そのペリシテ人の額を打った。石は彼の額に食い込み、彼は顔を地に向けて倒れた。
1SA 17:50 こうしてダビデは石投げひもと石でそのペリシテ人に打ち勝ち、そのペリシテ人を打って殺した。しかしダビデの手に剣はなかった。
1SA 17:51 それからダビデは走り、そのペリシテ人の上に立ち、彼の剣を取って鞘から抜き、彼を殺し、それで彼の頭を切り落とした。ペリシテ人たちは自分たちの代表戦士が死んだのを見て、逃げ去った。
1SA 17:52 イスラエルとユダの男たちは立ち上がって叫び、ガイとエクロンの門に至るまでペリシテ人を追撃した。ペリシテ人の傷ついた者たちは、シャアライムの道に沿ってガテやエクロンに至るまで倒れた。
1SA 17:53 イスラエルの人々はペリシテ人の追撃から戻り、彼らの陣営を略奪した。
1SA 17:54 ダビデはそのペリシテ人の頭を取り、エルサレムへ持って行ったが、彼の武具は自分の天幕に置いた。
1SA 17:55 サウルがダビデがペリシテ人に向かって出て行くのを見た時、彼は軍の長アブネルに言った。「アブネル、この若者はだれの息子か。」 アブネルは言った。「王よ、あなたの命にかけて申します。わたしは知りません。」
1SA 17:56 王は言った。「この若者がだれの息子か尋ねてみよ。」
1SA 17:57 ダビデがそのペリシテ人を殺して戻って来た時、アブネルは彼を連れて、ペリシテ人の頭を手にしたままの彼をサウルの前に連れて来た。
1SA 17:58 サウルは彼に言った。「若者よ、あなたはだれの息子か。」 ダビデは答えた。「わたしはあなたのしもべ、ベツレヘム人エッサイの息子です。」
1SA 18:1 ダビデがサウルに語り終えた時、ヨナタンの心はダビデの心と深く結ばれ、ヨナタンは自分自身のようにダビデを愛した。
1SA 18:2 サウルはその日彼を召し抱え、もはや父の家に帰ることを許さなかった。
1SA 18:3 ヨナタンはダビデを自分自身のように愛したため、彼と契約を結んだ。
1SA 18:4 ヨナタンは自分の着ていた上着を脱いでダビデに与え、また自分の衣服、さらには自分の剣、弓、および帯までも彼に与えた。
1SA 18:5 ダビデはサウルが彼を遣わすところはどこへでも出て行き、成功を収めた。サウルは彼を戦士たちの上に立てた。それはすべての民の目に、またサウルの家来たちの目にも良いことであった。
1SA 18:6 彼らが帰って来た時、すなわちダビデがそのペリシテ人を殺して戻って来た時、女たちはイスラエルのすべての町々から、タンバリンを鳴らし、喜びをもって、またさまざまな楽器を携えて、サウル王を迎えるために歌い踊りながら出て来た。
1SA 18:7 女たちは遊び戯れながら互いに歌い交わして言った。 「サウルは千を打ち、 ダビデは万を打った。」
1SA 18:8 サウルは非常に怒り、この言葉は彼の心を悪くさせた。彼は言った。「彼らはダビデに万を割り当てたが、わたしには千しか割り当てなかった。あとは王位を手にするだけではないか。」
1SA 18:9 その日以来、サウルはダビデに疑いの目を向けた。
1SA 18:10 翌日、神からの悪霊がサウルの上に激しく臨み、彼は家の中で預言した。ダビデは他の時のように彼の手で竪琴を弾いた。サウルの手には槍があった。
1SA 18:11 サウルは「ダビデを壁に突き刺してやる」と言って槍を投げた。ダビデは彼の前から二度身をかわした。
1SA 18:12 主がダビデとともにおられ、サウルから去られたため、サウルはダビデを恐れた。
1SA 18:13 それゆえサウルは彼を自分のそばから遠ざけ、彼を自分の千人隊の長とした。彼は民の前を出入りした。
1SA 18:14 ダビデはそのすべての道において賢く振る舞い、主は彼とともにおられた。
1SA 18:15 サウルは彼が非常に賢く振る舞うのを見た時、彼を恐れおののいた。
1SA 18:16 しかし、彼が民を率いて出入りしていたので、全イスラエルとユダはダビデを愛した。
1SA 18:17 サウルはダビデに言った。「見よ、わたしの長女メラブを、あなたに妻として与えよう。ただ、わたしのために勇敢に働き、主の戦いを戦いなさい。」サウルは「わたしの手が彼に下るのではなく、ペリシテ人の手が彼に下るようにしよう」と考えていたからである。
1SA 18:18 ダビデはサウルに言った。「わたしは何者でしょうか。わたしの命、あるいはイスラエルにおけるわたしの父の家系が何だというので、わたしが王の婿になれるのでしょうか。」
1SA 18:19 しかし、サウルの娘メラブがダビデに与えられる時になって、彼女はメホラ人アドリエルに妻として与えられた。
1SA 18:20 サウルの娘ミカルはダビデを愛していた。人々がそれをサウルに告げると、その事は彼を喜ばせた。
1SA 18:21 サウルは言った。「わたしは彼女を彼に与えよう。彼女が彼にとって罠となり、ペリシテ人の手が彼に下るためである。」それゆえサウルはダビデに「今日、あなたはもう一度、わたしの婿となるのだ」と言った。
1SA 18:22 サウルは家来たちに命じた。「ダビデにひそかに語って、『見よ、王はあなたを喜んでおり、その家来たちも皆あなたを愛している。それゆえ今、王の婿になりなさい』と言いなさい。」
1SA 18:23 サウルの家来たちはこれらの言葉をダビデの耳に語った。ダビデは「わたしが貧しく、軽く見られている者であるのに、王の婿になることがあなたがたにとって軽いことと思われるのですか」と言った。
1SA 18:24 サウルの家来たちは彼に告げて、「ダビデはこれこれの事を語りました」と言った。
1SA 18:25 サウルは言った。「あなたがたはダビデにこう言いなさい。『王は、王の敵に復讐するために、百人のペリシテ人の包皮のほかには、結納金を望んでおられない。』」しかしサウルは、ダビデをペリシテ人の手によって倒そうとたくらんでいたのである。
1SA 18:26 家来たちがこれらの言葉をダビデに告げると、ダビデは王の婿になることを大いに喜んだ。その期日がまだ満ちないうちに、
1SA 18:27 ダビデは立ち上がり、彼と彼の人々とともに行って、ペリシテ人のうち二百人の男を殺した。そしてダビデは彼らの包皮を持って来て、彼が王の婿となるために、その数をそろえて王に差し出した。そこでサウルは娘ミカルを彼に妻として与えた。
1SA 18:28 サウルは、主がダビデとともにおられるのを見、また知った。そしてサウルの娘ミカルは彼を愛していた。
1SA 18:29 サウルはダビデをますます恐れ、サウルは生涯ダビデの敵となった。
1SA 18:30 それからペリシテ人の君主たちが出て来て戦った。彼らが出て来るたびに、ダビデはサウルのすべての家来たちよりも賢く振る舞ったので、彼の名は高く尊ばれた。
1SA 19:1 サウルは自分の息子ヨナタンと自分のすべての家来たちに、ダビデを殺すようにと語った。しかし、サウルの息子ヨナタンはダビデを深く愛していた。
1SA 19:2 ヨナタンはダビデに告げて言った。「わたしの父サウルがあなたを殺そうとしています。それゆえ今、どうか明日の朝には身を守り、ひそかな場所に留まり、身を隠してください。
1SA 19:3 わたしは出て行き、あなたがいる野で父のそばに立ち、あなたについて父と話し合います。そして何かが分かれば、あなたに教えましょう。」
1SA 19:4 ヨナタンは父サウルにダビデのために良いことを語り、彼に言った。「王がそのしもべダビデに対して罪を犯されませんように。彼はあなたに対して罪を犯しておらず、彼はあなたのために大きな働きをしたからです。
1SA 19:5 彼は命を懸けてあのペリシテ人を打ち倒し、主は全イスラエルのために大きな勝利をもたらされました。あなたはそれを見て喜ばれました。それなのに、なぜあなたは理由もなくダビデを殺し、罪のない血に対して罪を犯そうとされるのですか。」
1SA 19:6 サウルはヨナタンの声に聞き入れた。そしてサウルは、「主は生きておられる。彼は死刑に処せられることはない」と誓った。
1SA 19:7 ヨナタンはダビデを呼び、ヨナタンはこれらのすべての事を彼に知らせた。ヨナタンはダビデをサウルのもとに連れて行き、彼は以前のように彼の前にいた。
1SA 19:8 再び戦いがあった。ダビデは出て行ってペリシテ人と戦い、彼らに大打撃を与えた。そして彼らは彼の前から逃げ去った。
1SA 19:9 サウルが手に槍を持って家の中で座っていた時、主からの悪霊が彼の上に臨んだ。ダビデは手で竪琴を弾いていた。
1SA 19:10 サウルは槍でダビデを壁に突き刺そうとしたが、彼はサウルの前から身をかわしたため、サウルは槍を壁に突き刺した。ダビデはその夜、逃げて難を逃れた。
1SA 19:11 サウルはダビデの家に使者たちを遣わし、彼を見張らせ、朝には彼を殺そうとした。ダビデの妻ミカルは彼に告げて言った。「もしあなたが今夜自分の命を救わないなら、明日には殺されるでしょう。」
1SA 19:12 そこでミカルは窓からダビデを降ろした。彼は行って逃げ、難を逃れた。
1SA 19:13 ミカルはテラフィム を取り、それを寝台に横たえ、その頭のところにやぎの毛の枕を置き、それを衣服で覆った。
1SA 19:14 サウルがダビデを捕らえるために使者たちを遣わすと、彼女は「彼は病気です」と言った。
1SA 19:15 サウルはダビデを見るために使者たちを遣わして言った。「彼を寝台ごとわたしのところに運んで来い。わたしが彼を殺すためだ。」
1SA 19:16 使者たちが入って来ると、見よ、寝台にはテラフィムがあり、その頭のところにはやぎの毛の枕があった。
1SA 19:17 サウルはミカルに言った。「なぜあなたはこのようにわたしをだまし、わたしの敵を去らせて逃がしたのか。」ミカルはサウルに答えた。「彼がわたしに『行かせてくれ。なぜわたしがあなたを殺さなければならないのか』と言ったのです。」
1SA 19:18 こうしてダビデは逃げて難を逃れ、ラマのサムエルのところに来て、サウルが自分にしたすべてのことを彼に告げた。彼とサムエルは行ってナヨテに住んだ。
1SA 19:19 人々はサウルに告げて、「見よ、ダビデはラマのナヨテにいます」と言った。
1SA 19:20 サウルはダビデを捕らえるために使者たちを遣わした。彼らが預言する預言者たちの一団と、彼らの長として立っているサムエルを見た時、神の霊がサウルの使者たちの上に臨み、彼らもまた預言した。
1SA 19:21 それがサウルに告げられると、彼は別の使者たちを遣わしたが、彼らもまた預言した。サウルは再び三度目の使者たちを遣わしたが、彼らもまた預言した。
1SA 19:22 そこで彼は自らもラマへ行き、セクの大きな井戸のところに来て尋ねて言った。「サムエルとダビデはどこにいるか。」一人の人が「見よ、ラマのナヨテにいます」と言った。
1SA 19:23 彼はそこからラマのナヨテへ行った。すると神の霊が彼の上にも臨み、彼は進み行き、ラマのナヨテに着くまで預言した。
1SA 19:24 彼はまた自分の衣服を脱ぎ捨て、サムエルの前で彼もまた預言し、その日一日中、またその夜一晩中、裸で横たわった。それゆえ人々は、「サウルもまた預言者の一人なのか」と言った。
1SA 20:1 ダビデはラマのナヨテから逃げ、ヨナタンの前へ来て言った。「わたしが何をしたというのですか。わたしの咎は何ですか。あなたの父の前にわたしのどんな罪があって、彼はわたしの命を狙うのですか。」
1SA 20:2 彼は彼に言った。「断じてそんなことはありません。あなたは死にません。見よ、わたしの父は大きいことも小さいことも、わたしに知らせずには何もしません。なぜ父がこの事をわたしに隠すでしょうか。そのようなことはありません。」
1SA 20:3 ダビデはさらに誓って言った。「あなたの父は、わたしがあなたの目に恵みを得ていることをよく知っています。それで彼は、『ヨナタンが悲しまないように、彼にこれを知らせないようにしよう』と言っているのです。しかし、主が生きておられ、あなたが生きているのと同じほど確かに、わたしと死との間には一歩しかありません。」
1SA 20:4 するとヨナタンはダビデに言った。「あなたが望むことは何でも、わたしはあなたのために行いましょう。」
1SA 20:5 ダビデはヨナタンに言った。「見よ、明日は新月祭であり、わたしは必ず王と食事をともにしなければなりません。しかし、わたしを行かせて、三日目の夕暮れまで野に身を隠させてください。
1SA 20:6 もしあなたの父が少しでもわたしがいないことに気づくなら、その時はこう言ってください。『ダビデが自分の町ベツレヘムへ急いで行かせてほしいと、わたしに願い出ました。そこでは全家のための年ごとのいけにえがあるからです。』
1SA 20:7 もし彼が『それは良い』と言えば、あなたのしもべには平安があります。しかし、もし彼が怒るなら、その時は彼によって悪が定められていると知ってください。
1SA 20:8 したがって、あなたのしもべに慈しみを示してください。あなたはあなたのしもべと主の契約を結んだからです。しかし、もしわたしに咎があるなら、あなたが自らわたしを殺してください。なぜわたしをあなたの父のところに連れて行く必要があるでしょうか。」
1SA 20:9 ヨナタンは言った。「あなたには断じてそんなことはありません。もしわたしの父によってあなたに臨む悪が定められているとわたしが少しでも知ったなら、わたしはあなたにそれを告げないでしょうか。」
1SA 20:10 するとダビデはヨナタンに言った。「もしあなたの父があなたに荒々しく答えた場合、だれがそれをわたしに告げてくれるのですか。」
1SA 20:11 ヨナタンはダビデに言った。「来なさい、野へ出て行こう。」そして二人は野へ出て行った。
1SA 20:12 ヨナタンはダビデに言った。「イスラエルの神、主にかけて誓います。明日の今ごろ、遅くとも三日目までに、わたしは父の意向を探ります。もしダビデに好意を持っているなら、必ず人を遣わして知らせます。
1SA 20:13 もし父があなたに悪を行うことを望んでいるのに、わたしがそれを知らせず、あなたを平安のうちに去らせないなら、主がヨナタンにそうされ、さらにそれ以上のことをされますように。主がわたしの父とともにおられたように、あなたとともにおられますように。
1SA 20:14 わたしがまだ生きている間は、わたしが死なないように、主の慈しみをわたしに示してください。
1SA 20:15 さらに、主がダビデの敵たちを地の面から一人残らず断ち切られる時にも、あなたの慈しみをわたしの家から永遠に断ち切らないでください。」
1SA 20:16 こうしてヨナタンはダビデの家と契約を結んで言った。「主がダビデの敵に報復されるように。」
1SA 20:17 ヨナタンはダビデに対する愛のゆえに、ダビデに再び誓わせた。彼は自分自身を愛するようにダビデを愛していたからである。
1SA 20:18 それからヨナタンは彼に言った。「明日は新月祭であり、あなたの席が空くため、あなたがいないことに気づかれるでしょう。
1SA 20:19 三日間とどまった後、あなたは急いで下って行き、あの事が始まった時にあなたが身を隠した場所へ来て、エゼルの石のそばに留まっていなさい。
1SA 20:20 わたしは的を射るように、その石の横に三本の矢を射ます。
1SA 20:21 見よ、わたしは若者を遣わし、『行って、矢を見つけて来い』と言います。もしわたしがその若者に、『見よ、矢はおまえのこちら側にある。それを取って来い』とはっきり言うなら、あなたは来なさい。主は生きておられる。あなたには平安があり、危険はないからです。
1SA 20:22 しかし、もしわたしがその若者にこう言うなら、『見よ、矢はおまえの向こう側にある』。その時は自分の道を行きなさい。主があなたを去らせるのです。
1SA 20:23 あなたとわたしが語り合った事柄については、見よ、主があなたとわたしとの間に永遠におられます。」
1SA 20:24 こうしてダビデは野に身を隠した。新月祭が来て、王は食べ物を食べるために座った。
1SA 20:25 王は他の時のように自分の席、すなわち壁のそばの席に座り、ヨナタンは立ち上がり、アブネルはサウルのそばに座ったが、ダビデの場所は空いていた。
1SA 20:26 それでもサウルはその日何も言わなかった。彼は「彼に何かが起こったのだ。彼は清くない。確かに彼は清くないのだ」と考えたからである。
1SA 20:27 新月祭の翌日、すなわち二日目にも、ダビデの場所は空いていた。サウルは息子ヨナタンに言った。「なぜエッサイの息子は昨日も今日も食事に来ないのか。」
1SA 20:28 ヨナタンはサウルに答えた。「ダビデはベツレヘムへ行くことをわたしに熱心に願い出ました。
1SA 20:29 彼は言いました。『どうかわたしを行かせてください。私たちの氏族が町でいけにえを献げるからです。わたしの兄弟がわたしにそこに来るように命じました。今、もしわたしがあなたの目に恵みを得ているなら、どうか抜け出して、兄弟たちに会わせてください。』そのため、彼は王の食卓に来なかったのです。」
1SA 20:30 するとサウルの怒りはヨナタンに向かって燃え上がり、彼は彼に言った。「このひねくれた反逆女の息子め。おまえがエッサイの息子を選んだことを、わたしが知らないとでも思うのか。おまえ自身の恥、母の裸の恥となるだけだ。
1SA 20:31 エッサイの息子が地上で生きている限り、おまえもおまえの王位も堅く立つことはないからだ。それゆえ今、人を遣わして彼をわたしのところに連れて来い。彼は必ず死ななければならない。」
1SA 20:32 ヨナタンは父サウルに答えて彼に言った。「なぜ彼は死刑に処せられなければならないのですか。彼は何をしたというのですか。」
1SA 20:33 サウルは彼を突き刺そうとして彼に槍を投げた。これによってヨナタンは、父がダビデを死刑に処すことを決意していることを知った。
1SA 20:34 そこでヨナタンは激怒して食卓から立ち上がり、その月の二日目には何の食べ物も食べなかった。父がダビデを辱めたため、彼のために悲しんだからである。
1SA 20:35 朝になって、ヨナタンはダビデと約束した時間に野へ出て行った。一人の幼い若者が彼と一緒だった。
1SA 20:36 彼は若者に言った。「走って、わたしが射る矢を今すぐ見つけて来い。」若者が走っている間に、彼は若者の向こう側へ矢を射た。
1SA 20:37 若者がヨナタンの射た矢の場所に来た時、ヨナタンは若者の後ろから叫んで、「矢はおまえの向こう側ではないか」と言った。
1SA 20:38 ヨナタンは若者の後ろから叫んだ。「早く行け。急げ。ためらうな。」ヨナタンの若者は矢を拾い集め、主人のところに来た。
1SA 20:39 しかし若者は何も知らなかった。ヨナタンとダビデだけがその合図の意味を知っていた。
1SA 20:40 ヨナタンは自分の武器を若者に渡し、彼に言った。「行って、これを町に運んで行け。」
1SA 20:41 若者が去るとすぐに、ダビデは南の方向にある場所から立ち上がり、顔を地に向けてひれ伏し、三度伏し拝んだ。彼らは互いに口づけし、互いに泣き、ついにはダビデのほうが激しく泣いた。
1SA 20:42 ヨナタンはダビデに言った。「平安のうちに行きなさい。私たちは二人とも主の御名によって誓って、『主がわたしとあなたとの間に、またわたしの子孫とあなたの子孫との間に、永遠におられるように』と言ったからです。」彼は立ち上がって去り、ヨナタンは町へ入って行った。
1SA 21:1 それからダビデはノブの祭司アヒメレクのところに来た。アヒメレクは震えながらダビデを迎えに出て、彼に言った。「なぜあなたは一人で、だれもあなたと一緒にいないのですか。」
1SA 21:2 ダビデは祭司アヒメレクに言った。「王がわたしに一つの用件を命じ、わたしにこう言われました。『わたしがあなたを遣わす用件、またわたしがあなたに命じたことについて、だれにも何も知らせてはならない。そしてわたしは若者たちを、これこれの場所に指定しておいた。』
1SA 21:3 それゆえ今、あなたの手元に何がありますか。五つのパン、あるいは今あるものをわたしの手にください。」
1SA 21:4 祭司はダビデに答えた。「わたしの手元に普通のパンはありません。ただ聖なるパンがあります。若者たちが女から遠ざかっているのであればですが。」
1SA 21:5 ダビデは祭司に答えて彼に言った。「確かにこの三日ほど、女は私たちから遠ざけられています。わたしが出発した時、たとえそれが普通の旅であったとしても、若者たちの身は聖く保たれていました。まして今日は、彼らの身はなおさら聖いはずです。」
1SA 21:6 そこで祭司は彼に聖なるパンを与えた。そこには、熱いパンを置く日に主の前から取り除かれた供えのパンのほかに、パンがなかったからである。
1SA 21:7 さて、その日、サウルの家来たちの中のある男がそこにいて、主の前に留め置かれていた。その名はエドム人ドエグといい、サウルに属する牧者たちの長であった。
1SA 21:8 ダビデはアヒメレクに言った。「ここ、あなたの手元に槍か剣はありませんか。王の用件が急を要したため、わたしは自分の剣も武器も持って来なかったからです。」
1SA 21:9 祭司は言った。「あなたがエラの谷で殺したペリシテ人ゴリアテの剣なら、見よ、それはここ、エポデの後ろに布に包まれています。もしあなたがそれを取るなら、それを取りなさい。ここにはそれ以外にないからです。」ダビデは言った。「それのようなものはありません。それをわたしにください。」
1SA 21:10 ダビデは立ち上がり、その日サウルを恐れて逃げ、ガテの王アキシュのところへ行った。
1SA 21:11 アキシュの家来たちは彼に言った。「これはその地の王ダビデではありませんか。人々は踊りながら、彼について互いに歌い交わして、こう言っていたではありませんか。 『サウルは千を打ち、 ダビデは万を打った』と。」
1SA 21:12 ダビデはこれらの言葉を胸に刻み、ガテの王アキシュを非常に恐れた。
1SA 21:13 彼は彼らの前で自分の振る舞いを変え、彼らの手の中で気が狂ったふりをし、門の扉に書きなぐり、ひげによだれを流した。
1SA 21:14 するとアキシュは家来たちに言った。「見よ、おまえたちはこの男が狂っているのを見ている。それなのに、なぜ彼をわたしのところに連れて来たのか。
1SA 21:15 わたしには狂人が不足しているとでもいうのか。わたしの前で狂人のように振る舞うために、この男を連れて来たのか。この男がわたしの家に入って来るというのか。」
1SA 22:1 それゆえダビデはそこを去り、アドラムのほら穴へ逃れた。彼の兄弟たちと、彼の父の全家がそれを聞いた時、彼らはそこへ下って彼のもとへ行った。
1SA 22:2 苦難にある者、負債のある者、心に不満を抱く者は皆、彼のもとに集まり、彼は彼らの指揮官となった。彼と一緒にいたのは約四百人であった。
1SA 22:3 ダビデはそこからモアブのミツペへ行った。彼はモアブの王に言った。「どうか、神がわたしのために何をしてくださるかが分かるまで、わたしの父と母をあなたのところに来させてください。」
1SA 22:4 彼は彼らをモアブの王の前に連れて行き、彼らはダビデが要害にいる間ずっと、王とともに住んだ。
1SA 22:5 預言者ガドはダビデに言った。「要害に留まってはならない。出発して、ユダの地へ行きなさい。」そこでダビデは出発し、ヘレテの森へ来た。
1SA 22:6 サウルは、ダビデと彼と一緒にいる者たちが見つかったと聞いた。さて、サウルはギベアにいて、ラマにあるぎょりゅうの木の下に座り、手に槍を持ち、すべての家来たちが彼の周りに立っていた。
1SA 22:7 サウルは自分の周りに立っている家来たちに言った。「さあ聞け、ベニヤミン人たちよ。エッサイの息子が、あなたがた全員に畑やぶどう畑を与え、あなたがた全員を千人隊の長や百人隊の長にするというのか。
1SA 22:8 あなたがたは皆わたしに逆らって共謀し、わたしの息子がエッサイの息子と契約を結んだ時、わたしにそれを知らせる者はだれもいない。また、あなたがたの中にはわたしのために心を痛める者も、わたしの息子が今日のように、待ち伏せするためにわたしのしもべをわたしに逆らって立ち上がらせたことを、わたしに知らせる者もいない。」
1SA 22:9 その時、サウルの家来たちのそばに立っていたエドム人ドエグが答えた。「わたしはエッサイの息子がノブに来て、アヒトブの子アヒメレクのところへ行くのを見ました。
1SA 22:10 彼は彼のために主に尋ね、彼に食料を与え、ペリシテ人ゴリアテの剣を与えました。」
1SA 22:11 そこで王は人を遣わし、アヒトブの子である祭司アヒメレクと、ノブにいた祭司たちである彼の父の全家を呼び寄せた。彼らは皆、王のもとへ来た。
1SA 22:12 サウルは言った。「さあ聞け、アヒトブの息子よ。」 彼は答えた。「はい、ここにおります、わが主よ。」
1SA 22:13 サウルは彼に言った。「なぜおまえは、エッサイの息子とともにわたしに逆らって共謀し、彼にパンと剣を与え、彼のために神に尋ねて、今日のように彼がわたしに逆らって立ち上がり、待ち伏せするようにしたのか。」
1SA 22:14 するとアヒメレクは王に答えた。「あなたのすべての家来の中で、王の婿であり、あなたの護衛隊の長であり、あなたの家で尊ばれているダビデほど、忠実な者がだれかいるでしょうか。
1SA 22:15 彼のために神に伺ったのは、今日が初めてでしょうか。断じてそうではありません。王が、しもべにも、わたしの父の全家にも、何の責任も負わせられませんように。あなたのしもべは、このすべてのことについて、大小にかかわらず何も知らないからです。」
1SA 22:16 王は言った。「アヒメレクよ、おまえは必ず死ななければならない。おまえも、おまえの父の全家もだ。」
1SA 22:17 王は自分の周りに立っている近衛兵に言った。「行って、主の祭司たちを殺せ。彼らの手もダビデとともにあり、また彼が逃げたことを知っていながら、それをわたしに知らせなかったからだ。」しかし王の家来たちは、主の祭司たちを殺すために手を伸ばそうとはしなかった。
1SA 22:18 王はドエグに言った。「おまえが行って、祭司たちを殺せ。」エドム人ドエグは進み出て、祭司たちを殺し、彼はその日、亜麻布のエポデを着ている八十五人を殺した。
1SA 22:19 彼は祭司たちの町ノブを剣の刃で打ち、男も女も、子どもも乳飲み子も、牛、ろば、羊も、剣の刃で打った。
1SA 22:20 アヒトブの子アヒメレクの息子たちの一人で、名をアビアタルという者が逃れ、ダビデの後を追って逃げた。
1SA 22:21 アビアタルはダビデに、サウルが主の祭司たちを殺したことを告げた。
1SA 22:22 ダビデはアビアタルに言った。「あの日、エドム人ドエグがそこにいた時、彼が必ずサウルに告げるであろうと、わたしは知っていた。あなたの父の家のすべての人の死を招いた責任は、わたしにある。
1SA 22:23 わたしと一緒に留まり、恐れることはない。わたしの命を狙う者はあなたの命を狙う者だからだ。あなたはわたしと一緒なら安全に守られる。」
1SA 23:1 人々がダビデに告げて言った。「見よ、ペリシテ人がケイラと戦い、打ち場を略奪しています。」
1SA 23:2 それゆえダビデは主に尋ねて、「わたしは行って、これらペリシテ人を打つべきでしょうか」と言った。 主はダビデに言われた。「行ってペリシテ人を打ち、ケイラを救いなさい。」
1SA 23:3 ダビデの人々は彼に言った。「見よ、私たちはここユダで恐れています。ましてケイラへ行き、ペリシテ人の軍勢に向かうなら、なおさらではありませんか。」
1SA 23:4 そこでダビデは再び主に尋ねた。主は彼に答えて言われた。「立ち上がり、ケイラへ下って行きなさい。わたしはペリシテ人をあなたの手に渡すからである。」
1SA 23:5 ダビデと彼の人々はケイラへ行ってペリシテ人と戦い、彼らの家畜を奪い取り、彼らに大打撃を与えた。こうしてダビデはケイラの住民を救った。
1SA 23:6 アヒメレクの子アビアタルがケイラにいるダビデのもとへ逃げて来た時、彼は手にエポデを持って下って来た。
1SA 23:7 サウルは、ダビデがケイラに来たことを告げられた。サウルは言った。「神が彼をわたしの手に渡されたのだ。彼は扉と門の貫の木がある町に入って、閉じ込められたからだ。」
1SA 23:8 サウルは戦いのためにすべての民を呼び集め、ダビデと彼の人々を包囲するためにケイラへ下って行こうとした。
1SA 23:9 ダビデは、サウルが自分に対して悪をたくらんでいるのを知り、祭司アビアタルに言った。「ここにエポデを持って来なさい。」
1SA 23:10 それからダビデは言った。「ああ、イスラエルの神、主よ。サウルがわたしのゆえに町を滅ぼそうと、ケイラに来ようとしていることを、あなたのしもべは確かに聞きました。
1SA 23:11 ケイラの人々は、わたしを彼の手に引き渡すでしょうか。あなたのしもべが聞いたように、サウルは下って来るでしょうか。ああ、イスラエルの神、主よ。どうか、あなたのしもべに教えてください。」 主は言われた。「彼は下って来る。」
1SA 23:12 それからダビデは言った。「ケイラの人々は、わたしとわたしの人々をサウルの手に引き渡すでしょうか。」 主は言われた。「彼らはあなたがたを引き渡すであろう。」
1SA 23:13 そこでダビデと彼の人々、約六百人は立ち上がり、ケイラを出発し、行ける所へ行った。サウルはダビデがケイラから逃げたことを告げられ、そこへ行くのをやめた。
1SA 23:14 ダビデは荒野の要害に留まり、ジフの荒野の山地に留まった。サウルは毎日彼を探したが、神は彼をサウルの手に渡されなかった。
1SA 23:15 ダビデは、サウルが自分の命を狙って出て来たのを見た。ダビデはジフの荒野の森にいた。
1SA 23:16 サウルの子ヨナタンは立ち上がり、森にいるダビデのところへ行き、神にあって彼を力づけた。
1SA 23:17 彼は彼に言った。「恐れることはない。わたしの父サウルの手があなたを見つけることはない。あなたはイスラエルの王となり、わたしはあなたの次に立つ。わたしの父サウルもまた、そのことを知っている。」
1SA 23:18 二人は主の御前で契約を結んだ。ダビデは森に留まり、ヨナタンは自分の家へ帰った。
1SA 23:19 その時、ジフ人たちがギベアのサウルのところに上って来て言った。「ダビデは荒野の南にあるハキラの丘の森の要害で、私たちと一緒に身を隠しているではありませんか。
1SA 23:20 それゆえ今、王よ。王が心から望まれるとおり下って来てください。彼を王の手に引き渡すのは私たちの務めです。」
1SA 23:21 サウルは言った。「あなたがたが主に祝福されるように。あなたがたはわたしをあわれんでくれたからだ。
1SA 23:22 どうか行って、さらに確かめ、彼のいる場所と、そこで彼を見た者を知り、見定めなさい。彼は非常に狡猾であると聞いているからだ。
1SA 23:23 したがって、彼が身を隠しているすべての潜伏場所を見定めて、確かな情報を持ってわたしのところに戻って来なさい。そうすればわたしはあなたがたと一緒に行く。もし彼がその地にいるなら、わたしはユダのすべての氏族の中から彼を探し出すであろう。」
1SA 23:24 彼らは立ち上がり、サウルより先にジフへ行った。しかしダビデと彼の人々は、荒野の南の、アラバにあるマオンの荒野にいた。
1SA 23:25 サウルと彼の人々は彼を探しに行った。それがダビデに告げられると、彼は岩へ下って行き、マオンの荒野に留まった。サウルはそれを聞くと、マオンの荒野でダビデを追撃した。
1SA 23:26 サウルは山のこちら側を行き、ダビデと彼の人々は山のあちら側を行った。ダビデは急いでサウルから逃れようとした。サウルと彼の人々が、ダビデと彼の人々を捕らえようと包囲していたからである。
1SA 23:27 しかし、使者がサウルのところに来て言った。「急いで来てください。ペリシテ人がこの地に襲撃をかけました。」
1SA 23:28 そこでサウルはダビデの追撃から引き返し、ペリシテ人を迎え撃ちに行った。それゆえ人々はその場所をセラ・ハマレコテ と呼んだ。
1SA 23:29 ダビデはそこから上って行き、エン・ゲディの要害に住んだ。
1SA 24:1 サウルがペリシテ人を追うことから帰って来た時、「見よ、ダビデはエン・ゲディの荒野にいる」と彼に告げられた。
1SA 24:2 そこでサウルは全イスラエルから三千人のえり抜きの者たちを取り、野やぎの岩々にダビデと彼の人々を探しに行った。
1SA 24:3 彼は道沿いにある羊の囲いに来た。そこにはほら穴があり、サウルは用を足すために入って行った。さて、ダビデと彼の人々は、そのほら穴の奥に座っていた。
1SA 24:4 ダビデの人々は彼に言った。「見よ、主があなたに、『見よ、わたしはあなたの敵をあなたの手に渡す。あなたは自分がよいと思うことを彼に行うがよい』と言われた日です。」それからダビデは立ち上がり、ひそかにサウルの上着の裾を切り取った。
1SA 24:5 その後、ダビデは、サウルの上着の裾を切り取ったことで良心が痛んだ。
1SA 24:6 彼は自分の人々に言った。「わたしが、主の油注がれた者であるわが主に対してこのようなことをし、彼に対して手を伸ばすことは、主にかけて断じてありえない。彼は主の油注がれた者だからである。」
1SA 24:7 こうしてダビデはこれらの言葉で自分の人々を制止し、彼らがサウルに逆らって立ち上がることを許さなかった。サウルはほら穴から起き上がり、自分の道を行った。
1SA 24:8 ダビデもその後起き上がってほら穴から出て行き、サウルの後ろから叫んで、「わが主、王よ」と言った。サウルが後ろを振り返ると、ダビデは顔を地に向けてひれ伏した。
1SA 24:9 ダビデはサウルに言った。「なぜあなたは、『見よ、ダビデはあなたに危害を加えようとしている』と言う人々の言葉に聞き入るのですか。
1SA 24:10 見よ、今日、あなたの目は、主が今日ほら穴の中であなたをわたしの手に渡されたのを見たはずです。ある者たちはあなたを殺すようわたしに勧めましたが、わたしはあなたを惜しみました。そして、『わたしはわが主に対して手を伸ばさない。彼は主の油注がれた者だからである』と言いました。
1SA 24:11 さらに、わたしの父よ、見なさい。そうです、わたしの手にあるあなたの上着の裾を見なさい。わたしはあなたの上着の裾を切り取りながらも、あなたを殺しませんでした。わたしの手に悪意も背きもなく、あなたに罪を犯していないことを、どうか知ってください。それなのに、あなたはわたしの命を取ろうと追い求めています。
1SA 24:12 主がわたしとあなたとの間をさばき、主があなたに報いてくださいますように。しかし、わたしの手はあなたの上に下ることはありません。
1SA 24:13 古の人々のことわざに、『悪者からは悪が出る』と言われている通りです。しかし、わたしの手はあなたの上に下ることはありません。
1SA 24:14 イスラエルの王はだれに向かって出て来たのですか。あなたはだれを追撃しているのですか。死んだ犬ですか。一匹の蚤ですか。
1SA 24:15 それゆえ、主がさばき主となり、わたしとあなたとの間をさばき、見て、わたしの訴えを弁護し、わたしをあなたの手から救い出してくださいますように。」
1SA 24:16 ダビデがこれらの言葉をサウルに語り終えた時、サウルは、「わが子ダビデよ、これはおまえの声か」と言った。サウルは声を上げて泣いた。
1SA 24:17 彼はダビデに言った。「おまえはわたしよりも正しい。おまえはわたしに良くしてくれたが、わたしはおまえに悪を行ったからだ。
1SA 24:18 主がわたしをおまえの手に渡されたのに、おまえはわたしを殺さなかった。今日、おまえはおまえがわたしに良くしてくれたことを明らかにした。
1SA 24:19 人が自分の敵を見つけた時、彼を無事に去らせるだろうか。それゆえ、今日おまえがわたしにしてくれたことのために、主がおまえに良い報いを与えてくださるように。
1SA 24:20 今、見よ、おまえが必ず王となり、イスラエルの王権がおまえの手に堅く立つことを、わたしは知っている。
1SA 24:21 それゆえ今、おまえがわたしの後の子孫を断ち切らず、わたしの父の家からわたしの名を滅ぼさないことを、主にかけてわたしに誓ってくれ。」
1SA 24:22 ダビデはサウルに誓った。サウルは家へ帰ったが、ダビデと彼の人々は要害へ上って行った。
1SA 25:1 サムエルが死んだ。全イスラエルはともに集まって彼のために嘆き悲しみ、ラマにある彼の家に彼を葬った。ダビデは立ち上がり、パランの荒野へ下って行った。
1SA 25:2 マオンに一人の男がいた。その財産はカルメルにあり、その男は非常に裕福であった。彼には三千匹の羊と一千頭のやぎがおり、彼はカルメルで羊の毛を刈っていた。
1SA 25:3 さて、その男の名はナバル、その妻の名はアビガイルといった。その女は分別があり、顔立ちも美しかった。しかしその男は、粗暴で、行いの悪い男だった。彼はカレブの家系の者であった。
1SA 25:4 ダビデは、ナバルが羊の毛を刈っていると荒野で聞いた。
1SA 25:5 ダビデは十人の若者を遣わし、彼らに言った。「カルメルへ上って行き、ナバルのところへ行き、わたしの名で彼に挨拶しなさい。
1SA 25:6 彼にこう言いなさい。『ご繁栄を。あなたに平安があるように。あなたの家に平安があるように。あなたのすべての持ち物に平安があるように。
1SA 25:7 今、あなたが毛を刈る者たちを抱えていると聞きました。あなたの羊飼いたちは今まで私たちと一緒にいましたが、私たちは彼らに何の害も加えず、彼らがカルメルにいた間ずっと、彼らから何かがなくなることもありませんでした。
1SA 25:8 あなたの若者たちに尋ねてみてください。そうすれば彼らがあなたに教えてくれるでしょう。それゆえ、この若者たちがあなたの目に恵みを得ますように。私たちは祝いの日に来たからです。どうか、あなたの手にあるものを何でも、あなたのしもべたちと、あなたの息子ダビデに与えてください。』」
1SA 25:9 ダビデの若者たちが来て、ダビデの名でこれらすべての言葉をナバルに告げ、そして返事を待った。
1SA 25:10 ナバルはダビデのしもべたちに答えた。「ダビデとは何者か。エッサイの息子とは何者か。近頃、それぞれの主人から逃げ出す奴隷が多くなっている。
1SA 25:11 それなのに、わたしがわたしのパンとわたしの水と、わたしの毛を刈る者たちのために屠った肉を取って、どこから来たのか分からないような者たちに与えなければならないのか。」
1SA 25:12 そこでダビデの若者たちは道を引き返し、戻って来て、これらすべての言葉を彼に告げた。
1SA 25:13 ダビデは自分の人々に言った。「それぞれ自分の剣を帯びよ。」彼らはそれぞれ自分の剣を帯び、ダビデも自分の剣を帯びた。約四百人がダビデの後について上って行き、二百人は荷物のところに留まった。
1SA 25:14 しかし若者たちの一人がナバルの妻アビガイルに告げて言った。「見よ、ダビデが荒野から私たちの主人に挨拶するために使者たちを送ったのに、彼は彼らをののしりました。
1SA 25:15 しかしその人たちは、私たちに対して非常に良くしてくれました。私たちが野にいて彼らと一緒にいた間ずっと、私たちは害を受けることもなく、何かがなくなることもありませんでした。
1SA 25:16 私たちが羊を飼いながら彼らと一緒にいた間ずっと、彼らは夜も昼も私たちにとって城壁となってくれました。
1SA 25:17 それゆえ今、あなたが何をすべきかを知り、よく考えなさい。私たちの主人とその全家には、災いが避けられません。彼はどうしようもないならず者なので、だれも彼に話しかけることができません。」
1SA 25:18 そこでアビガイルは急いで、二百個のパン、二つのぶどう酒の皮袋、調理された五匹の羊、五セア の炒り麦、百房の干しぶどう、および二百個の干しいちじくの菓子を取り、それらをろばに載せた。
1SA 25:19 彼女は若者たちに言った。「わたしの先に行きなさい。見よ、わたしはあなたがたの後について行く。」しかし彼女は夫のナバルには告げなかった。
1SA 25:20 彼女がろばに乗って山の隠れた所を下って来た時、見よ、ダビデと彼の人々が彼女の方へ下って来たので、彼女は彼らに出会った。
1SA 25:21 さて、ダビデは言っていた。「わたしが荒野でこの男に属するすべてのものを守り、彼に属するものが何一つなくならないようにしたのは、全くの無駄であった。彼は善の代わりに悪をわたしに報いた。
1SA 25:22 もしわたしが朝の光がさすまでに、彼に属するすべての者のうち、男 を一人でも残しておくなら、神がダビデの敵たちにそうされ、さらにそれ以上のことをされるように。」
1SA 25:23 アビガイルがダビデを見た時、彼女は急いでろばから降り、ダビデの前に顔を伏せ、地にひれ伏した。
1SA 25:24 彼女は彼の足元にひれ伏して言った。「わが主よ。この責めはわたしが負います。どうかあなたのはしためにあなたの耳に語らせ、あなたのはしための言葉を聞いてください。
1SA 25:25 どうか、わが主がこのならず者であるナバルを気に留められませんように。彼はその名の通りの者だからです。彼がナバル という名であるように、愚かさが彼とともにあります。しかし、あなたのはしためであるわたしは、わが主が遣わされた若者たちを見ませんでした。
1SA 25:26 それゆえ今、わが主よ、主が生きておられ、あなたが生きているのと同じほど確かに、主はあなたが血を流す罪を犯し、自らの手で復讐することを思いとどまらせてくださったのですから、今、あなたの敵たちとわが主に悪をたくらむ者たちがナバルのようになりますように。
1SA 25:27 今、あなたのはしためがわが主のもとに持って来たこの贈り物を、わが主の後について行く若者たちに与えてください。
1SA 25:28 どうか、あなたのはしための背きをお赦しください。主は必ずわが主のために確かな家を建てられるからです。わが主が主の戦いを戦っておられ、あなたの生涯にわたってあなたに悪が見出されないからです。
1SA 25:29 人があなたを追撃し、あなたの命を狙って立ち上がっても、わが主の命は、あなたの神、主のもとで、命の包みに大切に包まれています。そしてあなたの敵たちの命は、石投げひものくぼみから投げるように、主が投げ捨てられるでしょう。
1SA 25:30 主がわが主について語られたすべての良いことに従って、あなたに行い、あなたをイスラエルの君主として任命された時、
1SA 25:31 わが主が理由なく血を流したことや、わが主が自ら復讐したことが、わが主にとって良心の痛みや、心のつまずきとなりませんように。主がわが主に良くしてくださった時、あなたのはしためを思い出してください。」
1SA 25:32 ダビデはアビガイルに言った。「今日あなたを遣わしてわたしに会わせてくださったイスラエルの神、主がほめたたえられるように。
1SA 25:33 あなたの分別の良さが祝福されるように。そして、わたしが今日血を流す罪を犯し、自分の手で復讐することを思いとどまらせてくれたあなたが祝福されるように。
1SA 25:34 しかし、わたしがあなたに害を加えることを思いとどまらせてくださったイスラエルの神、生ける主にかけて、もしあなたが急いでわたしに会いに来なかったなら、朝の光がさすまでに、ナバルには確かに男 が一人も残されていなかったであろう。」
1SA 25:35 こうしてダビデは、彼女が彼のために持って来たものを彼女の手から受け取り、彼女に言った。「平安のうちにあなたの家へ上って行きなさい。見よ、わたしはあなたの声に聞き入れ、あなたの願いを受け入れた。」
1SA 25:36 アビガイルがナバルのところに来ると、見よ、彼は王の宴会のような宴会を家で催していた。ナバルはひどく酔っており、その心は陽気であった。それゆえ、彼女は朝の光がさすまで、大小にかかわらず彼に何も告げなかった。
1SA 25:37 朝になって、ナバルの酔いが覚めた時、彼の妻は彼にこれらの事柄を告げた。すると彼の心は麻痺し、石のようになった。
1SA 25:38 そして約十日後、主がナバルを打たれたため、彼は死んだ。
1SA 25:39 ナバルが死んだと聞いた時、ダビデは言った。「ナバルが浴びせた侮辱の訴えを取り上げ、そのしもべを悪から引き止めてくださった主がほめたたえられるように。主はナバルの悪行を彼自身の頭上に返された。」そしてダビデは、アビガイルを自分の妻に迎えるため、彼女に人を遣わして申し入れた。
1SA 25:40 ダビデのしもべたちがカルメルのアビガイルのところに来て、彼女に語って言った。「ダビデはあなたを自分の妻とするために、私たちをあなたのところに遣わしました。」
1SA 25:41 彼女は立ち上がり、顔を地に向けてひれ伏し、「見よ、あなたのはしためは、わが主のしもべたちの足を洗う仕え女です」と言った。
1SA 25:42 アビガイルは急いで立ち上がり、五人の侍女を連れてろばに乗り、ダビデの使者たちの後について行き、彼の妻となった。
1SA 25:43 ダビデはまたエズレルのアヒノアムをめとり、彼女たち二人は彼の妻となった。
1SA 25:44 サウルは、自分の娘でありダビデの妻であるミカルを、ガリムの出身であるライシュの子パルティに与えていた。
1SA 26:1 ジフ人たちがギベアのサウルのところに来て言った。「ダビデは荒野の前にあるハキラの丘に身を隠しているではありませんか。」
1SA 26:2 そこでサウルは立ち上がり、ジフの荒野でダビデを探すため、イスラエルの三千人のえり抜きの者たちを連れてジフの荒野へ下って行った。
1SA 26:3 サウルは荒野の前にある道沿いのハキラの丘に陣を敷いたが、ダビデは荒野に留まっていた。彼はサウルが自分の後を追って荒野へ来たのを見た。
1SA 26:4 それゆえダビデは斥候たちを遣わし、サウルが確かに来たことを知った。
1SA 26:5 ダビデは立ち上がり、サウルが陣を敷いた場所に来た。ダビデはサウルと、ネルの息子である彼の軍の長アブネルが横たわっている場所を見た。サウルは陣営の真ん中で横たわり、民はその周りに陣を敷いていた。
1SA 26:6 ダビデはヘト人アヒメレクと、ツェルヤの息子でヨアブの兄弟であるアビシャイに答えた。「わたしと一緒に陣営のサウルのところへ下って行く者はだれか。」アビシャイは言った。「わたしがあなたと一緒に下って行きます。」
1SA 26:7 こうしてダビデとアビシャイは夜、民のところに来た。すると見よ、サウルは陣営の真ん中で横たわって眠っており、彼の槍はその頭のところの地面に突き刺してあった。アブネルと民は彼の周りに横たわっていた。
1SA 26:8 アビシャイはダビデに言った。「神は今日、あなたの敵をあなたの手に引き渡されました。それゆえ今、どうかわたしに、槍で彼を一度で地面に突き刺させてください。二度刺す必要はありません。」
1SA 26:9 ダビデはアビシャイに言った。「彼を殺してはならない。主の油注がれた者に向かって手を伸ばし、罪に問われない者がいるだろうか。」
1SA 26:10 ダビデは言った。「主は生きておられる。主ご自身が彼を打たれる。あるいは寿命が尽きるか、戦いに下って滅びる。
1SA 26:11 わたしが主の油注がれた者に向かって手を伸ばすことは、主にかけて断じてありえない。しかし今、彼の頭のところにある槍と水の壺を取って、行こう。」
1SA 26:12 そこでダビデは槍と水の壺をサウルの頭のところから取り、彼らは去って行った。それを見た者も、それに気づいた者も、目を覚ました者もいなかった。主からの深い眠りが彼らの上に落ちたため、彼らは皆眠っていたからである。
1SA 26:13 それからダビデは向こう側へ渡り、遠く離れた山の頂に立った。彼らの間には大きな隔たりがあった。
1SA 26:14 ダビデは民と、ネルの子アブネルに向かって叫んで言った。「アブネル、おまえは答えないのか。」 アブネルは答えた。「王に向かって叫んでいるおまえはだれか。」
1SA 26:15 ダビデはアブネルに言った。「おまえは男ではないか。イスラエルの中におまえのような者がだれかいるだろうか。それなのになぜ、おまえは主君である王を守らなかったのか。民の一人が、おまえの主君である王を殺そうとして入って行ったからだ。
1SA 26:16 おまえの行ったこの事は良くない。主は生きておられる。おまえたちは死に値する。おまえたちが主君、すなわち主の油注がれた者を守らなかったからだ。今、王の槍と、彼の頭のところにあった水の壺がどこにあるか見てみよ。」
1SA 26:17 サウルはダビデの声を知り、言った。「わが子ダビデよ、これはおまえの声か。」ダビデは言った。「わが主、王よ、わたしの声です。」
1SA 26:18 彼は言った。「なぜわが主はそのしもべをこのように追撃されるのですか。わたしが何をしたというのですか。わたしの手にどんな悪があるというのですか。
1SA 26:19 それゆえ今、わが主、王よ。どうか、あなたのしもべの言葉を聞いてください。もしわたしに逆らってあなたを駆り立てたのが主であるなら、主がささげ物を受け入れてくださいますように。しかし、もしそれが人の子らであるなら、彼らが主の御前でのろわれますように。彼らは今日、『行って他の神々に仕えよ』と言って、主の所有の地に連なることから、わたしを追い出したからです。
1SA 26:20 それゆえ今、主の御前から遠く離れた地に、わたしの血が落ちませんように。イスラエルの王は、人が山でしゃこを狩るように、一匹の蚤を探しに出て来られたのですから。」
1SA 26:21 するとサウルは言った。「わたしは罪を犯した。帰って来なさい、わが子ダビデよ。今日、わたしの命があなたの目に貴いものであったから、わたしはもはやあなたに害を加えない。見よ、わたしは愚かなことをし、ひどく間違っていた。」
1SA 26:22 ダビデは答えた。「見よ、王の槍です。若者の一人に渡って来させて、それを取らせてください。
1SA 26:23 主はすべての人に、その人の義と真実の報いを与えられます。今日、主があなたをわたしの手に渡されましたが、わたしは主の油注がれた者に向かって手を伸ばそうとはしなかったからです。
1SA 26:24 見よ、今日あなたの命がわたしの目に尊ばれたように、わたしの命も主の目に尊ばれ、主がすべての苦難からわたしを救い出してくださいますように。」
1SA 26:25 するとサウルはダビデに言った。「わが子ダビデよ。あなたは祝福されるように。あなたは大きなことを行い、また必ず勝つであろう。」こうしてダビデは自分の道を行き、サウルは自分の場所へ帰った。
1SA 27:1 ダビデは心の中で言った。「今、わたしはいつかサウルの手によって滅ぼされるだろう。ペリシテ人の地に逃れるのが最善だ。そうすればサウルは、イスラエルの全境界でわたしを探すことに絶望し、わたしは彼の手から逃れることができる。」
1SA 27:2 ダビデは立ち上がり、彼と一緒にいた六百人の人々とともに、マオクの息子であるガテの王アキシュのところへ渡って行った。
1SA 27:3 ダビデはガテのアキシュのもとで、彼と彼の人々、それぞれ自分の家族とともに住んだ。ダビデとその二人の妻、エズレル人アヒノアムと、ナバルの妻であったカルメル人アビガイルも一緒であった。
1SA 27:4 ダビデがガテへ逃げたことがサウルに告げられると、彼はもはやダビデを探さなかった。
1SA 27:5 ダビデはアキシュに言った。「もしわたしがあなたの目に恵みを得ているなら、地方の町の一つをわたしに与え、そこに住ませてください。あなたのしもべが王の町にあなたとともに住むべき理由があるでしょうか。」
1SA 27:6 そこでアキシュはその日、彼にツィクラグを与えた。それゆえツィクラグは今日に至るまでユダの王たちに属している。
1SA 27:7 ダビデがペリシテ人の地方に住んだ日数は一年と四か月であった。
1SA 27:8 ダビデと彼の人々は上って行って、ゲシュル人、ギルズ人、およびアマレク人を襲撃した。これらの国々は昔からその地に住んでおり、シュルへ行く道を通ってエジプトの地に至るまで住んでいた。
1SA 27:9 ダビデはその地を打ち、男も女も一人も生かしておかず、羊、牛、ろば、らくだ、および衣服を奪い取って帰り、アキシュのところへ来た。
1SA 27:10 アキシュは言った。「今日、あなたがたはどこへ襲撃をかけたのか。」 ダビデは言った。「ユダの南、エラフメル人の南、およびケニ人の南です。」
1SA 27:11 ダビデは男も女も一人も生かしてガテへ連れて来なかった。「彼らが私たちについて告げて、『ダビデはこのように行い、彼がペリシテ人の地方に住んでいる間中ずっと、これが彼のやり方であった』と言うといけない」と考えたからである。
1SA 27:12 アキシュはダビデを信じて言った。「彼は自分の民イスラエルにすっかり忌み嫌われるようになった。それゆえ、彼はいつまでもわたしのしもべとなるであろう。」
1SA 28:1 そのころ、ペリシテ人はイスラエルと戦うために軍勢を集めた。アキシュはダビデに言った。「あなたとあなたの人々が、わたしとともに軍勢に加わって出陣してもらう。」
1SA 28:2 ダビデはアキシュに言った。「それなら、あなたはしもべが何をするかをご覧になるでしょう。」 アキシュはダビデに言った。「それなら、わたしはあなたをいつまでもわたしの護衛としよう。」
1SA 28:3 さて、サムエルは死んでおり、全イスラエルは彼のために嘆き悲しみ、彼の町ラマに彼を葬っていた。サウルは霊媒や口寄せをする者をその地から追放していた。
1SA 28:4 ペリシテ人は集まり、シュネムに来て陣を敷いた。サウルは全イスラエルを集め、彼らはギルボアに陣を敷いた。
1SA 28:5 サウルはペリシテ人の軍勢を見た時、恐れ、その心は激しく震えた。
1SA 28:6 サウルが主に尋ねても、主は夢によっても、ウリムによっても、預言者たちによっても彼にお答えにならなかった。
1SA 28:7 そこでサウルは家来たちに言った。「霊媒の女を探しなさい。わたしが彼女のところへ行って尋ねるためだ。」 家来たちは彼に言った。「見よ、エン・ドルに霊媒の女がいます。」
1SA 28:8 サウルは変装して別の衣服を着、二人の男を連れて、夜、その女のところへ行った。彼は言った。「どうか霊媒によってわたしのために占い、わたしが名を挙げる者を呼び上げてください。」
1SA 28:9 女は彼に言った。「見よ、あなたはサウルがしたことを知っています。彼が霊媒や口寄せをする者をこの地から断ち切ったことを。それなのに、なぜあなたはわたしの命に罠を仕掛け、わたしを死なせようとするのですか。」
1SA 28:10 サウルは主にかけて彼女に誓って言った。「主は生きておられる。この事であなたに罰が下ることはない。」
1SA 28:11 そこで女は言った。「だれを呼び上げましょうか。」 彼は言った。「サムエルを呼び上げてください。」
1SA 28:12 女がサムエルを見た時、彼女は大声で叫んだ。女はサウルに言った。「なぜあなたはわたしをだましたのですか。あなたはサウルではありませんか。」
1SA 28:13 王は彼女に言った。「恐れることはない。何が見えるのか。」 女はサウルに言った。「神のような方が地から上って来るのが見えます。」
1SA 28:14 彼は彼女に言った。「どのような姿か。」 彼女は言った。「老人が上って来ます。上着をまとっています。」サウルはそれがサムエルであることを知り、顔を地に向けてひれ伏した。
1SA 28:15 サムエルはサウルに言った。「なぜわたしを呼び上げて、わたしを煩わせるのか。」 サウルは答えた。「わたしは非常に苦しんでいます。ペリシテ人がわたしに戦いを仕掛け、神はわたしから去られ、預言者たちによっても、夢によっても、もはやわたしにお答えにならないからです。それで、わたしが何をすべきかを教えていただくために、あなたをお呼びしました。」
1SA 28:16 サムエルは言った。「主があなたから去り、あなたの敵となられたのに、なぜあなたはわたしに尋ねるのか。
1SA 28:17 主は、わたしを通して語られたとおりに、あなたに行われた。主は王位をあなたの手から引き裂き、それをあなたの隣人ダビデに与えられた。
1SA 28:18 あなたが主の声に聞き従わず、アマレクに対する主の激しい怒りを実行しなかったので、主は今日、この事をあなたに行われた。
1SA 28:19 さらに主は、あなたとともにイスラエルをもペリシテ人の手に渡される。明日、あなたとあなたの息子たちはわたしとともにいるであろう。主はイスラエルの軍勢をもペリシテ人の手に渡される。」
1SA 28:20 その時、サウルはサムエルの言葉のために非常に恐れ、すぐに全身を地に投げ出して倒れた。彼には力がなかった。その日一日中、またその夜一晩中、パンを食べていなかったからである。
1SA 28:21 女はサウルのところに来て、彼がひどく取り乱しているのを見て言った。「見よ、あなたのはしためはあなたの声に聞き従いました。わたしは命を懸けて、あなたがわたしに語られた言葉を聞き入れました。
1SA 28:22 それゆえ今、どうかあなたもはしための声に聞き従い、わたしにパンの一切れをあなたの前に置かせてください。それを食べて、旅立つ力をつけてください。」
1SA 28:23 しかし彼は拒んで、「わたしは食べない」と言った。それでも家来たちと女が強く勧めたので、彼は彼らの声に聞き従った。そこで彼は地から起き上がり、寝台の上に座った。
1SA 28:24 女は家に肥えた子牛を持っていたので、急いでそれを屠った。また粉を取り、それをこねて、種なしパンを焼いた。
1SA 28:25 彼女はそれをサウルとその家来たちの前に出し、彼らは食べた。それから彼らは立ち上がり、その夜のうちに去って行った。
1SA 29:1 ペリシテ人は全軍勢をアフェクに集めた。イスラエル人はエズレルにある泉のそばに陣を敷いた。
1SA 29:2 ペリシテ人の君主たちは、百人隊、千人隊を率いて進んで行き、ダビデとその人々もアキシュとともに最後尾を進んで行った。
1SA 29:3 するとペリシテ人の君主たちは言った。「このヘブル人たちは何なのか。」 アキシュはペリシテ人の君主たちに言った。「これはイスラエルの王サウルの家来ダビデではないか。彼はこの日々、いやこの年々、わたしとともにいたが、彼がわたしのところに逃げて来た日から今日に至るまで、わたしは彼に何の落ち度も見つけていない。」
1SA 29:4 しかしペリシテ人の君主たちは彼に向かって怒り、彼に言った。「この男を送り返し、あなたが彼に指定した場所へ帰らせなさい。私たちとともに戦いに下って行かせてはならない。戦いの中で私たちの敵となるかもしれないからだ。この男がどうやって自分の主君と和解するというのか。ここにいる兵士たちの首を手土産にする以外にないではないか。
1SA 29:5 このダビデは、人々が踊りながら互いに歌い交わして、 『サウルは千を打ち、 ダビデは万を打った』 と言った者ではないか。」
1SA 29:6 そこでアキシュはダビデを呼んで言った。「主は生きておられる。あなたは誠実な者だ。あなたがわたしとともに軍務に就くことは、わたしには好ましい。あなたがわたしのところに来た日から今日に至るまで、わたしはあなたに悪を見つけていない。しかし、君主たちはあなたを好ましく思っていない。
1SA 29:7 それゆえ今、帰りなさい。ペリシテ人の君主たちを怒らせないように、平安のうちに行きなさい。」
1SA 29:8 ダビデはアキシュに言った。「しかし、わたしが何をしたというのですか。わたしがあなたに仕えるようになった日から今日に至るまで、あなたはしもべに何を見つけたというのですか。わたしが行って、わが主、王の敵と戦ってはならないとは。」
1SA 29:9 アキシュはダビデに答えた。「分かっている。あなたはわたしの目には神の使いのように信頼できる。それでもペリシテ人の君主たちは、『彼を私たちとともに戦いに上らせてはならない』と言ったのだ。
1SA 29:10 それゆえ今、あなたとともに来たあなたの主君の家来たちと一緒に、朝早く起きなさい。朝早く起き、明るくなったらすぐに出発しなさい。」
1SA 29:11 そこでダビデとその人々は、朝早く出発するために早く起き、ペリシテ人の地へ帰って行った。ペリシテ人はエズレルへ上って行った。
1SA 30:1 三日目に、ダビデとその人々がツィクラグに来た時、アマレク人は南とツィクラグに襲撃をかけていた。彼らはツィクラグを打ち、火で燃やし、
1SA 30:2 その中にいた女たちと、小さい者から大きい者まで、すべての人を捕虜にしていた。彼らは一人も殺さず、人々を連れ去って自分たちの道を行っていた。
1SA 30:3 ダビデとその人々が町に来ると、見よ、町は火で燃やされ、彼らの妻、息子、娘たちは捕虜となっていた。
1SA 30:4 そこでダビデと彼とともにいた民は、もはや泣く力がなくなるまで声を上げて泣いた。
1SA 30:5 ダビデの二人の妻、エズレル人アヒノアムと、カルメル人ナバルの妻であったアビガイルも捕虜となっていた。
1SA 30:6 民が皆、それぞれ自分の息子と娘のことで悲しみに苦しみ、ダビデを石で打とうと言ったため、ダビデは非常に苦しんだ。しかしダビデは、彼の神、主にあって自らを強めた。
1SA 30:7 ダビデはアヒメレクの子である祭司アビアタルに言った。「どうか、エポデをわたしのところに持って来てください。」アビアタルはエポデをダビデのところに持って来た。
1SA 30:8 ダビデは主に尋ねて言った。「わたしはこの略奪隊を追撃すべきでしょうか。彼らに追いつけるでしょうか。」 主は彼に答えられた。「追撃せよ。あなたは必ず彼らに追いつき、間違いなくすべてを取り戻す。」
1SA 30:9 そこでダビデは、彼とともにいた六百人とともに出発し、ベソル川に来た。疲れて後に残った者たちは、そこにとどまった。
1SA 30:10 しかしダビデは、彼と四百人で追撃を続けた。二百人は、疲れ果ててベソル川を渡ることができず、後に留まったからである。
1SA 30:11 彼らは野で一人のエジプト人を見つけ、彼をダビデのところに連れて来た。彼らがパンを与えると、彼は食べ、彼らは彼に水を飲ませた。
1SA 30:12 また、いちじくの菓子の一切れと、干しぶどう二房を与えた。彼がそれを食べると、彼は元気を取り戻した。彼は三日三晩、パンも食べず、水も飲んでいなかったからである。
1SA 30:13 ダビデは彼に言った。「あなたはだれのものか。どこから来たのか。」 彼は言った。「わたしはエジプト人の若者で、アマレク人の奴隷です。三日前に病気になったため、主人はわたしを置き去りにしました。
1SA 30:14 私たちはケレテ人の南と、ユダに属する地と、カレブの南に襲撃をかけ、ツィクラグを火で燃やしました。」
1SA 30:15 ダビデは彼に言った。「わたしをその略奪隊のところへ連れて下ってくれるか。」 彼は言った。「わたしを殺さず、また主人の手に引き渡さないと、神にかけてわたしに誓ってください。そうすれば、あなたをこの略奪隊のところへ連れて下りましょう。」
1SA 30:16 彼がダビデを連れて下ると、見よ、彼らは地一面に広がって、飲み食いし、踊っていた。ペリシテ人の地とユダの地から奪い取った非常に多くの分捕り品のためであった。
1SA 30:17 ダビデは夕暮れから翌日の夕方まで彼らを打った。彼らのうち、らくだに乗って逃げた四百人の若者たちのほかには、一人も逃れなかった。
1SA 30:18 ダビデはアマレク人が奪い去ったすべてのものを取り戻した。ダビデは二人の妻も救い出した。
1SA 30:19 小さい者から大きい者まで、息子も娘も、分捕り品も、彼らが奪い去ったものも、何一つ欠けるものはなかった。ダビデはすべてを取り戻した。
1SA 30:20 ダビデはすべての羊と牛を取った。人々はそれらの家畜をほかの家畜の前で追い立て、「これはダビデの分捕り品だ」と言った。
1SA 30:21 ダビデは、疲れ果ててダビデについて行くことができず、ベソル川に留まらせておいた二百人のところに来た。彼らはダビデを迎え、また彼とともにいる民を迎えるために出て来た。ダビデが彼らに近づくと、彼らに挨拶した。
1SA 30:22 すると、ダビデとともに行った者たちのうちの悪意あるならず者たちが答えた。「彼らは私たちとともに行かなかったのだから、私たちが取り戻した分捕り品は彼らに与えない。ただ、それぞれが自分の妻と子どもたちを連れて去るのはよい。」
1SA 30:23 しかしダビデは言った。「わたしの兄弟たちよ、主が私たちに与えてくださったものについて、あなたがたはそのようにしてはならない。主は私たちを守り、私たちに向かって来た略奪隊を私たちの手に渡されたのだ。
1SA 30:24 この事について、だれがあなたがたの言うことに聞き従うだろうか。戦いに下って行った者の分は、荷物のそばに留まった者の分と同じである。彼らは同じように分け合わなければならない。」
1SA 30:25 その日以来、ダビデはそれをイスラエルのための掟と定めとしたので、今日に至るまでそうなっている。
1SA 30:26 ダビデはツィクラグに来ると、分捕り品の一部を彼の友人であるユダの長老たちに送って言った。「見よ、主の敵からの分捕り品の一部を、あなたがたへの贈り物とします。」
1SA 30:27 それは、ベテルにいる人々、南のラモテにいる人々、ヤティルにいる人々、
1SA 30:28 アロエルにいる人々、シフモテにいる人々、エシュテモアにいる人々、
1SA 30:29 ラカルにいる人々、エラフメル人の町々にいる人々、ケニ人の町々にいる人々、
1SA 30:30 ホルマにいる人々、ボラシャンにいる人々、アタクにいる人々、
1SA 30:31 ヘブロンにいる人々、そしてダビデとその人々がかつて留まっていたすべての場所にいる人々に送られた。
1SA 31:1 さて、ペリシテ人はイスラエルと戦った。イスラエルの男たちはペリシテ人の前から逃げ去り、ギルボア山で討たれて倒れた。
1SA 31:2 ペリシテ人はサウルとその息子たちに追いつき、サウルの息子たちであるヨナタン、アビナダブ、マルキ・シュアを殺した。
1SA 31:3 戦いはサウルに激しく迫り、弓を射る者たちが彼に追いついた。彼は弓兵に傷を負わされ、ひどく苦しんだ。
1SA 31:4 その時、サウルは自分の武器を持つ者に言った。「おまえの剣を抜き、それでわたしを刺し貫け。あの割礼を受けていない者たちが来て、わたしを刺し貫き、わたしを辱めることがないためだ。」しかし、武器を持つ者はひどく恐れて、そうしようとはしなかった。それでサウルは自分の剣を取り、その上に倒れ込んだ。
1SA 31:5 武器を持つ者はサウルが死んだのを見て、自分も剣の上に倒れ込み、彼とともに死んだ。
1SA 31:6 こうしてサウルと、その三人の息子、武器を持つ者、そして彼のすべての部下は、その同じ日にともに死んだ。
1SA 31:7 谷の向こう側、またヨルダン川の向こう側にいたイスラエルの男たちは、イスラエルの男たちが逃げたこと、またサウルとその息子たちが死んだことを見ると、町々を捨てて逃げ去った。そしてペリシテ人が来てそこに住んだ。
1SA 31:8 翌日、ペリシテ人が殺された者たちから身ぐるみをはぐために来た時、サウルとその三人の息子がギルボア山に倒れているのを見つけた。
1SA 31:9 彼らはサウルの首を切り落とし、その武具をはぎ取り、ペリシテ人の地の周囲に使者を送り、偶像の宮々と民にその知らせを伝えた。
1SA 31:10 彼らはサウルの武具をアシュタロテの宮に置き、その体をベテ・シャンの城壁に打ち付けた。
1SA 31:11 ヤベシュ・ギレアデの住民は、ペリシテ人がサウルにしたことを聞いた。
1SA 31:12 すべての勇士たちは立ち上がり、夜通し歩いて、サウルの体とその息子たちの体をベテ・シャンの城壁から取り下ろした。彼らはヤベシュに来て、そこで彼らを火で燃やした。
1SA 31:13 彼らはその骨を取り、ヤベシュにあるぎょりゅう の木の下に葬り、七日の間断食した。
2SA 1:1 サウルの死後、ダビデはアマレク人を打ち破って帰り、ツィクラグに二日間とどまっていた。
2SA 1:2 三日目、サウルの陣営から一人の男がやって来た。その服は裂け、頭には土をかぶっていた。彼はダビデのところに来ると、地に伏して敬意を表した。
2SA 1:3 ダビデが彼に、「あなたはどこから来たのか」と言うと、 彼は、「イスラエルの陣営から逃れて来ました」と答えた。
2SA 1:4 ダビデは彼に言った。「どうなったのか。どうか、わたしに告げなさい。」 彼は答えた。「民は戦いから逃げ去り、民の多くが倒れて死にました。サウルとその息子ヨナタンも死にました。」
2SA 1:5 ダビデは、その知らせを告げた若者に言った。「サウルとその息子ヨナタンが死んだと、どうして分かるのか。」
2SA 1:6 その知らせを告げた若者は言った。「わたしがたまたまギルボア山にいたとき、サウルは自分の槍に寄りかかり、戦車と騎兵が彼に迫っていました。
2SA 1:7 彼が後ろを振り向いてわたしを見つけ、わたしを呼びました。わたしは『ここにおります』と答えました。
2SA 1:8 彼が『あなたは何者か』と言うので、わたしは『アマレク人です』と答えました。
2SA 1:9 すると彼はわたしに、『どうか、わたしのそばに立って、わたしを殺してくれ。命はまだあるが、苦痛がわたしを捕らえているからだ』と言いました。
2SA 1:10 そこでわたしは彼のそばに立ち、彼を殺しました。彼が倒れた後は生き延びられないと確信したからです。わたしは彼の頭にあった王冠と、腕にあった腕輪を取り、ここに、わが君のもとに持って来ました。」
2SA 1:11 するとダビデは自分の服をつかんで引き裂いた。彼とともにいたすべての男たちも同じようにした。
2SA 1:12 彼らは、サウルとその息子ヨナタンのため、主 の民のため、そしてイスラエルの家のために、夕暮れまで悼み、泣き、断食した。彼らが剣に倒れたからである。
2SA 1:13 ダビデは、その知らせを告げた若者に言った。「あなたはどこの出身か。」 彼は答えた。「わたしは在留外国人の息子、アマレク人です。」
2SA 1:14 ダビデは彼に言った。「なぜあなたは、主に油を注がれた者を滅ぼすために手を伸ばすことを恐れなかったのか。」
2SA 1:15 ダビデは若者の一人を呼んで言った。「近寄って、彼を切り倒せ。」その若者が彼を打つと、彼は死んだ。
2SA 1:16 ダビデは彼に言った。「あなたの血の責任は、あなた自身にある。あなたの口が、『わたしは主に油を注がれた者を殺した』と言って、あなた自身に不利な証言をしたからである。」
2SA 1:17 ダビデは、サウルとその息子ヨナタンについて、この哀歌を歌って悼んだ。
2SA 1:18 彼はユダの人々にこの「弓の歌」を教えるよう命じた。それはヤシャルの書に記されている。
2SA 1:19 「イスラエルよ、あなたの栄光が高き所で刺し殺された。 ああ、勇士たちは倒れた。
2SA 1:20 ガテで告げるな。 アシュケロンの通りで知らせるな。 ペリシテ人の娘たちが喜び、 無割礼の者たちの娘が勝ち誇らないために。
2SA 1:21 ギルボアの山々よ、 おまえたちの上には露も雨も降るな。ささげ物を産する畑もなくなれ。 そこで勇士の盾は汚され、投げ捨てられた。 サウルの盾は、もはや油を塗られることもない。
2SA 1:22 殺された者の血を浴び、 勇士の脂を貫いても、 ヨナタンの弓は退かず、 サウルの剣はむなしく帰らなかった。
2SA 1:23 サウルとヨナタンは、生前には愛され、麗しく、 死にも別たれなかった。 鷲より速く、 獅子より強かった。
2SA 1:24 イスラエルの娘たちよ、サウルのために泣け。 彼はおまえたちに緋の衣をまとわせ、 その衣に金の飾りを添えた。
2SA 1:25 ああ、勇士たちは戦いのただ中で倒れた。 ヨナタンよ、あなたは高き所で刺し殺された。
2SA 1:26 わが兄弟ヨナタンよ、わたしはあなたを思って苦しむ。 あなたはわたしにこよなく慕わしかった。 あなたの愛は驚くべきもの、 女の愛にもまさっていた。
2SA 1:27 ああ、勇士たちは倒れ、 戦いの武具は滅び失せた。」
2SA 2:1 この後、ダビデは主に伺って言った。「ユダの町々のどれかに上って行くべきでしょうか。」主は彼に言われた。「上って行きなさい。」ダビデは言った。「どこへ上って行くべきでしょうか。」主は言われた。「ヘブロンへ。」
2SA 2:2 そこでダビデはそこへ上って行った。彼の二人の妻、エズレル人アヒノアムと、カルメル人ナバルの妻であったアビガイルも一緒であった。
2SA 2:3 ダビデは自分とともにいた部下たちも、それぞれの家族とともに連れ上った。彼らはヘブロンの町々に住んだ。
2SA 2:4 ユダの人々が来て、そこでダビデに油を注ぎ、ユダの家の王とした。人々はダビデに、「サウルを葬ったのはヤベシュ・ギレアデの人々です」と告げた。
2SA 2:5 ダビデはヤベシュ・ギレアデの人々に使者を遣わして言った。「あなたがたは、自分たちの主君サウルにこの慈しみを示し、彼を葬りました。あなたがたが主によって祝福されますように。
2SA 2:6 今、主があなたがたに慈しみと真実を示してくださいますように。あなたがたがこのことを行ったので、わたしもまた、この慈しみに報います。
2SA 2:7 だから今、心を強くし、勇気を出しなさい。あなたがたの主君サウルは死に、ユダの家はわたしに油を注いで彼らの王としたからです。」
2SA 2:8 さて、サウルの軍の長であるネルの息子アブネルは、サウルの息子イシュボシェテを連れてマハナイムへ渡っていた。
2SA 2:9 彼はイシュボシェテを、ギレアデ、アシュル人、エズレル、エフライム、ベニヤミン、そして全イスラエルの王とした。
2SA 2:10 サウルの息子イシュボシェテがイスラエルを治め始めたとき、彼は四十歳で、二年間統治した。しかし、ユダの家はダビデに従った。
2SA 2:11 ダビデがヘブロンでユダの家を治めた期間は、七年六か月であった。
2SA 2:12 ネルの息子アブネルと、サウルの息子イシュボシェテの家来たちは、マハナイムからギベオンへ出て行った。
2SA 2:13 ツェルヤの息子ヨアブとダビデの家来たちも出て行き、ギベオンの池のそばで彼らと出会った。一方は池のこちら側に、他方は池の向こう側に座った。
2SA 2:14 アブネルはヨアブに言った。「若者たちを立たせ、われわれの前で戦わせてみよう。」ヨアブは言った。「立たせよう。」
2SA 2:15 そこで双方から十二人ずつが進み出た。ベニヤミンとサウルの息子イシュボシェテの側から十二人、ダビデの家来たちから十二人であった。
2SA 2:16 彼らはそれぞれ相手の頭をつかみ、剣を相手のわき腹に突き刺したので、ともに倒れた。それゆえ、ギベオンにあるその場所はヘルカテ・ハツリム と呼ばれた。
2SA 2:17 その日の戦いは非常に激しく、アブネルとイスラエル勢は、ダビデの家来たちに打ち負かされた。
2SA 2:18 そこにはツェルヤの三人の息子、ヨアブ、アビシャイ、アサエルがいた。アサエルは野のガゼルのように足が速かった。
2SA 2:19 アサエルは右にも左にもそれず、アブネルを追い続けた。
2SA 2:20 するとアブネルは後ろを振り向いて言った。「それはあなたか、アサエル。」彼は答えた。「わたしです。」
2SA 2:21 アブネルは彼に言った。「右か左にそれて、若者の一人に向かい、その武具を奪え。」しかし、アサエルは彼を追うことからそれようとはしなかった。
2SA 2:22 アブネルは再びアサエルに言った。「わたしを追うのをやめて、引き返せ。なぜ、わたしがあなたを地面に打ち倒さなければならないのか。そうなれば、どうしてあなたの兄弟ヨアブに顔向けできようか。」
2SA 2:23 しかし、彼はそれることを拒んだ。そのため、アブネルは槍の石突きで彼の腹を刺し、槍は背中に突き抜けた。彼はそこで倒れ、その場で死んだ。アサエルが倒れて死んだ場所に来た者は皆、立ち止まった。
2SA 2:24 しかし、ヨアブとアビシャイはアブネルを追った。彼らがギベオンの荒野へ向かう道沿いの、ギアの前にあるアンマの丘に来たとき、太陽が沈んだ。
2SA 2:25 ベニヤミン人はアブネルの後ろに集まって一つの隊となり、丘の頂に立った。
2SA 2:26 その時、アブネルはヨアブに呼びかけて言った。「剣はいつまでも食い尽くすのか。最後には苦い結末になることを、あなたは知らないのか。民に、自分たちの兄弟を追うのをやめて戻るよう命じるまで、どれほどかかるのか。」
2SA 2:27 ヨアブは言った。「神 は生きておられる。もしあなたが語っていなかったなら、民は朝には去って、それぞれ兄弟を追うことはなかっただろう。」
2SA 2:28 そこでヨアブは角笛を吹き鳴らした。すると民は皆立ち止まり、もはやイスラエルを追わず、戦うこともしなかった。
2SA 2:29 アブネルとその部下たちはその夜通しアラバを進み、ヨルダン川を渡り、ビトロン全域を通ってマハナイムに着いた。
2SA 2:30 ヨアブはアブネルを追うことから戻った。彼が民をすべて集めると、ダビデの部下十九人とアサエルが欠けていた。
2SA 2:31 しかし、ダビデの家来たちはベニヤミン人とアブネルの部下たちを打ち、三百六十人が死んだ。
2SA 2:32 彼らはアサエルを引き取り、ベツレヘムにある彼の父の墓に葬った。ヨアブとその部下たちは夜通し歩き、夜明けにヘブロンに着いた。
2SA 3:1 サウルの家とダビデの家の間には長い戦いがあった。ダビデはますます強くなり、サウルの家はますます弱くなっていった。
2SA 3:2 ヘブロンでダビデに息子たちが生まれた。長男はエズレル人アヒノアムによるアムノン、
2SA 3:3 次男はカルメル人ナバルの妻アビガイルによるキルアブ、三男はゲシュルの王タルマイの娘マアカの息子アブサロム、
2SA 3:4 四男はハギテの息子アドニヤ、五男はアビタルの息子シェファテヤ、
2SA 3:5 六男はダビデの妻エグラによるイトレアムであった。これらがヘブロンでダビデに生まれた。
2SA 3:6 サウルの家とダビデの家の間に戦いがあった間、アブネルはサウルの家で勢力を強めていた。
2SA 3:7 さて、サウルには一人のそばめがおり、その名はアヤの娘リツパといった。イシュボシェテはアブネルに言った。「なぜ、あなたはわたしの父のそばめのところに入ったのか。」
2SA 3:8 するとアブネルは、イシュボシェテの言葉に激しく怒って言った。「わたしはユダの犬の頭だというのか。今日までわたしは、あなたの父サウルの家、その兄弟たち、その友人たちに慈しみを示し、あなたをダビデの手に渡さなかった。それなのに今日、あなたはこの女に関する過ちでわたしを責めるのか。
2SA 3:9 主がダビデに誓われたとおりのことを、わたしが彼のために行わないなら、神がこのアブネルを幾重にも罰せられるように。
2SA 3:10 すなわち、サウルの家から王国を移し、ダンからベエルシェバに至るまで、イスラエルとユダの上にダビデの王座を据えることである。」
2SA 3:11 イシュボシェテはアブネルを恐れたので、彼にひと言も言い返すことができなかった。
2SA 3:12 アブネルは自分の代わりにダビデへ使者を遣わして言った。「この地は誰のものでしょうか。わたしと契約を結んでください。わたしの手はあなたとともにあり、全イスラエルをあなたのもとに向かわせます。」
2SA 3:13 ダビデは言った。「良いだろう。わたしはあなたと契約を結ぶ。ただし、一つだけあなたに求めることがある。あなたがわたしの顔を見に来るときには、まずサウルの娘ミカルを連れて来なければ、わたしの顔を見ることはできない。」
2SA 3:14 そしてダビデはサウルの息子イシュボシェテへ使者を遣わして言った。「ペリシテ人百人の包皮を代価として得た、わたしの妻ミカルをわたしに渡しなさい。」
2SA 3:15 そこでイシュボシェテは人を遣わし、夫であるライシュの息子パルティエルから彼女を取り上げた。
2SA 3:16 彼女の夫は泣きながら彼女とともに歩き、バフリムまで彼女について行った。するとアブネルが彼に、「行け、帰れ」と言ったので、彼は帰って行った。
2SA 3:17 アブネルはイスラエルの長老たちと話し合って言った。「以前、あなたがたはダビデがあなたがたの王になることを求めていた。
2SA 3:18 それなら今、それを実行しなさい。主がダビデについて、『わたしのしもべダビデの手によって、わたしはわたしの民イスラエルをペリシテ人の手から、またすべての敵の手から救い出す』と語られたからである。」
2SA 3:19 アブネルはまたベニヤミン人にも直接語った。そしてアブネルは、イスラエルとベニヤミン全家が望んでいることすべてを、ヘブロンにいるダビデの耳にも語るために行った。
2SA 3:20 こうしてアブネルは二十人の者を連れて、ヘブロンのダビデのところに来た。ダビデはアブネルと、彼とともにいた者たちのために宴会を催した。
2SA 3:21 アブネルはダビデに言った。「わたしは立ち上がって行き、全イスラエルをわが君、王のもとに集めます。彼らがあなたと契約を結び、あなたが望むとおりにすべてを治めるためです。」ダビデはアブネルを送り出し、彼は無事に去って行った。
2SA 3:22 そのとき、ダビデの家来たちとヨアブが略奪から帰り、多くの戦利品を持ち帰った。しかしアブネルは、ヘブロンのダビデのもとにはいなかった。ダビデが彼を送り出し、彼が無事に去って行ったからである。
2SA 3:23 ヨアブと、彼とともにいたすべての軍勢が帰って来たとき、人々はヨアブに告げた。「ネルの息子アブネルが王のところに来ましたが、王は彼を送り出し、彼は無事に去って行きました。」
2SA 3:24 そこでヨアブは王のところに来て言った。「あなたは何ということをされたのですか。アブネルがあなたのところに来たのに、なぜ彼を送り出し、そのまま去らせてしまったのですか。
2SA 3:25 あなたはネルの息子アブネルをご存じです。彼はあなたを欺き、あなたの出入りを知り、あなたのすることすべてを探るために来たのです。」
2SA 3:26 ヨアブはダビデのところから出て行くと、アブネルの後に使者を送り、シラの井戸から彼を連れ戻した。しかし、ダビデはそれを知らなかった。
2SA 3:27 アブネルがヘブロンに戻って来たとき、ヨアブは静かに話すために、彼を門の中ほどへ連れ出し、そこでその腹を刺して殺した。兄弟アサエルの血に報いるためであった。
2SA 3:28 後になって、ダビデはそれを聞いて言った。「わたしとわたしの王国は、ネルの息子アブネルの血について、主の御前でとこしえに無罪である。
2SA 3:29 それがヨアブの頭と、彼の父の全家に降りかかるように。ヨアブの家から、漏出を患う者、重い皮膚病を病む者、杖にすがる者、剣に倒れる者、パンに乏しい者が絶えることのないように。」
2SA 3:30 こうしてヨアブとその兄弟アビシャイはアブネルを殺した。彼がギベオンでの戦いで、彼らの兄弟アサエルを殺したからである。
2SA 3:31 ダビデはヨアブと、彼とともにいたすべての民に言った。「あなたがたの服を引き裂き、粗布を腰にまとい、アブネルの前で泣き悲しめ。」ダビデ王は棺の後ろを歩いた。
2SA 3:32 彼らはアブネルをヘブロンに葬った。王はアブネルの墓で声を上げて泣き、民も皆泣いた。
2SA 3:33 王はアブネルのために哀歌を歌って言った。 「アブネルは愚か者のように死なねばならなかったのか。
2SA 3:34 あなたの手は縛られず、足に足かせもなかった。 悪人どもの前に倒れる者のように、あなたは倒れた。」 民は皆、彼のために再び泣いた。
2SA 3:35 まだ日のあるうちに、民は皆やって来てダビデにパンを食べるよう勧めた。しかしダビデは誓って言った。「日が沈む前に、わたしがパンであれ何であれ口にするなら、神がわたしを幾重にも罰せられるように。」
2SA 3:36 民は皆これに気づき、それを良いとした。王の行うことはすべて、民の目に良しと映っていた。
2SA 3:37 その日、すべての民と全イスラエルは、ネルの息子アブネルを殺したのが王によるものではなかったことを理解した。
2SA 3:38 王は家来たちに言った。「今日、イスラエルにおいて、一人の君主であり、偉大な人物が倒れたことを、あなたがたは知らないのか。
2SA 3:39 わたしは油注がれた王であるとはいえ、今日は弱い。ツェルヤの息子たちであるこれらの者は、わたしには手に負えない。主が悪を行う者に、その悪にしたがって報いてくださるように。」
2SA 4:1 サウルの息子は、アブネルがヘブロンで死んだことを聞くと、力を失い、イスラエル人は皆うろたえた。
2SA 4:2 サウルの息子には、略奪隊の隊長である二人の者がいた。一人の名はバアナ、もう一人の名はレカブといい、ベニヤミン人であるベエロテ人リンモンの息子たちであった。ベエロテもベニヤミンの一部とみなされていたからである。
2SA 4:3 またベエロテ人はギタイムに逃げ、今日に至るまでそこで寄留者として住んでいる。
2SA 4:4 さて、サウルの息子ヨナタンには、両足の不自由な息子が一人いた。サウルとヨナタンについての知らせがエズレルから届いたとき、彼は五歳であった。彼の乳母は彼を抱き上げて逃げた。急いで逃げる際に彼は落ち、足が不自由になった。彼の名はメフィボシェテであった。
2SA 4:5 ベエロテ人リンモンの息子レカブとバアナは出かけて行き、日中の一番暑いころ、イシュボシェテが昼寝をしているときに彼の家に来た。
2SA 4:6 彼らは小麦を取りに来たふりをして家の中に入り、彼の腹を刺した。それからレカブと彼の兄弟バアナは逃げた。
2SA 4:7 彼らが家に入ったとき、イシュボシェテは寝室の寝台で横になっていた。彼らは彼を打って殺し、その首をはね、その首を取って、夜通しアラバの道を通って行った。
2SA 4:8 彼らはイシュボシェテの首をヘブロンのダビデのところに持って来て、王に言った。「ご覧ください。あなたの命を狙っていたあなたの敵サウルの息子、イシュボシェテの首です。主は今日、わが君、王のために、サウルとその子孫 に復讐されました。」
2SA 4:9 ダビデは、ベエロテ人リンモンの息子レカブとその兄弟バアナに答えた。「あらゆる苦難からわたしの命を贖ってくださった主は生きておられる。
2SA 4:10 かつて『サウルは死んだ』とわたしに告げ、自分が良い知らせを持って来たと思った者を、わたしは捕らえてツィクラグで殺した。それが、その知らせに対してわたしが与えた報いであった。
2SA 4:11 まして、悪者どもが義人をその人自身の家の寝台の上で殺したのだから、なおさらのこと、今、わたしはあなたがたの手から彼の血の責任を問い、あなたがたを地から取り除くべきではないか。」
2SA 4:12 ダビデは若者たちに命じ、彼らはその二人を殺し、彼らの手と足を切り落とし、ヘブロンの池のそばに吊るした。しかし、イシュボシェテの首は取って、ヘブロンにあるアブネルの墓に葬った。
2SA 5:1 その後、イスラエルのすべての部族がヘブロンのダビデのもとに来て、言った。「われわれはあなたと同じ骨肉です。
2SA 5:2 昔、サウルがわれわれの王であったとき、イスラエルを率いて出入りしたのはあなたでした。主はあなたに、『あなたがわたしの民イスラエルの牧者となり、あなたがイスラエルの君主となる』と言われました。」
2SA 5:3 こうして、イスラエルのすべての長老たちがヘブロンの王のもとに来た。ダビデ王はヘブロンで、主の御前に彼らと契約を結び、彼らはダビデに油を注いでイスラエルの王とした。
2SA 5:4 ダビデは治め始めたとき三十歳で、四十年間統治した。
2SA 5:5 彼はヘブロンで七年六か月の間ユダを治め、エルサレムで三十三年の間、全イスラエルとユダを治めた。
2SA 5:6 王とその部下たちは、この地の住民であるエブス人を攻めるためにエルサレムへ行った。彼らはダビデに、「目の見えない者や足の不自由な者だけでも、あなたを追い返せる」と言った。彼らは「ダビデはここに入ることはできない」と考えたからである。
2SA 5:7 それでも、ダビデはシオンの要害を攻め取った。これがダビデの町である。
2SA 5:8 ダビデはその日、「エブス人を打つ者はだれでも、水路を上り、ダビデが憎むあの足の不自由な者や目の見えない者たちを打て」と言った。そのため人々は、「目の見えない者や足の不自由な者は、家に入ってはならない」と言う。
2SA 5:9 ダビデはその要害に住み、そこをダビデの町と呼んだ。ダビデはミロから内側にかけて、周囲に建て増していった。
2SA 5:10 ダビデはますます大いなる者となった。万軍の神である主が彼とともにおられたからである。
2SA 5:11 ツロの王ヒラムは、ダビデのもとに使者たちと、杉の木、大工、石工を送った。彼らはダビデのために家を建てた。
2SA 5:12 ダビデは、主が彼をイスラエルの王として確立し、ご自分の民イスラエルのために彼の王国を高められたことを悟った。
2SA 5:13 ダビデはヘブロンから来た後、エルサレムでさらに多くのそばめや妻をめとった。そして、ダビデにはさらに多くの息子と娘が生まれた。
2SA 5:14 エルサレムで彼に生まれた者たちの名は次のとおりである。シャムア、ショバブ、ナタン、ソロモン、
2SA 5:15 イブハル、エリシュア、ネフェグ、ヤフィア、
2SA 5:16 エリシャマ、エリアダ、エリフェレテ。
2SA 5:17 ペリシテ人は、人々がダビデに油を注いでイスラエルの王としたことを聞くと、皆ダビデを捜しに上って来た。ダビデはそれを聞いて、要害へ下って行った。
2SA 5:18 さて、ペリシテ人はやって来て、レファイムの谷に広がった。
2SA 5:19 ダビデが主に伺って、「ペリシテ人を攻めに上るべきでしょうか。あなたは彼らをわたしの手に引き渡してくださるでしょうか」と言うと、主はダビデに言われた。「上って行け。わたしは必ずペリシテ人をあなたの手に引き渡すからだ。」
2SA 5:20 ダビデはバアル・ペラツィムに行き、そこで彼らを打ち破った。そして彼は言った。「堰を切った水のように、主はわたしの前で敵を打ち破られた。」そのため、彼はその場所の名をバアル・ペラツィム と呼んだ。
2SA 5:21 彼らがそこに自分たちの偶像を置き去りにしたので、ダビデとその部下たちはそれらを持ち去った。
2SA 5:22 ペリシテ人はまたもや上って来て、レファイムの谷に広がった。
2SA 5:23 ダビデが主に伺うと、主は言われた。「上って行ってはならない。彼らの背後に回り込み、桑の木の前から彼らを攻めよ。
2SA 5:24 桑の木の梢に行進の音が聞こえたなら、奮い立て。そのとき、主がペリシテ人の軍勢を打つために、あなたの前に出て行かれるからである。」
2SA 5:25 ダビデは主が命じられたとおりに行い、ゲバからゲゼルに至るまでペリシテ人を打ち破った。
2SA 6:1 ダビデは再びイスラエルの精鋭三万人をすべて集めた。
2SA 6:2 ダビデは立ち上がり、自分とともにいたすべての民を連れてユダのバアレから出発した。ケルビムの上に座しておられる万軍の主、その御名によって呼ばれる神の箱を、そこから運び上るためであった。
2SA 6:3 彼らは神の箱を新しい車に載せ、丘の上にあるアビナダブの家から運び出した。アビナダブの息子であるウザとアヒオが、その新しい車を御していた。
2SA 6:4 彼らが丘の上にあるアビナダブの家から、神の箱とともにそれを運び出したとき、アヒオは箱の前を歩いていた。
2SA 6:5 ダビデとイスラエルの全家は、糸杉の木で作られたあらゆる楽器、竪琴、弦楽器、タンバリン、カスタネット、シンバルを鳴らして、主の御前で演奏していた。
2SA 6:6 彼らがナコンの打ち場に着いたとき、牛がつまずいたので、ウザは神の箱に手を伸ばし、それをつかんだ。
2SA 6:7 するとウザに対して主の怒りが燃え上がり、神はその過ちのゆえに、その場で彼を打たれた。彼はそこで神の箱の傍らで死んだ。
2SA 6:8 主がウザを打ち破られたので、ダビデは怒った。そして彼はその場所をペレツ・ウザ と呼び、今日に至っている。
2SA 6:9 その日、ダビデは主を恐れて言った。「どうして主の箱をわたしのところへ迎えられようか。」
2SA 6:10 そのためダビデは、主の箱をダビデの町にある自分のところへ移そうとはせず、それをガテ人オベデ・エドムの家に運び入れた。
2SA 6:11 主の箱はガテ人オベデ・エドムの家に三か月とどまった。主はオベデ・エドムとその全家を祝福された。
2SA 6:12 「主は神の箱のゆえに、オベデ・エドムの家と彼に属するすべてのものを祝福された」とダビデ王に告げられた。ダビデは行って、神の箱をオベデ・エドムの家からダビデの町へ、喜びをもって運び上った。
2SA 6:13 主の箱を担ぐ者たちが六歩進んだとき、彼は牛と肥えた子牛をいけにえとしてささげた。
2SA 6:14 ダビデは力の限り主の御前で踊った。ダビデは亜麻布のエポデを身に着けていた。
2SA 6:15 こうしてダビデとイスラエルの全家は、歓声を上げ、角笛を吹き鳴らして、主の箱を運び上った。
2SA 6:16 主の箱がダビデの町に入って来たとき、サウルの娘ミカルは窓から見下ろし、ダビデ王が主の御前で跳ねたり踊ったりしているのを見て、心の中で彼をさげすんだ。
2SA 6:17 彼らは主の箱を運び入れ、ダビデがそのために張った天幕の中の定めの場所に安置した。ダビデは主の御前に全焼のささげ物と和解のいけにえをささげた。
2SA 6:18 ダビデは全焼のささげ物と和解のいけにえをささげ終えると、万軍の主の御名によって民を祝福した。
2SA 6:19 彼はすべての民、すなわちイスラエルの全群衆の男女一人ひとりに、パン一切れ、なつめやし、干しぶどうを分け与えた。そして民は皆、それぞれ自分の家に帰って行った。
2SA 6:20 それからダビデは自分の家族を祝福するために戻って来た。サウルの娘ミカルはダビデを出迎えに出て来て言った。「今日のイスラエルの王は、なんとご立派だったことでしょう。ならず者が恥じることもなく自分をさらけ出すように、ご自分の家来たちのはしためたちの目の前で、今日ご自分をさらけ出されるとは。」
2SA 6:21 ダビデはミカルに言った。「それは主の御前でのことだ。主はあなたの父よりも、またその全家よりもわたしを選び、主の民イスラエルの君主に任命してくださった。それゆえ、わたしは主の御前で喜び祝う。
2SA 6:22 わたしはこれよりもさらに身を低くし、自分を卑しい者と見なそう。しかし、あなたが話したそのはしためたちからは、わたしは敬われるだろう。」
2SA 6:23 サウルの娘ミカルには、死ぬ日まで子どもがなかった。
2SA 7:1 王が自分の家に住み、主が周囲のすべての敵から彼を休ませられたとき、
2SA 7:2 王は預言者ナタンに言った。「わたしは杉の家に住んでいるが、神の箱は幕の内にある。」
2SA 7:3 ナタンは王に言った。「行って、あなたの心にあることをすべて行いなさい。主があなたとともにおられるからです。」
2SA 7:4 その夜、主のことばがナタンに臨んで言った。
2SA 7:5 「行って、わたしのしもべダビデに言え。『主はこう言われる。「わたしが住むための家を、あなたが建てるというのか。
2SA 7:6 わたしはイスラエルの民をエジプトから導き上げた日から今日に至るまで、家に住んだことはなく、天幕や幕屋の中を移動してきた。
2SA 7:7 わたしがイスラエルのすべての民とともに歩んできたすべての場所で、わたしの民イスラエルの牧者となるよう命じたイスラエルの部族のだれかに、『なぜわたしのために杉の家を建てなかったのか』と、ひと言でも言ったことがあるだろうか。」』
2SA 7:8 今、わたしのしもべダビデにこう言え。『万軍の主はこう言われる。「わたしはあなたを羊の囲いから、羊の群れの後ろから取って、わたしの民イスラエルの上の君主とした。
2SA 7:9 あなたがどこへ行くにも、わたしはあなたとともにおり、あなたの前からすべての敵を断ち切った。わたしは地上の偉大な者たちの名のような、大いなる名をあなたに与える。
2SA 7:10 わたしはわたしの民イスラエルのために一つの場所を定め、彼らを植え付ける。彼らは自分たちの場所に住み、もはや動かされることはない。悪しき者たちが、初めのころのように、またわたしが民イスラエルの上に士師たちを立てた時代のように、彼らを苦しめることはもはやない。
2SA 7:11 わたしはあなたをすべての敵から休ませる。さらに主はあなたに告げる。主があなたのために一つの家を建てると。
2SA 7:12 あなたの日々が満ち、あなたが父祖たちとともに眠りにつくとき、わたしはあなたから生まれる子孫を、あなたの後に立て、彼の王国を確立する。
2SA 7:13 彼はわたしの名のために家を建て、わたしは彼の王国の王座をとこしえに確立する。
2SA 7:14 わたしは彼の父となり、彼はわたしの息子となる。彼が不義を犯すなら、わたしは人の杖と人の子らの鞭をもって彼を懲らしめる。
2SA 7:15 しかし、わたしの慈しみは彼から離れ去ることはない。わたしがあなたの前から退けたサウルから、それを取り去ったようにはならない。
2SA 7:16 あなたの家とあなたの王国は、あなたの前にとこしえに確かなものとされる。あなたの王座はとこしえに確立される。」』」
2SA 7:17 ナタンはこれらのすべての言葉を、またこのすべての幻のとおりに、ダビデに語った。
2SA 7:18 そこでダビデ王は中に入って主の御前に座り、こう言った。「主 なる神よ。わたしは何者でしょう。わたしの家が何だというので、あなたはここまで導いてくださったのでしょうか。
2SA 7:19 主なる神よ、これはあなたの御目にはまだ小さなことでした。あなたはしもべの家について、はるか先のことまで語ってくださいました。主なる神よ、しかもあなたはこれを人への定めとして語られました。
2SA 7:20 ダビデはこれ以上、あなたに何を言えるでしょうか。主なる神よ、あなたはあなたのしもべをご存じだからです。
2SA 7:21 あなたの言葉のゆえに、またあなた自身の御心にしたがって、あなたはあなたのしもべに知らせるために、このすべての偉大なことを行われました。
2SA 7:22 それゆえ、主なる神よ、あなたは大いなる方です。わたしたちの耳で聞いたすべてのことによれば、あなたのような方はほかになく、あなたのほかに神はいないからです。
2SA 7:23 あなたがエジプトから贖い出してご自分の民とされたイスラエル、この地上の一つの国民のような者が、ほかにあるでしょうか。あなたはご自身のために名を上げ、彼らのために偉大なことを行い、その地に恐るべきみわざを示されました。あなたがエジプトから、国々とその神々のもとから贖い出された民の前で、これを行われたのです。
2SA 7:24 あなたはご自分の民イスラエルを、とこしえにあなたの民として確立されました。そして主よ、あなたが彼らの神となられました。
2SA 7:25 今、主なる神よ、あなたがしもべとその家について語られた言葉を、とこしえに確かなものとし、あなたが語られたとおりに行ってください。
2SA 7:26 そうして、『万軍の主はイスラエルを治める神である』と言われて、あなたの御名がとこしえにあがめられますように。そして、あなたのしもべダビデの家が、あなたの御前に確立されますように。
2SA 7:27 万軍の主、イスラエルの神であるあなたは、あなたのしもべに『わたしがあなたのために一つの家を建てる』と言って啓示されました。それゆえ、あなたのしもべはこの祈りをあなたにささげる勇気を得たのです。
2SA 7:28 今、主なる神よ、あなたこそ神であり、あなたの言葉は真理です。そして、あなたはこの良いことをしもべに約束してくださいました。
2SA 7:29 ですから今、あなたのしもべの家を祝福し、それがあなたの御前にとこしえに続くようにしてください。主なる神よ、あなたがそう語られたからです。あなたの祝福によって、あなたのしもべの家がとこしえに祝福されますように。」
2SA 8:1 この後、ダビデはペリシテ人を打って彼らを従わせた。そしてダビデは、ペリシテ人の手から、その中心都市の支配権を奪い取った。
2SA 8:2 彼はモアブを打ち破り、彼らを地面に寝かせて縄で測った。すなわち、二本の縄で測った者たちを死に渡し、一本の縄いっぱいで測った者たちを生かしておいた。モアブ人はダビデのしもべとなり、貢ぎ物を持って来た。
2SA 8:3 ダビデはまた、レホブの息子であるツォバの王ハダデゼルが、大河のほとりで自らの支配を取り戻そうとしたとき、彼を打ち破った。
2SA 8:4 ダビデは彼から騎兵千七百人、歩兵二万人を奪い取った。ダビデは戦車用の馬の足の筋をすべて切ったが、百台の戦車に足りる馬は残しておいた。
2SA 8:5 ダマスコのアラム人たちがツォバの王ハダデゼルを助けに来たとき、ダビデはアラム人二万二千人を打った。
2SA 8:6 それからダビデはダマスコのアラムに守備隊を置いた。アラム人はダビデのしもべとなり、貢ぎ物を持って来た。主はダビデが行くところどこででも、彼に勝利をお与えになった。
2SA 8:7 ダビデはハダデゼルのしもべたちが持っていた金の盾を奪い、それらをエルサレムに持って来た。
2SA 8:8 またダビデ王は、ハダデゼルの町々であるベタとベロタイから、非常に多くの青銅を奪い取った。
2SA 8:9 ハマテの王トイは、ダビデがハダデゼルの全軍勢を打ち破ったことを聞いた。
2SA 8:10 そこでトイは、息子ヨラムをダビデ王のもとに遣わし、あいさつさせ、祝福させた。ダビデがハダデゼルと戦い、彼を打ち破ったからである。ハダデゼルはトイと何度も戦っていた。ヨラムは銀の器、金の器、青銅の器を持って来た。
2SA 8:11 ダビデ王はこれらをも、彼が従わせたすべての国々から得てささげた銀や金とともに、主にささげた。
2SA 8:12 すなわちアラム、モアブ、アンモン人、ペリシテ人、アマレク、またレホブの息子であるツォバの王ハダデゼルからの戦利品である。
2SA 8:13 ダビデが塩の谷でアラム人一万八千人を打って帰って来たとき、彼は名を上げた。
2SA 8:14 彼はエドムに守備隊を置き、エドム全土に守備隊を置いた。すべてのエドム人はダビデのしもべとなった。主はダビデが行くところどこででも、彼に勝利をお与えになった。
2SA 8:15 ダビデは全イスラエルを治めた。ダビデは自分のすべての民に対して公正と義を行った。
2SA 8:16 ツェルヤの息子ヨアブが軍の長であり、アヒルデの息子ヨシャファテが記録官であった。
2SA 8:17 アヒトブの息子ツァドクとアビアタルの息子アヒメレクが祭司であり、セラヤが書記官であった。
2SA 8:18 エホヤダの息子ベナヤはケレテ人とペレテ人の長であり、ダビデの息子たちは高官であった。
2SA 9:1 ダビデは言った。「サウルの家には、まだ誰か残っていないか。わたしはヨナタンのために、その人に慈しみを示したい。」
2SA 9:2 サウルの家にはツィバという名のしもべがいたので、人々は彼をダビデのところに呼んだ。王が彼に、「あなたがツィバか」と言うと、 彼は言った。「はい、あなたのしもべです。」
2SA 9:3 王は言った。「サウルの家には、もう誰もいないのか。わたしはその人に神の慈しみを示したいのだが。」 ツィバは王に言った。「ヨナタンにはまだ一人の息子がいます。彼は両足が不自由です。」
2SA 9:4 王は彼に言った。「彼はどこにいるのか。」 ツィバは王に言った。「彼はロ・デバルにある、アミエルの息子マキルの家にいます。」
2SA 9:5 そこでダビデ王は人を遣わし、ロ・デバルにあるアミエルの息子マキルの家から彼を連れて来させた。
2SA 9:6 サウルの息子ヨナタンの息子メフィボシェテはダビデのところに来ると、顔を地につけて伏し、敬意を表した。ダビデが「メフィボシェテよ」と言うと、 彼は答えた。「はい、あなたのしもべです。」
2SA 9:7 ダビデは彼に言った。「恐れることはない。わたしはあなたの父ヨナタンのために、必ずあなたに慈しみを示し、あなたの父サウルの土地をすべてあなたに返す。あなたは常にわたしの食卓でパンを食べるようになる。」
2SA 9:8 彼は身をかがめて言った。「あなたのしもべは何者でしょうか。わたしのような死んだ犬に、あなたが目を留めてくださるとは。」
2SA 9:9 それから王はサウルのしもべツィバを呼んで、彼に言った。「サウルとその全家に属していたものをすべて、わたしはあなたの主人の息子に与えた。
2SA 9:10 あなたとあなたの息子たち、それにあなたのしもべたちは、彼のために土地を耕し、収穫物を取り入れなさい。あなたの主人の息子が食べるパンを得るためである。しかし、あなたの主人の息子メフィボシェテは、常にわたしの食卓でパンを食べる。」 さて、ツィバには十五人の息子と二十人のしもべがいた。
2SA 9:11 ツィバは王に言った。「わが君、王がそのしもべに命じられるすべてのことにしたがって、あなたのしもべはそのように行います。」こうしてメフィボシェテは、王の息子たちの一人のように、ダビデの食卓で食事をした。
2SA 9:12 メフィボシェテには一人の幼い息子がおり、その名はミカといった。ツィバの家に住む者は皆、メフィボシェテのしもべとなった。
2SA 9:13 こうしてメフィボシェテはエルサレムに住んだ。彼が常に王の食卓で食事をしたからである。彼は両足が不自由であった。
2SA 10:1 この後、アンモン人の王が死に、その息子ハヌンが彼に代わって王となった。
2SA 10:2 ダビデは言った。「ナハシュの息子ハヌンに慈しみを示そう。彼の父がわたしに慈しみを示してくれたように。」そこでダビデは、彼の父のことで彼を慰めるために、自分のしもべたちを遣わした。ダビデのしもべたちがアンモン人の地に入って来たとき、
2SA 10:3 アンモン人の君主たちは、彼らの主君ハヌンに言った。「ダビデがあなたに慰めの使者を遣わしたからといって、彼があなたの父を敬っているとお考えですか。ダビデが自分のしもべたちをあなたのところに遣わしたのは、この町を調べ、探り出し、これを覆すためではありませんか。」
2SA 10:4 そこでハヌンはダビデのしもべたちを捕らえ、彼らのひげの半分を剃り落とし、彼らの服を半分に、すなわち尻のところまで切り取って、彼らを送り帰した。
2SA 10:5 人々がこのことをダビデに告げると、彼は彼らを迎えるために人を遣わした。この男たちがひどく恥をかいていたからである。王は言った。「あなたがたのひげが伸びるまでエリコにとどまり、それから帰りなさい。」
2SA 10:6 アンモン人は、自分たちがダビデの憎しみを買ったと悟ると、人を遣わして、ベテ・レホブのアラム人とツォバのアラム人の歩兵二万人、マアカの王と千人の男たち、それにトブの男たち一万二千人を雇った。
2SA 10:7 ダビデはそれを聞くと、ヨアブと勇士たちの全軍勢を遣わした。
2SA 10:8 アンモン人は出て来て、門の入り口で戦いの陣を敷いた。ツォバとレホブのアラム人、またトブとマアカの男たちは、別に野にいた。
2SA 10:9 ヨアブは、戦いの陣が自分の前と後ろに敷かれているのを見ると、イスラエルのすべての精鋭から人を選び、アラム人に向かって陣を敷いた。
2SA 10:10 残りの民は自分の兄弟アビシャイの手に委ねた。そして彼はアンモン人に対して陣を敷いた。
2SA 10:11 ヨアブは言った。「もしアラム人がわたしにとって強すぎるなら、あなたがわたしを助けなさい。しかし、もしアンモン人があなたにとって強すぎるなら、わたしが行ってあなたを助けよう。
2SA 10:12 勇気を出せ。われわれの民と、われわれの神の町々のために奮い立とう。主が御心にかなうことをなさるように。」
2SA 10:13 そこでヨアブと、彼とともにいた民がアラム人との戦いに近づくと、彼らはヨアブの前から逃げ去った。
2SA 10:14 アンモン人はアラム人が逃げたのを見ると、自分たちもアビシャイの前から逃げ去り、町の中に入った。それからヨアブはアンモン人から引き上げて、エルサレムに帰った。
2SA 10:15 アラム人は自分たちがイスラエルに打ち負かされたのを見ると、一堂に集まった。
2SA 10:16 ハダデゼルは人を遣わし、川の向こうにいるアラム人を呼び出した。彼らはヘラムに来た。ハダデゼルの軍の長であるショバクが彼らの先頭に立っていた。
2SA 10:17 これがダビデに告げられると、彼は全イスラエルを集め、ヨルダン川を渡って、ヘラムに来た。アラム人はダビデに対して陣を敷き、彼と戦った。
2SA 10:18 アラム人はイスラエルの前から逃げ去った。ダビデはアラム人の戦車隊七百人と騎兵四万人を殺し、彼らの軍の長であるショバクを打ったので、彼はそこで死んだ。
2SA 10:19 ハダデゼルのしもべであったすべての王たちは、自分たちがイスラエルに打ち負かされたのを見ると、イスラエルと和睦し、彼らに仕えた。こうしてアラム人はアンモン人を助けることを恐れ、二度と彼らを助けなかった。
2SA 11:1 年が巡り、王たちが出陣する時期になると、ダビデはヨアブとその部下たち、および全イスラエルを遣わした。彼らはアンモン人を打ち破り、ラバを包囲した。しかしダビデはエルサレムにとどまっていた。
2SA 11:2 夕暮れ時、ダビデは寝台から起き上がり、王の家の屋上を歩いていた。屋上から一人の女が水浴びをしているのが見えた。その女は非常に美しかった。
2SA 11:3 ダビデは人を遣わして、その女について尋ねさせた。ある者が、「あれはエリアムの娘で、ヘテ人ウリヤの妻バテ・シェバではありませんか」と言った。
2SA 11:4 ダビデは使者たちを遣わし、彼女を連れて来た。彼女が彼のもとに来ると、彼は彼女と寝た（彼女は汚れから身をきよめていたからである）。その後、彼女は自分の家に帰った。
2SA 11:5 女は身ごもったので、人を遣わしてダビデに告げて、「わたしは身ごもりました」と言った。
2SA 11:6 ダビデはヨアブに、「ヘテ人ウリヤをわたしのもとに遣わしなさい」と言って人を遣わした。そこでヨアブはウリヤをダビデのもとに遣わした。
2SA 11:7 ウリヤが彼のもとに来たとき、ダビデはヨアブの様子や民の様子、そして戦いの状況がどうであるかを尋ねた。
2SA 11:8 ダビデはウリヤに言った。「自分の家に下って行き、足を洗いなさい。」ウリヤが王の家から出て行くと、王からの贈り物が彼の後から届けられた。
2SA 11:9 しかしウリヤは、自分の家に下って行かず、主君のすべてのしもべたちとともに王の家の入り口で寝た。
2SA 11:10 人々がダビデに、「ウリヤは自分の家に下って行きませんでした」と告げたとき、ダビデはウリヤに言った。「あなたは旅から帰って来たのではないか。なぜ自分の家に下って行かなかったのか。」
2SA 11:11 ウリヤはダビデに言った。「箱も、イスラエルも、ユダも天幕にとどまり、わたしの主君ヨアブも、わたしの主君のしもべたちも野に宿営しています。それなのに、わたしだけが自分の家に行って食べたり飲んだりし、妻と寝ることができるでしょうか。あなたの命にかけて、わたしはそのようなことはいたしません。」
2SA 11:12 ダビデはウリヤに言った。「今日もここにとどまりなさい。明日、あなたを送り出そう。」こうしてウリヤは、その日と次の日、エルサレムにとどまった。
2SA 11:13 ダビデが彼を招いたので、彼はダビデの前で飲み食いし、ダビデは彼を酔わせた。しかし夕暮れになると、彼は出て行って主君のしもべたちとともに寝台で寝て、自分の家には下って行かなかった。
2SA 11:14 朝になると、ダビデはヨアブに手紙を書き、ウリヤの手に託して送った。
2SA 11:15 彼は手紙にこう書いた。「ウリヤを最も激しい戦いの最前線に出し、彼が打たれて死ぬように、彼から退け。」
2SA 11:16 ヨアブは町を包囲して見張っていたとき、勇敢な者たちがいると知っていた場所にウリヤを配置した。
2SA 11:17 町の者たちが出て来てヨアブと戦った。ダビデのしもべである民のうちの数人が倒れ、ヘテ人ウリヤもまた死んだ。
2SA 11:18 そこでヨアブは人を遣わし、戦いに関するすべての事をダビデに告げさせた。
2SA 11:19 彼は使者に命じて言った。「戦いに関するすべての事を王に話し終えたとき、
2SA 11:20 もし王の怒りが燃え上がり、あなたにこう言ったなら。『なぜ戦うために、それほど町に近づいたのか。彼らが城壁の上から射かけてくることを知らなかったのか。
2SA 11:21 エルベシェテの息子アビメレクを打ったのは誰か。一人の女が城壁の上から彼の上にひき臼の上石を投げ落とし、彼がテベツで死んだのではなかったか。なぜそれほど城壁に近づいたのか。』そのとき、あなたは、『あなたのしもべであるヘテ人ウリヤも死にました』と言いなさい。」
2SA 11:22 そこで使者は行き、ダビデのもとに来て、ヨアブが彼を遣わして伝えさせたすべてのことを報告した。
2SA 11:23 使者はダビデに言った。「あの者たちはわれわれに対して優勢になり、野にいるわれわれのところへ出て来ました。そこでわれわれは門の入り口まで彼らを追い詰めました。
2SA 11:24 射手たちが城壁の上からあなたのしもべたちに向かって射かけ、王のしもべたちのうち数人が死にました。あなたのしもべであるヘテ人ウリヤもまた死にました。」
2SA 11:25 するとダビデは使者に言った。「あなたはヨアブにこう言いなさい。『この事を気に病むな。剣はこの者もあの者も同じように食い尽くす。町に対する戦いをさらに強め、それを打ち倒せ。』彼を励ましなさい。」
2SA 11:26 ウリヤの妻は、夫ウリヤが死んだことを聞くと、夫のために泣き悲しんだ。
2SA 11:27 喪の期間が過ぎると、ダビデは人を遣わして彼女を自分の家に引き取った。彼女は彼の妻となり、彼に男の子を産んだ。しかし、ダビデが行ったこの事は、主の御目には悪であった。
2SA 12:1 主はナタンをダビデのもとに遣わされた。彼はダビデのところに来て、彼に言った。「ある町に二人の男がいました。一人は富んでおり、もう一人は貧しい者でした。
2SA 12:2 富んでいる男には、非常に多くの羊や牛の群れがいましたが、
2SA 12:3 貧しい男には、自分で買って育てていた一匹の小さな雌の小羊のほかには、何もありませんでした。その小羊は彼と子どもたちと一緒に育ち、彼の食べ物を分けてもらい、彼の杯から飲み、胸に抱かれて眠り、彼にとって娘のようでした。
2SA 12:4 一人の旅人が富んでいる男のところにやって来ました。彼は自分のもとに来た旅人のために食事を用意するのに、自分の羊や牛の群れから取ることを惜しみ、その貧しい男の小羊を取って、自分のところに来た男のために調理しました。」
2SA 12:5 ダビデの怒りはその男に対して激しく燃え上がり、ナタンに言った。「主は生きておられる。このようなことをした男は死に値する。
2SA 12:6 彼はこのようなことを行い、あわれみを持たなかったので、その小羊を四倍にして償わなければならない。」
2SA 12:7 ナタンはダビデに言った。「あなたがその男です。イスラエルの神、主はこう言われます。『わたしはあなたに油を注いでイスラエルの王とし、サウルの手からあなたを救い出した。
2SA 12:8 わたしはあなたの主君の家をあなたに与え、あなたの主君の妻たちをあなたの胸に与え、イスラエルとユダの家をあなたに与えた。もしそれが少なすぎたのなら、わたしはあなたにさらに多くのものを加えたであろう。
2SA 12:9 なぜ、あなたは主の言葉を軽んじ、その御目に悪であることを行ったのか。あなたはヘテ人ウリヤを剣で打ち、彼の妻を奪って自分の妻とし、アンモン人の剣で彼を殺した。
2SA 12:10 あなたがわたしを軽んじ、ヘテ人ウリヤの妻を奪って自分の妻としたので、今や剣はとこしえにあなたの家から離れない。』
2SA 12:11 主はこう言われます。『わたしはあなた自身の家から、あなたに対して悪を起こす。わたしはあなたの目の前であなたの妻たちを取り、あなたの隣人に与える。彼はこの太陽の光の中で、あなたの妻たちと寝るであろう。
2SA 12:12 あなたはそれを密かに行ったが、わたしはこの事を全イスラエルの前で、そして太陽の前で行う。』」
2SA 12:13 ダビデはナタンに言った。「わたしは主に対して罪を犯しました。」 ナタンはダビデに言った。「主もまた、あなたの罪を取り除かれました。あなたは死ぬことはありません。
2SA 12:14 しかし、あなたはこの行いによって、主の敵どもに主を冒涜する大きな機会を与えた。それゆえ、あなたに生まれた子は必ず死ぬ。」
2SA 12:15 ナタンは自分の家に帰って行った。 主は、ウリヤの妻がダビデに産んだ子を打たれたので、その子は重い病気になった。
2SA 12:16 それゆえ、ダビデはその子のために神に懇願した。ダビデは断食し、中に入って、夜通し地面に横たわっていた。
2SA 12:17 彼の家の長老たちは、彼を地面から起き上がらせようとして彼のそばに立ったが、彼はそうしようとはせず、彼らと一緒にパンを食べることもしなかった。
2SA 12:18 七日目に、その子は死んだ。ダビデのしもべたちは、子が死んだことを彼に告げるのを恐れた。彼らはこう言ったからである。「子がまだ生きていたとき、われわれが彼に話しかけても、彼はわれわれの声に耳を傾けなかった。子が死んだと告げたら、彼はどれほど自分を傷つけることだろう。」
2SA 12:19 しかしダビデは、しもべたちがささやき合っているのを見て、子が死んだことを悟った。ダビデはしもべたちに言った。「子は死んだのか。」 彼らは言った。「死にました。」
2SA 12:20 そこでダビデは地面から起き上がり、体を洗い、油を塗り、衣服を着替えた。そして主の家に入って礼拝した。それから自分の家に帰り、彼が求めると、彼らは彼の前にパンを出し、彼は食べた。
2SA 12:21 すると、しもべたちは彼に言った。「あなたがされたこの事は何ですか。子が生きている間は、あなたはその子のために断食して泣かれましたが、子が死ぬと、あなたは起き上がってパンを食べられました。」
2SA 12:22 彼は言った。「子がまだ生きていた間、わたしが断食して泣いたのは、『もしかすると主がわたしをあわれみ、子を生かしてくださるかもしれない』と思ったからだ。
2SA 12:23 しかし今、子は死んでしまった。なぜわたしは断食しなければならないのか。わたしはあの子を再び連れ戻すことができるだろうか。わたしはあの子のところへ行くが、あの子がわたしのところに戻って来ることはない。」
2SA 12:24 ダビデは妻バテ・シェバを慰め、彼女のところに入って、彼女と寝た。彼女は男の子を産み、彼はその名をソロモンと呼んだ。主は彼を愛され、
2SA 12:25 主は預言者ナタンを遣わし、主のゆえに、その子をエディデヤ と名づけさせた。
2SA 12:26 さて、ヨアブはアンモン人のラバと戦い、王の町を攻め取った。
2SA 12:27 ヨアブはダビデに使者たちを遣わして言った。「わたしはラバと戦いました。わたしは水の町を攻め取りました。
2SA 12:28 ですから今、残りの民を集めて町の向かいに陣を敷き、そこを攻め取ってください。そうしなければ、わたしが町を攻め取り、わたしの名で呼ばれることになってしまいます。」
2SA 12:29 ダビデはすべての民を集め、ラバへ行ってそれと戦い、そこを攻め取った。
2SA 12:30 彼は彼らの王の頭から王冠を奪い取った。その重さは一タラント の金であり、そこには宝石がはめ込まれていた。それはダビデの頭に置かれた。彼は町から非常に多くの戦利品を持ち出した。
2SA 12:31 彼はその中にいた民を引き出し、彼らをのこぎり、鉄の鶴嘴、鉄の斧を用いる労働に就かせ、れんが窯で働かせた。彼はアンモン人のすべての町々にこのようにした。それからダビデとすべての民はエルサレムに帰った。
2SA 13:1 この後、ダビデの息子アブサロムにはタマルという名の美しい妹がいた。ダビデの息子アムノンは彼女を愛した。
2SA 13:2 アムノンは妹タマルのゆえに思い悩み、病気になるほどであった。彼女は処女であり、アムノンには彼女に近づくことさえ難しく思われたからである。
2SA 13:3 しかしアムノンには一人の友人がおり、その名はヨナダブといった。彼はダビデの兄弟シメアの息子であった。ヨナダブは非常に悪賢い男であった。
2SA 13:4 彼はアムノンに言った。「王の息子よ、なぜあなたは日ごとにそのように沈んでいるのか。わたしに話してくれないか。」 アムノンは彼に言った。「わたしは兄弟アブサロムの妹タマルを愛している。」
2SA 13:5 ヨナダブは彼に言った。「寝台に横になり、病気のふりをしなさい。あなたの父があなたを見舞いに来たなら、彼に言いなさい。『どうか、妹のタマルを来させて、わたしに食べ物を与え、わたしの目の前で料理をさせてください。わたしがそれを見て、彼女の手から食べられるように。』」
2SA 13:6 そこでアムノンは横になり、病気のふりをした。王が彼を見舞いに来たとき、アムノンは王に言った。「どうか、妹のタマルを来させて、わたしの目の前で二つの菓子を作らせてください。わたしが彼女の手から食べられるように。」
2SA 13:7 そこでダビデはタマルの家に人を遣わして言った。「今すぐあなたの兄弟アムノンの家に行き、彼のために食べ物を用意しなさい。」
2SA 13:8 そこでタマルは兄弟アムノンの家に行った。彼は横になっていた。彼女はパン生地を取り、それをこねて、彼の目の前で菓子を作り、その菓子を焼いた。
2SA 13:9 彼女は鍋を取り、彼の前に料理をよそったが、彼は食べることを拒んだ。アムノンは言った。「すべての者をわたしのところから退出させよ。」すると、すべての者が彼から退出した。
2SA 13:10 アムノンはタマルに言った。「その食べ物を寝室に持ってきなさい。わたしがあなたの手から食べるように。」タマルは自分が作った菓子を取り、兄弟アムノンのいる寝室に持って行った。
2SA 13:11 彼女が彼に食べさせようとそれを近づけたとき、彼は彼女を捕らえて言った。「妹よ、来てわたしと寝なさい。」
2SA 13:12 彼女は彼に答えた。「いいえ、兄弟よ、わたしに無理強いしないでください。イスラエルにおいてそのようなことは行われるべきではありません。この愚行をしてはなりません。
2SA 13:13 わたしは、自分の恥をどこへ持って行けばよいのでしょうか。それにあなたも、イスラエルにおける愚か者の一人のようになってしまいます。ですから今、どうか王に話してください。王はわたしをあなたに与えることを惜しまれないでしょう。」
2SA 13:14 しかし、彼は彼女の声に耳を傾けようとはしなかった。彼は彼女よりも力が強かったので、彼女に無理強いし、彼女と寝た。
2SA 13:15 その後、アムノンは彼女を激しく憎んだ。その憎しみは、かつての愛よりも大きかった。アムノンは彼女に言った。「起きて、出て行け。」
2SA 13:16 彼女は彼に言った。「いけません。わたしを追い出すこの仕打ちは、あなたが先ほどわたしにしたことよりも、さらに悪いことです。」 しかし、彼は彼女に耳を傾けようとはしなかった。
2SA 13:17 それから彼は自分に仕えている若者を呼んで言った。「今すぐこの女をわたしのところから外に出し、彼女のうしろで戸のかんぬきをかけよ。」
2SA 13:18 彼女はいろいろな色の長衣を着ていた。王の処女である娘たちは、そのような上着を着ていたからである。そこで彼のしもべは彼女を外に出し、彼女のうしろで戸のかんぬきをかけた。
2SA 13:19 タマルは頭に灰をかぶり、着ていたいろいろな色の長衣を引き裂き、頭に手を当てて、大声で泣きながら歩いて行った。
2SA 13:20 彼女の兄弟アブサロムは彼女に言った。「あなたの兄弟アムノンがあなたと一緒にいたのか。しかし妹よ、今は黙っていなさい。彼はあなたの兄弟だ。この事を思い詰めてはならない。」こうしてタマルは、兄弟アブサロムの家で孤独のうちに暮らした。
2SA 13:21 ダビデ王はこれらすべての事を聞くと、非常に怒った。
2SA 13:22 アブサロムはアムノンに、良いことも悪いことも何も言わなかった。アブサロムは、アムノンが自分の妹タマルに無理強いしたため、彼を憎んでいたからである。
2SA 13:23 丸二年が経った後、アブサロムはエフライムのそばにあるバアル・ハツォルで羊の毛刈りを行い、王の息子たちをすべて招いた。
2SA 13:24 アブサロムは王のところに来て言った。「今ご覧のように、あなたのしもべは羊の毛刈りを行っております。どうか、王とそのしもべたちも、あなたのしもべと一緒に行ってください。」
2SA 13:25 王はアブサロムに言った。「いや、わが息子よ、われわれ全員が行くのはやめておこう。あなたに負担をかけてはならないから。」アブサロムは王に強く勧めたが、王は行こうとはせず、彼を祝福した。
2SA 13:26 そこでアブサロムは言った。「それなら、どうか兄弟のアムノンをわれわれと一緒に行かせてください。」 王は彼に言った。「なぜ彼があなたと一緒に行く必要があるのか。」
2SA 13:27 しかしアブサロムが強く勧めたので、王はアムノンとすべての王の息子たちを彼とともに行かせた。
2SA 13:28 アブサロムは自分のしもべたちに命じて言った。「よく見ておけ。アムノンの心がぶどう酒で陽気になったとき、わたしが『アムノンを打て』とあなたがたに言ったら、彼を殺せ。恐れてはならない。わたしがあなたがたに命じたのではないか。勇気を出し、勇敢であれ。」
2SA 13:29 アブサロムのしもべたちは、アブサロムが命じたとおりにアムノンに対して行った。すると王の息子たちは皆起き上がり、それぞれ自分の騾馬に乗って逃げた。
2SA 13:30 彼らが道中にいたとき、ダビデに知らせが届き、「アブサロムが王の息子たちをすべて殺し、一人も残っていません」と告げられた。
2SA 13:31 すると王は立ち上がり、自分の服を引き裂いて、地面に横たわった。彼のしもべたちも皆、服を引き裂いてそばに立っていた。
2SA 13:32 ダビデの兄弟シメアの息子ヨナダブは答えた。「わが主君が、王の息子である若者たちが皆殺されたと考えてはなりません。死んだのはアムノンだけです。彼が妹タマルに無理強いした日から、アブサロムがそう決意していたからです。
2SA 13:33 ですから今、わが主君、王は、王の息子たちが皆死んだと考えて、この事を思い詰めないでください。死んだのはアムノンだけなのですから。」
2SA 13:34 しかしアブサロムは逃げた。見張りをしていた若者が目を上げると、多くの人々が、彼の背後の丘の中腹の道からやって来るのが見えた。
2SA 13:35 ヨナダブは王に言った。「王の息子たちが来ます。あなたのしもべが言ったとおりです。」
2SA 13:36 彼が話し終えるやいなや、王の息子たちがやって来て、声を上げて泣いた。王もそのしもべたちも皆、激しく泣いた。
2SA 13:37 しかしアブサロムは逃げて、ゲシュルの王、アミフドの息子タルマイのところへ行った。ダビデは毎日、自分の息子のために悲しんだ。
2SA 13:38 アブサロムはゲシュルに逃げて行き、そこで三年間を過ごした。
2SA 13:39 ダビデ王はアブサロムのところに出て行きたいと切に願うようになった。アムノンについては、彼が死んだことで慰めを得ていたからである。
2SA 14:1 さて、ツェルヤの息子ヨアブは、王の心がアブサロムに向いていることに気づいた。
2SA 14:2 ヨアブはテコアに人を遣わし、そこから一人の知恵のある女を連れて来て、彼女に言った。「どうか、喪に服しているふりをして、喪服を着てください。油を塗らず、死者のために長く喪に服している女のようになってください。
2SA 14:3 そして王のところに行き、このように話しなさい。」こうしてヨアブは彼女の口に言葉を入れた。
2SA 14:4 テコアの女が王に話しかけたとき、彼女は地にひれ伏して敬意を表し、「王よ、お助けください」と言った。
2SA 14:5 王は彼女に言った。「どうしたのか。」 彼女は答えた。「本当にわたしはやもめで、夫は死にました。
2SA 14:6 あなたのはしためには二人の息子がいましたが、彼らは野で争いました。彼らを引き離す者は誰もいなかったので、一人がもう一人を打って殺してしまいました。
2SA 14:7 一族全体があなたのはしために立ち向かって、こう言っています。『兄弟を打った者を引き渡せ。彼が殺した兄弟の命の代わりに、われわれが彼を殺し、跡継ぎをも滅ぼすためだ。』こうして彼らは、わたしに残されたただ一つの炭火を消し、わたしの夫の名も跡継ぎも、この地上に残さないようにしようとしているのです。」
2SA 14:8 王は女に言った。「あなたの家に帰りなさい。わたしがあなたについて命令を出そう。」
2SA 14:9 テコアの女は王に言った。「わが君、王よ。その咎はわたしと、わたしの父の家にありますように。王とその王座は無罪です。」
2SA 14:10 王は言った。「だれでもあなたに何かを言う者がいれば、その者をわたしのところに連れて来なさい。彼が二度とあなたを煩わせることはない。」
2SA 14:11 すると彼女は言った。「どうか王が、あなたの神、主を覚えていてくださいますように。血の復讐をする者がこれ以上滅びをもたらし、彼らがわたしの息子を滅ぼすことのないようにしてください。」 彼は言った。「主は生きておられる。あなたの息子の髪の毛一本も地に落ちることはない。」
2SA 14:12 それから女は言った。「どうか、あなたのはしために、わが君、王へひと言話させてください。」 彼は言った。「話しなさい。」
2SA 14:13 女は言った。「ではなぜ、あなたは神の民に対してこのようなことをなさるのですか。王はこの判決を下しながら、ご自分が追放した者を連れ戻そうとせず、自ら罪ある者となっておられます。
2SA 14:14 われわれは必ず死ぬ者であり、地にこぼれて再び集めることのできない水のようです。しかし神は命をむやみに取り去らず、追放された者がご自身から永久に追いやられないよう、帰る道を備えられます。
2SA 14:15 ですから今、わたしがわが君、王にこの言葉を話すために来たのは、民がわたしを脅したからです。あなたのはしためは言いました。『わたしは今、王に話そう。もしかすると、王はしもべの願いをかなえてくださるかもしれない。
2SA 14:16 王は聞いてくださり、神の相続地から、わたしと息子をともに滅ぼそうとする男の手から、しもべを救い出してくださるだろう。』
2SA 14:17 それであなたのはしためは言いました。『どうか、わが君、王の言葉が安らぎをもたらしますように。わが君、王は神の使いのように、善と悪を見分けることができるからです。あなたの神、主があなたとともにおられますように。』」
2SA 14:18 そこで王は女に答えた。「わたしが尋ねることを、どうか隠さないでくれ。」 女は言った。「わが君、王よ、今お話しください。」
2SA 14:19 王は言った。「このすべてのことにおいて、ヨアブの手があなたとともにあったのか。」 女は答えた。「わが君、王よ、あなたの命にかけて誓います。わが君、王が語られたことから、だれも右にも左にも逸れることはできません。あなたのしもべヨアブがわたしに求め、彼がこのすべての言葉をあなたのはしための口に入れたからです。
2SA 14:20 事の成り行きを変えるために、あなたのしもべヨアブはこの事を行いました。わが君は、地にあるすべてのことを知る神の使いの知恵のように賢くあられます。」
2SA 14:21 王はヨアブに言った。「よし、今わたしはこの事を行おう。だから行って、若者アブサロムを連れ戻しなさい。」
2SA 14:22 ヨアブは地にひれ伏して敬意を表し、王を祝福した。ヨアブは言った。「今日、あなたのしもべは、わたしがわが君、王の御目に恵みを得たことを知りました。王がしもべの願いをかなえてくださったからです。」
2SA 14:23 そこでヨアブは立ち上がってゲシュルへ行き、アブサロムをエルサレムに連れて来た。
2SA 14:24 王は言った。「彼を自分の家へ帰らせよ。だが、わたしの顔を見てはならない。」こうしてアブサロムは自分の家へ帰り、王の顔を見ることはなかった。
2SA 14:25 さて、全イスラエルの中で、アブサロムほどその美しさをたたえられた者はいなかった。足の裏から頭の頂まで、彼には欠点がなかった。
2SA 14:26 彼が頭の毛を刈る時（それが重くなったので、彼は毎年、年末にそれを刈っていた）、王の重り石にしたがって、その頭の毛を量ると二百シェケル あった。
2SA 14:27 アブサロムには三人の息子と一人の娘が生まれた。娘の名はタマルといい、美しい顔立ちの女であった。
2SA 14:28 アブサロムはエルサレムに丸二年間住んだが、王の顔を見ることはなかった。
2SA 14:29 そこでアブサロムは、王への取り次ぎを頼もうとヨアブを呼んだが、彼は来ようとはしなかった。彼が再び二度目に人を遣わしたが、それでも彼は来ようとはしなかった。
2SA 14:30 そこで彼は自分のしもべたちに言った。「ヨアブの畑がわたしの畑の近くにあり、そこに大麦がある。行ってそれに火を放て。」アブサロムのしもべたちはその畑に火を放った。
2SA 14:31 そこでヨアブは立ち上がって、アブサロムの家に来て、彼に言った。「なぜあなたのしもべたちは、わたしの畑に火を放ったのか。」
2SA 14:32 アブサロムはヨアブに答えた。「わたしはあなたのところに人を遣わして言った。『ここに来てくれ。あなたを王のもとに遣わし、「なぜわたしはゲシュルから帰って来たのですか。まだあそこにいた方が、わたしにとっては良かったのです。ですから今、わたしに王の顔を見せてください。もしわたしに咎があるなら、わたしを殺させてください」と言わせるためだ。』」
2SA 14:33 そこでヨアブは王のところに来て、彼に告げた。王がアブサロムを呼ぶと、彼は王のところに来て、王の御前で地にひれ伏した。そして王はアブサロムに口づけした。
2SA 15:1 この後、アブサロムは自分のために戦車と馬、そして自分の前を走る五十人の男たちを用意した。
2SA 15:2 アブサロムは朝早く起き、門の道のそばに立った。さばきのために王のところに持っていく訴えのある者がいると、アブサロムはその者を呼んで、「あなたはどの町の者か」と言った。彼が、「あなたのしもべはイスラエルの部族の一つの者です」と答えると、
2SA 15:3 アブサロムは彼に言った。「あなたの言い分は良く、正しい。しかし、王から任命されてあなたの話を聞く者はだれもいない。」
2SA 15:4 アブサロムはさらに言った。「ああ、わたしがこの地で裁く者に任命されたなら。そうすれば、訴えや事件を持つ者はだれでもわたしのところに来て、わたしが正しい裁きをしてやるのに。」
2SA 15:5 また、だれかが彼に身をかがめようと近づくと、彼は手を伸ばしてその者をつかみ、口づけした。
2SA 15:6 アブサロムは、さばきを求めて王のところに来るすべてのイスラエルに対して、このようなことをした。こうしてアブサロムはイスラエルの人々の心を盗んだ。
2SA 15:7 四十年の終わりに、アブサロムは王に言った。「どうか、わたしが主にお誓いした誓願を果たすために、ヘブロンへ行かせてください。
2SA 15:8 あなたのしもべはアラムのゲシュルに住んでいた間、誓願を立てて、『もし主が本当にわたしをエルサレムに連れ戻してくださるなら、わたしは主に仕えます』と言ったからです。」
2SA 15:9 王は彼に言った。「平安のうちに行きなさい。」そこで彼は立ち上がり、ヘブロンへ行った。
2SA 15:10 しかしアブサロムは、イスラエルのすべての部族の至る所に密偵を送って言った。「角笛の音を聞いたなら、そのときあなたがたは『アブサロムがヘブロンで王となった』と言え。」
2SA 15:11 招かれた二百人の男たちがエルサレムからアブサロムとともに行った。彼らは事情を知らず、何の疑いもなく同行していた。
2SA 15:12 アブサロムがいけにえをささげていたとき、彼はダビデの助言者であるギロ人アヒトフェルを、その町ギロから呼び寄せた。陰謀の勢いは増し、アブサロムに加わる民は絶えず多くなった。
2SA 15:13 使者がダビデのところに来て、「イスラエルの人々の心はアブサロムに従っています」と告げた。
2SA 15:14 ダビデはエルサレムで自分とともにいたすべてのしもべたちに言った。「立ち上がって逃げよう。そうしなければ、われわれのだれもアブサロムから逃れることはできない。急いで出発せよ。彼がすぐにわれわれに追いつき、われわれに悪をもたらし、剣の刃で町を打つことのないように。」
2SA 15:15 王のしもべたちは王に言った。「ご覧のとおり、あなたのしもべたちは、わが君、王が選ばれることなら何でも行う用意ができています。」
2SA 15:16 王は出て行き、その家族も皆、彼のあとに続いた。王は家を守らせるために、そばめである十人の女を残した。
2SA 15:17 王は出て行き、すべての民も彼のあとに続いた。彼らはベテ・メルハクにとどまった。
2SA 15:18 彼のしもべたちは皆、彼のそばを通り過ぎた。すべてのケレテ人と、すべてのペレテ人と、すべてのガテ人、すなわちガテから彼に従って来た六百人の男たちは、王の前を通り過ぎた。
2SA 15:19 そのとき王はガテ人イタイに言った。「なぜあなたもわれわれと一緒に行くのか。帰って、王とともにとどまりなさい。あなたは外国人であり、また追放された者なのだから。自分の場所に帰りなさい。
2SA 15:20 あなたは昨日来たばかりなのに、わたしは今日、あなたをわれわれとともにさまよわせるべきだろうか。わたしはどこへ行くかも分からないのに。帰って、あなたの兄弟たちを連れて帰りなさい。慈しみと真実があなたとともにありますように。」
2SA 15:21 イタイは王に答えた。「主は生きておられ、わが君、王も生きておられます。わが君、王がおられる場所には、死ぬためであれ生きるためであれ、必ずあなたのしもべもそこにおります。」
2SA 15:22 ダビデはイタイに言った。「行って、通り過ぎなさい。」ガテ人イタイは、彼のすべての部下と、彼とともにいたすべての幼い子どもたちとともに通り過ぎた。
2SA 15:23 国中の人々が声を上げて泣き、すべての民は通り過ぎた。王自身もキデロンの川を渡り、すべての民は荒野への道に向かって通り過ぎた。
2SA 15:24 そこへツァドクもまた、彼とともにいるすべてのレビ人を連れて、神の契約の箱を担いで来た。彼らが神の箱を下に置くと、アビアタルはすべての民が町から通り過ぎるまで上って行った。
2SA 15:25 王はツァドクに言った。「神の箱を町へ運び戻しなさい。もしわたしが主の御目に恵みを得るなら、主はわたしを再び連れ戻し、神の箱と、それが安置される場所をわたしに見せてくださるだろう。
2SA 15:26 しかし、もし主が『わたしはあなたを喜ばない』と言われるなら、わたしはここにいる。主が良いと思われることを、わたしになさるがよい。」
2SA 15:27 王はまた祭司ツァドクに言った。「あなたは先見者ではないか。安心して町へ帰りなさい。あなたの二人の息子、あなたの息子アヒマアツと、アビアタルの息子ヨナタンも一緒に。
2SA 15:28 わたしはあなたがたから知らせの言葉が来るまで、荒野の浅瀬にとどまる。」
2SA 15:29 そこでツァドクとアビアタルは、神の箱を再びエルサレムに運び戻し、そこにとどまった。
2SA 15:30 ダビデはオリーブ山の坂を上って行き、上りながら泣いた。彼は頭を覆い、裸足で歩いた。彼とともにいたすべての民もそれぞれ自分の頭を覆い、泣きながら上って行った。
2SA 15:31 ある者がダビデに、「アヒトフェルはアブサロムと結託して陰謀を企てている者たちの中にいます」と告げた。ダビデは言った。「主よ、どうかアヒトフェルの助言を愚かなものにしてください。」
2SA 15:32 ダビデが人々が神を礼拝する山の頂に来たとき、アルキ人フシャイが上着を引き裂き、頭に土をかぶって彼を迎えに来た。
2SA 15:33 ダビデは彼に言った。「もしあなたがわたしと一緒に進んで行くなら、あなたはわたしの重荷になる。
2SA 15:34 しかし、もしあなたが町へ帰り、アブサロムに『王よ、わたしはあなたのしもべになります。昔、わたしはあなたの父のしもべであったように、今はあなたのしもべになります』と言うなら、あなたはわたしのためにアヒトフェルの助言を打ち破ることになる。
2SA 15:35 そこには祭司ツァドクとアビアタルが、あなたとともにいるではないか。だから、王の家から聞くことは何でも、祭司ツァドクとアビアタルに告げなさい。
2SA 15:36 そこには彼らの二人の息子、ツァドクの息子アヒマアツとアビアタルの息子ヨナタンが一緒にいる。あなたがたは聞いたことすべてを、彼らを通してわたしに知らせなさい。」
2SA 15:37 こうしてダビデの友人フシャイは町に入り、アブサロムはエルサレムに入った。
2SA 16:1 ダビデが坂の頂を少し過ぎたとき、メフィボシェテのしもべツィバが、鞍を置いた一対のろばと、その上に二百個のパン、干しぶどうの房百個、夏の果物百個、そして皮袋一つのぶどう酒を載せて、彼を出迎えた。
2SA 16:2 王はツィバに言った。「これらは何のためか。」ツィバは言った。「ろばは王の家族が乗るため、パンと夏の果物は若者たちが食べるため、ぶどう酒は荒野で気を失いそうな者が飲むためです。」
2SA 16:3 王は言った。「そして、あなたの主人の息子はどこにいるのか。」ツィバは王に言った。「彼はエルサレムにとどまっています。彼は『今日、イスラエルの家はわたしの父の王国をわたしに回復してくれるだろう』と言ったからです。」
2SA 16:4 そこで王はツィバに言った。「メフィボシェテに属するものはすべてあなたのものだ。」ツィバは言った。「わたしはひれ伏します。わが君、王よ、これからもどうかご好意をお示しください。」
2SA 16:5 ダビデ王がバフリムに来たとき、サウルの家の氏族の男が出て来た。その名はゲラの息子シメイといった。彼は呪いの言葉を吐きながら近づいて来た。
2SA 16:6 彼はダビデと、ダビデ王のすべてのしもべたちに石を投げつけた。すべての民とすべての勇士たちは、王の右と左にいた。
2SA 16:7 シメイは呪いながら言った。「失せろ、失せろ。血を流す男、ならず者よ。
2SA 16:8 主はサウルの家のすべての血をあなたに報いられた。あなたはその代わりとして王となったのだ。主は王国をあなたの息子アブサロムの手に渡された。あなたは自分の災いに陥った。あなたが血を流す男だからだ。」
2SA 16:9 するとツェルヤの息子アビシャイは王に言った。「なぜこの死んだ犬が、わが君、王を呪うのでしょうか。どうか、わたしを向こうへ行かせて、彼の首をはねさせてください。」
2SA 16:10 王は言った。「ツェルヤの息子たちよ、わたしがあなたがたと何のかかわりがあるだろうか。彼が呪っているのは、主が彼に『ダビデを呪え』と言われたからだ。それならだれが『なぜあなたはそのようにしたのか』と言えるだろうか。」
2SA 16:11 ダビデはアビシャイとすべてのしもべたちに言った。「実の息子でさえ、わたしの命を狙っている。まして、このベニヤミン人はなおさらだ。彼をそのままにしておき、彼に呪わせよ。主が彼にお命じになったのだから。
2SA 16:12 もしかすると、主がわたしの受ける不当な扱いをご覧になり、今日わたしが受けているこの呪いの代わりに、主がわたしに良いことを報いてくださるかもしれない。」
2SA 16:13 こうしてダビデとその部下たちは道を進んだ。シメイは彼の向かいの山腹を歩きながら呪い続け、彼に向かって石を投げ、ちりを投げつけた。
2SA 16:14 王と彼とともにいたすべての民は疲れ果てて着き、そこで息を休めた。
2SA 16:15 アブサロムとすべての民、イスラエルの男たちはエルサレムに到着し、アヒトフェルも彼とともにいた。
2SA 16:16 ダビデの友人であるアルキ人フシャイがアブサロムのところに来たとき、フシャイはアブサロムに言った。「王万歳。王万歳。」
2SA 16:17 アブサロムはフシャイに言った。「これがあなたの友人への慈しみなのか。なぜあなたは友人とともにいかなかったのか。」
2SA 16:18 フシャイはアブサロムに言った。「いいえ、主と、この民と、すべてのイスラエルの男たちが選んだ方、わたしはその方のものとなり、その方とともにとどまります。
2SA 16:19 さらに、わたしはだれに仕えるべきでしょうか。その息子さんの御前で仕えるべきではないでしょうか。わたしがあなたのお父上の御前で仕えたように、あなたの御前でもそのようにいたします。」
2SA 16:20 それからアブサロムはアヒトフェルに言った。「われわれは何をすべきか、あなたの助言を与えよ。」
2SA 16:21 アヒトフェルはアブサロムに言った。「あなたの父が家を守らせるために残した、彼のそばめたちのところに入りなさい。そうすれば、全イスラエルはあなたが父に忌み嫌われていることを聞くでしょう。そして、あなたとともにいるすべての者の手は強くなるでしょう。」
2SA 16:22 そこで人々は、家の屋上にアブサロムのために天幕を張り、アブサロムは全イスラエルの目の前で父のそばめたちのところに入った。
2SA 16:23 その当時にアヒトフェルが与えた助言は、人が神の託宣を伺うかのようであった。アヒトフェルのすべての助言は、ダビデにとってもアブサロムにとってもそのようであった。
2SA 17:1 さらに、アヒトフェルはアブサロムに言った。「どうか、わたしに一万二千人の男たちを選ばせてください。わたしは立ち上がり、今夜ダビデを追跡します。
2SA 17:2 彼が疲れて弱っているときに、わたしは彼を襲い、彼を恐れさせます。彼とともにいるすべての民は逃げ去るでしょう。わたしは王だけを打ちます。
2SA 17:3 そして、すべての民をあなたのもとに連れ戻します。あなたが求めるその一人を倒せば、民は皆あなたのもとに戻り、すべての民は平安になります。」
2SA 17:4 この言葉はアブサロムと、イスラエルのすべての長老たちに良いとされた。
2SA 17:5 そこでアブサロムは言った。「今、アルキ人フシャイも呼びなさい。彼も何と言うか聞いてみよう。」
2SA 17:6 フシャイがアブサロムのもとに来ると、アブサロムは彼に言った。「アヒトフェルはこのように語った。われわれは彼の言うとおりにすべきか。そうでないなら、話しなさい。」
2SA 17:7 フシャイはアブサロムに言った。「アヒトフェルが今回与えた助言は良くありません。」
2SA 17:8 フシャイはさらに言った。「あなたは自分の父とその部下たちをご存じです。彼らは勇士であり、野で子を奪われた熊のように気が立っています。あなたの父は戦いの熟練者であり、民と一緒に夜を過ごすことはありません。
2SA 17:9 彼は今、どこかの穴か、あるいはどこか別の場所に隠れています。初めに彼らのうちの何人かが倒れたとき、それを聞く者はだれでも、『アブサロムに従う民の間に殺戮があった』と言うでしょう。
2SA 17:10 たとえ獅子の心のような心を持つ勇敢な者であっても、すっかりくじけてしまいます。全イスラエルは、あなたの父が勇士であり、彼とともにいる者たちが勇敢な男たちであることを知っているからです。
2SA 17:11 ですから、わたしはこう助言します。ダンからベエルシェバに至るまで、海辺の砂のように数多い全イスラエルをあなたのもとに集め、あなたご自身が戦いに出て行くのです。
2SA 17:12 そうして、われわれは彼が見つかるどこかの場所で彼を襲い、露が地を覆うように彼の上に降りかかります。彼も、彼とともにいるすべての男たちも、われわれは一人も残しません。
2SA 17:13 さらに、もし彼が町に退き込んだなら、全イスラエルはその町に縄をかけ、われわれはそこを川へ引きずり込み、一つの小石さえ残らないようにします。」
2SA 17:14 アブサロムとイスラエルのすべての男たちは言った。「アルキ人フシャイの助言は、アヒトフェルの助言よりも良い。」主がアブサロムに災いをもたらすため、アヒトフェルの優れた助言を打ち破ろうと定めておられたからである。
2SA 17:15 それからフシャイは、祭司ツァドクとアビアタルに言った。「アヒトフェルはアブサロムとイスラエルの長老たちにこのように助言し、わたしはこのように助言しました。
2SA 17:16 ですから今すぐ人を遣わして、ダビデに告げて言いなさい。『今夜は荒野の浅瀬で夜を過ごしてはなりません。どうしても渡らなければなりません。王と、彼とともにいるすべての民が飲み込まれてしまわないようにするためです。』」
2SA 17:17 さて、ヨナタンとアヒマアツはエン・ロゲルのそばにとどまっていた。はしためが行って彼らに告げ、彼らは行ってダビデ王に告げることになっていた。彼らは町に入るのを見られてはならなかったからである。
2SA 17:18 しかし一人の若者が彼らを見て、アブサロムに告げた。そこで二人は急いで立ち去り、バフリムのある男の家に来た。その男の庭には井戸があり、彼らはそこに下って行った。
2SA 17:19 その女は覆いを取って井戸の口の上に広げ、その上に砕いた穀物を広げたので、だれにも気づかれなかった。
2SA 17:20 アブサロムのしもべたちがその家へ女のところに来て、「アヒマアツとヨナタンはどこにいるのか」と言った。 女は彼らに言った。「彼らは水の流れを渡って行きました。」 彼らは捜したが、見つけることができなかったので、エルサレムに帰った。
2SA 17:21 彼らが去った後、二人は井戸から上がり、行ってダビデ王に告げた。彼らはダビデに言った。「起きて、急いで水を渡ってください。アヒトフェルがあなたに対してこのように助言したからです。」
2SA 17:22 そこでダビデと、彼とともにいたすべての民は起き上がり、ヨルダン川を渡った。朝の光が射すころには、ヨルダン川を渡っていない者は一人も残っていなかった。
2SA 17:23 アヒトフェルは自分の助言が受け入れられなかったのを見ると、自分のろばに鞍を置き、立ち上がって自分の町の家に帰り、家のことを整えた後、首をつって死んだ。そして彼は自分の父の墓に葬られた。
2SA 17:24 それからダビデはマハナイムに来た。アブサロムは、彼と、彼とともにいたイスラエルのすべての男たちと一緒にヨルダン川を渡った。
2SA 17:25 アブサロムはヨアブの代わりにアマサを軍の長とした。さて、アマサはイスラエル人イトラという名の男の息子であり、イトラはナハシュの娘でヨアブの母ツェルヤの姉妹であるアビガイルのところに入った者であった。
2SA 17:26 イスラエルとアブサロムはギレアデの地に陣を敷いた。
2SA 17:27 ダビデがマハナイムに来たとき、アンモン人のラバから来たナハシュの息子ショビと、ロ・デバルから来たアミエルの息子マキルと、ロゲリムから来たギレアデ人バルジライが、
2SA 17:28 寝台、鉢、土の器、小麦、大麦、麦粉、炒り麦、豆、レンズ豆、炒り豆、
2SA 17:29 はちみつ、凝乳、羊、牛乳のチーズを、ダビデと彼とともにいた民が食べるために持って来た。彼らが、「民は荒野で飢え、疲れ、渇いている」と言ったからである。
2SA 18:1 ダビデは自分とともにいる民を数え、彼らの上に千人の長と百人の長を任命した。
2SA 18:2 ダビデは民を送り出した。三分の一はヨアブの手に、三分の一はツェルヤの息子でヨアブの兄弟であるアビシャイの手に、三分の一はガテ人イタイの手に委ねた。王は民に言った。「わたしも必ず、あなたがたとともに出て行く。」
2SA 18:3 しかし民は言った。「あなたは出て行ってはなりません。もしわれわれが逃げ去っても、彼らはわれわれを気に留めないからです。もしわれわれの半分が死んでも、彼らはわれわれを気に留めません。しかし、あなたはわれわれ一万人に等しい方です。ですから今、あなたは町にとどまり、そこからわれわれを助けてくださる方がよいのです。」
2SA 18:4 王は彼らに言った。「わたしはあなたがたが良いと思うことをしよう。」王は門のそばに立ち、すべての民は百人ずつ、千人ずつ出て行った。
2SA 18:5 王はヨアブとアビシャイとイタイに命じて言った。「わたしのために、あの若者アブサロムを、わたしに免じて手加減してくれ。」王がアブサロムについてすべての長たちに命じたとき、すべての民はそれを聞いていた。
2SA 18:6 こうして民はイスラエルに立ち向かうために野に出て行き、戦いはエフライムの森で行われた。
2SA 18:7 イスラエルの民はそこでダビデの家来たちに大敗し、その日、二万人が倒れた。
2SA 18:8 戦いはそこからその全地方の面に広がり、その日、森で命を失った者は、剣で倒れた者よりも多かった。
2SA 18:9 アブサロムはたまたまダビデのしもべたちに出くわした。アブサロムは自分の騾馬に乗っていたが、その騾馬が大きな樫の木の太い枝の下に入り込んだとき、彼の頭がその樫の木に引っかかり、彼は天と地の間に宙づりになった。そして彼の下にいた騾馬は通り過ぎて行った。
2SA 18:10 ある男がそれを見て、ヨアブに告げた。「わたしはアブサロムが樫の木にぶら下がっているのを見ました。」
2SA 18:11 ヨアブは自分に告げた男に言った。「あなたはそれを見たのに、なぜそこで彼を地面に打ち倒さなかったのか。わたしはあなたに銀十枚と帯一つを与えただろうに。」
2SA 18:12 男はヨアブに言った。「たとえ千枚の銀をわたしの手に受け取ったとしても、わたしは王子に手をかけたりはしません。われわれの聞いているところで、王があなたとアビシャイとイタイに、『だれもあの若者アブサロムに手を下さないように注意せよ』と命じられたからです。
2SA 18:13 もしわたしが王子に背いてその命を奪っていたなら（王に隠されている事はありませんから）、あなた自身がわたしに敵対していたでしょう。」
2SA 18:14 するとヨアブは、「わたしはあなたと一緒にこのように待っているわけにはいかない」と言った。彼は手に三本の槍を取り、アブサロムがまだ樫の木の中ほどで生きている間に、それらをアブサロムの心臓に突き刺した。
2SA 18:15 ヨアブの武器を持つ十人の若者がアブサロムを囲んで打ち、彼を殺した。
2SA 18:16 ヨアブは角笛を吹き鳴らした。すると民はイスラエルを追うのから戻って来た。ヨアブが民を引き止めたからである。
2SA 18:17 彼らはアブサロムを取り、森の中の大きな穴に投げ込み、彼の上に非常に大きな石の塚を積み上げた。それから全イスラエルは逃げ、それぞれ自分の天幕に帰った。
2SA 18:18 さて、アブサロムは生きている間に、王の谷にある柱を取って自分のために立てていた。「わたしの名を記憶にとどめる息子がわたしにはいない」と言ったからである。彼はその柱を自分の名にちなんで呼んだ。それは今日に至るまで、アブサロムの記念碑と呼ばれている。
2SA 18:19 それからツァドクの息子アヒマアツは言った。「どうか今、わたしを走らせて、主が王の敵に復讐してくださったという知らせを王に伝えさせてください。」
2SA 18:20 ヨアブは彼に言った。「あなたは今日、知らせを運ぶ者となってはならない。知らせは別の日に運びなさい。しかし今日、あなたは知らせを運んではならない。王の息子が死んだからだ。」
2SA 18:21 それからヨアブはクシュ人に言った。「行って、あなたの見たことを王に告げよ！」クシュ人はヨアブに身をかがめ、走って行った。
2SA 18:22 それからツァドクの息子アヒマアツは、再びヨアブに言った。「どうなろうとも、どうかわたしにも、クシュ人の後を走らせてください。」 ヨアブは言った。「わが息子よ、なぜあなたは走りたいのか。その知らせのために報いを受けることはないのだぞ。」
2SA 18:23 「どうなろうとも、わたしは走ります」と彼は言った。 彼は「走れ！」と言った。そこでアヒマアツは平原の道を走り、クシュ人を追い越した。
2SA 18:24 さて、ダビデは二つの門の間に座っていた。見張りは城壁の上の門の屋上に上り、目を上げると、一人の男が走って来た。
2SA 18:25 見張りは大声で叫び、王に告げた。 王は言った。「もし彼が一人なら、知らせを持っている。」 彼はますます近づいて来た。
2SA 18:26 見張りはもう一人の男が走って来るのを見た。そして見張りは門番に叫んで、「もう一人、男が走って来ます！」と言った。 王は言った。「彼も知らせを持って来る。」
2SA 18:27 見張りは言った。「一番目の者の走りは、ツァドクの息子アヒマアツの走りのように思われます。」 王は言った。「彼は良い男だから、良い知らせを持って来る。」
2SA 18:28 アヒマアツは王に呼びかけて、「すべて平安です」と言った。彼は王の御前で地に顔をすりつけて身をかがめ、「あなたの神、主はほむべきかな。わが君、王に向かって手を上げた者たちを引き渡してくださった」と言った。
2SA 18:29 王は言った。「あの若者アブサロムは無事か。」 アヒマアツは答えた。「ヨアブが王のしもべ、すなわちあなたのしもべであるわたしを遣わしたとき、わたしは大きな騒ぎを見ましたが、それが何であるかは知りません。」
2SA 18:30 王は言った。「わきに退いて、ここに立っていなさい。」彼はわきに退き、そこに立っていた。
2SA 18:31 そこへクシュ人が来た。クシュ人は言った。「わが君、王に勝利の知らせがあります。主が今日、あなたに立ち向かって起きたすべての者に復讐してくださったからです。」
2SA 18:32 王はクシュ人に言った。「あの若者アブサロムは無事か。」 クシュ人は答えた。「わが君、王の敵たち、またあなたに悪を行うために立ち向かって起きるすべての者たちが、あの若者のようになりますように。」
2SA 18:33 王は激しく心を動かされ、門の上の部屋に上って行って泣いた。彼は歩きながらこう言った。「わが息子アブサロムよ！わが息子、わが息子アブサロムよ！わたしがあなたの代わりに死ねばよかったものを。アブサロム、わが息子、わが息子よ！」
2SA 19:1 人々はヨアブに、「王はアブサロムのために泣き悲しんでいる」と告げた。
2SA 19:2 その日の勝利は、すべての民にとって喪に変わった。その日、「王は自分の息子のために悲しんでおられる」と人々が聞いたからである。
2SA 19:3 戦いに敗れ、恥じながら逃げる者のように、民はその日、ひそかに町へ入った。
2SA 19:4 王は自分の顔を覆い、王は大声で叫んだ。「わが息子アブサロムよ、アブサロム、わが息子、わが息子よ！」
2SA 19:5 ヨアブは家に入って王のところに来て、言った。「あなたは今日、あなたのすべての家来たちの面目をつぶされました。彼らは今日、あなたの命と、あなたの息子や娘の命、あなたの妻たちの命、そしてあなたのそばめたちの命を救ったのです。
2SA 19:6 それなのに、あなたは自分を憎む者を愛し、自分を愛する者を憎んでおられます。将たちも家来たちも、あなたには何の価値もないと、今日あなたは示されました。もしアブサロムが生きていて、今日われわれがみな死んでいたなら、あなたはそれを大いに喜ばれたであろうと、今日わたしにはわかります。
2SA 19:7 ですから今、起きて外に出、家来たちに語りかけて励ましてください。主にかけて誓います。もしあなたが外に出ないなら、今夜は一人もあなたとともにとどまる者はいません。それは、あなたの若いころから今日まであなたに降りかかったすべての悪よりも、あなたにとって悪いこととなります。」
2SA 19:8 そこで王は立ち上がり、門に座った。人々はすべての民に、「王が門に座っておられる」と告げた。 すべての民は王の前に来た。さて、イスラエルはそれぞれ自分の天幕に逃げ帰っていた。
2SA 19:9 イスラエルのすべての部族の至る所で、すべての民が言い争った。「王はわれわれを敵の手から救い出し、ペリシテ人の手からわれわれを救い出してくださったが、今、アブサロムのゆえにこの地から逃げ去ってしまわれた。
2SA 19:10 われわれがわれわれの上に油を注いだアブサロムは、戦いで死んだ。それなら今、なぜ王を連れ戻すことについて、あなたがたはひと言も語らないのか。」
2SA 19:11 ダビデ王は祭司ツァドクとアビアタルに人を遣わして言った。「ユダの長老たちに語って言いなさい。『なぜ、あなたがたは王をその家に連れ戻すのが一番最後になっているのか。全イスラエルから、王をその家に帰らせようとの声が届いているのに。
2SA 19:12 あなたがたはわたしの兄弟であり、わたしの骨、わたしの肉である。それなのに、なぜ王を連れ戻すのが一番最後になっているのか。』
2SA 19:13 またアマサに言いなさい。『あなたはわたしの骨、わたしの肉ではないか。もしあなたがヨアブに代わり、これから常にわたしの軍の長とならないなら、神がわたしを幾重にも罰せられるように。』」
2SA 19:14 こうしてダビデはユダのすべての男たちの心を一つにしたので、彼らは人を王に遣わして、「あなたと、あなたのすべてのしもべたちとともにお帰りください」と言った。
2SA 19:15 こうして王は帰途につき、ヨルダン川に着いた。ユダは王を迎えに行き、王にヨルダン川を渡らせるためにギルガルに来ていた。
2SA 19:16 バフリム出身のベニヤミン人でゲラの息子シメイは急ぎ、ユダの男たちとともにダビデ王を迎えるために下って来た。
2SA 19:17 彼とともに一千人のベニヤミンの男たちがおり、サウルの家のしもべツィバも、その十五人の息子と二十人のしもべとともに彼と一緒にいた。彼らは王の前を通り、ヨルダン川を渡った。
2SA 19:18 王の家族を渡らせ、王が良いと思うことを行うために、渡し舟が渡った。ゲラの息子シメイは、王がヨルダン川を渡ったとき、王の前にひれ伏した。
2SA 19:19 彼は王に言った。「わが君が、わたしに咎を負わせられませんように。わが君、王がエルサレムから出て行かれた日に、あなたのしもべがよこしまに行ったことを、どうか思い出されませんように。王がそれを心に留められませんように。
2SA 19:20 あなたのしもべは自分が罪を犯したことを知っているからです。それゆえ、わたしは今日、わが君、王を迎えに下るために、ヨセフの全家の中で一番に来ました。」
2SA 19:21 しかしツェルヤの息子アビシャイは答えた。「主に油を注がれた者を呪ったのだから、この事でシメイは殺されるべきではないか。」
2SA 19:22 ダビデは言った。「ツェルヤの息子たちよ、わたしがあなたがたと何のかかわりがあるだろうか。あなたがたは今日、わたしの敵となるのか。今日、イスラエルにおいてだれか殺される者があってよいだろうか。今日わたしは、自分がイスラエルの上の王であることを知っているではないか。」
2SA 19:23 王はシメイに、「あなたは死なない」と言った。王は彼に誓った。
2SA 19:24 サウルの息子メフィボシェテは王を迎えるために下って来た。王が去った日から無事に帰る日まで、彼は足も洗わず、ひげも整えず、服も洗っていなかった。
2SA 19:25 彼が王を迎えるためにエルサレムに来たとき、王は彼に言った。「メフィボシェテよ、なぜわたしと一緒に行かなかったのか。」
2SA 19:26 彼は答えた。「わが君、王よ、わたしのしもべがわたしを欺いたのです。あなたのしもべは足が不自由なので、『ろばに鞍を置かせ、それに乗って王とともに行こう』と申しましたが、しもべのツィバがわたしを欺ったのです。
2SA 19:27 彼はわが君、王にあなたのしもべを中傷しました。しかし、わが君、王は神の使いのようであられます。ですから、あなたが良いと思われることを行ってください。
2SA 19:28 わたしの父の家は皆、わが君、王の前では死んだ者にすぎなかったのに、あなたはご自分の食卓で食べる者たちの中にあなたのしもべを置かれたからです。ですから、わたしに、これ以上王へ訴えるどんな権利があるでしょうか。」
2SA 19:29 王は彼に言った。「なぜあなたは自分のことをこれ以上話すのか。わたしは、あなたとツィバで土地を分けよと言っている。」
2SA 19:30 メフィボシェテは王に言った。「はい、彼にすべてを取らせてください。わが君、王が平安のうちにご自分の家に帰って来られたからです。」
2SA 19:31 ギレアデ人バルジライはロゲリムから下って来た。彼は王にヨルダン川を渡らせるために、王とともにヨルダン川を渡った。
2SA 19:32 さて、バルジライは非常に年老いた男で、八十歳であった。王がマハナイムにとどまっていた間、彼は王に食物を提供した。彼は非常に裕福な人であったからである。
2SA 19:33 王はバルジライに言った。「わたしと一緒に渡って来なさい。エルサレムで、わたしのもとであなたを養おう。」
2SA 19:34 バルジライは王に言った。「わたしの生涯の日々はあとどれほどでしょうか。王とともにエルサレムに上って行くことが、どうしてできるでしょうか。
2SA 19:35 わたしは今日八十歳です。良いことと悪いことを見分けることができるでしょうか。あなたのしもべは、自分の食べるものや飲むものの味がわかるでしょうか。歌う男や歌う女の声がまだ聞こえるでしょうか。それなのに、なぜあなたのしもべが、これ以上わが君、王の重荷にならなければならないのでしょうか。
2SA 19:36 あなたのしもべは、ただ王とともにヨルダン川を渡ろうとしているだけです。王はなぜ、そのような報いでわたしに報いられるのでしょうか。
2SA 19:37 どうか、あなたのしもべを再び引き返させてください。わたしが自分の町で、父と母の墓のそばで死ねるように。しかし、ここにあなたのしもべキムハムがいます。彼をわが君、王とともに渡らせてください。そして、あなたに良いと思われることを彼に行ってください。」
2SA 19:38 王は答えた。「キムハムはわたしとともに渡って行く。わたしはあなたに良いと思われることを彼に行おう。あなたがわたしに求めることは何でも、あなたのためにそれを行おう。」
2SA 19:39 すべての民はヨルダン川を渡り、王も渡った。それから王はバルジライに口づけし、彼を祝福した。そして彼は自分の場所へ帰って行った。
2SA 19:40 こうして王はギルガルへ渡り、キムハムも彼とともに渡った。ユダのすべての民、またイスラエルの民の半分も王を渡らせた。
2SA 19:41 そのとき、イスラエルのすべての男たちが王のところに来て、王に言った。「なぜわれわれの兄弟であるユダの男たちがあなたを盗み去り、王とその家族、また王とともにいるダビデのすべての部下たちにヨルダン川を渡らせたのですか。」
2SA 19:42 ユダのすべての男たちはイスラエルの男たちに答えた。「王がわれわれの近親の者だからだ。それなのに、なぜあなたがたはこの事について怒るのか。われわれは少しでも王の費用で食べただろうか。あるいは、彼がわれわれに何か贈り物を与えただろうか。」
2SA 19:43 イスラエルの男たちはユダの男たちに答えた。「王については、われわれに十の分け前がある。ダビデに対する権利も、あなたがたよりわれわれの方が大きい。それなのに、なぜあなたがたはわれわれを軽んじたのか。われわれの王を連れ戻すことについて、われわれの助言が最初に求められるべきではなかったのか。」 ユダの男たちの言葉は、イスラエルの男たちの言葉よりも激しかった。
2SA 20:1 そこにたまたま一人のならず者がおり、その名はベニヤミン人ビクリの息子シェバといった。彼は角笛を吹き鳴らして言った。「ダビデには、われわれの分はない。エッサイの息子には、われわれの相続分はない。イスラエルよ、それぞれ自分の天幕へ帰れ！」
2SA 20:2 そこでイスラエルのすべての男たちはダビデに従うのをやめて上り、ビクリの息子シェバに従った。しかしユダの男たちは、ヨルダン川からエルサレムに至るまで、自分たちの王にしっかりとついて行った。
2SA 20:3 ダビデはエルサレムの自分の家に来た。王は家を守らせるために残しておいた自分のそばめである十人の女を取り、彼女たちを監禁して養ったが、彼女たちのところには入らなかった。こうして彼女たちは死ぬ日まで閉じ込められ、やもめとして生きた。
2SA 20:4 それから王はアマサに言った。「三日以内にユダの男たちをわたしのところに呼び集め、あなた自身もここにいなさい。」
2SA 20:5 そこでアマサはユダの男たちを呼び集めるために出かけて行った。しかし、王が彼に定めた期限よりも遅れた。
2SA 20:6 ダビデはアビシャイに言った。「今やビクリの息子シェバは、アブサロムよりもわれわれに多くの悪を行うだろう。あなたの主君のしもべたちを連れて、彼を追跡せよ。彼が防備の町々を得て、われわれの目から逃れ去ることのないように。」
2SA 20:7 ヨアブの部下たちは、ケレテ人、ペレテ人、そしてすべての勇士たちとともに彼の後を追って出て行った。彼らはビクリの息子シェバを追跡するために、エルサレムから出て行った。
2SA 20:8 彼らがギベオンにある大きな石のところに来たとき、アマサが彼らを迎えに来た。ヨアブは戦いの装束をまとい、その上から、剣を鞘に収めて帯で腰に結んでいた。彼が進み出たとき、剣が抜け落ちた。
2SA 20:9 ヨアブはアマサに、「わたしの兄弟よ、平安か」と言った。ヨアブは右手でアマサのひげをつかみ、彼に口づけしようとした。
2SA 20:10 しかしアマサは、ヨアブの手にある剣に注意を払わなかった。そこでヨアブはそれで彼の腹を打ち、彼のはらわたを地面に流し出させた。彼を二度打つことはなかった。そして彼は死んだ。 ヨアブとその兄弟アビシャイは、ビクリの息子シェバを追跡した。
2SA 20:11 ヨアブの若者の一人が彼のそばに立って言った。「ヨアブに好意を持つ者、ダビデに味方する者は、ヨアブに従え！」
2SA 20:12 アマサは大路の真ん中で血だまりの中をもがいていた。その男は、すべての民が立ち止まるのを見ると、アマサを大路から野へ運び出し、彼の上に服を投げかけた。彼のそばを通る者が皆、立ち止まるのを見たからである。
2SA 20:13 彼が大路から除かれると、すべての民はヨアブの後に続いて進み、ビクリの息子シェバを追跡した。
2SA 20:14 シェバはイスラエルのすべての部族を通って、アベル、ベテ・マアカ、そしてすべてのベリ人のところへ行った。彼らは呼び集められ、彼らもまた彼の後について行った。
2SA 20:15 彼らはやって来て、ベテ・マアカのアベルで彼を包囲し、町に向かって土塁を築き上げた。それは外塁に達して立った。そしてヨアブとともにいたすべての民は、城壁を打ち倒そうと攻撃した。
2SA 20:16 そのとき、町の中から一人の知恵のある女が大声で叫んだ。「聞いてください、聞いてください！どうかヨアブに、『ここに近づいてください。わたしがあなたとお話しできるよう』と言ってください。」
2SA 20:17 彼は彼女に近づいた。女は、「あなたはヨアブですか」と言った。 彼は「そうだ」と答えた。 それから彼女は彼に言った。「あなたのはしための言葉を聞いてください。」 彼は「聞いている」と答えた。
2SA 20:18 それから彼女は言った。「昔から、『必ずアベルで尋ねよ』と言われ、そのようにして事は決着したものです。
2SA 20:19 わたしはイスラエルにおいて平和で忠実な者の一人です。あなたはイスラエルの母なる町を滅ぼそうとしておられます。なぜあなたは主の相続地を飲み込もうとされるのですか。」
2SA 20:20 ヨアブは答えた。「決して、そのようなことはない。わたしが飲み込んだり滅ぼしたりすることは、決してない。
2SA 20:21 事はそうではない。エフライムの山地出身の、ビクリの息子シェバという名の男が、王に対して、すなわちダビデに対して手を上げたのだ。彼だけを引き渡せ。そうすればわたしは町から去ろう。」 女はヨアブに言った。「彼の首を城壁越しにあなたへ投げましょう。」
2SA 20:22 それから女は自分の知恵をもってすべての民のところへ行った。彼らはビクリの息子シェバの首をはね、それを外のヨアブに投げた。彼は角笛を吹き鳴らし、彼らは町から散って、それぞれ自分の天幕へ帰った。それからヨアブはエルサレムの王のもとに帰った。
2SA 20:23 さて、ヨアブはイスラエルの全軍の長であった。エホヤダの息子ベナヤはケレテ人とペレテ人の長であり、
2SA 20:24 アドラムは強制労働に服する者たちの長であり、アヒルデの息子ヨシャファテは記録官であった。
2SA 20:25 シェワは書記官であり、ツァドクとアビアタルは祭司であった。
2SA 20:26 そしてヤイル人イラもまたダビデの主要な大臣であった。
2SA 21:1 ダビデの時代に、三年続きのききんがあった。ダビデが主の御顔を求めると、主は言われた。「これはサウルと、その血にまみれた家のためである。彼がギベオン人を殺したからだ。」
2SA 21:2 王はギベオン人を呼び寄せて彼らに言った（ギベオン人はイスラエルの民ではなく、アモリ人の残りの者であった。イスラエルの民は彼らに誓っていたが、サウルはイスラエルとユダの人々への熱心から、彼らを殺そうとしていたのである）。
2SA 21:3 ダビデはギベオン人に言った。「わたしはあなたがたのために何をすればよいのか。何をもって贖罪をすれば、あなたがたは主の民を祝福してくれるのか。」
2SA 21:4 ギベオン人は彼に言った。「われわれとサウル、またその家との間の問題は、銀や金のことではありません。また、われわれがイスラエルの中でだれかを死なせることでもありません。」 彼は言った。「あなたがたの言うことなら、何でもあなたがたのために行おう。」
2SA 21:5 彼らは王に言った。「われわれを滅ぼし尽くし、イスラエルのどの領土にも残れないようにと企てたあの人、
2SA 21:6 その息子たちのうち七人を、われわれに引き渡してください。主に選ばれた者サウルのギブアで、われわれは主の御前に彼らを吊るします。」 王は言った。「わたしは彼らを引き渡そう。」
2SA 21:7 しかし王は、ダビデとサウルの息子ヨナタンとの間に結ばれた、主にかけた契約の誓いのゆえに、サウルの息子ヨナタンの息子メフィボシェテを惜しんだ。
2SA 21:8 王は、アヤの娘リツパがサウルに産んだ二人の息子アルモニとメフィボシェテ、またサウルの娘メラブがメホラ人バルジライの息子アドリエルに産んだ五人の息子を捕らえた。
2SA 21:9 彼は彼らをギベオン人の手に引き渡し、ギベオン人は主の御前の山で彼らを吊るした。こうして彼ら七人はともに倒れた。彼らは収穫の時期、すなわち大麦の収穫が始まる最初の日々に死に渡された。
2SA 21:10 アヤの娘リツパは粗布を取り、収穫の初めから空から雨が彼らの上に降り注ぐまで、それを自分のために岩の上に広げた。彼女は昼には空の鳥が、夜には野の獣が彼らの上に下りることを許さなかった。
2SA 21:11 サウルのそばめであったアヤの娘リツパがしたことが、ダビデに告げられた。
2SA 21:12 ダビデは行って、サウルの骨とその息子ヨナタンの骨を、ヤベシュ・ギレアデの人々から受け取った。彼らは、ペリシテ人がギルボアでサウルを殺した日に、ペリシテ人が二人を吊るしたベテ・シャンの広場から、それらを盗み出していたのである。
2SA 21:13 彼はそこからサウルの骨とその息子ヨナタンの骨を運び上った。人々は吊るされた者たちの骨も集めた。
2SA 21:14 彼らはサウルとその息子ヨナタンの骨を、ベニヤミンの地ツェラにある、サウルの父キシュの墓に葬った。彼らは王が命じたすべてのことを行った。その後、神はその地のための祈りに答えられた。
2SA 21:15 ペリシテ人は再びイスラエルと戦った。ダビデは自分のしもべたちとともに下って行き、ペリシテ人と戦ったが、疲れ果てた。
2SA 21:16 巨人の息子たちの一人であるイシュビ・ベノブは、ダビデを殺そうとした。彼の槍の重さは青銅三百シェケル であり、彼は新しい剣で武装していた。
2SA 21:17 しかし、ツェルヤの息子アビシャイがダビデを助け、そのペリシテ人を打って殺した。そのとき、ダビデの部下たちは彼に誓って言った。「あなたはもう、われわれとともに戦いに出て行ってはなりません。イスラエルのともしびを消してはならないからです。」
2SA 21:18 この後、ゴブで再びペリシテ人との戦いがあった。そのとき、フシャ人シベカイが、巨人の息子たちの一人であるサフを殺した。
2SA 21:19 さらにゴブでペリシテ人との戦いがあった。ベツレヘム人ヤアレ・オレギムの息子エルハナンが、ガテ人ゴリアテの兄弟を殺した。その槍の柄は機織りの巻き棒のようであった。
2SA 21:20 さらにガテでも戦いがあった。そこには非常に背の高い男がいた。彼にはそれぞれの手に六本の指、それぞれの足に六本の指があり、その数は二十四本であった。彼もまた巨人の子孫であった。
2SA 21:21 彼がイスラエルをそしったので、ダビデの兄弟シメイの息子ヨナタンが彼を殺した。
2SA 21:22 これら四人はガテで巨人の子孫として生まれた者たちであり、ダビデの手とそのしもべたちの手によって倒れた。
2SA 22:1 ダビデは、主がすべての敵の手とサウルの手から彼を救い出された日に、この歌のことばを主にささげた。
2SA 22:2 彼は言った。 「主はわが岩、 わが砦、 わが救い主。
2SA 22:3 わが神、身を避けるわが岩。 わが盾、わが救いの角、 わが高きやぐら、わが逃れ場。 わが救い主よ、あなたは暴虐からわたしを救う。
2SA 22:4 ほむべき主を呼び求め、 わたしは敵から救われる。
2SA 22:5 死の波がわたしを取り囲み、 滅びの奔流がわたしをおびえさせた。
2SA 22:6 よみ の綱がわたしを取り巻き、 死の罠がわたしを待ち受けた。
2SA 22:7 苦難の中で、わたしは主を呼び求め、 わが神に叫んだ。 主はその宮からわたしの声を聞き、 わたしの叫びは御耳に届いた。
2SA 22:8 そのとき地は揺れ、震え、 天の基も震え動いた。 主が怒られたからだ。
2SA 22:9 御鼻から煙が立ち上り、 御口から焼き尽くす火が出た。 炭火はそれによって燃え上がった。
2SA 22:10 主は天を押し曲げて下り、 御足の下には濃い闇があった。
2SA 22:11 ケルブに乗って飛び、 風の翼の上に現れた。
2SA 22:12 主は闇を周りの幕屋とし、 水の集まりと空の厚い雲とをまとわれた。
2SA 22:13 御前の輝きから、 火の炭が燃え上がった。
2SA 22:14 主は天から雷鳴をとどろかせ、 いと高き方は御声を発せられた。
2SA 22:15 主は矢を放って彼らを散らし、 稲妻を放って彼らをかき乱した。
2SA 22:16 そのとき海の底が現れ、 世界の基があらわになった。 主の叱責によって、 御鼻の息が激しく吹きつけたためだ。
2SA 22:17 主は高みから御手を伸ばして、わたしを取り上げ、 大水の中から引き上げた。
2SA 22:18 強大な敵から、 わたしを憎む者たちから救い出した。 彼らはわたしより強かったからだ。
2SA 22:19 彼らは災いの日にわたしを襲った。 しかし主はわたしの支えとなった。
2SA 22:20 主はわたしを広い所へ導き出し、 わたしを喜ばれたので救い出した。
2SA 22:21 主はわたしの義にしたがって報い、 わたしの手の清さにしたがって報われた。
2SA 22:22 わたしは主の道を守り、 悪を行ってわが神から離れなかった。
2SA 22:23 主のすべての定めはわたしの前にあり、 そのおきてを退けなかった。
2SA 22:24 わたしは主の前に全き者であり、 自分の咎から身を守った。
2SA 22:25 それゆえ主は、わたしの義にしたがって、 御目に映るわたしの清さにしたがって報われた。
2SA 22:26 慈しみ深い者には、あなたは慈しみを示し、 全き人には、全くあられる。
2SA 22:27 清い者には、清くあられ、 曲がった者には、巧みに立ち向かわれる。
2SA 22:28 あなたは苦しむ民を救い、 高ぶる者を見据えて引き下ろす。
2SA 22:29 主よ、あなたこそわが灯。 主はわたしの闇を照らす。
2SA 22:30 あなたによって敵陣を駆け抜け、 わが神によって城壁を飛び越える。
2SA 22:31 神の道は完全。 主のことばは練り清められている。 主は、身を避けるすべての者の盾。
2SA 22:32 主のほかに、だれが神か。 われらの神のほかに、だれが岩か。
2SA 22:33 神はわが堅固な砦。 わたしの道を全きものとされる。
2SA 22:34 わたしの足を雌鹿の足のようにし、 高い所に立たせる。
2SA 22:35 戦いのためにわたしの手を鍛え、 わたしの腕は青銅の弓を引き絞る。
2SA 22:36 あなたは救いの盾をわたしに与え、 あなたの柔和がわたしを大いなる者とした。
2SA 22:37 あなたはわたしの足もとの道を広げ、 わたしの足は滑らなかった。
2SA 22:38 わたしは敵を追って滅ぼし、 滅ぼし尽くすまで引き返さなかった。
2SA 22:39 わたしは彼らを打ち砕き、 貫き通した。 彼らは起き上がれず、 わたしの足もとに倒れた。
2SA 22:40 あなたは戦いのためにわたしに力を帯びさせ、 立ち向かう者たちをわたしの下にひれ伏させた。
2SA 22:41 敵の背をわたしに向けさせ、 わたしを憎む者たちを断ち切らせた。
2SA 22:42 彼らは見回したが、救う者はいなかった。 主に叫んでも、主は答えられなかった。
2SA 22:43 わたしは彼らを地のちりのように細かく打ち砕き、 通りの泥のように踏みつぶし、まき散らした。
2SA 22:44 あなたは民の争いからわたしを救い出し、 わたしを国々のかしらとして保たれた。 知らなかった民がわたしに仕える。
2SA 22:45 異国の者たちはわたしに服従し、 わたしのことを聞くと、すぐに従う。
2SA 22:46 異国の者たちは力を失い、 砦から震えながら出て来る。
2SA 22:47 主は生きておられる。 わが岩はほむべきかな。 わが救いの岩なる神は、あがめられよ。
2SA 22:48 神はわたしのために復讐し、 諸国の民をわたしの下に従わせる。
2SA 22:49 敵の手からわたしを連れ出し、 立ち向かう者たちより高く上げ、 暴虐の者から救い出す。
2SA 22:50 それゆえ主よ、わたしは国々の間であなたに感謝し、 御名をほめ歌う。
2SA 22:51 主はご自分の王に大いなる救いを与え、 油を注がれた者に慈しみを示す。 ダビデとその子孫に、とこしえに。」
2SA 23:1 これはダビデの最後のことばである。 エッサイの子ダビデの告げたことば。 高く上げられた者の告げたことば。 ヤコブの神によって油を注がれた者、 イスラエルの麗しい歌い手のことば。
2SA 23:2 「主の霊はわたしを通して語り、 そのことばはわたしの舌にあった。
2SA 23:3 イスラエルの神は言われた。 イスラエルの岩はわたしに語られた。 『人を正しく治める者、 神を恐れて治める者は、
2SA 23:4 日の昇る朝の光のよう、 雲一つない朝のよう、 雨の後の澄んだ輝きによって、 地から若草が萌え出る時のようだ。』
2SA 23:5 まことに、わが家は神の前にそのようではないか。 神はわたしと永遠の契約を結び、 すべてを整え、確かなものとされた。 これこそ、わたしの救いのすべて、望みのすべて。 神はそれを実らせてくださらないだろうか。
2SA 23:6 しかし、よこしまな者たちは皆、投げ捨てられる茨のよう。 手でつかむことができない。
2SA 23:7 それに触れる者は、鉄と槍の柄で身を固めなければならない。 茨はその場で火に焼き尽くされる。」
2SA 23:8 これらはダビデの勇士たちの名である。隊長たちのかしら、タフケモン人ヨシェブ・バシェベテ。彼はエツェン人アディノと呼ばれ、一度に八百人を殺した。
2SA 23:9 彼の次は、アホア人の息子ドダイの息子エレアザルであり、ダビデとともにいた三人の勇士の一人であった。彼らが、戦いのためそこに集まっていたペリシテ人に立ち向かい、イスラエルの人々が退いて行ったとき、
2SA 23:10 彼は立ち上がり、手が疲れ、剣を握ったまま離れなくなるまでペリシテ人を打った。主はその日、大いなる勝利をもたらされた。民はただ戦利品を奪うためだけに、彼の後に戻って来た。
2SA 23:11 彼の次は、ハラル人アゲの息子シャマであった。ペリシテ人が一隊となって集まった場所には、レンズ豆の実った畑があった。民はペリシテ人の前から逃げた。
2SA 23:12 しかし彼はその畑の真ん中に立ち、そこを守ってペリシテ人を殺した。そして主は大いなる勝利をもたらされた。
2SA 23:13 三十人の長たちのうち三人が下って行き、収穫の時期にアドラムのほら穴にいるダビデのところに来た。ペリシテ人の一隊はレファイムの谷に陣を敷いていた。
2SA 23:14 その時、ダビデは要害におり、ペリシテ人の守備隊はベツレヘムにあった。
2SA 23:15 ダビデは切望して言った。「ああ、だれか、門のそばにあるベツレヘムの井戸の水を飲ませてくれないか。」
2SA 23:16 すると、その三人の勇士はペリシテ人の陣営を突き破り、門のそばにあるベツレヘムの井戸から水を汲み、それをダビデのところに持って来た。しかし彼はそれを飲もうとはせず、主の御前に注ぎ出した。
2SA 23:17 彼は言った。「主よ、このようなことは決してできません。これは、命をかけて行った者たちの血ではありませんか。」それゆえ、彼はそれを飲もうとはしなかった。三人の勇士はこれらのことを行ったのである。
2SA 23:18 ツェルヤの息子ヨアブの兄弟アビシャイは、その三人の長であった。彼は槍を振るって三百人を殺し、三人の間で名を上げた。
2SA 23:19 彼は三人のうちで最も誉れ高い者ではなかったか。それゆえ、彼は彼らの隊長となった。しかし、彼は最初の三人には及ばなかった。
2SA 23:20 カブツェエルの勇士の子、エホヤダの息子ベナヤは、数々の勇敢な働きをした人であった。彼はモアブのアリエルの二人の息子を殺した。また、雪の日に下って行き、穴の中で一頭の獅子を殺した。
2SA 23:21 彼は大柄なエジプト人を殺した。そのエジプト人の手には槍があったが、ベナヤは杖を持って彼のもとに下って行き、エジプト人の手から槍を奪い取り、その槍で彼を殺した。
2SA 23:22 エホヤダの息子ベナヤはこれらのことを行い、三人の勇士の間で名を上げた。
2SA 23:23 彼は三十人よりも誉れ高かったが、最初の三人には及ばなかった。ダビデは彼を自分の護衛の長とした。
2SA 23:24 ヨアブの兄弟アサエルは三十人の一人であった。ベツレヘムのドドの息子エルハナン、
2SA 23:25 ハロデ人シャマ、ハロデ人エリカ、
2SA 23:26 パルティ人ヘレツ、テコア人イケシュの息子イラ、
2SA 23:27 アナトテ人アビエゼル、フシャ人メブナイ、
2SA 23:28 アホア人ツァルモン、ネトファ人マハライ、
2SA 23:29 ネトファ人バアナの息子ヘレブ、ベニヤミン人のギブア出身のリバイの息子イタイ、
2SA 23:30 ピルアトン人ベナヤ、ガアシュの谷のヒダイ、
2SA 23:31 アラバ人アビ・アルボン、バフルム人アズマベテ、
2SA 23:32 シャアルボン人エリアバ、ヤシェンの息子たち、ヨナタン、
2SA 23:33 ハラル人シャマ、アラル人シャラルの息子アヒアム、
2SA 23:34 マアカ人の息子アハスバイの息子エリフェレテ、ギロ人アヒトフェルの息子エリアム、
2SA 23:35 カルメル人ヘツロ、アルブ人パアライ、
2SA 23:36 ツォバのナタンの息子イガル、ガド人バニ、
2SA 23:37 アンモン人ツェレク、ベエロテ人ナハライ。これらはツェルヤの息子ヨアブの武器を持つ者たちであった。
2SA 23:38 イテル人イラ、イテル人ガレブ、
2SA 23:39 ヘテ人ウリヤ。合わせて三十七人。
2SA 24:1 主の怒りが再びイスラエルに対して燃え上がり、主はダビデを彼らに敵対するよう駆り立て、「行って、イスラエルとユダを数えよ」と言われた。
2SA 24:2 王は、自分とともにいた軍の長ヨアブに言った。「さあ、ダンからベエルシェバに至るまで、イスラエルのすべての部族を行き巡り、民を数えなさい。わたしが民の総数を知るためである。」
2SA 24:3 ヨアブは王に言った。「あなたの神、主が、民がどれほど多くても、その数を百倍に増し加えてくださいますように。そして、わが君、王の目がそれをご覧になりますように。しかし、なぜわが君、王はこの事を喜ばれるのですか。」
2SA 24:4 それにもかかわらず、王の命令がヨアブと軍の長たちを押し切った。ヨアブと軍の長たちは、イスラエルの民を数えるために王の前から出て行った。
2SA 24:5 彼らはヨルダン川を渡り、アロエル、すなわちガドの谷の中ほどにある町の右側に陣を敷き、ヤゼルへ向かった。
2SA 24:6 それから彼らはギレアデに行き、タフティム・ホデシの地へ行った。また、ダン・ヤアンへ行き、シドンの周りを巡り、
2SA 24:7 ツロの要害へ行き、ヒビ人とカナン人のすべての町々へ行った。そしてユダの南、ベエルシェバへ出て行った。
2SA 24:8 こうして彼らは全土を行き巡り、九か月と二十日の終わりにエルサレムに来た。
2SA 24:9 ヨアブは人口調査で数えた民の総数を王に報告した。イスラエルには剣を抜く勇敢な男たちが八十万人おり、ユダの男たちは五十万人であった。
2SA 24:10 民を数えた後、ダビデの心は痛んだ。ダビデは主に言った。「わたしは自分のしたことで大きな罪を犯しました。しかし今、主よ、どうか、あなたのしもべの咎を取り除いてください。わたしは非常に愚かなことをしたからです。」
2SA 24:11 朝、ダビデが起き上がったとき、主のことばが、ダビデの先見者である預言者ガドに臨んで言った。
2SA 24:12 「行ってダビデに語れ。『主はこう言われる。「わたしはあなたに三つの災いを示す。そのうち一つを選びなさい。わたしがそれをあなたに下す。」』」
2SA 24:13 そこでガドはダビデのところに来て、彼に告げた。「あなたの地に七年間の飢饉が来るのがよいでしょうか。それとも、敵があなたを追う間、あなたが敵の前から三か月間逃げるのがよいでしょうか。それとも、あなたの地に三日間の疫病があるのがよいでしょうか。今、考えて、わたしを遣わされた方にどのような返事を返すべきか答えてください。」
2SA 24:14 ダビデはガドに言った。「わたしは非常な苦境にある。主の御手に陥ろう。主のあわれみは大きい。人の手には陥りたくない。」
2SA 24:15 そこで主は、朝から定められた時までイスラエルに疫病を送られた。ダンからベエルシェバに至るまで、民のうち七万人が死んだ。
2SA 24:16 御使いがエルサレムに向かって手を伸ばし、それを滅ぼそうとしたとき、主は災いを下すことを思い直し、民を滅ぼしていた御使いに言われた。「もう十分だ。今、あなたの手を引け。」主の御使いは、エブス人アラウナの打ち場のそばにいた。
2SA 24:17 ダビデは民を打った御使いを見たとき、主に言った。「罪を犯し、悪を行ったのはわたしです。しかし、この羊の群れが何をしたというのでしょうか。どうか、あなたの手をわたしと、わたしの父の家に向けてください。」
2SA 24:18 その日、ガドはダビデのところに来て、彼に言った。「上って行き、エブス人アラウナの打ち場に、主のための祭壇を築きなさい。」
2SA 24:19 ダビデは、主が命じられたとおりに、ガドの言葉にしたがって上って行った。
2SA 24:20 アラウナが見渡すと、王とそのしもべたちが彼の方へやって来るのが見えた。そこでアラウナは出て行き、顔を地に伏せて王の前にひれ伏した。
2SA 24:21 アラウナは言った。「なぜ、わが君、王はしもべのところに来られたのですか。」 ダビデは言った。「あなたの打ち場を買い取り、主のために祭壇を築くためだ。そうして、この疫病を民の上から止めるためだ。」
2SA 24:22 アラウナはダビデに言った。「わが君、王が良いと思われるものを取って、ささげてください。ここに、全焼のささげ物のための牛、薪のための打穀機と牛のくびきがあります。
2SA 24:23 王よ、これらすべてをアラウナは王に差し上げます。」アラウナは王に言った。「あなたの神、主があなたを受け入れてくださいますように。」
2SA 24:24 王はアラウナに言った。「いや、わたしは必ず代価を払って、あなたからそれを買い取る。費用のかからない全焼のささげ物を、わたしの神、主にささげることはしない。」こうしてダビデは、その打ち場と牛を銀五十シェケル で買い取った。
2SA 24:25 ダビデはそこに主のための祭壇を築き、全焼のささげ物と和解のいけにえをささげた。こうして主はその地のための願いを聞き入れられ、疫病はイスラエルから取り除かれた。
1KI 1:1 ダビデ王は年を重ね、非常に老いていた。人々は彼に衣を掛けたが、王は温まらなかった。
1KI 1:2 そこで家臣たちは王に言った。「わが君、王のために若い処女を探させましょう。彼女を王のおそばに仕えさせ、王の世話をさせます。そして、わが君、王が温まるように、王のふところに寝かせましょう。」
1KI 1:3 そこで彼らはイスラエルの全土で美しい若い女を探し、シュネム人アビシャグを見つけて、彼女を王のもとに連れて来た。
1KI 1:4 その若い女は非常に美しかった。彼女は王の世話をし、彼に仕えた。しかし、王は彼女と床を共にすることはなかった。
1KI 1:5 そのころ、ハギテの息子アドニヤは、「わたしが王になる」と言って自らを高く上げた。彼は戦車と騎兵、それに自分の前を走る五十人の男を用意した。
1KI 1:6 父はこれまで一度も、「なぜこのようなことをしたのか」と言って彼をたしなめたことがなかった。アドニヤは非常に容姿の良い男で、アブサロムの次に生まれた者であった。
1KI 1:7 彼はツェルヤの息子ヨアブ、および祭司アビアタルと協議した。彼らはアドニヤに従い、彼を支持した。
1KI 1:8 しかし祭司ツァドク、エホヤダの息子ベナヤ、預言者ナタン、シメイ、レイ、そしてダビデに属する勇士たちは、アドニヤに味方しなかった。
1KI 1:9 アドニヤはエン・ロゲルのそばにあるツォヘレテの石の傍らで、羊、牛、肥えた家畜をいけにえとしてささげ、王の息子たちであるすべての兄弟たちと、王のしもべであるユダのすべての男たちを招いた。
1KI 1:10 しかし彼は、預言者ナタン、ベナヤ、勇士たち、そして兄弟のソロモンは招かなかった。
1KI 1:11 そこでナタンはソロモンの母バテ・シェバに言った。「ハギテの息子アドニヤが王となり、われわれの主君ダビデがそれをご存じないことを、あなたは聞いていないのですか。
1KI 1:12 さあ、助言をお聞きください。あなた自身のいのちと、息子ソロモンのいのちを救うためです。
1KI 1:13 ダビデ王のところに入って行き、彼に言いなさい。『わが君、王よ。あなたはしもべに誓って、「確かにあなたの息子ソロモンがわたしの後に王となり、わたしの王座に座る」と言われたではありませんか。それなら、なぜアドニヤが王となっているのですか。』
1KI 1:14 見よ、 あなたがそこで王と話している間に、わたしもあなたの後から入って行き、あなたの言葉を確かなものとします。」
1KI 1:15 バテ・シェバは部屋にいる王のところに入って行った。王は非常に年老いており、シュネム人アビシャグが王に仕えていた。
1KI 1:16 バテ・シェバは身をかがめ、王に敬意を表した。 王は、「何が望みか」と言った。
1KI 1:17 彼女は彼に言った。「わが君。あなたはあなたの神、主 にかけて、あなたのしもべに『確かにあなたの息子ソロモンがわたしの後に王となり、彼はわたしの王座に座る』と誓われました。
1KI 1:18 今、アドニヤが王となっています。そして、わが君、王はそれを知っておられません。
1KI 1:19 彼は牛、肥えた家畜、羊を豊かにいけにえとしてささげ、王のすべての息子たち、祭司アビアタル、軍の長ヨアブを招きました。しかし、あなたのしもべソロモンは招いていません。
1KI 1:20 わが君、王よ。全イスラエルの目はあなたに注がれています。わが君、王の後にだれが王座に座るのかを、あなたが告げてくださるのを待っているのです。
1KI 1:21 そうでなければ、わが君、王が父祖たちとともに眠りにつかれるとき、わたしと息子ソロモンは罪人として扱われることになります。」
1KI 1:22 彼女がまだ王と話している間に、預言者ナタンが入って来た。
1KI 1:23 人々は王に、「預言者ナタンがお見えです」と告げた。 彼が王の前に入って来たとき、彼は地に顔を伏せて王の前に身をかがめた。
1KI 1:24 ナタンは言った。「わが君、王よ。あなたは『アドニヤがわたしの後に王となり、わたしの王座に座る』と言われたのですか。
1KI 1:25 彼は今日下って行き、牛、肥えた家畜、羊を豊かにいけにえとしてささげ、王のすべての息子たち、軍の長たち、祭司アビアタルを招きました。彼らは今、彼の前で食べたり飲んだりし、『アドニヤ王、万歳！』と言っています。
1KI 1:26 しかし彼は、あなたのしもべであるわたし、祭司ツァドク、エホヤダの息子ベナヤ、そしてあなたのしもべソロモンを招きませんでした。
1KI 1:27 これはわが君、王によってなされたことですか。そしてあなたは、わが君、王の後にだれがその王座に座るかを、あなたのしもべたちに示されなかったのですか。」
1KI 1:28 そこでダビデ王は答えて、「バテ・シェバをわたしのところに呼べ」と言った。彼女は王の御前に来て、王の前に立った。
1KI 1:29 王は誓って言った。「あらゆる苦難からわたしのいのちを救い出してくださった主は生きておられる。
1KI 1:30 『確かにあなたの息子ソロモンがわたしの後に王となり、彼はわたしに代わってわたしの王座に座る』と言って、わたしがイスラエルの神、主にかけてあなたに誓ったとおりに、わたしは今日そのように行う。」
1KI 1:31 そこでバテ・シェバは地に顔を伏せて身をかがめ、王に敬意を表して、「わが君、ダビデ王がとこしえに生きられますように」と言った。
1KI 1:32 ダビデ王は、「祭司ツァドク、預言者ナタン、エホヤダの息子ベナヤをわたしのところに呼べ」と言った。彼らは王の前に来た。
1KI 1:33 王は彼らに言った。「あなたがたの主君のしもべたちを連れて行き、わたしの息子ソロモンをわたし自身の騾馬に乗せ、彼をギホンへ連れて下りなさい。
1KI 1:34 そこで祭司ツァドクと預言者ナタンは、彼に油を注いでイスラエルの王としなさい。角笛を吹き鳴らし、『ソロモン王、万歳！』と言いなさい。
1KI 1:35 それから彼の後について上って来なさい。彼は来て、わたしの王座に座る。彼がわたしに代わって王となるからだ。わたしは彼をイスラエルとユダの君主に任命した。」
1KI 1:36 エホヤダの息子ベナヤは王に答えた。「アーメン。わが君、王の神である主が、そのように言われますように。
1KI 1:37 主がわが君、王とともにおられたように、ソロモンとともにおられ、彼の王座を、わが君ダビデ王の王座よりも大いなるものとされますように。」
1KI 1:38 そこで祭司ツァドク、預言者ナタン、エホヤダの息子ベナヤ、およびケレテ人とペレテ人は下って行き、ソロモンをダビデ王の騾馬に乗せ、彼をギホンへ連れて行った。
1KI 1:39 祭司ツァドクは天幕から油の角を取り出し、ソロモンに油を注いだ。彼らは角笛を吹き鳴らし、すべての民は「ソロモン王、万歳！」と言った。
1KI 1:40 すべての民は彼の後について上り、笛を吹き、大いに喜んだ。その歓声で地が裂けるほどであった。
1KI 1:41 アドニヤと彼とともにいたすべての客は、食事を終えたときにこれを聞いた。ヨアブは角笛の音を聞くと、「なぜ町はあのように騒がしいのか」と言った。
1KI 1:42 彼がまだ話している間に、祭司アビアタルの息子ヨナタンがやって来た。アドニヤは、「入れ。あなたは立派な人だから、良い知らせを持って来たのだ」と言った。
1KI 1:43 ヨナタンはアドニヤに答えた。「いいえ。われわれの主君ダビデ王は、ソロモンを王とされました。
1KI 1:44 王は祭司ツァドク、預言者ナタン、エホヤダの息子ベナヤ、それにケレテ人とペレテ人を彼とともに遣わされました。彼らは彼を王の騾馬に乗せました。
1KI 1:45 祭司ツァドクと預言者ナタンは、ギホンで彼に油を注いで王としました。彼らはそこから喜びながら上って来たので、町は響き渡りました。あなたがたが聞いたのはその音です。
1KI 1:46 さらに、ソロモンは王座に着いています。
1KI 1:47 その上、王のしもべたちはわれわれの主君ダビデ王を祝福しに来て、『あなたの神が、ソロモンの名をあなたの名よりも良くし、彼の王座をあなたの王座よりも大いなるものとされますように』と言いました。すると王は寝台の上で身をかがめられました。
1KI 1:48 さらに王はこう言われました。『イスラエルの神、主はほめたたえられるように。主は今日、わたしの王座に座る者を与えられ、わたしの目もそれを見ている。』」
1KI 1:49 アドニヤの客たちは皆恐れ、立ち上がって、それぞれ自分の道へ行った。
1KI 1:50 アドニヤはソロモンを恐れ、立ち上がって行き、祭壇の角をつかんだ。
1KI 1:51 ソロモンに告げる者がいた。「アドニヤはソロモン王を恐れています。彼は祭壇の角をつかんで、『ソロモン王がそのしもべを剣で殺さないと、まずわたしに誓ってくださるように』と言っています。」
1KI 1:52 ソロモンは言った。「彼が忠実な者であることを示すなら、その髪の毛一本も地に落ちることはない。しかし、彼のうちに悪が見つかれば、彼は死ぬ。」
1KI 1:53 こうしてソロモン王は人を遣わし、彼らは彼を祭壇から連れて下った。彼は来てソロモン王に身をかがめた。ソロモンは彼に、「あなたの家へ帰りなさい」と言った。
1KI 2:1 さて、ダビデが死ぬ日が近づいたとき、彼は息子のソロモンに命じて言った。
1KI 2:2 「わたしは地上のすべての者が行く道を行こうとしている。それゆえ、あなたは強くあり、男らしくありなさい。
1KI 2:3 あなたの神、主の務めを守り、主の道を歩みなさい。モーセの律法に書かれているとおり、主の掟、戒め、定め、あかしを守りなさい。そうすれば、あなたは何をしても、どこへ向かっても栄える。
1KI 2:4 そうすれば主は、わたしについて語られたことばを果たしてくださる。主はこう言われた。『もしあなたの子らが自分の道に心を配り、心を尽くし、いのちを尽くして、真実をもってわたしの前を歩むなら、イスラエルの王座に座る者があなたから絶えることはない。』
1KI 2:5 また、ツェルヤの息子ヨアブがわたしにしたことを、あなたは知っている。彼はイスラエルの二人の軍の長、ネルの息子アブネルとエテルの息子アマサを殺し、平和な時に戦いの血を流した。その戦いの血を、腰の帯と足の履物に負わせた。
1KI 2:6 それゆえ、あなたの知恵にしたがって行い、彼の白髪頭を安らかによみ へ下らせてはならない。
1KI 2:7 しかし、ギレアデ人バルジライの息子たちには恵みを示し、あなたの食卓で食べる者たちに加えなさい。わたしがあなたの兄弟アブサロムから逃げたとき、彼らはわたしを迎えてくれたからだ。
1KI 2:8 また、バフリム出身のベニヤミン人、ゲラの息子シメイがあなたとともにいる。わたしがマハナイムへ行った日、彼はひどい呪いでわたしを呪った。しかし彼はヨルダン川でわたしを迎えに下って来たので、わたしは主にかけて彼に誓い、『わたしはあなたを剣で殺すことはしない』と言った。
1KI 2:9 今、彼を無罪のままでいさせてはならない。あなたは知恵のある男だから、彼に何をすべきかを知っているはずだ。あなたは彼の白髪頭を血とともによみへ下らせなさい。」
1KI 2:10 ダビデは父祖たちとともに眠りにつき、ダビデの町に葬られた。
1KI 2:11 ダビデがイスラエルを治めた日数は四十年であった。彼はヘブロンで七年治め、エルサレムで三十三年治めた。
1KI 2:12 ソロモンは父ダビデの王座に座り、その王権は堅く確立された。
1KI 2:13 その後、ハギテの息子アドニヤがソロモンの母バテ・シェバのところに来た。彼女は「平和な用件で来たのですか」と尋ねた。 彼は「平和な用件です」と答えた。
1KI 2:14 彼はさらに、「あなたにお話ししたいことがあります」と言った。 彼女は「話しなさい」と言った。
1KI 2:15 彼は言った。「王位は本来わたしのもので、全イスラエルもわたしが王になるものと期待していたことを、あなたはご存じです。しかし王位は転じて、わたしの兄弟のものとなりました。主によって彼のものとされたからです。
1KI 2:16 今、わたしはあなたに一つの願い事があります。わたしの願いを退けないでください。」 彼女は彼に、「話しなさい」と言った。
1KI 2:17 彼は言った。「どうか、ソロモン王に話して――彼はあなたの願いを退けないでしょうから――シュネム人アビシャグをわたしの妻として与えるようにしてください。」
1KI 2:18 バテ・シェバは、「わかりました。あなたのために王に話しましょう」と言った。
1KI 2:19 そこでバテ・シェバはアドニヤのために話をするために、ソロモン王のところへ行った。王は彼女を迎えるために立ち上がり、彼女に身をかがめた。それから自分の王座に座り、王の母のために王座を置かせたので、彼女は王の右に座った。
1KI 2:20 すると彼女は、「あなたに一つ小さな願い事があります。わたしを拒まないでください」と言った。 王は彼女に、「母上、願ってください。わたしはあなたを拒みません」と言った。
1KI 2:21 彼女は言った。「シュネム人アビシャグを、あなたの兄弟アドニヤに妻として与えてください。」
1KI 2:22 ソロモン王は母に答えた。「なぜアドニヤのためにシュネム人アビシャグを願うのですか。彼のために王国をも願ったらよいでしょう。彼はわたしの兄であり、祭司アビアタルとツェルヤの息子ヨアブも彼の側についているのですから。」
1KI 2:23 そこでソロモン王は主にかけて誓った。「アドニヤは、このことばによって自らのいのちを失うことになる。そうでなければ、神がわたしを幾重にも罰せられるように。
1KI 2:24 ですから今、わたしを堅く立て、父ダビデの王座に着かせ、約束されたとおりにわたしのために家を造ってくださった主は生きておられる。確かにアドニヤは今日殺される。」
1KI 2:25 ソロモン王はエホヤダの息子ベナヤを遣わした。ベナヤはアドニヤを討ち、彼は死んだ。
1KI 2:26 王は祭司アビアタルに言った。「アナトテにある自分の畑へ行きなさい。あなたは死に値する者である。しかし、今日はあなたを殺さない。あなたはわたしの父ダビデの前で主 なる神の箱を担ぎ、またわたしの父が苦しめられたすべてのことにおいて、あなたも苦しめられたからだ。」
1KI 2:27 こうしてソロモンは、アビアタルを主の祭司から追放した。これは主がシロでエリの家について語られた言葉を成就するためであった。
1KI 2:28 その知らせはヨアブに届いた。ヨアブはアブサロムには従わなかったが、アドニヤには従っていたからである。ヨアブは主の天幕に逃げ込み、祭壇の角をつかんだ。
1KI 2:29 ソロモン王に、「ヨアブは主の天幕に逃げ込み、祭壇のそばにいます」と告げられた。そこでソロモンはエホヤダの息子ベナヤを遣わして、「行って、彼を討て」と言った。
1KI 2:30 ベナヤは主の天幕に来て彼に、「王が『出て来い！』と言っておられる」と言った。 彼は「いや、わたしはここで死ぬ」と言った。 ベナヤは、「ヨアブはこのように言い、わたしにこのように答えた」と言って王に再び言葉を持ち帰った。
1KI 2:31 王は彼に言った。「彼が言ったとおりにせよ。彼を討って葬り、ヨアブが理由なく流した血の責任を、わたしと父の家から取り除け。
1KI 2:32 主は彼自身の血を彼自身の頭に帰らせるであろう。彼が、自分よりも義であり善良である二人の男を襲い、剣で殺し、わたしの父ダビデがそれを知らなかったからである。すなわち、イスラエルの軍の長であるネルの息子アブネルと、ユダの軍の長であるエテルの息子アマサである。
1KI 2:33 彼らの血はヨアブの頭と、その子孫 の頭にとこしえに帰る。しかしダビデとその子孫、その家と王座には、主からの平安がとこしえにある。」
1KI 2:34 そこでエホヤダの息子ベナヤは上って行き、彼を討って殺した。そして彼は荒野にある自分の家に葬られた。
1KI 2:35 王は軍においてエホヤダの息子ベナヤを彼の代わりに就かせ、王はアビアタルの代わりに祭司ツァドクを就かせた。
1KI 2:36 王は人を遣わしてシメイを呼び、彼に言った。「エルサレムに自分のための家を建ててそこに住み、そこからどこへも出て行ってはならない。
1KI 2:37 あなたが出て行き、キデロンの川を渡る日には、あなたが必ず死ぬことを確かに知っておけ。あなたの血はあなた自身の頭に帰る。」
1KI 2:38 シメイは王に言った。「その言葉は良いものです。わが君、王が言われたとおりに、あなたのしもべは行います。」シメイは多くの日々をエルサレムに住んだ。
1KI 2:39 三年の終わりに、シメイの二人の奴隷がガテの王、マアカの息子アキシュのところへ逃げた。人々がシメイに告げて、「あなたの奴隷たちはガテにいます」と言った。
1KI 2:40 シメイは起き上がり、自分のろばに鞍を置き、自分の奴隷たちを探すためにガテのアキシュのところへ行った。そしてシメイは行き、自分の奴隷たちをガテから連れ帰った。
1KI 2:41 シメイがエルサレムからガテに行き、また帰って来たことがソロモンに告げられた。
1KI 2:42 王は人を遣わしてシメイを呼び、彼に言った。「わたしはあなたに主にかけて誓わせ、『あなたが出て行き、どこかほかのところへ歩いて行く日には、必ず死ぬことを確かに知っておけ』と言って、厳しく警告したではないか。あなたはわたしに『わたしが聞いた言葉は良いものです』と言った。
1KI 2:43 それならなぜ、あなたは主の誓いと、わたしがあなたに命じた戒めを守らなかったのか。」
1KI 2:44 王はさらにシメイに言った。「あなたは、自分がわたしの父ダビデにしたすべての悪を心で知っている。それゆえ、主はあなたの悪をあなた自身の頭に帰らせるであろう。
1KI 2:45 しかし、ソロモン王は祝福され、ダビデの王座は主の御前でとこしえに堅く立つ。」
1KI 2:46 そこで王はエホヤダの息子ベナヤに命じた。ベナヤは出て行ってシメイを討ち、彼は死んだ。こうして王国はソロモンの手に堅く確立された。
1KI 3:1 ソロモンはエジプトの王ファラオと縁組みし、ファラオの娘をめとった。そして、彼自身の家、主の家、およびエルサレムの周囲の城壁を建て終えるまで、彼女をダビデの町に住まわせた。
1KI 3:2 そのころまで、主の御名のために建てられた家がなかったので、民はただ高き所でいけにえをささげていた。
1KI 3:3 ソロモンは父ダビデの定めに歩み、主を愛した。ただ、彼は高き所でいけにえをささげ、香をたいていた。
1KI 3:4 王はいけにえをささげるためにギベオンへ行った。そこが主要な高き所であったからである。ソロモンはその祭壇に一千の全焼のささげ物をささげた。
1KI 3:5 ギベオンで、主は夜の夢の中でソロモンに現れた。神は言われた。「あなたに何を与えようか。願いなさい。」
1KI 3:6 ソロモンは言った。「あなたのしもべであるわたしの父ダビデが、真実と義と、あなたに対する心のまっすぐさをもってあなたの御前を歩んだので、あなたは彼に大いなる慈しみを示されました。あなたは彼のためにこの大いなる慈しみを保ち、今日あるように、彼の王座に座る息子を彼にお与えになりました。
1KI 3:7 今、わたしの神、主よ、あなたは父ダビデの代わりに、あなたのしもべを王とされました。しかしわたしは小さな子どもにすぎず、どのように出入りすればよいのかを知りません。
1KI 3:8 あなたのしもべは、あなたがお選びになった民のただ中にいます。彼らは大きな民で、あまりに多く、数えることもできません。
1KI 3:9 どうか、あなたの民をさばき、善と悪を見分けることのできる、聞き分ける心をしもべにお与えください。そうでなければ、だれがこの大きな民をさばくことができるでしょうか。」
1KI 3:10 ソロモンがこのことを願ったので、その願いは主の御心にかなった。
1KI 3:11 神は彼に言われた。「あなたがこのことを願い、自分のために長寿も富も求めず、敵のいのちも求めず、正しいさばきを聞き分ける知恵を求めたので、
1KI 3:12 見よ、わたしはあなたの願いどおりにする。あなたに知恵と悟りのある心を与える。あなたの前にもあなたのような者はなく、あなたの後にもあなたのような者は起こらない。
1KI 3:13 わたしはまた、あなたが求めなかったもの、すなわち富と誉れをもあなたに与えた。そのため、あなたの生涯にわたり、王たちの中にあなたのような者はいないであろう。
1KI 3:14 もしあなたが、あなたの父ダビデが歩んだように、わたしの掟と戒めを守ってわたしの道を歩むなら、わたしはあなたの日々を長くする。」
1KI 3:15 ソロモンが目を覚ますと、それは夢であった。彼はエルサレムに戻り、主の契約の箱の前に立って、全焼のささげ物と和解のいけにえをささげ、すべての家臣のために宴を催した。
1KI 3:16 その後、二人の遊女が王のところに来て、彼の前に立った。
1KI 3:17 一人の女が言った。「ああ、わが君。わたしとこの女は同じ家に住んでいます。わたしは彼女と家にいる間に子どもを産みました。
1KI 3:18 わたしが産んでから三日目に、この女も子どもを産みました。われわれは一緒にいました。われわれ二人のほかに、家の中には見知らぬ人はだれもいませんでした。
1KI 3:19 この女の子どもは夜に死にました。彼女がその子の上に寝てしまったからです。
1KI 3:20 彼女は真夜中に起き上がり、このはしためが眠っている間に、わたしのそばからわたしの息子を取り、自分のふところに寝かせ、自分の死んだ子どもをわたしのふところに寝かせました。
1KI 3:21 わたしが自分の子どもに乳を飲ませようと朝起きてみると、子どもは死んでいました。しかし、朝になってよく見ると、それはわたしが産んだ息子ではありませんでした。」
1KI 3:22 もう一人の女は言った。「いいえ、生きているのがわたしの息子で、死んでいるのがあなたの息子です。」 この女は言った。「いいえ、死んでいるのがあなたの息子で、生きているのがわたしの息子です。」このように、二人は王の前で言い争った。
1KI 3:23 そこで王は言った。「一人は『生きているのがわたしの息子で、あなたの息子は死んでいる者だ』と言い、もう一人は『いいえ、あなたの息子が死んでいる者で、わたしの息子が生きている者だ』と言っている。」
1KI 3:24 王は言った。「わたしに剣を持って来なさい。」彼らは王の前に剣を持って来た。
1KI 3:25 王は言った。「生きている子どもを二つに切り分け、半分を一方に、残りの半分をもう一方に与えよ。」
1KI 3:26 すると、生きている子の母親は、息子を思う情がこみ上げ、王に言った。「ああ、わが君。生きている子をあの女に与えてください。決して殺さないでください！」 しかし、もう一人は言った。「それはわたしのものでもあなたのものでもない。それを切り分けよ。」
1KI 3:27 すると王は答えた。「生きている子を最初の女に与えよ。決して殺してはならない。彼女がその母親である。」
1KI 3:28 全イスラエルは王の下したさばきを聞いて、王を畏れた。正しいさばきを行う神の知恵が彼のうちにあることを見たからである。
1KI 4:1 ソロモン王は全イスラエルを治めていた。
1KI 4:2 彼の高官たちは次のとおりである。祭司、ツァドクの息子アザルヤ、
1KI 4:3 書記官、シシャの息子たちであるエリホレフとアヒヤ、記録官、アヒルデの息子ヨシャファテ、
1KI 4:4 軍の長、エホヤダの息子ベナヤ、祭司、ツァドクとアビアタル、
1KI 4:5 代官たちの長、ナタンの息子アザルヤ、主要な大臣であり、王の友である、ナタンの息子ザブデ、
1KI 4:6 宮内長、アヒシャル、強制労働に服する者たちの長、アブダの息子アドニラム。
1KI 4:7 ソロモンは全イスラエルの上に十二人の役人を置いており、彼らが王とその家族のために食糧を供給した。それぞれが年に一か月、食糧を供給することになっていた。
1KI 4:8 彼らの名は次のとおりである。エフライムの山地のベン・フル、
1KI 4:9 マカツ、シャアルビム、ベテ・シェメシュ、エロン・ベテ・ハナンのベン・デケル、
1KI 4:10 アルボテのベン・ヘセド（彼にはソコとヘフェルの全地が属していた）、
1KI 4:11 ドルの全高地のベン・アビナダブ（彼はソロモンの娘タファテを妻としていた）、
1KI 4:12 タアナク、メギド、そしてエズレルの下にあるツァレタンのそばの全ベテ・シャン、すなわちベテ・シャンからアベル・メホラ、さらにヨクメアムの向こうに至るまでのアヒルデの息子バアナ、
1KI 4:13 ラモテ・ギレアデのベン・ゲベル（彼にはギレアデにあるマナセの息子ヤイルの町々が属していた。また彼には、城壁と青銅のかんぬきを持つ六十の大きな町々があるバシャンのアルゴブの地方が属していた）、
1KI 4:14 マハナイムのイドの息子アヒナダブ、
1KI 4:15 ナフタリのアヒマアツ（彼もソロモンの娘バセマトを妻としてめとっていた）、
1KI 4:16 アシェルとベアロテのフシャイの息子バアナ、
1KI 4:17 イッサカルのパルアの息子ヨシャファテ、
1KI 4:18 ベニヤミンのエラの息子シメイ、
1KI 4:19 ウリの息子ゲベルは、ギレアデの地、すなわちアモリ人の王シホンの国とバシャンの王オグの国を担当した。この地には彼一人だけが役人として置かれていた。
1KI 4:20 ユダとイスラエルは海辺の砂のように数が多く、食べたり飲んだりして喜んでいた。
1KI 4:21 ソロモンは、大河からペリシテ人の地、さらにエジプトの国境に至るまでのすべての王国を治めた。彼らは貢ぎ物を携え、ソロモンの生涯を通じて彼に仕えた。
1KI 4:22 ソロモンの一日分の食糧は、上等の小麦粉三十コル 、粗挽きの小麦粉六十コル、
1KI 4:23 肥えた牛十頭、牧草地の牛二十頭、羊百頭であり、このほかに鹿、ガゼル、ノロジカ、肥えた鳥もあった。
1KI 4:24 彼は大河の西側の全地方、ティフサからガザに至るまで、大河の西側のすべての王を支配し、四方に平和を得ていた。
1KI 4:25 ユダとイスラエルは、ソロモンの生涯にわたり、ダンからベエルシェバに至るまで、それぞれ自分のぶどうの木の下と、いちじくの木の下で安全に住んでいた。
1KI 4:26 ソロモンには戦車用の馬の厩舎が四万と、騎兵が一万二千人いた。
1KI 4:27 十二人の役人は、それぞれ担当の月に、ソロモン王と王の食卓に連なるすべての者の食糧を供給し、何一つ不足させなかった。
1KI 4:28 彼らはまた、それぞれが命じられたとおりに、馬や早馬のための大麦とわらを役人たちがいる場所に持って来た。
1KI 4:29 神はソロモンに、非常に豊かな知恵と悟り、海辺の砂のように広い心をお与えになった。
1KI 4:30 ソロモンの知恵は、東のすべての子らの知恵と、エジプトのすべての知恵に勝っていた。
1KI 4:31 彼はすべての人よりも賢く、エズラ人エタン、マホルの息子たちであるヘマン、カルコル、ダルダよりも賢かった。彼の名声は周囲のすべての国々に広まった。
1KI 4:32 彼は三千の箴言を語り、彼の歌は千五であった。
1KI 4:33 彼はレバノンにある杉から、城壁に生えるヒソプに至るまで、木々について語った。彼はまた、獣、鳥、這うもの、魚についても語った。
1KI 4:34 あらゆる民の中から人々がソロモンの知恵を聞きに来た。彼の知恵を聞き及んだ地上のすべての王たちからも、人々が遣わされて来た。
1KI 5:1 ツロの王ヒラムは、ソロモンが父に代わって油を注がれ、王となったと聞き、家臣たちを彼のもとに遣わした。ヒラムは以前からダビデを愛していた。
1KI 5:2 ソロモンはヒラムのもとに人を遣わして言った。
1KI 5:3 「ご存じのとおり、父ダビデは、周囲の戦いのために、自分の神、主の御名のための家を建てることができませんでした。主が敵を彼の足の裏の下に置かれるまで、戦いが続いたからです。
1KI 5:4 しかし今、わたしの神、主は四方に安息を与えてくださいました。敵対する者もなく、災いも起こりません。
1KI 5:5 そこでわたしは、わたしの神、主の御名のために家を建てようと思います。主が父ダビデに、『あなたに代わって王座に就かせるあなたの息子が、わたしの名のために家を建てる』と言われたとおりです。
1KI 5:6 ですから今、わたしのためにレバノンから杉の木を切り出すよう命じてください。わたしのしもべたちはあなたのしもべたちとともにおります。わたしはあなたが言われるとおりに、あなたのしもべたちへの賃金をあなたに払います。われわれの中には、シドン人のように木を切り出すことを知っている者がいないことを、あなたがご存じだからです。」
1KI 5:7 ヒラムはソロモンの言葉を聞くと大いに喜び、そして言った。「今日、主はほめたたえられるように。主はダビデに、この大きな民を治める知恵のある息子を与えられた。」
1KI 5:8 ヒラムはソロモンのもとに人を遣わして言った。「あなたがわたしに遣わされた伝言を聞きました。わたしは杉の木材と糸杉の木材に関するあなたのすべての願いを行います。
1KI 5:9 わたしの家臣たちが木材をレバノンから海へ運び下ろし、いかだに組んで、あなたが指定する場所まで海路で送りましょう。そこでいかだを解かせますので、受け取ってください。その代わり、わたしの家のために食糧を供給して、わたしの願いをかなえてください。」
1KI 5:10 こうしてヒラムはソロモンに、彼のすべての願いのとおりに杉の木材と糸杉の木材を与えた。
1KI 5:11 ソロモンはヒラムの家族の食糧として、小麦二万コル と、純粋な油二十コル をヒラムに与えた。ソロモンは年々、このようにしてヒラムに与えた。
1KI 5:12 主は約束どおりソロモンに知恵をお与えになった。ヒラムとソロモンの間には平和があり、二人は契約を結んだ。
1KI 5:13 ソロモン王は全イスラエルから徴用者を召集した。その徴用者は三万人であった。
1KI 5:14 彼は彼らを月ごとに一万人ずつ、交代でレバノンへ遣わした。彼らは一か月はレバノンに、二か月は家にいた。アドニラムが強制労働に服する者たちの長であった。
1KI 5:15 ソロモンには荷を担ぐ者が七万人、山で石を切り出す者が八万人いた。
1KI 5:16 そのほかに、仕事の指揮を執るソロモンの主な役人たちが三千三百人おり、彼らは仕事に服する民を監督した。
1KI 5:17 王が命じると、彼らは切り石で家の基を据えるために、大きな石、高価な石を切り出した。
1KI 5:18 ソロモンの建築者たちとヒラムの建築者たち、それにゲバル人たちは、それらを切り出し、家を建てるための木材と石を準備した。
1KI 6:1 イスラエルの子らがエジプトの地を出てから四百八十年目、ソロモンがイスラエルを治めて四年目のジブの月、すなわち第二の月に、彼は主の家を建て始めた。
1KI 6:2 ソロモン王が主のために建てた家は、長さが六十キュビト 、幅が二十キュビト、高さが三十キュビトであった。
1KI 6:3 神殿本体の前にある玄関は、長さが神殿の幅と同じ二十キュビト、神殿の正面から張り出す幅が十キュビトであった。
1KI 6:4 彼は家のために、格子のはめ込まれた窓を造った。
1KI 6:5 彼は神殿の壁に沿って、その周囲に脇屋を建てた。それは神殿本体と内陣の壁を取り巻き、周囲に脇部屋が設けられていた。
1KI 6:6 脇屋の一階は幅五キュビト、二階は六キュビト、三階は七キュビトであった。梁を神殿の壁に差し込まずにすむよう、外壁の周囲に段を設けたからである。
1KI 6:7 神殿は、石切り場で仕上げられた石を用いて建てられた。建築中、神殿の中では槌も斧も、いかなる鉄の道具の音も聞こえなかった。
1KI 6:8 中階の脇部屋への入り口は、神殿の右側にあった。らせん階段で中階へ上り、中階から三階へ上った。
1KI 6:9 こうして彼は家を建て、それを完成させた。そして杉の梁と板で家を覆った。
1KI 6:10 彼は神殿全体に沿って、高さ五キュビトの脇屋を建て、杉の材木で神殿本体に取り付けた。
1KI 6:11 主のことばがソロモンに臨んだ。
1KI 6:12 「あなたが建てているこの家について言う。もしあなたがわたしの定めに歩み、わたしの掟を行い、わたしの戒めをことごとく守って歩むなら、わたしはあなたの父ダビデに語った約束を、あなたに対して果たす。
1KI 6:13 わたしはイスラエルの子らの間に住み、わたしの民イスラエルを見捨てることはない。」
1KI 6:14 こうしてソロモンは家を建て、それを完成させた。
1KI 6:15 彼は家の内側の壁を杉の板で造った。家の床から天井に至るまで、内側を木で覆い、家の床を糸杉の板で覆った。
1KI 6:16 彼は家の奥二十キュビトを、床から天井まで杉の板で仕切り、内陣、すなわち至聖所とした。
1KI 6:17 内陣の前にある神殿本体は、長さ四十キュビトであった。
1KI 6:18 内側の家の杉の木には、つぼみと開いた花の彫刻が施されていた。すべてが杉であり、石は一つも見えなかった。
1KI 6:19 彼は主の契約の箱をそこに置くために、家の内側の奥に内側の聖所を準備した。
1KI 6:20 内陣の内部は、長さ二十キュビト、幅二十キュビト、高さ二十キュビトであった。彼はそこを純金で覆い、杉で覆われた祭壇にも金をかぶせた。
1KI 6:21 こうしてソロモンは家の内側を純金で覆った。彼は内側の聖所の前に金の鎖を渡し、それを金で覆った。
1KI 6:22 彼は家全体が完成するまで、家全体を金で覆った。彼はまた、内側の聖所に属する祭壇の全体を金で覆った。
1KI 6:23 彼は内側の聖所に、高さ十キュビトのオリーブの木で二つのケルビム を造った。
1KI 6:24 ケルブの一つの翼は五キュビト、ケルブのもう一つの翼も五キュビトで、一方の翼の端からもう一方の翼の端までは十キュビトであった。
1KI 6:25 もう一つのケルブも十キュビトであった。両方のケルビムは同じ寸法、同じ形であった。
1KI 6:26 一つのケルブの高さは十キュビトであり、もう一つのケルブも同様であった。
1KI 6:27 彼はケルビムを内陣に置いた。ケルビムは翼を広げ、一方のケルブの翼は一方の壁に、もう一方のケルブの翼は反対側の壁に触れ、中央では互いの翼が触れ合っていた。
1KI 6:28 彼はケルビムを金で覆った。
1KI 6:29 彼は家の周囲のすべての壁に、内側も外側も、ケルビム、なつめやしの木、開いた花の彫刻を施した。
1KI 6:30 彼は家の床を、内側も外側も金で覆った。
1KI 6:31 内陣の入り口にはオリーブ材の扉を造った。まぐさと門柱は五角形であった。
1KI 6:32 彼はオリーブの木で二つの扉を造り、そこにケルビム、なつめやしの木、開いた花の彫刻を施し、それらを金で覆った。彼はケルビムとなつめやしの木の上に金を延べた。
1KI 6:33 神殿本体の入り口にも、オリーブ材で四角形の門柱を造り、
1KI 6:34 糸杉の木で二つの扉を造った。一方の扉の二つの戸板は折りたたみ式であり、もう一方の扉の二つの戸板も折りたたみ式であった。
1KI 6:35 彼はケルビム、なつめやしの木、開いた花を彫り、彫刻された細工にぴったりと合うように金を覆った。
1KI 6:36 彼は内庭を、切り石の三つの層と、杉の梁の一つの層で造った。
1KI 6:37 四年目のジブの月に主の家の基が据えられた。
1KI 6:38 十一年目のブルの月、すなわち第八の月に、神殿はすべての部分にわたり、その仕様どおりに完成した。こうして彼は七年をかけて神殿を建てた。
1KI 7:1 ソロモンは自分の家を十三年かけて建て、その家のすべてを完成させた。
1KI 7:2 彼はレバノンの森の家を建てた。その長さは百キュビト 、幅は五十キュビト、高さは三十キュビトで、四列の杉の柱の上にあり、柱の上には杉の梁があった。
1KI 7:3 柱の上に渡した四十五本の梁の上は杉で覆われ、一列に十五本ずつ並んでいた。
1KI 7:4 梁は三列あり、窓は三つの層で互いに向かい合っていた。
1KI 7:5 すべての入り口と門柱は梁で四角く造られていた。そして窓は三つの層で互いに向かい合っていた。
1KI 7:6 彼は柱の広間を造った。長さ五十キュビト、幅三十キュビトで、その前には柱のある玄関とひさしがあった。
1KI 7:7 彼はまた、さばきを行う王座の広間、すなわち裁きの広間を造り、床から天井まで杉で覆った。
1KI 7:8 玄関の内側のもう一つの庭にある、彼が住むための家も、同じような造りであった。ソロモンはまた、（彼が妻としてめとった）ファラオの娘のためにも、この玄関のような家を造った。
1KI 7:9 これらはすべて、内側も外側も、基から笠石に至るまで、また外側から大庭に至るまで、寸法に従ってのこぎりで切られた、高価な石、すなわち切り石でできていた。
1KI 7:10 その基は高価な石、すなわち大きな石であった。十キュビトの石と、八キュビトの石である。
1KI 7:11 その上には、寸法に従って切られた高価な切り石と、杉があった。
1KI 7:12 大庭の周囲には、主の家の内庭と家の玄関のように、切り石の三つの層と杉の梁の一つの層があった。
1KI 7:13 ソロモン王は人を遣わして、ツロからヒラムを呼び寄せた。
1KI 7:14 彼はナフタリの部族のやもめの息子であり、彼の父はツロの人で青銅の細工師であった。彼は青銅のあらゆる仕事を行うための知恵と理解と技術に満ちていた。彼はソロモン王のもとに来て、そのすべての仕事を行った。
1KI 7:15 彼は青銅の二本の柱を鋳造した。それぞれ高さ十八キュビト、周囲は十二キュビトの糸で測ることができた。
1KI 7:16 彼は柱の頂に置くために、青銅を溶かして二つの柱頭を造った。一つの柱頭の高さは五キュビト、もう一つの柱頭の高さも五キュビトであった。
1KI 7:17 柱の頂にある柱頭のために、編み目細工の網、鎖の細工の花綱があった。一つの柱頭に七つ、もう一つの柱頭に七つであった。
1KI 7:18 こうして彼は柱を造った。柱の頂にある柱頭を覆うために、一つの網の上に二列のざくろが周囲にあった。もう一つの柱頭にもそのようにした。
1KI 7:19 玄関の柱の頂にある柱頭は、ゆりの花の形をしており、四キュビトであった。
1KI 7:20 二本の柱の柱頭には、網細工に接する丸いふくらみの周囲にもざくろがあり、それぞれの柱頭を二百個のざくろが列をなして取り巻いていた。
1KI 7:21 彼は神殿の玄関に柱を立てた。彼は右の柱を立ててその名をヤキンと呼び、左の柱を立ててその名をボアズと呼んだ。
1KI 7:22 柱の頂にはゆりの花の細工があった。こうして柱の仕事は完了した。
1KI 7:23 彼は鋳造の海を造った。端から端まで十キュビトの円形で、高さは五キュビト、周囲は三十キュビトの糸で測ることができた。
1KI 7:24 その端の下には周囲にひょうたんの飾りがそれを取り囲んでおり、一キュビトにつき十個ずつ、海の周囲を取り囲んでいた。そのひょうたんの飾りは、それが鋳造されたときに二列に鋳造されたものであった。
1KI 7:25 それは十二頭の牛の上に載っていた。三頭は北を向き、三頭は西を向き、三頭は南を向き、三頭は東を向いていた。海はそれらの上に載っており、それらの後ろの体はすべて内側に向いていた。
1KI 7:26 その厚さは手幅であり、その縁は杯の縁のように、ゆりの花のように造られていた。それには二千バテが入った。
1KI 7:27 彼は青銅の十個の台座を造った。一つの台座の長さは四キュビト、幅は四キュビト、高さは三キュビトであった。
1KI 7:28 台座の造りは次のとおりである。それらには鏡板があり、鏡板は枠の間にあった。
1KI 7:29 枠の間の鏡板には、獅子、牛、ケルビムが刻まれ、枠の上には台があった。獅子と牛の下には、垂れ下がる花綱の細工があった。
1KI 7:30 各台座には青銅の車輪が四つと、青銅の車軸があり、四隅には洗盤を支える支柱があった。その支柱は鋳造され、それぞれの側面には花綱が付いていた。
1KI 7:31 その口は柱頭の内側から上へ一キュビトであった。その口は台座の細工のように円形で、一キュビト半であった。またその口の上には彫刻があり、その鏡板は丸くなく四角であった。
1KI 7:32 鏡板の下には四つの車輪があり、車輪の軸は台座にあった。一つの車輪の高さは一キュビト半であった。
1KI 7:33 車輪の造りは戦車の車輪の造りのようであった。その軸、縁、輻、こしきは、すべて鋳造されたものであった。
1KI 7:34 各台座の四隅には四つの支柱があり、支柱は台座と一体に造られていた。
1KI 7:35 台座の上部には高さ半キュビトの丸い帯があり、その上の支柱と鏡板は台座と一体であった。
1KI 7:36 彼は支柱の板と鏡板に、空いた場所に応じてケルビム、獅子、なつめやしの木を彫り、その周囲に花綱を施した。
1KI 7:37 彼はこのようにして十個の台座を造った。それらはみな同じ鋳型、同じ寸法、同じ形であった。
1KI 7:38 彼は青銅の十個の洗盤を造った。一つの洗盤には四十バテ が入り、一つの洗盤は四キュビトであった。十個の台座のそれぞれの上に一つの洗盤があった。
1KI 7:39 彼は台座の五つを家の右側に、五つを家の左側に置いた。彼は海を家の右側、東の方、南に向かって置いた。
1KI 7:40 ヒラムは鍋、十能、鉢を造った。こうしてヒラムは、ソロモン王のために主の家で行うすべての仕事を終えた。
1KI 7:41 すなわち、二本の柱と、柱の頂にある柱頭の二つの鉢と、柱の頂にある柱頭の二つの鉢を覆う二つの網と、
1KI 7:42 二つの網のための四百個のざくろ（一つの網につき二列のざくろがあり、柱の上にある柱頭の二つの鉢を覆っていた）と、
1KI 7:43 十個の台座と台座の上の十個の洗盤と、
1KI 7:44 一つの海と海の下の十二頭の牛と、
1KI 7:45 鍋、十能、鉢である。ヒラムがソロモン王のために主の家に造ったこれらの器は、すべて磨き上げた青銅であった。
1KI 7:46 王はヨルダンの平野で、スコテとツァレタンの間の粘土の地でこれらを鋳造した。
1KI 7:47 器は非常に多かったので、ソロモンはそれらをすべて量らないでおいた。青銅の重さは量りきれなかった。
1KI 7:48 ソロモンは主の家にあるすべての器を造った。金の祭壇と、供えのパンを載せる金の机と、
1KI 7:49 純金の燭台（内側の聖所の前に右に五つ、左に五つ）と、金の花、ともしび、芯切りばさみと、
1KI 7:50 純金の杯、芯切りばさみ、鉢、さじ、火皿と、内側の家、すなわち至聖所の扉と、神殿の家の扉のための金の蝶番である。
1KI 7:51 こうして、ソロモン王が主の家のために行ったすべての仕事は終わった。ソロモンは父ダビデが聖別したもの、すなわち銀、金、器を運び入れ、それらを主の家の宝物庫に納めた。
1KI 8:1 その時、ソロモンはイスラエルの長老たち、全部族のかしらたち、すなわちイスラエルの父祖の家の長たちを、エルサレムのソロモン王のもとに集めた。主の契約の箱をダビデの町、すなわちシオンから運び上るためであった。
1KI 8:2 エタニムの月、すなわち第七の月の祭りに、イスラエルのすべての男たちがソロモン王のもとに集まった。
1KI 8:3 イスラエルのすべての長老たちが来て、祭司たちは箱を担ぎ上げた。
1KI 8:4 彼らは主の箱、会見の天幕、および天幕の中にあったすべての聖なる器を運び上った。祭司たちとレビ人たちがこれらを運び上った。
1KI 8:5 ソロモン王と、彼のもとに集まったイスラエルの全会衆は、箱の前にいて、数えることも量ることもできないほど多くの羊や牛をいけにえとしてささげた。
1KI 8:6 祭司たちは主の契約の箱をその定めの場所、すなわち家の内側の聖所である至聖所に、ケルビムの翼の下に運び入れた。
1KI 8:7 ケルビムは箱の置かれた場所の上に両翼を広げ、上から箱とその担ぎ棒を覆っていた。
1KI 8:8 担ぎ棒は長く、その端は内陣の前の聖所から見えたが、外からは見えなかった。それらは今日に至るまでそこにある。
1KI 8:9 イスラエルの子らがエジプトの地を出たとき、主が彼らと契約を結ばれたホレブで、モーセがそこに置いた二枚の石の板のほかには、箱の中には何もなかった。
1KI 8:10 祭司たちが聖所から出て来たとき、雲が主の家に満ちた。
1KI 8:11 祭司たちは雲のために立って仕えることができなかった。主の栄光が主の家に満ちたからである。
1KI 8:12 その時、ソロモンは言った。「主は、ご自分が暗やみの中に住むと言われました。
1KI 8:13 わたしは確かにあなたのために住まいの家を、あなたがとこしえに住むための場所を建てました。」
1KI 8:14 王は振り向いて、イスラエルの全会衆を祝福した。イスラエルの全会衆は立っていた。
1KI 8:15 彼は言った。「イスラエルの神、主はほめたたえられるように。主はご自分の口でわたしの父ダビデに語られ、ご自分の手でそれを成し遂げて言われました。
1KI 8:16 『わたしの民イスラエルをエジプトから導き出した日以来、わたしの名を置く家を建てるために、イスラエルのどの部族からも町を選ばなかった。しかし、わたしの民イスラエルを治める者としてダビデを選んだ。』
1KI 8:17 わたしの父ダビデの心には、イスラエルの神、主の御名のために家を建てる思いがありました。
1KI 8:18 しかし主は父ダビデに言われました。『わたしの名のために家を建てたいとの思いを心に抱いたことは良い。
1KI 8:19 だが、あなたがその家を建てるのではない。あなたの身から出る息子が、わたしの名のために家を建てる。』
1KI 8:20 主はご自分が語られた言葉を果たされました。主が約束されたとおりに、わたしは父ダビデに代わって立ち、イスラエルの王座に座り、イスラエルの神、主の御名のために家を建てました。
1KI 8:21 わたしはそこに、主がわれわれの父祖たちをエジプトの地から導き出されたときに彼らと結ばれた、主の契約を納めた箱のための場所を設けました。」
1KI 8:22 ソロモンはイスラエルの全会衆の前で主の祭壇の前に立ち、天に向かって両手を広げて、
1KI 8:23 言った。「イスラエルの神、主よ。上は天にも、下は地にも、あなたのような神はいません。あなたは、心を尽くしてあなたの前を歩むあなたのしもべたちに対して、契約と慈しみを守られます。
1KI 8:24 あなたはご自分のしもべであるわたしの父ダビデに約束したことを守られました。はい、あなたはご自分の口で語り、今日あるように、ご自分の手でそれを成し遂げられました。
1KI 8:25 ですから今、イスラエルの神、主よ、しもべである父ダビデに約束して、『あなたの子らが自分の道に心を配り、あなたがわたしの前を歩んだように歩むなら、イスラエルの王座に座る者があなたから絶えることはない』と言われたことを、どうかお守りください。
1KI 8:26 今、イスラエルの神よ、どうか、しもべである父ダビデに語られたことばを確かなものとしてください。
1KI 8:27 しかし、神は果たして地上に住まわれるでしょうか。天も、天の天も、あなたをお納めすることはできません。まして、わたしが建てたこの家にはなおさらです。
1KI 8:28 それでも、しもべの祈りと願いを顧みてください。わたしの神、主よ、しもべが今日あなたの前で上げる叫びと祈りを聞いてください。
1KI 8:29 「わたしの名をそこに置く」と言われたこの家に、昼も夜も御目を注いでください。しもべがこの場所に向かってささげる祈りを聞いてください。
1KI 8:30 しもべと、あなたの民イスラエルがこの場所に向かってささげる願いを聞いてください。あなたの住まいである天で聞き、聞いてお赦しください。
1KI 8:31 もし人が隣人に罪を犯し、彼に誓いを立てさせるために誓いが課せられ、彼が来てこの家にあるあなたの祭壇の前で誓うなら、
1KI 8:32 あなたは天で聞いて行い、あなたのしもべたちをさばいてください。悪者には有罪を宣告してその行いを彼の頭に帰らせ、義人には義を宣告してその義にしたがって彼に報いてください。
1KI 8:33 あなたの民イスラエルがあなたに対して罪を犯したため、敵の前で打ち負かされたとき、彼らがあなたに立ち返ってあなたの御名を告白し、この家であなたに祈り求めるなら、
1KI 8:34 あなたは天で聞いて、あなたの民イスラエルの罪を赦し、あなたが彼らの父祖たちに与えた地へ彼らを連れ戻してください。
1KI 8:35 彼らがあなたに対して罪を犯したため、天が閉ざされて雨が降らないとき、もし彼らがこの場所に向けて祈り、あなたの御名を告白し、あなたが彼らを苦しめられたときにその罪から立ち返るなら、
1KI 8:36 あなたは天で聞いて、あなたのしもべたちとあなたの民イスラエルの罪を赦してください。あなたが彼らに歩むべき良い道を教えられ、あなたの民にゆずりの地として与えられたあなたの地に雨を降らせてください。
1KI 8:37 もしこの地にききんが起きたとき、疫病が起こったとき、胴枯れ病、黒穂病、いなご、青虫が発生したとき、敵が彼らの地の町々で彼らを包囲したとき、どんな災厄、どんな病気であっても、
1KI 8:38 どのような祈りや願いであれ、一人の人、あるいはあなたの民イスラエル全体が、それぞれ自分の心の痛みを知って、この家に向かって両手を広げるなら、
1KI 8:39 あなたの住まいである天で聞き、赦し、行ってください。各人のすべての歩みに応じて報いてください。あなたはその心をご存じです。すべての人の心をご存じなのは、あなただけです。
1KI 8:40 それは、あなたがわれわれの父祖たちに与えられた地の面で彼らが生きるすべての日々、彼らがあなたを恐れるためです。
1KI 8:41 さらに、あなたの民イスラエルに属さない外国人についても、彼があなたの御名のために遠い国から来たとき
1KI 8:42 （彼らはあなたの大いなる御名と、力強い御手と、伸ばされた腕について聞くからです）、彼が来てこの家に向けて祈るなら、
1KI 8:43 あなたはあなたの住まいである天で聞いて、その外国人があなたに呼び求めるすべてのことにしたがって行ってください。地上のすべての民があなたの御名を知り、あなたの民イスラエルと同じようにあなたを恐れ、わたしが建てたこの家があなたの御名によって呼ばれていることを知るためです。
1KI 8:44 あなたが遣わされる道で、あなたの民が敵と戦うために出て行くとき、彼らが主のお選びになった町と、わたしがあなたの御名のために建てた家に向けて主に祈るなら、
1KI 8:45 あなたは天で彼らの祈りと願いを聞き、彼らの正しい訴えを取り上げてください。
1KI 8:46 彼らがあなたに対して罪を犯し（罪を犯さない人はいないからです）、あなたが彼らに向かって怒り、彼らを敵に引き渡し、彼らが遠くであれ近くであれ、敵の地に捕らえられて行ったとき、
1KI 8:47 もし彼らが捕らえ移された地で我に返り、悔い改め、捕らえ移した者たちの地であなたに願って、「われわれは罪を犯し、よこしまなことを行い、悪を行いました」と言い、
1KI 8:48 彼らを捕らえて行った敵の地で、心を尽くし、いのちを尽くしてあなたに立ち返り、あなたが彼らの父祖たちに与えられた彼らの地、あなたがお選びになった町、そしてわたしがあなたの御名のために建てた家に向けてあなたに祈るなら、
1KI 8:49 あなたの住まいである天で彼らの祈りと願いを聞き、彼らの正しい訴えを取り上げてください。
1KI 8:50 あなたに対して罪を犯したあなたの民を赦し、彼らがあなたに背いたすべての背きを赦してください。彼らを捕らえ移した者たちの前であわれみを得させ、その者たちが彼らをあわれむようにしてください。
1KI 8:51 彼らは、エジプトの鉄の炉の中からあなたが導き出された、あなたの民、ご自分の所有の民だからです。
1KI 8:52 あなたの目があなたのしもべの願いと、あなたの民イスラエルの願いに向かって開かれ、彼らがあなたに呼び求めるときにはいつでも、彼らの声を聞いてくださいますように。
1KI 8:53 主なる神よ、あなたが父祖たちをエジプトから導き出されたとき、しもべモーセを通して語られたように、あなたは彼らを地上のあらゆる民の中から、ご自分の所有の民として取り分けられたからです。」
1KI 8:54 ソロモンは主にこのすべての祈りと願いをささげ終えると、天に向かって両手を広げ、ひざまずいていた主の祭壇の前から立ち上がった。
1KI 8:55 彼は立ち上がり、大声でイスラエルの全会衆を祝福して言った。
1KI 8:56 「約束されたすべてのことにしたがって、ご自分の民イスラエルに安息を与えられた主はほめたたえられるように。主がしもべモーセを通して語られた良い約束は、一言もたがわなかった。
1KI 8:57 われわれの神、主が、われわれの父祖たちとともにおられたように、われわれとともにおられますように。主がわれわれを見放すことも、見捨てることもありませんように。
1KI 8:58 主がわれわれの心をご自分に向けさせ、われわれが主のすべての道を歩み、主がわれわれの父祖たちに命じられた戒め、定め、掟を守るようにしてくださいますように。
1KI 8:59 わたしが主の前で願ったこれらのことばが、昼も夜もわれわれの神、主の御前にあり、主がしもべの訴えと、民イスラエルの訴えを、日々必要に応じて取り上げてくださいますように。
1KI 8:60 地上のすべての民が、主こそ神であり、ほかに神はいないことを知るためです。
1KI 8:61 あなたがたの心をわれわれの神、主に対して全きものとし、今日のように、主の定めに歩み、主の戒めを守りなさい。」
1KI 8:62 王と、彼とともにいた全イスラエルは、主の御前にいけにえをささげた。
1KI 8:63 ソロモンは主にささげる和解のいけにえとして、牛二万二千頭と羊十二万頭をささげた。こうして王とイスラエルのすべての子らは主の家を奉献した。
1KI 8:64 その日、王は主の家の前にある庭の中央を聖別し、そこで全焼のささげ物、穀物のささげ物、和解のいけにえの脂肪をささげた。主の前にある青銅の祭壇は、それらを載せるには小さすぎたからである。
1KI 8:65 その時、ソロモンは祭りを祝い、彼とともに全イスラエル、すなわちハマテの入り口からエジプトの川に至るまでの大いなる会衆が、われわれの神、主の御前で七日間とさらに七日間の十四日間にわたって祝った。
1KI 8:66 八日目に、彼は民を帰らせた。彼らは王を祝福し、主がしもべダビデと民イスラエルに示されたすべての恵みを喜び、心晴れやかに自分たちの天幕へ帰って行った。
1KI 9:1 ソロモンが主の家と王の家、また自分が喜んで行おうとしたすべてのことを建て終えたとき、
1KI 9:2 主はかつてギベオンで彼に現れたように、二度目にソロモンに現れた。
1KI 9:3 主は彼に言われた。「わたしは、あなたがわたしの前にささげた祈りと願いを聞いた。わたしはあなたが建てたこの家を聖別し、わたしの名をそこにとこしえに置く。わたしの目とわたしの心は、常にそこにある。
1KI 9:4 あなたについて言えば、もしあなたが、あなたの父ダビデが歩んだように、全き心とまっすぐな心をもってわたしの前を歩み、わたしがあなたに命じたすべてのことにしたがって行い、わたしの定めとわたしの掟を守るなら、
1KI 9:5 わたしは、あなたの父ダビデに、『イスラエルの王座に座る者があなたから絶えることはない』と約束したとおり、イスラエルを治めるあなたの王座をとこしえに堅く立てる。
1KI 9:6 しかし、もしあなたがた、あるいはあなたがたの子らがわたしに従うことから背き去り、わたしがあなたがたの前に置いたわたしの戒めとわたしの定めを守らず、行って他の神々に仕え、それらを拝むなら、
1KI 9:7 わたしは、与えた地からイスラエルを断ち切り、わたしの名のために聖別したこの家を、わたしの前から投げ捨てる。イスラエルはあらゆる民の間で、ことわざとなり、笑いぐさとなる。
1KI 9:8 この家は高くそびえていても、そこを通る者は皆、驚いてあざけり、「なぜ主はこの地とこの家に、このようなことをされたのか」と言う。
1KI 9:9 そして彼らは答えるであろう。『彼らが自分たちの父祖たちをエジプトの地から導き出された彼らの神、主を捨てて、他の神々を堅く握り、それらを拝み、それらに仕えたからだ。それゆえ、主はこのすべての悪を彼らの上にもたらされたのである。』」
1KI 9:10 ソロモンが二つの家、すなわち主の家と王の家を建てた二十年の終わりに、
1KI 9:11 （ツロの王ヒラムはソロモンに、杉の木、糸杉の木、および金を、彼のすべての願いにしたがって提供していたので）、ソロモン王はガリラヤの地にある二十の町をヒラムに与えた。
1KI 9:12 ヒラムはソロモンが彼に与えた町々を見るためにツロから出て来たが、それらは彼の気に入らなかった。
1KI 9:13 彼は言った。「わが兄弟よ、あなたがわたしに与えたこれらの町は何ですか。」そして彼はそれらをカブル の地と呼んだ。その名は今日に至っている。
1KI 9:14 ヒラムは百二十タラント の金を王に送っていた。
1KI 9:15 ソロモン王が強制労働を徴用した理由はこれである。主の家、自分の家、ミロ、エルサレムの城壁、ハツォル、メギド、そしてゲゼルを建てるためであった。
1KI 9:16 エジプトの王ファラオは上って来てゲゼルを攻め取り、それを火で焼き、その町に住んでいたカナン人を殺し、それをソロモンの妻である自分の娘への結婚の贈り物として与えていた。
1KI 9:17 ソロモンはゲゼル、下ベテ・ホロン、
1KI 9:18 バアラテ、およびその地の荒野にあるタマルを建てた。
1KI 9:19 また、ソロモンが持っていたすべての倉庫の町、戦車の町、騎兵の町、そしてエルサレム、レバノン、その支配する全土で、ソロモンが望んで建てようとしたものを建てた。
1KI 9:20 イスラエルの子らではない、アモリ人、ヘテ人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人の残りのすべての民について言えば、
1KI 9:21 イスラエルの子らが滅ぼし尽くすことのできなかった、その地に残された彼らの子孫を、ソロモンは強制労働の奴隷として徴用した。それは今日に至っている。
1KI 9:22 しかし、イスラエルの子らの中からは、ソロモンはだれも奴隷にしなかった。彼らは戦士、彼のしもべ、彼の君主、彼の隊長、また彼の戦車と騎兵の長たちであった。
1KI 9:23 これらはソロモンの仕事を監督する主な役人たちで、五百五十人おり、仕事で働く民を支配していた。
1KI 9:24 しかし、ファラオの娘がダビデの町から、ソロモンが彼女のために建てた彼女の家に上って来た。その後、彼はミロを建てた。
1KI 9:25 ソロモンは年に三度、主のために築いた祭壇で全焼のささげ物と和解のいけにえをささげ、主の前にある祭壇で香をたいた。こうして彼は神殿を完成させた。
1KI 9:26 ソロモン王は、エドムの地にあり、紅海の岸辺のエロテのそばにあるエツヨン・ゲベルで船団を造った。
1KI 9:27 ヒラムはその船団に、海を知っている水夫である自分のしもべたちを、ソロモンのしもべたちと一緒に遣わした。
1KI 9:28 彼らはオフィルへ行き、そこから四百二十タラント の金を取り、それをソロモン王のもとに持って来た。
1KI 10:1 シェバの女王は主の御名に関するソロモンの名声を聞き、難問をもって彼を試すためにやって来た。
1KI 10:2 彼女は非常に大きな随員を伴い、香料と非常に多くの金と宝石を積んだらくだを連れてエルサレムに来た。彼女はソロモンのところに来ると、自分の心にあるすべてのことを彼に話した。
1KI 10:3 ソロモンは彼女のすべての問いに答えた。王に分からず、彼女に説明できないことは一つもなかった。
1KI 10:4 シェバの女王はソロモンのすべての知恵と、彼が建てた家、
1KI 10:5 その食卓の料理、家臣たちの座席、侍臣たちの立ち居振る舞いと衣服、献酌官たち、そして主の家に上る行列を見たとき、彼女は息をのんだ。
1KI 10:6 彼女は王に言った。「わたしが自分の国で、あなたの事績とあなたの知恵について聞いたうわさは本当でした。
1KI 10:7 しかし、わたしが来て自分の目で見るまでは、その話を信じませんでした。実に、その半分も聞かされてはいませんでした。あなたの知恵と繁栄は、わたしが聞いた名声をはるかに超えています。
1KI 10:8 あなたの人々はなんと幸いでしょう。いつもあなたの前に立って知恵を聞く、あなたの家臣たちはなんと幸いでしょう。
1KI 10:9 あなたを喜び、あなたをイスラエルの王座に就かせられたあなたの神、主はほめたたえられるように。主はイスラエルをとこしえに愛されたので、公正と義を行わせるために、あなたを王とされたのです。」
1KI 10:10 彼女は王に百二十タラントの金と、非常に多くの香料と宝石を贈った。シェバの女王がソロモン王に贈ったほど大量の香料は、二度と入って来なかった。
1KI 10:11 オフィルから金を運んで来たヒラムの船団もまた、オフィルから非常に多くのアルムグの木 と宝石を運んで来た。
1KI 10:12 王はアルムグの木で主の家と王の家のための柱を造り、また歌う者たちのために竪琴と弦楽器を造った。今日に至るまで、そのようなアルムグの木が入って来たことも、見られたこともなかった。
1KI 10:13 ソロモン王は、王の気前から贈ったもののほかに、シェバの女王が望み、求めたものをすべて与えた。彼女は家臣たちとともに自分の国へ帰って行った。
1KI 10:14 一年の間にソロモンのところに入って来た金の重さは、六百六十六タラント の金であった。
1KI 10:15 このほかに、貿易商たちが持って来たもの、商人たちの取引によるもの、さまざまな民のすべての王たち、およびその国の総督たちからのものがあった。
1KI 10:16 ソロモン王は打ち延ばした金で二百の大盾を造った。一つの大盾には六百シェケル の金が使われた。
1KI 10:17 また彼は打ち延ばした金で三百の盾を造った。一つの盾には三ミナ の金が使われた。王はそれらをレバノンの森の家に置いた。
1KI 10:18 さらに王は象牙の大きな王座を造り、それを最高級の金で覆った。
1KI 10:19 王座には六つの段があり、王座の頂は後ろが丸くなっていた。座席の場所の両側にはひじ掛けがあり、ひじ掛けのそばには二頭の獅子が立っていた。
1KI 10:20 六つの段の上には、一方の側ともう一方の側に十二頭の獅子が立っていた。どの王国でも、これに似たものは造られたことがなかった。
1KI 10:21 ソロモン王の飲み物の器はすべて金で、レバノンの森の家の器もすべて純金であった。銀のものは一つもなかった。ソロモンの時代、銀は価値あるものとはみなされなかった。
1KI 10:22 王は海に、ヒラムの船団とともにタルシシュの船団を持っていたからである。三年ごとに一度、タルシシュの船団は金、銀、象牙、猿、くじゃくを運んで来た。
1KI 10:23 こうしてソロモン王は、富においても知恵においても、地上のすべての王たちに勝っていた。
1KI 10:24 全世界の人々が、神がソロモンの心に授けられた知恵を聞こうと、彼との謁見を求めた。
1KI 10:25 彼らは皆、年ごとに定められた分として、それぞれ自分の貢ぎ物、すなわち銀の器、金の器、衣服、武具、香料、馬、騾馬を持って来た。
1KI 10:26 ソロモンは戦車と騎兵を集めた。彼は千四百の戦車と、一万二千の騎兵を持っており、それらを戦車のための町々に、またエルサレムの王のもとに配置した。
1KI 10:27 王はエルサレムで銀を石のようにありふれたものとし、杉を低地のいちじく桑の木のように豊富にした。
1KI 10:28 ソロモンが持っていた馬はエジプトから運ばれたものであり、王の商人たちが群れごとに、それぞれ定価で買い取った。
1KI 10:29 エジプトから輸入される戦車は一台につき銀六百シェケル、馬は一頭につき百五十シェケルであった。このようにして、ヘテ人のすべての王たち、およびアラムの王たちのためにも、王の商人たちの手によって輸出された。
1KI 11:1 さて、ソロモン王はファラオの娘とともに、モアブ人、アンモン人、エドム人、シドン人、ヘテ人の多くの外国の女たちを愛した。
1KI 11:2 これらの国々について、主はイスラエルの子らに、「あなたがたは彼らの中に入って行ってはならない。彼らもあなたがたの中に入って来てはならない。彼らは必ず、あなたがたの心を自分たちの神々へとそらす」と言われていた。それでもソロモンは彼女たちを深く愛し、離れなかった。
1KI 11:3 彼には妻である七百人の王女と、三百人のそばめがいた。そして彼の妻たちは彼の心をそらした。
1KI 11:4 ソロモンが年老いたとき、妻たちは彼の心を他の神々へとそらした。彼の心は、父ダビデの心のようには、彼の神、主に対して全きものではなかった。
1KI 11:5 ソロモンはシドン人の女神アシュトレテと、アンモン人の忌まわしい神ミルコムに従った。
1KI 11:6 ソロモンは主の目に悪とされることを行い、父ダビデのように主に従い通さなかった。
1KI 11:7 そのころソロモンは、エルサレムの東にある山に、モアブの忌まわしい神ケモシュと、アンモン人の忌まわしい神モレクのために高き所を築いた。
1KI 11:8 彼は外国人の妻たちすべてのためにも同じようにし、彼女たちは自分たちの神々に香をたき、いけにえをささげた。
1KI 11:9 主はソロモンに怒りを発せられた。二度も彼に現れたイスラエルの神、主から、彼の心がそれたからである。
1KI 11:10 主はこのことについて、他の神々に従って行ってはならないと彼に命じられていたが、彼は主が命じられたことを守らなかった。
1KI 11:11 主はソロモンに言われた。「あなたがこのように行い、わたしが命じた契約と定めを守らなかったので、わたしは必ず王国をあなたから裂き取り、あなたの家臣に与える。
1KI 11:12 しかし、あなたの父ダビデのゆえに、あなたの生きている間はそれを行わない。あなたの息子の手からそれを裂くのである。
1KI 11:13 とはいえ、王国全体を裂くことはしない。わたしのしもべダビデのゆえに、またわたしが選んだエルサレムのゆえに、一つの部族をあなたの息子に与える。」
1KI 11:14 主はソロモンに対して敵を起こされた。エドム人ハダドである。彼はエドムにいる王の子孫であった。
1KI 11:15 かつてダビデがエドムにいたとき、軍の長ヨアブは戦死者を葬るために上って行き、エドムの男子をことごとく打ち殺した。
1KI 11:16 ヨアブと全イスラエルは、エドムの男子をことごとく断ち切るまで、六か月そこにとどまっていた。
1KI 11:17 その時まだ幼かったハダドは、父の家臣である数人のエドム人とともに逃げ、エジプトへ向かった。
1KI 11:18 彼らはミディアンから旅立ってパランに来た。彼らはパランから男たちを連れてエジプトへ行き、エジプトの王ファラオのところへ来た。ファラオは彼に家を与え、食物をあてがい、土地を与えた。
1KI 11:19 ハダドはファラオに大いに気に入られ、ファラオは自分の妻、王妃タフペネスの妹を彼の妻として与えた。
1KI 11:20 タフペネスの姉妹は彼に息子ゲヌバテを産み、タフペネスはファラオの家で彼を乳離れさせた。ゲヌバテはファラオの家でファラオの息子たちの中にいた。
1KI 11:21 ハダドはエジプトで、ダビデが父祖たちとともに眠りにつき、軍の長ヨアブも死んだと聞くと、ファラオに「どうか、わたしを自分の国へ帰らせてください」と言った。
1KI 11:22 ファラオは彼に言った。「わたしのもとで何が不足しているので、自分の国へ帰ろうとするのか。」彼は答えた。「何もありません。それでも、どうか帰らせてください。」
1KI 11:23 神は彼に対しても、もう一人の敵、エリアダの息子レゾンを起こされた。彼はその主君であるツォバの王ハダデゼルから逃げてきた者であった。
1KI 11:24 ダビデがツォバの者たちを殺したとき、彼は自分のところに男たちを集め、部隊の長となった。彼らはダマスコへ行ってそこに住み、ダマスコで治めた。
1KI 11:25 彼はソロモンの生涯を通じてイスラエルの敵となり、ハダドのもたらした災いに加えて害を及ぼした。彼はイスラエルを憎み、アラムを治めた。
1KI 11:26 ツェレダ出身のエフライム人でソロモンのしもべである、ネバテの息子ヤロブアムも王に対して手を上げた。彼の母の名はツェルアといい、やもめであった。
1KI 11:27 彼が王に対して手を上げた理由はこれである。ソロモンはミロを建て、父ダビデの町の破れを修復していた。
1KI 11:28 このヤロブアムという男は有能な勇士であった。ソロモンはこの若者が勤勉であるのを見て、彼をヨセフの家のすべての労働の監督に任じた。
1KI 11:29 そのころ、ヤロブアムがエルサレムから出て行ったとき、シロ人である預言者アヒヤが道で彼に出会った。アヒヤは新しい外套を身にまとっており、野には二人だけであった。
1KI 11:30 アヒヤは自分が着ていた新しい外套をつかみ、それを十二切れに引き裂いた。
1KI 11:31 彼はヤロブアムに言った。「十切れを取りなさい。イスラエルの神、主はこう言われる。『見よ、わたしはソロモンの手から王国を裂き取り、十部族をあなたに与える。
1KI 11:32 （しかし、わたしのしもべダビデのゆえに、またわたしがイスラエルのすべての部族の中から選んだ町エルサレムのゆえに、彼には一つの部族が残る）。
1KI 11:33 これは、彼らがわたしを捨て、シドン人の女神アシュトレテ、モアブの神ケモシュ、アンモン人の神ミルコムを拝んだからである。彼らは父ダビデのように、わたしの道を歩まず、わたしの目にかなうことを行わず、わたしの定めと掟を守らなかった。
1KI 11:34 しかし、わたしは彼の手から王国全体を取り上げない。わたしが選び、わたしの戒めと定めを守ったしもべダビデのゆえに、ソロモンの生涯の間は彼を君主としておく。
1KI 11:35 しかし、わたしは彼の息子の手から王国を取り上げ、それをあなたに、すなわち十部族を与える。
1KI 11:36 彼の息子には一つの部族を与える。それは、わたしの名を置くために選んだ町エルサレムで、しもべダビデのともしびが、いつもわたしの前にあるためである。
1KI 11:37 わたしはあなたを選び取る。あなたは心の望むままに治め、イスラエルの王となる。
1KI 11:38 もしあなたが、わたしの命じるすべてのことに聞き従い、わたしの道を歩み、しもべダビデのように、わたしの定めと戒めを守って、わたしの目にかなうことを行うなら、わたしはあなたとともにいる。ダビデに建てたように、あなたにも確かな家を建て、イスラエルをあなたに与える。
1KI 11:39 わたしはこのことのためにダビデの子孫を苦しめるが、とこしえにではない。』」
1KI 11:40 そのためソロモンはヤロブアムを殺そうとした。ヤロブアムは立ち上がってエジプトへ逃げ、エジプトの王シシャクのもとに身を寄せ、ソロモンが死ぬまでエジプトにいた。
1KI 11:41 ソロモンのその他の事績、彼が行ったすべてのこと、および彼の知恵は、ソロモンの事績の書に記されているではないか。
1KI 11:42 ソロモンがエルサレムで全イスラエルを治めた期間は四十年であった。
1KI 11:43 ソロモンは父祖たちとともに眠りにつき、父ダビデの町に葬られた。そして彼の息子レハブアムが彼に代わって王となった。
1KI 12:1 レハブアムはシケムへ行った。全イスラエルが彼を王とするためにシケムに来ていたからである。
1KI 12:2 ネバテの息子ヤロブアムがこれを聞いたとき（彼はソロモン王の前から逃げてまだエジプトにおり、エジプトに住んでいたが、
1KI 12:3 人々は人を遣わして彼を呼んだ）、ヤロブアムとイスラエルの全会衆はレハブアムのもとに来て、彼に言った。
1KI 12:4 「あなたの父はわれわれのくびきを重くしました。ですから今、あなたの父の過酷な奉仕と、彼がわれわれに負わせた重いくびきを軽くしてください。そうすれば、われわれはあなたに仕えます。」
1KI 12:5 彼は彼らに言った。「いったん去り、三日後にわたしのところへ戻って来なさい。」そこで民は去った。
1KI 12:6 レハブアム王は、父ソロモンが生きている間に彼の前に立っていた長老たちと協議して、「この民にどう答えるべきか、あなたがたはどのように助言するのか」と言った。
1KI 12:7 彼らは答えた。「もし今日、あなたがこの民に仕える者となって彼らに仕え、親切なことばで答えるなら、彼らはいつまでもあなたのしもべとなるでしょう。」
1KI 12:8 しかし、彼は長老たちが与えた助言を退け、彼とともに育ち、彼の前に立っている若者たちと協議した。
1KI 12:9 彼は彼らに言った。「『あなたの父がわれわれに負わせたくびきを軽くしてくれ』とわたしに語ったこの民に答えるために、あなたがたはどのような助言を与えるのか。」
1KI 12:10 彼とともに育った若者たちは答えた。「『あなたの父はわれわれのくびきを重くした。あなたはそれを軽くしてほしい』と言った民には、こう答えなさい。『わたしの小指は父の腰よりも太い。
1KI 12:11 今、わたしの父はあなたがたに重いくびきを負わせたが、わたしはあなたがたのくびきをさらに重くする。わたしの父は鞭であなたがたを懲らしめたが、わたしはさそりであなたがたを懲らしめる。』」
1KI 12:12 王が「三日目にわたしのところに戻って来なさい」と命じたとおりに、ヤロブアムとすべての民は三日目にレハブアムのところに来た。
1KI 12:13 王は長老たちが与えた助言を退け、民に荒々しく答えた。
1KI 12:14 若者たちの助言にしたがって言った。「父はあなたがたに重いくびきを負わせたが、わたしはさらに重くする。父は鞭であなたがたを懲らしめたが、わたしはさそりで懲らしめる。」
1KI 12:15 王は民の訴えを聞き入れなかった。これは主から出たことであり、主がシロ人アヒヤを通してネバテの息子ヤロブアムに語られたことばを成就するためであった。
1KI 12:16 全イスラエルは、王が自分たちの訴えを聞き入れないのを見て、王に答えた。「ダビデにわれわれの何の分け前があるか。エッサイの子にわれわれの相続はない。イスラエルよ、自分の天幕へ帰れ！　ダビデよ、今、自分の家を顧みよ。」こうしてイスラエルは自分たちの天幕へ帰った。
1KI 12:17 しかし、ユダの町々に住んでいたイスラエルの子らについて言えば、レハブアムが彼らを治めた。
1KI 12:18 レハブアム王は強制労働を監督するアドラムを遣わしたが、全イスラエルは彼を石で打ち殺した。レハブアム王は急いで戦車に乗り、エルサレムへ逃げた。
1KI 12:19 こうしてイスラエルはダビデの家に背き、今日に至っている。
1KI 12:20 全イスラエルはヤロブアムが帰って来たことを聞き、人を遣わして彼を会衆に呼び寄せ、彼を全イスラエルの王とした。ユダの部族のほかには、ダビデの家に従う者はなかった。
1KI 12:21 レハブアムはエルサレムに着くと、ユダの全家とベニヤミン族から、選り抜きの戦士十八万人を集めた。イスラエルの家と戦い、ソロモンの息子レハブアムに王国を取り戻すためであった。
1KI 12:22 しかし、神のことばが神の人シェマヤに臨んで言った。
1KI 12:23 「ユダの王、ソロモンの息子レハブアム、およびユダとベニヤミンの全家、また残りの民に語って言え。
1KI 12:24 『主はこう言われる。「上って行ってはならない。あなたがたの兄弟であるイスラエルの子らと戦ってはならない。それぞれ自分の家へ帰れ。このことはわたしによるものだからである。」』」そこで彼らは主のことばに聞き従い、主のことばにしたがって帰って行った。
1KI 12:25 それからヤロブアムはエフライムの山地にシケムを建ててそこに住んだ。彼はそこから出て行き、ペヌエルを建てた。
1KI 12:26 ヤロブアムは心の中で言った。「今、王国はダビデの家に帰るかもしれない。
1KI 12:27 もしこの民がエルサレムにある主の家でいけにえをささげるために上って行くなら、この民の心は彼らの主君、ユダの王レハブアムに再び向くであろう。彼らはわたしを殺し、ユダの王レハブアムのところに帰るであろう。」
1KI 12:28 王は相談のうえ、金の子牛を二頭造り、民に言った。「もうエルサレムに上る必要はない。イスラエルよ、見よ、あなたをエジプトの地から導き上った、あなたの神々だ。」
1KI 12:29 彼は一頭をベテルに置き、もう一頭をダンに置いた。
1KI 12:30 このことは罪となった。民がその一頭を礼拝するために、遠くダンまで行ったからである。
1KI 12:31 彼は高き所のための神殿を造り、レビの子孫ではない一般の民の中から祭司を任命した。
1KI 12:32 ヤロブアムは、第八の月の十五日に、ユダでの祭りのような祭りを定め、祭壇に上った。彼はベテルでそのように行い、自分が造った子牛にいけにえをささげ、自分が造った高き所の祭司たちをベテルに置いた。
1KI 12:33 彼は第八の月の十五日、自分の心で定めた月日に、ベテルに造った祭壇に上った。イスラエルの子らのために祭りを定め、香をたくため祭壇に上ったのである。
1KI 13:1 ヤロブアムが香をたくために祭壇のそばに立っていたとき、神の人が主のことばによってユダからベテルにやって来た。
1KI 13:2 彼は祭壇に向かって主のことばによって叫んで言った。「祭壇よ、祭壇よ、主はこう言われる。『見よ、ダビデの家にヨシヤという名の子が生まれる。彼はあなたの上で香をたく高き所の祭司たちをあなたの上でいけにえとし、人の骨があなたの上で焼かれる。』」
1KI 13:3 彼はその日、一つのしるしを与えて言った。「これは主が語られたしるしである。見よ、祭壇は裂け、その上の灰は注ぎ出される。」
1KI 13:4 ヤロブアム王は、神の人がベテルの祭壇に向かって叫ぶのを聞くと、祭壇から手を伸ばして、「彼を捕らえよ！」と言った。すると、彼に向かって伸ばした手が動かなくなり、引き戻すことができなくなった。
1KI 13:5 神の人が主のことばによって与えたしるしにしたがって、祭壇は裂け、灰は祭壇から注ぎ出された。
1KI 13:6 王は神の人に言った。「どうか、あなたの神、主に取りなし、わたしの手が元どおりになるよう祈ってくれ。」神の人が主に祈ると、王の手は元どおりになり、以前のようになった。
1KI 13:7 王は神の人に言った。「わたしと一緒に家に来て、食事をして力をつけてくれ。あなたに贈り物をしよう。」
1KI 13:8 神の人は王に言った。「たとえあなたがあなたの家の半分をわたしに与えても、わたしはあなたと一緒には行きません。わたしはこの場所でパンを食べず、水を飲むこともしません。
1KI 13:9 『パンを食べず、水を飲まず、来た道を帰ってはならない』と、主のことばによってわたしに命じられたからです。」
1KI 13:10 そこで彼は別の道から行き、ベテルに来た道を帰らなかった。
1KI 13:11 さて、ベテルには一人の年老いた預言者が住んでいた。その息子たちの一人が来て、神の人がその日ベテルで行ったすべてのことを彼に告げた。神の人が王に語った言葉も、彼らは父に告げた。
1KI 13:12 父は彼らに言った。「その人はどの道を行ったのか。」息子たちは、ユダから来た神の人が行った道を見ていた。
1KI 13:13 彼は息子たちに言った。「わたしのためにろばに鞍を置いてくれ。」彼らが彼のためにろばに鞍を置くと、彼はそれに乗り、
1KI 13:14 預言者は神の人の後を追い、彼が樫の木の下に座っているのを見つけて言った。「あなたがユダから来た神の人ですか。」 彼は「わたしです」と言った。
1KI 13:15 預言者は言った。「わたしと一緒に家に来て、パンを食べてください。」
1KI 13:16 彼は言った。「わたしはあなたとともに引き返し、あなたと一緒に行くことはできません。またわたしはこの場所であなたとともにパンを食べず、水を飲むこともしません。
1KI 13:17 主のことばによってわたしに言われたからです。『あなたはそこでパンを食べず、水を飲んではならない。来た道を引き返してはならない。』」
1KI 13:18 彼は言った。「わたしもあなたと同じ預言者です。そして御使いが主のことばによってわたしに語り、『彼をあなたの家に連れ帰り、パンを食べ、水を飲ませよ』と言いました。」しかし、彼はその人に嘘をついていた。
1KI 13:19 そこで神の人は預言者とともに引き返し、その家でパンを食べ、水を飲んだ。
1KI 13:20 彼らが食卓に座っていたとき、彼を連れ帰った預言者に主のことばが臨んだ。
1KI 13:21 彼はユダから来た神の人に向かって叫んだ。「主はこう言われる。『あなたは主のことばに背き、あなたの神、主が命じられた戒めを守らず、
1KI 13:22 引き返して、「パンを食べず、水を飲んではならない」と彼があなたに言われた場所でパンを食べ、水を飲んだので、あなたの死体はあなたの父祖たちの墓に入らない。』」
1KI 13:23 彼がパンを食べ、水を飲んだ後、彼を連れ帰った預言者は、その人のためにろばに鞍を置いた。
1KI 13:24 神の人が立ち去ると、道で獅子に出会い、殺された。その死体は道に倒れ、ろばはそのそばに立ち、獅子も死体のそばに立っていた。
1KI 13:25 通りかかった人々は、道に倒れている死体と、そのそばに立つ獅子を見て、年老いた預言者の住む町へ行き、それを告げた。
1KI 13:26 彼を道から連れ帰った預言者はそれを聞いて言った。「それは主のことばに背いた神の人だ。主は語られたことばどおり、彼を獅子に渡された。獅子が彼を襲い、殺したのだ。」
1KI 13:27 彼は息子たちに語って、「わたしのためにろばに鞍を置いてくれ」と言った。彼らは鞍を置いた。
1KI 13:28 彼が行ってみると、死体は道に倒れ、ろばと獅子がそのそばに立っていた。獅子は死体を食べず、ろばにも襲いかかっていなかった。
1KI 13:29 預言者は神の人の死体を取り上げ、それをろばに載せて持ち帰った。年老いた預言者は彼のために泣き悲しみ、彼を葬るために町に来た。
1KI 13:30 彼はその死体を自分の墓に納めた。人々は彼のために、「ああ、わたしの兄弟よ！」と言って泣き悲しんだ。
1KI 13:31 彼を葬った後、彼は息子たちに言った。「わたしが死んだら、神の人が葬られた墓にわたしを葬り、わたしの骨を彼の骨のそばに置いてくれ。
1KI 13:32 彼が主のことばによって、ベテルの祭壇と、サマリアの町々にある高き所のすべての神殿に向かって叫んだことばは、必ず実現するからだ。」
1KI 13:33 このことの後にも、ヤロブアムはその悪い道から立ち返らず、再びすべての民の中から高き所の祭司たちを任命した。彼はだれでも望む者を聖別し、その者が高き所の祭司たちの一人となるようにした。
1KI 13:34 このことはヤロブアムの家にとって罪となり、それを地の面から絶ち、滅ぼすことになった。
1KI 14:1 そのころ、ヤロブアムの息子アビヤが病気になった。
1KI 14:2 ヤロブアムは妻に言った。「起きて変装し、ヤロブアムの妻だと知られないようにして、シロへ行きなさい。そこには預言者アヒヤがいる。彼は、わたしがこの民の王になると語った者だ。
1KI 14:3 パン十個と、菓子と、はちみつの入った壺を手に持って、彼のところに行きなさい。彼はこの子どもに何が起こるかをあなたに告げるだろう。」
1KI 14:4 ヤロブアムの妻はそのようにして、立ち上がってシロへ行き、アヒヤの家に来た。さてアヒヤは、年老いて目がかすんでいたため、見ることができなかった。
1KI 14:5 主はアヒヤに言われた。「見よ、ヤロブアムの妻が、病気の息子について尋ねるために来る。彼女には次のように告げなさい。彼女は入って来るとき、別の女を装う。」
1KI 14:6 アヒヤは彼女が戸口から入る足音を聞くと、言った。「入りなさい、ヤロブアムの妻よ。なぜ別の女を装うのか。わたしは厳しい知らせを携えて、あなたのもとに遣わされている。
1KI 14:7 行って、ヤロブアムに告げよ。『イスラエルの神、主はこう言われる。「わたしはあなたを民の中から引き上げ、わたしの民イスラエルの上の君主とした。
1KI 14:8 わたしはダビデの家から王国を裂いてあなたに与えたが、あなたは、わたしの戒めを守り、心を尽くしてわたしに従い、わたしの目にかなうことだけを行ったわたしのしもべダビデのようではなかった。
1KI 14:9 あなたは自分よりも前にいたすべての者よりも悪いことを行った。あなたは自分のために他の神々や鋳造の像を造って、わたしを怒らせ、わたしをあなたの背後に投げ捨てた。
1KI 14:10 それゆえ見よ、わたしはヤロブアムの家に災いをもたらし、ヤロブアム家の男子 をことごとく断ち切る。奴隷であれ自由人であれ断ち切り、糞を掃き尽くすように、ヤロブアムの家を跡形もなく一掃する。
1KI 14:11 ヤロブアムに属する者で町で死ぬ者は犬が食い、野で死ぬ者は空の鳥が食う。主がそう語られたからである。」』
1KI 14:12 だから、起きて自分の家へ帰りなさい。あなたの足が町に入るとき、その子は死ぬ。
1KI 14:13 全イスラエルは彼のために嘆き、彼を葬る。ヤロブアムの家で墓に入るのは彼だけである。ヤロブアムの家の中で、イスラエルの神、主に喜ばれるものが、彼のうちに見いだされたからだ。
1KI 14:14 主はイスラエルの上に一人の王を起こされる。その王はヤロブアムの家を断ち切る。その日は来る。いや、今すでに来ている。
1KI 14:15 主は、水の中で葦が揺れるようにイスラエルを打ち、父祖たちに与えたこの良い地からイスラエルを根こぎにして、大河 の向こうへ散らす。彼らがアシェラ像を造り、主を怒らせたからである。
1KI 14:16 彼はヤロブアムが犯した罪、またイスラエルに犯させた罪のゆえにイスラエルを引き渡される。」
1KI 14:17 ヤロブアムの妻は立ち上がって去り、ティルツァに来た。彼女が家の敷居をまたぐと、子どもは死んだ。
1KI 14:18 全イスラエルは、主がそのしもべである預言者アヒヤを通して語られた言葉のとおりに、彼を葬り、彼のために泣き悲しんだ。
1KI 14:19 ヤロブアムのその他の事績、彼がどのように戦い、どのように治めたかは、イスラエルの王たちの年代記の書に記されている。
1KI 14:20 ヤロブアムが治めた日数は二十二年であった。彼は父祖たちとともに眠りにつき、その息子ナダブが彼に代わって王となった。
1KI 14:21 ソロモンの息子レハブアムはユダを治めた。王となったとき四十一歳で、主がご自分の御名を置くためにイスラエルの全部族から選ばれた町エルサレムで、十七年間治めた。母の名はナアマといい、アンモン人であった。
1KI 14:22 ユダは主の目に悪とされることを行い、その罪によって、父祖たちがした以上に主のねたみを引き起こした。
1KI 14:23 彼らもまた、すべての高い丘の上と、すべての青々とした木の下に、自分たちのために高き所、石の柱、アシェラ像を建てたからである。
1KI 14:24 また、その地には神殿男娼もいた。人々は、主がイスラエルの子らの前から追い払われた国々の忌むべきことのすべてにしたがって行った。
1KI 14:25 レハブアム王の第五年に、エジプトの王シシャクがエルサレムに攻め上って来た。
1KI 14:26 彼は主の家の財宝と、王の家の財宝を奪い去った。彼はすべてを奪い去り、ソロモンが造った金の盾もすべて奪い去った。
1KI 14:27 レハブアム王はその代わりに青銅の盾を造り、王の家の戸口を守る護衛兵の長たちの手に委ねた。
1KI 14:28 王が主の家へ行くたびに、護衛兵がそれらを持ち、その後、彼らはそれらを護衛兵の部屋に戻した。
1KI 14:29 レハブアムのその他の事績と、彼が行ったすべてのことは、ユダの王たちの年代記の書に記されているではないか。
1KI 14:30 レハブアムとヤロブアムの間には常に戦いがあった。
1KI 14:31 レハブアムは父祖たちとともに眠りにつき、ダビデの町で父祖たちとともに葬られた。彼の母の名はナアマといい、アンモン人であった。その息子アビヤムが彼に代わって王となった。
1KI 15:1 ネバテの息子ヤロブアム王の第十八年に、アビヤムはユダを治め始めた。
1KI 15:2 彼はエルサレムで三年間統治した。彼の母の名はマアカといい、アビシャロムの娘であった。
1KI 15:3 彼は父が先に歩んだ罪の道をことごとく歩んだ。彼の心は、父ダビデの心のようには、彼の神、主に対して全きものではなかった。
1KI 15:4 それでもダビデのゆえに、彼の神、主はエルサレムで彼に一つのともしびを与え、彼の後に息子を立ててエルサレムを堅くされた。
1KI 15:5 ダビデは主の目にかなうことを行い、その生涯のすべての日々において、ヘテ人ウリヤの事のほかは、主が彼に命じられたすべてのことから逸れなかったからである。
1KI 15:6 レハブアムとヤロブアムの間には、彼の生涯のすべての日々において戦いがあった。
1KI 15:7 アビヤムのその他の事績と、彼が行ったすべてのことは、ユダの王たちの年代記の書に記されているではないか。アビヤムとヤロブアムの間には戦いがあった。
1KI 15:8 アビヤムは父祖たちとともに眠りにつき、彼らは彼をダビデの町に葬った。そしてその息子アサが彼に代わって王となった。
1KI 15:9 イスラエルの王ヤロブアムの第二十年に、アサはユダを治め始めた。
1KI 15:10 彼はエルサレムで四十一年間統治した。彼の母の名はマアカといい、アビシャロムの娘であった。
1KI 15:11 アサは、彼の父ダビデが行ったように、主の目にかなうことを行った。
1KI 15:12 彼はその地から神殿男娼を取り除き、父祖たちが造ったすべての偶像を取り除いた。
1KI 15:13 彼はまた、彼の母マアカがアシェラのために忌むべき像を造ったので、彼女を王母の位から退けた。アサは彼女の像を切り倒し、キデロンの川でそれを焼いた。
1KI 15:14 しかし高き所は取り除かれなかった。それにもかかわらず、アサの心はその生涯の間、主に対して全きものであった。
1KI 15:15 彼は彼の父が聖別したものと、彼自身が聖別したもの、すなわち銀、金、器を主の家に運び入れた。
1KI 15:16 アサとイスラエルの王バシャの間には、彼らの日々のすべてにおいて戦いがあった。
1KI 15:17 イスラエルの王バシャはユダに攻め上り、ユダの王アサのもとへだれも出入りできないよう、ラマを築いた。
1KI 15:18 そこでアサは、主の家の宝物庫と王の家の宝物庫に残されていたすべての銀と金を取り、それらを自分のしもべたちの手に委ねた。そしてアサ王は彼らを、ダマスコに住むアラムの王、ヘジオンの息子タブリモンの息子ベン・ハダドに遣わして言った。
1KI 15:19 「わたしとあなた、わたしの父とあなたの父の間には契約があります。わたしはあなたに銀と金の贈り物をお送りします。行って、イスラエルの王バシャとの契約を破棄してください。彼がわたしから去って行くためです。」
1KI 15:20 ベン・ハダドはアサ王に聞き従い、自分の軍の長たちをイスラエルの町々に遣わした。彼らはイヨン、ダン、アベル・ベテ・マアカ、およびナフタリの全地とともにキネロテのすべてを打った。
1KI 15:21 バシャはそれを聞くと、ラマを建てるのをやめて、ティルツァに住んだ。
1KI 15:22 そこでアサ王は全ユダに布告を出した。免除される者はだれもいなかった。彼らはバシャが建てていたラマの石と木材を運び去り、アサ王はそれらでベニヤミンのゲバとミツパを建てた。
1KI 15:23 アサのその他のすべての事績、その力、行ったすべてのこと、建てた町々は、ユダの王たちの年代記の書に記されている。彼は年老いたとき、足を病んだ。
1KI 15:24 アサは父祖たちとともに眠りにつき、父ダビデの町に父祖たちとともに葬られた。そしてその息子ヨシャファテが彼に代わって王となった。
1KI 15:25 ユダの王アサの第二年に、ヤロブアムの息子ナダブがイスラエルを治め始めた。彼は二年間イスラエルを治めた。
1KI 15:26 彼は主の目に悪とされることを行い、父の道、すなわち父がイスラエルに犯させた罪の道を歩んだ。
1KI 15:27 イッサカルの家の、アヒヤの息子バシャは彼に対して陰謀を企てた。ナダブと全イスラエルはギベトンを包囲していたので、バシャはペリシテ人に属するギベトンで彼を打った。
1KI 15:28 ユダの王アサの第三年に、バシャは彼を殺し、彼に代わって王となった。
1KI 15:29 彼が王となるやいなや、彼はヤロブアムの全家を打った。主がそのしもべであるシロ人アヒヤを通して語られた言葉のとおりに、彼はヤロブアムに息のある者を一人も残さず、ついに彼を滅ぼした。
1KI 15:30 それはヤロブアムが犯した罪と、イスラエルに犯させた罪のためであり、彼がイスラエルの神、主の怒りを引き起こしたためであった。
1KI 15:31 ナダブのその他の事績と、彼が行ったすべてのことは、イスラエルの王たちの年代記の書に記されているではないか。
1KI 15:32 アサとイスラエルの王バシャの間には、彼らの日々のすべてにおいて戦いがあった。
1KI 15:33 ユダの王アサの第三年に、アヒヤの息子バシャはティルツァで全イスラエルを治め始め、二十四年間統治した。
1KI 15:34 彼は主の目に悪とされることを行い、ヤロブアムの道、すなわちヤロブアムがイスラエルに犯させた罪の道を歩んだ。
1KI 16:1 主のことばが、バシャに対してハナニの息子イエフに臨んだ。
1KI 16:2 「わたしはあなたをちりの中から引き上げ、わたしの民イスラエルの君主とした。しかし、あなたはヤロブアムの道を歩み、わたしの民イスラエルに罪を犯させ、その罪によってわたしの怒りを引き起こした。
1KI 16:3 見よ、わたしはバシャとその家を完全に一掃し、あなたの家をネバテの息子ヤロブアムの家のようにする。
1KI 16:4 バシャに属する者で町で死ぬ者は犬が食い、野で死ぬ者は空の鳥が食う。」
1KI 16:5 バシャのその他の事績、彼が行ったこと、および彼の力は、イスラエルの王たちの年代記の書に記されているではないか。
1KI 16:6 バシャは父祖たちとともに眠りにつき、ティルツァに葬られた。そしてその息子エラが彼に代わって王となった。
1KI 16:7 さらに、預言者ハナニの息子イエフを通して、主のことばがバシャとその家に臨んだ。彼が主の目に悪とされることをことごとく行い、手のわざによって主の怒りを引き起こしてヤロブアムの家のようになったこと、またヤロブアムの家を打ち滅ぼしたことのためであった。
1KI 16:8 ユダの王アサの第二十六年に、バシャの息子エラがティルツァでイスラエルを治め始め、二年間統治した。
1KI 16:9 戦車隊の半数を率いる隊長であった家臣ジムリは、彼に対して陰謀を企てた。エラはティルツァで、宮廷を管理するアルツァの家におり、飲んで酔っていた。
1KI 16:10 ユダの王アサの第二十七年に、ジムリは入って来て彼を打ち殺し、彼に代わって王となった。
1KI 16:11 彼は王となって王座に座るやいなや、バシャの全家を打ち、バシャ家の男子 を一人も残さなかった。親族も友人も残さなかった。
1KI 16:12 このようにして、主が預言者イエフを通してバシャに対して語られた言葉のとおりに、ジムリはバシャの全家を滅ぼした。
1KI 16:13 これはバシャとその息子エラが犯し、イスラエルに犯させたすべての罪のためであった。彼らはむなしい偶像によって、イスラエルの神、主の怒りを引き起こした。
1KI 16:14 エラのその他の事績と、彼が行ったすべてのことは、イスラエルの王たちの年代記の書に記されているではないか。
1KI 16:15 ユダの王アサの第二十七年に、ジムリはティルツァで七日間統治した。さて、民はペリシテ人に属するギベトンに対して陣を敷いていた。
1KI 16:16 陣を敷いていた民は、「ジムリが陰謀を企て、また王を打った」ということを聞いた。それゆえ、全イスラエルはその日、陣営の中で軍の長オムリをイスラエルの王とした。
1KI 16:17 オムリと彼とともにいた全イスラエルはギベトンから上って行き、ティルツァを包囲した。
1KI 16:18 ジムリは町が攻め取られたのを見ると、王宮の城郭に入り、自分もろとも王宮に火を放って死んだ。
1KI 16:19 これは、彼が主の目に悪とされることを行い、ヤロブアムの道を歩み、彼が行った罪によってイスラエルに罪を犯させた、彼の罪のためであった。
1KI 16:20 ジムリのその他の事績と、彼が企てた反逆は、イスラエルの王たちの年代記の書に記されているではないか。
1KI 16:21 その時、イスラエルの民は二つに分かれた。民の半分はギナテの息子ティブニに従って彼を王としようとし、半分はオムリに従った。
1KI 16:22 しかし、オムリに従った民は、ギナテの息子ティブニに従った民に打ち勝った。こうしてティブニは死に、オムリが王となった。
1KI 16:23 ユダの王アサの第三十一年に、オムリはイスラエルを治め始め、十二年間統治した。彼はティルツァで六年間治めた。
1KI 16:24 彼はシェメルからサマリアの丘を銀二タラント で買い取った。彼はその丘の上に町を建て、丘の所有者シェメルの名にちなんで、その建てた町の名をサマリアと呼んだ。
1KI 16:25 オムリは主の目に悪とされることを行い、それまでのだれよりも悪を行った。
1KI 16:26 彼はネバテの息子ヤロブアムの道と、ヤロブアムがイスラエルに犯させた罪の道をことごとく歩み、むなしい偶像によってイスラエルの神、主の怒りを引き起こした。
1KI 16:27 オムリが行ったその他の事績と、彼が示した力は、イスラエルの王たちの年代記の書に記されているではないか。
1KI 16:28 オムリは父祖たちとともに眠りにつき、サマリアに葬られた。そしてその息子アハブが彼に代わって王となった。
1KI 16:29 ユダの王アサの第三十八年に、オムリの息子アハブがイスラエルを治め始めた。オムリの息子アハブはサマリアで二十二年間イスラエルを治めた。
1KI 16:30 オムリの息子アハブは、それまでのだれよりも主の目に悪とされることを行った。
1KI 16:31 ネバテの息子ヤロブアムの罪を行うだけでは足りないかのように、彼はシドン人の王エトバアルの娘イゼベルを妻に迎え、バアルに仕えてこれを拝んだ。
1KI 16:32 彼はサマリアに建てたバアルの家の中に、バアルのための祭壇を築いた。
1KI 16:33 アハブはアシェラ像も造った。彼は、それまでのイスラエルのすべての王にも増して、イスラエルの神、主の怒りを引き起こした。
1KI 16:34 彼の時代に、ベテル人ヒエルがエリコを建てた。彼は長子アビラムを失ってその基を据え、末の子セグブを失ってその門を立てた。これは主がヌンの子ヨシュアを通して語られた言葉のとおりであった。
1KI 17:1 ギレアデの住民であるティシュベ人エリヤはアハブに言った。「わたしがその御前に立つイスラエルの神、主は生きておられる。わたしのことばによらなければ、これから数年の間、露も雨も降らない。」
1KI 17:2 主のことばが彼に臨んだ。
1KI 17:3 「ここを去って東へ向かい、ヨルダン川の東にあるケリテ川のほとりに身を隠しなさい。
1KI 17:4 あなたはその川から飲むであろう。わたしはからすたちに、そこであなたを養うように命じた。」
1KI 17:5 彼は行って、主のことばどおりにした。ヨルダン川の東にあるケリテ川のほとりに住んだ。
1KI 17:6 からすたちが朝にパンと肉を彼に運び、夕にもパンと肉を運び、彼は川から飲んだ。
1KI 17:7 その地に雨が降らなかったため、しばらくしてその川は干上がった。
1KI 17:8 主のことばが彼に臨んだ。
1KI 17:9 「立って、シドンに属するツァレファテへ行き、そこに住みなさい。見よ、わたしはその地の一人のやもめに、あなたを養うよう命じてある。」
1KI 17:10 そこで彼は起きてツァレファテへ行った。彼が町の門に来ると、一人のやもめがそこで薪を拾い集めていた。彼は彼女を呼んで言った。「どうか、わたしが飲めるように、水差しに少し水を持ってきてください。」
1KI 17:11 彼女がそれを取りに行こうとすると、彼は彼女を呼んで言った。「どうか、あなたの手に一片のパンを持ってきてください。」
1KI 17:12 彼女は言った。「あなたの神、主は生きておられます。わたしには焼いたパンはありません。かめに一握りの粉と、壺にわずかな油があるだけです。今、二本の薪を拾い、家に帰って、わたしと息子のために調理しようとしているところです。それを食べたら、あとは死を待つばかりです。」
1KI 17:13 エリヤは彼女に言った。「恐れることはない。行って、あなたの言ったとおりにしなさい。しかし、まずその粉でわたしのために小さなパンを作り、それをわたしのところに持ってきなさい。その後で、あなたとあなたの息子のために作りなさい。
1KI 17:14 イスラエルの神、主はこう言われる。『主が地に雨を降らせる日まで、かめの粉は尽きず、壺の油はなくならない。』」
1KI 17:15 彼女は行って、エリヤの言葉のとおりにした。彼女とエリヤと彼女の家族は、幾日も食べた。
1KI 17:16 主がエリヤを通して語られた言葉のとおりに、かめの粉は尽きず、壺の油はなくならなかった。
1KI 17:17 これらのことの後、その家の女主人の息子が病気になった。病は非常に重く、ついに息が絶えた。
1KI 17:18 彼女はエリヤに言った。「神の人よ、わたしはあなたと何のかかわりがあるのでしょうか。あなたはわたしの罪を思い出させ、わたしの息子を殺すためにわたしのところに来たのですか！」
1KI 17:19 エリヤは彼女に言った。「あなたの息子をわたしに渡しなさい。」彼女のふところから息子を受け取り、自分が滞在していた屋上の部屋に運び上げ、自分の寝台に寝かせた。
1KI 17:20 彼は主に叫んで言った。「わたしの神、主よ。あなたは、わたしが滞在しているこのやもめにまで、彼女の息子を殺すというわざわいをもたらされたのですか。」
1KI 17:21 彼は子どもの上に三度身を伏せ、主に叫んだ。「わたしの神、主よ、どうか、この子にいのちを戻してください。」
1KI 17:22 主はエリヤの声を聞かれ、子どもにいのちが戻り、彼は生き返った。
1KI 17:23 エリヤは子どもを取り、部屋から家の中へ連れ下りて、彼をその母に引き渡した。そしてエリヤは、「あなたの息子は生きています」と言った。
1KI 17:24 女はエリヤに言った。「今、あなたが神の人であり、あなたの口にある主のことばが真実であることが分かりました。」
1KI 18:1 多くの日が過ぎ、三年目に主のことばがエリヤに臨んだ。「行って、アハブに姿を見せなさい。わたしは地の面に雨を降らせる。」
1KI 18:2 エリヤはアハブに姿を見せるために行った。 サマリアでは、ききんが激しかった。
1KI 18:3 アハブは宮廷を管理していたオバデヤを呼んだ（さて、オバデヤは主を大いに恐れていた。
1KI 18:4 イゼベルが主の預言者たちを殺したとき、オバデヤは百人の預言者を取り、五十人ずつほら穴に隠し、パンと水で養っていた。）
1KI 18:5 アハブはオバデヤに言った。「この地のすべての水の泉と、すべての谷川を巡りなさい。もしかすると草が見つかり、馬と騾馬を生き延びさせ、動物を失わずにすむかもしれない。」
1KI 18:6 そこで彼らは、巡る地域を二人で分けた。アハブは一人で一つの道を行き、オバデヤは一人でもう一つの道を行った。
1KI 18:7 オバデヤが道を進んでいると、エリヤが彼に出会った。彼はエリヤだとわかると、地に顔を伏せて言った。「あなたは、わが主君エリヤではありませんか。」
1KI 18:8 彼は答えた。「わたしだ。行って、あなたの主君に『エリヤがここにいる』と告げなさい。」
1KI 18:9 彼は言った。「わたしがどんな罪を犯したというので、あなたはこのしもべをアハブの手に渡し、殺させようとするのですか。
1KI 18:10 あなたの神、主は生きておられます。わたしの主君があなたを捜すため、人を遣わさなかった国も王国もありません。人々が「ここにはいない」と言うと、その国と王国に、あなたを見つけられなかったと誓わせました。
1KI 18:11 今、あなたは『行って、あなたの主君に「エリヤがここにいる」と告げよ』と言われます。
1KI 18:12 わたしがあなたから離れるとすぐに、主の霊があなたをわたしの知らない所へ運んで行くでしょう。そしてわたしが来てアハブに告げ、彼があなたを見つけられなければ、彼はわたしを殺すでしょう。しかし、あなたのしもべであるわたしは、若いころから主を恐れてきました。
1KI 18:13 イゼベルが主の預言者たちを殺したとき、わたしがしたこと、すなわち、わたしが主の預言者たちのうち百人の男たちを五十人ずつほら穴に隠し、パンと水で彼らを養ったことが、わが主君に告げられていなかったのでしょうか。
1KI 18:14 今、あなたは『行って、あなたの主君に「エリヤがここにいる」と告げよ』と言われます。彼はわたしを殺すでしょう。」
1KI 18:15 エリヤは言った。「わたしがその御前に立つ万軍の主は生きておられる。今日、必ずアハブに姿を見せる。」
1KI 18:16 そこでオバデヤはアハブに会いに行き、彼に告げた。アハブはエリヤに会いに行った。
1KI 18:17 アハブはエリヤを見ると、言った。「おまえか、イスラエルを苦しめる者よ。」
1KI 18:18 彼は答えた。「イスラエルを苦しめたのはわたしではなく、あなたとあなたの父の家だ。あなたがたが主の戒めを捨て、バアルたちに従ったからだ。
1KI 18:19 ですから今、人を遣わし、全イスラエルをカルメル山に、わたしのところに集めてください。また、イゼベルの食卓で食べる四百五十人のバアルの預言者たちと、四百人のアシェラの預言者たちもです。」
1KI 18:20 そこでアハブはイスラエルのすべての子らに人を遣わし、預言者たちをカルメル山に集めた。
1KI 18:21 エリヤはすべての民の前に進み出て言った。「あなたがたはいつまで二つの間を迷っているのか。主が神なら主に従え。バアルが神ならバアルに従え。」 民は彼にひと言も答えなかった。
1KI 18:22 そこでエリヤは民に言った。「わたし、ただわたし一人だけが主の預言者として残された。しかし、バアルの預言者たちは四百五十人いる。
1KI 18:23 われわれに二頭の牛を用意せよ。彼らは一頭を選び、切り分けて薪の上に載せ、火はつけない。わたしももう一頭を整えて薪の上に載せ、火はつけない。
1KI 18:24 あなたがたは自分たちの神の名を呼べ。わたしは主の御名を呼ぶ。火をもって答える方こそ神である。」 すべての民は答えて、「あなたの言うことは良い」と言った。
1KI 18:25 エリヤはバアルの預言者たちに言った。「あなたがたは自分たちのために一頭の牛を選び、まずそれを整えなさい。あなたがたは数が多いからだ。そしてあなたがたの神の名を呼べ。しかし、下に火を置いてはならない。」
1KI 18:26 彼らは自分たちに与えられた牛を取り、それを整え、朝から真昼まで「バアルよ、われわれの声を聞いてください！」と言ってバアルの名を呼んだ。しかし声はなく、答える者もいなかった。彼らは築かれた祭壇の周りを跳ね回った。
1KI 18:27 真昼になると、エリヤは彼らをあざけって言った。「もっと大声で呼べ。彼は神なのだろう。物思いにふけっているのか、どこかへ出かけたのか、旅の途中なのか。あるいは眠っていて、起こさなければならないのかもしれない。」
1KI 18:28 彼らは大声で叫び、いつものやり方に従って、血が流れ出るまで短剣と槍で自分の体を傷つけた。
1KI 18:29 昼が過ぎても、彼らは夕暮れのささげ物をささげる時まで預言し続けた。しかし声はなく、答える者もなく、注意を払う者もいなかった。
1KI 18:30 エリヤはすべての民に言った。「わたしのところに近づきなさい。」すべての民は彼に近づいた。彼は打ち壊されていた主の祭壇を修復した。
1KI 18:31 エリヤは、主のことばが臨んで「あなたの名はイスラエルとなる」と言われたヤコブの子ら、その部族の数にしたがって十二の石を取った。
1KI 18:32 彼はその石で主の御名によって祭壇を築いた。彼は祭壇の周りに、二セア 分の種が入るほどの溝を掘った。
1KI 18:33 彼は木を並べ、牛を切り分けて木の上に載せた。彼は言った。「四つの壺に水を満たし、全焼のささげ物と木の上に注げ。」
1KI 18:34 彼は言った。「もう一度せよ。」彼らはもう一度行った。「三度目をせよ。」彼らは三度目も行った。
1KI 18:35 水は祭壇の周りを流れ、彼は溝にも水を満たした。
1KI 18:36 夕暮れのささげ物の時になって、預言者エリヤは近づいて言った。「アブラハム、イサク、イスラエルの神、主よ。あなたがイスラエルの神であり、わたしがあなたのしもべであり、あなたの命令によってこれらすべてを行ったことが、今日明らかになりますように。
1KI 18:37 わたしに答えてください。主よ、答えてください。この民が、主よ、あなたこそ神であり、彼らの心を再びあなたに向けてくださる方であることを知るためです。」
1KI 18:38 すると主の火が降って、全焼のささげ物と、木と、石と、ちりを食い尽くし、溝にあった水をなめ尽くした。
1KI 18:39 すべての民はこれを見ると、ひれ伏して言った。「主こそ神である！　主こそ神である！」
1KI 18:40 エリヤは彼らに言った。「バアルの預言者たちを捕らえよ！彼らを一人も逃がしてはならない！」彼らが彼らを捕らえると、エリヤは彼らをキション川に連れ下り、そこで彼らを殺した。
1KI 18:41 エリヤはアハブに言った。「上って行って、飲み食いしなさい。大雨の響きが聞こえる。」
1KI 18:42 そこでアハブは飲み食いするために上って行った。エリヤはカルメルの頂に上り、地に身をかがめ、顔をひざの間にうずめた。
1KI 18:43 彼は自分のしもべに言った。「今、上って行き、海の方を見なさい。」 彼は上って行き、見て、言った。「何もありません。」 彼は言った。「もう一度行きなさい。」それを七度繰り返した。
1KI 18:44 七度目に彼は言った。「人の手のような小さな雲が海から上って来ます。」 彼は言った。「上って行き、アハブに『雨があなたを妨げないように、支度をして下って行きなさい』と告げよ。」
1KI 18:45 しばらくすると、空は雲と風で黒くなり、大雨となった。アハブは戦車に乗ってエズレルへ行った。
1KI 18:46 主の御手がエリヤの上に臨んだ。彼は上着の裾を帯に挟み、アハブの前を走ってエズレルの入り口まで行った。
1KI 19:1 アハブは、エリヤがしたすべてのこと、また彼が預言者たちをみな剣で殺した次第をイゼベルに告げた。
1KI 19:2 するとイゼベルはエリヤに使者を遣わして言った。「もしわたしが明日の今ごろまでに、あなたの命をあの者たちの一人の命のようにしなければ、神々がわたしにそのように行い、さらに増し加えられるように！」
1KI 19:3 エリヤはそれを見ると、身を守るために立ち上がって逃げ、ユダに属するベエルシェバまで来て、そこにしもべを残した。
1KI 19:4 彼自身は荒野へ一日の道のりを行き、一本のえにしだの木の下に座った。そして死を願って言った。「もう十分です。主よ、今、わたしのいのちを取ってください。わたしは父祖たちに勝る者ではありません。」
1KI 19:5 彼はえにしだの木の下に横たわって眠った。すると御使いが彼に触れて、「起きて食べなさい！」と彼に言った。
1KI 19:6 彼が見ると、頭のそばに炭火で焼いたパンと水の壺があった。彼は食べて飲み、再び横たわった。
1KI 19:7 主の御使いが再び来て彼に触れ、言った。「起きて食べなさい。旅はあなたには長すぎる。」
1KI 19:8 彼は起きて、飲み食いし、その食べ物の力で四十日四十夜歩いて、神の山ホレブに行った。
1KI 19:9 彼はそこにあるほら穴に入り、一夜を過ごした。すると主のことばが臨んだ。「エリヤよ、ここで何をしているのか。」
1KI 19:10 彼は言った。「わたしは万軍の神、主に対して燃えるような熱心を抱いてきました。イスラエルの子らはあなたの契約を捨て、祭壇を打ち壊し、預言者たちを剣で殺しました。わたし一人だけが残りましたが、彼らはわたしのいのちまで取ろうとしています。」
1KI 19:11 主は言われた。「外に出て、山の上で主の前に立ちなさい。」すると主が通り過ぎられた。主の前に激しい大風が起こり、山々を裂き、岩を砕いた。しかし主は風の中にはおられなかった。風の後に地震が起こったが、主は地震の中にもおられなかった。
1KI 19:12 地震の後に火が起こったが、主は火の中にもおられなかった。火の後に、かすかな声が聞こえた。
1KI 19:13 エリヤはそれを聞くと、外套で顔を覆い、外に出て、ほら穴の入り口に立った。すると、声が彼に臨んで言った。「エリヤよ、ここで何をしているのか。」
1KI 19:14 彼は言った。「わたしは万軍の神、主に対して燃えるような熱心を抱いてきました。イスラエルの子らはあなたの契約を捨て、祭壇を打ち壊し、預言者たちを剣で殺しました。わたし一人だけが残りましたが、彼らはわたしのいのちまで取ろうとしています。」
1KI 19:15 主は彼に言われた。「行って、ダマスコの荒野への道を帰りなさい。あなたが着いたなら、ハザエルに油を注いでアラムの王としなさい。
1KI 19:16 また、ニムシの息子イエフに油を注いでイスラエルの王としなさい。そして、アベル・メホラ出身のシャファテの息子エリシャに油を注いで、あなたの代わりに預言者としなさい。
1KI 19:17 ハザエルの剣から逃れる者をイエフが殺し、イエフの剣から逃れる者をエリシャが殺すであろう。
1KI 19:18 しかし、わたしはイスラエルの中に七千人を残した。そのひざは皆バアルにかがまず、その口は皆彼に口づけしなかった。」
1KI 19:19 エリヤはそこを去り、シャファテの息子エリシャを見つけた。エリシャは十二くびきの牛を前にして耕しており、自分は十二番目のくびきとともにいた。エリヤは彼のそばを通り、自分の外套を投げかけた。
1KI 19:20 彼は牛を置いてエリヤの後に走り、「どうか、わたしの父と母に口づけさせてください。それからあなたに従います」と言った。 エリヤは言った。「帰りなさい。わたしがあなたに何をしたというのか。」
1KI 19:21 エリシャはエリヤのもとから引き返し、一くびきの牛を取ってほふり、牛の用具を薪にして肉を煮、民に振る舞った。彼らが食べ終えると、エリシャは立ち上がってエリヤに従い、彼に仕えた。
1KI 20:1 アラムの王ベン・ハダドは全軍勢を集めた。彼には三十二人の王が従い、馬と戦車もあった。彼は上って来てサマリアを包囲し、攻撃した。
1KI 20:2 彼は町の中にいるイスラエルの王アハブに使者たちを遣わし、彼に言った。「ベン・ハダドはこう言う。
1KI 20:3 『あなたの銀と金はわたしのものだ。あなたの妻たちと子らも、そのうち最も優れた者はわたしのものだ。』」
1KI 20:4 イスラエルの王は答えた。「わが君、王よ、あなたの言葉のとおりです。わたしも、わたしのすべてのものも、あなたのものです。」
1KI 20:5 使者たちは再び来て言った。「ベン・ハダドはこう言う。『わたしはあなたに人を遣わして、「あなたは自分の銀と金、妻たちと子らをわたしに引き渡さなければならない。
1KI 20:6 わたしは明日の今ごろ、わたしのしもべたちをあなたのところに遣わす。彼らはあなたの家とあなたのしもべたちの家を捜し、あなたの目に好ましいものは何でも彼らの手に取って持ち去るだろう」と言った。』」
1KI 20:7 そこでイスラエルの王は国のすべての長老を呼んで言った。「この男が悪意をもっていることを、よく見てほしい。彼がわたしの妻たち、子ら、銀、金を求めてきたとき、わたしは拒まなかった。」
1KI 20:8 すべての長老たちとすべての民は彼に言った。「耳を傾けてはなりません。承諾してもなりません。」
1KI 20:9 それゆえ、彼はベン・ハダドの使者たちに言った。「わが君、王に告げよ。『あなたが最初にあなたのしもべに求めたことはすべて行いますが、このことは行うことができません。』」使者たちは去って行き、彼に再び言葉を持ち帰った。
1KI 20:10 ベン・ハダドは人を遣わして言った。「サマリアのちりが、わたしに従うすべての者に一握りずつ行き渡るほど残るなら、神々がわたしを幾重にも罰するように。」
1KI 20:11 イスラエルの王は答えた。「彼に告げよ。『武具を着ける者が、それを脱ぐ者のように誇ってはならない。』」
1KI 20:12 ベン・ハダドは王たちと仮小屋で酒を飲んでいたが、この返事を聞くと家臣たちに、「攻撃の配置につけ」と命じた。彼らは町に向かって配置についた。
1KI 20:13 すると、一人の預言者がイスラエルの王アハブに近づいて言った。「主はこう言われる。『あなたはこのすべての大群衆を見たか。見よ、わたしは今日、それをあなたの手に引き渡す。そうして、あなたはわたしが主であることを知るであろう。』」
1KI 20:14 アハブは言った。「だれによってですか。」 彼は言った。「主はこう言われる。『諸州の君主たちに仕える若者たちによってである。』」 それから彼は言った。「だれが戦いを始めるのですか。」 彼は答えた。「あなたです。」
1KI 20:15 そこでアハブは地方長官たちの従者を召集した。二百三十二人であった。その後、すべての民、すなわちイスラエルの子らを召集すると、七千人であった。
1KI 20:16 彼らは真昼に出て行った。一方、ベン・ハダドは、味方する三十二人の王たちとともに仮小屋で酒を飲み、酔いつぶれていた。
1KI 20:17 地方長官たちの従者が先に出て行った。ベン・ハダドが偵察を出すと、「男たちがサマリアから出て来ます」と報告した。
1KI 20:18 彼は言った。「もし彼らが平和のために出て来たなら、彼らを生けどりにせよ。もし彼らが戦いのために出て来たとしても、彼らを生けどりにせよ。」
1KI 20:19 こうして地方長官たちの従者と、後に続く軍勢が町から出た。
1KI 20:20 彼らはそれぞれ自分に向かってくる者を殺した。アラム人は逃げ、イスラエルは彼らを追った。アラムの王ベン・ハダドは騎兵とともに馬で逃れた。
1KI 20:21 イスラエルの王も出陣して馬と戦車を討ち、アラム人を大敗させた。
1KI 20:22 その預言者がイスラエルの王に近づいて彼に言った。「行って、自らを強め、何をすべきかよく考え、備えなさい。年が改まると、アラムの王があなたに攻め上って来るからです。」
1KI 20:23 アラムの王の家臣たちは彼に言った。「彼らの神は山の神です。だから彼らはわれわれより強かったのです。平地で戦えば、必ずわれわれのほうが強いでしょう。
1KI 20:24 このことを行ってください。王たちを皆その地位から除き、彼らの代わりに隊長たちを就かせてください。
1KI 20:25 そして、あなたが失った軍勢と同数の軍勢を、馬には馬、戦車には戦車として召集してください。われわれが平野で彼らと戦えば、われわれは必ず彼らよりも強くなります。」 彼は彼らの声に聞き従い、そのように行った。
1KI 20:26 年が改まると、ベン・ハダドはアラム人を召集し、イスラエルと戦うためにアフェクへ上って行った。
1KI 20:27 イスラエルの子らも召集され、食糧を備えて、彼らに立ち向かって行った。イスラエルの子らは子やぎの二つの小さな群れのように彼らの前に陣を敷いたが、アラム人はその地を満たしていた。
1KI 20:28 神の人が近づき、イスラエルの王に言った。「主はこう言われる。『アラム人が、「主は山の神であって、谷の神ではない」と言ったので、わたしはこの大軍をすべてあなたの手に渡す。そうして、あなたがたはわたしが主であることを知る。』」
1KI 20:29 彼らは互いに向かい合って七日間陣を敷いた。そして七日目に戦いが交えられ、イスラエルの子らは一日にしてアラム人の歩兵十万人を殺した。
1KI 20:30 しかし残りの者はアフェクの町の中に逃げ込んだが、残されていた二万七千人の男たちの上に城壁が倒れ落ちた。ベン・ハダドは逃げて、町の中の奥の部屋に入った。
1KI 20:31 彼のしもべたちは彼に言った。「われわれは、イスラエルの家の王たちがあわれみ深い王たちであると聞いています。どうか、われわれの体に粗布をまとい、頭に縄を巻いて、イスラエルの王のところに出て行かせてください。もしかすると彼はあなたの命を救ってくれるかもしれません。」
1KI 20:32 そこで彼らは体に粗布をまとい、頭に縄を巻いてイスラエルの王のところに来て言った。「あなたのしもべベン・ハダドは、『どうか、わたしを生かしてください』と言っています。」 彼は言った。「彼はまだ生きているのか。彼はわたしの兄弟だ。」
1KI 20:33 男たちはそのことばを吉兆と見て、すぐに受け止め、「はい、あなたの兄弟ベン・ハダドです」と言った。 すると彼は言った。「行って、彼を連れて来なさい。」 そこでベン・ハダドが出て来ると、アハブは彼を戦車に乗せた。
1KI 20:34 ベン・ハダドは彼に言った。「わたしの父があなたの父から奪った町々を、わたしは返還します。わたしの父がサマリアに造ったように、あなたはダマスコに自分のための通りを造りなさい。」 アハブは言った。「この契約をもって、あなたを帰そう。」こうしてアハブは彼と契約を結び、帰らせた。
1KI 20:35 預言者の子らのある男が、主のことばによって自分の仲間に言った。「どうか、わたしを打ってくれ！」 その男は彼を打つことを拒んだ。
1KI 20:36 預言者は彼に言った。「あなたが主の声に聞き従わなかったので、見よ、あなたがわたしから去るとすぐに、獅子があなたを殺すだろう。」彼が彼から去るとすぐに、獅子が彼を見つけて殺した。
1KI 20:37 それから彼は別の男を見つけて、「どうか、わたしを打ってくれ」と言った。その男は彼を打って傷を負わせた。
1KI 20:38 そこで預言者は去って行き、頭帯を目の上に巻いて変装し、道端で王を待った。
1KI 20:39 王が通り過ぎたとき、彼は王に向かって叫び、言った。「あなたのしもべは戦いの真っただ中に出て行きました。すると、一人の男がわきにそれて、わたしのもとに一人の男を連れて来て言いました。『この男を見張れ！もし何らかの理由で彼がいなくなれば、あなたの命が彼の命の代わりとなるか、あるいはあなたが銀一タラント を払わなければならない。』
1KI 20:40 あなたのしもべがあちこちで忙しくしているうちに、彼はいなくなってしまいました。」 イスラエルの王は彼に言った。「あなたのさばきはそのようになる。あなた自身がそれを決めたのだ。」
1KI 20:41 彼は急いで目から頭飾りを取り去った。イスラエルの王は、彼が預言者の一人であることに気づいた。
1KI 20:42 彼は王に言った。「主はこう言われる。『わたしが聖絶すると定めた者を、あなたが手から逃がしたので、あなたのいのちは彼のいのちに代わり、あなたの民は彼の民に代わる。』」
1KI 20:43 イスラエルの王は不機嫌になり、腹を立ててサマリアの自分の家へ帰った。
1KI 21:1 これらのことの後、イズレエル人ナボテがイズレエルにぶどう畑を持っていた。それはイスラエルの王アハブの宮殿のそばにあった。
1KI 21:2 アハブはナボテに言った。「あなたのぶどう畑を譲ってほしい。わたしの家のすぐそばにあるので、野菜畑にしたい。その代わり、もっと良いぶどう畑を与えよう。望むなら、代価を銀で払おう。」
1KI 21:3 ナボテはアハブに言った。「主にかけて、父祖の相続地をあなたにお渡しすることはできません。」
1KI 21:4 アハブは、イズレエル人ナボテが「父祖の相続地をあなたには渡さない」と言ったため、不機嫌になり、腹を立てて家に帰った。寝台に横たわって顔を背け、食事を取ろうとしなかった。
1KI 21:5 妻イゼベルが来て尋ねた。「なぜそんなに不機嫌で、食事も取らないのですか。」
1KI 21:6 彼は彼女に言った。「わたしがイズレエル人ナボテに、『あなたのぶどう畑を金で譲ってくれ。あるいは、もし望むなら、その代わりに別のぶどう畑をやろう』と言ったからだ。しかし彼は、『わたしのぶどう畑をあなたには与えない』と言った。」
1KI 21:7 妻イゼベルは言った。「それでもあなたはイスラエルの王ですか。起きて食事をし、元気を出しなさい。イズレエル人ナボテのぶどう畑は、わたしがあなたに差し上げます。」
1KI 21:8 そこで彼女はアハブの名で手紙を書き、彼の印を押して封をし、ナボテの町に住む長老たちと貴族たちにその手紙を送った。
1KI 21:9 手紙にはこう書いた。「断食を布告し、ナボテを民の上席に座らせよ。
1KI 21:10 そして二人のならず者を彼の前に座らせ、彼らにこう証言させよ。『あなたは神と王を呪った。』それから彼を外に連れ出し、石で打って殺せ。」
1KI 21:11 ナボテの町の人々、すなわち町に住む長老と貴族たちは、イゼベルが送った手紙に書かれていたとおりに行った。
1KI 21:12 彼らは断食を布告し、ナボテを民の頭に座らせた。
1KI 21:13 二人のならず者が入って来て、彼の前に座った。ならず者たちは民の前でナボテに対して証言し、「ナボテは神と王を呪った」と言った。そこで彼らは彼を町の外に連れ出し、石で打って殺した。
1KI 21:14 それから彼らはイゼベルに人を遣わして、「ナボテは石で打たれて死にました」と告げた。
1KI 21:15 イゼベルはナボテが石で打たれて死んだと聞くと、アハブに言った。「起きて、イズレエル人ナボテが銀で売ることを拒んだぶどう畑を自分のものにしなさい。ナボテはもう生きていません。死んだのです。」
1KI 21:16 アハブはナボテが死んだと聞くと、イズレエル人ナボテのぶどう畑を自分のものにするため、立ってそこへ下って行った。
1KI 21:17 主のことばがティシュベ人エリヤに臨んだ。
1KI 21:18 「立って、サマリアに住むイスラエルの王アハブに会いに行きなさい。見よ、彼はナボテのぶどう畑を自分のものにするため、そこへ下っている。
1KI 21:19 あなたは彼にこう語りなさい。『主はこう言われる。「あなたは殺したうえに、所有までしようとするのか。」』また彼にこう言いなさい。『主はこう言われる。「犬がナボテの血をなめたその場所で、犬はあなたの血、あなた自身の血をもなめる。」』」
1KI 21:20 アハブはエリヤに言った。「わが敵よ、とうとうわたしを見つけたか。」エリヤは答えた。「見つけました。あなたが主の目に悪とされることを行うため、自分を売り渡したからです。
1KI 21:21 見よ、わたしはあなたに災いをもたらし、あなたを一掃する。アハブ家の男子 をことごとく断ち切る。イスラエルにいる奴隷も自由人も断ち切る。
1KI 21:22 あなたの家をネバテの息子ヤロブアムの家のようにし、アヒヤの息子バシャの家のようにする。あなたがわたしの怒りを引き起こし、イスラエルに罪を犯させたからである。
1KI 21:23 主はイゼベルについても言われた。『犬がイズレエルの城壁のそばでイゼベルを食うであろう。』
1KI 21:24 アハブに属する者で町で死ぬ者は犬が食い、野で死ぬ者は空の鳥が食う。」
1KI 21:25 （実際、妻イゼベルにそそのかされて、主の目に悪とされることを行うために自分を売ったアハブのような者は一人もいなかった。
1KI 21:26 彼は主がイスラエルの子らの前から追い払ったアモリ人が行ったすべてのことと同じように、偶像に従って非常に忌むべきことを行った。）
1KI 21:27 アハブはこれらのことばを聞くと、服を引き裂き、粗布を身にまとって断食した。粗布をまとったまま横になり、うなだれて歩いた。
1KI 21:28 主のことばがティシュベ人エリヤに臨んだ。
1KI 21:29 「アハブがわたしの前にへりくだったのを見たか。彼がわたしの前にへりくだったので、彼の生涯には災いをもたらさない。その息子の時代に、彼の家へ災いをもたらす。」
1KI 22:1 アラムとイスラエルの間に戦いのないまま、三年が過ぎた。
1KI 22:2 三年目に、ユダの王ヨシャファテがイスラエルの王のもとに下って来た。
1KI 22:3 イスラエルの王は家臣たちに言った。「ラモテ・ギレアデがわれわれのものだと知っているだろう。それなのに、われわれはアラムの王の手から奪い返さず、何もしないでいるのか。」
1KI 22:4 彼はヨシャファテに言った。「わたしとともにラモテ・ギレアデへ戦いに行ってくれますか。」 ヨシャファテはイスラエルの王に言った。「わたしもあなたも、わたしの民もあなたの民も、馬もあなたの馬も同じです。」
1KI 22:5 ヨシャファテはさらにイスラエルの王に言った。「まず、主のことばを伺ってください。」
1KI 22:6 そこでイスラエルの王は約四百人の預言者を集め、彼らに言った。「わたしはラモテ・ギレアデへ戦いに行くべきか、それともやめるべきか。」 彼らは言った。「上って行きなさい。主がそれを王の手に引き渡されます。」
1KI 22:7 ヨシャファテは言った。「ここには、われわれが伺いを立てることができるような主の預言者が、まだだれかいないのでしょうか。」
1KI 22:8 イスラエルの王はヨシャファテに言った。「主に伺うことのできる者が、まだ一人います。イムラの息子ミカヤです。しかし、わたしは彼を憎んでいます。彼はわたしについて良いことを預言せず、悪いことばかり預言するからです。」 ヨシャファテは言った。「王よ、そのようなことを言わないでください。」
1KI 22:9 そこでイスラエルの王は一人の役人を呼び、「イムラの息子ミカヤを急いで連れて来い」と言った。
1KI 22:10 イスラエルの王とユダの王ヨシャファテは、それぞれ王服を着て、サマリアの門の入り口にある広場で、王座に座っていた。すべての預言者が彼らの前で預言していた。
1KI 22:11 ケナアナの息子ゼデキヤは鉄の角を造って言った。「主はこう言われる。『これらの角でアラム人を突き倒し、ついに滅ぼす。』」
1KI 22:12 すべての預言者たちも同じように預言して言った。「ラモテ・ギレアデへ上って行き、勝利を収めなさい。主はそれを王の手に引き渡されます。」
1KI 22:13 ミカヤを呼びに行った使者は彼に言った。「預言者たちは皆、口をそろえて王に良いことを告げています。どうか、あなたも彼らと同じように、良いことを告げてください。」
1KI 22:14 ミカヤは言った。「主は生きておられる。主がわたしに告げられること、それだけをわたしは語る。」
1KI 22:15 彼が王のところに来ると、王は彼に言った。「ミカヤよ、われわれはラモテ・ギレアデへ戦いに行くべきか、それともやめるべきか。」 ミカヤは答えた。「上って行き、勝利を収めなさい。主はそれを王の手に引き渡されます。」
1KI 22:16 王は彼に言った。「主の名によって真実だけを語れと、何度あなたに誓わせればよいのか。」
1KI 22:17 そこで彼は言った。「全イスラエルが羊飼いのいない羊のように山々に散っているのを、わたしは見ました。主は『彼らに主人がない。それぞれ自分の家に平安のうちに帰らせよ』と言われました。」
1KI 22:18 イスラエルの王はヨシャファテに言った。「彼がわたしについて良いことは預言せず、悪いことばかりを預言すると言ったではないか。」
1KI 22:19 ミカヤは言った。「それでは、主のことばを聞いてください。わたしは主が王座に座り、天の全軍勢がその左右に立っているのを見ました。
1KI 22:20 主は言われました。『だれがアハブを誘い出し、ラモテ・ギレアデへ上って行って倒れるようにするのか。』すると、ある者はこう答え、別の者はああ答えました。
1KI 22:21 すると一人の霊が出て来て主の前に立ち、『わたしが彼を誘い出します』と言いました。
1KI 22:22 主が「どのようにするのか」と尋ねると、霊は答えました。『出て行って、彼のすべての預言者の口に偽りの霊となります。』主は言われました。『あなたは彼を誘い出し、成功する。行って、そのようにせよ。』
1KI 22:23 ですから今、主はこれらすべての預言者の口に偽りの霊を置かれました。主はあなたに災いが臨むと語られたのです。」
1KI 22:24 ケナアナの息子ゼデキヤは近づき、ミカヤの頬を打って言った。「主の霊は、どの道を通ってわたしから離れ、おまえに語ったのか。」
1KI 22:25 ミカヤは言った。「見よ、あなたが身を隠すために奥の部屋に入るその日に、あなたは知ることになる。」
1KI 22:26 イスラエルの王は言った。「ミカヤを取り、町の長官アモンと王の息子ヨアシュのところへ連れ戻せ。
1KI 22:27 そして言え。『王はこう言う。「この男を牢に入れ、わたしが無事に帰るまで、苦しみのパンと水だけを与えよ。」』」
1KI 22:28 ミカヤは言った。「もしあなたが平安のうちに帰るなら、主はわたしを通して語られなかった。」そして彼は言った。「聞け、すべての民よ！」
1KI 22:29 イスラエルの王とユダの王ヨシャファテは、ラモテ・ギレアデへ上って行った。
1KI 22:30 イスラエルの王はヨシャファテに言った。「わたしは変装して戦いに入ります。あなたは王服を着ていてください。」イスラエルの王は変装して戦いに入った。
1KI 22:31 アラムの王は、彼の戦車の長たち三十二人に命じて言った。「身分の低い者とも高い者とも戦わず、ただイスラエルの王だけを相手にせよ。」
1KI 22:32 戦車の長たちがヨシャファテを見たとき、彼らは「確かにこれはイスラエルの王だ」と言い、彼を攻撃しようと向きを変えた。ヨシャファテは叫び声を上げた。
1KI 22:33 戦車の長たちは、彼がイスラエルの王ではないのを見て、彼を追うのをやめた。
1KI 22:34 ところが、ある男が狙いを定めずに弓を引くと、矢がイスラエルの王の鎧の継ぎ目に当たった。王は御者に言った。「向きを変え、戦場からわたしを連れ出せ。傷を負った。」
1KI 22:35 その日の戦いは激しくなった。王は戦車の中でアラム人に向かって身を支えていたが、夕方に死んだ。傷口から流れた血が戦車の底にたまっていた。
1KI 22:36 日が沈むころ、陣営のすべての者に叫びが広まった。「それぞれ自分の町へ、それぞれ自分の土地へ！」
1KI 22:37 王は死に、サマリアに運ばれ、彼らはサマリアで王を葬った。
1KI 22:38 彼らはサマリアの池で戦車を洗った。犬が彼の血をなめ、娼婦たちがそこで身を洗った。それは主が語られた言葉のとおりであった。
1KI 22:39 アハブのその他の事績、彼が行ったすべてのこと、彼が建てた象牙の家、彼が建てたすべての町々は、イスラエルの王たちの年代記の書に記されているではないか。
1KI 22:40 アハブは父祖たちとともに眠りにつき、その息子アハズヤが彼に代わって王となった。
1KI 22:41 イスラエルの王アハブの第四年に、アサの息子ヨシャファテがユダの王となった。
1KI 22:42 ヨシャファテは王となったとき三十五歳で、エルサレムで二十五年間統治した。彼の母の名はアズバといい、シルヒの娘であった。
1KI 22:43 彼は父アサの道をことごとく歩み、そこからそれず、主の目にかなうことを行った。しかし高き所は取り除かれず、民はなお高き所でいけにえをささげ、香をたいていた。
1KI 22:44 ヨシャファテはイスラエルの王と和睦した。
1KI 22:45 ヨシャファテのその他の事績、彼が示した力、彼がどのように戦ったかは、ユダの王たちの年代記の書に記されているではないか。
1KI 22:46 彼の父アサの時代に残っていた神殿男娼の残党を、彼はその地から一掃した。
1KI 22:47 当時、エドムには王がなく、総督が統治していた。
1KI 22:48 ヨシャファテはオフィルに金を取りに行くためにタルシシュの船を造ったが、それらはエツヨン・ゲベルで難破したので、行けなかった。
1KI 22:49 その時、アハブの息子アハズヤはヨシャファテに、「わたしの家臣たちも、あなたの家臣たちと一緒に船に乗せてほしい」と言ったが、ヨシャファテは承諾しなかった。
1KI 22:50 ヨシャファテは父祖たちとともに眠りにつき、父ダビデの町に父祖たちとともに葬られた。そしてその息子エホラムが彼に代わって王となった。
1KI 22:51 ユダの王ヨシャファテの第十七年に、アハブの息子アハズヤがサマリアでイスラエルの王となり、二年間イスラエルを治めた。
1KI 22:52 彼は主の目に悪とされることを行い、彼の父の道、彼の母の道、またイスラエルに罪を犯させたネバテの息子ヤロブアムの道を歩んだ。
1KI 22:53 彼はバアルに仕えてこれを拝み、彼の父が行ったすべてのことと同じように、イスラエルの神、主を怒らせた。
2KI 1:1 アハブの死後、モアブはイスラエルに背いた。
2KI 1:2 アハズヤはサマリアにある屋上の部屋の格子から落ち、病に伏した。そこで使者たちを遣わし、「行って、エクロンの神バアル・ゼブブに、この病から回復するかどうかを伺え」と命じた。
2KI 1:3 しかし主 の使いはティシュベ人エリヤに言った。「立って、サマリアの王の使者たちを迎えに行き、こう告げよ。『あなたがたがエクロンの神バアル・ゼブブに伺いを立てに行くのは、イスラエルに神 がいないからなのか。
2KI 1:4 それゆえ、主はこう言われる。「あなたは上ったその寝台から下りることなく、必ず死ぬ。」』」エリヤは立ち去った。
2KI 1:5 使者たちが彼のもとに帰って来たので、彼は彼らに「なぜ帰って来たのか」と言った。
2KI 1:6 彼らは答えた。「一人の男が迎えに来て、こう言いました。『あなたがたを遣わした王のもとへ帰り、こう告げよ。「主はこう言われる。『あなたがエクロンの神バアル・ゼブブに伺いを立てるため使者を遣わすのは、イスラエルに神がいないからなのか。それゆえ、あなたは上ったその寝台から下りることなく、必ず死ぬ。』」』」
2KI 1:7 彼は彼らに言った。「あなたがたを迎えに上って来て、これらの言葉を語ったのは、どのような男だったのか。」
2KI 1:8 彼らは彼に答えた。「毛深い男で、腰に革の帯を締めていました。」 彼は言った。「それはティシュベ人エリヤだ。」
2KI 1:9 そこで王は、五十人隊の長とその五十人をエリヤのもとに遣わした。隊長が上って行くと、なんとエリヤは丘の頂に座っていた。 隊長は言った。「神の人よ、王が『下りて来い』と命じておられる。」
2KI 1:10 エリヤは五十人の長に答えた。「もしわたしが神の人であるなら、天から火が下り、あなたとあなたの五十人を食い尽くすように！」すると天から火が下り、彼とその五十人を食い尽くした。
2KI 1:11 王は再び、別の五十人の長と、その五十人の部下をエリヤのもとに遣わした。その長はエリヤに言った。「神の人よ、王はこう言っておられる。『急いで下って来い！』」
2KI 1:12 エリヤは彼らに答えた。「もしわたしが神の人であるなら、天から火が下り、あなたとあなたの五十人を食い尽くすように！」すると神の火が天から下り、彼とその五十人を食い尽くした。
2KI 1:13 王はさらに、三人目の五十人隊の長とその五十人を遣わした。三人目の隊長は上って行き、エリヤの前にひざまずいて懇願した。「神の人よ、どうか、わたしの命と、この五十人のしもべたちの命を大切にしてください。
2KI 1:14 ご覧ください。天から火が下り、先の二人の五十人隊の長とその部下たちを焼き尽くしました。どうか今、わたしの命を大切にしてください。」
2KI 1:15 主の使いはエリヤに言った。「彼と一緒に下って行きなさい。彼を恐れてはならない。」そこで彼は立ち上がり、彼と一緒に王のところへ下って行った。
2KI 1:16 エリヤは王に言った。「主はこう言われる。『あなたがエクロンの神バアル・ゼブブに伺いを立てるため使者を遣わしたのは、イスラエルには御言葉を伺うべき神がいないからなのか。それゆえ、あなたは上ったその寝台から下りることなく、必ず死ぬ。』」
2KI 1:17 こうして、エリヤが語った主の言葉のとおりに、彼は死んだ。彼には息子がいなかったので、ユダの王ヨシャファテの息子エホラムの第二年に、エホラムが代わって王となった。
2KI 1:18 アハズヤが行ったその他の事績は、イスラエルの王たちの年代記の書に記されているではないか。
2KI 2:1 主がエリヤをつむじ風で天へ上げようとされたとき、エリヤはエリシャとともにギルガルから出て行った。
2KI 2:2 エリヤはエリシャに言った。「ここにとどまっていてくれ。主がわたしをベテルまで遣わされたのだ。」 エリシャは答えた。「主は生きておられます。あなたの命にかけて誓います。わたしは決してあなたを離れません。」こうして二人はベテルへ下って行った。
2KI 2:3 ベテルにいた預言者の子らがエリシャのところに出て来て言った。「主が今日、あなたの主人をあなたのもとから取り上げられることを知っていますか。」 彼は言った。「そうだ、わたしは知っている。黙っていなさい。」
2KI 2:4 エリヤは彼に言った。「エリシャよ、どうか、ここにとどまってくれ。主がわたしをエリコに遣わされたからだ。」 彼は言った。「主は生きておられ、あなたの命にかけて誓います。わたしはあなたから離れません。」こうして彼らはエリコに来た。
2KI 2:5 エリコにいた預言者の子らがエリシャに近づいて、彼に言った。「主が今日、あなたの上からあなたの主人を取り去られることを、あなたは知っているか。」 彼は答えた。「そうだ、わたしは知っている。黙っていなさい。」
2KI 2:6 エリヤは彼に言った。「どうか、ここにとどまってくれ。主がわたしをヨルダン川に遣わされたからだ。」 彼は言った。「主は生きておられ、あなたの命にかけて誓います。わたしはあなたから離れません。」こうして彼ら二人は進んで行った。
2KI 2:7 預言者の子らのうち五十人がついて行き、遠く離れた所から二人を見守った。エリヤとエリシャはヨルダン川の岸に立った。
2KI 2:8 エリヤは自分の外套を取り、丸めて水を打った。すると水が左右に分かれ、二人は乾いた地を渡った。
2KI 2:9 彼らが渡った後、エリヤはエリシャに言った。「わたしがあなたから取り去られる前に、わたしがあなたのために何をすべきか求めなさい。」 エリシャは答えた。「どうか、あなたの霊の二倍の分を、わたしに受け継がせてください。」
2KI 2:10 エリヤは言った。「あなたは難しいことを求めた。わたしが取り去られる時に、あなたがわたしを見ているなら、その願いはかなう。見ていなければ、かなわない。」
2KI 2:11 二人が歩きながら語り合っていると、突然、火の戦車と火の馬が現れて二人を隔て、エリヤはつむじ風に乗って天へ上って行った。
2KI 2:12 エリシャはそれを見て、「わが父よ、わが父よ。イスラエルの戦車とその騎兵たちよ！」と叫んだ。 彼はもはや彼を見ることはなかった。彼は自分の服をつかみ、それを二つに引き裂いた。
2KI 2:13 彼はまた、エリヤから落ちた外套を拾い上げ、戻って行ってヨルダン川の岸辺に立った。
2KI 2:14 エリヤから落ちた外套で水を打ち、「エリヤの神、主はどこにおられるのか」と叫んだ。彼が水を打つと、水は左右に分かれ、エリシャは渡った。
2KI 2:15 彼の向かいのエリコにいた預言者の子らが彼を見たとき、彼らは「エリヤの霊がエリシャの上にとどまっている」と言った。彼らは彼を迎えに来て、彼の前で地にひれ伏した。
2KI 2:16 彼らは言った。「ここには、あなたのしもべである屈強な男が五十人います。彼らを行かせて、あなたの主人を捜させてください。主の霊が彼を運び上げ、どこかの山か谷に降ろされたかもしれません。」 彼は言った。「彼らを遣わしてはならない。」
2KI 2:17 彼らが恥じ入るほど彼に強く勧めたので、彼は「遣わすがよい」と言った。そこで彼らは五十人の男を遣わし、三日間探したが、彼を見つけることはできなかった。
2KI 2:18 彼がエリコにとどまっている間に、彼らは彼のもとに帰って来た。彼は彼らに言った。「『行くな』とあなたがたに言ったではないか。」
2KI 2:19 町の人々はエリシャに言った。「わが主君もご覧のとおり、この町の立地は良いのですが、水が悪く、土地は実りません。」
2KI 2:20 彼は言った。「新しい壺をわたしのところに持って来て、そこに塩を入れなさい。」彼らはそれを彼のところに持って来た。
2KI 2:21 彼は水の泉へ出て行き、そこに塩を投げ入れて言った。「主はこう言われる。『わたしはこの水をいやした。ここから死や不毛が生じることは、もはやない。』」
2KI 2:22 エリシャが語った言葉のとおりに、水はいやされて今日に至っている。
2KI 2:23 エリシャはそこからベテルへ上った。道を上っていると、町から若者たちが出て来て、彼をあざけった。「上れ、はげ頭！上れ、はげ頭！」
2KI 2:24 彼は後ろを振り向いて彼らを見、主の御名によって彼らを呪った。すると森から二頭の雌熊が出て来て、彼らのうち四十二人の若者をかき裂いた。
2KI 2:25 彼はそこからカルメル山へ行き、そこからサマリアへ帰った。
2KI 3:1 ユダの王ヨシャファテの第十八年に、アハブの息子エホラムがサマリアでイスラエルの王となり、十二年間治めた。
2KI 3:2 彼は主の目に悪とされることを行ったが、彼の父や彼の母のようではなかった。彼は父が造ったバアルの柱を取り除いたからである。
2KI 3:3 それでも彼は、イスラエルに罪を犯させたネバテの子ヤロブアムの罪に固執し、そこから離れなかった。
2KI 3:4 さて、モアブの王メシャは羊を飼う者であった。彼はイスラエルの王に、十万匹の子羊と十万頭の雄羊の羊毛を納めていた。
2KI 3:5 しかしアハブが死ぬと、モアブの王はイスラエルの王に背いた。
2KI 3:6 その時、エホラム王はサマリアから出て行き、全イスラエルを召集した。
2KI 3:7 彼は行ってユダの王ヨシャファテのところに人を遣わして言った。「モアブの王がわたしに背いた。あなたはわたしと一緒にモアブへ戦いに行くか。」 ヨシャファテは答えた。「行こう。わたしとあなた、わたしの民とあなたの民、わたしの馬とあなたの馬は一つだ。」
2KI 3:8 彼は言った。「どの道を上って行こうか。」 彼は答えた。「エドムの荒野の道である。」
2KI 3:9 こうしてイスラエルの王、ユダの王、そしてエドムの王は出発した。彼らは七日間の道のりを回り道して行った。その軍勢のためにも、彼らに従う家畜のためにも水がなかった。
2KI 3:10 イスラエルの王は言った。「ああ、主はこの三人の王を呼び集めて、彼らをモアブの手に引き渡されるのか。」
2KI 3:11 しかしヨシャファテは言った。「ここには、われわれが彼を通して主に伺いを立てることができるような主の預言者がいないのか。」 イスラエルの王のしもべの一人が答えた。「ここには、エリヤの手に水を注いだ、シャファテの息子エリシャがいます。」
2KI 3:12 ヨシャファテは「主の言葉は彼とともにある」と言った。そこでイスラエルの王とヨシャファテ、およびエドムの王は彼のところへ下って行った。
2KI 3:13 エリシャはイスラエルの王に言った。「わたしがあなたと何のかかわりがあるのか。あなたの父の預言者たちと、あなたの母の預言者たちのところへ行きなさい。」 イスラエルの王は彼に言った。「いや、主はこの三人の王を呼び集めて、彼らをモアブの手に引き渡されるからだ。」
2KI 3:14 エリシャは言った。「わたしが仕える万軍の主は生きておられる。もしユダの王ヨシャファテへの敬意がなければ、わたしはあなたを顧みることも、目を向けることもなかった。
2KI 3:15 しかし今、楽人をわたしのところに連れて来なさい。」 楽人が奏でたとき、主の御手が彼の上に臨んだ。
2KI 3:16 彼は言った。「主はこう言われる。『この谷に溝をいくつも掘れ。』
2KI 3:17 主はこう言われる。『風も見ず、雨も見ないのに、この谷は水で満たされる。あなたがたも、家畜も、荷を負う動物も飲むことができる。
2KI 3:18 これは主にとって小さなことだ。主はモアブ人をもあなたがたの手に渡される。
2KI 3:19 あなたがたはすべての防備の町と良い町を打ち、良い木を切り倒し、泉をふさぎ、肥沃な土地を石で荒らす。』」
2KI 3:20 翌朝、ささげ物を献げるころ、エドムの方から水が流れて来て、その地は水で満たされた。
2KI 3:21 さて、すべてのモアブ人は王たちが自分たちと戦うために上って来たことを聞き、武具を身に着けられる者を若い者から年長者まで皆集め、国境に立った。
2KI 3:22 彼らが朝早く起きると、太陽が水の上に輝いており、モアブ人は向かいにある水が血のように赤いのに気づいた。
2KI 3:23 彼らは言った。「これは血だ。王たちは確かに滅ぼされ、互いに打ち合ったのだ。それなら今、モアブよ、略奪だ！」
2KI 3:24 彼らがイスラエルの陣営に来ると、イスラエル人は立ち上がってモアブ人を打ったので、彼らは彼らの前から逃げた。彼らはさらに進んでモアブ人を打ちながらその地に入った。
2KI 3:25 彼らは町々を破壊し、肥沃な畑には一人一つずつ石を投げ込んで覆い尽くした。また、すべての泉をふさぎ、良い木を切り倒した。キル・ハレセテには石造りの町だけが残ったが、石投げの兵たちが取り囲んで攻めた。
2KI 3:26 モアブの王は戦いが自分にとって激しすぎるのを見ると、エドムの王のところへ突破するために、剣を抜く七百人の男たちを自分とともに引き連れたが、彼らはできなかった。
2KI 3:27 それから彼は自分の代わりに王となるはずであった長男を取り、城壁の上で彼を全焼のささげ物としてささげた。イスラエルに対して激しい怒りが起こり、彼らは彼から離れ去り、自分たちの地へ帰った。
2KI 4:1 預言者の子らの妻の一人がエリシャに叫んで言った。「あなたのしもべであるわたしの夫は死にました。あなたのしもべが主を恐れる者であったことは、あなたがご存じです。しかし債権者が来て、わたしの二人の子どもを自分の奴隷にしようとしています。」
2KI 4:2 エリシャは彼女に言った。「わたしはあなたのために何をしようか。あなたの家に何があるか、わたしに告げなさい。」 彼女は言った。「あなたのはしための家には、油の壺一つのほか、何もありません。」
2KI 4:3 彼は言った。「外に出て、すべての隣人から空の器を借りなさい。少しだけにしてはならない。
2KI 4:4 あなたは中に入り、あなたと息子たちの後ろで戸を閉め、それらすべての器に油を注ぎ入れなさい。そして、いっぱいになったものはわきに置きなさい。」
2KI 4:5 そこで彼女は彼から去り、自分と息子たちの後ろで戸を閉めた。彼らが彼女に器を持ってくると、彼女は注ぎ入れた。
2KI 4:6 器がいっぱいになったとき、彼女は息子に言った。「器をもう一つ持ってきなさい。」 彼は彼女に、「器はもうありません」と言った。すると、油は止まった。
2KI 4:7 それから彼女は来て、神の人に告げた。彼は言った。「行って、油を売り、あなたの負債を払いなさい。そして、あなたとあなたの息子たちは、残ったもので生活しなさい。」
2KI 4:8 ある日、エリシャはシュネムへ渡って行った。そこには有力な女がいて、彼に食事をするよう強く勧めた。それで、彼はそこを通り過ぎるたびに、食事をするためにそこに立ち寄った。
2KI 4:9 彼女は夫に言った。「いつもわたしたちのところを通るあの方は、聖なる神の人に違いありません。
2KI 4:10 どうか、屋上に壁のある小さな部屋を造りましょう。そこに彼のために寝台、机、椅子、ともしび台を置きましょう。そうすれば、彼がわたしたちのところに来たとき、そこに泊まることができます。」
2KI 4:11 ある日、彼はそこに来て、その部屋に入り、そこで横になった。
2KI 4:12 彼はしもべゲハジに言った。「このシュネムの女を呼んでくれ。」彼が彼女を呼ぶと、彼女は彼の前に立った。
2KI 4:13 エリシャはゲハジに言った。「彼女にこう言いなさい。『あなたはこれほど心を尽くして、わたしたちの世話をしてくれた。何かしてほしいことはあるか。王や軍の長に取り次いでもらいたいことがあるか。』」 彼女は答えた。「わたしは自分の民の間に住んでいます。」
2KI 4:14 彼は言った。「それでは、彼女のために何をすべきか。」 ゲハジは答えた。「確かに、彼女には息子がなく、夫は年老いています。」
2KI 4:15 彼は言った。「彼女を呼んでくれ。」彼が彼女を呼ぶと、彼女は戸口に立った。
2KI 4:16 エリシャは言った。「来年の今ごろ、あなたは息子を抱いている。」 彼女は言った。「いいえ、わが主君、神の人よ。あなたのはしためを欺かないでください。」
2KI 4:17 女は身ごもり、エリシャが彼女に言ったとおり、次の年のその時期に息子を産んだ。
2KI 4:18 子どもが大きくなったある日、彼は刈り入れをする者たちのところにいる父のもとへ出て行った。
2KI 4:19 その子は父に、「頭が痛い！頭が痛い！」と叫んだ。 父はしもべに、「彼を母親のところに連れて行け」と言った。
2KI 4:20 しもべがその子を母親のもとへ連れて来ると、子どもは昼まで母のひざに抱かれていたが、やがて死んだ。
2KI 4:21 彼女は上って行き、彼を神の人の寝台の上に寝かせ、彼の後ろで戸を閉めて出て行った。
2KI 4:22 彼女は夫を呼んで言った。「どうか、しもべ一人と、ろば一頭をわたしのところに送ってください。わたしが神の人のところへ急いで行き、また戻って来られるように。」
2KI 4:23 彼は言った。「なぜ今日、彼のところへ行くのか。新月でも安息日でもないのに。」 彼女は言った。「大丈夫です。」
2KI 4:24 彼女はろばに鞍を置き、しもべに命じた。「ろばを駆って進め。わたしが命じないかぎり、速さを緩めるな。」
2KI 4:25 彼女は出発し、カルメル山にいる神の人のもとへ向かった。神の人は遠くから彼女を見つけ、しもべゲハジに言った。「あのシュネムの女だ。
2KI 4:26 今、走って彼女を迎えに行き、彼女に『あなたは無事か。あなたの夫は無事か。子どもは無事か』と言いなさい。」 彼女は答えた。「無事です。」
2KI 4:27 彼女は山にいる神の人のところまで来ると、その足にすがりついた。ゲハジが引き離そうとしたが、神の人は言った。「そのままにしておけ。彼女の心は深い悲しみに沈んでいる。主はそのことをわたしに隠し、告げられなかった。」
2KI 4:28 すると彼女は言った。「わたしがわが主君に息子を求めたでしょうか。『わたしを欺かないでください』とわたしは言わなかったでしょうか。」
2KI 4:29 そこで彼はゲハジに言った。「裾を帯にはさみ、わたしの杖を手に持って行きなさい。だれかに会っても挨拶をしてはならない。だれかがあなたに挨拶をしても答えてはならない。そしてわたしの杖を子どもの顔の上に置きなさい。」
2KI 4:30 子どもの母は言った。「主は生きておられ、あなたの命にかけても誓います。わたしはあなたから離れません。」そこで彼は立ち上がり、彼女の後に従った。
2KI 4:31 ゲハジは二人より先に行き、杖を子どもの顔の上に置いた。しかし声もなく、何の反応もなかった。そこで引き返してエリシャを迎え、「子どもは目を覚ましません」と告げた。
2KI 4:32 エリシャが家に入ると、子どもは死んで彼の寝台に横たわっていた。
2KI 4:33 彼は中に入り、二人だけになるように戸を閉め、主に祈った。
2KI 4:34 彼は上って子どもの上に横たわり、自分の口を彼の口の上に、自分の目を彼の目の上に、自分の手を彼の手の上に置き、彼の上に身を伸ばした。すると子どもの肉は温かくなった。
2KI 4:35 それから彼は戻って、家の中を一度あちらこちらへと歩き、上って行って彼の上に身を伸ばした。すると子どもは七回くしゃみをし、子どもは目を開いた。
2KI 4:36 彼はゲハジを呼んで、「あのシュネムの女を呼んでくれ」と言った。そこで彼は彼女を呼んだ。彼女が彼のもとに来たとき、彼は「あなたの息子を取りなさい」と言った。
2KI 4:37 そこで彼女は入り、彼の足もとにひれ伏し、地に身をかがめた。そして彼女は息子を取り、出て行った。
2KI 4:38 エリシャはギルガルに戻った。その地にはききんがあった。預言者の子らが彼の前に座っていた。彼は自分のしもべに「大きな鍋を火にかけ、預言者の子らのために煮物を作りなさい」と言った。
2KI 4:39 一人が野草を摘むために野に出て行き、野生のつる草を見つけ、それから野生のひょうたんを自分の上着いっぱいに集めた。彼は戻って来て、それらを切り刻んで煮物の鍋に入れた。彼らはそれが何であるか知らなかったからである。
2KI 4:40 人々に盛り分け、彼らが食べ始めると、皆は叫んだ。「神の人よ、鍋に死が入っています！」彼らは食べることができなかった。
2KI 4:41 しかし彼は、「麦粉を持ってきなさい」と言った。彼はそれを鍋の中に投げ入れ、「民が食べるために注ぎ出しなさい」と言った。そして鍋の中には有害なものは何もなくなった。
2KI 4:42 ある男がバアル・シャリシャから来て、初穂のパンとして大麦のパン二十個と、袋に入った新鮮な穀物の穂を添えて神の人のもとに持って来た。彼は、「民が食べるために与えなさい」と言った。
2KI 4:43 彼のしもべは言った。「どうしてこれを百人の男の前に出せましょうか。」 しかし彼は言った。「民が食べるために与えなさい。主はこう言われるからである。『彼らは食べ、しかも残すであろう。』」
2KI 4:44 そこで彼は彼らの前にそれを出し、主の言葉のとおりに彼らは食べ、しかも残した。
2KI 5:1 アラムの王の軍の長ナアマンは、主君から重く用いられ、尊敬を受けていた。主が彼を通してアラムに勝利を与えられたからである。彼は力ある勇士であったが、規定の病に冒されていた。
2KI 5:2 アラム人は略奪隊として出て行き、イスラエルの地から一人の若い娘を捕らえてきていた。彼女はナアマンの妻に仕えていた。
2KI 5:3 彼女は女主人に言った。「わたしの主人がサマリアにいる預言者のところに行けたらよいのに。そうすれば、彼は主人の規定の病をいやしてくれるでしょう。」
2KI 5:4 ある者が主君のもとに行き、「イスラエルの地から来た娘が、このように申しております」と告げた。
2KI 5:5 アラムの王は言った。「行きなさい。わたしもイスラエルの王に手紙を送ろう。」彼は銀十タラント 、金六千枚、それに十着の着替えを持って出発した。
2KI 5:6 ナアマンがイスラエルの王に届けた手紙には、こう記されていた。「この手紙とともに、わたしのしもべナアマンをあなたのもとに遣わす。彼の規定の病をいやしていただきたい。」
2KI 5:7 イスラエルの王はその手紙を読むと、自分の服を引き裂いて言った。「わたしは、人を殺したり生かしたりする神なのか。あの王は、人の規定の病をいやすようにと、わたしのところに人を遣わしてきた。どうか、彼がわたしに言いがかりをつけようとしていることを、よく考え、見極めてほしい。」
2KI 5:8 神の人エリシャは、イスラエルの王が服を引き裂いたことを聞くと、王に人を遣わして言った。「なぜあなたは服を引き裂いたのですか。彼をわたしのところに来させてください。そうすれば、彼はイスラエルに預言者がいることを知るでしょう。」
2KI 5:9 そこでナアマンは馬と戦車とともに来て、エリシャの家の戸口に立った。
2KI 5:10 エリシャは彼に使者を遣わして言った。「行って、ヨルダン川で七回身を洗いなさい。そうすれば、あなたの肉は元通りになり、あなたはきよくなる。」
2KI 5:11 しかしナアマンは怒って立ち去り、言った。「わたしは、あの人がきっと出て来て立ち、その神、主の名を呼び、患部の上で手を動かして、この病をいやすものと思っていた。
2KI 5:12 ダマスコの川であるアバナやパルパルは、イスラエルのすべての水よりも良いではないか。わたしはそれらの中で身を洗い、きよくなることができないというのか。」こうして彼は向きを変え、怒って去って行った。
2KI 5:13 彼のしもべたちは近づいて彼に語った。「わが父よ。もし預言者があなたに何か大きなことを命じたなら、あなたはなさったのではありませんか。まして彼があなたに、『身を洗え。そうすればきよくなる』と言っただけなら、なおさらではありませんか。」
2KI 5:14 そこで彼は下って行き、神の人の言葉にしたがって、ヨルダン川に七回身を浸した。すると彼の肉は幼い子どもの肉のように元通りになり、彼はきよくなった。
2KI 5:15 ナアマンは供の者を皆連れて神の人のもとに戻り、その前に立って言った。「今、イスラエルのほか、全地のどこにも神がおられないことが分かりました。どうか、あなたのしもべから贈り物を受け取ってください。」
2KI 5:16 しかし彼は言った。「わたしがその御前に立っている主は生きておられる。わたしは受け取らない。」彼は彼に受け取るようにと強く勧めたが、彼は拒んだ。
2KI 5:17 ナアマンは言った。「そうされないのでしたら、どうかあなたのしもべに、ろば二頭分の土を与えてください。あなたのしもべは今後、主以外の他の神々に全焼のささげ物やいけにえをささげることはしないからです。
2KI 5:18 ただ、この一事については、主があなたのしもべを赦してくださいますように。わたしの主君が礼拝のためリモンの神殿に入り、わたしの腕に寄りかかるので、わたしもそこで身をかがめなければなりません。わたしがリモンの神殿で身をかがめることを、どうか主が赦してくださいますように。」
2KI 5:19 彼は彼に、「平安のうちに行きなさい」と言った。こうして彼は彼から少しの道のりを去って行った。
2KI 5:20 しかし神の人エリシャのしもべゲハジは考えた。「主人は、あのアラム人ナアマンが持って来たものを受け取らず、ただで帰してしまった。主は生きておられる。彼の後を追い、何かをもらってこよう。」
2KI 5:21 そこでゲハジはナアマンの後を追った。ナアマンは彼が自分の後を走って来るのを見ると、戦車から下りて彼を迎え、「無事か」と言った。
2KI 5:22 ゲハジは答えた。「無事です。主人がわたしを遣わして申しました。『たった今、エフライムの山地から預言者の子らの若者が二人訪ねて来た。どうか彼らに、銀一タラント と着替え二着を与えてほしい。』」
2KI 5:23 ナアマンは、「どうか、二タラントを受け取ってくれ」と言った。彼は彼に強く勧め、二タラントの銀を二つの袋に縛り入れ、二着の着替えとともに二人のしもべに載せた。彼らはゲハジの前でそれらを運んだ。
2KI 5:24 ゲハジが丘に着くと、彼は彼らの手からそれらを取り、家の中にしまい込んだ。そして彼は男たちを去らせ、彼らは去って行った。
2KI 5:25 それから彼は入って行き、主人の前に立った。エリシャは彼に言った。「ゲハジ、どこから来たのか。」 彼は「あなたのしもべはどこへも行きませんでした」と言った。
2KI 5:26 エリシャは言った。「あの男が戦車から降りてあなたを迎えたとき、わたしの心もそこに行っていたではないか。今は銀や衣服、オリーブ畑、ぶどう畑、羊、牛、男女の奴隷を受け取る時なのか。
2KI 5:27 それゆえ、ナアマンの規定の病は、あなたとあなたの子孫 に永久にまといつく。」ゲハジは、雪のように白く病に冒されて、エリシャの前から出て行った。
2KI 6:1 預言者の子らはエリシャに言った。「ご覧のとおり、われわれがあなたとともに集まるこの場所は狭すぎます。
2KI 6:2 どうか、ヨルダン川へ行かせてください。それぞれがそこから梁を取り、われわれが住むための場所をそこに造りましょう。」 彼は答えた。「行きなさい。」
2KI 6:3 一人が「どうか、あなたのしもべたちと一緒に行ってください」と言った。 彼は「わたしも行こう」と答えた。
2KI 6:4 そこで彼は彼らとともに行った。彼らがヨルダン川に来たとき、彼らは木を切り倒した。
2KI 6:5 一人が木を切っていると、斧の頭が水に落ちた。彼は叫んだ。「ああ、わが主君。それは借り物なのです！」
2KI 6:6 神の人は尋ねた。「それはどこに落ちたのか。」彼がその場所を示すと、彼は木の枝を切り取り、それをそこに投げ入れて、その鉄を浮かばせた。
2KI 6:7 彼は「それを取りなさい」と言った。そこで彼は手を伸ばしてそれを取った。
2KI 6:8 さて、アラムの王がイスラエルと戦っていたとき、家臣たちと協議し、「しかじかの場所に陣を張ろう」と言った。
2KI 6:9 神の人はイスラエルの王に人を遣わして言った。「その場所を通り過ぎないように注意しなさい。アラム人がそこに下って来るからです。」
2KI 6:10 イスラエルの王は、神の人が警告した場所に人を遣わして確かめ、そこで難を免れた。このようなことは一度や二度ではなかった。
2KI 6:11 アラムの王の心はこの事のためにひどく動揺した。彼は自分のしもべたちを呼んで、彼らに言った。「われわれのうちのだれがイスラエルの王の味方なのか、わたしに示してくれないか。」
2KI 6:12 彼のしもべの一人が言った。「いいえ、わが君、王よ。イスラエルにいる預言者エリシャが、あなたが寝室で語られる言葉を、イスラエルの王に告げているのです。」
2KI 6:13 彼は言った。「行って、彼がどこにいるか見なさい。わたしが人を遣わして彼を捕らえよう。」 「彼はドタンにいます」との知らせが届いた。
2KI 6:14 それゆえ、彼はそこに馬と戦車と大軍勢を遣わした。彼らは夜の間にやって来て、町を包囲した。
2KI 6:15 神の人のしもべが朝早く起きて外に出ると、馬と戦車を伴う軍勢が町を包囲していた。しもべは叫んだ。「ああ、わが主君。どうすればよいのでしょう。」
2KI 6:16 彼は答えた。「恐れることはない。われわれとともにいる者は、彼らとともにいる者よりも多いからだ。」
2KI 6:17 エリシャは祈った。「主よ、どうか彼の目を開き、見えるようにしてください。」主が若者の目を開かれると、山はエリシャを囲む火の馬と火の戦車で満ちていた。
2KI 6:18 彼らが彼のもとへ下って来たとき、エリシャは主に祈って、「どうか、この民を打って目を見えなくしてください」と言った。主はエリシャの言葉にしたがって、彼らを打って目を見えなくされた。
2KI 6:19 エリシャは彼らに言った。「これはその道ではなく、この町でもない。わたしに従いなさい。あなたがたが捜している男のところへ連れて行こう。」彼は彼らをサマリアへ連れて行った。
2KI 6:20 彼らがサマリアに入ったとき、エリシャは「主よ、この男たちの目を開いて、彼らが見えるようにしてください」と言った。 主が彼らの目を開かれると、気づけば彼らはサマリアの真ん中にいた。
2KI 6:21 イスラエルの王は彼らを見たとき、エリシャに言った。「わが父よ、彼らを打ちましょうか。彼らを打ちましょうか。」
2KI 6:22 彼は答えた。「彼らを打ってはならない。あなたは、自分の剣と自分の弓で捕らえた捕虜たちを打つだろうか。彼らの前にパンと水を置き、彼らが飲み食いして、彼らの主人のところへ帰るようにしなさい。」
2KI 6:23 彼は彼らのために盛大な食事を用意した。彼らが飲み食いした後、彼は彼らを送り出し、彼らは自分たちの主人のところへ帰って行った。アラムの略奪隊は、イスラエルの地に入ることをやめた。
2KI 6:24 この事の後、アラムの王ベン・ハダドはその全軍勢を集め、上って行ってサマリアを包囲した。
2KI 6:25 サマリアには激しいききんが起こった。包囲が続き、ろばの頭一つが銀八十枚、四分の一カブ の鳩の糞が銀五枚で売られるほどであった。
2KI 6:26 イスラエルの王が城壁の上を通り過ぎていたとき、一人の女が彼に向かって叫んで、「お助けください、わが君、王よ」と言った。
2KI 6:27 彼は言った。「もし主があなたを助けてくださらないなら、わたしはどこからあなたを助けることができるだろうか。打ち場からか、それとも酒ぶねからか。」
2KI 6:28 それから王は彼女に尋ねた。「あなたはどうしたのか。」 彼女は答えた。「この女がわたしに、『あなたの息子を出しなさい。今日それを食べ、明日わたしの息子を食べましょう』と言いました。
2KI 6:29 そこでわたしたちはわたしの息子を煮て、彼を食べました。次の日、わたしが彼女に『あなたの息子を出しなさい。彼を食べましょう』と言うと、彼女は自分の息子を隠してしまいました。」
2KI 6:30 王は女の言葉を聞くと、服を引き裂いた。王は城壁の上を歩いており、民には、その下に粗布をじかにまとっているのが見えた。
2KI 6:31 王は言った。「今日、シャファテの子エリシャの首をその肩の上に残しておくなら、神が幾重にもわたしを罰せられるように。」
2KI 6:32 エリシャは自分の家に座り、長老たちもともに座っていた。王は一人の男を先に遣わしたが、使者が着く前に、エリシャは長老たちに言った。「あの人殺しの子が、わたしの首を取るために人を遣わしたのが分かるか。使者が来たら戸を閉め、戸を押さえて中に入れるな。主君の足音が後ろから聞こえるではないか。」
2KI 6:33 エリシャがまだ彼らと話しているうちに、使者が下って来た。王は言った。「この災いは主から来た。どうしてこれ以上、主を待てようか。」
2KI 7:1 エリシャは言った。「主の言葉を聞きなさい。主はこう言われる。『明日の今ごろ、サマリアの門で、一セア の上等の小麦粉が一シェケル で、二セアの大麦が一シェケルで売られるであろう。』」
2KI 7:2 すると、王が頼りにしていた侍従は神の人に言った。「たとえ主が天の窓を開かれても、そんなことがあり得るだろうか。」 エリシャは言った。「あなたは自分の目でそれを見るが、食べることはできない。」
2KI 7:3 さて、門の入り口には規定の病の四人の男がいた。彼らは互いに言った。「なぜわれわれは死ぬまでここに座っているのか。
2KI 7:4 もしわれわれが『町に入ろう』と言えば、町にはききんがあるので、われわれはそこで死ぬ。もしわれわれがここに座ったままでいても、われわれはやはり死ぬ。だから今、さあ、アラム人の陣営に降伏しよう。もし彼らがわれわれを生かしておいてくれるなら、われわれは生きる。もし彼らがわれわれを殺すなら、ただ死ぬだけだ。」
2KI 7:5 彼らは夕暮れ時に立ち上がり、アラム人の陣営へ向かった。陣営の外れまで来ると、そこにはだれもいなかった。
2KI 7:6 主 がアラム軍に、戦車と馬と大軍勢の音を聞かせられたからである。彼らは互いに、「イスラエルの王が、われわれを攻めるため、ヘテ人の王たちとエジプト人の王たちを雇ったのだ」と言った。
2KI 7:7 それゆえ、彼らは夕暮れ時に起き上がって逃げ、自分たちの天幕、馬、ろば、すなわち陣営をそのまま残し、命からがら逃げ去っていた。
2KI 7:8 これらの規定の病の者たちが陣営の外れに来たとき、彼らは一つの天幕に入り、飲み食いし、そこから銀、金、衣服を持ち去り、行ってそれを隠した。それから彼らは戻って来て、別の天幕に入り、そこからも物を持ち去り、行ってそれらを隠した。
2KI 7:9 やがて彼らは互いに言った。「われわれのしていることは正しくない。今日は良い知らせの日なのに、黙っている。朝まで待てば、罪がわれわれに及ぶ。さあ行って、王宮に知らせよう。」
2KI 7:10 彼らは町へ戻って門番たちを呼び、「アラム人の陣営へ行ってみると、だれもおらず、人の声もしませんでした。ただ馬とろばがつながれ、天幕はそのままでした」と告げた。
2KI 7:11 門番たちは大声で呼び、王宮に知らせた。
2KI 7:12 王は夜の間に起き上がり、自分のしもべたちに言った。「今、アラム人がわれわれに何をしたか、わたしがあなたがたに示そう。彼らはわれわれが飢えているのを知っている。それゆえ、彼らは陣営から出て行き、野に隠れて、『彼らが町から出て来たとき、われわれは彼らを生け捕りにし、町の中に入ろう』と言っているのだ。」
2KI 7:13 しもべの一人が答えた。「町に残っている馬を五頭選び、人を遣わしてください。馬も、ここに残ったイスラエルの群衆と同じく、いずれ滅びるだけです。行かせて確かめましょう。」
2KI 7:14 そこで彼らは馬をつないだ戦車二台を用意し、王は「行って確かめよ」と命じて、アラム軍の後を追わせた。
2KI 7:15 彼らはヨルダン川まで追って行った。道には、アラム人が慌てて投げ捨てた衣服や装備が散乱していた。使者たちは戻って王に報告した。
2KI 7:16 民は出て行ってアラム人の陣営を略奪した。こうして主の言葉のとおり、一セア の上等の小麦粉が一シェケル、二セアの大麦が一シェケル で売られた。
2KI 7:17 王は、自分が頼りにしていた侍従を門の管理に就かせた。しかし民は門で彼を踏みつけ、彼は死んだ。王が神の人のもとへ下って来た時に語られた言葉のとおりであった。
2KI 7:18 神の人が王に、「明日の今ごろ、サマリアの門で、二セア の大麦が一シェケル、一セアの上等の小麦粉が一シェケル になる」と語ったとおりであった。
2KI 7:19 あの侍従は神の人に、「たとえ主が天の窓を開かれても、そんなことがあり得るだろうか」と言い、エリシャは、「あなたは自分の目でそれを見るが、食べることはできない」と答えていた。
2KI 7:20 まさにその通りに彼に起こった。民が門で彼を踏みつけ、彼は死んだからである。
2KI 8:1 さて、エリシャはその息子を生き返らせた女に語った。「起きて、あなたの家族とともに行き、滞在できるところならどこにでもしばらく滞在しなさい。主がききんを呼び寄せられたからである。それはまた、七年間この地に臨むであろう。」
2KI 8:2 女は起き上がり、神の人の言葉にしたがって出て行った。彼女は家族とともに行き、ペリシテ人の地に七年間住んだ。
2KI 8:3 七年の終わりに、女はペリシテ人の地から帰って来た。それから彼女は、自分の家と自分の土地のために王に訴え出た。
2KI 8:4 さて、王は神の人のしもべであるゲハジと話しており、「どうか、エリシャがしたすべての偉大なことをわたしに話してくれ」と言っていた。
2KI 8:5 ゲハジが、エリシャが死者を生き返らせた出来事を王に話していると、ちょうどその時、息子を生き返らせてもらった女が、自分の家と土地を返してもらおうと王に訴え出た。ゲハジは言った。「わが君、王よ、この女です。これがエリシャの生き返らせた息子です。」
2KI 8:6 王が女に尋ねると、彼女は彼に語った。そこで王は彼女のために一人の役人を任命し、言った。「彼女のものだったすべてと、彼女がこの地を去った日から今に至るまでの、畑のすべての産物を返しなさい。」
2KI 8:7 エリシャはダマスコに来た。アラムの王ベン・ハダドは病気であった。彼は「神の人がここに来ました」と告げられた。
2KI 8:8 王はハザエルに言った。「手に贈り物を取り、行って神の人を迎えなさい。そして彼を通して主に伺いを立て、『わたしはこの病気から回復するだろうか』と言いなさい。」
2KI 8:9 そこでハザエルは彼を迎えに行き、ダマスコのあらゆる良いものを贈り物として携えた。それは四十頭のらくだの荷となるほどであった。彼はエリシャの前に立って言った。「あなたの息子であるアラムの王ベン・ハダドがわたしをあなたに遣わし、『わたしはこの病気から回復するだろうか』と言っています。」
2KI 8:10 エリシャは彼に言った。「行って、彼に『あなたは必ず回復する』と言いなさい。しかし主は、彼が必ず死ぬことをわたしに示された。」
2KI 8:11 エリシャはハザエルが耐えられなくなるほど、じっと彼を見つめた。やがて神の人は泣き出した。
2KI 8:12 ハザエルは言った。「なぜわが主君は泣くのですか。」 彼は答えた。「あなたがイスラエルの子らに対して行う悪を、わたしが知っているからだ。あなたは彼らの要害に火を放ち、彼らの若者たちを剣で殺し、彼らの幼い子どもたちを粉々に打ち砕き、彼らの身重の女たちを切り裂くであろう。」
2KI 8:13 ハザエルは言った。「犬にすぎないこのしもべに、どうしてそのような大それたことができましょう。」 エリシャは答えた。「主はあなたがアラムの王となることを、わたしに示された。」
2KI 8:14 それから彼はエリシャから去り、自分の主人のところへ帰った。主人は彼に、「エリシャはあなたに何と言ったか」と言った。 彼は答えた。「彼はわたしに、あなたが必ず回復すると言いました。」
2KI 8:15 翌日、ハザエルは厚い布を水に浸して王の顔にかぶせ、王を死なせた。そしてハザエルが代わって王となった。
2KI 8:16 イスラエルの王、アハブの子ヨラムの第五年、ヨシャファテがなおユダの王であった時に、その子エホラムがユダの王となった。
2KI 8:17 彼が王となったときは三十二歳であった。彼はエルサレムで八年間治めた。
2KI 8:18 アハブの家がしたように、彼はイスラエルの王たちの道を歩んだ。彼はアハブの娘を妻としていたからである。彼は主の目に悪とされることを行った。
2KI 8:19 しかし主は、そのしもべダビデのゆえに、ユダを滅ぼそうとはされなかった。それは彼とその子孫にいつもともしびを与えるために、彼に約束されたからである。
2KI 8:20 彼の時代に、エドムはユダの手の下から背き、自分たちの上に王を立てた。
2KI 8:21 そこでヨラムは全戦車隊を率いてツァイルへ渡った。夜のうちに立ち上がり、自分を包囲していたエドム人と戦車隊の長たちを打ち破ったが、兵たちはそれぞれ自分の天幕へ逃げ帰った。
2KI 8:22 こうしてエドムはユダの手の下から背き、今日に至っている。それからリブナも同じ時に背いた。
2KI 8:23 ヨラムのその他の事績と、彼が行ったすべてのことは、ユダの王たちの年代記の書に記されているではないか。
2KI 8:24 ヨラムは先祖とともに眠りにつき、ダビデの町で先祖とともに葬られた。そしてその息子アハズヤが代わって王となった。
2KI 8:25 イスラエルの王、アハブの息子ヨラムの第十二年に、ユダの王エホラムの息子アハズヤが王となった。
2KI 8:26 アハズヤが王となったときは二十二歳であり、エルサレムで一年間治めた。彼の母の名はアタルヤといい、イスラエルの王オムリの娘であった。
2KI 8:27 彼はアハブの家の道を歩み、アハブの家がしたように、主の目に悪とされることを行った。彼はアハブの家の婿であったからである。
2KI 8:28 彼はアハブの息子ヨラムとともに、ラモテ・ギレアデでアラムの王ハザエルと戦うために行き、アラム人はヨラムを傷つけた。
2KI 8:29 ヨラム王は、アラムの王ハザエルと戦ったときにラマでアラム人が彼に負わせた傷をいやすために、イズレエルへ帰った。ユダの王エホラムの息子アハズヤは、アハブの息子ヨラムが病気であったため、彼を見舞うためにイズレエルへ下って行った。
2KI 9:1 預言者エリシャは預言者の子らの一人を呼んで、彼に言った。「あなたの腰に帯を締め、この油の壺を手に持って、ラモテ・ギレアデへ行きなさい。
2KI 9:2 そこに着いたなら、そこでニムシの子ヨシャファテの息子イエフを探し、中に入り、彼を仲間たちの中から立たせて、奥の部屋へ連れて行きなさい。
2KI 9:3 それから油の壺を取り、彼の頭に注いで、『主はこう言われる。「わたしはあなたに油を注いでイスラエルの上の王とする」』と言いなさい。それから戸を開け、逃げなさい。待っていてはならない。」
2KI 9:4 そこで若い預言者はラモテ・ギレアデへ行った。
2KI 9:5 彼が着くと、軍の長たちが座っていた。若者は言った。「隊長、あなたにお伝えすることがあります。」 イエフは言った。「われわれのうち、だれにだ。」 彼は言った。「隊長、あなたです。」
2KI 9:6 彼は立ち上がって、家の中に入った。すると若者は彼の頭に油を注いで彼に言った。「イスラエルの神、主はこう言われる。『わたしはあなたに油を注いで主の民、すなわちイスラエルの上の王とする。
2KI 9:7 あなたは主君アハブの家を打たなければならない。こうしてわたしは、イゼベルの手にかかった、わたしのしもべである預言者たちと、主のすべてのしもべたちの血に報いる。
2KI 9:8 アハブの全家は滅びる。わたしはイスラエルで、壁に放尿するすべての者 を、閉じ込められている者も自由な者も、アハブの家から断ち切る。
2KI 9:9 わたしはアハブの家をネバテの息子ヤロブアムの家のようにし、アヒヤの息子バシャの家のようにする。
2KI 9:10 犬がイズレエルの地所でイゼベルを食うであろう。彼女を葬る者はだれもいない。』」それから彼は戸を開け、逃げた。
2KI 9:11 それからイエフは主君のしもべたちのところに出て来た。ある者が彼に言った。「無事か。なぜあの気の触れた男があなたのところに来たのか。」 イエフは答えた。「あの男がどんな者で、何を言いそうか、あなたがたも知っているだろう。」
2KI 9:12 彼らは言った。「ごまかすな。さあ、話してくれ。」 彼は言った。「彼はわたしにこのように語り、『主はこう言われる。「わたしはあなたに油を注いでイスラエルの上の王とする」』と言った。」
2KI 9:13 すると彼らは急ぎ、各自が自分の上着を取り、階段の頂にある彼の下に置き、角笛を吹き鳴らして、「イエフが王だ」と言った。
2KI 9:14 こうしてニムシの子ヨシャファテの息子イエフは、ヨラムに対して陰謀を企てた。（さて、ヨラムと全イスラエルは、アラムの王ハザエルのゆえにラモテ・ギレアデを守っていた。
2KI 9:15 しかし、ヨラム王はアラムの王ハザエルと戦ったときにアラム人が彼に負わせた傷をいやすため、イズレエルへ帰っていた。） イエフは言った。「あなたがたも同じ考えなら、だれ一人この町から逃がしてはならない。イズレエルへ知らせに行かせるな。」
2KI 9:16 そこでイエフは戦車に乗り、イズレエルへ行った。ヨラムがそこに横たわっていたからである。ユダの王アハズヤはヨラムを見舞うために下って来ていた。
2KI 9:17 イズレエルのやぐらに立っていた見張りは、近づいて来るイエフの一隊を見て、「一隊が見えます」と報告した。 ヨラムは言った。「騎兵を一人選んで、彼らを迎えに遣わし、『平和か』と言わせよ。」
2KI 9:18 そこで馬に乗った男が彼を迎えに行き、「王が『平和か』と言っておられます」と言った。 イエフは言った。「あなたに平和と何のかかわりがあるのか。わたしの後ろに従え！」 見張りは、「使者は彼らのところに行きましたが、戻って来ません」と告げた。
2KI 9:19 そこで彼は二人目の馬に乗った者を遣わした。彼は彼らのところに来て言った。「王が『平和か』と言っておられます。」 イエフは答えた。「あなたに平和と何のかかわりがあるのか。わたしの後ろに従え！」
2KI 9:20 見張りは報告した。「彼も一隊のところまで行きましたが、戻って来ません。戦車の駆り方はニムシの子イエフのようです。猛烈に駆っています。」
2KI 9:21 ヨラムは言った。「準備せよ！」彼らは彼の戦車を準備した。イスラエルの王ヨラムとユダの王アハズヤは、それぞれ自分の戦車で出て行き、イエフを迎えに出た。彼らはイズレエル人ナボテの地所で彼を見つけた。
2KI 9:22 ヨラムはイエフを見たとき、言った。「平和か、イエフよ。」 イエフは答えた。「あなたの母イゼベルの淫行と呪術がこれほどはびこっているのに、何の平和があるか。」
2KI 9:23 ヨラムは手綱を返して逃げ、アハズヤに叫んだ。「謀反だ、アハズヤ！」
2KI 9:24 イエフは力いっぱい弓を引き、ヨラムの両腕の間を射た。矢は彼の心臓を貫き抜け、彼は戦車の中に崩れ落ちた。
2KI 9:25 イエフは副官ビデカルに言った。「彼を持ち上げ、イズレエル人ナボテの畑に投げ捨てよ。あなたとわたしが並んで彼の父アハブの後に従っていた時、主が彼にこの宣告を下されたことを思い出せ。
2KI 9:26 『確かにわたしは昨日、ナボテの血と彼の息子たちの血を見た』と主は言われる。『わたしはこの地所であなたに報いる』と主は言われる。だから今、主の言葉のとおりに、彼を取ってその地所に投げ捨てよ。」
2KI 9:27 ユダの王アハズヤはこれを見ると、園の家の道を通って逃げた。イエフは彼の後を追い、「彼も戦車の中で打て！」と言った。彼らはイブレアムのそばにあるグルの上り坂で彼を打った。彼はメギドへ逃げ、そこで死んだ。
2KI 9:28 彼のしもべたちは彼を戦車でエルサレムに運び、ダビデの町にある彼の墓に、彼の先祖とともに彼を葬った。
2KI 9:29 アハブの息子ヨラムの第十一年に、アハズヤはユダの王となっていた。
2KI 9:30 イエフがイズレエルに来たとき、イゼベルはそれを聞いた。彼女は目に化粧を施し、頭を飾り、窓から見下ろした。
2KI 9:31 イエフが門に入ると、彼女は言った。「ジムリよ、主君殺しよ。無事か。」
2KI 9:32 彼は窓に顔を上げ、そして言った。「だれがわたしの味方か。だれか。」二、三人の宦官が彼を見下ろした。
2KI 9:33 イエフが「彼女を突き落とせ！」と命じると、彼らはイゼベルを突き落とした。血が壁と馬に飛び散り、イエフは彼女を踏みつけた。
2KI 9:34 彼が中に入り、飲み食いした後、彼は言った。「さあ、この呪われた女の始末をして、彼女を葬れ。彼女は王の娘だからだ。」
2KI 9:35 彼らは彼女を葬りに行ったが、頭蓋骨と両足と手のひらのほかには何も見つからなかった。
2KI 9:36 それゆえ彼らは戻って来て、彼に告げた。彼は言った。「これは主の言葉だ。主がそのしもべであるティシュベ人エリヤを通して語られた。『犬がイズレエルの地所でイゼベルの肉を食うであろう。
2KI 9:37 イゼベルの死体は、イズレエルの地所で野の肥やしのようになる。だれも『これがイゼベルだ』と見分けることはできない。』」
2KI 10:1 さて、アハブにはサマリアに七十人の息子がいた。イエフは手紙を書き、サマリアへ、イズレエルの支配者たち、すなわち長老たちと、アハブの子らを育てた者たちのところに送って言った。
2KI 10:2 「今、この手紙があなたがたに届き次第、あなたがたの主君の息子たちはあなたがたのところにおり、あなたがたには戦車と馬、防備の町と武具もあるのだから、
2KI 10:3 あなたがたの主君の息子たちの中から最も優れ、ふさわしい者を選び、彼を父の王座に就かせ、あなたがたの主君の家のために戦え。」
2KI 10:4 彼らは非常に恐れた。「二人の王でさえ彼に立ち向かえなかった。まして、どうしてわれわれが立ち向かえよう。」
2KI 10:5 そこで、王宮の管理者、町の長、長老たち、王子たちの養育係は、イエフに人を遣わして言った。「われわれはあなたのしもべです。何でもお命じどおりにいたします。だれも王には立てません。あなたがよいと思われるようになさってください。」
2KI 10:6 すると彼は彼らに二度目の手紙を書いて言った。「もしあなたがたがわたしの味方であり、わたしの声に聞き従うなら、あなたがたの主君の息子たちの首を取り、明日の今ごろ、イズレエルのわたしのところに来なさい。」さて、王の息子たちである七十人は、彼らを育てた町の有力者たちと一緒にいた。
2KI 10:7 手紙が彼らに届くと、彼らは王の息子たちを捕らえ、その七十人を殺し、彼らの首をかごに入れ、イズレエルの彼のもとに送った。
2KI 10:8 使者が来て彼に告げて言った。「彼らが王の息子たちの首を持って来ました。」彼は言った。「朝まで、門の入り口に二つの山にして置いておけ。」
2KI 10:9 朝になると、イエフは外に出て立ち、すべての民に言った。「あなたがたに罪はない。主君に謀反を起こして殺したのは、このわたしだ。しかし、この者たちを皆殺したのはだれか。
2KI 10:10 アハブの家について主が語られた言葉は、一つも成就せずに地に落ちることはないと知れ。主は、そのしもべエリヤを通して語られたことを行われたのだ。」
2KI 10:11 こうしてイエフは、イズレエルにいるアハブの家に残っていたすべての者、彼のすべての有力者、彼の親しい友人たち、彼の祭司たちを、彼に一人も残る者がいなくなるまで打った。
2KI 10:12 彼は立ち上がって出発し、サマリアへ行った。彼が途中の羊飼いたちの毛刈り場にいたとき、
2KI 10:13 イエフはユダの王アハズヤの兄弟たちに出会い、言った。「あなたがたはだれか。」彼らは答えた。「われわれはアハズヤの兄弟です。王の子らと王妃の子らに挨拶するために下って行くところです。」
2KI 10:14 彼は「彼らを生け捕りにせよ！」と言った。彼らは彼らを生け捕りにし、毛刈りの家の穴で彼ら四十二人を殺した。彼は彼らのうち一人も残さなかった。
2KI 10:15 彼がそこから出発すると、レカブの息子エホナダブが彼を迎えに来た。エフーは彼に挨拶して言った。「わたしがあなたに誠意を尽くしているように、あなたもわたしに誠実か。」 エホナダブは答えた。「誠実です。」 「それなら、手を差し出せ。」エホナダブが手を差し出すと、イエフは彼を戦車に引き上げた。
2KI 10:16 イエフは言った。「わたしと一緒に来て、主への熱心を見届けよ。」こうしてエホナダブを戦車に乗せた。
2KI 10:17 サマリアに着くと、主がエリヤに語られた言葉のとおり、イエフはそこに残っていたアハブの家の者をことごとく打ち、アハブの家を滅ぼし尽くした。
2KI 10:18 イエフはすべての民を一つに集め、彼らに言った。「アハブは少しだけバアルに仕えたが、イエフは大いに彼に仕えるであろう。
2KI 10:19 だから今、バアルのすべての預言者、礼拝者、祭司をわたしのもとに呼び集めよ。一人も欠けてはならない。わたしはバアルに盛大ないけにえを献げる。来ない者は生かしておかない。」しかしイエフは、バアルの礼拝者たちを滅ぼすため、策略を用いていたのである。
2KI 10:20 イエフは「バアルのために厳かな集会を聖別せよ！」と言った。彼らはそれを布告した。
2KI 10:21 イエフは全イスラエルに人を遣わした。そしてバアルのすべての礼拝者たちが来て、来ない者は一人もいなかった。彼らはバアルの家に入り、バアルの家は端から端までいっぱいになった。
2KI 10:22 彼は衣装部屋を管理する者に言った。「バアルのすべての礼拝者たちのために長服を出して来い！」彼は彼らのために長服を出して来た。
2KI 10:23 イエフはレカブの子エホナダブとともにバアルの神殿に入り、礼拝者たちに言った。「よく調べ、ここに主のしもべが一人もおらず、バアルの礼拝者だけであることを確かめよ。」
2KI 10:24 彼らはいけにえと全焼のささげ物をささげるために入った。さて、イエフは自分のために外に八十人の男たちを配置し、こう言っていた。「わたしがあなたがたの手に引き渡す男たちのうち、だれかを逃がしたなら、彼を逃がした者の命は彼の命の代わりとなる。」
2KI 10:25 全焼のささげ物をささげ終えるやいなや、イエフは護衛兵と隊長たちに言った。「入って彼らを殺せ！だれも逃がすな。」彼らは剣の刃で彼らを打った。護衛兵と隊長たちは彼らを投げ捨て、バアルの家の奥の聖所に入った。
2KI 10:26 彼らはバアルの家にあった柱を持ち出し、それらを焼いた。
2KI 10:27 彼らはバアルの柱を打ち壊し、バアルの家を打ち壊し、それを便所にして今日に至っている。
2KI 10:28 このようにして、イエフはバアルをイスラエルから滅ぼした。
2KI 10:29 しかしイエフは、ネバテの息子ヤロブアムの罪、すなわち彼がイスラエルに罪を犯させた罪である、ベテルとダンにある二頭の金の子牛から離れなかった。
2KI 10:30 主はイエフに言われた。「あなたは、わたしの目に正しいことをよく行い、わたしの心にあったとおりにアハブの家を処断した。それゆえ、あなたの子孫は四代目までイスラエルの王座に着く。」
2KI 10:31 しかし、イエフは心を尽くしてイスラエルの神、主の律法に歩むよう注意を払わなかった。彼はヤロブアムがイスラエルに罪を犯させたその罪から離れなかった。
2KI 10:32 そのころ、主はイスラエルの領土を削り始められた。ハザエルがイスラエルの国境一帯を攻めたのである。
2KI 10:33 ヨルダン川から東の方、ギレアデの全地、ガド人、ルベン人、マナセ人、アルノン谷のそばにあるアロエルから、ギレアデとバシャンに至るまでであった。
2KI 10:34 イエフのその他の事績、彼が行ったすべてのこと、彼のすべての力は、イスラエルの王たちの年代記の書に記されているではないか。
2KI 10:35 イエフは先祖とともに眠りにつき、人々は彼をサマリアに葬った。その息子エホアハズが代わって王となった。
2KI 10:36 イエフがサマリアでイスラエルを治めた期間は二十八年間であった。
2KI 11:1 アハズヤの母アタルヤは、自分の息子が死んだのを見ると、立ち上がって王家の子孫をすべて滅ぼした。
2KI 11:2 しかし、ヨラム王の娘でアハズヤの姉妹であるエホシェバは、アハズヤの息子ヨアシュを取り、殺されようとしていた王の息子たちの中から、彼とその乳母をこっそり連れ出して寝室に入れた。こうして彼らは彼をアタルヤから隠したので、彼は殺されなかった。
2KI 11:3 彼は彼女とともに主の家に六年間隠れていた。その間、アタルヤがその地を治めていた。
2KI 11:4 第七年に、エホヤダは人を遣わしてカリ人と護衛兵の百人隊長たちを呼び寄せ、彼らを主の家の自分のところに連れて来た。彼は彼らと契約を結び、主の家で彼らに誓いを立てさせ、王の息子を彼らに見せた。
2KI 11:5 彼は彼らに命じて言った。「あなたがたのすべきことはこれである。安息日に入って来るあなたがたの三分の一は、王の家の見張りをせよ。
2KI 11:6 三分の一はスルの門に、残る三分の一は護衛兵の後ろの門につけ。こうして王宮を厳重に守れ。
2KI 11:7 安息日に出て行くあなたがたの二つの部隊、すなわちすべての者は、王の周りで主の家の見張りをせよ。
2KI 11:8 各自、武器を手にして王を取り囲め。隊列に近づく者は殺せ。王が出る時も入る時も、王とともにいよ。」
2KI 11:9 百人隊長たちは、祭司エホヤダが命じたすべてのことにしたがって行った。各自が自分の部下たち、すなわち安息日に入って来る者たちと、安息日に出て行く者たちを連れて、祭司エホヤダのところに来た。
2KI 11:10 祭司は、主の家にあったダビデ王の槍と盾を百人隊長たちに渡した。
2KI 11:11 護衛兵は、各自が武器を手に持ち、家の右側から家の左側まで、祭壇と家に沿って王の周りに立った。
2KI 11:12 それから彼は王の息子を連れ出し、彼に王冠をかぶせ、彼にあかしを授けた。彼らは彼を王とし、彼に油を注いだ。そして彼らは手をたたいて、「王、万歳！」と言った。
2KI 11:13 アタルヤは護衛兵と民の音を聞くと、主の家にいる民のところへ来た。
2KI 11:14 彼女が見ると、王は習慣にしたがって柱のそばに立っており、百人隊長たちとラッパを吹く者たちが王のそばにいた。その地のすべての民は喜び、ラッパを吹き鳴らしていた。するとアタルヤは自分の服を引き裂き、「反逆だ！反逆だ！」と叫んだ。
2KI 11:15 祭司エホヤダは軍の上に立つ百人隊長たちに命じて、彼らに言った。「彼女を隊列の外へ連れ出せ。彼女に従う者は剣で殺せ。」祭司は、「主の家で彼女を殺してはならない」と言ったからである。
2KI 11:16 彼らはアタルヤを捕らえ、馬の出入口を通って王宮へ連れ出し、そこで殺した。
2KI 11:17 エホヤダは、主と王および民との間に、彼らが主の民となるという契約を結ばせた。また、王と民との間にも契約を結ばせた。
2KI 11:18 その地のすべての民はバアルの神殿へ行って打ち壊し、祭壇と像を徹底して砕き、祭壇の前でバアルの祭司マタンを殺した。エホヤダは主の家に監督を置いた。
2KI 11:19 彼は百人隊長たち、カリ人、護衛兵、およびその地のすべての民を連れ、彼らは王を主の家から連れ下り、護衛兵の門を通って王の家に来た。王は王たちの王座に座った。
2KI 11:20 こうしてその地のすべての民は喜び、町は平穏であった。彼らはアタルヤを王の家で剣にかけて殺していた。
2KI 11:21 エホアシュが王となったときは七歳であった。
2KI 12:1 イエフの第七年にエホアシュがユダの王となり、エルサレムで四十年間治めた。母の名はベエルシェバ出身のツィビヤであった。
2KI 12:2 エホアシュは、祭司エホヤダが教え導いていた間、主の目にかなうことを行った。
2KI 12:3 しかし高き所は取り除かれず、民はまだ高き所でいけにえをささげ、香をたいていた。
2KI 12:4 エホアシュは祭司たちに言った。「主の家に持ち込まれる聖なる銀、すなわち通用する銀、各人に課された評価額の銀 、また人が進んで主の家に持って来るすべての銀を、
2KI 12:5 祭司たちはそれぞれ寄進者から受け取り、神殿の破損が見つかったところはどこでも修理させよ。」
2KI 12:6 しかし、エホアシュ王の第二十三年になっても、祭司たちは家の破れを修理していなかった。
2KI 12:7 そこでエホアシュ王は祭司エホヤダと他の祭司たちを呼び、「なぜ神殿の破損を修理しないのか。これからは寄進者から銀を受け取らず、修理のために引き渡せ」と命じた。
2KI 12:8 祭司たちは、民からこれ以上銀を受け取らず、神殿修理の責任も負わないことに同意した。
2KI 12:9 しかし祭司エホヤダは一つの箱を取り、その蓋に穴を開け、主の家に入って来る者の右側、祭壇のそばにそれを置いた。門を守る祭司たちは、主の家に持ち込まれたすべての銀をその中に入れた。
2KI 12:10 箱に銀が多くたまると、王の書記官と大祭司が来て、主の家に集まった銀を袋に入れて数えた。
2KI 12:11 彼らは量られた銀を、仕事をする者たち、すなわち主の家を監督する者たちの手に渡し、彼らはそれを主の家で働く大工や建築者たち、
2KI 12:12 石工、石を切り出す者たちに支払い、また主の家の破れを修理するための木材と切り石を買うため、そして家を修理するために費やされるすべてのために支払った。
2KI 12:13 しかし、主の家に持ち込まれた銀から、主の家のための銀の杯、芯切りばさみ、鉢、ラッパ、金の器や銀の器は何も造られなかった。
2KI 12:14 彼らはそれを仕事をする者たちに与え、それで主の家を修理したからである。
2KI 12:15 また、工事をする者たちに支払う銀を託された人々には、会計報告を求めなかった。彼らが誠実に働いていたからである。
2KI 12:16 咎のささげ物の銀と罪のささげ物の銀は、主の家には持ち込まれなかった。それは祭司たちのものであった。
2KI 12:17 そのころ、アラムの王ハザエルはガテに攻め上ってこれを奪い、さらにエルサレムへ攻め上る決意をした。
2KI 12:18 ユダの王エホアシュは、彼の先祖であるユダの王たち、ヨシャファテ、エホラム、アハズヤが聖別したすべての聖なるもの、彼自身の聖なるもの、および主の家の宝物庫と王の家で見つかったすべての金を取り、それをアラムの王ハザエルに送った。すると彼はエルサレムから去って行った。
2KI 12:19 ヨアシュのその他の事績と、彼が行ったすべてのことは、ユダの王たちの年代記の書に記されているではないか。
2KI 12:20 彼のしもべたちは立ち上がって陰謀を企て、シラへ下るミロの家でヨアシュを打ち殺した。
2KI 12:21 シメアテの息子ヨザカルと、ショメルの息子エホザバド、すなわち彼のしもべたちが彼を打ったので、彼は死んだ。そして彼らは彼をダビデの町で先祖とともに葬り、その息子アマツヤが代わって王となった。
2KI 13:1 ユダの王、アハズヤの息子ヨアシュの第二十三年に、イエフの息子エホアハズがサマリアでイスラエルの王となり、十七年間治めた。
2KI 13:2 彼は主の目に悪とされることを行い、イスラエルに罪を犯させたネバテの子ヤロブアムの罪に従い、そこから離れなかった。
2KI 13:3 主の怒りがイスラエルに対して燃え上がり、主はエホアハズの生涯、彼らをアラムの王ハザエルと、その子ベン・ハダドの手に渡された。
2KI 13:4 エホアハズが主に願い求めると、主はその願いを聞き入れられた。アラムの王がイスラエルを圧迫しているのをご覧になったからである。
2KI 13:5 （主はイスラエルに一人の救い主を与えられたので、彼らはアラム人の手の下から逃れ出た。そしてイスラエルの子らは以前のように自分たちの天幕に住んだ。
2KI 13:6 それにもかかわらず、彼らはイスラエルに罪を犯させたヤロブアムの家の罪から離れず、その中を歩んだ。アシェラ像もまたサマリアに残っていた。）
2KI 13:7 アラムの王はエホアハズに、騎兵五十人、戦車十台、歩兵一万人しか残さなかった。彼らを滅ぼし、脱穀場のちりのようにしたのである。
2KI 13:8 エホアハズのその他の事績、彼が行ったすべてのこと、および彼の力は、イスラエルの王たちの年代記の書に記されているではないか。
2KI 13:9 エホアハズは先祖とともに眠りにつき、彼らは彼をサマリアに葬った。そしてその息子ヨアシュが代わって王となった。
2KI 13:10 ユダの王ヨアシュの第三十七年に、エホアハズの息子エホアシュがサマリアでイスラエルの王となり、十六年間治めた。
2KI 13:11 彼は主の目に悪とされることを行った。彼はイスラエルに罪を犯させたネバテの息子ヤロブアムのすべての罪から離れず、その中を歩んだ。
2KI 13:12 ヨアシュのその他の事績、彼が行ったすべてのこと、彼がユダの王アマツヤと戦ったときの彼の力は、イスラエルの王たちの年代記の書に記されているではないか。
2KI 13:13 ヨアシュは先祖とともに眠りにつき、ヤロブアムが彼の王座に座った。ヨアシュはイスラエルの王たちとともにサマリアに葬られた。
2KI 13:14 さて、エリシャは死に至る病にかかった。イスラエルの王ヨアシュは彼のもとへ下り、すがって泣いた。「わが父よ、わが父よ。イスラエルの戦車と騎兵よ！」
2KI 13:15 エリシャは彼に言った。「弓と矢を取りなさい。」そこで彼は弓と矢を取った。
2KI 13:16 エリシャはイスラエルの王に言った。「あなたの手を弓に置きなさい。」彼が手を置くと、エリシャは王の手の上に自分の手を置いた。
2KI 13:17 そして彼は言った。「東の窓を開けなさい。」彼がそれを開けると、エリシャは「射なさい」と言った。彼が射ると、彼は言った。「主の救いの矢、アラムからの救いの矢。あなたはアフェクでアラム人を打ち、ついに彼らを滅ぼすであろう。」
2KI 13:18 彼はまた、「矢を取りなさい」と言った。彼がそれを取ると、エリシャはイスラエルの王に、「地面を打ちなさい」と言った。彼は三度打って、やめた。
2KI 13:19 神の人は王に腹を立てて言った。「五度か六度打つべきだった。そうすれば、アラムを完全に打ち滅ぼせたものを。今となっては、アラムを打つのは三度だけだ。」
2KI 13:20 エリシャは死に、彼らは彼を葬った。さて、年が改まるころ、モアブ人の略奪隊がその地に侵入してきた。
2KI 13:21 人々がある男を葬っていたとき、彼らは略奪隊を見つけた。そこで彼らはその男をエリシャの墓に投げ込んだ。男が下ろされてエリシャの骨に触れると、彼は生き返り、自分の足で立ち上がった。
2KI 13:22 アラムの王ハザエルは、エホアハズの生涯イスラエルを苦しめた。
2KI 13:23 しかし主は、アブラハム、イサク、ヤコブとの契約のゆえに彼らを恵み、あわれみ、顧みられた。彼らを滅ぼすことを望まず、今に至るまで御前から捨て去られなかった。
2KI 13:24 アラムの王ハザエルは死に、その息子ベン・ハダドが代わって王となった。
2KI 13:25 エホアハズの息子エホアシュは、ハザエルの息子ベン・ハダドの手から、彼が戦いによって父エホアハズの手から奪った町々を再び奪い返した。ヨアシュは三度彼を打ち負かし、イスラエルの町々を回復した。
2KI 14:1 イスラエルの王、ヨアハズの息子ヨアシュの第二年に、ユダの王、ヨアシュの息子アマツヤが王となった。
2KI 14:2 彼が王となったときは二十五歳で、エルサレムで二十九年間治めた。彼の母の名はエルサレムのエホアダンといった。
2KI 14:3 彼は主の目にかなうことを行ったが、先祖ダビデのようではなかった。父ヨアシュが行ったすべてのことに従った。
2KI 14:4 しかし高き所は取り除かれず、民はまだ高き所でいけにえをささげ、香をたいていた。
2KI 14:5 彼の手に王国が確かなものとなるとすぐに、彼は彼の父である王を殺した自分のしもべたちを殺した。
2KI 14:6 しかし、殺害者たちの子どもは死刑にしなかった。モーセの律法の書に記された主の命令に従ったのである。「父は子のために殺されてはならず、子も父のために殺されてはならない。人はそれぞれ自分の罪のために死ぬ。」
2KI 14:7 彼は塩の谷でエドム人一万人を殺し、戦いによってセラを攻め取り、その名をヨクテエルと呼んで今日に至っている。
2KI 14:8 その時、アマツヤは、イエフの子エホアハズの子であるイスラエルの王エホアシュに使者を遣わし、「さあ、戦場で顔を合わせよう」と挑んだ。
2KI 14:9 イスラエルの王エホアシュはユダの王アマツヤに人を遣わして言った。「レバノンにあるあざみが、レバノンにある杉に人を遣わして、『あなたの娘をわたしの息子に妻として与えよ』と言った。するとレバノンにある野の獣が通り過ぎて、そのあざみを踏みにじった。
2KI 14:10 確かにあなたはエドムを打ち、心が高ぶっている。勝利を誇りながら家にとどまっていよ。なぜ災いを招き、自分もユダもともに倒れようとするのか。」
2KI 14:11 しかしアマツヤは聞き入れようとはしなかった。それゆえイスラエルの王エホアシュは上って行き、彼とユダの王アマツヤはユダに属するベテ・シェメシュで互いに顔を合わせた。
2KI 14:12 ユダはイスラエルの前に打ち負かされ、それぞれ自分の天幕へ逃げた。
2KI 14:13 イスラエルの王エホアシュはベテ・シェメシュで、アハズヤの息子ヨアシュの息子であるユダの王アマツヤを捕らえた。それから彼はエルサレムに来て、エルサレムの城壁をエフライムの門から隅の門まで、四百キュビト 打ち壊した。
2KI 14:14 彼は主の家と王の家の宝物庫で見つかったすべての金、銀、すべての器、また人質を取り、サマリアへ帰った。
2KI 14:15 エホアシュが行ったその他の事績、彼の力、彼がどのようにユダの王アマツヤと戦ったかは、イスラエルの王たちの年代記の書に記されているではないか。
2KI 14:16 エホアシュは先祖とともに眠りにつき、サマリアでイスラエルの王たちとともに葬られた。そしてその息子ヤロブアムが代わって王となった。
2KI 14:17 ユダの王ヨアシュの息子アマツヤは、イスラエルの王ヨアハズの息子エホアシュの死後、十五年生きた。
2KI 14:18 アマツヤのその他の事績は、ユダの王たちの年代記の書に記されているではないか。
2KI 14:19 彼らはエルサレムで彼に対して陰謀を企てたので、彼はラキシュへ逃げた。しかし彼らはラキシュへ彼を追いかけて人を遣わし、そこで彼を殺した。
2KI 14:20 彼らは彼を馬で運び、彼はエルサレムでダビデの町に先祖とともに葬られた。
2KI 14:21 ユダのすべての民は十六歳であったアザルヤを取り、彼の父アマツヤの代わりに彼を王とした。
2KI 14:22 父王アマツヤが先祖とともに眠りについた後、アザルヤはエラテを建て直し、ユダに取り戻した。
2KI 14:23 ユダの王、ヨアシュの息子アマツヤの第十五年に、イスラエルの王、ヨアシュの息子ヤロブアムがサマリアで王となり、四十一年間治めた。
2KI 14:24 彼は主の目に悪とされることを行った。彼はイスラエルに罪を犯させたネバテの息子ヤロブアムのすべての罪から離れなかった。
2KI 14:25 彼はハマテの入り口からアラバの海に至るまでのイスラエルの領土を回復した。これはイスラエルの神、主がガテ・ヘフェル出身の預言者であるそのしもべ、アミタイの息子ヨナを通して語られた主の言葉のとおりであった。
2KI 14:26 主は、イスラエルの苦しみが奴隷にも自由人にも非常に激しく、イスラエルを助ける者がいないのをご覧になったからである。
2KI 14:27 しかし主は、イスラエルの名を天の下から消し去るとは言われず、ヨアシュの息子ヤロブアムの手によって彼らを救われた。
2KI 14:28 ヤロブアムのその他の事績、彼が行ったすべてのこと、彼の力、彼がどのように戦い、どのようにしてユダに属していたダマスコとハマテをイスラエルのために回復したかは、イスラエルの王たちの年代記の書に記されているではないか。
2KI 14:29 ヤロブアムは先祖、すなわちイスラエルの王たちとともに眠りにつき、その息子ゼカリヤが代わって王となった。
2KI 15:1 イスラエルの王ヤロブアムの第二十七年に、ユダの王アマツヤの息子アザルヤが王となった。
2KI 15:2 彼が王となったときは十六歳で、エルサレムで五十二年間治めた。彼の母の名はエコルヤといい、エルサレムの出身であった。
2KI 15:3 彼は父アマツヤが行ったすべてのことに従って、主の目にかなうことを行った。
2KI 15:4 しかし高き所は取り除かれず、民はまだ高き所でいけにえをささげ、香をたいていた。
2KI 15:5 主は王を打たれたので、彼は死ぬ日まで規定の病の者となり、隔離された家に住んだ。王の息子ヨタムが家を管理し、その地の民をさばいた。
2KI 15:6 アザルヤのその他の事績と、彼が行ったすべてのことは、ユダの王たちの年代記の書に記されているではないか。
2KI 15:7 アザルヤは先祖とともに眠りにつき、彼らは彼をダビデの町で先祖とともに葬った。そしてその息子ヨタムが代わって王となった。
2KI 15:8 ユダの王アザルヤの第三十八年に、ヤロブアムの息子ゼカリヤがサマリアでイスラエルの王となり、六か月間治めた。
2KI 15:9 彼は彼の先祖がしたように、主の目に悪とされることを行った。彼はイスラエルに罪を犯させたネバテの息子ヤロブアムの罪から離れなかった。
2KI 15:10 ヤベシュの息子シャルムは彼に対して陰謀を企て、民の前で彼を打って殺し、代わって王となった。
2KI 15:11 ゼカリヤのその他の事績は、イスラエルの王たちの年代記の書に記されている。
2KI 15:12 これは主がイエフに語って、「あなたの子孫は四代目までイスラエルの王座に着くであろう」と言われた主の言葉であった。そしてそのようになった。
2KI 15:13 ユダの王ウジヤの第三十九年に、ヤベシュの息子シャルムが王となった。彼はサマリアで丸一か月間治めた。
2KI 15:14 ガディの息子メナヘムがティルツァから上って来て、サマリアに入り、サマリアでヤベシュの息子シャルムを打って殺し、代わって王となった。
2KI 15:15 シャルムのその他の事績と、彼が企てた反逆は、イスラエルの王たちの年代記の書に記されている。
2KI 15:16 その時、メナヘムはティルツァから来て、ティフサとそこにあるすべてのもの、およびその国境を打った。彼らが彼に対して門を開かなかったからである。それゆえ彼はそれを打ち、そこにいる身重の女たちをすべて切り裂いた。
2KI 15:17 ユダの王アザルヤの第三十九年に、ガディの息子メナヘムがイスラエルの王となり、サマリアで十年間治めた。
2KI 15:18 彼は主の目に悪とされることを行った。彼はその生涯、イスラエルに罪を犯させたネバテの息子ヤロブアムの罪から離れなかった。
2KI 15:19 アッシリアの王プルがその地に攻めて来た。メナヘムは銀一千タラント を与え、プルの支持を得て王権を固めようとした。
2KI 15:20 メナヘムは、アッシリアの王に与えるために、イスラエルのすべての裕福な有力者から、一人につき銀五十シェケル ずつを徴収した。こうしてアッシリアの王は引き返し、その地にとどまらなかった。
2KI 15:21 メナヘムのその他の事績と、彼が行ったすべてのことは、イスラエルの王たちの年代記の書に記されているではないか。
2KI 15:22 メナヘムは先祖とともに眠りにつき、その息子ペカフヤが代わって王となった。
2KI 15:23 ユダの王アザルヤの第五十年に、メナヘムの息子ペカフヤがサマリアでイスラエルの王となり、二年間治めた。
2KI 15:24 彼は主の目に悪とされることを行った。彼はイスラエルに罪を犯させたネバテの息子ヤロブアムの罪から離れなかった。
2KI 15:25 彼の軍の長である、レマルヤの息子ペカは彼に対して陰謀を企て、アルゴブとアリエとともに、サマリアの王の家の城郭で彼を打った。彼とともにギレアデ人五十人の男がいた。彼は彼を殺し、代わって王となった。
2KI 15:26 ペカフヤのその他の事績と、彼が行ったすべてのことは、イスラエルの王たちの年代記の書に記されている。
2KI 15:27 ユダの王アザルヤの第五十二年に、レマルヤの息子ペカがサマリアでイスラエルの王となり、二十年間治めた。
2KI 15:28 彼は主の目に悪とされることを行った。彼はイスラエルに罪を犯させたネバテの息子ヤロブアムの罪から離れなかった。
2KI 15:29 イスラエルの王ペカの時代に、アッシリアの王ティグラテ・ピレセルが来て、イヨン、アベル・ベテ・マアカ、ヤノア、ケデシュ、ハツォル、ギレアデ、ガリラヤ、すなわちナフタリの全地を奪い、彼らをアッシリアへ捕らえ移した。
2KI 15:30 エラの息子ホセアは、レマルヤの息子ペカに対して陰謀を企て、彼を打って殺し、ウジヤの息子ヨタムの第二十年に代わって王となった。
2KI 15:31 ペカのその他の事績と、彼が行ったすべてのことは、イスラエルの王たちの年代記の書に記されている。
2KI 15:32 イスラエルの王、レマルヤの息子ペカの第二年に、ユダの王ウジヤの息子ヨタムが王となった。
2KI 15:33 彼が王となったときは二十五歳で、エルサレムで十六年間治めた。彼の母の名はエルシャといい、ツァドクの娘であった。
2KI 15:34 彼は主の目にかなうことを行った。彼は父ウジヤが行ったすべてのことに従って行った。
2KI 15:35 しかし高き所は取り除かれず、民はまだ高き所でいけにえをささげ、香をたいていた。彼は主の家の上の門を建てた。
2KI 15:36 ヨタムのその他の事績と、彼が行ったことは、ユダの王たちの年代記の書に記されているではないか。
2KI 15:37 その時代に、主はアラムの王レツィンとレマルヤの息子ペカをユダに対して送り始められた。
2KI 15:38 ヨタムは先祖とともに眠りにつき、先祖ダビデの町で彼らとともに葬られた。そしてその息子アハズが代わって王となった。
2KI 16:1 レマルヤの息子ペカの第十七年に、ユダの王ヨタムの息子アハズが王となった。
2KI 16:2 アハズが王となったときは二十歳で、エルサレムで十六年間治めた。彼は先祖ダビデのように、その神、主の目にかなうことを行わなかった。
2KI 16:3 彼はイスラエルの王たちの道を歩み、主がイスラエルの子らの前から追い払われた国々の忌むべきことの通りに、自分の息子を火の中を通らせることさえした。
2KI 16:4 彼はまた、高き所、丘の上、そしてすべての青々とした木の下でいけにえをささげ、香をたいた。
2KI 16:5 その時、アラムの王レツィンと、イスラエルの王、レマルヤの息子ペカがエルサレムへ戦いに上って来た。彼らはアハズを包囲したが、彼に打ち勝つことはできなかった。
2KI 16:6 その時、アラムの王レツィンはエラテをアラムに回復し、ユダの人々をエラテから追い払った。アラム人たちがエラテにやって来てそこに住み、今日に至っている。
2KI 16:7 そこでアハズはアッシリアの王ティグラテ・ピレセルに使者たちを遣わして言った。「わたしはあなたのしもべであり、あなたの息子です。上って来て、わたしに立ち向かって起き上がっているアラムの王の手とイスラエルの王の手から、わたしを救い出してください。」
2KI 16:8 アハズは主の家と王の家の宝物庫で見つかった銀と金を取り、アッシリアの王に贈り物として送った。
2KI 16:9 アッシリアの王は彼に聞き従った。アッシリアの王はダマスコへ上って行ってそれを攻め取り、その民をキルへ捕らえ移し、レツィンを殺した。
2KI 16:10 アハズ王はアッシリアの王ティグラテ・ピレセルに会うためダマスコへ行き、そこにある祭壇を見た。アハズ王は祭壇の設計図と、構造の正確な寸法を祭司ウリヤに送った。
2KI 16:11 祭司ウリヤは、アハズ王がダマスコから送ったすべてのことに従って祭壇を築いた。アハズ王がダマスコから帰って来る前に、祭司ウリヤはそのようにそれを造った。
2KI 16:12 王はダマスコから帰ると祭壇を見て、そこに近づき、その上でささげ物を献げた。
2KI 16:13 彼は全焼のささげ物と穀物のささげ物を焼き、注ぎのささげ物を注ぎ、和解のいけにえの血を祭壇に振りかけた。
2KI 16:14 また彼は主の前にあった青銅の祭壇を、家の前から、すなわち新しい祭壇と主の家の間から移し、それを新しい祭壇の北側に置いた。
2KI 16:15 アハズ王は祭司ウリヤに命じて言った。「大きな祭壇の上で、朝の全焼のささげ物と、夕暮れの穀物のささげ物と、王の全焼のささげ物とその穀物のささげ物と、その地のすべての民の全焼のささげ物と彼らの穀物のささげ物と彼らの注ぎのささげ物を焼きなさい。そして全焼のささげ物のすべての血と、いけにえのすべての血をそれに振りかけなさい。しかし青銅の祭壇は、わたしが伺いを立てるためのものとする。」
2KI 16:16 祭司ウリヤは、アハズ王が命じたすべてのことに従ってそのように行った。
2KI 16:17 アハズ王は台座の側板を切り取り、そこから洗盤を取り除いた。また海をその下にあった青銅の牛から下ろし、それを石の敷物の上に置いた。
2KI 16:18 また、神殿に造られていた安息日用の覆いと、王が用いる外側の入口を、アッシリアの王のために主の家から取り外した。
2KI 16:19 アハズが行ったその他の事績は、ユダの王たちの年代記の書に記されているではないか。
2KI 16:20 アハズは先祖とともに眠りにつき、ダビデの町で先祖とともに葬られた。そしてその息子ヒゼキヤが代わって王となった。
2KI 17:1 ユダの王アハズの第十二年に、エラの息子ホセアがサマリアでイスラエルの王となり、九年間治めた。
2KI 17:2 彼は主の目に悪とされることを行ったが、彼より前にいたイスラエルの王たちのようではなかった。
2KI 17:3 アッシリアの王シャルマネセルが彼に攻め上って来た。ホセアは彼のしもべとなり、彼に貢ぎ物を持って来た。
2KI 17:4 しかしアッシリアの王はホセアの謀反を知った。ホセアがエジプトの王ソに使者を遣わし、例年のように貢ぎ物を納めなかったからである。そこで彼を捕らえ、牢獄につないだ。
2KI 17:5 それからアッシリアの王はその全地に攻め上り、サマリアに上って来て、三年間それを包囲した。
2KI 17:6 ホセアの第九年に、アッシリアの王はサマリアを攻め取り、イスラエルをアッシリアへ捕らえ移した。そして彼らをハラと、ゴザンの川のハボルと、メディア人の町々に住まわせた。
2KI 17:7 イスラエルの子らが、自分たちをエジプトの地から、エジプトの王ファラオの手の下から導き上られた彼らの神、主に対して罪を犯し、他の神々を恐れ、
2KI 17:8 主がイスラエルの子らの前から追い払われた国々の定めや、イスラエルの王たちが作った定めの中を歩んだので、この事が起こった。
2KI 17:9 イスラエルの子らは、彼らの神、主に逆らうことをひそかに行い、見張りのやぐらから防備の町に至るまで、すべての町に高き所を築いた。
2KI 17:10 彼らはすべての高い丘の上と、すべての青々とした木の下に、石の柱とアシェラ像を立て、
2KI 17:11 主が彼らの前から捕らえ移された国々がしたように、すべての高き所で香をたいた。彼らは悪事を行って主を怒らせた。
2KI 17:12 彼らは、主が彼らに「あなたがたはこの事を行ってはならない」と言われていた偶像に仕えた。
2KI 17:13 それでも主は、すべての預言者とすべての先見者を通してイスラエルとユダに警告して言われた。「あなたがたの悪い道から立ち返り、わたしがあなたがたの先祖に命じ、またわたしのしもべである預言者たちを通してあなたがたに送ったすべての律法に従って、わたしの戒めとわたしの定めを守りなさい。」
2KI 17:14 しかし彼らは聞き入れようとはせず、彼らの神、主を信じなかった彼らの先祖のうなじのように、自分たちのうなじを固くした。
2KI 17:15 彼らは主の定め、先祖と結ばれた契約、彼らに与えられたあかしを退けた。むなしいものを追って自らもむなしくなり、主が「彼らのように行ってはならない」と命じられた周囲の国々に倣った。
2KI 17:16 彼らは彼らの神、主のすべての戒めを捨て、自分のために鋳造の像、すなわち二頭の子牛を造り、アシェラ像を造り、天のすべての軍勢を拝み、バアルに仕えた。
2KI 17:17 彼らは息子や娘を火の中を通らせ、占いとまじないを行い、主の目に悪とされることに身を売って、主を怒らせた。
2KI 17:18 それゆえ、主はイスラエルに向かって非常に怒られ、彼らを御前から取り除かれた。ユダの部族のほかには何も残らなかった。
2KI 17:19 ユダもまた、彼らの神、主の戒めを守らず、イスラエルが作った定めの中を歩んだ。
2KI 17:20 主はイスラエルのすべての子孫を退け、彼らを苦しめ、彼らを略奪者たちの手に引き渡された。ついに彼はご自分の前から彼らを投げ捨てられた。
2KI 17:21 彼がイスラエルをダビデの家から引き裂かれたとき、彼らはネバテの息子ヤロブアムを王とした。ヤロブアムはイスラエルを主に従うことからそらせて、彼らに大いなる罪を犯させた。
2KI 17:22 イスラエルの子らはヤロブアムが犯したすべての罪の中を歩んだ。彼らはそこから離れず、
2KI 17:23 ついに主は、そのすべてのしもべである預言者たちを通して語られたとおりに、ご自分の前からイスラエルを取り除かれた。こうしてイスラエルは自分たちの地からアッシリアへ捕らえ移され、今日に至っている。
2KI 17:24 アッシリアの王はバビロン、クタ、アワ、ハマテ、セファルワイムから人々を連れて来て、イスラエルの子らの代わりにサマリアの町々に住まわせた。彼らはサマリアを所有し、その町々に住んだ。
2KI 17:25 彼らがそこに住み始めたころ、彼らは主を恐れていなかったので、主は彼らの中に獅子を送られ、獅子は彼らの中の何人かを殺した。
2KI 17:26 そこで人々はアッシリアの王に訴えた。「あなたが移住させ、サマリアの町々に住まわせた諸国の民は、この地の神の定めを知りません。そのため神が獅子を送り、彼らを殺しています。この地の神の定めを知らないからです。」
2KI 17:27 そこでアッシリアの王は命じて言った。「あなたがたがそこから捕らえ移した祭司の一人をそこに連れて行け。彼に 行ってそこに住まわせ、その地の神の定めを彼らに教えさせよ。」
2KI 17:28 そこで、彼らがサマリアから捕らえ移した祭司の一人が来てベテルに住み、どのように主を恐れるべきかを彼らに教えた。
2KI 17:29 しかし、それぞれの国が自分たちの神々を造り、サマリア人が造った高き所の家々にそれらを置いた。それぞれの国が自分たちの住んでいる町々でそのようにした。
2KI 17:30 バビロンの人々はスコテ・ベノテを造り、クタの人々はネルガルを造り、ハマテの人々はアシマを造り、
2KI 17:31 アワ人はニブハズとタルタクを造り、セファルワイム人はセファルワイムの神々であるアドラメレクとアナメレクのために自分たちの子らを火で焼いた。
2KI 17:32 彼らは主を恐れながらも、自分たちの中から高き所の祭司たちを作り、その祭司たちは彼らのために高き所の家々でいけにえをささげた。
2KI 17:33 彼らは主を恐れながらも、彼らが捕らえ移されてきた国々の習慣に従って、自分たちの神々に仕えた。
2KI 17:34 今日まで、彼らは以前の習慣に従っている。彼らは主を恐れず、自分たちの掟や定めにも、主がイスラエルと名づけられたヤコブの子らに、主が命じられた律法や戒めにも従って行わない。
2KI 17:35 主は彼らと契約を結び、彼らに命じて言われた。「あなたがたは他の神々を恐れてはならない。またそれらを拝んではならないし、それらに仕えてはならないし、それらにいけにえをささげてはならない。
2KI 17:36 しかし、大いなる力と伸ばされた腕をもってあなたがたをエジプトの地から導き上られた主、彼をあなたがたは恐れ、彼を拝み、彼にいけにえをささげなければならない。
2KI 17:37 彼があなたがたのために書き記された掟、定め、律法、戒めを、あなたがたはいつまでも守って行わなければならない。他の神々を恐れてはならない。
2KI 17:38 わたしがあなたがたに結んだ契約を忘れてはならない。また他の神々を恐れてはならない。
2KI 17:39 しかし、あなたがたの神、主を恐れなさい。そうすれば、彼はあなたがたをすべての敵の手から救い出される。」
2KI 17:40 しかし彼らは聞き入れようとはせず、以前の習慣に従って行った。
2KI 17:41 こうしてこれらの国々は主を恐れながらも、その刻まれた像に仕えた。彼らの子らも、その子らの子らも同じである。彼らの先祖が行ったように、彼らも行い、今日に至っている。
2KI 18:1 イスラエルの王、エラの息子ホセアの第三年に、ユダの王アハズの息子ヒゼキヤが王となった。
2KI 18:2 彼が王となったときは二十五歳で、エルサレムで二十九年間治めた。彼の母の名はアビといい、ゼカリヤの娘であった。
2KI 18:3 彼は先祖ダビデが行ったすべてのことに従って、主の目にかなうことを行った。
2KI 18:4 彼は高き所を取り除き、石の柱を打ち砕き、アシェラ像を切り倒した。彼はまた、モーセが造った青銅の蛇を粉々に打ち砕いた。そのころまでイスラエルの子らはそれに香をたいていたからである。彼はそれをネフシュタンと呼んだ。
2KI 18:5 ヒゼキヤはイスラエルの神、主に信頼した。ユダのすべての王の中で、彼の後にも前にも、彼ほどの者はいなかった。
2KI 18:6 彼は主にすがり、主に従うことから離れず、主がモーセに命じられた戒めを守った。
2KI 18:7 主は彼とともにおられた。彼はどこへ行っても成功した。彼はアッシリアの王に背き、彼に仕えなかった。
2KI 18:8 彼は見張りのやぐらから防備の町に至るまで、ペリシテ人をガザとその国境まで打った。
2KI 18:9 ヒゼキヤ王の第四年、すなわちイスラエルの王、エラの息子ホセアの第七年に、アッシリアの王シャルマネセルがサマリアに攻め上って来て、これを包囲した。
2KI 18:10 三年の終わりに彼らはそれを攻め取った。ヒゼキヤの第六年、すなわちイスラエルの王ホセアの第九年に、サマリアは攻め取られた。
2KI 18:11 アッシリアの王はイスラエルをアッシリアへ捕らえ移し、彼らをハラと、ゴザンの川のハボルと、メディア人の町々に置いた。
2KI 18:12 彼らが彼らの神、主の声に聞き従わず、その契約、すなわち主のしもべモーセが命じたすべてのことに背き、それを聞こうとも行おうともしなかったからである。
2KI 18:13 ヒゼキヤ王の第十四年に、アッシリアの王セナケリブがユダのすべての防備の町々に攻め上って来て、それらを攻め取った。
2KI 18:14 ユダの王ヒゼキヤはラキシュにいるアッシリアの王に人を遣わして言った。「わたしはあなたに背きました。わたしから引き返してください。あなたがわたしに課すものは何でも負います。」アッシリアの王はユダの王ヒゼキヤに、銀三百タラント と金三十タラントを課した。
2KI 18:15 ヒゼキヤは主の家と王の家の宝物庫で見つかったすべての銀を彼に与えた。
2KI 18:16 その時、ヒゼキヤは主の神殿の扉と、ユダの王ヒゼキヤが金をかぶせた柱から金を切り取り、それをアッシリアの王に与えた。
2KI 18:17 アッシリアの王は、タルタン、ラブサリス、ラブシャケをラキシュからヒゼキヤ王のもとへ、大軍勢を率いてエルサレムに遣わした。彼らは上って行ってエルサレムに来た。彼らが上って来たとき、彼らは来て、布さらしの野の大通りにある上の池の水道のそばに立った。
2KI 18:18 彼らが王を呼ぶと、家を管理するヒルキヤの息子エリアキム、書記官シェブナ、記録官であるアサフの息子ヨアが彼らのところに出て来た。
2KI 18:19 ラブシャケは彼らに言った。「さあ、ヒゼキヤに言え。『大王、アッシリアの王はこう言われる。「あなたが頼みとしているこの頼みは何なのか。
2KI 18:20 あなたは『戦いのための策と力がある』と言うが、それは口先だけの言葉にすぎない。いったい何を頼みとして、わたしに背いたのか。
2KI 18:21 今、あなたはこの傷ついた葦の杖、すなわちエジプトを頼みとしている。人がそれに寄りかかれば、折れてその手を刺し貫く。エジプトの王ファラオは、彼を頼みとするすべての者にとってそのようである。
2KI 18:22 しかし、もしあなたがたがわたしに、『われわれはわれわれの神、主に頼む』と言うなら、ヒゼキヤがその高き所と祭壇を取り除き、ユダとエルサレムに『あなたがたはエルサレムにあるこの祭壇の前で拝まなければならない』と言った、その方ではないか。」
2KI 18:23 さあ、わたしの主君、アッシリアの王と賭けをしてみよ。あなたが乗り手をそろえられるなら、二千頭の馬を与えよう。
2KI 18:24 それなら、どうしてあなたはわたしの主君のしもべたちのうち最も小さな隊長一人さえ退けることができようか。まして、戦車と騎兵のためにエジプトを頼みとするとは。
2KI 18:25 わたしが今、この場所を滅ぼすために主によらずに上って来たであろうか。主はわたしに、「この地に上って行き、それを滅ぼせ」と言われたのだ。』」
2KI 18:26 ヒルキヤの息子エリアキムとシェブナとヨアは、ラブシャケに言った。「どうか、あなたのしもべたちにアラム語で話してください。われわれはそれを理解できるからです。城壁の上にいる民が聞いているところで、ユダの言葉でわれわれと話さないでください。」
2KI 18:27 しかしラブシャケは彼らに言った。「わたしの主君はあなたの主君とあなたにこれらの言葉を語るためにわたしを遣わしたのだろうか。彼は、あなたがたとともに自分たちの糞を食い、自分たちの尿を飲むために城壁の上に座っている男たちに、わたしを遣わしたのではないか。」
2KI 18:28 それからラブシャケは立ち、ユダの言葉で大声で叫び、語った。「大王、アッシリアの王の言葉を聞け。
2KI 18:29 王はこう言われる。『ヒゼキヤに欺かれてはならない。彼は彼の手からあなたがたを救い出すことはできないからだ。
2KI 18:30 ヒゼキヤが「主は必ずわれわれを救い出され、この町はアッシリアの王の手に引き渡されることはない」と言って、あなたがたに主を頼みとさせてはならない。
2KI 18:31 ヒゼキヤに聞き従うな。』アッシリアの王はこう言われる。『わたしと和を結び、わたしのもとに出て来い。そうすれば、それぞれ自分のぶどうの木といちじくの木の実を食べ、自分の井戸の水を飲める。
2KI 18:32 わたしが来て、あなたがたをあなたがた自身の地のような地、穀物と新しいぶどう酒の地、パンとぶどう畑の地、オリーブの木とはちみつの地へ連れ去るまでである。そうして、あなたがたは生きて死なない。ヒゼキヤが「主はわれわれを救い出される」と言ってあなたがたを説き伏せようとするとき、彼に聞き入れてはならない。
2KI 18:33 諸国の神々のうち、その地をアッシリアの王の手から救い出した者が、かつていただろうか。
2KI 18:34 ハマテとアルパドの神々はどこにいるか。セファルワイム、ヘナ、イワの神々はどこにいるか。彼らはサマリアをわたしの手から救い出したか。
2KI 18:35 これらの国々のすべての神々のうち、だれが自分の国をわたしの手から救い出したので、主がエルサレムをわたしの手から救い出せるというのか。』」
2KI 18:36 しかし民は黙っており、彼にひと言も答えなかった。王の命令が、「彼に答えてはならない」というものだったからである。
2KI 18:37 それから、家を管理するヒルキヤの息子エリアキム、書記官シェブナ、および記録官であるアサフの息子ヨアは、服を引き裂いてヒゼキヤのところに来て、ラブシャケの言葉を彼に告げた。
2KI 19:1 ヒゼキヤ王はそれを聞いたとき、自分の服を引き裂き、粗布を体にまとって、主の家に入った。
2KI 19:2 彼は家を管理するエリアキム、書記官シェブナ、および祭司の長老たちに粗布をまとわせて、アモツの息子である預言者イザヤのもとに遣わした。
2KI 19:3 彼らはイザヤに言った。「ヒゼキヤはこう申しております。『今日は苦難と懲らしめと辱めの日です。子どもが産道まで来ているのに、産み出す力がありません。
2KI 19:4 あなたの神、主が、生ける神をそしるためにその主君であるアッシリアの王が遣わしたラブシャケのすべての言葉を聞き、あなたの神、主が聞かれたその言葉を責めてくださるかもしれない。それゆえ、生き残っている者たちのために祈ってほしい。』」
2KI 19:5 こうして、ヒゼキヤ王のしもべたちはイザヤのところに来た。
2KI 19:6 イザヤは彼らに言った。「あなたがたの主君にこう言いなさい。『主はこう言われる。「アッシリアの王のしもべたちがわたしを冒涜した、あなたが聞いた言葉を恐れてはならない。
2KI 19:7 わたしは彼のうちに一つの思いを起こす。彼はある知らせを聞いて自分の国へ帰る。わたしは彼を、その国で剣に倒れさせる。」』」
2KI 19:8 ラブシャケが帰って行くと、アッシリアの王がリブナと戦っているのを見つけた。彼がラキシュから去ったと聞いたからである。
2KI 19:9 セナケリブは、「エチオピアの王ティルハカがあなたと戦うために出て来た」との知らせを聞き、再び使者をヒゼキヤに遣わして言った。
2KI 19:10 「あなたがたはユダの王ヒゼキヤにこう言え。『あなたが頼みとしているあなたの神が、「エルサレムはアッシリアの王の手に引き渡されることはない」と言ってあなたを欺かせてはならない。
2KI 19:11 あなたは、アッシリアの王たちが諸国を完全に滅ぼしたことを聞いているはずだ。それでも自分だけは救われると思うのか。
2KI 19:12 わたしの先祖が滅ぼした諸国の神々は、彼らを救い出しただろうか。ゴザン、ハラン、レツェフ、そしてテラサルにいたエデンの子らを。
2KI 19:13 ハマテの王、アルパドの王、セファルワイムの町の王、ヘナの王、イワの王はどこにいるか。』」
2KI 19:14 ヒゼキヤは使者たちの手から手紙を受け取り、それを読んだ。それからヒゼキヤは主の家へ上って行き、それを主の前に広げた。
2KI 19:15 ヒゼキヤは主の御前で祈って言った。「ケルビムの上に座しておられるイスラエルの神、主よ。あなたこそ、ただあなただけが、地上のすべての王国の神です。あなたが天と地を造られました。
2KI 19:16 主よ、耳を傾けて聞いてください。主よ、目を開いて見てください。生ける神をそしるために彼が送ったセナケリブの言葉を聞いてください。
2KI 19:17 主よ、確かにアッシリアの王たちは諸国とその地を荒れ廃れさせ、
2KI 19:18 彼らの神々を火に投げ込みました。それらは神々ではなく、人の手のわざ、木や石にすぎなかったからです。それゆえ、彼らはそれらを滅ぼしたのです。
2KI 19:19 今、われわれの神、主よ、どうか彼の手から救ってください。そうすれば、地上のすべての王国は、主よ、あなただけが神であると知るでしょう。」
2KI 19:20 アモツの息子イザヤはヒゼキヤに人を遣わして言った。「イスラエルの神、主はこう言われる。『あなたがアッシリアの王セナケリブについてわたしに祈ったことを、わたしは聞いた。』
2KI 19:21 これが、主が彼について語られた言葉である。 『処女であるシオンの娘は、あなたをさげすみ、あなたをあざ笑った。 エルサレムの娘は、あなたの後ろで頭を振った。
2KI 19:22 あなたはだれをそしり、冒涜したのか。 あなたはだれに向かって声を上げ、目を高く上げたのか。 イスラエルの聖なる方に向かってではないか。
2KI 19:23 あなたは自分の使者たちによって主をそしり、そして言った。 「数多くの戦車を率いて、わたしは山々の頂、レバノンの奥深くまで上った。 わたしはその高い杉の木と、選び抜かれた糸杉の木を切り倒し、 その果ての高み、その豊かな森に入る。
2KI 19:24 わたしは井戸を掘り、異国の水を飲んだ。 わたしの足の裏でエジプトのすべての川を干上がらせる。」
2KI 19:25 わたしが昔からこれを計画し、 いにしえの日から定めていたことを、あなたは聞かなかったのか。 今、わたしはそれを実現させ、 あなたが防備の町々を廃墟の山とするようにした。
2KI 19:26 それゆえ、そこの住民は力が弱く、 恐れおののき、恥じ入った。 彼らは野の草や青々とした草のようになり、 屋上の草、育つ前に枯れる穀物のようになった。
2KI 19:27 しかし、わたしはあなたが座る時も、 出る時も、入る時も、 わたしに向かって激しく怒ることも知っている。
2KI 19:28 あなたがわたしに向かって激しく怒り、あなたの傲慢さがわたしの耳に届いたため、 わたしはあなたの鼻にわたしの鉤をかけ、あなたの唇にわたしのくつわをはめ、 あなたが来た道からあなたを引き返させる。』
2KI 19:29 『これがあなたへのしるしとなる。 今年は自然に生えたものを食べ、 二年目にはそこから伸びたものを食べる。 そして三年目には種を蒔いて刈り入れ、ぶどう畑を作ってその実を食べよ。
2KI 19:30 ユダの家の生き残った者たちは、再び下に根を張り、上に実を結ぶ。
2KI 19:31 残りの者がエルサレムから出て行き、逃れた者がシオンの山から出て行くからである。 万軍の主の熱心がこれを行う。』
2KI 19:32 それゆえ、アッシリアの王について主はこう言われる。 『彼がこの町に入ることはなく、 ここに矢を射ることもなく、 盾をもってその前に来ることもなく、 これに対して土塁を築くこともない。
2KI 19:33 彼は自分が来た道を帰り、 この町に入ることはない』と主は言われる。
2KI 19:34 『わたしはこの町を守ってこれを救う。 わたし自身のため、またわたしのしもべダビデのために。』」
2KI 19:35 その夜、主の使いが出て行き、アッシリアの陣営で十八万五千人を打った。朝早く起きてみると、皆、死体となっていた。
2KI 19:36 そこでアッシリアの王セナケリブは立ち去り、帰って行ってニネベに住んだ。
2KI 19:37 彼がその神ニスロクの家で拝んでいたとき、彼の子であるアドラメレクとシャレツェルが剣で彼を打ち、アララテの地へ逃げた。そして彼の息子エサル・ハドンが代わって王となった。
2KI 20:1 そのころ、ヒゼキヤは病気になって死にかかっていた。アモツの息子である預言者イザヤが彼のところに来て、彼に言った。「主はこう言われる。『あなたの家を整えよ。あなたは死ぬ。生きることはない。』」
2KI 20:2 すると彼は壁に顔を向け、主に祈って言った。
2KI 20:3 「主よ、どうか思い起こしてください。わたしは真実と一途な心をもって御前を歩み、あなたの目にかなうことを行ってきました。」ヒゼキヤは激しく泣いた。
2KI 20:4 イザヤが町の真ん中まで出ないうちに、主の言葉が彼に臨んで言った。
2KI 20:5 「引き返して、わたしの民の君主ヒゼキヤに言え。『あなたの父ダビデの神、主はこう言われる。「わたしはあなたの祈りを聞き、涙を見た。わたしはあなたをいやす。三日目には、あなたは主の家へ上る。
2KI 20:6 わたしはあなたの日々に十五年を加える。わたしはあなたとこの町をアッシリアの王の手から救い出し、わたし自身のため、またわたしのしもべダビデのために、この町を守る。」』」
2KI 20:7 イザヤは「干しいちじくの塊を持って来なさい」と言った。人々がそれを腫れ物に当てると、ヒゼキヤは回復した。
2KI 20:8 ヒゼキヤはイザヤに言った。「主がわたしをいやし、わたしが三日目に主の家へ上って行くという、どんなしるしがあるのか。」
2KI 20:9 イザヤは言った。「主が語られた事を行われるという、主からのしるしはこれである。影が十段進むのがよいか、それとも十段戻るのがよいか。」
2KI 20:10 ヒゼキヤは答えた。「影が十段進むのはたやすいことです。そうではなく、影を十段後戻りさせてください。」
2KI 20:11 預言者イザヤが主に呼ばわると、主はアハズの日時計に下っていた影を十段戻された。
2KI 20:12 その時、バビロンの王、バラダンの息子ベロダク・バラダンが、ヒゼキヤに手紙と贈り物を送った。ヒゼキヤが病気であったことを聞いたからである。
2KI 20:13 ヒゼキヤは彼らの言うことを聞き、宝物庫のすべて、すなわち銀、金、香料、高価な油、および武器庫のすべてと、宝物の中に見つかるすべてのものを彼らに見せた。ヒゼキヤが自分の家の中、また全支配地の中で彼らに見せなかったものは何一つなかった。
2KI 20:14 それから預言者イザヤはヒゼキヤ王のところに来て、彼に言った。「あの男たちは何と言ったのか。彼らはどこからあなたのところに来たのか。」 ヒゼキヤは言った。「彼らは遠い国、バビロンから来ました。」
2KI 20:15 彼は言った。「彼らはあなたの家で何を見たのか。」 ヒゼキヤは答えた。「彼らはわたしの家にあるすべてのものを見ました。わたしの宝物の中で、わたしが彼らに見せなかったものは何一つありません。」
2KI 20:16 イザヤはヒゼキヤに言った。「主の言葉を聞きなさい。
2KI 20:17 『見よ、あなたの家にあるすべてのもの、また先祖が今日まで蓄えてきたものが、バビロンへ運び去られる日が来る。何一つ残されることはない』と主は言われる。
2KI 20:18 『また彼らは、あなたから出る、あなたがもうけるあなたの息子たちのうちから何人かを取り去り、彼らはバビロンの王の宮殿で宦官となるであろう。』」
2KI 20:19 ヒゼキヤはイザヤに言った。「あなたが語った主の言葉は良いものです。」さらに彼は言った。「わたしの生きている間、平和と安定があるのなら、それでよいではありませんか。」
2KI 20:20 ヒゼキヤのその他の事績、彼のすべての力、彼がどのようにして池と水道を造り、町に水を引いたかは、ユダの王たちの年代記の書に記されているではないか。
2KI 20:21 ヒゼキヤは先祖とともに眠りにつき、その息子マナセが代わって王となった。
2KI 21:1 マナセが王となったときは十二歳で、エルサレムで五十五年間治めた。彼の母の名はヘフジバといった。
2KI 21:2 彼は、主がイスラエルの子らの前から追い払われた国々の忌むべきことの通りに、主の目に悪とされることを行った。
2KI 21:3 彼は父ヒゼキヤが打ち壊した高き所を再び建て、アハブがイスラエルの王として行ったように、バアルのために祭壇を築き、アシェラ像を造り、天のすべての軍勢を拝み、これらに仕えた。
2KI 21:4 彼は、主が「エルサレムにわたしの名を置く」と言われた主の家に祭壇を築いた。
2KI 21:5 彼は主の家の二つの庭に、天のすべての軍勢のために祭壇を築いた。
2KI 21:6 彼は自分の息子を火の中を通らせ、まじないと占いを行い、霊媒や口寄せに伺いを立てた。主の目に悪とされることを重ね、主を怒らせた。
2KI 21:7 彼は自分が造ったアシェラの刻まれた像を家に置いた。この家については、主がダビデとその息子ソロモンに言われていた。「わたしがイスラエルのすべての部族の中から選んだこの家とエルサレムに、わたしの名をとこしえに置く。
2KI 21:8 もし彼らが、わたしが彼らに命じたすべてのこと、およびわたしのしもべモーセが彼らに命じたすべての律法に従って注意深く行うなら、わたしはイスラエルの足を、わたしが彼らの先祖に与えた地から二度とさまよい出させることはしない。」
2KI 21:9 しかし彼らは聞き入れなかった。マナセは彼らを惑わし、主がイスラエルの子らの前から滅ぼされた国々よりもさらに多くの悪を行わせた。
2KI 21:10 主はそのしもべである預言者たちを通して語られた。
2KI 21:11 「ユダの王マナセがこれらの忌むべきことを行い、彼より前にいたアモリ人が行ったすべてのことよりも悪を行い、彼が造った偶像によってユダにも罪を犯させたので、
2KI 21:12 それゆえ、イスラエルの神、主はこう言われる。『見よ、わたしはエルサレムとユダにわざわいをもたらす。それを聞く者は皆、両耳が鳴るであろう。
2KI 21:13 わたしはエルサレムの上に、サマリアの測り縄とアハブの家の下げ振りを伸ばす。人が皿をぬぐい、ぬぐってそれを伏せるように、わたしはエルサレムをぬぐい去る。
2KI 21:14 わたしは、わたしの所有の民の残りを捨て、敵の手に渡す。彼らはすべての敵のえじきとなり、略奪される。
2KI 21:15 彼らがわたしの目に悪とされることを行い、先祖がエジプトから出た日から今日まで、わたしを怒らせ続けてきたからである。』」
2KI 21:16 マナセは、ユダに罪を犯させて主の目に悪を行ったばかりでなく、罪のない者の血をおびただしく流し、エルサレムを端から端まで血で満たした。
2KI 21:17 マナセのその他の事績、彼が行ったすべてのこと、彼が犯した罪は、ユダの王たちの年代記の書に記されているではないか。
2KI 21:18 マナセは先祖とともに眠りにつき、彼自身の家の園、すなわちウザの園に葬られた。そしてその息子アモンが代わって王となった。
2KI 21:19 アモンが王となったときは二十二歳で、エルサレムで二年間治めた。彼の母の名はメシュレメテといい、ヨトバのハルツの娘であった。
2KI 21:20 彼は父マナセが行ったように、主の目に悪とされることを行った。
2KI 21:21 彼は父が歩んだすべての道を歩み、父が仕えた偶像に仕え、これらを拝んだ。
2KI 21:22 彼は彼の先祖の神、主を捨て、主の道を歩まなかった。
2KI 21:23 アモンのしもべたちは彼に対して陰謀を企て、王を彼自身の家で殺した。
2KI 21:24 その地の民は、アモン王に対して陰謀を企てた者たちをすべて打ち殺し、その地の民はその息子ヨシヤを彼の代わりに王とした。
2KI 21:25 アモンが行ったその他の事績は、ユダの王たちの年代記の書に記されているではないか。
2KI 21:26 彼はウザの園にある彼自身の墓に葬られた。そしてその息子ヨシヤが代わって王となった。
2KI 22:1 ヨシヤが王となったときは八歳で、エルサレムで三十一年間治めた。彼の母の名はエディダといい、ボツカテのアダヤの娘であった。
2KI 22:2 彼は主の目にかなうことを行い、先祖ダビデのすべての道を歩み、右にも左にもそれなかった。
2KI 22:3 ヨシヤ王の第十八年に、王はメシュラムの息子アツァルヤの息子である書記官シャファンを主の家に遣わして言った。
2KI 22:4 「大祭司ヒルキヤのところに上って行き、主の家に持ち込まれた銀、すなわち門を守る者たちが民から集めた銀を数えさせなさい。
2KI 22:5 それを、主の家を監督する仕事をする者たちの手に渡させ、彼らがそれを主の家で働く仕事をする者たちに与え、家の破れを修理させるようにしなさい。
2KI 22:6 すなわち、大工、建築者、石工たちに与えさせ、家を修理するための木材と切り石を買わせなさい。
2KI 22:7 しかし、彼らの手に渡された銀について彼らと計算をしてはならない。彼らが忠実に事を行っているからである。」
2KI 22:8 大祭司ヒルキヤは書記官シャファンに言った。「わたしは主の家で律法の書を見つけた。」ヒルキヤはその書をシャファンに渡し、彼はそれを読んだ。
2KI 22:9 書記官シャファンは王のところに来て、王に報告して言った。「あなたのしもべたちは家で見つかった銀を取り出し、それを主の家を監督する仕事をする者たちの手に渡しました。」
2KI 22:10 書記官シャファンは王に告げて、「祭司ヒルキヤがわたしに一つの書を渡しました」と言った。そしてシャファンはそれを王の前で読んだ。
2KI 22:11 王は律法の書の言葉を聞いたとき、自分の服を引き裂いた。
2KI 22:12 王は祭司ヒルキヤ、シャファンの息子アヒカム、ミカヤの息子アクボル、書記官シャファン、および王のしもべアサヤに命じて言った。
2KI 22:13 「行って、見つかったこの書の言葉について、わたしのため、民のため、そして全ユダのために主に伺いを立てなさい。われわれの先祖がこの書の言葉に聞き従わず、われわれについて書かれているすべてのことにしたがって行わなかったため、われわれに向かって燃え上がっている主の激怒は大いなるものだからである。」
2KI 22:14 そこで祭司ヒルキヤ、アヒカム、アクボル、シャファン、アサヤは、ハルハスの息子ティクワの息子である、衣装部屋を管理するシャルムの妻、女預言者フルダのところに行った（彼女はエルサレムの第二区に住んでいた）。彼らは彼女と話した。
2KI 22:15 彼女は彼らに言った。「イスラエルの神、主はこう言われる。『あなたがたをわたしのところに遣わした男に言いなさい。
2KI 22:16 「主はこう言われる。『見よ、ユダの王が読んだあの書のすべての言葉の通りに、わたしはこの場所とその住民にわざわいをもたらす。
2KI 22:17 彼らがわたしを捨て、他の神々に香をたき、彼らの手のすべてのわざによってわたしを怒らせたからである。それゆえ、わたしの激怒はこの場所に向かって燃え上がり、消えることはない。』」
2KI 22:18 しかし、主に伺いを立てるためにあなたがたを遣わしたユダの王については、彼にこう言わなければならない。「あなたが聞いた言葉について、イスラエルの神、主はこう言われる。
2KI 22:19 わたしがこの場所と住民について、『荒れ果て、呪いとなる』と語ったのを聞き、あなたの心は柔らかくなった。あなたは主の前にへりくだり、服を引き裂いてわたしの前で泣いた。それゆえ、わたしもあなたの願いを聞いた」と主は言われる。
2KI 22:20 「それゆえ見よ、わたしはあなたを先祖のもとに集める。あなたは安らかに墓に葬られ、わたしがこの場所にもたらすすべての災いを、その目で見ることはない。」』」彼らはこの言葉を王に持ち帰った。
2KI 23:1 そこで王は人を遣わし、彼らはユダとエルサレムのすべての長老たちを彼のもとに集めた。
2KI 23:2 王は主の家へ上って行き、ユダのすべての男たち、エルサレムのすべての住民、祭司たち、預言者たち、および小さい者から大きい者まで、すべての民も彼とともに行った。彼は主の家で見つかった契約の書のすべての言葉を彼らの耳に読み聞かせた。
2KI 23:3 王は柱のそばに立ち、主の御前で契約を結んだ。心を尽くし、命を尽くして主に従い、主の戒めとあかしと定めを守り、この書に記された契約の言葉を実行することを誓った。すべての民もその契約に加わった。
2KI 23:4 王は大祭司ヒルキヤ、第二位の祭司たち、および門を守る者たちに命じて、バアルのため、アシェラのため、そして天のすべての軍勢のために造られたすべての器を主の神殿から持ち出させた。彼はそれらをエルサレムの外のキデロンの野で焼き、その灰をベテルへ運んだ。
2KI 23:5 彼は、ユダの王たちがユダの町々の高き所とエルサレムの周辺で香をたくために任命した、偶像に仕える祭司たちを取り除き、またバアル、太陽、月、惑星、天のすべての軍勢に香をたく者たちを取り除いた。
2KI 23:6 彼は主の家からアシェラ像をエルサレムの外のキデロンの川に持ち出し、キデロンの川でそれを焼き、粉々に打ち砕いてちりにし、そのちりを一般の民の墓の上にまき散らした。
2KI 23:7 彼は主の家にあった神殿男娼の家を取り壊した。そこは女たちがアシェラのために掛け布を織っていたところである。
2KI 23:8 彼はユダの町々からすべての祭司を連れ出し、ゲバからベエルシェバに至るまで、祭司たちが香をたいていた高き所を汚した。彼は町の長官ヨシュアの門の入り口にある、門の高き所を打ち壊した。それは町の門に入る人の左手にあった。
2KI 23:9 しかし、高き所の祭司たちはエルサレムにある主の祭壇には上らず、その兄弟たちの間で種なしパンを食べた。
2KI 23:10 彼はまた、ベン・ヒンノムの谷にあるトフェテを汚し、だれもモレクのために自分の息子や娘を火の中を通らせることがないようにした。
2KI 23:11 彼は、ユダの王たちが太陽にささげた馬を、主の家の入り口から、境内にあった宦官ナタン・メレクの部屋のそばから取り除き、太陽の戦車を火で焼いた。
2KI 23:12 ユダの王たちが造ったアハズの上の部屋の屋上にある祭壇と、マナセが主の家の二つの庭に造った祭壇を、王は打ち壊し、そこからそれらを砕き下ろし、そのちりをキデロンの川に投げ捨てた。
2KI 23:13 イスラエルの王ソロモンがシドン人の忌むべきものアシュトレテのため、モアブの忌むべきものケモシュのため、アンモンの子らの忌むべきものミルコムのために建てた、エルサレムの前、滅びの山の右側にあった高き所を、王は汚した。
2KI 23:14 彼は石の柱を粉々に打ち砕き、アシェラ像を切り倒し、その場所を人の骨で満たした。
2KI 23:15 イスラエルに罪を犯させたネバテの息子ヤロブアムが造った、ベテルにある祭壇、その高き所について言えば、彼はその祭壇と高き所を打ち壊し、高き所を焼いて粉々に打ち砕いてちりにし、アシェラ像を焼いた。
2KI 23:16 ヨシヤが振り向くと、山に墓が見えた。そこで人を遣わし、墓から骨を取り出して祭壇の上で焼き、祭壇を汚した。これは、これらのことを告げた神の人が宣べた主の言葉のとおりであった。
2KI 23:17 それから彼は、「わたしが見ているこの記念碑は何だ」と言った。 町の男たちは彼に告げた。「それはユダから来て、あなたがベテルの祭壇に対して行ったこれらのことを告げ知らせた神の人の墓です。」
2KI 23:18 彼は言った。「そのままにしておけ。だれも彼の骨を動かしてはならない。」そこで彼らは、サマリアから来た預言者の骨とともに、彼の骨をそのままにしておいた。
2KI 23:19 イスラエルの王たちが造って主を怒らせた、サマリアの町々にあった高き所のすべての家も、ヨシヤは取り除き、彼がベテルで行ったすべてのことと同様にそれらに対して行った。
2KI 23:20 彼はそこにいた高き所のすべての祭司を祭壇の上で殺し、その上で人の骨を焼き、それからエルサレムへ帰った。
2KI 23:21 王はすべての民に命じて言った。「この契約の書に書かれているように、あなたがたの神、主に過越の祭りを守りなさい。」
2KI 23:22 イスラエルをさばいた士師たちの時代から、イスラエルの王たちの時代、およびユダの王たちの時代を通じて、このような過越の祭りが守られたことはなかったからである。
2KI 23:23 しかし、ヨシヤ王の第十八年に、この過越の祭りがエルサレムで主に対して守られた。
2KI 23:24 さらにヨシヤは、霊媒、口寄せ、テラフィム 、偶像、およびユダの地とエルサレムに見られたすべての忌むべきものを取り除いた。祭司ヒルキヤが主の家で見つけた書に記された律法の言葉を実行するためであった。
2KI 23:25 ヨシヤのように、心を尽くし、命を尽くし、力を尽くして、モーセの律法のすべてに従い、主に立ち返った王は、彼の前にも後にもいなかった。
2KI 23:26 それにもかかわらず、主はその燃える大いなる激怒から立ち返られなかった。マナセが主を怒らせたすべての挑発のために、主の怒りはユダに向かって燃え上がっていたからである。
2KI 23:27 主は言われた。「わたしはイスラエルを取り除いたように、ユダもわたしの前から取り除き、わたしが選んだこの町エルサレムと、『わたしの名がそこにある』とわたしが言った家を捨てる。」
2KI 23:28 ヨシヤのその他の事績と、彼が行ったすべてのことは、ユダの王たちの年代記の書に記されているではないか。
2KI 23:29 その時代、エジプトの王ファラオ・ネコが、アッシリアの王と戦うためユーフラテス川へ向かった。ヨシヤ王はこれを迎え撃ったが、ファラオ・ネコはメギドで彼を殺した。
2KI 23:30 彼のしもべたちは、彼が死んだままメギドから戦車で彼を運び、エルサレムに連れて来て彼自身の墓に葬った。その地の民はヨシヤの息子エホアハズを取り、彼に油を注いで彼の父の代わりに王とした。
2KI 23:31 エホアハズが王となったときは二十三歳で、エルサレムで三か月間治めた。彼の母の名はハムタルといい、リブナのエレミヤの娘であった。
2KI 23:32 彼は彼の先祖が行ったすべてのことに従って、主の目に悪とされることを行った。
2KI 23:33 ファラオ・ネコはハマトの地リブラで彼を捕らえ、エルサレムで王として治められないようにした。そしてその地に、銀百タラント と金一タラントの貢ぎを課した。
2KI 23:34 ファラオ・ネコはヨシヤの息子エリアキムを、彼の父ヨシヤの代わりに王とし、彼の名をエホヤキムと改めさせた。しかし彼はエホアハズを連れ去り、彼はエジプトへ行き、そこで死んだ。
2KI 23:35 エホヤキムはファラオに銀と金を与えたが、彼はファラオの命令にしたがって銀を与えるためにその地に税を課した。彼はエジプトの王ファラオに与えるために、その地の民の各人から、その評価にしたがって銀と金を取り立てた。
2KI 23:36 エホヤキムが王となったときは二十五歳で、エルサレムで十一年間治めた。彼の母の名はゼビダといい、ルマのペダヤの娘であった。
2KI 23:37 彼は彼の先祖が行ったすべてのことに従って、主の目に悪とされることを行った。
2KI 24:1 彼の時代に、バビロンの王ネブカドネザルが攻め上って来たので、エホヤキムは三年間彼のしもべとなった。その後、彼は向きを変えて彼に背いた。
2KI 24:2 主はカルデア人の略奪隊、アラム人の略奪隊、モアブ人の略奪隊、アンモンの子らの略奪隊を彼に対して送られた。主は彼らをユダに対して送り、これを滅ぼそうとされた。主がそのしもべである預言者たちを通して語られた言葉のとおりであった。
2KI 24:3 このことがユダに起こったのは、確かに主の命令による。彼らを御前から取り除くためであり、マナセが犯したすべての罪、
2KI 24:4 また彼が流した罪のない血のためであった。彼がエルサレムを罪のない血で満たしたので、主は赦そうとはされなかった。
2KI 24:5 エホヤキムのその他の事績と、彼が行ったすべてのことは、ユダの王たちの年代記の書に記されているではないか。
2KI 24:6 エホヤキムは先祖とともに眠りにつき、その息子エホヤキンが代わって王となった。
2KI 24:7 エジプトの王は二度と自分の国から出て来なかった。バビロンの王がエジプトの川からユーフラテス川に至るまで、エジプトの王に属するすべてのものを奪い取っていたからである。
2KI 24:8 エホヤキンが王となったときは十八歳で、エルサレムで三か月間治めた。彼の母の名はネフシュタといい、エルサレムのエルナタンの娘であった。
2KI 24:9 彼は父が行ったすべてのことに従って、主の目に悪とされることを行った。
2KI 24:10 その時、バビロンの王ネブカドネザルのしもべたちがエルサレムに攻め上って来て、町は包囲された。
2KI 24:11 そのしもべたちが町を包囲している間に、バビロンの王ネブカドネザルが町にやって来た。
2KI 24:12 ユダの王エホヤキンは、彼と、その母と、そのしもべたちと、その君主たちと、その役人たちとともにバビロンの王のところに出て行った。バビロンの王は、自らの治世の第八年に彼を捕らえた。
2KI 24:13 主が語られたとおり、彼は主の家と王宮の宝物をすべて運び出し、イスラエルの王ソロモンが主の神殿のために造った金の器をことごとく切り裂いた。
2KI 24:14 彼はエルサレムのすべての者、すべての君主、すべての勇士、すなわち一万人の捕虜、およびすべての職人と鍛冶屋を捕らえ移した。その地の民の最も貧しい者たちのほかには、だれも残されなかった。
2KI 24:15 彼はエホヤキンをバビロンへ捕らえ移した。また、王の母、王の妻たち、彼の役人たち、その地の有力者たちを、彼はエルサレムからバビロンへ捕らえ移した。
2KI 24:16 バビロンの王は、七千人のすべての勇士と、一千人の職人や鍛冶屋、すなわち戦いに適したすべての力強い男たちを、捕虜としてバビロンに連れて行った。
2KI 24:17 バビロンの王はエホヤキンの叔父マタヌヤを彼に代わる王とし、その名をゼデキヤと改めさせた。
2KI 24:18 ゼデキヤが王となったときは二十一歳で、エルサレムで十一年間治めた。彼の母の名はハムタルといい、リブナのエレミヤの娘であった。
2KI 24:19 彼はエホヤキムが行ったすべてのことに従って、主の目に悪とされることを行った。
2KI 24:20 エルサレムとユダにこのことが起こったのは主の怒りによる。ついに主は彼らを御前から捨て去られた。ゼデキヤはバビロンの王に背いた。
2KI 25:1 彼の治世の第九年、第十の月の十日に、バビロンの王ネブカドネザルが、彼とその全軍勢とともにエルサレムに対して攻め上り、それに対して陣を敷いた。そして彼らはその周囲に土塁を築いた。
2KI 25:2 こうして町はゼデキヤ王の第十一年まで包囲された。
2KI 25:3 第四の月の九日に、町にききんが激しくなり、その地の民のためのパンがなくなった。
2KI 25:4 ついに町の城壁が破られた。すべての戦士は夜のうちに、王の園のそば、二重の城壁の間にある門から逃げ出した。カルデア人が町を包囲していたので、王はアラバへの道を進んだ。
2KI 25:5 しかし、カルデア人の軍勢は王を追跡し、エリコの平野で彼に追いついた。彼の全軍勢は彼から散り去っていた。
2KI 25:6 彼らは王を捕らえ、リブラにいるバビロンの王のところへ彼を連れて上った。そして彼らは彼にさばきを下した。
2KI 25:7 彼らはゼデキヤの目の前でゼデキヤの息子たちを殺し、ゼデキヤの目をえぐり出し、青銅の足枷で彼を縛ってバビロンへ連れて行った。
2KI 25:8 さて、第五の月の七日、すなわちバビロンの王ネブカドネザルの第十九年に、バビロンの王のしもべである護衛兵の長ネブザルアダンがエルサレムに来た。
2KI 25:9 彼は主の家と王の家を焼き、エルサレムのすべての家、すなわちすべての大きな家を火で焼いた。
2KI 25:10 護衛兵の長とともにいたカルデア人の全軍勢は、エルサレムの周囲の城壁を打ち壊した。
2KI 25:11 護衛兵の長ネブザルアダンは、町に残っていた民、バビロンの王に投降した者、その他の民を捕らえ移した。
2KI 25:12 しかし、護衛兵の長は、ぶどう畑と畑で働かせるために、その地の最も貧しい者たちを残した。
2KI 25:13 カルデア人は主の家にあった青銅の柱と、主の家にあった台座と青銅の海を打ち砕き、その青銅をバビロンへ運んだ。
2KI 25:14 彼らはまた、鍋、十能、芯切りばさみ、さじ、および彼らが奉仕に用いていたすべての青銅の器を奪い去った。
2KI 25:15 護衛兵の長は火皿と鉢を取り、金でできたものは金として、銀でできたものは銀として奪い去った。
2KI 25:16 ソロモンが主の家のために造った二本の柱、一つの海、そして台座については、これらすべての器の青銅は量りきれなかった。
2KI 25:17 一本の柱の高さは十八キュビト であり、その上に青銅の柱頭があった。柱頭の高さは三キュビトであり、柱頭の周囲にある網とざくろはすべて青銅であった。二本目の柱もその網とともにこれと同じであった。
2KI 25:18 護衛兵の長は祭司の長セラヤと、第二位の祭司ゼファニヤと、三人の門を守る者たちを捕らえた。
2KI 25:19 彼は町から、戦士たちを統率していた一人の役人と、町で見つかった王の側近の五人の男と、その地の民を召集した軍の長である書記官と、町で見つかったその地の民六十人を捕らえた。
2KI 25:20 護衛兵の長ネブザルアダンは彼らを捕らえ、リブラにいるバビロンの王のところへ彼らを連れて行った。
2KI 25:21 バビロンの王はハマトの地リブラで彼らを打ち殺した。こうしてユダは自分の地から捕囚となった。
2KI 25:22 ユダの地に残された民、すなわちバビロンの王ネブカドネザルが残した民について言えば、彼はシャファンの息子アヒカムの息子ゲダルヤを彼らの上の総督とした。
2KI 25:23 すべての軍の長たち、すなわち彼らとその部下たちは、バビロンの王がゲダルヤを総督としたことを聞くと、彼らはミツパのゲダルヤのところに来た。すなわちネタヌヤの息子イシュマエル、カレアの息子ヨハナン、ネトファ人タンフメテの息子セラヤ、マアカ人の息子ヤアザヌヤ、彼らとその部下たちである。
2KI 25:24 ゲダルヤは彼らと彼らの部下たちに誓って、彼らに言った。「カルデア人のしもべたちを恐れてはならない。この地に住み、バビロンの王に仕えなさい。そうすれば、あなたがたにとって良いこととなる。」
2KI 25:25 しかし、第七の月に、王族の出身であるエリシャマの息子ネタヌヤの息子イシュマエルが、十人の男たちとともにやって来て、ゲダルヤを打ち殺した。またミツパで彼とともにいたユダヤ人やカルデア人も打ち殺した。
2KI 25:26 小さい者から大きい者まで、すべての民と軍の長たちは立ち上がり、エジプトへ行った。彼らがカルデア人を恐れたからである。
2KI 25:27 ユダの王エホヤキンが捕らえ移されてから第三十七年、第十二の月の二十七日に、バビロンの王エビル・メロダクは、その治世の初めの年に、ユダの王エホヤキンを監獄から解放した。
2KI 25:28 彼はエホヤキンに優しく語りかけ、彼の王座をバビロンで彼とともにいた王たちの王座よりも高い所に置いた。
2KI 25:29 王は彼の囚人服を着替えさせた。エホヤキンは生涯、いつも王の食卓で食事をした。
2KI 25:30 彼には王から日々の生活費が支給され、生涯、途切れることがなかった。
1CH 1:1 アダム、セツ、エノス、
1CH 1:2 カイナン、マハラレル、ヤレド、
1CH 1:3 エノク、メトセラ、レメク、
1CH 1:4 ノア、セム、ハム、ヤペテ。
1CH 1:5 ヤペテの子らは、ゴメル、マゴグ、マダイ、ヤワン、トバル、メシェク、ティラス。
1CH 1:6 ゴメルの子らは、アシュケナズ、ディパテ、トガルマ。
1CH 1:7 ヤワンの子らは、エリシャ、タルシシュ、キティム、ロダニム。
1CH 1:8 ハムの子らは、クシュ、ミツライム、プテ、カナン。
1CH 1:9 クシュの子らは、セバ、ハビラ、サブタ、ラアマ、サブテカ。ラアマの子らは、シェバとデダン。
1CH 1:10 クシュはニムロドをもうけた。ニムロドは地上で勇士となり始めた。
1CH 1:11 ミツライムは、ルディム、アナミム、レハビム、ナフトヒム、
1CH 1:12 パトルシム、カスルヒム（ペリシテ人はここから出た）、カフトリムの父となった。
1CH 1:13 カナンは、その長子シドン、ヘテ、
1CH 1:14 エブス人、アモリ人、ギルガシ人、
1CH 1:15 ヒビ人、アルキ人、シニ人、
1CH 1:16 アルワド人、ツェマリ人、ハマテ人の父となった。
1CH 1:17 セムの子らは、エラム、アシュル、アルパクシャド、ルド、アラム、ウツ、フル、ゲテル、メシェク。
1CH 1:18 アルパクシャドはシェラの父となり、シェラはエベルの父となった。
1CH 1:19 エベルには二人の息子が生まれた。一人の名はペレグであった。彼の時代に地が分けられたからである。その兄弟の名はヨクタンであった。
1CH 1:20 ヨクタンは、アルモダド、シェレフ、ハツァルマベテ、エラ、
1CH 1:21 ハドラム、ウザル、ディクラ、
1CH 1:22 エバル、アビマエル、シェバ、
1CH 1:23 オフィル、ハビラ、ヨバブの父となった。これらは皆ヨクタンの子らである。
1CH 1:24 セム、アルパクシャド、シェラ、
1CH 1:25 エベル、ペレグ、レウ、
1CH 1:26 セルグ、ナホル、テラ、
1CH 1:27 アブラム（別名アブラハム）。
1CH 1:28 アブラハムの子らは、イサクとイシュマエル。
1CH 1:29 彼らの系図は次のとおりである。イシュマエルの長子ネバヨト、次にケダル、アドベエル、ミブサム、
1CH 1:30 ミシュマ、ドゥマ、マサ、ハダド、テマ、
1CH 1:31 エツル、ナフィシュ、ケデマ。以上がイシュマエルの子らである。
1CH 1:32 アブラハムのそばめケトラの子ら。彼女はジムラン、ヨクシャン、メダン、ミディアン、イシュバク、シュアを産んだ。ヨクシャンの子らは、シェバとデダン。
1CH 1:33 ミディアンの子らは、エパ、エフェル、エノク、アビダ、エルダア。これらは皆ケトラの子らである。
1CH 1:34 アブラハムはイサクをもうけた。イサクの子らは、エサウとイスラエル。
1CH 1:35 エサウの子らは、エリファズ、レウエル、エウシュ、ヤラム、コラ。
1CH 1:36 エリファズの子らは、テマン、オマル、ツェフィ、ガタム、ケナズ、ティムナ、アマレク。
1CH 1:37 レウエルの子らは、ナハテ、ゼラ、シャマ、ミザ。
1CH 1:38 セイルの子らは、ロタン、ショバル、ツィベオン、アナ、ディション、エツェル、ディシャン。
1CH 1:39 ロタンの子らは、ホリとホマム。ティムナはロタンの妹であった。
1CH 1:40 ショバルの子らは、アルヤン、マナハテ、エバル、シェフィ、オナム。ツィベオンの子らは、アヤとアナ。
1CH 1:41 アナの子はディション。ディションの子らは、ハムラン、エシュバン、イトラン、ケラン。
1CH 1:42 エツェルの子らは、ビルハン、ザアバン、ヤアカン。ディシャンの子らは、ウツとアラン。
1CH 1:43 イスラエルの子らを治める王がまだだれもいなかったころ、エドムの地で治めていた王たちは次のとおりである。ベオルの子ベラ、その町の名はディンハバであった。
1CH 1:44 ベラが死ぬと、ボツラのゼラの子ヨバブが代わって王となった。
1CH 1:45 ヨバブが死ぬと、テマン人の地のフシャムが代わって王となった。
1CH 1:46 フシャムが死ぬと、ベダドの子ハダドが代わって王となった。彼はモアブの野でミディアンを打ち破った。彼の町の名はアビテであった。
1CH 1:47 ハダドが死ぬと、マスレカのサムラが代わって王となった。
1CH 1:48 サムラが死ぬと、川のほとりのレホボトのシャウルが代わって王となった。
1CH 1:49 シャウルが死ぬと、アクボルの子バアル・ハナンが代わって王となった。
1CH 1:50 バアル・ハナンが死ぬと、ハダドが代わって王となった。彼の町の名はパイであった。彼の妻の名はメヘタベルといい、マトレドの娘であってメ・ザハブの孫娘であった。
1CH 1:51 その後、ハダドは死んだ。エドムの首長たちは次のとおりであった。首長ティムナ、首長アルヤ、首長エテテ、
1CH 1:52 首長オホリバマ、首長エラ、首長ピノン、
1CH 1:53 首長ケナズ、首長テマン、首長ミブツァル、
1CH 1:54 首長マグディエル、首長イラム。以上がエドムの首長たちである。
1CH 2:1 イスラエルの子らは次のとおりである。ルベン、シメオン、レビ、ユダ、イッサカル、ゼブルン、
1CH 2:2 ダン、ヨセフ、ベニヤミン、ナフタリ、ガド、アシェル。
1CH 2:3 ユダの子らは、エル、オナン、シェラ。この三人は、カナン人の女であるシュアの娘が彼に産んだ。ユダの長子エルは主 の目に悪しき者であったので、主は彼を殺された。
1CH 2:4 彼の嫁タマルは彼にペレツとゼラを産んだ。ユダの子は全部で五人であった。
1CH 2:5 ペレツの子らは、ヘツロンとハムル。
1CH 2:6 ゼラの子らは、ジムリ、エタン、ヘマン、カルコル、ダラ。全員で五人であった。
1CH 2:7 カルミの子は、イスラエルを煩わせたアカルであった。彼は聖絶のものに関して罪を犯した。
1CH 2:8 エタンの子は、アザルヤ。
1CH 2:9 ヘツロンに生まれた子らは、エラフメエル、ラム、ケルバイ。
1CH 2:10 ラムはアミナダブをもうけ、アミナダブはユダの子らの君ナフションをもうけ、
1CH 2:11 ナフションはサルマをもうけ、サルマはボアズをもうけ、
1CH 2:12 ボアズはオベデをもうけ、オベデはエッサイをもうけた。
1CH 2:13 エッサイの子らは、長子エリアブ、次男アビナダブ、三男シメア、
1CH 2:14 四男ネタンエル、五男ラダイ、
1CH 2:15 六男オツェム、七男ダビデ。
1CH 2:16 彼らの姉妹はツェルヤとアビガイルであった。ツェルヤの子らは、アビシャイ、ヨアブ、アサエルの三人。
1CH 2:17 アビガイルはアマサを産んだ。アマサの父はイシュマエル人エテルであった。
1CH 2:18 ヘツロンの子カレブは、その妻アズバとエリオテによって子らをもうけた。アズバの子らは次のとおりである。エシェル、ショバブ、アルドン。
1CH 2:19 アズバが死ぬと、カレブはエフラテをめとった。彼女は彼にフルを産んだ。
1CH 2:20 フルはウリの父となり、ウリはベツァルエルの父となった。
1CH 2:21 その後、ヘツロンはギルアドの父マキルの娘を妻に迎えた。彼が彼女をめとったのは六十歳のときで、彼女はセグブを産んだ。
1CH 2:22 セグブはヤイルの父となった。ヤイルはギルアドの地に二十三の町を持っていた。
1CH 2:23 しかしゲシュルとアラムが、彼らからヤイルの町々を、ケナテとその村々を含む六十の町を奪い取った。これらは皆、ギルアドの父マキルの子孫であった。
1CH 2:24 ヘツロンがカレブ・エフラタで死んだ後、妻アビヤは彼の子アシュフルを産んだ。アシュフルはテコアの父となった。
1CH 2:25 ヘツロンの長子エラフメエルの子らは、長子ラム、ブナ、オレン、オツェム、アヒヤであった。
1CH 2:26 エラフメエルにはもう一人の妻がおり、その名をアタラといった。彼女はオナムの母であった。
1CH 2:27 エラフメエルの長子ラムの子らは、マアツ、ヤミン、エケルであった。
1CH 2:28 オナムの子らは、シャマイとヤダ。シャマイの子らは、ナダブとアビシュル。
1CH 2:29 アビシュルの妻の名はアビハイルといい、彼女は彼にアフバンとモリドを産んだ。
1CH 2:30 ナダブの子らは、セレドとアパイム。セレドは子を持たずに死んだ。
1CH 2:31 アパイムの子は、イシ。イシの子は、シェシャン。シェシャンの子は、アフライ。
1CH 2:32 シャマイの兄弟ヤダの子らは、エテルとヨナタン。エテルは子を持たずに死んだ。
1CH 2:33 ヨナタンの子らは、ペレテとザザ。以上がエラフメエルの子らである。
1CH 2:34 シェシャンには息子がなく、娘だけがいた。シェシャンにはエジプト人のしもべがおり、その名をヤルハといった。
1CH 2:35 シェシャンはその娘をしもべヤルハに妻として与えた。彼女は彼にアタイを産んだ。
1CH 2:36 アタイはナタンの父となり、ナタンはザバドの父となり、
1CH 2:37 ザバドはエフラルの父となり、エフラルはオベデの父となり、
1CH 2:38 オベデはイエフの父となり、イエフはアザルヤの父となり、
1CH 2:39 アザルヤはヘレツの父となり、ヘレツはエルアサの父となり、
1CH 2:40 エルアサはシスマイの父となり、シスマイはシャルムの父となり、
1CH 2:41 シャルムはエカムヤの父となり、エカムヤはエリシャマの父となった。
1CH 2:42 エラフメエルの兄弟カレブの子らは、長子でジフの父となったメシャと、ヘブロンの父マレシャの子らであった。
1CH 2:43 ヘブロンの子らは、コラ、タプア、レケム、シェマ。
1CH 2:44 シェマはヨルケアムの父ラハムの父となった。レケムはシャマイの父となった。
1CH 2:45 シャマイの子はマオンであった。マオンはベテ・ツルの父となった。
1CH 2:46 カレブのそばめエパは、ハラン、モツァ、ガゼツを産んだ。ハランはガゼツの父となった。
1CH 2:47 ヤフダイの子らは、レゲム、ヨタム、ゲシャン、ペレテ、エパ、シャアフ。
1CH 2:48 カレブのそばめマアカは、シェベルとティルハナを産んだ。
1CH 2:49 彼女はまた、マドマナの父シャアフ、マクベナの父でありギベアの父であるシェバを産んだ。カレブの娘はアクサであった。
1CH 2:50 以上がカレブの子らである。エフラタの長子フルの子は、キルヤテ・エアルィムの父ショバル、
1CH 2:51 ベツレヘムの父サルマ、ベテ・ガデルの父ハレフ。
1CH 2:52 キルヤテ・エアルィムの父ショバルの子らは、ハロエとメヌホテ人の半数であった。
1CH 2:53 キルヤテ・エアルィムの諸氏族は、エテル人、プテ人、シュマテ人、ミシュラ人であった。ツォラ人とエシュタオル人は彼らから出た。
1CH 2:54 サルマの子らは、ベツレヘム、ネトファ人、アトロテ・ベテ・ヨアブ、そしてマナハテ人の半ばであるツォル人。
1CH 2:55 ヤベツに住んでいた書記の諸氏族は、ティルアテ人、シムアテ人、スカテ人であった。これらはレカブの家の父であるハマトから出たケニ人である。
1CH 3:1 ヘブロンでダビデに生まれた子らは次のとおりである。長子アムノンはエズレル人アヒノアムによる。次男ダニエルはカルメル人アビガイルによる。
1CH 3:2 三男アブサロムはゲシュルの王タルマイの娘マアカの子。四男アドニヤはハギテの子。
1CH 3:3 五男シェファティヤはアビタルの子。六男イトレアムはその妻エグラによる。
1CH 3:4 この六人がヘブロンで彼に生まれた。彼はそこで七年六か月治めた。また、エルサレムで三十三年治めた。
1CH 3:5 エルサレムで彼に生まれたのは次のとおりである。アミエルの娘バテ・シュアによるシメア、ショバブ、ナタン、ソロモンの四人。
1CH 3:6 さらに、イブハル、エリシャマ、エリフェレテ、
1CH 3:7 ノガ、ネフェグ、ヤフィア、
1CH 3:8 エリシャマ、エルヤダ、エリフェレテの九人。
1CH 3:9 これらは皆ダビデの子らであり、このほかにそばめたちの子らがいた。また、タマルは彼らの妹であった。
1CH 3:10 ソロモンの子はレハブアム、その子はアビヤ、その子はアサ、その子はエホシャファテ、
1CH 3:11 その子はヨラム、その子はアハズヤ、その子はヨアシュ、
1CH 3:12 その子はアマツヤ、その子はアザルヤ、その子はヨタム、
1CH 3:13 その子はアハズ、その子はヒゼキヤ、その子はマナセ、
1CH 3:14 その子はアモン、その子はヨシヤ。
1CH 3:15 ヨシヤの子らは、長子ヨハナン、次男エホヤキム、三男ゼデキヤ、四男シャルム。
1CH 3:16 エホヤキムの子らは、その子エコニヤ、その子ゼデキヤ。
1CH 3:17 捕囚となったエコニヤの子らは、その子シェアルティエル、
1CH 3:18 マルキラム、ペダヤ、シェナザル、エカムヤ、ホシャマ、ネダブヤ。
1CH 3:19 ペダヤの子らは、ゼルバベルとシムイ。ゼルバベルの子らは、メシュラムとハナニヤ。その妹はシェロミテ。
1CH 3:20 さらにハシュバ、オヘル、ベレクヤ、ハサデヤ、ユシャブ・ヘセドの五人。
1CH 3:21 ハナニヤの子らは、ペラテヤとエシャヤ。またレファヤの子ら、アルナンの子ら、オバデヤの子ら、シェカニヤの子ら。
1CH 3:22 シェカニヤの子は、シェマヤ。シェマヤの子らは、ハトシュ、イガル、バリア、ネアルヤ、シャファテの六人。
1CH 3:23 ネアルヤの子らは、エリオエナイ、ヒズキヤ、アズリカムの三人。
1CH 3:24 エリオエナイの子らは、ホダブヤ、エルヤシブ、ペラヤ、アクブ、ヨハナン、デラヤ、アナニの七人。
1CH 4:1 ユダの子らは、ペレツ、ヘツロン、カルミ、フル、ショバル。
1CH 4:2 ショバルの子レアヤはヤハテの父となり、ヤハテはアフマイとラハドの父となった。これらはツォラ人の諸氏族である。
1CH 4:3 エタムの父の子らは次のとおりである。エズレル、イシュマ、イドバシュ。彼らの妹の名はハツェレルポニといった。
1CH 4:4 ペヌエルはゲドルの父、エゼルはフシャの父。これらはベツレヘムの父であるエフラタの長子フルの子らである。
1CH 4:5 テコアの父アシュフルには、ヘラとナアラという二人の妻がいた。
1CH 4:6 ナアラは彼にアフザム、ヘフェル、テメニ、ハアハシュタリを産んだ。これらがナアラの子らである。
1CH 4:7 ヘラの子らは、ツェレテ、イツハル、エトナン。
1CH 4:8 ハコツはアヌブ、ツォベバ、およびハルムの子アハルヘルの諸氏族の父となった。
1CH 4:9 ヤベツはその兄弟たちよりも尊ばれた。彼の母は、「わたしが苦しんでこの子を産んだからだ」と言って、彼をヤベツ と名付けた。
1CH 4:10 ヤベツはイスラエルの神 に呼び求めて言った。「どうか、私を大いに祝福し、私の領地を広げてください。御手が私とともにあり、私を悪から守り、私が苦しみを引き起こすことのないようにしてください。」 神は彼の願いをかなえられた。
1CH 4:11 シュアの兄弟ケルブはメヒルの父となった。メヒルはエシュトンの父である。
1CH 4:12 エシュトンはベテ・ラファ、パセア、およびイル・ナハシュの父テヒナの父となった。これらはレカの人々である。
1CH 4:13 ケナズの子らは、オテニエルとセラヤ。オテニエルの子らは、ハタテ 。
1CH 4:14 メオノタイはオフラの父となり、セラヤはゲ・ハラシムの父ヨアブの父となった。彼らは職人だったからである。
1CH 4:15 エフネの子カレブの子らは、イル、エラ、ナアム。エラの子は、ケナズ。
1CH 4:16 エハレレルの子らは、ジフ、ジファ、ティルヤ、アサレル。
1CH 4:17 エズラの子らは、エテル、メレド、エフェル、ヤロン。メレドの妻はミリヤム、シャマイ、およびエシュテモアの父イシュバを産んだ。
1CH 4:18 彼のユダ人の妻は、ゲドルの父エレド、ソコの父ヘベル、ザノアの父エクティエルを産んだ。これらはメレドがめとったファラオの娘ビテヤの子らである。
1CH 4:19 ナハムの妹であるホディヤの妻の子らは、ガルミ人ケイラの父、およびマアカ人エシュテモアの父である。
1CH 4:20 シモンの子らは、アムノン、リンナ、ベン・ハナン、ティロン。イシの子らは、ゾヘテ、ベン・ゾヘテ。
1CH 4:21 ユダの子シェラの子らは、レカの父エル、マレシャの父ラダ、および上質の亜麻布を織る職人であるアシュベアの家の諸氏族、
1CH 4:22 さらにヨキム、コゼバの人々、モアブを支配したヨアシュとサラフ、そしてヤシュビ・レヘムである。これらの記録は古いものである。
1CH 4:23 彼らは陶器職人であり、ネタイムとゲデラに住む者たちであった。彼らは王の仕事のために王とともにそこに住んだ。
1CH 4:24 シメオンの子らは、ネムエル、ヤミン、ヤリブ、ゼラ、シャウル。
1CH 4:25 その子はシャルム、その子はミブサム、その子はミシュマ。
1CH 4:26 ミシュマの子らは、その子ハムエル、その子ザクル、その子シムイ。
1CH 4:27 シムイには十六人の息子と六人の娘がいた。しかし彼の兄弟たちには子どもが多くなく、彼らの氏族はすべてユダの子らのようには増えなかった。
1CH 4:28 彼らはベエル・シェバ、モラダ、ハツァル・シュアル、
1CH 4:29 ビルハ、エツェム、トラド、
1CH 4:30 ベトエル、ホルマ、ツィクラグ、
1CH 4:31 ベテ・マルカボテ、ハツァル・スシム、ベテ・ビルイ、シャアライムに住んでいた。これらはダビデの治世まで彼らの町であった。
1CH 4:32 彼らの村々は、エタム、アイン、リモン、トケン、アシャンの五つの町であり、
1CH 4:33 またバアルに至るまで、それらの町の周辺にあるすべての村々であった。以上が彼らの居住地であり、彼らは系図を記録していた。
1CH 4:34 メショバブ、ヤムレク、アマツヤの子ヨシャ、
1CH 4:35 ヨエル、アシエルの子であるセラヤの子ヨシブヤの子イエフ、
1CH 4:36 エリオエナイ、ヤアコバ、エショハヤ、アサヤ、アディエル、エシミエル、ベナヤ、
1CH 4:37 そしてシェマヤの子であるシムリの子エダヤの子アロンの子シフィの子ジザ――
1CH 4:38 名前を挙げられたこれらの者は、その氏族の首長たちであった。彼らの父祖の家は大いに増え広がった。
1CH 4:39 彼らは自分たちの羊の群れのために牧草地を求めて、ゲドルの入り口、谷の東側にまで行った。
1CH 4:40 彼らは豊かで良い牧草地を見つけた。その地は広々として静かで平和であった。以前そこに住んでいた者たちはハムの子孫だったからである。
1CH 4:41 名を記されたこれらの者は、ユダの王ヒゼキヤの時代に来て、彼らの天幕を打ち壊し、そこにいたメウニムを討ち、今日に至るまで完全に滅ぼして、その地に住んだ。そこには彼らの羊の群れのための牧草地があったからである。
1CH 4:42 彼らの一部、すなわちシメオンの子らの中から五百人がセイル山へ行った。イシの子であるペラテヤ、ネアルヤ、レファヤ、ウジエルを長としていた。
1CH 4:43 彼らは生き残っていたアマレク人の残党を討ち、今日に至るまでそこに住んでいる。
1CH 5:1 イスラエルの長子ルベンの子ら。（彼は長子であったが、父の寝床を汚したため、その長子の権利はイスラエルの子ヨセフの子らに与えられた。それゆえ、長子の権利に従って系図が記されることはない。
1CH 5:2 ユダは兄弟たちの中で力があり、彼から君が出たが、長子の権利はヨセフのものであった。）
1CH 5:3 イスラエルの長子ルベンの子らは、エノク、パル、ヘツロン、カルミ。
1CH 5:4 ヨエルの子らは、その子シェマヤ、その子ゴグ、その子シムイ、
1CH 5:5 その子ミカ、その子レアヤ、その子バアル、
1CH 5:6 その子ベエラ。彼はアッシリアの王ティルガテ・ピルネセルに捕囚として連れ去られた。彼はルベン人の君であった。
1CH 5:7 氏族ごとの彼の兄弟たちが、その世代の系図に記されたとき、長はエイエル、次にゼカリヤ、
1CH 5:8 そしてヨエルの子であるシェマの子アザズの子ベラ。彼はアロエルに住み、ネボとバアル・メオンにまで及んだ。
1CH 5:9 彼は東のほうユーフラテス川から荒野の入り口に至るまで住んだ。彼らの家畜がギルアドの地で増え広がったからである。
1CH 5:10 サウルの時代に、彼らはハガル人と戦い、ハガル人は彼らの手によって倒れた。彼らはギルアドの東全域にわたって天幕に住んだ。
1CH 5:11 ガドの子らはバシャンの地で彼らと並んでサルカに至るまで住んだ。
1CH 5:12 バシャンでは長のヨエル、二番目のシャファム、ヤナイ、シャファテ。
1CH 5:13 彼らの父祖の家に属する兄弟たちは、ミカエル、メシュラム、シェバ、ヨライ、ヤカン、ジア、エベルの七人。
1CH 5:14 これらはアビハイルの子らである。アビハイルはブズの子、ヤフドの子、エシシャイの子、ミカエルの子、ギルアドの子、ヤロアの子、フリの子である。
1CH 5:15 グニの子であるアブディエルの子アヒが彼らの父祖の家の長であった。
1CH 5:16 彼らはバシャンのギルアドとその町々、そしてシャロンのすべての放牧地をその境界まで住処とした。
1CH 5:17 これらは皆、ユダの王ヨタムの時代とイスラエルの王ヤロブアムの時代に系図に記された。
1CH 5:18 ルベンの子ら、ガド人、およびマナセの半部族の勇士たち、すなわち盾と剣を携え、弓を射ることができ、戦いに熟練した者たちのうち、出陣できる者は四万四千七百六十人であった。
1CH 5:19 彼らはハガル人、エツル、ナフィシュ、ノダブと戦った。
1CH 5:20 彼らは戦いで神の助けを受け、ハガル人とその同盟軍は彼らの手に渡された。彼らが戦いのただ中で神に叫び求め、神に信頼したので、神がその願いに答えられたからである。
1CH 5:21 彼らは敵の家畜を奪い取った。そのらくだ五万頭、羊二十五万匹、ろば二千頭、また十万人を捕虜とした。
1CH 5:22 多くの者が殺されて倒れた。この戦いは神によるものだったからである。彼らは捕囚の時までその地に住んだ。
1CH 5:23 マナセの半部族の子らもその地に住んだ。彼らはバシャンからバアル・ヘルモン、セニル、そしてヘルモン山に至るまで増え広がった。
1CH 5:24 彼らの父祖の家の長たちは次のとおりである。エフェル、イシ、エリエル、アズリエル、エレミヤ、ホダブヤ、ヤフディエル。彼らは力ある勇士であり、名のある人々であって、彼らの父祖の家の長であった。
1CH 5:25 しかし、彼らは彼らの父祖の神に対して罪を犯し、神が彼らの前から滅ぼされたその地の民の神々を追い求め、淫行にふけった。
1CH 5:26 そのため、イスラエルの神はアッシリアの王プルの霊とアッシリアの王ティルガテ・ピルネセルの霊を奮い立たせられた。その王はルベン人、ガド人、マナセの半部族を捕囚として連れ去り、ハラ、ハボル、ハラ、およびゴザン川へと連れて行き、今日に至っている。
1CH 6:1 レビの子らは、ゲルション、ケハテ、メラリ。
1CH 6:2 ケハテの子らは、アムラム、イツハル、ヘブロン、ウジエル。
1CH 6:3 アムラムの子らは、アロン、モーセ、ミリヤム。アロンの子らは、ナダブ、アビフ、エルアザル、イタマル。
1CH 6:4 エルアザルはピネハスの父となり、ピネハスはアビシュアの父となり、
1CH 6:5 アビシュアはブキの父となった。ブキはウジの父となり、
1CH 6:6 ウジはゼラフヤの父となった。ゼラフヤはメラヨテの父となり、
1CH 6:7 メラヨテはアマルヤの父となり、アマルヤはアヒトブの父となり、
1CH 6:8 アヒトブはツァドクの父となり、ツァドクはアヒマアツの父となり、
1CH 6:9 アヒマアツはアザルヤの父となり、アザルヤはヨハナンの父となり、
1CH 6:10 ヨハナンはアザルヤの父となった。彼はソロモンがエルサレムに建てた家で祭司の務めを果たした。
1CH 6:11 アザルヤはアマルヤの父となり、アマルヤはアヒトブの父となり、
1CH 6:12 アヒトブはツァドクの父となり、ツァドクはシャルムの父となり、
1CH 6:13 シャルムはヒルキヤの父となり、ヒルキヤはアザルヤの父となり、
1CH 6:14 アザルヤはセラヤの父となり、セラヤはエホツァダクの父となった。
1CH 6:15 主がネブカドネザルの手によってユダとエルサレムを捕囚にされたとき、エホツァダクも捕らえられて行った。
1CH 6:16 レビの子らは、ゲルショム、ケハテ、メラリ。
1CH 6:17 ゲルショムの子らの名は次のとおりである。リブニとシムイ。
1CH 6:18 ケハテの子らは、アムラム、イツハル、ヘブロン、ウジエルであった。
1CH 6:19 メラリの子らは、マフリとムシ。以上が、父祖の家ごとのレビ人の諸氏族である。
1CH 6:20 ゲルショムからは、その子リブニ、その子ヤハテ、その子ジムマ、
1CH 6:21 その子ヨア、その子イド、その子ゼラ、その子エアテライ。
1CH 6:22 ケハテの子らは、その子アミナダブ、その子コラ、その子アシル、
1CH 6:23 その子エルカナ、その子エビアサフ、その子アシル、
1CH 6:24 その子タハテ、その子ウリエル、その子ウジヤ、その子シャウル。
1CH 6:25 エルカナの子らは、アマサイとアヒモテ。
1CH 6:26 エルカナの系譜は、その子ツォファイ、その子ナハテ、
1CH 6:27 その子エリアブ、その子エロハム、その子エルカナ。
1CH 6:28 サムエルの子らは、長子ヨエル、次男アビヤ。
1CH 6:29 メラリの子らは、マフリ、その子リブニ、その子シムイ、その子ウザ、
1CH 6:30 その子シメア、その子ハギヤ、その子アサヤ。
1CH 6:31 箱がそこに安置された後、ダビデが主の家での歌の務めのために任命した者たちは次のとおりである。
1CH 6:32 彼らは、ソロモンがエルサレムに主の家を建てるまで、会見の天幕である幕屋の前で歌をもって仕えた。彼らはその定めに従って自分たちの務めを果たした。
1CH 6:33 仕えた者たちとその子らは次のとおりである。ケハテ人の子らからは、歌い手ヘマン。彼はサムエルの子ヨエルの子、
1CH 6:34 エルカナの子、エロハムの子、エリエルの子、トアの子、
1CH 6:35 ツフの子、エルカナの子、マハテの子、アマサイの子、
1CH 6:36 エルカナの子、ヨエルの子、アザルヤの子、ゼパニヤの子、
1CH 6:37 タハテの子、アシルの子、エビアサフの子、コラの子、
1CH 6:38 イツハルの子、ケハテの子、レビの子、イスラエルの子である。
1CH 6:39 彼の兄弟アサフは彼の右手に立った。すなわち、シメアの子ベレクヤの子アサフ。彼は、
1CH 6:40 ミカエルの子、バアセヤの子、マルキヤの子、
1CH 6:41 エテニの子、ゼラの子、アダヤの子、
1CH 6:42 エタンの子、ジムマの子、シムイの子、
1CH 6:43 ヤハテの子、ゲルショムの子、レビの子である。
1CH 6:44 左手には彼らの兄弟であるメラリの子らがいた。マルクの子アブディの子キシの子エタン。彼は、
1CH 6:45 ハシャブヤの子、アマツヤの子、ヒルキヤの子、
1CH 6:46 アムジの子、バニの子、シェメルの子、
1CH 6:47 マフリの子、ムシの子、メラリの子、レビの子である。
1CH 6:48 彼らの兄弟であるレビ人は、神の家である幕屋のすべての務めのために任命された。
1CH 6:49 しかし、アロンとその子らは、全焼のいけにえの祭壇と香の祭壇の上でささげ物をし、至聖所のすべての働きを行い、神のしもべモーセが命じたすべてのことに従って、イスラエルのために贖罪をした。
1CH 6:50 アロンの子らは次のとおりである。その子エルアザル、その子ピネハス、その子アビシュア、
1CH 6:51 その子ブキ、その子ウジ、その子ゼラフヤ、
1CH 6:52 その子メラヨテ、その子アマルヤ、その子アヒトブ、
1CH 6:53 その子ツァドク、その子アヒマアツ。
1CH 6:54 彼らの領地内に設けられた居住地は次のとおりである。アロンの子ら、すなわちケハテ人の諸氏族（彼らのために最初のくじが引かれた）には、
1CH 6:55 ユダの地にあるヘブロンと、その周囲の牧草地が与えられた。
1CH 6:56 しかし、その町の畑と村々は、エフネの子カレブに与えられた。
1CH 6:57 アロンの子らには、逃れの町であるヘブロン、および牧草地を持つリブナ、ヤティル、牧草地を持つエシュテモア、
1CH 6:58 牧草地を持つヒレン、牧草地を持つデビル、
1CH 6:59 牧草地を持つアシャン、牧草地を持つベテ・シェメシュが与えられ、
1CH 6:60 さらにベニヤミンの部族からは、牧草地を持つゲバ、牧草地を持つアレメテ、牧草地を持つアナトテが与えられた。彼らの諸氏族に属する町は全部で十三であった。
1CH 6:61 ケハテの残りの子らには、マナセの半部族の氏族から、くじによって十の町が与えられた。
1CH 6:62 ゲルショムの子らには、その諸氏族に従って、イッサカルの部族、アシェルの部族、ナフタリの部族、およびバシャンにいるマナセの部族から、十三の町が与えられた。
1CH 6:63 メラリの子らには、その諸氏族に従って、ルベンの部族、ガドの部族、ゼブルンの部族から、くじによって十二の町が与えられた。
1CH 6:64 イスラエルの子らはこれらの町とその牧草地をレビ人に与えた。
1CH 6:65 彼らは、ユダの子らの部族、シメオンの子らの部族、ベニヤミンの子らの部族から、名前を挙げられたこれらの町をくじによって与えた。
1CH 6:66 ケハテの子らの諸氏族のうちのいくつかは、エフライムの部族から領地として町々を与えられた。
1CH 6:67 彼らには、エフライムの山地にある逃れの町シェケムとその牧草地、牧草地を持つゲゼル、
1CH 6:68 牧草地を持つヨクメアム、牧草地を持つベテ・ホロン、
1CH 6:69 牧草地を持つアヤロン、牧草地を持つガテ・リモンが与えられ、
1CH 6:70 ケハテの子らの諸氏族の残りの者のために、マナセの半部族から、牧草地を持つアネル、牧草地を持つビレアムが与えられた。
1CH 6:71 ゲルショムの子らには、マナセの半部族の氏族から、バシャンにあるゴランとその牧草地、および牧草地を持つアシュタロテが与えられ、
1CH 6:72 イッサカルの部族からは、牧草地を持つケデシュ、牧草地を持つダベラテ、
1CH 6:73 牧草地を持つラモテ、牧草地を持つアネムが与えられ、
1CH 6:74 アシェルの部族からは、牧草地を持つマシャル、牧草地を持つアブドン、
1CH 6:75 牧草地を持つフコク、牧草地を持つレホブが与えられ、
1CH 6:76 ナフタリの部族からは、ガリラヤにあるケデシュとその牧草地、牧草地を持つハモン、牧草地を持つキルヤタイムが与えられた。
1CH 6:77 残りのレビ人、すなわちメラリの子らには、ゼブルンの部族から、牧草地を持つリモノ、牧草地を持つタボルが与えられ、
1CH 6:78 エリコのヨルダン川の向こう側、ヨルダン川の東側において、ルベンの部族からは、荒野にあるベツェルとその牧草地、牧草地を持つヤフツァ、
1CH 6:79 牧草地を持つケデモテ、牧草地を持つメファアテが与えられ、
1CH 6:80 ガドの部族からは、ギルアドにあるラモテとその牧草地、牧草地を持つマハナイム、
1CH 6:81 牧草地を持つヘシュボン、牧草地を持つヤゼルが与えられた。
1CH 7:1 イッサカルの子らは、トラ、プア、ヤシュブ、シムロンの四人。
1CH 7:2 トラの子らは、ウジ、レファヤ、エリエル、ヤフマイ、イブサム、シェムエルであり、トラの父祖の家の長であった。彼らはその世代において力ある勇士であった。ダビデの時代の彼らの数は二万二千六百人であった。
1CH 7:3 ウジの子は、イズラフヤ。イズラフヤの子らは、ミカエル、オバデヤ、ヨエル、イシヤの五人。彼らは皆、長の者であった。
1CH 7:4 彼らとともに、彼らの世代に従って、父祖の家ごとに、戦いのための軍隊の部隊が三万六千人いた。彼らには多くの妻と子らがいたからである。
1CH 7:5 イッサカルのすべての諸氏族の中での彼らの兄弟たちは力ある勇士であり、すべて系図に記された数は八万七千人であった。
1CH 7:6 ベニヤミンの子らは、ベラ、ベケル、エディアエルの三人。
1CH 7:7 ベラの子らは、エツボン、ウジ、ウジエル、エリモテ、イリの五人で、父祖の家の長であり、力ある勇士であった。彼らの系図に記された数は二万二千三十四人であった。
1CH 7:8 ベケルの子らは、ゼミラ、ヨアシュ、エリエゼル、エリオエナイ、オムリ、エレモテ、アビヤ、アナトテ、アレメテ。これらはすべてベケルの子らであった。
1CH 7:9 彼らの系図には、彼らの世代に従って、父祖の家の長であり、力ある勇士である二万二百人が記されていた。
1CH 7:10 エディアエルの子は、ビルハン。ビルハンの子らは、エウシュ、ベニヤミン、エフデ、ケナアナ、ゼタン、タルシシュ、アヒシャハル。
1CH 7:11 これらは皆エディアエルの子らで、父祖の家のかしらである力ある勇士だった。軍に加わって戦いに出られる者は一万七千二百人であった。
1CH 7:12 イルの子であるシュピムとフピム、およびアヘルの子であるフシムもそうであった。
1CH 7:13 ナフタリの子らは、ヤフジエル、グニ、エツェル、シャルム、そしてビルハの子らであった。
1CH 7:14 マナセの子らは次のとおりである。アラム人のそばめが産んだアスリエル。彼女はギルアドの父マキルを産んだ。
1CH 7:15 マキルはフピムとシュピムの姉妹を妻に迎えた。その名はマアカであった。二番目の者の名はツェロフハデであった。ツェロフハデには娘たちがいた。
1CH 7:16 マキルの妻マアカは息子を産み、彼をペレシュと名付けた。彼の兄弟の名はシェレシュであり、彼の子らはウラムとレケムであった。
1CH 7:17 ウラムの子は、ベダン。これらはマナセの子マキルの子ギルアドの子らであった。
1CH 7:18 彼の妹ハムレケテはイシュホド、アビエゼル、マフラを産んだ。
1CH 7:19 シュミダの子らは、アヒヤン、シェケム、リクヒ、アニアムであった。
1CH 7:20 エフライムの子らは、シュテラ、その子ベレド、その子タハテ、その子エルアダ、その子タハテ、
1CH 7:21 その子ザバド、その子シュテラ、そしてエゼル、エレアドであった。彼らが家畜を奪い取ろうと下って行ったため、その地に生まれたガテの人々が彼らを殺した。
1CH 7:22 彼らの父エフライムは幾日も喪に服し、彼の兄弟たちは彼を慰めに来た。
1CH 7:23 彼が妻と交わると、彼女は身ごもって息子を産んだ。彼はその子をベリア と名付けた。彼の家に災いがあったからである。
1CH 7:24 彼の娘はシェエラであった。彼女は下と上のベテ・ホロン、およびウゼン・シェエラを建てた。
1CH 7:25 その子レファ、その子レシェフ、その子テラ、その子タハン、
1CH 7:26 その子ラダン、その子アミフド、その子エリシャマ、
1CH 7:27 その子ヌン、その子ヨシュア。
1CH 7:28 彼らの所有地と居住地は、ベテルとその町々、東のほうはナアラン、西のほうはゲゼルとその町々、またシェケムとその町々、アザとその町々にまで及んだ。
1CH 7:29 また、マナセの子らの境界のそばには、ベテ・シャンとその町々、タアナクとその町々、メギドとその町々、ドルとその町々があった。イスラエルの子ヨセフの子らはこれらに住んだ。
1CH 7:30 アシェルの子らは、イムナ、イシュワ、イシュビ、ベリア。セラは彼らの妹であった。
1CH 7:31 ベリアの子らは、ヘベルと、ビルザイテの父であるマルキエル。
1CH 7:32 ヘベルはヤフレテ、ショメル、ホタム、および彼らの妹シュアの父となった。
1CH 7:33 ヤフレテの子らは、パサク、ビムハル、アシュバテ。これらがヤフレテの子らである。
1CH 7:34 シェメルの子らは、アヒ、ロフガ、エフバ、アラム。
1CH 7:35 彼の兄弟ヘレムの子らは、ツォファ、イムナ、シェレシュ、アマル。
1CH 7:36 ツォファの子らは、スア、ハルネフェル、シュアル、ベリ、イムラ、
1CH 7:37 ベツェル、ホド、シャマ、シルシャ、イトラン、ベエラ。
1CH 7:38 エテルの子らは、エフネ、ピスパ、アラ。
1CH 7:39 ウラの子らは、アラ、ハニエル、リツヤ。
1CH 7:40 これらは皆アシェルの子らであり、父祖の家の長、選り抜きの力ある勇士、諸侯の長であった。戦いの務めのために系図に記された彼らの数は二万六千人であった。
1CH 8:1 ベニヤミンは長子ベラ、次男アシュベル、三男アハラ、
1CH 8:2 四男ノハ、五男ラファの父となった。
1CH 8:3 ベラの子らは、アダル、ゲラ、アビフド、
1CH 8:4 アビシュア、ナアマン、アホア、
1CH 8:5 ゲラ、シェフファン、フラムであった。
1CH 8:6 これらはエフドの子らである。これらはゲバの住民の父祖の家の長であり、マナハテに捕囚として連れ去られた者たちである。
1CH 8:7 すなわち、ナアマン、アヒヤ、そして彼らを連れ去ったゲラである。彼はウザとアヒフドの父となった。
1CH 8:8 シャハライムは、妻たちを離縁した後、モアブの野で子らの父となった。フシムとバアラが彼の妻であった。
1CH 8:9 妻ホデシュによって、彼はヨバブ、ツィブヤ、メシャ、マルカム、
1CH 8:10 エウツ、サキヤ、ミルマの父となった。これらが彼の子らであり、父祖の家の長であった。
1CH 8:11 フシムによって、彼はアビトブとエルパアルの父となった。
1CH 8:12 エルパアルの子らは、エベル、ミシャム、シェメド。彼はオノとロド、およびその町々を建てた。
1CH 8:13 そしてアヤロンの住民の父祖の家の長であるベリアとシェマ。彼らはガテの住民を敗走させた。
1CH 8:14 さらにアヒオ、シャシャク、エレモテ、
1CH 8:15 ゼバデヤ、アラド、エデル、
1CH 8:16 ミカエル、イシュパ、ヨハはベリアの子らであった。
1CH 8:17 またゼバデヤ、メシュラム、ヒズキ、ヘベル、
1CH 8:18 イシュメライ、イズリヤ、ヨバブはエルパアルの子らであった。
1CH 8:19 またヤキム、ジクリ、ザブディ、
1CH 8:20 エリエナイ、ツィルタイ、エリエル、
1CH 8:21 アダヤ、ベラヤ、シムラテはシムイの子らであった。
1CH 8:22 またイシュパン、エベル、エリエル、
1CH 8:23 アブドン、ジクリ、ハナン、
1CH 8:24 ハナニヤ、エラム、アントテヤ、
1CH 8:25 イフデヤ、ペヌエルはシャシャクの子らであった。
1CH 8:26 またシャムシェライ、シェハルヤ、アタルヤ、
1CH 8:27 ヤアレシュヤ、エリヤ、ジクリ、およびエロハムの子ら。
1CH 8:28 これらは代々、父祖の家の長を務めた有力者たちであった。彼らはエルサレムに住んでいた。
1CH 8:29 ギベオンの父はギベオンに住んでいた。その妻の名はマアカであった。
1CH 8:30 その長子はアブドン、次にツル、キシュ、バアル、ナダブ、
1CH 8:31 ゲドル、アヒオ、ゼケル、
1CH 8:32 そしてシメアの父となったミクロテ。彼らもまた親族とともにエルサレムに住み、同族の者たちの近くにいた。
1CH 8:33 ネルはキシュの父となった。キシュはサウルの父となった。サウルはヨナタン、マルキ・シュア、アビナダブ、エシュバアルの父となった。
1CH 8:34 ヨナタンの子はメリブ・バアルであった。メリブ・バアルはミカの父となった。
1CH 8:35 ミカの子らは、ピトン、メレク、タレア、アハズ。
1CH 8:36 アハズはエホアッダの父となった。エホアッダはアレメテ、アズマベテ、ジムリの父となった。ジムリはモツァの父となった。
1CH 8:37 モツァはビネアの父となった。その子ラファ、その子エルアサ、その子アツェル。
1CH 8:38 アツェルには六人の子がおり、その名は次のとおりである。アズリカム、ボケル、イシュマエル、シェアルヤ、オバデヤ、ハナン。これらは皆アツェルの子らである。
1CH 8:39 彼の兄弟エシェクの子らは、長子ウラム、次男エウシュ、三男エリフェレテ。
1CH 8:40 ウラムの子らは力ある勇士であり、弓を射る者たちで、多くの子と孫を持ち、百五十人であった。これらは皆ベニヤミンの子らである。
1CH 9:1 こうして全イスラエルが系図に記された。見よ、 それらはイスラエルの王たちの書に記されている。ユダの民は、その背信のゆえにバビロンへ捕囚として連れ去られた。
1CH 9:2 さて、彼らの町々にある自分たちの所有地に最初に住んだ住民は、イスラエル人、祭司たち、レビ人、および宮のしもべたちであった。
1CH 9:3 エルサレムにはユダの子ら、ベニヤミンの子ら、エフライムとマナセの子らの一部が住んでいた。
1CH 9:4 ユダの子ペレツの子らのうちでは、バニの子インリの子オムリの子アミフドの子ウタイ。
1CH 9:5 シロ人の中では、長子アサヤとその子ら。
1CH 9:6 ゼラの子らのうちでは、エウエルとその兄弟たち、六百九十人。
1CH 9:7 ベニヤミンの子らのうちでは、ハセヌアの子ホダブヤの子メシュラムの子サル、
1CH 9:8 エロハムの子イブネヤ、ミクリの子ウジの子エラ、イブニヤの子レウエルの子シェファティヤの子メシュラム。
1CH 9:9 およびその世代に基づく彼らの兄弟たちで、九百五十六人。これらの人々は皆、それぞれの父祖の家のかしらであった。
1CH 9:10 祭司たちの中では、エダヤ、エホヤリブ、ヤキン、
1CH 9:11 および神の家のつかさである、アヒトブの子メラヨテの子ツァドクの子メシュラムの子ヒルキヤの子アザルヤ、
1CH 9:12 マルキヤの子パシュフルの子エロハムの子アダヤ、およびイメルの子メシレミテの子メシュラムの子ヤフゼラの子アディエルの子マアサイ、
1CH 9:13 さらに彼らの兄弟たちで、父祖の家の長である千七百六十人。彼らは神の家の奉仕のわざを行う有能な人々であった。
1CH 9:14 レビ人の中では、メラリの子らのうち、ハシャブヤの子アズリカムの子ハシュブの子シェマヤ、
1CH 9:15 バクバカル、ヘレシュ、ガラル、およびアサフの子ジクリの子ミカの子マタヌヤ、
1CH 9:16 エドゥトンの子ガラルの子シェマヤの子オバデヤ、およびネトファ人の村々に住んだエルカナの子アサの子ベレクヤ。
1CH 9:17 門衛たちは、シャルム、アクブ、タルモン、アヒマン、および彼らの兄弟たち。シャルムが長であった。
1CH 9:18 彼らは以前、東のほうにある王の門で仕えていた。これらがレビの子らの宿営の門衛であった。
1CH 9:19 コラの子エビアサフの子コルの子シャルムと、その父祖の家に属する兄弟であるコラ人たちは、奉仕の務めに携わり、天幕の敷居を守る者であった。彼らの父祖たちは主の宿営を管理し、入り口を守る者であった。
1CH 9:20 かつてはエルアザルの子ピネハスが彼らを治める長であり、主は彼とともにおられた。
1CH 9:21 メシェレミヤの子ゼカリヤは、会見の天幕の入り口の門衛であった。
1CH 9:22 敷居の門衛として選ばれたこれらの者は、皆で二百十二人であった。彼らはその村々で系図に記された。ダビデと先見者サムエルが、この信任の務めに彼らを任じていた。
1CH 9:23 そこで彼らとその子らは、主の家の門、すなわち天幕である主の家の門を、組ごとに管理して見張った。
1CH 9:24 門衛は東西南北の四方にいた。
1CH 9:25 村々にいる彼らの兄弟たちは、七日ごとに交代して彼らとともにいるために来なければならなかった。
1CH 9:26 レビ人である四人の門衛長は信任の務めを担い、神の家の部屋と宝物庫を管理していた。
1CH 9:27 彼らは神の家の周囲で宿直した。警備を担い、朝ごとに戸を開ける責任があったからである。
1CH 9:28 彼らのうちのある者は奉仕の器具を任され、それらを数えて運び入れ、また数えて運び出していた。
1CH 9:29 彼らのうちのある者は、器具、聖所のすべての器、上質の小麦粉、ぶどう酒、油、乳香、および香料を管理するように任命されていた。
1CH 9:30 祭司の子らのうち何人かが香料を調合した。
1CH 9:31 レビ人の一人であり、コラ人シャルムの長子であるマティティヤには、平鍋で焼く物を管理する信任の務めがあった。
1CH 9:32 彼らの兄弟であるケハテの子らのうちの何人かは、安息日ごとに備えのパンを整える役割を任されていた。
1CH 9:33 これらは歌い手で、レビ人の父祖の家の長であった。彼らは神の家の部屋に住み、ほかの務めを免除されていた。昼も夜も歌の務めに携わっていたからである。
1CH 9:34 これらは代々、レビ人の父祖の家のかしらを務めた有力者たちであった。彼らはエルサレムに住んでいた。
1CH 9:35 ギベオンにはギベオンの父エイエルが住んでいた。その妻の名はマアカといった。
1CH 9:36 その長子はアブドン、次にツル、キシュ、バアル、ネル、ナダブ、
1CH 9:37 ゲドル、アヒオ、ゼカリヤ、ミクロテ。
1CH 9:38 ミクロテはシムアムの父となった。彼らもまた親族とともにエルサレムに住み、同族の者たちの近くにいた。
1CH 9:39 ネルはキシュの父となり、キシュはサウルの父となり、サウルはヨナタン、マルキ・シュア、アビナダブ、エシュバアルの父となった。
1CH 9:40 ヨナタンの子はメリブ・バアルであった。メリブ・バアルはミカの父となった。
1CH 9:41 ミカの子らは、ピトン、メレク、タフレア、およびアハズ。
1CH 9:42 アハズはヤラの父となり、ヤラはアレメテ、アズマベテ、ジムリの父となり、ジムリはモツァの父となった。
1CH 9:43 モツァはビネアの父となり、その子はレファヤ、その子はエルアサ、その子はアツェルであった。
1CH 9:44 アツェルには六人の子がおり、その名は次のとおりである。アズリカム、ボケル、イシュマエル、シェアルヤ、オバデヤ、ハナン。これらがアツェルの子らである。
1CH 10:1 さて、ペリシテ人はイスラエルと戦った。イスラエルの兵士たちはペリシテ人の前から逃げ、ギルボア山で討たれて倒れた。
1CH 10:2 ペリシテ人はサウルとその息子たちに激しく迫り、サウルの息子ヨナタン、アビナダブ、マルキ・シュアを討った。
1CH 10:3 戦いはサウルに対して激しくなり、射手たちが彼に追いつき、サウルは彼らに追い詰められた。
1CH 10:4 その時、サウルは自分の武具持ちに言った。「あなたの剣を抜き、それで私を刺し貫け。あの割礼を受けていない者たちが来て、私を辱めないためだ。」しかし、彼の武具持ちは大いに恐れたため、そうしようとはしなかった。そこでサウルは自分の剣を取り、その上に倒れ伏した。
1CH 10:5 武具持ちは、サウルが死んだのを見て、自分も剣の上に倒れ伏して死んだ。
1CH 10:6 こうしてサウルとその三人の息子は死に、彼の家は皆ともに死んだ。
1CH 10:7 谷にいたすべてのイスラエルの人々は、彼らが逃げ去ったこと、またサウルとその息子たちが死んだことを見ると、自分たちの町々を捨てて逃げた。そしてペリシテ人が来て、そこに住んだ。
1CH 10:8 翌日、ペリシテ人が殺された者たちから剥ぎ取るために来たとき、サウルとその息子たちがギルボア山に倒れているのを見つけた。
1CH 10:9 彼らは彼から剥ぎ取り、彼の頭と鎧を取り、ペリシテ人の地の至る所に人を遣わして、彼らの偶像と民に知らせを伝えさせた。
1CH 10:10 彼らは彼の鎧を自分たちの神々の家に置き、彼の頭をダゴンの神殿に釘で打ち付けた。
1CH 10:11 ヤベシュ・ギルアドのすべての者が、ペリシテ人がサウルに行ったすべてのことを聞いたとき、
1CH 10:12 勇士たちが皆立ち上がり、サウルの遺体と彼の息子たちの遺体を取り去って、ヤベシュへ持ち帰った。彼らはその骨をヤベシュの樫の木の下に葬り、七日間断食した。
1CH 10:13 サウルは、主に対して犯した背信の罪のゆえに死んだ。彼が主の言葉を守らず、また霊媒に相談して尋ね求めたからである。
1CH 10:14 彼は主に尋ね求めなかったので、主は彼を死なせ、王権をエッサイの子ダビデに移された。
1CH 11:1 その後、全イスラエルはヘブロンのダビデのもとに集まって言った。「見よ、私たちはあなたの骨であり、肉です。
1CH 11:2 以前、サウルが王であったときにも、イスラエルを率いて出陣し、帰還させたのはあなたでした。あなたの神、主はあなたに言われました。『あなたが私の民イスラエルを牧し、あなたが私の民イスラエルの君となる』と。」
1CH 11:3 こうしてイスラエルのすべての長老たちがヘブロンの王のもとに来た。ダビデはヘブロンで主の御前に彼らと契約を結んだ。彼らはサムエルを通して語られた主の言葉に従って、ダビデに油を注いでイスラエルの王とした。
1CH 11:4 ダビデと全イスラエルはエルサレム、すなわちエブスへ行った。その地の住民であるエブス人はそこにいた。
1CH 11:5 エブスの住民はダビデに言った。「あなたはここに入ることはできない。」しかしダビデはシオンの要害を攻め取った。それがダビデの町である。
1CH 11:6 ダビデは言った。「エブス人を最初に打つ者は誰でも、長となり、指揮官となる。」ツェルヤの子ヨアブが最初に上って行ったので、彼が長となった。
1CH 11:7 ダビデはその要害に住んだ。それゆえ、彼らはそこをダビデの町と呼んだ。
1CH 11:8 彼はミロからその周囲に至るまで、町の周囲を建て直した。ヨアブは町の残りの部分を修復した。
1CH 11:9 ダビデはますます大いなる者となった。万軍の主が彼とともにおられたからである。
1CH 11:10 ダビデに仕えた勇士たちの長は次のとおりである。彼らは全イスラエルとともにダビデの王権を力強く支え、主がイスラエルについて語られた言葉どおり、彼を王とした。
1CH 11:11 ダビデに属していた勇士たちの数は次のとおりである。ハクモニ人の子ヤショブアムは、三十人の長であった。彼は槍を振るって一度に三百人を刺し殺した。
1CH 11:12 彼に次いで、アホア人ドドの子エルアザルがいた。彼は三勇士の一人であった。
1CH 11:13 彼はパス・ダミムでダビデとともにいた。ペリシテ人はそこに戦いのために集まっていた。そこには大麦がいっぱいに実った畑の一部があり、民はペリシテ人の前から逃げていた。
1CH 11:14 彼らはその畑の真ん中に立ってそこを守り、ペリシテ人を打ち倒した。そして主は大いなる勝利によって彼らを救われた。
1CH 11:15 三十人の長のうち三人が、岩場を下り、アドラムの洞窟にいるダビデのもとへ行った。ペリシテ人の軍勢はレファイムの谷に陣を敷いていた。
1CH 11:16 その時、ダビデは要害におり、ペリシテ人の守備隊はベツレヘムにあった。
1CH 11:17 ダビデは水を飲みたいと切に願って言った。「誰か、ベツレヘムの門のそばにある井戸の水を私に飲ませてくれないか。」
1CH 11:18 するとこの三人がペリシテ人の宿営を突破し、ベツレヘムの門のそばにある井戸から水を汲み、それを携えてダビデのもとに持って来た。しかしダビデはそれを飲もうとせず、主の御前に注ぎ出して、
1CH 11:19 言った。「このようなことをするなど、わが神が許されるはずがない。命を懸けて行ったこの人々の血を、どうして私が飲めようか。彼らは命がけでこれを持ち帰ったのだ。」それゆえ彼はそれを飲もうとはしなかった。これら三人の勇士はこのようなことを行った。
1CH 11:20 ヨアブの兄弟アビシャイは、その三人の長であった。彼は三百人に向かって槍を振るい、彼らを討った。彼にはあの三人と同じような名声があった。
1CH 11:21 この三人の中でも、彼はほかの二人より尊ばれ、その長となった。しかし、最初の三人には及ばなかった。
1CH 11:22 カブツェエルの勇士の子であるエホヤダの子ベナヤは、数々の功績をあげ、モアブのアリエルの二人の息子を討った。また、雪の日に穴の中へ下り、獅子を仕留めた。
1CH 11:23 彼はまた、身の丈が五キュビト もある巨漢のエジプト人を討った。エジプト人の手には機織りの巻き棒のような槍があったが、彼は一本の杖を持ってその者に下って行き、エジプト人の手から槍を奪い取り、その者の槍で彼を殺した。
1CH 11:24 エホヤダの子ベナヤがこれらのことを行い、三勇士の間にその名を知られた。
1CH 11:25 彼は確かに三十人のだれよりも尊ばれたが、最初の三人には及ばなかった。ダビデは彼を自分の護衛の長とした。
1CH 11:26 また、軍隊の勇士たちは次のとおりである。ヨアブの兄弟アサエル、ベツレヘムのドドの子エルハナン、
1CH 11:27 ハロル人シャモテ、ペロン人ヘレツ、
1CH 11:28 テコア人イケシュの子イラ、アナトテ人アビエゼル、
1CH 11:29 フシャ人シベカイ、アホア人イライ、
1CH 11:30 ネトファ人マハライ、ネトファ人バアナの子ヘレド、
1CH 11:31 ベニヤミン人のギブア出身であるリバイの子イタイ、ピルアトン人ベナヤ、
1CH 11:32 ガアシュの谷から来たフライ、アルバテ人アビエル、
1CH 11:33 バハルミ人アズマベテ、シャアルボン人エルヤフバ、
1CH 11:34 ギゾン人ハシェムの子ら、ハラル人シャゲの子ヨナタン、
1CH 11:35 ハラル人サカルの子アヒアム、ウルの子エリファル、
1CH 11:36 メケラ人ヘフェル、ペロン人アヒヤ、
1CH 11:37 カルメル人ヘツロ、エズバイの子ナアライ、
1CH 11:38 ナタンの兄弟ヨエル、ハグリの子ミブハル、
1CH 11:39 アモン人ツェレク、ツェルヤの子ヨアブの武具持ちであるベロテ人ナハライ、
1CH 11:40 イテル人イラ、イテル人ガレブ、
1CH 11:41 ヒッタイト人ウリヤ、アフライの子ザバド、
1CH 11:42 ルベン人の長である、ルベン人シザの子アディナ。彼とともに三十人がいた。
1CH 11:43 マアカの子ハナン、ミテネ人ヨシャファテ、
1CH 11:44 アシュテラテ人ウジヤ、アロエル人ホタンの子であるシャマとエイエル、
1CH 11:45 シムリの子エディアエル、その兄弟であるティツ人ヨハ、
1CH 11:46 マハビ人エリエル、エルナアムの子であるエリバイとヨシャブヤ、モアブ人イトマ、
1CH 11:47 エリエル、オベド、およびメツォバ人ヤアシエル。
1CH 12:1 ダビデがキシュの子サウルを避けて身を隠していたころ、ツィクラグで彼のもとに加わった者たちは次のとおりである。彼らは戦いで彼を助けた勇士たちの中にいた。
1CH 12:2 彼らは弓で武装し、石を投げるにも弓で矢を射るにも、右手も左手も使うことができた。彼らはベニヤミン出身で、サウルの同族であった。
1CH 12:3 長はアヒエゼル。次にギブア人シェマアの子ヨアシュ、アズマベテの子エジエルとペレテ、ベラカ、アナトテ人イエフ、
1CH 12:4 三十人の中の勇士であり三十人を率いていたギベオン人イシュマヤ、エレミヤ、ヤハジエル、ヨハナン、ゲデラ人ヨザバド、
1CH 12:5 エルザイ、エリモテ、ベアルヤ、シェマルヤ、ハルフ人シェファティヤ、
1CH 12:6 コラ人であるエルカナ、イシヤ、アザレル、ヨエゼル、ヤショブアム、
1CH 12:7 ゲドルのエロハムの子であるヨエラとゼバデヤ。
1CH 12:8 ガド人の中からも、勇士で戦いの訓練を受け、盾と槍を扱う軍人たちが、荒野の要害にいるダビデのもとへ加わった。その顔は獅子のようで、山を駆けるかもしかのように素早かった。
1CH 12:9 長はエツェル、二番目はオバデヤ、三番目はエリアブ、
1CH 12:10 四番目はミシュマナ、五番目はエレミヤ、
1CH 12:11 六番目はアタイ、七番目はエリエル、
1CH 12:12 八番目はヨハナン、九番目はエルザバド、
1CH 12:13 十番目はエレミヤ、十一番目はマクバナイ。
1CH 12:14 これらはガドの子らで、軍隊の長であった。最も弱い者でも百人に匹敵し、最も強い者は千人に匹敵した。
1CH 12:15 これらは、第一の月にヨルダン川がすべての岸に溢れていたとき、それを渡り、谷に住むすべての人々を東にも西にも敗走させた者たちである。
1CH 12:16 ベニヤミンの子らとユダの子らの中からも、要害にいるダビデのところに来る者たちがいた。
1CH 12:17 ダビデは彼らを迎えるために出て行き、彼らに答えて言った。「もしあなたがたが、私を助けるために平和な思いで私のもとに来たのなら、私の心はあなたがたと一つに結ばれる。しかし、私の手に不法なことがないのに、あなたがたが私を敵に裏切るために来たのなら、私たちの父祖の神がそれを見て、お叱りになるように。」
1CH 12:18 そのとき、三十人の長であるアマサイに霊が臨み、彼は言った。 「ダビデよ、私たちはあなたのもの。 エッサイの子よ、私たちはあなたとともにいる。 平安あれ、平安あれ、あなたに。 あなたを助ける者にも平安あれ。 あなたの神があなたを助けておられる。」 そこでダビデは彼らを受け入れ、彼らを軍隊の長たちとした。
1CH 12:19 マナセの中からも、ダビデのもとに加わる者たちがいた。それは、彼がペリシテ人とともにサウルと戦うために行ったときである。しかし彼らはペリシテ人を助けなかった。ペリシテ人の領主たちが協議の末、「彼は私たちの首を代償にして、主人サウルのもとへ寝返るだろう」と言って、彼を送り去ったからである。
1CH 12:20 彼がツィクラグへ行ったとき、マナセから彼のもとに加わった者たちは、マナセの千人の長であったアドナフ、ヨザバド、エディアエル、ミカエル、ヨザバド、エリフ、ツィルタイであった。
1CH 12:21 彼らはダビデを助けて略奪隊に立ち向かった。彼らは皆、力ある勇士であり、軍隊の長となったからである。
1CH 12:22 そのころ、日々ダビデを助けるために人々が彼のもとに来たので、神の軍隊のような大軍団となった。
1CH 12:23 主の言葉に従って、サウルの王権をダビデに移すため、ヘブロンにいるダビデのもとに来た、戦いの装備をした部隊の長たちの数は次のとおりである。
1CH 12:24 ユダの子らで盾と槍を携えていた者は、戦いの装備をした者が六千八百人。
1CH 12:25 シメオンの子らのうち、戦いのための力ある勇士が七千百人。
1CH 12:26 レビの子らのうち、四千六百人。
1CH 12:27 エホヤダはアロンの家の君であり、彼とともに三千七百人がいた。
1CH 12:28 若い力ある勇士ツァドクと、その父祖の家の長たち二十二人。
1CH 12:29 ベニヤミンの子らでサウルの同族は、三千人。それまで彼らの大部分はサウルの家に忠誠を尽くしていたからである。
1CH 12:30 エフライムの子らのうち、力ある勇士であり、その父祖の家で名のある者が二万八百人。
1CH 12:31 マナセの半部族のうち、名前を指定されて、ダビデを王とするために来た者が一万八千人。
1CH 12:32 イッサカルの子らのうち、時勢をわきまえ、イスラエルが何をすべきかを知っていた者たち。その長は二百人であり、すべての兄弟たちは彼らの命令に従った。
1CH 12:33 ゼブルンのうち、軍隊として出陣でき、あらゆる戦いの武器を身に着けて隊列を組むことができ、忠誠に二心のない者が五万人。
1CH 12:34 ナフタリのうち、千人の長たちと、彼らとともに盾と槍を携えた者が三万七千人。
1CH 12:35 ダン人のうち、戦いのために隊列を組むことができる者が二万八千六百人。
1CH 12:36 アシェルのうち、軍隊として出陣して隊列を組むことができる者が四万人。
1CH 12:37 ヨルダン川の向こう側にあるルベン人、ガド人、およびマナセの半部族のうち、あらゆる戦いのためのすべての武器を身に着けていた者が十二万人。
1CH 12:38 隊列を組むことができるこれらすべての戦士たちは、ダビデを全イスラエルの王とするために、全き心をもってヘブロンにやって来た。イスラエルの残りの者も皆、ダビデを王とすることで心を一つにしていた。
1CH 12:39 彼らはそこでダビデとともに三日間過ごし、食べたり飲んだりした。彼らの兄弟たちが彼らのために備えていたからである。
1CH 12:40 さらに、彼らに近い者たちから、イッサカル、ゼブルン、ナフタリに至るまでもが、ろば、らくだ、騾馬、牛に食物を載せて持って来た。すなわち、小麦粉、いちじくの菓子、干しぶどう、ぶどう酒、油、それに牛と羊を豊かに持って来た。イスラエルの中に喜びがあったからである。
1CH 13:1 ダビデは、千人の長たち、百人の長たち、およびすべての指導者たちと協議した。
1CH 13:2 ダビデはイスラエルの全会衆に言った。「もしあなたがたが良いと思い、それが私たちの神、主から出たことであるなら、イスラエル全土に残っている兄弟たちと、牧草地のある町々に住む祭司やレビ人に各地から知らせを送り、私たちのもとに集まってもらおう。
1CH 13:3 そして、私たちの神の箱を私たちのもとに移そう。サウルの時代には、私たちがこの箱を求めなかったからだ。」
1CH 13:4 全会衆はそうしようと言った。この事がすべての民の目に正しく映ったからである。
1CH 13:5 そこでダビデは、神の箱をキルヤテ・エアルィムから運んで来るために、エジプトのシホルからハマトの入り口に至るまでの全イスラエルを集めた。
1CH 13:6 ダビデと全イスラエルは、ケルビムの上に座しておられる神、主の箱をそこから運び上るために、バアラ、すなわちユダに属するキルヤテ・エアルィムへ上って行った。その箱は御名によって呼ばれていた。
1CH 13:7 彼らはアビナダブの家から神の箱を新しい車に載せて運び出した。ウザとアヒオがその車を御していた。
1CH 13:8 ダビデと全イスラエルは、力の限り神の御前で喜び、歌い、竪琴、琴、タンバリン、シンバル、ラッパを奏でた。
1CH 13:9 彼らがキドンの打ち場に着いたとき、ウザは手を伸ばして箱を押さえた。牛がつまずいたからである。
1CH 13:10 主の怒りがウザに向かって燃え上がり、彼が箱に手を伸ばしたため、主は彼を打たれた。彼はその場で神の御前に死んだ。
1CH 13:11 主がウザを激しく打たれたので、ダビデは怒った。その場所は今日に至るまでペレツ・ウザと呼ばれている。
1CH 13:12 その日、ダビデは神を恐れて言った。「どうして神の箱を私のもとに運ぶことができようか。」
1CH 13:13 そこでダビデは、その箱を自分のいるダビデの町へは移さず、ガテ人オベド・エドムの家へ運ばせた。
1CH 13:14 神の箱はオベド・エドムの家族とともに彼の家に三か月とどまった。主はオベド・エドムの家と彼のすべての持ち物を祝福された。
1CH 14:1 ツロの王ヒラムは、使者とともに香柏の材木、石工、大工をダビデのもとへ送り、彼のために家を建てさせた。
1CH 14:2 ダビデは、主が自分をイスラエルの王として堅く立たせられたこと、また御民イスラエルのためにその王権を大いに高められたことを知った。
1CH 14:3 ダビデはエルサレムでさらに妻を迎え、多くの息子と娘をもうけた。
1CH 14:4 エルサレムで彼に生まれた子どもたちの名は次のとおりである。シャムア、ショバブ、ナタン、ソロモン、
1CH 14:5 イブハル、エリシュア、エルペレテ、
1CH 14:6 ノガ、ネフェグ、ヤフィア、
1CH 14:7 エリシャマ、ベエルヤダ、エリフェレテ。
1CH 14:8 ペリシテ人は、ダビデが全イスラエルの王として油注がれたことを聞いた。ペリシテ人は総出でダビデを攻めようと上って来た。ダビデはそれを聞いて、彼らに立ち向かうために出て行った。
1CH 14:9 ペリシテ人はやって来て、レファイムの谷に襲いかかった。
1CH 14:10 ダビデは神に尋ね求めて言った。「ペリシテ人のところに攻め上るべきでしょうか。あなたは彼らを私の手に渡してくださいますか。」 主は彼に言われた。「上れ。わたしは彼らをあなたの手に渡す。」
1CH 14:11 彼らがバアル・ペラツィムに上って来ると、ダビデはそこで彼らを打ち破り、こう言った。「水が堤を破るように、神は私の手によって敵を打ち破られた。」それゆえ、彼らはその場所の名をバアル・ペラツィム と呼んだ。
1CH 14:12 ペリシテ人がそこに自分たちの神々を置き去りにしたので、ダビデは命じて、それらを火で焼かせた。
1CH 14:13 ペリシテ人は再びその谷に襲いかかった。
1CH 14:14 ダビデが再び神に尋ね求めると、神は彼に言われた。「彼らの後を追って上ってはならない。回り込んで、桑の木々の前から彼らに向かえ。
1CH 14:15 桑の木々の梢で、行進の音が聞こえたなら、そのとき戦いに出なさい。神がペリシテ人の軍勢を打つために、あなたの前を進み出たからである。」
1CH 14:16 ダビデは神が命じられたとおりに行い、ギベオンからゲゼルに至るまでペリシテ人の軍勢を打ち破った。
1CH 14:17 ダビデの名はすべての国々に広まり、主はすべての国々に彼に対する恐れをもたらされた。
1CH 15:1 ダビデはダビデの町に自分のために家々を建てた。また、神の箱のために場所を整え、そのために天幕を張った。
1CH 15:2 そのとき、ダビデは言った。「レビ人以外はだれも神の箱を担いではならない。主が神の箱を担ぎ、とこしえに主に仕えるために彼らを選ばれたからである。」
1CH 15:3 ダビデは、主の箱を彼が整えたその場所に運び上るために、全イスラエルをエルサレムに集めた。
1CH 15:4 ダビデはアロンの子らとレビ人を集めた。
1CH 15:5 ケハテの子らのうちからは、長であるウリエルと、その兄弟たち百二十人。
1CH 15:6 メラリの子らのうちからは、長であるアサヤと、その兄弟たち二百二十人。
1CH 15:7 ゲルショムの子らのうちからは、長であるヨエルと、その兄弟たち百三十人。
1CH 15:8 エリツァファンの子らのうちからは、長であるシェマヤと、その兄弟たち二百人。
1CH 15:9 ヘブロンの子らのうちからは、長であるエリエルと、その兄弟たち八十人。
1CH 15:10 ウジエルの子らのうちからは、長であるアミナダブと、その兄弟たち百十二人。
1CH 15:11 ダビデは祭司ツァドクとアビアタルを呼び、またレビ人であるウリエル、アサヤ、ヨエル、シェマヤ、エリエル、アミナダブを呼んで、
1CH 15:12 彼らに言った。「あなたがたはレビ人の父祖の家の長である。あなたがたとその兄弟たちは自らを聖別し、イスラエルの神、主の箱を、私が整えた場所に運び上りなさい。
1CH 15:13 初めはあなたがたがそれを担がなかったので、私たちの神、主は怒りをもって私たちを打たれた。私たちが掟に従って主に尋ね求めなかったからである。」
1CH 15:14 そこで祭司たちとレビ人たちは、イスラエルの神、主の箱を運び上るために自らを聖別した。
1CH 15:15 レビ人の子らは、主の言葉に従ってモーセが命じたとおりに、神の箱の棒を肩に載せて担いだ。
1CH 15:16 ダビデはレビ人の長たちに命じて、彼らの同族を歌い手として任命し、楽器、すなわち琴、竪琴、シンバルを高らかに鳴らして、喜びの声を上げさせた。
1CH 15:17 そこでレビ人たちはヨエルの子ヘマンを任命した。またその兄弟たちのうちからはベレクヤの子アサフを、彼らの兄弟であるメラリの子らのうちからはクシャヤの子エタンを任命し、
1CH 15:18 さらに彼らとともに、第二の組に属する同族の者たちであるゼカリヤ、ベン、ヤアジエル、シェミラモテ、エヒエル、ウニ、エリアブ、ベナヤ、マアセヤ、マティティヤ、エリフェレフ、ミクネヤ、および門衛であるオベド・エドムとエイエルを任命した。
1CH 15:19 歌い手ヘマン、アサフ、エタンは、青銅のシンバルを高らかに鳴らすために任命された。
1CH 15:20 ゼカリヤ、アジエル、シェミラモテ、エヒエル、ウニ、エリアブ、マアセヤ、ベナヤは、アラモテの調べに合わせて琴を奏でるため、
1CH 15:21 マティティヤ、エリフェレフ、ミクネヤ、オベド・エドム、エイエル、アザズヤは、八弦の竪琴に合わせて指揮をするために任命された。
1CH 15:22 レビ人の長ケナニヤは歌の指揮を執った。彼が熟練者だったからである。
1CH 15:23 ベレクヤとエルカナは箱の門衛であった。
1CH 15:24 祭司であるシェバヌヤ、ヨシャファテ、ネタンエル、アマサイ、ゼカリヤ、ベナヤ、エリエゼルは、神の箱の前でラッパを吹き鳴らした。またオベド・エドムとエヒヤは箱の門衛であった。
1CH 15:25 こうして、ダビデとイスラエルの長老たち、および千人隊の長たちは行って、主の契約の箱をオベド・エドムの家から喜びをもって運び上った。
1CH 15:26 神が主の契約の箱を担ぐレビ人たちを助けられたので、彼らは七頭の雄牛と七頭の雄羊をいけにえとしてささげた。
1CH 15:27 ダビデ、箱を担ぐすべてのレビ人、歌い手、また歌い手を指揮するケナニヤは、上質の亜麻布の衣を着ていた。ダビデはまた亜麻布のエポデを身に着けていた。
1CH 15:28 こうして、全イスラエルは喜びの叫びと、角笛の音、ラッパ、シンバルを伴い、琴と竪琴を高らかに鳴らして、主の契約の箱を運び上った。
1CH 15:29 主の契約の箱がダビデの町に入ったとき、サウルの娘ミカルは窓から見下ろし、ダビデ王が踊り、楽器を奏でているのを見て、心の中で彼をさげすんだ。
1CH 16:1 彼らは神の箱を運び入れ、ダビデがそのために張った天幕の真ん中にそれを安置した。そして神の御前に全焼のいけにえと和解のいけにえをささげた。
1CH 16:2 ダビデは全焼のいけにえと和解のいけにえをささげ終えると、主の御名によって民を祝福した。
1CH 16:3 彼はイスラエルのすべての人に、男にも女にも、それぞれパンの塊、肉の切れ、干しぶどうの菓子を分け与えた。
1CH 16:4 彼はレビ人のうちのある者を任命して、主の箱の前で仕えさせ、イスラエルの神、主を覚え、感謝し、賛美するようにした。
1CH 16:5 長はアサフ、二番目はゼカリヤ、次にエイエル、シェミラモテ、エヒエル、マティティヤ、エリアブ、ベナヤ、オベド・エドム、エイエルであり、彼らは琴と竪琴を奏でた。アサフはシンバルを高らかに鳴らした。
1CH 16:6 祭司ベナヤとヤハジエルは、神の契約の箱の前で絶えずラッパを吹き鳴らした。
1CH 16:7 その日、ダビデはアサフとその同族に、主への感謝をささげる務めを初めて託した。
1CH 16:8 主に感謝せよ。その御名を呼び求めよ。 そのみわざを国々の民の中に知らせよ。
1CH 16:9 主に向かって歌え。主に向かってほめ歌を歌え。 そのすべての驚くべきみわざを語り伝えよ。
1CH 16:10 その聖なる御名を誇りとせよ。 主を尋ね求める者たちの心は喜べ。
1CH 16:11 主とその御力を尋ね求めよ。 絶えずその御顔を慕い求めよ。
1CH 16:12 主が行われた驚くべきみわざを思い起こせ。 その奇跡と、御口のさばきを。
1CH 16:13 主のしもべイスラエルの子孫 よ、 選ばれた者、ヤコブの子らよ。
1CH 16:14 この方こそ、私たちの神、主。 その裁きは全地に及ぶ。
1CH 16:15 主の契約をとこしえに思い起こせ。 千代にわたって命じられた御言葉を。
1CH 16:16 それはアブラハムと結ばれた契約、 イサクへの誓い。
1CH 16:17 主はそれをヤコブのための掟とし、 イスラエルへの永遠の契約とされた。
1CH 16:18 こう言われた。「私はあなたにカナンの地を与える。 それはあなたがたが受け継ぐ割り当ての地である。」
1CH 16:19 そのとき、あなたがたの人数は少なく、 実にわずかで、そこでは寄留者であった。
1CH 16:20 彼らは国から国へ、 一つの王国から別の民へと渡り歩いた。
1CH 16:21 主はだれにも彼らをしいたげることを許さず、 彼らのために王たちを戒められた。
1CH 16:22 「私に油注がれた者たちに触れるな。 私の預言者たちに危害を加えるな。」
1CH 16:23 全地よ、主に向かって歌え。 日から日へと、その救いを告げ知らせよ。
1CH 16:24 国々の間でその栄光を語り伝え、 すべての民の間でその驚くべきみわざを語り伝えよ。
1CH 16:25 主は大いなる方、大いに賛美されるべき方。 すべての神々にまさって畏れられる方。
1CH 16:26 国々の民の神々はすべて偶像であるが、 主は天を造られた。
1CH 16:27 誉れと威厳はその御前にあり、 力と喜びはその御住まいにある。
1CH 16:28 国々の民の諸氏族よ、主に帰せよ。 栄光と力を主に帰せよ。
1CH 16:29 御名にふさわしい栄光を主に帰せよ。 ささげ物を携えて、その御前に進み出よ。 聖なる装いをして、主を礼拝せよ。
1CH 16:30 全地よ、その御前に打ち震えよ。 世界は堅く据えられ、揺らぐことはない。
1CH 16:31 天は喜び、 地は楽しめ。 国々の間で言え。「主は王として治める」と。
1CH 16:32 海とそれに満ちているものは鳴り轟け。 野とそこにあるすべてのものは喜び勇め。
1CH 16:33 そのとき、森の木々も主の御前で喜び歌う。 主が地をさばくために来られるからだ。
1CH 16:34 主に感謝せよ。主はいつくしみ深く、 その慈しみはとこしえまで続く。
1CH 16:35 こう言え。「私たちの救いの神よ、私たちを救い出してください。 国々から私たちを集め、救い出してください。 あなたの聖なる御名に感謝し、あなたを賛美して喜び誇るために。」
1CH 16:36 イスラエルの神、主がほめたたえられるように。 とこしえからとこしえまで。 すべての民は「アーメン」と言って、主を賛美した。
1CH 16:37 こうしてダビデは、主の契約の箱の前にアサフとその兄弟たちを残し、日々定められた務めに従って、絶えず箱の前で仕えさせた。
1CH 16:38 またオベド・エドムとその同族六十八人を残した。エドゥトンの子オベド・エドムとホサは門衛であった。
1CH 16:39 また、ギベオンにあった高き所で、主の幕屋の前に祭司ツァドクと、その兄弟である祭司たちを残した。
1CH 16:40 主がイスラエルに命じられた主の律法に記されているすべてのことに従って、朝と夕に絶えず、全焼のいけにえの祭壇で主に全焼のいけにえをささげるためである。
1CH 16:41 彼らとともに、ヘマンとエドゥトン、および名を挙げて選ばれた残りの者たちがおり、「その慈しみはとこしえまで続く」と言って主に感謝をささげた。
1CH 16:42 彼らとともに、ヘマンとエドゥトンは、高らかに鳴らすためのラッパとシンバルを持ち、また神をたたえる歌のための楽器を持っていた。エドゥトンの子らは門の所にいた。
1CH 16:43 すべての民はそれぞれ自分の家へ去って行き、ダビデも自分の家族を祝福するために帰って行った。
1CH 17:1 ダビデが自分の家に住むようになったとき、ダビデは預言者ナタンに言った。「見よ、私は香柏造りの家に住んでいるが、主の契約の箱は天幕の下にある。」
1CH 17:2 ナタンはダビデに言った。「心にあることをすべて行いなさい。神があなたとともにおられるからだ。」
1CH 17:3 その同じ夜、神の言葉がナタンに臨んだ。
1CH 17:4 「行って、私のしもべダビデに言いなさい。『主はこう言われる。あなたが私の住むための家を建ててはならない。
1CH 17:5 私はイスラエルを導き上った日から今日に至るまで、家に住んだことはなく、天幕から天幕へ、また一つの幕屋から別の幕屋へと移り歩いてきたからである。
1CH 17:6 私が全イスラエルとともに歩んだどの場所で、私の民を牧するよう命じたイスラエルの裁き人のだれかに、「なぜ私のために香柏の家を建てなかったのか」と一言でも言ったことがあるだろうか。』
1CH 17:7 だから今、私のしもべダビデにこう言いなさい。『万軍の主はこう言われる。「私はあなたを羊の囲いから、羊の後についていたところから取り、私の民イスラエルの君とした。
1CH 17:8 あなたがどこへ行くにも、私はあなたとともにおり、あなたの前からすべての敵を滅ぼした。私はあなたに、地にいる大いなる者たちの名のような名を与える。
1CH 17:9 私は私の民イスラエルのために一つの場所を定め、彼らを植え付ける。彼らは自分たちの場所に住み、もはや動かされることはない。また、初めのころのように、悪を行う者たちが彼らを荒らすことはない。
1CH 17:10 それは私が私の民イスラエルの上にさばきづかさを命じた日からのことである。私はあなたのすべての敵を従わせる。さらに、主があなたのために家を建てるということを、私はあなたに告げる。
1CH 17:11 あなたの日が満ち、父祖たちのもとへ行くとき、私はあなたのあとに、あなたの子らのうちの一人であるあなたの子孫を起こし、彼の王国を堅く立てる。
1CH 17:12 彼は私のために家を建て、私は彼の王座をとこしえまでも堅く立てる。
1CH 17:13 私は彼の父となり、彼は私の子となる。私があなたの前にいた者から慈しみを取り去ったように、私が彼から私の慈しみを取り去ることはない。
1CH 17:14 私は私の家と私の王国において、彼をとこしえに据える。彼の王座はとこしえまでも堅く立てられる。」』」
1CH 17:15 ナタンはこれらすべての言葉と、このすべての幻のとおりにダビデに語った。
1CH 17:16 そこでダビデ王は主の御前に進み出て座り、言った。「主なる神よ。私が何者であり、私の家が何であるからといって、あなたは私をここまで導いてくださったのですか。
1CH 17:17 神よ。これはあなたの御目には小さなことでした。それなのに、あなたはあなたのしもべの家について、はるか先のことまで語り、高い身分の者として私を顧みてくださいました。主なる神よ。
1CH 17:18 あなたのしもべに与えられた誉れについて、ダビデはこれ以上あなたに何を言えましょうか。あなたはご自分のしもべをご存じだからです。
1CH 17:19 主よ。あなたのしもべのために、また御心に従って、あなたはこれらすべての偉大なみわざを行い、これらすべての偉大なことを知らせてくださいました。
1CH 17:20 主よ。私たちが耳で聞いたすべてのことによれば、あなたのような方はほかになく、あなたのほかに神はいません。
1CH 17:21 地上のどの国民が、あなたの民イスラエルのようでしょうか。神はご自分のために一つの民を贖い出し、ご自分のために名を成すために、偉大で恐るべきみわざを行われました。あなたがエジプトから贖い出されたあなたの民の前から、国々を追い出されたのです。
1CH 17:22 あなたはご自分の民イスラエルを、とこしえにあなたの民とされました。主よ、あなたが彼らの神となられたのです。
1CH 17:23 今、主よ。あなたがあなたのしもべと彼の家について語られた言葉が、とこしえに堅く立てられますように。あなたが語られたとおりに行ってください。
1CH 17:24 御名がとこしえに堅く立てられ、あがめられますように。人々が『万軍の主はイスラエルの神、イスラエルにとっての神である。あなたのしもべダビデの家は御前に堅く立てられる』と言うようにしてください。
1CH 17:25 私の神よ。あなたはこのしもべのために家を建てると、私に啓示されました。それゆえ、あなたのしもべは御前で祈る勇気を得たのです。
1CH 17:26 今、主よ。あなたは神であり、この良いことをあなたのしもべに約束されました。
1CH 17:27 今、あなたはあなたのしもべの家を祝福し、それが御前にとこしえに続くことを良いとされました。主よ、あなたが祝福されたものは、とこしえに祝福されます。」
1CH 18:1 その後、ダビデはペリシテ人を討って服従させ、ガテとその周辺の町々をペリシテ人の手から奪った。
1CH 18:2 またモアブを討った。モアブ人はダビデのしもべとなり、貢ぎ物を納めた。
1CH 18:3 ダビデは、ツォバの王ハダドエゼルがユーフラテス川のほとりに支配を確立しようとして進んでいたとき、ハマテの近くで彼を討った。
1CH 18:4 ダビデは彼から戦車千台、騎兵七千人、歩兵二万人を捕らえた。そして戦車を引く馬の足の筋を切ったが、百台分の馬だけは残した。
1CH 18:5 ダマスコのアラム人がツォバの王ハダドエゼルを助けに来ると、ダビデはアラム人二万二千人を討った。
1CH 18:6 ダビデはダマスコのアラムに守備隊を置いた。アラム人はダビデのしもべとなり、貢ぎ物を納めた。主はダビデが行く先々で勝利を与えられた。
1CH 18:7 ダビデはハダドエゼルの家臣たちが携えていた金の盾を奪い、エルサレムに持ち帰った。
1CH 18:8 また、ハダドエゼルの町ティブハテとクンから大量の青銅を奪った。後にソロモンはそれを用いて、青銅の海、柱、青銅の器を造った。
1CH 18:9 ハマテの王トウは、ダビデがツォバの王ハダドエゼルの全軍を討ち破ったと聞くと、
1CH 18:10 息子ハドラムをダビデ王のもとに遣わし、あいさつを述べ、勝利を祝わせた。ハダドエゼルはトウとたびたび戦っていたので、ダビデが彼と戦って討ち破ったからである。ハドラムは金、銀、青銅のあらゆる器を携えて来た。
1CH 18:11 ダビデ王は、これらも主に聖別してささげた。エドム、モアブ、アンモン人、ペリシテ人、アマレクなど、すべての国々から持ち帰った銀や金と同じである。
1CH 18:12 ツェルヤの子アビシャイは、塩の谷でエドム人一万八千人を討った。
1CH 18:13 彼はエドムに守備隊を置き、エドム人は皆ダビデのしもべとなった。主はダビデが行く先々で勝利を与えられた。
1CH 18:14 ダビデは全イスラエルを治め、すべての民に公正と正義を行った。
1CH 18:15 ツェルヤの子ヨアブは軍の司令官、アヒルドの子ヨシャファトは記録官、
1CH 18:16 アヒトブの子ツァドクとアビヤタルの子アビメレクは祭司、シャウシャは書記官であった。
1CH 18:17 エホヤダの子ベナヤはケレテ人とペレテ人を率い、ダビデの子らは王のそばで高官として仕えた。
1CH 19:1 その後、アンモン人の王ナハシュが死に、その子が代わって王となった。
1CH 19:2 ダビデは言った。「ナハシュの子ハヌンに真実の愛を示そう。彼の父も私に真実の愛を示してくれたからだ。」 そこでダビデは、父を亡くしたハヌンを慰めるため、使者を遣わした。ダビデの家臣たちはハヌンを慰めるため、アンモン人の国に入った。
1CH 19:3 ところがアンモン人の高官たちはハヌンに言った。「ダビデが弔問の使者を送ったのは、あなたの父を敬っているからだとお考えですか。彼の家臣たちは、この国を探り、滅ぼし、偵察するために来たのではありませんか。」
1CH 19:4 そこでハヌンはダビデの家臣たちを捕らえ、ひげをそり落とし、衣を尻の辺りまで半分に切り取って送り返した。
1CH 19:5 人々が来て、その者たちの受けた仕打ちをダビデに知らせたので、ダビデは彼らを迎えに人を遣わした。彼らがひどく辱められていたからである。王は言った。「ひげが伸びるまでエリコにとどまり、それから帰って来なさい。」
1CH 19:6 アンモン人は、自分たちがダビデに憎まれるようになったことを悟った。そこでハヌンとアンモン人は、メソポタミア、アラム・マアカ、ツォバから戦車と騎兵を雇うため、銀千タラントを送った。
1CH 19:7 彼らは戦車三万二千台と、マアカの王およびその軍勢を雇った。彼らはやって来て、メデバの近くに陣を敷いた。アンモン人も自分たちの町々から集まり、戦いに出た。
1CH 19:8 ダビデはこれを聞くと、ヨアブと勇士たちの全軍を送り出した。
1CH 19:9 アンモン人は出て来て、町の門の前に戦列を整えた。一方、援軍として来た王たちは、離れた野に陣取った。
1CH 19:10 ヨアブは、自分の前後に戦線が築かれているのを見ると、イスラエルの精鋭の中から兵を選び、アラム人に向かって戦列を整えた。
1CH 19:11 残りの兵は弟アビシャイに委ね、彼らをアンモン人に向かって配置した。
1CH 19:12 そして言った。「もしアラム人が私より強ければ、あなたが私を助けてくれ。もしアンモン人があなたより強ければ、私があなたを助ける。
1CH 19:13 勇気を出そう。私たちの民と、私たちの神の町々のために、力を尽くそう。主が御心にかなうことを行われるように。」
1CH 19:14 ヨアブと彼に従う兵がアラム人に近づいて戦いを挑むと、アラム人は彼の前から逃げた。
1CH 19:15 アンモン人もアラム人が逃げるのを見ると、ヨアブの弟アビシャイの前から逃げ、町の中に入った。そこでヨアブはエルサレムへ帰った。
1CH 19:16 アラム人は、自分たちがイスラエルに打ち破られたことを知ると、使者を遣わして川の向こう側のアラム人を呼び寄せた。ハダドエゼルの軍の司令官ショファクが彼らを率いていた。
1CH 19:17 この知らせを受けたダビデは、全イスラエルを集めてヨルダン川を渡り、彼らのもとへ進み、戦列を整えた。ダビデがアラム人に向かって戦列を整えると、彼らはダビデと戦った。
1CH 19:18 しかしアラム人はイスラエルの前から逃げた。ダビデはアラム人の戦車兵七千人と歩兵四万人を討ち、軍の司令官ショファクも殺した。
1CH 19:19 ハダドエゼルの家臣たちは、自分たちがイスラエルに打ち破られたのを見ると、ダビデと和を結び、彼に仕えた。その後アラム人は、二度とアンモン人を助けようとはしなかった。
1CH 20:1 年が改まり、王たちが戦いに出るころ、ヨアブは軍を率いて出陣し、アンモン人の地を荒らしてラバを包囲した。しかしダビデはエルサレムにとどまっていた。ヨアブはラバを攻めて滅ぼした。
1CH 20:2 ダビデは彼らの王の頭から冠を取り上げた。その重さは金一タラントで、宝石がはめ込まれていた。その冠はダビデの頭に載せられた。彼はまた、その町から非常に多くの略奪品を持ち出した。
1CH 20:3 ダビデは町の住民を連れ出し、のこぎり、鉄のつるはし、斧にかけた。彼はアンモン人のすべての町に同じことを行った。その後、ダビデと全軍はエルサレムへ帰った。
1CH 20:4 その後、ゲゼルでペリシテ人との戦いが起こった。そのとき、フシャ人シブカイが巨人の子孫シパイを討ち、ペリシテ人は屈服した。
1CH 20:5 再びペリシテ人との戦いが起こり、ヤイルの子エルハナンが、ガテ人ゴリヤテの兄弟ラフミを討った。ラフミの槍の柄は機織りの巻き棒のようであった。
1CH 20:6 またガテで戦いが起こった。そこには並外れて大きな男がいて、手足の指がそれぞれ六本ずつ、全部で二十四本あった。彼も巨人の子孫であった。
1CH 20:7 彼がイスラエルをそしったので、ダビデの兄弟シムアの子ヨナタンが彼を討った。
1CH 20:8 これらの者たちはガテで巨人から生まれたが、ダビデとその家臣たちの手によって倒された。
1CH 21:1 サタンがイスラエルに立ち向かい、イスラエルの人口を数えるようダビデをそそのかした。
1CH 21:2 ダビデはヨアブと民の指導者たちに言った。「行って、ベエル・シェバからダンに至るまでイスラエルを数え、その数を私に報告せよ。私がそれを知るためだ。」
1CH 21:3 ヨアブは言った。「主が御自分の民を今の百倍にも増してくださいますように。王、わが主よ、彼らは皆、わが主のしもべではありませんか。なぜわが主はこのことをお求めになるのですか。なぜイスラエルに罪責を負わせるのですか。」
1CH 21:4 それでも王の命令がヨアブを押し切った。ヨアブは出て行き、全イスラエルを巡ってからエルサレムに戻った。
1CH 21:5 ヨアブは民の登録人数をダビデに報告した。イスラエル全体で剣を扱える者が百十万人、ユダには剣を扱える者が四十七万人いた。
1CH 21:6 しかしレビとベニヤミンはその中に数えなかった。王の命令がヨアブには忌まわしいものだったからである。
1CH 21:7 神はこのことを悪と見られ、イスラエルを打たれた。
1CH 21:8 ダビデは神に言った。「私はこのことをして、大きな罪を犯しました。どうか今、あなたのしもべの咎を取り除いてください。私は非常に愚かなことをしました。」
1CH 21:9 主はダビデの先見者ガドに告げられた。
1CH 21:10 「行ってダビデに告げよ。『主はこう言われる。わたしは三つのことをあなたに示す。その一つを選べ。わたしはそれをあなたに行う。』」
1CH 21:11 ガドはダビデのもとに来て言った。「主はこう言われます。『あなたが選びなさい。
1CH 21:12 三年間の飢饉か、三か月間、敵の前で敗れ続けて敵の剣に追い迫られることか、あるいは三日間、主の剣、すなわち国中に疫病が臨み、主の使いがイスラエルの全領域で滅ぼすことか。今、私を遣わされた方に何と答えるべきか、よく考えてください。』」
1CH 21:13 ダビデはガドに言った。「私は深い苦しみの中にいる。どうか主の御手に陥らせてほしい。主の憐れみは非常に大きいからだ。人の手には陥らせないでほしい。」
1CH 21:14 そこで主はイスラエルに疫病を送り、イスラエル人七万人が倒れた。
1CH 21:15 神はエルサレムを滅ぼすために御使いを遣わされた。しかし御使いが滅ぼそうとしていたとき、主はそれを御覧になり、災いを思い直して、滅ぼす御使いに言われた。「もう十分だ。今、手を引け。」主の使いはエブス人オルナンの打ち場のそばに立っていた。
1CH 21:16 ダビデが目を上げると、主の使いが地と天の間に立ち、抜いた剣を手にしてエルサレムの上に差し伸べているのが見えた。 ダビデと長老たちは粗布をまとい、ひれ伏した。
1CH 21:17 ダビデは神に言った。「民を数えるよう命じたのは私ではありませんか。罪を犯し、大きな悪を行ったのはこの私です。しかし、この羊たちが何をしたというのでしょう。主、わが神よ、どうか御手を私と私の父の家に下してください。あなたの民を疫病に渡さないでください。」
1CH 21:18 そのとき主の使いはガドに命じ、ダビデが上って行き、エブス人オルナンの打ち場に主のための祭壇を築くよう告げさせた。
1CH 21:19 ダビデは、ガドが主の御名によって語った言葉に従って上って行った。
1CH 21:20 オルナンが振り返ると、御使いが見えた。彼と一緒にいた四人の息子は身を隠した。オルナンは小麦を打っているところであった。
1CH 21:21 ダビデがオルナンのところへ来ると、オルナンはダビデを見て打ち場から出て行き、地に顔を伏せてダビデに礼をした。
1CH 21:22 ダビデはオルナンに言った。「この打ち場の場所を私に譲ってほしい。ここに主のための祭壇を築き、民に臨んだ災いを止めたい。十分な代価を払うから、私に譲ってほしい。」
1CH 21:23 オルナンはダビデに言った。「どうぞお取りください。王、わが主が御心にかなうことをなさいますように。御覧ください。全焼のいけにえには牛を、薪には脱穀用の道具を、穀物のささげ物には小麦を差し上げます。すべて差し上げます。」
1CH 21:24 しかしダビデ王はオルナンに言った。「いや、私は必ず十分な代価を払って買う。あなたのものを主のために取ったり、代価を払わずに全焼のいけにえをささげたりはしない。」
1CH 21:25 そこでダビデは、その場所の代価として、重さ六百シェケルの金をオルナンに渡した。
1CH 21:26 ダビデはそこに主のための祭壇を築き、全焼のいけにえと和解のいけにえをささげ、主を呼び求めた。すると主は天から火を下し、全焼のいけにえの祭壇の上で彼に答えられた。
1CH 21:27 主が御使いに命じられると、御使いは剣をさやに納めた。
1CH 21:28 そのときダビデは、主がエブス人オルナンの打ち場で自分に答えられたのを見て、そこでいけにえをささげた。
1CH 21:29 モーセが荒野で造った主の幕屋と全焼のいけにえの祭壇は、そのころギベオンの高き所にあった。
1CH 21:30 しかしダビデは、主の使いの剣を恐れていたので、神を求めるためにその前へ行くことができなかった。
1CH 22:1 そこでダビデは言った。「こここそ主なる神の家となる場所であり、ここがイスラエルのための全焼のいけにえの祭壇となる。」
1CH 22:2 ダビデはイスラエルの地に住む寄留者たちを集めるよう命じ、神の家を建てるために切り石を整える石工を任命した。
1CH 22:3 また、門の扉の釘や継ぎ金具に用いる鉄を大量に準備し、量りきれないほどの青銅も備えた。
1CH 22:4 香柏の材木も数えきれないほど用意した。シドン人とツロ人が大量の香柏をダビデのもとに運んで来たからである。
1CH 22:5 ダビデは言った。「わが子ソロモンはまだ若く、経験も浅い。主のために建てる家は、あらゆる国で名声と栄光を得るほど壮麗なものでなければならない。だから私がその準備をしておこう。」こうしてダビデは、死ぬ前に多くのものを準備した。
1CH 22:6 それから息子ソロモンを呼び、イスラエルの神、主のために家を建てるよう命じた。
1CH 22:7 ダビデは息子ソロモンに言った。「私は、わが神、主の御名のために家を建てたいと心に願っていた。
1CH 22:8 しかし主の言葉が私に臨んだ。『あなたは多くの血を流し、大きな戦いを重ねてきた。わたしの目の前で地上に多くの血を流したので、わたしの名のために家を建ててはならない。
1CH 22:9 見よ、あなたに一人の子が生まれる。彼は平安の人となる。わたしは彼を周囲のすべての敵から守り、安息を与える。彼の名はソロモンとなり、彼の時代にイスラエルへ平和と平穏を与える。
1CH 22:10 彼がわたしの名のために家を建てる。彼はわたしの子となり、わたしは彼の父となる。わたしは彼の王国の王座をイスラエルの上にとこしえに堅く立てる。』
1CH 22:11 わが子よ、どうか主があなたとともにおられますように。主があなたについて語られたとおり、あなたが栄え、あなたの神、主の家を建てることができるように。
1CH 22:12 ただ、主があなたに思慮と理解を与え、イスラエルを治めさせてくださるように。そうして、あなたの神、主の律法を守ることができるように。
1CH 22:13 主がイスラエルについてモーセに命じられた掟と定めを注意深く行うなら、あなたは栄える。強く、雄々しくあれ。恐れてはならない。おじけてはならない。
1CH 22:14 見よ、私は苦労を重ねながら、主の家のために金十万タラント、銀百万タラントを準備した。青銅と鉄はあまりにも多く、量ることができない。材木と石も用意したが、あなたはさらに加えることができる。
1CH 22:15 あなたのもとには多くの職人がいる。石を切る者、石工、木工、あらゆる仕事に熟練した者たちである。
1CH 22:16 金、銀、青銅、鉄は数えきれない。さあ、立って仕事に取りかかれ。主があなたとともにおられるように。」
1CH 22:17 ダビデはまた、イスラエルのすべての指導者に、息子ソロモンを助けるよう命じて言った。
1CH 22:18 「あなたがたの神、主はあなたがたとともにおられるではないか。主は四方に安息を与えてくださったではないか。主はこの地の住民を私の手に渡され、この地は主とその民の前に服している。
1CH 22:19 今、心と思いを尽くして、あなたがたの神、主を求めよ。立って主なる神の聖所を建て、主の契約の箱と神の聖なる器を、主の御名のために建てる家へ運び入れよ。」
1CH 23:1 ダビデは年老いて、その生涯を全うしようとしていた。そこで息子ソロモンをイスラエルの王とした。
1CH 23:2 彼はイスラエルのすべての指導者、祭司、レビ人を集めた。
1CH 23:3 三十歳以上のレビ人が数えられ、一人ひとり数えた総数は三万八千人であった。
1CH 23:4 ダビデは言った。「このうち二万四千人は主の家の仕事を監督し、六千人は役人と裁判官になり、
1CH 23:5 四千人は門衛となり、四千人は、私が賛美のために造った楽器を用いて主を賛美する。」
1CH 23:6 ダビデはレビの子ら、ゲルション、ケハテ、メラリに従って、彼らを組に分けた。
1CH 23:7 ゲルション人はラダンとシムイ。
1CH 23:8 ラダンの子らは、長男エヒエル、ゼタム、ヨエルの三人。
1CH 23:9 シムイの子らは、シェロミテ、ハジエル、ハランの三人。これらはラダンの父祖の家のかしらであった。
1CH 23:10 シムイの子らは、ヤハテ、ジナ、エウシュ、ベリヤ。この四人がシムイの子らであった。
1CH 23:11 ヤハテが長男で、ジザが次男であった。エウシュとベリヤには多くの息子がいなかったので、二人を合わせて一つの父祖の家として数えた。
1CH 23:12 ケハテの子らは、アムラム、イツハル、ヘブロン、ウジエルの四人。
1CH 23:13 アムラムの子らはアロンとモーセ。アロンは、その子らとともに、とこしえに最も聖なるものを聖別し、主の前で香をたき、主に仕え、御名によって祝福するために取り分けられた。
1CH 23:14 しかし神の人モーセの子らは、レビの部族の中に数えられた。
1CH 23:15 モーセの子らはゲルショムとエリエゼル。
1CH 23:16 ゲルショムの子らでは、シェブエルがかしらであった。
1CH 23:17 エリエゼルの子では、レハブヤがかしらであった。エリエゼルにはほかに息子がいなかったが、レハブヤの子らは非常に多かった。
1CH 23:18 イツハルの子では、シェロミテがかしらであった。
1CH 23:19 ヘブロンの子らは、長男エリヤ、次男アマルヤ、三男ヤハジエル、四男エカムアム。
1CH 23:20 ウジエルの子らは、長男ミカ、次男イシヤ。
1CH 23:21 メラリの子らはマフリとムシ。マフリの子らはエルアザルとキシュ。
1CH 23:22 エルアザルは息子を残さず、娘だけを残して死んだ。彼女たちは親族であるキシュの子らと結婚した。
1CH 23:23 ムシの子らは、マフリ、エデル、エレモテの三人。
1CH 23:24 以上が父祖の家ごとに数えられたレビの子らである。彼らは父祖の家のかしらであり、一人ひとり名を挙げて登録された二十歳以上の者で、主の家の奉仕の仕事を行った。
1CH 23:25 ダビデがこう言ったからである。「イスラエルの神、主は御自分の民に安息を与え、とこしえにエルサレムに住まわれる。
1CH 23:26 したがって、レビ人はもはや幕屋と、その奉仕に用いるすべての器を運ぶ必要がない。」
1CH 23:27 ダビデの最後の言葉に従って、レビの子らは二十歳以上の者が数えられた。
1CH 23:28 彼らの務めは、主の家の奉仕においてアロンの子らを助けることであった。すなわち、庭、部屋、すべての聖なるものの清め、および神の家の奉仕にかかわる仕事である。
1CH 23:29 また、供えのパン、穀物のささげ物に用いる上質の小麦粉、種なしの薄焼きパン、平鍋で焼くもの、練ったもの、およびすべての容量と寸法を量ることも彼らの務めであった。
1CH 23:30 さらに、毎朝立って主に感謝し、主を賛美し、夕方にも同じようにした。
1CH 23:31 安息日、新月の祭り、定められた祭りには、定められた数に従って主に全焼のいけにえをささげ、絶えず主の前に仕えた。
1CH 23:32 こうして彼らは、主の家の奉仕のため、会見の天幕の務め、聖所の務め、同族であるアロンの子らを助ける務めを守った。
1CH 24:1 アロンの子らの組分けは次のとおりである。アロンの子らはナダブ、アビフ、エルアザル、イタマル。
1CH 24:2 ナダブとアビフは父より先に、子を残さずに死んだので、エルアザルとイタマルが祭司として仕えた。
1CH 24:3 ダビデは、エルアザルの子孫ツァドクおよびイタマルの子孫アヒメレクとともに、彼らを奉仕の任務に従って組に分けた。
1CH 24:4 エルアザルの子らには、イタマルの子らよりも多くの父祖の家のかしらがいたので、次のように分けた。エルアザルの子らには父祖の家のかしらが十六人、イタマルの子らには父祖の家に従って八人いた。
1CH 24:5 両者の中に聖所の長と神の長がいたので、くじを引き、分け隔てなく組に分けた。
1CH 24:6 レビ人である書記、ネタヌエルの子シェマヤが、王、指導者たち、祭司ツァドク、アビヤタルの子アヒメレク、および祭司とレビ人の父祖の家のかしらたちの前で、その名を書き留めた。エルアザルのために一つの父祖の家を取り、次にイタマルのために一つを取った。
1CH 24:7 第一のくじはエホヤリブに、第二はエダヤに、
1CH 24:8 第三はハリムに、第四はセオリムに、
1CH 24:9 第五はマルキヤに、第六はミヤミンに、
1CH 24:10 第七はハコツに、第八はアビヤに、
1CH 24:11 第九はエシュアに、第十はシェカンヤに、
1CH 24:12 第十一はエルヤシブに、第十二はヤキムに、
1CH 24:13 第十三はフパに、第十四はエシェブアブに、
1CH 24:14 第十五はビルガに、第十六はイメルに、
1CH 24:15 第十七はヘジルに、第十八はハピツェツに、
1CH 24:16 第十九はペタフヤに、第二十はエヘズケルに、
1CH 24:17 第二十一はヤキンに、第二十二はガムルに、
1CH 24:18 第二十三はデラヤに、第二十四はマアズヤに当たった。
1CH 24:19 これが彼らの奉仕の順序であった。彼らの父祖アロンに与えられた定めに従い、イスラエルの神、主がアロンに命じられたとおり、主の家に入って仕えた。
1CH 24:20 残りのレビの子らについては、アムラムの子らではシュバエル、シュバエルの子らではエフデヤ。
1CH 24:21 レハブヤについては、レハブヤの子らのうちイシヤがかしらであった。
1CH 24:22 イツハル人ではシェロモテ、シェロモテの子らではヤハテ。
1CH 24:23 ヘブロンの子らは、エリヤ、次男アマルヤ、三男ヤハジエル、四男エカムアム。
1CH 24:24 ウジエルの子はミカ、ミカの子らではシャミル。
1CH 24:25 ミカの兄弟はイシヤ、イシヤの子らではゼカリヤ。
1CH 24:26 メラリの子らはマフリとムシ。ヤアズヤの子はベノ。
1CH 24:27 ヤアズヤを通して生まれたメラリの子らは、ベノ、ショハム、ザクル、イブリ。
1CH 24:28 マフリからはエルアザル。彼には息子がいなかった。
1CH 24:29 キシュについては、キシュの子エラフメエル。
1CH 24:30 ムシの子らはマフリ、エデル、エリモテ。以上が父祖の家ごとのレビの子らである。
1CH 24:31 彼らもまた、兄弟であるアロンの子らと同じように、ダビデ王、ツァドク、アヒメレク、および祭司とレビ人の父祖の家のかしらたちの前でくじを引いた。かしらの父祖の家も、その弟の父祖の家も同じように扱われた。
1CH 25:1 ダビデと軍の指揮官たちは、アサフ、ヘマン、エドゥトンの子らの中から、竪琴、弦楽器、シンバルを奏でながら預言する者たちを奉仕のために取り分けた。その奉仕に当たった者の数は次のとおりである。
1CH 25:2 アサフの子らは、ザクル、ヨセフ、ネタヌヤ、アサレラ。アサフの子らはアサフの指揮下にあり、アサフは王の命令に従って預言した。
1CH 25:3 エドゥトンからは、エドゥトンの子ら、ゲダルヤ、ツェリ、エシャヤ、シムイ、ハシャブヤ、マティテヤの六人。彼らは父エドゥトンの指揮下にあった。エドゥトンは竪琴を奏で、主に感謝と賛美をささげながら預言した。
1CH 25:4 ヘマンからは、ヘマンの子ら、ブキヤ、マタヌヤ、ウジエル、シェブエル、エリモテ、ハナンヤ、ハナニ、エリアタ、ギダルティ、ロマムティ・エゼル、ヨシュベカシャ、マロティ、ホティル、マハジオテ。
1CH 25:5 これらは皆、神の言葉を伝える王の先見者ヘマンの子らであり、ヘマンの角を高く上げるために与えられた者たちであった。神はヘマンに十四人の息子と三人の娘を与えられた。
1CH 25:6 彼らは皆、父の指揮下にあり、シンバル、弦楽器、竪琴を用いて主の家で歌い、神の家の奉仕に当たった。アサフ、エドゥトン、ヘマンは王の指揮下にあった。
1CH 25:7 彼らとその兄弟たちのうち、主にささげる歌の訓練を受けた熟練者は、全部で二百八十八人であった。
1CH 25:8 彼らは、年少者も年長者も、教師も弟子も分け隔てなく、奉仕の務めを決めるためにくじを引いた。
1CH 25:9 第一のくじはアサフに属するヨセフに当たり、第二はゲダルヤに当たった。彼とその兄弟および息子たちは十二人。
1CH 25:10 第三はザクルに当たり、その息子と兄弟たちは十二人。
1CH 25:11 第四はイツリに当たり、その息子と兄弟たちは十二人。
1CH 25:12 第五はネタヌヤに当たり、その息子と兄弟たちは十二人。
1CH 25:13 第六はブキヤに当たり、その息子と兄弟たちは十二人。
1CH 25:14 第七はエサレラに当たり、その息子と兄弟たちは十二人。
1CH 25:15 第八はエシャヤに当たり、その息子と兄弟たちは十二人。
1CH 25:16 第九はマタヌヤに当たり、その息子と兄弟たちは十二人。
1CH 25:17 第十はシムイに当たり、その息子と兄弟たちは十二人。
1CH 25:18 第十一はアザルエルに当たり、その息子と兄弟たちは十二人。
1CH 25:19 第十二はハシャブヤに当たり、その息子と兄弟たちは十二人。
1CH 25:20 第十三はシュバエルに当たり、その息子と兄弟たちは十二人。
1CH 25:21 第十四はマティテヤに当たり、その息子と兄弟たちは十二人。
1CH 25:22 第十五はエレモテに当たり、その息子と兄弟たちは十二人。
1CH 25:23 第十六はハナンヤに当たり、その息子と兄弟たちは十二人。
1CH 25:24 第十七はヨシュベカシャに当たり、その息子と兄弟たちは十二人。
1CH 25:25 第十八はハナニに当たり、その息子と兄弟たちは十二人。
1CH 25:26 第十九はマロティに当たり、その息子と兄弟たちは十二人。
1CH 25:27 第二十はエリアタに当たり、その息子と兄弟たちは十二人。
1CH 25:28 第二十一はホティルに当たり、その息子と兄弟たちは十二人。
1CH 25:29 第二十二はギダルティに当たり、その息子と兄弟たちは十二人。
1CH 25:30 第二十三はマハジオテに当たり、その息子と兄弟たちは十二人。
1CH 25:31 第二十四はロマムティ・エゼルに当たり、その息子と兄弟たちは十二人。
1CH 26:1 門衛の組分けは次のとおりである。コラ人では、アサフの子孫であるコレの子メシェレムヤ。
1CH 26:2 メシェレムヤの子らは、長男ゼカリヤ、次男エディアエル、三男ゼバドヤ、四男ヤテニエル、
1CH 26:3 五男エラム、六男エホハナン、七男エルエホエナイ。
1CH 26:4 オベド・エドムの子らは、長男シェマヤ、次男エホザバド、三男ヨア、四男サカル、五男ネタヌエル、
1CH 26:5 六男アミエル、七男イッサカル、八男ペウレタイ。神がオベド・エドムを祝福されたからである。
1CH 26:6 その子シェマヤにも息子たちが生まれ、父祖の家を治めた。彼らは勇敢な力ある者だったからである。
1CH 26:7 シェマヤの子らは、オテニ、レファエル、オベド、エルザバド。また彼らの親族エリフとセマクヤも勇士であった。
1CH 26:8 これらは皆オベド・エドムの子孫であり、彼らとその息子および兄弟たちは、奉仕に必要な力を備えた有能な者であった。オベド・エドムの子孫は六十二人。
1CH 26:9 メシェレムヤには、勇士である息子と兄弟が十八人いた。
1CH 26:10 メラリの子孫ホサにも息子たちがいた。長はシムリであった。彼は長男ではなかったが、父が彼を長に任じたのである。
1CH 26:11 次男はヒルキヤ、三男はテバルヤ、四男はゼカリヤ。ホサの息子と兄弟は全部で十三人であった。
1CH 26:12 以上が門衛の組分けである。これらの長たちも、兄弟たちと同じように、主の家で奉仕する務めを担った。
1CH 26:13 彼らは父祖の家ごとに、年少者も年長者も同じように、各門の担当を決めるためくじを引いた。
1CH 26:14 東の門のくじはシェレムヤに当たった。次に、賢明な助言者であった息子ゼカリヤのためにくじを引くと、北の門が当たった。
1CH 26:15 オベド・エドムには南の門が、その息子たちには倉が当たった。
1CH 26:16 シュピムとホサには、西の門と、上り坂にあるシャレケテの門が当たった。番所は互いに向かい合っていた。
1CH 26:17 東にはレビ人が一日六人、北には一日四人、南には一日四人、倉には二人ずつ配置された。
1CH 26:18 西側のパルバルでは、上り坂に四人、パルバルに二人が配置された。
1CH 26:19 以上が、コラの子らとメラリの子らに属する門衛の組分けである。
1CH 26:20 レビ人のうち、アヒヤは神の家の宝物庫と聖別された物の宝物庫を管理した。
1CH 26:21 ゲルション人ラダンの子ら、すなわちラダンに属する父祖の家のかしらは、エヒエリ人であった。
1CH 26:22 エヒエリの子らゼタムと、その兄弟ヨエルは、主の家の宝物庫を管理した。
1CH 26:23 アムラム人、イツハル人、ヘブロン人、ウジエル人については、
1CH 26:24 モーセの子ゲルショムの子シェブエルが、宝物庫の責任者であった。
1CH 26:25 その親族は、エリエゼルから、その子レハブヤ、その子エシャヤ、その子ヨラム、その子ジクリ、その子シェロモテと続いた。
1CH 26:26 このシェロモテとその兄弟たちは、聖別された物のすべての宝物庫を管理した。それらはダビデ王、父祖の家のかしらたち、千人隊と百人隊の長たち、および軍の指揮官たちが聖別してささげたものであった。
1CH 26:27 彼らは戦いで得た略奪品の一部を、主の家の修理のために聖別した。
1CH 26:28 また、先見者サムエル、キシュの子サウル、ネルの子アブネル、ツェルヤの子ヨアブが聖別したすべてのものも含まれていた。だれが何を聖別した場合でも、それはシェロモテとその兄弟たちの管理下に置かれた。
1CH 26:29 イツハル人では、ケナンヤとその息子たちが、神殿の外におけるイスラエルの行政を担当し、役人と裁判官を務めた。
1CH 26:30 ヘブロン人では、ハシャブヤとその兄弟たち、勇士千七百人が、ヨルダン川の西側にいるイスラエルを監督し、主に関するすべての務めと王の奉仕を担当した。
1CH 26:31 ヘブロン人では、エリヤが父祖の家の系譜に従ってヘブロン人の長であった。ダビデの治世第四十年に彼らが調査され、ギルアデのヤゼルで勇士たちが見つかった。
1CH 26:32 エリヤの親族である勇士二千七百人は父祖の家のかしらであった。ダビデ王は彼らを、ルベン人、ガド人、マナセの半部族の監督者とし、神に関するすべての事柄と王に関する事務を担当させた。
1CH 27:1 イスラエルの子らのうち、父祖の家のかしら、千人隊と百人隊の長、および彼らに属する役人たちは、年間を通じて月ごとに交替し、各組に分かれて王に仕えた。各組は二万四千人であった。
1CH 27:2 第一の月の第一組を率いたのは、ザブディエルの子ヤショブアムで、その組は二万四千人であった。
1CH 27:3 彼はペレツの子孫で、第一の月に仕える軍のすべての隊長の長であった。
1CH 27:4 第二の月の組を率いたのはアホア人ドダイで、その組には指揮官ミクロテがいた。その組は二万四千人であった。
1CH 27:5 第三の月の第三の軍団長は、大祭司エホヤダの子ベナヤで、その組は二万四千人であった。
1CH 27:6 このベナヤは三十人の勇士の一人で、その三十人を率いた者である。彼の子アミザバドがその組に属していた。
1CH 27:7 第四の月の第四の隊長はヨアブの兄弟アサエルで、後にはその子ゼバドヤが務めた。その組は二万四千人であった。
1CH 27:8 第五の月の第五の隊長はイズラ人シャムフテで、その組は二万四千人であった。
1CH 27:9 第六の月の第六の隊長はテコア人イケシュの子イラで、その組は二万四千人であった。
1CH 27:10 第七の月の第七の隊長はエフライムの子孫であるペロニ人ヘレツで、その組は二万四千人であった。
1CH 27:11 第八の月の第八の隊長はゼラ人に属するフシャ人シブカイで、その組は二万四千人であった。
1CH 27:12 第九の月の第九の隊長はベニヤミン人に属するアナトテ人アビエゼルで、その組は二万四千人であった。
1CH 27:13 第十の月の第十の隊長はゼラ人に属するネトファ人マハライで、その組は二万四千人であった。
1CH 27:14 第十一の月の第十一の隊長はエフライムの子孫であるピルアトン人ベナヤで、その組は二万四千人であった。
1CH 27:15 第十二の月の第十二の隊長はオテニエルの子孫であるネトファ人ヘルダイで、その組は二万四千人であった。
1CH 27:16 イスラエルの各部族を治めた者は次のとおりである。ルベン人ではジクリの子エリエゼル、シメオン人ではマアカの子シェファテヤ、
1CH 27:17 レビではケムエルの子ハシャブヤ、アロンの家ではツァドク、
1CH 27:18 ユダではダビデの兄弟の一人エリフ、イッサカルではミカエルの子オムリ、
1CH 27:19 ゼブルンではオバデヤの子イシュマヤ、ナフタリではアズリエルの子エリモテ、
1CH 27:20 エフライムの子らではアザズヤの子ホシェア、マナセの半部族ではペダヤの子ヨエル、
1CH 27:21 ギルアデにいるマナセの半部族ではゼカリヤの子イド、ベニヤミンではアブネルの子ヤアシエル、
1CH 27:22 ダンではエロハムの子アザルエル。以上がイスラエルの部族の長たちであった。
1CH 27:23 ダビデは二十歳以下の者を数に入れなかった。主がイスラエルを天の星のように増やすと語られたからである。
1CH 27:24 ツェルヤの子ヨアブは人口を数え始めたが、終えることができなかった。この人口調査のために御怒りがイスラエルに臨んだからである。その数はダビデ王の年代記の記録には載せられなかった。
1CH 27:25 王の宝物庫を管理したのはアディエルの子アズマベテ。野、町、村、塔にある倉を管理したのはウジヤの子ヨナタン。
1CH 27:26 土地を耕す農夫たちを管理したのはケルブの子エズリ。
1CH 27:27 ぶどう畑を管理したのはラマ人シムイ。ぶどう畑の収穫をぶどう酒の倉に納める責任者はシフム人ザブディ。
1CH 27:28 低地にあるオリーブといちじく桑を管理したのはゲデル人バアル・ハナン。油の倉を管理したのはヨアシュ。
1CH 27:29 シャロンで草を食む牛の群れを管理したのはシャロン人シトライ。谷にいる牛の群れを管理したのはアドライの子シャファテ。
1CH 27:30 らくだを管理したのはイシュマエル人オビル。ろばを管理したのはメロノテ人エフデヤ。羊の群れを管理したのはハガル人ヤジズ。
1CH 27:31 以上がダビデ王の財産を管理した者たちであった。
1CH 27:32 ダビデのおじヨナタンは助言者で、理解力のある書記官であった。ハクモニの子エヒエルは王の子らの世話をした。
1CH 27:33 アヒトフェルは王の助言者、アルキ人フシャイは王の友であった。
1CH 27:34 アヒトフェルの後にはベナヤの子エホヤダとアビヤタルが助言者となった。ヨアブは王の軍の司令官であった。
1CH 28:1 ダビデは、イスラエルのすべての指導者、各部族の長、組ごとに王に仕える部隊の長、千人隊と百人隊の長、王とその子らのすべての財産と家畜を管理する者、宮廷の役人、勇士、すべての力ある勇士をエルサレムに集めた。
1CH 28:2 ダビデ王は立ち上がって言った。「わが兄弟たち、わが民よ、私の言葉を聞け。私は、主の契約の箱の安息の家、私たちの神の足台となる家を建てたいと心に願い、その建築の準備をしていた。
1CH 28:3 しかし神は私に言われた。『あなたは戦いの人であり、血を流してきたので、わたしの名のために家を建ててはならない。』
1CH 28:4 それでもイスラエルの神、主は、私の父の家全体の中から私を選び、イスラエルをとこしえに治める王とされた。主はユダを指導者として選び、ユダの家の中から私の父の家を選び、父の子らの中から私を喜び、全イスラエルの王とされたのである。
1CH 28:5 主は私に多くの息子を与えられたが、そのすべての息子の中から、わが子ソロモンを選び、イスラエルを治める主の王国の王座に着かせようとしておられる。
1CH 28:6 主は私に言われた。『あなたの子ソロモンが、わたしの家と庭を建てる。わたしは彼をわたしの子として選び、わたしは彼の父となる。
1CH 28:7 彼が今日のように、わたしの命令と定めを行い続けるなら、わたしは彼の王国をとこしえに堅く立てる。』
1CH 28:8 だから今、主の会衆である全イスラエルの見ている前、また私たちの神の聞いておられる前で命じる。あなたがたの神、主のすべての命令を守り、よく求めよ。そうすれば、この良い地を所有し、あなたがたの後の子孫へ、とこしえの相続地として残すことができる。
1CH 28:9 わが子ソロモンよ、あなたの父の神を知り、全き心と喜んで応じる思いをもって神に仕えよ。主はすべての心を探り、思いに浮かぶすべての計画を悟られる。あなたが主を求めるなら、主はあなたに見いだされる。しかし主を捨てるなら、主はあなたをとこしえに退けられる。
1CH 28:10 今、心に留めよ。主は聖所となる家を建てるためにあなたを選ばれた。強くあって、これを成し遂げよ。」
1CH 28:11 それからダビデは息子ソロモンに、神殿の玄関、その建物、宝物庫、屋上の部屋、内室、贖いの蓋を置く場所の設計図を渡した。
1CH 28:12 また、霊によって心に示されたすべての設計図、すなわち主の家の庭、周囲のすべての部屋、神の家の宝物庫、聖別された物の宝物庫、
1CH 28:13 祭司とレビ人の組分け、主の家の奉仕にかかわるすべての仕事、主の家の奉仕に用いるすべての器についての設計図も渡した。
1CH 28:14 また、さまざまな奉仕に用いる金の器すべてについて、それぞれに必要な金の重さを示し、銀の器すべてについても、それぞれの奉仕に用いる各器に必要な銀の重さを示した。
1CH 28:15 金の燭台とそのともしび皿については、一つ一つの燭台とそのともしび皿に必要な金の重さを、銀の燭台についても、それぞれの用途に応じ、一つ一つの燭台とそのともしび皿に必要な銀の重さを示した。
1CH 28:16 供えのパンを置く各机に必要な金の重さと、銀の机に必要な銀の重さ、
1CH 28:17 純金の肉刺し、鉢、杯、各金の鉢に必要な金の重さ、各銀の鉢に必要な銀の重さ、
1CH 28:18 香の祭壇に必要な精錬された金の重さも示した。また、主の契約の箱を翼で覆うケルビムの戦車の設計図と、それに必要な金についても示した。
1CH 28:19 ダビデは言った。「これらすべて、すなわちこの設計にかかわるすべての仕事について、主の御手から与えられた文書によって、私は理解を授けられた。」
1CH 28:20 ダビデは息子ソロモンに言った。「強く、雄々しくあって、これを成し遂げよ。恐れてはならない。おじけてはならない。主なる神、私の神があなたとともにおられるからだ。主の家の奉仕のすべての仕事が完成するまで、主はあなたを見放さず、見捨てられない。
1CH 28:21 見よ、神の家のすべての奉仕のために、祭司とレビ人の組がある。どのような仕事にも、進んで仕える熟練者があなたとともにいる。指導者たちも民も、あなたの命令にすべて従う。」
1CH 29:1 ダビデ王は全会衆に言った。「神がただ一人選ばれたわが子ソロモンは、まだ若く、経験も浅い。しかし、この事業は大きい。この宮は人のためではなく、主なる神のためだからである。
1CH 29:2 私は力の限り、わが神の家のために準備をしてきた。金の物のために金を、銀の物のために銀を、青銅の物のために青銅を、鉄の物のために鉄を、木の物のために木を、さらに縞めのう、はめ込み用の石、色とりどりの象眼用の石、あらゆる宝石、大理石を大量に用意した。
1CH 29:3 そのうえ私は、わが神の家を愛しているので、聖なる家のためにすでに用意したすべてのものに加え、自分の所有する金銀の財宝も、わが神の家にささげる。
1CH 29:4 すなわち、建物の壁を覆うため、オフィルの金三千タラントと、精錬された銀七千タラントをささげる。
1CH 29:5 金の物のために金を、銀の物のために銀を、職人の手で造られるあらゆる物のためにこれを用いる。では今日、だれが自ら進んで主に身をささげるだろうか。」
1CH 29:6 すると父祖の家のかしらたち、イスラエルの各部族の長、千人隊と百人隊の長、王の事業を管理する者たちが、進んでささげた。
1CH 29:7 彼らは神の家の奉仕のために、金五千タラントと一万ダリク、銀一万タラント、青銅一万八千タラント、鉄十万タラントをささげた。
1CH 29:8 宝石を持っていた者たちは、ゲルション人エヒエルの管理する主の家の宝物庫にそれを納めた。
1CH 29:9 民は、全き心で進んで主にささげたことを喜んだ。ダビデ王も大いに喜んだ。
1CH 29:10 そこでダビデは全会衆の前で主をほめたたえ、こう言った。「私たちの父イスラエルの神、主よ。あなたはとこしえからとこしえまで、ほめたたえられる方です。
1CH 29:11 主よ、偉大さ、力、栄光、勝利、威厳はあなたのものです。天と地にあるすべてのものはあなたのものだからです。主よ、王国はあなたのものです。あなたはすべてのものの上に、かしらとして高く上げられています。
1CH 29:12 富と誉れはあなたから出ます。あなたはすべてを治めておられます。力と勢いはあなたの御手のうちにあり、すべてのものを大いなる者とし、強くするのもあなたの御手にあります。
1CH 29:13 それゆえ今、私たちの神よ、私たちはあなたに感謝し、栄光に満ちた御名を賛美します。
1CH 29:14 しかし、私は何者でしょう。私の民は何者でしょう。このように進んでささげる力が、私たちにあるというのでしょうか。すべてはあなたから出たものであり、私たちはあなたの御手から受けたものを、あなたにお返ししたにすぎません。
1CH 29:15 私たちは父祖たちと同じように、あなたの前では寄留者であり、旅人です。地上にある私たちの日々は影のようで、長くとどまることはありません。
1CH 29:16 私たちの神、主よ。あなたの聖なる御名のために家を建てようと準備したこのすべての豊かな物は、あなたの御手から出たものであり、すべてあなたのものです。
1CH 29:17 わが神よ。あなたは心を試し、まっすぐなことを喜ばれると、私は知っています。私はまっすぐな心で、これらすべてを進んでささげました。今ここにいるあなたの民も、進んであなたにささげるのを見て、私は喜んでいます。
1CH 29:18 私たちの父祖アブラハム、イサク、イスラエルの神、主よ。この願いと志を、あなたの民の心の思いのうちにとこしえに保ち、彼らの心をあなたへ向けさせてください。
1CH 29:19 わが子ソロモンに全き心を与え、あなたの命令、証し、掟を守り、これらすべてを行い、私が準備を整えた宮を建てさせてください。」
1CH 29:20 それからダビデは全会衆に言った。「今、あなたがたの神、主をほめたたえよ。」 全会衆は父祖の神、主をほめたたえ、頭を垂れ、主と王の前にひれ伏した。
1CH 29:21 その翌日、彼らは主にいけにえをささげ、主に全焼のいけにえをささげた。雄牛千頭、雄羊千匹、子羊千匹と、それに伴う注ぎのささげ物、さらに全イスラエルのために多くのいけにえをささげた。
1CH 29:22 その日、彼らは主の前で食べて飲み、大いに喜んだ。そしてダビデの子ソロモンを再び王とし、主の前で油を注いで君とした。またツァドクにも油を注いで祭司とした。
1CH 29:23 こうしてソロモンは父ダビデに代わって、主の王座に着き、王として栄えた。全イスラエルは彼に従った。
1CH 29:24 すべての指導者、勇士、さらにダビデ王のすべての息子も、ソロモン王に服従した。
1CH 29:25 主は全イスラエルの目の前でソロモンをこの上なく大いなる者とし、彼より前のイスラエルのどの王にもなかった王の威厳を彼に与えられた。
1CH 29:26 エッサイの子ダビデは全イスラエルを治めた。
1CH 29:27 彼がイスラエルを治めた期間は四十年であった。ヘブロンで七年、エルサレムで三十三年治めた。
1CH 29:28 彼は長寿、富、誉れに満ち、幸いな老年を迎えて死んだ。その子ソロモンが代わって王となった。
1CH 29:29 ダビデ王の最初から最後までの事績は、先見者サムエルの記録、預言者ナタンの記録、先見者ガドの記録に書かれている。
1CH 29:30 そこには彼の統治と力、彼とイスラエル、および諸国のすべての王国に起こった出来事が記されている。
2CH 1:1 ダビデの子ソロモンは王位を確かなものとした。主、彼の神 は彼とともにおられ、彼をこの上なく偉大な者とされた。
2CH 1:2 ソロモンは全イスラエル、すなわち千人の長たち、百人の長たち、裁き人たち、全イスラエルのすべての有力者、父祖の家々の長たちに語りかけた。
2CH 1:3 そしてソロモンと彼に従う全会衆は、ギベオンにある高き所へ行った。そこには、主のしもべモーセが荒野で造った神の会見の天幕があったからである。
2CH 1:4 一方、ダビデは神の箱をキルヤテ・エアリムから、エルサレムに用意した場所へ運び上げ、そのために天幕を張っていた。
2CH 1:5 さらに、フルの子ウリの子ベツァルエルが造った青銅の祭壇も、そこ、すなわち主の幕屋の前にあった。ソロモンと会衆はそこで主を求めた。
2CH 1:6 ソロモンは会見の天幕の前、主の御前にある青銅の祭壇へ上り、その上で一千の全焼のささげ物をささげた。
2CH 1:7 その夜、神はソロモンに現れて言われた。「あなたに何を与えようか、求めなさい。」
2CH 1:8 ソロモンは神に言った。「あなたは、わたしの父ダビデに大いなる慈しみを示し、わたしを彼に代わって王とされました。
2CH 1:9 主なる神よ。今、わたしの父ダビデに与えられた約束を確かなものとしてください。あなたは、地のちりのように数の多い民の上に、わたしを王とされたからです。
2CH 1:10 今、わたしに知恵と知識を与えてください。この民の前に立って彼らを導くためです。だれが、この大いなるあなたの民をさばくことができるでしょうか。」
2CH 1:11 神はソロモンに言われた。「これがあなたの心にあり、富や財宝や誉れ、またあなたを憎む者たちの命を求めず、長寿をも求めず、むしろ、わたしがあなたを王として立てたわたしの民をさばくことができるように、自分のために知恵と知識を求めたので、
2CH 1:12 知恵と知識があなたに与えられる。わたしはまた、あなたより前のどの王たちも持ったことがなく、あなたの後の者も持つことのないような、富と財宝と誉れをあなたに与える。」
2CH 1:13 こうして、ソロモンはギベオンの高き所、会見の天幕の前からエルサレムへ帰り、イスラエルを治めた。
2CH 1:14 ソロモンは戦車と騎兵を集めた。彼は戦車一千四百両と騎兵一万二千人を持ち、それらを戦車の町々と、王のいるエルサレムに配置した。
2CH 1:15 王はエルサレムにおいて、銀と金を石のようにありふれたものにし、香柏を低地にあるいちじく桑の木のようにありふれたものにした。
2CH 1:16 ソロモンの持っていた馬は、エジプトとクエから運び出された。王の商人たちがクエから買い取ったのである。
2CH 1:17 王の商人たちは、戦車一両を銀六百枚 で、馬一頭を銀百五十枚でエジプトから仕入れ、ヒッタイトのすべての王たちとアラム人の王たち にも売り渡した。
2CH 2:1 さて、ソロモンは主の御名のために神殿を、また自分の王国のために王宮を建てることを決意した。
2CH 2:2 ソロモンは、荷を担ぐ者七万人、山々で石を切り出す者八万人、そして彼らを監督する者三千六百人を数え上げた。
2CH 2:3 ソロモンはツロの王フラムに人を遣わして言った。「あなたがわたしの父ダビデに香柏を送り、住まいを建てるのを助けてくださったように、わたしにも力を貸してください。
2CH 2:4 見よ。わたしは、わたしの神、主の御名のために家を建てようとしています。それを主にささげ、御前に香り高い香をたき、絶えず供えのパンを置き、朝と夕、安息日、新月、そしてわたしたちの神、主の定めの祭りの日に全焼のささげ物をささげるためです。これはイスラエルにとって永遠の掟です。
2CH 2:5 わたしが建てようとしている家は偉大なものです。わたしたちの神はすべての神々にまさって偉大だからです。
2CH 2:6 しかし、だれが主のために家を建てることができるでしょうか。天も、天の天も、あなたを収めることはできません。それなら、わたしが何者だからといって、主のために家を建てることができるでしょうか。ただ御前で香をたくためにすぎません。
2CH 2:7 だから今、金、銀、青銅、鉄、そして紫、緋色、青の布の細工に熟練した人で、彫刻にも通じた人をわたしに送ってください。その人を、わたしの父ダビデが備えたユダとエルサレムの熟練工たちとともに働かせたいのです。
2CH 2:8 また、レバノンから香柏の木、イトスギの木、アルグムの木をわたしに送ってください。あなたのしもべたちがレバノンで木を切り出すことを知っているからです。わたしのしもべたちも、あなたのしもべたちとともに働きます。
2CH 2:9 わたしのために大量の木材を用意してください。わたしが建てようとしている家は、偉大で素晴らしいものとなるからです。
2CH 2:10 見よ。わたしは木を切り出すあなたのしもべたちに、打った小麦二万コル、大麦二万バテ、ぶどう酒二万バテ、油二万バテを与えます。」
2CH 2:11 そのとき、ツロの王フラムは文書で答え、それをソロモンに送った。「主はご自分の民を愛しておられるので、あなたを民の王とされたのです。」
2CH 2:12 フラムは続けた。「天と地を造られたイスラエルの神、主がほめたたえられますように。主はダビデ王に、思慮と理解力を備えた知恵のある子を与えられました。その子は主のために神殿を、自分の王国のために王宮を建てるでしょう。
2CH 2:13 今、わたしは理解力を備えた熟練した人、フラム・アビ を送りました。
2CH 2:14 彼はダンの娘たちの一人の女の息子で、父はツロの人です。彼は金、銀、青銅、鉄、石、木、また紫、青、上質の亜麻布、緋色の布の細工に熟練しており、どのような彫り物も彫り、どのような意匠でも考案することができます。あなたの熟練工たちと、わが主であるあなたの父ダビデが備えた熟練工たちのもとで、どのような仕事にも当たらせることができます。
2CH 2:15 だから今、わが主が約束された小麦、大麦、油、ぶどう酒を、このしもべどもにお送りください。
2CH 2:16 そうすれば、わたしたちはあなたが必要とするだけの木をレバノンから切り出します。わたしたちはそれを筏に組んで海を渡り、ヨッパまであなたのために運びます。その後、あなたがそれをエルサレムへ運び上ってください。」
2CH 2:17 ソロモンは、父ダビデが人口調査を行った後、イスラエルの地にいたすべての異国人を数えた。その総数は十五万三千六百人であった。
2CH 2:18 彼はそのうちの七万人を荷を担ぐ者とし、八万人を山々で石を切り出す者とし、三千六百人を民に仕事を割り当てる監督者とした。
2CH 3:1 その後、ソロモンはエルサレムのモリヤ山で主の家を建て始めた。そこは主が父ダビデに現れた場所であり、ダビデが指定したエブス人オルナンの打ち場であった。
2CH 3:2 彼はその治世の第四年、第二の月の二日に建築を始めた。
2CH 3:3 ソロモンが神の家を建てるために定めた基礎寸法は次のとおりである。昔の寸法によるキュビト で、長さは六十キュビト、幅は二十キュビトであった。
2CH 3:4 その前にある玄関は、家の幅に応じた長さが二十キュビト、高さが百二十キュビトであった。彼はその内側に純金をかぶせた。
2CH 3:5 彼は大広間の天井をイトスギ材で張り、さらに純金をかぶせ、そこにヤシの木と鎖の飾りを施した。
2CH 3:6 彼は美しくするために、その家を宝石で飾った。金はパルワイムの金であった。
2CH 3:7 彼はまた、その家、すなわちその梁、敷居、壁、および戸に金をかぶせ、壁にケルビムを彫った。
2CH 3:8 彼は至聖所を造った。その長さは家の幅に応じて二十キュビト、その幅も二十キュビトであった。彼はそれに六百タラント に上る純金をかぶせた。
2CH 3:9 釘の重さは金五十シェケル であった。彼は階上の部屋にも金をかぶせた。
2CH 3:10 至聖所の中に、彼は彫刻細工で二つのケルビムを造り、それに金をかぶせた。
2CH 3:11 ケルビムの翼の長さは合わせて二十キュビトであった。一方のケルビムの一つの翼は五キュビトで、家の壁に届いており、もう一つの翼も五キュビトで、もう一方のケルビムの翼に届いていた。
2CH 3:12 もう一方のケルビムの一つの翼も五キュビトで、家の壁に届いており、もう一つの翼も五キュビトで、一方のケルビムの翼に連なっていた。
2CH 3:13 これらのケルビムの翼は二十キュビトに広がっていた。ケルビムは足をつけて立ち、その顔を大広間の方へ向けていた。
2CH 3:14 彼は青、紫、緋色の糸、および上質の亜麻布で垂れ幕を造り、それにケルビムの模様を施した。
2CH 3:15 また彼は、家の前に高さ三十五キュビトの二本の柱を造った。それぞれの上に五キュビトの柱頭があった。
2CH 3:16 彼は内陣に鎖飾りを造り、それを柱の頂に置いた。また、百のザクロを造り、それを鎖の飾りに取り付けた。
2CH 3:17 彼は神殿の前に、一本を右に、もう一本を左にしてその柱を立てた。右の柱の名をヤキンと呼び、左の柱の名をボアズと呼んだ。
2CH 4:1 さらに彼は青銅の祭壇を造った。その長さは二十キュビト、幅は二十キュビト、高さは十キュビトであった。
2CH 4:2 また、彼は鋳物の海 を造った。縁から縁まで十キュビトで、周囲は丸く、高さは五キュビトであり、三十キュビトの測り縄がその周囲を巡っていた。
2CH 4:3 その下には、周囲を巡る牛の像があり、十キュビトにわたって海を囲んでいた。牛は二列に並んでおり、海を鋳たときに一緒に鋳られた。
2CH 4:4 それは十二頭の牛の上に据えられていた。三頭は北を向き、三頭は西を向き、三頭は南を向き、三頭は東を向いていた。海はその上に載せられ、牛の後部はすべて内側に向いていた。
2CH 4:5 その厚さは手の幅ほどあり、その縁は杯の縁のように、ゆりの花のように造られていた。それは三千バテ の容量があった。
2CH 4:6 彼はまた十の洗盤を造り、五つを右に、五つを左に置いて、そこで洗うようにした。全焼のささげ物に用いるものはそこで洗われた。しかし海は祭司たちが洗うためのものであった。
2CH 4:7 彼は規定に従って金の燭台を十個造り、それを神殿の中の右に五つ、左に五つ置いた。
2CH 4:8 彼はまた机を十個造り、それを神殿の中の右に五つ、左に五つ置いた。また、百の金の鉢を造った。
2CH 4:9 さらに彼は、祭司たちの庭、大庭、およびその庭の戸を造り、その戸に青銅をかぶせた。
2CH 4:10 彼は海を家の右側、東のほう、南寄りに置いた。
2CH 4:11 フラムは、鍋、十能、鉢を造った。こうしてフラムは、ソロモン王のために神の家で行った仕事を終えた。
2CH 4:12 すなわち、二本の柱、二つの鉢、柱の頂にある二つの柱頭、柱の頂にある二つの鉢の柱頭を覆うための二つの網細工、
2CH 4:13 二つの網細工のための四百のザクロ（柱の上にある二つの鉢の柱頭を覆うために、各々の網細工に二列のザクロ）、
2CH 4:14 さらに彼は台座を造り、台座の上に洗盤を造った。
2CH 4:15 一つの海と、その下の十二頭の牛。
2CH 4:16 また、鍋、十能、肉刺し、およびすべての器を、フラム・アビ はソロモン王のために、主の家のために磨かれた青銅で造った。
2CH 4:17 王はヨルダン川の低地、スコテとツェレダの間の粘土の地でこれらを鋳造した。
2CH 4:18 ソロモンはこれらすべての器を非常に大量に造った。青銅の重さは量りきれなかったからである。
2CH 4:19 ソロモンは神の家にあるすべての器、すなわち金の祭壇と、備えのパンを載せる机、
2CH 4:20 内側の聖所の前で規定に従ってともすための純金の燭台とそのともしび、
2CH 4:21 花飾り、ともしび皿、火ばさみも最高の純金で造り、
2CH 4:22 さらに純金の芯切りばさみ、鉢、さじ、火皿を造った。神殿の入口には、至聖所へ通じる内側の戸と、大広間の戸があり、いずれも金で造られていた。
2CH 5:1 こうしてソロモンが主の家のために行ったすべての仕事が完成した。ソロモンは父ダビデが聖別したもの、すなわち銀、金、およびすべての器を運び入れ、神の家の宝物倉に納めた。
2CH 5:2 それからソロモンは、イスラエルの長老たち、部族のすべての長たち、イスラエルの子らの父祖の家々の長たちをエルサレムに集めた。ダビデの町、すなわちシオンから、主の契約の箱を運び上るためであった。
2CH 5:3 イスラエルのすべての人は、第七の月にある祭りのときに、王のもとに集まった。
2CH 5:4 イスラエルの長老たちがすべて来ると、レビ人たちは箱を担ぎ上げた。
2CH 5:5 彼らは箱、会見の天幕、および天幕の中にあったすべての聖なる器を運び上った。レビ人である祭司たちがこれらを運び上げた。
2CH 5:6 ソロモン王と、彼のもとに集まったイスラエルの全会衆は、箱の前にいて、数えきれないほど多くの羊と牛をいけにえとしてささげた。
2CH 5:7 祭司たちは主の契約の箱をその場所、すなわち家の内側の聖所である至聖所へ、ケルビムの翼の下に運び入れた。
2CH 5:8 ケルビムは箱の場所の上に翼を広げており、ケルビムは上から箱とその棒を覆っていた。
2CH 5:9 その棒は非常に長かったので、棒の先は内側の聖所の前から見えたが、外からは見えなかった。それらは今日に至るまでそこにある。
2CH 5:10 箱の中には、イスラエルの子らがエジプトから出たとき、主が彼らと契約を結ばれたホレブにおいて、モーセがそこに納めた二枚の板のほかには何もなかった。
2CH 5:11 祭司たちが聖所から出て来たとき（そこにいたすべての祭司たちは、自分たちの組に関係なく、自らを聖別していた。
2CH 5:12 また、歌い手であるレビ人たち、すなわちアサフ、ヘマン、エドゥトン、およびその子らと兄弟たちは皆、上質の亜麻布をまとい、シンバル、竪琴、琴を持って祭壇の東側に立っていた。彼らとともに、ラッパを吹き鳴らす百二十人の祭司たちがいた）、
2CH 5:13 ラッパを吹き鳴らす者たちと歌い手たちが一つとなって、主を賛美し感謝するために一つの声を響かせた。彼らがラッパ、シンバル、および楽器とともに声を上げ、こう言って主を賛美したとき、 「主はいつくしみ深く、 その慈しみはとこしえまで続く。」 その家、すなわち主の家は雲で満たされた。
2CH 5:14 祭司たちはその雲のゆえに、立って仕えることができなかった。主の栄光が神の家に満ちたからである。
2CH 6:1 そのときソロモンは言った。「主は、ご自分が密雲の中に住むと言われました。
2CH 6:2 しかし、わたしはあなたのために住まいとなる家、あなたがとこしえに住まわれる場所を建てました。」
2CH 6:3 王は振り向いて、イスラエルの全会衆を祝福した。イスラエルの全会衆は立っていた。
2CH 6:4 彼は言った。「イスラエルの神、主がほめたたえられますように。主は御口をもってわたしの父ダビデに語り、御手をもってそれを成し遂げて言われました。
2CH 6:5 『わたしがわたしの民をエジプトの地から導き出した日から、わたしの名がそこにあるようにと、家を建てるためにイスラエルのすべての部族の中からどの町も選ばなかった。また、わたしの民イスラエルの上の君となるように、だれをも選ばなかった。
2CH 6:6 しかし、わたしの名がそこにあるようにエルサレムを選び、わたしの民イスラエルを治めるようにダビデを選んだ。』
2CH 6:7 わたしの父ダビデの心には、イスラエルの神、主の御名のために家を建てるという思いがありました。
2CH 6:8 しかし主はわたしの父ダビデに言われました。『わたしの御名のために家を建てるという思いがあなたの心にあったことについて、あなたがそう志したことは良い。
2CH 6:9 それでも、あなたがその家を建ててはならない。あなたから生まれる子が、わたしの御名のためにその家を建てる。』
2CH 6:10 主は語られた言葉を果たされました。わたしは父ダビデの後を継ぎ、主が約束されたとおりにイスラエルの王座に座り、イスラエルの神、主の御名のために家を建てました。
2CH 6:11 わたしはそこに箱を安置しました。その中には、主がイスラエルの子らと結ばれた、主の契約があります。」
2CH 6:12 彼はイスラエルの全会衆の前で主の祭壇の前に立ち、両手を広げた
2CH 6:13 （ソロモンは長さ五キュビト、幅五キュビト、高さ三キュビトの青銅の台を造り、それを庭の真ん中に据えていた。彼はその上に立ち、イスラエルの全会衆の前でひざまずき、天に向かって両手を広げたのである）。
2CH 6:14 そして彼は言った。「イスラエルの神、主よ。天にも地にも、あなたのような神はいません。あなたは、心を尽くして御前を歩むあなたのしもべたちに対し、契約と慈しみを守られる方です。
2CH 6:15 あなたは、しもべであるわたしの父ダビデに約束されたことを守られました。実に、あなたは御口をもって語り、今日あるように、御手をもってそれを成し遂げられました。
2CH 6:16 だから今、イスラエルの神、主よ。あなたのしもべであるわたしの父ダビデに約束されたことを守り、『あなたの子らが自分の道に注意し、あなたがわたしの前を歩んだようにわたしの律法に歩むなら、わたしの目の前でイスラエルの王座に座る者が、あなたから断たれることはない』と言われたことを果たしてください。
2CH 6:17 だから今、イスラエルの神、主よ。あなたがあなたのしもべダビデに語られた言葉が確かなものとなりますように。
2CH 6:18 しかし、神は本当に地上で人とともに住まわれるのでしょうか。見よ。天も、天の天もあなたを収めることはできません。まして、わたしが建てたこの家はなおさらです。
2CH 6:19 それでも、わたしの神、主よ。あなたのしもべの祈りと願いを顧み、あなたのしもべが御前で祈る叫びと祈りを聞き入れてください。
2CH 6:20 どうか、昼も夜も、この家に向けて、すなわち、あなたが御名を置くと言われたこの場所に向けて御目を開き、あなたのしもべがこの場所に向けて祈る祈りを聞き入れてください。
2CH 6:21 あなたのしもべと、あなたの民イスラエルがこの場所に向けて祈るとき、その願いを聞き入れてください。どうか、あなたの御住まいである天から聞いてください。そして聞くとき、お赦しください。
2CH 6:22 もし人が隣人に対して罪を犯し、誓いを立てさせられることになり、彼が来てこの家にあるあなたの祭壇の前で誓うなら、
2CH 6:23 どうか天から聞いて事を行い、あなたのしもべたちをさばいてください。悪者にはその行いの報いを本人に返し、義人は義と認めてその義に従って報いてください。
2CH 6:24 もしあなたの民イスラエルがあなたに対して罪を犯したために敵の前に打ち負かされ、彼らが再び立ち返ってあなたの御名を告白し、この家であなたの御前に祈り、願い求めるなら、
2CH 6:25 どうか天から聞いて、あなたの民イスラエルの罪を赦し、あなたが彼らとその父祖たちに与えられた地に再び彼らを導き入れてください。
2CH 6:26 彼らがあなたに対して罪を犯したために天が閉ざされて雨が降らないとき、あなたが彼らを苦しめられるゆえに、彼らがこの場所に向けて祈り、あなたの御名を告白し、その罪から立ち返るなら、
2CH 6:27 どうか天で聞いて、あなたのしもべたちとあなたの民イスラエルの罪を赦してください。彼らに歩むべき良い道を教え、あなたがご自分の民に相続地として与えられた地に雨を降らせてください。
2CH 6:28 もしこの地にききんが起こり、疫病が発生し、黒穂病や赤さび病、いなごや毛虫が発生するなら、もし敵が彼らの町々を包囲するなら、どのようなわざわい、どのような病気であっても、
2CH 6:29 どのような人であれ、あるいはあなたの民イスラエル全体であれ、それぞれが自分の災いと苦しみを悟り、この家に向けて両手を広げて、どのような祈りと願いをささげるとしても、
2CH 6:30 どうか、あなたの御住まいである天から聞いて、お赦しください。そして、人の心をご存じであるあなたが、それぞれの歩みに応じて報いてください（人の心を知っておられるのは、あなただけだからです）。
2CH 6:31 それは、あなたがわたしたちの父祖たちに与えられた地で彼らが生きている間、彼らがあなたを恐れて、あなたの道に歩むためです。
2CH 6:32 また、あなたの民イスラエルに属さない異国人についても、彼らがあなたの大いなる御名と、力強い御手と、伸ばされた御腕のために遠い国から来て、この家に向けて祈るなら、
2CH 6:33 どうか、あなたの御住まいである天から聞いて、異国人があなたに呼び求めるすべてのことに従って行ってください。それは、あなたの民イスラエルと同じように、地上のすべての民があなたの御名を知ってあなたを恐れ、わたしが建てたこの家があなたの御名によって呼ばれていることを知るためです。
2CH 6:34 もしあなたの民が敵との戦いに出て行くとき、あなたが命じられた道に従って、あなたが選ばれたこの町と、わたしがあなたの御名のために建てたこの家に向けてあなたに祈るなら、
2CH 6:35 どうか、天から彼らの祈りと願いを聞き、彼らの訴えを取り上げてください。
2CH 6:36 もし彼らがあなたに対して罪を犯し（罪を犯さない人はいないからです）、あなたが彼らに向かって怒り、彼らを敵に引き渡し、敵が彼らを遠く、あるいは近くの地に捕らえ移すなら、
2CH 6:37 それでも、彼らが捕らえ移された地で我に返り、再び立ち返って、その捕囚の地であなたに願い求めて、『わたしたちは罪を犯しました。曲がったことを行い、悪を行いました』と言い、
2CH 6:38 捕らえ移されたその捕囚の地で、心を尽くし魂を尽くしてあなたに立ち返り、あなたが彼らの父祖たちに与えられた彼らの地、あなたが選ばれた町、そしてわたしがあなたの御名のために建てた家に向けて祈るなら、
2CH 6:39 どうか、あなたの御住まいである天から、彼らの祈りと願いを聞き、彼らのために裁きを行い、あなたに対して罪を犯したあなたの民を赦してください。
2CH 6:40 今、わたしの神よ。どうか、この場所でささげられる祈りに御目を開き、御耳を傾けてください。
2CH 6:41 それゆえ今、主なる神よ、立ち上がって、あなたの安息の場所へお入りください。あなたと、あなたの力の箱もともに。主なる神よ。あなたの祭司たちが救いをまとい、あなたの聖なる者たちが恵みを喜びますように。
2CH 6:42 主なる神よ。あなたに油注がれた者を退けないでください。あなたのしもべダビデへのあなたの慈しみを思い起こしてください。」
2CH 7:1 ソロモンが祈り終えると、天から火が降ってきて、全焼のささげ物と、いけにえを焼き尽くし、主の栄光がその家に満ちた。
2CH 7:2 祭司たちは主の家に入ることができなかった。主の栄光が主の家に満ちたからである。
2CH 7:3 イスラエルのすべての子らは、火が降ってきて主の栄光が家の上に現れるのを見た。彼らは敷石の上で地に顔を伏せて拝み、主に感謝をささげて言った。 「主はいつくしみ深く、 その慈しみはとこしえまで続く。」
2CH 7:4 そして王とすべての民は、主の御前でいけにえをささげた。
2CH 7:5 ソロモン王は牛二万二千頭、羊十二万匹のいけにえをささげた。このようにして、王とすべての民は神の家を奉献した。
2CH 7:6 祭司たちはその部署に従って立ち、レビ人も主を賛美する楽器を持って立った。それらは、ダビデ王が主に感謝をささげるために造った楽器であり、レビ人は「その慈しみはとこしえまで続く」と歌った。祭司たちは彼らの前でラッパを吹き鳴らし、全イスラエルは立っていた。
2CH 7:7 さらに、ソロモンは主の家の前にある庭の中央を聖別した。ソロモンが造った青銅の祭壇は、全焼のささげ物、穀物のささげ物、そして脂肪を受け入れるには小さすぎたので、彼はそこで全焼のささげ物と、和解のいけにえの脂肪をささげたのである。
2CH 7:8 こうしてその時、ソロモンは全イスラエルとともに七日間の祭りを祝った。ハマトの入口からエジプトの川に至るまで、非常に大勢の会衆が集まった。
2CH 7:9 八日目に彼らは厳粛な集会を開いた。彼らが祭壇の奉献を七日間行い、祭りを七日間祝ったからである。
2CH 7:10 第七の月の二十三日に、彼は民をその天幕へ送り帰した。彼らは主がダビデとソロモンと、ご自分の民イスラエルに施された恵みのゆえに、喜び、心楽しく帰って行った。
2CH 7:11 このようにして、ソロモンは主の家と王の家を完成させた。ソロモンが主の家と自分の王宮について心に思い描いたことは、すべて見事に成し遂げられた。
2CH 7:12 主は夜、ソロモンに現れて彼に言われた。「わたしはあなたの祈りを聞き、この場所をわたしのためのいけにえをささげる家として選んだ。
2CH 7:13 もしわたしが天を閉ざして雨が降らないようにするとき、あるいはわたしがいなごに命じてこの地を食い尽くさせるとき、あるいはわたしがわたしの民の中に疫病を送るとき、
2CH 7:14 わたしの名で呼ばれているわたしの民が自らへりくだり、祈りをささげてわたしの顔を慕い求め、その悪の道から立ち返るなら、わたしは天から聞いて彼らの罪を赦し、彼らの地を癒やす。
2CH 7:15 今、わたしの目は開かれ、わたしの耳はこの場所でささげられる祈りに傾けられる。
2CH 7:16 今、わたしはこの家を選んで聖別した。それはわたしの名がとこしえにそこにあるためである。わたしの目とわたしの心は、絶えずそこにある。
2CH 7:17 あなたについて言えば、あなたがあなたの父ダビデが歩んだようにわたしの前を歩み、わたしがあなたに命じたすべてのことに従って行い、わたしの掟と法を守るなら、
2CH 7:18 わたしはあなたの父ダビデと契約を結び、『イスラエルの支配者となる者が、あなたから断たれることはない』と言ったとおりに、あなたの王座を堅く立てる。
2CH 7:19 しかし、もしあなたがたが背を向け、わたしがあなたがたの前に置いたわたしの掟と命令を捨て去り、行って他の神々に仕え、それらを拝むなら、
2CH 7:20 わたしは彼らに与えたわたしの地から彼らを根こぎにする。そして、わたしがわたしの名のために聖別したこの家をわたしの目の前から投げ捨て、すべての民の間のことわざとし、笑いぐさとする。
2CH 7:21 この家がどんなに高くそびえていても、そのそばを通り過ぎる者は皆驚いて言うだろう。『なぜ主はこの地とこの家に、このようなことをされたのか。』
2CH 7:22 すると人々は答えるだろう。『彼らをエジプトの地から導き出した父祖の神、主を捨てて、他の神々につき従い、それらを拝み、それらに仕えたからだ。それゆえ、主はこのすべてのわざわいを彼らの上に下されたのだ。』」
2CH 8:1 ソロモンが主の家と自身の家を建てるのに費やした二十年の終わりに、
2CH 8:2 ソロモンはフラムがソロモンに与えていた町々を建て直し、イスラエルの子らをそこに住まわせた。
2CH 8:3 ソロモンはハマト・ツォバへ行き、それに打ち勝った。
2CH 8:4 彼は荒野にタドモルを建て、ハマトにすべての貯蔵の町々を建てた。
2CH 8:5 また彼は上のベテ・ホロンと下のベテ・ホロンを、城壁と門とかんぬきのある防備の町として建てた。
2CH 8:6 またバアラテと、ソロモンが持っていたすべての貯蔵の町々、戦車のためのすべての町々、騎兵のための町々、そしてソロモンがエルサレム、レバノン、およびその支配下の全地において、建てたいと願ったすべてのものを建てた。
2CH 8:7 イスラエル人ではないヒッタイト人、アモリ人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人の残りのすべての民、
2CH 8:8 すなわち、イスラエルの子らが滅ぼし尽くさず、この地に生き残っていた者たちの子孫を、ソロモンは強制労働に徴用した。それは今日まで続いている。
2CH 8:9 しかし、ソロモンはイスラエルの子らの中からは、だれをも彼の仕事のための奴隷とはしなかった。彼らは戦士となり、軍の指揮官、戦車隊と騎兵隊の長を務めた。
2CH 8:10 ソロモン王の主な役人は二百五十人であり、彼らが民を治めていた。
2CH 8:11 ソロモンはファラオの娘をダビデの町から、彼女のために建てた宮殿へ移した。彼が、「わたしの妻はイスラエルの王ダビデの家に住んではならない。主の箱が入った場所は聖なる所だからである」と言ったからである。
2CH 8:12 その後、ソロモンは玄関の前に建てた主の祭壇の上で、主に全焼のささげ物をささげた。
2CH 8:13 それは日々の定めに従って、安息日、新月、そして年に三度の定めの祭り、すなわち種なしパンの祭り、七週の祭り、仮庵の祭り に、モーセの命令に従ってささげ物をすることであった。
2CH 8:14 彼はその父ダビデの定めに従って、祭司たちの組をその奉仕のために任命し、レビ人もその職務に就かせ、日々の定めに従って、祭司たちの前で賛美し、仕えるようにした。また、すべての門に門衛をその組に従って配置した。神の人ダビデがそのように命じていたからである。
2CH 8:15 彼らはどのような事柄についても、また宝物についても、祭司とレビ人に対する王の命令からそれることはなかった。
2CH 8:16 こうして、主の家の礎が据えられた日から完成の日まで、ソロモンのすべての工事は予定どおり進められた。主の家は完成したのである。
2CH 8:17 それからソロモンは、エドムの地の海辺にあるエツヨン・ゲベルとエロテへ行った。
2CH 8:18 フラムは部下を通して、船と航海に熟練した者たちを彼に送った。彼らはソロモンのしもべたちとともにオフィルへ行き、そこから金四百五十タラント を取り、ソロモン王のもとに持って来た。
2CH 9:1 シェバの女王はソロモンの名声を聞くと、エルサレムで難問をもってソロモンを試すためにやって来た。彼女は大勢の従者を伴い、香料と、非常に多くの金と、宝石をらくだに負わせていた。彼女はソロモンのもとに来ると、自分の心にあるすべてのことについて彼と語り合った。
2CH 9:2 ソロモンは彼女のすべての質問に答えた。ソロモンに隠されていて、彼が彼女に説明できなかったことは何一つなかった。
2CH 9:3 シェバの女王はソロモンの知恵と、彼が建てた家、
2CH 9:4 その食卓の食物、しもべたちの座席、給仕たちの立ち居振る舞いとその衣装、献酌官たちとその衣装、そして彼が主の家に上る上り段を見ると、彼女はすっかり圧倒された。
2CH 9:5 彼女は王に言った。「わたしが自分の国であなたの事績とあなたの知恵について聞いたうわさは本当でした。
2CH 9:6 しかし、わたしが来て自分の目で見るまでは、彼らの言葉を信じませんでした。見よ。あなたの知恵の偉大さの半分も、わたしには知らされていませんでした。あなたはわたしが聞いたうわさにまさっています。
2CH 9:7 あなたの家臣たちは幸いです。絶えずあなたの前に立って、あなたの知恵を聞くこのあなたのしもべたちは幸いです。
2CH 9:8 あなたの神、主がほめたたえられますように。主はあなたを喜び、あなたを主の王座に座らせて、あなたの神、主のために王とされました。あなたの神はイスラエルを愛し、彼らをとこしえに堅く立てるために、あなたを彼らの上の王とし、さばきと義を行わせられたのです。」
2CH 9:9 彼女は王に金百二十タラント と、非常に豊かな香料と、宝石を贈った。シェバの女王がソロモン王に贈ったような香料は二度となかった。
2CH 9:10 フラムのしもべたちと、オフィルから金を運んできたソロモンのしもべたちもまた、アルグムの木 と宝石を運んできた。
2CH 9:11 王はそのアルグムの木で、主の家と王宮のための歩廊、また歌い手たちのための竪琴と琴を造った。このようなものは、ユダの地でそれまで見られたことがなかった。
2CH 9:12 ソロモン王はシェバの女王に、彼女が王に持って来たもののほかに、彼女が願うすべてのもの、彼女が求めるものを何でも与えた。こうして彼女は、しもべたちとともに帰途についた。
2CH 9:13 一年間にソロモンに入ってきた金の目方は、金六百六十六タラント であった。
2CH 9:14 そのほかに、商人たちや貿易商たちが持って来たものがあった。アラビアのすべての王たちと、その国の総督たちも、金と銀をソロモンに持って来た。
2CH 9:15 ソロモン王は打ち延ばした金で大きな盾を二百枚造った。一つの大きな盾に六百シェケル の打ち延ばした金が使われた。
2CH 9:16 彼はまた、打ち延ばした金で盾を三百枚造った。一つの盾に三百シェケル の金が使われた。王はそれらをレバノンの森の家に置いた。
2CH 9:17 さらに、王は象牙の大きな王座を造り、それに純金をかぶせた。
2CH 9:18 王座には六つの段と金の足台があり、それらは王座に取り付けられていた。また、座席の場所の両側にはひじ掛けがあり、そのひじ掛けのそばに二頭のライオンが立っていた。
2CH 9:19 その六つの段の上、こちら側とあちら側に、十二頭のライオンが立っていた。どの王国でも、これに似たものは造られたことがなかった。
2CH 9:20 ソロモン王の飲むための器はすべて金であり、レバノンの森の家の器もすべて純金であった。ソロモンの時代には、銀は価値あるものとはみなされなかった。
2CH 9:21 王の船は、フラムのしもべたちとともにタルシシュへ行っていたからである。三年に一度、タルシシュの船が来て、金、銀、象牙、猿、孔雀を運んできた。
2CH 9:22 こうしてソロモン王は、富と知恵において地上のどの王にもまさっていた。
2CH 9:23 地上のすべての王たちは、神が彼の心に授けられたその知恵を聞こうとして、ソロモンへの謁見を求めた。
2CH 9:24 彼らはおのおの貢ぎ物として、銀の器、金の器、衣服、武具、香料、馬、らばを、毎年持って来た。
2CH 9:25 ソロモンには馬と戦車のための馬屋が四千あり、騎兵が一万二千人いた。彼はそれらを戦車の町々に、またエルサレムの王のもとに置いた。
2CH 9:26 彼は大河からペリシテ人の地、またエジプトの境界に至るまでのすべての王たちを支配した。
2CH 9:27 王はエルサレムで銀を石のようにありふれたものにし、香柏を低地にあるいちじく桑の木のようにありふれたものにした。
2CH 9:28 人々はエジプトから、またすべての国々から、ソロモンのために馬を連れて来た。
2CH 9:29 ソロモンのその他の事績は、最初から最後まで、預言者ナタンの記録、シロ人アヒヤの預言、およびネバテの子ヤロブアムに関する先見者イドの幻に記されているのではないか。
2CH 9:30 ソロモンはエルサレムで全イスラエルを四十年治めた。
2CH 9:31 ソロモンはその父祖たちとともに眠り、その父ダビデの町に葬られた。その子レハブアムが代わって王となった。
2CH 10:1 レハブアムはシェケムへ行った。全イスラエルが彼を王とするためにシェケムに来ていたからである。
2CH 10:2 ネバテの子ヤロブアムはこれを聞くと（彼はソロモン王の前から逃げてエジプトにおり、そこにとどまっていたが）、エジプトから帰って来た。
2CH 10:3 人々は人を遣わして彼を呼んだ。ヤロブアムと全イスラエルはレハブアムのもとに来て言った。
2CH 10:4 「あなたの父はわたしたちのくびきを重くしました。今、あなたの父の厳しい労役と、彼がわたしたちに負わせた重いくびきを軽くしてください。そうすれば、わたしたちはあなたに仕えましょう。」
2CH 10:5 彼は彼らに言った。「三日後にもう一度わたしのところに来なさい。」そこで民は去って行った。
2CH 10:6 レハブアム王は、父ソロモンが生きていた間、その前に仕えていた長老たちに相談して、「この民にどう返答すればよいか。あなたがたはどのような助言をするか」と言った。
2CH 10:7 彼らは彼に言った。「もしあなたがこの民に親切にし、彼らを喜ばせ、彼らに優しい言葉をかけるなら、彼らはとこしえにあなたのしもべとなるでしょう。」
2CH 10:8 しかし、彼は長老たちが与えた助言を捨て、自分とともに育ち、自分の前に立っている若者たちと相談した。
2CH 10:9 彼は彼らに言った。「『あなたの父がわたしたちに負わせたくびきを軽くしてくれ』とわたしに言ってきたこの民に、どう返答すればよいか。あなたがたはどのような助言をするか。」
2CH 10:10 彼とともに育った若者たちは彼に言った。「『あなたの父はわたしたちのくびきを重くしたが、あなたはそれを軽くしてくれ』とあなたに言った民には、このように言いなさい。『わたしの小指は父の腰よりも太い。
2CH 10:11 父はあなたがたに重いくびきを負わせたが、わたしはあなたがたのくびきをさらに重くする。父は鞭であなたがたを懲らしめたが、わたしはさそりであなたがたを懲らしめる。』」
2CH 10:12 こうして、王が「三日後にもう一度わたしのところに来なさい」と言ったとおり、ヤロブアムとすべての民は三日目にレハブアムのところに来た。
2CH 10:13 王は彼らに荒々しく答えた。レハブアム王は長老たちの助言を捨て、
2CH 10:14 若者たちの助言に従って彼らに告げた。「わたしの父はあなたがたのくびきを重くしたが、わたしはそれをさらに重くする。わたしの父は鞭であなたがたを懲らしめたが、わたしはさそりであなたがたを懲らしめる。」
2CH 10:15 こうして、王は民の言うことを聞き入れなかった。主が、シロ人アヒヤを通してネバテの子ヤロブアムに語られた言葉を実現するため、神がこの事を引き起こされたからである。
2CH 10:16 全イスラエルは、王が彼らの言うことを聞き入れないのを見ると、王に答えた。「われわれにダビデと何のかかわりがあるのか。エッサイの子に受け継ぐものはない。イスラエルよ、それぞれ自分の天幕へ帰れ。ダビデよ、今は自分の家を顧みよ。」こうして、全イスラエルは自分の天幕へ去って行った。
2CH 10:17 しかし、ユダの町々に住むイスラエルの子らについては、レハブアムが彼らを治めた。
2CH 10:18 その後、レハブアム王は強制労働の監督であるハドラムを遣わしたが、イスラエルの子らは彼を石で打ち殺した。レハブアム王は急いで戦車に乗り込み、エルサレムへ逃げた。
2CH 10:19 こうしてイスラエルはダビデの家に背いて、今日に至っている。
2CH 11:1 レハブアムがエルサレムに着いたとき、彼はユダとベニヤミンの家から、戦士であるえり抜きの者十八万人を集め、王権をレハブアムに取り戻すためにイスラエルと戦おうとした。
2CH 11:2 しかし、主の言葉が神の人シェマヤに臨んだ。
2CH 11:3 「ユダの王、ソロモンの子レハブアム、およびユダとベニヤミンにいる全イスラエルに告げて言いなさい。
2CH 11:4 『主はこう言われる。「あなたがたは上って行ってはならない。また兄弟たちと戦ってはならない。それぞれ自分の家へ帰れ。この事はわたしから出たことだからである。」』」そこで彼らは主の言葉に聞き従い、ヤロブアムに向かって行くのをやめて帰った。
2CH 11:5 レハブアムはエルサレムに住み、ユダに防備の町々を建てた。
2CH 11:6 彼はベツレヘム、エタム、テコア、
2CH 11:7 ベテ・ツル、ソコ、アドラム、
2CH 11:8 ガテ、マレシャ、ジフ、
2CH 11:9 アドライム、ラキシュ、アゼカ、
2CH 11:10 ツォラ、アヤロン、およびヘブロンを建てた。これらはユダとベニヤミンにある防備の町である。
2CH 11:11 彼は要害を堅固にし、そこに長たちを置き、食物と油とぶどう酒の蓄えを置いた。
2CH 11:12 また、すべての町に盾と槍を置き、それらを非常に堅固にした。ユダとベニヤミンは彼の支配下にあった。
2CH 11:13 全イスラエルにいた祭司たちとレビ人たちは、各地から来て彼の側についた。
2CH 11:14 レビ人たちは自分たちの放牧地と所有地を捨てて、ユダとエルサレムに来た。ヤロブアムとその子らが彼らを祭司職から追放し、主に仕えることを許さなかったからである。
2CH 11:15 ヤロブアムは、高き所のため、また彼が造った雄ヤギの偶像と子牛の偶像のために、自分で祭司たちを任命していた。
2CH 11:16 レビ人たちの後に続いて、イスラエルのすべての部族の中から、イスラエルの神、主を尋ね求めることに心を定めた者たちが、彼らの父祖の神、主にいけにえをささげるためにエルサレムに来た。
2CH 11:17 彼らはユダ王国を支え、ソロモンの子レハブアムを三年間強くした。彼らは三年の間、ダビデとソロモンの道を歩んだからである。
2CH 11:18 レハブアムは、ダビデの子エリモトと、エッサイの子エリアブの娘アビハイルとの娘であるマハラテを妻にめとった。
2CH 11:19 彼女は彼にエウシュ、シェマルヤ、ザハムという息子たちを産んだ。
2CH 11:20 彼女の後に、彼はアブサロムの娘マアカをめとった。彼女は彼にアビヤ、アタイ、ジザ、シェロミテを産んだ。
2CH 11:21 レハブアムは、すべての妻やそばめたちよりも、アブサロムの娘マアカを愛した（彼は十八人の妻と六十人のそばめをめとり、二十八人の息子と六十人の娘の父となった）。
2CH 11:22 レハブアムはマアカの子アビヤを長とし、その兄弟たちの間の君とした。彼を王にしようと意図していたからである。
2CH 11:23 彼は賢明に行動し、息子たちをユダとベニヤミン全土の防備の町々に分散させ、豊かな食糧を与え、多くの妻を迎えさせた。
2CH 12:1 レハブアムの王国が確立し、彼が強くなったとき、彼は主の律法を捨てた。全イスラエルもこれに倣った。
2CH 12:2 レハブアム王の第五年に、エジプトの王シシャクがエルサレムに向かって攻め上ってきた。ユダが主に対して背信の罪を犯したからである。
2CH 12:3 シシャクは戦車千二百両、騎兵六万人を率いていた。エジプトから彼とともに来た民、すなわちルブ人、スキ人、エチオピア人は数えきれないほど多かった。
2CH 12:4 彼はユダに属する防備の町々を奪い取り、エルサレムに達した。
2CH 12:5 そのとき、預言者シェマヤが、シシャクのゆえにエルサレムに集まっていたレハブアムとユダの君たちのところに来て、彼らに言った。「主はこう言われる。『あなたがたはわたしを捨てた。それゆえ、わたしもあなたがたをシシャクの手に捨てた。』」
2CH 12:6 そこでイスラエルの君たちと王はへりくだって言った。「主は正しい。」
2CH 12:7 主は彼らがへりくだったのを見ると、主の言葉がシェマヤに臨んで言った。「彼らはへりくだった。わたしは彼らを滅ぼさない。わたしは彼らにしばらくの救いを与え、わたしの激しい怒りがシシャクの手を通してエルサレムに注ぎ出されることはない。
2CH 12:8 しかし、彼らは彼のしもべとなる。彼らが、わたしに仕えることと、諸国の王国に仕えることの違いを知るためである。」
2CH 12:9 こうして、エジプトの王シシャクはエルサレムに向かって攻め上り、主の家の財宝と、王の家の財宝を奪い取った。彼はすべてを奪い去った。彼はまた、ソロモンが造った金の盾も奪い去った。
2CH 12:10 レハブアム王はその代わりに青銅の盾を造り、王の家の戸口を守る近衛兵の長たちの手にそれを委ねた。
2CH 12:11 王が主の家に入るたびに、近衛兵が来てそれを運び、また近衛兵の部屋に持ち帰った。
2CH 12:12 彼がへりくだったとき、主の怒りは彼から離れ、彼は完全には滅ぼされなかった。ユダにはなお、良いことが見られたからである。
2CH 12:13 こうしてレハブアム王はエルサレムで勢力を固め、王として治めた。レハブアムは四十一歳で王となり、エルサレムで十七年間治めた。エルサレムは、主が御名を置くためにイスラエルのすべての部族の中から選ばれた町である。母の名はナアマといい、アンモン人であった。
2CH 12:14 彼は悪を行った。彼が主を尋ね求めることに心を定めなかったからである。
2CH 12:15 レハブアムの事績は、最初から最後まで、預言者シェマヤと先見者イドの記録に、系図に従って記されているのではないか。レハブアムとヤロブアムの間には絶えず戦いがあった。
2CH 12:16 レハブアムはその父祖たちとともに眠り、ダビデの町に葬られた。その子アビヤが代わって王となった。
2CH 13:1 ヤロブアム王の第十八年に、アビヤはユダを治め始めた。
2CH 13:2 彼はエルサレムで三年治めた。母の名はギベアのウリエルの娘ミカヤであった。アビヤとヤロブアムの間には戦いがあった。
2CH 13:3 アビヤは四十万人のえり抜きの勇士を率いて戦いを交え、ヤロブアムは八十万人のえり抜きの勇士をもって、彼に向かって戦いの陣を敷いた。
2CH 13:4 アビヤはエフライムの山地にあるツェマライム山の上に立って、言った。「ヤロブアムと全イスラエルよ、わたしに聞きなさい。
2CH 13:5 あなたがたは、イスラエルの神、主がイスラエルを治める王国を、塩の契約によって、とこしえにダビデに、すなわち彼とその子らに与えられたことを知るべきではないか。
2CH 13:6 それなのに、ダビデの子ソロモンのしもべであるネバテの子ヤロブアムが立ち上がり、自分の主人に反逆した。
2CH 13:7 そして、ならず者たち、無法な者たちが彼のもとに集まり、ソロモンの子レハブアムに対して勢力を強めた。そのときレハブアムは若くて気弱であり、彼らに立ち向かうことができなかった。
2CH 13:8 今、あなたがたはダビデの子らの手にある主の王国に立ち向かうことができると思っている。あなたがたは大群衆であり、あなたがたの神々としてヤロブアムが造った金の子牛があなたがたとともにいるからだ。
2CH 13:9 あなたがたは主の祭司たちであるアロンの子らやレビ人を追い出し、他の国々の民のやり方に従って自分たちのために祭司たちを立てたではないか。だれでも若い雄牛一頭と雄羊七頭を携えて自らを聖別しに来る者は、神でないものの祭司となることができるのだ。
2CH 13:10 しかし、わたしたちについて言えば、主がわたしたちの神であり、わたしたちは主を捨てていない。主の祭司として仕えるのはアロンの子らであり、レビ人がその働きに就いている。
2CH 13:11 彼らは毎朝毎夕、主に全焼のささげ物と香りの良い香をたく。また、きよい机の上に供えのパンを整え、金の燭台とそのともしびを毎夕ともす。わたしたちは、わたしたちの神、主の定めを守っているが、あなたがたは主を捨てた。
2CH 13:12 見よ。神はわたしたちとともにいてわたしたちの先頭におられ、その祭司たちはあなたがたに向かって戦いのラッパを吹き鳴らそうとしている。イスラエルの子らよ、あなたがたの父祖の神、主と戦ってはならない。あなたがたは栄えることがないからだ。」
2CH 13:13 しかし、ヤロブアムは伏兵を回して彼らの背後に置いた。こうして彼らはユダの前にいて、伏兵はその後ろにいた。
2CH 13:14 ユダが振り返って見ると、見よ、戦いは彼らの前と後ろにあった。彼らは主に叫び求め、祭司たちはラッパを吹き鳴らした。
2CH 13:15 そしてユダの人々はときの声を上げた。ユダの人々がときの声を上げると、神はアビヤとユダの前で、ヤロブアムと全イスラエルを打たれた。
2CH 13:16 イスラエルの子らはユダの前から逃げ去り、神はイスラエルをユダの手に渡された。
2CH 13:17 アビヤとその民は大いなる殺戮をもって彼らを打った。こうしてイスラエルのえり抜きの者たちのうち五十万人が倒れた。
2CH 13:18 このようにしてイスラエルの子らはその時打ち負かされ、ユダの子らが勝利した。彼らが父祖の神、主に拠り頼んだからである。
2CH 13:19 アビヤはヤロブアムの後を追い、彼から町々、すなわちベテルとその村々、エシャナとその村々、エフロンとその村々を奪い取った。
2CH 13:20 ヤロブアムはアビヤの時代に再び力を取り戻すことはなかった。主が彼を打たれたので、彼は死んだ。
2CH 13:21 しかしアビヤは強大になり、十四人の妻をめとり、二十二人の息子と十六人の娘の父となった。
2CH 13:22 アビヤのその他の事績、その道、およびその言葉は、預言者イドの注解書に記されている。
2CH 14:1 アビヤはその父祖たちとともに眠り、人々は彼をダビデの町に葬った。その子アサが代わって王となった。彼の時代、国には十年間平穏が続いた。
2CH 14:2 アサはその神、主の目に良いこと、正しいことを行った。
2CH 14:3 彼は異国の祭壇と高き所を取り除き、石の柱を打ち砕き、アシェラ像を切り倒し、
2CH 14:4 ユダに命じて、彼らの父祖の神、主を尋ね求めさせ、律法と命令を守り行わせた。
2CH 14:5 彼はまた、ユダのすべての町から高き所と太陽の像を取り除いた。王国には平穏があった。
2CH 14:6 国は平穏で、その間は戦いがなかったので、彼はユダに防備の町々を建てた。主が彼に安息を与えられたからである。
2CH 14:7 彼はユダに言った。「これらの町を建て、周囲に城壁を築き、塔、門、かんぬきを造ろう。この地はなお、わたしたちの前に開かれている。わたしたちが、わたしたちの神、主を尋ね求めたからだ。わたしたちが主を尋ね求めたので、主は周囲に安息を与えてくださった。」こうして彼らは建て、栄えた。
2CH 14:8 アサには、ユダから出た、大盾と槍を携えた三十万人の軍隊と、ベニヤミンから出た、小盾を携えて弓を引く二十八万人の軍隊があった。これらはみな力ある勇士であった。
2CH 14:9 エチオピア人ゼラが百万人の軍隊と三百両の戦車を率いて彼らに向かって出て来て、マレシャに達した。
2CH 14:10 アサは彼を迎え撃ちに出て行き、彼らはマレシャのツェファタの谷で戦いの陣を敷いた。
2CH 14:11 アサはその神、主に叫び求めて言った。「主よ。力ある者と力のない者との間で助けることのできる方は、あなたのほかにおられません。わたしたちの神、主よ、わたしたちを助けてください。わたしたちはあなたに拠り頼み、御名によってこの大軍に立ち向かって来たからです。主よ、あなたはわたしたちの神です。人間に、あなたに打ち勝たせないでください。」
2CH 14:12 そこで主はアサの前で、またユダの前でエチオピア人たちを打たれたので、エチオピア人たちは逃げ去った。
2CH 14:13 アサと彼とともにいた民は、ゲラルまで彼らを追いかけた。エチオピア人は倒れ、立ち直ることができなかった。彼らが主の前と主の軍隊の前で打ち砕かれたからである。ユダの軍隊は非常に多くの戦利品を持ち帰った。
2CH 14:14 主への恐れがゲラル周辺のすべての町を襲ったので、彼らはそれらの町を打った。彼らはすべての町を略奪した。それらの町には多くの分捕り品があったからである。
2CH 14:15 彼らはまた家畜を飼う者たちの天幕を襲い、多くの羊とらくだを奪い取って、エルサレムに帰った。
2CH 15:1 神の霊がオデドの子アザルヤに臨んだ。
2CH 15:2 彼はアサを迎えに出て行って、彼に言った。「アサ、そしてユダとベニヤミンのすべての人々よ、わたしに聞きなさい。あなたがたが主とともにいる間、主はあなたがたとともにおられる。もしあなたがたが主を尋ね求めるなら、あなたがたは主を見いだす。しかし、もしあなたがたが主を捨てるなら、主はあなたがたを捨てられる。
2CH 15:3 さて長い間、イスラエルにはまことの神がなく、教える祭司もなく、律法もなかった。
2CH 15:4 しかし、彼らが苦しみの中でイスラエルの神、主に立ち返り、主を尋ね求めたとき、彼らは主を見いだした。
2CH 15:5 その時代には、出て行く者にも入って来る者にも平安はなく、すべての地の住民に大きな騒乱があった。
2CH 15:6 神があらゆる苦難をもって彼らを悩まされたため、彼らは打ち砕かれ、国は国に、町は町に逆らった。
2CH 15:7 しかし、あなたがたは強くありなさい。手を垂れてはならない。あなたがたの働きには報いがあるからだ。」
2CH 15:8 アサはこれらの言葉と預言者オデドの預言を聞くと、勇気を出して、ユダとベニヤミンの全地、および彼がエフライムの山地から奪い取った町々から忌まわしいものを取り除き、主の玄関の前にあった主の祭壇を新しくした。
2CH 15:9 彼はユダとベニヤミンのすべての人々、およびエフライム、マナセ、シメオンから来て彼らとともに住んでいた者たちを集めた。アサの神、主が彼とともにおられるのを見て、イスラエルから彼のもとに多くの者がやって来たからである。
2CH 15:10 こうして彼らは、アサの治世の第十五年の第三の月に、エルサレムに集まった。
2CH 15:11 その日、彼らは自分たちが持って来た戦利品の中から、牛七百頭と羊七千匹を主にいけにえとしてささげた。
2CH 15:12 彼らは、心を尽くし魂を尽くして、彼らの父祖の神、主を尋ね求めるという契約を結んだ。
2CH 15:13 そして、小さい者も大きい者も、男も女も、イスラエルの神、主を尋ね求めない者はみな死刑に処されることになった。
2CH 15:14 彼らは大声で叫び、ラッパと角笛を鳴らして、主に誓った。
2CH 15:15 全ユダはこの誓いのゆえに喜んだ。彼らが全き心をもって誓い、心から主を尋ね求めたので、彼らは主を見いだし、主は周囲に彼らのための安息を与えられたからである。
2CH 15:16 また、アサ王の母マアカについても、彼女がアシェラのための忌まわしい像を造っていたので、彼は彼女を母后の座から退けた。アサは彼女の像を切り倒し、それを粉々に砕き、キデロン川で焼いた。
2CH 15:17 しかし、高き所はイスラエルから取り除かれなかった。それでもアサの心はその一生の間、全きものであった。
2CH 15:18 彼はその父が聖別したものと、彼自身が聖別したもの、すなわち銀、金、および器を神の家に運び入れた。
2CH 15:19 アサの治世の第三十五年まで、もはや戦いはなかった。
2CH 16:1 アサの治世の第三十六年に、イスラエルの王バアシャがユダに向かって攻め上り、ラマを建てた。だれもユダの王アサのもとへ出入りできないようにするためであった。
2CH 16:2 そこでアサは、主の家と王の家の宝物倉から銀と金を取り出し、ダマスコに住むアラムの王ベン・ハダドに遣わして言った。
2CH 16:3 「わたしの父とあなたの父との間にあったように、わたしとあなたとの間にも同盟を結ぼう。見よ、わたしはあなたに銀と金を送った。行って、イスラエルの王バアシャとの同盟を破棄し、彼をわたしから遠ざからせてくれ。」
2CH 16:4 ベン・ハダドはアサ王の言うことを聞き入れ、自分の軍隊の長たちをイスラエルの町々に遣わした。彼らはイヨン、ダン、アベル・マイム、およびナフタリのすべての貯蔵の町々を打った。
2CH 16:5 バアシャはこれを聞くと、ラマの建設をやめ、その仕事を中止した。
2CH 16:6 そのとき、アサ王は全ユダを連れて行き、バアシャが建設に用いていたラマの石と木材を運び去り、それでゲバとミツパを建てた。
2CH 16:7 その時、先見者ハナニがユダの王アサのところに来て、彼に言った。「あなたがアラムの王に拠り頼み、あなたの神、主に拠り頼まなかったので、アラムの王の軍勢はあなたの手を逃れた。
2CH 16:8 エチオピア人とルブ人は、非常に多くの戦車と騎兵を持つ巨大な軍隊ではなかったか。それでも、あなたが主に拠り頼んだため、主は彼らをあなたの手に渡された。
2CH 16:9 主の目は全地を行き巡り、ご自分に対して全き心を持つ者のために、ご自身の力を現されるからだ。このことにおいて、あなたは愚かなことをした。それゆえ、今から後、あなたには戦いがある。」
2CH 16:10 アサは先見者に向かって怒り、彼を牢獄に入れた。この言葉に激怒したからである。また、アサは同じ時期に民の一部をしいたげた。
2CH 16:11 アサの事績は、最初から最後まで、ユダとイスラエルの王たちの書に記されている。
2CH 16:12 アサはその治世の第三十九年に、足に病気を患った。その病は非常に重かったが、病気の中にあっても、彼は主を求めず、医者だけに頼った。
2CH 16:13 アサはその父祖たちとともに眠り、その治世の第四十一年に死んだ。
2CH 16:14 人々は彼を、彼がダビデの町に自分のために掘って作らせた彼自身の墓に葬った。人々は調香師の技によって調合された、香りの良い香や様々な種類の香料で満たされた寝台に彼を横たえ、彼のために非常に大きな火をたいた。
2CH 17:1 その子ヨシャファテが代わって王となり、イスラエルに対する防備を固めた。
2CH 17:2 彼はユダのすべての防備の町に軍隊を置き、ユダの地と、彼の父アサが奪い取ったエフライムの町々に守備隊を置いた。
2CH 17:3 主はヨシャファテとともにおられた。彼が父祖ダビデの初めの歩みに倣い、バアルを尋ね求めず、
2CH 17:4 父祖の神を尋ね求め、イスラエルの行いではなく、その命令に歩んだからである。
2CH 17:5 それゆえ主は彼の王権を確立された。全ユダはヨシャファテに貢ぎ物を持って来た。彼は豊かな富と誉れを得た。
2CH 17:6 彼は主の道を歩むことに誇りを持ち、さらにユダから高き所とアシェラ像を取り除いた。
2CH 17:7 また、その治世の第三年に、彼は君たち、すなわちベン・ハイル、オバデヤ、ゼカリヤ、ネタンエル、ミカヤを遣わして、ユダの町々で教えさせた。
2CH 17:8 彼らとともにレビ人たち、すなわちシェマヤ、ネタンヤ、ゼバデヤ、アサエル、シェミラモテ、エホナタン、アドニヤ、トビヤ、トブ・アドニヤというレビ人たち、そして彼らとともに祭司であるエリシャマとエホラムを遣わした。
2CH 17:9 彼らは主の律法の書を携えて、ユダで教え、ユダのすべての町々を巡って民の間で教えた。
2CH 17:10 主の恐れがユダの周囲にあるすべての国の王国に臨んだので、彼らはヨシャファテと戦おうとはしなかった。
2CH 17:11 ペリシテ人の一部はヨシャファテに贈り物と貢ぎ物の銀を持って来た。アラビア人もまた、彼に羊とヤギの群れ、すなわち雄羊七千七百匹と雄ヤギ七千七百匹を持って来た。
2CH 17:12 ヨシャファテはますます勢力を増し、ユダに要害と貯蔵の町々を建てた。
2CH 17:13 彼はユダの町々で多くの事業を行い、エルサレムには戦士である力ある勇士たちがいた。
2CH 17:14 彼らの父祖の家ごとの人数は次のとおりである。ユダの千人の長たちのうち、長であるアドナと、彼とともにいる三十万人の力ある勇士。
2CH 17:15 次に、長であるエホハナンと、彼とともにいる二十八万人。
2CH 17:16 次に、進んで自らを主にささげたジクリの子アマツヤと、彼とともにいる二十万人の力ある勇士。
2CH 17:17 ベニヤミンからは、力ある勇士エリアダと、彼とともにいる弓と盾を携えた二十万人。
2CH 17:18 次に、エホザバドと、彼とともにいる戦いの備えをした十八万人。
2CH 17:19 これらの者が王に仕えていた。このほかに、王がユダ全土の防備の町々に置いた者たちがいた。
2CH 18:1 ヨシャファテは豊かな富と誉れを持っていた。彼はアハブと婚姻関係を結んだ。
2CH 18:2 何年かして、彼はサマリアのアハブのところに下って行った。アハブは彼と、彼とともにいた人々のために、多数の羊と牛をほふってもてなし、ラモテ・ギレアデへ攻め上るように彼をそそのかした。
2CH 18:3 イスラエルの王アハブはユダの王ヨシャファテに言った。「わたしと一緒にラモテ・ギレアデへ行ってくれませんか。」彼は答えた。「わたしはあなたと同じです。わたしの民はあなたの民と同じです。わたしたちは戦いにおいてあなたとともにいます。」
2CH 18:4 ヨシャファテはイスラエルの王に言った。「どうか、まず主の言葉を伺ってください。」
2CH 18:5 そこでイスラエルの王は預言者たち四百人を集めて、彼らに言った。「わたしたちはラモテ・ギレアデへ戦いに行くべきか、それともやめるべきか。」彼らは言った。「上りなさい。神がそれを王の手に渡されるからです。」
2CH 18:6 しかしヨシャファテは言った。「このほかに、わたしたちが尋ね求めることのできる主の預言者は、ここにいないのですか。」
2CH 18:7 イスラエルの王はヨシャファテに言った。「主に尋ね求めることのできる者が、まだもう一人います。しかしわたしは彼を憎んでいます。彼はわたしについて決して良いことを預言せず、常に悪いことを預言するからです。それはイムラの子ミカヤです。」ヨシャファテは言った。「王よ、そのように言われませんように。」
2CH 18:8 そこでイスラエルの王はある役人を呼んで、「イムラの子ミカヤを早く連れて来なさい」と言った。
2CH 18:9 イスラエルの王とユダの王ヨシャファテは、それぞれ王服を着て王座に座っていた。彼らはサマリアの門の入り口にある広場に座っており、すべての預言者たちが彼らの前で預言していた。
2CH 18:10 ケナアナの子ゼデキヤは自分のために鉄の角を造って言った。「主はこう言われる。『あなたはこれらをもってアラム人を突き、ついに彼らを滅ぼし尽くす。』」
2CH 18:11 すべての預言者たちも同じように預言して言った。「ラモテ・ギレアデへ上り、勝利を得てください。主はそれを王の手に渡されるからです。」
2CH 18:12 ミカヤを呼びに行った使者は彼に言った。「預言者たちは口をそろえて王に良いことを告げている。どうか、あなたの言葉も彼らのうちの一人の言葉のようであって、良いことを語ってほしい。」
2CH 18:13 ミカヤは言った。「主は生きておられる。わたしの神が言われること、それをわたしは語る。」
2CH 18:14 彼が王のところに来ると、王は彼に言った。「ミカヤよ。わたしたちはラモテ・ギレアデへ戦いに行くべきか、それともやめるべきか。」彼は言った。「上りなさい、そして勝利を得なさい。彼らはあなたがたの手に渡されるでしょう。」
2CH 18:15 王は彼に言った。「主の御名によって真実以外のことをわたしに語らないようにと、わたしは何度あなたに誓わせなければならないのか。」
2CH 18:16 彼は言った。「わたしは、全イスラエルが羊飼いのいない羊のように、山々に散らされているのを見た。主は『彼らには主人がいない。それぞれ平安のうちに自分の家へ帰らせよ』と言われた。」
2CH 18:17 イスラエルの王はヨシャファテに言った。「彼がわたしについて良いことを預言せず、悪いことだけを預言すると、あなたに言ったではないか。」
2CH 18:18 ミカヤは言った。「それゆえ、主の言葉を聞きなさい。わたしは主がその王座に座り、天の全軍勢がその右と左に立っているのを見た。
2CH 18:19 主は言われた。『だれがイスラエルの王アハブをそそのかして、ラモテ・ギレアデへ上らせ、倒れさせるのか。』ある者はこのように言い、別の者はあのように言った。
2CH 18:20 すると、ある霊が進み出て主の前に立ち、『わたしが彼をそそのかします』と言った。主は彼に『どのようにしてか』と言われた。
2CH 18:21 彼は言った。『わたしは出て行き、彼のすべての預言者たちの口にあって偽りの霊となります。』すると主は言われた。『あなたは彼をそそのかし、しかも成功する。出て行って、そのようにせよ。』
2CH 18:22 だから今、見よ。主はあなたのこれらすべての預言者たちの口に偽りの霊を置かれた。主はあなたに対して災いを告げられたのだ。」
2CH 18:23 そのとき、ケナアナの子ゼデキヤが近づき、ミカヤの頬を打って言った。「主の霊はどの道を通ってわたしから離れ、あなたに語ったというのか。」
2CH 18:24 ミカヤは言った。「見よ。あなたが隠れようとして奥の部屋に入るその日に、あなたは見るだろう。」
2CH 18:25 イスラエルの王は言った。「ミカヤを捕らえ、町の長アモンと王の子ヨアシュのところに連れ戻し、
2CH 18:26 言え。『王はこう言われる。「わたしが平安に帰って来るまで、この者を牢獄に入れ、苦しみのパンと苦しみの水を与えよ。」』」
2CH 18:27 ミカヤは言った。「もしあなたが平安に帰って来るようなことがあれば、主はわたしによって語られなかったということだ。」彼はまた言った。「すべての民よ、聞きなさい。」
2CH 18:28 こうしてイスラエルの王とユダの王ヨシャファテは、ラモテ・ギレアデへ上って行った。
2CH 18:29 イスラエルの王はヨシャファテに言った。「わたしは変装して戦いに入る。しかし、あなたは自分の王服を着ていなさい。」そこでイスラエルの王は変装して戦いに入った。
2CH 18:30 さて、アラムの王は自分の戦車の長たちに命じて言った。「小さい者とも大きい者とも戦ってはならない。ただイスラエルの王とだけ戦え。」
2CH 18:31 戦車の長たちはヨシャファテを見ると、「これはイスラエルの王だ」と言った。それゆえ、彼らは彼と戦うために向きを変えた。しかしヨシャファテが叫び声を上げると、主は彼を助けられた。神は彼らを彼から離れ去らせたのである。
2CH 18:32 戦車の長たちは、それがイスラエルの王ではないのを見ると、彼を追うのをやめて引き返した。
2CH 18:33 ある人が狙いを定めずに弓を引き、イスラエルの王の鎧の継ぎ目を射た。それで王は戦車の御者に言った。「向きを変えて、わたしを戦場から連れ出してくれ。わたしはひどい傷を負った。」
2CH 18:34 その日の戦いは激しくなった。しかしイスラエルの王は、夕暮れまでアラム人に向かって戦車の中で身を支えていたが、日の沈むころに死んだ。
2CH 19:1 ユダの王ヨシャファテは、無事にエルサレムの宮殿へ帰った。
2CH 19:2 先見者ハナニの子イエフが彼を迎えに出て行き、ヨシャファテ王に言った。「あなたは悪者を助け、主を憎む者たちを愛してよいのでしょうか。そのため、主の怒りがあなたの上にあります。
2CH 19:3 それでも、あなたには良いことが見いだされています。あなたはアシェラ像をこの地から取り除き、神を尋ね求めることに心を定めたからです。」
2CH 19:4 ヨシャファテはエルサレムに住んだ。彼は再びベエル・シェバからエフライムの山地まで民の間を巡り歩き、彼らを父祖の神、主に立ち返らせた。
2CH 19:5 彼はユダのすべての防備の町々に、町ごとに裁判官たちを任命し、
2CH 19:6 裁判官たちに言った。「あなたがたのすることに注意しなさい。あなたがたは人のためではなく、主のために裁くからです。裁きを行うとき、主があなたがたとともにおられます。
2CH 19:7 だから今、主を恐れ、注意深く行いなさい。わたしたちの神、主には不義がなく、えこひいきも、賄賂を取ることもないからです。」
2CH 19:8 さらにエルサレムで、ヨシャファテはレビ人、祭司、およびイスラエルの父祖の家の長たちの一部を、主に関わる裁判と民の争いを裁かせた。彼らはエルサレムに帰った。
2CH 19:9 彼は彼らに命じて言った。「あなたがたは主を恐れ、忠実に、全き心をもってこのように行わなければならない。
2CH 19:10 町々に住むあなたがたの兄弟たちから、血と血、律法と命令、掟と定めに関する争い事があなたがたのところに持ち込まれるたびに、彼らが主に対して罪ある者となり、御怒りがあなたがたと兄弟たちの上に下ることのないように、彼らを戒めなければならない。このように行えば、あなたがたは罪ある者とはならない。
2CH 19:11 見よ。主のすべての事柄については祭司長アマルヤがあなたがたの上にあり、王のすべての事柄についてはユダの家の支配者であるイシュマエルの子ゼバデヤが上にいる。また、レビ人たちはあなたがたの前で役人となる。勇気を出して行いなさい。主が正しい者とともにおられるように。」
2CH 20:1 その後、モアブの子らとアンモンの子ら、また彼らとともにメウニ人 の一部が、ヨシャファテに向かって戦いにやって来た。
2CH 20:2 すると、ある者たちが来てヨシャファテに告げた。「大軍が海のかなた、アラムからあなたに向かって来ています。見よ、彼らはハツァツォン・タマル、すなわちエン・ゲディにいます。」
2CH 20:3 ヨシャファテは恐れたが、主を尋ね求めることに心を定めた。彼は全ユダに断食を布告した。
2CH 20:4 ユダは主からの助けを求めるために集まった。彼らは主を尋ね求めるために、ユダのすべての町々からやって来た。
2CH 20:5 ヨシャファテは、主の家の新しい庭の前で、ユダとエルサレムの会衆の中に立ち、
2CH 20:6 言った。「わたしたちの父祖の神、主よ。あなたは天におられる神ではありませんか。あなたは国々のすべての王国を治める支配者ではありませんか。あなたの御手には力と勢いがあり、だれもあなたに立ち向かうことはできません。
2CH 20:7 わたしたちの神よ。あなたは、あなたの民イスラエルの前からこの地の住民を追い出し、それをあなたの友であるアブラハムの子孫 にとこしえに与えられたではありませんか。
2CH 20:8 彼らはそこに住み、あなたの御名のために聖所を建てて言いました。
2CH 20:9 『もしわたしたちに悪が、すなわち剣、さばき、疫病、またはききんが臨むなら、わたしたちはこの家の前、およびあなたの御前に立ち（あなたの御名がこの家にあるからです）、わたしたちの苦しみの中であなたに叫び求めます。そうすれば、あなたは聞いて救ってくださるでしょう。』
2CH 20:10 今、見よ。アンモン、モアブ、およびセイル山の子らがいます。イスラエルがエジプトの地から出て来たとき、あなたは彼らがそこに攻め入ることをお許しになりませんでした。それで彼らはそこから身を避け、彼らを滅ぼしませんでした。
2CH 20:11 見よ、彼らがどのようにわたしたちに報いているかを。あなたがわたしたちに受け継がせてくださったあなたがわたしたちに受け継がせた領地から、彼らはわたしたちを追い出そうとしています。
2CH 20:12 わたしたちの神よ。あなたは彼らをさばかれないのですか。わたしたちに向かって来るこの大軍に対して、わたしたちには何の力もありません。わたしたちは何をすればよいか分かりませんが、わたしたちの目はあなたに向かっています。」
2CH 20:13 全ユダは、幼い者たち、妻たち、子どもたちとともに、主の御前に立っていた。
2CH 20:14 そのとき、会衆の真ん中で、主の霊がアサフの子らの一人であるレビ人、マタヌヤの子エヒエルの子ベナヤの子ゼカリヤの子ヤハジエルに臨んだ。
2CH 20:15 彼は言った。「全ユダとエルサレムの住民、およびヨシャファテ王よ、聞きなさい。主はあなたがたにこう言われる。『この大軍のゆえに恐れてはならない。おののいてはならない。この戦いはあなたがたのものではなく、神のものだからである。
2CH 20:16 明日、彼らに向かって下って行きなさい。見よ、彼らはツィツの坂を上って来る。あなたがたは、エルエルの荒野の前の谷の端で彼らを見つけるだろう。
2CH 20:17 あなたがたはこの戦いで戦う必要はない。配置につき、じっと立って、あなたがたとともにいる主の救いを見よ、ユダとエルサレムよ。恐れてはならない。おののいてはならない。明日、彼らに向かって出て行きなさい。主があなたがたとともにいるからである。』」
2CH 20:18 ヨシャファテは地に顔を伏せて頭を下げ、全ユダとエルサレムの住民も主の御前にひれ伏して、主を礼拝した。
2CH 20:19 ケハテ人の子らとコラ人の子らであるレビ人たちが立ち上がり、非常に大きな声でイスラエルの神、主を賛美した。
2CH 20:20 彼らは朝早く起き、テコアの荒野へ出て行った。彼らが出て行くとき、ヨシャファテは立って言った。「ユダとエルサレムの住民よ、わたしに聞きなさい。あなたがたの神、主を信じなさい。そうすれば、あなたがたは揺るがない。その預言者たちを信じなさい。そうすれば、あなたがたは栄える。」
2CH 20:21 彼は民と相談し、主に向かって歌を歌う者たち、および軍隊の前に進み出て聖なる装いをして賛美する者たちを任命し、彼らに「主に感謝せよ。その慈しみはとこしえまで続く」と言わせた。
2CH 20:22 彼らが喜びの歌と賛美を上げ始めたとき、主はユダに向かって来ていたアンモン、モアブ、セイル山の子らに対して伏兵を設けられたので、彼らは打ち負かされた。
2CH 20:23 アンモンとモアブの子らがセイル山の住民に立ち向かい、彼らを完全に殺して滅ぼしたからである。彼らがセイルの住民を滅ぼし尽くすと、彼らは互いに滅ぼし合った。
2CH 20:24 ユダが荒野を見渡す場所に来て、その大軍を見ると、見よ、彼らは地に倒れた死体となっており、逃れた者はだれもいなかった。
2CH 20:25 ヨシャファテとその民が彼らの戦利品を奪い取りに来たとき、彼らはそこに多くの財宝と、遺体につけられた高価な品々を見つけ、自分たちのものとした。それは運びきれないほどであった。彼らは戦利品を三日間奪い取った。それは非常に多かったからである。
2CH 20:26 四日目に彼らはベラカの谷に集まった。彼らがそこで主をほめたたえたからである。それゆえ、その場所の名は今日に至るまでベラカの谷 と呼ばれている。
2CH 20:27 それからユダとエルサレムのすべての人々は、ヨシャファテを先頭にして、喜びをもって再びエルサレムへ帰って行った。主が敵に勝たせ、彼らを喜ばせてくださったからである。
2CH 20:28 彼らは琴と竪琴とラッパを奏でて、エルサレムの主の家に来た。
2CH 20:29 主がイスラエルの敵と戦われたことを聞いたとき、神の恐れがその国々のすべての王国に臨んだ。
2CH 20:30 こうしてヨシャファテの国は穏やかであった。彼の神が四方に安息を与えられたからである。
2CH 20:31 ヨシャファテはユダを治めた。彼は三十五歳で王となり、エルサレムで二十五年間治めた。その母の名はアズバといい、シルヒの娘であった。
2CH 20:32 彼は父アサの道を歩んでそれからそれることなく、主の目に正しいことを行った。
2CH 20:33 しかし、高き所は取り除かれず、民はなお、自分たちの父祖の神に心を定めていなかった。
2CH 20:34 ヨシャファテのその他の事績は、最初から最後まで、見よ、イスラエルの王たちの書に収められているハナニの子イエフの記録に記されている。
2CH 20:35 その後、ユダの王ヨシャファテはイスラエルの王アハズヤと手を結んだ。このアハズヤは非常に悪いことを行った。
2CH 20:36 彼はタルシシュへ行く船を造るために彼と手を結んだ。彼らはエツヨン・ゲベルで船を造った。
2CH 20:37 そのとき、マレシャのドダワフの子エリエゼルがヨシャファテに向かって預言して言った。「あなたがアハズヤと手を結んだため、主はあなたのわざを打ち砕かれた。」船は難破し、タルシシュへ行くことができなかった。
2CH 21:1 ヨシャファテはその父祖たちとともに眠り、ダビデの町にその父祖たちとともに葬られた。その子エホラムが代わって王となった。
2CH 21:2 彼には兄弟たち、すなわちヨシャファテの子であるアザルヤ、エヒエル、ゼカリヤ、アザルヤ、ミカエル、シェファティヤがいた。これらはみなイスラエルの王ヨシャファテの子らであった。
2CH 21:3 彼らの父は、銀、金、貴重な品々の大きな贈り物とともに、ユダの防備の町々を彼らに与えたが、王国はエホラムに与えた。彼が長子だったからである。
2CH 21:4 エホラムは王権を握って地位を固めると、自分のすべての兄弟たちと、イスラエルの君たちの何人かを剣で殺した。
2CH 21:5 エホラムは三十二歳で王となり、エルサレムで八年間治めた。
2CH 21:6 彼は、アハブの家がしたように、イスラエルの王たちの道を歩んだ。彼がアハブの娘を妻としていたからである。彼は主の目に悪を行った。
2CH 21:7 しかし主はダビデと結ばれた契約のゆえに、ダビデの家を滅ぼそうとはされなかった。主は、ダビデとその子らにとこしえにともしびを与えると約束されていたからである。
2CH 21:8 彼の時代に、エドムがユダの支配から背き、自分たちの王を立てた。
2CH 21:9 そこでエホラムは指揮官たちとすべての戦車を率いて出陣した。彼は夜に起き上がり、自分を取り囲んでいたエドム人と戦車の長たちを打った。
2CH 21:10 こうしてエドムはユダの支配から背いて、今日に至っている。その同じ時にリブナも彼の支配から背いた。彼が父祖の神、主を捨てたからである。
2CH 21:11 さらに彼はユダの山々に高き所を造り、エルサレムの住民に淫行を行わせ、ユダを迷わせた。
2CH 21:12 預言者エリヤから彼に手紙が届いた。そこにはこう書かれていた。「あなたの父祖ダビデの神、主はこう言われる。『あなたは父ヨシャファテの道や、ユダの王アサの道を歩まず、
2CH 21:13 イスラエルの王たちの道を歩み、アハブの家がしたようにユダとエルサレムの住民に淫行を行わせ、また、あなたより善良であったあなたの父の家、あなたの兄弟たちを殺した。
2CH 21:14 見よ。主は大きな疫病をもってあなたの民、あなたの子ら、あなたの妻たち、そしてあなたのすべての財産を打たれる。
2CH 21:15 そしてあなたは腸の重い病にかかり、その病のゆえに、ついには日を追うごとにあなたの腸が抜け落ちるようになる。』」
2CH 21:16 主はエホラムに対して、ペリシテ人と、エチオピア人の近くに住むアラビア人の心を奮い立たせられた。
2CH 21:17 彼らはユダに攻め上ってそこに押し入り、王の家で見つかったすべての財産を、彼の子らや妻たちとともに奪い去った。そのため、彼には末っ子のエホアハズを除いては、一人の子も残されなかった。
2CH 21:18 このすべての後、主は不治の病をもって彼の腸を打たれた。
2CH 21:19 時が経ち、二年目の終わりになって、彼の病のゆえに彼の腸は抜け落ち、彼は非常に重い病で死んだ。彼の民は、その父祖たちにしたような火を彼のためにたくことはしなかった。
2CH 21:20 彼は三十二歳で王となり、エルサレムで八年間治めた。彼はだれにも惜しまれずに世を去った。人々は彼をダビデの町に葬ったが、王たちの墓には入れなかった。
2CH 22:1 エルサレムの住民は、彼の末っ子アハズヤを彼に代わって王とした。アラビア人とともに宿営に来た部隊が、兄たちをみな殺していたからである。こうしてユダの王エホラムの子アハズヤが治めた。
2CH 22:2 アハズヤは四十二歳で王となり、エルサレムで一年間治めた。母の名はアタルヤといい、オムリの娘であった。
2CH 22:3 彼もまたアハブの家の道を歩んだ。彼の母が、悪を行うように彼に助言したからである。
2CH 22:4 彼はアハブの家がしたように、主の目に悪を行った。彼の父の死後、彼らが彼の助言者となり、彼を滅びに至らせたからである。
2CH 22:5 彼もまた彼らの助言に従って歩み、イスラエルの王アハブの子エホラムとともに、ラモテ・ギルアドでアラムの王ハザエルと戦うために行った。アラム人はヨラムを傷つけた。
2CH 22:6 彼はアラムの王ハザエルと戦ったとき、ラマで受けた傷を癒やすためにエズレルに帰った。ユダの王エホラムの子アザルヤは、アハブの子エホラムが病気であったため、彼を見舞うためにエズレルに下って行った。
2CH 22:7 アハズヤが滅びたのは神によることであり、彼がヨラムのもとへ行ったことがその契機となった。彼が来たとき、彼はエホラムとともに、主がアハブの家を断ち切るために油注がれた、ニムシの子イエフに向かって出て行った。
2CH 22:8 イエフがアハブの家にさばきを下していたとき、彼はアハズヤに仕えていたユダの君たちや、アハズヤの兄弟の息子たちを見つけて、彼らを殺した。
2CH 22:9 彼はアハズヤを捜し求めた。アハズヤはサマリアに隠れていたが、人々は彼を捕らえ、イエフのもとに連れて来て殺した。彼らは彼を葬った。彼らが「彼は心を尽くして主を尋ね求めたヨシャファテの子である」と言ったからである。アハズヤの家には、王国を保つ力がなかった。
2CH 22:10 アハズヤの母アタルヤは、自分の子が死んだのを見ると、立ち上がってユダの家の王の末裔をみな滅ぼした。
2CH 22:11 しかし、王の娘エホシャベアテは、アハズヤの子ヨアシュを連れて、殺されようとしている王の子らの中から彼を盗み出し、彼とその乳母を寝室に入れた。こうして、エホラム王の娘であり、祭司エホヤダの妻であるエホシャベアテは（彼女はアハズヤの妹であったため）、彼をアタルヤから隠し、殺されないようにした。
2CH 22:12 彼は彼女たちとともに神の家で六年間隠れていた。アタルヤがその地を治めていた。
2CH 23:1 第七年に、エホヤダは決意を固め、百人の長たち、すなわちエロハムの子アザルヤ、エホハナンの子イシュマエル、オベドの子アザルヤ、アダヤの子マアセヤ、ジクリの子エリシャファテと契約を結んだ。
2CH 23:2 彼らはユダを巡り歩き、ユダのすべての町々からレビ人を、またイスラエルの父祖の家々の長たちを集めた。そして彼らはエルサレムに来た。
2CH 23:3 全会衆は神の家で王と契約を結んだ。エホヤダ は彼らに言った。「見よ。主がダビデの子らについて語られたとおりに、王の子が治めなければならない。
2CH 23:4 あなたがたがしなければならないことは、これである。安息日に入って来るあなたがた、すなわち祭司とレビ人の三分の一は、入口の門衛となりなさい。
2CH 23:5 三分の一は王の家に、三分の一は礎の門にいなさい。すべての民は主の家の庭にいなさい。
2CH 23:6 しかし、祭司たちと、仕えるレビ人のほかは、だれも主の家に入ってはならない。彼らは聖なる者であるから入ることができる。しかし、すべての民は主の定めを守らなければならない。
2CH 23:7 レビ人はおのおの手に武器を持ち、王を取り囲みなさい。家に入って来る者はだれでも殺されなければならない。王が入って来るときも、出て行くときも、王とともにいなさい。」
2CH 23:8 こうしてレビ人と全ユダは、祭司エホヤダが命じたすべてのことに従って行った。おのおの自分の部下たち、すなわち安息日に入って来る者たちと、安息日に出て行く者たちを連れて行った。祭司エホヤダがその組を解散させなかったからである。
2CH 23:9 祭司エホヤダは、神の家にあったダビデ王の槍、小盾、大盾を百人の長たちに渡した。
2CH 23:10 彼はすべての民を、おのおの手に武器を持たせ、家の右側から家の左側まで、祭壇と家のそばに沿って王の周囲に配置した。
2CH 23:11 それから彼らは王の子を連れ出し、彼に冠をかぶらせ、契約の書を授け、彼を王とした。エホヤダとその子らは彼に油を注ぎ、「王万歳」と言った。
2CH 23:12 アタルヤは、民が走り回り、王を賛美している音を聞いて、主の家にある民のところへ行った。
2CH 23:13 彼女が見ると、見よ、王は入口にある王の柱のそばに立っており、王のそばには長たちとラッパを吹き鳴らす者たちがいた。この地のすべての民は喜び、ラッパを吹き鳴らしていた。歌うたいたちも楽器を奏でて、賛美の歌を導いていた。そこでアタルヤは自分の衣を引き裂き、「反逆だ、反逆だ」と言った。
2CH 23:14 祭司エホヤダは軍隊の上に立てられた百人の長たちを引き出し、彼らに言った。「彼女を隊列の間に引き出しなさい。彼女に従う者はだれでも剣で殺しなさい。」祭司が「主の家で彼女を殺してはならない」と言ったからである。
2CH 23:15 そこで彼らは彼女のために道を開いた。彼女は王の家の馬の門の入り口に行き、彼らはそこで彼女を殺した。
2CH 23:16 エホヤダは、自分とすべての民と王との間に、彼らが主の民となるという契約を結んだ。
2CH 23:17 すべての民はバアルの家に行き、それを打ち壊した。彼らはその祭壇と像を粉々に砕き、祭壇の前でバアルの祭司マタンを殺した。
2CH 23:18 エホヤダは、主の家の務めをレビ族の祭司たちの手に委ねた。彼らはダビデが主の家に割り当てた者たちで、モーセの律法に記されているとおりに主の全焼のささげ物をささげ、ダビデの定めに従って喜びと歌をもって仕えるためであった。
2CH 23:19 彼は主の家の門に門衛を置き、何事においても汚れた者が入ってこないようにした。
2CH 23:20 彼は百人の長たち、有力者たち、民の支配者たち、およびこの地のすべての民を連れて、王を主の家から連れ下った。彼らは上の門を通って王の家に入り、王を王国の王座に座らせた。
2CH 23:21 こうしてこの地のすべての民は喜び、町は静かであった。アタルヤは剣で殺された。
2CH 24:1 ヨアシュは七歳で王となり、エルサレムで四十年間治めた。母の名はベエル・シェバのツィブヤであった。
2CH 24:2 ヨアシュは祭司エホヤダの生きている間、主の目に正しいことを行った。
2CH 24:3 エホヤダはヨアシュに二人の妻を迎えさせ、彼は息子と娘たちの父となった。
2CH 24:4 その後、ヨアシュは主の家を修復しようと心に決めた。
2CH 24:5 彼は祭司たちとレビ人を集めて、彼らに言った。「ユダの町々へ出て行き、全イスラエルから金銭を集め、年ごとにあなたがたの神の家を修復しなさい。この事を急いで行いなさい。」しかしレビ人は急がなかった。
2CH 24:6 王は長であるエホヤダを呼んで彼に言った。「なぜあなたは、主のしもべモーセとイスラエルの会衆が定めたあかしの幕屋のための税を、ユダとエルサレムから持って来るようにレビ人に要求しなかったのか。」
2CH 24:7 あの悪い女アタルヤの子らが神の家を破壊し、主の家のすべての聖別された物をバアルに与えてしまったからである。
2CH 24:8 そこで王が命じると、彼らは一つの箱を作り、それを主の家の門の外に置いた。
2CH 24:9 彼らはユダとエルサレムに、神のしもべモーセが荒野でイスラエルに課した税を主のために持って来るようにと布告を出した。
2CH 24:10 すべての君たちとすべての民は喜び、持って来て、箱がいっぱいになるまでその中に投げ入れた。
2CH 24:11 レビ人の手によって箱が王の役人たちのところに運ばれ、そこに多くの金銭があるのを見ると、王の書記と大祭司の役人が来て箱を空にし、それを取ってまた元の場所に戻した。彼らはこれを毎日行い、多額の金銭を集めた。
2CH 24:12 王とエホヤダはそれを、主の家の奉仕のわざを行う者たちに与えた。彼らは主の家を修復するために石工や大工を雇い、また主の家を修理するために鉄や青銅を扱う者たちも雇った。
2CH 24:13 働き手たちが働き、修復は彼らの手によって順調に進んだ。彼らは神の家をその設計どおりに立て直し、それを強固にした。
2CH 24:14 彼らが終えると、残りの金銭を王とエホヤダの前に持って来た。それで主の家のための器、すなわち仕えるため、またささげるための器、さじ、金や銀の器が作られた。彼らはエホヤダの生きている間、主の家で絶えず全焼のささげ物をささげた。
2CH 24:15 しかしエホヤダは高齢となり、長寿を全うして死んだ。彼が死んだときは百三十歳であった。
2CH 24:16 人々は彼をダビデの町で王たちとともに葬った。彼がイスラエルにおいて、また神と神の家のために良いことを行ったからである。
2CH 24:17 エホヤダの死後、ユダの君たちが来て王にひれ伏した。そのとき王は彼らの言うことを聞き入れた。
2CH 24:18 彼らは父祖の神、主の家を捨てて、アシェラ像や偶像に仕えた。彼らのこの罪過のために、ユダとエルサレムに御怒りが下った。
2CH 24:19 それでも、主は彼らを主のもとに立ち返らせるために預言者たちを彼らのもとに遣わされた。預言者たちは彼らを戒めたが、彼らは耳を傾けようとはしなかった。
2CH 24:20 神の霊が祭司エホヤダの子ゼカリヤに臨み、彼は民の前に立って彼らに言った。「神はこう言われる。『なぜあなたがたは主の命令に背くのか。そのため、あなたがたは栄えない。あなたがたが主を捨てたので、主もあなたがたを捨てられたのだ。』」
2CH 24:21 しかし彼らはゼカリヤに対して陰謀を企て、王の命令によって、主の家の庭で彼を石で打ち殺した。
2CH 24:22 こうしてヨアシュ王は、ゼカリヤの父エホヤダが自分に示した恩を思い起こさず、その子を殺した。ゼカリヤは死ぬとき、「主がこれを顧みて、報いてくださるように」と言った。
2CH 24:23 その年の終わりに、アラムの軍隊が彼に向かって攻め上って来た。彼らはユダとエルサレムに来て、民の中からすべての君たちを滅ぼし、そのすべての分捕り品をダマスコの王に送った。
2CH 24:24 アラムの軍隊はわずかな人数で来たが、ユダが彼らの父祖の神、主を捨てていたため、主は非常に大きな軍隊をアラム人の手に渡された。こうして彼らはヨアシュにさばきを下した。
2CH 24:25 彼らが彼を離れ去ったとき（彼らは彼を重病のまま残していった）、彼自身のしもべたちが祭司エホヤダの子らの血のゆえに彼に対して陰謀を企て、彼の寝台の上で彼を殺した。彼は死に、人々は彼をダビデの町に葬ったが、王たちの墓には葬らなかった。
2CH 24:26 彼に対して陰謀を企てた者は次のとおりである。アンモン人の女シムアテの子ザバドと、モアブ人の女シムリテの子エホザバドである。
2CH 24:27 彼の子らに関すること、彼に課せられた重い宣告、および神の家の再建については、見よ、王たちの書の註解書に記されている。彼の子アマツヤが代わって王となった。
2CH 25:1 アマツヤは二十五歳で王となり、エルサレムで二十九年間治めた。母の名はエルサレムのエホアダンであった。
2CH 25:2 彼は主の目に正しいことを行ったが、全き心をもってではなかった。
2CH 25:3 王権が確立すると、彼は王である自分の父を打ち殺したしもべたちを殺した。
2CH 25:4 しかし、彼は彼らの子どもたちを死刑にはしなかった。それは主が命じられたとおりに、モーセの書の律法に記されていることに従ったのである。「父は子の罪のために死んではならず、子も父の罪のために死んではならない。人はそれぞれ自分の罪のために死ななければならない。」
2CH 25:5 さらにアマツヤはユダを集め、彼らを全ユダおよびベニヤミンにわたって、父祖の家ごとに、千人の長たちおよび百人の長たちの下に配置した。彼は二十歳以上の者を数え、槍と大盾を扱うことができ、戦いに出ることができる三十万人のえり抜きの者を見いだした。
2CH 25:6 彼はまた、銀百タラント でイスラエルから十万人の力ある勇士を雇った。
2CH 25:7 しかし、神の人が彼のところに来て言った。「王よ、イスラエルの軍隊をあなたとともに行かせてはなりません。主はイスラエル、すなわちエフライムの民とともにおられないからです。
2CH 25:8 それでも行くというなら、勇んで戦いなさい。だが神は敵の前であなたを打ち倒されます。神には助ける力も、打ち倒す力もあるからです。」
2CH 25:9 アマツヤは神の人に言った。「しかし、わたしがイスラエルの軍隊に与えた百タラント についてはどうすればよいのか。」神の人は答えた。「主はそれよりはるかに多くを与えることがおできになります。」
2CH 25:10 そこでアマツヤは彼ら、すなわちエフライムから彼のもとに来た軍隊を切り離し、家に帰らせた。そのため彼らはユダに激しい怒りを燃やし、憤りながら自分たちの国へ帰った。
2CH 25:11 アマツヤは勇気を出して自分の民を率い、塩の谷へ行き、セイルの人々一万人を打ち殺した。
2CH 25:12 ユダの子らは一万人を生けどりにし、岩の頂に連れて行き、岩の頂から彼らを投げ落とした。彼らはみな粉々に砕かれた。
2CH 25:13 しかし、アマツヤが自分とともに戦いに行かせずに送り返した軍隊の人々は、サマリアからベテ・ホロンに至るまでのユダの町々を襲い、三千人を打ち殺し、多くの分捕り品を奪った。
2CH 25:14 アマツヤはエドム人の殺戮から帰って来た後、セイルの子らの神々を持ち帰り、自分の神々としてそれらを立て、その前にひれ伏し、それらに香をたいた。
2CH 25:15 それゆえ、主の怒りがアマツヤに向かって燃え上がり、主は彼に預言者を遣わされた。預言者は彼に言った。「なぜあなたは、自分自身の民をあなたの手から救い出すことのできなかった、この民の神々を尋ね求めたのか。」
2CH 25:16 彼が王と話していると、王は彼に言った。「だれがあなたを王の助言者にしたというのか。やめよ。なぜあなたは打ち殺されようとするのか。」すると預言者はやめて、言った。「あなたがこの事を行い、わたしの助言に耳を傾けなかったので、神があなたを滅ぼそうと決めておられることを、わたしは知っています。」
2CH 25:17 それから、ユダの王アマツヤは側近たちと相談し、イエフの子エホアハズの子であるイスラエルの王ヨアシュのもとに人を遣わして、言った。「さあ、互いに顔を合わせよう。」
2CH 25:18 イスラエルの王ヨアシュはユダの王アマツヤに人を遣わして、言った。「レバノンにあるあざみが、レバノンにある杉のところに人を遣わして、『あなたの娘をわたしの息子に妻として与えてくれ』と言った。すると、レバノンにある野の獣が通りかかり、そのあざみを踏みにじった。
2CH 25:19 あなたは『わたしはエドムを打った』と言って、あなたの心は高ぶり、誇っている。今は自分の家にとどまっていなさい。なぜあなたは災いに手出しして、あなた自身も、あなたとともにユダも倒れようとするのか。」
2CH 25:20 しかしアマツヤは聞き入れようとはしなかった。それは神から出たことであり、彼らがエドムの神々を尋ね求めたために、神が彼らを敵の手に渡されるためであった。
2CH 25:21 こうしてイスラエルの王ヨアシュは攻め上った。彼とユダの王アマツヤは、ユダに属するベテ・シェメシュで互いに顔を合わせた。
2CH 25:22 ユダはイスラエルに打ち負かされ、おのおの自分の天幕へ逃げた。
2CH 25:23 イスラエルの王ヨアシュはベテ・シェメシュで、エホアハズの子ヨアシュの子であるユダの王アマツヤを捕らえ、彼をエルサレムに連れて来た。そしてエルサレムの城壁を、エフライムの門から隅の門まで、四百キュビト にわたって打ち壊した。
2CH 25:24 彼はすべての金と銀、およびオベド・エドムが管理していた神の家のすべての器、また王の家の財宝と人質を取って、サマリアへ帰った。
2CH 25:25 ユダの王ヨアシュの子アマツヤは、イスラエルの王エホアハズの子ヨアシュが死んだ後、十五年生きた。
2CH 25:26 アマツヤのその他の事績は、最初から最後まで、見よ、ユダとイスラエルの王たちの書に記されているのではないか。
2CH 25:27 アマツヤが主に従うことから背き去った時から、人々はエルサレムで彼に対して陰謀を企てた。彼はラキシュへ逃げたが、人々は彼を追ってラキシュへ人を遣わし、そこで彼を殺した。
2CH 25:28 彼らは彼を馬に乗せて運び、ユダの町でその父祖たちとともに葬った。
2CH 26:1 全ユダの民は、十六歳であったウジヤを取り、彼の父アマツヤに代わって王とした。
2CH 26:2 父王がその父祖たちとともに眠った後、ウジヤはエロテを建て直し、それをユダに取り戻した。
2CH 26:3 ウジヤは十六歳で王となり、エルサレムで五十二年間治めた。母の名はエキルヤといい、エルサレムの出身であった。
2CH 26:4 彼は、その父アマツヤが行ったすべてのことに従って、主の目に正しいことを行った。
2CH 26:5 彼は、神の幻に通じていたゼカリヤの時代に、神を尋ね求めることに心を定めた。彼が主を尋ね求めている間、神は彼を栄えさせられた。
2CH 26:6 彼は出て行ってペリシテ人と戦い、ガテの城壁、ヤブネの城壁、アシュドドの城壁を打ち壊した。そして彼はアシュドドの地方とペリシテ人の間に町々を建てた。
2CH 26:7 神は、ペリシテ人、グル・バアルに住むアラビア人、およびメウニムに彼が戦うのを助けられた。
2CH 26:8 アンモン人はウジヤに貢ぎ物を持って来た。彼は非常に強くなったので、その名はエジプトの入り口にまで広まった。
2CH 26:9 さらにウジヤはエルサレムで、隅の門、谷の門、および城壁の曲がり角に塔を建て、それらを堅固にした。
2CH 26:10 彼は荒野に塔を建て、多くの貯水池を掘った。彼には低地にも平野にも多くの家畜がいたからである。また、彼には山地や豊かな畑に農夫やぶどう畑の番人がいた。彼が農業を愛していたからである。
2CH 26:11 さらに、ウジヤには部隊ごとに戦いに出る軍勢があった。その登録は、王の指揮官の一人ハナニヤのもとで、書記エイエルと役人マアセヤが行った。
2CH 26:12 父祖の家々の長たち、すなわち力ある勇士たちの総数は二千六百人であった。
2CH 26:13 彼らの指揮の下には三十万七千五百人の軍隊があり、王を助けて敵に立ち向かうために、強大な力をもって戦った。
2CH 26:14 ウジヤは彼らのため、すなわち全軍隊のために、大盾、槍、兜、鎧、弓、および石投げのための石を準備した。
2CH 26:15 彼はエルサレムに、熟練した者たちが考案した仕掛けを造り、それを塔や城壁の頂の上に置いて、矢や大きな石を放てるようにした。彼が強くなるまで驚くべき助けを得たため、その名は遠くまで広まった。
2CH 26:16 しかし、彼が強くなると、その心は高ぶって堕落し、自分の神、主に対して背信の罪を犯した。彼が香の祭壇で香をたくために、主の神殿に入ったからである。
2CH 26:17 祭司アザルヤは彼に続いて中に入った。彼とともに、主に仕える祭司たち八十人がいた。彼らはいずれも勇敢な者たちであった。
2CH 26:18 彼らはウジヤ王に立ち向かって、彼に言った。「ウジヤよ、主に香をたくことはあなたのすることではなく、香をたくために聖別されたアロンの子らである祭司たちのすることです。聖所から出てください。あなたは背信の罪を犯しました。主なる神から誉れを受けることもありません。」
2CH 26:19 するとウジヤは怒った。彼は香をたくために香炉を手にしていた。彼が祭司たちに向かって怒っている間に、主の家の香の祭壇のそばで、祭司たちの前で彼の額に規定の病が発生した。
2CH 26:20 祭司長アザルヤとすべての祭司たちが彼を見ると、見よ、彼は額に規定の病を患っていたので、彼らは急いで彼をそこから追い出した。彼自身も主が彼を打たれたので、急いで出て行った。
2CH 26:21 ウジヤ王は死ぬ日まで規定の病に冒され、規定の病を患っていたため、隔離された家に住んだ。彼は主の家から締め出されていたからである。彼の子ヨタムが王の家を管理し、その地の民をさばいた。
2CH 26:22 ウジヤのその他の事績は、最初から最後まで、アモツの子である預言者イザヤが書き記した。
2CH 26:23 ウジヤはその父祖たちとともに眠り、人々は「彼は規定の病を患っている」と言って、王たちの墓地に隣接する野にその父祖たちとともに彼を葬った。その子ヨタムが代わって王となった。
2CH 27:1 ヨタムは二十五歳で王となり、エルサレムで十六年間治めた。母の名はエルシャといい、ツァドクの娘であった。
2CH 27:2 彼は、その父ウジヤが行ったすべてのことに従って、主の目に正しいことを行った。しかし、彼は主の神殿には入らなかった。民は依然として堕落した行いをしていた。
2CH 27:3 彼は主の家の上の門を建て、オフェルの城壁を大規模に築き増した。
2CH 27:4 さらに、彼はユダの山地に町々を建て、森の中に要塞と塔を建てた。
2CH 27:5 彼はアンモンの子らの王とも戦い、彼らに打ち勝った。アンモンの子らはその年、彼に銀百タラント、小麦一万コル、大麦一万コルを与えた。アンモンの子らは二年目にも、三年目にもこれと同じだけ彼に納めた。
2CH 27:6 こうしてヨタムは強くなった。彼が自分の神、主の前に歩みを正したからである。
2CH 27:7 ヨタムのその他の事績、および彼のすべての戦いとその道は、見よ、イスラエルとユダの王たちの書に記されている。
2CH 27:8 彼は二十五歳で王となり、エルサレムで十六年間治めた。
2CH 27:9 ヨタムはその父祖たちとともに眠り、人々は彼をダビデの町に葬った。その子アハズが代わって王となった。
2CH 28:1 アハズは二十歳で王となり、エルサレムで十六年間治めた。彼は、父ダビデのようには主の目に正しいことを行わず、
2CH 28:2 イスラエルの王たちの道を歩み、またバアルのための鋳造の像を造った。
2CH 28:3 さらに彼はベン・ヒノムの谷で香をたき、主がイスラエルの子らの前から追い出された国々の民の忌まわしい行いに従って、自分の子どもたちを火で焼いた。
2CH 28:4 彼は高き所や丘の上、またすべての青々と茂った木の下でいけにえをささげ、香をたいた。
2CH 28:5 それゆえ、彼の神、主は彼をアラムの王の手に渡された。彼らは彼を打ち、彼から非常に多くの者を捕虜として連れ去り、ダマスコに連れて行った。彼はまたイスラエルの王の手に渡され、イスラエルの王は彼に大打撃を与えた。
2CH 28:6 レマルヤの子ペカがユダで一日のうちに十二万人を打ち殺した。彼らはみな力ある勇士であったが、それは彼らが父祖の神、主を捨てたからである。
2CH 28:7 エフライムの勇士ジクリは、王の子マアセヤ、王の家の支配者アズリカム、および王の次に位置するエルカナを殺した。
2CH 28:8 イスラエルの子らは、自分たちの兄弟たちから、女たちと息子、娘、合わせて二十万人を捕虜として連れ去った。彼らはまた、彼らから多くの分捕り品を奪い、その分捕り品をサマリアに持って行った。
2CH 28:9 しかし、そこにオデドという名の主の預言者がいた。彼はサマリアに来る軍隊を迎えに出て行き、彼らに言った。「見よ。あなたがたの父祖の神、主はユダに対して怒り、彼らをあなたがたの手に渡された。しかしあなたがたは、天にまで届くほどの激しい怒りをもって彼らを殺した。
2CH 28:10 今、あなたがたはユダとエルサレムの子らを自分たちの男女の奴隷にしようとしている。あなたがた自身もまた、あなたがたの神、主に対して罪過を犯しているではないか。
2CH 28:11 だから今、わたしの言うことを聞き、あなたがたが兄弟たちから捕らえてきた捕虜たちを送り返しなさい。主の激しい怒りがあなたがたの上にあるからだ。」
2CH 28:12 そこで、エフライムの子らの長たちである数人、すなわちヨハナンの子アザルヤ、メシレモテの子ベレクヤ、シャルムの子エヒズキヤ、ハドライの子アマサが、戦いから帰って来た者たちに立ち向かい、
2CH 28:13 彼らに言った。「あなたがたはこの捕虜たちをここに連れて来てはならない。あなたがたは、わたしたちの罪と罪過の上にさらに加えるために、主に対する新たな罪をわたしたちに負わせようとしているからだ。わたしたちの罪過は大きく、イスラエルに対して激しい怒りがある。」
2CH 28:14 そこで武装した者たちは、君たちと全会衆の前に捕虜と分捕り品を残した。
2CH 28:15 名前を挙げられたこれらの者たちが立ち上がり、捕虜たちを引き取り、分捕り品の中から、捕虜のうち裸の者すべてに衣を与え、靴を履かせ、食べ物や飲み物を与え、彼らに油を塗り、彼らのうちの弱い者をみなろばに乗せ、なつめやしの町エリコにある彼らの兄弟たちのところに連れて行った。それから彼らはサマリアに帰った。
2CH 28:16 その時、アハズ王は自分を助けてもらうためにアッシリアの王たちのもとに人を遣わした。
2CH 28:17 エドム人が再びやって来てユダを打ち、捕虜を連れ去っていたからである。
2CH 28:18 ペリシテ人もまた、低地の町々とユダの南部に侵入し、ベテ・シェメシュ、アヤロン、ゲデロテ、ソコとその村々、ティムナとその村々、またギムゾとその村々を奪い取り、そこに住んだ。
2CH 28:19 イスラエルの王アハズのゆえに、主がユダを低くされたからである。アハズがユダで非常に堕落した行いをし、主に対してひどく背信の罪を犯したからである。
2CH 28:20 アッシリアの王ティグラテ・ピレセルが彼のもとに来たが、かえって彼を苦しめ、何の助けにもならなかった。
2CH 28:21 アハズは主の家、王宮、君たちの家から財宝の一部を取り上げて、それをアッシリアの王に与えたが、彼にとって助けにはならなかった。
2CH 28:22 苦難の時にあっても、このアハズ王は主に対してさらに背信の罪を犯した。
2CH 28:23 彼は自分を打ったダマスコの神々にいけにえをささげて、言った。「アラムの王たちの神々が彼らを助けたのだから、わたしもそれにいけにえをささげよう。そうすれば彼らがわたしを助けてくれるだろう。」しかし、それらの神々はアハズと全イスラエルを滅ぼすものとなった。
2CH 28:24 アハズは神の家の器を集め、神の家の器を切り刻み、主の家の戸を閉ざし、エルサレムのすべての街角に自分のために祭壇を造った。
2CH 28:25 彼はユダのすべての町に高き所を造り、他の神々に香をたき、彼の父祖の神、主を怒らせた。
2CH 28:26 彼のその他の事績、および最初から最後までの彼のすべての道は、見よ、ユダとイスラエルの王たちの書に記されている。
2CH 28:27 アハズはその父祖たちとともに眠り、人々は彼を町の中、エルサレムに葬った。彼らは彼をイスラエルの王たちの墓には入れなかったからである。その子ヒゼキヤが代わって王となった。
2CH 29:1 ヒゼキヤは二十五歳で王となり、エルサレムで二十九年間治めた。母の名はアビヤといい、ゼカリヤの娘であった。
2CH 29:2 彼は、その父ダビデが行ったすべてのことに従って、主の目に正しいことを行った。
2CH 29:3 彼はその治世の第一年の最初の月に、主の家の戸を開き、それを修理した。
2CH 29:4 彼は祭司たちとレビ人を連れて来て、彼らを東の広場に集め、
2CH 29:5 彼らに言った。「レビ人たちよ、わたしの言うことを聞きなさい。今、自らを聖別し、あなたがたの父祖の神、主の家を聖別し、聖所から汚れを持ち出しなさい。
2CH 29:6 わたしたちの父祖たちは背信の罪を犯し、わたしたちの神、主の目に悪とされることを行い、主を捨て、主の住まいから顔を背け、背を向けたからである。
2CH 29:7 また彼らは玄関の扉を閉じ、ともしびを消し、イスラエルの神に対して聖所で香をたくことも、全焼のささげ物をささげることもしなかった。
2CH 29:8 それゆえ、主の御怒りがユダとエルサレムに臨み、あなたがたが自分の目で見ているように、主は彼らを恐怖と驚きと嘲りの的とされた。
2CH 29:9 見よ。このためにわたしたちの父祖たちは剣に倒れ、わたしたちの息子、娘、そして妻たちは捕囚となっている。
2CH 29:10 今、わたしはイスラエルの神、主と契約を結び、主の激しい怒りをわたしたちから遠ざけようと思う。
2CH 29:11 わたしの子らよ。今、怠ってはならない。主があなたがたを選んで、主の御前に立って仕える者とし、主に仕える者となって香をたくようにされたからである。」
2CH 29:12 そこでレビ人たちが立ち上がった。ケハテ人の子らのうちからは、アマサイの子マハテ、アザルヤの子ヨエル。メラリの子らのうちからは、アブディの子キシュ、エハレルエルの子アザルヤ。ゲルション人のうちからは、ジムマの子ヨア、ヨアの子エデン。
2CH 29:13 エリツァファンの子らのうちからは、シムリとエウエル。アサフの子らのうちからは、ゼカリヤとマタヌヤ。
2CH 29:14 ヘマンの子らのうちからは、エヒエルとシムイ。エドトンの子らのうちからは、シェマヤとウジエル。
2CH 29:15 彼らは自分たちの兄弟を集め、自らを聖別し、主の言葉に基づく王の命令に従って、主の家をきよめるために入った。
2CH 29:16 祭司たちは主の家をきよめるためにその内側に入り、主の神殿で見つけたすべての汚れを主の家の庭に持ち出した。レビ人はそれを受け取り、外のキデロンの谷川へ運び出した。
2CH 29:17 彼らは第一の月の一日に聖別し始め、その月の第八の日に主の玄関に達した。彼らは八日間で主の家を聖別し、最初の月の第十六の日に終えた。
2CH 29:18 それから彼らは宮殿の中にいるヒゼキヤ王のところに行って、言った。「わたしたちは主の家全体、全焼のささげ物の祭壇とそのすべての器、備えのパンの机とそのすべての器をきよめました。
2CH 29:19 さらに、アハズ王がその治世において背信の罪を犯したときに捨てたすべての器を、わたしたちは整えて聖別しました。見よ、それらは主の祭壇の前にあります。」
2CH 29:20 そこでヒゼキヤ王は朝早く起き、町の君たちを集めて主の家に上って行った。
2CH 29:21 彼らは王国のため、聖所のため、そしてユダのために、罪のささげ物として、雄牛七頭、雄羊七頭、子羊七匹、雄ヤギ七頭を引いて来た。王はアロンの子らである祭司たちに命じて、主の祭壇でそれらをささげさせた。
2CH 29:22 そこで彼らは雄牛をほふり、祭司たちはその血を受け取って祭壇に振りかけた。彼らは雄羊をほふり、その血を祭壇に振りかけた。また、彼らは子羊をほふり、その血を祭壇に振りかけた。
2CH 29:23 彼らは罪のささげ物とする雄ヤギを王と会衆の前に引いて行き、それらの上に手を置いた。
2CH 29:24 祭司たちはそれらをほふり、全イスラエルのために贖いをするために、その血をもって祭壇で罪のささげ物をした。王が、全焼のささげ物と罪のささげ物は全イスラエルのためにささげられるべきだと命じたからである。
2CH 29:25 王は、ダビデ、王の先見者ガド、および預言者ナタンの命令に従って、主の家にレビ人を配置し、シンバル、竪琴、琴を持たせた。その命令は預言者たちを通して主から出たものだったからである。
2CH 29:26 レビ人はダビデの楽器を持ち、祭司たちはラッパを持って立った。
2CH 29:27 ヒゼキヤは祭壇で全焼のささげ物をささげるように命じた。全焼のささげ物が始まると、主への歌も始まり、ラッパとともに、イスラエルの王ダビデの楽器が奏でられた。
2CH 29:28 全会衆は礼拝し、歌う者たちは歌い、ラッパを吹き鳴らす者たちはラッパを吹いた。このすべては全焼のささげ物が終わるまで続いた。
2CH 29:29 ささげ物が終わると、王と、彼とともにいたすべての者たちはひざまずいて礼拝した。
2CH 29:30 さらにヒゼキヤ王と君たちは、ダビデと先見者アサフの言葉をもって主を賛美するようにレビ人に命じた。彼らは喜びをもって賛美し、頭を垂れて礼拝した。
2CH 29:31 その後、ヒゼキヤは言った。「今、あなたがたは主に身を献げた。近づいて、いけにえと感謝のささげ物を主の家に持って来なさい。」会衆はいけにえと感謝のささげ物を持って来た。また、心から進んでささげる者は皆、全焼のささげ物を持って来た。
2CH 29:32 会衆が持って来た全焼のささげ物の数は、雄牛七十頭、雄羊百頭、子羊二百匹であった。これらはすべて主への全焼のささげ物であった。
2CH 29:33 聖別されたものは、雄牛六百頭と羊三千匹であった。
2CH 29:34 しかし、祭司の数が少なすぎて、すべての全焼のささげ物の皮を剥ぐことができなかった。そのため、彼らの兄弟であるレビ人が、その働きが終わるまで、また祭司たちが自らを聖別するまで彼らを助けた。自らを聖別することにおいて、レビ人のほうが祭司たちよりも、心を整えて身を聖別していたからである。
2CH 29:35 また、全焼のささげ物は、和解のいけにえの脂肪や、全焼のささげ物ごとの注ぎのささげ物とともに豊富にあった。このようにして、主の家の奉仕が整えられた。
2CH 29:36 ヒゼキヤとすべての民は、神が民のために備えてくださったことを喜んだ。このことが短期間に成し遂げられたからである。
2CH 30:1 ヒゼキヤは全イスラエルとユダに人を遣わし、エフライムとマナセにも手紙を書いて、エルサレムの主の家に来て、イスラエルの神、主のために過越の祭りを祝うように伝えた。
2CH 30:2 王、君たち、およびエルサレムの全会衆は、第二の月に過越の祭りを祝うように協議していた。
2CH 30:3 定められた時に祝うことができなかったのは、十分な数の祭司たちが自らを聖別しておらず、民もエルサレムに集まっていなかったからである。
2CH 30:4 この事は王と全会衆の目に正しいと思われた。
2CH 30:5 そこで彼らは、ベエル・シェバからダンに至るまでの全イスラエルに布告を出し、エルサレムに来てイスラエルの神、主のために過越の祭りを祝うように定めた。彼らは記されている定めどおりに、大勢でそれを祝っていなかったからである。
2CH 30:6 こうして飛脚たちが王とその君たちからの手紙を携え、王の命令に従って全イスラエルとユダを巡り、こう言った。「イスラエルの子らよ。アブラハム、イサク、イスラエルの神、主に再び立ち返りなさい。そうすれば、アッシリアの王たちの手から逃れて生き残ったあなたがたの残りの者に、主が立ち返ってくださる。
2CH 30:7 あなたがたの父祖や兄弟たちのようになってはならない。彼らが父祖の神、主に対して背信の罪を犯したため、あなたがたが見ているように、主は彼らを荒廃に渡されたのである。
2CH 30:8 今、あなたがたの父祖たちのようにうなじを固くしてはならない。身を主に委ね、主がとこしえに聖別されたその聖所に入り、あなたがたの神、主に仕えなさい。そうすれば、主の激しい怒りはあなたがたから遠ざかる。
2CH 30:9 もしあなたがたが再び主に立ち返るなら、あなたがたの兄弟たちや子どもたちは、彼らを捕虜として連れ去った者たちの前であわれみを受け、この地に帰って来る。あなたがたの神、主は恵み深くあわれみ深い方であり、あなたがたが主に立ち返るなら、あなたがたから御顔を背けることはないからである。」
2CH 30:10 こうして飛脚たちは、エフライムとマナセの地方を通ってゼブルンに至るまで町から町へと巡り歩いた。しかし人々は彼らをあざ笑い、嘲った。
2CH 30:11 それでも、アシェル、マナセ、およびゼブルンの一部の人々はへりくだって、エルサレムにやって来た。
2CH 30:12 また、ユダにも神の御手が臨み、主の言葉による王と君たちの命令を行うための、一つの心を彼らに与えられた。
2CH 30:13 第二の月に種なしパンの祭りを祝うため、多くの民がエルサレムに集まった。それは非常に大きな会衆であった。
2CH 30:14 彼らは立ち上がり、エルサレムにあった祭壇を取り除き、香をたくためのすべての祭壇を取り除いて、キデロンの谷川に投げ捨てた。
2CH 30:15 それから彼らは第二の月の第十四の日に過越のいけにえをほふった。祭司たちとレビ人は恥じ入り、自らを聖別して、全焼のささげ物を主の家に持って来た。
2CH 30:16 彼らは神の人モーセの律法に従って、自分たちの順序に従ってその定位置に立った。祭司たちはレビ人の手から受け取った血を振りかけた。
2CH 30:17 会衆の中には自らを聖別していない者が多くいたため、レビ人が、きよくないすべての者のために過越のいけにえをほふることを任され、彼らを主のために聖別した。
2CH 30:18 多くの民、すなわちエフライム、マナセ、イッサカル、ゼブルンの多くの者が自らをきよめていなかったが、記されている定めに反して過越のいけにえを食べた。ヒゼキヤは彼らのために祈って言った。「どうか、良い方である主が、
2CH 30:19 その心を定めて神、すなわち主、その父祖の神を尋ね求めるすべての人をお赦しくださいますように。たとえその人が聖所のきよめの規定どおりにはきよくなくても。」
2CH 30:20 主はヒゼキヤの祈りを聞き入れ、民をいやされた。
2CH 30:21 エルサレムにいたイスラエルの子らは、七日間、大いなる喜びをもって種なしパンの祭りを祝った。レビ人と祭司たちは日ごとに主を賛美し、力強く楽器を奏でて主を賛美した。
2CH 30:22 ヒゼキヤは、主への奉仕をよく理解していたすべてのレビ人に、励ましの言葉をかけた。こうして彼らは七日間、祭りの間食べ、和解のいけにえをささげ、彼らの父祖の神、主に告白した。
2CH 30:23 全会衆はさらに七日間祝うことを協議し、さらに七日間、喜びをもって祝った。
2CH 30:24 ユダの王ヒゼキヤは会衆に、ささげ物として雄牛千頭と羊七千匹を与え、君たちは会衆に雄牛千頭と羊一万匹を与えた。そして多くの祭司たちが自らを聖別した。
2CH 30:25 ユダの全会衆は、祭司たちとレビ人、およびイスラエルから来た全会衆、またイスラエルの地から来てユダに住んでいた異国人たちとともに喜んだ。
2CH 30:26 こうしてエルサレムには大きな喜びがあった。イスラエルの王、ダビデの子ソロモンの時代以来、エルサレムにこのようなことはなかったからである。
2CH 30:27 それからレビ人である祭司たちが立ち上がって民を祝福した。その声は神に届き、その祈りは主の聖なる住まい、天にまで届いた。
2CH 31:1 このすべてのことが終わると、そこにいた全イスラエルはユダの町々へ出て行き、石の柱を打ち砕き、アシェラ像を切り倒し、ユダとベニヤミンの全土、またエフライムとマナセに至るまで、高き所と祭壇を完全に打ち壊した。その後、イスラエルのすべての子らは、それぞれ自分の所有地、自分たちの町々に帰って行った。
2CH 31:2 ヒゼキヤは、祭司たちとレビ人を組ごとに分け、それぞれの奉仕を割り当てた。それは全焼のささげ物と和解のいけにえのためであり、主の宿営の門々で仕え、感謝をささげ、賛美するためであった。
2CH 31:3 彼はまた、主の律法に記されているとおりに、全焼のささげ物、すなわち朝と夕の全焼のささげ物、および安息日、新月、定めの祭りのための全焼のささげ物として、王の財産から王の取り分を定めた。
2CH 31:4 さらに彼は、エルサレムに住む民に、祭司たちとレビ人が主の律法に専念できるように、彼らの取り分を与えるように命じた。
2CH 31:5 この命令が伝わると、イスラエルの子らは穀物、新しいぶどう酒、油、蜂蜜、および畑のすべての収穫の初物を豊かにささげ、またすべての物の十分の一を豊かに持って来た。
2CH 31:6 ユダの町々に住んでいたイスラエルの子らとユダの人々もまた、牛や羊の十分の一、および彼らの神、主に聖別されたささげ物の十分の一を持って来て、それを幾つもの山に積み上げた。
2CH 31:7 第三の月に彼らは積み上げ始め、第七の月にそれを終えた。
2CH 31:8 ヒゼキヤと君たちが来てそれらの山を見ると、彼らは主をほめたたえ、その民イスラエルを祝福した。
2CH 31:9 そしてヒゼキヤが祭司たちとレビ人にそれらの山について尋ねると、
2CH 31:10 ツァドクの家の大祭司アザルヤは彼に答えた。「民がささげ物を主の家に持って来始めてから、わたしたちは食べて満足し、大量の残りができました。主がその民を祝福されたからです。残ったものがこの大きな蓄えです。」
2CH 31:11 そこでヒゼキヤは主の家に部屋を用意するように命じ、彼らはそれを準備した。
2CH 31:12 彼らはささげ物、十分の一、および聖別された物を忠実に運び入れた。レビ人コナンヤが彼らの上の監督者であり、その兄弟シムイが二番目であった。
2CH 31:13 エヒエル、アザズヤ、ナハテ、アサエル、エリモテ、ヨザバド、エリエル、イスマクヤ、マハテ、ベナヤは、ヒゼキヤ王および神の家の支配者アザルヤの任命により、コナンヤとその兄弟シムイの手の下にある監督者であった。
2CH 31:14 東の門の門衛であったレビ人イムナの子コレは、神への自発のささげ物を管理し、主へのささげ物と最も聖なるものを分配した。
2CH 31:15 彼の下にはエデン、ミニヤミン、エシュア、シェマヤ、アマルヤ、シェカニヤがおり、祭司たちの町々で忠実に務め、組ごとに、身分の高い者にも低い者にも等しく分配した。
2CH 31:16 これは、三歳以上の男子として系図に記された者のほかに、その組に従って日々の務めが求めるままに、彼らの職務における奉仕のために主の家に入るすべての者に対するものであった。
2CH 31:17 祭司たちについては彼らの父祖の家ごとに系図に記された者たち、またレビ人については二十歳以上の者が、その組による彼らの職務において系図に記された。
2CH 31:18 これはまた、全会衆を通して、彼らの幼い子供たち、妻たち、息子たち、娘たちとして系図に記されたすべての者に対するものであった。彼らは信頼される職務において自らをきよめて聖別していたからである。
2CH 31:19 また、彼らの町々の牧草地の野にいたアロンの子らである祭司たちについても、それぞれの町に名前を指定された者たちがいて、祭司たちのうちのすべての男子、およびレビ人のうちの系図に記されたすべての者に割り当てを与えた。
2CH 31:20 ヒゼキヤは全ユダにわたってこのように行い、彼の神、主の御前で、良いこと、正しいこと、そして忠実なことを行った。
2CH 31:21 彼は神の家の奉仕にも、律法と命令を守ることにも、神を求めることにも、心を尽くして取り組み、栄えた。
2CH 32:1 これらの忠実な働きの後、アッシリアの王セナケリブが来てユダに侵入した。彼は防備の町々に向かって陣を敷き、それらを自分のものにしようと考えた。
2CH 32:2 ヒゼキヤはセナケリブが来たこと、そして彼がエルサレムと戦うつもりであることを見ると、
2CH 32:3 君たちおよび勇士たちと相談し、町の外にある泉の水を止めることにした。彼らは彼を助けた。
2CH 32:4 多くの民が集まり、すべての泉と、その地の中央を流れる谷川を止めて言った。「なぜアッシリアの王に来て豊かな水を見つけさせるのか。」
2CH 32:5 彼は勇気を出して、崩れていた城壁をすべて建て直して塔まで築き上げ、さらに外側にもう一つの城壁を築き、ダビデの町のミロを堅固にし、武器と盾を大量に造った。
2CH 32:6 彼は民の上に戦いの長たちを任命し、彼らを町の門の広場に集め、彼らを励まして言った。
2CH 32:7 「強く、雄々しくありなさい。アッシリアの王と、彼とともにいるすべての大軍を恐れてはならない。おののいてはならない。彼とともにいる者よりも大いなる方が、わたしたちとともにおられるからだ。
2CH 32:8 彼とともにあるのは肉の腕であるが、わたしたちとともにあるのは、わたしたちを助け、わたしたちの戦いを戦ってくださるわたしたちの神、主である。」民はユダの王ヒゼキヤの言葉に勇気づけられた。
2CH 32:9 この後、アッシリアの王セナケリブは、ラキシュの前におり、その全軍勢も彼とともにいたが、ユダの王ヒゼキヤと、エルサレムにいる全ユダのもとに、そのしもべたちをエルサレムへ遣わして言った。
2CH 32:10 「アッシリアの王セナケリブはこう言う。『包囲されたエルサレムにとどまるあなたがたは、何を頼みとしているのか。
2CH 32:11 ヒゼキヤは、「わたしたちの神、主がアッシリアの王の手からわたしたちを救い出してくださる」と言って、ききんと渇きによってあなたがたを死なせるために、あなたがたをそそのかしているではないか。
2CH 32:12 その主の高き所と祭壇を取り除き、ユダとエルサレムに命じて、「一つの祭壇の前で礼拝し、その上で香をたかなければならない」と言ったのは、このヒゼキヤではないか。
2CH 32:13 あなたがたは、わたしとわたしの父祖たちが他の国々のすべての民にしてきたことを知らないのか。他の国々の神々は、わたしの手から自分の国を救い出すことが少しでもできたか。
2CH 32:14 わたしの父祖たちが完全に滅ぼした国々のすべての神々のうち、だれが自分の民をわたしの手から救い出すことができたというのか。それなのに、あなたがたの神がわたしの手からあなたがたを救い出すことができるのか。
2CH 32:15 だから今、ヒゼキヤに欺かれてはならない。このようにそそのかされてはならない。彼を信じてはならない。どんな国の、どんな王国の神も、自分の民をわたしの手やわたしの父祖たちの手から救い出すことはできなかった。ましてや、あなたがたの神がわたしの手からあなたがたを救い出せるはずがない。』」
2CH 32:16 彼のしもべたちは、神、主と、そのしもべヒゼキヤに対してさらに言葉を重ねた。
2CH 32:17 彼はまた、イスラエルの神、主をそしり、主に逆らって次のように語る手紙を書いた。「他の国々の神々が自分の民をわたしの手から救い出さなかったように、ヒゼキヤの神もその民をわたしの手から救い出すことはない。」
2CH 32:18 彼らは、城壁の上にいるエルサレムの民に向かって大声でユダヤの言葉で叫び、彼らを恐れさせ、おじけづかせようとした。それは彼らが町を奪い取るためであった。
2CH 32:19 彼らはエルサレムの神について、人の手で造られた地上の民の神々と同じように語った。
2CH 32:20 ヒゼキヤ王と、アモツの子である預言者イザヤは、このことのゆえに祈り、天に向かって叫び求めた。
2CH 32:21 主は御使いを遣わし、アッシリアの王の宿営にいたすべての力ある勇士たち、指導者たち、および長たちを断ち切られた。こうして彼は恥を受けて自分の国へ帰った。彼が自分の神の家に入ったとき、彼自身の体から出た者たち が、そこで彼を剣で打ち倒した。
2CH 32:22 このようにして、主はヒゼキヤとエルサレムの住民を、アッシリアの王セナケリブの手とあらゆる敵の手から救い出し、四方で彼らを守られた。
2CH 32:23 多くの者が主への贈り物をエルサレムに持って来、またユダの王ヒゼキヤに貴重な品々を持って来た。この後、彼はすべての国々の目にあがめられた。
2CH 32:24 そのころ、ヒゼキヤは死ぬほどの病になった。彼が主に祈ると、主は彼に語りかけ、しるしを与えられた。
2CH 32:25 しかしヒゼキヤは、彼に与えられた恵みに応えなかった。彼の心が高ぶっていたからである。それゆえ、彼と、ユダおよびエルサレムの上に御怒りが下った。
2CH 32:26 しかしヒゼキヤは心の高ぶりを悔いてへりくだり、エルサレムの住民もともにへりくだったので、ヒゼキヤの時代に主の御怒りが彼らに臨むことはなかった。
2CH 32:27 ヒゼキヤは非常に豊かな富と誉れを持っていた。彼は銀、金、宝石、香料、盾、およびあらゆる種類の高価な器のために宝物倉を造った。
2CH 32:28 また、穀物、新しいぶどう酒、油の収穫のための倉を造り、あらゆる種類の家畜のための厩、および羊の群れのための囲いを造った。
2CH 32:29 さらに彼は自分のために町々を建て、羊や牛の群れを豊富に持っていた。神が彼に非常に豊かな財産を与えられたからである。
2CH 32:30 ギホンの上の水源をせき止め、ダビデの町の西側にまっすぐ流れを下らせたのも、このヒゼキヤである。ヒゼキヤはそのすべてのわざにおいて栄えた。
2CH 32:31 ただし、その地で起こった不思議について尋ねるため、バビロンの君たちから使節が来たとき、神は彼を試し、その心にあるものをすべて明らかにするために、彼を離れられた。
2CH 32:32 ヒゼキヤのその他の事績とその良い行いは、見よ、アモツの子である預言者イザヤの幻の中、すなわちユダとイスラエルの王たちの書に記されている。
2CH 32:33 ヒゼキヤはその父祖たちとともに眠り、人々は彼をダビデの子らの墓へ上る所に葬った。全ユダとエルサレムの住民は彼の死に際して彼に誉れを与えた。その子マナセが代わって王となった。
2CH 33:1 マナセは十二歳で王となり、エルサレムで五十五年間治めた。
2CH 33:2 彼は、主がイスラエルの子らの前から追い出された国々の忌まわしい行いに従って、主の目に悪を行った。
2CH 33:3 彼は父ヒゼキヤが壊した高き所を再び築き、バアルのための祭壇を築き、アシェラ像を造り、天の全軍勢を拝み、これらに仕えた。
2CH 33:4 また、主の家に祭壇を築いた。そこについて主は、「エルサレムにわたしの名がとこしえにあるようにする」と言われていた。
2CH 33:5 彼は主の家の二つの庭に、天の全軍勢のための祭壇を築いた。
2CH 33:6 彼はまた、ベン・ヒノムの谷で自分の子どもたちを火の中を通らせ、魔法を使い、まじないをし、呪術を用い、霊媒や口寄せと関わった。彼は主の目に悪とされることを多く行い、主を怒らせた。
2CH 33:7 彼は自分が造った偶像を神の家に置いた。そこについて、神はダビデとその子ソロモンに言われていた。「わたしがイスラエルのすべての部族の中から選んだこの家とエルサレムに、わたしの名をとこしえに置く。
2CH 33:8 もし彼らが、モーセの手を通して伝えられたすべての律法と掟と法に従って、わたしが彼らに命じたすべてのことを注意深く行うなら、わたしは二度と、彼らの父祖たちに定めたその地からイスラエルの足をその地から移すことはない。」
2CH 33:9 マナセはユダとエルサレムの住民を迷わせ、主がイスラエルの子らの前から滅ぼされた国々よりもさらに悪いことを行わせた。
2CH 33:10 主はマナセとその民に語りかけられたが、彼らは耳を傾けなかった。
2CH 33:11 それゆえ、主はアッシリアの王の軍隊の長たちを彼らに差し向けられた。彼らはマナセを鎖で捕らえ、青銅の足枷で縛ってバビロンへ連れて行った。
2CH 33:12 苦しみの中で、彼は自分の神、主に願い求め、その父祖たちの神の御前で大いにへりくだった。
2CH 33:13 彼が神に祈ったとき、神はその願いと祈りを聞き入れ、彼をエルサレムの彼の王国に帰らせた。そのとき、マナセは主こそが神であることを知った。
2CH 33:14 この後、彼はダビデの町の外側に城壁を築いた。それはギホンの西、谷にあり、魚の門の入り口まで続いており、オフェルの周囲を巡って、それを非常に高くそびえさせた。また、彼はユダのすべての防備の町々に勇士の長たちを置いた。
2CH 33:15 彼は主の家から異国の神々や偶像を取り除き、また主の家の山やエルサレムに築いたすべての祭壇を取り除いて、それらを町の外に投げ捨てた。
2CH 33:16 彼は主の祭壇を元通りにし、その上で和解のいけにえと感謝のいけにえをささげ、ユダに命じてイスラエルの神、主に仕えさせた。
2CH 33:17 それでも、民はなお高き所でいけにえをささげたが、それは彼らの神、主に対してだけであった。
2CH 33:18 マナセのその他の事績、彼の神への祈り、またイスラエルの神、主の御名によって彼に語りかけた先見者たちの言葉は、見よ、イスラエルの王たちの歴史に記されている。
2CH 33:19 彼の祈り、神がどのようにその願いを聞き入れられたか、彼のすべての罪と背信、そして彼がへりくだる前に高き所を築き、アシェラ像や刻んだ像を立てた場所については、見よ、ホザイ の歴史に記されている。
2CH 33:20 マナセはその父祖たちとともに眠り、人々は彼を彼の家で葬った。その子アモンが代わって王となった。
2CH 33:21 アモンは二十二歳で王となり、エルサレムで二年間治めた。
2CH 33:22 彼は、その父マナセが行ったように、主の目に悪を行った。アモンは父マナセが造ったすべての刻んだ像にいけにえをささげ、これらに仕えた。
2CH 33:23 彼はその父マナセがへりくだったようには主の御前でへりくだらず、アモンはますます罪を重ねた。
2CH 33:24 彼のしもべたちは彼に対して陰謀を企て、彼自身の家の中で彼を殺した。
2CH 33:25 しかし、その地の民はアモン王に対して陰謀を企てた者たちをすべて打ち殺し、その地の民はその子ヨシヤを彼に代わって王とした。
2CH 34:1 ヨシヤは八歳で王となり、エルサレムで三十一年間治めた。
2CH 34:2 彼は主の目に正しいことを行い、その父祖ダビデの道を歩み、右にも左にもそれることはなかった。
2CH 34:3 その治世の第八年に、彼はまだ若かったが、その父祖ダビデの神を尋ね求め始めた。そして第十二年に、高き所、アシェラ像、刻んだ像、および鋳造の像からユダとエルサレムをきよめ始めた。
2CH 34:4 彼の前でバアルの祭壇が打ち壊された。彼はその上に高く置かれていた香の祭壇を切り倒した。彼はアシェラ像、刻んだ像、および鋳造の像を粉々に砕き、それらにいけにえをささげていた者たちの墓の上に散らした。
2CH 34:5 彼は祭司たちの骨を彼らの祭壇の上で焼き、ユダとエルサレムをきよめた。
2CH 34:6 彼はマナセ、エフライム、シメオンの町々からナフタリに至るまで、周囲の荒れ果てた地域でも同じようにした。
2CH 34:7 彼はイスラエルの全地で、祭壇を打ち壊し、アシェラ像と刻んだ像を打ち砕いて粉々にし、すべての香の祭壇を切り倒して、エルサレムへ帰った。
2CH 34:8 彼の治世の第十八年、彼が国と神殿をきよめ終えたとき、彼はアツァルヤの子シャファン、町の長マアセヤ、および記録官であるヨアハズの子ヨアハを遣わして、彼の神、主の家を修復させた。
2CH 34:9 彼らは大祭司ヒルキヤのところへ行き、神の家に持ち込まれた金銭、すなわち門衛であるレビ人がマナセとエフライム、およびイスラエルのすべての残りの者から集めた金銭、さらに全ユダとベニヤミン、およびエルサレムの住民から集めた金銭を手渡した。
2CH 34:10 彼らはそれを、主の家を監督する工事人たちの手に渡し、工事人たちはそれを用いて、主の家で働き、家を修繕し、修復した。
2CH 34:11 彼らはそれを大工や建築家たちに渡し、切り石を買い、ユダの王たちが荒らした建物の梁と、その修復に用いる木材を買わせた。
2CH 34:12 その人々は忠実に仕事を行った。彼らの上には、メラリの子らのうちのヤハテとオバデヤ、またケハテの子らのうちのゼカリヤとメシュラムが監督として任命され、仕事を指揮した。他の者たちは、楽器の演奏に熟練したレビ人たちであった。
2CH 34:13 彼らはまた、荷を担ぐ者たちの上に立ち、あらゆる仕事に携わる者たちを監督した。レビ人の一部は書記、役人、門衛であった。
2CH 34:14 彼らが主の家に持ち込まれた金を取り出していたとき、祭司ヒルキヤはモーセを通して伝えられた主の律法の書を見つけた。
2CH 34:15 ヒルキヤは書記シャファンに言った。「わたしは主の家で律法の書を見つけました。」ヒルキヤはその書をシャファンに手渡した。
2CH 34:16 シャファンはその書を王のところに持って行き、王に報告して言った。「あなたのしもべたちに委ねられたすべてのことを、彼らは行っています。
2CH 34:17 彼らは主の家で見つかった金銭を取り出し、それを監督者たちの手、また工事人たちの手に渡しました。」
2CH 34:18 書記シャファンは王に告げて、「祭司ヒルキヤがわたしに一つの書を渡しました」と言った。そしてシャファンは王の前でそれを読み上げた。
2CH 34:19 王は律法の言葉を聞くと、自分の衣を引き裂いた。
2CH 34:20 王はヒルキヤ、シャファンの子アヒカム、ミカの子アブドン、書記シャファン、および王のしもべアサヤに命じて言った。
2CH 34:21 「行って、わたしのため、またイスラエルとユダに残されている者たちのために、見つかったこの書の言葉について主に尋ね求めなさい。わたしたちの父祖たちが主の言葉を守らず、この書に記されているすべてのことに従って行わなかったために、わたしたちの上に注ぎ出された主の御怒りは大きいからだ。」
2CH 34:22 そこでヒルキヤと王が命じた者たちは、衣の番人であるハスラの孫、トケハテの子シャルムの妻である女預言者フルダのところへ行った。彼女はエルサレムの第二区に住んでいた。彼らはこのように彼女に語った。
2CH 34:23 彼女は彼らに言った。「イスラエルの神、主はこう言われる。『あなたがたをわたしのところに遣わした人に告げよ。
2CH 34:24 主はこう言われる。「見よ、わたしはこの場所とその住民に災いをもたらす。それは、ユダの王の前で彼らが読み上げた書に記されているすべてののろいである。
2CH 34:25 彼らがわたしを捨て、他の神々に香をたき、自分たちの手のすべてのわざによってわたしを怒らせたためである。それゆえわたしの怒りはこの場所に注ぎ出され、消えることはない。」』
2CH 34:26 しかし、主に尋ね求めるためにあなたがたを遣わしたユダの王には、このように告げよ。『あなたが聞いた言葉について、イスラエルの神、主はこう言われる。
2CH 34:27 あなたは心が柔らかく、この場所とその住民に対する神の言葉を聞いたとき、わたしの前にへりくだり、衣を引き裂いて泣いたので、わたしもあなたの声を聞いた、と主は言われる。
2CH 34:28 見よ、わたしはあなたをあなたの父祖たちのもとへ集める。あなたは平安のうちに自分の墓に集められる。わたしがこの場所とその住民にもたらすすべての災いを、あなたは目にすることはない。』」彼らはその言葉を王に持ち帰った。
2CH 34:29 そこで王は人を遣わし、ユダとエルサレムのすべての長老たちを集めた。
2CH 34:30 王は主の家に上って行った。ユダのすべての人々、エルサレムの住民、祭司たち、レビ人、そして大きい者から小さい者まで、すべての民もともに上って行った。彼は、主の家で見つかった契約の書のすべての言葉を彼らの耳に読み聞かせた。
2CH 34:31 王はその場所に立ち、主に従って歩み、心を尽くし魂を尽くして主の戒めとあかしと掟を守り、この書に記されている契約の言葉を行うという契約を、主の御前で結んだ。
2CH 34:32 彼はエルサレムとベニヤミンにいるすべての者を、その契約に立たせた。エルサレムの住民は神、すなわち彼らの父祖の神の契約に従って行った。
2CH 34:33 ヨシヤは、イスラエルの全領土から、すべての忌まわしいものを取り除き、イスラエルにいるすべての者に彼らの神、主に仕えさせた。彼の時代には、彼らは父祖の神、主に従い続けた。
2CH 35:1 ヨシヤはエルサレムで主のために過越の祭りを祝った。彼らは最初の月の第十四の日に過越のいけにえをほふった。
2CH 35:2 彼は祭司たちをその職務に就かせ、主の家での奉仕のために彼らを励ました。
2CH 35:3 彼は、全イスラエルを教え、主のために聖別されたレビ人たちに言った。「イスラエルの王、ダビデの子ソロモンが建てた家の中に、聖なる箱を安置しなさい。今後はそれを肩で担う必要はない。今、あなたがたの神、主と、その民イスラエルに仕えなさい。
2CH 35:4 イスラエルの王ダビデの文書に従い、またその子ソロモンの文書に従って、父祖の家ごとに、その組に従って自らを整えなさい。
2CH 35:5 民であるあなたがたの兄弟たちの父祖の家ごとの組に従って聖所に立ち、それぞれの組にレビ人の父祖の家を割り当てなさい。
2CH 35:6 過越のいけにえをほふり、自らを聖別し、モーセを通して与えられた主の言葉に従ってことを行うために、兄弟たちのための準備をしなさい。」
2CH 35:7 ヨシヤはそこにいたすべての者のため、過越のささげ物のために、民に羊の群れから子羊や子ヤギ三万匹を与え、また雄牛三千頭を与えた。これらは王の財産から出たものであった。
2CH 35:8 彼の君たちは、民、祭司たち、およびレビ人のために、進んでささげるささげ物を与えた。神の家の支配者であるヒルキヤ、ゼカリヤ、エヒエルは、祭司たちの過越のささげ物のために羊とヤギ二千六百匹、および雄牛三百頭を与えた。
2CH 35:9 また、レビ人の長たちであるコナンヤ、その兄弟シェマヤとネタンエル、ハシャブヤ、エイエル、ヨザバドは、レビ人の過越のささげ物のために羊とヤギ五千匹、および雄牛五百頭を与えた。
2CH 35:10 こうして奉仕の準備が整い、王の命令に従って、祭司たちはその定位置に立ち、レビ人はその組に従って立った。
2CH 35:11 彼らは過越のいけにえをほふり、祭司たちはその手から受け取った血を振りかけ、レビ人はその皮を剥いだ。
2CH 35:12 彼らは、モーセの書に記されているように、民の父祖の家々の区分に従って彼らに与え、主にささげるために全焼のささげ物を取り分けた。雄牛についても同じようにした。
2CH 35:13 彼らは掟に従って過越のいけにえを火で焼いた。聖なるささげ物は鍋、大釜、平鍋で煮て、それを急いで民全体のところへ運んだ。
2CH 35:14 その後、彼らは自分たちのため、また祭司たちのために準備をした。アロンの子らである祭司たちは、夜まで全焼のささげ物と脂肪をささげるのに忙しかったからである。それゆえ、レビ人が自分たちのため、およびアロンの子らである祭司たちのために準備をしたのである。
2CH 35:15 アサフの子らである歌い手たちは、ダビデ、アサフ、ヘマン、および王の先見者エドトンの命令に従って、その定位置にいた。門衛たちはすべての門にいた。彼らが自分たちの奉仕の働きから離れる必要はなかった。彼らの兄弟であるレビ人が彼らのために準備をしたからである。
2CH 35:16 こうして、ヨシヤ王の命令に従って、過越の祭りを祝い、主の祭壇で全焼のささげ物をささげるための、主のすべての奉仕がその日に整えられた。
2CH 35:17 その時、そこにいたイスラエルの子らは過越の祭りを祝い、また七日間の種なしパンの祭りを祝った。
2CH 35:18 預言者サムエルの時代以来、イスラエルでこれに似た過越の祭りが祝われたことはなく、またイスラエルの王たちのうちのだれも、ヨシヤが祭司たち、レビ人、そこにいた全ユダとイスラエル、およびエルサレムの住民とともに祝ったような過越の祭りを祝うことはなかった。
2CH 35:19 ヨシヤの治世の第十八年に、この過越の祭りが祝われたのである。
2CH 35:20 このすべての後、ヨシヤが神殿を整え終えたとき、エジプトの王ネコがユーフラテス川のほとりにあるカルケミシュと戦うために攻め上って来た。ヨシヤは彼を迎え撃つために出て行った。
2CH 35:21 しかしネコは彼に使者たちを遣わして言った。「ユダの王よ、わたしはあなたと何のかかわりがあるだろうか。わたしは今日、あなたに向かって来ているのではなく、わたしが戦っている国に向かって来ているのだ。神はわたしに急ぐように命じられた。わたしとともにおられる神に逆らうのをやめよ。神があなたを滅ぼすことのないためだ。」
2CH 35:22 それでも、ヨシヤは引き返そうとせず、彼と戦うために変装し、神の御口からのネコの言葉に耳を傾けず、メギドの谷に戦いにやって来た。
2CH 35:23 弓を射る者たちがヨシヤ王を射た。王はそのしもべたちに言った。「わたしを連れ出してくれ。わたしはひどい傷を負った。」
2CH 35:24 そこで彼のしもべたちは彼を戦車から降ろし、彼が持っていた第二の戦車に乗せてエルサレムに連れて来た。彼は死に、その父祖たちの墓に葬られた。全ユダとエルサレムはヨシヤのために喪に服した。
2CH 35:25 エレミヤはヨシヤのために哀歌を歌った。男女の歌い手たちは、今日に至るまでその哀歌の中でヨシヤについて語っている。彼らはそれをイスラエルで掟とした。見よ、それらは哀歌の中に記されている。
2CH 35:26 ヨシヤのその他の事績とその良い行い、主の律法に記されていることに従ったこと、
2CH 35:27 および最初から最後までの彼の事績は、見よ、イスラエルとユダの王たちの書に記されている。
2CH 36:1 その地の民はヨシヤの子エホアハズを選び、彼をその父に代わってエルサレムで王とした。
2CH 36:2 ヨアハズ は二十三歳で王となり、エルサレムで三か月間治めた。
2CH 36:3 エジプトの王は彼をエルサレムの王位から退け、その地に銀百タラントと金一タラント の罰金を科した。
2CH 36:4 エジプトの王は彼の兄弟エリアキムをユダとエルサレムの王とし、その名をエホヤキムと改めさせた。ネコはその兄弟ヨアハズ を捕らえ、エジプトへ連れて行った。
2CH 36:5 エホヤキムは二十五歳で王となり、エルサレムで十一年間治めた。彼は自分の神、主の目に悪を行った。
2CH 36:6 バビロンの王ネブカドネザルが彼に向かって攻め上って来て、彼をバビロンへ連れて行くために足枷で縛った。
2CH 36:7 ネブカドネザルはまた、主の家の器の一部をバビロンへ運び、バビロンにある彼の神殿にそれを置いた。
2CH 36:8 エホヤキムのその他の事績、彼が行った忌まわしいこと、および彼に認められた悪については、見よ、イスラエルとユダの王たちの書に記されている。その子エホヤキンが代わって王となった。
2CH 36:9 エホヤキンは八歳で王となり、エルサレムで三か月十日間治めた。彼は主の目に悪を行った。
2CH 36:10 年が改まると、ネブカドネザル王は人を遣わして、彼を主の家の高価な器とともにバビロンへ連れて行き、その兄弟ゼデキヤをユダとエルサレムの王とした。
2CH 36:11 ゼデキヤは二十一歳で王となり、エルサレムで十一年間治めた。
2CH 36:12 彼は自分の神、主の目に悪を行った。彼は主の言葉を語る預言者エレミヤの前にへりくだらなかった。
2CH 36:13 彼はまた、神の名によって誓わせたネブカドネザル王に背いた。彼はうなじを固くし、心を頑なにしてイスラエルの神、主に立ち返ろうとしなかった。
2CH 36:14 さらに、祭司たちのすべての長と民は、国々のすべての忌まわしい行いに従って、非常にひどく背信の罪を犯した。彼らは主がエルサレムで聖別された主の家を汚した。
2CH 36:15 彼らの父祖の神、主は、ご自分の民と住まいをあわれまれたので、ご自分の使者たちを繰り返し遣わされた。
2CH 36:16 しかし彼らは神の使者たちをあざ笑い、その言葉を軽蔑し、その預言者たちを嘲った。ついに、主の激しい怒りがその民に向かって燃え上がり、もはや救いようがなくなった。
2CH 36:17 それゆえ主は、カルデア人の王を彼らに向かって攻め上らせた。彼は彼らの聖所で若者たちを剣で殺し、若者にも処女にも、老人にも年老いて弱った者にもあわれみを示さなかった。主はすべてを彼の手に渡された。
2CH 36:18 彼は神の家の大小のすべての器、主の家の財宝、および王とその君たちの財宝、これらすべてをバビロンへ持ち去った。
2CH 36:19 彼らは神の家を焼き、エルサレムの城壁を打ち壊し、そのすべての宮殿を火で焼き、その高価な器をすべて滅ぼした。
2CH 36:20 彼は剣から逃れた者たちをバビロンへ捕虜として連れ去った。彼らはペルシア王国の支配が始まるまで、彼とその子らのしもべとなった。
2CH 36:21 それはエレミヤの口を通して語られた主の言葉が果たされ、その地が安息年を取り戻すためであった。その地は荒れ果てている間、ずっと安息を守り、七十年を満たした。
2CH 36:22 さて、ペルシアの王キュロスの第一年に、エレミヤの口を通して語られた主の言葉が成し遂げられるため、主はペルシアの王キュロスの心を奮い立たせられた。彼はその王国の全土に布告を出し、文書にも記して言った。
2CH 36:23 「ペルシアの王キュロスはこう言う。『天の神、主は地上のすべての王国をわたしに与えられた。主はユダにあるエルサレムに、ご自分のために家を建てるようにわたしに命じられた。あなたがたのうち、主の民に属する者はだれでも、その神、主がともにおられるように。その者は上って行け。』」
EZR 1:1 ペルシア王クロスの第一年、エレミヤの口を通して語られた主のことばが成就するため、主はペルシア王クロスの霊を奮い立たせられた。そこでクロスは王国全土に布告を出し、文書にも記して、こう告げた。
EZR 1:2 「ペルシア王クロスはこう言う。『天の神である主は、地上のすべての王国を私に与え、ユダにあるエルサレムに、ご自分のための家を建てるよう私に命じられた。
EZR 1:3 あなたがたのうち、主の民に属する者はだれでも、その神がともにおられるように。その者はユダにあるエルサレムへ上り、エルサレムにおられるイスラエルの神、主の家を建てよ。主こそ神である。
EZR 1:4 残された者がどこに住んでいようとも、その土地の人々は銀、金、品物、家畜をもってその者を助け、さらにエルサレムにある神の家のために自発のささげ物をささげよ。』」
EZR 1:5 そこで、ユダとベニヤミンの父祖の家の長たち、祭司たち、レビ人たち、すなわち、エルサレムにある主の家を建てるために上るよう神がその霊を奮い立たせられたすべての者が立ち上がった。
EZR 1:6 周囲の人々は皆、自発のささげ物のほかにも、銀の器、金、品物、家畜、高価な品々を与えて彼らを支援した。
EZR 1:7 また、クロス王は、ネブカドネザルがエルサレムから持ち出し、自分の神々の家に置いていた主の家の器を取り出した。
EZR 1:8 ペルシア王クロスは、宝物倉の管理者ミトレダテを通してそれらを取り出し、数を確かめてユダの君シェシュバツァルに渡した。
EZR 1:9 それらの数は次のとおりである。金の平皿が三十、銀の平皿が一千、小刀が二十九、
EZR 1:10 金の鉢が三十、第二種の銀の鉢が四百十、その他の器が一千。
EZR 1:11 金銀の器は全部で五千四百点であった。捕囚の民がバビロンからエルサレムへ上ったとき、シェシュバツァルはこれらすべてを携えて行った。
EZR 2:1 バビロン王ネブカドネザルがバビロンへ捕らえ移した人々のうち、捕囚の地から上って来て、エルサレムとユダのそれぞれ自分の町へ帰った、この州の人々は次のとおりである。
EZR 2:2 彼らはゼルバベル、エシュア、ネヘミヤ、セラヤ、レエラヤ、モルデカイ、ビルシャン、ミスパル、ビグワイ、レフム、バアナとともに来た。 イスラエルの民の男子の数は次のとおりである。
EZR 2:3 パロシュの子らは二千百七十二人。
EZR 2:4 シェファティヤの子らは三百七十二人。
EZR 2:5 アラの子らは七百七十五人。
EZR 2:6 パハテ・モアブの子ら、すなわちエシュアとヨアブの子らは二千八百十二人。
EZR 2:7 エラムの子らは千二百五十四人。
EZR 2:8 ザトの子らは九百四十五人。
EZR 2:9 ザカイの子らは七百六十人。
EZR 2:10 バニの子らは六百四十二人。
EZR 2:11 ベバイの子らは六百二十三人。
EZR 2:12 アズガドの子らは千二百二十二人。
EZR 2:13 アドニカムの子らは六百六十六人。
EZR 2:14 ビグワイの子らは二千五十六人。
EZR 2:15 アディンの子らは四百五十四人。
EZR 2:16 ヒゼキヤに属するアテルの子らは九十八人。
EZR 2:17 ベツァイの子らは三百二十三人。
EZR 2:18 ヨラの子らは百十二人。
EZR 2:19 ハシュムの子らは二百二十三人。
EZR 2:20 ギバルの子らは九十五人。
EZR 2:21 ベツレヘムの子らは百二十三人。
EZR 2:22 ネトファの人々は五十六人。
EZR 2:23 アナトテの人々は百二十八人。
EZR 2:24 アズマベテの子らは四十二人。
EZR 2:25 キルヤテ・エアリム、ケフィラ、ベエロテの子らは七百四十三人。
EZR 2:26 ラマとゲバの子らは六百二十一人。
EZR 2:27 ミクマスの人々は百二十二人。
EZR 2:28 ベテルとアイの人々は二百二十三人。
EZR 2:29 ネボの子らは五十二人。
EZR 2:30 マグビシュの子らは百五十六人。
EZR 2:31 もう一方のエラムの子らは千二百五十四人。
EZR 2:32 ハリムの子らは三百二十人。
EZR 2:33 ロド、ハディド、オノの子らは七百二十五人。
EZR 2:34 エリコの子らは三百四十五人。
EZR 2:35 セナアの子らは三千六百三十人。
EZR 2:36 祭司たちは次のとおりである。エシュアの家のエダヤの子らは九百七十三人。
EZR 2:37 イメルの子らは千五十二人。
EZR 2:38 パシュフルの子らは千二百四十七人。
EZR 2:39 ハリムの子らは千十七人。
EZR 2:40 レビ人は次のとおりである。ホダブヤの子らのうち、エシュアとカドミエルの子らは七十四人。
EZR 2:41 歌うたいたちは次のとおりである。アサフの子らは百二十八人。
EZR 2:42 門衛の子らは次のとおりである。シャルムの子ら、アテルの子ら、タルモンの子ら、アクブの子ら、ハティタの子ら、ショバイの子ら。すべてで百三十九人。
EZR 2:43 宮のしもべたちは次のとおりである。ツィハの子ら、ハスファの子ら、タバオテの子ら、
EZR 2:44 ケロスの子ら、シアハの子ら、パドンの子ら、
EZR 2:45 レバナの子ら、ハガバの子ら、アクブの子ら、
EZR 2:46 ハガブの子ら、シャムライの子ら、ハナンの子ら、
EZR 2:47 ギデルの子ら、ガハルの子ら、レアヤの子ら、
EZR 2:48 レツィンの子ら、ネコダの子ら、ガザムの子ら、
EZR 2:49 ウザの子ら、パセアの子ら、ベツァイの子ら、
EZR 2:50 アスナの子ら、メウニムの子ら、ネフィシムの子ら、
EZR 2:51 バクブクの子ら、ハクファの子ら、ハルフルの子ら、
EZR 2:52 バツルテの子ら、メヒダの子ら、ハルシャの子ら、
EZR 2:53 バルコスの子ら、シセラの子ら、テマの子ら、
EZR 2:54 ネツィアの子ら、ハティファの子ら。
EZR 2:55 ソロモンのしもべたちの子らは次のとおりである。ソタイの子ら、ハソフェレテの子ら、ペルダの子ら、
EZR 2:56 ヤアラの子ら、ダルコンの子ら、ギデルの子ら、
EZR 2:57 シェファティヤの子ら、ハティルの子ら、ポケレテ・ハツェバイムの子ら、アミの子ら。
EZR 2:58 すべての宮のしもべたち、およびソロモンのしもべたちの子らは、合わせて三百九十二人であった。
EZR 2:59 テル・メラ、テル・ハルシャ、ケルブ、アダン、イメルから上って来た者たちのうち、父祖の家や血筋がイスラエルに属することを証明できなかった者は次のとおりである。
EZR 2:60 デラヤの子ら、トビヤの子ら、ネコダの子らは六百五十二人。
EZR 2:61 祭司の子らのうちでは、ハバヤの子ら、ハコツの子ら、バルジライの子ら。このバルジライはギルアデ人バルジライの娘を妻に迎え、その妻の家名で呼ばれていた。
EZR 2:62 彼らは系図に登録された者たちの中から自分たちの記録を捜したが、見つからなかった。そのため祭司として不適格とされ、祭司職から退けられた。
EZR 2:63 総督は彼らに、ウリムとトンミムを用いる祭司が立つまでは、最も聖なるものを食べてはならないと告げた。
EZR 2:64 会衆はみな合わせて四万二千三百六十人であった。
EZR 2:65 このほかに、彼らの男女の奴隷が七千三百三十七人おり、また歌うたいの男女が二百人いた。
EZR 2:66 彼らの馬は七百三十六頭、騾馬は二百四十五頭、
EZR 2:67 らくだは四百三十五頭、ろばは六千七百二十頭であった。
EZR 2:68 父祖の家の長たちのうち何人かは、エルサレムにある主の家に着くと、神の家を元の場所に建てるため、自発のささげ物をした。
EZR 2:69 彼らはそれぞれの力に応じて、工事のための宝物庫に、金六万一千ダリク、銀五千ミナ、祭司の衣百着を納めた。
EZR 2:70 こうして、祭司たち、レビ人、民の一部、歌うたいたち、門衛たち、宮のしもべたちは自分たちの町々に住み、全イスラエルも自分たちの町々に住んだ。
EZR 3:1 第七の月になり、イスラエルの子らが町々にいたとき、民は一人の人のようにエルサレムに集まった。
EZR 3:2 そのとき、エホツァダクの子エシュアとその兄弟である祭司たち、シェアルティエルの子ゼルバベルとその同族の者たちが立ち上がり、神の人モーセの律法に記されているとおり、その上で全焼のいけにえをささげるため、イスラエルの神の祭壇を築いた。
EZR 3:3 周囲の国々の民を恐れながらも、彼らは祭壇を元の場所に据え、その上で主に朝夕の全焼のいけにえをささげた。
EZR 3:4 彼らは記されているとおり仮庵の祭りを祝い、規定に従い、その日に必要な数だけ、日ごとの全焼のいけにえをささげた。
EZR 3:5 その後、常供の全焼のいけにえ、新月のささげ物、主の聖別されたすべての例祭のささげ物、また主に自発のささげ物を進んでささげるすべての者のささげ物をささげた。
EZR 3:6 彼らは第七の月の第一の日から主に全焼のいけにえをささげ始めたが、主の神殿の土台はまだ据えられていなかった。
EZR 3:7 彼らは石工と大工に代金を支払った。また、ペルシア王クロスから得た許可に従い、レバノンの香柏を海路ヨッパまで運ばせるため、シドン人とツロ人に食べ物、飲み物、油を与えた。
EZR 3:8 エルサレムにある神の家に来てから二年目の第二の月に、シェアルティエルの子ゼルバベル、エホツァダクの子エシュア、そのほかの兄弟である祭司たちとレビ人たち、また捕囚からエルサレムへ帰って来たすべての者が工事を始めた。そして主の家の工事を監督させるため、二十歳以上のレビ人を任命した。
EZR 3:9 エシュアとその子らや兄弟たち、カドミエルとその子ら、すなわちユダの子らは一つになって立ち、神の家で働く者たちを監督した。ヘナダデの子らと、その子らや兄弟であるレビ人たちも、ともに監督に当たった。
EZR 3:10 建築者たちが主の神殿の土台を据えたとき、祭司たちは祭服を着てラッパを持ち、アサフの子らであるレビ人はシンバルを持って立った。イスラエル王ダビデの定めに従って主を賛美するためであった。
EZR 3:11 彼らは主を賛美し、感謝しながら互いに歌い交わした。「主はいつくしみ深い。その慈しみはイスラエルに向かってとこしえまで続く。」主の家の土台が据えられたので、民は皆、主を賛美して大きな喜びの声を上げた。
EZR 3:12 しかし、祭司、レビ人、父祖の家の長たちのうち、以前の神殿を見たことのある多くの老人は、この神殿の土台が目の前で据えられるのを見て声を上げて泣いた。一方、多くの者は喜びの叫びを上げた。
EZR 3:13 そのため、喜びの叫び声と民の泣き声とを聞き分けることができなかった。民が上げた大きな声は、遠くまで響いた。
EZR 4:1 ユダとベニヤミンの敵たちは、捕囚から帰った者たちがイスラエルの神、主のために神殿を建てていると聞いた。
EZR 4:2 彼らはゼルバベルと父祖の家の長たちに近づいて言った。「私たちにも、あなたがたとともに建てさせてほしい。私たちもあなたがたと同じように、あなたがたの神を求めている。私たちをここへ移したアッシリア王エサルハドンの時代から、この神にいけにえをささげてきた。」
EZR 4:3 しかしゼルバベル、エシュア、そのほかのイスラエルの父祖の家の長たちは答えた。「私たちの神のために家を建てることについて、あなたがたは私たちと何のかかわりもない。ペルシア王クロスが命じたとおり、私たちだけで、ともにイスラエルの神、主のために建てる。」
EZR 4:4 そこでその地の民はユダの民の気力をくじき、彼らを脅して建築を妨げた。
EZR 4:5 彼らはペルシア王クロスの時代からペルシア王ダレイオスの治世に至るまで、ユダの民の計画を挫くため、反対工作をする者たちを雇った。
EZR 4:6 アハシュエロスの治世、すなわちその治世の初めに、彼らはユダとエルサレムの住民に対する告発状を書いた。
EZR 4:7 またアルタクセルクセスの時代には、ビシュラム、ミトレダテ、タベエル、そのほかの同僚たちが、ペルシア王アルタクセルクセスに手紙を書いた。その手紙はアラム文字で記され、アラム語で書かれていた。
EZR 4:8 長官レフムと書記シムシャイは、エルサレムを告発する次の手紙をアルタクセルクセス王に書いた。
EZR 4:9 手紙を送ったのは、長官レフム、書記シムシャイ、そのほかの同僚たち、すなわちディナ人、アファルサテク人、タルペル人、アファル人、アルケブ人、バビロニア人、シュシャン人、デハ人、エラム人、
EZR 4:10 さらに、偉大で高貴なオセナパルが移住させ、サマリアの町と川の向こう側のその他の地方に住まわせた諸国の民であった。
EZR 4:11 これは彼らがアルタクセルクセス王に送った手紙の写しである。 「アルタクセルクセス王へ。川の向こう側に住む王のしもべたちより。
EZR 4:12 王にお知らせします。王のもとから私たちのところへ上って来たユダヤ人は、エルサレムに入り、あの反逆的で邪悪な町を再建しています。彼らは城壁を完成させ、土台を修復しています。
EZR 4:13 今、王にお知らせします。この町が再建され、城壁が完成すれば、彼らは貢ぎ物も関税も通行料も納めなくなり、ついには王たちの損失となるでしょう。
EZR 4:14 私たちは王宮の塩をいただいており、王が辱められるのを見過ごすことはできません。それゆえ、人を遣わして王にお知らせします。
EZR 4:15 王の父祖たちの記録の書をお調べください。記録の書の中に、この町が反逆の町であり、王たちと諸州に損害を与え、昔からその中で反乱が企てられてきたことを見いだされるでしょう。この町が滅ぼされたのも、そのためです。
EZR 4:16 私たちは王にお知らせします。この町が再建され、城壁が完成すれば、王は川の向こう側に何の領地も持てなくなるでしょう。」
EZR 4:17 そこで王は、長官レフム、書記シムシャイ、サマリアと川の向こう側のその他の地方に住む同僚たちに返書を送った。 「平安を告げる。
EZR 4:18 あなたがたが私たちに送った手紙は、私の前で明瞭に読み上げられた。
EZR 4:19 私が命じて調査させたところ、この町は昔から王たちに反乱を起こし、その中で反逆と暴動が行われてきたことが判明した。
EZR 4:20 またエルサレムには力ある王たちがいて、川の向こう側のすべての地方を治め、貢ぎ物、関税、通行料が彼らに支払われていた。
EZR 4:21 今、命令を出してこの者たちの工事を中止させ、私が命令を下すまで、この町を再建させてはならない。
EZR 4:22 この命令を怠らぬよう、くれぐれも注意せよ。王たちに損害を与える害悪を、どうして増大させてよいだろうか。」
EZR 4:23 アルタクセルクセス王の手紙の写しが、レフム、書記シムシャイ、その同僚たちの前で読み上げられると、彼らは急いでエルサレムのユダヤ人のもとへ行き、武力をもって工事を中止させた。
EZR 4:24 こうしてエルサレムにある神の家の工事は止まり、ペルシア王ダレイオスの治世の第二年まで中断した。
EZR 5:1 預言者ハガイとイドの子である預言者ゼカリヤは、ユダとエルサレムにいたユダヤ人たちに、イスラエルの神の名によって預言した。
EZR 5:2 そこでシェアルティエルの子ゼルバベルと、エホツァダクの子エシュアが立ち上がり、エルサレムにある神の家を建て始めた。彼らとともに神の預言者たちがいて、彼らを助けた。
EZR 5:3 そのころ、川の向こう側の総督タテナイが、シェタル・ボゼナイとその同僚たちを伴って来て、彼らに尋ねた。「だれがあなたがたに、この家を建て、この城壁を完成させる許可を与えたのか。」
EZR 5:4 彼らはまた、この建物を建てている者たちの名を尋ねた。
EZR 5:5 しかし、彼らの神の目がユダヤ人の長老たちに注がれていたので、総督たちは工事を中止させなかった。事がダレイオスに報告され、この件について書面の返答が届くのを待ったのである。
EZR 5:6 これは、川の向こう側の総督タテナイ、シェタル・ボゼナイ、川の向こう側にいたその同僚であるアファルサク人たちが、ダレイオス王に送った手紙の写しである。
EZR 5:7 彼らが王に送った手紙には、次のように記されていた。 「ダレイオス王へ。どうかすべての平安がありますように。
EZR 5:8 王にお知らせします。私たちはユダ州に入り、大いなる神の家へ行きました。その家は大石で建てられ、壁には木材が組み込まれています。工事は熱心に進められ、順調に進展しています。
EZR 5:9 そこで私たちは長老たちに、『だれがあなたがたに、この家を建て、この城壁を完成させる許可を与えたのか』と尋ねました。
EZR 5:10 また、その指導者たちの名を書いて王にお知らせするため、彼らの名も尋ねました。
EZR 5:11 すると彼らは、こう答えました。『私たちは天と地の神のしもべであり、はるか昔に建てられた家を建て直しています。それはイスラエルの偉大な王が建て、完成させた家です。
EZR 5:12 しかし、私たちの父祖たちが天の神の御怒りを招いたため、神は彼らをカルデア人であるバビロン王ネブカドネザルの手に渡されました。王はこの家を破壊し、民を捕虜としてバビロンへ連れ去りました。
EZR 5:13 しかし、バビロンの王クロスの第一年に、クロス王はこの神の家を建てるための認可を与えました。
EZR 5:14 さらに、ネブカドネザルがエルサレムにあった神殿から取り出してバビロンの神殿に持ち込んだ神の家の金と銀の器も、クロス王がバビロンの神殿から取り出し、彼が総督に任じたシェシュバツァルという名の人に引き渡されました。
EZR 5:15 クロス王は彼に、「これらの器を携えて行き、エルサレムの神殿に納めよ。神の家を元の場所に建てよ」と命じました。
EZR 5:16 そこでシェシュバツァルは来て、エルサレムにある神の家の土台を据えました。建築はその時から今まで続いていますが、まだ完成していません。』
EZR 5:17 それゆえ今、もし王がよしとされるなら、バビロンにある王の宝物倉を調べさせ、エルサレムにこの神の家を建てる許可が本当にクロス王から出されたかどうかをご確認ください。そして、この件について王のご意向をお知らせください。」
EZR 6:1 そこでダレイオス王は命令を下し、バビロンの文書庫、すなわち宝物を納めていた所を調べさせた。
EZR 6:2 するとメディア州のアクメタにある宮殿で一つの巻物が見つかり、そこには記録として次のように書かれていた。
EZR 6:3 クロス王の第一年、クロス王はエルサレムにある神の家について命令を下した。「いけにえをささげる場所であるその家を建て、その土台を堅固に据えよ。高さは六十キュビト、幅も六十キュビトとせよ。
EZR 6:4 大石を三段、新しい木材を一段にして築け。費用は王家から支払え。
EZR 6:5 また、ネブカドネザルがエルサレムの神殿から持ち出してバビロンへ運んだ神の家の金銀の器も返し、エルサレムの神殿の元の場所へ戻せ。それらを神の家に納めよ。
EZR 6:6 それゆえ今、川の向こう側の総督タテナイ、シェタル・ボゼナイ、また川の向こう側にいる同僚のアファルサク人たちよ、そこに近づくな。
EZR 6:7 この神の家の工事を妨げてはならない。ユダヤ人の総督とユダヤ人の長老たちに、この神の家を元の場所に建てさせよ。
EZR 6:8 さらに私は、この神の家を建てるため、あなたがたがユダヤ人の長老たちに何をすべきかを命じる。工事が妨げられないよう、王の国庫、すなわち川の向こう側から納められる貢ぎ物から、費用を滞りなく彼らに支払え。
EZR 6:9 彼らが必要とするもの、すなわち天の神への全焼のいけにえのための若い雄牛、雄羊、子羊、またエルサレムにいる祭司たちの求めに応じて、小麦、塩、ぶどう酒、油を日ごとに欠かさず与えよ。
EZR 6:10 それは、彼らが天の神に芳しい香りのいけにえをささげ、王とその子らの命のために祈るためである。
EZR 6:11 私はまた命じる。この命令を変更する者があれば、その家から梁を一本引き抜き、その者を引き上げてその梁に固定せよ。このことのゆえに、その家を汚物の山とせよ。
EZR 6:12 ご自分の名をそこに住まわせた神が、この命令を変え、エルサレムにある神の家を破壊しようと手を伸ばすすべての王と民を打ち倒されるように。私ダレイオスが命令した。滞りなく実行せよ。」
EZR 6:13 そこで川の向こう側の総督タテナイ、シェタル・ボゼナイ、その同僚たちは、ダレイオス王の命令どおり、滞りなく実行した。
EZR 6:14 ユダヤ人の長老たちは建築を進め、預言者ハガイとイドの子ゼカリヤの預言によって工事は順調に進んだ。彼らはイスラエルの神の命令と、ペルシア王クロス、ダレイオス、アルタクセルクセスの命令に従って建て、完成させた。
EZR 6:15 この家はダレイオス王の治世の第六年、アダルの月の三日に完成した。
EZR 6:16 イスラエルの人々、祭司たち、レビ人たち、捕囚から帰った残りの者たちは、喜びをもってこの神の家の奉献式を祝った。
EZR 6:17 彼らはこの神の家の奉献式に、雄牛百頭、雄羊二百頭、子羊四百匹をささげた。また全イスラエルのための罪のきよめのささげ物として、イスラエルの部族の数に従い、雄ヤギ十二頭をささげた。
EZR 6:18 そしてモーセの書に記されているとおり、エルサレムで神に仕えるため、祭司たちをその組ごとに、レビ人たちをその順序ごとに配置した。
EZR 6:19 捕囚から帰った者たちは、第一の月の十四日に過越の祭りを祝った。
EZR 6:20 祭司たちとレビ人たちは一同そろって身をきよめ、皆きよくなっていた。彼らは捕囚から帰ったすべての者、その兄弟である祭司たち、そして自分たちのために過越のいけにえをほふった。
EZR 6:21 捕囚から帰ったイスラエルの人々と、イスラエルの神、主を求めるために、その地の異邦の民の汚れから離れて彼らに加わったすべての者が、それを食べた。
EZR 6:22 彼らは七日間、喜びをもって種なしパンの祭りを祝った。主が彼らを喜ばせ、アッシリア王の心を彼らに向け、イスラエルの神の家の工事に携わる彼らを力づけてくださったからである。
EZR 7:1 これらのことの後、ペルシア王アルタクセルクセスの治世に、セラヤの子エズラがいた。セラヤはアザルヤの子、アザルヤはヒルキヤの子、
EZR 7:2 ヒルキヤはシャルムの子、シャルムはツァドクの子、ツァドクはアヒトブの子、
EZR 7:3 アヒトブはアマルヤの子、アマルヤはアザルヤの子、アザルヤはメラヨテの子、
EZR 7:4 メラヨテはゼラフヤの子、ゼラフヤはウジの子、ウジはブキの子、
EZR 7:5 ブキはアビシュアの子、アビシュアはピネハスの子、ピネハスはエルアザルの子、エルアザルは祭司長アロンの子であった。
EZR 7:6 このエズラがバビロンから上って来た。彼はイスラエルの神、主が与えられたモーセの律法に精通した書記であった。彼の神、主の御手が彼の上にあったので、王は彼の願いをすべてかなえた。
EZR 7:7 アルタクセルクセス王の第七年に、イスラエルの子らの一部、また祭司、レビ人、歌うたいたち、門衛たち、宮のしもべたちの一部がエルサレムに上って来た。
EZR 7:8 彼は王の第七年の第五の月にエルサレムに着いた。
EZR 7:9 彼は第一の月の一日にバビロンを出発し、第五の月の一日にエルサレムへ着いた。彼の神の恵み深い御手が彼の上にあったからである。
EZR 7:10 エズラは主の律法を探究し、それを行い、イスラエルに掟と定めを教えることに心を定めていた。
EZR 7:11 これは、祭司であり書記であって、主の命令のことばと、イスラエルに与えられた主の掟に通じていたエズラに、アルタクセルクセス王が与えた手紙の写しである。
EZR 7:12 「王の王アルタクセルクセスから、 完全な天の神の律法に通じた書記、祭司エズラへ。 さて、
EZR 7:13 私は命令する。私の領土内にいるイスラエルの民、その祭司とレビ人のうち、自ら進んでエルサレムへ行こうとする者は皆、あなたとともに行くように。
EZR 7:14 あなたは、あなたの手にある神の律法に従ってユダとエルサレムの事情を調査するため、王と七人の顧問によって遣わされる。
EZR 7:15 また、王と顧問たちが、その住まいがエルサレムにあるイスラエルの神に、自発のささげ物として献げた銀と金を携えよ。
EZR 7:16 さらに、バビロン州全域で得られるすべての銀と金を、エルサレムにある彼らの神の家のため、民と祭司たちが進んで献げる自発のささげ物とともに携えて行け。
EZR 7:17 それゆえ、この金で雄牛、雄羊、子羊、またそれに伴う穀物のささげ物と注ぎのささげ物を必ず買い、エルサレムにあるあなたがたの神の家の祭壇でささげよ。
EZR 7:18 残った銀と金については、あなたとあなたの同胞がよいと思うことを、あなたがたの神の御心に従って行え。
EZR 7:19 あなたの神の家の奉仕のために託された器は、エルサレムにおられる神の前に納めよ。
EZR 7:20 あなたの神の家のためにそのほかの必要が生じ、あなたが支払うべきものがあれば、王の宝物倉から支出せよ。
EZR 7:21 私、アルタクセルクセス王は、川の向こう側にいるすべての宝物倉の管理者に命じる。祭司であり天の神の律法の書記であるエズラが求めるものは、何であれ滞りなく与えよ。
EZR 7:22 銀は百タラントまで、小麦は百コルまで、ぶどう酒は百バテまで、油は百バテまで、塩は量を定めずに与えよ。
EZR 7:23 天の神が命じられることは何であれ、天の神の家のために正確に行え。王とその子らの王国に御怒りが下るようなことが、どうしてあってよいだろうか。
EZR 7:24 さらに知らせる。祭司、レビ人、歌うたいたち、門衛たち、宮のしもべたち、またこの神の家に仕える者たちには、貢ぎ物、関税、通行料を課してはならない。
EZR 7:25 エズラよ。あなたの手にある神の知恵に従い、川の向こう側にいる民、すなわちあなたの神の律法を知るすべての者を治める役人と裁判官を任命せよ。また、それを知らない者には教えよ。
EZR 7:26 あなたの神の律法と王の法律を守らない者には、死刑、追放、財産の没収、投獄のいずれであれ、厳正に裁きを執行せよ。」
EZR 7:27 私たちの父祖の神、主はほめたたえられよ。主はエルサレムにある主の家を美しくするため、このような思いを王の心に置いてくださった。
EZR 7:28 また王とその顧問たち、王のすべての有力な君たちの前で、私に慈しみを示してくださった。私の神、主の御手が私の上にあったので、私は力づけられ、ともに上る指導者たちをイスラエルの中から集めた。
EZR 8:1 アルタクセルクセス王の治世に、バビロンから私とともに上って来た者たちの父祖の家の長たちと、その系図は次のとおりである。
EZR 8:2 ピネハスの子らのうちからはゲルショム。 イタマルの子らのうちからはダニエル。 ダビデの子らのうちからはハトシュ。
EZR 8:3 シェカニヤの子ら、すなわちパロシュの子らのうちからはゼカリヤ。彼とともに男子百五十人が系図に登録されていた。
EZR 8:4 パハテ・モアブの子らのうちからはゼラフヤの子エリオエナイ。彼とともに男子二百人。
EZR 8:5 シェカニヤの子らのうちからはヤハジエルの子。彼とともに男子三百人。
EZR 8:6 アディンの子らのうちからはヨナタンの子エベド。彼とともに男子五十人。
EZR 8:7 エラムの子らのうちからはアタルヤの子エシャヤ。彼とともに男子七十人。
EZR 8:8 シェファティヤの子らのうちからはミカエルの子ゼバデヤ。彼とともに男子八十人。
EZR 8:9 ヨアブの子らのうちからはエヒエルの子オバデヤ。彼とともに男子二百十八人。
EZR 8:10 シェロミテの子らのうちからはヨシフヤの子。彼とともに男子百六十人。
EZR 8:11 ベバイの子らのうちからはベバイの子ゼカリヤ。彼とともに男子二十八人。
EZR 8:12 アズガドの子らのうちからはハカタンの子ヨハナン。彼とともに男子百十人。
EZR 8:13 アドニカムの子らのうち、最後に来た者たちはエリフェレテ、エウエル、シェマヤ。彼らとともに男子六十人。
EZR 8:14 ビグワイの子らのうちからはウタイとザブド。彼らとともに男子七十人。
EZR 8:15 私は彼らをアハワへ流れる川のほとりに集め、そこに三日間宿営した。民と祭司たちを調べたところ、レビの子らが一人もいなかった。
EZR 8:16 そこで私は、指導者であるエリエゼル、アリエル、シェマヤ、エルナタン、ヤリブ、エルナタン、ナタン、ゼカリヤ、メシュラムを呼び、また教師であるヨヤリブとエルナタンを呼んだ。
EZR 8:17 私は彼らをカシフヤという場所の長イドのもとへ遣わし、イドと、カシフヤにいるその同族の宮のしもべたちに伝えるべきことばを授けた。私たちの神の家に仕える者たちを連れて来させるためであった。
EZR 8:18 私たちの神の恵み深い御手が私たちの上にあったので、彼らはイスラエルの子レビ、その子マフリの子孫から、思慮ある人シェレブヤと、その子らや兄弟たち十八人を連れて来た。
EZR 8:19 またハシャブヤと、彼とともにメラリの子らのうちからエシャヤ、その兄弟たちとその子ら二十人、
EZR 8:20 さらに、ダビデと君たちがレビ人の奉仕のために任命した宮のしもべたちの中から、二百二十人を連れて来た。全員が名指しで選ばれた者であった。
EZR 8:21 そのとき私はアハワ川のほとりで断食を布告した。私たちが神の御前にへりくだり、自分たちと幼い子どもたち、すべての財産のために、まっすぐな道を神に願い求めるためであった。
EZR 8:22 道中の敵から私たちを守る歩兵と騎兵の部隊を王に求めることを、私は恥じた。私たちは王に、「私たちの神の御手は、神を求めるすべての者に恵みを施す。しかし、その力と怒りは神を捨てるすべての者に向けられる」と語っていたからである。
EZR 8:23 そこで私たちは断食し、このことを神に願い求めた。すると神は私たちの願いを聞き入れてくださった。
EZR 8:24 その後、私は祭司の長たちのうちから十二人、すなわちシェレブヤ、ハシャブヤと、その兄弟たち十人を選び分け、
EZR 8:25 王、その顧問たち、君たち、またそこにいた全イスラエルが私たちの神の家のために献げた銀、金、器を量って彼らに渡した。
EZR 8:26 私は彼らの手に、銀六百五十タラント、重さ百タラントの銀の器、金百タラントを量って渡し、
EZR 8:27 また重さ千ダリクの金の鉢二十個と、金のように高価な、精錬されて輝く青銅の器二つを渡した。
EZR 8:28 私は彼らに言った。「あなたがたは主に聖なる者であり、これらの器も聖なるものである。銀と金は、あなたがたの父祖の神、主への自発のささげ物である。
EZR 8:29 エルサレムにある主の家の部屋で、祭司とレビ人の長たち、イスラエルの父祖の家の長たちの前で量るまで、注意深く守り保て。」
EZR 8:30 こうして祭司たちとレビ人たちは、エルサレムにある私たちの神の家へ運ぶため、量り渡された銀、金、器を受け取った。
EZR 8:31 私たちは第一の月の十二日にアハワ川を出発し、エルサレムへ向かった。私たちの神の御手が私たちの上にあり、神は道中の敵と待ち伏せする者の手から私たちを救い出された。
EZR 8:32 私たちはエルサレムに着き、そこに三日間滞在した。
EZR 8:33 四日目に、私たちの神の家で銀、金、器を量り、祭司ウリヤの子メレモテの手に渡した。彼とともにピネハスの子エルアザルが、また彼らとともにレビ人であるエシュアの子ヨザバドとビンヌイの子ノアデヤがいた。
EZR 8:34 すべてを数え、量り、その総重量をその時に書き記した。
EZR 8:35 捕囚から帰った者たちは、全イスラエルのために雄牛十二頭、雄羊九十六頭、子羊七十七匹、また罪のきよめのささげ物として雄ヤギ十二頭をイスラエルの神にささげた。これらはすべて主への全焼のいけにえであった。
EZR 8:36 彼らは王の命令書を、王の太守たちと川の向こう側の総督たちに渡した。すると彼らは民と神の家を支援した。
EZR 9:1 これらのことが終わると、君たちが私に近づいて来て言った。「イスラエルの民、祭司たち、レビ人たちは、その地の諸国の民から身を分けず、カナン人、ヒッタイト人、ペリジ人、エブス人、アンモン人、モアブ人、エジプト人、アモリ人の忌まわしい行いにならっています。
EZR 9:2 彼らは自分たちや息子たちの妻として、その民の娘たちを迎えました。そのため聖なる子孫が、その地の諸国の民と混じり合っています。しかも、君たちや支配者たちが真っ先にこの背信に手を染めています。」
EZR 9:3 私はこのことを聞くと、自分の衣と上着を引き裂き、頭の毛とひげをむしり、がく然として座り込んだ。
EZR 9:4 すると、捕囚から帰った者たちの背信のゆえに、イスラエルの神のことばに震えるすべての者が私のもとに集まった。私は夕方のささげ物の時まで、がく然として座っていた。
EZR 9:5 夕方のささげ物の時、私は衣と上着を引き裂いたまま、打ちひしがれた姿で立ち上がった。そしてひざまずき、私の神、主に向かって両手を広げた。
EZR 9:6 そして言った。「私の神よ。私は恥じ、顔を赤らめ、あなたに向かって顔を上げることもできない。私たちの不義は頭を越えて積み重なり、罪責は天にまで達した。
EZR 9:7 父祖たちの時代から今日に至るまで、私たちは大きな罪責を負ってきた。私たちの不義のゆえに、私たちも、王たちも、祭司たちも、今日見るとおり、諸国の王たちの手に渡され、剣にかけられ、捕囚となり、略奪され、辱めを受けた。
EZR 9:8 しかし今、ほんのしばらくの間、私たちの神、主から恵みが示された。逃れた者を残し、その聖所に私たちのための一本の杭を与え、私たちの目を明るくし、奴隷の身にある私たちにわずかな生気を与えるためであった。
EZR 9:9 私たちは奴隷である。それでも神は、奴隷の身にある私たちを捨てず、ペルシアの王たちの前で慈しみを示してくださった。私たちに生気を与え、私たちの神の家を建て、その廃墟を修復させ、ユダとエルサレムに城壁を与えてくださった。
EZR 9:10 今、私たちの神よ、この後、何と言えよう。私たちはあなたの命令を捨てた。
EZR 9:11 あなたは、しもべである預言者たちを通して、こう命じられた。『あなたがたが所有しようとして入って行く地は、諸国の民の汚れによって汚れた地である。彼らは忌まわしい行いによって、その地を端から端まで汚物で満たした。
EZR 9:12 それゆえ、あなたがたの娘を彼らの息子に与えてはならない。彼らの娘をあなたがたの息子の妻に迎えてはならない。また彼らの平安や繁栄を、いつまでも求めてはならない。それは、あなたがたが強くなり、その地の良いものを食べ、それを永遠の相続地として子どもたちに残すためである。』
EZR 9:13 私たちの悪い行いと大きな罪責のために、これらすべてのことが私たちに臨んだ。それでも私たちの神であるあなたは、私たちの不義に値するよりも軽く罰し、このように逃れた者たちを残してくださった。
EZR 9:14 それなのに、私たちは再びあなたの命令を破り、このような忌まわしい行いをする民と縁を結ぶのか。あなたは怒り、残る者も逃れる者もなくなるまで、私たちを滅ぼし尽くされるのではないか。
EZR 9:15 イスラエルの神、主よ、あなたは正しい方である。今日このように、私たちは逃れた残りの者として生きている。見よ、私たちは罪責を負って御前にいる。このため、だれ一人として御前に立つことはできない。」
EZR 10:1 エズラが祈り、罪を告白し、泣きながら神の家の前にひれ伏していると、イスラエルから男、女、子どもの非常に大きな会衆が彼のもとに集まった。民は激しく泣いていた。
EZR 10:2 エラムの子らの一人、エヒエルの子シェカニヤがエズラに言った。「私たちは神に背き、その地の諸国の民から異国の女たちを妻に迎えました。それでも今、このことについてイスラエルには希望があります。
EZR 10:3 それゆえ今、わが主の助言と、私たちの神の命令に震える者たちの助言に従い、すべての妻と、その妻たちから生まれた子どもたちを去らせる契約を、私たちの神と結びましょう。律法に従って行いましょう。
EZR 10:4 立ち上がってください。このことはあなたにかかっています。私たちもあなたとともにいます。勇気を出して実行してください。」
EZR 10:5 そこでエズラは立ち上がり、祭司の長たち、レビ人たち、全イスラエルに、このことばどおりに行うと誓わせた。彼らは誓った。
EZR 10:6 それからエズラは神の家の前を去り、エルヤシブの子エホハナンの部屋に入った。彼はそこにいる間、パンを食べず、水も飲まなかった。捕囚から帰った者たちの背信を嘆いていたからである。
EZR 10:7 そしてユダとエルサレム全土に、捕囚から帰った者たちは皆エルサレムに集まるようにとの布告が出された。
EZR 10:8 君たちと長老たちの決定により、三日以内に来ない者は、その全財産を没収され、本人も捕囚から帰った者たちの会衆から追放されることになった。
EZR 10:9 そこでユダとベニヤミンのすべての男たちは、三日以内にエルサレムへ集まった。それは第九の月の二十日であった。民は皆、神の家の前の広場に座り、この問題と大雨のために震えていた。
EZR 10:10 祭司エズラは立ち上がって言った。「あなたがたは神に背き、異国の女たちを妻に迎えて、イスラエルの罪責を増し加えた。
EZR 10:11 それゆえ今、あなたがたの父祖の神、主の前に罪を告白し、その御心を行え。その地の民と、異国の女たちから離れよ。」
EZR 10:12 すると全会衆は大声で答えた。「あなたの言われたとおりに、私たちは行います。
EZR 10:13 しかし民は多く、今は大雨の時期なので、外に立ち続けることはできません。また、これは一日や二日で済む仕事ではありません。私たちはこの件で大きな罪を犯したからです。
EZR 10:14 全会衆を代表する君たちを任命してください。私たちの町々で異国の女を妻に迎えた者は皆、定められた時に、それぞれの町の長老と裁判官を伴って来るようにしてください。この件が解決し、私たちに向けられた神の激しい怒りが去るまで、そのようにしましょう。」
EZR 10:15 ただアサエルの子ヨナタンとティクワの子ヤフゼヤはこの案に反対し、メシュラムとレビ人シャベタイが彼らを支持した。
EZR 10:16 捕囚から帰った者たちは、そのとおりにした。祭司エズラと、父祖の家ごとに選ばれた家長たちが、それぞれ名を挙げて任命された。彼らは第十の月の一日に、この件を調べるため席に着いた。
EZR 10:17 そして第一の月の一日までに、異国の女を妻に迎えたすべての男について調査を終えた。
EZR 10:18 祭司の子らのうち、異国の女を妻に迎えていた者は次のとおりである。 エホツァダクの子エシュアの子らとその兄弟たちのうち、マアセヤ、エリエゼル、ヤリブ、ゲダルヤ。
EZR 10:19 彼らは妻を去らせることを誓約し、罪責を負う者として、その罪過のために羊の群れから雄羊一頭をささげた。
EZR 10:20 イメルの子らのうち、ハナニとゼバデヤ。
EZR 10:21 ハリムの子らのうち、マアセヤ、エリヤ、シェマヤ、エヒエル、ウジヤ。
EZR 10:22 パシュフルの子らのうち、エリオエナイ、マアセヤ、イシュマエル、ネタンエル、ヨザバド、エラサ。
EZR 10:23 レビ人のうち、ヨザバド、シムイ、ケラヤ（別名ケリタ）、ペタフヤ、ユダ、エリエゼル。
EZR 10:24 歌うたいたちのうち、エルヤシブ。 門衛たちのうち、シャルム、テレム、ウリ。
EZR 10:25 イスラエルのうち、パロシュの子らでは、ラミヤ、イズヤ、マルキヤ、ミヤミン、エルアザル、マルキヤ、ベナヤ。
EZR 10:26 エラムの子らでは、マタヌヤ、ゼカリヤ、エヒエル、アブディ、エレモテ、エリヤ。
EZR 10:27 ザトの子らでは、エリオエナイ、エルヤシブ、マタヌヤ、エレモテ、ザバド、アジザ。
EZR 10:28 ベバイの子らでは、エホハナン、ハナニヤ、ザバイ、アテライ。
EZR 10:29 バニの子らでは、メシュラム、マルク、アダヤ、ヤシュブ、シェアル、エレモテ。
EZR 10:30 パハテ・モアブの子らでは、アドナ、ケラル、ベナヤ、マアセヤ、マタヌヤ、ベツァルエル、ビンヌイ、マナセ。
EZR 10:31 ハリムの子らでは、エリエゼル、イシヤ、マルキヤ、シェマヤ、シメオン、
EZR 10:32 ベニヤミン、マルク、シェマルヤ。
EZR 10:33 ハシュムの子らでは、マテナイ、マタタ、ザバド、エリフェレテ、エレマイ、マナセ、シムイ。
EZR 10:34 バニの子らでは、マアダイ、アムラム、ウエル、
EZR 10:35 ベナヤ、ベデヤ、ケルヒ、
EZR 10:36 ワヌヤ、メレモテ、エルヤシブ、
EZR 10:37 マタヌヤ、マテナイ、ヤアス、
EZR 10:38 バニ、ビンヌイ、シムイ、
EZR 10:39 シェレミヤ、ナタン、アダヤ、
EZR 10:40 マクナデバイ、シャシャイ、シャライ、
EZR 10:41 アザレル、シェレミヤ、シェマルヤ、
EZR 10:42 シャルム、アマルヤ、ヨセフ。
EZR 10:43 ネボの子らでは、エイエル、マティティヤ、ザバド、ゼビナ、イド、ヨエル、ベナヤ。
EZR 10:44 これらの者は皆、異国の妻を迎えていた。その妻との間に子どもがいた者もあった。
NEH 1:1 ハカリヤの子ネヘミヤの言葉。 第二十年のキスレブの月に、私がスサの宮殿にいたときのことである。
NEH 1:2 私の兄弟の一人ハナニが、数人の者とともにユダからやって来た。私は、捕囚を免れて生き残ったユダヤ人たちの様子と、エルサレムのことを彼らに尋ねた。
NEH 1:3 彼らは私に言った。「捕囚を生き残り、あの州に残っている者たちは、大きな苦難と恥辱の中にあります。エルサレムの城壁は崩れ、その門は火で焼かれたままです。」
NEH 1:4 この言葉を聞くと、私は座り込んで泣き、幾日も悲しみ、天の神 の前で断食して祈った。
NEH 1:5 私は言った。「ああ、主 よ。天の神、偉大で恐るべき神よ。あなたを愛し、その戒めを守る者に、契約と慈しみを守られる神よ。
NEH 1:6 どうか耳を傾け、目を開いて、私が今、昼も夜もあなたの前で、あなたのしもべイスラエルの子らのためにささげている祈りを聞いてください。私は、私たちイスラエルの子らがあなたに対して犯した罪を告白する。まことに、私も父の家も罪を犯した。
NEH 1:7 私たちはあなたに対して甚だしく腐敗した行いをし、あなたがしもべモーセに命じられた戒めも、掟も、定めも守らなかった。
NEH 1:8 「どうか、あなたがしもべモーセに命じられた言葉を思い出してください。『あなたがたが背くなら、わたしはあなたがたを諸国の民の間に散らす。
NEH 1:9 しかし、わたしに立ち返り、わたしの戒めを守って行うなら、たとえ追放された者が天の果てにいても、わたしはそこから彼らを集め、わたしの名を住まわせるために選んだ場所へ連れて来る。』
NEH 1:10 「彼らこそ、あなたが大いなる力と力強い御手によって贖われた、あなたのしもべ、あなたの民。
NEH 1:11 主 よ、どうか、あなたのしもべの祈りと、あなたの名を恐れることを喜ぶしもべたちの祈りに耳を傾けてください。今日、あなたのしもべを成功させ、この人の前であわれみを受けさせてください。」 さて、私は王の献酌官であった。
NEH 2:1 アルタクセルクセス王の第二十年、ニサンの月に、王の前にぶどう酒が置かれた。私はぶどう酒を取り、王に差し出した。それまで、王の前で悲しそうな顔をしたことはなかった。
NEH 2:2 王は私に言った。「あなたは病気ではないのに、なぜ悲しそうな顔をしているのか。これは心の悲しみにほかならない。」 そこで、私は非常に恐れた。
NEH 2:3 私は王に言った。「王がとこしえに生きられますように。私の先祖の墓のある町が荒れ果て、その門が火で焼かれたままなのです。どうして悲しそうな顔をせずにいられましょうか。」
NEH 2:4 すると、王は私に言った。「あなたは何を求めているのか。」 そこで私は天の神に祈った。
NEH 2:5 私は王に言った。「もし王がよしとされ、このしもべが王のご好意を得ているなら、どうか私をユダへ、先祖の墓のある町へ遣わし、そこを再建させてください。」
NEH 2:6 王は私に言った。王妃も王のそばに座っていた。「旅にはどれほどかかるのか。いつ戻るのか。」 王は私を遣わすことをよしとされ、私は期限を申し上げた。
NEH 2:7 さらに私は王に言った。「もし王がよしとされるなら、私がユダに着くまで通行を許すよう、川の向こう側の総督たちへの手紙をお与えください。
NEH 2:8 また、神殿のそばの要塞の門、町の城壁、そして私が住む家の梁に用いる木材を与えるよう、王の森林の管理者アサフへの手紙もお与えください。」 私の神の恵み深い御手が私の上にあったので、王は私の願いを聞き入れた。
NEH 2:9 私は川の向こう側の総督たちのもとへ行き、王の手紙を渡した。王は軍の隊長たちと騎兵を私とともに遣わしていた。
NEH 2:10 ホロニ人サンバラテと、アモン人の役人トビヤはこれを聞き、イスラエルの子らの繁栄を図る者が来たことを、ひどく不快に思った。
NEH 2:11 こうして私はエルサレムに着き、そこに三日間滞在した。
NEH 2:12 私は夜、数人の者とともに起き出した。私の神がエルサレムのために行うよう私の心に与えられたことを、だれにも話していなかった。私が乗っていた動物のほかには、一頭も連れていなかった。
NEH 2:13 私は夜、谷の門を出て、ジャッカルの井戸から糞の門へ進み、崩れたエルサレムの城壁と、火で焼け落ちた門を調べた。
NEH 2:14 それから泉の門と王の池へ進んだが、私の乗っていた動物が通れる場所がなかった。
NEH 2:15 そこで私は夜のうちに谷川沿いに上って城壁を調べ、引き返して谷の門から入り、戻った。
NEH 2:16 役人たちは、私がどこへ行き、何をしたかを知らなかった。私はまだ、ユダヤ人にも、祭司にも、貴族にも、役人にも、その他の工事に携わる者にも、そのことを話していなかった。
NEH 2:17 そこで私は彼らに言った。「私たちが置かれている惨状を、あなたがたは見ている。エルサレムは荒れ果て、その門は火で焼かれている。さあ、エルサレムの城壁を建て直し、もはや恥を受けないようにしよう。」
NEH 2:18 私は、私の上にあった神の恵み深い御手のことと、王が私に語った言葉を彼らに告げた。 彼らは「立ち上がって建てよう」と言い、この良い働きのために力を奮い起こした。
NEH 2:19 しかし、ホロニ人サンバラテ、アモン人のしもべトビヤ、アラビア人ゲシェムがそれを聞いたとき、彼らは私たちを嘲笑し、見下して言った。「あなたがたがしているこのことは何だ。王に反逆しようとしているのか。」
NEH 2:20 私は彼らに答えた。「天の神が私たちを栄えさせてくださる。そのしもべである私たちは立ち上がって建てる。しかし、あなたがたにはエルサレムに何の分け前も、権利も、名を残す記録もない。」
NEH 3:1 大祭司エリアシブは、兄弟である祭司たちとともに立ち上がり、羊の門を建てた。彼らはそれを聖別し、扉を取り付け、ハメアのやぐらからハナネルのやぐらまでを聖別した。
NEH 3:2 彼の隣では、エリコの人々が建てた。彼らの隣では、イムリの子ザクルが建てた。
NEH 3:3 魚の門はハセナアの子らが建てた。彼らは梁を渡し、扉、かんぬき、横木を取り付けた。
NEH 3:4 彼らの隣では、ハコツの子であるウリヤの子メレモテが修復を行った。彼らの隣では、メシェザべるの子であるベレクヤの子メシュラムが修復を行った。彼らの隣では、バアナの子ザドクが修復を行った。
NEH 3:5 その隣ではテコア人が修復した。しかし彼らの貴族たちは、主の働きに肩を入れようとしなかった。
NEH 3:6 古い門はパセアの子ヨヤダと、ベソデヤの子メシュラムが修復した。彼らは梁を渡し、扉、かんぬき、横木を取り付けた。
NEH 3:7 その隣では、ギベオン人メラテヤ、メロノテ人ヤドン、ギベオンとミツパの人々が、川の向こう側の総督の官邸までを修復した。
NEH 3:8 その隣では、金細工人の一人、ハルハヤの子ウジエルが修復した。その隣では、香料作りの一人ハナニヤが修復し、彼らは広い城壁までエルサレムを補強した。
NEH 3:9 彼らの隣では、エルサレムの半区の支配者であるフルの子レファヤが修復を行った。
NEH 3:10 彼らの隣では、ハルマフの子エダヤが自分の家の向かい側を修復した。彼の隣では、ハシャブネヤの子ハトシュが修復を行った。
NEH 3:11 ハリムの子マルキヤとパハテ・モアブの子ハシュブは、別の区画とかまどのやぐらを修復した。
NEH 3:12 彼の隣では、エルサレムの半区の支配者であるハロヘシュの子シャルムが、娘たちとともに修復を行った。
NEH 3:13 谷の門はハヌンとザノアの住民が修復した。彼らはこれを建て、扉、かんぬき、横木を取り付け、さらに糞の門までの城壁一千キュビト を修復した。
NEH 3:14 糞の門は、ベテ・ハケレムの地区の支配者、レカブの子マルキヤが修復した。彼はこれを建て、扉、かんぬき、横木を取り付けた。
NEH 3:15 泉の門は、ミツパの地区の支配者、コル・ホゼの子シャルンが修復した。彼はこれを建てて屋根を設け、扉、かんぬき、横木を取り付けた。また、王の園のそばにあるシェラの池の城壁を、ダビデの町から下る階段まで修復した。
NEH 3:16 その後では、ベテ・ツルの半地区の支配者、アズブクの子ネヘミヤが、ダビデの墓の向かい側から、造られた池と勇士たちの家までを修復した。
NEH 3:17 その後では、レビ人バニの子レフムが修復した。彼の隣では、ケイラの半区の支配者ハシャビヤが、自分の区のために修復した。
NEH 3:18 その後では、彼らの兄弟である、ケイラのもう半地区の支配者、ヘナダデの子バワイが修復した。
NEH 3:19 その隣では、ミツパの支配者エシュアの子エゼルが、城壁の曲がり角にある武器庫への上り口の向かい側の、別の区画を修復した。
NEH 3:20 彼の後では、ザバイの子バルクが、城壁の曲がり角から大祭司エリアシブの家の戸口に至るまでの別の区画を、熱心に修復した。
NEH 3:21 彼の後では、ハコツの子であるウリヤの子メレモテが、エリアシブの家の戸口からエリアシブの家の端に至るまでの、別の区画を修復した。
NEH 3:22 その後では、周辺地域に住む祭司たちが修復した。
NEH 3:23 彼らの後では、ベニヤミンとハシュブが自分たちの家の向かい側を修復した。彼らの後では、アナニヤの子であるマアセヤの子アザルヤが自分の家のそばを修復した。
NEH 3:24 その後では、ヘナダデの子ビヌイが、アザルヤの家から城壁の曲がり角を経て、角までの別の区画を修復した。
NEH 3:25 ウザイの子パラルは、城壁の曲がり角の向かい側と、監視の庭のそばにある王宮の上部から突き出したやぐらの向かい側を修復した。その後では、パロシュの子ペダヤが修復した。
NEH 3:26 （宮のしもべたちは、東向きの水の門の向かい側から、突き出たやぐらのところまでのオフェルに住んでいた。）
NEH 3:27 彼らの後では、テコア人が突き出ている大きなやぐらの向かい側から、オフェルの城壁に至るまでの別の区画を修復した。
NEH 3:28 馬の門の上からは、祭司たちがそれぞれ自分の家の向かい側を修復した。
NEH 3:29 彼らの後では、イムルの子ザドクが自分の家の向かい側を修復した。彼の後では、東の門の門衛であるシェカニヤの子シェマヤが修復を行った。
NEH 3:30 彼の後では、シェレミヤの子ハナニヤと、ザラフの第六子ハヌンが別の区画を修復した。彼の後では、ベレクヤの子メシュラムが自分の部屋の向かい側を修復した。
NEH 3:31 その後では、金細工人の一人マルキヤが、ハミフカデの門の向かい側から角の上り口まで、宮のしもべたちと商人たちの家の方へ向かって修復した。
NEH 3:32 角の上り口と羊の門の間は、金細工人と商人たちが修復した。
NEH 4:1 サンバラテは、私たちが城壁を建てていると聞くと怒り、激しく憤って、ユダヤ人を嘲笑した。
NEH 4:2 彼は仲間とサマリアの軍隊の前で言った。「あの弱々しいユダヤ人たちは何をしているのか。自分たちで防備を整えるつもりか。いけにえをささげるつもりか。一日で仕上げるつもりか。焼けた瓦礫の山から石を生き返らせるつもりか。」
NEH 4:3 アモン人トビヤが彼のそばにいて言った。「彼らが建てているものは、狐が上っても、その石垣を崩してしまうだろう。」
NEH 4:4 「私たちの神よ、耳を傾けてください。私たちは侮られています。彼らのそしりを彼ら自身の頭に返し、捕囚の地で略奪に渡してください。
NEH 4:5 彼らの咎を覆わず、その罪を御前からぬぐい去らないでください。彼らは建てる者たちを侮辱したのです。」
NEH 4:6 こうして私たちは城壁を建てた。城壁全体は高さの半分までつながった。民には働く意欲があったからである。
NEH 4:7 しかし、サンバラテ、トビヤ、アラビア人、アモン人、アシュドド人たちは、エルサレムの城壁の修復が進み、破れ口がふさがれ始めたと聞いて、非常に怒った。
NEH 4:8 そして彼らは皆、エルサレムに来て戦い、私たちの間に混乱を引き起こそうと共謀した。
NEH 4:9 しかし私たちは神に祈り、彼らに備えて昼も夜も見張りを立てた。
NEH 4:10 ユダの人々は言った。「荷を担う者の力は衰え、瓦礫は多い。これでは城壁を建て続けられない。」
NEH 4:11 敵は言った。「彼らが気づきも見もしないうちに、その中へ入り込み、彼らを殺して工事をやめさせよう。」
NEH 4:12 敵の近くに住むユダヤ人たちが来て、あらゆる方角から十回も、「どこへ向かっても、彼らは私たちを襲って来ます」と告げた。
NEH 4:13 そこで私は、城壁の後ろの低い場所、開けた所に、民を家族ごとに配置し、剣、槍、弓を持たせた。
NEH 4:14 私は見渡し、立ち上がって、貴族、役人、その他の民に言った。「彼らを恐れてはならない。偉大で恐るべき主を覚え、兄弟、息子、娘、妻、家のために戦え。」
NEH 4:15 私たちの敵は、それが私たちに知られたこと、そして神が彼らの企てを無に帰されたことを聞いた。こうして私たちは皆、城壁に戻り、それぞれ自分の仕事についた。
NEH 4:16 そのとき以来、私のしもべの半数は工事をし、半数は槍、盾、弓、鎧を手にした。指揮官たちはユダの民全体の背後に控えた。
NEH 4:17 城壁を建てる者も、荷を担って運ぶ者も、片手で仕事をし、もう一方の手に武器を持った。
NEH 4:18 建てる者たちは皆、腰に剣を帯びて建てた。角笛を吹き鳴らす者は私のそばにいた。
NEH 4:19 私は貴族、役人、その他の民に言った。「工事は大きく、広い範囲に及び、私たちは城壁の上で互いに遠く離れている。
NEH 4:20 どこであれ角笛の音を聞いたなら、そこへ、私たちのもとへ集まれ。私たちの神が私たちのために戦ってくださる。」
NEH 4:21 こうして私たちは工事を続け、民の半数は夜明けから星が現れるまで槍を手にした。
NEH 4:22 そのころ私は民に言った。「それぞれ、しもべとともにエルサレムの中に泊まれ。夜は私たちの見張りとなり、昼は働くためである。」
NEH 4:23 私も、兄弟たちも、しもべたちも、私に従う見張りの者たちも、衣服を脱がなかった。水を汲みに行くときも、皆が武器を携えた。
NEH 5:1 民とその妻たちから、同胞であるユダヤ人に対して、大きな叫びが上がった。
NEH 5:2 ある者たちは言った。「私たちには息子や娘が大勢いる。食べて生きるために、穀物を得させてほしい。」
NEH 5:3 またある者たちは言った。「飢饉のために穀物を得ようと、畑、ぶどう園、家を抵当に入れている。」
NEH 5:4 さらにある者たちは言った。「王への貢ぎ物を納めるため、畑とぶどう園を担保にして金を借りた。
NEH 5:5 今、私たちも同胞も同じ血肉であり、私たちの子どもも彼らの子どもと同じだ。見よ、 私たちは息子や娘を奴隷として差し出し、娘たちの中には、すでに奴隷にされた者もいる。畑やぶどう園がほかの人々のものとなった今、私たちにはどうする力もない。」
NEH 5:6 彼らの叫びとこれらの言葉を聞いたとき、私は非常に怒った。
NEH 5:7 私はよく考えた上で、貴族と役人を責めて言った。「あなたがたは同胞から利息を取り立てている。」そして彼らに対して大集会を召集した。
NEH 5:8 私は彼らに言った。「私たちは力の及ぶ限り、諸国の民に売られた同胞ユダヤ人を買い戻してきた。それなのに、あなたがたは同胞を売ろうというのか。今度は私たちが彼らを買い戻さなければならないのか。」彼らは黙り、返す言葉もなかった。
NEH 5:9 私はさらに言った。「あなたがたのしていることは良くない。敵である諸国の民のそしりを受けないためにも、私たちの神を恐れて歩むべきではないか。
NEH 5:10 私も、兄弟たちも、しもべたちも、彼らに金や穀物を貸している。私たちも、この利息を免除しよう。
NEH 5:11 今日、彼らの畑、ぶどう園、オリーブ園、家を返しなさい。あなたがたが取り立てている金、穀物、新しいぶどう酒、油の百分の一も返しなさい。」
NEH 5:12 すると彼らは言った。「私たちはそれらを返し、彼らには何も求めません。あなたの言うとおりにします。」 そこで私は祭司たちを呼び、この約束のとおりに彼らが行うことを誓わせた。
NEH 5:13 私はまた衣の懐を振り払い、言った。「この約束を果たさない者を、神がこのように、その家と働きの実から振り払われるように。その者がこのように振り払われ、空にされるように。」 会衆は皆「アーメン」と言って主をほめたたえ、民はこの約束のとおりに行った。
NEH 5:14 私がユダの地で総督に任命されたときから、すなわちアルタクセルクセス王の第二十年から第三十二年までの十二年間、私も兄弟たちも、総督に支給される食糧を受けなかった。
NEH 5:15 私より前の総督たちは民に重い負担を負わせ、パンとぶどう酒のほか、銀四十シェケル を取り立てた。そのしもべたちさえ民に威張った。しかし私は神を恐れ、そのようにはしなかった。
NEH 5:16 私はこの城壁の工事にも力を尽くした。私たちは土地を一つも買わず、私のしもべたちも皆、工事に集まった。
NEH 5:17 また、私の食卓には、ユダヤ人と役人たち百五十人のほか、私たちの周囲の諸国の民の中から私たちのもとに来た者たちがいた。
NEH 5:18 一日に用意されたのは、雄牛一頭と選り抜きの羊六頭であった。鳥も用意され、十日に一度はあらゆる種類のぶどう酒が豊かに備えられた。それでも私は総督の俸禄を要求しなかった。この民に課せられた労役が重かったからである。
NEH 5:19 私の神よ、私がこの民のために行ったすべての良いことを覚え、私に恵みを施してください。
NEH 6:1 さて、私が城壁を建て、そこに破れ口が残っていないということが、サンバラテ、トビヤ、アラビア人ゲシェム、そして私たちの他の敵に報告されたとき（もっとも、そのときまで私は門に扉を取り付けていなかったが）、
NEH 6:2 サンバラテとゲシェムは私に使いを送り、「来て、オノの平野の村の一つで会おう」と言った。しかし彼らは私に危害を加えようと企んでいた。
NEH 6:3 私は彼らに使者を送って言った。「私は大きな工事をしているので、下って行けない。私が工事を離れてあなたがたのもとへ下れば、なぜ工事を止めてよいだろうか。」
NEH 6:4 彼らは四度も同じように私に使いを送り、私も同じように答えた。
NEH 6:5 五度目に、サンバラテは同じように自分のしもべを遣わし、その手に封をしていない手紙を持たせた。
NEH 6:6 そこにはこう書かれていた。「諸国の民の間で、あなたとユダヤ人が反逆を企てていると報告され、ガシュムもそう言っている。そのために城壁を建てているというのだ。この報告によれば、あなたは彼らの王になろうとしている。
NEH 6:7 また、『ユダに王がいる』と、エルサレムであなたについて宣言する預言者たちを任命したという。この話は王に報告されるだろう。だから今、来て、ともに協議しよう。」
NEH 6:8 私は彼に人を遣わして言った。「あなたの言うようなことは起きていない。あなたが自分の心で作り上げたのだ。」
NEH 6:9 彼らは皆、「彼らの手は工事から離れ、完成できなくなる」と考え、私たちを恐れさせようとしていた。しかし今、私の手を強めてください。
NEH 6:10 私は、家に閉じこもっていた、メヘタベルの子デラヤの子シェマヤの家へ行った。彼は言った。「神の家、神殿の中で会い、神殿の扉を閉じよう。彼らがあなたを殺しに来る。夜にあなたを殺しに来るからだ。」
NEH 6:11 私は言った。「私のような者が逃げるだろうか。私のような者で、命を救うために神殿に入る者がいるだろうか。私は入らない。」
NEH 6:12 私は見抜いた。神が彼を遣わしたのではない。彼が私に向かってこの預言を語ったのは、トビヤとサンバラテが彼を雇ったからであった。
NEH 6:13 彼が雇われたのは、私を恐れさせ、そのように行わせて罪を犯させ、私をそしるための悪評の種を得るためであった。
NEH 6:14 「私の神よ、トビヤとサンバラテを、その行いに応じて覚えてください。女預言者ノアデヤと、私を恐れさせようとしたほかの預言者たちをも覚えてください。」
NEH 6:15 こうして城壁はエルルの月の二十五日に、五十二日で完成した。
NEH 6:16 敵が皆これを聞くと、周囲のすべての国々は恐れ、ひどく意気消沈した。この工事が私たちの神によって成し遂げられたことを悟ったからである。
NEH 6:17 そのころ、ユダの貴族たちはトビヤにしきりに手紙を送り、トビヤからも彼らに手紙が届いていた。
NEH 6:18 ユダには彼に誓約した者が多くいたからである。彼はアラの子シェカニヤの婿であり、彼の息子エホハナンはベレクヤの子メシュラムの娘を妻として迎えていた。
NEH 6:19 彼らは私の前でトビヤの美点を語り、私の言葉を彼に伝えた。トビヤは私を恐れさせるため、手紙を送り続けた。
NEH 7:1 城壁が建て上げられ、私が扉を取り付けると、門衛、歌うたい、レビ人がそれぞれ任命された。
NEH 7:2 私は兄弟ハナニと、要塞の長官ハナニヤに、エルサレムの管理を任せた。ハナニヤは忠実な人で、人一倍神を恐れていたからである。
NEH 7:3 私は彼らに言った。「日が高くなるまでは、エルサレムの門を開けてはならない。門衛が持ち場にいるうちに扉を閉じ、かんぬきを掛けよ。また、エルサレムの住民から見張りを任命し、それぞれを持ち場に就かせ、自分の家の近くを守らせよ。」
NEH 7:4 町は広く大きかったが、その中に住む民は少なく、家々もまだ建てられていなかった。
NEH 7:5 私の神は、貴族、役人、民を集め、系図に登録することを私の心に示された。私は最初に上って来た者たちの系図の書を見つけ、そこに次のように記されているのを見た。
NEH 7:6 州の人々のうち、バビロンの王ネブカドネザルによって捕らえ移され、その後そこから上って来て、エルサレムとユダのそれぞれ自分の町へ帰った者たちは次のとおりである。
NEH 7:7 彼らはゼルバベル、エシュア、ネヘミヤ、アザルヤ、ラアミヤ、ナハマニ、モルデカイ、ビルシャン、ミスペレテ、ビグワイ、ネフム、バアナとともに来た。 イスラエルの民の男たちの数：
NEH 7:8 パロシュの子ら、二千百七十二人。
NEH 7:9 シェファテヤの子ら、三百七十二人。
NEH 7:10 アラの子ら、六百五十二人。
NEH 7:11 パハテ・モアブの子ら、すなわちエシュアとヨアブの子ら、二千八百十八人。
NEH 7:12 エラムの子ら、千二百五十四人。
NEH 7:13 ザトの子ら、八百四十五人。
NEH 7:14 ザッカイの子ら、七百六十人。
NEH 7:15 ビヌイの子ら、六百四十八人。
NEH 7:16 ベバイの子ら、六百二十八人。
NEH 7:17 アズガドの子ら、二千三百二十二人。
NEH 7:18 アドニカムの子ら、六百六十七人。
NEH 7:19 ビグワイの子ら、二千六十七人。
NEH 7:20 アディンの子ら、六百五十五人。
NEH 7:21 アテルの子ら、すなわちヒゼキヤの家系、九十八人。
NEH 7:22 ハシュムの子ら、三百二十八人。
NEH 7:23 ベザイの子ら、三百二十四人。
NEH 7:24 ハリフの子ら、百十二人。
NEH 7:25 ギベオンの人々、九十五人。
NEH 7:26 ベツレヘムとネトファの人々、百八十八人。
NEH 7:27 アナトテの人々、百二十八人。
NEH 7:28 ベテ・アズマベテの人々、四十二人。
NEH 7:29 キルヤテ・エアリム、ケフィラ、ベエロテの人々、七百四十三人。
NEH 7:30 ラマとゲバの人々、六百二十一人。
NEH 7:31 ミクマスの人々、百二十二人。
NEH 7:32 ベテルとアイの人々、百二十三人。
NEH 7:33 もう一つのネボの人々、五十二人。
NEH 7:34 もう一つのエラムの子ら、千二百五十四人。
NEH 7:35 ハリムの子ら、三百二十人。
NEH 7:36 エリコの子ら、三百四十五人。
NEH 7:37 ロド、ハディド、オノの子ら、七百二十一人。
NEH 7:38 セナアの子ら、三千九百三十人。
NEH 7:39 祭司たち：エシュアの家のエダヤの子ら、九百七十三人。
NEH 7:40 イムルの子ら、千五十二人。
NEH 7:41 パシュフルの子ら、千二百四十七人。
NEH 7:42 ハリムの子ら、千十七人。
NEH 7:43 レビ人：ホデワの家系である、エシュアとカドミエルの子ら、七十四人。
NEH 7:44 歌うたいたち：アサフの子ら、百四十八人。
NEH 7:45 門衛：シャルムの子ら、アテルの子ら、タルモンの子ら、アクブの子ら、ハティタの子ら、ショバイの子ら、百三十八人。
NEH 7:46 宮のしもべたち：ツィハの子ら、ハスファの子ら、タバオテの子ら、
NEH 7:47 ケロスの子ら、シアの子ら、パドンの子ら、
NEH 7:48 レバナの子ら、ハガバの子ら、サルマイの子ら、
NEH 7:49 ハナンの子ら、ギデルの子ら、ガハルの子ら、
NEH 7:50 レアヤの子ら、レツィンの子ら、ネコダの子ら、
NEH 7:51 ガザムの子ら、ウザの子ら、パセアの子ら、
NEH 7:52 ベサイの子ら、メウニムの子ら、ネフシェシムの子ら、
NEH 7:53 バクブクの子ら、ハクファの子ら、ハルフルの子ら、
NEH 7:54 バツリテの子ら、メヒダの子ら、ハルシャの子ら、
NEH 7:55 バルコスの子ら、シセラの子ら、テマの子ら、
NEH 7:56 ネツィアの子ら、ハティファの子ら。
NEH 7:57 ソロモンのしもべたちの子ら：ソタイの子ら、ソフェレテの子ら、ペリダの子ら、
NEH 7:58 ヤアラの子ら、ダルコンの子ら、ギデルの子ら、
NEH 7:59 シェファテヤの子ら、ハティルの子ら、ポケレテ・ハツェバイムの子ら、アモンの子ら。
NEH 7:60 宮のしもべたちとソロモンのしもべたちの子らは、合わせて三百九十二人であった。
NEH 7:61 テル・メラ、テル・ハルシャ、ケルブ、アドン、イムルから上って来た者たちは次のとおりである。しかし彼らは、自分たちの父の家と血筋 がイスラエルに属することを示せなかった。
NEH 7:62 デラヤの子ら、トビヤの子ら、ネコダの子ら、六百四十二人。
NEH 7:63 祭司のうちでは、ホバヤの子ら、ハコツの子ら、バルジライの子ら。このバルジライは、ギルアデ人バルジライの娘の一人を妻に迎え、その家の名で呼ばれるようになった。
NEH 7:64 これらの者は系図の記録を探したが、見つからなかった。そのため資格がないとされ、祭司の務めから退けられた。
NEH 7:65 総督は彼らに、ウリムとトンミムを用いて仕える祭司が立つまで、最も聖なるものを食べてはならないと告げた。
NEH 7:66 会衆は皆合わせて四万二千三百六十人であった。
NEH 7:67 このほかに、男女の奴隷が七千三百三十七人おり、歌う男と女が二百四十五人いた。
NEH 7:68 馬は七百三十六頭、騾馬は二百四十五頭、
NEH 7:69 らくだは四百三十五頭、ろばは六千七百二十頭であった。
NEH 7:70 父の家の長たちのうち、工事のためにささげる者がいた。総督は宝物倉に、金一千ダリク 、鉢五十個、祭司の衣服五百三十着をささげた。
NEH 7:71 父の家の長たちのうち、工事の宝物倉に金二万ダリクと、銀二千二百ミナ をささげる者たちがいた。
NEH 7:72 残りの民がささげたものは、金二万ダリク、銀二千ミナ、祭司の衣服六十七着であった。
NEH 7:73 こうして、祭司、レビ人、門衛、歌うたい、民の一部、宮のしもべたち、および全イスラエルは、それぞれ自分の町に住んだ。 第七の月になると、イスラエルの子らは自分たちの町々にいた。
NEH 8:1 民は皆、一人の人のように、水の門の前の広場に集まった。そして、主がイスラエルに命じられたモーセの律法の書を持って来るよう、書記エズラに求めた。
NEH 8:2 祭司エズラは、第七の月の第一日に、男も女も、聞いて理解できるすべての者のいる会衆の前に律法を持って来た。
NEH 8:3 彼は水の門の前の広場で、夜明けから真昼まで、男、女、理解できる者たちの前でそれを読み上げた。民は皆、律法の書に耳を傾けた。
NEH 8:4 書記エズラは、このために造られた木の演壇の上に立った。右にはマティトヤ、シェマ、アナヤ、ウリヤ、ヒルキヤ、マアセヤが立ち、左にはペダヤ、ミシャエル、マルキヤ、ハシュム、ハシュバダナ、ゼカリヤ、メシュラムが立った。
NEH 8:5 エズラはすべての民の目の前でその書を開いた（彼はすべての民よりも高い所にいたからである）。彼がそれを開くと、すべての民は立ち上がった。
NEH 8:6 エズラは大いなる神、主をほめたたえた。 民は皆、手を上げて「アーメン、アーメン」と答え、頭を垂れ、顔を地に伏せて主を礼拝した。
NEH 8:7 エシュア、バニ、シェレブヤ、ヤミン、アクブ、シャベタイ、ホディヤ、マアセヤ、ケリタ、アザルヤ、ヨザバド、ハナン、ペラヤなどのレビ人は、民に律法を悟らせた。民はそれぞれの場所に立っていた。
NEH 8:8 彼らは神の律法の書を明瞭に読み、その意味を説き明かしたので、民は読まれたことを理解した。
NEH 8:9 総督ネヘミヤ、祭司であり書記であるエズラ、民を教えていたレビ人たちは、すべての民に言った。「今日は、あなたがたの神、主に聖なる日である。悲しんではならない。泣いてはならない。」民は律法の言葉を聞いて泣いていたからである。
NEH 8:10 さらに彼は言った。「行って、脂の乗ったものを食べ、甘いものを飲み、何も用意できない者には分け前を送りなさい。今日は私たちの主に聖なる日である。悲しんではならない。主から来る喜びが、あなたがたの力である。」
NEH 8:11 レビ人たちは民を静めて言った。「静まりなさい。この日は聖なる日だ。悲しんではならない。」
NEH 8:12 民は皆、食べ、飲み、分け前を送り、大いに祝うために出て行った。告げられた言葉を理解したからである。
NEH 8:13 二日目に、すべての民の父の家の長たち、祭司、レビ人が、律法の言葉をさらに理解するため、書記エズラのもとに集まった。
NEH 8:14 彼らは律法の中に、主がモーセを通して、イスラエルの子らに、第七の月の祭りの間は仮庵に住むよう命じられたことを見いだした。
NEH 8:15 また、すべての町とエルサレムで、次のように知らせ、布告すべきことも見いだした。「山へ出て、オリーブの枝、野生のオリーブの枝、ミルトスの枝、なつめやしの枝、葉の茂った木の枝を持って来て、書かれているとおりに仮庵 を作れ。」
NEH 8:16 そこで民は出て行って枝を持ち帰り、それぞれ自分の家の屋上、中庭、神の家の庭、水の門の広場、エフライムの門の広場に仮庵 を作った。
NEH 8:17 捕囚から帰った者たちの会衆は皆、仮庵 を作り、その中に住んだ。ヌンの子ヨシュアの時代からその日まで、イスラエルの子らはこのように行っていなかった。そこには非常に大きな喜びがあった。
NEH 8:18 エズラは第一日から最後の日まで、毎日、神の律法の書を読み上げた。彼らは七日間祭りを祝い、八日目には定めに従って厳粛な集会を開いた。
NEH 9:1 この月の第二十四日に、イスラエルの子らは断食し、荒布をまとい、土をかぶって集まった。
NEH 9:2 イスラエルの子孫はすべての異国人から離れ、立って、自分たちの罪と先祖の咎を告白した。
NEH 9:3 彼らはその場に立ち、一日の四分の一は彼らの神、主の律法の書を読み、もう四分の一は罪を告白して、彼らの神、主を礼拝した。
NEH 9:4 レビ人エシュア、バニ、カドミエル、シェバニヤ、ブニ、シェレブヤ、バニ、ケナニは階段の上に立ち、彼らの神、主に大声で叫び求めた。
NEH 9:5 それから、レビ人エシュア、カドミエル、バニ、ハシャブネヤ、シェレブヤ、ホディヤ、シェバニヤ、ペタフヤが言った。「立ち上がり、とこしえからとこしえまで、あなたがたの神、主をほめたたえよ。栄光に満ちたあなたの御名はほめたたえられよ。その御名は、すべての祝福と賛美を超えて高く上げられている。
NEH 9:6 あなたこそ主、ただあなただけ。あなたは天と、天の天と、そのすべての万象、地とその上にあるすべてのもの、海とその中にあるすべてのものを造られた。あなたはそれらすべてを生かしておられる。天の万象はあなたを礼拝する。
NEH 9:7 あなたこそ主なる神。アブラムを選び、カルデヤ人のウルから導き出し、アブラハムという名を与えられた。
NEH 9:8 あなたは彼の心が御前に忠実であるのを認め、カナン人、ヒッタイト人、アモリ人、ペリジ人、エブス人、ギルガシ人の地を彼の子孫に与えるとの契約を結ばれた。そして御言葉を果たされた。あなたは正しい方だからである。
NEH 9:9 「あなたはエジプトにいた私たちの先祖の苦しみを見、紅海のほとりで彼らの叫びを聞かれた。
NEH 9:10 ファラオと、そのすべてのしもべ、その地のすべての民に対して、しるしと不思議を行われた。彼らが先祖たちに対して高慢に振る舞ったことを知っておられたからである。こうして、今日あるとおり、ご自身の名を高くされた。
NEH 9:11 あなたは彼らの前で海を分け、彼らは海の中の乾いた地を渡った。追う者たちを、激しい水に投げ込まれる石のように、深みに投げ込まれた。
NEH 9:12 昼は雲の柱で彼らを導き、夜は火の柱で、進むべき道を照らされた。
NEH 9:13 「あなたはシナイ山に下り、天から彼らに語り、正しい定め、真実な律法、良い掟と戒めを与えられた。
NEH 9:14 聖なる安息日を知らせ、しもべモーセを通して、戒めと掟と律法を命じられた。
NEH 9:15 飢えた彼らに天からパンを与え、渇く彼らのために岩から水を出された。また、与えると誓われた地へ入って所有するよう命じられた。
NEH 9:16 「しかし彼ら、すなわち私たちの先祖は高慢に振る舞い、うなじを固くし、あなたの戒めに聞き従わなかった。
NEH 9:17 彼らは従うことを拒み、その間で行われた不思議を心に留めず、うなじを固くし、反逆して、奴隷の身に戻るための指導者を立てた。しかしあなたは、赦しに富む神、恵み深く、あわれみ深く、怒るのに遅く、慈しみに満ちた方。彼らを見捨てられなかった。
NEH 9:18 彼らが鋳物の子牛を造り、『これが、あなたをエジプトから導き上った神だ』と言い、ひどい冒瀆を重ねたときでさえ、
NEH 9:19 あなたは豊かなあわれみにより、荒野で彼らを見捨てられなかった。昼は雲の柱が彼らの上を離れず、道を導いた。夜は火の柱が離れず、進むべき道を照らした。
NEH 9:20 彼らを教えるためにあなたの良き御霊を与え、彼らの口からマナを取り去らず、渇きのために水を与えられた。
NEH 9:21 「四十年の間、あなたは荒野で彼らを養われた。彼らには何一つ欠けず、衣はすり切れず、足も腫れなかった。
NEH 9:22 さらに、王国と諸国の民を彼らに与え、それぞれの領地として分けられた。彼らはシホンの地、ヘシュボンの王の地と、バシャンの王オグの地を所有した。
NEH 9:23 その子らを空の星のように増やし、先祖たちに、入って所有せよと言われた地へ導き入れられた。
NEH 9:24 「子らは入って地を所有した。あなたはその地の住民カナン人を彼らの前に屈服させ、王たちも地の民も彼らの手に渡し、思いのままに扱わせた。
NEH 9:25 彼らは城壁のある町々と肥沃な地を取り、あらゆる良いもので満ちた家、掘られた貯水槽、ぶどう園、オリーブ園、豊かな果樹を所有した。彼らは食べて満ち足り、太り、あなたの大いなる恵みを喜び楽しんだ。
NEH 9:26 「それでも彼らは不従順となり、あなたに逆らい、律法を背後に投げ捨て、あなたに立ち返らせようと警告した預言者たちを殺し、ひどい冒瀆を重ねた。
NEH 9:27 そこであなたは、彼らを苦しめる敵の手に渡された。苦難のとき、彼らが叫び求めると、あなたは天から聞き、豊かなあわれみによって救う者たちを与え、敵の手から救い出された。
NEH 9:28 しかし安息を得ると、彼らは再び御前に悪を行った。それであなたは彼らを敵の手に任せ、敵に支配させられた。それでも彼らが立ち返って叫び求めると、天から聞き、あわれみによって幾度も救い出された。
NEH 9:29 彼らを律法に立ち返らせようと警告された。しかし彼らは高ぶり、戒めに聞き従わず、定めに背いて罪を犯した。人はそれを行うなら、それによって生きるのに。彼らは背を向け、うなじを固くし、聞こうとしなかった。
NEH 9:30 長い年月、あなたは彼らを忍び、預言者たちを通して、あなたの霊によって警告された。それでも彼らは耳を傾けなかった。それゆえ、その地の諸国の民の手に渡された。
NEH 9:31 「それでも、豊かなあわれみによって、彼らを滅ぼし尽くさず、見捨てもされなかった。あなたは恵み深く、あわれみ深い神だからである。
NEH 9:32 それゆえ今、私たちの神よ。大いなる、力強い、恐るべき神、契約と慈しみを守られる方よ。アッシリアの王たちの時代から今日まで、私たちと、私たちの王、君、祭司、預言者、先祖、あなたのすべての民に臨んだ苦難を、どうか小さなことと見なさないでください。
NEH 9:33 私たちに臨んだすべてのことにおいて、あなたは正しい。あなたは真実を行われたが、私たちは悪を行った。
NEH 9:34 私たちの王、君、祭司、先祖は、あなたの律法を守らず、戒めにも、彼らに与えられた警告にも耳を傾けなかった。
NEH 9:35 彼らは自分たちの王国にあっても、あなたが与えられた大いなる恵みの中でも、彼らの前に与えられた広く肥沃な地にあっても、あなたに仕えず、悪い行いから立ち返らなかった。
NEH 9:36 「見よ、私たちは今日、しもべとなっている。先祖たちに、その実と良いものを食べるために与えられた地で、見よ、私たちはしもべとなっている。
NEH 9:37 この地は、私たちの罪のゆえにあなたが立てられた王たちのために、多くの実りを生み出している。彼らは思いのままに、私たちの体と家畜を支配している。私たちは大きな苦難の中にいる。
NEH 9:38 このすべてのゆえに、私たちは確かな契約を結んで書き記し、指導者たち、レビ人、祭司たちがこれに印を押す。」
NEH 10:1 印を押した者は次のとおりである。ハカリヤの子である総督ネヘミヤ、ゼデキヤ、
NEH 10:2 セラヤ、アザルヤ、エレミヤ、
NEH 10:3 パシュフル、アマルヤ、マルキヤ、
NEH 10:4 ハトシュ、シェバニヤ、マルク、
NEH 10:5 ハリム、メレモテ、オバデヤ、
NEH 10:6 ダニエル、ギネトン、バルク、
NEH 10:7 メシュラム、アビヤ、ミヤミン、
NEH 10:8 マアズヤ、ビルガイ、シェマヤ。以上が祭司であった。
NEH 10:9 レビ人は、アザニヤの子エシュア、ヘナダデの子らのうちのビヌイ、カドミエル、
NEH 10:10 そして彼らの兄弟であるシェバニヤ、ホディヤ、ケリタ、ペラヤ、ハナン、
NEH 10:11 ミカ、レホブ、ハシャビヤ、
NEH 10:12 ザクル、シェレブヤ、シェバニヤ、
NEH 10:13 ホディヤ、バニ、ベニヌ。
NEH 10:14 民の長たちは、パロシュ、パハテ・モアブ、エラム、ザト、バニ、
NEH 10:15 ブニ、アズガド、ベバイ、
NEH 10:16 アドニヤ、ビグワイ、アディン、
NEH 10:17 アテル、ヒゼキヤ、アズル、
NEH 10:18 ホディヤ、ハシュム、ベザイ、
NEH 10:19 ハリフ、アナトテ、ノバイ、
NEH 10:20 マグピアシュ、メシュラム、ヘジル、
NEH 10:21 メシェザベル、ザドク、ヤドゥア、
NEH 10:22 ペラテヤ、ハナン、アナヤ、
NEH 10:23 ホセア、ハナニヤ、ハシュブ、
NEH 10:24 ハロヘシュ、ピルハ、ショベク、
NEH 10:25 レフム、ハシャブナ、マアセヤ、
NEH 10:26 アヒヤ、ハナン、アナン、
NEH 10:27 マルク、ハリム、バアナ。
NEH 10:28 残りの民、祭司、レビ人、門衛、歌うたい、宮のしもべたち、およびその地の諸国の民から離れて神の律法に従ったすべての者、その妻、息子、娘、すなわち知識と理解のある者は皆、
NEH 10:29 兄弟である貴族たちに加わり、違反すればのろいを受けるとの誓いを立てた。それは、神のしもべモーセによって与えられた神の律法に歩み、私たちの主、主のすべての戒め、定め、掟を守り行うとの誓いであった。
NEH 10:30 また、自分たちの娘をその地の民の息子に与えず、自分たちの息子のために彼らの娘を迎えないこと、
NEH 10:31 その地の民が安息日に品物や穀物を売りに来ても、安息日や聖なる日には買わないこと、第七年には土地を休ませ、あらゆる負債の取り立てを免除することを誓った。
NEH 10:32 また私たちは、自分たちの神の家の奉仕のため、年ごとに三分の一シェケル をそれぞれ負担するとの定めを設けた。
NEH 10:33 それは、供えのパン、常供の穀物のささげ物、常供の全焼のささげ物、安息日、新月祭、定められた祭り、聖なる物、イスラエルの贖罪のための罪のささげ物、および私たちの神の家のすべての働きのためである。
NEH 10:34 私たち、祭司、レビ人、民は、薪のささげ物についてくじを引き、律法に書かれているとおり、私たちの神、主の祭壇で燃やすため、父の家ごとに、年々定められた時期に、神の家へ持って来ることにした。
NEH 10:35 また、土地の初穂と、あらゆる木の実の初物を、年ごとに主の家へ持って来ること、
NEH 10:36 律法に書かれているとおり、息子たちの初子、家畜の初子、牛と羊の群れの初子を、私たちの神の家で仕える祭司たちのもとへ持って来ること、
NEH 10:37 練り粉の初物、奉納物、あらゆる木の実、新しいぶどう酒と油を、祭司たちのもとへ、私たちの神の家の部屋へ持って来ること、また土地の十分の一をレビ人に渡すことにした。レビ人が、すべての農村で十分の一を受け取るからである。
NEH 10:38 レビ人が十分の一を受け取るときには、アロンの子孫である祭司がともにいなければならない。レビ人は十分の一のさらに十分の一を、私たちの神の家の宝物倉の部屋へ運び上げなければならない。
NEH 10:39 イスラエルの子らとレビの子らは、穀物、新しいぶどう酒、油の奉納物を、聖所の器が置かれ、仕える祭司、門衛、歌うたいがいる部屋へ持って来るからである。私たちは、私たちの神の家を見捨てない。
NEH 11:1 民の指導者たちはエルサレムに住んだ。残りの民はくじを引き、十人に一人を聖なる町エルサレムに住ませ、残る九人をほかの町々に住ませた。
NEH 11:2 民は、自ら進んでエルサレムに住もうとしたすべての人を祝福した。
NEH 11:3 エルサレムに住んだ州の長たちは次のとおりである。一方、ユダの町々では、イスラエル人、祭司、レビ人、宮のしもべたち、ソロモンのしもべたちの子らが、それぞれ自分の町の所有地に住んだ。
NEH 11:4 エルサレムには、ユダの子らとベニヤミンの子らの一部が住んだ。ユダの子らのうちでは、ペレツの子孫であるマハラレルの子シェファテヤの子アマルヤの子ゼカリヤの子ウジヤの子アタヤ、
NEH 11:5 また、シロ人の子孫であるゼカリヤの子ヨヤリブの子アダヤの子ハザヤの子コル・ホゼの子バルクの子マアセヤ。
NEH 11:6 エルサレムに住んだペレツの子らは、合わせて四百六十八人の勇士であった。
NEH 11:7 ベニヤミンの子らは次のとおりである。エシャヤの子イティエルの子マアセヤの子コラヤの子ペダヤの子ヨエドの子メシュラムの子サル、
NEH 11:8 その後にガバイとサライ。合わせて九百二十八人。
NEH 11:9 ジクリの子ヨエルが彼らの監督であり、ハセヌアの子ユダが町の副責任者であった。
NEH 11:10 祭司のうちでは、ヨヤリブの子エダヤ、ヤキン、
NEH 11:11 アヒトブの子メライオテの子ザドクの子メシュラムの子ヒルキヤの子セラヤ。彼は神の家の長であった。
NEH 11:12 また、神の家の務めを行った彼らの兄弟たち、八百二十二人。さらに、マルキヤの子パシュフルの子ゼカリヤの子アムジの子ペラルヤの子エロハムの子アダヤ、
NEH 11:13 および父の家の長である彼の兄弟たち、二百四十二人。また、イムルの子メシレモテの子アフザイの子アザルエルの子アマシャイ、
NEH 11:14 およびその兄弟である力ある勇士たち、百二十八人。ハゲドリムの子ザブディエルが彼らの監督であった。
NEH 11:15 レビ人のうちでは、ブニの子ハシャビヤの子アズリカムの子ハシュブの子シェマヤ。
NEH 11:16 また、レビ人の長たちのうち、神の家の外務を監督したシャベタイとヨザバド。
NEH 11:17 また、アサフの子ザブディの子ミカの子マタヌヤ。彼は祈りで感謝を唱える際の先導者であった。さらに、兄弟たちの中で第二の者バクブクヤと、エドトンの子ガラルの子シャムアの子アブダがいた。
NEH 11:18 聖なる町にいたレビ人は、合わせて二百八十四人であった。
NEH 11:19 門衛は、アクブ、タルモン、および門で見張りをした彼らの兄弟たち、百七十二人。
NEH 11:20 残りのイスラエル人、祭司、レビ人は、ユダのすべての町々で、それぞれ自分の相続地に住んだ。
NEH 11:21 宮のしもべたちはオフェルに住み、ツィハとギシュパが宮のしもべたちを監督していた。
NEH 11:22 エルサレムにおけるレビ人の監督は、バニの子ウジであった。ウジはハシャビヤの子、ハシャビヤはマタヌヤの子、マタヌヤはミカの子であり、神の家の奉仕を担うアサフの子孫の歌うたいたちに属していた。
NEH 11:23 歌うたいたちについては王の命令があり、日ごとに定められた分が与えられていた。
NEH 11:24 ユダの子ゼラの子孫、メシェザベルの子ペタフヤは、民に関するすべての事柄について王のもとで取り次ぐ者であった。
NEH 11:25 畑のある村々について言えば、ユダの子らの一部は、キルヤテ・アルバとその周辺の町、ディボンとその周辺の町、エカブツェエルとその村々、
NEH 11:26 エシュア、モラダ、ベテ・ペレト、
NEH 11:27 ハツァル・シュアル、ベエル・シェバとその村々、
NEH 11:28 ツィクラグ、メコナとその村々、
NEH 11:29 エン・リンモン、ツォルア、ヤルムテ、
NEH 11:30 ザノア、アデュラムとその村々、ラキシュとその畑、アゼカとその周辺の町に住んだ。こうして彼らはベエル・シェバからヒンノムの谷まで居住した。
NEH 11:31 ベニヤミンの子らも、ゲバから先、ミクマス、アヤ、ベテルとその周辺の町、
NEH 11:32 アナトテ、ノブ、アナニヤ、
NEH 11:33 ハツォル、ラマ、ギタイム、
NEH 11:34 ハディド、ツェボイム、ネバラテ、
NEH 11:35 ロド、オノ、職人の谷に住んだ。
NEH 11:36 レビ人のうち、ユダにいたいくつかの組は、ベニヤミンの地に住んだ。
NEH 12:1 シェアルティエルの子ゼルバベルとエシュアとともに上って来た祭司とレビ人は次のとおりである。セラヤ、エレミヤ、エズラ、
NEH 12:2 アマルヤ、マルク、ハトシュ、
NEH 12:3 シェカニヤ、レフム、メレモテ、
NEH 12:4 イド、ギネトイ、アビヤ、
NEH 12:5 ミヤミン、マアデヤ、ビルガ、
NEH 12:6 シェマヤ、ヨヤリブ、エダヤ、
NEH 12:7 サル、アモク、ヒルキヤ、エダヤ。彼らはエシュアの時代の祭司と、その兄弟たちの長であった。
NEH 12:8 レビ人は、エシュア、ビヌイ、カドミエル、シェレブヤ、ユダ、そして感謝の歌を取り仕切るマタヌヤと、その兄弟たちであった。
NEH 12:9 彼らの兄弟バクブクヤとウノは、それぞれの務めの組で彼らと向かい合っていた。
NEH 12:10 エシュアにヨヤキムが生まれ、ヨヤキムにエリアシブが生まれ、エリアシブにヨヤダが生まれ、
NEH 12:11 ヨヤダにヨナタンが生まれ、ヨナタンにヤドゥアが生まれた。
NEH 12:12 ヨヤキムの時代に、祭司であり父の家の長であった者は次のとおりである。セラヤの家ではメラヤ、エレミヤの家ではハナニヤ、
NEH 12:13 エズラの家系ではメシュラム。アマルヤの家系ではエホハナン。
NEH 12:14 マルキの家系ではヨナタン。シェバニヤの家系ではヨセフ。
NEH 12:15 ハリムの家系ではアデナ。メラヨテの家系ではヘルカイ。
NEH 12:16 イドの家系ではゼカリヤ。ギネトンの家系ではメシュラム。
NEH 12:17 アビヤの家ではジクリ、ミンヤミンの家では、またモアデヤの家ではピルタイ、
NEH 12:18 ビルガの家系ではシャムア。シェマヤの家系ではエホナタン。
NEH 12:19 ヨヤリブの家系ではマテナイ。エダヤの家系ではウジ。
NEH 12:20 サライの家系ではカライ。アモクの家系ではエベル。
NEH 12:21 ヒルキヤの家系ではハシャビヤ。エダヤの家系ではネタンエル。
NEH 12:22 エリアシブ、ヨヤダ、ヨハナン、ヤドゥアの時代に、レビ人の父の家の長たちが記録された。祭司たちも、ペルシア人ダレイオスの治世に記録された。
NEH 12:23 レビの子らで父の家の長である者たちは、エリアシブの子ヨハナンの時代に至るまで、年代記の書に記録された。
NEH 12:24 レビ人の長たちは、ハシャビヤ、シェレブヤ、カドミエルの子エシュアであり、兄弟たちは彼らと向かい合い、神の人ダビデの命令に従って、組ごとに賛美と感謝をささげた。
NEH 12:25 マタヌヤ、バクブクヤ、オバデヤ、メシュラム、タルモン、アクブは門衛で、門にある倉を見張っていた。
NEH 12:26 これらの者は、エホツァダクの子エシュアの子ヨヤキムの時代、また総督ネヘミヤと、祭司であり書記官であるエズラの時代にいた。
NEH 12:27 エルサレムの城壁の奉献式にあたり、彼らは各地からレビ人を捜し出してエルサレムへ連れて来た。感謝と歌、シンバル、弦楽器、竪琴をもって、喜びのうちに奉献式を行うためであった。
NEH 12:28 歌うたいたちの子らは、エルサレム周辺の平地とネトファ人の村々から集まった。
NEH 12:29 またベテ・ギルガルから、そしてゲバとアズマベテの畑からも集まった。歌うたいたちはエルサレムの周囲に自分たちのための村々を建てていたからである。
NEH 12:30 祭司とレビ人は自らをきよめ、民、門、城壁をもきよめた。
NEH 12:31 それから私はユダの指導者たちを城壁の上に上らせ、感謝をささげながら行進する二つの大きな隊を任命した。一隊は城壁の上を右へ進み、糞の門に向かった。
NEH 12:32 彼らの後にはホシャヤと、ユダの指導者たちの半数が続いた。
NEH 12:33 またアザルヤ、エズラ、メシュラム、
NEH 12:34 ユダ、ベニヤミン、シェマヤ、エレミヤもいた。
NEH 12:35 祭司の子らの何人かはラッパを持っていた。すなわち、アサフの子ザクルの子ミカヤの子マタヌヤの子シェマヤの子ヨナタンの子ゼカリヤ、
NEH 12:36 および彼の兄弟シェマヤ、アザルエル、ミラライ、ギラライ、マアイ、ネタンエル、ユダ、ハナニである。彼らは神の人ダビデの楽器を持ち、書記エズラが先頭に立った。
NEH 12:37 泉の門のところで、彼らはまっすぐダビデの町の階段を上り、城壁の上り口からダビデの家の上をとおり、東の水の門まで進んだ。
NEH 12:38 感謝をささげるもう一つの隊は、彼らに向かって進み、私は民の半数とともにその後に従った。城壁の上を、かまどのやぐらの上から広い城壁まで進み、
NEH 12:39 エフライムの門の上、古い門、魚の門、ハナネルのやぐら、ハメアのやぐらをとおり、羊の門まで進んだ。そして監視の門で立ち止まった。
NEH 12:40 こうして、感謝をささげる二つの隊は神の家に立ち、私も、私とともにいた役人たちの半数もそこに立った。
NEH 12:41 祭司であるエリアキム、マアセヤ、ミンヤミン、ミカヤ、エリョエナイ、ゼカリヤ、ハナニヤはラッパを持ち、
NEH 12:42 また、マアセヤ、シェマヤ、エレアザル、ウジ、エホハナン、マルキヤ、エラム、エゼルもいた。歌うたいたちは、指揮者イズラフヤのもとで声高く歌った。
NEH 12:43 その日、彼らは大きないけにえをささげて喜んだ。神が彼らに大きな喜びを与えられたからである。女たちも子どもたちも喜び、エルサレムの喜びの声は遠くまで聞こえた。
NEH 12:44 その日、宝物、奉納物、初穂、十分の一を納める部屋を管理する者たちが任命された。律法によって祭司とレビ人に定められた分を、町々の畑からその部屋へ集めるためであった。ユダの人々は、務めに就く祭司とレビ人を喜んでいた。
NEH 12:45 彼らは神への務めと、きよめの務めを守った。歌うたいと門衛も、ダビデとその子ソロモンの命令に従って務めを守った。
NEH 12:46 昔、ダビデとアサフの時代には、歌うたいたちの長がおり、神への賛美と感謝の歌があった。
NEH 12:47 ゼルバベルの時代とネヘミヤの時代に、全イスラエルは歌うたいと門衛に、日ごとに必要な分を与えた。またレビ人の分を聖別し、レビ人はアロンの子らの分を聖別した。
NEH 13:1 その日、民の聞くところでモーセの書が読まれ、その中に、アンモン人とモアブ人は永遠に神の会衆に加わってはならないと書かれているのが見つかった。
NEH 13:2 彼らがパンと水をもってイスラエルの子らを迎えず、バラムを雇って彼らをのろわせようとしたからである。しかし、私たちの神はそののろいを祝福に変えられた。
NEH 13:3 民は律法を聞くと、入り混じった者たちをすべてイスラエルから分けた。
NEH 13:4 これより前、私たちの神の家の部屋を管理していた祭司エリアシブは、トビヤと縁戚関係にあり、
NEH 13:5 彼のために大きな部屋を用意していた。そこには以前、穀物のささげ物、乳香、器、また命令によってレビ人、歌うたい、門衛に与えられる穀物、新しいぶどう酒、油の十分の一と、祭司たちへの奉納物が置かれていた。
NEH 13:6 この間、私はエルサレムにいなかった。バビロンの王アルタクセルクセスの第三十二年に、王のもとへ行っていたからである。しばらくして王に暇を願い、
NEH 13:7 エルサレムに戻った。そして、エリアシブがトビヤのために神の家の庭に部屋を用意した悪事を知った。
NEH 13:8 私はひどく心を痛め、トビヤの家財道具をすべて部屋の外へ投げ出した。
NEH 13:9 私は命じて部屋をきよめさせ、神の家の器、穀物のささげ物、乳香を再びそこへ戻した。
NEH 13:10 また私は、レビ人の分が与えられていなかったため、務めに就いていたレビ人と歌うたいが、それぞれ自分の畑へ帰ってしまったことを知った。
NEH 13:11 そこで私は役人たちを責めて言った。「なぜ神の家が見捨てられているのか。」私は彼らを集め、元の持ち場に就かせた。
NEH 13:12 すると全ユダが、穀物、新しいぶどう酒、油の十分の一を宝物倉に持って来た。
NEH 13:13 私は宝物倉の管理者に、祭司シェレミヤ、書記ツァドク、レビ人ペダヤを任命し、その補佐にマタヌヤの子ザクルの子ハナンを置いた。彼らは忠実であると認められており、兄弟たちに分配するのがその務めであった。
NEH 13:14 私の神よ、このことについて私を覚え、私の神の家とその務めのために行った慈しみの業を、ぬぐい去らないでください。
NEH 13:15 そのころ私はユダで、安息日にぶどう搾り場を踏む者、穀物の束を運び、ろばに積む者を見た。また彼らは、ぶどう酒、ぶどう、いちじく、あらゆる荷を安息日にエルサレムへ運び込んでいた。私は、彼らが食物を売っていたその日に警告した。
NEH 13:16 そこにはツロの人々も住んでおり、魚やあらゆる品物を持ち込み、安息日にエルサレムでユダの子らに売っていた。
NEH 13:17 そこで私はユダの貴族たちを責めて言った。「安息日を汚すとは、あなたがたのしているこの悪事は何か。
NEH 13:18 あなたがたの先祖もこのように行い、私たちの神は、このすべての災いを私たちとこの町にもたらされたではないか。それなのに、あなたがたは安息日を汚し、イスラエルに対する御怒りをさらに増している。」
NEH 13:19 安息日に先立ち、エルサレムの門に影が落ち始めると、私は扉を閉じるよう命じ、安息日が終わるまで開けてはならないと命じた。また、しもべの何人かを門に配置し、安息日に荷が運び込まれないようにした。
NEH 13:20 そのため、商人やあらゆる品物を売る者たちは、一度か二度、エルサレムの外で夜を過ごした。
NEH 13:21 私は彼らに警告して言った。「なぜ城壁の前で夜を過ごすのか。もう一度するなら、力ずくで追い払う。」そのとき以来、彼らは安息日には来なくなった。
NEH 13:22 私はレビ人に、自らをきよめ、来て門を守り、安息日を聖なるものとするよう命じた。私の神よ、このことについても私を覚え、あなたの大いなる慈しみによって、私をあわれんでください。
NEH 13:23 そのころまた、私はアシュドド人、アンモン人、モアブ人の女を妻に迎えたユダヤ人たちを見た。
NEH 13:24 その子どもたちは半分ほどアシュドドの言葉を話し、ユダヤ人の言葉を話せず、それぞれの民の言葉を話していた。
NEH 13:25 私は彼らを責め、のろい、何人かを打ち、その髪を引き抜いた。そして神にかけて誓わせて言った。「あなたがたの娘を彼らの息子に与えてはならない。あなたがたの息子のためにも、自分自身のためにも、彼らの娘を迎えてはならない。
NEH 13:26 イスラエルの王ソロモンは、これらのことによって罪を犯したのではないか。多くの国々の中に彼のような王はおらず、彼は神に愛され、神は彼を全イスラエルの王とされた。それでも異国の女たちは、彼にさえ罪を犯させた。
NEH 13:27 それなのに、あなたがたが異国の女を妻に迎え、私たちの神に背いて、この大きな悪を行うのを、私たちが聞き入れてよいだろうか。」
NEH 13:28 大祭司エリアシブの子ヨヤダの息子の一人は、ホロニ人サンバラテの婿であった。そのため私は彼を追い払った。
NEH 13:29 私の神よ、彼らを覚えてください。彼らは祭司の職と、祭司およびレビ人の契約を汚した。
NEH 13:30 こうして私は、異国人との関わりをすべて取り除いて彼らをきよめ、祭司とレビ人に、それぞれの務めを定めた。
NEH 13:31 また、定められた時期に薪のささげ物と初穂を持って来るようにした。私の神よ、どうか私を覚え、恵みを施してください。
EST 1:1 アハシュエロスの時代のことである。これは、インドからエチオピアに至る百二十七州を治めた、あのアハシュエロスである。
EST 1:2 そのころ、アハシュエロス王はスサの宮殿にある王座に着いていた。
EST 1:3 治世の第三年、王はすべての高官と家臣のために祝宴を催した。ペルシアとメディアの軍人、貴族、諸州の長たちも王の前に列席した。
EST 1:4 王は百八十日にわたり、その栄光ある王国の富と、比類ない威光の輝きを誇示した。
EST 1:5 その期間が終わると、王はスサの宮殿にいた者すべて、身分の高い者にも低い者にも、王宮の園の中庭で七日間の祝宴を催した。
EST 1:6 白と青の幕が、上等の亜麻布と紫のひもで銀の輪と大理石の柱に結び付けられていた。赤、白、黄、黒の大理石を敷き詰めた床には、金と銀の寝椅子が置かれていた。
EST 1:7 飲み物はさまざまな形の金の器で振る舞われ、王の気前のよさにふさわしく、王室のぶどう酒が惜しみなく供された。
EST 1:8 飲酒は法令によって強制されなかった。王が宮廷のすべての役人に、各人の望むままにさせるよう命じていたからである。
EST 1:9 王妃ワシュティも、アハシュエロス王の王宮で女たちのために祝宴を催した。
EST 1:10 七日目、ぶどう酒で王の心が陽気になると、王は御前に仕える七人の宦官、メフマン、ビズタ、ハルボナ、ビグタ、アバグタ、ゼタル、カルカスに命じた。
EST 1:11 王冠をかぶった王妃ワシュティを御前に連れて来て、民と高官たちにその美しさを見せるためであった。彼女はたいそう美しかった。
EST 1:12 しかし王妃ワシュティは、宦官たちが伝えた王の命令に従って来ることを拒んだ。王は激しく怒り、憤りが内に燃え上がった。
EST 1:13 そこで王は、時勢に通じた知者たちに諮った。法と裁判に通じた者に相談するのが、王の慣例だったからである。
EST 1:14 王の側近には、王に直接まみえることを許され、王国で最高の地位に着いていたペルシアとメディアの七人の高官、カルシェナ、シェタル、アドマタ、タルシシュ、メレス、マルセナ、メムカンがいた。
EST 1:15 王は尋ねた。「王妃ワシュティは、宦官たちを通して伝えたアハシュエロス王の命令に従わなかった。法に照らして、彼女をどう処すべきか。」
EST 1:16 メムカンは王と高官たちの前で答えた。「王妃ワシュティが背いたのは、王だけではありません。アハシュエロス王の全州にいる、すべての高官とすべての民にも背いたのです。
EST 1:17 王妃の行いはすべての女に知れ渡るでしょう。『アハシュエロス王は王妃ワシュティを御前に連れて来るよう命じたのに、彼女は来なかった』と聞けば、女たちは夫を侮るようになります。
EST 1:18 今日にも、王妃の行いを聞いたペルシアとメディアの貴婦人たちは、王の高官たちに同じことを言い立てるでしょう。そうなれば、侮りと怒りが絶えません。
EST 1:19 王がよしとされるなら、王命を発し、変更できないペルシアとメディアの法令として記してください。ワシュティは二度とアハシュエロス王の前に出てはならず、王はその王妃の位を、彼女よりふさわしい女にお与えください。
EST 1:20 王の勅令が、この広大な王国の全土に布告されれば、身分の高い者から低い者まで、すべての妻が夫を敬うようになるでしょう。」
EST 1:21 この助言は王と高官たちの心にかない、王はメムカンの言葉どおりにした。
EST 1:22 王は全州に、それぞれの州の文字、それぞれの民の言語で書状を送り、すべての男が自分の家を治め、自分の民族の言語を用いるよう命じた。
EST 2:1 これらのことの後、アハシュエロス王の怒りが静まると、王はワシュティのこと、彼女がしたこと、そして彼女について定められたことを思い起こした。
EST 2:2 そこで王に仕える侍臣たちは言った。「王のために、容姿の美しい若い処女たちを捜させましょう。
EST 2:3 王国の全州に役人を任命し、美しい若い処女たちをスサの宮殿の後宮に集め、女たちを預かる王の宦官ヘガイの管理下に置かせてください。また、彼女たちに身支度の品を与えさせてください。
EST 2:4 そして王の心にかなう娘を、ワシュティに代わる王妃としてください。」この提案は王の心にかない、王はそのようにした。
EST 2:5 さて、スサの宮殿にモルデカイというユダヤ人がいた。彼はベニヤミン人キシュの子シムイの子ヤイルの子であった。
EST 2:6 このキシュは、バビロンの王ネブカデネザルがユダの王エコニヤとともに捕らえ移した捕囚の民とともに、エルサレムから連れ去られた者であった。
EST 2:7 モルデカイは、叔父の娘ハダサ、すなわちエステルを育てていた。彼女には父も母もなかった。この娘は姿も顔立ちも美しかった。父母の死後、モルデカイは彼女を自分の娘として引き取ったのである。
EST 2:8 王の命令と法令が布告され、多くの娘たちがスサの宮殿に集められてヘガイの管理下に置かれたとき、エステルも王宮に連れて来られ、女たちを預かるヘガイの管理下に置かれた。
EST 2:9 この娘はヘガイの心にかない、その好意を得た。彼はすぐに身支度の品と特別な食事を彼女に与え、王宮から選ばれた七人の侍女も付けた。そして彼女と侍女たちを後宮の最良の場所に移した。
EST 2:10 エステルは自分の民族も親族も明かさなかった。モルデカイが、明かしてはならないと命じていたからである。
EST 2:11 モルデカイは毎日、エステルが無事でいるか、これからどうなるかを知ろうとして、後宮の中庭の前を行き来した。
EST 2:12 それぞれの娘がアハシュエロス王のもとへ行く番は、十二か月に及ぶ身を清める期間を終えた後に来た。その期間は、六か月を没薬の油で、さらに六か月を香料や女の身支度の品で整えるものだった。
EST 2:13 娘が王のもとへ行くときには、後宮から王宮へ携えて行きたいものは何でも与えられた。
EST 2:14 夕方に王のもとへ入り、翌朝には、側女たちを預かる王の宦官シャアシュガズの管理する第二の後宮へ移された。王が彼女を気に入り、名を呼んで召さない限り、二度と王のもとへ行くことはなかった。
EST 2:15 モルデカイが娘として引き取った、叔父アビハイルの娘エステルの番が来たとき、彼女は女たちを預かる王の宦官ヘガイが勧めたもの以外、何も求めなかった。エステルは見る者すべてから好意を受けた。
EST 2:16 エステルがアハシュエロス王の王宮へ迎え入れられたのは、王の治世第七年、第十の月、すなわちテベテの月であった。
EST 2:17 王はどの女よりもエステルを愛した。彼女はほかのすべての処女にまさって王の好意と慈しみを受けたので、王はその頭に王冠を置き、ワシュティに代わる王妃とした。
EST 2:18 王はすべての高官と家臣のために、エステルの祝宴と呼ばれる盛大な宴を催した。また諸州に休日を布告し、王の気前のよさにふさわしく贈り物を配った。
EST 2:19 処女たちが二度目に集められたとき、モルデカイは王の門に座っていた。
EST 2:20 エステルはモルデカイに命じられたとおり、まだ自分の親族も民族も明かしていなかった。彼女は養育されていたころと同じように、モルデカイの言いつけに従っていた。
EST 2:21 そのころ、モルデカイが王の門に座っていると、入口を守る王の宦官ビッグタンとテレシュの二人が怒りを抱き、アハシュエロス王に手を下そうと企てた。
EST 2:22 この企てを知ったモルデカイは王妃エステルに知らせ、エステルはモルデカイの名によって王に報告した。
EST 2:23 この件は調査され、事実であると判明したので、二人は木に掛けられた。このことは王の前で年代記に記された。
EST 3:1 これらのことの後、アハシュエロス王はアガグ人ハメダタの子ハマンを昇進させ、重用し、王とともにいるすべての高官より高い地位に就かせた。
EST 3:2 王の門にいた王の家臣たちは皆、ハマンの前にひざまずき、ひれ伏して敬意を表した。王が彼についてそう命じていたからである。しかしモルデカイは、ひざまずくことも、ひれ伏すこともしなかった。
EST 3:3 そこで王の門にいた家臣たちはモルデカイに言った。「なぜ王の命令に背くのか。」
EST 3:4 彼らは毎日語りかけたが、モルデカイは耳を貸さなかった。そこで彼らは、その言い分が通るかどうかを見るため、ハマンに告げた。モルデカイが自分はユダヤ人だと明かしていたからである。
EST 3:5 ハマンは、モルデカイが自分の前にひざまずかず、ひれ伏しもしないのを見て、激しい怒りに満たされた。
EST 3:6 だがモルデカイ一人に手を下すだけでは足りないと考えた。モルデカイの民族を知らされていたので、ハマンはアハシュエロスの全王国にいるすべてのユダヤ人、すなわちモルデカイの民を滅ぼそうと企てた。
EST 3:7 アハシュエロス王の治世第十二年、第一の月、すなわちニサンの月に、ハマンの前でプル、すなわちくじが日ごと、月ごとに投げられ、第十二の月、すなわちアダルの月が選ばれた。
EST 3:8 ハマンはアハシュエロス王に言った。「王国の全州で、諸民族の間に散らされ、離れ離れに暮らしている一つの民族がいます。その法はどの民の法とも異なり、王の法令にも従いません。この民を放置することは、王の利益になりません。
EST 3:9 王がよしとされるなら、彼らを滅ぼす勅令をお書きください。私は一万タラントの銀を、王の事務をつかさどる者たちに量り渡し、王の宝物庫に納めさせます。」
EST 3:10 王は手から印章の指輪を外し、ユダヤ人の敵であるアガグ人ハメダタの子ハマンに渡した。
EST 3:11 王はハマンに言った。「その銀も、その民も、あなたに任せる。あなたのよいと思うようにせよ。」
EST 3:12 第一の月の十三日に王の書記官たちが召集され、ハマンの命じたことがすべて、王の総督、各州の長官、各民族の高官に宛てて、それぞれの州の文字、それぞれの民の言語で書かれた。書状はアハシュエロス王の名で記され、王の印章の指輪で封印された。
EST 3:13 書状は急使によって王の全州に送られた。それは、第十二の月、すなわちアダルの月の十三日という一日のうちに、若者も老人も、子どもも女も、すべてのユダヤ人を滅ぼし、殺し、絶やし、その財産を略奪せよというものだった。
EST 3:14 この文書の写しは、すべての民がその日に備えるよう、各州で法令として公示された。
EST 3:15 急使たちは王命によって急ぎ出発し、法令はスサの宮殿でも発布された。王とハマンは座って酒を飲んでいたが、スサの町は混乱に包まれた。
EST 4:1 モルデカイは起こったことをすべて知ると、衣を裂き、荒布をまとい、灰をかぶった。そして町の中へ出て行き、大声で激しく嘆き叫んだ。
EST 4:2 彼は王の門の前まで来た。荒布をまとったまま王の門に入ることは、誰にも許されていなかったからである。
EST 4:3 王の命令と法令が届いたどの州でも、ユダヤ人の間に激しい悲しみが起こり、断食と泣き声と嘆きが広がった。多くの者が荒布と灰の中に身を伏せた。
EST 4:4 エステルの侍女たちと宦官たちが来てこのことを告げると、王妃は深く心を痛めた。彼女はモルデカイに衣服を送り、荒布を脱がせようとしたが、彼は受け取らなかった。
EST 4:5 そこでエステルは、自分に仕えるよう王が任命した宦官の一人ハタクを呼び、何が起こり、なぜそうなったのかをモルデカイから聞くよう命じた。
EST 4:6 ハタクは、王の門の前にある町の広場へ出て、モルデカイのもとへ行った。
EST 4:7 モルデカイは、自分に起こったことをすべて、またハマンがユダヤ人を滅ぼすため王の宝物庫に納めると約束した銀の正確な額を彼に話した。
EST 4:8 さらに、ユダヤ人を滅ぼすためスサで発布された法令の写しを渡し、エステルに見せて事情を説明するよう頼んだ。そして王のもとへ行き、民のために王の憐れみを求め、願い出るよう強く求めた。
EST 4:9 ハタクは戻って、モルデカイの言葉をエステルに伝えた。
EST 4:10 エステルはハタクに、モルデカイへこう伝えるよう命じた。
EST 4:11 「王の家臣も、王の諸州の民も皆知っています。男であれ女であれ、召されずに内庭の王のもとへ入る者には、死刑という一つの法しかありません。ただし、王が金の笏を差し伸べれば、その者は生きることができます。私はもう三十日も、王のもとへ召されていません。」
EST 4:12 エステルの言葉がモルデカイに伝えられた。
EST 4:13 するとモルデカイは、エステルにこう返すよう命じた。「自分は王宮にいるから、ほかのユダヤ人が滅びても自分だけは逃れられるなどと考えてはならない。
EST 4:14 この時にあなたが黙っているなら、ユダヤ人には別の所から助けと救いが起こる。しかし、あなたと父の家は滅びる。あなたが王妃の位に就いたのは、まさにこの時のためかもしれない。だれがそれを知ろう。」
EST 4:15 エステルはモルデカイに、こう返事をするよう命じた。
EST 4:16 「行って、スサにいるすべてのユダヤ人を集め、私のために断食してください。三日三晩、食べることも飲むこともしないでください。私も侍女たちと同じように断食します。その後、法に背くことになりますが、王のもとへ行きます。滅びるなら、滅びよう。」
EST 4:17 モルデカイは去り、エステルが命じたことをすべて行った。
EST 5:1 三日目、エステルは王妃の装いをし、王宮の内庭、王の広間の前に立った。王は王宮の中で、入口に向かって王座に着いていた。
EST 5:2 王は王妃エステルが庭に立っているのを見ると、彼女を好意をもって迎え、手にしていた金の笏を差し伸べた。エステルは近づき、笏の先に触れた。
EST 5:3 王は言った。「王妃エステルよ、どうしたのか。願いは何か。国の半分でも、あなたに与えよう。」
EST 5:4 エステルは答えた。「王がよしとされるなら、私が王のために用意した祝宴に、今日ハマンとともにお越しください。」
EST 5:5 王は言った。「エステルの願いどおりにするため、急いでハマンを呼べ。」こうして王とハマンは、エステルの用意した祝宴に赴いた。
EST 5:6 ぶどう酒の宴で、王はエステルに言った。「あなたの願いは何か。かなえてやろう。求めは何か。国の半分でも、そのとおりにしよう。」
EST 5:7 エステルは答えた。「私の願いと求めは、こうです。
EST 5:8 もし私が王の好意を受け、私の願いをかなえ、求めを聞くことを王がよしとされるなら、私が用意する祝宴に、明日も王とハマンにお越しください。その時、王のお尋ねにお答えいたします。」
EST 5:9 その日、ハマンは喜び、心満ち足りて出て行った。ところが王の門でモルデカイを見ると、彼が立ち上がりもせず、自分の前で身じろぎもしないので、モルデカイへの怒りに満たされた。
EST 5:10 それでもハマンは自分を抑えて家に帰り、人を遣わして友人たちと妻ゼレシュを呼び集めた。
EST 5:11 ハマンは彼らに、莫大な富、多くの息子、王が自分を昇進させ、王の高官や家臣より高くしたことを残らず語った。
EST 5:12 さらにハマンは言った。「しかも王妃エステルは、自分が用意した祝宴に、王とともに私だけを招いた。明日もまた、王とともに招かれている。
EST 5:13 だが、あのユダヤ人モルデカイが王の門に座っているのを見るかぎり、これらすべてがあっても、私には何の満足もない。」
EST 5:14 妻ゼレシュと友人たちは皆言った。「高さ五十キュビットの木柱を立てさせなさい。明朝、モルデカイをそれに掛けるよう王に願い出て、それから王とともに喜んで祝宴へ行きなさい。」この提案はハマンの心にかない、彼は木柱を立てさせた。
EST 6:1 その夜、王は眠れなかった。そこで年代記を持って来させ、王の前で読み上げさせた。
EST 6:2 そこには、入口を守る王の宦官ビグタナとテレシュの二人がアハシュエロス王に手を下そうとした企てを、モルデカイが告発したことが記されていた。
EST 6:3 王は尋ねた。「この功績に対して、モルデカイにどんな栄誉と顕彰が与えられたか。」王に仕える侍臣たちは答えた。「何もなされておりません。」
EST 6:4 王は言った。「庭にいるのは誰か。」その時ハマンは、自分が用意した木柱にモルデカイを掛けるよう王に願い出るため、王宮の外庭に入って来ていた。
EST 6:5 侍臣たちは王に言った。「ご覧ください、ハマンが庭に立っています。」王は言った。「入らせよ。」
EST 6:6 ハマンが入って来ると、王は尋ねた。「王が栄誉を与えたい者には、どうするのがよいか。」ハマンは心の中で思った。「王が私以上に栄誉を与えたい者がいるだろうか。」
EST 6:7 ハマンは王に答えた。「王が栄誉を与えたい者には、
EST 6:8 王がお召しになった王服と、王がお乗りになり、頭に王冠を載せた馬を持って来させてください。
EST 6:9 その王服と馬を、王の最も高貴な高官の一人に預け、その者に、王が栄誉を与えたい人へ王服を着せさせ、馬に乗せて町の広場を進ませてください。そしてその前で、『王が栄誉を与えたい者には、このようになされる』と宣言させてください。」
EST 6:10 王はハマンに言った。「急いで、あなたが言ったとおり王服と馬を取り、王の門に座っているユダヤ人モルデカイにそのようにせよ。あなたの言ったことを一つも省いてはならない。」
EST 6:11 ハマンは王服と馬を取り、モルデカイに王服を着せ、馬に乗せて町の広場を進ませ、その前で「王が栄誉を与えたい者には、このようになされる」と宣言した。
EST 6:12 モルデカイは王の門へ戻った。一方ハマンは、嘆きながら頭を覆い、急いで家へ帰った。
EST 6:13 ハマンは妻ゼレシュとすべての友人に、自分に起こったことを残らず語った。すると知者たちと妻ゼレシュは言った。「あなたがその前で敗れ始めたモルデカイがユダヤ人の子孫なら、あなたは彼に勝てません。必ず彼の前に倒れます。」
EST 6:14 彼らがまだ話しているうちに王の宦官たちが来て、エステルの用意した祝宴へハマンを急いで連れて行った。
EST 7:1 こうして王とハマンは、王妃エステルの祝宴に臨んだ。
EST 7:2 二日目のぶどう酒の宴でも、王はエステルに言った。「王妃エステルよ、願いは何か。かなえてやろう。求めは何か。国の半分でも、そのとおりにしよう。」
EST 7:3 王妃エステルは答えた。「王よ、もし私があなたの好意を受け、王がよしとされるなら、私の願いとして私の命をお与えください。私の求めとして、私の民をお救いください。
EST 7:4 私も私の民も、滅ぼされ、殺され、絶やされるために売られたからです。もし男女の奴隷として売られただけなら、私は黙っていたでしょう。たとえ敵が王の損失を償えないとしてもです。」
EST 7:5 アハシュエロス王は王妃エステルに尋ねた。「それをしようと大胆にも企てた者は誰だ。どこにいるのか。」
EST 7:6 エステルは言った。「その敵、その仇は、この悪しきハマンです。」ハマンは王と王妃の前で恐れおののいた。
EST 7:7 王は怒りに燃え、ぶどう酒の宴から立ち上がって宮殿の園へ出て行った。ハマンは王妃エステルに命乞いをしようと残った。王が自分を滅ぼすと決めたのを悟ったからである。
EST 7:8 王が宮殿の園から宴の広間へ戻ると、ハマンはエステルのいる寝椅子に身を投げ伏していた。王は言った。「この家で、しかも私の前で、王妃を辱めようとするのか。」王がこの言葉を発すると、人々はハマンの顔を覆った。
EST 7:9 王に仕える宦官の一人ハルボナが言った。「ご覧ください。王のために功を立てたモルデカイを掛けようとハマンが作った、高さ五十キュビットの木柱が、ハマンの家に立っています。」王は言った。「ハマンをそれに掛けよ。」
EST 7:10 こうして人々は、ハマンがモルデカイのために立てた木柱にハマンを掛けた。すると王の怒りは静まった。
EST 8:1 その日、アハシュエロス王は、ユダヤ人の敵ハマンの家を王妃エステルに与えた。モルデカイも王の前に出た。エステルが、彼は自分の身内であると王に明かしたからである。
EST 8:2 王はハマンから取り戻した印章の指輪を外し、モルデカイに与えた。エステルはモルデカイをハマンの家の管理者とした。
EST 8:3 エステルは再び王の前で語り、その足もとにひれ伏した。そして涙ながらに、アガグ人ハマンの悪意と、彼がユダヤ人に対して企てた計略を取り除いてくださるよう願った。
EST 8:4 王がエステルに金の笏を差し伸べると、エステルは立ち上がって王の前に立った。
EST 8:5 彼女は言った。「王がよしとされ、私が王の好意を受け、このことが王に正しいと見え、また私が王の心にかなうなら、アガグ人ハメダタの子ハマンが王の全州にいるユダヤ人を滅ぼすために書いた書状を取り消す文書をお書きください。
EST 8:6 どうして私は、自分の民に災いが降りかかるのを見ていられましょう。どうして自分の同胞が滅ぼされるのを見ていられましょう。」
EST 8:7 アハシュエロス王は王妃エステルとユダヤ人モルデカイに言った。「見よ、私はハマンの家をエステルに与えた。また、ハマンはユダヤ人を滅ぼそうとしたため、木柱に掛けられた。
EST 8:8 あなたがたは、ユダヤ人のためによいと思うことを王の名で書き、王の印章の指輪で封印せよ。王の名で書かれ、王の印章の指輪で封印された文書は、誰にも取り消せないからである。」
EST 8:9 そこで第三の月、すなわちシワンの月の二十三日に、王の書記官たちが召集された。モルデカイの命じたことがすべて、インドからエチオピアに至る百二十七州のユダヤ人、総督、長官、諸州の高官に宛てて書かれた。それぞれの州にはその文字で、それぞれの民にはその言語で、ユダヤ人にもその文字とその言語で記された。
EST 8:10 モルデカイはアハシュエロス王の名で書き、王の印章の指輪で封印した。そして王室の駿馬に乗る急使たちに書状を託した。
EST 8:11 その書状で王は、各町のユダヤ人が集まって命を守り、彼らを攻撃する民や州のすべての武装勢力を、その子どもや女たちもろとも滅ぼし、殺し、絶やし、その財産を略奪することを許した。
EST 8:12 その日は、アハシュエロス王の全州で同じ一日、すなわち第十二の月、アダルの月の十三日と定められた。
EST 8:13 この文書の写しは、すべての民に公示される法令として各州で発布され、ユダヤ人がその日に敵へ報復する備えをするよう命じた。
EST 8:14 王室の駿馬に乗る急使たちは、王命に促され、急いで出発した。法令はスサの宮殿でも発布された。
EST 8:15 モルデカイは青と白の王服を着て、大きな金の冠をかぶり、上等の亜麻布と紫の外套をまとって、王の前から出て来た。スサの町は歓声を上げ、喜びに満ちた。
EST 8:16 ユダヤ人には光と喜び、歓喜と誉れがあった。
EST 8:17 王の命令と法令が届いたどの州、どの町でも、ユダヤ人には喜びと歓喜、祝宴と祝いの日があった。地の諸民族の多くがユダヤ人となった。ユダヤ人への恐れが彼らをとらえたからである。
EST 9:1 第十二の月、すなわちアダルの月の十三日、王の命令と法令が実行される日が来た。ユダヤ人の敵は彼らを打ち負かそうと望んでいたが、事態は逆転し、ユダヤ人が自分たちを憎む者を打ち負かした。
EST 9:2 ユダヤ人はアハシュエロス王の全州にある自分たちの町々に集まり、害を加えようとする者たちに手を下した。誰も彼らの前に立つことができなかった。ユダヤ人への恐れがすべての民をとらえたからである。
EST 9:3 諸州の高官、総督、長官、王の事務をつかさどる者たちは皆、ユダヤ人を助けた。モルデカイへの恐れが彼らをとらえたからである。
EST 9:4 モルデカイは王宮で重んじられ、その名声は全州に広まった。このモルデカイという人は、ますます勢力を増していった。
EST 9:5 ユダヤ人は剣で敵をことごとく打ち、殺し、滅ぼし、自分たちを憎む者を思うままにした。
EST 9:6 スサの宮殿で、ユダヤ人は五百人を殺して滅ぼした。
EST 9:7 パルシャンダタ、ダルフォン、アスパタ、
EST 9:8 ポラタ、アダルヤ、アリダタ、
EST 9:9 パルマシュタ、アリサイ、アリダイ、ワエザタ、
EST 9:10 すなわち、ユダヤ人の敵ハメダタの子ハマンの十人の息子を殺した。しかし略奪品には手を伸ばさなかった。
EST 9:11 その日、スサの宮殿で殺された者の数が王に報告された。
EST 9:12 王は王妃エステルに言った。「ユダヤ人はスサの宮殿で五百人を殺して滅ぼし、ハマンの十人の息子も殺した。王のほかの州では、どれほどのことをしただろう。さて、あなたの願いは何か。かなえてやろう。さらに何を求めるのか。そのとおりにしよう。」
EST 9:13 エステルは答えた。「王がよしとされるなら、スサのユダヤ人に、明日も今日の法令どおりに行うことをお許しください。また、ハマンの十人の息子を木柱に掛けさせてください。」
EST 9:14 王はそのようにせよと命じた。法令がスサで発布され、ハマンの十人の息子は木に掛けられた。
EST 9:15 スサのユダヤ人はアダルの月の十四日にも集まり、スサで三百人を殺した。しかし略奪品には手を伸ばさなかった。
EST 9:16 王の諸州にいたほかのユダヤ人も集まり、命を守り、敵を退けて安息を得た。彼らを憎む者七万五千人を殺したが、略奪品には手を伸ばさなかった。
EST 9:17 これはアダルの月の十三日のことである。十四日には休み、その日を祝宴と喜びの日とした。
EST 9:18 しかしスサのユダヤ人は十三日と十四日に集まり、十五日に休んで、その日を祝宴と喜びの日とした。
EST 9:19 それゆえ、城壁のない町々に住む地方のユダヤ人は、アダルの月の十四日を喜びと祝宴の祝いの日とし、互いに食べ物を贈り合う日としている。
EST 9:20 モルデカイはこれらの出来事を書き記し、近くにも遠くにも、アハシュエロス王の全州にいるすべてのユダヤ人へ書状を送った。
EST 9:21 そして毎年、アダルの月の十四日と十五日を守るよう定めた。
EST 9:22 それはユダヤ人が敵を退けて安息を得た日々であり、悲しみが喜びに、嘆きが祝いの日に変わった月であった。彼らはその日々を祝宴と喜びの日とし、互いに食べ物を贈り合い、貧しい者に贈り物をする日とした。
EST 9:23 ユダヤ人は、自分たちが始めたこの習慣と、モルデカイが書き送ったことを受け入れた。
EST 9:24 すべてのユダヤ人の敵であるアガグ人ハメダタの子ハマンが、ユダヤ人を滅ぼそうと企て、彼らを打ち砕き、絶やすためにプル、すなわちくじを投げたからである。
EST 9:25 しかしこのことが王に知られると、王は書状によって、ハマンがユダヤ人に対して企てた悪い計略を彼自身の頭上に返し、彼と息子たちを木に掛けるよう命じた。
EST 9:26 このため、プルという言葉にちなんで、これらの日はプリムと呼ばれた。この書状に記されたすべてのこと、彼らがこの件について見たこと、そして彼らの身に起こったことに基づき、
EST 9:27 ユダヤ人は自分たちと子孫、また彼らに加わるすべての者のために、毎年この二日を、記されたとおり、定められた時に必ず守ることを定め、義務として引き受けた。
EST 9:28 これらの日は、すべての世代、すべての家族、すべての州、すべての町で覚えられ、守られなければならない。プリムの日がユダヤ人の間から廃れることなく、その記憶が子孫から消え去ることのないためである。
EST 9:29 アビハイルの娘である王妃エステルとユダヤ人モルデカイは、プリムについてのこの第二の書状を確定するため、全権をもって書き送った。
EST 9:30 モルデカイは、アハシュエロスの王国百二十七州のすべてのユダヤ人に、平和と真実の言葉を記した書状を送った。
EST 9:31 そして、ユダヤ人モルデカイと王妃エステルが定めたとおり、またユダヤ人が自分たちと子孫のため、断食と嘆きについて定めたとおり、プリムの日々をその定められた時に守ることを確定した。
EST 9:32 エステルの命令によってプリムに関するこれらの事柄は確定され、書物に記された。
EST 10:1 アハシュエロス王は、本土と海の島々に貢ぎを課した。
EST 10:2 王の権勢と武勇のすべての業、また王がモルデカイを高くしたその偉大さの詳しい記録は、メディアとペルシアの王たちの年代記に記されているではないか。
EST 10:3 ユダヤ人モルデカイはアハシュエロス王に次ぐ者となり、ユダヤ人の間で重んじられ、多くの同胞に愛された。彼は自分の民の幸福を求め、そのすべての子孫に平和を語った。
JOB 1:1 ウツの地に一人の人がおり、その名はヨブといった。その人は咎がなく正しい人で、神 を恐れ、悪から遠ざかっていた。
JOB 1:2 彼には七人の息子と三人の娘が生まれた。
JOB 1:3 彼の財産は、羊七千頭、らくだ三千頭、牛五百くびき、雌ろば五百頭、そして非常に多くの召し使いであった。こうして、この人は東の人々の中で最も有力な者であった。
JOB 1:4 彼の息子たちは、それぞれの誕生日に自分の家で宴会を開き、人をやって三人の姉妹を招き、一緒に飲み食いした。
JOB 1:5 宴会の日々が一回りすると、ヨブは人をやって彼らをきよめ、朝早く起きて、彼ら一人一人のために全焼のささげ物をささげた。ヨブは、「もしかすると息子たちが罪を犯し、心の中で神に背いたかもしれない」と考えたのである。ヨブはいつもこのようにしていた。
JOB 1:6 さて、神の子らが主 の前に立つために来た日、サタンも彼らの中にやって来た。
JOB 1:7 主はサタンに言われた。「お前はどこから来たのか。」 サタンは主に答えた。「地を行き巡り、そこを歩き回って来ました。」
JOB 1:8 主はサタンに言われた。「お前は私のしもべヨブに心を留めたか。地上に彼のように咎がなく正しい人、神を恐れて悪から遠ざかっている者はいない。」
JOB 1:9 サタンは主に答えた。「ヨブは理由もなく神を恐れているのでしょうか。
JOB 1:10 あなたが、彼と、彼の家と、彼の持つすべてのものの周り、四方に垣根を巡らせたではありませんか。あなたはその手の働きを祝福され、彼の財産は地で増え広がりました。
JOB 1:11 しかし今、あなたの御手を伸ばし、彼の持つすべてのものに触れてください。彼はきっと、面と向かってあなたに背くでしょう。」
JOB 1:12 主はサタンに言われた。「見よ、彼の持つすべてのものはお前の手にある。ただ、彼自身にはお前の手を伸ばしてはならない。」 こうしてサタンは主の御前から出て行った。
JOB 1:13 さて、ある日のこと、彼の息子と娘たちが一番上の兄の家で食事をし、ぶどう酒を飲んでいたとき、
JOB 1:14 一人の使者がヨブのところに来て言った。「牛が耕し、ろばがそのそばで草を食べていたところ、
JOB 1:15 シェバ人が襲いかかり、それらを奪い去りました。そうです、彼らは召し使いたちを剣で殺し、私一人だけが逃れ、あなたに知らせに来ました。」
JOB 1:16 彼がまだ話している間に、別の者も来て言った。「神の火が天から降り、羊と召し使いたちを焼き尽くしました。私一人だけが逃れ、あなたに知らせに来ました。」
JOB 1:17 彼がまだ話している間に、別の者も来て言った。「カルデア人が三つの部隊を組み、らくだに襲いかかって、それらを奪い去りました。そうです、彼らは召し使いたちを剣で殺し、私一人だけが逃れ、あなたに知らせに来ました。」
JOB 1:18 彼がまだ話している間に、さらに別の者が来て言った。「あなたの息子と娘たちが一番上の兄の家で食事をし、ぶどう酒を飲んでいました。
JOB 1:19 すると、荒野から激しい風が吹いてきて、家の四隅を打ちました。家は若者たちの上に倒れかかり、彼らは死にました。私一人だけが逃れ、あなたに知らせに来ました。」
JOB 1:20 そこでヨブは立ち上がり、自分の上着を裂き、頭をそり、地にひれ伏して礼拝した。
JOB 1:21 彼は言った。「私は裸で母の胎から出た。裸でそこへ帰ろう。主は与え、主は奪われた。主の御名はほめたたえられよ。」
JOB 1:22 このすべてのことにおいて、ヨブは罪を犯さず、神を不当だと責めなかった。
JOB 2:1 再び、神の子らが主の前に立つために来た日、サタンも彼らの中にやって来て、主の前に立った。
JOB 2:2 主はサタンに言われた。「お前はどこから来たのか。」 サタンは主に答えた。「地を行き巡り、そこを歩き回って来ました。」
JOB 2:3 主はサタンに言われた。「お前は私のしもべヨブに心を留めたか。地上に彼のように咎がなく正しい人、神を恐れて悪から遠ざかっている者はいない。お前は理由もなく彼を破滅させようと私をそそのかしたが、彼はなお自分の誠実さを堅く保っている。」
JOB 2:4 サタンは主に答えた。「皮には皮を。まことに、人は自分の命のためなら、持つすべてのものを与えます。
JOB 2:5 しかし今、あなたの御手を伸ばし、彼の骨と肉体に触れてください。彼はきっと、面と向かってあなたに背くでしょう。」
JOB 2:6 主はサタンに言われた。「見よ、彼はお前の手にある。ただ、彼の命だけは残しておけ。」
JOB 2:7 こうしてサタンは主の御前から出て行き、足の裏から頭の頂まで、痛ましい腫れ物でヨブを打った。
JOB 2:8 ヨブは身をかくために土器のかけらを取り、灰の中に座った。
JOB 2:9 すると彼の妻が彼に言った。「あなたはまだ自分の誠実さを堅く保っているのですか。神に背いて、死になさい。」
JOB 2:10 しかし彼は彼女に言った。「あなたは愚かな女たちが口にするように語っている。何ということか。私たちは神の御手から幸いを受けるのなら、災いをも受けるべきではないか。」 このすべてのことにおいて、ヨブはその唇で罪を犯さなかった。
JOB 2:11 さて、ヨブの三人の友は、彼に降りかかったこのすべての災いについて聞き、それぞれ自分の所からやって来た。すなわち、テマン人エリファズ、シュア人ビルダデ、ナアマ人ツォファルである。彼らは彼をいたわり、慰めるために、一緒に来ることを打ち合わせていた。
JOB 2:12 彼らが遠くから目を上げて彼を見たとき、それが彼だと見分けられなかった。彼らは声を上げて泣き、それぞれ自分の上着を裂き、天に向かって自分の頭の上にちりを振りかけた。
JOB 2:13 そして彼らは七日七晩、彼とともに地に座っていたが、誰も彼に一言も話しかけなかった。彼の苦しみがあまりにも大きいのを見たからである。
JOB 3:1 この後、ヨブは口を開き、自分の生まれた日を呪った。
JOB 3:2 ヨブは答えた。
JOB 3:3 私が生まれた日は滅びうせよ。 『男の子が宿った』と言ったその夜も。
JOB 3:4 その日は闇となれ。 上なる神がそれを顧みることのないように。 そこに光が輝くことのないように。
JOB 3:5 闇と死の陰がそれをわがものとするように。 雲がその上に留まるように。 昼を黒くするすべてのものがそれを脅かすように。
JOB 3:6 その夜については、深い闇がそれを捕らえるように。 それが年の日々の間にあって喜ぶことのないように。 月の数に入ることのないように。
JOB 3:7 見よ、その夜は実りなき夜となれ。 そこにいかなる喜びの声も入らないように。
JOB 3:8 日を呪う者たち、 レビヤタンを呼び覚ます者たちが、その夜を呪え。
JOB 3:9 その夕暮れの星々が暗くなるように。 それが光を待ち望んでも、何もないように。 朝のまぶたを見ることのないように。
JOB 3:10 それが私の母の胎の扉を閉ざさず、 私の目から苦難を隠さなかったからだ。
JOB 3:11 なぜ私は胎から出たときに死ななかったのか。 母が私を産んだとき、なぜ息絶えなかったのか。
JOB 3:12 なぜ膝が私を受け入れたのか。 なぜ乳房があって、私は乳を飲んだのか。
JOB 3:13 そうであったなら、私は今、横たわって静かにしていたはずだ。 眠りにつき、そして安息を得ていたはずだ。
JOB 3:14 地の王たちや議官たちとともに。 彼らは自分のために廃墟を建て直した。
JOB 3:15 あるいは、金を持っていた君主たちとともに。 彼らは自分の家を銀で満たした。
JOB 3:16 私は、ひそかに葬られた流産の子のように、 光を見なかった幼子のようであればよかった。
JOB 3:17 そこでは、悪者は騒ぎをやめる。 そこでは、疲れた者たちが安息を得る。
JOB 3:18 そこでは、捕虜たちも共に安らぐ。 追い使う者の声を彼らは聞かない。
JOB 3:19 小さな者も大きな者もそこにいる。 しもべは主人から自由である。
JOB 3:20 なぜ、惨めな者に光が与えられ、 心の苦い者に、なぜ命が与えられるのか。
JOB 3:21 彼らは死を待ち望むが、それは来ない。 隠された宝を探す以上に、彼らはそれを探し求めるのに。
JOB 3:22 墓を見つけることができれば、 彼らは大いに喜び、楽しむのに。
JOB 3:23 なぜ、その道が隠されている人に光が与えられるのか。 神がその道を閉ざされた人に。
JOB 3:24 食事に先立って、ため息がもれ、 私のうめきは水のように注ぎ出される。
JOB 3:25 私が恐れるものが私に降りかかり、 私が恐れるものが私にやって来るからだ。
JOB 3:26 私には平穏も、静けさも、安息もない。 ただ苦難がやって来る。
JOB 4:1 そこでテマン人エリファズが答えた。
JOB 4:2 もし誰かがあえてあなたに語りかけたら、あなたは悲しむだろうか。 しかし、誰が語るのを抑えることができようか。
JOB 4:3 見よ、あなたは多くの人を教え、 弱い手を強くしてきた。
JOB 4:4 あなたの言葉は倒れそうな者を支え、 よろめく膝をしっかりさせてきた。
JOB 4:5 しかし今、それがあなたの身に降りかかると、あなたは気落ちする。 それがあなたに触れると、あなたは思い悩む。
JOB 4:6 あなたの敬虔さはあなたの確信ではないか。 あなたの道の誠実さはあなたの希望ではないか。
JOB 4:7 さあ、思い出せ。罪がないのに滅びた者がいただろうか。 あるいは、正しい人が断ち切られたことがどこにあっただろうか。
JOB 4:8 私が見てきたところによれば、不義を耕し、 苦難を蒔く者たちは、同じものを刈り取っている。
JOB 4:9 神の息によって彼らは滅び、 その怒りの風によって彼らは消え失せる。
JOB 4:10 獅子の吠え声、 猛獅子の声も、 若い獅子の歯も、折られてしまう。
JOB 4:11 老いた獅子は獲物がなくて滅び、 雌獅子の子らは散らされる。
JOB 4:12 さて、一つの言葉がひそかに私へ届き、 そのかすかなささやきを、私の耳は聞いた。
JOB 4:13 夜の幻からの思いの中で、 深い眠りが人々に落ちるとき、
JOB 4:14 恐れとおののきが私に臨み、 それが私のすべての骨を震わせた。
JOB 4:15 そのとき、一つの霊が私の顔の前を過ぎて行った。 身の毛がよだった。
JOB 4:16 それは立ち止まったが、私はその姿を見分けることができなかった。 一つの形が私の目の前にあった。 静けさの中で、私は声を聞いた。
JOB 4:17 『死すべき人が神よりも正しいだろうか。 人がその造り主よりもきよいだろうか。
JOB 4:18 見よ、神はそのしもべたちにも信頼を置かれず、 その使いたちにさえ過ちを負わせられる。
JOB 4:19 まして、土くれの家に住む者たち、 その基がちりにあり、 蛾よりもたやすく押しつぶされる者たちは、なおさらだ。
JOB 4:20 朝から夕方の間に彼らは滅ぼされ、 誰も心に留めないまま、永遠に滅び去る。
JOB 4:21 その天幕の綱は内から引き抜かれ、 彼らは知恵のないまま死ぬ。』
JOB 5:1 さあ、呼んでみよ。あなたに答える者がいるだろうか。 聖なる者たちのうち、あなたは誰に向かって行くのか。
JOB 5:2 憤りは愚かな者を殺し、 妬みは浅はかな者を殺すからだ。
JOB 5:3 私は愚かな者が根を張るのを見たが、 突然、その住まいを呪った。
JOB 5:4 彼の子らは安全から遠く離れている。 彼らは門のところで押しつぶされる。 彼らを救い出す者は誰もいない。
JOB 5:5 飢えた者が彼らの収穫を食い尽くし、 いばらの中からでもそれを奪い取る。 罠が彼らの財産を飲み込もうと口を開けている。
JOB 5:6 苦難はちりから生じるのではなく、 悩みは土から生え出るのでもない。
JOB 5:7 人は悩むために生まれる。 火花が上に向かって飛ぶように。
JOB 5:8 しかし私なら、神に尋ね求める。 私の訴えを神に委ねる。
JOB 5:9 神は測り知れない大いなること、 数え切れない不思議を行う。
JOB 5:10 神は地に雨を降らせ、 野に水を送る。
JOB 5:11 こうして、低い者を高く上げ、 悲しむ者を安全な所へ引き上げる。
JOB 5:12 神は悪賢い者たちの企てをくじき、 その手に何も成し遂げさせない。
JOB 5:13 神は知恵ある者をその悪賢さで捕らえ、 狡猾な者の企みを覆す。
JOB 5:14 彼らは昼間でも闇にぶつかり、 真昼でも夜のように手探りする。
JOB 5:15 しかし神は、彼らの口の剣から、 力ある者の手から、貧しい者を救う。
JOB 5:16 こうして、貧しい者には希望があり、 不正はその口を閉ざす。
JOB 5:17 見よ、神に懲らしめられる人は幸いである。 それゆえ、全能者の懲らしめを軽んじてはならない。
JOB 5:18 神は傷つけるが、包み、 打つが、その御手で癒やす。
JOB 5:19 六つの苦難から神はあなたを救い出し、 七つ目でも災いはあなたに触れない。
JOB 5:20 飢饉のときにはあなたを死から贖い出し、 戦いのときには剣の力から救い出す。
JOB 5:21 あなたは舌のむちから隠され、 滅びが来ても恐れることはない。
JOB 5:22 あなたは滅びと飢饉を笑い、 地の獣を恐れることはない。
JOB 5:23 あなたは野の石と契りを結び、 野の獣はあなたと平和を保つからだ。
JOB 5:24 あなたは自分の天幕が平和であることを知り、 自分の牧場を見回っても、何も失われていない。
JOB 5:25 あなたはまた、自分の子孫 が数多くなり、 あなたの子孫が地の草のようになるのを知る。
JOB 5:26 あなたは満ち足りた齢で墓に行き着く。 穀物の束がその季節に運び込まれるように。
JOB 5:27 見よ、私たちはこれを調べた。これはその通りである。 これを聞いて、自分のために悟れ。
JOB 6:1 そこでヨブは答えた。
JOB 6:2 ああ、私の苦悩が量られ、 私のすべての災いが秤の上に置かれたらよいのに。
JOB 6:3 それは今、海の砂よりも重い。 それで私の言葉は乱れた。
JOB 6:4 全能者の矢が私の中にあり、 私の霊はその毒を飲み干している。 神の恐怖が私に対して陣を敷いている。
JOB 6:5 野ろばは草があるときにいななくだろうか。 牛はその飼葉の前で鳴くだろうか。
JOB 6:6 味のないものは塩なしで食べられるだろうか。 卵の白身に何の味があるだろうか。
JOB 6:7 私はそれに触れることさえ拒む。 それは私には吐き気を催す食物だ。
JOB 6:8 ああ、私の願いが聞き入れられ、 私が待ち望むものを、神が与えてくださったらよいのに。
JOB 6:9 神が私を打ち砕くことを良いとされ、 御手を放して私を断ち切ってくださったらよいのに。
JOB 6:10 それが今も私の慰めである。 容赦のない痛みの中でも私は喜び躍ろう。 私は聖なる方の言葉を否定しなかったのだから。
JOB 6:11 私にどんな力があって、なお待てるのか。 どんな終わりがあるから、耐え続けられるのか。
JOB 6:12 私の力は石の力だろうか。 私の肉体は青銅だろうか。
JOB 6:13 私の内には助けがなく、 救いの手立ても私から遠ざかったではないか。
JOB 6:14 気を失いそうな者には、その友から親切が示されるべきだ。 たとえ彼が全能者への恐れを捨てるとしても。
JOB 6:15 私の兄弟たちは流れ去る川、 消え失せる川床のように私を欺いた。
JOB 6:16 それは氷のゆえに黒く、 その中に雪が隠れているが、
JOB 6:17 乾季には消え去り、 暑くなると、その場所から干上がってしまう。
JOB 6:18 その水を求める隊商たちは道をそれ、 荒れ地へと上って行って、滅びる。
JOB 6:19 テマの隊商たちは目を凝らし、 シェバの群れはそれらを待ち望んだ。
JOB 6:20 期待していたので恥じ、 そこへ着いて、うろたえた。
JOB 6:21 今や、あなたがたもその川と同じだ。 あなたがたは恐ろしいものを見て、恐れている。
JOB 6:22 私がこれまで、『私にくれ』と言っただろうか。 あるいは、『あなたの財産から私のために贈り物をしてくれ』と。
JOB 6:23 あるいは、『敵の手から私を救い出してくれ』と。 あるいは、『虐げる者たちの手から私を贖い出してくれ』と言っただろうか。
JOB 6:24 私に教えよ、そうすれば私は黙ろう。 私の過ちを私に悟らせよ。
JOB 6:25 正しい言葉はなんと力強いことか。 だが、あなたがたの叱責は何を証明するのか。
JOB 6:26 あなたがたは言葉を責めるつもりなのか。 絶望した者の言葉など、風にすぎないのに。
JOB 6:27 まことに、あなたがたはみなしごをくじにかけ、 自分たちの友を売り渡す。
JOB 6:28 だから今、どうか私を見てほしい。 私は決して、あなたがたの面前で嘘をつかない。
JOB 6:29 考え直してくれ。 不正があってはならない。 もう一度、考え直してくれ。 私の言い分は正しい。
JOB 6:30 私の舌に不正があるだろうか。 この口は、何が災いか見分けられないのか。
JOB 7:1 人は地上で苦役に服しているのではないか。 その日々は雇い人の日々のようではないか。
JOB 7:2 日陰を切に望むしもべのように、 その賃金を待ち望む雇い人のように。
JOB 7:3 こうして、私は悲惨な月日を割り当てられ、 苦痛の夜が私に定められた。
JOB 7:4 私は横たわるとき、こう言う。 『いつ起き上がれるか。夜はいつ終わるのか。』 私は夜明けまで寝返りを打ってばかりいる。
JOB 7:5 私の肉体はうじ虫とちりの塊をまとい、 私の皮膚はふさがっては、またただれる。
JOB 7:6 私の日々は機織りの杼よりも速く、 希望もないままに過ぎ去っていく。
JOB 7:7 どうか覚えていてください。私の命は一息にすぎない。 この目は二度と幸いを見ない。
JOB 7:8 今、私を見る目も、やがて私を見なくなる。 あなたの目は私に向けられるが、私はもう存在しない。
JOB 7:9 雲が消え去ってなくなるように、 よみ へ下る者は、もはや上って来ない。
JOB 7:10 彼はもはや自分の家に帰ることはなく、 彼の場所も、もはや彼を知ることはない。
JOB 7:11 だから私は黙っていない。 私は霊の苦悩のゆえに語り、 心の苦しみのままに嘆こう。
JOB 7:12 私は海なのか、海の怪物なのか。 なぜ、あなたは私に見張りを置くのか。
JOB 7:13 私が『私の寝床が私を慰め、 私の寝椅子が私の不平を和らげてくれる』と言うとき、
JOB 7:14 あなたは夢で私を怯えさせ、 幻によって私を恐れさせる。
JOB 7:15 それで私はむしろ絞め殺されることを選び、 この骨だけの身でいるよりも死を選ぶ。
JOB 7:16 私は自分の命を忌み嫌う。 私は永遠に生きたくはない。 私を放っておけ。私の日々は一息にすぎないからだ。
JOB 7:17 人とは何者なのか、あなたが彼を大いなるものとし、 彼に心を留められるとは。
JOB 7:18 あなたが毎朝彼を訪れ、 絶えず彼を試みられるとは。
JOB 7:19 あなたはいつまで、私から目をそらさないのか。 私が唾を飲み込む間さえも、私を放っておかれないのか。
JOB 7:20 たとえ私が罪を犯したとして、あなたに何をしたというのか。人を見張る方よ。 なぜあなたは私を標的にしたのか。 それで、私は自分自身にとって重荷となっている。
JOB 7:21 なぜあなたは私の背きを赦し、私の咎を取り去ってくださらないのか。 私は今、ちりの中に横たわろうとしている。 あなたは私を熱心に探すだろうが、私はもはや存在しない。
JOB 8:1 そこでシュア人ビルダデが答えた。
JOB 8:2 あなたはいつまでこれらのことを語るのか。 あなたの口の言葉は激しい風なのか。
JOB 8:3 神は裁きを曲げられるだろうか。 全能者は義を曲げられるだろうか。
JOB 8:4 もしあなたの子らが神に対して罪を犯したなら、 神は彼らを、その背きの報いに引き渡されたのだ。
JOB 8:5 もしあなたが熱心に神を尋ね求め、 全能者に願い求めるなら、
JOB 8:6 もしあなたがきよくて正しいなら、 きっと今、神はあなたのために動き出し、 あなたの義の住まいを栄えさせてくださるだろう。
JOB 8:7 あなたの初めは小さくても、 あなたの終わりは非常に大きくなるだろう。
JOB 8:8 どうか、過去の世代に尋ねてみよ。 その父祖の探究に心を留めよ。
JOB 8:9 （私たちは昨日の者でしかなく、何も知らない。 地上での私たちの日々は影にすぎない。）
JOB 8:10 彼らはあなたに教え、告げ、 心から言葉を語るではないか。
JOB 8:11 パピルスは泥なしに育つだろうか。 葦は水なしに育つだろうか。
JOB 8:12 それがまだ青々としており、刈り取られなくても、 他のどの草よりも先に枯れる。
JOB 8:13 神を忘れるすべての者の道もそのようである。 神を敬わない者の希望は滅び去る。
JOB 8:14 その確信は打ち砕かれ、 その頼みとするものは蜘蛛の巣である。
JOB 8:15 彼は自分の家に寄りかかるが、それは立たず、 彼はそれにすがりつくが、それは持ちこたえない。
JOB 8:16 彼は太陽の前で青々としている。 その若枝は彼の園に伸びていく。
JOB 8:17 その根は石の山に絡みつき、 石の間にまで根を張る。
JOB 8:18 もし彼がその場所から滅ぼし去られるなら、 そこは彼を拒んで、『私はあなたを見たことがない』と言う。
JOB 8:19 見よ、これが彼の道の楽しみ。 その地から別のものが芽を出す。
JOB 8:20 見よ、神は咎のない人を退けず、 悪を行う者の手を支えない。
JOB 8:21 神はなお、あなたの口を笑いで満たし、 あなたの唇を歓声で満たす。
JOB 8:22 あなたを憎む者たちは恥をまとい、 悪者の天幕はもはやなくなる。
JOB 9:1 そこでヨブは答えた。
JOB 9:2 まことに、私はそれがその通りであることを知っている。 しかし、人がどうして神の前で義とされようか。
JOB 9:3 もし人が神と争うことを望んでも、 千に一つも神に答えることはできない。
JOB 9:4 御心は知恵に満ち、御力は強い。 誰が神に対して心を固くして、無事でいられただろうか。
JOB 9:5 神は山々を移されるが、山々はそれを知らない。 怒りのうちにそれらを覆す。
JOB 9:6 神は地をその場所から揺り動かされる。 その柱は震える。
JOB 9:7 神が太陽に命じられると、それは昇らず、 星々を封じられる。
JOB 9:8 神はただ独りで天を広げ、 海の大波の上を歩かれる。
JOB 9:9 神は北斗七星、オリオン、プレアデス、 そして南の星座の部屋を造られる。
JOB 9:10 神は測り知れない大いなることを行い、 まことに数え切れない不思議なことを行われる。
JOB 9:11 見よ、神は私のそばを通られるが、私は神を見ない。 神はまた通り過ぎて行かれるが、私は神に気づかない。
JOB 9:12 見よ、神は奪い去られる。 誰が神を妨げることができようか。 誰が神に『何をなさるのか』と問えよう。
JOB 9:13 神はその怒りを収めない。 ラハブの助け手たちは神の下に身をかがめる。
JOB 9:14 まして、私がどうして神に答え、 神と論じ合うために言葉を選べるだろうか。
JOB 9:15 たとえ私が義であったとしても、私は神に答えないだろう。 私は私の裁き主に願い求めるのみである。
JOB 9:16 もし私が呼びかけて、神が私に答えられたとしても、 神が私の声に耳を傾けられたとは私は信じない。
JOB 9:17 神は嵐で私を打ち砕き、 理由もなく私の傷を増し加えられるからだ。
JOB 9:18 神は私に息をつかせず、 苦しみで満たす。
JOB 9:19 もし力のことなら、見よ、神は力強い。 もし裁きのことなら、『誰が私を呼び出すのか』と神は言われる。
JOB 9:20 たとえ私が義であったとしても、私自身の口が私を罪に定める。 たとえ私が咎のない者であっても、私の口は私を曲がった者とする。
JOB 9:21 私は咎のない者だ。 私は自分自身を顧みない。 私は自分の命を忌み嫌う。
JOB 9:22 それはみな同じだ。 だから私は言う。神は咎のない者も悪者も滅ぼされると。
JOB 9:23 むちが突然殺すとき、 神は罪のない者の絶望をあざ笑う。
JOB 9:24 地は悪者の手に渡されている。 神はその地の裁き司たちの顔を覆う。 もし神ではないなら、一体誰なのか。
JOB 9:25 今、私の日々は走る者よりも速い。 それらは逃げ去り、良いことを見ない。
JOB 9:26 それらは葦の小舟のように過ぎ去った。 獲物に飛びかかる鷲のように。
JOB 9:27 もし私が、『自分の不平を忘れよう。 悲しい顔を捨てて、明るくしよう』と言っても、
JOB 9:28 私はすべての悲しみを恐れる。 私は、あなたが私を罪のない者とはされないことを知っている。
JOB 9:29 私は罪に定められる。 それならなぜ、私はむなしく労苦するのか。
JOB 9:30 たとえ私が雪の水で身を洗い、 灰汁で手をきよめたとしても、
JOB 9:31 なおあなたは私を溝の中に突き落とす。 私の衣でさえ私を忌み嫌うだろう。
JOB 9:32 神は私のような人ではない。だから私は神に答えることも、 私たちが共に裁きの場に出ることもできない。
JOB 9:33 私たち二人に手を置く仲裁者は、 私たちの間にはいない。
JOB 9:34 神が私からそのむちを取り去ってくださるように。 神の恐れが私を怯えさせないように。
JOB 9:35 そうすれば、私は語り、神を恐れないだろう。 だが、私自身にはそうする力がない。
JOB 10:1 私は自分の命に倦み果てた。 私は自分の不平を自由に放とう。 心の苦しみのままに語ろう。
JOB 10:2 私は神に言おう。『私を罪に定めないでください。 なぜ私と争われるのか、示してください。
JOB 10:3 あなたが虐げること、 あなたが御手のわざを軽蔑すること、 悪者の企てに好意を示すことが、あなたには良いことなのか。
JOB 10:4 あなたは肉の目を持つのか。 人が見るように、あなたも見るのか。
JOB 10:5 あなたの日々は死すべき人の日々のようなのか。 あなたの年は人の年のようなのか。
JOB 10:6 それであなたは私の咎を尋ね求め、 私の罪を探し求めるのか。
JOB 10:7 私が悪者ではないことを、あなたは知っておられる。 しかも、あなたの御手から救い出せる者は誰もいない。
JOB 10:8 あなたの御手が私を形造り、余すところなく造り上げたのに、 それでも私を滅ぼすのか。
JOB 10:9 どうか思い出してください。あなたが私を粘土のように形造ったことを。 それなのに、私を再びちりへ帰すのか。
JOB 10:10 あなたは私を乳のように注ぎ出し、 チーズのように固めたではないか。
JOB 10:11 あなたは私に皮膚と肉体を着せ、 骨と筋で私を編み合わせた。
JOB 10:12 あなたは私に命と慈しみを与え、 あなたの顧みが私の息を守った。
JOB 10:13 それなのに、あなたはこれらのことを御心に秘めていた。 これがあなたの御心にあったことを、私は知っている。
JOB 10:14 私が罪を犯せば、あなたは見逃さず、 私の咎を赦さない。
JOB 10:15 私が悪者なら、ああ、災いだ。 義人であっても、頭を上げることはできない。 私は恥辱に満ち、 自分の苦難を見つめるばかりだ。
JOB 10:16 頭を上げれば、あなたは獅子のように私を狩り、 再び驚くべき力を私に示す。
JOB 10:17 あなたは私に対する証人を新たにし、 私への憤りを増し加え、 次々と新たな軍勢を私に向ける。
JOB 10:18 それならなぜ、私を胎から引き出したのか。 私が息絶え、どんな目も私を見なければよかったのに。
JOB 10:19 私は初めから存在しなかった者のようになり、 胎からそのまま墓へ運ばれていたものを。
JOB 10:20 私の日々はわずかではないか。 どうか、もうやめてください。 私を放っておいてください。わずかな安らぎを得られるように。
JOB 10:21 私が戻ることのない場所へ行く前に。 闇と死の陰の地へ。
JOB 10:22 真夜中のように暗い地、 死の陰に覆われ、 秩序もなく、 光さえ暗闇に等しい地へ。』
JOB 11:1 そこでナアマ人ツォファルが答えた。
JOB 11:2 言葉数の多い者が、答えも受けずに済むのか。 口達者な者が正しいとされるのか。
JOB 11:3 あなたの空言で、人々は黙るのか。 あなたがあざけっても、誰も恥じ入らせないのか。
JOB 11:4 あなたは言う。『私の教えは純粋だ。 私はあなたの目にきよい』と。
JOB 11:5 しかし、ああ、神が語られ、 あなたに向かってその唇を開き、
JOB 11:6 知恵の秘密をあなたに示してくださったらよいのに。 まことに、知恵には二つの面がある。 神はあなたの咎に値するよりも軽く扱っておられると知れ。
JOB 11:7 あなたは神の奥義を推し量ることができるか。 全能者の限界を見極めることができるか。
JOB 11:8 それらは天のように高い。あなたに何ができようか。 よみ よりも深い。あなたはどんなことを知り得ようか。
JOB 11:9 その尺度は地よりも長く、 海よりも広い。
JOB 11:10 もし神が通り過ぎ、あるいは閉じ込め、 あるいは法廷を開かれるなら、誰が神に逆らうことができようか。
JOB 11:11 神は偽りの者を知り、 見過ごすことなく、不義を見抜く。
JOB 11:12 空しい人が知恵ある者となるのは、 野ろばの子が人として生まれる時にすぎない。
JOB 11:13 もしあなたが心を正しく定め、 神に向かって手を差し伸ばすなら、
JOB 11:14 もしあなたの手に不義があるなら、それを遠ざけよ。 不正をあなたの天幕に住まわせてはならない。
JOB 11:15 そうすれば確かに、あなたは汚れなく顔を上げ、 そうだ、あなたは堅く立ち、恐れることはない。
JOB 11:16 あなたは自分の苦難を忘れるからだ。 流れ去った水のように、それを思い出すだろう。
JOB 11:17 命は真昼よりも明るくなり、 暗闇があっても、それは朝のようになる。
JOB 11:18 希望があるので、あなたは安らかにいられる。 そうだ、あなたは見回し、安らかに休む。
JOB 11:19 あなたは横たわっても、誰にも脅かされない。 そうだ、多くの者があなたの好意を求めるだろう。
JOB 11:20 しかし悪者たちの目は衰える。 彼らには逃れる道がなくなり、 彼らの希望は息絶えることとなる。
JOB 12:1 そこでヨブは答えた。
JOB 12:2 まことに、あなたがたは立派な人々だ。 知恵もあなたがたと共に死ぬのだろう。
JOB 12:3 しかし私にも、あなたがたと同じように理解力がある。 私はあなたがたに劣ってはいない。 まことに、このようなことを誰が知らないだろうか。
JOB 12:4 私は自分の隣人の笑いものとなっている。 神に呼び求め、答えを受けたこの私が。 正しく、咎のない人が笑いものとなっている。
JOB 12:5 安らかな者は不幸を軽んじる。 不幸は足を滑らせる者を待ち受ける。
JOB 12:6 強盗の天幕は栄える。 神を怒らせる者たちは安全である。 彼らは自分の神を自分の手に持っている。
JOB 12:7 獣に尋ねよ。彼らがあなたに教える。 空の鳥に。彼らがあなたに告げる。
JOB 12:8 地に語りかけよ。地があなたに教える。 海の魚もあなたに告げる。
JOB 12:9 これらすべてを見て、誰が知らないだろう。 主の御手がこれをなしたことを。
JOB 12:10 すべての生き物の命と、 すべての人の息は、その御手の中にある。
JOB 12:11 口が食べ物の味を試すように、 耳が言葉を試すのではないか。
JOB 12:12 年老いた者には知恵があり、 長い年月には悟りがある。
JOB 12:13 神には知恵と力がある。 神には計り事と英知がある。
JOB 12:14 見よ、神が打ち壊せば、再び建てることはできない。 神が人を閉じ込めれば、解放されることはない。
JOB 12:15 見よ、神が水を押しとどめれば、それは干上がる。 また神がそれを送り出せば、それは地を覆す。
JOB 12:16 神には力と知恵がある。 欺かれる者も欺く者も、神の御手にある。
JOB 12:17 神は参議たちを裸にして連れ去り、 裁判官たちを愚かにする。
JOB 12:18 神は王たちの権威を解き、 その腰を帯で縛る。
JOB 12:19 神は祭司たちを裸にして連れ去り、 力ある者たちを打ち倒す。
JOB 12:20 神は信頼される者たちの言葉を取り去り、 長老たちの分別を奪う。
JOB 12:21 神は君主たちの上に侮りを注ぎ、 強い者たちの帯を緩める。
JOB 12:22 神は暗闇から深い事柄をあらわにし、 死の陰を光へ引き出す。
JOB 12:23 神は国々を大きくし、また滅ぼす。 国々を広げ、また捕らえて連れ去る。
JOB 12:24 神は地の民の長たちから理解力を取り去り、 道のない荒野を彼らにさまよわせる。
JOB 12:25 彼らは光のない暗闇を手探りし、 神は彼らを酔った人のようによろめかせる。
JOB 13:1 見よ、私の目はこれらすべてを見た。 私の耳はそれを聞き、理解した。
JOB 13:2 あなたがたが知っていることを、私もまた知っている。 私はあなたがたに劣ってはいない。
JOB 13:3 まことに、私は全能者に語りたい。 私は神と論じたい。
JOB 13:4 しかし、あなたがたは偽りを塗り固める者たちだ。 あなたがたは皆、無価値な医者だ。
JOB 13:5 ああ、あなたがたが完全に黙っていてくれたらよいのに。 それこそ、あなたがたの知恵となるだろう。
JOB 13:6 さあ、私の論証を聞け。 私の唇の訴えに耳を傾けよ。
JOB 13:7 あなたがたは神のために不義を語り、 神のために欺きを語るのか。
JOB 13:8 あなたがたは神をえこひいきするのか。 あなたがたは神のために争うのか。
JOB 13:9 神に探り出されても、無事で済むと思うか。 あるいは、人が人を欺くように、あなたがたは神を欺くのか。
JOB 13:10 もしあなたがたがひそかにえこひいきをするなら、 神は必ずあなたがたを責められる。
JOB 13:11 神の威光はあなたがたを恐れさせないか。 その畏怖があなたがたの上に降りかからないか。
JOB 13:12 あなたがたの格言は灰のことば、 その弁護は土の砦にすぎない。
JOB 13:13 黙れ。 私を放っておけ。私に語らせよ。 どんなことが私に降りかかってもよい。
JOB 13:14 なぜ私は自分の肉を歯にくわえ、 命を手に置くのか。
JOB 13:15 見よ、神は私を殺す。 私には望みがない。 それでも私は御前で自分の道を弁明する。
JOB 13:16 これこそ私の救いとなる。 神を敬わない者は御前に出られないからだ。
JOB 13:17 私の言葉に注意深く耳を傾けよ。 私の申し立てを耳に留めよ。
JOB 13:18 見よ、私は訴えを整えた。 私は自分が正しいと知っている。
JOB 13:19 誰が私と争えるのか。 それなら、私は黙って息絶えよう。
JOB 13:20 ただ二つのことだけは、私になさらないでください。 そうすれば、私はあなたの御顔を避けない。
JOB 13:21 御手を私から遠ざけてください。 あなたの恐ろしさで、私をおびえさせないでください。
JOB 13:22 それから、私を呼んでください。私は答えよう。 あるいは私に語らせ、あなたが答えてください。
JOB 13:23 私の不義と罪は、いったいどれほどあるのか。 私の背きと罪を知らせてください。
JOB 13:24 なぜあなたは御顔を隠し、 私を敵とみなすのか。
JOB 13:25 風に吹かれる木の葉を、なお脅すのか。 乾いたわらを追い回すのか。
JOB 13:26 あなたは私に対して苦い事柄を書き記し、 若い日の不義を私に負わせる。
JOB 13:27 あなたは私の足を足かせにはめ、 私のすべての道を見張り、 足の裏の跡まで刻みつける。
JOB 13:28 私は腐ったもののように朽ち、 虫に食われた衣のようになる。
JOB 14:1 女から生まれた人は、 日が短く、悩みに満ちている。
JOB 14:2 花のように咲き、やがてしぼむ。 影のように逃げ去り、留まることがない。
JOB 14:3 あなたはこのような者に目を留め、 私をご自身の裁きの場に引き出されるのか。
JOB 14:4 汚れたものから、誰がきよいものを生み出せよう。 誰一人いない。
JOB 14:5 彼の日は定められており、 その月の数はあなたの御手にあり、 あなたは彼が越えられない限界を定められた。
JOB 14:6 彼から目をそらし、休ませてください。 彼が雇い人のように自分の日を終えるまで。
JOB 14:7 木には希望がある。もし切り倒されても、 再び芽を出し、 その若枝は絶えることがない。
JOB 14:8 たとえその根が地の中で老い、 その切り株が土の中で死んでも、
JOB 14:9 水の匂いによって芽を出し、 苗木のように枝を出す。
JOB 14:10 しかし人は死に、倒れ伏す。 まことに、人は息絶える。彼はどこにいるのか。
JOB 14:11 水が海からなくなり、 川が干からびて乾き切るように、
JOB 14:12 人は横たわって、起き上がらない。 天がなくなるまで彼らは目覚めず、 その眠りから呼び覚まされることもない。
JOB 14:13 ああ、あなたが私をよみ に隠してくださったらよいのに。 あなたの怒りが過ぎ去るまで私をひそかに保ち、 私のために定めの時を設けて、私を覚えてくださったらよいのに。
JOB 14:14 もし人が死ねば、再び生きるだろうか。 私は苦役のすべての日々を待とう、 私の解放の時が来るまで。
JOB 14:15 あなたが呼びかけ、私があなたに答える。 あなたはご自身の手の働きを慕い求められる。
JOB 14:16 しかし今、あなたは私の歩みを数えられる。 あなたは私の罪を見張っておられないだろうか。
JOB 14:17 私の背きは袋に封じられ、 あなたは私の咎を縫い閉じられる。
JOB 14:18 しかし、山は倒れて無に帰し、 岩はその場所から移される。
JOB 14:19 水は石をすり減らし、 その激流は地のちりを洗い流す。 そのように、あなたは人の希望を滅ぼされる。
JOB 14:20 あなたは永遠に彼に打ち勝ち、彼は去って行く。 あなたは彼の顔を変えて、彼を送り出される。
JOB 14:21 彼の子らが誉れを得ても、彼はそれを知らない。 彼らが低くされても、彼は彼らのことに気づかない。
JOB 14:22 ただ、その身は痛み、 その心は嘆く。
JOB 15:1 そこでテマン人エリファズが答えた。
JOB 15:2 知恵のある者が、むなしい知識で答え、 東風で自分を満たすべきだろうか。
JOB 15:3 無益な話や、 何の益にもならない言葉で論じ合うべきだろうか。
JOB 15:4 まことに、あなたは神への恐れを捨て去り、 神の御前の敬虔を妨げている。
JOB 15:5 あなたの咎があなたの口に教え、 あなたは悪賢い者の言葉を選んでいる。
JOB 15:6 あなた自身の口があなたを罪に定めるのであって、私ではない。 そうだ、あなた自身の唇があなたに不利な証言をする。
JOB 15:7 あなたは最初に生まれた人なのか。 あるいは、丘よりも先にあなたは産み出されたのか。
JOB 15:8 あなたは神の密かな助言を聞いたのか。 あなたは知恵を自分だけのものとしているのか。
JOB 15:9 私たちの知らない何を、あなたは知るのか。 私たちにないどんな悟りが、あなたにあるのか。
JOB 15:10 私たちの中には白髪の者も、老齢の者もおり、 あなたの父よりもはるかに年上だ。
JOB 15:11 神の慰めはあなたにとって小さすぎるのか。 あなたへの優しい言葉もそうなのか。
JOB 15:12 なぜあなたの心はあなたを駆り立てるのか。 なぜあなたの目はぎらつくのか。
JOB 15:13 それであなたは心を神に逆らわせ、 このような言葉をあなたの口から出させている。
JOB 15:14 人が何者だから、きよくあり得るのか。 女から生まれた者が、どうして義であり得るのか。
JOB 15:15 見よ、神はその聖なる者たちにも信頼を置かれない。 まことに、天も神の御目にはきよくない。
JOB 15:16 まして、忌まわしく腐敗した者、 水のように不義を飲む人がきよいだろうか。
JOB 15:17 さらに示そう。私に聞け。 私が見たことを私は宣言しよう。
JOB 15:18 （これは知恵のある者たちがその先祖たちから告げ知らされたことであり、 隠してはこなかった。
JOB 15:19 彼らにのみその地は与えられ、 見知らぬ者は彼らの間を通らなかった。）
JOB 15:20 悪者はその一生の間、苦痛に身もだえし、 虐げる者には限られた年が備えられている。
JOB 15:21 恐怖の音が彼の耳を離れない。 繁栄の時にも、滅ぼす者が彼を襲う。
JOB 15:22 彼は暗闇から戻れると信じない。 彼は剣に狙われている。
JOB 15:23 彼は食物を求めてさまよい歩き、「それはどこにあるのか」と言う。 彼は暗闇の日が自分の手元に迫っていることを知っている。
JOB 15:24 苦難と苦悩が彼をおびえさせる。 戦いの準備をした王のように、それらは彼に打ち勝つ。
JOB 15:25 彼が神に向かって手を伸ばし、 全能者に対して高慢に振る舞ったからだ。
JOB 15:26 彼はうなじを固くして神に突進し、 厚い盾を持って向かって行く。
JOB 15:27 彼は自分の顔を脂肪で覆い、 腰に脂肪を蓄えたからだ。
JOB 15:28 彼は荒れ果てた町、 住む者もなく、 石塚となる家に住んだ。
JOB 15:29 彼は富むことはなく、その財産も続くことはない。 その富が地上に広がることもない。
JOB 15:30 彼は暗闇から離れることはない。 炎が彼の枝を枯らす。 彼は神の口の息によって吹き払われる。
JOB 15:31 彼はむなしいものを頼りとして、自分自身を欺いてはならない。 むなしいものが彼の報いとなるからだ。
JOB 15:32 その時が来る前に報いは成り、 彼の枝は青々とはならない。
JOB 15:33 彼はぶどうの木のように熟さない実を振り落とし、 オリーブの木のようにその花を落とす。
JOB 15:34 神を敬わない者の集まりは実を結ばず、 火は賄賂の天幕を焼き尽くすからだ。
JOB 15:35 彼らは災いをはらみ、不義を産み出す。 その心は欺きを用意する。
JOB 16:1 そこでヨブは答えた。
JOB 16:2 私はこのようなことをたくさん聞いた。 あなたがたは皆、苦しみを増す慰め手だ。
JOB 16:3 むなしい言葉に終わりはないのか。 何に駆られて、そんな答えをするのか。
JOB 16:4 私もあなたがたのように語ることができる。 もし立場が逆であったなら、 あなたがたに対して言葉を並べ、 あなたがたに向かって頭を振ることもできた。
JOB 16:5 だが私なら、言葉であなたがたを力づけ、 この唇の慰めで苦しみを和らげただろう。
JOB 16:6 たとえ語っても、私の痛みは和らがない。 黙っていても、何が軽くなるのか。
JOB 16:7 だが今、神よ、あなたは私を疲れ果てさせ、 私の家族をことごとく打ち滅ぼした。
JOB 16:8 あなたは私をしなびさせた。 それが私を訴える証人となる。 痩せた姿が私に逆らって立ち上がり、 面と向かって私を責め立てる。
JOB 16:9 怒りのうちに私を引き裂き、敵意を向けた。 私に歯ぎしりし、 私の敵は鋭い目で私をにらむ。
JOB 16:10 人々は口を大きく開けて私に襲いかかり、 侮って私の頬を打つ。 一団となって私に押し寄せる。
JOB 16:11 神は私を神を敬わない者に引き渡し、 悪者たちの手に投げ渡した。
JOB 16:12 私は安らかであった。だが神は私を打ち砕き、 首をつかんで粉々にし、 私を的として立てた。
JOB 16:13 神の射手たちが私を取り囲む。 神は容赦なく私の腎臓を切り裂き、 胆汁を地に注ぎ出す。
JOB 16:14 破れに破れを重ねて私を打ち砕き、 戦士のように私へ突進する。
JOB 16:15 私は粗布を肌に縫いつけ、 自分の誉れをちりに伏させた。
JOB 16:16 泣き続けて、私の顔は赤く腫れ、 死の陰が私のまぶたを覆う。
JOB 16:17 私の手に暴力はなく、 私の祈りはきよいにもかかわらず。
JOB 16:18 地よ、私の血を覆うな。 私の叫びを葬る場所がないように。
JOB 16:19 今もなお、見よ、私の証人は天におられ、 私を弁護する方は高い所におられる。
JOB 16:20 友らは私をあざ笑う。 私の目は神に向けて涙を注ぎ出す。
JOB 16:21 人と神との間を裁き、 人の子とその友との間を裁いてくださるように。
JOB 16:22 あと数年もすれば、 戻らぬ道を私は行く。
JOB 17:1 私の息は尽き、 私の日々は消え、 墓が私を待っている。
JOB 17:2 確かに、嘲る者たちが私とともにいる。 私の目は彼らの挑発を見つめ続ける。
JOB 17:3 どうか、私のために保証を置いてください。 ご自身が私の保証人となってください。 ほかに誰が、私と手を打ってくれるだろう。
JOB 17:4 あなたが彼らの心から悟りを隠された。 それゆえ、彼らを高く上げることはない。
JOB 17:5 友を分け前として差し出す者は、 その子どもの目さえ衰える。
JOB 17:6 神は私を人々の笑いぐさとし、 人々は私の顔に唾を吐く。
JOB 17:7 私の目も悲しみのためにかすみ、 この体は影のようになった。
JOB 17:8 正しい人々はこのことに驚き、 罪のない者は神を敬わない者に憤る。
JOB 17:9 しかし、義人は自分の道を堅く保ち、 手のきよい者は、ますます力を増す。
JOB 17:10 だが、あなたがたは皆、もう一度来るがよい。 それでも、あなたがたの中に知恵ある者は見いだせない。
JOB 17:11 私の日々は過ぎ去り、 私の計画は断ち切られ、 心に抱いた願いも断ち切られた。
JOB 17:12 彼らは夜を昼だと言い、 闇を前にして、『光は近い』と言う。
JOB 17:13 もし私が、よみ を自分の家として待ち望み、 私の寝床を暗闇の中に敷いたなら、
JOB 17:14 もし腐敗に『お前は私の父』と言い、 うじ虫に向かって『私の母』、『私の姉妹』と言ったなら、
JOB 17:15 それなら、私の希望はどこにあるのか。 私の希望を、誰が見るのか。
JOB 17:16 それは私とともによみ の門へ下るのか。 ともにちりの中へ下って行くのか。
JOB 18:1 そこでシュア人ビルダデが答えた。
JOB 18:2 あなたはいつまで言葉を探し求めるのか。 よく考えよ。その後で私たちは語ろう。
JOB 18:3 なぜ私たちは動物とみなされ、 あなたの目には汚れたものとなっているのか。
JOB 18:4 怒りのあまり自分自身を引き裂く者よ。 あなたのために地が見捨てられるだろうか。 あるいは、岩がその場所から移されるだろうか。
JOB 18:5 そうだ、悪者の光は消され、 その火の火花は輝かない。
JOB 18:6 その天幕の中の光は暗くなり、 彼の上にあるともしびは消される。
JOB 18:7 彼の力強い歩みは狭められ、 彼自身の企てが彼を倒す。
JOB 18:8 彼は自分の足で網に入り、 その網目の上を歩くからだ。
JOB 18:9 罠が彼のかかとを捕らえ、 落とし穴が彼を捕らえる。
JOB 18:10 彼のための輪縄が土の中に隠され、 彼のための罠が道にある。
JOB 18:11 四方から恐怖が彼を怯えさせ、 彼の足元を追い立てる。
JOB 18:12 その力は飢え衰え、 災難が彼のそばで待ち構えている。
JOB 18:13 その皮膚は食い破られ、 死の初子がその手足を食い尽くす。
JOB 18:14 彼は安全な天幕から引き抜かれ、 恐怖の王のもとへ連れて行かれる。
JOB 18:15 彼と無縁のものが、その天幕に住む。 硫黄が彼の住まいにまき散らされる。
JOB 18:16 下では彼の根が干からび、 上では彼の枝が切り落とされる。
JOB 18:17 彼の記憶は地から滅び去り、 通りに彼の名はなくなる。
JOB 18:18 彼は光から暗闇へと追い立てられ、 世界から追い出される。
JOB 18:19 彼には、自分の民の間に息子も孫もなく、 彼が住んでいた所に残る者は誰もいない。
JOB 18:20 後に来る者たちは、その運命に驚き、 先の者たちは恐れおののく。
JOB 18:21 まことに、不義な者の住まいはこのようである。 これが神を知らない者の場所である。
JOB 19:1 そこでヨブは答えた。
JOB 19:2 あなたがたはいつまで私を苦しめ、 言葉で私を打ち砕くのか。
JOB 19:3 あなたがたは十度も私をそしった。 私を打ちのめして、恥じないのか。
JOB 19:4 もし本当に私が過ちを犯したのなら、 その過ちは私自身にとどまる。
JOB 19:5 もし本当に、あなたがたが私の上に立とうとし、 私の恥辱を理由に私を責めるなら、
JOB 19:6 今、知れ。神が私を覆し、 その網で私を取り囲んだのだ。
JOB 19:7 見よ、私が「不当だ」と叫んでも、聞かれない。 助けを求めて叫んでも、裁きはない。
JOB 19:8 神は私の道を壁で塞いで、私が通れないようにし、 私の道に暗闇を置いた。
JOB 19:9 神は私から私の栄光を剥ぎ取り、 私の頭から冠を取り去った。
JOB 19:10 神は四方から私を打ち壊し、私は消え去る。 神は私の希望を木のように引き抜いた。
JOB 19:11 神はまた、私に向かって怒りを燃やし、 私をご自分の敵の一人とみなす。
JOB 19:12 神の軍隊が共にやって来て、 私に対して包囲の塁を築き、 私の天幕を取り囲む。
JOB 19:13 神は私の兄弟たちを私から遠ざけた。 私の知人たちは、私から完全に離れ去った。
JOB 19:14 私の親族は立ち去った。 私の親しい友たちは私を忘れた。
JOB 19:15 私の家に住む者たちも私の女奴隷たちも、私を見知らぬ者とみなす。 彼らの目には、私はよそ者である。
JOB 19:16 私が自分のしもべを呼んでも、彼は私に答えない。 私の口で彼に懇願しなければならない。
JOB 19:17 私の息は妻に忌み嫌われ、 私は同じ母から生まれた者たちにさえ忌み嫌われる。
JOB 19:18 幼い子どもたちでさえ私を軽蔑する。 私が起き上がれば、彼らは私をあざける。
JOB 19:19 私のすべての親しい友たちは私を忌み嫌う。 私が愛した者たちは、私に背を向けた。
JOB 19:20 私の骨は皮膚と肉にへばりつく。 私はただ歯ぐきだけを残して逃れた。
JOB 19:21 私をあわれんでくれ。私をあわれんでくれ、私の友たちよ。 神の御手が私に触れたからだ。
JOB 19:22 なぜ神のように私を追い詰め、 私の肉だけでは満足しないのか。
JOB 19:23 ああ、私の言葉が今、書き記されたらよいのに。 ああ、それが書物に刻み込まれたらよいのに。
JOB 19:24 鉄の筆と鉛をもって、 それが永遠に岩に彫り込まれたらよいのに。
JOB 19:25 だが私は、私の贖い主が生きておられ、 終わりに、地の上に立たれることを知っている。
JOB 19:26 私の皮膚が滅ぼされた後にも、 その時、私はこの肉をもって神を見るだろう。
JOB 19:27 この私が、自ら神を見る。 ほかの者ではなく、この目が見る。 私の心は私の内で尽き果てている。
JOB 19:28 もしあなたがたが『どうやって彼を追い詰めようか』と言うなら、 事の根源が私の内にあるのだから、
JOB 19:29 あなたがたは剣を恐れよ。 怒りは剣の刑罰をもたらすからだ。 そうすれば、裁きがあると知るだろう。
JOB 20:1 そこでナアマ人ツォファルが答えた。
JOB 20:2 それゆえ、私の思いが答えを促す。 内に焦りがあるからだ。
JOB 20:3 私は自分を恥じ入らせる責めを聞いた。 私の悟りの霊が私に答えを促す。
JOB 20:4 あなたは昔からこのことを知らなかったか。 人が地に置かれたその時から、
JOB 20:5 悪者の歓喜はつかの間、 神を敬わない者の喜びはただ一瞬であることを。
JOB 20:6 たとえ彼が天にまで高く上り、 彼の頭が雲に届いたとしても、
JOB 20:7 それでも彼は自分の糞のように、永久に消え去る。 彼を見たことのある者たちは『彼はどこにいるのか』と言うだろう。
JOB 20:8 彼は夢のように飛び去り、見つからなくなる。 そうだ、彼は夜の幻のように追い払われる。
JOB 20:9 彼を見た目は、二度と彼を見ることはない。 彼のいた場所も、二度と彼を見ることはない。
JOB 20:10 彼の子らは貧しい人々の好意を求める。 彼自身の手が、その富を返すことになる。
JOB 20:11 彼の骨には若さが満ちているが、 その若さも彼とともにちりの中に横たわる。
JOB 20:12 たとえ悪が彼の口に甘く、 彼がそれを舌の下に隠しても、
JOB 20:13 たとえ彼がそれを惜しみ、手放そうとせず、 なお口の中に保っておいたとしても、
JOB 20:14 それでも彼の食物は腹の中で変わり、 それは彼の内でコブラの毒となる。
JOB 20:15 彼は富を飲み込んだが、再びそれを吐き出す。 神が彼の腹からそれを追い出す。
JOB 20:16 彼はコブラの毒を吸う。 まむしの舌が彼を殺す。
JOB 20:17 彼は川を見ることはない。 蜜と乳脂の流れる川を見ることもない。
JOB 20:18 彼は労苦して得たものを返し、それを飲み込むことはない。 彼は自分が得た財産に応じて喜ぶことはない。
JOB 20:19 彼が貧しい者を虐げ、見捨てたからだ。 彼は家を力ずくで奪い取ったが、それを建てることはない。
JOB 20:20 心に安らぎを知らなかったので、 彼は自分が喜ぶものを何一つ残すことはない。
JOB 20:21 彼が食い尽くさなかったものは何も残らなかった。 それゆえ彼の繁栄は続かない。
JOB 20:22 彼が十分に満ち足りているときに、苦悩が彼を襲う。 苦しむ者の手がことごとく彼に臨む。
JOB 20:23 腹を満たそうとするその時、神は激しい怒りを彼に注ぎ、 食べている彼の上に降らせる。
JOB 20:24 彼は鉄の武器から逃げる。 青銅の弓から放たれた矢が彼を射抜く。
JOB 20:25 彼がそれを引き抜けば、矢は背から抜け、 きらめく切っ先が肝から現れる。 恐怖が彼を襲う。
JOB 20:26 すべての暗闇が彼の宝のために蓄えられている。 人のあおがぬ火が彼を食い尽くす。 それが、彼の天幕に残されているものを焼き尽くす。
JOB 20:27 天は彼の咎を現す。 地は彼に対して立ち上がる。
JOB 20:28 彼の家の富は流れ去り、 それらは神の怒りの日に、急いで流れ去る。
JOB 20:29 これが悪者が神から受ける分け前、 神によって彼に定められた相続分である。
JOB 21:1 そこでヨブは答えた。
JOB 21:2 私の言葉に注意深く耳を傾けよ。 これをあなたがたの慰めとせよ。
JOB 21:3 私にも語らせよ。 語り終えたなら、嘲るがよい。
JOB 21:4 私の訴えは人に向けたものか。 どうして私が気短にならないでおられようか。
JOB 21:5 私を見て、驚け。 あなたがたの口に手を当てよ。
JOB 21:6 思い起こすだけで、私はおののき、 恐怖がこの身を捕らえる。
JOB 21:7 なぜ悪者たちは生きながらえ、 年を取り、なお力を増すのか。
JOB 21:8 彼らの子らは目の前に堅く立ち、 子孫もその眼前にいる。
JOB 21:9 彼らの家は恐怖から守られ、安全である。 神のむちも彼らの上にはない。
JOB 21:10 彼らの雄牛は種付けに失敗せず、 彼らの雌牛は子を産み、流産することはない。
JOB 21:11 彼らは幼子を羊の群れのように外へ送り出し、 子らは踊る。
JOB 21:12 彼らはタンバリンと竪琴に合わせて歌い、 笛の音に合わせて喜ぶ。
JOB 21:13 彼らは繁栄の中に日々を過ごす。 そして、一瞬のうちによみ に下る。
JOB 21:14 彼らは神に言う。『私たちから離れよ。 私たちはあなたの道について知りたいとは思わない。
JOB 21:15 全能者とは何者か。なぜ私たちが仕えなければならないのか。 私たちが彼に祈ったとして、何の益があるだろうか』と。
JOB 21:16 見よ、彼らの繁栄は彼らの手にあるのではない。 悪者の企ては私から遠く離れている。
JOB 21:17 悪者のともしびが消え、 災いが彼らに臨み、 神が怒りのうちに苦痛を分け与えることが、どれほどあるか。
JOB 21:18 彼らが風の前のわらのように、 嵐が吹き飛ばすもみ殻のようになることが、どれほどあるだろうか。
JOB 21:19 あなたがたは言う。『神はその人の咎をその子どもたちのために蓄えておられる』と。 その人自身に報いて、本人に思い知らせよ。
JOB 21:20 彼自身の目が自分の滅びを見、 彼が全能者の怒りを飲むように。
JOB 21:21 その月日が断ち切られた後、 家がどうなろうと、彼に何の関わりがあるのか。
JOB 21:22 神は高い所にある者たちを裁かれるのに、 誰が神に知識を教えようというのか。
JOB 21:23 ある人は、力に満ちたまま、 完全に安らかで穏やかに死ぬ。
JOB 21:24 彼の乳桶は乳で満ちており、 その骨の髄は潤っている。
JOB 21:25 別の人は、心の苦しみの中で死に、 決して良いものを味わうことがない。
JOB 21:26 彼らは等しくちりの中に横たわり、 うじ虫が彼らを覆う。
JOB 21:27 見よ、私はあなたがたの考えを知っている。 私を責めようとするたくらみを。
JOB 21:28 あなたがたは言うからだ。『君主の家はどこにあるのか。 悪者が住んでいた天幕はどこにあるのか』と。
JOB 21:29 あなたがたは道を旅する人々に尋ねなかったのか。 あなたがたは彼らの証言を知らないのか。
JOB 21:30 悪人は災難の日まで取っておかれ、 怒りの日に連れ出されるということを。
JOB 21:31 誰が彼の歩みを面と向かって告げるだろうか。 彼が行ったことを誰が彼に報いるだろうか。
JOB 21:32 それでも彼は墓に運ばれる。 人々は墓を見守るだろう。
JOB 21:33 谷の土くれは彼にとって甘い。 すべての人が彼の後に続き、 彼より前にも数え切れないほどいたように。
JOB 21:34 それなら、どうしてあなたがたは無意味なことで私を慰めようとするのか。 あなたがたの答えに残るのは、ただ偽り。
JOB 22:1 そこでテマン人エリファズが答えた。
JOB 22:2 人は神に益をもたらすだろうか。 知恵ある者が益をもたらすのは、自分自身にすぎない。
JOB 22:3 あなたが正しいことが、全能者にとって何の喜びになろうか。 あなたが自分の道を全うすることが、神に何の益になろうか。
JOB 22:4 神があなたを責め、 あなたと裁きを争うのは、あなたの敬虔さのためだろうか。
JOB 22:5 あなたの悪は大きいではないか。 あなたの不義には終わりがないではないか。
JOB 22:6 あなたは理由もなく兄弟から抵当を取り、 裸同然の者から、その衣まで剥ぎ取った。
JOB 22:7 疲れた者に飲む水を与えず、 飢えた者からパンを惜しんだ。
JOB 22:8 力ある者が地を所有し、 名望ある者がそこに住んだ。
JOB 22:9 あなたはやもめを空手で送り出し、 みなしごの腕は折られた。
JOB 22:10 それゆえ、罠があなたの周りにあり、 突然の恐怖があなたを悩ませる。
JOB 22:11 あるいは暗闇があって、あなたは見ることができず、 大水があなたを覆う。
JOB 22:12 神は天の高い所におられないだろうか。 星々の高さを見よ。なんと高いことか。
JOB 22:13 あなたは言う。『神は何を知っているのか。 神は深い暗闇を通って裁くことができるのか。
JOB 22:14 厚い雲が神を覆っているので、神は見ることがない。 神は天の丸天井の上を歩いておられる』と。
JOB 22:15 あなたは昔の道を守るつもりか。 それは悪者たちが歩んだ道だ。
JOB 22:16 彼らは時ならぬうちに連れ去られ、 その土台は川のように流された。
JOB 22:17 彼らは神に言った。『私たちから離れよ』、 そして『全能者が私たちに何をし得るというのか』と。
JOB 22:18 それでも神は彼らの家を良いもので満たした。 しかし悪者の企ては私から遠く離れている。
JOB 22:19 義人はそれを見て、喜ぶ。 罪のない者は彼らをあざ笑う。
JOB 22:20 彼らは言う。『まことに、私たちに立ち向かう者たちは断ち切られた。 火が彼らの残りの者を食い尽くした』と。
JOB 22:21 今、神と親しくなり、平安を得よ。 そうすれば、幸いがあなたに臨む。
JOB 22:22 どうか、神の口から教えを受け、 その言葉をあなたの心に納めよ。
JOB 22:23 もしあなたが全能者に立ち返るなら、あなたは建て直される。 不義をあなたの天幕から遠ざけるなら。
JOB 22:24 あなたの宝をちりの中に、 オフィルの金を川の石の間に捨てよ。
JOB 22:25 全能者があなたの黄金となり、 あなたの尊い銀となる。
JOB 22:26 その時、あなたは全能者を喜びとし、 神に向けてあなたの顔を上げるだろう。
JOB 22:27 あなたが神に祈れば、神はあなたの祈りを聞き、 あなたは自分の誓いを果たすだろう。
JOB 22:28 またあなたが事を定めれば、それはあなたのために成り立ち、 光があなたの道を照らすだろう。
JOB 22:29 人々が低くされる時、あなたは『高く上げよ』と言う。 神はへりくだる者を救う。
JOB 22:30 罪のない者でなくても、神はその人を救い出す。 その人は、あなたの手のきよさによって救われる。
JOB 23:1 そこでヨブは答えた。
JOB 23:2 今日もなお、私の訴えは反逆とされる。 私がうめいているのに、神の御手は重い。
JOB 23:3 ああ、どこで神を見出せるかを知っていたら。 その御座にまで行くことができたら。
JOB 23:4 私は神の御前で自分の訴えを整え、 私の口を訴えの言葉で満たすだろう。
JOB 23:5 私は神が私に答えられる言葉を知り、 神が私に告げられることを理解するだろう。
JOB 23:6 神はその大いなる力をもって私と争われるだろうか。 いや、神は私の言うことに耳を傾けるだろう。
JOB 23:7 そこでは正しい者が神と論じ合うことができる。 そうして私は、裁き主から永久に解放されるだろう。
JOB 23:8 私が東へ行っても、神はそこにおられない。 西へ行っても、神を見つけることはできない。
JOB 23:9 神が北で働いておられても、私には見えない。 神が南に身を隠しても、私はその姿を垣間見ることができない。
JOB 23:10 しかし神は、私の歩む道を知っておられる。 神が私を試みた後、私は金のように現れるだろう。
JOB 23:11 私の足は神の足跡にしっかりと従った。 私は神の道を守り、そこから離れなかった。
JOB 23:12 私は神の唇の戒めから退かなかった。 私は神の口の言葉を、日々の糧以上に蓄えた。
JOB 23:13 しかし神はただひとり。誰がその御心を変えられようか。 神は望むことを、そのとおり行う。
JOB 23:14 神は私に定められたことを成し遂げる。 神の御もとには、そのような定めが数多くある。
JOB 23:15 それゆえ、私は神の御前で怯える。 私が考える時、私は神を恐れる。
JOB 23:16 神が私の心を弱らせたからだ。 全能者が私を怯えさせたのだ。
JOB 23:17 暗闇が来る前に、私が断ち切られなかったからだ。 神は深い暗闇を私の目から隠されなかった。
JOB 24:1 なぜ全能者は時を定めておられないのか。 なぜ神を知る者たちは、その日を見ないのか。
JOB 24:2 境界標を動かす人々がいる。 彼らは羊の群れを力ずくで奪い取り、それを飼う。
JOB 24:3 彼らはみなしごのろばを追い払い、 やもめの牛を抵当に取る。
JOB 24:4 彼らは貧しい者を道から追い出す。 地の貧しい者たちは皆、身を隠す。
JOB 24:5 見よ、荒野の野ろばのように、 彼らは働きに出て、熱心に食物を捜し求める。 荒野は彼らの子どもたちのために食物をもたらす。
JOB 24:6 彼らは畑で自分たちの食物を刈り取る。 彼らは悪者のぶどう園で落ち穂を拾う。
JOB 24:7 彼らは着物もなく、裸で夜を明かし、 寒さの中で何の覆いもない。
JOB 24:8 彼らは山の夕立に濡れ、 避け所がないので岩にすがりつく。
JOB 24:9 乳房からみなしごを奪い取り、 貧しい者から抵当を取る者たちがいる。
JOB 24:10 そのため彼らは着物もなく裸で歩き回る。 飢えながら、穀物の束を運ぶ。
JOB 24:11 彼らは石囲いの中で油を搾る。 彼らは酒ぶねを踏みながら、渇きに苦しむ。
JOB 24:12 人の多い町から、人々がうめく。 傷ついた者が叫び声を上げるのに、 それでも神はその不正を咎めない。
JOB 24:13 これらは、光に逆らう者たちの仲間である。 彼らはその道を知らず、 その通り道にとどまらない。
JOB 24:14 人殺しは光とともに起き上がる。 彼は貧しい者と乏しい者を殺す。 夜には彼は泥棒のようになる。
JOB 24:15 姦淫する者の目もまた、夕暮れを待っている。 彼は『どんな目も私を見ない』と言って、 その顔を覆い隠す。
JOB 24:16 彼らは暗闇の中で家々に穴を開ける。 昼は家に閉じこもる。 彼らは光を知らない。
JOB 24:17 朝は彼らにとって死の陰。 死の陰の恐怖を彼らはよく知る。
JOB 24:18 彼らは水面を漂う泡のようだ。 地上で彼らの分け前はのろわれている。 彼らはぶどう園の道へは向かわない。
JOB 24:19 日照りと熱が雪解け水を干上がらせるように、 よみ も罪を犯した者たちを飲み込む。
JOB 24:20 母の胎は彼を忘れる。 うじ虫は彼を好んで食べる。 彼はもはや覚えられない。 不義は木のように折られる。
JOB 24:21 彼は不妊の女を食い物にし、 やもめに慈しみを示さない。
JOB 24:22 それでも神は、その力によって力ある者たちを生き長らえさせる。 命の望みもない者が立ち上がる。
JOB 24:23 神は彼らに安全を与え、彼らは安らぐ。 神の目は彼らの道の上にある。
JOB 24:24 彼らは高く上げられるが、しばらくして、消え去る。 そうだ、彼らはほかの者と同じように低くされ、消え失せ、 穀物の穂先のように切り取られる。
JOB 24:25 今そうでないなら、誰が私を偽り者だと証明し、 私の言葉を無価値なものとするのか。
JOB 25:1 そこでシュア人ビルダデが答えた。
JOB 25:2 主権と恐れは神とともにある。 神はその高い所で平和を造る。
JOB 25:3 神の軍隊は数えられるだろうか。 神の光は誰の上に昇らないだろうか。
JOB 25:4 それなら、どうして人が神の御前に義とされようか。 あるいは、女から生まれた者がどうしてきよくあり得ようか。
JOB 25:5 見よ、月でさえ輝きがなく、 星々も神の御目にはきよくない。
JOB 25:6 まして、人は虫にすぎず、 人の子はうじ虫にすぎない。
JOB 26:1 そこでヨブは答えた。
JOB 26:2 力のない者を、なんと見事に助けたことか。 力のない腕を、なんとよく救ったことか。
JOB 26:3 知恵のない者に、なんと見事に助言し、 確かな知識を豊かに宣言したことか。
JOB 26:4 あなたは誰に向かって言葉を発したのか。 誰の霊があなたから出たのか。
JOB 26:5 死者の霊たちは震える。 水の下にいる者たちも、そこに住むすべてのものも。
JOB 26:6 よみ は神の御前で裸であり、 アバドン には何の覆いもない。
JOB 26:7 神は北を空虚な空間の上に広げ、 地を何もない所に掛けられる。
JOB 26:8 神はその厚い雲の中に水を包み込まれるが、 雲はその下で破れることはない。
JOB 26:9 神はご自身の御座の面を覆い隠し、 その上に雲を広げられる。
JOB 26:10 神は水の面に境界を引き、 光と暗闇の果てまでを定められた。
JOB 26:11 天の柱は震え、 その叱責におののく。
JOB 26:12 神はその力で海をかき立て、 その英知によってラハブを打ち砕かれる。
JOB 26:13 神の霊によって天は美しく飾られ、 その御手は逃げ走る蛇を刺し貫いた。
JOB 26:14 見よ、これらは神の道のほんの端にすぎない。 私たちが神について聞くのは、なんと小さなささやきだろうか。 しかし、神の力の雷を誰が理解できようか。
JOB 27:1 ヨブは再び語り始めて言った。
JOB 27:2 私の権利を奪った神、 私の心を苦くした全能者は生きておられる。
JOB 27:3 （私の命がまだ私の内にあり、 神の息がこの鼻にある限り、）
JOB 27:4 確かに私の唇は不義を語らず、 私の舌は欺きを口にしない。
JOB 27:5 私があなたがたを義とすることは、決してあり得ない。 私は死ぬまで、自分の誠実を手放さない。
JOB 27:6 私は自分の義を堅く保ち、それを手放さない。 生涯、私の心は私を責めない。
JOB 27:7 私の敵は悪者のようになれ。 私に立ち向かう者は、不義な者のようになれ。
JOB 27:8 神を敬わない者が断ち切られ、 神がその命を奪い去るとき、彼に何の希望があるだろうか。
JOB 27:9 苦難が彼に臨むとき、神は彼の叫びを聞かれるだろうか。
JOB 27:10 彼は全能者を喜びとし、 常に神を呼ぶだろうか。
JOB 27:11 私は神の御手についてあなたがたに教えよう。 全能者のもとにあることを隠さない。
JOB 27:12 見よ、あなたがたは皆、自分自身でそれを見た。 それならなぜ、あなたがたは全くむなしい者となったのか。
JOB 27:13 これが、悪者が神から受ける分け前であり、 虐げる者たちが全能者から受け継ぐものである。
JOB 27:14 その子らが増えても、剣に渡され、 彼の子孫はパンに満ち足りることがない。
JOB 27:15 彼に残された者たちは死によって葬られ、 彼のやもめたちは嘆き悲しむことはない。
JOB 27:16 たとえ彼がちりのように銀を積み上げ、 粘土のように衣を用意しても、
JOB 27:17 彼がそれを用意しても、正しい者がそれを着て、 罪のない者がその銀を分ける。
JOB 27:18 彼は蛾の巣のように、 見張りが作る小屋のように、自分の家を建てる。
JOB 27:19 彼は富んだまま床に就くが、それが最後。 目を開けば、彼はもういない。
JOB 27:20 恐怖が水のように彼を襲い、 嵐が夜の間に彼を盗み去る。
JOB 27:21 東風が彼を運び去り、彼は去って行く。 それが彼をその場所から吹き払う。
JOB 27:22 神は容赦なく彼を打ちつけ、 彼はその御手から必死に逃げようとする。
JOB 27:23 人々は彼に向かって手をたたき、 嘲りの声を上げて、その場所から追い払う。
JOB 28:1 まことに、銀には鉱山があり、 金には精錬する場所がある。
JOB 28:2 鉄は土の中から取り出され、 銅は鉱石から溶かし出される。
JOB 28:3 人は暗闇に終わりを設け、 最果ての境まで探し求める。 暗がりと深い暗闇にある石を。
JOB 28:4 人里離れた所に坑道を掘り、 人の足も届かない所で、 地上から遠く吊り下がり、揺れ動く。
JOB 28:5 地については、そこからパンが出るが、 その下は火によるかのように覆される。
JOB 28:6 その岩からはサファイアが採れ、 そこには金のちりがある。
JOB 28:7 その道はどんな猛禽も知らず、 はやぶさの目もそれを見たことがない。
JOB 28:8 誇り高い獣たちもそこを歩いたことはなく、 猛獅子もそこを通り過ぎたことはない。
JOB 28:9 彼は硬い岩に手をかけ、 山々を根元から覆す。
JOB 28:10 彼は岩の間に水路を切り開き、 彼の目はあらゆる貴重なものを見る。
JOB 28:11 彼は地下の流れをせき止め、 隠されたものを光へと引き出す。
JOB 28:12 しかし、知恵はどこに見出されるだろうか。 悟りの住みかはどこにあるのか。
JOB 28:13 人はその値打ちを知らず、 それは生ける者の地には見出されない。
JOB 28:14 深淵は言う。『私の内にはない』と。 海は言う。『私のもとにはない』と。
JOB 28:15 それは金で得ることはできず、 銀を量って代価とすることもできない。
JOB 28:16 オフィルの金でもその値を量れず、 高価な縞めのうやサファイア でも足りない。
JOB 28:17 金もガラスもそれに等しくはなく、 純金の器と交換することもできない。
JOB 28:18 珊瑚や水晶は挙げるまでもない。 そうだ、知恵の代価はルビーよりも高い。
JOB 28:19 エチオピアのトパーズもそれに等しくはなく、 純金でも評価することはできない。
JOB 28:20 それなら、知恵はどこから来るのか。 悟りの住みかはどこにあるのか。
JOB 28:21 それはすべての生ける者の目から隠され、 空の鳥からも遠ざけられている。
JOB 28:22 滅びと死は言う。 『私たちは耳でその噂を聞いた』と。
JOB 28:23 神はその道を悟り、 その住みかを知る。
JOB 28:24 神は地の果てまで見渡し、 天の下すべてを見渡すからだ。
JOB 28:25 神が風の重さを定め、 水を量ったとき、
JOB 28:26 雨のための定めを設け、 雷鳴を伴う稲妻の道を設けたとき、
JOB 28:27 そのとき、神は知恵を見て明らかにし、 これを確立し、探り尽くした。
JOB 28:28 そして神は人に言われた。 『見よ、主 を恐れること、それが知恵である。 悪から遠ざかること、それが悟りである』と。
JOB 29:1 ヨブは再び語り始めて言った。
JOB 29:2 ああ、私が昔の月日のようであったなら。 神が私を見守っておられた日々のようであったなら。
JOB 29:3 神のともしびが私の頭の上に輝き、 その光によって私が暗闇の中を歩んでいた時のように。
JOB 29:4 私が全盛期にあった時のように。 神の親しい交わりが私の天幕にあった時のように。
JOB 29:5 全能者がまだ私とともにおられ、 私の子どもたちが私の周りにいた時のように。
JOB 29:6 私の歩みがバターで洗われ、 岩が私のために油の川を注ぎ出した時のように。
JOB 29:7 私が町の門に出て行き、 広場に自分の座を設けた時には、
JOB 29:8 若者たちは私を見て身を引き、 年老いた者たちは立ち上がった。
JOB 29:9 君主たちは話すことを控え、 その口に手を当てた。
JOB 29:10 貴族たちの声は静まり、 彼らの舌は上あごにへばりついた。
JOB 29:11 私の言葉を聞いた耳は、私を祝福し、 私を見た目は、私を称賛した。
JOB 29:12 叫び求める貧しい者や、 助け手のないみなしごを、私は救い出した。
JOB 29:13 滅びようとしていた者の祝福が私の上に臨み、 私はやもめの心を喜び歌わせた。
JOB 29:14 私は義をまとい、それは私を覆った。 私の公正さは上着や冠のようであった。
JOB 29:15 私は盲人の目となり、 足の不自由な者の足となった。
JOB 29:16 私は貧しい者の父であった。 私は見知らぬ者の訴えまでも調べた。
JOB 29:17 私は不義な者のあごを砕き、 その歯から獲物を引き抜いた。
JOB 29:18 そこで私は言った。『私は自分の家で死に、 私の日々を砂のように数えるだろう。
JOB 29:19 私の根は水に向かって広がり、 露は夜通し私の枝の上にある。
JOB 29:20 私の誉れは絶えず新しく、 私の弓はこの手の中で力を新たにする』と。
JOB 29:21 人々は私に耳を傾けて待ち、 私の助言を求めて黙っていた。
JOB 29:22 私の言葉の後、彼らは再び語ることはなかった。 私の言葉は彼らの上に降り注いだ。
JOB 29:23 彼らは雨を待つように私を待ち望んだ。 春の雨を飲むように、彼らは口を開いた。
JOB 29:24 彼らが自信を失っているとき、私は彼らに微笑みかけた。 彼らは私の顔の光を拒まなかった。
JOB 29:25 私は彼らの進む道を選び、長として座った。 軍勢の中の王のように、 悲しむ者を慰める者のように、彼らの中にいた。
JOB 30:1 しかし今、私より若い者たちが私を嘲笑している。 彼らの父親など、羊を守る犬と並べるにも値しないと思っていた。
JOB 30:2 彼らの手の力は、私にとって何の役に立つだろうか。 壮年の力を失ってしまった男たちなのに。
JOB 30:3 彼らは欠乏と飢饉によって痩せ細っている。 荒廃と荒涼の暗がりで、乾いた地をあさる。
JOB 30:4 彼らは茂みのそばで塩生の草を摘む。 えにしだの根が彼らの食物である。
JOB 30:5 彼らは人々の中から追い出される。 人々は泥棒を追うように、彼らを追って叫ぶ。
JOB 30:6 そのため、彼らは恐ろしい谷間や、 地の穴、岩の穴に住んでいる。
JOB 30:7 彼らは茂みの中で、ろばのように鳴き、 いらくさの下に群がる。
JOB 30:8 彼らは愚か者の子どもたちであり、そうだ、悪者たちの子どもたちである。 彼らはむち打たれてその地から追い出された。
JOB 30:9 今や私は彼らの歌となった。 そうだ、私は彼らの物笑いの種である。
JOB 30:10 彼らは私を忌み嫌い、私から遠ざかって立ち、 私の顔に唾を吐くことさえためらわない。
JOB 30:11 神が私の綱を解き、私を苦しめられたからだ。 そして彼らは私の前で手綱を投げ捨てた。
JOB 30:12 私の右には暴徒が立ち上がる。 彼らは私の足を押し退け、 私に向かって破滅の道を築き上げる。
JOB 30:13 彼らは私の道を台無しにする。 彼らは私の滅びを推し進める、 誰の助けも借りずに。
JOB 30:14 広い破れ口を通るように、彼らはやって来る。 彼らは廃墟の真ん中に転がり込んでくる。
JOB 30:15 恐怖が私に襲いかかった。 彼らは私の誉れを風のように追い散らす。 私の幸福は雲のように過ぎ去った。
JOB 30:16 今、私の命は内から流れ去り、 苦難の日々が私を捕らえた。
JOB 30:17 夜には、私の骨が内側から刺し貫かれ、 私をかじる痛みは休むことがない。
JOB 30:18 激しい力が私の衣をゆがめ、 それは下着の襟のように私を締め付ける。
JOB 30:19 神は私を泥の中に投げ込んだ。 私はちりと灰のようになった。
JOB 30:20 私はあなたに叫び求めるが、あなたは答えない。 私が立ち上がっても、あなたはただ見つめる。
JOB 30:21 あなたは私に対して残酷になり、 御手の力で私を攻め立てる。
JOB 30:22 あなたは私を風に持ち上げ、それとともに私を追いやる。 あなたは嵐の中で私を消し去る。
JOB 30:23 あなたが私を死へ、 すべての生きる者のために定められた家へと導くことを、私は知っているからだ。
JOB 30:24 しかし、人は倒れるときに手を伸ばさないだろうか。 災難のときには、助けを求めて叫ばないだろうか。
JOB 30:25 私は苦難にある者のために泣かなかっただろうか。 私は貧しい者のために心を痛めなかったか。
JOB 30:26 私が良いことを望んだとき、悪が来た。 私が光を待ったとき、暗闇が来た。
JOB 30:27 私の心は騒ぎ、休むことがない。 苦難の日々が私に臨んだ。
JOB 30:28 私は日の光もないまま、嘆きながら歩き回る。 私は集会の中で立ち上がり、助けを求めて叫ぶ。
JOB 30:29 私はジャッカルの兄弟となり、 だちょうの仲間となった。
JOB 30:30 私の皮膚は黒くなって私から剥がれ落ちる。 私の骨は熱で焼かれている。
JOB 30:31 それゆえ、私の竪琴は嘆きに変わり、 笛は泣く者の声となった。
JOB 31:1 私は自分の目と契約を結んだ。 どうして私が若い女を欲情のまなざしで見ることができようか。
JOB 31:2 上なる神からの分け前、 高き所の全能者から受け継ぐものとは何であろうか。
JOB 31:3 それは不義な者への災難であり、 不義を行う者への破滅ではないか。
JOB 31:4 神は私の道を見て、 私のすべての歩みを数えておられないだろうか。
JOB 31:5 もし私が偽りのうちを歩み、 私の足が欺きへと急いだのなら、
JOB 31:6 （正しい秤で私を量ってくださるように。 そうすれば神は私の誠実さを知るだろう。）
JOB 31:7 もし私の歩みが道からそれ、 私の心が私の目に従って歩み、 私の手に少しでも汚れがこびりついているなら、
JOB 31:8 私が種を蒔き、ほかの者がそれを食べるように。 そうだ、私の畑の収穫は根こそぎにされるように。
JOB 31:9 もし心が女に惑わされ、 私が隣人の戸口で待ち伏せをしたなら、
JOB 31:10 私の妻はほかの男のために臼をひき、 ほかの男たちが彼女と寝るように。
JOB 31:11 それは恥ずべき罪、 そうだ、それは裁判官に罰せられるべき罪だ。
JOB 31:12 それは滅びに至るまで焼き尽くす火であり、 私のすべての収穫を根こそぎにするだろう。
JOB 31:13 もし私が自分の男奴隷の訴えや、 女奴隷の訴えを軽んじたなら、 彼らが私と争ったときに、
JOB 31:14 神が立ち上がられるとき、私はどうしようか。 神が調べられるとき、私は神に何と答えようか。
JOB 31:15 胎の中で私を造られた方が、彼をも造られたのではないか。 同じ方が私たちを胎の中で形造られたのではないか。
JOB 31:16 もし私が貧しい者の願いを退けたり、 やもめの目を待ち疲れさせたりしたなら、
JOB 31:17 あるいは私の一切れのパンを私一人で食べ、 みなしごに分け与えなかったなら、
JOB 31:18 （いや、私は若いころから父親のようにみなしごを育て、 母の胎を出てから、やもめを導いてきた）、
JOB 31:19 もし私が、着物がないために滅びようとしている者や、 覆うものがない貧しい者を見たなら、
JOB 31:20 もし彼が心から私を祝福せず、 彼が羊の毛で暖められなかったなら、
JOB 31:21 もし私が門で自分の味方がいるのを見て、 みなしごに向かって手を振り上げたなら、
JOB 31:22 私の肩は肩甲骨から落ち、 私の腕は骨から折れるように。
JOB 31:23 神から下る災いは、私の恐れ。 その威光の前で、私は何もできない。
JOB 31:24 もし私が金を自分の希望とし、 純金に向かって『あなたは私の頼みである』と言ったなら、
JOB 31:25 もし私が、自分の富が大きいために、 また自分の手が多くを得たために喜んだなら、
JOB 31:26 もし私が輝く太陽や、 輝きながら進む月を見たときに、
JOB 31:27 私の心がひそかに誘惑され、 私の手を口に当てて口づけを送ったなら、
JOB 31:28 これもまた裁判官に罰せられるべき罪だ。 私は天におられる神を否定したことになるからだ。
JOB 31:29 もし私が、私を憎む者の滅びを喜んだり、 災いが彼に降りかかったときに得意になったりしたなら
JOB 31:30 （私は呪いによって彼の命を求め、 口を罪に陥らせたことはない）、
JOB 31:31 もし私の天幕の人々が、 『主人の食物で満腹しなかった者がいるだろうか』と言わなかったなら
JOB 31:32 （外国人が通りで野宿したことはなく、 私は旅人のために自分の戸を開いてきた）、
JOB 31:33 もし私がアダムのように自分の背きを覆い、 自分の不義を心の中に隠したなら、
JOB 31:34 大きな群衆を恐れ、 部族の軽蔑が私を怯えさせたために、 私が黙って、戸口から出なかったようなことがあったなら——
JOB 31:35 ああ、私に耳を傾けてくれる者がいればよいのに！ 見よ、これが私の署名だ！ 全能者よ、私に答えよ！ 告発者よ、私の起訴状を書け！
JOB 31:36 確かに私はそれを自分の肩に担ぎ、 冠のように身に結ぶだろう。
JOB 31:37 私は自分の歩みの数を神に告げ、 君主のように御前へ近づくだろう。
JOB 31:38 もし私の土地が私に向かって叫び、 その畝がともに泣いたなら、
JOB 31:39 もし私が金を払わずにその実を食べたり、 その所有者たちの命を失わせたりしたなら、
JOB 31:40 小麦の代わりにいばらが、 大麦の代わりに悪臭を放つ草が生えるように。 ヨブの言葉は終わった。
JOB 32:1 こうして三人はヨブに答えるのをやめた。ヨブが自分の目には正しい者であったからである。
JOB 32:2 その時、ラムの氏族に属するブズ人バラケルの子エリフは、ヨブに対して怒りを燃やした。ヨブが神よりも自分を正しいとしたからである。
JOB 32:3 また三人の友に対しても怒りを燃やした。彼らが答えを見いだせないまま、ヨブを罪に定めたからである。
JOB 32:4 エリフは三人が自分より年長だったので、ヨブに語るのを待っていた。
JOB 32:5 エリフはこの三人の口に何の答えもないのを見て、怒りを燃やした。
JOB 32:6 ブズ人バラケルの子エリフは答えた。 私は若く、あなたがたは年老いている。 それゆえ私は控え、自分の考えをあえてあなたがたに示さなかった。
JOB 32:7 私は言った。『年長者が語り、 長年を重ねた者が知恵を教えるべきだ』と。
JOB 32:8 しかし、人の内には霊があり、 全能者の霊 が彼らに理解力を与える。
JOB 32:9 年長者が必ずしも知恵あるわけではなく、 年老いた者が必ずしも公正を悟るわけでもない。
JOB 32:10 だから私は言う。『私に聞け。 私もまた、自分の考えを述べよう。』
JOB 32:11 見よ、私はあなたがたの言葉を待ち、 あなたがたの考えに耳を傾けた。 あなたがたが何を言うべきか探している間。
JOB 32:12 そうだ、私はあなたがたに注意深く耳を傾けたが、 あなたがたの中に、ヨブを説き伏せる者も、 その言葉に答える者もいなかった。
JOB 32:13 気をつけよ。『私たちは知恵を見つけた。 人ではなく、神が彼を論じ伏せられるだろう』と言わないように。
JOB 32:14 彼は私に向かって言葉を向けなかったからだ。 私もまた、あなたがたの言い分で彼に答えることはない。
JOB 32:15 彼らは驚き、もはや答えない。 彼らには言うべき言葉がない。
JOB 32:16 彼らが語らないからといって、私が待つべきだろうか。 彼らが立ち止まり、もはや答えないからといって。
JOB 32:17 私も自分の分を答え、 自分の考えを述べよう。
JOB 32:18 私は言葉に満ちており、 私の内にある霊が私を駆り立てるからだ。
JOB 32:19 見よ、私の腹は出口のないぶどう酒のよう、 今にも裂ける新しい革袋のようだ。
JOB 32:20 私は語って、胸のつかえを晴らそう。 私は唇を開いて、答えよう。
JOB 32:21 私は誰をもえこひいきせず、 誰にもへつらいの称号を与えない。
JOB 32:22 私はへつらうことを知らない。 もしへつらえば、造り主はすぐ私を取り去るだろう。
JOB 33:1 それではヨブよ、私の言葉を聞き、 すべての言葉に耳を傾けよ。
JOB 33:2 さあ見よ、私は口を開いた。 私の舌は言葉を語り始めた。
JOB 33:3 私の言葉は私のまっすぐな心を言い表し、 私の唇が知っていることを、真心から語る。
JOB 33:4 神の霊が私を造り、 全能者の息が私に命を与える。
JOB 33:5 もしできるなら、私に答えよ。 私の前であなたの言葉を整え、立ち上がれ。
JOB 33:6 見よ、神の前では、私もあなたと同じである。 私もまた、粘土から形造られた。
JOB 33:7 見よ、私の恐ろしさがあなたをおびえさせることはなく、 私の威圧があなたに重くのしかかることもない。
JOB 33:8 確かに、あなたは私の聞いているところで語り、 私はあなたの言葉をこの耳で聞いた。あなたは言った。
JOB 33:9 『私はきよく、背きがなく、 罪もなく、私の内に不義はない。
JOB 33:10 見よ、神は私に対して口実を見つけ、 私をご自身の敵とみなす。
JOB 33:11 神は私の足を足かせにはめ、 私のすべての道を見張る』と。
JOB 33:12 見よ、私はあなたに答えよう。この点で、あなたは正しくない。 神は人よりも偉大だ。
JOB 33:13 神がご自身の事柄を何一つ説明しないからといって、 なぜ神と争うのか。
JOB 33:14 神は一度語り、 いや二度語る。だが人は気づかない。
JOB 33:15 夢の中で、夜の幻の中で、 深い眠りが人々に落ちるとき、 寝床でまどろんでいるとき、
JOB 33:16 そのとき、神は人々の耳を開き、 その教えを彼らの心に刻まれる。
JOB 33:17 それは、人をその企てから離れさせ、 人の高慢を抑えるためだ。
JOB 33:18 神は人を穴から引き止め、 その命を、剣に滅びることから守る。
JOB 33:19 人はまた、寝床で痛みによって懲らしめられ、 その骨の痛みは絶えることがない。
JOB 33:20 そのため、彼の食欲はパンを忌み、 心はごちそうさえ嫌う。
JOB 33:21 彼の肉はすり減って見えなくなり、 隠れていた骨が突き出る。
JOB 33:22 その身は穴に近づき、 命は死をもたらす者に近づく。
JOB 33:23 もし彼のそばに御使いがいれば、 千人に一人の解き明かす者がいて、 何が彼にとって正しいかを人に示すなら、
JOB 33:24 そのとき、神は彼に恵みを与え、言われる。 『彼を穴に下ることから救い出せ。 私は贖いの代価を見いだした』と。
JOB 33:25 彼の肉は子どものように若返り、 彼は若き日に戻る。
JOB 33:26 彼が神に祈ると、神は彼を受け入れ、 彼は喜びをもって御顔を見る。 神はその人の義を回復する。
JOB 33:27 彼は人々の前で歌って、言う。 『私は罪を犯し、正しいことを曲げた。 それは私にとって何の益にもならなかった。
JOB 33:28 神は私の命を穴から贖い出した。 この命は光を見るだろう』と。
JOB 33:29 見よ、神はこれらすべてのことを行う。 二度、いや三度も、人に対して。
JOB 33:30 それは、その命を穴から引き戻し、 生ける者の光に照らすためだ。
JOB 33:31 ヨブよ、よく心して私に聞け。 黙って聞け。私が語ろう。
JOB 33:32 もし何か言うことがあるなら、私に答えよ。 語れ。私はあなたを義と認めたいからだ。
JOB 33:33 そうでないなら、私に聞け。 黙って聞け。私があなたに知恵を教える。
JOB 34:1 さらにエリフは答えた。
JOB 34:2 知恵のある者たちよ、私の言葉を聞け。 知識のある者たちよ、私に耳を傾けよ。
JOB 34:3 口が食べ物を味わうように、 耳は言葉を吟味するからだ。
JOB 34:4 私たちは正しいことを選ぼう。 何が良いことか、ともに見極めよう。
JOB 34:5 ヨブは言った。『私は正しい。 神は私の権利を取り去った。
JOB 34:6 私は正しいのに、偽り者とされる。 背きがないのに、私の矢傷は癒えない』と。
JOB 34:7 ヨブのような者がほかにいるだろうか。 彼は水のように嘲りを飲み、
JOB 34:8 不義を行う者たちと仲間になり、 悪者たちとともに歩む。
JOB 34:9 彼は言ったからだ。『人が神を喜んでも、 何の益にもならない』と。
JOB 34:10 だから、悟りある人たちよ、私に聞け。 神が悪を行うことは、決してない。 全能者が不義を行うことも、決してない。
JOB 34:11 神は人の働きに応じてその人に報い、 各人にその道に応じたものを受けさせるからだ。
JOB 34:12 そうだ、確かに神は悪を行わず、 全能者は公正を曲げることはない。
JOB 34:13 誰が神に地を委ねたのか。 誰が神を全世界の上に置いたのか。
JOB 34:14 もし神が御心をただご自身に向け、 その霊と息を取り戻すなら、
JOB 34:15 すべての肉はともに滅び、 人は再びちりに帰るだろう。
JOB 34:16 今、もしあなたに悟りがあるなら、これを聞け。 私の言葉の声に耳を傾けよ。
JOB 34:17 公正を憎む者が治めるべきだろうか。 あなたは正しく力ある方を罪に定めるつもりか。
JOB 34:18 神は王に向かって『卑劣だ！』と言い、 貴族たちに向かって『悪者だ！』と言われる方であり、
JOB 34:19 君主を特別扱いせず、 富む者を貧しい者より重んじることのない方だ。 彼らは皆、神の御手の業だ。
JOB 34:20 彼らは真夜中であっても、一瞬のうちに死ぬ。 民は揺さぶられて、過ぎ去って行く。 力ある者も人の手によらずに連れ去られる。
JOB 34:21 神の目は人の道の上にあり、 そのすべての歩みを見ておられるからだ。
JOB 34:22 不義を行う者たちが身を隠せるような暗闇も、 深い暗がりもない。
JOB 34:23 神が人を裁くために御前に呼び出すのに、 それ以上人を調べる必要はない。
JOB 34:24 神は力ある者たちを測り知れない仕方で粉々に砕き、 他の者たちを彼らの代わりに立てる。
JOB 34:25 だから、神は彼らの行いを知り、 夜の間に彼らを覆し、彼らは滅ぼされる。
JOB 34:26 神は彼らを悪者として、 ほかの人々が見ている前で打ち倒す。
JOB 34:27 彼らが神に従うことから背を向け、 神のどの道にも注意を払わず、
JOB 34:28 彼らのために貧しい者の叫びが神に届き、 神は苦しむ者の叫びを聞く。
JOB 34:29 神が静けさを与えられるとき、誰が罪に定められようか。 神が御顔を隠されるとき、誰が神を見られようか。 神は国の上にも人の上にも同じようにおられ、
JOB 34:30 神を敬わない者が王となり、 民を罠にかけることがないために。
JOB 34:31 誰かが神にこう言っただろうか。 『私は罪を負った。だが、もう過ちを犯さない。
JOB 34:32 私が見ていないことを教えてください。 もし不義を行ったのなら、もう二度と行わない』と。
JOB 34:33 あなたがそれを拒んだからといって、神の報いがあなたの望みどおりになされるべきか。 選ぶのはあなたであって、私ではない。 だから、あなたが知っていることを語れ。
JOB 34:34 悟りある人々は私に言い、 そうだ、私に聞く知恵のある者は皆、こう言うだろう。
JOB 34:35 『ヨブは知識もなく語っており、 彼の言葉には知恵がない』と。
JOB 34:36 私は、ヨブが最後まで試みられることを願う。 彼が悪者たちのように答えているからだ。
JOB 34:37 彼は自分の罪に反逆を加え、 私たちの間で手をたたき、 神に対して自分の言葉を増し加えている。
JOB 35:1 さらにエリフは答えた。
JOB 35:2 あなたはこのことが正しいと思うか。 あなたは『私の義は神の義よりもまさっている』と言うのか。
JOB 35:3 それであなたは尋ねる。『それがあなたにどんな益となるのか。 私が罪を犯した場合に比べて、どんな益があるというのか』と。
JOB 35:4 私はあなたと、 あなたの仲間たちに答えよう。
JOB 35:5 空を見上げて、見よ。 あなたよりも高い空を見よ。
JOB 35:6 もしあなたが罪を犯したとしても、神に何の害を与えようか。 もしあなたの背きが増し加わったとしても、神に何をすることになるのか。
JOB 35:7 もしあなたが正しいとしても、神に何を与えるだろうか。 あるいは、神はあなたの手から何を受け取られるだろうか。
JOB 35:8 あなたの悪はあなたのような人に害を与え、 あなたの義は人の子に益をもたらすにすぎない。
JOB 35:9 あまりにも多くの虐げのために、人々は叫び声を上げる。 彼らは力ある者の腕のゆえに、助けを求めて叫ぶ。
JOB 35:10 しかし誰も言わない。『私の造り主である神はどこにおられるか。 夜に歌を与え、
JOB 35:11 地の動物たちよりも私たちに多くを教え、 空の鳥たちよりも私たちに知恵を授ける方は』と。
JOB 35:12 そのような時、彼らは叫ぶが、誰も答えない。 悪人たちの高慢のゆえである。
JOB 35:13 確かに神はむなしい叫びを聞かず、 全能者はそれを心に留めない。
JOB 35:14 まして、あなたが神を見ないと言うときにはなおさらだ。 あなたの訴えは神の御前にある。神を待て。
JOB 35:15 しかし今、神が怒りをもって罰せず、 大いなる高慢をも深く咎めておられないので、
JOB 35:16 ヨブはむなしく口を開き、 知識もなく言葉を増し加えている。
JOB 36:1 エリフはさらに続けて言った。
JOB 36:2 もうしばらく待て。あなたに示そう。 神に代わって、まだ言うべきことがあるからだ。
JOB 36:3 私は遠くから知識を得て、 私の造り主に義を帰する。
JOB 36:4 まことに私の言葉は偽りではない。 完全な知識を持つ者があなたの前にいる。
JOB 36:5 見よ、神は力強いが、誰をも見下されない。 その悟りの力は強大である。
JOB 36:6 神は悪者の命を保たず、 苦しむ者に公正を与える。
JOB 36:7 神は義人から目をそらさず、 彼らを王たちとともに王座に着かせ、 永遠に彼らを据え、こうして彼らは高く上げられる。
JOB 36:8 もし彼らが足かせに縛られ、 苦難の綱に捕らえられるなら、
JOB 36:9 そのとき神は彼らにその行いと、 その背き、すなわち高慢に振る舞ったことを示す。
JOB 36:10 神はまた教訓のために彼らの耳を開き、 不義から立ち返るように命じる。
JOB 36:11 もし彼らが聞き従って神に仕えるなら、 彼らはその日々を繁栄の中で過ごし、 その年を喜びの中で過ごすだろう。
JOB 36:12 しかし彼らが聞き従わなければ、剣に倒れ、 知識のないまま死ぬだろう。
JOB 36:13 心の内で神を敬わない者たちは怒りを蓄える。 神が彼らを縛るとき、彼らは助けを求めて叫ばない。
JOB 36:14 彼らは若い時に死に、 その命は汚れた者たちの間で尽きる。
JOB 36:15 神は苦しむ者をその苦難によって救い出し、 虐げの中で彼らの耳を開く。
JOB 36:16 まことに、神はあなたを苦難から、 何ものにも妨げられない広い場所へ誘い出し、 あなたの食卓を脂肪に富む食物で満たしたはずだ。
JOB 36:17 しかし、あなたは悪者の受ける裁きで満たされている。 裁きと公正があなたを捕らえる。
JOB 36:18 富に誘われて怒りに陥るな。 巨額の賄賂に惑わされるな。
JOB 36:19 あなたの富は苦難の中であなたを支えるだろうか。 どれほど力を尽くしても、支えられようか。
JOB 36:20 人々がその場から取り去られる、 その夜を慕い求めてはならない。
JOB 36:21 気をつけよ。不義に心を向けてはならない。 あなたは苦難よりもそれを選んだからだ。
JOB 36:22 見よ、神は御力において高くある。 神のような教師が誰かいるだろうか。
JOB 36:23 誰が神にその道を定めたのか。 あるいは誰が、『あなたは不義を行った』と言えようか。
JOB 36:24 人々が歌いたたえてきた神の御業を、 あなたもたたえることを忘れるな。
JOB 36:25 すべての人がそれを見た。 人は遠くから眺める。
JOB 36:26 見よ、神は偉大であり、私たちには神を測り知ることができない。 その年月は測り知れない。
JOB 36:27 神は水のしずくを引き上げ、 それはその蒸気から雨となって滴り落ちる。
JOB 36:28 空はそれを注ぎ降らせ、 人の上に豊かに降らせる。
JOB 36:29 まことに、雲の広がりを誰が理解できようか。 また、神の幕屋から響く雷鳴を理解できようか。
JOB 36:30 見よ、神はご自身の周りに光を広げ、 神は海の深みを覆う。
JOB 36:31 これらによって、神は人々を裁き、 豊かな食物を与えるからだ。
JOB 36:32 神は両手を稲妻で満たし、 標的を打つようにそれに命じる。
JOB 36:33 その轟音は神について告げ知らせ、 家畜もまた、やって来る嵐について告げる。
JOB 37:1 まことに、これによって私の心は震え、 胸の内で跳ね動く。
JOB 37:2 聞け、神の御声の轟音を。 その口から出る響きを。
JOB 37:3 神はそれを天の下すべてに送り出し、 その稲妻を地の果てにまで送る。
JOB 37:4 その後に御声がとどろく。 神はその威光の御声をもって雷鳴を響かせる。 その御声が響くとき、神は稲妻を引き止めない。
JOB 37:5 神はその御声をもって驚くべき雷鳴を響かせる。 神は測り知れない大いなる業を行う。
JOB 37:6 神は雪に向かって『地に降れ』と言い、 にわか雨にも、 その力強い大雨にも同じように言うからだ。
JOB 37:7 神はすべての人の手を封じ、 すべての人が御業を知るようにする。
JOB 37:8 そのとき動物たちは身を隠し、 自分たちの巣穴にとどまる。
JOB 37:9 その部屋からは嵐がやって来て、 北からは寒さがやって来る。
JOB 37:10 神の息によって氷が張り、 水の広がりは凍りつく。
JOB 37:11 まことに、神は厚い雲に水分を満たし、 稲妻を宿す雲を広げる。
JOB 37:12 雲は神の導きによって巡り、 人の住む地の全面で、 命じられたことをすべて行う。
JOB 37:13 懲らしめのためであれ、ご自身の地のためであれ、 あるいは慈しみのためであれ、神はそれを来させる。
JOB 37:14 ヨブよ、これを聞け。 立ち止まって、神の驚くべき御業をよく考えよ。
JOB 37:15 あなたは、神がどのようにそれらを支配し、 その雲の稲妻を輝かせるのかを知っているか。
JOB 37:16 あなたは雲の絶妙な釣り合いを知るか。 知識において完全な方の驚くべき御業を。
JOB 37:17 南風によって地が静まるとき、 着物が熱くなるあなたに、
JOB 37:18 神とともに空を広げることができるか。 鋳造された鏡のように強い空を。
JOB 37:19 私たちが神に何を言うべきか、私たちに教えよ。 私たちは暗くて、論じる言葉を整えられないからだ。
JOB 37:20 私が語りたいと、神に告げるべきだろうか。 あるいは、人は自ら滅ぼされることを望むだろうか。
JOB 37:21 今は空に輝く光が見えなくても、 風が通り過ぎれば、空は晴れ渡る。
JOB 37:22 北から黄金の輝きがやって来る。 神には恐るべき威光がある。
JOB 37:23 私たちは全能者を測り知ることができない。 神は御力にすぐれ、 公正と大いなる義をもって、人を虐げない。
JOB 37:24 それゆえ、人々は神を恐れ敬う。 神は、自分を知恵ある者とする者を、誰一人顧みない。
JOB 38:1 そのとき、主はつむじ風の中からヨブに答えた。
JOB 38:2 知識のない言葉によって、 計り事を暗くするこの者は誰か。
JOB 38:3 男らしく腰に帯を締めよ。 私はあなたに尋ねる。私に答えよ。
JOB 38:4 私が地の基を据えたとき、あなたはどこにいたのか。 悟りがあるなら、告げてみよ。
JOB 38:5 誰がその寸法を定めたのか、あなたは知っているのか。 あるいは、誰がその上に測り縄を張ったのか。
JOB 38:6 その土台は何の上に留められたのか。 あるいは、誰がその隅の石を据えたのか。
JOB 38:7 明けの星々がともに歌い、 神の子らが皆、喜び叫んだときに。
JOB 38:8 海が胎からほとばしり出たとき、 誰が扉で海を閉じ込めたのか。
JOB 38:9 私が雲をその着物とし、 深い暗闇をその産着とし、
JOB 38:10 私がそのために境界を定め、 かんぬきと扉を設けて、
JOB 38:11 『あなたはここまで来てもよいが、これ以上は進んではならない。 あなたの高ぶる波はここで止められる』と言ったときに。
JOB 38:12 あなたはこれまで、朝に命じたことがあるか。 夜明けにその場所を知らせ、
JOB 38:13 地の果てをつかませ、 悪者たちをそこから振り落とさせたことがあるか。
JOB 38:14 それは印章が押された粘土のように変わり、 衣のように姿を現す。
JOB 38:15 悪者たちからは、その光が差し止められ、 高く上げられた腕は折られる。
JOB 38:16 あなたは海の源に入ったことがあるか。 あるいは、深淵の奥底を歩いたことがあるか。
JOB 38:17 死の門があなたに示されたことがあるか。 あるいは、死の陰の門を見たことがあるか。
JOB 38:18 あなたは地の広がりを理解したことがあるか。 これらすべてを知っているなら、告げてみよ。
JOB 38:19 光の住まいへの道はどれか。 暗闇について言えば、その場所はどこか。
JOB 38:20 あなたは光と闇をそれぞれの境界へ連れて行き、 その住まいへの道を見分けられるのか。
JOB 38:21 確かにあなたは知っているはずだ。あの時すでに生まれており、 あなたの齢は、さぞ長いことだ！
JOB 38:22 あなたは雪の倉に入ったことがあるか。 あるいは、雹の倉を見たことがあるか。
JOB 38:23 私は苦難の時のために、 戦いと争いの日のために、これらを取っておいた。
JOB 38:24 稲妻はどの道を通って分けられるのか。 東風はどの道を通って地に散らされるのか。
JOB 38:25 誰が大雨のために水路を切り開き、 雷雨のために道を切り開いたのか。
JOB 38:26 人のいない地、 人のいない荒野に雨を降らせ、
JOB 38:27 荒れ果てた地を潤し、 若草を生え出させるために。
JOB 38:28 雨に父がいるのか。 あるいは、誰が露のしずくを生むのか。
JOB 38:29 氷は誰の胎から出てきたのか。 空の霜は誰が産んだのか。
JOB 38:30 水は石のように硬くなり、 深淵の面は凍りつく。
JOB 38:31 あなたはプレアデス星団を結びつけたり、 オリオン座の綱を解いたりすることができるか。
JOB 38:32 あなたは星座をその季節に引き出せるか。 あるいは、北斗七星をその子らとともに導けるか。
JOB 38:33 あなたは天の法則を知っているか。 その支配を地に立てることができるか。
JOB 38:34 あなたは雲に向かって声を上げ、 豊かな水があなたを覆うようにできるか。
JOB 38:35 あなたは稲妻を送り出し、それらを走らせることができるか。 稲妻はあなたに『ここにいる』と答えるか。
JOB 38:36 誰が人の内に知恵を置いたのか。 誰が心に悟りを与えたのか。
JOB 38:37 誰が知恵をもって雲を数えられるか。 あるいは、誰が空の水がめを傾け注ぐことができるか。
JOB 38:38 ちりが固まりとなり、 土くれが互いにくっつき合うときに。
JOB 38:39 あなたは雌獅子のために獲物を狩り、 若い獅子たちの食欲を満たすことができるか。
JOB 38:40 彼らがその巣穴に身を潜め、 茂みで待ち伏せしているときに。
JOB 38:41 カラスのひなが神に向かって叫び、 食べ物がなくてさまようとき、 誰がカラスのためにその獲物を備えるのか。
JOB 39:1 あなたは野やぎが子を産む時を知っているか。 雌鹿が子を産むのを見守るのか。
JOB 39:2 あなたはそれらが身ごもる月数を数えることができるか。 あるいは、それらが子を産む時を知っているか。
JOB 39:3 それらは身をかがめて、子を産み落とし、 その産みの苦しみを終える。
JOB 39:4 その子らは強くなり、 広い野で育つ。 それらは出て行き、二度と戻って来ない。
JOB 39:5 誰が野ろばを自由の身としたのか。 誰が足の速いろばの綱を解いたのか。
JOB 39:6 私は荒野をその住まいとし、 塩地をその居場所とした。
JOB 39:7 それは町の喧騒をあざ笑い、 追い使う者の叫び声を聞くことはない。
JOB 39:8 山々の連なりがその牧場である。 それはあらゆる青草を探し求める。
JOB 39:9 野牛は喜んであなたに仕えるだろうか。 あるいは、あなたの飼葉桶のそばにとどまるだろうか。
JOB 39:10 あなたは野牛を綱でうねにつなぎ留めることができるか。 あるいは、それはあなたに従って谷を耕すだろうか。
JOB 39:11 その力が大きいからといって、あなたはそれに頼るだろうか。 あるいは、あなたの労働をそれに任せるだろうか。
JOB 39:12 それがあなたの種を持ち帰り、 あなたの打ち場に穀物を集めると、信頼できるか。
JOB 39:13 だちょうの翼は誇らしげに羽ばたく。 だが、その羽と翼に親鳥の慈しみがあるだろうか。
JOB 39:14 だちょうは自分の卵を地に残し、 ちりの中で暖めるが、
JOB 39:15 足が卵を踏み砕くかもしれないことも、 野の獣が踏みにじるかもしれないことも忘れている。
JOB 39:16 だちょうは自分のものではないかのように、その子らを荒々しく扱う。 その労苦がむなしくなっても、恐れることはない。
JOB 39:17 神が彼女から知恵を奪い、 悟りを授けなかったからだ。
JOB 39:18 ひとたび高く跳ね上がれば、 馬と乗り手をあざ笑う。
JOB 39:19 あなたは馬に力を与えたのか。 その首に震えるたてがみを着せたのか。
JOB 39:20 いなごのように馬を跳ばせたのか。 その鼻息の威勢は恐ろしい。
JOB 39:21 それは谷で地をかき、その力を喜ぶ。 武器を持った者たちに立ち向かって出て行く。
JOB 39:22 恐れをあざ笑い、怯むことはなく、 剣の前からも引き返さない。
JOB 39:23 矢筒がそのそばで鳴り響き、 槍も投げ槍もひらめく。
JOB 39:24 荒々しさと激しい怒りをもって地を食い尽くし、 ラッパの音が鳴っても立ち止まることはない。
JOB 39:25 ラッパが鳴るたびに、馬はいなないて『ハッ』と声を上げる。 遠くから戦いを嗅ぎつける。 隊長たちの雷鳴のような声と、ときの声を。
JOB 39:26 鷹が舞い上がり、 南へ翼を広げるのは、あなたの知恵によるのか。
JOB 39:27 鷲が高く舞い上がり、 高い所に巣を作るのは、あなたの命令によるのか。
JOB 39:28 鷲は崖に住み、そこを住まいとする。 崖の頂、岩の要害を住みかとする。
JOB 39:29 そこから獲物を探し出し、 その目は遠くまで見渡す。
JOB 39:30 そのひなたちもまた血をすする。 殺された者たちがいるところ、そこに鷲はいる。
JOB 40:1 さらに主はヨブに答えられた。
JOB 40:2 全能者と争う者が、なお神を責めるのか。 神と論じ合う者は、それに答えよ。
JOB 40:3 そこでヨブは主に答えた。
JOB 40:4 見よ、私は取るに足りない。あなたに何と答えられよう。 私は口に手を当てる。
JOB 40:5 一度語った。もう答えない。 二度語ったが、もう言葉を重ねない。
JOB 40:6 そのとき、主はつむじ風の中からヨブに答えた。
JOB 40:7 男らしく腰に帯を締めよ。 私はあなたに尋ねる。私に答えよ。
JOB 40:8 あなたは私の裁きを無効にするつもりか。 自分が義とされるために、私を罪に定めるつもりか。
JOB 40:9 あるいは、あなたには私のような腕があるのか。 私のような声で雷鳴を響かせられるのか。
JOB 40:10 さあ、あなたは威光と尊厳で自分を飾れ。 誉れと威厳を身にまとえ。
JOB 40:11 あなたの怒りの激しさを注ぎ出せ。 高ぶるすべての者を見て、一人ひとりを低くせよ。
JOB 40:12 高ぶるすべての者を見て、一人ひとりをへりくだらせよ。 悪者たちをその場所で踏み砕け。
JOB 40:13 彼らをともにちりの中に隠せ。 隠された場所で彼らの顔を包み隠せ。
JOB 40:14 そうすれば、私もあなたを認めよう。 あなた自身の右の手があなたを救うことができると。
JOB 40:15 さあ、見よ。私があなたと同じように造ったベヘモトを。 それは牛のように草を食べる。
JOB 40:16 さあ見よ。その力は腰にあり、 その強さは腹の筋にある。
JOB 40:17 それは杉の木のように尾を動かす。 その太ももの筋は絡み合っている。
JOB 40:18 その骨は青銅の管のようであり、 その四肢は鉄の棒のようだ。
JOB 40:19 それは私が造ったもののうち第一のもの。 それを造った私が、それに剣を与えた。
JOB 40:20 まことに、山々はそれに食物をもたらし、 野のすべての動物がそこで遊ぶ。
JOB 40:21 それは蓮の木の下、 葦の茂みや沼地に横たわる。
JOB 40:22 蓮はその影でそれを覆う。 川の柳がそれを取り囲む。
JOB 40:23 見よ、川が氾濫しても、それは震えない。 ヨルダン川がその口にまで押し寄せても、それは動じない。
JOB 40:24 誰が、その目の前でそれを捕らえられるだろうか。 あるいは、罠でその鼻を刺し貫くだろうか。
JOB 41:1 あなたはレビヤタン を釣り針で引き出すことができるか。 あるいは、縄でその舌を押さえつけることができるか。
JOB 41:2 あなたはその鼻に縄を通すことができるか。 あるいは、鉤でそのあごを刺し貫くことができるか。
JOB 41:3 それはあなたに多くの嘆願をするだろうか。 あるいは、あなたに優しい言葉を語るだろうか。
JOB 41:4 それを永遠のしもべとするような、 契約をあなたと結ぶだろうか。
JOB 41:5 あなたは鳥と遊ぶように、それと遊ぶだろうか。 あるいは、あなたの娘たちのためにそれを縛るだろうか。
JOB 41:6 取引する者たちがそれを売り買いし、 商人たちの間で分けるだろうか。
JOB 41:7 あなたは銛でその皮を満たすことができるか。 あるいは、魚用の槍でその頭を満たすことができるか。
JOB 41:8 それに手を置いてみよ。 戦いを思い出せ。二度と手を出すな。
JOB 41:9 見よ、それを捕らえようとする望みはむなしい。 人はそれを見ただけでも、打ち倒されるのではないか。
JOB 41:10 それをあえて起こすほど猛々しい者はいない。 それなら、私の前に立つことができる者は誰なのか。
JOB 41:11 誰が先に私に与えたので、私が彼に報いなければならないのか。 天の下にあるものは、すべて私のものだ。
JOB 41:12 私はその手足について黙っていない。 その強大な力についても、その立派な体格についても。
JOB 41:13 誰がその上着を剥ぎ取ることができるか。 誰がそのあごの間に入って行くか。
JOB 41:14 誰がその顔の扉を開くことができるか。 その歯の周りには恐怖が並ぶ。
JOB 41:15 強いうろこはその誇りであり、 固い封印のように互いに閉じ合わされている。
JOB 41:16 一つ一つが互いに密着しているので、 その間に空気も入ることができない。
JOB 41:17 それらは互いに結びついている。 それらはくっつき合い、引き離すことはできない。
JOB 41:18 くしゃみをすれば光がひらめき、 目は暁のまぶたのようだ。
JOB 41:19 その口からは燃えるたいまつが飛び出し、 火花が飛び出す。
JOB 41:20 その鼻からは煙が立ち上る。 葦火にかけた煮え立つ鍋のように。
JOB 41:21 その息は炭火をおこし、 その口から炎が出る。
JOB 41:22 その首には力があり、 恐怖がその前を舞う。
JOB 41:23 その肉のひだは結び合わされている。 それらはその体に固くつき、 動くことはない。
JOB 41:24 その心臓は石のように固く、 そうだ、下のひき臼のように固い。
JOB 41:25 それが立ち上がると、力ある者たちも恐れ、 それが暴れ回ると、彼らは退く。
JOB 41:26 剣でそれを打っても、役に立たない。 槍も、投げ矢も、とがった矢も。
JOB 41:27 それは鉄をわらのように、 青銅を朽ちた木のようにみなす。
JOB 41:28 矢もそれを逃げ去らせることはできない。 石投げの石は、それにとってはもみがらのようだ。
JOB 41:29 こん棒は刈り株のようにみなされる。 それは投げ槍のうなりをあざ笑う。
JOB 41:30 その腹の下は鋭い土器の破片のようであり、 泥の中に打穀機のような跡を残す。
JOB 41:31 それは深淵を鍋のように煮えたぎらせ、 海を香油の鍋のようにする。
JOB 41:32 それは自分の後ろに光る道を作り、 深淵が白髪になったかのように見える。
JOB 41:33 地上にこれと等しいものはなく、 恐れを知らぬものとして造られた。
JOB 41:34 それはすべて高いものを見下ろす。 すべて高ぶる者の王である。
JOB 42:1 そこでヨブは主に答えた。
JOB 42:2 私は、あなたがすべてのことをなし得ること、 あなたの計画は一つも妨げられないことを知った。
JOB 42:3 あなたは尋ねられた。『知識もないのに計り事を暗くするこの者は誰か』 それゆえ私は、自分の理解できないこと、 私にはあまりに驚くべき、知らないことを語った。
JOB 42:4 あなたは言われた。『さあ聞け、私が語ろう。 私があなたに尋ねるから、私に答えよ。』
JOB 42:5 私はあなたのことを耳で聞いていた。 しかし今、この目があなたを見た。
JOB 42:6 それゆえ私は自分を忌み、 ちりと灰の中で悔い改める。
JOB 42:7 さて、主がこれらの言葉をヨブに語られた後、主はテマン人エリファズに言った。「私の怒りは、あなたと二人の友に向かって燃えている。あなたがたが私のしもべヨブのように、私について正しく語らなかったからだ。
JOB 42:8 だから今、七頭の雄牛と七頭の雄羊を取って私のしもべヨブのところに行き、自分たちのために全焼のささげ物をささげよ。そして、私のしもべヨブがあなたがたのために祈る。私は彼を受け入れる。そうすれば、あなたがたを愚かさに応じて扱わない。あなたがたが私のしもべヨブのように、私について正しく語らなかったからだ。」
JOB 42:9 そこでテマン人エリファズ、シュア人ビルダデ、ナアマ人ツォファルは行って、主が彼らに命じられたとおりにした。そして主はヨブを受け入れた。
JOB 42:10 ヨブが友たちのために祈ったとき、主はヨブの境遇を回復された。主はヨブに、以前の二倍のものを与えられた。
JOB 42:11 それから、彼のすべての兄弟、すべての姉妹、以前から彼を知っていたすべての人々が彼のもとに来て、彼の家でともにパンを食べた。彼らは、主が彼にもたらしたすべての災いについて、彼をいたわり、慰めた。また彼らは皆、彼に一枚の貨幣 と、一つの金の指輪を与えた。
JOB 42:12 こうして主は、ヨブの後半の生涯を初めよりも豊かに祝福された。彼は一万四千頭の羊、六千頭のらくだ、千くびきの牛、千頭の雌ろばを持った。
JOB 42:13 彼にはまた、七人の息子と三人の娘がいた。
JOB 42:14 彼は第一の娘をエミマ、第二の娘をケツィア、第三の娘をケレン・ハプクと名付けた。
JOB 42:15 その地のどこにも、ヨブの娘たちほど美しい女は見当たらなかった。父は兄弟たちと同じように、彼女たちにも相続地を与えた。
JOB 42:16 この後、ヨブは百四十年生き、息子たちとその子孫を四代にわたって見た。
JOB 42:17 こうしてヨブは年老い、長寿を全うして死んだ。
PSA 1:1 悪者のはかりごとに歩まず、 罪人の道に立たず、 あざける者の座に座らない人は幸いである。
PSA 1:2 むしろ、その人は主 の律法を喜びとし、 昼も夜もその律法を思い巡らす。
PSA 1:3 その人は、水の流れのほとりに植えられた木のようである。 季節が来ると実を結び、 その葉も枯れることがない。 その行うことはすべて栄える。
PSA 1:4 悪者はそうではない。 彼らは風が吹き飛ばすもみ殻のようである。
PSA 1:5 それゆえ、悪者は裁きの中に立つことができず、 罪人も義人の集まりの中に立つことができない。
PSA 1:6 主は義人の道を知っておられるが、 悪者の道は滅び去る。
PSA 2:1 なぜ国々は激しく怒り、 人々はむなしいことを企むのか。
PSA 2:2 地の王たちは立ち上がり、 支配者たちは共に協議して、 主と、その油注がれた者に逆らって言う、
PSA 2:3 「彼らの束縛を断ち切り、 彼らの縄を私たちから投げ捨てよう」と。
PSA 2:4 天の座に着いておられる方は笑われる。 主 は彼らをあざけられる。
PSA 2:5 その後、主は怒りをもって彼らに語り、 激しい怒りをもって彼らを恐れさせる。
PSA 2:6 「しかし、私は私の聖なる山シオンに、私の王を立てた。」
PSA 2:7 私は定めについて告げよう。 主は私に言われた。「あなたは私の子。 今日、私はあなたの父となった。
PSA 2:8 私に求めよ。そうすれば、私は国々をあなたの相続地として与え、 地の果てまでをあなたの所有として与える。
PSA 2:9 あなたは鉄の杖で彼らを打ち砕き、 陶器師の器のように彼らを粉々に砕く。」
PSA 2:10 それゆえ今、王たちよ、賢くあれ。 地の裁き司たちよ、教訓を受けよ。
PSA 2:11 恐れをもって主に仕え、 おののきをもって喜べ。
PSA 2:12 子に口づけせよ。 彼が怒り、あなたがたが道で滅びないために。 主の激しい怒りはすぐに燃え上がるからである。 主に避け所を求めるすべての者は幸いである。
PSA 3:1 ダビデの詩。彼がその子アブサロムから逃れたとき。 主よ、私の敵はなんと増えたことか。 私に立ち向かう者が多くいる。
PSA 3:2 私の魂について、多くの者が言う。 「神 の内に彼の救いはない」と。 セラ。
PSA 3:3 しかし主よ、あなたは私の周りにある盾、 私の栄光であり、私の頭を高く上げてくださる方だ。
PSA 3:4 私は声を上げて主に呼ばわり、 主はその聖なる山から私に答えられる。 セラ。
PSA 3:5 私は身を横たえて眠った。 私は目を覚ました。主が私を支えてくださるからだ。
PSA 3:6 私は数万の人々を恐れない。 彼らが四方から私に陣を敷こうとも。
PSA 3:7 主よ、立ち上がってください。 私の神よ、私を救ってください。 あなたは私のすべての敵の頬骨を打ち、 悪者の歯を打ち砕かれた。
PSA 3:8 救いは主にある。 あなたの祝福があなたの民の上にありますように。 セラ。
PSA 4:1 指揮者のために。弦楽器に合わせて。ダビデの詩。 私が呼ぶとき、答えてください、私の正しい神よ。 私の苦しみから私を解放してください。 私をあわれみ、私の祈りを聞いてください。
PSA 4:2 人の子らよ、いつまで私の栄光は不名誉に変えられるのか。 いつまでむなしいものを愛し、偽りを追い求めるのか。 セラ。
PSA 4:3 しかし知れ。主はご自身のために敬虔な者を取り分けられた。 私が呼ぶとき、主は聞いてくださる。
PSA 4:4 恐れおののき、罪を犯してはならない。 寝床の上で自分の心を探り、静かにしていなさい。 セラ。
PSA 4:5 義のいけにえをささげよ。 主に信頼を置け。
PSA 4:6 「誰が私たちに良いものを見せてくれるのか」と言う者が多くいる。 主よ、あなたの御顔の光を私たちの上に照らしてください。
PSA 4:7 あなたは私の心に喜びを与えてくださった。 それは彼らの穀物と新しいぶどう酒が豊かになったとき以上のものだ。
PSA 4:8 私は安らかに身を横たえて眠る。 主よ、あなただけが私を安全に住まわせてくださるからだ。
PSA 5:1 指揮者のために。笛に合わせて。ダビデの詩。 主よ、私の言葉に耳を傾けてください。 私の思い巡らすことを顧みてください。
PSA 5:2 私の叫びの声を聞いてください、私の王、私の神よ。 私はあなたに祈る。
PSA 5:3 主よ、朝にあなたは私の声を聞かれる。 朝に私はあなたの前に願いを並べ、期待して待ち望む。
PSA 5:4 あなたは悪を喜ばれる神ではないからだ。 悪はあなたと共に住むことができない。
PSA 5:5 高慢な者はあなたの目の前に立つことができない。 あなたは不義を行うすべての者を憎まれる。
PSA 5:6 あなたは偽りを語る者たちを滅ぼされる。 主は血を流す者と欺く者を忌み嫌われる。
PSA 5:7 しかし私としては、あなたの豊かな慈しみのゆえに、私はあなたの家に入る。 私はあなたを恐れ敬い、あなたの聖なる宮に向かってひれ伏す。
PSA 5:8 主よ、私の敵のゆえに、あなたの義をもって私を導いてください。 私の顔の前に、あなたの道をまっすぐにしてください。
PSA 5:9 彼らの口には真実がないからだ。 彼らの心は破滅である。 彼らの喉は開かれた墓である。 彼らはその舌でへつらう。
PSA 5:10 神よ、彼らに罪を負わせてください。 彼らを自分自身の企てによって倒れさせてください。 彼らの多くの背きのゆえに、彼らを追い出してください。 彼らはあなたに逆らったからだ。
PSA 5:11 しかし、あなたに避け所を求めるすべての者を喜ばせてください。 あなたが彼らを守られるので、彼らにいつも喜びの叫びを上げさせてください。 御名を愛する者たちにも、あなたにあって喜ばせてください。
PSA 5:12 あなたは義人を祝福されるからだ。 主よ、あなたは盾で囲むように、恵みで彼を囲まれる。
PSA 6:1 指揮者のために。弦楽器に合わせて、八弦の琴に合わせて。ダビデの詩。 主よ、あなたの怒りをもって私を責めないでください。 あなたの激しい怒りをもって私を懲らしめないでください。
PSA 6:2 主よ、私をあわれんでください。私は弱り果てている。 主よ、私を癒やしてください。私の骨は恐れおののいている。
PSA 6:3 私の魂もひどく苦悩している。 しかし主よ、いつまでですか。
PSA 6:4 主よ、帰って来てください。私の魂を助け出し、 あなたの慈しみのゆえに私を救ってください。
PSA 6:5 死においては、あなたを覚えていることはないからだ。 よみ で、誰があなたに感謝を捧げるだろうか。
PSA 6:6 私は自分のうめきで疲れ果てた。 毎夜、私は寝床を水浸しにする。 私は涙で寝椅子を濡らす。
PSA 6:7 私の目は悲しみのゆえに衰え果てる。 私のすべての敵のゆえに、それは老い衰える。
PSA 6:8 不義を行うすべての者よ、私から離れ去れ。 主が私の泣く声を聞かれたからだ。
PSA 6:9 主は私の願いを聞かれた。 主は私の祈りを受け入れられる。
PSA 6:10 私のすべての敵は恥をかき、ひどく恐れおののくだろう。 彼らは引き返し、突然恥をかくだろう。
PSA 7:1 ベニヤミン人クシュの言葉について、ダビデが主に歌った黙想の詩。 主、私の神よ、私はあなたに避け所を求める。 私を追うすべての者から私を救い、私を助け出してください。
PSA 7:2 彼らが獅子のように私の魂を引き裂き、 私を助け出す者がいないままに、粉々に引き裂くことのないようにしてください。
PSA 7:3 主、私の神よ、もし私がこれを行ったなら、 もし私の手に不義があるなら、
PSA 7:4 もし私が、私と平和にしていた者に悪を報いたなら （まことに、私は理由もなく私の敵であった者から奪い取った）、
PSA 7:5 敵が私の魂を追い、追いつくようにしてください。 まことに、彼に私の命を地に踏みにじらせ、 私の栄光をちりの中に横たえさせてください。 セラ。
PSA 7:6 主よ、あなたの怒りをもって立ち上がってください。 私の敵の激しい怒りに対して、ご自身を高く上げてください。 私のために目を覚ましてください。あなたは裁きを命じられた。
PSA 7:7 諸国の民の集まりにあなたを取り囲ませてください。 高き所で彼らを治めてください。
PSA 7:8 主は諸国の民に裁きを行われる。 主よ、私の義と、私の内にある誠実さに従って、私を裁いてください。
PSA 7:9 ああ、悪者の悪を終わらせてください。 しかし義人を堅く立たせてください。 義なる神は彼らの心と思いを調べられる。
PSA 7:10 私の盾は神の内にあり、 神は心のまっすぐな者を救われる。
PSA 7:11 神は義なる裁き主であり、 まことに、毎日憤りを持たれる神である。
PSA 7:12 もし人が悔い改めないなら、神はその剣を研ぐ。 神はその弓を張り、弦をかけられた。
PSA 7:13 神はまた、ご自身のために死の武器を備えられた。 神は燃える矢を用意される。
PSA 7:14 見よ、彼は不義を産み出そうと苦しんでいる。 まことに、彼は害悪を身ごもり、 偽りを産み出した。
PSA 7:15 彼は穴を掘り、 自分が作った穴に落ちた。
PSA 7:16 彼が引き起こした災いは、彼自身の頭に返ってくる。 彼の暴力は、彼自身の頭の頂に降りかかる。
PSA 7:17 私は主の義に従って主に感謝を捧げ、 いと高き方である主の御名にほめ歌を歌う。
PSA 8:1 指揮者のために。ガテの楽器に合わせて。ダビデの詩。 主、私たちの主よ。あなたの御名は全地においてなんと威厳に満ちていることか。 あなたはご自身の栄光を天の上に置かれた。
PSA 8:2 あなたの敵のゆえに、あなたは幼子と乳飲み子の唇から力を定められた。 それは、敵と復讐する者を黙らせるためだ。
PSA 8:3 私があなたの指の業であるあなたの天、 あなたが定められた月と星を思うとき、
PSA 8:4 人とは何者なのか、あなたが彼を心に留められるとは。 人の子とは何者なのか、あなたが彼を顧みられるとは。
PSA 8:5 あなたは彼を御使いたち よりも少し低い者とし、 栄光と誉れを彼に冠として与えられた。
PSA 8:6 あなたは、御手の業の上に彼を支配者とされた。 あなたはすべてのものを彼の足の下に置かれた。
PSA 8:7 すべての羊と牛、 そう、野の獣たちも、
PSA 8:8 空の鳥、海の魚、 そして海の通り道を過ぎ行くすべてのものを。
PSA 8:9 主、私たちの主よ。 あなたの御名は全地においてなんと威厳に満ちていることか。
PSA 9:1 指揮者のために。「子の死」に合わせて。ダビデの詩。 私は心を尽くして主に感謝をささげる。 私はあなたの驚くべき御業をすべて語り伝える。
PSA 9:2 私はあなたにあって喜び、楽しむ。 いと高き方よ、私はあなたの御名にほめ歌を歌う。
PSA 9:3 私の敵が引き返すとき、 彼らはあなたの御前でつまずき、滅ぶ。
PSA 9:4 あなたは私の正しい訴えを支持された。 あなたは王座に座り、義をもって裁かれる。
PSA 9:5 あなたは国々を責められた。 あなたは悪者を滅ぼされた。 あなたは世々限りなく彼らの名を消し去られた。
PSA 9:6 敵は果てしない破滅に追いつかれている。 あなたが打ち倒された町々の記憶すら滅び去った。
PSA 9:7 しかし主は永遠に統治される。 主は裁きのためにご自身の王座を備えられた。
PSA 9:8 主は義をもって世界を裁かれる。 主は公正をもって諸国の民に裁きを行われる。
PSA 9:9 主はまた、虐げられている者のための高いやぐらとなり、 苦難の時の高いやぐらとなられる。
PSA 9:10 あなたの御名を知る者は、あなたに信頼を置く。 主よ、あなたはご自身を尋ね求める者たちを見捨てられなかったからだ。
PSA 9:11 シオンに住まわれる主にほめ歌を歌え。 人々の間に、主がなされたことを宣言せよ。
PSA 9:12 血の復讐をする方は、彼らを覚えておられるからだ。 主は苦しむ者の叫びを忘れない。
PSA 9:13 主よ、私をあわれんでください。 私を憎む者たちによる私の苦しみを見てください。 死の門から私を引き上げてください。
PSA 9:14 そうすれば、私はあなたのすべての誉れを示し、 シオンの娘の門であなたの救いを喜ぶだろう。
PSA 9:15 国々は自分たちが作った穴に沈み込んだ。 彼らが隠した網に、彼ら自身の足が捕らえられた。
PSA 9:16 主はご自身を知らせられた。主は裁きを行われた。 悪者は彼ら自身の手の業によって罠にかけられた。 黙想。セラ。
PSA 9:17 悪者はよみ に引き返される。 神を忘れるすべての国々も。
PSA 9:18 乏しい者は常に忘れられるわけではなく、 貧しい者の希望が永遠に滅びることもないからである。
PSA 9:19 主よ、立ち上がってください。人に打ち勝たせないでください。 国々があなたの御前で裁かれますように。
PSA 9:20 主よ、彼らを恐れさせてください。 国々に、自分たちがただの人にすぎないことを知らせてください。 セラ。
PSA 10:1 主よ、なぜあなたは遠く離れて立っておられるのか。 なぜあなたは苦難の時にご自身を隠されるのか。
PSA 10:2 悪者は傲慢にも弱い者を追い詰める。 彼らがたくらんだ悪計に、彼らを捕らえさせてください。
PSA 10:3 悪者は自分の心の欲望を誇る。 彼は貪欲な者を祝福し、主を侮る。
PSA 10:4 悪者はその顔の傲慢さのゆえに、 その思いの中に神を置く場所がない。
PSA 10:5 彼の道は常に栄えている。 彼は傲慢で、あなたの掟は彼の目から遠く離れている。 彼は自分のすべての敵を嘲笑う。
PSA 10:6 彼は心の中で言う。「私は揺るがされることはない。 代々にわたって、私は苦難に遭うことはない」と。
PSA 10:7 彼の口は呪いと欺きと抑圧で満ちている。 彼の舌の下には害悪と不義がある。
PSA 10:8 彼は村々の近くで待ち伏せする。 隠れ場から、彼は罪のない者を殺す。 彼の目はひそかに寄る辺のない者を狙っている。
PSA 10:9 彼は隠れ場にいる獅子のように、ひそかに待ち伏せする。 彼は寄る辺のない者を捕らえようと待ち伏せする。 彼は自分の網に引き込んで、寄る辺のない者を捕らえる。
PSA 10:10 寄る辺のない者は打ち砕かれる。 彼らは倒れ込む。 彼らは彼の力の下に倒れる。
PSA 10:11 彼は心の中で言う。「神は忘れた。 彼は顔を隠している。 彼は決してそれを見ない」と。
PSA 10:12 主よ、立ち上がってください。 神よ、御手を上げてください。 寄る辺のない者を忘れないでください。
PSA 10:13 なぜ悪者は神を侮り、 心の中で「神は私を問いたださない」と言うのか。
PSA 10:14 しかし、あなたは苦難と悲しみを見ておられる。 あなたはそれを御手に引き受けるために、顧みてくださる。 あなたは犠牲者と父なし子を助けられる。
PSA 10:15 悪者の腕を折ってください。 悪を行う者については、その悪が見つからなくなるまで探し出してください。
PSA 10:16 主は永遠に王である。 国々は主の地から滅び去る。
PSA 10:17 主よ、あなたはへりくだる者の願いを聞かれた。 あなたは彼らの心を備えられる。 あなたは御耳を傾けて聞かれる。
PSA 10:18 それは、父なし子と虐げられている者を裁き、 地から出た人がもはや恐れさせないためだ。
PSA 11:1 指揮者のために。ダビデの詩。 私は主に避け所を求める。 どうしてあなたがたは私の魂に、「鳥のように自分の山へ逃げよ」と言うのか。
PSA 11:2 見よ、悪者たちは弓を張り、 弦に矢をつがえ、 暗闇の中から心のまっすぐな者を射ようとしている。
PSA 11:3 基が打ち壊されたなら、 義人に何ができるだろうか。
PSA 11:4 主はその聖なる宮におられ、 主は天の王座に着いておられる。 その目は見渡し、 そのまなざしは人の子らを調べる。
PSA 11:5 主は義人を調べられるが、 悪者と暴力を愛する者を、その魂は憎まれる。
PSA 11:6 主は悪者の上に燃える炭火を降らせる。 火と硫黄と焼けつく風が、彼らの杯に与えられる分となる。
PSA 11:7 主は義なる方であり、 義を愛される。 心のまっすぐな者は御顔を仰ぎ見る。
PSA 12:1 指揮者のために。八弦の琴に合わせて。ダビデの詩。 主よ、助けてください。敬虔な者は絶え、 誠実な者は人の子らの中から消え去ったからだ。
PSA 12:2 人は皆、隣人に偽りを語り、 へつらう唇と二心をもって語る。
PSA 12:3 主がすべてのへつらう唇と、 大言を吐く舌を断ち切ってくださいますように。
PSA 12:4 彼らは言う。「私たちは舌によって打ち勝つ。 私たちの唇は私たちのものだ。 誰が私たちの主なのか」と。
PSA 12:5 主は言われる。「弱い者が虐げられ、貧しい者がうめいているので、 今、私は立ち上がる。 私は彼をあざける者から守り、安全な所に置く」と。
PSA 12:6 主の言葉は混じりけのない言葉、 土の炉で精錬され、七度清められた銀のようである。
PSA 12:7 主よ、あなたは彼らを守り、 この世代からとこしえまでも保たれる。
PSA 12:8 人の子らの間で卑しいものが高く上げられるとき、 悪者たちは至る所を歩き回る。
PSA 13:1 指揮者のために。ダビデの詩。 主よ、いつまでですか。 あなたは私を永遠にお忘れになるのか。 いつまで御顔を私から隠されるのか。
PSA 13:2 いつまで私は自分の魂の中で思い悩み、 日々、心に悲しみを抱かなければならないのか。 いつまで敵は私に勝ち誇るのか。
PSA 13:3 主、私の神よ。私を顧み、答えてください。 私の目に光を与えてください。私が死の眠りにつかないように。
PSA 13:4 敵が「私は彼に打ち勝った」と言わないように。 私が倒れるとき、敵対する者たちが喜ばないように。
PSA 13:5 しかし、私はあなたの慈しみに信頼する。 私の心はあなたの救いを喜ぶ。
PSA 13:6 私は主にほめ歌を歌う。 主が私に良くしてくださったからだ。
PSA 14:1 指揮者のために。ダビデの詩。 愚かな者は心の中で、「神はいない」と言った。 彼らは腐敗し、 忌まわしい行いをした。 善を行う者はいない。
PSA 14:2 主は天から人の子らを見下ろされた。 悟る者、 神を尋ね求める者がいるかどうかを見るために。
PSA 14:3 彼らは皆、道を外れた。 共に腐敗した。 善を行う者はいない。一人もいない。
PSA 14:4 不義を行う者たちは皆、何も知らないのか。 彼らはパンを食べるように私の民を食い尽くし、 主を呼び求めない。
PSA 14:5 そこで彼らは大いに恐れた。 神が義人の世代のうちにおられるからだ。
PSA 14:6 あなたがたは貧しい者の計画をくじこうとする。 しかし、主がその人の避け所である。
PSA 14:7 イスラエルの救いがシオンから来ますように。 主がご自分の民の繁栄を回復されるとき、 ヤコブは喜び、イスラエルは楽しむだろう。
PSA 15:1 ダビデの詩。 主よ、誰があなたの幕屋に宿るのだろうか。 誰があなたの聖なる山に住むのだろうか。
PSA 15:2 非の打ちどころなく歩み、正しいことを行い、 心から真実を語る人。
PSA 15:3 舌で中傷せず、 友に悪を行わず、 隣人をそしらない人。
PSA 15:4 その目には卑しい者がさげすまれ、 主を恐れる者を尊ぶ人。 損をしても誓いを変えない人。
PSA 15:5 利息を取って金を貸さず、 罪のない者を陥れる賄賂を受け取らない人。 これらのことを行う人は、決して揺るがされない。
PSA 16:1 ダビデの詩。 神よ、私を守ってください。私はあなたに避け所を求める。
PSA 16:2 私の魂よ、あなたは主に言った。「あなたは私の主である。 あなたを離れて、私には良いものはない」と。
PSA 16:3 地にいる聖徒たちは、 私のすべての喜びである、優れた者たちである。
PSA 16:4 ほかの神に贈り物をする者たちの悲しみは増し加わる。 私は彼らの血の注ぎのささげ物をささげず、 その名を唇に上らせることもしない。
PSA 16:5 主は私の受ける分、私の杯である。 あなたは私のくじを確かなものとされる。
PSA 16:6 測り縄は私のために好ましい所に落った。 まことに、すばらしい相続地が私のものとなった。
PSA 16:7 私に助言を与えてくださる主を、私はほめたたえる。 夜にも、私の心が私を教える。
PSA 16:8 私はいつも主を自分の前に置いている。 主が私の右におられるので、私は揺るがされない。
PSA 16:9 それゆえ、私の心は喜び、私の舌は喜び歌う。 私の肉体も安らかに住む。
PSA 16:10 あなたは私の魂をよみ に残さず、 あなたの聖なる者が朽ち果てるのをお許しにならないからだ。
PSA 16:11 あなたは私に命の道を示してくださる。 あなたの御前には満ちあふれる喜びがあり、 あなたの右の手には、とこしえの楽しみがある。
PSA 17:1 ダビデの祈り。 主よ、私の正しい訴えを聞いてください。 偽りのない唇から出る私の祈りに耳を傾けてください。
PSA 17:2 私への判決が、あなたの御前から出ますように。 あなたの目が公正を見つめますように。
PSA 17:3 あなたは私の心を調べ、 夜に私を訪れ、 私を試されたが、何も見出されなかった。 私は、口で背かないと決心した。
PSA 17:4 人々の行いについては、あなたの唇の言葉によって、 私は暴力を行う者たちの道から身を守った。
PSA 17:5 私の歩みはあなたの道に堅く留まり、 私の足は滑らなかった。
PSA 17:6 神よ、私はあなたを呼び求める。あなたが答えてくださるからだ。 私に耳を傾け、 私の言葉を聞いてください。
PSA 17:7 あなたの驚くべき慈しみを示してください。 右の手によって、ご自分に避け所を求める者を敵から救われる方よ。
PSA 17:8 私を瞳のように守ってください。 あなたの翼の陰に隠してください。
PSA 17:9 私を虐げる悪者から、 私を取り囲む命を狙う敵から。
PSA 17:10 彼らは無情な心を閉ざし、 その口で高慢に語る。
PSA 17:11 今や彼らは、私たちの歩みを取り囲み、 私たちを地に投げ倒そうと目を据えている。
PSA 17:12 彼は獲物を貪ろうとする獅子のよう、 隠れ場にひそむ若い獅子のようである。
PSA 17:13 主よ、立ち上がり、彼に立ち向かってください。 彼を打ち倒してください。 あなたの剣によって、私の魂を悪者から助け出してください。
PSA 17:14 主よ、御手によって、この世の人々から、 受ける分がこの世の命にある人々から、私を助け出してください。 あなたはご自分の大切な者たちの腹を満たされる。 彼らの子らは満ち足り、 その残りを自分の子どもたちに残す。
PSA 17:15 私は義のうちにあなたの御顔を見るだろう。 目覚めるとき、あなたの御姿を見て満ち足りるだろう。
PSA 18:1 指揮者のために。主のしもべダビデの詩。主が彼をすべての敵の手から、またサウルの手から救い出された日に、彼はこの歌の言葉を主に語った。彼は言った。 私の力である主よ、私はあなたを愛する。
PSA 18:2 主は私の岩、私の砦、私を救い出す方。 私が避け所とする私の神、私の岩。 私の盾、私の救いの角、私の高いやぐら。
PSA 18:3 ほめたたえられるべき主を私は呼び求め、 敵から救われる。
PSA 18:4 死の綱が私を取り囲み、 不敬虔の奔流が私を恐れさせた。
PSA 18:5 よみ の綱が私を取り巻き、 死の罠が私に襲いかかった。
PSA 18:6 苦難の中で私は主を呼び求め、 私の神に向かって叫んだ。 主はその宮から私の声を聞かれ、 御前での私の叫びは、その耳に届いた。
PSA 18:7 そのとき、地は揺れ動いた。 山々の基も震え、揺れ動いた。 主が怒られたからだ。
PSA 18:8 その鼻から煙が上り、 その口から焼き尽くす火が出た。 炭火がそれによって燃え上がった。
PSA 18:9 主は天を傾けて下って来られ、 その足元には深い暗闇があった。
PSA 18:10 主はケルブに乗って飛び、 風の翼に乗って舞い上がられた。
PSA 18:11 主は暗闇をご自分の隠れ場とし、周りの幕屋とされた。 水の暗闇と、空の厚い雲を。
PSA 18:12 御前の輝きによって、その厚い雲は過ぎ去った。 雹と燃える炭火とともに。
PSA 18:13 主はまた空で雷鳴をとどろかせ、 いと高き方はその声を発せられた。 雹と燃える炭火を伴って。
PSA 18:14 主は矢を放って彼らを散らし、 激しい稲妻を放って彼らを敗走させた。
PSA 18:15 そのとき、水の流れが現れた。 主よ、あなたの叱責によって、 あなたの鼻の息が吹きつけたことによって、世界の基があらわになった。
PSA 18:16 主は高い所から手を伸ばし、 私を捕らえ、 大水の中から引き上げられた。
PSA 18:17 主は私を強い敵から、 私を憎む者たちから助け出された。彼らは私には強すぎたからだ。
PSA 18:18 彼らは私の災いの日に襲いかかったが、 主は私の支えとなられた。
PSA 18:19 主は私を広い所に引き出し、 私を喜ばれたので、助け出してくださった。
PSA 18:20 主は私の義に従って私に報い、 私の手の清さに従って報いてくださった。
PSA 18:21 私は主の道を守り、 悪を行って私の神から離れ去らなかったからだ。
PSA 18:22 主のすべての掟は私の前にあり、 私はその定めを自分から遠ざけなかった。
PSA 18:23 私は主の御前で非の打ちどころがなく、 自分の不義から身を守った。
PSA 18:24 それゆえ、主は私の義に従って、 御目の前での私の手の清さに従って、私に報いてくださった。
PSA 18:25 あわれみ深い者には、あなたもあわれみ深くあられる。 非の打ちどころのない人には、あなたも非の打ちどころなくあられる。
PSA 18:26 清い者には、あなたも清くあられる。 曲がった者には、あなたも抜け目なく対される。
PSA 18:27 あなたは苦しむ民を救われるが、 高ぶる目を低くされる。
PSA 18:28 主よ、あなたは私のともしびをともされる。 私の神は私の暗闇を照らされる。
PSA 18:29 あなたによって、私は軍勢に攻め込み、 私の神によって城壁を飛び越える。
PSA 18:30 神について言えば、その道は完全である。 主の言葉は試されている。 主は、ご自分に避け所を求めるすべての者の盾である。
PSA 18:31 主のほかに、誰が神だろうか。 私たちの神のほかに、誰が岩だろうか。
PSA 18:32 神は私に力を帯びさせ、 私の道を完全にされる。
PSA 18:33 神は私の足を雌鹿の足のようにし、 私を高い所に立たせる。
PSA 18:34 神は私の手に戦いを教え、 私の腕で青銅の弓を引けるようにされる。
PSA 18:35 あなたはまた、救いの盾を私に与えられた。 あなたの右の手が私を支え、 あなたの優しさが私を大いなる者とした。
PSA 18:36 あなたは私の足元に歩む場所を広げられたので、 私の足は滑らなかった。
PSA 18:37 私は敵を追い、追いつく。 彼らを滅ぼし尽くすまで、引き返さない。
PSA 18:38 私は彼らを打ち砕き、立ち上がれないようにする。 彼らは私の足の下に倒れる。
PSA 18:39 あなたは戦いのための力を私に帯びさせ、 私に立ち向かう者たちを、私の下に服従させた。
PSA 18:40 あなたは私の敵が背を向けるようにされた。 それで私は、私を憎む者たちを断ち切った。
PSA 18:41 彼らは叫んだが、救う者は誰もいなかった。 主に叫んでも、主は彼らに答えられなかった。
PSA 18:42 そのとき、私は彼らを風の前のちりのように細かく打ち砕き、 通りの泥のように投げ捨てた。
PSA 18:43 あなたは民の争いから私を助け出し、 私を国々のかしらとされた。 私の知らなかった民が私に仕える。
PSA 18:44 彼らは私のことを聞くとすぐに従い、 外国人たちは私に服従する。
PSA 18:45 外国人たちは衰え、 震えながらその砦から出て来る。
PSA 18:46 主は生きておられる。私の岩がほめたたえられますように。 私の救いの神が高く上げられますように。
PSA 18:47 私のために復讐を行い、 諸国の民を私の下に服従させてくださる神。
PSA 18:48 主は私を敵から救い出される。 まことに、あなたは私に立ち向かう者たちの上に私を引き上げ、 暴力を行う者から助け出される。
PSA 18:49 それゆえ主よ、私は国々の間であなたに感謝をささげ、 あなたの御名にほめ歌を歌う。
PSA 18:50 主はご自分の王に大いなる救いを与え、 その油注がれた者に慈しみを示される。 ダビデとその子孫 に、とこしえに。
PSA 19:1 指揮者のために。ダビデの詩。 天は神の栄光を語り告げ、 大空は御手の業を示す。
PSA 19:2 日は日に言葉を注ぎ出し、 夜は夜に知識を示す。
PSA 19:3 その声が聞こえない言葉も、 言語もない。
PSA 19:4 その声は全地に響き渡り、 その言葉は世界の果てにまで届く。 神はその中に、太陽のための幕屋を設けられた。
PSA 19:5 太陽は部屋から出て来る花婿のようであり、 勇士のように、その道を走ることを喜ぶ。
PSA 19:6 その出る所は天の果てからであり、 その巡る所は天の果てにまで及ぶ。 その熱から隠れ得るものはない。
PSA 19:7 主の律法は完全で、魂を生き返らせる。 主の契約は確かで、無知な者を賢くする。
PSA 19:8 主の戒めは正しく、心を喜ばせる。 主の命令は清く、目を明るくする。
PSA 19:9 主への恐れは清く、永遠に続く。 主の掟は真実であり、すべて正しい。
PSA 19:10 それらは金よりも、多くの純金よりも慕わしく、 蜜よりも、蜂の巣から滴る蜜よりも甘い。
PSA 19:11 また、あなたのしもべはそれらによって戒めを受ける。 それらを守ることには大きな報いがある。
PSA 19:12 誰が自分の過ちを悟ることができるだろうか。 隠れた過ちを赦してください。
PSA 19:13 あなたのしもべを、故意の罪からも引き留めてください。 それらが私を支配しないようにしてください。 そうすれば、私はまっすぐな者となり、 大きな背きの罪を免れて、非の打ちどころのない者となるだろう。
PSA 19:14 私の口の言葉と心の思い巡らしが、 あなたの御前に受け入れられますように。 わが岩、わが贖い主である主よ。
PSA 20:1 指揮者のために。ダビデの詩。 苦難の日に、主があなたに答えられますように。 ヤコブの神の御名があなたを高く上げられますように。
PSA 20:2 聖所からあなたに助けを送り、 シオンからあなたを支えられますように。
PSA 20:3 あなたのすべてのささげ物を覚え、 あなたの全焼のささげ物を受け入れられますように。 セラ。
PSA 20:4 主があなたの心の願いをかなえ、 あなたのすべての計画を成し遂げてくださいますように。
PSA 20:5 私たちはあなたの救いのゆえに勝ちどきを上げる。 私たちの神の御名によって旗を立てる。 主があなたのすべての願いをかなえてくださいますように。
PSA 20:6 今、私は知っている。主はその油注がれた者を救われる。 主はその聖なる天から彼に、 右の手の救いの力をもって答えられる。
PSA 20:7 ある者は戦車に、ある者は馬に信頼する。 しかし、私たちは私たちの神、主の御名に信頼する。
PSA 20:8 彼らはかがみ込み、倒れたが、 私たちは立ち上がり、まっすぐに立つ。
PSA 20:9 主よ、お救いください。 私たちが呼ぶとき、王が答えてくださいますように。
PSA 21:1 指揮者のために。ダビデの詩。 主よ、王はあなたの力を喜ぶ。 あなたの救いを、どれほど大いに喜ぶことだろう。
PSA 21:2 あなたは彼の心の願いをかなえ、 その唇の求めを退けられなかった。 セラ。
PSA 21:3 あなたは良いもので彼を祝福して迎え、 その頭に純金の冠を置かれる。
PSA 21:4 彼があなたに命を求めたとき、あなたはそれを与えられた。 とこしえまでも続く長い命を。
PSA 21:5 あなたの救いによって、彼の栄光は大いなるものとなる。 あなたは彼に誉れと威厳を与えられる。
PSA 21:6 あなたは彼をとこしえに、この上なく幸いな者とし、 御前の喜びによって、彼を楽しませる。
PSA 21:7 王は主に信頼しているからだ。 いと高き方の慈しみによって、彼は揺るがされない。
PSA 21:8 あなたの手はすべての敵を見つけ出し、 あなたの右の手は、あなたを憎む者たちを見つけ出す。
PSA 21:9 あなたの怒りの時、あなたは彼らを燃える炉のようにされる。 主は御怒りによって彼らを飲み込み、 火は彼らを食い尽くす。
PSA 21:10 あなたは彼らの子孫を地から滅ぼし、 その末裔を人の子らの中から絶たれる。
PSA 21:11 彼らはあなたに対して悪を企て、 悪い計り事を巡らしたが、成し遂げることはできない。
PSA 21:12 あなたは彼らを背を向けて逃げさせる。 彼らの顔に向けて弓を引き絞るからだ。
PSA 21:13 主よ、あなたの力によって高く上げられてください。 私たちはあなたの力を歌い、ほめたたえる。
PSA 22:1 指揮者のために。「暁の雌鹿」に合わせて。ダビデの詩。 わが神、わが神、なぜ私をお見捨てになったのか。 なぜ私を助けることから遠く離れ、私のうめきの言葉も届かないのか。
PSA 22:2 わが神、私は昼に叫ぶが、あなたは答えられない。 夜にも叫び続け、黙ることがない。
PSA 22:3 しかし、あなたは聖なる方、 イスラエルの賛美の中に住まわれる方である。
PSA 22:4 私たちの父祖たちはあなたに信頼した。 彼らが信頼すると、あなたは助け出された。
PSA 22:5 彼らはあなたに叫び求めて、助け出された。 あなたに信頼し、失望することはなかった。
PSA 22:6 しかし、私は虫けらであって、人ではない。 人々のそしりの的となり、民にさげすまれている。
PSA 22:7 私を見る者は皆、私をあざける。 口々に私を侮辱し、頭を振って言う。
PSA 22:8 「彼は主に信頼している。 主に助け出してもらえばよい。 主が彼を喜んでおられるのなら、救い出してもらえばよい」と。
PSA 22:9 しかし、あなたは私を母の胎から引き出された方である。 母の乳を飲んでいたときから、あなたは私に信頼させてくださった。
PSA 22:10 母の胎にいたときから、私はあなたに委ねられた。 母が私を産んだときから、あなたは私の神である。
PSA 22:11 私から遠く離れないでください。苦難が近いからだ。 助ける者は誰もいない。
PSA 22:12 多くの雄牛が私を取り囲み、 バシャンの強い雄牛が私を囲んだ。
PSA 22:13 彼らは私に向かって大きく口を開ける。 獲物を引き裂き、ほえる獅子のように。
PSA 22:14 私は水のように注ぎ出され、 すべての骨は外れた。 私の心はろうのようになり、 私の内で溶けている。
PSA 22:15 私の力は土器のかけらのように干からび、 舌は上あごにくっついている。 あなたは私を死のちりに置かれた。
PSA 22:16 犬どもが私を取り囲み、 悪を行う者の群れが私を囲んだからだ。 彼らは私の手と足を刺し貫いた。
PSA 22:17 私は自分のすべての骨を数えることができる。 彼らは私を見つめ、じっと眺めている。
PSA 22:18 彼らは私の衣を自分たちの間で分け合い、 私の着物のためにくじを引く。
PSA 22:19 しかし主よ、遠く離れないでください。 あなたは私の助けである。急いで私を助けてください。
PSA 22:20 私の命を剣から助け出し、 私の尊い命を犬の力から救ってください。
PSA 22:21 獅子の口から私を救ってください。 そう、あなたは野牛の角から私を救い出してくださった。
PSA 22:22 私はあなたの御名を兄弟たちに告げ知らせる。 集まりの中で、あなたを賛美する。
PSA 22:23 主を恐れ敬う者たちよ、主を賛美せよ。 ヤコブのすべての子孫よ、主の栄光をたたえよ。 イスラエルのすべての子孫よ、主を恐れおののけ。
PSA 22:24 主は苦しむ者の苦しみをさげすまず、忌み嫌われなかったからだ。 御顔をその人から隠さず、 彼が叫び求めたとき、聞いてくださった。
PSA 22:25 大きな集まりの中で、私があなたを賛美するのは、あなたによるものだ。 主を恐れ敬う者たちの前で、私は誓いを果たする。
PSA 22:26 へりくだる者は食べて満ち足りるだろう。 主を尋ね求める者たちは、主を賛美するだろう。 あなたがたの心が永遠に生きますように。
PSA 22:27 地のすべての果ては思い起こし、主に立ち返るだろう。 国々のすべての部族は、あなたの御前で伏し拝むだろう。
PSA 22:28 王国は主のもの。 主こそ国々を治める方。
PSA 22:29 地の富んだ者は皆、食べて伏し拝む。 ちりに下るすべての者も、主の御前にひざまずく。 自分の魂を生かし続けることのできない者さえも。
PSA 22:30 末裔は主に仕えるだろう。 来たるべき世代に、主のことが語り伝えられるだろう。
PSA 22:31 彼らは来て、これから生まれる民に主の義を告げ知らせるだろう。 主がそれを行われたからだ。
PSA 23:1 ダビデの詩。 主は私の羊飼い。 私は何も欠けることがない。
PSA 23:2 主は私を緑の牧場に伏させ、 穏やかな水のほとりに導かれる。
PSA 23:3 主は私の魂を生き返らせ、 御名のために、義の道に導かれる。
PSA 23:4 たとえ死の陰の谷を歩むとしても、 私は災いを恐れない。あなたが私と共におられるからだ。 あなたのむちと杖が、 私を慰める。
PSA 23:5 あなたは私のために食卓を整える。 敵の目の前で。 私の頭に油を注がれる。 私の杯はあふれている。
PSA 23:6 まことに、恵みと慈しみが、生涯のすべての日に私を追い、 私はとこしえに主の家に住むだろう。
PSA 24:1 ダビデの詩。 地とそれに満ちているもの、 世界とそこに住む者は、主のものである。
PSA 24:2 主がそれを海の上に基を据え、 大水の上に堅く立てられたからである。
PSA 24:3 誰が主の山に登ることができるだろうか。 誰がその聖なる所に立つことができるだろうか。
PSA 24:4 手が清く、心が純粋な者。 その魂を偽りに向けず、 欺いて誓わない者。
PSA 24:5 その人は主から祝福を受け、 その救いの神から義を受ける。
PSA 24:6 これが主を尋ね求める者たちの世代、 あなたの御顔を尋ね求める者たち、すなわちヤコブである。 セラ。
PSA 24:7 門よ、頭を上げよ。 永遠の戸よ、上がれ。 栄光の王が入って来られる。
PSA 24:8 この栄光の王とは誰か。 強く、力ある主。 戦いに力ある主。
PSA 24:9 門よ、頭を上げよ。 さあ、永遠の戸よ、上がれ。 栄光の王が入って来られる。
PSA 24:10 この栄光の王とは誰か。 万軍の主こそ、栄光の王である。 セラ。
PSA 25:1 ダビデの詩。 主よ、私はあなたに私の魂を向ける。
PSA 25:2 私の神よ、私はあなたに信頼を置いている。 私を恥じ入らせないでください。 敵が私に勝ち誇らないようにしてください。
PSA 25:3 まことに、あなたを待ち望む者は誰も恥じ入ることがない。 ゆえなく裏切る者は恥じ入るだろう。
PSA 25:4 主よ、あなたの道を私に示してください。 あなたの小道を私に教えてください。
PSA 25:5 あなたの真理のうちに私を導き、教えてください。 あなたは私の救いの神だからだ。 私は一日中、あなたを待ち望んでいる。
PSA 25:6 主よ、あなたの深いあわれみと慈しみを覚えてください。 それらは昔からあるからだ。
PSA 25:7 私の若い頃の罪や背きを覚えないでください。 あなたの慈しみに従って、私を覚えてください。 主よ、あなたが良い方であるゆえに。
PSA 25:8 主は良い方、まっすぐな方である。 それゆえ、罪人たちに道を教えられる。
PSA 25:9 主はへりくだる者を公正に導かれる。 へりくだる者に、その道を教えられる。
PSA 25:10 主のすべての道は、慈しみと真理である。 主の契約とあかしを守る者たちにとって。
PSA 25:11 主よ、あなたの御名のために、 私の不義をお赦しください。それは大きいからだ。
PSA 25:12 主を恐れ敬う人は誰だろうか。 主はその人が選ぶべき道を教えられる。
PSA 25:13 その魂は安らかに住み、 その子孫は地を受け継ぐだろう。
PSA 25:14 主の親しい交わりは、主を恐れ敬う者たちと共にある。 主は彼らにご自身の契約を示される。
PSA 25:15 私の目は常に主に向けられている。 主が私の足を網から引き抜いてくださるからだ。
PSA 25:16 私に御顔を向け、あわれんでください。 私は孤独で苦しんでいるからだ。
PSA 25:17 私の心の悩みは増し加わった。 ああ、私を苦悩から引き出してください。
PSA 25:18 私の苦しみと労苦を顧みてください。 私のすべての罪をお赦しください。
PSA 25:19 私の敵を顧みてください。彼らは多いからだ。 彼らは残酷な憎しみをもって私を憎んでいる。
PSA 25:20 ああ、私の魂を守り、助け出してください。 私を恥じ入らせないでください。私はあなたに避け所を求めているからだ。
PSA 25:21 誠実とまっすぐさが私を保ちますように。 私はあなたを待ち望んでいるからだ。
PSA 25:22 神よ、イスラエルを、 そのすべての苦難から贖い出してください。
PSA 26:1 ダビデの詩。 主よ、私を裁いてください。私は誠実に歩んできたからだ。 私は揺れ動くことなく、主に信頼していた。
PSA 26:2 主よ、私を調べ、試してください。 私の心と思いを試してください。
PSA 26:3 あなたの慈しみは私の目の前にあり、 私はあなたの真理の中を歩んできた。
PSA 26:4 私は欺く者たちと共に座らず、 偽善者たちと交わることもしない。
PSA 26:5 私は悪を行う者たちの集まりを憎み、 悪者と共に座らない。
PSA 26:6 私は無実のうちに手を洗い、 主よ、あなたの祭壇の周りを歩く。
PSA 26:7 それは、感謝の声を響かせ、 あなたのすべての驚くべき御業を語り伝えるためだ。
PSA 26:8 主よ、私はあなたの家に住むことを愛し、 あなたの栄光が宿る場所を愛する。
PSA 26:9 私の魂を罪人たちと共に、 私の命を血を流す者たちと共に取り去らないでください。
PSA 26:10 彼らの手には悪があり、 その右の手は賄賂で満ちている。
PSA 26:11 しかし私は誠実に歩む。 私を贖い、あわれんでください。
PSA 26:12 私の足は平らな所に立っている。 集まりの中で、私は主をほめたたえる。
PSA 27:1 ダビデの詩。 主は私の光、私の救い。 私は誰を恐れようか。 主は私の命の砦。 私は誰をおののこうか。
PSA 27:2 悪を行う者たちが私の肉を食らおうと襲いかかったとき、 私の敵対者と敵は、つまずき、倒れた。
PSA 27:3 たとえ軍勢が私に対して陣を敷いても、 私の心は恐れない。 たとえ戦いが私に対して起こっても、 それでも私は確信を失わない。
PSA 27:4 私は一つのことを主に願い、それを切に求める。 私の生涯のすべての日に主の家に住み、 主の麗しさを仰ぎ見、 その宮で主に問い求めることを。
PSA 27:5 苦難の日に、主はご自身の天幕に私をひそかに守られるからだ。 その幕屋の隠れ場に私を隠し、 岩の上に高く上げられる。
PSA 27:6 今、私の頭は、私を取り囲む敵の上に高く上げられる。 私はその幕屋で喜びのいけにえをささげる。 私は歌う。まことに、主にほめ歌を歌う。
PSA 27:7 主よ、私が声を上げて呼ぶとき、聞いてください。 私をあわれみ、答えてください。
PSA 27:8 あなたが「私の顔を尋ね求めよ」と言われたとき、 私の心はあなたに言った。「主よ、私はあなたの御顔を尋ね求める」と。
PSA 27:9 私から御顔を隠さないでください。 怒ってあなたのしもべを退けないでください。 あなたは私の助けであった。 私を見捨てないでください。 私の救いの神よ、私を見放さないでください。
PSA 27:10 父と母が私を見捨てても、 主が私を受け入れてくださる。
PSA 27:11 主よ、あなたの道を私に教えてください。 敵のゆえに、私をまっすぐな小道に導いてください。
PSA 27:12 私を敵対する者たちの意のままに引き渡さないでください。 偽りの証人たちが私に立ち向かい、 残酷なことを吐き出しているからだ。
PSA 27:13 私はなお、このことを確信している。 生ける者の地で、主のいつくしみを見ることを。
PSA 27:14 主を待ち望め。 強くあれ。心を奮い立たせよ。 そうだ、主を待ち望め。
PSA 28:1 ダビデの詩。 主よ、私はあなたを呼び求める。 私の岩よ、私に対して耳を閉ざさないでください。 あなたが私に黙っておられるなら、 私は穴に下る者たちのようになってしまう。
PSA 28:2 私があなたに叫び求めるとき、願いの声を聞いてください。 あなたの至聖所に向かって手を上げるときに。
PSA 28:3 私を悪者たちと共に引きずり去らないでください。 隣人に平和を語りながら、 心には悪意を抱く、不義を行う者たちと共に。
PSA 28:4 彼らの行いと、その悪行に従って報いてください。 彼らの手の業に従って与え、 受けるべき報いを彼らに返してください。
PSA 28:5 彼らは主の御業も、 主の手の業も顧みない。 それゆえ、主は彼らを打ち壊し、建て直されない。
PSA 28:6 主がほめたたえられますように。 主は私の願いの声を聞かれたからだ。
PSA 28:7 主は私の力、私の盾。 私の心は主に信頼し、私は助けられた。 それゆえ、私の心は大いに喜ぶ。 私は歌をもって主に感謝をささげる。
PSA 28:8 主は彼らの力である。 主は油注がれた者の救いの砦である。
PSA 28:9 あなたの民を救い、 あなたの受け継ぐ民を祝福してください。 また、彼らの羊飼いとなり、 とこしえに彼らを抱き支えてください。
PSA 29:1 ダビデの詩。 力ある者たちの子らよ、主に帰せよ。 栄光と力を主に帰せよ。
PSA 29:2 主の御名にふさわしい栄光を、主に帰せよ。 聖なる装いをして、主を伏し拝め。
PSA 29:3 主の声は水の上にある。 栄光の神は雷鳴をとどろかせる。主は大水の上におられる。
PSA 29:4 主の声は力強く、 主の声は威厳に満ちている。
PSA 29:5 主の声は杉を砕く。 まことに、主はレバノンの杉を粉々に砕かれる。
PSA 29:6 主はレバノンを子牛のように、 シリオンを若い野牛のように跳ねさせる。
PSA 29:7 主の声は稲妻をひらめかせる。
PSA 29:8 主の声は荒野を揺るがす。 主はカデシュの荒野を揺るがされる。
PSA 29:9 主の声は雌鹿に子を産ませ、 森を裸にする。 その宮の中で、すべてのものが「栄光！」と叫ぶ。
PSA 29:10 主は大洪水の時に王座に着かれた。 まことに、主はとこしえに王として座られる。
PSA 29:11 主はご自身の民に力を与えられる。 主はご自身の民を平和をもって祝福される。
PSA 30:1 詩。宮の奉献のための歌。ダビデの詩。 主よ、私はあなたをあがめる。あなたが私を引き上げ、 敵が私のことで喜ぶのをお許しにならなかったからだ。
PSA 30:2 主よ、私の神よ、私はあなたに叫び求め、 あなたは私を癒やしてくださった。
PSA 30:3 主よ、あなたは私の魂をよみ から引き上げ、 私が穴に下らないよう、命を保ってくださった。
PSA 30:4 主の聖徒たちよ、主にほめ歌を歌え。 その聖なる御名に感謝をささげよ。
PSA 30:5 主の怒りはほんの一瞬であるが、 その好意は生涯続くからである。 夜には涙が宿っても、 朝には喜びが来る。
PSA 30:6 私としては、栄えているときに言った。 「私は決して揺るがされることはない」と。
PSA 30:7 主よ、あなたが私に好意を示されたとき、私の山を堅く立たせてくださった。 しかし、あなたが御顔を隠されたとき、私は動揺した。
PSA 30:8 主よ、私はあなたに叫び求めた。 主に願い求めた。
PSA 30:9 「私が穴に下るなら、私の破滅に何の益があるだろうか。 ちりがあなたを賛美するだろうか。 それがあなたの真理を告げ知らせるだろうか。
PSA 30:10 主よ、聞いて、私をあわれんでください。 主よ、私の助け主となってください。」
PSA 30:11 あなたは私の嘆きを踊りに変えてくださった。 私の荒布を脱がせ、喜びをまとわせてくださった。
PSA 30:12 それは、私の心があなたにほめ歌を歌い、黙っていないためだ。 主よ、私の神よ。私はとこしえにあなたに感謝をささげる。
PSA 31:1 指揮者のために。ダビデの詩。 主よ、私はあなたに身を避ける。 私が決して恥を見ることのないようにしてください。 あなたの義によって私を助け出してください。
PSA 31:2 私に御耳を傾けてください。 速やかに私を助け出してください。 私のための強い岩となり、 私を救うための防備の家となってください。
PSA 31:3 あなたは私の岩、私の砦だからだ。 それゆえ、御名のために私を導き、道を示してください。
PSA 31:4 彼らがひそかに私に仕掛けた網から、私を引き抜いてください。 あなたは私のとりでだからだ。
PSA 31:5 あなたの御手に、私は自分の霊を委ねる。 あなたは私を贖ってくださる。主よ、真理の神よ。
PSA 31:6 私はむなしい偽りに頼る者たちを憎むが、 主に信頼を置く。
PSA 31:7 私はあなたの慈しみを喜び、楽しむ。 あなたは私の苦しみを見られたからだ。 あなたは逆境の中にある私の魂を心に留めてくださった。
PSA 31:8 あなたは私を敵の手に閉じ込めることなく、 私の足を広い所に立たせてくださった。
PSA 31:9 主よ、私をあわれんでください。私は苦難の中にいる。 私の目も、私の魂も、私の体も、悲しみのゆえに衰え果てる。
PSA 31:10 私の命は悲しみのうちに尽き、 私の年月はうめきのうちに過ぎ去るからだ。 私の不義のゆえに、私の力は弱り、 私の骨は衰え果てた。
PSA 31:11 私のすべての敵のゆえに、私は隣人からひどくさげすまれ、 知り合いたちには恐れられた。 通りで私を見た者たちは私から逃げ去った。
PSA 31:12 私は死んだ人のように、彼らの心から忘れ去られた。 私は壊れた陶器のようである。
PSA 31:13 私は多くの者のそしりを聞き、恐怖が四方を囲んでいるからだ。 彼らは私に逆らって共に陰謀を企て、 私の命を奪おうと企んでいる。
PSA 31:14 しかし主よ、私はあなたに信頼を置く。 私は言った。「あなたは私の神だ」と。
PSA 31:15 私の時はあなたの御手にある。 私の敵の手から、私を迫害する者たちから私を助け出してください。
PSA 31:16 あなたのしもべに御顔を照らしてください。 あなたの慈しみによって、私を救ってください。
PSA 31:17 主よ、私を恥じ入らせないでください。私はあなたを呼び求めたからだ。 悪者を恥じ入らせてください。彼らをよみ で黙らせてください。
PSA 31:18 偽りの唇を黙らせてください。 彼らは高慢と軽蔑をもって、義人に逆らって横柄に語る。
PSA 31:19 ああ、あなたの恵みはなんと大きいことか。 あなたはそれを、あなたを恐れ敬う者たちのために蓄え、 人の子らの前で、あなたに身を避ける者たちのために行われた。
PSA 31:20 あなたは彼らを人の企てから、あなたの御前という隠れ場に隠される。 あなたは彼らを言葉の争いから離れた住まいに、ひそかに守られる。
PSA 31:21 主はほめたたえられますように。 主は強い町で、ご自身の驚くべき慈しみを私に示されたからだ。
PSA 31:22 私はうろたえて言った。「私はあなたの御前から断ち切られた」と。 それでも、私があなたに叫び求めたとき、あなたは私の願いの声を聞かれた。
PSA 31:23 主を愛せよ、主のすべての聖徒たちよ。 主は誠実な者を保ち、 傲慢にふるまう者には十分に報いられる。
PSA 31:24 強くあれ。あなたがたの心を奮い立たせよ。 主を待ち望むすべての者よ。
PSA 32:1 ダビデの詩。黙想の詩。 背きを赦され、 罪を覆い隠された人は幸いである。
PSA 32:2 主が不義をその人のものとみなさず、 その霊に欺きのない人は幸いである。
PSA 32:3 私が黙っていたとき、一日中うめき続け、私の骨は衰え果てた。
PSA 32:4 昼も夜も、あなたの御手が私の上に重くのしかかったからだ。 私の力は夏の日照りのようにしぼんだ。 セラ。
PSA 32:5 私は自分の罪をあなたに認めた。 私は自分の不義を隠さなかった。 私は言った。「私は自分の背きを主に告白しよう」と。 すると、あなたは私の罪と不義を赦してくださった。 セラ。
PSA 32:6 それゆえ、すべての敬虔な者は、あなたを見いだせる時に、あなたに祈るように。 確かに、大水が氾濫するときにも、それが彼に及ぶことはない。
PSA 32:7 あなたは私の隠れ場である。 あなたは私を苦難から守られる。 あなたは救いの歌で私を囲まれる。 セラ。
PSA 32:8 私はあなたに教え、進むべき道を示そう。 私はあなたに目を留めて、助言を与えよう。
PSA 32:9 悟りのない馬やろばのようになってはならない。 くつわと手綱で抑えなければ、あなたに近づこうとしないもののように。
PSA 32:10 悪者には多くの悲しみがあるが、 主に信頼を置く者を慈しみが囲む。
PSA 32:11 義人たちよ、主にあって喜び、楽しめ。 心のまっすぐなすべての者よ、喜びの叫びを上げよ。
PSA 33:1 義人たちよ、主にあって喜べ。 まっすぐな者には賛美がふさわしい。
PSA 33:2 竪琴に合わせて主に感謝をささげよ。 十弦の琴に合わせて主にほめ歌を歌え。
PSA 33:3 主に新しい歌を歌え。 喜びの叫びと共に巧みに奏でよ。
PSA 33:4 主の言葉は正しく、 そのすべての業は真実のうちになされるからである。
PSA 33:5 主は義と公正を愛される。 地は主の慈しみに満ちている。
PSA 33:6 主の言葉によって天は造られ、 天のすべての軍勢は主の口の息によって造られた。
PSA 33:7 主は海の水を一つに集められる。 主は深い淵を倉に納められる。
PSA 33:8 全地よ、主を恐れ敬え。 世界のすべての住人よ、主を恐れおののけ。
PSA 33:9 主が語られると、そのとおりになり、 主が命じられると、それは堅く立ったからである。
PSA 33:10 主は国々のはかりごとを無に帰し、 諸国の民の思いを無効にされる。
PSA 33:11 主のはかりごとは永遠に堅く立ち、 その心の思いは代々に至る。
PSA 33:12 主を自分の神とする国、 主がご自身の相続として選ばれた民は幸いである。
PSA 33:13 主は天から見下ろされる。 主はすべての人の子らを見られる。
PSA 33:14 その住まいから、 地のすべての住人を熟視される。
PSA 33:15 主は彼らすべての心を形造り、 彼らのすべての業を顧みられる。
PSA 33:16 王は軍勢の多さによって救われない。 勇士は大いなる力によって助け出されない。
PSA 33:17 安全のために馬に頼るのはむなしい。 その大いなる力によっても、人を助け出すことはできない。
PSA 33:18 見よ、主の目は主を恐れ敬う者たちに注がれ、 主の慈しみを待ち望む者たちに注がれている。
PSA 33:19 それは、彼らの魂を死から助け出し、 飢饉の時にも彼らを生かし続けるためである。
PSA 33:20 私たちの魂は主を待ち望む。 主は私たちの助け、私たちの盾。
PSA 33:21 私たちの心は主にあって喜ぶ。 私たちがその聖なる御名に信頼を置いたからだ。
PSA 33:22 主よ、あなたの慈しみが私たちの上にありますように。 私たちがあなたを待ち望んでいるからだ。
PSA 34:1 ダビデの詩。彼がアビメレクの前で正気を失ったふりをして、追い出されて去ったとき。 私はあらゆる時に主をほめたたえる。 主への賛美は常に私の口にある。
PSA 34:2 私の魂は主を誇る。 へりくだる者はそれを聞いて喜ぶだろう。
PSA 34:3 私と共に主をあがめよ。 共に御名を高く上げよう。
PSA 34:4 私が主を求めると、主は私に答えられ、 私のすべての恐れから私を助け出された。
PSA 34:5 彼らは主を仰ぎ見て、光り輝いた。 彼らの顔は決して恥で覆われることはない。
PSA 34:6 この貧しい人が呼ばわると、主は彼に聞き、 そのすべての苦難から彼を救い出された。
PSA 34:7 主の御使いは、主を恐れ敬う者たちの周りに陣を敷き、 彼らを助け出される。
PSA 34:8 主が良い方であることを味わい、見よ。 主に避け所を求める人は幸いである。
PSA 34:9 主を恐れ敬え、主の聖徒たちよ。 主を恐れ敬う者たちには乏しいことがないからだ。
PSA 34:10 若い獅子は乏しくなり、飢えることがある。 しかし、主を尋ね求める者たちは、良いものに欠けることがない。
PSA 34:11 子らよ、来て、私の言葉を聞け。 私はあなたがたに主への恐れを教えよう。
PSA 34:12 命を望み、 良いものを見るために長く生きたいと願う者は誰か。
PSA 34:13 あなたの舌を悪から守り、 あなたの唇が偽りを語らないようにせよ。
PSA 34:14 悪を離れて、善を行え。 平和を尋ね求め、それを追い求めよ。
PSA 34:15 主の目は義人に向けられ、 主の耳は彼らの叫びに傾けられる。
PSA 34:16 主の御顔は悪を行う者たちに逆らい、 彼らの記憶を地から断ち切る。
PSA 34:17 義人たちが叫ぶと、主は聞かれ、 そのすべての苦難から彼らを助け出される。
PSA 34:18 主は心の打ち砕かれた者の近くにおられ、 霊の砕かれた者を救われる。
PSA 34:19 義人の苦しみは多い。 しかし、主はそのすべてから彼を助け出される。
PSA 34:20 主は彼のすべての骨を守られる。 その一つも折られることはない。
PSA 34:21 悪は悪者を殺す。 義人を憎む者たちは罪に定められる。
PSA 34:22 主はそのしもべたちの魂を贖われる。 主に避け所を求める者は誰も罪に定められることはない。
PSA 35:1 ダビデの詩。 主よ、私と争う者たちと争い、 私と戦う者たちと戦ってください。
PSA 35:2 小盾と大盾を取り、 私を助けるために立ち上がってください。
PSA 35:3 槍を振りかざし、私を追う者たちを遮ってください。 私の魂に、「私があなたの救いである」と言ってください。
PSA 35:4 私の命を狙う者たちが失望し、不名誉を受けますように。 私の破滅を企む者たちが引き返させられ、恥をかきますように。
PSA 35:5 彼らが風の前のもみ殻のようになり、 主の御使いが彼らを追い立てますように。
PSA 35:6 彼らの道が暗く、滑りやすくなり、 主の御使いが彼らを追いかけますように。
PSA 35:7 彼らは理由もなく、私を捕らえる網を穴の中に隠し、 理由もなく、私を陥れる穴を掘ったからだ。
PSA 35:8 思いがけなく破滅が彼に襲いかかりますように。 彼が隠した網が、彼自身を捕らえますように。 彼がその破滅の中に落ちますように。
PSA 35:9 私の魂は主にあって喜ぶだろう。 私の魂は主の救いを喜び楽しむだろう。
PSA 35:10 私のすべての骨は言うだろう。「主よ、誰があなたに似ているだろうか。 あなたは、貧しい者を、彼にとって強すぎる者から助け出され、 そう、貧しい者と乏しい者を、彼らから奪い取る者の手から助け出される」と。
PSA 35:11 不義の証人たちが立ち上がる。 彼らは私が知らない事柄について私を問い詰める。
PSA 35:12 彼らは善に対して悪を私に報い、 私の魂を孤独にする。
PSA 35:13 しかし私としては、彼らが病気のとき、私の衣は荒布であった。 私は断食をもって自分の魂を苦しめた。 私の祈りは自分の胸に返っていた。
PSA 35:14 私は、彼が私の友や兄弟であるかのようにふるまった。 私は自分の母を悼む者のように、嘆き悲しんで身をかがめた。
PSA 35:15 しかし、私が逆境にあるとき、彼らは喜び、寄り集まった。 襲撃者たちが私に逆らって寄り集まったが、私はそれを知らなかった。 彼らは私を引き裂き、やめなかった。
PSA 35:16 宴会で不敬虔にあざける者たちのように、 彼らは私に向かって歯ぎしりした。
PSA 35:17 主よ、いつまで見ておられるのか。 私の魂を彼らによる破滅から、 私の尊い命を獅子たちから救い出してください。
PSA 35:18 私は大きな集まりの中であなたに感謝をささげる。 私は多くの民の中であなたを賛美する。
PSA 35:19 私の敵である者たちが、不当に私のことで喜ばないようにしてください。 理由もなく私を憎む者たちが、勝ち誇って目配せしないようにしてください。
PSA 35:20 彼らは平和を語らず、 地で静かに暮らす者たちに対して、欺きの言葉を企てるからだ。
PSA 35:21 まことに、彼らは私に向かって口を大きく開けた。 彼らは言った。「あはは。私たちの目がそれを見た」と。
PSA 35:22 主よ、あなたはご覧になった。黙っていないでください。 主よ、私から遠く離れないでください。
PSA 35:23 私の神よ、目を覚まし、立ち上がって私を弁護してください。 私の主よ、私のために争ってください。
PSA 35:24 主よ、私の神よ、あなたの義に従って私の正しさを明らかにしてください。 彼らが私の上に勝ち誇らないようにしてください。
PSA 35:25 彼らが心の中で、「あはは。これこそ私たちが望んでいたことだ」と言わないようにしてください。 彼らに、「私たちは彼を飲み込んだ」と言わせないでください。
PSA 35:26 私の災いを喜ぶ者たちが共に失望し、恥をかきますように。 私に逆らって自分を大きくする者たちが、恥と不名誉を着せられますように。
PSA 35:27 私の正しい訴えに好意を持つ者たちが、喜びの叫びを上げて楽しみますように。 まことに、彼らが絶えず、「主はほめたたえられますように。 主はそのしもべの繁栄を喜ばれる」と言いますように。
PSA 35:28 私の舌は一日中、あなたの義を語り、 あなたをほめたたえるだろう。
PSA 36:1 指揮者のために。主のしもべダビデの詩。 悪者の背きについて、私の心の内に示されていることがある。 彼の目の前には神への恐れがない。
PSA 36:2 彼は、自分の罪を見抜いて憎むことができないほど、 自分自身にへつらっている。
PSA 36:3 彼の口の言葉は不義と欺きである。 彼は賢く行い、善を行うことをやめた。
PSA 36:4 彼は寝床の上で不義を企む。 彼は良くない道に身を置く。 彼は悪を忌み嫌わない。
PSA 36:5 主よ、あなたの慈しみは天にあり、 あなたの真実は大空にまで届く。
PSA 36:6 あなたの義は神の山々のようであり、 あなたの裁きは大いなる深淵のようである。 主よ、あなたは人と獣を保たれる。
PSA 36:7 神よ、あなたの慈しみはなんと尊いことか。 人の子らはあなたの翼の陰に避け所を求める。
PSA 36:8 彼らはあなたの家の豊かさによって、十分に満ち足りる。 あなたは彼らに、あなたの喜びの川の水を飲ませられる。
PSA 36:9 命の泉はあなたと共にあるからである。 私たちはあなたの光のうちに光を見る。
PSA 36:10 あなたを知る者たちに、あなたの慈しみを注ぎ続け、 心のまっすぐな者たちに、あなたの義を示し続けてください。
PSA 36:11 高慢の足が私に向かって来ないようにしてください。 悪者の手が私を追い払わないようにしてください。
PSA 36:12 そこで不義を行う者たちは倒れた。 彼らは突き落とされ、起き上がることができない。
PSA 37:1 ダビデの詩。 悪を行う者たちのゆえに思い悩んではならない。 不義を行う者たちをねたんではならない。
PSA 37:2 彼らは草のようにすぐに刈り取られ、 青草のように枯れるからだ。
PSA 37:3 主に信頼を置き、善を行え。 地に住み、安全に養われよ。
PSA 37:4 主を喜びとせよ。 そうすれば、主はあなたの心の願いを与えてくださる。
PSA 37:5 あなたの道を主に委ねよ。 また、主に信頼を置け。そうすれば、主がこれを行ってくださる。
PSA 37:6 主はあなたの義を光のように輝かせ、 あなたの公正を真昼の太陽のようにされる。
PSA 37:7 主の前に静まり、忍耐して主を待て。 その道が栄えている者のゆえに、 悪計を遂げている者のゆえに思い悩んではならない。
PSA 37:8 怒りをやめ、憤りを捨てよ。 思い悩んではならない。それは悪を行うことにつながるだけだ。
PSA 37:9 悪を行う者たちは断ち切られるが、 主を待ち望む者たちは地を受け継ぐからである。
PSA 37:10 あとしばらくすれば、悪者はいなくなる。 まことに、あなたが彼の場所を探しても、彼はいない。
PSA 37:11 しかしへりくだる者たちは地を受け継ぎ、 豊かな平和を楽しむだろう。
PSA 37:12 悪者は義人に逆らって悪計を企て、 彼に向かって歯ぎしりする。
PSA 37:13 主は彼を笑われる。 彼の日が来るのを見ておられるからだ。
PSA 37:14 悪者は剣を抜き、弓を張った。 貧しい者と乏しい者を打ち倒し、 道をまっすぐに歩む者たちを殺すために。
PSA 37:15 彼らの剣は彼ら自身の心に入り、 彼らの弓は折られる。
PSA 37:16 義人が持っているわずかなものは、 多くの悪者の豊かさに勝る。
PSA 37:17 悪者の腕は折られるが、 主は義人を支えられるからだ。
PSA 37:18 主は誠実な者たちの日々を知っておられる。 彼らの相続は永遠に続く。
PSA 37:19 彼らは災いの時にも失望することはない。 飢饉の日にも彼らは満ち足りる。
PSA 37:20 しかし悪者は滅びる。 主の敵は野の美しさのように、 消え去る。 煙のように消え去る。
PSA 37:21 悪者は借りて、返さない。 しかし義人は惜しみなく与える。
PSA 37:22 主に祝福された者たちは地を受け継ぐが、 主に呪われた者たちは断ち切られるからだ。
PSA 37:23 人の歩みは主によって堅く立てられる。 主はその道を喜ばれる。
PSA 37:24 たとえつまずいても、彼は倒れることはない。 主が御手で彼を支えておられるからだ。
PSA 37:25 私は若かったが、今は年老いた。 しかし、義人が見捨てられたり、 その子どもたちがパンを乞うのを見たことがない。
PSA 37:26 彼は一日中、恵み深く貸し与える。 彼の子孫は祝福される。
PSA 37:27 悪を離れて、善を行え。 永遠に安全に住まえ。
PSA 37:28 主は公正を愛し、 ご自身の聖徒たちを見捨てられないからだ。 彼らは永遠に保たれるが、 悪者の子どもたちは断ち切られる。
PSA 37:29 義人は地を受け継ぎ、 そこに永遠に住むだろう。
PSA 37:30 義人の口は知恵を語り、 その舌は公正を語る。
PSA 37:31 彼の神の律法は彼の心の中にある。 その足取りは滑らない。
PSA 37:32 悪者は義人を見張り、 彼を殺そうと狙う。
PSA 37:33 主は彼を悪者の手に残さず、 彼が裁かれるときに、彼を罪に定めることはない。
PSA 37:34 主を待ち望み、その道を守れ。 そうすれば、主はあなたを高く上げて地を受け継がせてくださる。 悪者が断ち切られるとき、あなたはそれを見るだろう。
PSA 37:35 私は悪者が大きな力を持ち、 その土地に根を張る青々とした木のように広がるのを見た。
PSA 37:36 しかし彼は過ぎ去り、見よ、彼はいなくなった。 まことに、私が彼を探しても、見つけることはできなかった。
PSA 37:37 誠実な人に目を留め、まっすぐな人を見よ。 平和の人には未来があるからだ。
PSA 37:38 しかし、背く者たちは共に滅ぼされる。 悪者の未来は断ち切られる。
PSA 37:39 しかし、義人の救いは主から来る。 主は苦難の時の彼らのとりでである。
PSA 37:40 主は彼らを助け、彼らを救い出される。 主は彼らを悪者から救い出し、彼らを救われる。 彼らが主に避け所を求めたからである。
PSA 38:1 記念のためのダビデの詩。 主よ、あなたの怒りのうちに私を責めないでください。 あなたの憤りのうちに私を懲らしめないでください。
PSA 38:2 あなたの矢が私に突き刺さり、 御手が私に重くのしかかっているからだ。
PSA 38:3 あなたの憤りのゆえに、私の肉体には健全なところがない。 私の罪のゆえに、私の骨には健やかなところがない。
PSA 38:4 私の不義は、私の頭を越えるほどになったからだ。 それらは重荷のように、私には重すぐ。
PSA 38:5 私の傷は悪臭を放ち、腐っている。 それは私の愚かさのゆえである。
PSA 38:6 私は苦しみ、ひどく身をかがめている。 私は一日中、嘆き悲しんで歩き回る。
PSA 38:7 私の腰は焼けるような痛みで満ちている。 私の肉体には健全なところがない。
PSA 38:8 私は弱り果て、ひどく打ち砕かれている。 私は心の苦悩のゆえにうめいている。
PSA 38:9 主よ、私のすべての願いはあなたの御前にある。 私のうめきはあなたから隠されていない。
PSA 38:10 私の心は激しく脈打つ。 私の力は尽きた。 私の目の光さえも、私から去った。
PSA 38:11 私の愛する者たちや友人たちは、私の患いを避けて遠く離れて立つ。 私の親族も遠く離れて立つ。
PSA 38:12 私の命を求める者たちも罠を仕掛ける。 私を害しようとする者たちは悪意あることを語り、 一日中、欺きを思い巡らす。
PSA 38:13 しかし私は耳の聞こえない人のように、聞かない。 私は口を開かない、ものを言えない人のようである。
PSA 38:14 まことに、私は耳の聞こえない人のようで、 その口には言い返す言葉がない。
PSA 38:15 主よ、私はあなたを待ち望んでいるからだ。 主、私の神よ、あなたは答えてくださる。
PSA 38:16 私は言ったからだ。「彼らが私の上に勝ち誇らないようにしてください。 私の足が滑るときに、彼らが私の上に自らを高く上げないように」と。
PSA 38:17 私は倒れそうである。 私の痛みは常に私の前にある。
PSA 38:18 私は自分の不義を言い表す。 私は自分の罪を悲しむ。
PSA 38:19 しかし、私の敵は力強く、数多くいる。 理由もなく私を憎む者たちが数多くいる。
PSA 38:20 善の代わりに悪を報いる者たちも、私に敵対している。 私は良いことを追い求めているからだ。
PSA 38:21 主よ、私を見捨てないでください。 私の神よ、私から遠く離れないでください。
PSA 38:22 急いで私を助けてください。 主よ、私の救いよ。
PSA 39:1 指揮者のために。エドトンのために。ダビデの詩。 私は言った。「私の舌で罪を犯さないように、自分の歩みに注意しよう。 悪者が私の前にいる間、私はくつわで自分の口を守ろう」と。
PSA 39:2 私は沈黙して、口をきかなかった。 私は良いことさえ語らずに黙っていた。 私の悲しみは募った。
PSA 39:3 私の心は私の内で熱くなった。 私が思い巡らしている間、火が燃えた。 私は自分の舌で語った。
PSA 39:4 「主よ、私の終わりを私に示してください。 私の日々がどれほどの長さなのかを。 私がどれほどもろい者であるかを私に知らせてください。
PSA 39:5 見よ、あなたは私の日々を手の幅ほどにされた。 私の生涯はあなたの御前では無のようである。 まことに、すべての人はただ息として立っているにすぎない。」 セラ。
PSA 39:6 「まことに、すべての人は影のように歩き回る。 まことに、彼らはむなしく動き回る。 彼は積み上げるが、誰がそれを集めるかを知らない。
PSA 39:7 今、主よ、私は何を待つのだろうか。 私の希望はあなたにある。
PSA 39:8 私のすべての背きから私を助け出してください。 私を愚かな者のそしりの的としないでください。
PSA 39:9 私は口をきかなかった。 私は自分の口を開かなかった。 あなたがそれをなされたからだ。
PSA 39:10 あなたのむちを私から取り除いてください。 あなたの御手で打たれて、私は力尽きている。
PSA 39:11 あなたが不義のゆえに人を責め、懲らしめられるとき、 あなたは蛾のように彼の富を食い尽くされる。 まことに、すべての人は息にすぎない。」 セラ。
PSA 39:12 「主よ、私の祈りを聞き、私の叫びに耳を傾けてください。 私の涙に対して黙っていないでください。 私はあなたの前では寄留者であり、 私のすべての父祖たちと同じく、旅人だからだ。
PSA 39:13 どうか私への手を緩め、力を取り戻させてください。 私が去って行き、もはや存在しなくなる前に。」
PSA 40:1 指揮者のために。ダビデの詩。 私は忍耐強く主を待ち望んだ。 主は私に振り向き、私の叫びを聞かれた。
PSA 40:2 主はまた、私を恐ろしい穴から、 泥沼から引き上げられた。 主は私の足を岩の上に置き、 私に堅く立つ場所を与えられた。
PSA 40:3 主は私の口に新しい歌、私たちの神への賛美を置かれた。 多くの者がそれを見て恐れ、主に信頼を置くであろう。
PSA 40:4 主を信頼する人は幸いである。 その人は高慢な者や、偽りに走る者たちを尊ばない。
PSA 40:5 主よ、私の神よ。あなたがなされた驚くべき御業と、 私たちへのあなたの思いは多くある。 それらをあなたの前に並べ尽くすことはできない。 私がそれらを告げ、語ろうとしても、それらは数え切れないほど多くある。
PSA 40:6 いけにえとささげ物をあなたは望まれなかった。 あなたは私の耳を開かれた。 あなたは全焼のささげ物と罪のささげ物を求められなかった。
PSA 40:7 そのとき、私は言った。「見よ、私は来た。 巻物の中に、私について書かれている。
PSA 40:8 私の神よ、私はあなたのみこころを行うことを喜びとする。 まことに、あなたの律法は私の心の中にある」と。
PSA 40:9 私は大きな集まりの中で、義についての良い知らせを告げ知らせた。 見よ、私が唇を閉じないことを、主よ、あなたはご存じである。
PSA 40:10 私はあなたの義を心の中に隠しなかった。 私はあなたの真実とあなたの救いを宣言した。 私は大きな集まりに、あなたの慈しみとあなたの真理を隠さず語った。
PSA 40:11 主よ、あなたの深いあわれみを私から差し控えないでください。 あなたの慈しみとあなたの真理が、絶えず私を保ちますように。
PSA 40:12 無数の悪が私を取り囲んだからだ。 私の不義が私に追いつき、私は見上げることができない。 それらは私の頭の毛よりも多いのだ。 私の心は力を失った。
PSA 40:13 主よ、どうか私を助け出してください。 主よ、急いで私を助けてください。
PSA 40:14 私の命を奪おうとする者たちが共に失望し、恥をかきますように。 私の災いを喜ぶ者たちが引き返させられ、不名誉を受けますように。
PSA 40:15 私に「あはは、あはは」と言う者たちが、 その恥のゆえに荒れ果てますように。
PSA 40:16 あなたを尋ね求めるすべての者が、あなたにあって喜び、楽しみますように。 あなたの救いを愛する者たちが、「主が高く上げられますように」と絶えず言いますように。
PSA 40:17 しかし、私は貧しく乏しいのだ。 主が私のことを心に留めてくださいますように。 あなたは私の助け、私の救い主である。 私の神よ、遅れないでください。
PSA 41:1 指揮者のために。ダビデの詩。 貧しい者を顧みる人は幸いである。 災いの日に、主はその人を助け出される。
PSA 41:2 主はその人を守り、その命を保たれる。 その人は地上で祝福される。 主はその人を敵の意のままに引き渡されない。
PSA 41:3 主は病床にあるその人を支え、 病から回復させられる。
PSA 41:4 私は言った。「主よ、私をあわれんでください。 私を癒やしてください。私はあなたに対して罪を犯したからだ。」
PSA 41:5 私の敵は私について悪く言う。 「いつ彼は死に、その名が滅びるのか」と。
PSA 41:6 敵が私を見舞いに来ても、偽りを語る。 その心に不義を蓄え、 外へ出ると、それを言いふらす。
PSA 41:7 私を憎む者は皆、私に逆らってささやき合い、 私に災いをたくらむ。
PSA 41:8 彼らは言う。「悪性の病が彼に取りついた。 今や彼は伏せっている。二度と起き上がることはない」と。
PSA 41:9 まことに、私が信頼していた親しい友、 私と共にパンを食べた者さえ、 私に向かってかかとを上げた。
PSA 41:10 しかし主よ、私をあわれみ、立ち上がらせてください。 私が彼らに報いることができるように。
PSA 41:11 私の敵が私に勝ち誇らないことで、 あなたが私を喜んでおられると分かる。
PSA 41:12 あなたは私の誠実さのゆえに私を支え、 永遠にあなたの御前に置かれる。
PSA 41:13 イスラエルの神、主がほめたたえられますように。 とこしえからとこしえまでも。 アーメン、アーメン。
PSA 42:1 指揮者のために。コラの子らによる黙想の詩。 鹿が水の流れを慕いあえぐように、 神よ、私の魂もあなたを慕いあえぐ。
PSA 42:2 私の魂は神、生ける神を渇き求める。 いつ私は行って、神の御前に出られるのだろうか。
PSA 42:3 私の涙は昼も夜も私の食べ物となった。 人々は絶えず、「おまえの神はどこにいるのか」と私に言う。
PSA 42:4 私はこれらのことを思い起こし、自分の魂を内に注ぎ出す。 かつて私は群衆と共に歩み、彼らを神の家へ導いた。 喜びと賛美の声を上げ、祭りを祝う群衆と共に。
PSA 42:5 わが魂よ、なぜおまえは絶望しているのか。 なぜ私の内で思い乱れているのか。 神に希望を置け。 私はなおも、御顔による救いのゆえに神を賛美する。
PSA 42:6 私の神よ、私の魂は私の内で絶望している。 それゆえ、私はヨルダンの地から、 ヘルモンの高みから、ミザルの丘からあなたを思い出す。
PSA 42:7 あなたの滝の響きに、淵が淵を呼ぶ。 あなたのすべての波と大波が、私の上を越えていった。
PSA 42:8 昼には、主は慈しみを命じられる。 夜には、主の歌が私と共にある。 私の命の神への祈りが。
PSA 42:9 私は私の岩である神に尋ねる。「なぜあなたは私をお忘れになったのか。 なぜ私は敵の抑圧のために、嘆きながら歩かなければならないのか」と。
PSA 42:10 私の骨を刺す剣のように、敵対する者たちは私をそしる。 彼らは絶えず、「おまえの神はどこにいるのか」と私に言う。
PSA 42:11 わが魂よ、なぜおまえは絶望しているのか。 なぜ私の内で思い乱れているのか。 神に希望を置け。私はなおも神を賛美する。 私を救ってくださる方、私の神を。
PSA 43:1 神よ、私の正しさを証明し、神を敬わない国に対して私の訴えを弁護してください。 ああ、欺く者と悪しき者から私を救い出してください。
PSA 43:2 あなたは私の力の神である。なぜ私を拒まれたのか。 なぜ私は敵の抑圧のために、嘆きながら歩かなければならないのか。
PSA 43:3 ああ、あなたの光と真理を送り出してください。 それらが私を導き、 あなたの聖なる山へ、 あなたの幕屋へと連れて行きますように。
PSA 43:4 そうすれば、私は神の祭壇へ、 私のあふれる喜びである神のもとへ行く。 神、私の神よ。私は竪琴に合わせてあなたを賛美する。
PSA 43:5 わが魂よ、なぜおまえは絶望しているのか。 なぜ私の内で思い乱れているのか。 神に希望を置け。 私はなおも神を賛美する。 私の救い主、私の助け主、私の神を。
PSA 44:1 指揮者のために。コラの子らによる黙想の詩。 神よ、私たちはこの耳で聞いた。 父祖たちは、あなたが彼らの時代に行われた御業を、 昔の時代の御業を、私たちに語り伝えた。
PSA 44:2 あなたは御手によって国々を追い出し、 父祖たちをそこに植え付けられた。 諸国の民を苦しめ、 父祖たちを広く住まわせられた。
PSA 44:3 彼らが地を所有したのは、自分の剣によるのではない。 彼ら自身の腕が彼らを救ったのでもない。 あなたの右の手と腕、御顔の光によるものであった。 あなたが彼らに好意を示されたからだ。
PSA 44:4 神よ、あなたは私の王である。 ヤコブのために勝利を命じてください。
PSA 44:5 あなたによって、私たちは敵対する者たちを押し倒す。 あなたの御名によって、立ち向かう者たちを踏みにじる。
PSA 44:6 私は自分の弓に信頼しない。 私の剣も私を救わない。
PSA 44:7 しかし、あなたは私たちを敵対する者たちから救い、 私たちを憎む者たちを恥じ入らせてくださった。
PSA 44:8 私たちは一日中、神を誇りとしていた。 とこしえに、あなたの御名に感謝をささげる。 セラ。
PSA 44:9 しかし今、あなたは私たちを退け、不名誉に陥れ、 私たちの軍勢と共に出て行かれない。
PSA 44:10 あなたは私たちを敵の前から退かせ、 私たちを憎む者たちは思うままに略奪する。
PSA 44:11 あなたは私たちを食べ物にされる羊のようにし、 国々の間に散らされた。
PSA 44:12 あなたはご自分の民をただ同然で売り、 その売値から何も得られなかった。
PSA 44:13 あなたは私たちを隣人のそしりの的とし、 周りの者たちのあざけりと嘲笑の的とされる。
PSA 44:14 あなたは私たちを国々の間の笑いものとし、 諸国の民の間で頭を振られる者とされる。
PSA 44:15 一日中、私の不名誉は私の前にあり、 恥が私の顔を覆う。
PSA 44:16 私をそしり、ののしる者の声のため、 敵と復讐する者のゆえに。
PSA 44:17 このすべてのことが私たちに降りかかったが、 それでも私たちはあなたを忘れなかった。 あなたの契約に背かなかった。
PSA 44:18 私たちの心は引き返さず、 私たちの歩みはあなたの道から迷い出なかった。
PSA 44:19 あなたがジャッカルの住みかで私たちを打ち砕き、 死の陰で覆われたのにもかかわらず。
PSA 44:20 もし私たちが神の御名を忘れ、 異国の神に向かって両手を広げたなら、
PSA 44:21 神はそれを探り出されないだろうか。 神は心の秘密を知っておられるからだ。
PSA 44:22 まことに、あなたのために、私たちは一日中殺されている。 ほふられる羊とみなされている。
PSA 44:23 目を覚ましてください。 主 よ、なぜ眠っておられるのか。 立ち上がってください。 私たちを永遠に退けないでください。
PSA 44:24 なぜ御顔を隠し、 私たちの苦しみと抑圧をお忘れになるのか。
PSA 44:25 私たちの魂はちりに伏し、 私たちの体は地にへばりついている。
PSA 44:26 私たちを助けるために立ち上がってください。 あなたの慈しみのゆえに、私たちを贖ってください。
PSA 45:1 指揮者のために。「ゆり」に合わせて。コラの子らによる黙想の詩。結婚の歌。 私の心は気高い主題であふれている。 私は王のために詩を朗読する。 私の舌は熟練した書記の筆のようである。
PSA 45:2 あなたは人の子らの中で最も優れた方である。 恵みがあなたの唇に注がれている。 それゆえ、神はあなたをとこしえに祝福された。
PSA 45:3 力ある方よ、剣を太ももに帯びてください。 輝きと威厳を身にまとって。
PSA 45:4 あなたの威厳のうちに、真理と謙遜と義のために、勝利を収めて馬を進めてください。 あなたの右の手が恐るべき御業を示しますように。
PSA 45:5 あなたの矢は鋭く、 王の敵の心を貫く。国々はあなたの下に倒れる。
PSA 45:6 神よ、あなたの王座は永遠に続く。 公正の笏が、あなたの王国の笏である。
PSA 45:7 あなたは義を愛し、悪を憎まれた。 それゆえ神、あなたの神は、仲間たちにまさって喜びの油をあなたに注がれた。
PSA 45:8 あなたの衣はすべて、没薬、アロエ、桂皮の香りがする。 象牙の宮殿から響く弦楽器が、あなたを喜ばせる。
PSA 45:9 王の娘たちが、あなたの貴婦人たちの中にいる。 あなたの右には、オフィルの金で飾られた王妃が立っている。
PSA 45:10 娘よ、聞き、よく考え、耳を傾けなさい。 自分の民と父の家を忘れなさい。
PSA 45:11 そうすれば、王はあなたの美しさを慕うだろう。 王はあなたの主である。彼を尊びなさい。
PSA 45:12 ツロの娘が贈り物を携えて来る。 民の中の富む者たちが、あなたの好意を願い求める。
PSA 45:13 宮殿の内にいる王女は、ことごとく栄光に包まれている。 その衣には金が織り込まれている。
PSA 45:14 王女は刺繍を施した衣を着て王のもとへ導かれる。 彼女に従う仲間の処女たちも、あなたのもとへ連れて来られる。
PSA 45:15 喜びと楽しみのうちに導かれ、 王の宮殿へ入る。
PSA 45:16 あなたの息子たちが、あなたの父祖たちに代わる。 あなたは彼らを全地の君主とする。
PSA 45:17 私はあなたの名を、代々にわたって覚えられるものとする。 それゆえ、諸国の民はとこしえにあなたに感謝をささげる。
PSA 46:1 指揮者のために。コラの子らによる。アラモテに合わせて。 神は私たちの避け所、私たちの力。 苦難の時、すぐそばにおられる助け。
PSA 46:2 それゆえ、私たちは恐れない。たとえ地が変わり、 山々が海のただ中に揺れ動いても。
PSA 46:3 たとえ海の水がとどろき、波立ち、 その高まりによって山々が震えても。 セラ。
PSA 46:4 一つの川がある。その流れは神の町を喜ばせ、 いと高き方の幕屋の聖なる場所を喜ばせる。
PSA 46:5 神はそのただ中におられ、町は揺るがない。 夜明けに神はこれを助けられる。
PSA 46:6 国々は激しく怒り、王国は揺れ動いた。 神が御声を上げられると、地は溶けた。
PSA 46:7 万軍の主は私たちと共におられる。 ヤコブの神は私たちの避け所である。 セラ。
PSA 46:8 来て、主の御業を見よ。 主が地にどのような荒廃をもたらされたかを。
PSA 46:9 主は地の果てまでも戦いをやめさせる。 弓を折り、槍を砕き、 戦車を火で焼かれる。
PSA 46:10 「静まれ。そして、私が神であることを知れ。 私は国々の間で高く上げられる。 地において高く上げられる。」
PSA 46:11 万軍の主は私たちと共におられる。 ヤコブの神は私たちの避け所である。 セラ。
PSA 47:1 指揮者のために。コラの子らの詩。 すべての国々よ、手をたたけ。 勝利の声を上げて神に叫べ。
PSA 47:2 いと高き主は恐るべき方、 全地を治める大いなる王だからである。
PSA 47:3 主は国々を私たちの下に従わせ、 諸国の民を私たちの足の下に置かれる。
PSA 47:4 主は私たちのために相続地を選ばれる。 主が愛されたヤコブの栄光を。 セラ。
PSA 47:5 神は喜びの叫びと共に上られ、 主は角笛の音と共に上られた。
PSA 47:6 神にほめ歌を歌え。ほめ歌を歌え。 私たちの王にほめ歌を歌え。ほめ歌を歌え。
PSA 47:7 神は全地の王だからである。 悟りをもってほめ歌を歌え。
PSA 47:8 神は国々を治められる。 神は聖なる王座に座っておられる。
PSA 47:9 諸国の民の君主たちは共に集まり、 アブラハムの神の民となった。 地の盾は神のものだからである。 神は大いに高く上げられた。
PSA 48:1 歌。コラの子らの詩。 主は大いなる方、大いにほめたたえられるべき方。 私たちの神の町、その聖なる山で。
PSA 48:2 高くそびえて美しく、全地の喜びであるのは、 北の果てにあるシオンの山、 大いなる王の町である。
PSA 48:3 神はその城郭の中で、ご自身が避け所であることを示された。
PSA 48:4 見よ、王たちは集まり、 共に通り過ぎて行った。
PSA 48:5 彼らはそれを見ると驚き、 おびえ、 急いで逃げ去った。
PSA 48:6 そこで震えが彼らを捕らえ、 産みの苦しみにある女のような痛みが襲った。
PSA 48:7 東風によって、あなたはタルシシュの船を砕かれる。
PSA 48:8 私たちは聞いた通りに、そのように見た。 万軍の主の町、私たちの神の町で。 神はその町を永遠に堅く立てられる。 セラ。
PSA 48:9 神よ、私たちはあなたの慈しみを思い巡らした。 あなたの宮のただ中で。
PSA 48:10 神よ、あなたの御名のように、 あなたへの賛美も地の果てにまで及ぶ。 あなたの右の手は義に満ちている。
PSA 48:11 シオンの山よ、喜べ。 ユダの娘たちよ、あなたの裁きのゆえに楽しめ。
PSA 48:12 シオンを歩き回り、その周りを巡れ。 その塔を数えよ。
PSA 48:13 その城壁に心を留めよ。 その宮殿をよく見よ。 次の世代に語り伝えるために。
PSA 48:14 この神は永遠に私たちの神だからである。 神は死に至るまでも私たちを導かれる。
PSA 49:1 指揮者のために。コラの子らの詩。 すべての民よ、これを聞け。 世界に住むすべての者よ、耳を傾けよ。
PSA 49:2 身分の低い者も高い者も、 富む者も貧しい者も共に。
PSA 49:3 私の口は知恵の言葉を語る。 私の心は悟りを語り出す。
PSA 49:4 私は格言に耳を傾ける。 竪琴に合わせて謎を解き明かす。
PSA 49:5 災いの日に、なぜ私は恐れなければならないのか。 私のかかとにつきまとう不義が、私を取り囲むときに。
PSA 49:6 自分の富に信頼し、 豊かな財産を誇る者たち。
PSA 49:7 彼らのうち誰も、決して兄弟を贖うことはできず、 神にその身代金を払うこともできない。
PSA 49:8 その命を贖う代価はあまりに高く、 どれほど払っても決して十分ではない。
PSA 49:9 人が永遠に生き続け、 滅びを見ることがないようにするには。
PSA 49:10 知恵のある者が死ぬのを、人は見る。 愚かな者も無知な者も同じように滅び、 その富をほかの者に残す。
PSA 49:11 彼らは心の中で、自分たちの家は永遠に続き、 住まいは代々にわたって残ると思っている。 彼らは自分たちの土地に自分の名をつける。
PSA 49:12 しかし人は、富を持っていても長くとどまることはない。 滅び失せる獣のようである。
PSA 49:13 これが愚かな者たちと、 彼らの言葉を良いとする者たちの行く末である。 セラ。
PSA 49:14 彼らはよみ に向かう羊の群れとして定められている。 死が彼らの羊飼いとなる。 朝には、心の正しい者が彼らを支配する。 彼らの美しさは、その住まいから遠く離れたよみで朽ち果てる。
PSA 49:15 しかし神は、よみの力から私の魂を贖われる。 神が私を受け入れてくださるからだ。 セラ。
PSA 49:16 人が富み、 その家の栄光が増し加わっても、恐れてはならない。
PSA 49:17 人は死ぬとき、何も持って行くことはできないからだ。 その栄光が後について下って行くこともない。
PSA 49:18 生きている間、自分自身を祝福し、 自分に良くしていると人々からほめられても、
PSA 49:19 その人は父祖たちの世代へ行く。 彼らは決して光を見ることがない。
PSA 49:20 人は富を持っていても、悟りがなければ、 滅び失せる獣のようである。
PSA 50:1 アサフの詩。 力ある方、神、主は語り、 日の昇る所から沈む所まで、地を呼ばれる。
PSA 50:2 美の極みであるシオンから、 神は光り輝かれる。
PSA 50:3 私たちの神は来られ、黙っておられない。 御前には焼き尽くす火があり、 その周りには激しい嵐が吹き荒れる。
PSA 50:4 神はご自分の民を裁くために、 上の天と地を呼ばれる。
PSA 50:5 「私の聖徒たちを私のもとに集めよ。 いけにえによって私と契約を結んだ者たちを。」
PSA 50:6 天は神の義を告げ知らせる。 神ご自身が裁き主だからである。 セラ。
PSA 50:7 「聞け、私の民よ。私は語る。 イスラエルよ、私はあなたに対して証言する。 私は神、あなたの神である。
PSA 50:8 私は、あなたのいけにえのことであなたを責めるのではない。 あなたの全焼のささげ物は常に私の前にある。
PSA 50:9 私はあなたの牛舎から雄牛を取る必要も、 あなたの囲いから雄ヤギを取る必要もない。
PSA 50:10 森のすべての獣は私のものだからだ。 千の丘の家畜も。
PSA 50:11 私は山々のすべての鳥を知っている。 野の獣も私のものだ。
PSA 50:12 もし私が飢えていても、あなたには言わない。 世界とそこに満ちているものは私のものだからだ。
PSA 50:13 私が雄牛の肉を食べるだろうか。 雄ヤギの血を飲むだろうか。
PSA 50:14 神に感謝のいけにえをささげよ。 いと高き方に誓いを果たせ。
PSA 50:15 苦難の日には私を呼び求めよ。 私はあなたを助け出し、あなたは私をあがめる。」
PSA 50:16 しかし悪者に対して、神は言われる。 「あなたに何の権利があって私の掟を語り、 私の契約を口にするのか。
PSA 50:17 あなたは教えを憎み、 私の言葉を背後に投げ捨てているのに。
PSA 50:18 あなたは盗む者を見ると仲間になり、 姦淫する者たちと交わった。
PSA 50:19 あなたは自分の口を悪に任せ、 舌で欺きを組み立てる。
PSA 50:20 あなたは座って自分の兄弟を悪く言い、 自分の母の子を中傷する。
PSA 50:21 あなたがこれらのことを行っても、私は黙っていた。 あなたは、私が自分と全く同じだと思った。 私はあなたを責め、あなたの目の前で告発する。
PSA 50:22 神を忘れる者よ、今、これをよく考えよ。 そうでなければ、私はあなたを引き裂き、助け出す者はいなくなる。
PSA 50:23 感謝のいけにえをささげる者は私をあがめる。 自分の道を整える者に、私は神の救いを示す。」
PSA 51:1 指揮者のために。ダビデの詩。預言者ナタンが彼のもとに来たとき、すなわち彼がバテ・シェバのもとに行った後。 神よ、あなたの慈しみに従って、私をあわれんでください。 あなたの豊かなあわれみに従って、私の背きを消し去ってください。
PSA 51:2 私の不義をすっかり洗い落とし、 私の罪から私を清めてください。
PSA 51:3 私は自分の背きを知っている。 私の罪は絶えず私の前にある。
PSA 51:4 あなたに対して、あなただけに私は罪を犯し、 あなたの御目に悪であることを行った。 それは、あなたが語られるときに正しいと証明され、 あなたが裁きを行われるときに正しいと認められるためだ。
PSA 51:5 見よ、私は不義の中に生まれた。 私の母は罪の中に私を身ごもった。
PSA 51:6 見よ、あなたは心の奥に真実を望まれる。 あなたは私の内なる深い所で、私に知恵を教えられる。
PSA 51:7 ヒソプで私を清めてください。そうすれば、私は清くなる。 私を洗ってください。そうすれば、私は雪よりも白くなる。
PSA 51:8 喜びと楽しみの声を私に聞かせてください。 あなたに打ち砕かれた骨が喜ぶように。
PSA 51:9 私の罪から御顔を隠し、 私のすべての不義を消し去ってください。
PSA 51:10 神よ、私の内に清い心を造り、 私の内に正しい霊を新しくしてください。
PSA 51:11 あなたの御前から私を投げ捨てないでください。 あなたの聖なる霊を私から取り去らないでください。
PSA 51:12 あなたの救いの喜びを私に取り戻させ、 進んで従う霊によって私を支えてください。
PSA 51:13 そうすれば、私は背く者たちにあなたの道を教え、 罪人たちはあなたに立ち返るだろう。
PSA 51:14 神よ、私の救いの神よ、血を流した罪から私を救い出してください。 私の舌はあなたの義を高らかに歌う。
PSA 51:15 主よ、私の唇を開いてください。 私の口はあなたへの賛美を告げ知らせる。
PSA 51:16 あなたはいけにえを喜ばれない。そうでなければ、私はそれをささげる。 あなたは全焼のささげ物を喜ばれない。
PSA 51:17 神へのいけにえは、砕かれた霊である。 神よ、あなたは砕かれ、悔いる心をさげすまれない。
PSA 51:18 あなたの御旨によって、シオンに良くしてください。 エルサレムの城壁を建ててください。
PSA 51:19 そのとき、あなたは義のいけにえ、 全焼のささげ物と、完全に焼かれるささげ物を喜ばれる。 そのとき、人々はあなたの祭壇に雄牛をささげるだろう。
PSA 52:1 指揮者のために。ダビデによる黙想の詩。エドム人ドエグがサウルのもとに来て、「ダビデはアヒメレクの家に来ました」と告げたとき。 力ある者よ、なぜ悪事を誇るのか。 神の慈しみは絶えず続いている。
PSA 52:2 あなたの舌は破滅を企む。 鋭いかみそりのように、欺きを働く。
PSA 52:3 あなたは善よりも悪を愛し、 真実を語るよりも偽りを愛する。 セラ。
PSA 52:4 あなたはすべてを飲み込む言葉を愛する。 欺きの舌よ。
PSA 52:5 神もまた、あなたを永遠に滅ぼされる。 神はあなたを捕らえ、天幕から引き抜き、 生ける者の地から根こそぎにされる。 セラ。
PSA 52:6 義人たちはそれを見て恐れ、 彼を笑って言うだろう。
PSA 52:7 「見よ、この者は神を自分の力とせず、 豊かな富に信頼し、 自分の悪によって強くなった者だ。」
PSA 52:8 しかし私は、神の家にある青々としたオリーブの木のようである。 私は永遠にわたって、神の慈しみに信頼する。
PSA 52:9 あなたがこれを行われたので、私は永遠にあなたに感謝する。 御名は良いので、私は御名を待ち望む。 あなたの聖徒たちの前で。
PSA 53:1 指揮者のために。「マハラテ」に合わせて。ダビデによる黙想の詩。 愚かな者は心の中で、「神はいない」と言った。 彼らは腐敗し、忌まわしい不義を行った。 善を行う者はいない。
PSA 53:2 神は天から人の子らを見下ろされた。 悟る者がいるか、 神を尋ね求める者がいるかを見るために。
PSA 53:3 彼らはみな背を向けた。 ともに汚れた者となった。 善を行う者はいない。一人もいない。
PSA 53:4 不義を行う者たちは、何も知らないのか。 彼らはパンを食べるように私の民を食い尽くし、 神を呼び求めない。
PSA 53:5 恐れる理由のない所で、彼らは大いに恐れた。 神が、あなたに対して陣を敷く者の骨を散らされたからだ。 あなたは彼らを恥じ入らせた。 神が彼らを退けられたからだ。
PSA 53:6 イスラエルの救いがシオンから来るように。 神がご自分の民を捕囚から連れ戻されるとき、 ヤコブは喜び、 イスラエルは楽しむだろう。
PSA 54:1 指揮者のために。弦楽器に合わせて。ダビデによる黙想の詩。ジフ人がサウルのもとに来て、「ダビデは私たちの間に隠れているではありませんか」と言ったとき。 神よ、あなたの御名によって私を救ってください。 あなたの力によって私を弁護してください。
PSA 54:2 神よ、私の祈りを聞いてください。 私の口の言葉に耳を傾けてください。
PSA 54:3 見知らぬ者たちが私に立ち向かい、 暴力を行う者たちが私の魂を追い求めているからだ。 彼らは自分の前に神を置いていない。 セラ。
PSA 54:4 見よ、神は私の助け主である。 主は私の魂を支えてくださる方である。
PSA 54:5 神は私の敵に悪を報いられる。 あなたの真実によって彼らを滅ぼしてください。
PSA 54:6 私は自発のささげ物を、あなたにささげる。 主よ、あなたの御名に感謝する。御名は良いからだ。
PSA 54:7 主は私をすべての苦難から救い出してくださった。 私の目は敵に対する勝利を見た。
PSA 55:1 指揮者のために。弦楽器に合わせて。ダビデによる黙想の詩。 神よ、私の祈りに耳を傾けてください。 私の願いからご自身を隠さないでください。
PSA 55:2 私を顧み、答えてください。 私は嘆きの中で思い乱れ、 うめいている。
PSA 55:3 敵の声のために、 悪者の虐げのために。 彼らは私に苦しみをもたらし、 怒りをもって私に恨みを抱いているからだ。
PSA 55:4 私の心は内で激しく痛み、 死の恐怖が私に降りかかった。
PSA 55:5 恐れとおののきが私に臨み、 恐怖が私を覆った。
PSA 55:6 私は言った。「ああ、私に鳩のような翼があったなら。 飛び去って、安らぐことができるのに。
PSA 55:7 見よ、私は遠くへさまよい行き、 荒野に宿るだろう。」 セラ。
PSA 55:8 「私は嵐の風と暴風雨を逃れ、避け所へ急ぐだろう。」
PSA 55:9 主よ、彼らを混乱させ、その言葉を乱してください。 私は町の中に暴力と争いを見たからだ。
PSA 55:10 昼も夜も、彼らはその城壁の上をうろつき回り、 邪悪と虐げも町の中にある。
PSA 55:11 破滅が町の中にあり、 脅しと偽りはその通りから離れない。
PSA 55:12 私を侮辱したのが敵であったなら、 私は耐えることができただろう。 私に逆らって高ぶったのが、私を憎む者であったなら、 私はその者から身を隠しただろう。
PSA 55:13 しかし、それは私と同じ人であるあなた、 私の仲間、私の親しい友であった。
PSA 55:14 私たちは親しく交わり、 人々と連れ立って神の家を歩いた。
PSA 55:15 死が突然彼らに臨むように。 彼らが生きたまま、よみ に下るように。 悪が彼らの間、その住まいにあるからだ。
PSA 55:16 しかし私は神を呼び求める。 主が私を救ってくださる。
PSA 55:17 夕暮れにも、朝にも、真昼にも、私は苦しみの中で叫ぶ。 主は私の声を聞かれる。
PSA 55:18 主は私に向けられた戦いから、私の魂を平安のうちに贖い出された。 私に立ち向かう者が多くいるにもかかわらず。
PSA 55:19 永遠に王座に着いておられる神は、 彼らの言葉を聞き、彼らに答えられる。 セラ。 彼らは決して変わることがなく、 神を恐れない。
PSA 55:20 彼は自分の友に手を上げ、 自分の契約を破った。
PSA 55:21 彼の口はバターのようになめらかでしたが、 心には戦いがあった。 彼の言葉は油よりも柔らかでしたが、 それらは抜かれた剣であった。
PSA 55:22 あなたの重荷を主に委ねよ。主はあなたを支えてくださる。 主は義人が揺るがされることを決して許されない。
PSA 55:23 しかし神よ、あなたは彼らを滅びの穴に引き下ろされる。 血を流す者と欺く者は、その日々の半ばまで生きることはないだろう。 しかし私は、あなたに信頼する。
PSA 56:1 指揮者のために。「遠くの地にいる沈黙の鳩」に合わせて。ダビデの詩。ペリシテ人がガテで彼を捕らえたとき。 神よ、私をあわれんでください。人が私を飲み込もうとしている。 一日中、彼は私を攻撃し、虐げる。
PSA 56:2 私の敵は一日中、私を飲み込もうとしている。 高ぶって私と戦う者が多くいるからだ。
PSA 56:3 私が恐れるとき、 私はあなたに信頼する。
PSA 56:4 神にあって、私はその言葉を賛美する。 神に信頼する。 私は恐れない。 肉にすぎない者が、私に何をできるだろうか。
PSA 56:5 彼らは一日中、私の言葉を曲げる。 彼らの思いはすべて、私に悪を行うためのものだ。
PSA 56:6 彼らは共にたくらみ、待ち伏せし、 私の歩みを見張る。 私の命を奪おうとしているのだ。
PSA 56:7 彼らは不義によって逃れられるだろうか。 神よ、怒りをもって諸国の民を打ち倒してください。
PSA 56:8 あなたは私のさすらいを数えておられる。 私の涙をあなたの器に入れてください。 それらはあなたの書に記されているのではないか。
PSA 56:9 私が呼ぶその日に、私の敵は引き返す。 私はこのことを知っている。神は私の味方である。
PSA 56:10 神にあって、私はその言葉を賛美する。 主にあって、私はその言葉を賛美する。
PSA 56:11 神に信頼する。 私は恐れない。 人が私に何をできるだろうか。
PSA 56:12 神よ、あなたへの誓いを私は負っている。 私はあなたに感謝のささげ物をささげる。
PSA 56:13 あなたは私の魂を死から救い出し、 私の足が倒れないように守られた。 私が生ける者の光の中で、神の御前を歩むためだ。
PSA 57:1 指揮者のために。「滅ぼさないでください」に合わせて。ダビデの詩。彼がサウルから逃れて、洞穴にいたとき。 神よ、私をあわれんでください。私をあわれんでください。 私の魂はあなたに避け所を求める。 まことに、あなたの翼の陰に避け所を求める。 災いが過ぎ去るまで。
PSA 57:2 私はいと高き神に叫び求める。 私の願いを成し遂げてくださる神に。
PSA 57:3 神は天から遣わして、私を救われる。 私を追う者を責められる。 セラ。 神はご自分の慈しみと真実を送り出される。
PSA 57:4 私の魂は獅子たちの中にある。 私は燃え立つ者たちの中に横たわっている。 その歯が槍と矢であり、 その舌が鋭い剣である人の子らの中に。
PSA 57:5 神よ、天の上に高く上げられてください。 あなたの栄光が全地の上にありますように。
PSA 57:6 彼らは私の歩みに網を仕掛けた。 私の魂はうなだれている。 彼らは私の前に穴を掘った。 しかし、自分たちがその中に落った。 セラ。
PSA 57:7 神よ、私の心は揺るがない。 私の心は揺るがない。 私は歌う。ほめ歌を歌う。
PSA 57:8 目を覚ませ、私の栄光よ。目を覚ませ、琴と竪琴よ。 私は夜明けを呼び覚まそう。
PSA 57:9 主よ、私は諸国の民の中であなたに感謝する。 国々の中であなたにほめ歌を歌う。
PSA 57:10 あなたの大いなる慈しみは天に届き、 あなたの真実は空にまで届くからだ。
PSA 57:11 神よ、天の上に高く上げられてください。 あなたの栄光が全地の上にありますように。
PSA 58:1 指揮者のために。「滅ぼさないでください」に合わせて。ダビデの詩。 沈黙している者たちよ、あなたがたは本当に義を語るのか。 人の子らよ、あなたがたは正しく裁くのか。
PSA 58:2 いや、あなたがたは心の中で不義を企み、 その手の暴力を地に量り分けている。
PSA 58:3 悪者たちは母の胎から迷い出ている。 生まれた時から道を外れ、偽りを語る。
PSA 58:4 彼らの毒は蛇の毒のようであり、 耳をふさぐ、耳の聞こえないコブラのようである。
PSA 58:5 それは呪文を唱える者の声を聞かず、 どれほど巧みな呪文にも耳を貸さない。
PSA 58:6 神よ、彼らの口の中の歯を折ってください。 主よ、若い獅子の大きな牙を打ち砕いてください。
PSA 58:7 流れ去る水のように、彼らを消え去らせてください。 彼らが弓を引くとき、その矢を鈍くしてください。
PSA 58:8 溶けて過ぎ去るかたつむりのようにしてください。 日の光を見なかった死産の子のように。
PSA 58:9 あなたがたの鍋がいばらの火を感じる前に、 神は生のいばらも燃えるいばらも、つむじ風で吹き払われる。
PSA 58:10 義人は復讐を見て喜び、 悪者の血で自分の足を洗う。
PSA 58:11 それで人々は言うだろう。「まことに、義人には報いがある。 まことに、地を裁く神がおられる。」
PSA 59:1 指揮者のために。「滅ぼさないでください」に合わせて。ダビデの詩。サウルが人を遣わし、ダビデを殺すためにその家を見張らせたとき。 私の神よ、私の敵から私を救い出してください。 私に立ち向かう者たちから、私を高い所に置いてください。
PSA 59:2 不義を行う者たちから私を救い出してください。 血を流す者たちから私を救ってください。
PSA 59:3 見よ、彼らは私の魂を待ち伏せしている。 力ある者たちが私に逆らって集まっている。 主よ、それは私の背きのためでも、私の罪のためでもない。
PSA 59:4 私は何も悪いことをしていないのに、彼らは襲いかかろうと構えている。 起き上がり、見て、私を助けてください。
PSA 59:5 万軍の主なる神、イスラエルの神よ、 目を覚まして、すべての国々を罰してください。 悪を行う裏切り者には、あわれみを示さないでください。 セラ。
PSA 59:6 彼らは夕暮れに戻って来て、犬のようにほえ、 町をうろつき回る。
PSA 59:7 見よ、彼らは口から言葉を吐き出す。 その唇には剣がある。 「誰が聞いているものか」と彼らは言う。
PSA 59:8 しかし主よ、あなたは彼らを笑われる。 すべての国々をあざけられる。
PSA 59:9 私の力よ、私はあなたを待ち望む。 神は私の高いやぐらだからだ。
PSA 59:10 私の神は慈しみをもって私に先立ってくださる。 神は、敵に対する勝利を私に見させてくださる。
PSA 59:11 彼らを殺さないでください。私の民が忘れてしまわないためだ。 私たちの盾である主よ、あなたの力によって彼らを散らし、引き降ろしてください。
PSA 59:12 彼らの口の罪と、その唇の言葉のために、 彼らが自分の高ぶりに捕らえられるようにしてください。 彼らが口にする呪いと偽りのために。
PSA 59:13 怒りをもって彼らを滅ぼし尽くしてください。 滅ぼし尽くして、いなくしてください。 神がヤコブにおいて治めておられることを、彼らに知らせてください。 地の果てに至るまで。 セラ。
PSA 59:14 夕暮れには、彼らを戻らせてください。 犬のようにほえさせ、町をうろつき回らせてください。
PSA 59:15 彼らは食べ物を求めてさまよい歩き、 満ち足りなければ夜を明かす。
PSA 59:16 しかし、私はあなたの力を歌う。 朝には、あなたの慈しみを高らかに歌う。 あなたは私の高いやぐらであり、 苦難の日の避け所であられたからだ。
PSA 59:17 私の力よ、私はあなたにほめ歌を歌う。 神は私の高いやぐら、私をあわれんでくださる神だからだ。
PSA 60:1 指揮者のために。「契約のゆり」に合わせて。ダビデによる教訓の詩。彼がアラム・ナハライムおよびアラム・ツォバと戦い、ヨアブが帰って来て、塩の谷でエドム人一万二千人を打ち殺したとき。 神よ、あなたは私たちを退けられた。 私たちを打ち壊された。 あなたは怒っておられた。 もう一度、私たちを立ち直らせてください。
PSA 60:2 あなたは地を震わせ、 それを引き裂かれた。 その裂け目を修復してください。 地が揺れ動いているからだ。
PSA 60:3 あなたはご自分の民に厳しいことを見せられた。 私たちによろめきのぶどう酒を飲ませられた。
PSA 60:4 あなたは、ご自分を恐れる者たちに旗を与えられた。 真理のために、それが掲げられるように。 セラ。
PSA 60:5 あなたの愛する者たちが救い出されるように、 あなたの右の手で救い、私たちに答えてください。
PSA 60:6 神はその聖所から語られた。 「私は勝ち誇る。 シェケムを分け、 スコテの谷を測り分ける。
PSA 60:7 ギルアデは私のもの、マナセも私のもの。 エフライムは私の頭の守り。 ユダは私の王笏。
PSA 60:8 モアブは私の洗い鉢。 エドムの上に私の履物を投げる。 ペリシテに勝利の叫びを上げる。」
PSA 60:9 誰が私を堅固な町に連れて行くだろうか。 誰が私をエドムへ導いてくれただろうか。
PSA 60:10 神よ、あなたが私たちを退けられたのではないか。 神よ、あなたは私たちの軍勢と共に出て行かれない。
PSA 60:11 敵に立ち向かうため、私たちに助けを与えてください。 人の助けはむなしいからだ。
PSA 60:12 神によって、私たちは勇ましく行動する。 私たちの敵を踏みにじられるのは神だからだ。
PSA 61:1 指揮者のために。弦楽器のために。ダビデの詩。 神よ、私の叫びを聞いてください。 私の祈りに耳を傾けてください。
PSA 61:2 私の心がくじけるとき、私は地の果てからあなたを呼び求める。 私よりも高い岩へ、私を導いてください。
PSA 61:3 あなたは私の避け所であり、 敵に対する堅固なやぐらであった。
PSA 61:4 私は永遠にあなたの幕屋に住み、 あなたの翼の陰に身を避ける。 セラ。
PSA 61:5 神よ、あなたは私の誓いを聞かれた。 あなたの御名を恐れる者たちが受け継ぐものを、私に与えられた。
PSA 61:6 あなたは王の命を長らえさせ、 その年月を代々に及ばせられる。
PSA 61:7 王は永遠に神の御前で王座に着く。 慈しみと真理を備え、それらが彼を守るようにしてください。
PSA 61:8 そうして私は永遠にあなたの御名にほめ歌を歌い、 日々、自分の誓いを果たする。
PSA 62:1 指揮者のために。エドトンのために。ダビデの詩。 私の魂は神にのみ安らう。 私の救いは神から来る。
PSA 62:2 神だけが私の岩、私の救い、私の砦である。 私は決して大きく揺るがされない。
PSA 62:3 いつまであなたがたは一人の人に襲いかかり、 皆で彼を打ち倒そうとするのか。 傾いた壁、ぐらつく垣のような彼を。
PSA 62:4 彼らはただ、彼を高い地位から引きずり下ろそうと企む。 彼らは偽りを喜ぶ。 口では祝福するが、心の中では呪う。 セラ。
PSA 62:5 わが魂よ、神にのみ黙って待ち望め。 私の望みは神から来るからだ。
PSA 62:6 神だけが私の岩、私の救い、私の砦である。 私は揺るがされない。
PSA 62:7 私の救いと誉れは神と共にある。 私の力の岩、私の避け所は神の内にある。
PSA 62:8 民よ、どんな時にも神に信頼せよ。 神の御前に心を注ぎ出せ。 神は私たちの避け所である。 セラ。
PSA 62:9 まことに、身分の低い者はただの息、 身分の高い者は偽りである。 はかりに載せれば上がってしまい、 皆合わせても息より軽い。
PSA 62:10 抑圧に信頼してはならない。 強奪にむなしい望みを置いてはならない。 富が増しても、 それに心を留めてはならない。
PSA 62:11 神は一度語られた。 二度、私はこれを聞いた。 力は神に属する、と。
PSA 62:12 主よ、慈しみもまたあなたに属する。 あなたは一人ひとりに、その行いに従って報いられるからだ。
PSA 63:1 ダビデの詩。彼がユダの荒野にいたとき。 神よ、あなたは私の神である。 私は切にあなたを尋ね求める。 私の魂はあなたを渇き求め、 私の肉体はあなたを慕う。 水のない、乾き疲れた地で。
PSA 63:2 私は聖所であなたを仰ぎ見て、 あなたの力と栄光を見つめた。
PSA 63:3 あなたの慈しみは命にもまさるので、 私の唇はあなたを賛美する。
PSA 63:4 こうして、私は生きている限りあなたをほめたたえ、 あなたの御名によって両手を上げる。
PSA 63:5 私の魂は最も豊かな食べ物で満ち足り、 私の口は喜びの唇であなたを賛美する。
PSA 63:6 寝床であなたを思い出し、 夜の更ける間にもあなたを思い巡らすときに。
PSA 63:7 あなたは私の助けであった。 私はあなたの翼の陰で喜び歌う。
PSA 63:8 私の魂はあなたにすがり、 あなたの右の手が私を支える。
PSA 63:9 しかし、私の魂を滅ぼそうとする者たちは、 地の深い所へ下って行く。
PSA 63:10 彼らは剣の力に引き渡され、 ジャッカルの餌となる。
PSA 63:11 しかし王は神にあって喜ぶ。 神にかけて誓う者は皆、神を賛美する。 偽りを語る者たちの口は塞がれるからだ。
PSA 64:1 指揮者のために。ダビデの詩。 神よ、嘆きを訴える私の声を聞いてください。 敵への恐れから私の命を守ってください。
PSA 64:2 悪者たちの陰謀から私を隠してください。 悪を行う者たちの騒がしい群れから。
PSA 64:3 彼らは舌を剣のように研ぎ、 矢を、すなわち致命的な言葉を狙い定める。
PSA 64:4 隠れ場から罪のない人を射るためだ。 彼らは突然、恐れることなくその人を射る。
PSA 64:5 彼らは悪い企てに励み、 ひそかに罠を仕掛けようと語り合う。 「誰がそれを見るだろう」と言う。
PSA 64:6 彼らは不義を企てて言う。 「私たちは完璧な計画を練り上げた」と。まことに、人の思いも心も狡猾である。
PSA 64:7 しかし神は彼らを射られる。 彼らは矢に打たれて、たちまち倒れる。
PSA 64:8 彼ら自身の舌が彼らを破滅させる。 彼らを見る者は皆、頭を振る。
PSA 64:9 すべての人は恐れ、 神の御業を告げ知らせ、 神がなされたことを賢く思い巡らす。
PSA 64:10 義人は主にあって喜び、 主に身を避ける。 心のまっすぐな者は皆、主を賛美する。
PSA 65:1 指揮者のために。ダビデの詩。歌。 神よ、シオンでは賛美があなたを待ち、 誓いがあなたに果たされる。
PSA 65:2 祈りを聞かれる方よ、 すべての人があなたのもとに来る。
PSA 65:3 数々の罪が私を圧倒した。 しかし、あなたは私たちの背きを贖ってくださる。
PSA 65:4 あなたが選び、近づかせてくださる人は幸いである。 その人はあなたの大庭に住む。 私たちはあなたの家の良いもの、 あなたの聖なる宮の良いもので満ち足る。
PSA 65:5 私たちの救いの神よ、 あなたは義の恐るべき御業によって私たちに答えられる。 あなたは地のすべての果てと、 はるか遠くの海にいる者たちの希望である。
PSA 65:6 あなたは力を帯び、 御力によって山々を形造られる。
PSA 65:7 あなたは海の轟き、 その波の轟きと、 国々の騒ぎを静められる。
PSA 65:8 遠く離れた所に住む者たちも、あなたの不思議な御業を恐れる。 あなたは朝の始まりと夕べの始まりに、喜びの歌を歌わせる。
PSA 65:9 あなたは地を顧み、水を注がれる。 地を大いに豊かにされる。 神の川は水で満ちている。 あなたはこのように定め、人々に穀物を備えられる。
PSA 65:10 あなたはその溝を水で満たし、 畝をならす。 夕立で地を柔らかくし、 その作物を祝福される。
PSA 65:11 あなたは豊かな実りで年を冠し、 あなたの車は豊かさであふれる。
PSA 65:12 荒野の牧草地にも豊かさがあふれ、 丘々は喜びをまとう。
PSA 65:13 牧場は羊の群れで覆われ、 谷も穀物で覆われている。 それらは喜びの声を上げ、 また歌う。
PSA 66:1 指揮者のために。歌。詩。 全地よ、神に向かって喜びの叫びを上げよ。
PSA 66:2 その御名の栄光にほめ歌を歌え。 栄光と賛美をささげよ。
PSA 66:3 神に言え。「あなたの御業はなんと恐るべきことだろう。 あなたの力の大いさのゆえに、敵はあなたに服従する。
PSA 66:4 全地はあなたを伏し拝み、 あなたにほめ歌を歌う。 あなたの御名にほめ歌を歌う。」 セラ。
PSA 66:5 来て、神の御業を見よ。 人の子らの間でなされた恐るべき御業を。
PSA 66:6 神は海を乾いた地に変えられた。 人々は徒歩で川を渡った。 そこで私たちは神にあって喜んだ。
PSA 66:7 神は御力によって永遠に統治される。 その目は国々を見張っておられる。 背く者たちは、自らを高く上げてはならない。 セラ。
PSA 66:8 諸国の民よ、私たちの神をほめたたえよ。 神への賛美の声を響かせよ。
PSA 66:9 神は私たちの命を生ける者たちの中に保ち、 私たちの足が揺らぐのを許されない。
PSA 66:10 神よ、あなたは私たちを試された。 銀を練り清めるように、私たちを練り清められた。
PSA 66:11 あなたは私たちを牢獄に入れ、 私たちの背に重荷を負わせられた。
PSA 66:12 人々が私たちの頭の上を乗り越えるのを許された。 私たちは火の中、水の中を通った。 しかし、あなたは私たちを豊かな所へ引き出された。
PSA 66:13 私は全焼のささげ物を携えてあなたの宮に入り、 あなたに誓いを果たする。
PSA 66:14 私が苦難の中にあったとき、 私の唇が約束し、私の口が語った誓いを。
PSA 66:15 私は肥えた動物を全焼のささげ物としてあなたにささげ、 雄羊もささげる。 雄牛と雄やぎをささげる。 セラ。
PSA 66:16 神を恐れるすべての者よ、来て聞け。 神が私の魂のためになされたことを、私は告げ知らせる。
PSA 66:17 私は口で神に叫び求め、 舌で神をほめたたえた。
PSA 66:18 もし私が心に罪を抱いていたなら、 主は聞かれなかっただろう。
PSA 66:19 しかし確かに、神は聞かれた。 私の祈りの声を聞かれた。
PSA 66:20 神がほめたたえられますように。 神は私の祈りを退けず、ご自身の慈しみを私から遠ざけられなかった。
PSA 67:1 指揮者のために。弦楽器に合わせて。詩。歌。 神が私たちをあわれみ、祝福し、 御顔を私たちの上に照らしてくださいますように。 セラ。
PSA 67:2 あなたの道が地で知られ、 あなたの救いがすべての国々の間で知られますように。
PSA 67:3 神よ、諸国の民があなたを賛美しますように。 すべての民があなたを賛美しますように。
PSA 67:4 国々が喜び、喜びの歌を歌いますように。 あなたは公正をもって諸国の民を裁き、 地の国々を治められるからだ。 セラ。
PSA 67:5 神よ、諸国の民があなたを賛美しますように。 すべての民があなたを賛美しますように。
PSA 67:6 地は実りをもたらした。 神、私たちの神が私たちを祝福してくださる。
PSA 67:7 神は私たちを祝福してくださる。 地の果てのすべての者が神を恐れる。
PSA 68:1 指揮者のために。ダビデの詩。歌。 神が立ち上がられますように。 その敵が散らされますように。 神を憎む者たちが御前から逃げ去りますように。
PSA 68:2 煙が吹き飛ばされるように、 彼らを吹き飛ばしてください。 ろうが火の前で溶けるように、 悪者たちが神の御前で滅びますように。
PSA 68:3 しかし、義人は喜び、 神の御前で楽しみ、 喜びにあふれますように。
PSA 68:4 神に歌え。その御名にほめ歌を歌え。 雲に乗って進まれる方をほめたたえよ。 主 がその御名である。 その御前で喜べ。
PSA 68:5 父なし子の父、やもめの擁護者は、 聖なる住まいにおられる神である。
PSA 68:6 神は孤独な者に家族を与え、 捕らわれ人を歌いながら連れ出される。 しかし、背く者たちは太陽に焼かれた地に住む。
PSA 68:7 神よ、あなたがご自身の民の前を進み出られたとき、 荒野を行進されたとき、 セラ。
PSA 68:8 地は震えた。 シナイの神の御前で、天も雨を降らせた。 神、イスラエルの神の御前で。
PSA 68:9 神よ、あなたは豊かな雨を注がれた。 あなたの相続地が疲れたとき、これを回復された。
PSA 68:10 あなたの民はそこに住んだ。 神よ、あなたは良いものを貧しい者のために備えられた。
PSA 68:11 主はみことばを告げられた。 これを告げ知らせる者たちは大きな群れであった。
PSA 68:12 「軍勢の王たちは逃げる。彼らは逃げる。 家にとどまる女が分捕り物を分ける。
PSA 68:13 あなたがたがたき火の間で横たわっている間にも、 鳩の翼は銀に覆われ、 その羽は輝く金に覆われる。」
PSA 68:14 全能者がそこで王たちを散らされたとき、 ザルモンには雪が降った。
PSA 68:15 バシャンの山々は威厳ある山々。 バシャンの山々は険しい山々。
PSA 68:16 険しい山々よ、なぜねたみ見るのか。 神が住まいとして選ばれた山を。 まことに、主はそこに永遠に住まわれる。
PSA 68:17 神の戦車は幾万、幾千幾万。 主はその中におられ、シナイから聖所へ来られる。
PSA 68:18 あなたは高い所に上られた。 捕らわれ人を引き連れて行かれた。 人々の間から贈り物を受け取られた。 背く者たちの間からさえも。主 なる神がそこに住まわれるためだ。
PSA 68:19 日々、私たちの重荷を負ってくださる主が、 私たちの救いの神が、ほめたたえられますように。 セラ。
PSA 68:20 神は私たちにとって救いの神である。 死からの逃れは主なる神に属する。
PSA 68:21 しかし神はご自身の敵の頭を、 咎の中を歩み続ける者の毛深い頭の頂を打ち砕かれる。
PSA 68:22 主は言われた。「私は彼らをバシャンから連れ戻す。 海の深みから連れ戻す。
PSA 68:23 あなたが彼らを打ち砕き、足を血に浸し、 あなたの犬の舌が敵から分け前を得るためである。」
PSA 68:24 神よ、人々はあなたの行進を見た。 私の神、私の王が聖所へ行進されるのを。
PSA 68:25 歌う者たちが前を行き、弦楽器を奏でる者たちが後に続いた。 タンバリンを鳴らす女たちの中で。
PSA 68:26 集まりの中で神をほめたたえよ。 イスラエルの集会で主をほめたたえよ。
PSA 68:27 そこには、小さなベニヤミンが彼らを率い、 ユダの君主たちとその一団、 ゼブルンの君主たち、ナフタリの君主たちがいる。
PSA 68:28 あなたの神は、あなたの力を定められた。 神よ、あなたが私たちのためになされたことを強めてください。
PSA 68:29 エルサレムにあるあなたの宮のゆえに、 王たちはあなたに贈り物を持って来る。
PSA 68:30 葦の中の野獣を叱りつけてください。 雄牛の群れと、諸国の民の子牛たちを。 銀の棒を踏みにじってください。 戦いを喜ぶ国々を散らしてください。
PSA 68:31 エジプトから君主たちが来る。 エチオピアは急いで神に向かって手を伸ばす。
PSA 68:32 地の王国よ、神に歌え。 主にほめ歌を歌え。 セラ。
PSA 68:33 いにしえからある天の天に乗られる方に。 見よ、その方は力強い声を発せられる。
PSA 68:34 力を神に帰せよ。 その威厳はイスラエルの上にあり、 その力は空にある。
PSA 68:35 神よ、あなたは聖所で恐るべき方である。 イスラエルの神は、ご自身の民に力と勢いを与えられる。 神がほめたたえられますように。
PSA 69:1 指揮者のために。「ゆり」に合わせて。ダビデの詩。 神よ、私を救ってください。 水が私の首にまで達したからだ。
PSA 69:2 私は足がかりのない深い泥沼に沈む。 深い水の中に入り、大水が私の上を越えて流れる。
PSA 69:3 私は叫び疲れた。 喉は乾き、 私の神を待ち望んで、目は衰え果てた。
PSA 69:4 理由もなく私を憎む者たちは、私の頭の毛よりも多くう。 不当に私の敵となり、私を滅ぼそうとする者たちは力強いのだ。 私は奪わなかったものを返さなければならない。
PSA 69:5 神よ、あなたは私の愚かさをご存じである。 私の罪はあなたから隠されていない。
PSA 69:6 万軍の主なる神よ、あなたを待ち望む者たちが、私のゆえに恥を見ることがないようにしてください。 イスラエルの神よ、あなたを尋ね求める者たちが、私のゆえに不名誉を受けることがないようにしてください。
PSA 69:7 あなたのために、私はそしりを負い、 恥が私の顔を覆っている。
PSA 69:8 私は兄弟たちにとって見知らぬ者となり、 母の子らにとってよそ者となった。
PSA 69:9 あなたの家への熱心が私を食い尽くし、 あなたをそしる者たちのそしりが私に降りかかったからだ。
PSA 69:10 私が泣いて断食したとき、 それが私へのそしりとなった。
PSA 69:11 荒布を自分の衣としたとき、 私は彼らの笑いぐさとなった。
PSA 69:12 門の所に座る者たちが私について語り、 私は酔いどれたちの歌となった。
PSA 69:13 しかし私としては、主よ、受け入れられる時に、私の祈りをあなたに向ける。 神よ、あなたの豊かな慈しみによって、あなたの救いの真理をもって私に答えてください。
PSA 69:14 泥沼から私を引き上げ、沈まないようにしてください。 私を憎む者たちから、また深い水から、私を助け出してください。
PSA 69:15 大水が私の上を越えて流れず、 淵が私を飲み込まず、 穴が私の上で口を閉じないようにしてください。
PSA 69:16 主よ、私に答えてください。あなたの慈しみは良いものだからだ。 あなたの豊かなあわれみに従って、私に振り向いてください。
PSA 69:17 あなたのしもべから御顔を隠さないでください。 私は苦難の中にいるからだ。 急いで私に答えてください。
PSA 69:18 私の魂に近づき、贖ってください。 私の敵のゆえに、私を贖ってください。
PSA 69:19 あなたは私のそしりと恥と不名誉を知っておられる。 私に敵対する者たちは皆、あなたの御前にいる。
PSA 69:20 そしりが私の心を打ち砕き、私は悲しみに満ちている。 同情してくれる者を探したが、誰もいなかった。 慰めてくれる者を探したが、見つからなかった。
PSA 69:21 彼らは私の食べ物として毒を与え、 私が渇いたときには、酸いぶどう酒を飲ませた。
PSA 69:22 彼らの前の食卓が罠となり、 報いとなり、落とし穴となりますように。
PSA 69:23 彼らの目を暗くして、見えなくしてください。 彼らの背を絶えずかがませてください。
PSA 69:24 彼らの上にあなたの憤りを注ぎ、 あなたの燃える怒りが彼らを捕らえますように。
PSA 69:25 彼らの住まいが荒れ果て、 その天幕に住む者がいなくなりますように。
PSA 69:26 彼らはあなたが打たれた者を迫害し、 あなたが傷つけた者たちの苦しみを語り立てるからだ。
PSA 69:27 彼らの咎に咎を加え、 彼らがあなたの義に入ることがないようにしてください。
PSA 69:28 彼らが命の書から消し去られ、 義人と共に書き記されることがありませんように。
PSA 69:29 しかし、私は苦しみ、悲しんでいる。 神よ、あなたの救いが私を守りますように。
PSA 69:30 私は歌をもって神の御名を賛美し、 感謝をもって神をあがめる。
PSA 69:31 これは雄牛や、 角とひづめのある牛よりも主を喜ばせる。
PSA 69:32 へりくだる者はこれを見て喜ぶ。 神を尋ね求めるあなたがたよ、あなたがたの心は生きよ。
PSA 69:33 主は乏しい者の願いを聞き、 ご自身の捕らわれ人をさげすまれないからだ。
PSA 69:34 天と地は主を賛美せよ。 海と、その中で動くすべてのものも。
PSA 69:35 神はシオンを救い、ユダの町々を建てられるからだ。 人々はそこに住み、そこを所有する。
PSA 69:36 そのしもべたちの子孫もそこを受け継ぎ、 その御名を愛する者たちがそこに住む。
PSA 70:1 指揮者のために。ダビデの詩。記念として。 神よ、急いで私を助け出してください。 主よ、すぐに私を助けに来てください。
PSA 70:2 私の魂を求める者たちが失望し、恥じ入りますように。 私の破滅を望む者たちが、不名誉のうちに引き返しますように。
PSA 70:3 「あはは、あはは」と言う者たちが、 恥を受けて引き返しますように。
PSA 70:4 あなたを尋ね求めるすべての者が、あなたにあって喜び、楽しみますように。 あなたの救いを愛する者たちが、絶えず言いますように。 「神が高く上げられますように。」
PSA 70:5 しかし、私は貧しく乏しいのだ。 神よ、すぐに私のもとに来てください。 あなたは私の助け、私を救い出す方である。 主よ、遅れないでください。
PSA 71:1 主よ、私はあなたに身を避ける。 私が決して恥を見ることのないようにしてください。
PSA 71:2 あなたの義によって私を助け出し、救ってください。 私に御耳を傾けて、私を救ってください。
PSA 71:3 いつでも逃げ込める避け所の岩となってください。 私を救うように命じてください。 あなたは私の岩、私の砦だからだ。
PSA 71:4 私の神よ、悪者の手から私を救い出してください。 不義で残酷な者の手から。
PSA 71:5 主なる神よ、あなたは私の希望であり、 若い頃から、私が信頼してきた方だからだ。
PSA 71:6 私は母の胎にいた時から、あなたに頼っていた。 あなたは私を母の胎から取り出された方である。 私は常にあなたを賛美する。
PSA 71:7 私は多くの人にとって不思議なしるしとなったが、 あなたは私の強い避け所である。
PSA 71:8 私の口はあなたの賛美と、 あなたの誉れで一日中満たされる。
PSA 71:9 年老いた時に私を退けないでください。 私の力が衰える時、私を見捨てないでください。
PSA 71:10 私の敵が私について語り、 私の命を狙う者たちが共に企み、
PSA 71:11 こう言う。「神は彼を見捨てた。 追いかけて捕らえよ。救い出す者は誰もいない」と。
PSA 71:12 神よ、私から遠く離れないでください。 私の神よ、急いで私を助けてください。
PSA 71:13 私を告発する者たちが恥を受け、滅びますように。 私に害を加えようとする者たちが、恥とそしりで覆われますように。
PSA 71:14 しかし、私は常に希望を抱き、 あなたをますます賛美する。
PSA 71:15 私の口はあなたの義と、 あなたの救いについて一日中語り伝える。 そのすべてを数えきることはできない。
PSA 71:16 私は主なる神の力ある御業を携えて進む。 私はあなたの義、ただあなただけの義を語る。
PSA 71:17 神よ、あなたは私を若い頃から教えてくださった。 今に至るまで、私はあなたの驚くべき御業を告げ知らせていた。
PSA 71:18 そう、私が年老いて白髪になっても、神よ、私を見捨てないでください。 あなたの力を次の世代に、 あなたの力強い御業を、これから来るすべての人に告げ知らせるまで。
PSA 71:19 神よ、あなたの義は天にまで届く。 あなたは大いなることをなされた。 神よ、誰があなたに似ているだろうか。
PSA 71:20 あなたは私たちに多くの苦しく厳しい試練を味わわせたが、 私を再び生かしてくださる。 あなたは私たちを地の深みから再び引き上げてくださる。
PSA 71:21 私の誉れを増し加え、 再び私を慰めてください。
PSA 71:22 私の神よ、私も竪琴に合わせて、あなたの真実をたたえる。 イスラエルの聖なる方よ、琴に合わせてあなたにほめ歌を歌う。
PSA 71:23 私の唇は喜びの声を上げる。 あなたが贖われた私の魂も、あなたにほめ歌を歌う。
PSA 71:24 私の舌もまた、一日中あなたの義について語る。 私に害を加えようとする者たちが恥を受け、 辱められたからだ。
PSA 72:1 ソロモンによる。 神よ、あなたの公正を王に与え、 あなたの義を王の子に与えてください。
PSA 72:2 彼はあなたの民を義をもって裁き、 あなたの貧しい者を公正をもって裁くだろう。
PSA 72:3 山々は民に繁栄をもたらし、 丘は義の実りをもたらすだろう。
PSA 72:4 彼は民の貧しい者を裁く。 彼は乏しい者の子どもたちを救い、 抑圧する者を粉々に打ち砕く。
PSA 72:5 太陽が続く限り、彼らはあなたを恐れ敬い、 月がある限り、すべての代にわたってあなたを恐れるだろう。
PSA 72:6 彼は刈り取られた草に降る雨のように、 地を潤す夕立のように下って来るだろう。
PSA 72:7 彼の日々には義人が栄え、 月がなくなるまで、豊かな平和があるだろう。
PSA 72:8 彼はまた、海から海へ、 川から地の果てまでを治めるだろう。
PSA 72:9 荒野に住む者たちは彼の前に身をかがめ、 彼の敵はちりをなめるだろう。
PSA 72:10 タルシシュと島々の王たちは貢ぎ物を納め、 シェバとセバの王たちは贈り物を携えて来るだろう。
PSA 72:11 まことに、すべての王が彼の前にひれ伏し、 すべての国々が彼に仕えるだろう。
PSA 72:12 彼は叫び求める乏しい者を助け出し、 助ける者のない貧しい者を救うからだ。
PSA 72:13 彼は貧しい者と乏しい者をあわれみ、 乏しい者の魂を救う。
PSA 72:14 彼は抑圧と暴力から彼らの魂を贖い出す。 彼らの血は彼の目に尊いものだ。
PSA 72:15 彼は生きながらえ、彼にはシェバの金が与えられるだろう。 人々は絶えず彼のために祈り、 一日中彼を祝福するだろう。
PSA 72:16 地には穀物が豊かに実り、 その実りはレバノンの木々のように揺れ動くだろう。 それは野の草のように青々と茂るだろう。
PSA 72:17 彼の名は永遠に続く。 彼の名は太陽のある限り続く。 人々は彼によって祝福され、 すべての国々は彼を幸いであると呼ぶだろう。
PSA 72:18 イスラエルの神、主なる神がほめたたえられますように。 この方だけが、驚くべき御業を行われる。
PSA 72:19 その栄光の御名が永遠にほめたたえられますように。 全地がその栄光で満たされますように。 アーメン、アーメン。
PSA 72:20 エッサイの子ダビデの祈りはこれで終わる。
PSA 73:1 アサフの詩。 まことに、神はイスラエルに、 心の清い者たちに良くしてくださる。
PSA 73:2 しかし私としては、私の足は危うく滑り、 私の歩みは今にも踏み外すところだった。
PSA 73:3 私は悪者が栄えるのを見たとき、 傲慢な者たちをねたんだからだ。
PSA 73:4 彼らは死ぬ時にも苦しまず、 その体は健やかである。
PSA 73:5 彼らは人の苦労を知らず、 ほかの人々のように打たれることもない。
PSA 73:6 それゆえ、高慢が首飾りのように彼らの首を覆い、 暴力が衣のように彼らを覆っている。
PSA 73:7 彼らの目は脂肪で膨れ上がり、 心に思い描くことは限りなく膨らんでいる。
PSA 73:8 彼らはあざけり、悪意をもって語る。 高ぶって、人を虐げることを語る。
PSA 73:9 彼らは天に向かって口を開き、 その舌は地を行き巡る。
PSA 73:10 それゆえ、彼らの民は彼らのもとに戻り、 あふれる水を飲み干す。
PSA 73:11 彼らは言う、「どうして神が知るだろうか。 いと高き方に知識があるのか」と。
PSA 73:12 見よ、これらが悪者である。 いつも安らかに暮らし、富を増し加えている。
PSA 73:13 まことに、私が心を清め、 無実のうちに手を洗ったのは、むなしいことであった。
PSA 73:14 私は一日中打たれ、 朝ごとに懲らしめられたからだ。
PSA 73:15 もし私が「このように語ろう」と言っていたなら、 私はあなたの子どもたちの世代を裏切っていただろう。
PSA 73:16 私がこれを理解しようとしたとき、 それは私にはあまりにも難しいことだった。
PSA 73:17 私が神の聖所に入り、 そこで彼らの行く末を悟った。
PSA 73:18 まことに、あなたは彼らを滑りやすい所に置かれ、 彼らを滅びへと突き落とされる。
PSA 73:19 なんと、彼らは突然滅ぼされることだろう。 彼らは恐怖のうちに完全に一掃される。
PSA 73:20 人が目を覚ました時の夢のように、 主 よ、あなたが起き上がるとき、彼らの幻をさげすまれる。
PSA 73:21 私の心は悲しみ、 私の内は刺されるように痛んでいた。
PSA 73:22 私はあまりにも無知で、悟りがなく、 あなたの御前では獣のようであった。
PSA 73:23 それでも、私は常にあなたと共にいる。 あなたは私の右の手を握ってくださった。
PSA 73:24 あなたはご自身の助言によって私を導き、 その後、私を栄光へと受け入れてくださる。
PSA 73:25 天において、あなたのほかに誰が私にいるだろうか。 地においても、あなたのほかに私が望む方はいない。
PSA 73:26 私の肉体も心も衰え果てる。 しかし神は私の心の力、永遠に私の受ける分である。
PSA 73:27 見よ、あなたから遠く離れている者たちは滅ぶ。 あなたに不実な者たちを、あなたはすべて滅ぼされる。
PSA 73:28 しかし私にとって、神に近づくことは良いことである。 私は主なる神を私の避け所とした。 私はあなたのすべての御業を語り伝える。
PSA 74:1 アサフによる黙想の詩。 神よ、なぜあなたは私たちを永遠に拒まれたのか。 なぜあなたの怒りは、あなたの牧場の羊に向かって燃え続けるのか。
PSA 74:2 あなたが昔から買い取られたご自分の集まりを、 ご自分の相続とする部族として贖われた集まりを、 あなたが住まわれたシオンの山を覚えていてください。
PSA 74:3 いつまでも残る廃墟へ、御足を向けてください。 敵が聖所で行ったすべての悪をご覧ください。
PSA 74:4 あなたの敵対する者たちは、あなたの集まりのただ中でほえたけり、 自分たちの旗を標識として立てた。
PSA 74:5 彼らは斧を振るう者のように、 木の茂みを切り開いた。
PSA 74:6 今、彼らは手斧と槌で、そのすべての彫刻を打ち壊している。
PSA 74:7 彼らはあなたの聖所を地に焼き払い、 あなたの御名の住まいを汚した。
PSA 74:8 彼らは心の中で、「彼らを完全に打ち砕こう」と言った。 彼らは地にある、神が礼拝されるすべての場所を焼き尽くした。
PSA 74:9 私たちは何の奇跡のしるしも見ない。 もはや預言者は一人もおらず、 これがいつまで続くかを知る者も、私たちの間にはいない。
PSA 74:10 神よ、いつまで敵対する者はそしるのか。 敵は永遠にあなたの御名を冒瀆するのか。
PSA 74:11 なぜあなたは御手、まことに右の手を引っ込められるのか。 それをふところから出して、彼らを滅ぼし尽くしてください。
PSA 74:12 しかし神は昔から私の王であり、 地のただ中で救いをもたらされる方である。
PSA 74:13 あなたはその力によって海を分け、 水の中の海の怪物たちの頭を打ち砕かれた。
PSA 74:14 あなたはレビヤタンの頭を粉々に打ち砕き、 それを人々と荒野の生き物の食べ物として与えられた。
PSA 74:15 あなたは泉と流れを開かれた。 あなたは大河を干上がらせた。
PSA 74:16 昼はあなたのもの、夜もまたあなたのものだ。 あなたは光と太陽を備えられた。
PSA 74:17 あなたは地のすべての境界を定められた。 あなたは夏と冬を造られた。
PSA 74:18 主よ、敵があなたをあざけり、 愚かな民があなたの御名を冒瀆したことを覚えていてください。
PSA 74:19 あなたの鳩の命を野の獣に引き渡さないでください。 あなたの苦しむ民の命を永遠に忘れないでください。
PSA 74:20 あなたの契約を顧みてください。 地の暗い所には暴力の住みかが満ちているからだ。
PSA 74:21 虐げられた者が恥を受けて退くことのないようにしてください。 貧しい者と乏しい者にあなたの御名を賛美させてください。
PSA 74:22 神よ、立ち上がり、ご自身の訴えを弁護してください。 愚かな者が一日中あなたをあざけるのを覚えていてください。
PSA 74:23 あなたに敵対する者たちの声を忘れないでください。 あなたに立ち向かう者たちの騒ぎは、絶えず高まっている。
PSA 75:1 指揮者のために。「滅ぼさないでください」の調べに合わせて。アサフの詩。歌。 神よ、私たちはあなたに感謝をささげる。 あなたの御名は近い。私たちは感謝をささげる。 人々はあなたの驚くべき御業について語り伝える。
PSA 75:2 「わたしが定められた時を選ぶとき、 わたしは公正に裁く。
PSA 75:3 地とそのすべての住人が震えるとき、 わたしはその柱を堅く支える。」 セラ。
PSA 75:4 わたしは傲慢な者たちに言った。「誇るな」と。 悪者たちには言った。「角を上げるな。
PSA 75:5 あなたがたの角を高く上げるな。 首を高くして語るな」と。
PSA 75:6 人を高く上げることは、東からでも西からでもなく、 南から来るものでもない。
PSA 75:7 しかし神が裁き主である。 神はある者を低くし、別の者を高く上げられる。
PSA 75:8 主の手には杯があり、 香料を混ぜた泡立つぶどう酒で満ちているからだ。 神はそれを注ぎ出される。 まことに、地の悪者は皆、そのかすまで飲み干す。
PSA 75:9 しかし私は永遠にこれを告げ知らせる。 私はヤコブの神にほめ歌を歌う。
PSA 75:10 私は悪者のすべての角を切り落とすが、 義人の角は高く上げられる。
PSA 76:1 指揮者のために。弦楽器に合わせて。アサフの詩。歌。 ユダにおいて、神は知られている。 その御名はイスラエルで大いなるものだ。
PSA 76:2 神の幕屋はサレムにあり、 その住まいはシオンにある。
PSA 76:3 そこで神は弓の燃える矢を折り、 盾と剣と戦いの武器を打ち砕かれた。 セラ。
PSA 76:4 あなたは栄光に輝き、すぐれておられる。 獲物に富む山々よりも。
PSA 76:5 勇士たちは略奪されて横たわり、 彼らは最後の眠りについた。 戦士たちは誰一人、手を上げることができない。
PSA 76:6 ヤコブの神よ、あなたの叱責によって、 戦車も馬も死の眠りに落った。
PSA 76:7 あなた、ただあなただけが恐れられるべき方である。 あなたが怒られるとき、誰が御前に立つことができるだろうか。
PSA 76:8 あなたは天から裁きを宣告された。 地は恐れ、静まった。
PSA 76:9 神が裁きのために立ち上がり、 地のすべての苦しむ者たちを救われたときに。 セラ。
PSA 76:10 まことに、人の怒りさえあなたをたたえる。 あなたの怒りを生き延びた者たちを、あなたは抑えられる。
PSA 76:11 あなたがたの神、主に誓願を立て、それを果たせ。 主の周りにいるすべての者よ、恐れられるべき方に贈り物を携えて来なさい。
PSA 76:12 主は君主たちの霊を断ち切られる。 主は地の王たちに恐れられる方である。
PSA 77:1 指揮者のために。エドトンに合わせて。アサフの詩。 私は神に向かって叫ぶ。 まことに、助けを求めて神に叫ぶ。 神は私に耳を傾けてくださる。
PSA 77:2 苦難の日に、私は主を求めた。 私の手は夜も伸ばされたまま、疲れることがなかった。 私の魂は慰められることを拒んだ。
PSA 77:3 私は神を思い起こしてうめく。 思い巡らすうちに、私の霊は弱り果てる。 セラ。
PSA 77:4 あなたは私のまぶたを閉じさせてくださらない。 私はあまりに思い悩んで、話すことができない。
PSA 77:5 私は昔の日々、 いにしえの年月を思い巡らす。
PSA 77:6 私は夜、自分の歌を思い出す。 私は心の中で思い巡らし、 私の霊は問い続ける。
PSA 77:7 「主はとこしえに私たちを拒絶されるのだろうか。 もはや好意を示されないのだろうか。
PSA 77:8 その慈しみは永遠に消え去ったのだろうか。 その約束は代々にわたって絶えてしまったのだろうか。
PSA 77:9 神は恵みを施すことを忘れられたのだろうか。 怒りのうちに、そのあわれみを閉ざされたのだろうか。」 セラ。
PSA 77:10 そのとき、私は言った。「私はこのことを思い起こそう。 いと高き方の右の手が働いた年月を。」
PSA 77:11 私は主の御業を思い出す。 まことに、昔のあなたの不思議な御業を思い出す。
PSA 77:12 私はまた、あなたのすべての働きを思い巡らし、 あなたのなさったことを深く考える。
PSA 77:13 神よ、あなたの道は聖所にある。 神のように大いなる神がいるだろうか。
PSA 77:14 あなたは不思議な御業を行う神である。 あなたはその力を国々の民の間に示された。
PSA 77:15 あなたは御腕をもってご自分の民を、 ヤコブとヨセフの子らを贖われた。 セラ。
PSA 77:16 神よ、水はあなたを見た。 水はあなたを見て、もだえた。 深淵もまた震えた。
PSA 77:17 雲は水を注ぎ出した。 空は雷鳴をとどろかせた。 あなたの矢もまた飛び交った。
PSA 77:18 あなたの雷の声はつむじ風の中に響いた。 稲妻は世界を照らし出した。 地は震え、揺れ動いた。
PSA 77:19 あなたの道は海の中にあり、 あなたの通り道は大水の中にあった。 あなたの足跡は誰にも知られなかった。
PSA 77:20 あなたはご自分の民を羊の群れのように、 モーセとアロンの手によって導かれた。
PSA 78:1 アサフによる黙想の詩。 私の民よ、私の教えを聞け。 私の口の言葉に耳を傾けよ。
PSA 78:2 私は口を開いてたとえを語る。 私は昔からの隠された事柄を語り出す。
PSA 78:3 それは私たちが聞いて知っていること、 私たちの先祖が私たちに語り伝えたことである。
PSA 78:4 私たちはそれを彼らの子どもたちに隠さず、 来るべき世代に、主のほむべき御業と、 その力と、主が行われた不思議な御業を語り伝える。
PSA 78:5 主はヤコブに契約を立て、 イスラエルに教えを定められた。 主は私たちの先祖に、 それらを彼らの子どもたちに教えるように命じられた。
PSA 78:6 それは、来るべき世代、やがて生まれる子どもたちが知り、 彼らもまた立ち上がって、その子どもたちに語り伝えるためであり、
PSA 78:7 彼らが神に望みを置き、 神の御業を忘れず、 その戒めを守るためであり、
PSA 78:8 彼らの先祖たちのように、 頑固で反逆する世代、 心を堅く定めず、 その霊が神に対して忠実でない世代にならないためである。
PSA 78:9 エフライムの子らは、武装して弓を持っていたが、 戦いの日に退却した。
PSA 78:10 彼らは神の契約を守らず、 その律法に従って歩むことを拒んだ。
PSA 78:11 彼らは主の御業と、 主が彼らに示された不思議な御業を忘れた。
PSA 78:12 主は彼らの先祖たちの目の前で、 エジプトの地、ツォアンの野で、驚くべきことを行われた。
PSA 78:13 主は海を分け、彼らを通らせ、 水を堤のように立たせられた。
PSA 78:14 昼間は雲をもって彼らを導き、 夜は一晩中、火の光をもって導かれた。
PSA 78:15 主は荒野で岩を割り、 深淵からくみ出すように、豊かな飲み水を与えられた。
PSA 78:16 主は岩から流れを出させ、 水を川のように流れ下らせた。
PSA 78:17 しかし彼らは、なおも主に対して罪を犯し続け、 砂漠でいと高き方に反逆した。
PSA 78:18 彼らは心の中で神を試し、 自分の欲する食べ物を求めた。
PSA 78:19 そうだ、彼らは神に逆らって言い、 「神は荒野で食卓を整えることができるだろうか。
PSA 78:20 見よ、神が岩を打つと、水がほとばしり出て、 流れが溢れ出た。 神はパンも与えることができるだろうか。 ご自分の民のために肉を備えることができるだろうか」と言った。
PSA 78:21 それゆえ、主はこれを聞いて怒られた。 火がヤコブに向かって燃え上がり、 怒りもイスラエルに向かって立ち上がった。
PSA 78:22 彼らが神を信じず、 その救いに信頼しなかったからである。
PSA 78:23 それでもなお、主は上の空に命じ、 天の戸を開かれた。
PSA 78:24 主は彼らの上にマナを降らせて食べさせ、 天からの食物を彼らに与えられた。
PSA 78:25 人は御使いたちのパンを食べた。 主は彼らに食べ物を十分に送られた。
PSA 78:26 主は天に東風を吹かせ、 その力によって南風を導き出された。
PSA 78:27 主は彼らの上に肉をちりのように降らせ、 翼のある鳥を海の砂のように降らせた。
PSA 78:28 主はそれを彼らの宿営の中、 その住まいの周りに落とされた。
PSA 78:29 そこで彼らは食べ、十分に満たされた。 主は彼らの欲しがるものを彼らに与えられた。
PSA 78:30 しかし、彼らはその欲求から離れず、 食べ物がまだ口の中にあるうちに、
PSA 78:31 神の怒りが彼らに向かって立ち上がり、 彼らの中で最も頑健な者たちを殺し、 イスラエルの若者たちを打ち倒した。
PSA 78:32 これらすべてのことにもかかわらず、彼らはなおも罪を犯し、 主の不思議な御業を信じなかった。
PSA 78:33 それゆえ、主は彼らの日々をむなしさのうちに終わらせ、 彼らの年月を恐怖のうちに終わらせた。
PSA 78:34 主が彼らを殺されると、彼らは主を尋ね求め、 立ち返って、熱心に神を求めた。
PSA 78:35 彼らは神が自分たちの岩であり、 いと高き神が自分たちの贖い主であることを思い出した。
PSA 78:36 しかし、彼らは口先で神にへつらい、 舌で神に偽りを語った。
PSA 78:37 彼らの心は神に対して真っ直ぐではなく、 神の契約に対しても忠実ではなかった。
PSA 78:38 しかし、神はあわれみ深く、彼らの罪を赦して、彼らを滅ぼさなかった。 まことに、神は何度も怒りをそらし、 ご自分の憤りをことごとくかき立てることはなさらなかった。
PSA 78:39 神は、彼らが肉であり、 過ぎ去って戻らない風であることを思い出された。
PSA 78:40 彼らは何度、荒野で神に反逆し、 砂漠で神を悲しませたことだろうか。
PSA 78:41 彼らは再び神を試し、 イスラエルの聖なる方を怒らせた。
PSA 78:42 彼らは神の御手と、 敵から彼らを贖われた日のことを覚えていなかった。
PSA 78:43 神がエジプトでしるしを行い、 ツォアンの野で不思議な御業を行われたことを。
PSA 78:44 神は彼らの川を血に変え、 彼らがその流れから飲めないようにされた。
PSA 78:45 神は彼らの中にアブの群れを送って彼らを食い尽くさせ、 カエルを送って彼らを滅ぼされた。
PSA 78:46 神はまた、彼らの作物を毛虫に与え、 彼らの労苦の実をイナゴに与えられた。
PSA 78:47 神は雹で彼らのぶどうの木を、 霜で彼らのいちじく桑の木を枯らされた。
PSA 78:48 神はまた、彼らの家畜を雹に渡し、 彼らの群れを燃える稲妻に渡された。
PSA 78:49 神は燃える怒りを彼らの上に放ち、 憤り、激怒、そして苦難をもたらし、 災いをもたらす御使いたちの群れを送られた。
PSA 78:50 神はご自分の怒りのために道を開き、 彼らの魂を死から救い出さず、 彼らの命を疫病に引き渡された。
PSA 78:51 神はエジプトのすべての初子を、 ハムの天幕にいる、力の初穂を打ち殺された。
PSA 78:52 しかし、ご自分の民を羊のように連れ出し、 荒野で群れのように彼らを導かれた。
PSA 78:53 神は彼らを安全に導かれたので、彼らは恐れることはなかったが、 海は彼らの敵を覆い尽くした。
PSA 78:54 神は彼らをご自分の聖なる境界へ、 ご自分の右の手で得られたこの山へと連れて来られた。
PSA 78:55 神は彼らの前から国々の民を追い出し、 測り縄で測って彼らに相続地として分け与え、 イスラエルの部族をその天幕に住まわせた。
PSA 78:56 しかし、彼らはいと高き神を試し、反逆し、 そのあかしを守らなかった。
PSA 78:57 彼らは背を向け、自分たちの先祖のように裏切り、 当てにならない弓のようにそれていった。
PSA 78:58 彼らは自分たちの高き所で神を怒らせ、 その彫像で神のねたみを引き起こした。
PSA 78:59 神はこれを聞いて怒りに満ち、 イスラエルを激しく嫌悪された。
PSA 78:60 神はシロの幕屋を、 人々の間に立てられた天幕を捨て去られた。
PSA 78:61 神はご自分の力を捕囚に引き渡し、 ご自分の栄光を敵の手に渡された。
PSA 78:62 神はまた、ご自分の民を剣に引き渡し、 ご自分の相続の民に対して怒られた。
PSA 78:63 火は彼らの若者たちを焼き尽くし、 彼らの乙女たちには結婚の歌がなかった。
PSA 78:64 彼らの祭司たちは剣に倒れ、 そのやもめたちは泣き悲しむこともしなかった。
PSA 78:65 そのとき、主は眠りから覚めた者のように、 ぶどう酒によって奮い立つ勇士のように目覚められた。
PSA 78:66 主は敵を打ち退け、 彼らに永遠の恥辱を与えられた。
PSA 78:67 主はまたヨセフの天幕を退け、 エフライムの部族を選ばなかった。
PSA 78:68 しかし、ユダの部族と、 主が愛されたシオンの山を選ばれた。
PSA 78:69 主はご自分の聖所を高い山々のように建て、 永遠に基を据えられた地のように建てられた。
PSA 78:70 主はまたご自分のしもべダビデを選び、 彼を羊の囲いから召された。
PSA 78:71 主は子を養う雌羊の世話から彼を連れて来て、 ご自分の民であるヤコブと、 ご自分の相続の民であるイスラエルを牧するようにされた。
PSA 78:72 そこで彼は心の正しさをもって彼らを牧し、 手の巧みさをもって彼らを導いた。
PSA 79:1 アサフの詩。 神よ、国々の民があなたの相続の地に入り込んだ。 彼らはあなたの聖なる宮を汚し、 エルサレムを瓦礫の山とした。
PSA 79:2 彼らはあなたのしもべたちの死体を空の鳥の食べ物として与え、 あなたの聖徒たちの肉を地の獣に与えた。
PSA 79:3 彼らはエルサレムの周りで彼らの血を水のように流した。 彼らを葬る者は誰もいなかった。
PSA 79:4 私たちは隣人たちのそしりの的となり、 周りにいる者たちの嘲りとあざけりの的となった。
PSA 79:5 主よ、いつまでですか。 いつまでも怒り続けられるのか。 あなたのねたみは火のように燃え続けるのか。
PSA 79:6 あなたを知らない国々の民の上に、 あなたの御名を呼び求めない王国の上に、あなたの激しい怒りを注ぎ出してください。
PSA 79:7 彼らはヤコブを食い尽くし、 その住まいを荒廃させたからだ。
PSA 79:8 私たちの先祖の咎を、私たちに負わせないでください。 あなたの深いあわれみを、速やかに私たちに臨ませてください。 私たちはひどく打ちひしがれているからだ。
PSA 79:9 私たちの救いの神よ、あなたの御名の栄光のために、私たちを助けてください。 あなたの御名のために、私たちを救い出し、私たちの罪を赦してください。
PSA 79:10 なぜ国々の民は、「彼らの神はどこにいるのか」と言うのだろうか。 あなたのしもべたちの流された血への復讐を、 私たちの目の前で、国々の民に知らせてください。
PSA 79:11 捕らわれている者のうめきが、あなたの御前に届きますように。 あなたの大いなる力によって、死を宣告された者たちを生きながらえさせてください。
PSA 79:12 主よ、私たちの隣人があなたをそしったそのそしりを、 七倍にして彼らのふところに返してください。
PSA 79:13 そうすれば、あなたの民、あなたの牧場の羊である私たちは、 永遠にあなたに感謝をささげる。 私たちは代々にわたって、あなたを賛美する。
PSA 80:1 指揮者のために。「契約のゆり」の調べに合わせて。アサフの詩。 イスラエルの牧者よ、聞いてください。 ヨセフを羊の群れのように導かれる方よ。 ケルビムの上に座しておられる方よ、輝き出てください。
PSA 80:2 エフライム、ベニヤミン、マナセの前で、あなたの力を奮い起こしてください。 私たちを救うために来てください。
PSA 80:3 神よ、私たちを立ち返らせてください。 あなたの御顔を光り輝かせてください。 そうすれば、私たちは救われる。
PSA 80:4 万軍の神、主よ、 あなたはいつまで、あなたの民の祈りに怒りを燃やされるのか。
PSA 80:5 あなたは彼らに涙のパンを食べさせ、 あふれるほどの涙を飲ませられた。
PSA 80:6 あなたは私たちを隣人たちの争いの的とされた。 私たちの敵は自分たちの間で嘲り笑っている。
PSA 80:7 万軍の神よ、私たちを立ち返らせてください。 あなたの御顔を光り輝かせてください。 そうすれば、私たちは救われる。
PSA 80:8 あなたはエジプトからぶどうの木を携え出し、 国々の民を追い出して、それを植えられた。
PSA 80:9 あなたはそれのために場所を空けられ、 それは深く根を張り、地に満った。
PSA 80:10 山々はその陰で覆われ、 その大枝は神の杉の木のようであった。
PSA 80:11 それは海にまで枝を伸ばし、 川にまで若枝を伸ばした。
PSA 80:12 なぜあなたはその石垣を打ち壊されたのか。 道を通るすべての者がそれを摘み取っている。
PSA 80:13 森から出たイノシシがそれを荒らし、 野の獣がそれを食べている。
PSA 80:14 万軍の神よ、どうか戻って来てください。 天から見下ろして、ご覧ください。このぶどうの木を顧みてください。
PSA 80:15 あなたの右の手が植えられたその幹を、 あなたがご自分のために強くされたその枝を。
PSA 80:16 それは火で焼かれた。 それは切り倒された。 彼らはあなたの叱責によって滅ぶ。
PSA 80:17 あなたの右の手の人の上に、 あなたがご自分のために強くされた人の子の上に、あなたの御手がありますように。
PSA 80:18 そうすれば、私たちはあなたから離れ去ることはない。 私たちを生かしてください。そうすれば、私たちはあなたの御名を呼び求める。
PSA 80:19 万軍の神、主よ、私たちを立ち返らせてください。 あなたの御顔を光り輝かせてください。そうすれば、私たちは救われる。
PSA 81:1 指揮者のために。ガテの楽器に合わせて。アサフの詩。 私たちの力である神に向かって、高らかに歌え。 ヤコブの神に向かって、喜びの叫びを上げよ。
PSA 81:2 歌声を上げ、タンバリンをここに持って来よ。 美しい音色の竪琴と琴を。
PSA 81:3 新月に角笛を吹き鳴らせ。 満月の日に、私たちの祭りの日に。
PSA 81:4 これはイスラエルのための掟であり、 ヤコブの神の定めである。
PSA 81:5 神がエジプトの地を進まれたとき、 ヨセフの中に契約としてこれを定められた。 私は自分の知らない言葉を聞いた。
PSA 81:6 「わたしは彼の肩から重荷を取り除いた。 彼の手は籠から解放された。
PSA 81:7 苦難の中であなたは呼び求め、わたしはあなたを助け出した。 わたしは雷の隠れ場からあなたに答え、 メリバの水辺であなたを試した。 セラ。
PSA 81:8 わたしの民よ、聞け。わたしはあなたに証言しよう。 イスラエルよ、わたしに聞き従ってほしい。
PSA 81:9 あなたのうちに異国の神があってはならない。 あなたは外国の神を拝んではならない。
PSA 81:10 わたしは、あなたの神、主である。 あなたをエジプトの地から導き出した者である。 あなたの口を大きく開けよ。そうすれば、わたしはそれを満たそう。
PSA 81:11 しかし、わたしの民はわたしの声に聞き従わず、 イスラエルはわたしを望まなかった。
PSA 81:12 それゆえ、わたしは彼らをその頑なな心のままに任せ、 彼らが自分たちの計りごとに従って歩むようにさせた。
PSA 81:13 ああ、わたしの民がわたしに聞き従い、 イスラエルがわたしの道を歩んでくれたなら。
PSA 81:14 わたしは速やかに彼らの敵を従わせ、 わたしの手を彼らの敵に向けただろう。
PSA 81:15 主を憎む者たちは主の前に身を低くし、 彼らの刑罰の時は永遠に続くだろう。
PSA 81:16 しかし主は、最良の小麦で彼らを養い、 わたしは岩からの蜜であなたを満たそう。」
PSA 82:1 アサフの詩。 神は大いなる集会を主宰し、 神々の間で裁きを下される。
PSA 82:2 「いつまで、あなたがたは不当に裁き、 悪者にえこひいきをするのか。」 セラ。
PSA 82:3 「弱い者、貧しい者、みなしごを弁護せよ。 貧しい者と虐げられた者の権利を守れ。
PSA 82:4 弱い者と乏しい者を救い出し、 悪者の手から助け出せ。」
PSA 82:5 彼らは知ることも、悟ることもない。 暗闇の中を行き来する。 地のすべての基は揺れ動いている。
PSA 82:6 私は言った。「あなたがたは神々であり、 皆、いと高き方の子らである。
PSA 82:7 それでも、あなたがたは人のように死に、 支配者の一人のように倒れる。」
PSA 82:8 神よ、立ち上がって地を裁いてください。 あなたはすべての国々を受け継がれるからだ。
PSA 83:1 歌。アサフの詩。 神よ、沈黙しないでください。 黙っていないでください。 神よ、静まっていないでください。
PSA 83:2 見よ、あなたの敵たちが騒ぎ立ち、 あなたを憎む者たちが頭をもたげている。
PSA 83:3 彼らはあなたの民に対して、悪賢い陰謀を企て、 あなたが大切にされる者たちを狙っている。
PSA 83:4 彼らは言う。「さあ、彼らを国として滅ぼし、 イスラエルの名が、もはや記憶されないようにしよう。」
PSA 83:5 彼らは心を一つにして共に陰謀を企て、 あなたに逆らって同盟を結んでいる。
PSA 83:6 エドムとイシュマエル人の天幕、 モアブとハガル人、
PSA 83:7 ゲバル、アモン、アマレク、 ペリシテとツロの住民、
PSA 83:8 アッシリアも彼らに加わり、 ロトの子らを助けた。 セラ。
PSA 83:9 ミディアンになさったように、 キション川でシセラとヤビンになさったように、彼らにもしてください。
PSA 83:10 彼らはエンドルで滅び、 地の肥やしとなった。
PSA 83:11 彼らの貴族たちをオレブとゼエブのように、 すべての君主たちをゼバとツァルムナのようにしてください。
PSA 83:12 彼らは「神の牧草地を、私たちのものにしよう」と言った。
PSA 83:13 私の神よ、彼らを風に転がる草のように、 風の前の籾殻のようにしてください。
PSA 83:14 森を焼き尽くす火のように、 山々を燃え上がらせる炎のように、
PSA 83:15 あなたの暴風で彼らを追い、 あなたの嵐で彼らを恐れさせてください。
PSA 83:16 彼らがあなたの名を求めるように、 主よ、彼らの顔を恥で満たしてください。
PSA 83:17 彼らをとこしえに恥じ入らせ、うろたえさせてください。 彼らを混乱させ、滅ぼしてください。
PSA 83:18 その名が主であるあなただけが、 全地の上におられる、いと高き方であることを、彼らが知るためだ。
PSA 84:1 指揮者のために。ガテの楽器に合わせて。コラの子らの詩。 万軍の主よ、 あなたの住まいは、なんと慕わしいことか。
PSA 84:2 私の魂は主の大庭を慕い、弱り果てるほどである。 私の心も肉体も、生ける神に喜び叫ぶ。
PSA 84:3 すずめは住み家を見つけ、 つばめも、ひなを育てる巣を、 万軍の主、私の王、私の神よ、あなたの祭壇の近くに見つけた。
PSA 84:4 あなたの家に住む者たちは幸いである。 彼らはいつもあなたをほめたたえている。 セラ。
PSA 84:5 あなたに力を得て、 心を巡礼の道に向ける者たちは幸いである。
PSA 84:6 嘆きの谷を通るとき、彼らはそこを泉の湧く所とする。 秋の雨も、そこを祝福で覆う。
PSA 84:7 彼らは力から力へと進み、 一人一人がシオンで神の御前に現れる。
PSA 84:8 万軍の神、主よ、私の祈りを聞いてください。 ヤコブの神よ、耳を傾けてください。 セラ。
PSA 84:9 私たちの盾である神よ、見てください。 あなたが油を注がれた者の顔に、目を留めてください。
PSA 84:10 あなたの大庭で過ごす一日は、ほかの千日にも勝る。 私は悪の天幕に住むよりも、 私の神の家の門番でありたいと願う。
PSA 84:11 主なる神は太陽であり、盾である。 主は恵みと栄光を与えられる。 非の打ちどころなく歩む者に、良いものを何一つ惜しまれない。
PSA 84:12 万軍の主よ、 あなたに信頼する人は幸いである。
PSA 85:1 指揮者のために。コラの子らの詩。 主よ、あなたはご自分の地に好意を示し、 ヤコブの繁栄を回復された。
PSA 85:2 ご自分の民の咎を赦し、 彼らのすべての罪を覆われた。 セラ。
PSA 85:3 あなたはすべての憤りを取り去り、 激しい怒りを収められた。
PSA 85:4 私たちの救いの神よ、私たちを立ち返らせ、 私たちへの憤りをやめてください。
PSA 85:5 あなたはとこしえに、私たちを怒られるのか。 代々にわたって、怒り続けられるのか。
PSA 85:6 あなたの民があなたにあって喜ぶために、 私たちを再び生き返らせてくださらないのか。
PSA 85:7 主よ、あなたの慈しみを私たちに示し、 あなたの救いを与えてください。
PSA 85:8 私は、主なる神が語られることを聞く。 主はご自分の民、聖なる者たちに平和を語られるからだ。 ただし、彼らは再び愚かさに戻ってはならない。
PSA 85:9 まことに、救いは主を恐れる者たちの近くにある。 それは、栄光が私たちの地に住むためだ。
PSA 85:10 あわれみと真理は出会い、 義と平和は口づけする。
PSA 85:11 真理は地から芽生え、 義は天から見下ろす。
PSA 85:12 まことに、主は良いものを与えられる。 私たちの地は、その産物を実らせる。
PSA 85:13 義は主の御前を進み、 主の歩みのために道を備える。
PSA 86:1 ダビデの祈り。 主よ、耳を傾け、私に答えてください。 私は貧しく、乏しい者だからだ。
PSA 86:2 私の魂を守ってください。私は敬虔な者である。 私の神よ、あなたに信頼するしもべを救ってください。
PSA 86:3 主よ、私をあわれんでください。 私は一日中、あなたを呼び求めている。
PSA 86:4 あなたのしもべの魂を喜ばせてください。 主よ、私は魂をあなたに向ける。
PSA 86:5 主よ、あなたは良い方、いつでも赦してくださる方。 あなたを呼び求めるすべての者に、慈しみ豊かな方である。
PSA 86:6 主よ、私の祈りを聞いてください。 私の願いの声に耳を傾けてください。
PSA 86:7 苦難の日に、私はあなたを呼び求める。 あなたが答えてくださるからだ。
PSA 86:8 主よ、神々の中に、あなたのような方はいない。 あなたの御業に並ぶものもない。
PSA 86:9 主よ、あなたが造られたすべての国々は、 来て、御前にひれ伏し、あなたの名をあがめる。
PSA 86:10 あなたは偉大で、不思議な御業を行われる。 あなただけが神である。
PSA 86:11 主よ、あなたの道を教えてください。 私はあなたの真理のうちを歩む。 私の心を一つにし、あなたの名を恐れさせてください。
PSA 86:12 私の神、主よ、私は心を尽くしてあなたをほめたたえ、 とこしえにあなたの名をあがめる。
PSA 86:13 あなたの慈しみは、私に対して大きいからだ。 あなたは私の魂を、よみの最も深い所から救い出された。
PSA 86:14 神よ、高ぶる者たちが私に逆らって立ち上がり、 暴虐な者の群れが私の命を狙っている。 彼らはあなたを心に留めない。
PSA 86:15 しかし主よ、あなたはあわれみ深く、恵み豊かな神。 怒るのに遅く、慈しみと真実に満ちた方である。
PSA 86:16 私に御顔を向け、あわれんでください。 あなたのしもべに御力を与え、 あなたのしもべの子を救ってください。
PSA 86:17 あなたの恵みのしるしを、私に示してください。 私を憎む者たちがそれを見て、恥じるようにしてください。 主よ、あなたが私を助け、慰めてくださったからだ。
PSA 87:1 コラの子らの詩。歌。 その基は聖なる山々にある。
PSA 87:2 主は、ヤコブのすべての住まいよりも、シオンの門を愛される。
PSA 87:3 神の都よ、あなたについて栄光あることが語られている。 セラ。
PSA 87:4 わたしを知る者として、ラハブ とバビロンを記そう。 見よ、ペリシテ、ツロ、それにエチオピアも。 「この者はそこで生まれた。」
PSA 87:5 シオンについては、「この者も、あの者も、そこで生まれた」と言われる。 いと高き方ご自身が、シオンを堅く立てられる。
PSA 87:6 主は諸国の民を書き記すとき、 「この者はそこで生まれた」と数える。 セラ。
PSA 87:7 歌う者も踊る者も言う。 「私の泉はすべて、あなたのうちにある。」
PSA 88:1 歌。コラの子らの詩。指揮者のために。「苦難の苦しみ」に合わせて。エズラ人ヘマンによる黙想の詩。 私の救いの神、主よ、 私は昼も夜も、御前で叫び続けている。
PSA 88:2 私の祈りが御前に届きますように。 私の叫びに耳を傾けてください。
PSA 88:3 私の魂は苦難に満ち、 私の命はよみに近づいている。
PSA 88:4 私は穴に下る者たちの中に数えられ、 助けのない者のようになった。
PSA 88:5 死者の中に置かれ、 墓に横たわる、殺された者たちのようである。 あなたは彼らを、もはや覚えておられない。 彼らはあなたの御手から断ち切られている。
PSA 88:6 あなたは私を、最も深い穴に置かれた。 最も暗い深みに。
PSA 88:7 あなたの憤りが私の上に重くのしかかり、 あなたはすべての波で、私を苦しめられた。 セラ。
PSA 88:8 あなたは私の友人たちを遠ざけ、 私を、彼らの忌み嫌う者とされた。 私は閉じ込められ、逃れることができない。
PSA 88:9 私の目は、悲しみのために衰えている。 主よ、私は毎日あなたを呼び求め、 あなたに向かって両手を広げている。
PSA 88:10 あなたは死者に、不思議な御業を示されるだろうか。 死者の霊が立ち上がり、あなたをほめたたえるだろうか。 セラ。
PSA 88:11 あなたの慈しみが、墓の中で語られるだろうか。 あなたの真実が、滅びの中で語られるだろうか。
PSA 88:12 あなたの不思議な御業が、闇の中で知られるだろうか。 あなたの義が、忘却の地で知られるだろうか。
PSA 88:13 しかし主よ、私はあなたに叫び求める。 朝には、私の祈りが御前に届く。
PSA 88:14 主よ、なぜ私を退けられるのか。 なぜ御顔を私から隠されるのか。
PSA 88:15 私は若い時から苦しみ、死にかけている。 あなたがもたらす恐怖に苦しみ、私は途方に暮れている。
PSA 88:16 あなたの激しい憤りが私の上を越えて行き、 あなたがもたらす恐怖が、私を滅ぼした。
PSA 88:17 それらは一日中、水のように私を取り囲み、 一斉に私をのみ込んだ。
PSA 88:18 あなたは愛する者も友も、私から遠ざけ、 私の親しい者たちを、闇の中に置かれた。
PSA 89:1 エズラ人エタンによる黙想の詩。 私は主の慈しみを、とこしえに歌う。 私の口で、あなたの真実を代々に知らせる。
PSA 89:2 私は宣言する。「慈しみは、とこしえに堅く立つ。 あなたは天を堅く立てられた。 あなたの真実は、その中にある。」
PSA 89:3 「わたしは、選んだ者と契約を結び、 わたしのしもべダビデに誓った。
PSA 89:4 『わたしは、あなたの子孫をとこしえに堅く立て、 あなたの王座を代々に築き上げる。』」 セラ。
PSA 89:5 主よ、天はあなたの不思議な御業をほめたたえ、 聖なる者たちの集会も、あなたの真実をほめたたえる。
PSA 89:6 大空で、誰が主と比べられるだろうか。 天上の者たちの中で、誰が主に似ているだろうか。
PSA 89:7 神は聖なる者たちの会議で大いに恐れられ、 周りにいるすべての者よりも畏れられる方である。
PSA 89:8 万軍の神、主よ、あなたのように力ある方がいるだろうか。 主よ、 あなたの真実が、あなたを取り囲んでいる。
PSA 89:9 あなたは海の高ぶりを治め、 波が立ち上がると、それを静められる。
PSA 89:10 あなたはラハブを、殺された者のように打ち砕き、 力強い御腕で、敵を散らされた。
PSA 89:11 天はあなたのもの。 地もあなたのものだ。 世界と、そこに満ちるすべてのものも、 あなたがその基を据えられた。
PSA 89:12 北と南を造られたのは、あなたである。 タボルとヘルモンは、あなたの名を喜び歌う。
PSA 89:13 あなたには力強い御腕がある。 あなたの御手は強く、右の手は高く上げられている。
PSA 89:14 義と公正が、あなたの王座の土台である。 慈しみと真実が、あなたの御前を進む。
PSA 89:15 喜びの声を上げることを知る民は、幸いである。 主よ、彼らはあなたの御顔の光の中を歩む。
PSA 89:16 彼らは一日中、あなたの名を喜び、 あなたの義によって、高く上げられる。
PSA 89:17 あなたこそ、彼らの力の栄光だからだ。 あなたの恵みによって、私たちの角は高く上げられる。
PSA 89:18 私たちの盾は主のもの、 私たちの王は、イスラエルの聖なる方のものだからだ。
PSA 89:19 かつて、あなたは幻の中で、聖なる者たちに語られた。 「わたしは一人の勇士に力を与え、 民の中から一人の若者を高く上げた。
PSA 89:20 わたしは、わたしのしもべダビデを見いだし、 聖なる油を彼に注いだ。
PSA 89:21 わたしの手が彼を支え、 わたしの腕も彼を強くする。
PSA 89:22 敵が彼を搾取することはなく、 悪人が彼を苦しめることもない。
PSA 89:23 わたしは彼の前で敵を打ち砕き、 彼を憎む者たちを打つ。
PSA 89:24 わたしの真実と慈しみは、彼と共にあり、 わたしの名によって、彼の角は高く上げられる。
PSA 89:25 わたしは彼の手を海の上に置き、 彼の右手を川々の上に置く。
PSA 89:26 彼はわたしに呼びかける。『あなたは私の父、 私の神、私の救いの岩である。』
PSA 89:27 わたしも彼を長子とし、 地の王たちの中で最も高い者とする。
PSA 89:28 わたしは彼のために、慈しみをとこしえに保つ。 わたしの契約は、彼と共に堅く立つ。
PSA 89:29 わたしは彼の子孫を、とこしえに存続させ、 彼の王座を、天が続くかぎり長らえさせる。
PSA 89:30 もし彼の子らが、わたしの律法を捨て、 わたしの定めに従って歩まず、
PSA 89:31 わたしの掟を破り、 わたしの命令を守らないなら、
PSA 89:32 わたしは杖をもって、彼らの罪を罰し、 むちをもって、彼らの不義を罰する。
PSA 89:33 しかし、わたしの慈しみを彼からことごとく取り去ることはなく、 わたしの真実を損なうこともない。
PSA 89:34 わたしは契約を破らず、 わたしの唇から出た言葉を変えない。
PSA 89:35 わたしは一度、わたしの聖さにかけて誓った。 わたしはダビデに偽りを言わない。
PSA 89:36 彼の子孫はとこしえに続き、 彼の王座は、わたしの前で太陽のように続く。
PSA 89:37 それは月のように、とこしえに堅く立つ。 空にある忠実な証人のように。」 セラ。
PSA 89:38 しかし、あなたは油を注いだ者を退け、拒み、 彼に怒られた。
PSA 89:39 あなたのしもべとの契約を捨て、 彼の冠を地に投げ捨てて、汚された。
PSA 89:40 あなたは彼のすべての垣根を打ち壊し、 彼の要塞を廃墟とされた。
PSA 89:41 道を通る者は皆、彼から略奪し、 彼は隣人たちのそしりとなった。
PSA 89:42 あなたは彼の敵たちの右手を高く上げ、 彼のすべての敵を喜ばせた。
PSA 89:43 あなたは彼の剣の刃を鈍らせ、 戦いの中で、彼を支えられなかった。
PSA 89:44 あなたは彼の輝きを絶ち、 彼の王座を地に投げ倒された。
PSA 89:45 あなたは彼の若い日を短くし、 彼を恥で覆われた。 セラ。
PSA 89:46 主よ、いつまでですか。 いつまでも身を隠されるのか。 あなたの憤りは、火のように燃え続けるのか。
PSA 89:47 私の時がどれほど短いかを、思い出してください。 あなたはすべての人の子らを、なんとむなしいものとして造られたのだろう。
PSA 89:48 生きていて、死を見ない者がいるだろうか。 自分の魂を、よみの力から救い出せる者がいるだろうか。 セラ。
PSA 89:49 主よ、かつてのあなたの慈しみは、どこにあるのか。 あなたが真実をもって、ダビデに誓われた慈しみは。
PSA 89:50 主よ、あなたのしもべたちが受けるそしりを、思い出してください。 すべての力ある民のあざけりを、私が胸に負っていることを。
PSA 89:51 主よ、あなたの敵たちは、それをもってあざけった。 あなたが油を注いだ者の足取りを、あざけった。
PSA 89:52 主がとこしえに、ほめたたえられますように。 アーメン、アーメン。
PSA 90:1 神の人モーセの祈り。 主よ、 あなたは代々にわたって、私たちの住まいであられた。
PSA 90:2 山々が生まれる前から、 あなたが地と世界を形造る前から、 永遠から永遠まで、あなたは神である。
PSA 90:3 あなたは人を滅びに帰らせ、 「人の子らよ、帰れ」と言われる。
PSA 90:4 あなたの目には、千年も過ぎ去った昨日のようであり、 夜の一刻のようである。
PSA 90:5 あなたは人々を眠りのうちに押し流される。 彼らは朝に芽を出す若草のようである。
PSA 90:6 朝には芽を出して伸び、 夕べにはしおれて枯れる。
PSA 90:7 私たちはあなたの怒りに焼き尽くされ、 あなたの憤りにおびえる。
PSA 90:8 あなたは私たちの不義を御前に置き、 隠れた罪を御前の光にさらされた。
PSA 90:9 私たちのすべての日は、あなたの憤りのうちに過ぎ去り、 私たちはため息のように年月を終える。
PSA 90:10 私たちの年月は七十年、 健やかであっても八十年である。 その盛りも、労苦と悲しみにすぎない。 たちまち過ぎ去り、私たちは飛び去る。
PSA 90:11 誰があなたの怒りの力を知るだろうか。 あなたへの恐れにふさわしい、その憤りを誰が知るだろうか。
PSA 90:12 どうか、私たちの日々を数えることを教え、 知恵の心を得させてください。
PSA 90:13 主よ、 思い直してください！ いつまでですか。 あなたのしもべたちをあわれんでください。
PSA 90:14 朝には、あなたの慈しみで私たちを満たしてください。 そうすれば、私たちは生涯、喜び歌い、楽しむ。
PSA 90:15 あなたが私たちを苦しめられた日々に応じて、 わざわいを見た年月に応じて、私たちを喜ばせてください。
PSA 90:16 あなたの御業を、しもべたちに現し、 あなたの栄光を、彼らの子どもたちに現してください。
PSA 90:17 私たちの神、主の恵みが、私たちの上にありますように。 私たちの手の業を、堅く立ててください。 そう、私たちの手の業を堅く立ててください。
PSA 91:1 いと高き方の隠れ場に住む者は、 全能者の陰に憩う。
PSA 91:2 私は主について言う。「主は私の避け所、私のとりで、 私が信頼する神である。」
PSA 91:3 主は、鳥を捕る者の罠から、 命を奪う疫病から、あなたを救い出される。
PSA 91:4 主はその羽であなたを覆い、 あなたはその翼の下に身を避ける。 主の真実は、あなたの盾であり、防壁である。
PSA 91:5 あなたは夜の恐怖を恐れない。 昼に飛んで来る矢も、
PSA 91:6 暗闇を行く疫病も、 真昼に荒らす滅びも恐れない。
PSA 91:7 千人があなたの傍らに倒れ、 一万人があなたの右に倒れても、 それはあなたに近づかない。
PSA 91:8 あなたはただ自分の目で眺め、 悪者への報いを見るだけである。
PSA 91:9 あなたは主を避け所とし、 いと高き方を住まいとしたので、
PSA 91:10 わざわいはあなたに降りかからず、 災害もあなたの住まいに近づかない。
PSA 91:11 主はあなたについて御使いたちに命じ、 あなたのすべての道で、あなたを守らせる。
PSA 91:12 彼らはその手であなたを支え、 あなたの足が石に打ちつけられないようにする。
PSA 91:13 あなたは獅子とコブラを踏み、 若い獅子と蛇を踏みつける。
PSA 91:14 「彼がわたしに心を結んだので、わたしは彼を救い出す。 彼がわたしの名を知っているので、彼を高く上げる。
PSA 91:15 彼がわたしを呼び求めれば、わたしは彼に答える。 苦難の中で、わたしは彼と共にいる。 わたしは彼を救い出し、彼に栄誉を与える。
PSA 91:16 わたしは長い命で彼を満ち足らせ、 わたしの救いを彼に見せる。」
PSA 92:1 詩。安息日のための歌。 主に感謝することは良いことである。 いと高き方よ、あなたの名をほめ歌うことは。
PSA 92:2 朝にはあなたの慈しみを告げ知らせ、 夜ごとにあなたの真実を告げ知らせることは。
PSA 92:3 十弦の琴と竪琴に合わせ、 琴の調べとともに。
PSA 92:4 主よ、あなたは御業によって私を喜ばせてくださった。 私はあなたの御手の業を喜び歌う。
PSA 92:5 主よ、あなたの御業は、なんと偉大なのだろう。 あなたの御思いは、なんと深いのだろう。
PSA 92:6 分別のない者は知らない。 愚かな者は、このことを悟らない。
PSA 92:7 悪者が草のように芽を出し、 悪を行う者が皆、栄えても、 彼らは永遠に滅ぼされる。
PSA 92:8 しかし主よ、あなたはとこしえに高くおられる。
PSA 92:9 見よ、主よ、あなたの敵を。 見よ、あなたの敵は滅び、 悪を行う者は皆、散らされる。
PSA 92:10 しかし、あなたは私の角を野牛の角のように高く上げ、 私は新しい油を注がれた。
PSA 92:11 私の目は敵を見届け、 私の耳は、私に逆らって立つ悪者たちのことを聞いた。
PSA 92:12 義人は、なつめやしの木のように栄え、 レバノンの杉のように育つ。
PSA 92:13 彼らは主の家に植えられ、 私たちの神の大庭で栄える。
PSA 92:14 年老いても、なお実を結び、 樹液に満ち、青々と茂る。
PSA 92:15 それは、主が正しい方であることを示すためだ。 主は私の岩。 主には不正がない。
PSA 93:1 主は王となられた！ 威厳をまとわれた！ 主は力をまとい、それを帯とされた。 世界も堅く据えられ、 揺らぐことはない。
PSA 93:2 あなたの王座は、はるか昔から堅く立っている。 あなたは永遠の昔からおられる。
PSA 93:3 主よ、大水は声を上げた。 大水はその声を上げ、 大水は波を高く上げる。
PSA 93:4 多くの水のとどろきにも、 海の力強い大波にもまさって、 高き所におられる主は力強い方である。
PSA 93:5 あなたの定めは堅く立っている。 聖さはあなたの家を飾る。 主よ、とこしえに。
PSA 94:1 主よ、復讐を行う神よ、 復讐を行う神よ、輝き出てください。
PSA 94:2 地をさばく方よ、立ち上がり、 高ぶる者たちに、その報いを返してください。
PSA 94:3 主よ、悪者はいつまで、 悪者はいつまで勝ち誇るのか。
PSA 94:4 彼らは横柄な言葉を吐き出し、 悪を行う者は皆、誇っている。
PSA 94:5 主よ、彼らはあなたの民を打ち砕き、 あなたが受け継がれた民を苦しめる。
PSA 94:6 彼らはやもめと寄留者を殺し、 父のない者を殺害する。
PSA 94:7 彼らは言う。「主は 見ない。 ヤコブの神は心に留めない。」
PSA 94:8 民の中の分別のない者たちよ、悟りなさい。 愚かな者たちよ、いつになれば知恵を得るのか。
PSA 94:9 耳を植えつけた方が、聞かないだろうか。 目を形造った方が、見ないだろうか。
PSA 94:10 国々を戒める方が、罰しないだろうか。 人に知識を教える方は、知らないはずがない。
PSA 94:11 主は人の思いを知っておられる。 それがむなしいことを。
PSA 94:12 主よ、 あなたに戒められ、 あなたの律法から教えられる人は、幸いである。
PSA 94:13 あなたはその人に、災いの日々にも安らぎを与えられる。 悪者のために穴が掘られるまで。
PSA 94:14 主はご自分の民を退けず、 ご自分が受け継がれた民を見捨てられないからだ。
PSA 94:15 さばきは再び義にかなうものとなり、 心の直ぐな者は皆、それに従う。
PSA 94:16 誰が私のために、悪者に立ち向かうだろうか。 誰が私のために、悪を行う者に立ち向かうだろうか。
PSA 94:17 主が私の助けでなかったなら、 私の魂は、すぐにも沈黙の中に住んでいただろう。
PSA 94:18 私が「足が滑る」と言ったとき、 主よ、あなたの慈しみが私を支えた。
PSA 94:19 私の内に思い煩いが満ちるとき、 あなたの慰めが私の魂を喜ばせる。
PSA 94:20 法令によって災いを生み出す不義の王座が、 あなたと交わることがあるだろうか。
PSA 94:21 彼らは義人の命を狙って集まり、 罪のない者に死の宣告を下す。
PSA 94:22 しかし主は、私の高いとりでとなり、 私の神は、私が身を避ける岩となられた。
PSA 94:23 主は彼らの不義を、彼ら自身の上に返し、 彼ら自身の悪によって、彼らを断ち滅ぼされる。 私たちの神、主が彼らを断ち滅ぼされる。
PSA 95:1 さあ、主に向かって歌おう。 私たちの救いの岩に、喜び叫ぼう。
PSA 95:2 感謝をもって御前に出て、 歌をもって主をほめたたえよう。
PSA 95:3 主は偉大な神、 すべての神々にまさる大いなる王。
PSA 95:4 地の深い所は御手の中にあり、 山々の頂も主のものだ。
PSA 95:5 海は主のもの。主がそれを造られた。 乾いた地も、その御手が形造られた。
PSA 95:6 さあ、ひれ伏して礼拝しよう。 私たちを造られた主の御前に、ひざまずこう。
PSA 95:7 主は私たちの神だからだ。 私たちはその牧場の民、 その御手に養われる羊である。 今日、あなたがたがその御声を聞くなら、
PSA 95:8 メリバでのように、 荒野のマサの日のように、心をかたくなにしてはならない。
PSA 95:9 その所で、あなたがたの父祖はわたしを試み、 わたしを試し、わたしの業を見た。
PSA 95:10 四十年もの間、わたしはその世代を悲しみ、 こう言った。「彼らは心の迷う民だ。 彼らはわたしの道を知らない。」
PSA 95:11 そこで、わたしは怒りのうちに誓った。 「彼らは決して、わたしの安息に入らない。」
PSA 96:1 新しい歌を主に歌え。 全地よ、主に歌え。
PSA 96:2 主に歌え。 御名をほめたたえよ。 日ごとに、その救いを告げ知らせよ。
PSA 96:3 国々の間に主の栄光を、 すべての民の間に、その驚くべき御業を語り告げよ。
PSA 96:4 主は偉大で、大いにほめたたえられる方。 すべての神々にまさって恐るべき方。
PSA 96:5 諸国の民の神々は、すべて偶像である。 しかし、主は天を造られた。
PSA 96:6 誉れと威厳が御前にあり、 力と美しさが聖所にある。
PSA 96:7 諸国の諸族よ、主に帰せよ。 栄光と力を主に帰せよ。
PSA 96:8 御名にふさわしい栄光を主に帰せよ。 ささげ物を携え、その庭に入れ。
PSA 96:9 聖なる装いをまとって、主を礼拝せよ。 全地よ、御前に震えよ。
PSA 96:10 国々の間で言え。「主は王となられた。」 世界は堅く据えられ、 揺らぐことはない。 主は公正をもって諸国の民をさばかれる。
PSA 96:11 天は喜び、地は喜び楽しめ。 海と、そこに満ちるすべてのものは、とどろけ。
PSA 96:12 野と、そこにあるすべてのものは喜び躍れ。 そのとき、森の木々も皆、喜び歌え、
PSA 96:13 主の御前で。主は来られるからだ。 地をさばくために来られる。 主は義をもって世界をさばき、 真実をもって諸国の民をさばかれる。
PSA 97:1 主は王となられた。 地は喜べ。 多くの島々は喜び楽しめ。
PSA 97:2 雲と暗闇が主を取り囲み、 義と公正がその王座の土台である。
PSA 97:3 火が御前を進み、 周囲の敵を焼き尽くす。
PSA 97:4 主の稲妻は世界を照らし、 地はそれを見て震える。
PSA 97:5 山々は主の御前で、ろうのように溶ける。 全地の主の御前で。
PSA 97:6 天は主の義を告げ、 すべての民はその栄光を見た。
PSA 97:7 彫像に仕え、 偶像を誇る者は皆、恥を受けよ。 すべての神々よ、主にひれ伏せ。
PSA 97:8 シオンは聞いて喜び、 ユダの娘たちは喜び楽しんだ。 主よ、あなたのさばきのゆえに。
PSA 97:9 主よ、あなたは全地の上におられる、いと高き方。 すべての神々より、はるかに高くおられる。
PSA 97:10 主を愛する者たちよ、悪を憎め。 主はその聖なる者たちの魂を守り、 悪者の手から救い出される。
PSA 97:11 光は義人のためにまかれ、 喜びは心の直ぐな者のためにまかれている。
PSA 97:12 義人たちよ、主にあって喜べ。 その聖なる御名に感謝せよ。
PSA 98:1 詩。 新しい歌を主に歌え。 主は驚くべき御業を行われた。 その右の手と聖なる御腕によって、救いを成し遂げられた。
PSA 98:2 主はその救いを知らせ、 国々の目の前に、その義を明らかにされた。
PSA 98:3 主はイスラエルの家への慈しみと真実を覚えておられた。 地の果てまでも皆、私たちの神の救いを見た。
PSA 98:4 全地よ、主に喜び叫べ。 声を上げ、喜び歌い、ほめ歌え。
PSA 98:5 竪琴を奏でて主をほめ歌え。 竪琴と歌声を響かせて。
PSA 98:6 ラッパと雄羊の角笛を鳴らし、 王である主の御前で喜び叫べ。
PSA 98:7 海と、そこに満ちるものは、とどろけ。 世界と、そこに住む者も。
PSA 98:8 川々は手をたたき、 山々も共に喜び歌え。
PSA 98:9 主の御前で歌え。 主は地をさばくために来られる。 主は義をもって世界をさばき、 公正をもって諸国の民をさばかれる。
PSA 99:1 主は王となられた。諸国の民は震えよ。 主はケルビムの上で王座に着いておられる。 地は揺れ動け。
PSA 99:2 主はシオンにおいて偉大であり、 すべての民の上に高くおられる。
PSA 99:3 あなたの偉大で恐るべき御名を、彼らがほめたたえますように。 主は聖なる方。
PSA 99:4 力ある王は公正を愛される。 あなたは公平を堅く立て、 ヤコブの中で公正と義を行われる。
PSA 99:5 私たちの神、主を高く上げよ。 その足台のもとでひれ伏せ。 主は聖なる方。
PSA 99:6 モーセとアロンはその祭司たちの中におり、 サムエルは御名を呼び求める者たちの中にいた。 彼らが主を呼び求めると、主は答えられた。
PSA 99:7 主は雲の柱の中から彼らに語られた。 彼らは主のあかしと、 主が与えられたおきてを守った。
PSA 99:8 私たちの神、主よ、あなたは彼らに答えられた。 あなたは彼らを赦す神でありながら、 彼らの行いには罰を下された。
PSA 99:9 私たちの神、主を高く上げよ。 その聖なる山でひれ伏せ。 私たちの神、主は聖なる方だからである。
PSA 100:1 感謝の詩。 全地よ、主に喜び叫べ。
PSA 100:2 喜びをもって主に仕えよ。 喜び歌いながら御前に来よ。
PSA 100:3 主こそ神であると知れ。 私たちを造られたのは主であり、私たちは主のもの。 私たちはその民、その牧場の羊である。
PSA 100:4 感謝しながらその門に入り、 賛美しながらその庭に入れ。 主に感謝し、御名をほめたたえよ。
PSA 100:5 主は良い方。 その慈しみはとこしえに続き、 その真実は代々に及ぶ。
PSA 101:1 ダビデの詩。 私は慈しみと公正を歌う。 主よ、あなたにほめ歌を歌う。
PSA 101:2 私は全き道を歩むことに心を配る。 いつ、あなたは私のもとに来てくださるのだろう。 私は全き心をもって、自分の家の中を歩む。
PSA 101:3 私は卑劣なものを目の前に置かない。 不実な者たちの行いを憎む。 それらが私にまとわりつくことはない。
PSA 101:4 曲がった心を、私から遠ざける。 私は悪に関わらない。
PSA 101:5 隣人をひそかに中傷する者を、私は黙らせる。 高ぶる目と、おごる心を持つ者を、私は容赦しない。
PSA 101:6 私の目は、この地の忠実な者たちに注がれる。 彼らが私と共に住むためだ。 全き道を歩む者、 その者が私に仕える。
PSA 101:7 欺きを行う者は、私の家の中に住まない。 偽りを語る者は、私の目の前に立つことがない。
PSA 101:8 朝ごとに、私はこの地の悪者をすべて滅ぼし、 悪を行う者を皆、主の都から断ち切る。
PSA 102:1 苦しむ者が打ちひしがれ、主の前に嘆きを注ぎ出すときの祈り。 主よ、私の祈りを聞いてください。 私の叫びが、あなたに届きますように。
PSA 102:2 苦難の日に、御顔を私から隠さないでください。 私に耳を傾けてください。 私が呼ぶ日に、速やかに答えてください。
PSA 102:3 私の日々は煙のように消え去り、 私の骨は、たいまつのように燃えている。
PSA 102:4 私の心は打たれた草のように枯れ、 私はパンを食べることさえ忘れる。
PSA 102:5 うめき声を上げ続けたため、 私の骨は皮膚に張りついている。
PSA 102:6 私は荒野のペリカンのようになり、 荒れ地のふくろうのようになった。
PSA 102:7 私は目を覚ましたまま、屋根の上に一羽きりでいる雀のようになった。
PSA 102:8 敵は一日中、私をそしり、 私に怒り狂う者たちは、私の名を呪いの言葉にする。
PSA 102:9 私は灰をパンのように食べ、 飲み物に涙を混ぜている。
PSA 102:10 あなたの憤りと怒りのためだ。 あなたは私を持ち上げ、投げ捨てられた。
PSA 102:11 私の日々は長く伸びる影のようで、 私は草のように枯れている。
PSA 102:12 しかし主よ、あなたはとこしえにおられ、 あなたの名は代々に覚えられる。
PSA 102:13 あなたは立ち上がり、シオンをあわれんでくださる。 今こそ、シオンをあわれむ時だからだ。 定められた時が来た。
PSA 102:14 あなたのしもべたちは、シオンの石を喜び、 そのちりさえもいとおしんでいる。
PSA 102:15 国々は主の名を恐れ、 地のすべての王は、あなたの栄光を恐れる。
PSA 102:16 主はシオンを建て直し、 栄光のうちに現れられるからだ。
PSA 102:17 主は寄る辺のない者の祈りに答え、 その祈りをさげすまれなかった。
PSA 102:18 このことは、後の世代のために書き記される。 これから造られる民が、主をほめたたえるためだ。
PSA 102:19 主は高い聖所から見下ろし、 天から地をご覧になった。
PSA 102:20 捕らわれ人のうめきを聞き、 死に定められた者たちを解き放つためだ。
PSA 102:21 こうして人々は、シオンで主の名を告げ、 エルサレムで主への賛美を告げる。
PSA 102:22 諸国の民と王国が共に集まり、 主に仕えるときに。
PSA 102:23 主は道の途中で私の力を弱らせ、 私の日々を短くされた。
PSA 102:24 私は言った。「私の神よ、私の生涯の半ばで私を取り去らないでください。 あなたの年月は代々にわたる。
PSA 102:25 はるか昔、あなたは地の基を据えられた。 天も、あなたの御手の業である。
PSA 102:26 それらは滅びるが、あなたは永らえる。 それらは皆、衣のように古ぶ。 あなたが外套のように取り替えると、それらは変えられる。
PSA 102:27 しかし、あなたは変わることなく、 あなたの年月は尽きることがない。
PSA 102:28 あなたのしもべたちの子らは住み続け、 その子孫は御前に堅く立てられる。」
PSA 103:1 ダビデの詩。 私の魂よ、主をほめたたえよ。 私の内にあるすべてのものよ、その聖なる御名をほめたたえよ。
PSA 103:2 私の魂よ、主をほめたたえよ。 主が与えてくださったすべての恵みを忘れるな。
PSA 103:3 主は、あなたのすべての罪を赦し、 あなたのすべての病を癒される。
PSA 103:4 あなたの命を滅びから贖い、 慈しみとあわれみを冠として授けられる。
PSA 103:5 あなたの望みを良いもので満たし、 あなたの若さを、鷲のように新しくされる。
PSA 103:6 主は義の御業を行い、 虐げられているすべての者のために、公正を行われる。
PSA 103:7 主はご自分の道をモーセに、 御業をイスラエルの子らに知らせられた。
PSA 103:8 主はあわれみ深く、恵み豊かで、 怒るのに遅く、慈しみに満ちておられる。
PSA 103:9 主はいつまでも責め続けず、 とこしえに怒りを抱かれない。
PSA 103:10 私たちの罪に応じて扱わず、 私たちの不義に応じて報いられなかった。
PSA 103:11 天が地より高いように、 主を恐れる者たちへの主の慈しみも大きい。
PSA 103:12 東が西から遠く離れているように、 主は私たちの背きを、私たちから遠く離された。
PSA 103:13 父がその子らをあわれむように、 主はご自分を恐れる者たちをあわれまれる。
PSA 103:14 主は私たちがどのように造られたかを知り、 私たちがちりにすぎないことを覚えておられる。
PSA 103:15 人の日々は草のよう。 野の花のように咲き誇る。
PSA 103:16 風がその上を過ぎると、花は消え、 その場所も、もはや花を覚えていない。
PSA 103:17 しかし、主を恐れる者たちへの主の慈しみは、とこしえからとこしえまで続き、 その義は子らの子らに及ぶ。
PSA 103:18 主の契約を守る者たち、 その命令を覚えて行う者たちに。
PSA 103:19 主は天に王座を堅く立てられた。 その王国は、すべてを治めている。
PSA 103:20 主の御使いたちよ、主をほめたたえよ。 力に満ち、その御言葉を行い、 その御言葉の声に聞き従う者たちよ。
PSA 103:21 主のすべての軍勢よ、主をほめたたえよ。 御心を行う、主のしもべたちよ。
PSA 103:22 主が造られたすべてのものよ、主をほめたたえよ。 主が治めるすべての所で。 私の魂よ、主をほめたたえよ。
PSA 104:1 私の魂よ、主をほめたたえよ。 私の神、主よ、あなたはまことに偉大である。 あなたは誉れと威厳をまとっておられる。
PSA 104:2 主は光を衣のようにまとい、 天を幕のように張り広げられる。
PSA 104:3 水の上に、ご自分の部屋の梁を置き、 雲をご自分の戦車とし、 風の翼に乗って進まれる。
PSA 104:4 主は使者たちを風とし、 しもべたちを燃える火とされる。
PSA 104:5 主は地の基を据えられた。 地がいつまでも揺らぐことのないように。
PSA 104:6 あなたは深い水を衣のように地にかぶせ、 水は山々の上に立っていた。
PSA 104:7 あなたが叱ると、水は逃げ去り、 あなたの雷の声に、急いで退いた。
PSA 104:8 山々は高く上がり、 谷々は沈んだ。 あなたが定められた場所へと。
PSA 104:9 あなたは、水が越えられない境を定め、 再び地を覆うことのないようにされた。
PSA 104:10 主は泉を谷々に送り、 水は山々の間を流れる。
PSA 104:11 野のすべての獣に水を飲ませ、 野ろばも渇きをいやす。
PSA 104:12 空の鳥は水辺に巣を作り、 枝の間でさえずる。
PSA 104:13 主は高い部屋から山々を潤し、 地はあなたの御業の実りで満たされる。
PSA 104:14 主は家畜のために草を生えさせ、 人が育てる草木を生えさせる。 地から食物を生み出すために。
PSA 104:15 人の心を喜ばせるぶどう酒、 顔を輝かせる油、 人の心を強くするパンを。
PSA 104:16 主の木々は水に満ち足りている。 主が植えられたレバノンの杉も。
PSA 104:17 そこに鳥は巣を作り、 こうのとりは糸杉を住まいとする。
PSA 104:18 高い山々は野やぎのため、 岩は岩だぬきの避け所である。
PSA 104:19 主は季節を定めるために月を造り、 太陽は沈む時を知っている。
PSA 104:20 あなたが闇を造られると、夜になる。 その中を森のすべての獣が歩き回る。
PSA 104:21 若い獅子は獲物を求めてほえ、 神に食物を求める。
PSA 104:22 太陽が昇ると、彼らは退き、 自分の巣穴に伏す。
PSA 104:23 人は仕事へ出て行き、 夕方まで働く。
PSA 104:24 主よ、あなたの御業は、なんと多いことだろう。 あなたは知恵をもって、そのすべてを造られた。 地はあなたの富で満ちている。
PSA 104:25 そこには、大きく広い海がある。 数えきれないほどの生き物、 小さなものも大きなものも動き回っている。
PSA 104:26 そこを船が行き交い、 あなたが造られたレビヤタンが、そこで戯れている。
PSA 104:27 これらは皆、あなたを待ち望む。 時にかなって食物を与えてくださることを。
PSA 104:28 あなたが与えると、それらは食物を集め、 あなたが御手を開くと、良いもので満ち足る。
PSA 104:29 あなたが御顔を隠すと、それらはおびえ、 息を取り去ると、それらは死んで、ちりに帰る。
PSA 104:30 あなたが霊を送ると、それらは造られ、 あなたは地の面を新しくされる。
PSA 104:31 主の栄光が、とこしえに続きますように。 主がご自分の御業を喜ばれますように。
PSA 104:32 主が地をご覧になると、地は震え、 山々に触れられると、煙を上げる。
PSA 104:33 私は生きているかぎり、主に歌う。 命のあるかぎり、私の神をほめ歌う。
PSA 104:34 私の思いが、主に喜ばれますように。 私は主にあって喜ぶ。
PSA 104:35 罪人が地から消え去り、 悪者が、もはやいなくなりますように。 私の魂よ、主をほめたたえよ。 主をほめたたえよ！
PSA 105:1 主に感謝し、その御名を呼び求めよ。 諸国の民の中に、その御業を知らせよ。
PSA 105:2 主に歌え。主をほめ歌え。 その不思議な御業を、ことごとく語れ。
PSA 105:3 その聖なる御名を誇れ。 主を求める者たちの心は喜べ。
PSA 105:4 主とその御力を求めよ。 絶えず御顔を求めよ。
PSA 105:5 主が行われた不思議な御業を思い出せ。 その奇跡と、御口のさばきを。
PSA 105:6 主のしもべアブラハムの子孫よ、 主に選ばれたヤコブの子らよ。
PSA 105:7 この方こそ、私たちの神、主。 そのさばきは全地に及ぶ。
PSA 105:8 主はご自分の契約をとこしえに覚えておられる。 千代に命じられた御言葉を。
PSA 105:9 アブラハムと結ばれた契約を、 イサクに立てられた誓いを。
PSA 105:10 主はそれをヤコブへのおきてとして確かなものとし、 イスラエルへの永遠の契約とされた。
PSA 105:11 こう言われた。「あなたにカナンの地を与え、 あなたがたが受け継ぐ地とする。」
PSA 105:12 そのころ彼らは、数えるほどしかおらず、 ごくわずかで、その地に寄留していた。
PSA 105:13 彼らは国から国へと渡り歩き、 一つの王国から別の民へと移って行った。
PSA 105:14 主は誰にも彼らを虐げさせず、 彼らのために王たちを戒められた。
PSA 105:15 「わたしが油を注いだ者たちに触れるな。 わたしの預言者たちに害を加えるな。」
PSA 105:16 主はその地に飢饉を呼び寄せ、 食糧をことごとく断たれた。
PSA 105:17 彼らより先に一人の人を遣わされた。 ヨセフは奴隷として売られた。
PSA 105:18 彼の足は足かせで傷つけられ、 首には鉄のかせがはめられた。
PSA 105:19 彼の言葉が実現する時まで、 主の言葉が彼を真実な者と証した。
PSA 105:20 王は人を遣わして彼を解放し、 諸国の民を治める者が、彼を自由にした。
PSA 105:21 王は彼を自分の家の主人とし、 すべての財産を治める者とした。
PSA 105:22 王侯たちを思いのままに戒め、 長老たちに知恵を教えるためであった。
PSA 105:23 イスラエルもエジプトに来た。 ヤコブはハムの地に寄留した。
PSA 105:24 主はご自分の民を大いに増やし、 敵よりも強くされた。
PSA 105:25 主は敵の心を変えて、ご自分の民を憎ませ、 ご自分のしもべたちに悪巧みをさせられた。
PSA 105:26 主はしもべモーセと、 ご自分が選ばれたアロンを遣わされた。
PSA 105:27 彼らはエジプト人の間で奇跡を行い、 ハムの地で不思議な御業を行った。
PSA 105:28 主は闇を送り、その地を暗くされた。 彼らは主の言葉に逆らわなかった。
PSA 105:29 主は彼らの水を血に変え、 魚を死なせられた。
PSA 105:30 彼らの地には、かえるが群がった。 王たちの部屋にまで。
PSA 105:31 主が語られると、あぶの群れが来た。 その全土に、しらみが来た。
PSA 105:32 主は雨の代わりに、ひょうを降らせ、 その地に稲妻を送られた。
PSA 105:33 ぶどうの木といちじくの木を打ち、 国中の木々を打ち砕かれた。
PSA 105:34 主が語られると、いなごが来た。 数えきれないほどの若いいなごが。
PSA 105:35 それらは彼らの地の草をことごとく食い尽くし、 大地の実りを食い尽くした。
PSA 105:36 主はその地のすべての長子、 彼らの力の初めを打たれた。
PSA 105:37 主は銀と金を携えさせて、ご自分の民を導き出された。 その部族の中に、弱る者は一人もいなかった。
PSA 105:38 エジプトは彼らが去ったことを喜んだ。 彼らへの恐れが、エジプト人を襲っていたからである。
PSA 105:39 主は覆いとして雲を広げ、 夜を照らすために火を与えられた。
PSA 105:40 民が求めると、主はうずらをもたらし、 天のパンで彼らを満ち足らせた。
PSA 105:41 主が岩を開くと、水がほとばしり、 乾いた地を川のように流れた。
PSA 105:42 主がご自分の聖なる御言葉を、 また、しもべアブラハムを覚えておられたからである。
PSA 105:43 主はご自分の民を喜びのうちに、 選ばれた者たちを歓声とともに導き出された。
PSA 105:44 主は彼らに諸国の地を与えられた。 彼らは諸国の民が労して得たものを受け継いだ。
PSA 105:45 それは、彼らが主のおきてを守り、 その律法に従うためであった。 主をほめたたえよ！
PSA 106:1 主をほめたたえよ！ 主に感謝せよ。主は良い方。 その慈しみはとこしえに続く。
PSA 106:2 誰が主の力ある御業を語り尽くせるだろうか。 誰がその賛美をことごとく告げられるだろうか。
PSA 106:3 公正を守る者たちは幸いである。 いつも義を行う者は幸いである。
PSA 106:4 主よ、あなたの民に示される恵みをもって、私を覚えてください。 あなたの救いをもって、私を訪れてください。
PSA 106:5 あなたに選ばれた者たちの幸いを見、 あなたの民の喜びを共に喜び、 あなたがご自分のものとされた民と共に誇るためだ。
PSA 106:6 私たちは父祖と共に罪を犯した。 不義を行った。 悪を行った。
PSA 106:7 私たちの父祖は、エジプトでのあなたの不思議な御業を悟らず、 あなたの豊かな慈しみを覚えなかった。 かえって海で、紅海で逆らった。
PSA 106:8 それでも主は、御名のために彼らを救われた。 ご自分の大いなる力を知らせるためだ。
PSA 106:9 主が紅海を叱ると、海は干上がった。 主は彼らを、荒野を通るように深みの中へ導かれた。
PSA 106:10 彼らを憎む者の手から救い、 敵の手から贖われた。
PSA 106:11 水は彼らの敵を覆い、 一人も残らなかった。
PSA 106:12 そのとき、彼らは主の言葉を信じ、 主への賛美を歌った。
PSA 106:13 しかし、彼らはたちまち主の御業を忘れ、 その助言を待たなかった。
PSA 106:14 荒野で激しい欲望に身を任せ、 荒れ地で神を試みた。
PSA 106:15 神は彼らの求めたものを与えられたが、 彼らの魂をやせ衰えさせられた。
PSA 106:16 彼らは宿営の中でモーセをねたみ、 主の聖なる者アロンをねたんだ。
PSA 106:17 地が開いてダタンをのみ込み、 アビラムの仲間を覆った。
PSA 106:18 火が彼らの仲間の中に燃え上がり、 炎が悪者たちを焼き尽くした。
PSA 106:19 彼らはホレブで子牛を造り、 鋳物の像にひれ伏した。
PSA 106:20 こうして彼らは、自分たちの栄光を、 草を食べる雄牛の像と取り替えた。
PSA 106:21 彼らは自分たちの救い主である神を忘れた。 エジプトで偉大なことを行われた方を。
PSA 106:22 ハムの地で不思議な御業を、 紅海で恐るべきことを行われた方を。
PSA 106:23 それゆえ、主は彼らを滅ぼそうと言われた。 しかし、主に選ばれたモーセが御前の破れ口に立ち、 憤りをそらして、彼らが滅ぼされるのを防いだ。
PSA 106:24 彼らは麗しい地をさげすみ、 主の言葉を信じなかった。
PSA 106:25 天幕の中で不平を言い、 主の御声に聞き従わなかった。
PSA 106:26 そこで主は、彼らに向かって御手を上げ、誓われた。 彼らを荒野で倒すと。
PSA 106:27 その子孫を諸国の民の中で倒し、 各地に散らすと。
PSA 106:28 彼らはバアル・ペオルに結びつき、 死者にささげられた供え物を食べた。
PSA 106:29 その行いによって主の怒りを引き起こし、 疫病が彼らの間に襲いかかった。
PSA 106:30 そのときピネハスが立ち上がって、さばきを行い、 疫病は止まった。
PSA 106:31 それは彼の義とみなされた。 代々、とこしえまでも。
PSA 106:32 彼らはメリバの水辺でも主を怒らせた。 そのため、モーセは彼らのゆえに災いを受けた。
PSA 106:33 彼らがモーセの霊に逆らったので、 彼は唇で軽率なことを語った。
PSA 106:34 彼らは、主が命じられたとおりに、 諸国の民を滅ぼさなかった。
PSA 106:35 かえって諸国の民と混じり合い、 その行いを学んだ。
PSA 106:36 彼らの偶像に仕え、 それが自分たちの罠となった。
PSA 106:37 自分たちの息子と娘を悪霊にいけにえとしてささげた。
PSA 106:38 罪のない血を流した。 自分たちの息子と娘の血を。 彼らをカナンの偶像にいけにえとしてささげ、 その地を血で汚した。
PSA 106:39 彼らは自分たちの行いによって汚れ、 その行いによって淫行を犯した。
PSA 106:40 それゆえ、主の怒りはご自分の民に向かって燃え上がり、 ご自分のものとされた民を忌み嫌われた。
PSA 106:41 主は彼らを諸国の民の手に渡され、 彼らを憎む者たちが支配した。
PSA 106:42 敵は彼らを虐げ、 彼らはその手の下に屈服させられた。
PSA 106:43 主は幾度も彼らを救い出された。 しかし彼らは自分たちのはかりごとによって逆らい、 自らの不義のために低くされた。
PSA 106:44 それでも主は彼らの叫びを聞き、 その苦しみを顧みられた。
PSA 106:45 彼らのためにご自分の契約を覚え、 豊かな慈しみによって思い直された。
PSA 106:46 彼らを捕囚にしたすべての者から、 彼らがあわれみを受けるようにされた。
PSA 106:47 私たちの神、主よ、私たちを救ってください。 諸国の民の中から私たちを集めてください。 あなたの聖なる御名に感謝し、 あなたを賛美して喜び誇るためだ。
PSA 106:48 イスラエルの神、主が、 とこしえからとこしえまで、ほめたたえられますように。 民は皆、「アーメン」と言え。 主をほめたたえよ！
PSA 107:1 主に感謝せよ。主は良い方。 その慈しみはとこしえに続く。
PSA 107:2 主に贖われた者たちは、そう言え。 主が敵の手から贖われた者たちは。
PSA 107:3 主は彼らを各地から集められた。 東から西から、 北から南から。
PSA 107:4 彼らは荒野の寂しい道をさまよい、 住むべき町を見いだせなかった。
PSA 107:5 飢え、渇き、 その魂は彼らの内で衰え果てた。
PSA 107:6 その苦難の中で彼らが主に叫ぶと、 主は彼らを苦しみから救い出された。
PSA 107:7 主は彼らをまっすぐな道へ導き、 住むべき町へ行かせられた。
PSA 107:8 彼らが主の慈しみをたたえますように。 人の子らのためになされた不思議な御業を。
PSA 107:9 主は渇き求める魂を満ち足らせ、 飢えた魂を良いもので満たされる。
PSA 107:10 ある者たちは闇と死の陰の中に座り、 苦しみと鉄の鎖に縛られていた。
PSA 107:11 彼らが神の言葉に逆らい、 いと高き方の助言をさげすんだからである。
PSA 107:12 そこで主は苦役によって彼らの心を低くされた。 彼らは倒れたが、助ける者はいなかった。
PSA 107:13 その苦難の中で彼らが主に叫ぶと、 主は彼らを苦しみから救い出された。
PSA 107:14 主は彼らを闇と死の陰から導き出し、 その鎖を断ち切られた。
PSA 107:15 彼らが主の慈しみをたたえますように。 人の子らのためになされた不思議な御業を。
PSA 107:16 主は青銅の門を打ち砕き、 鉄のかんぬきを断ち切られた。
PSA 107:17 愚かな者たちは、自らの背きのゆえに苦しみ、 自らの不義のために悩んだ。
PSA 107:18 その魂は、どんな食物も忌み嫌い、 死の門に近づいた。
PSA 107:19 その苦難の中で彼らが主に叫ぶと、 主は彼らを苦しみから救い出された。
PSA 107:20 主は御言葉を送り、彼らを癒し、 墓穴から救い出された。
PSA 107:21 彼らが主の慈しみをたたえますように。 人の子らのためになされた不思議な御業を。
PSA 107:22 感謝のいけにえをささげ、 喜び歌いながら、その御業を語れ。
PSA 107:23 船で海へ出る者たち、 大海で商いをする者たちは、
PSA 107:24 主の御業を見た。 深い海で、その不思議な御業を見た。
PSA 107:25 主が命じると、嵐の風が起こり、 海の波を高く上げた。
PSA 107:26 船は天に上り、深みに下った。 彼らの魂は苦しみのために溶けた。
PSA 107:27 彼らは酔った者のようによろめき、ふらつき、 その知恵は尽き果てた。
PSA 107:28 その苦難の中で彼らが主に叫ぶと、 主は彼らを苦しみから導き出された。
PSA 107:29 主が嵐を静めると、 波は穏やかになった。
PSA 107:30 海が静まったので、彼らは喜んだ。 主は彼らを望んでいた港へ導かれた。
PSA 107:31 彼らが主の慈しみをたたえますように。 人の子らのためになされた不思議な御業を。
PSA 107:32 民の集会で主を高く上げ、 長老たちの席で主をほめたたえよ。
PSA 107:33 主は川を荒野に変え、 水の泉を渇いた地に変えられる。
PSA 107:34 実り豊かな地を塩の荒れ地に変えられる。 そこに住む者たちの悪のために。
PSA 107:35 主は荒野を水の池に変え、 乾いた地を水の泉に変えられる。
PSA 107:36 そこに飢えた者たちを住まわせ、 住むべき町を築かせられる。
PSA 107:37 彼らは畑に種をまき、ぶどう畑を植え、 豊かな実りを刈り入れる。
PSA 107:38 主が彼らを祝福されるので、彼らは大いに増え、 家畜が減ることもない。
PSA 107:39 しかし彼らは再び数が減り、打ちひしがれる。 虐げと災いと悲しみのために。
PSA 107:40 主は君主たちに侮りを注ぎ、 道のない荒れ地をさまよわせられる。
PSA 107:41 しかし貧しい者を苦しみから高く上げ、 その家族を羊の群れのように増やされる。
PSA 107:42 心の直ぐな者はこれを見て喜び、 すべての悪者は口を閉ざす。
PSA 107:43 知恵ある者は、これらのことに心を留めよ。 主の慈しみの数々を、深く思い巡らせよ。
PSA 108:1 歌。ダビデの詩。 神よ、私の心は揺るがない。 私は歌い、魂を尽くしてほめ歌う。
PSA 108:2 竪琴よ、琴よ、目を覚ませ。 私は暁を呼び覚ます。
PSA 108:3 主よ、私は諸国の民の中であなたに感謝し、 国々の中であなたをほめ歌う。
PSA 108:4 あなたの慈しみは天よりも高く、 あなたの真実は大空にまで届くからだ。
PSA 108:5 神よ、天よりも高く上げられてください。 あなたの栄光が全地を覆いますように。
PSA 108:6 あなたの愛する者たちが救い出されるために、 右手で救い、私たちに答えてください。
PSA 108:7 神は聖所から語られた。「わたしは勝ち誇ってシェケムを分け、 スコテの谷を測り分ける。
PSA 108:8 ギレアデはわたしのもの。マナセもわたしのもの。 エフライムはわたしのかぶと。 ユダはわたしの王笏。
PSA 108:9 モアブはわたしの洗い鉢。 エドムには、わたしの履物を投げる。 ペリシテに向かって勝利の叫びを上げる。」
PSA 108:10 誰が私を城壁のある町へ導くだろうか。 誰が私をエドムへ導くだろうか。
PSA 108:11 神よ、私たちを退けられたのは、あなたではないか。 神よ、あなたは私たちの軍勢と共に出て行かれない。
PSA 108:12 敵に立ち向かうため、私たちを助けてください。 人の助けはむなしいからだ。
PSA 108:13 神によって、私たちは勇ましく戦う。 神ご自身が、私たちの敵を踏みつけられる。
PSA 109:1 指揮者のために。ダビデの詩。 私の賛美の神よ、黙っていないでください。
PSA 109:2 悪者の口と欺きの口が、私に向かって開かれたからだ。 彼らは偽りの舌で、私に語りかけた。
PSA 109:3 彼らは憎しみの言葉で私を取り囲み、 理由もなく私に戦いを挑んだ。
PSA 109:4 私の愛に報いて、彼らは私に敵対する。 しかし私は祈りに専念する。
PSA 109:5 彼らは善に悪をもって報い、 私の愛に憎しみを返した。
PSA 109:6 彼を支配する悪者を立て、 告発者を彼の右に立たせてください。
PSA 109:7 彼が裁かれるとき、罪ある者とされ、 その祈りさえ罪とみなされますように。
PSA 109:8 彼の日々は少なくなり、 その務めをほかの者が受け継ぎますように。
PSA 109:9 その子らは父のない者となり、 その妻はやもめとなりますように。
PSA 109:10 その子らはさまよい歩いて物乞いし、 荒れ果てた住まいから追われますように。
PSA 109:11 貸し主が、彼の持つものをことごとく取り上げ、 見知らぬ者たちが、その労苦の実を奪いますように。
PSA 109:12 彼に慈しみを示す者がなく、 父のない子らをあわれむ者もありませんように。
PSA 109:13 その子孫は断ち切られ、 次の世代には、その名が消し去られますように。
PSA 109:14 その父祖の不義が主に覚えられ、 その母の罪も消し去られませんように。
PSA 109:15 それらが絶えず主の御前にあり、 主が彼らの記憶を地から断ち切られますように。
PSA 109:16 彼は慈しみを示すことを覚えず、 貧しく乏しい者、心の打ち砕かれた者を、 死に至らせるまで追い詰めたからだ。
PSA 109:17 彼は呪うことを愛したので、呪いが彼に臨んだ。 祝福を喜ばなかったので、祝福は彼から遠く離れた。
PSA 109:18 彼は衣をまとうように呪いをまとった。 呪いは水のようにその内に入り、 油のようにその骨に染み込んだ。
PSA 109:19 それが、身を覆う衣のように、 いつも締める帯のようになりますように。
PSA 109:20 これが、私に敵対する者たちへの、主からの報いである。 私に向かって悪を語る者たちへの報いである。
PSA 109:21 しかし、神である主よ、 御名のために、私を顧みてください。 あなたの慈しみは良いものだから、私を救い出してください。
PSA 109:22 私は貧しく、乏しい者であり、 心は内で傷ついているからだ。
PSA 109:23 私は夕暮れの影のように消え去り、 いなごのように振り落とされる。
PSA 109:24 断食のために、私のひざは弱り、 私の肉体はやせ衰えている。
PSA 109:25 私は彼らのそしりとなった。 彼らは私を見ると、頭を振る。
PSA 109:26 私の神、主よ、私を助けてください。 あなたの慈しみによって、私を救ってください。
PSA 109:27 これがあなたの御手によるものであり、 主よ、あなたが行われたのだと、彼らが知るためだ。
PSA 109:28 彼らが呪っても、あなたは祝福してくださる。 彼らが立ち上がるとき、恥を受け、 あなたのしもべは喜ぶ。
PSA 109:29 私に敵対する者たちは、辱めをまとい、 自らの恥を外套のように身にまといますように。
PSA 109:30 私は口を開いて、大いに主に感謝し、 多くの人々の中で、主をほめたたえる。
PSA 109:31 主は乏しい者の右に立ち、 その命を罪に定めようとする者たちから、彼を救われるからだ。
PSA 110:1 ダビデの詩。 主は私の主に言われる。「わたしの右に座っていなさい。 わたしがあなたの敵を、あなたの足台とするまで。」
PSA 110:2 主はシオンから、あなたの力の杖を伸ばされる。 敵のただ中で治めよ。
PSA 110:3 あなたの力の日に、あなたの民は聖なる装いをまとい、進んで身をささげる。 暁の胎から生まれる露のように、あなたには若さの露がある。
PSA 110:4 主は誓われた。思い直されることはない。 「あなたはメルキゼデクの位に従う、とこしえの祭司である。」
PSA 110:5 主はあなたの右におられ、 怒りの日に王たちを打ち砕かれる。
PSA 110:6 主は国々をさばき、 そこを死体で満たし、 全地の支配者を打ち砕かれる。
PSA 110:7 主は道のほとりの流れから水を飲む。 それゆえ、その頭を高く上げる。
PSA 111:1 主をほめたたえよ！ 私は心を尽くして主に感謝する。 心の直ぐな者たちの集いと、会衆の中で。
PSA 111:2 主の御業は偉大であり、 それを喜ぶすべての者が、深く思い巡らす。
PSA 111:3 主の御業には誉れと威厳があり、 その義はとこしえに続く。
PSA 111:4 主は不思議な御業を、記念として残された。 主は恵み豊かで、あわれみ深い。
PSA 111:5 主はご自分を恐れる者たちに食物を与え、 ご自分の契約をとこしえに覚えておられる。
PSA 111:6 主は御業の力をご自分の民に示し、 諸国の地を彼らに受け継がせた。
PSA 111:7 その御手の業は真実と公正。 そのすべての命令は確かである。
PSA 111:8 それらは、とこしえのとこしえまで堅く立ち、 真実と正しさをもって行われる。
PSA 111:9 主はご自分の民に贖いを送り、 ご自分の契約をとこしえに定められた。 その御名は聖であり、恐るべきものである。
PSA 111:10 主を恐れることは、知恵の初め。 主の命令を行う者は皆、確かな悟りを得る。 主への賛美は、とこしえに続く。
PSA 112:1 主をほめたたえよ。 主を恐れ、 その戒めを大いに喜ぶ人は幸いである。
PSA 112:2 その子孫は地で力ある者となり、 心のまっすぐな者たちの世代は祝福される。
PSA 112:3 富と財宝はその家にあり、 その義は永遠に続く。
PSA 112:4 心のまっすぐな者たちのために、暗闇の中にも光が昇る。 その人は恵み深く、あわれみ深く、正しい。
PSA 112:5 恵み深く振る舞い、人に貸し与える人は幸いである。 その人は裁きの場でも、自分の言い分を正しく述べる。
PSA 112:6 その人は決して揺るがされない。 義人は永遠に記憶される。
PSA 112:7 悪い知らせを恐れず、 その心は揺るぎなく、主に信頼している。
PSA 112:8 その心は堅く立ち、 敵を見ても恐れない。
PSA 112:9 その人は惜しみなく分け与え、貧しい者たちに施した。 その義は永遠に続き、 その角は誉れのうちに高く上げられる。
PSA 112:10 悪者はそれを見て心を痛め、 歯ぎしりして消え去る。 悪者の願いは滅びる。
PSA 113:1 主をほめたたえよ。 主のしもべたちよ、ほめたたえよ。 主の御名をほめたたえよ。
PSA 113:2 主の御名がほめたたえられますように。 今よりとこしえまでも。
PSA 113:3 日の昇る所から沈む所まで、 主の御名はほめたたえられる。
PSA 113:4 主はすべての国々の上に高くおられ、 その栄光は天よりも高い。
PSA 113:5 誰が私たちの神、主のようだろうか。 主は高い所に御座を置き、
PSA 113:6 身をかがめて天と地をご覧になる。
PSA 113:7 主は貧しい者をちりから起こし、 乏しい者を灰の山から引き上げ、
PSA 113:8 君主たちと共に、 ご自分の民の君主たちと共に座らせる。
PSA 113:9 主は子のない女に家庭を与え、 子どもたちに恵まれた喜びの母とされる。 主をほめたたえよ。
PSA 114:1 イスラエルがエジプトから、 ヤコブの家が異なる言葉を話す民の中から出て行ったとき、
PSA 114:2 ユダは神の聖所となり、 イスラエルはその支配する国となった。
PSA 114:3 海はそれを見て逃げ去り、 ヨルダン川は退いた。
PSA 114:4 山々は雄羊のように、 丘は子羊のように跳ねた。
PSA 114:5 海よ、どうして逃げ去るのか。 ヨルダン川よ、どうして退くのか。
PSA 114:6 山々よ、どうして雄羊のように、 丘よ、どうして子羊のように跳ねるのか。
PSA 114:7 地よ、主の御前で震えよ。 ヤコブの神の御前で。
PSA 114:8 神は岩を水の池に、 火打ち石を水の泉に変えられた。
PSA 115:1 主よ、私たちにではなく、私たちにではなく、 あなたの御名に栄光を帰してください。 あなたの慈しみと真実のために。
PSA 115:2 なぜ国々の民は言うのだろうか。 「彼らの神は今どこにいるのか」と。
PSA 115:3 私たちの神は天におられ、 望むことをすべて行われる。
PSA 115:4 彼らの偶像は銀と金、 人の手の業である。
PSA 115:5 口があっても語らず、 目があっても見ない。
PSA 115:6 耳があっても聞かず、 鼻があっても嗅がない。
PSA 115:7 手があっても触れず、 足があっても歩かず、 喉から声を出すこともない。
PSA 115:8 それらを造る者も、それらのようになる。 それらに信頼するすべての者も同じである。
PSA 115:9 イスラエルよ、主に信頼せよ。 主は彼らの助け、彼らの盾である。
PSA 115:10 アロンの家よ、主に信頼せよ。 主は彼らの助け、彼らの盾である。
PSA 115:11 主を恐れる者たちよ、主に信頼せよ。 主は彼らの助け、彼らの盾である。
PSA 115:12 主は私たちを覚えておられ、祝福してくださる。 イスラエルの家を祝福し、 アロンの家を祝福してくださる。
PSA 115:13 主を恐れる者たちを祝福してくださる。 小さい者も大きい者も。
PSA 115:14 主があなたがたをますます増やしてくださるように。 あなたがたと、あなたがたの子どもたちを。
PSA 115:15 あなたがたは主に祝福されている。 天と地を造られた主に。
PSA 115:16 天は主の天である。 しかし、地は人々に与えられた。
PSA 115:17 死者は主をほめたたえない。 沈黙の中へ下る者も、誰一人ほめたたえない。
PSA 115:18 しかし、私たちは主をほめたたえる。 今よりとこしえまでも。 主をほめたたえよ。
PSA 116:1 私は主を愛する。 主は私の声と、あわれみを求める叫びを聞かれるからである。
PSA 116:2 主は私に耳を傾けられた。 それゆえ、私は生きている限り主を呼び求める。
PSA 116:3 死の綱が私を取り囲み、 よみ の苦しみが私を捕らえた。 私は苦難と悲しみに遭った。
PSA 116:4 そのとき、私は主の御名を呼び求めた。 「主よ、どうか私の魂を救い出してください。」
PSA 116:5 主は恵み深く、正しい。 まことに、私たちの神はあわれみ深い。
PSA 116:6 主は素朴な者を守られる。 私が低くされたとき、主は私を救われた。
PSA 116:7 私の魂よ、安息に戻れ。 主があなたを豊かに恵んでくださったからである。
PSA 116:8 あなたは私の魂を死から、 私の目を涙から、 私の足をつまずきから救い出された。
PSA 116:9 私は生ける者の地で主の御前を歩む。
PSA 116:10 私は信じた。それゆえ、こう言った。 「私は大いに苦しんでいる。」
PSA 116:11 私はうろたえて言った。 「すべての人は偽りを言う」と。
PSA 116:12 主が私に与えてくださったすべての恵みに、私は何をもって報いようか。
PSA 116:13 私は救いの杯を掲げ、主の御名を呼び求める。
PSA 116:14 私は主への誓願を果たす。 主のすべての民の前で。
PSA 116:15 主の聖徒たちの死は、主の目に尊い。
PSA 116:16 主よ、まことに私はあなたのしもべである。 私はあなたのしもべ、あなたの女のしもべの子である。 あなたは私の鎖を解かれた。
PSA 116:17 私はあなたに感謝のいけにえをささげ、 主の御名を呼び求める。
PSA 116:18 私は主への誓願を果たする。 主のすべての民の前で、
PSA 116:19 主の家の大庭で、 エルサレムよ、あなたのただ中で。 主をほめたたえよ。
PSA 117:1 すべての国々の民よ、主をほめたたえよ。 すべての民よ、主を賛美せよ。
PSA 117:2 私たちに対する主の慈しみは大きく、 主の真実は永遠に続く。 主をほめたたえよ。
PSA 118:1 主に感謝せよ。主は良い方。 その慈しみは永遠に続く。
PSA 118:2 さあ、イスラエルは言え。 「その慈しみは永遠に続く」と。
PSA 118:3 さあ、アロンの家は言え。 「その慈しみは永遠に続く」と。
PSA 118:4 さあ、主を恐れる者たちは言え。 「その慈しみは永遠に続く」と。
PSA 118:5 苦難の中から、私は主を呼び求めた。 主は私に答え、広い所へ導かれた。
PSA 118:6 主は私の味方。私は恐れない。 人が私に何をすることができようか。
PSA 118:7 主は私を助ける者たちと共に、私の味方である。 私は自分を憎む者たちの敗北を見る。
PSA 118:8 人に信頼するより、 主に身を避ける方が良い。
PSA 118:9 君主たちに信頼するより、 主に身を避ける方が良い。
PSA 118:10 すべての国々の民が私を取り囲んだが、 私は主の御名によって彼らを退けた。
PSA 118:11 彼らは私を取り囲んだ。確かに私を取り囲んだ。 私は主の御名によって彼らを退けた。
PSA 118:12 彼らは蜂のように私を取り囲んだが、 燃えるいばらの火のように消えた。 私は主の御名によって彼らを退けた。
PSA 118:13 あなたは私を激しく押して倒そうとしたが、 主が私を助けられた。
PSA 118:14 主は私の力、私の歌。 私の救いとなられた。
PSA 118:15 義人たちの天幕には、喜びと救いの声がある。 「主の右の手は力ある働きをする。
PSA 118:16 主の右の手は高く上げられ、 主の右の手は力ある働きをする。」
PSA 118:17 私は死なずに生き、 主の御業を語り伝える。
PSA 118:18 主は私を厳しく懲らしめられたが、 私を死に引き渡されなかった。
PSA 118:19 義の門を私のために開け。 私はそこに入り、 主に感謝する。
PSA 118:20 これが主の門。 義人たちはここから入る。
PSA 118:21 私はあなたに感謝する。 あなたが私に答え、私の救いとなられたからだ。
PSA 118:22 家を建てる者たちが捨てた石が、 隅のかしら石となった。
PSA 118:23 これは主の御業。 私たちの目には驚くべきことである。
PSA 118:24 これは主が造られた日。 私たちはこの日を喜び楽しもう。
PSA 118:25 主よ、どうか今、私たちを救ってください。 主よ、どうか今、私たちを栄えさせてください。
PSA 118:26 主の御名によって来る者は幸いである。 私たちは主の家からあなたを祝福する。
PSA 118:27 主は神。私たちに光を与えられた。 祭りのいけにえを綱で祭壇の角につなげ。
PSA 118:28 あなたは私の神。私はあなたに感謝する。 あなたは私の神。私はあなたをあがめる。
PSA 118:29 主に感謝せよ。主は良い方。 その慈しみは永遠に続く。
PSA 119:1 アレフ その歩みが非の打ちどころなく、 主の律法に従って歩む人たちは幸いである。
PSA 119:2 主の掟を守り、 心を尽くして主を求める人たちは幸いである。
PSA 119:3 まことに、彼らは悪を行わず、 主の道を歩む。
PSA 119:4 あなたはご自分の戒めを定め、 それを十分に守るよう命じられた。
PSA 119:5 ああ、私の歩みが堅く定められ、 あなたの掟を守ることができますように。
PSA 119:6 私があなたのすべての戒めに目を留めるとき、 私は恥を見ることがない。
PSA 119:7 あなたの義にかなった裁きを学ぶとき、 私はまっすぐな心であなたに感謝する。
PSA 119:8 私はあなたの掟を守る。 どうか私を完全に見捨てないでください。 ベト
PSA 119:9 若者はどのようにして、自分の道を清く保つことができるか。 あなたの言葉に従って歩むことによって。
PSA 119:10 私は心を尽くしてあなたを求めた。 あなたの戒めから迷い出ることのないようにしてください。
PSA 119:11 私はあなたに対して罪を犯さないために、 あなたの言葉を心に蓄えた。
PSA 119:12 主よ、あなたはほめたたえられる方である。 あなたの掟を私に教えてください。
PSA 119:13 この唇で、 あなたの口のすべての裁きを告げ知らせた。
PSA 119:14 私はすべての富を喜ぶのと同じように、 あなたのあかしの道を喜んだ。
PSA 119:15 私はあなたの戒めを思い巡らし、 あなたの道に目を留める。
PSA 119:16 私はあなたの掟を喜ぶ。 私はあなたの言葉を忘れない。 ギメル
PSA 119:17 あなたのしもべを良くしてください。 そうすれば、私は生き、あなたの言葉を守る。
PSA 119:18 私の目を開いてください。 そうすれば、あなたの律法にある不思議なことを見ることができる。
PSA 119:19 私は地上の旅人である。 あなたの戒めを私から隠さないでください。
PSA 119:20 私の魂は、あなたの裁きを絶えず慕い求めて力尽きそうである。
PSA 119:21 あなたは、戒めから迷い出る、 呪われた高ぶる者たちを叱責された。
PSA 119:22 そしりと侮蔑を私から取り除いてください。 私はあなたの掟を守ってきたからだ。
PSA 119:23 君主たちが座って私をそしっても、 あなたのしもべはあなたの掟を思い巡らす。
PSA 119:24 あなたの掟は私の喜びであり、 私に助言を与えるものだ。 ダレト
PSA 119:25 私の魂はちりに伏している。 あなたの言葉にしたがって、私を生かしてください。
PSA 119:26 私が自分の道を告げると、あなたは私に答えられた。 あなたの掟を私に教えてください。
PSA 119:27 あなたの戒めの道を私に悟らせてください。 そうすれば、あなたの驚くべき御業を思い巡らす。
PSA 119:28 私の魂は悲しみに疲れ果てている。 あなたの言葉にしたがって、私を強めてください。
PSA 119:29 偽りの道を私から遠ざけ、 恵みによって、あなたの律法を私に教えてください。
PSA 119:30 私は真実の道を選び、 あなたの裁きを私の前に置いた。
PSA 119:31 私はあなたの掟にすがりつく。 主よ、私に恥を見させないでください。
PSA 119:32 私はあなたの戒めの道を走る。 あなたが私の心を自由にしてくださるからだ。 ヘー
PSA 119:33 主よ、あなたの掟の道を私に教えてください。 そうすれば、私は終わりまでそれを守る。
PSA 119:34 私に悟りを与えてください。そうすれば、私はあなたの律法を守り、 心を尽くしてそれに従う。
PSA 119:35 あなたの戒めの道を行くように、私を導いてください。 私はそれを喜んでいるからだ。
PSA 119:36 私の心を自分の利益ではなく、 あなたの掟に向けてください。
PSA 119:37 むなしいものを見ないように、私の目をそらし、 あなたの道において私を生かしてください。
PSA 119:38 あなたを恐れる者となるように、 しもべへの約束を果たしてください。
PSA 119:39 私が恐れているそしりを取り除いてください。 あなたの裁きは良いからだ。
PSA 119:40 見よ、私はあなたの戒めを慕い求めている。 あなたの義によって私を生かしてください。 ワウ
PSA 119:41 主よ、あなたの言葉にしたがって、 あなたの慈しみと、あなたの救いが私に臨みますように。
PSA 119:42 そうすれば、私をそしる者に私は答えることができる。 私はあなたの言葉に信頼しているからだ。
PSA 119:43 真理の言葉を私の口から決して奪い去らないでください。 私はあなたの裁きを待ち望んでいるからだ。
PSA 119:44 そうすれば、私は常にあなたの律法を守り、 世々限りなく守る。
PSA 119:45 私は自由に歩む。 私はあなたの戒めを求めたからだ。
PSA 119:46 私は王たちの前でもあなたの掟について語り、 恥を見ることはない。
PSA 119:47 私が愛するあなたの戒めを、 私は喜ぶ。
PSA 119:48 愛するあなたの戒めに両手を差し伸べ、 あなたの掟を思い巡らす。 ザイン
PSA 119:49 あなたのしもべへの言葉を思い出してください。 あなたがその言葉によって私に希望を与えてくださったからだ。
PSA 119:50 これは苦難の中での私の慰めである。 あなたの言葉が私を生かしたからだ。
PSA 119:51 高ぶる者たちはひどく私をあざけったが、 私はあなたの律法からそれなかった。
PSA 119:52 主よ、私はあなたの昔からの裁きを思い出し、 自らを慰めた。
PSA 119:53 あなたの律法を捨てる悪者たちのゆえに、 憤りが私を捕らえた。
PSA 119:54 私が旅人として住む家で、 あなたの掟は私の歌となった。
PSA 119:55 主よ、私は夜にあなたの御名を思い出し、 あなたの律法を守った。
PSA 119:56 これこそ私の受けた恵み。 私はあなたの戒めを守っている。 ヘト
PSA 119:57 主こそ私の受ける分。 私はあなたの言葉を守ると言った。
PSA 119:58 私は心を尽くしてあなたの恵みを求めた。 あなたの言葉にしたがって、私をあわれんでください。
PSA 119:59 私は自分の道を振り返り、 あなたの掟に向かって歩みを変えた。
PSA 119:60 私はあなたの戒めを守ることを急ぎ、 遅れなかった。
PSA 119:61 悪者の縄が私に巻きついても、 私はあなたの律法を忘れなかった。
PSA 119:62 真夜中に私は起きて、あなたに感謝する。 あなたの義にかなった裁きのゆえに。
PSA 119:63 私は、あなたを恐れるすべての者たちと、 あなたの戒めを守る者たちの友である。
PSA 119:64 主よ、地はあなたの慈しみで満ちている。 あなたの掟を私に教えてください。 テト
PSA 119:65 主よ、あなたは言葉のとおりに、 しもべを良くしてくださった。
PSA 119:66 良い判断力と知識を私に教えてください。 私はあなたの戒めを信じたからだ。
PSA 119:67 私は苦しめられる前は迷い出ていたが、 今はあなたの言葉を守っている。
PSA 119:68 あなたは良い方であり、良いことを行われる。 あなたの掟を私に教えてください。
PSA 119:69 高ぶる者たちは私について偽りを言い広めたが、 私は心を尽くしてあなたの戒めを守る。
PSA 119:70 彼らの心は脂肪に覆われて鈍くなっているが、 私はあなたの律法を喜ぶ。
PSA 119:71 私が苦しめられたことは、私にとって良いことであった。 それは私があなたの掟を学ぶためであった。
PSA 119:72 あなたの口から出る律法は、幾千の金銀にも勝る。 ヨド
PSA 119:73 あなたの御手が私を造り、形作られた。 私に悟りを与えてください。そうすれば、私はあなたの戒めを学ぶだろう。
PSA 119:74 あなたを恐れる者たちは私を見て喜ぶ。 私はあなたの言葉を待ち望んだからだ。
PSA 119:75 主よ、私はあなたの裁きが正しいことと、 あなたが真実のうちに私を苦しめられたことを知っている。
PSA 119:76 どうかあなたの慈しみが私の慰めとなりますように。 あなたのしもべに与えられた約束のとおりに。
PSA 119:77 あなたのあわれみが私に臨み、私が生きることができますように。 あなたの律法は私の喜びだからだ。
PSA 119:78 高ぶる者たちが恥を見ますように。彼らは理由もなく私を打ち倒したからだ。 私はあなたの戒めを思い巡らす。
PSA 119:79 あなたを恐れる者たちが私のもとに立ち返りますように。 そうすれば、彼らはあなたの掟を知るだろう。
PSA 119:80 私の心があなたの掟において非の打ちどころのないものとなりますように。 それは私が恥を見ないためである。 カフ
PSA 119:81 私の魂はあなたの救いを慕って力尽きそうである。 私はあなたの言葉を待ち望んでいる。
PSA 119:82 私の目はあなたの言葉を慕って衰える。 私は言う。「いつあなたは私を慰めてくださるのか」と。
PSA 119:83 私は煙にさらされたぶどう酒の革袋のようになっても、 あなたの掟を忘れない。
PSA 119:84 あなたのしもべの日は、あとどれほどあるのだろうか。 いつあなたは私を迫害する者たちに裁きを下されるのか。
PSA 119:85 高ぶる者たちは私のために落とし穴を掘った。 彼らはあなたの律法に従わない。
PSA 119:86 あなたのすべての戒めは真実である。 彼らは理由もなく私を迫害する。 どうか私を助けてください。
PSA 119:87 彼らは私を地上からほとんど消し去りそうになったが、 私はあなたの戒めを捨てなかった。
PSA 119:88 あなたの慈しみにしたがって、私を生かしてください。 そうすれば、私はあなたの口から出る掟を守る。 ラメド
PSA 119:89 主よ、あなたの言葉は天に永遠に堅く立っている。
PSA 119:90 あなたの真実は代々にわたる。 あなたは地を堅く立てられ、地はとどまっている。
PSA 119:91 あなたの定めによって、すべては今日まで立っている。 すべてのものがあなたのしもべだからである。
PSA 119:92 あなたの律法が私の喜びでなかったなら、 私は苦難の中で滅びていたことだろう。
PSA 119:93 私は永遠にあなたの戒めを忘れない。 あなたはそれらによって私を生かしてくださったからである。
PSA 119:94 私はあなたのものだ。私を救ってください。 私はあなたの戒めを求めたからだ。
PSA 119:95 悪者たちは私を滅ぼそうと待ち構えているが、 私はあなたの掟を思い巡らす。
PSA 119:96 どれほど完全なものにも限界があるのを見たが、 あなたの戒めは計り知れなく広い。 メム
PSA 119:97 私はあなたの律法をどれほど愛していることだろう。 それは一日中、私の思い巡らすものである。
PSA 119:98 あなたの戒めは、私を敵よりも賢くする。 それらがいつも私と共にあるからだ。
PSA 119:99 私はすべての教師たちよりも悟りがある。 あなたのあかしが私の思い巡らすものだからである。
PSA 119:100 私は年長者たちよりも理解している。 私はあなたの戒めを守っているからである。
PSA 119:101 私はあなたの言葉を守るために、 あらゆる悪の道から私の足を引き止めた。
PSA 119:102 私はあなたの裁きからそれなかった。 あなたが私を教えられたからである。
PSA 119:103 あなたのみことばは、私の口になんと甘いことか。 そうだ、私の口には蜜よりも甘い。
PSA 119:104 あなたの戒めによって私は悟りを得る。 それゆえ、私はすべての偽りの道を憎む。 ヌン
PSA 119:105 あなたの言葉は私の足のともしび、 私の道の光である。
PSA 119:106 私はあなたの義にかなった裁きを守ると誓い、 それを確かなものとした。
PSA 119:107 私は大いに苦しんでいる。 主よ、あなたの言葉にしたがって、私を生かしてください。
PSA 119:108 主よ、この口から進んでささげる賛美を受け入れ、 あなたの裁きを私に教えてください。
PSA 119:109 私の命はいつもこの手にあるが、 私はあなたの律法を忘れない。
PSA 119:110 悪者たちは私のために罠を仕掛けたが、 私はあなたの戒めから迷い出なかった。
PSA 119:111 私はあなたのあかしを永遠に受け継ぐものとした。 それらは私の心の喜びだからである。
PSA 119:112 私は終わりまで、永遠に、 あなたの掟を行うことに心を定めた。 サメク
PSA 119:113 私は二心を持つ者たちを憎み、 あなたの律法を愛する。
PSA 119:114 あなたは私の隠れ場であり、私の盾である。 私はあなたの言葉を待ち望む。
PSA 119:115 悪を行う者たちよ、私から離れ去れ。 私はわが神の戒めを守る。
PSA 119:116 あなたの言葉にしたがって私を支え、私が生きるようにしてください。 私の望みを裏切らないでください。
PSA 119:117 私を支えてください。そうすれば私は安全であり、 常にあなたの掟に目を留める。
PSA 119:118 あなたは、あなたの掟から迷い出るすべての者を拒まれる。 彼らの欺きはむなしいからである。
PSA 119:119 あなたは地のすべての悪者を金属のかすのように取り除かれる。 それゆえ、私はあなたのあかしを愛する。
PSA 119:120 私の肉体はあなたへの恐れで震え、 私はあなたの裁きを恐れる。 アイン
PSA 119:121 私は公正と義を行った。 私を虐げる者たちに私を委ねないでください。
PSA 119:122 あなたのしもべの幸いを請け負ってください。 高ぶる者たちが私を虐げないようにしてください。
PSA 119:123 私の目はあなたの救いと、 あなたの義の言葉を慕って衰える。
PSA 119:124 あなたの慈しみにしたがって、しもべを扱い、 あなたの掟を私に教えてください。
PSA 119:125 私はあなたのしもべである。私に悟りを与えてください。 そうすれば、私はあなたのあかしを知るだろう。
PSA 119:126 今は主が行動される時である。 彼らはあなたの律法を破ったからである。
PSA 119:127 それゆえ、私は金よりも、そうだ、純金よりも、 あなたの戒めを愛する。
PSA 119:128 それゆえ、私はあなたのすべての戒めを正しいと認め、 あらゆる偽りの道を憎む。 ペー
PSA 119:129 あなたのあかしは驚くべきものである。 それゆえ、私の魂はそれを守る。
PSA 119:130 あなたの言葉が開かれると光を放ち、 わきまえのない者たちに悟りを与える。
PSA 119:131 私は口を大きく開けてあえいだ。 私はあなたの戒めを慕い求めたからである。
PSA 119:132 御名を愛する者にいつもなさるように、 私に御顔を向け、あわれんでください。
PSA 119:133 あなたの言葉によって私の歩みを堅くし、 どんな不義も私を支配しないようにしてください。
PSA 119:134 人の虐げから私を贖い出してください。 そうすれば、私はあなたの戒めを守る。
PSA 119:135 あなたの御顔をあなたのしもべの上に光り輝かせ、 あなたの掟を私に教えてください。
PSA 119:136 涙の川が私の目から流れる。 彼らがあなたの律法を守らないからである。 ツァデ
PSA 119:137 主よ、あなたは義にかなっており、 あなたの裁きはまっすぐである。
PSA 119:138 あなたは義をもって掟を命じられ、 それらはまことに真実である。
PSA 119:139 あなたへの熱情が私を食い尽くす。 私の敵があなたの言葉を忘れたからである。
PSA 119:140 あなたの約束は十分に試されており、 それゆえ、あなたのしもべはそれを愛する。
PSA 119:141 私は小さく、軽蔑されているが、 私はあなたの戒めを忘れない。
PSA 119:142 あなたの義は永遠の義であり、 あなたの律法は真理である。
PSA 119:143 苦難と苦悩が私に降りかかったが、 あなたの戒めは私の喜びである。
PSA 119:144 あなたのあかしは永遠に正しい。 私に悟りを与えてください。そうすれば私は生きるだろう。 コフ
PSA 119:145 私は心を尽くして呼び求める。 主よ、私に答えてください。 私はあなたの掟を守る。
PSA 119:146 私はあなたを呼び求めた。私を救ってください。 私はあなたの掟を守る。
PSA 119:147 私は夜明け前に起きて、助けを求めて叫んだ。 私はあなたの言葉を待ち望んだ。
PSA 119:148 夜の見張りの間も、私の目は開いている。 それはあなたの言葉を思い巡らすためである。
PSA 119:149 あなたの慈しみにしたがって私の声を聞いてください。 主よ、あなたの裁きにしたがって私を生かしてください。
PSA 119:150 悪を追い求める者たちが近づいて来る。 彼らはあなたの律法から遠く離れている。
PSA 119:151 主よ、あなたは近くにおられ、 あなたのすべての戒めは真理である。
PSA 119:152 昔から、私はあなたのあかしについて知っている。 あなたがそれを永遠に堅く立てられたことを。 レシュ
PSA 119:153 私の苦難を見て、私を救い出してください。 私はあなたの律法を忘れていないからだ。
PSA 119:154 私の言い分を弁護し、私を贖い出してください。 あなたの約束にしたがって、私を生かしてください。
PSA 119:155 救いは悪者たちから遠く離れている。 彼らはあなたの掟を求めないからである。
PSA 119:156 主よ、あなたのあわれみは大いなるものである。 あなたの裁きにしたがって、私を生かしてください。
PSA 119:157 私を迫害する者たちと敵は多いが、 私はあなたのあかしからそれていない。
PSA 119:158 私は裏切り者たちを見て嫌悪した。 彼らがあなたの言葉を守らないからである。
PSA 119:159 私がどれほどあなたの戒めを愛しているかを見てください。 主よ、あなたの慈しみにしたがって私を生かしてください。
PSA 119:160 あなたの言葉のすべては真理であり、 あなたの義にかなった一つ一つの裁きは永遠に続く。 シン
PSA 119:161 君主たちは理由もなく私を迫害したが、 私の心はあなたの言葉を畏れている。
PSA 119:162 大いなる獲物を見つけた者のように、 私はあなたの言葉を喜ぶ。
PSA 119:163 私は偽りを憎み、忌み嫌うが、 あなたの律法を愛する。
PSA 119:164 あなたの義にかなった裁きのゆえに、 私は一日に七度、あなたを賛美する。
PSA 119:165 あなたの律法を愛する者たちには豊かな平和があり、 彼らをつまずかせるものは何もない。
PSA 119:166 主よ、私はあなたの救いを待ち望み、 あなたの戒めを行った。
PSA 119:167 私の魂はあなたのあかしを守り、 私はそれを大いに愛する。
PSA 119:168 私はあなたの戒めとあなたのあかしを守った。 私のすべての道はあなたの御前にあるからである。 タウ
PSA 119:169 主よ、私の叫びがあなたの御前に届きますように。 あなたの言葉にしたがって、私に悟りを与えてください。
PSA 119:170 私の願いがあなたの御前に届きますように。 あなたの言葉にしたがって、私を救い出してください。
PSA 119:171 私の唇から賛美があふれますように。 あなたが掟を教えてくださるからだ。
PSA 119:172 私の舌にあなたの言葉を歌わせてください。 あなたのすべての戒めは義だからだ。
PSA 119:173 あなたの手が私を助けますように。 私はあなたの戒めを選んだからだ。
PSA 119:174 主よ、私はあなたの救いを慕い求め、 あなたの律法は私の喜びである。
PSA 119:175 私の魂を生かしてください。そうすれば、私はあなたを賛美する。 あなたの裁きが私を助けますように。
PSA 119:176 私は失われた羊のように迷い出た。あなたのしもべを探し求めてください。 私はあなたの戒めを忘れないからだ。
PSA 120:1 都上りの歌。 苦しみの中で、私は主に叫び求めた。 主は私に答えてくださった。
PSA 120:2 主よ、偽りの唇から、 欺きの舌から、私の魂を救い出してください。
PSA 120:3 欺きの舌よ、何があなたに与えられ、 さらに何が加えられるのか。
PSA 120:4 勇士の鋭い矢と、 えにしだの燃える炭だ。
PSA 120:5 ああ、私はなんと災いなのだ。メシェクに寄留し、 ケダルの天幕の中に住むとは。
PSA 120:6 私の魂はあまりにも長く、 平和を憎む者と共に住んできた。
PSA 120:7 私は平和を求める。 しかし、私が語ると、彼らは戦いを求める。
PSA 121:1 都上りの歌。 私は山々に目を上げる。 私の助けはどこから来るのか。
PSA 121:2 私の助けは主から来る。 天と地を造られた方から。
PSA 121:3 主はあなたの足を揺らがせず、 あなたを守る方はまどろむことがない。
PSA 121:4 見よ、イスラエルを守る方は、 まどろむことも眠ることもない。
PSA 121:5 主はあなたを守る方。 主はあなたの右手にある陰。
PSA 121:6 昼は太陽もあなたを打たず、 夜は月もあなたを打たない。
PSA 121:7 主はすべての悪からあなたを守り、 あなたの魂を守られる。
PSA 121:8 主はあなたの出るのも入るのも守られる。 今より、とこしえまでも。
PSA 122:1 都上りの歌。ダビデの詩。 人々が私に「主の家へ行こう」と言ったとき、 私は喜んだ。
PSA 122:2 エルサレムよ、私たちの足はあなたの門の内に立っている。
PSA 122:3 エルサレムは、一つに固く組み合わされた都として建てられている。
PSA 122:4 そこへ諸部族、主の部族が上って行く。 イスラエルに与えられたおきてに従い、 主の御名に感謝するために。
PSA 122:5 そこには裁きのための王座が、 ダビデの家の王座が据えられている。
PSA 122:6 エルサレムの平和を祈れ。 「あなたを愛する者たちが栄えるように。
PSA 122:7 あなたの城壁の内に平和があり、 あなたの宮殿の内に繁栄があるように。」
PSA 122:8 私の兄弟と友のために、 今、私は言おう。「あなたの内に平和があるように」と。
PSA 122:9 私たちの神、主の家のために、 私はあなたの幸いを求めよう。
PSA 123:1 都上りの歌。 天に座しておられる方よ、 私はあなたに目を上げる。
PSA 123:2 見よ、しもべの目が主人の手に向かい、 女のしもべの目が女主人の手に向かうように、 私たちの目は、私たちの神、主に向かう。 主が私たちをあわれんでくださるまで。
PSA 123:3 主よ、私たちをあわれんでください。あわれんでください。 私たちはあまりにも多くの侮りを受けていた。
PSA 123:4 私たちの魂は、安穏に暮らす者たちのあざけりと、 高ぶる者たちの侮りで、あまりにも満たされている。
PSA 124:1 都上りの歌。ダビデの詩。 もし主が私たちの味方でなかったなら、 今、イスラエルは言え。
PSA 124:2 もし主が私たちの味方でなかったなら、 人々が私たちに逆らって立ち上がったとき、
PSA 124:3 そのとき、彼らは私たちを生きたままのみ込んでいただろう。 彼らの怒りが私たちに向かって燃え上がったとき。
PSA 124:4 そのとき、水は私たちをのみ込み、 激流は私たちの魂を越えていただろう。
PSA 124:5 そのとき、荒れ狂う水が私たちの魂を越えていただろう。
PSA 124:6 主がほめたたえられますように。 主は私たちを、彼らの歯の餌食にされなかった。
PSA 124:7 私たちの魂は、鳥を捕る者の罠から鳥のように逃れた。 罠は破られ、私たちは逃れた。
PSA 124:8 私たちの助けは主の御名にある。 天と地を造られた方の御名に。
PSA 125:1 都上りの歌。 主に信頼する者たちは、シオンの山のよう。 揺らぐことなく、とこしえにとどまる。
PSA 125:2 山々がエルサレムを取り囲むように、 主は今より、とこしえまでも、ご自分の民を取り囲まれる。
PSA 125:3 悪者の王笏は、義人に割り当てられた地の上にとどまらない。 義人が手を伸ばして悪を行わないためである。
PSA 125:4 主よ、善良な者たちと、 心のまっすぐな者たちに善を行ってください。
PSA 125:5 しかし、曲がった道にそれる者たちを、 主は悪を行う者たちと共に連れ去られる。 イスラエルに平和があるように。
PSA 126:1 都上りの歌。 主がシオンへ帰る者たちを連れ戻されたとき、 私たちは夢を見ている者のようであった。
PSA 126:2 そのとき、私たちの口は笑いで満たされ、 私たちの舌は喜びの歌で満たされた。 そのとき、国々の間で人々は言った。 「主は彼らのために、大いなることを行われた。」
PSA 126:3 主は私たちのために、大いなることを行われた。 それゆえ、私たちは喜んでいる。
PSA 126:4 主よ、私たちの繁栄を回復してください。 ネゲブの川の流れのように。
PSA 126:5 涙と共に種をまく者は、喜びのうちに刈り取る。
PSA 126:6 種を携え、泣きながら出て行く者は、 束を携え、喜びながら必ず帰って来る。
PSA 127:1 都上りの歌。ソロモンによる。 主が家を建てられなければ、 建てる者たちの労苦はむなしい。 主が都を守られなければ、 見張る者が警戒してもむなしい。
PSA 127:2 あなたがたが早く起き、 遅くまで起きていて、 労苦のパンを食べることはむなしい。 主は愛する者に眠りを与えられるからである。
PSA 127:3 見よ、子どもたちは主から受け継ぐもの。 胎の実は主からの報いである。
PSA 127:4 若い日に生まれた子どもたちは、 勇士の手にある矢のようである。
PSA 127:5 矢筒をその矢で満たす人は幸いである。 門で敵と語り合うときも、恥を受けることはない。
PSA 128:1 都上りの歌。 主を恐れ、 その道を歩むすべての者は幸いである。
PSA 128:2 あなたは自分の手の労苦の実を食べる。 あなたは幸いで、すべてがうまくいく。
PSA 128:3 あなたの妻は、家の奥で実を結ぶぶどうの木のよう。 あなたの子どもたちは、食卓を囲むオリーブの若枝のようである。
PSA 128:4 見よ、主を恐れる人はこのように祝福される。
PSA 128:5 主がシオンからあなたを祝福してくださるように。 あなたが生きるすべての日に、エルサレムの幸いを見るように。
PSA 128:6 あなたが子どもの子どもを見るように。 イスラエルに平和があるように。
PSA 129:1 都上りの歌。 彼らは私の若いころから、幾度も私を苦しめた。 今、イスラエルは言え。
PSA 129:2 彼らは私の若いころから、幾度も私を苦しめた。 それでも、私に勝つことはできなかった。
PSA 129:3 耕す者たちは私の背中を耕し、 長い畝を作った。
PSA 129:4 主は義なる方。 悪者たちの綱を断ち切られた。
PSA 129:5 シオンを憎む者たちは皆、 恥を受け、退けられるように。
PSA 129:6 彼らは、育つ前に枯れる、 屋根の上の草のようになれ。
PSA 129:7 刈る者が手を満たすこともなく、 束を結ぶ者が胸に抱えることもない草のように。
PSA 129:8 通りかかる者たちも、こうは言わない。 「主の祝福があなたがたの上にあるように。 私たちは主の御名によって、あなたがたを祝福する。」
PSA 130:1 都上りの歌。 主よ、私は深い所からあなたを呼び求める。
PSA 130:2 主よ、私の声を聞いてください。 私の願いの声に、あなたの耳を傾けてください。
PSA 130:3 主よ、 あなたが罪を記録されるなら、 主よ、誰が立つことができるだろうか。
PSA 130:4 しかし、あなたには赦しがある。 だからこそ、あなたは恐れられる。
PSA 130:5 私は主を待ち望む。 私の魂は待ち望み、 その御言葉に望みを置く。
PSA 130:6 私の魂は、夜回りが朝を待つよりも主を待ち望む。 まことに、夜回りが朝を待つよりも。
PSA 130:7 イスラエルよ、主に望みを置け。 主には慈しみがあり、 豊かな贖いがあるからだ。
PSA 130:8 主はイスラエルを、そのすべての罪から贖われる。
PSA 131:1 都上りの歌。ダビデの詩。 主よ、私の心は高ぶらず、私の目もおごらない。 私は大きなことにも、 自分には及ばない不思議なことにも、心を向けない。
PSA 131:2 まことに私は、自分の魂を静め、落ち着かせた。 母のそばにいる乳離れした子のように、 私の魂は、乳離れした子のようである。
PSA 131:3 イスラエルよ、主に望みを置け。 今より、とこしえまでも。
PSA 132:1 都上りの歌。 主よ、ダビデと、彼が受けたすべての苦しみを覚えてください。
PSA 132:2 彼がどのように主に誓い、 ヤコブの力ある方に誓願を立てたかを。
PSA 132:3 「私は決して自分の家に入らず、 自分の寝床にも上らない。
PSA 132:4 私の目に眠りを与えず、 まぶたにまどろみを許さない。
PSA 132:5 主のための場所、 ヤコブの力ある方の住まいを見いだすまでは。」
PSA 132:6 見よ、私たちはエフラタでそのことを聞き、 ヤアルの野でそれを見つけた。
PSA 132:7 「私たちは主の住まいに入り、 その足台の前にひれ伏そう。」
PSA 132:8 主よ、立ち上がって、あなたの安息の場所に入ってください。 あなたも、あなたの御力の箱も。
PSA 132:9 あなたの祭司たちが義をまとい、 あなたの聖なる者たちが喜び叫びますように。
PSA 132:10 あなたのしもべダビデのために、 あなたが油を注がれた者を退けないでください。
PSA 132:11 主は真実をもってダビデに誓われ、 その誓いを翻されることはない。 「あなたの身から出る者を、あなたの王座に着かせる。
PSA 132:12 もし、あなたの子らがわたしの契約と、 わたしが彼らに教えるあかしを守るなら、 彼らの子らも、とこしえにあなたの王座に着く。」
PSA 132:13 主はシオンを選び、 ご自分の住まいとして望まれたからである。
PSA 132:14 「ここは、とこしえにわたしの安息の場所。 わたしはここに住む。わたしがここを望んだからだ。
PSA 132:15 わたしはその食物を豊かに祝福し、 その貧しい者たちをパンで満ち足らせる。
PSA 132:16 その祭司たちに救いをまとわせ、 その聖なる者たちは大いに喜び叫ぶ。
PSA 132:17 そこで、わたしはダビデの角を芽生えさせる。 わたしは、油を注がれた者のために、ともしびを備えた。
PSA 132:18 わたしは彼の敵に恥をまとわせる。 しかし、彼の頭上では、その冠が輝く。」
PSA 133:1 都上りの歌。ダビデの詩。 見よ、兄弟たちが一つとなって共に住むことは、 なんと良く、なんと心地よいことか。
PSA 133:2 それは、頭に注がれた尊い油のよう。 ひげに流れ下り、 アロンのひげにまで流れ、 その衣の縁にまで流れ下る油のようである。
PSA 133:3 また、ヘルモンの露が、 シオンの山々に降りるようである。 そこで主は祝福を命じられた。 とこしえの命を。
PSA 134:1 都上りの歌。 見よ、主のすべてのしもべたちよ、主をほめたたえよ。 夜、主の家に立つ者たちよ。
PSA 134:2 聖所で手を上げ、 主をほめたたえよ。
PSA 134:3 主がシオンからあなたを祝福してくださるように、 天と地を造られた主が。
PSA 135:1 主をほめたたえよ！ 主の御名をほめたたえよ。 主のしもべたちよ、主をほめたたえよ。
PSA 135:2 主の家に立つ者たちよ、 私たちの神の家の庭に立つ者たちよ。
PSA 135:3 主をほめたたえよ。主は良い方だからだ。 その御名をほめ歌え。それは喜ばしいことだからだ。
PSA 135:4 主はヤコブをご自分のために選び、 イスラエルをご自分の宝とされたからだ。
PSA 135:5 まことに私は知っている。主は偉大であり、 私たちの主は、すべての神々にまさる方である。
PSA 135:6 主は望むことをすべて行われる。 天でも地でも、海でも、すべての深い所でも。
PSA 135:7 主は地の果てから雲を立ち上らせ、 雨のために稲妻を造り、 その倉から風を出される。
PSA 135:8 主はエジプトの長子を打たれた。 人も家畜も。
PSA 135:9 エジプトよ、主はあなたのただ中に、しるしと不思議を送られた。 ファラオと、そのすべての家来に対して。
PSA 135:10 主は多くの国々を打ち、 力ある王たちを殺された。
PSA 135:11 アモリ人の王シホン、 バシャンの王オグ、 そしてカナンのすべての王国を。
PSA 135:12 主は彼らの地を相続地として与え、 ご自分の民イスラエルの相続地とされた。
PSA 135:13 主よ、あなたの御名はとこしえに続き、 あなたの名声は代々に及ぶ。
PSA 135:14 主はご自分の民を裁き、 ご自分のしもべたちをあわれまれるからだ。
PSA 135:15 諸国の民の偶像は銀と金、 人の手のわざである。
PSA 135:16 口があっても語れず、 目があっても見ることができない。
PSA 135:17 耳があっても聞くことができず、 その口には息もない。
PSA 135:18 それを造る者たちは、それと同じようになる。 それに信頼する者も皆、そのようになる。
PSA 135:19 イスラエルの家よ、主をほめたたえよ。 アロンの家よ、主をほめたたえよ。
PSA 135:20 レビの家よ、主をほめたたえよ。 主を恐れる者たちよ、主をほめたたえよ。
PSA 135:21 主がシオンからほめたたえられますように。 エルサレムに住まわれる主が。 主をほめたたえよ！
PSA 136:1 主に感謝せよ。主は良い方だから。 その慈しみはとこしえに続く。
PSA 136:2 神々の神に感謝せよ。 その慈しみはとこしえに続く。
PSA 136:3 主の主に感謝せよ。 その慈しみはとこしえに続く。
PSA 136:4 ただひとり、偉大な不思議を行われる方に。 その慈しみはとこしえに続く。
PSA 136:5 知恵をもって天を造られた方に。 その慈しみはとこしえに続く。
PSA 136:6 水の上に地を広げられた方に。 その慈しみはとこしえに続く。
PSA 136:7 大いなる光るものを造られた方に。 その慈しみはとこしえに続く。
PSA 136:8 昼を治める太陽を。 その慈しみはとこしえに続く。
PSA 136:9 夜を治める月と星々を。 その慈しみはとこしえに続く。
PSA 136:10 エジプトの長子を打たれた方に。 その慈しみはとこしえに続く。
PSA 136:11 イスラエルを彼らの中から導き出された方に。 その慈しみはとこしえに続く。
PSA 136:12 力強い御手と、伸ばされた御腕をもって。 その慈しみはとこしえに続く。
PSA 136:13 紅海を二つに分けられた方に。 その慈しみはとこしえに続く。
PSA 136:14 イスラエルをそのただ中に通らせた方に。 その慈しみはとこしえに続く。
PSA 136:15 ファラオとその軍勢を紅海に沈められた方に。 その慈しみはとこしえに続く。
PSA 136:16 ご自分の民を荒野で導かれた方に。 その慈しみはとこしえに続く。
PSA 136:17 大いなる王たちを打たれた方に。 その慈しみはとこしえに続く。
PSA 136:18 力ある王たちを殺された方に。 その慈しみはとこしえに続く。
PSA 136:19 アモリ人の王シホンを。 その慈しみはとこしえに続く。
PSA 136:20 バシャンの王オグを。 その慈しみはとこしえに続く。
PSA 136:21 彼らの地を相続地として与えられた方に。 その慈しみはとこしえに続く。
PSA 136:22 ご自分のしもべイスラエルの相続地として。 その慈しみはとこしえに続く。
PSA 136:23 私たちが低い境遇にあったとき、覚えてくださった方に。 その慈しみはとこしえに続く。
PSA 136:24 私たちを敵から救い出してくださった方に。 その慈しみはとこしえに続く。
PSA 136:25 すべての生き物に食物を与えられる方に。 その慈しみはとこしえに続く。
PSA 136:26 天の神に感謝せよ。 その慈しみはとこしえに続く。
PSA 137:1 バビロンの川々のほとり、そこに私たちは座った。 シオンを思い出したとき、私たちは泣いた。
PSA 137:2 その地の柳の木々に、 私たちは竪琴を掛けた。
PSA 137:3 私たちを捕らえ移した者たちが、そこで歌を求め、 私たちを苦しめた者たちが、喜びの歌を求めたからだ。 「シオンの歌を一つ、私たちに歌え」と。
PSA 137:4 異国の地で、どうして主の歌を歌えようか。
PSA 137:5 エルサレムよ、もし私があなたを忘れるなら、 私の右の手が、その巧みさを忘れるように。
PSA 137:6 もし私があなたを思い出さないなら、私の舌が上あごに張りつくように。 エルサレムを何にもまさる喜びとしないなら。
PSA 137:7 主よ、エルサレムの日に、エドムの子らが言ったことを覚えてください。 「破壊せよ！ その基までも破壊せよ！」と。
PSA 137:8 滅びに定められたバビロンの娘よ、 あなたに報いる者は幸いである。 あなたが私たちにしたとおりに。
PSA 137:9 あなたの幼子を捕らえ、 岩に打ちつける者は幸いである。
PSA 138:1 ダビデの詩。 私は心を尽くして、あなたに感謝する。 神々の前で、あなたをほめ歌う。
PSA 138:2 私はあなたの聖なる宮に向かってひれ伏し、 あなたの慈しみと真実のゆえに、御名に感謝する。 あなたは御名と御言葉を、すべてにまさって高くされたからだ。
PSA 138:3 私が呼び求めた日に、あなたは答えてくださり、 私の魂を力づけ、勇気を与えてくださった。
PSA 138:4 主よ、地のすべての王はあなたに感謝する。 彼らはあなたの御口の言葉を聞いたからだ。
PSA 138:5 彼らは主の道について歌う。 主の栄光は偉大だからだ。
PSA 138:6 主は高くおられるが、低い者を顧み、 高ぶる者を遠くから見抜かれる。
PSA 138:7 私が苦難のただ中を歩んでも、あなたは私を生かしてくださる。 あなたは敵の怒りに向かって御手を伸ばし、 あなたの右の手が私を救ってくださる。
PSA 138:8 主は私にかかわるすべてを成し遂げてくださる。 主よ、あなたの慈しみはとこしえに続く。 あなたの御手のわざを見捨てないでください。
PSA 139:1 指揮者のために。ダビデの詩。 主よ、あなたは私を探り、 私を知っておられる。
PSA 139:2 私が座るのも立つのも、あなたは知っておられ、 遠くから私の思いを見抜かれる。
PSA 139:3 私の歩む道も、伏す時も詳しく調べ、 私のすべての道を知り尽くしておられる。
PSA 139:4 私の舌にまだ言葉がないうちから、 見よ、主よ、あなたはそのすべてを知っておられる。
PSA 139:5 あなたは後ろからも前からも私を囲み、 御手を私の上に置かれた。
PSA 139:6 この知識は、私にはあまりにも不思議である。 高すぎて、 私には及ばない。
PSA 139:7 私はあなたの霊から、どこへ行けるだろうか。 あなたの御前から、どこへ逃れられるだろうか。
PSA 139:8 たとえ天に上っても、あなたはそこにおられる。 よみに床を設けても、 見よ、あなたはそこにおられる。
PSA 139:9 たとえ暁の翼をかり、 海の果てに住んでも、
PSA 139:10 そこでも、あなたの御手が私を導き、 あなたの右の手が私を支える。
PSA 139:11 たとえ私が、「きっと闇が私をのみ込み、 私の周りの光も夜になる」と言っても、
PSA 139:12 あなたには、闇さえ暗くない。 夜も昼のように輝き、 闇も光も、あなたには同じである。
PSA 139:13 あなたは私の内なるものを形造り、 母の胎内で私を織り上げられた。
PSA 139:14 私はあなたに感謝する。 私は畏れを覚えるほど、驚くべきものに造られたからだ。 あなたの御業は不思議である。 私の魂は、それをよく知っている。
PSA 139:15 私の骨は、あなたに隠されていなかった。 私がひそかに造られ、 地の深い所で織り成されたときにも。
PSA 139:16 あなたの目は、まだ形のない私の体を見ておられた。 あなたの書には、そのすべてが記されていた。 私のために定められた日々が、 その一日もまだ始まらないうちに。
PSA 139:17 神よ、あなたの御思いは、私にとってなんと尊いことだろう。 その総計は、なんと膨大なのだろう。
PSA 139:18 それを数えようとしても、砂よりも多く、 目覚めても、私はなおあなたと共にいる。
PSA 139:19 神よ、どうか悪者を殺してください。 血を流す者たちよ、私から離れ去れ。
PSA 139:20 彼らは悪意をもって、あなたに逆らって語り、 あなたの敵は、あなたの御名をみだりに唱える。
PSA 139:21 主よ、私はあなたを憎む者たちを憎まないだろうか。 あなたに逆らって立つ者たちに、心を痛めずにいられるだろうか。
PSA 139:22 私は彼らを、この上なく憎む。 彼らは私の敵となった。
PSA 139:23 神よ、私を探り、私の心を知ってください。 私を試し、私の思いを知ってください。
PSA 139:24 私の内に悪の道があるかどうかを見て、 私をとこしえの道に導いてください。
PSA 140:1 指揮者のために。ダビデの詩。 主よ、悪い者から私を救い出してください。 暴虐な者から私を守ってください。
PSA 140:2 彼らは心の中で悪事を企み、 絶えず戦いのために集まる。
PSA 140:3 彼らは蛇のように舌を鋭くし、 その唇の下には、まむしの毒がある。 セラ。
PSA 140:4 主よ、悪者の手から私を守り、 私の足をつまずかせようと企む暴虐な者から、救ってください。
PSA 140:5 高ぶる者たちは、私のために罠を隠し、 道のそばに網の綱を広げ、 私のために落とし穴を仕掛けた。 セラ。
PSA 140:6 私は主に言った。「あなたは私の神である。」 主よ、私の願いの叫びに耳を傾けてください。
PSA 140:7 主よ、私の主よ、私の救いの力よ、 あなたは戦いの日に、私の頭を覆ってくださった。
PSA 140:8 主よ、悪者の願いをかなえないでください。 彼らの悪い企てを成功させないでください。彼らが高ぶらないように。 セラ。
PSA 140:9 私を取り囲む者たちの頭を、 彼ら自身の唇が生み出す悪が覆いますように。
PSA 140:10 燃える炭が彼らの上に降り、 彼らが火の中に投げ込まれますように。 二度と上がれない泥沼の穴に。
PSA 140:11 舌で悪を語る者は、地に堅く立つことができない。 災いは暴虐な者を追い詰め、打ち倒す。
PSA 140:12 主が苦しむ者の訴えを取り上げ、 乏しい者のために公正を行われることを、私は知っている。
PSA 140:13 まことに義人は、あなたの御名に感謝し、 心のまっすぐな者は、あなたの御前に住む。
PSA 141:1 ダビデの詩。 主よ、私はあなたを呼び求めた。 すぐに私のもとへ来てください。 私が呼び求めるとき、その声に耳を傾けてください。
PSA 141:2 私の祈りが香のように御前に立ち上り、 上げる両手が夕べのいけにえのようになりますように。
PSA 141:3 主よ、私の口に見張りを置き、 私の唇の戸を守ってください。
PSA 141:4 私の心を、どんな悪にも傾けないでください。 不義を行う者たちと共に、悪い行いに加わることのないように。 彼らのごちそうを食べさせないでください。
PSA 141:5 義人が私を打つなら、それは慈しみである。 彼が私を戒めるなら、それは頭に注ぐ油のようである。 私の頭がそれを拒まないようにしてください。 それでも私は、彼らの悪い行いに対して祈り続ける。
PSA 141:6 彼らのさばき人たちは、岩壁から投げ落とされる。 彼らは私の言葉を聞くだろう。それは心地よいからだ。
PSA 141:7 「地を耕す者が土を砕くように、 私たちの骨は、よみの入口に散らされている。」
PSA 141:8 主よ、わが主よ、私の目はあなたに向いている。 私はあなたに身を避ける。 私の魂を見捨てないでください。
PSA 141:9 彼らが私のために仕掛けた罠から、 不義を行う者たちの落とし穴から、私を守ってください。
PSA 141:10 悪者たちが共に自分たちの網に落ち、 その間に、私は通り過ぎますように。
PSA 142:1 ダビデが洞窟にいたときの黙想の詩。祈り。 私は声を上げて主に叫ぶ。 声を上げて主にあわれみを願う。
PSA 142:2 私は御前に嘆きを注ぎ出し、 苦しみを御前に告げる。
PSA 142:3 私の霊が内で衰え果てたときも、 あなたは私の道筋を知っておられた。 私が歩く道に、 彼らは私のために罠を隠した。
PSA 142:4 私の右の方を見渡して、ご覧ください。 私を顧みる者は一人もいない。 逃げ場は私から消え失せ、 私の魂を気にかける者もいない。
PSA 142:5 主よ、私はあなたに叫んだ。 私は言った。「あなたは私の避け所、 生ける者の地で、私が受ける分である。」
PSA 142:6 私の叫びに耳を傾けてください。 私はひどく弱り果てている。 私を迫害する者たちから救い出してください。 彼らは私よりも強いからだ。
PSA 142:7 私の魂を牢獄から連れ出してください。 私があなたの御名に感謝するためだ。 義人たちは私の周りに集まるだろう。 あなたが私に良くしてくださるからだ。
PSA 143:1 ダビデの詩。 主よ、私の祈りを聞いてください。 私の願いに耳を傾けてください。 あなたの真実と義によって、私を助けてください。
PSA 143:2 あなたのしもべを、さばきにかけないでください。 生きている者は誰一人、御前に義ではないからだ。
PSA 143:3 敵は私の魂を追い詰め、 私の命を地に打ち砕いた。 はるか昔に死んだ者のように、私を暗い所に住まわせた。
PSA 143:4 それゆえ、私の霊は内で衰え果て、 私の心は内で打ちひしがれている。
PSA 143:5 私は昔の日々を思い出し、 あなたのすべての御業を思い巡らし、 あなたの御手のわざを深く考える。
PSA 143:6 私はあなたに向かって両手を広げる。 私の魂は、乾ききった地のように、あなたを慕い求める。 セラ。
PSA 143:7 主よ、急いで私に答えてください。 私の霊は衰えている。 御顔を私から隠さないでください。 そうでなければ、私は穴に下る者たちのようになる。
PSA 143:8 朝には、あなたの慈しみを知らせてください。 私はあなたに信頼しているからだ。 私の歩むべき道を知らせてください。 私は魂をあなたに仰ぎ上げるからだ。
PSA 143:9 主よ、敵から私を救い出してください。 私は身を隠すために、あなたのもとへ逃れる。
PSA 143:10 あなたの御心を行うことを教えてください。 あなたは私の神だからだ。 あなたの良い霊が、 平らな地へ私を導いてくださいますように。
PSA 143:11 主よ、御名のために私を生かしてください。 あなたの義によって、私の魂を苦しみから導き出してください。
PSA 143:12 あなたの慈しみによって、私の敵を断ち滅ぼし、 私の魂を苦しめる者たちを、ことごとく滅ぼしてください。 私はあなたのしもべだからだ。
PSA 144:1 ダビデの詩。 私の岩である主が、ほめたたえられますように。 主は私の手に戦いを教え、 私の指に戦い方を教えてくださる。
PSA 144:2 主は私を慈しむ方、私のとりで、 私の高いとりで、私を救い出す方、 私の盾、私が身を避ける方、 私の民を私の下に従わせる方である。
PSA 144:3 主よ、人とは何者なので、あなたは彼を顧みられるのだろう。 人の子とは何者なので、心に留められるのだろう。
PSA 144:4 人は息のよう。 その日々は、過ぎ去る影のようである。
PSA 144:5 主よ、天を押し分けて降ってください。 山々に触れて、煙を上げさせてください。
PSA 144:6 稲妻を放って彼らを散らし、 矢を放って彼らをかき乱してください。
PSA 144:7 高い所から御手を伸ばし、 大水から私を引き上げ、救い出してください。 異国の者たちの手から。
PSA 144:8 彼らの口は欺きを語り、 その右の手は偽りの右の手である。
PSA 144:9 神よ、私はあなたに新しい歌を歌う。 十弦の琴を奏で、あなたをほめ歌う。
PSA 144:10 あなたは王たちに救いを与え、 しもべダビデを、死をもたらす剣から救い出される方である。
PSA 144:11 異国の者たちの手から、私を引き上げ、救い出してください。 彼らの口は欺きを語り、 その右の手は偽りの右の手である。
PSA 144:12 そうすれば、私たちの息子たちは、よく育った草木のようになり、 私たちの娘たちは、宮殿を飾るために刻まれた柱のようになる。
PSA 144:13 私たちの倉は満ち、あらゆる産物であふれる。 私たちの羊は野で、幾千、幾万もの子を産む。
PSA 144:14 私たちの牛は重い荷を引く。 城壁が破られることも、連れ去られることもなく、 広場に叫び声が上がることもない。
PSA 144:15 このような幸いを受ける民は、幸いである。 主を自分たちの神とする民は、幸いである。
PSA 145:1 ダビデによる賛美の詩篇。 私の神、王よ、私はあなたを高く上げ、 あなたの御名を、とこしえのとこしえまでほめたたえる。
PSA 145:2 私は日ごとにあなたをほめたたえ、 あなたの御名を、とこしえのとこしえまでほめたたえる。
PSA 145:3 主は偉大で、大いにほめたたえられる方。 その偉大さは測り知れない。
PSA 145:4 一つの世代は次の世代に、あなたの御業を語り継ぎ、 あなたの力ある御業を告げ知らせる。
PSA 145:5 私は、あなたの誉れある威厳の輝きと、 あなたの不思議な御業を思い巡らす。
PSA 145:6 人々は、あなたの恐るべき御業の力強さを語り、 私はあなたの偉大さを告げ知らせる。
PSA 145:7 人々は、あなたの豊かな恵みを思い起こして語り、 あなたの義を喜び歌う。
PSA 145:8 主は恵み深く、あわれみ深く、 怒るのに遅く、慈しみに満ちておられる。
PSA 145:9 主はすべてのものに対して良い方。 そのあわれみは、造られたすべてのものの上にある。
PSA 145:10 主よ、あなたの御業はすべて、あなたに感謝し、 あなたの聖なる者たちは、あなたをほめたたえる。
PSA 145:11 彼らはあなたの王国の栄光を語り、 あなたの力を告げる。
PSA 145:12 あなたの力ある御業と、 あなたの王国の輝かしい威厳を、人の子らに知らせるためだ。
PSA 145:13 あなたの王国は、とこしえの王国。 あなたの支配は、代々にわたって続く。 主はすべての御言葉において真実であり、 すべての御業において慈しみ深い方である。
PSA 145:14 主は倒れる者を皆、支え、 かがんでいる者を皆、起こされる。
PSA 145:15 すべてのものの目が、あなたを待ち望んでいる。 あなたは時にかなって、彼らに食物を与えられる。
PSA 145:16 あなたは御手を開き、 すべての生き物の願いを満たされる。
PSA 145:17 主はそのすべての道において義であり、 そのすべての御業において恵み深い方である。
PSA 145:18 主は、ご自分を呼び求めるすべての者の近くにおられる。 真実をもって呼び求めるすべての者の近くに。
PSA 145:19 主はご自分を恐れる者たちの願いをかなえ、 その叫びを聞いて、彼らを救われる。
PSA 145:20 主はご自分を愛する者たちを皆、守り、 悪者をことごとく滅ぼされる。
PSA 145:21 私の口は主への賛美を語る。 すべての者が、その聖なる御名を、とこしえのとこしえまでほめたたえますように。
PSA 146:1 主をほめたたえよ！ 私の魂よ、主をほめたたえよ。
PSA 146:2 私は生きているかぎり、主をほめたたえる。 命のあるかぎり、私の神をほめ歌う。
PSA 146:3 王侯たちに信頼してはならない。 救う力のない人の子に。
PSA 146:4 その霊が去ると、その人は土に帰る。 その日、その人の計画は滅びる。
PSA 146:5 ヤコブの神を助けとし、 自分の神、主に望みを置く者は幸いである。
PSA 146:6 主は天と地、 海と、そこにあるすべてのものを造られた。 主は真実をとこしえに守られる。
PSA 146:7 虐げられている者のために公正を行い、 飢えている者に食物を与えられる。 主は捕らわれ人を解放される。
PSA 146:8 主は目の見えない者の目を開き、 かがんでいる者を起こされる。 主は義人を愛される。
PSA 146:9 主は寄留者を守り、 父のない者とやもめを支えられる。 しかし、悪者の道をくつがえされる。
PSA 146:10 主はとこしえに治められる。 シオンよ、あなたの神は代々に治められる。 主をほめたたえよ！
PSA 147:1 主をほめたたえよ！ 私たちの神をほめ歌うことは良いこと。 賛美することは喜ばしく、ふさわしい。
PSA 147:2 主はエルサレムを建て直し、 イスラエルの散らされた者たちを集められる。
PSA 147:3 心の打ち砕かれた者を癒し、 その傷を包まれる。
PSA 147:4 主は星の数を数え、 そのすべてを名で呼ばれる。
PSA 147:5 私たちの主は偉大で、力に満ちておられる。 その英知は測り知れない。
PSA 147:6 主はへりくだる者を支え、 悪者を地に倒される。
PSA 147:7 感謝をもって主に歌え。 竪琴を奏で、私たちの神をほめ歌え。
PSA 147:8 主は空を雲で覆い、 地のために雨を備え、 山々に草を生えさせられる。
PSA 147:9 家畜に食物を与え、 鳴き求めるからすのひなにも与えられる。
PSA 147:10 主は馬の力を喜ばず、 人の脚力を喜ばれない。
PSA 147:11 主はご自分を恐れる者たちを喜ばれる。 その慈しみに望みを置く者たちを。
PSA 147:12 エルサレムよ、主をほめたたえよ。 シオンよ、あなたの神をほめたたえよ。
PSA 147:13 主はあなたの門のかんぬきを強くし、 あなたの内にいる子らを祝福される。
PSA 147:14 あなたの国境に平和を与え、 最良の小麦であなたを満ち足らせられる。
PSA 147:15 主が地に命令を送られると、 その御言葉は速やかに走る。
PSA 147:16 主は羊毛のように雪を降らせ、 灰のように霜をまかれる。
PSA 147:17 小石のように、ひょうを投げ落とされる。 誰がその寒さに耐えられるだろうか。
PSA 147:18 主が御言葉を送ると、それらは溶ける。 風を吹かせると、水が流れる。
PSA 147:19 主は御言葉をヤコブに示し、 掟と定めをイスラエルに示される。
PSA 147:20 主はほかのどの国にも、このようにはされなかった。 彼らは主の定めを知らない。 主をほめたたえよ！
PSA 148:1 主をほめたたえよ！ 天から主をほめたたえよ。 高い所で主をほめたたえよ。
PSA 148:2 主の御使いたちよ、皆、主をほめたたえよ。 主のすべての軍勢よ、主をほめたたえよ。
PSA 148:3 太陽と月よ、主をほめたたえよ。 光る星々よ、皆、主をほめたたえよ。
PSA 148:4 天の天よ、主をほめたたえよ。 天の上にある水よ、主をほめたたえよ。
PSA 148:5 それらすべてよ、主の御名をほめたたえよ。 主が命じられると、それらは造られたからである。
PSA 148:6 主はそれらを、とこしえのとこしえまで堅く立てられた。 過ぎ去ることのない定めを置かれた。
PSA 148:7 地から主をほめたたえよ。 海の巨獣たちと、すべての深みよ。
PSA 148:8 稲妻とひょう、雪と雲、 御言葉を行う嵐の風よ。
PSA 148:9 山々とすべての丘、 実を結ぶ木々とすべての杉よ。
PSA 148:10 野の獣とすべての家畜、 小さな生き物と空を飛ぶ鳥よ。
PSA 148:11 地の王たちとすべての民、 君主たちと地のすべてのさばき人よ。
PSA 148:12 若い男と若い女、 老人と子どもよ。
PSA 148:13 皆、主の御名をほめたたえよ。 その御名だけが高く上げられているからである。 その栄光は地と天の上にある。
PSA 148:14 主はご自分の民の角を高く上げられた。 それは、すべての聖なる者たちの誉れ、 主に近い民、イスラエルの子らの誉れである。 主をほめたたえよ！
PSA 149:1 主をほめたたえよ！ 新しい歌を主に歌え。 聖なる者たちの集会で、主をほめたたえよ。
PSA 149:2 イスラエルは、自分たちを造られた方を喜べ。 シオンの子らは、自分たちの王を喜べ。
PSA 149:3 踊りながら御名をほめたたえよ。 タンバリンと竪琴を奏でて、主をほめ歌え。
PSA 149:4 主はご自分の民を喜び、 へりくだる者を救いで飾られる。
PSA 149:5 聖なる者たちは、栄誉を受けて喜べ。 寝床の上で喜び歌え。
PSA 149:6 その口には神への高らかな賛美があり、 その手には両刃の剣があるように。
PSA 149:7 国々に復讐を行い、 諸国の民に罰を与えるために。
PSA 149:8 その王たちを鎖で縛り、 貴族たちを鉄の足かせでつなぐために。
PSA 149:9 彼らに対して、書き記されたさばきを行うために。 これは、主のすべての聖なる者たちの誉れである。 主をほめたたえよ！
PSA 150:1 主をほめたたえよ！ 聖所で神をほめたたえよ。 その力が現れる大空で、神をほめたたえよ。
PSA 150:2 その力ある御業のゆえに、神をほめたたえよ。 その比類ない偉大さにふさわしく、神をほめたたえよ。
PSA 150:3 ラッパを鳴らして、神をほめたたえよ。 竪琴と琴を奏でて、神をほめたたえよ。
PSA 150:4 タンバリンと踊りをもって、神をほめたたえよ。 弦楽器と笛を奏でて、神をほめたたえよ。
PSA 150:5 音高く鳴るシンバルで、神をほめたたえよ。 鳴り響くシンバルで、神をほめたたえよ。
PSA 150:6 息のあるものはすべて、主をほめたたえよ！ 主をほめたたえよ！
PRO 1:1 ダビデの子で、イスラエルの王ソロモンの箴言。
PRO 1:2 知恵と教訓を知り、 悟りの言葉を見分けるため。
PRO 1:3 賢く行動するための教訓を受け、 義と公正と公平を身につけるため。
PRO 1:4 浅はかな者に思慮を与え、 若者に知識と慎重さを与えるため。
PRO 1:5 知恵のある者がこれを聞いて学びを増し、 悟りのある者が確かな助言を得るため。
PRO 1:6 箴言とたとえ、 知恵のある者の言葉と謎を理解するため。
PRO 1:7 主を恐れることは知識の初めである。 しかし、愚かな者は知恵と教訓を侮る。
PRO 1:8 わが子よ、父の教訓を聞き、 母の教えを捨ててはならない。
PRO 1:9 それらはあなたの頭を飾る優美な花輪となり、 首を飾る鎖となる。
PRO 1:10 わが子よ、罪人たちがあなたを誘っても、 同意してはならない。
PRO 1:11 彼らがこう言っても、「われわれと一緒に来い。 血を流すために待ち伏せしよう。 罪のない者を、理由もなくひそかに狙おう。
PRO 1:12 よみのように、彼らを生きたままのみ込もう。 穴に下る者のように、彼らを丸ごとのみ込もう。
PRO 1:13 あらゆる貴重な財宝を見つけ、 略奪品で家々を満たそう。
PRO 1:14 おまえもわれわれと一緒にくじを引け。 財布は皆で一つにしよう」
PRO 1:15 わが子よ、彼らと同じ道を歩んではならない。 彼らの道に足を踏み入れてはならない。
PRO 1:16 彼らの足は悪へと走り、 血を流すことへと急ぐ。
PRO 1:17 どんな鳥の目の前で網を張っても、むだである。
PRO 1:18 しかし彼らは、自分の血を流すために待ち伏せし、 自分の命を狙ってひそむ。
PRO 1:19 利益をむさぼる者は皆、このような道をたどる。 その利益は、持ち主の命を奪う。
PRO 1:20 知恵は通りで声高く呼び、 広場で声を上げる。
PRO 1:21 人の行き交う通りのかどで呼びかけ、 町の門の入り口でこう語る。
PRO 1:22 「浅はかな者たちよ、いつまで浅はかさを愛するのか。 あざける者たちは、いつまであざけりを喜び、 愚かな者たちは知識を憎むのか。
PRO 1:23 私の叱責を受けて立ち返れ。 見よ、私はあなたがたに私の霊を注ぐ。 私の言葉をあなたがたに知らせよう。
PRO 1:24 私が呼びかけても、あなたがたは拒み、 手を伸ばしても、誰も注意を払わなかった。
PRO 1:25 あなたがたは私の助言をすべて無視し、 私の叱責を少しも受け入れようとしなかった。
PRO 1:26 だから私も、あなたがたの災難を笑い、 災いが襲うとき、あざ笑う。
PRO 1:27 災いが嵐のように襲い、 災難がつむじ風のように来て、 苦難と苦悩があなたがたに臨むとき。
PRO 1:28 そのとき彼らは私を呼ぶが、私は答えない。 熱心に私を捜すが、見つけられない。
PRO 1:29 彼らは知識を憎み、 主を恐れることを選ばなかった。
PRO 1:30 彼らは私の助言を望まず、 私の叱責をことごとく侮った。
PRO 1:31 それゆえ彼らは自分の道の実を食べ、 自分の企みに飽きるほど満たされる。
PRO 1:32 浅はかな者の背きは彼らを殺し、 愚かな者の安逸は彼らを滅ぼす。
PRO 1:33 しかし、私に聞き従う者は安全に住み、 災いを恐れず、安らかに暮らす。」
PRO 2:1 わが子よ、もし私の言葉を受け入れ、 私の命令を心のうちに蓄え、
PRO 2:2 知恵に耳を傾け、 悟りに心を向けるなら、
PRO 2:3 そうだ、識別力を求めて呼び、 悟りを求めて声を上げ、
PRO 2:4 銀のように知恵を求め、 隠された宝のように探すなら、
PRO 2:5 そのとき、あなたは主を恐れることを悟り、 神を知るに至る。
PRO 2:6 主が知恵を与える。 その口から知識と悟りが出る。
PRO 2:7 主は正しい者のために確かな知恵を蓄え、 誠実に歩む者の盾となる。
PRO 2:8 公正の道を守り、 ご自分に忠実な者たちの道を保たれる。
PRO 2:9 そのとき、あなたは義と公正、 公平とあらゆる良い道を悟る。
PRO 2:10 知恵があなたの心に入り、 知識はあなたに喜びとなる。
PRO 2:11 慎重さがあなたを見守り、 悟りがあなたを守る。
PRO 2:12 それらはあなたを悪の道から、 曲がったことを語る人々から救い出す。
PRO 2:13 彼らは正しい道を捨て、 闇の道を歩む。
PRO 2:14 悪を行うことを喜び、 悪のよこしまさを楽しむ。
PRO 2:15 彼らの道は曲がっており、 その歩みは正道からそれている。
PRO 2:16 また知恵は、あなたをよその女から、 甘い言葉でへつらう見知らぬ女から救い出す。
PRO 2:17 彼女は若いころからの夫を捨て、 自分の神との契約を忘れている。
PRO 2:18 彼女の家は死へと下り、 その道は死者の霊へと至る。
PRO 2:19 彼女のもとへ行く者は誰も戻らず、 命の道にたどり着くこともない。
PRO 2:20 それゆえ、善良な者たちの道を歩み、 義人たちの道を守れ。
PRO 2:21 正しい者はその地に住み、 潔白な者はそこにとどまる。
PRO 2:22 しかし、悪しき者はその地から断ち切られ、 裏切る者はそこから根こそぎにされる。
PRO 3:1 わが子よ、私の教えを忘れてはならない。 あなたの心で私の命令を守れ。
PRO 3:2 それらはあなたの日々を長くし、 命の年と平安を増し加える。
PRO 3:3 慈しみと真実をあなたから離すな。 それらを首に結び、 心の板に書き記せ。
PRO 3:4 そうすれば、神と人の目に、 好意と良い評判を得る。
PRO 3:5 心を尽くして主に信頼し、 自分の悟りに頼ってはならない。
PRO 3:6 あなたのすべての道で主を認めよ。 そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにする。
PRO 3:7 自分を知恵のある者と思ってはならない。 主を恐れ、悪から離れよ。
PRO 3:8 それはあなたの体の健康となり、 骨を潤すものとなる。
PRO 3:9 あなたの財産と、 すべての収穫の初物をもって主をあがめよ。
PRO 3:10 そうすれば、あなたの倉は豊かに満たされ、 搾り場は新しいぶどう酒であふれる。
PRO 3:11 わが子よ、主の訓練を侮ってはならない。 その叱責を嫌ってはならない。
PRO 3:12 主は愛する者を正す。 父が喜びとする息子を叱るように。
PRO 3:13 知恵を見いだす人は幸いである。 悟りを得る人も幸いである。
PRO 3:14 知恵から得る利益は銀を得ることにまさり、 その収益は純金にまさる。
PRO 3:15 知恵はルビーよりも貴い。 あなたが望むものは何一つ、知恵と比べることができない。
PRO 3:16 その右の手には長い命があり、 左の手には富と誉れがある。
PRO 3:17 その道は喜びに満ちた道であり、 その通り道はすべて平安である。
PRO 3:18 知恵は、それをつかむ者にとって命の木である。 それをしっかり保つ者は皆、幸いである。
PRO 3:19 主は知恵によって地の基を据え、 悟りによって天を堅く立てられた。
PRO 3:20 その知識によって深淵は裂け、 空は露を滴らせる。
PRO 3:21 わが子よ、確かな知恵と思慮を目から離さず、 それらを守れ。
PRO 3:22 それらはあなたに命を与え、 あなたの首を飾る優美さとなる。
PRO 3:23 そのとき、あなたは自分の道を安全に歩み、 あなたの足はつまずかない。
PRO 3:24 横になるときも、恐れることはない。 横になれば、あなたの眠りは心地よい。
PRO 3:25 突然の恐怖におびえてはならない。 悪しき者に滅びが襲うときも、恐れてはならない。
PRO 3:26 主があなたの拠り所となり、 あなたの足をわなから守る。
PRO 3:27 善を施すべき相手に、 それを行う力があなたにあるなら、惜しんではならない。
PRO 3:28 手元にあるのに、隣人に、 「行って、また来なさい。 明日あげよう」と言ってはならない。
PRO 3:29 あなたの隣人が安心してそばに住んでいるのに、 その人に対して悪を企んではならない。
PRO 3:30 あなたに何の害も加えていない人と、 理由もなく争ってはならない。
PRO 3:31 暴力を振るう者をうらやんではならない。 その道を一つも選んではならない。
PRO 3:32 主はよこしまな者を忌み嫌うが、 正しい者とは親しく交わる。
PRO 3:33 主の呪いは悪しき者の家にあるが、 主は義人の住まいを祝福する。
PRO 3:34 主はあざける者をあざけり、 へりくだる者に恵みを与える。
PRO 3:35 知恵のある者は栄光を受け継ぐが、 愚かな者を待つのは恥である。
PRO 4:1 子どもたちよ、父の教訓を聞け。 注意を払い、悟りを得よ。
PRO 4:2 私はあなたがたに確かな教えを与える。 私の教えを捨ててはならない。
PRO 4:3 私も父にとって息子であり、 まだ幼く、母の目にはかけがえのないひとり子だった。
PRO 4:4 父は私を教えて、こう言った。 「私の言葉を心にしっかり保て。 私の命令を守って生きよ。
PRO 4:5 知恵を得よ。 悟りを得よ。 忘れてはならない。私の口の言葉からそれてはならない。
PRO 4:6 知恵を捨てるな。知恵はあなたを守る。 知恵を愛せよ。知恵はあなたを保つ。
PRO 4:7 知恵こそ第一。 知恵を得よ。 あなたの持ち物をすべて費やしても、悟りを得よ。
PRO 4:8 知恵を尊べ。そうすれば、知恵はあなたを高く上げる。 知恵を抱きしめれば、あなたに誉れを与える。
PRO 4:9 知恵はあなたの頭に優美な花輪を置き、 輝かしい冠をあなたに授ける。」
PRO 4:10 わが子よ、聞いて、私の言葉を受け入れよ。 そうすれば、あなたの命の年は多くなる。
PRO 4:11 私はあなたに知恵の道を教え、 まっすぐな道へ導いた。
PRO 4:12 歩くとき、あなたの歩みは妨げられず、 走るときも、つまずかない。
PRO 4:13 教訓をしっかりつかめ。 それを手放してはならない。 それを守れ。それこそあなたの命。
PRO 4:14 悪しき者の道に入ってはならない。 悪を行う者たちの道を歩んではならない。
PRO 4:15 その道を避け、そばを通ってはならない。 そこから離れ、通り過ぎよ。
PRO 4:16 彼らは悪を行わなければ眠らず、 誰かを倒さなければ眠ることができない。
PRO 4:17 彼らは悪のパンを食べ、 暴力のぶどう酒を飲む。
PRO 4:18 しかし、義人の道は夜明けの光のようだ。 昼の盛りに至るまで、ますます明るく輝く。
PRO 4:19 悪しき者の道は暗闇のようだ。 彼らは何につまずいているのか分からない。
PRO 4:20 わが子よ、私の言葉に注意を払え。 私の語ることに耳を傾けよ。
PRO 4:21 それらを目から離してはならない。 心の奥に保て。
PRO 4:22 それらは、見いだす者には命となり、 その全身に癒やしとなる。
PRO 4:23 何にもまして、あなたの心を守れ。 命の泉はそこから湧き出る。
PRO 4:24 曲がった口を自分から取り除き、 よこしまな唇を遠ざけよ。
PRO 4:25 あなたの目はまっすぐ前を見、 そのまなざしを正面に向けよ。
PRO 4:26 あなたの足の道を平らにし、 すべての道を確かなものとせよ。
PRO 4:27 右にも左にもそれてはならない。 あなたの足を悪から遠ざけよ。
PRO 5:1 わが子よ、私の知恵に注意を払え。 私の悟りに耳を傾けよ。
PRO 5:2 そうすれば、あなたは慎重さを保ち、 あなたの唇は知識を守るようになる。
PRO 5:3 姦淫する女の唇は蜜を滴らせ、 その口は油よりも滑らかだ。
PRO 5:4 しかし、その結末は苦よもぎのように苦く、 両刃の剣のように鋭い。
PRO 5:5 その足は死へ下り、 その歩みはまっすぐよみへ向かう。
PRO 5:6 彼女は命の道を考えようとしない。 その道は曲がりくねっているが、彼女はそれに気づかない。
PRO 5:7 それゆえ今、わが子らよ、私に聞け。 私の口の言葉から離れてはならない。
PRO 5:8 あなたの道を彼女から遠ざけよ。 その家の戸口に近づいてはならない。
PRO 5:9 さもないと、あなたの誉れを他人に渡し、 あなたの年月を残酷な者に渡す。
PRO 5:10 見知らぬ者たちがあなたの力で満ち足り、 あなたの労苦は他人の家へ渡る。
PRO 5:11 そして最後には、あなたはうめく。 あなたの肉も身も衰え果てるとき。
PRO 5:12 そのとき、あなたは言う。 「ああ、私は教訓を憎み、 私の心は叱責を侮った。
PRO 5:13 私は教師たちの声に従わず、 私を教える者たちに耳を傾けなかった。
PRO 5:14 私は集まった会衆のただ中で、 完全な破滅の瀬戸際にまで来てしまった。」
PRO 5:15 自分の水ためから水を飲み、 自分の井戸から流れる水を飲め。
PRO 5:16 あなたの泉を通りにあふれさせてよいのか。 水の流れを広場に流してよいのか。
PRO 5:17 それらはあなただけのものとし、 見知らぬ者と分け合ってはならない。
PRO 5:18 あなたの泉が祝福されるように。 若いころからの妻を喜べ。
PRO 5:19 愛らしい雌鹿、優美なかもしかのような妻に、 その乳房でいつも満ち足り、 その愛に絶えず心を奪われよ。
PRO 5:20 わが子よ、なぜ姦淫する女に心を奪われるのか。 なぜよその女の胸を抱くのか。
PRO 5:21 人の道は主の目の前にあり、 主はそのすべての歩みを調べる。
PRO 5:22 悪しき者は自分の悪い行いに捕らえられ、 自分の罪の縄に固く縛られる。
PRO 5:23 彼は教訓を欠いて死に、 あまりの愚かさに迷い出る。
PRO 6:1 わが子よ、もしあなたが隣人の保証人となり、 見知らぬ人のために手を打って誓約したなら、
PRO 6:2 あなたは自分の口の言葉によってわなにかかり、 自分の口の言葉によって捕らえられている。
PRO 6:3 わが子よ、今すぐこうして自分を救い出せ。 あなたは隣人の手中に入ったのだから。 行って、身を低くせよ。 隣人に懇願せよ。
PRO 6:4 あなたの目を眠らせず、 まぶたをまどろませてはならない。
PRO 6:5 猟師の手から逃れるかもしかのように、 鳥を捕る者のわなから逃れる鳥のように、自分を救い出せ。
PRO 6:6 怠け者よ、蟻のところへ行け。 その生き方をよく見て、知恵を得よ。
PRO 6:7 蟻には指導者も監督者も支配者もいないのに、
PRO 6:8 夏の間に食べ物を備え、 刈り入れの時に食料を集める。
PRO 6:9 怠け者よ、いつまで眠っているのか。 いつになったら眠りから起きるのか。
PRO 6:10 しばらく眠り、しばらくまどろみ、 しばらく手を組んで休んでいると、
PRO 6:11 貧しさが強盗のようにやって来て、 欠乏が武装した者のように襲って来る。
PRO 6:12 無価値な者、不法を行う者は、 ねじれた言葉を口にして歩き回る。
PRO 6:13 目で合図し、足で知らせ、 指で示す。
PRO 6:14 その心にはよこしまな思いがあり、 絶えず悪を企み、 いつも争いを引き起こす。
PRO 6:15 それゆえ、災難が突然その人に臨む。 たちまち打ち砕かれ、癒やされることはない。
PRO 6:16 主が憎むものは六つ、 いや、忌み嫌うものは七つある。
PRO 6:17 高慢な目、偽りを語る舌、 罪のない者の血を流す手、
PRO 6:18 悪い企みをめぐらす心、 悪事へと素早く走る足、
PRO 6:19 偽りを語る偽証人、 そして兄弟の間に争いを引き起こす者である。
PRO 6:20 わが子よ、父の命令を守り、 母の教えを捨ててはならない。
PRO 6:21 それらをいつも心に結び、 首に巻きつけよ。
PRO 6:22 あなたが歩くとき、それはあなたを導き、 眠るとき、あなたを見守り、 目を覚ますとき、あなたに語りかける。
PRO 6:23 命令はともしびであり、 律法は光である。 教訓による叱責は命の道であり、
PRO 6:24 あなたを不道徳な女から、 道を踏み外した妻の舌のへつらいから守る。
PRO 6:25 心の中でその美しさを欲してはならない。 そのまぶたに心を奪われてはならない。
PRO 6:26 遊女のために、人は一切れのパンにまで落ちぶれる。 姦淫する女は、尊い命を狙う。
PRO 6:27 人は火を懐にかき入れて、 衣服を焼かれずにいられるだろうか。
PRO 6:28 また、熱い炭火の上を歩いて、 足を焼かれずにいられるだろうか。
PRO 6:29 隣人の妻のもとへ入る者も同じである。 彼女に触れる者は誰も罰を免れない。
PRO 6:30 人々は、飢えを満たすために盗む泥棒を 軽蔑しない。
PRO 6:31 しかし、見つかれば七倍にして償い、 自分の家の全財産を渡さなければならない。
PRO 6:32 女と姦淫する者には悟りがない。 それを行う者は自分自身を滅ぼす。
PRO 6:33 その人は傷と不名誉を受け、 その恥は消し去られない。
PRO 6:34 嫉妬は夫の激しい怒りをかき立て、 夫は復讐の日に容赦しない。
PRO 6:35 どのような贖いにも心を動かされず、 多くの贈り物を差し出しても、納得しない。
PRO 7:1 わが子よ、私の言葉を守り、 私の命令を心のうちに蓄えよ。
PRO 7:2 私の命令を守って生きよ。 私の教えを瞳のように守れ。
PRO 7:3 それらを指に結び、 心の板に書き記せ。
PRO 7:4 知恵に「あなたは私の姉妹だ」と言い、 悟りを自分の親族と呼べ。
PRO 7:5 そうすれば、それらはあなたをよその女から、 甘い言葉でへつらう見知らぬ女から守る。
PRO 7:6 私は自分の家の窓辺で、 格子越しに外を眺めていた。
PRO 7:7 浅はかな者たちの中に、 悟りのない一人の若者がいるのを見た。
PRO 7:8 彼はその女の家の角の近くを通り、 彼女の家へ向かう道を歩いていた。
PRO 7:9 それは夕暮れ、日が沈み、 夜が更けて深い闇に包まれたころだった。
PRO 7:10 見よ、そこへ遊女の服を着て、 心にたくらみを秘めた女が彼を迎えに来た。
PRO 7:11 彼女は騒がしく、反抗的で、 その足は家にとどまらない。
PRO 7:12 今は通りに、次には広場に出て、 あらゆる角で待ち伏せする。
PRO 7:13 彼女は彼を捕らえて口づけし、 厚かましい顔でこう言った。
PRO 7:14 「私には平和のささげ物がある。 今日、私は誓願を果たした。
PRO 7:15 それで、あなたを迎えに出て来た。 あなたの顔を熱心に捜し求めて、 ついに見つけた。
PRO 7:16 私は寝床に美しい敷物を広げ、 エジプトの糸で織った縞模様の布を敷いた。
PRO 7:17 没薬とアロエと肉桂で、寝床に香りをつけた。
PRO 7:18 さあ、朝まで愛に酔いしれ、 愛を交わして楽しもう。
PRO 7:19 夫は家にいない。 遠い旅に出ている。
PRO 7:20 財布を持って出た。 満月の日まで帰って来ない。」
PRO 7:21 彼女は巧みな言葉で彼を惑わせ、 唇のへつらいで彼を誘惑した。
PRO 7:22 彼はすぐに彼女の後について行った。 ほふり場へ行く雄牛のように、 愚かな者がわなに足を踏み入れるように。
PRO 7:23 ついには矢がその肝臓を射抜く。 鳥がわなへ急ぐように、 それが自分の命を奪うとは知らない。
PRO 7:24 それゆえ今、わが子らよ、私に聞け。 私の口の言葉に注意を払え。
PRO 7:25 あなたの心を彼女の道へ向けてはならない。 彼女の通り道に迷い込んではならない。
PRO 7:26 彼女は多くの者を傷つけて倒した。 彼女に殺された者は、実に大軍をなしている。
PRO 7:27 彼女の家はよみへの道であり、 死の部屋へと下って行く。
PRO 8:1 知恵が呼びかけているではないか。 悟りが声を上げているではないか。
PRO 8:2 道沿いの高台、 道の交わる所に立っている。
PRO 8:3 門のそば、町の入り口、 戸口で声高く叫ぶ。
PRO 8:4 「人々よ、私はあなたがたに呼びかける。 人の子らに向かって声を上げる。
PRO 8:5 浅はかな者たちよ、思慮を身につけよ。 愚かな者たちよ、悟りある心を持て。
PRO 8:6 聞け。私は尊いことを語る。 私の唇を開けば、正しいことが出る。
PRO 8:7 私の口は真実を語り、 私の唇は悪を忌み嫌う。
PRO 8:8 私の口の言葉はすべて義にかなっている。 その中に曲がったことも、よこしまなこともない。
PRO 8:9 それらは悟りのある者にはすべて明らかであり、 知識を見いだす者には正しい。
PRO 8:10 銀ではなく、私の教訓を受け入れよ。 選り抜きの金よりも、知識を選べ。
PRO 8:11 知恵はルビーよりも優れている。 望むことのできるものは何一つ、知恵と比べられない。
PRO 8:12 私、知恵は思慮を住まいとし、 知識と慎重さを見いだす。
PRO 8:13 主を恐れることは、悪を憎むことである。 私は高ぶりと高慢、悪の道とよこしまな口を憎む。
PRO 8:14 助言と確かな知恵は私のものである。 私には悟りがあり、力がある。
PRO 8:15 私によって王たちは治め、 君主たちは公正な法令を定める。
PRO 8:16 私によって支配者たちは治める。 高貴な者たちも、地を公正に治めるすべての者も。
PRO 8:17 私は、私を愛する者たちを愛する。 私を熱心に捜す者たちは、私を見いだす。
PRO 8:18 富と誉れは私と共にあり、 永続する財産と繁栄もある。
PRO 8:19 私の実は金よりも、純金よりも優れ、 私のもたらすものは選り抜きの銀よりも優れている。
PRO 8:20 私は義の道を歩み、 公正の道のただ中を進む。
PRO 8:21 私を愛する者たちに財産を受け継がせ、 彼らの倉を満たす。
PRO 8:22 主は、御業の初めに私をご自分のものとしておられた。 昔からの働きに先立って。
PRO 8:23 永遠の昔から、初めから、 地が存在する前に、私は立てられた。
PRO 8:24 深淵がまだなく、 水に満ちた泉もなかったとき、私は生み出された。
PRO 8:25 山々が据えられる前、 丘ができる前に、私は生み出された。
PRO 8:26 主がまだ地も野も、 世界のちりの初めさえも造っていなかったとき。
PRO 8:27 主が天を堅く立てたとき、私はそこにいた。 深淵の表面に円を描いたとき、
PRO 8:28 上の雲を堅く定め、 深淵の泉が力を増したとき、
PRO 8:29 海に境を定め、 水がその命令を越えないようにし、 地の基を定めたとき、
PRO 8:30 そのとき、私は主のそばで職人となっていた。 私は日ごとに喜びとなり、 いつも主の前で喜んでいた。
PRO 8:31 主の全地を喜びとし、 人の子らと共にいることを喜んだ。
PRO 8:32 それゆえ今、わが子らよ、私に聞け。 私の道を守る者たちは幸いである。
PRO 8:33 教訓を聞いて知恵を得よ。 それを拒んではならない。
PRO 8:34 私に聞き従い、 日ごとに私の門のそばで見張り、 私の戸口の柱のそばで待つ人は幸いである。
PRO 8:35 私を見いだす者は命を見いだし、 主から好意を得る。
PRO 8:36 しかし、私に対して罪を犯す者は自分を傷つける。 私を憎む者は皆、死を愛する。」
PRO 9:1 知恵は自分の家を建て、 七本の柱を切り出した。
PRO 9:2 肉を用意し、 ぶどう酒を混ぜ、 食卓も整えた。
PRO 9:3 召使いの女たちを遣わし、 町の最も高い所から呼びかける。
PRO 9:4 「浅はかな者は誰でも、ここへ立ち寄れ。」 悟りのない者に、知恵はこう言う。
PRO 9:5 「来て、私のパンを食べよ。 私が混ぜたぶどう酒を飲め。
PRO 9:6 浅はかな道を捨てて生きよ。 悟りの道を歩め。」
PRO 9:7 あざける者を正せば、侮辱を受ける。 悪しき者を叱れば、傷を受ける。
PRO 9:8 あざける者を叱ってはならない。 彼はあなたを憎むようになる。 知恵のある者を叱れ。そうすれば、彼はあなたを愛する。
PRO 9:9 知恵のある者を教えよ。そうすれば、彼はいっそう知恵を増す。 義人を教えよ。そうすれば、彼はさらに学びを増す。
PRO 9:10 主を恐れることは知恵の初めである。 聖なる方を知ることは悟りである。
PRO 9:11 私によって、あなたの日々は多くなり、 あなたの命の年は増し加えられる。
PRO 9:12 あなたが知恵を得るなら、その知恵はあなた自身のためになる。 あなたがあざけるなら、その報いはあなただけが負う。
PRO 9:13 愚かな女は騒がしく、 節度がなく、何も知らない。
PRO 9:14 彼女は自分の家の戸口に座り、 町の高い所に席を設ける。
PRO 9:15 自分の道をまっすぐ進む、 通りすがりの人々に呼びかける。
PRO 9:16 「浅はかな者は誰でも、ここへ立ち寄れ。」 悟りのない者に、彼女はこう言う。
PRO 9:17 「盗んだ水は甘く、 ひそかに食べる物はおいしい。」
PRO 9:18 しかし、その人は死者の霊がそこにいることも、 彼女の客がよみの深みにいることも知らない。
PRO 10:1 ソロモンの箴言。 知恵のある息子は父を喜ばせ、 愚かな息子は母に悲しみをもたらす。
PRO 10:2 悪によって得た宝は何の益にもならないが、 義は死から救い出す。
PRO 10:3 主は義人を飢えさせず、 悪しき者の欲望を退ける。
PRO 10:4 手を怠らせる者は貧しくなり、 勤勉な者の手は富をもたらす。
PRO 10:5 夏の間に集める者は知恵のある息子であり、 刈り入れの時に眠る者は恥をもたらす息子である。
PRO 10:6 義人の頭には祝福があり、 暴力が悪しき者の口を覆う。
PRO 10:7 義人の記憶は祝福されるが、 悪しき者の名は朽ち果てる。
PRO 10:8 心に知恵のある者は命令を受け入れるが、 口数の多い愚かな者は倒れる。
PRO 10:9 潔白に歩む者は安心して歩むが、 自分の道を曲げる者は正体を知られる。
PRO 10:10 目で合図する者は悲しみを引き起こし、 口数の多い愚かな者は倒れる。
PRO 10:11 義人の口は命の泉であるが、 暴力が悪しき者の口を覆う。
PRO 10:12 憎しみは争いを引き起こすが、 愛はすべての過ちを覆う。
PRO 10:13 悟りのある者の唇には知恵が見いだされるが、 悟りのない者の背にはむちがある。
PRO 10:14 知恵のある者は知識を蓄えるが、 愚かな者の口には滅びが迫っている。
PRO 10:15 富む者の財産は、その人の堅固な町である。 貧しい者を滅ぼすものは、その貧しさである。
PRO 10:16 義人の労働は命に至り、 悪しき者の収益は罪に至る。
PRO 10:17 教訓に心を留める者は命の道を歩むが、 叱責を捨てる者は他の人々を迷わせる。
PRO 10:18 憎しみを隠す者には偽りの唇があり、 中傷を言い広める者は愚かな者である。
PRO 10:19 言葉が多ければ、背きが絶えることはない。 しかし、唇を慎む者は知恵がある。
PRO 10:20 義人の舌は選り抜きの銀のようだが、 悪しき者の心にはほとんど価値がない。
PRO 10:21 義人の唇は多くの人を養うが、 愚かな者は悟りを欠いて死ぬ。
PRO 10:22 主の祝福は人を富ませ、 主はそれに苦しみを加えない。
PRO 10:23 悪を行うことは愚かな者にとって遊びであり、 知恵は悟りのある者にとって喜びである。
PRO 10:24 悪しき者が恐れるものは、その身に降りかかるが、 義人の願いはかなえられる。
PRO 10:25 つむじ風が過ぎ去れば、悪しき者はいなくなるが、 義人は永遠に堅く立つ。
PRO 10:26 歯に酢、目に煙がそうであるように、 怠け者も、自分を遣わす者には同じである。
PRO 10:27 主を恐れることは日々を長くするが、 悪しき者の年月は短くされる。
PRO 10:28 義人の望みは喜びとなるが、 悪しき者の希望は滅びる。
PRO 10:29 主の道は正しい者にとって砦であるが、 不法を行う者にとっては滅びである。
PRO 10:30 義人は決して揺り動かされないが、 悪しき者はその地に住み続けることができない。
PRO 10:31 義人の口は知恵を生み出すが、 よこしまな舌は切り取られる。
PRO 10:32 義人の唇は何が喜ばれるかをわきまえるが、 悪しき者の口はよこしまである。
PRO 11:1 不正なはかりは主に忌み嫌われるが、 正しい重りは主に喜ばれる。
PRO 11:2 高慢が来れば恥も来るが、 へりくだる者には知恵がある。
PRO 11:3 正しい者の誠実さは彼らを導くが、 不実な者のよこしまさは彼らを滅ぼす。
PRO 11:4 御怒りの日には富も何の益にもならないが、 義は死から救い出す。
PRO 11:5 潔白な者の義はその道をまっすぐにするが、 悪しき者は自分の悪によって倒れる。
PRO 11:6 正しい者の義は彼らを救い出すが、 不実な者は悪い欲望によって捕らえられる。
PRO 11:7 悪しき者が死ぬと、その望みは滅び、 力にかけた期待も消えうせる。
PRO 11:8 義人は苦難から救い出され、 悪しき者が代わってその中に陥る。
PRO 11:9 神を恐れない者は口によって隣人を滅ぼすが、 義人は知識によって救い出される。
PRO 11:10 義人が栄えると、町は喜び、 悪しき者が滅びると、喜びの声が上がる。
PRO 11:11 正しい者の祝福によって町は高くされるが、 悪しき者の口によって町は覆される。
PRO 11:12 隣人を侮る者には知恵がないが、 悟りのある人は黙っている。
PRO 11:13 うわさを言い広める者は秘密を漏らすが、 信頼できる心の者は秘密を守る。
PRO 11:14 賢明な導きがなければ、民は倒れるが、 助言者が多ければ勝利がある。
PRO 11:15 見知らぬ人の保証人となる者は苦しみを受けるが、 保証人になることを嫌う者は安全である。
PRO 11:16 恵み深い女は誉れを得るが、 暴力を振るう者たちは富を得る。
PRO 11:17 あわれみ深い人は自分自身を益するが、 残酷な者は自分の肉体を苦しめる。
PRO 11:18 悪しき者は偽りの報酬を得るが、 義を蒔く者は確かな報いを受ける。
PRO 11:19 真に義である者は命に至り、 悪を追い求める者は死に至る。
PRO 11:20 心のよこしまな者たちは主に忌み嫌われるが、 潔白な道を歩む者たちは主に喜ばれる。
PRO 11:21 確かに、悪い者は罰を免れないが、 義人の子孫は救い出される。
PRO 11:22 豚の鼻にある金の輪のように、 分別を欠く美しい女も同じ。
PRO 11:23 義人の願いは良いことだけだが、 悪しき者を待ち受けるのは怒りだけである。
PRO 11:24 惜しみなく与えて、なお富を増す者がいる。 与えるべきものまで惜しんで、かえって貧しくなる者がいる。
PRO 11:25 惜しみなく施す者は豊かになり、 人を潤す者は自分も潤される。
PRO 11:26 穀物を売らずに蓄える者を民は呪うが、 それを売る者の頭には祝福がある。
PRO 11:27 熱心に善を求める者は好意を求めるが、 悪を探し求める者には、悪が降りかかる。
PRO 11:28 自分の富に信頼する者は倒れるが、 義人は青々とした葉のように栄える。
PRO 11:29 自分の家を悩ませる者は風を受け継ぎ、 愚かな者は心に知恵のある者のしもべとなる。
PRO 11:30 義人の実は命の木であり、 知恵のある者は人の心を得る。
PRO 11:31 見よ、義人でさえ地上で報いを受ける。 まして悪しき者と罪人は、なおさらである。
PRO 12:1 教訓を愛する者は知識を愛するが、 叱責を憎む者は愚鈍である。
PRO 12:2 良い人は主から好意を得るが、 主は悪い企みを持つ者を罪に定める。
PRO 12:3 人は悪によって堅く立つことはできないが、 義人の根は揺り動かされない。
PRO 12:4 立派な妻は夫の冠であるが、 恥をもたらす妻は夫の骨の腐れのようだ。
PRO 12:5 義人の思いは公正だが、 悪しき者の助言は欺きである。
PRO 12:6 悪しき者の言葉は、血を流そうと待ち伏せし、 正しい者の口は人々を救い出す。
PRO 12:7 悪しき者は覆されて、いなくなるが、 義人の家は堅く立つ。
PRO 12:8 人はその知恵に応じて称賛されるが、 心のねじれた者は侮られる。
PRO 12:9 軽んじられていても、しもべを持つ者は、 自分を大きく見せても、パンに乏しい者にまさる。
PRO 12:10 義人は自分の家畜の命を気遣うが、 悪しき者のあわれみさえ残酷である。
PRO 12:11 自分の土地を耕す者はパンに満ち足りるが、 むなしいものを追い求める者には悟りがない。
PRO 12:12 悪しき者は悪人たちの略奪品を欲しがるが、 義人の根は実を結ぶ。
PRO 12:13 悪い者は唇の罪によってわなにかかるが、 義人は苦難から抜け出す。
PRO 12:14 人は自分の口の実によって良いもので満たされ、 その手の働きに応じて報いを受ける。
PRO 12:15 愚かな者の道は自分の目には正しいが、 知恵のある者は助言に耳を傾ける。
PRO 12:16 愚かな者はその日のうちに苛立ちを表すが、 慎重な者は侮辱を見過ごす。
PRO 12:17 真実を語る者は正しいあかしをし、 偽りの証人は偽りを語る。
PRO 12:18 軽率に語る者の言葉は剣で突き刺すようだが、 知恵のある者の舌は癒やす。
PRO 12:19 真実を語る唇は永遠に堅く立つが、 偽りの舌は一瞬しか続かない。
PRO 12:20 悪を企む者の心には欺きがあるが、 平和を図る者には喜びがある。
PRO 12:21 義人には何の災いも降りかからないが、 悪しき者は災いに満たされる。
PRO 12:22 偽りを語る唇は主に忌み嫌われるが、 真実を行う者たちは主に喜ばれる。
PRO 12:23 慎重な人は知識を胸に秘めるが、 愚かな者の心は愚かさを言い広める。
PRO 12:24 勤勉な者の手は支配するが、 怠惰な者は強制労働に服する。
PRO 12:25 人の心にある不安は心を沈ませるが、 親切な言葉は心を喜ばせる。
PRO 12:26 義人は友を慎重に選ぶが、 悪しき者の道は彼らを迷わせる。
PRO 12:27 怠け者は自分の獲物を焼かないが、 勤勉な者の財産は尊ばれる。
PRO 12:28 義の道には命があり、 その通り道には死がない。
PRO 13:1 知恵のある息子は父の教訓に耳を傾けるが、 あざける者は叱責に耳を貸さない。
PRO 13:2 人は自分の唇の実によって良いものを味わうが、 不実な者は暴力を欲する。
PRO 13:3 自分の口を守る者は自分の命を守る。 口を軽々しく開く者は滅びに至る。
PRO 13:4 怠け者は欲しがっても何も得ないが、 勤勉な者の願いは十分に満たされる。
PRO 13:5 義人は偽りを憎むが、 悪しき者は恥と不名誉をもたらす。
PRO 13:6 義は誠実な道を守るが、 悪は罪人を覆す。
PRO 13:7 富んでいるふりをしても、何も持たない者がいる。 貧しいふりをしても、多くの財産を持つ者がいる。
PRO 13:8 人の命を贖うものはその富であるが、 貧しい者は脅しを受けない。
PRO 13:9 義人の光は明るく輝くが、 悪しき者のともしびは消される。
PRO 13:10 高慢は争いを生むだけだが、 助言を受け入れる者たちには知恵がある。
PRO 13:11 不正に得た富は減っていくが、 少しずつ手で集める者は富を増す。
PRO 13:12 望みが先延ばしにされると、心は病むが、 願いがかなえられると、それは命の木となる。
PRO 13:13 教えを侮る者はその代償を払い、 命令を重んじる者は報いを受ける。
PRO 13:14 知恵のある者の教えは命の泉であり、 死のわなから離れさせる。
PRO 13:15 深い悟りは好意をもたらすが、 不実な者の道は険しい。
PRO 13:16 慎重な人は皆、知識に基づいて行動するが、 愚かな者は愚かさをさらけ出す。
PRO 13:17 悪い使者は苦難に陥るが、 信頼できる使節は癒やしをもたらす。
PRO 13:18 教訓を拒む者には貧しさと恥が臨むが、 叱責に心を留める者は誉れを受ける。
PRO 13:19 願いがかなうことは心に甘いが、 愚かな者は悪から離れることを忌み嫌う。
PRO 13:20 知恵のある者たちと歩む者は知恵を得るが、 愚かな者たちの仲間は害を受ける。
PRO 13:21 災いは罪人たちを追いかけるが、 幸いは義人たちに報いる。
PRO 13:22 良い人は孫たちにまで相続財産を残すが、 罪人の富は義人のために蓄えられる。
PRO 13:23 貧しい者の畑には豊かな食物があるが、 不正がそれを押し流す。
PRO 13:24 むちを惜しむ者は自分の息子を憎むが、 息子を愛する者は、注意を怠らず訓練する。
PRO 13:25 義人は心ゆくまで食べるが、 悪しき者の腹は飢える。
PRO 14:1 知恵のある女はみな自分の家を建てるが、 愚かな女は自分の手でそれを壊す。
PRO 14:2 正直に歩む者は主を恐れるが、 道の曲がった者は主を侮る。
PRO 14:3 愚かな者の言葉は自分の背にむちを招くが、 知恵のある者の唇は彼らを守る。
PRO 14:4 牛がいなければ飼い葉おけはきれいだが、 牛の力によって多くの収穫が得られる。
PRO 14:5 真実な証人は偽りを語らないが、 偽りの証人は偽りを吐き出す。
PRO 14:6 あざける者は知恵を求めても見いだせないが、 悟りのある者には知識が容易に得られる。
PRO 14:7 愚かな者から離れよ。 その唇に知識は見いだせない。
PRO 14:8 慎重な者の知恵は、自分の道をよく考えることにあるが、 愚かな者の愚かさは欺きである。
PRO 14:9 愚かな者たちは罪の償いをあざけるが、 正しい者たちの間には好意がある。
PRO 14:10 心は自分の苦しみを知っている。 その喜びにも、よそ者はあずかれない。
PRO 14:11 悪しき者の家は覆されるが、 正しい者の天幕は栄える。
PRO 14:12 人の目には正しく見える道があるが、 その終わりは死に至る。
PRO 14:13 笑っているときでさえ、心は悲しんでいることがあり、 喜びの終わりが悲しみとなることもある。
PRO 14:14 不実な者は自分の道の報いを十分に受け、 良い人も自分の行いの報いを受ける。
PRO 14:15 浅はかな者は何でも信じるが、 慎重な者は自分の歩みをよく考える。
PRO 14:16 知恵のある者は恐れて悪を避けるが、 愚かな者は激しやすく、無謀である。
PRO 14:17 すぐに怒る者は愚かなことを行い、 悪だくみをする者は憎まれる。
PRO 14:18 浅はかな者は愚かさを受け継ぐが、 慎重な者は知識を冠とする。
PRO 14:19 悪い者は良い者の前にひれ伏し、 悪しき者は義人の門の前にひれ伏す。
PRO 14:20 貧しい者は自分の隣人にさえ避けられるが、 富む者には多くの友がいる。
PRO 14:21 隣人を侮る者は罪を犯すが、 貧しい者をあわれむ者は幸いである。
PRO 14:22 悪を企む者たちは迷い出るのではないか。 しかし、善を計画する者たちには慈しみと真実がある。
PRO 14:23 すべての勤勉な働きには利益があるが、 唇で語るだけでは貧しさに至る。
PRO 14:24 知恵のある者の冠はその富であるが、 愚かな者は愚かさを冠とする。
PRO 14:25 真実な証人は命を救うが、 偽りの証人は人を欺く。
PRO 14:26 主を恐れることには堅固な砦があり、 主を恐れる者の子どもたちにも避け所がある。
PRO 14:27 主を恐れることは命の泉であり、 人を死のわなから離れさせる。
PRO 14:28 民が多いことは王の栄光であり、 民が乏しいことは君主の滅びである。
PRO 14:29 怒ることの遅い者には大きな悟りがあるが、 短気な者は愚かさをさらけ出す。
PRO 14:30 穏やかな心は体の命であるが、 ねたみは骨を腐らせる。
PRO 14:31 貧しい者を虐げる者は、その造り主を侮るが、 乏しい者に親切にする者は、造り主をあがめる。
PRO 14:32 悪しき者は災難の中で倒されるが、 義人には死に際しても避け所がある。
PRO 14:33 知恵は悟りのある者の心に安らぎ、 愚かな者の心の内にも、その姿を現す。
PRO 14:34 義は国を高くするが、 罪はどの民にとっても恥である。
PRO 14:35 王の好意は賢明に仕えるしもべに向けられるが、 王の怒りは恥をもたらす者に向けられる。
PRO 15:1 穏やかな答えは憤りを退けるが、 厳しい言葉は怒りをかき立てる。
PRO 15:2 知恵のある者の舌は知識を適切に語るが、 愚かな者の口は愚かさをあふれ出させる。
PRO 15:3 主の目は至る所にあり、 悪い者も良い者も見ておられる。
PRO 15:4 穏やかな舌は命の木であるが、 よこしまな舌は心を打ち砕く。
PRO 15:5 愚かな者は父の教訓を侮るが、 叱責に心を留める者は慎重に行動する。
PRO 15:6 義人の家には多くの宝があるが、 悪しき者の収入には悩みが伴う。
PRO 15:7 知恵のある者の唇は知識を広めるが、 愚かな者の心に知識はない。
PRO 15:8 悪しき者のささげ物は主に忌み嫌われるが、 正しい者の祈りは主に喜ばれる。
PRO 15:9 悪しき者の道は主に忌み嫌われるが、 主は義を追い求める者を愛する。
PRO 15:10 道を捨てる者には厳しい訓練があり、 叱責を憎む者は死ぬ。
PRO 15:11 よみとアバドンは主の前にある。 まして人の子らの心は、なおさらではないか。
PRO 15:12 あざける者は叱責されることを好まず、 知恵のある者たちのところへ行こうとしない。
PRO 15:13 喜びに満ちた心は顔を明るくするが、 心が痛むと気力はくじかれる。
PRO 15:14 悟りのある者の心は知識を求めるが、 愚かな者の口は愚かさを食べる。
PRO 15:15 苦しむ者の日々はすべてつらいが、 心の明るい者には絶え間ない宴がある。
PRO 15:16 わずかな物しかなくても主を恐れるほうが、 多くの宝があって悩みを抱えるより良い。
PRO 15:17 愛のある所で野菜だけを食べるほうが、 憎しみのある所で肥えた子牛を食べるより良い。
PRO 15:18 憤る者は争いを引き起こすが、 怒ることの遅い者は争いを静める。
PRO 15:19 怠け者の道はいばらの生け垣のようだが、 正しい者の道は大路である。
PRO 15:20 知恵のある息子は父を喜ばせるが、 愚かな者は母を侮る。
PRO 15:21 愚かさは知恵のない者の喜びだが、 悟りのある人はまっすぐに歩む。
PRO 15:22 助言がなければ計画は失敗するが、 助言者が多ければ計画は確かなものとなる。
PRO 15:23 人は自分の答えによって喜びを得る。 時にかなった言葉は、なんと良いことか。
PRO 15:24 命の道は知恵のある者を上へ導き、 よみに下ることから彼を遠ざける。
PRO 15:25 主は高慢な者の家を根こそぎにするが、 やもめの境界を確かなものにされる。
PRO 15:26 悪しき者の思いは主に忌み嫌われるが、 純粋な者の思いは喜ばれる。
PRO 15:27 不正な利益をむさぼる者は自分の家を悩ませるが、 賄賂を憎む者は生きる。
PRO 15:28 義人の心は答える前によく考えるが、 悪しき者の口は悪をあふれ出させる。
PRO 15:29 主は悪しき者から遠く離れているが、 義人の祈りを聞かれる。
PRO 15:30 目の輝きは心を喜ばせ、 良い知らせは骨を健やかにする。
PRO 15:31 叱責に耳を傾ける者は命を得て、 知恵のある者たちの間に住む。
PRO 15:32 矯正を拒む者は自分自身を侮るが、 叱責に耳を傾ける者は悟りを得る。
PRO 15:33 主を恐れることは知恵を教える。 誉れに先立つのはへりくだりである。
PRO 16:1 心の計画は人に属するが、 舌の答えは主から来る。
PRO 16:2 人の道はすべて自分の目には清く見えるが、 主はその動機を量る。
PRO 16:3 あなたの行いを主に委ねよ。 そうすれば、あなたの計画は確かなものとなる。
PRO 16:4 主はすべてのものを、それぞれの目的のために造られた。 悪しき者さえ、災いの日のために造られた。
PRO 16:5 心の高慢な者はみな主に忌み嫌われ、 確かに罰を免れない。
PRO 16:6 あわれみと真実によって不義は贖われ、 主を恐れることによって人は悪から離れる。
PRO 16:7 人の道が主に喜ばれるとき、 主はその人の敵さえも、彼と平和に過ごさせる。
PRO 16:8 わずかな物しかなくても義があるほうが、 多くの収入があって不正を行うより良い。
PRO 16:9 人の心は自分の進む道を計画するが、 主がその歩みを導く。
PRO 16:10 王の唇には神から授かった裁きがあり、 その口は裁きにおいて誤ってはならない。
PRO 16:11 正しい天秤とはかりは主のものであり、 袋の中の重りはすべて主の御業である。
PRO 16:12 悪を行うことは王にとって忌むべきことである。 王座は義によって堅く立つ。
PRO 16:13 義にかなった唇は王たちに喜ばれ、 彼らは真実を語る者を重んじる。
PRO 16:14 王の怒りは死の使者であるが、 知恵のある者はそれをなだめる。
PRO 16:15 王の顔が明るければ命があり、 その好意は春の雨をもたらす雲のようだ。
PRO 16:16 知恵を得ることは金を得ることにまさり、 悟りを得ることは銀よりも選ぶべきもの。
PRO 16:17 正しい者の大路は悪から離れることであり、 自分の道を守る者は自分の命を保つ。
PRO 16:18 高慢は滅びに先立ち、 高ぶる心は倒れることに先立つ。
PRO 16:19 貧しい者たちと共にへりくだった心を持つほうが、 高慢な者たちと略奪品を分け合うより良い。
PRO 16:20 主の言葉に心を留める者は幸いを見いだし、 主に信頼する者は幸いである。
PRO 16:21 心に知恵のある者は慎重な者と呼ばれ、 快い語り口は学びを増す。
PRO 16:22 悟りは、それを持つ者にとって命の泉であるが、 愚かな者への罰は、その愚かさである。
PRO 16:23 知恵のある者の心はその口を教え、 その唇に学びを増し加える。
PRO 16:24 快い言葉は蜂の巣の蜜のようで、 心に甘く、骨を健やかにする。
PRO 16:25 人の目には正しく見える道があるが、 その終わりは死に至る。
PRO 16:26 働く者の食欲がその人を働かせる。 自分の口が彼を駆り立てる。
PRO 16:27 ならず者は悪事を企み、 その言葉は焼き尽くす火のようだ。
PRO 16:28 よこしまな者は争いを引き起こし、 うわさを言い広める者は親しい友を引き離す。
PRO 16:29 暴力を振るう者は隣人を誘惑し、 良くない道へ導く。
PRO 16:30 目で合図する者はよこしまなことを企み、 唇を結ぶ者は悪を成し遂げようとしている。
PRO 16:31 白髪は栄光の冠であり、 義の道に見いだされる。
PRO 16:32 怒ることの遅い者は勇士にまさり、 自分の心を治める者は町を攻め取る者にまさる。
PRO 16:33 くじは衣のひだに投げられるが、 その決定はすべて主から来る。
PRO 17:1 静けさの中で乾いた一切れのパンを食べるほうが、 争いの中で家いっぱいのごちそうを食べるより良い。
PRO 17:2 賢明に仕えるしもべは、恥をもたらす息子を治め、 兄弟たちと共に相続財産を分け合う。
PRO 17:3 銀にはるつぼ、金には炉があるが、 主は心を試す。
PRO 17:4 悪を行う者は悪しき唇に耳を傾け、 偽りを語る者は害をもたらす舌に耳を貸す。
PRO 17:5 貧しい者をあざける者は、その造り主をそしる。 災難を喜ぶ者は罰を免れない。
PRO 17:6 孫たちは老人の冠であり、 子どもたちの栄光はその両親である。
PRO 17:7 立派な言葉は愚かな者にふさわしくない。 まして偽りの唇は君主にふさわしくない。
PRO 17:8 賄賂は、それを贈る者の目には宝石のようだ。 どこへ向かっても、彼は成功する。
PRO 17:9 過ちを覆う者は愛を育むが、 同じことを言い広める者は親友を引き離す。
PRO 17:10 悟りのある者への一度の叱責は、 愚かな者への百のむちより深く入る。
PRO 17:11 悪い者が求めるのは反逆だけである。 それゆえ、残酷な使者が彼に遣わされる。
PRO 17:12 子を奪われた雌熊に出会うほうが、 愚かさにふける愚かな者に出会うより良い。
PRO 17:13 善に悪をもって報いる者の家から、 悪は離れない。
PRO 17:14 争いの始まりは、堤を切って水を放つようなもの。 口論になる前に手を引け。
PRO 17:15 悪しき者を義と認める者と、義人を罪に定める者は、 どちらも同じく主に忌み嫌われる。
PRO 17:16 愚かな者には悟る心がないのに、 知恵を買う金を手にして何になるのか。
PRO 17:17 友はどんな時にも愛し、 兄弟は苦難のために生まれる。
PRO 17:18 悟りのない者は手を打って誓約し、 隣人の前で保証人となる。
PRO 17:19 背きを愛する者は争いを愛し、 門を高くする者は滅びを求める。
PRO 17:20 心のよこしまな者は幸いを見いだせず、 欺きの舌を持つ者は苦難に陥る。
PRO 17:21 愚かな者を生む者には悲しみがあり、 愚かな者の父には喜びがない。
PRO 17:22 喜びに満ちた心は良い薬となるが、 打ち砕かれた心は骨を枯らす。
PRO 17:23 悪しき者はひそかに賄賂を受け取り、 公正の道を曲げる。
PRO 17:24 悟りのある者は知恵を見据えるが、 愚かな者の目は地の果てをさまよう。
PRO 17:25 愚かな息子は父に悲しみをもたらし、 彼を産んだ母に苦しみをもたらす。
PRO 17:26 義人を罰することも良くない。 誠実な役人をむち打つことも良くない。
PRO 17:27 言葉を控える者には知識があり、 冷静な者は悟りのある人である。
PRO 17:28 愚かな者でも黙っていれば知恵があるとみなされ、 唇を閉じていれば悟りがあると思われる。
PRO 18:1 孤立を求める者は自分の欲望を追い、 すべての確かな判断に逆らう。
PRO 18:2 愚かな者は悟ることを喜ばず、 ただ自分の意見をさらけ出したがる。
PRO 18:3 悪が来ると、侮りも来る。 恥には不名誉が伴う。
PRO 18:4 人の口の言葉は深い水、 知恵の泉は流れる小川。
PRO 18:5 悪しき者をえこひいきすることも、 罪のない者から公正を奪うことも良くない。
PRO 18:6 愚かな者の唇は争いを招き、 その口はむち打ちを呼び寄せる。
PRO 18:7 愚かな者の口は自分を滅ぼし、 その唇は自分を捕らえるわなとなる。
PRO 18:8 うわさを言い広める者の言葉は、おいしい食べ物のようで、 人の腹の奥深くまで入って行く。
PRO 18:9 自分の仕事を怠る者は、 破壊する者の兄弟である。
PRO 18:10 主の名は堅固な塔である。 義人はそこへ走り込み、安全に守られる。
PRO 18:11 富む者の財産は、その人の堅固な町であり、 自分の思いの中では越えられない城壁である。
PRO 18:12 滅びに先立って人の心は高慢になり、 誉れに先立つのはへりくだりである。
PRO 18:13 聞かないうちに答える者には、 愚かさと恥がある。
PRO 18:14 人の気力は病の中でもその人を支えるが、 打ち砕かれた心には誰が耐えられるだろうか。
PRO 18:15 悟りのある者の心は知識を得、 知恵のある者の耳は知識を求める。
PRO 18:16 人の贈り物はその人のために道を開き、 身分の高い者たちの前へ導く。
PRO 18:17 最初に自分の訴えを述べる者は正しく見える。 しかし、相手が来て問いただすまで。
PRO 18:18 くじは争いを収め、 力のある者たちを引き離す。
PRO 18:19 仲たがいした兄弟は、城壁のある町よりも取り戻しにくく、 争いは要塞のかんぬきのようだ。
PRO 18:20 人の腹はその口の実によって満たされ、 その唇の収穫によって満ち足りる。
PRO 18:21 死と命は舌の力にある。 舌を使うことを好む者は、その実を食べる。
PRO 18:22 妻を見つける者は良いものを見つけ、 主から好意を得る。
PRO 18:23 貧しい者はあわれみを求めて願うが、 富む者は厳しく答える。
PRO 18:24 多くの仲間を持つ人は滅びることがあるが、 兄弟よりも親しく離れない友がいる。
PRO 19:1 潔白に歩む貧しい者は、 よこしまなことを語る愚かな者にまさる。
PRO 19:2 知識のない熱心さは良くない。 足を急がせる者は道を誤る。
PRO 19:3 人は自分の愚かさによって道を損ない、 その心は主に向かって怒る。
PRO 19:4 富は多くの友を増し加えるが、 貧しい者は友から引き離される。
PRO 19:5 偽りの証人は罰を免れない。 偽りを吐き出す者は逃れられない。
PRO 19:6 多くの人が支配者の好意を求め、 贈り物をする人には誰もが友となる。
PRO 19:7 貧しい者は親族すべてから避けられる。 まして友たちは、どれほど彼を遠ざけることか。 彼が言葉をもって追い求めても、彼らはもういない。
PRO 19:8 知恵を得る者は自分自身を愛し、 悟りを守る者は良いものを見いだす。
PRO 19:9 偽りの証人は罰を免れない。 偽りを語る者は滅びる。
PRO 19:10 愚かな者にぜいたくな暮らしはふさわしくない。 まして、しもべが君主たちを支配することはふさわしくない。
PRO 19:11 人の思慮は怒ることを遅くする。 過ちを見過ごすことは、その人の誉れである。
PRO 19:12 王の憤りは獅子のほえる声のようだが、 その好意は草の上の露のようである。
PRO 19:13 愚かな息子は父にとって災難であり、 争い好きな妻は、絶えず滴る雨漏りのようである。
PRO 19:14 家と富は父祖から受け継ぐものだが、 慎重な妻は主から与えられる。
PRO 19:15 怠惰は人を深い眠りに陥れ、 働かない者は飢える。
PRO 19:16 命令を守る者は自分の命を守るが、 自分の道を軽んじる者は死ぬ。
PRO 19:17 貧しい者をあわれむ者は主に貸す。 主はその善行に報いる。
PRO 19:18 望みがあるうちに息子を訓練せよ。 その死に手を貸してはならない。
PRO 19:19 激しく怒る者は罰を受けなければならない。 彼を救っても、また救わねばならない。
PRO 19:20 助言を聞き、教訓を受け入れよ。 そうすれば、後には知恵のある者となる。
PRO 19:21 人の心には多くの計画があるが、 主の助言こそが実現する。
PRO 19:22 慈しみが人を慕わしい者とする。 偽りを語る者より、貧しい者のほうが良い。
PRO 19:23 主を恐れることは命に至る。 その人は満ち足りて安らぎ、災いに遭わない。
PRO 19:24 怠け者は手を皿の中に入れても、 それを再び口に運ぼうとさえしない。
PRO 19:25 あざける者をむち打て。浅はかな者は思慮を学ぶ。 悟りのある者を叱れ。彼は知識を得る。
PRO 19:26 父から奪い、母を追い出す者は、 恥と不名誉をもたらす息子である。
PRO 19:27 わが子よ、教訓に耳を傾けるのをやめれば、 知識の言葉から迷い出る。
PRO 19:28 腐敗した証人は公正をあざけり、 悪しき者の口は不義をのみ込む。
PRO 19:29 あざける者のためには刑罰が、 愚かな者の背にはむちが備えられている。
PRO 20:1 ぶどう酒はあざける者、強い酒は騒ぎ立てる者。 これらに惑わされる者には知恵がない。
PRO 20:2 王の恐ろしさは獅子のほえる声のようである。 王を怒らせる者は自分の命を失う。
PRO 20:3 争いを避けることは人の誉れだが、 愚かな者は皆、争いに飛び込む。
PRO 20:4 怠け者は寒さのために耕さない。 刈り入れの時に求めても、何もない。
PRO 20:5 人の心にある助言は深い水のようだが、 悟りのある人はそれをくみ出す。
PRO 20:6 多くの人が自分の慈しみを言い立てるが、 忠実な人を誰が見つけられるだろうか。
PRO 20:7 義人は潔白に歩む。 その後の子どもたちは幸いである。
PRO 20:8 裁きの王座に着く王は、 その目によってすべての悪をふるい分ける。
PRO 20:9 誰がこう言えるだろうか。 「私は自分の心を清くした。私は清く、罪がない」と。
PRO 20:10 異なる重りと異なる升は、 どちらも同じく主に忌み嫌われる。
PRO 20:11 子どもでさえ、その行いによって知られる。 その行いが清いか、正しいかが分かる。
PRO 20:12 聞く耳と見る目は、 そのどちらも主が造られた。
PRO 20:13 眠りを愛すれば、貧しくなる。 目を開け。そうすれば、パンに満ち足りる。
PRO 20:14 「悪い、悪い」と買い手は言うが、 立ち去ると、それを自慢する。
PRO 20:15 金もあり、ルビーも豊かにある。 しかし、知識を語る唇は貴重な宝石である。
PRO 20:16 見知らぬ人の保証人となる者からは、その衣を取れ。 よその女のために保証する者から、担保を取れ。
PRO 20:17 欺きによって得た食べ物は人に甘いが、 後にはその口が砂利で満たされる。
PRO 20:18 計画は助言によって確かなものとなる。 知恵ある導きによって戦いをせよ。
PRO 20:19 うわさを言い広める者は秘密を漏らす。 だから、口の軽い者と交わってはならない。
PRO 20:20 父や母を呪う者のともしびは、 真っ暗な闇の中で消される。
PRO 20:21 初めから急いで得た相続財産は、 終わりには祝福されない。
PRO 20:22 「悪に報いてやろう」と言ってはならない。 主を待ち望め。主があなたを救う。
PRO 20:23 異なる重りは主に忌み嫌われ、 不正なはかりは喜ばれない。
PRO 20:24 人の歩みは主によって定められる。 それなら、人はどうして自分の道を理解できるだろうか。
PRO 20:25 軽率に「これは聖なるものだ」と言い、 誓願を立てた後で考え直すことは、人にとってわなである。
PRO 20:26 知恵のある王は悪しき者たちをふるい分け、 その上に脱穀車を走らせる。
PRO 20:27 人の霊は主のともしびであり、 その人の内側の奥深くまで探る。
PRO 20:28 慈しみと真実は王を守り、 その王座は慈しみによって支えられる。
PRO 20:29 若者の栄光はその力であり、 老人の輝きはその白髪である。
PRO 20:30 傷を負わせる打撃は悪を洗い清め、 むちは心の奥深くまで清める。
PRO 21:1 王の心は主の手の中にある水路のようである。 主は望む所へそれを向ける。
PRO 21:2 人の道はすべて自分の目には正しく見えるが、 主は心を量る。
PRO 21:3 義と公正を行うことは、 ささげ物よりも主に喜ばれる。
PRO 21:4 高慢な目とおごる心、 すなわち悪しき者のともしびは罪である。
PRO 21:5 勤勉な者の計画は必ず利益に至るが、 性急な者は皆、必ず貧しさに陥る。
PRO 21:6 偽りの舌で得た財宝は、 死を求める者の、吹き払われる霧。
PRO 21:7 悪しき者の暴力は彼ら自身をさらって行く。 彼らは公正を行うことを拒む。
PRO 21:8 罪を負う者の道は曲がっているが、 潔白な者の行いはまっすぐである。
PRO 21:9 争い好きな女と一つの家で暮らすより、 屋根の片隅に住むほうが良い。
PRO 21:10 悪しき者は悪を望み、 その目には隣人へのあわれみがない。
PRO 21:11 あざける者が罰せられると、浅はかな者は知恵を得る。 知恵のある者が教えを受けると、知識を得る。
PRO 21:12 義なる方は悪しき者の家をよく見て、 悪しき者たちを滅びに陥れる。
PRO 21:13 貧しい者の叫びに耳を閉ざす者は、 自分が叫んでも聞かれない。
PRO 21:14 ひそかな贈り物は怒りを静め、 衣の内に渡す賄賂は激しい憤りを静める。
PRO 21:15 公正を行うことは義人の喜びであるが、 不法を行う者たちには滅びである。
PRO 21:16 悟りの道から迷い出る人は、 死者の霊の集まりの中にとどまる。
PRO 21:17 快楽を愛する者は貧しくなる。 ぶどう酒と油を愛する者は富むことがない。
PRO 21:18 悪しき者は義人の身代金となり、 不実な者は正しい者の身代わりとなる。
PRO 21:19 争い好きで怒りっぽい女と暮らすより、 荒野の地に住むほうが良い。
PRO 21:20 知恵のある者の住まいには貴い宝と油があるが、 愚かな者はそれを使い果たす。
PRO 21:21 義と慈しみを追い求める者は、 命と義と誉れを見いだす。
PRO 21:22 知恵のある者は勇士たちの町に攻め上り、 彼らが頼みとする砦を打ち倒す。
PRO 21:23 自分の口と舌を守る者は、 自分の身を苦難から守る。
PRO 21:24 高ぶり、傲慢な者――その名は「あざける者」。 彼は高慢の限りを尽くす。
PRO 21:25 怠け者の欲望は彼を殺す。 その手は働くことを拒む。
PRO 21:26 貪欲な者は一日中欲しがるが、 義人は惜しまずに与える。
PRO 21:27 悪しき者のささげ物は忌み嫌われる。 悪い思いをもってささげるなら、なおさらである。
PRO 21:28 偽りの証人は滅びるが、 よく聞く者の言葉はいつまでも残る。
PRO 21:29 悪しき者は厚かましい顔をするが、 正しい者は自分の道を確かなものにする。
PRO 21:30 主に逆らえる知恵も悟りも、 助言もない。
PRO 21:31 馬は戦いの日のために備えられるが、 勝利は主から来る。
PRO 22:1 良い名は多くの富よりも望ましく、 好意は銀や金よりも良い。
PRO 22:2 富む者と貧しい者は出会う。 そのすべてを造られたのは主。
PRO 22:3 慎重な者は危険を見て身を隠すが、 浅はかな者は進み続けて、災いを受ける。
PRO 22:4 へりくだりと主を恐れることの報いは、 富と誉れと命である。
PRO 22:5 悪しき者の道には、いばらとわながある。 自分の命を守る者は、それらから遠く離れる。
PRO 22:6 子どもをその進むべき道に従って訓練せよ。 年老いても、その道から離れない。
PRO 22:7 富む者は貧しい者を支配し、 借りる者は貸す者のしもべとなる。
PRO 22:8 悪を蒔く者は災いを刈り取り、 その怒りのむちは砕かれる。
PRO 22:9 寛大な目を持つ者は幸いである。 自分の食物を貧しい者に分け与える。
PRO 22:10 あざける者を追い出せ。そうすれば、争いは去り、 口論と侮辱もやむ。
PRO 22:11 心の清さを愛し、麗しい言葉を語る者は、 王の友となる。
PRO 22:12 主の目は知識を見守るが、 不実な者の言葉を覆す。
PRO 22:13 怠け者は言う。「外に獅子がいる！ 通りで殺されてしまう！」
PRO 22:14 姦淫する女の口は深い穴である。 主の憤りを受ける者は、そこに落ちる。
PRO 22:15 愚かさは子どもの心に結びついているが、 訓練のむちがそれを遠く追い払う。
PRO 22:16 自分を富ませるために貧しい者を虐げる者も、富む者に与える者も、 どちらも貧しさに至る。
PRO 22:17 耳を傾けて、知恵のある者たちの言葉を聞け。 私の教えに心を向けよ。
PRO 22:18 それらを心の内に保ち、 すべてを唇に備えるのは喜ばしい。
PRO 22:19 あなたが主に信頼するように、 今日、私はほかならぬあなたに教える。
PRO 22:20 私はあなたのために、助言と知識について、 三十のすぐれたことを書いたではないか。
PRO 22:21 真実で信頼できる言葉をあなたに教えるため。 あなたを遣わした者たちに確かな答えを返すため。
PRO 22:22 貧しい者を、その貧しさにつけ込んで搾取するな。 乏しい者を法廷で踏みにじってはならない。
PRO 22:23 主が彼らの訴えを弁護し、 彼らを略奪する者の命を奪い取る。
PRO 22:24 怒りやすい者と友になってはならない。 憤りを抱く者と交わってはならない。
PRO 22:25 その人の道を学び、 自分の命をわなにかけないために。
PRO 22:26 手を打って誓約する者や、 借金の保証人となる者の一人になってはならない。
PRO 22:27 支払う手段がないなら、 なぜ自分の下から寝床まで取り上げられなければならないのか。
PRO 22:28 あなたの父祖たちが据えた、 昔からの境界石を移してはならない。
PRO 22:29 仕事に熟練した人を見たか。 その人は王たちに仕える。 名もない者たちには仕えない。
PRO 23:1 支配者と共に食事の席に着くときは、 目の前に置かれたものを注意深く考えよ。
PRO 23:2 食欲の強い者なら、 自分の喉に刃物を当てよ。
PRO 23:3 そのごちそうを欲しがってはならない。 それは人を欺く食物。
PRO 23:4 富もうとして疲れ果ててはならない。 自分の分別で思いとどまれ。
PRO 23:5 消えうせるものに、なぜ目を留めるのか。 富は必ず翼を生やし、鷲のように空へ飛び去る。
PRO 23:6 物惜しみする者の食物を食べてはならない。 そのごちそうを欲しがってはならない。
PRO 23:7 彼は心の中で勘定ばかりする者。 彼はあなたに「食べよ、飲め」と言うが、 その心はあなたと共にない。
PRO 23:8 あなたは食べた一口を吐き出し、 せっかくの快い言葉をむだにする。
PRO 23:9 愚かな者の耳に語ってはならない。 彼はあなたの言葉の知恵を侮る。
PRO 23:10 昔からの境界石を移してはならない。 父のない子どもたちの畑を侵してはならない。
PRO 23:11 彼らを贖う方は力強く、 あなたを相手に彼らの訴えを弁護する。
PRO 23:12 教訓に心を向け、 知識の言葉に耳を傾けよ。
PRO 23:13 子どもを矯正することを控えてはならない。 むちで打っても、その子は死なない。
PRO 23:14 その子をむちで打ち、 その命をよみから救え。
PRO 23:15 わが子よ、もしあなたの心が知恵を得るなら、 私の心も喜ぶ。
PRO 23:16 あなたの唇が正しいことを語るとき、 私の心は喜びに満ちる。
PRO 23:17 あなたの心で罪人をねたんではならない。 一日中、主を恐れよ。
PRO 23:18 確かに将来があり、 あなたの望みは断ち切られない。
PRO 23:19 わが子よ、聞いて知恵を得よ。 あなたの心を正しい道に向けよ。
PRO 23:20 ぶどう酒を飲みすぎる者や、 肉をむさぼる者の仲間になってはならない。
PRO 23:21 酒に酔う者と大食する者は貧しくなり、 まどろみは人にぼろを着せる。
PRO 23:22 あなたに命を与えた父に聞き従え。 母が年老いても侮ってはならない。
PRO 23:23 真理を買い、それを売ってはならない。 知恵と教訓と悟りを得よ。
PRO 23:24 義人の父には大きな喜びがある。 知恵のある子をもうけた者は、その子を喜ぶ。
PRO 23:25 あなたの父と母を喜ばせよ。 あなたを産んだ母を喜ばせよ。
PRO 23:26 わが子よ、あなたの心を私に与えよ。 あなたの目を私の道に向けよ。
PRO 23:27 遊女は深い穴であり、 道を踏み外した妻は狭い井戸。
PRO 23:28 彼女は強盗のように待ち伏せし、 人々の間に不実な者を増やす。
PRO 23:29 誰に災いがあるのか。 誰に悲しみがあるのか。 誰に争いがあるのか。 誰に不平があるのか。 誰に理由のない傷があるのか。 誰の目が充血しているのか。
PRO 23:30 ぶどう酒を長く飲み続ける者たち、 混ぜ合わせたぶどう酒を求めて行く者たちである。
PRO 23:31 ぶどう酒が赤く、 杯の中できらめき、 滑らかに喉を通るとき、それを見てはならない。
PRO 23:32 ついには蛇のようにかみつき、 まむしのように毒を注ぐ。
PRO 23:33 あなたの目は奇妙なものを見、 あなたの心は取りとめのないことを思い描く。
PRO 23:34 あなたは海の真ん中に横たわる者のように、 帆柱の頂に横たわる者のようになる。
PRO 23:35 「彼らは私を打ったが、痛くなかった。 私を殴ったが、何も感じなかった。 いつ目が覚めるだろう。目が覚めたら、また同じことをしよう。 もっと酒を求めよう。」
PRO 24:1 悪い者たちをねたんではならない。 彼らと共にいることを望んではならない。
PRO 24:2 彼らの心は暴力を企み、 その唇は悪事を語る。
PRO 24:3 知恵によって家は建てられ、 悟りによって堅く立てられる。
PRO 24:4 知識によって、その部屋は あらゆる貴重で美しい宝で満たされる。
PRO 24:5 知恵のある人は大きな力を持ち、 知識のある人は力を増す。
PRO 24:6 知恵ある導きを受けて戦いに臨め。 助言者が多ければ勝利がある。
PRO 24:7 知恵は愚かな者には高すぎる。 彼は門で口を開くことができない。
PRO 24:8 悪を行おうと企む者は、 悪だくみをする者と呼ばれる。
PRO 24:9 愚かな企みは罪であり、 あざける者は人々に忌み嫌われる。
PRO 24:10 苦難の日に気力を失うなら、 あなたの力は小さい。
PRO 24:11 死へと連れ去られる者たちを救い出せ。 殺されようとしてよろめく者たちを引き止めよ。
PRO 24:12 あなたが「私たちはこのことを知らなかった」と言っても、 心を量る方は、それを見抜かないだろうか。 あなたの命を守る方は、それを知らないだろうか。 その方は一人一人に、その行いに応じて報いないだろうか。
PRO 24:13 わが子よ、蜜を食べよ。それは良い。 蜂の巣から滴る蜜は、あなたの口に甘い。
PRO 24:14 知恵もあなたの心にとって同じだと知れ。 それを見いだしたなら、報いがあり、 あなたの望みは断ち切られない。
PRO 24:15 悪しき者よ、義人の住まいを狙って待ち伏せしてはならない。 その休む所を荒らしてはならない。
PRO 24:16 義人は七度倒れても、再び立ち上がるが、 悪しき者たちは災難によって倒される。
PRO 24:17 あなたの敵が倒れるとき、喜んではならない。 彼が倒されるとき、心を喜ばせてはならない。
PRO 24:18 主がそれを見て不快に思い、 その人から怒りをそらされるかもしれない。
PRO 24:19 悪を行う者たちのことでいら立ってはならない。 悪しき者たちをねたんではならない。
PRO 24:20 悪い者には将来がなく、 悪しき者のともしびは消される。
PRO 24:21 わが子よ、主と王を恐れよ。 反逆する者たちに加わってはならない。
PRO 24:22 彼らの災難は突然起こる。 主と王の両者がもたらす滅びを、誰が知るだろうか。
PRO 24:23 これらもまた、知恵のある者たちの言葉である。 裁きにおいてえこひいきすることは良くない。
PRO 24:24 悪しき者に「あなたは義人だ」と言う者を、 民は呪い、国々は忌み嫌う。
PRO 24:25 有罪の者を罪に定める人々には幸いがあり、 豊かな祝福が彼らに臨む。
PRO 24:26 正直な答えは、 唇への口づけのようである。
PRO 24:27 外で自分の仕事を整え、 畑の準備をせよ。 その後で、自分の家を建てよ。
PRO 24:28 理由もなく隣人に不利な証人となってはならない。 唇で欺いてはならない。
PRO 24:29 「彼が私にしたように、私も彼にしよう。 その人の行いに応じて報いてやろう」と言ってはならない。
PRO 24:30 私は怠け者の畑のそばを通り、 悟りのない者のぶどう畑のそばを通った。
PRO 24:31 見よ、そこは一面いばらに覆われ、 地面はイラクサで覆われ、 石垣は崩れていた。
PRO 24:32 私はそれを見て心に留めた。 眺めて、教訓を受けた。
PRO 24:33 しばらく眠り、しばらくまどろみ、 しばらく手を組んで休んでいると、
PRO 24:34 貧しさが強盗のようにやって来て、 欠乏が武装した者のように襲って来る。
PRO 25:1 これらもソロモンの箴言であり、ユダの王ヒゼキヤに仕えた人々が書き写したものである。
PRO 25:2 事を隠すことは神の栄光であり、 事を探り出すことは王たちの栄光である。
PRO 25:3 天の高さと地の深さのように、 王たちの心は探りきれない。
PRO 25:4 銀からかすを取り除け。 そうすれば、精錬する者が用いる銀が得られる。
PRO 25:5 王の前から悪しき者を取り除け。 そうすれば、その王座は義によって堅く立つ。
PRO 25:6 王の前で自分を高くしてはならない。 身分の高い者たちの間に自分の場所を求めてはならない。
PRO 25:7 「ここへ上がって来なさい」と言われるほうが、 あなたがその目で見た君主の前で 低い場所に下げられるより良い。
PRO 25:8 急いで訴えを法廷に持ち込んではならない。 隣人に辱められたとき、最後にどうするのか。
PRO 25:9 隣人との争いは、本人と論じよ。 他人の秘密を漏らしてはならない。
PRO 25:10 さもないと、それを聞いた者があなたを辱め、 あなたの悪評は消えなくなる。
PRO 25:11 時にかなって語られる言葉は、 銀の飾り細工にはめ込まれた金のりんごのようである。
PRO 25:12 聞き従う耳に対する知恵ある者の叱責は、 金の耳輪や純金の飾りのようである。
PRO 25:13 忠実な使者は、遣わした者にとって、 刈り入れの時の雪の冷たさのよう。 主人の心を生き返らせる。
PRO 25:14 偽って贈り物を誇る者は、 雨を降らせない雲や風のようである。
PRO 25:15 忍耐強く説けば支配者も納得し、 柔らかな舌は骨を砕く。
PRO 25:16 蜜を見つけたか。 必要なだけ食べよ。 食べすぎて吐くことのないように。
PRO 25:17 隣人の家には、めったに足を運ぶな。 彼があなたに飽きて、憎むことのないように。
PRO 25:18 隣人に不利な偽りのあかしをする人は、 こん棒、剣、鋭い矢のようである。
PRO 25:19 苦難の時に不実な者を信頼することは、 傷んだ歯や不自由な足のようである。
PRO 25:20 寒い日に衣服を脱がせる者や、 重曹に酢を注ぐ者のように、 心の重い者に歌を歌うのも、そのようなものだ。
PRO 25:21 あなたの敵が飢えているなら、食物を与えて食べさせよ。 渇いているなら、水を与えて飲ませよ。
PRO 25:22 彼の頭に燃える炭火を積むことになり、 主があなたに報いる。
PRO 25:23 北風が雨を生むように、 陰口を言う舌は怒った顔をもたらす。
PRO 25:24 争い好きな女と一つの家で暮らすより、 屋根の片隅に住むほうが良い。
PRO 25:25 遠い国から届く良い知らせは、 渇いた人に冷たい水のようである。
PRO 25:26 悪しき者の前に屈する義人は、 濁った泉、汚された井戸のようである。
PRO 25:27 蜜を多く食べることは良くない。 自分の誉れを追い求めることにも誉れはない。
PRO 25:28 自分の心を治められない人は、 城壁を破られ、囲いのない町のようである。
PRO 26:1 夏の雪、刈り入れ時の雨のように、 愚かな者に誉れはふさわしくない。
PRO 26:2 飛び回る雀、 飛び交うつばめのように、 理由のない呪いは降りかからない。
PRO 26:3 馬にはむち、 ろばにはくつわ、 愚かな者の背には杖。
PRO 26:4 愚かな者の愚かさに合わせて答えてはならない。 あなたまで彼のようにならぬように。
PRO 26:5 愚かな者の愚かさに合わせて答えよ。 彼が自分を知恵ある者と思わぬように。
PRO 26:6 愚かな者の手に託して知らせを送る者は、 自分の足を切り落とし、暴力を飲む。
PRO 26:7 足の不自由な者の力なく垂れる脚のように、 愚かな者の口にある箴言も同じ。
PRO 26:8 石投げひもに石を縛りつける者のように、 愚かな者に誉れを与える者も同じ。
PRO 26:9 酔った者の手にいばらが刺さるように、 愚かな者の口にある箴言も同じ。
PRO 26:10 すべての人を傷つける射手のように、 愚かな者を雇う者も、 通りすがりの者を雇う者もそうである。
PRO 26:11 犬が自分の吐いた物に戻るように、 愚かな者は自分の愚かさを繰り返す。
PRO 26:12 自分の目に知恵のある者を見たか。 その人よりも、愚かな者のほうに望みがある。
PRO 26:13 怠け者は言う。「道に獅子がいる。 通りを獰猛な獅子が歩き回っている」と。
PRO 26:14 戸が蝶番の上で回るように、 怠け者は寝床の上で寝返りを打つ。
PRO 26:15 怠け者は手を皿の中に入れたまま、 それを口に戻すことさえ面倒がる。
PRO 26:16 怠け者は自分の目には、 思慮深く答える七人よりも、自分のほうが知恵があると思う。
PRO 26:17 通りすがりに、自分と関係のない争いへ口を出す者は、 犬の耳をつかむ者のようである。
PRO 26:18 燃えるたいまつや矢を放ち、死をもたらす狂人のように、
PRO 26:19 隣人を欺き、「ただの冗談だ」と言う者も同じ。
PRO 26:20 薪がなければ火は消え、 陰口を言う者がいなければ争いは静まる。
PRO 26:21 熾火には炭、 火には薪。 争い好きな者は争いを燃え立たせる。
PRO 26:22 陰口を言う者の言葉は、おいしい食べ物のようで、 人の腹の奥深くまで入って行く。
PRO 26:23 悪い心を隠す熱情の唇は、 銀のかすを塗った土器のようだ。
PRO 26:24 悪意ある者は唇で正体を隠し、 心のうちに悪を抱いている。
PRO 26:25 その語り口が魅力的でも、彼を信じてはならない。 その心には七つの忌むべきものがある。
PRO 26:26 その悪意は欺きによって隠されても、 その悪は会衆の中で明らかにされる。
PRO 26:27 穴を掘る者は、自分がそこに落ちる。 石を転がす者には、その石が戻って来る。
PRO 26:28 偽りの舌は、自分が傷つけた者を憎み、 へつらう口は滅びをもたらす。
PRO 27:1 明日のことを誇ってはならない。 一日が何をもたらすか、あなたには分からない。
PRO 27:2 自分の口ではなく、ほかの人に称賛させよ。 自分の唇ではなく、 見知らぬ人に。
PRO 27:3 石は重く、 砂は重荷となる。 しかし、愚かな者の挑発は、その両方よりも重い。
PRO 27:4 憤りは残酷で、 怒りは押し流す洪水のようだ。 しかし、ねたみの前に誰が立てるだろうか。
PRO 27:5 隠された愛よりも、 あからさまな叱責のほうが良い。
PRO 27:6 友が負わせる傷は誠実から出るが、 敵の口づけは多すぎる。
PRO 27:7 満腹した者は蜂の巣の蜜さえ嫌うが、 飢えた者には苦い物さえすべて甘い。
PRO 27:8 巣を離れてさまよう鳥のように、 自分の住まいを離れてさまよう人もそうである。
PRO 27:9 香油と香は心を喜ばせる。 友の心からの助言も甘い。
PRO 27:10 自分の友や、父の友を捨ててはならない。 災難の日に兄弟の家へ行ってはならない。 遠くにいる兄弟より、近くにいる隣人のほうが良い。
PRO 27:11 わが子よ、知恵を得て、 私の心を喜ばせよ。 そうすれば、私をそしる者に答えることができる。
PRO 27:12 慎重な者は危険を見て身を隠すが、 浅はかな者は進み続けて、災いを受ける。
PRO 27:13 見知らぬ人の保証人となる者からは、その衣を取れ。 道を踏み外した女のために保証する者から、担保を取れ。
PRO 27:14 朝早く大声で隣人を祝福する者は、 その人には呪いとみなされる。
PRO 27:15 雨の日に絶えず滴る雨漏りと、 争い好きな妻とは同じである。
PRO 27:16 彼女を抑えることは風を抑えるようなもの、 右手で油をつかむようなもの。
PRO 27:17 鉄は鉄を研ぎ、 人は友を磨く。
PRO 27:18 いちじくの木を世話する者は、その実を食べる。 主人の世話をする者は誉れを受ける。
PRO 27:19 水が顔を映すように、 人の心はその人自身を映す。
PRO 27:20 よみとアバドンは決して満ち足りない。 人の目も決して満ち足りない。
PRO 27:21 銀にはるつぼ、 金には炉がある。 人は受ける称賛によって試される。
PRO 27:22 愚かな者を穀粒と共に乳鉢へ入れ、きねで突き砕いても、 その愚かさは彼から離れない。
PRO 27:23 あなたの羊の群れの状態をよく知り、 家畜の群れに心を配れ。
PRO 27:24 富は永遠には続かず、 冠も代々にわたって残るものではない。
PRO 27:25 干し草が取り去られると、新しい草が現れ、 丘の草が集められる。
PRO 27:26 子羊からは衣服が得られ、 やぎは畑を買う代価となる。
PRO 27:27 やぎの乳は、あなたの食物にも、 家族の食物にも、 女のしもべたちを養うにも十分である。
PRO 28:1 悪しき者は追う者がいなくても逃げるが、 義人は獅子のように大胆である。
PRO 28:2 国に反逆が起こると支配者が多くなるが、 悟りと知識のある人によって秩序は保たれる。
PRO 28:3 貧しい身で貧しい者を虐げる者は、 作物を何も残さない激しい雨のようである。
PRO 28:4 律法を捨てる者たちは悪しき者を称賛するが、 律法を守る者たちは彼らと争う。
PRO 28:5 悪い者たちは公正を理解しないが、 主を求める者たちはそれを完全に理解する。
PRO 28:6 潔白に歩む貧しい者は、 道が曲がっていて富む者にまさる。
PRO 28:7 律法を守る者は知恵のある息子だが、 大食する者たちの仲間は父に恥をもたらす。
PRO 28:8 法外な利息によって財産を増やす者は、 貧しい者をあわれむ人のためにそれを蓄える。
PRO 28:9 律法を聞くことから耳をそむける者は、 その祈りさえ忌み嫌われる。
PRO 28:10 正しい者を悪い道へ迷わせる者は、 自分のわなに落ちる。 しかし、潔白な者たちは良いものを受け継ぐ。
PRO 28:11 富む者は自分の目には知恵があるが、 悟りのある貧しい者は彼を見抜く。
PRO 28:12 義人たちが勝利を得ると、大きな栄光があるが、 悪しき者たちが立ち上がると、人々は身を隠す。
PRO 28:13 自分の罪を隠す者は栄えないが、 それを告白して捨てる者はあわれみを受ける。
PRO 28:14 常に恐れ慎む人は幸いである。 しかし、心をかたくなにする者は災いに陥る。
PRO 28:15 ほえる獅子、襲いかかる熊のように、 無力な民を治める悪しき支配者もそうである。
PRO 28:16 圧政を行う支配者には悟りがない。 不正な利益を憎む者は長く生きる。
PRO 28:17 人の血を流した罪に責めさいなまれる者は、 死ぬまで逃亡者となる。誰も彼を支えない。
PRO 28:18 潔白に歩む者は安全に守られるが、 道の曲がった者は突然倒れる。
PRO 28:19 自分の土地を耕す者は食物に満ち足りるが、 むなしいものを追い求める者は貧しさに満たされる。
PRO 28:20 忠実な人は祝福に満ちるが、 急いで富もうとする者は罰を免れない。
PRO 28:21 えこひいきすることは良くない。 しかし人は、一切れのパンのためにさえ不正を行う。
PRO 28:22 物惜しみする者は富を得ようと急ぐが、 貧しさが自分を待っていることを知らない。
PRO 28:23 人を叱る者は、後になって、 舌でへつらう者よりも多くの好意を得る。
PRO 28:24 父や母から奪いながら、「これは悪いことではない」と言う者は、 滅ぼす者の仲間である。
PRO 28:25 貪欲な者は争いを引き起こすが、 主に信頼する者は豊かにされる。
PRO 28:26 自分の心に頼る者は愚かな者だが、 知恵をもって歩む者は安全に守られる。
PRO 28:27 貧しい者に与える者は乏しくならないが、 目をそむける者は多くの呪いを受ける。
PRO 28:28 悪しき者たちが立ち上がると、人々は身を隠すが、 彼らが滅びると、義人たちは栄える。
PRO 29:1 何度叱責されても首をかたくなにする者は、 突然打ち砕かれ、癒やされることはない。
PRO 29:2 義人たちが栄えると、民は喜ぶが、 悪しき者が支配すると、民はうめく。
PRO 29:3 知恵を愛する者は父を喜ばせるが、 遊女たちの仲間は財産を使い果たす。
PRO 29:4 王は公正によって国を安定させるが、 賄賂を取る者は国を打ち壊す。
PRO 29:5 隣人にへつらう者は、 その足元に網を広げる。
PRO 29:6 悪い者は自分の罪によってわなにかかるが、 義人は歌い、喜ぶ。
PRO 29:7 義人は貧しい者の公正を心に留めるが、 悪しき者はそのことを知ろうともしない。
PRO 29:8 あざける者たちは町を騒ぎ立てるが、 知恵のある者たちは怒りを静める。
PRO 29:9 知恵のある者が愚かな者を相手に法廷で争っても、 愚かな者は怒り狂うか、あざ笑うだけで、平穏は得られない。
PRO 29:10 血に飢えた者たちは潔白な者を憎み、 正しい者の命を狙う。
PRO 29:11 愚かな者は怒りをすべて吐き出すが、 知恵のある者はそれを抑えて静める。
PRO 29:12 支配者が偽りに耳を傾けるなら、 その役人たちは皆、悪しき者となる。
PRO 29:13 貧しい者と虐げる者は出会う。 主が両者の目に光を与える。
PRO 29:14 貧しい者を公正に裁く王の王座は、 永遠に堅く立つ。
PRO 29:15 矯正のむちは知恵を与えるが、 放任された子どもは母に恥をもたらす。
PRO 29:16 悪しき者たちが増えると、罪も増えるが、 義人たちは彼らの滅びを見る。
PRO 29:17 あなたの息子を矯正せよ。彼はあなたを安らかにし、 あなたの心を喜ばせる。
PRO 29:18 啓示がなければ、民は抑制を失う。 しかし、律法を守る者は幸いである。
PRO 29:19 しもべは言葉だけでは矯正されない。 理解しても、応じようとしない。
PRO 29:20 軽率に言葉を語る者を見たか。 その人よりも、愚かな者のほうに望みがある。
PRO 29:21 若いころからしもべを甘やかす者は、 最後には、そのしもべが息子のようになる。
PRO 29:22 怒りやすい者は争いを引き起こし、 憤る者は多くの罪を犯す。
PRO 29:23 人の高慢はその人を低くするが、 へりくだった心を持つ者は誉れを得る。
PRO 29:24 泥棒の仲間となる者は、自分を憎む者である。 宣誓させられても、証言しようとしない。
PRO 29:25 人を恐れることはわなとなるが、 主に信頼する者は安全に守られる。
PRO 29:26 多くの人が支配者の好意を求めるが、 人の受ける公正な裁きは主から来る。
PRO 29:27 不正な者は義人を忌み嫌い、 道を正しく歩む者は悪しき者を忌み嫌う。
PRO 30:1 ヤケの子アグルの言葉、啓示。 その人はイティエルに、 イティエルとウカルにこう語った。
PRO 30:2 「確かに、私は誰よりも無知な者であり、 人の悟りも持っていない。
PRO 30:3 私は知恵を学んだことがなく、 聖なる方についての知識も持っていない。
PRO 30:4 誰が天に上り、また下って来たのか。 誰が風を両手に集めたのか。 誰が水を衣に包んだのか。 誰が地のすべての果てを定めたのか。 その名は何か。その子の名は何か。あなたが知っているなら答えよ。
PRO 30:5 神の言葉はすべて純粋である。 神は、ご自分に身を寄せる者たちの盾である。
PRO 30:6 神の言葉に付け加えてはならない。 さもないと、神に責められ、偽り者とされる。
PRO 30:7 二つのことをあなたに願います。 私が死ぬ前に、それを拒まないでください。
PRO 30:8 偽りと嘘を私から遠ざけてください。 貧しさも富も私に与えず、 私に必要な食物で養ってください。
PRO 30:9 私が満ち足りてあなたを否み、『主とは誰か』と言うことのないように。 また、貧しくなって盗み、 私の神の名を汚すことのないように。
PRO 30:10 しもべのことを、その主人に中傷してはならない。 さもないと、彼はあなたを呪い、あなたは罪ある者とされる。
PRO 30:11 父を呪い、 母を祝福しない世代がある。
PRO 30:12 自分の目には清く見えても、 自分の汚れから洗われていない世代がある。
PRO 30:13 なんと高ぶった目、 なんと上がったまぶたの世代か。
PRO 30:14 その歯が剣のようで、 あごが刃物のような世代がある。 彼らは地から貧しい者を、人々の中から乏しい者を食い尽くす。
PRO 30:15 蛭には二人の娘がいて、 『くれ、くれ』と言う。 決して満ち足りないものが三つあり、 『もう十分だ』と言わないものが四つある。
PRO 30:16 よみ、 子を産まない胎、 水に満ち足りることのない地、 そして『もう十分だ』と言わない火である。
PRO 30:17 父をあざけり、 母に従うことを侮る目は、 谷のからすにえぐり取られ、 鷲のひなに食われる。
PRO 30:18 私にとって驚くべきことが三つあり、 私に理解できないことが四つある。
PRO 30:19 空を飛ぶ鷲の道、 岩の上を進む蛇の道、 海のただ中を進む船の道、 そして男と若い女との道。
PRO 30:20 姦淫する女の道も同じである。 彼女は食べて口を拭い、 『私は何も悪いことをしていない』と言う。
PRO 30:21 三つのことによって地は震え、 四つのことには耐えられない。
PRO 30:22 しもべが王となること、 愚かな者が食物で満腹になること、
PRO 30:23 愛されなかった女が結婚すること、 女のしもべが女主人の座を受け継ぐこと。
PRO 30:24 地上には小さいが、 この上なく知恵あるものが四つある。
PRO 30:25 蟻は強い民ではないが、 夏の間に食物を備える。
PRO 30:26 岩だぬきは弱い民だが、 岩の中に住まいを造る。
PRO 30:27 いなごには王がいないが、 隊列を組んで進む。
PRO 30:28 トカゲは手で捕まえられるが、 王たちの宮殿にいる。
PRO 30:29 堂々と歩くものが三つあり、 堂々と進むものが四つある。
PRO 30:30 獣の中で最も力強く、 何ものにも退かない獅子、
PRO 30:31 グレーハウンド、 雄やぎ、 そして誰も立ち向かえない王である。
PRO 30:32 もし自分を高くして愚かなことをしたなら、 また、悪を企んだなら、 手を口に当てよ。
PRO 30:33 乳をかき回せばバターができ、 鼻を強くねじれば血が出る。 同じように、怒りをかき立てれば争いが生じる。」
PRO 31:1 レムエル王の言葉。彼の母が教えた啓示である。
PRO 31:2 「何を言おう、わが子よ。 何を言おう、わが胎の子よ。 何を言おう、わが誓願の子よ。
PRO 31:3 あなたの力を女たちに与えてはならない。 王たちを滅ぼす女たちに、あなたの道を委ねてはならない。
PRO 31:4 レムエルよ、王にはふさわしくない。 王がぶどう酒を飲むことはふさわしくない。 君主が「強い酒はどこだ」と求めることも。
PRO 31:5 彼らが飲んで律法を忘れ、 苦しむ者たちの権利を曲げることがないように。
PRO 31:6 滅びようとしている者には強い酒を与え、 心の苦しい者にはぶどう酒を与えよ。
PRO 31:7 彼が飲んで貧しさを忘れ、 その苦しみをもはや思い出さないようにせよ。
PRO 31:8 口のきけない者のために口を開け。 滅びに定められたすべての者の権利のために。
PRO 31:9 口を開き、正しく裁け。 貧しい者と乏しい者の権利を守れ。」
PRO 31:10 優れた妻を誰が見いだせるだろうか。 その価値はルビーよりもはるかに高い。
PRO 31:11 夫の心は彼女を信頼し、 利益に欠けることがない。
PRO 31:12 彼女は生涯のすべての日に、 夫に良いことをし、悪いことをしない。
PRO 31:13 彼女は羊毛と亜麻を求め、 喜んで自分の手を働かせる。
PRO 31:14 彼女は商人の船のようで、 遠くから食物を運んで来る。
PRO 31:15 まだ夜のうちに起き、 家の者に食物を与え、 女のしもべたちに分け前を与える。
PRO 31:16 畑をよく調べて、それを買い、 手にした利益で、ぶどう畑を植える。
PRO 31:17 腰に力を帯び、 腕を強くする。
PRO 31:18 自分の商いに利益があると見極め、 そのともしびは夜も消えない。
PRO 31:19 紡ぎ棒に手を伸ばし、 その手で紡錘を握る。
PRO 31:20 貧しい者に手を開き、 乏しい者に手を差し伸べる。
PRO 31:21 雪が降っても家の者のことを恐れない。 家の者は皆、緋色の衣を着ている。
PRO 31:22 自分のためにつづれ織りの敷物を作る。 その衣は上質の亜麻布と紫の布である。
PRO 31:23 夫は町の門で尊敬され、 その地の長老たちと共に座る。
PRO 31:24 彼女は亜麻布の衣を作って売り、 商人に帯を売る。
PRO 31:25 力と威厳を身にまとい、 来たる日を笑って迎える。
PRO 31:26 知恵をもって口を開き、 その舌には親切な教えがある。
PRO 31:27 家族の暮らしをよく見守り、 怠惰のパンを食べない。
PRO 31:28 子どもたちは立ち上がって、彼女を幸いな者と呼ぶ。 夫も彼女を称賛して言う。
PRO 31:29 「立派な働きをする女は多いが、 あなたはそのすべてにまさっている。」
PRO 31:30 魅力は人を欺き、美しさはむなしい。 しかし、主を恐れる女は称賛される。
PRO 31:31 その手の実りを彼女に与えよ。 その働きが町の門で彼女をたたえるように。
ECC 1:1 ダビデの子で、エルサレムの王であった伝道者の言葉。
ECC 1:2 「空しさの極みだ」と伝道者は言う。「空しさの極みだ。すべては空しい。」
ECC 1:3 人は日の下で重ねるすべての労苦から、何の益を得るのか。
ECC 1:4 世代は去り、世代は来る。しかし、地はいつまでも残る。
ECC 1:5 太陽は昇り、太陽は沈み、再び昇る場所へ急いで戻る。
ECC 1:6 風は南へ吹き、北へ巡り、巡り巡って、またその巡路に戻る。
ECC 1:7 すべての川は海へ流れ込むが、海は満ちることがない。川は流れ込むその場所へ、絶えず流れ続ける。
ECC 1:8 すべては疲れに満ち、言葉では言い尽くせない。目は見ても満足せず、耳は聞いても満たされない。
ECC 1:9 かつてあったものは、これからもあり、かつて行われたことは、これからも行われる。日の下に新しいものは何もない。
ECC 1:10 「見よ、 これは新しい」と言えるものがあるだろうか。それは、われわれより前の時代に、すでに存在していた。
ECC 1:11 先にあったものは覚えられず、後に起こることも、その後に来る者たちには覚えられない。
ECC 1:12 私、伝道者は、エルサレムでイスラエルの王であった。
ECC 1:13 私は心を傾け、天の下で行われるすべてのことを、知恵によって探り、調べた。これは、神が人に与えて苦労させる重い務めである。
ECC 1:14 私は日の下で行われるすべてのわざを見た。見よ、すべては空しく、風を追うようなものだった。
ECC 1:15 曲がったものをまっすぐにすることはできず、欠けているものを数えることもできない。
ECC 1:16 私は心の中で言った。「見よ、私は、私より前にエルサレムにいたすべての者にまさる、大いなる知恵を得た。私の心は、豊かな知恵と知識を身につけた。」
ECC 1:17 私は心を傾け、知恵を究め、狂気と愚かさをも知ろうとした。しかし、これも風を追うようなものだと悟った。
ECC 1:18 知恵が増せば悩みも増し、知識を増す者は悲しみを増す。
ECC 2:1 私は心の中で言った。「さあ、楽しみで自分を試し、快楽を味わってみよう。」しかし、見よ、これも空しかった。
ECC 2:2 私は笑いについて、「これは愚かだ」と言い、楽しみについて、「これは何を成し遂げるのか」と言った。
ECC 2:3 私は心の中で、知恵に導かれながら、ぶどう酒で身を楽しませ、愚かさをつかんでみようと探った。人が生きる日の間、天の下で何をするのが良いのかを見極めるためだった。
ECC 2:4 私は大きな事業を行った。自分のために家々を建て、ぶどう畑を植えた。
ECC 2:5 自分のために庭園や公園を造り、その中にあらゆる種類の果樹を植えた。
ECC 2:6 木々が育つ森を潤すために、貯水池を造った。
ECC 2:7 男の奴隷と女の奴隷を買い、家で生まれた奴隷もいた。また、エルサレムで私より前にいたすべての者にまさるほど、多くの牛や羊の群れを所有した。
ECC 2:8 自分のために銀と金、王たちや諸州の財宝を集めた。男の歌い手と女の歌い手を得、人間の喜びである、あらゆる種類の楽器も手に入れた。
ECC 2:9 こうして私は偉大になり、エルサレムで私より前にいたすべての者にまさった。それでも、私の知恵は私のもとにとどまっていた。
ECC 2:10 私は、自分の目が欲するものを何一つ拒まず、自分の心からどんな喜びも遠ざけなかった。すべての労苦が私の心を喜ばせた。それが、すべての労苦から得た私の取り分だった。
ECC 2:11 しかし、私は自分の手が行ったすべてのわざと、それを成し遂げるために費やした労苦を振り返った。見よ、すべては空しく、風を追うようなもので、日の下には何の益もなかった。
ECC 2:12 私は向きを変え、知恵と狂気と愚かさについて考えた。王の後に来る者に何ができるだろう。昔から行われてきたことを繰り返すだけではないか。
ECC 2:13 私は、光が闇にまさるように、知恵が愚かさにまさることを見た。
ECC 2:14 知恵ある者の目はその頭にあるが、愚かな者は闇の中を歩く。しかし、どちらにも同じ出来事が起こるのを、私は悟った。
ECC 2:15 そこで私は心の中で言った。「愚かな者に起こることは、私にも起こる。それなら、なぜ私はこれほど知恵を求めたのか。」私は心の中で、これも空しいと言った。
ECC 2:16 知恵ある者も愚かな者と同じく、いつまでも記憶されることはない。来るべき日々には、すべてが久しく忘れ去られる。実に、知恵ある者も愚かな者と同じように死ななければならない。
ECC 2:17 そこで私は生きることを憎んだ。日の下で行われる働きは、私には苦痛だった。すべては空しく、風を追うようなものだった。
ECC 2:18 私は、日の下で費やしたすべての労苦を憎んだ。それを、私の後に来る者に残さなければならない。
ECC 2:19 その者が知恵ある者になるのか、愚かな者になるのか、誰が知っているだろう。それでも、その者は、私が日の下で労苦し、知恵を用いて成し遂げたすべてのものを支配することになる。これも空しい。
ECC 2:20 そこで私は、日の下で費やしたすべての労苦を思い、心は絶望に沈んだ。
ECC 2:21 知恵と知識と技能をもって労苦する人がいても、その人は、そのために何も労苦しなかった者に、それを取り分として残さなければならない。これも空しく、大きな悪である。
ECC 2:22 人は、日の下で費やすすべての労苦と、心を悩ませることから、何を得るのか。
ECC 2:23 その人のすべての日々は悲しみで、その労苦は苦悩である。夜になっても、その心は休まらない。これも空しい。
ECC 2:24 人にとって、食べて飲み、自分の労苦のうちに良いものを味わうこと以上に良いことはない。これもまた神の手から来ることを、私は見た。
ECC 2:25 私以上に、誰が食べ、誰が楽しむことができるだろう。
ECC 2:26 神は、ご自分に喜ばれる人には知恵と知識と喜びを与える。しかし罪人には、集めて蓄えさせ、それを神に喜ばれる人に与えさせるという苦労を与える。これも空しく、風を追うようなものである。
ECC 3:1 すべてのことには時期があり、天の下のすべての営みには時がある。
ECC 3:2 生まれる時があり、 死ぬ時がある。 植える時があり、 植えたものを抜く時がある。
ECC 3:3 殺す時があり、 癒やす時がある。 壊す時があり、 建てる時がある。
ECC 3:4 泣く時があり、 笑う時がある。 嘆く時があり、 踊る時がある。
ECC 3:5 石を投げ捨てる時があり、 石を集める時がある。 抱く時があり、 抱くことを控える時がある。
ECC 3:6 捜す時があり、 失う時がある。 保つ時があり、 投げ捨てる時がある。
ECC 3:7 引き裂く時があり、 縫う時がある。 黙る時があり、 語る時がある。
ECC 3:8 愛する時があり、 憎む時がある。 戦争の時があり、 平和の時がある。
ECC 3:9 働く者は、その労苦から何の益を得るのか。
ECC 3:10 私は、神が人に与えて苦労させる務めを見た。
ECC 3:11 神は、すべてをその時にかなって美しくした。また、人の心に永遠を置いた。それでも人は、神が初めから終わりまで行ったみわざを見極めることができない。
ECC 3:12 私は、人にとって、生きている間に喜び、良いことを行う以上に良いことはないと知っている。
ECC 3:13 また、すべての人が食べて飲み、すべての労苦のうちに良いものを味わうことは、神からの賜物である。
ECC 3:14 私は、神が行うことはすべて永遠に続くと知っている。それに何かを加えることも、そこから何かを取り去ることもできない。神がそうしたのは、人々が神を恐れるためである。
ECC 3:15 今あるものは、すでに昔からあり、これからあるものも、すでに昔からあった。神は、過ぎ去ったものを呼び戻される。
ECC 3:16 さらに私は日の下で、裁きの場に悪があり、義の場にも悪があるのを見た。
ECC 3:17 私は心の中で言った。「神は義人と悪人を裁かれる。そこには、すべての営みとすべての行いのために、それぞれ時がある。」
ECC 3:18 私は心の中で言った。「人について、神が彼らを試されるのは、彼ら自身が獣と変わらないことを悟らせるためだ。
ECC 3:19 人にも獣にも、同じことが起こる。一方が死ぬように、他方も死ぬ。どちらにも同じ息があり、人は獣にまさるところがない。すべては空しい。
ECC 3:20 すべては同じ場所へ行く。すべてはちりから出て、すべては再びちりに帰る。
ECC 3:21 誰が知っているだろう。人の霊は上へ昇り、獣の霊は地へ下るのか。」
ECC 3:22 そこで私は、人が自分の行いを喜ぶ以上に良いことはないと見た。それがその人の取り分である。その人を連れ戻して、自分の後に起こることを見せられる者がいるだろうか。
ECC 4:1 私は再び、日の下で行われているすべての虐げを見た。見よ、虐げられている者たちの涙があったが、彼らには慰める者がいなかった。彼らを虐げる者たちの側には力があったが、彼らには慰める者がいなかった。
ECC 4:2 そこで私は、まだ生きている者よりも、すでに死んでいる者を幸いだとした。
ECC 4:3 しかし、その両者よりも幸いなのは、まだ生まれておらず、日の下で行われる悪い働きを見ていない者である。
ECC 4:4 また私は、あらゆる労苦と巧みな仕事が、隣人へのねたみから生じるのを見た。これも空しく、風を追うようなものである。
ECC 4:5 愚かな者は腕を組み、自滅する。
ECC 4:6 静けさとともにある片手いっぱいは、労苦して風を追う両手いっぱいにまさる。
ECC 4:7 私は再び、日の下にある空しさを見た。
ECC 4:8 一人きりで、息子も兄弟もいない者がいる。その人のすべての労苦には終わりがなく、その目は富を見ても満足しない。「私はいったい誰のために労苦し、自分から楽しみを奪っているのか。」これも空しい。実に、痛ましい務めだ。
ECC 4:9 二人は一人にまさる。二人には、その労苦に対する良い報いがある。
ECC 4:10 もし倒れても、一人が仲間を起こすことができる。しかし、倒れた時に起こしてくれる者のいない独りの人は災いだ。
ECC 4:11 また、二人が一緒に横になれば暖かくなる。しかし、一人でどうして暖かくなれるだろう。
ECC 4:12 一人を打ち負かす者がいても、二人ならその者に立ち向かうことができる。三つ撚りの綱は、簡単には切れない。
ECC 4:13 もはや忠告を受け入れることも知らない、年老いた愚かな王よりも、貧しくても知恵のある若者のほうが良い。
ECC 4:14 その若者は牢獄から出て王となった。実に、彼は自分の王国で貧しく生まれた者だった。
ECC 4:15 私は、日の下を歩むすべての生きている者が、王の後継者となったもう一人の若者に従うのを見た。
ECC 4:16 彼に従う民は数え切れなかった。それでも、後の世代は彼を喜ばない。確かに、これも空しく、風を追うようなものである。
ECC 5:1 神の家へ行くときは、自分の足に気をつけよ。愚かな者のようにいけにえをささげるより、近づいて聞くほうが良い。彼らは、自分たちが悪を行っていることさえ知らない。
ECC 5:2 口を軽々しく開いてはならない。神の前で何かを口にしようと、心を急がせてはならない。神は天におられ、あなたは地にいる。それゆえ、言葉を少なくせよ。
ECC 5:3 多くの心配から夢が生じるように、多くの言葉から愚かな者の話が生じる。
ECC 5:4 神に誓願を立てるときは、それを果たすのを遅らせてはならない。神は愚かな者を喜ばれない。誓ったことを果たせ。
ECC 5:5 誓願を立てて果たさないよりは、誓願を立てないほうが良い。
ECC 5:6 自分の口によって罪に陥ってはならない。使者の前で、「これは間違いでした」と言ってはならない。なぜあなたの言葉で神を怒らせ、あなたの手の働きを滅ぼされるのか。
ECC 5:7 多くの夢と多くの言葉には空しさがある。だが、あなたは神を恐れよ。
ECC 5:8 ある地方で、貧しい者が虐げられ、裁きと義が踏みにじられているのを見ても、そのことに驚いてはならない。高官はさらに上の者に見張られており、その上にも高官たちがいるからである。
ECC 5:9 地の産物はすべての者の益となり、王さえ畑に養われる。
ECC 5:10 銀を愛する者は銀で満足せず、富を愛する者は収入が増えても満足しない。これも空しい。
ECC 5:11 財産が増えれば、それを食べる者も増える。その所有者にとって、それを目で眺めて楽しむこと以外に何の益があるのか。
ECC 5:12 働く者の眠りは、食べるものが少なくても多くても心地よい。しかし、富む者はその豊かさのために眠ることができない。
ECC 5:13 私は日の下で、痛ましい悪を見た。所有者が自分の害となるまで富を蓄えていることである。
ECC 5:14 その富は不幸な出来事によって失われる。彼に息子が生まれても、その手には何も残っていない。
ECC 5:15 人は母の胎から裸で出て来たように、再び裸で去って行く。その労苦によって得たものを、手に携えて行くことはできない。
ECC 5:16 これも痛ましい悪である。人は来たときと全く同じように去って行く。風を追って労苦する者に、何の益があるのか。
ECC 5:17 その人は一生、闇の中で食べ、大いにいらだち、病み、怒る。
ECC 5:18 見よ、私が良い、またふさわしいと見たのは、神から与えられた命の日々の間、人が日の下で重ねるすべての労苦のうちに、食べ、飲み、良いものを味わうことである。これがその人の取り分である。
ECC 5:19 また、神が富と財産を与え、それを味わい、自分の取り分を受け取り、自分の労苦を喜ぶ力を与えたすべての人にとって、これは神からの賜物である。
ECC 5:20 その人は自分の生涯の日々をあまり思い返すことがない。神がその心を喜びで満たすからである。
ECC 6:1 私は日の下で一つの悪を見た。それは人間に重くのしかかる。
ECC 6:2 神から富と財産と誉れを与えられ、心が望むものを何一つ欠いていないのに、神からそれを味わう力を与えられず、見知らぬ者がそれを味わう人がいる。これは空しく、痛ましい災いである。
ECC 6:3 たとえ人が百人の子をもうけ、多くの年月を生き、その日数がどれほど長くても、その心が良いもので満たされず、しかも葬られることもないなら、私は、死産の子のほうがその人よりも良いと言う。
ECC 6:4 その子は空しさのうちに来て、闇のうちに去り、その名は闇に覆われる。
ECC 6:5 その子は太陽を見たことも、それを知ったこともない。それでも、その子のほうがその人より安らかである。
ECC 6:6 たとえその人が二千年生きても、良いものを味わえないなら、すべての者は同じ場所へ行くのではないか。
ECC 6:7 人のすべての労苦はその口のためである。それでも、食欲は満たされない。
ECC 6:8 知恵ある者は、愚かな者より何のまさるところがあるのか。また、人前でどう生きるべきかを知る貧しい者に、何の益があるのか。
ECC 6:9 欲望をあちこちにさまよわせるより、目の前にあるものを見るほうが良い。これも空しく、風を追うようなものである。
ECC 6:10 何であれ、すでにその名は付けられ、人が何者であるかも知られている。人は自分より力のある者と争うことはできない。
ECC 6:11 言葉が多ければ、空しさも増す。人に何の益があるのか。
ECC 6:12 影のように過ぎ去る空しい生涯の日々に、人にとって何が良いかを誰が知っているだろう。日の下で、その人の後に何が起こるかを、誰がその人に告げることができるだろう。
ECC 7:1 良い名は上質な香油にまさり、死ぬ日は生まれる日にまさる。
ECC 7:2 宴会の家へ行くより、喪の家へ行くほうが良い。死はすべての人の終わりであり、生きている者はそれを心に留めるべきだ。
ECC 7:3 悲しみは笑いにまさる。顔の悲しみが心を整える。
ECC 7:4 知恵ある者の心は喪の家にあり、愚かな者の心は喜びの家にある。
ECC 7:5 愚かな者の歌を聞くより、知恵ある者の叱責を聞くほうが良い。
ECC 7:6 鍋の下でいばらがはぜる音のように、愚かな者の笑いも空しい。これも空しい。
ECC 7:7 虐げは知恵ある者を愚かにし、賄賂は理解力を滅ぼす。
ECC 7:8 物事の終わりは、その始まりにまさる。 忍耐強い心は、高ぶる心にまさる。
ECC 7:9 心のうちで性急に怒ってはならない。怒りは愚かな者の胸に宿る。
ECC 7:10 「なぜ昔の日々は今より良かったのか」と言ってはならない。それは知恵から出た問いではない。
ECC 7:11 知恵は相続財産と同じように良い。実に、太陽を見る者たちにとって、知恵はさらに優れている。
ECC 7:12 知恵は盾となり、金も盾となる。しかし、知識の優れたところは、知恵がそれを持つ者の命を保つことにある。
ECC 7:13 神のみわざをよく考えよ。神が曲げたものを、誰がまっすぐにできるだろう。
ECC 7:14 順境の日には喜び、逆境の日にはよく考えよ。神は一方を他方と並べて造られた。人が自分の後に起こることを何一つ見いだせないように。
ECC 7:15 私は空しい生涯の日々に、これらすべてを見た。義を行いながら滅びる義人がおり、悪を行いながら長生きする悪人がいる。
ECC 7:16 自分を正しい者としすぎるな。また、自分を知恵ある者としすぎるな。なぜ自らを滅ぼすのか。
ECC 7:17 悪にふけるな。また、愚かであってはならない。なぜ自分の時が来る前に死ぬのか。
ECC 7:18 一方をしっかりつかみ、他方からも手を放さないのが良い。神を恐れる者は、そのどちらにも捕らわれない。
ECC 7:19 知恵は、町にいる十人の支配者よりも、知恵ある者を強くする。
ECC 7:20 地上には、善を行い、罪を犯さない義人は一人もいない。
ECC 7:21 人々の語ることに、いちいち心を留めてはならない。自分のしもべがあなたを呪うのを聞くこともある。
ECC 7:22 あなた自身も同じように他の人々を呪ったことを、あなたの心は何度も知っているからである。
ECC 7:23 私はこれらすべてを知恵によって確かめた。私は「知恵ある者になろう」と言ったが、知恵は私から遠く離れていた。
ECC 7:24 今あるものは遠く、極めて深い。誰がそれを見いだせるだろう。
ECC 7:25 私は向きを変え、心を傾けて、知り、探り、知恵と物事の道理を求め、悪は愚かさであり、愚かさは狂気であることを知ろうとした。
ECC 7:26 私は、死よりも苦い女を見いだした。その心はわなと網であり、その手は鎖である。神に喜ばれる者は彼女から逃れるが、罪人は彼女に捕らえられる。
ECC 7:27 伝道者は言う。「見よ、私は一つ一つを照らし合わせ、結論を見いだそうとして、これを見いだした。
ECC 7:28 私はなおも求めているが、まだ見いだしていない。私は千人のうちに一人の男を見いだしたが、そのすべてのうちに一人の女も見いださなかった。
ECC 7:29 見よ、私が見いだしたのは、ただこれだけである。神は人間をまっすぐな者に造ったが、彼らは多くの策略を考え出した。」
ECC 8:1 誰が知恵ある者に並び、誰が物事の意味を知るだろう。人の知恵はその顔を輝かせ、顔の険しさを和らげる。
ECC 8:2 私は言う。「神にかけた誓いのゆえに、王の命令を守りなさい。」
ECC 8:3 王の前から性急に立ち去るな。悪事に固執するな。王は自分の望むことを何でも行う。
ECC 8:4 王の言葉には権威がある。誰が王に、「何をしているのですか」と言えるだろう。
ECC 8:5 命令を守る者は害を受けない。知恵ある者の心は、時と手順をわきまえる。
ECC 8:6 たとえ人の苦悩が重くのしかかっていても、すべての目的には時と手順がある。
ECC 8:7 人はこれから起こることを知らない。どのように起こるかを、誰がその人に告げられるだろう。
ECC 8:8 自分の息を引き止める力を持つ者はいない。死の日を支配する力もない。戦いに除隊はなく、悪は悪を行う者を救わない。
ECC 8:9 私はこれらすべてを見て、日の下で行われるすべての働きに心を向けた。人が人を支配して、害を与える時がある。
ECC 8:10 そこで私は、悪人たちが葬られるのを見た。彼らは聖なる場所に出入りし、そのように振る舞った町で忘れられていった。これも空しい。
ECC 8:11 悪い行いに対する判決が速やかに執行されないため、人の心は悪を行うことに傾く。
ECC 8:12 罪人が百回悪を行い、長生きするとしても、神を恐れ、その前で畏敬を抱く者たちには良いことがあると、私は確かに知っている。
ECC 8:13 しかし、神を恐れない悪人には良いことがなく、その日々も影のようで、長くなることはない。
ECC 8:14 地上で行われる空しいことがある。悪人にふさわしい報いが義人に起こり、義人にふさわしい報いが悪人に起こる。私は、これも空しいと言った。
ECC 8:15 そこで私は喜びをほめた。人にとって日の下では、食べ、飲み、喜ぶこと以上に良いことはないからである。その喜びは、神が日の下で与えた生涯の日々の間、その人の労苦に伴う。
ECC 8:16 私が心を傾けて知恵を知り、地上で行われる営みを見ようとしたとき、昼も夜も眠らない者さえいるのを見た。
ECC 8:17 私は神のすべてのみわざを見た。人は日の下で行われるみわざを見いだすことができない。どれほど労苦して探し求めても、それを見いだせない。たとえ知恵ある者が理解できると思っても、それを見いだすことはできない。
ECC 9:1 私はこれらすべてを心に留め、そのすべてを探った。義人も知恵ある者も、その行いも、神の手の中にある。愛されるのか憎まれるのか、人には分からない。すべては彼らの行く手にある。
ECC 9:2 すべての者に同じことが起こる。義人にも悪人にも、善人にも、清い者にも汚れた者にも、いけにえをささげる者にも、ささげない者にも、同じ運命が臨む。善人も罪人も同じであり、誓う者も、誓いを恐れる者も同じである。
ECC 9:3 日の下で行われるすべてのことの中に、この悪がある。すべての者に同じ運命が臨む。人間の心は悪に満ち、生きている間、その心には狂気がある。その後、彼らは死者のもとへ行く。
ECC 9:4 生きている者の列に加わっている限り、希望がある。生きている犬は、死んだ獅子にまさる。
ECC 9:5 生きている者は、自分が死ぬことを知っている。しかし、死者は何も知らず、もはや報いを受けることもない。彼らは記憶からも消える。
ECC 9:6 彼らの愛も憎しみもねたみも、すでに滅び去った。日の下で行われるどのようなことにも、彼らは二度と永遠に関わることがない。
ECC 9:7 さあ、喜びをもってパンを食べ、楽しい心でぶどう酒を飲みなさい。神はすでにあなたの行いを受け入れておられる。
ECC 9:8 あなたの衣をいつも白くし、頭に油を欠かしてはならない。
ECC 9:9 日の下で神があなたに与えた空しい生涯のすべての日々を、愛する妻とともに喜んで暮らしなさい。あなたの空しい生涯のすべての日々において、これが、あなたの人生と日の下での労苦から受ける取り分である。
ECC 9:10 あなたの手にできることは何でも、力を尽くして行いなさい。あなたが向かっているよみ には、働きも、計画も、知識も、知恵もないからである。
ECC 9:11 私は再び日の下で見た。競走は速い者のものではなく、戦いは強い者のものでもない。パンは知恵ある者のものではなく、富は悟りある者のものでもなく、好意は熟練した者のものでもない。時と偶然がすべての者に臨むからである。
ECC 9:12 人は自分の時を知らない。魚が災いの網に捕らえられ、鳥がわなにかかるように、人間も災いの時が突然襲うと、そのわなに捕らえられる。
ECC 9:13 私はまた、日の下でこのような知恵を見た。それは私には偉大なものと思われた。
ECC 9:14 小さな町があり、その中にはわずかな人しかいなかった。そこへ大王が攻めて来て、町を包囲し、それに対して大きな攻城塁を築いた。
ECC 9:15 その町に、貧しいが知恵のある人がいた。彼はその知恵によって町を救った。しかし、その貧しい人を覚えている者は誰もいなかった。
ECC 9:16 そこで私は言った。「知恵は力にまさる。」それでも、貧しい人の知恵は軽んじられ、その言葉は聞かれない。
ECC 9:17 静かに聞かれる知恵ある者の言葉は、愚かな者たちの中で支配する者の叫び声にまさる。
ECC 9:18 知恵は戦いの武器にまさる。しかし、一人の罪人が多くの善を滅ぼす。
ECC 10:1 死んだハエは、香料職人の香油を腐らせ、悪臭を放たせる。 わずかな愚かさも、知恵と誉れにまさって重い。
ECC 10:2 知恵ある者の心は右にあり、 愚かな者の心は左にある。
ECC 10:3 愚かな者は道を歩いている時でさえ悟りを欠き、その愚かさを皆にさらす。
ECC 10:4 支配者の怒りがあなたに向かって起こっても、自分の場所を離れてはならない。穏やかさは大きな過ちを鎮める。
ECC 10:5 私は日の下で一つの悪を見た。それは支配者から出る過ちである。
ECC 10:6 愚かさが高い地位に置かれ、富む者が低い場所に座っている。
ECC 10:7 私は、奴隷たちが馬に乗り、君主たちが奴隷のように地上を歩くのを見た。
ECC 10:8 穴を掘る者はそこに落ち、石垣を崩す者は蛇にかまれる。
ECC 10:9 石を切り出す者は石で傷つき、薪を割る者には危険が伴う。
ECC 10:10 斧が鈍く、その刃を研がなければ、さらに力を使わなければならない。しかし、知恵は成功をもたらす。
ECC 10:11 蛇が呪文をかけられる前にかむなら、蛇使いに何の益もない。
ECC 10:12 知恵ある者の言葉は恵みに満ちる。しかし、愚かな者は自分の唇に呑み込まれる。
ECC 10:13 その口から出る言葉の始まりは愚かさであり、その話の終わりは害をもたらす狂気である。
ECC 10:14 愚かな者は言葉を重ねる。 人は、これから何が起こるかを知らない。自分の後に起こることを、誰がその人に告げられるだろう。
ECC 10:15 愚かな者の労苦は彼を疲れ果てさせる。町への道さえ知らない。
ECC 10:16 国よ、あなたの王が子どもで、 高官たちが朝から食べるなら、あなたは災いである。
ECC 10:17 国よ、あなたの王が高貴な家柄の子で、 高官たちが適切な時に、 力を得るために食べ、酔うためではないなら、あなたは幸いである。
ECC 10:18 怠ければ屋根は落ち込み、 手をこまねけば家は雨漏りする。
ECC 10:19 宴会は笑いのために設けられ、 ぶどう酒は人生を喜ばせる。 金はすべてに答える。
ECC 10:20 心の中でさえ王を呪ってはならない。 寝室でも富む者を呪ってはならない。 空の鳥があなたの声を運び、 翼あるものがそのことを告げる。
ECC 11:1 あなたのパンを水の上に投げよ。 多くの日を経て、あなたはそれを見いだす。
ECC 11:2 分け前を七人に、いや八人にも与えよ。 地上にどのような災いが起こるか、あなたには分からない。
ECC 11:3 雲が雨で満ちれば、地上に雨を降らせる。 木が南に倒れても、北に倒れても、 木は倒れた場所にそのままある。
ECC 11:4 風を観察する者は種を蒔かず、 雲を見つめる者は刈り入れをしない。
ECC 11:5 あなたは風の道を知らず、 身ごもった女の胎内で骨がどのように形づくられるかも知らない。 それと同じように、すべてを行う神のみわざを、あなたは知らない。
ECC 11:6 朝に種を蒔き、 夕べにも手を休めるな。 こちらとあちらのどちらが栄えるのか、 それとも両方とも同じように良いのか、あなたには分からない。
ECC 11:7 まことに、光は甘く、 太陽を見ることは目に心地よい。
ECC 11:8 人が多くの年月を生きるなら、そのすべてを喜べ。 しかし、闇の日々をも覚えよ。それらは多くなる。 これから来るものはすべて空しい。
ECC 11:9 若者よ、若さを喜び、 若い日に心を楽しませよ。 自分の心の道を歩め。 自分の目の見るところに従え。 しかし、これらすべてについて、神があなたを裁かれることを知れ。
ECC 11:10 それゆえ、心から悲しみを取り除け。 肉体から悪を遠ざけよ。 若さも人生の夜明けも空しい。
ECC 12:1 あなたの若い日に、あなたの創造者を覚えよ。 災いの日々が来ず、 「何の喜びもない」と言う年月が近づかないうちに。
ECC 12:2 太陽と光、月と星が暗くなり、 雨の後に再び雲が戻る前に。
ECC 12:3 家を守る者たちが震え、 力ある男たちが腰を曲げ、 粉をひく者たちは少なくなって仕事をやめ、 窓から眺める者たちの目が暗くなる日に。
ECC 12:4 通りに面した戸が閉ざされ、 粉をひく音が低くなり、 鳥の声で目を覚まし、 歌う娘たちの声がみな低くなる日に。
ECC 12:5 また、人は高い所を恐れ、 道には恐ろしいものがあり、 アーモンドの木は花を咲かせ、 バッタは重荷となり、 欲望は萎える。 人は永遠の家へ行き、 嘆く者たちは通りを歩き回る。
ECC 12:6 銀のひもが切れ、 金の器が砕かれ、 泉のそばで水がめが割れ、 井戸の滑車が壊れる前に。
ECC 12:7 ちりは元のように地へ帰り、 霊はそれを与えられた神のもとへ帰る。
ECC 12:8 「空しさの極みだ」と伝道者は言う。 「すべては空しい。」
ECC 12:9 さらに、伝道者は知恵ある者だったので、民に知識を教え続けた。彼は多くの箴言をよく考え、探り、順序よく整えた。
ECC 12:10 伝道者は心にかなう言葉を見いだし、真理の言葉を正しく書き記そうとした。
ECC 12:11 知恵ある者たちの言葉は突き棒のようであり、集会を導く者たちの言葉は、しっかり打ち込まれた釘のようである。それらは一人の羊飼いから与えられた。
ECC 12:12 さらに、わが子よ、これらを心に留めよ。多くの書物を作ることには終わりがなく、多く学ぶことは肉体を疲れさせる。
ECC 12:13 これが事の結論である。すべてを聞いたうえで、神を恐れ、その戒めを守れ。これが人の務めのすべてである。
ECC 12:14 神は、隠されたこともすべて含め、すべての行いを裁かれる。それが良いことであっても、悪いことであっても。
SOL 1:1 ソロモンの歌の中の歌。
SOL 1:2 あの人が、その口で私に口づけしてくれますように。 あなたの愛はぶどう酒よりもすばらしい。
SOL 1:3 あなたの香油は心地よい香りを放つ。 あなたの名は注ぎ出された香油のよう。 それゆえ、おとめたちはあなたを愛する。
SOL 1:4 私を連れて行ってください。 一緒に急ごう。 王は私をその部屋へ連れて来た。 友人たち 私たちはあなたのことで喜び、楽しもう。 あなたの愛をぶどう酒以上にほめたたえよう。 愛する女 彼女たちがあなたを愛するのも当然だ。
SOL 1:5 私の肌は黒いが、美しい。 エルサレムの娘たちよ、 ケダルの天幕のように、 ソロモンの幕のように。
SOL 1:6 私の肌が黒いからと、見つめないでほしい。 太陽が私を焼いたのだ。 母の息子たちは私に腹を立て、 私をぶどう畑の番人にした。 だが、自分のぶどう畑は守れなかった。
SOL 1:7 私が心から愛する人よ、教えてください。 あなたはどこで群れに草を食べさせ、 真昼にはどこで休ませるのか。 なぜ私は、あなたの仲間たちの群れのそばで、 顔を覆う女のようでなければならないのか。
SOL 1:8 女たちの中で最も美しい人よ、知らないのなら、 羊の足跡をたどれ。 羊飼いたちの天幕のそばで、子やぎに草を食べさせよ。
SOL 1:9 愛しい人よ、私はあなたを、 ファラオの戦車につながれた雌馬にたとえる。
SOL 1:10 耳飾りをつけたあなたの頬は美しく、 宝石を連ねたあなたの首も美しい。
SOL 1:11 私たちはあなたのために、銀の飾りをつけた 金の耳飾りを作ろう。
SOL 1:12 王が食卓に着いている間、 私の香油は香りを放った。
SOL 1:13 私の愛する人は、私にとって没薬の香り袋。 私の乳房の間に宿る。
SOL 1:14 私の愛する人は、私にとって、 エン・ゲディのぶどう畑に咲くヘンナの花房。
SOL 1:15 見よ、 愛しい人よ、あなたは美しい。 見よ、あなたは美しい。 あなたの目は鳩のようだ。
SOL 1:16 見よ、私の愛する人よ、あなたは美しく、まことに慕わしい。 私たちの寝床も青々としている。
SOL 1:17 私たちの家の梁は杉、 垂木はもみの木だ。
SOL 2:1 私はシャロンのばら、 谷間のゆり。
SOL 2:2 いばらの中のゆりのように、 娘たちの中で、私の愛する女もそのようだ。
SOL 2:3 森の木々の中のりんごの木のように、 若者たちの中で、私の愛する人もそのようだ。 私は喜びに満たされて、あの人の陰に座った。 その実は私の口に甘かった。
SOL 2:4 あの人は私を宴会の広間へ連れて行った。 私の上に掲げられた旗は愛。
SOL 2:5 干しぶどうで私を支え、 りんごで私を力づけてください。 私は恋い焦がれて弱っている。
SOL 2:6 あの人の左の手は私の頭の下にあり、 右の手は私を抱いている。
SOL 2:7 エルサレムの娘たちよ、 野のかもしかや雌鹿にかけて、あなたがたに誓わせる。 愛が望む時までは、 愛をかき立てたり、目覚めさせたりしないでください。
SOL 2:8 私の愛する人の声！ 見よ、あの人が来る。 山々を跳び越え、 丘々を駆けて来る。
SOL 2:9 私の愛する人は、かもしかや若い鹿のよう。 見よ、あの人は私たちの壁の後ろに立っている。 窓から中をのぞき、 格子越しに見つめている。
SOL 2:10 私の愛する人は私に言った。 「立ちなさい。私の愛する女、美しい人よ。一緒に行こう。
SOL 2:11 見よ、冬は過ぎ去り、 雨もやみ、去っていった。
SOL 2:12 地には花が現れ、 歌う時が来た。 山鳩の声が私たちの国に聞こえる。
SOL 2:13 いちじくの木は青い実を熟させ、 ぶどうの木は花を咲かせ、 その香りを放っている。 立ちなさい。私の愛する女、美しい人よ。 一緒に行こう。」
SOL 2:14 岩の裂け目、 山腹の隠れ場にいる私の鳩よ、 あなたの顔を見せておくれ。 あなたの声を聞かせておくれ。 あなたの声は甘く、あなたの顔は美しい。
SOL 2:15 私たちのために狐を捕らえよ。 ぶどう畑を荒らす小狐を。 私たちのぶどう畑は花盛りだ。
SOL 2:16 私の愛する人は私のもの、私はあの人のもの。 あの人はゆりの間で群れを飼っている。
SOL 2:17 日が涼しくなり、影が消え去るまでに、 私の愛する人よ、戻って来てください。 ベテルの山々を駆ける、かもしかや若い鹿のようになってください。
SOL 3:1 夜、寝床で、 私は心から愛する人を捜した。 捜したが、見つからなかった。
SOL 3:2 「今、起きて町を歩き回り、 通りや広場で、心から愛する人を捜そう。」 私は捜したが、見つからなかった。
SOL 3:3 町を巡回する見張りたちが私を見つけた。 「私が心から愛する人を見ませんでしたか。」
SOL 3:4 彼らのところを通り過ぎて間もなく、 私は心から愛する人を見つけた。 私はあの人をつかまえ、放さなかった。 母の家へ、 私を身ごもった母の部屋へ連れて行くまで。
SOL 3:5 エルサレムの娘たちよ、 野のかもしかや雌鹿にかけて、あなたがたに誓わせる。 愛が望む時までは、 愛をかき立てたり、目覚めさせたりしないでください。
SOL 3:6 煙の柱のように荒野から上って来るこれは誰か。 没薬と乳香の香りをまとい、 商人のあらゆる香料をまとって。
SOL 3:7 見よ、ソロモンの輿だ。 その周りには六十人の勇士、 イスラエルの勇士たちがいる。
SOL 3:8 彼らはみな剣を扱い、戦いに熟練している。 一人一人が腰に剣を帯び、 夜の恐れに備える。
SOL 3:9 ソロモン王は自分のために、 レバノンの木で輿を作った。
SOL 3:10 その柱は銀、 底は金、座席は紫の布。 内側はエルサレムの娘たちが、 愛を込めてしつらえた。
SOL 3:11 シオンの娘たちよ、出て来て、ソロモン王を見よ。 その母が王にかぶせた冠を。 王の婚礼の日、 その心が喜ぶ日にかぶせた冠を。
SOL 4:1 見よ、私の愛する女よ、あなたは美しい。 見よ、あなたは美しい。 ベールの後ろのあなたの目は鳩のようだ。 あなたの髪は山羊の群れのよう、 ギレアデ山を下って来る群れのようだ。
SOL 4:2 あなたの歯は、毛を刈られたばかりの羊の群れ、 洗い場から上って来た群れのようだ。 どれも双子を産み、 子を失ったものは一頭もいない。
SOL 4:3 あなたの唇は緋色の糸のよう、 その口は美しい。 ベールの後ろのあなたのこめかみは、ざくろの一片のようだ。
SOL 4:4 あなたの首は、武器庫として建てられたダビデの塔のようだ。 そこには千の盾、 勇士たちの盾がすべて掛けられている。
SOL 4:5 あなたの二つの乳房は、 かもしかの双子の子鹿のよう。 ゆりの間で草を食べている。
SOL 4:6 日が涼しくなり、影が消え去るまで、 私は没薬の山へ、 乳香の丘へ行こう。
SOL 4:7 私の愛する女よ、あなたはすべてが美しい。 あなたには傷一つない。
SOL 4:8 私の花嫁よ、レバノンから私と一緒に来なさい。 レバノンから私と一緒に。 アマナの頂から、 セニルとヘルモンの頂から見渡しなさい。 獅子の巣から、 豹のいる山々から。
SOL 4:9 私の妹、私の花嫁よ、あなたは私の心を奪った。 あなたの一目、 あなたの首飾りの鎖一つで、私の心を奪った。
SOL 4:10 私の妹、私の花嫁よ、あなたの愛はなんと美しいことか。 あなたの愛はぶどう酒よりもはるかにすばらしく、 あなたの香油の香りは、どんな香料にもまさっている。
SOL 4:11 私の花嫁よ、あなたの唇からは蜜が滴る。 蜂蜜と乳があなたの舌の下にある。 あなたの衣の香りは、レバノンの香りのようだ。
SOL 4:12 私の妹、私の花嫁は、閉ざされた庭。 閉ざされた泉、 封じられた水源だ。
SOL 4:13 あなたの若枝は、ざくろと貴い実のなる果樹園、 ヘンナとナルド、
SOL 4:14 ナルドとサフラン、 菖蒲とシナモン、あらゆる乳香の木、 没薬とアロエ、最上のすべての香料。
SOL 4:15 庭園の泉、 生ける水の井戸、 レバノンから流れ下る水だ。
SOL 4:16 北風よ、起これ。南風よ、来い。 私の庭に吹き、その香りを放て。 私の愛する人が自分の庭に入り、 その良い実を味わってくれますように。
SOL 5:1 私は自分の庭に入った。私の妹、私の花嫁よ。 没薬を香料とともに集め、 蜂蜜を蜂の巣とともに食べ、 ぶどう酒を乳とともに飲んだ。 友人たち 友人たちよ、食べよ。 愛する者たちよ、飲め。存分に飲め。
SOL 5:2 私は眠っていたが、心は目覚めていた。 私の愛する人が戸をたたく声がする。 「私の妹、愛しい人、私の鳩、汚れのない人よ、開けておくれ。 私の頭は露にぬれ、 髪は夜のしずくにぬれている。」
SOL 5:3 私は衣を脱いだ。どうしてまた着られよう。 足を洗った。どうしてまた汚せよう。
SOL 5:4 私の愛する人が、掛け金の穴から手を差し入れた。 私の胸はあの人を思って高鳴った。
SOL 5:5 私は愛する人のために戸を開けようと立ち上がった。 私の両手から没薬が滴り、 指から流れる没薬が、 錠の取っ手に滴った。
SOL 5:6 私は愛する人のために戸を開けた。 しかし、愛する人は背を向け、去っていた。 あの人が語った時、私の心は消え入るばかりだった。 捜したが、見つからなかった。 呼んだが、答えはなかった。
SOL 5:7 町を巡回する見張りたちが私を見つけた。 彼らは私を打ち、 傷つけた。 城壁を守る者たちは、私の上着を奪い取った。
SOL 5:8 エルサレムの娘たちよ、あなたがたに誓わせる。 私の愛する人を見つけたなら、 私が恋い焦がれて弱っていると伝えてください。
SOL 5:9 あなたの愛する人は、ほかの人よりどこがすぐれているのか。 女たちの中で最も美しい人よ。 あなたの愛する人は、ほかの人よりどこがすぐれているので、 私たちにそのように誓わせるのか。
SOL 5:10 私の愛する人は白く、血色がよく、 一万人の中でもひときわ目立つ。
SOL 5:11 その頭は最も純粋な金のよう。 髪は房をなし、烏のように黒い。
SOL 5:12 その目は水の流れのほとりにいる鳩のようで、 乳で洗われ、宝石のように美しく据えられている。
SOL 5:13 その頬は香料の花壇、香り草の小高い畝のよう。 その唇は、流れる没薬を滴らせるゆりのよう。
SOL 5:14 その手は、緑柱石をはめ込んだ金の輪のよう。 その体は、サファイアを散りばめた象牙細工のよう。
SOL 5:15 その脚は、純金の台座に据えられた大理石の柱のよう。 その姿はレバノンのよう、杉のようにひときわすぐれている。
SOL 5:16 その口は甘く、 そのすべてが慕わしい。 エルサレムの娘たちよ、これが私の愛する人、 これが私の友。
SOL 6:1 女たちの中で最も美しい人よ、あなたの愛する人はどこへ行ったのか。 あなたの愛する人はどちらへ向かったのか。私たちも一緒に捜そう。
SOL 6:2 私の愛する人は、自分の庭へ、 香料の花壇へ下って行った。 庭園で群れを飼い、ゆりを集めるために。
SOL 6:3 私は私の愛する人のもの、私の愛する人は私のもの。 あの人はゆりの間で群れを飼っている。
SOL 6:4 私の愛する女よ、あなたはティルツァのように美しく、 エルサレムのように麗しく、 旗を掲げた軍勢のように畏れを抱かせる。
SOL 6:5 あなたの目を私からそらしておくれ。 その目は私を圧倒する。 あなたの髪は山羊の群れのよう、 ギレアデの山腹に伏す群れのようだ。
SOL 6:6 あなたの歯は、洗い場から上って来た 雌羊の群れのようだ。 どれも双子を産み、 子を失ったものは一頭もいない。
SOL 6:7 ベールの後ろのあなたのこめかみは、ざくろの一片のようだ。
SOL 6:8 王妃が六十人、そばめが八十人、 おとめたちは数えきれないほどいる。
SOL 6:9 しかし、私の鳩、私の完全な人はただ一人。 彼女は母のただ一人の娘、 彼女を産んだ母の最愛の娘だ。 娘たちは彼女を見て、幸いな者と呼び、 王妃たちもそばめたちも、彼女をほめたたえた。
SOL 6:10 暁のように姿を現し、 月のように美しく、 太陽のように明るく、 旗を掲げた軍勢のように畏れを抱かせるこの人は誰か。
SOL 6:11 私は谷間の若葉を見ようと、 くるみの木の林へ下って行った。 ぶどうの木が芽を出したか、 ざくろが花を咲かせたかを見るために。
SOL 6:12 気づかぬうちに、 私の願いは私を、王家の民の戦車へと運んでいた。
SOL 6:13 戻って来てください。戻って来てください、シュラムの女よ。 戻って来てください。戻って来てください。あなたを見つめたいのです。 愛する男 なぜあなたがたは、マハナイムの踊りでも見るように、 シュラムの女を見つめたいのか。
SOL 7:1 高貴な娘よ、履物をはいたあなたの足は、なんと美しいことか。 丸みを帯びたあなたのももは宝石のよう、 熟練した職人の手のわざだ。
SOL 7:2 あなたの腹は丸い杯のよう、 混ぜ合わせたぶどう酒が欠けることはない。 あなたの腰は、ゆりに囲まれた 小麦の山のようだ。
SOL 7:3 あなたの二つの乳房は、 かもしかの双子の子鹿のよう。
SOL 7:4 あなたの首は象牙の塔のよう。 あなたの目は、バテ・ラビムの門のそばにあるヘシュボンの池のよう。 あなたの鼻は、ダマスコを見渡すレバノンの塔のようだ。
SOL 7:5 あなたの頭はカルメルのようにそびえ、 頭の髪は紫の布のよう。 王さえ、その房に捕らえられている。
SOL 7:6 愛しい人よ、喜びに満ちて、 なんと美しく、なんと心地よいことか。
SOL 7:7 あなたの姿はなつめやしの木のよう、 あなたの乳房はその実の房のようだ。
SOL 7:8 私は言った。「なつめやしの木に登り、 その実の房をつかもう。」 あなたの乳房はぶどうの房のようであれ。 あなたの息の香りはりんごのようであれ。
SOL 7:9 あなたの口は最上のぶどう酒のようだ。 愛する人のためになめらかに流れ、 眠る者の唇をすべって行く。
SOL 7:10 私は私の愛する人のもの。 あの人の思いは私に向かっている。
SOL 7:11 私の愛する人よ、来てください。野へ出て行こう。 村々で夜を過ごそう。
SOL 7:12 朝早くぶどう畑へ行こう。 ぶどうの木が芽を出したか、 花が開いたか、 ざくろが花を咲かせたか見よう。 そこで私は、あなたに愛をささげる。
SOL 7:13 恋なすびは香りを放っている。 私たちの戸口には、新しいものも古いものも、あらゆる良い実がある。 私の愛する人よ、私はそれをあなたのために蓄えておいた。
SOL 8:1 ああ、あなたが私の兄弟のようであったなら。 私の母の乳房を吸った兄弟のようであったなら。 外であなたに出会えば、私はあなたに口づけする。 そうしても、誰も私をさげすまない。
SOL 8:2 私はあなたを導き、母の家へ連れて行く。 母は私を教えてくれるだろう。 私は香料を混ぜたぶどう酒、 私のざくろの果汁をあなたに飲ませる。
SOL 8:3 あの人の左の手は私の頭の下にあり、 右の手は私を抱くだろう。
SOL 8:4 エルサレムの娘たちよ、あなたがたに誓わせる。 愛が望む時までは、 愛をかき立てたり、目覚めさせたりしないでください。
SOL 8:5 荒野から上って来るこの人は誰か。 愛する人に寄りかかって。 愛する女 りんごの木の下で、私はあなたを呼び覚ました。 そこで、あなたの母はあなたを身ごもり、 そこで産みの苦しみを味わい、あなたを産んだ。
SOL 8:6 私をあなたの心に印章のように、 あなたの腕に印章のように置いてください。 愛は死のように強く、 その熱情はよみ のように苛烈だ。 そのきらめきは火のきらめき、 まさに主の炎。
SOL 8:7 大水も愛を消すことはできず、 洪水もそれを押し流せない。 たとえ人が愛を得ようと、家の全財産を差し出しても、 たださげすまれるだけだ。
SOL 8:8 私たちには小さな妹がいる。 まだ乳房もない。 妹に縁談が持ち上がる日に、 私たちは妹のために何をしよう。
SOL 8:9 妹が城壁なら、 その上に銀の塔を建てよう。 妹が戸なら、 杉の板で囲もう。
SOL 8:10 私は城壁、私の乳房は塔のよう。 それゆえ私は、あの人の目に平安を見いだした者となった。
SOL 8:11 ソロモンはバアル・ハモンにぶどう畑を持っていた。 彼はそのぶどう畑を番人たちに貸し出した。 番人はそれぞれ、その実の代価として銀千シェケル を納めることになっていた。
SOL 8:12 私のぶどう畑は私のもの。 ソロモンよ、千シェケルはあなたに。 その実を守る者たちには二百シェケルを。
SOL 8:13 庭園に住む人よ、友人たちが耳を傾けている。 あなたの声を私に聞かせておくれ。
SOL 8:14 私の愛する人よ、急いで来てください。 香料の山々を駆ける、かもしかや若い鹿のようになってください。
ISA 1:1 アモツの子イザヤが、ユダの王ウジヤ、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤの治世に、ユダとエルサレムについて見た幻。
ISA 1:2 天よ、聞け。 地よ、耳を傾けよ。主が語られた。 「わたしは子どもたちを養い育てた。 しかし、彼らはわたしに背いた。
ISA 1:3 牛は自分の飼い主を知り、 ろばは主人の飼い葉桶を知っている。 しかし、イスラエルは知らない。 わたしの民は悟ろうとしない。」
ISA 1:4 ああ、罪深い国、 咎を重く負った民、 悪を行う者たちの子孫、 堕落した子どもたちよ。 彼らは主を捨て、 イスラエルの聖なる方を侮り、 背を向けて離れ去った。
ISA 1:5 なぜ、なおも打たれようとするのか。 なぜ、ますます背き続けるのか。 頭全体が病み、 心全体が弱り果てている。
ISA 1:6 足の裏から頭まで、健全なところは一つもなく、 傷と打ち傷と生々しい裂け傷ばかりだ。 傷はふさがれず、包帯も巻かれず、 油で和らげられてもいない。
ISA 1:7 あなたがたの国は荒れ果て、 町々は火で焼かれている。 よそ者が、あなたがたの目の前で土地を食い尽くしている。 そこは荒れ果て、 よそ者に覆された時のようになっている。
ISA 1:8 シオンの娘は取り残された。 ぶどう畑の番小屋のように、 うり畑の仮小屋のように、 包囲された町のように。
ISA 1:9 もし万軍の主が、わずかな生き残りをわれわれに残さなかったなら、 われわれはソドムのようになり、 ゴモラと同じになっていただろう。
ISA 1:10 ソドムの支配者たちよ、主の言葉を聞け。 ゴモラの民よ、われわれの神の律法に耳を傾けよ。
ISA 1:11 主は言われる。 「あなたがたのおびただしいいけにえが、わたしにとって何になるのか。 雄羊の全焼のささげ物も、 肥えた家畜の脂肪も、もう十分だ。 雄牛や子羊や雄やぎの血を、 わたしは喜ばない。
ISA 1:12 あなたがたがわたしの前に出ようと来るとき、 だれが、わたしの庭を踏み荒らすことをあなたがたに求めたのか。
ISA 1:13 むなしいささげ物を、もう持って来てはならない。 香はわたしにとって忌まわしい。 新月の祭り、安息日、聖なる集会。 わたしは、悪に満ちた集会に耐えられない。
ISA 1:14 わたしは、あなたがたの新月の祭りと定められた祭りを憎む。 それらはわたしの重荷となった。 わたしは、それらを負うことに疲れ果てた。
ISA 1:15 あなたがたが両手を広げても、 わたしはあなたがたから目を隠す。 どれほど多く祈っても、わたしは聞かない。 あなたがたの手は血にまみれている。
ISA 1:16 身を洗い、身を清めよ。 あなたがたの悪い行いを、わたしの目の前から取り除け。 悪を行うことをやめよ。
ISA 1:17 良いことを行うように学べ。 公正を求めよ。 虐げられている者を助けよ。 父のない子を守り、 やもめのために訴えよ。」
ISA 1:18 主は言われる。 「さあ、来なさい。ともに論じ合おう。 あなたがたの罪が緋のようでも、雪のように白くなる。 紅のように赤くても、羊毛のようになる。
ISA 1:19 あなたがたが進んで従うなら、 この地の良いものを食べることができる。
ISA 1:20 しかし、拒んで背くなら、剣に食い尽くされる。 主の口がこれを語ったからだ。」
ISA 1:21 なんということか。忠実だった都が遊女になってしまった。 かつては公正に満ち、 義がそこに宿っていたのに、 今では人殺したちがいる。
ISA 1:22 あなたの銀はかすとなり、 あなたのぶどう酒は水で薄められた。
ISA 1:23 あなたの高官たちは背く者で、盗人の仲間だ。 だれもが賄賂を愛し、報酬を追い求める。 彼らは父のない子を守らず、 やもめの訴えも彼らのもとには届かない。
ISA 1:24 それゆえ、主、万軍の主、 イスラエルの力ある方は言う。 「ああ、わたしは敵対する者たちへの憤りを晴らし、 わたしの敵に復讐する。
ISA 1:25 わたしは再びあなたに手を向け、 あなたのかすを徹底的に取り除き、 あなたのすずをすべて取り去る。
ISA 1:26 わたしは、初めのころのようにあなたの裁判官たちを、 昔のようにあなたの助言者たちを回復させる。 その後、あなたは『義の都、 忠実な町』と呼ばれる。
ISA 1:27 シオンは公正によって贖われ、 そこに立ち返る者たちは義によって贖われる。
ISA 1:28 しかし、背く者と罪人はともに滅ぼされ、 主を捨てる者たちは消え去る。
ISA 1:29 彼らは、あなたがたが慕った樫の木のために恥を受ける。 あなたがたは、自分たちが選んだ園のために恥じ入る。
ISA 1:30 あなたがたは、葉のしおれた樫の木のように、 水のない園のようになる。
ISA 1:31 強い者は燃えやすい麻くずのようになり、 その業は火花のようになる。 その両方がともに燃え、 それを消す者はだれもいない。」
ISA 2:1 アモツの子イザヤが、ユダとエルサレムについて見たもの。
ISA 2:2 終わりの日々に、主の家の山は、 山々の頂に堅く立てられ、 丘々よりも高く上げられる。 すべての国々が、そこへ流れて来る。
ISA 2:3 多くの民が来て言う。 「さあ、主の山に登ろう。 ヤコブの神の家に行こう。 主はその道をわれわれに教える。 われわれはその道筋を歩もう。」 律法はシオンから、 主の言葉はエルサレムから出るからだ。
ISA 2:4 主は国々の間を裁き、 多くの民について判決を下す。 彼らは剣を打ち直して鋤の刃とし、 槍を打ち直して鎌とする。 国は国に向かって剣を上げず、 もはや戦いを学ぶこともない。
ISA 2:5 ヤコブの家よ、さあ、主の光の中を歩もう。
ISA 2:6 あなたはご自分の民、ヤコブの家を捨てられた。 彼らは東方の風習に満ち、 ペリシテ人のように占いを行い、 異国人の子らと手を組んでいるからだ。
ISA 2:7 彼らの国は銀と金に満ち、 その財宝には限りがない。 彼らの国は馬にも満ち、 その戦車にも限りがない。
ISA 2:8 彼らの国は偶像にも満ちている。 彼らは自分の手で造ったもの、 自分の指で造ったものを拝んでいる。
ISA 2:9 人は低くされ、 人々は卑しめられる。 どうか、彼らを赦さないでください。
ISA 2:10 岩の中に入り、 ちりの中に身を隠せ。 主の恐ろしさと、 その威厳の輝きの前から。
ISA 2:11 人の高ぶった目は低くされ、 人の傲慢は低くされる。 その日には、主だけが高く上げられる。
ISA 2:12 万軍の主の日が、 すべて高ぶる者、傲慢な者に臨み、 すべて高く上げられたものに臨む。 それらは低くされる。
ISA 2:13 高くそびえるレバノンのすべての杉に、 バシャンのすべての樫の木に、
ISA 2:14 すべての高い山に、 高く上がったすべての丘に、
ISA 2:15 すべての高い塔に、 すべての堅固な城壁に、
ISA 2:16 タルシシュのすべての船に、 すべての美しい造形物に臨む。
ISA 2:17 人の高ぶりは屈められ、 人の傲慢は低くされる。 その日には、主だけが高く上げられる。
ISA 2:18 偶像は跡形もなく消え去る。
ISA 2:19 主が地を激しく揺り動かすために立ち上がるとき、 人々は主の恐ろしさと、 その威厳の輝きの前から逃れ、 岩の洞穴と、 地の穴に入る。
ISA 2:20 その日、人々は拝むために自分たちで造った 銀の偶像と金の偶像を、 もぐらとこうもりに投げ捨て、
ISA 2:21 岩の洞窟と、 ごつごつした岩の裂け目に入る。 主が地を激しく揺り動かすために立ち上がるとき、 主の恐ろしさと、 その威厳の輝きの前から逃れるためだ。
ISA 2:22 鼻に息があるだけの人間を頼るのをやめよ。 そのような者に、どれほどの価値があるのか。
ISA 3:1 見よ、主、万軍の主は、 エルサレムとユダから、支えと頼みを取り除く。 パンというすべての支えと、 水というすべての支えを。
ISA 3:2 勇士と、 戦士と、 裁判官と、 預言者と、 占い師と、 長老を。
ISA 3:3 五十人隊の長と、 尊敬される者と、 助言者と、 熟練した職人と、 巧みな呪術師を。
ISA 3:4 「わたしは少年たちを彼らの高官とし、 幼い者たちに彼らを治めさせる。」
ISA 3:5 民は互いに虐げ合い、 だれもが他の者を、 だれもが隣人を虐げる。 子どもは老人に向かって高ぶり、 悪人は尊敬される者に向かって高ぶる。
ISA 3:6 人は父の家で自分の兄弟をつかまえて言う。 『あなたには着る物がある。われわれの支配者になってくれ。 この廃墟をあなたの手に委ねよう。』
ISA 3:7 その日、その人は声を上げて言う。 『私は傷を治す者にはなれない。 私の家にはパンも着る物もない。 私を民の支配者にしてはならない。』
ISA 3:8 エルサレムは滅び、ユダは倒れた。 彼らの言葉と行いが主に逆らい、 その栄光のまなざしを怒らせているからだ。
ISA 3:9 彼らの顔つきが、彼らに不利な証言をする。 彼らはソドムのように自分の罪を見せびらかし、 それを隠そうとしない。 彼らに災いがある。 彼らは自分自身に災いを招いたからだ。
ISA 3:10 義人には幸いがあると告げよ。 彼らは自分の行いの実を食べるからだ。
ISA 3:11 悪人に災いがある。 災難が彼らに臨む。 その手で行ったことが、彼らに報いられるからだ。
ISA 3:12 わたしの民は、子どもたちに虐げられ、 女たちに支配されている。 わたしの民よ、あなたを導く者たちはあなたを迷わせ、 あなたが歩むべき道を滅ぼしている。
ISA 3:13 主は争うために立ち上がり、 諸国の民を裁くために立つ。
ISA 3:14 主はご自分の民の長老たちと、 その指導者たちを裁く。 「ぶどう畑を食い荒らしたのは、あなたがただ。 貧しい者から奪った物が、あなたがたの家にある。
ISA 3:15 なぜ、あなたがたはわたしの民を打ち砕き、 貧しい者の顔をすりつぶすのか。」 主、万軍の主は言われる。
ISA 3:16 さらに主は言われた。 「シオンの娘たちは高ぶり、 首を伸ばし、流し目を送りながら歩き、 気取って小刻みに歩き、 足の飾りを鳴らしている。
ISA 3:17 それゆえ、主はシオンの女たちの頭頂にできものを生じさせ、 主はその頭をはげさせる。」
ISA 3:18 その日、主は彼女たちの美しい装身具、すなわち足輪、髪飾り、三日月形の首飾り、
ISA 3:19 耳飾り、腕輪、ベール、
ISA 3:20 頭飾り、足首の鎖、帯、香水入れ、魔除け、
ISA 3:21 印章指輪、鼻輪、
ISA 3:22 晴れ着、肩掛け、外套、手提げ袋、
ISA 3:23 手鏡、上質の亜麻布の衣、冠、ショールを取り去る。
ISA 3:24 良い香りの代わりに腐った臭いがあり、 帯の代わりに縄があり、 美しく整えた髪の代わりにはげ頭があり、 晴れ着の代わりに粗布をまとい、 美しさの代わりに焼き印がある。
ISA 3:25 あなたの男たちは剣に倒れ、 あなたの勇士たちは戦いで倒れる。
ISA 3:26 シオンの門々は嘆き悲しむ。 シオンは荒れ果て、地面に座る。
ISA 4:1 その日、七人の女が一人の男をつかまえて言う。「私たちは自分のパンを食べ、自分の衣服を着ます。ただ、あなたの名で呼ばれるようにしてください。私たちの恥を取り除いてください。」
ISA 4:2 その日、主の若枝は美しく栄光に満ち、地の実はイスラエルの生き残った者たちの美しさと栄光となる。
ISA 4:3 シオンに残された者、エルサレムにとどまる者は聖なる者と呼ばれる。すなわち、エルサレムで生きる者として登録されたすべての人である。
ISA 4:4 それは、主が裁きの霊と焼き尽くす霊によって、シオンの娘たちの汚れを洗い落とし、エルサレムの血をその中から洗い清めるときに起こる。
ISA 4:5 主はシオン山のすべての住まいと、その集会の上に、昼は雲と煙を、夜は燃える火の輝きを造る。すべての栄光の上には覆いが設けられる。
ISA 4:6 昼の暑さを避ける陰となり、嵐と雨を避ける逃れ場と隠れ場となる仮小屋が設けられる。
ISA 5:1 さあ、私は愛する方のために歌おう。 愛する方のぶどう畑についての歌を。 私の愛する方は、肥沃な丘にぶどう畑を持っていた。
ISA 5:2 彼はそこを掘り起こし、 石を取り除き、 最良のぶどうの木を植え、 その中央に塔を建て、 そこにぶどう搾り場も掘った。 彼は良いぶどうが実るのを待ち望んだが、 実ったのは野ぶどうだった。
ISA 5:3 「今、エルサレムの住民とユダの人々よ、 どうか、わたしとわたしのぶどう畑との間を裁いてほしい。
ISA 5:4 わたしがぶどう畑にしたことのほかに、 何をすることができただろうか。 良いぶどうが実るのを待ち望んだのに、 なぜ野ぶどうが実ったのか。
ISA 5:5 今、わたしがこのぶどう畑に何をするか、 あなたがたに知らせよう。 その生け垣を取り除き、 食い荒らされるままにする。 その石垣を崩し、 踏み荒らされるままにする。
ISA 5:6 わたしはこれを荒れ地にする。 枝を刈り込むことも、土を耕すこともなく、 いばらと茨が生い茂る。 わたしは雲に命じて、 その上に雨を降らせない。」
ISA 5:7 万軍の主のぶどう畑はイスラエルの家、 ユダの人々は主が喜びとした植え木である。 主は公正を待ち望んだが、 見よ、そこには虐げがあった。 義を待ち望んだが、 見よ、苦しみの叫びがあった。
ISA 5:8 家に家を連ね、 畑に畑を加えて、ついには空き地をなくし、 国の中に自分たちだけで住もうとする者たちに災いがある。
ISA 5:9 万軍の主が私の耳にこう告げた。 「多くの家々は必ず荒れ果てる。 大きく美しい家々も、住む者がいなくなる。
ISA 5:10 十エーカーのぶどう畑も、一バトしか実らせず、 一ホメルの種をまいても、一エパしか取れない。」
ISA 5:11 朝早く起きて濃い酒を追い求め、 夜遅くまで居残って、ぶどう酒に酔いしれる者たちに災いがある。
ISA 5:12 彼らの宴会には、竪琴、琴、タンバリン、笛、ぶどう酒がある。 しかし、彼らは主の働きを顧みず、 その御手の業を考えようともしない。
ISA 5:13 それゆえ、わたしの民は知識がないために捕囚となる。 その高貴な者たちは飢え、 群衆は渇きに苦しむ。
ISA 5:14 それゆえ、よみはその欲望を広げ、 限りなく口を開いた。 都の栄光も、群衆も、騒ぎも、 その中で喜ぶ者も、そこへ下って行く。
ISA 5:15 人は低くされ、 人々はへりくだらされ、 高ぶる者の目も低くされる。
ISA 5:16 しかし、万軍の主は公正によって高く上げられ、 聖なる神は義によって、ご自分の聖さを示す。
ISA 5:17 その時、子羊は自分の牧場にいるように草を食べ、 よそ者は裕福な者たちの荒れ跡で草を食べる。
ISA 5:18 偽りの綱で咎を引き寄せ、 荷車の縄で罪を引く者たちに災いがある。
ISA 5:19 彼らは言う。 「その方に急いでその業を行わせよ。 われわれがそれを見られるように。 イスラエルの聖なる方の計画を近づけ、 実現させよ。 われわれがそれを知ることができるように。」
ISA 5:20 悪を良いと呼び、良いものを悪と呼ぶ者たちに災いがある。 彼らは闇を光とし、 光を闇とする。 苦いものを甘いものとし、 甘いものを苦いものとする。
ISA 5:21 自分の目には知恵があり、 自分の判断では賢い者たちに災いがある。
ISA 5:22 ぶどう酒を飲むことに勇ましく、 濃い酒を混ぜることに長けた者たちに災いがある。
ISA 5:23 彼らは賄賂のために悪人を無罪とし、 罪のない者から公正を奪う。
ISA 5:24 それゆえ、火の舌が刈り株を食い尽くし、 枯れ草が炎の中で崩れ落ちるように、 彼らの根は腐り、 その花はちりのように舞い上がる。 彼らが万軍の主の律法を退け、 イスラエルの聖なる方の言葉を侮ったからだ。
ISA 5:25 それゆえ、主の怒りはその民に向かって燃え、 主は彼らに向かって御手を伸ばし、彼らを打った。 山々は震え、 彼らの死体は通りの真ん中でごみのようになった。 それでも主の怒りは去らず、 その御手はなお伸ばされたままである。
ISA 5:26 主は遠くの諸国に向かって旗を掲げ、 地の果てから彼らを口笛で呼び寄せる。 見よ、彼らは速やかに、素早くやって来る。
ISA 5:27 その中には疲れる者も、つまずく者もいない。 まどろむ者も、眠る者もいない。 腰の帯は解けず、 履物のひもも切れない。
ISA 5:28 彼らの矢は鋭く、 弓はすべて引き絞られている。 馬のひづめは火打ち石のようで、 戦車の車輪はつむじ風のようだ。
ISA 5:29 そのうなり声は雌獅子のようであり、 若い獅子のようにほえる。 彼らはほえ、 獲物を捕らえて運び去る。 それを救い出す者はいない。
ISA 5:30 その日、彼らは海がとどろくように、 この民に向かってほえる。 人が地に目を向けると、 見よ、闇と苦しみがある。 光は雲によって暗くされる。
ISA 6:1 ウジヤ王が死んだ年、私は主が高く上げられた王座に座っておられるのを見た。その衣の裾は神殿を満たしていた。
ISA 6:2 主の上にはセラフィムが立っていた。それぞれに六つの翼があり、二つで顔を覆い、二つで足を覆い、二つで飛んでいた。
ISA 6:3 彼らは互いに呼び交わして言った。 「聖なる、聖なる、聖なる、万軍の主。 全地はその栄光に満ちている。」
ISA 6:4 呼び交わす者の声によって戸口の敷居が揺れ、神殿は煙で満たされた。
ISA 6:5 その時、私は言った。「ああ、私は滅びる。私は唇の汚れた者であり、唇の汚れた民の中に住んでいる。それなのに、私の目は王である万軍の主を見たからだ。」
ISA 6:6 すると、セラフィムの一人が私のところへ飛んで来た。その手には、祭壇から火ばさみで取った燃える炭があった。
ISA 6:7 彼はそれを私の口に触れさせて言った。「見よ、これがあなたの唇に触れた。あなたの咎は取り去られ、あなたの罪は赦された。」
ISA 6:8 私は主の声を聞いた。「だれを遣わそう。だれがわれわれのために行くのか。」 そこで私は言った。「ここに私がいます。私を遣わしてください。」
ISA 6:9 主は言われた。「行って、この民にこう告げなさい。 『あなたがたは確かに聞くが、 悟らない。 確かに見るが、 理解しない。』
ISA 6:10 この民の心を鈍くし、 耳を聞こえにくくし、目を閉ざせ。 そうでなければ、彼らは目で見、 耳で聞き、 心で悟り、 立ち返って、癒やされるだろう。」
ISA 6:11 そこで私は言った。「主よ、いつまでですか。」 主は答えられた。 「町々が荒れ果てて住む者がなくなり、 家々にも人がいなくなり、 土地がすっかり荒れ果てるまで。
ISA 6:12 主が人々を遠くへ移し、 国内に見捨てられた場所が多くなるまで。
ISA 6:13 なお十分の一がそこに残っていても、 それも再び焼き尽くされる。 テレビンの木や樫の木が切り倒されても、 その切り株が残るように、 聖なる種がその切り株である。」
ISA 7:1 ユダの王で、ウジヤの子ヨタムの子であるアハズの時代に、シリアの王レツィンと、レマルヤの子であるイスラエルの王ペカが、エルサレムと戦うために攻め上った。しかし、これを攻め落とすことはできなかった。
ISA 7:2 ダビデの家に、「シリアがエフライムと同盟を結んだ」と知らされた。王の心と民の心は、森の木々が風に揺れるように震えた。
ISA 7:3 その時、主はイザヤに言われた。「あなたと、あなたの子シェアル・ヤシュブは、今すぐアハズに会うために出て行きなさい。上の池の水路の端、布さらしの野へ向かう大路に行き、
ISA 7:4 彼にこう言いなさい。『気をつけて、落ち着いていなさい。この二つのくすぶるたいまつの燃えさし、すなわちレツィンとシリア、レマルヤの子の激しい怒りを恐れてはならない。心を弱らせてはならない。
ISA 7:5 シリアとエフライムとレマルヤの子が、あなたに対して悪を企て、
ISA 7:6 こう言っているからだ。「ユダに攻め上り、これを引き裂き、われわれのものとして分け、その中にタブエルの子を王として立てよう。」
ISA 7:7 主なる神はこう言われる。「その計画は実現せず、起こりもしない。
ISA 7:8 シリアの頭はダマスコであり、ダマスコの頭はレツィンだからだ。六十五年以内にエフライムは打ち砕かれ、もはや一つの民ではなくなる。
ISA 7:9 エフライムの頭はサマリアであり、サマリアの頭はレマルヤの子である。あなたが信じなければ、決して堅く立つことはできない。」』」
ISA 7:10 主は再びアハズにこう言われた。
ISA 7:11 「あなたの神、主にしるしを求めなさい。深い所にでも、上の高い所にでも求めなさい。」
ISA 7:12 しかし、アハズは言った。「私は求めません。主を試すこともしません。」
ISA 7:13 そこでイザヤは言った。「ダビデの家よ、今、聞きなさい。人々を煩わせるだけでは足りず、私の神をも煩わせるのか。
ISA 7:14 それゆえ、主ご自身があなたがたにしるしを与える。見よ、処女が身ごもって男の子を産み、その名をインマヌエルと呼ぶ。
ISA 7:15 その子は、悪を退けて良いものを選ぶことを知るころ、バターと蜂蜜を食べる。
ISA 7:16 その子が悪を退けて良いものを選ぶことを知る前に、あなたが忌み嫌っている二人の王の国は見捨てられる。
ISA 7:17 主は、あなたとあなたの民とあなたの父の家に、エフライムがユダから離れた日以来なかった日々、すなわちアッシリアの王をもたらす。
ISA 7:18 その日、主はエジプトの川々の最果てにいるはえと、アッシリアの地にいる蜂を口笛で呼び寄せる。
ISA 7:19 それらはやって来て、荒れた谷、岩の裂け目、すべてのいばらの茂み、すべての牧草地にとどまる。
ISA 7:20 その日、主は大河の向こうから雇ったかみそり、すなわちアッシリアの王によって、頭と足の毛をそり、ひげもそり落とす。
ISA 7:21 その日、一人の人が一頭の若い雌牛と二頭の羊を飼う。
ISA 7:22 それらが豊かに乳を出すため、彼はバターを食べる。この地に残された者はみな、バターと蜂蜜を食べる。
ISA 7:23 その日、銀千シェケルの価値がある千本のぶどうの木があった場所も、いばらと茨の生える所となる。
ISA 7:24 全地がいばらと茨になるため、人々は弓と矢を携えてそこへ行く。
ISA 7:25 くわで耕されていたすべての丘にも、いばらと茨を恐れて近づかなくなる。そこは牛が放され、羊が踏み荒らす場所となる。」
ISA 8:1 主は私に言われた。「大きな板を取り、人の筆で『マヘル・シャラル・ハシュ・バズのために』と書きなさい。
ISA 8:2 わたしは、祭司ウリヤとエベレクヤの子ゼカリヤを、わたしのための忠実な証人として立てる。」
ISA 8:3 私は女預言者のもとに行った。彼女は身ごもり、男の子を産んだ。すると主は私に言われた。「その名を『マヘル・シャラル・ハシュ・バズ』と呼びなさい。
ISA 8:4 この子が『お父さん』『お母さん』と言えるようになる前に、ダマスコの富とサマリアの分捕り物が、アッシリアの王の前に運び去られるからだ。」
ISA 8:5 主はさらに私にこう言われた。
ISA 8:6 「この民は穏やかに流れるシロアの水を拒み、レツィンとレマルヤの子を喜んでいる。
ISA 8:7 それゆえ、見よ、主は大河の力強く豊かな水、すなわちアッシリアの王とそのすべての栄光を、彼らの上にもたらす。それはすべての水路を越え、すべての岸からあふれ出る。
ISA 8:8 それはユダへ流れ込み、あふれて押し流し、首にまで達する。その翼を広げ、あなたの国の幅いっぱいに満ちる。インマヌエルよ。
ISA 8:9 諸国の民よ、騒ぎ立てよ。そして打ち砕かれよ。遠い国々のすべての者よ、聞け。武装せよ、そして打ち砕かれよ。武装せよ、そして打ち砕かれよ。
ISA 8:10 ともに計画を立てても、それは無に帰する。言葉を語っても、それは実現しない。神がわれわれとともにおられるからだ。」
ISA 8:11 主は力強い御手を私の上に置いて語り、この民の道を歩まないように私を戒めて言われた。
ISA 8:12 「この民が陰謀と呼ぶものを、何でも陰謀と呼んではならない。彼らの脅しを恐れず、おびえてはならない。
ISA 8:13 万軍の主を聖なる方と認めよ。主こそ、あなたがたが恐れるべき方。主こそ、あなたがたがおののくべき方である。
ISA 8:14 主は聖所となる。しかし、イスラエルの両家にとってはつまずきの石、彼らを倒す岩となる。エルサレムの住民にとっては罠となり、わなとなる。
ISA 8:15 多くの者がそれにつまずき、倒れ、打ち砕かれ、わなにかかり、捕らえられる。」
ISA 8:16 契約を包み、律法を私の弟子たちの間で封印せよ。
ISA 8:17 私は、ヤコブの家から御顔を隠しておられる主を待ち望み、主に望みを置く。
ISA 8:18 見よ、私と、主が私に与えた子どもたちは、シオン山に住まわれる万軍の主から出た、イスラエルにおけるしるしと不思議である。
ISA 8:19 人々があなたがたに、「さえずるような声を出し、つぶやく霊媒や魔術師に尋ねよ」と言う時、民は自分たちの神に尋ねるべきではないか。生きている者のために、死者に尋ねるべきだろうか。
ISA 8:20 律法と契約に立ち返れ。この言葉に従って語らないなら、その者たちには朝の光がない。
ISA 8:21 彼らは苦しみ、飢えながら、その地を通り過ぎる。飢える時、彼らはいらだち、自分たちの王と神を呪い、顔を上に向ける。
ISA 8:22 それから地に目を向けると、見よ、苦しみと闇、苦悩の暗がりがある。彼らは濃い闇へ追いやられる。
ISA 9:1 しかし、苦しみの中にあった地に、もはや暗闇はない。以前には、ゼブルンの地とナフタリの地を卑しめられたが、後には、海沿いの道、ヨルダンの向こう、異邦人のガリラヤを栄光あるものとされた。
ISA 9:2 闇の中を歩んでいた民は、 大きな光を見た。 死の陰の地に住んでいた者たちの上に、 光が輝いた。
ISA 9:3 あなたは民を増し加え、 彼らの喜びを増した。 彼らは収穫の時に喜ぶように、 分捕り物を分ける時に人々が喜ぶように、 あなたの前で喜ぶ。
ISA 9:4 あなたは、彼らが負うくびきと、 肩にかかる杖、 彼らを虐げる者のむちを、 ミディアンの日のように打ち砕いた。
ISA 9:5 騒がしい戦いに臨む兵士のすべての武具と、 血にまみれた衣服は、 焼かれて、火の燃料となる。
ISA 9:6 一人の子どもがわれわれのために生まれた。 一人の息子がわれわれに与えられた。 主権はその肩にある。 その名は、不思議な助言者、力ある神、 永遠の父、平和の君と呼ばれる。
ISA 9:7 その統治と平和は増し加わり、 終わることがない。 彼はダビデの王座に着き、その王国を治め、 今から永遠に、 公正と義によって王国を確立し、支える。 万軍の主の熱意が、 これを成し遂げる。
ISA 9:8 主はヤコブに言葉を送られ、 それはイスラエルに降りかかった。
ISA 9:9 すべての民はそれを知る。 エフライムとサマリアの住民は、 高ぶりと心の傲慢さの中で言う。
ISA 9:10 「れんがは崩れ落ちたが、 われわれは切り石で建て直そう。 いちじく桑は切り倒されたが、 その代わりに杉を植えよう。」
ISA 9:11 それゆえ、主はレツィンの敵対者たちを、 イスラエルに向かって立ち上がらせ、 その敵たちを奮い立たせる。
ISA 9:12 前からはシリア人、 後ろからはペリシテ人が、 口を大きく開けてイスラエルを食い尽くす。 それでも主の怒りは去らず、 その御手はなお伸ばされたままである。
ISA 9:13 それでも民は、自分たちを打った方に立ち返らず、 万軍の主を求めなかった。
ISA 9:14 それゆえ、主は一日のうちに、 イスラエルから頭と尾、 なつめやしの枝と葦を切り落とす。
ISA 9:15 長老と尊敬される者が頭であり、 偽りを教える預言者が尾である。
ISA 9:16 この民を導く者たちは彼らを迷わせ、 導かれる者たちは滅ぼされる。
ISA 9:17 それゆえ、主は彼らの若者たちを喜ばず、 父のない子や、やもめをあわれまない。 すべての者が神を恐れず、悪を行い、 すべての口が愚かなことを語るからだ。 それでも主の怒りは去らず、 その御手はなお伸ばされたままである。
ISA 9:18 悪は火のように燃え、 いばらと茨を食い尽くす。 森の茂みに火をつけ、 煙の柱となって巻き上がる。
ISA 9:19 万軍の主の激しい怒りによって、 地は焼け焦げる。 民は火の燃料となり、 だれも自分の兄弟を容赦しない。
ISA 9:20 右側のものを食い尽くしても飢え、 左側のものを食べても満たされない。 だれもが自分の腕の肉を食べる。
ISA 9:21 マナセはエフライムを食べ、 エフライムはマナセを食べる。 彼らはともにユダに敵対する。 それでも主の怒りは去らず、 その御手はなお伸ばされたままである。
ISA 10:1 不義な法令を定め、虐げる命令を書き記す者たちに災いがある。
ISA 10:2 彼らは貧しい者から公正を奪い、わたしの民の困窮している者から権利を奪い、やもめを分捕り物とし、父のない子を獲物とする。
ISA 10:3 裁きの日、遠くから荒廃が来る時、あなたがたはどうするのか。助けを求めて、だれのもとへ逃げるのか。自分の財産をどこに残すのか。
ISA 10:4 捕虜の中に身をかがめ、 殺された者たちの下に倒れるほかない。 それでも主の怒りは去らず、 その御手はなお伸ばされたままである。
ISA 10:5 ああ、アッシリア。彼はわたしの怒りのむちであり、その手にある杖はわたしの憤りである。
ISA 10:6 わたしは彼を神を恐れない国に遣わし、わたしを怒らせた民に向かって命じる。分捕り物を奪い、獲物を取り、彼らを通りの泥のように踏みにじらせる。
ISA 10:7 しかし、彼自身はそのように考えず、その心もそうは思っていない。その心にあるのは、多くの国々を滅ぼし、断ち滅ぼすことである。
ISA 10:8 彼は言う。「私の高官たちは、みな王ではないか。
ISA 10:9 カルノはカルケミシュのようになったではないか。ハマテはアルパデのように、サマリアはダマスコのようになったではないか。
ISA 10:10 私の手は偶像の王国を捕らえた。その彫像はエルサレムやサマリアのものにまさっていた。
ISA 10:11 サマリアとその偶像にしたように、エルサレムとその偶像にも同じことをするではないか。」
ISA 10:12 主がシオンの山とエルサレムでご自分の働きをすべて終えるとき、わたしはアッシリアの王の高慢な心の実と、その傲慢な目の誇りを罰する。
ISA 10:13 彼はこう言ったからだ。「私は自分の手の力と自分の知恵によってこれを行った。私には分別があるからだ。私は諸国の境を取り除き、その宝を奪い、勇士のように支配者たちを引きずり下ろした。
ISA 10:14 私の手は、巣を見つけるように諸国の富を見つけた。置き去りにされた卵を集めるように、私は全地を集めた。翼を動かす者も、口を開く者も、さえずる者もいなかった。」
ISA 10:15 斧が、それを使って切る者に向かって誇るだろうか。のこぎりが、それを引く者よりも自分を高くするだろうか。それはまるで、むちがそれを振るう者を振り回し、木の杖が人を持ち上げるようなものだ。
ISA 10:16 それゆえ、主、万軍の主は、彼の肥えた者たちをやせ衰えさせ、その栄光の下に、火が燃えるような炎を燃え上がらせる。
ISA 10:17 イスラエルの光は火となり、その聖なる方は炎となる。その火は一日のうちに、彼のいばらと茨を焼き尽くす。
ISA 10:18 主は彼の森と実り豊かな畑の栄光を、身も命も焼き尽くす。それは旗手が衰え果てる時のようになる。
ISA 10:19 その森に残る木はわずかとなり、子どもでもその数を書き記せるほどになる。
ISA 10:20 その日、イスラエルの残りの者と、ヤコブの家の逃れた者たちは、もはや自分たちを打った者に頼らず、真実をもって、イスラエルの聖なる方である主に頼る。
ISA 10:21 残りの者、すなわちヤコブの残りの者は、力ある神に立ち返る。
ISA 10:22 イスラエルよ、あなたの民が海の砂のように多くても、そのうち立ち返るのは残りの者だけである。義にあふれる滅びが定められている。
ISA 10:23 主、万軍の主は、全地に定められた完全な滅びを行う。
ISA 10:24 それゆえ、主、万軍の主はこう言われる。「シオンに住むわたしの民よ、エジプトがしたように、アッシリアがむちであなたを打ち、あなたに向かって杖を振り上げても、彼を恐れてはならない。
ISA 10:25 ほんのしばらくすれば、あなたに対する憤りは終わり、わたしの怒りは彼を滅ぼすことに向けられる。」
ISA 10:26 万軍の主は、オレブの岩でミディアンを打ち殺した時のように、彼に向かってむちを振るう。主は海の上に杖を伸ばし、エジプトに対してしたように、それを振り上げる。
ISA 10:27 その日、彼の重荷はあなたの肩から離れ、彼のくびきはあなたの首から外される。そのくびきは、油注ぎのゆえに砕かれる。
ISA 10:28 彼はアイアテに来た。ミグロンを通り、ミクマスに荷物を置く。
ISA 10:29 彼らは峠を越え、ゲバで夜を過ごす。ラマは震え、サウルのギブアは逃げ去った。
ISA 10:30 ガリムの娘よ、声を上げて叫べ。ライシャよ、聞け。哀れなアナトテよ。
ISA 10:31 マデメナは逃げ去り、ゲビムの住民は安全な場所へ逃れる。
ISA 10:32 今日のうちに、彼はノブにとどまり、シオンの娘の山、エルサレムの丘に向かって手を振り上げる。
ISA 10:33 見よ、主、万軍の主は、恐るべき力で大枝を切り落とす。背の高い者は切り倒され、高ぶる者は低くされる。
ISA 10:34 主は鉄で森の茂みを切り払い、レバノンは力ある方によって倒される。
ISA 11:1 エッサイの切り株から一つの芽が出て、 その根から若枝が伸び、実を結ぶ。
ISA 11:2 主の霊がその上にとどまる。 知恵と悟りの霊、 助言と力の霊、 知識と主を恐れる霊である。
ISA 11:3 彼は主を恐れることを喜びとする。 目で見たことによって裁かず、 耳で聞いたことによって裁定しない。
ISA 11:4 義をもって貧しい者を裁き、 公平をもって地のへりくだった者たちのために判決を下す。 その口の杖で地を打ち、 その唇の息で悪人を殺す。
ISA 11:5 義はその腰を締める帯となり、 真実はその腰を締める帯となる。
ISA 11:6 狼は子羊とともに住み、 豹は子やぎとともに伏す。 子牛、若い獅子、肥えた子牛がともにいて、 小さな子どもがそれらを導く。
ISA 11:7 雌牛と熊はともに草を食べ、 その子らはともに伏す。 獅子は牛のようにわらを食べる。
ISA 11:8 乳飲み子はコブラの穴のそばで遊び、 乳離れした子は毒蛇の巣に手を伸ばす。
ISA 11:9 わたしの聖なる山のどこにおいても、 彼らは傷つけることも、滅ぼすこともない。 水が海を覆うように、 地は主を知る知識で満ちるからだ。
ISA 11:10 その日、諸国の民の旗として立つエッサイの根を、異邦人は求める。その休み場は栄光に満ちる。
ISA 11:11 その日、主は再び手を伸ばし、残されているご自分の民の残りの者を、アッシリア、エジプト、パテロス、クシュ、エラム、シンアル、ハマテ、海の島々から取り戻す。
ISA 11:12 主は諸国の民のために旗を掲げ、イスラエルから追い散らされた者たちを集め、ユダから散らされた者たちを地の四隅から集める。
ISA 11:13 エフライムのねたみは去り、ユダを苦しめる者たちは断ち滅ぼされる。エフライムはユダをねたまず、ユダもエフライムを苦しめない。
ISA 11:14 彼らは西方のペリシテ人の肩に飛びかかり、ともに東方の人々を略奪する。彼らはエドムとモアブの上に手を伸ばし、アンモンの人々は彼らに従う。
ISA 11:15 主はエジプトの海の入り江を完全に滅ぼす。焼けつく風によって大河の上に手を振り、大河を七つの流れに分け、人々が履物を履いたまま渡れるようにする。
ISA 11:16 アッシリアから残される主の民の残りの者のために、大路が備えられる。イスラエルがエジプトの地から上って来た日と同じようになる。
ISA 12:1 その日、あなたは言う。 「主よ、私はあなたに感謝する。 あなたは私に怒ったが、 その怒りは去り、 私を慰めてくださった。
ISA 12:2 見よ、神は私の救い。 私は信頼し、恐れない。 主、主こそ私の力、私の歌。 私の救いとなった。」
ISA 12:3 あなたがたは喜びながら、 救いの井戸から水を汲む。
ISA 12:4 その日、あなたがたは言う。 「主に感謝せよ。 御名を呼び求めよ。 その行いを諸国の民の間に知らせ、 その御名が高く上げられていることを宣べ伝えよ。
ISA 12:5 主に歌え。 主はすばらしいことを行った。 このことを全地に知らせよ。
ISA 12:6 シオンに住む者よ、声を上げて叫び、喜び歌え。 イスラエルの聖なる方が、 あなたのただ中で偉大だからだ。」
ISA 13:1 アモツの子イザヤが見た、バビロンについての宣告。
ISA 13:2 木のない山の上に旗を掲げよ。 彼らに向かって声を上げよ。 手を振って、 彼らを高貴な者たちの門に入らせよ。
ISA 13:3 わたしは聖別した者たちに命じた。 わたしの怒りを遂げるために、勇士たちを呼び集めた。 わたしの威光を誇り喜ぶ者たちを。
ISA 13:4 山々に大群衆の声がする。 大いなる民のような声が。 集められた諸国の王国の、 騒がしい声がする。 万軍の主が、 戦いのために軍勢を召集している。
ISA 13:5 彼らは遠い国から、 天の果てから来る。 主と、その憤りの武器が、 全土を滅ぼすために来る。
ISA 13:6 泣き叫べ。 主の日が近いからだ。 それは全能者から来る滅びのように襲う。
ISA 13:7 それゆえ、すべての手は力を失い、 すべての人の心は溶ける。
ISA 13:8 彼らはおびえる。 苦痛と苦しみが彼らを捕らえる。 彼らは産みの苦しみにある女のように痛む。 彼らは驚いて互いを見つめ、 その顔は炎のようになる。
ISA 13:9 見よ、主の日が来る。 残酷で、憤りと激しい怒りを伴い、 地を荒れ果てさせ、 そこから罪人たちを滅ぼすために来る。
ISA 13:10 天の星々とその星座は、 その光を放たない。 太陽は昇る時に暗くなり、 月もその光を輝かせない。
ISA 13:11 「わたしは、その悪のために世界を罰し、 その咎のために悪人を罰する。 高ぶる者の傲慢をやめさせ、 暴虐な者の高ぶりを低くする。
ISA 13:12 わたしは人を純金よりもまれにし、 人間をオフィルの純金よりも少なくする。
ISA 13:13 それゆえ、わたしは天を震わせる。 万軍の主の憤りのゆえに、 その激しい怒りの日に、 地はその場所から揺り動かされる。
ISA 13:14 追われるかもしかのように、 集める者のいない羊の群れのように、 彼らはそれぞれ自分の民のもとに向かい、 それぞれ自分の国へ逃げる。
ISA 13:15 見つかった者はみな刺し通され、 捕らえられた者はみな剣に倒れる。
ISA 13:16 彼らの幼子は目の前で打ち砕かれ、 家々は略奪され、 妻たちは犯される。
ISA 13:17 見よ、わたしは彼らに対してメディア人を奮い立たせる。 彼らは銀を重んじず、 金を喜ばない。
ISA 13:18 彼らの弓は若者たちを打ち砕く。 彼らは胎内の子をあわれまず、 子どもたちを見ても容赦しない。
ISA 13:19 王国の栄光、 カルデア人が誇る美しいバビロンは、 神がソドムとゴモラを覆した時のようになる。
ISA 13:20 そこには永遠に人が住まず、 代々にわたってだれも住み着かない。 アラビア人もそこに天幕を張らず、 羊飼いもそこで群れを休ませない。
ISA 13:21 荒野の獣がそこに伏し、 その家々はジャッカルで満ちる。 だちょうがそこに住み、 野やぎがそこで跳ね回る。
ISA 13:22 ハイエナがその城塞で鳴き、 ジャッカルが豪華な宮殿で鳴く。 その時は近づき、 その日々が延ばされることはない。
ISA 14:1 主はヤコブをあわれみ、 再びイスラエルを選び、 彼らを自分たちの地に住まわせる。 外国人も彼らに加わり、 ヤコブの家と一つになる。
ISA 14:2 諸国の民は彼らを連れて来て、 彼らの場所へ導く。 イスラエルの家は主の地で、 彼らを男奴隷、女奴隷として所有する。 自分たちを捕虜にした者たちを捕虜とし、 自分たちを虐げた者たちを支配する。
ISA 14:3 主があなたの悲しみと苦しみから、 また、あなたに負わせられた厳しい労役から、 あなたを休ませる日に、
ISA 14:4 あなたはバビロンの王に対して、 このあざけりの歌を口にする。 「虐げる者は、なんと絶えたことか。 黄金の都は、なんと絶えたことか。
ISA 14:5 主は悪人の杖を、 支配者たちの王笏を折った。
ISA 14:6 彼らは怒りをもって諸国の民を絶え間なく打ち、 だれにも止められない迫害をもって、 怒りのうちに諸国を支配した。
ISA 14:7 全地は安らかになり、静まった。 人々は喜びの歌を上げる。
ISA 14:8 糸杉もあなたのことで喜び、 レバノンの杉も言う。 『あなたが倒れてから、 われわれを切るために上って来る木こりはいない。』
ISA 14:9 下のよみは、 あなたが来るのを迎えるために騒ぎ立つ。 あなたのために死者の霊を奮い立たせ、 地のすべての支配者たちを起こす。 諸国のすべての王を、 その王座から立ち上がらせる。
ISA 14:10 彼らはみな、あなたに答える。 『あなたもわれわれのように弱くなったのか。 われわれと同じになったのか。』
ISA 14:11 あなたの栄華と琴の響きは、 よみに下された。 うじがあなたの下に敷かれ、 虫があなたを覆っている。
ISA 14:12 光るもの、暁の子よ。 あなたは、なんと天から落ちたことか。 諸国を打ち倒した者よ。 あなたは、なんと地に切り倒されたことか。
ISA 14:13 あなたは心の中で言った。 『私は天に上ろう。 神の星々よりも高く自分の王座を上げよう。 北の果てにある集会の山に座ろう。
ISA 14:14 雲の高い所よりも上に上り、 いと高き方のようになろう。』
ISA 14:15 しかし、あなたはよみに、 穴の奥底にまで下される。
ISA 14:16 あなたを見る者たちは、あなたを見つめ、 あなたのことをよく考えて言う。 『この者が地を震わせ、 王国を揺り動かした男なのか。
ISA 14:17 世界を荒野のようにし、 その町々を覆し、 捕虜を故郷へ帰さなかった者なのか。』
ISA 14:18 諸国の王はみな、 それぞれ自分の墓で栄誉のうちに眠る。
ISA 14:19 しかし、あなたは忌み嫌われた若枝のように、 自分の墓から投げ捨てられた。 剣で刺し通され、 穴の石のところへ下る者たちに覆われ、 踏みつけられた死体のようになった。
ISA 14:20 あなたは彼らとともに葬られることはない。 自分の国を滅ぼし、 自分の民を殺したからだ。 悪を行う者たちの子孫は、 永遠に名を残すことはない。
ISA 14:21 彼らの父祖の咎のために、 その子らを殺す用意をせよ。 彼らが立ち上がって地を所有し、 地の面を町々で満たすことのないようにせよ。
ISA 14:22 万軍の主は言う。 「わたしは彼らに向かって立ち上がり、 バビロンから名も残りの者も、 子も孫も断ち滅ぼす」と主は言う。
ISA 14:23 「わたしはそこをヤマアラシの住みかとし、 水の沼とする。 滅びのほうきで、 そこを掃き払う」と万軍の主は言う。
ISA 14:24 万軍の主は誓って言う。 「まことに、わたしが考えたとおりに事は起こり、 わたしが定めたとおりに実現する。
ISA 14:25 わたしの地でアッシリア人を打ち砕き、 わたしの山々で彼を踏みにじる。 その時、彼のくびきは彼らから外れ、 彼の重荷は彼らの肩から離れる。
ISA 14:26 これが全地について定められた計画であり、 これがすべての国々の上に伸ばされた手である。
ISA 14:27 万軍の主が計画した。 だれがそれを阻めるだろうか。 その手は伸ばされている。 だれがそれを引き戻せるだろうか。」
ISA 14:28 アハズ王が死んだ年に、この宣告があった。
ISA 14:29 「ペリシテ全土よ、 あなたを打った杖が折られたからといって喜ぶな。 蛇の根からまむしが出て、 その実は火のように飛ぶ蛇となるからだ。
ISA 14:30 貧しい者の中でも最も貧しい者は食べ、 困窮している者たちは安らかに伏す。 しかし、わたしは飢饉によってあなたの根を殺し、 あなたの残りの者も殺される。
ISA 14:31 門よ、泣き叫べ。 町よ、叫べ。 ペリシテ全土よ、 あなたは溶け去る。 北から煙が来るからだ。 その隊列には落伍者が一人もいない。
ISA 14:32 国の使者たちに、何と答えるべきか。 『主がシオンの基を据え、 その中に、主の民の苦しむ者たちが避け所を得る』と。」
ISA 15:1 モアブについての宣告。 一夜のうちにモアブのアルは荒らされ、 滅ぼされた。 一夜のうちにモアブのキルは荒らされ、 滅ぼされた。
ISA 15:2 彼らは泣くためにバイトとディボンへ、 高き所へ上って行った。 モアブはネボとメデバのことで泣き叫ぶ。 すべての頭はそられ、 あごひげはみな切り落とされている。
ISA 15:3 通りでは粗布をまとい、 屋根の上でも通りでも、 だれもが泣き叫び、涙を流す。
ISA 15:4 ヘシュボンとエルアレは叫び、 その声はヤハツにまで聞こえる。 それゆえ、モアブの武装兵たちは声を上げ、 その心は内で震える。
ISA 15:5 私の心はモアブのために叫ぶ。 その高貴な者たちはツォアルへ、 エグラテ・シェリシヤへ逃げる。 彼らは泣きながらルヒテの坂を上り、 ホロナイムへの道で、 滅びの叫びを上げる。
ISA 15:6 ニムリムの水は干上がる。 草は枯れ、 若草はなくなり、 緑のものは何もない。
ISA 15:7 それゆえ、彼らは自分たちが得た富と、 蓄えていた物を、 柳の川の向こうへ運び去る。
ISA 15:8 叫び声はモアブの国境を巡り、 その泣き声はエグライムに、 その泣き声はベエル・エリムにまで届く。
ISA 15:9 ディモンの水は血で満ちる。 わたしがディモンに、さらに災いを加えるからだ。 モアブから逃れた者と、 その地の残りの者に獅子を送る。
ISA 16:1 この地の支配者に子羊を送りなさい。 セラから荒野を通り、 シオンの娘の山へ。
ISA 16:2 さまよう鳥のように、 巣を追われた鳥のように、 モアブの娘たちはアルノンの渡り場にいる。
ISA 16:3 助言を与えよ。 公正を行え。 真昼にも、あなたの陰を夜のようにせよ。 追放された者たちを隠し、 逃亡者を裏切るな。
ISA 16:4 わたしの追放された者たちを、 あなたのもとに住まわせよ。 モアブにとって、破壊する者から逃れる 隠れ場となれ。 奪い取る者は消え失せ、 滅びは終わり、 虐げる者たちは地から絶やされるからだ。
ISA 16:5 王座は慈しみによって堅く据えられる。 一人の者がダビデの天幕で、 真実をもってその上に座る。 彼は裁きを行い、 公正を求め、 速やかに義を行う。
ISA 16:6 われわれはモアブの高ぶりを聞いた。 彼は非常に高ぶっている。 その傲慢と高ぶりと激しい怒りを聞いた。 その自慢はむなしい。
ISA 16:7 それゆえ、モアブはモアブのために泣き叫ぶ。 だれもが泣き叫ぶ。 あなたがたは打ちのめされ、 キル・ハレセテの干しぶどう菓子のために嘆く。
ISA 16:8 ヘシュボンの畑と、 シブマのぶどうの木は衰えた。 諸国の支配者たちは、 その選り抜きの枝を打ち砕いた。 その枝はヤゼルにまで達し、 荒野へ伸びて行った。 その若枝は広がり、 海を越えた。
ISA 16:9 それゆえ、私はヤゼルとともに、 シブマのぶどうの木のために泣く。 ヘシュボンよ、エルアレよ、 私は涙であなたをぬらす。 あなたの夏の果実と収穫の上に、 戦いの叫びが降りかかったからだ。
ISA 16:10 実り豊かな畑から喜びと楽しみが取り去られた。 ぶどう畑では歌も喜びの声もない。 ぶどう搾り場でぶどうを踏む者もいない。 わたしが喜びの叫びをやめさせた。
ISA 16:11 それゆえ、私の心はモアブのために琴のように響き、 私の胸の内はキル・ヘレスのために響く。
ISA 16:12 モアブが高き所に上り、 そこで疲れ果て、 祈るために自分の聖所へ行っても、 何も成し遂げられない。
ISA 16:13 これは、主が以前モアブについて語った言葉である。
ISA 16:14 しかし今、主はこう言った。 「雇われ人が日数を数えるように、三年以内に、 モアブの栄光は、その大群衆すべてとともに卑しめられる。 残りの者はごくわずかとなり、 力を失う。」
ISA 17:1 ダマスコについての宣告。 「見よ、ダマスコは町でなくなり、廃墟の山となる。
ISA 17:2 アロエルの町々は見捨てられ、羊の群れのものとなる。群れはそこに伏し、脅かす者はだれもいない。
ISA 17:3 エフライムから要塞がなくなり、ダマスコから王国がなくなり、シリアの残りの者も消え去る。彼らはイスラエルの子らの栄光のようになる」と万軍の主は言う。
ISA 17:4 「その日、ヤコブの栄光は衰え、その肥えた肉体はやせ細る。
ISA 17:5 それは、刈り入れる者が穀物を集め、腕で穂を刈り取る時のようになる。レファイムの谷で落ち穂を拾う時のようになる。
ISA 17:6 しかし、オリーブの木を揺すった後のように、取り残された実がそこに残る。最も高い枝の先に二つ三つ、実をつける木の外側の枝に四つ五つ残る」とイスラエルの神、主は言う。
ISA 17:7 その日、人は自分を造られた方に目を向け、その目はイスラエルの聖なる方を仰ぐ。
ISA 17:8 彼らは自分たちの手で造った祭壇に目を向けず、自分たちの指で造ったアシェラ像や香の祭壇を仰ぐこともない。
ISA 17:9 その日、彼らの堅固な町々は、森や山頂にある、かつてイスラエルの子らを前にして捨て去られた場所のようになり、荒れ果てる。
ISA 17:10 あなたは自分の救いの神を忘れ、自分の力の岩を覚えていなかった。それゆえ、あなたは美しい植え木を植え、異国の苗木を植える。
ISA 17:11 植えた日に、あなたはその周りに垣を巡らし、朝には種から芽を出させる。しかし、苦しみと絶望的な悲しみの日には、収穫は失われる。
ISA 17:12 ああ、多くの民の騒ぎ。彼らは海がとどろくように騒ぐ。諸国の民のどよめき。彼らは大水がどよめくようにどよめく。
ISA 17:13 諸国の民は多くの水がどよめくようにどよめく。しかし、主が彼らを叱ると、彼らは遠くへ逃げ、山のもみ殻が風に追われるように、つむじ風の前の転がるちりのように追い払われる。
ISA 17:14 夕暮れには、見よ、恐怖がある。朝になる前に、彼らはもういない。これが、われわれから略奪する者たちの受ける分、われわれから奪う者たちの受ける割り当てである。
ISA 18:1 ああ、羽音のする地よ。クシュの川々の向こうにある地よ。
ISA 18:2 その地は海路で使者を送り、水の上を行くパピルスの舟で彼らを遣わして言う。「速い使者たちよ、行け。背が高く、肌の滑らかな民のもとへ。初めから今に至るまで恐れられている民、測り分けて踏みにじる国、川々がその国土を分けている民のもとへ。」
ISA 18:3 世界のすべての住民、地に住む者たちよ。山々の上に旗が掲げられたら、見よ。角笛が吹き鳴らされたら、聞け。
ISA 18:4 主は私にこう言われた。「わたしは静かにして、わたしの住まいから見守ろう。日差しの中の澄んだ熱気のように、収穫の暑さの中の露の雲のように。」
ISA 18:5 収穫の前、花が終わり、花からぶどうの実が熟し始める時、主は剪定鎌で若枝を切り落とし、伸びた枝を切り払う。
ISA 18:6 それらはみな、山の猛禽と地の獣のために残される。猛禽は夏の間それらを食べ、地のすべての獣は冬の間それらを食べる。
ISA 18:7 その時、背が高く、肌の滑らかな民、初めから今に至るまで恐れられている民、測り分けて踏みにじる国、川々がその国土を分けている民から、万軍の主への贈り物が、万軍の主の御名のある場所、シオン山へ運ばれる。
ISA 19:1 エジプトについての宣告。 「見よ、主は速い雲に乗ってエジプトに来る。エジプトの偶像はその前で震え、エジプト人の心は内で溶ける。
ISA 19:2 わたしはエジプト人をエジプト人に対して奮い立たせる。彼らはそれぞれ自分の兄弟と戦い、それぞれ自分の隣人と戦う。町は町と、王国は王国と戦う。
ISA 19:3 エジプト人の霊はその内で力を失う。わたしは彼らの計画を打ち砕く。彼らは偶像、呪術師、霊媒、魔術師に尋ねる。
ISA 19:4 わたしはエジプト人を残酷な主人の手に渡す。荒々しい王が彼らを支配する」と主、万軍の主は言う。
ISA 19:5 海から水が失われ、川は干上がって乾く。
ISA 19:6 川々は悪臭を放ち、エジプトの水路は水が減って干上がる。葦とい草は枯れる。
ISA 19:7 ナイル川のほとり、その岸辺の草地と、ナイル川のそばにまかれたすべての畑は乾き、吹き飛ばされ、消え失せる。
ISA 19:8 漁師たちは嘆き、ナイル川に釣り針を投げる者はみな悲しみ、水の上に網を広げる者たちは力を失う。
ISA 19:9 梳いた亜麻を加工する者と、白い布を織る者は恥じる。
ISA 19:10 その柱は打ち砕かれ、賃金のために働く者はみな心を痛める。
ISA 19:11 ツォアンの高官たちは全く愚かである。ファラオの最も賢い助言者たちの進言も愚かなものとなった。どうしてあなたがたはファラオに、「私は知恵ある者たちの子、昔の王たちの子です」と言えるのか。
ISA 19:12 では、あなたの知恵ある者たちはどこにいるのか。万軍の主がエジプトについて何を計画したのかを、今、彼らにあなたへ告げさせよ。
ISA 19:13 ツォアンの高官たちは愚かになり、メンフィスの高官たちは欺かれた。エジプトの諸部族の礎である者たちが、エジプトを迷わせた。
ISA 19:14 主はそのただ中にねじれた霊を混ぜた。彼らは、酔った者が自分の吐いた物の中でよろめくように、エジプトのすべての働きを迷わせた。
ISA 19:15 エジプトには、頭にも尾にも、なつめやしの枝にも葦にも、できる仕事が何もなくなる。
ISA 19:16 その日、エジプト人は女たちのようになり、万軍の主が彼らの上に振りかざす手を見て、震え恐れる。
ISA 19:17 ユダの地はエジプトにとって恐怖となる。その名を聞く者はみな、万軍の主がエジプトに対して定められた計画のために恐れる。
ISA 19:18 その日、エジプトの地には、カナンの言語を語り、万軍の主に誓う五つの町がある。その一つは「滅びの町」と呼ばれる。
ISA 19:19 その日、エジプトの地の中央には主のための祭壇があり、その国境には主のための柱がある。
ISA 19:20 それはエジプトの地で万軍の主のためのしるしとなり、あかしとなる。彼らが虐げる者たちに苦しめられて主に叫ぶと、主は彼らに救い主と擁護者を遣わし、彼らを救い出す。
ISA 19:21 主はエジプトにご自分を知らせ、エジプト人はその日に主を知る。彼らはいけにえとささげ物をもって礼拝し、主に誓願を立て、それを果たす。
ISA 19:22 主はエジプトを打つが、また癒やす。彼らは主に立ち返り、主は彼らの願いを聞き入れ、彼らを癒やす。
ISA 19:23 その日、エジプトからアッシリアへ通じる大路ができる。アッシリア人はエジプトへ行き、エジプト人はアッシリアへ行く。エジプト人はアッシリア人とともに礼拝する。
ISA 19:24 その日、イスラエルはエジプト、アッシリアと並ぶ第三の国となり、地のただ中で祝福となる。
ISA 19:25 万軍の主が彼らを祝福して言うからだ。「わたしの民エジプト、わたしの手の業であるアッシリア、わたしの相続財産であるイスラエルは幸いである。」
ISA 20:1 アッシリアの王サルゴンがタルタンを遣わし、彼がアシュドドに来て戦い、これを攻め取った年、
ISA 20:2 その時、主はアモツの子イザヤを通してこう語った。「行って、腰から粗布を解き、足から履物を脱ぎなさい。」彼はそのとおりにし、裸で裸足のまま歩いた。
ISA 20:3 主は言った。「わたしのしもべイザヤが、エジプトとクシュについてのしるしと不思議として、三年間、裸で裸足のまま歩いたように、
ISA 20:4 アッシリアの王は、エジプトの捕虜とクシュの捕らわれ人を、若者も老人も裸で裸足のまま、尻をあらわにして連れ去る。これはエジプトの恥となる。
ISA 20:5 人々は、自分たちが期待していたクシュと、自分たちが誇っていたエジプトのために、うろたえ、恥じる。
ISA 20:6 その日、この海沿いの地の住民は言う。『見よ、アッシリアの王から救い出してもらうために、助けを求めて逃げ込んだわれわれの望みが、このようになった。われわれはどうして逃れられるだろうか。』」
ISA 21:1 海の荒野についての宣告。 南方のつむじ風が吹き荒れるように、それは荒野から、恐るべき地から来る。
ISA 21:2 厳しい幻が私に告げられた。裏切る者は裏切り、滅ぼす者は滅ぼす。エラムよ、上れ。攻めよ。わたしはメディアのすべての嘆きを終わらせた。
ISA 21:3 それゆえ、私の腰は苦しみに満ちた。産みの苦しみを味わう女のような痛みが私を捕らえた。痛みのために聞くこともできず、うろたえて見ることもできない。
ISA 21:4 私の心は震え、恐怖が私を襲った。私が待ち望んだ夕暮れは、私にとっておののきに変わった。
ISA 21:5 彼らは食卓を整え、見張りを立て、食べ、飲む。高官たちよ、立ち上がれ。盾に油を塗れ。
ISA 21:6 主は私にこう言われた。「行って、見張りを立てよ。彼が見たことを報告させよ。
ISA 21:7 二列に並ぶ騎兵の一隊、ろばの一隊、らくだの一隊を見たなら、細心の注意を払い、よく耳を澄ませよ。」
ISA 21:8 彼は獅子のように叫んだ。「主よ、私は昼の間、絶えず物見の塔に立ち、夜ごとに自分の持ち場についています。
ISA 21:9 見よ、今、人々の一隊が、騎兵を二列にしてやって来ます。」彼は答えた。「倒れた。バビロンは倒れた。その神々の彫像はすべて地に打ち砕かれた。」
ISA 21:10 わたしの打ち場で打たれた穀物よ。万軍の主、イスラエルの神から聞いたことを、私はあなたがたに告げた。
ISA 21:11 ドマについての宣告。 セイルから私に呼びかける者がいる。「見張りよ、夜はどうなっているのか。見張りよ、夜はどうなっているのか。」
ISA 21:12 見張りは言った。「朝が来る。だが、夜もまた来る。尋ねたいなら、尋ねよ。また戻って来なさい。」
ISA 21:13 アラビアについての宣告。 デダン人の隊商よ、あなたがたはアラビアの茂みで夜を過ごす。
ISA 21:14 テマの地の住民は、渇いている者に水を持って来て、逃れて来た者をパンで迎えた。
ISA 21:15 彼らは剣から、抜かれた剣から、引き絞られた弓から、激しい戦いから逃げて来たからだ。
ISA 21:16 主は私にこう言われた。「雇われ人が数えるように、一年以内に、ケダルのすべての栄光は消え失せる。
ISA 21:17 ケダルの子らのうち、弓を引く勇士たちも、残る者はわずかになる。主、イスラエルの神がこれを語られたからだ。」
ISA 22:1 幻の谷についての宣告。 今、あなたはどうしたのか。なぜ、みな屋根の上に上ったのか。
ISA 22:2 叫び声に満ちた、騒がしい都、喜びに満ちた町よ。あなたの殺された者たちは剣で殺されたのではなく、戦いで死んだのでもない。
ISA 22:3 あなたの支配者たちはみな一緒に逃げたが、弓を持つ者たちに捕らえられた。あなたのうちで見つかった者たちはみな一緒に縛られた。彼らは遠くへ逃げていた。
ISA 22:4 それゆえ、私は言った。「私から目をそらしてほしい。私は激しく泣く。わが民の娘が滅ぼされたために、私を慰めようと努めないでほしい。
ISA 22:5 幻の谷には、主、万軍の主から来る混乱と踏みにじりと困惑の日がある。城壁は崩され、叫び声は山々に向かって上がる。」
ISA 22:6 エラムは矢筒を負い、人の乗る戦車と騎兵を従え、キルは盾の覆いを外した。
ISA 22:7 あなたの最も良い谷々は戦車で満ち、騎兵は門に向かって隊列を整えた。
ISA 22:8 主はユダの覆いを取り去られた。その日、あなたは森の家にある武器に目を向けた。
ISA 22:9 あなたがたはダビデの町の破れが多いのを見て、下の池の水を集めた。
ISA 22:10 あなたがたはエルサレムの家々を数え、城壁を補強するために家々を取り壊した。
ISA 22:11 また、古い池の水をためるため、二つの城壁の間に貯水池を造った。しかし、これをなさった方に目を向けず、これを遠い昔に計画された方を顧みなかった。
ISA 22:12 その日、主、万軍の主は、泣き、嘆き、頭をそり、粗布をまとうように呼びかけられた。
ISA 22:13 しかし見よ、そこには喜びと楽しみがあり、牛を殺し、羊をほふり、肉を食べ、ぶどう酒を飲んでいる。「食べて飲もう。明日は死ぬのだから。」
ISA 22:14 万軍の主は私の耳にこう明らかにされた。「あなたがたが死ぬまで、この咎が赦されることは決してない」と主、万軍の主は言われる。
ISA 22:15 主、万軍の主はこう言われる。「宮廷管理官、すなわち王宮をつかさどるシェブナのところへ行き、こう言いなさい。
ISA 22:16 『あなたはここで何をしているのか。ここにだれがいるというので、自分の墓を掘ったのか。』彼は高い所に自分の墓を掘り、岩に自分の住まいを刻んでいる。
ISA 22:17 見よ、主はあなたを力ずくで放り投げる。主はあなたをしっかりとつかむ。
ISA 22:18 主はあなたを固く巻き上げ、まりのように広大な地へ投げ飛ばす。あなたはそこで死に、あなたの誇りである戦車もそこに残る。あなたは主人の家の恥だ。
ISA 22:19 わたしはあなたをその職から追い出す。あなたはその地位から引き降ろされる。
ISA 22:20 その日、わたしはヒルキヤの子である、わたしのしもべエルヤキムを呼ぶ。
ISA 22:21 わたしは彼にあなたの長衣を着せ、あなたの帯を締めさせ、あなたの権限を彼の手に委ねる。彼はエルサレムの住民とユダの家の父となる。
ISA 22:22 わたしはダビデの家の鍵を彼の肩に置く。彼が開けば、閉じる者はなく、彼が閉じれば、開く者はない。
ISA 22:23 わたしは彼を確かな場所に打ち込まれた釘のようにする。彼は父の家にとって栄光の王座となる。
ISA 22:24 彼の上には父の家のすべての栄光、子孫とその末、すべての小さな器、杯からすべての壺に至るまでが掛けられる。」
ISA 22:25 万軍の主は言われる。「その日、確かな場所に打ち込まれた釘は抜け落ちる。それは切り落とされて倒れ、その上に掛かっていたすべてのものも断ち切られる。主がこれを語られたからだ。」
ISA 23:1 ツロについての宣告。 タルシシュの船々よ、泣き叫べ。ツロは荒れ果て、家もなく、入る所もない。その知らせがキティムの地から彼らに告げられた。
ISA 23:2 海岸の住民よ、静まれ。海を渡るシドンの商人たちが、あなたを豊かにしてきた。
ISA 23:3 大海を渡って来るシホルの穀物、ナイル川の収穫が彼女の収入となった。彼女は諸国の市場だった。
ISA 23:4 シドンよ、恥じよ。海が、海の要塞がこう語ったからだ。「私は産みの苦しみを味わったことも、子を産んだこともない。若者たちを養わず、娘たちを育てたこともない。」
ISA 23:5 ツロについての知らせがエジプトに届く時、人々はその知らせを聞いて苦しむ。
ISA 23:6 タルシシュへ渡れ。海岸の住民よ、泣き叫べ。
ISA 23:7 これが、昔から続いてきた、あなたがたの喜びに満ちた町なのか。その足は彼女を遠い地へ運び、そこに住ませた。
ISA 23:8 王冠を授けてきた町ツロに対して、だれがこれを計画したのか。その商人たちは高官であり、その貿易商たちは地の尊敬される者たちだった。
ISA 23:9 万軍の主がこれを計画された。すべての栄華の誇りを汚し、地の尊敬される者たちをみな卑しめるためである。
ISA 23:10 タルシシュの娘よ、ナイル川のように自分の地を流れよ。もはやあなたを束縛するものはない。
ISA 23:11 主は海の上に御手を伸ばし、王国を揺り動かされた。主はカナンの要塞を滅ぼすよう命じられた。
ISA 23:12 主は言われた。「虐げられたシドンの処女の娘よ、あなたはもはや喜ぶことがない。立ってキティムへ渡れ。そこでも安らぎを得ることはない。」
ISA 23:13 見よ、カルデア人の地を。この民は、もとは存在していなかった。アッシリア人が荒野に住む者たちのためにこれを建て、塔を立て、宮殿を覆し、廃墟とした。
ISA 23:14 タルシシュの船々よ、泣き叫べ。あなたがたの要塞は荒れ果てた。
ISA 23:15 その日、ツロは一人の王の寿命に等しい七十年間、忘れられる。七十年の終わりに、ツロは遊女の歌のようになる。
ISA 23:16 「忘れられた遊女よ、竪琴を取り、町を巡れ。美しい調べを奏で、多くの歌を歌え。人々があなたを思い出すように。」
ISA 23:17 七十年の終わりに、主はツロを顧みられる。彼女は再び遊女の報酬を得るようになり、地の面にある世界のすべての王国と姦淫を行う。
ISA 23:18 彼女の商品と報酬は主のために聖別される。それらは蓄えられることも、しまい込まれることもない。その商品は、主の前に住む者たちが十分に食べ、丈夫な衣服を得るためのものとなる。
ISA 24:1 見よ、主は地を空にして荒れ果てさせ、その面を覆し、住民を散らされる。
ISA 24:2 民も祭司も同じようになり、しもべも主人も、女奴隷も女主人も、買う者も売る者も、貸す者も借りる者も、利息を取る者も利息を払う者も同じようになる。
ISA 24:3 地は完全に空にされ、徹底的に荒れ果てる。主がこの言葉を語られたからだ。
ISA 24:4 地は悲しみ、衰える。世界は弱り、衰える。地の高ぶる者たちも弱り果てる。
ISA 24:5 地はその住民の下で汚された。彼らが律法に背き、定めを破り、永遠の契約を破ったからだ。
ISA 24:6 それゆえ、呪いが地を食い尽くし、そこに住む者たちは罪に定められる。それゆえ、地の住民は焼かれ、残る人はわずかになる。
ISA 24:7 新しいぶどう酒は悲しみ、ぶどうの木は衰える。心の喜びに満ちていた者たちはみな嘆く。
ISA 24:8 タンバリンの楽しみはやみ、喜ぶ者たちの騒ぎは終わり、竪琴の喜びの音もやむ。
ISA 24:9 人々は歌いながらぶどう酒を飲むことはない。濃い酒は、それを飲む者にとって苦くなる。
ISA 24:10 混乱の町は崩され、どの家も閉ざされて、だれも入れない。
ISA 24:11 ぶどう酒がないため、通りには叫び声がある。すべての喜びは暗くなり、地の楽しみは消え去った。
ISA 24:12 町には荒廃だけが残り、門は打ち砕かれている。
ISA 24:13 地の中、諸国の民の間では、オリーブの木を揺すった後のように、ぶどうの収穫後に落ち穂を拾う時のようになる。
ISA 24:14 残った者たちは声を上げる。主の威厳のために喜び叫び、海のかなたから声高らかに叫ぶ。
ISA 24:15 それゆえ、東で主をあがめよ。海の島々で、主、イスラエルの神の御名をあがめよ。
ISA 24:16 地の果てから、われわれは歌を聞いた。「義人に栄光あれ。」 しかし、私は言った。「私はやせ衰える。私はやせ衰える。ああ、災いだ。」裏切る者たちは裏切った。まことに、裏切る者たちは大いに裏切った。
ISA 24:17 地に住む者よ、恐怖と穴と罠があなたに臨む。
ISA 24:18 恐怖の音から逃げる者は穴に落ち、穴の中からはい上がる者は罠に捕らえられる。上の窓が開かれ、地の基が震えるからだ。
ISA 24:19 地は完全に砕かれ、地は引き裂かれ、地は激しく揺り動かされる。
ISA 24:20 地は酔った者のようによろめき、ハンモックのように揺れ動く。その背きは地の上に重くのしかかる。地は倒れ、二度と起き上がることはない。
ISA 24:21 その日、主は高い所にいる軍勢を高い所で、地の王たちを地の上で罰される。
ISA 24:22 彼らは捕虜が穴に集められるように集められ、牢獄に閉じ込められる。多くの日の後、彼らは顧みられる。
ISA 24:23 月はうろたえ、太陽は恥じる。万軍の主がシオン山とエルサレムで王となられ、その長老たちの前に栄光を現されるからだ。
ISA 25:1 主よ、あなたは私の神。私はあなたをあがめ、御名をほめたたえる。あなたは不思議なことを行われた。遠い昔に定めた計画を、揺るぎない真実をもって成し遂げられた。
ISA 25:2 あなたは町を瓦礫の山とし、城壁のある町を廃墟とされた。よそ者たちの宮殿は町でなくなり、二度と建て直されない。
ISA 25:3 それゆえ、強い民はあなたに栄光を帰し、恐るべき諸国の町はあなたを恐れる。
ISA 25:4 あなたは貧しい者のとりで、困窮する者が苦しむ時のとりで、嵐からの逃れ場、暑さを避ける陰となられた。恐るべき者たちの猛威は、城壁を打つ嵐のようだった。
ISA 25:5 乾いた地の暑さを静めるように、あなたはよそ者たちの騒ぎを静められた。雲の陰が暑さを静めるように、恐るべき者たちの歌声を鎮められた。
ISA 25:6 万軍の主は、この山ですべての民のために、選りすぐった肉の宴、上等なぶどう酒の宴を催される。髄に満ちた選りすぐった肉と、よくこされた上等なぶどう酒の宴である。
ISA 25:7 主はこの山で、すべての民を覆う覆いと、すべての国々の上に広げられた幕を取り除かれる。
ISA 25:8 主は死を永遠にのみ込まれる。主なる神は、すべての顔から涙をぬぐい、ご自分の民の受けた辱めを全地から取り除かれる。主がこれを語られた。
ISA 25:9 その日、人々は言う。「見よ、この方こそわれわれの神。われわれはこの方を待ち望んだ。この方はわれわれを救ってくださる。この方こそ主。われわれはこの方を待ち望んだ。その救いを喜び、楽しもう。」
ISA 25:10 主の御手がこの山の上にとどまる。 モアブはその場所で、肥だめの水の中でわらが踏みつけられるように踏みつけられる。
ISA 25:11 泳ぐ者が泳ぐために両手を広げるように、モアブはその中で両手を広げる。しかし、主はその高ぶりを、その手の策略とともに低くされる。
ISA 25:12 主はあなたの城壁の高い要塞を引き倒し、低くし、地に、ちりにまで打ち倒す。
ISA 26:1 その日、ユダの地でこの歌が歌われる。 「われわれには強い町がある。 神は救いを城壁と塁として置かれる。
ISA 26:2 門を開けよ。 信仰を守る義の国民を入らせよ。
ISA 26:3 あなたは、心の堅く定まった者を、 完全な平安のうちに守られる。 彼があなたに信頼しているゆえに。
ISA 26:4 永遠に主に信頼せよ。 主、主こそ永遠の岩。
ISA 26:5 主は高い所に住む者たちを引き降ろす。 高くそびえる町を低くし、 それを地に伏させ、 地にまで低くし、 ちりにまで引き下ろす。
ISA 26:6 足がそれを踏みつける。 貧しい者たちの足が、 困窮する者たちの歩みが。」
ISA 26:7 義人の道はまっすぐ。 まっすぐな方よ、あなたは義人の道を平らにされる。
ISA 26:8 まことに主よ、あなたの裁きの道で、 われわれはあなたを待ち望む。 あなたの御名と名声は、われわれの心の願い。
ISA 26:9 夜、私はあなたを慕う。 私の内なる霊も、あなたを切に求める。 あなたの裁きが地に行われる時、 世界の住民は義を学ぶ。
ISA 26:10 悪人に恵みが示されても、 彼は義を学ばない。 正義の地でも不正を行い、 主の威厳を見ようとしない。
ISA 26:11 主よ、あなたの御手は上げられているが、 彼らは見ない。 しかし彼らは、御民に対するあなたの熱意を見て恥を受ける。 火があなたの敵対者たちを焼き尽くす。
ISA 26:12 主よ、あなたはわれわれのために平安を定められる。 われわれのすべての働きも、 あなたがわれわれのために成し遂げられた。
ISA 26:13 われわれの神、主よ、 あなた以外の主人たちがわれわれを支配してきた。 しかし、われわれはあなたの御名だけを告白する。
ISA 26:14 死者は生きることがなく、 死者の霊は起き上がらない。 それゆえ、あなたは彼らを罰して滅ぼし、 彼らについての記憶をすべて消し去られた。
ISA 26:15 主よ、あなたは民を増し加えられた。 民を増し加えられた。 あなたは栄光を受けられた。 国のすべての境を広げられた。
ISA 26:16 主よ、彼らは苦しみの中であなたを求めた。 あなたの懲らしめが彼らに臨んだ時、 彼らは祈りを注ぎ出した。
ISA 26:17 身ごもった女が出産の時に近づき、 苦しみ、産みの痛みの中で叫ぶように、 主よ、われわれもあなたの前でそのようだった。
ISA 26:18 われわれは身ごもり、 苦しんだ。 しかし、生んだのは風にすぎなかった。 われわれは地に救いをもたらせず、 世界の住民を倒すこともできなかった。
ISA 26:19 あなたの死者は生きる。 彼らの死体は起き上がる。 ちりの中に住む者たちよ、目を覚まして喜び歌え。 あなたの露は草木の露のようであり、 地は死者を送り出す。
ISA 26:20 わたしの民よ、来なさい。 自分の部屋に入り、 後ろの扉を閉めなさい。 憤りが過ぎ去るまで、 ほんのしばらく身を隠しなさい。
ISA 26:21 見よ、主は地の住民の咎を罰するために、 ご自分の場所から出て来られる。 地はその上に流された血を明らかにし、 殺された者たちをもはや覆い隠さない。
ISA 27:1 その日、主はその堅く、大きく、強い剣をもって、逃げる蛇レビヤタンと、曲がりくねる蛇レビヤタンを罰し、海にいる竜を殺される。
ISA 27:2 その日、彼女に向かって歌え。「麗しいぶどう畑よ。
ISA 27:3 わたし、主がその番をする。絶えず水を注ぐ。だれにも害されないように、夜も昼も守る。
ISA 27:4 わたしのうちに怒りはない。しかし、いばらと茨が立ちはだかるなら、わたしは戦いを挑み、それに向かって進み、すべてを焼き尽くす。
ISA 27:5 あるいは、わたしの力にすがり、わたしと平和を結べ。わたしと平和を結べ。」
ISA 27:6 来たるべき日々に、ヤコブは根を張り、イスラエルは花を咲かせ、芽を出し、世界の表面を実で満たす。
ISA 27:7 主は、彼らを打った者たちを打ったように、彼らを打っただろうか。彼らを殺した者たちが殺されたように、彼らも殺されただろうか。
ISA 27:8 あなたは彼らを追い払う時、ほどよく彼らと争われた。東風の日に、激しい風をもって彼らを追い払われた。
ISA 27:9 それゆえ、これによってヤコブの咎は赦される。その罪が取り除かれる実は、すべてここにある。すなわち、祭壇の石をすべて、打ち砕かれた白墨の石のようにし、アシェラ像も香の祭壇も二度と立たないようにすることである。
ISA 27:10 城壁のある町は孤立し、人の住む所は見捨てられ、荒野のように捨てられる。子牛がそこで草を食べ、そこに伏し、その枝を食い尽くす。
ISA 27:11 その枝が枯れると、折り取られる。女たちが来て、それに火をつける。この民には悟りがないからだ。それゆえ、彼らを造られた方は彼らをあわれまず、彼らを形造られた方は彼らに恵みを示されない。
ISA 27:12 その日、主はユーフラテス川の流れからエジプト川まで実を打ち落とされる。イスラエルの子らよ、あなたがたは一人ずつ集められる。
ISA 27:13 その日、大きな角笛が吹き鳴らされる。アッシリアの地で滅びようとしていた者たちと、エジプトの地に追放されていた者たちが来て、エルサレムの聖なる山で主を礼拝する。
ISA 28:1 ぶどう酒に酔いつぶれたエフライムの者たちの高ぶりの冠と、その栄光ある美しさのしおれゆく花に災いがある。それは、ぶどう酒に打ち負かされた者たちの肥沃な谷の頂にある。
ISA 28:2 見よ、主には力に満ちた強い者がおられる。雹の嵐、破壊する暴風、あふれる大水の激しい嵐のように、主は御手で彼らを地に投げ倒される。
ISA 28:3 ぶどう酒に酔いつぶれたエフライムの者たちの高ぶりの冠は、足で踏みつけられる。
ISA 28:4 肥沃な谷の頂にある、その栄光ある美しさのしおれゆく花は、夏前に熟す初物のいちじくのようになる。見つけた者は、それを見るとすぐに摘み取って食べる。
ISA 28:5 その日、万軍の主は、ご自分の民の残りの者にとって、栄光の冠、美しい冠となられる。
ISA 28:6 また、裁きの座に着く者には公正の霊となり、門で戦いを押し返す者たちには力となられる。
ISA 28:7 しかし、この者たちもぶどう酒によろめき、濃い酒にふらつく。祭司と預言者も濃い酒によろめく。彼らはぶどう酒にのみ込まれ、濃い酒にふらつく。幻を見ても誤り、裁きを行ってもつまずく。
ISA 28:8 すべての食卓は汚らしい吐いたものと汚物でいっぱいで、きれいな場所は一つもない。
ISA 28:9 彼はだれに知識を教えるのか。だれにその教えを説明するのか。乳離れした者たち、乳房から離された者たちにか。
ISA 28:10 命令に命令、命令に命令。線に線、線に線。ここに少し、そこに少し。
ISA 28:11 しかし主は、どもる唇と異国の言葉をもって、この民に語られる。
ISA 28:12 主は彼らに、「ここが休み場である。疲れた者を休ませよ」「ここが憩いの場所である」と言われた。それでも彼らは聞こうとしなかった。
ISA 28:13 それゆえ、主の言葉は彼らにとって、「命令に命令、命令に命令。線に線、線に線。ここに少し、そこに少し」となる。そのため、彼らは進んでは後ろに倒れ、砕かれ、罠にかかり、捕らえられる。
ISA 28:14 それゆえ、エルサレムでこの民を治める、あざける者たちよ、主の言葉を聞け。
ISA 28:15 あなたがたはこう言った。「われわれは死と契約を結び、よみと協定を結んだ。押し寄せるむちが通り過ぎても、われわれのところには来ない。われわれは偽りを逃れ場とし、虚偽の下に身を隠したからだ。」
ISA 28:16 それゆえ、主なる神はこう言われる。「見よ、わたしはシオンに一つの石を土台として据える。試された石、確かな土台となる尊い隅の礎石である。信じる者は慌てることがない。
ISA 28:17 わたしは公正を測り縄とし、義を下げ振りとする。雹は偽りの逃れ場を一掃し、水は隠れ場にあふれる。
ISA 28:18 あなたがたの死との契約は無効となり、よみとの協定は成立しない。押し寄せるむちが通り過ぎる時、あなたがたはそれに踏みにじられる。
ISA 28:19 それが通るたびに、あなたがたを捕らえる。それは朝ごとに、昼も夜も通り過ぎる。その知らせを聞き取るだけでも、恐怖となる。」
ISA 28:20 体を伸ばして寝るには寝床が短すぎ、身を包むには上掛けが狭すぎる。
ISA 28:21 主はペラツィム山で立ち上がった時のように立ち上がり、ギブオンの谷で怒った時のように怒られる。それはご自分の業、異例の業を行い、ご自分の働き、並外れた働きを成し遂げるためである。
ISA 28:22 それゆえ今、あざけってはならない。そうしなければ、あなたがたの束縛はさらに強くなる。私は主、万軍の主から、全地に対して滅びが定められたことを聞いたからだ。
ISA 28:23 耳を傾けて、私の声を聞け。注意を払い、私の言葉を聞け。
ISA 28:24 種をまくために耕す者は、絶えず耕し続けるだろうか。いつまでも土を掘り返し、土くれを砕き続けるだろうか。
ISA 28:25 地面を平らにしたなら、ディルをまき、クミンの種を散らし、小麦を畝に植え、大麦を定められた場所に、スペルト小麦をその場所に植えるではないか。
ISA 28:26 その人の神が正しい仕方を教え、彼を導かれるからだ。
ISA 28:27 ディルは鋭い脱穀器で脱穀せず、クミンの上で荷車の車輪を転がすこともしない。ディルは棒で打ち、クミンは杖で打つ。
ISA 28:28 パン用の穀物は砕かなければならない。しかし、いつまでも脱穀し続けることはない。脱穀用の荷車の車輪をその上に走らせても、馬にそれを砕かせることはない。
ISA 28:29 これも万軍の主から出る。その助言は不思議で、その知恵は優れている。
ISA 29:1 アリエルに災いがある。ダビデが陣を敷いた町、アリエルに。年に年を重ね、祭りを巡らせよ。
ISA 29:2 その時、わたしはアリエルを苦しめる。そこには悲しみと嘆きがあり、彼女はわたしにとって祭壇の炉となる。
ISA 29:3 わたしはあなたを取り囲んで陣を敷き、見張りの部隊であなたを包囲し、あなたに向かって攻城の土塁を築く。
ISA 29:4 あなたは低くされ、地の中から語る。あなたの言葉はちりの中からつぶやく。あなたの声は地の中から聞こえる霊媒の声のようになり、あなたの言葉はちりの中からささやく。
ISA 29:5 しかし、あなたの敵の大群は細かなちりのように、横暴な者たちの大群は吹き飛ぶもみ殻のようになる。それは一瞬のうちに、突然起こる。
ISA 29:6 万軍の主は、雷、地震、大きな物音、つむじ風、嵐、焼き尽くす火の炎をもって彼女に臨まれる。
ISA 29:7 アリエルと戦うすべての国々の大群、彼女とその要塞を攻め、彼女を苦しめるすべての者は、夢のように、夜の幻のようになる。
ISA 29:8 飢えた人が夢を見て、見よ、食べているのに、目を覚ますと空腹が満たされていないように、渇いた人が夢を見て、見よ、飲んでいるのに、目を覚ますと、見よ、力がなく、なお渇いているように、シオン山と戦うすべての国々の大群もそのようになる。
ISA 29:9 立ち止まって驚け。自分の目をくらませ、見えなくなれ。彼らは酔っているが、ぶどう酒によるのではない。よろめいているが、濃い酒によるのではない。
ISA 29:10 主があなたがたの上に深い眠りの霊を注ぎ、あなたがたの目、すなわち預言者たちを閉ざし、あなたがたの頭、すなわち先見者たちを覆われたからだ。
ISA 29:11 すべての幻は、あなたがたにとって、封印された書物の言葉のようになった。人々がそれを文字の読める者に渡して、「どうか、これを読んでください」と言うと、その人は「封印されているので、読むことができません」と答える。
ISA 29:12 また、その書物を文字の読めない者に渡して、「どうか、これを読んでください」と言うと、その人は「文字を読むことができません」と答える。
ISA 29:13 主は言われた。「この民は口ではわたしに近づき、唇ではわたしを敬うが、その心をわたしから遠ざけている。彼らがわたしを恐れることは、人から教えられた戒めにすぎない。
ISA 29:14 それゆえ、見よ、わたしは再びこの民の間で驚くべき業を行う。まことに、不思議な業を行う。彼らの知恵ある者たちの知恵は滅び、悟りある者たちの悟りは隠される。」
ISA 29:15 自分たちの計画を主から深く隠し、その行いを闇の中で行い、「だれがわれわれを見ているのか」「だれがわれわれを知っているのか」と言う者たちに災いがある。
ISA 29:16 あなたがたは物事を逆さまにしている。陶器師が粘土と同じものとみなされてよいのか。造られた物が、それを造った者について「彼は私を造らなかった」と言い、形造られた物が、それを形造った者について「彼には悟りがない」と言ってよいのか。
ISA 29:17 ほんのしばらくすれば、レバノンは実り豊かな畑に変わり、実り豊かな畑は森とみなされるではないか。
ISA 29:18 その日、耳の聞こえない者たちは書物の言葉を聞き、目の見えない者たちの目は、暗がりと闇を抜けて見るようになる。
ISA 29:19 へりくだった者たちは主にあって喜びを増し、人々の中の貧しい者たちはイスラエルの聖なる方を喜ぶ。
ISA 29:20 横暴な者はいなくなり、あざける者は絶え、悪を行う機会をうかがう者たちはみな断ち滅ぼされるからだ。
ISA 29:21 彼らは言葉によって人を罪に定め、門で人を戒める者に罠を仕掛け、偽りの証言によって罪のない者から公正を奪う。
ISA 29:22 それゆえ、アブラハムを贖われた主は、ヤコブの家についてこう言われる。「ヤコブはもはや恥を受けず、その顔が青ざめることもない。
ISA 29:23 彼が、自分のただ中にいる子どもたち、すなわちわたしの手の業を見る時、彼らはわたしの名を聖なるものとする。まことに、ヤコブの聖なる方を聖なるものとし、イスラエルの神を恐れる。
ISA 29:24 霊に迷う者たちも悟りを得、不平を言う者たちも教えを受ける。」
ISA 30:1 主は言われる。「背く子どもたちに災いがある。彼らは計画を立てるが、わたしから出たものではない。同盟を結ぶが、わたしの霊によるものではない。こうして罪に罪を重ねている。
ISA 30:2 彼らはわたしの助言を求めず、エジプトへ下って行こうとする。ファラオの力によって自分たちを強くし、エジプトの陰に逃れようとしている。
ISA 30:3 それゆえ、ファラオの力はあなたがたの恥となり、エジプトの陰に逃れることはあなたがたの辱めとなる。
ISA 30:4 彼らの高官たちはツォアンにおり、その使者たちはハネスに着いた。
ISA 30:5 彼らはみな、自分たちの役に立たない民のために恥を受ける。その民は助けにも利益にもならず、ただ恥とそしりをもたらす。」
ISA 30:6 南の獣についての宣告。 苦しみと悩みの地、雌獅子と獅子、まむしと火のように飛ぶ蛇のいる地を通り、彼らは若いろばの肩に富を、らくだのこぶに宝を載せ、役に立たない民のもとへ運んで行く。
ISA 30:7 エジプトの助けはむなしく、何の役にも立たない。それゆえ、わたしは彼女を「何もせず座っているラハブ」と呼んだ。
ISA 30:8 今、行って、彼らの前でこれを板に書き、書物に記せ。それが後の時代のために、永遠に残るように。
ISA 30:9 彼らは背く民、偽りを言う子どもたち、主の律法を聞こうとしない子どもたちだからだ。
ISA 30:10 彼らは先見者たちに「見るな」と言い、預言者たちに言う。「われわれに正しいことを預言するな。耳に心地よいことを語り、偽りを預言せよ。
ISA 30:11 道から離れ、道筋から外れよ。イスラエルの聖なる方を、われわれの前から消し去れ。」
ISA 30:12 それゆえ、イスラエルの聖なる方はこう言われる。「あなたがたはこの言葉を侮り、虐げと不正に信頼し、それに頼っている。
ISA 30:13 それゆえ、この咎はあなたがたにとって、高い城壁に膨らみ出た、今にも崩れそうな裂け目のようになる。その崩壊は一瞬のうちに、突然起こる。
ISA 30:14 主はそれを、陶器師の器が砕かれるように砕き、容赦なく粉々にされる。その破片の中には、炉から火を取るにも、貯水槽から水をくむにも使えるかけらさえ見つからない。」
ISA 30:15 主なる神、イスラエルの聖なる方はこう言われた。「立ち返って安らぐことによって、あなたがたは救われる。静かにして信頼することに、あなたがたの力がある。」しかし、あなたがたは拒んだ。
ISA 30:16 あなたがたは言った。「いや、われわれは馬に乗って逃げよう。」それゆえ、あなたがたは逃げることになる。「速い馬に乗ろう。」それゆえ、あなたがたを追う者たちも速くなる。
ISA 30:17 一人の脅しによって千人が逃げ、五人の脅しによってあなたがたは逃げる。ついには、山の頂の旗ざおのように、丘の上の旗のように取り残される。
ISA 30:18 それゆえ、主はあなたがたに恵みを示そうと待っておられる。それゆえ、あなたがたをあわれむために高く立ち上がられる。主は公正の神だからだ。主を待ち望む者はみな幸いである。
ISA 30:19 エルサレムのシオンに住む民よ、あなたはもう泣くことがない。あなたの叫ぶ声を聞くと、主は必ずあなたに恵みを示される。主はそれを聞くと、あなたに答えられる。
ISA 30:20 主があなたがたに苦難のパンと苦しみの水を与えられても、あなたの教師たちはもはや隠されず、あなたの目はあなたの教師たちを見る。
ISA 30:21 あなたが右に曲がる時も、左に曲がる時も、あなたの耳は後ろから「これが道だ。この道を歩め」と言う声を聞く。
ISA 30:22 あなたがたは銀の彫像を覆うものと、金の鋳像を覆うものを汚れたものとする。それらを不浄なもののように投げ捨て、「出て行け」と言う。
ISA 30:23 主は、あなたが地にまく種のために雨を与えられる。地の産物で作るパンは豊かで、十分にある。その日、あなたの家畜は広い牧場で草を食べる。
ISA 30:24 地を耕す牛と若いろばも、シャベルと熊手でふるい分けられた味の良い飼料を食べる。
ISA 30:25 大いなる虐殺の日、塔が倒れる時、すべての高い山と、すべての高く上げられた丘に、水の流れる小川ができる。
ISA 30:26 主がご自分の民の裂け傷を包み、打たれた傷を癒やされる日、月の光は太陽の光のようになり、太陽の光は七倍、七日分の光のようになる。
ISA 30:27 見よ、主の御名が遠くから来る。怒りに燃え、濃い煙を上げて来る。その唇は憤りに満ち、その舌は焼き尽くす火のようだ。
ISA 30:28 その息は、首にまで達するあふれる流れのようであり、諸国の民を滅びのふるいにかける。人々のあごには、彼らを破滅へ導くくつわがある。
ISA 30:29 あなたがたは、聖なる祭りを守る夜のように歌い、笛に合わせて主の山、イスラエルの岩のもとへ上る時のように、心から喜ぶ。
ISA 30:30 主は威厳ある御声を聞かせ、激しい怒りと焼き尽くす火の炎、豪雨、暴風、雹の石をもって、その御腕を振り下ろすさまを示される。
ISA 30:31 主の御声によってアッシリアはおびえる。主は杖でアッシリアを打たれる。
ISA 30:32 主が彼の上に下される懲らしめの杖の一打ちごとに、タンバリンと竪琴が鳴る。主は武器を振るいながら彼らと戦われる。
ISA 30:33 焼き場は昔から備えられている。王のためにも用意されている。主はその薪の山を深く広くし、火と多くの薪を備えられた。硫黄の流れのような主の息が、それに火をつける。
ISA 31:1 助けを求めてエジプトへ下り、 馬に頼り、 戦車が多いからと信頼し、 騎兵が非常に強いからと頼る者たちに災いがある。 彼らはイスラエルの聖なる方に目を向けず、 主を求めない。
ISA 31:2 しかし、主もまた知恵ある方であり、災いをもたらされる。 ご自分の言葉を取り消さず、悪を行う者たちの家に向かって立ち上がり、 不義を行う者たちの助け手に向かって立たれる。
ISA 31:3 エジプト人は人であって、神ではない。 その馬は肉であって、霊ではない。 主が御手を伸ばされると、助ける者もつまずき、 助けられる者も倒れ、 彼らはみな、ともに滅びる。
ISA 31:4 主は私にこう言われる。 「獅子や若い獅子が獲物の上でうなり、 大勢の羊飼いが呼び集められて向かって来ても、 その声におびえず、 その騒ぎにひるまないように、 万軍の主はシオン山とその高台で戦うために下って来られる。
ISA 31:5 鳥が上を舞うように、万軍の主はエルサレムを守られる。 守って救い出し、 過ぎ越して守られる。」
ISA 31:6 イスラエルの子らよ、あなたがたが深く背いた方に立ち返れ。
ISA 31:7 その日、人はみな、自分の手で造り、罪となった銀の偶像と金の偶像を投げ捨てる。
ISA 31:8 「アッシリア人は人の剣ではない剣に倒れ、 人間のものではない剣が彼を食い尽くす。 彼は剣から逃げ、 その若者たちは強制労働に服する。
ISA 31:9 彼の岩は恐怖のために消え去り、 その高官たちは旗を見ておびえる」と、 シオンに火があり、 エルサレムに炉がある主は言われる。
ISA 32:1 見よ、一人の王が義をもって治め、 高官たちは公正をもって支配する。
ISA 32:2 一人の人は風を避ける隠れ場、 嵐を避ける避難所のようになり、 乾いた地に流れる水のように、 疲れ果てた地にある大きな岩の陰のようになる。
ISA 32:3 見る者たちの目はかすまず、 聞く者たちの耳は注意深く聞く。
ISA 32:4 軽率な者の心は知識を悟り、 どもる者の舌は、はっきり語ることができるようになる。
ISA 32:5 愚か者が高貴な者と呼ばれることはなくなり、 悪党が尊敬されることもない。
ISA 32:6 愚か者は愚かなことを語り、 その心は咎を行う。 神を汚す行いをし、 主について誤ったことを語り、 飢えた者を空腹のままにし、 渇いた者から飲み物を奪う。
ISA 32:7 悪党のやり方は悪い。 彼は偽りの言葉でへりくだった者を滅ぼそうと、 困窮する者が正しいことを語っても、悪い計画を立てる。
ISA 32:8 しかし、高貴な者は高貴なことを計画し、 高貴なことを行い続ける。
ISA 32:9 安らかに暮らす女たちよ、立ち上がれ。私の声を聞け。 油断している娘たちよ、私の言葉に耳を傾けよ。
ISA 32:10 一年余りすれば、油断している女たちよ、あなたがたはうろたえる。 ぶどうの収穫はなくなり、 果実の収穫も来ないからだ。
ISA 32:11 安らかに暮らす女たちよ、震えよ。 油断している者たちよ、うろたえよ。 衣を脱ぎ、裸になり、 腰に粗布をまとえ。
ISA 32:12 美しい畑と、 実り豊かなぶどうの木のために胸を打て。
ISA 32:13 わたしの民の土地には、いばらと茨が生える。 まことに、喜びの都にある、喜びに満ちたすべての家にも生える。
ISA 32:14 宮殿は見捨てられ、 人でにぎわう町は捨てられる。 丘と見張り塔は永遠に獣の巣となり、 野ろばの喜ぶ場所、 羊の群れの牧場となる。
ISA 32:15 しかし、ついには高い所からわれわれの上に霊が注がれ、 荒野は実り豊かな畑となり、 実り豊かな畑は森とみなされる。
ISA 32:16 その時、公正は荒野に住み、 義は実り豊かな畑にとどまる。
ISA 32:17 義の働きは平和となり、 義のもたらすものは、永遠の静けさと信頼となる。
ISA 32:18 わたしの民は平和な住まいに、 安全な住居に、 静かな憩いの場所に住む。
ISA 32:19 たとえ雹が森をなぎ倒し、 町が完全に低くされても。
ISA 32:20 すべての水のほとりに種をまき、 牛とろばを自由に放つあなたがたは幸いである。
ISA 33:1 自分は滅ぼされなかったのに、滅ぼす者よ、 だれにも裏切られなかったのに、裏切る者よ、あなたに災いがある。 あなたが滅ぼすことを終えた時、あなたは滅ぼされ、 裏切ることを終えた時、あなたは裏切られる。
ISA 33:2 主よ、われわれに恵みを示してください。われわれはあなたを待ち望む。 朝ごとにわれわれの力となり、 苦難の時には、われわれの救いとなってください。
ISA 33:3 とどろく音を聞いて、諸国の民は逃げ、 あなたが立ち上がられると、国々は散らされる。
ISA 33:4 あなたがたから奪われた物は、毛虫が集めるように集められ、 いなごが飛びつくように、人々はそれに飛びつく。
ISA 33:5 主は高くあがめられる。高い所に住み、 シオンを公正と義で満たされる。
ISA 33:6 あなたの時代には安定があり、救いと知恵と知識が豊かにある。 主を恐れることが、あなたの宝である。
ISA 33:7 見よ、彼らの勇士たちは外で叫び、 平和の使者たちは激しく泣いている。
ISA 33:8 大路は荒れ果て、 旅人は絶えた。 契約は破られ、 町々は侮られ、 人は顧みられない。
ISA 33:9 地は嘆き、衰える。 レバノンは恥じて、しおれる。 シャロンは荒野のようになり、 バシャンとカルメルは葉を落とす。
ISA 33:10 主は言われる。「今、わたしは立ち上がる。 今、わたしは自らを高く上げる。 今、わたしは高くされる。
ISA 33:11 あなたがたはもみ殻を身ごもり、 刈り株を産む。 あなたがたの息は、あなたがたを焼き尽くす火となる。
ISA 33:12 諸国の民は石灰が焼かれるようになり、 刈り取られた茨が火で焼かれるようになる。
ISA 33:13 遠くにいる者たちよ、わたしが行ったことを聞け。 近くにいる者たちよ、わたしの力を認めよ。」
ISA 33:14 シオンの罪人たちは恐れ、 神を恐れない者たちは震えに捕らえられた。 われわれのうち、だれが焼き尽くす火とともに住めるのか。 われわれのうち、だれが永遠に燃える炎とともに住めるのか。
ISA 33:15 義を行って歩み、 誠実なことを語る者、 虐げによって得る利益を退け、 手を振って賄賂を受け取らず、 流血の企てを聞かないように耳をふさぎ、 悪を見ないように目を閉じる者。
ISA 33:16 その人は高い所に住む。 岩の要塞が、その守りの場所となる。 そのパンは与えられ、 その水は絶えることがない。
ISA 33:17 あなたの目は麗しい王を見、 遠く広がる地を見る。
ISA 33:18 あなたの心は、かつての恐怖を思い巡らす。 数えた者はどこにいるのか。 貢ぎを量った者はどこにいるのか。 塔を数えた者はどこにいるのか。
ISA 33:19 あなたはもはや荒々しい民を見ない。 その言葉は難しく、聞き取ることができず、 その聞き慣れない言葉は理解できない。
ISA 33:20 われわれの定められた祭りの町、シオンを見よ。 あなたの目は、静かな住まいであるエルサレムを見る。 それは移されることのない天幕である。 その杭は決して抜かれず、 その綱は一本も切られない。
ISA 33:21 そこでは、主が威厳をもってわれわれとともにおられる。 そこは広い川と流れのある場所となる。 そこを、櫂でこぐ船が行くことはなく、 威容を誇る船が通ることもない。
ISA 33:22 主はわれわれの裁判官。 主はわれわれに律法を与える方。 主はわれわれの王。 主がわれわれを救う。
ISA 33:23 あなたの船の綱は緩み、 帆柱の根元をしっかり支えることも、 帆を張ることもできない。 その時、多くの分捕り物が分けられ、 足の不自由な者さえ獲物を奪う。
ISA 33:24 そこに住む者は、「私は病んでいる」と言わない。 そこに住む民の咎は赦される。
ISA 34:1 国々よ、近づいて聞け。 諸国の民よ、耳を傾けよ。 地とそこに満ちるすべてのもの、 世界とそこから生じるすべてのものは聞け。
ISA 34:2 主はすべての国々に激しく怒り、 そのすべての軍勢に憤っておられる。 主は彼らを完全に滅ぼし、 ほふられるままにされた。
ISA 34:3 彼らの殺された者たちは投げ捨てられ、 その死体から悪臭が立ち上る。 山々は彼らの血で溶ける。
ISA 34:4 天のすべての軍勢は消え去り、 天は巻物のように巻かれる。 そのすべての軍勢は、 ぶどうの木やいちじくの木から葉がしおれ落ちるように、しおれ落ちる。
ISA 34:5 わたしの剣は天で十分に血を飲んだ。 見よ、それは裁きのために、 エドムと、わたしが呪った民の上に下る。
ISA 34:6 主の剣は血で満ち、 脂肪に覆われている。 子羊と雄やぎの血、 雄羊の腎臓の脂肪で覆われている。 主がボツラでいけにえをささげ、 エドムの地で大いなる虐殺を行われるからだ。
ISA 34:7 野牛も彼らとともに倒れ、 若い雄牛も力強い雄牛とともに倒れる。 その地は血に酔い、 そのちりは脂肪でぬれる。
ISA 34:8 主には復讐の日、 シオンの訴えに報いる年があるからだ。
ISA 34:9 エドムの川々は瀝青に変わり、 そのちりは硫黄に変わり、 その地は燃える瀝青となる。
ISA 34:10 それは夜も昼も消されず、 その煙は永遠に立ち上る。 代々にわたって荒れ果て、 いつまでも、そこを通る者はいない。
ISA 34:11 ペリカンとやまあらしがそこを所有し、 ふくろうとからすがそこに住む。 主はその上に混沌の測り縄を伸ばし、 空虚の下げ振りを下ろされる。
ISA 34:12 その高貴な者たちを王に立てようとしても、そこにはだれもいない。 その高官たちはみな、無に帰す。
ISA 34:13 その宮殿にはいばらが生え、 その要塞にはいらくさとあざみが生える。 そこはジャッカルの住みか、 だちょうの庭となる。
ISA 34:14 荒野の獣は狼と出会い、 野やぎは仲間を呼ぶ。 そこには夜の生き物も住み着き、 自分の休む場所を見つける。
ISA 34:15 矢蛇はそこに巣を作って卵を産み、 それをかえし、自分の陰の下に集める。 とびもそれぞれ連れ合いとともに、そこに集まる。
ISA 34:16 主の書を調べて読め。 これらのうち、一つも欠けることはなく、 連れ合いを欠くものもない。 わたしの口が命じ、 主の霊がそれらを集められたからだ。
ISA 34:17 主はそれらのためにくじを引き、 御手で測り縄を用いて、その地を分け与えられた。 それらは永遠にそこを所有し、 代々にわたってそこに住む。
ISA 35:1 荒野と乾いた地は喜び、 砂漠は楽しみ、バラのように花を咲かせる。
ISA 35:2 花を豊かに咲かせ、 喜び楽しみ、歌う。 レバノンの栄光が与えられ、 カルメルとシャロンの麗しさが与えられる。 彼らは主の栄光と、 われわれの神の麗しさを見る。
ISA 35:3 弱った手を強くし、 よろめく膝をしっかりさせよ。
ISA 35:4 心のおびえている者たちに言え。「強くあれ。 恐れてはならない。 見よ、あなたがたの神は復讐をもって来られる。神の報いを携えて来られる。 神は来て、あなたがたを救ってくださる。
ISA 35:5 その時、目の見えない者の目は開かれ、 耳の聞こえない者の耳は開かれる。
ISA 35:6 その時、足の不自由な者は鹿のように跳び、 口のきけない者の舌は喜び歌う。 荒野に水が湧き出し、 砂漠に川が流れるからだ。
ISA 35:7 焼けた砂地は池となり、 乾ききった地は水の泉となる。 ジャッカルが伏していた住みかには、草と葦とい草が生える。
ISA 35:8 そこには大路があり、道がある。 それは「聖なる道」と呼ばれる。 汚れた者はそこを通らない。 それはその道を歩む者たちのためのものとなる。 愚かな悪人は、そこをさまようことがない。
ISA 35:9 そこには獅子がおらず、 飢えた獣がそこに上って来ることもない。 そのようなものは、そこでは見つからない。 しかし、贖われた者たちはそこを歩む。
ISA 35:10 主に贖われた者たちは帰って来て、 喜び歌いながらシオンに来る。 永遠の喜びがその頭上にある。 彼らは楽しみと喜びを得、 悲しみと嘆きは逃げ去る。」
ISA 36:1 ヒゼキヤ王の第十四年に、アッシリアの王セナケリブがユダの城壁のあるすべての町々を攻め、これを占領した。
ISA 36:2 アッシリアの王は、ラキシュからラブ・シャケを大軍とともにエルサレムのヒゼキヤ王のもとへ遣わした。ラブ・シャケは、布さらしの野へ向かう大路にある、上の池の水路のそばに立った。
ISA 36:3 すると、王宮をつかさどるヒルキヤの子エルヤキム、書記官シェブナ、記録官であるアサフの子ヨアフが、彼のもとへ出て行った。
ISA 36:4 ラブ・シャケは彼らに言った。「ヒゼキヤにこう告げなさい。『大王、アッシリアの王はこう言う。「あなたが頼りにしているその自信は、いったい何なのか。
ISA 36:5 戦いのための助言と力があると言うが、それはただのむなしい言葉にすぎない。今、あなたはだれに頼って、私に背いたのか。
ISA 36:6 見よ、あなたはこの傷ついた葦の杖、すなわちエジプトに頼っている。それに寄りかかる者がいれば、それはその手に刺さり、貫く。エジプトの王ファラオは、彼に頼るすべての者にとって、そのような者だ。
ISA 36:7 しかし、あなたが私に、『われわれは、われわれの神、主に信頼している』と言うなら、その主とは、ヒゼキヤがその高き所と祭壇を取り除き、ユダとエルサレムに、『あなたがたはこの祭壇の前で礼拝しなければならない』と言った方ではないか。
ISA 36:8 それなら今、どうか私の主人、アッシリアの王と賭けをしてみなさい。あなたの側で乗り手を用意できるなら、私はあなたに二千頭の馬を与えよう。
ISA 36:9 あなたは、私の主人の最も小さいしもべの一隊長さえ、どうして退けることができるのか。戦車と騎兵を得ようと、エジプトに頼っているのか。
ISA 36:10 今、私が主によらずにこの地を滅ぼすために攻め上って来たとでもいうのか。主が私に、『この地に攻め上り、これを滅ぼせ』と言われたのだ」』」
ISA 36:11 そこでエルヤキムとシェブナとヨアフは、ラブ・シャケに言った。「どうか、しもべたちにはアラム語で話してください。私たちはそれを理解できます。城壁の上にいる民に聞こえるところで、私たちにユダヤ語で話さないでください。」
ISA 36:12 しかし、ラブ・シャケは言った。「私の主人は、これらの言葉を語るために、あなたの主人とあなたにだけ私を遣わしたのか。城壁の上に座り、あなたがたとともに自分の糞を食べ、自分の尿を飲むことになる者たちにも遣わしたのではないか。」
ISA 36:13 それからラブ・シャケは立ち上がり、ユダヤ語で大声に叫んで言った。「大王、アッシリアの王の言葉を聞け。
ISA 36:14 王はこう言う。『ヒゼキヤにだまされてはならない。彼はあなたがたを救い出すことができない。
ISA 36:15 ヒゼキヤに、「主は必ずわれわれを救い出してくださる。この町がアッシリアの王の手に渡されることはない」と言って、あなたがたを主に信頼させてはならない。』
ISA 36:16 ヒゼキヤの言うことを聞いてはならない。アッシリアの王はこう言うからだ。『私と和平を結び、私のもとへ出て来なさい。そうすれば、あなたがたはそれぞれ自分のぶどうの木の実を食べ、自分のいちじくの木の実を食べ、それぞれ自分の水ための水を飲むことができる。
ISA 36:17 やがて私が来て、あなたがたの国のような国へあなたがたを連れて行く。そこは穀物と新しいぶどう酒の地、パンとぶどう畑の地である。
ISA 36:18 ヒゼキヤが、「主はわれわれを救い出してくださる」と言って、あなたがたを説き伏せないように気をつけよ。諸国の神々のうち、アッシリアの王の手から自分の国を救い出した神があったか。
ISA 36:19 ハマテとアルパデの神々はどこにいるのか。セファルワイムの神々はどこにいるのか。彼らはサマリアを私の手から救い出したか。
ISA 36:20 これらすべての国々の神々のうち、だれが自分の国を私の手から救い出したというのか。主がエルサレムを私の手から救い出せるとでもいうのか。』」
ISA 36:21 しかし、彼らは黙ったまま、一言も答えなかった。王が「彼に答えてはならない」と命じていたからだ。
ISA 36:22 それから、王宮をつかさどるヒルキヤの子エルヤキム、書記官シェブナ、記録官であるアサフの子ヨアフは、衣を裂いてヒゼキヤのもとへ行き、ラブ・シャケの言葉を彼に告げた。
ISA 37:1 ヒゼキヤ王はそれを聞くと、衣を裂き、粗布をまとって主の宮に入った。
ISA 37:2 そして、王宮をつかさどるエルヤキム、書記官シェブナ、祭司の長老たちに粗布をまとわせ、アモツの子である預言者イザヤのもとへ遣わした。
ISA 37:3 彼らはイザヤに言った。「ヒゼキヤはこう言っています。『今日は苦難と叱責と拒絶の日です。子どもが生まれようとしているのに、産み出す力がないからです。
ISA 37:4 おそらく、あなたの神、主は、彼の主人であるアッシリアの王が生ける神を侮るために遣わしたラブ・シャケの言葉を聞き、その言葉を責めてくださるでしょう。それゆえ、残されている残りの者のために祈りをささげてください。』」
ISA 37:5 こうして、ヒゼキヤ王のしもべたちはイザヤのもとへ来た。
ISA 37:6 イザヤは彼らに言った。「あなたがたの主人にこう告げなさい。『主はこう言われる。「あなたが聞いた言葉を恐れてはならない。アッシリアの王のしもべたちは、その言葉でわたしを冒涜した。
ISA 37:7 見よ、わたしは彼のうちに一つの霊を置く。彼はある知らせを聞いて、自分の国へ帰る。わたしは彼を自分の国で剣に倒れさせる。」』」
ISA 37:8 ラブ・シャケは帰って、アッシリアの王がリブナと戦っているのを見た。王がラキシュを去ったことを聞いていたからである。
ISA 37:9 王はエチオピアの王ティルハカについて、「彼はあなたと戦うために出て来た」との知らせを聞いた。王はそれを聞くと、ヒゼキヤに使者を遣わして言った。
ISA 37:10 「ユダの王ヒゼキヤにこう告げよ。『あなたが信頼している神に欺かれてはならない。その神は、「エルサレムはアッシリアの王の手に渡されない」と言っている。
ISA 37:11 見よ、あなたはアッシリアの王たちがすべての国々を完全に滅ぼすために行ったことを聞いている。それでも、あなたは救い出されるのか。
ISA 37:12 私の父祖たちが滅ぼしたゴザン、ハラン、レツェフ、テラサルにいたエデンの子らを、諸国の神々は救い出したか。
ISA 37:13 ハマテの王、アルパデの王、セファルワイムの町の王、ヘナとイワの王はどこにいるのか。』」
ISA 37:14 ヒゼキヤは使者たちの手から手紙を受け取り、それを読んだ。それからヒゼキヤは主の宮に上り、それを主の前に広げた。
ISA 37:15 ヒゼキヤは主に祈って言った。
ISA 37:16 「ケルビムの間で王座に着いておられるイスラエルの神、万軍の主よ、地のすべての王国の神は、あなただけです。あなたは天と地を造られました。
ISA 37:17 主よ、耳を傾けて聞いてください。主よ、目を開いて見てください。生ける神を侮るためにセナケリブが送ったすべての言葉を聞いてください。
ISA 37:18 主よ、確かにアッシリアの王たちは、すべての国々とその土地を滅ぼし、
ISA 37:19 その神々を火に投げ込みました。それらは神ではなく、人の手で造られた木や石にすぎなかったので、彼らはそれらを滅ぼすことができたのです。
ISA 37:20 それゆえ今、われわれの神、主よ、どうか彼の手からわれわれを救ってください。地のすべての王国が、あなただけが主であることを知るためです。」
ISA 37:21 すると、アモツの子イザヤはヒゼキヤに人を遣わして言った。「イスラエルの神、主はこう言われる。『あなたがアッシリアの王セナケリブについてわたしに祈ったので、
ISA 37:22 主が彼について語られた言葉はこれである。処女であるシオンの娘は、あなたを侮り、あざ笑った。エルサレムの娘は、あなたの後ろで頭を振った。
ISA 37:23 あなたはだれを侮り、冒涜したのか。だれに向かって声を上げ、高ぶって目を上げたのか。イスラエルの聖なる方に対してである。
ISA 37:24 あなたはしもべたちを通して主を侮り、こう言った。「私はおびただしい戦車を率いて山々の高い所に上り、レバノンの奥深くにまで来た。その高くそびえる杉と選り抜きの糸杉を切り倒そう。その最も遠い高みに入り、その実り豊かな森に入ろう。
ISA 37:25 私は井戸を掘って水を飲んだ。足の裏でエジプトのすべての川を干上がらせよう。」
ISA 37:26 「あなたは聞かなかったのか。わたしが遠い昔にそれを行い、古代にそれを定めたことを。今、わたしはそれを実現させた。あなたが城壁のある町々を滅ぼし、瓦礫の山とするためである。
ISA 37:27 その住民は力を失い、うろたえ、恥じた。彼らは野の草、若草、屋根の上の草、育つ前に枯れる畑の草のようになった。
ISA 37:28 しかし、わたしはあなたが座る時も、出て行く時も、入って来る時も、わたしに対して荒れ狂うことも知っている。
ISA 37:29 あなたがわたしに対して荒れ狂い、あなたの傲慢がわたしの耳に届いたので、わたしはあなたの鼻に鉤を掛け、あなたの唇にくつわをはめ、あなたが来た道を通って引き返させる。
ISA 37:30 「これがあなたへのしるしとなる。今年は自然に生えたものを食べ、二年目にはそこから生えたものを食べる。三年目には種をまいて刈り入れ、ぶどう畑を植えて、その実を食べる。
ISA 37:31 ユダの家の逃れた残りの者は、再び下に根を張り、上に実を結ぶ。
ISA 37:32 エルサレムから残りの者が出て来て、シオン山から生き残った者たちが出て来るからだ。万軍の主の熱意がこれを成し遂げる。』
ISA 37:33 「それゆえ、主はアッシリアの王についてこう言われる。『彼はこの町に来ず、ここに矢を射ることもない。盾を持ってその前に進むことも、これに向かって土塁を築くこともない。
ISA 37:34 彼は来た道を通って帰り、この町には入らない』と主は言われる。
ISA 37:35 『わたしは自分のため、またわたしのしもべダビデのために、この町を守って救う。』」
ISA 37:36 その時、主の使いが出て行き、アッシリア人の陣営で十八万五千人を打った。人々が朝早く起きると、見よ、彼らはみな死体となっていた。
ISA 37:37 そこで、アッシリアの王セナケリブは出発して去り、ニネベに帰って、そこにとどまった。
ISA 37:38 彼が自分の神ニスロクの神殿で礼拝していた時、その息子アデラメレクとシャレツェルが剣で彼を打ち殺した。彼らはアララテの地へ逃げた。セナケリブの子エサル・ハドンが代わって王となった。
ISA 38:1 そのころ、ヒゼキヤは病気になり、死にかかっていた。アモツの子である預言者イザヤが彼のもとに来て言った。「主はこう言われる。『あなたの家を整えなさい。あなたは死ぬ。生きることはない。』」
ISA 38:2 そこでヒゼキヤは顔を壁に向け、主に祈って、
ISA 38:3 言った。「主よ、どうか思い出してください。私が真実と全き心をもって御前を歩み、あなたの目に良いとされたことを行ってきたことを。」そしてヒゼキヤは激しく泣いた。
ISA 38:4 すると、主の言葉がイザヤに臨んだ。
ISA 38:5 「行って、ヒゼキヤに告げなさい。『あなたの父ダビデの神、主はこう言われる。「わたしはあなたの祈りを聞き、あなたの涙を見た。見よ、わたしはあなたの寿命に十五年を加える。
ISA 38:6 わたしはあなたとこの町をアッシリアの王の手から救い出し、この町を守る。
ISA 38:7 主が語ったことを行うという、主からのしるしはこれである。
ISA 38:8 見よ、わたしはアハズの日時計の上を、太陽の動きに伴って下った影を十段後ろへ戻す。」』」すると、太陽は日時計の上を下っていた十段を戻った。
ISA 38:9 ユダの王ヒゼキヤが病気になり、その病気から回復した時に書いたもの。
ISA 38:10 私は言った。「人生の半ばで、私はよみの門に入る。 私の残された年月は奪われた。」
ISA 38:11 私は言った。「私は主を見ることはない。 生ける者の地で、主を見ることはない。 この世の住民とともに、人を見ることも二度とない。
ISA 38:12 私の住まいは取り去られ、 羊飼いの天幕のように、私から運び去られた。 私は織物のように自分の命を巻き上げた。 主は私を織機から切り離す。 昼から夜までのうちに、あなたは私を終わらせられる。
ISA 38:13 私は朝まで耐え忍んだ。 主は獅子のように私の骨をすべて砕く。 昼から夜までのうちに、あなたは私を終わらせられる。
ISA 38:14 私はつばめや鶴のように鳴き、 鳩のようにうめいた。 私の目は上を見続けて弱り果てた。 主よ、私は虐げられている。 私の保証となってください。」
ISA 38:15 私は何と言えばよいのか。 主が私に語り、ご自身でそれを行われた。 私はこの心の苦しみを抱え、残る年月を慎んで歩もう。
ISA 38:16 主よ、人はこれらによって生きる。 私の霊も、これらによって生かされる。 私を回復させ、生かしてください。
ISA 38:17 見よ、平安のために、私は大きな苦しみを味わった。 しかし、あなたは私の命を愛し、滅びの穴から救い出してくださった。 私のすべての罪を、ご自分の後ろに投げ捨ててくださった。
ISA 38:18 よみはあなたをほめたたえず、 死はあなたを祝わない。 穴に下る者たちは、あなたの真実を待ち望めない。
ISA 38:19 生きている者、生きている者こそ、今日の私のように、あなたをほめたたえる。 父は子どもたちに、あなたの真実を知らせる。
ISA 38:20 主は私を救ってくださる。 それゆえ、われわれは生きているすべての日々、主の宮で弦楽器に合わせて私の歌を歌おう。
ISA 38:21 イザヤは、「干しいちじくの菓子を持って来て、腫れ物の上に湿布として当てなさい。そうすれば、王は回復する」と言っていた。
ISA 38:22 ヒゼキヤも、「私が主の宮に上るというしるしは何ですか」と尋ねていた。
ISA 39:1 そのころ、バビロンの王であるバラダンの子メロダク・バラダンは、ヒゼキヤに手紙と贈り物を送った。ヒゼキヤが病気になり、回復したことを聞いたからである。
ISA 39:2 ヒゼキヤは彼らを喜び、自分の宝物の倉、銀、金、香料、貴重な油、武器庫のすべてと、宝物の中にあるすべてのものを彼らに見せた。ヒゼキヤが自分の家と全領土の中で彼らに見せなかったものは何一つなかった。
ISA 39:3 その時、預言者イザヤがヒゼキヤ王のもとに来て、彼に尋ねた。「あの人々は何と言いましたか。どこからあなたのもとへ来たのですか。」 ヒゼキヤは言った。「彼らは私から遠く離れた国、バビロンから来ました。」
ISA 39:4 イザヤは尋ねた。「彼らはあなたの家で何を見ましたか。」 ヒゼキヤは答えた。「彼らは私の家にあるすべてのものを見ました。私の宝物のうち、彼らに見せなかったものは何一つありません。」
ISA 39:5 そこでイザヤはヒゼキヤに言った。「万軍の主の言葉を聞きなさい。
ISA 39:6 『見よ、あなたの家にあるすべてのものと、あなたの父祖たちが今日まで蓄えてきたものが、バビロンへ運び去られる日々が来る。何一つ残されない』と主は言われる。
ISA 39:7 『また、あなたから生まれる息子たち、あなたがもうける息子たちの中からも連れ去られる者がいる。彼らはバビロンの王の宮殿で宦官となる。』」
ISA 39:8 するとヒゼキヤはイザヤに言った。「あなたが語った主の言葉は良いです。」さらに彼は、「私の生きている間は平和と真実があるのだから」と言った。
ISA 40:1 「わたしの民を慰めよ。慰めよ」と、あなたがたの神は言われる。
ISA 40:2 「エルサレムの心に語りかけ、彼女に呼びかけよ。その苦役は終わり、その咎は赦された。彼女はすべての罪のために、主の御手から二倍のものを受けた」と。
ISA 40:3 呼びかける者の声がする。 「荒野で主の道を備えよ。 砂漠に、われわれの神のための平らな大路を造れ。
ISA 40:4 すべての谷は高くされ、 すべての山と丘は低くされる。 でこぼこの地は平らになり、 険しい場所は平地となる。
ISA 40:5 主の栄光が現され、 すべての人がともにそれを見る。 主の口がこれを語った。」
ISA 40:6 「叫べ」と言う者の声がする。 すると、一人が言った。「私は何と叫べばよいのか。」 「すべての人は草のようであり、 そのすべての栄光は野の花のようだ。
ISA 40:7 草は枯れ、 花はしおれる。 主の息がその上に吹くからだ。 まことに、民は草のようだ。
ISA 40:8 草は枯れ、 花はしおれる。 しかし、われわれの神の言葉は永遠に立つ。」
ISA 40:9 シオンに良い知らせを伝える者よ、高い山に上れ。 エルサレムに良い知らせを伝える者よ、力強く声を上げよ。 声を上げよ。恐れてはならない。 ユダの町々に言え。「見よ、あなたがたの神だ。」
ISA 40:10 見よ、主なる神は力ある方として来られ、 その御腕がご自分のために治める。 見よ、その報いは主とともにあり、 その報酬は御前にある。
ISA 40:11 主は羊飼いのようにご自分の群れを養い、 御腕で子羊を集め、 懐に抱かれる。 乳を飲ませる雌羊を優しく導かれる。
ISA 40:12 だれが手のくぼみで水を量り、 手の幅で天を測り、 升で地のちりを量り、 山々を天秤で、 丘々を秤で量ったのか。
ISA 40:13 だれが主の霊を導き、 助言者として主に教えたのか。
ISA 40:14 主はだれと相談し、 だれが主に悟りを与え、 公正の道を教え、 知識を教え、 悟りの道を示したのか。
ISA 40:15 見よ、国々は桶の中の一滴のようであり、 天秤の上のちりのようにみなされる。 見よ、主は島々を、ほんの小さなもののように持ち上げられる。
ISA 40:16 レバノンの木々も燃料としては足りず、 その動物も全焼のささげ物としては足りない。
ISA 40:17 すべての国々は、御前では無いものに等しい。 主には、無にも満たず、むなしいものとみなされる。
ISA 40:18 それなら、あなたがたは神をだれになぞらえるのか。 どのような姿を神と比べるのか。
ISA 40:19 職人は像を鋳造し、 金細工人はそれを金で覆い、 そのために銀の鎖を鋳造する。
ISA 40:20 そのようなささげ物をする余裕のない者は、腐らない木を選び、 動かない彫像を据えるために、熟練した職人を捜す。
ISA 40:21 あなたがたは知らないのか。 聞いていないのか。 初めから告げられていないのか。 地の基から悟っていないのか。
ISA 40:22 地の円の上に座っておられる方がおられ、 その住民はいなごのようだ。 この方は天を幕のように広げ、 住むための天幕のように張られる。
ISA 40:23 この方は高官たちを無に帰し、 地の裁判官たちをむなしいものとされる。
ISA 40:24 彼らは植えられたかと思う間もなく、 種をまかれたかと思う間もなく、 その幹が地に根を下ろしたかと思う間もなく、 主が彼らに息を吹きかけると、彼らはしおれ、 つむじ風が刈り株のように彼らを運び去る。
ISA 40:25 「それなら、あなたがたはわたしをだれになぞらえるのか。 だれがわたしと等しいのか」と、聖なる方は言われる。
ISA 40:26 目を高く上げて見よ。 だれがこれらを創造したのか。 その軍勢を数えて連れ出し、 そのすべてを名によって呼ばれる方である。 その偉大な力と、 その強い権能のゆえに、 一つも欠けるものはない。
ISA 40:27 ヤコブよ、なぜあなたはこう言うのか。 イスラエルよ、なぜこう語るのか。 「私の道は主から隠され、 私が受けるべき公正は、私の神に顧みられない」と。
ISA 40:28 あなたは知らないのか。 聞いていないのか。 永遠の神、主は、 地の果てを創造された方である。 疲れることも、弱ることもなく、 その悟りは測り知ることができない。
ISA 40:29 主は弱った者に力を与え、 力のない者に強さを増し加えられる。
ISA 40:30 若者も疲れて弱り、 若い男たちも完全に倒れる。
ISA 40:31 しかし、主を待ち望む者たちは新しい力を得る。 鷲のように翼を広げて舞い上がる。 走っても疲れず、 歩いても弱ることがない。
ISA 41:1 「島々よ、わたしの前で静まれ。 諸国の民は力を新たにせよ。 彼らを近くに来させ、 それから語らせよ。 われわれはともに裁きの場に近づこう。
ISA 41:2 だれが東から一人を奮い立たせ、 義をもって彼をその足もとに召したのか。 国々を彼の手に渡し、 王たちを彼に支配させる。 彼らをその剣の前でちりのようにし、 その弓の前で吹き飛ぶ刈り株のようにする。
ISA 41:3 彼は彼らを追い、 無事に通り過ぎる。 その足で通ったことのない道を進む。
ISA 41:4 だれがこれを行い、成し遂げたのか。 初めから代々の者たちを呼び出したのはだれか。 わたし、主が初めであり、 最後の者たちとともにいるのも、わたしである。」
ISA 41:5 島々は見て恐れ、 地の果ては震える。 彼らは近づき、やって来る。
ISA 41:6 だれもが隣人を助け、 兄弟に「強くあれ」と言う。
ISA 41:7 木工職人は金細工人を励まし、 金づちで表面を滑らかにする者は、金床を打つ者を励ます。 はんだ付けについて「良い」と言い、 ぐらつかないように釘で固定する。
ISA 41:8 「しかし、イスラエルよ、あなたはわたしのしもべ。 ヤコブよ、わたしが選んだ者。 わたしの友アブラハムの子孫よ。
ISA 41:9 わたしは地の果てからあなたを捕らえ、 その隅々からあなたを呼び出した。 わたしはあなたに言った。 『あなたはわたしのしもべ。 わたしはあなたを選び、退けなかった。』
ISA 41:10 恐れてはならない。わたしがあなたとともにいるからだ。 うろたえてはならない。わたしがあなたの神だからだ。 わたしはあなたを強くする。 まことに、あなたを助ける。 まことに、わたしの義の右手であなたを支える。
ISA 41:11 見よ、あなたに対して怒る者たちはみな、 恥を受け、辱められる。 あなたと争う者たちは無いもののようになり、 滅びる。
ISA 41:12 あなたは自分と争う者たちを捜しても、 見つけることができない。 あなたと戦う者たちは無いもののように、 存在しないもののようになる。
ISA 41:13 わたし、あなたの神、主があなたの右手を取り、 あなたにこう言うからだ。 『恐れてはならない。 わたしがあなたを助ける。』
ISA 41:14 虫けらのようなヤコブよ、恐れてはならない。 イスラエルの人々よ、恐れてはならない。 わたしがあなたを助ける」と主は言われる。 「あなたを贖う方は、イスラエルの聖なる方である。
ISA 41:15 見よ、わたしはあなたを、 歯のついた新しい鋭い脱穀器とした。 あなたは山々を脱穀して細かく砕き、 丘々をもみ殻のようにする。
ISA 41:16 あなたがそれらをあおり分けると、 風が運び去り、 つむじ風が散らす。 あなたは主にあって喜び、 イスラエルの聖なる方を誇る。
ISA 41:17 貧しい者と困窮している者が水を求めても、 水はなく、舌は渇きで干からびる。 わたし、主が彼らに答える。 イスラエルの神であるわたしは、彼らを見捨てない。
ISA 41:18 わたしは裸の高地に川を開き、 谷のただ中に泉を開く。 荒野を水の池とし、 乾いた地を水の泉とする。
ISA 41:19 わたしは荒野に杉、アカシア、ミルトス、オリーブの木を植える。 砂漠には糸杉、松、つげの木をともに植える。
ISA 41:20 それは、彼らがともに見て、知り、心に留め、悟るためである。 主の御手がこれを行い、 イスラエルの聖なる方がこれを創造されたことを。」
ISA 41:21 「あなたがたの訴えを提出せよ」と主は言われる。 「あなたがたの力強い論拠を持ち出せ」とヤコブの王は言われる。
ISA 41:22 「彼らに、これから起こることを告げ、われわれに示させよ。 以前のことが何であったのかを告げよ。 われわれがそれを心に留め、その結末を知るために。 または、これから来ることをわれわれに示せ。
ISA 41:23 後に起こることを告げよ。 あなたがたが神々であることを、われわれが知るために。 まことに、良いことでも悪いことでも行え。 われわれがおののき、 ともにそれを見るために。
ISA 41:24 見よ、あなたがたは無に等しく、 あなたがたの働きも無に等しい。 あなたがたを選ぶ者は忌まわしい。
ISA 41:25 わたしは北から一人を奮い立たせた。彼は来た。 日の昇る方から、わたしの名を呼ぶ者を。 彼は支配者たちを漆喰のように踏みつけ、 陶器師が粘土を踏むように踏みつける。
ISA 41:26 だれが初めからこれを告げて、われわれに知らせたのか。 だれが前もって告げて、われわれに『彼は正しい』と言わせたのか。 まことに、告げる者は一人もいない。 示す者も一人もいない。 あなたがたの言葉を聞く者も一人もいない。
ISA 41:27 わたしは最初にシオンに言った。 『見よ、彼らを見よ。』 わたしはエルサレムに、良い知らせを伝える者を与える。
ISA 41:28 わたしが見ても、だれもいない。 彼らの中には、わたしが尋ねた時、 一言でも答えられる助言者が一人もいない。
ISA 41:29 見よ、彼らはみな空しく、その行いは無に等しい。 その鋳像は風であり、空虚である。」
ISA 42:1 「見よ、わたしが支える、わたしのしもべ。 わたしが心から喜ぶ、わたしの選んだ者。 わたしは彼の上にわたしの霊を置いた。 彼は国々に公正をもたらす。
ISA 42:2 彼は叫ばず、 声を上げず、 通りにその声を響かせない。
ISA 42:3 傷ついた葦を折らず、 くすぶる灯心を消さない。 真実をもって公正をもたらす。
ISA 42:4 彼は弱ることも、くじけることもなく、 地に公正を確立する。 島々は彼の律法を待ち望む。」
ISA 42:5 天を創造してこれを広げ、 地とそこから生じるものを広げ、 その上にいる民に息を与え、 そこを歩む者に霊を与える神である主は、こう言われる。
ISA 42:6 「わたし、主は義をもってあなたを呼んだ。 わたしはあなたの手を取り、 あなたを守り、 あなたを民の契約とし、 国々の光とする。
ISA 42:7 目の見えない者の目を開き、 捕らわれ人を地下牢から出し、 闇の中に座る者たちを牢獄から出すためである。
ISA 42:8 わたしは主。 これがわたしの名である。 わたしは自分の栄光をほかの者に与えず、 自分の誉れを彫像に与えない。
ISA 42:9 見よ、以前のことは起こった。 わたしは新しいことを告げる。 それが起こる前に、 わたしはあなたがたに知らせる。」
ISA 42:10 主に新しい歌を歌え。 地の果てから主への賛美を歌え。 海に下る者たちと、 海とそこに満ちるすべてのもの、 島々とそこに住む者たちよ。
ISA 42:11 荒野とその町々は声を上げよ。 ケダルが住む村々も。 セラの住民は喜び歌え。 山々の頂から叫べ。
ISA 42:12 主に栄光を帰し、 島々でその誉れを告げ知らせよ。
ISA 42:13 主は勇士のように出て行き、 戦士のように熱意を奮い立たせられる。 雄叫びを上げ、 まことに大声で叫び、 敵に打ち勝たれる。
ISA 42:14 「わたしは長い間、黙っていた。 静かにして、自分を抑えていた。 今、わたしは産みの苦しみにある女のように叫び、あえぎ、激しく息をする。
ISA 42:15 わたしは山々と丘々を荒らし、 そのすべての草を枯らす。 川々を島とし、 池を干上がらせる。
ISA 42:16 わたしは目の見えない者たちを、彼らの知らない道に導く。 彼らの知らない道筋を進ませる。 彼らの前で闇を光とし、 曲がった場所をまっすぐにする。 わたしはこれらのことを行い、 彼らを見捨てない。
ISA 42:17 彫像に頼り、 鋳像に『あなたがたはわれわれの神々だ』と言う者たちは、 退けられ、 全く恥を受ける。
ISA 42:18 耳の聞こえない者たちよ、聞け。 目の見えない者たちよ、 見るために目を向けよ。
ISA 42:19 わたしのしもべのほかに、だれが目の見えない者なのか。 わたしが遣わす使者のように、耳の聞こえない者はだれか。 平安のうちにいる者のように目の見えない者、 主のしもべのように目の見えない者はだれか。
ISA 42:20 あなたは多くのことを見ても、心に留めない。 耳は開いているのに、聞こうとしない。
ISA 42:21 主はご自分の義のゆえに、 律法を大いなるものとし、尊いものとすることを喜ばれた。
ISA 42:22 しかし、これは奪われ、略奪された民である。 彼らはみな穴の中で罠にかかり、 牢獄に隠されている。 彼らは捕らわれ人となったが、救い出す者はなく、 略奪されたが、『返せ』と言う者もいない。
ISA 42:23 あなたがたのうち、だれがこれに耳を傾けるのか。 だれが後の時のために注意して聞くのか。
ISA 42:24 だれがヤコブを略奪されるままにし、 イスラエルを奪う者たちに渡したのか。 われわれが罪を犯した相手である主ではなかったか。 彼らは主の道を歩もうとせず、 その律法に従わなかった。
ISA 42:25 それゆえ、主は激しい怒りと、 戦いの激しさを彼の上に注がれた。 それは彼の周囲を焼いたが、彼は悟らなかった。 彼を焼いたが、彼は心に留めなかった。」
ISA 43:1 しかし今、ヤコブよ、あなたを創造された主、 イスラエルよ、あなたを形造られた方はこう言われる。 「恐れてはならない。わたしがあなたを贖ったからだ。 わたしはあなたの名を呼んだ。 あなたはわたしのもの。
ISA 43:2 あなたが水の中を通る時、わたしはあなたとともにいる。 川々を渡る時も、それらはあなたを押し流さない。 火の中を歩いても、あなたは焼かれず、 炎もあなたを焦がさない。
ISA 43:3 わたしはあなたの神、主、 イスラエルの聖なる方、 あなたの救い主だからだ。 わたしはあなたの身代金としてエジプトを、 あなたの代わりにエチオピアとセバを与えた。
ISA 43:4 あなたはわたしの目に尊く、重んじられ、 わたしはあなたを愛した。 それゆえ、わたしはあなたの代わりに人々を、 あなたの命の代わりに国々を与える。
ISA 43:5 恐れてはならない。わたしがあなたとともにいるからだ。 わたしは東からあなたの子孫を連れて来て、 西からあなたを集める。
ISA 43:6 北に『渡せ』と言い、 南に『引き止めるな。 わたしの息子たちを遠くから、 わたしの娘たちを地の果てから連れて来い』と言う。
ISA 43:7 わたしの名で呼ばれるすべての者、 わたしの栄光のために創造した者、 わたしが形造り、 まことに、わたしが造った者を。」
ISA 43:8 目があるのに見えない民と、 耳があるのに聞こえない者たちを連れ出せ。
ISA 43:9 すべての国々をともに集め、 諸国の民を集わせよ。 彼らのうち、だれがこれを告げ、 以前のことをわれわれに示せるのか。 彼らに証人を連れて来させ、 自分たちが義と認められるようにさせよ。 または、彼らに聞かせて、 「それは真実だ」と言わせよ。
ISA 43:10 「あなたがたと、わたしが選んだしもべは、 わたしの証人である」と主は言われる。 「それは、あなたがたがわたしを知って信じ、 わたしがその方であることを悟るためである。 わたしより前に形造られた神はなく、 わたしより後にもない。
ISA 43:11 わたしこそ主。 わたしのほかに救い主はいない。
ISA 43:12 わたしが告げ、救い、知らせた。 あなたがたの中に異国の神はいなかった。 それゆえ、あなたがたはわたしの証人である」と、 主は言われる。「わたしは神である。
ISA 43:13 まことに、日が始まる前から、わたしはその方である。 わたしの手から救い出せる者はいない。 わたしが行う時、だれがそれを妨げられるだろうか。」
ISA 43:14 あなたを贖う方、イスラエルの聖なる方である主はこう言われる。「あなたがたのために、わたしはバビロンへ人を遣わした。彼らが歓声を上げる船に乗るカルデア人をも、みな逃亡者として引き下ろす。
ISA 43:15 わたしは主、あなたがたの聖なる方、イスラエルの創造者、あなたがたの王である。」
ISA 43:16 海の中に道を造り、 力強い水の中に道筋を造る主、
ISA 43:17 戦車と馬、 軍勢と勇士を連れ出す方はこう言われる。 「彼らはともに伏し、二度と起き上がらない。 消え去り、灯心のように消された。
ISA 43:18 以前のことを思い出すな。 昔のことを心に留めるな。
ISA 43:19 見よ、わたしは新しいことを行う。 今、それが芽を出している。 あなたがたはそれを知らないのか。 わたしは荒野に道を、 砂漠に川々を造る。
ISA 43:20 野の獣、ジャッカルとだちょうは、わたしをあがめる。 わたしが荒野に水を、砂漠に川々を与え、 わたしの民、わたしの選んだ者に飲ませるからだ。
ISA 43:21 わたしが自分のために形造った民は、 わたしの誉れを告げ知らせる。
ISA 43:22 それでも、ヤコブよ、あなたはわたしを呼び求めなかった。 イスラエルよ、あなたはわたしにうんざりした。
ISA 43:23 あなたは全焼のささげ物として羊をわたしに持って来ず、 いけにえをもってわたしをあがめなかった。 わたしはささげ物によってあなたに重荷を負わせず、 乳香によってあなたを疲れさせなかった。
ISA 43:24 あなたは金を払って、香りの良い菖蒲をわたしのために買わず、 いけにえの脂肪でわたしを満たさなかった。 かえって、あなたは罪によってわたしに重荷を負わせ、 咎によってわたしを疲れさせた。
ISA 43:25 わたしこそ、わたし自身のためにあなたの背きをぬぐい去る者。 わたしはあなたの罪を思い出さない。
ISA 43:26 わたしに思い出させよ。 われわれはともに論じ合おう。 あなたの訴えを述べよ。 あなたが義と認められるために。
ISA 43:27 あなたの最初の父は罪を犯し、 あなたの教師たちはわたしに背いた。
ISA 43:28 それゆえ、わたしは聖所の長たちを汚し、 ヤコブを呪いのものとし、 イスラエルをそしりのものとする。」
ISA 44:1 「しかし今、わたしのしもべヤコブよ、聞け。 わたしが選んだイスラエルよ。
ISA 44:2 あなたを造り、 胎内にいる時からあなたを形造り、 あなたを助ける主はこう言われる。 『わたしのしもべヤコブよ、恐れてはならない。 わたしが選んだエシュルンよ。
ISA 44:3 わたしは渇いている者に水を注ぎ、 乾いた地に流れを注ぐ。 わたしの霊をあなたの子孫の上に注ぎ、 わたしの祝福をあなたの子らの上に注ぐ。
ISA 44:4 彼らは草の間から、 水路のほとりの柳のように生え出る。
ISA 44:5 ある者は「私は主のもの」と言い、 ある者はヤコブの名で呼ばれる。 また、ある者は自分の手に「主のもの」と書き、 イスラエルの名を尊ぶ。』」
ISA 44:6 イスラエルの王であり、 イスラエルを贖う方である万軍の主は、こう言われる。 「わたしは初めであり、わたしは終わりである。 わたしのほかに神はいない。
ISA 44:7 だれがわたしのようであるか。 わたしが昔からの民を定めた時から、 だれが呼びかけ、 それを告げ、 わたしの前に順序立てて示せるのか。 彼らに、これから来ること、 後に起こることを告げさせよ。
ISA 44:8 恐れてはならない。 おびえてはならない。 わたしは遠い昔からあなたに告げ、 示してきたではないか。 あなたがたはわたしの証人である。 わたしのほかに神があるだろうか。 まことに、ほかにはない。 わたしはほかの岩を知らない。」
ISA 44:9 彫像を造る者はみな空しい。 彼らが喜ぶものは何の役にも立たない。 彼ら自身が証人だが、見もせず、知りもしないため、恥を受ける。
ISA 44:10 何の役にも立たない神を形造り、 像を鋳造する者がいるだろうか。
ISA 44:11 見よ、その仲間たちはみな恥を受ける。 職人たちは人間にすぎない。 彼らをみな集め、 立たせよ。 彼らは恐れ、 ともに恥を受ける。
ISA 44:12 鍛冶屋は斧を取り、 炭火の中で働き、 金づちでそれを形造り、 力強い腕で仕上げる。 彼は空腹になり、 力が衰える。 水を飲まないので、 疲れ果てる。
ISA 44:13 木工職人は測り縄を伸ばし、 筆で印を付ける。 かんなで形を整え、 コンパスで印を付ける。 それを人の姿に、 人の美しい姿に形造り、 家の中に置く。
ISA 44:14 彼は自分のために杉を切り倒し、 糸杉と樫の木を選び取り、 森の木々の中から一本を自分のために育てる。 糸杉を植えると、 雨がそれを成長させる。
ISA 44:15 それは人が燃やす薪となる。 彼はその一部を取って、自分の体を暖める。 まことに、それを燃やしてパンを焼く。 さらに、それで神を造って拝み、 彫像を造って、その前にひれ伏す。
ISA 44:16 その一部を火で燃やし、 その一部で肉を焼いて食べる。 肉を焼き、満腹する。 また、自分の体を暖めて言う。 『ああ、暖かい。火を見ている。』
ISA 44:17 残りを神にする。 それが自分の彫像である。 その前に身をかがめて拝み、 それに祈って言う。 『私を救い出してください。あなたは私の神だからです。』
ISA 44:18 彼らは知らず、悟らない。 その目は閉ざされて見ることができず、 その心も閉ざされて理解することができないからだ。
ISA 44:19 心に思い巡らす者はなく、 知識も悟りもないので、こう言う者はいない。 『私はその一部を火で燃やした。 まことに、その炭火でパンも焼いた。 肉を焼いて食べた。 その残りを忌まわしいものにするのか。 木の幹にひれ伏すのか。』
ISA 44:20 彼は灰を食べている。 欺かれた心が彼を迷わせた。 彼は自分を救うこともできず、 『私の右手にあるものは偽りではないか』と言うこともできない。
ISA 44:21 ヤコブよ、イスラエルよ、これらのことを覚えよ。 あなたはわたしのしもべだからだ。 わたしはあなたを形造った。 あなたはわたしのしもべ。 イスラエルよ、わたしはあなたを忘れない。
ISA 44:22 わたしはあなたの背きを厚い雲のように、 あなたの罪を雲のようにぬぐい去った。 わたしに立ち返れ。わたしがあなたを贖ったからだ。」
ISA 44:23 天よ、歌え。主がこれを成し遂げられたからだ。 地の深みよ、喜び叫べ。 山々よ、森とそのすべての木々よ、喜びの歌を響かせよ。 主がヤコブを贖い、 イスラエルのうちにご自分の栄光を現されるからだ。
ISA 44:24 あなたを贖う方、 胎内にいる時からあなたを形造られた主はこう言われる。 「わたしは主。すべてのものを造る者。 わたし一人で天を広げ、 自ら地を広げる者。
ISA 44:25 偽りを語る者たちのしるしを無効にし、 占い師たちを狂わせ、 知恵ある者たちを退け、 その知識を愚かなものとする者。
ISA 44:26 ご自分のしもべの言葉を確かなものとし、 ご自分の使者たちの助言を実現する者。 エルサレムについて『人が住むようになる』と言い、 ユダの町々について『建て直される』、 『わたしはその廃墟を再建する』と言う者。
ISA 44:27 深い淵に『干上がれ』と言い、 『わたしはあなたの川々を干上がらせる』と言う者。
ISA 44:28 キュロスについて『彼はわたしの羊飼いであり、わたしの望むことをすべて成し遂げる』と言い、 エルサレムについて『建て直される』、 神殿について『その基が据えられる』と言う者である。」
ISA 45:1 主は、油を注がれた者キュロスにこう言われる。わたしは彼の右手を取り、彼の前で国々を従わせ、王たちの武具を脱がせ、彼の前で扉を開き、門が閉じられないようにする。
ISA 45:2 「わたしはあなたの前を進み、 険しい場所を平らにする。 青銅の扉を打ち砕き、 鉄のかんぬきを切り裂く。
ISA 45:3 わたしはあなたに闇の中の宝と、 隠れた場所に秘められた富を与える。 それは、あなたの名を呼ぶわたしが主、 イスラエルの神であることを、あなたが知るためである。
ISA 45:4 わたしのしもべヤコブのため、 わたしが選んだイスラエルのために、 わたしはあなたの名を呼んだ。 あなたがわたしを知らなかったにもかかわらず、 あなたに称号を与えた。
ISA 45:5 わたしは主。ほかにはいない。 わたしのほかに神はいない。 あなたがわたしを知らなかったにもかかわらず、 わたしはあなたを強くする。
ISA 45:6 それは、日の昇る所から西に至るまで、 わたしのほかにだれもいないことを人々が知るためである。 わたしは主。 ほかにはいない。
ISA 45:7 わたしは光を形造り、 闇を創造する。 平和を造り、 災いを創造する。 わたしは主。 これらすべてを行う者である。
ISA 45:8 天よ、上から雨を降らせよ。 空は義を注ぎ出せ。 地は開いて救いを生み出し、 義をともに芽生えさせよ。 わたし、主がこれを創造した。
ISA 45:9 自分を造られた方と争う者に災いがある。 地にある土器の一つにすぎないのに。 粘土が、それを形造る者に、 『何を造っているのか』と言うだろうか。 造られた物が、 『彼には手がない』と言うだろうか。
ISA 45:10 父に『何の父になったのか』と言い、 母に『何を産んだのか』と言う者に災いがある。」
ISA 45:11 イスラエルの聖なる方、 イスラエルを造られた主はこう言われる。 「あなたがたは、わたしの子らの将来について、わたしに尋ね、 わたしの手の業について、わたしに命じるのか。
ISA 45:12 わたしが地を造り、 その上に人を創造した。 わたし自身の手が天を広げ、 そのすべての軍勢に命じた。
ISA 45:13 わたしは義をもって彼を奮い立たせ、 そのすべての道をまっすぐにする。 彼はわたしの町を建て、 代価も報酬も求めず、 わたしの捕らわれ人を解放する」と万軍の主は言われる。
ISA 45:14 主はこう言われる。「エジプトの労働の実と、 エチオピアの商品と、 背の高いセバ人は、あなたのもとへ渡って来て、 あなたのものとなる。 彼らはあなたの後に従い、 鎖につながれて渡って来る。 彼らはあなたの前にひれ伏し、 あなたに願って言う。 『まことに、神はあなたのうちにおられ、ほかにはいない。 ほかに神はいない。
ISA 45:15 イスラエルの神、救い主よ、 まことに、あなたはご自分を隠される神です。』」
ISA 45:16 偶像を造る者たちはみな、 失望し、辱められる。 彼らはともに恥じ惑う。
ISA 45:17 しかし、イスラエルは主によって、 永遠の救いをもって救われる。 あなたがたは永遠に、 失望することも辱められることもない。
ISA 45:18 天を創造された主、 地を形造り、これを造られた神、 地を堅く据え、空虚なものとして創造せず、 人が住むために形造られた方はこう言われる。 「わたしは主。 ほかにはいない。
ISA 45:19 わたしはひそかに、 闇に包まれた地のどこかで語ったのではない。 わたしはヤコブの子孫に、 『むなしくわたしを求めよ』とは言わなかった。 わたし、主は義を語り、 正しいことを告げる。
ISA 45:20 集まって来て、 国々から逃れて来た者たちよ、ともに近づけ。 木で造った彫像を担ぎ、 救うことのできない神に祈る者たちには知識がない。
ISA 45:21 告げて、それを示せ。 彼らにともに相談させよ。 だれがこれを昔から示したのか。 だれが遠い昔に告げたのか。 わたし、主ではなかったか。 わたしのほかに神はいない。 義なる神、救い主は、わたしのほかにはいない。
ISA 45:22 地のすべての果てよ、 わたしを仰ぎ見て救われよ。 わたしが神であり、ほかにはいないからだ。
ISA 45:23 わたしは自分にかけて誓った。 義をもってわたしの口から出た言葉は、 取り消されることがない。 すべての膝はわたしの前にかがみ、 すべての舌は誓いを立てる。
ISA 45:24 人々はわたしについて、 『義と力は主にのみある』と言う。」 人々は主のもとへ来る。 主に対して怒りを燃やした者たちはみな、恥を受ける。
ISA 45:25 イスラエルのすべての子孫は主にあって義とされ、 喜ぶ。
ISA 46:1 ベルはひれ伏し、 ネボは身をかがめる。 彼らの偶像は獣や家畜の上に載せられる。 あなたがたが担いでいたものは、 疲れた獣にとって重い荷となる。
ISA 46:2 彼らはともに腰をかがめ、 身を屈める。 その荷を救い出すことができず、 自分たちも捕らわれて行く。
ISA 46:3 「ヤコブの家よ、わたしに聞け。 イスラエルの家の残りの者たちよ。 あなたがたは生まれた時から担われ、 胎内にいる時から運ばれてきた。
ISA 46:4 あなたがたが年老いても、わたしは変わらない。 白髪になっても、わたしが担う。 わたしが造ったので、わたしが背負う。 わたしが担い、救い出す。
ISA 46:5 あなたがたはわたしをだれになぞらえ、 だれと等しいものとし、 だれと比べて、同じものとするのか。
ISA 46:6 ある者たちは袋から金を惜しみなく出し、 銀を天秤で量る。 金細工人を雇うと、 彼はそれを神に造る。 彼らはひれ伏し、 まことに、それを拝む。
ISA 46:7 彼らはそれを肩に載せて担ぎ、 運んで所定の場所に置くと、そこに立つ。 それは自分の場所から動くことができない。 人がそれに叫んでも、答えることはできず、 苦難から救うこともできない。
ISA 46:8 このことを覚え、勇気を奮い起こせ。 背く者たちよ、もう一度心に留めよ。
ISA 46:9 遠い昔のことを思い出せ。 わたしが神であり、ほかにはいない。 わたしは神であり、わたしのような者はいない。
ISA 46:10 わたしは初めから終わりを告げ、 遠い昔から、まだ行われていないことを告げる。 わたしは言う。 『わたしの計画は堅く立ち、 わたしの望むことをすべて行う。』
ISA 46:11 わたしは東から猛禽を、 遠い国から、わたしの計画を行う者を呼ぶ。 まことに、わたしは語った。 わたしはそれを実現させる。 わたしは計画した。 わたしはそれを行う。
ISA 46:12 心の頑なな者たちよ、 義から遠く離れている者たちよ、わたしに聞け。
ISA 46:13 わたしは自分の義を近づける。 それは遠くない。 わたしの救いは遅れない。 わたしはシオンに救いを与え、 イスラエルにわたしの栄光を与える。
ISA 47:1 「処女であるバビロンの娘よ、下って来て、ちりの中に座れ。 カルデア人の娘よ、王座を離れて地面に座れ。 あなたはもはや、優雅で上品な女とは呼ばれないからだ。
ISA 47:2 ひき臼を取って、小麦粉をひけ。 ベールを脱ぎ、裾をまくり、脚をあらわにして、 川々を渡れ。
ISA 47:3 あなたの裸はあらわにされ、 あなたの恥は見られる。 わたしは復讐し、 だれをも容赦しない。」
ISA 47:4 われわれを贖う方、 その名は万軍の主、 イスラエルの聖なる方である。
ISA 47:5 「カルデア人の娘よ、黙って座り、 闇の中へ入れ。 あなたはもはや、 諸王国の女王とは呼ばれないからだ。
ISA 47:6 わたしは自分の民に怒り、 わたしの相続財産を汚し、 彼らをあなたの手に渡した。 あなたは彼らにあわれみを示さず、 老人にも非常に重いくびきを負わせた。
ISA 47:7 あなたは『私は永遠に女王であり続ける』と言い、 これらのことを心に留めず、 その結末を思わなかった。
ISA 47:8 それゆえ今、快楽にふけり、 安心して座っている者よ、これを聞け。 あなたは心の中で言う。 『私こそ、その者。私のほかにはだれもいない。 私はやもめとして座ることもなく、 子を失うことも知らない。』
ISA 47:9 しかし、この二つのことが、 一日のうちに、一瞬にしてあなたに臨む。 子を失うことと、やもめになることである。 あなたのおびただしい魔術と、 数多くの呪文にもかかわらず、 それらは余すところなくあなたに臨む。
ISA 47:10 あなたは自分の悪に信頼し、 『私を見る者はいない』と言った。 あなたの知恵と知識が、あなたを迷わせた。 あなたは心の中で、 『私こそ、その者。私のほかにはだれもいない』と言った。
ISA 47:11 それゆえ、災いがあなたに臨む。 それがいつ始まるか、あなたには分からない。 災難があなたの上に降りかかり、 あなたはそれを払いのけることができない。 あなたには理解できない荒廃が、 突然あなたに臨む。
ISA 47:12 さあ、あなたが若い時から苦労してきた呪文と、 おびただしい魔術をもって立て。 あるいは、それが役に立ち、 あなたが打ち勝てるかもしれない。
ISA 47:13 あなたは数多くの助言によって疲れ果てた。 天を区分して占う者、星を観察する者、新月ごとに予告する者を立たせ、 あなたに臨むことから、あなたを救わせよ。
ISA 47:14 見よ、彼らは刈り株のようだ。 火が彼らを焼く。 彼らは炎の力から自分自身を救い出せない。 それは体を暖める炭でもなく、 そのそばに座るための火でもない。
ISA 47:15 あなたが苦労してきたものは、あなたにとってこのようになる。 若い時からあなたと取引してきた者たちは、 それぞれ自分の道へさまよい去る。 あなたを救う者は一人もいない。
ISA 48:1 「ヤコブの家よ、これを聞け。 イスラエルの名で呼ばれ、 ユダの水から出た者たちよ。 あなたがたは主の御名によって誓い、 イスラエルの神の名を口にするが、 真実によらず、義にもよらない。
ISA 48:2 彼らは自分たちを聖なる都の者と称し、 イスラエルの神に頼っている。 その名は万軍の主である。
ISA 48:3 わたしは昔から、以前のことを告げた。 それらはわたしの口から出て、わたしが知らせた。 わたしが突然それを行うと、それは実現した。
ISA 48:4 あなたが頑固で、 あなたの首が鉄の筋、 あなたの額が青銅であることを、わたしは知っていた。
ISA 48:5 それゆえ、わたしは昔からあなたに告げ、 それが起こる前に、あなたに示した。 あなたが『私の偶像がこれらを行った。 私の彫像と鋳像がこれらを命じた』と言わないためである。
ISA 48:6 あなたは聞いた。 今、このすべてを見よ。 あなたがたはこれを告げないのか。 今から、わたしはあなたに新しいこと、 あなたの知らなかった隠されたことを示す。
ISA 48:7 それらは昔からではなく、今、創造された。 今日より前に、あなたはそれらを聞かなかった。 あなたが『見よ、私はそれを知っていた』と言わないためである。
ISA 48:8 まことに、あなたは聞かなかった。 まことに、あなたは知らなかった。 まことに、昔からあなたの耳は開かれていなかった。 あなたが全く不実に振る舞い、 胎内にいる時から背く者と呼ばれていたことを、 わたしは知っていたからだ。
ISA 48:9 わたしは自分の名のために怒りを遅らせ、 わたしの誉れのために、あなたに対して怒りを抑える。 あなたを断ち滅ぼさないためである。
ISA 48:10 見よ、わたしはあなたを精錬した。 しかし、銀のようにではない。 わたしは苦難の炉であなたを選んだ。
ISA 48:11 わたし自身のために、 わたし自身のために、これを行う。 どうしてわたしの名が汚されてよいだろうか。 わたしは自分の栄光をほかの者に与えない。
ISA 48:12 ヤコブよ、わたしに聞け。 わたしが呼んだイスラエルよ。 わたしはその方である。 わたしは初めであり、 わたしはまた終わりである。
ISA 48:13 まことに、わたしの手が地の基を据え、 わたしの右手が天を広げた。 わたしがそれらを呼ぶと、 それらはともに立つ。
ISA 48:14 あなたがたはみな集まって聞け。 彼らのうち、だれがこれらのことを告げたのか。 主が愛する者は、バビロンに対して主の望むことを行い、 その腕はカルデア人に向けられる。
ISA 48:15 わたしが、わたし自身が語った。 まことに、わたしが彼を呼んだ。 わたしが彼を連れて来た。 彼の道は栄える。
ISA 48:16 わたしに近づき、これを聞け。 初めから、わたしはひそかに語ったのではない。 それが起こった時から、わたしはそこにいた。」 今、主なる神は、 その霊とともに私を遣わされた。
ISA 48:17 あなたを贖う方、 イスラエルの聖なる方である主はこう言われる。 「わたしはあなたの神、主。 あなたに益となることを教え、 あなたが歩むべき道に導く者である。
ISA 48:18 あなたがわたしの戒めに聞き従っていたなら、 あなたの平和は川のように、 あなたの義は海の波のようになっていただろう。
ISA 48:19 あなたの子孫は砂のように、 あなたの体から出る者たちは、その砂粒のようになっていただろう。 その名はわたしの前から断たれることも、 滅ぼされることもなかっただろう。」
ISA 48:20 バビロンから出よ。 カルデア人のもとから逃げよ。 喜び叫びながら、これを告げ知らせよ。 地の果てにまで伝えよ。 「主はそのしもべヤコブを贖われた」と言え。
ISA 48:21 主が彼らを砂漠の中へ導かれた時、 彼らは渇かなかった。 主は彼らのために岩から水を流れ出させた。 岩を裂くと、水がほとばしり出た。
ISA 48:22 「悪人には平和がない」と主は言われる。
ISA 49:1 島々よ、私に聞け。 遠くにいる諸国の民よ、耳を傾けよ。 主は私を胎内から呼び、 母の胎内にいる時から、私の名を口にされた。
ISA 49:2 主は私の口を鋭い剣のようにし、 御手の陰に私を隠された。 私を磨かれた矢とし、 矢筒の中にしまわれた。
ISA 49:3 主は私に言われた。 「あなたはわたしのしもべ、 わたしが栄光を現すイスラエルである。」
ISA 49:4 しかし、私は言った。 「私はむなしく働き、 何の実りもなく、いたずらに力を使い果たした。 それでも、私の受けるべき公正は主とともにあり、 私の報いは私の神とともにある。」
ISA 49:5 今、ヤコブをご自分のもとに連れ戻し、 イスラエルをご自分のもとに集めるために、 私を胎内からご自分のしもべとして形造られた主は言われる。 私は主の目に尊ばれ、 私の神は私の力となられた。
ISA 49:6 主は言われる。 「あなたがわたしのしもべとなり、 ヤコブの諸部族を立ち上がらせ、 守られたイスラエルの者たちを回復させるだけでは、あまりにも小さなことである。 わたしはまた、あなたを国々の光とする。 あなたがわたしの救いとなり、地の果てにまで届くために。」
ISA 49:7 イスラエルを贖う方、その聖なる方である主は、 人に侮られる者、民に忌み嫌われる者、 支配者たちのしもべにこう言われる。 「王たちは見て立ち上がり、 高官たちもひれ伏す。 真実な方である主、 あなたを選ばれたイスラエルの聖なる方のゆえに。」
ISA 49:8 主はこう言われる。 「受け入れられる時に、わたしはあなたに答えた。 救いの日に、あなたを助けた。 わたしはあなたを守り、 あなたを民の契約とする。 荒れ果てた地を立て直し、 荒れ果てた相続地を受け継がせるためである。
ISA 49:9 縛られている者たちに『出て来い』と言い、 闇の中にいる者たちに『姿を現せ』と言うためである。 彼らは道沿いで草を食べ、 木のないすべての高地が彼らの牧場となる。
ISA 49:10 彼らは飢えることも渇くこともなく、 焼けつく熱も太陽も彼らを打たない。 彼らをあわれむ方が彼らを導き、 水の泉のほとりへ案内するからだ。
ISA 49:11 わたしはすべての山々を道とし、 わたしの大路は高く上げられる。
ISA 49:12 見よ、ある者たちは遠くから来る。 見よ、ある者たちは北から、西から来る。 また、ある者たちはシニムの地から来る。」
ISA 49:13 天よ、歌え。 地よ、喜べ。 山々よ、喜びの歌を響かせよ。 主がご自分の民を慰め、 苦しむ者たちをあわれまれるからだ。
ISA 49:14 しかし、シオンは言った。 「主は私を見捨てられた。 主は私を忘れられた。」
ISA 49:15 「女が自分の乳飲み子を忘れ、 自分の胎から生まれた子をあわれまないことがあるだろうか。 たとえ彼女たちが忘れても、 わたしはあなたを忘れない。
ISA 49:16 見よ、わたしは手のひらにあなたを刻んだ。 あなたの城壁はいつもわたしの前にある。
ISA 49:17 あなたの子どもたちは急いで来る。 あなたを滅ぼし、荒れ果てさせた者たちは、あなたから去って行く。
ISA 49:18 目を上げて周囲を見よ。 彼らはみな集まり、あなたのもとへ来る。 わたしは生きている」と主は言われる。 「あなたは必ず、彼らをみな飾りのように身に着け、 花嫁のように彼らで身を飾る。
ISA 49:19 あなたの荒れ地、荒れ果てた場所、 滅ぼされた土地は、 今や住民にとって狭すぎるほどになり、 あなたをのみ込んだ者たちは遠くへ去る。
ISA 49:20 あなたが子を失った後に生まれた子どもたちは、 あなたの耳にこう言う。 『この場所は私には狭すぎる。 私が住める場所を空けてください。』
ISA 49:21 その時、あなたは心の中で言う。 『私は子どもを失い、独りになり、 捕らわれの身となって、あちこちさまよっていたのに、 だれが私のためにこの者たちを産んだのか。 だれがこの者たちを育てたのか。 見よ、私は独り取り残されていた。 この者たちはどこにいたのか。』」
ISA 49:22 主なる神はこう言われる。 「見よ、わたしは国々に向かって手を上げ、 諸国の民に向かって旗を掲げる。 彼らはあなたの息子たちを懐に抱いて連れて来て、 あなたの娘たちは肩に担がれて来る。
ISA 49:23 王たちはあなたの養父となり、 王妃たちはあなたの乳母となる。 彼らは顔を地につけてあなたにひれ伏し、 あなたの足のちりをなめる。 その時、あなたは、わたしが主であることを知る。 わたしを待ち望む者は失望しない。」
ISA 49:24 力ある者から分捕り物を奪い返すことができるだろうか。 正当に捕らえられた者を救い出すことができるだろうか。
ISA 49:25 しかし、主はこう言われる。 「力ある者の捕虜さえ奪い返され、 横暴な者の分捕り物も取り戻される。 わたしは、あなたと争う者と争い、 あなたの子どもたちを救う。
ISA 49:26 わたしは、あなたを虐げる者たちに自分の肉を食べさせる。 彼らは甘いぶどう酒に酔うように、自分の血に酔う。 その時、すべての者は知る。 わたし、主があなたの救い主、 あなたを贖う方、ヤコブの力ある方であることを。」
ISA 50:1 主はこう言われる。 「あなたがたの母を離縁した、その離縁状はどこにあるのか。 わたしは債権者のだれにあなたがたを売ったのか。 見よ、あなたがたは自分たちの咎のために売られ、 あなたがたの背きのために、母は離縁された。
ISA 50:2 わたしが来た時、なぜだれもいなかったのか。 わたしが呼んだ時、なぜ答える者がいなかったのか。 わたしの手は、贖うことができないほど短くなったのか。 わたしには救い出す力がないのか。 見よ、わたしが叱ると海は干上がる。 わたしは川々を荒野とする。 水がないため、その魚は悪臭を放ち、 渇きのために死ぬ。
ISA 50:3 わたしは天を暗闇で覆い、 粗布をその覆いとする。」
ISA 50:4 主なる神は、教えを受けた者の舌を私に与え、 疲れた者を言葉で支えるすべを教えられた。 朝ごとに私を目覚めさせ、 教えを受ける者のように聞く耳を開かれる。
ISA 50:5 主なる神は私の耳を開かれた。 私は背かず、 後ろへ退かなかった。
ISA 50:6 私は打つ者たちに背を差し出し、 ひげを抜く者たちに頬を差し出した。 辱めとつばから顔を隠さなかった。
ISA 50:7 主なる神が私を助けてくださる。 それゆえ、私は辱められなかった。 それゆえ、私は顔を火打ち石のようにした。 私は失望しないと知っている。
ISA 50:8 私を義と認める方は近くにおられる。 だれが私を訴えるのか。 われわれはともに立とう。 私と争う者はだれか。 私のもとに近づけ。
ISA 50:9 見よ、主なる神が私を助けてくださる。 だれが私を罪に定めるのか。 見よ、彼らはみな衣のように古び、 蛾が彼らを食い尽くす。
ISA 50:10 あなたがたのうち、だれが主を恐れ、 そのしもべの声に聞き従うのか。 闇の中を歩み、 光を持たない者は、 主の御名に信頼し、 自分の神に頼れ。
ISA 50:11 見よ、火をたき、 自分の周りにたいまつを並べる者たちよ。 自分たちの火の炎の中を歩み、 自分たちがともしたたいまつの間を歩め。 わたしの手からあなたがたが受けるものはこれである。 あなたがたは苦しみのうちに横たわる。
ISA 51:1 「義を追い求める者たち、 主を求める者たちよ、わたしに聞け。 あなたがたが切り出された岩と、 掘り出された石切り場に目を向けよ。
ISA 51:2 あなたがたの父アブラハムと、 あなたがたを産んだサラに目を向けよ。 彼がただ一人であった時、わたしは彼を呼び、 彼を祝福し、 彼を大いに増やした。
ISA 51:3 主はシオンを慰められた。 そのすべての荒れ地を慰め、 その荒野をエデンのように、 その砂漠を主の園のようにされた。 そこには喜びと楽しみ、 感謝と歌声が見いだされる。
ISA 51:4 わたしの民よ、わたしに聞け。 わたしの国民よ、わたしに耳を傾けよ。 律法がわたしから出て、 わたしは自分の公正を諸国の民の光として定める。
ISA 51:5 わたしの義は近い。 わたしの救いはすでに出て行き、 わたしの腕は諸国の民を裁く。 島々はわたしを待ち望み、 わたしの腕に信頼する。
ISA 51:6 目を天に上げ、 下の地を見よ。 天は煙のように消え去り、 地は衣のように古びる。 そこに住む者たちも同じように死ぬ。 しかし、わたしの救いは永遠に続き、 わたしの義は廃れることがない。
ISA 51:7 義を知る者たち、 心にわたしの律法を持つ民よ、わたしに聞け。 人のそしりを恐れず、 彼らの侮辱にうろたえてはならない。
ISA 51:8 蛾が彼らを衣のように食い、 虫が羊毛のように食い尽くすからだ。 しかし、わたしの義は永遠に続き、 わたしの救いは代々に及ぶ。」
ISA 51:9 目覚めよ、目覚めよ。 主の御腕よ、力をまとえ。 昔の日々、 遠い昔の代々のように目覚めよ。 ラハブを切り刻み、 怪物を刺し貫いたのは、あなたではなかったか。
ISA 51:10 海を干上がらせ、 大いなる淵の水を干上がらせ、 贖われた者たちが渡る道を海の深みに造ったのは、あなたではなかったか。
ISA 51:11 主に贖われた者たちは帰って来て、 喜び歌いながらシオンに来る。 永遠の喜びがその頭上にある。 彼らは楽しみと喜びを得、 悲しみと嘆きは逃げ去る。
ISA 51:12 「わたしこそ、あなたがたを慰める者。 死ぬべき人を恐れ、 草のようになる人の子を恐れるとは、あなたは何者なのか。
ISA 51:13 天を広げ、 地の基を据えた、 あなたを造られた主を忘れたのか。 滅ぼそうと備える虐げる者の激しい怒りのために、 一日中、絶えず恐れているのか。 虐げる者の激しい怒りはどこにあるのか。
ISA 51:14 捕らわれて流浪する者は、すぐに解放される。 彼は死んで穴に下ることがなく、 そのパンが尽きることもない。
ISA 51:15 わたしはあなたの神、主。 海をかき立て、その波をとどろかせる者。 その名は万軍の主である。
ISA 51:16 わたしは自分の言葉をあなたの口に置き、 御手の陰であなたを覆った。 天を植え、 地の基を据え、 シオンに『あなたはわたしの民』と言うためである。」
ISA 51:17 目覚めよ、目覚めよ。 エルサレムよ、立ち上がれ。 あなたは主の御手から、その憤りの杯を飲んだ。 よろめきの杯、その大鉢を飲み、 飲み干した。
ISA 51:18 彼女が産んだすべての息子の中に、彼女を導く者はなく、 彼女が育てたすべての息子の中に、彼女の手を取る者もいない。
ISA 51:19 この二つのことがあなたに起こった。 だれがあなたのために嘆くだろうか。 荒廃と滅び、 飢饉と剣である。 どうしてわたしはあなたを慰められるだろうか。
ISA 51:20 あなたの息子たちは気を失い、 網にかかったかもしかのように、 すべての通りの角に倒れている。 彼らは主の憤りと、 あなたの神の叱責に満たされている。
ISA 51:21 それゆえ今、苦しむ者よ、これを聞け。 ぶどう酒によらずに酔っている者よ。
ISA 51:22 あなたの主なる神、 ご自分の民の訴えを弁護するあなたの神は、こう言われる。 「見よ、わたしはあなたの手から、よろめきの杯、 わたしの憤りの杯の大鉢を取り上げた。 あなたはもう二度とそれを飲まない。
ISA 51:23 わたしはそれを、あなたを苦しめる者たちの手に渡す。 彼らはあなたに、『身をかがめよ。われわれがその上を歩こう』と言った。 あなたは自分の背を地面のようにし、 人々が歩く通りのようにした。」
ISA 52:1 目覚めよ、目覚めよ。 シオンよ、あなたの力をまとえ。 聖なる都エルサレムよ、 美しい衣をまとえ。 無割礼の者と汚れた者は、 もはや二度とあなたの中に入らないからだ。
ISA 52:2 ちりを振り払え。 エルサレムよ、起き上がって座れ。 捕らわれたシオンの娘よ、 首の縄を解け。
ISA 52:3 主はこう言われる。 「あなたがたは代価なしに売られた。 それゆえ、金を払わずに贖われる。」
ISA 52:4 主なる神はこう言われる。 「初め、わたしの民は寄留するためにエジプトへ下って行った。 その後、アッシリア人が理由もなく彼らを虐げた。
ISA 52:5 それゆえ今、ここでわたしはどうすべきか」と主は言われる。 「わたしの民は代価もなく連れ去られている。 彼らを支配する者たちはあざけり、 わたしの名は一日中、絶えず冒涜されている」と主は言われる。
ISA 52:6 「それゆえ、わたしの民はわたしの名を知る。 それゆえ、その日、彼らは知る。 語っているのはわたしであることを。 見よ、わたしである。」
ISA 52:7 良い知らせを伝え、 平和を告げ知らせ、 良い知らせを伝え、 救いを告げ知らせ、 シオンに「あなたの神は王である」と言う者の足は、 山々の上でなんと美しいことか。
ISA 52:8 あなたの見張りたちは声を上げ、 ともに喜び歌う。 主がシオンに帰られる時、 彼らはそれを目の当たりに見るからだ。
ISA 52:9 エルサレムの荒れ果てた場所よ、 喜びの声を上げ、ともに歌え。 主がご自分の民を慰め、 エルサレムを贖われたからだ。
ISA 52:10 主はすべての国々の目の前で、 ご自分の聖なる御腕をあらわにされた。 地のすべての果ては、 われわれの神の救いを見る。
ISA 52:11 去れ。去れ。 そこから出よ。 汚れたものに触れてはならない。 彼女の中から出よ。 主の器を担う者たちよ、身を清めよ。
ISA 52:12 あなたがたは急いで出ることも、 逃げるように去ることもない。 主があなたがたの前を進み、 イスラエルの神があなたがたのしんがりとなられるからだ。
ISA 52:13 見よ、わたしのしもべは賢く行動する。 彼は高く上げられ、引き上げられ、 非常に高くされる。
ISA 52:14 多くの者があなたを見て驚いたように、 その姿は人とは思えないほど損なわれ、 その形も、人の子らのものとは思えないほど損なわれていた。
ISA 52:15 そのように、彼は多くの国々をきよめる。 王たちは彼の前で口を閉ざす。 彼らは、自分たちに告げられていなかったことを見、 聞いたことのなかったことを悟るからだ。
ISA 53:1 だれがわれわれの知らせを信じたのか。 主の御腕はだれに現されたのか。
ISA 53:2 彼は主の前で若木のように、 乾いた地から出る根のように育った。 彼には人目を引く姿も威厳もなく、 われわれが見ても、慕うような美しさはなかった。
ISA 53:3 彼はさげすまれ、 人々から拒まれた。 苦しみの人で、 病をよく知っていた。 人々が顔を背ける者のようにさげすまれ、 われわれも彼を重んじなかった。
ISA 53:4 まことに、彼はわれわれの病を負い、 われわれの苦しみを担った。 それなのに、われわれは彼が災いを受け、 神に打たれ、苦しめられたのだと考えた。
ISA 53:5 しかし、彼はわれわれの背きのために刺し貫かれ、 われわれの咎のために打ち砕かれた。 われわれに平和をもたらす懲らしめが彼の上にあり、 その傷によって、われわれは癒やされた。
ISA 53:6 われわれはみな羊のように迷い、 それぞれ自分の道へ向かった。 しかし主は、われわれすべての咎を彼に負わせた。
ISA 53:7 彼は虐げられ、 苦しめられても口を開かなかった。 ほふり場に引かれて行く子羊のように、 毛を刈る者の前で黙っている羊のように、 彼は口を開かなかった。
ISA 53:8 彼は虐げと裁きによって取り去られた。 彼の世代について、だれが考えただろうか。 彼が生ける者の地から断たれ、 わたしの民の背きのために打たれたことを。
ISA 53:9 彼の墓は悪人たちとともに定められ、 死んだ時には富む者とともにされた。 彼は暴力を行わず、 その口には偽りもなかったのに。
ISA 53:10 しかし、彼を打ち砕き、 苦しめることは主の御心であった。 その命が罪のためのささげ物となるなら、 彼は子孫を見る。 彼はその日々を長くし、 主の御心は彼の手によって成し遂げられる。
ISA 53:11 彼は苦しみの果てに、 光を見て満ち足りる。 わたしの義なるしもべは、自らの知識によって多くの者を義と認め、 彼らの咎を負う。
ISA 53:12 それゆえ、わたしは偉大な者たちとともに彼に分け前を与える。 彼は強い者たちと分捕り物を分け合う。 彼が自分の命を死に至るまで注ぎ出し、 背く者たちの一人に数えられたからだ。 それでも彼は多くの者の罪を負い、 背く者たちのために執り成した。
ISA 54:1 「子を産まなかった不妊の女よ、歌え。 産みの苦しみを味わわなかった女よ、喜び歌い、声を上げよ。 夫のある女の子どもより、見捨てられた女の子どものほうが多くなるからだ」と主は言われる。
ISA 54:2 「あなたの天幕の場所を広げ、 住まいの幕を広く張れ。 惜しんではならない。綱を長くし、杭を強くせよ。
ISA 54:3 あなたは右にも左にも広がり、 あなたの子孫は国々を所有し、 荒れ果てた町々に人を住まわせるからだ。
ISA 54:4 恐れてはならない。あなたは恥を受けないからだ。 うろたえてはならない。あなたは失望しないからだ。 あなたは若い時の恥を忘れ、 やもめであった時の辱めを、もう思い出さない。
ISA 54:5 あなたを造られた方はあなたの夫。 その名は万軍の主。 イスラエルの聖なる方は、あなたを贖う方。 全地の神と呼ばれる。
ISA 54:6 主はあなたを、捨てられて心を悲しませた妻、 若い時に妻となったのに捨てられた女のように呼び戻された」と、あなたの神は言われる。
ISA 54:7 「ほんのわずかな間、わたしはあなたを見捨てたが、 大いなるあわれみをもって、あなたを集める。
ISA 54:8 怒りがあふれた時、ほんの一瞬、わたしはあなたから顔を隠した。 しかし、永遠の慈しみをもって、あなたをあわれむ」と、あなたを贖う方である主は言われる。
ISA 54:9 「これはわたしにとって、ノアの洪水の時のようなものだ。 ノアの洪水が二度と地を覆わないと誓ったように、 わたしはあなたに怒らず、あなたを叱らないと誓った。
ISA 54:10 山々が去り、 丘々が移っても、 わたしの慈しみはあなたから去らず、 わたしの平和の契約は動かされない」と、 あなたをあわれむ主は言われる。
ISA 54:11 「苦しめられ、嵐にもまれ、慰められなかった女よ。 見よ、わたしは美しい色であなたの石を据え、 サファイアであなたの基を置く。
ISA 54:12 わたしはあなたの小塔をルビーで、 門を輝く宝石で造り、 城壁をすべて宝石で造る。
ISA 54:13 あなたの子どもたちはみな主に教えられ、 あなたの子どもたちの平和は大きい。
ISA 54:14 あなたは義によって堅く立てられる。 虐げから遠く離れ、 恐れることはない。 恐怖からも遠く離れ、 それがあなたに近づくことはない。
ISA 54:15 見よ、彼らが集まっても、それはわたしによるのではない。 あなたに敵対して集まる者は、あなたのゆえに倒れる。
ISA 54:16 見よ、炭火をあおって炎を起こし、 自分の仕事のために武器を造る鍛冶屋を創造したのは、わたしである。 滅ぼすために破壊する者を創造したのも、わたしである。
ISA 54:17 あなたに向かって造られるどの武器も勝つことはない。 裁きの場であなたに逆らって立つすべての舌を、あなたは罪に定める。 これが主のしもべたちの受け継ぐもの。 彼らの義はわたしから出る」と主は言われる。
ISA 55:1 「さあ、渇いている者はみな、水のところに来なさい。 金のない者も来て、買って食べなさい。 さあ、金も代価も払わずに、ぶどう酒と乳を買いなさい。
ISA 55:2 なぜ、パンでないもののために金を払い、 満たすことのできないもののために働くのか。 わたしによく聞き従い、良いものを食べよ。 豊かなもので、あなたがたの心を喜ばせよ。
ISA 55:3 耳を傾けて、わたしのもとに来なさい。 聞け。そうすれば、あなたがたは生きる。 わたしはあなたがたと永遠の契約を結び、ダビデへの確かな慈しみを与える。
ISA 55:4 見よ、わたしは彼を諸国の民への証人、 諸国の民の指導者、司令官として立てた。
ISA 55:5 見よ、あなたは自分の知らない国を呼び、 あなたを知らなかった国が、あなたのもとへ走って来る。 あなたの神、主のゆえに、 イスラエルの聖なる方のゆえに。 主があなたに栄光を与えられたからだ。」
ISA 55:6 主を見いだすことのできる間に、主を求めよ。 主が近くにおられる間に、呼び求めよ。
ISA 55:7 悪人は自分の道を捨て、 不義を行う者は自分の思いを捨てよ。 主に立ち返れ。そうすれば、主は彼をあわれんでくださる。 われわれの神に立ち返れ。神は豊かに赦してくださるからだ。
ISA 55:8 「わたしの思いは、あなたがたの思いとは異なり、 あなたがたの道は、わたしの道とは異なる」と主は言われる。
ISA 55:9 「天が地より高いように、 わたしの道はあなたがたの道より高く、 わたしの思いはあなたがたの思いより高い。
ISA 55:10 雨や雪が天から降り、 そこへ戻らず、地を潤し、 芽を出させ、実らせ、 種をまく者には種を、食べる者にはパンを与えるように、
ISA 55:11 わたしの口から出るわたしの言葉も、そのようである。 むなしくわたしのもとに戻ることはなく、 わたしの望むことを成し遂げ、 わたしが送り出した目的を果たす。
ISA 55:12 あなたがたは喜びをもって出て行き、 平和のうちに導き出される。 山々と丘々は、あなたがたの前で喜び歌い、 野のすべての木々は手を打ち鳴らす。
ISA 55:13 いばらの代わりに糸杉が生え、 茨の代わりにミルトスが生える。 それは主の名声となり、 断ち切られることのない永遠のしるしとなる。」
ISA 56:1 主はこう言われる。 「公正を守り、 正しいことを行え。 わたしの救いは近く、 わたしの義はまもなく現されるからだ。
ISA 56:2 これを行う人、 これを堅く守る人の子は幸いである。 安息日を汚さずに守り、 その手をどんな悪からも守る者は幸いである。」
ISA 56:3 主に加わった外国人は、 「主は必ず私をその民から引き離す」と言ってはならない。 宦官も、「見よ、私は枯れた木だ」と言ってはならない。
ISA 56:4 主はこう言われる。「わたしの安息日を守り、 わたしの喜ぶことを選び、 わたしの契約を堅く守る宦官たちに、
ISA 56:5 わたしは自分の家と城壁の内に、 息子や娘にまさる記念と名を与える。 断ち切られることのない永遠の名を彼らに与える。
ISA 56:6 また、主に加わって主に仕え、 主の御名を愛し、 そのしもべとなる外国人、 安息日を汚さずに守り、 わたしの契約を堅く守るすべての者を、
ISA 56:7 わたしの聖なる山に連れて来て、 わたしの祈りの家で喜ばせる。 彼らの全焼のささげ物といけにえは、 わたしの祭壇の上で受け入れられる。 わたしの家は、すべての民の祈りの家と呼ばれるからだ。」
ISA 56:8 イスラエルから追い散らされた者たちを集める主なる神は言われる。 「すでに彼のもとに集められた者たちに加えて、 わたしはさらにほかの者たちを彼のもとに集める。」
ISA 56:9 野のすべての獣よ、 森のすべての獣よ、 食い尽くしに来い。
ISA 56:10 イスラエルの見張りたちは目が見えず、 みな知識がない。 彼らはみな、ほえることのできない、 口のきけない犬だ。 夢を見て横たわり、まどろむことを好む。
ISA 56:11 しかも、その犬たちは貪欲で、 決して満足することがない。 彼らは悟ることのできない羊飼いたちだ。 みな自分の道へ向かい、 一人残らず自分の利益を求めている。
ISA 56:12 彼らは言う。「さあ、私はぶどう酒を持って来よう。 われわれは濃い酒を存分に飲もう。 明日も今日と同じで、 しかも、さらに大いなる日となる。」
ISA 57:1 義人が滅びても、 だれもそれを心に留めない。 慈しみ深い人々が取り去られても、 義人が災いを免れるために取り去られることを、だれも考えない。
ISA 57:2 彼は平和のうちに入る。 正しく歩む者はそれぞれ、 自分の床で安らぐ。
ISA 57:3 「しかし、魔術を行う女の息子たちよ、 姦淫する者と遊女の子孫よ、ここに近づけ。
ISA 57:4 あなたがたはだれをあざけっているのか。 だれに向かって大きく口を開き、 舌を突き出しているのか。 あなたがたは背きの子ども、 偽りの子孫ではないか。
ISA 57:5 あなたがたは樫の木々の間、 すべての青々とした木の下で欲情に身を燃やし、 谷で、 岩の裂け目の下で子どもたちを殺している。
ISA 57:6 谷の滑らかな石の中に、あなたの受ける分がある。 それらこそ、あなたの割り当てである。 あなたはそれらに飲み物のささげ物を注ぎ、 ささげ物をささげた。 わたしはこれらのことで心を和らげるだろうか。
ISA 57:7 あなたは高くそびえる山の上に床を置き、 そこにも上って行って、いけにえをささげた。
ISA 57:8 あなたは扉と柱の後ろに、自分の記念のしるしを置いた。 あなたはわたし以外の者に自分をさらし、 上って行ったからだ。 あなたは自分の床を広げ、 彼らと契約を結んだ。 あなたは彼らの床を見て、それを愛した。
ISA 57:9 あなたは油を携えて王のもとへ行き、 香料を増し加え、 使者たちを遠くへ送り、 自分をよみにまで低くした。
ISA 57:10 あなたは長い旅路に疲れ果てても、 『むなしい』とは言わなかった。 あなたは力を取り戻した。 それゆえ、弱り果てなかった。
ISA 57:11 「あなたはだれを恐れ、おびえたので、 偽りを語り、 わたしを思い出さず、心にも留めなかったのか。 わたしが長い間、黙っていたので、 あなたはわたしを恐れないのではないか。
ISA 57:12 わたしはあなたの義を明らかにする。 しかし、あなたの行いはあなたの役に立たない。
ISA 57:13 あなたが叫ぶ時、 あなたが集めた者たちに救ってもらえ。 しかし、風が彼らを運び去り、 一息ですべてを吹き払う。 しかし、わたしに身を避ける者は地を所有し、 わたしの聖なる山を受け継ぐ。」
ISA 57:14 人は言う。「築け、築け。道を備えよ。 わたしの民の道から、つまずきとなるものを取り除け。」
ISA 57:15 高くそびえ、永遠を住まいとし、 その名を「聖」と呼ばれる方は、こう言われる。 「わたしは高く聖なる場所に住み、心砕かれ、へりくだった者とともにいる。 へりくだった者の霊を生き返らせ、 心砕かれた者の心を生き返らせる。
ISA 57:16 わたしは永遠に争うことも、いつまでも怒ることもしない。 そうでなければ、霊はわたしの前で弱り果て、 わたしが造った命も弱り果てるからだ。
ISA 57:17 彼の貪欲という咎のために、わたしは怒って彼を打った。 わたしは身を隠して怒ったが、 彼は心の道に従って背き続けた。
ISA 57:18 わたしは彼の道を見たが、彼を癒やす。 わたしは彼を導き、 彼と、彼のために嘆く者たちに慰めを回復する。
ISA 57:19 わたしは唇の実を創造する。 遠くにいる者にも、近くにいる者にも、平和あれ。平和あれ」と主は言われる。 「わたしは彼らを癒やす。」
ISA 57:20 しかし、悪人は静まることのできない荒れ狂う海のようだ。 その水は泥と汚れを巻き上げる。
ISA 57:21 私の神は言われる。 「悪人には平和がない。」
ISA 58:1 「声を限りに叫べ。控えてはならない。 角笛のように声を上げよ。 わたしの民にその背きを、 ヤコブの家にその罪を告げよ。
ISA 58:2 それでも彼らは日々わたしを求め、 わたしの道を知ることを喜んでいる。 義を行い、 自分たちの神の定めを捨てなかった国のように、 彼らはわたしに正しい裁きを求め、 神に近づくことを喜んでいる。
ISA 58:3 彼らは言う。『なぜ私たちは断食したのに、あなたは見てくださらないのですか。 なぜ自分を苦しめたのに、あなたは気づいてくださらないのですか。』 「見よ、あなたがたは断食の日にも自分の楽しみを求め、 労働者をみな虐げている。
ISA 58:4 見よ、あなたがたは争いと口論のために断食し、 悪意のこぶしで打つために断食している。 今日のような断食では、あなたがたの声は高い所に届かない。
ISA 58:5 これが、わたしの選んだ断食なのか。 人が自分を苦しめる日なのか。 葦のように頭を垂れ、 粗布と灰を自分の下に敷くことなのか。 あなたはこれを断食、 主に受け入れられる日と呼ぶのか。
ISA 58:6 「わたしが選んだ断食は、これではないか。 悪の鎖を解き、 くびきの縄をほどき、 虐げられている者たちを自由にし、 すべてのくびきを打ち壊すことではないか。
ISA 58:7 あなたのパンを飢えた者に分け与え、 家を追われた貧しい者たちを迎え入れることではないか。 裸の者を見たなら、 その人を覆い、 自分の肉親から身を隠さないことではないか。
ISA 58:8 その時、あなたの光は朝日のように差し出て、 あなたの癒やしは速やかに現れる。 あなたの義はあなたの前を進み、 主の栄光があなたのしんがりとなる。
ISA 58:9 その時、あなたが呼べば、主は答えられる。 あなたが助けを叫び求めれば、主は『ここにいる』と言われる。 「もし、あなたが自分の中からくびきを取り除き、 指をさすことと、 悪を語ることをやめ、
ISA 58:10 飢えた者のために自分を差し出し、 苦しむ者を満ち足らせるなら、 あなたの光は闇の中から昇り、 あなたの暗がりは真昼のようになる。
ISA 58:11 主は絶えずあなたを導き、 乾ききった場所でもあなたを満ち足らせ、 あなたの骨を強くされる。 あなたは潤された園のように、 水の絶えることのない 泉のようになる。
ISA 58:12 あなたから出た者たちは、昔の荒れ果てた場所を建て直す。 あなたは代々の基を立て直す。 あなたは『城壁の破れを修復する者』、 『人が住むための道を回復する者』と呼ばれる。
ISA 58:13 「もし、あなたが安息日に自分の足を引き止め、 わたしの聖なる日に自分の楽しみを行わず、 安息日を喜びの日と呼び、 主の聖なる日を尊いものと呼び、 それを尊び、 自分の道を行わず、 自分の楽しみを求めず、 自分の言葉を語らないなら、
ISA 58:14 あなたは主にあって喜ぶ。 わたしはあなたを地の高い所へ進ませ、 あなたの父ヤコブの相続財産であなたを養う。」 主の口がこれを語った。
ISA 59:1 見よ、主の御手は救えないほど短くなく、 その耳は聞こえないほど鈍くない。
ISA 59:2 しかし、あなたがたの咎が、あなたがたと、あなたがたの神との間を隔て、 あなたがたの罪が御顔を隠したので、 主は聞こうとされない。
ISA 59:3 あなたがたの手は血で汚れ、 指は咎で汚れている。 あなたがたの唇は偽りを語り、 舌は悪をつぶやく。
ISA 59:4 義をもって訴える者はなく、 真実をもって弁護する者もいない。 彼らはむなしいものに信頼し、 偽りを語る。 災いを身ごもり、 咎を産む。
ISA 59:5 彼らはまむしの卵をかえし、 蜘蛛の巣を織る。 その卵を食べる者は死に、 卵がつぶされると、まむしが出て来る。
ISA 59:6 その巣が衣になることはなく、 彼らは自分の行いで身を覆うこともできない。 彼らの行いは咎の行いであり、 その手には暴力の業がある。
ISA 59:7 彼らの足は悪へ走り、 罪のない者の血を流そうと急ぐ。 彼らの思いは咎の思い。 荒廃と滅びがその道にある。
ISA 59:8 彼らは平和の道を知らず、 その道筋には公正がない。 彼らは自分のために曲がった道を造った。 そこを歩む者はだれも平和を知らない。
ISA 59:9 それゆえ、公正はわれわれから遠く、 義はわれわれに追いつかない。 われわれは光を待ち望むが、見よ、闇があり、 輝きを待ち望むが、暗がりの中を歩く。
ISA 59:10 われわれは目の見えない者のように壁を手探りし、 目のない者のように手探りする。 真昼でも夕暮れのようにつまずき、 力ある者たちの間で、死者のようになっている。
ISA 59:11 われわれはみな熊のようにうなり、 鳩のように悲しげにうめく。 公正を待ち望むが、それはなく、 救いを待ち望むが、われわれから遠く離れている。
ISA 59:12 われわれの背きは御前で増し加わり、 われわれの罪はわれわれに不利な証言をする。 われわれの背きはわれわれとともにあり、 われわれは自分たちの咎を知っている。
ISA 59:13 主に背き、主を否み、 われわれの神に従うことから離れ、 虐げと反逆を語り、 心に偽りの言葉を思い描いて口にする。
ISA 59:14 公正は後ろへ退けられ、 義は遠く離れて立っている。 真実は通りで倒れ、 正直は入ることができない。
ISA 59:15 まことに、真実は失われ、 悪を離れる者が獲物とされる。 主はこれを見られ、 公正がないことを良いとされなかった。
ISA 59:16 主は人がいないのを見て、 執り成す者がいないことに驚かれた。 それゆえ、ご自分の御腕が救いをもたらし、 ご自分の義が主を支えた。
ISA 59:17 主は義を胸当てのように身に着け、 救いのかぶとを頭にかぶられた。 復讐の衣をまとい、 熱意を外套のように身にまとわれた。
ISA 59:18 彼らの行いに応じて、 主はふさわしく報いる。 敵対する者たちには憤りを、 敵には報いを与え、 島々にもその受けるべきものを返す。
ISA 59:19 人々は西から主の御名を恐れ、 日の昇る所からその栄光を恐れる。 主は押し寄せる川のように来られ、 主の息がそれを駆り立てるからだ。
ISA 59:20 「贖う方がシオンに来る。 ヤコブの中で背きから立ち返る者たちのもとに来る」と、主は言われる。
ISA 59:21 主は言われる。「わたしは、これを彼らと結ぶわたしの契約とする。あなたの上にあるわたしの霊と、わたしがあなたの口に置いたわたしの言葉は、あなたの口からも、あなたの子孫の口からも、あなたの子孫の子孫の口からも離れない」と主は言われる。「今から永遠に。」
ISA 60:1 「起きよ。光を放て。あなたの光が来たからだ。 主の栄光があなたの上に昇った。
ISA 60:2 見よ、闇が地を覆い、 濃い闇が諸国の民を覆う。 しかし、主はあなたの上に昇られ、 その栄光があなたの上に現れる。
ISA 60:3 国々はあなたの光のもとに来て、 王たちはあなたの昇る輝きのもとに来る。
ISA 60:4 「目を上げて周囲を見よ。 彼らはみな集まり、 あなたのもとに来る。 あなたの息子たちは遠くから来て、 あなたの娘たちは腕に抱かれて来る。
ISA 60:5 その時、あなたは見て輝き、 あなたの胸は高鳴り、心は広くなる。 海の豊かさがあなたのもとに移され、 国々の富があなたのもとに来るからだ。
ISA 60:6 らくだの大群があなたを覆う。 ミディアンとエパのヒトコブラクダも。 シェバからの者たちはみな来る。 彼らは金と乳香を携え、 主への賛美を告げ知らせる。
ISA 60:7 ケダルのすべての羊の群れがあなたのもとに集められ、 ネバヨテの雄羊があなたに仕える。 それらはわたしの祭壇に受け入れられるささげ物となり、 わたしは栄光あるわたしの家を美しくする。
ISA 60:8 「雲のように飛び、 鳩が自分の窓へ飛ぶように来る、この者たちはだれか。
ISA 60:9 まことに、島々はわたしを待ち望み、 タルシシュの船々が先頭に立つ。 あなたの息子たちを遠くから、 彼らの銀と金とともに連れて来るためである。 あなたの神、主の御名のため、 イスラエルの聖なる方のためである。 その方があなたに栄光を与えたからだ。
ISA 60:10 「外国人たちはあなたの城壁を建て直し、 彼らの王たちはあなたに仕える。 わたしは怒りによってあなたを打ったが、 恵みをもってあなたをあわれんだからだ。
ISA 60:11 あなたの門は絶えず開かれ、昼も夜も閉じられない。国々の富があなたのもとへ運ばれ、その王たちが連れられて来るためである。
ISA 60:12 あなたに仕えない国と王国は滅び、その国々は完全に荒れ果てる。
ISA 60:13 「レバノンの栄光、すなわち糸杉、松、つげの木が、ともにあなたのもとに来る。わたしの聖所の場所を美しくし、わたしの足を置く場所に栄光を与える。
ISA 60:14 あなたを苦しめた者たちの息子は、身をかがめてあなたのもとに来る。 あなたをさげすんだ者たちはみな、あなたの足の裏にひれ伏す。 彼らはあなたを『主の都』、 『イスラエルの聖なる方のシオン』と呼ぶ。
ISA 60:15 「あなたは見捨てられ、憎まれ、 だれも通る者がいなかったが、 わたしはあなたを永遠の誇り、 代々にわたる喜びとする。
ISA 60:16 あなたは国々の乳を飲み、王たちの乳房から乳を飲む。 その時、あなたは知る。 わたし、主があなたの救い主、 あなたを贖う方、 ヤコブの力ある方であることを。
ISA 60:17 青銅の代わりに金を持って来る。 鉄の代わりに銀を、 木の代わりに青銅を、 石の代わりに鉄を持って来る。 また、わたしは平和をあなたの監督者とし、 義をあなたの支配者とする。
ISA 60:18 あなたの地では、もはや暴力が聞かれず、 国境の内では、荒廃も滅びも聞かれない。 あなたは自分の城壁を『救い』と呼び、 門を『賛美』と呼ぶ。
ISA 60:19 昼には、太陽がもはやあなたの光とはならず、 月の輝きもあなたを照らさない。 主があなたの永遠の光となり、 あなたの神があなたの栄光となられる。
ISA 60:20 あなたの太陽はもはや沈まず、 あなたの月も姿を隠さない。 主があなたの永遠の光となり、 あなたの嘆きの日々は終わるからだ。
ISA 60:21 その時、あなたの民はみな義人となり、 永遠に地を受け継ぐ。 彼らはわたしが植えた若枝、 わたしの手の業であり、 わたしが栄光を現すためのものである。
ISA 60:22 小さな者は千人となり、 最も小さい者は強い国となる。 わたし、主が、その時が来れば速やかにこれを行う。」
ISA 61:1 主なる神の霊が私の上にある。 主は私に油を注ぎ、へりくだった者たちに良い知らせを伝えさせた。 主は私を遣わして、心の打ち砕かれた者を癒やし、 捕らわれ人に自由を、 縛られている者に解放を告げさせ、
ISA 61:2 主の恵みの年と、 われわれの神の復讐の日を告げ、 嘆くすべての者を慰め、
ISA 61:3 シオンで嘆く者たちのために備え、 灰の代わりに花冠を、 嘆きの代わりに喜びの油を、 重く沈んだ霊の代わりに賛美の衣を与えさせた。 彼らは義の木々、 主が植えたもの、 その栄光を現すためのものと呼ばれる。
ISA 61:4 彼らは昔の廃墟を建て直し、 以前に荒れ果てた場所を復興する。 代々にわたって荒れ果てていた町々を、 修復する。
ISA 61:5 よそ者たちは立って、あなたがたの羊の群れを養い、 外国人はあなたがたの畑とぶどう畑で働く。
ISA 61:6 しかし、あなたがたは主の祭司と呼ばれ、 人々はあなたがたを、われわれの神に仕える者と呼ぶ。 あなたがたは国々の富を食べ、 彼らの栄光を誇る。
ISA 61:7 あなたがたは恥の代わりに二倍のものを受ける。 辱めの代わりに、彼らは自分たちの受ける分を喜ぶ。 それゆえ、彼らは自分たちの地で二倍のものを所有し、 永遠の喜びを得る。
ISA 61:8 「わたし、主は公正を愛し、 強奪と不義を憎む。 わたしは真実をもって彼らに報いを与え、 彼らと永遠の契約を結ぶ。
ISA 61:9 彼らの子孫は国々の間で知られ、 その子らは諸国の民の間で知られる。 彼らを見る者はみな、 彼らが主に祝福された子孫であることを認める。」
ISA 61:10 私は主にあって大いに喜ぶ。 私は私の神にあって喜び躍る。 主が私に救いの衣を着せ、 義の上着で覆ってくださった。 花婿が花冠で身を飾るように、 花嫁が宝石で身を飾るように。
ISA 61:11 地が芽を出し、 園がそこにまかれた種を芽生えさせるように、 主なる神は、すべての国々の前に義と賛美を芽生えさせられる。
ISA 62:1 シオンのために、私は黙っていない。 エルサレムのために、私は休まない。 その義が夜明けの光のように輝き出し、 その救いが燃えるたいまつのようになるまでは。
ISA 62:2 国々はあなたの義を見、 すべての王はあなたの栄光を見る。 あなたは新しい名で呼ばれる。 主の口がその名を定める。
ISA 62:3 あなたは主の御手にある美しい冠、 あなたの神の御手にある王の冠となる。
ISA 62:4 あなたはもはや「見捨てられた女」と呼ばれず、 あなたの地も、もはや「荒れ果てた地」と呼ばれない。 あなたは「ヘフツィバ」と呼ばれ、 あなたの地は「ベウラ」と呼ばれる。 主があなたを喜ばれ、 あなたの地は「めとられた地」となるからだ。
ISA 62:5 若者が処女をめとるように、 あなたの子らはあなたと固く結ばれる。 花婿が花嫁を喜ぶように、 あなたの神はあなたを喜ばれる。
ISA 62:6 エルサレムよ、わたしはあなたの城壁の上に見張りを置いた。 彼らは昼も夜も決して黙らない。 主に呼びかける者たちよ、休んではならない。
ISA 62:7 主がエルサレムを堅く立て、 地上で賛美されるものとされるまで、主を休ませてはならない。
ISA 62:8 主はその右手と、 力ある御腕にかけて誓われた。 「わたしは二度と、あなたの穀物を敵の食物として与えない。 外国人が、あなたの労苦による新しいぶどう酒を飲むこともない。
ISA 62:9 それを刈り入れた者たちが食べて、主をほめたたえ、 それを集めた者たちが、わたしの聖所の庭で飲む。」
ISA 62:10 門を通れ。通れ。 民の道を備えよ。 大路を築け。築け。 石を取り除け。 諸国の民のために旗を掲げよ。
ISA 62:11 見よ、主は地の果てにまで告げられた。 「シオンの娘に言え。 『見よ、あなたの救いが来る。 見よ、その報いは主とともにあり、 その報酬は御前にある。』」
ISA 62:12 彼らは「聖なる民、 主に贖われた者たち」と呼ばれる。 あなたは「尋ね求められる者、 見捨てられない町」と呼ばれる。
ISA 63:1 エドムから来るこの者はだれか。 ボツラから赤く染まった衣を着て来るこの者は。 輝かしい衣をまとい、 大いなる力をもって進むこの者はだれか。 「義をもって語り、 救う力に富むわたしである。」
ISA 63:2 なぜ、あなたの衣は赤く、 あなたの衣服はぶどう搾り場を踏む者のようなのか。
ISA 63:3 「わたしは一人でぶどう搾り場を踏んだ。 諸国の民の中から、だれもわたしとともにいなかった。 わたしは怒りをもって彼らを踏み、 憤りをもって彼らを踏みにじった。 彼らの血はわたしの衣に飛び散り、 わたしは衣服をすべて汚した。
ISA 63:4 復讐の日がわたしの心にあり、 わたしに贖われた者たちの年が来たからだ。
ISA 63:5 わたしは見回したが、助ける者はなく、 支える者がいないことに驚いた。 それゆえ、わたし自身の腕がわたしに救いをもたらし、 わたし自身の憤りがわたしを支えた。
ISA 63:6 わたしは怒りをもって諸国の民を踏みつけ、 憤りをもって彼らを酔わせ、 その血を地に流した。」
ISA 63:7 私は主の慈しみと、 主への賛美を語ろう。 主がわれわれに与えてくださったすべてのことに応じて。 主がイスラエルの家に与えられた大いなる恵みを、 そのあわれみと、 豊かな慈しみに応じて語ろう。
ISA 63:8 主は言われた。「まことに、彼らはわたしの民、 偽りを行わない子どもたちである。」 こうして主は彼らの救い主となられた。
ISA 63:9 彼らのすべての苦しみにおいて、主も苦しみ、 御前の使いが彼らを救った。 主は愛とあわれみによって彼らを贖い、 彼らを担い、 昔の日々の間ずっと運ばれた。
ISA 63:10 しかし、彼らは背き、 主の霊を悲しませた。 それゆえ、主は彼らの敵となり、 ご自身で彼らと戦われた。
ISA 63:11 その時、主は昔の日々、モーセとその民を思い出された。 そして言った。 「ご自分の群れの牧者たちとともに彼らを海から引き上げられた方はどこにおられるのか。 彼らのただ中にご自分の霊を置かれた方はどこにおられるのか。」
ISA 63:12 ご自分の栄光ある御腕をモーセの右手に伴わせ、 ご自分のために永遠の名を得ようと、彼らの前で水を分けられた方はどこにおられるのか。
ISA 63:13 深みを通って彼らを導き、 荒野を行く馬のように、 彼らをつまずかせなかった方はどこにおられるのか。
ISA 63:14 家畜が谷に下って行く時のように、 主の霊は彼らを休ませた。 このように、あなたはご自分の民を導き、ご自分のために栄光ある名を得られた。
ISA 63:15 天から見下ろし、 あなたの聖なる栄光の住まいからご覧ください。 あなたの熱意と力ある御業はどこにあるのか。 あなたの深い思いとあわれみは、私に向けられずにいる。
ISA 63:16 まことに、あなたはわれわれの父。 アブラハムがわれわれを知らず、 イスラエルがわれわれを認めなくても。 主よ、あなたはわれわれの父。 「永遠からわれわれを贖う方」が、あなたの名。
ISA 63:17 主よ、なぜあなたはわれわれをあなたの道から迷わせ、 われわれの心をかたくなにして、あなたを恐れないようにされるのか。 あなたのしもべたちのため、 あなたの相続財産である諸部族のために、帰って来てください。
ISA 63:18 あなたの聖なる民がその地を所有したのは、ほんのわずかな間だった。 われわれの敵対者たちは、あなたの聖所を踏みにじった。
ISA 63:19 われわれは、あなたが一度も治められなかった者たち、 あなたの名で呼ばれなかった者たちのようになった。
ISA 64:1 ああ、あなたが天を裂いて、 下って来てくださいますように。 山々があなたの御前で震えますように。
ISA 64:2 火が柴に燃えつき、 火が水を沸き立たせる時のように。 あなたの名を敵対する者たちに知らせ、 国々があなたの御前で震えるようにしてください。
ISA 64:3 われわれが予想もしなかった恐るべきことを行われた時、 あなたは下って来られ、山々はあなたの御前で震えた。
ISA 64:4 昔から、人は聞いたことも、 耳で聞き知ったこともなく、 あなたのほかに、待ち望む者のために働かれる神を、 目で見た者もいない。
ISA 64:5 あなたは、喜んで義を行い、 あなたの道であなたを覚える者を迎えられる。 見よ、あなたは怒られ、われわれは罪を犯した。 われわれは長い間、罪の中にいた。 それでも救われるだろうか。
ISA 64:6 われわれはみな、汚れた者のようになり、 われわれの義はすべて、汚れた衣のようだ。 われわれはみな葉のようにしおれ、 われわれの咎は風のように、われわれを運び去る。
ISA 64:7 あなたの御名を呼び求める者も、 奮い立ってあなたにすがる者もいない。 あなたはわれわれから御顔を隠し、 われわれの咎の力に、われわれを委ねられた。
ISA 64:8 しかし今、主よ、あなたはわれわれの父。 われわれは粘土で、あなたはわれわれの陶器師。 われわれはみな、あなたの御手の業。
ISA 64:9 主よ、激しく怒らないでください。 いつまでも咎を覚えていないでください。 どうか目を留めて、ご覧ください。 われわれはみな、あなたの民。
ISA 64:10 あなたの聖なる町々は荒野となった。 シオンは荒野となり、 エルサレムは荒れ果てた。
ISA 64:11 われわれの父祖たちがあなたをほめたたえた、 われわれの聖なる美しい宮は火で焼かれた。 われわれの慕っていた場所は、すべて荒れ果てた。
ISA 64:12 主よ、これらのことがあっても、なお身を抑えておられるのか。 黙ったまま、われわれをこれほど激しく苦しめられるのか。
ISA 65:1 「わたしを求めなかった者たちが、わたしを尋ね求めた。 わたしを捜さなかった者たちが、わたしを見いだした。 わたしの名で呼ばれなかった国民に、『わたしを見よ。わたしを見よ』と言った。
ISA 65:2 わたしは一日中、背く民に向かって両手を広げていた。 彼らは良くない道を、 自分たちの思いに従って歩む。
ISA 65:3 彼らは絶えず、わたしの面前でわたしを怒らせ、 園でいけにえをささげ、 れんがの上で香をたく。
ISA 65:4 墓の間に座り、 隠れた場所で夜を過ごし、 豚の肉を食べ、 器の中には忌まわしいものの汁がある。
ISA 65:5 彼らは言う。『自分の所にいろ。 私に近づくな。 私はあなたより聖いからだ。』 この者たちは、わたしの鼻に入る煙、 一日中燃え続ける火である。
ISA 65:6 「見よ、それはわたしの前に書き記されている。 わたしは黙っていない。 必ず報いる。 まことに、彼らの懐に報いる。
ISA 65:7 あなたがた自身の咎と、あなたがたの父祖たちの咎をともに報いる」と主は言われる。 「彼らは山々で香をたき、 丘々でわたしを冒涜した。 それゆえ、わたしはまず彼らの行いの報いを、その懐に量り返す。」
ISA 65:8 主はこう言われる。 「ぶどうの房の中に新しいぶどう酒が見つかり、 人が『それを滅ぼすな。その中に祝福がある』と言うように、 わたしはしもべたちのために同じようにし、 彼らをすべて滅ぼすことはしない。
ISA 65:9 わたしはヤコブから子孫を、 ユダからわたしの山々を受け継ぐ者を出す。 わたしの選んだ者たちがそれを受け継ぎ、 わたしのしもべたちがそこに住む。
ISA 65:10 わたしを求めたわたしの民のために、 シャロンは羊の群れの囲いとなり、 アコルの谷は牛の群れが伏す場所となる。
ISA 65:11 「しかし、主を捨て、 わたしの聖なる山を忘れ、 「幸運」のために食卓を整え、 「運命」のために混ぜた酒を満たすあなたがたを、
ISA 65:12 わたしは剣に定める。 あなたがたはみな、ほふられるために身をかがめる。 わたしが呼んでも、あなたがたは答えず、 わたしが語っても、聞かなかったからだ。 あなたがたはわたしの目に悪いことを行い、 わたしが喜ばないことを選んだ。」
ISA 65:13 それゆえ、主なる神はこう言われる。 「見よ、わたしのしもべたちは食べるが、 あなたがたは飢える。 見よ、わたしのしもべたちは飲むが、 あなたがたは渇く。 見よ、わたしのしもべたちは喜ぶが、 あなたがたは恥を受ける。
ISA 65:14 見よ、わたしのしもべたちは心の喜びのために歌うが、 あなたがたは心の悲しみのために叫び、 霊の苦しみのために泣き叫ぶ。
ISA 65:15 あなたがたは、自分の名をわたしの選んだ者たちへの呪いとして残す。 主なる神はあなたを殺す。 主はご自分のしもべたちを別の名で呼ばれる。
ISA 65:16 それゆえ、地で自分を祝福する者は、真実の神によって自分を祝福し、 地で誓う者は、真実の神によって誓う。 以前の苦しみは忘れられ、 わたしの目から隠されるからだ。
ISA 65:17 見よ、わたしは新しい天と新しい地を創造する。 以前のものは思い出されず、 心に上ることもない。
ISA 65:18 しかし、わたしが創造するものを永遠に喜び楽しめ。 見よ、わたしはエルサレムを喜びとして創造し、 その民を楽しみとして創造する。
ISA 65:19 わたしはエルサレムを喜び、 わたしの民を楽しむ。 そこではもう、泣く声も、 叫ぶ声も聞かれない。
ISA 65:20 そこにはもう、数日しか生きない乳飲み子も、 寿命を全うしない老人もいない。 百歳で死ぬ者が若者とみなされ、 百歳の罪人は呪われた者とされる。
ISA 65:21 彼らは家を建てて住み、 ぶどう畑を植えて、その実を食べる。
ISA 65:22 彼らが建てた家に、ほかの者が住むことはなく、 彼らが植えたものを、ほかの者が食べることもない。 わたしの民の日々は木の日々のようになり、 わたしの選んだ者たちは、その手の業を長く楽しむ。
ISA 65:23 彼らはむなしく働かず、 災いのために子を産むこともない。 彼らは主に祝福された者の子孫であり、 その子らも彼らとともにいるからだ。
ISA 65:24 彼らが呼ぶ前に、わたしは答え、 彼らがまだ語っている間に、わたしは聞く。
ISA 65:25 狼と子羊はともに草を食べ、 獅子は牛のようにわらを食べる。 ちりが蛇の食物となる。 わたしの聖なる山のどこにおいても、 彼らは傷つけることも、滅ぼすこともない」と主は言われる。
ISA 66:1 主はこう言われる。 「天はわたしの王座、地はわたしの足台である。 あなたがたは、わたしのためにどのような家を建てるのか。 わたしの休む場所はどこにあるのか。
ISA 66:2 わたしの手がこれらすべてを造ったので、 これらすべてが存在するようになった」と主は言われる。 「しかし、わたしが目を留めるのは、 貧しく、霊の打ち砕かれた者、 わたしの言葉に震える者である。
ISA 66:3 牛をほふる者は、人を殺す者のようであり、 子羊をいけにえとしてささげる者は、犬の首を折る者のようであり、 ささげ物を供える者は、豚の血をささげる者のようであり、 乳香をたく者は、偶像を祝福する者のようである。 まことに、彼らは自分たちの道を選び、 彼らは忌まわしいものを喜んでいる。
ISA 66:4 わたしも彼らを惑わせるものを選び、 彼らの恐れるものを彼らにもたらす。 わたしが呼んでも、だれも答えず、 わたしが語っても、彼らは聞かなかったからだ。 彼らはわたしの目に悪いことを行い、 わたしが喜ばないことを選んだ。」
ISA 66:5 主の言葉に震える者たちよ、 主の言葉を聞け。 「あなたがたを憎み、 わたしの名のためにあなたがたを追い出した兄弟たちは言った。 『主が栄光を受けられるように。 われわれがあなたがたの喜びを見ることができるように。』 しかし、恥を受けるのは彼らである。
ISA 66:6 町から騒ぎの声がする。 神殿から声がする。 敵にふさわしい報いを返す主の声である。
ISA 66:7 シオンは産みの苦しみを味わう前に産み、 痛みが来る前に男の子を産んだ。
ISA 66:8 だれがこのようなことを聞いたことがあるか。 だれがこのようなことを見たことがあるか。 一つの地が一日のうちに生まれるだろうか。 一つの民が一度に生まれるだろうか。 シオンは産みの苦しみを味わうやいなや、 その子どもたちを産んだからだ。
ISA 66:9 わたしが胎を開いておきながら、産ませないことがあるだろうか」と主は言われる。 「産ませるわたしが、胎を閉ざすことがあるだろうか」と、あなたの神は言われる。
ISA 66:10 「エルサレムとともに喜び、彼女を愛するすべての者よ、彼女のために楽しめ。 彼女のために嘆いていたすべての者よ、彼女とともに大いに喜べ。
ISA 66:11 あなたがたが、その慰めの乳房から乳を飲んで満たされ、 十分に飲み、 その豊かな栄光を喜ぶためである。」
ISA 66:12 主はこう言われる。「見よ、わたしは平和を川のように彼女に注ぎ、 国々の栄光をあふれる流れのように注ぐ。 あなたがたは乳を飲む。 あなたがたは脇に抱かれ、 膝の上であやされる。
ISA 66:13 母が自分の子を慰めるように、 わたしはあなたがたを慰める。 あなたがたはエルサレムで慰められる。」
ISA 66:14 あなたがたはこれを見て、心は喜び、 骨は若草のように生き生きとする。 主の御手は、そのしもべたちの間で知られ、 主は敵に憤りを示される。
ISA 66:15 見よ、主は火をもって来られ、 その戦車はつむじ風のようである。 激しい怒りを注ぎ、 火の炎をもって叱責するためである。
ISA 66:16 主は火と剣によって、すべての人を裁かれる。 主に殺される者は多い。
ISA 66:17 「園へ行くために身を聖別し、身を清め、中央にいる一人に従い、豚の肉と忌まわしいものとねずみを食べる者たちは、ともに滅びる」と主は言われる。
ISA 66:18 「わたしは彼らの行いと、その思いを知っている。すべての国々と、あらゆる言語を話す民を集める時が来る。彼らは来て、わたしの栄光を見る。
ISA 66:19 「わたしは彼らの間にしるしを置く。彼らのうち逃れた者たちを、国々へ、タルシシュ、弓を引くプルとルド、トバルとヤワン、また、わたしの名声を聞いたことも、わたしの栄光を見たこともない遠い島々へ遣わす。彼らは国々の間で、わたしの栄光を告げ知らせる。
ISA 66:20 彼らは、イスラエルの子らが清い器にささげ物を入れて主の宮に携えて来るように、あなたがたのすべての兄弟を、馬、戦車、輿、らば、らくだに乗せ、すべての国々から、わたしの聖なる山エルサレムへ、主へのささげ物として連れて来る」と主は言われる。
ISA 66:21 「わたしは彼らの中からも祭司とレビ人を選ぶ」と主は言われる。
ISA 66:22 「わたしが造る新しい天と新しい地が、わたしの前に残るように」と主は言われる。「あなたがたの子孫と、あなたがたの名も残る。
ISA 66:23 新月から次の新月まで、安息日から次の安息日まで、すべての人がわたしの前に来て礼拝する」と主は言われる。
ISA 66:24 「彼らは出て行き、わたしに背いた者たちの死体を見る。そのうじは死なず、その火は消されない。彼らはすべての人に忌み嫌われるものとなる。」
JER 1:1 ベニヤミンの地アナトテにいた祭司の一人、ヒルキヤの子であるエレミヤの言葉。
JER 1:2 アモンの子であるユダの王ヨシヤの治世の第十三年に、主 の言葉が彼に臨んだ。
JER 1:3 主の言葉はまた、ヨシヤの子であるユダの王エホヤキムの時代にも彼に臨み、ヨシヤの子であるユダの王ゼデキヤの治世第十一年の終わり、すなわちエルサレムが捕囚として連れ去られた第五の月まで続いた。
JER 1:4 主の言葉が私に臨み、こう告げられた。
JER 1:5 「わたしはあなたを胎内で形造る前から、あなたを知っていた。 あなたが生まれる前から、あなたを聖別した。 あなたを諸国民への預言者として任命した。」
JER 1:6 そこで私は言った。「ああ、主 なる神よ。見よ、 私はどう語ればよいか分からない。まだ若者にすぎない。」
JER 1:7 しかし、主は私に言われた。「『私はまだ子どもです』と言ってはならない。わたしがあなたを遣わす者のところへ行き、わたしが命じることをすべて語りなさい。
JER 1:8 彼らを恐れてはならない。わたしがあなたとともにいて、あなたを救い出すからだ」と、主は言われる。
JER 1:9 その時、主は手を伸ばして私の口に触れた。そして主は私に言われた。「見よ、わたしの言葉をあなたの口に置いた。
JER 1:10 見よ、今日、わたしはあなたを諸国民と王国の上に立てた。引き抜き、打ち壊し、滅ぼし、覆し、建て、植えるためである。」
JER 1:11 さらに、主の言葉が私に臨み、こう告げられた。「エレミヤ、何が見えるか。」 私は言った。「アーモンドの木の枝が見えます。」
JER 1:12 すると主は私に言われた。「あなたはよく見た。わたしは自分の言葉を成し遂げるため、それを見守っているからだ。」
JER 1:13 主の言葉が再び私に臨み、こう告げられた。「何が見えるか。」 私は言った。「煮え立つ大釜が見えます。その口は北からこちらへ傾いています。」
JER 1:14 すると主は私に言われた。「北から災いが起こり、この地のすべての住民に襲いかかる。
JER 1:15 見よ、わたしは北の王国のすべての諸族を呼び寄せる」と、主は言われる。 「彼らはやって来て、それぞれ自分の王座をエルサレムの門の入口に据え、 周囲のすべての城壁と、ユダのすべての町に攻めかかる。
JER 1:16 わたしは彼らのすべての悪について、彼らに対する裁きを言い渡す。 彼らはわたしを捨て、 ほかの神々に香をたき、 自分たちの手で造ったものを拝んだからだ。
JER 1:17 だから、あなたは腰に帯を締め、立ち上がり、わたしが命じることをすべて彼らに語りなさい。彼らの前でうろたえてはならない。さもなければ、わたしが彼らの前であなたをうろたえさせる。
JER 1:18 見よ、今日、わたしはあなたをこの国全体に立ち向かう城塞都市、鉄の柱、青銅の城壁とした。ユダの王たち、その高官たち、その祭司たち、この地の民に立ち向かわせるためである。
JER 1:19 彼らはあなたと戦うが、あなたに勝つことはできない。わたしがあなたとともにいて、あなたを救い出すからだ」と、主は言われる。
JER 2:1 主の言葉が私に臨み、こう告げられた。
JER 2:2 「行って、エルサレムの耳にこう告げよ。『主はこう言われる。 「わたしは、あなたの若いころの慈しみ、 花嫁であった時のあなたの愛を覚えている。 あなたは荒野で、 種も蒔かれていない地で、わたしに従って来た。
JER 2:3 イスラエルは主にとって聖なるもの、 その収穫の初穂であった。 彼を食い尽くす者は皆、罪に問われる。 災いが彼らに臨む」と、主は言われる』」
JER 2:4 ヤコブの家よ、イスラエルの家のすべての氏族よ、主の言葉を聞け。
JER 2:5 主はこう言われる。 「あなたがたの父祖は、わたしにどんな不義を見つけたので、 わたしから遠く離れたのか。 彼らは価値のない、むなしいものに従って歩み、 自らも価値のない者となった。
JER 2:6 彼らはこう言わなかった。 『私たちをエジプトの地から連れ上り、 荒野を通って導かれた主はどこにおられるのか。 砂漠と穴の地、 乾燥と死の陰の地、 だれも通らず、 人の住まない地を通って導かれた方はどこにおられるのか』と。
JER 2:7 わたしはあなたがたを実り豊かな地に導き入れ、 その実と良いものを食べさせた。 しかし、あなたがたはそこに入ると、わたしの地を汚し、 わたしの相続地を忌まわしいものにした。
JER 2:8 祭司たちは、『主はどこにおられるのか』と言わず、 律法を扱う者たちは、わたしを知らなかった。 支配者たちもわたしに背き、 預言者たちはバアルによって預言し、 何の益にもならないものに従った。
JER 2:9 それゆえ、わたしはなお、あなたがたと争う」と、主は言われる。 「あなたがたの子孫とも争う。
JER 2:10 キティムの島々へ渡って見よ。 ケダルに人を遣わし、よく調べよ。 このようなことがかつてあったか、見よ。
JER 2:11 一つの国が、自分たちの神々を取り替えたことがあるだろうか。 それらは本当は神々ではない。 しかし、わたしの民は自分たちの栄光を、 何の益にもならないものと取り替えた。
JER 2:12 天よ、このことに驚け。 恐ろしさに震え、 ひどくおののけ」と、主は言われる。
JER 2:13 「わたしの民は二つの悪を行った。 生ける水の泉であるわたしを捨て、 自分たちのために水溜めを掘った。 水を保つことのできない、壊れた水溜めを。
JER 2:14 イスラエルは奴隷なのか。 奴隷として生まれた者なのか。 それなのに、なぜ捕らわれの身となったのか。
JER 2:15 若い獅子たちが彼に向かってほえ、 声を上げた。 彼らはその地を荒れ果てさせ、 その町々を焼き払い、住む者のない所とした。
JER 2:16 メンフィスとタフパンヘスの者たちも、 あなたの頭の頂を打ち砕いた。
JER 2:17 あなたの神、主が道を導いておられた時、 あなたが主を捨てたために、 自らこのことを招いたのではないか。
JER 2:18 今、あなたは何のためにエジプトへ行き、 シホルの水を飲もうとするのか。 また、何のためにアッシリアへの道を行き、 大河の水を飲もうとするのか。
JER 2:19 あなた自身の悪があなたを懲らしめ、 あなたの背信があなたを責める。 それゆえ、知って、よく見よ。 あなたの神、主を捨て、 わたしを恐れないことが、 どれほど悪く、苦いことであるかを」と、 万軍の主 なる神は言われる。
JER 2:20 「はるか昔、わたしはあなたのくびきを砕き、 あなたの縄を断ち切った。 しかし、あなたは『私は仕えない』と言った。 あらゆる高い丘の上、 あらゆる青々とした木の下で身をかがめ、 不貞を重ねた。
JER 2:21 わたしはあなたを良質のぶどうの木、 純粋で確かな種として植えた。 それなのに、どうしてあなたは、 わたしにとって異質なぶどうの木の、 変わり果てた枝になってしまったのか。
JER 2:22 たとえ灰汁で身を洗い、 多くの石けんを使っても、 あなたの咎はわたしの前に染みついている」と、 主なる神は言われる。
JER 2:23 「どうしてあなたは、 『私は汚れていない。 バアルたちに従ってはいない』と言えるのか。 谷での自分の道を見よ。 自分が何をしたかを知れ。 あなたは道を縦横に駆け回る、 足の速い雌のらくだだ。
JER 2:24 荒野に慣れた野ろばが、 欲情して風をかぐようなものだ。 発情している時、だれがそれを引き止められるだろうか。 それを捜す者は疲れる必要がない。 発情期になれば、それを見つける。
JER 2:25 足を裸にせず、 喉が渇かないようにせよ。 しかし、あなたは言った。 『無駄だ。 いや、私は見知らぬ者たちを愛した。 彼らに従って行く』と。
JER 2:26 盗人が見つかった時に恥じるように、 イスラエルの家も恥じる。 彼らも、その王たちも、高官たちも、 祭司たちも、預言者たちも。
JER 2:27 彼らは木に向かって、『あなたは私の父だ』と言い、 石に向かって、『あなたが私を生んだ』と言う。 彼らはわたしに顔ではなく、 背を向けた。 それなのに、苦難の時には、 『立ち上がって、私たちを救ってください』と言う。
JER 2:28 あなたが自分のために造った神々はどこにいるのか。 苦難の時にあなたを救えるのなら、 彼らを立ち上がらせよ。 ユダよ、あなたの神々は、 あなたの町々と同じ数だけいるからだ。
JER 2:29 なぜ、あなたがたはわたしと争うのか。 あなたがたは皆、わたしに背いた」と、主は言われる。
JER 2:30 「わたしはあなたがたの子らを打ったが、無駄であった。 彼らは懲らしめを受け入れなかった。 あなたがた自身の剣が預言者たちを食い尽くした。 滅ぼす獅子のように。
JER 2:31 この世代よ、主の言葉に心を留めよ。 わたしはイスラエルにとって荒野であったのか。 深い闇の地であったのか。 なぜ、わたしの民は、 『私たちは自由になった。 もうあなたのもとには行かない』と言うのか。
JER 2:32 おとめが自分の飾りを、 花嫁が自分の装いを忘れるだろうか。 それなのに、わたしの民は、 数え切れない日々の間、わたしを忘れている。
JER 2:33 あなたは愛を求めるために、 なんと巧みに自分の道を整えることか。 そのため、悪い女たちにさえ、 自分のやり方を教えた。
JER 2:34 あなたの裾には、 貧しい罪なき者たちの血も見つかる。 彼らが押し入っているところを捕らえたのではない。 それなのに、これらすべてのことを行った。
JER 2:35 それでも、あなたは言った。 『私は罪がない。 確かに、主の怒りは私から去った』と。 見よ、わたしはあなたを裁く。 あなたが『私は罪を犯していない』と言うからだ。
JER 2:36 なぜ、あなたは自分の道を変えようとして、 そんなにもあちこちへ行くのか。 あなたはアッシリアによって恥を受けたように、 エジプトによっても恥を受ける。
JER 2:37 あなたはそこからも、 両手を頭に置いて出て行く。 主が、あなたの信頼する者たちを退けられたからだ。 あなたは彼らによって栄えることはない。」
JER 3:1 「『人が妻を離縁し、その妻が彼のもとを去って別の男のものとなったなら、その夫は再び彼女を迎え入れるだろうか』と言われている。その地はひどく汚されるのではないか。しかし、あなたは多くの愛人を追い、不貞を重ねた。それでも、わたしのもとに帰れ」と、主は言われる。
JER 3:2 「裸の高台に目を上げて見よ。あなたが男に身を任せなかった場所がどこにあるのか。あなたは荒野のアラビア人のように、道端で彼らを待ち伏せした。あなたは淫行と悪によって、この地を汚した。
JER 3:3 そのため、にわか雨はとどめられ、後の雨も降らなかった。それでも、あなたは遊女のように厚かましい顔をし、恥じようともしなかった。
JER 3:4 今からでも、わたしに向かって、『私の父よ、あなたは私の若いころからの導き手だ』と叫ばないのか。
JER 3:5 『主はいつまでも怒りを抱かれるのか。最後まで怒り続けられるのか』と。見よ、あなたはそのように語りながら悪を行い、思いのままにやり遂げてきた。」
JER 3:6 ヨシヤ王の時代に、主は私に言われた。「背信のイスラエルがしたことを見たか。彼女はあらゆる高い山に上り、あらゆる青々とした木の下で不貞を重ねた。
JER 3:7 彼女がこれらすべてを行った後、わたしは『彼女はわたしのもとに帰るだろう』と言った。しかし、彼女は帰らなかった。その裏切り者の妹ユダは、それを見た。
JER 3:8 背信のイスラエルが姦淫したために、わたしが彼女を追い出し、離縁状を渡したのを、わたしは見た。それでも、その裏切り者の妹ユダは恐れず、自分も行って不貞を重ねた。
JER 3:9 彼女は自分の淫行を軽く考えたため、この地は汚された。彼女は石や木と姦淫した。
JER 3:10 これらすべてのことがあったにもかかわらず、その裏切り者の妹ユダは、心を尽くしてわたしのもとに帰らず、見せかけだけで帰った」と、主は言われる。
JER 3:11 主は私に言われた。「背信のイスラエルは、裏切り者のユダよりも正しかった。
JER 3:12 行って、北に向かってこれらの言葉を告げよ。こう言え。『背信のイスラエルよ、帰れ』と、主は言われる。『わたしは怒りの顔をあなたがたに向けない。わたしはあわれみ深いからだ』と、主は言われる。『わたしはいつまでも怒り続けない。
JER 3:13 ただ、自分の咎を認めよ。あなたは自分の神、主に背き、あらゆる青々とした木の下で、見知らぬ者たちのもとへ方々に走り、わたしの声に聞き従わなかった』と、主は言われる。」
JER 3:14 「背信の子らよ、帰れ」と、主は言われる。「わたしはあなたがたの夫だからだ。わたしは一つの町から一人、一つの氏族から二人を選び、あなたがたをシオンに連れて行く。
JER 3:15 わたしは、わたしの心にかなう牧者たちをあなたがたに与える。彼らは知識と悟りをもって、あなたがたを養う。
JER 3:16 その日々、あなたがたがこの地で増え、数多くなる時」と、主は言われる。「人々はもはや、『主の契約の箱』とは言わなくなる。それが心に上ることもなく、思い出されることもない。それを惜しむこともなく、再び造られることもない。
JER 3:17 その時、人々はエルサレムを『主の御座』と呼ぶ。すべての国々は、そこ、すなわち主の名のもと、エルサレムに集められる。彼らはもはや、自分たちの悪い心のかたくなさに従って歩まない。
JER 3:18 その日々、ユダの家はイスラエルの家とともに歩み、彼らは一緒に北の地から、わたしがあなたがたの父祖に相続地として与えた地へ来る。」
JER 3:19 「わたしは言った。『どれほど、あなたを子らの中に置き、麗しい地、諸国の中でもすばらしい相続地をあなたに与えたいことか』と。また言った。『あなたはわたしを「私の父」と呼び、わたしに従うことをやめない』と。」
JER 3:20 「しかし、妻が夫を裏切って去るように、イスラエルの家よ、あなたがたはわたしを裏切った」と、主は言われる。
JER 3:21 裸の高台から声が聞こえる。イスラエルの子らの泣き声と嘆願の声である。彼らが自分たちの道を曲げ、自分たちの神、主を忘れたからだ。
JER 3:22 背信の子らよ、帰れ。わたしはあなたがたの背信を癒やす。 「見よ、私たちはあなたのもとに来た。あなたこそ、私たちの神、主だからだ。
JER 3:23 丘からの助けも、山々の騒ぎも、まことにむなしい。イスラエルの救いは、まことに私たちの神、主にある。
JER 3:24 恥ずべきものが、私たちの若いころから、父祖たちの労苦の実を食い尽くした。彼らの羊の群れと牛の群れ、その息子たちと娘たちを。
JER 3:25 私たちは自分たちの恥の中に伏し、辱めに覆われよう。私たちも父祖たちも、自分たちの神、主に罪を犯したからだ。若いころから今日に至るまで、私たちは自分たちの神、主の声に聞き従わなかった。」
JER 4:1 「イスラエルよ、あなたが帰るのなら」と、主は言われる。「わたしのもとに帰れ。あなたが忌まわしいものをわたしの前から取り除くなら、あなたは追い払われることはない。
JER 4:2 また、真実と公正と義をもって、『主は生きておられる』と誓うなら、諸国民は主によって自らを祝福し、主を誇る。」
JER 4:3 主はユダの人々とエルサレムにこう言われる。「耕されていない土地を耕せ。茨の中に種を蒔いてはならない。
JER 4:4 ユダの人々とエルサレムの住民よ、主のために割礼を受け、心の包皮を取り除け。そうしなければ、あなたがたの行いが悪いために、わたしの憤りが火のように燃え上がり、だれにも消せなくなる。
JER 4:5 ユダで告げ、エルサレムで知らせよ。こう言え。『この地でラッパを吹け』と。大声で叫び、こう言え。『集まれ。城壁のある町々に入ろう』と。
JER 4:6 シオンに向けて旗印を掲げよ。安全な所へ逃げよ。立ち止まってはならない。わたしが北から災いと大いなる破滅をもたらすからだ。」
JER 4:7 獅子が茂みから上って来た。国々を滅ぼす者が進み出た。彼は自分の場所を出て、あなたの地を荒れ果てさせようとしている。あなたの町々は廃墟となり、住む者はいなくなる。
JER 4:8 このために、粗布をまとい、嘆き、泣き叫べ。主の燃える怒りが、私たちから離れていないからだ。
JER 4:9 「その日には」と、主は言われる。「王も高官たちも勇気を失う。祭司たちは驚き、預言者たちは驚き惑う。」
JER 4:10 そこで私は言った。「ああ、主なる神よ。あなたはこの民とエルサレムをまことに欺き、『あなたがたには平和がある』と言われた。しかし、剣は命にまで迫っている。」
JER 4:11 その時、この民とエルサレムにこう言われる。「荒野の裸の高台から、娘なるわたしの民に向かって熱風が吹いて来る。穀物をふるい分けるためでも、清めるためでもない。
JER 4:12 これらの高台から、さらに激しい風が、わたしのために吹いて来る。今、わたしも彼らに裁きを言い渡す。」
JER 4:13 見よ、彼は雲のように上って来る。その戦車はつむじ風のようだ。その馬は鷲よりも速い。ああ、私たちは滅ぼされる。
JER 4:14 エルサレムよ、救われるために、悪から心を洗い清めよ。いつまで、悪い思いを自分の内に宿しておくのか。
JER 4:15 ダンから声が告げ、エフライムの丘々から災いを知らせている。
JER 4:16 「諸国民に告げよ。見よ、エルサレムに向かって知らせよ。『遠い国から見張る者たちが来て、ユダの町々に向かって声を上げる。
JER 4:17 畑を守る者たちのように、彼らはエルサレムを四方から取り囲む。彼女がわたしに逆らったからだ』」と、主は言われる。
JER 4:18 「あなたの道と行いが、これらのことをあなたにもたらした。これがあなたの悪である。それは苦く、あなたの心にまで達している。」
JER 4:19 私の苦しみよ、私の苦しみよ。胸の奥が痛む。胸が激しく鳴る。黙ってはいられない。私はラッパの音を、戦いの警報を聞いてしまった。
JER 4:20 破滅に次ぐ破滅が告げられ、全地が荒らされる。突然、私の天幕は破壊され、一瞬のうちに幕が失われる。
JER 4:21 いつまで私は旗印を見、ラッパの音を聞かなければならないのか。
JER 4:22 「わたしの民は愚かで、わたしを知らない。彼らは愚かな子らで、悟りがない。悪を行うことには熟練しているが、良いことを行うことを知らない。」
JER 4:23 私が地を見ると、見よ、それは荒れ果て、むなしかった。天を見ても、そこに光はなかった。
JER 4:24 私が山々を見ると、見よ、それらは震え、すべての丘が揺れ動いていた。
JER 4:25 私が見ると、見よ、人は一人もおらず、空の鳥も皆、逃げ去っていた。
JER 4:26 私が見ると、見よ、実り豊かな地は荒野となり、そのすべての町は主の御前で、その燃える怒りによって打ち壊されていた。
JER 4:27 主はこう言われる。「全地は荒れ果てる。しかし、わたしは完全には滅ぼさない。
JER 4:28 このために、地は嘆き、上の天は暗くなる。わたしがこれを語り、計画したからだ。わたしは思い直さず、これを取りやめない。」
JER 4:29 騎兵と弓を射る者たちの物音を聞いて、どの町も逃げ去る。人々は茂みに入り、岩の上に登る。すべての町は見捨てられ、そこに住む者は一人もいない。
JER 4:30 荒らされた者よ、あなたはどうするのか。緋色の服をまとい、金の飾りで身を飾り、化粧で目を大きく見せても、美しく装うのは無駄である。あなたの愛人たちはあなたをさげすみ、あなたの命を狙っている。
JER 4:31 私は、産みの苦しみにある女のような声、初めての子を産む女のような苦悶の声を聞いた。息を切らし、両手を広げる娘なるシオンの声である。彼女は言う。「ああ、私は何と災いなことか。殺す者たちの前で、私は力尽きる。」
JER 5:1 「エルサレムの通りを行き巡り、見て、知れ。その広場で捜してみよ。公正を行い、真実を求める者が一人でも見つかるなら、わたしはこの町を赦そう。
JER 5:2 彼らは『主は生きておられる』と言っても、偽って誓っている。」
JER 5:3 主よ、あなたの目は真実に向けられているのではありませんか。あなたは彼らを打たれましたが、彼らは痛みを覚えませんでした。彼らを打ち尽くされましたが、彼らは懲らしめを受け入れませんでした。彼らは顔を岩よりも堅くし、帰ることを拒みました。
JER 5:4 そこで私は言った。「確かに、彼らは貧しい者たちで、愚かなのだ。主の道も、自分たちの神の律法も知らないからだ。
JER 5:5 私は身分の高い者たちのところへ行き、彼らに語ろう。彼らなら、主の道も、自分たちの神の律法も知っているはずだ。」しかし、彼らも皆そろってくびきを砕き、束縛を断ち切っていた。
JER 5:6 それゆえ、森から出て来る獅子が彼らを殺し、夕暮れの狼が彼らを滅ぼす。豹が彼らの町々を狙って待ち伏せする。そこから出る者は皆、引き裂かれる。彼らの背きは多く、その背信は増し加わったからだ。
JER 5:7 「どうして、わたしはあなたを赦せるだろうか。あなたの子らはわたしを捨て、神々ではないものによって誓った。わたしが彼らを満ち足らせると、彼らは姦淫し、群れをなして遊女の家に押しかけた。
JER 5:8 彼らはよく肥えた放し飼いの馬のようになり、それぞれ隣人の妻を求めていなないた。
JER 5:9 これらのことのために、わたしが彼らを罰しないだろうか」と、主は言われる。「このような国に、わたし自身が復讐しないだろうか。」
JER 5:10 「その城壁に上って破壊せよ。しかし、完全に滅ぼしてはならない。その枝を取り除け。それらは主のものではないからだ。
JER 5:11 イスラエルの家もユダの家も、わたしをひどく裏切ったからだ」と、主は言われる。
JER 5:12 彼らは主を否み、こう言った。「主がそんなことをなさるはずはない。災いが私たちに臨むことはない。剣も飢饉も見ることはない。
JER 5:13 預言者たちは風となり、彼らの内には言葉がない。そのようなことは、彼ら自身に起こればよい。」
JER 5:14 それゆえ、万軍の主はこう言われる。「あなたがたがこの言葉を語ったので、見よ、わたしはあなたの口にあるわたしの言葉を火とし、この民を薪とする。その火が彼らを焼き尽くす。
JER 5:15 イスラエルの家よ、見よ、わたしは遠くから一つの国をあなたがたに攻め来させる」と、主は言われる。「それは強い国、昔からの国である。その言葉をあなたがたは知らず、彼らが何を話しているか理解できない。
JER 5:16 彼らの矢筒は開いた墓のようで、彼らは皆、勇士である。
JER 5:17 彼らは、あなたの息子や娘が食べるはずの収穫とパンを食い尽くす。あなたの羊の群れと牛の群れを食い尽くし、ぶどうの木といちじくの木を食い尽くす。あなたが信頼している城壁のある町々を、剣で打ち壊す。」
JER 5:18 「しかし、その日々にも、わたしはあなたがたを完全には滅ぼさない」と、主は言われる。
JER 5:19 「あなたがたが、『なぜ、私たちの神、主は、これらすべてのことを私たちにされたのか』と尋ねる時、あなたは彼らにこう言え。『あなたがたがわたしを捨て、自分たちの国で外国の神々に仕えたように、自分たちのものではない国で、外国人に仕えることになる』と。」
JER 5:20 「ヤコブの家にこれを告げ、ユダに知らせて言え。
JER 5:21 『今、このことを聞け。悟りのない愚かな民よ。目があっても見ず、耳があっても聞かない民よ。
JER 5:22 あなたがたはわたしを恐れないのか』と、主は言われる。『わたしの前で震えないのか。わたしは砂を海の境とし、越えることのできない永遠の定めとした。その波が逆巻いても勝つことはできず、鳴りとどろいても、それを越えることはできない。
JER 5:23 しかし、この民には背き逆らう心がある。彼らは背いて去って行った。
JER 5:24 彼らは心の中でこう言わない。「さあ、私たちの神、主を恐れよう。主は季節に従って先の雨と後の雨を与え、刈り入れのために定められた週を守ってくださる」と。
JER 5:25 あなたがたの咎がこれらを遠ざけ、あなたがたの罪が良いものをあなたがたから差し止めた。
JER 5:26 わたしの民の中には悪者がいる。彼らは鳥を捕る者が待ち伏せするように身を潜め、罠を仕掛けて人々を捕らえる。
JER 5:27 鳥かごが鳥で満ちているように、彼らの家は欺きで満ちている。それゆえ、彼らは勢力を増し、富んだ。
JER 5:28 彼らは肥え太り、つややかになった。しかも、悪事においては度を越えている。彼らはみなしごが栄えるように、その訴えを取り上げることもなく、貧しい者たちの権利も擁護しない。
JER 5:29 これらのことのために、わたしが彼らを罰しないだろうか』と、主は言われる。『このような国に、わたし自身が復讐しないだろうか。』」
JER 5:30 「驚くべき恐ろしいことが、この地に起こっている。
JER 5:31 預言者たちは偽りを預言し、祭司たちは自分たちの権力で支配し、わたしの民はそれを愛している。しかし、その終わりには、あなたがたはどうするのか。」
JER 6:1 「ベニヤミンの子らよ、エルサレムの中から逃れて安全な所へ行け。テコアでラッパを吹き、ベテ・ハケレムでのろしを上げよ。北から災いが姿を現し、大いなる破滅が迫っているからだ。
JER 6:2 わたしは、美しく繊細な娘なるシオンを滅ぼす。
JER 6:3 羊飼いたちがその群れを連れて彼女のもとに来る。彼女を取り囲んで天幕を張り、それぞれ自分の場所で群れに草を食べさせる。」
JER 6:4 「彼女に対する戦いの準備をせよ。立ち上がれ。真昼に攻め上ろう。ああ、災いだ。日は傾き、夕暮れの影が長くなっている。
JER 6:5 立ち上がれ。夜のうちに攻め上り、彼女の宮殿を破壊しよう。」
JER 6:6 万軍の主はこう言われる。「木を切り倒し、エルサレムに向かって塁を築け。この町は罰せられるべき町であり、その中は虐げで満ちている。
JER 6:7 井戸が水を湧き出させるように、彼女は悪を湧き出させる。その中では暴虐と破壊の音が聞こえ、病と傷が絶えずわたしの前にある。
JER 6:8 エルサレムよ、警告を受け入れよ。そうしなければ、わたしの心はあなたから離れ、あなたを荒れ果てた、人の住まない地とする。」
JER 6:9 万軍の主はこう言われる。「彼らは、ぶどうの木を摘み尽くすように、イスラエルの残りの者を徹底して刈り取る。ぶどうを摘む者のように、もう一度かごへ手を伸ばせ。」
JER 6:10 私はだれに語り、警告すれば、彼らは聞くのだろうか。見よ、彼らの耳には割礼がなく、聞くことができない。見よ、主の言葉は彼らのそしりの的となり、彼らはそれを喜ばない。
JER 6:11 それゆえ、私は主の憤りで満たされ、それを抑えていることに疲れた。 「それを通りにいる子どもたちの上に注げ。 若者たちの集まりにも注げ。 夫も妻とともに捕らえられ、 年老いた者も、長く生きた者とともに捕らえられる。
JER 6:12 彼らの家は他人のものとなり、 畑も妻もともに奪われる。 わたしがこの地の住民に向かって 手を伸ばすからだ」と、主は言われる。
JER 6:13 「彼らは小さい者から大きい者まで、 皆、利得をむさぼっている。 預言者から祭司に至るまで、 皆、偽りを行っている。
JER 6:14 彼らはわたしの民の傷を上辺だけで癒やし、 平和がないのに、『平和だ、平和だ』と言う。
JER 6:15 彼らは忌まわしいことを行った時、恥じただろうか。 いや、少しも恥じず、 顔を赤らめることさえできなかった。 それゆえ、彼らは倒れる者たちの中で倒れる。 わたしが彼らを罰する時、彼らは倒される」と、主は言われる。
JER 6:16 主はこう言われる。「道に立って見よ。昔からの道について、『良い道はどこにあるのか』と尋ね、その道を歩め。そうすれば、心に安らぎを見いだす。しかし、彼らは『私たちはその道を歩まない』と言った。
JER 6:17 わたしはあなたがたの上に見張り人を立て、『ラッパの音に耳を傾けよ』と言った。しかし、彼らは『私たちは耳を傾けない』と言った。
JER 6:18 それゆえ、諸国民よ、聞け。会衆よ、彼らの中に何があるかを知れ。
JER 6:19 地よ、聞け。見よ、わたしはこの民に災いをもたらす。それは彼らの思いが結んだ実である。彼らはわたしの言葉に耳を傾けず、わたしの律法を退けたからだ。
JER 6:20 シェバから乳香が、遠い国から香りの良い葦が、わたしのもとに来ても何になるのか。あなたがたの全焼のささげ物は受け入れられず、いけにえもわたしを喜ばせない。」
JER 6:21 それゆえ、主はこう言われる。「見よ、わたしはこの民の前につまずきとなるものを置く。父も子もともにそれにつまずき、隣人もその友も滅びる。」
JER 6:22 主はこう言われる。「見よ、北の国から一つの民が来る。地の果てから大いなる国が奮い立つ。
JER 6:23 彼らは弓と槍を手に取る。残酷で、あわれみがない。その声は海のようにとどろき、馬に乗って進む。娘なるシオンよ、彼らは戦士のように隊列を整え、あなたに向かって来る。」
JER 6:24 私たちはその知らせを聞き、手から力が抜けた。苦しみが私たちを捕らえ、産みの苦しみにある女のような痛みが襲った。
JER 6:25 野に出てはならない。道を歩いてもならない。敵の剣と恐怖が四方にあるからだ。
JER 6:26 娘なるわたしの民よ、粗布をまとい、灰の中を転げ回れ。一人息子を失った時のように、激しく嘆き悲しめ。破壊する者が突然、私たちに襲いかかるからだ。
JER 6:27 「わたしはあなたを、わたしの民の中で金属を試す者として、また、とりでとして立てた。彼らの道を知り、試すためである。
JER 6:28 彼らは皆、頑迷な反逆者で、歩き回って人をそしる。彼らは青銅と鉄であり、皆、堕落している。
JER 6:29 ふいごは激しく吹き、鉛は火で焼き尽くされる。精錬はむなしく続けられるが、悪者は取り除かれない。
JER 6:30 人々は彼らを『捨てられた銀』と呼ぶ。主が彼らを退けられたからだ。」
JER 7:1 主からエレミヤに臨んだ言葉。
JER 7:2 「主の家の門に立ち、そこでこの言葉を告げて言え。『主を礼拝するために、これらの門から入るユダのすべての人々よ、主の言葉を聞け。』」
JER 7:3 イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。「あなたがたの道と行いを改めよ。そうすれば、わたしはあなたがたをこの場所に住み続けさせる。
JER 7:4 『これこそ主の神殿、主の神殿、主の神殿だ』という偽りの言葉に頼ってはならない。
JER 7:5 あなたがたが自分たちの道と行いを本当に改め、人とその隣人との間に公正な裁きを本当に行い、
JER 7:6 寄留者、みなしご、やもめを虐げず、この場所で罪のない者の血を流さず、自分たちを害するほかの神々に従って歩まないなら、
JER 7:7 わたしは、昔からとこしえまで、あなたがたの父祖に与えたこの地、この場所に、あなたがたを住み続けさせる。
JER 7:8 見よ、あなたがたは何の益にもならない偽りの言葉に頼っている。
JER 7:9 あなたがたは盗み、殺し、姦淫し、偽って誓い、バアルに香をたき、自分たちの知らなかったほかの神々に従って歩み、
JER 7:10 それから、わたしの名で呼ばれるこの家に来て、わたしの前に立ち、『私たちは救われた』と言いながら、これらすべての忌まわしいことを行うのか。
JER 7:11 わたしの名で呼ばれるこの家は、あなたがたの目には強盗の巣となったのか。見よ、わたし自身がそれを見た」と、主は言われる。
JER 7:12 「さあ、初めにわたしの名を住まわせたシロにある、わたしの場所へ行き、わたしの民イスラエルの悪のために、わたしがそこに何をしたかを見よ。
JER 7:13 今、あなたがたがこれらすべての行いをしたので」と、主は言われる。「わたしは朝早くから繰り返しあなたがたに語ったが、あなたがたは聞かなかった。わたしが呼んでも、あなたがたは答えなかった。
JER 7:14 それゆえ、わたしの名で呼ばれ、あなたがたが信頼しているこの家と、わたしがあなたがたと父祖たちに与えたこの場所に、シロにしたのと同じことをする。
JER 7:15 わたしは、あなたがたのすべての兄弟、すなわちエフライムの全子孫 を追い出したように、あなたがたをわたしの前から追い出す。」
JER 7:16 それゆえ、この民のために祈ってはならない。彼らのために叫びや祈りを上げてはならず、わたしに執り成してもならない。わたしはあなたの願いを聞かないからだ。
JER 7:17 彼らがユダの町々とエルサレムの通りでしていることを、あなたは見ていないのか。
JER 7:18 子どもたちは薪を集め、父親たちは火をつけ、女たちは粉をこね、天の女王のために菓子を作る。また、ほかの神々に注ぎのささげ物を注いで、わたしを怒らせている。
JER 7:19 彼らが怒らせているのは、わたしなのか」と、主は言われる。「彼ら自身ではないのか。自ら恥を受けることになる。」
JER 7:20 それゆえ、主なる神はこう言われる。「見よ、わたしの怒りと憤りはこの場所に注がれる。人にも動物にも、野の木々にも地の実にも注がれる。それは燃え、消されることはない。」
JER 7:21 イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。「あなたがたの全焼のささげ物を、ほかのいけにえに加え、その肉を食べよ。
JER 7:22 わたしがあなたがたの父祖をエジプトの地から連れ出した日に、全焼のささげ物やいけにえについて、彼らに語りも命じもしなかった。
JER 7:23 ただ、わたしは彼らにこう命じた。『わたしの声に聞き従え。そうすれば、わたしはあなたがたの神となり、あなたがたはわたしの民となる。わたしが命じるすべての道を歩め。そうすれば、あなたがたにとって幸いとなる。』
JER 7:24 しかし、彼らは聞かず、耳を傾けず、自分たちの考えと悪い心のかたくなさに従って歩み、前に進まず、後ろへ退いた。
JER 7:25 あなたがたの父祖がエジプトの地から出た日から今日まで、わたしはわたしのしもべであるすべての預言者を、日ごとに朝早くからあなたがたに遣わしてきた。
JER 7:26 それでも、彼らはわたしに聞かず、耳を傾けず、うなじを堅くした。彼らは父祖たちよりもさらに悪いことを行った。
JER 7:27 あなたはこれらすべての言葉を彼らに語るが、彼らはあなたに聞かない。あなたが彼らに呼びかけても、彼らは答えない。
JER 7:28 あなたは彼らにこう言え。『これは、自分たちの神、主の声に聞き従わず、懲らしめを受け入れなかった国である。真実は滅び、彼らの口から断たれた。
JER 7:29 髪を切り落として捨て、裸の高台で哀歌を歌え。主が、その怒りを受ける世代を退け、見捨てられたからだ。』
JER 7:30 「ユダの子らは、わたしの目に悪いことを行った」と、主は言われる。「彼らは、わたしの名で呼ばれる家に忌まわしいものを置き、これを汚した。
JER 7:31 彼らはベン・ヒノムの谷にあるトフェテの高き所を築き、そこで自分たちの息子や娘を火で焼いた。それは、わたしが命じたことではなく、わたしの心に思い浮かびもしなかった。
JER 7:32 それゆえ、見よ、その場所がもはや『トフェテ』とも『ベン・ヒノムの谷』とも呼ばれず、『虐殺の谷』と呼ばれる日々が来る」と、主は言われる。「彼らは場所がなくなるまで、トフェテに死者を葬る。
JER 7:33 この民の死体は、空の鳥と地の動物の餌となり、それらを追い払う者はいない。
JER 7:34 わたしはユダの町々とエルサレムの通りから、喜びの声と楽しみの声、花婿の声と花嫁の声を絶えさせる。この地は荒れ果てるからだ。」
JER 8:1 「その時」と、主は言われる。「人々はユダの王たちの骨、高官たちの骨、祭司たちの骨、預言者たちの骨、エルサレムの住民の骨を墓から取り出す。
JER 8:2 彼らが愛し、仕え、従って歩み、求め、拝んだ太陽、月、天の万象の前に、それらをさらす。それらは集められることも葬られることもなく、地の表の糞のようになる。
JER 8:3 わたしが追いやったすべての場所に残っている、この悪い一族の残りの者は皆、生きることよりも死ぬことを選ぶ」と、万軍の主は言われる。
JER 8:4 「さらに、彼らにこう言え。『主はこう言われる。 「人は倒れたまま、再び立ち上がらないだろうか。 道をそれたまま、帰らないだろうか。
JER 8:5 それなのに、なぜエルサレムのこの民は、 絶え間ない背信によって背き続けるのか。 彼らは欺きに固くすがり、 帰ることを拒んでいる。
JER 8:6 わたしは耳を傾けて聞いたが、 彼らは正しいことを語らなかった。 だれ一人、『私は何をしてしまったのか』と言って、 自分の悪を悔い改めない。 戦いに突進する馬のように、 皆それぞれ自分の道へ向かう。
JER 8:7 空のコウノトリでさえ、自分の定められた時を知っている。 山鳩も、つばめも、鶴も、 自分たちが帰って来る時を守る。 しかし、わたしの民は主の律法を知らない。
JER 8:8 あなたがたはどうして、 『私たちは知恵があり、主の律法が私たちとともにある』と言えるのか。 見よ、書記たちの偽りの筆が、それを偽りに変えてしまった。
JER 8:9 知恵ある者たちは恥を受け、 おびえ、捕らえられる。 見よ、彼らは主の言葉を退けた。 彼らにどんな知恵があるというのか。
JER 8:10 それゆえ、わたしは彼らの妻をほかの者に与え、 彼らの畑をそれを所有する者たちに与える。 小さい者から大きい者まで、 皆、利得をむさぼっている。 預言者から祭司に至るまで、 皆、偽りを行っている。
JER 8:11 彼らは娘なるわたしの民の傷を上辺だけで癒やし、 平和がないのに、『平和だ、平和だ』と言う。
JER 8:12 彼らは忌まわしいことを行った時、恥じただろうか。 いや、少しも恥じず、 顔を赤らめることさえできなかった。 それゆえ、彼らは倒れる者たちの中で倒れる。 わたしが彼らを罰する時、彼らは倒される」と、主は言われる。
JER 8:13 「わたしは彼らをことごとく滅ぼす」と、主は言われる。 「ぶどうの木にはぶどうがなく、 いちじくの木にはいちじくがなく、 葉もしおれる。 わたしが彼らに与えたものは、 彼らから取り去られる。」』」
JER 8:14 「なぜ、私たちはじっと座っているのか。 集まれ。 城壁のある町々に入り、 そこで黙っていよう。 私たちの神、主が私たちを沈黙させ、 毒の水を飲ませられたからだ。 私たちが主に罪を犯したからだ。
JER 8:15 私たちは平和を待ち望んだが、良いことは何も来なかった。 癒やしの時を待ち望んだが、見よ、恐怖が来た。
JER 8:16 ダンから敵の馬の鼻息が聞こえる。 その強い馬たちのいななきの音に、全地が震える。 彼らは来て、地とそこにあるすべてのもの、 町とそこに住む者たちを食い尽くした。」
JER 8:17 「見よ、わたしはあなたがたの中に蛇を、 呪文の効かないまむしを送る。 それらがあなたがたにかみつく」と、主は言われる。
JER 8:18 ああ、悲しみの中で自分を慰めることができたなら。 私の心は内で弱り果てている。
JER 8:19 見よ、はるか遠い国から、 娘なるわたしの民の叫び声が聞こえる。 「主はシオンにおられないのか。 その王はそこにおられないのか。」 「なぜ、彼らは刻んだ像と 外国の偶像によって、わたしを怒らせたのか。」
JER 8:20 「刈り入れは過ぎ、 夏も終わった。 それでも、私たちは救われていない。」
JER 8:21 娘なる私の民の傷のために、 私も傷ついている。 私は嘆き、 恐れに捕らえられている。
JER 8:22 ギレアデに香油はないのか。 そこに医者はいないのか。 それなのに、なぜ娘なるわたしの民の傷は 癒やされないのか。
JER 9:1 ああ、私の頭が水となり、 私の目が涙の泉となればよいのに。 そうすれば、娘なる私の民、その殺された者たちのために、 昼も夜も泣き続けることができるのに。
JER 9:2 ああ、荒野に旅人の宿があればよいのに。 そうすれば、私は民を離れ、 彼らのもとから 去って行けるのに。 彼らは皆、姦淫する者、 裏切り者の集まりだからだ。
JER 9:3 「彼らは偽りのために、 弓のように舌を曲げる。 彼らはこの地で強くなったが、 真実のためではない。 彼らは悪から悪へと進み、 わたしを知らない」と、主は言われる。
JER 9:4 「だれもが隣人を警戒し、 どの兄弟も信頼してはならない。 兄弟は皆、必ず人を出し抜き、 隣人は皆、人を中傷して歩き回るからだ。
JER 9:5 友は互いに欺き合い、 真実を語らない。 彼らは自分の舌に偽りを語ることを教え、 不義を行い続けて疲れ果てる。
JER 9:6 あなたは欺きのただ中に住んでいる。 彼らは欺きによって、わたしを知ることを拒んでいる」と、主は言われる。
JER 9:7 それゆえ、万軍の主はこう言われる。 「見よ、わたしは彼らを溶かして試す。 娘なるわたしの民に対して、ほかにどうすればよいのか。
JER 9:8 彼らの舌は人を殺す矢であり、 欺きを語る。 口では隣人に穏やかに語りながら、 心の中では待ち伏せしている。
JER 9:9 これらのことのために、わたしが彼らを罰しないだろうか」と、主は言われる。 「このような国に、わたし自身が復讐しないだろうか。」
JER 9:10 私は山々のために泣き叫び、 荒野の牧草地のために哀歌を歌う。 そこは焼け果て、通る者もなく、 家畜の声も聞こえないからだ。 空の鳥も動物も逃げ去った。 皆、いなくなった。
JER 9:11 「わたしはエルサレムを石の山とし、 ジャッカルの住みかとする。 ユダの町々を荒れ果てた地とし、 住む者のない所とする。」
JER 9:12 このことを理解できるほど知恵のある者はだれか。主の口から語りかけられ、それを告げるのはだれか。なぜ、この地は滅び、荒野のように焼け果て、通る者もいなくなったのか。
JER 9:13 主は言われる。「彼らが、わたしが彼らの前に置いた律法を捨て、わたしの声に聞き従わず、わたしの道を歩まず、
JER 9:14 自分たちの心のかたくなさと、父祖たちから教えられたバアルたちに従って歩んだからだ。」
JER 9:15 それゆえ、イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。「見よ、わたしはこの民によもぎを食べさせ、毒の水を飲ませる。
JER 9:16 彼らも父祖たちも知らなかった国々の間に彼らを散らす。また、彼らを滅ぼし尽くすまで、その後から剣を送る。」
JER 9:17 万軍の主はこう言われる。 「よく考え、泣き女たちを呼び寄せよ。 熟練した女たちを呼びにやり、来させよ。
JER 9:18 彼女たちを急いで来させ、 私たちのために哀歌を歌わせよ。 私たちの目から涙が流れ落ち、 まぶたから水があふれ出るように。
JER 9:19 シオンから嘆きの声が聞こえる。 『ああ、私たちは滅ぼされた。 私たちはひどく辱められた。 私たちはこの地を捨て、 私たちの住まいが打ち倒されたからだ。』」
JER 9:20 女たちよ、主の言葉を聞け。 その口の言葉を耳に受けよ。 あなたがたの娘たちに嘆き方を教え、 互いに哀歌を教えよ。
JER 9:21 死が私たちの窓から上って来て、 宮殿に入り込んだからだ。 外にいる子どもたちを断ち、 広場にいる若者たちを滅ぼすために。
JER 9:22 こう語れ。「主は言われる。 『人の死体は野の表の糞のように倒れ、 刈り入れる者の後に落ちた一握りの穀物のようになる。 それを集める者はいない。』」
JER 9:23 主はこう言われる。 「知恵ある者は自分の知恵を誇ってはならない。 勇士は自分の力を誇ってはならない。 富む者は自分の富を誇ってはならない。
JER 9:24 誇る者は、ただこのことを誇れ。 悟りを得て、わたしを知っていることを。 わたしは地に慈しみと公正と義を行う主であり、 これらを喜ぶからだ」と、主は言われる。
JER 9:25 「見よ、肉体に割礼を受けているだけの者を皆、わたしが罰する日々が来る」と、主は言われる。
JER 9:26 「エジプト、ユダ、エドム、アンモンの子ら、モアブ、また荒野に住み、髪の端を切り落としているすべての者を罰する。すべての国々は割礼を受けておらず、イスラエルの家も皆、心に割礼を受けていないからだ。」
JER 10:1 イスラエルの家よ、主があなたがたに語られる言葉を聞け。
JER 10:2 主はこう言われる。 「諸国民の道を学んではならない。 天のしるしにおびえてはならない。 諸国民はそれらにおびえるからだ。
JER 10:3 諸国の民の習慣はむなしい。 人が森から木を切り出し、 職人が斧を使って手で作ったものにすぎない。
JER 10:4 彼らはそれを銀と金で飾り、 釘と金槌で固定して、 動かないようにする。
JER 10:5 それらは、ろくろ細工のやしの木のようで、 ものを言うことができない。 歩くことができないので、 運んでもらわなければならない。 それらを恐れてはならない。 悪を行うこともできず、 良いことを行う力もないからだ。」
JER 10:6 主よ、あなたのような方はいない。 あなたは偉大であり、 あなたの名は力に満ち、偉大である。
JER 10:7 諸国民の王よ、 だれがあなたを恐れずにいられよう。 あなたを恐れることこそふさわしい。 諸国民のすべての知恵ある者の中にも、 彼らのすべての王国の中にも、 あなたのような方はいない。
JER 10:8 彼らは皆、獣のように愚かである。 偶像から教えを受けている。 それはただの木にすぎない。
JER 10:9 タルシシュから運ばれた銀は板に打ち延ばされ、 金はウファズから運ばれる。 それは彫刻師と金細工人の手による作品である。 その衣は青と紫であり、 すべて熟練した職人の作品である。
JER 10:10 しかし、主はまことの神、 生ける神、 永遠の王である。 その怒りによって地は震え、 諸国民はその憤りに耐えることができない。
JER 10:11 「あなたがたは彼らにこう言え。『天と地を造らなかった神々は、地からも、天の下からも滅びる。』」
JER 10:12 神はその力によって地を造り、 その知恵によって世界を堅く据え、 その英知によって天を張り広げられた。
JER 10:13 神が声を発せられると、 天の水が鳴りとどろく。 神は地の果てから水蒸気を上らせる。 雨のために稲妻を造り、 その倉から風を出される。
JER 10:14 人は皆、獣のように愚かで、知識がない。 金細工人は皆、自分の刻んだ像によって辱められる。 鋳造された像は偽りであり、 その中に息はないからだ。
JER 10:15 それらはむなしく、惑わす作品である。 罰せられる時、それらは滅びる。
JER 10:16 ヤコブの受ける分は、これらのものとは違う。 主はすべてのものを造られた方だからだ。 イスラエルは主の相続の部族である。 その名は万軍の主。
JER 10:17 包囲されている者よ、 この地から荷物をまとめよ。
JER 10:18 主はこう言われる。 「見よ、今、わたしはこの地の住民を投石器で投げ出すように追い出し、 彼らを苦しめ、それを思い知らせる。」
JER 10:19 ああ、この傷のため、私は何と災いなことか。 私の傷は重い。 しかし、私は言った。 「まことに、これは私の苦しみだ。私はこれに耐えなければならない。」
JER 10:20 私の天幕は破壊され、 すべての綱は断ち切られた。 私の子らは私のもとを去り、もういない。 私の天幕を再び張り、 幕を掛ける者はだれもいない。
JER 10:21 牧者たちは獣のように愚かになり、 主を求めなかった。 それゆえ、彼らは栄えず、 その群れは皆、散らされた。
JER 10:22 見よ、知らせの声が聞こえる。 北の国から大きな騒ぎが来る。 ユダの町々を荒れ果てた地とし、 ジャッカルの住みかとするために。
JER 10:23 主よ、私は知っている。 人の道は自分自身のうちにはなく、 歩く者が自ら歩みを定めることもできない。
JER 10:24 主よ、私を正してください。ただし、節度をもって。 怒りのうちにではなく。 さもなければ、あなたは私を無にされる。
JER 10:25 あなたを知らない国々の上に、 あなたの名を呼び求めない氏族の上に、憤りを注いでください。 彼らはヤコブを食い尽くした。 まことに、彼を食い尽くし、滅ぼし、 その住まいを荒らした。
JER 11:1 主からエレミヤに臨んだ言葉。
JER 11:2 「この契約の言葉を聞き、ユダの人々とエルサレムの住民に語れ。
JER 11:3 彼らにこう言え。『イスラエルの神、主はこう言われる。この契約の言葉を聞かない者は呪われる。
JER 11:4 この契約は、わたしがあなたがたの父祖をエジプトの地、鉄の炉から連れ出した日に、彼らに命じたものである。その時、わたしはこう言った。「わたしの声に聞き従い、わたしがあなたがたに命じるすべてのことを行え。そうすれば、あなたがたはわたしの民となり、わたしはあなたがたの神となる。
JER 11:5 こうして、乳と蜜の流れる地を彼らに与えると、わたしがあなたがたの父祖に誓った誓いを果たす。」今日あるとおりである。』」 そこで私は答えた。「アーメン、主よ。」
JER 11:6 主は私に言われた。「これらの言葉をすべてユダの町々とエルサレムの通りで告げ知らせ、こう言え。『この契約の言葉を聞き、それを行え。
JER 11:7 わたしは、あなたがたの父祖をエジプトの地から連れ上った日から今日に至るまで、朝早くから繰り返し彼らに警告し、「わたしの声に聞き従え」と言い続けた。
JER 11:8 しかし、彼らは聞かず、耳を傾けず、それぞれ自分の悪い心のかたくなさに従って歩んだ。それゆえ、わたしはこの契約の言葉をすべて彼らの上にもたらした。わたしが行うように命じたのに、彼らは行わなかったからだ。』」
JER 11:9 主は私に言われた。「ユダの人々とエルサレムの住民の間に、陰謀が見つかった。
JER 11:10 彼らは、わたしの言葉を聞くことを拒んだ先祖たちの不義に立ち返った。ほかの神々に従って行き、これらに仕えた。イスラエルの家とユダの家は、わたしが彼らの父祖と結んだ契約を破った。
JER 11:11 それゆえ、主はこう言われる。『見よ、わたしは彼らの上に災いをもたらす。彼らはそこから逃れることができない。彼らがわたしに叫んでも、わたしは彼らの願いを聞かない。
JER 11:12 その時、ユダの町々とエルサレムの住民は、自分たちが香をたいている神々のもとへ行って叫ぶ。しかし、それらは彼らの苦難の時に、決して彼らを救うことができない。
JER 11:13 ユダよ、あなたの神々は、あなたの町々と同じ数だけいる。あなたがたはエルサレムの通りと同じ数だけ、恥ずべきもののために祭壇、すなわちバアルに香をたく祭壇を築いた。』」
JER 11:14 「それゆえ、この民のために祈ってはならない。彼らのために叫びや祈りを上げてはならない。彼らが災いのためにわたしに叫ぶ時、わたしは彼らの願いを聞かない。
JER 11:15 わたしの愛する者が、 多くの者とみだらなことを行いながら、わたしの家で何をしているのか。 聖なる肉はあなたから取り去られた。 あなたは悪を行いながら、 それを喜んでいる。」
JER 11:16 主はあなたを、 「美しく、良い実を結ぶ、青々としたオリーブの木」と名づけられた。 しかし、大きなとどろきとともに、その木に火をつけられ、 その枝々は折られた。
JER 11:17 あなたを植えた万軍の主は、あなたに災いを告げられた。イスラエルの家とユダの家が、自らに災いを招く悪を行い、バアルに香をたいて、わたしを怒らせたからだ。
JER 11:18 主が私に知らせてくださったので、私はそれを知った。その時、あなたは彼らの行いを私に示された。
JER 11:19 しかし、私は屠り場に引かれて行くおとなしい子羊のようであった。彼らが私に対して計略を巡らせていたことを、私は知らなかった。彼らは言っていた。 「木をその実とともに滅ぼそう。 彼を生ける者の地から断ち、 その名が二度と思い出されないようにしよう。」
JER 11:20 しかし、正しく裁き、 心と思いを試される万軍の主よ、 あなたが彼らに報復されるのを、私は見る。 私の訴えをあなたに委ねたのだから。
JER 11:21 それゆえ、あなたの命を狙い、「主の名によって預言してはならない。そうしなければ、私たちの手で死ぬことになる」と言うアナトテの人々について、主はこう言われる。
JER 11:22 それゆえ、万軍の主はこう言われる。「見よ、わたしは彼らを罰する。若者たちは剣で死に、息子たちと娘たちは飢饉で死ぬ。
JER 11:23 彼らには一人の残りの者もいなくなる。わたしがアナトテの人々に、彼らを罰する年に災いをもたらすからだ。」
JER 12:1 主よ、私があなたと論じても、 あなたは正しい。 それでも、裁きについてあなたに問いただしたい。 なぜ悪者の道は栄え、 裏切る者は皆、安らかに暮らすのか。
JER 12:2 あなたが彼らを植えられたので、彼らは根を張った。 彼らは育ち、実を結ぶ。 あなたは彼らの口には近いが、 心からは遠い。
JER 12:3 しかし、主よ、あなたは私を知っておられる。 私を見て、あなたに向かう私の心を試される。 彼らを屠られる羊のように引き出し、 屠る日のために取り分けてください。
JER 12:4 いつまで、この地は嘆き、 国中の草は枯れなければならないのか。 そこに住む者たちの悪のために、 動物も鳥も滅びている。 彼らが、 「彼は私たちの行く末を見ない」と言うからだ。
JER 12:5 「あなたが徒歩の者たちと走って疲れたのなら、 どうして馬と競うことができるのか。 平穏な地で安心しているのなら、 ヨルダンの密林ではどうするのか。
JER 12:6 あなたの兄弟も、父の家の者たちも、 彼らさえ、あなたを裏切った。 彼らさえ、あなたを追って大声を上げた。 彼らがあなたに良い言葉を語っても、 信じてはならない。
JER 12:7 わたしは自分の家を捨て、 自分の相続地を見放した。 わたしが心から愛する者を、その敵の手に渡した。
JER 12:8 わたしの相続地は、 森の獅子のように、わたしに向かってほえた。 それゆえ、わたしは彼女を憎んだ。
JER 12:9 わたしの相続地は、 わたしにとって斑点のある猛禽なのか。 猛禽が四方から彼女を取り囲んでいるではないか。 行って、野のすべての動物を集め、 連れて来て、食い尽くさせよ。
JER 12:10 多くの牧者がわたしのぶどう畑を滅ぼし、 わたしの受ける分を踏みにじった。 わたしの喜びであった土地を、荒れ果てた荒野とした。
JER 12:11 彼らはそこを荒れ果てさせた。 荒れ果てた地は、わたしに向かって嘆いている。 全地が荒れ果てたのは、 だれも心に留めなかったからだ。
JER 12:12 荒野のすべての裸の高台に、破壊する者たちが来た。 主の剣が、地の果てから果てまで食い尽くすからだ。 だれにも平安はない。
JER 12:13 彼らは小麦を蒔いたが、 茨を刈り取った。 力を尽くして働いたが、 何の益も得なかった。 あなたがたは自分たちの収穫を恥じる。 主の燃える怒りのために。」
JER 12:14 主はこう言われる。「わたしがわたしの民イスラエルに相続させた相続地に手を伸ばす、わたしのすべての悪い隣国について、見よ、わたしは彼らをその地から引き抜き、ユダの家を彼らの中から引き抜く。
JER 12:15 わたしが彼らを引き抜いた後、再び彼らをあわれみ、それぞれを自分の相続地、自分の国へ連れ戻す。
JER 12:16 彼らが、かつてわたしの民にバアルによって誓うことを教えたように、今度はわたしの民の道をよく学び、『主は生きておられる』と、わたしの名によって誓うなら、彼らはわたしの民の中に建てられる。
JER 12:17 しかし、聞き従わないなら、わたしはその国を引き抜き、引き抜いて滅ぼす」と、主は言われる。
JER 13:1 主は私に言われた。「行って、自分のために亜麻布の帯を買い、それを腰に締めよ。水につけてはならない。」
JER 13:2 そこで私は主の言葉のとおりに帯を買い、腰に締めた。
JER 13:3 主の言葉が再び私に臨んだ。
JER 13:4 「あなたが買って腰に締めている帯を取り、立ち上がってユーフラテス川へ行き、そこの岩の裂け目に隠せ。」
JER 13:5 そこで私は行き、主が命じられたとおり、それをユーフラテス川のほとりに隠した。
JER 13:6 多くの日が過ぎた後、主は私に言われた。「立ち上がってユーフラテス川へ行き、わたしがそこに隠すよう命じた帯を取って来なさい。」
JER 13:7 そこで私はユーフラテス川へ行き、掘って、帯を隠しておいた場所から取り出した。見よ、その帯は腐り、何の役にも立たなくなっていた。
JER 13:8 すると、主の言葉が私に臨んで言われた。
JER 13:9 「主はこう言われる。『このように、わたしはユダの誇りとエルサレムの大きな誇りを腐らせる。
JER 13:10 この悪い民は、わたしの言葉を聞くことを拒み、自分たちの心のかたくなさに従って歩み、ほかの神々に従って行き、それらに仕え、それらを拝んでいる。この民は、何の役にも立たないこの帯のようになる。
JER 13:11 帯が人の腰に密着するように、わたしはイスラエルの全家とユダの全家をわたしに密着させた』と、主は言われる。『それは、彼らがわたしの民となり、わたしの名となり、わたしの誉れ、わたしの栄光となるためであった。しかし、彼らは聞こうとしなかった。』」
JER 13:12 「それゆえ、あなたは彼らにこの言葉を語れ。『イスラエルの神、主はこう言われる。「どの器もぶどう酒で満たされるものだ。」』すると彼らはあなたに、『どの器もぶどう酒で満たされることくらい、私たちはよく知っているではないか』と言うだろう。
JER 13:13 その時、彼らにこう言え。『主はこう言われる。「見よ、わたしはこの地のすべての住民、ダビデの王座に着く王たち、祭司たち、預言者たち、エルサレムのすべての住民を酔いで満たす。
JER 13:14 わたしは彼らを互いに打ちつけ、父も子もともに打ち砕く」と、主は言われる。「わたしは彼らを滅ぼすことを、惜しんだり、容赦したり、あわれんだりはしない。」』」
JER 13:15 聞け。耳を傾けよ。 高ぶってはならない。 主が語られたからだ。
JER 13:16 あなたがたの神、主に栄光を帰せよ。 主が闇をもたらす前に、 あなたがたの足が暗い山々でつまずく前に。 あなたがたが光を待ち望んでいる間に、 主がそれを死の陰に変え、 それを深い暗闇にされる前に。
JER 13:17 しかし、あなたがたがこれを聞かないなら、 私はあなたがたの誇りのために、ひそかな所で泣く。 私の目は激しく泣き、 涙を流す。 主の群れが捕らわれて行くからだ。
JER 13:18 王と王の母に言え。 「身を低くし、 座れ。あなたがたの冠が、 栄光の冠が落ちたからだ。
JER 13:19 南部の町々は閉ざされ、 開く者はいない。 ユダはすべて捕らわれて行く。 ことごとく捕らわれて行く。
JER 13:20 目を上げて、 北から来る者たちを見よ。 あなたに与えられた群れはどこにいるのか。 あなたの美しい群れは。
JER 13:21 あなたが自ら親しい友となるように教えた者たちを、主があなたのかしらに据える時、あなたは何と言うのか。 産みの苦しみにある女のように、苦しみがあなたを捕らえるのではないか。
JER 13:22 あなたが心の中で、 『なぜ、これらのことが私に起こったのか』と言うなら、 あなたの大きな咎のために、あなたの裾はまくられ、 かかとは傷つけられる。
JER 13:23 エチオピア人がその皮膚を、 豹がその斑点を変えられるだろうか。 それなら、悪を行うことに慣れたあなたがたが、 良いことを行えるだろうか。
JER 13:24 「それゆえ、わたしは彼らを散らす。 荒野の風に吹き飛ばされる わらくずのように。
JER 13:25 これがあなたの受ける分、 わたしがあなたに量り与えた分である」と、主は言われる。 「あなたがわたしを忘れ、 偽りに信頼したからだ。」
JER 13:26 それゆえ、わたしもあなたの裾を顔までまくり上げる。 あなたの恥が現れるためだ。
JER 13:27 わたしはあなたの忌まわしい行いを見た。あなたの姦淫、 いななき、不貞の淫らさを、 野の丘々で見た。 エルサレムよ、あなたに災いがある。 あなたは清められない。 いったいいつまでなのか。」
JER 14:1 干ばつについてエレミヤに臨んだ主の言葉。
JER 14:2 「ユダは嘆き、 その門々は力を失う。 人々は黒い衣をまとい、地に座り込み、 エルサレムの叫びは上る。
JER 14:3 高貴な者たちは召使いたちを水の所へ遣わす。 彼らは水溜めへ行くが、 水を見つけられない。 空の器を持って帰り、 失望してうろたえ、 頭を覆う。
JER 14:4 地に雨が降らなかったため、 地面はひび割れた。 耕す者たちは失望し、 頭を覆う。
JER 14:5 野の雌鹿さえ、子を産んでもその子を捨てる。 草がないからだ。
JER 14:6 野ろばは草木のない高台に立ち、 ジャッカルのようにあえいで風を吸う。 草がないため、 その目は衰える。
JER 14:7 私たちの咎が私たちを責めていても、 主よ、あなたの名のために御業を行ってください。 私たちの背きは多く、 私たちはあなたに罪を犯した。
JER 14:8 イスラエルの望み、 苦難の時の救い主よ、 なぜ、この地にいる外国人のように、 一夜を過ごすために立ち寄る旅人のようでおられるのか。
JER 14:9 なぜ、うろたえた人のように、 救うことのできない勇士のようでおられるのか。 それでも、主よ、あなたは私たちのただ中におられ、 私たちはあなたの名で呼ばれている。 私たちを見捨てないでください。」
JER 14:10 主はこの民についてこう言われる。 「彼らはさまよい歩くことを愛し、 自分の足をとどめなかった。 それゆえ、主は彼らを受け入れない。 今、主は彼らの咎を覚え、 その罪を罰する。」
JER 14:11 主は私に言われた。「この民の益のために祈ってはならない。
JER 14:12 彼らが断食しても、わたしはその叫びを聞かない。彼らが全焼のささげ物と穀物のささげ物を献げても、わたしは彼らを受け入れない。かえって、剣と飢饉と疫病によって彼らを滅ぼし尽くす。」
JER 14:13 そこで私は言った。「ああ、主なる神よ。見よ、預言者たちは彼らに、『あなたがたは剣を見ることも、飢饉に遭うこともない。わたしはこの場所で、あなたがたに確かな平和を与える』と言っています。」
JER 14:14 すると主は私に言われた。「預言者たちはわたしの名によって偽りを預言している。わたしは彼らを遣わさず、命じもせず、彼らに語りもしなかった。彼らは偽りの幻、占い、空しいもの、自分たちの心の欺きを、あなたがたに預言している。
JER 14:15 それゆえ、わたしの名によって預言しているが、わたしが遣わしていない預言者たちについて、主はこう言われる。彼らは『この地に剣も飢饉も起こらない』と言っている。その預言者たちは剣と飢饉によって滅ぼし尽くされる。
JER 14:16 彼らが預言している相手の民は、飢饉と剣のためにエルサレムの通りに投げ出される。彼らも、その妻たちも、息子たちも、娘たちも、葬る者がいない。わたしが彼らの悪を彼らの上に注ぐからだ。」
JER 14:17 「あなたは彼らにこの言葉を語れ。 『私の目から昼も夜も涙を流させよ。 絶えることのないように。 娘なる私の民は大きく打ち砕かれ、 非常に深い傷を負ったからだ。
JER 14:18 私が野に出れば、 見よ、剣で殺された者たちがいる。 私が町に入れば、 見よ、飢饉で病む者たちがいる。 預言者も祭司もこの地を歩き回っているが、 何も知らない。』」
JER 14:19 あなたはユダを完全に退けられたのか。 シオンを心から忌み嫌われたのか。 なぜ私たちを打たれたのか。私たちには癒やしがない。 平安を待ち望んだが、良いことは訪れなかった。 癒やしの時を待ち望んだが、見よ、恐怖が来た。
JER 14:20 主よ、私たちは自分たちの悪と、 父祖たちの咎を認める。 私たちはあなたに罪を犯した。
JER 14:21 あなたの名のために、私たちを忌み嫌わないでください。 あなたの栄光の御座を辱めないでください。 私たちを心に留め、私たちとの契約を破らないでください。
JER 14:22 諸国民の空しいものの中に、雨を降らせられるものがあろうか。 天が自ら夕立を与えられようか。 私たちの神、主よ、それをなさるのはあなたではないか。 それゆえ、私たちはあなたを待ち望む。 あなたがこれらすべてを造られた。
JER 15:1 すると主は私に言われた。「たとえモーセとサムエルがわたしの前に立っても、わたしの心はこの民に向かない。彼らをわたしの前から追い出し、出て行かせよ。
JER 15:2 彼らがあなたに、『私たちはどこへ出て行けばよいのか』と尋ねるなら、彼らにこう言え。『主はこう言われる。 「死に定められた者は死へ、 剣に定められた者は剣へ、 飢饉に定められた者は飢饉へ、 捕囚に定められた者は捕囚へ。」』」
JER 15:3 「わたしは四つのものを彼らの上に定める」と、主は言われる。「殺すための剣、引き裂くための犬、食い尽くして滅ぼすための空の鳥と地の動物である。
JER 15:4 ユダの王ヒゼキヤの子マナセがエルサレムで行ったことのために、わたしは彼らを地のすべての王国の間であちこちに追い回される者とする。
JER 15:5 エルサレムよ、だれがあなたをあわれむだろうか。 だれがあなたのために嘆くだろうか。 だれが立ち寄って、あなたの無事を尋ねるだろうか。
JER 15:6 あなたはわたしを退けた」と、主は言われる。 「あなたは後ろへ退いた。 それゆえ、わたしはあなたに向かって手を伸ばし、 あなたを滅ぼした。 わたしはあわれむことに疲れた。
JER 15:7 わたしはこの地の門々で、彼らをふるいにかけた。 彼らから子どもを奪った。 わたしの民を滅ぼした。 彼らが自分たちの道から帰らなかったからだ。
JER 15:8 彼らのやもめは海の砂よりも多くなった。 わたしは若者たちの母に対して、真昼に破壊する者を送り込んだ。 突然、苦悩と恐怖を彼女に襲わせた。
JER 15:9 七人の子を産んだ女は衰え、 息絶えた。 まだ昼なのに、彼女の太陽は沈んだ。 彼女は失望し、うろたえた。 わたしは彼らの残りの者を、その敵の前で剣に渡す」と、主は言われる。
JER 15:10 ああ、母よ。あなたが私を産んだとは、私はなんと災いなのか。 私は全地にとって、争いの人、言い争いの人となった。 私は貸したこともなく、人から借りたこともないのに、 皆が私を呪っている。
JER 15:11 主は言われた。 「確かに、わたしは良いことのためにあなたを強める。 確かに、災いの時、苦難の時に、 敵があなたに助けを願うようにする。
JER 15:12 だれが鉄を、 北からの鉄と青銅を砕けるだろうか。
JER 15:13 わたしはあなたの財産と宝を、代価なしに略奪物として渡す。 あなたのすべての罪のために、 あなたのすべての領域で。
JER 15:14 わたしはそれらをあなたの敵とともに、あなたの知らない地へ持ち去らせる。 わたしの怒りによって火が燃え上がり、 あなたの上で燃えるからだ。」
JER 15:15 主よ、あなたはご存じだ。 私を覚え、顧み、 私を迫害する者たちに報復してください。 あなたの忍耐のゆえに、私を取り去らないでください。 あなたのために私がそしりを受けていることを知ってください。
JER 15:16 あなたの言葉が見つかり、 私はそれを食べた。 あなたの言葉は私の喜びとなり、心の楽しみとなった。 万軍の主よ、私はあなたの名で呼ばれている。
JER 15:17 私は笑い楽しむ者たちの集まりに座らなかった。 あなたの御手のために、一人で座っていた。 あなたが私を憤りで満たされたからだ。
JER 15:18 なぜ、私の痛みは絶えることなく、 私の傷は癒えず、 どうしても治らないのか。 あなたは本当に、私にとって当てにならない流れ、 涸れてしまう水のようであられるのか。
JER 15:19 それゆえ、主はこう言われる。 「あなたが立ち返るなら、わたしはあなたを回復させ、 あなたはわたしの前に立つ。 あなたが尊いものを卑しいものから取り分けるなら、 あなたはわたしの口となる。 彼らがあなたに立ち返るのであって、 あなたが彼らに立ち返ってはならない。
JER 15:20 わたしはあなたを、この民に対して堅固な青銅の城壁とする。 彼らはあなたと戦うが、 あなたに勝つことはできない。 わたしがあなたとともにいて、あなたを救い、 あなたを救い出すからだ」と、主は言われる。
JER 15:21 「わたしはあなたを悪者の手から救い出し、 横暴な者の手から贖う。」
JER 16:1 主の言葉が私に臨んで言われた。
JER 16:2 「あなたはこの場所で妻をめとってはならない。息子や娘を持ってもならない。」
JER 16:3 この場所で生まれる息子や娘、彼らを産む母親、この地で彼らをもうける父親について、主はこう言われる。
JER 16:4 「彼らは悲惨な死を遂げる。嘆かれることも、葬られることもない。地の表の糞のようになる。剣と飢饉によって滅ぼし尽くされ、その死体は空の鳥と地の動物の餌となる。」
JER 16:5 主はこう言われる。「喪の家に入ってはならない。嘆きに行ってはならず、彼らのために悲しんではならない。わたしはこの民から、わたしの平和を取り去ったからだ」と、主は言われる。「慈しみとあわれみも取り去った。
JER 16:6 この地では、大きい者も小さい者も死ぬ。彼らは葬られず、だれも彼らのために嘆かない。彼らのために身を傷つける者も、頭をそる者もいない。
JER 16:7 死者を悼む者のためにパンを裂いて慰める者はいない。父や母を失った者に、慰めの杯を飲ませる者もいない。」
JER 16:8 「あなたは祝宴の家に入り、彼らとともに座って食べたり飲んだりしてはならない。」
JER 16:9 イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。「見よ、わたしはあなたの目の前で、あなたの生きている間に、この場所から喜びの声と楽しみの声、花婿の声と花嫁の声を絶えさせる。
JER 16:10 あなたがこの民にこれらすべての言葉を告げると、彼らはあなたに、『なぜ、主はこの大きな災いをすべて私たちに告げられたのか』『私たちの咎は何か』『私たちの神、主に対して犯した罪は何か』と尋ねるだろう。
JER 16:11 その時、あなたは彼らにこう言え。『あなたがたの父祖がわたしを捨てたからだ』と、主は言われる。『彼らはほかの神々に従って歩み、それらに仕え、それらを拝み、わたしを捨て、わたしの律法を守らなかった。
JER 16:12 あなたがたは父祖たちよりもさらに悪いことを行った。見よ、あなたがたはそれぞれ、自分の悪い心のかたくなさに従って歩み、わたしに聞き従わない。
JER 16:13 それゆえ、わたしはあなたがたをこの地から、あなたがたも父祖たちも知らなかった地へ投げ出す。そこであなたがたは昼も夜も、ほかの神々に仕える。わたしはあなたがたに恵みを示さない。』」
JER 16:14 「それゆえ、見よ、『イスラエルの子らをエジプトの地から連れ上った主は生きておられる』とは、もはや言われなくなる日々が来る」と、主は言われる。
JER 16:15 かえって、『イスラエルの子らを北の地から、また主が彼らを追いやったすべての国々から連れ上った主は生きておられる』と言われる。わたしは彼らを、父祖たちに与えた彼らの地へ再び連れ帰る。
JER 16:16 「見よ、わたしは多くの漁師を呼び寄せる」と、主は言われる。「彼らは民を釣り上げる。その後、わたしは多くの狩人を呼び寄せる。彼らはあらゆる山、あらゆる丘、岩の裂け目から民を狩り出す。
JER 16:17 わたしの目は彼らのすべての道に注がれている。それらはわたしの顔から隠されず、彼らの咎もわたしの目から隠されない。
JER 16:18 まず、わたしは彼らの咎と罪に二倍の報いを返す。彼らが忌まわしいものの死骸でわたしの地を汚し、忌むべきものでわたしの相続地を満たしたからだ。」
JER 16:19 主よ、私の力、私のとりで、 苦難の日の私の逃れ場よ、 諸国民は地の果てからあなたのもとに来て、 こう言う。 「私たちの父祖が受け継いだものは、偽り、 空しいもの、何の益もないものだけでした。
JER 16:20 人は自分のために神々を造るでしょうか。 それらは神ではない。」
JER 16:21 「それゆえ、見よ、わたしは彼らに知らせる。 今度こそ、わたしの手と力を彼らに知らせる。 彼らは、わたしの名が主であることを知る。」
JER 17:1 「ユダの罪は鉄の筆で、 ダイヤモンドのとがった先で書かれている。 それは彼らの心の板と、 あなたがたの祭壇の角に刻み込まれている。
JER 17:2 彼らの子どもたちさえ、青々とした木々のそば、 高い丘々にある祭壇とアシェラ柱を覚えている。
JER 17:3 野の中にあるわたしの山よ、 わたしはあなたの財産とすべての宝を略奪物として渡す。 あなたの全領域にある高き所も、その罪のゆえに渡す。
JER 17:4 あなたは自ら、わたしが与えた相続地を手放すことになる。 わたしはあなたの知らない地で、あなたを敵に仕えさせる。 あなたがたがわたしの怒りに火をつけ、それが永遠に燃えるからだ。」
JER 17:5 主はこう言われる。 「人に信頼し、 肉の力を頼みとし、 心が主から離れる者は呪われる。
JER 17:6 その人は荒野の灌木のようになり、 良いことが来ても、それを見ることがない。 荒野の焼けつく地、 人の住まない塩の地に住む。
JER 17:7 主に信頼し、 主を頼みとする人は幸いである。
JER 17:8 その人は水のほとりに植えられ、 流れのそばに根を伸ばす木のようになる。 暑さが来ても恐れず、 その葉は青々としている。 干ばつの年にも心配せず、 実を結ぶことをやめない。」
JER 17:9 心は何よりも欺きに満ち、 ひどく腐っている。 だれがそれを知り得るだろうか。
JER 17:10 「主であるわたしは思いを探り、 心を試す。 一人一人にその道に従って、 その行いの実に従って報いるためだ。」
JER 17:11 自分が産んでいない卵を抱く山うずらのように、 不正によって富を得る者もそうである。 生涯の半ばで、その富は彼を離れ、 その終わりには、彼は愚かな者となる。
JER 17:12 初めから高く上げられた栄光の御座、 それが私たちの聖所である。
JER 17:13 イスラエルの望みである主よ、 あなたを捨てる者は皆、恥を受ける。 わたしから離れ去る者は地に書き記される。 生ける水の泉である主を、 彼らが捨てたからだ。
JER 17:14 主よ、私を癒やしてください。そうすれば、私は癒やされる。 私を救ってください。そうすれば、私は救われる。 あなたこそ、私の賛美。
JER 17:15 見よ、彼らは私に言う。 「主の言葉はどこにあるのか。 今、それを実現させてみよ。」
JER 17:16 私は、あなたに従う牧者の務めを急いで捨てなかった。 災いの日を望まなかった。あなたはご存じだ。 私の唇から出たことは、あなたの御前にあった。
JER 17:17 私にとって恐怖とならないでください。 あなたは災いの日の私の逃れ場である。
JER 17:18 私を迫害する者たちを恥じさせ、 私には恥を受けさせないでください。 彼らを恐れおののかせ、 私には恐れおののかせないでください。 彼らの上に災いの日をもたらし、 二重の破滅で彼らを滅ぼしてください。
JER 17:19 主は私にこう言われた。「行って、ユダの王たちが出入りする民の門と、エルサレムのすべての門に立て。
JER 17:20 彼らにこう言え。『これらの門から入るユダの王たち、ユダのすべての人々、エルサレムのすべての住民よ、主の言葉を聞け。
JER 17:21 主はこう言われる。「十分に気をつけ、安息日に荷物を運んではならない。それをエルサレムの門から運び入れてもならない。
JER 17:22 安息日に、自分の家から荷物を運び出してはならない。どんな仕事もしてはならない。わたしがあなたがたの父祖に命じたように、安息日を聖なるものとせよ。
JER 17:23 しかし、彼らは聞かず、耳を傾けなかった。うなじを堅くし、聞くことも、戒めを受けることもしなかった。」
JER 17:24 「しかし、もしあなたがたが熱心にわたしに聞き従い、安息日にこの町の門から荷物を運び入れず、安息日を聖なるものとし、その日にどんな仕事もしないなら」と、主は言われる。
JER 17:25 「ダビデの王座に着く王たちと高官たちが、この町の門から入って来る。王たちも高官たちも戦車や馬に乗り、ユダの人々とエルサレムの住民も入って来る。この町は永遠に存続する。
JER 17:26 人々はユダの町々、エルサレムの周辺、ベニヤミンの地、低地、山地、南部から来る。全焼のささげ物、いけにえ、穀物のささげ物、乳香を携え、感謝のいけにえを主の家に携えて来る。
JER 17:27 しかし、あなたがたがわたしに聞き従わず、安息日を聖なるものとせず、安息日に荷物を運び、エルサレムの門から入るなら、わたしはその門に火をつける。その火はエルサレムの宮殿を焼き尽くし、消されることはない。」』」
JER 18:1 主からエレミヤに臨んだ言葉。
JER 18:2 「立って、陶器師の家へ下って行け。そこで、わたしの言葉をあなたに聞かせよう。」
JER 18:3 そこで私は陶器師の家へ下って行った。見よ、彼はろくろを使って仕事をしていた。
JER 18:4 陶器師が粘土で作っていた器がその手の中で損なわれると、彼は自分の目に良いと思う別の器に作り直した。
JER 18:5 その時、主の言葉が私に臨んで言われた。
JER 18:6 「イスラエルの家よ、わたしはこの陶器師がしたように、あなたがたにできないだろうか」と、主は言われる。「見よ、粘土が陶器師の手の中にあるように、イスラエルの家よ、あなたがたもわたしの手の中にある。
JER 18:7 わたしがある国、ある王国について、引き抜き、打ち壊し、滅ぼすと語ったその時、
JER 18:8 わたしが語ったその国が悪から立ち返るなら、わたしは彼らに行おうと考えた災いを思い直す。
JER 18:9 また、わたしがある国、ある王国について、建て、植えると語ったその時、
JER 18:10 彼らがわたしの目に悪いことを行い、わたしの声に聞き従わないなら、彼らに与えると言った幸いを思い直す。」
JER 18:11 「それゆえ今、ユダの人々とエルサレムの住民に語って言え。『主はこう言われる。「見よ、わたしはあなたがたに災いをもたらそうとし、あなたがたに対して計画を立てている。今、それぞれ悪い道から立ち返り、自分たちの道と行いを改めよ。」』
JER 18:12 しかし、彼らは言う。『無駄だ。私たちは自分たちの計画に従って歩み、それぞれ自分の悪い心のかたくなさに従う』と。」
JER 18:13 それゆえ、主はこう言われる。 「さあ、諸国民の間で尋ねよ。 『だれがこのようなことを聞いたことがあるか』と。 イスラエルのおとめは、実に恐ろしいことを行った。
JER 18:14 レバノンの雪が野の岩から消えるだろうか。 遠くから流れ下る冷たい水が干上がるだろうか。
JER 18:15 しかし、わたしの民はわたしを忘れ、 偽りの神々に香をたいた。 彼らは自分たちの道、 昔からの道でつまずかされ、 整えられていない脇道を歩いた。
JER 18:16 そのため、自分たちの地を驚きの的、 永遠にあざけられる所とした。 そこを通る者は皆、驚き、 頭を振る。
JER 18:17 わたしは東風で吹き散らすように、 彼らを敵の前に散らす。 彼らの災いの日に、 わたしは顔ではなく、背を彼らに見せる。」
JER 18:18 すると彼らは言った。「さあ、エレミヤに対して計略を巡らそう。祭司から律法が、知恵ある者から助言が、預言者から言葉が失われることはない。さあ、舌で彼を打ち、彼の言葉には何一つ耳を傾けないようにしよう。」
JER 18:19 主よ、私に心を留め、 私と争う者たちの声を聞いてください。
JER 18:20 善に悪を返してよいのか。 彼らは私の命を奪うために穴を掘った。 私があなたの御前に立って彼らのために良いことを語り、 あなたの憤りを彼らからそらそうとしたことを覚えてください。
JER 18:21 それゆえ、彼らの子どもたちを飢饉に渡し、 彼らを剣の力に引き渡してください。 彼らの妻たちを子のないやもめとし、 男たちを死に渡し、 若者たちを戦いの剣に打たせてください。
JER 18:22 あなたが突然、軍勢を彼らに襲わせる時、 彼らの家から叫び声が上がりますように。 彼らは私を捕らえるために穴を掘り、 私の足に罠を隠したからだ。
JER 18:23 しかし、主よ、あなたは私を殺そうとする 彼らの計略をすべてご存じだ。 彼らの咎を赦さず、 その罪をあなたの御前から消し去らないでください。 彼らをあなたの御前で倒し、 あなたの怒りの時に彼らを罰してください。
JER 19:1 主はこう言われた。「行って、陶器師の作った土の壺を買い、民の長老たちと祭司の長老たちの中から何人かを連れて行け。
JER 19:2 ハルシトの門の入口のそばにあるベン・ヒノムの谷へ出て行き、そこで、わたしがあなたに告げる言葉を宣言せよ。
JER 19:3 こう言え。『ユダの王たちとエルサレムの住民よ、主の言葉を聞け。イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。「見よ、わたしはこの場所に災いをもたらす。それを聞く者は皆、耳が鳴る。
JER 19:4 彼らはわたしを捨て、この場所を汚し、自分たちも父祖たちもユダの王たちも知らなかったほかの神々に、ここで香をたいた。また、この場所を罪のない者の血で満たした。
JER 19:5 彼らはバアルの高き所を築き、自分たちの子どもたちを火で焼いて、バアルへの全焼のささげ物とした。それは、わたしが命じたことでも、語ったことでもなく、わたしの心に思い浮かびもしなかった。
JER 19:6 それゆえ、見よ、この場所がもはや『トフェテ』とも『ベン・ヒノムの谷』とも呼ばれず、『虐殺の谷』と呼ばれる日々が来る」と、主は言われる。
JER 19:7 「わたしはこの場所で、ユダとエルサレムの計画をくじく。彼らを敵の前で剣に倒れさせ、彼らの命を狙う者たちの手に渡す。彼らの死体を空の鳥と地の動物の餌とする。
JER 19:8 わたしはこの町を驚きの的、あざけりの的とする。そこを通る者は皆、そのすべての災いに驚き、あざける。
JER 19:9 わたしは彼らに自分の息子の肉と娘の肉を食べさせる。敵と、彼らの命を狙う者たちが彼らを追い詰める包囲と苦難の中で、彼らは互いに友の肉を食べる。」』
JER 19:10 それから、あなたと一緒に行く者たちの目の前で、その器を砕け。
JER 19:11 彼らにこう言え。『万軍の主はこう言われる。「陶器師の器を砕けば、もはや元に戻せないように、わたしはこの民とこの町を砕く。人々は葬る場所がなくなるまで、トフェテに死者を葬る。
JER 19:12 わたしはこの場所とその住民にこのように行い、この町をトフェテのようにする」と、主は言われる。
JER 19:13 「エルサレムの家々とユダの王たちの家々、すなわち、屋上で天の万象に香をたき、ほかの神々に注ぎのささげ物を注いだために汚されたすべての家は、トフェテの場所のようになる。」』」
JER 19:14 エレミヤは、主に遣わされて預言したトフェテから帰り、主の家の庭に立って、すべての民に言った。
JER 19:15 「イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。『見よ、わたしはこの町と、その周囲のすべての町々に、わたしが告げた災いをすべてもたらす。彼らがうなじを堅くし、わたしの言葉を聞こうとしなかったからだ。』」
JER 20:1 祭司イメルの子パシュフルは、主の家の監督官であったが、エレミヤがこれらのことを預言するのを聞いた。
JER 20:2 そこでパシュフルは預言者エレミヤを打ち、主の家にある上のベニヤミンの門の足かせにかけた。
JER 20:3 翌日、パシュフルはエレミヤを足かせから解放した。するとエレミヤは彼に言った。「主はあなたの名をパシュフルではなく、マゴル・ミサビブ とされた。
JER 20:4 主はこう言われる。『見よ、わたしはあなたを、あなた自身にも、すべての友にも恐怖をもたらす者とする。彼らは敵の剣によって倒れ、あなたは自分の目でそれを見る。わたしはユダ全体をバビロンの王の手に渡す。彼は彼らを捕らえてバビロンへ連れて行き、剣で殺す。
JER 20:5 また、わたしはこの町のすべての富、すべての収益、すべての貴重なもの、ユダの王たちのすべての宝を敵の手に渡す。彼らはそれらを略奪し、奪い取り、バビロンへ運ぶ。
JER 20:6 パシュフルよ、あなたも、あなたの家に住む者も皆、捕囚となる。あなたはバビロンへ行き、そこで死に、そこで葬られる。あなたも、あなたが偽りを預言したすべての友も同様である。』」
JER 20:7 主よ、あなたは私を説き伏せ、 私は説き伏せられた。 あなたは私よりも強く、 私に勝たれた。 私は一日中、笑いものとなり、 皆が私をあざける。
JER 20:8 私が語るたびに声を上げ、 「暴虐だ、破壊だ」と叫ぶ。 主の言葉が、一日中、 私へのそしりとあざけりとなったからだ。
JER 20:9 私が「主のことを口にせず、 もうその名によって語らない」と言うと、 主の言葉は私の心の中で、 骨の内に閉じ込められた燃える火のようになる。 私は抑えていることに疲れ、 もう耐えられない。
JER 20:10 私は多くの人の中傷を聞いた。 「周囲に恐怖がある。 告発せよ。私たちも彼を告発しよう」と。 私の親しい友さえ皆、 私が倒れるのを待ち構える。 「もしかすると、彼は説き伏せられるかもしれない。 そうすれば、私たちは彼に勝ち、 復讐できる」と言っている。
JER 20:11 しかし、主は恐るべき勇士のように 私とともにおられる。 それゆえ、私を迫害する者たちはつまずき、 勝つことができない。 彼らは成功せず、ひどく恥じ、 決して忘れられない永遠の辱めを受ける。
JER 20:12 正しい者を試し、 心と思いを見られる万軍の主よ、 あなたが彼らに報復されるのを、 私に見させてください。 私の訴えを あなたに委ねたのだから。
JER 20:13 主に歌え。 主を賛美せよ。 主は貧しい者の命を、 悪を行う者たちの手から救い出されたからだ。
JER 20:14 私が生まれた日は呪われよ。 母が私を産んだ日は、幸いであるとされるな。
JER 20:15 「あなたに男の子が生まれた」と父に知らせ、 彼を大いに喜ばせた者は呪われよ。
JER 20:16 その者は、主が滅ぼし、思い直されなかった 町々のようになれ。 朝には叫び声を、 真昼にはときの声を聞け。
JER 20:17 彼が私を胎内で殺さなかったためだ。 そうすれば、母は私の墓となり、 母の胎は、いつまでも私を宿したままであったのに。
JER 20:18 なぜ、私は胎内から出て来て、 労苦と悲しみを見、 恥のうちに日々を終えなければならないのか。
JER 21:1 ゼデキヤ王が、マルキヤの子パシュフルと、祭司マアセヤの子ゼパニヤをエレミヤのもとに遣わして、こう言わせた時、主からエレミヤに言葉が臨んだ。
JER 21:2 「どうか、私たちのために主に尋ねてください。バビロンの王ネブカドネザルが私たちと戦っているからです。もしかすると、主がそのすべての驚くべき御業に従って私たちを扱い、彼を私たちから退かせてくださるかもしれません。」
JER 21:3 そこでエレミヤは彼らに言った。「ゼデキヤにこう言いなさい。
JER 21:4 『イスラエルの神、主はこう言われる。「見よ、あなたがたが手に持ち、城壁の外であなたがたを包囲しているバビロンの王とカルデア人と戦うために使っている武器を、わたしは引き返させ、この町の中央に集める。
JER 21:5 わたし自身が伸ばした手と強い腕をもって、怒りと憤りと激しい憤怒のうちに、あなたがたと戦う。
JER 21:6 わたしはこの町の住民を、人も動物も打つ。彼らは激しい疫病によって死ぬ。
JER 21:7 その後」と、主は言われる。「わたしはユダの王ゼデキヤとその家来たちと民、すなわち疫病と剣と飢饉を免れてこの町に残った者たちを、バビロンの王ネブカドネザルの手、彼らの敵の手、彼らの命を狙う者たちの手に渡す。彼は彼らを剣の刃で打つ。彼らを惜しまず、容赦せず、あわれまない。」』」
JER 21:8 「また、この民にこう言いなさい。『主はこう言われる。「見よ、わたしはあなたがたの前に、命の道と死の道を置く。
JER 21:9 この町にとどまる者は、剣と飢饉と疫病によって死ぬ。しかし、外へ出て、あなたがたを包囲しているカルデア人に降る者は生き、その命を救うことができる。
JER 21:10 わたしはこの町に、良いことではなく災いをもたらそうと顔を向けたからだ」と、主は言われる。「この町はバビロンの王の手に渡され、彼はこれを火で焼く。」』」
JER 21:11 「ユダの王の家について、主の言葉を聞け。
JER 21:12 ダビデの家よ、主はこう言われる。 『朝ごとに公正な裁きを行い、 奪われた者を虐げる者の手から救い出せ。 そうしなければ、あなたがたの悪い行いのために、 わたしの憤りが火のように燃え上がり、 だれにも消せなくなる。
JER 21:13 見よ、谷に住む者、 平地の岩よ、わたしはあなたに敵対する』と、主は言われる。 『あなたがたは、「だれが私たちに攻め下って来るのか。 だれが私たちの住まいに入れるのか」と言う。
JER 21:14 わたしはあなたがたの行いの実に従って あなたがたを罰する』と、主は言われる。 『わたしはその森に火をつけ、 その周囲にあるものをすべて焼き尽くす。』」
JER 22:1 主はこう言われた。「ユダの王の家へ下って行き、そこでこの言葉を語れ。
JER 22:2 『ダビデの王座に着いているユダの王よ、あなたも、あなたの家来たちも、これらの門から入るあなたの民も、主の言葉を聞け。
JER 22:3 主はこう言われる。「公正と義を行い、奪われた者を虐げる者の手から救い出せ。寄留者、みなしご、やもめを虐げたり、暴力を振るったりしてはならない。この場所で罪のない者の血を流してはならない。
JER 22:4 あなたがたが本当にこのことを行うなら、ダビデの王座に着く王たちが、戦車や馬に乗って、この家の門から入って来る。王たちも、その家来たちも、その民も入って来る。
JER 22:5 しかし、あなたがたがこれらの言葉を聞かないなら、わたしは自分自身にかけて誓う」と、主は言われる。「この家は荒れ果てる。」』」
JER 22:6 主はユダの王の家についてこう言われる。 「あなたはわたしにとってギレアデ、 レバノンの頂である。 しかし、わたしは必ずあなたを荒野、 人の住まない町々とする。
JER 22:7 わたしは破壊する者たちをあなたに対して備える。 彼らはそれぞれ武器を手にし、 あなたの選り抜きの杉を切り倒し、 火に投げ込む。」
JER 22:8 「多くの国々がこの町のそばを通り、互いに『なぜ、主はこの大きな町にこのようなことをされたのか』と尋ねる。
JER 22:9 すると人々は、『彼らが自分たちの神、主の契約を捨て、ほかの神々を拝み、これらに仕えたからだ』と答える。」
JER 22:10 死んだ者のために泣くな。 彼のために嘆くな。 むしろ、去って行く者のために激しく泣け。 彼は二度と帰らず、 生まれ故郷を見ることもないからだ。
JER 22:11 父ヨシヤに代わってユダの王となり、この場所から出て行ったヨシヤの子シャルムについて、主はこう言われる。「彼は二度とここへ帰らない。
JER 22:12 彼は捕らえられて連れて行かれた場所で死に、この地を二度と見ることはない。」
JER 22:13 「不義によって自分の家を建て、 不正によってその部屋を造る者に災いがある。 隣人をただで働かせ、 賃金を支払わない者に。
JER 22:14 彼は言う。『自分のために広い家と、 ゆったりした部屋を建てよう。』 自分のために窓を切り開き、 杉で天井を張り、朱色に塗る。
JER 22:15 杉材を競って使えば、 王でいられると思うのか。 あなたの父も食べ、飲んだではないか。 しかし、公正と義を行ったので、 そのため、彼は栄えた。
JER 22:16 彼は貧しい者と乏しい者の訴えを正しく裁いた。 それゆえ、彼は栄えた。 これこそ、わたしを知ることではないか」と、 主は言われる。
JER 22:17 「しかし、あなたの目と心は、 自分の利益をむさぼること、 罪のない者の血を流すこと、 虐げと暴虐を行うことだけに向けられている。」
JER 22:18 それゆえ、ヨシヤの子であるユダの王エホヤキムについて、主はこう言われる。 「人々は彼のために、 『ああ、私の兄弟よ』『ああ、姉妹よ』と嘆かない。 彼のために、 『ああ、主君よ』『ああ、その栄光よ』と嘆かない。
JER 22:19 彼はろばが葬られるように葬られる。 引きずられ、エルサレムの門の外へ投げ捨てられる。」
JER 22:20 「レバノンに上って叫べ。 バシャンで声を上げよ。 アバリムから叫べ。 あなたの愛人たちは皆、滅ぼされたからだ。
JER 22:21 あなたが栄えていた時、わたしはあなたに語った。 しかし、あなたは『私は聞かない』と言った。 若いころから、これがあなたの道であった。 あなたはわたしの声に聞き従わなかった。
JER 22:22 風があなたの牧者たちをすべて追い散らし、 あなたの愛人たちは捕囚となる。 その時、あなたは自分のすべての悪のために、 必ず恥じ、うろたえる。
JER 22:23 レバノンに住み、 杉の中に巣を作る者よ、 産みの苦しみにある女のような痛みがあなたを襲う時、 あなたはどれほど哀れになることか。」
JER 22:24 「わたしは生きている」と、主は言われる。「たとえユダの王エホヤキムの子コニヤが、わたしの右手の印章であっても、わたしはそこからあなたを引き抜く。
JER 22:25 わたしはあなたを、あなたの命を狙う者たちの手、あなたが恐れている者たちの手、すなわちバビロンの王ネブカドネザルの手とカルデア人の手に渡す。
JER 22:26 わたしはあなたと、あなたを産んだ母を、あなたがたの生まれた所ではない別の国へ投げ出す。あなたがたはそこで死ぬ。
JER 22:27 彼らが心から帰りたいと願う地へ、彼らは帰ることができない。」
JER 22:28 この人コニヤは、さげすまれ、砕かれた器なのか。 だれにも喜ばれない器なのか。 なぜ彼とその子孫は投げ出され、 知らない地へ投げ込まれたのか。
JER 22:29 地よ、地よ、地よ、 主の言葉を聞け。
JER 22:30 主はこう言われる。 「この人を子のない者、 生涯、栄えることのない者として記録せよ。 彼の子孫からは、もはやだれも栄えて ダビデの王座に着き、 ユダを治めることはない。」
JER 23:1 「わたしの牧場の羊を滅ぼし、散らす牧者たちに災いがある」と、主は言われる。
JER 23:2 それゆえ、イスラエルの神、主は、わたしの民を養う牧者たちについてこう言われる。「あなたがたはわたしの群れを散らし、追い払い、顧みなかった。見よ、わたしはあなたがたの悪い行いを罰する」と、主は言われる。
JER 23:3 「わたしは、自分が追いやったすべての国々から、わたしの群れの残りの者を集め、再びその囲いに連れ戻す。彼らは実を結び、数を増す。
JER 23:4 わたしは彼らの上に、彼らを養う牧者たちを立てる。彼らはもはや恐れず、うろたえず、一人も失われない」と、主は言われる。
JER 23:5 「見よ、その日々が来る」と、主は言われる。 「その時、わたしはダビデのために義の若枝を起こす。 彼は王として治め、知恵をもって行い、 この地に公正と義を行う。
JER 23:6 彼の時代にユダは救われ、 イスラエルは安らかに住む。 彼はこの名で呼ばれる。 『主は私たちの義』と。
JER 23:7 「それゆえ、見よ、『イスラエルの子らをエジプトの地から連れ上った主は生きておられる』とは、もはや言われなくなる日々が来る」と、主は言われる。
JER 23:8 かえって、『イスラエルの家の子孫を北の地から、また、わたしが彼らを追いやったすべての国々から連れ上り、導いた主は生きておられる』と言われる。彼らは自分たちの地に住む。」
JER 23:9 預言者たちについて。 私の内で心は砕け、 骨はすべて震える。 私は酔った人のように、 ぶどう酒に酔いつぶれた人のようになった。 主のために、 その聖なる言葉のために。
JER 23:10 「この地は姦淫する者たちで満ちている。 呪いのために、この地は嘆いている。 荒野の牧草地は干上がった。 彼らの歩む道は悪く、 その力は正しくない。
JER 23:11 預言者も祭司も不敬である。 わたしの家の中にさえ、彼らの悪を見つけた」と、主は言われる。
JER 23:12 「それゆえ、彼らの道は暗闇の中の滑りやすい所のようになる。 彼らはそこへ追いやられ、 そこで倒れる。 わたしが彼らに災いをもたらすからだ。 彼らが罰せられる年に」と、主は言われる。
JER 23:13 「わたしはサマリアの預言者たちに愚かなことを見た。 彼らはバアルによって預言し、 わたしの民イスラエルを迷わせた。
JER 23:14 エルサレムの預言者たちの中にも、恐ろしいことを見た。 彼らは姦淫し、偽りのうちを歩む。 悪を行う者たちの手を強め、 だれも自分の悪から立ち返らないようにしている。 彼らは皆、わたしにとってソドムのようになり、 その住民はゴモラのようになった。」
JER 23:15 それゆえ、万軍の主は預言者たちについてこう言われる。 「見よ、わたしは彼らによもぎを食べさせ、 毒の水を飲ませる。 エルサレムの預言者たちから、不敬が全地に広がったからだ。」
JER 23:16 万軍の主はこう言われる。 「あなたがたに預言する預言者たちの言葉を聞いてはならない。 彼らはあなたがたに空しいことを教える。 主の口から出たものではなく、 自分たちの心の幻を語っている。
JER 23:17 彼らはわたしを侮る者たちに絶えず、 『主は「あなたがたには平和がある」と言われた』と語る。 また、自分の心のかたくなさに従って歩む者には皆、 『災いはあなたがたに臨まない』と言う。
JER 23:18 だれが主の会議に立ち、 その言葉を悟り、聞いたのか。 だれがわたしの言葉に耳を傾けて聞いたのか。
JER 23:19 見よ、主の嵐、主の憤りが出て行く。 まさに、渦巻く嵐が、 悪者の頭上に激しく襲いかかる。
JER 23:20 主の怒りは、その心の計画を実行し、 成し遂げるまで戻らない。 後の日々に、あなたがたはそれを完全に悟る。
JER 23:21 わたしはこれらの預言者たちを遣わさなかったのに、彼らは走った。 わたしは彼らに語らなかったのに、彼らは預言した。
JER 23:22 もし彼らがわたしの会議に立っていたなら、 わたしの民にわたしの言葉を聞かせ、 彼らを悪い道から、 悪い行いから立ち返らせたはずだ。」
JER 23:23 「わたしは近くにだけいる神なのか」と、主は言われる。 「遠くにもいる神ではないのか。
JER 23:24 だれかが隠れた所に身を隠して、 わたしに見られないでいられるだろうか」と、主は言われる。 「わたしは天と地を満たしているではないか」と、主は言われる。
JER 23:25 「わたしは、わたしの名によって偽りを預言する預言者たちが、『夢を見た。夢を見た』と言うのを聞いた。
JER 23:26 偽りを預言する預言者たちの心に、いつまでこのようなことがあるのか。彼らは自分の心の欺きを預言している。
JER 23:27 彼らは、互いに語り合う夢によって、わたしの民にわたしの名を忘れさせようとしている。彼らの父祖がバアルのためにわたしの名を忘れたように。
JER 23:28 夢を見た預言者は夢を語れ。わたしの言葉を持つ者は、わたしの言葉を忠実に語れ。わらと小麦に何の関わりがあるのか」と、主は言われる。
JER 23:29 「わたしの言葉は火のようではないか」と、主は言われる。「岩を打ち砕く金槌のようではないか。」
JER 23:30 「それゆえ、見よ、わたしは預言者たちに敵対する」と、主は言われる。「彼らは互いに、わたしの言葉を盗み取っている。」
JER 23:31 「見よ、わたしは預言者たちに敵対する」と、主は言われる。「彼らは自分の舌を使って、『主は言われる』と言う。」
JER 23:32 「見よ、わたしは偽りの夢を預言する者たちに敵対する」と、主は言われる。「彼らはそれを語り、偽りと空しい自慢によって、わたしの民を迷わせる。わたしは彼らを遣わさず、命じもしなかった。彼らはこの民に何の益も与えない」と、主は言われる。
JER 23:33 「この民、預言者、または祭司があなたに、『主からの託宣は何か』と尋ねるなら、彼らにこう言え。『何の託宣か。わたしはあなたがたを投げ捨てる』と、主は言われる。
JER 23:34 預言者でも祭司でも民でも、『主からの託宣』と言う者を、わたしはその人とその家族とともに罰する。
JER 23:35 あなたがたは、それぞれ隣人や兄弟に、『主は何と答えられたか』『主は何と語られたか』と言いなさい。
JER 23:36 もう『主からの託宣』と言ってはならない。人はそれぞれ自分の言葉を託宣としているからだ。あなたがたは、生ける神、万軍の主、私たちの神の言葉を曲げている。
JER 23:37 あなたは預言者に、『主はあなたに何と答えられたか』『主は何と語られたか』と言いなさい。
JER 23:38 あなたがたは『主からの託宣』と言っている。それゆえ、主はこう言われる。『わたしはあなたがたに、「主からの託宣」と言ってはならないと伝えた。それなのに、あなたがたは「主からの託宣」というこの言葉を使っている。
JER 23:39 それゆえ、見よ、わたしはあなたがたを完全に忘れ、あなたがたと、あなたがたや父祖たちに与えた町を、わたしの前から投げ捨てる。
JER 23:40 わたしはあなたがたに、永遠のそしりと、忘れられることのない永久の恥をもたらす。』」
JER 24:1 バビロンの王ネブカドネザルが、ユダの王エホヤキムの子エコニヤと、ユダの高官たち、職人たち、鍛冶職人たちをエルサレムから捕らえてバビロンへ連れて行った後、主は私に示された。見よ、二つのいちじくのかごが主の神殿の前に置かれていた。
JER 24:2 一方のかごには、初なりのいちじくのような非常に良いいちじくがあり、もう一方のかごには、非常に悪くて食べられないいちじくがあった。
JER 24:3 その時、主は私に尋ねられた。「エレミヤ、何が見えるか。」 私は言った。「いちじくです。良いものは非常に良く、悪いものは非常に悪くて食べられません。」
JER 24:4 主の言葉が私に臨んだ。
JER 24:5 「イスラエルの神、主はこう言われる。『わたしがこの場所からカルデア人の地へ送り出したユダの捕囚の民を、わたしはこの良いいちじくのように良いものとみなす。
JER 24:6 わたしは彼らに目を留めて良くし、この地に再び連れ戻す。彼らを建てて、打ち壊さず、植えて、引き抜かない。
JER 24:7 わたしは彼らに、わたしが主であることを知る心を与える。彼らはわたしの民となり、わたしは彼らの神となる。彼らは心を尽くしてわたしに帰るからだ。』
JER 24:8 主はこう言われる。『非常に悪くて食べられない悪いいちじくのように、わたしはユダの王ゼデキヤとその高官たち、この地に残っているエルサレムの残りの者、またエジプトの地に住む者たちを引き渡す。
JER 24:9 わたしは彼らを、地のすべての王国の間で災いのためにあちこちへ追い回される者とし、わたしが彼らを追いやるすべての場所で、そしり、ことわざ、あざけり、呪いの的とする。
JER 24:10 わたしが彼らとその父祖たちに与えた地から彼らを滅ぼし尽くすまで、剣と飢饉と疫病を彼らの中に送る。』」
JER 25:1 ユダの王ヨシヤの子エホヤキムの治世第四年、すなわちバビロンの王ネブカドネザルの治世第一年に、ユダのすべての民についてエレミヤに臨んだ言葉。
JER 25:2 預言者エレミヤはそれをユダのすべての民とエルサレムのすべての住民に語った。
JER 25:3 ユダの王アモンの子ヨシヤの治世第十三年から今日まで、この二十三年間、主の言葉が私に臨んだ。私は朝早くから繰り返しあなたがたに語ったが、あなたがたは聞かなかった。
JER 25:4 主はそのしもべであるすべての預言者たちを、朝早くから繰り返しあなたがたに遣わされた。しかし、あなたがたは聞かず、耳を傾けようともしなかった。
JER 25:5 彼らはこう言った。「今、それぞれ悪い道と悪い行いから立ち返れ。そうすれば、主が昔からとこしえまで、あなたがたと父祖たちに与えられた地に住むことができる。
JER 25:6 ほかの神々に従って行き、これらに仕えたり、拝んだりしてはならない。自分たちの手で造ったものによって、わたしを怒らせてはならない。そうすれば、わたしはあなたがたに災いを行わない。」
JER 25:7 「それでも、あなたがたはわたしに聞き従わなかった」と、主は言われる。「自分たちの手で造ったものによってわたしを怒らせ、自らに災いを招いた。」
JER 25:8 それゆえ、万軍の主はこう言われる。「あなたがたがわたしの言葉を聞かなかったので、
JER 25:9 見よ、わたしは北のすべての氏族を呼び寄せる」と、主は言われる。「また、わたしのしもべであるバビロンの王ネブカドネザルを呼び寄せ、この地とその住民、また周囲のすべての国々を攻めさせる。わたしは彼らを完全に滅ぼし、驚きの的、あざけりの的、永遠の廃墟とする。
JER 25:10 また、彼らの中から喜びの声と楽しみの声、花婿の声と花嫁の声、ひき臼の音、灯火の光を絶えさせる。
JER 25:11 この全地は荒れ果て、驚きの的となる。これらの国々は七十年間、バビロンの王に仕える。」
JER 25:12 「七十年が満ちると、わたしはバビロンの王とその国を、その咎のために罰する」と、主は言われる。「わたしはカルデア人の地を永遠に荒れ果てた地とする。
JER 25:13 わたしはその地に対して語ったすべての言葉、すなわちエレミヤがすべての国々に対して預言し、この書に記されているすべてのことを、その地にもたらす。
JER 25:14 彼らもまた、多くの国々と大いなる王たちに奴隷として使われる。わたしは彼らの行いと、その手の業に従って報いる。」
JER 25:15 イスラエルの神、主は私にこう言われた。「わたしの手から、この憤りのぶどう酒の杯を取り、わたしがあなたを遣わすすべての国々に飲ませよ。
JER 25:16 彼らはそれを飲み、よろめき、正気を失う。わたしが彼らの間に送る剣のためである。」
JER 25:17 そこで私は主の手から杯を取り、主が私を遣わされたすべての国々に飲ませた。
JER 25:18 エルサレムとユダの町々、その王たちと高官たちに飲ませ、それらを荒れ果てた地、驚きの的、あざけりの的、呪いの的とした。今日あるとおりである。
JER 25:19 エジプトの王ファラオと、その家来たち、高官たち、すべての民、
JER 25:20 すべての入り混じった民、ウツの地のすべての王、ペリシテ人の地のすべての王、アシュケロン、ガザ、エクロン、アシュドドの残りの者、
JER 25:21 エドム、モアブ、アンモンの子ら、
JER 25:22 ツロのすべての王、シドンのすべての王、海の向こうの島の王たち、
JER 25:23 デダン、テマ、ブズ、ひげの端を切り落としているすべての者、
JER 25:24 アラビアのすべての王、荒野に住む入り混じった民のすべての王、
JER 25:25 ジムリのすべての王、エラムのすべての王、メディア人のすべての王、
JER 25:26 近くにも遠くにもいる北のすべての王を、順々に飲ませた。また、地の表にある世界のすべての王国にも飲ませた。彼らの後で、シェシャクの王も飲む。
JER 25:27 「あなたは彼らにこう言え。『イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。「飲んで酔い、吐き、倒れて、二度と起き上がるな。わたしがあなたがたの間に送る剣のためだ。」』
JER 25:28 もし彼らがあなたの手から杯を取って飲むことを拒むなら、彼らにこう言え。『万軍の主はこう言われる。「あなたがたは必ず飲まなければならない。
JER 25:29 見よ、わたしの名で呼ばれる町にさえ、わたしは災いをもたらし始める。それなのに、あなたがたが罰を免れられるだろうか。あなたがたは決して罰を免れない。わたしが地のすべての住民に剣を呼び寄せるからだ」と、万軍の主は言われる。』」
JER 25:30 「それゆえ、これらすべての言葉を彼らに対して預言し、こう言え。 『主は高い所からほえ、 その聖なる住まいから声を発せられる。 ご自分の牧場に向かって激しくほえ、 ぶどうを踏む者たちのように、 地のすべての住民に向かって叫び声を上げられる。
JER 25:31 騒音は地の果てにまで及ぶ。 主が諸国民と争われるからだ。 主はすべての人を裁き、 悪者たちを剣に渡される』と、主は言われる。」
JER 25:32 万軍の主はこう言われる。 「見よ、災いが国から国へと広がり、 大きな嵐が地の果てから巻き起こる。」
JER 25:33 その日、主に殺された者たちは、地の一方の果てから他方の果てにまで及ぶ。彼らは嘆かれず、集められず、葬られない。地の表の糞となる。
JER 25:34 牧者たちよ、泣き叫べ。 群れの指導者たちよ、ちりの中を転げ回れ。 あなたがたが屠られ、散らされる日が来たからだ。 あなたがたは上質な陶器のように落ちて砕ける。
JER 25:35 牧者たちには逃げ道がなく、 群れの指導者たちには逃れる道がない。
JER 25:36 牧者たちの叫び声と、 群れの指導者たちの嘆き声が聞こえる。 主が彼らの牧場を滅ぼされるからだ。
JER 25:37 平穏な羊の囲いは静まり返る。 主の燃える怒りのために。
JER 25:38 主は獅子のように、その隠れ場を出られた。 激しい虐げと、 主の燃える怒りのために、彼らの地は驚きの的となった。
JER 26:1 ユダの王ヨシヤの子エホヤキムの治世の初めに、主からこの言葉が臨んだ。
JER 26:2 「主はこう言われる。『主の家の庭に立ち、主の家に礼拝しに来るユダのすべての町の人々に、わたしが語るよう命じるすべての言葉を語れ。一言も省いてはならない。
JER 26:3 もしかすると、彼らは聞き、それぞれ悪い道から立ち返るかもしれない。そうすれば、わたしは彼らの悪い行いのために行おうと考えている災いを思い直す。』」
JER 26:4 「あなたは彼らにこう言え。『主はこう言われる。「もしあなたがたがわたしに聞き従わず、わたしがあなたがたの前に置いた律法に従って歩まず、
JER 26:5 わたしが朝早くから繰り返し遣わしている、わたしのしもべである預言者たちの言葉に聞き従わないなら――あなたがたはこれまで聞き従わなかった――
JER 26:6 わたしはこの家をシロのようにし、この町を地のすべての国々にとって呪いの的とする。」』」
JER 26:7 祭司たち、預言者たち、すべての民は、エレミヤが主の家でこれらの言葉を語るのを聞いた。
JER 26:8 エレミヤが、主からすべての民に語るよう命じられたことをすべて語り終えると、祭司たち、預言者たち、すべての民は彼を捕らえて言った。「おまえは必ず死ななければならない。
JER 26:9 なぜ、おまえは主の名によって、『この家はシロのようになり、この町は荒れ果て、住む者がいなくなる』と預言したのか。」すべての民は主の家でエレミヤの周りに押し寄せた。
JER 26:10 ユダの高官たちはこれらのことを聞くと、王の家から主の家へ上って来て、主の家の新しい門の入口に座った。
JER 26:11 祭司たちと預言者たちは、高官たちとすべての民に言った。「この男は死刑に値する。あなたがたが自分の耳で聞いたとおり、この町に対して預言したからだ。」
JER 26:12 そこでエレミヤは、すべての高官たちとすべての民に言った。「主が私を遣わし、この家とこの町に対して、あなたがたの聞いたこれらすべての言葉を預言するよう命じられたのです。
JER 26:13 それゆえ今、あなたがたの道と行いを改め、あなたがたの神、主の声に聞き従ってください。そうすれば、主はあなたがたに告げられた災いを思い直されます。
JER 26:14 見よ、私はあなたがたの手の中にいます。あなたがたの目に良く正しいと思うことを、私に行ってください。
JER 26:15 ただし、よく知っておいてください。もし私を殺すなら、あなたがた自身と、この町とその住民の上に、罪のない者の血をもたらすことになります。主が本当に私をあなたがたのもとに遣わし、これらすべての言葉をあなたがたの耳に語らせたからです。」
JER 26:16 すると、高官たちとすべての民は、祭司たちと預言者たちに言った。「この男は死刑に値しない。私たちの神、主の名によって私たちに語ったからだ。」
JER 26:17 その時、この地の長老たちの何人かが立ち上がり、民の全会衆に語った。
JER 26:18 「モレシェト人ミカは、ユダの王ヒゼキヤの時代に預言し、ユダのすべての民にこう語った。『万軍の主はこう言われる。 「シオンは畑のように耕され、 エルサレムは石の山となり、 主の家の山は森に覆われた高台のようになる。」』
JER 26:19 ユダの王ヒゼキヤとユダのすべての民は、彼を殺しただろうか。ヒゼキヤは主を恐れ、主に願い求めたので、主は彼らに告げられた災いを思い直されたではないか。もし私たちが彼を殺せば、自分たちに大きな災いを招くことになる。」
JER 26:20 また、キルヤテ・エアリム出身のシェマヤの子ウリヤという人も、主の名によって預言した。彼はエレミヤのすべての言葉と同じように、この町とこの地に対して預言した。
JER 26:21 エホヤキム王と、そのすべての勇士たち、高官たちが彼の言葉を聞くと、王は彼を殺そうとした。ウリヤはそれを聞いて恐れ、エジプトへ逃げて行った。
JER 26:22 そこでエホヤキム王は、アクボルの子エルナタンと、彼に同行する何人かの者をエジプトへ遣わした。
JER 26:23 彼らはウリヤをエジプトから連れ出し、エホヤキム王のもとへ連れて来た。王は彼を剣で殺し、その死体を一般の民の墓に投げ込んだ。
JER 26:24 しかし、シャファンの子アヒカムがエレミヤを守ったので、彼は殺されるために民の手に渡されなかった。
JER 27:1 ユダの王ヨシヤの子エホヤキムの治世の初めに、主からエレミヤにこの言葉が臨んだ。
JER 27:2 主は私にこう言われる。「縄とくびきの横木を作り、自分の首につけよ。
JER 27:3 それらを、ユダの王ゼデキヤのもとへエルサレムに来た使者たちの手によって、エドムの王、モアブの王、アンモンの子らの王、ツロの王、シドンの王に送れ。
JER 27:4 彼らの主人たちにこう命じよ。『イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。あなたがたの主人たちにこう伝えよ。
JER 27:5 「わたしは大いなる力と伸ばした腕によって、地と、地の表にいる人と動物を造った。わたしは、自分の目に良いと思う者にそれを与える。
JER 27:6 今、わたしはこれらすべての国々を、わたしのしもべであるバビロンの王ネブカドネザルの手に与えた。野の動物も彼に仕えさせるために与えた。
JER 27:7 すべての国々は、彼とその子とその孫に仕える。やがて彼の国の時も来る。その時、多くの国々と大いなる王たちが彼を奴隷として使う。
JER 27:8 バビロンの王ネブカドネザルに仕えず、その首をバビロンの王のくびきの下に置かない国と王国を、わたしは剣と飢饉と疫病で罰する」と、主は言われる。「ついには彼の手によって彼らを滅ぼし尽くす。
JER 27:9 あなたがたは、自分たちの預言者、占い師、夢、兆しを解く者、呪術師の言葉を聞いてはならない。彼らは、『あなたがたはバビロンの王に仕えることはない』と語る。
JER 27:10 彼らはあなたがたに偽りを預言して、あなたがたを自分たちの地から遠く離れさせようとしている。そのため、わたしはあなたがたを追い出し、あなたがたは滅びる。
JER 27:11 しかし、首をバビロンの王のくびきの下に置いて彼に仕える国は、その地にとどまらせる」と、主は言われる。「彼らはそこで耕し、そこに住む。」』」
JER 27:12 私はユダの王ゼデキヤにも、これらすべての言葉に従って語った。「あなたがたの首をバビロンの王のくびきの下に置き、彼とその民に仕えて生きなさい。
JER 27:13 なぜ、あなたとあなたの民は、バビロンの王に仕えない国について主が語られたとおり、剣と飢饉と疫病によって死ななければならないのですか。
JER 27:14 『あなたがたはバビロンの王に仕えることはない』と語る預言者たちの言葉を聞いてはなりません。彼らはあなたがたに偽りを預言しているからです。
JER 27:15 『わたしは彼らを遣わしていない』と、主は言われます。『それなのに、彼らはわたしの名によって偽って預言している。そのため、わたしはあなたがたを追い出し、あなたがたも、あなたがたに預言する預言者たちも滅びる。』」
JER 27:16 私は祭司たちとこのすべての民にも語った。「主はこう言われる。『「見よ、主の家の器は間もなくバビロンから持ち帰られる」と、あなたがたに預言する預言者たちの言葉を聞いてはならない。彼らはあなたがたに偽りを預言しているからだ。
JER 27:17 彼らに聞いてはならない。バビロンの王に仕えて生きよ。なぜ、この町を荒れ果てた所としなければならないのか。
JER 27:18 もし彼らが預言者であり、主の言葉が彼らとともにあるなら、主の家、ユダの王の家、エルサレムに残っている器がバビロンへ運ばれないよう、今、万軍の主に執り成すがよい。
JER 27:19 万軍の主は、柱、海、台、またこの町に残っているその他の器について、こう言われる。
JER 27:20 バビロンの王ネブカドネザルは、ユダの王エホヤキムの子エコニヤと、ユダとエルサレムのすべての高貴な者たちを、エルサレムからバビロンへ捕らえて行った時、それらを持ち去らなかった。
JER 27:21 そうだ。イスラエルの神、万軍の主は、主の家、ユダの王の家、エルサレムに残っている器について、こう言われる。
JER 27:22 「それらはバビロンへ運ばれ、わたしがそれらを顧みる日まで、そこに置かれる」と、主は言われる。「その後、わたしはそれらを運び上げ、この場所に戻す。」』」
JER 28:1 その同じ年、ユダの王ゼデキヤの治世の初め、第四年の第五の月に、ギブオン出身の預言者で、アズルの子ハナンヤが、主の家で祭司たちとすべての民の前で私に語った。
JER 28:2 「イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。『わたしはバビロンの王のくびきを砕いた。
JER 28:3 二年以内に、バビロンの王ネブカドネザルがこの場所から持ち去ってバビロンへ運んだ主の家のすべての器を、わたしはこの場所に持ち帰る。
JER 28:4 また、ユダの王エホヤキムの子エコニヤと、バビロンへ行ったユダのすべての捕囚の民を、この場所に連れ戻す』と、主は言われる。『わたしがバビロンの王のくびきを砕くからだ。』」
JER 28:5 すると預言者エレミヤは、祭司たちと、主の家に立っていたすべての民の前で、預言者ハナンヤに言った。
JER 28:6 預言者エレミヤは言った。「アーメン。主がそのようにしてくださるように。あなたが預言した言葉を主が実現し、主の家の器と捕囚となったすべての者を、バビロンからこの場所に連れ戻してくださるように。
JER 28:7 しかし今、私があなたとすべての民の耳に語るこの言葉を聞きなさい。
JER 28:8 昔から、私やあなたより前にいた預言者たちは、多くの国々と大いなる王国に対して、戦争と災いと疫病を預言した。
JER 28:9 平和を預言する預言者については、その預言者の言葉が実現した時、その預言者が本当に主から遣わされたことが分かる。」
JER 28:10 その時、預言者ハナンヤは預言者エレミヤの首からくびきの横木を外し、それを砕いた。
JER 28:11 ハナンヤはすべての民の前で語った。「主はこう言われる。『このように、二年以内に、わたしはバビロンの王ネブカドネザルのくびきを、すべての国々の首から外して砕く。』」そこで預言者エレミヤは立ち去った。
JER 28:12 預言者ハナンヤが預言者エレミヤの首からくびきの横木を外して砕いた後、主の言葉がエレミヤに臨んだ。
JER 28:13 「行って、ハナンヤにこう言え。『主はこう言われる。「あなたは木の横木を砕いたが、その代わりに鉄の横木を作った。」
JER 28:14 イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。「わたしはこれらすべての国々の首に鉄のくびきを置き、バビロンの王ネブカドネザルに仕えさせる。彼らは彼に仕える。わたしは野の動物も彼に与えた。」』」
JER 28:15 その時、預言者エレミヤは預言者ハナンヤに言った。「ハナンヤよ、聞きなさい。主はあなたを遣わしていない。それなのに、あなたはこの民に偽りを信じさせている。
JER 28:16 それゆえ、主はこう言われる。『見よ、わたしはあなたを地の表から取り去る。あなたは今年死ぬ。主に逆らうことを語ったからだ。』」
JER 28:17 預言者ハナンヤは、その年の第七の月に死んだ。
JER 29:1 これは、預言者エレミヤがエルサレムから、捕囚となった長老たちのうち生き残っていた者、祭司たち、預言者たち、またネブカドネザルがエルサレムからバビロンへ捕らえ移したすべての民に送った手紙の言葉である。
JER 29:2 これは、エコニヤ王、王母、宦官たち、ユダとエルサレムの高官たち、職人たち、鍛冶職人たちがエルサレムを去った後のことであった。
JER 29:3 エレミヤは、ユダの王ゼデキヤがバビロンの王ネブカドネザルのもとへ遣わした、シャファンの子エルアサとヒルキヤの子ゲマルヤに手紙を託した。そこにはこう記されていた。
JER 29:4 イスラエルの神、万軍の主は、わたしがエルサレムからバビロンへ捕らえ移させたすべての捕囚の民にこう言われる。
JER 29:5 「家を建てて住み、園を造ってその実を食べよ。
JER 29:6 妻をめとり、息子や娘をもうけよ。息子たちには妻をめとらせ、娘たちは夫に嫁がせて、息子や娘を産ませよ。そこで数を増し、減ってはならない。
JER 29:7 わたしがあなたがたを捕らえ移させた町の平和を求め、その町のために主に祈れ。その町の平和によって、あなたがたも平和を得るからだ。」
JER 29:8 イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。「あなたがたの間にいる預言者や占い師に欺かれてはならない。あなたがたが見させている夢にも耳を傾けてはならない。
JER 29:9 彼らはわたしの名によって、あなたがたに偽りを預言している。わたしは彼らを遣わしていない」と、主は言われる。
JER 29:10 主はこう言われる。「バビロンに定められた七十年が満ちた後、わたしはあなたがたを顧み、あなたがたについて語った良い言葉を実現して、この場所に帰らせる。
JER 29:11 わたしがあなたがたのために抱いている計画を、わたしは知っている」と、主は言われる。「それは平和の計画であって、災いの計画ではない。あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。
JER 29:12 あなたがたはわたしを呼び求め、わたしのもとに来て祈る。わたしはあなたがたの願いを聞く。
JER 29:13 あなたがたが心を尽くしてわたしを捜し求めるなら、わたしを見つける。
JER 29:14 わたしはあなたがたに見いだされる」と、主は言われる。「わたしはあなたがたを捕囚から帰らせる。わたしがあなたがたを追いやったすべての国々、すべての場所からあなたがたを集める」と、主は言われる。「わたしがあなたがたを捕らえ移させた場所から、再び連れ戻す。」
JER 29:15 あなたがたは、「主はバビロンで私たちのために預言者たちを起こされた」と言った。
JER 29:16 それゆえ、主はダビデの王座に着く王と、この町に住むすべての民、すなわちあなたがたとともに捕囚にならなかった兄弟たちについて、こう言われる。
JER 29:17 万軍の主はこう言われる。「見よ、わたしは彼らに剣と飢饉と疫病を送り、彼らを、あまりにも悪くて食べられない腐ったいちじくのようにする。
JER 29:18 わたしは剣と飢饉と疫病をもって彼らを追い、地のすべての王国の間であちこちに追い回される者とする。また、わたしが彼らを追いやるすべての国々で、恐怖の的、驚きの的、あざけりの的、そしりの的とする。
JER 29:19 彼らがわたしの言葉に聞き従わなかったからだ」と、主は言われる。「わたしは、わたしのしもべである預言者たちを、朝早くから繰り返し彼らに遣わした。しかし、あなたがたは聞こうとしなかった」と、主は言われる。
JER 29:20 それゆえ、わたしがエルサレムからバビロンへ送り出したすべての捕囚の民よ、主の言葉を聞け。
JER 29:21 イスラエルの神、万軍の主は、わたしの名によってあなたがたに偽りを預言する、コラヤの子アハブとマアセヤの子ゼデキヤについて、こう言われる。「見よ、わたしは彼らをバビロンの王ネブカドネザルの手に渡す。彼はあなたがたの目の前で彼らを殺す。
JER 29:22 バビロンにいるユダのすべての捕囚の民は、彼らの名を用いて、『主があなたを、バビロンの王が火で焼き殺したゼデキヤとアハブのようにされるように』と呪うようになる。
JER 29:23 彼らはイスラエルで愚かなことを行い、隣人の妻たちと姦淫し、わたしが命じていない偽りの言葉を、わたしの名によって語ったからだ。わたしはそれを知っており、その証人である」と、主は言われる。
JER 29:24 ネヘラム人シェマヤについては、こう語れ。
JER 29:25 「イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。『あなたは自分の名で、エルサレムにいるすべての民、祭司マアセヤの子ゼパニヤ、またすべての祭司たちに手紙を送り、こう書いた。
JER 29:26 「主は祭司エホヤダに代えて、あなたを祭司とされた。それは、主の家に監督者を置き、狂って預言者を自称する者を皆、足かせと首かせにつなぐためである。
JER 29:27 それなのに、なぜあなたは、あなたがたに対して預言者を自称しているアナトテのエレミヤを責めなかったのか。
JER 29:28 彼はバビロンにいる私たちのもとへ、『捕囚は長く続く。家を建てて住み、園を造ってその実を食べよ』と書き送ってきたではないか。」』」
JER 29:29 祭司ゼパニヤは、この手紙を預言者エレミヤの耳に読んで聞かせた。
JER 29:30 その時、主の言葉がエレミヤに臨んだ。
JER 29:31 「すべての捕囚の民にこう書き送れ。『主はネヘラム人シェマヤについてこう言われる。「シェマヤは、わたしが彼を遣わしていないのに、あなたがたに預言し、偽りを信じさせた。」
JER 29:32 それゆえ、主はこう言われる。「見よ、わたしはネヘラム人シェマヤとその子孫を罰する。彼の子孫には、この民の中に住む者が一人もいなくなる。わたしがわたしの民に行う良いことを、彼は見ることがない」と、主は言われる。「彼が主に逆らうことを語ったからだ。」』」
JER 30:1 主からエレミヤに臨んだ言葉。
JER 30:2 「イスラエルの神、主はこう言われる。『わたしがあなたに語ったすべての言葉を、一冊の書に書き記せ。
JER 30:3 見よ、その日々が来る』と、主は言われる。『その時、わたしはわたしの民イスラエルとユダを捕囚から帰らせる』と、主は言われる。『わたしが彼らの父祖に与えた地へ彼らを帰らせ、彼らはそれを所有する。』」
JER 30:4 主がイスラエルとユダについて語られた言葉は、次のとおりである。
JER 30:5 主はこう言われる。 「私たちは震えの声を聞いた。 それは恐怖の声であり、平和の声ではない。
JER 30:6 尋ねて、見よ。男が産みの苦しみをするだろうか。 それなのに、なぜわたしは、すべての男が産みの苦しみにある女のように、両手を腰に当て、 どの顔も青ざめているのを見るのか。
JER 30:7 ああ、その日は大いなる日で、これに比べられる日はない。 それはヤコブの苦難の時である。 しかし、彼はそこから救われる。
JER 30:8 その日には」と、万軍の主は言われる。「わたしはそのくびきをあなたの首から砕き、 あなたの束縛を断ち切る。 異国人が二度と彼らを奴隷にすることはない。
JER 30:9 彼らは自分たちの神、主に仕え、 彼らの王ダビデにも仕える。 わたしが彼を彼らのために起こす。
JER 30:10 それゆえ、わたしのしもべヤコブよ、恐れてはならない」と、主は言われる。 「イスラエルよ、うろたえてはならない。 見よ、わたしは遠くからあなたを救い、 あなたの子孫を捕囚の地から救う。 ヤコブは帰り、 静かに安らかに暮らす。 彼を恐れさせる者はいない。
JER 30:11 わたしはあなたとともにいて、あなたを救うからだ」と、主は言われる。 「わたしがあなたを散らしたすべての国々を完全に滅ぼしても、 あなたを完全には滅ぼさない。 しかし、あなたを正しく懲らしめ、 決して罰せずに済ませることはしない。」
JER 30:12 主はこう言われる。 「あなたの打ち傷は癒やしがたく、 あなたの傷は重い。
JER 30:13 あなたの訴えを弁護する者はおらず、 傷に包帯を巻く者もいない。 あなたには癒やす薬がない。
JER 30:14 あなたの愛人たちは皆、あなたを忘れ、 あなたを求めない。 あなたの咎が大きく、 罪が増し加わったために、 わたしは敵が打つようにあなたを打ち、 残酷な者が懲らしめるようにあなたを懲らしめた。
JER 30:15 なぜ、自分の傷のために叫ぶのか。 あなたの痛みは癒やしがたい。 あなたの咎が大きく、 罪が増し加わったために、 わたしはこれらのことをあなたに行った。
JER 30:16 それゆえ、あなたを食い尽くす者は皆、食い尽くされる。 あなたの敵は一人残らず捕囚となる。 あなたを略奪する者は略奪され、 あなたを餌食にする者を、わたしは餌食とする。
JER 30:17 わたしはあなたの健康を回復させ、 あなたの傷を癒やすからだ」と、主は言われる。 「人々はあなたを追い出された者と呼び、 『これはシオンだ。だれも彼女を求めない』と言ったからだ。」
JER 30:18 主はこう言われる。 「見よ、わたしはヤコブの天幕を元どおりにし、 その住まいをあわれむ。 町は元の丘の上に建てられ、 宮殿には元の場所で再び人が住む。
JER 30:19 そこから感謝の歌と、 喜び楽しむ者たちの声が聞こえる。 わたしは彼らを増やし、 彼らは少なくならない。 わたしは彼らに栄誉を与え、 彼らは軽んじられない。
JER 30:20 彼らの子らは昔のようになり、 その会衆はわたしの前に堅く立つ。 わたしは彼らを虐げる者を皆、罰する。
JER 30:21 彼らの君主は彼らの中から出て、 その支配者は彼らのうちから現れる。 わたしは彼を近づかせ、 彼はわたしに近づく。 だれが自ら進んで、わたしに近づこうとするだろうか」と、主は言われる。
JER 30:22 「あなたがたはわたしの民となり、 わたしはあなたがたの神となる。
JER 30:23 見よ、主の嵐、その憤りが出て行く。 吹き荒れる嵐が、 悪者の頭上に激しく襲いかかる。
JER 30:24 主の燃える怒りは、その心の計画を実行し、 成し遂げるまで戻らない。 後の日々に、あなたがたはそれを悟る。」
JER 31:1 「その時」と、主は言われる。「わたしはイスラエルのすべての氏族の神となり、彼らはわたしの民となる。」
JER 31:2 主はこう言われる。「剣を免れた民は荒野で恵みを得た。わたしがイスラエルに安息を与えるために進んだ時のことである。」
JER 31:3 主は昔、私に現れて言われた。 「まことに、わたしは永遠の愛をもってあなたを愛した。 それゆえ、慈しみをもってあなたを引き寄せた。
JER 31:4 イスラエルのおとめよ、わたしは再びあなたを建てる。 あなたは建て直される。 あなたは再びタンバリンで身を飾り、 喜び楽しむ者たちの踊りに加わって出て行く。
JER 31:5 あなたは再びサマリアの山々にぶどう畑を植える。 植える者たちは植え、 その実を味わう。
JER 31:6 エフライムの丘々で見張り人たちが、 『立て。シオンへ上り、私たちの神、主のもとへ行こう』と叫ぶ日が来る。」
JER 31:7 主はこう言われる。 「ヤコブのために喜び歌い、 諸国民のかしらのために叫べ。 告げ知らせ、賛美し、こう言え。 『主よ、あなたの民、 イスラエルの残りの者を救ってください。』
JER 31:8 見よ、わたしは彼らを北の国から連れて来て、 地の果てから集める。 その中には目の見えない者、足の不自由な者、 妊婦も産みの苦しみにある女も、ともにいる。 彼らは大きな集団となって帰って来る。
JER 31:9 彼らは泣きながら来る。 嘆願しながら来る彼らを、わたしは導く。 水の流れのほとりを歩ませ、 つまずくことのない平らな道を進ませる。 わたしはイスラエルの父であり、 エフライムはわたしの長子だからだ。
JER 31:10 諸国民よ、主の言葉を聞き、 遠くの島々に告げ知らせよ。こう言え。 『イスラエルを散らした方が彼を集め、 牧者がその群れを守るように、彼を守られる。』
JER 31:11 主はヤコブを買い戻し、 彼より強い者の手から贖い出されたからだ。
JER 31:12 彼らは来て、シオンの高みに上って歌い、 主の良いものへと流れるように集まる。 穀物、新しいぶどう酒、油、 羊と牛の若いものを求めて。 彼らは潤された園のようになり、 もはや二度と悲しむことはない。
JER 31:13 その時、おとめは踊って喜び、 若者も老人もともに喜ぶ。 わたしは彼らの嘆きを喜びに変え、 彼らを慰め、悲しみから解放して喜ばせる。
JER 31:14 わたしは祭司たちを豊かなもので満ち足らせ、 わたしの民はわたしの良いもので満ち足りる」と、主は言われる。
JER 31:15 主はこう言われる。 「ラマで声が聞こえる。 嘆きと悲痛な泣き声が。 ラケルが自分の子らのために泣いている。 子らがもういないので、 慰めを受けようとしない。」
JER 31:16 主はこう言われる。 「泣く声を抑え、 目から涙を流すな。 あなたの労苦には報いがあるからだ」と、主は言われる。 「彼らは敵の地から帰って来る。
JER 31:17 あなたの将来には希望がある」と、主は言われる。 「あなたの子らは自分たちの地に帰って来る。
JER 31:18 わたしは確かに、エフライムがこう嘆くのを聞いた。 『あなたは私を懲らしめ、 私は飼い慣らされていない子牛のように懲らしめを受けた。 私を立ち返らせてください。そうすれば、私は立ち返る。 あなたこそ、私の神、主だからだ。
JER 31:19 私は立ち返った後、 悔い改めた。 教えを受けた後、 私はももを打った。 若いころのそしりを負っていたので、 私は恥じ、まことにうろたえた。』
JER 31:20 エフライムはわたしの大切な息子なのか。 わたしの愛する子なのか。 わたしは彼を責めて語るたびに、 なおも切に彼を思い起こす。 それゆえ、わたしの心は彼を切に慕う。 わたしは必ず彼をあわれむ」と、主は言われる。
JER 31:21 「道しるべを立てよ。 標柱を置け。 あなたが通って来た大路、 その道に心を向けよ。 イスラエルのおとめよ、帰れ。 あなたのこれらの町々に帰れ。
JER 31:22 背信の娘よ、 いつまであちこちさまよい歩くのか。 主は地に新しいことを創造された。 女が男を取り囲む。」
JER 31:23 イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。「わたしが彼らを捕囚から帰らせる時、ユダの地とその町々では、再びこう言われる。『義の住まい、聖なる山よ、主があなたを祝福されるように。』
JER 31:24 ユダとそのすべての町々には、農夫も、群れを連れて歩く者も、ともに住む。
JER 31:25 わたしは疲れた者を満ち足らせ、悲しむすべての者を満たしたからだ。」
JER 31:26 この時、私は目を覚まして見た。私の眠りは心地よかった。
JER 31:27 「見よ、その日々が来る」と、主は言われる。「その時、わたしはイスラエルの家とユダの家に、人の種と動物の種を蒔く。
JER 31:28 わたしが彼らを引き抜き、打ち壊し、覆し、滅ぼし、苦しめるために見守ったように、今度は彼らを建て、植えるために見守る」と、主は言われる。
JER 31:29 「その日々には、もはやこう言われない。 『父祖たちが酸いぶどうを食べ、 子どもたちの歯が浮いた。』
JER 31:30 かえって、一人一人が自分の咎のために死ぬ。酸いぶどうを食べる者は皆、自分の歯が浮く。」
JER 31:31 「見よ、その日々が来る」と、主は言われる。「その時、わたしはイスラエルの家とユダの家と新しい契約を結ぶ。
JER 31:32 それは、わたしが彼らの父祖の手を取ってエジプトの地から連れ出した日に結んだ契約のようなものではない。わたしは彼らの夫であったにもかかわらず、彼らはわたしの契約を破った」と、主は言われる。
JER 31:33 「しかし、その日々の後、わたしがイスラエルの家と結ぶ契約はこれである」と、主は言われる。 「わたしはわたしの律法を彼らの内に置き、 彼らの心にそれを書き記す。 わたしは彼らの神となり、 彼らはわたしの民となる。
JER 31:34 もはや、だれも隣人に、 だれも兄弟に、『主を知れ』と教えることはない。 小さい者から大きい者まで、 皆がわたしを知るからだ」と、主は言われる。 「わたしは彼らの咎を赦し、 彼らの罪を二度と思い出さない。」
JER 31:35 昼の光として太陽を与え、 夜の光として月と星の定めを与え、 海をかき立て、その波をとどろかせる主、 その名を万軍の主という方は、こう言われる。
JER 31:36 「もし、これらの定めがわたしの前から消え去るなら」と、主は言われる。 「イスラエルの子孫も、わたしの前で永遠に一つの国であることはなくなる。」
JER 31:37 主はこう言われる。「もし、上の天を測ることができ、 下の地の基を探り尽くすことができるなら、 わたしも、イスラエルのすべての子孫を、彼らの行ったすべてのことのために捨てる」と、主は言われる。
JER 31:38 「見よ、その日々が来る」と、主は言われる。「その時、町はハナンエルの塔から隅の門まで、主のために建てられる。
JER 31:39 測り縄はさらにまっすぐガレブの丘まで伸び、そこからゴアの方へ曲がる。
JER 31:40 死体と灰の谷全体、キデロン川までのすべての畑、東にある馬の門の隅までが、主にとって聖なるものとなる。そこはもはや永遠に、引き抜かれることも、打ち壊されることもない。」
JER 32:1 ユダの王ゼデキヤの治世第十年、すなわちネブカドネザルの治世第十八年に、主からエレミヤに臨んだ言葉。
JER 32:2 その時、バビロンの王の軍隊はエルサレムを包囲していた。預言者エレミヤは、ユダの王の家にある衛兵の庭に閉じ込められていた。
JER 32:3 ユダの王ゼデキヤが彼を閉じ込めて、こう言ったからである。「なぜ、あなたは預言して言うのか。『主はこう言われる。「見よ、わたしはこの町をバビロンの王の手に渡し、彼はこれを占領する。
JER 32:4 ユダの王ゼデキヤはカルデア人の手から逃れられず、必ずバビロンの王の手に渡される。彼はバビロンの王と面と向かって語り、自分の目で王を見る。
JER 32:5 王はゼデキヤをバビロンへ連れて行く。ゼデキヤは、わたしが彼を顧みる時までそこにいる」と、主は言われる。「あなたがたがカルデア人と戦っても、勝つことはない。」』」
JER 32:6 エレミヤは言った。「主の言葉が私に臨んだ。
JER 32:7 『見よ、あなたのおじシャルムの子ハナムエルがあなたのところに来て、「アナトテにある私の畑を買ってください。それを贖って買う権利はあなたにあるからです」と言う。』」
JER 32:8 すると、主の言葉のとおり、私のおじの子ハナムエルが衛兵の庭にいる私のところに来て言った。「どうか、ベニヤミンの地アナトテにある私の畑を買ってください。相続する権利も、贖う権利もあなたにあります。あなたのものとして買ってください。」 そこで私は、これが主の言葉であると知った。
JER 32:9 私は、おじの子ハナムエルからアナトテにある畑を買い、銀十七シェケル を量って彼に渡した。
JER 32:10 私は証書に署名して封印し、証人を立て、秤で銀を量って彼に渡した。
JER 32:11 そして、封印され、規定と条件を含む購入証書と、封印されていない証書を受け取った。
JER 32:12 私は、おじの子ハナムエルと、購入証書に署名した証人たちの前で、また衛兵の庭に座っていたすべてのユダヤ人の前で、その購入証書をネリヤの子で、マフセヤの孫であるバルクに渡した。
JER 32:13 私は彼らの前でバルクに命じて言った。
JER 32:14 「イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。『これらの証書、すなわち封印された購入証書と、封印されていない証書を取り、土の器に入れよ。長い間保存できるようにするためだ。』
JER 32:15 イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。『この地では、家や畑やぶどう畑が再び買われるようになる。』」
JER 32:16 私は購入証書をネリヤの子バルクに渡した後、主に祈って言った。
JER 32:17 「ああ、主なる神よ。見よ、あなたは大いなる力と伸ばした腕によって、天と地を造られた。あなたにとって不可能なことは何一つない。
JER 32:18 あなたは幾千の者に慈しみを示し、父祖の咎を、その後の子らの懐に報いられる。偉大で力ある神よ、あなたの名は万軍の主。
JER 32:19 あなたの計画は偉大で、御業には力がある。あなたの目はすべての人の道に開かれ、一人一人にその道と、その行いの実に従って報いられる。
JER 32:20 あなたはエジプトの地でしるしと不思議を行い、今日に至るまで、イスラエルの中でも、ほかの人々の間でも御業を行って、ご自分の名を今日のように高くされた。
JER 32:21 あなたは、しるしと不思議、強い手と伸ばした腕、大いなる恐怖をもって、あなたの民イスラエルをエジプトの地から連れ出された。
JER 32:22 そして、父祖たちに与えると誓われたこの地、乳と蜜の流れる地を彼らに与えられた。
JER 32:23 彼らは入って来てこの地を所有したが、あなたの声に聞き従わず、あなたの律法に従って歩まなかった。あなたが彼らに行うよう命じられたことを、彼らは何一つ行わなかった。それゆえ、あなたはこのすべての災いを彼らの上にもたらされた。
JER 32:24 見よ、町を攻め取るために包囲の塁が築かれている。剣と飢饉と疫病のために、町はこれを攻めるカルデア人の手に渡されている。あなたが語られたことが起こった。見よ、あなたはそれをご覧になっている。
JER 32:25 主なる神よ、町がカルデア人の手に渡されているのに、あなたは私に、『代金を払って畑を買い、証人を立てよ』と言われた。」
JER 32:26 その時、主の言葉がエレミヤに臨んだ。
JER 32:27 「見よ、わたしは主、すべての肉なるものの神である。わたしにとって難しすぎることがあるだろうか。
JER 32:28 それゆえ、主はこう言われる。見よ、わたしはこの町をカルデア人の手と、バビロンの王ネブカドネザルの手に渡す。彼はこれを占領する。
JER 32:29 この町と戦っているカルデア人は来て、この町に火をつけて焼く。その屋上でバアルに香をたき、ほかの神々に注ぎのささげ物を注いで、わたしを怒らせた家々も焼く。
JER 32:30 イスラエルの子らとユダの子らは、若いころから、わたしの目に悪いことだけを行ってきた。イスラエルの子らは、自分たちの手で造ったものによって、ただわたしを怒らせてきた」と、主は言われる。
JER 32:31 「この町は、建てられた日から今日に至るまで、わたしの怒りと憤りを引き起こしてきた。それゆえ、わたしはこれをわたしの前から取り除く。
JER 32:32 イスラエルの子らとユダの子らが、わたしを怒らせるために行ったすべての悪のためである。彼ら、その王たち、高官たち、祭司たち、預言者たち、ユダの人々、エルサレムの住民が悪を行った。
JER 32:33 彼らは顔ではなく、背をわたしに向けた。わたしは朝早くから繰り返し彼らを教えたが、彼らは聞かず、懲らしめを受け入れなかった。
JER 32:34 彼らは、わたしの名で呼ばれる家に忌まわしいものを置き、これを汚した。
JER 32:35 彼らはベン・ヒノムの谷にバアルの高き所を築き、息子や娘をモレクのために火の中を通らせた。わたしはそのようなことを彼らに命じなかった。彼らがこの忌まわしいことを行ってユダに罪を犯させることは、わたしの心に思い浮かびもしなかった。」
JER 32:36 それゆえ今、イスラエルの神、主は、あなたがたが「この町は剣と飢饉と疫病によってバビロンの王の手に渡された」と言っているこの町について、こう言われる。
JER 32:37 「見よ、わたしは怒りと憤りと大いなる激怒によって彼らを追いやったすべての国々から、彼らを集める。彼らを再びこの場所に連れ戻し、安全に住まわせる。
JER 32:38 彼らはわたしの民となり、わたしは彼らの神となる。
JER 32:39 わたしは彼らに一つの心と一つの道を与え、彼ら自身と、その後の子らの幸いのために、いつまでもわたしを恐れさせる。
JER 32:40 わたしは彼らと永遠の契約を結ぶ。わたしは彼らから離れず、彼らに良いことをし続ける。また、彼らがわたしから離れないように、わたしへの恐れを彼らの心に置く。
JER 32:41 わたしは彼らに良いことをすることを喜び、心を尽くし、全身全霊をもって、確かにこの地に彼らを植える。」
JER 32:42 主はこう言われる。「わたしがこの民にこのすべての大きな災いをもたらしたように、わたしが彼らに約束したすべての良いことをもたらす。
JER 32:43 あなたがたが、『この地は荒れ果て、人も動物もいない。カルデア人の手に渡された』と言っているこの地で、再び畑が買われる。
JER 32:44 ベニヤミンの地、エルサレムの周辺、ユダの町々、山地の町々、低地の町々、南部の町々で、人々は代金を払って畑を買い、証書に署名し、封印し、証人を立てる。わたしが彼らを捕囚から帰らせるからだ」と、主は言われる。
JER 33:1 エレミヤがなお衛兵の庭に閉じ込められていた時、主の言葉が二度目に彼に臨んだ。
JER 33:2 「これを行い、形造って確立する主、その名を主という方は、こう言われる。
JER 33:3 『わたしを呼べ。そうすれば、わたしはあなたに答え、あなたの知らない、大いなる、理解しがたいことをあなたに示す。』
JER 33:4 イスラエルの神、主は、この町の家々とユダの王たちの家々、すなわち包囲の塁と剣に対する防備のために取り壊された家々について、こう言われる。
JER 33:5 『人々はカルデア人と戦うために来るが、その家々は、わたしが怒りと憤りのうちに打ち殺した者たちの死体で満たされる。彼らのすべての悪のために、わたしはこの町から顔を隠した。
JER 33:6 見よ、わたしはこの町に回復と癒やしをもたらし、彼らを癒やす。わたしは豊かな平和と真実を彼らに示す。
JER 33:7 わたしはユダとイスラエルを捕囚から帰らせ、初めの時のように彼らを建てる。
JER 33:8 わたしは、彼らがわたしに対して罪を犯したすべての咎から彼らを清める。彼らがわたしに対して罪を犯し、背いたすべての咎を赦す。
JER 33:9 この町は、地のすべての国々の前で、わたしにとって喜びの名、賛美、栄光となる。国々は、わたしが彼らに行うすべての良いことを聞き、わたしがこの町に与えるすべての良いことと平和のために、恐れ震える。』」
JER 33:10 主はこう言われる。「あなたがたが、『ここは荒れ果て、人も動物もいない』と言っているこの場所、すなわち人も住民も動物もいない荒れ果てたユダの町々とエルサレムの通りで、再び声が聞こえるようになる。
JER 33:11 喜びの声と楽しみの声、花婿の声と花嫁の声、また、『万軍の主に感謝せよ。主は良い方であり、その慈しみは永遠に続く』と言う者たちの声が聞こえる。彼らは感謝のささげ物を主の家に携えて来る。わたしがこの地を捕囚から帰らせ、初めの時のようにするからだ」と、主は言われる。
JER 33:12 万軍の主はこう言われる。「人も動物もいない荒れ果てたこの場所と、そのすべての町々に、再び羊飼いたちの住まいができ、彼らは群れを伏させる。
JER 33:13 山地の町々、低地の町々、南部の町々、ベニヤミンの地、エルサレムの周辺、ユダの町々で、群れは再び数える者の手の下を通る」と、主は言われる。
JER 33:14 「見よ、その日々が来る」と、主は言われる。「その時、わたしはイスラエルの家とユダの家について語った良い言葉を実現する。
JER 33:15 その日、その時、 わたしはダビデのために義なる若枝を生えさせる。 彼はこの地に公正と義を行う。
JER 33:16 その日々にユダは救われ、 エルサレムは安らかに住む。 この町は、 『主は私たちの義』という名で呼ばれる。」
JER 33:17 主はこう言われる。「ダビデには、イスラエルの家の王座に座る者が絶えることはない。
JER 33:18 レビ人の祭司たちにも、全焼のささげ物を献げ、穀物のささげ物を焼き、絶えずいけにえを献げる者が、わたしの前から絶えることはない。」
JER 33:19 主の言葉がエレミヤに臨んだ。
JER 33:20 「主はこう言われる。『もし、あなたがたが昼とのわたしの契約と、夜とのわたしの契約を破り、昼と夜が定められた時に来ないようにできるなら、
JER 33:21 わたしのしもべダビデとの契約も破られ、彼の王座に座って治める息子がいなくなる。また、わたしに仕えるレビ人の祭司たちとの契約も破られる。
JER 33:22 天の軍勢が数えられず、海の砂が量れないように、わたしはしもべダビデの子孫と、わたしに仕えるレビ人を増やす。』」
JER 33:23 主の言葉がエレミヤに臨んだ。
JER 33:24 「この民が、『主はご自分で選ばれた二つの家を退けられた』と言っているのを、あなたは見ていないのか。こうして彼らはわたしの民を侮り、もはや一つの国とはみなしていない。」
JER 33:25 主はこう言われる。「もし、昼と夜とのわたしの契約がなく、わたしが天と地の定めを設けなかったのなら、
JER 33:26 わたしはヤコブの子孫と、わたしのしもべダビデの子孫を退け、彼の子孫からアブラハム、イサク、ヤコブの子孫を治める者を立てることもないだろう。しかし、わたしは彼らを捕囚から帰らせ、彼らをあわれむ。」
JER 34:1 バビロンの王ネブカドネザルが、その全軍、彼の支配下にある地のすべての王国、すべての民とともに、エルサレムとそのすべての町々を攻めていた時、主の言葉がエレミヤに臨んだ。
JER 34:2 「イスラエルの神、主はこう言われる。『行って、ユダの王ゼデキヤに語り、こう告げよ。主はこう言われる。「見よ、わたしはこの町をバビロンの王の手に渡す。彼はこれを火で焼く。
JER 34:3 あなたは彼の手から逃れられず、必ず捕らえられ、その手に渡される。あなたはバビロンの王と顔を合わせ、彼はあなたと直接語る。あなたはバビロンへ行く。」』
JER 34:4 しかし、ユダの王ゼデキヤよ、主の言葉を聞け。主はあなたについてこう言われる。『あなたは剣で死ぬことはない。
JER 34:5 あなたは平安のうちに死ぬ。あなたより前にいた先代の王である父祖たちのために火をたいたように、人々はあなたのためにも火をたく。そして、「ああ、主君よ」と、あなたのために嘆く。わたしがこの言葉を語ったからだ』と、主は言われる。」
JER 34:6 預言者エレミヤは、エルサレムでユダの王ゼデキヤにこれらすべての言葉を語った。
JER 34:7 その時、バビロンの王の軍隊は、エルサレムと、残っていたユダのすべての町々、すなわちラキシュとアゼカを攻めていた。ユダの町々のうち、城壁のある町として残っていたのは、この二つだけであった。
JER 34:8 ゼデキヤ王がエルサレムにいるすべての民と契約を結び、彼らに解放を宣言した後、主からエレミヤに言葉が臨んだ。
JER 34:9 それは、各自がヘブル人である男奴隷と女奴隷を自由にし、だれもユダヤ人である兄弟を奴隷として使ってはならないというものであった。
JER 34:10 この契約に加わったすべての高官とすべての民は、各自が男奴隷と女奴隷を自由にし、もはや彼らを奴隷として使わないという契約に従い、奴隷たちを自由にした。
JER 34:11 しかし、その後、彼らは心を変え、自由にした男奴隷と女奴隷を連れ戻し、再び奴隷として働かせた。
JER 34:12 そこで、主の言葉がエレミヤに臨んだ。
JER 34:13 「イスラエルの神、主はこう言われる。『わたしは、あなたがたの父祖をエジプトの地、奴隷の家から連れ出した日に、彼らと契約を結び、こう言った。
JER 34:14 「七年の終わりに、あなたがたはそれぞれ、あなたに身を売り、六年間仕えたヘブル人の兄弟を解放しなければならない。彼をあなたのもとから自由に去らせよ。」しかし、あなたがたの父祖はわたしに聞き従わず、耳を傾けなかった。
JER 34:15 あなたがたは今、立ち返って、各自が隣人に解放を宣言し、わたしの目に正しいことを行った。そして、わたしの名で呼ばれる家で、わたしの前に契約を結んだ。
JER 34:16 しかし、あなたがたは再び心を変えて、わたしの名を汚した。各自が、自由に去らせた男奴隷と女奴隷を連れ戻し、再び自分たちの奴隷として働かせた。』」
JER 34:17 それゆえ、主はこう言われる。「あなたがたはわたしに聞き従わず、各自が兄弟と隣人に解放を宣言しなかった。見よ、わたしはあなたがたに自由を宣言する」と、主は言われる。「剣と疫病と飢饉に渡される自由を。わたしはあなたがたを地のすべての王国の間をさまよう者とする。
JER 34:18 わたしの契約に背き、わたしの前で結んだ契約の言葉を果たさなかった者たちを、わたしは引き渡す。彼らは子牛を二つに切り、その二つの部分の間を通った。
JER 34:19 ユダの高官たち、エルサレムの高官たち、宦官たち、祭司たち、この地のすべての民が、その子牛の二つの部分の間を通った。
JER 34:20 わたしは彼らを敵の手と、彼らの命を狙う者たちの手に渡す。彼らの死体は空の鳥と地の動物の餌となる。
JER 34:21 わたしはユダの王ゼデキヤとその高官たちを、敵の手、彼らの命を狙う者たちの手、また、あなたがたのところから退いたバビロンの王の軍隊の手に渡す。
JER 34:22 見よ、わたしは命じる」と、主は言われる。「彼らをこの町に戻らせる。彼らはこの町を攻め、占領し、火で焼く。わたしはユダの町々を荒れ果てさせ、住む者のない所とする。」
JER 35:1 ユダの王ヨシヤの子エホヤキムの時代に、主からエレミヤに言葉が臨んで言われた。
JER 35:2 「レカブ人の家へ行って彼らに語り、彼らを主の家の一つの部屋に連れて来て、ぶどう酒を飲ませよ。」
JER 35:3 そこで私は、ハバツィンヤの孫で、エレミヤの子であるヤアザンヤと、その兄弟たち、そのすべての息子たち、レカブ人の全家を連れて行った。
JER 35:4 私は彼らを主の家に連れて行き、神の人イグダルヤの子ハナンの息子たちの部屋に入れた。その部屋は高官たちの部屋の隣にあり、戸口を守る者であるシャルムの子マアセヤの部屋の上にあった。
JER 35:5 私はレカブ人の家の息子たちの前に、ぶどう酒を満たした鉢と杯を置き、彼らに言った。「ぶどう酒を飲みなさい。」
JER 35:6 しかし、彼らは言った。「私たちはぶどう酒を飲みません。私たちの父レカブの子ヨナダブが、私たちにこう命じたからです。『あなたがたも、あなたがたの子どもたちも、永遠にぶどう酒を飲んではならない。
JER 35:7 家を建ててはならず、種を蒔いてはならず、ぶどう畑を植えてはならず、ぶどう畑を所有してもならない。生涯、天幕に住め。そうすれば、寄留者として住む地で長く生きることができる。』
JER 35:8 私たちは、父レカブの子ヨナダブが命じたすべてのことに聞き従ってきました。私たちも、妻たちも、息子たちも、娘たちも、生涯ぶどう酒を飲まず、
JER 35:9 自分たちが住む家を建てませんでした。私たちには、ぶどう畑も畑も種もありません。
JER 35:10 私たちは天幕に住み、父ヨナダブが命じたすべてのことに聞き従い、そのとおりに行ってきました。
JER 35:11 しかし、バビロンの王ネブカドネザルがこの地に攻め上って来た時、私たちは、『さあ、カルデア人の軍隊とアラム人の軍隊を恐れて、エルサレムへ行こう』と言いました。それで今、私たちはエルサレムに住んでいるのです。」
JER 35:12 その時、主の言葉がエレミヤに臨んで言われた。
JER 35:13 「イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。『行って、ユダの人々とエルサレムの住民に告げよ。「あなたがたは教えを受け入れ、わたしの言葉に聞き従おうとしないのか」と、主は言われる。
JER 35:14 レカブの子ヨナダブが、自分の息子たちにぶどう酒を飲まないよう命じた言葉は守られている。彼らは父の命令に聞き従い、今日までぶどう酒を飲んでいない。しかし、わたしは朝早くから繰り返しあなたがたに語ったのに、あなたがたはわたしに聞き従わなかった。
JER 35:15 わたしは、わたしのしもべであるすべての預言者たちを、朝早くから繰り返しあなたがたに遣わして、こう言った。「今、それぞれ悪い道から立ち返り、自分たちの行いを改めよ。ほかの神々に従って行き、これらに仕えてはならない。そうすれば、わたしがあなたがたと父祖たちに与えた地に住むことができる。」しかし、あなたがたは耳を傾けず、わたしに聞き従わなかった。
JER 35:16 レカブの子ヨナダブの息子たちは、父が命じた命令を守った。しかし、この民はわたしに聞き従わなかった。』」
JER 35:17 「それゆえ、イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。『見よ、わたしはユダとエルサレムのすべての住民に、わたしが彼らに対して告げたすべての災いをもたらす。わたしが彼らに語っても、彼らは聞かず、わたしが彼らを呼んでも、彼らは答えなかったからだ。』」
JER 35:18 エレミヤはレカブ人の家に言った。「イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。『あなたがたは父ヨナダブの命令に聞き従い、そのすべての戒めを守り、彼が命じたすべてのことを行った。』
JER 35:19 それゆえ、イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。『レカブの子ヨナダブには、わたしの前に立つ者が永遠に絶えることはない。』」
JER 36:1 ユダの王ヨシヤの子エホヤキムの治世第四年に、主からエレミヤにこの言葉が臨んで言われた。
JER 36:2 「一巻の巻物を取り、わたしがあなたに語ったすべての言葉をそこに書き記せ。ヨシヤの時代にわたしがあなたに語り始めた日から今日まで、イスラエル、ユダ、すべての国々に対して語った言葉を。
JER 36:3 ユダの家が、わたしが彼らに行おうと考えているすべての災いを聞き、それぞれ悪い道から立ち返るかもしれない。そうすれば、わたしは彼らの咎と罪を赦す。」
JER 36:4 そこでエレミヤはネリヤの子バルクを呼んだ。バルクは、主がエレミヤに語られたすべての言葉を、エレミヤの口から聞いて巻物に書き記した。
JER 36:5 エレミヤはバルクに命じて言った。「私は行動を制限されていて、主の家に入ることができない。
JER 36:6 それゆえ、あなたが行って、断食の日に、私の口から聞いて書いた巻物から主の言葉を、主の家で民の耳に読んで聞かせなさい。町々から来るユダのすべての人々の耳にも、それを読んで聞かせなさい。
JER 36:7 もしかすると、彼らは主の前に願いを申し上げ、それぞれ悪い道から立ち返るかもしれない。主がこの民に対して告げられた怒りと憤りは大きいからだ。」
JER 36:8 ネリヤの子バルクは、預言者エレミヤが命じたすべてのことに従い、主の家で巻物から主の言葉を読んだ。
JER 36:9 ユダの王ヨシヤの子エホヤキムの治世第五年、第九の月に、エルサレムのすべての民と、ユダの町々からエルサレムに来たすべての民は、主の前に断食を布告した。
JER 36:10 その時、バルクは主の家で、書記シャファンの子ゲマルヤの部屋から、巻物に記されたエレミヤの言葉をすべての民の耳に読んで聞かせた。その部屋は上の庭にあり、主の家の新しい門の入口にあった。
JER 36:11 シャファンの孫で、ゲマルヤの子であるミカヤは、巻物から主のすべての言葉を聞くと、
JER 36:12 王の家にある書記の部屋へ下って行った。見よ、そこにはすべての高官たち、すなわち書記エリシャマ、シェマヤの子デラヤ、アクボルの子エルナタン、シャファンの子ゲマルヤ、ハナンヤの子ゼデキヤ、そのほかのすべての高官たちが座っていた。
JER 36:13 ミカヤは、バルクが民の耳に巻物を読んで聞かせた時に自分が聞いたすべての言葉を、彼らに告げた。
JER 36:14 そこで、すべての高官たちは、クシのひ孫で、シェレムヤの孫、ネタヌヤの子であるエフディをバルクのもとへ遣わして言わせた。「あなたが民の耳に読んで聞かせた巻物を手に取り、来なさい。」 そこで、ネリヤの子バルクは巻物を手に取って、彼らのもとへ来た。
JER 36:15 彼らはバルクに言った。「さあ、座って、私たちにそれを読んで聞かせなさい。」 そこでバルクは、彼らに読んで聞かせた。
JER 36:16 彼らはそのすべての言葉を聞くと、恐れに打たれて互いに顔を見合わせ、バルクに言った。「私たちはこれらすべての言葉を、必ず王に告げなければならない。」
JER 36:17 彼らはバルクに尋ねた。「さあ、私たちに教えてほしい。あなたはどのようにして、彼の口からこれらすべての言葉を書いたのか。」
JER 36:18 バルクは彼らに答えた。「彼がその口で、これらすべての言葉を私に語り、私はそれを墨で巻物に書きました。」
JER 36:19 すると高官たちはバルクに言った。「あなたとエレミヤは行って身を隠しなさい。あなたがたがどこにいるか、だれにも知られてはならない。」
JER 36:20 彼らは巻物を書記エリシャマの部屋に保管してから、王のいる中庭へ入って行き、王の耳にすべての言葉を告げた。
JER 36:21 そこで王はエフディを遣わして巻物を取りに行かせた。彼は書記エリシャマの部屋からそれを取り出し、王と、王のそばに立っていたすべての高官たちの耳に読んで聞かせた。
JER 36:22 第九の月で、王は冬の家に座っており、その前では火鉢の火が燃えていた。
JER 36:23 エフディが三、四欄を読み終えるたびに、王は書記の小刀でそれを切り取り、火鉢の火の中に投げ入れた。ついには、巻物全体が火鉢の火で焼き尽くされた。
JER 36:24 王も、これらすべての言葉を聞いた家来たちも恐れず、衣を引き裂かなかった。
JER 36:25 エルナタン、デラヤ、ゲマルヤは、巻物を焼かないよう王に願ったが、王は彼らの言うことを聞かなかった。
JER 36:26 王は、王の子エラフメエル、アズリエルの子セラヤ、アブデルの子シェレムヤに、書記バルクと預言者エレミヤを捕らえるよう命じた。しかし、主は彼らを隠された。
JER 36:27 王が巻物と、バルクがエレミヤの口から聞いて書いた言葉を焼いた後、主の言葉がエレミヤに臨んで言われた。
JER 36:28 「もう一度、別の巻物を取り、ユダの王エホヤキムが焼いた最初の巻物に記されていた、以前のすべての言葉を書き記せ。
JER 36:29 ユダの王エホヤキムについては、こう言え。『主はこう言われる。あなたはこの巻物を焼き、「なぜ、この中に『バビロンの王は必ず来て、この地を滅ぼし、そこから人も動物も絶えさせる』と書いたのか」と言った。
JER 36:30 それゆえ、主はユダの王エホヤキムについてこう言われる。彼にはダビデの王座に座る者がいなくなる。その死体は、昼は暑さに、夜は霜にさらされる。
JER 36:31 わたしは彼とその子孫と家来たちを、その咎のために罰する。わたしは彼らとエルサレムの住民とユダの人々に、わたしが彼らに対して告げたすべての災いをもたらす。彼らが聞こうとしなかったからだ。』」
JER 36:32 そこでエレミヤは別の巻物を取り、ネリヤの子である書記バルクに渡した。バルクは、ユダの王エホヤキムが火で焼いた巻物のすべての言葉を、エレミヤの口から聞いてそこに書き記した。さらに、それと同じような言葉が多く加えられた。
JER 37:1 ヨシヤの子ゼデキヤは、バビロンの王ネブカドネザルがユダの地の王としたエホヤキムの子コニヤに代わって王となった。
JER 37:2 しかし、彼も、その家来たちも、この地の民も、主が預言者エレミヤを通して語られた言葉に聞き従わなかった。
JER 37:3 ゼデキヤ王は、シェレムヤの子エフカルと祭司マアセヤの子ゼパニヤを預言者エレミヤのもとに遣わして言わせた。「どうか、私たちのために、私たちの神、主に祈ってください。」
JER 37:4 その時、エレミヤは民の間を自由に出入りしていた。人々はまだ彼を牢獄に入れていなかったからである。
JER 37:5 ファラオの軍隊がエジプトから出て来た。エルサレムを包囲していたカルデア人は、その知らせを聞くと、エルサレムから退いた。
JER 37:6 その時、主の言葉が預言者エレミヤに臨んで言われた。
JER 37:7 「イスラエルの神、主はこう言われる。『わたしに尋ねるためにあなたがたを遣わしたユダの王に、こう告げよ。「見よ、あなたがたを助けるために出て来たファラオの軍隊は、自分たちの国エジプトへ帰る。
JER 37:8 カルデア人は再び来て、この町と戦い、これを占領し、火で焼く。」』
JER 37:9 主はこう言われる。『「カルデア人は必ず私たちから去って行く」と言って、自分たちを欺いてはならない。彼らは去って行かないからだ。
JER 37:10 たとえ、あなたがたと戦うカルデア人の全軍を打ち破り、その中に負傷者しか残らなかったとしても、彼らはそれぞれ自分の天幕から立ち上がり、この町を火で焼く。』」
JER 37:11 カルデア人の軍隊がファラオの軍隊を恐れてエルサレムから退いた時、
JER 37:12 エレミヤは自分の分け前を受け取るため、民の間を通ってベニヤミンの地へ行こうと、エルサレムを出た。
JER 37:13 彼がベニヤミンの門に来ると、そこにハナンヤの孫で、シェレムヤの子であるイリヤという衛兵の隊長がいた。彼は預言者エレミヤを捕らえて言った。「おまえはカルデア人のもとへ脱走しようとしている。」
JER 37:14 エレミヤは言った。「それは偽りです。私はカルデア人のもとへ脱走しようとしているのではありません。」 しかし、イリヤは彼の言うことを聞かず、エレミヤを捕らえて高官たちのもとへ連れて行った。
JER 37:15 高官たちはエレミヤに怒り、彼を打ち、書記ヨナタンの家にある牢獄に入れた。その家を牢獄にしていたからである。
JER 37:16 エレミヤは地下牢の中の独房に入り、そこに長い間とどまった。
JER 37:17 その後、ゼデキヤ王は人を遣わして彼を連れ出させ、王宮でひそかに尋ねた。「主からの言葉が何かあるか。」 エレミヤは答えた。「あります。あなたはバビロンの王の手に渡されます。」
JER 37:18 また、エレミヤはゼデキヤ王に言った。「私があなたや、あなたの家来たちや、この民に対して、どのような罪を犯したので、あなたがたは私を牢獄に入れたのですか。
JER 37:19 『バビロンの王は、あなたにもこの地にも攻めて来ない』と預言した、あなたの預言者たちは今どこにいるのですか。
JER 37:20 わが主である王よ、今どうかお聞きください。私の願いを受け入れてください。私を再び書記ヨナタンの家へ戻さないでください。そこで死ぬことのないようにしてください。」
JER 37:21 そこでゼデキヤ王は命じ、エレミヤを衛兵の庭に置かせた。町のパンがすべてなくなるまで、パン職人の通りから毎日パン一個が彼に与えられた。こうしてエレミヤは衛兵の庭にとどまった。
JER 38:1 マタンの子シェファテヤ、パシュフルの子ゲダルヤ、シェレムヤの子ユカル、マルキヤの子パシュフルは、エレミヤがすべての民に語っていた次の言葉を聞いた。
JER 38:2 「主はこう言われる。『この町にとどまる者は、剣と飢饉と疫病によって死ぬ。しかし、カルデア人のもとへ出て行く者は生きる。その人は命だけは助かって生きる。』
JER 38:3 主はこう言われる。『この町は必ずバビロンの王の軍隊の手に渡され、彼はこれを占領する。』」
JER 38:4 そこで高官たちは王に言った。「どうか、この男を死刑にしてください。彼はこのような言葉を人々に語り、この町に残っている兵士たちと、すべての民の戦意をくじいています。この男はこの民の益ではなく、災いを求めているのです。」
JER 38:5 ゼデキヤ王は言った。「見よ、彼はあなたがたの手の中にいる。王には、あなたがたに逆らって何もできない。」
JER 38:6 そこで彼らはエレミヤを捕らえ、衛兵の庭にある王の子マルキヤの地下牢に投げ込んだ。彼らは縄でエレミヤを下ろした。地下牢には水はなく、泥があったので、エレミヤは泥の中に沈んだ。
JER 38:7 王宮にいた宦官で、エチオピア人のエベデ・メレクは、彼らがエレミヤを地下牢に入れたことを聞いた。その時、王はベニヤミンの門に座っていた。
JER 38:8 エベデ・メレクは王宮を出て、王に語って言った。
JER 38:9 「わが主である王よ、この人々が預言者エレミヤにしたことは、すべて悪いことです。彼らは彼を地下牢に投げ込みました。町にはもうパンがないので、彼はそこにいたまま飢えて死ぬでしょう。」
JER 38:10 そこで王はエチオピア人エベデ・メレクに命じた。「ここから三十人を連れて行き、預言者エレミヤが死ぬ前に、地下牢から引き上げよ。」
JER 38:11 エベデ・メレクは人々を連れて王宮に行き、宝物倉の下の部屋から古いぼろ布と擦り切れた衣を取り、それらを縄で地下牢のエレミヤのもとへ下ろした。
JER 38:12 エチオピア人エベデ・メレクはエレミヤに言った。「このぼろ布と擦り切れた衣を、縄が当たる脇の下に入れてください。」 エレミヤはそのとおりにした。
JER 38:13 彼らは縄でエレミヤを引き上げ、地下牢から出した。エレミヤは衛兵の庭にとどまった。
JER 38:14 その後、ゼデキヤ王は人を遣わし、預言者エレミヤを主の家の第三の入口へ連れて来させた。王はエレミヤに言った。「私はあなたに一つのことを尋ねる。私に何も隠してはならない。」
JER 38:15 エレミヤはゼデキヤに言った。「私があなたに告げれば、あなたは必ず私を殺すのではありませんか。また、私があなたに助言しても、あなたは私の言うことを聞かないでしょう。」
JER 38:16 そこでゼデキヤ王は、ひそかにエレミヤに誓って言った。「私たちの命を造られた主は生きておられる。私はあなたを殺さない。また、あなたの命を狙うこの人々の手に、あなたを渡さない。」
JER 38:17 そこでエレミヤはゼデキヤに言った。「イスラエルの神、万軍の主はこう言われます。『あなたがバビロンの王の高官たちのもとへ出て行くなら、あなたの命は助かり、この町は火で焼かれない。あなたも、あなたの家も生きる。
JER 38:18 しかし、あなたがバビロンの王の高官たちのもとへ出て行かないなら、この町はカルデア人の手に渡される。彼らはこれを火で焼き、あなたも彼らの手から逃れられない。』」
JER 38:19 ゼデキヤ王はエレミヤに言った。「私は、カルデア人のもとへ脱走したユダヤ人たちを恐れている。カルデア人が私を彼らの手に渡し、彼らが私を辱めるのではないかと。」
JER 38:20 しかし、エレミヤは言った。「彼らはあなたを渡しません。どうか、私があなたに語る主の声に聞き従ってください。そうすれば、あなたは幸いを得て、あなたの命は助かります。
JER 38:21 しかし、あなたが出て行くことを拒むなら、主が私に示された言葉はこれです。
JER 38:22 『見よ、ユダの王の家に残っているすべての女たちは、バビロンの王の高官たちのもとへ連れ出される。女たちはこう言う。 「あなたの親しい友たちがあなたをそそのかし、 あなたに勝った。 あなたの足が泥に沈むと、 彼らはあなたを見捨てた。」
JER 38:23 あなたのすべての妻と子どもたちはカルデア人のもとへ連れ出される。あなたは彼らの手から逃れられず、バビロンの王の手に捕らえられる。そして、あなたはこの町を火で焼かせることになる。』」
JER 38:24 するとゼデキヤはエレミヤに言った。「これらの言葉をだれにも知らせてはならない。そうすれば、あなたは死なない。
JER 38:25 高官たちが、私があなたと話したことを聞き、あなたのところへ来て、『あなたが王に何を語ったのか、今、私たちに話せ。私たちに隠すな。そうすれば、あなたを殺さない。王があなたに何を語ったのかも話せ』と言うなら、
JER 38:26 あなたは彼らに、『私は王の前に願いを申し上げ、死ぬことのないように、私をヨナタンの家へ戻さないでくださいと頼みました』と言いなさい。」
JER 38:27 その後、すべての高官たちがエレミヤのところへ来て、彼に尋ねた。エレミヤは、王が命じたこれらすべての言葉のとおりに彼らに答えた。話の内容が知られなかったので、彼らはそれ以上彼に話さなかった。
JER 38:28 エレミヤは、エルサレムが占領された日まで衛兵の庭にとどまった。
JER 39:1 ユダの王ゼデキヤの治世第九年、第十の月に、バビロンの王ネブカドネザルとその全軍がエルサレムに攻めて来て、これを包囲した。
JER 39:2 ゼデキヤの治世第十一年、第四の月の九日に、町の城壁が破られた。
JER 39:3 バビロンの王のすべての高官たち、すなわちネルガル・シャレツェル、サムガル・ネボ、ラブ・サリスであるサルセキム、ラブ・マグであるネルガル・シャレツェル、またバビロンの王の残りのすべての高官たちが入って来て、中央の門に座った。
JER 39:4 ユダの王ゼデキヤとすべての兵士たちは彼らを見ると、逃げ出した。夜のうちに、王の庭の道を通り、二重の城壁の間にある門から町を出て、アラバの方へ向かった。
JER 39:5 しかし、カルデア人の軍隊は彼らを追い、エリコの平地でゼデキヤに追いついた。彼らは彼を捕らえ、ハマテの地リブラにいるバビロンの王ネブカドネザルのもとへ連れて行った。王は彼に判決を下した。
JER 39:6 バビロンの王は、リブラでゼデキヤの息子たちを彼の目の前で殺した。また、バビロンの王はユダのすべての高貴な者たちを殺した。
JER 39:7 さらに、彼はゼデキヤの両目をえぐり、足かせにつないで、バビロンへ連れて行った。
JER 39:8 カルデア人は王宮と民の家々を火で焼き、エルサレムの城壁を打ち壊した。
JER 39:9 その後、親衛隊長ネブザラダンは、町に残っていた民と、カルデア人のもとへ脱走した者たちと、残っていたそのほかの民を、捕囚としてバビロンへ連れて行った。
JER 39:10 しかし、親衛隊長ネブザラダンは、何も持っていなかった貧しい民の一部をユダの地に残し、その時、彼らにぶどう畑と畑を与えた。
JER 39:11 バビロンの王ネブカドネザルは、エレミヤについて親衛隊長ネブザラダンに命じて言った。
JER 39:12 「彼を引き取り、よく世話をせよ。彼に何の害も加えてはならない。彼の求めるとおりにせよ。」
JER 39:13 そこで親衛隊長ネブザラダン、ラブ・サリスであるネブシャズバン、ラブ・マグであるネルガル・シャレツェル、またバビロンの王のすべての高官たちは、
JER 39:14 人を遣わしてエレミヤを衛兵の庭から連れ出し、シャファンの孫で、アヒカムの子であるゲダルヤに委ね、彼を家へ連れて行かせた。こうしてエレミヤは民の間に住んだ。
JER 39:15 エレミヤが衛兵の庭に閉じ込められていた時、主の言葉が彼に臨んで言われた。
JER 39:16 「行って、エチオピア人エベデ・メレクにこう告げよ。『イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。「見よ、わたしはこの町に対して語った言葉を、良いことではなく災いとして実現する。その日、それはあなたの目の前で成就する。
JER 39:17 しかし、その日、わたしはあなたを救い出す」と、主は言われる。「あなたは、自分が恐れている者たちの手に渡されない。
JER 39:18 わたしは必ずあなたを救う。あなたは剣に倒れず、命だけは助かる。あなたがわたしに信頼したからだ」と、主は言われる。』」
JER 40:1 親衛隊長ネブザラダンがラマでエレミヤを解放した後、主からエレミヤに言葉が臨んだ。ネブザラダンは、バビロンへ捕らえ移されるエルサレムとユダのすべての捕囚の民の中で、鎖につながれていたエレミヤを引き取っていた。
JER 40:2 親衛隊長はエレミヤを引き取り、彼に言った。「あなたの神、主は、この場所にこの災いが臨むと告げられた。
JER 40:3 主はそれをもたらし、語られたとおりに行われた。あなたがたが主に罪を犯し、その声に聞き従わなかったために、このことがあなたがたに起こったのだ。
JER 40:4 さて、見よ、今日、私はあなたの手につながれている鎖を解く。私と一緒にバビロンへ行くことがあなたの目に良いと思うなら、来なさい。私はあなたをよく世話しよう。しかし、私と一緒にバビロンへ行くことがあなたの目に悪いと思うなら、来なくてもよい。見よ、全地があなたの前にある。あなたの目に良く、正しいと思う所へ行きなさい。」
JER 40:5 エレミヤがまだ立ち去らないうちに、彼は言った。「それなら、バビロンの王がユダの町々の総督に任命した、シャファンの孫で、アヒカムの子であるゲダルヤのもとへ帰り、彼とともに民の間に住みなさい。あるいは、あなたの目に正しいと思う所へ行きなさい。」 親衛隊長は彼に食料と贈り物を与え、彼を去らせた。
JER 40:6 そこでエレミヤは、ミツパにいるアヒカムの子ゲダルヤのもとへ行き、この地に残された民の間で彼とともに住んだ。
JER 40:7 野にいた軍隊のすべての隊長たちとその部下たちは、バビロンの王がアヒカムの子ゲダルヤをこの地の総督に任命し、バビロンへ捕らえ移されなかった男、女、子ども、この地の最も貧しい者たちを彼に委ねたことを聞いた。
JER 40:8 そこで、ネタヌヤの子イシュマエル、カレアの子ヨハナンとヨナタン、タンフメテの子セラヤ、ネトファ人エファイの息子たち、マアカ人の子エザヌヤは、それぞれの部下たちとともに、ミツパのゲダルヤのもとへ来た。
JER 40:9 シャファンの孫で、アヒカムの子であるゲダルヤは、彼らとその部下たちに誓って言った。「カルデア人に仕えることを恐れてはならない。この地に住み、バビロンの王に仕えなさい。そうすれば、あなたがたは無事に暮らせる。
JER 40:10 見よ、私はミツパに住み、私たちのもとへ来るカルデア人に応対する。しかし、あなたがたは、ぶどう酒、夏の果物、油を集めて器に蓄え、自分たちが占領した町々に住みなさい。」
JER 40:11 モアブ、アンモンの子らの間、エドム、またすべての国々にいたユダヤ人たちも、バビロンの王がユダに残りの者を残し、シャファンの孫で、アヒカムの子であるゲダルヤを彼らの総督に任命したことを聞いた。
JER 40:12 そこで、すべてのユダヤ人たちは追いやられていたすべての場所から帰り、ユダの地のミツパにいるゲダルヤのもとへ来た。そして、非常に多くのぶどう酒と夏の果物を集めた。
JER 40:13 また、カレアの子ヨハナンと、野にいた軍隊のすべての隊長たちは、ミツパのゲダルヤのもとへ来て、
JER 40:14 彼に言った。「アンモンの子らの王バアリスが、あなたの命を奪うためにネタヌヤの子イシュマエルを遣わしたことを、あなたは知っていますか。」 しかし、アヒカムの子ゲダルヤは彼らの言葉を信じなかった。
JER 40:15 その後、カレアの子ヨハナンはミツパでひそかにゲダルヤに語って言った。「どうか、私を行かせてください。私がネタヌヤの子イシュマエルを殺します。だれにも知られることはありません。なぜ、彼があなたの命を奪い、あなたのもとに集まっているすべてのユダヤ人が散らされ、ユダの残りの者が滅びなければならないのですか。」
JER 40:16 しかし、アヒカムの子ゲダルヤは、カレアの子ヨハナンに言った。「そのようなことをしてはならない。あなたはイシュマエルについて偽りを語っている。」
JER 41:1 第七の月に、エリシャマの孫でネタヌヤの子であるイシュマエルが、十人の者とともに、ミツパにいるアヒカムの子ゲダルヤのもとへ来た。イシュマエルは王族で、王の高官の一人であった。彼らはミツパでともに食事をした。
JER 41:2 その時、ネタヌヤの子イシュマエルと、彼とともにいた十人の者は立ち上がり、シャファンの孫でアヒカムの子であるゲダルヤを剣で打ち殺した。ゲダルヤは、バビロンの王がこの地の総督に任命した者であった。
JER 41:3 イシュマエルはまた、ミツパでゲダルヤとともにいたすべてのユダヤ人と、そこにいたカルデア人の兵士たちも殺した。
JER 41:4 彼がゲダルヤを殺した翌日、まだだれもそのことを知らない時、
JER 41:5 シェケム、シロ、サマリアから八十人の男たちがやって来た。彼らはひげをそり、衣を引き裂き、身を傷つけ、主の家に献げる穀物のささげ物と乳香を手にしていた。
JER 41:6 ネタヌヤの子イシュマエルは、彼らを迎えるためにミツパから出て行き、歩きながら泣き続けた。彼らに会うと、「アヒカムの子ゲダルヤのところへ来てください」と言った。
JER 41:7 彼らが町の中央まで来ると、ネタヌヤの子イシュマエルは、彼とともにいた者たちと彼らを殺し、穴の中に投げ込んだ。
JER 41:8 しかし、その中の十人がイシュマエルに言った。「私たちを殺さないでください。畑に小麦、大麦、油、蜜を隠してあります。」 そこで彼は手を止め、彼らを仲間たちとともに殺さなかった。
JER 41:9 イシュマエルが、ゲダルヤとともに殺した人々の死体を投げ込んだ穴は、かつてアサ王がイスラエルの王バシャを恐れて造ったものであった。ネタヌヤの子イシュマエルは、それを殺された者たちで満たした。
JER 41:10 それからイシュマエルは、ミツパに残っていたすべての民、すなわち王の娘たちと、親衛隊長ネブザラダンがアヒカムの子ゲダルヤに委ねていた、ミツパに残るすべての民を捕らえた。ネタヌヤの子イシュマエルは彼らを捕虜として連れ去り、アンモン人の地へ渡ろうと出発した。
JER 41:11 カレアの子ヨハナンと、彼とともにいた軍隊のすべての隊長たちは、ネタヌヤの子イシュマエルが行ったすべての悪を聞くと、
JER 41:12 すべての部下を率いて、ネタヌヤの子イシュマエルと戦うために出て行き、ギブオンにある大きな池のそばで彼を見つけた。
JER 41:13 イシュマエルとともにいたすべての民は、カレアの子ヨハナンと、彼とともにいた軍隊のすべての隊長たちを見ると喜んだ。
JER 41:14 イシュマエルがミツパから捕らえて連れ去ったすべての民は向きを変えて戻り、カレアの子ヨハナンのもとへ行った。
JER 41:15 しかし、ネタヌヤの子イシュマエルは八人の者とともにヨハナンから逃れ、アンモン人のもとへ行った。
JER 41:16 そこでカレアの子ヨハナンと、彼とともにいた軍隊のすべての隊長たちは、ネタヌヤの子イシュマエルがアヒカムの子ゲダルヤを殺した後、ミツパから捕らえて連れ去った民の残りの者を、彼の手から取り戻した。ヨハナンがギブオンから連れ戻したのは、兵士たち、女たち、子どもたち、宦官たちであった。
JER 41:17 彼らは出発し、ベツレヘムの近くにあるゲルテ・キムハムに滞在して、エジプトへ入ろうとした。
JER 41:18 彼らがカルデア人を恐れたからである。ネタヌヤの子イシュマエルが、バビロンの王によってこの地の総督に任命されたアヒカムの子ゲダルヤを殺したためであった。
JER 42:1 その時、軍隊のすべての隊長たち、カレアの子ヨハナン、ホシャヤの子エザヌヤ、および小さい者から大きい者まで、すべての民が近づいて来て、
JER 42:2 預言者エレミヤに言った。「どうか、私たちの願いを受け入れ、あなたの神、主に、残された私たちすべてのために祈ってください。ご覧のとおり、多くの者の中から、私たちはわずかしか残っていません。
JER 42:3 あなたの神、主が、私たちの歩むべき道と、行うべきことを示してくださるようにしてください。」
JER 42:4 預言者エレミヤは彼らに言った。「分かりました。私はあなたがたの言葉どおり、あなたがたの神、主に祈ります。主があなたがたに答えられることは、何であってもあなたがたに告げます。何一つ隠しません。」
JER 42:5 すると彼らはエレミヤに言った。「もし私たちが、あなたの神、主があなたを遣わして私たちに告げられるすべての言葉のとおりに行わないなら、主が私たちに対する真実で忠実な証人となられますように。
JER 42:6 良くても悪くても、私たちは、私たちがあなたを遣わして尋ねる神、主の声に聞き従います。私たちの神、主の声に聞き従うなら、私たちは幸いを得るからです。」
JER 42:7 十日後、主の言葉がエレミヤに臨んだ。
JER 42:8 そこで彼はカレアの子ヨハナン、彼とともにいた軍隊のすべての隊長たち、および小さい者から大きい者まで、すべての民を呼び、
JER 42:9 彼らに言った。「あなたがたが、願いを御前に申し上げるために私を遣わした、イスラエルの神、主はこう言われる。
JER 42:10 『あなたがたがこの地にとどまって住むなら、わたしはあなたがたを建てて、打ち壊さず、植えて、引き抜かない。わたしがあなたがたにもたらした災いのために心を痛めているからだ。
JER 42:11 あなたがたが恐れているバビロンの王を恐れてはならない。彼を恐れてはならない』と、主は言われる。『わたしがあなたがたとともにいて、あなたがたを救い、彼の手から救い出すからだ。
JER 42:12 わたしはあなたがたにあわれみを与える。彼はあなたがたをあわれみ、あなたがた自身の地に帰らせる。
JER 42:13 しかし、あなたがたが自分たちの神、主の声に聞き従わず、「私たちはこの地に住まない」と言い、
JER 42:14 「いや、私たちはエジプトの地へ行こう。そこでは戦争を見ることも、ラッパの音を聞くことも、パンに飢えることもない。私たちはそこに住もう」と言うなら』、
JER 42:15 ユダの残りの者よ、今、主の言葉を聞け。イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。『あなたがたがどうしてもエジプトへ入ろうと顔を向け、そこへ行って寄留するなら、
JER 42:16 あなたがたが恐れている剣は、エジプトの地であなたがたに追いつく。あなたがたが心配している飢饉も、エジプトであなたがたの後を追う。あなたがたはそこで死ぬ。
JER 42:17 エジプトへ行って寄留しようと顔を向ける者は皆、剣と飢饉と疫病によって死ぬ。わたしが彼らにもたらす災いから、一人も残らず、だれも逃れることはない。』
JER 42:18 イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。『わたしの怒りと憤りがエルサレムの住民に注がれたように、あなたがたがエジプトへ入る時、わたしの憤りはあなたがたに注がれる。あなたがたは恐怖の的、驚きの的、呪いの的、そしりの的となり、二度とこの場所を見ることはない。』
JER 42:19 ユダの残りの者よ、主はあなたがたについて、『エジプトへ行ってはならない』と語られた。私が今日、あなたがたに厳しく警告したことを確かに知りなさい。
JER 42:20 あなたがたは自分自身を欺いた。あなたがたは私を自分たちの神、主のもとへ遣わし、『私たちのために、私たちの神、主に祈ってください。私たちの神、主が言われることをすべて私たちに告げてください。私たちはそれを行います』と言った。
JER 42:21 私は今日、あなたがたに告げた。しかし、あなたがたは、あなたがたの神、主が私を遣わして告げさせたことに、何一つ聞き従わなかった。
JER 42:22 それゆえ今、あなたがたが行って寄留したいと願っている場所で、剣と飢饉と疫病によって死ぬことを確かに知りなさい。」
JER 43:1 エレミヤが、彼らの神、主が彼を遣わして語らせたすべての言葉、すなわちこれらすべての言葉を、すべての民に語り終えると、
JER 43:2 ホシャヤの子アザルヤ、カレアの子ヨハナン、および高ぶったすべての者たちはエレミヤに言った。「あなたは偽りを語っている。私たちの神、主は、『エジプトへ行って寄留してはならない』と言わせるために、あなたを遣わされたのではない。
JER 43:3 ネリヤの子バルクが、私たちをカルデア人の手に渡し、殺させるか、捕らえてバビロンへ連れて行かせるために、あなたを私たちに逆らわせているのだ。」
JER 43:4 こうして、カレアの子ヨハナン、軍隊のすべての隊長たち、すべての民は、ユダの地に住むようにという主の声に聞き従わなかった。
JER 43:5 カレアの子ヨハナンと軍隊のすべての隊長たちは、追いやられていたすべての国々からユダの地に住むために帰って来た、ユダの残りの者を皆連れて行った。
JER 43:6 男たち、女たち、子どもたち、王の娘たち、また親衛隊長ネブザラダンが、シャファンの孫でアヒカムの子であるゲダルヤに委ねて残したすべての者、預言者エレミヤ、ネリヤの子バルクを連れて行った。
JER 43:7 彼らは主の声に聞き従わず、エジプトの地へ入り、タフパンヘスまで来た。
JER 43:8 その時、タフパンヘスで主の言葉がエレミヤに臨んで言われた。
JER 43:9 「大きな石を幾つか手に取り、ユダの人々が見ている前で、タフパンヘスにあるファラオの宮殿の入口にある、れんが敷きのモルタルの中に隠せ。
JER 43:10 彼らにこう言え。『イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。「見よ、わたしは人を遣わし、わたしのしもべであるバビロンの王ネブカドネザルを連れて来る。わたしが隠したこれらの石の上に彼の王座を据え、彼はその上に王の天幕を張る。
JER 43:11 彼は来て、エジプトの地を打つ。死に定められた者は死に、捕囚に定められた者は捕囚に、剣に定められた者は剣に渡される。
JER 43:12 わたしはエジプトの神々の家々に火をつける。彼はそれらを焼き、捕らえて持ち去る。羊飼いが衣を身にまとうように、彼はエジプトの地を身にまとい、そこから無事に出て行く。
JER 43:13 彼はエジプトの地にあるベテ・シェメシュの柱を打ち砕き、エジプトの神々の家々を火で焼く。」』」
JER 44:1 エジプトの地に住むすべてのユダヤ人、すなわちミグドル、タフパンヘス、メンフィス、パテロス地方に住む者たちについて、主の言葉がエレミヤに臨んだ。
JER 44:2 「イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。『あなたがたは、わたしがエルサレムとユダのすべての町々にもたらした、すべての災いを見た。見よ、それらは今日、荒れ果て、住む者もいない。
JER 44:3 それは、彼らが悪を行ってわたしを怒らせたためである。彼らも、あなたがたも、あなたがたの父祖も知らなかったほかの神々に香をたき、これらに仕えるために行ったからだ。
JER 44:4 それでも、わたしは、わたしのしもべであるすべての預言者たちを、朝早くから繰り返しあなたがたに遣わし、「ああ、わたしが憎むこの忌まわしいことを行ってはならない」と言った。
JER 44:5 しかし、彼らは聞かず、耳を傾けず、悪から立ち返って、ほかの神々に香をたくことをやめようともしなかった。
JER 44:6 それゆえ、わたしの憤りと怒りが注がれ、ユダの町々とエルサレムの通りで燃え上がった。それらは今日あるとおり、廃墟となり、荒れ果てた。』
JER 44:7 それゆえ今、イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。『なぜ、あなたがたは自らを害する大きな悪を行い、ユダの中から男も女も、幼児も乳飲み子も断ち、自分たちに一人の残りの者も残さないようにするのか。
JER 44:8 なぜ、あなたがたが寄留するために来たエジプトの地で、自分たちの手で造ったものによってわたしを怒らせ、ほかの神々に香をたくのか。あなたがたは断ち滅ぼされ、地のすべての国々の間で呪いの的、そしりの的となろうとしている。
JER 44:9 あなたがたは、父祖たちの悪、ユダの王たちの悪、その妻たちの悪、あなたがた自身の悪、あなたがたの妻たちの悪を忘れたのか。それらはユダの地とエルサレムの通りで行われた。
JER 44:10 彼らは今日に至るまでへりくだらず、恐れもせず、わたしがあなたがたと父祖たちの前に置いた律法と掟に従って歩んでいない。』
JER 44:11 それゆえ、イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。『見よ、わたしはあなたがたに災いをもたらすために顔を向け、ユダ全体を断ち滅ぼす。
JER 44:12 わたしは、エジプトの地へ行って寄留しようと顔を向けたユダの残りの者を捕らえる。彼らは皆、滅び尽くされる。エジプトの地で倒れ、剣と飢饉によって滅び尽くされる。小さい者から大きい者まで、剣と飢饉によって死に、恐怖の的、驚きの的、呪いの的、そしりの的となる。
JER 44:13 わたしはエジプトの地に住む者たちを、エルサレムを罰したように、剣と飢饉と疫病によって罰する。
JER 44:14 エジプトの地へ行って寄留しているユダの残りの者の中には、逃れて生き残り、ユダの地へ帰る者はいない。彼らはそこへ帰って住むことを切に願っているが、逃れる者のほかには、だれも帰らない。』」
JER 44:15 すると、自分たちの妻がほかの神々に香をたいていることを知っていたすべての男たちと、そこに立っていたすべての女たち、すなわちエジプトの地のパテロスに住んでいたすべての民から成る大集団が、エレミヤに答えて言った。
JER 44:16 「あなたが主の名によって私たちに語った言葉に、私たちは聞き従いません。
JER 44:17 それどころか、私たちは自分の口から出た言葉を必ずすべて実行します。私たちも父祖たちも、王たちも高官たちも、ユダの町々とエルサレムの通りで行っていたように、天の女王に香をたき、注ぎのささげ物を注ぎます。その時、私たちには食物が豊かにあり、安らかに暮らし、災いにも遭いませんでした。
JER 44:18 しかし、天の女王に香をたき、注ぎのささげ物を注ぐことをやめてから、私たちはすべてのものに不足し、剣と飢饉によって滅びてきました。」
JER 44:19 女たちは言った。「私たちが天の女王に香をたき、注ぎのささげ物を注いだ時、夫たちの同意なしに、彼女を礼拝するための菓子を作り、注ぎのささげ物を注いだでしょうか。」
JER 44:20 そこでエレミヤは、彼に答えた男たちと女たち、すなわちすべての民に言った。
JER 44:21 「あなたがたと父祖たち、王たち、高官たち、この地の民が、ユダの町々とエルサレムの通りでたいた香を、主は覚え、心に留められたのではないか。
JER 44:22 主は、あなたがたの悪い行いと、あなたがたが行った忌まわしいことに、もはや耐えることができなかった。それゆえ、あなたがたの地は今日あるとおり、住む者のない荒れ果てた地、驚きの的、呪いの的となった。
JER 44:23 あなたがたが香をたき、主に罪を犯し、主の声に聞き従わず、その律法と掟とあかしに従って歩まなかったために、この災いが今日あるとおり、あなたがたに起こったのだ。」
JER 44:24 さらにエレミヤは、すべての民とすべての女たちに言った。「エジプトの地にいるすべてのユダの人々よ、主の言葉を聞け。
JER 44:25 イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。『あなたがたとあなたがたの妻たちは、自分の口で語り、自分の手でそれを実行して、「私たちは、天の女王に香をたき、注ぎのささげ物を注ぐと立てた誓願を、必ず果たします」と言った。 では、あなたがたの誓願を確かなものとし、誓願を果たすがよい。』
JER 44:26 それゆえ、エジプトの地に住むすべてのユダの人々よ、主の言葉を聞け。『見よ、わたしは自分の大いなる名にかけて誓った』と、主は言われる。『エジプト全土では、ユダの人の口から、「主なる神は生きておられる」と言って、わたしの名が呼ばれることは、もはやない。
JER 44:27 見よ、わたしは彼らに良いことではなく、災いをもたらすために見張っている。エジプトの地にいるユダの人々は皆、剣と飢饉によって滅び尽くされ、ついには一人もいなくなる。
JER 44:28 剣を逃れる者は、わずかな人数でエジプトの地からユダの地へ帰る。寄留するためにエジプトの地へ行ったユダの残りの者は皆、わたしの言葉と彼らの言葉のどちらが成り立つかを知る。
JER 44:29 これが、わたしがこの場所であなたがたを罰するしるしとなる』と、主は言われる。『わたしの言葉が、必ずあなたがたに災いをもたらすために成り立つことを、あなたがたが知るためである。』
JER 44:30 主はこう言われる。『見よ、わたしはエジプトの王ファラオ・ホフラを、その敵の手と、その命を狙う者たちの手に渡す。ユダの王ゼデキヤを、その敵であり、その命を狙っていたバビロンの王ネブカドネザルの手に渡したのと同じように。』」
JER 45:1 ユダの王ヨシヤの子エホヤキムの治世第四年に、ネリヤの子バルクがエレミヤの口述に従ってこれらの言葉を書物に書き記した時、預言者エレミヤが彼に語った言葉。
JER 45:2 「バルクよ、イスラエルの神、主はあなたにこう言われる。
JER 45:3 あなたは言った。『ああ、私は災いだ。主は私の痛みに悲しみを加えられた。私は嘆き疲れ、安らぎを得られない。』」
JER 45:4 「あなたは彼にこう言え。主はこう言われる。『見よ、わたしは自分が建てたものを打ち壊し、自分が植えたものを引き抜く。この全地に対してそうする。
JER 45:5 あなたは自分のために大いなることを求めるのか。それを求めてはならない。見よ、わたしはすべての人に災いをもたらすからだ』と、主は言われる。『しかし、あなたがどこへ行っても、命だけは助ける。』」
JER 46:1 諸国民について預言者エレミヤに臨んだ主の言葉。
JER 46:2 エジプトについて。ユダの王ヨシヤの子エホヤキムの治世第四年に、バビロンの王ネブカドネザルがユーフラテス川のほとりのカルケミシュで打ち破った、エジプトの王ファラオ・ネコの軍隊について。
JER 46:3 「小盾と大盾を備え、 戦いに近づけ。
JER 46:4 馬に馬具をつけよ。 騎兵たちよ、馬に乗れ。 かぶとをかぶって立て。 槍を磨き、 よろいを着よ。
JER 46:5 なぜ、このような光景が見えるのか。 彼らはうろたえ、後ろへ退いている。 勇士たちは打ち倒され、 急いで逃げ、 振り返ることもしない。 恐怖が四方にある」と、 主は言われる。
JER 46:6 「足の速い者も逃げ去るな。 勇士も逃れるな。 北のユーフラテス川のほとりで、 彼らはつまずき、倒れた。
JER 46:7 ナイル川のように増水し、 水が逆巻く川々のように押し寄せる者はだれか。
JER 46:8 エジプトはナイル川のように増水し、 水が逆巻く川々のように押し寄せる。 彼は言う。『私は上って行き、地を覆おう。 町々とその住民を滅ぼそう。』
JER 46:9 馬たちよ、駆け上れ。 戦車たちよ、荒れ狂え。 勇士たちは進み出よ。 盾を取るクシュ人とプテ人、 弓を取り、引き絞るルデ人よ。
JER 46:10 その日は万軍の主 なる神の日、 復讐の日であり、 敵に報復する日である。 剣は食い尽くして満ち足り、 彼らの血を存分に飲む。 万軍の主なる神が、北の地、 ユーフラテス川のほとりで、いけにえの宴を設けられるからだ。
JER 46:11 エジプトの乙女よ、 ギレアデに上り、香油を取れ。 多くの薬を使っても無駄であり、 あなたには癒やしがない。
JER 46:12 諸国民はあなたの恥を聞き、 地はあなたの叫び声で満ちている。 勇士が勇士につまずき、 二人とも一緒に倒れたからだ。」
JER 46:13 バビロンの王ネブカドネザルが来てエジプトの地を打つことについて、主が預言者エレミヤに語られた言葉。
JER 46:14 「エジプトで告げ、 ミグドルで知らせ、 メンフィスとタフパンヘスで知らせよ。 『立って備えよ。 剣があなたの周囲を食い尽くしたからだ』と言え。
JER 46:15 なぜ、あなたの強い者たちは押し流されたのか。 彼らは立てなかった。 主が彼らを押し倒されたからだ。
JER 46:16 主は多くの者をつまずかせた。 彼らは互いの上に倒れた。 彼らは言った。『立て。 虐げる剣を逃れて、 自分たちの民、生まれ故郷へ帰ろう。』
JER 46:17 彼らはそこで叫んだ。 『エジプトの王ファラオは、ただ騒ぎ立てるだけだ。 彼は定められた時を逃した。』
JER 46:18 「わたしは生きている」と、 万軍の主という名を持つ王は言われる。 山々の中のタボルのように、 海辺のカルメルのように、 彼は必ず来る。
JER 46:19 エジプトに住む娘よ、 捕囚に行く支度をせよ。 メンフィスは荒れ果て、 焼き払われ、 住む者がいなくなるからだ。
JER 46:20 エジプトは非常に美しい雌の子牛だ。 しかし、北から滅びが来た。 まさに来た。
JER 46:21 彼女の中にいる雇われ兵も、 肥育された子牛のようだ。 しかし、彼らも背を向け、 一緒に逃げ去った。 彼らは立ち向かわなかった。 災いの日、 罰せられる時が彼らに臨んだからだ。
JER 46:22 エジプトの声は、 蛇が這う音のようになる。 敵が軍勢を率いて進み、 木を切る者のように、 斧を手にして彼女に向かって来るからだ。
JER 46:23 彼らはその森を切り倒す」と、主は言われる。 「それは探り尽くせないほど茂っていても、 彼らはばったよりも多く、 数え切れないからだ。
JER 46:24 娘なるエジプトは辱められ、 北の民の手に渡される。」
JER 46:25 イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。「見よ、わたしはノのアモンとファラオとエジプト、その神々と王たち、ファラオと彼に信頼する者たちを罰する。
JER 46:26 わたしは彼らを、その命を狙う者たちの手、バビロンの王ネブカドネザルとその家来たちの手に渡す。しかし、その後、エジプトは昔のように人が住むようになる」と、主は言われる。
JER 46:27 「しかし、わたしのしもべヤコブよ、恐れてはならない。 イスラエルよ、うろたえてはならない。 見よ、わたしは遠くからあなたを救い、 あなたの子孫を捕囚の地から救う。 ヤコブは帰り、 静かに安らかに暮らす。 彼を恐れさせる者はいない。
JER 46:28 わたしのしもべヤコブよ、恐れてはならない」と、主は言われる。 「わたしはあなたとともにいる。 わたしがあなたを追いやったすべての国々を完全に滅ぼしても、 あなたを完全には滅ぼさない。 しかし、あなたをしかるべき程度に懲らしめ、 決して罰せずに済ませることはしない。」
JER 47:1 ファラオがガザを打つ前に、ペリシテ人について預言者エレミヤに臨んだ主の言葉。
JER 47:2 主はこう言われる。 「見よ、北から水が上って来て、 あふれる奔流となる。 それは地とそこにあるすべてのもの、 町とその住民を覆う。 人々は叫び、 この地の住民は皆、泣き叫ぶ。
JER 47:3 強い馬のひづめの音、 戦車の突進する音、 車輪のとどろきのために、 父親たちは手の力を失い、 子どもたちを振り返ることもできない。
JER 47:4 すべてのペリシテ人を滅ぼし、 ツロとシドンから残っている助け手をすべて断つ日が来るからだ。 主はペリシテ人、 カフトルの島の残りの者を滅ぼされる。
JER 47:5 ガザは頭をそられ、 アシュケロンは滅ぼされた。 谷の残りの者よ、 いつまで自分の身を傷つけるのか。
JER 47:6 『ああ、主の剣よ、 いつになれば静まるのか。 さやに戻り、 休んで静まれ。』
JER 47:7 どうして静まることができようか。 主が剣に命じられたのだ。 アシュケロンと海岸に向かって、 主はそれを定められた。」
JER 48:1 モアブについて。イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。 「ネボに災いがある。 それは荒らされた。 キルヤタイムは辱められ、 占領された。 ミスガブ は辱められ、 打ち壊された。
JER 48:2 モアブの誉れは、もはやない。 ヘシュボンで、人々は彼女に災いを企てた。 『来い。彼女を国でなくしてしまおう。』 マデメンよ、あなたも沈黙させられる。 剣があなたを追う。
JER 48:3 ホロナイムから叫び声がする。 荒廃と大いなる破壊の声だ。
JER 48:4 モアブは打ち砕かれた。 その幼子たちの叫び声が聞こえる。
JER 48:5 人々はルヒテの坂を、 泣き続けながら上る。 ホロナイムへの下り坂で、 破壊を嘆く苦しい叫び声を聞くからだ。
JER 48:6 逃げよ。自分の命を救え。 荒野の灌木のようになれ。
JER 48:7 あなたは自分の行いと宝に信頼したので、 あなたも捕らえられる。 ケモシュは捕囚となって行く。 その祭司たちと高官たちもともに。
JER 48:8 破壊する者がすべての町に来る。 逃れられる町は一つもない。 谷は滅び、 平地は破壊される。 主が語られたとおりである。
JER 48:9 モアブに翼を与えよ。 飛び去ることができるように。 その町々は荒れ果て、 住む者がいなくなる。
JER 48:10 主の業を怠って行う者は呪われる。 剣を血に染めることを控える者も呪われる。
JER 48:11 モアブは若いころから安らかで、 澱の上に落ち着いていた。 器から器へ移し替えられず、 捕囚に行ったこともない。 それゆえ、その味は彼の中に残り、 その香りも変わらなかった。
JER 48:12 それゆえ、見よ、その日々が来る」と、主は言われる。 「その時、わたしは彼のもとに酒を移し替える者たちを送る。 彼らは彼を移し替え、 その器を空にし、 つぼを打ち砕く。
JER 48:13 モアブはケモシュのことで恥を受ける。 イスラエルの家が、自分たちの頼みであったベテルのために恥を受けたように。
JER 48:14 どうしてあなたがたは、 『私たちは勇士、戦いに強い者だ』と言えるのか。
JER 48:15 モアブは荒らされ、 その町々には敵が攻め上った。 その選り抜きの若者たちは、屠られるために下って行った」と、 万軍の主という名を持つ王は言われる。
JER 48:16 「モアブの災いは近づき、 その苦難は急速に迫っている。
JER 48:17 その周囲にいる者たちよ、皆、彼のために嘆け。 その名を知る者たちよ、皆、こう言え。 『ああ、強い杖が、 美しい杖が折られた。』
JER 48:18 ディボンに住む娘よ、 栄光の座から下り、 乾いた地に座れ。 モアブを破壊する者があなたに攻め上り、 あなたの要塞を滅ぼしたからだ。
JER 48:19 アロエルの住民よ、 道端に立って見張れ。 逃げて来る男と逃れた女に、 『何が起こったのか』と尋ねよ。
JER 48:20 モアブは辱められた。 打ち砕かれたからだ。 泣き叫べ。叫べ。 アルノン川のほとりで、 モアブが荒らされたと告げよ。
JER 48:21 裁きが平地に臨んだ。 ホロン、ヤハツ、メファアテに、
JER 48:22 ディボン、ネボ、ベテ・ディブラタイムに、
JER 48:23 キルヤタイム、ベテ・ガムル、ベテ・メオンに、
JER 48:24 ケリヨテ、ボツラ、 また、遠く近くにあるモアブの地のすべての町々に。
JER 48:25 モアブの角は切り落とされ、 その腕は折られた」と、主は言われる。
JER 48:26 「彼を酔わせよ。 彼が主に向かって高ぶったからだ。 モアブは自分の吐いたものの中を転げ回り、 彼自身もあざけりの的となる。
JER 48:27 イスラエルはあなたにとって、あざけりの的ではなかったか。 彼は盗人たちの中で見つかったのか。 あなたは彼のことを語るたびに、 頭を振った。
JER 48:28 モアブの住民よ、町々を離れ、 岩の間に住め。 深い谷の口の上に巣を作る 鳩のようになれ。
JER 48:29 われわれはモアブの高ぶりを聞いた。 彼は非常に高ぶっている。 その高慢、誇り、傲慢、 心の高ぶりを。
JER 48:30 わたしは彼の憤りを知っている」と、主は言われる。 「それは空しい。 彼の大言は何も成し遂げなかった。
JER 48:31 それゆえ、わたしはモアブのために泣き叫ぶ。 モアブ全体のために叫ぶ。 キル・ヘレスの人々のために嘆く。
JER 48:32 シブマのぶどうの木よ、 わたしはヤゼルのために泣くよりも激しく、あなたのために泣く。 あなたの枝は海を越え、 ヤゼルの海にまで達した。 破壊する者が、あなたの夏の果物と、 ぶどうの収穫に襲いかかった。
JER 48:33 喜びと楽しみは、 実り豊かな畑とモアブの地から取り去られた。 わたしは酒ぶねからぶどう酒を絶えさせた。 喜び叫びながら踏む者はいない。 その叫びは喜びの叫びではない。
JER 48:34 ヘシュボンからエルアレまで、 ヤハツにまで彼らは声を上げる。 ツォアルからホロナイム、 エグラテ・シェリシヤにまで。 ニムリムの水も荒れ果てるからだ。
JER 48:35 わたしはモアブから、高き所でささげ物をする者と、 自分の神々に香をたく者を絶えさせる」と、主は言われる。
JER 48:36 「それゆえ、わたしの心はモアブのために笛のように鳴り、 キル・ヘレスの人々のために笛のように鳴る。 彼らが得た豊かなものが滅びたからだ。
JER 48:37 すべての頭はそられ、 すべてのひげは切り落とされる。 すべての手には傷があり、 腰には粗布がある。
JER 48:38 モアブのすべての屋上と、 その広場の至る所に嘆きがある。 わたしがモアブを、 だれにも喜ばれない器のように砕いたからだ」と、主は言われる。
JER 48:39 「ああ、モアブは打ち砕かれた。 人々は泣き叫ぶ。 モアブは恥じて背を向けた。 モアブはその周囲のすべての者にとって、 あざけりの的、恐怖の的となる。」
JER 48:40 主はこう言われる。 「見よ、敵は鷲のように飛び、 モアブに向かって翼を広げる。
JER 48:41 ケリヨテは占領され、 要塞は奪われた。 その日、モアブの勇士たちの心は、 産みの苦しみにある女の心のようになる。
JER 48:42 モアブは民でなくなるまで滅ぼされる。 主に向かって高ぶったからだ。
JER 48:43 モアブの住民よ、 恐怖と穴と罠があなたを待っている」と、主は言われる。
JER 48:44 「恐怖から逃げる者は穴に落ち、 穴から上る者は罠に捕らえられる。 わたしがモアブに、 彼らが罰せられる年をもたらすからだ」と、主は言われる。
JER 48:45 「逃げた者たちは力尽き、 ヘシュボンの陰に立ち止まる。 ヘシュボンから火が出て、 シホンのただ中から炎が出たからだ。 それはモアブの隅と、 騒ぎ立つ者たちの頭の頂を食い尽くした。
JER 48:46 モアブよ、あなたに災いがある。 ケモシュの民は滅びた。 あなたの息子たちは捕らわれて連れ去られ、 娘たちも捕囚となった。
JER 48:47 しかし、後の日々に、 わたしはモアブを捕囚から帰らせる」と、主は言われる。 ここまでがモアブへの裁きである。
JER 49:1 アンモンの子らについて。主はこう言われる。 「イスラエルには息子がいないのか。 跡継ぎがいないのか。 それなら、なぜマルカムがガドを所有し、 その民がガドの町々に住んでいるのか。
JER 49:2 それゆえ、見よ、その日々が来る」と、 主は言われる。 「その時、わたしはアンモンの子らのラバに、 戦いの警報を聞かせる。 ラバは荒れ果てた石の山となり、 その娘たちは火で焼かれる。 その時、イスラエルは自分を所有していた者たちを所有する」と、 主は言われる。
JER 49:3 「ヘシュボンよ、泣き叫べ。 アイが荒らされたからだ。 ラバの娘たちよ、叫べ。 粗布をまとえ。 嘆き、囲いの間を走り回れ。 マルカムが捕囚となって行くからだ。 その祭司たちと高官たちもともに。
JER 49:4 背信の娘よ、 なぜ谷々を、水に満ちた谷を誇るのか。 あなたは自分の宝に信頼し、 『だれが私のところに来るだろうか』と言っている。
JER 49:5 見よ、わたしはあなたの周囲にいるすべての者によって、 恐怖をあなたにもたらす」と、 万軍の主なる神は言われる。 「あなたがたは皆、完全に追い出され、 逃げた者たちを集める者は一人もいない。
JER 49:6 しかし、その後、わたしはアンモンの子らを捕囚から帰らせる」と、 主は言われる。
JER 49:7 エドムについて。万軍の主はこう言われる。 「テマンには、もはや知恵がないのか。 悟りある者たちから助言が失われたのか。 彼らの知恵は消え去ったのか。
JER 49:8 デダンの住民よ、逃げよ。 引き返せ。 奥深い所に住め。 わたしがエサウに災いをもたらすからだ。 彼を罰するその時に。
JER 49:9 ぶどうを収穫する者たちがあなたのところに来たなら、 落ち穂を残すのではないか。 夜に盗人たちが来たなら、 必要なだけ盗むのではないか。
JER 49:10 しかし、わたしはエサウを裸にし、 その隠れ場をあらわにした。 彼は身を隠すことができない。 その子孫は滅ぼされ、 兄弟たちも隣人たちも滅ぼされ、 彼はもはや存在しない。
JER 49:11 あなたのみなしごたちを残せ。 わたしが彼らを生かしておく。 あなたのやもめたちは、わたしに信頼せよ。」
JER 49:12 主はこう言われる。「見よ、杯を飲むべきでなかった者たちさえ、必ずそれを飲む。それなのに、あなたが全く罰を免れられるだろうか。あなたは罰を免れず、必ず飲まなければならない。
JER 49:13 わたしは自分自身にかけて誓った」と、主は言われる。「ボツラは驚きの的、そしりの的、荒れ果てた地、呪いの的となる。そのすべての町々は永遠に廃墟となる。」
JER 49:14 私は主から知らせを聞いた。 一人の使者が諸国民の間に遣わされて、こう言った。 「集まれ。 彼女に攻めかかれ。 立ち上がって戦え。」
JER 49:15 「見よ、わたしはあなたを諸国民の中で小さいもの、 人々の間でさげすまれるものとした。
JER 49:16 岩の裂け目に住み、 丘の高みを占める者よ、 あなたが引き起こす恐怖と、 あなたの心の高ぶりが、あなたを欺いた。 たとえ鷲のように高い所に巣を作っても、 わたしはそこからあなたを引き下ろす」と、主は言われる。
JER 49:17 「エドムは驚きの的となる。 そこを通る者は皆、驚き、 そのすべての災いを見てあざける。
JER 49:18 ソドムとゴモラと、その周囲の町々が覆された時のように」と、主は言われる。 「そこにはだれも住まず、 人の子が寄留することもない。
JER 49:19 見よ、敵はヨルダンの密林から、 堅固な住まいに向かって上って来る獅子のようだ。 わたしは突然、彼らをそこから逃げ去らせ、 選ばれた者をその上に立てる。 だれがわたしのようであろうか。 だれがわたしに時を定められるだろうか。 どの牧者がわたしの前に立てるだろうか。」
JER 49:20 それゆえ、主がエドムに対して立てられた計画と、 テマンの住民に対して定められた御心を聞け。 群れの小さなものたちさえ、 必ず引きずられて行く。 そのため、その住まいは必ず荒れ果てる。
JER 49:21 彼らが倒れる音で地は震える。 その叫び声は紅海にまで聞こえる。
JER 49:22 見よ、敵は鷲のように上り、飛び、 ボツラに向かって翼を広げる。 その日、エドムの勇士たちの心は、 産みの苦しみにある女の心のようになる。
JER 49:23 ダマスコについて。 「ハマテとアルパデはうろたえている。 悪い知らせを聞いたからだ。 彼らは力を失った。 海には不安があり、 静まることができない。
JER 49:24 ダマスコは弱り果て、 逃げようと向きを変えた。 震えが彼女を捕らえた。 産みの苦しみにある女のように、 苦悩と痛みが彼女を捕らえた。
JER 49:25 どうして、ほめたたえられた町、 わたしの喜びの町が、見捨てられずにいるのか。
JER 49:26 それゆえ、その若者たちは町の広場で倒れ、 すべての兵士たちはその日に沈黙させられる」と、 万軍の主は言われる。
JER 49:27 「わたしはダマスコの城壁に火をつける。 その火はベン・ハダドの宮殿を焼き尽くす。」
JER 49:28 バビロンの王ネブカドネザルが打ったケダルとハツォルの王国について。主はこう言われる。 「立て。ケダルに攻め上り、 東の子らを滅ぼせ。
JER 49:29 彼らはその天幕と羊の群れを奪う。 天幕の幕、すべての器、らくだを持ち去り、 『恐怖が四方にある』と彼らに叫ぶ。
JER 49:30 ハツォルの住民よ、逃げよ。 遠くへさまよい、 奥深い所に住め」と、主は言われる。 「バビロンの王ネブカドネザルが、 あなたがたに対して計略を巡らし、 あなたがたに対する計画を立てたからだ。
JER 49:31 立て。安心して暮らし、 心配なく住んでいる国に攻め上れ」と、主は言われる。 「彼らには門もかんぬきもなく、 孤立して住んでいる。
JER 49:32 彼らのらくだは戦利品となり、 多くの家畜は略奪物となる。 わたしは、ひげの端を切り落としている者たちを、 四方の風に散らす。 わたしはあらゆる方向から、 彼らに災いをもたらす」と、主は言われる。
JER 49:33 「ハツォルはジャッカルの住みか、 永遠に荒れ果てた地となる。 そこにはだれも住まず、 人の子が寄留することもない。」
JER 49:34 ユダの王ゼデキヤの治世の初めに、エラムについて預言者エレミヤに臨んだ主の言葉。
JER 49:35 「万軍の主はこう言われる。 『見よ、わたしはエラムの弓、 彼らの力の中心を折る。
JER 49:36 わたしは天の四方から四つの風をエラムに吹かせ、 彼らをそのすべての風に向かって散らす。 エラムから追いやられた者が行かない国は一つもない。
JER 49:37 わたしはエラムを敵の前、 彼らの命を狙う者たちの前でおびえさせる。 わたしは彼らに災いを、 わたしの燃える怒りをもたらす』と、主は言われる。 『わたしは彼らを滅ぼし尽くすまで、 その後から剣を送る。
JER 49:38 わたしはエラムにわたしの王座を据え、 そこから王と高官たちを滅ぼす』と、主は言われる。
JER 49:39 『しかし、後の日々に、 わたしはエラムを捕囚から帰らせる』と、主は言われる。」
JER 50:1 バビロンとカルデア人の地について、主が預言者エレミヤを通して語られた言葉。
JER 50:2 「諸国民の間で告げ知らせよ。 旗印を掲げよ。 告げ知らせ、隠してはならない。 こう言え。『バビロンは占領された。 ベルは辱められ、 メロダクはおびえた。 その像は辱められ、 偶像はおびえた。』
JER 50:3 北から一つの国が彼女に攻め上り、 その地を荒れ果てさせるからだ。 そこにはだれも住まなくなる。 人も動物も逃げ去り、 いなくなった。」
JER 50:4 「その日々、その時」と、主は言われる。 「イスラエルの子らが来る。 彼らとユダの子らがともに来る。 彼らは泣きながら道を進み、 自分たちの神、主を求める。
JER 50:5 彼らは顔をシオンに向け、 そこへの道を尋ねる。 『来て、忘れられることのない永遠の契約によって、 主に結びつこう』と言う。
JER 50:6 わたしの民は迷った羊であった。 牧者たちが彼らを迷わせた。 彼らを山々でさまよわせた。 彼らは山から丘へと歩き、 自分たちの憩いの場所を忘れた。
JER 50:7 彼らを見つけた者は皆、彼らを食い尽くした。 敵たちは言った。『私たちに罪はない。 彼らが義の住まいである主、 父祖たちの望みである主に、 罪を犯したからだ。』」
JER 50:8 「バビロンの中から逃げよ。 カルデア人の地から出よ。 群れの先頭に立つ雄やぎのようになれ。
JER 50:9 見よ、わたしは北の地から、 大いなる国々の集団を奮い立たせ、 バビロンに攻め上らせる。 彼らは彼女に向かって陣を整え、 彼女はそこから占領される。 彼らの矢は熟練した勇士の矢のようで、 一本もむなしく戻らない。
JER 50:10 カルデアは略奪物となり、 彼女を略奪する者は皆、満ち足りる」と、主は言われる。
JER 50:11 「わたしの相続地を略奪する者たちよ、 あなたがたは喜び、楽しんでいる。 穀物を踏む雌の子牛のように跳びはね、 雄馬のようにいなないている。
JER 50:12 あなたがたの母は大いに辱められ、 あなたがたを産んだ者はうろたえる。 見よ、彼女は諸国民の中で最も小さいもの、 荒野、乾いた地、砂漠となる。
JER 50:13 主の怒りのために、そこには人が住まず、 全く荒れ果てる。 バビロンのそばを通る者は皆、驚き、 そのすべての災いを見てあざける。
JER 50:14 弓を引く者たちよ、皆、 バビロンを四方から取り囲んで陣を整えよ。 彼女を射よ。 矢を惜しんではならない。 彼女が主に罪を犯したからだ。
JER 50:15 四方から彼女に向かって叫べ。 彼女は降伏した。 その砦は倒れ、 城壁は打ち壊された。 これは主の復讐である。 彼女に復讐せよ。 彼女が行ったとおり、彼女にも行え。
JER 50:16 バビロンから種を蒔く者と、 収穫の時に鎌を取る者を断て。 虐げる剣を恐れて、 彼らはそれぞれ自分の民のもとへ帰り、 自分の国へ逃げる。」
JER 50:17 「イスラエルは追われた羊である。 獅子たちが彼を追いやった。 初めにアッシリアの王が彼を食い尽くし、 今度はバビロンの王ネブカドネザルが、 その骨を砕いた。」
JER 50:18 それゆえ、イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。 「見よ、わたしはアッシリアの王を罰したように、 バビロンの王とその地を罰する。
JER 50:19 わたしはイスラエルを再びその牧場に連れ戻す。 彼はカルメルとバシャンで草を食べ、 エフライムの丘々とギレアデで満ち足りる。
JER 50:20 その日々、その時」と、主は言われる。 「イスラエルの咎を捜しても、見つからず、 ユダの罪を捜しても、 見つからない。 わたしが残しておく者たちを、 赦すからだ。
JER 50:21 マラタイムの地に攻め上れ。 そこに攻め上り、ペコドの住民を攻めよ。 彼らを追って殺し、 完全に滅ぼせ」と、主は言われる。 「わたしがあなたに命じたすべてのことを行え。
JER 50:22 この地には戦いの音、 大いなる破壊の音がする。
JER 50:23 全地を打つ金槌が、 なんと折られ、砕かれたことか。 バビロンは諸国民の間で、 なんと荒れ果てたことか。
JER 50:24 バビロンよ、わたしはあなたに罠を仕掛けた。 あなたは気づかないうちに捕らえられた。 あなたは見つけ出され、 捕らえられた。 主と争ったからだ。
JER 50:25 主 は武器庫を開き、 憤りの武器を取り出された。 万軍の主なる神には、 カルデア人の地でなすべき業があるからだ。
JER 50:26 地の果てから彼女に攻めかかれ。 その倉を開け。 彼女を穀物の山のように積み上げ、 完全に滅ぼせ。 何一つ残してはならない。
JER 50:27 その雄牛をすべて殺せ。 屠られるために下らせよ。 彼らに災いがある。 彼らの日、罰せられる時が来たからだ。
JER 50:28 バビロンの地から逃れ、脱出した者たちの声を聞け。 彼らはシオンで、私たちの神、主の復讐を、 その神殿のための復讐を告げ知らせる。」
JER 50:29 「バビロンに向かって射手たちを呼び集めよ。 弓を引く者たちを皆、集めよ。 彼女を四方から取り囲んで陣を張り、 だれも逃してはならない。 その行いに従って彼女に報い、 彼女が行ったすべてのことに従って行え。 彼女は主に向かって、 イスラエルの聖なる方に向かって高ぶったからだ。
JER 50:30 それゆえ、その若者たちは広場で倒れ、 すべての兵士たちはその日に沈黙させられる」と、主は言われる。
JER 50:31 「見よ、高ぶる者よ、わたしはあなたに敵対する」と、 万軍の主なる神は言われる。 「あなたの日、 わたしがあなたを罰する時が来たからだ。
JER 50:32 高ぶる者はつまずいて倒れ、 彼を起こす者はいない。 わたしはその町々に火をつけ、 その周囲にいる者を皆、焼き尽くす。」
JER 50:33 万軍の主はこう言われる。 「イスラエルの子らとユダの子らは、 ともに虐げられている。 彼らを捕らえた者たちは皆、彼らを固くつかみ、 解放しようとしない。
JER 50:34 彼らを贖う方は強い。 その名は万軍の主。 主は彼らの訴えを徹底して弁護し、 地に安らぎを与え、 バビロンの住民を不安に陥れる。
JER 50:35 剣がカルデア人に臨む」と、主は言われる。 「バビロンの住民、その高官たち、 知恵ある者たちに臨む。
JER 50:36 剣が大言を吐く者たちに臨み、 彼らは愚かになる。 剣が勇士たちに臨み、 彼らはおびえる。
JER 50:37 剣が馬と戦車、 その中にいるすべての入り混じった民に臨み、 彼らは女のようになる。 剣がその宝に臨み、 それは略奪される。
JER 50:38 干ばつがその水に臨み、 水は干上がる。 そこは刻んだ像の地であり、 人々は偶像に夢中になっているからだ。
JER 50:39 それゆえ、荒野の獣が狼とともにそこに住み、 ダチョウがそこに住む。 そこには永遠に人が住まず、 代々にわたって住む者はいない。
JER 50:40 神がソドムとゴモラと、その周囲の町々を覆された時のように」と、主は言われる。 「そこにはだれも住まず、 人の子が寄留することもない。
JER 50:41 見よ、北から一つの民が来る。 大いなる国と多くの王たちが、 地の果てから奮い立つ。
JER 50:42 彼らは弓と槍を取る。 残酷で、あわれみがない。 その声は海のようにとどろく。 娘なるバビロンよ、 彼らは馬に乗り、 戦士のように隊列を整え、 あなたに向かって来る。
JER 50:43 バビロンの王は彼らの知らせを聞き、 その手から力が抜けた。 苦悩が彼を捕らえ、 産みの苦しみにある女のような痛みが襲った。
JER 50:44 見よ、敵はヨルダンの密林から、 堅固な住まいに向かって上って来る獅子のようだ。 わたしは突然、彼らをそこから逃げ去らせ、 選ばれた者をその上に立てる。 だれがわたしのようであろうか。 だれがわたしに時を定められるだろうか。 どの牧者がわたしの前に立てるだろうか。」
JER 50:45 それゆえ、主がバビロンに対して立てられた計画と、 カルデア人の地に対して定められた御心を聞け。 群れの小さなものたちさえ、 必ず引きずられて行く。 そのため、その住まいは必ず荒れ果てる。
JER 50:46 バビロンが占領される音で、地は震える。 その叫び声は諸国民の間に聞こえる。
JER 51:1 主はこう言われる。 「見よ、わたしはバビロンと、 レブ・カマイの住民に向かって、 滅ぼす風を起こす。
JER 51:2 わたしはバビロンに異国人を送り、 彼女をふるい分けさせる。 彼らはその地を空にする。 災いの日には、 四方から彼女を攻める。
JER 51:3 弓を引く者に向かって、 射手は弓を引け。 よろいを着て立つ者にも弓を引け。 その若者たちを惜しんではならない。 その全軍を完全に滅ぼせ。
JER 51:4 彼らはカルデア人の地で殺されて倒れ、 その通りで刺し貫かれる。
JER 51:5 イスラエルもユダも、 その神、万軍の主に見捨てられてはいない。 彼らの地はイスラエルの聖なる方に対する 罪で満ちているとはいえ。」
JER 51:6 「バビロンの中から逃げよ。 それぞれ自分の命を救え。 彼女の咎のために断ち滅ぼされてはならない。 今は主の復讐の時だからだ。 主は彼女に報いを返される。
JER 51:7 バビロンは主の御手にある金の杯で、 全地を酔わせた。 諸国民はそのぶどう酒を飲んだ。 それゆえ、諸国民は正気を失った。
JER 51:8 バビロンは突然倒れ、滅ぼされた。 彼女のために泣き叫べ。 その痛みのために香油を取れ。 もしかすると、彼女は癒やされるかもしれない。」
JER 51:9 「われわれはバビロンを癒やそうとしたが、 彼女は癒やされなかった。 彼女を見捨て、 それぞれ自分の国へ帰ろう。 彼女への裁きは天にまで達し、 雲にまで上ったからだ。
JER 51:10 主は私たちの義を明らかにされた。 来て、シオンで、 私たちの神、主の御業を告げ知らせよう。」
JER 51:11 「矢を鋭くせよ。 盾をしっかり持て。 主はメディア人の王たちの霊を奮い立たせられた。 バビロンを滅ぼすことが御心だからだ。 これは主の復讐、 その神殿のための復讐である。
JER 51:12 バビロンの城壁に向かって旗印を掲げよ。 警備を強めよ。 見張り人を立て、 待ち伏せを備えよ。 主はバビロンの住民について語られたことを、 計画し、実行されたからだ。
JER 51:13 多くの水のほとりに住み、 宝に富む者よ、 あなたの終わり、 あなたの貪欲が量り尽くされる時が来た。
JER 51:14 万軍の主は自分自身にかけて誓われた。 『わたしは必ず、ばったのように多くの人であなたを満たす。 彼らはあなたに向かって勝利の叫びを上げる。』」
JER 51:15 主はその力によって地を造り、 その知恵によって世界を堅く据え、 その英知によって天を張り広げられた。
JER 51:16 主が声を発せられると、 天の水が鳴りとどろく。 主は地の果てから水蒸気を上らせる。 雨のために稲妻を造り、 その倉から風を出される。
JER 51:17 人は皆、愚かで、知識がない。 金細工人は皆、自分の像によって辱められる。 鋳造された像は偽りであり、 その中に息はないからだ。
JER 51:18 それらは空しく、 人を惑わす作品である。 罰せられる時、それらは滅びる。
JER 51:19 ヤコブの受ける分は、これらのものとは違う。 主はすべてのものを形造られた方であり、 イスラエルは主の相続の部族である。 その名は万軍の主。
JER 51:20 「あなたはわたしの戦斧、 戦いの武器である。 わたしはあなたによって諸国民を打ち砕き、 あなたによって王国を滅ぼす。
JER 51:21 あなたによって馬とその乗り手を打ち砕く。
JER 51:22 あなたによって戦車とその乗り手を打ち砕く。 あなたによって男と女を打ち砕き、 老人と若者を打ち砕き、 若い男とおとめを打ち砕く。
JER 51:23 あなたによって牧者とその群れを打ち砕き、 農夫とその牛の組を打ち砕き、 総督と代官を打ち砕く。
JER 51:24 わたしはバビロンとカルデアのすべての住民に、彼らがあなたがたの目の前でシオンに対して行ったすべての悪を報いる」と、主は言われる。
JER 51:25 「全地を滅ぼす、破壊の山よ、 見よ、わたしはあなたに敵対する」と、主は言われる。 「わたしはあなたに向かって手を伸ばし、 岩から転がり落とし、 焼けた山とする。
JER 51:26 人々はあなたから隅の石も、 基礎の石も取らない。 あなたは永遠に荒れ果てる」と、主は言われる。
JER 51:27 「この地に旗印を掲げよ。 諸国民の間でラッパを吹け。 諸国民を彼女との戦いに備えさせよ。 アララテ、ミンニ、アシュケナズの王国を、 彼女に向かって呼び集めよ。 彼女に向かって指揮官を任命し、 群がるばったのように馬を攻め上らせよ。
JER 51:28 諸国民を彼女との戦いに備えさせよ。 メディア人の王たち、その総督とすべての代官、 その支配下にある全地を備えさせよ。
JER 51:29 地は震え、苦しんでいる。 バビロンに対する主の計画が定まっているからだ。 バビロンの地を住む者のない荒れ果てた地とするためである。
JER 51:30 バビロンの勇士たちは戦うことをやめ、 とりでの中にとどまっている。 その力は尽き、 女のようになった。 その住まいには火がつけられ、 かんぬきは砕かれた。
JER 51:31 一人の走者が別の走者に会うために走り、 一人の使者が別の使者に会うために走る。 バビロンの王に、 その町が四方から占領されたことを知らせるためだ。
JER 51:32 渡し場は占領され、 葦原は火で焼かれ、 兵士たちはおびえている。」
JER 51:33 イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。 「娘なるバビロンは、 踏み固められる時の脱穀場のようだ。 もうしばらくすれば、 彼女を刈り取る時が来る。」
JER 51:34 「バビロンの王ネブカドネザルは私を食い尽くし、 私を打ち砕き、 空の器にした。 怪物のように私をのみ込み、 私のごちそうで腹を満たし、 私を投げ捨てた。
JER 51:35 私の身に加えられた暴虐が、 バビロンに降りかかるように」と、シオンの住民は言う。 「私の血がカルデアの住民に降りかかるように」と、 エルサレムは言う。
JER 51:36 それゆえ、主はこう言われる。 「見よ、わたしはあなたの訴えを弁護し、 あなたのために復讐する。 わたしは彼女の海を干上がらせ、 その泉を枯らす。
JER 51:37 バビロンは石の山、 ジャッカルの住みか、 驚きの的、あざけりの的となり、 住む者はいなくなる。
JER 51:38 彼らは若い獅子のように、ともにほえ、 獅子の子のようにうなる。
JER 51:39 彼らが熱くなった時、わたしは宴を設け、 彼らを酔わせる。 彼らは喜び騒ぎ、 永遠の眠りに就いて、 目を覚まさない」と、主は言われる。
JER 51:40 「わたしは彼らを子羊のように屠り場へ連れ下ろし、 雄羊や雄やぎのように連れて行く。
JER 51:41 シェシャクは、なんと占領されたことか。 全地の誉れは、なんと奪われたことか。 バビロンは諸国民の間で、 なんと荒れ果てたことか。
JER 51:42 海がバビロンの上に押し寄せ、 多くの波が彼女を覆った。
JER 51:43 その町々は荒れ果て、 乾いた地、砂漠、 だれも住まない地となった。 人の子はそこを通らない。
JER 51:44 わたしはバビロンでベルを罰し、 彼がのみ込んだものを、その口から引き出す。 諸国民はもはや彼のもとへ流れ込まない。 バビロンの城壁も倒れる。
JER 51:45 わたしの民よ、彼女の中から出よ。 それぞれ、主の燃える怒りから自分の命を救え。
JER 51:46 心を弱らせてはならない。 この地で聞く知らせを恐れてはならない。 ある年に知らせが来て、 その翌年にも知らせが来る。 この地には暴虐があり、 支配者が支配者に立ち向かう。
JER 51:47 それゆえ、見よ、わたしがバビロンの刻んだ像を罰する日々が来る。 その全地は辱められ、 殺された者は皆、その中に倒れる。
JER 51:48 天と地と、その中にあるすべてのものは、 バビロンのことで喜び歌う。 北から破壊する者たちが、 彼女のもとへ来るからだ」と、主は言われる。
JER 51:49 「バビロンがイスラエルの殺された者たちを倒したように、 全地の殺された者たちもバビロンで倒れる。
JER 51:50 剣を逃れた者たちよ、行け。 立ち止まってはならない。 遠くから主を思い起こし、 エルサレムを心に留めよ。」
JER 51:51 「私たちはそしりを聞いて辱められ、 恥が私たちの顔を覆った。 外国人が主の家の聖所に、 入って来たからだ。」
JER 51:52 「それゆえ、見よ、その日々が来る」と、主は言われる。 「その時、わたしは彼女の刻んだ像を罰し、 その全地で傷ついた者がうめく。
JER 51:53 たとえバビロンが天にまで上り、 その堅固な高みを固めても、 わたしから破壊する者たちが彼女のもとへ来る」と、主は言われる。
JER 51:54 「バビロンから叫び声が、 カルデア人の地から大いなる破壊の音がする。
JER 51:55 主がバビロンを荒らし、 その中から大きな騒音を消し去られるからだ。 敵の波は大水のように鳴りとどろき、 その声の響きが上がる。
JER 51:56 破壊する者が彼女に、 バビロンに攻めて来た。 その勇士たちは捕らえられ、 弓は打ち砕かれた。 主は報復の神であり、 必ず報いられるからだ。
JER 51:57 わたしはその高官、知恵ある者、 総督、代官、勇士たちを酔わせる。 彼らは永遠の眠りに就き、 目を覚まさない」と、 万軍の主という名を持つ王は言われる。
JER 51:58 万軍の主はこう言われる。 「バビロンの広い城壁は完全に打ち壊され、 その高い門は火で焼かれる。 人々は空しいもののために労し、 国々は火のために疲れ果てる。」
JER 51:59 預言者エレミヤが、ネリヤの子でマフセヤの孫であるセラヤに命じた言葉。セラヤがユダの王ゼデキヤとともに、その治世第四年にバビロンへ行った時のことである。セラヤは宿営長であった。
JER 51:60 エレミヤはバビロンに臨むすべての災い、すなわちバビロンについて記されたこれらすべての言葉を、一冊の書に書き記した。
JER 51:61 エレミヤはセラヤに言った。「あなたがバビロンに着いたなら、これらすべての言葉を必ず読んで、
JER 51:62 こう言いなさい。『主よ、あなたはこの場所について、これを断ち滅ぼし、人も動物も住まない、永遠に荒れ果てた地とすると語られました。』
JER 51:63 この書を読み終えたら、それに石を結びつけ、ユーフラテス川の中に投げ込みなさい。
JER 51:64 そして、こう言いなさい。『このようにバビロンは沈み、わたしが彼女にもたらす災いのために、二度と上って来ない。彼らは疲れ果てる。』」 ここまでがエレミヤの言葉である。
JER 52:1 ゼデキヤは二十一歳で王となり、エルサレムで十一年間治めた。彼の母の名はハムタルといい、リブナ出身のエレミヤの娘であった。
JER 52:2 彼はエホヤキムが行ったすべてのことに倣い、主の目に悪いことを行った。
JER 52:3 エルサレムとユダにこのことが起こったのは主の怒りによるもので、ついに主は彼らを御前から投げ捨てられた。 ゼデキヤはバビロンの王に反逆した。
JER 52:4 ゼデキヤの治世第九年、第十の月の十日に、バビロンの王ネブカドネザルは全軍を率いてエルサレムに攻めて来た。彼らはその周囲に陣を張り、四方に包囲の塁を築いた。
JER 52:5 こうして町は、ゼデキヤ王の治世第十一年まで包囲された。
JER 52:6 第四の月の九日、町の飢饉は激しくなり、この地の民には食べ物がなくなった。
JER 52:7 その時、町の城壁が破られ、兵士たちは皆、夜のうちに逃げ出した。彼らは王の庭のそばにある二重の城壁の間の門を通って、町を出た。カルデア人は町を四方から取り囲んでいた。兵士たちはアラバの方へ向かった。
JER 52:8 しかし、カルデア人の軍隊は王を追い、エリコの平地でゼデキヤに追いついた。その全軍は彼のもとから散らされた。
JER 52:9 彼らは王を捕らえ、ハマテの地リブラにいるバビロンの王のもとへ連れて行った。王はゼデキヤに判決を下した。
JER 52:10 バビロンの王はゼデキヤの息子たちを彼の目の前で殺した。また、リブラでユダのすべての高官たちを殺した。
JER 52:11 さらにゼデキヤの両目をえぐった。バビロンの王は彼を足かせにつなぎ、バビロンへ連れて行き、死ぬ日まで牢獄に入れておいた。
JER 52:12 第五の月の十日、すなわちバビロンの王ネブカドネザルの治世第十九年に、バビロンの王に仕える親衛隊長ネブザラダンがエルサレムに来た。
JER 52:13 彼は主の家、王宮、エルサレムのすべての家々を火で焼いた。大きな家はすべて火で焼いた。
JER 52:14 親衛隊長とともにいたカルデア人の全軍は、エルサレムを囲むすべての城壁を打ち壊した。
JER 52:15 親衛隊長ネブザラダンは、民の中の貧しい者の一部、町に残っていた民、バビロンの王に投降した者たち、残っていた群衆を捕囚として連れ去った。
JER 52:16 しかし、親衛隊長ネブザラダンは、この地の最も貧しい者の一部を、ぶどう畑を手入れする者と農夫として残した。
JER 52:17 カルデア人は主の家にあった青銅の柱、台、青銅の海を砕き、その青銅をすべてバビロンへ運んだ。
JER 52:18 また、鍋、灰取り、芯切りばさみ、鉢、さじ、礼拝に用いるすべての青銅の器を持ち去った。
JER 52:19 親衛隊長は、杯、火皿、鉢、鍋、燭台、さじ、注ぎの器を持ち去った。金でできたものは金として、銀でできたものは銀として持ち去った。
JER 52:20 ソロモン王が主の家のために造った二本の柱、一つの海、台の下にあった十二頭の青銅の雄牛も持ち去った。これらすべての器の青銅は、量ることができないほどであった。
JER 52:21 一本の柱の高さは十八キュビトで、周囲の長さは十二キュビトであった。 その厚さは指四本分で、中は空洞であった。
JER 52:22 その上には青銅の柱頭があり、一つの柱頭の高さは五キュビトであった。 柱頭の周囲には、すべて青銅でできた網細工とざくろがあった。もう一方の柱も同じで、ざくろがついていた。
JER 52:23 外側には九十六個のざくろがあり、網細工の周囲全体では百個のざくろがあった。
JER 52:24 親衛隊長は祭司長セラヤ、第二の祭司ゼパニヤ、三人の門衛を捕らえた。
JER 52:25 また、町から、兵士たちを指揮していた一人の高官、町にいた王に謁見する七人の者、民を召集していた軍の長の書記、この地の民のうち町の中にいた六十人を捕らえた。
JER 52:26 親衛隊長ネブザラダンは彼らを捕らえ、リブラにいるバビロンの王のもとへ連れて行った。
JER 52:27 バビロンの王はハマテの地リブラで彼らを打ち殺した。 こうしてユダは自分の地から捕囚として連れ去られた。
JER 52:28 ネブカドネザルが捕囚として連れ去った民の数は、次のとおりである。 第七年に、ユダヤ人三千二十三人。
JER 52:29 ネブカドネザルの治世第十八年に、エルサレムから八百三十二人を捕囚として連れ去った。
JER 52:30 ネブカドネザルの治世第二十三年に、親衛隊長ネブザラダンがユダヤ人七百四十五人を捕囚として連れ去った。 全員で四千六百人であった。
JER 52:31 ユダの王エホヤキンが捕囚となってから第三十七年、第十二の月の二十五日に、バビロンの王エビル・メロダクは、その治世第一年に、ユダの王エホヤキンに恩赦を与え、牢獄から出した。
JER 52:32 彼に親切に語り、バビロンで彼とともにいた王たちの王座よりも高い王座を与えた。
JER 52:33 エホヤキンは囚人の服を着替え、生涯いつも王の前で食事をした。
JER 52:34 彼にはバビロンの王から、日々の必要に応じた一定の食料が、死ぬ日まで、生涯にわたって毎日与えられた。
LAM 1:1 ああ、人で満ちていた都が、 ひとり寂しく座っている。 諸国民の中で大いなる都が、 やもめのようになった。 諸州の中で王女だった都が、 奴隷となった。
LAM 1:2 彼女は夜、激しく泣き、 涙が頬を伝う。 恋人たちの中に、 彼女を慰める者は一人もいない。 友は皆、彼女を裏切り、 彼女の敵となった。
LAM 1:3 ユダは苦しみと、 重い苦役のために捕囚となった。 彼女は諸国民の間に住み、 安息を見いだせない。 彼女を追う者は皆、苦境にある彼女に追いついた。
LAM 1:4 シオンへの道は嘆いている。 例祭に来る者がいないからだ。 その門はすべて荒れ果て、 祭司たちはため息をつく。 おとめたちは苦しみ、 シオン自身も苦しみに沈む。
LAM 1:5 彼女に敵対する者がかしらとなり、 敵は栄えている。 彼女の多くの背きのゆえに、 主 は彼女を苦しめた。 幼い子どもたちは敵の前を、捕囚となって行った。
LAM 1:6 娘シオンから、 すべての威光が去った。 その高官たちは牧草を見つけられない鹿のようになり、 追う者の前を、力なく逃げて行った。
LAM 1:7 エルサレムは苦しみと悲惨の日々に、 昔からのすべての麗しいものを思い起こす。 その民が敵の手に落ち、 彼女を助ける者が一人もいなかった時、 敵は彼女を見て、 その荒廃をあざ笑った。
LAM 1:8 エルサレムは重い罪を犯した。 それゆえ、汚れた者となった。 彼女を敬っていた者は皆、彼女をさげすむ。 その裸を見たからだ。 彼女自身もため息をつき、顔を背ける。
LAM 1:9 彼女の汚れは裾についていた。 自分の行く末を思わなかった。 それゆえ、彼女は驚くほど落ちぶれた。 彼女を慰める者はいない。 「主よ、私の苦しみをご覧ください。 敵は高ぶっている。」
LAM 1:10 敵は彼女の麗しいものすべてに 手を伸ばした。 あなたが集会に入ることを禁じた諸国民が、 彼女の聖所に入るのを見たからだ。
LAM 1:11 その民は皆、ため息をつき、 パンを求める。 命をつなぐ食物を得るために、 麗しいものを手放した。 「主よ、目を留めてご覧ください。 私はさげすまれる者となった。」
LAM 1:12 「道を通るすべての人よ、 あなたがたには何でもないのか。 目を留めて見よ。 主が燃える怒りの日に私にもたらされた、 私の悲しみのような悲しみがあるか。
LAM 1:13 主は高い所から私の骨の中に火を送り、 その火は骨の髄まで焼いた。 私の足に網を張り、 私を後ろへ退かせた。 私を荒れ果てさせ、一日中衰えさせた。
LAM 1:14 私の背きのくびきは、 その御手によって束ねられた。 それらは絡み合い、 私の首に載せられた。 主は私の力をくじいた。 主 は私を、 私には立ち向かえない者たちの手に渡した。
LAM 1:15 主は私の中にいた勇士たちを ことごとく退けた。 私の若者たちを打ち砕くために、 私に対して集会を招集した。 主は、おとめなる娘ユダを酒ぶねで踏みつけた。
LAM 1:16 これらのことのために、私は泣く。 私の目から、私の目から水が流れ落ちる。 私を力づける慰め手が、 私から遠く離れている。 敵が勝ったため、 私の子らは荒れ果てた。」
LAM 1:17 シオンは両手を広げるが、 彼女を慰める者はいない。 主はヤコブについて、 周囲の者たちが彼の敵となるよう命じた。 エルサレムは彼らの間で、汚れた者となった。
LAM 1:18 「主は正しい。 私がその命令に逆らったのだ。 すべての民よ、聞け。 私の悲しみを見よ。 私のおとめたちと若者たちは、捕囚となって行った。
LAM 1:19 私は恋人たちを呼んだが、 彼らは私を欺いた。 祭司たちと長老たちは、命をつなぐ食物を求めながら、 都の中で息絶えた。
LAM 1:20 主よ、ご覧ください。 私は苦しみの中にある。 はらわたはかき乱され、 心は内で翻る。 私が甚だしく背いたからだ。 外では剣が子を奪い、 家の中は死そのものだ。
LAM 1:21 人々は私のため息を聞いた。 私を慰める者はいない。 敵は皆、私の災いを聞き、 あなたがこれを行ったので喜んでいる。 あなたが告げた日を来させてください。 その時、彼らも私のようになる。
LAM 1:22 彼らのすべての悪を御前に置き、 私のすべての背きのために私になさったように、 彼らにも報いてください。 私のため息は多く、 心は弱り果てている。」
LAM 2:1 ああ、主は怒りのうちに、 娘シオンを雲で覆ったことか。 イスラエルの美しさを、 天から地へ投げ落とした。 怒りの日に、ご自分の足台を思い起こさなかった。
LAM 2:2 主はヤコブのすべての住まいを、 あわれまずにのみ込んだ。 憤りのうちに娘ユダの要塞を打ち壊し、 地に倒した。 王国とその高官たちを汚した。
LAM 2:3 燃える怒りのうちに、 イスラエルの角をことごとく切り落とした。 敵の前で、 右の御手を引き戻した。 周囲を焼き尽くす燃える火のように、 ヤコブを焼いた。
LAM 2:4 敵のように弓を引き、 敵対する者のように右手を構えた。 目に麗しい者をすべて殺し、 娘シオンの天幕に、 火のように憤りを注いだ。
LAM 2:5 主は敵のようになり、 イスラエルをのみ込んだ。 彼女の宮殿をすべてのみ込み、 要塞を破壊した。 娘ユダのうちに、嘆きと悲しみを増し加えた。
LAM 2:6 園の小屋のように、 ご自分の幕屋を荒々しく取り払った。 集会の場所を滅ぼした。 主はシオンで例祭と安息日を忘れさせ、 激しい怒りのうちに王と祭司をさげすんだ。
LAM 2:7 主は祭壇を退け、 聖所を忌み嫌った。 彼女の宮殿の城壁を 敵の手に渡した。 彼らは例祭の日のように、 主の家で声を上げた。
LAM 2:8 主は娘シオンの城壁を 滅ぼそうと定めた。 測り縄を張り、 破壊の御手を引かなかった。 塁と城壁を嘆かせ、 それらはともに衰えた。
LAM 2:9 その門は地に沈み、 主はそのかんぬきを壊し、砕いた。 王と高官たちは、 律法のない諸国民の間にいる。 預言者たちも主からの幻を見いだせない。
LAM 2:10 娘シオンの長老たちは地に座り、 黙っている。 頭にちりをかぶり、 粗布をまとった。 娘エルサレムのおとめたちは、頭を地に垂れている。
LAM 2:11 私の目は涙でかすみ、 胸の内はかき乱される。 娘なるわが民の破滅のため、 はらわたは地に注ぎ出された。 幼い子どもと乳飲み子が、都の広場で弱り果てている。
LAM 2:12 彼らは母親に尋ねる。 「穀物とぶどう酒はどこにあるの」と。 都の広場で傷ついた者のように弱り果て、 母親の懐で息が絶えようとする時に。
LAM 2:13 娘エルサレムよ、 私はあなたに何を言おう。 あなたを何にたとえよう。 おとめなる娘シオンよ、 あなたを慰めるために、 何と比べよう。 あなたの傷は海のように大きい。 だれがあなたを癒やせるだろうか。
LAM 2:14 あなたの預言者たちは、 あなたのために偽りと愚かな幻を見た。 あなたを捕囚から立ち返らせるために、 あなたの咎を明らかにしなかった。 かえって、偽りの託宣と追放を招く幻を見た。
LAM 2:15 道を通る者は皆、 あなたに向かって手をたたく。 娘エルサレムに向かって口笛を吹き、 頭を振って言う。 「これが、『美しさの極み、 全地の喜び』と呼ばれた都なのか。」
LAM 2:16 敵は皆、あなたに向かって 口を大きく開ける。 口笛を吹き、歯ぎしりして言う。 「われわれは彼女をのみ込んだ。 まさに、これこそ待ち望んだ日だ。 われわれはこれを見つけ、 目の当たりにした。」
LAM 2:17 主は計画したことを行い、 昔から命じていた言葉を実現した。 打ち壊し、 あわれまなかった。 敵をあなたのことで喜ばせ、 あなたに敵対する者たちの角を高くした。
LAM 2:18 民の心は主に向かって叫んだ。 娘シオンの城壁よ、 昼も夜も川のように涙を流せ。 自ら休むな。 瞳を休ませるな。
LAM 2:19 立って、夜に叫べ。 夜の見張りが始まる時に。 主の御前に、 水のように心を注ぎ出せ。 どの街角でも飢えのために弱り果てる 幼い子どもたちの命のために、 主に向かって両手を上げよ。
LAM 2:20 「主よ、目を留めてご覧ください。 あなたがこのようなことを、だれになさったのか。 女たちが自分の産んだ子を、 膝に抱いてあやした子を食べるのか。 祭司と預言者が主の聖所で殺されるのか。
LAM 2:21 若者も老人も、 通りで地に伏している。 私のおとめたちと若者たちは、 剣に倒れた。 あなたは怒りの日に彼らを殺し、 あわれまずに屠った。
LAM 2:22 例祭の日のように、 四方から恐怖を呼び集めた。 主の怒りの日には、 逃れた者も生き残った者もいなかった。 私が世話をし、育てた者を、敵が滅ぼした。」
LAM 3:1 私は主の憤りの杖のもとで、 苦しみを見た者である。
LAM 3:2 主は私を導き、 光ではなく闇の中を歩ませた。
LAM 3:3 まことに、一日中繰り返し、 御手を私に向けた。
LAM 3:4 私の肉と皮膚を衰えさせ、 骨を砕いた。
LAM 3:5 私を攻める塁を築き、 私を苦味と苦難で取り囲んだ。
LAM 3:6 はるか昔に死んだ者のように、 私を暗い場所に住まわせた。
LAM 3:7 私の周囲に壁を築き、 出られないようにした。 私の鎖を重くした。
LAM 3:8 私が叫び、助けを求めても、 私の祈りを締め出す。
LAM 3:9 切り石で私の道をふさぎ、 私の小道をゆがめた。
LAM 3:10 主は私にとって待ち伏せする熊、 隠れた所にいる獅子のようである。
LAM 3:11 私を道から引き離し、 私を引き裂いた。 私を荒れ果てさせた。
LAM 3:12 弓を引き、 私を矢の的とした。
LAM 3:13 矢筒の矢を、 私の体の奥深く射ち込んだ。
LAM 3:14 私は自分の民すべてのあざけりとなり、 一日中、彼らの歌となった。
LAM 3:15 主は私を苦味で満たし、 よもぎで飽き足らせた。
LAM 3:16 小石で私の歯を砕き、 灰で私を覆った。
LAM 3:17 あなたは私から平安を遠ざけた。 私は幸いを忘れた。
LAM 3:18 そこで私は言った。 「私の力は尽き、主に寄せる望みも消えた」と。
LAM 3:19 私の苦しみと悲惨、 よもぎと苦味を思い起こしてください。
LAM 3:20 私はなおそれらを思い起こし、 心は内で沈み込む。
LAM 3:21 しかし、このことを心に思い起こす。 それゆえ、私は望みを持つ。
LAM 3:22 主の慈しみは尽きず、 私たちは滅び尽くされない。 主のあわれみは終わらない。
LAM 3:23 それらは朝ごとに新しい。 あなたの真実は偉大だ。
LAM 3:24 私は心に言う。 「主こそ私の受ける分。 それゆえ、私は主を待ち望む。」
LAM 3:25 主を待ち望む者に、 主を求める者に、主はいつくしみ深い。
LAM 3:26 主の救いを望み、 静かに待つことは良い。
LAM 3:27 人が若い時に、 くびきを負うことは良い。
LAM 3:28 主がその人にくびきを負わせたのだから、 一人で座り、黙していよ。
LAM 3:29 口をちりにつけよ。 望みがあるかもしれない。
LAM 3:30 自分を打つ者に頬を差し出し、 そしりを受けるに任せよ。
LAM 3:31 主は永遠に人を 退けることはない。
LAM 3:32 たとえ悲しませても、 豊かな慈しみによってあわれむ。
LAM 3:33 主は進んで人を苦しめず、 人の子らを悲しませはしない。
LAM 3:34 地のすべての捕らわれ人を 足の下に踏みにじること、
LAM 3:35 いと高き方の御前で 人の権利を曲げること、
LAM 3:36 人の訴えを不当に退けることを、 主は良しとしない。
LAM 3:37 主が命じないのに、 だれが語って、それを実現できるか。
LAM 3:38 災いも幸いも、 いと高き方の口から出るのではないか。
LAM 3:39 生きている人は、 自分の罪の罰を受けて、なぜ不平を言うのか。
LAM 3:40 自分たちの道を探り、調べ、 主に立ち返ろう。
LAM 3:41 心と両手をともに、 天におられる神 に向かって上げよう。
LAM 3:42 「私たちは背き、反逆した。 あなたは私たちを赦さなかった。
LAM 3:43 あなたは怒りで私たちを覆い、追った。 殺して、 あわれまなかった。
LAM 3:44 雲でご自分を覆い、 祈りが通り抜けられないようにした。
LAM 3:45 私たちを諸国民の中で、 くずとごみとした。
LAM 3:46 敵は皆、私たちに向かって 口を大きく開けた。
LAM 3:47 恐怖と穴が私たちに臨み、 荒廃と破滅が来た。」
LAM 3:48 娘なるわが民の破滅のために、 私の目から涙が川のように流れ落ちる。
LAM 3:49 私の目は涙を注ぎ続け、 絶えることがない。 休むこともない。
LAM 3:50 主が天から見下ろし、 目を留める時まで。
LAM 3:51 わが都の娘たちを見て、 私の心は痛む。
LAM 3:52 理由もなく私の敵となった者たちは、 鳥を狩るように、執拗に私を追った。
LAM 3:53 地下牢で私の命を絶とうとし、 私の上に石を投げた。
LAM 3:54 水が私の頭の上を流れた。 私は「もう終わりだ」と言った。
LAM 3:55 主よ、私は最も深い地下牢から、 あなたの名を呼び求めた。
LAM 3:56 あなたは私の声を聞いた。 「私のため息と叫びに、 耳を閉ざさないでください。」
LAM 3:57 私があなたを呼んだ日に、 あなたは近づき、 「恐れるな」と言った。
LAM 3:58 主よ、あなたは私の訴えを弁護し、 私の命を贖った。
LAM 3:59 主よ、あなたは私が受けた不正をご覧になった。 私の訴えを裁いてください。
LAM 3:60 あなたは彼らのすべての復讐と、 私に対するすべての計画をご覧になった。
LAM 3:61 主よ、あなたは彼らのそしりと、 私に対するすべての計画を聞いた。
LAM 3:62 私に逆らって立つ者たちの唇と、 一日中私に向けられる企みを。
LAM 3:63 あなたは彼らが座る時も立つ時もご覧になっている。 私は彼らの歌になっている。
LAM 3:64 主よ、彼らの手の業に従って、 彼らに報いてください。
LAM 3:65 彼らにかたくなな心を与え、 あなたの呪いを下してください。
LAM 3:66 怒りをもって彼らを追い、 主の天の下から滅ぼしてください。
LAM 4:1 ああ、金がくすみ、 純金が変わってしまった。 聖所の石が、 どの通りの角にも投げ出されている。
LAM 4:2 純金にも比べられた シオンの尊い息子たちが、 どうして陶工の手で造られた 土のつぼのように見なされるのか。
LAM 4:3 ジャッカルでさえ乳房を差し出し、 自分の子に乳を飲ませる。 しかし、娘なるわが民は、 荒野のだちょうのように残酷になった。
LAM 4:4 乳飲み子の舌は渇きのために、 上あごに張りつく。 幼い子どもたちはパンを求めるが、 それを裂いて与える者はいない。
LAM 4:5 ごちそうを食べていた者たちは、 通りで打ちひしがれている。 紫の衣をまとって育てられた者たちは、 ごみの山を抱いている。
LAM 4:6 娘なるわが民の咎は、 ソドムの罪よりも大きかった。 ソドムは人の手が触れる間もなく、 一瞬のうちに覆された。
LAM 4:7 その高貴な者たちは雪よりも清く、 乳よりも白かった。 その体はルビーより赤く、 その姿はサファイアのように輝いていた。
LAM 4:8 今、その姿は炭よりも黒く、 通りで見分けられない。 皮膚は骨に張りつき、 枯れて木のようになった。
LAM 4:9 剣で殺された者のほうが、 飢えで死ぬ者より幸いだ。 野の実りを失った者たちは、 刺し貫かれたように痩せ衰える。
LAM 4:10 心優しい女たちの手が、 自分の子どもを煮た。 娘なるわが民が滅ぼされた時、 その子らは女たちの食物となった。
LAM 4:11 主は憤りを成し遂げ、 燃える怒りを注ぎ尽くした。 シオンに火をつけ、 その基まで焼き尽くした。
LAM 4:12 敵対する者や敵が、 エルサレムの門の中に入るとは、 地の王たちも、 世界の住民も皆、信じなかった。
LAM 4:13 これは、その中で義人の血を流した 預言者たちの罪と、 祭司たちの咎のためである。
LAM 4:14 彼らは目の見えない者のように、 通りをさまよう。 血で汚れているため、 だれもその衣に触れることができなかった。
LAM 4:15 人々は彼らに向かって叫んだ。 「離れろ、汚れている！ 離れろ、離れろ、触れるな！」 彼らが逃げ去り、さまよった時、 諸国民の間でこう言われた。 「彼らはもうここに住めない。」
LAM 4:16 主の怒りが彼らを散らした。 主はもはや彼らを顧みない。 人々は祭司たちを敬わず、 長老たちに好意を示さなかった。
LAM 4:17 私たちの目は今なお衰え、 むなしく助けを待ち望んでいる。 私たちは見張り続け、 救うことのできない国を待ち望んでいた。
LAM 4:18 敵は私たちの足跡を狙い、 私たちは通りを歩くこともできない。 私たちの終わりは近い。 日々は満ち、 終わりが来た。
LAM 4:19 私たちを追う者は、 空を飛ぶ鷲よりも速かった。 山々で私たちを追い、 荒野で待ち伏せした。
LAM 4:20 私たちの命の息、 主に油注がれた者が、 彼らの穴に捕らえられた。 私たちは彼について、 「その陰の下で、諸国民の間に生きよう」と言っていた。
LAM 4:21 ウツの地に住む娘エドムよ、 喜び、楽しめ。 杯はあなたにも回って来る。 あなたは酔い、 裸になる。
LAM 4:22 娘シオンよ、 あなたの咎への刑罰は終わった。 主はもう、あなたを捕囚として連れ去らない。 娘エドムよ、 主はあなたの咎を罰し、 あなたの罪を明らかにする。
LAM 5:1 主よ、私たちに起こったことを思い起こしてください。 目を留め、私たちのそしりをご覧ください。
LAM 5:2 私たちの相続地は見知らぬ者たちに、 家々は外国人に渡された。
LAM 5:3 私たちは父のないみなしごとなった。 母親たちはやもめのようになった。
LAM 5:4 私たちは飲み水にも代金を払い、 薪も買わなければならない。
LAM 5:5 追っ手は私たちの首に迫る。 私たちは疲れ果てても、休むことができない。
LAM 5:6 パンに満ち足りるため、 私たちはエジプトとアッシリアに助けを求めた。
LAM 5:7 父祖たちは罪を犯し、もはやいない。 私たちがその咎を負っている。
LAM 5:8 奴隷たちが私たちを支配し、 彼らの手から救い出す者はいない。
LAM 5:9 荒野の剣のために、 私たちは命を危険にさらしてパンを得る。
LAM 5:10 飢饉の焼けつく熱のために、 私たちの皮膚は炉のように黒くなった。
LAM 5:11 彼らはシオンの女たちを犯し、 ユダの町々のおとめたちを辱めた。
LAM 5:12 高官たちは両手を縛られて吊るされ、 長老たちは敬われなかった。
LAM 5:13 若者たちはひき臼を担がされ、 子どもたちは薪の重荷によろめいた。
LAM 5:14 長老たちは門から姿を消し、 若者たちは音楽を奏でなくなった。
LAM 5:15 私たちの心の喜びは絶え、 踊りは嘆きに変わった。
LAM 5:16 冠は私たちの頭から落ちた。 ああ、私たちは災いだ。私たちは罪を犯した。
LAM 5:17 このため、私たちの心は弱り、 これらのことのため、目はかすむ。
LAM 5:18 シオンの山が荒れ果て、 きつねがそこを歩き回っている。
LAM 5:19 主よ、あなたは永遠におられる。 あなたの御座は代々に続く。
LAM 5:20 なぜ、いつまでも私たちを忘れ、 これほど長く見捨てるのか。
LAM 5:21 主よ、私たちをあなたのもとに立ち返らせてください。 そうすれば、私たちは立ち返る。 私たちの日々を昔のように新しくしてください。
LAM 5:22 しかし、あなたは私たちを全く退け、 私たちに対して激しく怒っておられる。
EZE 1:1 第三十年、第四の月の五日、私がケバル川のほとりで捕囚の民の中にいた時、天が開かれ、私は神 の幻を見た。
EZE 1:2 その月の五日、エホヤキン王が捕囚となって第五年に、
EZE 1:3 カルデア人の地、ケバル川のほとりで、主 の言葉がブジの子である祭司エゼキエルに臨み、そこで主の御手が彼の上にあった。
EZE 1:4 私が見ると、見よ、北から激しい風が吹いて来た。大きな雲があり、火がひらめき、その周囲には輝きがあった。火の中心からは、輝く金属のようなものが見えた。
EZE 1:5 その中心から、四つの生き物に似たものが現れた。その姿は人に似ていた。
EZE 1:6 それぞれに四つの顔があり、それぞれに四つの翼があった。
EZE 1:7 足はまっすぐで、足の裏は子牛のひづめの裏のようであり、磨かれた青銅のように輝いていた。
EZE 1:8 四方の翼の下には、人の手があった。四つの生き物の顔と翼は、次のようであった。
EZE 1:9 翼は互いに触れ合っていた。進む時には向きを変えず、それぞれまっすぐ前へ進んだ。
EZE 1:10 顔の形は、四つとも人の顔を持ち、右側には獅子の顔、左側には牛の顔があり、また四つとも鷲の顔を持っていた。
EZE 1:11 その顔はこのようであった。翼は上方に広げられ、それぞれ二つの翼が隣の生き物の翼に触れ、残りの二つで体を覆っていた。
EZE 1:12 それぞれまっすぐ前へ進んだ。霊が行こうとする所へ彼らも行き、進む時に向きを変えなかった。
EZE 1:13 生き物の姿は、燃える炭火のようであり、たいまつのように見えた。火が生き物の間を行き巡り、火は明るく、その火から稲妻が出ていた。
EZE 1:14 生き物は、稲妻がひらめくように行き来した。
EZE 1:15 私が生き物を見ていると、見よ、四つの生き物のそれぞれのそばに、地の上に一つずつ車輪があった。
EZE 1:16 車輪の外観と作りは緑柱石のように輝き、四つとも同じ形をしていた。その外観と作りは、一つの車輪の中に別の車輪があるようであった。
EZE 1:17 進む時には四方のどの方向にも進み、進む時に向きを変えなかった。
EZE 1:18 車輪の縁は高く、恐ろしいほどであり、四つの車輪の縁には周囲一面に目があった。
EZE 1:19 生き物が進むと、車輪もそのそばを進んだ。生き物が地から上がると、車輪も上
EZE 1:0 霊ががった。
EZE 1:2行こうとする所へ、生き物も進んだ。霊がそこへ行こうとしたからである。車輪も彼らとともに上がった。生き物の霊が車輪の中にあったからである。 
EZE 1:21 生き物が進むと車輪も進み、生き物が止まると車輪も止まった。生き物が地から上がると、車輪も彼らとともに上がった。生き物の霊が車輪の中にあったからである。
EZE 1:22 生き物の頭上には、恐ろしいほどに輝く水晶のような大空があり、その頭上高く広がっていた。
EZE 1:23 大空の下で、彼らは翼を互いに向けてまっすぐ伸ばしていた。それぞれ二つの翼で体の一方を覆い、二つの翼で体の他方を覆っていた。
EZE 1:24 彼らが進む時、私はその翼の音を聞いた。それは大水のとどろきのようであり、全能者の声のようであり、軍勢の音のような激しい響きであった。彼らは止まる時、翼を垂れた。
EZE 1:25 彼らの頭上の大空のさらに上から声がした。彼らは止まる時、翼を垂れた。
EZE 1:26 その頭上の大空の上には、サファイア のように見える王座に似たものがあった。その王座に似たものの上には、人の姿に似た方が座しておられた。
EZE 1:27 私が見ると、その腰のように見える所から上は、火に包まれた輝く金属のようであり、腰のように見える所から下は火のようであった。また、その方の周囲には輝きがあった。
EZE 1:28 その周囲の輝きは、雨の日に雲の中に現れる虹のようであった。 これが主の栄光に似たものの姿であった。私はそれを見ると、ひれ伏した。そして、語る方の声を聞いた。
EZE 2:1 その方は私に言われた。「人の子よ、自分の足で立て。わたしはあなたに語る。」
EZE 2:2 その方が私に語られた時、霊が私の中に入り、私を立たせた。私は自分に語る方の声を聞いた。
EZE 2:3 その方は私に言われた。「人の子よ、わたしはあなたをイスラエルの子ら、すなわち、わたしに反逆した反逆の国民に遣わす。彼らもその父祖たちも、今日に至るまでわたしに背いてきた。
EZE 2:4 その子らは厚かましく、心がかたくなである。わたしはあなたを彼らに遣わす。あなたは彼らに、『主 なる神はこう言われる』と告げよ。
EZE 2:5 彼らが聞いても、聞くことを拒んでも――彼らは反逆の家だからだ――彼らの間に預言者がいたことを、彼らは知るようになる。
EZE 2:6 人の子よ、あなたは彼らを恐れてはならない。彼らの言葉も恐れてはならない。たとえ、いばらとあざみがあなたの周りにあり、さそりの中に住んでいても、彼らの言葉を恐れず、その顔におびえてはならない。彼らは反逆の家だからだ。
EZE 2:7 彼らが聞いても、聞くことを拒んでも、あなたはわたしの言葉を彼らに語れ。彼らは反逆の者だからだ。
EZE 2:8 しかし、人の子よ、わたしがあなたに語ることを聞け。この反逆の家のように反逆してはならない。口を開け、わたしが与えるものを食べよ。」
EZE 2:9 私が見ると、見よ、一つの手が私の方へ伸ばされており、その手には巻物があった。
EZE 2:10 その方が私の前にそれを広げると、表にも裏にも文字が書かれていた。そこには嘆きと悲しみと災いが記されていた。
EZE 3:1 その方は私に言われた。「人の子よ、目の前にあるものを食べよ。この巻物を食べてから、行ってイスラエルの家に語れ。」
EZE 3:2 そこで私は口を開き、その方は私にその巻物を食べさせた。
EZE 3:3 その方は私に言われた。「人の子よ、わたしが与えるこの巻物を腹に入れ、内臓を満たせ。」 そこで私はそれを食べた。それは私の口に蜜のように甘かった。
EZE 3:4 その方は私に言われた。「人の子よ、イスラエルの家へ行き、わたしの言葉を彼らに語れ。
EZE 3:5 あなたが遣わされるのは、言葉が異なり、理解しにくい言語の民ではなく、イスラエルの家である。
EZE 3:6 あなたがその言葉を理解できない、多くの、言葉が異なり、理解しにくい言語の民に遣わされるのでもない。もしわたしがあなたを彼らに遣わしたなら、彼らは必ずあなたに聞き従っただろう。
EZE 3:7 しかし、イスラエルの家はあなたに聞き従おうとしない。彼らはわたしにも聞き従おうとしないからだ。イスラエルの家は皆、額が硬く、心もかたくなである。
EZE 3:8 見よ、わたしはあなたの顔を彼らの顔に対して硬くし、あなたの額を彼らの額に対して硬くした。
EZE 3:9 わたしはあなたの額を金剛石のように、火打石よりも硬くした。彼らを恐れてはならない。その顔におびえてはならない。彼らは反逆の家だからだ。」
EZE 3:10 また、その方は私に言われた。「人の子よ、わたしがあなたに語るすべての言葉を心に受け止め、耳で聞け。
EZE 3:11 捕囚となっているあなたの民の子らのところへ行き、彼らに語れ。彼らが聞いても、聞くことを拒んでも、『主なる神はこう言われる』と告げよ。」
EZE 3:12 その時、霊が私を引き上げた。すると、私の後ろから大きなとどろきの声が聞こえた。「主の栄光が、そのおられる所からほめたたえられるように。」
EZE 3:13 また、生き物の翼が互いに触れ合う音と、そのそばの車輪の音が聞こえた。それは大きなとどろきであった。
EZE 3:14 霊は私を引き上げ、連れ去った。私は苦々しい思いと、霊の燃える思いを抱いて進んだ。主の御手が強く私の上に臨んでいた。
EZE 3:15 こうして私は、ケバル川のほとりのテル・アビブに住む捕囚の民のところへ行った。私は彼らが住む所で、呆然として七日間、彼らの中に座っていた。
EZE 3:16 七日が過ぎた時、主の言葉が私に臨んで言われた。
EZE 3:17 「人の子よ、わたしはあなたをイスラエルの家の見張り人とした。わたしの口から言葉を聞き、わたしに代わって彼らに警告せよ。
EZE 3:18 わたしが悪しき者に、『あなたは必ず死ぬ』と言う時、あなたが彼に警告せず、悪しき者をその悪い道から離れさせて命を救うために語らないなら、その悪しき者は自分の咎のうちに死ぬ。しかし、わたしはその血の責任をあなたの手に求める。
EZE 3:19 しかし、あなたが悪しき者に警告しても、彼がその悪と悪い道から立ち返らないなら、彼は自分の咎のうちに死ぬ。しかし、あなたは自分の命を救ったことになる。
EZE 3:20 また、義人が自分の義から離れて不正を行い、わたしが彼の前につまずきの石を置くなら、彼は死ぬ。あなたが彼に警告しなかったので、彼は自分の罪のうちに死に、彼が行った義の行いは覚えられない。しかし、わたしはその血の責任をあなたの手に求める。
EZE 3:21 しかし、あなたが義人に、義人が罪を犯さないよう警告し、彼が罪を犯さないなら、彼は警告を受け入れたので必ず生きる。そして、あなたは自分の命を救ったことになる。」
EZE 3:22 そこで主の御手が私の上に臨み、主は私に言われた。「立って平地へ出て行け。そこで、わたしはあなたに語る。」
EZE 3:23 そこで私は立って平地へ出て行った。すると見よ、ケバル川のほとりで見た栄光と同じ主の栄光が、そこに立っていた。私はひれ伏した。
EZE 3:24 その時、霊が私の中に入り、私を立たせた。主は私に語って言われた。「行って、自分の家に閉じこもれ。
EZE 3:25 人の子よ、見よ、彼らはあなたに縄をかけ、それであなたを縛る。あなたは彼らの中へ出て行けなくなる。
EZE 3:26 わたしはあなたの舌を上あごにつかせる。あなたは口がきけなくなり、彼らを戒める者になれない。彼らは反逆の家だからだ。
EZE 3:27 しかし、わたしがあなたに語る時、わたしはあなたの口を開く。あなたは彼らに、『主なる神はこう言われる』と告げよ。聞く者は聞け。拒む者は拒め。彼らは反逆の家だからだ。」
EZE 4:1 「人の子よ、一枚のれんがを取り、自分の前に置き、その上に町、エルサレムを描け。
EZE 4:2 それを包囲し、攻城壁を築き、土塁を盛り上げよ。その周囲に陣を敷き、四方に破城槌を据えよ。
EZE 4:3 また、鉄の平鍋を取り、あなたと町との間に鉄の壁として置け。そして、顔を町に向けよ。町は包囲され、あなたはこれを攻め囲む。これはイスラエルの家へのしるしとなる。
EZE 4:4 また、左脇を下にして横たわり、イスラエルの家の咎を自分の上に負え。横たわる日数の間、あなたは彼らの咎を負う。
EZE 4:5 わたしは彼らの咎の年数を日数としてあなたに定めた。すなわち三百九十日である。こうして、あなたはイスラエルの家の咎を負う。
EZE 4:6 その日数を終えたら、今度は右脇を下にして横たわり、ユダの家の咎を負え。わたしは一年を一日として、四十日をあなたに定めた。
EZE 4:7 あなたは顔をエルサレムの包囲に向け、腕をあらわにして、町に向かって預言せよ。
EZE 4:8 見よ、わたしはあなたに縄をかける。あなたは包囲の日数を終えるまで、脇を一方から他方へ変えることができない。
EZE 4:9 また、小麦、大麦、豆、レンズ豆、きび、スペルト小麦を取り、一つの器に入れ、それでパンを作れ。あなたが脇を下にして横たわる三百九十日の間、それを食べよ。
EZE 4:10 あなたが食べる物は、一日二十シェケル を量って食べよ。決められた時に食べなければならない。
EZE 4:11 水も量って、一ヒンの六分の一 を飲め。決められた時に飲まなければならない。
EZE 4:12 それを大麦のパン菓子のようにして食べ、人々の目の前で、人の糞を燃料として焼け。」
EZE 4:13 主は言われた。「このように、イスラエルの子らは、わたしが追いやる国々の間で、汚れたパンを食べる。」
EZE 4:14 そこで私は言った。「ああ、主なる神よ。見よ、私は身を汚したことがありません。若い時から今に至るまで、自然に死んだ動物や、野獣に裂かれたものを食べたことはなく、忌むべき肉を口にしたこともありません。」
EZE 4:15 すると、主は私に言われた。「見よ、人の糞の代わりに牛の糞を与える。それを燃料としてパンを焼け。」
EZE 4:16 また、主は私に言われた。「人の子よ、見よ、わたしはエルサレムでパンの支えを断つ。彼らはおびえながら、量られたパンを食べ、不安のうちに、量られた水を飲む。
EZE 4:17 彼らはパンと水に欠き、互いにおびえ、自分たちの咎のうちにやせ衰える。」
EZE 5:1 「人の子よ、鋭い剣を取り、それを理髪師のかみそりのように用いて、頭とひげをそり落とせ。それから秤を取り、その毛を量って分けよ。
EZE 5:2 包囲の日数が終わった時、その三分の一を町の中で火に焼け。三分の一を取り、町の周りで剣で打て。残りの三分の一を風に散らせ。わたしはその後を剣で追う。
EZE 5:3 その中から少しを取り、衣の裾に包め。
EZE 5:4 さらにその中から幾らかを取り、火の中に投げ入れて焼け。そこから火が出て、イスラエルの全家に及ぶ。
EZE 5:5 主なる神はこう言われる。『これがエルサレムである。わたしは彼女を諸国民のただ中に置き、その周囲に国々を置いた。
EZE 5:6 しかし彼女は悪を行い、諸国民よりも激しくわたしの定めに逆らい、周囲の国々よりもわたしの掟に逆らった。彼らはわたしの定めを退け、わたしの掟に従って歩まなかった。』
EZE 5:7 それゆえ、主なる神はこう言われる。『あなたがたは周囲の国々よりもひどく乱れ、わたしの掟に従って歩まず、わたしの定めを守らず、周囲の国々の定めに従うことさえしなかった。
EZE 5:8 それゆえ、主なる神はこう言われる。見よ、わたし自身があなたに敵対し、諸国民の目の前で、あなたの中に裁きを行う。
EZE 5:9 あなたのすべての忌むべき行いのために、わたしはかつて行ったこともなく、二度と同じようには行わないことを、あなたの中で行う。
EZE 5:10 それゆえ、あなたの中で父が子を食べ、子が父を食べる。わたしはあなたに裁きを行い、あなたの残りの者をすべて四方の風に散らす。
EZE 5:11 それゆえ、わたしは生きている』と、主なる神は言われる。『あなたがあらゆる忌まわしいものと、あらゆる忌むべき行いによってわたしの聖所を汚したので、わたしもあなたを削り減らす。わたしの目は惜しまず、あわれみをかけない。
EZE 5:12 あなたの三分の一は、あなたの中で疫病によって死に、飢饉によって滅びる。三分の一は、あなたの周囲で剣に倒れる。残りの三分の一を、わたしは四方の風に散らし、その後を剣で追う。
EZE 5:13 こうして、わたしの怒りは全うされる。わたしは彼らの上に憤りを休ませ、満足する。わたしが彼らの上に憤りを全うする時、彼らは、主であるわたしが熱情をもって語ったことを知る。
EZE 5:14 わたしはあなたを荒れ果てた所とし、周囲の国々の間で、通り過ぎるすべての者の目の前で、そしりの的とする。
EZE 5:15 わたしが怒りと憤りと激しい懲らしめをもって、あなたに裁きを行う時、あなたは周囲の国々にとって、そしりとあざけり、戒めと驚きの的となる。主であるわたしが語った。
EZE 5:16 わたしは彼らに、滅ぼすための飢饉という悪い矢を放ち、あなたがたを滅ぼす。わたしはあなたがたの上に飢饉を増し加え、パンの支えを断つ。
EZE 5:17 わたしはあなたがたに飢饉と悪い獣を送り、それらはあなたがたから子を奪う。疫病と流血があなたがたの中を通り過ぎる。わたしはあなたがたの上に剣をもたらす。主であるわたしが語った。』」
EZE 6:1 主の言葉が私に臨んで言われた。
EZE 6:2 「人の子よ、顔をイスラエルの山々に向け、それらに向かって預言し、
EZE 6:3 こう言え。『イスラエルの山々よ、主なる神の言葉を聞け。主なる神は、山々と丘、谷川と谷にこう言われる。「見よ、わたし自身があなたがたの上に剣をもたらし、あなたがたの高き所を滅ぼす。
EZE 6:4 あなたがたの祭壇は荒れ果て、香の祭壇は打ち砕かれる。わたしはあなたがたの殺された者を、偶像の前に倒れさせる。
EZE 6:5 わたしはイスラエルの子らの死体を偶像の前に置き、あなたがたの骨を祭壇の周囲にまき散らす。
EZE 6:6 あなたがたのすべての住まいで、町々は荒れ果て、高き所は廃墟となる。それは、あなたがたの祭壇が荒れ果てて廃墟となり、偶像が打ち砕かれて消え去り、香の祭壇が切り倒され、あなたがたの造ったものが消し去られるためである。
EZE 6:7 殺された者があなたがたの中に倒れる。その時、あなたがたは、わたしが主であることを知る。
EZE 6:8 しかし、わたしは残りの者を残す。あなたがたが国々の間に散らされる時、諸国民の中で剣を逃れる者がいる。
EZE 6:9 あなたがたのうち逃れた者は、捕らえ移された国々の中でわたしを思い起こす。わたしから離れて姦淫した彼らの心と、偶像を慕って姦淫した彼らの目によって、わたしがどれほど傷つけられたかを思い起こす。彼らは、あらゆる忌むべき行いとして犯した悪のために、自分自身を嫌うようになる。
EZE 6:10 その時、彼らは、わたしが主であることを知る。わたしがこの災いを彼らに行うと言ったのは、空しいことではなかった。」』
EZE 6:11 主なる神はこう言われる。『手を打ち、足を踏み鳴らして言え。「ああ、イスラエルの家のすべての悪い忌むべき行いのために。」彼らは剣と飢饉と疫病によって倒れる。
EZE 6:12 遠くにいる者は疫病で死に、近くにいる者は剣に倒れる。残って包囲された者は飢饉で死ぬ。こうして、わたしは彼らの上に憤りを全うする。
EZE 6:13 彼らの殺された者が、すべての高い丘、山々の頂、すべての青々とした木の下、葉の茂ったすべての樫の木の下で、祭壇の周囲の偶像の間に倒れる時、あなたがたは、わたしが主であることを知る。そこは、彼らがすべての偶像に芳しい香りをささげた場所である。
EZE 6:14 わたしは彼らに向かって手を伸ばし、そのすべての住まいで、ディブラに面する荒野から地を荒れ果てた廃墟とする。その時、彼らは、わたしが主であることを知る。』」
EZE 7:1 さらに、主の言葉が私に臨んで言われた。
EZE 7:2 「人の子よ、主なる神はイスラエルの地にこう言われる。『終わりだ。地の四隅に終わりが来た。
EZE 7:3 今、終わりがあなたの上に来た。わたしは怒りをあなたに送り、あなたの道に従ってあなたを裁き、あなたのすべての忌むべき行いをあなたの上に報いる。
EZE 7:4 わたしの目はあなたを惜しまず、あわれみをかけない。わたしはあなたの道をあなたの上に報い、あなたの忌むべき行いはあなたの中に現れる。その時、あなたがたは、わたしが主であることを知る。』
EZE 7:5 主なる神はこう言われる。『災いだ。比類のない災いだ。見よ、それが来る。
EZE 7:6 終わりが来た。終わりが来た。あなたに向かって目覚めた。見よ、来る。
EZE 7:7 地に住む者よ、あなたの破滅が来た。時が来た。日が近い。それは混乱の日であり、山々で喜び叫ぶ日ではない。
EZE 7:8 今、わたしは間もなく憤りをあなたの上に注ぎ、怒りをあなたに対して全うする。あなたの道に従ってあなたを裁き、あなたのすべての忌むべき行いをあなたの上に報いる。
EZE 7:9 わたしの目は惜しまず、あわれみをかけない。わたしはあなたの道に従ってあなたに報い、あなたの忌むべき行いはあなたの中に現れる。その時、あなたがたは、主であるわたしが打つことを知る。
EZE 7:10 見よ、その日だ。見よ、それが来る。あなたの破滅が現れた。杖は花を咲かせ、高ぶりは芽を出した。
EZE 7:11 暴虐は、悪の杖へと伸びた。彼らも、その群衆も、その富も、何一つ残らない。その中に尊いものは何もない。
EZE 7:12 時が来た。日が近づいた。買う者は喜ぶな。売る者は嘆くな。憤りがその全群衆の上に臨むからだ。
EZE 7:13 売る者は、たとえ生き長らえても、売ったものに戻ることはない。この幻はその全群衆に及び、覆ることはない。だれも、咎に満ちた自分の生き方によって身を保つことはできない。
EZE 7:14 人々は角笛を吹き、すべてを整えた。しかし、戦いに出る者は一人もいない。わたしの憤りがその全群衆の上に臨むからだ。
EZE 7:15 外には剣があり、内には疫病と飢饉がある。野にいる者は剣で死に、町にいる者は飢饉と疫病に食い尽くされる。
EZE 7:16 その中で逃れた者は山々へ逃れ、谷の鳩のようになる。彼らは皆、自分の咎のためにうめく。
EZE 7:17 すべての手は力を失い、すべての膝は水のように力を失う。
EZE 7:18 彼らは粗布を身にまとい、恐怖が彼らを覆う。すべての顔には恥があり、すべての頭はそり落とされる。
EZE 7:19 彼らは銀を通りに投げ捨て、金を汚れたものとする。主の憤りの日には、銀も金も彼らを救うことができない。それらは彼らの心を満たすことも、腹を満たすこともできない。それが彼らの咎のつまずきとなったからだ。
EZE 7:20 彼らは美しい飾りを誇りとし、それを用いて忌むべき像と忌まわしいものを造った。それゆえ、わたしはそれを彼らにとって汚れたものとする。
EZE 7:21 わたしはそれを異国人の手に獲物として渡し、地の悪しき者たちに略奪物として渡す。彼らはそれを汚す。
EZE 7:22 わたしは彼らから顔を背ける。彼らはわたしの隠れた所を汚す。強盗たちがそこに入り込み、これを汚す。
EZE 7:23 鎖を作れ。この地は流血の罪に満ち、町は暴虐に満ちているからだ。
EZE 7:24 それゆえ、わたしは最も悪い国々を連れて来る。彼らはその家々を所有する。わたしは強い者たちの誇りを絶やし、彼らの聖なる場所は汚される。
EZE 7:25 滅びが来る。彼らは平和を求めても、それはない。
EZE 7:26 災いに災いが重なり、うわさにうわさが続く。彼らは預言者に幻を求める。しかし、律法は祭司から失われ、助言は長老たちから失われる。
EZE 7:27 王は嘆き、君主は荒廃を身にまとい、この地の民の手は震える。わたしは彼らの道に従って彼らを扱い、彼らの裁きに従って彼らを裁く。その時、彼らは、わたしが主であることを知る。』」
EZE 8:1 第六年、第六の月の五日、私が自分の家に座り、ユダの長老たちが私の前に座っていた時、主なる神の御手がそこで私の上に下った。
EZE 8:2 私が見ると、見よ、火のような姿に似たものがあった。その腰のように見える所から下は火であり、腰から上は輝き、輝く金属のように見えた。
EZE 8:3 その方は手のようなものを伸ばして、私の髪の一房をつかまれた。すると霊が私を地と天の間に引き上げ、神の幻のうちにエルサレムへ、内庭の北向きの門の入口へ連れて行った。そこには、激しいねたみを引き起こす像が置かれていた。
EZE 8:4 見よ、そこにはイスラエルの神の栄光があり、私が平地で見た姿と同じであった。
EZE 8:5 その方は私に言われた。「人の子よ、今、目を上げて北の方を見よ。」 そこで私は目を上げて北の方を見ると、見よ、祭壇の門の北側、その入口に、このねたみの像があった。
EZE 8:6 その方は私に言われた。「人の子よ、彼らがしていることが見えるか。イスラエルの家がここで行っている大いなる忌むべき行いが。彼らは、わたしを聖所から遠く離れさせようとしている。しかし、あなたはさらに大いなる忌むべき行いを見る。」
EZE 8:7 その方は私を庭の入口へ連れて行かれた。私が見ると、見よ、壁に穴があった。
EZE 8:8 その方は私に言われた。「人の子よ、壁を掘れ。」 私が壁を掘ると、見よ、一つの入口があった。
EZE 8:9 その方は私に言われた。「中に入り、彼らがここで行っている悪い忌むべき行いを見よ。」
EZE 8:10 そこで私は中に入って見ると、見よ、壁の周囲一面に、あらゆる形の這うもの、忌むべき獣、イスラエルの家のすべての偶像が描かれていた。
EZE 8:11 イスラエルの家の長老七十人が、それらの前に立っていた。その中央にはシャファンの子ヤアザヌヤが立っていた。それぞれ手に香炉を持ち、香の煙が雲のように立ち上っていた。
EZE 8:12 その方は私に言われた。「人の子よ、イスラエルの家の長老たちが暗闇の中で、それぞれ自分の偶像の部屋で行っていることを見たか。彼らは、『主はわれわれを見ていない。主はこの地を捨てられた』と言っている。」
EZE 8:13 また、私に言われた。「あなたは彼らが行っている、さらに大いなる忌むべき行いを見る。」
EZE 8:14 その方は私を、北向きの主の家の門の入口へ連れて行かれた。見よ、そこには女たちが座って、タンムズのために泣いていた。
EZE 8:15 その方は私に言われた。「人の子よ、これを見たか。あなたは、これらよりもさらに大いなる忌むべき行いを見る。」
EZE 8:16 その方は私を主の家の内庭へ連れて行かれた。見よ、主の神殿の入口、玄関と祭壇との間に、約二十五人の男がいた。彼らは主の神殿に背を向け、顔を東に向け、東に向かって太陽を拝んでいた。
EZE 8:17 その方は私に言われた。「人の子よ、これを見たか。ユダの家にとって、彼らがここで行っている忌むべき行いは小さなことなのか。彼らはこの地を暴虐で満たし、再びわたしを怒らせている。見よ、彼らは枝を鼻に差し出している。
EZE 8:18 それゆえ、わたしも憤りをもって彼らを扱う。わたしの目は惜しまず、あわれみをかけない。彼らがわたしの耳に大声で叫んでも、わたしは彼らの声を聞かない。」
EZE 9:1 その方は私の耳に大声で叫んで言われた。「町を罰するために任命された者たちを近づかせよ。それぞれ、滅ぼす武器を手に持たせよ。」
EZE 9:2 見よ、六人の男が、それぞれ打ち殺す武器を手に持ち、北向きの上の門の方から来た。その中の一人は亜麻布の衣を着て、腰に書記の墨入れを帯びていた。彼らは入って来て、青銅の祭壇のそばに立った。
EZE 9:3 イスラエルの神の栄光は、それまでとどまっていたケルブの上から、神殿の敷居へ上った。そして、腰に書記の墨入れを帯び、亜麻布の衣を着た者を呼ばれた。
EZE 9:4 主は彼に言われた。「町の中、エルサレムの中を巡り、その中で行われているすべての忌むべき行いのために、ため息をつき、嘆き叫んでいる者たちの額に印をつけよ。」
EZE 9:5 また、ほかの者たちには、私が聞いているところで言われた。「彼の後について町の中を巡り、打ち殺せ。目を惜しまず、あわれみをかけてはならない。
EZE 9:6 老人、若者、処女、幼児、女たちをことごとく殺せ。しかし、印のある者には近づいてはならない。わたしの聖所から始めよ。」 そこで彼らは、主の家の前にいた長老たちから始めた。
EZE 9:7 その方は彼らに言われた。「この家を汚し、庭を殺された者で満たせ。出て行け。」 彼らは出て行き、町の中で人々を打ち殺した。
EZE 9:8 彼らが人々を打ち殺している間、私は一人残された。私はひれ伏し、叫んで言った。「ああ、主なる神よ。あなたはエルサレムの上に憤りを注ぎ、イスラエルの残りの者をすべて滅ぼされるのですか。」
EZE 9:9 その方は私に言われた。「イスラエルの家とユダの家の咎は、極めて大きい。この地は流血に満ち、町は不正に満ちている。彼らは、『主はこの地を捨てられた。主は見ておられない』と言っている。
EZE 9:10 それゆえ、わたしの目も惜しまず、あわれみをかけない。わたしは彼らの道を、その頭上に報いる。」
EZE 9:11 見よ、腰に墨入れを帯び、亜麻布の衣を着た者が報告して言った。「あなたが私に命じられたとおりに行いました。」
EZE 10:1 私が見ると、見よ、ケルビムの頭上にある大空に、サファイア のようなものが現れた。それは王座の形に似て、ケルビムの上にあった。
EZE 10:2 その方は亜麻布の衣を着た者に語って言われた。「回転する車輪の間、ケルブの下へ入り、ケルビムの間から燃える炭火を両手いっぱいに取り、町の上にまき散らせ。」 その人は、私が見ている前で入って行った。
EZE 10:3 その人が入って行った時、ケルビムは神殿の右側に立っており、雲が内庭を満たしていた。
EZE 10:4 主の栄光はケルブの上から上り、神殿の敷居の上にとどまった。神殿は雲で満たされ、庭は主の栄光の輝きで満たされた。
EZE 10:5 ケルビムの翼の音は外庭にまで聞こえ、全能の神が語られる声のようであった。
EZE 10:6 その方が亜麻布の衣を着た者に、「回転する車輪の間、ケルビムの間から火を取れ」と命じられると、その人は入って行き、一つの車輪のそばに立った。
EZE 10:7 すると、一人のケルブが、ケルビムの間から手を伸ばして、その間にある火を取り、亜麻布の衣を着た者の手に置いた。その人はそれを受け取り、出て行った。
EZE 10:8 ケルビムには、その翼の下に人の手のようなものが見えた。
EZE 10:9 私が見ると、見よ、ケルビムのそばに四つの車輪があり、一人のケルブのそばに一つの車輪、もう一人のケルブのそばにもう一つの車輪があった。車輪の外観は緑柱石のようであった。
EZE 10:10 その外観は四つとも同じ形で、一つの車輪の中に別の車輪があるようであった。
EZE 10:11 進む時には四方のどの方向にも進み、進む時に向きを変えなかった。頭が向く所へ、その後について進み、進む時に向きを変えなかった。
EZE 10:12 ケルビムの全身、背中、手、翼、また車輪には、四つの車輪を含め、周囲一面に目があった。
EZE 10:13 その車輪は、私が聞いているところで、「回転する車輪」と呼ばれた。
EZE 10:14 それぞれに四つの顔があった。第一の顔はケルブの顔、第二の顔は人の顔、第三の顔は獅子の顔、第四の顔は鷲の顔であった。
EZE 10:15 ケルビムは上って行った。これは、私がケバル川のほとりで見た生き物である。
EZE 10:16 ケルビムが進むと、車輪もそのそばを進んだ。ケルビムが翼を上げて地から上る時、車輪もそのそばを離れなかった。
EZE 10:17 ケルビムが止まると、車輪も止まり、ケルビムが上ると、車輪もともに上った。生き物の霊が車輪の中にあったからである。
EZE 10:18 主の栄光は神殿の敷居の上から出て、ケルビムの上にとどまった。
EZE 10:19 ケルビムは翼を上げ、私の目の前で地から上った。彼らが出て行くと、車輪もそのそばにあった。彼らは主の家の東の門の入口に立ち、イスラエルの神の栄光がその上にあった。
EZE 10:20 これは、私がケバル川のほとりで、イスラエルの神の下に見た生き物である。私は、それらがケルビムであることを知った。
EZE 10:21 それぞれに四つの顔と四つの翼があり、その翼の下には人の手のようなものがあった。
EZE 10:22 その顔の形は、私がケバル川のほとりで見た顔と同じであり、その姿も彼ら自身も同じであった。それぞれまっすぐ前へ進んだ。
EZE 11:1 さらに、霊は私を持ち上げ、東向きの主の宮の東門へ連れて行った。見よ、門の入口に二十五人の男がいた。その中に、アズルの子ヤアザヌヤとベナヤの子ペラテヤがいるのを見た。彼らは民の首長たちであった。
EZE 11:2 その方は私に言われた。「人の子よ、この者たちは、この町で不義を企み、邪悪な助言を与えている者たちである。
EZE 11:3 彼らは言っている。『家を建てる時はまだ近くない。この町は大釜で、われわれはその肉だ。』
EZE 11:4 それゆえ、彼らに向かって預言せよ。人の子よ、預言せよ。」
EZE 11:5 そのとき、主の霊が私の上に降り、私に言った。「語れ。『主はこう言われる。「イスラエルの家よ、あなたがたはそのように言った。わたしはあなたがたの心に浮かぶことを知っている。
EZE 11:6 あなたがたはこの町で殺された者を増やし、その通りを死体で満たした。」
EZE 11:7 それゆえ、主なる神はこう言われる。「あなたがたが町の中に横たえた死者こそ肉であり、この町は大釜である。しかし、あなたがたはその中から連れ出される。
EZE 11:8 あなたがたは剣を恐れた。わたしはあなたがたの上に剣をもたらす」と主なる神は言われる。
EZE 11:9 「わたしはあなたがたを町の中から連れ出し、異国人の手に渡し、あなたがたの間で裁きを執行する。
EZE 11:10 あなたがたは剣に倒れる。わたしはイスラエルの国境であなたがたを裁く。そのとき、あなたがたは、わたしが主であることを知る。
EZE 11:11 この町はあなたがたの大釜とはならず、あなたがたもその中の肉とはならない。わたしはイスラエルの国境であなたがたを裁く。
EZE 11:12 そのとき、あなたがたは、わたしが主であることを知る。あなたがたはわたしの掟に従って歩まず、わたしの定めを行わず、周囲の諸国の定めに従って行ったからである。」』」
EZE 11:13 私が預言していると、ベナヤの子ペラテヤが死んだ。そこで私はひれ伏し、大声で叫んだ。「ああ、主なる神よ。イスラエルの残りの者を完全に滅ぼされるのですか。」
EZE 11:14 主の言葉が私に臨んだ。
EZE 11:15 「人の子よ、あなたの兄弟たち、まさにあなたの親族である兄弟たちと、イスラエルの全家は、エルサレムの住民から、『主から遠く離れていろ。この地はわれわれの所有として与えられた』と言われた者たちである。
EZE 11:16 それゆえ、こう言え。『主なる神はこう言われる。「わたしは彼らを諸国の間に遠く移し、国々の中に散らしたが、彼らが移された国々で、しばらくの間、彼らの聖所となる。」』
EZE 11:17 それゆえ、こう言え。『主なる神はこう言われる。「わたしはあなたがたを諸民族の中から集め、散らされた国々から呼び集め、イスラエルの地をあなたがたに与える。」
EZE 11:18 「彼らはそこへ行き、その地からすべての忌まわしいものと、すべての忌むべきものを取り除く。
EZE 11:19 わたしは彼らに一つの心を与え、彼らのうちに新しい霊を置く。彼らの肉体から石の心を取り除き、肉の心を与える。
EZE 11:20 こうして彼らはわたしの掟に従って歩み、わたしの定めを守り、それを行う。彼らはわたしの民となり、わたしは彼らの神となる。
EZE 11:21 しかし、忌まわしいものと忌むべきものを心から慕って歩む者たちには、その行いを彼ら自身の頭に報いる」と主なる神は言われる。』」
EZE 11:22 そのとき、ケルビムは翼を上げ、輪もそのそばにあった。イスラエルの神の栄光は、彼らの上にあった。
EZE 11:23 主の栄光は町の中から上って行き、町の東側にある山の上に立った。
EZE 11:24 霊は私を持ち上げ、神の霊による幻のうちに、カルデアへ、捕囚の民のもとへ連れて行った。 こうして、私が見た幻は私から上って行った。
EZE 11:25 そこで私は、主が私に示されたすべてのことを捕囚の民に語った。
EZE 12:1 主の言葉がまた私に臨んだ。
EZE 12:2 「人の子よ、あなたは反逆の家のただ中に住んでいる。彼らには見る目があるのに見ず、聞く耳があるのに聞かない。彼らは反逆の家だからである。
EZE 12:3 それゆえ、人の子よ、捕囚に赴く者の荷物を用意し、彼らの目の前で、昼のうちに移れ。彼らの目の前で、自分の場所から別の場所へ移れ。彼らは反逆の家だが、もしかすると気づくかもしれない。
EZE 12:4 昼のうちに、彼らの目の前で、捕囚に赴く者の荷物として自分の荷物を運び出せ。そして夕方、捕囚へ出て行く者のように、彼らの目の前で自ら出て行け。
EZE 12:5 彼らの目の前で壁を掘って穴を開け、そこから荷物を運び出せ。
EZE 12:6 彼らの目の前で荷物を肩に担ぎ、暗闇の中で運び出せ。地が見えないように顔を覆え。わたしはあなたをイスラエルの家へのしるしとしたからである。」
EZE 12:7 私は命じられたとおりに行った。昼のうちに、捕囚に赴く者の荷物として自分の荷物を運び出し、夕方には手で壁を掘って穴を開けた。暗闇の中で荷物を運び出し、彼らの目の前で肩に担いだ。
EZE 12:8 朝になって、主の言葉が私に臨んだ。
EZE 12:9 「人の子よ、反逆の家であるイスラエルの家は、あなたに『何をしているのか』と尋ねなかったか。
EZE 12:10 彼らに言え。『主なる神はこう言われる。「この宣告は、エルサレムにいる君主と、その中にいるイスラエルの全家に関するものである。」』
EZE 12:11 また言え。『私はあなたがたへのしるしである。私が行ったとおりのことが彼らに行われる。彼らは捕囚となって連れ去られる。
EZE 12:12 彼らの中にいる君主は、暗闇の中で荷物を肩に担いで出て行く。人々は壁に穴を掘り、そこから荷物を運び出す。彼は自分の目で地を見ることがないように、顔を覆う。
EZE 12:13 わたしは彼の上に網を広げ、彼はわたしのわなに捕らえられる。わたしは彼をカルデア人の地、バビロンへ連れて行く。しかし、彼はそこを見ないまま、そこで死ぬ。
EZE 12:14 わたしは、彼の周りにいるすべての助け手と、そのすべての部隊を四方の風に散らし、その後から剣を抜く。
EZE 12:15 わたしが彼らを諸国の中に追い散らし、国々の中に散らすとき、彼らは、わたしが主であることを知る。
EZE 12:16 しかし、わたしは彼らのうち少数の者を、剣と飢饉と疫病から生き残らせる。それは、彼らが行く諸国で、自分たちのすべての忌むべき行いを語り明かすためである。そのとき、彼らは、わたしが主であることを知る。』」
EZE 12:17 さらに、主の言葉が私に臨んだ。
EZE 12:18 「人の子よ、震えながらパンを食べ、おののきと不安のうちに水を飲め。
EZE 12:19 この地の民に言え。『主なる神は、エルサレムの住民とイスラエルの地についてこう言われる。「彼らは恐れながらパンを食べ、おびえながら水を飲む。その地は、その中にあるすべてのものを失い、そこに住むすべての者の暴虐のために荒れ果てる。
EZE 12:20 人の住む町々は荒れ果て、その地は荒廃する。そのとき、あなたがたは、わたしが主であることを知る。」』」
EZE 12:21 主の言葉が私に臨んだ。
EZE 12:22 「人の子よ、イスラエルの地であなたがたが用いている、『日々は延び、どの幻も実現しない』ということわざは何か。
EZE 12:23 それゆえ、彼らに言え。『主なる神はこう言われる。「わたしはこのことわざを終わらせる。彼らがイスラエルで再びこれをことわざとして用いることはない。」』また彼らに、こう言え。『主なる神はこう言われる。「日々は近づき、すべての幻が実現する時も近い。
EZE 12:24 イスラエルの家の中には、もはや偽りの幻も、へつらいの占いもなくなる。
EZE 12:25 主であるわたしが語る。わたしが語る言葉は必ず実現する。それはもはや先延ばしにされない。反逆の家よ、あなたがたの生きている間に、わたしは言葉を語り、それを実現する」と主なる神は言われる。』」
EZE 12:26 再び、主の言葉が私に臨んだ。
EZE 12:27 「人の子よ、見よ、イスラエルの家の者たちは、『彼が見る幻は、はるか先の日のことであり、彼は遠い時代について預言している』と言っている。
EZE 12:28 それゆえ、彼らに言え。『主なる神はこう言われる。「わたしの言葉は一つも、これ以上先延ばしにされない。わたしが語る言葉は実現する」と主なる神は言われる。』」
EZE 13:1 主の言葉が私に臨んだ。
EZE 13:2 「人の子よ、預言しているイスラエルの預言者たちに向かって預言し、自分の心のままに預言している者たちに言え。『主の言葉を聞け。
EZE 13:3 主なる神はこう言われる。「何も見ていないのに、自分の霊に従って歩む愚かな預言者たちには災いがある。
EZE 13:4 イスラエルよ、あなたの預言者たちは荒れ跡に住む狐のようであった。
EZE 13:5 あなたがたは破れ口に上らず、イスラエルの家のために城壁を築き直さなかった。そのため、主の日の戦いに立つことができない。
EZE 13:6 彼らは偽りの幻を見、うその占いを語った。彼らは『主はこう言われる』と言うが、主は彼らを遣わしていない。それでも彼らは、その言葉が実現するのを人々に待ち望ませた。
EZE 13:7 あなたがたは偽りの幻を見、偽りの占いを語ったではないか。『主はこう言われる』と言っているが、わたしは語っていない。」
EZE 13:8 それゆえ、主なる神はこう言われる。「あなたがたが偽りを語り、偽りの幻を見たので、見よ、わたしはあなたがたに立ち向かう」と主なる神は言われる。
EZE 13:9 「わたしの手は、偽りの幻を見る預言者と、偽りの占いを語る者に向けられる。彼らはわたしの民の集会に加わらず、イスラエルの家の名簿にも記されず、イスラエルの地に入ることもない。そのとき、あなたがたは、わたしが主なる神であることを知る。
EZE 13:10 彼らは、『平和だ』と言ってわたしの民を惑わしたが、平和はない。だれかが壁を築くと、見よ、彼らはそれにしっくいを塗る。
EZE 13:11 しっくいを塗る者たちに、それは倒れると言え。激しい大雨が降り、大粒の雹も降る。暴風がそれを引き裂く。
EZE 13:12 見よ、壁が倒れたとき、『あなたがたが塗ったしっくいはどこに行ったのか』と問われるではないか。
EZE 13:13 それゆえ、主なる神はこう言われる。「わたしは憤りのうちに暴風でそれを引き裂く。怒りのうちに激しい大雨を降らせ、憤りのうちに大粒の雹を降らせて、その壁を滅ぼす。
EZE 13:14 わたしは、あなたがたがしっくいを塗った壁を壊し、地面に倒して、その土台をむき出しにする。壁は倒れ、あなたがたはその中で滅びる。そのとき、あなたがたは、わたしが主であることを知る。
EZE 13:15 こうして、わたしは壁と、それにしっくいを塗った者たちに対する憤りを全うする。そしてあなたがたに、『壁はなくなり、それにしっくいを塗った者たちもいなくなった』と言う。
EZE 13:16 彼らは、エルサレムについて預言し、平和がないのに、エルサレムのために平和の幻を見るイスラエルの預言者たちである」と主なる神は言われる。』」
EZE 13:17 人の子よ、あなたの民の娘たち、すなわち自分の心から預言する女たちに顔を向け、彼女たちに向かって預言せよ。
EZE 13:18 こう言え。『主なる神はこう言われる。「すべてのひじに魔法の帯を縫い付け、あらゆる背丈の人の頭に合わせてベールを作り、人の命を狩る女たちには災いだ。あなたがたはわたしの民の命を狩りながら、自分たちの命は守ろうとするのか。
EZE 13:19 あなたがたは、一握りの大麦とパンのひとかけらのために、わたしの民の中でわたしを汚した。偽りに耳を傾けるわたしの民に偽りを語り、死ぬべきでない者を殺し、生きるべきでない者を生かしておいた。」
EZE 13:20 それゆえ、主なる神はこう言われる。「見よ、わたしは、あなたがたが人の命を鳥のように狩るために用いる魔法の帯に立ち向かう。それをあなたがたの腕から引き裂き、わなにかけられた者たちを鳥のように解き放つ。
EZE 13:21 わたしはまた、あなたがたのベールを引き裂き、わたしの民をあなたがたの手から救い出す。彼らはもはやあなたがたの手の中で獲物とはならない。そのとき、あなたがたは、わたしが主であることを知る。
EZE 13:22 あなたがたは偽りによって、わたしが悲しませなかった義人の心を悲しませた。また、悪人が悪い道から立ち返って命を得ることがないよう、その手を強めた。
EZE 13:23 それゆえ、あなたがたはもはや偽りの幻を見ることも、占いを行うこともない。わたしはわたしの民をあなたがたの手から救い出す。そのとき、あなたがたは、わたしが主であることを知る。」』」
EZE 14:1 そのとき、イスラエルの長老たちの何人かが私のもとに来て、私の前に座った。
EZE 14:2 主の言葉が私に臨んだ。
EZE 14:3 「人の子よ、この者たちは心に偶像を抱き、自分を不義に陥れるつまずきを目の前に置いている。わたしが彼らの問いに答えるべきだろうか。
EZE 14:4 それゆえ、彼らに語れ。『主なる神はこう言われる。「イスラエルの家の者で、心に偶像を抱き、自分を不義に陥れるつまずきを目の前に置きながら預言者のもとへ来る者には、主であるわたしが、その多くの偶像に応じて答える。
EZE 14:5 それは、偶像のために皆わたしから離れ去ったイスラエルの家を、その心の中で捕らえるためである。」』
EZE 14:6 それゆえ、イスラエルの家に言え。『主なる神はこう言われる。「立ち返れ。あなたがたの偶像から離れよ。あなたがたのすべての忌むべきものから顔を背けよ。
EZE 14:7 イスラエルの家の者でも、イスラエルに住む外国人でも、わたしから離れ、心に偶像を抱き、自分を不義に陥れるつまずきを目の前に置きながら、預言者のもとへ来て、自分のためにわたしに尋ねる者には、主であるわたし自身が答える。
EZE 14:8 わたしはその者に顔を向け、彼を人々の驚きの的、しるし、ことわざとし、わたしの民の中から断ち切る。そのとき、あなたがたは、わたしが主であることを知る。
EZE 14:9 もし預言者が惑わされて言葉を語るなら、主であるわたしがその預言者を惑わしたのである。わたしは彼に向かって手を伸ばし、わたしの民イスラエルの中から彼を滅ぼす。
EZE 14:10 彼らは自分の不義を負う。預言者の不義は、その預言者に尋ねる者の不義と同じになる。
EZE 14:11 それは、イスラエルの家が二度とわたしから迷い出ず、すべての背きによって自らを汚すことがなくなり、彼らがわたしの民となり、わたしが彼らの神となるためである」と主なる神は言われる。』」
EZE 14:12 主の言葉が私に臨んだ。
EZE 14:13 「人の子よ、ある地が背信の罪を犯してわたしに背くとき、わたしがその地に向かって手を伸ばし、パンの杖を折り、飢饉を送り、人と動物をそこから断ち切るなら、
EZE 14:14 たとえノアとダニエルとヨブの三人がその地にいても、彼らはその義によって、それぞれ自分自身だけを救い出す」と主なる神は言われる。
EZE 14:15 「もしわたしが凶暴な獣をその地に行き巡らせ、獣がその地から子どもを奪い、獣のためにだれも通れない荒れ果てた地とするなら、
EZE 14:16 たとえこの三人がその地にいても、わたしは生きている」と主なる神は言われる。「彼らは息子も娘も救い出せない。ただ彼らだけが救い出され、その地は荒れ果てる。
EZE 14:17 また、わたしがその地に剣をもたらし、『剣よ、その地を通れ』と言って、人と動物をそこから断ち切るなら、
EZE 14:18 たとえこの三人がその地にいても、わたしは生きている」と主なる神は言われる。「彼らは息子も娘も救い出せず、ただ自分たちだけが救い出される。
EZE 14:19 また、わたしがその地に疫病を送り、人と動物をそこから断ち切るために、流血をもってその上に憤りを注ぐなら、
EZE 14:20 たとえノアとダニエルとヨブがその地にいても、わたしは生きている」と主なる神は言われる。「彼らは息子も娘も救い出せない。彼らはその義によって、それぞれ自分自身だけを救い出す。」
EZE 14:21 主なる神はこう言われる。「まして、わたしが厳しい四つの裁き、すなわち剣、飢饉、凶暴な獣、疫病をエルサレムに送り、人と動物をそこから断ち切るときは、なおさらである。
EZE 14:22 しかし、見よ、その中には、連れ出される生き残りの者たち、息子たちと娘たちが残される。見よ、彼らはあなたがたのもとへ出て来る。あなたがたは彼らの歩みと行いを見る。そのとき、わたしがエルサレムにもたらした災い、すなわち、わたしがその上にもたらしたすべてのことについて、あなたがたは慰めを得る。
EZE 14:23 あなたがたが彼らの歩みと行いを見るとき、彼らはあなたがたを慰める。そのとき、わたしがその中で行ったすべてのことには理由があったと知る」と主なる神は言われる。
EZE 15:1 主の言葉が私に臨んだ。
EZE 15:2 「人の子よ、ぶどうの木は、ほかのどの木より何が優れているのか。森の木々の中にあるぶどうの枝は、何が優れているのか。
EZE 15:3 何かを作る材木として使えるだろうか。何かの器を掛けるために、その木から掛け釘を作れるだろうか。
EZE 15:4 見よ、それは燃料として火に投げ込まれる。火がその両端を焼き尽くし、中央も焼け焦げた。それが何かの役に立つだろうか。
EZE 15:5 見よ、それが元のままであったときにも、何の役にも立たなかった。まして、火がそれを焼き尽くし、焦がした後で、何かの役に立つだろうか。」
EZE 15:6 それゆえ、主なる神はこう言われる。「わたしが森の木々の中にあるぶどうの木を燃料として火に与えたように、同じようにエルサレムの住民を火に与える。
EZE 15:7 わたしは彼らに顔を向ける。彼らは火を逃れても、火がなお彼らを焼き尽くす。わたしが彼らに顔を向けるとき、あなたがたは、わたしが主であることを知る。
EZE 15:8 彼らが不実に振る舞ったので、わたしはその地を荒れ果てさせる」と主なる神は言われる。
EZE 16:1 再び、主の言葉が私に臨んだ。
EZE 16:2 「人の子よ、エルサレムに、その忌むべき行いを思い知らせよ。
EZE 16:3 こう言え。『主なる神はエルサレムにこう言われる。「あなたの出自と誕生はカナン人の地にある。あなたの父はアモリ人、あなたの母はヘテ人であった。
EZE 16:4 あなたの誕生について言えば、あなたが生まれた日、へその緒は切られず、清めるために水で洗われず、塩でこすられることも、布で包まれることもなかった。
EZE 16:5 だれの目もあなたを惜しまず、あなたをあわれんで、これらのことを一つでもしてくれる者はいなかった。あなたは生まれた日に忌み嫌われ、野原に投げ捨てられた。
EZE 16:6 わたしがあなたのそばを通り、あなたが血の中でもがいているのを見たとき、血まみれのあなたに、『生きよ』と言った。そうだ、血まみれのあなたに、『生きよ』と言った。
EZE 16:7 わたしはあなたを野に生える草のように増えさせた。あなたは育ち、大きくなり、見事な美しさに達した。乳房は形づくられ、髪も伸びた。しかし、あなたは裸で何も身に着けていなかった。
EZE 16:8 わたしが再びあなたのそばを通り、あなたを見ると、見よ、あなたは愛の時を迎えていた。そこでわたしは衣の裾をあなたの上に広げ、あなたの裸を覆った。わたしはあなたに誓いを立て、あなたと契約を結んだ」と主なる神は言われる。「こうして、あなたはわたしのものとなった。
EZE 16:9 それから、わたしはあなたを水で洗った。あなたの血をすっかり洗い流し、油を塗った。
EZE 16:10 刺繍を施した衣を着せ、革の履物を履かせた。上質の亜麻布をまとわせ、絹で覆った。
EZE 16:11 飾り物であなたを飾り、両手に腕輪をはめ、首に首飾りを掛けた。
EZE 16:12 鼻に輪を付け、耳には耳飾りを付け、頭には美しい冠を載せた。
EZE 16:13 こうして、あなたは金と銀で飾られた。あなたの衣服は上質の亜麻布と絹と刺繍を施した布であった。あなたは上等の小麦粉と蜜と油を食べた。あなたは非常に美しくなり、王族の身分にまで栄えた。
EZE 16:14 あなたの美しさの評判は諸国に広まった。わたしがあなたにまとわせた威光によって、その美しさは完全なものとなった」と主なる神は言われる。
EZE 16:15 「しかし、あなたは自分の美しさに頼り、自分の名声のために娼婦のように振る舞った。通りかかる者すべてに淫行を注ぎ出し、その者のものとなった。
EZE 16:16 あなたは自分の衣服の一部を取り、色とりどりに飾った高き所を造り、その上で淫行を行った。このようなことは起こるべきではなく、今後も起こってはならない。
EZE 16:17 また、わたしがあなたに与えた、わたしの金と銀の美しい飾り物を取り、男の姿をした像を造り、それらと淫行を行った。
EZE 16:18 刺繍を施した衣を取ってそれらの像を覆い、わたしの油と香をその前に供えた。
EZE 16:19 わたしがあなたに与えたパン、すなわち、あなたを養うために与えた上等の小麦粉と油と蜜さえも、芳しい香りとしてそれらの前に供えた。実際、そのようになった」と主なる神は言われる。
EZE 16:20 「その上、あなたはわたしのために産んだ息子や娘を取り、それらの像に、食い尽くされるいけにえとしてささげた。あなたの淫行は小さなことだったのか。
EZE 16:21 あなたはわたしの子どもたちを殺し、火の中を通らせて彼らにささげた。
EZE 16:22 あなたはすべての忌むべき行いと淫行の中で、自分の若かった日々を思い出さなかった。そのころ、あなたは裸で何も身に着けず、血の中でもがいていた。
EZE 16:23 あなたがこれらすべての悪を行った後で――災いだ。災いだ。あなたには災いがある」と主なる神は言われる。
EZE 16:24 「あなたは自分のために丸天井の建物を築き、すべての通りに高い場所を造った。
EZE 16:25 あらゆる道の分かれ目に高い場所を築き、自分の美しさを忌むべきものとした。通りかかる者すべてに足を開き、淫行を重ねた。
EZE 16:26 また、肉体のたくましい隣人であるエジプト人と淫行を行い、淫行を重ねて、わたしを怒らせた。
EZE 16:27 それゆえ、見よ、わたしはあなたに向かって手を伸ばし、あなたの取り分を減らし、あなたを憎む者たち、すなわち、あなたの淫らな歩みを恥じているペリシテ人の娘たちの思いのままにさせた。
EZE 16:28 あなたは満足することができず、アッシリア人とも淫行を行った。彼らと淫行を行っても、なお満足しなかった。
EZE 16:29 さらに、商人の地カルデアにまで淫行を増し加えた。それでも満足しなかった。
EZE 16:30 あなたの心は、なんと弱いのか」と主なる神は言われる。「厚かましい娼婦のするこれらすべてのことを行うとは。
EZE 16:31 あらゆる道の分かれ目に丸天井の建物を築き、すべての通りに高い場所を造った。しかし、報酬をさげすむあなたは、普通の娼婦のようでさえなかった。
EZE 16:32 夫の代わりに見知らぬ男たちを受け入れる、姦淫の妻よ。
EZE 16:33 人々はすべての娼婦に贈り物をする。しかし、あなたは自分のすべての愛人に贈り物をし、彼らが四方からあなたのもとへ来て淫行を行うよう、彼らを買収した。
EZE 16:34 あなたの淫行は、ほかの女たちとは反対である。だれも淫行をするためにあなたを追い求めない。あなたは報酬を受けるのではなく、自分から報酬を与える。まさに、あなたはほかの女たちとは正反対である。」
EZE 16:35 それゆえ、娼婦よ、主の言葉を聞け。
EZE 16:36 主なる神はこう言われる。「あなたが愛人たちと淫行を行い、あなたの汚れが注ぎ出され、裸がさらされたため、また、すべての忌むべき偶像のため、さらに、それらに与えた子どもたちの血のため、
EZE 16:37 見よ、わたしはあなたが喜んだすべての愛人、あなたが愛したすべての者、さらに、あなたが憎んだすべての者を集める。彼らを四方からあなたに敵対して集め、あなたの裸を彼らの前にさらす。彼らはあなたの裸をすべて見る。
EZE 16:38 わたしは、姦淫を行い、血を流す女たちが裁かれるように、あなたを裁く。怒りとねたみによる血の報いをあなたにもたらす。
EZE 16:39 わたしはあなたを彼らの手に渡す。彼らはあなたの丸天井の建物を取り壊し、高い場所を打ち壊す。あなたの衣服をはぎ取り、美しい飾り物を奪い、あなたを裸のまま残す。
EZE 16:40 彼らは一団をあなたに差し向け、あなたを石で打ち、剣で刺し貫く。
EZE 16:41 彼らはあなたの家々を火で焼き、多くの女たちの目の前であなたに裁きを執行する。わたしはあなたに淫行をやめさせる。あなたはもはや報酬を与えることもない。
EZE 16:42 こうして、あなたに対するわたしの憤りを静め、わたしのねたみをあなたから去らせる。わたしは静まり、もはや怒らない。
EZE 16:43 あなたは自分の若かった日々を思い出さず、これらすべてのことによってわたしに向かって荒れ狂った。それゆえ、見よ、わたしもあなたの歩みをあなた自身の頭に報いる」と主なる神は言われる。「あなたは自分のすべての忌むべき行いに加えて、この淫らな行いを重ねることはない。
EZE 16:44 見よ、ことわざを使う者は皆、あなたについて、『母のように、その娘も同じだ』ということわざを使う。
EZE 16:45 あなたは、自分の夫と子どもたちを忌み嫌った母の娘であり、自分の夫と子どもたちを忌み嫌った姉妹たちの姉妹である。あなたの母はヘテ人、父はアモリ人であった。
EZE 16:46 あなたの姉はサマリアであり、その娘たちと共にあなたの左に住んでいる。あなたの妹はソドムであり、その娘たちと共にあなたの右に住んでいる。
EZE 16:47 あなたは彼女たちの道を歩み、その忌むべき行いを行うだけでは済まず、ほどなくして、あらゆる道で彼女たち以上に堕落した。
EZE 16:48 わたしは生きている」と主なる神は言われる。「あなたの姉妹ソドムとその娘たちも、あなたとあなたの娘たちが行ったほどのことは行わなかった。
EZE 16:49 見よ、あなたの姉妹ソドムの不義はこれであった。彼女とその娘たちには、高ぶりと十分な食べ物と安らかな繁栄があった。しかし、貧しい者や乏しい者を助けなかった。
EZE 16:50 彼女たちは高慢になり、わたしの前で忌むべきことを行った。それゆえ、わたしはそれを見たとき、彼女たちを取り除いた。
EZE 16:51 サマリアは、あなたの罪の半分も犯さなかった。しかし、あなたは彼女たちよりも多くの忌むべき行いを重ね、自分が行ったすべての忌むべき行いによって、姉妹たちを義と認められる者にした。
EZE 16:52 あなたは姉妹たちに有利な判決を下したのだから、自分の恥を負え。あなたが彼女たちよりも忌むべき罪を犯したため、彼女たちはあなたよりも義である。あなたも辱められ、自分の恥を負え。あなたは姉妹たちを義と認められる者にした。
EZE 16:53 わたしは彼女たちの捕囚を回復させる。ソドムとその娘たちの捕囚、サマリアとその娘たちの捕囚、そして彼女たちと共にいる、あなたの捕囚の民も回復させる。
EZE 16:54 それは、あなたが自分の恥を負い、自分の行ったすべてのことを恥じるためである。あなたが彼女たちを慰める者となったからである。
EZE 16:55 あなたの姉妹ソドムとその娘たちは以前の状態に戻り、サマリアとその娘たちも以前の状態に戻る。あなたとあなたの娘たちも以前の状態に戻る。
EZE 16:56 あなたが高ぶっていた日々には、あなたの姉妹ソドムの名があなたの口に上ることさえなかった。
EZE 16:57 それは、あなたの悪があらわにされる前、シリアの娘たちとその周囲のすべての者からそしられ、四方からあなたを侮るペリシテ人の娘たちからそしられた時のことである。
EZE 16:58 あなたは自分の淫らな行いと忌むべき行いの報いを負っている」と主は言われる。
EZE 16:59 主なる神はこう言われる。「誓いを軽蔑して契約を破ったあなたに、わたしもあなたが行ったとおりに行う。
EZE 16:60 しかし、わたしはあなたの若い日々にあなたと結んだ契約を思い起こし、あなたと永遠の契約を立てる。
EZE 16:61 あなたが年上の姉と年下の妹を受け入れるとき、あなたは自分の歩みを思い出して恥じる。わたしは彼女たちを娘としてあなたに与えるが、それはあなたとの契約に基づくのではない。
EZE 16:62 わたしはあなたと契約を立てる。そのとき、あなたは、わたしが主であることを知る。
EZE 16:63 わたしがあなたの行ったすべてのことを赦すとき、あなたはそれを思い出して辱められ、自分の恥のために、もはや決して口を開くことができなくなる」と主なる神は言われる。』」
EZE 17:1 主の言葉が私に臨んだ。
EZE 17:2 「人の子よ、イスラエルの家に謎を出し、たとえを語れ。
EZE 17:3 こう言え。『主なる神はこう言われる。「大きな翼と長い羽を持ち、豊かな羽毛に覆われ、その羽が色とりどりの一羽の大鷲が、レバノンに来て、杉の木の頂を取った。
EZE 17:4 その若枝の先端を摘み取り、交易の地へ運び、商人の町に植えた。
EZE 17:5 また、その地の種の一部を取り、肥沃な土地に植えた。それを豊かな水のほとりに置き、柳の木のように植えた。
EZE 17:6 それは成長し、丈が低く、横に枝を広げるぶどうの木となった。その枝は鷲の方に向き、根は鷲の下にあった。こうして、それはぶどうの木となり、枝を出し、若枝を伸ばした。
EZE 17:7 また、大きな翼と多くの羽を持つ、もう一羽の大鷲がいた。見よ、このぶどうの木は、植えられた地から、その鷲に水を注いでもらおうとして、根を鷲の方へ伸ばし、枝を鷲の方へ向けた。
EZE 17:8 それは枝を出し、実を結び、立派なぶどうの木となるよう、豊かな水のそばの良い土地に植えられていた。」』
EZE 17:9 こう言え。『主なる神はこう言われる。「それは栄えるだろうか。最初の鷲はその根を引き抜き、実を切り落とし、芽生えた新鮮な葉をすべて枯れさせるのではないか。それを根から引き抜くのに、強い腕も多くの民も必要ない。
EZE 17:10 見よ、それは植えられてはいるが、栄えるだろうか。東風が触れれば、完全に枯れるのではないか。それは育った地で枯れる。」』」
EZE 17:11 さらに、主の言葉が私に臨んだ。
EZE 17:12 「今、反逆の家に言え。『これらが何を意味するのか、あなたがたには分からないのか。』彼らに告げよ。『見よ、バビロンの王がエルサレムに来て、その王と首長たちを捕らえ、バビロンの自分のもとへ連れて行った。
EZE 17:13 彼は王族の一人 を取り、その者と契約を結び、誓いを立てさせた。また、その地の有力者たちを連れ去った。
EZE 17:14 それは王国を低くして、自ら高ぶることができないようにし、契約を守ることによって存続させるためであった。
EZE 17:15 しかし、その王はバビロンの王に反逆し、馬と多くの兵士を与えてもらおうとして、使者をエジプトに送った。このようなことをする者が栄えるだろうか。逃れることができるだろうか。契約を破って、なお逃れられるだろうか。
EZE 17:16 わたしは生きている」と主なる神は言われる。「彼を王とした王が住む所、すなわち、彼がその誓いを軽蔑し、その契約を破った相手のいるバビロンのただ中で、彼は必ず死ぬ。
EZE 17:17 多くの人を断ち滅ぼすために敵が土塁を築き、砦を建てる戦いで、ファラオは強大な軍勢と大軍をもってしても、彼を助けることはできない。
EZE 17:18 彼は誓いを軽蔑して契約を破った。見よ、彼は手を差し出して契約したにもかかわらず、これらすべてのことを行った。彼は逃れられない。』
EZE 17:19 それゆえ、主なる神はこう言われる。『わたしは生きている。彼が軽蔑したわたしの誓いと、彼が破ったわたしの契約を、必ず彼自身の頭に報いる。
EZE 17:20 わたしは彼の上に網を広げ、彼はわたしのわなに捕らえられる。わたしは彼をバビロンへ連れて行き、彼がわたしに対して犯した背きのために、そこで彼を裁く。
EZE 17:21 彼の全軍の逃亡者は皆、剣に倒れ、残った者たちは四方の風に散らされる。そのとき、あなたがたは、主であるわたしが語ったことを知る。』
EZE 17:22 主なる神はこう言われる。『わたしも高くそびえる杉の頂から一枝を取り、それを植える。その一番上の若枝から柔らかな枝を摘み取り、高くそびえる山に植える。
EZE 17:23 イスラエルの高い山にそれを植える。それは大枝を出し、実を結び、立派な杉の木となる。あらゆる種類の鳥がその枝の陰に住み、そこに宿る。
EZE 17:24 野のすべての木は、主であるわたしが、高い木を低くし、低い木を高くし、青々とした木を枯らし、枯れた木に芽を出させたことを知る。 主であるわたしが語り、それを行った。』」
EZE 18:1 再び、主の言葉が私に臨んだ。
EZE 18:2 「あなたがたがイスラエルの地について、 『父たちが酸っぱいぶどうを食べ、 子どもたちの歯が浮く』 ということわざを使うのは、どういうことか。
EZE 18:3 わたしは生きている」と主なる神は言われる。「あなたがたがイスラエルで、二度とこのことわざを使うことはない。
EZE 18:4 見よ、すべての人はわたしのもの。父も子も、共にわたしのものである。罪を犯す者、その者が死ぬ。
EZE 18:5 ある人が義人で、 公正で正しいことを行い、
EZE 18:6 山の聖所で食べず、 イスラエルの家の偶像を仰ぎ見ず、 隣人の妻を汚さず、 月経中の女に近づかず、
EZE 18:7 だれをも虐げず、 借りた者に担保を返し、 力ずくで何も奪わず、 飢えた者に自分のパンを与え、 裸の者を衣服で覆い、
EZE 18:8 利息を取って貸さず、 高利を取らず、 不正から手を引き、 人と人との間を正しく裁き、
EZE 18:9 わたしの掟に従って歩み、 わたしの定めを守り、 真実に行うなら、 その人は義人である。 彼は必ず生きる」と主なる神は言われる。
EZE 18:10 「しかし、その人に、強盗であり、人の血を流し、これらのことの一つでも行う息子が生まれ、
EZE 18:11 その息子がこれらの良い行いを一つもせず、 山の聖所で食べ、 隣人の妻を汚し、
EZE 18:12 貧しい者や乏しい者を虐げ、 力ずくで奪い、 担保を返さず、 偶像を仰ぎ見て、 忌むべきことを行い、
EZE 18:13 利息を取って貸し、 高利を取るなら、 彼は生きるだろうか。生きることはない。彼はこれらすべての忌むべき行いを行った。彼は必ず死ぬ。その血の責任は彼自身にある。
EZE 18:14 しかし、見よ、その息子にさらに息子が生まれ、その子が父の犯したすべての罪を見て恐れ、同じことを行わず、
EZE 18:15 山の聖所で食べず、 イスラエルの家の偶像を仰ぎ見ず、 隣人の妻を汚さず、
EZE 18:16 だれをも虐げず、 担保を取らず、 力ずくで何も奪わず、 飢えた者に自分のパンを与え、 裸の者を衣服で覆い、
EZE 18:17 貧しい者を虐げることから手を引き、 利息も高利も受け取らず、 わたしの定めを行い、 わたしの掟に従って歩むなら、 彼は父の不義のために死ぬことはない。彼は必ず生きる。
EZE 18:18 彼の父は、残酷に人を虐げ、兄弟から物を奪い、自分の民の間で良くないことを行ったので、見よ、自分の不義のうちに死ぬ。
EZE 18:19 しかし、あなたがたは、『なぜ子は父の不義を負わないのか』と言う。子が公正で正しいことを行い、わたしのすべての掟を守って実行したのだから、彼は必ず生きる。
EZE 18:20 罪を犯す者、その者が死ぬ。子が父の不義を負うことはなく、父が子の不義を負うこともない。義人の義はその人に帰し、悪人の悪もその人に帰する。
EZE 18:21 しかし、悪人が自分の犯したすべての罪から立ち返り、わたしのすべての掟を守り、公正で正しいことを行うなら、彼は必ず生き、死ぬことはない。
EZE 18:22 彼が犯した背きは一つも、彼に対して覚えられることはない。彼は自分が行った義のゆえに生きる。
EZE 18:23 わたしは悪人の死を少しでも喜ぶだろうか」と主なる神は言われる。「むしろ、悪人が自分の道から立ち返って生きることを喜ぶのではないか。
EZE 18:24 しかし、義人が自分の義から離れ、不義を行い、悪人が行うすべての忌むべき行いと同じことをするなら、彼は生きるだろうか。彼が行った正しい行いは一つも覚えられない。彼が犯した背きと、彼が犯した罪のために、彼は死ぬ。
EZE 18:25 それでも、あなたがたは、『主の道は公平ではない』と言う。イスラエルの家よ、今、聞け。わたしの道が公平でないのか。公平でないのは、あなたがたの道ではないか。
EZE 18:26 義人が自分の義から離れて不義を行い、そのために死ぬなら、彼は自分が行った不義のために死ぬ。
EZE 18:27 また、悪人が自分の行ってきた悪から離れ、公正で正しいことを行うなら、彼は自分の命を救う。
EZE 18:28 彼はよく考え、自分が犯したすべての背きから離れたので、必ず生き、死ぬことはない。
EZE 18:29 それでも、イスラエルの家は、『主の道は公平ではない』と言う。イスラエルの家よ、わたしの道が公平でないのか。公平でないのは、あなたがたの道ではないか。
EZE 18:30 それゆえ、イスラエルの家よ、わたしはあなたがたを、それぞれの歩みに従って裁く」と主なる神は言われる。「立ち返れ。すべての背きから離れよ。そうすれば、不義があなたがたを滅びに陥れることはない。
EZE 18:31 あなたがたが犯したすべての背きを、自分たちから投げ捨てよ。自分たちのために新しい心と新しい霊を造れ。イスラエルの家よ、なぜあなたがたは死のうとするのか。
EZE 18:32 わたしは死ぬ者の死を喜ばない」と主なる神は言われる。「それゆえ、立ち返って生きよ。」
EZE 19:1 「また、イスラエルの君主たちのために哀歌を唱えよ。
EZE 19:2 こう言え。 『あなたの母は何者だったのか。 雌獅子だった。 彼女は獅子たちの間に伏し、 若い獅子たちの中で子獅子を育てた。
EZE 19:3 彼女は子獅子の一頭を育てた。 それは若い獅子となった。 獲物を捕らえることを学び、 人々を食い尽くした。
EZE 19:4 諸国の民はそのうわさを聞いた。 それは彼らの穴に捕らえられ、 鉤を付けられてエジプトの地へ連れて行かれた。
EZE 19:5 雌獅子は、待ち続けても、 自分の望みが絶たれたのを見ると、 もう一頭の子獅子を取り、 それを若い獅子に育てた。
EZE 19:6 それは獅子たちの間を行き巡り、 若い獅子となった。 獲物を捕らえることを学び、 人々を食い尽くした。
EZE 19:7 それは彼らの宮殿に入り込み、 彼らの町々を荒廃させた。 そのほえる声のために、 地とそこに満ちるものは荒れ果てた。
EZE 19:8 すると、諸州から、諸国の民が四方より彼を攻めた。 彼らは彼の上に網を広げ、 彼は彼らの穴に捕らえられた。
EZE 19:9 彼らは鉤をかけて彼を檻に入れ、 バビロンの王のもとへ連れて行った。 彼を要塞の中へ連れて行き、 その声がイスラエルの山々で二度と聞かれないようにした。
EZE 19:10 あなたの母は、あなたの血筋に連なるぶどうの木のようで、 水のほとりに植えられていた。 豊かな水のために、 実を結び、枝を茂らせた。
EZE 19:11 そこには、支配者たちの杖となる、 強い枝があった。 その丈は茂った大枝の間で高くそびえ、 多くの枝の中で、その高さが目立った。
EZE 19:12 しかし、それは憤りのうちに引き抜かれ、 地面に投げ捨てられた。 東風がその実を枯らし、 強い枝は折られて枯れた。 火がそれらを焼き尽くした。
EZE 19:13 今、それは荒野に、 乾いた水のない地に植えられている。
EZE 19:14 その枝から火が出て、 実を焼き尽くした。 その中には、支配者の杖となる強い枝はもうない。』 これは哀歌であり、哀歌として歌われる。」
EZE 20:1 第七年の第五の月、その月の十日、イスラエルの長老たちの何人かが主に尋ねるために来て、私の前に座った。
EZE 20:2 主の言葉が私に臨んだ。
EZE 20:3 「人の子よ、イスラエルの長老たちに語り、彼らに言え。『主なる神はこう言われる。「あなたがたは、わたしに尋ねるために来たのか。わたしは生きている」と主なる神は言われる。「わたしはあなたがたの問いに答えない。」』
EZE 20:4 人の子よ、あなたは彼らを裁くのか。彼らを裁くのか。彼らの先祖たちの忌むべき行いを思い知らせよ。
EZE 20:5 彼らに言え。『主なる神はこう言われる。「わたしがイスラエルを選び、ヤコブの家の子孫に誓い、エジプトの地で彼らに自分を知らせた日、わたしは彼らに誓って、『わたしは主、あなたがたの神である』と言った。
EZE 20:6 その日、わたしは彼らをエジプトの地から導き出し、彼らのために探し出しておいた地、すなわち、乳と蜜の流れる、あらゆる地の誉れである地へ導き入れると誓った。
EZE 20:7 わたしは彼らに言った。『それぞれ、自分の目が慕う忌むべきものを投げ捨てよ。エジプトの偶像で自分を汚してはならない。わたしは主、あなたがたの神である。』
EZE 20:8 しかし、彼らはわたしに反逆し、わたしの言うことを聞こうとしなかった。だれも、自分の目が慕う忌むべきものを投げ捨てず、エジプトの偶像を捨てなかった。そこでわたしは、エジプトの地のただ中で彼らの上に憤りを注ぎ、彼らに対する怒りを全うすると言った。
EZE 20:9 しかし、わたしは自分の名のために行動し、その名が、彼らの住んでいた諸国の民の目の前で汚されないようにした。わたしはその民の目の前で、彼らをエジプトの地から導き出すことによって、自分を彼らに知らせたからである。
EZE 20:10 こうして、わたしは彼らをエジプトの地から出し、荒野へ導いた。
EZE 20:11 わたしは彼らにわたしの掟を与え、わたしの定めを示した。人はそれらを行うなら、それによって生きる。
EZE 20:12 また、わたしと彼らとの間のしるしとして、わたしの安息日をも彼らに与えた。それは、彼らを聖別する者が主であるわたしだと、彼らが知るためであった。
EZE 20:13 しかし、イスラエルの家は荒野でわたしに反逆した。彼らはわたしの掟に従って歩まず、わたしの定めを退けた。人はそれらを守るなら、それによって生きる。それなのに、彼らはわたしの安息日を甚だしく汚した。そこでわたしは、荒野で彼らの上に憤りを注ぎ、彼らを滅ぼすと言った。
EZE 20:14 しかし、わたしは自分の名のために行動し、その名が、わたしが彼らを導き出したのを見ていた諸国の民の目の前で汚されないようにした。
EZE 20:15 また、わたしは荒野で彼らに誓い、わたしが彼らに与えた地、すなわち、乳と蜜の流れる、あらゆる地の誉れである地へ彼らを導き入れないと言った。
EZE 20:16 それは、彼らがわたしの定めを退け、わたしの掟に従って歩まず、わたしの安息日を汚したからである。彼らの心は偶像を追い求めた。
EZE 20:17 それでも、わたしの目は彼らを惜しみ、彼らを滅ぼさなかった。荒野で彼らを全滅させることはしなかった。
EZE 20:18 わたしは荒野で彼らの子どもたちに言った。『先祖たちの掟に従って歩んではならない。彼らの定めを守ってはならず、彼らの偶像によって自分を汚してはならない。
EZE 20:19 わたしは主、あなたがたの神である。わたしの掟に従って歩み、わたしの定めを守り、それを行え。
EZE 20:20 わたしの安息日を聖なるものとせよ。それは、わたしとあなたがたとの間のしるしとなり、わたしが主、あなたがたの神であることを、あなたがたが知るためである。』
EZE 20:21 しかし、その子どもたちもわたしに反逆した。彼らはわたしの掟に従って歩まず、わたしの定めを守り行わなかった。人はそれらを行うなら、それによって生きる。それなのに、彼らはわたしの安息日を汚した。そこでわたしは、荒野で彼らの上に憤りを注ぎ、彼らに対する怒りを全うすると言った。
EZE 20:22 それでも、わたしは手を引き、自分の名のために行動した。その名が、わたしが彼らを導き出したのを見ていた諸国の民の目の前で汚されないようにするためであった。
EZE 20:23 また、わたしは荒野で彼らに誓い、彼らを諸国の間に散らし、国々の中に追い散らすと言った。
EZE 20:24 それは、彼らがわたしの定めを行わず、わたしの掟を退け、わたしの安息日を汚し、その目が先祖たちの偶像を追い求めたからである。
EZE 20:25 また、わたしは彼らに良くない掟と、それによって生きることのできない定めを与えた。
EZE 20:26 彼らが初めに胎を開く子をすべて火の中に通らせたので、わたしは彼らの供え物によって彼らを汚れた者とした。それは彼らを荒れ果てさせ、わたしが主であることを彼らに知らせるためであった。」』
EZE 20:27 それゆえ、人の子よ、イスラエルの家に語り、彼らに言え。『主なる神はこう言われる。「さらに、あなたがたの先祖はこのことにおいても、わたしに背いて冒瀆した。
EZE 20:28 わたしが与えると誓った地へ彼らを導き入れたとき、彼らはすべての高い丘と、葉の茂ったすべての木を見て、そこでいけにえをささげ、わたしを怒らせる供え物をささげた。そこで芳しい香りをたき、注ぎのささげ物を注いだ。
EZE 20:29 そこで、わたしは彼らに、『あなたがたが行くその高き所は何なのか』と言った。それゆえ、その名は今日までバマ と呼ばれている。」』
EZE 20:30 それゆえ、イスラエルの家に言え。『主なる神はこう言われる。「あなたがたは先祖たちの道にならって自分を汚すのか。彼らの忌むべきものを慕って淫行を行うのか。
EZE 20:31 あなたがたは供え物をささげ、息子たちを火の中に通らせるとき、今日に至るまで、すべての偶像によって自分を汚している。イスラエルの家よ、わたしがあなたがたの問いに答えるべきだろうか。わたしは生きている」と主なる神は言われる。「わたしはあなたがたの問いに答えない。
EZE 20:32 あなたがたが、『われわれは諸国の民や国々の諸部族のようになり、木や石に仕えよう』と言っているが、あなたがたの心に浮かんでいる考えは、決して実現しない。
EZE 20:33 わたしは生きている」と主なる神は言われる。「わたしは必ず、力強い手と伸ばした腕と、注ぎ出される憤りをもって、あなたがたの王となる。
EZE 20:34 わたしは力強い手と伸ばした腕と、注ぎ出される憤りをもって、あなたがたを諸民族の中から連れ出し、散らされた国々から集める。
EZE 20:35 あなたがたを諸民族の荒野へ連れて行き、そこで顔と顔を合わせて、あなたがたを裁く。
EZE 20:36 エジプトの地の荒野で、わたしがあなたがたの先祖を裁いたように、あなたがたを裁く」と主なる神は言われる。
EZE 20:37 「わたしはあなたがたを杖の下に通らせ、契約の絆に入れる。
EZE 20:38 あなたがたの中から、反逆する者とわたしに背く者を除き去る。彼らを住んでいる地から連れ出すが、彼らはイスラエルの地に入ることができない。そのとき、あなたがたは、わたしが主であることを知る。」』
EZE 20:39 「イスラエルの家よ、あなたがたについて主なる神はこう言われる。『行け。それぞれ自分の偶像に仕えよ。今後もわたしの言うことを聞こうとしないなら、そうするがよい。しかし、あなたがたの供え物と偶像によって、わたしの聖なる名を二度と汚してはならない。
EZE 20:40 わたしの聖なる山、イスラエルの高い山で」と主なる神は言われる。「そこでは、その地にいるイスラエルの全家、そのすべての者がわたしに仕える。そこでわたしは彼らを受け入れ、あなたがたの奉納物と、供え物の初物と、すべての聖なるものを求める。
EZE 20:41 わたしがあなたがたを諸民族の中から連れ出し、散らされていた国々から集めるとき、芳しい香りとしてあなたがたを受け入れる。あなたがたを通して、諸国の民の目の前で、わたしが聖なる者であることを示す。
EZE 20:42 わたしがあなたがたをイスラエルの地、すなわち、あなたがたの先祖に与えると誓った地へ導き入れるとき、あなたがたは、わたしが主であることを知る。
EZE 20:43 そこで、あなたがたは自分の歩みと、自分を汚したすべての行いを思い出す。そして、自分が行ったすべての悪のために、自分自身を忌み嫌う。
EZE 20:44 イスラエルの家よ、わたしがあなたがたの悪い道にも、腐敗した行いにも従わず、わたしの名のためにあなたがたを扱うとき、あなたがたは、わたしが主であることを知る」と主なる神は言われる。』」
EZE 20:45 主の言葉が私に臨んだ。
EZE 20:46 「人の子よ、南に顔を向け、南に向かって語り、南の野の森に向かって預言せよ。
EZE 20:47 南の森に言え。『主の言葉を聞け。主なる神はこう言われる。「見よ、わたしはあなたの中に火をつける。その火は、あなたの中のすべての青々とした木と、すべての枯れた木を焼き尽くす。燃え上がる炎は消されず、南から北まで、すべての顔がそれによって焼かれる。
EZE 20:48 すべての肉なる者は、主であるわたしが火をつけたことを見る。その火は消されない。」』」
EZE 20:49 そこで私は言った。「ああ、主なる神よ。人々は私について、『彼はたとえばかり語る者ではないか』と言っています。」
EZE 21:1 主の言葉が私に臨んだ。
EZE 21:2 「人の子よ、エルサレムに顔を向け、聖所に向かって語り、イスラエルの地に対して預言せよ。
EZE 21:3 イスラエルの地に言え。『主はこう言われる。「見よ、わたしはあなたに立ち向かう。わたしは剣をさやから抜き、あなたの中から義人も悪人も断ち切る。
EZE 21:4 わたしがあなたの中から義人も悪人も断ち切るので、わたしの剣はさやから抜かれ、南から北まで、すべての肉なる者に向けられる。
EZE 21:5 すべての肉なる者は、主であるわたしが剣をさやから抜いたことを知る。それは二度とさやに戻らない。」』
EZE 21:6 それゆえ、人の子よ、嘆息せよ。心を砕かれ、 苦しみのうちに、彼らの目の前で嘆息せよ。
EZE 21:7 彼らがあなたに、『なぜ嘆息しているのか』と尋ねたなら、こう言え。『知らせのためだ。それが来るからだ。すべての心は溶け、すべての手は力を失い、すべての霊は衰え、すべての膝は水のように弱くなる。見よ、それは来て、必ず実現する』と主なる神は言われる。」
EZE 21:8 主の言葉が私に臨んだ。
EZE 21:9 「人の子よ、預言して言え。『主はこう言われる。 「剣だ。剣だ。 研がれ、 磨かれた。
EZE 21:10 殺戮のために研がれ、 稲妻となるために磨かれた。 それなのに、喜べるのか。 わが子の王笏は、ほかのすべての木を退ける。
EZE 21:11 剣は磨くために渡された。 人の手に握られるため。 剣は研がれた。 そうだ、それは磨かれ、 殺す者の手に渡される。」』
EZE 21:12 人の子よ、叫び、泣きわめけ。 剣はわたしの民に臨み、 イスラエルのすべての君主に臨む。 彼らはわたしの民と共に剣に渡される。 それゆえ、自分のももを打て。
EZE 21:13 試しの時だ。すべてを退ける王笏さえ消え去るなら、どうなるのか」と主なる神は言われる。
EZE 21:14 「それゆえ、人の子よ、預言し、 両手を打ち合わせよ。 剣を二度、いや三度と打ち重ねよ。 それは致命の剣、 大いなる者を刺し貫く剣、 彼らの部屋にまで入り込む。
EZE 21:15 わたしはすべての門に脅威となる剣を置いた。 彼らの心が溶け、 つまずく者は増える。 ああ、剣は稲妻とされ、 殺戮へ切っ先を向ける。
EZE 21:16 集まれ。 右へ向かえ。 整列せよ。 左へ向かえ。 顔の向く所へ進め。
EZE 21:17 わたしも両手を打ち合わせ、 わたしの憤りを静める。 主であるわたしが語った。」
EZE 21:18 再び、主の言葉が私に臨んだ。
EZE 21:19 「人の子よ、バビロンの王の剣が来るために、二つの道を定めよ。どちらも一つの国から出るようにし、道しるべを設けよ。町へ向かう道の分岐点に設けよ。
EZE 21:20 剣がアンモンの子らのラバへ行く道と、城壁に囲まれたエルサレムのユダへ行く道を定めよ。
EZE 21:21 バビロンの王は道の分かれ目、二つの道の起点に立ち、占いを行った。彼は矢を振り、テラフィム に尋ね、肝臓を調べた。
EZE 21:22 彼の右手にはエルサレムを示す占いの結果が出た。破城槌を据え、殺戮のために口を開き、叫び声を上げ、門に破城槌を据え、土塁を築き、砦を建てるためである。
EZE 21:23 彼らに誓いを立てた者たちの目には、それは偽りの占いのように見える。しかし、彼は彼らの不義を思い起こさせ、彼らを捕らえる。
EZE 21:24 それゆえ、主なる神はこう言われる。『あなたがたは自分たちの不義を思い起こさせた。あなたがたの背きがあらわにされ、すべての行いの中に罪が現れたからである。あなたがたが思い起こされたので、手で捕らえられる。
EZE 21:25 致命傷を負った悪しき者、イスラエルの君主よ。あなたの日が来た。終わりの不義の時が来た。
EZE 21:26 主なる神はこう言われる。「ターバンを取り去り、冠を脱がせよ。これは今までのようではない。低い者を高くし、高い者を低くせよ。
EZE 21:27 わたしはそれを覆し、覆し、覆す。それは、権利を持つ者が来るまで、もはや存在しない。わたしはその者にそれを与える。」』
EZE 21:28 人の子よ、預言して言え。『主なる神はアンモンの子らと、彼らの受けたそしりについてこう言われる。 「剣だ。剣が抜かれた。 それは殺戮のために磨かれ、 食い尽くすため、 稲妻のようになるために磨かれた。
EZE 21:29 人々はあなたのために偽りの幻を見、 あなたのために偽りを占う。 それは、致命傷を負った悪人たち、 終わりの不義の時にその日が来た者たちの首の上に、あなたを置くためである。
EZE 21:30 剣をさやに戻せ。 あなたが造られた場所、 あなたの生まれた国で、わたしはあなたを裁く。
EZE 21:31 わたしはあなたの上に憤りを注ぎ、 怒りの火をあなたに吹きつける。 わたしはあなたを残忍な者たち、 滅ぼすことに熟練した者たちの手に渡す。
EZE 21:32 あなたは火の燃料となり、 あなたの血は国のただ中に流される。 あなたは二度と思い起こされない。 主であるわたしが語った。」』」
EZE 22:1 さらに、主の言葉が私に臨んだ。
EZE 22:2 「人の子よ、あなたは裁くのか、流血の町を裁くのか。それなら、その町にすべての忌むべき行いを知らせよ。
EZE 22:3 あなたはこう言え。『主なる神はこう言われる。「自らの時を招くために、その中で血を流し、自らを汚すために偶像を造る町よ。
EZE 22:4 あなたは自分が流した血によって罪ある者となり、自分が造った偶像によって汚れた。あなたは自分の日々を近づけ、自分の年月の終わりに達した。それゆえ、わたしはあなたを諸国のそしりとし、すべての国々のあざけりとした。
EZE 22:5 近くにいる者も、あなたから遠く離れている者も、悪名高く、騒乱に満ちたあなたをあざける。
EZE 22:6 見よ、イスラエルの君主たちは、それぞれ自分の力に任せて、あなたの中で血を流した。
EZE 22:7 あなたの中で、人々は父と母を軽蔑した。 あなたの中で寄留者を虐げ、あなたの中で父のない子とやもめを苦しめた。
EZE 22:8 あなたはわたしの聖なるものを軽蔑し、わたしの安息日を汚した。
EZE 22:9 あなたの中には、人を中傷し、血を流す者たちがいた。あなたの中で、人々は山の聖所で食べ、淫らな行いをした。
EZE 22:10 あなたの中で、人々は父の裸をあらわにし、月のものによって汚れている女を辱めた。
EZE 22:11 ある者は隣人の妻と忌むべきことを行い、ある者は嫁を淫らに汚し、またある者は父の娘である自分の姉妹を辱めた。
EZE 22:12 あなたの中で、人々は血を流すために賄賂を受け取った。あなたは利息と高利を取り、虐げによって隣人から不当な利益をむさぼり、わたしを忘れた」と主なる神は言われる。
EZE 22:13 「見よ、それゆえ、わたしはあなたが得た不正な利益と、あなたの中で流された血のために手を打った。
EZE 22:14 わたしがあなたを扱う日に、あなたの心は耐えられるだろうか。あなたの手はなお強くあり続けられるだろうか。主であるわたしが語った。わたしはそれを行う。
EZE 22:15 わたしはあなたを諸国の間に散らし、国々の中に追い散らす。わたしはあなたの汚れをあなたの中から取り除く。
EZE 22:16 あなた自身が諸国の目の前で汚される。そのとき、あなたは、わたしが主であることを知る。」』」
EZE 22:17 主の言葉が私に臨んだ。
EZE 22:18 「人の子よ、イスラエルの家はわたしにとって金かすとなった。彼らは皆、炉の中の青銅、すず、鉄、鉛であり、銀の金かすである。
EZE 22:19 それゆえ、主なる神はこう言われる。『あなたがたは皆、金かすとなったので、見よ、わたしはあなたがたをエルサレムのただ中に集める。
EZE 22:20 人々が銀、青銅、鉄、鉛、すずを炉の中に集め、その上に火を吹きつけて溶かすように、わたしは怒りと憤りをもってあなたがたを集め、そこに置いて溶かす。
EZE 22:21 わたしはあなたがたを集め、怒りの火を吹きつける。あなたがたはその中で溶かされる。
EZE 22:22 銀が炉の中で溶かされるように、あなたがたもその中で溶かされる。そのとき、あなたがたは、主であるわたしが憤りをあなたがたの上に注いだことを知る。』」
EZE 22:23 主の言葉が私に臨んだ。
EZE 22:24 「人の子よ、この地に言え。『あなたは清められず、憤りの日に雨も降らない地である。』
EZE 22:25 その中には預言者たちの陰謀がある。彼らは獲物を引き裂く、ほえる獅子のようである。彼らは人の命を食い尽くし、宝物や貴重品を奪い、その中で多くの女をやもめにした。
EZE 22:26 その祭司たちはわたしの律法を侵し、わたしの聖なるものを汚した。彼らは聖なるものと俗なるものとを区別せず、汚れたものと清いものとの違いを人々に教えず、わたしの安息日から目を背けた。そのため、わたしは彼らの中で汚されている。
EZE 22:27 その中の君主たちは、獲物を引き裂く狼のようである。不正な利益を得るために血を流し、人の命を奪っている。
EZE 22:28 その預言者たちは彼らのためにしっくいを塗り、偽りの幻を見、偽りを占って、『主なる神はこう言われる』と言う。しかし、主は語っていない。
EZE 22:29 この地の民は人を虐げ、略奪を行ってきた。彼らは貧しい者や乏しい者を苦しめ、寄留者を不当に圧迫した。
EZE 22:30 わたしはその中で、城壁を築き、この地を滅ぼさなくてよいように、わたしの前で破れ口に立つ者を捜した。しかし、だれも見つからなかった。
EZE 22:31 それゆえ、わたしは彼らの上に憤りを注ぎ、怒りの火で彼らを焼き尽くした。彼らの歩みを彼ら自身の頭に報いた」と主なる神は言われる。
EZE 23:1 再び、主の言葉が私に臨んだ。
EZE 23:2 「人の子よ、一人の母から生まれた二人の女がいた。
EZE 23:3 彼女たちはエジプトで淫行を行い、若い時から淫行を行った。そこで彼女たちの乳房はもてあそばれ、若い乳首は愛撫された。
EZE 23:4 姉の名はオホラ、妹の名はオホリバであった。彼女たちはわたしのものとなり、息子や娘を産んだ。その名について言えば、オホラはサマリア、オホリバはエルサレムである。
EZE 23:5 オホラはわたしのものでありながら淫行を行った。彼女は愛人たち、近隣のアッシリア人を慕った。
EZE 23:6 彼らは青い衣をまとった総督や支配者であり、皆、魅力的な若者で、馬に乗る騎兵であった。
EZE 23:7 彼女は彼ら、すなわちアッシリアの選り抜きの男たちすべてを相手に淫行を行った。慕った者が持つすべての偶像によって自分を汚した。
EZE 23:8 彼女はエジプトを出てからも、そこでの淫行をやめなかった。若い時、彼らは彼女と寝て、若い乳首を愛撫し、彼女に淫行を注ぎかけたからである。
EZE 23:9 それゆえ、わたしは彼女を愛人たちの手、彼女が慕ったアッシリア人の手に渡した。
EZE 23:10 彼らは彼女の裸をあらわにし、息子や娘を奪い、彼女を剣で殺した。彼女は女たちの間で語り草となった。彼らが彼女に裁きを行ったからである。
EZE 23:11 妹のオホリバはこれを見た。それでも、彼女は情欲の面で姉以上に堕落し、その淫行は姉の淫行よりもさらにひどかった。
EZE 23:12 彼女はアッシリア人を慕った。彼らは近隣の総督や支配者で、華麗な衣をまとい、馬に乗る騎兵であり、皆、魅力的な若者であった。
EZE 23:13 わたしは彼女が汚れたのを見た。二人とも同じ道を歩んだ。
EZE 23:14 彼女はさらに淫行を増し加えた。壁に描かれた男たち、朱色で描かれたカルデア人の像を見たからである。
EZE 23:15 彼らは腰に帯を締め、頭にはゆったりと垂れたターバンを着け、皆、君主たちのように見えた。彼らの生まれた地、カルデアのバビロン人の姿であった。
EZE 23:16 彼女は彼らを見るとすぐに慕い、カルデアへ使者を送った。
EZE 23:17 バビロン人は彼女の愛の床に入って来て、淫行によって彼女を汚した。彼女は彼らによって汚されたが、やがて彼女の心は彼らを嫌うようになった。
EZE 23:18 彼女は淫行をあらわにし、裸をさらした。それで、わたしの心も、姉を嫌ったのと同じように彼女を嫌うようになった。
EZE 23:19 それでも彼女は、エジプトの地で淫行を行った若い日々を思い出し、淫行を増し加えた。
EZE 23:20 彼女は、肉体がろばの肉体のようで、精液が馬の精液のような愛人たちを慕った。
EZE 23:21 こうしてあなたは、エジプト人が若い乳房のためにあなたの乳首を愛撫した、若い日の淫らな行いを思い起こした。
EZE 23:22 それゆえ、オホリバよ、主なる神はこう言われる。『見よ、わたしは、あなたが嫌うようになった愛人たちをあなたに敵対させ、四方から彼らをあなたに攻め来させる。
EZE 23:23 バビロン人とすべてのカルデア人、ペコデ、ショア、コア、そして彼らと共にいるすべてのアッシリア人である。彼らは皆、魅力的な若者、総督、支配者、君主、名高い者であり、皆、馬に乗っている。
EZE 23:24 彼らは武器と戦車と荷車を携え、多くの民と共にあなたに攻めて来る。彼らは小盾、大盾、兜を持って、四方からあなたに立ち向かう。わたしは裁きを彼らに委ね、彼らは自分たちの裁きに従ってあなたを裁く。
EZE 23:25 わたしはあなたに対してねたみを燃やす。彼らは憤りをもってあなたを扱い、あなたの鼻と耳を切り取る。あなたの残りの者は剣に倒れる。彼らはあなたの息子や娘を奪い、あなたの残りの者は火に食い尽くされる。
EZE 23:26 彼らはあなたの衣服をはぎ取り、美しい飾り物を奪う。
EZE 23:27 こうして、わたしはあなたの淫らな行いと、エジプトの地以来の淫行をやめさせる。あなたはもはや彼らを仰ぎ見ることも、エジプトを思い出すこともない。』
EZE 23:28 主なる神はこう言われる。『見よ、わたしはあなたを、あなたが憎む者たち、あなたが嫌うようになった者たちの手に渡す。
EZE 23:29 彼らは憎しみをもってあなたを扱い、あなたが働いて得たものをすべて奪い、あなたを裸のまま残す。あなたの淫行による裸、淫らな行いと淫行はあらわにされる。
EZE 23:30 これらのことがあなたに行われるのは、あなたが諸国を追って淫行を行い、彼らの偶像によって汚されたからである。
EZE 23:31 あなたは姉の道を歩んだ。それゆえ、わたしは姉の杯をあなたの手に渡す。』
EZE 23:32 主なる神はこう言われる。 『あなたは姉の杯を飲む。 それは深く、大きい。 あなたはあざけられ、物笑いにされる。 その杯には多くのものが入っている。
EZE 23:33 あなたは酔いと悲しみに満たされる。 驚きと荒廃の杯、 あなたの姉サマリアの杯によって。
EZE 23:34 あなたはそれを飲み干し、 その割れた破片をかじり、 自分の乳房を引き裂く。 わたしが語った』と主なる神は言われる。
EZE 23:35 それゆえ、主なる神はこう言われる。『あなたはわたしを忘れ、わたしを自分の背後に投げ捨てた。それゆえ、あなたも自分の淫らな行いと淫行を負え。』」
EZE 23:36 さらに、主は私に言われた。「人の子よ、あなたはオホラとオホリバを裁くのか。それなら、彼女たちにその忌むべき行いを告げよ。
EZE 23:37 彼女たちは姦淫を行い、その手には血がある。彼女たちは偶像と姦淫を行った。また、わたしのために産んだ息子たちを、偶像に食い尽くさせるために火の中を通らせた。
EZE 23:38 さらに、彼女たちはわたしに対してこのことを行った。同じ日にわたしの聖所を汚し、わたしの安息日を汚した。
EZE 23:39 彼女たちは自分の子どもたちを偶像のために殺した後、同じ日にわたしの聖所へ入り、それを汚した。見よ、彼女たちはわたしの家のただ中でこのことを行った。
EZE 23:40 さらに、あなたがたは遠くから来る男たちを呼び寄せ、そのもとへ使者を送った。見よ、彼らはやって来た。あなたは彼らのために体を洗い、目に化粧を施し、飾り物で身を飾った。
EZE 23:41 そして、豪華な寝台に座り、その前に食卓を整え、その上にわたしの香と油を置いた。
EZE 23:42 彼女のそばには、安逸にふける群衆の声があった。一般の人々と共に、荒野から酔いどれたちが連れて来られた。彼らは彼女たちの手に腕輪をはめ、頭に美しい冠を載せた。
EZE 23:43 そこで私は、姦淫によって老い衰えた女について言った。『今になって、彼らは彼女と淫行を行い、彼女も彼らと淫行を行うのか。』
EZE 23:44 彼らは娼婦のもとへ入るように彼女のもとへ入った。このようにして、淫らな女オホラとオホリバのもとへ入った。
EZE 23:45 しかし、義人たちは、姦淫を行う女への裁きと、血を流す女への裁きによって、彼女たちを裁く。彼女たちは姦淫を行う女であり、その手には血があるからである。
EZE 23:46 主なる神はこう言われる。『わたしは彼女たちに対して群衆を攻め上らせ、彼女たちを翻弄され、略奪される者とする。
EZE 23:47 その群衆は彼女たちを石で打ち、剣で切り倒す。彼女たちの息子や娘を殺し、家々を火で焼く。
EZE 23:48 こうして、わたしはこの地から淫らな行いをやめさせる。すべての女は教訓を受け、あなたがたのような淫らな行いをしなくなる。
EZE 23:49 彼らはあなたがたの淫らな行いをあなたがたに報いる。あなたがたは自分の偶像の罪を負う。そのとき、あなたがたは、わたしが主なる神であることを知る。』」
EZE 24:1 第九年の第十の月、その月の十日、再び主の言葉が私に臨んだ。
EZE 24:2 「人の子よ、今日という日の日付を書き記せ。バビロンの王が、まさに今日、エルサレムに迫った。
EZE 24:3 反逆の家にたとえを語り、彼らに言え。『主なる神はこう言われる。 「大釜を火にかけよ。 火にかけ、 その中に水を注げ。
EZE 24:4 肉の切り身をその中に集めよ。 ももや肩、 すべての良い切れを入れよ。 選り抜きの骨で満たせ。
EZE 24:5 群れの中から最上のものを取り、 大釜の下に、骨を煮るための薪も積め。 よく煮立たせ、 その中で骨も煮よ。」
EZE 24:6 それゆえ、主なる神はこう言われる。 「災いだ、流血の町よ。 さびがこびりつき、 さびが取れない大釜よ。 肉を一切れずつ取り出せ。 そのためにくじを引いてはならない。
EZE 24:7 彼女が流した血は、そのただ中にある。 彼女はそれを裸の岩の上に流した。 地面に注いで、 ちりで覆うことをしなかった。
EZE 24:8 復讐の怒りを呼び起こすため、 わたしは彼女の血を裸の岩の上に置き、 覆われないようにした。」
EZE 24:9 それゆえ、主なる神はこう言われる。 「災いだ、流血の町よ。 わたしも薪の山を大きくする。
EZE 24:10 薪を積み上げ、 火を燃え立たせよ。 肉を煮込み、 煮汁を煮詰め、 骨を焼き尽くせ。
EZE 24:11 それから、空になった大釜を炭火の上に置け。 それを熱くし、 青銅が灼けるまで熱せよ。 その中で汚れが溶け、 さびが焼き尽くされるまで。
EZE 24:12 骨折りは尽きた。 それでも、こびりついた厚いさびは落ちない。 火でも落ちない。
EZE 24:13 あなたの汚れの中には淫らな行いがある。わたしはあなたを清めようとしたが、あなたは清められなかった。それゆえ、わたしがあなたへの憤りを静めるまで、あなたはもはやその汚れから清められない。
EZE 24:14 主であるわたしが語った。それは起こる。わたしはそれを行う。わたしは退かず、惜しまず、思い直さない。あなたの歩みと行いに従って、人々はあなたを裁く」と主なる神は言われる。』」
EZE 24:15 また、主の言葉が私に臨んだ。
EZE 24:16 「人の子よ、見よ、わたしは一撃で、あなたの目の慕う者を取り去る。しかし、あなたは嘆き悲しんではならず、泣いてはならない。涙を流してはならない。
EZE 24:17 声を立てずに嘆息し、死者のための喪に服してはならない。頭にターバンを巻き、足に履物を履け。口を覆ってはならず、弔いのパンを食べてはならない。」
EZE 24:18 そこで私は朝、民に語った。その夕方、私の妻が死んだ。翌朝、私は命じられたとおりに行った。
EZE 24:19 民は私に尋ねた。「あなたがこのようにしていることは、われわれにとって何を意味するのか、教えてくれないのか。」
EZE 24:20 そこで私は彼らに言った。「主の言葉が私に臨んだ。
EZE 24:21 『イスラエルの家に語れ。主なる神はこう言われる。「見よ、わたしはわたしの聖所、あなたがたの力の誇り、目の慕うもの、あなたがたの心が惜しむものを汚す。あなたがたが残してきた息子や娘は剣に倒れる。
EZE 24:22 あなたがたは、わたしが行ったとおりに行う。口を覆わず、弔いのパンを食べない。
EZE 24:23 あなたがたは頭にターバンを巻き、足に履物を履く。嘆き悲しむことも、泣くこともなく、自分たちの不義のうちに衰え果て、互いにうめく。
EZE 24:24 このように、エゼキエルはあなたがたへのしるしとなる。彼が行ったすべてのことと同じように、あなたがたも行う。このことが起こるとき、あなたがたは、わたしが主なる神であることを知る。」』」
EZE 24:25 「人の子よ、わたしが彼らから、彼らの力、栄光の喜び、目の慕うもの、心を寄せるもの、すなわち息子や娘を取り去る日、
EZE 24:26 その日、逃れた者があなたのもとに来て、あなたの耳にその知らせを聞かせるのではないか。
EZE 24:27 その日、逃れた者に対してあなたの口が開かれる。あなたは語り、もはや口がきけない者ではなくなる。こうして、あなたは彼らへのしるしとなる。そのとき、彼らは、わたしが主であることを知る。」
EZE 25:1 主の言葉が私に臨んだ。
EZE 25:2 「人の子よ、アンモンの子らに顔を向け、彼らに対して預言せよ。
EZE 25:3 アンモンの子らに言え。『主なる神の言葉を聞け。主なる神はこう言われる。「わたしの聖所が汚されたとき、イスラエルの地が荒れ果てたとき、ユダの家が捕囚となったとき、あなたはそれらに向かって、『ああ、よい気味だ』と言った。
EZE 25:4 それゆえ、見よ、わたしはあなたを東方の民に渡して、その所有とする。彼らはあなたの中に陣営を置き、住まいを設ける。彼らはあなたの果実を食べ、あなたの乳を飲む。
EZE 25:5 わたしはラバをらくだの放牧場とし、アンモンの子らの地を羊の群れの休み場とする。そのとき、あなたがたは、わたしが主であることを知る。」
EZE 25:6 主なる神はこう言われる。「あなたはイスラエルの地に向かって手を打ち、足を踏み鳴らし、心の底から侮って喜んだ。
EZE 25:7 それゆえ、見よ、わたしはあなたに向かって手を伸ばし、あなたを諸国の略奪物として渡す。わたしはあなたを諸民族の中から断ち切り、国々の中から消し去り、あなたを滅ぼす。そのとき、あなたは、わたしが主であることを知る。」
EZE 25:8 主なる神はこう言われる。「モアブとセイルは、『見よ、ユダの家もすべての諸国と同じだ』と言った。
EZE 25:9 それゆえ、見よ、わたしはモアブの側面を、その国境にある町々、その地の誉れであるベテ・エシモテ、バアル・メオン、キルヤタイムから開く。
EZE 25:10 わたしはそれを東方の民に開き、彼らをアンモンの子らに攻めかからせる。そして、アンモンの子らを彼らの所有とする。こうして、アンモンの子らは諸国の間で思い起こされなくなる。
EZE 25:11 わたしはモアブに裁きを行う。そのとき、彼らは、わたしが主であることを知る。」
EZE 25:12 主なる神はこう言われる。「エドムはユダの家に復讐し、彼らに復讐することによって大きな罪を犯した。」
EZE 25:13 それゆえ、主なる神はこう言われる。「わたしはエドムに向かって手を伸ばし、そこから人と動物を断ち切る。テマンからデダンに至るまで、その地を荒れ果てさせる。彼らは剣に倒れる。
EZE 25:14 わたしは、わたしの民イスラエルの手によってエドムに復讐する。彼らはわたしの怒りと憤りに従ってエドムを扱う。そのとき、彼らはわたしの復讐を知る」と主なる神は言われる。
EZE 25:15 主なる神はこう言われる。「ペリシテ人は復讐を行い、心の底から侮り、絶え間ない敵意をもって復讐し、滅ぼそうとした。」
EZE 25:16 それゆえ、主なる神はこう言われる。「見よ、わたしはペリシテ人に向かって手を伸ばし、ケレテ人を断ち切り、海辺に残る者を滅ぼす。
EZE 25:17 わたしは怒りに満ちた懲らしめをもって、彼らに大いなる復讐を行う。わたしが彼らに復讐するとき、彼らは、わたしが主であることを知る。」』」
EZE 26:1 第十一年、その月の一日、主の言葉が私に臨んだ。
EZE 26:2 「人の子よ、ツロはエルサレムに向かって、『ああ、よい気味だ。諸民族の門であった町は打ち破られ、その役割は私に移った。あの町が荒れ果てた今、私は豊かになる』と言った。
EZE 26:3 それゆえ、主なる神はこう言われる。『ツロよ、見よ、わたしはあなたに立ち向かう。海が波を押し寄せさせるように、多くの国々をあなたに攻め上らせる。
EZE 26:4 彼らはツロの城壁を破壊し、その塔を打ち壊す。わたしはその土を削り取り、そこを裸の岩にする。
EZE 26:5 そこは海の中で網を広げる場所となる。わたしが語った』と主なる神は言われる。『そこは諸国の略奪物となる。
EZE 26:6 野にいるその娘たちは剣で殺される。そのとき、彼らは、わたしが主であることを知る。』
EZE 26:7 主なる神はこう言われる。『見よ、わたしは王の王、バビロンの王ネブカドネザルを、馬、戦車、騎兵、多くの民からなる軍勢と共に、北からツロに攻め来させる。
EZE 26:8 彼は野にいるあなたの娘たちを剣で殺す。あなたに対して砦を築き、土塁を盛り上げ、盾を構える。
EZE 26:9 破城槌をあなたの城壁に打ち当て、斧であなたの塔を打ち壊す。
EZE 26:10 彼の馬があまりにも多いため、その土煙があなたを覆う。城壁を破られた町に人々が入るように、彼があなたの門から入るとき、騎兵、荷車、戦車の音によって、あなたの城壁は揺れ動く。
EZE 26:11 彼は馬のひづめであなたのすべての通りを踏みにじり、あなたの民を剣で殺す。あなたの力を支える柱は地に倒れる。
EZE 26:12 彼らはあなたの富を略奪し、商品を奪う。城壁を打ち壊し、美しい家々を破壊する。あなたの石材、木材、土を水の中に投げ込む。
EZE 26:13 わたしはあなたの歌の響きをやめさせる。あなたの琴の音は、もはや聞かれない。
EZE 26:14 わたしはあなたを裸の岩にする。あなたは網を広げる場所となり、二度と建て直されない。主であるわたしが語った』と主なる神は言われる。
EZE 26:15 主なる神はツロにこう言われる。『あなたが倒れる音、傷ついた者たちのうめき、あなたの中で行われる殺戮の音によって、島々は震えるのではないか。
EZE 26:16 そのとき、海のすべての君主は王座から降り、上着を脱ぎ、刺繍を施した衣を脱ぎ捨てる。彼らは震えを身にまとって地に座り、絶えず震え、あなたのことで驚き恐れる。
EZE 26:17 彼らはあなたのために哀歌を唱え、あなたに言う。 「ああ、あなたは滅ぼされた。 海を行く者たちが住んでいた町よ。 海の上で強かった、 名高い町よ。 あなたとその住民は、 そこに住むすべての者に恐怖を与えていたのに。
EZE 26:18 今、あなたが倒れる日に島々は震える。 そうだ、海の島々は、あなたが消え去ることにおびえる。」』
EZE 26:19 主なる神はこう言われる。『わたしがあなたを、人の住まない町々のような荒れ果てた町とし、深淵をあなたの上に湧き上がらせ、大水があなたを覆うとき、
EZE 26:20 わたしはあなたを、穴に下る者たちと共に、昔の民のもとへ下らせる。あなたを、穴に下る者たちと共に、地の低い所、昔から荒れ果てている場所に住ませる。あなたは人の住む所とはならない。そして、わたしは生ける者の地に栄光を現す。
EZE 26:21 わたしはあなたを恐るべきものとし、あなたは存在しなくなる。人々があなたを捜しても、二度と見つけることはない』と主なる神は言われる。」
EZE 27:1 再び、主の言葉が私に臨んだ。
EZE 27:2 「人の子よ、あなたはツロのために哀歌を唱えよ。
EZE 27:3 海の入口に住み、多くの島々の民と取引する商人であるツロに言え。『主なる神はこう言われる。 「ツロよ、あなたは言った。 『私は美しさの極みだ。』
EZE 27:4 あなたの領域は海のただ中にある。 あなたを造った者たちは、あなたの美しさを完全なものにした。
EZE 27:5 彼らはセニルの糸杉で、あなたのすべての船板を造った。 レバノンから杉を取り、あなたのために帆柱を造った。
EZE 27:6 バシャンの樫の木で、あなたの櫂を造った。 キティムの島々から来た糸杉に象牙をはめ込み、あなたの腰掛けを造った。
EZE 27:7 エジプトの刺繍を施した上質の亜麻布が、 あなたの帆となり、旗印となった。 エリシャの島々から来た青と紫の布が、あなたの日よけであった。
EZE 27:8 シドンとアルワデの住民が、あなたのこぎ手であった。 ツロよ、あなたの中にいた賢者たちが、 あなたの水先案内人であった。
EZE 27:9 ゲバルの老人たちと、 その賢者たちが、あなたの中で船の継ぎ目を修理する者であった。 海のすべての船とその船乗りたちは、 あなたの中にいて、商品を取り引きした。
EZE 27:10 ペルシア、ルデ、プテの者たちは、 あなたの軍隊の戦士であった。 彼らはあなたの中に盾と兜を掛け、 あなたに輝きを与えた。
EZE 27:11 アルワデの人々はあなたの軍隊と共に、周囲の城壁の上にいた。 勇士たちはあなたの塔の中にいた。 彼らは周囲の城壁に盾を掛け、 あなたの美しさを完全なものにした。
EZE 27:12 豊かなあらゆる富のために、タルシシュはあなたと取り引きした。彼らは銀、鉄、すず、鉛をあなたの商品と交換した。
EZE 27:13 ヤワン、トバル、メシェクはあなたの商人であった。彼らは人々と青銅の器をあなたの商品と交換した。
EZE 27:14 トガルマの家の者たちは、馬、軍馬、らばをあなたの商品と交換した。
EZE 27:15 デダンの人々はあなたと取り引きした。多くの島々があなたの市場となり、象牙の角と黒檀を貢ぎ物としてあなたに持って来た。
EZE 27:16 あなたの製品が多かったため、シリアはあなたと取り引きした。彼らはエメラルド、紫の布、刺繍を施した布、上質の亜麻布、珊瑚、ルビーをあなたの商品と交換した。
EZE 27:17 ユダとイスラエルの地はあなたの商人であった。彼らはミニテの小麦、菓子、蜜、油、乳香をあなたの商品と交換した。
EZE 27:18 あなたの製品が多く、あらゆる富が豊かだったため、ダマスコはヘルボンのぶどう酒と白い羊毛をもって、あなたと取り引きした。
EZE 27:19 ベダンとヤワンは糸をあなたの商品と交換した。加工した鉄、肉桂、菖蒲もあなたの商品となった。
EZE 27:20 デダンは、乗馬用の高価な敷物をもって、あなたと取り引きした。
EZE 27:21 アラビアとケダルのすべての君主は、あなたの主要な取引相手であった。彼らは子羊、雄羊、やぎをもって、あなたと取り引きした。
EZE 27:22 シェバとラアマの商人たちは、あなたの商人であった。彼らは最上のあらゆる香料、あらゆる宝石、金をあなたの商品と交換した。
EZE 27:23 ハラン、カンネ、エデン、シェバの商人、アシュル、キルマデは、あなたの商人であった。
EZE 27:24 彼らは、青い布と刺繍を施した布で包んだ選り抜きの商品、ひもで縛られ、豪華な衣服を収めた杉の箱をもって、あなたと取り引きした。
EZE 27:25 タルシシュの船は、あなたの商品を運ぶ隊商であった。 あなたは海のただ中で満たされ、 非常に栄えた。
EZE 27:26 あなたのこぎ手たちは、あなたを大海へ漕ぎ出した。 東風が海のただ中で、あなたを打ち砕いた。
EZE 27:27 あなたの富、商品、積み荷、 船乗り、水先案内人、船の継ぎ目を修理する者、 商品を取り引きする者、 あなたの中にいるすべての戦士、 また、あなたの中にいるすべての群衆は、 あなたが滅びる日に、海のただ中へ沈む。
EZE 27:28 あなたの水先案内人の叫び声によって、 牧草地は震える。
EZE 27:29 櫂を操る者たち、 船乗りと海のすべての水先案内人は、 船から降りる。 彼らは陸に立ち、
EZE 27:30 あなたのために声を上げ、 激しく泣き叫ぶ。 頭にちりをかぶり、 灰の中を転げ回る。
EZE 27:31 あなたのために頭をそり、 粗布を身にまとう。 深い苦しみのうちに、あなたのために泣き、 激しく嘆き悲しむ。
EZE 27:32 彼らは泣き叫びながら、あなたのために哀歌を唱え、 あなたを嘆いて言う。 『ツロのような者がいるだろうか。 海のただ中で沈黙させられた町のような者が。』
EZE 27:33 あなたの商品が海から運ばれて来たとき、 あなたは多くの民を満たした。 豊かな富と商品によって、 地の王たちを富ませた。
EZE 27:34 あなたが海によって打ち砕かれ、 水の深みに沈んだとき、 あなたの商品とすべての群衆も、あなたの中で沈んだ。
EZE 27:35 島々のすべての住民は、あなたのことで驚き恐れる。 その王たちは恐怖におののき、 顔をこわばらせる。
EZE 27:36 諸民族の商人たちは、あなたを見てあざけりの口笛を吹く。 あなたは恐るべき終わりを迎え、 二度と存在しなくなる。」』」
EZE 28:1 再び、主の言葉が私に臨んだ。
EZE 28:2 「人の子よ、ツロの君主に言え。『主なる神はこう言われる。 「あなたの心が高ぶり、 『私は神だ。 海のただ中にある神の座に、 私は座っている』と言った。 しかし、あなたは人であって、 神ではない。 それなのに、自分の心を神の心のようにした。
EZE 28:3 見よ、あなたはダニエルよりも賢く、 あなたに隠されている秘密は何もない。
EZE 28:4 あなたは知恵と悟りによって富を得て、 金と銀を宝物庫に蓄えた。
EZE 28:5 あなたは大いなる知恵と、 交易によって富を増し、 その富のために心が高ぶった。」
EZE 28:6 それゆえ、主なる神はこう言われる。 「あなたは自分の心を神の心のようにした。
EZE 28:7 それゆえ、見よ、わたしは異国人、 諸国の中で最も恐ろしい者たちを、あなたに攻め来させる。 彼らはあなたの知恵の美しさに向かって剣を抜き、 あなたの輝きを汚す。
EZE 28:8 彼らはあなたを穴へ下らせる。 あなたは海のただ中で、 刺し殺された者の死を遂げる。
EZE 28:9 あなたを殺す者の前で、なおも、『私は神だ』と言うのか。 しかし、あなたは人であって、神ではない。 あなたを傷つける者の手の中にいる。
EZE 28:10 あなたは異国人の手によって、 割礼を受けていない者の死を遂げる。 わたしが語った」と主なる神は言われる。』」
EZE 28:11 さらに、主の言葉が私に臨んだ。
EZE 28:12 「人の子よ、ツロの王のために哀歌を唱え、彼に言え。『主なる神はこう言われる。 「あなたは完全さの印章であり、 知恵に満ち、 美しさの極みであった。
EZE 28:13 あなたはエデン、 神の園にいた。 あらゆる宝石があなたを飾っていた。 ルビー、トパーズ、エメラルド、 クリソライト、縞めのう、碧玉、 サファイア、 トルコ石、緑柱石である。 タンバリンと笛の金細工が、 あなたの中にあった。 それらは、あなたが創造された日に備えられた。
EZE 28:14 あなたは油注がれ、翼を広げて覆うケルブであった。 わたしはあなたを神の聖なる山に置いた。 あなたは火の石の間を歩き回った。
EZE 28:15 あなたは創造された日から、 あなたの中に不義が見いだされるまで、歩みにおいて完全であった。
EZE 28:16 あなたの交易が盛んになるにつれて、あなたのうちは暴虐に満ち、 あなたは罪を犯した。 それゆえ、わたしはあなたを汚れた者として神の山から投げ出した。 覆うケルブよ、わたしはあなたを、 火の石の間から滅ぼした。
EZE 28:17 あなたの心は、その美しさのために高ぶった。 あなたは自分の輝きのために知恵を堕落させた。 わたしはあなたを地に投げ落とし、 王たちの前に置いて、 見せ物とした。
EZE 28:18 あなたは多くの不義と、 不正な交易によって、 自分の数々の聖所を汚した。 それゆえ、わたしはあなたの中から火を出した。 その火はあなたを焼き尽くした。 わたしは、あなたを見るすべての者の目の前で、 あなたを地上の灰とした。
EZE 28:19 諸民族の中であなたを知るすべての者は、あなたのことで驚き恐れる。 あなたは恐るべきものとなり、 二度と存在しなくなる。」』」
EZE 28:20 主の言葉が私に臨んだ。
EZE 28:21 「人の子よ、シドンに顔を向け、これに対して預言せよ。
EZE 28:22 こう言え。『主なる神はこう言われる。 「シドンよ、見よ、わたしはあなたに立ち向かう。 わたしはあなたの中で栄光を受ける。 わたしがその中で裁きを行い、 その中で自分の聖なることを示すとき、 彼らは、わたしが主であることを知る。
EZE 28:23 わたしはその中に疫病を送り、 その通りに血を流す。 傷ついた者たちはその中に倒れ、 剣が四方からこれに臨む。 そのとき、彼らは、わたしが主であることを知る。
EZE 28:24 イスラエルの家を侮った周囲の者たちの中から、刺す茨や傷つけるとげが、もはやイスラエルの家に及ぶことはない。そのとき、彼らは、わたしが主なる神であることを知る。」』
EZE 28:25 主なる神はこう言われる。『わたしがイスラエルの家を、散らされた諸民族の中から集め、諸国の目の前で彼らのうちに自分の聖なることを示すとき、彼らは、わたしがしもべヤコブに与えた自分たちの地に住む。
EZE 28:26 彼らはそこに安心して住み、家を建て、ぶどう畑を造る。彼らを侮った周囲のすべての者に、わたしが裁きを行うとき、彼らは安心して住む。そのとき、彼らは、わたしが主、彼らの神であることを知る。』」
EZE 29:1 第十年の第十の月、その月の十二日、主の言葉が私に臨んだ。
EZE 29:2 「人の子よ、エジプトの王ファラオに顔を向け、彼とエジプト全土に対して預言せよ。
EZE 29:3 こう語れ。『主なる神はこう言われる。 「エジプトの王ファラオよ、見よ、わたしはあなたに立ち向かう。 自分の川々の中に横たわる大きな怪物よ。 あなたは、『私の川は私のものだ。 私が自分のために造った』と言った。
EZE 29:4 わたしはあなたのあごに鉤を掛け、 あなたの川々の魚を、うろこに付着させる。 あなたと、うろこに付着した川々のすべての魚を、 川々の中から引き上げる。
EZE 29:5 わたしはあなたと、あなたの川々のすべての魚を、 荒野に投げ出す。 あなたは野原に倒れ、 集められることも、拾い集められることもない。 わたしはあなたを地の獣と、 空の鳥の餌とする。
EZE 29:6 エジプトのすべての住民は、わたしが主であることを知る。彼らがイスラエルの家にとって、葦の杖であったからである。
EZE 29:7 彼らがあなたを手でつかむと、あなたは折れて、彼らの肩をことごとく裂いた。彼らがあなたに寄りかかると、あなたは折れて、彼らの腰をことごとくふらつかせた。」』
EZE 29:8 それゆえ、主なる神はこう言われる。『見よ、わたしはあなたに剣をもたらし、あなたから人と動物を断ち切る。
EZE 29:9 エジプトの地は荒れ果てた廃墟となる。そのとき、彼らは、わたしが主であることを知る。 彼が、『川は私のものだ。私がそれを造った』と言ったからである。
EZE 29:10 それゆえ、見よ、わたしはあなたと、あなたの川々に立ち向かう。セベネの塔からエチオピアの国境に至るまで、エジプトの地を全く荒れ果てた廃墟とする。
EZE 29:11 人の足もそこを通らず、動物の足もそこを通らない。そこは四十年間、人の住まない所となる。
EZE 29:12 わたしは、荒れ果てた国々のただ中で、エジプトの地を荒れ果てさせる。その町々は、廃墟となった町々のただ中で、四十年間荒れ果てる。わたしはエジプト人を諸国の間に散らし、国々の中に追い散らす。』
EZE 29:13 主なる神はこう言われる。『四十年の終わりに、わたしはエジプト人を、散らされた諸民族の中から集める。
EZE 29:14 わたしはエジプトの捕囚の民を帰らせ、彼らをその生まれ故郷であるパテロスの地に戻らせる。そこで彼らは弱小の王国となる。
EZE 29:15 それは諸王国の中で最も低いものとなり、二度と諸国の上に自らを高く上げることはない。わたしは彼らを小さくし、二度と諸国を支配できないようにする。
EZE 29:16 イスラエルの家が彼らを頼ろうとして振り向くとき、彼らは不義を思い起こさせる存在ではなくなり、イスラエルの家の頼みともならない。そのとき、彼らは、わたしが主なる神であることを知る。』」
EZE 29:17 第二十七年の第一の月、その月の一日、主の言葉が私に臨んだ。
EZE 29:18 「人の子よ、バビロンの王ネブカドネザルは、その軍勢にツロに対する厳しい労役をさせた。すべての頭ははげ、すべての肩はすりむけた。しかし、彼もその軍勢も、ツロに対して行った労役に見合う報酬を、ツロから得られなかった。
EZE 29:19 それゆえ、主なる神はこう言われる。『見よ、わたしはエジプトの地をバビロンの王ネブカドネザルに与える。彼はその大勢の民を運び去り、その略奪物を奪い、その獲物を取る。それが彼の軍勢への報酬となる。
EZE 29:20 彼らがわたしのために働いたので、わたしは彼の労役への報酬としてエジプトの地を与えた』と主なる神は言われる。」
EZE 29:21 「その日、わたしはイスラエルの家のために一つの角を芽生えさせ、彼らの中であなたの口を開く。そのとき、彼らは、わたしが主であることを知る。」
EZE 30:1 再び、主の言葉が私に臨んだ。
EZE 30:2 「人の子よ、預言して言え。『主なる神はこう言われる。 「泣き叫べ。『ああ、その日よ』と。
EZE 30:3 その日は近い。 主の日は近い。 それは雲の日、 諸国の時となる。
EZE 30:4 剣がエジプトに臨み、 エジプトで殺された者が倒れるとき、 エチオピアに苦悩が臨む。 人々はエジプトの大勢の民を運び去り、 その土台は打ち壊される。
EZE 30:5 エチオピア、プテ、ルデ、すべての混血の民、クブ、そして同盟を結んだ地の子らは、彼らと共に剣に倒れる。」
EZE 30:6 主はこう言われる。 「エジプトを支える者たちも倒れ、 その力の誇りは低くされる。 セベネの塔から、彼らはその地で剣に倒れる」と、 主なる神は言われる。
EZE 30:7 「彼らは荒れ果てた国々のただ中で荒れ果て、 その町々は廃墟となった町々の中に置かれる。
EZE 30:8 わたしがエジプトに火をつけ、 そのすべての助け手が滅ぼされるとき、 彼らは、わたしが主であることを知る。
EZE 30:9 その日、使者たちがわたしの前から船で出て行き、安らかに暮らしているエチオピア人を恐れさせる。エジプトの日のような苦悩が彼らに臨む。見よ、それは来る。」
EZE 30:10 主なる神はこう言われる。 「わたしはバビロンの王ネブカドネザルの手によって、 エジプトの大勢の民を絶やす。
EZE 30:11 彼と共にいるその民、 諸国の中で最も恐ろしい者たちが、 この地を滅ぼすために連れて来られる。 彼らはエジプトに向かって剣を抜き、 この地を殺された者で満たす。
EZE 30:12 わたしは川々を干上がらせ、 この地を悪人たちの手に売り渡す。 わたしはこの地を荒れ果てさせ、 その中にあるすべてのものを、 異国人の手によって荒れ果てさせる。 主であるわたしが語った。」
EZE 30:13 主なる神はこう言われる。 「わたしは偶像を滅ぼし、 メンフィスから像を絶やす。 エジプトの地から君主が出ることは、もはやない。 わたしはエジプトの地に恐怖を置く。
EZE 30:14 わたしはパテロスを荒れ果てさせ、 ツォアンに火をつけ、 ノに裁きを行う。
EZE 30:15 エジプトの要塞シンに、 わたしの憤りを注ぐ。 ノの大勢の民を断ち切る。
EZE 30:16 わたしはエジプトに火をつける。 シンは激しい苦悩に陥る。 ノは打ち破られ、 メンフィスには昼のさなかに敵が臨む。
EZE 30:17 アベンとピベセテの若者たちは剣に倒れ、 彼らは捕囚となる。
EZE 30:18 タフパネスでは、わたしがそこでエジプトのくびきを折るとき、 昼の光も退く。 その力の誇りは、その中で終わる。 雲がその町を覆い、 その娘たちは捕囚となる。
EZE 30:19 このように、わたしはエジプトに裁きを行う。 そのとき、彼らは、わたしが主であることを知る。」』」
EZE 30:20 第十一年の第一の月、その月の七日、主の言葉が私に臨んだ。
EZE 30:21 「人の子よ、わたしはエジプトの王ファラオの腕を折った。見よ、それは手当てを受けておらず、薬を塗り、包帯を巻いて固定し、剣を握れるほど強くすることもなかった。
EZE 30:22 それゆえ、主なる神はこう言われる。『見よ、わたしはエジプトの王ファラオに立ち向かい、強い腕も、すでに折れた腕も、彼の両腕を折る。わたしは彼の手から剣を落とす。
EZE 30:23 わたしはエジプト人を諸国の間に散らし、国々の中に追い散らす。
EZE 30:24 わたしはバビロンの王の両腕を強くし、わたしの剣をその手に置く。しかし、ファラオの両腕を折る。彼は致命傷を負った者がうめくように、バビロンの王の前でうめく。
EZE 30:25 わたしはバビロンの王の両腕を支えるが、ファラオの両腕は垂れ下がる。わたしが自分の剣をバビロンの王の手に置き、彼がそれをエジプトの地に向かって伸ばすとき、彼らは、わたしが主であることを知る。
EZE 30:26 わたしはエジプト人を諸国の間に散らし、国々の中に追い散らす。そのとき、彼らは、わたしが主であることを知る。』」
EZE 31:1 第十一年の第三の月、その月の一日、主の言葉が私に臨んだ。
EZE 31:2 「人の子よ、エジプトの王ファラオと、その大勢の民に言え。 『あなたはその偉大さにおいて、 だれに似ているのか。
EZE 31:3 見よ、アッシリアはレバノンの杉であった。 美しい枝を持ち、 森のような陰を作り、 丈は高く、 その梢は茂った大枝の間にあった。
EZE 31:4 水がそれを養い、 深淵がそれを成長させた。 深淵の川々は植えられた場所の周囲を流れ、 その水路を野のすべての木に送った。
EZE 31:5 それゆえ、その丈は、 野のすべての木よりも高くなった。 その大枝は増え、 豊かな水によって枝は長く伸び広がった。
EZE 31:6 空のすべての鳥が、その大枝に巣を作った。 野のすべての動物が、その枝の下で子を産んだ。 すべての大国が、その陰に住んだ。
EZE 31:7 こうして、それはその偉大さと、 枝の長さによって美しかった。 その根は豊かな水のほとりにあった。
EZE 31:8 神の園の杉も、その美しさをかすませることはできなかった。 糸杉もその大枝には及ばず、 松の木もその枝には及ばなかった。 神の園のどの木も、 その美しさには及ばなかった。
EZE 31:9 わたしは多くの枝によって、それを美しくした。 そのため、神の園にある、 エデンのすべての木がそれをねたんだ。』
EZE 31:10 それゆえ、主なる神はこう言われる。『その丈が高くなり、梢を茂った大枝の間に置き、その高さのために心が高ぶったので、
EZE 31:11 わたしはそれを諸国の有力者の手に渡す。その者は必ずこれを思いのままに扱う。わたしはその悪のために、これを追い出した。
EZE 31:12 異国人、諸国の中で最も残忍な者たちがこれを切り倒し、捨て去った。その枝は山々とすべての谷に落ち、その大枝はこの地のすべての水路のそばで折れた。地のすべての民はその陰から出て行き、これを見捨てた。
EZE 31:13 空のすべての鳥は、その倒れた幹の上に住み、野のすべての動物はその枝の上にいる。
EZE 31:14 これは、水のほとりにあるどの木も、自分の丈の高さを誇らず、その梢を茂った大枝の間に置かないためである。水を飲むすべての木のうち、力あるものも、その高さに立ち続けることはない。彼らは皆、死に渡され、人の子らの間で、穴に下る者たちと共に地の低い所へ行くからである。』
EZE 31:15 主なる神はこう言われる。『それがよみ に下った日、わたしは喪をもたらした。わたしはそのために深淵を覆い、その川々をせき止めた。大水はとどめられた。わたしはそのためにレバノンを嘆かせ、野のすべての木はそのためにしおれた。
EZE 31:16 わたしがそれを穴に下る者たちと共によみへ投げ落としたとき、その倒れる音によって諸国を震えさせた。エデンのすべての木、レバノンの選り抜きの最良の木、水を飲むすべての木は、地の低い所で慰めを得た。
EZE 31:17 彼らもまた、それと共によみへ、剣で殺された者たちのもとへ下った。諸国のただ中でその陰に住み、その腕となっていた者たちも同じである。
EZE 31:18 エデンの木々の中で、栄光と偉大さにおいて、あなたはこのようにだれに似ているのか。しかし、あなたはエデンの木々と共に地の低い所へ引き下ろされる。あなたは剣で殺された者たちと共に、割礼を受けていない者たちの間に横たわる。 これがファラオと、その大勢の民である』と主なる神は言われる。」
EZE 32:1 第十二年の第十二の月、その月の一日、主の言葉が私に臨んだ。
EZE 32:2 「人の子よ、エジプトの王ファラオのために哀歌を唱え、彼に言え。 『あなたは諸国の若い獅子にたとえられた。 しかし、あなたは海の怪物のようである。 あなたは川々の中で暴れ回り、 足で水をかき乱し、 その川々を濁らせた。
EZE 32:3 主なる神はこう言われる。 「わたしは多くの民の集まりをもって、 あなたの上に網を広げる。 彼らはわたしの網であなたを引き上げる。
EZE 32:4 わたしはあなたを陸に残し、 野原に投げ出す。 空のすべての鳥をあなたの上に住まわせ、 全地の動物をあなたで満腹にさせる。
EZE 32:5 わたしはあなたの肉を山々の上に置き、 あなたの巨大な体で谷々を満たす。
EZE 32:6 あなたが泳ぎ回った地を、あなたの血で潤し、 山々にまで及ばせる。 水路はあなたで満ちる。
EZE 32:7 わたしがあなたを消すとき、天を覆い、 その星々を暗くする。 太陽を雲で覆い、 月はその光を放たない。
EZE 32:8 天の光るものをすべて、 あなたの上で暗くし、 あなたの地に闇を置く」と主なる神は言われる。
EZE 32:9 「わたしがあなたの滅びを諸国の間、 あなたの知らなかった国々にもたらすとき、 多くの民の心を悩ませる。
EZE 32:10 わたしは多くの民をあなたのことで驚かせる。 わたしが彼らの前で剣を振りかざすとき、 その王たちはあなたのことで非常に恐れる。 あなたが倒れる日、 彼らは絶えず震え、 それぞれ自分の命のために、 おののく。」
EZE 32:11 主なる神はこう言われる。 「バビロンの王の剣が、あなたに臨む。
EZE 32:12 わたしは勇士たちの剣によって、 あなたの大勢の民を倒す。 彼らは皆、諸国の中で最も残忍な者たちである。 彼らはエジプトの誇りを無にし、 その大勢の民はすべて滅ぼされる。
EZE 32:13 わたしは豊かな水のほとりから、 そのすべての動物も滅ぼす。 人の足がもはや水をかき乱すことはなく、 動物のひづめも水をかき乱さない。
EZE 32:14 そのとき、わたしはその水を澄ませ、 その川々を油のように流れさせる」と、 主なる神は言われる。
EZE 32:15 「わたしがエジプトの地を荒れ果てた廃墟とし、 かつて満ちていたものをすべて失った地とし、 そこに住むすべての者を打つとき、 彼らは、わたしが主であることを知る。
EZE 32:16 これが人々の唱える哀歌である。諸国の娘たちはこれを唱え、エジプトとその大勢の民のために哀歌を唱える」と主なる神は言われる。』」
EZE 32:17 また、第十二年、その月の十五日、主の言葉が私に臨んだ。
EZE 32:18 「人の子よ、エジプトの大勢の民のために泣き叫べ。彼女と名高い諸国の娘たちを、穴に下る者たちと共に、地の低い所へ投げ落とせ。
EZE 32:19 あなたは美しさにおいて、だれより優れているのか。下って行き、割礼を受けていない者たちと共に横たわれ。
EZE 32:20 彼らは剣で殺された者たちの間に倒れる。エジプトは剣に渡された。その大勢の民すべてと共に、彼女を引き去れ。
EZE 32:21 勇士の中の強者たちは、彼とその助け手たちに、よみ のただ中から語りかける。彼らは下って来た。割礼を受けていない者たちは、剣で殺されて横たわっている。
EZE 32:22 アッシリアとその全軍はそこにいる。その墓は彼女の周囲にある。彼らは皆、剣で殺されて倒れた者たちである。
EZE 32:23 その墓は穴の最も深い所に設けられ、その全軍は墓の周囲にいる。彼らは皆、剣で殺されて倒れた者たちで、生ける者の地に恐怖をもたらした。
EZE 32:24 エラムと、その大勢の民すべても、その墓の周囲にいる。彼らは皆、剣で殺されて倒れた者たちである。彼らは割礼を受けないまま地の低い所へ下り、生ける者の地に恐怖をもたらした。そして、穴に下る者たちと共に自分たちの恥を負っている。
EZE 32:25 殺された者たちの間に、エラムとその大勢の民のための寝床が設けられている。その墓は周囲にある。彼らは皆、割礼を受けておらず、剣で殺された者たちである。彼らは生ける者の地に恐怖をもたらしたが、今は穴に下る者たちと共に自分たちの恥を負っている。エラムは殺された者たちの間に置かれている。
EZE 32:26 メシェク、トバルと、その大勢の民すべてもそこにいる。その墓は彼らの周囲にある。彼らは皆、割礼を受けておらず、剣で殺された者たちである。彼らは生ける者の地に恐怖をもたらした。
EZE 32:27 彼らは、武器を携えたままよみへ下り、剣を頭の下に置かれた、割礼を受けていない倒れた勇士たちと共に横たわることはない。彼らの不義はその骨の上にある。彼らは生ける者の地で、勇士たちの恐怖であったからである。
EZE 32:28 しかし、あなたは割礼を受けていない者たちの間で打ち砕かれ、剣で殺された者たちと共に横たわる。
EZE 32:29 エドム、その王たちとすべての君主もそこにいる。彼らは力を持っていたが、剣で殺された者たちと共に置かれている。彼らは割礼を受けていない者たち、穴に下る者たちと共に横たわる。
EZE 32:30 北のすべての君主と、シドン人すべてもそこにいる。彼らは殺された者たちと共に下った。彼らはその力によって恐怖をもたらしたが、恥を受けた。彼らは剣で殺された者たちと共に、割礼を受けないまま横たわり、穴に下る者たちと共に自分たちの恥を負っている。
EZE 32:31 ファラオは彼らを見て、自分の大勢の民すべてについて慰めを得る。ファラオとその全軍は剣で殺された」と主なる神は言われる。
EZE 32:32 「わたしは彼の恐怖を生ける者の地に置いた。ファラオとその大勢の民すべては、割礼を受けていない者たちの間で、剣で殺された者たちと共に横たわる」と主なる神は言われる。
EZE 33:1 主の言葉が私に臨んだ。
EZE 33:2 「人の子よ、あなたの民の子らに語り、彼らに言え。『わたしがある地に剣をもたらすとき、その地の民が自分たちの中から一人を選び、自分たちの見張り人としたとする。
EZE 33:3 その者が剣の来るのを見て角笛を吹き、民に警告したとき、
EZE 33:4 角笛の音を聞いても警告に注意せず、剣が来てその者を取り去ったなら、その血の責任はその人自身の頭にある。
EZE 33:5 彼は角笛の音を聞いたのに、警告を受け入れなかった。その血の責任は彼自身にある。しかし、警告を受け入れていたなら、自分の命を救えただろう。
EZE 33:6 しかし、見張り人が剣の来るのを見ても角笛を吹かず、民が警告を受けないまま、剣が来て彼らの中からだれかを取り去ったなら、その人は自分の不義のために取り去られる。しかし、わたしはその血の責任を見張り人の手に問う。』
EZE 33:7 人の子よ、わたしはあなたをイスラエルの家の見張り人とした。それゆえ、わたしの口から言葉を聞き、わたしに代わって彼らに警告せよ。
EZE 33:8 わたしが悪人に、『悪人よ、あなたは必ず死ぬ』と言うとき、あなたが悪人にその道から離れるよう警告するために語らないなら、その悪人は自分の不義のうちに死ぬ。しかし、わたしはその血の責任をあなたの手に問う。
EZE 33:9 しかし、あなたが悪人に、その道から離れるよう警告しても、彼がその道から離れないなら、彼は自分の不義のうちに死ぬ。しかし、あなたは自分の命を救った。
EZE 33:10 人の子よ、イスラエルの家に言え。『あなたがたは、「われわれの背きと罪がわれわれの上にあり、そのためにわれわれは衰え果てている。それなのに、どうして生きられるだろうか」と言っている。』
EZE 33:11 彼らに言え。『「わたしは生きている」と主なる神は言われる。「わたしは悪人の死を喜ばない。むしろ、悪人が自分の道から立ち返って生きることを喜ぶ。立ち返れ。あなたがたの悪い道から立ち返れ。イスラエルの家よ、なぜ死のうとするのか。」』
EZE 33:12 人の子よ、あなたの民の子らに言え。『義人の義も、彼が背いた日には彼を救わない。悪人の悪も、彼がその悪から立ち返った日には、そのために倒れることはない。また、義人も罪を犯した日には、自分の義によって生きることはできない。
EZE 33:13 わたしが義人に、「あなたは必ず生きる」と言っても、彼が自分の義に頼って不義を行うなら、彼の正しい行いは一つも覚えられない。彼は自分が行った不義のために死ぬ。
EZE 33:14 また、わたしが悪人に、「あなたは必ず死ぬ」と言っても、彼が自分の罪から立ち返り、公正で正しいことを行い、
EZE 33:15 担保を返し、奪ったものを償い、不義を行わず、命の掟に従って歩むなら、彼は必ず生き、死ぬことはない。
EZE 33:16 彼が犯した罪は一つも、彼に対して覚えられることはない。彼は公正で正しいことを行ったので、必ず生きる。
EZE 33:17 それでも、あなたの民の子らは、「主の道は公平ではない」と言う。しかし、公平でないのは彼らの道である。
EZE 33:18 義人が自分の義から離れて不義を行うなら、彼はそのために死ぬ。
EZE 33:19 悪人が自分の悪から離れ、公正で正しいことを行うなら、彼はそれによって生きる。
EZE 33:20 それでも、あなたがたは、「主の道は公平ではない」と言う。イスラエルの家よ、わたしはあなたがたを、それぞれの歩みに従って裁く。』」
EZE 33:21 私たちが捕囚となって第十二年の第十の月、その月の五日、エルサレムから逃れて来た者が私のもとに来て、「町は陥落しました」と言った。
EZE 33:22 逃れて来た者が到着する前の夕方、主の手が私の上にあった。主は、その者が朝、私のもとに来るまでに、私の口を開かれた。こうして私の口は開かれ、私はもはや口のきけない者ではなくなった。
EZE 33:23 主の言葉が私に臨んだ。
EZE 33:24 「人の子よ、イスラエルの地の廃墟に住む者たちは言っている。『アブラハムは一人だったが、この地を所有した。われわれは大勢いる。この地はわれわれの所有として与えられている。』
EZE 33:25 それゆえ、彼らに言え。『主なる神はこう言われる。「あなたがたは血のついたまま肉を食べ、偶像を仰ぎ見て、血を流している。それでも、この地を所有できるのか。
EZE 33:26 あなたがたは自分の剣を頼みとし、忌むべきことを行い、それぞれ隣人の妻を汚している。それでも、この地を所有できるのか。」』
EZE 33:27 あなたは彼らに言え。『主なる神はこう言われる。「わたしは生きている。廃墟にいる者たちは必ず剣に倒れる。野原にいる者は、野の動物に与えて食い尽くさせる。とりでや洞穴にいる者は、疫病で死ぬ。
EZE 33:28 わたしはこの地を荒れ果てた所、驚きの的とする。その力の誇りは終わり、イスラエルの山々は荒れ果て、通り過ぎる者もいなくなる。
EZE 33:29 彼らが行ったすべての忌むべき行いのために、わたしがこの地を荒れ果てた所、驚きの的とするとき、彼らは、わたしが主であることを知る。」』
EZE 33:30 人の子よ、あなたの民の子らは、城壁のそばや家々の戸口であなたについて語り、互いに、自分の兄弟に言っている。『さあ、主から出る言葉が何であるか、聞きに行こう。』
EZE 33:31 彼らは民が集まって来るようにあなたのもとへ来て、わたしの民のようにあなたの前に座り、あなたの言葉を聞く。しかし、それを行わない。彼らは口では愛を語るが、その心は不正な利益を追い求めている。
EZE 33:32 見よ、あなたは彼らにとって、美しい声を持ち、楽器を巧みに奏でる者が歌う、愛らしい歌のようである。彼らはあなたの言葉を聞くが、それを行わない。
EZE 33:33 これが実現するとき、見よ、それは来る。そのとき、彼らは、自分たちの中に預言者がいたことを知る。」
EZE 34:1 主の言葉が私に臨んだ。
EZE 34:2 「人の子よ、イスラエルの羊飼いたちに対して預言せよ。預言して、その羊飼いたちに言え。『主なる神はこう言われる。「自分自身を養うイスラエルの羊飼いたちに災いあれ。羊飼いは羊を養うべきではないか。
EZE 34:3 あなたがたは脂肪を食べ、羊毛を身にまとい、肥えたものを殺す。しかし、羊を養わない。
EZE 34:4 弱ったものを強めず、病んだものを癒やさず、傷ついたものを包まず、追いやられたものを連れ戻さず、失われたものを捜さなかった。かえって、力と厳しさをもって彼らを支配した。
EZE 34:5 羊飼いがいなかったので、羊は散らされた。彼らは野のすべての動物の餌となり、散らされた。
EZE 34:6 わたしの羊は、すべての山と、すべての高い丘をさまよった。わたしの羊は全地の表に散らされたが、捜す者も、探し求める者もいなかった。」
EZE 34:7 それゆえ、羊飼いたちよ、主の言葉を聞け。
EZE 34:8 「わたしは生きている」と主なる神は言われる。「羊飼いがいなかったために、わたしの羊は獲物となり、野のすべての動物の餌となった。わたしの羊飼いたちは、わたしの羊を捜さず、自分自身を養い、わたしの羊を養わなかった。」
EZE 34:9 それゆえ、羊飼いたちよ、主の言葉を聞け。
EZE 34:10 主なる神はこう言われる。「見よ、わたしは羊飼いたちに立ち向かう。わたしは彼らの手にわたしの羊の責任を問い、彼らに羊を養うことをやめさせる。羊飼いたちは、もはや自分自身を養うことはない。わたしは羊を彼らの口から救い出し、彼らの餌とならないようにする。」
EZE 34:11 主なる神はこう言われる。「見よ、わたし自身が、わたしの羊を捜し、探し求める。
EZE 34:12 羊飼いが、散らされた羊の中にいる日に自分の群れを捜し出すように、わたしも自分の羊を捜し出す。雲と深い闇の日に散らされたすべての場所から、彼らを救い出す。
EZE 34:13 わたしは彼らを諸民族の中から連れ出し、国々から集め、自分たちの地へ導き入れる。イスラエルの山々、水路のそば、この地の人の住むすべての所で彼らを養う。
EZE 34:14 良い牧草地で彼らを養い、イスラエルの高い山々に彼らの囲いを置く。彼らはそこで良い囲いの中に伏し、イスラエルの山々の豊かな牧草地で養われる。
EZE 34:15 わたし自身が、わたしの羊の羊飼いとなり、彼らを伏させる」と主なる神は言われる。
EZE 34:16 「わたしは失われたものを捜し、追いやられたものを連れ戻し、傷ついたものを包み、病んだものを強める。しかし、肥えたものと強いものを滅ぼす。わたしは公正をもって彼らを養う。」
EZE 34:17 わたしの群れよ、あなたがたについて主なる神はこう言われる。「見よ、わたしは羊と羊の間、雄羊と雄やぎの間を裁く。
EZE 34:18 良い牧草地で草を食べたうえに、残った牧草を足で踏みつけるのは、あなたがたにとって小さなことなのか。澄んだ水を飲んだうえに、残った水を足で濁らせなければならないのか。
EZE 34:19 わたしの羊は、あなたがたが足で踏みつけたものを食べ、あなたがたが足で濁らせたものを飲んでいる。」
EZE 34:20 それゆえ、主なる神は彼らにこう言われる。「見よ、わたし自身が、肥えた羊と痩せた羊との間を裁く。
EZE 34:21 あなたがたは脇腹と肩で押し、角で弱ったものを突いて、ついには彼らを外へ散らした。
EZE 34:22 それゆえ、わたしは自分の群れを救う。彼らはもはや獲物とはならない。わたしは羊と羊との間を裁く。
EZE 34:23 わたしは彼らの上に一人の羊飼い、わたしのしもべダビデを立てる。彼は彼らを養う。彼が彼らを養い、彼らの羊飼いとなる。
EZE 34:24 主であるわたしが彼らの神となり、わたしのしもべダビデが彼らの中で君主となる。主であるわたしが語った。
EZE 34:25 わたしは彼らと平和の契約を結び、凶暴な獣をこの地から絶やす。彼らは荒野に安心して住み、森の中で眠る。
EZE 34:26 わたしは彼らと、わたしの丘の周囲の地を祝福とする。季節に応じて雨を降らせる。それは祝福の雨となる。
EZE 34:27 野の木は実を結び、地は産物を生じる。彼らは自分たちの地に安心して住む。わたしが彼らのくびきの横木を折り、彼らを奴隷にした者たちの手から救い出すとき、彼らは、わたしが主であることを知る。
EZE 34:28 彼らはもはや諸国の獲物とならず、地の動物に食い尽くされることもない。彼らは安心して住み、だれも彼らを恐れさせない。
EZE 34:29 わたしは彼らのために名高い植え場を設ける。彼らはもはやこの地で飢饉に食い尽くされず、諸国からの辱めを受けることもない。
EZE 34:30 彼らは、主であるわたし、彼らの神が彼らと共におり、彼ら、イスラエルの家がわたしの民であることを知る」と主なる神は言われる。
EZE 34:31 「あなたがたはわたしの羊、わたしの牧草地の羊である。あなたがたは人であり、わたしはあなたがたの神である」と主なる神は言われる。』」
EZE 35:1 さらに、主の言葉が私に臨んだ。
EZE 35:2 「人の子よ、セイル山に顔を向け、これに対して預言せよ。
EZE 35:3 これに言え。『主なる神はこう言われる。「セイル山よ、見よ、わたしはあなたに立ち向かう。わたしはあなたに向かって手を伸ばし、あなたを荒れ果てた所とし、驚きの的とする。
EZE 35:4 わたしはあなたの町々を廃墟とし、あなたは荒れ果てる。そのとき、あなたは、わたしが主であることを知る。
EZE 35:5 あなたは永遠の敵意を抱き、イスラエルの子らが災難に遭った時、終わりの不義の時に、彼らを剣の力に渡した。
EZE 35:6 それゆえ、わたしは生きている」と主なる神は言われる。「わたしはあなたを血に定め、血があなたを追う。あなたは血を憎まなかったので、血があなたを追う。
EZE 35:7 わたしはセイル山を荒れ果てた所、驚きの的とし、そこを行き来する者を断ち切る。
EZE 35:8 わたしはその山々を殺された者で満たす。剣で殺された者たちは、あなたの丘、谷、すべての水路に倒れる。
EZE 35:9 わたしはあなたを永遠に荒れ果てた所とする。あなたの町々には人が住まなくなる。そのとき、あなたがたは、わたしが主であることを知る。
EZE 35:10 あなたは、『この二つの国民と二つの国は私のものとなる。われわれがそれを所有する』と言った。しかし、そこには主がおられた。
EZE 35:11 それゆえ、わたしは生きている」と主なる神は言われる。「あなたが彼らを憎み、怒りとねたみを示したように、わたしもあなたを扱う。わたしがあなたを裁くとき、彼らの中で自分を知らせる。
EZE 35:12 あなたは、主であるわたしが、イスラエルの山々に向かって語ったあなたのすべての侮辱を聞いたことを知る。あなたは、『それらは荒れ果てた。食い尽くすためにわれわれに与えられた』と言った。
EZE 35:13 あなたがたは口をもってわたしに向かって高ぶり、わたしに逆らう言葉を増し加えた。わたしはそれを聞いた。」
EZE 35:14 主なる神はこう言われる。「全地が喜ぶとき、わたしはあなたを荒れ果てさせる。
EZE 35:15 イスラエルの家の相続地が荒れ果てたとき、あなたが喜んだように、わたしもあなたを同じように扱う。セイル山とエドム全土は、ことごとく荒れ果てる。そのとき、彼らは、わたしが主であることを知る。」』」
EZE 36:1 「人の子よ、イスラエルの山々に向かって預言し、こう言え。『イスラエルの山々よ、主の言葉を聞け。
EZE 36:2 主なる神はこう言われる。「敵があなたがたに向かって、『ああ、思いどおりだ。昔からの高き所は、われわれの所有となった』と言った。」』
EZE 36:3 それゆえ、預言して言え。『主なる神はこう言われる。「彼らはあなたがたを荒れ果てさせ、四方からのみ尽くし、残された諸国の所有物にしようとした。あなたがたは人々の口に上り、民の悪評の的となった。」
EZE 36:4 それゆえ、イスラエルの山々よ、主なる神の言葉を聞け。主なる神は、山々と丘、水の流れる谷と低地、荒れ果てた廃墟と見捨てられた町々、すなわち周囲に残された諸国の略奪物となり、あざけりとなった所にこう言われる。
EZE 36:5 それゆえ、主なる神はこう言われる。「わたしは、ねたみの火のうちに、残された諸国とエドム全土に向かって語った。彼らは心から喜び、心の底からの侮りをもって、わたしの地を自分たちの所有とし、略奪物にしようとした。」』
EZE 36:6 それゆえ、イスラエルの地について預言し、山々と丘、水の流れる谷と低地に言え。『主なる神はこう言われる。「見よ、あなたがたが諸国の辱めを負ったので、わたしはねたみと憤りのうちに語った。」
EZE 36:7 それゆえ、主なる神はこう言われる。「わたしは誓った。あなたがたの周囲にいる諸国は、必ず自分たちの辱めを負う。
EZE 36:8 しかし、イスラエルの山々よ、あなたがたは枝を伸ばし、わたしの民イスラエルのために実を結ぶ。彼らが帰って来る時が近いからである。
EZE 36:9 見よ、わたしはあなたがたの味方である。わたしはあなたがたに心を向ける。あなたがたは耕され、種をまかれる。
EZE 36:10 わたしはあなたがたの上に人を増やす。イスラエルの全家、そのすべてを増やす。町々には人が住み、廃墟は建て直される。
EZE 36:11 わたしはあなたがたの上に人と動物を増やす。彼らは増え、実り豊かになる。わたしは、以前のようにあなたがたに人を住まわせ、初めのころよりも良くする。そのとき、あなたがたは、わたしが主であることを知る。
EZE 36:12 わたしは人々、すなわち、わたしの民イスラエルをあなたがたの上に歩ませる。彼らはあなたがたを所有し、あなたがたは彼らの相続地となる。あなたがたは二度と彼らから子を奪わない。」
EZE 36:13 主なる神はこう言われる。「人々はあなたがたに、『あなたは人を食い尽くし、自分の国民から子を奪ってきた』と言っている。
EZE 36:14 それゆえ、あなたはもはや人を食い尽くさず、自分の国民から子を奪うこともない」と主なる神は言われる。
EZE 36:15 「わたしは、あなたに諸国からの辱めを二度と聞かせない。あなたは諸民族からのそしりを二度と負わず、自分の国民を二度とつまずかせない」と主なる神は言われる。』」
EZE 36:16 さらに、主の言葉が私に臨んだ。
EZE 36:17 「人の子よ、イスラエルの家が自分たちの地に住んでいたとき、彼らはその歩みと行いによって地を汚した。わたしの前では、彼らの歩みは月経による女の汚れのようであった。
EZE 36:18 それゆえ、彼らがその地で流した血と、その偶像によって地を汚したことのために、わたしは彼らの上に憤りを注いだ。
EZE 36:19 わたしは彼らを諸国の間に散らし、国々の中に追い散らした。彼らの歩みと行いに従って彼らを裁いた。
EZE 36:20 彼らが行った諸国で、彼らはわたしの聖なる名を汚した。人々が彼らについて、『この者たちは主の民でありながら、主の地を離れた』と言ったからである。
EZE 36:21 しかし、わたしは、イスラエルの家が行った諸国の中で汚した、わたしの聖なる名を惜しんだ。
EZE 36:22 それゆえ、イスラエルの家に言え。『主なる神はこう言われる。「イスラエルの家よ、わたしがこれを行うのは、あなたがたのためではない。あなたがたが行った諸国の中で汚した、わたしの聖なる名のためである。
EZE 36:23 わたしは、諸国の中で汚されたわたしの大いなる名、あなたがたが彼らの中で汚した名を聖なるものとする。わたしが諸国の目の前で、あなたがたのうちに自らが聖なる者であることを示すとき、彼らは、わたしが主であることを知る」と主なる神は言われる。
EZE 36:24 わたしはあなたがたを諸国の中から取り、すべての国々から集め、あなたがた自身の地へ連れて行く。
EZE 36:25 わたしは清い水をあなたがたの上に振りかける。あなたがたは清くなる。わたしは、あなたがたのすべての汚れと、すべての偶像からあなたがたを清める。
EZE 36:26 わたしはあなたがたに新しい心を与え、あなたがたのうちに新しい霊を置く。あなたがたの肉体から石の心を取り除き、肉の心を与える。
EZE 36:27 わたしはあなたがたのうちにわたしの霊を置き、わたしの掟に従って歩ませる。あなたがたはわたしの定めを守り、それを行う。
EZE 36:28 あなたがたは、わたしがあなたがたの先祖に与えた地に住む。あなたがたはわたしの民となり、わたしはあなたがたの神となる。
EZE 36:29 わたしはあなたがたを、すべての汚れから救う。わたしは穀物を呼び寄せて増やし、あなたがたの上に飢饉をもたらさない。
EZE 36:30 わたしは木の実と畑の産物を増やす。あなたがたが諸国の間で、飢饉による辱めを二度と受けないためである。
EZE 36:31 そのとき、あなたがたは自分たちの悪い歩みと、良くない行いを思い出し、自分たちの不義と忌むべき行いのために、自分自身を忌み嫌う。
EZE 36:32 わたしがこれを行うのは、あなたがたのためではない」と主なる神は言われる。「そのことを知れ。イスラエルの家よ、自分たちの歩みを恥じ、辱められよ。
EZE 36:33 主なる神はこう言われる。わたしがあなたがたをすべての不義から清める日に、町々に人を住まわせ、廃墟を建て直す。
EZE 36:34 荒れ果てていた地は、通り過ぎるすべての者の目に荒れ地と見えていたが、耕されるようになる。
EZE 36:35 人々は、『荒れ果てていたこの地は、エデンの園のようになった。廃墟となり、荒れ果て、破壊されていた町々は、城壁で囲まれ、人が住んでいる』と言う。
EZE 36:36 そのとき、あなたがたの周囲に残された諸国は、主であるわたしが、破壊された所を建て直し、荒れ果てていた所に植えたことを知る。主であるわたしが語り、それを行う。
EZE 36:37 主なる神はこう言われる。このことについても、わたしはイスラエルの家の願いを聞き入れ、彼らのために行う。わたしは彼らを、羊の群れのように増やす。
EZE 36:38 いけにえの羊の群れのように、定められた祭りの時のエルサレムの羊の群れのように、廃墟となった町々は人の群れで満ちる。そのとき、彼らは、わたしが主であることを知る。』」
EZE 37:1 主の手が私の上にあり、主の霊によって私を連れ出し、谷のただ中に降ろされた。そこは骨で満ちていた。
EZE 37:2 主は私をそれらの骨の周りに歩き回らせた。見よ、谷の平地には非常に多くの骨があり、見よ、それらはすっかり乾いていた。
EZE 37:3 主は私に言われた。「人の子よ、これらの骨は生き返ることができるか。」 私は答えた。「主なる神よ、あなたがご存じです。」
EZE 37:4 すると、主は私に言われた。「これらの骨に向かって預言し、言え。『乾いた骨よ、主の言葉を聞け。
EZE 37:5 主なる神はこれらの骨にこう言われる。「見よ、わたしはあなたがたの中に息を入れる。あなたがたは生きる。
EZE 37:6 わたしはあなたがたに筋を付け、肉を生じさせ、皮膚で覆い、あなたがたの中に息を入れる。あなたがたは生きる。そのとき、あなたがたは、わたしが主であることを知る。」』」
EZE 37:7 そこで私は、命じられたとおりに預言した。私が預言していると、音がした。見よ、地響きが起こり、骨と骨が互いにつながった。
EZE 37:8 私が見ると、見よ、それらに筋が付き、肉が生じ、その上を皮膚が覆った。しかし、その中には息がなかった。
EZE 37:9 そのとき、主は私に言われた。「風に預言せよ。人の子よ、預言して風に言え。『主なる神はこう言われる。「息よ、四方の風から来い。この殺された者たちに吹きつけ、彼らを生かせ。」』」
EZE 37:10 そこで私は、命じられたとおりに預言した。すると、息が彼らの中に入り、彼らは生きて、自分の足で立った。非常に大きな軍勢であった。
EZE 37:11 そのとき、主は私に言われた。「人の子よ、これらの骨はイスラエルの全家である。見よ、彼らは言っている。『われわれの骨は乾き、望みは失われた。われわれは完全に断ち切られた。』
EZE 37:12 それゆえ、預言して彼らに言え。『主なる神はこう言われる。「見よ、わたしの民よ、わたしはあなたがたの墓を開き、墓からあなたがたを上らせ、イスラエルの地へ連れて行く。
EZE 37:13 わたしの民よ、わたしがあなたがたの墓を開き、墓からあなたがたを上らせるとき、あなたがたは、わたしが主であることを知る。
EZE 37:14 わたしはあなたがたのうちにわたしの霊を置く。あなたがたは生きる。わたしはあなたがたを自分たちの地に置く。そのとき、あなたがたは、主であるわたしが語り、それを行ったことを知る」と主は言われる。』」
EZE 37:15 再び、主の言葉が私に臨んだ。
EZE 37:16 「人の子よ、一本の木を取り、その上に、『ユダと、その仲間であるイスラエルの子らのために』と書け。次にもう一本の木を取り、その上に、『ヨセフ、すなわちエフライムの木と、その仲間であるイスラエルの全家のために』と書け。
EZE 37:17 それらを互いにつなぎ合わせて、一本の木とせよ。それらがあなたの手の中で一つになるようにせよ。
EZE 37:18 あなたの民の子らがあなたに、『これらが何を意味するのか、われわれに教えてくれないか』と言うとき、
EZE 37:19 彼らに言え。『主なる神はこう言われる。「見よ、わたしはエフライムの手にあるヨセフの木と、その仲間であるイスラエルの諸部族を取り、ユダの木と合わせて一本の木とする。それらはわたしの手の中で一つになる。
EZE 37:20 あなたが文字を書いた木は、彼らの目の前であなたの手にある。」』
EZE 37:21 彼らに言え。『主なる神はこう言われる。「見よ、わたしはイスラエルの子らを、彼らが行った諸国の中から取り出し、四方から集め、自分たちの地へ連れて行く。
EZE 37:22 わたしはその地、イスラエルの山々で、彼らを一つの国民とする。一人の王が彼らすべての王となる。彼らは二度と二つの国民とはならず、二度と二つの王国に分かれることもない。
EZE 37:23 彼らは二度と、偶像、忌まわしいもの、どのような背きによっても自分を汚さない。わたしは、彼らが罪を犯したすべての住まいから彼らを救い出し、清める。彼らはわたしの民となり、わたしは彼らの神となる。
EZE 37:24 わたしのしもべダビデが彼らの王となる。彼らすべてに一人の羊飼いがいる。彼らはわたしの定めに従って歩み、わたしの掟を守り、それを行う。
EZE 37:25 彼らは、わたしがしもべヤコブに与えた地、あなたがたの先祖が住んでいた地に住む。彼らとその子どもたち、その子どもたちの子どもも、そこに永遠に住む。わたしのしもべダビデが永遠に彼らの君主となる。
EZE 37:26 わたしは彼らと平和の契約を結ぶ。それは彼らとの永遠の契約となる。わたしは彼らをそこに置いて増やし、わたしの聖所を永遠に彼らの中に置く。
EZE 37:27 わたしの幕屋も彼らと共にある。わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となる。
EZE 37:28 わたしの聖所が永遠に彼らの中にあるとき、諸国は、主であるわたしがイスラエルを聖別する者であることを知る。」』」
EZE 38:1 主の言葉が私に臨んだ。
EZE 38:2 「人の子よ、マゴグの地のゴグ、ロシュ、メシェク、トバルの君主に顔を向け、彼に対して預言せよ。
EZE 38:3 こう言え。『主なる神はこう言われる。「ロシュ、メシェク、トバルの君主ゴグよ、見よ、わたしはあなたに立ち向かう。
EZE 38:4 わたしはあなたの向きを変えさせ、あなたのあごに鉤を掛け、あなたとその全軍を連れ出す。馬と騎兵、完全に武装したすべての者、小盾と大盾を持つ大軍、剣を取るすべての者を連れ出す。
EZE 38:5 彼らと共に、ペルシア、エチオピア、プテがいる。彼らは皆、盾と兜を身に着けている。
EZE 38:6 ゴメルとその全軍、北の果てにいるトガルマの家とその全軍、さらに多くの民があなたと共にいる。
EZE 38:7 備えよ。あなたと、あなたのもとに集まったすべての軍勢は備えを整え、彼らの守り手となれ。
EZE 38:8 多くの日の後、あなたは召集される。後の年月に、あなたは剣から回復した地へ行く。そこは、多くの民の中から集められた者たちが住むイスラエルの山々であり、長い間、絶えず荒れ果てていた。しかし、その民は諸民族の中から連れ出され、皆、安心して住んでいる。
EZE 38:9 あなたは攻め上り、暴風のように来る。あなたとその全軍、あなたと共にいる多くの民は、地を覆う雲のようになる。」
EZE 38:10 主なる神はこう言われる。「その日、あなたの心にさまざまな考えが浮かび、あなたは悪い計画を企てる。
EZE 38:11 あなたは言う。『私は城壁のない村々の地へ攻め上ろう。平穏に、安心して住んでいる者たちの所へ行こう。彼らは皆、城壁もかんぬきも門もない所に住んでいる。
EZE 38:12 略奪物を奪い、獲物を取るために行こう。人が住むようになった廃墟に手を向け、諸国の中から集められ、家畜と財産を得て、地の中心に住む民を襲おう。』
EZE 38:13 シェバ、デダン、タルシシュの商人たちと、そのすべての若い獅子は、あなたに尋ねる。『あなたは略奪物を奪うために来たのか。獲物を取るために軍勢を集めたのか。銀と金を運び去り、家畜と財産を奪い、大いなる略奪を行うためか。』」』
EZE 38:14 それゆえ、人の子よ、預言してゴグに言え。『主なる神はこう言われる。「わたしの民イスラエルが安心して住むその日、あなたはそのことを知るのではないか。
EZE 38:15 あなたは自分の場所、北の果てから、多くの民と共に来る。彼らは皆、馬に乗る者で、大きな集団、強大な軍勢である。
EZE 38:16 あなたは地を覆う雲のように、わたしの民イスラエルに攻め上る。終わりの日々に、わたしはあなたをわたしの地に攻め来させる。ゴグよ、わたしは諸国の目の前で、あなたを通して自らが聖なる者であることを示す。そのとき、諸国はわたしを知る。」
EZE 38:17 主なる神はこう言われる。「あなたは、わたしが昔、わたしのしもべであるイスラエルの預言者たちを通して語った者ではないか。彼らは当時、長年にわたって、わたしがあなたを彼らに攻め来させると預言した。
EZE 38:18 ゴグがイスラエルの地に攻め来るその日、わたしの鼻には憤りが燃え上がる」と主なる神は言われる。
EZE 38:19 「わたしは、ねたみと燃える憤りのうちに語った。その日、イスラエルの地に大きな揺れが必ず起こる。
EZE 38:20 海の魚、空の鳥、野の動物、地を這うすべてのもの、地の表にいるすべての人は、わたしの前で震える。山々は崩れ、急斜面は崩れ落ち、すべての城壁は地に倒れる。
EZE 38:21 わたしは、わたしのすべての山々で、ゴグに向かって剣を呼び寄せる」と主なる神は言われる。「人は皆、兄弟に向かって剣を振るう。
EZE 38:22 わたしは疫病と流血をもって彼を裁く。彼とその全軍、彼と共にいる多くの民の上に、豪雨、大粒の雹、火、硫黄を降らせる。
EZE 38:23 わたしは自分を大いなる者として示し、自らが聖なる者であることを示し、多くの国々の目の前で自分を知らせる。そのとき、彼らは、わたしが主であることを知る。」』」
EZE 39:1 「人の子よ、ゴグに対して預言し、言え。『主なる神はこう言われる。「ロシュ、メシェク、トバルの君主ゴグよ、見よ、わたしはあなたに立ち向かう。
EZE 39:2 わたしはあなたの向きを変えさせ、導き、北の果てから攻め上らせ、イスラエルの山々へ連れて来る。
EZE 39:3 わたしはあなたの左手から弓を打ち落とし、右手から矢を落とす。
EZE 39:4 あなたはイスラエルの山々に倒れる。あなたとその全軍、あなたと共にいる民も倒れる。わたしはあなたを、あらゆる種類の猛禽と野の動物に与え、食い尽くさせる。
EZE 39:5 あなたは野原に倒れる。わたしが語った」と主なる神は言われる。
EZE 39:6 「わたしはマゴグと、島々に安心して住む者たちの上に火を送る。そのとき、彼らは、わたしが主であることを知る。
EZE 39:7 わたしは、わたしの民イスラエルの中で、わたしの聖なる名を知らせる。わたしの聖なる名を二度と汚させない。そのとき、諸国は、わたしが主であり、イスラエルの中にいる聖なる者であることを知る。
EZE 39:8 見よ、それは来て、必ず実現する」と主なる神は言われる。「これが、わたしの語った日である。
EZE 39:9 イスラエルの町々に住む者たちは出て行き、武器を燃料にして火をたく。小盾と大盾、弓と矢、棍棒と槍を燃やし、それらで七年間、火をたく。
EZE 39:10 彼らは野から薪を取らず、森から木を切り出すこともない。武器で火をたくからである。彼らは自分たちを略奪した者たちを略奪し、自分たちから奪った者たちから奪う」と主なる神は言われる。
EZE 39:11 「その日、わたしはイスラエルの中に、ゴグの墓地となる場所を与える。それは海の東にある、旅人が通る谷である。そこは旅人の通行を妨げる。人々はゴグとその大勢の民をそこに葬り、その場所を『ハモン・ゴグの谷』と呼ぶ。
EZE 39:12 イスラエルの家は、地を清めるために七か月かけて彼らを葬る。
EZE 39:13 この地の民は皆、彼らを葬る。それは、わたしが栄光を現す日に、彼らにとって名誉となる」と主なる神は言われる。
EZE 39:14 「彼らは、この地を絶えず巡回する者たちを任命する。その者たちは、地を清めるため、地の表に残っている者を葬る者たちと共に巡回する。七か月が終わると、彼らは捜索を始める。
EZE 39:15 この地を行き巡る者たちは巡回し、だれかが人の骨を見つけると、そのそばに目印を立てる。埋葬する者たちがそれをハモン・ゴグの谷に葬るまで、そのままにする。
EZE 39:16 町の名もハモナと呼ばれる。こうして、彼らは地を清める。」』
EZE 39:17 人の子よ、主なる神はこう言われる。『あらゆる種類の鳥と、野のすべての動物に言え。「集まり、来い。わたしがあなたがたのためにささげるいけにえ、イスラエルの山々での大いなるいけにえの所へ、四方から集まれ。そこで肉を食べ、血を飲め。
EZE 39:18 あなたがたは勇士たちの肉を食べ、地の君主たちの血を飲む。それは雄羊、子羊、雄やぎ、雄牛であり、すべてバシャンの肥えた家畜である。
EZE 39:19 あなたがたは、わたしがあなたがたのためにささげたいけにえから、満腹になるまで脂肪を食べ、酔うまで血を飲む。
EZE 39:20 あなたがたは、わたしの食卓で、馬、戦車兵、勇士、すべての戦士を食べて満腹になる」と主なる神は言われる。』
EZE 39:21 わたしは諸国の間に自分の栄光を置く。すべての国々は、わたしが行った裁きと、彼らの上に置いたわたしの手を見る。
EZE 39:22 その日から後、イスラエルの家は、わたしが主、彼らの神であることを知る。
EZE 39:23 諸国は、イスラエルの家が自分たちの不義のために捕囚となったことを知る。彼らがわたしに背いたので、わたしは彼らから顔を隠し、敵の手に渡した。それで、彼らは皆、剣に倒れた。
EZE 39:24 わたしは彼らの汚れと背きに従って彼らを扱い、彼らから顔を隠した。
EZE 39:25 それゆえ、主なる神はこう言われる。『今、わたしはヤコブを捕囚から連れ戻し、イスラエルの全家をあわれむ。わたしはわたしの聖なる名のために熱情を燃やす。
EZE 39:26 彼らが自分たちの地に安心して住み、だれも彼らを恐れさせないとき、彼らは自分たちの恥と、わたしに背いて犯したすべての背きを忘れる。
EZE 39:27 わたしが彼らを諸民族の中から連れ戻し、敵の国々から集め、多くの国々の目の前で、彼らのうちに自らが聖なる者であることを示すとき、
EZE 39:28 彼らは、わたしが主、彼らの神であることを知る。わたしが彼らを諸国の中へ捕囚として送った後、自分たちの地に集め、そこに捕らわれた者を一人も残さないからである。
EZE 39:29 わたしは二度と彼らから顔を隠さない。わたしの霊をイスラエルの家の上に注いだからである』と主なる神は言われる。」
EZE 40:1 私たちが捕囚となって第二十五年、年の初め、その月の十日、町が打たれてから第十四年の、まさにその日、主の手が私の上にあり、主は私をそこへ連れて行かれた。
EZE 40:2 神の幻のうちに、主は私をイスラエルの地へ連れて行き、非常に高い山の上に降ろされた。その南側には、町の建物のようなものがあった。
EZE 40:3 主が私をそこへ連れて行かれると、見よ、青銅のような姿をした一人の人がいた。その手には亜麻のひもと測り竿があり、門の所に立っていた。
EZE 40:4 その人は私に言った。「人の子よ、目で見、耳で聞き、わたしがあなたに示すことをすべて心に留めよ。あなたはそれらを示されるために、ここへ連れて来られた。あなたが見るすべてのことをイスラエルの家に告げよ。」
EZE 40:5 見よ、宮の外側を壁が取り囲んでいた。その人の手には、通常の一キュビトに一手幅を加えた長さを一キュビトとする、六キュビト の測り竿があった。彼が壁を測ると、厚さは一竿、高さも一竿であった。
EZE 40:6 それから彼は東を向いている門へ行き、その階段を上った。門の敷居を測ると、幅は一竿であり、もう一方の敷居も幅一竿であった。
EZE 40:7 それぞれの詰め所は長さ一竿、幅一竿で、詰め所と詰め所の間は五キュビトであった。宮に面する門の前廊のそばにある敷居は一竿であった。
EZE 40:8 彼はまた、宮に面する門の前廊を測ると、一竿であった。
EZE 40:9 それから門の前廊を測ると八キュビト、その脇柱は二キュビトであった。門の前廊は宮に面していた。
EZE 40:10 東の門の詰め所は、こちら側に三つ、あちら側に三つあった。三つとも同じ寸法であり、脇柱もこちら側とあちら側で同じ寸法であった。
EZE 40:11 彼が門口の幅を測ると十キュビト、門の長さは十三キュビトであった。
EZE 40:12 詰め所の前には、こちら側に一キュビトの仕切りがあり、あちら側にも一キュビトの仕切りがあった。詰め所は、こちら側もあちら側も六キュビトであった。
EZE 40:13 彼が一方の詰め所の屋根から、向かい側の詰め所の屋根まで門を測ると、幅は二十五キュビトで、入口と入口が向かい合っていた。
EZE 40:14 また、彼は脇柱を六十キュビトとした。門の周囲の庭は脇柱まで達していた。
EZE 40:15 入口にある門の前面から、門の内側の前廊の前面までは五十キュビトであった。
EZE 40:16 詰め所と、門の内側にあるその脇柱の周囲には格子窓があり、アーチにも同じように窓があった。窓は周囲で内側を向き、それぞれの脇柱には、なつめやしの木が彫られていた。
EZE 40:17 それから彼は私を外庭へ連れて行った。見よ、庭の周囲には部屋があり、石畳が造られていた。石畳の上には三十の部屋があった。
EZE 40:18 石畳は門の両側にあり、門の長さに対応していた。これが下の石畳であった。
EZE 40:19 それから彼は、下の門の前面から内庭の外側の前面までの幅を測ると、東側も北側も百キュビトであった。
EZE 40:20 彼は、北を向いている外庭の門の長さと幅を測った。
EZE 40:21 その詰め所は、こちら側に三つ、あちら側に三つあった。その脇柱とアーチは最初の門と同じ寸法で、長さは五十キュビト、幅は二十五キュビトであった。
EZE 40:22 その窓、アーチ、なつめやしの木は、東を向いている門と同じ寸法であった。七段の階段を上ってその門へ行き、そのアーチは階段の前にあった。
EZE 40:23 内庭には、北側と東側で、それぞれ外庭の門と向かい合う門があった。彼が門から門まで測ると、百キュビトであった。
EZE 40:24 彼は私を南へ導いた。見よ、南を向く門があった。彼がその脇柱とアーチを測ると、これまでと同じ寸法であった。
EZE 40:25 その門とアーチの周囲には、ほかの窓と同じような窓があった。長さは五十キュビト、幅は二十五キュビトであった。
EZE 40:26 そこへ上るには七段の階段があり、そのアーチは階段の前にあった。脇柱には、こちら側に一本、あちら側に一本、なつめやしの木が彫られていた。
EZE 40:27 内庭にも南を向く門があった。彼が南に向かって門から門まで測ると、百キュビトであった。
EZE 40:28 それから彼は南の門を通って、私を内庭へ連れて行った。彼が南の門を測ると、これまでと同じ寸法であった。
EZE 40:29 その詰め所、脇柱、アーチも同じ寸法であった。その門とアーチの周囲には窓があった。門の長さは五十キュビト、幅は二十五キュビトであった。
EZE 40:30 周囲にはアーチがあり、長さ二十五キュビト、幅五キュビトであった。
EZE 40:31 そのアーチは外庭に面していた。脇柱には、なつめやしの木が彫られていた。そこへ上る階段は八段であった。
EZE 40:32 それから彼は私を、東側の内庭へ連れて行った。彼が門を測ると、これまでと同じ寸法であった。
EZE 40:33 その詰め所、脇柱、アーチも同じ寸法であった。その門とアーチの周囲には窓があった。門の長さは五十キュビト、幅は二十五キュビトであった。
EZE 40:34 そのアーチは外庭に面していた。こちら側とあちら側の脇柱には、なつめやしの木が彫られていた。そこへ上る階段は八段であった。
EZE 40:35 それから彼は私を北の門へ連れて行き、これまでと同じ寸法で測った。
EZE 40:36 その詰め所、脇柱、アーチがあり、その周囲には窓があった。門の長さは五十キュビト、幅は二十五キュビトであった。
EZE 40:37 その脇柱は外庭に面していた。こちら側とあちら側の脇柱には、なつめやしの木が彫られていた。そこへ上る階段は八段であった。
EZE 40:38 門の脇柱のそばには、入口のある部屋があった。そこで焼き尽くすささげ物を洗った。
EZE 40:39 門の前廊には、こちら側に二つ、あちら側に二つの台があった。その上で焼き尽くすささげ物、罪のきよめのささげ物、罪過のささげ物を屠った。
EZE 40:40 北の門の入口へ上って行く外側の一方には二つの台があり、門の前廊に属するもう一方にも二つの台があった。
EZE 40:41 門のそばには、こちら側に四つ、あちら側に四つ、合わせて八つの台があり、その上でいけにえを屠った。
EZE 40:42 焼き尽くすささげ物のために、切り石で造った台が四つあった。それぞれ長さ一キュビト半、幅一キュビト半、高さ一キュビトであった。その上に、焼き尽くすささげ物といけにえを屠るための道具を置いた。
EZE 40:43 手幅ほどの鉤が、内側の周囲に取り付けられていた。ささげ物の肉は台の上に置かれた。
EZE 40:44 内門の外側、内庭には、歌う者たちのための部屋があった。それは北の門のそばにあり、南を向いていた。東の門のそばにある一つの部屋は北を向いていた。
EZE 40:45 彼は私に言った。「南を向くこの部屋は、宮の務めを守る祭司たちのためである。
EZE 40:46 北を向く部屋は、祭壇の務めを守る祭司たちのためである。彼らはツァドクの子らであり、レビの子らの中から主に近づいて仕える者たちである。」
EZE 40:47 彼が庭を測ると、長さ百キュビト、幅百キュビトの正方形であった。祭壇は宮の前にあった。
EZE 40:48 それから彼は私を宮の前廊へ連れて行き、前廊の脇柱を測った。こちら側は五キュビト、あちら側も五キュビトであった。門の幅は、こちら側が三キュビト、あちら側も三キュビトであった。
EZE 40:49 前廊の長さは二十キュビト、幅は十一キュビトであった。人々は階段を上ってそこへ行った。脇柱のそばには、こちら側に一本、あちら側に一本の柱があった。
EZE 41:1 彼は私を本堂へ連れて行き、脇柱を測った。こちら側の幅は六キュビト、あちら側の幅も六キュビトで、それが幕屋の幅であった。
EZE 41:2 入口の幅は十キュビト、 入口の両側の壁は、それぞれ五キュビトであった。彼が本堂を測ると、長さは四十キュビト、幅は二十キュビトであった。
EZE 41:3 それから彼は内側へ入り、入口の脇柱を測ると、それぞれ二キュビトであった。入口部分の長さは六キュビト、その幅は七キュビトであった。
EZE 41:4 彼が本堂の奥にある部屋を測ると、長さは二十キュビト、幅も二十キュビトであった。彼は私に、「ここが至聖所である」と言った。
EZE 41:5 それから彼は宮の壁を測ると六キュビト、宮を四方から囲む各脇部屋の幅は四キュビトであった。
EZE 41:6 脇部屋は三階建てで、各階に三十室あり、上へ上へと重なっていた。宮の壁の周囲には脇部屋を支える段が設けられていたので、部屋の梁を宮の壁に差し込む必要はなかった。
EZE 41:7 脇部屋は上の階ほど広くなっていた。宮を囲む壁が上の階ほど狭くなっていたからである。そのため、宮は上に行くほど幅が広くなり、下の階から中の階を通って上の階へ上るようになっていた。
EZE 41:8 また、宮の周囲には高くなった基壇があるのが見えた。脇部屋の基礎は、長キュビト六キュビト、すなわち一竿分であった。
EZE 41:9 脇部屋の外壁の厚さは五キュビトであった。宮に属する脇部屋の外側には空き地が残されていた。
EZE 41:10 部屋と部屋との間には、宮を四方から囲む幅二十キュビトの空間があった。
EZE 41:11 脇部屋の戸口は残された空き地に面しており、一つは北向き、もう一つは南向きであった。周囲の空き地の幅は五キュビトであった。
EZE 41:12 西側の別区画に面する建物は、幅七十キュビトであった。その建物を囲む壁の厚さは五キュビト、建物の長さは九十キュビトであった。
EZE 41:13 彼が宮を測ると、長さは百キュビトであった。別区画と、その建物と壁を合わせた長さも百キュビトであった。
EZE 41:14 宮の東側の正面と別区画を合わせた幅も百キュビトであった。
EZE 41:15 彼が宮の背後にある別区画に面した建物と、その両側の回廊の長さを測ると、百キュビトであった。内側の宮と庭の前廊、
EZE 41:16 敷居、格子窓、三階にわたって周囲にある回廊は、敷居に面する所も含め、周囲を木で覆われていた。木の覆いは地面から窓まで達し、窓にも覆いがあった。
EZE 41:17 戸口の上から内側の宮まで、また外側も、内外の壁の周囲全体が、定められた寸法に従って造られていた。
EZE 41:18 そこにはケルビムとなつめやしの木が彫られていた。ケルブとケルブの間には、なつめやしの木が一本ずつあり、各ケルブには二つの顔があった。
EZE 41:19 一方には、なつめやしの木に向いた人の顔があり、もう一方には、なつめやしの木に向いた若い獅子の顔があった。宮の周囲全体がこのように造られていた。
EZE 41:20 地面から戸口の上まで、ケルビムとなつめやしの木が彫られていた。宮の壁はこのようになっていた。
EZE 41:21 本堂の脇柱は四角形であった。本堂の正面は、宮の正面と同じ外観であった。
EZE 41:22 祭壇は木で造られ、高さ三キュビト、長さ二キュビトであった。その四隅、土台、側面も木で造られていた。彼は私に、「これは主の前にある食卓である」と言った。
EZE 41:23 本堂と至聖所には、それぞれ二枚戸があった。
EZE 41:24 それぞれの戸には、回転する戸板が二枚ずつあった。一方の戸に二枚、もう一方の戸にも二枚であった。
EZE 41:25 本堂の戸には、壁に彫られたものと同じケルビムとなつめやしの木が彫られていた。外側の前廊の正面には木の敷居があった。
EZE 41:26 前廊の両側には格子窓となつめやしの木があった。宮の脇部屋と敷居も、このように造られていた。
EZE 42:1 それから彼は私を北の方へ、外庭に連れ出した。そして、別区画に面し、北側の建物にも面している部屋へ連れて行った。
EZE 42:2 北側の入口に面した部分は長さ百キュビト、 幅五十キュビトであった。
EZE 42:3 内庭に属する二十キュビトの空間と、外庭に属する石畳に面して、三階には回廊と回廊が向かい合っていた。
EZE 42:4 部屋の前には、内側に向かって幅十キュビトの通路があり、そこへ通じる道は幅一キュビトであった。部屋の戸口は北を向いていた。
EZE 42:5 上の部屋は狭かった。建物の回廊が、下の階や中の階よりも上の階の場所を多く占めていたからである。
EZE 42:6 部屋は三階建てであったが、庭の柱のような柱がなかった。そのため、上の階は地面から見て、下の階や中の階よりも奥に引っ込んでいた。
EZE 42:7 部屋の外側、外庭に面して部屋の前にある壁は、長さ五十キュビトであった。
EZE 42:8 外庭にある部屋の長さは五十キュビトであった。見よ、宮に面する部屋の長さは百キュビトであった。
EZE 42:9 これらの部屋の下には、外庭から部屋に入るための東側の入口があった。
EZE 42:10 庭の壁の厚みの中、東側の別区画と建物に面する所にも部屋があった。
EZE 42:11 その前の通路は、北側の部屋の通路と同じ外観であった。部屋の長さと幅は同じで、すべての出口、造り、戸口も同じであった。
EZE 42:12 南側の部屋の戸口と同じように、通路の先にも戸口があった。その通路は東側の壁の正面にあり、そこから部屋に入るようになっていた。
EZE 42:13 彼は私に言った。「別区画に面する北側の部屋と南側の部屋は聖なる部屋である。主に近づく祭司たちは、そこで最も聖なるものを食べる。そこに、最も聖なるもの、すなわち穀物のささげ物、罪のきよめのささげ物、罪過のささげ物を置く。この場所は聖なるものだからである。
EZE 42:14 祭司たちは聖所に入った後、務めのために着た衣服をそこで脱いで置くまでは、聖所から外庭へ出てはならない。それらの衣服は聖なるものだからである。それから別の衣服を着て、民のための場所に近づかなければならない。」
EZE 42:15 彼は内側の宮を測り終えると、東を向く門から私を連れ出し、その周囲全体を測った。
EZE 42:16 測り竿で東側を測ると、五百竿であった。
EZE 42:17 測り竿で北側を測ると、五百竿であった。
EZE 42:18 測り竿で南側を測ると、五百竿であった。
EZE 42:19 彼は西側に回り、測り竿で五百竿を測った。
EZE 42:20 彼は四方を測った。その周囲には壁があり、長さ五百キュビト、幅五百キュビトで、聖なるものと俗なるものとを分けていた。
EZE 43:1 その後、彼は私を東を向く門へ連れて行った。
EZE 43:2 見よ、イスラエルの神の栄光が東の方から来た。その声は大水のとどろきのようであり、地はその栄光に照らされた。
EZE 43:3 その幻の姿は、私が以前に見た幻の姿と同じであった。私が町を滅ぼすために来たときに見た幻のようであり、ケバル川のほとりで見た幻のようであった。私はひれ伏した。
EZE 43:4 主の栄光は、東を向く門を通って宮に入った。
EZE 43:5 霊が私を引き上げ、内庭へ連れて行った。見よ、主の栄光が宮に満ちていた。
EZE 43:6 私は宮の中から、だれかが私に語りかける声を聞いた。一人の人が私のそばに立っていた。
EZE 43:7 その方は私に言われた。「人の子よ、ここはわたしの王座の場所、わたしの足の裏を置く場所であり、わたしがイスラエルの子らの中に永遠に住む所である。イスラエルの家は、彼らもその王たちも、淫行や、彼らの高き所に置いた王たちの死体によって、わたしの聖なる名を二度と汚さない。
EZE 43:8 彼らは自分たちの敷居をわたしの敷居のそばに置き、自分たちの戸口の柱をわたしの戸口の柱のそばに置いた。わたしと彼らとの間には壁一枚しかなかった。彼らは行った忌むべきことによって、わたしの聖なる名を汚した。それゆえ、わたしは怒りのうちに彼らを滅ぼし尽くした。
EZE 43:9 今、彼らに淫行と王たちの死体をわたしから遠ざけさせよ。そうすれば、わたしは彼らの中に永遠に住む。
EZE 43:10 人の子よ、イスラエルの家にこの宮を示し、彼らに自分たちの不義を恥じさせ、その設計を測らせよ。
EZE 43:11 彼らが自分たちの行ったすべてのことを恥じるなら、宮の形、造り、出口、入口、全体の構造、すべての定め、すべての形、すべての律法を彼らに知らせよ。それを彼らの目の前に書き記し、彼らにそのすべての形とすべての定めを守り行わせよ。
EZE 43:12 これが宮の律法である。山の頂にあるその境界全体は、最も聖なる所となる。見よ、これが宮の律法である。
EZE 43:13 祭壇の寸法はキュビトによる。ここでの一キュビト は、通常の一キュビトに一手幅を加えた長さである。祭壇の土台は高さ一キュビト、幅一キュビトで、その縁の周囲には一スパン の縁取りがある。これが祭壇の台座である。
EZE 43:14 地面の土台から下の縁までは二キュビト、幅は一キュビトである。小さい縁から大きい縁までは四キュビト、幅は一キュビトである。
EZE 43:15 祭壇の上部は高さ四キュビトで、炉床から上に四本の角が伸びている。
EZE 43:16 炉床は長さ十二キュビト、幅十二キュビトで、四辺が正方形である。
EZE 43:17 大きい縁は長さ十四キュビト、幅十四キュビトで、四辺が正方形である。その周囲の縁取りは半キュビト、土台は周囲一キュビトである。階段は東を向く。」
EZE 43:18 彼は私に言った。「人の子よ、主なる神はこう言われる。『祭壇を造り、その上に焼き尽くすささげ物をささげ、血を振りかける日の、祭壇についての定めは次のとおりである。
EZE 43:19 わたしに近づいて仕える、ツァドクの子孫であるレビ人の祭司たちに、罪のきよめのささげ物として若い雄牛を与えよ』と主なる神は言われる。『
EZE 43:20 あなたはその血を取り、祭壇の四本の角、大きい縁の四隅、周囲の縁取りに塗れ。こうして祭壇を清め、そのために贖罪を行え。
EZE 43:21 また、罪のきよめのささげ物の雄牛を取り、聖所の外にある、宮の定められた場所で焼け。
EZE 43:22 二日目には、傷のない雄やぎを罪のきよめのささげ物としてささげよ。雄牛で清めたように、祭壇を清めなければならない。
EZE 43:23 清め終えたなら、傷のない若い雄牛と、群れの中から傷のない雄羊をささげよ。
EZE 43:24 それらを主の前に近づけよ。祭司たちはそれらに塩を振りかけ、主への焼き尽くすささげ物としてささげなければならない。
EZE 43:25 七日間、毎日、罪のきよめのささげ物として雄やぎを用意せよ。また、傷のない若い雄牛と、群れの中から傷のない雄羊も用意しなければならない。
EZE 43:26 七日間、彼らは祭壇のために贖罪を行い、それを清めなければならない。こうして祭壇を聖別する。
EZE 43:27 その日数を終えたなら、八日目以後、祭司たちはあなたがたの焼き尽くすささげ物と平和のささげ物を祭壇の上にささげる。そうすれば、わたしはあなたがたを受け入れる』と主なる神は言われる。」
EZE 44:1 それから彼は私を、東を向く聖所の外門へ戻した。その門は閉じられていた。
EZE 44:2 主は私に言われた。「この門は閉じたままにしておかなければならない。開いてはならず、だれもそこから入ってはならない。イスラエルの神、主がそこから入られたからである。それゆえ、門は閉じておかなければならない。
EZE 44:3 君主だけは、君主としてそこに座り、主の前でパンを食べることができる。彼は門の前廊を通って入り、同じ道を通って出なければならない。」
EZE 44:4 それから彼は北の門を通って、私を宮の前へ連れて行った。私が見ると、見よ、主の栄光が主の宮に満ちていた。そこで私はひれ伏した。
EZE 44:5 主は私に言われた。「人の子よ、主の宮のすべての定めとすべての律法について、わたしがあなたに告げるすべてのことを心に留め、目で見、耳で聞け。宮の入口と聖所のすべての出口をよく心に留めよ。
EZE 44:6 反逆する者たち、イスラエルの家に言え。『主なる神はこう言われる。「イスラエルの家よ、あなたがたのすべての忌むべき行いは、もう十分だ。
EZE 44:7 あなたがたは、心にも肉体にも割礼を受けていない異国人をわたしの聖所に入れ、わたしの家を汚した。あなたがたがわたしのパン、脂肪と血をささげたとき、彼らはわたしの聖所の中にいた。そのうえ彼らはわたしの契約を破り、あなたがたの忌むべき行いをさらに重ねた。
EZE 44:8 あなたがたは、わたしの聖なるものに関する務めを守らず、自分たちのために、わたしの聖所で務めを守る者たちを置いた。」
EZE 44:9 主なる神はこう言われる。「イスラエルの子らの中にいるどの異国人も、心にも肉体にも割礼を受けていない者は、わたしの聖所に入ってはならない。
EZE 44:10 しかし、イスラエルが迷い出たときにわたしから遠く離れ、偶像を追ってわたしから迷い出たレビ人たちは、自分たちの不義を負う。
EZE 44:11 それでも彼らは、わたしの聖所で仕える者となり、宮の門を監督し、宮で務めを行う。彼らは民のために焼き尽くすささげ物といけにえを屠り、民の前に立って仕える。
EZE 44:12 彼らは民の偶像の前で仕え、イスラエルの家を不義につまずかせるものとなった。それゆえ、わたしは彼らに向かって手を上げて誓った」と主なる神は言われる。「彼らは自分たちの不義を負う。
EZE 44:13 彼らはわたしに近づいて祭司の務めを行うことも、わたしの聖なるもの、最も聖なるもののどれにも近づくこともできない。彼らは自分たちの恥と、自ら行った忌むべきことの責めを負わなければならない。
EZE 44:14 それでも、わたしは彼らに宮の務めを守らせ、宮のすべての奉仕と、その中で行われるすべてのことを担当させる。
EZE 44:15 しかし、イスラエルの子らがわたしから迷い出たときにも、わたしの聖所の務めを守ったレビ人の祭司、ツァドクの子らは、わたしに近づいて仕える。彼らはわたしの前に立ち、脂肪と血をわたしにささげる」と主なる神は言われる。
EZE 44:16 「彼らはわたしの聖所に入り、わたしの食卓に近づいて仕え、わたしの指示を守る。
EZE 44:17 彼らが内庭の門に入るときには、亜麻布の衣服を着なければならない。内庭の門や、その内側で仕えるとき、羊毛の衣服を身に着けてはならない。
EZE 44:18 頭には亜麻布のターバンを巻き、腰には亜麻布の下着を着けなければならない。汗をかくようなものを身に着けてはならない。
EZE 44:19 民のいる外庭へ出るときには、務めを行うために着た衣服を脱ぎ、聖なる部屋に置かなければならない。それから別の衣服を着なければならない。その衣服によって民を聖別することがないようにするためである。
EZE 44:20 彼らは頭を剃ってはならず、髪を長く伸ばしてもならない。髪をきちんと切りそろえなければならない。
EZE 44:21 祭司はだれも、内庭に入るときにぶどう酒を飲んではならない。
EZE 44:22 彼らは、やもめや離縁された女を妻としてはならない。イスラエルの家の子孫である処女、または祭司のやもめだけを妻としなければならない。
EZE 44:23 彼らは、聖なるものと俗なるものとの違いをわたしの民に教え、汚れたものと清いものとを見分けさせなければならない。
EZE 44:24 争いが起こったとき、彼らは立って裁き、わたしの定めに従って判決を下さなければならない。彼らは、すべての定められた祭りにおいて、わたしの律法と掟を守り、わたしの安息日を聖なるものとしなければならない。
EZE 44:25 彼らは死者に近づいて自分を汚してはならない。ただし、父、母、息子、娘、兄弟、または夫のいない姉妹のためには、自分を汚してもよい。
EZE 44:26 祭司が清められた後、さらに七日を数えなければならない。
EZE 44:27 聖所で務めを行うために聖所の内庭へ入る日、彼は自分の罪のきよめのささげ物をささげなければならない」と主なる神は言われる。
EZE 44:28 「彼らには相続地がある。わたしが彼らの相続地である。あなたがたはイスラエルの中で、彼らに所有地を与えてはならない。わたしが彼らの所有である。
EZE 44:29 彼らは穀物のささげ物、罪のきよめのささげ物、罪過のささげ物を食べる。イスラエルのうちで聖絶されたものはすべて、彼らのものとなる。
EZE 44:30 あらゆるものの初物のうち最上のものと、あなたがたがささげるあらゆる奉納物は、祭司のものとなる。あなたがたは練り粉の初物も祭司に与えなければならない。祝福をあなたの家にとどまらせるためである。
EZE 44:31 祭司たちは、鳥であれ動物であれ、自然に死んだものや、引き裂かれたものを食べてはならない。」』」
EZE 45:1 「あなたがたが相続地として土地をくじで分けるとき、土地の聖なる区画を奉納地として主にささげなければならない。その長さは二万五千竿、幅は一万竿とする。その境界の内側は、周囲すべてが聖なるものとなる。
EZE 45:2 このうち、縦五百キュビト、横五百キュビトの正方形を聖所のために取り、その周囲に幅五十キュビト の放牧地を設けなければならない。
EZE 45:3 この区画から、長さ二万五千、幅一万を測らなければならない。その中に最も聖なる聖所を置く。
EZE 45:4 それは土地の聖なる区画であり、聖所で仕え、主に近づいて務めを行う祭司たちのためのものとなる。そこは彼らが家を建てる場所となり、聖所のための聖なる区域となる。
EZE 45:5 長さ二万五千キュビト、幅一万キュビトの区画は、宮で仕えるレビ人の所有地となり、二十の部屋を設けるためのものとなる。
EZE 45:6 聖なる奉納地に沿って、幅五千キュビト、長さ二万五千キュビトの土地を、町の所有地として定めなければならない。それはイスラエルの家全体のものとなる。
EZE 45:7 君主の所有地は、聖なる奉納地と町の所有地の両側に置く。聖なる奉納地と町の所有地に面して、西側は西へ、東側は東へ延びる。その長さは、西の境界から東の境界まで、部族の割り当て地の一つと同じ長さとする。
EZE 45:8 それがイスラエルの中で君主の所有地となる。わたしの君主たちは、もはやわたしの民を虐げず、イスラエルの家にその部族ごとの土地を与えなければならない。」
EZE 45:9 主なる神はこう言われる。「イスラエルの君主たちよ、もう十分だ。暴虐と略奪を取り除き、公正と義を行え。わたしの民をその所有地から追い立てるのをやめよ」と主なる神は言われる。
EZE 45:10 「あなたがたは正しいはかり、正しいエパ、 正しいバテを用いなければならない。
EZE 45:11 エパとバテは同じ基準に基づくものとする。一バテは一ホメルの十分の一、一エパも一ホメル の十分の一とし、どちらもホメルを基準とする。
EZE 45:12 一シェケル は二十ゲラとする。 二十シェケルと二十五シェケルと十五シェケルを合わせたものを、一ミナとする。
EZE 45:13 あなたがたがささげる奉納物は次のとおりである。小麦一ホメルから一エパの六分の一を、また大麦一ホメルから一エパの六分の一をささげる。
EZE 45:14 油について定められた分は、一コルから一バテの十分の一である。一コルは十バテ、すなわち一ホメルである。十バテが一ホメルだからである。
EZE 45:15 また、イスラエルの水に恵まれた牧草地にいる羊の群れから、二百頭につき子羊一頭をささげる。これは穀物のささげ物、焼き尽くすささげ物、平和のささげ物のためであり、民のために贖罪を行うためである」と主なる神は言われる。
EZE 45:16 「この地の民は皆、イスラエルの君主のために、この奉納物を納めなければならない。
EZE 45:17 祭り、新月、安息日、イスラエルの家のすべての定められた祭りに、焼き尽くすささげ物、穀物のささげ物、注ぎのささげ物を用意するのは君主の務めである。彼はイスラエルの家のために贖罪を行うため、罪のきよめのささげ物、穀物のささげ物、焼き尽くすささげ物、平和のささげ物を用意しなければならない。」
EZE 45:18 主なる神はこう言われる。「第一の月、その月の一日に、傷のない若い雄牛を取り、聖所を清めなければならない。
EZE 45:19 祭司は罪のきよめのささげ物の血を取り、宮の戸口の柱、祭壇の大きい縁の四隅、内庭の門の柱に塗らなければならない。
EZE 45:20 その月の七日にも、誤って罪を犯した者と、思慮のない者のために、同じように行わなければならない。こうして宮のために贖罪を行う。
EZE 45:21 第一の月、その月の十四日に、あなたがたは過越を守る。それは七日間の祭りであり、種なしパンを食べなければならない。
EZE 45:22 その日、君主は自分自身とこの地のすべての民のために、罪のきよめのささげ物として雄牛一頭を用意しなければならない。
EZE 45:23 祭りの七日間、彼は毎日、傷のない雄牛七頭と雄羊七頭を主への焼き尽くすささげ物として用意しなければならない。また、罪のきよめのささげ物として、毎日、雄やぎ一頭を用意しなければならない。
EZE 45:24 彼は穀物のささげ物として、雄牛一頭につき一エパ、雄羊一頭につき一エパ、また、一エパにつき一ヒン の油を用意しなければならない。
EZE 45:25 第七の月の十五日から始まる祭りの七日間にも、彼は同じように行わなければならない。罪のきよめのささげ物、焼き尽くすささげ物、穀物のささげ物、油を同じように用意しなければならない。」
EZE 46:1 主なる神はこう言われる。「東を向く内庭の門は、六日の労働日には閉じておかなければならない。しかし、安息日には開き、新月の日にも開かなければならない。
EZE 46:2 君主は外から門の前廊を通って入り、門の柱のそばに立つ。祭司たちは彼の焼き尽くすささげ物と平和のささげ物を用意し、彼は門の敷居の所で礼拝する。それから外へ出るが、門は夕方まで閉じてはならない。
EZE 46:3 この地の民も、安息日と新月の日に、その門の入口で主の前に礼拝しなければならない。
EZE 46:4 君主が安息日に主にささげる焼き尽くすささげ物は、傷のない子羊六頭と、傷のない雄羊一頭である。
EZE 46:5 穀物のささげ物は、雄羊一頭につき一エパ、子羊については彼がささげることのできる量とし、一エパにつき一ヒン の油を添える。
EZE 46:6 新月の日には、傷のない若い雄牛一頭、子羊六頭、雄羊一頭をささげる。それらは傷のないものでなければならない。
EZE 46:7 彼は穀物のささげ物として、雄牛一頭につき一エパ、雄羊一頭につき一エパ、子羊については彼がささげることのできる量を用意し、一エパにつき一ヒンの油を添えなければならない。
EZE 46:8 君主が入るときは、門の前廊を通って入り、同じ道を通って出なければならない。
EZE 46:9 しかし、この地の民が定められた祭りに主の前へ来るとき、礼拝するために北の門から入る者は南の門から出なければならず、南の門から入る者は北の門から出なければならない。入って来た門から引き返してはならず、まっすぐ向かい側の門から出なければならない。
EZE 46:10 君主は、民が入るときに彼らと共に入り、彼らが出るときに共に出なければならない。
EZE 46:11 祭りと定められた祝日には、穀物のささげ物は雄牛一頭につき一エパ、雄羊一頭につき一エパ、子羊については彼がささげることのできる量とし、一エパにつき一ヒンの油を添える。
EZE 46:12 君主が主への自発のささげ物として、焼き尽くすささげ物または平和のささげ物を用意するときには、東を向く門を彼のために開かなければならない。彼は安息日に行うのと同じように、焼き尽くすささげ物と平和のささげ物を用意する。それから彼が出た後、門を閉じなければならない。
EZE 46:13 あなたは毎日、傷のない一歳の子羊一頭を、主への焼き尽くすささげ物として用意しなければならない。朝ごとにこれを用意せよ。
EZE 46:14 また、朝ごとに、それと共に穀物のささげ物として一エパの六分の一と、上質の小麦粉を湿らせるための油一ヒンの三分の一を用意せよ。これは永遠の定めにより、絶えず主にささげる穀物のささげ物である。
EZE 46:15 このようにして、朝ごとに子羊と穀物のささげ物と油を、絶えずささげる焼き尽くすささげ物として用意しなければならない。」
EZE 46:16 主なる神はこう言われる。「君主が自分の息子の一人に贈り物を与えるなら、それはその息子の相続地となる。それは世襲の所有地として息子たちのものとなる。
EZE 46:17 しかし、自分の相続地から、しもべの一人に贈り物を与えるなら、それは解放の年までそのしもべのものとなり、その後は君主に戻る。君主の相続地は、ただその息子たちのものとなる。
EZE 46:18 君主は、民をその所有地から追い出すために、民の相続地を取り上げてはならない。自分の所有地から息子たちに相続地を与えなければならない。わたしの民が、それぞれ自分の所有地から散らされないためである。」
EZE 46:19 それから彼は、門の脇にある入口を通って、北を向く祭司たちのための聖なる部屋へ私を連れて行った。見よ、その奥の西側に一つの場所があった。
EZE 46:20 彼は私に言った。「ここは、祭司たちが罪過のささげ物と罪のきよめのささげ物を煮、穀物のささげ物を焼く場所である。それらを外庭へ持ち出して、民を聖別してしまうことがないようにするためである。」
EZE 46:21 それから彼は私を外庭へ連れ出し、庭の四隅を通らせた。見よ、庭の各隅に小庭があった。
EZE 46:22 庭の四隅には囲まれた小庭があり、それぞれ長さ四十キュビト、 幅三十キュビトであった。四隅にあるこの四つは、すべて同じ寸法であった。
EZE 46:23 四つの小庭には、それぞれ周囲に壁があり、その壁の下には周囲を巡る煮炊き場が設けられていた。
EZE 46:24 彼は私に言った。「これらは、宮に仕える者たちが民のいけにえを煮る場所である。」
EZE 47:1 彼は私を宮の入口へ連れ戻した。見よ、水が宮の敷居の下から東へ流れ出ていた。宮の正面が東を向いていたからである。その水は宮の右側、祭壇の南側の下から流れ下っていた。
EZE 47:2 それから彼は私を北の門から外へ連れ出し、外側の道を回って、東を向く外門へ導いた。見よ、水が門の右側から流れ出ていた。
EZE 47:3 その人は手に測り縄を持ち、東へ進んで一千キュビト を測り、私に水の中を渡らせた。水はくるぶしまであった。
EZE 47:4 彼はさらに一千キュビトを測り、私に水の中を渡らせた。水は膝まであった。さらに一千キュビトを測り、私に水の中を渡らせると、水は腰まであった。
EZE 47:5 さらに一千キュビトを測ると、私には渡ることのできない川になった。水が深くなり、泳げるほどの水、歩いて渡ることのできない川になっていたからである。
EZE 47:6 彼は私に言った。「人の子よ、これを見たか。」 それから彼は私を連れて行き、川岸へ戻らせた。
EZE 47:7 私が戻ると、見よ、川の両岸に非常に多くの木があった。
EZE 47:8 彼は私に言った。「この水は東の地域へ流れ出て、アラバへ下り、海へ向かって進む。海へ流れ込むと、海の水は癒やされる。
EZE 47:9 この川が流れて行く所では、群がるすべての生き物が生きる。魚は非常に多くなる。この水がそこへ流れ込み、海の水が癒やされるので、川が流れて行く所では、すべてが生きる。
EZE 47:10 漁師たちはその岸に立つ。エン・ゲディからエン・エグライムまで、網を広げる場所となる。魚は大海の魚のように種類豊かで、非常に多くなる。
EZE 47:11 しかし、その沼と湿地は癒やされず、塩を取る場所として残される。
EZE 47:12 川の両岸には、食用となるあらゆる木が生える。その葉は枯れず、その実は絶えることがない。聖所から流れ出る水によって、毎月、新しい実を結ぶ。その実は食物となり、その葉は癒やしのために用いられる。」
EZE 47:13 主なる神はこう言われる。「あなたがたがイスラエルの十二部族に相続地として分ける土地の境界は、次のとおりである。ヨセフには二つの割り当てを与える。
EZE 47:14 あなたがたは互いに等しくこれを相続する。わたしはこの地をあなたがたの先祖に与えると誓った。この地は相続地としてあなたがたのものとなる。
EZE 47:15 土地の境界は次のとおりである。 北側は、大海からヘテロンへの道を通り、ツェダデの入口までとする。
EZE 47:16 さらに、ハマテ、ベロタ、ダマスコの境界とハマテの境界との間にあるシブライムを経て、ハウランの境界にあるハツェル・ハティコンまでとする。
EZE 47:17 海からの境界は、ダマスコの境界にあるハツァル・エナンまでとし、北はハマテの境界までとする。これが北側である。
EZE 47:18 東側は、ハウランとダマスコ、ギレアデとイスラエルの地との間を通り、ヨルダン川に沿って、北の境界から東の海まで測る。これが東側である。
EZE 47:19 南側は、タマルからメリボテ・カデシュの水まで、さらに川に沿って大海までとする。これが南側である。
EZE 47:20 西側は大海とし、南の境界からハマテの入口の向かいまでとする。これが西側である。
EZE 47:21 あなたがたは、この土地をイスラエルの部族に従って自分たちの間で分けなければならない。
EZE 47:22 あなたがたと、あなたがたの間に住み、あなたがたの間で子どもをもうけた寄留者との間で、これをくじによって相続地として分けなければならない。彼らをイスラエルの子らの中に生まれた者と同じように扱わなければならない。彼らもあなたがたと共に、イスラエルの諸部族の間で相続地を受ける。
EZE 47:23 寄留者が住んでいる部族の中で、その者に相続地を与えなければならない」と主なる神は言われる。
EZE 48:1 「部族の名は次のとおりである。北端から、ヘテロンへの道に沿ってハマテの入口まで、さらにダマスコの北の境界にあるハツァル・エナンまで、ハマテに沿って北へ延びる。東側から西側までが、ダンの一つの割り当て地となる。
EZE 48:2 ダンの境界に接し、東側から西側までが、アシェルの一つの割り当て地となる。
EZE 48:3 アシェルの境界に接し、東側から西側までが、ナフタリの一つの割り当て地となる。
EZE 48:4 ナフタリの境界に接し、東側から西側までが、マナセの一つの割り当て地となる。
EZE 48:5 マナセの境界に接し、東側から西側までが、エフライムの一つの割り当て地となる。
EZE 48:6 エフライムの境界に接し、東側から西側までが、ルベンの一つの割り当て地となる。
EZE 48:7 ルベンの境界に接し、東側から西側までが、ユダの一つの割り当て地となる。
EZE 48:8 ユダの境界に接して、東側から西側まで、あなたがたがささげる奉納地を置く。その幅は二万五千竿、長さは東側から西側まで、ほかの割り当て地の一つと同じとする。聖所はその中央に置く。
EZE 48:9 あなたがたが主にささげる奉納地は、長さ二万五千竿、幅一万竿とする。
EZE 48:10 この聖なる奉納地は祭司たちのためのもので、北側の長さは二万五千竿、西側の幅は一万竿、東側の幅は一万竿、南側の長さは二万五千竿とする。主の聖所はその中央に置く。
EZE 48:11 これは、ツァドクの子らのうち、聖別された祭司たちのためのものである。彼らはわたしの指示を守り、イスラエルの子らが迷い出たときにも、レビ人たちのように迷い出なかった。
EZE 48:12 土地の奉納地のうち、レビ人の境界に接する区画が、彼らのための最も聖なる奉納地となる。
EZE 48:13 祭司たちの境界に沿って、レビ人の土地は長さ二万五千キュビト、幅一万キュビトとする。全体の長さは二万五千キュビト、幅は一万キュビトである。
EZE 48:14 彼らはその一部も売ってはならず、交換してもならない。この土地の初物を他人に譲り渡してはならない。それは主にとって聖なるものだからである。
EZE 48:15 二万五千キュビトの幅のうち、残る五千キュビトは、町と住居と放牧地のための一般の土地とする。町はその中央に置く。
EZE 48:16 町の寸法は次のとおりである。北側は四千五百キュビト、南側は四千五百キュビト、東側は四千五百キュビト、西側は四千五百キュビトとする。
EZE 48:17 町の放牧地は、北へ二百五十キュビト、南へ二百五十キュビト、東へ二百五十キュビト、西へ二百五十キュビトとする。
EZE 48:18 聖なる奉納地に沿って残る土地は、東へ一万キュビト、西へ一万キュビトとする。それは聖なる奉納地に沿って置かれ、その産物は町で働く者たちの食物となる。
EZE 48:19 イスラエルのすべての部族から出た、町で働く者たちがこれを耕す。
EZE 48:20 奉納地全体は、縦二万五千キュビト、横二万五千キュビトの正方形とする。聖なる奉納地と町の所有地を一つにして、ささげなければならない。
EZE 48:21 残りの土地は君主のものとなる。聖なる奉納地と町の所有地の両側、すなわち、奉納地の二万五千キュビトに面して東の境界まで延びる土地と、西側の二万五千キュビトに面して西の境界まで延びる土地である。それは各部族の割り当て地に沿って君主のものとなり、聖なる奉納地と宮の聖所はその中央に置かれる。
EZE 48:22 レビ人の所有地と町の所有地は、君主の土地の中央にある。ユダの境界とベニヤミンの境界との間にある土地が、君主のものとなる。
EZE 48:23 残りの部族については、東側から西側までが、ベニヤミンの一つの割り当て地となる。
EZE 48:24 ベニヤミンの境界に接し、東側から西側までが、シメオンの一つの割り当て地となる。
EZE 48:25 シメオンの境界に接し、東側から西側までが、イッサカルの一つの割り当て地となる。
EZE 48:26 イッサカルの境界に接し、東側から西側までが、ゼブルンの一つの割り当て地となる。
EZE 48:27 ゼブルンの境界に接し、東側から西側までが、ガドの一つの割り当て地となる。
EZE 48:28 ガドの境界に接する南側の境界は、タマルからメリボテ・カデシュの水まで、さらに川に沿って大海までとする。
EZE 48:29 これが、あなたがたがイスラエルの諸部族に相続地としてくじで分ける土地であり、これらが彼らの割り当て地である」と主なる神は言われる。
EZE 48:30 「町の出口は次のとおりである。北側は、測って四千五百竿とする。
EZE 48:31 町の門にはイスラエルの諸部族の名を付ける。北側には三つの門がある。ルベンの門が一つ、ユダの門が一つ、レビの門が一つである。
EZE 48:32 東側は四千五百竿で、三つの門がある。ヨセフの門が一つ、ベニヤミンの門が一つ、ダンの門が一つである。
EZE 48:33 南側は、測って四千五百竿で、三つの門がある。シメオンの門が一つ、イッサカルの門が一つ、ゼブルンの門が一つである。
EZE 48:34 西側は四千五百竿で、三つの門がある。ガドの門が一つ、アシェルの門が一つ、ナフタリの門が一つである。
EZE 48:35 町の周囲は一万八千竿となる。その日から、この町は『主はそこにおられる』と呼ばれる。」
DAN 1:1 ユダの王エホヤキムの治世の第三年に、バビロンの王ネブカドネザルがエルサレムに攻めて来て、これを包囲した。
DAN 1:2 主 は、ユダの王エホヤキムと、神 の宮の器の一部を、ネブカドネザルの手に渡された。ネブカドネザルはそれらをシンアルの地にある自分の神の宮へ運び、その神の宝物庫に納めた。
DAN 1:3 王は宦官の長アシュペナズに命じ、イスラエルの子らの中から、王族 と貴族に属する者たちを連れて来させた。
DAN 1:4 それは、体に何の欠陥もなく、容姿が良く、あらゆる知恵に通じ、知識と学識を備え、王宮に仕える能力のある若者たちであった。アシュペナズは彼らにカルデア人の学問と言語を教えることになった。
DAN 1:5 王は、王のごちそうと王が飲むぶどう酒から、彼らの毎日の分を定めた。彼らを三年間養い、その期間が終わると王の前に立たせるためであった。
DAN 1:6 彼らの中には、ユダの子らであるダニエル、ハナニヤ、ミシャエル、アザリヤがいた。
DAN 1:7 宦官の長は彼らに新しい名を与えた。ダニエルにはベルテシャツァル、ハナニヤにはシャデラク、ミシャエルにはメシャク、アザリヤにはアベデ・ネゴという名を与えた。
DAN 1:8 しかしダニエルは、王のごちそうや王が飲むぶどう酒によって自分を汚すまいと心に決めた。それで、自分を汚さずに済むよう、宦官の長に願い出た。
DAN 1:9 神はダニエルが宦官の長から好意とあわれみを受けるようにされた。
DAN 1:10 宦官の長はダニエルに言った。「私は、あなたがたの食べ物と飲み物を定めた、わが主である王を恐れている。王が、あなたがたの顔色が同じ年ごろの若者たちよりも悪いのをご覧になれば、あなたがたのせいで私の首が危うくなる。」
DAN 1:11 そこでダニエルは、宦官の長がダニエル、ハナニヤ、ミシャエル、アザリヤの世話係として任命した者に言った。
DAN 1:12 「どうか、十日間あなたのしもべたちを試してください。私たちには野菜を食べさせ、水を飲ませてください。
DAN 1:13 その後、私たちの顔色と、王のごちそうを食べている若者たちの顔色とを、あなたの前で比べてください。そして、あなたがご覧になったとおりに、しもべたちを扱ってください。」
DAN 1:14 監督はこの件について彼らの言うことを聞き、十日間彼らを試した。
DAN 1:15 十日が終わると、彼らの顔色は、王のごちそうを食べていたどの若者よりも良く、肉付きもよかった。
DAN 1:16 そこで世話係は、彼らに与えられていたごちそうとぶどう酒を取り上げ、代わりに野菜を与えた。
DAN 1:17 神はこの四人の若者に、あらゆる学問と知恵についての知識と理解力を与えられた。またダニエルには、あらゆる幻と夢を悟る力があった。
DAN 1:18 王が彼らを連れて来るよう定めた期間が終わると、宦官の長は彼らをネブカドネザルの前に連れて来た。
DAN 1:19 王が彼らと話してみると、そのすべての者の中で、ダニエル、ハナニヤ、ミシャエル、アザリヤに並ぶ者は一人もいなかった。それで彼らは王の前に仕えることになった。
DAN 1:20 王が彼らに尋ねた知恵と理解に関するあらゆる事柄において、王は、彼らが王国全土のすべての呪術師やまじない師より十倍も優れていることを認めた。
DAN 1:21 ダニエルはキュロス王の第一年まで仕え続けた。
DAN 2:1 ネブカドネザルの治世の第二年に、王は夢を見た。その霊は騒ぎ、眠りは彼から去った。
DAN 2:2 そこで王は、王にその夢を告げさせるため、呪術師、まじない師、魔術師、カルデア人を呼び集めるよう命じた。彼らは来て、王の前に立った。
DAN 2:3 王は彼らに言った。「私は夢を見た。その夢を知りたくて、心が騒いでいる。」
DAN 2:4 するとカルデア人たちはアラム語で王に言った。「王よ、永遠に生きられますように。しもべたちに夢をお話しください。そうすれば、私たちはその解き明かしをお示しします。」
DAN 2:5 王はカルデア人たちに答えた。「私の命令は決まっている。もし夢とその解き明かしを私に知らせないなら、あなたがたは手足を切り刻まれ、家々は汚物の山にされる。
DAN 2:6 しかし、夢とその解き明かしを示すなら、私から贈り物と報酬と大きな栄誉を受けることになる。だから、夢とその解き明かしを私に示せ。」
DAN 2:7 彼らはもう一度答えた。「王がしもべたちに夢をお話しくだされば、私たちはその解き明かしをお示しします。」
DAN 2:8 王は答えた。「あなたがたが時を稼ごうとしていることは、私にはよく分かっている。私の命令が決まっていると見て取ったからだ。
DAN 2:9 もし夢を私に知らせないなら、あなたがたに対する判決は一つしかない。あなたがたは、状況が変わるまで、偽りと欺きの言葉を私の前で語ろうと示し合わせている。だから夢を私に告げよ。そうすれば、その解き明かしも示せると分かる。」
DAN 2:10 カルデア人たちは王に答えた。「王のお求めになることを示せる者は地上に一人もいません。どのような王、君主、支配者であっても、このようなことを呪術師、まじない師、カルデア人に求めたことはありません。
DAN 2:11 王がお求めになることはあまりにも難しく、肉なる者とともに住まない神々のほかに、それを王の前に示せる者はいません。」
DAN 2:12 これを聞いて王は怒り、激しく憤って、バビロンの知者をすべて滅ぼすよう命じた。
DAN 2:13 命令が出され、知者たちは殺されることになった。人々はダニエルとその仲間たちも殺そうと捜した。
DAN 2:14 その時ダニエルは、バビロンの知者たちを殺すために出て来た王の護衛隊長アリオクに、思慮と慎重さをもって問いかけた。
DAN 2:15 彼は王の隊長アリオクに尋ねた。「なぜ王の命令はこれほど厳しいのですか。」そこでアリオクは事情をダニエルに知らせた。
DAN 2:16 ダニエルは王のもとへ行き、解き明かしを王に示すための時間を与えてほしいと願った。
DAN 2:17 それからダニエルは家に帰り、仲間のハナニヤ、ミシャエル、アザリヤにこのことを知らせた。
DAN 2:18 そして、この秘密について天の神のあわれみを願い、ダニエルと仲間たちがバビロンのほかの知者たちとともに滅ぼされないよう祈ることを求めた。
DAN 2:19 すると、その秘密が夜の幻のうちにダニエルに示された。そこでダニエルは天の神をほめたたえた。
DAN 2:20 ダニエルは言った。 「神の御名は、世々限りなくほめたたえられよ。 知恵と力は神のもの。
DAN 2:21 神は時と季節を変え、 王を退け、王を立てる。 知恵ある者に知恵を与え、 悟りある者に知識を与える。
DAN 2:22 神は深いこと、隠されたことを明らかにし、 闇の中にあるものを知っておられる。 光は神とともに住む。
DAN 2:23 私の父祖たちの神よ、 私はあなたに感謝し、あなたをほめたたえる。 あなたは私に知恵と力を与え、 私たちが願い求めたことを、今、私に知らせてくださった。 王の求めたことを、私たちに明らかにしてくださった。」
DAN 2:24 そこでダニエルは、王がバビロンの知者たちを滅ぼすために任命したアリオクのもとへ行き、彼に言った。「バビロンの知者たちを滅ぼしてはなりません。私を王の前に連れて行ってください。私が王に解き明かしを示します。」
DAN 2:25 そこでアリオクは急いでダニエルを王の前に連れて行き、こう言った。「ユダから捕囚となった者たちの中に、王に解き明かしを知らせることのできる一人の者を見つけました。」
DAN 2:26 王は、ベルテシャツァルという名のダニエルに言った。「私が見た夢とその解き明かしを、私に知らせることができるのか。」
DAN 2:27 ダニエルは王の前で答えた。「王がお求めになった秘密は、知者、まじない師、呪術師、占い師のだれにも、王に示すことはできません。
DAN 2:28 しかし、天には秘密を明らかにされる神がおられ、後の日々に起こることをネブカドネザル王に知らせてくださいました。寝床でご覧になった夢と幻は、次のとおりです。
DAN 2:29 王よ、あなたが寝床におられた時、これから後に何が起こるのかという思いが心に浮かびました。そして、秘密を明らかにされる方が、これから起こることをあなたに知らせてくださったのです。
DAN 2:30 この秘密が私に明らかにされたのは、私が生きているほかのだれよりも知恵を持っているからではありません。それは、その解き明かしが王に知らされ、王がご自分の心の思いを知るためです。
DAN 2:31 王よ、あなたが見ておられると、見よ、 一つの巨大な像がありました。非常に大きく、まばゆい輝きを放つその像が、あなたの前に立っていました。その姿は恐ろしいものでした。
DAN 2:32 その像の頭は純金、胸と両腕は銀、腹と両ももは青銅、
DAN 2:33 すねは鉄、足は一部が鉄、一部が粘土でした。
DAN 2:34 あなたが見ておられるうちに、一つの石が人の手によらずに切り出され、鉄と粘土でできた像の足を打って、粉々に砕きました。
DAN 2:35 その時、鉄、粘土、青銅、銀、金はすべて一緒に砕け、夏の脱穀場のもみ殻のようになりました。風がそれらを吹き払い、跡形もなくなりました。しかし、像を打った石は大きな山となり、全地に満ちました。
DAN 2:36 これが夢です。今、その解き明かしを王の前で申し上げます。
DAN 2:37 王よ、あなたは王の王です。天の神があなたに王国と権力と力と栄光をお与えになりました。
DAN 2:38 人々が住む所ではどこでも、神は野の獣と空の鳥をあなたの手に渡し、そのすべてを支配させられました。あなたこそ金の頭です。
DAN 2:39 あなたの後に、あなたより劣る別の王国が起こります。次に、青銅の第三の王国が起こり、全地を支配します。
DAN 2:40 第四の王国は鉄のように強いものとなります。鉄はすべてのものを打ち砕き、打ち倒すからです。鉄がすべてを粉砕するように、その王国も打ち砕き、粉砕します。
DAN 2:41 足と足の指が、一部は陶器師の粘土、一部は鉄であったのをご覧になったように、それは分裂した王国となります。しかし、鉄と泥のような粘土が混じっているのをご覧になったように、鉄の強さもその中にあります。
DAN 2:42 足の指が一部は鉄、一部は粘土であったように、その王国は一部は強く、一部はもろいものとなります。
DAN 2:43 鉄と泥のような粘土が混じっているのをご覧になったように、彼らは人の子孫と混じり合います。しかし、鉄が粘土と混じり合わないように、互いに固く結びつくことはありません。
DAN 2:44 これらの王たちの時代に、天の神は決して滅ぼされることのない王国を立てられます。その王国がほかの民に渡されることもありません。その王国はこれらすべての王国を打ち砕いて滅ぼし、永遠に立ち続けます。
DAN 2:45 一つの石が人の手によらずに山から切り出され、鉄、青銅、粘土、銀、金を打ち砕いたのをご覧になったとおりです。偉大な神が、これから後に起こることを王に知らせてくださいました。この夢は確かであり、その解き明かしは確実です。」
DAN 2:46 するとネブカドネザル王はひれ伏してダニエルを拝み、供え物と香を彼にささげるよう命じた。
DAN 2:47 王はダニエルに言った。「あなたがこの秘密を明らかにできたのだから、まことに、あなたがたの神は神々の神、王たちの主、秘密を明らかにされる方である。」
DAN 2:48 それから王はダニエルを高い地位に上げ、多くのすばらしい贈り物を与えた。そして彼をバビロン州全体の支配者とし、バビロンのすべての知者たちを治める長官とした。
DAN 2:49 ダニエルが王に願ったので、王はシャデラク、メシャク、アベデ・ネゴをバビロン州の行政に任命した。ダニエル自身は王の門に仕えた。
DAN 3:1 ネブカドネザル王は金の像を造った。その高さは六十キュビト、幅は六キュビトであった。彼はそれをバビロン州のドラの平野に立てた。
DAN 3:2 それからネブカドネザル王は、王が立てた像の奉献式に来させるため、地方総督、長官、総督、裁判官、財務官、顧問官、行政官、そして州のすべての支配者を召集するよう使いを送った。
DAN 3:3 そこで地方総督、長官、総督、裁判官、財務官、顧問官、行政官、そして州のすべての支配者が、ネブカドネザル王の立てた像の奉献式に集まり、その像の前に立った。
DAN 3:4 その時、伝令が大声で叫んだ。「諸民族、諸国民、諸言語の者たちよ、あなたがたに命じる。
DAN 3:5 角笛、笛、ツィター、竪琴、ハープ、管楽器、そしてあらゆる楽器の音を聞いた時、ひれ伏して、ネブカドネザル王が立てた金の像を拝め。
DAN 3:6 ひれ伏して拝まない者はだれでも、直ちに燃え盛る火の炉の中に投げ込まれる。」
DAN 3:7 そこでその時、すべての民が角笛、笛、ツィター、竪琴、ハープ、管楽器、そしてあらゆる楽器の音を聞くと、諸民族、諸国民、諸言語の者たちは皆ひれ伏し、ネブカドネザル王が立てた金の像を拝んだ。
DAN 3:8 その時、あるカルデア人たちが進み出て、ユダヤ人たちを訴えた。
DAN 3:9 彼らはネブカドネザル王に言った。「王よ、永遠に生きられますように。
DAN 3:10 王よ、あなたは、角笛、笛、ツィター、竪琴、ハープ、管楽器、そしてあらゆる楽器の音を聞く者は皆、ひれ伏して金の像を拝まなければならない、
DAN 3:11 ひれ伏して拝まない者は、燃え盛る火の炉の中に投げ込まれる、と命令を出されました。
DAN 3:12 ところが、あなたがバビロン州の行政に任命されたユダヤ人、シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴがいます。王よ、この者たちはあなたを重んじず、あなたの神々に仕えず、あなたが立てた金の像を拝んでいません。」
DAN 3:13 そこでネブカドネザルは怒りに燃え、激しく憤って、シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴを連れて来るよう命じた。すると、この三人は王の前に連れて来られた。
DAN 3:14 ネブカドネザルは彼らに言った。「シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴよ、あなたがたが私の神々に仕えず、私が立てた金の像を拝まないというのは本当か。
DAN 3:15 今、角笛、笛、ツィター、竪琴、ハープ、管楽器、そしてあらゆる楽器の音を聞いた時、ひれ伏して私が造った像を拝むなら、それでよい。しかし拝まないなら、直ちに燃え盛る火の炉の中に投げ込まれる。私の手からあなたがたを救い出せる神がいるのか。」
DAN 3:16 シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴは王に答えた。「ネブカドネザルよ、このことについて、私たちは弁明する必要はありません。
DAN 3:17 たとえ私たちが炉に投げ込まれても、私たちの仕える神は、燃え盛る火の炉から私たちを救い出すことがおできになります。王よ、神はあなたの手からも私たちを救い出してくださいます。
DAN 3:18 たとえそうでなくても、王よ、知っておいてください。私たちはあなたの神々には仕えず、あなたが立てた金の像も拝みません。」
DAN 3:19 するとネブカドネザルは憤りに満ち、シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴに対する顔つきが変わった。そして炉をいつもより七倍熱くするよう命じた。
DAN 3:20 また軍隊の中の力の強い者たちに、シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴを縛り、燃え盛る火の炉の中に投げ込むよう命じた。
DAN 3:21 そこでこの三人は、下衣、上着、外套、そのほかの衣服を着たまま縛られ、燃え盛る火の炉の中に投げ込まれた。
DAN 3:22 王の命令が厳しく、炉が非常に熱かったので、シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴを引き立てて行った者たちは、火炎に焼き殺された。
DAN 3:23 シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴの三人は、縛られたまま燃え盛る火の炉の中に落ちた。
DAN 3:24 その時、ネブカドネザル王は驚いて急いで立ち上がり、顧問官たちに言った。「われわれは三人を縛って火の中に投げ込んだのではなかったか。」 彼らは王に答えた。「王よ、そのとおりです。」
DAN 3:25 王は言った。「見よ、四人の者が縄を解かれ、火の中を歩いている。しかも何の害も受けていない。第四の者の姿は神々の子のようだ。」
DAN 3:26 それからネブカドネザルは燃え盛る火の炉の口に近づき、言った。「いと高き神のしもべ、シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴよ、出て来て、ここへ来なさい。」 するとシャデラク、メシャク、アベデ・ネゴは火の中から出て来た。
DAN 3:27 地方総督、長官、総督、王の顧問官たちが集まり、この三人を見た。火は彼らの体に何の力も及ぼしていなかった。頭の毛一本も焦げず、衣服も損なわれず、火のにおいさえ付いていなかった。
DAN 3:28 ネブカドネザルは言った。「シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴの神はほめたたえられるように。神は御使いを遣わして、ご自分に信頼したしもべたちを救い出された。彼らは王の命令に背き、自分たちの神のほかには、どの神にも仕えず、拝まないために、その身を差し出した。
DAN 3:29 それゆえ私は命令を出す。どの民族、国民、言語の者であっても、シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴの神を冒瀆する者は、手足を切り刻まれ、その家は汚物の山にされる。このように救い出すことのできる神は、ほかにいないからだ。」
DAN 3:30 それから王は、シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴをバビロン州でさらに高い地位に上げた。
DAN 4:1 ネブカドネザル王から、 全地に住む諸民族、諸国民、諸言語の者たちへ。 あなたがたに平安が豊かにあるように。
DAN 4:2 いと高き神が私になさったしるしと不思議を、私は告げ知らせようと思う。
DAN 4:3 神のしるしは何と偉大であり、 神の不思議は何と力強いことか。 神の王国は永遠の王国、 その支配は代々に及ぶ。
DAN 4:4 私ネブカドネザルは、自分の家で安らかに過ごし、宮殿で栄えていた。
DAN 4:5 私は一つの夢を見て恐れた。寝床での思いと、頭に浮かぶ幻が私をおびえさせた。
DAN 4:6 そこで私は、夢の解き明かしを知らせさせるため、バビロンのすべての知者を私の前に連れて来るよう命令を出した。
DAN 4:7 呪術師、まじない師、カルデア人、占い師たちが来たので、私は夢を彼らに話した。しかし彼らはその解き明かしを私に知らせることができなかった。
DAN 4:8 最後にダニエルが私の前に来た。彼は私の神の名にちなんでベルテシャツァルと名づけられ、その内には聖なる神々の霊が宿っている。私は彼に夢を語って言った。
DAN 4:9 「呪術師たちの長ベルテシャツァルよ、私は、聖なる神々の霊があなたの内にあり、どんな秘密もあなたには難しくないことを知っている。私が見た夢の幻と、その解き明かしを私に告げよ。
DAN 4:10 寝床で私の頭に浮かんだ幻はこうであった。見ていると、見よ、地の中央に一本の木があった。その木は非常に高かった。
DAN 4:11 その木は成長して強くなり、高さは天に達し、地の果てからも見えた。
DAN 4:12 葉は美しく、実は豊かで、すべてのものを養う食物があった。野の獣はその下で陰を得、空の鳥はその枝に住み、すべての生き物がその木から養われた。
DAN 4:13 寝床で私の頭に浮かんだ幻の中で見ていると、見よ、一人の聖なる見張りの者が天から降りて来た。
DAN 4:14 彼は大声で叫んで言った。『その木を切り倒し、枝を切り落とせ。葉を振り落とし、実をまき散らせ。その下から獣を、枝から鳥を追い払え。
DAN 4:15 ただし、根の切り株は地に残し、鉄と青銅の帯をかけて、野の若草の中に置け。天の露にぬれさせ、その者の分け前を地の草の中で獣とともにさせよ。
DAN 4:16 その者の心を人の心から変え、獣の心を与えよ。こうして七つの時をその上に過ぎさせよ。
DAN 4:17 この決定は見張りの者たちの定めによる。これは聖なる者たちの宣告である。生きている者たちが、いと高き方は人間の王国を支配し、御心にかなう者にそれを与え、人の中で最も低い者をその上に立てられることを知るためだ。』
DAN 4:18 私ネブカドネザル王が見た夢はこれである。ベルテシャツァルよ、その解き明かしを告げよ。私の王国の知者たちはだれも、その解き明かしを私に知らせることができない。しかし、あなたにはできる。聖なる神々の霊があなたの内にあるからだ。」
DAN 4:19 その時、ベルテシャツァルという名のダニエルは、しばらく呆然となり、その思いにおびえた。王は言った。「ベルテシャツァルよ、夢とその解き明かしにおびえるな。」 ベルテシャツァルは答えた。「わが主よ、その夢があなたを憎む者たちに、その解き明かしがあなたの敵たちに当てはまりますように。
DAN 4:20 あなたがご覧になった木は成長して強くなり、その高さは天に達し、地の果てからも見えました。
DAN 4:21 葉は美しく、実は豊かで、すべてのものを養う食物がありました。その下には野の獣が住み、枝には空の鳥が住んでいました。
DAN 4:22 王よ、それはあなたです。あなたは成長して強くなられました。あなたの偉大さは増して天に達し、その支配は地の果てにまで及んでいます。
DAN 4:23 王は、一人の聖なる見張りの者が天から降りて来て、こう言うのをご覧になりました。『その木を切り倒して滅ぼせ。ただし、根の切り株は地に残し、鉄と青銅の帯をかけて、野の若草の中に置け。天の露にぬれさせ、七つの時がその上を過ぎるまで、その者の分け前を野の獣とともにさせよ。』
DAN 4:24 王よ、その解き明かしはこうです。これは、わが主である王に下った、いと高き方の定めです。
DAN 4:25 あなたは人々の中から追い出され、野の獣とともに住むことになります。牛のように草を食べさせられ、天の露にぬれます。そして七つの時があなたの上を過ぎます。ついにあなたは、いと高き方が人間の王国を支配し、御心にかなう者にそれをお与えになることを知るようになります。
DAN 4:26 木の根の切り株を残すよう命じられたのは、あなたが天の支配を認めた後、王国が再びあなたのものとして確立されるということです。
DAN 4:27 ですから王よ、どうか私の勧めを受け入れてください。義を行って罪を捨て、貧しい者をあわれんで不義を離れてください。そうすれば、あなたの平穏が長く続くかもしれません。」
DAN 4:28 これらすべてのことがネブカドネザル王の身に起こった。
DAN 4:29 十二か月後、王がバビロンの王宮の屋上を歩いていた時、
DAN 4:30 王は言った。「この大いなるバビロンは、私の力によって王の住まいとして建て、私の威光を示したものではないか。」
DAN 4:31 その言葉がまだ王の口にあるうちに、天から声があった。「ネブカドネザル王よ、あなたに告げる。王国はあなたから取り去られた。
DAN 4:32 あなたは人々の中から追い出され、野の獣とともに住むことになる。牛のように草を食べさせられ、七つの時があなたの上を過ぎる。ついにあなたは、いと高き方が人間の王国を支配し、御心にかなう者にそれをお与えになることを知る。」
DAN 4:33 その時すぐに、この言葉はネブカドネザルの身に実現した。彼は人々の中から追い出され、牛のように草を食べ、その体は天の露にぬれた。ついには、髪の毛は鷲の羽のように伸び、爪は鳥の爪のようになった。
DAN 4:34 その期間が終わると、私ネブカドネザルは目を天に上げ、理性が私に戻った。私はいと高き方をほめたたえ、永遠に生きておられる方を賛美し、あがめた。 その支配は永遠の支配、 その王国は代々に及ぶ。
DAN 4:35 地に住むすべての者は、無きに等しいものとみなされる。 神は天の軍勢の中でも、 地に住む者たちの間でも、御心のままに行われる。 その手を押しとどめる者はなく、 「何をしているのか」と問う者もいない。
DAN 4:36 その時、私の理性が戻った。王国の栄光とともに、威厳と輝きも私に戻った。顧問官と貴族たちは私を求め、私は再び王国に立てられ、以前にも増す偉大さが私に加えられた。
DAN 4:37 今、私ネブカドネザルは天の王を賛美し、あがめ、ほめたたえる。そのみわざはすべて真実、その道はすべて公正。高ぶって歩む者を低くすることがおできになる。
DAN 5:1 ベルシャツァル王は千人の貴族たちのために盛大な宴会を催し、その千人を前にぶどう酒を飲んだ。
DAN 5:2 ベルシャツァルはぶどう酒を味わっている時、父ネブカドネザルがエルサレムの神殿から持ち出した金と銀の器を運んで来るよう命じた。王と貴族たち、妻たち、そばめたちが、それらの器で飲むためであった。
DAN 5:3 そこで人々は、エルサレムにある神の宮から持ち出された金の器を運んで来た。王と貴族たち、妻たち、そばめたちは、それらの器で飲んだ。
DAN 5:4 彼らはぶどう酒を飲み、金、銀、青銅、鉄、木、石の神々をほめたたえた。
DAN 5:5 その時すぐに、人の手の指が現れ、王宮の壁のしっくいに、燭台の近くで文字を書いた。王は文字を書く手を見た。
DAN 5:6 すると王の顔色が変わり、その思いが彼を不安にした。腰の力は抜け、両膝が打ち合った。
DAN 5:7 王は大声で、まじない師、カルデア人、占い師たちを連れて来るよう叫んだ。そしてバビロンの知者たちに言った。「この文字を読み、その解き明かしを私に示す者は、紫の衣を着せられ、首に金の鎖を掛けられ、王国の第三の支配者となる。」
DAN 5:8 そこで王の知者たちは皆入って来たが、その文字を読むことも、その解き明かしを王に知らせることもできなかった。
DAN 5:9 そのためベルシャツァル王は非常に不安になり、顔色が変わった。貴族たちも当惑した。
DAN 5:10 王妃は王と貴族たちの言葉を聞いて宴会場に入って来た。王妃は言った。「王よ、永遠に生きられますように。思いを乱されず、顔色を変えないでください。
DAN 5:11 あなたの王国には、聖なる神々の霊が宿っている一人の者がいます。あなたの父の時代、その者には、神々の知恵のような光と悟りと知恵があることが分かりました。あなたの父ネブカドネザル王、そうです、あなたの父である王は、彼を呪術師、まじない師、カルデア人、占い師たちの長に任命しました。
DAN 5:12 王がベルテシャツァルと名づけたこのダニエルには、すぐれた霊、知識、悟り、夢を解き明かす力、難解な言葉を明らかにする力、難問を解く力があることが分かったからです。今、ダニエルをお呼びください。彼がその解き明かしを示すでしょう。」
DAN 5:13 そこでダニエルは王の前に連れて来られた。王はダニエルに言った。「あなたは、私の父である王がユダから連れて来た、ユダの捕囚の者たちの一人、あのダニエルか。
DAN 5:14 私は、神々の霊があなたの内にあり、光と悟りとすぐれた知恵があなたにあると聞いている。
DAN 5:15 今、知者とまじない師たちが私の前に連れて来られ、この文字を読み、その解き明かしを私に知らせるよう求められた。しかし彼らは、このことの解き明かしを示すことができなかった。
DAN 5:16 だが私は、あなたが解き明かしをし、難問を解くことができると聞いている。今、もしこの文字を読み、その解き明かしを私に知らせることができるなら、あなたは紫の衣を着せられ、首に金の鎖を掛けられ、王国の第三の支配者となる。」
DAN 5:17 するとダニエルは王の前で答えた。「贈り物はご自分のものになさり、報酬はほかの人にお与えください。それでも私は、その文字を王に読み、その解き明かしをお知らせします。
DAN 5:18 王よ、いと高き神は、あなたの父ネブカドネザルに、王国と偉大さと栄光と威厳をお与えになりました。
DAN 5:19 神が彼に与えられた偉大さのために、あらゆる民族、国民、言語の者たちは彼の前で震え、恐れました。彼は自分の望む者を殺し、自分の望む者を生かしました。自分の望む者を高くし、自分の望む者を低くしました。
DAN 5:20 しかし、心が高ぶり、霊がかたくなになって傲慢に振る舞った時、彼は王座から退けられ、その栄光を奪われました。
DAN 5:21 彼は人々の中から追い出され、その心は獣の心のようになり、野ろばとともに住みました。牛のように草を食べさせられ、その体は天の露にぬれました。ついに彼は、いと高き神が人間の王国を支配し、御心にかなう者をその上に立てられることを知りました。
DAN 5:22 その息子であるベルシャツァルよ、あなたはこれらすべてを知っていながら、心を低くしませんでした。
DAN 5:23 かえって天の主に逆らって自分を高くしました。人々は主の宮の器をあなたの前に運び、あなたと貴族たち、妻たち、そばめたちは、それらの器でぶどう酒を飲みました。あなたは、見ることも、聞くことも、知ることもない銀、金、青銅、鉄、木、石の神々をほめたたえました。しかし、あなたの息を御手に握り、あなたのすべての道を支配しておられる神をあがめませんでした。
DAN 5:24 それで、その方のもとから手が遣わされ、この文字が書き記されたのです。
DAN 5:25 書き記された文字はこれです。『メネ、メネ、テケル、ウ・パルシン。』
DAN 5:26 その意味はこうです。 メネ。神はあなたの王国の日数を数え、それを終わりにされた。
DAN 5:27 テケル。あなたは秤で量られ、足りないことが分かった。
DAN 5:28 ペレス。あなたの王国は分けられ、メディア人とペルシア人に与えられた。」
DAN 5:29 そこでベルシャツァルは命じて、ダニエルに紫の衣を着せ、首に金の鎖を掛けさせた。そして、彼を王国の第三の支配者とする布告を出した。
DAN 5:30 その夜、カルデア人の王ベルシャツァルは殺された。
DAN 5:31 メディア人ダリヨスが、六十二歳ほどで王国を受け継いだ。
DAN 6:1 ダリヨスは、王国全土に百二十人の地方総督を置くことをよしとした。
DAN 6:2 また、その上に三人の総監を置き、ダニエルをその一人とした。地方総督たちに報告させ、王が損害を受けないようにするためであった。
DAN 6:3 このダニエルは、その内にすぐれた霊があったので、ほかの総監や地方総督たちよりも抜きん出ていた。そこで王は、彼を王国全体の上に立てようと考えた。
DAN 6:4 すると総監と地方総督たちは、王国の行政についてダニエルを訴える口実を見つけようとした。しかし、彼は忠実で、何の怠慢も過ちもなかったので、訴える口実も欠点も見つけられなかった。
DAN 6:5 そこで彼らは言った。「このダニエルを訴える口実は、彼の神の律法に関することでなければ、何も見つからないだろう。」
DAN 6:6 それから総監と地方総督たちは、そろって王のもとへ行き、こう言った。「ダリヨス王よ、永遠に生きられますように。
DAN 6:7 王国のすべての総監、副総督、地方総督、顧問官、総督は協議し、王の定めを制定して、厳しい禁令を出すべきだということで一致しました。すなわち、王よ、三十日の間、あなた以外の神や人に願い事をする者は、だれでも獅子の穴に投げ込まれる、というものです。
DAN 6:8 王よ、今、この禁令を制定し、その文書に署名してください。変更されることのないメディア人とペルシア人の律法に従い、これを変えることができないようにするためです。」
DAN 6:9 そこでダリヨス王は、その文書と禁令に署名した。
DAN 6:10 ダニエルは、その文書に署名されたことを知ると、自分の家に入った。屋上の部屋の窓はエルサレムに向かって開かれていた。彼は以前からしていたように、一日に三度ひざまずき、自分の神の前で祈り、感謝をささげた。
DAN 6:11 すると彼らは一斉に押しかけ、ダニエルが自分の神の前で願い求め、祈っているのを見つけた。
DAN 6:12 そこで彼らは王のもとへ行き、王の禁令について言った。「王よ、あなたは、三十日の間、あなた以外の神や人に願い事をする者は、だれでも獅子の穴に投げ込まれる、という禁令に署名されたのではありませんか。」 王は答えた。「そのとおりだ。変更されることのないメディア人とペルシア人の律法に従うものである。」
DAN 6:13 そこで彼らは王の前で答えた。「王よ、ユダから捕囚となった者たちの一人である、あのダニエルは、あなたにも、あなたが署名された禁令にも敬意を払わず、一日に三度、願い事をしています。」
DAN 6:14 王はこの言葉を聞くと、非常に心を痛め、ダニエルを救い出そうと心に決めた。そして日が沈むまで、彼を助けようと力を尽くした。
DAN 6:15 すると彼らはそろって王のもとへ行き、王に言った。「王よ、王が制定した禁令や定めは一つも変更できないということが、メディア人とペルシア人の律法であることを知ってください。」
DAN 6:16 そこで王は命令を下し、人々はダニエルを連れて来て、獅子の穴に投げ込んだ。王はダニエルに言った。「あなたが絶えず仕えているあなたの神が、あなたを救い出してくださるだろう。」
DAN 6:17 一つの石が運ばれて来て、穴の口に置かれた。王は自分の印章と貴族たちの印章でそれを封印し、ダニエルについての処置が変更されないようにした。
DAN 6:18 それから王は宮殿に戻り、食事を取らずに夜を過ごした。楽器も王の前に持ち込ませず、眠りは彼から逃げ去った。
DAN 6:19 王は夜が明けるとすぐに起き、急いで獅子の穴へ向かった。
DAN 6:20 穴に近づくと、王は苦しみに満ちた声でダニエルに呼びかけた。王はダニエルに言った。「生ける神のしもべダニエルよ、あなたが絶えず仕えているあなたの神は、あなたを獅子から救い出すことができたか。」
DAN 6:21 するとダニエルは王に言った。「王よ、永遠に生きられますように。
DAN 6:22 私の神は御使いを遣わし、獅子の口を閉ざしてくださいました。獅子は私を傷つけませんでした。神の前で私に罪がないことが認められたからです。また王よ、私はあなたに対しても、何の害も加えていません。」
DAN 6:23 そこで王は大いに喜び、ダニエルを穴から引き上げるよう命じた。ダニエルは穴から引き上げられたが、その身には何の傷も見つからなかった。彼が自分の神を信頼していたからである。
DAN 6:24 王が命じると、ダニエルを訴えた者たちが連れて来られ、その子どもや妻たちとともに獅子の穴に投げ込まれた。彼らが穴の底に着かないうちに、獅子は彼らに襲いかかり、その骨をことごとくかみ砕いた。
DAN 6:25 それからダリヨス王は、全地に住むすべての民族、国民、言語の者たちに書き送った。 「あなたがたに平安が豊かにあるように。
DAN 6:26 私は命令を出す。私の王国の全領域で、すべての者はダニエルの神の前に震え、恐れなければならない。 この方こそ生ける神であり、 永遠に変わることがない。 その王国は滅びることがなく、 その支配は終わりまで続く。
DAN 6:27 この方は救い出し、助けてくださる。 天と地で、 しるしと不思議を行われる。 この方がダニエルを、 獅子の力から救い出された。」
DAN 6:28 このダニエルは、ダリヨスの治世とペルシア人キュロスの治世に栄えた。
DAN 7:1 バビロンの王ベルシャツァルの第一年に、ダニエルは寝床で夢を見、心に浮かぶ幻を見た。それから彼はその夢を書き記し、事の要点を語った。
DAN 7:2 ダニエルは言った。「私は夜の幻の中で見ていた。見よ、天の四方の風が大海をかき立てていた。
DAN 7:3 すると、互いに異なる四頭の大きな獣が海から上って来た。
DAN 7:4 第一の獣は獅子のようで、鷲の翼を持っていた。私が見ていると、その翼は引き抜かれ、その獣は地から持ち上げられ、人のように二本の足で立たされた。そして人の心が与えられた。
DAN 7:5 見よ、熊のような第二の獣が現れた。それは体の片側を持ち上げ、口の歯の間に三本の肋骨をくわえていた。その獣にこう告げる声があった。『立ち上がり、多くの肉を食らえ。』
DAN 7:6 その後、私が見ていると、見よ、豹のような別の獣が現れた。その背には鳥の翼が四つあり、頭も四つあった。そしてその獣に支配権が与えられた。
DAN 7:7 その後、夜の幻の中で私が見ていると、見よ、第四の獣が現れた。それは恐ろしく、力強く、非常に強かった。大きな鉄の歯を持ち、食らい、かみ砕き、残ったものを足で踏みつけた。それまでのすべての獣とは異なり、十本の角を持っていた。
DAN 7:8 私がその角をよく見ていると、見よ、その間からもう一本の小さな角が出て来た。その前で、最初の角のうち三本が根こそぎ抜かれた。見よ、その角には人の目のような目があり、傲慢なことを語る口があった。
DAN 7:9 私が見ていると、幾つもの王座が据えられ、 年を経た方が座られた。 その衣は雪のように白く、 頭の毛は純粋な羊毛のようであった。 その王座は燃える炎であり、 その車輪は燃え盛る火であった。
DAN 7:10 火の川が流れ出て、 その方の前から進み出た。 幾千もの者がその方に仕え、 幾万もの者がその前に立っていた。 法廷が開かれ、 数々の書物が開かれた。
DAN 7:11 その時、私は角が語る傲慢な言葉の声を聞きながら見続けた。ついにその獣は殺され、その体は滅ぼされ、燃える火に投げ込まれた。
DAN 7:12 ほかの獣たちからも支配権は取り去られた。しかし、その命は定められた時と期間だけ延ばされた。
DAN 7:13 私が夜の幻の中で見ていると、見よ、人の子のような者が天の雲とともに来た。その方は年を経た方のもとに進み、その前に導かれた。
DAN 7:14 その方には支配と栄光と王国が与えられ、すべての民族、国民、言語の者たちがその方に仕えることになった。その支配は過ぎ去ることのない永遠の支配であり、その王国は滅ぼされることがない。
DAN 7:15 私ダニエルは、霊が内で苦しみ、心に浮かぶ幻に悩まされた。
DAN 7:16 私は、そばに立っていた者の一人に近づき、これらすべてのことの真相を尋ねた。 すると彼は私に告げ、その意味を知らせた。
DAN 7:17 『この四頭の大きな獣は、地から起こる四人の王である。
DAN 7:18 しかし、いと高き方の聖なる者たちが王国を受け、永遠に、まさに世々限りなく、その王国を所有する。』
DAN 7:19 それから私は、ほかのすべての獣とは異なり、非常に恐ろしかった第四の獣について真実を知りたいと願った。その歯は鉄、爪は青銅で、食らい、かみ砕き、残ったものを足で踏みつけていた。
DAN 7:20 また、その頭にあった十本の角と、後から出て来て、その前で三本の角が倒れた、もう一本の角についても知りたいと願った。その角には目と、傲慢なことを語る口があり、その姿はほかの角よりも大きかった。
DAN 7:21 私が見ていると、その角は聖なる者たちと戦い、彼らに打ち勝った。
DAN 7:22 しかし、年を経た方が来られ、いと高き方の聖なる者たちのために裁きが下された。そして聖なる者たちが王国を所有する時が来た。
DAN 7:23 彼はこう言った。『第四の獣は、地上に起こる第四の王国である。それはほかのすべての王国とは異なり、全地を食らい、踏みにじり、打ち砕く。
DAN 7:24 十本の角は、この王国から起こる十人の王である。その後にもう一人の王が起こる。彼は前の王たちとは異なり、三人の王を屈服させる。
DAN 7:25 彼はいと高き方に逆らう言葉を語り、いと高き方の聖なる者たちを苦しめ、疲れ果てさせる。彼は時と律法を変えようと企てる。聖なる者たちは、一つの時、二つの時、そして半分の時の間、彼の手に渡される。
DAN 7:26 しかし、法廷が開かれ、彼の支配は取り去られ、ついには完全に消し去られ、滅ぼされる。
DAN 7:27 王国と支配と、全天下の王国の偉大さは、いと高き方の聖なる者たちの民に与えられる。その方の王国は永遠の王国であり、すべての支配者はその方に仕え、従う。』
DAN 7:28 この事はここで終わった。私ダニエルは、自分の思いにひどく悩まされ、顔色が変わった。しかし、この事を心に留めておいた。」
DAN 8:1 ベルシャツァル王の治世の第三年に、私ダニエルに幻が現れた。それは初めに現れた幻の後のことであった。
DAN 8:2 私は幻を見た。幻の中で、私はエラム州にあるスサの城塞にいた。そして私はウライ川のほとりにいた。
DAN 8:3 私が目を上げて見ると、見よ、二本の角を持つ一頭の雄羊が川辺に立っていた。二本の角は高かったが、一方は他方より高く、その高い角は後から伸びた。
DAN 8:4 私は、その雄羊が西、北、南に向かって突き進むのを見た。どの獣もその前に立つことができず、その手から救い出せる者もいなかった。雄羊は思いのままに振る舞い、自らを大いなるものとした。
DAN 8:5 なお見つめていると、見よ、一頭の雄やぎが西から全地の表を進んで来たが、地面には触れなかった。その雄やぎには、両目の間に目立つ一本の角があった。
DAN 8:6 雄やぎは、二本の角を持ち川辺に立っていた雄羊のところへ来て、激しい勢いで突進した。
DAN 8:7 私が見ていると、雄やぎは雄羊に近づき、激しい怒りを燃やして雄羊を打ち、その二本の角を折った。雄羊にはその前に立つ力がなく、雄やぎは雄羊を地に投げ倒して踏みつけた。雄羊をその手から救い出せる者はいなかった。
DAN 8:8 雄やぎは自らを非常に大いなるものとした。しかし、強くなった時、その大きな角は折れ、その代わりに目立つ四本の角が天の四方に向かって伸びた。
DAN 8:9 そのうちの一本から小さな角が出て、南と東と麗しい地に向かって非常に大きく成長した。
DAN 8:10 それは天の軍勢にまで達するほど大きくなり、軍勢の一部と星の一部を地に投げ落とし、踏みつけた。
DAN 8:11 それは軍勢の君にまで向かって自らを大いなるものとし、君から絶えずささげられる全焼のささげ物を取り去り、その聖所を打ち倒した。
DAN 8:12 背きのゆえに、軍勢は、絶えずささげられる全焼のささげ物とともに、その角に引き渡された。その角は真理を地に投げ捨て、思いのままに行って成功した。
DAN 8:13 その時、私は一人の聖なる者が語るのを聞いた。すると、もう一人の聖なる者が、その話していた者に言った。「絶えずささげられる全焼のささげ物と、荒廃をもたらす背きについてのこの幻、すなわち聖所と軍勢が踏みにじられることは、いつまで続くのか。」
DAN 8:14 彼は私に言った。「二千三百の夕と朝までである。その時、聖所は清められる。」
DAN 8:15 私ダニエルは、この幻を見て、その意味を理解しようとした。すると見よ、人のような姿をした者が私の前に立った。
DAN 8:16 その時、ウライ川の両岸の間から人の声が聞こえ、こう呼びかけた。「ガブリエルよ、この者に幻を理解させよ。」
DAN 8:17 そこで彼は、私が立っている所に近づいて来た。彼が来ると、私は恐れてひれ伏した。しかし彼は私に言った。「人の子よ、悟れ。この幻は終わりの時に関するものだ。」
DAN 8:18 彼が私に語っている間に、私は顔を地に伏せたまま深い眠りに陥った。しかし彼は私に触れ、私を立たせた。
DAN 8:19 彼は言った。「見よ、憤りの終わりの時に起こることを、あなたに知らせよう。これは定められた終わりの時に関するものだからだ。
DAN 8:20 あなたが見た二本の角を持つ雄羊は、メディアとペルシアの王たちである。
DAN 8:21 毛深い雄やぎはギリシアの王であり、その両目の間にある大きな角は最初の王である。
DAN 8:22 その角が折れ、代わりに四本の角が立ったように、その国から四つの王国が起こる。しかし、それらは最初の王の力には及ばない。
DAN 8:23 彼らの王国の終わりの時、背く者たちの罪が満ちた時、険しい顔つきで謎に通じた一人の王が起こる。
DAN 8:24 彼の力は強大になるが、それは彼自身の力によるのではない。彼は驚くほどの破壊を行い、その行うことに成功する。彼は力ある者たちと聖なる民を滅ぼす。
DAN 8:25 彼は巧みな策略によって、その手の中で欺きを栄えさせる。心の中で自らを大いなるものとし、油断している多くの者を滅ぼす。また、君たちの君に立ち向かうが、人の手によらずに打ち砕かれる。
DAN 8:26 告げられた夕と朝についての幻は真実である。しかし、この幻を封じておけ。それは遠い日のことだからだ。」
DAN 8:27 私ダニエルは力を失い、数日間病気になった。その後、起き上がって王の仕事を行った。私はその幻に驚き惑ったが、だれもそれを悟らなかった。
DAN 9:1 カルデア人の王国の王とされた、メディア人の一族に属するアハシュエロスの子ダリヨスの第一年、
DAN 9:2 その治世の第一年に、私ダニエルは書物によって年数を悟った。それは、エルサレムの荒廃の期間が七十年であると、主 の言葉が預言者エレミヤに臨んだ、その年数である。
DAN 9:3 私は主なる神に顔を向け、断食し、粗布をまとい、灰をかぶって、祈りと願いをもって求めた。
DAN 9:4 私は私の神、主に祈り、罪を告白した。 「ああ、主よ。偉大で畏るべき神。あなたを愛し、あなたの戒めを守る者たちには、契約と慈しみを守られる方。
DAN 9:5 私たちは罪を犯し、よこしまなことを行い、悪をなし、背いた。あなたの命令と定めから離れた。
DAN 9:6 あなたのしもべである預言者たちに聞き従わなかった。彼らはあなたの御名によって、私たちの王たち、君主たち、父祖たち、この地のすべての民に語った。
DAN 9:7 主よ、義はあなたにある。しかし私たちには、今日このとおり、顔を覆う恥がある。ユダの人々、エルサレムの住民、すべてのイスラエル、近くにいる者も遠くにいる者も、あなたが追い散らされたあらゆる国々で恥を負っている。私たちがあなたに背いたゆえに。
DAN 9:8 主よ、私たちには顔を覆う恥がある。私たちの王たち、君主たち、父祖たちにも。私たちはあなたに罪を犯した。
DAN 9:9 あわれみと赦しは、私たちの神、主のもの。私たちは主に背いた。
DAN 9:10 私たちの神、主の御声に聞き従わず、主がしもべである預言者たちを通して私たちの前に置かれた律法に歩まなかった。
DAN 9:11 まことに、全イスラエルはあなたの律法を犯し、背を向け、あなたの御声に聞き従わなかった。 それゆえ、神のしもべモーセの律法に記された呪いと誓いが、私たちの上に注がれた。私たちは神に罪を犯した。
DAN 9:12 神は、私たちと、私たちを治めた裁き人たちに対して語られた言葉を成し遂げ、私たちの上に大きな災いをもたらされた。エルサレムに行われたようなことは、天下のどこにも行われたことがない。
DAN 9:13 モーセの律法に記されているとおり、このすべての災いが私たちの上に臨んだ。それでも私たちは、不義から立ち返り、あなたの真理を悟るために、私たちの神、主の恵みを求めなかった。
DAN 9:14 それゆえ主は、この災いを心に留め、私たちの上にもたらされた。私たちの神、主は、なされるすべてのみわざにおいて義である。だが私たちは、その御声に聞き従わなかった。
DAN 9:15 今、私たちの神、主よ。あなたは力強い御手によって、ご自分の民をエジプトの地から導き出し、今日に至るまで御名を知らしめられた。私たちは罪を犯し、悪を行った。
DAN 9:16 主よ、あなたのすべての義に従って、どうかあなたの怒りと憤りを、あなたの町エルサレム、あなたの聖なる山からそらしてください。私たちの罪と父祖たちの不義のために、エルサレムとあなたの民は、周囲のすべての者からそしられています。
DAN 9:17 今、私たちの神よ、あなたのしもべの祈りと願いを聞いてください。主よ、ご自身のために、荒れ果てた聖所の上に御顔を輝かせてください。
DAN 9:18 私の神よ、耳を傾けて聞いてください。目を開いて、私たちの荒廃と、あなたの御名をもって呼ばれている町をご覧ください。私たちは自分たちの義によって願いをささげるのではなく、ただあなたの大いなるあわれみによって願うのです。
DAN 9:19 主よ、聞いてください。主よ、赦してください。主よ、耳を傾け、事を行ってください。私の神よ、ご自身のために遅らせないでください。あなたの町とあなたの民は、あなたの御名をもって呼ばれているからです。」
DAN 9:20 私が語り、祈り、自分の罪と自分の民イスラエルの罪を告白し、私の神の聖なる山のために、私の神、主の前に願いをささげていた時、
DAN 9:21 そうして私が祈りの言葉を語っている間に、初めの幻で見たあの人ガブリエルが速く飛んで来て、夕方のささげ物の時刻ごろ、私に触れた。
DAN 9:22 彼は私に教え、私と話して言った。「ダニエルよ、私は今、あなたに知恵と悟りを与えるために来た。
DAN 9:23 あなたが願い始めた時、命令が出された。あなたは深く愛されているので、私はそれを告げるために来た。だから、この事をよく考え、幻を悟れ。
DAN 9:24 あなたの民とあなたの聖なる町について、七十週が定められている。それは、背きを終わらせ、罪に終止符を打ち、不義を贖い、永遠の義をもたらし、幻と預言を封じ、最も聖なるものに油を注ぐためである。
DAN 9:25 だから知り、悟れ。エルサレムを回復して建て直せという命令が出てから、油注がれた者である君 が現れるまで、七週と六十二週がある。エルサレムは広場と堀を備えて再建されるが、それは苦難の時代に行われる。
DAN 9:26 六十二週の後、油注がれた者 は断たれ、彼には何も残らない。やがて来る君の民が、町と聖所を滅ぼす。その終わりは洪水のように来る。終わりまで戦いが続き、荒廃が定められている。
DAN 9:27 彼は一週の間、多くの者と堅い契約を結ぶ。その週の半ばに、いけにえとささげ物をやめさせる。忌まわしいものの翼には、荒廃させる者が現れる。そして定められた終局が、荒廃をもたらす者の上に注がれる。」
DAN 10:1 ペルシアの王キュロスの第三年に、ベルテシャツァルと呼ばれていたダニエルに一つの言葉が示された。その言葉は真実であり、大きな戦いに関するものであった。彼はその言葉を理解し、幻を悟った。
DAN 10:2 そのころ、私ダニエルは三週間にわたって悲しんでいた。
DAN 10:3 三週間が終わるまで、私はおいしい食物を食べず、肉もぶどう酒も口にせず、油を身に塗ることもしなかった。
DAN 10:4 第一の月の二十四日、私がヒデケルという大河 の岸辺にいた時、
DAN 10:5 私が目を上げて見ると、見よ、亜麻布をまとい、腰にウファズの純金の帯を締めた一人の人がいた。
DAN 10:6 その体は緑柱石のようで、顔は稲妻のように輝き、目は燃えるたいまつのようであった。その腕と足は磨かれた青銅のようで、その声は大群衆の声のようであった。
DAN 10:7 この幻を見たのは、私ダニエルだけであった。私と一緒にいた人々は幻を見なかったが、激しい震えに襲われ、逃げて身を隠した。
DAN 10:8 そのため私は一人残され、この大いなる幻を見た。私には力が残っておらず、顔は見る影もなく変わり、力を失った。
DAN 10:9 それでも私は彼の声を聞いた。その声を聞くと、私は顔を地に向けたまま、深い眠りに陥った。
DAN 10:10 見よ、一つの手が私に触れ、私を手と膝をついた姿勢に起こした。
DAN 10:11 彼は私に言った。「深く愛されているダニエルよ、私があなたに語る言葉を悟り、まっすぐに立て。私は今、あなたのもとに遣わされた。」彼がこの言葉を私に語った時、私は震えながら立ち上がった。
DAN 10:12 それから彼は私に言った。「恐れるな、ダニエル。あなたが悟ろうと心を定め、自分の神の前でへりくだった最初の日から、あなたの言葉は聞かれていた。私はあなたの言葉のゆえに来た。
DAN 10:13 しかし、ペルシア王国の君が二十一日間、私に立ちはだかった。すると見よ、主要な君たちの一人ミカエルが私を助けに来た。私はそこで、ペルシアの王たちのもとに取り残されていたからである。
DAN 10:14 今、後の日々にあなたの民に起こることを悟らせるために来た。この幻は、なお遠い日に関するものだ。」
DAN 10:15 彼がこれらの言葉を私に語った時、私は顔を地に向け、口がきけなくなった。
DAN 10:16 見よ、人の子らに似た者が私の唇に触れた。そこで私は口を開き、私の前に立っている者に言った。「私の主よ、この幻のために苦しみが私を襲い、私には力が残っていません。
DAN 10:17 私の主のしもべであるこの私が、どうして私の主と話せるでしょうか。今、私には力が全く残っておらず、息さえありません。」
DAN 10:18 すると、人の姿のような者がもう一度私に触れ、私を力づけた。
DAN 10:19 彼は言った。「深く愛されている者よ、恐れるな。あなたに平安があるように。強くあれ。強くあれ。」 彼が私に語ると、私は力づけられて言った。「私の主よ、お話しください。あなたが私を力づけてくださったからです。」
DAN 10:20 すると彼は言った。「私がなぜあなたのもとに来たのか、あなたは知っているか。今、私はペルシアの君と戦うために戻る。私が去ると、見よ、ギリシアの君が来る。
DAN 10:21 しかし、真理の書に記されていることをあなたに告げよう。彼らに対抗して私を支える者は、あなたがたの君ミカエルのほかにはいない。
DAN 11:1 私も、メディア人ダリヨスの第一年に、彼を支え、力づけるために立ち上がった。
DAN 11:2 今、私はあなたに真実を告げる。見よ、さらに三人の王がペルシアに起こる。第四の王は、彼らすべてよりもはるかに富む。彼はその富によって強くなると、すべての者を奮い立たせてギリシア王国に立ち向かわせる。
DAN 11:3 一人の力ある王が起こり、大きな支配権をもって治め、思いのままに行う。
DAN 11:4 しかし、彼が立ち上がると、その王国は砕かれ、天の四方に分けられる。それは彼の子孫には継がれず、彼が治めた時の支配権を保つこともない。彼の王国は根こそぎにされ、彼ら以外の者たちに与えられるからである。
DAN 11:5 南の王は強くなる。しかし、その将軍の一人が彼よりも強くなって支配し、その支配は大きな支配となる。
DAN 11:6 数年の後、両者は同盟を結ぶ。南の王の娘が和解を図って北の王のもとへ行く。しかし彼女は腕の力を保てず、王もその力を保てない。彼女は、自分を連れて来た者たち、自分を生んだ者、その時に彼女を支えた者とともに引き渡される。
DAN 11:7 しかし、彼女の根から出た一人が、彼女に代わって立つ。彼は軍隊を率いて進み、北の王の要塞に入り、彼らに立ち向かって勝利する。
DAN 11:8 彼らの神々、鋳造された像、銀と金の美しい器をも捕らえてエジプトへ運び去る。そして数年の間、北の王に手を出さない。
DAN 11:9 北の王は南の王の国に攻め入るが、自分の国へ帰る。
DAN 11:10 その息子たちは戦いを起こし、大軍を集める。その軍勢は押し寄せ、あふれて通り過ぎる。さらに進んで、北の王の要塞にまで戦いを及ぼす。
DAN 11:11 南の王は怒りに駆られて出陣し、北の王と戦う。北の王は大軍を繰り出すが、その大軍は南の王の手に渡される。
DAN 11:12 その大軍が連れ去られると、南の王の心は高ぶる。彼は幾万もの者を倒すが、勝利を保つことはできない。
DAN 11:13 北の王は再び戻り、以前よりも大きな軍勢を繰り出す。数年の時が過ぎた後、大軍と豊富な物資を携えて進軍する。
DAN 11:14 その時、多くの者が南の王に立ち向かう。あなたの民の中の暴虐な者たちも、幻を実現しようとして立ち上がるが、倒れる。
DAN 11:15 北の王は進軍して土塁を築き、堅固な町を攻め取る。南の軍勢は持ちこたえられず、精鋭部隊にも立ち向かう力はない。
DAN 11:16 北の王に攻めかかる者は思いのままに行い、彼の前に立ちはだかる者はいない。彼は麗しい地に立ち、滅びがその手にある。
DAN 11:17 彼は王国全体の力をもって進もうと決意し、和解の条件を携えて来る。王国を滅ぼそうとして、自分の娘を妻として相手に与える。しかし彼女は彼のために立たず、彼のものにもならない。
DAN 11:18 その後、彼は島々に向かい、多くを攻め取る。しかし一人の司令官が、彼から受けたそしりをやめさせ、それを彼自身に返す。
DAN 11:19 それから彼は自国の要塞に顔を向けるが、つまずいて倒れ、姿を消す。
DAN 11:20 彼の地位には、王国の栄光ある地に徴税官を行き巡らせる者が立つ。しかし数日のうちに彼は滅ぼされる。それは怒りによるのでも、戦いによるのでもない。
DAN 11:21 彼の地位には、王位の尊厳を与えられていなかった卑しむべき者が立つ。彼は人々が安心している時に来て、へつらいによって王国を手に入れる。
DAN 11:22 あふれるような軍勢は彼の前から押し流され、打ち砕かれる。契約の君もまた打ち砕かれる。
DAN 11:23 彼は同盟を結んだ後も欺きを行い、わずかな民を率いて上り、力を増す。
DAN 11:24 人々が安心している時、彼は州の最も豊かな所にまで入り込む。彼は父祖たちも、そのまた父祖たちも行わなかったことを行う。獲物、略奪品、財宝を人々に分け与える。また要塞に対して策略を巡らすが、それは定められた時までである。
DAN 11:25 彼は力と勇気を奮い起こし、大軍を率いて南の王に立ち向かう。南の王も非常に大きく強い軍勢を率いて戦うが、持ちこたえることができない。人々が彼に対して策略を巡らすからである。
DAN 11:26 彼のごちそうを食べる者たちが彼を滅ぼし、その軍勢は押し流され、多くの者が殺されて倒れる。
DAN 11:27 この二人の王は、どちらも心に悪を抱き、同じ食卓で偽りを語り合う。しかし成功しない。終わりはなお、定められた時に来るからである。
DAN 11:28 それから北の王は多くの財宝を携えて自国へ帰る。その心は聖なる契約に逆らい、思うままに行った後、自国へ帰る。
DAN 11:29 定められた時に、彼は再び南へ攻め入る。しかし今度は、以前の時のようにはならない。
DAN 11:30 キティムの船が彼に立ち向かうので、彼は落胆して引き返す。そして聖なる契約に憤りを抱き、思うままに行う。彼は引き返し、聖なる契約を捨てる者たちに目を留める。
DAN 11:31 彼から出た軍勢が、要塞である聖所を汚し、絶えずささげられる全焼のささげ物を取り去る。そして荒廃をもたらす忌まわしいものを立てる。
DAN 11:32 彼は、契約に背いて悪を行う者たちをへつらいによって堕落させる。しかし、自分たちの神を知る民は堅く立ち、事を行う。
DAN 11:33 民の中の悟りある者たちは、多くの者に理解を与える。しかし彼らは長い間、剣と炎、捕囚と略奪によって倒れる。
DAN 11:34 彼らが倒れる時、わずかな助けを受ける。しかし多くの者が、偽りをもって彼らに加わる。
DAN 11:35 悟りある者たちの中にも倒れる者がいる。それは彼らが練られ、清められ、白くされるためであり、終わりの時まで続く。その時はなお、定められた時に来るからである。
DAN 11:36 その王は思いのままに行う。自らを高くし、あらゆる神よりも自分を大いなるものとし、神々の神に逆らって驚くべきことを語る。彼は憤りが成し遂げられるまで成功する。定められたことが行われるからである。
DAN 11:37 彼は父祖たちの神々にも、女たちが慕うものにも、どの神にも心を留めない。自らをすべてのものよりも大いなるものとするからである。
DAN 11:38 その代わりに、彼は要塞の神をあがめる。父祖たちの知らなかった神を、金、銀、宝石、貴重な品々をもってあがめる。
DAN 11:39 彼は異国の神を頼みとして、最も堅固な要塞を攻める。彼を認める者には大きな栄誉を与え、多くの者を治めさせ、報酬として土地を分配する。
DAN 11:40 終わりの時に、南の王が彼と争う。北の王は戦車、騎兵、多くの船を率い、つむじ風のように彼に攻めかかる。彼は国々に侵入し、あふれて通り過ぎる。
DAN 11:41 彼は麗しい地にも侵入し、多くの国々が倒される。しかしエドム、モアブ、アンモンの子らの主だった者たちは、彼の手から逃れる。
DAN 11:42 彼は諸国に手を伸ばし、エジプトの地も逃れられない。
DAN 11:43 彼はエジプトの金銀の財宝と、すべての貴重な品々を支配する。リビア人とエチオピア人も彼の後に従う。
DAN 11:44 しかし東と北からの知らせが彼を悩ませる。彼は激しい怒りをもって出て行き、多くの者を滅ぼし尽くそうとする。
DAN 11:45 彼は海と麗しい聖なる山との間に王の天幕を張る。しかし、ついに終わりを迎え、彼を助ける者はいない。
DAN 12:1 その時、あなたの民を守るために立つ大いなる君ミカエルが立ち上がる。国が始まって以来、その時まで一度もなかったほどの苦難の時が来る。しかしその時、あなたの民、すなわち書に記されている者は皆、救い出される。
DAN 12:2 地のちりの中に眠っている者の多くが目を覚ます。ある者は永遠の命に、ある者は恥と永遠の侮蔑に至る。
DAN 12:3 悟りある者たちは大空の輝きのように輝き、多くの者を義へと導く者たちは、世々限りなく星のように輝く。
DAN 12:4 しかしダニエルよ、終わりの時まで、この言葉を閉じ、この書を封じておけ。多くの者が行き巡り、知識は増し加わる。」
DAN 12:5 それから私ダニエルが見ると、見よ、ほかに二人の者が立っていた。一人は川のこちら側の岸に、もう一人は川の向こう側の岸に立っていた。
DAN 12:6 その一人が、川の水の上にいる亜麻布をまとった人に言った。「これらの驚くべきことが終わるまで、あとどれほどですか。」
DAN 12:7 私は、川の水の上にいる亜麻布をまとった人の言葉を聞いた。彼は右手と左手を天に上げ、永遠に生きておられる方を指して誓った。「一つの時、二つの時、そして半分の時である。聖なる民の力が打ち砕かれ尽くす時、これらすべてのことは成し遂げられる。」
DAN 12:8 私はそれを聞いたが、理解できなかった。そこで言った。「私の主よ、これらのことの結末はどうなるのでしょうか。」
DAN 12:9 彼は言った。「行け、ダニエル。この言葉は終わりの時まで閉じられ、封じられているからだ。
DAN 12:10 多くの者は清められ、白くされ、練られる。しかし悪しき者たちは悪を行い、悪しき者はだれも理解しない。悟りある者たちは理解する。
DAN 12:11 絶えずささげられる全焼のささげ物が取り去られ、荒廃をもたらす忌まわしいものが立てられてから、千二百九十日がある。
DAN 12:12 待ち続けて、千三百三十五日に至る者は幸いである。
DAN 12:13 しかしあなたは、終わりまで自分の道を行け。あなたは休みに入り、終わりの日に、自分に割り当てられた分を受けるために立つ。」
HOS 1:1 ベエリの子ホセアに臨んだ主 の言葉。これは、ユダの王ウジヤ、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤの時代、またイスラエルの王ヨアシュの子ヤロブアムの時代のことであった。
HOS 1:2 主が初めてホセアを通して語られた時、主はホセアに言われた。「行って、淫行の女を妻に迎え、不貞の子らをもうけよ。この地は主を捨て、激しく姦淫を行っている。」
HOS 1:3 そこで彼は行って、ディブライムの娘ゴメルを妻に迎えた。彼女は身ごもり、彼に男の子を産んだ。
HOS 1:4 主は彼に言われた。「その子をイズレエルと名づけよ。もうしばらくすれば、私はイズレエルの流血の責任をエフーの家に問い、イスラエルの家の王国を終わらせる。
HOS 1:5 その日、私はイズレエルの谷でイスラエルの弓を折る。」
HOS 1:6 彼女は再び身ごもり、女の子を産んだ。 それから主は彼に言われた。「その子をロ・ルハマと名づけよ。 私はもはやイスラエルの家をあわれまず、彼らを決して赦さない。
HOS 1:7 しかし、ユダの家をあわれみ、彼らの神 である主によって救う。弓、剣、戦い、馬、騎兵によって救うのではない。」
HOS 1:8 彼女はロ・ルハマを乳離れさせると、身ごもって男の子を産んだ。
HOS 1:9 主は言われた。「その子をロ・アンミと名づけよ。 あなたがたは私の民ではなく、私はあなたがたの神ではない。
HOS 1:10 しかし、イスラエルの子らの数は海の砂のようになり、量ることも数えることもできなくなる。かつて彼らに『あなたがたは私の民ではない』と言われたその場所で、彼らは『生ける神の子ら』と呼ばれるようになる。
HOS 1:11 ユダの子らとイスラエルの子らはともに集まり、自分たちの上に一人のかしらを立て、その地から上って行く。イズレエルの日は、まことに大いなる。
HOS 2:1 あなたがたの兄弟たちに、『私の民よ！』 と言い、 姉妹たちに、『愛される者よ！』 と言え。
HOS 2:2 あなたがたの母を責めよ！ 責めよ。彼女は私の妻ではなく、 私も彼女の夫ではない。 彼女の顔から淫行を、 乳房の間から姦淫を取り除かせよ。
HOS 2:3 そうでなければ、私は彼女の衣をはぎ、 生まれた日のように裸にする。 彼女を荒野のようにし、 乾いた地のようにして、 渇きによって死なせる。
HOS 2:4 私はその子どもたちをあわれまない。 彼らは不貞の子どもたちだからだ。
HOS 2:5 彼らの母は淫行を行い、 彼らを宿した女は恥をさらした。 彼女は言った。『私は愛人たちの後を追おう。 彼らは私にパンと水、 羊毛と亜麻、 油と飲み物を与えてくれる。』
HOS 2:6 それゆえ見よ、 私は茨で彼女の道をふさぎ、 その前に壁を築く。 彼女は自分の道を見つけられなくなる。
HOS 2:7 彼女は愛人たちの後を追うが、 追いつくことはできない。 彼らを捜し求めるが、 見つけることはできない。 その時、彼女は言う。『最初の夫のもとへ帰ろう。 あのころは今より幸せだった。』
HOS 2:8 穀物と新しいぶどう酒と油を彼女に与え、 銀と金を豊かにしたのが私であることを、彼女は知らなかった。 その銀と金は、バアルのために用いられた。
HOS 2:9 それゆえ私は、その時が来れば穀物を、 その季節になれば新しいぶどう酒を取り戻す。 また、彼女の裸を覆うはずであった私の羊毛と亜麻を取り上げる。
HOS 2:10 今、私は彼女の愛人たちの目の前で、 彼女のみだらな姿をあらわにする。 だれも彼女を私の手から救い出せない。
HOS 2:11 私は彼女の喜びをすべて絶つ。 祭り、新月祭、安息日、すべての例祭を。
HOS 2:12 私は彼女のぶどうの木といちじくの木を荒れ果てさせる。 彼女はそれらについて、『これは愛人たちが私にくれた報酬だ』と言った。 私はそれらを森に変え、 野の獣が食べるようにする。
HOS 2:13 私は、彼女がバアルたちに香をたいた日々の責任を問う。 彼女は耳輪と宝石で身を飾り、 愛人たちの後を追い、 私を忘れた」 と主は言われる。
HOS 2:14 「それゆえ見よ、私は彼女を誘い、 荒野へ連れて行き、 その心に優しく語りかける。
HOS 2:15 私はそこから彼女にぶどう畑を与え、 アコルの谷を希望の扉として与える。 彼女はそこで応える。 若かった日のように、 エジプトの地から上って来た日のように。
HOS 2:16 その日には」と主は言われる。 「あなたは私を『私の夫』と呼び、 もはや『私の主人』とは呼ばない。
HOS 2:17 私はバアルたちの名を彼女の口から取り除く。 その名が再び口にされることはない。
HOS 2:18 その日、私は彼らのために、野の獣、 空の鳥、 地を這うものと契約を結ぶ。 私は弓と剣と戦いを地から断ち、 彼らを安らかに伏させる。
HOS 2:19 私はあなたを永遠に妻として迎える。 義と公正と慈しみとあわれみをもって、あなたを妻として迎える。
HOS 2:20 誠実をもって、あなたを妻として迎える。 あなたは主を知る。
HOS 2:21 その日、私は応える」と主は言われる。 「私は天に応え、 天は地に応える。
HOS 2:22 地は穀物と新しいぶどう酒と油に応え、 それらはイズレエルに応える。
HOS 2:23 私は彼女を自分のために地に種としてまく。 あわれみを受けなかった者をあわれむ。 私の民でなかった者たちに、『あなたがたは私の民だ』と言う。 彼らは、『あなたは私の神だ』と答える。」
HOS 3:1 主は私に言われた。「もう一度行って、ほかの男に愛されながら姦淫を行う女を愛せよ。ちょうど主がイスラエルの子らを愛しておられるように。彼らはほかの神々に心を向け、干しぶどうの菓子を愛している。」
HOS 3:2 そこで私は、銀十五枚と、大麦一ホメル半で彼女を自分のために買い取った。
HOS 3:3 私は彼女に言った。「あなたは長い間、私のもとにとどまりなさい。淫行をしてはならず、ほかの男と共にいてはならない。私もあなたに対して同じようにする。」
HOS 3:4 イスラエルの子らは長い間、王も君主もなく、いけにえも石柱もなく、エポデも偶像もなく過ごす。
HOS 3:5 その後、イスラエルの子らは立ち返り、自分たちの神、主と、自分たちの王ダビデを求める。終わりの日々に、彼らはおののきながら主のもとへ、その恵みを求めて来る。
HOS 4:1 イスラエルの子らよ、主の言葉を聞け。 主はこの地の住民を訴える。 「まことに、この地には真実も慈しみもなく、 神を知ることもない。
HOS 4:2 呪い、偽り、殺人、盗み、姦淫。 彼らは戒めを破り、流血に流血を重ねる。
HOS 4:3 それゆえ、この地は嘆き、 そこに住む者は皆、衰え果てる。 そこにいるすべての生き物も、 野の獣も空の鳥も衰え、 海の魚さえ死に絶える。
HOS 4:4 しかし、だれも訴えてはならない。 だれも人を責めてはならない。 あなたの民は、祭司と言い争う者のようだ。
HOS 4:5 あなたは昼につまずき、 預言者も夜、あなたとともにつまずく。 私はあなたの母を滅ぼす。
HOS 4:6 私の民は知識を欠いたために滅ぼされる。 あなたが知識を退けたので、私もあなたを退け、 もはや私の祭司とはしない。 あなたが自分の神の律法を忘れたので、 私もあなたの子どもたちを忘れる。
HOS 4:7 彼らは増えれば増えるほど、 私に対して罪を犯した。 私は彼らの栄光を恥に変える。
HOS 4:8 彼らは私の民の罪を食べ、 民の不義に心を向けている。
HOS 4:9 民も祭司も同じようになる。 私は彼らの歩みを罰し、 彼らの行いに報いる。
HOS 4:10 彼らは食べても満たされない。 淫行をしても、増えることはない。 主に従うことを捨てたからだ。
HOS 4:11 淫行とぶどう酒と新しいぶどう酒は、 悟りを奪う。
HOS 4:12 私の民は木に伺いを立て、 杖に答えを求める。 まことに、淫行の霊が彼らを迷わせ、 彼らは自分たちの神に不実を働いている。
HOS 4:13 彼らは山々の頂でいけにえをささげ、 丘の上で、樫、ポプラ、テレビンの木の下で香をたく。 その木陰が心地よい。 それゆえ、あなたがたの娘たちは淫行を行い、 あなたがたの嫁たちは姦淫を犯す。
HOS 4:14 あなたがたの娘たちが淫行をしても、私は罰しない。 あなたがたの嫁たちが姦淫を犯しても、罰しない。 男たち自身が娼婦たちと連れ立ち、 神殿娼婦たちとともにいけにえをささげているからだ。 悟りのない民は滅びに陥る。
HOS 4:15 イスラエルよ、あなたが淫行を行っても、 ユダに罪を犯させてはならない。 ギルガルに来てはならず、 ベテ・アベンに上ってはならない。 『主は生きておられる』と誓ってはならない。
HOS 4:16 イスラエルは強情な雌牛のように、 ひどく頑なに振る舞った。 今、主が彼らを、広い牧場の小羊のように養えるだろうか。
HOS 4:17 エフライムは偶像と結びついている。 そのままにしておけ。
HOS 4:18 彼らの酒は酸っぱくなり、 それでも彼らは淫行をやめない。 その支配者たちは恥をこよなく愛している。
HOS 4:19 風がその翼で彼女を包んだ。 彼らは自分たちのいけにえのゆえに恥を受ける。
HOS 5:1 祭司たちよ、これを聞け。 イスラエルの家よ、耳を傾けよ。 王の家よ、よく聞け。 裁きがあなたがたに臨む。 あなたがたはミツパでわなとなり、 タボルの上に張られた網となったからだ。
HOS 5:2 反逆者たちは人殺しに深く染まっている。 しかし、私は彼らを皆懲らしめる。
HOS 5:3 私はエフライムを知っている。 イスラエルは私から隠されていない。 エフライムよ、今あなたは淫行を行った。 イスラエルは汚れている。
HOS 5:4 彼らの行いは、 彼らが自分たちの神に立ち返ることを許さない。 淫行の霊が彼らの内にあり、 彼らは主を知らない。
HOS 5:5 イスラエルの高慢が、 イスラエル自身を告発する。 それゆえ、イスラエルとエフライムは自分たちの不義につまずき、 ユダも彼らとともにつまずく。
HOS 5:6 彼らは羊の群れと牛の群れを連れて、 主を求めに行くが、主を見つけることはできない。 主が彼らから身を引かれたからだ。
HOS 5:7 彼らは主に不実を働いた。 不貞の子どもたちを産んだからだ。 今や新月祭が、彼らとその畑を食い尽くす。
HOS 5:8 ギブアで角笛を吹き、 ラマでラッパを鳴らせ。 ベテ・アベンでときの声を上げよ。 ベニヤミンよ、敵は背後にいる！
HOS 5:9 エフライムは懲らしめの日に荒れ果てる。 私はイスラエルの部族の間に、 確実に起こることを知らせた。
HOS 5:10 ユダの君主たちは、 境界石を移す者のようだ。 私は水のように彼らの上に憤りを注ぐ。
HOS 5:11 エフライムは虐げられ、 裁きによって打ち砕かれている。 彼が偶像を追うことに心を定めたからだ。
HOS 5:12 それゆえ、私はエフライムにとって蛾のようになり、 ユダの家にとって腐れのようになる。
HOS 5:13 エフライムは自分の病を見、 ユダは自分の傷を見た。 そこでエフライムはアッシリアへ行き、 ヤレブ王に使いを送った。 しかし彼はあなたがたを癒すことができず、 あなたがたの傷を治すこともできない。
HOS 5:14 私はエフライムに対して獅子のようになり、 ユダの家に対して若い獅子のようになる。 この私が引き裂いて立ち去る。 私が連れ去れば、救い出す者はいない。
HOS 5:15 私は自分の場所へ帰って行く。 彼らが自分たちの罪を認め、 私の顔を求めるまで。 彼らは苦しみの中で、切に私を求める。」
HOS 6:1 「さあ、主のもとに帰ろう。 主は私たちを引き裂かれたが、 癒してくださる。 主は私たちを傷つけられたが、 傷を包んでくださる。
HOS 6:2 二日の後、主は私たちを生き返らせ、 三日目に私たちを立ち上がらせてくださる。 私たちは主の前で生きる。
HOS 6:3 主を知ろう。 主を知ることを熱心に追い求めよう。 日の出が確かなように、 主は必ず現れる。 主は雨のように私たちのもとに来られる。 地を潤す春の雨のように。」
HOS 6:4 「エフライムよ、私はあなたに何をしようか。 ユダよ、私はあなたに何をしようか。 あなたがたの慈しみは朝の雲、 たちまち消える露。
HOS 6:5 それゆえ、私は預言者たちによって彼らを切り刻み、 私の口の言葉によって彼らを殺した。 あなたがたへの裁きは、稲妻のようにひらめく。
HOS 6:6 私が望むのは、いけにえではなく慈しみ、 全焼のささげ物よりも、神を知ること。
HOS 6:7 しかし彼らはアダムのように契約を破り、 そこで私に不実を働いた。
HOS 6:8 ギルアデは不義を行う者たちの町であり、 血の跡で汚れている。
HOS 6:9 盗賊の群れが人を待ち伏せるように、 祭司の一団はシェケムへ向かう道で人を殺す。 まことに、彼らは恥ずべきことを行う。
HOS 6:10 イスラエルの家で、私は恐ろしいことを見た。 エフライムには淫行があり、 イスラエルは汚れている。
HOS 6:11 私が自分の民の繁栄を回復する時、 ユダよ、あなたにも収穫の時が定められている。
HOS 7:1 私がイスラエルを癒そうとする時、 エフライムの不義と、 サマリアの悪があらわになる。 彼らは偽りを行い、 盗人は中に入り、 盗賊の群れは外で略奪する。
HOS 7:2 彼らは、私がそのすべての悪を覚えていることを、 心に留めない。 今や彼らの悪行が彼らを取り囲み、 私の目の前にある。
HOS 7:3 彼らは悪によって王を喜ばせ、 偽りによって君主たちを喜ばせる。
HOS 7:4 彼らは皆、姦淫を行う者だ。 パン職人が生地をこねてから発酵するまで、 火をかき立てなくても燃え続ける炉のようだ。
HOS 7:5 われわれの王の祝いの日に、 君主たちはぶどう酒の熱で身を病ませた。 王はあざける者たちと手を組んだ。
HOS 7:6 彼らは待ち伏せする間、 心を炉のように熱くする。 彼らの怒りは一晩中くすぶり、 朝には燃え盛る火となる。
HOS 7:7 彼らは皆、炉のように熱くなり、 自分たちの裁き人を食い尽くす。 彼らの王は皆、倒れた。 彼らの中には、私を呼び求める者が一人もいない。
HOS 7:8 エフライムは諸国民の中に混じっている。 エフライムは焼き返されていない平焼きパンだ。
HOS 7:9 よその者たちが彼の力を食い尽くしたが、 彼はそれに気づかない。 白髪がところどころに生えても、 彼はそれに気づかない。
HOS 7:10 イスラエルの高慢が、 イスラエル自身を告発する。 それでも彼らは、自分たちの神、主に立ち返らず、 このすべてがあっても、主を求めない。
HOS 7:11 エフライムは思慮がなく、 たやすく欺かれる鳩のようだ。 彼らはエジプトに呼びかけ、 アッシリアへ行く。
HOS 7:12 彼らが行く時、私はその上に網を広げ、 空の鳥のように彼らを引き下ろす。 彼らの集会に告げたとおり、彼らを懲らしめる。
HOS 7:13 彼らには災いがある。 彼らは私から離れ去ったからだ。 彼らには滅びがある。 私に背いたからだ。 私は彼らを贖おうとするのに、 彼らは私に逆らって偽りを語る。
HOS 7:14 彼らは心から私に叫ばず、 寝床の上で泣きわめく。 穀物と新しいぶどう酒を求めて集まり、 私から離れて行く。
HOS 7:15 私が彼らの腕を鍛え、強くしたのに、 彼らは私に対して悪を企てる。
HOS 7:16 彼らは立ち返るが、いと高き方には立ち返らない。 彼らは狙いの定まらない弓のようだ。 彼らの君主たちは、 舌の激しさのゆえに剣に倒れる。 彼らはエジプトの地で、あざけりの的となる。」
HOS 8:1 「角笛を唇に当てよ。 鷲のようなものが主の家に迫る。 彼らが私の契約を破り、 私の律法に背いたからだ。
HOS 8:2 彼らは私に叫ぶ。 『私の神よ、私たちイスラエルはあなたを知っています。』
HOS 8:3 イスラエルは良いものを退けた。 敵が彼を追う。
HOS 8:4 彼らは王を立てたが、私によるのではない。 君主を立てたが、私は認めなかった。 彼らは自分たちの銀と金で偶像を造った。 そのため彼らは滅びに至る。
HOS 8:5 サマリアよ、あなたの子牛の偶像を投げ捨てよ。 私の怒りは彼らに向かって燃えている。 彼らはいつになれば清くなれるのか。
HOS 8:6 この子牛もイスラエルから出たものだ。 職人が造ったもので、神ではない。 サマリアの子牛は粉々に砕かれる。
HOS 8:7 彼らは風をまき、 つむじ風を刈り取る。 立っている穀物はなく、 茎には穂が出ない。 たとえ実っても、よその者たちがそれをのみ込む。
HOS 8:8 イスラエルはのみ込まれた。 今や彼らは諸国民の中で、 役に立たない器のようになっている。
HOS 8:9 彼らはアッシリアへ上って行った。 独りさまよう野ろばのように。 エフライムは金を払って愛人たちを雇った。
HOS 8:10 彼らが諸国民の中で自分を売ったとしても、 今、私は彼らを集める。 彼らは強大な王の圧迫のために、 衰え始める。
HOS 8:11 エフライムは罪のために祭壇を増やした。 その祭壇が、かえって罪を増すものとなった。
HOS 8:12 私は彼のために律法の多くのことを書き記したが、 それらは、よそ事とみなされた。
HOS 8:13 彼らは私へのささげ物として肉をささげ、 それを食べる。 しかし主は彼らを受け入れない。 今、主は彼らの不義を覚え、 彼らの罪を罰する。 彼らはエジプトへ帰る。
HOS 8:14 イスラエルは自分の造り主を忘れて宮殿を建て、 ユダは要塞の町々を増やした。 しかし私は彼らの町々に火を送り、 その要塞を焼き尽くす。」
HOS 9:1 イスラエルよ、諸国民のように、 歓喜してはならない。 あなたは自分の神に不実を働き、 どの脱穀場でも、娼婦の報酬を愛した。
HOS 9:2 脱穀場もぶどう搾り場も彼らを養わず、 新しいぶどう酒も彼女を裏切る。
HOS 9:3 彼らは主の地に住み続けることができない。 エフライムはエジプトへ帰り、 アッシリアで汚れた食物を食べる。
HOS 9:4 彼らは主にぶどう酒を注ぎのささげ物としてささげず、 そのいけにえも主に喜ばれない。 彼らのいけにえは喪に服す者のパンのようになり、 それを食べる者は皆、汚れる。 彼らのパンは自分の空腹を満たすだけで、 主の家に入ることはない。
HOS 9:5 例祭の日、 主の祭りの日に、 あなたがたは何をするのか。
HOS 9:6 見よ、彼らが滅びから逃れても、 エジプトが彼らを集め、 メンフィスが彼らを葬る。 彼らの銀の宝物はいらくさのものとなり、 天幕にはいばらが生える。
HOS 9:7 処罰の日が来た。 報いの日が来た。 イスラエルは預言者を愚か者とみなし、 霊を受けた者を狂人とみなす。 あなたの罪が多く、 敵意が激しいからだ。
HOS 9:8 預言者は私の神とともに、 エフライムを見張る。 しかし、そのすべての道には鳥を捕らえるわながあり、 神の家には敵意が満ちる。
HOS 9:9 彼らはギブアの日々のように、 深く堕落した。 主は彼らの不義を覚え、 その罪を罰される。
HOS 9:10 私は荒野のぶどうのようにイスラエルを見つけた。 初なりのいちじくを見るように、 あなたがたの父祖たちを見た。 しかし彼らはバアル・ペオルへ行き、 恥ずべきものに自分を献げ、 自分たちが愛したもののように忌まわしい者となった。
HOS 9:11 エフライムの栄光は鳥のように飛び去る。 出産も、妊娠も、受胎もなくなる。
HOS 9:12 たとえ彼らが子どもを育てても、 私は一人も残らぬまで、彼らから子を奪う。 私が彼らから離れる時、まことに彼らには災いがある。
HOS 9:13 私はエフライムを、 麗しい地に植えられたツロのように見た。 しかしエフライムは、自分の子どもたちを殺す者のもとへ連れ出す。
HOS 9:14 主よ、彼らに与えてください。 何をお与えになるのですか。 流産する胎と、乳の枯れた乳房を。
HOS 9:15 「彼らの悪はすべてギルガルにある。 私はそこで彼らを憎んだ。 彼らの悪い行いのために、 私は彼らを私の家から追い出す。 私はもはや彼らを愛さない。 彼らの君主は皆、反逆者だ。
HOS 9:16 エフライムは打たれた。 その根は枯れ、 実を結ぶことはない。 たとえ彼らが子を産んでも、 私はその胎の愛しい子どもたちを殺す。」
HOS 9:17 私の神は彼らを退けられる。 彼らが神に聞き従わなかったからだ。 彼らは諸国民の間をさすらう者となる。
HOS 10:1 イスラエルは繁茂したぶどうの木で、 豊かに実を結ぶ。 実が増えるにつれて祭壇を増やし、 地が栄えるにつれて聖なる石柱を飾った。
HOS 10:2 彼らの心は分かれている。 今、彼らは罪に定められる。 主は彼らの祭壇を打ち壊し、 聖なる石柱を破壊する。
HOS 10:3 今、彼らは言う。 「われわれには王がいない。 われわれは主を恐れていないのだから、 王に何ができるだろう。」
HOS 10:4 彼らは空しい約束をし、 契約を結ぶ時に偽って誓う。 それゆえ、裁きは畑の畝に生える 毒草のように芽を出す。
HOS 10:5 サマリアの住民は、 ベテ・アベンの子牛像のためにおびえる。 その民は子牛像のために嘆き、 それを喜んでいた祭司たちも、 その栄光が去ったために嘆く。
HOS 10:6 それもアッシリアへ運ばれ、 大王への贈り物となる。 エフライムは恥を受け、 イスラエルは自分の計画を恥じる。
HOS 10:7 サマリアとその王は、 水の上に浮かぶ小枝のように流れ去る。
HOS 10:8 イスラエルの罪である、 アベンの高き所も滅ぼされる。 いばらとあざみがその祭壇の上に生える。 彼らは山々に、『私たちを覆え』と言い、 丘々に、『私たちの上に倒れかかれ』と言う。
HOS 10:9 「イスラエルよ、あなたはギブアの日々から罪を犯してきた。 彼らはそこでとどまった。 ギブアで不義の者たちに臨んだ戦いも、 彼らには追いつかなかった。
HOS 10:10 私が望む時、彼らを懲らしめる。 彼らが二つの背きに縛られる時、 諸国民が彼らに敵対して集められる。
HOS 10:11 エフライムは脱穀を好む、 よく慣らされた雌牛だ。 私はその美しい首にくびきを掛け、 エフライムに乗って、働かせる。 ユダには耕させ、 ヤコブには土の塊を砕かせる。
HOS 10:12 あなたがた自身のために義をまき、 慈しみに応じて刈り取れ。 未開墾の地を耕せ。 今こそ主を求める時。 主が来て、 あなたがたの上に義を雨のように降らせるまで。
HOS 10:13 あなたがたは悪を耕し、 不義を刈り取った。 偽りの実を食べた。 あなたが自分の道と、 多くの勇士たちを頼ったためだ。
HOS 10:14 それゆえ、あなたの民の間に戦いの叫びが起こり、 あなたのすべての要塞は滅ぼされる。 シャルマンが戦いの日にベテ・アルベルを滅ぼし、 母も子も、ともに打ち砕かれた時のように。
HOS 10:15 あなたがたの大きな悪のために、 ベテルもあなたがたに同じことをする。 夜明けとともに、イスラエルの王は絶え果てる。」
HOS 11:1 「イスラエルが幼いころ、私は彼を愛し、 エジプトから私の子を呼び出した。
HOS 11:2 彼らが呼びかければ呼びかけるほど、 イスラエルは彼らから遠ざかった。 バアルたちにいけにえをささげ、 刻んだ像に香をたいた。
HOS 11:3 それでも、エフライムに歩くことを教え、 その腕を取ったのは私であった。 しかし彼らは、私が癒したことを知らなかった。
HOS 11:4 私は人の綱、愛の絆で彼らを引いた。 私は彼らにとって、彼らの首からくびきを持ち上げる者のようであった。 私は身をかがめて、彼らに食物を与えた。
HOS 11:5 彼らはエジプトの地には帰らない。 アッシリア人が彼らの王となる。 彼らは立ち返ることを拒んだ。
HOS 11:6 剣は彼らの町々に襲いかかり、 その門のかんぬきを打ち砕き、 彼らの計画を終わらせる。
HOS 11:7 私の民は、私から離れ去ろうと心を定めている。 彼らがいと高き方に呼びかけても、 主は彼らを決して引き上げない。
HOS 11:8 エフライムよ、どうしてあなたを見捨てられるだろうか。 イスラエルよ、どうしてあなたを引き渡せるだろうか。 どうしてあなたをアデマのようにできるだろうか。 どうしてあなたをツェボイムのようにできるだろうか。 私の心は内で翻り、 あわれみが激しく燃え上がる。
HOS 11:9 私は激しい怒りを下すことはしない。 再びエフライムを滅ぼすことはしない。 私は神であって、人ではない。 あなたがたのただ中にいる聖なる者。 私は怒りをもって来ない。
HOS 11:10 彼らは主の後に従って歩む。 主は獅子のようにほえる。 主がほえると、子らは西から震えながらやって来る。
HOS 11:11 彼らはエジプトから鳥のように震えながら来る。 アッシリアの地から鳩のように来る。 私は彼らを、その家々に住まわせる」 と主は言われる。
HOS 11:12 エフライムは偽りで私を取り囲み、 イスラエルの家は欺きで私を囲んでいる。 ユダはなお神から離れてさまよい、 聖なる方に不忠実である。
HOS 12:1 エフライムは風を食べ、 一日中、東風を追う。 偽りと破壊を増し加え、 アッシリアと契約を結び、 油をエジプトへ運ぶ。
HOS 12:2 主はユダをも訴える。 ヤコブをその歩みに従って罰し、 その行いに応じて報いられる。
HOS 12:3 彼は母の胎内で兄のかかとをつかみ、 成人すると神と争った。
HOS 12:4 まことに、御使いと格闘して勝った。 彼は泣いて、御使いに願い求めた。 彼はベテルで神に出会い、 そこで神は私たちに語られた――
HOS 12:5 その方は万軍の主。 その御名は主。
HOS 12:6 それゆえ、あなたの神に立ち返れ。 慈しみと公正を守り、 絶えずあなたの神を待ち望め。
HOS 12:7 商人の手には偽りの秤があり、 彼はだまし取ることを好んでいる。
HOS 12:8 エフライムは言った。 「確かに私は富んだ。 私は自分のために富を得た。 この富のどこを探しても、 罪に問われる不義など、だれにも見つけられない。」
HOS 12:9 「しかし私は、あなたがエジプトの地にいた時から、 あなたの神、主である。 私は再びあなたを天幕に住まわせる。 例祭の日々のように。
HOS 12:10 私は預言者たちに語り、 幻を多く与えた。 預言者たちを通して、 たとえを語った。
HOS 12:11 ギルアデに不義があるなら、 彼らはまことにむなしい。 ギルガルで彼らは雄牛をいけにえにする。 その祭壇は、畑の畝にある石の山のようになる。
HOS 12:12 ヤコブはアラムの地へ逃げた。 イスラエルは妻を得るために仕え、 妻を得るために羊と牛の群れを守った。
HOS 12:13 主は一人の預言者によって、 イスラエルをエジプトから導き上げ、 一人の預言者によってイスラエルを守られた。
HOS 12:14 エフライムは主を激しく怒らせた。 それゆえ、その流血の罪は彼の上に残され、 彼の主 は、その侮辱を彼に返される。
HOS 13:1 エフライムが語ると、人々は震えた。 彼はイスラエルの中で自らを高くした。 しかしバアルによって罪を負うと、死んだ。
HOS 13:2 今、彼らはますます罪を犯し、 自分たちの銀で鋳造された像を造る。 自分たちの考えに従って造った偶像であり、 すべて職人の手のわざである。 人々は彼らについて、 『人をいけにえにささげ、子牛の像に口づけしている』と言う。
HOS 13:3 それゆえ彼らは朝もやのように、 早く消える露のようになる。 脱穀場からつむじ風に吹き飛ばされるもみ殻のように、 煙突から出る煙のようになる。
HOS 13:4 しかし私は、あなたがエジプトの地にいた時から、 あなたの神、主である。 あなたは私のほかに神を認めてはならない。 私のほかに救い主はいない。
HOS 13:5 私は荒野で、 ひどく乾いた地で、あなたを知った。
HOS 13:6 彼らは牧草を得ると、満ち足りた。 満ち足りると、その心は高ぶった。 それで彼らは私を忘れた。
HOS 13:7 それゆえ私は彼らに対して獅子のようになり、 豹のように道のそばで待ち伏せする。
HOS 13:8 子を奪われた雌熊のように彼らに襲いかかり、 その胸を引き裂く。 そこで雌獅子のように彼らを食い尽くし、 野の獣が彼らを引き裂く。
HOS 13:9 イスラエルよ、あなたは滅びに陥った。 あなたの助け主である私に逆らった。
HOS 13:10 あなたのすべての町で、あなたを救う王は今どこにいるのか。 『私に王と君主たちを与えてください』と、 あなたが求めた裁き人たちはどこにいるのか。
HOS 13:11 私は怒りのうちに王をあなたに与え、 憤りのうちに彼を取り去った。
HOS 13:12 エフライムの罪責は蓄えられ、 その罪はしまい込まれている。
HOS 13:13 産婦の苦しみが彼に臨む。 彼は知恵のない子だ。 時が来ても、 産道に出て来ない。
HOS 13:14 私は彼らをよみ の力から贖い出す。 死から彼らを買い戻す。 死よ、あなたの疫病はどこにあるのか。 よみよ、あなたの滅びはどこにあるのか。 あわれみは私の目から隠される。
HOS 13:15 エフライムが兄弟たちの間で実を結んでも、東風が来る。 荒野から、主の風が吹き上がる。 その泉は干上がり、 その水源は枯れる。 その風は、あらゆる貴重な宝の倉を略奪する。
HOS 13:16 サマリアは罪責を負う。 自分の神に反逆した。 彼らは剣に倒れる。 幼子たちは打ち砕かれ、 身ごもった女たちは腹を裂かれる。」
HOS 14:1 イスラエルよ、あなたの神、主に立ち返れ。 あなたは自分の罪につまずいた。
HOS 14:2 言葉を携えて、主に立ち返れ。 主に言え。 「すべての罪を赦し、 良いものを受け入れてください。 そうすれば私たちは、唇で誓ったとおり雄牛をささげます。
HOS 14:3 アッシリアは私たちを救わない。 私たちはもう馬に乗らない。 私たちの手で造ったものに、 『私たちの神々』とは言わない。 みなしごは、あなたのもとであわれみを得る。」
HOS 14:4 「私は彼らの背信を癒す。 喜んで彼らを愛する。 私の怒りは彼らから離れた。
HOS 14:5 私はイスラエルにとって露のようになる。 彼は百合のように花を咲かせ、 レバノンの木々のように根を下ろす。
HOS 14:6 その枝は広がり、 その美しさはオリーブの木のように、 その香りはレバノンのようになる。
HOS 14:7 人々は彼の陰に住み、 穀物のように芽吹き、 ぶどうの木のように花を咲かせる。 その香りはレバノンのぶどう酒のようになる。
HOS 14:8 エフライムよ、私に偶像と何のかかわりがあるのか。 私が彼に答え、彼を顧みる。 私は青々と茂る糸杉。 あなたの実は私から生まれる。」
HOS 14:9 だれが知恵ある者で、これらのことを悟るだろうか。 だれが賢明な者で、これらを知るだろうか。 主の道は正しく、 義人はその道を歩む。 しかし、反逆する者はその道でつまずく。
JOE 1:1 ペトエルの子ヨエルに臨んだ主 の言葉。
JOE 1:2 長老たちよ、これを聞け。 この地に住むすべての者よ、耳を傾けよ。 このようなことが、あなたがたの時代に起こったことがあるか。 また、あなたがたの父祖の時代にあったか。
JOE 1:3 このことをあなたがたの子どもたちに語れ。 子どもたちはその子どもたちに、 その子どもたちは、さらに次の世代に語り伝えよ。
JOE 1:4 群がるいなごが食べ残したものを、大いなごが食べ、 大いなごが食べ残したものを、ばったが食べ、 ばったが食べ残したものを、毛虫が食べた。
JOE 1:5 酒に酔う者たちよ、目を覚まして泣け。 ぶどう酒を飲むすべての者よ、甘いぶどう酒を惜しんで泣き叫べ。 それはもう、あなたがたの口に入らない。
JOE 1:6 ある民が私の地に攻め上って来た。強く、数えきれないほどの民だ。 その歯は獅子の歯、 その牙は雌獅子の牙である。
JOE 1:7 それは私のぶどうの木を荒らし、 私のいちじくの木の皮をはぎ取った。 その皮をすっかりはぎ取って投げ捨て、 枝を白くむき出しにした。
JOE 1:8 若き日の夫を失い、 粗布をまとったおとめのように嘆け。
JOE 1:9 穀物のささげ物と注ぎのささげ物は、主の家から断たれた。 主に仕える祭司たちは嘆いている。
JOE 1:10 畑は荒れ果て、 地は嘆く。穀物は滅び、 新しいぶどう酒は干上がり、 油も尽きようとしている。
JOE 1:11 農夫たちよ、うろたえよ。 ぶどう畑を耕す者たちよ、泣き叫べ。 小麦と大麦を惜しんで。 畑の収穫は失われた。
JOE 1:12 ぶどうの木は枯れ、いちじくの木もしおれた。 ざくろの木も、なつめやしも、りんごの木も、 畑のすべての木が枯れた。 人々から喜びが消えうせた。
JOE 1:13 祭司たちよ、粗布をまとって嘆け。 祭壇に仕える者たちよ、泣き叫べ。 私の神 に仕える者たちよ、来て、粗布をまとったまま夜を明かせ。 穀物のささげ物と注ぎのささげ物が、あなたがたの神の家から取り去られたからだ。
JOE 1:14 断食を聖別し、 聖なる集会を招集せよ。 長老たちと、この地に住むすべての者を、あなたがたの神、主の家に集め、 主に叫び求めよ。
JOE 1:15 ああ、その日よ。 主の日は近い。 全能者からの破滅として、迫り来る。
JOE 1:16 私たちの目の前で食物が断たれ、 私たちの神の家から喜びと楽しみが失われたではないか。
JOE 1:17 種は土の塊の下で腐り、 穀物倉は荒れ果て、 納屋は崩れた。穀物が枯れたからだ。
JOE 1:18 なんと家畜はうめいていることか。 牛の群れは牧草がなく、途方に暮れ、 羊の群れも荒れ果てている。
JOE 1:19 主よ、私はあなたに叫び求める。 火は荒野の牧草地を焼き尽くし、 炎は野のすべての木を焼いた。
JOE 1:20 野の獣さえ、あなたを慕ってあえぐ。 水の流れは干上がり、 火は荒野の牧草地を焼き尽くした。
JOE 2:1 シオンで角笛を吹き、 私の聖なる山で警報を鳴らせ。 この地に住むすべての者は震えよ。 主の日が来る。 その日はもう間近だ。
JOE 2:2 それは闇と暗黒の日、 雲と濃い闇の日である。 山々を覆う暁のように、 大いなる強い民が広がる。 このような民は、かつてなかった。 また、その後も、 代々にわたって二度と現れない。
JOE 2:3 彼らの前では火が焼き尽くし、 後ろでは炎が燃える。 彼らの前にはエデンの園、 後には荒れ果てた荒野。 彼らから逃れるものは何一つない。
JOE 2:4 その姿は馬のようであり、 騎兵のように走る。
JOE 2:5 山々の頂を跳ぶ戦車の響き、 刈り株を焼き尽くす炎の音、 戦いに備え、隊列を組む強い民のようだ。
JOE 2:6 彼らの前で諸国民は苦しみもだえ、 すべての顔は青ざめる。
JOE 2:7 彼らは勇士のように走り、 戦士のように城壁をよじ登る。 それぞれ自分の進路を進み、道を外れない。
JOE 2:8 互いに押し合うことなく、 それぞれ自分の道を進む。 防御線を突破しても、 隊列を乱さない。
JOE 2:9 彼らは町に突進し、 城壁の上を走り、 家々によじ登り、 盗人のように窓から入り込む。
JOE 2:10 彼らの前で地は揺れ、 天は震える。 太陽と月は暗くなり、 星々はその輝きを失う。
JOE 2:11 主はご自分の軍勢の前で声をとどろかせる。 その陣営は非常に大きく、 主の命令を実行する者は力強い。 主の日は大いなる日、非常に恐ろしい日である。 だれがそれに耐えられるだろうか。
JOE 2:12 「しかし、今でも」と主は言われる。「心を尽くし、 断食と涙と嘆きをもって、私に立ち返れ。」
JOE 2:13 衣ではなく、心を引き裂け。 あなたがたの神、主に立ち返れ。 主は恵み深く、あわれみに満ち、 怒るのに遅く、慈しみに富み、 災いを下すことを思い直される。
JOE 2:14 だれに分かるだろう。主は思い直し、 その後に祝福を残されるかもしれない。 すなわち、あなたがたの神、主への穀物のささげ物と注ぎのささげ物を。
JOE 2:15 シオンで角笛を吹け。 断食を聖別し、 聖なる集会を招集せよ。
JOE 2:16 民を集め、 会衆を聖別し、 長老たちを招集せよ。 子どもたちも、乳を飲む幼子たちも集めよ。 花婿をその部屋から、 花嫁をその寝室から出させよ。
JOE 2:17 主に仕える祭司たちは、神殿の玄関と祭壇の間で泣き、 こう言え。「主よ、あなたの民を惜しんでください。 あなたの相続の民をそしりにさらし、 諸国民に支配させないでください。 なぜ諸民族の間で、 『彼らの神はどこにいるのか』と言わせるのですか。」
JOE 2:18 その時、主はご自分の地のために熱情を燃やし、 ご自分の民をあわれまれた。
JOE 2:19 主はご自分の民に答えられた。 「見よ、 私はあなたがたに穀物と新しいぶどう酒と油を送る。 あなたがたはそれで満ち足りる。 私はもう、あなたがたを諸国民の間でそしりの的にはしない。
JOE 2:20 私は北の軍隊をあなたがたから遠ざけ、 乾いた荒れ地へ追いやる。 その先頭を東の海へ、 その後尾を西の海へ追いやる。 その悪臭は立ち上り、 腐ったにおいが立ちこめる。」 まことに、その軍勢は大いなることをした。
JOE 2:21 地よ、恐れるな。 喜び、楽しめ。主が大いなることを行われた。
JOE 2:22 野の獣たちよ、恐れるな。 荒野の牧草地には若草が芽生え、 木は実を結び、 いちじくの木とぶどうの木は豊かに実る。
JOE 2:23 「シオンの子らよ、喜べ。 あなたがたの神、主にあって楽しめ。 主は秋の雨を時にかなって与え、 あなたがたのために雨を降らせる。 秋の雨と春の雨を、以前のように。
JOE 2:24 脱穀場は小麦で満ち、 搾り場は新しいぶどう酒と油であふれる。
JOE 2:25 群がるいなごが食い尽くした年月を、私はあなたがたに返す。 大いなご、ばった、毛虫、 私があなたがたの間に送った私の大軍が食い尽くした年月を。
JOE 2:26 あなたがたは十分に食べて満ち足り、 あなたがたに不思議を行った あなたがたの神、主である私の名をほめたたえる。 私の民は二度と恥を見ることがない。
JOE 2:27 あなたがたは、私がイスラエルの中にいること、 私があなたがたの神、主であり、ほかにはいないことを知る。 私の民は二度と恥を見ることがない。
JOE 2:28 その後、私はすべての人に私の霊を注ぐ。 あなたがたの息子と娘は預言し、 老人は夢を見、 若者は幻を見る。
JOE 2:29 その日には、男のしもべにも女のしもべにも、 私の霊を注ぐ。
JOE 2:30 私は天と地に不思議を示す。 血と火と煙の柱を。
JOE 2:31 主の大いなる恐るべき日が来る前に、 太陽は闇に、 月は血に変わる。
JOE 2:32 主の御名を呼び求める者は、だれでも救われる。 シオンの山とエルサレムには、逃れる者がいる。 主が言われたとおり、 生き残った者の中には、主が呼ばれる者がいる。
JOE 3:1 見よ、その日には、 その時、 私がユダとエルサレムの繁栄を回復する時、
JOE 3:2 私はすべての国々を集め、 ヨシャファトの谷に連れ下る。 そこで、私の民、私の相続の民イスラエルのために、彼らを裁く。 彼らはイスラエルを諸国民の間に散らし、 私の地を分け取った。
JOE 3:3 彼らは私の民をくじ引きにかけ、 少年を娼婦の代金とし、 少女をぶどう酒と引き換えに売って飲んだ。
JOE 3:4 ツロとシドン、ペリシテの全地域よ、 あなたがたは私と何のかかわりがあるのか。 私に報復しようというのか。 もし私に報復するなら、 私は速やかに、その報いをあなたがたの頭上に返す。
JOE 3:5 あなたがたは私の銀と金を奪い、 私の最も貴重な宝を自分たちの神殿に運び入れた。
JOE 3:6 またユダの人々とエルサレムの人々をギリシア人たちに売り、 彼らをその国から遠く引き離した。
JOE 3:7 見よ、私は彼らを、あなたがたが売った場所から呼び戻し、 その報いを、あなたがた自身の頭上に返す。
JOE 3:8 私はあなたがたの息子と娘をユダの人々の手に売り渡す。 彼らはその者たちを、 遠い国シェバの人々に売る。 主が語られた。」
JOE 3:9 諸国民の間でこう宣言せよ。 「戦いに備えよ。 勇士たちを奮い立たせよ。 すべての戦士を近づかせ、 攻め上らせよ。
JOE 3:10 あなたがたの鋤の刃を剣に、 刈り込み鎌を槍に打ち直せ。 弱い者に、『私は強い』と言わせよ。
JOE 3:11 周囲のすべての国々よ、急いで来て、 集まれ。」 主よ、あなたの勇士たちをそこへ下らせてください。
JOE 3:12 「諸国民よ、奮い立ち、 ヨシャファトの谷へ上れ。 私はそこで座に着き、周囲のすべての国々を裁く。
JOE 3:13 鎌を入れよ。 収穫は熟している。 来て、踏め。ぶどう搾り場は満ち、 搾り桶はあふれている。彼らの悪は大きい。」
JOE 3:14 大群衆、大群衆が決定の谷にいる。 決定の谷に、主の日は近い。
JOE 3:15 太陽と月は暗くなり、 星々はその輝きを失う。
JOE 3:16 主はシオンからほえたけり、 エルサレムから声をとどろかせる。 天と地は揺れ動く。 しかし主はご自分の民の避け所、 イスラエルの民のとりでとなる。
JOE 3:17 「こうしてあなたがたは、私があなたがたの神、主であり、 私の聖なる山シオンに住んでいることを知る。 エルサレムは聖なる所となり、 異国人が再びそこを通ることはない。
JOE 3:18 その日、 山々から甘いぶどう酒が滴り、 丘々から乳が流れ、 ユダのすべての谷川に水が流れる。 一つの泉が主の家から流れ出て、 シティムの谷を潤す。
JOE 3:19 エジプトは荒れ果て、 エドムは荒れた荒野となる。 ユダの人々に加えた暴虐のため、 ユダの地で罪のない者の血を流したためだ。
JOE 3:20 しかしユダには永遠に人が住み、 エルサレムには代々にわたって人が住む。
JOE 3:21 私は、まだ清めていない彼らの血を、 今、清める。 主はシオンに住まわれる。」
AMO 1:1 テコアの牧者たちの一人であったアモスの言葉。彼が、ユダの王ウジヤの時代、イスラエルの王ヨアシュの子ヤロブアムの時代、地震の二年前に、イスラエルについて幻に見たものである。
AMO 1:2 彼は言った。 「主 はシオンからほえ、 エルサレムから声を上げられる。 羊飼いの牧草地は嘆き、 カルメルの頂は枯れる。」
AMO 1:3 主はこう言われる。 「ダマスコの三つの背きのため、いや、四つの背きのために、 私はその罰を取り消さない。 彼らが鉄の脱穀そりでギルアデを踏みにじったからだ。
AMO 1:4 私はハザエルの家に火を送り、 それはベン・ハダドの宮殿を焼き尽くす。
AMO 1:5 私はダマスコの門のかんぬきを折り、 アベンの谷から住民を、 エデンの家から王笏を握る者を断ち滅ぼす。 シリアの民はキルへ捕らえ移される」 と主は言われる。
AMO 1:6 主はこう言われる。 「ガザの三つの背きのため、いや、四つの背きのために、 私はその罰を取り消さない。 彼らが民をことごとく捕らえ移し、 エドムに引き渡したからだ。
AMO 1:7 私はガザの城壁に火を送り、 それはその宮殿を焼き尽くす。
AMO 1:8 私はアシュドドから住民を、 アシュケロンから王笏を握る者を断ち滅ぼす。 私はエクロンに手を向け、 ペリシテ人の残りの者は滅びる」 と主なる神 は言われる。
AMO 1:9 主はこう言われる。 「ツロの三つの背きのため、いや、四つの背きのために、 私はその罰を取り消さない。 彼らが民をことごとくエドムに引き渡し、 兄弟の契約を覚えていなかったからだ。
AMO 1:10 私はツロの城壁に火を送り、 それはその宮殿を焼き尽くす。」
AMO 1:11 主はこう言われる。 「エドムの三つの背きのため、いや、四つの背きのために、 私はその罰を取り消さない。 エドムが剣をもって兄弟を追い、 兄弟へのあわれみをことごとく捨て、 怒りを絶えず燃やし、 憤りをいつまでも抱き続けたからだ。
AMO 1:12 私はテマンに火を送り、 それはボツラの宮殿を焼き尽くす。」
AMO 1:13 主はこう言われる。 「アンモン人の三つの背きのため、いや、四つの背きのために、 私はその罰を取り消さない。 彼らが自分たちの領土を広げるために、 ギルアデの身ごもった女たちの腹を裂いたからだ。
AMO 1:14 私はラバの城壁に火をつけ、 それはその宮殿を焼き尽くす。 戦いの日の叫び声とともに、 つむじ風の日の嵐とともに。
AMO 1:15 彼らの王は、 その首長たちとともに捕らえ移される」 と主は言われる。
AMO 2:1 主はこう言われる。 「モアブの三つの背きのため、いや、四つの背きのために、 私はその罰を取り消さない。 彼がエドムの王の骨を焼いて石灰にしたからだ。
AMO 2:2 私はモアブに火を送り、 それはケリヨトの宮殿を焼き尽くす。 モアブは騒乱の中で、 叫び声と角笛の音の中で死ぬ。
AMO 2:3 私はその中から裁き人を断ち滅ぼし、 そのすべての首長を、裁き人とともに殺す」 と主は言われる。
AMO 2:4 主はこう言われる。 「ユダの三つの背きのため、いや、四つの背きのために、 私はその罰を取り消さない。 彼らが主の律法を退け、 その定めを守らず、 父祖たちが従った偽りに、 彼らも惑わされたからだ。
AMO 2:5 私はユダに火を送り、 それはエルサレムの宮殿を焼き尽くす。」
AMO 2:6 主はこう言われる。 「イスラエルの三つの背きのため、いや、四つの背きのために、 私はその罰を取り消さない。 彼らが義人を銀で売り、 貧しい者を一足の履物のために売ったからだ。
AMO 2:7 彼らは貧しい者の頭を地のちりに踏みつけ、 虐げられた者に正しい裁きを与えない。 父とその息子が同じ女のもとへ行き、 私の聖なる名を汚している。
AMO 2:8 彼らはどの祭壇のそばでも、 質に取った衣の上に横たわる。 自分たちの神 の家で、 罰金として取り立てたぶどう酒を飲む。
AMO 2:9 しかし、彼らの前からアモリ人を滅ぼしたのは私である。 その背丈は杉の木のように高く、 樫の木のように強かった。 しかし私は、その上の実も、 下の根も滅ぼした。
AMO 2:10 また、私はあなたがたをエジプトの地から導き上げ、 四十年の間、荒野を導いて、 アモリ人の地を所有させた。
AMO 2:11 私はあなたがたの息子たちの中から預言者を、 若者の中からナジル人を起こした。 イスラエルの民よ、 これは事実ではないか」と主は言われる。
AMO 2:12 「しかし、あなたがたはナジル人にぶどう酒を飲ませ、 預言者たちに『預言するな』と命じた。
AMO 2:13 見よ、 私はあなたがたをその場で押しつぶす。 穀物を満載した荷車が地を押しつぶすように。
AMO 2:14 足の速い者も逃げ場を失い、 強い者も自分の力を発揮できず、 勇士も自分の命を救えない。
AMO 2:15 弓を取る者も持ちこたえられず、 足の速い者も逃げられず、 馬に乗る者も自分の命を救えない。
AMO 2:16 勇士の中で最も心の強い者も、 その日には裸で逃げる」 と主は言われる。
AMO 3:1 イスラエルの民よ、主があなたがたに告げられたこの言葉を聞け。私がエジプトの地から導き上げた家族全体に向かって、主はこう言われる。
AMO 3:2 「地上のすべての家族の中で、 私が選んだのは、ただあなたがただけである。 それゆえ、あなたがたのすべての罪を罰する。」
AMO 3:3 二人の者は、 互いに申し合わせずに一緒に歩くだろうか。
AMO 3:4 獲物がないのに、 獅子は茂みの中でほえるだろうか。 何も捕らえていないのに、 若い獅子は巣穴から声を上げるだろうか。
AMO 3:5 わなが仕掛けられていないのに、 鳥が地上のわなに落ちるだろうか。 何も捕らえていないのに、 わなが地面から跳ね上がるだろうか。
AMO 3:6 町で角笛が警報を鳴らして、 民が恐れないことがあるだろうか。 町に災いが起こって、 主がそれを行われなかったことがあるだろうか。
AMO 3:7 まことに、主なる神は、 ご自分の秘めた計画をしもべである預言者たちに明かさずには、 何事もなさらない。
AMO 3:8 獅子がほえた。 だれが恐れずにいられるだろうか。 主なる神が語られた。 だれが預言せずにいられるだろうか。
AMO 3:9 アシュドドの宮殿と、 エジプトの地の宮殿で告げ知らせよ。 こう言え。「サマリアの山々に集まり、 その中にある大きな騒乱と、 そのただ中にある虐げを見よ。」
AMO 3:10 「彼らは正しいことを行うすべを知らない」 と主は言われる。 「彼らは宮殿の中に暴虐と略奪品を蓄えている。」
AMO 3:11 それゆえ、主なる神はこう言われる。 「敵がこの地を襲い、 あなたの城塞を打ち崩し、 あなたの宮殿を略奪する。」
AMO 3:12 主はこう言われる。 「羊飼いが獅子の口から二本の脚、 あるいは耳の一片を救い出すように、 サマリアで長椅子の隅や、 絹張りの寝台に座るイスラエルの民も、 そのように救い出される。」
AMO 3:13 「聞け。そしてヤコブの家に対して証言せよ」 と主なる神、万軍の神は言われる。
AMO 3:14 「私がイスラエルの背きを罰する日に、 ベテルの祭壇をも罰する。 祭壇の角は切り落とされ、 地に落ちる。
AMO 3:15 私は冬の家を夏の家もろとも打つ。 象牙の家々は滅び、 大きな家々も終わりを迎える」 と主は言われる。
AMO 4:1 サマリアの山にいるバシャンの雌牛たちよ、この言葉を聞け。あなたがたは弱い者を虐げ、貧しい者を踏みにじり、自分の夫たちに「飲み物を持って来なさい」と言う。
AMO 4:2 主なる神はご自分の聖さにかけて誓われた。 「見よ、あなたがたにその日が来る。 人々はあなたがたを鉤で引いて行き、 最後の者まで釣り針で引いて行く。
AMO 4:3 あなたがたは城壁の裂け目から、 それぞれ真っすぐ前へ出て行き、 ハルモンへ投げ捨てられる」 と主は言われる。
AMO 4:4 「ベテルへ行って罪を犯せ。 ギルガルへ行って、さらに罪を重ねよ。 毎朝いけにえを、 三日ごとに十分の一を携えて来い。
AMO 4:5 パン種を入れたものを感謝のいけにえとしてささげ、 自発のささげ物を宣言し、言いふらせ。 イスラエルの民よ、これこそあなたがたの好むことだ」 と主なる神は言われる。
AMO 4:6 「私はあなたがたのどの町でも歯をきれいなままにし、 すべての場所でパンを欠乏させた。 それでも、あなたがたは私のもとに帰らなかった」 と主は言われる。
AMO 4:7 「また、収穫までなお三か月ある時に、 私はあなたがたから雨を差し止めた。 ある町には雨を降らせ、 別の町には雨を降らせなかった。 ある畑には雨が降り、 雨の降らなかった畑は枯れた。
AMO 4:8 二つ、三つの町が水を飲むために、 一つの町へよろめきながら行ったが、 満たされなかった。 それでも、あなたがたは私のもとに帰らなかった」 と主は言われる。
AMO 4:9 「私は立ち枯れと白かびで、 あなたがたの園とぶどう畑を幾度も打った。 群がるいなごは、いちじくの木とオリーブの木を食い尽くした。 それでも、あなたがたは私のもとに帰らなかった」 と主は言われる。
AMO 4:10 「私はエジプトにしたように、 あなたがたの間に疫病を送った。 あなたがたの若者を剣で殺し、 馬を奪い去った。 あなたがたの陣営の悪臭を、 あなたがたの鼻に立ち上らせた。 それでも、あなたがたは私のもとに帰らなかった」 と主は言われる。
AMO 4:11 「神がソドムとゴモラを覆された時のように、 私はあなたがたの一部を覆した。 あなたがたは火の中から取り出された燃えさしのようであった。 それでも、あなたがたは私のもとに帰らなかった」 と主は言われる。
AMO 4:12 「それゆえ、イスラエルよ、私はあなたにこうする。 だから、イスラエルよ、 あなたの神に会う備えをせよ。
AMO 4:13 見よ、山々を形造り、風を創造し、 人にご自分の思いを告げ、 朝を暗闇に変え、 地の高き所を踏み歩かれる方。 その名は主、万軍の神である。」
AMO 5:1 イスラエルの家よ、私があなたがたのために歌うこの哀歌を聞け。
AMO 5:2 「おとめイスラエルは倒れた。 もう起き上がることはない。 自分の地に投げ倒され、 彼女を起こす者は一人もいない。」
AMO 5:3 主なる神はこう言われる。 「千人を出陣させた町には百人しか残らず、 百人を出陣させた町には十人しか残らない。 イスラエルの家はこのようになる。」
AMO 5:4 主はイスラエルの家にこう言われる。 「私を求めて生きよ。
AMO 5:5 ベテルを求めるな。 ギルガルに入るな。 ベエル・シェバへ渡って行くな。 ギルガルは必ず捕囚となり、 ベテルは無に帰す。
AMO 5:6 主を求めて生きよ。 そうでなければ、主は火のようにヨセフの家に燃え広がり、 これを焼き尽くす。 ベテルには、その火を消す者がいない。
AMO 5:7 公正を苦よもぎに変え、 義を地に投げ捨てる者たちよ。
AMO 5:8 すばるとオリオン座を造り、 死の陰を朝に変え、 昼を夜のように暗くする方を求めよ。 海の水を呼び集め、 それを地の表に注がれる方。 その名は主。
AMO 5:9 強い者に突然の滅びをもたらし、 要塞をも打ち壊す方。
AMO 5:10 彼らは門で人を戒める者を憎み、 誠実に語る者を忌み嫌う。
AMO 5:11 あなたがたは貧しい者を踏みつけ、 その者から小麦を税として取り立てている。 それゆえ、切り石で家を建てても、 そこに住むことはない。 美しいぶどう畑を植えても、 そのぶどう酒を飲むことはない。
AMO 5:12 私は、あなたがたの背きがどれほど多く、 罪がどれほど重いかを知っている。 あなたがたは義人を苦しめ、 賄賂を受け取り、 門で貧しい者の訴えを退けている。
AMO 5:13 それゆえ、思慮ある者はこの時、沈黙する。 悪しき時だ。
AMO 5:14 善を求めよ。悪を求めるな。 そうすれば、あなたがたは生きる。 あなたがたが言うとおり、 万軍の神、主があなたがたとともにおられる。
AMO 5:15 悪を憎み、善を愛し、 門で公正を確立せよ。 そうすれば、万軍の神、主は、 ヨセフの残りの者をあわれまれるかもしれない。」
AMO 5:16 それゆえ、万軍の神、主なる神はこう言われる。 「すべての広場で嘆きの声が上がり、 すべての通りで人々は『ああ、ああ』と言う。 彼らは農夫を呼んで嘆かせ、 嘆き歌に熟練した者たちを呼んで泣き叫ばせる。
AMO 5:17 すべてのぶどう畑で嘆きの声が上がる。 私があなたがたのただ中を通り過ぎる」 と主は言われる。
AMO 5:18 「主の日を待ち望む者たちに災いあれ。 なぜあなたがたは主の日を待ち望むのか。 それは闇であって、 光ではない。
AMO 5:19 人が獅子から逃げたかと思うと熊に出会い、 家に入って壁に手をつくと、 蛇にかまれるようなものだ。
AMO 5:20 主の日は闇であって、光ではないのではないか。 暗黒であって、輝きは少しもないのではないか。
AMO 5:21 私はあなたがたの祭りを憎み、忌み嫌う。 あなたがたの厳粛な集会には耐えられない。
AMO 5:22 たとえあなたがたが全焼のささげ物と穀物のささげ物を私に献げても、 私はそれらを受け入れない。 肥えた家畜の交わりのいけにえにも、 目を留めない。
AMO 5:23 あなたがたの歌の騒がしい音を、 私から遠ざけよ。 あなたがたの竪琴の調べを、 私は聞かない。
AMO 5:24 しかし、公正を川のように、 義を力強く流れる大河のように流れさせよ。」
AMO 5:25 「イスラエルの家よ、あなたがたは荒野で四十年の間、私にいけにえとささげ物を献げたのか。
AMO 5:26 あなたがたは、自分たちの王の天幕と、偶像を載せる台座と、自分たちのために造った神の星を担いだ。
AMO 5:27 それゆえ、私はあなたがたをダマスコのかなたへ捕らえ移す」 と主は言われる。その名は万軍の神、主である。
AMO 6:1 シオンで安逸に暮らす者たちに災いあれ。 サマリアの山で安心しきっている者たちにも。 諸国の第一とされる国の名高い者たち、 イスラエルの家が頼って行く者たちよ。
AMO 6:2 カルネへ行って見よ。 そこから大ハマトへ行け。 さらにペリシテ人のガトへ下れ。 それらは、あなたがたの王国より優れているか。 その領土は、あなたがたの領土より広いか。
AMO 6:3 災いの日を遠ざけながら、 暴虐の座を引き寄せる者たちに災いあれ。
AMO 6:4 彼らは象牙の寝台に横たわり、 長椅子の上で手足を伸ばし、 羊の群れから子羊を、 牛舎の中から子牛を取って食べる。
AMO 6:5 竪琴の弦をかき鳴らし、 ダビデのように自分たちのために楽器を考え出す。
AMO 6:6 鉢からぶどう酒を飲み、 最上の香油を身に塗る。 しかし、ヨセフの破滅を痛まない。
AMO 6:7 それゆえ今、彼らは捕囚となる者たちの先頭に立って行く。 寝そべって騒ぐ宴は終わる。
AMO 6:8 「主なる神はご自身にかけて誓われた」 と万軍の神、主は言われる。 「私はヤコブの誇りを忌み嫌い、 その要塞を憎む。 それゆえ、町とその中のすべてのものを引き渡す。
AMO 6:9 一軒の家に十人が残っていても、 彼らは死ぬ。」
AMO 6:10 人の親族、すなわち遺体を焼く者が、家から遺体を運び出す。彼が家の奥にいる者に、「まだ誰か一緒にいるか」と尋ね、その者が「いない」と答えると、彼は言う。「黙れ。主の御名を口にしてはならない。」
AMO 6:11 見よ、主が命じられると、 大きな家は粉々に砕かれ、 小さな家も砕け散る。
AMO 6:12 馬が岩山を駆けるだろうか。 そこで牛を使って耕すだろうか。 しかし、あなたがたは公正を毒に変え、 義の実を苦味に変えた。
AMO 6:13 あなたがたは何にもならないものを喜び、 「われわれは自分たちの力で角を得たではないか」と言う。
AMO 6:14 「見よ、イスラエルの家よ、 私はあなたがたに立ち向かう一つの国を起こす」 と万軍の神、主は言われる。 「彼らはハマトの入口からアラバの谷川まで、 あなたがたを苦しめる。」
AMO 7:1 主なる神は私にこのように示された。見よ、二番草が伸び始めたころ、主はいなごを造られた。それは王の刈り取りの後に生える二番草であった。
AMO 7:2 いなごが地の草を食べ尽くした時、私は言った。「主なる神よ、どうかお赦しください。ヤコブはどうして立ち得るでしょう。彼は小さいのです。」
AMO 7:3 主はこのことについて思い直された。「それは起こらない」と主は言われた。
AMO 7:4 主なる神は私にこのように示された。見よ、主なる神は火を呼び寄せ、裁きを行おうとされた。火は大いなる淵を干上がらせ、地をも焼き尽くそうとした。
AMO 7:5 そこで私は言った。「主なる神よ、どうかおやめください。ヤコブはどうして立ち得るでしょう。彼は小さいのです。」
AMO 7:6 主はこのことについて思い直された。「これも起こらない」と主なる神は言われた。
AMO 7:7 主は私にこのように示された。見よ、主は下げ振りで築かれた城壁のそばに立ち、御手に下げ振りを持っておられた。
AMO 7:8 主は私に言われた。「アモスよ、何が見えるか。」 私は答えた。「下げ振りです。」 すると主は言われた。「見よ、私は私の民イスラエルのただ中に下げ振りを置く。私はもう二度と彼らを見過ごさない。
AMO 7:9 イサクの高き所は荒れ果て、イスラエルの聖所は廃墟となる。私は剣をもってヤロブアムの家に立ち向かう。」
AMO 7:10 その時、ベテルの祭司アマツヤはイスラエルの王ヤロブアムに使いを送り、こう言った。「アモスがイスラエルの家のただ中で、あなたに対して陰謀を企てています。この地は彼の語るすべての言葉に耐えられません。
AMO 7:11 アモスは、『ヤロブアムは剣で死に、イスラエルは必ずその地から捕らえ移される』と言っているからです。」
AMO 7:12 アマツヤはまたアモスに言った。「先見者よ、行け。ユダの地へ逃げ、そこでパンを食べ、そこで預言せよ。
AMO 7:13 しかし、ベテルではもう二度と預言するな。ここは王の聖所であり、王宮だからだ。」
AMO 7:14 するとアモスはアマツヤに答えた。「私は預言者でも、預言者の弟子でもなかった。私は家畜を飼う者で、いちじく桑を栽培していた。
AMO 7:15 しかし主は、羊の群れを追っていた私を召し出し、『行って、私の民イスラエルに預言せよ』と言われた。
AMO 7:16 だから今、主の言葉を聞け。あなたは、『イスラエルに逆らって預言するな。イサクの家に対して語るな』と言っている。
AMO 7:17 それゆえ主はこう言われる。『あなたの妻は町で娼婦となり、息子と娘は剣に倒れる。あなたの土地は測り縄で分けられ、あなた自身は汚れた地で死ぬ。イスラエルは必ずその地から捕らえ移される。』」
AMO 8:1 主なる神は私にこのように示された。見よ、夏の果物を入れた籠があった。
AMO 8:2 主は言われた。「アモスよ、何が見えるか。」 私は答えた。「夏の果物を入れた籠です。」 すると主は私に言われた。 「私の民イスラエルに終わりが来た。 私はもう二度と彼らを見過ごさない。
AMO 8:3 その日、神殿の歌は嘆きの声に変わる」 と主なる神は言われる。 「死体が多くなる。 至る所に、沈黙のうちに投げ捨てられる。
AMO 8:4 貧しい者をのみ尽くそうとし、 この地の乏しい者を絶やそうとする者たちよ、これを聞け。
AMO 8:5 あなたがたは言う。 『新月祭はいつ終わるのか。 そうすれば穀物を売れる。 安息日はいつ終わるのか。 そうすれば小麦を売りに出せる。 エパ を小さくし、シェケル を大きくし、 偽りの秤を使って欺こう。
AMO 8:6 銀で貧しい者を買い、 一足の履物で乏しい者を買おう。 小麦に混じったくずまで売ろう。』」
AMO 8:7 主はヤコブの誇りにかけて誓われた。 「私は彼らの行いを決して忘れない。
AMO 8:8 このために地は震えないだろうか。 そこに住む者は皆、嘆かないだろうか。 地全体はナイル川のように盛り上がり、 エジプトの川のように揺れ動き、また沈む。
AMO 8:9 その日には」 と主なる神は言われる。 「私は真昼に太陽を沈ませ、 明るい昼に地を暗くする。
AMO 8:10 あなたがたの祭りを喪に、 すべての歌を嘆き歌に変える。 すべての人の腰に粗布をまとわせ、 すべての頭をそり上げさせる。 その悲しみをひとり子を失った時の悲しみのようにし、 その終わりを苦い日のようにする。」
AMO 8:11 「見よ、その日々が来る」 と主なる神は言われる。 「私はこの地に飢饉を送る。 それはパンの飢饉ではなく、 水への渇きでもなく、 主の言葉を聞くことの飢饉である。
AMO 8:12 人々は海から海へさまよい、 北から東へと行き巡る。 主の言葉を求めて走り回るが、 見つけることはできない。
AMO 8:13 その日、美しいおとめたちも、 若者たちも、渇きのために気を失う。
AMO 8:14 サマリアの罪にかけて誓い、 『ダンの神は生きている』と言い、 また『ベエル・シェバへの道は生きている』と言う者たちは、 倒れて、二度と起き上がることがない。」
AMO 9:1 私は主が祭壇のそばに立っておられるのを見た。主は言われた。「柱頭を打って敷居を揺り動かし、柱をすべての者の頭上に打ち砕け。残った者を私は剣で殺す。彼らのうち、逃げられる者は一人もいない。逃れられる者も一人もいない。
AMO 9:2 たとえよみ まで掘り下っても、私の手はそこから彼らを捕らえる。たとえ天に上っても、私はそこから彼らを引き下ろす。
AMO 9:3 たとえカルメルの頂に身を隠しても、私はそこを捜して彼らを捕らえる。たとえ私の目を逃れて海の底に隠れても、私は蛇に命じて彼らをかませる。
AMO 9:4 たとえ敵に捕らえられて連れ去られても、私はそこで剣に命じて彼らを殺させる。私は彼らに目を向ける。災いを下すためであり、幸いを与えるためではない。」
AMO 9:5 主なる万軍の神 が地に触れると、地は溶け、そこに住む者は皆、嘆く。地全体はナイル川のように盛り上がり、エジプトの川のようにまた沈む。
AMO 9:6 主は天に高殿を築き、地の上にその天蓋を据えられる。海の水を呼び集め、地の表に注がれる。その名は主。
AMO 9:7 「イスラエルの民よ、あなたがたは私にとってクシュ人と同じではないか」と主は言われる。「私はイスラエルをエジプトの地から、ペリシテ人をカフトルから、シリア人をキルから導き出したではないか。
AMO 9:8 見よ、主なる神の目は罪深い王国に向けられている。私はそれを地の表から滅ぼす。ただし、ヤコブの家を完全には滅ぼさない」と主は言われる。
AMO 9:9 「見よ、私は命じる。ふるいで穀物をふるうように、イスラエルの家をすべての国々の間でふるう。しかし、一粒も地に落ちることはない。
AMO 9:10 『災いはわれわれに追いつかず、われわれに臨むこともない』と言う、私の民の罪人たちは皆、剣で死ぬ。
AMO 9:11 その日、私は倒れているダビデの幕屋を起こし、その破れをふさぐ。その廃墟を起こし、昔の日々のように建て直す。
AMO 9:12 それは、彼らがエドムの残りの者と、私の名で呼ばれるすべての国々を所有するためである」と、これを行われる主は言われる。
AMO 9:13 「見よ、その日々が来る」 と主は言われる。 「その時、耕す者が刈り取る者に追いつき、 ぶどうを踏む者が種をまく者に追いつく。 山々から甘いぶどう酒が滴り、 すべての丘から流れ出す。
AMO 9:14 私は私の民イスラエルを捕囚から帰らせる。 彼らは荒れ果てた町々を建て直し、そこに住む。 ぶどう畑を植え、そのぶどう酒を飲む。 また園を造り、 その実を食べる。
AMO 9:15 私は彼らをその地に植える。 彼らは、私が与えた地から、 二度と引き抜かれることはない」 とあなたの神、主は言われる。
OBA 1:1 オバデヤの幻。 主なる神は、エドムについてこう言われる。 われわれは主から知らせを聞いた。 使者が諸国民の間に遣わされた。 「立ち上がれ。 エドムに立ち向かい、戦おう。」
OBA 1:2 「見よ、私はあなたを諸国民の中で小さな者とした。 あなたは大いに蔑まれている。
OBA 1:3 岩の裂け目に住み、 高い所を住まいとする者よ、 あなたの心の高ぶりが、あなたを欺いた。 あなたは心の中で、 『だれが私を地上へ引き下ろせるのか』と言う。
OBA 1:4 たとえ鷲のように高く舞い上がり、 星々の間に巣を設けても、 私はそこからあなたを引き下ろす」 と主は言われる。
OBA 1:5 「もし盗人があなたのもとに来たなら、 もし夜に強盗が来たなら、 ああ、なんという災いがあなたを待つことか。 彼らは満ち足りるまで盗むのではないか。 もしぶどうを摘む者たちが来たなら、 いくらかの実を取り残すのではないか。
OBA 1:6 エサウは、なんと荒らし尽くされることか。 その隠された宝は、なんと捜し出されることか。
OBA 1:7 あなたと同盟を結んだ者たちは皆、 あなたを国境まで送り返した。 あなたと平和を保っていた者たちは、 あなたを欺き、あなたに打ち勝った。 あなたのパンを食べていた友は、 あなたの足もとにわなを仕掛ける。 あなたには悟りがない。」
OBA 1:8 主は言われる。 「その日、私はエドムから知恵ある者たちを滅ぼし、 エサウの山から悟りを取り去るのではないか。
OBA 1:9 テマンよ、あなたの勇士たちはうろたえる。 こうして、エサウの山にいる者は皆、 ことごとく剣に倒れ、断ち滅ぼされる。
OBA 1:10 あなたの兄弟ヤコブに加えた暴虐のため、 恥があなたを覆い、 あなたは永遠に断ち滅ぼされる。
OBA 1:11 あなたが傍らに立って見ていた日、 よそ者たちがヤコブの財産を奪い去り、 他国人がその門に入り、 エルサレムをめぐってくじを引いた日、 あなたも彼らの一人のようであった。
OBA 1:12 あなたの兄弟が災いに遭った日に、 兄弟を見下してはならない。 ユダの民が滅ぼされる日に、 そのことで喜んではならない。 苦難の日に、 高ぶった言葉を吐いてはならない。
OBA 1:13 私の民が災難に遭った日に、 その門に入ってはならない。 彼らが災難に遭った日に、 苦しむ彼らを見下してはならない。 彼らが災難に遭った日に、 その財産に手を伸ばしてはならない。
OBA 1:14 逃れる者を断ち滅ぼそうと、 分かれ道に立ってはならない。 苦難の日に、 生き残った者を敵に引き渡してはならない。
OBA 1:15 主の日は、すべての国々に迫っている。 あなたがしたように、あなたにもなされる。 あなたの仕業は、あなた自身の頭に返る。
OBA 1:16 あなたがたが私の聖なる山で飲んだように、 すべての国々も絶えず飲む。 彼らは飲み、飲み干し、 初めからいなかったかのようになる。
OBA 1:17 しかし、シオンの山には逃れる者たちがいて、 そこは聖なる所となる。 ヤコブの家は、自分たちの所有地を手にする。
OBA 1:18 ヤコブの家は火となり、 ヨセフの家は炎となり、 エサウの家は刈り株となる。 火はエサウの家に燃え移り、 これを焼き尽くす。 エサウの家には、生き残る者が一人もいなくなる。」 まことに、主が語られた。
OBA 1:19 ネゲブの人々はエサウの山を所有し、 低地の人々はペリシテ人の地を所有する。 彼らはエフライムの野とサマリアの野を所有し、 ベニヤミンはギルアデを所有する。
OBA 1:20 カナン人の地にいる、 このイスラエルの捕囚の群れは、 ツァレファテに至るまでの地を所有する。 セファラデにいるエルサレムの捕囚の民は、 ネゲブの町々を所有する。
OBA 1:21 救い手たちがシオンの山に上り、 エサウの山々を裁く。 王国は主のものとなる。
JON 1:1 主の言葉が、アミタイの子ヨナに臨んだ。
JON 1:2 「立て。あの大きな町ニネベへ行き、これに向かって叫べ。彼らの悪が私の前にまで上って来たからだ。」
JON 1:3 しかしヨナは、主の前から逃れてタルシシュへ行こうと立ち上がった。彼はヨッパへ下り、タルシシュ行きの船を見つけた。船賃を払って乗り込み、彼らとともにタルシシュへ行き、主の前から逃れようとした。
JON 1:4 しかし主は、海の上に大風を送り出された。海には激しい嵐が起こり、船は今にも砕けそうになった。
JON 1:5 船乗りたちは恐れ、それぞれ自分の神に叫び求めた。そして船を軽くするため、積み荷を海に投げ捨てた。ところがヨナは船の奥深くへ下り、横になってぐっすり眠っていた。
JON 1:6 船長が彼のところへ来て言った。「眠っている場合か。起きて、あなたの神を呼び求めよ。もしかすると、あなたの神が私たちを心に留め、私たちは滅びずに済むかもしれない。」
JON 1:7 彼らは互いに言った。「さあ、くじを引いて、この災いがだれのせいで私たちに降りかかったのかを知ろう。」彼らがくじを引くと、くじはヨナに当たった。
JON 1:8 そこで彼らはヨナに言った。「どうか話してくれ。この災いが私たちに降りかかったのは、だれのせいなのか。あなたの仕事は何か。どこから来たのか。国はどこか。どの民の者か。」
JON 1:9 ヨナは彼らに言った。「私はヘブル人です。海と乾いた地を造られた、天の神である主を畏れています。」
JON 1:10 すると男たちは非常に恐れ、彼に言った。「あなたは何ということをしたのか。」ヨナが主の前から逃れていることを、彼自身から聞いていたのである。
JON 1:11 彼らはヨナに言った。「海が私たちのために静まるには、あなたをどうすればよいのか。」海はますます荒れていた。
JON 1:12 ヨナは彼らに言った。「私を抱え上げて、海に投げ込んでください。そうすれば、海はあなたがたのために静まります。この大嵐があなたがたを襲ったのは、私のせいだと分かっています。」
JON 1:13 それでも男たちは、船を陸へ戻そうと懸命にこいだ。しかし、できなかった。海は彼らに逆らって、ますます荒れたからである。
JON 1:14 そこで彼らは主に叫び求めて言った。「ああ、主よ。どうかこの男の命のゆえに、私たちを死なせないでください。罪のない血の責任を私たちに負わせないでください。主よ、あなたは御心のままに行われたのです。」
JON 1:15 それから彼らはヨナを抱え上げ、海に投げ込んだ。すると海は荒れ狂うのをやめた。
JON 1:16 男たちは主を大いに畏れ、主にいけにえをささげ、誓願を立てた。
JON 1:17 主はヨナをのみ込むため、一匹の巨大な魚を備えられた。ヨナは三日三晩、魚の腹の中にいた。
JON 2:1 それからヨナは、魚の腹の中から、自分の神である主に祈った。
JON 2:2 彼は言った。 「苦しみの中から主に叫び求めると、 主は私に答えてくださった。 よみの腹から助けを求めて叫ぶと、 あなたは私の声を聞いてくださった。
JON 2:3 あなたは私を深みへ、 海のただ中へ投げ込まれた。 大水が私を取り囲み、 あなたのすべての波と大波が、私の上を越えて行った。
JON 2:4 私は言った。『私はあなたの目の前から追い払われた。 それでも、もう一度あなたの聖なる宮を仰ぎ見よう。』
JON 2:5 水は私を取り囲み、 命にまで迫った。 深い淵が私を包み、 海藻が私の頭に絡みついた。
JON 2:6 私は山々の根元まで下った。 地はそのかんぬきを下ろし、永遠に私を閉じ込めた。 しかし、私の神、主よ、あなたは私の命を穴から引き上げてくださった。
JON 2:7 命が尽きようとした時、私は主を思い出した。 私の祈りはあなたのもとへ、あなたの聖なる宮へ届いた。
JON 2:8 空しい偶像に心を留める者たちは、自らに差し伸べられた慈しみを捨てる。
JON 2:9 しかし私は感謝の声をもって、あなたにいけにえをささげる。 誓ったことを果たす。 救いは主のものだ。」
JON 2:10 すると主は魚に命じられた。魚はヨナを乾いた地に吐き出した。
JON 3:1 主の言葉が二度目にヨナに臨んだ。
JON 3:2 「立て。あの大きな町ニネベへ行き、私があなたに告げる言葉をそこで叫べ。」
JON 3:3 そこでヨナは立ち、主の言葉に従ってニネベへ行った。ニネベは非常に大きな町で、歩いて横切るのに三日かかるほどであった。
JON 3:4 ヨナは町に入り、一日分の道のりを進んで叫んだ。「あと四十日で、ニネベは滅ぼされる！」
JON 3:5 ニネベの人々は神を信じた。彼らは断食を布告し、身分の高い者から低い者まで粗布をまとった。
JON 3:6 この知らせがニネベの王に届くと、王は王座から立ち上がり、王衣を脱ぎ、粗布をまとって灰の中に座った。
JON 3:7 王は貴族たちとともに、ニネベ中に布告を出した。「王とその貴族たちの命令である。人も家畜も、牛の群れも羊の群れも、何一つ口にしてはならない。草を食べさせても、水を飲ませてもならない。
JON 3:8 人も家畜も粗布をまとい、力の限り神に叫び求めよ。それぞれ悪い道を離れ、その手で行う暴虐を捨てよ。
JON 3:9 もしかすると神は思い直し、燃える怒りを収め、われわれは滅びずに済むかもしれない。」
JON 3:10 神は彼らの行い、すなわち彼らが悪い道から立ち返ったことをご覧になった。そこで神は彼らに災いを下すと告げていたが、それを思い直し、行われなかった。
JON 4:1 しかしヨナは、このことを甚だしく不快に思い、怒った。
JON 4:2 彼は主に祈って言った。「ああ、主よ。私がまだ自分の国にいた時、こう言ったではありませんか。だから私は急いでタルシシュへ逃れようとしたのです。あなたが恵み深く、あわれみに満ち、怒るのに遅く、慈しみに富み、災いを下すことを思い直される神であると知っていたからです。
JON 4:3 ですから今、主よ、どうか私の命を取ってください。私には、生きるより死ぬほうがましです。」
JON 4:4 主は言われた。「あなたが怒るのは正しいことか。」
JON 4:5 それからヨナは町を出て、町の東側に座った。彼はそこに自分のために仮小屋を造り、町がどうなるかを見るまで、その陰に座っていた。
JON 4:6 主なる神は一本のつる草を備え、ヨナの上に伸びさせた。それが彼の頭を覆う陰となり、彼の苦しみを和らげるためであった。ヨナはそのつる草を非常に喜んだ。
JON 4:7 しかし翌日の夜明けに、神は一匹の虫を備えられた。虫がつる草をかじったので、それは枯れた。
JON 4:8 太陽が昇ると、神は焼けつくような東風を備えられた。太陽がヨナの頭を照りつけたので、彼は気を失いそうになり、死ぬことを願って言った。「私には、生きるより死ぬほうがましだ。」
JON 4:9 神はヨナに言われた。「つる草のことで、あなたが怒るのは正しいことか。」 彼は言った。「死ぬほど怒るのは当然だ。」
JON 4:10 主は言われた。「あなたは、自分で苦労したわけでも、育てたわけでもないつる草を惜しんでいる。それは一夜で生え、一夜で滅びたものだ。
JON 4:11 まして私は、右と左を見分けられない者が十二万人以上おり、多くの家畜もいる、あの大きな町ニネベを惜しまないでいられるだろうか。」
MIC 1:1 モレシェテ人ミカに臨んだ主 の言葉。これは、ユダの王ヨタム、アハズ、ヒゼキヤの時代に、サマリアとエルサレムについて彼が見た幻である。
MIC 1:2 すべての民よ、聞け。 地と、そこに満ちるすべてのものよ、耳を傾けよ。 主なる神 を、あなたがたに対する証人とせよ。 主はその聖なる宮から証言される。
MIC 1:3 見よ、 主はご自分の場所から出て来られる。 地の高き所に下り、そこを踏まれる。
MIC 1:4 山々は主の御前に、 火の前のろうのように溶け、 谷々は、 急斜面を流れ下る水のように裂ける。
MIC 1:5 「これはすべて、ヤコブの背きのため、 イスラエルの家の罪のためである。 ヤコブの背きとは何か。 サマリアではないか。 ユダの高き所とは何か。 エルサレムではないか。
MIC 1:6 それゆえ、私はサマリアを野の石の山とし、 ぶどう畑を植える場所とする。 その石を谷へ投げ落とし、 その土台をむき出しにする。
MIC 1:7 その偶像はすべて打ち砕かれ、 神殿に献げられた贈り物はすべて火で焼かれ、 私はそのすべての像を破壊する。 それらは娼婦の報酬で集められたので、 娼婦の報酬に戻る。」
MIC 1:8 このため、私は嘆き、泣き叫ぶ。 衣を脱ぎ、裸で歩く。 ジャッカルのように泣き叫び、 だちょうのように嘆く。
MIC 1:9 彼女の傷は治らない。 それはユダにまで及び、 私の民の門にまで、 エルサレムにまで達した。
MIC 1:10 ガトでこれを告げるな。 決して泣くな。 ベテ・レアフラ で、私はちりの中を転げ回った。
MIC 1:11 シャフィルに住む者よ、 裸で恥をさらしながら通り過ぎよ。 ツァアナンに住む者は出て来ない。 ベテ・エツェルの嘆きは、あなたがたから支えを奪う。
MIC 1:12 マロテに住む者は、幸いを待ち焦がれて身もだえする。 災いが主からエルサレムの門に下ったからだ。
MIC 1:13 ラキシュに住む者よ、 速馬を戦車につなげ。 あなたはシオンの娘にとって罪の始まりであった。 イスラエルの背きが、あなたの中に見いだされたからだ。
MIC 1:14 それゆえ、あなたはモレシェテ・ガトに別れの贈り物をする。 アクジブの家々は、イスラエルの王たちにとって欺きとなる。
MIC 1:15 マレシャに住む者よ、 私は再び、あなたを征服する者を連れて来る。 イスラエルの栄光はアドラムに来る。
MIC 1:16 あなたの愛する子どもたちのために、 頭をそり、髪を切り落とせ。 はげわしのように、頭を広くそり上げよ。 子どもたちはあなたのもとから捕囚として連れ去られたからだ。
MIC 2:1 災いだ。寝床の上で不義を企て、 悪をたくらむ者たち。 朝が明るくなると、それを実行する。 そうする力が自分たちの手にあるからだ。
MIC 2:2 彼らは畑を欲しがって奪い、 家を欲しがって取り上げる。 人とその家を虐げ、 人とその相続地を奪う。
MIC 2:3 それゆえ、主はこう言われる。 「見よ、私はこの民に災いを計画している。 あなたがたは、この災いから首を抜くことができず、 高ぶって歩くこともできない。 災いの時だからだ。
MIC 2:4 その日、人々はあなたがたについてたとえを語り、 悲痛な哀歌を歌って言う。 『われわれは完全に滅ぼされた。 私の民の所有地は分けられた。 まことに、それは私から取り上げられ、 われわれの畑は裏切り者たちに割り当てられた。』」
MIC 2:5 それゆえ、主の集会で、 くじによって土地を分ける者は、あなたには一人もいなくなる。
MIC 2:6 彼らは「預言するな」と預言する。 「これらのことを預言するな。 恥辱がわれわれに追いつくことはない。」
MIC 2:7 ヤコブの家よ、こう言ってよいのか。 「主の霊は怒っておられるのか。 これらは主のなさることなのか。 私の言葉は、 正しく歩む者に良いことをもたらすではないか。」
MIC 2:8 しかし近ごろ、私の民は敵となって立ち上がった。 戦いから帰り、安心して通り過ぎる者から、 外衣も衣服もはぎ取る。
MIC 2:9 あなたがたは私の民の女たちを、 その心地よい家から追い出す。 その幼い子どもたちから、 私の祝福を永久に奪う。
MIC 2:10 立って、去れ。 ここはあなたがたの安息の場所ではない。 汚れが滅びをもたらす。 しかも、痛ましい滅びを。
MIC 2:11 偽りの霊に従って歩む者が偽りを語り、 「私はぶどう酒と強い酒について、あなたに預言しよう」と言うなら、 そのような者こそ、この民にふさわしい預言者となる。
MIC 2:12 ヤコブよ、私は必ずあなたがたすべてを集める。 イスラエルの残りの者を必ず集める。 彼らをボツラの羊のように、 牧草地の中の群れのように一つにする。 そこは人の群れで騒がしくなる。
MIC 2:13 道を切り開く者が、彼らに先立って上る。 彼らは門を突き破り、そこを通って出て行く。 王が彼らの前を進み、 主がその先頭に立たれる。
MIC 3:1 私は言った。 「ヤコブのかしらたちよ、 イスラエルの家の支配者たちよ、聞け。 あなたがたは公正を知るべきではないか。
MIC 3:2 あなたがたは善を憎み、 悪を愛している。 私の民の皮をはぎ、 骨から肉をそぎ取る。
MIC 3:3 また私の民の肉を食べ、 その皮をはぎ取り、 骨を砕き、 鍋に入れる肉のように、 大釜に入れる肉のように切り刻む。
MIC 3:4 その時、彼らは主に叫び求めるが、 主は彼らにお答えにならない。 その時、主は御顔を彼らから隠される。 彼らがその行いを悪くしたからだ。」
MIC 3:5 主は、私の民を迷わせる預言者たちについてこう言われる。彼らは、歯の間に食べ物を入れてくれる者には「平安」と叫び、口に何も与えない者には戦いを布告する。
MIC 3:6 「それゆえ、あなたがたを幻のない夜が覆う。 占うことのできない闇が覆う。 太陽は預言者たちの上に沈み、 昼も彼らの上で暗くなる。
MIC 3:7 先見者たちは失望し、 占い師たちはうろたえる。 彼らは皆、口を覆う。 神 からの答えがないからだ。」
MIC 3:8 しかし私は、主の霊によって力を受け、 公正と揺るぎない強さに満たされている。 ヤコブにその背きを、 イスラエルにその罪を告げるためだ。
MIC 3:9 ヤコブの家のかしらたちよ、 イスラエルの家の支配者たちよ、これを聞け。 あなたがたは公正を忌み嫌い、 すべての正しいことを曲げている。
MIC 3:10 血を流してシオンを築き、 不義によってエルサレムを建てる。
MIC 3:11 その指導者たちは賄賂を取って裁き、 祭司たちは報酬を取って教え、 預言者たちは金を取って占う。 それでも彼らは主に寄り頼んで言う。 「主はわれわれのただ中におられるではないか。 災いがわれわれに臨むことはない。」
MIC 3:12 それゆえ、あなたがたのために、 シオンは畑のように耕され、 エルサレムは石の山となり、 神殿の山は森に覆われた高き所のようになる。
MIC 4:1 しかし、終わりの日々には、 主の家の山は、山々の頂に堅く据えられ、 丘々より高く上げられる。 諸国の民は、そこへ流れて来る。
MIC 4:2 多くの国々が来て言う。 「さあ、主の山に上ろう。 ヤコブの神の家に行こう。 主はご自分の道を私たちに教えてくださる。 私たちはその道を歩もう。」 律法はシオンから、 主の言葉はエルサレムから出るからだ。
MIC 4:3 主は多くの民の間を裁き、 遠く離れた強い国々について判決を下される。 彼らは剣を打ち直して鋤の刃とし、 槍を打ち直して刈り込み鎌とする。 国は国に向かって剣を上げず、 もはや戦いを学ばない。
MIC 4:4 人はそれぞれ、自分のぶどうの木と、 自分のいちじくの木の下に座る。 彼らを恐れさせる者は一人もいない。 万軍の主がこう語られたからだ。
MIC 4:5 たとえすべての民が、それぞれ自分たちの神々の名によって歩んでも、 われわれは永遠に、いつまでも、 われわれの神、主の御名によって歩む。
MIC 4:6 「その日」と主は言われる。 「私は足の不自由な者を集め、 追い散らされた者を呼び集める。 私が苦しめた者を集める。
MIC 4:7 その者たちを残りの民とし、 遠くへ追いやられた者を強い国民とする。 主はシオンの山で、今より永遠に、 彼らを治められる。」
MIC 4:8 群れの塔よ、 シオンの娘の丘よ、 支配権があなたのもとに来る。 かつての支配、エルサレムの娘の王国が、 あなたのもとに来る。
MIC 4:9 今、なぜあなたは大声で叫ぶのか。 あなたの中に王はいないのか。 あなたの助言者は滅びたのか。 産婦のような苦しみが、あなたを捕らえたのか。
MIC 4:10 シオンの娘よ、産婦のように苦しみ、 身もだえして産め。 今、あなたは町を出て、 野に住み、 バビロンにまで行く。 そこで、あなたは救い出される。 そこで主は、あなたを敵の手から贖われる。
MIC 4:11 今、多くの国々があなたに立ち向かって集まり、 こう言っている。 「シオンを汚せ。 その屈辱を、この目で見て喜ぼう。」
MIC 4:12 しかし彼らは主の思いを知らず、 その計画を悟っていない。 主が彼らを脱穀場の麦束のように集められたことも知らない。
MIC 4:13 シオンの娘よ、立って脱穀せよ。 私はあなたの角を鉄とし、 あなたのひづめを青銅とする。 あなたは多くの民を打ち砕く。 私は彼らの利得を主に献げ、 その富を全地の主に献げる。
MIC 5:1 軍勢の娘よ、今、隊を組め。 われわれは包囲されている。 彼らは杖で、 イスラエルの裁き人の頬を打つ。
MIC 5:2 しかし、ベツレヘム・エフラタよ、 あなたはユダの氏族の中で小さいが、 あなたの中から、イスラエルを治める者が私のために出て来る。 その起こりは昔から、いにしえの日々からである。
MIC 5:3 それゆえ、産婦が子を産む時まで、 彼らは引き渡される。 その後、彼の兄弟の残りの者は、イスラエルの民に帰って来る。
MIC 5:4 彼は立ち、主の力によって、 彼の神、主の御名の威光によって群れを養う。 民は安らかに住む。 その時、彼は地の果てに至るまで大いなる者となるからだ。
MIC 5:5 この方がわれわれの平和となる。 アッシリアがわれわれの地に侵入し、 われわれの要塞の中を進む時、 われわれは七人の羊飼いと、 八人の指導者を彼に立ち向かわせる。
MIC 5:6 彼らは剣でアッシリアの地を治め、 ニムロデの地を、その門々で治める。 アッシリア人がわれわれの地に侵入し、 われわれの領土を踏み荒らす時、 この方がわれわれを彼から救い出す。
MIC 5:7 ヤコブの残りの者は、多くの民の間で、 主からの露のようになり、 草の上に降る雨のようになる。 それは人を待たず、 人間を頼みとしない。
MIC 5:8 ヤコブの残りの者は、諸国民の間で、 多くの民の間で、 森の獣の中にいる獅子のように、 羊の群れの中にいる若い獅子のようになる。 その獅子が通り過ぎれば、踏みつけ、引き裂く。 救い出す者は一人もいない。
MIC 5:9 あなたの手が敵の上に高く上げられ、 あなたの敵がことごとく断ち滅ぼされるように。
MIC 5:10 主は言われる。 「その日、私はあなたの中から馬を絶やし、 戦車を滅ぼす。
MIC 5:11 あなたの地の町々を滅ぼし、 すべての要塞を打ち壊す。
MIC 5:12 あなたの手から魔術を取り除く。 あなたの中に占い師はいなくなる。
MIC 5:13 あなたの中から刻んだ像と石の柱を取り除く。 あなたはもう、自分の手で造ったものを拝まない。
MIC 5:14 あなたの中からアシェラ柱を根こそぎにし、 あなたの町々を滅ぼす。
MIC 5:15 私は、聞き従わなかった国々に、 怒りと憤りをもって復讐する。」
MIC 6:1 今、主が言われることを聞け。 「立って、山々の前であなたの訴えを述べよ。 丘々にあなたの声を聞かせよ。
MIC 6:2 山々よ、主の告発を聞け。 地の揺るがない基よ、耳を傾けよ。 主はご自分の民を訴え、 イスラエルと争われるからだ。
MIC 6:3 私の民よ、私はあなたに何をしたのか。 どのようにあなたを疲れさせたのか。 私に答えよ。
MIC 6:4 私はあなたをエジプトの地から導き上げ、 奴隷の家から贖い出した。 あなたの前にモーセ、アロン、ミリアムを遣わした。
MIC 6:5 私の民よ、モアブの王バラクが何を企み、 ベオルの子バラムが彼に何と答えたかを思い出せ。 シティムからギルガルまでのことを思い出し、 主の正しい行いを知れ。」
MIC 6:6 私は何をもって主の前に出て、 いと高き神の前に身をかがめればよいのか。 全焼のささげ物を携え、 一歳の子牛を携えて、御前に出ればよいのか。
MIC 6:7 主は幾千もの雄羊を喜ばれるだろうか。 幾万もの油の川を喜ばれるだろうか。 私の背きのために長子を、 私自身の罪のために、私の体から生まれた子をささげるべきだろうか。
MIC 6:8 人よ、何が良いかは、すでにあなたに示されている。 主があなたに求めておられるのは、 公正を行い、慈しみを愛し、 へりくだってあなたの神とともに歩むことではないか。
MIC 6:9 主の声が町に呼びかける。 御名を恐れることこそ知恵である。 「懲らしめの杖と、 それを定めた方に心を留めよ。
MIC 6:10 悪者の家には、まだ不正に得た宝と、 忌むべき小さなエパ があるのか。
MIC 6:11 不正な秤と、 欺きの重りを入れた袋を、私が容認するだろうか。
MIC 6:12 町の富む者たちは暴虐に満ち、 住民は偽りを語り、 その舌には欺きがある。
MIC 6:13 それゆえ、私もあなたを打ち、重い傷を負わせ、 あなたの罪のために荒れ果てさせた。
MIC 6:14 あなたは食べても満ち足りず、 飢えがあなたの内に残る。 蓄えても守りきれず、 守りきったものも、私は剣に渡す。
MIC 6:15 あなたは種をまいても刈り取れない。 オリーブを踏んでも、その油を身に塗れず、 ぶどうを踏んでも、そのぶどう酒を飲めない。
MIC 6:16 あなたがたはオムリの定めと、 アハブの家のすべての行いを守り、 彼らの計画に従って歩んでいる。 それゆえ、私はあなたを廃墟とし、 その住民を嘲りの的とする。 あなたがたは私の民へのそしりを負う。」
MIC 7:1 ああ、なんと惨めなのか。 夏の果実を集め終えた後、 ぶどう畑で残りを拾う者のようだ。 食べるぶどうの房はなく、 私が切に求める初なりのいちじくもない。
MIC 7:2 敬虔な者は地から消え、 人々の中に正しい者は一人もいない。 彼らは皆、血を流そうと待ち伏せし、 それぞれ網で自分の兄弟を捕らえようとする。
MIC 7:3 彼らは両手を使って、熱心に悪を行う。 支配者も裁き人も賄賂を求める。 権力者は自分の悪い欲望を押し通し、 彼らは結託してそれを実行する。
MIC 7:4 彼らのうち最も良い者も、いばらのようであり、 最も正しい者も、いばらの生け垣より悪い。 あなたの見張り人が告げた日、 あなたへの罰の日が来た。 今、彼らは混乱する。
MIC 7:5 隣人を信じるな。 友を頼りにするな。 あなたが胸に抱く女にも、 口を固く閉ざせ。
MIC 7:6 息子は父を侮り、 娘は母に逆らい、 嫁はしゅうとめに逆らう。 人の敵は、自分の家の者たちである。
MIC 7:7 しかし私は主を仰ぎ見、 私の救いの神を待ち望む。 私の神は私の声に耳を傾けられる。
MIC 7:8 私の敵よ、私のことで喜ぶな。 私は倒れても、起き上がる。 闇の中に座っていても、 主は私の光となる。
MIC 7:9 私は主の憤りを負う。 私が主に罪を犯したからだ。 主が私の訴えを弁護し、 私のために裁きを行われるまで。 主は私を光へ導き出される。 私はその義を見る。
MIC 7:10 その時、私の敵はそれを見て、 「あなたの神、主はどこにいるのか」と私に言った女は、 恥に覆われる。 私はこの目で、彼女の辱めを見る。 今や彼女は、通りの泥のように踏みつけられる。
MIC 7:11 あなたの城壁を建てる日が来る。 その日、あなたの境界は遠くまで広げられる。
MIC 7:12 その日、人々はアッシリアから、 エジプトの町々から、あなたのもとに来る。 エジプトから大河まで、 海から海まで、 山から山まで来る。
MIC 7:13 しかし、その地は、そこに住む者たちのために荒れ果てる。 彼らの行いが結んだ実のために。
MIC 7:14 あなたの杖で、あなたの民を牧してください。 あなたの相続の群れを。 彼らは森の中に、ひとり離れて住んでいる。 いにしえの日々のように、肥沃な牧草地で、 バシャンとギルアデで養ってください。
MIC 7:15 「あなたがエジプトの地から出た日々のように、 私は彼らに驚くべきことを見せる。」
MIC 7:16 諸国民はそれを見て、 自分たちのすべての力を恥じる。 彼らは手を口に当て、 耳は聞こえなくなる。
MIC 7:17 彼らは蛇のようにちりをなめる。 地を這うもののように、巣穴から震えながら出て来る。 われわれの神、主のもとへ恐れおののきながら来て、 あなたのゆえに震える。
MIC 7:18 あなたのような神がほかにいるだろうか。 あなたは不義を赦し、 ご自分の相続の民の残りの者の背きを見過ごされる。 いつまでも怒りを抱かず、 慈しみを喜ばれる。
MIC 7:19 主は再びわれわれをあわれみ、 われわれの不義を踏みつけられる。 あなたは彼らのすべての罪を海の深みに投げ込まれる。
MIC 7:20 あなたはヤコブにまことを、 アブラハムに慈しみを示される。 いにしえの日々から、私たちの父祖に誓われたとおりに。
NAH 1:1 ニネベについての宣告。エルコシュ人ナホムの幻の書。
NAH 1:2 主 は、ねたむ神、復讐を遂げる方。 主は復讐を遂げ、憤りを燃やされる。 主は敵対する者に復讐し、 敵に対して怒りを保たれる。
NAH 1:3 主は怒るのに遅く、力に富み、 罪ある者を決して無罪とはされない。 主はつむじ風と嵐の中を進まれ、 雲はその足のちりである。
NAH 1:4 主が海を叱ると、海は干上がり、 すべての川も枯れる。 バシャンとカルメルはしおれ、 レバノンの花もしおれる。
NAH 1:5 山々は御前で震え、 丘々は溶ける。 地はその御前で揺れ動き、 世界と、そこに住むすべての者も震える。
NAH 1:6 だれが主の憤りの前に立てるだろうか。 だれがその燃える怒りに耐えられるだろうか。 その憤りは火のように注がれ、 岩々は御前で砕かれる。
NAH 1:7 主は良い方、 苦難の日のとりでである。 主は、ご自分のもとに身を寄せる者を 知っておられる。
NAH 1:8 しかし、あふれる洪水によって、 ニネベの地をことごとく滅ぼし、 敵を闇の中へ追いやられる。
NAH 1:9 あなたがたは主に逆らって、何を企むのか。 主はことごとく滅ぼし尽くす。 苦難は二度と起こらない。
NAH 1:10 彼らは、いばらのように絡み合い、 酒に酔いしれ、 乾いた刈り株のようにことごとく焼き尽くされる。
NAH 1:11 主に逆らって悪を企み、 邪悪なはかりごとを勧める者が、 あなたの中から出た。
NAH 1:12 主はこう言われる。 「彼らが勢力に満ち、数多くても、 必ず刈り倒され、消え去る。 私はあなたを苦しめたが、 もう苦しめることはない。
NAH 1:13 今、私は彼のくびきをあなたから砕き、 あなたを縛るものを断ち切る。」
NAH 1:14 主はあなたについて命じられた。 「あなたの名を継ぐ子孫は、 もはや生まれない。 私はあなたの神々の家から、 刻んだ像と鋳造された像を取り除く。 私はあなたの墓を備える。 あなたは卑しむべき者だからだ。」
NAH 1:15 見よ、 山々の上に、 良い知らせをもたらし、 平和を告げる者の足がある。 ユダよ、祭りを守り、 誓願を果たせ。 よこしまな者は、もうあなたの中を通らない。 彼はことごとく断ち滅ぼされた。
NAH 2:1 打ち砕く者が、あなたに向かって上って来た。 要塞を守れ。 道を見張れ。 腰を強くせよ。 力の限り身を固めよ。
NAH 2:2 主はヤコブの栄え、 すなわちイスラエルの栄えを回復される。 荒らす者たちが彼らを荒らし、 そのぶどうの枝を損なったからだ。
NAH 2:3 彼の勇士たちの盾は赤く、 勇敢な兵士たちは緋色の服をまとっている。 戦いに備える日、戦車は鋼鉄の光を放ち、 松の槍が振りかざされる。
NAH 2:4 戦車は通りを荒々しく走り、 広場を駆け巡る。 その姿はたいまつのようであり、 稲妻のように駆ける。
NAH 2:5 王は精鋭の兵を呼び集める。 彼らは進む途中でつまずく。 城壁へ急ぎ、 防御用の覆いが設けられる。
NAH 2:6 川の門は開かれ、 宮殿は崩れ落ちる。
NAH 2:7 定めは下った。 彼女は裸にされ、連れ去られる。 侍女たちは鳩のような声でうめき、 胸を打つ。
NAH 2:8 ニネベは昔から、 水をたたえた池のようであった。 しかし今、人々は逃げ去る。 「止まれ、止まれ」と叫んでも、 振り返る者はいない。
NAH 2:9 銀を略奪せよ。 金を略奪せよ。 宝には限りがなく、 あらゆる貴重な品が豊かにある。
NAH 2:10 彼女は空になり、空虚となり、荒れ果てた。 心は溶け、膝は震え、 全身から血の気が引き、 すべての顔が青ざめる。
NAH 2:11 獅子の巣はどこにあるのか。 若い獅子のえさ場はどこにあるのか。 そこでは雄獅子と雌獅子と子獅子が歩き回り、 彼らを恐れさせる者はいなかった。
NAH 2:12 雄獅子は子獅子のために十分な獲物を引き裂き、 雌獅子のために獲物をかみ殺した。 洞穴を獲物で、 巣をえじきで満たした。
NAH 2:13 「見よ、私はあなたに立ち向かう」と、 万軍の主は言われる。 「私は彼女の戦車を煙の中で焼き、 剣はあなたの若い獅子たちを食い尽くす。 私はあなたの獲物を地から断ち、 あなたの使者たちの声は、もう聞かれない。」
NAH 3:1 血に染まった都には災いだ。 それは偽りと略奪に満ち、 獲物が尽きることはない。
NAH 3:2 むちの音、 車輪のとどろく音、 跳ねる馬、 躍り進む戦車。
NAH 3:3 突進する騎兵、 きらめく剣、 光る槍。 倒された者は数知れず、 死体は山をなし、 亡骸は尽きない。 人々はその死体につまずく。
NAH 3:4 これは、姿美しく人を惑わす娼婦の、 数多くの淫行のためである。 彼女は魔術を操り、 淫行によって国々を、 魔術によって諸族を売り渡す。
NAH 3:5 「見よ、私はあなたに立ち向かう」と、 万軍の主は言われる。 「私はあなたの裾を顔の上までまくり上げ、 諸国民にあなたの裸を、 諸王国にあなたの恥を見せる。
NAH 3:6 私は忌まわしい汚物をあなたに投げつけ、 あなたを卑しいものとし、 見世物にする。
NAH 3:7 あなたを見る者は皆、あなたから逃げて言う。 『ニネベは荒れ果てた。 だれが彼女のために嘆くだろう。』 私はどこで、 あなたを慰める者たちを捜せばよいのか。」
NAH 3:8 あなたは、幾筋もの川の中にあり、 水に囲まれていたノ・アモン より優れているのか。 その防壁は海、 城壁も海 であった。
NAH 3:9 クシュとエジプトが、 彼女の限りない力であった。 プトとリビアは、 彼女を助ける者たちであった。
NAH 3:10 それでも彼女は連れ去られ、 捕囚となった。 その幼い子どもたちは、 あらゆる通りの角で打ち砕かれた。 人々は彼女の名高い者たちのためにくじを引き、 その有力者たちは皆、鎖につながれた。
NAH 3:11 あなたも酔い、 身を隠す。 あなたも敵を避けるために、 とりでを捜し求める。
NAH 3:12 あなたのすべての要塞は、 初なりの実をつけたいちじくの木のようになる。 揺すれば、その実は 食べる者の口に落ちる。
NAH 3:13 見よ、あなたの中にいる兵士たちは女のようだ。 あなたの国の門は、敵に向かって大きく開かれ、 火がそのかんぬきを焼き尽くした。
NAH 3:14 包囲に備えて水をくめ。 要塞を強くせよ。 粘土の中に入り、 練り土を踏め。 れんが窯を補強せよ。
NAH 3:15 そこで火があなたを焼き尽くし、 剣があなたを断ち滅ぼす。 それはいなごのように、 あなたを食い尽くす。 バッタのように増えよ。 いなごのように増えよ。
NAH 3:16 あなたは商人を、 空の星よりも多くした。 バッタは食い荒らし、 飛び去る。
NAH 3:17 あなたの護衛たちはいなごのようであり、 役人たちはいなごの群れのようだ。 寒い日には城壁に群がるが、 太陽が昇ると飛び去る。 その行方を、 だれも知らない。
NAH 3:18 アッシリアの王よ、 あなたの羊飼いたちは眠り、 貴族たちは横たわっている。 あなたの民は山々に散らされ、 彼らを集める者は一人もいない。
NAH 3:19 あなたの傷は癒やしがたく、 深手は治ることがない。 あなたについての知らせを聞く者は皆、 あなたのことで手をたたく。 あなたの絶え間ない残虐さに、 苦しまなかった者がいるだろうか。
HAB 1:1 預言者ハバククが見た啓示。
HAB 1:2 主 よ、いつまで私が叫んでも、あなたはお聞きにならないのか。私が「暴虐だ」と叫んでも、救ってくださらないのか。
HAB 1:3 なぜ私に不義を見せ、よこしまを黙って見ておられるのか。破壊と暴虐が私の前にあり、争いが起こり、いさかいが湧き上がる。
HAB 1:4 それゆえ、律法は力を失い、公正は決して行き渡らない。悪者が義人を取り囲み、公正はねじ曲げられる。
HAB 1:5 「諸国民の間を見渡し、よく見よ。驚き、驚け。私はあなたがたの時代に、驚くべきみわざを行う。たとえ告げられても、あなたがたは信じない。
HAB 1:6 見よ、 私はカルデア人を起こす。彼らは激しく性急な国民で、地の果てまで駆け巡り、自分たちのものではない住まいを奪い取る。
HAB 1:7 彼らは恐ろしく、畏怖を起こす。その裁きも威厳も、自らを源とする。
HAB 1:8 その馬は豹より速く、夕暮れの狼より獰猛だ。その騎兵は猛然と駆け進む。騎兵は遠くから来て、獲物を食らおうと急ぐ鷲のように飛ぶ。
HAB 1:9 彼らは皆、暴虐を行うために来る。その大軍はひたすら前へ進み、捕虜を砂のように集める。
HAB 1:10 彼らは王たちをあざけり、君主たちを物笑いにする。どんな要塞をも笑い、土塁を築いて攻め取る。
HAB 1:11 そして風のように一気に吹き過ぎ、進み去る。自分の力を神とする彼らは、まことに罪ある者だ。」
HAB 1:12 主よ、私の神、私の聖なる方よ、あなたは永遠の昔からおられる方ではないか。われわれは死なない。主よ、あなたは裁きのために彼らを立てられた。岩なる方よ、懲らしめるためにこの者を据えられた。
HAB 1:13 あなたの目は清く、悪を見るに耐えず、よこしまを黙って見過ごされない。それなのに、なぜ裏切る者たちを容認し、悪者が自分より正しい者をのみ込む時、沈黙しておられるのか。
HAB 1:14 なぜ人を海の魚のように、治める者のない這うもののようにされるのか。
HAB 1:15 彼は人々を皆、釣り針で釣り上げ、網で捕らえ、引き網で集める。それゆえ彼は喜び、楽しむ。
HAB 1:16 そのため彼は自分の網にいけにえをささげ、引き網に香をたく。それらによってぜいたくに暮らし、豊かな食物を得るからだ。
HAB 1:17 それでは彼は絶えず網を空にし、あわれみもなく諸国民を殺し続けるのか。
HAB 2:1 私は見張り所に立ち、城壁の上に身を置こう。主が私に何を語られるか、この訴えに対して私が何と答えるべきか、見張って待とう。
HAB 2:2 主は私に答えられた。「幻を書き記し、板の上にはっきりと記せ。走りながらでも読めるように。
HAB 2:3 この幻はなお、定められた時のためにある。終わりに向かって急ぎ、偽ることはない。たとえ遅れても待て。必ず来る。遅れることはない。
HAB 2:4 見よ、高ぶる者。その心はまっすぐではない。しかし義人は、その信仰によって生きる。
HAB 2:5 まことに、ぶどう酒は人を欺く。高慢な者は家にとどまることを知らない。彼はよみ のように欲望を広げ、死のように満足することがない。すべての国々を自分のもとに集め、すべての民をかき集める。
HAB 2:6 これらの民は皆、彼についてたとえを語り、あざけりのことわざを唱えて、こう言うではないか。『自分のものでないものを増し加え、不当な取り立てで身を肥やす者には災いがある。いつまで続くのか。』
HAB 2:7 あなたに返済を迫る者たちが突然立ち上がり、あなたを震え上がらせる者たちが目を覚まし、あなたが彼らの餌食となるのではないか。
HAB 2:8 あなたは多くの国々を略奪した。それゆえ、諸民族の残りの者が皆、あなたを略奪する。人の血を流し、地と町と、そこに住むすべての者に暴虐を行ったからだ。
HAB 2:9 自分の家のために不正な利益を得て、災いの手の届かない高みに巣を設けようとする者には災いがある。
HAB 2:10 あなたは多くの民を断ち滅ぼそうと企て、自分の家に恥をもたらし、自らに罪を負わせた。
HAB 2:11 壁の石が叫び、木組みの梁がそれに答えるからだ。
HAB 2:12 血によって町を築き、不義によって都を建てる者には災いがある。
HAB 2:13 見よ、民が火に焼かれるもののために働き、国々がむなしいもののために疲れ果てるのは、万軍の主によることではないか。
HAB 2:14 水が海を覆うように、主の栄光を知ることが地に満ちるからだ。
HAB 2:15 隣人に酒を飲ませ、激しい酔いに陥るまで酒を注ぎ、その裸を見ようとする者には災いがある。
HAB 2:16 あなたは栄光ではなく、恥に満たされている。あなたも飲み、裸をさらせ。主の右の御手にある杯があなたのもとに巡って来て、恥辱があなたの栄光を覆う。
HAB 2:17 あなたがレバノンに加えた暴虐があなたを覆い、獣に加えた破壊があなたをおびえさせる。人の血を流し、地とすべての町と、そこに住む者たちに暴虐を行ったからだ。
HAB 2:18 刻んだ像に何の価値があるのか。造り手がそれを刻んでも、何になるのか。鋳造された像、偽りを教えるものに何の価値があるのか。形造った者が、自分の造った口のきけない偶像に信頼している。
HAB 2:19 木に『目を覚ませ』と言い、口のきけない石に『起きよ』と言う者には災いがある。それが教えられるというのか。見よ、それは金と銀で覆われているが、その内には息が全くない。
HAB 2:20 しかし主は、その聖なる宮におられる。全地よ、御前に静まれ。」
HAB 3:1 勝利の曲に合わせた、預言者ハバククの祈り。
HAB 3:2 主よ、私はあなたの名声を聞いた。 主よ、あなたのみわざに畏れおののく。 この年月のただ中に、みわざを新たにし、 この年月のただ中に、それを現してください。 憤りの中にも、あわれみを覚えてください。
HAB 3:3 神はテマンから来られ、 聖なる方はパラン山から来られた。 セラ。 その栄光は天を覆い、 その賛美は地に満ちた。
HAB 3:4 その輝きは日の出のようであり、 光の筋が御手から走る。 そこに御力が隠されていた。
HAB 3:5 疫病が御前を進み、 熱病がその足跡を追った。
HAB 3:6 主が立たれると、地は揺れた。 主が見渡されると、国々は震えた。 古くからの山々は砕け、 永遠の丘々は崩れ落ちた。 その道は永遠である。
HAB 3:7 私はクシャンの天幕が苦しむのを見た。 ミディアンの地の幕屋は震えた。
HAB 3:8 主よ、川に向かって憤られたのか。 あなたの怒りは川に向けられたのか。 あなたの憤りは海に向けられたのか。 あなたが馬に乗り、 救いの戦車に乗られたのは、そのためか。
HAB 3:9 あなたは弓の覆いを取り去り、 誓いによって矢を呼び出された。 セラ。 あなたは川々によって地を裂かれた。
HAB 3:10 山々はあなたを見て震えた。 激しい水が通り過ぎ、 深い淵は声を上げ、 その手を高く上げた。
HAB 3:11 飛び行くあなたの矢の光に、 きらめく槍の輝きに、 太陽と月は空で静止した。
HAB 3:12 あなたは憤りをもって地を進み、 怒りをもって国々を踏み砕かれた。
HAB 3:13 あなたはご自分の民を救うため、 あなたの油注がれた者を救うために出て行かれた。 あなたは悪の地のかしらを砕き、 その全身を頭から足までさらけ出された。 セラ。
HAB 3:14 あなたは彼の戦士たちの頭を、 彼ら自身の槍で刺し通された。 彼らは私を散らそうと、つむじ風のように押し寄せ、 ひそかに貧しい者を食い尽くすかのように、勝ち誇っていた。
HAB 3:15 あなたは馬で海を踏みつけ、 大水をかき乱された。
HAB 3:16 私は聞き、体は震えた。 その声に、唇はわなないた。 腐れが骨の中に入り、 私はその場で震えた。 われわれを侵す民が攻め上る苦難の日を、 私は静かに待つ。
HAB 3:17 たとえ、いちじくの木に花が咲かず、 ぶどうの木に実がならず、 オリーブの実りが途絶え、 畑が食物を生み出さず、 羊の群れが囲いから絶え、 牛舎に牛がいなくても、
HAB 3:18 それでも私は主にあって喜び、 私の救いの神にあって楽しむ。
HAB 3:19 主なる神 は私の力。 主は私の足を雌鹿の足のようにし、 私を高い所に歩ませる。 指揮者のために。私の弦楽器に合わせて。
ZEP 1:1 ユダの王アモンの子ヨシヤの時代に、ヒゼキヤの子アマルヤ、その子ゲダルヤ、その子クシの子ゼパニヤに臨んだ主 の言葉。
ZEP 1:2 「私は地の表から、すべてのものをことごとく一掃する」と主は言われる。
ZEP 1:3 「人も獣も一掃する。空の鳥、海の魚、悪者たちとともに瓦礫の山も一掃する。地の表から人を断ち滅ぼす」と主は言われる。
ZEP 1:4 「私はユダとエルサレムのすべての住民に向かって手を伸ばす。この場所からバアルの残りを断ち、偶像に仕える祭司と異教の祭司の名を消し去る。
ZEP 1:5 また、屋上で天の軍勢を拝む者たち、主を拝み、主に誓いながら、マルカムにも誓う者たち、
ZEP 1:6 主に従うことをやめた者たち、主を求めず、主に伺いを立てない者たちを断ち滅ぼす。」
ZEP 1:7 主 なる神の前で静まれ。主の日は近い。主はいけにえを備え、招いた者たちを聖別された。
ZEP 1:8 「主のいけにえの日に、私は君主たち、王の息子たち、外国の衣を身に着けるすべての者を罰する。
ZEP 1:9 その日、私は敷居を飛び越え、暴虐と欺きで主人の家を満たすすべての者を罰する。」
ZEP 1:10 「その日には」と主は言われる。「魚の門から叫び声が、第二地区から嘆き声が、丘々から大きな崩壊の響きが聞こえる。
ZEP 1:11 マクテシュの住民よ、泣き叫べ。カナンの民は皆滅び、銀を積んでいた者たちは皆断ち滅ぼされた。
ZEP 1:12 その時、私はともしびを持ってエルサレムを捜し、酒のおりの上に澱んだままの者たち、心の中で『主は良いことも悪いこともしない』と言う者たちを罰する。
ZEP 1:13 彼らの財産は略奪され、家々は荒れ果てる。家を建てても、そこに住むことはない。ぶどう畑を植えても、そのぶどう酒を飲むことはない。」
ZEP 1:14 主の大いなる日は近い。近い。急速に迫っている。聞け、主の日の声を。勇士さえ、そこで苦く叫ぶ。
ZEP 1:15 その日は憤りの日、苦難と苦悩の日、荒廃と破滅の日、闇と暗黒の日、雲と濃い闇の日、
ZEP 1:16 城壁のある町々と高い胸壁に向かって、角笛と警報が鳴る日である。
ZEP 1:17 「私は人々を苦しめる。彼らは目の見えない者のように歩く。主に対して罪を犯したからだ。彼らの血はちりのように注ぎ出され、その肉は糞のように捨てられる。
ZEP 1:18 主の憤りの日には、銀も金も彼らを救えない。全地は主のねたみの火に焼き尽くされる。主はこの地に住むすべての者に、まことに恐るべき終わりをもたらされる。」
ZEP 2:1 恥を知らない民よ、集まれ。ともに集まれ。
ZEP 2:2 定められた時が来る前に。日がもみ殻のように過ぎ去る前に。主の燃える怒りがあなたがたに臨む前に。主の怒りの日があなたがたに臨む前に。
ZEP 2:3 主の定めを守ってきた、この地のすべてのへりくだった者たちよ、主を求めよ。義を求めよ。へりくだりを求めよ。そうすれば、主の怒りの日に隠されるかもしれない。
ZEP 2:4 ガザは捨てられ、アシュケロンは荒れ果てる。アシュドドの住民は真昼に追い出され、エクロンは根こそぎにされる。
ZEP 2:5 海辺に住む者たち、ケレテ人の民には災いがある。ペリシテ人の地カナンよ、主の言葉がおまえに臨む。「私はおまえを滅ぼし、住民を一人も残さない。
ZEP 2:6 海辺は牧草地となり、羊飼いの小屋と羊の囲いがそこに並ぶ。
ZEP 2:7 その海辺はユダの家の残りの者のものとなる。彼らはそこで羊を養い、夕方にはアシュケロンの家々に身を横たえる。彼らの神、主が彼らを顧み、その繁栄を回復されるからだ。」
ZEP 2:8 「私はモアブのそしりと、アンモンの子らの侮辱を聞いた。彼らは私の民をそしり、その国境を脅かして高ぶった。
ZEP 2:9 それゆえ、私が生きているかぎり」と万軍の主、イスラエルの神は言われる。「モアブは必ずソドムのようになり、アンモンの子らはゴモラのようになる。いらくさに覆われ、塩の穴となり、永遠に荒れ果てる。私の民の残りの者が彼らを略奪し、私の民の生き残った者が彼らを受け継ぐ。」
ZEP 2:10 これが彼らの高ぶりに対する報いとなる。彼らが万軍の主の民をそしり、その民に向かって高ぶったからだ。
ZEP 2:11 主は彼らにとって恐るべき方となる。主がこの地のすべての神々を飢え衰えさせられるからだ。人々はそれぞれ自分のいる場所から主を拝む。諸国の海辺に住む者も皆、そうする。
ZEP 2:12 「クシュ人よ、あなたがたも私の剣によって殺される。」
ZEP 2:13 主は北に向かって手を伸ばし、アッシリアを滅ぼし、ニネベを荒れ果てた所、荒野のように乾いた所とされる。
ZEP 2:14 その町のただ中には、家畜の群れとあらゆる獣が伏す。ペリカンも山あらしも、その柱頭に宿る。その鳴き声が窓から響く。敷居には荒廃があり、杉の梁はむき出しにされる。
ZEP 2:15 これが、安逸に暮らし、心の中で『私だけがいて、ほかにはだれもいない』と言っていた、あの歓楽の町なのか。なんと荒れ果て、獣の伏す場所となったことか。そこを通り過ぎる者は皆、嘲りの口笛を吹き、こぶしを振る。
ZEP 3:1 反逆し、汚れ、虐げを行う町には災いがある。
ZEP 3:2 彼女は御声に従わず、戒めを受け入れなかった。主に信頼せず、自分の神に近づかなかった。
ZEP 3:3 その中にいる君主たちは、ほえる獅子である。その裁き人たちは夕暮れの狼であり、朝まで何一つ残さない。
ZEP 3:4 その預言者たちは高慢で、裏切る者たちである。その祭司たちは聖所を汚し、律法を踏みにじった。
ZEP 3:5 その中におられる主は義なる方であり、不正を行われない。朝ごとにご自分の公正を明るみに出し、決して欠かすことがない。しかし不義な者は恥を知らない。
ZEP 3:6 「私は国々を断ち滅ぼした。その胸壁は荒れ果てた。私はその通りを荒れ地とし、通る者がいなくなった。その町々は滅ぼされ、人も住民もいなくなった。
ZEP 3:7 私は言った。『ただ私を恐れ、戒めを受けよ。そうすれば、その住まいは断ち滅ぼされず、彼女について定めたすべての罰を免れる。』しかし彼らは、いち早くそのすべての行いを腐敗させた。」
ZEP 3:8 「それゆえ、私を待て」と主は言われる。「私が立ち上がって獲物を取る日まで。私は国々を集め、諸王国を召集し、その上に私の憤り、燃える怒りのすべてを注ぐことを定めた。全地は私のねたみの火で焼き尽くされる。
ZEP 3:9 その時、私は諸民族の唇を清める。彼らが皆、主の御名を呼び求め、肩を並べて主に仕えるためである。
ZEP 3:10 クシュの川々の彼方から、散らされた私の民、私を礼拝する者たちが、私へのささげ物を携えて来る。
ZEP 3:11 その日、あなたは、私に背いて行ったすべての行いのために恥じることはない。その時、私はあなたの中から、高慢に勝ち誇る者たちを取り除く。あなたは私の聖なる山で、もう高ぶることはない。
ZEP 3:12 私はあなたの中に、苦しめられた貧しい民を残す。彼らは主の御名を避け所とする。
ZEP 3:13 イスラエルの残りの者は不義を行わず、偽りを語らない。その口に欺く舌はない。彼らは食べ、身を横たえる。彼らを恐れさせる者は一人もいない。」
ZEP 3:14 シオンの娘よ、歌え。イスラエルよ、喜び叫べ。エルサレムの娘よ、心を尽くして喜び、楽しめ。
ZEP 3:15 主はあなたへの裁きを取り除き、あなたの敵を追い払われた。イスラエルの王である主があなたの中におられる。あなたはもう災いを恐れない。
ZEP 3:16 その日、エルサレムにはこう言われる。「恐れるな、シオンよ。手を垂れるな。」
ZEP 3:17 あなたの神、主はあなたの中におられる。救いをもたらす勇士である。主は喜びに満ちてあなたを楽しみ、その愛のうちにあなたを静め、歌声を上げてあなたのゆえに喜ばれる。
ZEP 3:18 「例祭のために嘆く者たちを、私はあなたから取り除く。彼らはあなたの重荷、あなたのそしりであった。
ZEP 3:19 見よ、 その時、私はあなたを苦しめるすべての者を処罰する。歩けない者を救い、追い散らされた者を集める。全地で恥を受けていた者たちに、称賛と誉れを与える。
ZEP 3:20 その時、私はあなたがたを連れて来る。その時、あなたがたを集める。あなたがたの目の前で繁栄を回復する時、地のすべての民の間で、あなたがたに誉れと称賛を与える」と主は言われる。
HAG 1:1 ダレイオス王の第二年、第六の月の一日に、主 の言葉が、預言者ハガイを通して、シェアルティエルの子でユダの総督であるゼルバベルと、エホツァダクの子で大祭司であるヨシュアに臨んだ。
HAG 1:2 「万軍の主はこう言われる。『この民は、主の家を建てる時はまだ来ていないと言っている。』」
HAG 1:3 そこで、主の言葉が預言者ハガイを通して臨んだ。
HAG 1:4 「あなたがた自身が板張りの家に住み、この家が荒れ果てたままでよい時なのか。
HAG 1:5 それゆえ今、万軍の主はこう言われる。『自分たちの歩みをよく考えよ。
HAG 1:6 あなたがたは多く種をまいても、わずかしか取り入れない。食べても満ち足りず、飲んでも酔うほどにはならず、衣服を着ても暖まらない。賃金を得る者は、穴の開いた袋に入れるために賃金を得ている。』」
HAG 1:7 「万軍の主はこう言われる。『自分たちの歩みをよく考えよ。
HAG 1:8 山に登り、木材を運んで来て、この家を建てよ。私はそれを喜び、そこで栄光を受ける』と主は言われる。
HAG 1:9 『あなたがたは多くを望んだが、見よ、 得たのはわずかだった。家へ持ち帰っても、私はそれを吹き飛ばした。なぜか』と万軍の主は言われる。『私の家が荒れ果てているのに、あなたがたはそれぞれ自分の家のために走り回っているからだ。
HAG 1:10 それゆえ、あなたがたのために天は露を差し止め、地は実りを差し止めている。
HAG 1:11 私は地と山々、穀物、新しいぶどう酒、油、土地が生み出すもの、人、家畜、また人の手のすべての働きの上に、干ばつを呼び寄せた。』」
HAG 1:12 そこで、シェアルティエルの子ゼルバベルと、エホツァダクの子で大祭司であるヨシュア、および民の残りの者すべては、彼らの神 である主の御声と、預言者ハガイの言葉に聞き従った。彼らの神、主がハガイを遣わされたからである。民は主を恐れた。
HAG 1:13 その時、主の使者ハガイは、主から託された言葉を民に告げた。「私はあなたがたとともにいる」と主は言われる。
HAG 1:14 主は、シェアルティエルの子でユダの総督であるゼルバベルの霊と、エホツァダクの子で大祭司であるヨシュアの霊と、民の残りの者すべての霊を奮い立たせられた。彼らは来て、自分たちの神、万軍の主の家のために働いた。
HAG 1:15 それはダレイオス王の第二年、第六の月の二十四日であった。
HAG 2:1 第七の月の二十一日に、主の言葉が預言者ハガイを通して臨んだ。
HAG 2:2 「今、シェアルティエルの子でユダの総督であるゼルバベルと、エホツァダクの子で大祭司であるヨシュアと、民の残りの者に告げよ。
HAG 2:3 『あなたがたのうち、かつてこの家の栄光を見た者で、今も残っているのはだれか。今、この家はどう見えるか。あなたがたの目には、無に等しいではないか。
HAG 2:4 しかし今、ゼルバベルよ、強くあれ』と主は言われる。『エホツァダクの子で大祭司であるヨシュアよ、強くあれ。この地のすべての民よ、強くあれ』と主は言われる。『働け。私はあなたがたとともにいるからだ』と万軍の主は言われる。
HAG 2:5 『あなたがたがエジプトから出た時、私はこの言葉をもってあなたがたと契約を結んだ。私の霊はあなたがたの間にとどまっている。恐れるな。』
HAG 2:6 万軍の主はこう言われる。『あとしばらくすれば、もう一度、私は天と地、海と乾いた地を揺り動かす。
HAG 2:7 私はすべての国々を揺り動かす。すると、諸国の宝が来る。私はこの家を栄光で満たす』と万軍の主は言われる。
HAG 2:8 『銀は私のもの、金も私のものだ』と万軍の主は言われる。
HAG 2:9 『後に現れるこの家の栄光は、以前の栄光よりも大きくなる』と万軍の主は言われる。『この場所に私は平和を与える』と万軍の主は言われる。」
HAG 2:10 ダレイオスの第二年、第九の月の二十四日に、主の言葉が預言者ハガイに臨んだ。
HAG 2:11 「万軍の主はこう言われる。『祭司たちに律法について尋ねよ。
HAG 2:12 だれかが衣の裾に聖なる肉を包んで運び、その裾がパン、煮物、ぶどう酒、油、または何かの食物に触れたなら、それは聖なるものになるか。』」 祭司たちは「なりません」と答えた。
HAG 2:13 そこでハガイは言った。「死体によって汚れた者が、これらのいずれかに触れたなら、それは汚れるか。」 祭司たちは「汚れます」と答えた。
HAG 2:14 そこでハガイは答えた。「『この民も、この国も、私の前ではそのようなものだ』と主は言われる。『彼らの手のすべての働きもそのようなものであり、彼らがそこでささげるものも汚れている。
HAG 2:15 さあ、今日より前、主の神殿で石が石の上に据えられる以前のことを、よく考えよ。
HAG 2:16 その間、二十の量を期待して穀物の山に来ても、十しかなかった。五十くみ出そうと酒ぶねに来ても、二十しかなかった。
HAG 2:17 私はあなたがたの手のすべての働きを、立ち枯れと黴と雹で打った。それでも、あなたがたは私に立ち返らなかった』と主は言われる。
HAG 2:18 『今日までのことを、よく考えよ。第九の月の二十四日、主の神殿の基礎が据えられたこの日を、よく心に留めよ。
HAG 2:19 種はまだ納屋にあるか。ぶどうの木も、いちじくの木も、ざくろの木も、オリーブの木も、まだ実を結んでいない。しかし今日から、私はあなたがたを祝福する。』」
HAG 2:20 その月の二十四日に、主の言葉が二度目にハガイに臨んだ。
HAG 2:21 「ユダの総督ゼルバベルに告げよ。『私は天と地を揺り動かす。
HAG 2:22 私は諸王国の王座を覆し、諸国の力を滅ぼす。戦車とそれに乗る者たちを覆す。馬とその乗り手たちは倒れ、それぞれ同胞の剣によって倒れる。
HAG 2:23 その日』と万軍の主は言われる。『シェアルティエルの子、私のしもべゼルバベルよ、私はあなたを私のものとして取り、印章の指輪のようにする。私があなたを選んだからだ』と万軍の主は言われる。」
ZEC 1:1 ダレイオスの第二年、第八の月に、主 の言葉が、イドの孫、ベレクヤの子である預言者ゼカリヤに臨んだ。
ZEC 1:2 「主は、あなたがたの父祖に対して激しく怒った。
ZEC 1:3 それゆえ、彼らに告げよ。万軍の主はこう言う。『私に立ち返れ。そうすれば、私もあなたがたに立ち返る』と万軍の主は言う。
ZEC 1:4 あなたがたの父祖のようになってはならない。かつての預言者たちは彼らに呼びかけた。『万軍の主はこう言う。悪い道と悪い行いから立ち返れ。』しかし、彼らは聞かず、私に耳を傾けなかった」と主は言う。
ZEC 1:5 「あなたがたの父祖はどこにいるのか。預言者たちは永遠に生きるのか。
ZEC 1:6 しかし、私がしもべである預言者たちに命じた言葉と定めは、あなたがたの父祖に及んだではないか。」 そこで彼らは悔い改めて言った。「万軍の主は、われわれの道と行いに応じて扱おうと定められたとおり、われわれを扱われた。」
ZEC 1:7 ダレイオスの第二年、第十一の月、すなわちシェバトの月の二十四日に、主の言葉が、イドの孫でベレクヤの子である預言者ゼカリヤに臨んだ。
ZEC 1:8 「私は夜、一つの幻を見た。見よ、 赤い馬に乗った一人の人が、谷あいのミルトスの木々の間に立っていた。その後ろには、赤い馬、栗色の馬、白い馬がいた。
ZEC 1:9 私は尋ねた。『わが主よ、これらは何ですか。』」 私と話していた御使いは言った。「これらが何であるか、あなたに示そう。」
ZEC 1:10 すると、ミルトスの木々の間に立っていた人が答えた。「これらは、地を行き巡らせるために主が遣わされた者たちだ。」
ZEC 1:11 彼らはミルトスの木々の間に立っていた主の使いに報告した。「私たちは地を行き巡りました。見よ、全地は安らかで、静まっています。」
ZEC 1:12 すると主の使いは答えた。「万軍の主よ、いつまでエルサレムとユダの町々をあわれんでくださらないのですか。あなたはこの七十年間、これらの町々に憤ってこられました。」
ZEC 1:13 主は、私と話していた御使いに、優しい慰めの言葉をもって答えられた。
ZEC 1:14 そこで、私と話していた御使いは私に言った。「叫んで告げよ。万軍の主はこう言う。『私はエルサレムとシオンへの激しい熱情に燃えている。
ZEC 1:15 私は安逸をむさぼる国々に激しく怒っている。私が少し怒った時、彼らは災いをいっそう深くした。
ZEC 1:16 それゆえ、主はこう言う。私はあわれみをもってエルサレムに帰る。私の家はそこに建てられ、測り縄がエルサレムの上に張られる』と万軍の主は言う。」
ZEC 1:17 「さらに叫んで告げよ。万軍の主はこう言う。『私の町々には再び繁栄があふれる。主は再びシオンを慰め、再びエルサレムを選ぶ。』」
ZEC 1:18 私が目を上げて見ると、見よ、四本の角があった。
ZEC 1:19 私は、私と話していた御使いに尋ねた。「これらは何ですか。」 彼は私に答えた。「これらはユダ、イスラエル、エルサレムを散らした角だ。」
ZEC 1:20 主は私に四人の職人を見せられた。
ZEC 1:21 私は尋ねた。「この職人たちは何をしに来たのですか。」 彼は言った。「これらの角はユダを散らし、だれも頭を上げられないようにした。しかし、この職人たちは、ユダの地を散らすために角を上げた国々の角を震え上がらせ、打ち倒すために来たのだ。」
ZEC 2:1 私が目を上げて見ると、見よ、測り縄を手に持つ一人の人がいた。
ZEC 2:2 私は尋ねた。「どこへ行くのですか。」 彼は私に言った。「エルサレムの幅と長さがどれほどかを知るために、これを測りに行く。」
ZEC 2:3 見よ、私と話していた御使いが出て行くと、もう一人の御使いが彼に会うために出て来た。
ZEC 2:4 彼はその御使いに言った。「走って、あの若者にこう告げよ。『エルサレムは、その中に人と家畜があふれるため、城壁のない村々のように広がる。
ZEC 2:5 私がその周囲を囲む火の城壁となり、そのただ中の栄光となる』と主は言われる。
ZEC 2:6 『さあ、さあ、北の地から逃げよ』と主は言われる。『私はあなたがたを天の四方の風のように散らしたからだ』と主は言われる。
ZEC 2:7 『シオンよ、さあ逃れよ。バビロンの娘とともに住む者よ。』
ZEC 2:8 万軍の主はこう言われる。『ご自分の栄光のために、主はあなたがたを略奪した国々へ私を遣わされた。あなたがたに触れる者は、主の瞳に触れる者だからだ。
ZEC 2:9 見よ、私は彼らに向かって手を振る。彼らは自分たちに仕えていた者たちの略奪物となる。その時、あなたがたは万軍の主が私を遣わされたことを知る。
ZEC 2:10 シオンの娘よ、歌い、喜べ。見よ、私は来て、あなたの中に住む』と主は言われる。
ZEC 2:11 その日、多くの国々が主に結びついて、私の民となる。私はあなたの中に住む。その時、あなたは万軍の主が私をあなたに遣わされたことを知る。
ZEC 2:12 主は聖なる地でユダをご自分の受け継ぐ分とし、再びエルサレムを選ばれる。
ZEC 2:13 すべての肉なる者よ、主の前で静まれ。主はその聖なる住まいから立ち上がられたからだ。」
ZEC 3:1 主は、大祭司ヨシュアが主の使いの前に立ち、サタンが彼を訴えるためにその右に立っているのを私に見せられた。
ZEC 3:2 主はサタンに言われた。「サタンよ、主があなたを叱責される。エルサレムを選ばれた主が、あなたを叱責される。これは火の中から取り出された燃えさしではないか。」
ZEC 3:3 ヨシュアは汚れた衣を着て、御使いの前に立っていた。
ZEC 3:4 御使いは、自分の前に立っている者たちに命じた。「彼から汚れた衣を脱がせよ。」そしてヨシュアに言った。「見よ、私はあなたの不義を取り除いた。あなたに晴れ着を着せよう。」
ZEC 3:5 私は言った。「彼の頭に清いターバンをかぶせてください。」 そこで彼らはその頭に清いターバンをかぶせ、彼に衣を着せた。主の使いはそばに立っていた。
ZEC 3:6 主の使いはヨシュアに厳かに告げた。
ZEC 3:7 「万軍の主はこう言われる。『あなたが私の道を歩み、私の命令を守るなら、あなたは私の家を治め、私の宮の庭を守る。また、ここに立っている者たちの間を行き来することを、あなたに許す。
ZEC 3:8 大祭司ヨシュアよ、今、聞け。あなたと、あなたの前に座る仲間たちは、しるしとなる人々である。見よ、私は私のしもべ、若枝を来させる。
ZEC 3:9 見よ、私がヨシュアの前に置いた石を。一つの石に七つの目がある。見よ、私はそれに文字を刻む』と万軍の主は言われる。『私は一日のうちに、この地の不義を取り除く。
ZEC 3:10 その日』と万軍の主は言われる。『あなたがたはそれぞれ、隣人をぶどうの木といちじくの木の下に招く。』」
ZEC 4:1 私と話していた御使いが再び来て、眠りから起こされる人のように、私を目覚めさせた。
ZEC 4:2 彼は私に言った。「何が見えるか。」 私は言った。「見よ、全体が金でできた一つの燭台が見えます。その頂には油つぼが一つあり、燭台には七つのともしび皿があり、それぞれのともしび皿に七本ずつの管が通じています。
ZEC 4:3 また、そのそばには二本のオリーブの木があり、一つは油つぼの右側に、もう一つは左側にあります。」
ZEC 4:4 私は、私と話していた御使いに尋ねた。「わが主よ、これらは何ですか。」
ZEC 4:5 私と話していた御使いは答えた。「これらが何であるか、あなたは知らないのか。」 私は言った。「わが主よ、知りません。」
ZEC 4:6 すると彼は私に答えた。「これはゼルバベルに臨んだ主の言葉である。『権勢によらず、力によらず、私の霊による』と万軍の主は言われる。
ZEC 4:7 大いなる山よ、あなたは何者なのか。ゼルバベルの前で平地となれ。彼は『恵みあれ、恵みあれ』という叫び声の中で、頂石を運び出す。」
ZEC 4:8 さらに主の言葉が私に臨んだ。
ZEC 4:9 「ゼルバベルの手がこの家の基礎を据えた。その手がこれを完成させる。その時、あなたは万軍の主が私をあなたがたに遣わされたことを知る。
ZEC 4:10 小さな始まりの日を、だれがさげすんだのか。この七つの目は、ゼルバベルの手にある下げ振りを見て喜ぶ。これらは全地を行き巡る主の目である。」
ZEC 4:11 私は彼に尋ねた。「燭台の右側と左側にある、この二本のオリーブの木は何ですか。」
ZEC 4:12 私はもう一度彼に尋ねた。「金の油を注ぎ出す二本の金の管のそばにある、この二本のオリーブの枝は何ですか。」
ZEC 4:13 彼は私に答えた。「これらが何であるか、あなたは知らないのか。」 私は言った。「わが主よ、知りません。」
ZEC 4:14 彼は言った。「これらは全地の主 のそばに立つ、二人の油注がれた者である。」
ZEC 5:1 私が再び目を上げて見ると、見よ、飛んでいる巻物があった。
ZEC 5:2 彼は私に言った。「何が見えるか。」 私は答えた。「飛んでいる巻物が見えます。その長さは二十キュビト、幅は十キュビトです。」
ZEC 5:3 すると彼は私に言った。「これは全地を行き巡るのろいである。盗む者は皆、その一方の面に記されているとおりに断ち滅ぼされ、偽って誓う者は皆、もう一方の面に記されているとおりに断ち滅ぼされる。
ZEC 5:4 私がこれを送り出す」と万軍の主は言われる。「それは盗人の家と、私の名によって偽って誓う者の家に入り、その家の中にとどまり、木材も石もろともその家を滅ぼす。」
ZEC 5:5 私と話していた御使いが進み出て、私に言った。「今、目を上げ、現れて来るものが何か見よ。」
ZEC 5:6 私は言った。「これは何ですか。」 彼は言った。「これは現れて来るエパ の容器だ。」さらに彼は言った。「これが全地における彼らの有様である。
ZEC 5:7 見よ、重さ一タラント の鉛のふたが持ち上げられた。すると、エパ の容器の中に一人の女が座っていた。」
ZEC 5:8 彼は言った。「これは悪である。」そして女をエパの容器の中へ押し戻し、その口に鉛の重りを投げつけた。
ZEC 5:9 私が目を上げて見ると、見よ、二人の女が現れ、その翼には風があった。彼女たちには、こうのとりの翼のような翼があり、エパの容器を地と天の間に持ち上げた。
ZEC 5:10 私は、私と話していた御使いに尋ねた。「彼女たちはエパの容器をどこへ運んで行くのですか。」
ZEC 5:11 彼は私に言った。「シンアルの地に、女のための家を建てるためだ。それが用意されると、女はそこにある自分の場所に据えられる。」
ZEC 6:1 私が再び目を上げて見ると、見よ、二つの山の間から四台の戦車が出て来た。その山々は青銅の山であった。
ZEC 6:2 第一の戦車には赤い馬が、第二の戦車には黒い馬がいた。
ZEC 6:3 第三の戦車には白い馬が、第四の戦車にはまだらで、たくましい馬がいた。
ZEC 6:4 私は、私と話していた御使いに尋ねた。「わが主よ、これらは何ですか。」
ZEC 6:5 御使いは私に答えた。「これらは全地の主の前に立ち、その御前から出て行く、天の四つの風である。
ZEC 6:6 黒い馬の戦車は北の地へ出て行き、白い馬はその後に出て行く。まだらの馬は南の地へ出て行く。」
ZEC 6:7 強い馬たちは出て行き、地を行き巡ろうとした。彼は言った。「行って、地を行き巡れ。」そこで彼らは地を行き巡った。
ZEC 6:8 それから彼は私を呼び、私に言った。「見よ、北の地へ出て行った者たちは、北の地で私の霊を休ませた。」
ZEC 6:9 主の言葉が私に臨んだ。
ZEC 6:10 「捕囚から帰って来たヘルダイ、トビヤ、エダヤから受け取り、その日のうちに、彼らがバビロンから来て滞在している、ゼパニヤの子ヨシヤの家へ行け。
ZEC 6:11 銀と金を受け取り、冠を造って、エホツァダクの子である大祭司ヨシュアの頭にかぶせよ。
ZEC 6:12 彼に告げよ。『万軍の主はこう言われる。「見よ、若枝という名の人がいる。彼は自分の場所から芽を出し、主の神殿を建てる。
ZEC 6:13 彼こそ主の神殿を建てる。彼は栄光を帯び、王座に着いて治める。また、その王座で祭司となる。王権と祭司職の間には、平和の計らいがある。
ZEC 6:14 冠はヘレム、トビヤ、エダヤ、およびゼパニヤの子ヘンのために、主の神殿で記念となる。
ZEC 6:15 遠くにいる者たちが来て、主の神殿を建てる。その時、あなたがたは万軍の主が私をあなたがたに遣わされたことを知る。このことは、あなたがたが自分たちの神、主の声に熱心に聞き従うなら、実現する。」』」
ZEC 7:1 ダレイオス王の第四年、第九の月、すなわちキスレウの月の四日に、主の言葉がゼカリヤに臨んだ。
ZEC 7:2 ベテルの人々は、シャレツェル、レゲム・メレク、およびその部下たちを遣わして、主の恵みを求めさせ、
ZEC 7:3 万軍の主の家の祭司たちと預言者たちに尋ねさせた。「私はこれまで長年行ってきたように、第五の月に泣き、身を慎むべきでしょうか。」
ZEC 7:4 すると万軍の主の言葉が私に臨んだ。
ZEC 7:5 「この地のすべての民と祭司たちに告げよ。『あなたがたがこの七十年間、第五の月と第七の月に断食して嘆いた時、本当に私のために断食したのか。まことに私のためだったのか。
ZEC 7:6 あなたがたが食べる時、自分たちのために食べ、飲む時、自分たちのために飲んでいるのではないか。
ZEC 7:7 エルサレムとその周囲の町々に人が住んで繁栄し、南の地と低地にも人が住んでいた時、主がかつての預言者たちを通して告げられたのは、これらの言葉ではないか。』」
ZEC 7:8 主の言葉がゼカリヤに臨んだ。
ZEC 7:9 「万軍の主はこう言われる。『真実に基づいて裁き、互いに慈しみとあわれみを示せ。
ZEC 7:10 やもめ、みなしご、寄留者、貧しい者を虐げてはならない。心の中で、互いに悪を企んではならない。』
ZEC 7:11 しかし彼らは聞くことを拒み、背を向け、耳をふさいで聞こうとしなかった。
ZEC 7:12 彼らは、律法と、万軍の主がその霊によってかつての預言者たちを通して送られた言葉を聞かないように、その心を火打ち石のように堅くした。それゆえ、万軍の主から激しい怒りが下った。
ZEC 7:13 『私が呼んでも彼らが聞かなかったように、彼らが呼んでも私は聞かない』と万軍の主は言われた。
ZEC 7:14 『私は、彼らの知らなかったすべての国々の間に、つむじ風で彼らを散らした。その後、地は荒れ果て、行き来する者もいなくなった。彼らは麗しい地を荒れ果てさせた。』」
ZEC 8:1 万軍の主の言葉が私に臨んだ。
ZEC 8:2 万軍の主はこう言われる。「私はシオンへの激しい熱情に燃え、彼女のために大いなる憤りを燃やしている。」
ZEC 8:3 主はこう言われる。「私はシオンに帰り、エルサレムのただ中に住む。エルサレムは『真実の都』と呼ばれ、万軍の主の山は『聖なる山』と呼ばれる。」
ZEC 8:4 万軍の主はこう言われる。「再び、老人も老女もエルサレムの広場に座り、それぞれ年老いたために杖を手に持つ。
ZEC 8:5 町の広場は、そこで遊ぶ少年と少女で満ちる。」
ZEC 8:6 万軍の主はこう言われる。「その日、この民の残りの者の目にそれが驚くべきことであっても、私の目にも驚くべきことだろうか」と万軍の主は言われる。
ZEC 8:7 万軍の主はこう言われる。「見よ、私は日の昇る地から、日の沈む地から、私の民を救う。
ZEC 8:8 私は彼らを連れて来る。彼らはエルサレムの中に住む。彼らは私の民となり、私は真実と義をもって彼らの神となる。」
ZEC 8:9 万軍の主はこう言われる。「万軍の主の家、すなわち神殿の基礎が据えられた日に、預言者たちの口から語られたこれらの言葉を今日聞いている者たちよ、手を強くせよ。
ZEC 8:10 その日々より前には、人にも賃金がなく、家畜にも報酬がなかった。敵のために、出て行く者にも帰って来る者にも平安はなかった。私はすべての人を互いに争わせた。
ZEC 8:11 しかし今、私はこの民の残りの者に対して、以前の日々のようにはしない」と万軍の主は言われる。
ZEC 8:12 「平安の種がまかれ、ぶどうの木は実を結び、地は産物を出し、天は露を与える。私はこの民の残りの者に、これらすべてを受け継がせる。
ZEC 8:13 ユダの家とイスラエルの家よ、あなたがたが諸国民の間でのろいとなっていたように、私はあなたがたを救い、あなたがたは祝福となる。恐れるな。あなたがたの手を強くせよ。」
ZEC 8:14 万軍の主はこう言われる。「あなたがたの父祖が私を怒らせた時、私はあなたがたに災いを下そうと決め、思い直さなかった」と万軍の主は言われる。
ZEC 8:15 「同じように今、私はこの日々にエルサレムとユダの家に良いことをしようと決めた。恐れるな。
ZEC 8:16 あなたがたが行うべきことはこれである。それぞれ隣人に真実を語り、門で真実と平和の裁きを行え。
ZEC 8:17 だれも心の中で隣人に対して悪を企むな。偽りの誓いを愛するな。これらはすべて、私が憎むものだからだ」と主は言われる。
ZEC 8:18 万軍の主の言葉が私に臨んだ。
ZEC 8:19 万軍の主はこう言われる。「第四の月、第五の月、第七の月、第十の月の断食は、ユダの家にとって喜びと楽しみ、喜ばしい祭りとなる。それゆえ、真実と平和を愛せよ。」
ZEC 8:20 万軍の主はこう言われる。「なお、多くの民と多くの町の住民がやって来る。
ZEC 8:21 一つの町の住民が別の町へ行って言う。『さあ、急いで主の恵みを願い求め、万軍の主を尋ねに行こう。私も行く。』
ZEC 8:22 多くの民と強い国々が、エルサレムで万軍の主を尋ね、主の恵みを願い求めるために来る。」
ZEC 8:23 万軍の主はこう言われる。「その日々には、諸国民のあらゆる言語を話す者の中から十人が、一人のユダヤ人の衣の裾をつかんで言う。『私たちはあなたがたと一緒に行きます。神があなたがたとともにおられると聞いたからです。』」
ZEC 9:1 宣告。 主の言葉はハデラクの地に臨み、 ダマスコの上にとどまる。 人の目も、 イスラエルのすべての部族の目も、主に向けられているからだ。
ZEC 9:2 その境にあるハマトにも、 知恵に富むツロとシドンにも臨む。
ZEC 9:3 ツロは自分のために要塞を築き、 銀をちりのように、 純金を通りの泥のように積み上げた。
ZEC 9:4 見よ、主は彼女の所有を奪い、 その海の力を打たれる。 彼女は火に焼き尽くされる。
ZEC 9:5 アシュケロンはそれを見て恐れ、 ガザも見て激しく苦しむ。 エクロンも、その望みが裏切られるので苦しむ。 王はガザから滅び、 アシュケロンには住む者がいなくなる。
ZEC 9:6 異国の民がアシュドドに住み、 私はペリシテ人の誇りを断ち滅ぼす。
ZEC 9:7 私はその口から血を取り除き、 その歯の間から忌まわしいものを取り除く。 その者も、われわれの神のために残りの者となり、 ユダの氏族の長のようになり、 エクロンはエブス人のようになる。
ZEC 9:8 私は軍勢を防ぐため、私の家の周りに陣を敷き、 敵の軍勢が二度と行き来できないようにする。 虐げる者は、もう彼らの中を通らない。 今、私は自分の目で見ているからだ。
ZEC 9:9 シオンの娘よ、大いに喜べ。 エルサレムの娘よ、喜び叫べ。 見よ、あなたの王があなたのもとに来られる。 この方は義なる方で、救いを携え、 へりくだって、ろばに乗っている。 しかも、ろばの子である子ろばに乗っている。
ZEC 9:10 私はエフライムから戦車を、 エルサレムから馬を断ち滅ぼす。 戦いの弓も断ち滅ぼされる。 彼は諸国民に平和を語る。 その支配は海から海まで、 大河から地の果てまで及ぶ。
ZEC 9:11 また、あなたについては、 あなたの契約の血のゆえに、 私は水のない穴から、あなたの捕らわれ人を解放した。
ZEC 9:12 望みを持つ捕らわれ人たちよ、 要塞に帰れ。 今日も私は、あなたに二倍のものを返すと告げる。
ZEC 9:13 私はユダを自分の弓として張り、 エフライムを矢として弓につがえた。 シオンよ、私はあなたの子らを奮い立たせ、 ギリシアよ、あなたの子らに立ち向かわせる。 私はあなたを勇士の剣のようにする。
ZEC 9:14 主は彼らの上に現れ、 その矢は稲妻のようにひらめく。 主なる神は角笛を吹き、 南からのつむじ風とともに進まれる。
ZEC 9:15 万軍の主は彼らを守られる。 彼らは投石用の石で敵を滅ぼし、打ち負かす。 彼らはぶどう酒に酔ったように飲み、騒ぐ。 鉢のように満たされ、 祭壇の四隅のようになる。
ZEC 9:16 その日、彼らの神、主は、 ご自分の民を群れのように救われる。 彼らは王冠の宝石のように、 主の地の上に高く掲げられる。
ZEC 9:17 その恵みはなんと大きく、 その美しさはなんとすばらしいことか。 穀物は若者たちを栄えさせ、 新しいぶどう酒はおとめたちを栄えさせる。
ZEC 10:1 春の雨の時に、主に雨を求めよ。 主は雷雲を造り、 すべての人に雨を降らせ、 野には草を生えさせる。
ZEC 10:2 テラフィム は空しいことを語り、 占い師たちは偽りを見、 偽りの夢を語った。 彼らの慰めはむなしい。 それゆえ、人々は羊のようにさまよい、 羊飼いがいないために苦しめられている。
ZEC 10:3 私の怒りは羊飼いたちに向かって燃え、 私は雄やぎたちを罰する。 万軍の主はご自分の群れ、ユダの家を顧み、 戦いの中の威厳ある馬のようにされるからだ。
ZEC 10:4 彼から隅のかしら石が出て、 彼から天幕の杭が出て、 彼から戦いの弓が出て、 彼からすべての支配者がともに出る。
ZEC 10:5 彼らは勇士のようになり、 戦いで通りの泥を踏みつける。 主が彼らとともにおられるので、彼らは戦う。 馬に乗る者たちは恥を受ける。
ZEC 10:6 「私はユダの家を強くし、 ヨセフの家を救う。 私は彼らを連れ戻す。 私が彼らをあわれむからだ。 彼らは、私に捨てられたことがなかったかのようになる。 私は彼らの神、主であり、 彼らに答えるからだ。
ZEC 10:7 エフライムは勇士のようになり、 その心はぶどう酒を飲んだ時のように喜ぶ。 その子どもたちも見て喜び、 その心は主にあって楽しむ。
ZEC 10:8 私は彼らに合図し、集める。 私が彼らを贖ったからだ。 彼らは以前のように増える。
ZEC 10:9 私は彼らを諸国民の間に種のようにまく。 彼らは遠い国々で私を思い出す。 子どもたちとともに生き延び、帰って来る。
ZEC 10:10 私は彼らをエジプトの地から再び連れ出し、 アッシリアから集める。 私は彼らをギルアデとレバノンの地へ連れて行く。 そこにも彼らのための場所が足りなくなる。
ZEC 10:11 主は苦難の海を渡り、 海の波を打たれる。 ナイル川のすべての深みは干上がり、 アッシリアの誇りは引き下ろされ、 エジプトの王笏は去る。
ZEC 10:12 私は彼らを主にあって強くする。 彼らは主の御名によって歩む」 と主は言われる。
ZEC 11:1 レバノンよ、門を開け。 火があなたの杉を焼き尽くすために。
ZEC 11:2 糸杉よ、泣き叫べ。杉が倒れ、 威厳ある木々が滅ぼされたからだ。 バシャンの樫の木々よ、泣き叫べ。 深い森が切り倒されたからだ。
ZEC 11:3 羊飼いたちの泣き叫ぶ声がする。 彼らの栄光が滅ぼされたからだ。 若い獅子たちのほえる声がする。 ヨルダンの誇りが荒らされたからだ。
ZEC 11:4 私の神、主はこう言われる。「ほふられる羊の群れを養え。
ZEC 11:5 それを買う者たちは羊をほふっても罪に問われない。売る者たちは、『主はほめたたえられる方だ。私は富んだ』と言う。その羊飼いたちも、羊をあわれまない。
ZEC 11:6 私はもう、この地の住民をあわれまない」と主は言われる。「見よ、私は一人一人をその隣人の手と、その王の手に渡す。彼らはこの地を打つが、私はその手から彼らを救い出さない。」
ZEC 11:7 そこで私は、ほふられる羊の群れ、特に群れの中の虐げられた者たちを養った。私は二本の杖を取り、一方を「恵み」と名づけ、もう一方を「結合」と名づけて、群れを養った。
ZEC 11:8 私は一か月のうちに三人の羊飼いを絶った。私は彼らに耐えられなくなり、彼らも私を忌み嫌ったからだ。
ZEC 11:9 私は言った。「私はもうあなたがたを養わない。死ぬものは死なせ、断ち滅ぼされるものは断ち滅ぼされるままにせよ。残った者たちは互いの肉を食べよ。」
ZEC 11:10 私は「恵み」という杖を取り、それを折った。すべての民と結んでいた私の契約を破るためであった。
ZEC 11:11 その契約はその日に破られた。私の言葉に耳を傾けていた群れの中の貧しい者たちは、これが主の言葉であることを知った。
ZEC 11:12 私は彼らに言った。「良いと思うなら、私に賃金を払え。そうでなければ、払うな。」そこで彼らは私の賃金として、銀三十枚を量った。
ZEC 11:13 主は私に言われた。「それを陶器師に投げ与えよ。彼らが私につけた、見事な値段だ。」私は銀三十枚を取り、主の家で陶器師に投げ与えた。
ZEC 11:14 それから私は「結合」というもう一方の杖を折った。ユダとイスラエルの兄弟関係を破るためであった。
ZEC 11:15 主は私に言われた。「もう一度、愚かな羊飼いの道具を取れ。
ZEC 11:16 見よ、私はこの地に一人の羊飼いを起こす。その者は、滅びようとしている羊を顧みず、散らされた羊を捜さず、傷ついた羊を癒さず、健やかな羊を養わない。かえって肥えた羊の肉を食べ、そのひづめを引き裂く。
ZEC 11:17 群れを見捨てる無益な羊飼いには災いがある。剣がその腕と右の目を打つ。その腕は完全にしなび、その右の目は全く見えなくなる。」
ZEC 12:1 イスラエルについての主の言葉の宣告。天を広げ、地の基を据え、人の内に霊を形造られる主はこう言われる。
ZEC 12:2 「見よ、私はエルサレムを、周囲のすべての民をよろめかせる杯とする。エルサレムが包囲される時、ユダもまた包囲の中に置かれる。
ZEC 12:3 その日、私はエルサレムをすべての民にとって重い石とする。それを持ち上げようとする者は皆、深い傷を負う。地のすべての国々が、彼女に立ち向かって集められる。
ZEC 12:4 その日」と主は言われる。「私はすべての馬を恐怖で打ち、その乗り手を狂気で打つ。私はユダの家に目を注ぎ、諸国民のすべての馬を盲目で打つ。
ZEC 12:5 ユダの氏族の長たちは、それぞれ心の中で言う。『エルサレムの住民は、彼らの神、万軍の主によって、私の力となっている。』
ZEC 12:6 その日、私はユダの氏族の長たちを、薪の中の火鉢のように、麦束の中の燃えるたいまつのようにする。彼らは右にも左にも、周囲のすべての民を焼き尽くす。エルサレムは再び元の場所に安住する。
ZEC 12:7 主はまずユダの天幕を救われる。それは、ダビデの家の栄光とエルサレムの住民の栄光が、ユダの栄光を上回らないためである。
ZEC 12:8 その日、主はエルサレムの住民を守られる。その日、彼らの中の弱い者もダビデのようになり、ダビデの家は神のように、彼らの前を行く主の使いのようになる。
ZEC 12:9 その日、私はエルサレムに攻めて来るすべての国々を滅ぼすために立ち上がる。
ZEC 12:10 私はダビデの家とエルサレムの住民の上に、恵みと嘆願の霊を注ぐ。彼らは、自分たちが刺し通した私 を仰ぎ見る。彼らはその人のために、ひとり子のために嘆くように嘆き、長子のために激しく悲しむように、その人のために激しく悲しむ。」
ZEC 12:11 その日、エルサレムでは、メギドの谷におけるハダド・リモンの嘆きのような、大きな嘆きが起こる。
ZEC 12:12 この地は、それぞれの氏族ごとに分かれて嘆く。ダビデの家の氏族は別に、その妻たちも別に。ナタンの家の氏族は別に、その妻たちも別に。
ZEC 12:13 レビの家の氏族は別に、その妻たちも別に。シムイ族は別に、その妻たちも別に。
ZEC 12:14 残ったすべての氏族も、それぞれの氏族ごとに別に、その妻たちも別に嘆く。
ZEC 13:1 「その日、罪と汚れを清めるために、ダビデの家とエルサレムの住民のために泉が開かれる。
ZEC 13:2 その日」と万軍の主は言われる。「私は偶像の名をこの地から消し去り、それらは二度と思い出されない。また、預言者たちと汚れの霊をこの地から追い払う。
ZEC 13:3 それでもなお預言する者がいれば、その者を産んだ父と母は、『あなたは主の御名によって偽りを語ったので、死ななければならない』と言う。その者を産んだ父と母は、その者が預言する時に刺し通す。
ZEC 13:4 その日、預言者たちはそれぞれ、預言する時に自分の幻を恥じる。彼らは人を欺くために毛皮の外套を着ることはない。
ZEC 13:5 彼は言う。『私は預言者ではない。私は土地を耕す者だ。私は若いころから奴隷にされていた。』
ZEC 13:6 ある人が彼に、『あなたの両腕の間、胸にあるこの傷は何か』と尋ねると、彼は、『友人たちの家で受けた傷だ』と答える。」
ZEC 13:7 「剣よ、目を覚ませ。私の羊飼いに立ち向かえ。 私に近い者に立ち向かえ」 と万軍の主は言われる。 「羊飼いを打て。羊は散らされる。 私は小さい者たちに向かって手を伸ばす。
ZEC 13:8 この地全体で」と主は言われる。 「三分の二は断ち滅ぼされて死に、 三分の一がそこに残される。
ZEC 13:9 私はその三分の一を火の中に入れ、 銀を精錬するように彼らを精錬し、 金を試すように彼らを試す。 彼らは私の名を呼び求め、 私は彼らに答える。 私は『これは私の民だ』と言い、 彼らは『主は私の神だ』と言う。」
ZEC 14:1 見よ、主の日が来る。その時、あなたから奪った物が、あなたのただ中で分けられる。
ZEC 14:2 私はすべての国々を集めて、エルサレムと戦わせる。町は攻め取られ、家々は略奪され、女たちは犯される。町の半分は捕囚となって出て行くが、民の残りは町から断ち滅ぼされない。
ZEC 14:3 その時、主は出て行き、かつて戦いの日に立ち向かわれたように、これらの国々と戦われる。
ZEC 14:4 その日、主の足はエルサレムの東にあるオリーブ山の上に立つ。オリーブ山は東から西へ二つに裂け、非常に大きな谷ができる。山の半分は北へ、もう半分は南へ移る。
ZEC 14:5 あなたがたは、私の山々の谷を通って逃げる。その山々の谷はアツェルにまで達する。ユダの王ウジヤの時代に地震を避けて逃げたように、あなたがたは逃げる。私の神、主が来られる。すべての聖なる者たちも、あなたとともに来る。
ZEC 14:6 その日には、光も寒さも霜もない。
ZEC 14:7 それは主だけが知っておられる、ただ一つの日となる。昼でも夜でもない。しかし夕暮れの時に、光がある。
ZEC 14:8 その日、エルサレムから生ける水が流れ出す。その半分は東の海へ、もう半分は西の海へ流れる。夏にも冬にも流れ続ける。
ZEC 14:9 主は全地の王となられる。その日、主はただ一人、その御名もただ一つとなる。
ZEC 14:10 全地は、ゲバからエルサレムの南にあるリモンまで、アラバのようになる。エルサレムは高く上げられ、ベニヤミンの門から第一の門の場所を経て隅の門まで、またハナンエルの塔から王のぶどう搾り場まで、元の場所に安住する。
ZEC 14:11 人々はそこに住み、もはやのろいによる滅びはない。エルサレムは安らかに住む。
ZEC 14:12 主がエルサレムと戦ったすべての民を打たれる災いは、これである。彼らが自分の足で立っているうちに肉は腐り、目は眼窩の中で腐り、舌は口の中で腐る。
ZEC 14:13 その日、主からの大きな混乱が彼らの間に起こる。それぞれ隣人の手をつかみ、互いに手を振り上げる。
ZEC 14:14 ユダもエルサレムで戦う。周囲のすべての国々の富、金、銀、衣服がおびただしく集められる。
ZEC 14:15 同じような災いが、馬、らば、らくだ、ろば、およびその陣営にいるすべての家畜にも臨む。
ZEC 14:16 エルサレムに攻めて来たすべての国々のうち、生き残った者は皆、毎年上って来て、王である万軍の主を礼拝し、仮庵の祭りを守る。
ZEC 14:17 地の諸氏族のうち、王である万軍の主を礼拝するためにエルサレムへ上って来ない者には、雨が降らない。
ZEC 14:18 エジプトの氏族が上って来ず、来ようともしないなら、彼らにも雨は降らない。仮庵の祭りを守るために上って来ない国々を主が打たれる災いが、彼らにも臨む。
ZEC 14:19 これがエジプトへの罰であり、仮庵の祭りを守るために上って来ないすべての国々への罰である。
ZEC 14:20 その日、馬の鈴には「主に聖なるもの」と刻まれる。主の家の鍋は、祭壇の前の鉢のようになる。
ZEC 14:21 エルサレムとユダのすべての鍋は、万軍の主に聖なるものとなる。いけにえをささげる者は皆やって来て、その鍋を取り、それで煮る。その日、万軍の主の家には、もはやカナン人 はいなくなる。
MAL 1:1 マラキを通してイスラエルに臨んだ主 の宣告。
MAL 1:2 「私はあなたがたを愛した」と主は言われる。 しかし、あなたがたは言う。「どのようにわれわれを愛されたのですか。」 主は言われる。「エサウはヤコブの兄ではなかったか。それでも私はヤコブを愛し、
MAL 1:3 エサウを憎んだ。私は彼の山々を荒れ果てた所とし、その相続地を荒野のジャッカルに与えた。」
MAL 1:4 エドムは言う。「われわれは打ち倒されたが、戻って廃墟を建て直そう。」しかし、万軍の主はこう言われる。「彼らは建てるが、私は打ち壊す。人々は彼らを『悪の地』、『主が永遠に憤られる民』と呼ぶ。」
MAL 1:5 あなたがたは自分の目でこれを見て言う。「主はイスラエルの国境を越えても大いなる方である。」
MAL 1:6 「子は父を敬い、しもべは主人を敬う。それなら、私が父であるなら、私への敬意はどこにあるのか。私が主人であるなら、私への畏れはどこにあるのか」と万軍の主は、私の名を侮る祭司であるあなたがたに言われる。「あなたがたは言う。『われわれはどのようにあなたの名を侮ったのですか。』
MAL 1:7 あなたがたは私の祭壇に汚れたパンをささげている。それでも言う。『われわれはどのようにあなたを汚したのですか。』あなたがたが、『主の食卓は卑しいものだ』とみなしていることによってである。
MAL 1:8 目の見えない動物をいけにえとしてささげるのは、悪ではないか。足の不自由なものや病気のものをささげるのは、悪ではないか。それをあなたの総督に差し出してみよ。彼はあなたを喜んで迎えるだろうか。あなたを好意をもって受け入れるだろうか」と万軍の主は言われる。
MAL 1:9 「今、どうか神 の恵みを求めよ。神がわれわれを恵んでくださるように。このようなささげ物をあなたがたの手から受け取って、神があなたがたのだれかを好意をもって受け入れるだろうか」と万軍の主は言われる。
MAL 1:10 「あなたがたの中に、だれか扉を閉ざす者がいればよいのに。そうすれば、あなたがたが私の祭壇にむなしく火を燃やすこともない。私はあなたがたを喜ばない」と万軍の主は言われる。「あなたがたの手からささげ物を受け入れることもない。
MAL 1:11 日の昇る所から沈む所まで、私の名は諸国民の間で大いなるものである。あらゆる場所で私の名のために香がたかれ、清いささげ物がささげられる。私の名は諸国民の間で大いなるものだからだ」と万軍の主は言われる。
MAL 1:12 「しかし、あなたがたは、『主の食卓は汚れており、そこに供えられる食物も卑しいものだ』と言って、私の名を汚している。
MAL 1:13 あなたがたはまた、『見よ、 なんという重荷だ』と言い、それを鼻であしらっている」と万軍の主は言われる。「あなたがたは奪い取ったもの、足の不自由なもの、病気のものを持って来て、ささげ物としている。私はそれをあなたがたの手から受け入れるべきだろうか」と主は言われる。
MAL 1:14 「群れの中に傷のない雄がいるのに、誓願を立てながら、欠陥のあるものを主 にいけにえとしてささげる欺く者は、のろわれる。私は大いなる王であり、私の名は諸国民の間で畏れられているからだ」と万軍の主は言われる。
MAL 2:1 「祭司たちよ、今、この命令をあなたがたに与える。
MAL 2:2 あなたがたが聞かず、私の名に栄光を帰すことを心に留めないなら」と万軍の主は言われる。「私はあなたがたにのろいを送り、あなたがたの祝福をのろう。まことに、私はすでにそれらをのろった。あなたがたが心に留めていないからだ。
MAL 2:3 見よ、私はあなたがたの子孫 を責め、あなたがたの顔に糞をまき散らす。あなたがたの祭りのいけにえから出た糞を。あなたがたも、それとともに運び去られる。
MAL 2:4 その時、あなたがたは、レビとの私の契約が続くために、私がこの命令をあなたがたに与えたことを知る」と万軍の主は言われる。
MAL 2:5 「私の契約は、彼に命と平和を与えるものであった。私はそれらを彼に与え、彼は私を畏れた。彼は私を畏れ、私の名の前におののいた。
MAL 2:6 真実の律法が彼の口にあり、その唇には不義が見いだされなかった。彼は平和と正しさのうちに私とともに歩み、多くの者を不義から立ち返らせた。
MAL 2:7 祭司の唇は知識を守り、人々はその口から律法を求めるべきである。祭司は万軍の主の使者だからだ。
MAL 2:8 しかし、あなたがたは道からそれ、多くの者を律法につまずかせた。あなたがたはレビの契約を損なった」と万軍の主は言われる。
MAL 2:9 「それゆえ私も、あなたがたをすべての民の前でさげすまれ、卑しめられる者とした。あなたがたが私の道を守らず、律法を扱う時に人をえこひいきしたからだ。」
MAL 2:10 われわれには皆、一人の父がいるのではないか。一人の神がわれわれを創造されたのではないか。それなのに、なぜわれわれは互いに兄弟を裏切り、父祖たちの契約を汚すのか。
MAL 2:11 ユダは裏切った。イスラエルとエルサレムの中で忌まわしいことが行われた。ユダは主が愛しておられる聖なるものを汚し、異国の神の娘と結婚したからだ。
MAL 2:12 主は、このことを行う者を、呼びかける者もそれに答える者も、ヤコブの天幕から断ち滅ぼす。たとえ万軍の主にささげ物をささげる者であっても、断ち滅ぼす。
MAL 2:13 「あなたがたはさらに、このことを行っている。涙と泣き声とうめきで主の祭壇を覆っている。主がもはやささげ物に目を留めず、あなたがたの手から喜んで受け取られないからだ。
MAL 2:14 それでもあなたがたは、『なぜですか』と言う。それは、主があなたと、あなたの若い時の妻との間の証人だからだ。彼女はあなたの伴侶であり、契約を結んだ妻であるのに、あなたは彼女を裏切った。
MAL 2:15 主は二人を一つにされたではないか。しかも、主にはなお御霊の余りがあった。それなのに、なぜ一つにされたのか。神を敬う子孫を求められたからだ。だから、自分の霊を守り、だれも若い時の妻を裏切ってはならない。
MAL 2:16 『妻を憎んで離婚する者は、その衣を暴虐で覆う』とイスラエルの神、主は言われる。『だから、自分の霊を守り、裏切ってはならない』と万軍の主は言われる。」
MAL 2:17 あなたがたは自分の言葉によって主を疲れさせた。それでも言う。「われわれはどのように主を疲れさせたのですか。」あなたがたが、「悪を行う者は皆、主の目には良い者であり、主はそのような者を喜ばれる」と言い、あるいは「公正の神はどこにおられるのか」と言うことによってである。
MAL 3:1 「見よ、私は私の使者を遣わす。彼は私の前に道を備える。あなたがたが求めている主が、突然その神殿に来られる。見よ、あなたがたが望んでいる契約の使者が来る」と万軍の主は言われる。
MAL 3:2 「しかし、だれがその方の来られる日に耐えられるだろうか。その方が現れる時、だれが立っていられるだろうか。その方は精錬する者の火のようであり、布を洗う者の灰汁のようだからだ。
MAL 3:3 その方は銀を精錬し、清める者として座り、レビの子らを清め、金や銀のように精錬する。彼らは義にかなうささげ物を主にささげる。
MAL 3:4 その時、ユダとエルサレムのささげ物は、昔の日々、遠い昔の年月のように、主に喜ばれる。
MAL 3:5 私は裁きのためにあなたがたに近づく。私は、魔術を行う者、姦淫する者、偽って誓う者、雇い人の賃金を奪う者、やもめとみなしごを虐げる者、寄留者から公正を奪う者、私を畏れない者に対して、すみやかに証言する」と万軍の主は言われる。
MAL 3:6 「主である私は変わらない。それゆえ、ヤコブの子らよ、あなたがたは滅ぼし尽くされない。
MAL 3:7 あなたがたは父祖の時代から、私の定めに背き、それを守らなかった。私に立ち返れ。そうすれば、私もあなたがたに立ち返る」と万軍の主は言われる。「しかし、あなたがたは言う。『どのようにして立ち返ればよいのですか。』
MAL 3:8 人が神から奪うことがあるだろうか。しかし、あなたがたは私から奪っている。それでも言う。『われわれはどのようにあなたから奪ったのですか。』十分の一とささげ物によってである。
MAL 3:9 あなたがたは、のろいの下にある。この民全体が私から奪っているからだ。
MAL 3:10 十分の一をすべて倉に携えて来て、私の家に食物があるようにせよ。このことで、今、私を試してみよ」と万軍の主は言われる。「私があなたがたのために天の窓を開き、受けきれないほどの祝福を注ぐかどうか、確かめよ。
MAL 3:11 私はあなたがたのために食い荒らすものを責める。それはあなたがたの土地の実りを滅ぼさない。畑のぶどうの木も、実る前にその実を落とさない」と万軍の主は言われる。
MAL 3:12 「すべての国々は、あなたがたを幸いな者と呼ぶ。あなたがたは喜ばしい地となるからだ」と万軍の主は言われる。
MAL 3:13 「あなたがたは私に逆らって、厳しい言葉を語った」と主は言われる。「それでも、あなたがたは言う。『われわれはあなたに逆らって何を語ったのですか。』
MAL 3:14 あなたがたは言った。『神に仕えることはむなしい。神の命令を守り、万軍の主の前で嘆きながら歩んでも、何の益があるだろうか。
MAL 3:15 今、われわれは高ぶる者を幸いだと言う。悪を行う者たちは栄え、神を試みても逃れている。』」
MAL 3:16 その時、主を畏れる者たちは互いに語り合った。主は耳を傾けて聞かれ、主を畏れ、その御名を尊ぶ者たちのために、御前で記念の書が記された。
MAL 3:17 「私が定める日に、彼らは私のもの、私の宝となる」と万軍の主は言われる。「人が自分に仕える息子をあわれんで守るように、私は彼らを守る。
MAL 3:18 その時、あなたがたは再び、義人と悪者との違い、神に仕える者と仕えない者との違いを見分ける。」
MAL 4:1 「見よ、炉のように燃える日が来る。その時、高ぶる者と悪を行う者は皆、刈り残された茎のようになる。来るべきその日は彼らを焼き尽くし、根も枝も残さない」と万軍の主は言われる。
MAL 4:2 「しかし、私の名を畏れるあなたがたには、義の太陽が昇り、その翼には癒しがある。あなたがたは牛舎から放たれた子牛のように跳びはねる。
MAL 4:3 あなたがたは悪者を踏みつける。私が定める日、彼らはあなたがたの足の下で灰となる」と万軍の主は言われる。
MAL 4:4 「私のしもべモーセの律法、すなわち私がホレブでイスラエル全体のために彼に命じた定めと規定を覚えよ。
MAL 4:5 見よ、主の大いなる恐るべき日が来る前に、私は預言者エリヤをあなたがたに遣わす。
MAL 4:6 彼は父たちの心を子どもたちに向けさせ、子どもたちの心を父たちに向けさせる。そうでなければ、私は来て、のろいをもって地を打つ。」
MAT 1:1 ダビデの子、アブラハムの子であるイエス・キリストの系図。
MAT 1:2 アブラハムにイサクが生まれ、イサクにヤコブが生まれ、ヤコブにユダとその兄弟たちが生まれた。
MAT 1:3 ユダとタマルの間にペレツとゼラが生まれ、ペレツにヘツロンが生まれ、ヘツロンにラムが生まれた。
MAT 1:4 ラムにアミナダブが生まれ、アミナダブにナフションが生まれ、ナフションにサルモンが生まれた。
MAT 1:5 サルモンとラハブの間にボアズが生まれ、ボアズとルツの間にオベデが生まれ、オベデにエッサイが生まれた。
MAT 1:6 エッサイにダビデ王が生まれた。ダビデ王と、ウリヤの妻との間にソロモンが生まれた。
MAT 1:7 ソロモンにレハブアムが生まれ、レハブアムにアビヤが生まれ、アビヤにアサが生まれた。
MAT 1:8 アサにヨシャファトが生まれ、ヨシャファトにヨラムが生まれ、ヨラムにウジヤが生まれた。
MAT 1:9 ウジヤにヨタムが生まれ、ヨタムにアハズが生まれ、アハズにヒゼキヤが生まれた。
MAT 1:10 ヒゼキヤにマナセが生まれ、マナセにアモンが生まれ、アモンにヨシヤが生まれた。
MAT 1:11 バビロン捕囚のころ、ヨシヤにエコニヤとその兄弟たちが生まれた。
MAT 1:12 バビロン捕囚の後、エコニヤにシェアルティエルが生まれ、シェアルティエルにゼルバベルが生まれた。
MAT 1:13 ゼルバベルにアビウドが生まれ、アビウドにエリアキムが生まれ、エリアキムにアゾルが生まれた。
MAT 1:14 アゾルにツァドクが生まれ、ツァドクにアキムが生まれ、アキムにエリウドが生まれた。
MAT 1:15 エリウドにエレアザルが生まれ、エレアザルにマタンが生まれ、マタンにヤコブが生まれた。
MAT 1:16 ヤコブに、マリアの夫ヨセフが生まれた。このマリアから、キリストと呼ばれるイエス が生まれた。
MAT 1:17 こうして、アブラハムからダビデまでが全部で十四代、ダビデからバビロン捕囚までが十四代、バビロン捕囚からキリストまでが十四代である。
MAT 1:18 さて、イエス・キリストの誕生は次のようであった。母マリアはヨセフと婚約していたが、二人が一緒になる前に、聖霊によって身ごもっていることが分かった。
MAT 1:19 夫ヨセフは義人で、彼女をさらし者にしたくなかったので、ひそかに離縁しようと考えた。
MAT 1:20 彼がこのことを思い巡らしていると、見よ、 主の使いが夢に現れて言った。「ダビデの子ヨセフよ、恐れずにマリアを妻として迎えなさい。彼女に宿っている子は聖霊によるものだからだ。
MAT 1:21 彼女は男の子を産む。その名をイエスとつけなさい。この方こそ、ご自分の民をその罪から救う方だからだ。」
MAT 1:22 このすべてのことが起こったのは、主が預言者を通して語られたことが成就するためである。
MAT 1:23 「見よ、処女が身ごもり、 男の子を産む。 人々はその名をインマヌエルと呼ぶ。」 これは訳すと、「神はわれわれと共におられる」という意味である。
MAT 1:24 ヨセフは眠りから覚めると、主の使いに命じられたとおりにして、妻を迎え入れた。
MAT 1:25 しかし、彼女が初子となる男の子を産むまでは、彼女と性的な関係を持たなかった。そして、その子をイエスと名づけた。
MAT 2:1 ヘロデ王の時代に、イエスがユダヤのベツレヘムでお生まれになると、見よ、東方から博士たち がエルサレムに来て言った。
MAT 2:2 「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。私たちは東方でその方の星を見たので、拝むために来ました。」
MAT 2:3 ヘロデ王はこれを聞いて動揺し、エルサレム中も王と共に不安に包まれた。
MAT 2:4 王は民の祭司長たちと律法学者たちを全員集め、キリストがどこで生まれることになっているのかと尋ねた。
MAT 2:5 彼らは王に答えた。「ユダヤのベツレヘムです。預言者を通して、こう書かれています。
MAT 2:6 『ユダの地にあるベツレヘムよ、 あなたはユダの君主たちの中で、決して最も小さいものではない。 あなたから一人の支配者が出て、 わたしの民イスラエルを牧するからである。』」
MAT 2:7 そこでヘロデは博士たちをひそかに呼び寄せ、星が現れた時期を正確に聞き出した。
MAT 2:8 そして彼らをベツレヘムへ送り出して言った。「行って、幼子を注意深く捜しなさい。見つけたら私に知らせてくれ。私も行って、その方を拝みたい。」
MAT 2:9 彼らは王の言葉を聞いて出かけた。すると見よ、東方で見た星が彼らの先を進み、幼子のいる場所の上まで来ると、そこで止まった。
MAT 2:10 彼らはその星を見て、この上ない喜びにあふれた。
MAT 2:11 家に入ると、母マリアと共にいる幼子を見た。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開け、黄金、乳香、没薬を贈り物としてささげた。
MAT 2:12 そして、ヘロデのもとへ戻らないよう夢で警告を受けたので、別の道を通って自分たちの国へ帰った。
MAT 2:13 彼らが立ち去ると、見よ、主の使いが夢の中でヨセフに現れて言った。「起きて、幼子とその母を連れ、エジプトへ逃げなさい。そして、私が知らせるまでそこにいなさい。ヘロデが幼子を殺そうとして捜し回るからだ。」
MAT 2:14 そこでヨセフは起き、夜のうちに幼子とその母を連れて、エジプトへ立ち去った。
MAT 2:15 そして、ヘロデが死ぬまでそこにいた。これは、主が預言者を通して語られたことが成就するためであった。「エジプトから、わたしの子を呼び出した。」
MAT 2:16 その後ヘロデは、自分が博士たちに欺かれたと知ると、激しく怒った。そして人を遣わし、博士たちから正確に聞き出した時期に基づいて、ベツレヘムとその周辺一帯にいた二歳以下の男の子をすべて殺させた。
MAT 2:17 こうして、預言者エレミヤを通して語られたことが成就した。
MAT 2:18 「ラマで声が聞こえた。 嘆きと泣き声、大いなる悲しみ。 ラケルが自分の子どもたちのために泣いている。 子どもたちはもういないので、 彼女は慰めを受けようとしなかった。」
MAT 2:19 ヘロデが死ぬと、見よ、主の使いがエジプトにいたヨセフの夢に現れて言った。
MAT 2:20 「起きて、幼子とその母を連れ、イスラエルの地へ行きなさい。幼子のいのちを狙っていた者たちは死んだからだ。」
MAT 2:21 そこでヨセフは起き、幼子とその母を連れて、イスラエルの地へ戻った。
MAT 2:22 しかし、アルケラオが父ヘロデに代わってユダヤを治めていると聞き、そこへ行くことを恐れた。そして夢で警告を受け、ガリラヤ地方へ退いた。
MAT 2:23 そこで、ナザレという町に行って住んだ。これは、預言者たちを通して「彼はナザレ人と呼ばれる」と語られたことが成就するためであった。
MAT 3:1 そのころ、バプテスマを授けるヨハネが現れ、ユダヤの荒野で宣べ伝え、こう言った。
MAT 3:2 「悔い改めなさい。天の御国が近づいたからだ。」
MAT 3:3 このヨハネこそ、預言者イザヤによって、次のように語られた人である。 「荒野で叫ぶ者の声がする。 『主の道を整えよ。 その道筋をまっすぐにせよ。』」
MAT 3:4 ヨハネはらくだの毛でできた衣をまとい、腰に革の帯を締めていた。食べ物はいなごと野生の蜂蜜だった。
MAT 3:5 すると、エルサレム、ユダヤ全土、ヨルダン川周辺一帯から、人々が彼のもとに出て来た。
MAT 3:6 そして自分たちの罪を告白し、ヨルダン川でヨハネからバプテスマを受けた。
MAT 3:7 しかし、多くのパリサイ人とサドカイ人がバプテスマを受けに来るのを見て、ヨハネは彼らに言った。「まむしの子らよ。迫り来る御怒りから逃れるようにと、だれがあなたがたに警告したのか。
MAT 3:8 それなら、悔い改めにふさわしい実を結びなさい。
MAT 3:9 『われわれの父はアブラハムだ』と心の中で思ってはならない。あなたがたに言っておく。神はこれらの石からでも、アブラハムの子らを起こすことがおできになる。
MAT 3:10 斧はすでに木々の根元に置かれている。だから、良い実を結ばない木はすべて切り倒され、火に投げ込まれる。
MAT 3:11 私は悔い改めのために、あなたがたに水でバプテスマを授けている。しかし、私の後から来られる方は私より力があり、私はその方の履物を運ぶ資格さえない。その方は聖霊によって、あなたがたにバプテスマを授ける。
MAT 3:12 その方は麦をふるい分ける箕を手に持ち、脱穀場をすっかり清める。そして麦を倉に納めるが、もみ殻は消えることのない火で焼き尽くす。」
MAT 3:13 そのとき、イエスはヨハネからバプテスマを受けるため、ガリラヤからヨルダン へ来られた。
MAT 3:14 しかしヨハネは、「私こそあなたからバプテスマを受ける必要があるのに、あなたが私のところへ来られるのですか」と言って、イエスを思いとどまらせようとした。
MAT 3:15 しかしイエスは答えられた。「今はそうさせてほしい。このようにして、すべての義を成し遂げることが私たちにはふさわしいからだ。」 そこでヨハネは、そのとおりにした。
MAT 3:16 イエスはバプテスマを受けると、すぐに水から上がられた。すると見よ、天が開けた。イエスは、神の霊が鳩のように下り、ご自分の上に来るのをご覧になった。
MAT 3:17 見よ、天から声がして言った。「これはわたしの愛する子。わたしはこの子を心から喜んでいる。」
MAT 4:1 それからイエスは、悪魔から誘惑を受けるため、聖霊に導かれて荒野へ上って行かれた。
MAT 4:2 四十日四十夜断食した後、イエスは空腹を覚えられた。
MAT 4:3 すると誘惑する者が近づいて言った。「もしあなたが神の子なら、これらの石にパンになれと命じなさい。」
MAT 4:4 しかしイエスは答えられた。「『人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つの言葉によって生きる』と書かれている。」
MAT 4:5 それから悪魔はイエスを聖なる都へ連れて行き、神殿の頂に立たせて、
MAT 4:6 言った。「もしあなたが神の子なら、下へ身を投げなさい。こう書かれている。 『神はあなたのために御使いたちに命じられる。』また、 『彼らはその手であなたを支える。 あなたの足が石に打ちつけられないように。』」
MAT 4:7 イエスは悪魔に答えられた。「また、『あなたの神である主を試してはならない』と書かれている。」
MAT 4:8 再び悪魔はイエスを非常に高い山へ連れて行き、この世のすべての王国とその栄華を見せた。
MAT 4:9 そして言った。「もしひれ伏して私を拝むなら、これらすべてをあなたに与えよう。」
MAT 4:10 するとイエスは言われた。「私の後ろに退け、 サタン！『あなたの神である主を拝み、主だけに仕えよ』と書かれている。」
MAT 4:11 すると悪魔はイエスを離れた。見よ、御使いたちが来て、イエスに仕えた。
MAT 4:12 さて、イエスはヨハネが捕らえられたと聞くと、ガリラヤへ退かれた。
MAT 4:13 そしてナザレを離れ、ゼブルンとナフタリの地域にある、湖畔のカペナウムに来て住まわれた。
MAT 4:14 これは、預言者イザヤを通して次のように語られたことが成就するためであった。
MAT 4:15 「ゼブルンの地、ナフタリの地、 海の方、ヨルダンの向こう、 異邦人のガリラヤ。
MAT 4:16 暗闇に座っていた民は、大いなる光を見た。 死の地と死の影に座っていた人々に、 光が昇った。」
MAT 4:17 その時からイエスは宣べ伝え始め、「悔い改めなさい。天の御国が近づいたからだ」 と言われた。
MAT 4:18 ガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、彼は 二人の兄弟、ペテロと呼ばれるシモンと、その兄弟アンデレが、湖に網を投げているのをご覧になった。彼らは漁師だった。
MAT 4:19 イエスは彼らに言われた。「私について来なさい。あなたがたを、人をとる漁師にしよう。」
MAT 4:20 彼らはすぐに網を置いて、イエスに従った。
MAT 4:21 そこから進んで行くと、イエスは別の二人の兄弟、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネをご覧になった。彼らは父ゼベダイと一緒に舟にいて、網を繕っていた。イエスは彼らを呼ばれた。
MAT 4:22 彼らはすぐに舟と父を残して、イエスに従った。
MAT 4:23 イエスはガリラヤ全土を巡り、諸会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、民のあらゆる病気とあらゆる患いを癒された。
MAT 4:24 イエスの評判はシリア全土に広まった。人々は、さまざまな病気や苦しみに悩む病人、悪霊につかれた人、てんかんを患う人、体の麻痺した人を、すべてイエスのもとに連れて来た。イエスは彼らを癒された。
MAT 4:25 ガリラヤ、デカポリス、エルサレム、ユダヤ、ヨルダンの向こう側から来た大勢の群衆が、イエスに従った。
MAT 5:1 イエスは群衆を見ると、山に登られた。そして座られると、弟子たちが近くに来た。
MAT 5:2 イエスは口を開き、彼らにこう教えられた。
MAT 5:3 「霊の貧しい人たちは幸いである。 天の御国はその人たちのものだからである。
MAT 5:4 悲しむ人たちは幸いである。 その人たちは慰められるからである。
MAT 5:5 柔和な人たちは幸いである。 その人たちは地を受け継ぐからである。
MAT 5:6 義に飢え渇く人たちは幸いである。 その人たちは満たされるからである。
MAT 5:7 あわれみ深い人たちは幸いである。 その人たちはあわれみを受けるからである。
MAT 5:8 心の清い人たちは幸いである。 その人たちは神を見るからである。
MAT 5:9 平和をつくる人たちは幸いである。 その人たちは神の子と呼ばれるからである。
MAT 5:10 義のために迫害されている人たちは幸いである。 天の御国はその人たちのものだからである。
MAT 5:11 私のために、人々があなたがたを侮辱し、迫害し、偽ってあらゆる悪口を浴びせるとき、あなたがたは幸いである。
MAT 5:12 喜び、大いに喜びなさい。天ではあなたがたの報いが大きいからだ。あなたがた以前の預言者たちも、同じように迫害されたのである。
MAT 5:13 あなたがたは地の塩である。しかし、塩がその塩気を失ったら、何によって塩気を取り戻せるだろうか。もはや何の役にも立たず、外に投げ捨てられ、人々に踏みつけられるだけである。
MAT 5:14 あなたがたは世の光である。丘の上にある町を隠しておくことはできない。
MAT 5:15 また、ランプをともして、穀物を量るかごの下に置く人はいない。台の上に置けば、家の中にいるすべての人を照らす。
MAT 5:16 同じように、あなたがたの光を人々の前で輝かせなさい。人々があなたがたの良い行いを見て、天におられるあなたがたの父をあがめるためである。
MAT 5:17 私が律法や預言者を廃止するために来たと思ってはならない。廃止するためではなく、成就するために来たのである。
MAT 5:18 まことに、あなたがたに言う。天地が過ぎ去るまで、また、すべてが成し遂げられるまで、律法から最も小さな一文字 も、ほんの小さな一画 も、決して消え去ることはない。
MAT 5:19 だから、これらの最も小さな戒めの一つでも破り、ほかの人々にもそうするよう教える者は、天の御国で最も小さい者と呼ばれる。しかし、これらを行い、また教える者は、天の御国で大いなる者と呼ばれる。
MAT 5:20 あなたがたに言っておく。あなたがたの義が律法学者やパリサイ人の義にまさっていなければ、決して天の御国に入ることはできない。
MAT 5:21 昔の人々に、『殺してはならない』 、また、『殺す者は裁きを受ける』と言われたのを、あなたがたは聞いている。
MAT 5:22 しかし、私はあなたがたに言う。理由なく兄弟に腹を立てる者はみな、裁きを受ける。 また、兄弟に『ラカ！』と言う者は、最高法院の裁きを受ける。 『愚か者！』と言う者は、ゲヘナの火の刑罰を受ける。
MAT 5:23 だから、祭壇に供え物をささげようとしているとき、兄弟があなたに対して何か不満を抱いていることをそこで思い出したなら、
MAT 5:24 供え物を祭壇の前に残して、そこを離れなさい。まず兄弟と和解し、それから戻って来て、供え物をささげなさい。
MAT 5:25 訴える相手と一緒に道を行っている間に、早く和解しなさい。そうでないと、告訴人があなたを裁判官に引き渡し、裁判官が役人に引き渡して、あなたは牢に入れられることになる。
MAT 5:26 まことに、あなたに言う。最後の小銭一枚まで支払わなければ、決してそこから出ることはできない。
MAT 5:27 あなたがたは、『姦淫してはならない』と言われたのを 聞いている。
MAT 5:28 しかし、私はあなたがたに言う。情欲を抱いて女を見つめる者はみな、すでに心の中でその女と姦淫したのである。
MAT 5:29 もし右の目があなたをつまずかせるなら、えぐり出して遠くへ捨てなさい。体の一部を失っても、全身がゲヘナに投げ込まれないほうが、あなたにとって益だからである。
MAT 5:30 もし右の手があなたをつまずかせるなら、切り取って遠くへ捨てなさい。体の一部を失っても、全身がゲヘナに投げ込まれないほうが、あなたにとって益だからである。
MAT 5:31 また、『妻を離縁する者は、離縁状を渡しなさい』と言われた。
MAT 5:32 しかし、私はあなたがたに言う。性的不品行以外の理由で妻を離縁する者は、その妻を姦淫に追いやることになる。また、離縁された女と結婚する者も姦淫を犯す。
MAT 5:33 また、昔の人々に、『偽りの誓いを立ててはならない。主への誓いは果たしなさい』と言われたのを、あなたがたは聞いている。
MAT 5:34 しかし、私はあなたがたに言う。いっさい誓ってはならない。天にかけても誓ってはならない。天は神の御座だからである。
MAT 5:35 地にかけても誓ってはならない。地は神の足台だからである。エルサレムにかけても誓ってはならない。エルサレムは大いなる王の都だからである。
MAT 5:36 自分の頭にかけても誓ってはならない。あなたには、髪の毛一本さえ白くも黒くもできないからである。
MAT 5:37 ただ、『はい』は『はい』、『いいえ』は『いいえ』としなさい。それ以上の言葉は、悪い者から出るのである。
MAT 5:38 『目には目を、歯には歯を』と言われたのを、あなたがたは聞いている。
MAT 5:39 しかし、私はあなたがたに言う。悪い者に抵抗してはならない。だれかがあなたの右の頬を打つなら、もう一方の頬も向けなさい。
MAT 5:40 あなたの下着を取ろうとして訴える者には、上着も渡しなさい。
MAT 5:41 あなたに一マイル行くことを強いる者とは、二マイル一緒に行きなさい。
MAT 5:42 求める者には与えなさい。あなたから借りたいと望む者に背を向けてはならない。
MAT 5:43 『隣人を愛し、 敵を憎め』と言われたのを、あなたがたは聞いている。
MAT 5:44 しかし、私はあなたがたに言う。敵を愛しなさい。あなたがたを呪う者を祝福し、あなたがたを憎む者に良いことをし、あなたがたを不当に扱い、迫害する者のために祈りなさい。
MAT 5:45 それは、天におられるあなたがたの父の子となるためである。父は、悪い者にも良い者にも太陽を昇らせ、義人にも不義な者にも雨を降らせてくださる。
MAT 5:46 あなたがたを愛する人たちを愛したからといって、どんな報いがあるだろうか。徴税人でさえ、同じことをしているではないか。
MAT 5:47 友人にだけ挨拶したからといって、ほかの人より何を多くしているのか。徴税人 でさえ、同じことをしているではないか。
MAT 5:48 だから、天におられるあなたがたの父が完全であるように、あなたがたも完全でありなさい。
MAT 6:1 人に見てもらうために、人前で施しをしないように気をつけなさい。 そうでなければ、天におられるあなたがたの父から報いを受けることはない。
MAT 6:2 だから、施しをするとき、偽善者たちが人々から称賛を受けようとして、会堂や通りでするように、自分の前でラッパを吹き鳴らしてはならない。まことに、あなたがたに言う。彼らはすでに自分の報いを受けている。
MAT 6:3 しかし、あなたが施しをするときは、右の手がしていることを左の手に知らせてはならない。
MAT 6:4 あなたの施しが隠れたところでなされるためである。そうすれば、隠れたところで見ておられるあなたの父が、公に報いてくださる。
MAT 6:5 また、祈るとき、偽善者たちのようであってはならない。彼らは人々に見てもらおうとして、会堂や通りの角に立って祈ることを好む。まことに、あなたがたに言う。彼らはすでに自分の報いを受けている。
MAT 6:6 しかし、あなたが祈るときは、自分の奥の部屋に入り、戸を閉めて、隠れたところにおられるあなたの父に祈りなさい。そうすれば、隠れたところで見ておられるあなたの父が、公に報いてくださる。
MAT 6:7 祈るとき、異邦人のように、むなしい言葉を繰り返してはならない。彼らは、言葉数が多ければ聞き入れられると思っている。
MAT 6:8 だから、彼らのようになってはならない。あなたがたの父は、あなたがたが求める前から、必要なものを知っておられるからである。
MAT 6:9 だから、このように祈りなさい。 『天におられる私たちの父よ、御名が聖なるものとされますように。
MAT 6:10 あなたの御国が来ますように。 あなたの御心が、天で行われているように、地でも行われますように。
MAT 6:11 私たちの日ごとのパンを、今日もお与えください。
MAT 6:12 私たちの負い目をお赦しください。 私たちも、私たちに負い目のある者を赦すのと同じように。
MAT 6:13 私たちを誘惑に陥らせず、 悪い者からお救いください。 御国と力と栄光は、永遠にあなたのものだからです。アーメン。』
MAT 6:14 人々の過ちを赦すなら、天におられるあなたがたの父も、あなたがたを赦してくださる。
MAT 6:15 しかし、人々の過ちを赦さないなら、あなたがたの父も、あなたがたの過ちを赦してくださらない。
MAT 6:16 また、断食するとき、偽善者たちのように暗い顔をしてはならない。彼らは断食していることを人々に見せようとして、顔をやつれさせる。まことに、あなたがたに言う。彼らはすでに自分の報いを受けている。
MAT 6:17 しかし、あなたが断食するときは、頭に油を塗り、顔を洗いなさい。
MAT 6:18 それは、断食していることが人には見えず、隠れたところにおられるあなたの父にだけ見えるためである。そうすれば、隠れたところで見ておられるあなたの父が、あなたに報いてくださる。
MAT 6:19 自分のために地上に宝を蓄えてはならない。そこでは、蛾やさびが食い尽くし、盗人が押し入って盗む。
MAT 6:20 むしろ、自分のために天に宝を蓄えなさい。そこでは、蛾もさびも食い尽くさず、盗人も押し入って盗まない。
MAT 6:21 あなたの宝があるところに、あなたの心もあるからである。
MAT 6:22 体のランプは目である。だから、目が健全なら、全身が明るい。
MAT 6:23 しかし、目が悪ければ、全身が暗い。もし、あなたの内にある光が闇なら、その闇はどれほど深いことか。
MAT 6:24 だれも二人の主人に仕えることはできない。一方を憎んで他方を愛するか、一方を重んじて他方を軽んじることになるからである。神とマモンの両方に仕えることはできない。
MAT 6:25 だから、あなたがたに言う。何を食べ、何を飲もうかと、自分のいのちのことで思い悩んではならない。また、何を着ようかと、自分の体のことで思い悩んではならない。いのちは食べ物よりも、体は衣服よりも大切ではないか。
MAT 6:26 空の鳥を見なさい。種を蒔くことも、刈り取ることも、倉に集めることもしない。それでも、天におられるあなたがたの父は鳥を養っておられる。あなたがたは鳥よりも、はるかに価値があるではないか。
MAT 6:27 あなたがたのうち、思い悩んだからといって、寿命をわずかでも 延ばせる者がいるだろうか。
MAT 6:28 なぜ衣服のことで思い悩むのか。野のゆりがどのように育つか、よく考えなさい。働くことも、糸を紡ぐこともしない。
MAT 6:29 しかし、あなたがたに言う。栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。
MAT 6:30 今日生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神がこのように装ってくださるのなら、信仰の薄い者たちよ、あなたがたには、なおさら着せてくださるではないか。
MAT 6:31 だから、『何を食べようか』『何を飲もうか』『何を着ようか』と言って、思い悩んではならない。
MAT 6:32 これらはすべて、異邦人が追い求めているものだからである。天におられるあなたがたの父は、これらすべてがあなたがたに必要であることを知っておられる。
MAT 6:33 まず神の御国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらすべてのものも与えられる。
MAT 6:34 だから、明日のことで思い悩んではならない。明日のことは明日が思い悩む。その日の苦労は、その日だけで十分である。
MAT 7:1 裁いてはならない。あなたがたが裁かれないためである。
MAT 7:2 あなたがたが裁くその裁きで、あなたがたも裁かれ、あなたがたが量るその尺度で、あなたがたも量り返されるからである。
MAT 7:3 なぜ、兄弟の目にあるちりは見えるのに、自分の目にある梁には気づかないのか。
MAT 7:4 見よ、自分の目には梁があるのに、どうして兄弟に、『あなたの目からちりを取ってあげよう』と言えるのか。
MAT 7:5 偽善者よ。まず自分の目から梁を取り除きなさい。そうすれば、兄弟の目からちりを取り除くために、はっきり見えるようになる。
MAT 7:6 聖なるものを犬に与えてはならない。また、真珠を豚の前に投げてはならない。豚がそれを足で踏みつけ、向き直ってあなたがたを引き裂くかもしれない。
MAT 7:7 求めなさい。そうすれば与えられる。捜しなさい。そうすれば見つかる。たたきなさい。そうすれば開かれる。
MAT 7:8 だれでも求める者は受け、捜す者は見つけ、たたく者には開かれるからである。
MAT 7:9 あなたがたのうち、自分の子がパンを求めているのに、石を与える者がいるだろうか。
MAT 7:10 また、魚を求めているのに、蛇を与える者がいるだろうか。
MAT 7:11 このように、悪い者であっても、あなたがたは自分の子どもに良い贈り物を与えることを知っている。それなら、天におられるあなたがたの父は、ご自分に求める者たちに、なおさら良いものを与えてくださらないだろうか。
MAT 7:12 だから、人々にしてもらいたいことは何でも、あなたがたも同じように人々にしなさい。これこそ律法と預言者だからである。
MAT 7:13 狭い門から入りなさい。滅びに至る門は広く、その道は広々としていて、その門から入る者は多い。
MAT 7:14 いのちに至る門はなんと 狭く、その道はなんと細いことか。それを見つける者は少ない。
MAT 7:15 偽預言者たちに用心しなさい。彼らは羊の皮をかぶってあなたがたのところに来るが、内側は貪欲な狼である。
MAT 7:16 あなたがたは、その実によって彼らを見分ける。茨からぶどうを、あざみからいちじくを集めることがあるだろうか。
MAT 7:17 このように、良い木はみな良い実を結び、悪い木は悪い実を結ぶ。
MAT 7:18 良い木が悪い実を結ぶことはできず、悪い木が良い実を結ぶこともできない。
MAT 7:19 良い実を結ばない木はすべて切り倒され、火に投げ込まれる。
MAT 7:20 だから、あなたがたは、その実によって彼らを見分ける。
MAT 7:21 私に向かって、『主よ、主よ』と言う者がみな天の御国に入るのではない。天におられる私の父の御心を行う者が入るのである。
MAT 7:22 その日には、多くの者が私に言うだろう。『主よ、主よ、私たちはあなたの名によって預言し、あなたの名によって悪霊を追い出し、あなたの名によって多くの力あるわざを行ったではありませんか。』
MAT 7:23 そのとき、私は彼らにはっきり告げる。『私はあなたがたを一度も知らなかった。不法を行う者たちよ、私から離れ去れ。』
MAT 7:24 だから、私のこれらの言葉を聞いて行う者を、私は岩の上に家を建てた賢い人にたとえよう。
MAT 7:25 雨が降り、洪水が押し寄せ、風が吹きつけてその家を打った。しかし、家は倒れなかった。岩の上に土台が据えられていたからである。
MAT 7:26 私のこれらの言葉を聞いても行わない者は、砂の上に家を建てた愚かな人のようである。
MAT 7:27 雨が降り、洪水が押し寄せ、風が吹きつけてその家を打った。すると家は倒れ、その倒れ方はひどかった。」
MAT 7:28 イエスがこれらの言葉を語り終えられると、群衆はその教えに驚いた。
MAT 7:29 イエスが律法学者たちのようにではなく、権威ある者として教えられたからである。
MAT 8:1 イエスが山を下りられると、大勢の群衆が従った。
MAT 8:2 見よ、重い皮膚病を患う人が近づいて来て、イエスを拝み、言った。「主よ、お望みになれば、私を清くすることがおできになります。」
MAT 8:3 イエスは手を伸ばして彼に触れ、「そうしよう。清くなりなさい。」 と言われた。すると、彼の重い皮膚病はすぐに清められた。
MAT 8:4 イエスは彼に言われた。「だれにも話さないように気をつけなさい。ただ行って、自分の体を祭司に見せ、彼らへのあかしとして、モーセが命じた供え物をささげなさい。」
MAT 8:5 イエスがカペナウムに入られると、一人の百人隊長が近づいて来て、助けを求め、
MAT 8:6 言った。「主よ、私の僕が家で麻痺して寝たきりになり、ひどく苦しんでいます。」
MAT 8:7 イエスは彼に言われた。「私が行って、彼を癒そう。」
MAT 8:8 百人隊長は答えた。「主よ、あなたを私の屋根の下にお迎えする資格は、私にはありません。ただ、お言葉をください。そうすれば、私の僕は癒されます。
MAT 8:9 私も権威の下にある者ですが、私の下にも兵士たちがいます。私が一人に『行け』と言えば行き、別の者に『来い』と言えば来ます。また、私の僕に『これをせよ』と言えば、そのとおりにします。」
MAT 8:10 イエスはこれを聞いて驚き、ついて来た人々に言われた。「まことに、あなたがたに言う。イスラエルの中でさえ、これほど大きな信仰を見いだしたことはない。
MAT 8:11 あなたがたに言う。多くの人が東から西から来て、天の御国でアブラハム、イサク、ヤコブと共に食卓に着く。
MAT 8:12 しかし、御国の子らは外の闇に投げ出される。そこで泣き叫び、歯ぎしりする。」
MAT 8:13 イエスは百人隊長に言われた。「行きなさい。あなたが信じたとおりになるように。」 すると、ちょうどその時、僕は癒された。
MAT 8:14 イエスがペテロの家に入られると、彼のしゅうとめが熱を出して寝込んでいるのをご覧になった。
MAT 8:15 イエスが彼女の手に触れると、熱が引いた。彼女は起き上がり、イエスに仕えた。
MAT 8:16 夕方になると、人々は悪霊につかれた者を大勢、イエスのもとに連れて来た。イエスは言葉によって霊を追い出し、病んでいる人をすべて癒された。
MAT 8:17 これは、預言者イザヤを通して、「彼は私たちの弱さを引き受け、私たちの病を担った」と語られたことが成就するためであった。
MAT 8:18 さて、イエスはご自分の周りに大勢の群衆がいるのを見ると、向こう岸へ渡るよう命じられた。
MAT 8:19 一人の律法学者が近づいて来て言った。「先生、どこへ行かれても、私はあなたについて行きます。」
MAT 8:20 イエスは彼に言われた。「狐には穴があり、空の鳥には巣がある。しかし、人の子には頭を横たえる場所もない。」
MAT 8:21 弟子の一人がイエスに言った。「主よ、まず行って父を葬ることをお許しください。」
MAT 8:22 しかしイエスは彼に言われた。「私について来なさい。死者たちには、自分たちの死者を葬らせなさい。」
MAT 8:23 イエスが舟に乗られると、弟子たちも従った。
MAT 8:24 すると見よ、湖に激しい嵐が起こり、舟が波に覆われるほどになった。しかし、イエスは眠っておられた。
MAT 8:25 弟子たちは近寄ってイエスを起こし、言った。「主よ、私たちをお救いください。死んでしまいます。」
MAT 8:26 イエスは彼らに言われた。「なぜ怖がるのか、信仰の薄い者たちよ。」 それから起き上がり、風と湖を叱りつけられると、すっかり凪になった。
MAT 8:27 人々は驚いて言った。「この方は、いったいどういう方なのだろう。風も湖も従うとは。」
MAT 8:28 イエスが向こう岸のゲルゲサ人の地方に着かれると、 悪霊につかれた二人の男が墓場から出て来て、イエスに出会った。彼らは非常に凶暴で、だれもその道を通れないほどだった。
MAT 8:29 見よ、彼らは叫んで言った。「神の子イエスよ、私たちと何の関係があるのですか。定められた時より前に、私たちを苦しめるためにここへ来られたのですか。」
MAT 8:30 彼らから遠く離れた所で、多くの豚の群れが飼われていた。
MAT 8:31 悪霊たちはイエスに願って言った。「私たちを追い出すのなら、あの豚の群れに行かせてください。」
MAT 8:32 イエスは彼らに、「行け。」 と言われた。 すると悪霊たちは出て行き、豚の群れに入った。見よ、豚の群れはみな崖を駆け下りて湖に飛び込み、水の中で死んだ。
MAT 8:33 豚を飼っていた者たちは逃げて町へ行き、悪霊につかれていた人々に起こったことを含め、すべてを知らせた。
MAT 8:34 見よ、町中の人々がイエスに会うため出て来た。そしてイエスを見ると、自分たちの地域から立ち去ってくださるよう願った。
MAT 9:1 イエスは舟に乗って向こう岸へ渡り、ご自分の町に来られた。
MAT 9:2 見よ、人々が体の麻痺した人を寝床に載せて、イエスのもとに運んで来た。イエスは彼らの信仰を見て、その人に言われた。「子よ、元気を出しなさい。あなたの罪は赦されている。」
MAT 9:3 見よ、律法学者たちの何人かが心の中で、「この男は神を冒涜している」と言った。
MAT 9:4 イエスは彼らの思いを知って言われた。「なぜ心の中で悪いことを考えているのか。
MAT 9:5 『あなたの罪は赦されている』と言うのと、『起きて歩きなさい』と言うのと、どちらが易しいか。
MAT 9:6 しかし、人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを、あなたがたが知るために――」 それから、体の麻痺した人に言われた。「起きて寝床を取り上げ、自分の家に帰りなさい。」
MAT 9:7 その人は起き上がり、自分の家に帰って行った。
MAT 9:8 群衆はこれを見て驚き、このような権威を人々にお与えになった神をあがめた。
MAT 9:9 イエスはそこから進んで行き、マタイという人が収税所に座っているのをご覧になった。そして、「私について来なさい」 と言われた。するとマタイは立ち上がり、イエスに従った。
MAT 9:10 イエスが家で食卓に着いておられると、見よ、大勢の徴税人や罪人が来て、イエスや弟子たちと一緒に食卓に着いた。
MAT 9:11 パリサイ人たちはこれを見て、弟子たちに言った。「なぜあなたがたの先生は、徴税人や罪人と一緒に食事をするのか。」
MAT 9:12 イエスはこれを聞いて、彼らに言われた。「健康な人に医者は必要ない。必要なのは病人である。
MAT 9:13 『私が望むのはあわれみであって、いけにえではない』とはどういう意味か、行って学びなさい。 私が来たのは義人を招くためではなく、罪人を悔い改めに招くためである。」
MAT 9:14 それから、ヨハネの弟子たちがイエスのもとに来て言った。「私たちとパリサイ人はたびたび断食するのに、なぜあなたの弟子たちは断食しないのですか。」
MAT 9:15 イエスは彼らに言われた。「花婿が一緒にいる間、花婿の友人たちは悲しむことができるだろうか。しかし、花婿が彼らから取り去られる日が来る。そのとき、彼らは断食する。
MAT 9:16 だれも、縮んでいない布切れを古い衣服に当てることはしない。その継ぎ切れが衣服を引き裂き、破れがもっとひどくなるからである。
MAT 9:17 また、新しいぶどう酒を古い革袋に入れる人はいない。そんなことをすれば、革袋は裂け、ぶどう酒は流れ出て、革袋も使えなくなる。新しいぶどう酒は新しい革袋に入れる。そうすれば、どちらも保たれる。」
MAT 9:18 イエスが彼らにこれらのことを話しておられると、見よ、一人の指導者が来て、イエスを拝み、言った。「私の娘がたった今、死にました。けれども、おいでになって娘の上に手を置いてください。そうすれば生き返ります。」
MAT 9:19 イエスは立ち上がり、弟子たちと共に彼について行かれた。
MAT 9:20 見よ、十二年間、出血が続いていた女が後ろから近づき、イエスの衣の裾 に触れた。
MAT 9:21 彼女は、「あの方の衣に触れるだけで、私は癒される」と心の中で言っていたからである。
MAT 9:22 イエスは振り向いて彼女を見て、言われた。「娘よ、元気を出しなさい。あなたの信仰があなたを癒した。」 その時から、女は癒された。
MAT 9:23 イエスは指導者の家に入り、笛を吹く者たちと騒いでいる群衆をご覧になった。
MAT 9:24 そして彼らに言われた。「そこを空けなさい。少女は死んだのではなく、眠っているのだから。」 人々はイエスをあざ笑った。
MAT 9:25 しかし、群衆が外に出されると、イエスは中に入り、少女の手を取られた。すると少女は起き上がった。
MAT 9:26 この知らせは、その地方全体に広まった。
MAT 9:27 イエスがそこから進んで行かれると、二人の目の見えない人が、「ダビデの子よ、私たちをあわれんでください」と叫びながら、ついて来た。
MAT 9:28 イエスが家に入られると、目の見えない人たちが近づいて来た。イエスは彼らに言われた。「私にこれができると信じるか。」 彼らは答えた。「はい、主よ。」
MAT 9:29 そこでイエスは彼らの目に触れ、言われた。「あなたがたの信仰のとおりになるように。」
MAT 9:30 すると、彼らの目は開かれた。イエスは彼らを厳しく戒めて、「だれにもこのことを知られないようにしなさい」 と言われた。
MAT 9:31 しかし彼らは出て行き、その地方全体にイエスの評判を広めた。
MAT 9:32 彼らが出て行くと、見よ、悪霊につかれて口の利けない人が、イエスのもとに連れて来られた。
MAT 9:33 悪霊が追い出されると、口の利けなかった人が話し始めた。群衆は驚いて言った。「イスラエルで、このようなことが見られたことは一度もない。」
MAT 9:34 しかし、パリサイ人たちは言った。「彼は悪霊どもの支配者によって、悪霊を追い出しているのだ。」
MAT 9:35 イエスはすべての町や村を巡り、諸会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、民のあらゆる病気とあらゆる患いを癒された。
MAT 9:36 イエスは群衆を見ると、深くあわれまれた。彼らが苦しめられ、 羊飼いのいない羊のように散らされていたからである。
MAT 9:37 そこで弟子たちに言われた。「収穫は多いが、働き手が少ない。
MAT 9:38 だから、収穫の主に、収穫の場へ働き手を送り出してくださるよう祈りなさい。」
MAT 10:1 イエスは十二人の弟子を呼び寄せ、汚れた霊を追い出し、あらゆる病気とあらゆる患いを癒す権威を彼らにお与えになった。
MAT 10:2 十二使徒の名は次のとおりである。まず、ペテロと呼ばれるシモンと、その兄弟アンデレ。ゼベダイの子ヤコブと、その兄弟ヨハネ。
MAT 10:3 フィリポとバルトロマイ。トマスと徴税人マタイ。アルパヨの子ヤコブと、レバイ、またの名を タダイ。
MAT 10:4 熱心党員シモンと、イエスを裏切ったイスカリオテのユダである。
MAT 10:5 イエスはこの十二人を遣わし、命じて言われた。「異邦人の道へ行ってはならない。また、サマリア人の町に入ってはならない。
MAT 10:6 むしろ、イスラエルの家の失われた羊たちのところへ行きなさい。
MAT 10:7 行って、『天の御国が近づいた』と宣べ伝えなさい。
MAT 10:8 病人を癒し、重い皮膚病の人々を清め、 悪霊を追い出しなさい。ただで受けたのだから、ただで与えなさい。
MAT 10:9 帯の中に金貨も銀貨も銅貨も入れてはならない。
MAT 10:10 旅のための袋も、二枚の上着も、履物も、杖も持って行ってはならない。働く者が食べ物を受けるのは当然だからである。
MAT 10:11 どの町や村に入っても、そこにふさわしい人がいるか調べ、出て行くまでその人のところにとどまりなさい。
MAT 10:12 その家に入るときは、挨拶をしなさい。
MAT 10:13 その家がふさわしければ、あなたがたの平安がその家に臨むようにしなさい。しかし、ふさわしくなければ、その平安をあなたがたのもとに戻しなさい。
MAT 10:14 あなたがたを受け入れず、あなたがたの言葉を聞かない者がいるなら、その家や町を出るとき、足のちりを払い落としなさい。
MAT 10:15 まことに、あなたがたに言う。裁きの日には、その町よりもソドムとゴモラの地のほうが耐えやすい。
MAT 10:16 見よ、私はあなたがたを狼の中にいる羊のように遣わす。だから、蛇のように賢く、鳩のように純真でありなさい。
MAT 10:17 人々に用心しなさい。彼らはあなたがたを議会に引き渡し、会堂でむち打つ。
MAT 10:18 また、私のために総督や王たちの前に連れて行かれる。それは彼らと諸国民へのあかしとなるためである。
MAT 10:19 しかし、彼らがあなたがたを引き渡すとき、どのように、何を話そうかと思い悩んではならない。話すべきことは、その時に与えられるからである。
MAT 10:20 語るのはあなたがたではなく、あなたがたを通して語る、あなたがたの父の御霊だからである。
MAT 10:21 兄弟は兄弟を、父は子を、死に引き渡す。子どもたちは両親に逆らって立ち上がり、彼らを死なせる。
MAT 10:22 あなたがたは、私の名のためにすべての人から憎まれる。しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。
MAT 10:23 この町で迫害されたなら、次の町へ逃げなさい。まことに、あなたがたに言う。人の子が来るまでに、あなたがたがイスラエルの町々を巡り尽くすことは決してない。
MAT 10:24 弟子は先生より上ではなく、僕は主人より上ではない。
MAT 10:25 弟子は先生のように、僕は主人のようになれば十分である。家の主人がベルゼブルと呼ばれたのなら、 その家の者たちは、なおさらそう呼ばれるだろう。
MAT 10:26 だから、彼らを恐れてはならない。覆われているものは必ず明らかにされ、隠されているものは必ず知られるようになるからである。
MAT 10:27 私が暗闇であなたがたに語ることを、明るいところで話しなさい。耳元で聞くことを、屋上から宣べ伝えなさい。
MAT 10:28 体を殺しても、魂を殺すことのできない者たちを恐れてはならない。むしろ、魂も体もゲヘナで滅ぼすことのできる方を恐れなさい。
MAT 10:29 二羽の雀は一アサリオンで売られているではないか。 しかし、あなたがたの父の御心によらずに、その一羽でさえ地に落ちることはない。
MAT 10:30 あなたがたの髪の毛さえ、すべて数えられている。
MAT 10:31 だから、恐れてはならない。あなたがたは多くの雀よりも価値がある。
MAT 10:32 だから、だれでも人々の前で私を認める者を、私も天におられる私の父の前で認める。
MAT 10:33 しかし、だれでも人々の前で私を否む者を、私も天におられる私の父の前で否む。
MAT 10:34 私が地上に平和をもたらすために来たと思ってはならない。平和ではなく、剣をもたらすために来たのである。
MAT 10:35 私は、人をその父に、娘をその母に、嫁をそのしゅうとめに逆らわせるために来た。
MAT 10:36 人の敵は、その家の者たちである。
MAT 10:37 私よりも父や母を愛する者は、私にふさわしくない。私よりも息子や娘を愛する者も、私にふさわしくない。
MAT 10:38 自分の十字架を負って私の後について来ない者は、私にふさわしくない。
MAT 10:39 自分のいのちを得ようとする者はそれを失い、私のために自分のいのちを失う者はそれを見いだす。
MAT 10:40 あなたがたを受け入れる者は私を受け入れ、私を受け入れる者は私を遣わされた方を受け入れる。
MAT 10:41 預言者であるという理由で預言者を受け入れる者は、預言者の報いを受ける。義人であるという理由で義人を受け入れる者は、義人の報いを受ける。
MAT 10:42 弟子であるという理由で、この小さい者たちの一人に冷たい水を一杯でも飲ませる者は、決してその報いを失うことはない。まことに、あなたがたに言う。」
MAT 11:1 イエスは十二人の弟子に指示を与え終えると、彼らの町々で教え、宣べ伝えるため、そこを立ち去られた。
MAT 11:2 さて、ヨハネは牢獄の中でキリストのわざについて聞き、弟子を二人遣わして、
MAT 11:3 イエスに尋ねさせた。「来るべき方はあなたですか。それとも、ほかの方を待つべきでしょうか。」
MAT 11:4 イエスは彼らに答えられた。「行って、あなたがたが聞き、見ていることをヨハネに知らせなさい。
MAT 11:5 目の見えない人は見えるようになり、足の不自由な人は歩き、重い皮膚病の人は清められ、耳の聞こえない人は聞こえるようになり、 死者は生き返り、貧しい人々には福音が宣べ伝えられている。
MAT 11:6 私につまずかない者は幸いである。」
MAT 11:7 彼らが帰って行くと、イエスはヨハネについて群衆に語り始められた。「あなたがたは何を見るために荒野へ出て行ったのか。風に揺られる葦か。
MAT 11:8 では、何を見るために出て行ったのか。柔らかな衣を着た人か。見よ、柔らかな衣を着る人々は王宮にいる。
MAT 11:9 では、なぜ出て行ったのか。預言者を見るためか。そうだ。あなたがたに言う。預言者以上の者である。
MAT 11:10 この人こそ、『見よ、私はあなたの前に私の使者を遣わす。彼はあなたの前に道を整える』と書かれている人である。
MAT 11:11 まことに、あなたがたに言う。女から生まれた者の中で、バプテスマのヨハネより偉大な者は現れたことがない。しかし、天の御国で最も小さい者でさえ、彼より偉大である。
MAT 11:12 バプテスマのヨハネの時から今に至るまで、天の御国は激しく攻められ、激しく攻める者たちが力ずくで奪っている。
MAT 11:13 すべての預言者と律法は、ヨハネの時まで預言した。
MAT 11:14 あなたがたが受け入れるつもりなら、この人こそ、来るべきエリヤである。
MAT 11:15 聞く耳のある者は聞きなさい。
MAT 11:16 ところで、この時代を何にたとえればよいだろうか。市場に座って、仲間たちに呼びかける子どもたちのようである。
MAT 11:17 彼らはこう言う。『笛を吹いたのに、踊ってくれなかった。弔いの歌を歌ったのに、悲しんでくれなかった。』
MAT 11:18 ヨハネが来て、食べも飲みもしないと、人々は『彼は悪霊につかれている』と言う。
MAT 11:19 人の子が来て、食べたり飲んだりすると、人々は言う。『見よ、大食いで大酒飲みの男、徴税人や罪人の友だ。』しかし、知恵の正しさは、その子どもたちによって証明される。」
MAT 11:20 それからイエスは、力あるわざを最も多く行われた町々が悔い改めなかったので、これを責め始められた。
MAT 11:21 「コラジンよ、災いだ。ベツサイダよ、災いだ。あなたがたの中で行われた力あるわざが、もしツロとシドンで行われていたなら、彼らはとうの昔に粗布をまとい、灰をかぶって悔い改めていただろう。
MAT 11:22 しかし、あなたがたに言う。裁きの日には、あなたがたよりもツロとシドンのほうが耐えやすい。
MAT 11:23 カペナウムよ、天にまで高く上げられたおまえは、ハデスにまで下る。 おまえの中で行われた力あるわざが、もしソドムで行われていたなら、ソドムは今日まで残っていただろう。
MAT 11:24 しかし、あなたがたに言う。裁きの日には、おまえよりもソドムの地のほうが耐えやすい。」
MAT 11:25 その時、イエスは言われた。「天地の主である父よ、あなたをほめたたえます。あなたはこれらのことを知恵ある者や理解力のある者には隠し、幼子たちに現してくださいました。
MAT 11:26 そうです、父よ。これはあなたの御心にかなうことでした。
MAT 11:27 すべてのものは、父から私に委ねられている。父のほかに子を知る者はなく、子と、子が父を現そうと望む者のほかに、父を知る者はいない。
MAT 11:28 疲れ果て、重荷を負っている人はみな、私のもとに来なさい。私があなたがたを休ませよう。
MAT 11:29 私は柔和で心のへりくだった者だから、私のくびきを負い、私から学びなさい。そうすれば、あなたがたの魂に安らぎを得る。
MAT 11:30 私のくびきは負いやすく、私の荷は軽いからである。」
MAT 12:1 そのころ、イエスは安息日に麦畑を通られた。弟子たちは空腹だったので、麦の穂を摘んで食べ始めた。
MAT 12:2 パリサイ人たちはそれを見て、イエスに言った。「見よ、あなたの弟子たちは、安息日にしてはならないことをしています。」
MAT 12:3 しかし、イエスは彼らに言われた。「ダビデとその供の者たちが空腹だったとき、ダビデが何をしたか、読んだことがないのか。
MAT 12:4 彼は神の家に入り、祭司のほかは、自分も供の者たちも食べることを許されていない供えのパンを食べた。
MAT 12:5 また、安息日に神殿の祭司たちが安息日を破っても罪に問われないことを、律法で読んだことがないのか。
MAT 12:6 しかし、あなたがたに言う。神殿よりも偉大なものがここにある。
MAT 12:7 『私が望むのはあわれみであって、いけにえではない』とはどういう意味かを知っていたなら、 あなたがたは罪のない者たちを罪に定めなかっただろう。
MAT 12:8 人の子は安息日の主だからである。」
MAT 12:9 イエスはそこを去り、彼らの会堂に入られた。
MAT 12:10 見よ、そこに片手の萎えた人がいた。彼らはイエスを訴えるため、「安息日に癒すことは許されていますか」と尋ねた。
MAT 12:11 イエスは彼らに言われた。「あなたがたのうち、羊を一匹持っている人がいて、その羊が安息日に穴に落ちたなら、つかんで引き上げないだろうか。
MAT 12:12 人は羊より、どれほど価値があることか。だから、安息日に良いことをするのは許されている。」
MAT 12:13 それから、その人に「手を伸ばしなさい」と言われた。彼が手を伸ばすと、もう一方の手と同じように元どおりになった。
MAT 12:14 しかし、パリサイ人たちは出て行き、どうすればイエスを殺せるかと相談した。
MAT 12:15 イエスはそれを知って、そこから退かれた。大勢の群衆がイエスに従い、イエスは彼らをみな癒された。
MAT 12:16 そして、ご自分のことを人々に知らせないよう、彼らに命じられた。
MAT 12:17 これは、預言者イザヤを通して語られたことが成就するためであった。
MAT 12:18 「見よ、私が選んだ私の僕、 私の心が喜ぶ、私の愛する者。 私は彼の上に私の霊を置く。 彼は諸国民に公正を告げ知らせる。
MAT 12:19 彼は争わず、叫ばず、 通りでその声を聞く者もない。
MAT 12:20 傷ついた葦を折らず、 くすぶる灯芯を消さない。 公正を勝利へと導くまで。
MAT 12:21 諸国民は彼の名に望みを置く。」
MAT 12:22 その時、悪霊につかれ、目が見えず、口も利けない人が、イエスのもとに連れて来られた。イエスが彼を癒すと、その人は話し、見えるようになった。
MAT 12:23 群衆はみな驚いて、「この方がダビデの子ではないだろうか」と言った。
MAT 12:24 しかし、パリサイ人たちはこれを聞いて言った。「この男が悪霊どもを追い出すのは、悪霊どもの支配者ベルゼブルによるほかはない。」
MAT 12:25 イエスは彼らの考えを知って、言われた。「内輪で分裂した国はすべて荒れ果て、内輪で分裂した町や家は立ち行かない。
MAT 12:26 もしサタンがサタンを追い出すなら、彼は内輪で分裂している。それでは、どうして彼の国が立ち行くだろうか。
MAT 12:27 もし私がベルゼブルによって悪霊どもを追い出しているのなら、あなたがたの子らはだれによって追い出すのか。だから、彼らがあなたがたを裁く者となる。
MAT 12:28 しかし、私が神の霊によって悪霊どもを追い出しているのなら、神の御国はすでにあなたがたのところに来ている。
MAT 12:29 また、まず強い者を縛らなければ、どうしてその家に入って家財を奪うことができるだろうか。縛ってから、その家を略奪するのである。
MAT 12:30 私と共にいない者は私に敵対している。私と共に集めない者は散らしている。
MAT 12:31 だから、あなたがたに言う。人のあらゆる罪と冒涜は赦される。しかし、聖霊に対する冒涜は赦されない。
MAT 12:32 人の子に逆らう言葉を語る者は赦される。しかし、聖霊に逆らう言葉を語る者は、この時代でも、来るべき時代でも赦されない。
MAT 12:33 木を良いとするなら、その実も良いとしなさい。木を悪いとするなら、その実も悪いとしなさい。木はその実によって分かるからである。
MAT 12:34 まむしの子らよ。悪い者であるあなたがたに、どうして良いことを語れるだろうか。心に満ちていることを口が語るからである。
MAT 12:35 良い人は、その良い蓄えから良いものを取り出し、 悪い人は、その悪い蓄えから悪いものを取り出す。
MAT 12:36 あなたがたに言う。人々が口にする無益な言葉はすべて、裁きの日に申し開きをしなければならない。
MAT 12:37 あなたは自分の言葉によって義とされ、自分の言葉によって罪に定められるからである。」
MAT 12:38 すると、律法学者とパリサイ人の何人かが答えた。「先生、あなたからしるしを見せていただきたいのです。」
MAT 12:39 しかし、イエスは彼らに答えられた。「邪悪で不実な時代はしるしを求めるが、預言者ヨナのしるしのほかには、しるしは与えられない。
MAT 12:40 ヨナが三日三晩、巨大な魚の腹の中にいたように、人の子も三日三晩、地の中心にいるからである。
MAT 12:41 ニネベの人々は、裁きの時にこの時代の人々と共に立ち上がり、彼らを罪に定める。ニネベの人々はヨナの宣教を聞いて悔い改めたからである。見よ、ヨナよりも偉大な者がここにいる。
MAT 12:42 南の女王は、裁きの時にこの時代の人々と共によみがえり、彼らを罪に定める。彼女はソロモンの知恵を聞くために、地の果てから来たからである。見よ、ソロモンよりも偉大な者がここにいる。
MAT 12:43 汚れた霊が人から出て行くと、休み場を求めて水のない所を通り歩くが、見つからない。
MAT 12:44 そこで、『出て来た自分の家に帰ろう』と言う。帰ってみると、家は空いていて、掃除され、整えられている。
MAT 12:45 そこで出かけて行き、自分より悪いほかの七つの霊を連れて来る。彼らは中に入って住みつく。その人の後の状態は、初めよりも悪くなる。この悪い時代も同じようになる。」
MAT 12:46 イエスがまだ群衆に話しておられると、見よ、母と兄弟たちがイエスに話そうとして外に立っていた。
MAT 12:47 ある人がイエスに言った。「見よ、あなたのお母様と兄弟たちが、あなたに話そうとして外に立っています。」
MAT 12:48 しかし、イエスはそう告げた人に答えられた。「私の母とはだれか。私の兄弟たちとはだれか。」
MAT 12:49 そして弟子たちのほうに手を伸ばして、言われた。「見よ、私の母、私の兄弟たちである。
MAT 12:50 天におられる私の父の御心を行う者はだれでも、私の兄弟、姉妹、また母だからである。」
MAT 13:1 その日、イエスは家を出て、湖のほとりに座られた。
MAT 13:2 すると、大勢の群衆がイエスのもとに集まったので、イエスは舟に乗って座られ、群衆はみな岸辺に立っていた。
MAT 13:3 イエスは、たとえによって多くのことを彼らに語られた。「見よ、種を蒔く人が種蒔きに出かけた。
MAT 13:4 蒔いていると、ある種は道端に落ち、鳥が来て食べてしまった。
MAT 13:5 ほかの種は、土の少ない岩地に落ちた。土が深くなかったので、すぐに芽を出した。
MAT 13:6 しかし、日が昇ると焼け、根がなかったので枯れてしまった。
MAT 13:7 ほかの種は茨の中に落ちた。茨が伸びて、それをふさいだ。
MAT 13:8 ほかの種は良い地に落ち、実を結んだ。あるものは百倍、あるものは六十倍、あるものは三十倍になった。
MAT 13:9 聞く耳のある者は聞きなさい。」
MAT 13:10 弟子たちは近寄って、イエスに尋ねた。「なぜ、たとえで彼らに話されるのですか。」
MAT 13:11 イエスは彼らに答えられた。「あなたがたには天の御国の奥義を知ることが与えられているが、彼らには与えられていない。
MAT 13:12 持っている者にはさらに与えられ、豊かになる。しかし、持っていない者は、持っているものまで取り上げられるからである。
MAT 13:13 だから、私はたとえで彼らに話す。彼らは見ても見ず、聞いても聞かず、理解もしないからである。
MAT 13:14 彼らにおいて、次のように語るイザヤの預言が成就している。 『あなたがたは聞くには聞くが、 決して理解しない。 見るには見るが、 決して悟らない。
MAT 13:15 この民の心は鈍くなり、 耳は聞こえにくくなり、 目を閉じてしまったからである。 そうでなければ、彼らは目で見、 耳で聞き、 心で理解し、 立ち返って、 私が彼らを癒すだろう。』
MAT 13:16 しかし、あなたがたの目は見ているので幸いであり、あなたがたの耳は聞いているので幸いである。
MAT 13:17 まことに、あなたがたに言う。多くの預言者や義人が、あなたがたの見ているものを見たいと願ったが、見られず、あなたがたの聞いているものを聞きたいと願ったが、聞けなかった。
MAT 13:18 だから、種を蒔く人のたとえを聞きなさい。
MAT 13:19 だれでも御国の言葉を聞いて理解しないと、悪い者が来て、その人の心に蒔かれたものを奪い取る。これが道端に蒔かれたものである。
MAT 13:20 岩地に蒔かれたものとは、御言葉を聞くと、すぐに喜んで受け入れる人のことである。
MAT 13:21 しかし、自分の内に根がなく、しばらく続くだけである。御言葉のために苦難や迫害が起こると、すぐにつまずく。
MAT 13:22 茨の中に蒔かれたものとは、御言葉を聞くが、この時代の思い煩いや富の惑わしが御言葉をふさぎ、実を結ばなくなる人のことである。
MAT 13:23 良い地に蒔かれたものとは、御言葉を聞いて理解する人のことである。その人は必ず実を結び、ある人は百倍、ある人は六十倍、ある人は三十倍を生み出す。」
MAT 13:24 イエスは別のたとえを彼らに示して言われた。「天の御国は、自分の畑に良い種を蒔いた人のようである。
MAT 13:25 人々が眠っている間に、敵が来て麦の中に毒麦を 蒔き、去って行った。
MAT 13:26 やがて芽が出て穂が実ると、毒麦も現れた。
MAT 13:27 家の主人の僕たちが来て言った。『ご主人様、畑には良い種を蒔かれたのではありませんか。それなのに、毒麦はどこから来たのでしょう。』
MAT 13:28 主人は彼らに言った。『敵の仕業だ。』 僕たちは尋ねた。『では、行って毒麦を抜き集めましょうか。』
MAT 13:29 しかし、主人は言った。『いや、毒麦を抜き集めるとき、小麦まで一緒に引き抜くかもしれない。
MAT 13:30 収穫まで両方とも一緒に育たせておきなさい。収穫の時になったら、刈り取る者たちにこう言おう。「まず毒麦を抜き集め、焼くために束にしなさい。しかし、小麦は私の倉に集めなさい。」』」
MAT 13:31 イエスは別のたとえを彼らに示して言われた。「天の御国は、人が取って自分の畑に蒔いた一粒のからし種のようである。
MAT 13:32 それは確かに、どの種よりも小さい。しかし、育つと野菜よりも大きくなり、木となるので、空の鳥が来て、その枝に巣を作る。」
MAT 13:33 イエスはもう一つのたとえを彼らに語られた。「天の御国は、女がパン種を取って、三サタ の小麦粉に混ぜ、全体が発酵するまで置いたようなものである。」
MAT 13:34 イエスはこれらのことをすべて、たとえで群衆に語られた。たとえを使わずに語ることはなかった。
MAT 13:35 これは、預言者を通して語られたことが成就するためであった。 「私はたとえをもって口を開き、 世界の基が据えられた時から隠されていたことを語ろう。」
MAT 13:36 それからイエスは群衆を帰らせ、家に入られた。弟子たちはイエスのもとに来て言った。「畑の毒麦のたとえを、私たちに説明してください。」
MAT 13:37 イエスは彼らに答えられた。「良い種を蒔く者は人の子である。
MAT 13:38 畑は世界であり、良い種は御国の子ら、毒麦は悪い者の子らである。
MAT 13:39 毒麦を蒔いた敵は悪魔である。収穫はこの時代の終わりであり、刈り取る者たちは御使いたちである。
MAT 13:40 だから、毒麦が抜き集められて火で焼かれるように、この時代の終わりにも同じことが起こる。
MAT 13:41 人の子は御使いたちを遣わし、つまずきのもととなるすべてのものと、不法を行う者たちを、その御国から集め出す。
MAT 13:42 そして彼らを火の燃える炉に投げ込む。そこで人々は泣き叫び、歯ぎしりする。
MAT 13:43 その時、義人たちは父の御国で太陽のように輝く。聞く耳のある者は聞きなさい。
MAT 13:44 また、天の御国は畑に隠された宝のようである。人がそれを見つけて隠しておき、喜びのあまり出かけて行って、持っているものをすべて売り、その畑を買う。
MAT 13:45 また、天の御国は良い真珠を捜している商人のようである。
MAT 13:46 その人は非常に高価な真珠を一つ見つけると、出かけて行って、持っているものをすべて売り、それを買った。
MAT 13:47 また、天の御国は海に投げ入れられ、あらゆる種類の魚を集める引き網のようである。
MAT 13:48 網がいっぱいになると、漁師たちは岸に引き上げて座り、良いものは入れ物に集め、悪いものは捨てた。
MAT 13:49 この世の終わりにも同じようになる。 御使いたちが来て、義人たちの中から悪人たちを分け、
MAT 13:50 火の燃える炉に投げ込む。そこで人々は泣き叫び、歯ぎしりする。」
MAT 13:51 イエスは彼らに言われた。「これらのことをすべて理解したか。」 彼らは答えた。「はい、主よ。」
MAT 13:52 イエスは彼らに言われた。「だから、天の御国の弟子となった律法学者はみな、自分の倉から新しいものと古いものを取り出す家の主人のようである。」
MAT 13:53 イエスはこれらのたとえを語り終えると、そこを立ち去られた。
MAT 13:54 そして、ご自分の郷里に来て、会堂で人々を教えられた。人々は驚いて言った。「この人は、どこからこの知恵と力あるわざを得たのだろう。
MAT 13:55 この人は大工の息子ではないか。母はマリアと呼ばれ、兄弟たちはヤコブ、ヨセ、シモン、ユダではないか。
MAT 13:56 姉妹たちもみな、われわれと一緒にいるではないか。それなのに、この人はどこからこれらすべてを得たのだろう。」
MAT 13:57 こうして、彼らはイエスにつまずいた。 しかし、イエスは彼らに言われた。「預言者が敬われないのは、自分の郷里と自分の家のほかにはない。」
MAT 13:58 そして、人々の不信仰のため、そこでは力あるわざを多く行われなかった。
MAT 14:1 そのころ、四分領主ヘロデはイエスの評判を聞き、
MAT 14:2 家来たちに言った。「この人はバプテスマのヨハネだ。死者の中からよみがえったのだ。だから、あのような力あるわざが彼を通して行われるのだ。」
MAT 14:3 ヘロデは、自分の兄弟フィリポの妻ヘロディアのために、ヨハネを捕らえて縛り、牢獄に入れていた。
MAT 14:4 ヨハネがヘロデに、「彼女を妻とすることは、律法で許されていない」と言っていたからである。
MAT 14:5 ヘロデはヨハネを殺そうと思っていたが、群衆を恐れていた。人々がヨハネを預言者と認めていたからである。
MAT 14:6 ところが、ヘロデの誕生日に、ヘロディアの娘が人々の前で踊り、ヘロデを喜ばせた。
MAT 14:7 そこでヘロデは誓いを立て、娘が求めるものは何でも与えると約束した。
MAT 14:8 娘は母に促されて言った。「バプテスマのヨハネの首を、盆に載せて、ここで私にください。」
MAT 14:9 王は心を痛めたが、自分の誓いと同席している者たちのために、娘の願いどおりにするよう命じた。
MAT 14:10 そして人を遣わし、牢獄でヨハネの首をはねさせた。
MAT 14:11 その首は盆に載せて運ばれ、少女に渡された。少女はそれを母のところに持って行った。
MAT 14:12 ヨハネの弟子たちは来て遺体を引き取り、葬った。それからイエスのもとに行って知らせた。
MAT 14:13 イエスはこれを聞くと、舟でそこを去り、人里離れた所へ退かれた。しかし、群衆はそれを聞き、町々から歩いてイエスの後を追った。
MAT 14:14 イエスは舟から出て大勢の群衆をご覧になると、彼らを深くあわれみ、その中の病人たちを癒された。
MAT 14:15 夕方になり、弟子たちがイエスのもとに来て言った。「ここは人里離れた所で、もう時刻も遅くなっています。群衆を解散させて、村々へ行き、自分たちで食べ物を買わせてください。」
MAT 14:16 しかし、イエスは彼らに言われた。「彼らが行く必要はない。あなたがたが何か食べるものを与えなさい。」
MAT 14:17 弟子たちは言った。「ここにはパン五つと魚二匹しかありません。」
MAT 14:18 イエスは言われた。「それをここに、私のところへ持って来なさい。」
MAT 14:19 そして群衆に命じて草の上に座らせ、五つのパンと二匹の魚を取り、天を見上げて祝福し、パンを裂いて弟子たちに渡された。弟子たちはそれを群衆に配った。
MAT 14:20 人々はみな食べて満腹した。弟子たちが残ったパン切れを拾い集めると、十二のかごがいっぱいになった。
MAT 14:21 食べた者は、女と子どもを除いて、男が約五千人であった。
MAT 14:22 それからすぐ、イエスは弟子たちを舟に乗せ、ご自分が群衆を解散させている間に、先に向こう岸へ行かせられた。
MAT 14:23 群衆を解散させると、祈るために一人で山に登られた。夕方になっても、そこに一人でおられた。
MAT 14:24 そのころ、舟はすでに湖の真ん中にあり、向かい風だったため、波に悩まされていた。
MAT 14:25 夜の第四の見張り時に、 イエスは湖の上を歩いて、彼らのところに来られた。
MAT 14:26 弟子たちはイエスが湖の上を歩いておられるのを見て取り乱し、「幽霊だ」と言って、恐怖のあまり叫び声を上げた。
MAT 14:27 しかし、イエスはすぐに彼らに語りかけられた。「元気を出しなさい。私だ。 恐れてはならない。」
MAT 14:28 ペテロはイエスに答えた。「主よ、あなたでしたら、水の上を歩いてあなたのところに行くよう、私にお命じください。」
MAT 14:29 イエスは「来なさい」と言われた。 ペテロは舟から降り、水の上を歩いてイエスのところへ向かった。
MAT 14:30 しかし、風が強いのを見て怖くなり、沈み始めたので、「主よ、私をお救いください」と叫んだ。
MAT 14:31 イエスはすぐに手を伸ばして彼をつかみ、言われた。「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか。」
MAT 14:32 二人が舟に乗り込むと、風はやんだ。
MAT 14:33 舟にいた者たちはイエスを拝み、「まことに、あなたは神の子です」と言った。
MAT 14:34 彼らは湖を渡り、ゲネサレの地に着いた。
MAT 14:35 その土地の人々はイエスだと気づくと、周辺の地方全体に人を遣わし、病んでいる人々をみなイエスのもとに連れて来た。
MAT 14:36 そして、せめて衣の裾 に触れさせていただきたいと願った。触れた者はみな癒された。
MAT 15:1 その時、パリサイ人と律法学者たちがエルサレムからイエスのもとに来て言った。
MAT 15:2 「なぜあなたの弟子たちは、長老たちの言い伝えに背くのですか。彼らはパンを食べるとき、手を洗っていません。」
MAT 15:3 イエスは彼らに答えられた。「なぜあなたがたも、自分たちの言い伝えのために神の戒めに背くのか。
MAT 15:4 神は、『父と母を敬いなさい』、 また、『父または母をののしる者は、必ず死刑に処せられる』と命じられた。
MAT 15:5 ところが、あなたがたは言う。『父や母に、「私から受けるはずだった助けは、神に献げた供え物です」と言う者は、
MAT 15:6 父や母を敬わなくてもよい。』こうしてあなたがたは、自分たちの言い伝えのために神の戒めを無効にしている。
MAT 15:7 偽善者たちよ。イザヤはあなたがたについて、まさにそのとおり預言した。
MAT 15:8 『この民は口で私に近づき、 唇で私を敬う。 しかし、その心は私から遠く離れている。
MAT 15:9 彼らが私を礼拝してもむなしい。 人の戒めを教えとして教えているからである。』」
MAT 15:10 イエスは群衆を呼び寄せて言われた。「聞いて、理解しなさい。
MAT 15:11 口に入るものが人を汚すのではない。口から出るものが人を汚すのである。」
MAT 15:12 その時、弟子たちは近寄って来て、イエスに言った。「パリサイ人たちがこの言葉を聞いて腹を立てたことをご存じですか。」
MAT 15:13 しかし、イエスは答えられた。「天におられる私の父が植えられなかったものは、すべて根こそぎにされる。
MAT 15:14 彼らのことは放っておきなさい。彼らは目の見えない人を導く、目の見えない案内人である。目の見えない人が目の見えない人を導けば、二人とも穴に落ちる。」
MAT 15:15 ペテロはイエスに答えた。「そのたとえを私たちに説明してください。」
MAT 15:16 そこでイエスは言われた。「あなたがたも、まだ理解できないのか。
MAT 15:17 口に入るものは何でも腹に入り、やがて体の外に出されることが分からないのか。
MAT 15:18 しかし、口から出るものは心から出て来る。それが人を汚す。
MAT 15:19 心から、悪い思い、殺人、姦淫、性的不品行、盗み、偽証、冒涜が出て来るからである。
MAT 15:20 これらが人を汚すのである。しかし、洗っていない手で食べることは、人を汚さない。」
MAT 15:21 イエスはそこを去り、ツロとシドンの地方へ退かれた。
MAT 15:22 見よ、その地方から一人のカナン人の女が出て来て、叫んで言った。「主よ、ダビデの子よ、私をあわれんでください。娘が悪霊にひどく取りつかれています。」
MAT 15:23 しかし、イエスは一言もお答えにならなかった。 弟子たちは近寄って来て、「彼女を帰してください。私たちの後について来て、叫び続けています」と願った。
MAT 15:24 しかし、イエスは答えられた。「私はイスラエルの家の失われた羊たちのほかには、だれのところにも遣わされていない。」
MAT 15:25 しかし、女は来てイエスを拝み、「主よ、私をお助けください」と言った。
MAT 15:26 しかし、イエスは答えられた。「子どもたちのパンを取って、犬に投げてやるのはよくない。」
MAT 15:27 しかし、女は言った。「そうです、主よ。それでも犬は、主人の食卓から落ちるパンくずを食べます。」
MAT 15:28 その時、イエスは彼女に答えられた。「女よ、あなたの信仰は大きい。あなたが願うとおりになるように。」 すると、ちょうどその時、娘は癒された。
MAT 15:29 イエスはそこを去り、ガリラヤ湖の近くに来られた。そして山に登り、そこに座られた。
MAT 15:30 すると、大勢の群衆が、足の不自由な人、目の見えない人、口の利けない人、手足の不自由な人、そのほか多くの人々を連れて来て、イエスの足元に置いた。イエスは彼らを癒された。
MAT 15:31 群衆は、口の利けない人が話し、傷ついた人が癒され、足の不自由な人が歩き、目の見えない人が見えるようになったのを見て驚き、イスラエルの神をあがめた。
MAT 15:32 イエスは弟子たちを呼び寄せて言われた。「群衆を深くあわれんでいる。彼らはもう三日間も私と一緒にいて、食べるものがない。空腹のまま帰らせたくない。途中で力尽きるかもしれないからである。」
MAT 15:33 弟子たちはイエスに言った。「この人里離れた所で、これほど大勢の群衆を満腹させるだけのパンを、どこから手に入れられるでしょうか。」
MAT 15:34 イエスは彼らに言われた。「パンはいくつあるのか。」 彼らは答えた。「七つです。それに、小さな魚が少しあります。」
MAT 15:35 イエスは群衆に、地面に座るよう命じられた。
MAT 15:36 そして七つのパンと魚を取り、感謝をささげてから裂き、弟子たちに渡された。弟子たちはそれを群衆に配った。
MAT 15:37 人々はみな食べて満腹した。弟子たちが残ったパン切れを拾い集めると、七つのかごがいっぱいになった。
MAT 15:38 食べた者は、女と子どもを除いて、男が四千人であった。
MAT 15:39 それからイエスは群衆を解散させ、舟に乗り、マグダラ地方に来られた。
MAT 16:1 パリサイ人たちとサドカイ人たちが来て、イエスを試そうとし、天からのしるしを見せてほしいと求めた。
MAT 16:2 しかし、イエスは彼らに答えられた。「夕方になると、あなたがたは、『空が赤いから、晴れるだろう』と言う。
MAT 16:3 また朝には、『空が赤く、どんよりしているから、今日は荒れ模様だろう』と言う。偽善者たちよ。あなたがたは空模様を見分けることができるのに、時代のしるしを見分けることができない。
MAT 16:4 邪悪で不実な時代はしるしを求めるが、預言者ヨナのしるしのほかには、何のしるしも与えられない。」 イエスは彼らを残して立ち去られた。
MAT 16:5 弟子たちは向こう岸に着いたが、パンを持って来るのを忘れていた。
MAT 16:6 イエスは彼らに言われた。「パリサイ人とサドカイ人のパン種に注意し、用心しなさい。」
MAT 16:7 弟子たちは、「私たちはパンを持って来なかった」と互いに論じ合った。
MAT 16:8 イエスはそれに気づいて言われた。「信仰の薄い者たちよ。なぜ、パンを持って来なかったことを論じ合っているのか。
MAT 16:9 まだ分からないのか。五千人に五つのパンを分けたとき、幾つのかごいっぱいに拾い集めたか、覚えていないのか。
MAT 16:10 また、四千人に七つのパンを分けたとき、幾つのかごいっぱいに拾い集めたか、覚えていないのか。
MAT 16:11 私がパンについて話したのではないことが、どうして分からないのか。パリサイ人とサドカイ人のパン種に用心しなさい。」
MAT 16:12 そのとき弟子たちは、イエスが用心するように言われたのはパンに入れるパン種のことではなく、パリサイ人とサドカイ人の教えのことだと理解した。
MAT 16:13 さて、イエスはカイサリア・ピリポ地方に来られたとき、弟子たちに尋ねられた。「人々は、人の子である私をだれだと言っているか。」
MAT 16:14 弟子たちは答えた。「バプテスマのヨハネだと言う人もいれば、エリヤだと言う人もいます。また、エレミヤ、あるいは預言者の一人だと言う人もいます。」
MAT 16:15 イエスは彼らに言われた。「では、あなたがたは私をだれだと言うのか。」
MAT 16:16 シモン・ペテロが答えた。「あなたはキリスト、生ける神の子です。」
MAT 16:17 イエスは彼に答えられた。「バルヨナ・シモン、あなたは幸いである。このことをあなたに示したのは、肉と血ではなく、天におられる私の父だからである。
MAT 16:18 私もあなたに言う。あなたはペテロである。 私はこの岩の上に 私の教会を建てる。ハデス の門も、それに打ち勝つことはない。
MAT 16:19 私はあなたに天の御国の鍵を与える。あなたが地上で縛るものは何でも、天ですでに縛られており、あなたが地上で解くものは何でも、天ですでに解かれている。」
MAT 16:20 それからイエスは、ご自分がキリストであることをだれにも言わないよう、弟子たちに命じられた。
MAT 16:21 その時から、イエスはご自分がエルサレムへ行き、長老たち、祭司長たち、律法学者たちから多くの苦しみを受け、殺され、三日目によみがえらなければならないことを、弟子たちに示し始められた。
MAT 16:22 するとペテロはイエスを脇へお連れし、いさめ始めた。「主よ、どうかそんなことがありませんように。そんなことがあなたに起こるはずはありません。」
MAT 16:23 しかし、イエスは振り向いてペテロに言われた。「サタンよ、私の後ろに退け。あなたは私をつまずかせる者だ。神のことを思わず、人のことを思っているからである。」
MAT 16:24 それからイエスは弟子たちに言われた。「だれでも私について来たいと思うなら、自分を捨て、自分の十字架を負って、私に従いなさい。
MAT 16:25 自分のいのちを救おうとする者はそれを失い、私のために自分のいのちを失う者はそれを見いだすからである。
MAT 16:26 たとえ全世界を手に入れても、自分のいのちを失うなら、何の益があるだろうか。また、人は自分のいのちと引き換えに何を差し出せるだろうか。
MAT 16:27 人の子は、御使いたちと共に父の栄光のうちに来る。そのとき、一人ひとりにその行いに応じて報いる。
MAT 16:28 まことに、あなたがたに言う。ここに立っている者の中には、人の子が御国のうちに来るのを見るまでは、決して死を味わわない者がいる。」
MAT 17:1 六日後、イエスはペテロとヤコブと、その兄弟ヨハネの三人だけを連れ、高い山に登られた。
MAT 17:2 すると、イエスの姿が彼らの目の前で変わった。 顔は太陽のように輝き、衣は光のように白くなった。
MAT 17:3 見よ、モーセとエリヤが彼らに現れ、イエスと語り合っていた。
MAT 17:4 ペテロはイエスに言った。「主よ、私たちがここにいるのは良いことです。お望みなら、ここに幕屋を三つ建てましょう。一つはあなたのため、一つはモーセのため、もう一つはエリヤのためです。」
MAT 17:5 ペテロがまだ話しているうちに、見よ、輝く雲が彼らを覆った。そして見よ、雲の中から声がして言った。「これはわたしの愛する子。わたしはこの子を心から喜んでいる。彼の言うことを聞きなさい。」
MAT 17:6 弟子たちはこれを聞くと、ひれ伏し、非常に恐れた。
MAT 17:7 イエスは近づいて彼らに触れ、「起きなさい。恐れることはない」 と言われた。
MAT 17:8 彼らが目を上げると、イエスのほかにはだれも見えなかった。
MAT 17:9 山を下りる途中、イエスは彼らに命じて言われた。「人の子が死者の中からよみがえるまでは、今見たことをだれにも話してはならない。」
MAT 17:10 弟子たちはイエスに尋ねた。「それでは、なぜ律法学者たちは、まずエリヤが来なければならないと言うのですか。」
MAT 17:11 イエスは彼らに答えられた。「確かにエリヤがまず来て、すべてを回復する。
MAT 17:12 しかし、あなたがたに言う。エリヤはすでに来た。それなのに人々は彼を認めず、思いのままに扱った。同じように、人の子も彼らから苦しみを受ける。」
MAT 17:13 そのとき弟子たちは、イエスがバプテスマのヨハネについて話されたのだと理解した。
MAT 17:14 彼らが群衆のところへ来ると、一人の男がイエスに近づき、ひざまずいて言った。
MAT 17:15 「主よ、息子をあわれんでください。てんかんを患い、ひどく苦しんでいます。たびたび火の中に、また水の中に倒れ込みます。
MAT 17:16 そこで、あなたの弟子たちのところに連れて来ましたが、彼らには治せませんでした。」
MAT 17:17 イエスは答えられた。「信仰のない、よこしまな時代よ。いつまで私はあなたがたと共にいなければならないのか。いつまであなたがたに耐えなければならないのか。その子をここに連れて来なさい。」
MAT 17:18 イエスが悪霊を叱りつけられると、悪霊はその子から出て行った。その時から、少年は癒された。
MAT 17:19 それから弟子たちはひそかにイエスのもとに来て尋ねた。「なぜ私たちは、あの悪霊を追い出せなかったのでしょうか。」
MAT 17:20 イエスは彼らに言われた。「あなたがたの不信仰のためである。まことに、あなたがたに言う。からし種一粒ほどの信仰があるなら、この山に、『ここからあそこへ移れ』と言えば、山は移る。あなたがたに不可能なことは何もない。
MAT 17:21 しかし、この種類のものは、祈りと断食によらなければ出て行かない。」
MAT 17:22 彼らがガリラヤに滞在していたとき、イエスは弟子たちに言われた。「人の子は人々の手に引き渡されようとしている。
MAT 17:23 彼らは人の子を殺すが、彼は三日目によみがえる。」 弟子たちは非常に悲しんだ。
MAT 17:24 彼らがカペナウムに来ると、ディドラクマ銀貨を集める人たち がペテロのところに来て尋ねた。「あなたがたの先生はディドラクマを納めないのですか。」
MAT 17:25 ペテロは、「納めます」と答えた。 彼が家に入ると、イエスのほうから先に言われた。「シモン、どう思うか。地上の王たちは、だれから関税や貢ぎを取り立てるのか。自分の子どもたちからか、それとも、ほかの人々からか。」
MAT 17:26 ペテロはイエスに答えた。「ほかの人々からです。」 イエスは彼に言われた。「それなら、王の子どもたちは免除されている。
MAT 17:27 しかし、彼らをつまずかせないために、湖へ行って釣り針を投げ、最初に釣れた魚を取りなさい。その口を開けると、スタテル銀貨が一枚見つかる。 それを取って、私とあなたの分として彼らに渡しなさい。」
MAT 18:1 その時、弟子たちがイエスのもとに来て尋ねた。「いったい、天の御国ではだれが一番偉いのですか。」
MAT 18:2 イエスは一人の幼い子どもを呼び寄せ、彼らの真ん中に立たせ、
MAT 18:3 言われた。「まことに、あなたがたに言う。心を改めて幼い子どものようにならなければ、決して天の御国に入ることはできない。
MAT 18:4 だから、この幼い子どものように自分を低くする者が、天の御国で一番偉いのである。
MAT 18:5 また、私の名のゆえに、このような幼い子どもの一人を受け入れる者は、私を受け入れるのである。
MAT 18:6 しかし、私を信じるこの小さい者たちの一人をつまずかせる者は、大きな石臼を首に掛けられ、深い海に沈められるほうがよい。
MAT 18:7 つまずきをもたらすもののゆえに、世は災いである。つまずきが起こることは避けられないが、つまずきをもたらすその人は災いである。
MAT 18:8 もし、あなたの手や足があなたをつまずかせるなら、それを切り落として捨てなさい。両手、両足がそろったまま永遠の火に投げ込まれるより、片手や片足を失っていのちに入るほうがよい。
MAT 18:9 もし、あなたの目があなたをつまずかせるなら、それをえぐり出して捨てなさい。両目がそろったまま火の燃えるゲヘナ に投げ込まれるより、片目でいのちに入るほうがよい。
MAT 18:10 この小さい者たちの一人をも軽んじないように気をつけなさい。あなたがたに言う。彼らの御使いたちは、天におられる私の父の御顔をいつも見ているからである。
MAT 18:11 人の子は、失われた者を救うために来たのである。
MAT 18:12 あなたがたはどう思うか。ある人が百匹の羊を持っていて、そのうちの一匹が迷い出たなら、九十九匹を残して山へ行き、迷い出た一匹を捜さないだろうか。
MAT 18:13 もしそれを見つけたなら、まことに、あなたがたに言う。その人は、迷わなかった九十九匹以上に、その一匹のことを喜ぶ。
MAT 18:14 このように、この小さい者たちの一人が滅びることは、天におられるあなたがたの父の御心ではない。
MAT 18:15 もし、あなたの兄弟があなたに対して罪を犯したなら、行って、二人だけの間でその過ちを指摘しなさい。兄弟があなたの言うことを聞くなら、あなたは兄弟を取り戻したのである。
MAT 18:16 しかし、聞かなければ、ほかに一人か二人を連れて行きなさい。それは、『二人または三人の証人の証言によって、すべての事実が確かめられる』ためである。
MAT 18:17 それでも彼らの言うことを聞かなければ、教会に知らせなさい。教会の言うことも聞かなければ、その人を異邦人や徴税人と同じように扱いなさい。
MAT 18:18 まことに、あなたがたに言う。あなたがたが地上で縛るものは何でも、天ですでに縛られており、あなたがたが地上で解くものは何でも、天ですでに解かれている。
MAT 18:19 また、まことに、あなたがたに言う。あなたがたのうち二人が、願い求めるどんなことについても地上で心を合わせるなら、天におられる私の父がそれをかなえてくださる。
MAT 18:20 二人または三人が私の名によって集まるところには、私もその真ん中にいるからである。」
MAT 18:21 そのときペテロがイエスのもとに来て尋ねた。「主よ、兄弟が私に対して罪を犯したら、何度赦せばよいのでしょうか。七回までですか。」
MAT 18:22 イエスは彼に言われた。「七回までとは言わない。七十倍の七回までである。
MAT 18:23 だから、天の御国は、家来たちと勘定を清算しようとした、ある王にたとえられる。
MAT 18:24 清算を始めると、一万タラントの借金がある者が王のもとに連れて来られた。
MAT 18:25 しかし、その者には返済することができなかったので、主人は彼自身と妻と子どもたち、また全財産を売って、返済するよう命じた。
MAT 18:26 そこで家来はひれ伏し、主人にひざまずいて言った。『どうか私を待ってください。すべてお返しします。』
MAT 18:27 その家来の主人は深くあわれみ、彼を解放し、借金を免じてやった。
MAT 18:28 ところが、その家来は出て行き、自分に百デナリの借金がある仲間の家来に出会った。 彼はその仲間を捕まえて首を絞め、『借りたものを返せ』と言った。
MAT 18:29 そこで仲間の家来は彼の足元にひれ伏し、『どうか待ってくれ。必ず返すから』と懇願した。
MAT 18:30 しかし、彼は承知せず、その仲間を連れて行き、借金を返すまで牢獄に入れた。
MAT 18:31 仲間の家来たちは、起こったことを見て非常に悲しみ、主人のところへ行って、事の一部始終を知らせた。
MAT 18:32 そこで主人は彼を呼び寄せて言った。『悪い家来だ。おまえが懇願したので、私はあの借金をすべて免じてやった。
MAT 18:33 私がおまえをあわれんだように、おまえも仲間の家来をあわれむべきではなかったか。』
MAT 18:34 主人は怒って、借金をすべて返すまで、彼を責めさいなむ者たちに引き渡した。
MAT 18:35 あなたがたも、それぞれ心から兄弟の過ちを赦さないなら、天におられる私の父も同じようになさる。」
MAT 19:1 イエスはこれらの言葉を語り終えると、ガリラヤを去り、ヨルダン川の向こう側にあるユダヤ地方に来られた。
MAT 19:2 大勢の群衆がイエスに従い、イエスはそこで彼らを癒された。
MAT 19:3 パリサイ人たちがイエスのもとに来て、試そうとして尋ねた。「どんな理由であっても、男が妻を離縁することは律法にかなっていますか。」
MAT 19:4 イエスは彼らに答えられた。「あなたがたは読んだことがないのか。初めに人を造られた方は、彼らを男と女に造り、
MAT 19:5 『それゆえ、男は父と母を離れ、妻と結ばれ、二人は一つの肉体となる』と言われた。
MAT 19:6 こうして、二人はもはや別々ではなく、一つの肉体である。だから、神が結び合わせたものを、人が引き離してはならない。」
MAT 19:7 彼らはイエスに尋ねた。「それでは、なぜモーセは、離縁状を渡して妻を離縁するよう命じたのですか。」
MAT 19:8 イエスは彼らに言われた。「モーセがあなたがたに妻を離縁することを許したのは、あなたがたの心がかたくなだったからである。しかし、初めからそうだったのではない。
MAT 19:9 あなたがたに言う。性的不品行以外の理由で妻を離縁して別の女と結婚する者は、姦淫を犯す。また、離縁された女と結婚する者も姦淫を犯す。」
MAT 19:10 弟子たちはイエスに言った。「夫と妻の関係がそのようなものなら、結婚しないほうがよいことになります。」
MAT 19:11 しかし、イエスは彼らに言われた。「すべての人がこの言葉を受け入れられるわけではなく、それを与えられた人だけが受け入れられる。
MAT 19:12 母の胎内からそのように生まれた宦官もいれば、人によって宦官にされた者もいる。また、天の御国のために自ら宦官となった者もいる。受け入れることのできる者は、受け入れなさい。」
MAT 19:13 それから、イエスに手を置いて祈っていただこうと、人々が幼い子どもたちを連れて来た。しかし、弟子たちは彼らを叱った。
MAT 19:14 するとイエスは言われた。「幼い子どもたちをそのまま来させなさい。私のところに来るのを妨げてはならない。天の御国は、このような者たちのものだからである。」
MAT 19:15 そして彼らに手を置いてから、そこを去られた。
MAT 19:16 見よ、一人の人がイエスのもとに来て尋ねた。「良い先生、永遠のいのちを得るためには、どんな良いことをすればよいのでしょうか。」
MAT 19:17 イエスは彼に言われた。「なぜ私を良いと呼ぶのか。 良い方はただ一人、神だけである。しかし、いのちに入りたいなら、戒めを守りなさい。」
MAT 19:18 彼はイエスに尋ねた。「どの戒めですか。」 イエスは言われた。「『殺してはならない』『姦淫してはならない』『盗んではならない』『偽りの証言をしてはならない』、
MAT 19:19 『父と母を敬いなさい』。 また、『隣人を自分自身のように愛しなさい』である。」
MAT 19:20 青年はイエスに言った。「私はこれらすべてを幼いころから守ってきました。まだ何が欠けているのでしょうか。」
MAT 19:21 イエスは彼に言われた。「完全な者になりたいなら、行って、持っているものを売り、貧しい人々に与えなさい。そうすれば、天に宝を持つことになる。それから来て、私に従いなさい。」
MAT 19:22 しかし、青年はこの言葉を聞くと、悲しみながら立ち去った。多くの財産を持っていたからである。
MAT 19:23 イエスは弟子たちに言われた。「まことに、あなたがたに言う。富む者が天の御国に入るのは難しい。
MAT 19:24 もう一度、あなたがたに言う。富む者が神の御国に入るより、らくだが針の穴を通るほうが易しい。」
MAT 19:25 弟子たちはこれを聞くと、非常に驚いて言った。「それでは、いったいだれが救われるのでしょうか。」
MAT 19:26 イエスは彼らを見つめて言われた。「人には不可能だが、神にはすべてのことが可能である。」
MAT 19:27 するとペテロが答えた。「見よ、私たちはすべてを捨てて、あなたに従って来ました。それでは、私たちは何をいただけるのでしょうか。」
MAT 19:28 イエスは彼らに言われた。「まことに、あなたがたに言う。世が新しくされ、人の子が栄光の座に着くとき、私に従って来たあなたがたも十二の座に着き、イスラエルの十二部族を裁く。
MAT 19:29 私の名のために、家、兄弟、姉妹、父、母、妻、子ども、または土地を離れた者はみな、その百倍を受け、永遠のいのちを受け継ぐ。
MAT 19:30 しかし、先にいる多くの者が後になり、後にいる者が先になる。
MAT 20:1 天の御国は、ぶどう園で働く人を雇うため、朝早く出かけた家の主人のようなものである。
MAT 20:2 主人は一日一デナリ という約束を労働者たちと交わし、彼らをぶどう園に送った。
MAT 20:3 また、第三時ごろ に出て行き、ほかの人たちが何もせずに市場に立っているのを見た。
MAT 20:4 そこで彼らに、『あなたがたもぶどう園へ行きなさい。ふさわしい賃金を支払おう』と言った。彼らはぶどう園へ行った。
MAT 20:5 主人は第六時と第九時ごろ にも出て行き、同じようにした。
MAT 20:6 第十一時ごろ にも出て行き、ほかの人たちが何もせずに立っているのを見つけた。主人は彼らに、『なぜ一日中、何もせずにここに立っているのか』と尋ねた。
MAT 20:7 彼らは答えた。『だれも私たちを雇ってくれなかったからです。』 主人は彼らに言った。『あなたがたもぶどう園へ行きなさい。ふさわしい賃金を受け取るだろう。』
MAT 20:8 夕方になると、ぶどう園の主人は管理人に言った。『労働者たちを呼び、最後に来た者から始めて、最初に来た者まで賃金を支払いなさい。』
MAT 20:9 第十一時ごろに雇われた者たちが来て、それぞれ一デナリを受け取った。
MAT 20:10 最初に雇われた者たちは、自分たちはもっと多く受け取れると思った。しかし、彼らもそれぞれ一デナリを受け取った。
MAT 20:11 彼らはそれを受け取ると、家の主人に不平を言い、
MAT 20:12 『最後に来たこの者たちは、一時間しか働いていません。それなのに、一日の重荷と焼けつく暑さに耐えた私たちと同じ扱いをなさいました』と言った。
MAT 20:13 しかし、主人はその一人に答えた。『友よ、私はあなたに不当なことをしていない。あなたは一デナリで私と合意したではないか。
MAT 20:14 自分の賃金を受け取って帰りなさい。私は最後に来たこの者にも、あなたと同じだけ与えたいのだ。
MAT 20:15 自分のものを自分の思いどおりにすることは許されているではないか。それとも、私が良い者なので、あなたはねたみの目で見るのか。』
MAT 20:16 このように、後にいる者が先になり、先にいる者が後になる。招かれる者は多いが、選ばれる者は少ない。」
MAT 20:17 イエスはエルサレムへ上って行く途中、十二人の弟子だけを脇へ呼び、道すがら彼らに言われた。
MAT 20:18 「見よ、私たちはエルサレムへ上って行く。人の子は祭司長たちと律法学者たちに引き渡され、彼らは人の子を死刑に定める。
MAT 20:19 そして、あざけり、むち打ち、十字架につけるために、異邦人に引き渡す。しかし、彼は三日目によみがえる。」
MAT 20:20 そのとき、ゼベダイの息子たちの母が二人の息子と共にイエスのもとに来て、ひざまずき、あることを願った。
MAT 20:21 イエスは彼女に言われた。「何を望んでいるのか。」 彼女はイエスに言った。「私のこの二人の息子が、あなたの御国で、一人はあなたの右に、もう一人は左に座れるよう、お命じください。」
MAT 20:22 しかし、イエスは答えられた。「あなたがたは、自分が何を願っているのか分かっていない。私が飲もうとしている杯を飲み、私が受けようとしているバプテスマを受けることができるか。」 二人はイエスに答えた。「できます。」
MAT 20:23 イエスは彼らに言われた。「確かに、あなたがたは私の杯を飲み、私が受けようとしているバプテスマを受ける。しかし、私の右と左に座ることは、私が与えるものではない。それは、私の父によって備えられた人たちのためのものである。」
MAT 20:24 ほかの十人はこれを聞いて、二人の兄弟に腹を立てた。
MAT 20:25 そこでイエスは彼らを呼び寄せて言われた。「あなたがたが知っているように、諸国民の支配者たちは人々の上に君臨し、偉い者たちは人々に権力を振るっている。
MAT 20:26 しかし、あなたがたの間では、そうであってはならない。あなたがたの間で偉くなりたい者は、 あなたがたに仕える者となる。
MAT 20:27 また、あなたがたの間で第一になりたい者は、あなたがたの奴隷となりなさい。
MAT 20:28 それは、人の子が仕えられるためではなく仕えるために、また、多くの人のための贖いの代価として自分のいのちを与えるために来たのと同じである。」
MAT 20:29 彼らがエリコを出て行くと、大勢の群衆がイエスに従った。
MAT 20:30 見よ、道端に座っていた二人の目の見えない人が、イエスが通り過ぎられると聞いて叫んだ。「主よ、ダビデの子よ、私たちをあわれんでください。」
MAT 20:31 群衆は黙らせようと彼らを叱ったが、二人はますます叫んだ。「主よ、ダビデの子よ、私たちをあわれんでください。」
MAT 20:32 イエスは立ち止まって二人を呼び、尋ねられた。「私に何をしてほしいのか。」
MAT 20:33 二人は答えた。「主よ、目が開かれるようにしてください。」
MAT 20:34 イエスは深くあわれみ、彼らの目に触れられた。すると、すぐに目が見えるようになり、彼らはイエスに従った。
MAT 21:1 一行がエルサレムに近づき、オリーブ山にあるベトスファゲに来たとき、 イエスは二人の弟子を遣わして、
MAT 21:2 彼らに言われた。「向こうの村へ行きなさい。すぐに、ろばがつながれ、そのそばに子ろばがいるのを見つける。つないである綱を解いて、私のところに連れて来なさい。
MAT 21:3 もしだれかが何か言ったら、『主がお入り用なのです』と言いなさい。そうすれば、その人はすぐに行かせてくれる。」
MAT 21:4 これらすべてのことが起こったのは、預言者を通して語られたことが成就するためであった。
MAT 21:5 「シオンの娘に告げよ。 見よ、あなたの王があなたのところに来られる。 柔和で、ろばに乗り、 ろばの子である子ろばに乗って。」
MAT 21:6 弟子たちは出かけて行き、イエスが命じられたとおりにした。
MAT 21:7 そして、ろばと子ろばを連れて来て、その上に自分たちの上着を掛けると、イエスはその上に座られた。
MAT 21:8 非常に大勢の群衆が、自分たちの上着を道に敷いた。また、木の枝を切って道に敷く者たちもいた。
MAT 21:9 イエスの前を行く群衆も、後に従う群衆も叫び続けた。「ダビデの子にホサナ！ 主の名によって来られる方は幸いである！ いと高き所にホサナ！」
MAT 21:10 イエスがエルサレムに入られると、町中が騒ぎ立ち、「この方はだれなのか」と言った。
MAT 21:11 群衆は、「この方は、ガリラヤのナザレから来た預言者イエスだ」と答えた。
MAT 21:12 イエスは神殿に入ると、神殿で売り買いしていた者たちをみな追い出し、両替人の台と、鳩を売る者たちの腰掛けを倒された。
MAT 21:13 そして彼らに言われた。「『私の家は祈りの家と呼ばれる』と書かれている。 それなのに、あなたがたはそれを強盗の巣にしている！」
MAT 21:14 神殿で、足の不自由な人や目の見えない人がイエスのもとに来たので、イエスは彼らを癒された。
MAT 21:15 しかし祭司長たちと律法学者たちは、イエスが行われた驚くべきわざを見、また子どもたちが神殿で「ダビデの子にホサナ」と叫んでいるのを見て、憤り、
MAT 21:16 イエスに言った。「この者たちが何と言っているか、聞こえるか。」 イエスは彼らに言われた。「聞こえている。あなたがたは、『幼子と乳飲み子の口から、あなたは賛美を完成された』とあるのを、一度も読んだことがないのか。」
MAT 21:17 イエスは彼らを残し、町を出てベタニアへ行き、そこで夜を過ごされた。
MAT 21:18 朝早く、町へ戻る途中、イエスは空腹を覚えられた。
MAT 21:19 道端にいちじくの木があるのを見て、そばに行かれたが、葉のほかには何も見つからなかった。そこで木に、「今後いつまでも、おまえが実を結ぶことはない」 と言われた。 すると、いちじくの木はたちまち枯れた。
MAT 21:20 弟子たちはこれを見て驚き、「どうして、いちじくの木がたちまち枯れたのでしょうか」と言った。
MAT 21:21 イエスは彼らに答えられた。「まことに、あなたがたに言う。もしあなたがたに信仰があり、疑わないなら、このいちじくの木にしたのと同じことができるだけでなく、この山に、『持ち上がって海に投げ込まれよ』と言っても、そのとおりになる。
MAT 21:22 信じて祈り求めるものは、何でも受ける。」
MAT 21:23 イエスが神殿に入り、教えておられると、祭司長たちと民の長老たちが近づいて来て言った。「何の権威によって、これらのことをしているのか。だれがその権威をあなたに与えたのか。」
MAT 21:24 イエスは彼らに答えられた。「私もあなたがたに一つ尋ねよう。それに答えるなら、私も何の権威によってこれらのことをするのか、あなたがたに答えよう。
MAT 21:25 ヨハネのバプテスマはどこから来たのか。天からか、それとも人からか。」 彼らは互いに論じ合った。「もし『天から』と言えば、彼は『それなら、なぜヨハネを信じなかったのか』と言うだろう。
MAT 21:26 しかし、『人から』と言えば、群衆が怖い。みながヨハネを預言者だと思っているからだ。」
MAT 21:27 そこで彼らはイエスに、「分かりません」と答えた。 イエスも彼らに言われた。「それなら私も、何の権威によってこれらのことをするのか、あなたがたに言わない。
MAT 21:28 あなたがたはどう思うか。ある人に二人の息子がいた。彼は兄のところへ行って、『子よ、今日、私のぶどう園へ行って働きなさい』と言った。
MAT 21:29 息子は『行きません』と答えたが、後で思い直して出かけた。
MAT 21:30 父は弟のところへ行き、同じことを言った。息子は『はい、行きます』と答えたが、行かなかった。
MAT 21:31 二人のうち、どちらが父の望みどおりにしたか。」 彼らはイエスに、「兄です」と答えた。 イエスは彼らに言われた。「まことに、あなたがたに言う。徴税人や娼婦たちのほうが、あなたがたより先に神の御国に入る。
MAT 21:32 ヨハネが義の道を示すためにあなたがたのところへ来たのに、あなたがたは彼を信じなかった。しかし、徴税人や娼婦たちは彼を信じた。あなたがたはそれを見ても、後になって悔い改め、彼を信じようとはしなかった。
MAT 21:33 もう一つのたとえを聞きなさい。ある家の主人がいた。彼はぶどう園を造り、その周りに垣根を巡らし、中にぶどうの搾り場を掘り、見張りの塔を建てた。そして、それを農夫たちに貸して、外国へ旅立った。
MAT 21:34 収穫の時期が近づくと、ぶどう園の収穫を受け取るために、僕たちを農夫たちのところへ遣わした。
MAT 21:35 ところが農夫たちはその僕たちを捕らえ、一人を打ちたたき、一人を殺し、もう一人を石で打ち殺した。
MAT 21:36 主人は再び、最初より多くの僕たちを遣わしたが、農夫たちは彼らにも同じようにした。
MAT 21:37 その後、主人は『私の息子なら敬うだろう』と言って、自分の息子を彼らのところへ遣わした。
MAT 21:38 しかし農夫たちはその息子を見ると、互いに言った。『こいつは跡取りだ。さあ、殺して、その相続財産を奪おう。』
MAT 21:39 そして彼を捕らえ、ぶどう園の外に投げ出して殺した。
MAT 21:40 では、ぶどう園の主人が帰って来たら、この農夫たちをどうするだろうか。」
MAT 21:41 彼らはイエスに答えた。「その悪人どもを容赦なく滅ぼし、季節ごとに収穫を納めるほかの農夫たちに、ぶどう園を貸すでしょう。」
MAT 21:42 イエスは彼らに言われた。「あなたがたは聖書で、次のようにあるのを一度も読んだことがないのか。 『家を建てる者たちが退けた石が、 隅のかしら石となった。 これは主によってなされた。 私たちの目には驚くべきことである。』
MAT 21:43 だから、あなたがたに言う。神の御国はあなたがたから取り上げられ、その実を結ぶ民に与えられる。
MAT 21:44 この石の上に落ちる者は粉々に砕かれ、この石がその人の上に落ちれば、彼をちりのように散らす。」
MAT 21:45 祭司長たちとパリサイ人たちは、イエスのたとえを聞いて、自分たちのことを話しておられるのだと悟った。
MAT 21:46 そこでイエスを捕らえようとしたが、群衆を恐れた。群衆がイエスを預言者だと思っていたからである。
MAT 22:1 イエスは再び、たとえをもって彼らに語られた。
MAT 22:2 「天の御国は、自分の息子のために婚宴を催した、ある王のようなものである。
MAT 22:3 王は、婚宴に招いておいた人々を呼ぶために僕たちを遣わしたが、彼らは来ようとしなかった。
MAT 22:4 そこで王は再び、ほかの僕たちを遣わして言った。『招いておいた人々にこう告げなさい。「見よ、食事の用意ができた。私の雄牛も肥えた家畜もほふられ、すべてが整っている。婚宴に来なさい。」』
MAT 22:5 しかし彼らは気にも留めず、一人は自分の畑へ、もう一人は商売へ出かけて行った。
MAT 22:6 残りの者たちは王の僕たちを捕らえ、辱めたうえで殺した。
MAT 22:7 王はこれを聞いて怒り、軍隊を送り、その人殺しどもを滅ぼして、彼らの町を焼き払った。
MAT 22:8 それから王は僕たちに言った。『婚宴の用意はできているが、招いておいた人々はふさわしくなかった。
MAT 22:9 だから、大通りの交差する所へ行き、見つけた人をみな婚宴に招きなさい。』
MAT 22:10 僕たちは大通りへ出て行き、悪い人も良い人も、見つけた者をみな集めた。こうして婚宴の席は客でいっぱいになった。
MAT 22:11 王が客を見ようと入って来ると、婚礼の礼服を着ていない人が一人いるのを見つけた。
MAT 22:12 そこで王はその人に、『友よ、婚礼の礼服を着ないで、どうしてここに入って来たのか』と尋ねた。その人は何も答えられなかった。
MAT 22:13 すると王は僕たちに言った。『この者の手足を縛って連れ出し、外の闇に投げ込みなさい。そこで泣き叫び、歯ぎしりすることになる。』
MAT 22:14 招かれる者は多いが、選ばれる者は少ない。」
MAT 22:15 それからパリサイ人たちは出て行き、イエスの言葉尻を捕らえるにはどうすればよいか、相談した。
MAT 22:16 そして自分たちの弟子をヘロデ党の者たちと共にイエスのもとへ遣わして言わせた。「先生、私たちは、あなたが誠実な方で、真理に基づいて神の道を教え、だれにも左右されないことを知っています。人を分け隔てなさらないからです。
MAT 22:17 それでは、どう思われるか、お聞かせください。カエサルに税を納めることは、律法にかなっているでしょうか。それとも、かなっていないでしょうか。」
MAT 22:18 しかし、イエスは彼らの悪意を見抜いて言われた。「偽善者たちよ。なぜ私を試すのか。
MAT 22:19 税として納める貨幣を見せなさい。」 彼らは一デナリを持って来た。
MAT 22:20 イエスは彼らに尋ねられた。「これはだれの肖像と銘か。」
MAT 22:21 彼らは、「カエサルのものです」と答えた。 するとイエスは彼らに言われた。「それなら、カエサルのものはカエサルに、神のものは神に返しなさい。」
MAT 22:22 彼らはこれを聞いて驚き、イエスを残して立ち去った。
MAT 22:23 その日、復活はないと言っているサドカイ人たちが、イエスのもとに来て尋ねた。
MAT 22:24 「先生、モーセは、『ある人が子どもを残さずに死んだなら、その人の兄弟がその妻と結婚し、兄弟のために子孫をもうけなければならない』と言いました。
MAT 22:25 ところで、私たちのところに七人の兄弟がいました。長男は結婚しましたが、子孫を残さずに死に、妻を弟に残しました。
MAT 22:26 次男も三男も同じようになり、ついには七人ともそうなりました。
MAT 22:27 最後に、その女も死にました。
MAT 22:28 では、復活の時、その女は七人のうちだれの妻になるのでしょうか。七人とも彼女を妻にしたのです。」
MAT 22:29 イエスは彼らに答えられた。「あなたがたは聖書も神の力も知らないので、思い違いをしている。
MAT 22:30 復活の時には、めとることも嫁ぐこともなく、天にいる神の御使いたちのようになるからである。
MAT 22:31 死者の復活について、神があなたがたに語られた次の言葉を読んだことがないのか。
MAT 22:32 『私はアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である。』 神は死者の神ではなく、生きている者の神である。」
MAT 22:33 群衆はこれを聞いて、イエスの教えに驚いた。
MAT 22:34 パリサイ人たちは、イエスがサドカイ人たちを黙らせたと聞いて、一緒に集まった。
MAT 22:35 そのうちの一人の律法の専門家が、イエスを試そうとして尋ねた。
MAT 22:36 「先生、律法の中で最も大切な戒めはどれですか。」
MAT 22:37 イエスは彼に言われた。「『心を尽くし、魂を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』
MAT 22:38 これが第一の、最も大切な戒めである。
MAT 22:39 第二もこれと同じように大切である。『隣人を自分自身のように愛しなさい。』
MAT 22:40 律法全体と預言者たちは、この二つの戒めにかかっている。」
MAT 22:41 さて、パリサイ人たちが集まっていたとき、イエスは彼らに尋ねられた。
MAT 22:42 「あなたがたはキリストについてどう思うか。彼はだれの子か。」 彼らはイエスに、「ダビデの子です」と答えた。
MAT 22:43 イエスは彼らに言われた。「それでは、どうしてダビデは聖霊によって彼を主と呼び、こう言っているのか。
MAT 22:44 『主は私の主に言われた。 「私の右に座っていなさい。 私があなたの敵をあなたの足台とするまで。」』
MAT 22:45 ダビデが彼を主と呼んでいるのなら、どうして彼はダビデの子なのか。」
MAT 22:46 だれも一言も答えることができず、その日からは、あえてイエスに質問する者は一人もいなかった。
MAT 23:1 それからイエスは群衆と弟子たちに語られた。
MAT 23:2 「律法学者たちとパリサイ人たちは、モーセの座に着いている。
MAT 23:3 だから、彼らが守るように告げることはすべて守り、行いなさい。しかし、彼らの行いをまねてはならない。彼らは言うだけで、行わないからである。
MAT 23:4 彼らは負いきれないほどの重い荷を束ねて人々の肩に載せるが、自分ではそれを動かすために指一本貸そうともしない。
MAT 23:5 彼らがすることはみな、人に見せるためである。彼らは経札を幅広くし、 衣の房を長く している。
MAT 23:6 また、宴会では上座を、会堂では最も良い席を好み、
MAT 23:7 広場で挨拶され、人々から『先生、先生』 と呼ばれることを好む。
MAT 23:8 しかし、あなたがたは『先生』と呼ばれてはならない。あなたがたの先生はただ一人、キリストだけであり、あなたがたはみな兄弟だからである。
MAT 23:9 また、地上のだれをも自分たちの父と呼んではならない。あなたがたの父はただ一人、天におられる方だけだからである。
MAT 23:10 また、『指導者』と呼ばれてはならない。あなたがたの指導者はただ一人、キリストだけだからである。
MAT 23:11 あなたがたのうちで最も偉い者は、あなたがたに仕える者となる。
MAT 23:12 自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされる。
MAT 23:13 律法学者たち、パリサイ人たち、偽善者たちよ。あなたがたは災いである。あなたがたはやもめたちの家を食い尽くし、見せかけのために長い祈りをする。だから、いっそう厳しい裁きを受ける。
MAT 23:14 律法学者たち、パリサイ人たち、偽善者たちよ。あなたがたは災いである。あなたがたは人々の前で天の御国を閉ざしている。自分たちも入らず、入ろうとする人々にも入らせないからである。
MAT 23:15 律法学者たち、パリサイ人たち、偽善者たちよ。あなたがたは災いである。あなたがたは一人の改宗者を得るために海と陸を巡り歩く。その人が改宗すると、その人を、自分たちの二倍もゲヘナの子 にしてしまう。
MAT 23:16 目の見えない案内人たちよ。あなたがたは災いである。あなたがたは、『神殿にかけて誓っても何にもならないが、神殿の金にかけて誓うなら、その誓いを果たす義務がある』と言う。
MAT 23:17 目の見えない愚か者たちよ。金と、その金を聖なるものにする神殿とでは、どちらが大切なのか。
MAT 23:18 また、あなたがたは、『祭壇にかけて誓っても何にもならないが、その上の供え物にかけて誓うなら、その誓いを果たす義務がある』と言う。
MAT 23:19 目の見えない愚か者たちよ。供え物と、その供え物を聖なるものにする祭壇とでは、どちらが大切なのか。
MAT 23:20 だから、祭壇にかけて誓う者は、祭壇とその上にあるすべてのものにかけて誓うのである。
MAT 23:21 神殿にかけて誓う者は、神殿と、これまでそこに住んでこられた方 にかけて誓うのである。
MAT 23:22 天にかけて誓う者は、神の御座と、そこに座っておられる方にかけて誓うのである。
MAT 23:23 律法学者たち、パリサイ人たち、偽善者たちよ。あなたがたは災いである。あなたがたは、はっか、いのんど、クミンの十分の一を納めているが、 律法の中でもっと重要なこと、すなわち正義、あわれみ、信仰をなおざりにしている。これらは行うべきであり、前の事柄もなおざりにしてはならなかった。
MAT 23:24 目の見えない案内人たちよ。あなたがたは、ぶよをこし取るのに、らくだは飲み込んでいる。
MAT 23:25 律法学者たち、パリサイ人たち、偽善者たちよ。あなたがたは災いである。あなたがたは杯と皿の外側を清めるが、内側は強奪と不義で満ちている。
MAT 23:26 目の見えないパリサイ人よ。まず杯と皿の内側を清めなさい。そうすれば、その外側も清くなる。
MAT 23:27 律法学者たち、パリサイ人たち、偽善者たちよ。あなたがたは災いである。あなたがたは白く塗った墓に似ている。外側は美しく見えるが、内側は死人の骨とあらゆる汚れで満ちている。
MAT 23:28 同じように、あなたがたも外側は人に正しく見えるが、内側は偽善と不法で満ちている。
MAT 23:29 律法学者たち、パリサイ人たち、偽善者たちよ。あなたがたは災いである。あなたがたは預言者たちの墓を建て、義人たちの墓を飾って、
MAT 23:30 『もし私たちが先祖の時代に生きていたなら、彼らと一緒に預言者たちの血を流すことには加わらなかった』と言う。
MAT 23:31 こうして、預言者たちを殺した者の子孫であることを、自ら証言している。
MAT 23:32 それなら、先祖たちの罪の升を満たしなさい。
MAT 23:33 蛇ども、まむしの子らよ。どうしてゲヘナの裁きを逃れられるだろうか。
MAT 23:34 だから見よ、私はあなたがたのところに、預言者、知恵ある者、律法学者を遣わす。あなたがたはそのうちのある者を殺し、十字架につけ、ある者を会堂でむち打ち、町から町へと迫害する。
MAT 23:35 こうして、義人アベルの血から、あなたがたが聖所と祭壇との間で殺したバラキヤの子ザカリヤの血に至るまで、地上で流されたすべての義人の血の責任が、あなたがたに降りかかる。
MAT 23:36 まことに、あなたがたに言う。これらすべてのことが、この時代に降りかかる。
MAT 23:37 エルサレム、エルサレム。預言者たちを殺し、自分に遣わされた人々を石で打ち殺す者よ。めんどりがひなを翼の下に集めるように、私は何度あなたの子らを集めようとしたことか。それなのに、あなたがたは応じようとしなかった。
MAT 23:38 見よ、あなたがたの家は荒れ果てたまま、あなたがたに残される。
MAT 23:39 あなたがたに言う。『主の名によって来られる方は幸いである』とあなたがたが言う時まで、今後、私を見ることは決してない。」
MAT 24:1 イエスが神殿を出て立ち去ろうとされると、弟子たちが近づいて来て、神殿の建物を指し示した。
MAT 24:2 しかし、イエスは彼らに答えられた。「あなたがたは、これらすべてを見ているだろう。まことに、あなたがたに言う。ここでは、石が一つとしてほかの石の上に残されることなく、すべて崩される。」
MAT 24:3 イエスがオリーブ山に座っておられると、弟子たちがひそかに近づいて来て尋ねた。「お聞かせください。それらのことはいつ起こるのでしょうか。また、あなたの来臨と時代の終わりには、どんなしるしがあるのでしょうか。」
MAT 24:4 イエスは彼らに答えられた。「だれにも惑わされないように気をつけなさい。
MAT 24:5 多くの者が私の名によって来て、『私がキリストだ』と言い、多くの人を惑わすからである。
MAT 24:6 あなたがたは戦争と戦争のうわさを聞く。慌てないようにしなさい。これらすべては起こらなければならないが、まだ終わりではない。
MAT 24:7 民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がり、各地に飢饉、疫病、地震が起こる。
MAT 24:8 しかし、これらすべては産みの苦しみの始まりにすぎない。
MAT 24:9 そのとき、人々はあなたがたを苦難に引き渡して殺す。あなたがたは私の名のために、すべての国民から憎まれる。
MAT 24:10 そのとき、多くの者がつまずき、互いに裏切り、憎み合う。
MAT 24:11 多くの偽預言者が現れ、多くの人を惑わす。
MAT 24:12 不法が増すため、多くの人の愛が冷える。
MAT 24:13 しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。
MAT 24:14 この御国の福音は、すべての国民へのあかしとして全世界で宣べ伝えられる。それから終わりが来る。
MAT 24:15 だから、預言者ダニエルを通して語られた『荒廃をもたらす忌まわしいもの』が、 聖なる場所に立っているのを見たなら――読者は悟りなさい――、
MAT 24:16 ユダヤにいる人々は山へ逃げなさい。
MAT 24:17 屋上にいる人は、家から物を持ち出そうとして下りてはならない。
MAT 24:18 畑にいる人は、上着を取りに戻ってはならない。
MAT 24:19 その日には、身重の女と乳飲み子に乳を飲ませている女は災いである。
MAT 24:20 あなたがたが逃げるのが冬や安息日にならないように祈りなさい。
MAT 24:21 そのとき、大きな苦難が起こるからである。 それは世界の初めから今に至るまでなく、今後も決してないほどのものである。
MAT 24:22 もしその日数が短くされなければ、だれ一人生き残れない。しかし、選ばれた者たちのために、その日数は短くされる。
MAT 24:23 そのとき、だれかがあなたがたに、『見よ、キリストはここにいる』、または『あそこにいる』と言っても、信じてはならない。
MAT 24:24 偽キリストや偽預言者たちが現れ、大きなしるしと不思議なわざを行い、できることなら、選ばれた者たちさえ惑わそうとするからである。
MAT 24:25 見よ、私は前もってあなたがたに告げた。
MAT 24:26 だから、人々があなたがたに、『見よ、彼は荒野にいる』と言っても、出て行ってはならない。また、『見よ、奥の部屋にいる』と言っても、信じてはならない。
MAT 24:27 稲妻が東からひらめき、西にまで見えるように、人の子の来臨もそのようになるからである。
MAT 24:28 死骸のある所には、はげわし が集まる。
MAT 24:29 しかし、その日の苦難の直後、 太陽は暗くなり、月は光を放たず、星は空から落ち、天の力は揺り動かされる。
MAT 24:30 そのとき、人の子のしるしが空に現れる。地上のすべての部族は嘆き、人の子が力と大いなる栄光をもって、空の雲に乗って来るのを見る。
MAT 24:31 人の子は、大きなラッパの音と共に御使いたちを遣わす。彼らは四方から、空の果てから果てまで、選ばれた者たちを集める。
MAT 24:32 いちじくの木から、このたとえを学びなさい。枝が柔らかくなり、葉が出ると、夏が近いことが分かる。
MAT 24:33 同じように、あなたがたもこれらすべてを見たなら、人の子が近く、戸口まで来ていることを知りなさい。
MAT 24:34 まことに、あなたがたに言う。この時代 は、これらすべてのことが起こるまで決して過ぎ去らない。
MAT 24:35 天と地は過ぎ去るが、私の言葉は決して過ぎ去らない。
MAT 24:36 しかし、その日と時刻についてはだれも知らない。天の御使いたちも知らず、 ただ私の父だけが知っておられる。
MAT 24:37 ノアの日々と同じように、人の子の来臨もそうなる。
MAT 24:38 洪水前の人々は、ノアが箱舟に入るその日まで、食べたり飲んだり、めとったり嫁いだりしていた。
MAT 24:39 そして洪水が来て、彼らをみなさらって行くまで、何も気づかなかった。人の子の来臨もそのようになる。
MAT 24:40 そのとき、二人の男が畑にいる。一人は連れて行かれ、一人は残される。
MAT 24:41 二人の女がひき臼を回している。一人は連れて行かれ、一人は残される。
MAT 24:42 だから、目を覚ましていなさい。あなたがたの主が何時に来られるか、知らないからである。
MAT 24:43 しかし、このことを知っておきなさい。家の主人は、盗人が夜のどの時刻に来るか分かっていたなら、目を覚ましていて、家に押し入らせなかっただろう。
MAT 24:44 だから、あなたがたも用意していなさい。人の子は、あなたがたが思いもしない時に来るからである。
MAT 24:45 それでは、主人から家の者たちを任され、定められた時に食事を与える、忠実で賢い僕とはだれか。
MAT 24:46 主人が帰って来たとき、そのようにしているのを見られる僕は幸いである。
MAT 24:47 まことに、あなたがたに言う。主人はその僕に、自分の全財産を任せる。
MAT 24:48 しかし、その僕が悪い者で、心の中で、『主人の帰りは遅れている』と言い、
MAT 24:49 仲間の僕たちを打ちたたき始め、酔っ払いたちと一緒に食べたり飲んだりするなら、
MAT 24:50 その僕の主人は、彼が予想していない日、知らない時刻に帰って来る。
MAT 24:51 そして彼を切り裂き、偽善者たちと同じ運命に定める。そこで泣き叫び、歯ぎしりすることになる。
MAT 25:1 そのとき、天の御国は、ランプを持って花婿を迎えに出た十人のおとめのようになる。
MAT 25:2 そのうち五人は愚かで、五人は賢かった。
MAT 25:3 愚かなおとめたちはランプを持って行ったが、油を持って行かなかった。
MAT 25:4 しかし、賢いおとめたちはランプと一緒に、容器に油を入れて持って行った。
MAT 25:5 花婿が来るのが遅れたので、みな眠くなり、眠り込んでしまった。
MAT 25:6 ところが真夜中に、『見よ、花婿が来る。迎えに出なさい』と叫ぶ声がした。
MAT 25:7 そこで、おとめたちはみな起きて、ランプの芯を整えた。
MAT 25:8 愚かなおとめたちは賢い者たちに言った。『私たちのランプが消えかけています。あなたがたの油を少し分けてください。』
MAT 25:9 しかし、賢いおとめたちは答えた。『私たちとあなたがたの分には足りないかもしれません。それより、油を売る人たちのところへ行って、自分の分を買って来なさい。』
MAT 25:10 彼女たちが買いに行っている間に花婿が来た。用意のできていたおとめたちは花婿と一緒に婚宴に入り、戸が閉められた。
MAT 25:11 その後、ほかのおとめたちも来て、『ご主人様、ご主人様、開けてください』と言った。
MAT 25:12 しかし花婿は答えた。『まことに、あなたがたに言う。私はあなたがたを知らない。』
MAT 25:13 だから、目を覚ましていなさい。人の子が来る日も時刻も、あなたがたは知らないからである。
MAT 25:14 また天の御国は、外国へ旅立つ人が、自分の僕たちを呼んで財産を預けるようなものである。
MAT 25:15 彼はそれぞれの能力に応じて、一人には五タラント、 もう一人には二タラント、さらにもう一人には一タラントを与え、それから旅立った。
MAT 25:16 五タラントを受け取った者はすぐに行って、それを使って商売をし、さらに五タラントをもうけた。
MAT 25:17 同じように、二タラントを受け取った者も、さらに二タラントをもうけた。
MAT 25:18 しかし、一タラントを受け取った者は出て行って地面に穴を掘り、主人の金を隠した。
MAT 25:19 長い時がたってから、僕たちの主人が帰って来て、彼らと勘定を清算した。
MAT 25:20 五タラントを受け取った者が来て、さらに五タラントを差し出して言った。『ご主人様、あなたは私に五タラントを預けてくださいました。見よ、私はそれに加えて、さらに五タラントをもうけました。』
MAT 25:21 主人は彼に言った。『よくやった。良い忠実な僕よ。あなたはわずかなものに忠実だったから、多くのものを任せよう。主人の喜びに加わりなさい。』
MAT 25:22 二タラントを受け取った者も来て言った。『ご主人様、あなたは私に二タラントを預けてくださいました。見よ、私はそれに加えて、さらに二タラントをもうけました。』
MAT 25:23 主人は彼に言った。『よくやった。良い忠実な僕よ。あなたはわずかなものに忠実だったから、多くのものを任せよう。主人の喜びに加わりなさい。』
MAT 25:24 一タラントを受け取った者も来て言った。『ご主人様、私は、あなたが蒔かなかった所から刈り取り、散らさなかった所から集める厳しい方だと知っていました。
MAT 25:25 それで怖くなり、行ってあなたの一タラントを地中に隠しておきました。見よ、これがあなたのものです。』
MAT 25:26 しかし、主人は彼に答えた。『悪い怠け者の僕よ。私が蒔かなかった所から刈り取り、散らさなかった所から集めると知っていたのだな。
MAT 25:27 それなら、私の金を銀行に預けておくべきだった。そうすれば、帰って来たとき、利息と共に自分のものを受け取れただろう。
MAT 25:28 だから、その一タラントを彼から取り上げて、十タラント持っている者に与えなさい。
MAT 25:29 持っている者にはだれでもさらに与えられ、豊かになる。しかし、持っていない者は、持っているものまで取り上げられる。
MAT 25:30 この役に立たない僕を外の闇に投げ出しなさい。そこで泣き叫び、歯ぎしりすることになる。』
MAT 25:31 人の子が栄光のうちに来て、聖なる御使いたちもみな彼と共に来るとき、人の子は栄光の御座に着く。
MAT 25:32 すべての国民がその前に集められる。人の子は、羊飼いが羊とやぎを分けるように、人々を二つの群れに分ける。
MAT 25:33 羊を右に、やぎを左に置く。
MAT 25:34 そのとき、王は右にいる者たちに言う。『私の父に祝福された者たちよ、来なさい。世界の基が据えられた時から、あなたがたのために用意されていた御国を受け継ぎなさい。
MAT 25:35 あなたがたは、私が空腹だったときに食べ物を与え、喉が渇いていたときに飲ませ、旅人だったときに迎え入れ、
MAT 25:36 裸だったときに衣服を着せ、病気だったときに見舞い、牢にいたときに訪ねてくれたからである。』
MAT 25:37 すると義人たちは王に答える。『主よ、いつ私たちは、あなたが空腹なのを見て食べ物を差し上げ、喉が渇いているのを見て飲み物を差し上げたでしょうか。
MAT 25:38 いつ、あなたが旅人なのを見て迎え入れ、裸なのを見て衣服を着せたでしょうか。
MAT 25:39 いつ、あなたが病気であったり、牢にいたりするのを見て、お訪ねしたでしょうか。』
MAT 25:40 王は彼らに答える。『まことに、あなたがたに言う。あなたがたが、私の兄弟 であるこの最も小さい者たちの一人にしたことは、私にしたのである。』
MAT 25:41 それから王は左にいる者たちにも言う。『呪われた者たちよ、私から離れ去り、悪魔とその使いたちのために用意された永遠の火に入りなさい。
MAT 25:42 あなたがたは、私が空腹だったときに食べ物を与えず、喉が渇いていたときに飲ませず、
MAT 25:43 旅人だったときに迎え入れず、裸だったときに衣服を着せず、病気のときや牢にいたときに見舞ってくれなかったからである。』
MAT 25:44 すると彼らも答える。『主よ、いつ私たちは、あなたが空腹であるのを、喉が渇いているのを、旅人であるのを、裸であるのを、病気であるのを、また牢にいるのを見て、お世話をしなかったでしょうか。』
MAT 25:45 そのとき、王は彼らに答える。『まことに、あなたがたに言う。あなたがたが、この最も小さい者たちの一人にしなかったことは、私にしなかったのである。』
MAT 25:46 この者たちは永遠の刑罰に入り、義人たちは永遠のいのちに入る。」
MAT 26:1 イエスはこれらすべての言葉を語り終えると、弟子たちに言われた。
MAT 26:2 「あなたがたも知っているように、二日後には過越の祭りが来る。そして人の子は、十字架につけられるために引き渡される。」
MAT 26:3 そのころ、祭司長たち、律法学者たち、民の長老たちは、カヤパという大祭司の屋敷の中庭に集まった。
MAT 26:4 そして策略を用いてイエスを捕らえ、殺そうと相談した。
MAT 26:5 しかし彼らは、「祭りの間はいけない。民の間に騒ぎが起こるかもしれない」と言った。
MAT 26:6 さて、イエスがベタニアで、重い皮膚病のシモンの家におられたとき、
MAT 26:7 一人の女が、非常に高価な香油の入った雪花石膏の壺を持って近づいて来た。そして、食卓に着いておられるイエスの頭に香油を注いだ。
MAT 26:8 弟子たちはこれを見て憤り、言った。「なぜ、こんな無駄なことをするのか。
MAT 26:9 この香油なら高く売って、貧しい人々に施すことができたのに。」
MAT 26:10 イエスはそれを知って、彼らに言われた。「なぜこの女を困らせるのか。彼女は私に良いことをしてくれた。
MAT 26:11 貧しい人々はいつもあなたがたと一緒にいるが、私はいつも一緒にいるわけではない。
MAT 26:12 彼女がこの香油を私の体に注いだのは、私の葬りの備えをするためである。
MAT 26:13 まことに、あなたがたに言う。世界中どこででもこの福音が宣べ伝えられる所では、彼女のしたことも、彼女を記念するために語られる。」
MAT 26:14 そのとき、十二人の一人で、イスカリオテのユダと呼ばれる者が、祭司長たちのところへ行き、
MAT 26:15 言った。「あの人をあなたがたに引き渡せば、私に何をくれますか。」そこで彼らは、銀貨三十枚を量ってユダに渡した。
MAT 26:16 その時から、ユダはイエスを裏切る機会をうかがっていた。
MAT 26:17 さて、種なしパンの祭りの初日に、弟子たちはイエスのもとに来て言った。「過越の食事をなさるために、どこで用意をしましょうか。」
MAT 26:18 イエスは言われた。「町に入り、ある人のところへ行って、こう言いなさい。『先生が、「私の時が近づいた。あなたの家で弟子たちと共に過越の祭りを守る」と言っています。』」
MAT 26:19 弟子たちはイエスが命じられたとおりにして、過越の食事を用意した。
MAT 26:20 夕方になると、イエスは十二人の弟子たちと共に食卓に着かれた。
MAT 26:21 一同が食事をしていると、イエスは言われた。「まことに、あなたがたに言う。あなたがたのうちの一人が私を裏切る。」
MAT 26:22 弟子たちは非常に悲しみ、一人ひとりイエスに、「主よ、まさか私ではないでしょう」と尋ね始めた。
MAT 26:23 イエスは答えられた。「私と一緒に鉢に手を浸した者が、私を裏切る。
MAT 26:24 人の子は、自分について書かれているとおりに去って行く。しかし、人の子を裏切るその人は災いである。その人は生まれなかったほうがよかった。」
MAT 26:25 イエスを裏切ろうとしていたユダが答えた。「先生、まさか私ではないでしょう。」 イエスは彼に言われた。「あなたがそう言った。」
MAT 26:26 一同が食事をしていると、イエスはパンを取り、それに感謝をささげ、 それを裂いて弟子たちに与え、言われた。「取って食べなさい。これは私の体である。」
MAT 26:27 また杯を取り、感謝をささげて彼らに与え、言われた。「みな、この杯から飲みなさい。
MAT 26:28 これは、罪の赦しのために多くの人のために流される、私の新しい契約の血である。
MAT 26:29 あなたがたに言う。今から、父の御国であなたがたと共に新しく飲むその日まで、私はこのぶどうの実から造ったものを決して飲まない。」
MAT 26:30 一同は賛美の歌を歌ってから、オリーブ山へ出かけた。
MAT 26:31 そのとき、イエスは彼らに言われた。「今夜、あなたがたはみな、私のためにつまずく。『私は羊飼いを打つ。すると、群れの羊は散らされる』と書かれているからである。
MAT 26:32 しかし私は、よみがえった後、あなたがたより先にガリラヤへ行く。」
MAT 26:33 しかし、ペテロはイエスに答えた。「たとえみながあなたのためにつまずいても、私は決してつまずきません。」
MAT 26:34 イエスは彼に言われた。「まことに、あなたに言う。今夜、鶏が鳴く前に、あなたは三度、私を否む。」
MAT 26:35 ペテロは言った。「たとえあなたと一緒に死ななければならなくても、決してあなたを否みません。」弟子たちもみな、同じように言った。
MAT 26:36 それからイエスは弟子たちと共に、ゲツセマネという所に来て、彼らに言われた。「私が向こうへ行って祈っている間、ここに座っていなさい。」
MAT 26:37 そしてペテロとゼベダイの二人の息子を連れて行き、深く悲しみ、激しく苦悩し始められた。
MAT 26:38 そのとき、イエスは彼らに言われた。「私の心は、死ぬほど深く悲しんでいる。ここにとどまり、私と共に目を覚ましていなさい。」
MAT 26:39 イエスは少し先へ進み、ひれ伏して祈り、言われた。「わが父よ、できることなら、この杯を私から過ぎ去らせてください。しかし、私が望むようにではなく、あなたがお望みになるようになさってください。」
MAT 26:40 それから弟子たちのところへ戻ると、彼らが眠っているのを見て、ペテロに言われた。「あなたがたは、一時間でも私と共に目を覚ましていられなかったのか。
MAT 26:41 誘惑に陥らないよう、目を覚まして祈っていなさい。心はそうしたいと願っていても、肉体は弱い。」
MAT 26:42 イエスは再び二度目に離れて行き、祈って言われた。「わが父よ、私が飲まなければこの杯が過ぎ去らないのでしたら、あなたの御心が行われますように。」
MAT 26:43 イエスが再び戻ると、弟子たちは眠っていた。まぶたが重くなっていたのである。
MAT 26:44 イエスはまた彼らを残して離れて行き、三度目も同じ言葉で祈られた。
MAT 26:45 それから弟子たちのところへ戻って言われた。「まだ眠って休んでいるのか。見よ、時が近づいた。人の子は罪人たちの手に引き渡される。
MAT 26:46 立ちなさい。行こう。見よ、私を裏切る者が近づいて来た。」
MAT 26:47 イエスがまだ話しておられるうちに、見よ、十二人の一人であるユダがやって来た。祭司長たちと民の長老たちから遣わされた大勢の群衆も、剣や棍棒を手にして一緒に来た。
MAT 26:48 イエスを裏切る者は、「私が口づけするのがその人だ。その人を捕らえよ」と、彼らに合図を決めていた。
MAT 26:49 ユダはすぐにイエスに近づき、「先生、ごきげんよう」と言って、口づけした。
MAT 26:50 イエスは彼に言われた。「友よ、何のために来たのか。」 すると人々は近寄り、イエスに手をかけて捕らえた。
MAT 26:51 見よ、イエスと一緒にいた者の一人が手を伸ばして剣を抜き、大祭司の僕に打ちかかり、その耳を切り落とした。
MAT 26:52 そのとき、イエスは彼に言われた。「剣を元の所に納めなさい。剣を取る者はみな、剣によって滅びるからである。
MAT 26:53 それとも、私が父に願えば、父は今すぐ十二軍団を超える御使いを私のもとに送ってくださらないとでも思うのか。
MAT 26:54 しかし、それでは、こうならなければならないという聖書の言葉が、どうして成就するだろうか。」
MAT 26:55 その時、イエスは群衆に言われた。「まるで強盗にでも向かうように、剣や棍棒を持って私を捕らえに来たのか。私は毎日、神殿に座って教えていたが、あなたがたは私を捕らえなかった。
MAT 26:56 しかし、これらすべてのことが起こったのは、預言者たちの聖書の言葉が成就するためである。」 そのとき、弟子たちはみなイエスを見捨てて逃げた。
MAT 26:57 イエスを捕らえた者たちは、イエスを大祭司カヤパのもとへ連れて行った。そこには律法学者たちと長老たちが集まっていた。
MAT 26:58 ペテロは遠くからイエスについて行き、大祭司の屋敷の中庭まで来た。そして中に入り、事の成り行きを見届けようと、役人たちと一緒に座った。
MAT 26:59 さて、祭司長たち、長老たち、そして最高法院全体は、イエスを死刑にするため、イエスに不利な偽証を探した。
MAT 26:60 しかし、見つからなかった。多くの偽証人が出て来たが、それでも見つからなかった。最後に、二人の偽証人が進み出て、
MAT 26:61 言った。「この男は、『私は神の神殿を壊し、三日で建て直すことができる』と言いました。」
MAT 26:62 大祭司は立ち上がり、イエスに言った。「何も答えないのか。この者たちがあなたに不利な証言をしているが、これはどういうことか。」
MAT 26:63 しかし、イエスは黙っておられた。大祭司は言った。「生ける神にかけて、あなたに命じる。あなたはキリスト、神の子なのか、私たちに答えよ。」
MAT 26:64 イエスは彼に言われた。「あなたがそう言った。しかし、あなたがたに言う。これから後、あなたがたは、人の子が力ある方の右に座り、空の雲に乗って来るのを見る。」
MAT 26:65 すると大祭司は自分の衣を引き裂いて言った。「この男は神を冒涜した。これ以上、証人が必要だろうか。見よ、今あなたがたは、この者の冒涜を聞いた。
MAT 26:66 どう思うか。」 彼らは答えた。「彼は死刑に値する。」
MAT 26:67 それから彼らはイエスの顔につばを吐き、拳で殴った。また、平手で打つ者もいて、
MAT 26:68 言った。「キリストよ、預言してみろ。おまえを打ったのはだれだ。」
MAT 26:69 さて、ペテロが外の中庭に座っていると、一人の女中が近づいて来て言った。「あなたもガリラヤ人イエスと一緒にいましたね。」
MAT 26:70 しかし、ペテロは皆の前でそれを否み、「何を言っているのか、私には分からない」と言った。
MAT 26:71 ペテロが門口へ出て行くと、別の女中が彼を見て、そこにいる人々に言った。「この人もナザレのイエスと一緒にいました。」
MAT 26:72 ペテロは再びそれを否み、「私はそんな人を知らない」と誓った。
MAT 26:73 しばらくすると、そばに立っていた人々が近寄り、ペテロに言った。「確かに、あなたも彼らの仲間だ。話し方で分かる。」
MAT 26:74 するとペテロは、「私はそんな人を知らない」と言って、呪いをかけて誓い始めた。 その時すぐ、鶏が鳴いた。
MAT 26:75 ペテロは、イエスが言われた、「鶏が鳴く前に、あなたは三度、私を否む」 という言葉を思い出した。そして外に出て、激しく泣いた。
MAT 27:1 朝になると、祭司長たちと民の長老たちはみな、イエスを死刑にしようと相談した。
MAT 27:2 そしてイエスを縛って連れ出し、総督ポンテオ・ピラトに引き渡した。
MAT 27:3 そのとき、イエスを裏切ったユダは、イエスが有罪とされたのを見て後悔し、銀貨三十枚を祭司長たちと長老たちに返して、
MAT 27:4 言った。「私は罪のない人を引き渡し、その血を流させて、罪を犯しました。」 しかし彼らは言った。「私たちの知ったことか。自分で責任を負え。」
MAT 27:5 ユダは銀貨を聖所に投げ込んで立ち去り、首をつって死んだ。
MAT 27:6 祭司長たちは銀貨を拾い上げて言った。「これは血の代価だから、神殿の金庫に入れることは律法で許されていない。」
MAT 27:7 彼らは相談し、その銀貨で、旅人を葬るために陶器師の畑を買った。
MAT 27:8 そのため、その畑は今日まで「血の畑」と呼ばれている。
MAT 27:9 こうして、預言者エレミヤ を通して語られたことが成就した。 「彼らは銀貨三十枚を取った。 それは、値をつけられた者の代価、 イスラエルの子らの何人かが値をつけた者の代価である。
MAT 27:10 彼らは、主が私に命じられたとおり、 それを陶器師の畑の代価として与えた。」
MAT 27:11 さて、イエスは総督の前に立たれた。総督はイエスに尋ねた。「あなたはユダヤ人の王なのか。」 イエスは彼に言われた。「あなたがそう言っている。」
MAT 27:12 しかし、祭司長たちや長老たちから訴えられても、イエスは何も答えられなかった。
MAT 27:13 そこでピラトはイエスに言った。「彼らがあなたに対して、どれほど多くのことを証言しているか、聞こえないのか。」
MAT 27:14 しかし、イエスは一言も答えられなかった。そのため、総督は非常に驚いた。
MAT 27:15 さて、祭りのたびに、総督は群衆が望む囚人を一人、釈放する習慣があった。
MAT 27:16 そのころ、バラバという名の囚人がいて、よく知られていた。
MAT 27:17 そこで、人々が集まったとき、ピラトは彼らに言った。「だれを釈放してほしいのか。バラバか、それともキリストと呼ばれるイエスか。」
MAT 27:18 ピラトは、人々が妬みのためにイエスを引き渡したことを知っていたからである。
MAT 27:19 ピラトが裁きの座に着いていると、妻が人を遣わして言わせた。「あの義人にかかわらないでください。私は今日、夢の中であの人のためにたいへん苦しみました。」
MAT 27:20 しかし、祭司長たちと長老たちは、バラバを釈放させ、イエスを殺すよう、群衆を説き伏せた。
MAT 27:21 総督は彼らに尋ねた。「二人のうち、どちらを釈放してほしいのか。」 彼らは言った。「バラバを。」
MAT 27:22 ピラトは彼らに言った。「では、キリストと呼ばれるイエスをどうすればよいのか。」 彼らはみな言った。「十字架につけろ。」
MAT 27:23 総督は言った。「なぜだ。この人がどんな悪いことをしたというのか。」 しかし彼らは、ますます激しく、「十字架につけろ」と叫んだ。
MAT 27:24 ピラトは、何をしても無駄で、かえって騒動が起こり始めたのを見て、水を取り、群衆の前で手を洗って言った。「私はこの義人の血について責任はない。おまえたちが始末せよ。」
MAT 27:25 民はみな答えた。「その人の血の責任は、われわれとわれわれの子どもたちが負う。」
MAT 27:26 そこでピラトはバラバを彼らに釈放した。一方、イエスをむち打ち、十字架につけるために引き渡した。
MAT 27:27 それから、総督の兵士たちはイエスを総督官邸に連れて行き、部隊全員をイエスの周りに集めた。
MAT 27:28 そしてイエスの衣を脱がせ、緋色の衣を着せた。
MAT 27:29 また、いばらで冠を編んで頭に載せ、右手に葦の棒を持たせた。そしてイエスの前にひざまずき、「ユダヤ人の王、万歳」と言って、あざけった。
MAT 27:30 またイエスにつばを吐き、葦の棒を取って頭を何度もたたいた。
MAT 27:31 こうしてイエスをあざけった後、緋色の衣を脱がせ、元の衣を着せた。そして十字架につけるために連れ出した。
MAT 27:32 彼らが出て行くと、シモンという名のキレネ人を見つけたので、イエスの十字架を運ばせるため、無理やり同行させた。
MAT 27:33 彼らはゴルゴタ、すなわち「どくろの場所」と呼ばれる所に来た。
MAT 27:34 そして、胆汁を混ぜた酸いぶどう酒 を飲ませようとした。 しかしイエスは味わってみて、飲もうとはされなかった。
MAT 27:35 彼らはイエスを十字架につけると、くじを引いてその衣を分けた。
MAT 27:36 そして、そこに座ってイエスを見張っていた。
MAT 27:37 また、イエスの頭の上に、「これはユダヤ人の王イエス」と書かれた罪状書きを掲げた。
MAT 27:38 そのとき、二人の強盗がイエスと共に十字架につけられた。一人は右に、もう一人は左にいた。
MAT 27:39 通りかかった人々は頭を振りながら、イエスを冒涜して、
MAT 27:40 言った。「神殿を壊して三日で建てる者よ、自分を救ってみろ。神の子なら、十字架から降りて来い。」
MAT 27:41 同じように、祭司長たちも、律法学者たち、パリサイ人たち、 長老たちと共にイエスをあざけって言った。
MAT 27:42 「他人は救ったが、自分は救えない。イスラエルの王なら、今すぐ十字架から降りてみろ。そうすれば、われわれは彼を信じよう。
MAT 27:43 彼は神に信頼している。神が彼を喜んでおられるなら、今、救い出してもらえばよい。『私は神の子だ』と言っていたのだから。」
MAT 27:44 イエスと共に十字架につけられた強盗たちも、同じようにイエスをののしった。
MAT 27:45 さて、第六時 から第九時 まで、全地が暗くなった。
MAT 27:46 第九時ごろ、イエスは大声で叫んで言われた。「エリ、エリ、リマ サバクタニ。」 これは、「わが神、わが神、なぜ私をお見捨てになったのですか」 という意味である。
MAT 27:47 そこに立っていた人々の何人かは、これを聞いて言った。「この人はエリヤを呼んでいる。」
MAT 27:48 するとすぐ、そのうちの一人が走って行き、海綿を取って酢を含ませ、葦の棒につけて、イエスに飲ませた。
MAT 27:49 ほかの者たちは言った。「待て。エリヤが彼を救いに来るかどうか、見てみよう。」
MAT 27:50 しかし、イエスは再び大声で叫び、霊を明け渡された。
MAT 27:51 見よ、神殿の垂れ幕が上から下まで真っ二つに裂けた。地が揺れ、岩が裂けた。
MAT 27:52 墓が開き、眠りについていた多くの聖徒たちの体が生き返った。
MAT 27:53 彼らはイエスの復活の後、墓から出て聖なる都に入り、多くの人々に現れた。
MAT 27:54 百人隊長と、一緒にイエスを見張っていた者たちは、地震と起こった出来事を見て、非常に恐れ、「本当にこの方は神の子だった」と言った。
MAT 27:55 また、そこには大勢の女たちがいて、遠くから見ていた。彼女たちはガリラヤからイエスについて来て、仕えていたのである。
MAT 27:56 その中には、マグダラのマリア、ヤコブとヨセの母マリア、そしてゼベダイの息子たちの母がいた。
MAT 27:57 夕方になると、アリマタヤ出身のヨセフという金持ちが来た。彼自身もイエスの弟子であった。
MAT 27:58 この人はピラトのところへ行き、イエスの遺体を渡してほしいと願った。そこでピラトは、遺体を渡すよう命じた。
MAT 27:59 ヨセフは遺体を受け取り、きれいな亜麻布で包み、
MAT 27:60 岩を掘って造った自分の新しい墓に納めた。そして墓の入り口に大きな石を転がして置き、立ち去った。
MAT 27:61 マグダラのマリアともう一人のマリアは、そこにいて墓の向かいに座っていた。
MAT 27:62 翌日、すなわち準備の日の次の日、祭司長たちとパリサイ人たちはピラトのもとに集まり、
MAT 27:63 言った。「閣下、あの男は人を惑わす者で、生きていたとき、『私は三日後によみがえる』と言っていたのを思い出しました。
MAT 27:64 ですから、三日目まで墓を厳重に警備するよう命じてください。そうでないと、弟子たちが夜に来て彼を盗み出し、民に『彼は死者の中からよみがえった』と言うかもしれません。そうなれば、後の惑わしは初めよりもひどくなります。」
MAT 27:65 ピラトは彼らに言った。「おまえたちには番兵がいる。行って、できるかぎり厳重に警備せよ。」
MAT 27:66 そこで彼らは行き、石に封印をして番兵を置き、墓を厳重にした。
MAT 28:1 さて、安息日が終わり、週の初めの日の夜明けごろ、マグダラのマリアともう一人のマリアが墓を見に来た。
MAT 28:2 見よ、大きな地震が起こった。主の使いが天から降りて来て、墓の入り口から石を転がし、その上に座ったからである。
MAT 28:3 その姿は稲妻のようで、衣は雪のように白かった。
MAT 28:4 番兵たちは御使いを恐れて震え上がり、死人のようになった。
MAT 28:5 御使いは女たちに言った。「恐れてはならない。あなたがたが十字架につけられたイエスを捜していることは分かっている。
MAT 28:6 イエスはここにはおられない。言われたとおり、よみがえられたからである。来て、主が横たわっておられた場所を見なさい。
MAT 28:7 そして急いで行き、弟子たちに、『イエスは死者の中からよみがえられた。見よ、あなたがたより先にガリラヤへ行かれる。そこでお会いできる』と告げなさい。見よ、私はあなたがたに伝えた。」
MAT 28:8 女たちは恐れと大きな喜びを抱き、急いで墓を離れ、弟子たちに知らせるために走って行った。
MAT 28:9 弟子たちに知らせに行く途中、見よ、イエスが彼女たちに出会い、「喜びなさい」 と言われた。 彼女たちは近寄ってイエスの足を抱き、礼拝した。
MAT 28:10 そのとき、イエスは彼女たちに言われた。「恐れてはならない。行って、私の兄弟たち に、ガリラヤへ行くよう伝えなさい。そこで彼らは私に会う。」
MAT 28:11 女たちが行く途中、見よ、番兵の何人かが町に入り、起こったことをすべて祭司長たちに報告した。
MAT 28:12 祭司長たちは長老たちと集まって相談し、兵士たちに多額の銀貨を与えて、
MAT 28:13 言った。「『夜中に弟子たちが来て、われわれが眠っている間に彼を盗んで行った』と言え。
MAT 28:14 もしこのことが総督の耳に入っても、われわれが説得し、おまえたちが心配しなくてよいようにしよう。」
MAT 28:15 そこで兵士たちは銀貨を受け取り、教えられたとおりにした。この話はユダヤ人の間に広まり、今日まで伝わっている。
MAT 28:16 さて、十一人の弟子たちはガリラヤへ行き、イエスが指定された山に登った。
MAT 28:17 そしてイエスを見ると礼拝した。しかし、疑う者もいた。
MAT 28:18 イエスは近づいて来て、彼らに言われた。「天と地におけるすべての権威が、私に与えられている。
MAT 28:19 行って 、すべての国民を弟子とし、父と子と聖霊の名によって彼らにバプテスマを授けなさい。
MAT 28:20 また、私があなたがたに命じたすべてのことを守るように教えなさい。見よ、私は世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」 アーメン。
MAR 1:1 神の子イエス・キリストの福音の始まり。
MAR 1:2 預言者たちの書に、こう書かれている。 「見よ、 わたしはあなたの前に使者を遣わす。 彼はあなたの道を整える。
MAR 1:3 荒野で叫ぶ者の声がする。 『主の道を整えよ。 その道筋をまっすぐにせよ。』」
MAR 1:4 ヨハネが荒野に現れ、バプテスマを授け、 罪の赦しのための悔い改めのバプテスマを宣べ伝えた。
MAR 1:5 ユダヤ地方全土とエルサレムの人々がみな、ヨハネのもとに出て来た。そして自分たちの罪を告白し、ヨルダン川でヨハネからバプテスマを受けた。
MAR 1:6 ヨハネはらくだの毛でできた衣をまとい、腰に革の帯を締めていた。食べ物はいなごと野生の蜂蜜だった。
MAR 1:7 彼は宣べ伝えて言った。「私より力のある方が、私の後から来られる。私はかがんで、その方の履物のひもを解く資格さえない。
MAR 1:8 私はあなたがたに水で バプテスマを授けたが、その方は聖霊によって、あなたがたにバプテスマを授ける。」
MAR 1:9 そのころ、イエスはガリラヤのナザレから来られ、ヨルダン川でヨハネからバプテスマを受けられた。
MAR 1:10 イエスが水から上がると、すぐに天が裂け、霊が鳩のようにご自分の上に下って来るのをご覧になった。
MAR 1:11 すると天から声がした。「あなたはわたしの愛する子。わたしはあなたを喜びとする。」
MAR 1:12 するとすぐに、霊はイエスを荒野へ追いやった。
MAR 1:13 イエスは四十日間荒野にいて、サタンの誘惑を受けられた。野の獣と共におられ、御使いたちが仕えていた。
MAR 1:14 ヨハネが捕らえられた後、イエスはガリラヤに来て、神の御国の福音を宣べ伝え、
MAR 1:15 こう言われた。「時は満ち、神の御国は近づいた。悔い改めて、福音を信じなさい。」
MAR 1:16 イエスがガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、シモンとその兄弟アンデレが湖に網を投げているのをご覧になった。彼らは漁師だった。
MAR 1:17 イエスは彼らに言われた。「私について来なさい。あなたがたを、人をとる漁師にしよう。」
MAR 1:18 彼らはすぐに網を置いて、イエスに従った。
MAR 1:19 そこから少し進んで行くと、ゼベダイの子ヤコブと、その兄弟ヨハネをご覧になった。彼らも舟の中で網を繕っていた。
MAR 1:20 イエスはすぐに彼らを呼ばれた。彼らは父ゼベダイを雇い人たちと共に舟に残し、イエスについて行った。
MAR 1:21 一行はカペナウムに入った。安息日になると、イエスはすぐに会堂に入って教えられた。
MAR 1:22 人々はその教えに驚いた。イエスが律法学者たちのようにではなく、権威ある者として教えられたからである。
MAR 1:23 ちょうどその時、会堂に汚れた霊につかれた男がいて、叫んだ。
MAR 1:24 「ああ、ナザレのイエスよ、私たちと何の関係があるのですか。私たちを滅ぼしに来られたのですか。私はあなたがどなたか知っています。神の聖者です。」
MAR 1:25 イエスは彼を叱りつけ、「黙れ。この人から出て行け！」 と言われた。
MAR 1:26 汚れた霊は男をけいれんさせ、大声で叫んでから、彼の中から出て行った。
MAR 1:27 人々はみな驚き、互いに問い合った。「これは何だ。権威を伴う新しい教えではないか。この方が命じると、汚れた霊たちさえ従う。」
MAR 1:28 イエスの評判はすぐに、ガリラヤ地方とその周辺一帯に広まった。
MAR 1:29 一行は会堂を出ると、すぐにヤコブとヨハネを伴い、シモンとアンデレの家に入った。
MAR 1:30 シモンのしゅうとめが熱を出して寝込んでいたので、人々はすぐに彼女のことをイエスに話した。
MAR 1:31 イエスはそばに行き、彼女の手を取って起こされた。すると熱はすぐに引き、 彼女は一同に仕えた。
MAR 1:32 夕方になり、日が沈むと、人々は病人や悪霊につかれた者をみな、イエスのもとに連れて来た。
MAR 1:33 町中の人々が戸口に集まった。
MAR 1:34 イエスはさまざまな病気を患う多くの人を癒し、多くの悪霊を追い出された。悪霊たちがイエスを知っていたので、彼らがものを言うことをお許しにならなかった。
MAR 1:35 朝早く、まだ暗いうちに、イエスは起きて外へ出て行き、人里離れた所で祈っておられた。
MAR 1:36 シモンとその仲間たちはイエスを捜しに行った。
MAR 1:37 そして見つけると、「みんながあなたを捜しています」と言った。
MAR 1:38 イエスは彼らに言われた。「ほかの近くの町々へ行こう。そこでも宣べ伝えるためだ。そのために私は出て来た。」
MAR 1:39 こうしてイエスはガリラヤ全土を巡り、諸会堂で宣べ伝え、悪霊を追い出された。
MAR 1:40 重い皮膚病を患う人がイエスのもとに来て、ひざまずき、懇願して言った。「お望みになれば、私を清くすることがおできになります。」
MAR 1:41 イエスは深くあわれみ、手を伸ばして彼に触れ、「そうしよう。清くなりなさい。」 と言われた。
MAR 1:42 そう言われると、重い皮膚病はすぐに彼から消え、彼は清くなった。
MAR 1:43 イエスは彼を厳しく戒め、すぐに立ち去らせて、
MAR 1:44 こう言われた。「だれにも何も話さないように気をつけなさい。ただ行って、自分の体を祭司に見せ、清めのためにモーセが命じた物をささげ、彼らへのあかしとしなさい。」
MAR 1:45 しかし彼は出て行くと、そのことを盛んに言い広め始めた。そのためイエスは、もはや公然と町に入れず、町の外の人里離れた所におられた。それでも人々は、あらゆる所からイエスのもとにやって来た。
MAR 2:1 数日後、イエスが再びカペナウムに入られると、家におられるということが知れ渡った。
MAR 2:2 すぐに大勢の人が集まり、戸口の辺りにさえ場所がないほどになった。イエスは彼らに御言葉を語られた。
MAR 2:3 そこへ四人の男が、体の麻痺した人を運んで来た。
MAR 2:4 しかし、群衆のためにイエスのそばへ近づけなかったので、イエスのおられる所の屋根をはがして穴を開け、体の麻痺した人が横たわっている寝床をつり下ろした。
MAR 2:5 イエスは彼らの信仰を見て、体の麻痺した人に言われた。「子よ、あなたの罪は赦されている。」
MAR 2:6 ところが、そこに何人かの律法学者が座っていて、心の中で考えていた。
MAR 2:7 「なぜこの男は、こんな冒涜の言葉を口にするのか。神おひとりのほかに、だれが罪を赦せるだろうか。」
MAR 2:8 イエスは、彼らが心の中でそのように考えていることを、ご自分の霊ですぐに見抜き、言われた。「なぜ心の中でそのようなことを考えているのか。
MAR 2:9 体の麻痺した人に、『あなたの罪は赦されている』と言うのと、『起きて、寝床を取り上げて歩きなさい』と言うのと、どちらが易しいか。
MAR 2:10 しかし、人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを、あなたがたが知るために――」 そして、体の麻痺した人に言われた。
MAR 2:11 「あなたに言う。起きて寝床を取り上げ、自分の家に帰りなさい。」
MAR 2:12 するとその人は立ち上がり、すぐに寝床を取り上げ、皆の前を通って出て行った。人々はみな驚き、「このようなことは、今まで見たことがない」と言って、神をあがめた。
MAR 2:13 イエスは再び湖のほとりへ出て行かれた。群衆がみなイエスのもとに来たので、彼らを教えられた。
MAR 2:14 通りがかりに、アルパヨの子レビが収税所に座っているのをご覧になり、「私について来なさい」 と言われた。レビは立ち上がり、イエスに従った。
MAR 2:15 イエスがレビの家で食卓に着いておられると、大勢の徴税人や罪人も、イエスや弟子たちと共に食卓に着いた。このような人々が大勢いて、イエスに従っていたからである。
MAR 2:16 律法学者たちとパリサイ人たちは、イエスが罪人や徴税人と一緒に食事をしているのを見て、弟子たちに言った。「なぜ彼は徴税人や罪人と一緒に食べたり飲んだりするのか。」
MAR 2:17 イエスはこれを聞いて、彼らに言われた。「健康な人に医者は必要ない。必要なのは病人である。私が来たのは、義人を招くためではなく、罪人を悔い改めに招くためである。」
MAR 2:18 ヨハネの弟子たちとパリサイ人たちは断食をしていた。人々がイエスのもとに来て尋ねた。「ヨハネの弟子たちとパリサイ人の弟子たちは断食するのに、なぜあなたの弟子たちは断食しないのですか。」
MAR 2:19 イエスは彼らに言われた。「花婿が一緒にいる間、花婿の友人たちは断食できるだろうか。花婿が一緒にいる限り、断食することはできない。
MAR 2:20 しかし、花婿が彼らから取り去られる日が来る。その日には、彼らも断食する。
MAR 2:21 だれも、まだ縮んでいない布を古い衣服に縫いつけたりはしない。そんなことをすれば、新しい継ぎ切れが古い衣服を引き裂き、破れがもっとひどくなる。
MAR 2:22 また、新しいぶどう酒を古い革袋に入れる人はいない。そんなことをすれば、ぶどう酒は革袋を破って流れ出し、革袋も失われる。新しいぶどう酒は新しい革袋に入れる。」
MAR 2:23 ある安息日に、イエスは麦畑の中を通っておられた。弟子たちは歩きながら、麦の穂を摘み始めた。
MAR 2:24 パリサイ人たちはイエスに言った。「見よ、なぜ彼らは安息日にしてはならないことをしているのですか。」
MAR 2:25 イエスは彼らに言われた。「ダビデが、自分も供の者たちも食べ物がなくて空腹だったとき、何をしたか、あなたがたは一度も読んだことがないのか。
MAR 2:26 アビヤタルが大祭司だった時代に、ダビデは神の家に入り、祭司のほかは食べてはならない供えのパンを食べ、供の者たちにも与えたではないか。」
MAR 2:27 また彼らに言われた。「安息日は人のために設けられたのであって、人が安息日のために造られたのではない。
MAR 2:28 だから、人の子は安息日の主でもある。」
MAR 3:1 イエスは再び会堂に入られた。そこに片手の萎えた人がいた。
MAR 3:2 人々はイエスを訴える口実を得ようとして、安息日にその人を癒すかどうか、じっと見ていた。
MAR 3:3 イエスは片手の萎えた人に、「立って、真ん中に出なさい」 と言われた。
MAR 3:4 それから人々に言われた。「安息日に許されているのは、善を行うことか、悪を行うことか。いのちを救うことか、殺すことか。」 しかし、彼らは黙っていた。
MAR 3:5 イエスは怒りをもって彼らを見回し、そのかたくなな心を悲しみながら、男に言われた。「手を伸ばしなさい。」 彼が手を伸ばすと、その手はもう一方の手と同じように元どおりになった。
MAR 3:6 パリサイ人たちは外へ出ると、すぐにヘロデ党の者たちと、どうすればイエスを滅ぼせるか相談し始めた。
MAR 3:7 イエスは弟子たちと共に湖のほとりへ退かれた。ガリラヤから来た大勢の群衆が従った。また、ユダヤ、
MAR 3:8 エルサレム、イドマヤ、ヨルダンの向こう側、ツロやシドンの周辺からも、大勢の群衆が来た。イエスが行っておられる偉大なわざを聞き、そのもとにやって来たのである。
MAR 3:9 イエスは群衆に押しつぶされないよう、ご自分のために小舟を用意しておくよう弟子たちに言われた。
MAR 3:10 イエスが多くの人を癒されたので、病気に苦しむ者たちが皆、イエスに触れようとして押し寄せて来たからである。
MAR 3:11 汚れた霊たちはイエスを見るたびに、その前にひれ伏し、「あなたは神の子です」と叫んだ。
MAR 3:12 イエスは、ご自分のことを知らせないよう彼らを厳しく戒められた。
MAR 3:13 イエスは山に登り、ご自分が望む者たちを呼び寄せられた。彼らはイエスのもとに来た。
MAR 3:14 イエスは十二人を任命された。それは、彼らをご自分のそばに置き、また宣べ伝えるために遣わし、
MAR 3:15 病気を癒し、悪霊を追い出す権威を持たせるためであった。
MAR 3:16 こうして十二人を任命された。シモンにはペテロという名をつけられた。
MAR 3:17 ゼベダイの子ヤコブと、ヤコブの兄弟ヨハネには、ボアネルゲ、すなわち「雷の子ら」という名をつけられた。
MAR 3:18 そしてアンデレ、フィリポ、バルトロマイ、マタイ、トマス、アルパヨの子ヤコブ、タダイ、熱心党員シモン、
MAR 3:19 それに、後にイエスを裏切ったイスカリオテのユダである。 それからイエスは家に入られた。
MAR 3:20 群衆が再び集まって来たので、イエスと弟子たちは食事をすることさえできなかった。
MAR 3:21 イエスの身内の者たちはこのことを聞くと、イエスを取り押さえようと出かけた。人々が「彼は正気を失っている」と言っていたからである。
MAR 3:22 エルサレムから下って来た律法学者たちは、「彼はベルゼブルに取りつかれている」「悪霊どもの支配者によって、悪霊を追い出しているのだ」と言った。
MAR 3:23 イエスは彼らを呼び寄せ、たとえで言われた。「どうしてサタンがサタンを追い出せるだろうか。
MAR 3:24 もし王国が内部で分裂すれば、その王国は立ちゆかない。
MAR 3:25 もし家が内部で分裂すれば、その家は立ちゆかない。
MAR 3:26 もしサタンが自分自身に逆らって立ち上がり、分裂すれば、立ちゆくことができず、滅びてしまう。
MAR 3:27 まず強い者を縛らなければ、だれもその家に入って家財を奪い取ることはできない。縛って初めて、その家を略奪できる。
MAR 3:28 まことに、あなたがたに言う。人の子らのどのような罪も、どのような冒涜の言葉も、すべて赦される。
MAR 3:29 しかし、聖霊を冒涜する者は永遠に赦されず、永遠の刑罰を受ける。」
MAR 3:30 これは、彼らが「イエスは汚れた霊に取りつかれている」と言っていたからである。
MAR 3:31 その時、イエスの母と兄弟たちが来た。そして外に立ち、人を遣わしてイエスを呼ばせた。
MAR 3:32 群衆がイエスの周りに座っていた。人々がイエスに言った。「見よ、あなたのお母様と兄弟たち、それに姉妹たち が外であなたを捜しています。」
MAR 3:33 イエスは彼らに答えられた。「私の母、私の兄弟とはだれか。」
MAR 3:34 そして、ご自分を囲んで座っている人々を見回して言われた。「見よ、私の母、私の兄弟たちだ。
MAR 3:35 神の御心を行う人はだれでも、私の兄弟、姉妹、また母である。」
MAR 4:1 イエスは再び湖のほとりで教え始められた。非常に大勢の群衆が集まって来たので、イエスは湖に浮かべた舟に乗り、腰を下ろされた。群衆は皆、湖のほとりの陸地にいた。
MAR 4:2 イエスはたとえを用いて多くのことを教え、その教えの中でこう言われた。
MAR 4:3 「よく聞きなさい。見よ、種をまく人が種をまきに出かけた。
MAR 4:4 種をまいていると、ある種は道端に落ち、鳥たち が来て食べ尽くした。
MAR 4:5 また、ある種は土の少ない岩地に落ちた。土が深くなかったので、すぐに芽を出した。
MAR 4:6 しかし日が昇ると焼かれ、根がなかったので枯れてしまった。
MAR 4:7 また、ある種は茨の中に落ちた。茨が伸びてそれをふさぎ、実を結ばなかった。
MAR 4:8 また、ある種は良い地に落ち、芽生え、成長して実を結んだ。三十倍、六十倍、百倍もの実を結んだ。」
MAR 4:9 そして言われた。「聞く耳のある者は聞きなさい。」
MAR 4:10 イエスが一人になられると、そばにいた人々が十二人と共に、たとえについて尋ねた。
MAR 4:11 イエスは彼らに言われた。「あなたがたには神の御国の奥義が与えられている。しかし、外の人々には、すべてがたとえで語られる。
MAR 4:12 それは、『彼らは見ても見分けず、聞いても悟らない。そうでなければ、立ち返って罪を赦されるかもしれない。』」
MAR 4:13 また彼らに言われた。「このたとえが分からないのか。それなら、どうしてほかのすべてのたとえを理解できるだろうか。
MAR 4:14 種をまく人は、御言葉をまく。
MAR 4:15 道端にまかれたものとは、御言葉を聞く人々のことである。彼らが聞くと、すぐにサタンが来て、その人たちの内にまかれた御言葉を奪い去る。
MAR 4:16 同じように、岩地にまかれたものとは、御言葉を聞くと、すぐに喜んで受け入れる人々のことである。
MAR 4:17 しかし自分の内に根がなく、長続きしない。御言葉のために苦難や迫害が起こると、すぐにつまずいてしまう。
MAR 4:18 また、茨の中にまかれたものとは、御言葉を聞く人々のことである。
MAR 4:19 しかし、この世の思い煩いや富の惑わし、そのほかの欲望が入り込んで御言葉をふさぐため、実を結ばなくなる。
MAR 4:20 良い地にまかれたものとは、御言葉を聞いて受け入れ、実を結ぶ人々のことである。三十倍、六十倍、百倍もの実を結ぶ。」
MAR 4:21 また彼らに言われた。「明かりを持って来るのは、升 の下や寝床の下に置くためだろうか。燭台の上に置くためではないか。
MAR 4:22 隠されているものは、現されるためにあり、秘密にされているものは、明るみに出されるためにある。
MAR 4:23 聞く耳のある者は聞きなさい。」
MAR 4:24 また彼らに言われた。「何を聞くか、よく注意しなさい。あなたがたが量るその尺度で、あなたがたも量られ、聞く者にはさらに加えて与えられる。
MAR 4:25 持っている者はさらに与えられ、持っていない者は、持っているものまで取り上げられるからである。」
MAR 4:26 また言われた。「神の御国は、人が地に種をまくようなものである。
MAR 4:27 夜も昼も、眠り起きしているうちに、種は芽を出して成長する。しかし、どのようにして育つのか、その人は知らない。
MAR 4:28 地はひとりでに実を結ぶ。初めに苗、次に穂、そして穂の中に実った穀粒ができる。
MAR 4:29 実が熟すと、すぐに鎌を入れる。収穫の時が来たからである。」
MAR 4:30 また言われた。「神の御国を何にたとえようか。どのようなたとえで表そうか。
MAR 4:31 それは一粒のからし種のようなものである。地にまかれるときには、地上のどの種よりも小さい。
MAR 4:32 しかし、まかれると成長して、どの野菜よりも大きくなり、大きな枝を伸ばす。空の鳥がその陰に巣を作れるほどになる。」
MAR 4:33 イエスは、人々が受け止められる程度に応じて、このような多くのたとえで御言葉を語られた。
MAR 4:34 たとえを用いずに語ることはなかった。しかし、ご自分の弟子たちには、ひそかにすべてを説明された。
MAR 4:35 その日の夕方、イエスは弟子たちに、「向こう岸へ渡ろう」 と言われた。
MAR 4:36 弟子たちは群衆を後にして、舟に乗っておられたイエスをそのままお連れした。ほかの小舟も一緒だった。
MAR 4:37 すると激しい突風が起こり、波が舟の中に打ち込んできて、舟は水でいっぱいになった。
MAR 4:38 しかしイエスは船尾で枕をして眠っておられた。弟子たちはイエスを起こして言った。「先生、私たちが死にそうなのに、何とも思われないのですか。」
MAR 4:39 イエスは起き上がると風を叱りつけ、湖に、「静まれ。黙れ！」 と言われた。すると風はやみ、すっかり凪になった。
MAR 4:40 そして弟子たちに言われた。「なぜそんなに怖がるのか。どうして信仰がないのか。」
MAR 4:41 彼らは非常に恐れ、互いに言った。「この方は、いったいどういう方なのだろう。風も湖も従うとは。」
MAR 5:1 一行は湖の向こう岸、ガダラ人の地方に着いた。
MAR 5:2 イエスが舟から降りられると、すぐに汚れた霊につかれた男が墓場から出て来て、イエスに出会った。
MAR 5:3 この男は墓場を住みかとしていた。もはや鎖を使っても、だれも彼を縛っておくことができなかった。
MAR 5:4 彼は何度も足かせと鎖で縛られたが、鎖を引きちぎり、足かせも砕いてしまった。だれにも彼を押さえる力がなかった。
MAR 5:5 彼は夜も昼も絶えず墓場や山の中で叫び、石で自分の体を傷つけていた。
MAR 5:6 彼は遠くからイエスを見ると、走って来て、その前にひれ伏した。
MAR 5:7 そして大声で叫んだ。「いと高き神の子イエスよ、私と何の関係があるのですか。神にかけてお願いします。私を苦しめないでください。」
MAR 5:8 イエスが彼に、「汚れた霊よ、この人から出て行け！」 と言われたからである。
MAR 5:9 イエスは彼に、「あなたの名は何か」 と尋ねられた。 彼は答えた。「私の名はレギオンです。私たちは大勢だからです。」
MAR 5:10 そして、自分たちをこの地方から追い出さないでほしいと、イエスにしきりに願った。
MAR 5:11 ところで、山腹では豚の大群が飼われていた。
MAR 5:12 悪霊たちはみなイエスに願って言った。「あの豚の中に送って、入らせてください。」
MAR 5:13 イエスはすぐに彼らにお許しになった。汚れた霊たちは男から出て豚の中に入った。すると、およそ二千匹の豚の群れが崖を駆け下りて湖に飛び込み、溺れ死んだ。
MAR 5:14 豚を飼っていた者たちは逃げ、町や田舎でこのことを知らせた。 人々は、何が起こったのか見に来た。
MAR 5:15 彼らがイエスのもとに来ると、悪霊につかれていた人、すなわちレギオンに取りつかれていた人が、服を着て正気になり、座っているのを見て恐れた。
MAR 5:16 一部始終を見ていた人々は、悪霊につかれていた人に起こったことや、豚のことを彼らに話した。
MAR 5:17 そこで人々は、自分たちの地域から立ち去ってくださるよう、イエスに願い始めた。
MAR 5:18 イエスが舟に乗ろうとされると、悪霊につかれていた人が、お供をさせてほしいと願った。
MAR 5:19 しかしイエスはお許しにならず、彼に言われた。「自分の家に帰り、家族や仲間に、主があなたのためにどれほど大きなことをしてくださったか、どれほどあわれんでくださったかを知らせなさい。」
MAR 5:20 そこで彼は立ち去り、イエスが自分のためにどれほど大きなことをしてくださったかを、デカポリスで宣べ伝え始めた。人々はみな驚いた。
MAR 5:21 イエスが舟で再び向こう岸へ渡られると、大勢の群衆がそのもとに集まった。イエスは湖のほとりにおられた。
MAR 5:22 すると、会堂司の一人で、ヤイロという人が来た。イエスを見ると、その足元にひれ伏し、
MAR 5:23 しきりに願って言った。「私の幼い娘が死にかけています。どうか来て、娘の上に手を置いてください。そうすれば娘は癒され、生きるでしょう。」
MAR 5:24 イエスは彼と共に行かれた。大勢の群衆がイエスに従い、その周りに押し寄せた。
MAR 5:25 そこに、十二年間も出血が続いている女がいた。
MAR 5:26 彼女は多くの医者からひどい目に遭わされ、持っているものをすべて使い果たしたが、少しも良くならず、かえって悪くなっていた。
MAR 5:27 彼女はイエスのことを聞き、群衆の中で後ろから近づいて、その衣に触れた。
MAR 5:28 「あの方の衣に触れるだけで、私は癒される」と思っていたからである。
MAR 5:29 するとすぐに出血が止まり、病が癒されたことを体で感じた。
MAR 5:30 イエスはすぐに、ご自分から力が出て行ったことに気づき、群衆の中で振り向いて、「私の衣に触れたのはだれか」 と尋ねられた。
MAR 5:31 弟子たちは言った。「群衆があなたに押し迫っているのをご覧になっていながら、『私に触れたのはだれか』と言われるのですか。」
MAR 5:32 しかしイエスは、ご自分に触れた者を見つけようと見回された。
MAR 5:33 女は自分に起こったことを知り、恐れおののきながら進み出て、イエスの前にひれ伏し、すべてをありのままに話した。
MAR 5:34 イエスは彼女に言われた。「娘よ、あなたの信仰があなたを癒した。安心して行きなさい。その病から解放され、健やかに過ごしなさい。」
MAR 5:35 イエスがまだ話しておられるうちに、会堂司の家から人々が来て言った。「お嬢さんは亡くなりました。これ以上、先生を煩わせることはありません。」
MAR 5:36 しかしイエスは、その言葉を聞くとすぐに、会堂司に言われた。「恐れてはならない。ただ信じなさい。」
MAR 5:37 そして、ペテロ、ヤコブ、ヤコブの兄弟ヨハネのほかは、だれもついて来ることをお許しにならなかった。
MAR 5:38 一行が会堂司の家に着くと、イエスは人々が騒ぎ、泣き叫び、激しく嘆いているのをご覧になった。
MAR 5:39 中に入ると、人々に言われた。「なぜ騒いで泣いているのか。この子は死んだのではなく、眠っているのだ。」
MAR 5:40 人々はイエスをあざ笑った。しかしイエスは彼らを皆外に出すと、子どもの父と母、それにご自分と共にいた者たちを連れ、子どものいる所に入られた。
MAR 5:41 そして子どもの手を取り、「タリタ、クミ！」 と言われた。これは訳すと、「少女よ、あなたに言う。起きなさい！」 という意味である。
MAR 5:42 少女はすぐに起き上がって歩き始めた。彼女は十二歳だった。人々は非常に驚いた。
MAR 5:43 イエスは、このことをだれにも知らせないよう彼らに厳しく命じ、少女に食べ物を与えるよう言われた。
MAR 6:1 イエスはそこを去り、ご自分の郷里に来られた。弟子たちも従った。
MAR 6:2 安息日になると、イエスは会堂で教え始められた。多くの人々はそれを聞いて驚き、言った。「この人は、どこからこのようなことを得たのだろう。この人に与えられた知恵は何だろう。その手によって、このような力あるわざが行われるとは。
MAR 6:3 この人は大工ではないか。マリアの子で、ヤコブ、ヨセ、ユダ、シモンの兄ではないか。その姉妹たちも、ここでわれわれと一緒にいるではないか。」こうして彼らはイエスにつまずいた。
MAR 6:4 イエスは彼らに言われた。「預言者が敬われないのは、自分の郷里、親族、家の中だけである。」
MAR 6:5 イエスはそこでは、わずかな病人に手を置いて癒す以外、力あるわざを一つも行うことができなかった。
MAR 6:6 そして、彼らの不信仰に驚かれた。 イエスは村々を巡って教えられた。
MAR 6:7 また、十二人を呼び寄せ、二人ずつ遣わし始め、汚れた霊を制する権威をお与えになった。
MAR 6:8 そして旅のためには、杖一本のほか何も持たず、パンも袋も帯の中の金も持たないよう命じられた。
MAR 6:9 ただ履物は履いてもよいが、二枚の上着を着てはならないと言われた。
MAR 6:10 また彼らに言われた。「どこであれ家に入ったなら、その土地を去るまで、そこにとどまりなさい。
MAR 6:11 あなたがたを受け入れず、あなたがたの言葉を聞かない者がいるなら、そこを去るとき、彼らへのあかしとして足の裏のちりを払い落としなさい。まことに、あなたがたに言う。裁きの日には、その町よりもソドムとゴモラのほうが耐えやすい。」
MAR 6:12 十二人は出て行き、人々に悔い改めるよう宣べ伝えた。
MAR 6:13 また、多くの悪霊を追い出し、多くの病人に油を塗って癒した。
MAR 6:14 イエスの名が知れ渡ったので、ヘロデ王もこのことを聞いた。そして言った。「バプテスマのヨハネが死者の中からよみがえったのだ。だから、あのような力が彼のうちに働いているのだ。」
MAR 6:15 しかし、ほかの者たちは、「彼はエリヤだ」と言い、またほかの者たちは、「昔の預言者たちのような預言者だ」と言っていた。
MAR 6:16 しかしヘロデはこれを聞いて言った。「私が首をはねたヨハネだ。彼が死者の中からよみがえったのだ。」
MAR 6:17 実はヘロデ自身が人を遣わしてヨハネを捕らえ、牢につないでいた。自分の兄弟フィリポの妻ヘロディアを妻にしていたためである。
MAR 6:18 ヨハネがヘロデに、「兄弟の妻を自分のものにすることは、律法で許されていません」と言っていたからである。
MAR 6:19 そこでヘロディアはヨハネを恨み、殺したいと思っていたが、できなかった。
MAR 6:20 ヘロデがヨハネを恐れていたからである。ヨハネが正しく聖なる人であることを知って、彼を守っていた。ヨハネの話を聞くと、ヘロデは多くのことを行い、また喜んで耳を傾けていた。
MAR 6:21 ところが、好都合な日が来た。ヘロデが自分の誕生日に、重臣、高官、ガリラヤの有力者たちのために宴会を開いたのである。
MAR 6:22 ヘロディア自身の娘が入って来て踊ると、ヘロデと同席していた客たちを喜ばせた。王は少女に言った。「欲しいものは何でも求めなさい。おまえに与えよう。」
MAR 6:23 さらに彼女に誓って言った。「おまえが求めるものは、私の国の半分まででも与えよう。」
MAR 6:24 彼女は出て行き、母親に尋ねた。「何を求めましょうか。」 母親は言った。「バプテスマのヨハネの首を。」
MAR 6:25 少女はすぐに急いで王のところへ戻り、願い求めた。「今すぐ、バプテスマのヨハネの首を盆に載せて、私にいただきたいのです。」
MAR 6:26 王は非常に心を痛めたが、誓ったことと客たちの手前、彼女の願いを退けようとはしなかった。
MAR 6:27 王はすぐに衛兵を遣わし、ヨハネの首を持って来るよう命じた。衛兵は牢へ行き、ヨハネの首をはねた。
MAR 6:28 そして、その首を盆に載せて持って来て少女に渡し、少女はそれを母親に渡した。
MAR 6:29 ヨハネの弟子たちはこのことを聞くと来て、その遺体を引き取り、墓に納めた。
MAR 6:30 使徒たちはイエスのもとに集まり、自分たちが行ったこと、教えたことをすべて報告した。
MAR 6:31 イエスは彼らに言われた。「さあ、あなたがただけで人里離れた所へ行き、しばらく休みなさい。」 出入りする人が多く、食事をする暇さえなかったからである。
MAR 6:32 そこで彼らは舟に乗り、自分たちだけで人里離れた所へ向かった。
MAR 6:33 ところが、人々は 彼らが出て行くのを見て、イエスだと気づいた。多くの人がすべての町からそこへ徒歩で駆けつけ、彼らより先に着いて、イエスのもとに集まった。
MAR 6:34 イエスは舟から上がり、大勢の群衆をご覧になった。そして、彼らが羊飼いのいない羊のようであったので、深くあわれみ、多くのことを教え始められた。
MAR 6:35 時も遅くなったので、弟子たちはイエスのもとに来て言った。「ここは人里離れた所で、もう時も遅くなりました。
MAR 6:36 人々を解散させてください。そうすれば、周りの農村や村々へ行き、自分たちでパンを買うことができます。食べる物が何もないのです。」
MAR 6:37 しかしイエスは彼らに答えられた。「あなたがたが、あの人たちに食べ物を与えなさい。」 弟子たちは尋ねた。「私たちが行って、二百デナリ 分のパンを買い、彼らに食べさせるのですか。」
MAR 6:38 イエスは彼らに言われた。「パンはいくつあるか。行って確かめなさい。」 彼らは確かめて言った。「五つです。それに魚が二匹あります。」
MAR 6:39 イエスは、皆を組に分けて青草の上に座らせるよう、弟子たちに命じられた。
MAR 6:40 人々は百人ずつ、五十人ずつまとまって座った。
MAR 6:41 イエスは五つのパンと二匹の魚を取り、天を見上げて祝福し、パンを裂き、人々に配るよう弟子たちに渡された。また、二匹の魚も皆に分けられた。
MAR 6:42 人々はみな食べて満腹した。
MAR 6:43 弟子たちがパン切れと魚の残りを集めると、十二のかごいっぱいになった。
MAR 6:44 パンを食べた男たちは、 五千人であった。
MAR 6:45 それからすぐ、イエスは弟子たちを舟に乗せ、ご自分が群衆を解散させている間に、先に向こう岸のベツサイダへ行かせられた。
MAR 6:46 人々に別れを告げた後、祈るために山へ登られた。
MAR 6:47 夕方になったとき、舟は湖の真ん中にあり、イエスは一人、陸におられた。
MAR 6:48 風が逆風だったため、弟子たちが漕ぎ悩んでいるのをご覧になると、夜の第四見張り時ごろ、湖の上を歩いて彼らのところへ来られた。 そして、そのそばを通り過ぎようとされた。
MAR 6:49 しかし弟子たちは、イエスが湖の上を歩いておられるのを見て幽霊だと思い、叫び声を上げた。
MAR 6:50 皆がイエスを見て、取り乱したからである。しかしイエスはすぐ彼らに語りかけて言われた。「元気を出しなさい。私だ。 恐れてはならない。」
MAR 6:51 イエスが舟に乗り込まれると、風はやんだ。弟子たちは心底驚いた。
MAR 6:52 彼らはパンの出来事を理解しておらず、心が頑なになっていたからである。
MAR 6:53 彼らは湖を渡り、ゲネサレの地に着いて舟をつないだ。
MAR 6:54 舟から上がると、人々はすぐにイエスだと気づいた。
MAR 6:55 そして、その地方一帯を駆け巡り、イエスがおられると聞いた所へ、病人たちを寝床に載せて運び始めた。
MAR 6:56 イエスが村でも町でも農村でも、どこへ入られても、人々は病人を広場に寝かせ、せめて衣の裾 にでも触れさせてほしいと願った。そして、触れた者はみな癒された。
MAR 7:1 さて、パリサイ人たちと、エルサレムから来た律法学者たちの何人かが、イエスのもとに集まった。
MAR 7:2 彼らは、弟子たちのうちの何人かが汚れた手、すなわち洗っていない手でパンを食べているのを見て、とがめた。
MAR 7:3 （パリサイ人をはじめユダヤ人はみな、長老たちの言い伝えを守り、手と腕を念入りに洗わなければ食事をしない。
MAR 7:4 また、市場から帰ったときは、身を洗わなければ食事をしない。このほかにも受け継いで守っていることが多くあり、杯、水差し、青銅の器、寝台を洗うこともそうである。）
MAR 7:5 そこで、パリサイ人たちと律法学者たちはイエスに尋ねた。「なぜ、あなたの弟子たちは長老たちの言い伝えに従わず、洗っていない手でパンを食べるのですか。」
MAR 7:6 イエスは彼らに答えられた。「イザヤは、あなたがた偽善者について、まさにそのとおり預言した。こう書かれている。 『この民は唇で私を敬うが、 その心は私から遠く離れている。
MAR 7:7 彼らは人間の戒めを教えとして教え、 むなしく私を礼拝している。』」
MAR 7:8 「あなたがたは神の戒めを捨て、人間の言い伝えを固く守っている。水差しや杯を洗い、そのほかにも同じようなことを数多く行っている。」
MAR 7:9 また彼らに言われた。「あなたがたは自分たちの言い伝えを守るために、実に巧みに神の戒めを退けている。
MAR 7:10 モーセは、『父と母を敬いなさい』 また、『父や母を悪く言う者は、必ず死に定められる』と言った。
MAR 7:11 ところが、あなたがたは言う。『もし人が父や母に、「私から受けるはずのものはコルバンです」と言うなら』」 すなわち「神にささげたものです」と言うなら、
MAR 7:12 「その人が父や母のために何かすることを、もはや許さない。
MAR 7:13 こうして、あなたがたは自分たちが伝えてきた言い伝えによって、神の御言葉を無効にしている。このようなことを数多く行っている。」
MAR 7:14 イエスは再び群衆をみな呼び寄せ、言われた。「あなたがたはみな、私の言うことを聞いて悟りなさい。
MAR 7:15 人の外から入って来るもので、その人を汚すことのできるものは何もない。人から出て来るものこそ、人を汚すのである。
MAR 7:16 聞く耳のある者は聞きなさい。」
MAR 7:17 イエスが群衆を離れて家に入られると、弟子たちはこのたとえについて尋ねた。
MAR 7:18 イエスは彼らに言われた。「あなたがたも、まだ悟らないのか。外から人の中に入るものは何であれ、その人を汚すことができないと分からないのか。
MAR 7:19 それは心に入るのではなく、腹に入り、やがて便所へ出される。こうして、すべての食物は清いものとなる。」
MAR 7:20 また言われた。「人から出て来るもの、それが人を汚す。
MAR 7:21 内側から、すなわち人の心から、悪い思い、姦淫、淫行、殺人、盗み、
MAR 7:22 貪欲、悪意、欺き、好色、ねたみ、冒涜、高慢、愚かさが出て来る。
MAR 7:23 これらの悪はみな内側から出て来て、人を汚すのである。」
MAR 7:24 イエスはそこを立ち、ティルスとシドンの地方へ行かれた。そして、ある家に入り、だれにも知られたくないと思っておられたが、隠れていることはできなかった。
MAR 7:25 汚れた霊につかれた幼い娘を持つ女が、イエスのことを聞き、すぐに来てその足元にひれ伏したからである。
MAR 7:26 この女はギリシャ人で、シリア・フェニキアの生まれであった。彼女は、娘から悪霊を追い出してくださるようイエスに願った。
MAR 7:27 しかしイエスは彼女に言われた。「まず子どもたちを十分に食べさせなければならない。子どもたちのパンを取って、小犬に投げてやるのはよくない。」
MAR 7:28 彼女は答えた。「主よ、そのとおりです。それでも、食卓の下の小犬も、子どもたちのパンくずを食べます。」
MAR 7:29 イエスは彼女に言われた。「その言葉のゆえに、帰りなさい。悪霊はあなたの娘から出て行った。」
MAR 7:30 女が家に帰ると、子どもは寝床に横たわっており、悪霊は出て行っていた。
MAR 7:31 イエスは再びティルスとシドンの地方を去り、デカポリス地方を通って、ガリラヤ湖へ来られた。
MAR 7:32 人々は、耳が聞こえず、話すことにも障害のある人をイエスのもとに連れて来て、その人に手を置いてくださるよう願った。
MAR 7:33 イエスはその人だけを群衆から離れた所に連れ出し、ご自分の指を彼の両耳に入れ、唾をつけてその舌に触れられた。
MAR 7:34 そして天を見上げ、深く息をついて、「エパタ」、すなわち、「開け」 と言われた。
MAR 7:35 するとすぐに彼の耳は開き、舌のもつれも解けて、はっきり話せるようになった。
MAR 7:36 イエスは、このことをだれにも話さないよう人々に命じられた。しかし、命じれば命じるほど、彼らはますます広く言い広めた。
MAR 7:37 人々はこの上なく驚いて言った。「この方がなさったことは、何もかもすばらしい。耳の聞こえない人を聞こえるようにし、口の利けない人を話せるようにされる。」
MAR 8:1 そのころ、非常に大勢の群衆が集まっていたが、食べる物が何もなかった。イエスは弟子たちを呼び寄せて言われた。
MAR 8:2 「群衆をあわれに思う。もう三日も私と一緒にいるのに、食べる物がない。
MAR 8:3 空腹のまま家に帰らせれば、途中で力尽きてしまうだろう。遠くから来ている人もいるからである。」
MAR 8:4 弟子たちは答えた。「この人里離れた所で、どこからパンを手に入れて、この人たちを満腹させられるでしょうか。」
MAR 8:5 イエスは彼らに尋ねられた。「パンはいくつあるか。」 彼らは言った。「七つです。」
MAR 8:6 そこでイエスは、群衆に地面に座るよう命じられた。そして七つのパンを取り、感謝をささげてから裂き、配るよう弟子たちに渡された。弟子たちは群衆に配った。
MAR 8:7 また、小さな魚が少しあった。イエスはそれらを祝福し、これも配るように言われた。
MAR 8:8 人々は食べて満腹した。そして、残ったパン切れを集めると、七つのかごになった。
MAR 8:9 食べた人はおよそ四千人であった。それからイエスは彼らを解散させられた。
MAR 8:10 そしてすぐ弟子たちと共に舟に乗り、ダルマヌタ地方へ来られた。
MAR 8:11 パリサイ人たちが出て来て、イエスと議論を始めた。イエスを試そうとして、天からのしるしを求めたのである。
MAR 8:12 イエスは心の中で深くため息をつき、言われた。「なぜ、この世代は しるしを求めるのか。まことに、あなたがたに言う。この世代には、決してしるしは与えられない。」
MAR 8:13 イエスは彼らを残し、再び舟に乗って向こう岸へ行かれた。
MAR 8:14 弟子たちはパンを持って来るのを忘れ、舟の中にはパンが一つしかなかった。
MAR 8:15 イエスは彼らを厳しく戒めて言われた。「よく注意して、パリサイ人のパン種とヘロデのパン種に用心しなさい。」
MAR 8:16 弟子たちは、「これは自分たちにパンがないからだ」と互いに論じ合った。
MAR 8:17 イエスはそれに気づいて言われた。「なぜ、パンがないことを論じ合っているのか。まだ気づかず、悟らないのか。心がまだ頑なになっているのか。
MAR 8:18 目がありながら見えないのか。耳がありながら聞こえないのか。覚えていないのか。
MAR 8:19 私が五つのパンを五千人に裂いて与えたとき、パン切れをかごいっぱいに幾つ集めたか。」 彼らは答えた。「十二です。」
MAR 8:20 「七つのパンを四千人に裂いて与えたときは、パン切れをかごいっぱいに幾つ集めたか。」 彼らは答えた。「七つです。」
MAR 8:21 イエスは彼らに言われた。「まだ悟らないのか。」
MAR 8:22 彼らはベツサイダに来た。人々は目の見えない人をイエスのもとに連れて来て、触れてくださるよう願った。
MAR 8:23 イエスはその人の手を取って村の外へ連れ出された。そして、その目に唾をつけ、両手を彼の上に置いて、何か見えるかと尋ねられた。
MAR 8:24 その人は目を上げて言った。「人が見えます。木のようなものが歩いています。」
MAR 8:25 そこでイエスはもう一度、両手を彼の目の上に置かれた。彼がじっと見ると、視力が戻り、すべてのものがはっきり見えるようになった。
MAR 8:26 イエスは彼を家に帰し、「村に入ってはならない。村のだれにも話してはならない」 と言われた。
MAR 8:27 イエスは弟子たちと共に、カイサリア・フィリピ地方の村々へ出かけられた。その途中で弟子たちに尋ねられた。「人々は、私をだれだと言っているか。」
MAR 8:28 彼らは答えた。「バプテスマのヨハネだと言う人もいれば、エリヤだと言う人もいます。また、預言者の一人だと言う人もいます。」
MAR 8:29 イエスは彼らに言われた。「では、あなたがたは私をだれだと言うのか。」 ペテロが答えた。「あなたはキリストです。」
MAR 8:30 するとイエスは、ご自分のことをだれにも話さないよう彼らに命じられた。
MAR 8:31 それから、人の子は多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律法学者たちから拒まれ、殺され、三日後によみがえらなければならないと、彼らに教え始められた。
MAR 8:32 イエスはこのことをはっきりと話された。するとペテロはイエスをわきへお連れし、いさめ始めた。
MAR 8:33 しかしイエスは振り向き、弟子たちを見て、ペテロを叱って言われた。「サタンよ、私の後ろに下がれ。あなたは神のことではなく、人のことを思っている。」
MAR 8:34 それからイエスは、弟子たちと共に群衆を呼び寄せて言われた。「だれでも私の後について来たいと思うなら、自分を捨て、自分の十字架を負って、私について来なさい。
MAR 8:35 自分のいのちを救おうとする者はそれを失い、私と福音のために自分のいのちを失う者はそれを救うからである。
MAR 8:36 人が全世界を手に入れても、自分のいのちを失うなら、何の益があるだろうか。
MAR 8:37 人は自分のいのちと引き換えに、何を与えることができるだろうか。
MAR 8:38 姦淫に満ちた罪深いこの時代にあって、私と私の言葉を恥じる者を、人の子も、聖なる御使いたちと共に父の栄光のうちに来るとき、恥じる。」
MAR 9:1 また彼らに言われた。「まことに、あなたがたに言う。ここに立っている者の中には、神の御国が力をもって来るのを見るまでは、決して死を味わわない者がいる。」
MAR 9:2 六日後、イエスはペテロ、ヤコブ、ヨハネだけを連れ、高い山へ導いて行かれた。そして彼らの目の前で姿が変わった。
MAR 9:3 その衣は輝き、雪のように真っ白になった。地上のどんな布さらし職人にも、それほど白くすることはできなかった。
MAR 9:4 すると、エリヤがモーセと共に彼らに現れ、イエスと語り合っていた。
MAR 9:5 ペテロはイエスに言った。「先生、私たちがここにいるのは良いことです。仮小屋を三つ造りましょう。一つはあなたのため、一つはモーセのため、一つはエリヤのためです。」
MAR 9:6 彼は何を言えばよいか分からなかったのである。弟子たちは非常に恐れていた。
MAR 9:7 すると雲が現れて彼らを覆い、雲の中から声がした。「これは私の愛する子。彼の言うことを聞きなさい。」
MAR 9:8 彼らがふと辺りを見回すと、もはやだれも見えず、ただイエスだけが彼らと一緒におられた。
MAR 9:9 山を下りて来る途中、イエスは、人の子が死者の中からよみがえるまでは、見たことをだれにも話さないよう彼らに命じられた。
MAR 9:10 彼らはこの言葉を心に留め、「死者の中からよみがえる」とはどういうことかと互いに論じ合った。
MAR 9:11 そしてイエスに尋ねた。「なぜ律法学者たちは、まずエリヤが来なければならないと言っているのですか。」
MAR 9:12 イエスは彼らに言われた。「確かにエリヤがまず来て、すべてのものを元どおりにする。ではなぜ、人の子は多くの苦しみを受け、さげすまれると書かれているのか。
MAR 9:13 しかし、あなたがたに言う。エリヤはすでに来た。彼について書かれているとおり、人々は彼に対してしたい放題のことをした。」
MAR 9:14 彼らがほかの弟子たちのところへ来ると、その周りに大勢の群衆がおり、律法学者たちが彼らと議論しているのをご覧になった。
MAR 9:15 群衆はみな、イエスを見るとすぐに非常に驚き、駆け寄って来て挨拶した。
MAR 9:16 イエスは律法学者たちに尋ねられた。「あなたがたは彼らと何を議論しているのか。」
MAR 9:17 群衆の一人が答えた。「先生、口を利けなくする霊につかれた息子を、あなたのもとに連れて来ました。
MAR 9:18 霊が息子を捕らえると、どこででも地面に倒します。すると息子は口から泡を吹き、歯ぎしりし、体をこわばらせます。あなたの弟子たちに霊を追い出してくれるよう頼みましたが、できませんでした。」
MAR 9:19 イエスは彼に答えられた。「ああ、不信仰な時代よ。いつまで私はあなたがたと一緒にいなければならないのか。いつまであなたがたに耐えなければならないのか。その子を私のところに連れて来なさい。」
MAR 9:20 人々はその子をイエスのもとに連れて来た。霊はイエスを見ると、すぐにその子を激しくけいれんさせた。その子は地面に倒れ、転げ回って口から泡を吹いた。
MAR 9:21 イエスは父親に尋ねられた。「このようになってから、どれほどになるか。」 父親は言った。「幼いころからです。
MAR 9:22 霊はこの子を滅ぼそうとして、たびたび火の中にも水の中にも投げ込みました。しかし、もし何かおできになるなら、私たちをあわれんで、お助けください。」
MAR 9:23 イエスは彼に言われた。「信じることができるなら、信じる者にはすべてのことが可能である。」
MAR 9:24 その子の父親はすぐに涙を流して叫んだ。「信じます。信仰のない私をお助けください。」
MAR 9:25 イエスは群衆が駆け寄って来るのをご覧になると、汚れた霊を叱って言われた。「口を利けなくし、耳を聞こえなくする霊よ、私がおまえに命じる。この子から出て行け。二度と入るな。」
MAR 9:26 霊は叫び声を上げ、その子を激しくけいれんさせて出て行った。子どもは死人のようになり、多くの人が「死んだ」と言うほどであった。
MAR 9:27 しかしイエスがその手を取って起こされると、彼は立ち上がった。
MAR 9:28 イエスが家に入られると、弟子たちはひそかに尋ねた。「なぜ私たちは、あの霊を追い出せなかったのですか。」
MAR 9:29 イエスは彼らに言われた。「この種のものは、祈りと断食によらなければ、どうしても追い出すことはできない。」
MAR 9:30 一行はそこを出て、ガリラヤを通って行った。イエスはだれにも知られたくないと思っておられた。
MAR 9:31 イエスは弟子たちを教えて、こう言っておられた。「人の子は人々の手に引き渡され、彼らは彼を殺す。しかし殺されてから三日目に、彼はよみがえる。」
MAR 9:32 しかし弟子たちはその言葉を理解できず、イエスに尋ねることを恐れていた。
MAR 9:33 一行はカペナウムに来た。イエスは家におられたとき、弟子たちに尋ねられた。「途中で何を論じ合っていたのか。」
MAR 9:34 しかし弟子たちは黙っていた。途中で、だれが一番偉いかと互いに議論していたからである。
MAR 9:35 イエスは座り、十二人を呼び寄せて言われた。「だれでも一番になりたいなら、すべての人の最後となり、すべての人に仕える者となりなさい。」
MAR 9:36 そして一人の幼い子どもを連れて来て、彼らの真ん中に立たせ、その子を腕に抱いて言われた。
MAR 9:37 「私の名のゆえに、このような幼い子どもの一人を受け入れる者は、私を受け入れる。また、私を受け入れる者は、私ではなく、私を遣わされた方を受け入れる。」
MAR 9:38 ヨハネがイエスに言った。「先生、私たちについて来ない人が、あなたの名によって悪霊を追い出しているのを見たので、やめさせました。私たちについて来ないからです。」
MAR 9:39 しかしイエスは言われた。「やめさせてはならない。私の名によって力あるわざを行いながら、すぐに私を悪く言える者はいないからである。
MAR 9:40 私たちに反対しない者は、私たちの味方である。
MAR 9:41 まことに、あなたがたに言う。あなたがたがキリストの者だからという理由で、私の名によって一杯の水を飲ませる者は、決してその報いを失わない。
MAR 9:42 私を信じるこれらの小さい者の一人をつまずかせる者は、首にひき臼をかけられて海に投げ込まれるほうがよい。
MAR 9:43 もしあなたの手があなたをつまずかせるなら、切り捨てなさい。両手がそろったままゲヘナ、 すなわち消えることのない火に入るより、片手を失ってもいのちに入るほうがよい。
MAR 9:44 『そこでは、彼らを食ううじは死なず、火は消されない。』
MAR 9:45 もしあなたの足があなたをつまずかせるなら、切り捨てなさい。両足がそろったままゲヘナ、 すなわち決して消えることのない火に投げ込まれるより、足が不自由でもいのちに入るほうがよい。
MAR 9:46 『そこでは、彼らを食ううじは死なず、火は消されない。』
MAR 9:47 もしあなたの目があなたをつまずかせるなら、えぐり出しなさい。両目がそろったまま火のゲヘナに 投げ込まれるより、片目でも神の御国に入るほうがよい。
MAR 9:48 『そこでは、彼らを食ううじは死なず、火は消されない。』
MAR 9:49 すべての人は火によって塩味をつけられ、すべてのいけにえは塩で味つけられる。
MAR 9:50 塩は良いものである。しかし、塩が塩気を失ったなら、何によって塩味をつけるのか。あなたがた自身のうちに塩を保ち、互いに平和に過ごしなさい。」
MAR 10:1 イエスはそこを発ち、ユダヤ地方とヨルダン川の向こう側へ来られた。群衆が再びイエスのもとに集まって来たので、いつものように彼らを教えられた。
MAR 10:2 パリサイ人たちがイエスを試そうとして近づき、「夫が妻を離縁することは、律法で許されていますか」と尋ねた。
MAR 10:3 イエスは答えられた。「モーセはあなたがたに何と命じたか。」
MAR 10:4 彼らは言った。「モーセは離縁状を書いて妻を離縁することを許しました。」
MAR 10:5 しかしイエスは彼らに言われた。「あなたがたの心が頑ななので、モーセはこの戒めを書いたのである。
MAR 10:6 しかし、創造の初めから、神は人を男と女に造られた。
MAR 10:7 それゆえ、男は父と母を離れ、妻と結ばれ、
MAR 10:8 二人は一つの肉体となる。 こうして、彼らはもはや二人ではなく、一つの肉体である。
MAR 10:9 だから、神が結び合わせたものを、人が引き離してはならない。」
MAR 10:10 家に入ってから、弟子たちはこのことについて再びイエスに尋ねた。
MAR 10:11 イエスは彼らに言われた。「妻を離縁して別の女と結婚する者は、妻に対して姦淫を犯す。
MAR 10:12 また、女が夫を離縁して別の男と結婚するなら、姦淫を犯す。」
MAR 10:13 人々は、イエスに触れていただこうとして、幼い子どもたちを連れて来た。しかし弟子たちは、連れて来た人々を叱った。
MAR 10:14 イエスはそれをご覧になると憤り、弟子たちに言われた。「幼い子どもたちを私のところに来させなさい。止めてはならない。神の御国は、このような者たちのものだ。
MAR 10:15 まことに、あなたがたに言う。幼い子どものように神の御国を受け入れない者は、決してそこに入ることはない。」
MAR 10:16 そして子どもたちを腕に抱き、彼らの上に手を置いて祝福された。
MAR 10:17 イエスが道に出ようとされると、一人の人が走り寄り、御前にひざまずいて尋ねた。「良い先生、永遠のいのちを受け継ぐためには、何をすればよいでしょうか。」
MAR 10:18 イエスは彼に言われた。「なぜ私を良いと言うのか。神お一人のほかに、良い者はいない。
MAR 10:19 あなたは戒めを知っている。『殺してはならない』『姦淫してはならない』『盗んではならない』『偽りのあかしをしてはならない』『だまし取ってはならない』『父と母を敬いなさい。』」
MAR 10:20 彼はイエスに言った。「先生、私はこれらをみな、幼いころから守ってきました。」
MAR 10:21 イエスは彼を見つめ、慈しんで言われた。「あなたには一つ欠けていることがある。行って、持っている物をすべて売り、貧しい人々に与えなさい。そうすれば、天に宝を持つことになる。それから来て、十字架を負い、私について来なさい。」
MAR 10:22 しかし彼はこの言葉に顔を曇らせ、悲しみながら立ち去った。多くの財産を持っていたからである。
MAR 10:23 イエスは辺りを見回し、弟子たちに言われた。「富を持つ者が神の御国に入るのは、なんと難しいことか。」
MAR 10:24 弟子たちはその言葉に驚いた。しかしイエスは再び彼らに言われた。「子たちよ、富に頼る者が神の御国に入るのは、なんと難しいことか。
MAR 10:25 金持ちが神の御国に入るより、らくだが針の穴を通るほうが易しい。」
MAR 10:26 弟子たちはますます驚き、イエスに言った。「それでは、だれが救われるのでしょうか。」
MAR 10:27 イエスは彼らを見つめて言われた。「人には不可能だが、神にはそうではない。神にはすべてのことが可能だからである。」
MAR 10:28 ペテロがイエスに言い始めた。「見よ、私たちはすべてを捨てて、あなたに従って来ました。」
MAR 10:29 イエスは言われた。「まことに、あなたがたに言う。私と福音のために、家、兄弟、姉妹、父、母、妻、子ども、土地を後にした者で、
MAR 10:30 今この世で、迫害と共に、家、兄弟、姉妹、母、子ども、土地を百倍受け、来たるべき世で永遠のいのちを受けない者はいない。
MAR 10:31 しかし、先の者の多くが後になり、後の者が先になる。」
MAR 10:32 一行はエルサレムへ上る道を進んでいた。イエスが先頭に立って行かれるので、弟子たちは驚き、ついて行く者たちは恐れていた。イエスは再び十二人をそばに呼び、これからご自分に起ころうとしていることを話し始められた。
MAR 10:33 「見よ、私たちはエルサレムへ上って行く。人の子は祭司長たちと律法学者たちに引き渡される。彼らは人の子を死刑に定め、異邦人に引き渡す。
MAR 10:34 そして人の子をあざけり、唾をかけ、むち打ち、殺す。しかし三日目に、彼はよみがえる。」
MAR 10:35 ゼベダイの子ヤコブとヨハネがイエスに近づいて言った。「先生、私たちがお願いすることをかなえていただきたいのです。」
MAR 10:36 イエスは彼らに言われた。「何をしてほしいのか。」
MAR 10:37 彼らは言った。「あなたの栄光のうちで、私たちの一人をあなたの右に、もう一人を左に座らせてください。」
MAR 10:38 しかしイエスは彼らに言われた。「あなたがたは、自分が何を求めているのか分かっていない。私が飲む杯を飲み、私が受けるバプテスマを受けられるか。」
MAR 10:39 彼らは言った。「できます。」 イエスは彼らに言われた。「確かにあなたがたは、私が飲む杯を飲み、私が受けるバプテスマを受ける。
MAR 10:40 しかし、私の右と左に座らせることは、私が与えることではなく、それが備えられている人々に与えられる。」
MAR 10:41 ほかの十人はこれを聞くと、ヤコブとヨハネに腹を立て始めた。
MAR 10:42 イエスは彼らを呼び寄せて言われた。「あなたがたも知っているように、異邦人の支配者と認められている者たちは、人々の上に君臨し、偉い者たちは権力を振るっている。
MAR 10:43 しかし、あなたがたの間では、そうであってはならない。あなたがたの間で偉くなりたい者は、あなたがたに仕える者となりなさい。
MAR 10:44 あなたがたの間で一番になりたい者は、すべての人の僕となりなさい。
MAR 10:45 人の子も、仕えられるためではなく仕えるために、また多くの人のための贖いの代価として、自分のいのちを与えるために来たのである。」
MAR 10:46 一行はエリコに来た。イエスが弟子たちや大勢の群衆と共にエリコを出て行かれるとき、ティマイの子で、目の見えない物乞いバルティマイが道端に座っていた。
MAR 10:47 彼はナザレのイエスだと聞くと、「ダビデの子イエスよ、私をあわれんでください」と叫び始めた。
MAR 10:48 多くの人が彼を黙らせようと叱ったが、彼はますます、「ダビデの子よ、私をあわれんでください」と叫んだ。
MAR 10:49 イエスは立ち止まり、「あの人を呼びなさい」 と言われた。 人々は目の見えない人を呼んで言った。「元気を出しなさい。立ちなさい。あなたを呼んでおられる。」
MAR 10:50 彼は上着を脱ぎ捨て、跳び上がってイエスのもとに来た。
MAR 10:51 イエスは彼に尋ねられた。「私に何をしてほしいのか。」 目の見えない人は言った。「ラボニ、 もう一度見えるようになりたいのです。」
MAR 10:52 イエスは彼に言われた。「行きなさい。あなたの信仰があなたを癒した。」 彼はすぐに見えるようになり、道を進むイエスについて行った。
MAR 11:1 一行がエルサレムに近づき、オリーブ山にあるベテスファゲ とベタニアの近くまで来ると、イエスは二人の弟子を遣わして、
MAR 11:2 彼らに言われた。「向こうの村へ行きなさい。村に入るとすぐ、まだだれも乗ったことのない子ろばがつながれているのが見つかる。それを解いて、連れて来なさい。
MAR 11:3 もしだれかが、『なぜそんなことをするのか』と尋ねたら、『主がお入り用なのです。すぐにまたここへ返されます』と言いなさい。」
MAR 11:4 弟子たちが出かけて行くと、表通りに面した戸口の外に子ろばがつながれているのを見つけ、それを解いた。
MAR 11:5 そこに立っていた人々の何人かが、「子ろばを解いて、何をしているのか」と尋ねた。
MAR 11:6 弟子たちがイエスに言われたとおりに答えると、人々は彼らを行かせた。
MAR 11:7 弟子たちは子ろばをイエスのもとに連れて来て、その上に自分たちの上着を掛けた。イエスはそれに乗られた。
MAR 11:8 多くの人々は道に自分たちの上着を敷き、ほかの人々は木の枝を切って道に敷いた。
MAR 11:9 前を行く者たちも後に従う者たちも叫んだ。「ホサナ。 主の名によって来られる方は、幸いである。
MAR 11:10 主の名によって来る、われらの父ダビデの国は、幸いである。いと高き所にホサナ。」
MAR 11:11 イエスはエルサレムに入り、神殿に入られた。そして、すべてを見回された後、すでに夕方になっていたので、十二人と共にベタニアへ出て行かれた。
MAR 11:12 翌日、一行がベタニアを出たとき、イエスは空腹を覚えられた。
MAR 11:13 遠くに葉の茂ったいちじくの木をご覧になり、何か実が見つかるかと思って、そこへ行かれた。しかし、木のところに来ても、葉のほかには何も見つからなかった。いちじくの季節ではなかったからである。
MAR 11:14 イエスはその木に、「これから後、いつまでも、だれもおまえの実を食べない」 と言われた。弟子たちはそれを聞いていた。
MAR 11:15 一行はエルサレムに来た。イエスは神殿に入り、神殿の中で売り買いしている者たちを追い出し始め、両替人の台や鳩を売る者たちの腰掛けを倒された。
MAR 11:16 また、だれにも神殿を通って器を運ぶことをお許しにならなかった。
MAR 11:17 そして彼らに教えて言われた。「『私の家は、すべての国民のための祈りの家と呼ばれる』と書かれているではないか。 それなのに、あなたがたはそれを強盗の巣にしてしまった。」
MAR 11:18 祭司長たちと律法学者たちはこれを聞き、どうすればイエスを滅ぼせるかと策を練った。群衆がみなイエスの教えに驚いていたので、彼らはイエスを恐れていた。
MAR 11:19 夕方になると、イエスは都の外へ出て行かれた。
MAR 11:20 朝早く、彼らが通りかかると、いちじくの木が根元から枯れているのを見た。
MAR 11:21 ペテロは思い出してイエスに言った。「先生、ご覧ください。呪われたいちじくの木が枯れています。」
MAR 11:22 イエスは彼らに答えられた。「神を信じなさい。
MAR 11:23 まことに、あなたがたに言う。だれでもこの山に向かって、『動いて、海に入れ』と言い、心の中で疑わず、自分の言うことが実現すると信じるなら、そのとおりになる。
MAR 11:24 だから、あなたがたに言う。祈り求めるものは何でも、すでに受けたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになる。
MAR 11:25 立って祈るとき、だれかに恨みを抱いているなら、赦しなさい。そうすれば、天におられるあなたがたの父も、あなたがたの背きを赦してくださる。
MAR 11:26 しかし、あなたがたが赦さないなら、天におられるあなたがたの父も、あなたがたの背きを赦してくださらない。」
MAR 11:27 一行は再びエルサレムに来た。イエスが神殿の中を歩いておられると、祭司長たち、律法学者たち、長老たちが近寄って来て、
MAR 11:28 言い始めた。「何の権威によって、これらのことをしているのか。これらのことをする権威を、だれがあなたに与えたのか。」
MAR 11:29 イエスは彼らに言われた。「私もあなたがたに一つ尋ねよう。答えなさい。そうすれば、何の権威によってこれらのことをしているのか、あなたがたに話そう。
MAR 11:30 ヨハネのバプテスマは天からのものだったのか、それとも人からのものだったのか。答えなさい。」
MAR 11:31 彼らは互いに相談した。「もし『天から』と言えば、『では、なぜ彼を信じなかったのか』と言うだろう。
MAR 11:32 かといって、『人から』と言えば――。」彼らは群衆を恐れていた。皆がヨハネを本当に預言者だと認めていたからである。
MAR 11:33 そこで彼らはイエスに、「分かりません」と答えた。 イエスは彼らに言われた。「それなら私も、何の権威によってこれらのことをしているのか、あなたがたに話さない。」
MAR 12:1 イエスはたとえで彼らに話し始められた。「ある人がぶどう園を造り、周りに垣根を巡らし、ぶどう搾り場の穴を掘り、見張りの塔を建てた。そして農夫たちに貸して、外国へ旅立った。
MAR 12:2 収穫の時になると、ぶどう園の収穫の分け前を農夫たちから受け取るために、一人の僕を彼らのところへ遣わした。
MAR 12:3 ところが、彼らはその僕を捕らえて打ちたたき、何も持たせずに帰した。
MAR 12:4 そこで主人は再び別の僕を遣わした。農夫たちは彼に石を投げつけて頭に傷を負わせ、辱めて帰した。
MAR 12:5 さらに別の僕を遣わすと、彼らはその僕を殺した。ほかにも多くの僕を遣わしたが、ある者を打ちたたき、ある者を殺した。
MAR 12:6 主人にはなお一人、愛する息子がいた。『私の息子なら敬うだろう』と言って、最後にその息子を彼らのところへ遣わした。
MAR 12:7 しかし農夫たちは互いに言った。『これは跡取りだ。さあ、殺そう。そうすれば、相続財産はわれわれのものになる。』
MAR 12:8 彼らは息子を捕らえて殺し、ぶどう園の外に投げ捨てた。
MAR 12:9 さて、ぶどう園の主人はどうするだろうか。やって来て農夫たちを滅ぼし、ぶどう園をほかの人々に与えるだろう。
MAR 12:10 あなたがたは、この聖書の言葉さえ読んだことがないのか。 『家を建てる者たちが退けた石が、 隅のかしら石となった。
MAR 12:11 これは主によってなされたことで、 われわれの目には驚くべきことである。』」
MAR 12:12 彼らはイエスを捕らえようとしたが、群衆を恐れた。このたとえが自分たちに対して語られたことに気づいたからである。彼らはイエスを残して立ち去った。
MAR 12:13 それから彼らは、イエスの言葉じりをとらえるために、パリサイ人とヘロデ党の者たちの何人かを遣わした。
MAR 12:14 彼らは来て、イエスに尋ねた。「先生、私たちは、あなたが真実な方で、だれにも気兼ねなさらないことを知っています。人を分け隔てせず、真実に神の道を教えておられるからです。カエサルに税金を納めることは律法にかなっていますか、かなっていませんか。
MAR 12:15 納めるべきでしょうか、納めるべきではないでしょうか。」 しかしイエスは彼らの偽善を見抜いて言われた。「なぜ私を試すのか。デナリ銀貨を持って来て、見せなさい。」
MAR 12:16 彼らは持って来た。 イエスは彼らに言われた。「これはだれの肖像と銘か。」 彼らは、「カエサルのです」と答えた。
MAR 12:17 イエスは彼らに答えられた。「カエサルのものはカエサルに、神のものは神に返しなさい。」 彼らはイエスに非常に驚いた。
MAR 12:18 復活はないと言っているサドカイ人たちがイエスのもとに来て、尋ねた。
MAR 12:19 「先生、モーセは私たちのためにこう書いています。『ある人の兄弟が死に、妻を残して子どもを残さなかったなら、その人は兄弟の妻をめとり、兄弟のために子孫をもうけなければならない。』
MAR 12:20 さて、七人の兄弟がいました。長男が妻をめとりましたが、死んで子孫を残しませんでした。
MAR 12:21 次男が彼女をめとりましたが、やはり子どもを残さずに死にました。三男も同じでした。
MAR 12:22 七人とも彼女をめとりましたが、子どもを残しませんでした。最後に、その女も死にました。
MAR 12:23 復活の時、彼らがよみがえると、その女はだれの妻になるのでしょうか。七人とも彼女を妻にしたのです。」
MAR 12:24 イエスは彼らに答えられた。「あなたがたが思い違いをしているのは、聖書も神の力も知らないからではないか。
MAR 12:25 死者の中からよみがえるとき、人々はめとることも嫁ぐこともなく、天にいる御使いたちのようになるからである。
MAR 12:26 死者がよみがえることについては、モーセの書の柴の箇所で、神がモーセに、『私はアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である』と語られたのを読んだことがないのか。
MAR 12:27 神は死者の神ではなく、生きている者の神である。あなたがたは大きな思い違いをしている。」
MAR 12:28 律法学者の一人が来て、彼らが互いに議論しているのを聞いていた。そしてイエスが見事に答えられたのを知り、尋ねた。「すべての戒めの中で、最も重要なものはどれですか。」
MAR 12:29 イエスは答えられた。「最も重要な戒めはこれである。『イスラエルよ、聞け。主は私たちの神、主はただひとりである。
MAR 12:30 あなたは心を尽くし、魂を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。』 これが第一の戒めである。
MAR 12:31 第二の戒めはこれである。『隣人を自分自身のように愛しなさい。』 これらより大きな戒めはほかにない。」
MAR 12:32 律法学者はイエスに言った。「先生、そのとおりです。神はただひとりで、そのほかに神はいないと、正しく言われました。
MAR 12:33 また、心を尽くし、知性を尽くし、魂を尽くし、力を尽くして神を愛し、隣人を自分自身のように愛することは、どの全焼のささげ物やいけにえよりも重要です。」
MAR 12:34 イエスは彼が賢く答えたのを見て、言われた。「あなたは神の御国から遠くない。」 それからは、だれもあえてイエスに質問しようとしなかった。
MAR 12:35 イエスは神殿で教えながら言われた。「なぜ律法学者たちは、キリストはダビデの子だと言うのか。
MAR 12:36 ダビデ自身が聖霊によってこう言っている。 『主は私の主に言われた。 「私の右に座っていなさい。 私があなたの敵をあなたの足台とするまで。」』
MAR 12:37 ダビデ自身がキリストを主と呼んでいる。それなら、どうしてキリストはダビデの子なのか。」 大勢の人々は、イエスの話を喜んで聞いていた。
MAR 12:38 イエスは教えの中で彼らに言われた。「律法学者たちに用心しなさい。彼らは長い衣を着て歩き回ることや、広場で挨拶されること、
MAR 12:39 会堂の上席や宴会の上座を好んでいる。
MAR 12:40 また、やもめたちの家を食い尽くし、見せかけのために長い祈りをする。彼らはさらに厳しい裁きを受ける。」
MAR 12:41 イエスは献金箱の向かい側に座り、群衆が献金箱に金を入れる様子を見ておられた。多くの金持ちがたくさん入れていた。
MAR 12:42 そこへ一人の貧しいやもめが来て、レプタ銅貨二枚を入れた。 これは一クァドランスに相当する。
MAR 12:43 イエスは弟子たちを呼び寄せて言われた。「まことに、あなたがたに言う。この貧しいやもめは、献金箱に入れている人々のだれよりも多く入れた。
MAR 12:44 皆はあり余る中から入れたが、彼女は乏しい中から、持っていたすべて、生活費のすべてを入れたからである。」
MAR 13:1 イエスが神殿から出て行かれると、弟子の一人が言った。「先生、ご覧ください。なんと見事な石、なんと見事な建物でしょう。」
MAR 13:2 イエスは彼に言われた。「この大きな建物を見ているのか。ここでは、石が一つもほかの石の上に残らず、すべて崩される。」
MAR 13:3 イエスが神殿の向かい側にあるオリーブ山に座っておられると、ペテロ、ヤコブ、ヨハネ、アンデレがひそかに尋ねた。
MAR 13:4 「お話しください。そのことはいつ起こるのでしょうか。それらがすべて成就しようとするときには、どんなしるしがあるのでしょうか。」
MAR 13:5 イエスは彼らに答え始められた。「だれにも惑わされないように気をつけなさい。
MAR 13:6 多くの者が私の名によって来て、『私がそれだ』 と言い、多くの人を惑わすからである。
MAR 13:7 戦争や戦争のうわさを聞いても、動揺してはならない。これらは起こらなければならないが、まだ終わりではない。
MAR 13:8 民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がる。各地に地震があり、飢饉や騒乱が起こる。これらは産みの苦しみの始まりである。
MAR 13:9 しかし、あなたがたは自分自身に気をつけなさい。人々はあなたがたを議会に引き渡し、あなたがたは会堂で打たれる。また、私のために総督や王たちの前に立たされる。それは彼らへのあかしとなるためである。
MAR 13:10 まず、すべての国民に福音が宣べ伝えられなければならない。
MAR 13:11 人々があなたがたを連れて行って引き渡すとき、何を話そうかと前もって心配したり、考えておいたりしてはならない。その時に与えられることを話しなさい。話すのはあなたがたではなく、聖霊だからである。
MAR 13:12 兄弟は兄弟を、父は子を死に引き渡す。子どもたちは両親に逆らって立ち上がり、彼らを死なせる。
MAR 13:13 あなたがたは私の名のために、すべての人から憎まれる。しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。
MAR 13:14 預言者ダニエルが語った『荒廃をもたらす忌まわしいもの』が、 立ってはならない所に立っているのを見たなら」――読者は悟りなさい――「ユダヤにいる者たちは山へ逃げなさい。
MAR 13:15 屋上にいる者は、家から何かを取り出そうとして下りたり、中に入ったりしてはならない。
MAR 13:16 畑にいる者は、上着を取りに戻ってはならない。
MAR 13:17 その日には、身重の女たちと乳飲み子に乳を飲ませている女たちは災いである。
MAR 13:18 逃げるのが冬にならないように祈りなさい。
MAR 13:19 その日には、神が世界を創造された初めから今に至るまでなかった、また今後もないほどの苦難がある。
MAR 13:20 もし主がその日々を短くされなかったなら、だれも救われない。しかし主は、ご自分が選ばれた者たちのために、その日々を短くされた。
MAR 13:21 そのとき、だれかがあなたがたに、『見よ、キリストはここにいる』とか、『見よ、あそこにいる』と言っても、信じてはならない。
MAR 13:22 偽キリストや偽預言者たちが現れ、できることなら選ばれた者たちさえ惑わそうとして、しるしや不思議なわざを行うからである。
MAR 13:23 だから、あなたがたは気をつけなさい。 見よ、私はすべてのことを前もってあなたがたに話した。
MAR 13:24 しかし、その日には、その苦難の後、太陽は暗くなり、月は光を放たず、
MAR 13:25 星は空から落ち、天にある諸力は揺り動かされる。
MAR 13:26 そのとき人々は、人の子が大いなる力と栄光を帯び、雲に乗って来るのを見る。
MAR 13:27 そのとき、人の子は御使いたちを遣わし、地の果てから天の果てまで、四方から選ばれた者たちを集める。
MAR 13:28 いちじくの木から、このたとえを学びなさい。枝が柔らかくなって葉が出ると、夏が近いことが分かる。
MAR 13:29 同じように、あなたがたも、これらのことが起こるのを見たなら、その時が近く、戸口まで来ていることを知りなさい。
MAR 13:30 まことに、あなたがたに言う。これらのことがすべて起こるまでは、この世代 は決して過ぎ去らない。
MAR 13:31 天と地は過ぎ去るが、私の言葉は決して過ぎ去らない。
MAR 13:32 しかし、その日、その時はだれも知らない。天にいる御使いたちも、子も知らず、父だけが知っておられる。
MAR 13:33 気をつけ、目を覚まし、祈っていなさい。その時がいつなのか、あなたがたは知らないからである。
MAR 13:34 それは、外国へ旅立つ人のようなものである。彼は家を後にし、僕たちに権限を与え、それぞれに仕事を割り当て、門番には目を覚ましているよう命じた。
MAR 13:35 だから、目を覚ましていなさい。家の主人がいつ帰って来るか、夕方か、真夜中か、鶏が鳴くころか、明け方か、あなたがたは知らないからである。
MAR 13:36 主人が突然帰って来て、あなたがたが眠っているのを見つけることがないようにしなさい。
MAR 13:37 私があなたがたに言うことを、すべての人に言う。目を覚ましていなさい。」
MAR 14:1 さて、過越の祭りと種なしパンの祭りの二日前になった。祭司長たちと律法学者たちは、策略を用いてイエスを捕らえ、殺す方法を探していた。
MAR 14:2 彼らは、「祭りの間はいけない。民の間に騒ぎが起こるかもしれない」と言っていた。
MAR 14:3 イエスがベタニアで、重い皮膚病のシモンの家におられ、食卓に着いておられたとき、一人の女が、非常に高価な純粋なナルドの香油の入った石膏の壺を持って来た。そして壺を割り、イエスの頭に香油を注いだ。
MAR 14:4 すると、何人かの者が憤って互いに言った。「なぜ、香油をこんなに無駄にしたのか。
MAR 14:5 この香油なら三百デナリ 以上で売って、貧しい人々に施すことができたのに。」そして彼女を厳しく責めた。
MAR 14:6 しかしイエスは言われた。「彼女をそのままにしておきなさい。なぜ彼女を困らせるのか。彼女は私に良いことをしてくれた。
MAR 14:7 貧しい人々はいつもあなたがたと一緒にいて、望むときはいつでも良いことをしてあげられる。しかし、私はいつも一緒にいるわけではない。
MAR 14:8 彼女は自分にできることをした。私の体に前もって香油を注ぎ、葬りの備えをしてくれたのである。
MAR 14:9 まことに、あなたがたに言う。世界中どこででもこの福音が宣べ伝えられる所では、彼女のしたことも、彼女の記念として語られる。」
MAR 14:10 すると、十二人の一人であるイスカリオテのユダは、イエスを彼らに引き渡そうとして、祭司長たちのところへ行った。
MAR 14:11 彼らはこれを聞いて喜び、ユダに金を与えると約束した。そこでユダは、都合のよい時にイエスを引き渡そうと機会をうかがっていた。
MAR 14:12 種なしパンの祭りの初日、過越の子羊をほふる日に、弟子たちはイエスに尋ねた。「過越の食事をなさるために、私たちはどこへ行って用意をしましょうか。」
MAR 14:13 イエスは二人の弟子を遣わして言われた。「町へ行きなさい。すると、水がめを運んでいる男に出会う。その人について行きなさい。
MAR 14:14 そして、その人が入る家の主人にこう言いなさい。『先生が、「弟子たちと一緒に過越の食事をする客間はどこですか」と言っています。』
MAR 14:15 すると主人は、敷物が整えられ、用意のできた広い二階の部屋を見せてくれる。そこで私たちのために用意をしなさい。」
MAR 14:16 弟子たちは出かけて町へ入り、イエスが言われたとおりであることを見つけ、過越の食事を用意した。
MAR 14:17 夕方になると、イエスは十二人と共に来られた。
MAR 14:18 一同が食卓に着いて食事をしていると、イエスは言われた。「まことに、あなたがたに言う。あなたがたのうちの一人、私と一緒に食事をしている者が、私を裏切る。」
MAR 14:19 弟子たちは悲しみ始め、一人ずつイエスに、「まさか私ではないでしょう」と尋ねた。また別の者も、「まさか私ではないでしょう」と言った。
MAR 14:20 イエスは彼らに答えられた。「十二人の一人で、私と一緒に鉢に手を浸す者である。
MAR 14:21 人の子は、自分について書かれているとおりに去って行く。しかし、人の子を裏切るその人は災いである。その人は生まれなかったほうがよかった。」
MAR 14:22 一同が食事をしていると、イエスはパンを取り、祝福してから、それを裂いて彼らに与え、言われた。「取って食べなさい。これは私の体である。」
MAR 14:23 また杯を取り、感謝をささげて彼らに与えられた。彼らはみな、その杯から飲んだ。
MAR 14:24 イエスは彼らに言われた。「これは、多くの人のために流される、私の新しい契約の血である。
MAR 14:25 まことに、あなたがたに言う。神の御国で新しく飲むその日まで、私はぶどうの実から造ったものを決して飲まない。」
MAR 14:26 一同は賛美の歌を歌ってから、オリーブ山へ出かけた。
MAR 14:27 イエスは彼らに言われた。「今夜、あなたがたはみな、私のためにつまずく。『私は羊飼いを打つ。すると、羊は散らされる』と書かれているからである。
MAR 14:28 しかし私は、よみがえった後、あなたがたより先にガリラヤへ行く。」
MAR 14:29 しかし、ペテロはイエスに言った。「たとえみながつまずいても、私はつまずきません。」
MAR 14:30 イエスは彼に言われた。「まことに、あなたに言う。今日、まさに今夜、鶏が二度鳴く前に、あなたは三度、私を否む。」
MAR 14:31 しかしペテロは力を込めて言った。「たとえあなたと一緒に死ななければならなくても、決してあなたを否みません。」皆も同じように言った。
MAR 14:32 一行はゲツセマネという所に来た。イエスは弟子たちに言われた。「私が祈っている間、ここに座っていなさい。」
MAR 14:33 そしてペテロ、ヤコブ、ヨハネを一緒に連れて行き、激しく苦しみ、深く悩み始められた。
MAR 14:34 イエスは彼らに言われた。「私の心は、死ぬほど深く悲しんでいる。ここにとどまり、目を覚ましていなさい。」
MAR 14:35 イエスは少し先へ進み、地にひれ伏し、できることなら、その時がご自分から過ぎ去るようにと祈られた。
MAR 14:36 そして言われた。「アバ、 父よ、あなたにはすべてのことが可能です。この杯を私から取り除いてください。しかし、私が望むことではなく、あなたがお望みになることをなさってください。」
MAR 14:37 イエスは戻って来て、弟子たちが眠っているのを見つけ、ペテロに言われた。「シモン、眠っているのか。一時間でも目を覚ましていられなかったのか。
MAR 14:38 誘惑に陥らないよう、目を覚まして祈っていなさい。霊は進んでいても、肉は弱い。」
MAR 14:39 イエスは再び離れて行き、同じ言葉で祈られた。
MAR 14:40 再び戻って来ると、弟子たちは眠っていた。まぶたがとても重くなっていたのである。彼らはイエスに何と答えればよいか分からなかった。
MAR 14:41 イエスは三度目に来て、彼らに言われた。「まだ眠って休んでいるのか。もう十分だ。時が来た。見よ、人の子は罪人たちの手に引き渡される。
MAR 14:42 立ちなさい。行こう。見よ、私を裏切る者が近づいて来た。」
MAR 14:43 イエスがまだ話しておられるうちに、十二人の一人であるユダがすぐにやって来た。祭司長たち、律法学者たち、長老たちから遣わされた大勢の群衆も、剣や棍棒を手にして一緒に来た。
MAR 14:44 イエスを裏切る者は、「私が口づけするのがその人だ。その人を捕らえ、厳重に連れて行け」と、彼らに合図を決めていた。
MAR 14:45 ユダは来るとすぐにイエスに近づき、「先生、先生」と言って、口づけした。
MAR 14:46 人々はイエスに手をかけて捕らえた。
MAR 14:47 すると、そばに立っていた者の一人が剣を抜き、大祭司の僕に打ちかかり、その耳を切り落とした。
MAR 14:48 イエスは彼らに答えられた。「まるで強盗にでも向かうように、剣や棍棒を持って私を捕らえに来たのか。
MAR 14:49 私は毎日、神殿であなたがたと一緒にいて教えていたが、あなたがたは私を捕らえなかった。しかし、こうなったのは聖書の言葉が成就するためである。」
MAR 14:50 弟子たちはみなイエスを見捨てて逃げた。
MAR 14:51 ある若者が裸の体に亜麻布をまとい、イエスについて行った。若者たちは彼を捕らえたが、
MAR 14:52 彼は亜麻布を残し、裸で彼らから逃げた。
MAR 14:53 人々はイエスを大祭司のもとへ連れて行った。祭司長たち、長老たち、律法学者たちがみな大祭司のもとに集まった。
MAR 14:54 ペテロは遠くからイエスについて行き、大祭司の屋敷の中庭まで来た。そして役人たちと一緒に座り、火に当たって暖まっていた。
MAR 14:55 さて、祭司長たちと最高法院全体は、イエスを死刑にするため、イエスに不利な証言を探したが、見つからなかった。
MAR 14:56 多くの者がイエスに不利な偽証をしたが、その証言は互いに一致しなかったからである。
MAR 14:57 何人かが立ち上がり、イエスに不利な偽証をして言った。
MAR 14:58 「私たちは、この人が、『私は人の手で造られたこの神殿を壊し、三日のうちに、人の手で造られない別の神殿を建てる』と言うのを聞きました。」
MAR 14:59 しかし、この点でも彼らの証言は一致しなかった。
MAR 14:60 大祭司は真ん中に立ち、イエスに尋ねた。「何も答えないのか。この者たちがあなたに不利な証言をしているではないか。」
MAR 14:61 しかし、イエスは黙ったまま、何もお答えにならなかった。大祭司は再びイエスに尋ねた。「あなたはキリスト、ほむべき方の子なのか。」
MAR 14:62 イエスは言われた。「私がそれである。あなたがたは、人の子が力ある方の右に座り、空の雲と共に来るのを見る。」
MAR 14:63 すると大祭司は自分の衣を引き裂いて言った。「これ以上、証人が必要だろうか。
MAR 14:64 あなたがたは神への冒涜を聞いた。どう思うか。」彼らはみな、イエスは死刑に値すると判決を下した。
MAR 14:65 それから、ある者たちはイエスにつばを吐きかけ、顔を覆って拳で殴り、「預言してみろ」と言い始めた。役人たちもイエスを平手で打った。
MAR 14:66 ペテロが下の中庭にいると、大祭司に仕える女中の一人が来た。
MAR 14:67 そしてペテロが暖まっているのを見て、彼を見つめて言った。「あなたも、あのナザレ人イエスと一緒にいましたね。」
MAR 14:68 しかしペテロはそれを否み、「あなたが何を言っているのか、私には分からないし、理解もできない」と言った。そして玄関のほうへ出て行くと、鶏が鳴いた。
MAR 14:69 女中はペテロを見て、そばに立っている人々に再び、「この人はあの仲間の一人です」と言い始めた。
MAR 14:70 しかしペテロは再びそれを否んだ。しばらくして、そばに立っていた人々がまたペテロに言った。「確かに、あなたはあの仲間の一人だ。ガリラヤ人だし、話し方でも分かる。」
MAR 14:71 するとペテロは、呪いをかけて誓い始めた。「あなたがたの言う、そんな人を私は知らない。」
MAR 14:72 その時、鶏が二度目に鳴いた。ペテロは、イエスが言われた、「鶏が二度鳴く前に、あなたは三度、私を否む」 という言葉を思い出した。それを思い返すと、彼は泣いた。
MAR 15:1 朝早く、祭司長たちは長老たち、律法学者たち、最高法院全体と相談し、イエスを縛って連れ出し、ピラトに引き渡した。
MAR 15:2 ピラトはイエスに尋ねた。「あなたはユダヤ人の王なのか。」 イエスは答えられた。「あなたがそう言っている。」
MAR 15:3 祭司長たちは多くのことでイエスを訴えた。
MAR 15:4 ピラトは再びイエスに尋ねた。「何も答えないのか。見よ、彼らがどれほど多くのことであなたを訴えていることか。」
MAR 15:5 しかし、イエスはそれ以上何もお答えにならなかったので、ピラトは驚いた。
MAR 15:6 さて、祭りのたびに、ピラトは人々が願い出る囚人を一人、釈放する習慣があった。
MAR 15:7 バラバという者が、暴動の際に人を殺した暴徒たちと共に捕らえられていた。
MAR 15:8 群衆は大声を上げながら近づき、いつものようにしてほしいとピラトに願い始めた。
MAR 15:9 ピラトは彼らに答えて言った。「ユダヤ人の王を釈放してほしいのか。」
MAR 15:10 祭司長たちが妬みのためにイエスを引き渡したことを、ピラトは見抜いていたからである。
MAR 15:11 しかし祭司長たちは、代わりにバラバを釈放するよう、群衆を扇動した。
MAR 15:12 ピラトは再び彼らに尋ねた。「では、あなたがたがユダヤ人の王と呼んでいる者を、私はどうすればよいのか。」
MAR 15:13 彼らは再び叫んだ。「十字架につけろ。」
MAR 15:14 ピラトは彼らに言った。「なぜだ。この人がどんな悪いことをしたというのか。」 しかし彼らは、ますます激しく、「十字架につけろ」と叫んだ。
MAR 15:15 ピラトは群衆を満足させようとして、バラバを彼らに釈放した。一方、イエスをむち打ち、十字架につけるために引き渡した。
MAR 15:16 兵士たちはイエスを総督官邸の中庭へ連れて行き、部隊全員を呼び集めた。
MAR 15:17 そしてイエスに紫の衣を着せ、いばらで冠を編んでかぶらせた。
MAR 15:18 それから、「ユダヤ人の王、万歳」と挨拶し始めた。
MAR 15:19 また、葦の棒でイエスの頭をたたき、つばを吐きかけ、ひざまずいて拝んだ。
MAR 15:20 こうしてイエスをあざけった後、紫の衣を脱がせ、元の衣を着せた。そして十字架につけるために連れ出した。
MAR 15:21 そこへ、田舎から来て通りかかったキレネ人シモンを、兵士たちは無理やり同行させ、イエスの十字架を運ばせた。シモンはアレクサンデルとルフォスの父であった。
MAR 15:22 彼らはイエスをゴルゴタ、訳すと「どくろの場所」と呼ばれる所へ連れて行った。
MAR 15:23 そして、没薬を混ぜたぶどう酒を飲ませようとしたが、イエスはお受けにならなかった。
MAR 15:24 彼らはイエスを十字架につけ、その衣を分け合い、だれが何を取るか、くじを引いた。
MAR 15:25 イエスを十字架につけたのは第三時 であった。
MAR 15:26 イエスの頭上に掲げられた罪状書きには、「ユダヤ人の王」と書かれていた。
MAR 15:27 彼らはイエスと共に二人の強盗を、一人を右に、一人を左に十字架につけた。
MAR 15:28 こうして、「彼は不法を行う者たちの一人に数えられた」と言う聖書の言葉が成就した。
MAR 15:29 通りかかった人々は、頭を振りながらイエスを冒涜して言った。「ああ、神殿を壊して三日で建てる者よ、
MAR 15:30 自分を救って、十字架から降りて来い。」
MAR 15:31 同じように、祭司長たちも律法学者たちと一緒になって互いにあざけり、言った。「ほかの人は救ったが、自分自身を救うことはできない。
MAR 15:32 キリスト、イスラエルの王よ、今、十字架から降りて来い。そうすれば、われわれは見て信じよう。」 一緒に十字架につけられた者たちも、イエスを侮辱した。
MAR 15:33 第六時 になると、全地が暗くなり、第九時 まで続いた。
MAR 15:34 第九時に、イエスは大声で叫ばれた。「エロイ、エロイ、ラマ、サバクタニ。」 これは訳すと、「わが神、わが神、なぜ私をお見捨てになったのですか」 という意味である。
MAR 15:35 そばに立っていた人々の何人かは、これを聞いて言った。「見よ、エリヤを呼んでいる。」
MAR 15:36 すると一人が走り寄り、海綿に酸いぶどう酒をたっぷり含ませて葦の棒につけ、イエスに飲ませながら言った。「待て。エリヤが降ろしに来るかどうか見てみよう。」
MAR 15:37 イエスは大声で叫び、息を引き取られた。
MAR 15:38 神殿の幕は上から下まで真っ二つに裂けた。
MAR 15:39 イエスの正面に立っていた百人隊長は、イエスがこのように叫んで息を引き取られたのを見て言った。「まことに、この人は神の子だった。」
MAR 15:40 女たちも遠くから見ていた。その中には、マグダラのマリア、小ヤコブとヨセの母マリア、サロメがいた。
MAR 15:41 彼女たちは、イエスがガリラヤにおられたとき、イエスに従って仕えていた。このほかにも、イエスと共にエルサレムに上って来た女たちが大勢いた。
MAR 15:42 すでに夕方になっていた。その日は備えの日、すなわち安息日の前日だったので、
MAR 15:43 アリマタヤのヨセフが来た。彼は有力な最高法院の議員で、自らも神の御国を待ち望んでいた。彼は勇気を出してピラトのもとに入り、イエスの体を渡してほしいと願った。
MAR 15:44 ピラトは、イエスがもう死んだのかと驚き、百人隊長を呼び寄せ、すでに死んでから長いのかと尋ねた。
MAR 15:45 そして百人隊長に確かめると、遺体をヨセフに渡した。
MAR 15:46 ヨセフは亜麻布を買い、イエスを十字架から降ろして亜麻布で包み、岩を掘って造った墓に納めた。そして墓の入り口に石を転がしておいた。
MAR 15:47 マグダラのマリアとヨセの母マリアは、イエスが納められた場所を見ていた。
MAR 16:1 安息日が過ぎると、マグダラのマリア、ヤコブの母マリア、サロメは、イエスの体に塗るために香料を買った。
MAR 16:2 週の初めの日の朝早く、日が昇ったころ、彼女たちは墓へ行った。
MAR 16:3 そして互いに言っていた。「だれが墓の入り口から石を転がしてくれるでしょうか。」
MAR 16:4 ところが目を上げると、非常に大きな石がすでに転がしてあるのが見えた。
MAR 16:5 墓の中に入ると、右側に白い長衣を着た若者が座っているのを見て、彼女たちは驚いた。
MAR 16:6 若者は彼女たちに言った。「驚かなくてよい。あなたがたは、十字架につけられたナザレ人イエスを捜しているのでしょう。あの方はよみがえられました。ここにはおられません。ご覧なさい。ここが、あの方が納められていた場所です。
MAR 16:7 さあ行って、弟子たちとペテロに、『イエスはあなたがたより先にガリラヤへ行かれます。前に言われたとおり、そこでお会いできます』と伝えなさい。」
MAR 16:8 彼女たちは外へ出て、 墓から逃げ去った。震えと驚きに襲われていたからである。そして恐ろしかったので、だれにも何も言わなかった。
MAR 16:9 さて、週の初めの日の朝早く、イエスはよみがえり、まずマグダラのマリアに現れた。イエスは以前、彼女から七つの悪霊を追い出されたのである。
MAR 16:10 彼女は、イエスと共にいた人々が嘆き悲しんで泣いているところへ行き、そのことを知らせた。
MAR 16:11 しかし彼らは、イエスが生きておられ、彼女に姿を現されたと聞いても、信じなかった。
MAR 16:12 その後、彼らのうちの二人が田舎へ向かって歩いていると、イエスは別の姿で現れた。
MAR 16:13 二人は戻って、ほかの人々に知らせた。しかし、人々は二人の言うことも信じなかった。
MAR 16:14 その後、十一人が食卓に着いているところに、イエスご自身が現れた。そして、ご自分がよみがえった後に姿を見た人々の言うことを信じなかった彼らの不信仰と心の頑なさを責められた。
MAR 16:15 イエスは彼らに言われた。「全世界へ出て行き、すべての被造物に福音を宣べ伝えなさい。
MAR 16:16 信じてバプテスマを受ける者は救われる。しかし、信じない者は罪に定められる。
MAR 16:17 信じる者たちには、次のようなしるしが伴う。彼らは私の名によって悪霊を追い出し、新しい言語で語る。
MAR 16:18 蛇をつかみ、たとえ死をもたらすものを飲んでも、決して害を受けない。病人に手を置けば、病人は回復する。」
MAR 16:19 こうして主は、 彼らに語られた後、天に上げられ、神の右に座られた。
MAR 16:20 弟子たちは出て行って、至る所で福音を宣べ伝えた。主も彼らと共に働き、伴うしるしによって御言葉を確かなものとされた。アーメン。
LUK 1:1 われわれの間で成就した出来事について、多くの人が物語を順序立てて書こうと試みました。
LUK 1:2 それは、初めから目撃者であり、みことばに仕える者であった人々が、われわれに伝えたとおりのものです。
LUK 1:3 そこで私も、すべてのことを初めから綿密に調べましたので、テオフィロ閣下、あなたのために順序立てて書くのがよいと思いました。
LUK 1:4 それは、あなたが教えを受けた事柄が確かなものであることを知っていただくためです。
LUK 1:5 ユダヤの王ヘロデの時代に、アビヤの祭司組に属するザカリヤという祭司がいた。彼の妻はアロンの子孫で、名をエリサベツといった。
LUK 1:6 二人はともに神の前に正しい人で、主のすべての戒めと定めを落ち度なく守っていた。
LUK 1:7 しかし、エリサベツは不妊であったため、二人には子がなく、二人ともすでに年を取っていた。
LUK 1:8 さて、ザカリヤが自分の組の順番に従って、神の前で祭司の務めを果たしていたとき、
LUK 1:9 祭司職の慣例によってくじを引いたところ、主の神殿に入って香をたく役に当たった。
LUK 1:10 香をたく時刻には、民の群衆が皆、外で祈っていた。
LUK 1:11 すると、主の使いが彼に現れ、香の祭壇の右側に立った。
LUK 1:12 ザカリヤはそれを見て動揺し、恐れに襲われた。
LUK 1:13 しかし、御使いは彼に言った。「恐れることはない、ザカリヤ。あなたの願いは聞き入れられた。妻エリサベツは男の子を産む。その子をヨハネと名づけなさい。
LUK 1:14 あなたは喜びにあふれ、多くの人もその誕生を喜ぶ。
LUK 1:15 彼は主の前に偉大な者となり、ぶどう酒も強い酒も決して飲まない。母の胎内にいる時から聖霊に満たされる。
LUK 1:16 そして、イスラエルの子らの多くを、彼らの神である主に立ち返らせる。
LUK 1:17 彼はエリヤの霊と力をもって主に先立って行き、『父たちの心を子どもたちに向けさせ』、従わない者を義人の知恵に立ち返らせ、主のために備えられた民を用意する。」
LUK 1:18 ザカリヤは御使いに言った。「どうすれば、それが確かだと分かるでしょうか。私は老人ですし、妻もかなり年を取っています。」
LUK 1:19 御使いは答えた。「私は神の御前に立つガブリエルである。あなたに語り、この良い知らせを伝えるために遣わされた。
LUK 1:20 見よ、これらのことが起こる日まで、あなたは口が利けず、話すこともできなくなる。定められた時に実現する私の言葉を、あなたが信じなかったからである。」
LUK 1:21 民はザカリヤを待っていて、彼が神殿の中で手間取っているのを不思議に思っていた。
LUK 1:22 彼は外に出て来たが、彼らに話すことができなかった。それで人々は、彼が神殿の中で幻を見たのだと悟った。彼は身振りを続けるばかりで、口が利けないままだった。
LUK 1:23 奉仕の日々が終わると、彼は家に帰った。
LUK 1:24 その後、妻エリサベツは身ごもり、五か月の間、人目を避けて言った。
LUK 1:25 「主は今、私を顧みて、人々の間での恥を取り除いてくださった。」
LUK 1:26 六か月目に、御使いガブリエルが神から遣わされ、ガリラヤのナザレという町に行った。
LUK 1:27 それは、ダビデの家に属するヨセフという人と婚約している処女のもとへであった。その処女の名はマリアといった。
LUK 1:28 御使いは中に入って来て、彼女に言った。「喜びなさい、大いに恵まれた人。主があなたとともにおられる。あなたは女たちの中で祝福されている。」
LUK 1:29 しかし、彼女はその言葉にひどく戸惑い、これはいったい何のあいさつだろうかと考え込んだ。
LUK 1:30 御使いは言った。「恐れることはない、マリア。あなたは神から恵みを受けた。
LUK 1:31 見よ、あなたは胎内に子を宿し、男の子を産む。その子を『イエス』と名づけなさい。
LUK 1:32 彼は偉大な者となり、いと高き方の子と呼ばれる。主なる神は彼に、その父ダビデの王座をお与えになる。
LUK 1:33 彼は永遠にヤコブの家を治め、その王国に終わりはない。」
LUK 1:34 マリアは御使いに言った。「私はまだ男の人を知りません。どうしてそのようなことが起こるのでしょうか。」
LUK 1:35 御使いは答えた。「聖霊があなたの上に臨み、いと高き方の力があなたを覆う。それゆえ、あなたから生まれる聖なる者は神の子と呼ばれる。
LUK 1:36 見よ、あなたの親族エリサベツも、年を取ってから男の子を身ごもっている。不妊と呼ばれていた彼女が、今や六か月目である。
LUK 1:37 神が語られたことは、何一つ実現不可能ではない。」
LUK 1:38 マリアは言った。「見よ、私は主のしもべです。あなたの言葉どおり、この身になりますように。」 それから御使いは彼女のもとを去った。
LUK 1:39 そのころ、マリアは立って急いで山地へ向かい、ユダの町に行った。
LUK 1:40 そしてザカリヤの家に入り、エリサベツにあいさつした。
LUK 1:41 エリサベツがマリアのあいさつを聞いたとき、胎内の子が跳ねた。そしてエリサベツは聖霊に満たされた。
LUK 1:42 彼女は声高らかに叫んで言った。「あなたは女たちの中で祝福され、あなたの胎の実も祝福されています。
LUK 1:43 私の主の母が私のところに来てくださるとは、私はなんと恵まれていることでしょう。
LUK 1:44 見よ、あなたのあいさつの声が私の耳に届いたとき、胎内の子が喜んで跳ねました。
LUK 1:45 主から語られたことは実現すると信じた人は、幸いです。」
LUK 1:46 マリアは言った。 「私の魂は主をあがめ、
LUK 1:47 私の霊は救い主である神を喜びたたえる。
LUK 1:48 神が、しもべである私の卑しい身に目を留めてくださったから。 見よ、今から後、すべての世代が私を幸いな者と呼ぶ。
LUK 1:49 力ある方が、私のために大いなることをしてくださった。 その御名は聖なるもの。
LUK 1:50 そのあわれみは、主を恐れる者に代々限りなく及ぶ。
LUK 1:51 主はその御腕で力を現し、 心の思いにおごる者たちを散らされた。
LUK 1:52 権力者たちを王座から引き降ろし、 低い者たちを高く上げられた。
LUK 1:53 飢えた者たちを良いもので満たし、 富む者たちを何も持たせずに帰された。
LUK 1:54 あわれみを忘れず、しもべイスラエルを助けられた。
LUK 1:55 父祖たちに語られたとおり、 アブラハムとその子孫に、永遠にあわれみを示された。」
LUK 1:56 マリアはエリサベツと三か月ほど過ごしてから、自分の家に帰った。
LUK 1:57 さて、エリサベツは出産の時が満ちて、男の子を産んだ。
LUK 1:58 近所の人々や親族は、主が彼女に大きなあわれみを示されたと聞き、ともに喜んだ。
LUK 1:59 八日目に、人々はその子に割礼を施すために来て、父の名にちなんでザカリヤと名づけようとした。
LUK 1:60 しかし母親は答えた。「いいえ、この子はヨハネと呼ばれます。」
LUK 1:61 人々は彼女に言った。「あなたの親族の中に、その名で呼ばれている人は一人もいません。」
LUK 1:62 そして父親に、何という名にしたいのかと身振りで尋ねた。
LUK 1:63 彼は書き板を求め、「その名はヨハネ」と書いた。 人々は皆、驚いた。
LUK 1:64 するとたちまち彼の口が開き、舌が自由になった。そして彼は語り出し、神をほめたたえた。
LUK 1:65 近所に住む人々は皆、恐れに包まれ、これらの出来事はユダヤの山地全体で語り合われた。
LUK 1:66 それを聞いた人々は皆、心に留めて言った。「いったい、この子はどのようになるのだろう。」主の御手が彼とともにあった。
LUK 1:67 父ザカリヤは聖霊に満たされ、預言して言った。
LUK 1:68 「イスラエルの神である主は、ほめたたえられよ。 主はその民を訪れ、贖ってくださった。
LUK 1:69 仕える者ダビデの家に、われわれのために救いの角を立てられた。
LUK 1:70 昔からの聖なる預言者たちの口を通して語られたとおり、
LUK 1:71 われわれを敵から、憎む者すべての手から救ってくださる。
LUK 1:72 これは父祖たちにあわれみを示し、 主の聖なる契約を覚えておられるため、
LUK 1:73 われわれの父アブラハムに誓われた誓いを果たすためである。
LUK 1:74 主はわれわれを敵の手から救い出し、 恐れることなく、
LUK 1:75 生涯、主の御前で聖さと義のうちに仕えさせてくださる。
LUK 1:76 幼子よ、あなたはいと高き方の預言者と呼ばれる。 主の御前を先立って進み、その道を備えるからである。
LUK 1:77 罪の赦しによる救いを、主の民に知らせるためである。
LUK 1:78 それは、われわれの神の深いあわれみによる。 そのあわれみによって、いと高き所から暁の光がわれわれを訪れ、
LUK 1:79 闇と死の陰に座る者たちを照らし、 われわれの足を平和の道へと導く。」
LUK 1:80 幼子は成長して霊が強くなり、イスラエルの前に公に現れる日まで荒野にいた。
LUK 2:1 そのころ、皇帝アウグストゥスから、全世界の住民登録をせよとの勅令が出た。
LUK 2:2 これは、キリニウスがシリアの総督であった時に行われた最初の住民登録である。
LUK 2:3 人々は皆、登録するため、それぞれ自分の町へ向かった。
LUK 2:4 ヨセフもガリラヤの町ナザレを出て、ユダヤにあるダビデの町、ベツレヘムへ上って行った。彼がダビデの家系に属していたからである。
LUK 2:5 身ごもっていた婚約者のマリアとともに登録するためであった。
LUK 2:6 二人がそこにいる間に、彼女の出産の日が来た。
LUK 2:7 彼女は初子の男の子を産み、布にくるんで飼い葉桶に寝かせた。宿屋には彼らの泊まる場所がなかったからである。
LUK 2:8 その地方では、羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた。
LUK 2:9 見よ、主の使いが彼らのそばに立ち、主の栄光が周囲を照らしたので、彼らは非常に恐れた。
LUK 2:10 御使いは彼らに言った。「恐れることはない。見よ、私は民全体に大きな喜びをもたらす良い知らせを、あなたがたに伝える。
LUK 2:11 今日、ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主であるキリストである。
LUK 2:12 あなたがたへのしるしはこれである。布にくるまれ、飼い葉桶に寝かされている乳飲み子を見つける。」
LUK 2:13 すると突然、その御使いとともに天の軍勢が大勢現れ、神を賛美して言った。
LUK 2:14 「いと高き所では神に栄光、 地には平和、人々には好意。」
LUK 2:15 御使いたちが彼らを離れて天へ去ると、羊飼いたちは互いに言った。「さあ、ベツレヘムへ行って、主が知らせてくださったこの出来事を見よう。」
LUK 2:16 彼らは急いで行き、マリアとヨセフ、そして飼い葉桶に寝ている乳飲み子を見つけた。
LUK 2:17 それを見ると、この幼子について自分たちに告げられた言葉を広く知らせた。
LUK 2:18 それを聞いた人々は皆、羊飼いたちが語ったことを不思議に思った。
LUK 2:19 しかしマリアは、これらの言葉をすべて心に納め、思い巡らしていた。
LUK 2:20 羊飼いたちは、聞いたり見たりしたことがすべて告げられたとおりだったので、神に栄光を帰し、賛美しながら帰って行った。
LUK 2:21 幼子に割礼を施す八日目が満ちると、その子はイエスと名づけられた。それは、胎内に宿る前に御使いがつけた名であった。
LUK 2:22 モーセの律法による彼らの清めの日々が満ちると、両親は幼子を主にささげるため、エルサレムに連れて行った。
LUK 2:23 主の律法に「胎を初めに開く男子は皆、主のために聖なる者と呼ばれる」と書かれているとおりである。
LUK 2:24 また、主の律法に言われているとおり、「山鳩一つがい、または家鳩のひな二羽」をいけにえとしてささげるためであった。
LUK 2:25 見よ、エルサレムにシメオンという人がいた。この人は正しく敬虔で、イスラエルの慰めを待ち望んでいた。聖霊が彼の上におられた。
LUK 2:26 彼は、主のキリストを見るまでは死ぬことはないと、聖霊から示されていた。
LUK 2:27 彼は聖霊に導かれて神殿に入った。両親が、律法の慣習に従って幼子イエスのために行うべきことをしようと、幼子を連れて来ると、
LUK 2:28 シメオンは幼子を腕に抱き、神をほめたたえて言った。
LUK 2:29 「主よ、今こそ、あなたの言葉どおり、 仕える者を安らかに去らせてくださいます。
LUK 2:30 私の目が、あなたの救いを見たからです。
LUK 2:31 これはあなたが、すべての民の前に備えられたもの、
LUK 2:32 異邦人を照らす啓示の光、 あなたの民イスラエルの栄光です。」
LUK 2:33 ヨセフとその母は、幼子について語られたことに驚いていた。
LUK 2:34 シメオンは彼らを祝福し、母マリアに言った。「見よ、この子は、イスラエルの多くの人を倒れさせ、また立ち上がらせるために定められ、反対を受けるしるしとなる。
LUK 2:35 そして剣があなた自身の心をも刺し貫く。それは、多くの人の心の思いが明らかにされるためである。」
LUK 2:36 また、アシェル族のファヌエルの娘で、アンナという女預言者がいた。彼女は非常に年を取っており、処女の時から七年間、夫と暮らした後、
LUK 2:37 約八十四年間、やもめであった。彼女は神殿を離れず、断食と祈願をもって夜も昼も礼拝していた。
LUK 2:38 ちょうどその時、彼女も近寄って来て主に感謝をささげ、エルサレムの贖いを待ち望んでいたすべての人に、この幼子のことを語った。
LUK 2:39 両親は主の律法に従ってすべてを行い終えると、ガリラヤの自分たちの町ナザレへ帰った。
LUK 2:40 幼子は成長し、霊において強くなり、知恵に満たされていった。神の恵みがその上にあった。
LUK 2:41 両親は毎年、過越の祭りにエルサレムへ行っていた。
LUK 2:42 イエスが十二歳になった時も、祭りの慣習に従ってエルサレムへ上った。
LUK 2:43 祭りの日々を終えて帰る途中、少年イエスはエルサレムに残っていたが、ヨセフとその母はそれに気づかなかった。
LUK 2:44 一行の中にいるものと思い、一日分の道のりを進んでから、親族や知人の間を捜した。
LUK 2:45 しかし見つからなかったので、捜しながらエルサレムへ引き返した。
LUK 2:46 三日後、二人は神殿でイエスを見つけた。イエスは教師たちの真ん中に座り、彼らの話を聞いたり質問したりしていた。
LUK 2:47 聞いていた人々は皆、その理解力と答えに驚いていた。
LUK 2:48 両親はイエスを見て驚き、母は言った。「息子よ、どうして私たちにこんなことをしたのですか。見よ、お父さんと私は心配してあなたを捜していたのです。」
LUK 2:49 イエスは二人に言った。「どうして私を捜したのですか。私が父の家にいなければならないことを、知らなかったのですか。」
LUK 2:50 しかし二人には、イエスの語った言葉が理解できなかった。
LUK 2:51 イエスは二人とともに下ってナザレへ行き、彼らに従って暮らした。母はこれらの言葉をすべて心に納めていた。
LUK 2:52 イエスは知恵と背丈を増し、神と人々からますます好意を受けていった。
LUK 3:1 皇帝ティベリウスの治世の第十五年、ポンテオ・ピラトがユダヤの総督、ヘロデがガリラヤの領主、その兄弟フィリポがイトラヤとトラコニティス地方の領主、リサニアがアビレネの領主であり、
LUK 3:2 アンナスとカヤパが大祭司であった時、荒野でザカリヤの子ヨハネに神の言葉が臨んだ。
LUK 3:3 彼はヨルダン川周辺の全地域に行き、罪の赦しに至る悔い改めのバプテスマを宣べ伝えた。
LUK 3:4 預言者イザヤの言葉の書に、こう書かれている。 「荒野で叫ぶ者の声。 『主の道を備えよ。 その道筋をまっすぐにせよ。
LUK 3:5 すべての谷は埋められ、 すべての山と丘は低くされる。 曲がった道はまっすぐに、 険しい道は平らになる。
LUK 3:6 すべての肉なる者は神の救いを見る。』」
LUK 3:7 そこでヨハネは、自分からバプテスマを受けようと出て来た群衆に言った。「まむしの子孫よ、来ようとしている御怒りから逃れるようにと、だれがあなたがたに教えたのか。
LUK 3:8 それなら、悔い改めにふさわしい実を結びなさい。心の中で『われわれの父はアブラハムだ』と言い始めてはならない。あなたがたに言うが、神はこれらの石からでも、アブラハムの子どもたちを起こすことがおできになる。
LUK 3:9 斧はすでに木々の根元に置かれている。だから、良い実を結ばない木はすべて切り倒され、火に投げ込まれる。」
LUK 3:10 群衆は彼に尋ねた。「では、私たちは何をすべきでしょうか。」
LUK 3:11 彼は答えた。「上着を二枚持っている者は、一枚も持たない者に分け与えなさい。食べ物を持っている者も同じようにしなさい。」
LUK 3:12 徴税人たちもバプテスマを受けに来て、彼に言った。「先生、私たちは何をすべきでしょうか。」
LUK 3:13 彼は言った。「定められた額以上に取り立ててはならない。」
LUK 3:14 兵士たちも尋ねた。「私たちはどうでしょうか。何をすべきでしょうか。」 彼は言った。「だれからも力ずくで金を取らず、偽りの告発もしてはならない。自分の給料で満足しなさい。」
LUK 3:15 民は期待を抱き、皆がヨハネについて、もしかすると彼がキリストではないかと心の中で考えていた。
LUK 3:16 ヨハネは皆に答えた。「私は水であなたがたにバプテスマを授けている。しかし、私より力ある方が来られる。私はその方の履物のひもを解く資格もない。その方は聖霊と火によって、あなたがたにバプテスマを授ける。
LUK 3:17 その方は手に箕を持ち、脱穀場をすっかり清め、麦を倉に集める。しかし、もみ殻は消えることのない火で焼き尽くす。」
LUK 3:18 ヨハネはこのほかにも多くの勧めをもって、民に福音を宣べ伝えた。
LUK 3:19 ところが領主ヘロデは、兄弟の妻ヘロディアのことや、自分が行ったすべての悪事についてヨハネから責められ、
LUK 3:20 それらすべてに加えて、ヨハネを牢に閉じ込めた。
LUK 3:21 さて、民が皆バプテスマを受けた時、イエスもバプテスマを受けて祈っておられた。すると天が開き、
LUK 3:22 聖霊が鳩のような目に見える姿でイエスの上に降られた。そして天から声がした。「あなたは私の愛する子。私はあなたを喜びとする。」
LUK 3:23 イエスは教え始めた時、およそ三十歳で、人々にはヨセフの子と思われていた。ヨセフはヘリの子、
LUK 3:24 ヘリはマタテの子、マタテはレビの子、レビはメルキの子、メルキはヤナイの子、ヤナイはヨセフの子、
LUK 3:25 ヨセフはマタティアの子、マタティアはアモスの子、アモスはナホムの子、ナホムはエスリの子、エスリはナガイの子、
LUK 3:26 ナガイはマハテの子、マハテはマタティアの子、マタティアはセメインの子、セメインはヨセフの子、ヨセフはユダの子、
LUK 3:27 ユダはヨアナンの子、ヨアナンはレサの子、レサはゼルバベルの子、ゼルバベルはシェアルティエルの子、シェアルティエルはネリの子、
LUK 3:28 ネリはメルキの子、メルキはアディの子、アディはコサムの子、コサムはエルモダムの子、エルモダムはエルの子、
LUK 3:29 エルはヨセの子、ヨセはエリエゼルの子、エリエゼルはヨリムの子、ヨリムはマタテの子、マタテはレビの子、
LUK 3:30 レビはシメオンの子、シメオンはユダの子、ユダはヨセフの子、ヨセフはヨナンの子、ヨナンはエリアキムの子、
LUK 3:31 エリアキムはメレアの子、メレアはメナンの子、メナンはマタタの子、マタタはナタンの子、ナタンはダビデの子、
LUK 3:32 ダビデはエッサイの子、エッサイはオベデの子、オベデはボアズの子、ボアズはサルモンの子、サルモンはナフションの子、
LUK 3:33 ナフションはアミナダブの子、アミナダブはアラムの子、アラムはヘツロンの子、ヘツロンはペレツの子、ペレツはユダの子、
LUK 3:34 ユダはヤコブの子、ヤコブはイサクの子、イサクはアブラハムの子、アブラハムはテラの子、テラはナホルの子、
LUK 3:35 ナホルはセルグの子、セルグはレウの子、レウはペレグの子、ペレグはエベルの子、エベルはシェラの子、
LUK 3:36 シェラはカイナンの子、カイナンはアルパクシャデの子、アルパクシャデはセムの子、セムはノアの子、ノアはレメクの子、
LUK 3:37 レメクはメトシェラの子、メトシェラはエノクの子、エノクはヤレドの子、ヤレドはマハラルエルの子、マハラルエルはカイナンの子、
LUK 3:38 カイナンはエノシュの子、エノシュはセツの子、セツはアダムの子、アダムは神の子であった。
LUK 4:1 イエスは聖霊に満たされてヨルダン川から帰り、御霊によって荒野へ導かれ、
LUK 4:2 四十日間、悪魔の誘惑を受けた。その間、何も食べず、その期間が終わると空腹を覚えた。
LUK 4:3 悪魔はイエスに言った。「あなたが神の子なら、この石にパンになれと命じなさい。」
LUK 4:4 イエスは答えた。「『人はパンだけで生きるのではなく、神の一つ一つの言葉によって生きる』と書かれている。」
LUK 4:5 悪魔はイエスを高い山へ連れて行き、一瞬のうちに世界のすべての国々を見せた。
LUK 4:6 そして言った。「このすべての権威と栄華をあなたに与えよう。これは私に渡されており、私は望む者に与えることができる。
LUK 4:7 だから、あなたが私の前にひれ伏すなら、すべてはあなたのものになる。」
LUK 4:8 イエスは答えた。「私の後ろに退け、サタン。『あなたの神である主を礼拝し、ただ主にのみ仕えなければならない』と書かれている。」
LUK 4:9 悪魔はイエスをエルサレムへ連れて行き、神殿の屋根の端に立たせて言った。「あなたが神の子なら、ここから飛び降りなさい。
LUK 4:10 こう書かれているからだ。 『神はあなたのために御使いたちに命じ、あなたを守らせる。』
LUK 4:11 また、 『彼らはその手であなたを支え、 あなたの足が石に打ち当たることのないようにする。』」
LUK 4:12 イエスは答えた。「『あなたの神である主を試してはならない』と言われている。」
LUK 4:13 悪魔はあらゆる誘惑を終えると、次の機会までイエスから離れた。
LUK 4:14 イエスは御霊の力に満ちてガリラヤへ帰り、その評判は周辺一帯に広まった。
LUK 4:15 イエスは彼らの会堂で教え、すべての人から称賛された。
LUK 4:16 イエスは育った町ナザレへ行き、いつものように安息日に会堂に入り、朗読するために立ち上がった。
LUK 4:17 預言者イザヤの書が手渡された。イエスは巻物を開き、こう書かれている箇所を見つけた。
LUK 4:18 「主の霊が私の上におられる。 貧しい人々に福音を宣べ伝えるため、主が私に油を注がれたからである。 主は、心の打ち砕かれた者を癒やし、 捕らわれた者に解放を、 目の見えない者に視力の回復を告げ、 打ちひしがれた者を自由にし、
LUK 4:19 主の恵みの年を告げるために、私を遣わされた。」
LUK 4:20 イエスは巻物を閉じ、係の者に返して座った。会堂にいたすべての人の目が、イエスに注がれていた。
LUK 4:21 イエスは彼らに語り始めた。「今日、この聖書の言葉が、あなたがたの聞いているところで実現した。」
LUK 4:22 人々は皆、イエスについて証言し、その口から出る恵みに満ちた言葉に驚いて言った。「この人はヨセフの子ではないか。」
LUK 4:23 イエスは彼らに言った。「きっとあなたがたは、『医者よ、自分を治せ』ということわざを私に言うだろう。『カペナウムで行ったと聞いていることを、ここ、あなたの故郷でも行え』と。
LUK 4:24 イエスは言った。「まことに、あなたがたに告げる。預言者はだれも、自分の故郷では受け入れられない。
LUK 4:25 まことに、あなたがたに告げる。エリヤの時代、三年六か月の間、天が閉ざされ、全地に大飢饉が起こった時、イスラエルには多くのやもめがいた。
LUK 4:26 しかしエリヤが遣わされたのは、そのうちのだれでもなく、シドンの地のツァレファテにいた一人のやもめの女のところだけだった。
LUK 4:27 また、預言者エリシャの時代、イスラエルには多くのらい病人がいたが、清められたのはシリア人ナアマンだけであった。」
LUK 4:28 会堂にいた人々はこれを聞くと、皆、激しい怒りに満たされた。
LUK 4:29 彼らは立ち上がってイエスを町の外に追い出し、町が建っている丘の崖まで連れて行き、そこから突き落とそうとした。
LUK 4:30 しかしイエスは彼らの真ん中を通り抜け、立ち去った。
LUK 4:31 イエスはガリラヤの町カペナウムへ下り、安息日に人々を教えていた。
LUK 4:32 人々はその教えに驚いた。その言葉には権威があったからである。
LUK 4:33 会堂に、汚れた悪霊につかれた人がいて、大声で叫んだ。
LUK 4:34 「ああ、ナザレのイエスよ、私たちとあなたに何の関わりがあるのですか。私たちを滅ぼしに来たのですか。私はあなたがどなたか知っています。神の聖なる方です。」
LUK 4:35 イエスは叱りつけて言った。「黙れ。この人から出て行け。」 悪霊はその人を人々の真ん中に投げ倒したが、傷つけることなく出て行った。
LUK 4:36 人々は皆、驚きに包まれ、互いに言った。「これは何という言葉だろう。権威と力をもって汚れた霊に命じると、出て行くではないか。」
LUK 4:37 イエスの評判は、周辺地方のあらゆる所に広まった。
LUK 4:38 イエスは会堂を出て、シモンの家に入った。シモンのしゅうとめが高熱で苦しんでいたので、人々は彼女のためにイエスに願った。
LUK 4:39 イエスが彼女のそばに立って熱を叱ると、熱は去った。彼女はすぐに起き上がり、彼らをもてなした。
LUK 4:40 日が沈むころ、さまざまな病気で苦しむ者を抱えていた人々は皆、彼らをイエスのもとに連れて来た。イエスは一人一人に手を置いて癒やした。
LUK 4:41 多くの人から悪霊も出て行き、「あなたはキリスト、神の子です」と叫んだ。イエスは悪霊を叱り、話すことを許さなかった。彼らがイエスをキリストだと知っていたからである。
LUK 4:42 夜が明けると、イエスは出て行き、人里離れた所へ行った。群衆はイエスを捜し、そばまで来ると、自分たちから離れて行かないように引き止めた。
LUK 4:43 しかしイエスは彼らに言った。「私はほかの町々にも神の王国の福音を宣べ伝えなければならない。そのために遣わされたからである。」
LUK 4:44 イエスはガリラヤの諸会堂で宣べ伝えていた。
LUK 5:1 さて、イエスがゲネサレ湖のほとりに立っておられると、群衆が神の言葉を聞こうとして押し寄せて来た。
LUK 5:2 イエスは岸辺に二そうの舟があるのを見た。漁師たちは舟から降りて網を洗っていた。
LUK 5:3 イエスはその一そう、シモンの舟に乗り、陸から少し離すように頼んだ。そして座って、舟から群衆を教えた。
LUK 5:4 話し終えると、シモンに言った。「深みに漕ぎ出し、網を下ろして魚を捕りなさい。」
LUK 5:5 シモンは答えた。「先生、私たちは夜通し働きましたが、何も捕れませんでした。しかし、お言葉ですから網を下ろしましょう。」
LUK 5:6 そのとおりにすると、非常に多くの魚がかかり、網が破れそうになった。
LUK 5:7 そこで、もう一そうの舟にいる仲間に合図して、助けに来てもらった。彼らが来て、二そうの舟をいっぱいにしたため、舟は沈みかけた。
LUK 5:8 シモン・ペテロはこれを見て、イエスの膝もとにひれ伏して言った。「主よ、私から離れてください。私は罪深い者です。」
LUK 5:9 捕れた魚の多さに、彼も一緒にいた者も皆、驚いたのである。
LUK 5:10 シモンの仲間であったゼベダイの子ヤコブとヨハネも同じだった。 イエスはシモンに言った。「恐れることはない。今からあなたは、人を生け捕る者になる。」
LUK 5:11 彼らは舟を陸に引き上げると、すべてを捨ててイエスに従った。
LUK 5:12 イエスがある町におられた時、見よ、全身らい病の人がいた。彼はイエスを見ると、ひれ伏して願った。「主よ、お望みなら、私を清くすることがおできになります。」
LUK 5:13 イエスは手を伸ばして彼に触れ、言った。「そうしよう。清くなれ。」 すると、らい病はただちに彼から去った。
LUK 5:14 イエスは、だれにも話さないよう命じて言った。「ただ行って、自分を祭司に見せなさい。そして、人々へのあかしとして、モーセが命じたとおり、清めのための供え物をささげなさい。」
LUK 5:15 しかし、イエスについての評判はいっそう広まり、大勢の群衆が教えを聞き、病気を癒やしてもらうために集まって来た。
LUK 5:16 だがイエスは人里離れた所に退いて祈っていた。
LUK 5:17 ある日のこと、イエスが教えていると、ガリラヤとユダヤのすべての村やエルサレムから来たパリサイ人と律法の教師たちがそこに座っていた。主の力が働き、イエスは人々を癒やしていた。
LUK 5:18 見よ、人々が寝台に載せた麻痺した人を運んで来て、中に入れてイエスの前に置こうとした。
LUK 5:19 しかし群衆のために運び込む道が見つからなかったので、屋根に上り、瓦の間から寝台ごと人々の真ん中、イエスの前につり下ろした。
LUK 5:20 イエスは彼らの信仰を見て、その人に言った。「人よ、あなたの罪は赦された。」
LUK 5:21 律法学者たちとパリサイ人たちは論じ始めた。「神を冒涜することを言うこの人は何者だ。神お一人のほかに、だれが罪を赦せるのか。」
LUK 5:22 イエスは彼らの考えを見抜いて答えた。「なぜ心の中でそのように論じているのか。
LUK 5:23 『あなたの罪は赦された』と言うのと、『起きて歩け』と言うのと、どちらがたやすいか。
LUK 5:24 しかし、人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを、あなたがたが知るために。」 そして麻痺した人に言った。「あなたに言う。起きて寝台を担ぎ、家に帰りなさい。」
LUK 5:25 その人はたちまち皆の前で立ち上がり、寝ていた寝台を担いで、神に栄光を帰しながら家に帰った。
LUK 5:26 人々は皆、驚嘆して神に栄光を帰した。そして恐れに満たされて言った。「今日、私たちは驚くべきことを見た。」
LUK 5:27 その後、イエスは外に出て、レビという徴税人が収税所に座っているのを見て言った。「私に従いなさい。」
LUK 5:28 レビはすべてを捨てて立ち上がり、イエスに従った。
LUK 5:29 レビは自分の家でイエスのために盛大な宴会を開いた。徴税人やほかの人々が大勢、イエスとその一行とともに食卓についていた。
LUK 5:30 律法学者たちとパリサイ人たちは、イエスの弟子たちに不平を言った。「なぜあなたがたは、徴税人や罪人たちと一緒に食べたり飲んだりするのか。」
LUK 5:31 イエスは彼らに答えた。「健康な人に医者はいらない。医者を必要とするのは病人である。
LUK 5:32 私は義人を招くためではなく、罪人を悔い改めに招くために来た。」
LUK 5:33 彼らはイエスに言った。「ヨハネの弟子たちはたびたび断食して祈り、パリサイ人の弟子たちも同じようにしています。それなのに、あなたの弟子たちは食べたり飲んだりしています。」
LUK 5:34 イエスは彼らに言った。「花婿が一緒にいる間、花婿の友人たちを断食させることができるだろうか。
LUK 5:35 しかし、花婿が彼らから取り去られる日が来る。その日には断食する。」
LUK 5:36 イエスはまた、彼らにたとえを語った。「新しい衣から布を切り取って、古い衣に継ぎ当てる人はいない。そんなことをすれば、新しい衣を裂くことになり、新しい衣から取った布も古い衣には合わない。
LUK 5:37 また、新しいぶどう酒を古い革袋に入れる人はいない。そんなことをすれば、新しいぶどう酒が革袋を破り、酒はこぼれ、革袋もだめになる。
LUK 5:38 新しいぶどう酒は新しい革袋に入れなければならない。そうすれば、どちらも保たれる。
LUK 5:39 古いぶどう酒を飲んだ人は、すぐに新しいものを欲しがることはない。『古いもののほうが良い』と言うからである。」
LUK 6:1 さて、最初の安息日の次に来る第二の安息日に、イエスが麦畑を通っていると、弟子たちは麦の穂を摘み、手でもんで食べた。
LUK 6:2 パリサイ人のある者たちは言った。「なぜあなたがたは、安息日にしてはならないことをするのか。」
LUK 6:3 イエスは彼らに答えた。「ダビデとその供の者たちが空腹だった時、ダビデが何をしたか、読んだことがないのか。
LUK 6:4 彼は神の家に入り、祭司以外は食べてはならない供えのパンを取って食べ、供の者たちにも与えたではないか。」
LUK 6:5 また彼らに言った。「人の子は安息日の主である。」
LUK 6:6 別の安息日に、イエスは会堂に入って教えた。そこに右手の萎えた人がいた。
LUK 6:7 律法学者たちとパリサイ人たちは、イエスを訴える口実を見つけようと、安息日に癒やすかどうかを見張っていた。
LUK 6:8 しかしイエスは彼らの考えを知って、手の萎えた人に言った。「立って、真ん中に出なさい。」 その人は立ち上がってそこに立った。
LUK 6:9 イエスは彼らに言った。「あなたがたに尋ねる。安息日に許されているのは、良いことをすることか、害を加えることか。命を救うことか、殺すことか。」
LUK 6:10 イエスは彼ら一同を見回してから、その人に言った。「手を伸ばしなさい。」 彼がそうすると、その手はもう一方の手と同じように元どおりになった。
LUK 6:11 しかし彼らは激しい怒りに満たされ、イエスをどうしようかと互いに話し合った。
LUK 6:12 そのころ、イエスは祈るために山へ行き、夜通し神に祈り続けた。
LUK 6:13 夜が明けると弟子たちを呼び、その中から十二人を選び、使徒と名づけた。
LUK 6:14 ペテロと名づけたシモン、その兄弟アンデレ、ヤコブ、ヨハネ、フィリポ、バルトロマイ、
LUK 6:15 マタイ、トマス、アルパヨの子ヤコブ、熱心党と呼ばれたシモン、
LUK 6:16 ヤコブの子ユダ、そして裏切り者となったイスカリオテのユダである。
LUK 6:17 イエスは彼らとともに下り、平らな所に立った。そこには大勢の弟子たちと、イエスの教えを聞き、病気を癒やしてもらおうと、ユダヤ全土、エルサレム、またツロとシドンの海岸地方から来た、おびただしい数の人々がいた。
LUK 6:18 汚れた霊に苦しめられていた人々も癒やされた。
LUK 6:19 群衆は皆、イエスに触れようとした。イエスから力が出て、すべての人を癒やしていたからである。
LUK 6:20 イエスは弟子たちに目を向けて言った。 「貧しいあなたがたは幸いである。 神の王国はあなたがたのものだからである。
LUK 6:21 今、飢えているあなたがたは幸いである。 満たされるからである。 今、泣いているあなたがたは幸いである。 笑うようになるからである。
LUK 6:22 人の子のために、人々があなたがたを憎み、締め出し、あざけり、あなたがたの名を悪いものとして退ける時、あなたがたは幸いである。
LUK 6:23 その日には喜び、躍り上がりなさい。見よ、天でのあなたがたの報いは大きい。彼らの父祖たちも預言者たちに同じことをしたからである。
LUK 6:24 しかし、富んでいるあなたがたは災いである。 すでに慰めを受けているからである。
LUK 6:25 今、満腹しているあなたがたは災いである。 飢えるようになるからである。 今、笑っているあなたがたは災いである。 悲しみ、泣くようになるからである。
LUK 6:26 人々が あなたがたをほめる時、 災いだ。 彼らの父祖たちも偽預言者たちに同じことをしたからである。
LUK 6:27 「しかし、聞いているあなたがたに言う。敵を愛し、あなたがたを憎む者に良いことをしなさい。
LUK 6:28 あなたがたを呪う者を祝福し、虐待する者のために祈りなさい。
LUK 6:29 あなたの頬を打つ者には、もう一方の頬も差し出しなさい。上着を奪う者には、下着も拒んではならない。
LUK 6:30 求める者にはだれにでも与え、あなたの物を奪う者から取り戻そうとしてはならない。
LUK 6:31 「人にしてもらいたいと思うとおりに、あなたがたも人にしなさい。
LUK 6:32 「自分を愛する者を愛したからといって、何の誉れになるだろう。罪人たちでさえ、自分を愛する者を愛する。
LUK 6:33 自分に良いことをする者に良いことをしたからといって、何の誉れになるだろう。罪人たちでさえ同じことをする。
LUK 6:34 返してもらえると期待して貸したからといって、何の誉れになるだろう。罪人たちでさえ、同じだけ返してもらうために罪人たちに貸す。
LUK 6:35 しかし、敵を愛し、良いことをし、何も返してもらおうとせずに貸しなさい。そうすれば、あなたがたの報いは大きく、いと高き方の子らとなる。いと高き方は、感謝しない者にも悪人にも情け深いからである。
LUK 6:36 「だから、あわれみ深い者となりなさい。 あなたがたの父もあわれみ深い方だからである。
LUK 6:37 人を裁いてはならない。 そうすれば、あなたがたも裁かれない。 人を罪に定めてはならない。 そうすれば、あなたがたも罪に定められない。 人を解放しなさい。 そうすれば、あなたがたも解放される。
LUK 6:38 「与えなさい。そうすれば、あなたがたにも与えられる。十分に量り、押し込み、揺すって詰め、あふれるほどにして与えられる。 あなたがたが量るその量りで、あなたがたにも量り返されるからである。」
LUK 6:39 イエスはまた彼らにたとえを語った。「目の見えない人が、目の見えない人を案内できるだろうか。二人とも穴に落ちるのではないか。
LUK 6:40 弟子は教師より上ではない。しかし、十分に訓練された者は皆、自分の教師のようになる。
LUK 6:41 なぜ兄弟の目にある木くずは見えるのに、自分の目にある梁には気づかないのか。
LUK 6:42 自分の目にある梁が見えないのに、どうして兄弟に、『兄弟よ、あなたの目にある木くずを取らせてくれ』と言えるのか。偽善者よ。まず自分の目から梁を取り除きなさい。そうすれば、兄弟の目にある木くずを取り除くためにはっきり見えるようになる。
LUK 6:43 「悪い実を結ぶ良い木はなく、良い実を結ぶ悪い木もない。
LUK 6:44 木はそれぞれ、その実によって知られる。いばらからいちじくを集めることはなく、野ばらからぶどうを摘むこともない。
LUK 6:45 良い人は心に蓄えた良いものを取り出し、悪い人は心に蓄えた悪いものを取り出す。口は心に満ちているものを語るからである。
LUK 6:46 「なぜあなたがたは私を『主よ、主よ』と呼びながら、私の言うことを行わないのか。
LUK 6:47 私のもとに来て、私の言葉を聞き、それを行う人がだれに似ているか示そう。
LUK 6:48 その人は、家を建てる時、深く掘って岩の上に土台を据えた人に似ている。洪水が起こり、川がその家に激しく打ちつけても、揺り動かすことができなかった。岩の上に建てられていたからである。
LUK 6:49 しかし、聞いても行わない人は、土台なしで地面に家を建てた人に似ている。川が激しく打ちつけると、家はすぐに倒れ、その壊れ方はひどかった。」
LUK 7:1 イエスは民に聞かせていた話をすべて終えると、カペナウムに入った。
LUK 7:2 ある百人隊長に、重んじていたしもべがいた。そのしもべは病気で、死にかけていた。
LUK 7:3 百人隊長はイエスのことを聞き、ユダヤ人の長老たちを遣わして、来てしもべを救ってくださるよう頼んだ。
LUK 7:4 彼らはイエスのところに来て熱心に願った。「あの人は、あなたにそうしていただくにふさわしい人です。
LUK 7:5 私たちの国民を愛し、私たちのために会堂を建ててくれたからです。」
LUK 7:6 そこでイエスは彼らとともに行った。家からもう遠くない所まで来た時、百人隊長は友人たちを遣わして言わせた。「主よ、お手を煩わせないでください。私は、あなたを屋根の下にお迎えできるような者ではありません。
LUK 7:7 それで、自分から伺うことさえ、ふさわしくないと思いました。ただお言葉をください。そうすれば、私のしもべは癒やされます。
LUK 7:8 私も権威の下に置かれた者で、私の下にも兵士たちがいます。この者に『行け』と言えば行き、別の者に『来い』と言えば来ます。しもべに『これをせよ』と言えば、そのとおりにします。」
LUK 7:9 イエスはこれを聞いて彼に驚き、振り向いて、ついて来た群衆に言った。「あなたがたに告げる。イスラエルの中でさえ、これほど大きな信仰を見たことがない。」
LUK 7:10 遣わされた者たちが家に帰ると、病んでいたしもべは元気になっていた。
LUK 7:11 それから間もなく、イエスはナインという町へ行った。大勢の弟子たちと多くの群衆も一緒に行った。
LUK 7:12 町の門に近づいた時、見よ、死んだ人が運び出されるところだった。その母の一人息子で、母はやもめだった。町の人々も大勢、彼女に付き添っていた。
LUK 7:13 主は彼女を見ると、深くあわれんで言った。「泣かなくてよい。」
LUK 7:14 そして近寄って棺に触れると、担いでいた人たちは立ち止まった。イエスは言った。「青年よ、あなたに言う。起きなさい。」
LUK 7:15 すると死人は起き上がり、話し始めた。イエスは彼を母親に渡した。
LUK 7:16 人々は皆、恐れに捕らえられ、神に栄光を帰して言った。「偉大な預言者がわれわれの間に現れた」「神がその民を訪れてくださった。」
LUK 7:17 イエスについてのこの知らせは、ユダヤ全土と周辺一帯に広まった。
LUK 7:18 ヨハネの弟子たちは、これらのことをすべて彼に報告した。
LUK 7:19 ヨハネは弟子のうち二人を呼び、「来るべき方はあなたですか。それとも、ほかの方を待つべきでしょうか」とイエスに尋ねさせた。
LUK 7:20 二人はイエスのところに来て言った。「バプテスマを授けるヨハネから遣わされました。『来るべき方はあなたですか。それとも、ほかの方を待つべきでしょうか』と申しております。」
LUK 7:21 ちょうどその時、イエスは多くの人を病気や苦痛や悪霊から癒やし、目の見えない多くの人に視力を与えた。
LUK 7:22 イエスは二人に答えた。「行って、見聞きしたことをヨハネに伝えなさい。目の見えない人が見えるようになり、足の不自由な人が歩き、らい病人が清められ、耳の聞こえない人が聞こえるようになり、死人が生き返り、貧しい人々に福音が宣べ伝えられている。
LUK 7:23 私につまずかない人は幸いである。」
LUK 7:24 ヨハネの使者たちが去ると、イエスは群衆にヨハネのことを語り始めた。「あなたがたは何を見るために荒野へ出て行ったのか。風に揺れる葦か。
LUK 7:25 では、何を見るために出て行ったのか。柔らかな衣をまとった人か。見よ、華やかに装い、ぜいたくに暮らす人々なら王宮にいる。
LUK 7:26 では、何を見るために出て行ったのか。預言者か。そのとおり。あなたがたに言う。預言者をはるかに超える者である。
LUK 7:27 この人について、こう書かれている。 『見よ、私はあなたの前に使者を遣わす。 彼はあなたの前に道を備える。』
LUK 7:28 「あなたがたに告げる。女から生まれた者の中で、バプテスマを授けるヨハネより偉大な預言者はいない。しかし、神の王国で最も小さい者も、彼より偉大である。」
LUK 7:29 民は皆、徴税人たちも、これを聞いて神が正しい方であることを認めた。彼らはヨハネのバプテスマを受けていたからである。
LUK 7:30 しかし、パリサイ人たちと律法の専門家たちは、ヨハネからバプテスマを受けず、自分たちに対する神の計画を退けた。
LUK 7:31 「では、この世代の人々を何にたとえよう。彼らは何に似ているだろう。
LUK 7:32 広場に座り、互いに呼びかける子どもたちに似ている。『笛を吹いたのに、あなたがたは踊らなかった。弔いの歌を歌ったのに、泣かなかった。』
LUK 7:33 バプテスマを授けるヨハネが来て、パンを食べず、ぶどう酒も飲まないと、あなたがたは『悪霊につかれている』と言う。
LUK 7:34 人の子が来て食べたり飲んだりすると、『見よ、大食いで大酒飲み、徴税人や罪人たちの友だ』と言う。
LUK 7:35 しかし、知恵が正しいことは、そのすべての子どもたちによって証明される。」
LUK 7:36 あるパリサイ人が、イエスに一緒に食事をしてほしいと招いた。イエスはその家に入り、食卓についた。
LUK 7:37 見よ、その町に罪深い女がいた。彼女は、イエスがパリサイ人の家で食卓についていると知り、香油の入った雪花石膏の壺を持って来た。
LUK 7:38 泣きながらイエスの後ろ、足もとに立ち、涙でその足をぬらし始めた。そして自分の髪で拭い、その足に口づけして香油を塗った。
LUK 7:39 イエスを招いたパリサイ人はこれを見て、心の中で言った。「この人が預言者なら、自分に触れている女がだれで、どんな女か分かるはずだ。罪人なのだから。」
LUK 7:40 イエスは彼に答えた。「シモン、あなたに言いたいことがある。」 彼は言った。「先生、お話しください。」
LUK 7:41 「ある金貸しに二人の債務者がいた。一人は五百デナリ、もう一人は五十デナリを借りていた。
LUK 7:42 二人とも返すことができなかったので、金貸しは二人の負債を免除した。では、二人のうち、どちらが彼をより愛するだろうか。」
LUK 7:43 シモンは答えた。「より多く免除してもらったほうだと思います。」 イエスは言った。「あなたの判断は正しい。」
LUK 7:44 それから女のほうを向き、シモンに言った。「この女を見ているか。私があなたの家に入った時、あなたは足を洗う水をくれなかった。しかし彼女は涙で私の足をぬらし、自分の髪で拭ってくれた。
LUK 7:45 あなたは私に口づけしなかった。しかし彼女は、私が入って来てから私の足に口づけするのをやめなかった。
LUK 7:46 あなたは私の頭に油を塗らなかった。しかし彼女は私の足に香油を塗ってくれた。
LUK 7:47 だから、あなたに言う。彼女の多くの罪は赦されている。彼女が多く愛したからである。しかし、赦されることの少ない者は、愛することも少ない。」
LUK 7:48 そして彼女に言った。「あなたの罪は赦された。」
LUK 7:49 一緒に食卓についていた人々は、心の中で言い始めた。「罪さえ赦すこの人は何者だろう。」
LUK 7:50 イエスは女に言った。「あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい。」
LUK 8:1 それから間もなく、イエスは町や村を巡りながら、神の王国を宣べ伝え、その福音を告げ知らせた。十二人も一緒にいた。
LUK 8:2 悪霊や病気を癒やされた何人かの女たちもいた。七つの悪霊が出て行ったマグダラと呼ばれるマリア、
LUK 8:3 ヘロデの家令クーザの妻ヨハンナ、スザンナ、そして自分の財産を使って彼らに仕える多くの女たちである。
LUK 8:4 大勢の群衆が集まり、町々から人々がイエスのもとに来ると、イエスはたとえで語った。
LUK 8:5 「種をまく人が種をまきに出て行った。まいていると、ある種は道端に落ち、踏みつけられ、空の鳥に食べられた。
LUK 8:6 ある種は岩の上に落ち、芽を出したが、水分がないため枯れてしまった。
LUK 8:7 ある種はいばらの間に落ち、いばらも一緒に伸びて、それをふさいでしまった。
LUK 8:8 ある種は良い地に落ち、芽を出して百倍の実を結んだ。」 こう語ると、声を上げた。「聞く耳のある者は聞きなさい。」
LUK 8:9 弟子たちは、「このたとえはどういう意味ですか」と尋ねた。
LUK 8:10 イエスは言った。「あなたがたには神の王国の奥義を知ることが与えられている。しかし、ほかの人々にはたとえで語られる。それは、『見ても見えず、聞いても理解しない』ためである。
LUK 8:11 「このたとえの意味はこうである。種は神の言葉である。
LUK 8:12 道端のものとは、みことばを聞く人々である。その後、悪魔が来て、彼らが信じて救われることのないよう、心からみことばを取り去る。
LUK 8:13 岩の上のものとは、聞くと喜んでみことばを受け入れる人々である。しかし彼らには根がない。しばらくは信じるが、誘惑の時になると離れてしまう。
LUK 8:14 いばらの中に落ちたものとは、みことばを聞いた人々である。しかし歩んで行くうちに、この世の心配や富や快楽にふさがれ、実を熟させることがない。
LUK 8:15 良い地のものとは、誠実で良い心でみことばを聞き、しっかり保ち、忍耐して実を結ぶ人々である。
LUK 8:16 「明かりをともしてから、器で覆ったり寝台の下に置いたりする人はいない。入って来る人に光が見えるよう、燭台の上に置く。
LUK 8:17 隠されていて明らかにならないものはなく、秘密にされていて知られず、明るみに出ないものもない。
LUK 8:18 だから、どのように聞くかに注意しなさい。持っている者にはさらに与えられ、持っていない者からは、持っていると思っているものまで取り去られるからである。」
LUK 8:19 イエスの母と兄弟たちが来たが、群衆のために近づくことができなかった。
LUK 8:20 人々がイエスに告げた。「あなたのお母様と兄弟たちが、あなたに会いたいと外に立っています。」
LUK 8:21 しかしイエスは彼らに答えた。「神の言葉を聞いて行う人たちこそ、私の母、私の兄弟である。」
LUK 8:22 ある日のこと、イエスは弟子たちと舟に乗り、彼らに言った。「湖の向こう岸へ渡ろう。」 そこで彼らは舟を出した。
LUK 8:23 舟で進んでいる間に、イエスは眠ってしまった。湖に暴風が吹き下ろし、舟に水がたまって危険になった。
LUK 8:24 弟子たちは近寄ってイエスを起こし、「先生、先生、死んでしまいます」と言った。イエスは起き上がり、風と荒れ狂う水を叱った。するとそれらは静まり、凪になった。
LUK 8:25 イエスは彼らに言った。「あなたがたの信仰はどこにあるのか。」 彼らは恐れ、驚いて互いに言った。「この方はいったいだれなのだろう。風や水にさえ命じると、従うではないか。」
LUK 8:26 彼らはガリラヤの向かい側にある、ガダラ人の地方に着いた。
LUK 8:27 イエスが陸に上がると、その町から来た一人の男が出会った。彼は長い間悪霊につかれ、服を着ず、家にも住まず、墓場に住んでいた。
LUK 8:28 彼はイエスを見ると叫び、その前にひれ伏して大声で言った。「いと高き神の子イエスよ、私とあなたに何の関わりがあるのですか。お願いします。私を苦しめないでください。」
LUK 8:29 イエスが汚れた霊に、その人から出て行くよう命じておられたからである。汚れた霊はたびたび彼を捕らえていた。人々が番をし、鎖と足かせでつないでも、彼はそれを引きちぎり、悪霊に追い立てられて荒野へ行った。
LUK 8:30 イエスは彼に尋ねた。「名は何というのか。」 彼は「レギオンです」と答えた。多くの悪霊が彼の中に入っていたからである。
LUK 8:31 悪霊たちは、底知れぬ所へ行けと命じないでほしいとイエスに願った。
LUK 8:32 そこでは、多くの豚の群れが山で草を食べていた。悪霊たちは、その豚に入ることを許してほしいと願った。そこでイエスは許した。
LUK 8:33 悪霊たちはその人から出て豚に入った。すると群れは急な崖を駆け下り、湖に飛び込んで溺れ死んだ。
LUK 8:34 飼っていた者たちは起こったことを見ると逃げ、町や地方で知らせた。
LUK 8:35 人々は起こったことを見ようと出て来た。イエスのところに来ると、悪霊の出て行った人が服を着て正気になり、イエスの足もとに座っているのを見て恐れた。
LUK 8:36 目撃した者たちは、悪霊につかれていた人がどのように癒やされたかを人々に伝えた。
LUK 8:37 ガダラ人の周辺地方の民は皆、非常に恐れて、ここから去ってほしいとイエスに頼んだ。そこでイエスは舟に乗って帰った。
LUK 8:38 悪霊を追い出してもらった人は、一緒に行かせてほしいと願った。しかしイエスは彼を帰らせて言った。
LUK 8:39 「自分の家に帰り、神があなたのためにどれほど大きなことをしてくださったかを語りなさい。」 彼は帰り、イエスが自分のためにどれほど大きなことをしてくださったかを町中に宣べ伝えた。
LUK 8:40 イエスが戻ると、群衆は歓迎した。皆がイエスを待っていたのである。
LUK 8:41 見よ、ヤイロという人が来た。会堂の長であった。彼はイエスの足もとにひれ伏し、自分の家に来てほしいと願った。
LUK 8:42 十二歳くらいになる一人娘がいて、死にかけていたからである。イエスが行く途中、群衆が周りに押し寄せていた。
LUK 8:43 そこに、十二年間も出血が続き、医者たちに全財産を使い果たしたが、だれにも治してもらえなかった女がいた。
LUK 8:44 彼女は後ろから近づき、イエスの上着の房に触れた。すると、出血がたちまち止まった。
LUK 8:45 イエスは言った。「私に触れたのはだれか。」 皆が否定すると、ペテロと一緒にいた者たちが言った。「先生、群衆が取り囲んで押し合っているのに、『私に触れたのはだれか』とおっしゃるのですか。」
LUK 8:46 しかしイエスは言った。「だれかが私に触れた。私から力が出て行ったのが分かったからである。」
LUK 8:47 女は隠しきれないと悟り、震えながら進み出て、イエスの前にひれ伏した。そして触れた理由と、たちまち癒やされたことを、民すべての前で話した。
LUK 8:48 イエスは彼女に言った。「娘よ、元気を出しなさい。あなたの信仰があなたを癒やした。安心して行きなさい。」
LUK 8:49 イエスがまだ話していると、会堂の長の家から人が来て言った。「お嬢さんは亡くなりました。先生を煩わせることはありません。」
LUK 8:50 しかしイエスはこれを聞き、彼に答えた。「恐れることはない。ただ信じなさい。そうすれば、娘は癒やされる。」
LUK 8:51 家に着くと、ペテロ、ヨハネ、ヤコブ、子どもの父と母のほかは、だれも中に入ることを許さなかった。
LUK 8:52 人々は皆、娘のために泣き悲しんでいた。しかしイエスは言った。「泣かなくてよい。死んだのではなく、眠っているのだ。」
LUK 8:53 人々は娘が死んだことを知っていたので、イエスをあざ笑った。
LUK 8:54 しかしイエスは皆を外に出し、娘の手を取って呼びかけた。「子よ、起きなさい。」
LUK 8:55 すると娘の霊が戻り、ただちに起き上がった。イエスは食べ物を与えるよう命じた。
LUK 8:56 両親は驚いたが、イエスは起こったことをだれにも話さないよう命じた。
LUK 9:1 イエスは十二人を呼び集め、すべての悪霊を制し、病気を治す力と権威を授けた。
LUK 9:2 そして神の王国を宣べ伝え、病人を癒やすために彼らを遣わした。
LUK 9:3 彼らに言った。「旅には何も持って行ってはならない。杖も袋もパンも金も持たず、衣も二枚持ってはならない。
LUK 9:4 どの家に入っても、そこにとどまり、そこから出発しなさい。
LUK 9:5 あなたがたを受け入れない者がいれば、その町を出る時、彼らへのあかしとして、足のちりまでも払い落としなさい。」
LUK 9:6 十二人は出て行き、村々を巡りながら、至る所で福音を宣べ伝え、病人を癒やした。
LUK 9:7 領主ヘロデは、イエスが行ったすべてのことを聞き、ひどく当惑した。ヨハネが死人の中から生き返ったと言う人もいれば、
LUK 9:8 エリヤが現れたと言う人、昔の預言者の一人が生き返ったと言う人もいたからである。
LUK 9:9 ヘロデは言った。「ヨハネなら私が首をはねた。それでは、こんなことを聞くこの人はだれなのか。」そしてイエスに会おうとした。
LUK 9:10 使徒たちは帰って来ると、自分たちが行ったことをイエスに報告した。 イエスは彼らを連れ、ベツサイダという町の人のいない地方へひそかに退いた。
LUK 9:11 しかし群衆はそれに気づいて後を追った。イエスは彼らを迎え、神の王国について語り、癒やしを必要とする人々を治した。
LUK 9:12 日が傾き始めると、十二人が来て言った。「群衆を解散させ、周辺の村や集落へ行って宿と食べ物を得させてください。ここは人里離れた所ですから。」
LUK 9:13 しかしイエスは言った。「あなたがたが食べ物を与えなさい。」 彼らは言った。「私たちにはパン五つと魚二匹しかありません。この人々全員のために食べ物を買いに行くのでなければ、足りません。」
LUK 9:14 男だけで五千人ほどいたのである。 イエスは弟子たちに言った。「五十人ほどずつ組にして座らせなさい。」
LUK 9:15 弟子たちはそのとおりにして、皆を座らせた。
LUK 9:16 イエスは五つのパンと二匹の魚を取り、天を見上げて祝福し、それらを裂いて弟子たちに渡し、群衆の前に置かせた。
LUK 9:17 人々は皆、食べて満腹した。残ったパン切れを集めると、十二のかごにいっぱいになった。
LUK 9:18 イエスが人々から離れて祈っておられ、弟子たちだけがそばにいた時、イエスは彼らに尋ねた。「群衆は、私をだれだと言っているか。」
LUK 9:19 彼らは答えた。「『バプテスマを授けるヨハネ』と言う人も、『エリヤ』と言う人も、『昔の預言者の一人が生き返った』と言う人もいます。」
LUK 9:20 イエスは彼らに言った。「では、あなたがたは私をだれだと言うのか。」 ペテロが答えた。「神のキリストです。」
LUK 9:21 イエスは、このことをだれにも話さないよう彼らを厳しく戒めた。
LUK 9:22 そして言った。「人の子は多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律法学者たちに退けられ、殺され、三日目に生き返らなければならない。」
LUK 9:23 また皆に言った。「だれでも私について来たいなら、自分を捨て、自分の十字架を負い、 私に従いなさい。
LUK 9:24 自分の命を救おうとする者はそれを失い、私のために命を失う者はそれを救うからである。
LUK 9:25 全世界を手に入れても、自分自身を失い、または損なうなら、何の益があるだろう。
LUK 9:26 私と私の言葉を恥じる者を、人の子も、自分と父と聖なる御使いたちの栄光を帯びて来る時に恥じる。
LUK 9:27 まことに、あなたがたに告げる。ここに立っている者の中には、神の王国を見るまでは決して死を味わわない者がいる。」
LUK 9:28 これらの言葉から八日ほど後、イエスはペテロ、ヨハネ、ヤコブを連れ、祈るために山へ登った。
LUK 9:29 祈っておられるうちに、顔の様子が変わり、衣は白くまばゆく輝いた。
LUK 9:30 見よ、二人の人がイエスと語り合っていた。それはモーセとエリヤで、
LUK 9:31 栄光のうちに現れ、イエスがエルサレムで成し遂げようとしている旅立ちについて話していた。
LUK 9:32 ペテロと仲間たちは眠気に押しつぶされそうだったが、目がすっかり覚めると、イエスの栄光と、ともに立つ二人を見た。
LUK 9:33 二人がイエスから離れようとした時、ペテロは言った。「先生、私たちがここにいるのは良いことです。幕屋を三つ建てましょう。一つはあなたに、一つはモーセに、一つはエリヤに。」自分が何を言っているのか分かっていなかった。
LUK 9:34 彼がこう言っていると、雲が現れて彼らを覆った。彼らは雲の中に入る時、恐れた。
LUK 9:35 雲の中から声がした。「これは私の愛する子。彼に聞きなさい。」
LUK 9:36 声がした時、そこにいたのはイエスだけだった。弟子たちは沈黙し、そのころは見たことを何一つ、だれにも話さなかった。
LUK 9:37 翌日、彼らが山から下りると、大勢の群衆がイエスを迎えた。
LUK 9:38 見よ、群衆の中から一人の男が叫んだ。「先生、お願いします。私の息子を見てください。私の一人息子です。
LUK 9:39 見よ、霊が息子を捕らえると、突然叫び、泡を吹くほどけいれんさせ、ひどく傷つけて、なかなか離れません。
LUK 9:40 あなたの弟子たちに追い出してくださるよう願いましたが、できませんでした。」
LUK 9:41 イエスは答えた。「信仰のない曲がった世代よ、いつまで私はあなたがたとともにいて、耐えなければならないのか。あなたの息子をここへ連れて来なさい。」
LUK 9:42 息子が近づいて来る途中にも、悪霊は彼を投げ倒し、激しくけいれんさせた。しかしイエスは汚れた霊を叱り、少年を癒やして父親に返した。
LUK 9:43 人々は皆、神の威光に驚いた。 しかし皆がイエスの行うすべてのことに驚いている間に、イエスは弟子たちに言った。
LUK 9:44 「この言葉をしっかり耳に入れておきなさい。人の子は人々の手に引き渡される。」
LUK 9:45 しかし弟子たちはこの言葉を理解できなかった。悟ることのないよう彼らには隠されていたのである。また、この言葉について尋ねることを恐れていた。
LUK 9:46 弟子たちの間で、自分たちのうちだれが一番偉いかという議論が起こった。
LUK 9:47 イエスは彼らの心の思いを見抜き、一人の幼い子どもを連れて来て自分のそばに立たせ、
LUK 9:48 言った。「私の名によってこの幼い子どもを受け入れる者は私を受け入れ、私を受け入れる者は私を遣わされた方を受け入れる。あなたがたすべての中で最も小さい者こそ、偉大だからである。」
LUK 9:49 ヨハネが答えた。「先生、あなたの名によって悪霊を追い出している人を見ましたが、私たちと行動をともにしていないので、やめさせました。」
LUK 9:50 イエスは彼に言った。「やめさせてはならない。われわれに反対しない者は、われわれの味方だからである。」
LUK 9:51 イエスが天に上げられる日が近づくと、エルサレムへ行こうと固く決意し、
LUK 9:52 自分に先立って使者たちを遣わした。彼らはイエスのために準備しようと、サマリア人の村に入った。
LUK 9:53 しかし村人たちはイエスを受け入れなかった。イエスがエルサレムへ向かっていたからである。
LUK 9:54 弟子のヤコブとヨハネはこれを見て言った。「主よ、エリヤがしたように、天から火を下して彼らを滅ぼすよう、私たちが命じましょうか。」
LUK 9:55 しかしイエスは振り向いて彼らを叱った。「あなたがたは、自分がどのような霊に属しているか分かっていない。
LUK 9:56 人の子は、人の命を滅ぼすためではなく、救うために来たのである。」 そして一行は別の村へ行った。
LUK 9:57 道を進んでいると、ある人がイエスに言った。「主よ、どこへ行かれても、私はあなたに従います。」
LUK 9:58 イエスは彼に言った。「狐には穴があり、空の鳥には巣がある。しかし人の子には、頭を横たえる所もない。」
LUK 9:59 別の人には、「私に従いなさい」と言った。 しかしその人は言った。「主よ、まず父を葬りに行かせてください。」
LUK 9:60 イエスは彼に言った。「死者には、自分たちの死者を葬らせなさい。あなたは行って、神の王国を告げ知らせなさい。」
LUK 9:61 また別の人が言った。「主よ、あなたに従います。しかしまず、家にいる者たちに別れを告げさせてください。」
LUK 9:62 イエスは彼に言った。「鋤に手をかけてから後ろを見る者は、神の王国にふさわしくない。」
LUK 10:1 その後、主はほかに七十人を任命し、ご自分が行こうとしていたすべての町や場所へ、二人ずつ先に遣わした。
LUK 10:2 そして彼らに言った。「収穫は確かに多いが、働き手が少ない。だから、収穫の主に、収穫のために働き手を送り出してくださるよう願いなさい。
LUK 10:3 行きなさい。見よ、私はあなたがたを、狼の中にいる子羊のように遣わす。
LUK 10:4 財布も袋も履物も持って行ってはならない。道中でだれにもあいさつしてはならない。
LUK 10:5 どの家に入っても、まず『この家に平和があるように』と言いなさい。
LUK 10:6 そこに平和の子がいれば、あなたがたの平和はその人の上にとどまる。いなければ、その平和はあなたがたに戻って来る。
LUK 10:7 同じ家にとどまり、出される物を食べたり飲んだりしなさい。働き手が報酬を受けるのは当然だからである。家から家へ移ってはならない。
LUK 10:8 どの町に入っても、人々が受け入れてくれたら、出される物を食べなさい。
LUK 10:9 そこにいる病人を癒やし、『神の王国があなたがたに近づいた』と告げなさい。
LUK 10:10 しかし、どの町に入っても、人々が受け入れなければ、大通りに出て言いなさい。
LUK 10:11 『足についたあなたがたの町のちりさえ、あなたがたに対して払い落とす。しかし、神の王国があなたがたに近づいたことは知っておきなさい。』
LUK 10:12 あなたがたに告げる。その日には、その町よりソドムのほうが耐えやすい。」
LUK 10:13 「コラジンよ、災いだ。ベツサイダよ、災いだ。あなたがたの中で行われた力あるわざがツロやシドンで行われていたなら、彼らはとうの昔に粗布をまとい、灰の中に座って悔い改めていただろう。
LUK 10:14 しかし裁きの時には、あなたがたよりツロとシドンのほうが耐えやすい。
LUK 10:15 カペナウムよ、天にまで上げられたおまえは、ハデスにまで引き下ろされる。
LUK 10:16 あなたがたに聞く者は私に聞き、あなたがたを退ける者は私を退ける。私を退ける者は、私を遣わされた方を退ける。」
LUK 10:17 七十人は喜んで帰り、「主よ、あなたの名によって、悪霊たちさえ私たちに従います」と言った。
LUK 10:18 イエスは彼らに言った。「サタンが稲妻のように天から落ちたのを、私は見ていた。
LUK 10:19 見よ、私はあなたがたに、蛇やさそりを踏みつけ、敵のあらゆる力を制する権威を与える。何ものも決してあなたがたを害することはない。
LUK 10:20 しかし、霊たちが従うことを喜ぶのではなく、あなたがたの名が天に記されていることを喜びなさい。」
LUK 10:21 その時、イエスは聖霊によって喜びにあふれて言った。「天地の主である父よ、あなたに感謝します。これらのことを知恵ある者や賢い者には隠し、幼い子どもたちに現してくださいました。そうです、父よ。これはあなたの御前に喜ばしいことでした。」
LUK 10:22 弟子たちのほうを向いて言った。「すべてのものが父から私に渡されている。子がだれかを知る者は父のほかになく、父がだれかを知る者は子と、子が父を現そうと望む者のほかにいない。」
LUK 10:23 それから弟子たちのほうを向き、彼らだけに言った。「あなたがたが見ているものを見る目は幸いである。
LUK 10:24 あなたがたに告げる。多くの預言者や王たちが、あなたがたの見ているものを見たいと望んだが、見られず、あなたがたの聞いていることを聞きたいと望んだが、聞けなかった。」
LUK 10:25 見よ、ある律法の専門家が立ち上がり、イエスを試して言った。「先生、永遠の命を受け継ぐには、何をすればよいでしょうか。」
LUK 10:26 イエスは彼に言った。「律法には何と書かれているか。あなたはどう読んでいるか。」
LUK 10:27 彼は答えた。「『心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。 また、隣人を自分自身のように愛しなさい。』」
LUK 10:28 イエスは言った。「正しく答えた。それを行いなさい。そうすれば生きる。」
LUK 10:29 しかし彼は、自分を正当化しようとしてイエスに尋ねた。「私の隣人とはだれですか。」
LUK 10:30 イエスは答えた。「ある人がエルサレムからエリコへ下って行く途中、強盗たちに襲われた。彼らはその人の衣服をはぎ取り、殴りつけ、半死半生にして立ち去った。
LUK 10:31 たまたま、ある祭司がその道を下って来たが、その人を見ると反対側を通り過ぎた。
LUK 10:32 同じようにレビ人も、その場所に来て彼を見ると、反対側を通り過ぎた。
LUK 10:33 しかし旅をしていたあるサマリア人は、彼の所まで来て、見ると深くあわれんだ。
LUK 10:34 近寄って傷に油とぶどう酒を注ぎ、包帯を巻いた。そして自分の家畜に乗せ、宿屋へ連れて行って介抱した。
LUK 10:35 翌日、出発する時に二デナリを取り出して宿屋の主人に渡し、言った。『この人を介抱してください。これ以上費用がかかったら、帰りに払います。』
LUK 10:36 この三人のうち、強盗に襲われた人の隣人になったのは、だれだと思うか。」
LUK 10:37 彼は言った。「その人にあわれみを示した者です。」 イエスは言った。「行って、あなたも同じようにしなさい。」
LUK 10:38 一行が道を進んでいると、イエスはある村に入った。するとマルタという女が、イエスを家に迎えた。
LUK 10:39 彼女にはマリアという姉妹がいて、イエスの足もとに座り、その言葉を聞いていた。
LUK 10:40 しかしマルタは、もてなしのことで忙しくしていた。彼女はイエスのそばに来て言った。「主よ、姉妹が私一人にもてなしをさせているのを、何とも思われないのですか。手伝うように言ってください。」
LUK 10:41 イエスは答えた。「マルタ、マルタ。あなたは多くのことを心配し、気を乱している。
LUK 10:42 しかし必要なものは一つである。マリアは良いほうを選んだ。それが彼女から取り去られることはない。」
LUK 11:1 イエスがある場所で祈り終えると、弟子の一人が言った。「主よ、ヨハネが弟子たちに教えたように、私たちにも祈りを教えてください。」
LUK 11:2 イエスは彼らに言った。「祈る時は、こう言いなさい。 『天におられるわれわれの父よ、 あなたの御名が聖なるものとされますように。 あなたの王国が来ますように。 あなたのみこころが、天で行われるように地でも行われますように。
LUK 11:3 日ごとのパンを、日々われわれにお与えください。
LUK 11:4 われわれの罪をお赦しください。 われわれも、自分に負い目のある者を皆、赦します。 われわれを誘惑に遭わせず、 悪い者からお救いください。』」
LUK 11:5 また彼らに言った。「あなたがたのうち、真夜中に友人の所へ行って、『友よ、パンを三つ貸してください。
LUK 11:6 旅をしていた友人が私の所に来たのですが、出す物が何もないのです』と言う人がいたとする。
LUK 11:7 すると中から、『面倒をかけないでくれ。もう戸は閉めたし、子どもたちも私と一緒に寝床にいる。起きて何かを渡すことはできない』と答えるだろうか。
LUK 11:8 あなたがたに告げる。その人は友人だからという理由では起きて与えなくても、相手がしつこく頼むため、起きて必要なだけ与えるだろう。
LUK 11:9 「だから、あなたがたに言う。求め続けなさい。そうすれば与えられる。捜し続けなさい。そうすれば見つかる。たたき続けなさい。そうすれば開かれる。
LUK 11:10 求める者は皆受け、捜す者は見つけ、たたく者には開かれるからである。
LUK 11:11 「あなたがたのうち父親で、息子がパンを求めるのに石を与える者がいるだろうか。魚を求めるのに、魚の代わりに蛇を与えるだろうか。
LUK 11:12 卵を求めるのに、さそりを与えるだろうか。
LUK 11:13 このように、悪い者であるあなたがたでさえ、自分の子どもに良い贈り物を与えることを知っている。まして天の父は、求める者に聖霊を与えてくださる。」
LUK 11:14 イエスは口を利けなくする悪霊を追い出していた。悪霊が出て行くと、口の利けなかった人が話し始め、群衆は驚いた。
LUK 11:15 しかし彼らのある者たちは言った。「彼は悪霊どもの頭ベルゼブルによって、悪霊を追い出しているのだ。」
LUK 11:16 またほかの者たちはイエスを試そうとして、天からのしるしを求めた。
LUK 11:17 しかしイエスは彼らの考えを知って言った。「内輪で分裂する王国はすべて荒れ果て、内輪で分裂する家は倒れる。
LUK 11:18 サタンも内輪で分裂しているなら、どうしてその王国が立ち続けられるだろう。あなたがたは、私がベルゼブルによって悪霊を追い出していると言っている。
LUK 11:19 私がベルゼブルによって悪霊を追い出すなら、あなたがたの子らはだれによって追い出すのか。だから彼らがあなたがたを裁く者となる。
LUK 11:20 しかし、私が神の指によって悪霊を追い出しているのなら、神の王国はあなたがたのもとに来ている。
LUK 11:21 「強い者が武装して自分の家を守っている時、その財産は安全である。
LUK 11:22 しかし、彼より強い者が襲って打ち負かすと、頼みにしていた武具をすべて奪い、戦利品を分ける。
LUK 11:23 「私とともにいない者は私に反対し、私とともに集めない者は散らす。
LUK 11:24 汚れた霊は人から出ると、休み場を求めて乾いた所を通り巡る。しかし見つからないので、『出て来た自分の家に戻ろう』と言う。
LUK 11:25 戻ってみると、家は掃除され、整えられている。
LUK 11:26 そこで出て行き、自分より悪いほかの七つの霊を連れて来る。そして中に入って住みつく。その人の後の状態は、初めより悪くなる。」
LUK 11:27 イエスがこれらのことを話していると、群衆の中から一人の女が声を上げて言った。「あなたを宿した胎と、あなたが乳を飲んだ乳房は幸いです。」
LUK 11:28 しかしイエスは言った。「むしろ、神の言葉を聞いて守る人たちこそ幸いである。」
LUK 11:29 群衆がさらに集まって来ると、イエスは語り始めた。「この世代は悪い世代である。しるしを求めるが、預言者ヨナのしるしのほかには、何のしるしも与えられない。
LUK 11:30 ヨナがニネベの人々へのしるしとなったように、人の子もこの世代へのしるしとなる。
LUK 11:31 南の女王が裁きの時、この世代の人々とともに立ち上がり、彼らを罪に定める。彼女はソロモンの知恵を聞くために地の果てから来たからである。見よ、ここにソロモンより偉大なものがある。
LUK 11:32 ニネベの人々が裁きの時、この世代とともに立ち上がり、この世代を罪に定める。彼らはヨナの宣教によって悔い改めたからである。見よ、ここにヨナより偉大なものがある。
LUK 11:33 「明かりをともしてから、地下室やかごの下に置く人はいない。入って来る人に光が見えるよう、燭台の上に置く。
LUK 11:34 体の明かりは目である。目が健全なら、全身も光に満ちる。しかし目が悪ければ、体も闇に満ちる。
LUK 11:35 だから、自分のうちにある光が闇でないか注意しなさい。
LUK 11:36 もし全身が光に満ち、暗い部分が少しもなければ、明かりが輝いて照らす時のように、全身が明るくなる。」
LUK 11:37 イエスが話していると、あるパリサイ人が食事に招いた。イエスは家に入って食卓についた。
LUK 11:38 パリサイ人は、イエスが食事の前にまず身を洗わなかったのを見て驚いた。
LUK 11:39 主は彼に言った。「あなたがたパリサイ人は、杯と皿の外側はきれいにするが、内側は強奪と邪悪に満ちている。
LUK 11:40 愚かな者たちよ、外側を造られた方は、内側も造られたのではないか。
LUK 11:41 しかし、内にあるものを貧しい人々への施しとして与えなさい。見よ、そうすれば、すべてがあなたがたにとって清くなる。
LUK 11:42 しかし、パリサイ人よ、あなたがたは災いだ。はっか、うん香、あらゆる野菜の十分の一は納めるのに、正義と神への愛をなおざりにしている。これらを行い、十分の一も怠らないようにすべきだった。
LUK 11:43 パリサイ人よ、あなたがたは災いだ。会堂の上席や広場でのあいさつを好むからである。
LUK 11:44 律法学者、パリサイ人、偽善者よ、あなたがたは災いだ。人に気づかれず、その上を歩かれる墓のようなものだからである。」
LUK 11:45 律法の専門家の一人が答えた。「先生、そんなことを言われると、私たちまで侮辱することになります。」
LUK 11:46 イエスは言った。「律法の専門家よ、あなたがたも災いだ。人々には背負いきれない重荷を負わせながら、自分では指一本、その重荷に触れようともしない。
LUK 11:47 あなたがたは災いだ。預言者たちの墓を建てているが、彼らを殺したのはあなたがたの父祖である。
LUK 11:48 こうしてあなたがたは、父祖の行いを証言し、同意している。彼らが預言者を殺し、あなたがたがその墓を建てるからである。
LUK 11:49 それゆえ神の知恵も言った。『私は彼らに預言者や使徒たちを遣わす。彼らはそのうちのある者を殺し、ある者を迫害する。
LUK 11:50 それは、世界の基が据えられて以来流された、すべての預言者の血の責任を、この世代に問うためである。
LUK 11:51 アベルの血から、祭壇と聖所の間で殺されたザカリヤの血に至るまで。』そうだ。あなたがたに告げる。その責任はこの世代に問われる。
LUK 11:52 律法の専門家よ、あなたがたは災いだ。知識の鍵を取り上げたからである。自分たちも入らず、入ろうとする人々をも妨げた。」
LUK 11:53 イエスがこれらのことを彼らに言うと、律法学者たちとパリサイ人たちは激しく怒り始め、多くのことを問い詰め、
LUK 11:54 イエスの言葉尻を捕らえて訴えようと、待ち構えていた。
LUK 12:1 その間に、数えきれないほどの群衆が集まり、互いに踏み合うほどになった。イエスはまず弟子たちに語り始めた。「パリサイ人のパン種、すなわち偽善に気をつけなさい。
LUK 12:2 覆われていて現されないものはなく、隠されていて知られないものもない。
LUK 12:3 だから、あなたがたが闇の中で語ったことは光の中で聞かれ、奥の部屋で耳もとに語ったことは屋上から言い広められる。
LUK 12:4 「友であるあなたがたに言う。体を殺した後、それ以上何もできない者たちを恐れてはならない。
LUK 12:5 だれを恐れるべきか教えよう。殺した後でゲヘナに投げ込む権威を持つ方を恐れなさい。 そうだ、あなたがたに言う。この方を恐れなさい。
LUK 12:6 「雀五羽は二アサリオン硬貨で売られているではないか。それでも、その一羽さえ神に忘れられてはいない。
LUK 12:7 あなたがたの髪の毛さえ、すべて数えられている。だから恐れてはならない。あなたがたは多くの雀より価値がある。
LUK 12:8 「あなたがたに告げる。人々の前で私を認める者を、人の子も神の御使いたちの前で認める。
LUK 12:9 しかし人々の前で私を否む者は、神の御使いたちの前で否まれる。
LUK 12:10 人の子に逆らう言葉を語る者は皆赦される。しかし聖霊を冒涜する者は赦されない。
LUK 12:11 会堂や支配者や権力者の前に連れて行かれた時、どのように弁明し、何を言おうかと心配してはならない。
LUK 12:12 言うべきことは、その時に聖霊が教えてくださるからである。」
LUK 12:13 群衆の一人がイエスに言った。「先生、兄弟に遺産を私と分けるよう言ってください。」
LUK 12:14 しかしイエスは言った。「人よ、だれが私を、あなたがたの裁判官や仲裁人に任命したのか。」
LUK 12:15 そして人々に言った。「用心しなさい。あらゆる貪欲から身を守りなさい。人の命は、どれほど多くの物を持っているかによるのではない。」
LUK 12:16 そして彼らにたとえを語った。「ある金持ちの畑が豊作だった。
LUK 12:17 彼は心の中で考えた。『作物をしまっておく場所がない。どうしよう。』
LUK 12:18 そして言った。『こうしよう。倉を取り壊して、もっと大きなものを建て、そこに穀物と財産をすべてしまおう。
LUK 12:19 それから自分自身に言おう。「さあ、何年分もの財産を蓄えてある。ゆっくり休み、食べ、飲み、楽しめ。」』
LUK 12:20 「しかし神は彼に言われた。『愚かな者よ、今夜、おまえの命は取り上げられる。おまえが用意した物は、だれのものになるのか。』
LUK 12:21 自分のために宝を蓄えても、神に対して富まない者は、このとおりである。」
LUK 12:22 イエスは弟子たちに言った。「だから、あなたがたに言う。何を食べようかと命のことで、何を着ようかと体のことで心配してはならない。
LUK 12:23 命は食べ物より大切であり、体は衣服より大切だからである。
LUK 12:24 からすのことを考えなさい。種もまかず、刈り入れもせず、納屋も倉もない。それでも神は養ってくださる。あなたがたは鳥より、どれほど価値があることか。
LUK 12:25 あなたがたのうち、心配したからといって身長を一キュビト 伸ばせる人がいるだろうか。
LUK 12:26 このような小さなことさえできないのなら、なぜほかのことを心配するのか。
LUK 12:27 百合がどう育つか考えなさい。働きもせず、糸も紡がない。しかし、あなたがたに言う。栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも装ってはいなかった。
LUK 12:28 今日生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草を、神がこのように装ってくださるなら、信仰の薄い者たちよ、あなたがたには、なおさらではないか。
LUK 12:29 「何を食べようか、何を飲もうかと求めてはならず、心配してはならない。
LUK 12:30 この世の異邦人は皆、そのようなものを求めている。しかし、あなたがたの父は、それらが必要なことを知っておられる。
LUK 12:31 ただ神の王国を求めなさい。そうすれば、これらのものも加えて与えられる。
LUK 12:32 「小さな群れよ、恐れてはならない。あなたがたに王国を与えることを、父は喜んでくださる。
LUK 12:33 持ち物を売って、貧しい人々に施しなさい。古びない財布、尽きることのない天の宝を自分のために作りなさい。そこには盗人も近づかず、虫も食い荒らさない。
LUK 12:34 あなたがたの宝のある所に、心もあるからである。
LUK 12:35 「腰に帯を締め、明かりをともしていなさい。
LUK 12:36 婚礼の宴から帰る主人を待ち、帰って来て戸をたたいたらすぐに開けようとしている人々のようでありなさい。
LUK 12:37 主人が帰って来た時、目を覚ましているのを見られるしもべたちは幸いである。まことに、あなたがたに告げる。主人は帯を締め、彼らを食卓につかせ、そばに来て給仕する。
LUK 12:38 主人が夜の第二または第三の見張り時に帰って来て、しもべたちがそのようにしているのを見たなら、彼らは幸いである。
LUK 12:39 しかし、このことを知っておきなさい。家の主人は、盗人が何時に来るか知っていたなら、目を覚ましていて、家に押し入らせなかっただろう。
LUK 12:40 だから、あなたがたも用意していなさい。人の子は思いがけない時に来るからである。」
LUK 12:41 ペテロは言った。「主よ、このたとえは私たちに話しておられるのですか。それとも、皆にですか。」
LUK 12:42 主は言った。「では、主人が家のしもべたちの上に立て、時に応じて食事を分け与えさせる忠実で賢い管理人とは、だれだろう。
LUK 12:43 主人が帰って来た時、そのようにしているのを見られるしもべは幸いである。
LUK 12:44 まことに、あなたがたに告げる。主人は彼に全財産を任せる。
LUK 12:45 しかし、そのしもべが心の中で、『主人の帰りは遅い』と言い、男女のしもべたちを打ちたたき、食べたり飲んだり酔ったりし始めるなら、
LUK 12:46 そのしもべの主人は、彼が予期しない日、知らない時に帰って来て、彼を二つに切り裂き、不信仰な者たちと同じ報いを受けさせる。
LUK 12:47 主人の望みを知りながら用意せず、その望みどおりにしなかったしもべは、何度も打たれる。
LUK 12:48 しかし、知らずに打たれるべきことをした者は、打たれる回数も少ない。多く与えられた者は多く求められ、多く任された者は、さらに多く要求される。
LUK 12:49 「私は地上に火を投じるために来た。それがすでに燃え上がっていれば、どれほどよいことか。
LUK 12:50 しかし、私には受けなければならないバプテスマがある。それが成し遂げられるまで、どれほど苦しむことか。
LUK 12:51 私が地上に平和を与えるために来たと思うのか。そうではない。あなたがたに言う。むしろ分裂をもたらすためである。
LUK 12:52 今から、一つの家の五人が分かれ、三人は二人に、二人は三人に対立する。
LUK 12:53 父は息子に、息子は父に、母は娘に、娘は母に、しゅうとめは嫁に、嫁はしゅうとめに対立する。」
LUK 12:54 イエスは群衆にも言った。「西に雲が起こるのを見ると、すぐに『にわか雨が来る』と言い、そのとおりになる。
LUK 12:55 南風が吹くと、『猛暑になる』と言い、そのとおりになる。
LUK 12:56 偽善者よ。地と空の様子を見分けることを知っていながら、どうして今の時を見分けられないのか。
LUK 12:57 「なぜ自分で何が正しいかを判断しないのか。
LUK 12:58 あなたを訴える者とともに裁判官のもとへ向かう時は、途中で相手と和解するよう力を尽くしなさい。そうしなければ、相手はあなたを裁判官のもとへ引いて行き、裁判官は執行官に引き渡し、執行官は牢に投げ込むだろう。
LUK 12:59 あなたがたに告げる。最後の一レプタまで支払うまでは、決してそこから出られない。」
LUK 13:1 ちょうどその時、ピラトがガリラヤ人たちの血を彼らのいけにえに混ぜたことを、イエスに知らせた人々がいた。
LUK 13:2 イエスは答えた。「そのガリラヤ人たちはこのような目に遭ったから、ほかのすべてのガリラヤ人より罪深かったと思うのか。
LUK 13:3 そうではない。あなたがたに言う。悔い改めなければ、あなたがたも皆、同じように滅びる。
LUK 13:4 また、シロアムの塔が倒れて死んだ十八人は、エルサレムに住むほかのすべての人より罪深かったと思うのか。
LUK 13:5 そうではない。あなたがたに言う。悔い改めなければ、あなたがたも皆、同じように滅びる。」
LUK 13:6 イエスはこのたとえを語った。「ある人が、ぶどう園にいちじくの木を植えていた。実を捜しに来たが、一つも見つからなかった。
LUK 13:7 そこで園の番人に言った。『見よ、三年間、この木に実を捜しに来たが、一つも見つからない。切り倒しなさい。なぜ土地を無駄にしておくのか。』
LUK 13:8 番人は答えた。『ご主人様、今年もこのままにしてください。周りを掘って肥料をやります。
LUK 13:9 実を結べばよし、結ばなければ、その後で切り倒してください。』」
LUK 13:10 イエスは安息日に、ある会堂で教えていた。
LUK 13:11 見よ、十八年間、病の霊に取りつかれている女がいた。腰が曲がり、まったく伸ばすことができなかった。
LUK 13:12 イエスは彼女を見ると呼び寄せて言った。「女よ、あなたは病から解放された。」
LUK 13:13 そして手を置くと、彼女はただちにまっすぐになり、神に栄光を帰した。
LUK 13:14 会堂の長は、イエスが安息日に癒やしたことに腹を立て、群衆に言った。「働くべき日は六日ある。その日に来て癒やしてもらいなさい。安息日にはいけない。」
LUK 13:15 主は彼に答えた。「偽善者たちよ。あなたがたは皆、安息日にも牛やろばを小屋から解き、水を飲ませに連れて行くではないか。
LUK 13:16 それなら、サタンに十八年も縛られていたアブラハムの娘であるこの女が、安息日に束縛から解放されるべきではないか。」
LUK 13:17 イエスがこう言うと、反対する者たちは皆恥じ入り、群衆は皆、イエスが行った栄光あるすべてのわざを喜んだ。
LUK 13:18 イエスは言った。「神の王国は何に似ているか。何にたとえよう。
LUK 13:19 一粒のからし種のようなものである。ある人がそれを取って自分の庭にまくと、育って大きな木になり、空の鳥がその枝に巣を作った。」
LUK 13:20 また言った。「神の王国を何にたとえよう。
LUK 13:21 パン種のようなものである。女がそれを取って三サタの小麦粉に混ぜると、全体が膨らんだ。」
LUK 13:22 イエスは町や村を通って教えながら、エルサレムへの旅を続けた。
LUK 13:23 ある人が尋ねた。「主よ、救われる人は少ないのですか。」 イエスは人々に言った。
LUK 13:24 「狭い戸口から入るよう力を尽くしなさい。あなたがたに言うが、多くの人が入ろうとしても、入れなくなるからである。
LUK 13:25 家の主人が立ち上がって戸を閉めた後、あなたがたは外に立って戸をたたき、『主よ、主よ、開けてください』と言い始める。しかし主人は、『おまえたちがどこの者か知らない』と答える。
LUK 13:26 するとあなたがたは、『私たちはあなたの前で食べたり飲んだりし、あなたは私たちの大通りで教えてくださいました』と言い始める。
LUK 13:27 しかし主人は言う。『おまえたちがどこの者か知らない。不正を行う者たちよ、皆、私から離れよ。』
LUK 13:28 アブラハム、イサク、ヤコブとすべての預言者が神の王国にいるのに、自分たちは外へ投げ出されているのを見る時、そこで泣きわめき、歯ぎしりする。
LUK 13:29 人々が東西南北から来て、神の王国で食卓につく。
LUK 13:30 見よ、後の者で先になる者がおり、先の者で後になる者がいる。」
LUK 13:31 その日に、何人かのパリサイ人が来て言った。「ここを出て、立ち去りなさい。ヘロデがあなたを殺そうとしています。」
LUK 13:32 イエスは彼らに言った。「行って、あの狐に伝えなさい。『見よ、私は今日と明日、悪霊を追い出し、病を治し、三日目に使命を終える。
LUK 13:33 それでも今日、明日、その次の日と旅を続けなければならない。預言者がエルサレムの外で死ぬことはあり得ないからである。』
LUK 13:34 「エルサレム、エルサレム。預言者たちを殺し、遣わされた人々を石で打つ者よ。めんどりがひなを翼の下に集めるように、私は何度あなたの子らを集めようとしたことか。それなのに、あなたがたは応じなかった。
LUK 13:35 見よ、あなたがたの家は荒れ果てたまま残される。あなたがたに言う。『主の名によって来る方は祝福されている』と言う時まで、あなたがたは私を見ることがない。」
LUK 14:1 安息日に、イエスが食事をするためパリサイ人の指導者の家に入ると、人々はイエスを見張っていた。
LUK 14:2 見よ、イエスの前に水腫を患う人がいた。
LUK 14:3 イエスは律法の専門家たちとパリサイ人たちに言った。「安息日に癒やすことは許されているか。」
LUK 14:4 彼らは黙っていた。 イエスはその人を抱き、癒やして帰した。
LUK 14:5 そして彼らに言った。「あなたがたのうち、息子や牛が井戸に落ちたら、安息日でもすぐに引き上げない者がいるだろうか。」
LUK 14:6 彼らはこれに答えることができなかった。
LUK 14:7 イエスは招かれた人々が上席を選ぶ様子を見て、たとえを語った。
LUK 14:8 「婚礼の宴に招かれた時、上席についてはならない。あなたより身分の高い人が招かれているかもしれない。
LUK 14:9 二人を招いた人が来て、『この方に席を譲ってください』と言えば、あなたは恥をかきながら末席につくことになる。
LUK 14:10 招かれたら末席に座りなさい。そうすれば、招いた人が来て、『友よ、もっと上の席へどうぞ』と言ってくれる。その時、同席するすべての人の前で誉れを受ける。
LUK 14:11 自分を高くする者は皆低くされ、自分を低くする者は高くされるからである。」
LUK 14:12 また招いた人にも言った。「昼食や夕食を設ける時、友人、兄弟、親族、裕福な隣人を呼んではならない。彼らもあなたを招き返し、返礼するかもしれないからである。
LUK 14:13 宴会を開く時は、貧しい人、手足を損なった人、足の不自由な人、目の見えない人を招きなさい。
LUK 14:14 そうすれば幸いである。彼らには返礼する力がないからである。義人の復活の時に、あなたは報いを受ける。」
LUK 14:15 同席していた一人がこれを聞いて言った。「神の王国で食事をする人は幸いです。」
LUK 14:16 イエスは言った。「ある人が盛大な夕食を設け、大勢を招いた。
LUK 14:17 夕食の時刻にしもべを遣わし、招いていた人々に、『来てください。もうすべて整いました』と言わせた。
LUK 14:18 すると皆が一様に断り始めた。 「最初の人は言った。『畑を買ったので、見に行かなければなりません。どうかご容赦ください。』
LUK 14:19 「別の人は言った。『牛を五くびき買ったので、試しに行くところです。どうかご容赦ください。』
LUK 14:20 「また別の人は言った。『妻を迎えたので、行けません。』
LUK 14:21 「しもべは帰って来て、主人にこれらのことを報告した。家の主人は怒り、しもべに言った。『急いで町の大通りや路地へ出て行き、貧しい人、手足の不自由な人、目の見えない人、足の不自由な人をここへ連れて来なさい。』
LUK 14:22 「しもべは言った。『ご主人様、ご命令どおりにしましたが、まだ席があります。』
LUK 14:23 「主人はしもべに言った。『街道や垣根の所へ出て行き、人々を促して入らせ、私の家をいっぱいにしなさい。
LUK 14:24 あなたがたに言う。初めに招かれた者は一人も、私の夕食を味わうことがない。招かれる者は多いが、選ばれる者は少ないからである。』」
LUK 14:25 大勢の群衆がイエスとともに歩いていた。イエスは振り向いて彼らに言った。
LUK 14:26 「私のもとに来る者が、自分の父、母、妻、子ども、兄弟、姉妹、さらに自分の命さえ後回しにしないなら、私の弟子になることはできない。
LUK 14:27 自分の十字架を負って私について来ない者は、私の弟子になることができない。
LUK 14:28 塔を建てようとする時、まず座って費用を計算し、完成させるだけのものがあるか確かめない人がいるだろうか。
LUK 14:29 土台を据えても完成できなければ、見る人は皆、その人をあざ笑い始め、
LUK 14:30 『この人は建て始めたが、完成できなかった』と言うだろう。
LUK 14:31 また、別の王と戦おうとする王は、まず座って、一万人で二万人を率いて向かって来る相手に立ち向かえるか考えるではないか。
LUK 14:32 できなければ、相手がまだ遠くにいる間に使者を送り、和平の条件を求める。
LUK 14:33 同じように、自分の持つすべてを捨てない者は、私の弟子になることができない。
LUK 14:34 「塩は良いものだ。しかし塩が味を失えば、何によって味をつけるのか。
LUK 14:35 土地にも肥料の山にも役立たず、外へ投げ捨てられる。聞く耳のある者は聞きなさい。」
LUK 15:1 徴税人や罪人たちが皆、イエスの話を聞こうと近寄って来た。
LUK 15:2 パリサイ人たちと律法学者たちはつぶやいた。「この人は罪人たちを迎え、一緒に食事をしている。」
LUK 15:3 イエスは彼らにこのたとえを語った。
LUK 15:4 「あなたがたのうち、百匹の羊を持っていて、その一匹を失った人は、九十九匹を荒野に残し、見つけるまで失った一匹を捜しに行くではないか。
LUK 15:5 見つけると、喜んで肩に担ぎ、
LUK 15:6 家に帰って友人や近所の人を呼び集め、『一緒に喜んでください。失った羊を見つけました』と言う。
LUK 15:7 あなたがたに告げる。同じように、悔い改める必要のない九十九人の義人より、悔い改める一人の罪人のために、天では大きな喜びがある。
LUK 15:8 「また、十枚のドラクマ硬貨を持つ女が一枚を失ったら、明かりをともして家を掃き、見つけるまで念入りに捜すではないか。
LUK 15:9 見つけると、友人や近所の女たちを呼び集め、『一緒に喜んでください。失ったドラクマ硬貨を見つけました』と言う。
LUK 15:10 あなたがたに告げる。同じように、一人の罪人が悔い改めると、神の御使いたちの前で喜びがある。」
LUK 15:11 また言った。「ある人に二人の息子がいた。
LUK 15:12 弟が父に言った。『お父さん、財産のうち私の取り分をください。』そこで父は財産を二人に分けた。
LUK 15:13 何日もたたないうちに、弟はすべてをまとめて遠い国へ旅立ち、そこで放蕩な暮らしをして財産を使い果たした。
LUK 15:14 何もかも使い果たした時、その国に激しい飢饉が起こり、彼は困窮し始めた。
LUK 15:15 そこでその国の住民の一人のもとへ行って身を寄せると、その人は彼を畑に送り、豚の世話をさせた。
LUK 15:16 彼は豚の食べるさやで腹を満たしたいと願ったが、だれも何もくれなかった。
LUK 15:17 彼は我に返って言った。『父の雇い人は大勢いて、パンがあり余っているのに、私はここで飢え死にしようとしている。
LUK 15:18 立って父の所へ行き、こう言おう。「お父さん、私は天に対しても、あなたの前でも罪を犯しました。
LUK 15:19 もう息子と呼ばれる資格はありません。雇い人の一人にしてください。」』
LUK 15:20 「彼は立って父のもとへ向かった。まだ遠く離れていたのに、父は彼を見て、深くあわれんで走り寄り、首を抱いて口づけした。
LUK 15:21 息子は言った。『お父さん、私は天に対しても、あなたの前でも罪を犯しました。もう息子と呼ばれる資格はありません。』
LUK 15:22 「しかし父はしもべたちに言った。『一番良い衣を急いで持って来て着せ、手に指輪をはめ、足に履物を履かせなさい。
LUK 15:23 肥えた子牛を連れて来てほふり、食べて祝おう。
LUK 15:24 この息子は死んでいたのに生き返り、失われていたのに見つかったからだ。』そして彼らは祝い始めた。
LUK 15:25 「さて、兄は畑にいた。家に近づくと、音楽や踊りの音が聞こえた。
LUK 15:26 そこでしもべの一人を呼び、何事かと尋ねた。
LUK 15:27 しもべは言った。『弟さんが帰って来ました。無事で元気に戻ったので、お父様が肥えた子牛をほふったのです。』
LUK 15:28 兄は怒って中に入ろうとしなかった。そこで父が出て来て、なだめた。
LUK 15:29 しかし兄は父に答えた。『見よ、私は長年あなたに仕え、命令に背いたことは一度もありません。それなのに、友人たちと祝うための子やぎ一匹もくれませんでした。
LUK 15:30 ところが、あなたの財産を娼婦たちと食いつぶした息子が帰って来ると、肥えた子牛をほふってやりました。』
LUK 15:31 「父は彼に言った。『息子よ、あなたはいつも私と一緒にいる。私のものはすべてあなたのものだ。
LUK 15:32 しかし、あなたの弟は死んでいたのに生き返り、失われていたのに見つかったのだから、祝って喜ぶのは当然だった。』」
LUK 16:1 イエスは弟子たちにも言った。「ある金持ちに管理人がいた。その管理人が財産を浪費しているとの訴えが主人に届いた。
LUK 16:2 主人は彼を呼んで言った。『あなたについて聞いているこの話は何か。管理してきた会計を報告しなさい。もう管理人を任せておけない。』
LUK 16:3 「管理人は心の中で言った。『主人が管理の仕事を取り上げる。どうしよう。土を掘る力はないし、物乞いをするのは恥ずかしい。
LUK 16:4 そうだ、こうしよう。管理人を辞めさせられた時、人々が家に迎えてくれるようにしよう。』
LUK 16:5 彼は主人の債務者を一人ずつ呼び、最初の人に言った。『主人にどれだけ借りていますか。』
LUK 16:6 その人は『油百バトです』と答えた。管理人は言った。『証書を受け取り、早く座って五十と書きなさい。』
LUK 16:7 次の人には、『どれだけ借りていますか』と言った。その人は『小麦百コルです』と答えた。管理人は『証書を受け取り、八十と書きなさい』と言った。
LUK 16:8 「主人は、不正な管理人が賢く行動したので、彼をほめた。この世の子らは、自分たちの世代の中では、光の子らより賢いからである。
LUK 16:9 あなたがたに言う。不正の富を用いて自分のために友人を作りなさい。そうすれば、それが尽きた時、彼らはあなたがたを永遠の住まいに迎えてくれる。
LUK 16:10 ごく小さなことに忠実な者は、大きなことにも忠実であり、ごく小さなことに不正な者は、大きなことにも不正である。
LUK 16:11 だから、不正の富に忠実でなかったなら、だれが本当の富をあなたがたに任せるだろう。
LUK 16:12 他人のものに忠実でなかったなら、だれがあなたがた自身のものを与えるだろう。
LUK 16:13 どんなしもべも二人の主人に仕えることはできない。一方を憎んで他方を愛するか、一方に忠実で他方を軽んじるからである。神とマモンの両方に仕えることはできない。」
LUK 16:14 金を愛するパリサイ人たちも、これらすべてを聞いてイエスをあざ笑った。
LUK 16:15 イエスは彼らに言った。「あなたがたは人々の前で自分を正しいとする者だが、神は心を知っておられる。人々の間で尊ばれるものは、神の前では忌まわしいからである。
LUK 16:16 「律法と預言者はヨハネまでである。それ以来、神の王国の福音が宣べ伝えられ、だれもが力ずくでそこに入ろうとしている。
LUK 16:17 しかし、律法の一画が落ちるより、天地が過ぎ去るほうがたやすい。
LUK 16:18 「妻と離婚して別の女と結婚する者は皆、姦淫を犯す。夫と離婚した女と結婚する者も姦淫を犯す。
LUK 16:19 「ある金持ちがいた。紫の衣と上質の亜麻布をまとい、毎日ぜいたくに暮らしていた。
LUK 16:20 その門の前には、ラザロという貧しい人が運ばれて来た。全身できもので覆われ、
LUK 16:21 金持ちの食卓から落ちるパンくずで腹を満たしたいと願っていた。そのうえ犬まで来て、できものをなめていた。
LUK 16:22 やがて貧しい人は死に、御使いたちによってアブラハムの懐に運ばれた。金持ちも死んで葬られた。
LUK 16:23 金持ちはハデスで苦しみながら目を上げると、遠くにアブラハムと、その懐にいるラザロが見えた。
LUK 16:24 そこで叫んだ。『父アブラハムよ、私をあわれんでください。ラザロを遣わし、指先を水に浸して私の舌を冷やさせてください。この炎の中で苦しんでいます。』
LUK 16:25 「しかしアブラハムは言った。『息子よ、思い出しなさい。あなたは生きている間に良いものを受け、ラザロは悪いものを受けた。しかし今、彼はここで慰められ、あなたは苦しんでいる。
LUK 16:26 そのうえ、われわれとおまえたちの間には大きな淵が定められている。ここからおまえたちの所へ渡ろうとする者は渡れず、そこからわれわれの所へ越えて来ることもできない。』
LUK 16:27 「金持ちは言った。『それでは父よ、お願いします。ラザロを私の父の家へ遣わしてください。
LUK 16:28 私には兄弟が五人います。彼らまでこの苦しみの場所に来ることのないよう、警告させてください。』
LUK 16:29 「しかしアブラハムは言った。『彼らにはモーセと預言者たちがいる。その人たちに聞きなさい。』
LUK 16:30 「金持ちは言った。『いいえ、父アブラハムよ。死人の中からだれかが行けば、彼らは悔い改めるでしょう。』
LUK 16:31 「アブラハムは言った。『モーセと預言者たちに聞かないなら、死人の中からだれかが生き返っても、彼らは説得されない。』」
LUK 17:1 イエスは弟子たちに言った。「つまずきが起こるのは避けられない。しかし、それをもたらす者には災いがある。
LUK 17:2 この小さな者たちの一人をつまずかせるよりは、ひき臼を首にかけられて海に投げ込まれるほうが、その者にとってよい。
LUK 17:3 自分自身に気をつけなさい。兄弟があなたに対して罪を犯したなら、戒めなさい。悔い改めたなら、赦しなさい。
LUK 17:4 一日に七度あなたに対して罪を犯し、七度戻って来て、『悔い改めます』と言うなら、赦しなさい。」
LUK 17:5 使徒たちは主に言った。「私たちの信仰を増してください。」
LUK 17:6 主は言った。「もしあなたがたに、からし種一粒ほどの信仰があれば、この桑の木に『根こそぎ抜けて、海に植われ』と言えば、あなたがたに従うだろう。
LUK 17:7 あなたがたのうち、畑を耕すか羊を飼うしもべを持つ人が、しもべが畑から帰って来た時、『すぐに来て、食卓に着きなさい』と言うだろうか。
LUK 17:8 むしろ、『私の夕食を用意し、きちんと身支度をして、私が食べたり飲んだりする間、給仕しなさい。その後で、あなたも食べたり飲んだりしなさい』と言うのではないか。
LUK 17:9 命じられたことをしたからといって、そのしもべに感謝するだろうか。そうは思わない。
LUK 17:10 同じように、あなたがたも命じられたことをすべて行った時には、『私たちは取るに足りないしもべです。なすべきことをしただけです』と言いなさい。」
LUK 17:11 イエスはエルサレムへ向かう途中、サマリアとガリラヤの境を通っていた。
LUK 17:12 ある村に入ると、十人の重い皮膚病の人がイエスを迎えた。彼らは遠く離れて立ち、
LUK 17:13 声を張り上げて言った。「イエス様、先生、私たちをあわれんでください。」
LUK 17:14 イエスは彼らを見て言った。「行って、自分の体を祭司たちに見せなさい。」彼らは行く途中で清められた。
LUK 17:15 そのうちの一人は、自分が癒やされたのを見ると、大声で神に栄光を帰しながら戻って来た。
LUK 17:16 そしてイエスの足もとにひれ伏して感謝した。彼はサマリア人であった。
LUK 17:17 イエスは答えた。「清められたのは十人ではなかったか。九人はどこにいるのか。
LUK 17:18 この外国人のほかに、神に栄光を帰すために戻って来た者はいなかったのか。」
LUK 17:19 それから彼に言った。「立って行きなさい。あなたの信仰があなたを癒やした。」
LUK 17:20 神の王国はいつ来るのかとパリサイ人たちに尋ねられた時、イエスは答えた。「神の王国は、人の目に明らかな形で来るのではない。
LUK 17:21 『見よ、ここにある』とか、『見よ、あそこにある』とも言わない。見よ、神の王国はあなたがたのただ中にある。」
LUK 17:22 また弟子たちに言った。「人の子の日を一日でも見たいと願う日が来る。しかし、見ることはできない。
LUK 17:23 人々はあなたがたに、『見よ、ここだ』とか、『見よ、あそこだ』と言うだろう。しかし、出て行って彼らについて行ってはならない。
LUK 17:24 稲妻がひらめくと、空の一方からもう一方まで照らすように、人の子もその日にはそのようになるからである。
LUK 17:25 しかし、まず人の子は多くの苦しみを受け、この世代から退けられなければならない。
LUK 17:26 ノアの日々に起こったように、人の子の日々にも同じことが起こる。
LUK 17:27 ノアが箱舟に入るその日まで、人々は食べ、飲み、めとり、嫁いでいた。そこへ洪水が来て、彼らをことごとく滅ぼした。
LUK 17:28 ロトの日々にも同じことが起こった。人々は食べ、飲み、買い、売り、植え、建てていた。
LUK 17:29 しかし、ロトがソドムから出た日に、天から火と硫黄が降って来て、彼らをことごとく滅ぼした。
LUK 17:30 人の子が現れる日にも、同じようになる。
LUK 17:31 その日、屋上にいる者は、家の中に家財があっても、それを取り出すために下りてはならない。同じように、畑にいる者も後ろを振り返ってはならない。
LUK 17:32 ロトの妻を思い出しなさい。
LUK 17:33 自分の命を救おうとする者はそれを失い、自分の命を失う者はそれを保つ。
LUK 17:34 あなたがたに言う。その夜、一つの寝床に二人がいる。一人は取られ、もう一人は残される。
LUK 17:35 二人の女が一緒にひき臼をひいている。一人は取られ、もう一人は残される。」
LUK 17:36 
LUK 17:37 弟子たちは答えて尋ねた。「主よ、どこでですか。」 イエスは彼らに言った。「死体のある所には、はげわしも集まる。」
LUK 18:1 イエスは、いつも祈り、あきらめてはならないことを教えるために、彼らにたとえを語った。
LUK 18:2 「ある町に、神を恐れず、人を人とも思わない裁判官がいた。
LUK 18:3 その町に一人のやもめがいて、たびたび彼のもとへ来ては、『私を訴える相手から守って、正しい裁きをしてください』と言っていた。
LUK 18:4 裁判官はしばらく応じようとしなかった。しかし後になって、心の中で言った。『私は神を恐れず、人を人とも思わないが、
LUK 18:5 このやもめが私を煩わせるので、正しい裁きをしてやろう。そうしなければ、絶えずやって来て私を疲れ果てさせるだろう。』」
LUK 18:6 主は言った。「この不正な裁判官の言うことを聞きなさい。
LUK 18:7 まして神は、昼も夜もご自分に叫び求める選ばれた者たちのために正しい裁きを行わず、いつまでも待たせておかれるだろうか。
LUK 18:8 あなたがたに言う。神は彼らのために速やかに正しい裁きを行われる。しかし、人の子が来る時、地上に信仰を見いだすだろうか。」
LUK 18:9 また、自分は義であると確信し、ほかのすべての人を見下している者たちに、このたとえを語った。
LUK 18:10 「二人の人が祈るために神殿へ上った。一人はパリサイ人で、もう一人は徴税人であった。
LUK 18:11 パリサイ人は立って、自分だけでこのように祈った。『神よ、私はほかの人たちのように、ゆすり取る者、不正な者、姦淫する者ではなく、この徴税人のようでもないことを感謝します。
LUK 18:12 私は週に二度断食し、得るものすべての十分の一をささげています。』
LUK 18:13 しかし徴税人は遠く離れて立ち、目を天に上げようともせず、胸をたたいて言った。『神よ、罪人の私をあわれんでください。』
LUK 18:14 あなたがたに言う。義とされて家に帰ったのは、あの人ではなく、この人である。自分を高くする者は皆低くされ、自分を低くする者は高くされるからである。」
LUK 18:15 人々は、イエスに触れていただこうとして、乳飲み子たちまで連れて来た。しかし弟子たちはそれを見て、人々を叱った。
LUK 18:16 けれどもイエスは彼らを呼び寄せて言った。「幼い子どもたちを私のもとに来させなさい。妨げてはならない。神の王国はこのような者たちのものだからである。
LUK 18:17 まことに、あなたがたに告げる。幼い子どものように神の王国を受け入れない者は、決してそこに入ることができない。」
LUK 18:18 ある指導者がイエスに尋ねた。「良い先生、永遠の命を受け継ぐためには、何をすればよいでしょうか。」
LUK 18:19 イエスは彼に言った。「なぜ私を良いと言うのか。神おひとりのほかに、良い者はいない。
LUK 18:20 戒めは知っているはずだ。『姦淫してはならない』『殺してはならない』『盗んではならない』『偽りの証言をしてはならない』『父と母を敬いなさい。』」
LUK 18:21 その人は言った。「そのすべてを若い時から守ってきました。」
LUK 18:22 イエスはこれを聞いて彼に言った。「あなたには、まだ一つ欠けている。持っているものをすべて売り、貧しい人たちに分け与えなさい。そうすれば、天に宝を持つことになる。それから来て、私について来なさい。」
LUK 18:23 しかし、その人はこれを聞くと非常に悲しんだ。たいへんな金持ちだったからである。
LUK 18:24 イエスは彼が非常に悲しむのを見て言った。「富を持つ者が神の王国に入るのは、なんと難しいことか。
LUK 18:25 金持ちが神の王国に入るより、らくだが針の穴を通るほうが易しい。」
LUK 18:26 これを聞いた人々は言った。「それでは、だれが救われることができるでしょうか。」
LUK 18:27 イエスは言った。「人には不可能なことも、神には可能である。」
LUK 18:28 ペテロは言った。「見てください。私たちはすべてを捨てて、あなたについて来ました。」
LUK 18:29 イエスは彼らに言った。「まことに、あなたがたに告げる。神の王国のために、家、妻、兄弟、両親、子どもを離れた者で、
LUK 18:30 この時代に何倍も多くを受け、来るべき世で永遠の命を受けない者はいない。」
LUK 18:31 イエスは十二人をそばに連れて行き、彼らに言った。「見よ、私たちはエルサレムへ上って行く。人の子について預言者たちを通して書かれたことは、すべて成就する。
LUK 18:32 人の子は異邦人に引き渡され、あざけられ、辱められ、つばをかけられる。
LUK 18:33 彼らは人の子をむち打ち、殺す。そして人の子は三日目によみがえる。」
LUK 18:34 弟子たちには、これらのことが何一つ分からなかった。この言葉は彼らから隠されていて、語られたことを理解できなかったのである。
LUK 18:35 イエスがエリコに近づいた時、ある目の見えない人が道端に座って物乞いをしていた。
LUK 18:36 群衆が通って行く音を聞き、これは何事かと尋ねた。
LUK 18:37 人々は、ナザレのイエスがお通りになるのだと知らせた。
LUK 18:38 彼は叫んだ。「ダビデの子イエスよ、私をあわれんでください。」
LUK 18:39 先を行く人々は、黙るようにと彼を叱った。しかし彼はますます激しく叫んだ。「ダビデの子よ、私をあわれんでください。」
LUK 18:40 イエスは立ち止まり、その人を連れて来るよう命じた。彼が近くに来ると、イエスは尋ねた。
LUK 18:41 「私に何をしてほしいのか。」 彼は言った。「主よ、再び見えるようにしてください。」
LUK 18:42 イエスは彼に言った。「見えるようになりなさい。あなたの信仰があなたを癒やした。」
LUK 18:43 すると、たちまち見えるようになり、神に栄光を帰しながらイエスについて行った。民は皆、これを見て神を賛美した。
LUK 19:1 イエスはエリコに入り、町を通っていた。
LUK 19:2 ザアカイという人がいた。彼は徴税人の長で、金持ちであった。
LUK 19:3 イエスがどのような方か見ようとしたが、背が低かったので、群衆のために見ることができなかった。
LUK 19:4 それで先へ走って行き、イエスを見るためにいちじく桑の木に登った。イエスがそこを通ろうとしておられたからである。
LUK 19:5 イエスはその場所に来ると、見上げて彼を見て言った。「ザアカイ、急いで下りて来なさい。今日はあなたの家に泊まらなければならない。」
LUK 19:6 ザアカイは急いで下りて来て、喜んでイエスを迎えた。
LUK 19:7 人々は皆それを見て、「あの人は罪人の所に入って客となった」とつぶやいた。
LUK 19:8 ザアカイは立って主に言った。「見よ、主よ。私は財産の半分を貧しい人たちに与えます。だれかから不正に取り立てたものがあれば、四倍にして返します。」
LUK 19:9 イエスは彼に言った。「今日、この家に救いが来た。この人もアブラハムの子なのだから。
LUK 19:10 人の子は、失われたものを捜して救うために来たのである。」
LUK 19:11 人々がこれらのことを聞いていると、イエスはさらに一つのたとえを語った。エルサレムの近くに来ており、人々は神の王国がすぐにも現れると思っていたからである。
LUK 19:12 それでイエスは言った。「ある身分の高い人が、王位を受けて戻るために遠い国へ出かけた。
LUK 19:13 彼は十人のしもべを呼び、十ミナ硬貨を与え、 『私が帰るまで商売をしなさい』と言った。
LUK 19:14 しかし国民は彼を憎み、その後から使節を送って、『われわれは、この人に王となってもらいたくない』と言わせた。
LUK 19:15 「彼は王位を受けて帰って来ると、金を与えておいたしもべたちを呼び寄せるよう命じた。商売によってどれだけもうけたかを知るためであった。
LUK 19:16 最初の者が進み出て言った。『ご主人様、あなたの一ミナが十ミナをもうけました。』
LUK 19:17 「主人は彼に言った。『よくやった、良いしもべだ。ごく小さなことに忠実だったから、十の町を治めなさい。』
LUK 19:18 「二番目の者が来て言った。『ご主人様、あなたの一ミナが五ミナをもうけました。』
LUK 19:19 「主人は彼にも言った。『あなたは五つの町を治めなさい。』
LUK 19:20 「また別の者が来て言った。『ご主人様、見よ、あなたの一ミナです。布に包んでしまっておきました。
LUK 19:21 あなたは厳しい方なので、恐ろしかったのです。預けなかったものを取り立て、蒔かなかったものを刈り取る方だからです。』
LUK 19:22 「主人は彼に言った。『悪いしもべよ、あなた自身の言葉によって裁こう。私が厳しい人間で、預けなかったものを取り立て、蒔かなかったものを刈り取ると知っていたのか。
LUK 19:23 それなら、なぜ私の金を銀行に預けなかったのか。そうしておけば、帰って来た時に利息とともに受け取れたのに。』
LUK 19:24 そして、そばに立っていた人々に言った。『この者から一ミナを取り上げ、十ミナ持っている者に与えなさい。』
LUK 19:25 「彼らは言った。『ご主人様、あの人はすでに十ミナ持っています。』
LUK 19:26 『あなたがたに言う。持っている者にはさらに与えられ、持っていない者からは、持っているものまで取り上げられる。
LUK 19:27 だが、私が王になることを望まなかったあの敵どもをここに連れて来て、私の前で殺せ。』」
LUK 19:28 イエスはこう語ると、先頭に立ってエルサレムへ上って行った。
LUK 19:29 オリーブ山のふもとのベツファゲとベタニアに近づいた時、イエスは二人の弟子を遣わし、
LUK 19:30 言った。「向こうの村へ行きなさい。村に入ると、まだだれも乗ったことのない子ろばがつながれているのを見つける。それを解いて連れて来なさい。
LUK 19:31 もしだれかが『なぜ解くのか』と尋ねたら、『主がお入り用なのです』と言いなさい。」
LUK 19:32 遣わされた二人が行ってみると、イエスが言ったとおりであった。
LUK 19:33 彼らが子ろばを解いていると、持ち主たちが言った。「なぜ子ろばを解くのか。」
LUK 19:34 二人は答えた。「主がお入り用なのです。」
LUK 19:35 そして子ろばをイエスのもとに連れて来た。自分たちの上着を子ろばの上にかけ、イエスをその上に乗せた。
LUK 19:36 イエスが進んで行くと、人々は道に上着を敷いた。
LUK 19:37 イエスがオリーブ山の下り坂に近づいた時、弟子たちの群衆は皆、これまで見たすべての力あるわざのために喜び、大声で神を賛美し始め、
LUK 19:38 こう言った。「主の御名によって来られる王は幸いである。天には平和、いと高き所には栄光。」
LUK 19:39 群衆の中にいたパリサイ人の何人かがイエスに言った。「先生、あなたの弟子たちを叱ってください。」
LUK 19:40 イエスは答えた。「あなたがたに言う。もし彼らが黙れば、石が叫び出す。」
LUK 19:41 イエスは近づいて都を見ると、そのために泣き、
LUK 19:42 言った。「おまえも、せめて今日、平和への道を知っていたなら。しかし今、それはおまえの目から隠されている。
LUK 19:43 おまえの敵が周囲に防壁を築き、おまえを取り囲み、四方から包囲する日が来る。
LUK 19:44 彼らはおまえと、おまえの中にいる子どもたちを地面にたたきつけ、おまえの中で石を一つもほかの石の上に残さない。神が訪れてくださった時を、おまえが知らなかったからである。」
LUK 19:45 イエスは神殿に入り、そこで売り買いしている者たちを追い出し始め、
LUK 19:46 彼らに言った。「『私の家は祈りの家である』と書かれている。 それなのに、あなたがたはそれを『強盗の巣』にした。」
LUK 19:47 イエスは毎日、神殿で教えていた。しかし祭司長たち、律法学者たち、民の指導者たちは、イエスを滅ぼそうとしていた。
LUK 19:48 けれども、どうすればよいか分からなかった。民が皆、その一言一言に聞き入っていたからである。
LUK 20:1 ある日、イエスが神殿で民を教え、福音を宣べ伝えていると、祭司たちと律法学者たちが長老たちとともに近寄って来た。
LUK 20:2 彼らはイエスに尋ねた。「何の権威によって、これらのことをしているのか、私たちに言いなさい。また、この権威をあなたに与えたのはだれか。」
LUK 20:3 イエスは彼らに答えた。「私もあなたがたに一つ尋ねよう。答えなさい。
LUK 20:4 ヨハネのバプテスマは天からのものだったのか、それとも人からのものだったのか。」
LUK 20:5 彼らは互いに論じ合って言った。「もし『天から』と言えば、『では、なぜ彼を信じなかったのか』と言うだろう。
LUK 20:6 しかし『人から』と言えば、民は皆、われわれを石で打ち殺すだろう。民はヨハネを預言者だと確信しているからだ。」
LUK 20:7 そこで彼らは、どこからのものか分からないと答えた。
LUK 20:8 イエスは彼らに言った。「私も、何の権威によってこれらのことをするのか、あなたがたには言わない。」
LUK 20:9 イエスは民にこのたとえを語り始めた。「ある 人がぶどう園を造り、農夫たちに貸して、長い間ほかの国へ出かけた。
LUK 20:10 収穫の季節になると、ぶどう園の実の分け前を受け取るために、しもべを農夫たちの所へ遣わした。しかし農夫たちは彼を殴り、何も持たせずに帰らせた。
LUK 20:11 主人はさらに別のしもべを遣わしたが、農夫たちはそのしもべも殴って辱め、何も持たせずに帰らせた。
LUK 20:12 さらに三人目を遣わしたが、彼らはこのしもべにも傷を負わせ、外へ投げ出した。
LUK 20:13 ぶどう園の主人は言った。『どうしようか。愛する息子を遣わそう。彼を見れば、敬ってくれるかもしれない。』
LUK 20:14 「ところが農夫たちは息子を見ると、互いに相談して言った。『これは跡取りだ。さあ、殺してしまおう。そうすれば、相続財産はわれわれのものになる。』
LUK 20:15 そして息子をぶどう園の外に投げ出して殺した。では、ぶどう園の主人は彼らをどうするだろうか。
LUK 20:16 主人は来て、この農夫たちを滅ぼし、ぶどう園をほかの人々に与える。」 人々はこれを聞いて言った。「決してそのようなことがありませんように。」
LUK 20:17 しかしイエスは彼らを見つめて言った。「それでは、こう書かれているのはどういう意味か。 『家を建てる者たちが退けた石、 それが主要な隅石となった。』
LUK 20:18 この石の上に落ちる者は皆、粉々に砕かれ、 この石がその上に落ちる者は、押しつぶされて粉になる。」
LUK 20:19 祭司長たちと律法学者たちは、その時すぐにイエスを捕らえようとしたが、民を恐れた。イエスが自分たちに対してこのたとえを語ったと分かっていたからである。
LUK 20:20 彼らはイエスを見張り、正しい人のふりをする回し者たちを送り込んだ。イエスの言葉じりを捕らえ、総督の支配権と権威に引き渡そうとしたのである。
LUK 20:21 彼らはイエスに尋ねた。「先生、私たちは、あなたが正しいことを語り、教えておられ、人を分け隔てせず、真理に基づいて神の道を教えておられることを知っています。
LUK 20:22 われわれがカエサルに税を納めることは、律法にかなっているでしょうか、いないでしょうか。」
LUK 20:23 しかしイエスは彼らの悪巧みを見抜いて言った。「なぜ私を試すのか。
LUK 20:24 一デナリ硬貨を見せなさい。そこにある肖像と銘はだれのものか。」 彼らは答えた。「カエサルのものです。」
LUK 20:25 イエスは彼らに言った。「それなら、カエサルのものはカエサルに、神のものは神に返しなさい。」
LUK 20:26 彼らは民の前で、イエスの言葉じりを捕らえることができなかった。その答えに驚き、黙り込んだ。
LUK 20:27 復活はないと否定するサドカイ人の何人かがイエスのもとに来た。
LUK 20:28 彼らは尋ねた。「先生、モーセは私たちのためにこう書きました。ある人の兄弟が妻を残して死に、子がいない場合、その人が兄弟の妻を迎え、兄弟のために子孫を残さなければならない、と。
LUK 20:29 ところで、七人の兄弟がいました。長男が妻を迎えましたが、子を残さずに死にました。
LUK 20:30 次男が彼女を妻に迎えましたが、子を残さずに死に、
LUK 20:31 三男も彼女を迎えました。同じように、七人とも子を残さずに死にました。
LUK 20:32 最後に、その女も死にました。
LUK 20:33 では復活の時、彼女はだれの妻になるのでしょうか。七人とも彼女を妻にしたのです。」
LUK 20:34 イエスは彼らに言った。「この時代の子らは、めとったり嫁いだりする。
LUK 20:35 しかし、かの時代と死人の中からの復活にあずかるのにふさわしいとされる者たちは、めとることも嫁ぐこともない。
LUK 20:36 彼らはもはや死ぬことができない。御使いたちのようであり、復活の子として神の子だからである。
LUK 20:37 死人がよみがえることは、モーセも柴の箇所で示している。彼は主を『アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神』と呼んでいる。
LUK 20:38 神は死んだ者の神ではなく、生きている者の神である。神にとっては、すべての者が生きているからである。」
LUK 20:39 律法学者の何人かが答えた。「先生、立派なお答えです。」
LUK 20:40 彼らはそれ以上、何も尋ねようとはしなかった。
LUK 20:41 イエスは彼らに言った。「どうして人々は、キリストをダビデの子だと言うのか。
LUK 20:42 ダビデ自身が詩篇の書でこう言っている。 『主は私の主に言われた。 「私の右に座っていなさい。
LUK 20:43 私があなたの敵を、あなたの足台とするまで。」』
LUK 20:44 ダビデがキリストを主と呼んでいる。それなら、どうしてキリストはダビデの子なのか。」
LUK 20:45 民が皆聞いているところで、イエスは弟子たちに言った。
LUK 20:46 「律法学者たちに気をつけなさい。彼らは長い衣を着て歩き回ることを好み、市場であいさつされること、会堂の上席、宴会の上座を愛している。
LUK 20:47 また、やもめたちの家を食い尽くし、見せかけに長い祈りをする。このような者たちは、いっそう厳しい裁きを受ける。」
LUK 21:1 イエスは目を上げ、金持ちたちが献金箱に献金を入れているのを見た。
LUK 21:2 また、ある貧しいやもめが小さな青銅貨二枚を投げ入れるのを見て、
LUK 21:3 言った。「まことにあなたがたに言う。この貧しいやもめは、だれよりも多く入れた。
LUK 21:4 あの人たちは皆、あり余る中から神への献金を入れたが、この女は乏しい中から、暮らしのために持っていたものをすべて入れたからである。」
LUK 21:5 ある人たちが、神殿は美しい石や奉納物で飾られていると話していると、イエスは言った。
LUK 21:6 「あなたがたが見ているこれらのものについては、一つの石もほかの石の上に残らず、すべて崩される日が来る。」
LUK 21:7 彼らはイエスに尋ねた。「先生、それでは、これらのことはいつ起こるのでしょうか。また、これらのことが起ころうとする時には、どんなしるしがあるのでしょうか。」
LUK 21:8 イエスは言った。「惑わされないように気をつけなさい。多くの者が私の名によって来て、『私がそれだ』『時は近づいた』と言うからである。彼らについて行ってはならない。
LUK 21:9 戦争や騒乱のことを聞いても、おびえてはならない。これらのことがまず起こらなければならないが、終わりはすぐには来ないからである。」
LUK 21:10 それから彼らに言った。「民族は民族に、王国は王国に敵対して立ち上がる。
LUK 21:11 あちらこちらで大地震、飢饉、疫病が起こる。また、恐ろしい出来事と、天からの大きなしるしがある。
LUK 21:12 しかし、これらすべてに先立って、人々はあなたがたに手をかけて迫害し、会堂や牢獄に引き渡し、私の名のために王や総督の前に連れて行く。
LUK 21:13 それはあなたがたにとって、あかしをする機会となる。
LUK 21:14 だから、弁明の仕方を前もって考えないよう、心に決めておきなさい。
LUK 21:15 あなたがたに言葉と知恵を与えるのは私であり、敵対する者はだれも、それに抵抗することも反論することもできないからである。
LUK 21:16 あなたがたは、両親、兄弟、親族、友人にさえ引き渡される。あなたがたの中には殺される者もいる。
LUK 21:17 あなたがたは私の名のために、すべての人から憎まれる。
LUK 21:18 しかし、あなたがたの髪の毛一本さえ失われない。
LUK 21:19 「忍耐によって、自分の命を勝ち取りなさい。
LUK 21:20 「エルサレムが軍隊に囲まれるのを見たなら、その荒廃が近づいたことを知りなさい。
LUK 21:21 その時、ユダヤにいる者は山へ逃げなさい。都の中にいる者はそこから出なさい。地方にいる者は都に入ってはならない。
LUK 21:22 書かれていることがすべて成就する、報復の日々だからである。
LUK 21:23 その日、身重の女と乳を飲ませている女には災いがある。この地には大きな苦難が臨み、この民には御怒りが下るからである。
LUK 21:24 人々は剣の刃に倒れ、捕虜としてあらゆる国々へ引かれて行く。異邦人の時が満ちるまで、エルサレムは異邦人に踏みにじられる。
LUK 21:25 「太陽、月、星にしるしが現れる。地上では、海と波のとどろきに、諸国の民が不安に陥り、途方に暮れる。
LUK 21:26 人々は、世界に臨もうとしていることへの恐れと予感のために気を失う。天の力が揺り動かされるからである。
LUK 21:27 その時、人々は、人の子が力と大きな栄光を帯びて雲に乗って来るのを見る。
LUK 21:28 これらのことが起こり始めたら、身を起こして頭を上げなさい。あなたがたの贖いが近づいているからである。」
LUK 21:29 それからイエスは彼らにたとえを語った。「いちじくの木と、すべての木を見なさい。
LUK 21:30 木々が芽を出すと、それを見て、夏がすでに近いことを自分で知る。
LUK 21:31 同じように、これらのことが起こるのを見たなら、神の王国が近いことを知りなさい。
LUK 21:32 まことに、あなたがたに告げる。すべてのことが成し遂げられるまで、この世代は決して過ぎ去らない。
LUK 21:33 天と地は過ぎ去るが、私の言葉は決して過ぎ去らない。
LUK 21:34 「放縦、酩酊、生活の思い煩いによって心が鈍くなり、その日が突然あなたがたに臨むことのないよう、自分に気をつけなさい。
LUK 21:35 その日は、全地の表に住むすべての人に、わなのように臨むからである。
LUK 21:36 だから、いつも目を覚まして祈りなさい。起ころうとしているこれらすべてのことを逃れ、人の子の前に立つのにふさわしいとされるためである。」
LUK 21:37 イエスは毎日、神殿で教え、夜になると外へ出て、オリーブ山と呼ばれる山で夜を過ごした。
LUK 21:38 民は皆、イエスの話を聞くために、朝早くから神殿のイエスのもとにやって来た。
LUK 22:1 さて、過越と呼ばれる種なしパンの祭りが近づいていた。
LUK 22:2 祭司長たちと律法学者たちは、どうすればイエスを殺せるかと考えていた。民を恐れていたからである。
LUK 22:3 その時、十二人の一人に数えられていた、イスカリオテと呼ばれるユダにサタンが入った。
LUK 22:4 ユダは出かけて行き、祭司長たちや神殿の警備隊長たちと、どうすればイエスを引き渡せるか相談した。
LUK 22:5 彼らは喜び、ユダに金を与えることに同意した。
LUK 22:6 ユダも承知し、群衆のいない時にイエスを引き渡す機会をうかがった。
LUK 22:7 過越のいけにえをほふらなければならない、種なしパンの日が来た。
LUK 22:8 イエスはペテロとヨハネを遣わして言った。「行って、私たちが食べる過越の食事を用意しなさい。」
LUK 22:9 二人はイエスに言った。「どこに用意することをお望みですか。」
LUK 22:10 イエスは彼らに言った。「見よ、あなたがたが都に入ると、水がめを運んでいる男に出会う。その人が入って行く家までついて行きなさい。
LUK 22:11 そして、その家の主人にこう言いなさい。『先生があなたに、「弟子たちと一緒に過越の食事をする客間はどこですか」と言っています。』
LUK 22:12 すると主人は、家具の整った広い二階の部屋を見せてくれる。そこで用意しなさい。」
LUK 22:13 二人が行ってみると、イエスが言ったとおりだったので、過越の食事を用意した。
LUK 22:14 時刻になると、イエスは十二使徒とともに食卓に着いた。
LUK 22:15 そして彼らに言った。「私は苦しみを受ける前に、あなたがたと一緒にこの過越の食事をしたいと、心から願っていた。
LUK 22:16 あなたがたに言う。過越が神の王国で成就するまでは、私は二度とこれを食べない。」
LUK 22:17 イエスは杯を受け取り、感謝をささげてから言った。「これを受け取り、互いに分けなさい。
LUK 22:18 あなたがたに言う。神の王国が来るまでは、私は今から後、ぶどうの実からできたものを決して飲まない。」
LUK 22:19 また、パンを取り、感謝をささげてから裂き、弟子たちに与えて言った。「これは、あなたがたのために与えられる私の体である。私を覚えるために、これを行いなさい。」
LUK 22:20 食事の後、同じように杯を取り、言った。「この杯は、あなたがたのために注ぎ出される私の血による新しい契約である。
LUK 22:21 しかし見よ、私を裏切る者の手が、私とともに食卓の上にある。
LUK 22:22 人の子は定められたとおりに去って行く。しかし、人の子を裏切るその者には災いがある。」
LUK 22:23 弟子たちは、このようなことをする者は自分たちのうちのだれかと、互いに問い始めた。
LUK 22:24 また、自分たちのうちでだれが一番偉いと見なされるかをめぐって、弟子たちの間に争いが起こった。
LUK 22:25 イエスは彼らに言った。「異邦人の王たちは民を支配し、民の上に権力を振るう者たちは『恩人』と呼ばれている。
LUK 22:26 しかし、あなたがたはそうであってはならない。あなたがたの中で一番偉い者は一番若い者のように、治める者は仕える者のようになりなさい。
LUK 22:27 食卓に着く者と給仕する者では、どちらが偉いか。食卓に着く者ではないか。しかし私は、仕える者としてあなたがたの中にいる。
LUK 22:28 「あなたがたは、私が試練に遭っている間も、ともに歩み続けてくれた者たちである。
LUK 22:29 私の父が私に王国を授けてくださったように、私もあなたがたに王国を授ける。
LUK 22:30 それは、あなたがたが私の王国で私の食卓に着いて食べたり飲んだりし、王座に座ってイスラエルの十二部族を裁くためである。」
LUK 22:31 主は言った。「シモン、シモン、見よ、サタンはあなたがたを麦のようにふるいにかけようと、自分の手に渡すよう求めた。
LUK 22:32 しかし私は、あなたの信仰がなくならないように、あなたのために祈った。あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけなさい。」
LUK 22:33 シモンはイエスに言った。「主よ、私はあなたと一緒なら、牢獄にも死にも行く覚悟ができています。」
LUK 22:34 イエスは言った。「ペテロ、あなたに言う。今日、あなたが私を知っていることを三度否むまで、鶏は決して鳴かない。」
LUK 22:35 また彼らに言った。「私が財布も袋も履物も持たせずにあなたがたを遣わした時、何か不足したものがあったか。」 彼らは言った。「何もありませんでした。」
LUK 22:36 そこでイエスは彼らに言った。「しかし今は、財布のある者はそれを持ち、袋も同じように持ちなさい。剣を持っていない者は、上着を売って剣を買いなさい。
LUK 22:37 あなたがたに言う。『彼は律法に背く者たちとともに数えられた』と書かれていることは、なお私において成就しなければならない。 私に関することは、今まさに成就しようとしているからである。」
LUK 22:38 彼らは言った。「主よ、見よ、ここに剣が二振りあります。」 イエスは彼らに言った。「それで十分だ。」
LUK 22:39 イエスは外へ出て、いつものようにオリーブ山へ行った。弟子たちもついて行った。
LUK 22:40 その場所に着くと、彼らに言った。「誘惑に陥らないように祈りなさい。」
LUK 22:41 そして弟子たちから石を投げれば届くほどの所まで離れ、ひざまずいて祈り、
LUK 22:42 言った。「父よ、もし御心なら、この杯を私から取り除いてください。しかし、私の望むことではなく、あなたの御心が行われますように。」
LUK 22:43 すると、天から御使いが現れ、イエスを力づけた。
LUK 22:44 イエスは苦悶の中で、いっそう切に祈った。その汗は、地面に落ちる大きな血の滴のようになった。
LUK 22:45 イエスは祈りを終えて立ち上がり、弟子たちの所へ来ると、彼らが悲しみのために眠り込んでいるのを見た。
LUK 22:46 そして彼らに言った。「なぜ眠っているのか。起きて、誘惑に陥らないように祈りなさい。」
LUK 22:47 イエスがまだ話しているうちに、群衆が現れた。十二人の一人でユダと呼ばれる者が先頭に立ち、イエスに口づけしようと近づいた。
LUK 22:48 しかしイエスは彼に言った。「ユダ、口づけで人の子を裏切るのか。」
LUK 22:49 イエスの周りにいた者たちは、事態を見て言った。「主よ、剣で切りつけましょうか。」
LUK 22:50 そのうちの一人が大祭司のしもべに切りつけ、右の耳を切り落とした。
LUK 22:51 しかしイエスは答えた。「これだけはさせなさい。」そして、その耳に触れて癒やした。
LUK 22:52 それから、自分を捕らえに来た祭司長たち、神殿の警備隊長たち、長老たちに言った。「強盗に向かうように、剣やこん棒を持って出て来たのか。
LUK 22:53 私は毎日あなたがたとともに神殿にいたのに、あなたがたは私に手をかけなかった。しかし今は、あなたがたの時、闇の力の時である。」
LUK 22:54 彼らはイエスを捕らえて連れ去り、大祭司の家に引いて行った。ペテロは遠く離れてついて行った。
LUK 22:55 人々が中庭の中央に火をたいて一緒に座ると、ペテロもその中に座った。
LUK 22:56 ある女中が、ペテロが火明かりの中に座っているのを見て、じっと見つめて言った。「この人もイエスと一緒にいました。」
LUK 22:57 しかしペテロはイエスを否定して言った。「女の人、私はあの人を知らない。」
LUK 22:58 しばらくして、別の人がペテロを見て言った。「あなたもあの人たちの仲間だ。」 しかしペテロは答えた。「いや、私は違う。」
LUK 22:59 一時間ほどたつと、ほかの人が強く主張して言った。「確かにこの人も一緒にいた。この人はガリラヤ人だからだ。」
LUK 22:60 しかしペテロは言った。「あなたが何を言っているのか、私には分からない。」彼がまだ話しているうちに、すぐに鶏が鳴いた。
LUK 22:61 主は振り向いてペテロを見つめた。ペテロは、主が自分に、「鶏が鳴く前に、あなたは三度私を否定する」と言われた言葉を思い出した。
LUK 22:62 そして外へ出て、激しく泣いた。
LUK 22:63 イエスを拘束していた男たちは、イエスをあざけり、殴った。
LUK 22:64 目隠しをして顔を打ち、「預言してみろ。おまえを打ったのはだれか」と尋ねた。
LUK 22:65 そのほかにも多くの侮辱の言葉を浴びせた。
LUK 22:66 夜が明けると、民の長老たち、祭司長たち、律法学者たちが集まり、イエスを議会に連れて行って言った。
LUK 22:67 「もしおまえがキリストなら、われわれに言え。」 しかしイエスは彼らに言った。「たとえ私が言っても、あなたがたは信じない。
LUK 22:68 私が尋ねても、あなたがたは決して答えず、私を釈放しようともしない。
LUK 22:69 しかし今から後、人の子は神の力の右に座る。」
LUK 22:70 彼らは皆言った。「では、おまえは神の子なのか。」 イエスは彼らに言った。「あなたがたの言うとおり、私はそうである。」
LUK 22:71 彼らは言った。「なぜ、これ以上あかしが必要だろう。われわれ自身が、彼の口から聞いたのだ。」
LUK 23:1 彼らは全員立ち上がり、イエスをピラトの前に連れて行った。
LUK 23:2 そしてイエスを訴え始めて言った。「この男は国民を惑わし、カエサルに税を納めることを禁じ、自分こそ王なるキリストだと言っていることが分かりました。」
LUK 23:3 ピラトはイエスに尋ねた。「おまえはユダヤ人の王なのか。」 イエスは答えた。「あなたがそう言っている。」
LUK 23:4 ピラトは祭司長たちと群衆に言った。「私はこの男に何の罪状も見いださない。」
LUK 23:5 しかし彼らは言い張った。「この男はガリラヤから始めて、この場所に至るまで、ユダヤ全土で教え、民を扇動しています。」
LUK 23:6 ピラトはガリラヤと聞くと、この人はガリラヤ人なのかと尋ねた。
LUK 23:7 そして、イエスがヘロデの管轄に属すると知ると、ヘロデのもとへ送った。ヘロデもそのころエルサレムにいたのである。
LUK 23:8 ヘロデはイエスを見ると非常に喜んだ。イエスについて多くのことを聞いていたので、長い間会いたいと思っており、イエスが何か奇跡を行うのを見たいと願っていたからである。
LUK 23:9 ヘロデは多くの言葉でイエスに質問したが、イエスは何も答えなかった。
LUK 23:10 祭司長たちと律法学者たちは立って、激しくイエスを訴え続けた。
LUK 23:11 ヘロデは兵士たちとともにイエスを侮辱し、あざけった。そして華やかな衣を着せて、ピラトのもとへ送り返した。
LUK 23:12 その日、ヘロデとピラトは互いに友となった。それ以前は互いに敵対していたのである。
LUK 23:13 ピラトは祭司長たち、指導者たち、民を呼び集め、
LUK 23:14 彼らに言った。「あなたがたは、この男が民を惑わす者だとして、私の所に連れて来た。見よ、私はあなたがたの前で取り調べたが、あなたがたが訴えていることについて、この男に何の罪状も見いださなかった。
LUK 23:15 ヘロデも同じだ。私はあなたがたを彼のもとへ送ったが、見よ、この男は死に値するようなことを何もしていない。
LUK 23:16 だから、むちで懲らしめてから釈放する。」
LUK 23:17 祭りのたびに、ピラトは囚人を一人、彼らのために釈放しなければならなかった。
LUK 23:18 しかし彼らは一斉に叫んだ。「この男を除け。バラバを釈放しろ。」
LUK 23:19 バラバは、都で起こった暴動と殺人のために投獄されていた者である。
LUK 23:20 ピラトはイエスを釈放したいと思い、再び彼らに呼びかけた。
LUK 23:21 しかし彼らは叫び続けた。「十字架につけろ。十字架につけろ。」
LUK 23:22 ピラトは三度目に彼らに言った。「なぜだ。この男がどんな悪事をしたというのか。私はこの男に死刑に当たる罪を何も見いださなかった。だから、むちで懲らしめてから釈放する。」
LUK 23:23 しかし彼らは大声で迫り、イエスを十字架につけるよう要求し続けた。彼らと祭司長たちの声が勝った。
LUK 23:24 ピラトは、彼らの要求どおりにすることを決定した。
LUK 23:25 そして彼らが求めた、暴動と殺人のために投獄されていた者を釈放し、イエスを彼らの思いに委ねた。
LUK 23:26 兵士たちはイエスを引いて行く途中、田舎から来たキレネ人シモンを捕らえ、十字架を背負わせてイエスの後から運ばせた。
LUK 23:27 民の大群衆がイエスについて行った。その中には、イエスのために胸を打ち、嘆き悲しむ女たちもいた。
LUK 23:28 イエスは女たちのほうを向いて言った。「エルサレムの娘たち、私のために泣いてはならない。むしろ、自分自身と自分の子どもたちのために泣きなさい。
LUK 23:29 見よ、『不妊の女、子を産んだことのない胎、乳を飲ませたことのない乳房は幸いだ』と言う日が来る。
LUK 23:30 その時、人々は山々に『われわれの上に倒れかかれ』と言い、丘々に『われわれを覆ってくれ』と言い始める。
LUK 23:31 生木にこのようなことをするなら、枯れ木には何が起こるだろうか。」
LUK 23:32 ほかにも二人の犯罪人が、処刑されるためにイエスとともに引かれて行った。
LUK 23:33 「どくろ」と呼ばれる場所に着くと、そこでイエスを十字架につけ、犯罪人たちも一人を右に、もう一人を左にして十字架につけた。
LUK 23:34 イエスは言った。「父よ、彼らをお赦しください。自分たちが何をしているのか、分かっていないのです。」 人々はくじを引いて、イエスの衣を分け合った。
LUK 23:35 民は立って見ていた。指導者たちも一緒になってイエスをあざ笑い、言った。「あの男はほかの人を救った。もし神のキリスト、選ばれた者なら、自分を救ってみろ。」
LUK 23:36 兵士たちもイエスをあざけり、近寄って酸いぶどう酒を差し出し、
LUK 23:37 言った。「おまえがユダヤ人の王なら、自分を救ってみろ。」
LUK 23:38 イエスの上には、ギリシャ語、ラテン語、ヘブル語で、「これはユダヤ人の王」と書かれた札も掲げられていた。
LUK 23:39 十字架にかけられた犯罪人の一人が、イエスを侮辱して言った。「おまえがキリストなら、自分とわれわれを救え。」
LUK 23:40 しかし、もう一人は彼を戒めて言った。「おまえは同じ刑罰を受けているのに、神を恐れないのか。
LUK 23:41 われわれが罰を受けるのは当然だ。自分のしたことに見合う報いを受けているのだから。しかし、この方は何も悪いことをしていない。」
LUK 23:42 そしてイエスに言った。「主よ、あなたの王国に入られる時、私を思い出してください。」
LUK 23:43 イエスは彼に言った。「まことに、あなたに言う。あなたは今日、私とともにパラダイスにいる。」
LUK 23:44 すでに第六時ごろであった。全地が暗くなり、第九時まで続いた。
LUK 23:45 太陽は暗くなり、神殿の垂れ幕が真ん中から裂けた。
LUK 23:46 イエスは大声で叫んで言った。「父よ、私の霊をあなたの御手に委ねます。」こう言って、息を引き取った。
LUK 23:47 百人隊長は起こったことを見ると、神に栄光を帰して言った。「確かに、この人は義人だった。」
LUK 23:48 この光景を見るために集まっていた群衆は皆、起こったことを見ると、胸をたたきながら帰って行った。
LUK 23:49 イエスを知る人々と、ガリラヤからイエスについて来た女たちは皆、遠く離れて立ち、これらのことを見ていた。
LUK 23:50 見よ、ヨセフという人がいた。議員で、善良で正しい人であった。
LUK 23:51 この人は議会の決議と行動に同意しなかった。ユダヤ人の町アリマタヤの出身で、彼も神の王国を待ち望んでいた。
LUK 23:52 彼はピラトの所へ行き、イエスの体を引き取らせてほしいと願い出た。
LUK 23:53 そして体を取り降ろして亜麻布で包み、岩を掘って造った、まだだれも葬られたことのない墓に納めた。
LUK 23:54 その日は準備の日で、安息日が近づいていた。
LUK 23:55 ガリラヤからイエスとともに来ていた女たちは後について行き、墓と、イエスの体がどのように納められたかを見届けた。
LUK 23:56 それから帰って、香料と香油を用意した。安息日には、戒めに従って休んだ。
LUK 24:1 週の初めの日、夜明け早く、女たちは用意しておいた香料を持ち、ほかの何人かとともに墓へ行った。
LUK 24:2 すると、墓から石が転がしてあるのを見つけた。
LUK 24:3 中に入ったが、主イエスの体が見当たらなかった。
LUK 24:4 このことで途方に暮れていると、見よ、まばゆい衣を着た二人の人がそばに立った。
LUK 24:5 女たちは恐ろしくなり、顔を地に伏せた。 二人は女たちに言った。「なぜ、生きている方を死人の中に捜すのですか。
LUK 24:6 ここにはおられません。よみがえられました。まだガリラヤにおられた時、あなたがたに何と言われたかを思い出しなさい。
LUK 24:7 人の子は罪人たちの手に引き渡され、十字架につけられ、三日目によみがえらなければならない、と言われたでしょう。」
LUK 24:8 女たちはイエスの言葉を思い出し、
LUK 24:9 墓から帰って、十一人とほかのすべての人にこれらのことを告げた。
LUK 24:10 その女たちは、マグダラのマリア、ヨハンナ、ヤコブの母マリアであった。彼女たちと一緒にいたほかの女たちも、これらのことを使徒たちに告げた。
LUK 24:11 しかし、この話は使徒たちにはたわごとのように思われ、彼女たちを信じなかった。
LUK 24:12 しかしペテロは立ち上がって墓へ走った。身をかがめて中をのぞくと、亜麻布だけが置いてあるのが見えた。それで、起こったことを不思議に思いながら家へ帰った。
LUK 24:13 見よ、ちょうどその日、弟子たちのうち二人が、エルサレムから六十スタディア離れたエマオという村へ向かっていた。
LUK 24:14 二人は、起こったこれらすべての出来事について互いに話していた。
LUK 24:15 彼らが話し合い、論じ合っていると、イエスご自身が近づいて来て、一緒に歩き始めた。
LUK 24:16 しかし、二人の目は遮られていて、イエスだと気づかなかった。
LUK 24:17 イエスは彼らに言った。「歩きながら話し合っている、その話は何ですか。なぜ悲しんでいるのですか。」
LUK 24:18 クレオパという名の一人が答えた。「エルサレムに滞在していながら、この数日の間にそこで起こったことを知らないのは、あなただけなのですか。」
LUK 24:19 イエスは彼らに言った。「どんなことですか。」 二人は答えた。「ナザレ人イエスのことです。この方は、神と民全体の前で、行いにも言葉にも力ある預言者でした。
LUK 24:20 ところが祭司長たちやわれわれの指導者たちは、この方を死刑に定めるために引き渡し、十字架につけたのです。
LUK 24:21 私たちは、この方こそイスラエルを贖ってくださる方だと望みをかけていました。しかも、そのすべてが起こってから、今日でもう三日目になります。
LUK 24:22 そのうえ、仲間の女たちが何人か、私たちを驚かせました。朝早く墓へ行ったのですが、
LUK 24:23 イエスの体が見つからず、戻って来て、御使いたちの幻まで見たと言うのです。御使いたちは、イエスは生きておられると告げたそうです。
LUK 24:24 仲間の何人かが墓へ行ってみると、女たちの言ったとおりでしたが、イエスは見ませんでした。」
LUK 24:25 イエスは彼らに言った。「ああ、愚かな人たち。預言者たちが語ったすべてのことを信じるのに、心の鈍い人たち。
LUK 24:26 キリストはこれらの苦しみを受けて、その栄光に入らなければならなかったのではないか。」
LUK 24:27 そしてモーセとすべての預言者から始めて、聖書全体の中から、ご自分について書かれていることを彼らに解き明かした。
LUK 24:28 三人は、目指していた村に近づいた。イエスはさらに先へ行く様子を見せた。
LUK 24:29 二人は強く引き止めて言った。「私たちと一緒にお泊まりください。もう夕方になり、日も暮れかけています。」 それでイエスは、彼らとともに泊まるために中へ入った。
LUK 24:30 イエスが彼らと食卓に着いた時、パンを取って感謝をささげ、それを裂いて彼らに渡した。
LUK 24:31 すると二人の目が開かれ、イエスだと分かった。その時、イエスの姿は見えなくなった。
LUK 24:32 二人は互いに言った。「道を歩きながら、あの方が話してくださり、聖書を解き明かしてくださった時、私たちの心は内で燃えていたではないか。」
LUK 24:33 二人はすぐに立ってエルサレムへ戻り、十一人と、その仲間たちが集まっているのを見つけた。
LUK 24:34 集まっていた人々は、「主は本当によみがえり、シモンに現れた」と言っていた。
LUK 24:35 そこで二人も、道で起こったことや、パンを裂いた時にイエスだと分かったことを話した。
LUK 24:36 彼らがこれらのことを話していると、イエスご自身が彼らのただ中に立って言った。「あなたがたに平和があるように。」
LUK 24:37 彼らはおびえ、恐れに満たされ、霊を見ているのだと思った。
LUK 24:38 イエスは彼らに言った。「なぜ取り乱しているのか。なぜ心に疑いが起こるのか。
LUK 24:39 私の手と足を見なさい。確かに私自身である。触って見なさい。霊には肉や骨はないが、見てのとおり、私にはある。」
LUK 24:40 こう言って、手と足を彼らに見せた。
LUK 24:41 彼らが喜びのあまりまだ信じられず、不思議に思っていると、イエスは言った。「ここに何か食べ物がありますか。」
LUK 24:42 彼らは焼いた魚一切れと、蜂の巣を少し差し出した。
LUK 24:43 イエスはそれを受け取り、彼らの前で食べた。
LUK 24:44 そして彼らに言った。「私がまだあなたがたと一緒にいた時に話していたのは、このことである。モーセの律法、預言者たち、詩篇に私について書かれていることは、すべて成就しなければならない。」
LUK 24:45 それからイエスは、聖書を理解できるように、彼らの心を開いた。
LUK 24:46 そして彼らに言った。「このように書かれている。キリストは苦しみを受け、三日目に死人の中からよみがえらなければならなかった。
LUK 24:47 また、悔い改めと罪の赦しが、その名によって、エルサレムから始まり、すべての国々に宣べ伝えられる。
LUK 24:48 あなたがたは、これらのことの証人である。
LUK 24:49 見よ、私は父が約束されたものをあなたがたの上に送る。しかし、いと高き所からの力を身にまとうまでは、エルサレムの都にとどまっていなさい。」
LUK 24:50 それからイエスは彼らをベタニアの近くまで連れて行き、両手を上げて祝福した。
LUK 24:51 祝福している間に彼らから離れ、天に上げられた。
LUK 24:52 彼らはイエスを礼拝し、大きな喜びに満たされてエルサレムへ帰った。
LUK 24:53 そして絶えず神殿にいて、神を賛美し、ほめたたえていた。アーメン。
JOH 1:1 初めに言葉があった。言葉は神とともにあり、言葉は神であった。
JOH 1:2 この方は初めに神とともにおられた。
JOH 1:3 すべてのものはこの方を通して造られた。造られたもののうち、この方によらずに造られたものは一つもなかった。
JOH 1:4 この方のうちに命があり、その命は人々の光であった。
JOH 1:5 光は闇の中に輝いている。闇は光に打ち勝たなかった。
JOH 1:6 神から遣わされた一人の人が現れた。その名はヨハネであった。
JOH 1:7 彼は証人として来た。光についてあかしし、彼を通してすべての人が信じるためであった。
JOH 1:8 彼は光ではなかった。光についてあかしするために遣わされたのである。
JOH 1:9 すべての人を照らすまことの光が、世に来ようとしていた。
JOH 1:10 この方は世におられ、世はこの方を通して造られたのに、世はこの方を認めなかった。
JOH 1:11 この方はご自分のところに来られたが、ご自分の民は受け入れなかった。
JOH 1:12 しかし、この方を受け入れたすべての人、すなわちその名を信じる人々には、神の子どもとなる権利を与えられた。
JOH 1:13 彼らは血によらず、肉の意志によらず、人の意志によらず、神によって生まれたのである。
JOH 1:14 言葉は肉となり、われわれの間に住まわれた。われわれはその栄光を見た。それは、恵みと真理に満ちた、父のひとり子としての栄光であった。
JOH 1:15 ヨハネはこの方についてあかしし、声を上げて言った。「『私の後から来られる方は、私より先におられたので、私より優れた方である』と私が言ったのは、この方のことである。」
JOH 1:16 われわれは皆、この方の満ちあふれる豊かさから、恵みの上にさらに恵みを受けた。
JOH 1:17 律法はモーセを通して与えられた。恵みと真理はイエス・キリストを通して実現した。
JOH 1:18 いまだかつて神を見た者はいない。父の懐におられるひとり子、この方が神を明らかにされたのである。
JOH 1:19 さて、ユダヤ人たちがエルサレムから祭司とレビ人を遣わして、「あなたはだれですか」と尋ねさせた時、ヨハネはこうあかしした。
JOH 1:20 彼は隠さず、はっきりと「私はキリストではない」と告白した。
JOH 1:21 彼らは尋ねた。「では、何ですか。あなたはエリヤですか。」 彼は「違う」と答えた。 「あの預言者ですか。」 彼は「そうではない」と答えた。
JOH 1:22 そこで彼らは言った。「あなたはだれなのですか。私たちを遣わした人々に答えを持ち帰らせてください。あなたは自分を何者だと言うのですか。」
JOH 1:23 彼は言った。「私は、預言者イザヤが言ったように、『荒野で叫ぶ者の声、主の道をまっすぐにせよ』という者である。」
JOH 1:24 遣わされた者たちはパリサイ人であった。
JOH 1:25 彼らはヨハネに尋ねた。「あなたがキリストでもエリヤでもあの預言者でもないなら、なぜバプテスマを授けるのですか。」
JOH 1:26 ヨハネは答えた。「私は水でバプテスマを授けている。しかし、あなたがたの中に、あなたがたの知らない方が立っておられる。
JOH 1:27 その方は私の後から来られるが、私より先におられたので、私にまさる方である。私はその方の履物のひもを解く資格さえない。」
JOH 1:28 これは、ヨハネがバプテスマを授けていた、ヨルダン川の向こう側のベタニアで起こった。
JOH 1:29 翌日、ヨハネはイエスが自分の方へ来られるのを見て言った。「見よ、世の罪を取り除く神の小羊だ。
JOH 1:30 『私の後から一人の方が来られる。その方は私より先におられたので、私にまさる方である』と私が言ったのは、この方のことである。
JOH 1:31 私もこの方を知らなかった。しかし、この方がイスラエルに現されるために、私は水でバプテスマを授けに来たのである。」
JOH 1:32 ヨハネはさらにこうあかしした。「私は、聖霊が鳩のように天から降り、この方の上にとどまるのを見た。
JOH 1:33 私もこの方を知らなかった。しかし、水でバプテスマを授けるように私を遣わされた方が、『聖霊が降って、ある人の上にとどまるのを見たなら、その人こそ聖霊によってバプテスマを授ける者である』と私に言われた。
JOH 1:34 私はそれを見た。そして、この方が神の子であるとあかししている。」
JOH 1:35 その翌日、ヨハネはまた二人の弟子とともに立っていた。
JOH 1:36 そして歩いておられるイエスを見つめて、「見よ、神の小羊だ」と言った。
JOH 1:37 二人の弟子はその言葉を聞いて、イエスについて行った。
JOH 1:38 イエスは振り向き、彼らがついて来るのを見て、「何を求めているのですか」と言われた。 彼らは「ラビ（訳すと『先生』）、どこに泊まっておられるのですか」と尋ねた。
JOH 1:39 イエスは「来て、見なさい」と言われた。 そこで彼らは行って、イエスが泊まっておられる所を見、その日はイエスとともに過ごした。時刻は第十時ごろであった。
JOH 1:40 ヨハネの言葉を聞いてイエスについて行った二人のうちの一人は、シモン・ペテロの兄弟アンデレであった。
JOH 1:41 彼はまず自分の兄弟シモンを見つけ、「私たちはメシアを見つけた」と言った。メシアとは、訳すとキリストである。
JOH 1:42 そしてシモンをイエスのもとに連れて来た。イエスは彼を見つめて、「あなたはヨナの子シモンです。あなたはケファと呼ばれるでしょう」と言われた。ケファとは、訳すとペテロである。
JOH 1:43 翌日、イエスはガリラヤへ出て行こうと決め、フィリポを見つけて、「私に従いなさい」と言われた。
JOH 1:44 フィリポは、アンデレとペテロの町ベツサイダの出身であった。
JOH 1:45 フィリポはナタナエルを見つけて言った。「モーセが律法に書き、預言者たちも書いた方を私たちは見つけた。ヨセフの子、ナザレのイエスだ。」
JOH 1:46 ナタナエルは彼に言った。「ナザレから何か良いものが出るだろうか。」 フィリポは「来て、見なさい」と言った。
JOH 1:47 イエスはナタナエルがご自分の方へ来るのを見て、彼について「見よ、まことのイスラエル人だ。この人には偽りがない」と言われた。
JOH 1:48 ナタナエルは「どうして私をご存じなのですか」と尋ねた。 イエスは「フィリポがあなたを呼ぶ前、あなたがいちじくの木の下にいた時、私はあなたを見ました」と答えられた。
JOH 1:49 ナタナエルは答えた。「ラビ、あなたは神の子です。あなたはイスラエルの王です。」
JOH 1:50 イエスは彼に答えられた。「あなたがいちじくの木の下にいるのを見たと言ったので、信じるのですか。あなたはこれよりも大きなことを見るでしょう。」
JOH 1:51 また言われた。「まことに、まことに、あなたがたに告げます。これからあなたがたは、天が開け、神の御使いたちが人の子の上を上り下りするのを見るでしょう。」
JOH 2:1 三日目、ガリラヤのカナで婚礼があり、イエスの母もそこにいた。
JOH 2:2 イエスも弟子たちとともに婚礼に招かれていた。
JOH 2:3 ぶどう酒がなくなった時、イエスの母は「ぶどう酒がありません」と言った。
JOH 2:4 イエスは母に言われた。「婦人よ、それはあなたと私に何の関わりがありますか。私の時はまだ来ていません。」
JOH 2:5 母は召使いたちに、「この方が言うことは何でもしてください」と言った。
JOH 2:6 そこには、ユダヤ人の清めの習慣のために、二、三メトレテスずつ入る石の水がめが六つ置かれていた。
JOH 2:7 イエスが彼らに「水がめを水で満たしなさい」と言われると、彼らは縁までいっぱいにした。
JOH 2:8 イエスは「さあ、くんで、宴会の世話役のところへ持って行きなさい」と言われた。そこで彼らは持って行った。
JOH 2:9 宴会の世話役は、ぶどう酒になった水を味わったが、それがどこから来たのか知らなかった。しかし、水をくんだ召使いたちは知っていた。そこで世話役は花婿を呼び、
JOH 2:10 言った。「だれでも初めに良いぶどう酒を出し、客が十分飲んだころに質の劣るものを出します。それなのに、あなたは良いぶどう酒を今まで取っておきました。」
JOH 2:11 イエスはガリラヤのカナでこの最初のしるしを行い、ご自分の栄光を現された。弟子たちはイエスを信じた。
JOH 2:12 この後、イエスは母、兄弟たち、弟子たちとともにカペナウムへ下り、そこに数日滞在された。
JOH 2:13 ユダヤ人の過越祭が近づいたので、イエスはエルサレムへ上られた。
JOH 2:14 そして神殿で、牛、羊、鳩を売る者たちや、座っている両替人たちをご覧になった。
JOH 2:15 イエスは縄でむちを作り、羊も牛もすべて神殿から追い出された。また両替人の金をまき散らし、その台を倒された。
JOH 2:16 鳩を売る者たちには、「これらをここから運び出しなさい。私の父の家を市場にしてはなりません」と言われた。
JOH 2:17 弟子たちは、「あなたの家を思う熱心が私を食い尽くす」と書かれていることを思い出した。
JOH 2:18 そこでユダヤ人たちはイエスに言った。「こうしたことをするからには、私たちにどんなしるしを見せるのですか。」
JOH 2:19 イエスは答えられた。「この神殿を壊しなさい。私は三日でこれを建て直します。」
JOH 2:20 ユダヤ人たちは言った。「この神殿を建てるのに四十六年かかりました。それを三日で起こすのですか。」
JOH 2:21 しかし、イエスはご自分の体という神殿について語っておられたのである。
JOH 2:22 それで、イエスが死者の中からよみがえられた時、弟子たちはイエスがこう言われたことを思い出し、聖書とイエスの言葉を信じた。
JOH 2:23 イエスが過越祭の祝いの間エルサレムにおられた時、多くの人が、その行われたしるしを見て、イエスの名を信じた。
JOH 2:24 しかし、イエスはご自分を彼らにお任せにならなかった。すべての人を知っておられ、
JOH 2:25 人についてだれかにあかししてもらう必要はなかった。イエスご自身、人の内に何があるかを知っておられたからである。
JOH 3:1 さて、パリサイ人の中にニコデモという人がいた。ユダヤ人の指導者であった。
JOH 3:2 この人が夜、イエスのもとに来て言った。「ラビ、私たちは、あなたが神から来られた教師であることを知っています。神がともにおられなければ、あなたが行っておられるようなしるしを行える者はいないからです。」
JOH 3:3 イエスは答えられた。「まことに、まことに、あなたに告げます。人は新しく生まれなければ、神の国を見ることはできません。」
JOH 3:4 ニコデモは言った。「人は年を取ってから、どうして生まれることができるでしょう。もう一度母の胎内に入って生まれることができるでしょうか。」
JOH 3:5 イエスは答えられた。「まことに、まことに、あなたに告げます。人は水と霊から生まれなければ、神の国に入ることはできません。
JOH 3:6 肉から生まれるものは肉であり、霊から生まれるものは霊です。
JOH 3:7 『あなたがたは新しく生まれなければならない』と私が言ったことを、不思議に思ってはなりません。
JOH 3:8 風は思いのままに吹きます。あなたはその音を聞いても、どこから来てどこへ行くのか知りません。霊から生まれる者も皆、そのようです。」
JOH 3:9 ニコデモは「どうしてそのようなことがあり得るのですか」と尋ねた。
JOH 3:10 イエスは答えられた。「あなたはイスラエルの教師なのに、これらのことが分からないのですか。
JOH 3:11 まことに、まことに、あなたに告げます。われわれは知っていることを語り、見たことをあかししているのに、あなたがたはわれわれのあかしを受け入れません。
JOH 3:12 私が地上のことを話してもあなたがたが信じないなら、天上のことを話した時、どうして信じるでしょう。
JOH 3:13 天から下って来た者、すなわち天にいる人の子のほかには、だれも天に上ったことはありません。
JOH 3:14 モーセが荒野で蛇を上げたように、人の子も上げられなければなりません。
JOH 3:15 それは、この方を信じる者がだれも滅びることなく、永遠の命を持つためです。
JOH 3:16 神は世をこれほどまでに愛し、そのひとり子をお与えになりました。それは、この方を信じる者がだれも滅びることなく、永遠の命を持つためです。
JOH 3:17 神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子を通して世が救われるためです。
JOH 3:18 御子を信じる者は裁かれません。信じない者はすでに裁かれています。神のひとり子の名を信じていないからです。
JOH 3:19 その裁きとは、光が世に来たのに、人々が光よりも闇を愛したということです。彼らの行いが悪かったからです。
JOH 3:20 悪を行う者は皆、光を憎み、自分の行いが明るみに出されないように、光のもとへ来ません。
JOH 3:21 しかし、真理を行う者は、自分の行いが神にあってなされたことが明らかになるように、光のもとへ来ます。」
JOH 3:22 この後、イエスは弟子たちとユダヤ地方へ行き、彼らとともにそこに滞在して、バプテスマを授けておられた。
JOH 3:23 ヨハネもサリムに近いアイノンでバプテスマを授けていた。そこには水が豊かにあったからである。人々は来てバプテスマを受けた。
JOH 3:24 ヨハネはまだ投獄されていなかった。
JOH 3:25 ところが、ヨハネの弟子たちとあるユダヤ人たちとの間で、清めについての議論が起こった。
JOH 3:26 彼らはヨハネのもとに来て言った。「ラビ、見よ、ヨルダン川の向こうであなたと一緒にいて、あなたがあかしされた方が、バプテスマを授けています。皆がその方のところへ行っています。」
JOH 3:27 ヨハネは答えた。「人は、天から与えられなければ、何も受けることができない。
JOH 3:28 『私はキリストではなく、その方より先に遣わされた者である』と私が言ったことについて、あなたがた自身が私の証人である。
JOH 3:29 花嫁を持つ者が花婿である。花婿の友人はそばに立ってその声を聞き、花婿の声を聞いて大いに喜ぶ。こうして、私の喜びは満ちた。
JOH 3:30 あの方はますます栄え、私は衰えなければならない。
JOH 3:31 上から来る方はすべてのものの上におられる。地から出た者は地に属し、地のことを語る。天から来る方はすべてのものの上におられる。
JOH 3:32 この方は見聞きしたことをあかしされるが、だれもそのあかしを受け入れない。
JOH 3:33 そのあかしを受け入れた者は、神が真実であることに、自ら証印を押したのである。
JOH 3:34 神が遣わされた方は神の言葉を語られる。神は限りなく聖霊をお与えになるからである。
JOH 3:35 父は御子を愛し、すべてのものをその手に委ねられた。
JOH 3:36 御子を信じる者には永遠の命がある。しかし、御子に従わない者は命を見ることがなく、神の怒りがその上にとどまる。」
JOH 4:1 さて、イエスがヨハネよりも多くの弟子を作り、バプテスマを授けておられるとパリサイ人たちが聞いたことを、主が知った時、
JOH 4:2 （実際には、イエスご自身ではなく、弟子たちがバプテスマを授けていたのだが、）
JOH 4:3 イエスはユダヤを去り、再びガリラヤへ向かわれた。
JOH 4:4 イエスはサマリアを通らなければならなかった。
JOH 4:5 こうしてイエスは、スカルというサマリアの町に来られた。そこはヤコブが息子ヨセフに与えた土地の近くであった。
JOH 4:6 そこにはヤコブの井戸があった。旅に疲れたイエスは、そのまま井戸のそばに腰を下ろされた。第六時ごろであった。
JOH 4:7 一人のサマリア人の女が水をくみに来た。イエスは彼女に「水を飲ませてください」と言われた。
JOH 4:8 弟子たちは食物を買うために町へ出かけていた。
JOH 4:9 そこでサマリア人の女は言った。「あなたはユダヤ人なのに、どうしてサマリア人の女である私に、飲ませてくれと頼むのですか。」ユダヤ人はサマリア人と交際しないからである。
JOH 4:10 イエスは答えられた。「もしあなたが神の賜物を知り、また『水を飲ませてください』と言っているのがだれかを知っていたなら、あなたの方からその人に求め、その人はあなたに生ける水を与えたでしょう。」
JOH 4:11 女は言った。「先生、あなたはくむ物を持っておらず、井戸は深いのです。その生ける水をどこから手に入れるのですか。
JOH 4:12 あなたは、私たちにこの井戸を与え、自分も、子どもたちも、家畜も、この井戸から飲んだ父祖ヤコブより偉いのですか。」
JOH 4:13 イエスは答えられた。「この水を飲む者は皆、また渇きます。
JOH 4:14 しかし、私が与える水を飲む者は、決して再び渇きません。私が与える水は、その人の中で、永遠の命へと湧き上がる水の泉となります。」
JOH 4:15 女は言った。「先生、私が渇くことも、ここまで水をくみに来ることもないように、その水をください。」
JOH 4:16 イエスは「行って、あなたの夫を呼び、ここへ戻って来なさい」と言われた。
JOH 4:17 女は「私には夫がいません」と答えた。 イエスは言われた。「『夫はいません』とは、よく言いました。
JOH 4:18 あなたには五人の夫がいました。そして今一緒にいる人は、あなたの夫ではありません。あなたの言ったことは本当です。」
JOH 4:19 女は言った。「先生、あなたは預言者だとお見受けします。
JOH 4:20 私たちの先祖はこの山で礼拝しましたが、あなたがたユダヤ人は、礼拝すべき場所はエルサレムにあると言っています。」
JOH 4:21 イエスは言われた。「婦人よ、私を信じなさい。この山でもエルサレムでもなく、あなたがたが父を礼拝する時が来ます。
JOH 4:22 あなたがたは知らないものを礼拝しています。私たちは知っているものを礼拝しています。救いはユダヤ人から来るからです。
JOH 4:23 しかし、まことの礼拝者たちが、霊と真理によって父を礼拝する時が来ます。今がその時です。父はそのような人々を、ご自分を礼拝する者として求めておられるからです。
JOH 4:24 神は霊です。神を礼拝する者は、霊と真理によって礼拝しなければなりません。」
JOH 4:25 女は言った。「キリストと呼ばれるメシアが来られることは知っています。その方が来られれば、すべてのことを私たちに明らかにしてくださるでしょう。」
JOH 4:26 イエスは彼女に「あなたと話している私が、その者です」と言われた。
JOH 4:27 ちょうどその時、弟子たちが戻って来た。彼らはイエスが女と話しておられることに驚いた。しかし、「何を求めておられるのですか」とも、「なぜ彼女と話しておられるのですか」とも尋ねる者はいなかった。
JOH 4:28 そこで女は水がめを置いたまま町へ行き、人々に言った。
JOH 4:29 「来て、見てください。私がしたことを何もかも言い当てた人がいます。この人がキリストなのでしょうか。」
JOH 4:30 人々は町を出て、イエスのもとへ向かった。
JOH 4:31 その間、弟子たちは「ラビ、食べてください」と勧めた。
JOH 4:32 しかし、イエスは「私には、あなたがたの知らない食物があります」と言われた。
JOH 4:33 そこで弟子たちは互いに、「だれかが食べ物を持って来たのだろうか」と言った。
JOH 4:34 イエスは言われた。「私の食物は、私を遣わされた方の御心を行い、その働きを成し遂げることです。
JOH 4:35 あなたがたは、『刈り入れまでまだ四か月ある』と言っているではありませんか。見よ、あなたがたに言います。目を上げて畑を見なさい。すでに白くなり、刈り入れを待っています。
JOH 4:36 刈る者は報酬を受け、永遠の命に至る実を集めています。それは、まく者と刈る者がともに喜ぶためです。
JOH 4:37 このことで、『一人がまき、別の者が刈る』という言葉は真実です。
JOH 4:38 私は、あなたがたが労苦しなかったものを刈るために、あなたがたを遣わしました。ほかの人々が労苦し、あなたがたはその労苦に加わったのです。」
JOH 4:39 その町の多くのサマリア人が、「私がしたことを何もかも言い当てました」とあかしした女の言葉によって、イエスを信じた。
JOH 4:40 そこでサマリア人たちはイエスのもとに来ると、自分たちのところに滞在してくださるよう願った。イエスはそこに二日滞在された。
JOH 4:41 そして、さらに多くの人がイエスの言葉によって信じた。
JOH 4:42 彼らは女に言った。「今、私たちが信じるのは、あなたの話によるのではありません。自分たちで聞いて、この方が本当にキリスト、世の救い主であることが分かったからです。」
JOH 4:43 二日の後、イエスはそこを出てガリラヤへ行かれた。
JOH 4:44 イエスご自身、預言者は故郷では尊ばれないとあかししておられた。
JOH 4:45 それでもガリラヤに着くと、ガリラヤの人々はイエスを迎えた。彼らも祭りに行っていて、イエスが祭りの間にエルサレムで行われたすべてのことを見ていたからである。
JOH 4:46 こうしてイエスは再び、以前水をぶどう酒に変えたガリラヤのカナに来られた。さて、カペナウムに息子が病気である一人の王室の役人がいた。
JOH 4:47 この人は、イエスがユダヤからガリラヤへ来られたと聞いて、イエスのもとへ行き、下って来て息子を癒やしてくださるよう願った。息子が死にかかっていたからである。
JOH 4:48 そこでイエスは彼に言われた。「あなたがたは、しるしと不思議を見なければ、決して信じません。」
JOH 4:49 王室の役人は「先生、子どもが死なないうちに下って来てください」と言った。
JOH 4:50 イエスは「帰りなさい。あなたの息子は生きています」と言われた。その人はイエスが語られた言葉を信じ、帰って行った。
JOH 4:51 彼が下って行く途中、召使いたちが迎えに来て、「お子さんは生きています」と知らせた。
JOH 4:52 そこで彼は、息子が良くなり始めた時刻を尋ねた。彼らは「昨日、第七時に熱が引きました」と答えた。
JOH 4:53 父親は、それがイエスに「あなたの息子は生きています」と言われた時刻であったと分かった。そして彼も、その家の者も皆、信じた。
JOH 4:54 これは、イエスがユダヤからガリラヤに来て行われた、二番目のしるしである。
JOH 5:1 これらのことの後、ユダヤ人の祭りがあり、イエスはエルサレムへ上られた。
JOH 5:2 エルサレムの羊の門のそばに、ヘブル語で「ベテスダ」と呼ばれる池があり、五つの回廊があった。
JOH 5:3 その回廊には、病人、目の見えない人、足の不自由な人、体の麻痺した人が大勢横たわり、水が動くのを待っていた。
JOH 5:4 それは、ある時になると御使いが池に降りて水をかき動かし、水が動いた後、最初に入った者は、どんな病気にかかっていても癒やされたからである。
JOH 5:5 そこに、三十八年間病気に苦しんでいる人がいた。
JOH 5:6 イエスはその人が横たわっているのを見て、すでに長い間病んでいることを知り、「治りたいですか」と尋ねられた。
JOH 5:7 病人は答えた。「先生、水がかき動かされた時、私を池に入れてくれる人がいません。私が行こうとしている間に、ほかの人が先に入ってしまうのです。」
JOH 5:8 イエスは彼に「起き上がり、敷物を取り上げて歩きなさい」と言われた。
JOH 5:9 すると、その人はすぐに良くなり、敷物を取り上げて歩き始めた。 その日は安息日であった。
JOH 5:10 そこでユダヤ人たちは、癒やされた人に言った。「今日は安息日だ。敷物を運ぶことは律法で許されていない。」
JOH 5:11 彼は答えた。「私を良くしてくださった方が、『敷物を取り上げて歩きなさい』と言われたのです。」
JOH 5:12 彼らは尋ねた。「あなたに『敷物を取り上げて歩きなさい』と言ったのは、だれだ。」
JOH 5:13 しかし、癒やされた人は、それがだれか知らなかった。その場所には群衆がいて、イエスは人々の間から立ち去っておられたからである。
JOH 5:14 その後、イエスは宮で彼を見つけて言われた。「見なさい。あなたはもう治りました。これからは罪を犯してはなりません。さもないと、もっと悪いことがあなたの身に起こるでしょう。」
JOH 5:15 その人は立ち去り、自分を良くしてくださったのはイエスだとユダヤ人たちに告げた。
JOH 5:16 そのためユダヤ人たちはイエスを迫害し、殺そうとした。イエスが安息日にこのようなことを行われたからである。
JOH 5:17 しかし、イエスは彼らに答えられた。「私の父は今も働いておられます。ですから、私も働いています。」
JOH 5:18 このためユダヤ人たちは、ますますイエスを殺そうとした。イエスが安息日を破っただけでなく、神をご自分の父と呼び、ご自分を神と等しい者とされたからである。
JOH 5:19 そこでイエスは彼らに答えられた。「まことに、まことに、あなたがたに告げます。御子は自分からは何もできず、ただ父がなさるのを見るとおりに行います。父がなさることは何でも、御子も同じように行うからです。
JOH 5:20 父は御子を愛し、ご自分がなさるすべてのことを御子に示されます。そして、あなたがたが驚くように、これらよりもさらに大きな業を御子に示されます。
JOH 5:21 父が死者をよみがえらせて命を与えられるように、御子もまた、ご自分が望む者に命を与えます。
JOH 5:22 父はだれをも裁かず、すべての裁きを御子に委ねられました。
JOH 5:23 それは、すべての人が父を敬うのと同じように、御子をも敬うためです。御子を敬わない者は、御子を遣わされた父をも敬っていません。
JOH 5:24 まことに、まことに、あなたがたに告げます。私の言葉を聞いて、私を遣わされた方を信じる者には永遠の命があり、裁きを受けることがなく、すでに死から命へ移っています。
JOH 5:25 まことに、まことに、あなたがたに告げます。死者が神の子の声を聞く時が来ます。今がその時です。そして、聞く者は生きます。
JOH 5:26 父がご自分のうちに命を持っておられるように、御子にもご自分のうちに命を持つことをお与えになりました。
JOH 5:27 また、人の子であるため、裁きを行う権威を御子にお与えになりました。
JOH 5:28 このことに驚いてはなりません。墓の中にいるすべての者が御子の声を聞く時が来るからです。
JOH 5:29 彼らは墓から出て来ます。良いことを行った者は命の復活へ、悪いことを行った者は裁きの復活へと出て来るのです。
JOH 5:30 私は自分からは何もできません。私は聞いたとおりに裁きます。そして私の裁きは正しいのです。自分の意志ではなく、私を遣わされた父の御心を求めるからです。
JOH 5:31 もし私が自分についてあかしするなら、私のあかしは真実とは認められません。
JOH 5:32 私についてあかしする別の方がおられます。私は、その方が私についてなさるあかしが真実であることを知っています。
JOH 5:33 あなたがたはヨハネのもとに人を遣わし、彼は真理についてあかししました。
JOH 5:34 しかし、私が受けるあかしは人からのものではありません。それでも、あなたがたが救われるために、私はこれらのことを言うのです。
JOH 5:35 ヨハネは燃えて輝くともしびでした。あなたがたは、しばらくの間、その光の中で喜ぶことを望みました。
JOH 5:36 しかし、私にはヨハネのあかしよりも偉大なあかしがあります。父が私に成し遂げるように与えられた業、すなわち私が行っているその業自体が、父が私を遣わされたことをあかししているからです。
JOH 5:37 また、私を遣わされた父ご自身が、私についてあかしされました。あなたがたは、これまで一度もその声を聞いたことも、その姿を見たこともありません。
JOH 5:38 また、父の言葉があなたがたのうちにとどまっていません。父が遣わされた方を、あなたがたは信じていないからです。
JOH 5:39 あなたがたは、聖書の中に永遠の命があると考えて、聖書を調べています。その聖書こそ、私についてあかしするものです。
JOH 5:40 それなのに、あなたがたは命を得るために私のもとへ来ようとしません。
JOH 5:41 私は人からの栄誉を受けません。
JOH 5:42 しかし、私はあなたがたを知っています。あなたがたのうちには神の愛がありません。
JOH 5:43 私は父の名によって来たのに、あなたがたは私を受け入れません。ほかの者が自分の名によって来れば、あなたがたはその者を受け入れるでしょう。
JOH 5:44 互いに栄誉を受けながら、唯一の神から来る栄誉を求めないあなたがたが、どうして信じることができるでしょうか。
JOH 5:45 私が父の前であなたがたを訴えると思ってはなりません。あなたがたを訴える者がいます。あなたがたが望みを置いているモーセです。
JOH 5:46 もしあなたがたがモーセを信じていたなら、私をも信じたでしょう。モーセは私について書いたからです。
JOH 5:47 しかし、モーセの書いたものを信じないなら、どうして私の言葉を信じるでしょうか。」
JOH 6:1 これらのことの後、イエスはガリラヤの湖、すなわちティベリアス湖の向こう岸へ行かれた。
JOH 6:2 大勢の群衆がイエスについて行った。イエスが病人たちに行われたしるしを見たからである。
JOH 6:3 イエスは山に上り、弟子たちとともにそこに座られた。
JOH 6:4 さて、ユダヤ人の祭りである過越の祭りが近づいていた。
JOH 6:5 イエスは目を上げ、大勢の群衆がご自分のもとに来るのを見て、フィリポに「この人たちに食べさせるパンを、どこで買いましょうか」と言われた。
JOH 6:6 イエスがこう言われたのは、フィリポを試すためであった。ご自分では、何をしようとしているか分かっておられたからである。
JOH 6:7 フィリポは答えた。「一人ひとりが少しずつ取るとしても、二百デナリのパンでは足りません。」
JOH 6:8 弟子の一人で、シモン・ペテロの兄弟アンデレがイエスに言った。
JOH 6:9 「ここに、大麦のパン五つと魚二匹を持っている少年がいます。しかし、これほど大勢の人に、それが何になるでしょう。」
JOH 6:10 イエスは「人々を座らせなさい」と言われた。その場所には草がたくさん生えていた。そこで人々は座った。男の数はおよそ五千人であった。
JOH 6:11 イエスはパンを取り、感謝をささげてから弟子たちに分け、弟子たちは座っている人々に分けた。魚も同じように、彼らが望むだけ分け与えた。
JOH 6:12 人々が満腹になると、イエスは弟子たちに「何も無駄にならないように、残ったパン切れを集めなさい」と言われた。
JOH 6:13 そこで彼らが集めると、人々が食べた後に残った五つの大麦のパンの切れ端で、十二の籠がいっぱいになった。
JOH 6:14 人々はイエスが行われたしるしを見て、「この方こそ、まことに世に来るあの預言者だ」と言った。
JOH 6:15 イエスは、人々が来てご自分を無理やり王にしようとしていることを察し、再びただ一人で山へ退かれた。
JOH 6:16 夕方になると、弟子たちは湖へ下りた。
JOH 6:17 そして舟に乗り、湖を渡ってカペナウムへ向かった。すでに暗くなっていたが、イエスはまだ彼らのところに来ておられなかった。
JOH 6:18 激しい風が吹き、湖は荒れていた。
JOH 6:19 弟子たちが二十五ないし三十スタディオンほどこぎ出した時、イエスが湖の上を歩き、舟に近づいて来られるのを見て、恐れた。
JOH 6:20 しかし、イエスは彼らに「私です。恐れてはなりません」と言われた。
JOH 6:21 そこで彼らは喜んでイエスを舟に迎え入れた。すると舟はすぐに、彼らが目指していた岸に着いた。
JOH 6:22 翌日、湖の向こう岸にとどまっていた群衆は、そこには弟子たちが乗った一そうの舟のほかに舟がなかったこと、またイエスが弟子たちと一緒に舟に乗らず、弟子たちだけで出発したことに気づいた。
JOH 6:23 ところが、主が感謝をささげられた後、人々がパンを食べた場所の近くに、ティベリアスから来た舟が何そうか着いた。
JOH 6:24 群衆は、そこにイエスも弟子たちもいないことを知ると、自分たちも舟に乗り、イエスを捜してカペナウムへ行った。
JOH 6:25 そして湖の向こう岸でイエスを見つけると、「ラビ、いつここに来られたのですか」と尋ねた。
JOH 6:26 イエスは彼らに答えられた。「まことに、まことに、あなたがたに告げます。あなたがたが私を捜しているのは、しるしを見たからではなく、パンを食べて満腹したからです。
JOH 6:27 朽ちる食物のためではなく、永遠の命に至るまで残る食物のために働きなさい。それは人の子があなたがたに与えるものです。父なる神が、人の子に証印を押されたからです。」
JOH 6:28 そこで彼らは尋ねた。「神の業を行うために、私たちは何をしなければなりませんか。」
JOH 6:29 イエスは答えられた。「神の業とは、神が遣わされた者をあなたがたが信じることです。」
JOH 6:30 そこで彼らは言った。「それでは、私たちが見てあなたを信じられるように、どんなしるしを行うのですか。どのような業をするのですか。
JOH 6:31 私たちの先祖は荒野でマナを食べました。『彼は天からパンを与えて彼らに食べさせた』と書かれているとおりです。」
JOH 6:32 そこでイエスは彼らに言われた。「まことに、まことに、あなたがたに告げます。天からのパンをあなたがたに与えたのはモーセではありません。私の父が、天からのまことのパンをあなたがたに与えておられるのです。
JOH 6:33 神のパンとは、天から下って来て、世に命を与えるものです。」
JOH 6:34 そこで彼らは言った。「主よ、そのパンをいつも私たちに与えてください。」
JOH 6:35 イエスは彼らに言われた。「私が命のパンです。私のもとに来る者は決して飢えず、私を信じる者は決して渇きません。
JOH 6:36 しかし、私はあなたがたに言いました。あなたがたは私を見たのに、それでも信じません。
JOH 6:37 父が私に与えてくださる者は皆、私のもとに来ます。そして、私のもとに来る者を、私は決して追い出しません。
JOH 6:38 私が天から下って来たのは、自分の意志を行うためではなく、私を遣わされた方の御心を行うためだからです。
JOH 6:39 私を遣わされた父の御心は、父が私に与えてくださったすべての者を一人も失わず、終わりの日によみがえらせることです。
JOH 6:40 私を遣わされた方の御心は、御子を見て信じる者が皆、永遠の命を持つことです。私はその人を終わりの日によみがえらせます。」
JOH 6:41 ユダヤ人たちは、イエスが「私は天から下って来たパンです」と言われたので、イエスについて不平を言った。
JOH 6:42 彼らは言った。「これはヨセフの子イエスではないか。われわれはその父も母も知っている。それなのに、どうして今、『私は天から下って来た』と言うのか。」
JOH 6:43 そこでイエスは彼らに答えられた。「互いに不平を言うのはやめなさい。
JOH 6:44 私を遣わされた父が引き寄せてくださらなければ、だれも私のもとに来ることはできません。そして私は、その人を終わりの日によみがえらせます。
JOH 6:45 預言者たちの書に、『彼らは皆、神に教えられる』と書かれています。ですから、父から聞いて学んだ者は皆、私のもとに来ます。
JOH 6:46 神から来た者のほかに、父を見た者がいるということではありません。その方は父を見ました。
JOH 6:47 まことに、まことに、あなたがたに告げます。私を信じる者には永遠の命があります。
JOH 6:48 私が命のパンです。
JOH 6:49 あなたがたの先祖は荒野でマナを食べましたが、死にました。
JOH 6:50 しかし、これは天から下って来るパンであり、だれでもこれを食べる者は死にません。
JOH 6:51 私は天から下って来た生けるパンです。だれでもこのパンを食べるなら、永遠に生きます。私が世の命のために与えるパンは、私の肉です。」
JOH 6:52 そこでユダヤ人たちは、「この人は、どうして自分の肉をわれわれに与えて食べさせることができるのか」と互いに激しく議論した。
JOH 6:53 そこでイエスは彼らに言われた。「まことに、まことに、あなたがたに告げます。人の子の肉を食べ、その血を飲まなければ、あなたがたのうちに命はありません。
JOH 6:54 私の肉を食べ、私の血を飲む者には永遠の命があります。私はその人を終わりの日によみがえらせます。
JOH 6:55 私の肉はまことの食物であり、私の血はまことの飲み物だからです。
JOH 6:56 私の肉を食べ、私の血を飲む者は私のうちにとどまり、私もその人のうちにとどまります。
JOH 6:57 生ける父が私を遣わされ、私が父によって生きているように、私を食べる者も私によって生きます。
JOH 6:58 これは天から下って来たパンです。私たちの先祖がマナを食べて死んだのとは違います。このパンを食べる者は永遠に生きます。」
JOH 6:59 イエスはカペナウムの会堂で教えておられた時、これらのことを言われた。
JOH 6:60 そこで弟子たちの多くは、これを聞いて言った。「これは厳しい言葉だ。だれが聞いていられるだろう。」
JOH 6:61 しかしイエスは、弟子たちがこのことで不平を言っているのをご自分のうちで知り、彼らに言われた。「このことがあなたがたをつまずかせるのですか。
JOH 6:62 それでは、人の子が以前いた所へ上って行くのを見たら、どうでしょう。
JOH 6:63 命を与えるのは霊です。肉は何の役にも立ちません。私があなたがたに語る言葉は霊であり、命です。
JOH 6:64 しかし、あなたがたの中には信じない者がいます。」イエスは初めから、信じない者たちがだれであるか、またご自分を裏切る者がだれであるかを知っておられたからである。
JOH 6:65 そして言われた。「ですから私は、父から与えられなければ、だれも私のもとに来ることはできないと、あなたがたに言ったのです。」
JOH 6:66 このことを境に、弟子たちの多くが離れ去り、もはやイエスとともに歩まなくなった。
JOH 6:67 そこでイエスは十二人に言われた。「あなたがたも去って行きたいのですか。」
JOH 6:68 シモン・ペテロが答えた。「主よ、私たちはだれのところへ行けばよいのでしょう。あなたは永遠の命の言葉を持っておられます。
JOH 6:69 私たちは、あなたがキリスト、生ける神の子であると信じ、知っています。」
JOH 6:70 イエスは彼らに答えられた。「私があなたがた十二人を選んだのではありませんか。それなのに、あなたがたのうちの一人は悪魔です。」
JOH 6:71 イエスはシモン・イスカリオテの子ユダについて言われたのである。このユダが、十二人の一人でありながら、イエスを裏切ろうとしていたからである。
JOH 7:1 これらのことの後、イエスはガリラヤを巡っておられた。ユダヤ人たちがイエスを殺そうとしていたので、ユダヤを巡ろうとはされなかったのである。
JOH 7:2 さて、ユダヤ人の祭りである仮庵の祭りが近づいていた。
JOH 7:3 そこでイエスの兄弟たちは言った。「ここを去ってユダヤへ行き、あなたが行っている業を弟子たちにも見せたらどうですか。
JOH 7:4 公に知られようとしながら、ひそかに事を行う人はいません。このようなことを行うのなら、自分を世に示しなさい。」
JOH 7:5 兄弟たちさえ、イエスを信じていなかったからである。
JOH 7:6 そこでイエスは彼らに言われた。「私の時はまだ来ていません。しかし、あなたがたの時はいつでも整っています。
JOH 7:7 世はあなたがたを憎むことができません。しかし、私を憎みます。私が世について、その行いが悪いとあかしするからです。
JOH 7:8 あなたがたは祭りに上って行きなさい。私はまだこの祭りには上りません。私の時はまだ満ちていないからです。」
JOH 7:9 こう言って、イエスはガリラヤにとどまられた。
JOH 7:10 しかし兄弟たちが祭りに上って行った後、イエスご自身も、人目につくようにではなく、いわばひそかに上って行かれた。
JOH 7:11 そこでユダヤ人たちは祭りでイエスを捜し、「あの人はどこにいるのか」と言っていた。
JOH 7:12 群衆の間では、イエスについて盛んにささやかれていた。ある者は「良い人だ」と言い、ほかの者は「いや、群衆を惑わしている」と言った。
JOH 7:13 しかし、ユダヤ人たちを恐れて、イエスについて公然と語る者はいなかった。
JOH 7:14 祭りも半ばになったころ、イエスは宮に上って教えられた。
JOH 7:15 そこでユダヤ人たちは驚いて言った。「この人は正式に学んだこともないのに、どうしてこれほど学識があるのか。」
JOH 7:16 イエスは彼らに答えられた。「私の教えは私のものではなく、私を遣わされた方のものです。
JOH 7:17 だれでもその方の御心を行おうと望むなら、この教えが神から出たものか、それとも私が自分から語っているのかが分かります。
JOH 7:18 自分から語る者は自分の栄誉を求めます。しかし、自分を遣わした方の栄誉を求める者は真実であり、その人のうちに不義はありません。
JOH 7:19 モーセはあなたがたに律法を与えたのではありませんか。それなのに、あなたがたのうち、だれ一人として律法を守っていません。なぜ私を殺そうとするのですか。」
JOH 7:20 群衆は答えた。「あなたは悪霊に取りつかれている。だれがあなたを殺そうとしているのか。」
JOH 7:21 イエスは彼らに答えられた。「私が一つの業を行ったので、あなたがたは皆、そのことで驚いています。
JOH 7:22 モーセはあなたがたに割礼を与えました。もっとも、割礼はモーセからではなく、父祖たちから始まったものです。そのため、あなたがたは安息日にも男の子に割礼を施します。
JOH 7:23 モーセの律法が破られないように安息日にも男の子が割礼を受けるのなら、私が安息日に一人の人を完全に健康にしたからといって、私に腹を立てるのですか。
JOH 7:24 うわべによって裁かず、正しい裁きをしなさい。」
JOH 7:25 そこでエルサレムの人々の中には、こう言う者がいた。「この人は、彼らが殺そうとしている者ではないか。
JOH 7:26 見よ、彼は公然と話しているのに、彼らは何も言わない。もしかすると、指導者たちは、この人が本当にキリストだと知っているのだろうか。
JOH 7:27 しかし、われわれはこの人がどこから来たか知っている。キリストが来る時には、どこから来たかを知る者はいないはずだ。」
JOH 7:28 そこでイエスは、宮で教えながら大声で言われた。「あなたがたは私を知っており、私がどこから来たかも知っています。しかし、私は自分から来たのではありません。私を遣わされた方は真実ですが、あなたがたはその方を知りません。
JOH 7:29 私はその方を知っています。私はその方から来た者であり、その方が私を遣わされたからです。」
JOH 7:30 そこで彼らはイエスを捕らえようとした。しかし、だれもイエスに手をかけなかった。イエスの時がまだ来ていなかったからである。
JOH 7:31 しかし、群衆の中の多くの人がイエスを信じて言った。「キリストが来られても、この方が行ったより多くのしるしを行うことはないだろう。」
JOH 7:32 パリサイ人たちは、群衆がイエスについてこのようにささやいているのを聞いた。そこで祭司長たちとパリサイ人たちは、イエスを捕らえるために役人たちを遣わした。
JOH 7:33 そこでイエスは言われた。「私はもうしばらくあなたがたとともにいて、それから私を遣わされた方のもとへ行きます。
JOH 7:34 あなたがたは私を捜しても見つけられません。また、私がいる所に、あなたがたは来ることができません。」
JOH 7:35 そこでユダヤ人たちは互いに言った。「この人はどこへ行こうとしているので、われわれには見つけられないというのか。ギリシャ人の間に離散している人々のところへ行って、ギリシャ人を教えようというのか。
JOH 7:36 彼が言った、『あなたがたは私を捜しても見つけられない』、また『私がいる所に、あなたがたは来ることができない』という言葉は、どういう意味なのか。」
JOH 7:37 祭りの最後の大いなる日に、イエスは立って大声で言われた。「だれでも渇いているなら、私のもとに来て飲みなさい。
JOH 7:38 私を信じる者は、聖書が言っているとおり、その人の内から生ける水の川が流れ出ます。」
JOH 7:39 イエスは、ご自分を信じる者たちが受けようとしていた聖霊について、こう言われたのである。イエスがまだ栄光を受けておられなかったので、聖霊はまだ与えられていなかった。
JOH 7:40 群衆の多くはこれらの言葉を聞いて、「この方こそ、まことにあの預言者だ」と言った。
JOH 7:41 ほかの者たちは「この方はキリストだ」と言った。しかし、ある者たちは言った。「まさか、キリストがガリラヤから出ることはないだろう。
JOH 7:42 聖書には、キリストはダビデの子孫から出て、ダビデの村ベツレヘムから来ると書かれているではないか。」
JOH 7:43 こうして、イエスのことで群衆の間に分裂が生じた。
JOH 7:44 彼らの中にはイエスを捕らえようとする者もいたが、だれもイエスに手をかけなかった。
JOH 7:45 役人たちは祭司長たちとパリサイ人たちのもとへ戻った。彼らは役人たちに「なぜあの人を連れて来なかったのか」と尋ねた。
JOH 7:46 役人たちは答えた。「あの人のように語った人は、これまで一人もいません。」
JOH 7:47 そこでパリサイ人たちは彼らに答えた。「あなたがたまで惑わされたのか。
JOH 7:48 指導者たちやパリサイ人たちの中に、あの男を信じた者がいるか。
JOH 7:49 だが、律法を知らないこの群衆は呪われている。」
JOH 7:50 彼らの一人であり、以前、夜にイエスのもとへ来たニコデモが言った。
JOH 7:51 「われわれの律法は、まず本人から話を聞き、その人が何をしているかを知る前に、その人を裁くだろうか。」
JOH 7:52 彼らは答えた。「あなたもガリラヤ出身なのか。調べてみなさい。ガリラヤから預言者が起こったことはないと分かるだろう。」
JOH 7:53 人々はそれぞれ自分の家へ帰って行った。
JOH 8:1 しかし、イエスはオリーブ山へ行かれた。
JOH 8:2 朝早く、イエスは再び宮に来られた。民は皆、イエスのもとに来た。イエスは座って、彼らを教えられた。
JOH 8:3 律法学者たちとパリサイ人たちは、姦淫の現場で捕らえられた一人の女を連れて来た。そして彼女を真ん中に立たせ、
JOH 8:4 イエスに言った。「先生、この女は姦淫をしている現場で捕らえられました。
JOH 8:5 律法の中で、モーセはこのような女を石打ちにするよう、われわれに命じています。それでは、あなたは彼女について何と言いますか。」
JOH 8:6 彼らがこう言ったのは、イエスを試し、訴える口実を得るためであった。 しかし、イエスは身をかがめ、指で地面に書いておられた。
JOH 8:7 それでも彼らが問い続けたので、イエスは身を起こして言われた。「あなたがたの中で罪のない者が、まずこの女に石を投げなさい。」
JOH 8:8 そして再び身をかがめ、指で地面に書かれた。
JOH 8:9 彼らはそれを聞くと、良心に責められ、年長者から始めて最後の者に至るまで、一人また一人と出て行った。イエスだけが残され、女はその場の真ん中に残っていた。
JOH 8:10 イエスは立ち上がって彼女を見て、「婦人よ、あなたを訴えた人たちはどこにいますか。だれもあなたを罪に定めなかったのですか」と言われた。
JOH 8:11 彼女は「主よ、だれも」と答えた。 イエスは言われた。「私もあなたを罪に定めません。行きなさい。これからは、もう罪を犯してはなりません。」
JOH 8:12 そこでイエスは再び人々に語られた。「私は世の光です。私に従う者は闇の中を歩むことがなく、命の光を持ちます。」
JOH 8:13 そこでパリサイ人たちはイエスに言った。「あなたは自分についてあかししている。あなたのあかしは有効ではない。」
JOH 8:14 イエスは彼らに答えられた。「たとえ私が自分についてあかししても、私のあかしは真実です。私はどこから来て、どこへ行くのかを知っています。しかし、あなたがたは私がどこから来て、どこへ行くのかを知りません。
JOH 8:15 あなたがたは肉に従って裁きます。私はだれも裁きません。
JOH 8:16 しかし、たとえ私が裁いても、私の裁きは真実です。私だけではなく、私を遣わされた父がともにおられるからです。
JOH 8:17 あなたがたの律法にも、二人の人のあかしは有効であると書かれています。
JOH 8:18 私は自分についてあかしする者であり、私を遣わされた父も私についてあかしされます。」
JOH 8:19 そこで彼らはイエスに「あなたの父はどこにいるのか」と尋ねた。 イエスは答えられた。「あなたがたは私も、私の父も知りません。もし私を知っていたなら、私の父をも知っていたでしょう。」
JOH 8:20 イエスは宮で教えておられた時、宝物庫でこれらの言葉を語られた。それでも、だれもイエスを捕らえなかった。イエスの時がまだ来ていなかったからである。
JOH 8:21 そこでイエスは再び彼らに言われた。「私は去って行きます。あなたがたは私を捜しますが、自分の罪のうちに死にます。私が行く所に、あなたがたは来ることができません。」
JOH 8:22 そこでユダヤ人たちは言った。「彼は『私が行く所に、あなたがたは来ることができない』と言っている。自殺するつもりなのか。」
JOH 8:23 イエスは彼らに言われた。「あなたがたは下から来た者です。私は上から来た者です。あなたがたはこの世に属しています。私はこの世に属していません。
JOH 8:24 ですから私は、あなたがたは自分の罪のうちに死ぬと言ったのです。私がその者であると信じなければ、あなたがたは自分の罪のうちに死ぬからです。」
JOH 8:25 そこで彼らはイエスに「あなたはだれなのか」と尋ねた。 イエスは彼らに言われた。「初めからあなたがたに言っているとおりの者です。
JOH 8:26 私には、あなたがたについて語り、裁くべきことが多くあります。しかし、私を遣わされた方は真実です。私はその方から聞いたことを世に語ります。」
JOH 8:27 彼らは、イエスが父について語っておられることを理解しなかった。
JOH 8:28 そこでイエスは彼らに言われた。「あなたがたが人の子を上げた時、私がその者であること、また私が自分からは何もせず、父が私に教えられたとおりにこれらのことを語っていることが分かります。
JOH 8:29 私を遣わされた方は私とともにおられます。父は私を一人にされません。私はいつも父に喜ばれることを行うからです。」
JOH 8:30 イエスがこれらのことを語られると、多くの人がイエスを信じた。
JOH 8:31 そこでイエスは、ご自分を信じたユダヤ人たちに言われた。「あなたがたが私の言葉にとどまるなら、本当に私の弟子です。
JOH 8:32 あなたがたは真理を知り、真理はあなたがたを自由にします。」
JOH 8:33 彼らはイエスに答えた。「われわれはアブラハムの子孫であり、これまでだれの奴隷になったこともない。それなのに、どうしてあなたは『あなたがたは自由にされる』と言うのか。」
JOH 8:34 イエスは彼らに答えられた。「まことに、まことに、あなたがたに告げます。罪を犯す者は皆、罪の奴隷です。
JOH 8:35 奴隷はいつまでも家にいるわけではありません。しかし、子はいつまでもいます。
JOH 8:36 ですから、御子があなたがたを自由にするなら、あなたがたは本当に自由になります。
JOH 8:37 あなたがたがアブラハムの子孫であることは知っています。それでもあなたがたは私を殺そうとしています。私の言葉があなたがたのうちに入る余地がないからです。
JOH 8:38 私は父のもとで見たことを語っています。あなたがたも、自分の父のもとで見たことを行っています。」
JOH 8:39 彼らはイエスに「われわれの父はアブラハムだ」と答えた。 イエスは彼らに言われた。「もしあなたがたがアブラハムの子どもなら、アブラハムの行いをするはずです。
JOH 8:40 ところが今、あなたがたは、神から聞いた真理をあなたがたに告げた者である私を殺そうとしています。アブラハムはそのようなことをしませんでした。
JOH 8:41 あなたがたは、自分の父の行いをしているのです。」 彼らはイエスに言った。「われわれは淫らな関係から生まれたのではない。われわれにはただ一人の父、神がおられる。」
JOH 8:42 そこでイエスは彼らに言われた。「もし神があなたがたの父であったなら、あなたがたは私を愛したでしょう。私は神から出て、ここに来たからです。私は自分から来たのではなく、神が私を遣わされたのです。
JOH 8:43 なぜあなたがたは私の話すことを理解しないのですか。それは、私の言葉を聞き入れることができないからです。
JOH 8:44 あなたがたは、あなたがたの父である悪魔から出た者であり、自分の父の欲望を行いたいのです。悪魔は初めから人殺しであり、真理のうちに立っていません。彼のうちに真理がないからです。彼が偽りを語る時、自分の本性から語ります。彼は偽り者であり、偽りの父だからです。
JOH 8:45 しかし、私が真理を語るので、あなたがたは私を信じません。
JOH 8:46 あなたがたのうち、だれが私に罪があると証明できますか。私が真理を語っているなら、なぜ私を信じないのですか。
JOH 8:47 神から出た者は神の言葉を聞きます。あなたがたが聞かないのは、神から出た者ではないからです。」
JOH 8:48 そこでユダヤ人たちはイエスに答えた。「あなたはサマリア人で、悪霊に取りつかれていると、われわれが言うのは正しいではないか。」
JOH 8:49 イエスは答えられた。「私は悪霊に取りつかれてはいません。私は父を敬っていますが、あなたがたは私を辱めています。
JOH 8:50 しかし、私は自分の栄光を求めません。それを求め、裁く方がおられます。
JOH 8:51 まことに、まことに、あなたがたに告げます。だれでも私の言葉を守るなら、その人は決して死を見ることがありません。」
JOH 8:52 そこでユダヤ人たちはイエスに言った。「今、あなたが悪霊に取りつかれていることが分かった。アブラハムも預言者たちも死んだ。それなのにあなたは、『だれでも私の言葉を守るなら、その人は決して死を味わうことがない』と言う。
JOH 8:53 あなたは、死んだわれわれの父アブラハムより偉いのか。預言者たちも死んだ。あなたは自分を何者だと言うのか。」
JOH 8:54 イエスは答えられた。「もし私が自分に栄光を与えるなら、私の栄光には何の意味もありません。私に栄光を与えてくださるのは私の父です。あなたがたが『われわれの神だ』と言っている方です。
JOH 8:55 あなたがたはその方を知りませんが、私は知っています。もし『その方を知らない』と言えば、私もあなたがたと同じく偽り者になるでしょう。しかし、私はその方を知り、その言葉を守っています。
JOH 8:56 あなたがたの父アブラハムは、私の日を見ることを喜びました。彼はそれを見て喜んだのです。」
JOH 8:57 そこでユダヤ人たちはイエスに言った。「あなたはまだ五十歳にもなっていない。それなのに、アブラハムを見たのか。」
JOH 8:58 イエスは彼らに言われた。「まことに、まことに、あなたがたに告げます。アブラハムが存在する前から、私はある。」
JOH 8:59 そこで彼らは、イエスに投げつけようと石を拾った。しかし、イエスは身を隠し、彼らの真ん中を通り抜けて宮から出て行き、そのまま立ち去られた。
JOH 9:1 イエスは通りすがりに、生まれつき目の見えない人を見かけられた。
JOH 9:2 弟子たちはイエスに尋ねた。「ラビ、この人が目の見えない者として生まれたのは、だれが罪を犯したからですか。この人ですか、それとも両親ですか。」
JOH 9:3 イエスは答えられた。「この人が罪を犯したのでも、両親が罪を犯したのでもありません。神の業がこの人に現されるためです。
JOH 9:4 昼の間に、私は私を遣わされた方の業を行わなければなりません。だれも働くことのできない夜が来ます。
JOH 9:5 私が世にいる間、私は世の光です。」
JOH 9:6 こう言ってから、イエスは地面につばを吐き、そのつばで泥を作り、その泥を目の見えない人の目に塗って、
JOH 9:7 「行って、シロアムの池で洗いなさい」と言われた。シロアムとは「遣わされた」という意味である。そこで彼は行って洗い、目が見えるようになって帰って来た。
JOH 9:8 近所の人々や、以前彼が目の見えない者であったのを見ていた人々は、「これは座って物乞いをしていた人ではないか」と言った。
JOH 9:9 ある者たちは「その人だ」と言い、ほかの者たちは「その人に似ている」と言った。 本人は「私がその人です」と言った。
JOH 9:10 そこで人々は彼に尋ねた。「では、どうして目が開いたのですか。」
JOH 9:11 彼は答えた。「イエスという方が泥を作って私の目に塗り、『シロアムの池へ行って洗いなさい』と言われました。それで行って洗うと、見えるようになったのです。」
JOH 9:12 彼らは「その人はどこにいるのですか」と尋ねた。 彼は「知りません」と答えた。
JOH 9:13 人々は、以前目の見えなかったその人をパリサイ人たちのところへ連れて行った。
JOH 9:14 イエスが泥を作って彼の目を開かれた日は、安息日であった。
JOH 9:15 そこでパリサイ人たちもまた、どのようにして見えるようになったのかを彼に尋ねた。彼は「その方が私の目に泥を塗り、私が洗うと、見えるようになりました」と答えた。
JOH 9:16 そこでパリサイ人のある者たちは言った。「この人は神から来た者ではない。安息日を守らないからだ。」 ほかの者たちは言った。「罪人がどうしてこのようなしるしを行えるだろう。」こうして彼らの間に分裂が生じた。
JOH 9:17 そこで彼らは、目の見えなかった人に再び尋ねた。「あの人があなたの目を開いたことについて、あなたは彼を何者だと言うのか。」 彼は「預言者です」と答えた。
JOH 9:18 しかしユダヤ人たちは、彼が目の見えない者であったのに見えるようになったことを信じず、ついには見えるようになった人の両親を呼び出して、
JOH 9:19 尋ねた。「これは、生まれつき目が見えなかったとあなたがたが言っている息子か。それでは、どうして今は見えるようになったのか。」
JOH 9:20 両親は答えた。「これが私たちの息子であり、生まれつき目が見えなかったことは知っています。
JOH 9:21 しかし、どうして今は見えるようになったのか、まただれが目を開いたのかは知りません。もう大人です。本人に聞いてください。自分のことは自分で話すでしょう。」
JOH 9:22 両親がこう言ったのは、ユダヤ人たちを恐れていたからである。ユダヤ人たちはすでに、イエスをキリストだと告白する者がいれば、会堂から追放すると決めていた。
JOH 9:23 そのため両親は、「もう大人です。本人に聞いてください」と言ったのである。
JOH 9:24 そこで彼らは、目の見えなかった人をもう一度呼び出し、「神に栄光を帰しなさい。われわれは、あの人が罪人だと知っている」と言った。
JOH 9:25 彼は答えた。「あの方が罪人かどうかは知りません。ただ一つ知っているのは、私は目が見えなかったのに、今は見えるということです。」
JOH 9:26 彼らは再び尋ねた。「あの人はあなたに何をしたのか。どうやってあなたの目を開いたのか。」
JOH 9:27 彼は答えた。「もう話したのに、あなたがたは聞こうとしませんでした。なぜもう一度聞きたいのですか。あなたがたもあの方の弟子になりたいのではありませんか。」
JOH 9:28 すると彼らは彼をののしって言った。「おまえはあの男の弟子だが、われわれはモーセの弟子だ。
JOH 9:29 神がモーセに語られたことは知っている。しかし、あの男がどこから来たかは知らない。」
JOH 9:30 その人は彼らに答えた。「これは実に驚くべきことです。あの方がどこから来たかをあなたがたは知らないのに、あの方は私の目を開いてくださいました。
JOH 9:31 神が罪人の言うことを聞かれないことを、私たちは知っています。しかし、神を礼拝し、その御心を行う者がいれば、神はその人の言うことを聞かれます。
JOH 9:32 生まれつき目の見えない人の目を開いた者がいるということは、世が始まって以来、聞いたことがありません。
JOH 9:33 あの方が神から来たのでなければ、何もできなかったはずです。」
JOH 9:34 彼らは答えた。「おまえは全く罪の中に生まれたのに、われわれを教えるのか。」そして彼を外へ追い出した。
JOH 9:35 イエスは、彼が外へ追い出されたと聞き、彼を見つけて、「あなたは神の子を信じますか」と言われた。
JOH 9:36 彼は答えた。「主よ、その方はどなたですか。私がその方を信じることができるように、教えてください。」
JOH 9:37 イエスは彼に言われた。「あなたはもうその人を見ています。あなたと話している者が、その人です。」
JOH 9:38 彼は「主よ、信じます」と言い、イエスを礼拝した。
JOH 9:39 イエスは言われた。「私は裁きのためにこの世へ来ました。それは、見えない者が見えるようになり、見える者が目の見えない者となるためです。」
JOH 9:40 イエスとともにいたパリサイ人たちがこれを聞き、「われわれも目が見えないというのか」と言った。
JOH 9:41 イエスは彼らに言われた。「もしあなたがたの目が見えなかったなら、あなたがたに罪はなかったでしょう。しかし今、あなたがたは『見える』と言っています。ですから、あなたがたの罪は残っています。」
JOH 10:1 「まことに、まことに、あなたがたに告げます。羊の囲いに戸口から入らず、ほかの所を乗り越えて入る者は、盗人であり強盗です。
JOH 10:2 しかし、戸口から入る者は羊の牧者です。
JOH 10:3 門番は牧者のために門を開き、羊はその声を聞きます。牧者は自分の羊を一匹ずつ名を呼んで連れ出します。
JOH 10:4 自分の羊をすべて外に出すと、その先頭に立って進みます。羊はその声を知っているので、牧者について行きます。
JOH 10:5 しかし、知らない者には決してついて行かず、かえって逃げます。知らない者たちの声を知らないからです。」
JOH 10:6 イエスはこのたとえを彼らに話されたが、彼らはイエスが何を言っておられるのか理解しなかった。
JOH 10:7 そこでイエスは再び彼らに言われた。「まことに、まことに、あなたがたに告げます。私が羊の戸口です。
JOH 10:8 私より前に来た者は皆、盗人であり強盗です。しかし、羊は彼らの言うことを聞きませんでした。
JOH 10:9 私が戸口です。だれでも私を通って入るなら救われ、出入りして牧草を見つけます。
JOH 10:10 盗人が来るのは、盗み、殺し、滅ぼすためにほかなりません。私が来たのは、羊たちが命を得、しかも豊かに得るためです。
JOH 10:11 私は良い牧者です。良い牧者は羊のために自分の命を捨てます。
JOH 10:12 雇われ人は牧者ではなく、羊も自分のものではありません。そのため、狼が来るのを見ると、羊を残して逃げてしまいます。狼は羊を奪い、散らします。
JOH 10:13 雇われ人が逃げるのは、雇われ人であって、羊のことを心にかけていないからです。
JOH 10:14 私は良い牧者です。私は自分の羊を知っており、私の羊も私を知っています。
JOH 10:15 それは、父が私を知り、私が父を知っているのと同じです。私は羊のために自分の命を捨てます。
JOH 10:16 私には、この囲いに属していないほかの羊もいます。私はその羊たちをも連れて来なければなりません。彼らは私の声を聞き、一つの群れ、一人の牧者となります。
JOH 10:17 父が私を愛してくださるのは、私が自分の命を捨てるからです。それは、私が再び命を得るためです。
JOH 10:18 だれも私から命を奪うのではありません。私が自分から命を捨てるのです。私にはそれを捨てる権威があり、再び得る権威もあります。私はこの命令を父から受けました。」
JOH 10:19 これらの言葉のため、ユダヤ人たちの間に再び分裂が生じた。
JOH 10:20 彼らの多くは言った。「彼は悪霊に取りつかれ、気が狂っている。なぜ彼の言うことを聞くのか。」
JOH 10:21 ほかの者たちは言った。「これは悪霊に取りつかれた者の言葉ではない。悪霊に目の見えない人の目を開くことができるだろうか。」
JOH 10:22 そのころ、エルサレムでは宮きよめの祭りが行われた。
JOH 10:23 冬であった。イエスは宮の中のソロモンの回廊を歩いておられた。
JOH 10:24 するとユダヤ人たちがイエスを取り囲み、言った。「いつまでわれわれを迷わせておくのか。あなたがキリストなら、はっきり言ってくれ。」
JOH 10:25 イエスは彼らに答えられた。「私はあなたがたに言いましたが、あなたがたは信じません。私が父の名によって行う業が、私についてあかししています。
JOH 10:26 しかし、私が言ったように、あなたがたは私の羊ではないので信じません。
JOH 10:27 私の羊は私の声を聞きます。私は彼らを知っており、彼らは私に従います。
JOH 10:28 私は彼らに永遠の命を与えます。彼らは決して滅びず、だれも彼らを私の手から奪い去ることはできません。
JOH 10:29 彼らを私に与えてくださった私の父は、すべてのものより偉大です。だれも彼らを父の手から奪い去ることはできません。
JOH 10:30 私と父とは一つです。」
JOH 10:31 そこでユダヤ人たちは、イエスを石打ちにしようとして、再び石を拾った。
JOH 10:32 イエスは彼らに答えられた。「私は父から出た多くの良い業をあなたがたに示しました。そのうちのどの業のために、私を石打ちにするのですか。」
JOH 10:33 ユダヤ人たちは答えた。「良い業のために石打ちにするのではない。冒涜のためだ。あなたは人間でありながら、自分を神としているからだ。」
JOH 10:34 イエスは彼らに答えられた。「あなたがたの律法に、『私は言った。あなたがたは神々である』と書かれているではありませんか。
JOH 10:35 神の言葉を受けた人々を神々と呼んだのであれば、そして聖書が無効にされることはないのですから、
JOH 10:36 父が聖別して世に遣わされた者が『私は神の子です』と言ったからといって、あなたがたは『神を冒涜している』と言うのですか。
JOH 10:37 もし私が父の業を行っていないなら、私を信じてはなりません。
JOH 10:38 しかし、行っているなら、たとえ私を信じなくても、その業を信じなさい。それは、父が私のうちにおられ、私が父のうちにいることを、あなたがたが知って信じるためです。」
JOH 10:39 そこで彼らは再びイエスを捕らえようとした。しかし、イエスは彼らの手を逃れられた。
JOH 10:40 イエスは再びヨルダン川の向こう側へ行き、ヨハネが初めにバプテスマを授けていた場所に滞在された。
JOH 10:41 多くの人がイエスのもとに来て言った。「ヨハネは一つもしるしを行わなかったが、この方についてヨハネが言ったことはすべて真実だった。」
JOH 10:42 そこで多くの人がイエスを信じた。
JOH 11:1 さて、ある人が病気にかかっていた。マリアとその姉妹マルタの村ベタニアに住むラザロであった。
JOH 11:2 このマリアは、主に香油を塗り、自分の髪でその足をぬぐった人である。病気になったラザロは彼女の兄弟であった。
JOH 11:3 そこで姉妹たちは、イエスのもとに人を遣わし、「主よ、見よ、あなたが深く愛しておられる者が病気です」と伝えた。
JOH 11:4 しかしイエスはそれを聞いて言われた。「この病気は死に至るものではなく、神の栄光のためのものです。それによって神の子が栄光を受けるためです。」
JOH 11:5 イエスはマルタとその姉妹とラザロを愛しておられた。
JOH 11:6 それで、ラザロが病気だと聞いても、イエスはおられた場所にさらに二日とどまられた。
JOH 11:7 その後、弟子たちに「もう一度ユダヤへ行きましょう」と言われた。
JOH 11:8 弟子たちは尋ねた。「ラビ、つい先ほどユダヤ人たちがあなたを石打ちにしようとしたのに、またそこへ行かれるのですか。」
JOH 11:9 イエスは答えられた。「昼は十二時間ではありませんか。昼間に歩く人は、この世の光を見るので、つまずきません。
JOH 11:10 しかし、夜に歩く人は、その人のうちに光がないので、つまずきます。」
JOH 11:11 こう言った後、さらに彼らに言われた。「私たちの友ラザロは眠っています。しかし、私は彼を眠りから起こすために行きます。」
JOH 11:12 そこで弟子たちは言った。「主よ、眠っているのなら、良くなるでしょう。」
JOH 11:13 イエスはラザロの死について語られたのだが、弟子たちは眠って休んでいることを語られたと思ったのである。
JOH 11:14 そこでイエスは、彼らにはっきりと言われた。「ラザロは死にました。
JOH 11:15 私がそこにいなかったことを、あなたがたのために喜んでいます。それは、あなたがたが信じるためです。さあ、彼のところへ行きましょう。」
JOH 11:16 そこで、ディディモと呼ばれるトマスが、仲間の弟子たちに言った。「私たちも行って、イエスと一緒に死のう。」
JOH 11:17 イエスが着くと、ラザロはすでに四日間、墓の中にいた。
JOH 11:18 ベタニアはエルサレムに近く、約十五スタディオン離れていた。
JOH 11:19 多くのユダヤ人が、兄弟を亡くしたマルタとマリアを慰めるため、二人のもとに来ていた。
JOH 11:20 マルタは、イエスが来られると聞くと迎えに出たが、マリアは家に座っていた。
JOH 11:21 そこでマルタはイエスに言った。「主よ、もしここにいてくださったなら、私の兄弟は死ななかったでしょう。
JOH 11:22 しかし今でも、あなたが神に求めることは何でも、神があなたに与えてくださると知っています。」
JOH 11:23 イエスは彼女に「あなたの兄弟はよみがえります」と言われた。
JOH 11:24 マルタは言った。「終わりの日の復活の時に、彼がよみがえることは知っています。」
JOH 11:25 イエスは彼女に言われた。「私が復活であり、命です。私を信じる者は、たとえ死んでも生きます。
JOH 11:26 生きていて私を信じる者は皆、決して死にません。あなたはこのことを信じますか。」
JOH 11:27 彼女は言った。「はい、主よ。あなたがキリスト、神の子、世に来られる方であると、私は信じています。」
JOH 11:28 こう言うと、マルタは帰って行き、姉妹マリアをひそかに呼んで、「先生が来て、あなたを呼んでおられます」と言った。
JOH 11:29 マリアはそれを聞くと、すぐに立ち上がり、イエスのもとへ向かった。
JOH 11:30 イエスはまだ村に入らず、マルタが出迎えた場所におられた。
JOH 11:31 家でマリアと一緒にいて彼女を慰めていたユダヤ人たちは、マリアが急いで立ち上がって出て行くのを見ると、「墓へ泣きに行くのだろう」と思い、彼女について行った。
JOH 11:32 マリアはイエスのおられる所に来て、イエスを見ると、その足もとにひれ伏して言った。「主よ、もしここにいてくださったなら、私の兄弟は死ななかったでしょう。」
JOH 11:33 イエスは、マリアが泣き、一緒に来たユダヤ人たちも泣いているのを見て、霊の内に深くうめき、心を揺さぶられ、
JOH 11:34 「彼をどこに置きましたか」と言われた。 彼らは「主よ、来て、ご覧ください」と答えた。
JOH 11:35 イエスは涙を流された。
JOH 11:36 そこでユダヤ人たちは言った。「見なさい。どれほどラザロを深く愛しておられたことか。」
JOH 11:37 しかし、彼らの中にはこう言う者もいた。「目の見えなかった人の目を開いたこの人が、ラザロを死なせないようにすることはできなかったのか。」
JOH 11:38 イエスは再び深くうめきながら、墓へ来られた。それは洞穴で、入り口には石が置かれていた。
JOH 11:39 イエスは「石を取りのけなさい」と言われた。 死んだ人の姉妹マルタは、「主よ、もう臭くなっています。死んで四日になりますから」と言った。
JOH 11:40 イエスは彼女に言われた。「信じるなら神の栄光を見ると、あなたに言ったではありませんか。」
JOH 11:41 そこで人々は、死んだ人が横たわっていた場所から石を取りのけた。イエスは目を上げて言われた。「父よ、私の願いを聞いてくださったことを感謝します。
JOH 11:42 あなたがいつも私の願いを聞いてくださることを、私は知っています。しかし、周りに立っている群衆のために、私はこう言いました。あなたが私を遣わされたことを、彼らが信じるためです。」
JOH 11:43 こう言うと、イエスは大声で叫ばれた。「ラザロ、出て来なさい。」
JOH 11:44 死んでいた人が出て来た。その手足は布で巻かれ、顔も布で包まれていた。 イエスは人々に「彼をほどいて、行かせなさい」と言われた。
JOH 11:45 そこで、マリアのもとに来て、イエスが行われたことを見たユダヤ人の多くが、イエスを信じた。
JOH 11:46 しかし、彼らの中にはパリサイ人たちのところへ行き、イエスが行われたことを知らせる者もいた。
JOH 11:47 そこで祭司長たちとパリサイ人たちは最高法院を招集して言った。「われわれは何をしているのか。この人は多くのしるしを行っている。
JOH 11:48 このままにしておけば、皆が彼を信じるだろう。そうなればローマ人が来て、われわれの場所も国民も奪うだろう。」
JOH 11:49 しかし、その年の大祭司であったカヤパという一人が、彼らに言った。「あなたがたは何も分かっていない。
JOH 11:50 一人の人が民のために死に、国民全体が滅びない方が、われわれにとって有益だということを考えてもいない。」
JOH 11:51 彼はこれを自分から言ったのではない。その年の大祭司であったので、イエスが国民のために死ぬことを預言したのである。
JOH 11:52 しかも国民のためだけではなく、各地に散らされている神の子どもたちを一つに集めるためでもあった。
JOH 11:53 そこで彼らは、その日からイエスを殺そうと相談した。
JOH 11:54 そのためイエスは、もはやユダヤ人たちの間を公然とは歩かず、そこを去って荒野に近い地方へ行き、エフライムという町で弟子たちとともに滞在された。
JOH 11:55 さて、ユダヤ人の過越の祭りが近づいていた。多くの人が自分を清めるため、過越の祭りの前に地方からエルサレムへ上った。
JOH 11:56 彼らはイエスを捜し、宮に立ちながら互いに言った。「どう思うか。あの人は祭りに全く来ないのだろうか。」
JOH 11:57 祭司長たちとパリサイ人たちは、イエスがどこにいるか知っている者は届け出るようにと命じていた。イエスを捕らえるためであった。
JOH 12:1 過越の祭りの六日前、イエスはベタニアに来られた。そこには、死んでいたのをイエスが死者の中からよみがえらせたラザロがいた。
JOH 12:2 人々はそこでイエスのために夕食を用意した。マルタが給仕し、ラザロはイエスとともに食卓に着いている人々の一人であった。
JOH 12:3 そこでマリアは、非常に高価な純粋なナルドの香油一ローマ・ポンドを取り、イエスの足に塗り、自分の髪でその足をぬぐった。家は香油の香りでいっぱいになった。
JOH 12:4 すると、弟子の一人で、イエスを裏切ろうとしていたシモンの子ユダ・イスカリオテが言った。
JOH 12:5 「なぜこの香油を三百デナリで売って、貧しい人々に施さなかったのか。」
JOH 12:6 彼がこう言ったのは、貧しい人々を心にかけていたからではなく、彼が盗人だったからである。彼は金入れを預かり、その中に入れられたものを盗んでいた。
JOH 12:7 しかしイエスは言われた。「彼女をそのままにしておきなさい。彼女は私の埋葬の日のために、これを取っておいたのです。
JOH 12:8 貧しい人々はいつもあなたがたとともにいますが、私はいつもあなたがたとともにいるわけではありません。」
JOH 12:9 さて、大勢のユダヤ人が、イエスがそこにおられることを知ってやって来た。イエスのためだけではなく、イエスが死者の中からよみがえらせたラザロを見るためでもあった。
JOH 12:10 ところが祭司長たちは、ラザロも殺そうと相談した。
JOH 12:11 ラザロのために、多くのユダヤ人が去ってイエスを信じたからである。
JOH 12:12 翌日、祭りに来ていた大勢の群衆は、イエスがエルサレムに来られると聞いて、
JOH 12:13 なつめやしの枝を手に取り、イエスを迎えに出て叫んだ。「ホサナ。主の名によって来られる方、イスラエルの王は幸いである。」
JOH 12:14 イエスは一頭の若いろばを見つけ、それに乗られた。こう書かれているとおりである。
JOH 12:15 「シオンの娘よ、恐れてはならない。見よ、あなたの王が、ろばの子に乗って来られる。」
JOH 12:16 弟子たちは初め、これらのことを理解しなかった。しかし、イエスが栄光を受けられた時、これらのことがイエスについて書かれていたこと、また人々がイエスにこのようにしたことを思い出した。
JOH 12:17 イエスがラザロを墓から呼び出し、死者の中からよみがえらせた時に一緒にいた群衆は、そのことをあかししていた。
JOH 12:18 群衆がイエスを迎えに出たのも、イエスがこのしるしを行われたと聞いたからである。
JOH 12:19 そこでパリサイ人たちは互いに言った。「見なさい。何をしても無駄だ。見よ、世全体が彼について行った。」
JOH 12:20 さて、祭りで礼拝するために上って来た人々の中に、何人かのギリシャ人がいた。
JOH 12:21 彼らはガリラヤのベツサイダ出身のフィリポのところへ来て、「先生、イエスにお会いしたいのです」と頼んだ。
JOH 12:22 フィリポはアンデレのところへ行って伝えた。それからアンデレとフィリポはイエスのところへ行って伝えた。
JOH 12:23 イエスは彼らに答えられた。「人の子が栄光を受ける時が来ました。
JOH 12:24 まことに、まことに、あなたがたに告げます。一粒の麦が地に落ちて死ななければ、それはただ一粒のままです。しかし、死ぬなら、多くの実を結びます。
JOH 12:25 自分の命を愛する者は、それを失います。この世で自分の命を憎む者は、それを保って永遠の命に至ります。
JOH 12:26 私に仕える者は、私に従いなさい。私がいる所に、私に仕える者もいます。だれでも私に仕えるなら、父はその人を重んじてくださいます。
JOH 12:27 今、私の心は騒いでいます。私は何と言えばよいのでしょう。『父よ、この時から私を救ってください』と言うべきでしょうか。しかし、私はこのために、この時に来たのです。
JOH 12:28 父よ、あなたの御名の栄光を現してください。」 すると天から、「私はすでに御名の栄光を現した。再び現す」という声がした。
JOH 12:29 そばに立っていてその声を聞いた群衆は、「雷が鳴ったのだ」と言った。ほかの者たちは「御使いがイエスに話しかけたのだ」と言った。
JOH 12:30 イエスは答えられた。「この声がしたのは、私のためではなく、あなたがたのためです。
JOH 12:31 今、この世が裁かれます。今、この世の支配者が追い出されます。
JOH 12:32 そして私は、地から上げられる時、すべての人を自分のもとに引き寄せます。」
JOH 12:33 イエスは、ご自分がどのような死に方で死ぬかを示すために、こう言われたのである。
JOH 12:34 群衆はイエスに答えた。「私たちは、キリストは永遠にとどまると律法から聞いている。それなのに、どうしてあなたは『人の子は上げられなければならない』と言うのか。その人の子とはだれなのか。」
JOH 12:35 そこでイエスは彼らに言われた。「光はもうしばらく、あなたがたとともにあります。闇に追いつかれないよう、光がある間に歩きなさい。闇の中を歩く者は、自分がどこへ行くのか分かりません。
JOH 12:36 光がある間に光を信じ、光の子どもとなりなさい。」イエスはこう言うと、立ち去って彼らから身を隠された。
JOH 12:37 イエスが彼らの前でこれほど多くのしるしを行われたのに、彼らはイエスを信じなかった。
JOH 12:38 それは、預言者イザヤが語った言葉が実現するためであった。 「主よ、だれがわれわれの知らせを信じたのか。 主の御腕はだれに現されたのか。」
JOH 12:39 彼らが信じることができなかったのは、イザヤがさらにこう言っているからである。
JOH 12:40 「神は彼らの目を見えなくし、彼らの心をかたくなにされた。 それは、彼らが目で見ることも、 心で悟ることも、 立ち返ることもなく、 私が彼らを癒やすこともないためである。」
JOH 12:41 イザヤがこれらのことを言ったのは、イエスの栄光を見て、イエスについて語ったからである。
JOH 12:42 それでも、指導者たちの中でさえ多くの者がイエスを信じた。しかし、会堂から追放されないように、パリサイ人たちを恐れて告白しなかった。
JOH 12:43 彼らは神からの称賛よりも、人からの称賛を愛したからである。
JOH 12:44 イエスは大声で言われた。「私を信じる者は、私だけでなく、私を遣わされた方を信じるのです。
JOH 12:45 私を見る者は、私を遣わされた方を見ます。
JOH 12:46 私は光として世に来ました。それは、私を信じる者がだれも闇の中にとどまらないためです。
JOH 12:47 だれかが私の言葉を聞いて信じなくても、私はその人を裁きません。私は世を裁くためではなく、世を救うために来たからです。
JOH 12:48 私を拒み、私の言葉を受け入れない者には、その人を裁くものがあります。私が語った言葉が、終わりの日にその人を裁きます。
JOH 12:49 私は自分から語ったのではありません。私を遣わされた父が、何を言い、何を語るべきかを私に命じられました。
JOH 12:50 私は、父の命令が永遠の命であることを知っています。ですから私は、父が私に言われたとおりに語るのです。」
JOH 13:1 さて、過越の祭りの前、イエスはこの世を去って父のもとへ行くご自分の時が来たことを知り、世にいるご自分の者たちを愛して、最後まで彼らを愛し抜かれた。
JOH 13:2 夕食の最中、悪魔はすでに、シモンの子ユダ・イスカリオテの心に、イエスを裏切る思いを植えつけていた。
JOH 13:3 イエスは、父がすべてのものをご自分の手に与えられたこと、ご自分が神から来て神のもとへ行くことを知って、
JOH 13:4 夕食の席から立ち上がり、上着を脱がれた。そして手ぬぐいを取り、腰に巻かれた。
JOH 13:5 それから、たらいに水を注ぎ、弟子たちの足を洗い、腰に巻いた手ぬぐいで拭き始められた。
JOH 13:6 こうしてシモン・ペテロのところに来られた。ペテロはイエスに言った。「主よ、あなたが私の足を洗われるのですか。」
JOH 13:7 イエスは彼に答えられた。「私がしていることは、今はあなたには分かりませんが、後で分かるようになります。」
JOH 13:8 ペテロはイエスに言った。「決して私の足をお洗いにならないでください。」 イエスは彼に答えられた。「私があなたを洗わなければ、あなたは私と何の関わりもありません。」
JOH 13:9 シモン・ペテロはイエスに言った。「主よ、足だけでなく、手も頭も洗ってください。」
JOH 13:10 イエスは彼に言われた。「すでに体を洗った者は、足を洗うだけでよく、全身が清いのです。あなたがたは清いのですが、全員が清いわけではありません。」
JOH 13:11 イエスは、ご自分を裏切ろうとしている者を知っておられた。それで、「あなたがた全員が清いわけではありません」と言われたのである。
JOH 13:12 イエスは弟子たちの足を洗い、上着を着て、再び席に着くと、彼らに言われた。「私があなたがたにしたことが分かりますか。
JOH 13:13 あなたがたは私を『先生』また『主』と呼びます。そう言うのは正しい。私はそのとおりだからです。
JOH 13:14 主であり先生である私があなたがたの足を洗ったのですから、あなたがたも互いに足を洗い合うべきです。
JOH 13:15 私があなたがたにしたとおり、あなたがたもするようにと、私は模範を示したのです。
JOH 13:16 まことに、まことに、あなたがたに告げます。僕はその主人より偉大ではなく、遣わされた者は遣わした者より偉大ではありません。
JOH 13:17 これらのことを知り、それを行うなら、あなたがたは幸いです。
JOH 13:18 私はあなたがた全員について言っているのではありません。私は自分が選んだ者たちを知っています。しかし、それは『私とともにパンを食べる者が、私に向かってかかとを上げた』という聖書の言葉が実現するためです。
JOH 13:19 今、そのことが起こる前に、あなたがたに告げておきます。それが起こった時、私がその者であるとあなたがたが信じるためです。
JOH 13:20 まことに、まことに、あなたがたに告げます。私が遣わす者を受け入れる者は、私を受け入れます。私を受け入れる者は、私を遣わされた方を受け入れるのです。」
JOH 13:21 イエスはこう言われると、霊の内に心を騒がせ、はっきりと言われた。「まことに、まことに、あなたがたに告げます。あなたがたのうちの一人が私を裏切ります。」
JOH 13:22 弟子たちは、だれのことを言われたのか分からず、戸惑いながら互いに顔を見合わせた。
JOH 13:23 弟子の一人で、イエスが愛しておられた者が、食卓でイエスの胸もとに寄りかかっていた。
JOH 13:24 そこでシモン・ペテロは彼に合図をして、「だれのことを言っておられるのか、尋ねてくれ」と言った。
JOH 13:25 彼はそのままイエスの胸もとに寄りかかり、「主よ、それはだれですか」と尋ねた。
JOH 13:26 そこでイエスは答えられた。「私がパン切れを浸して与える者が、その人です。」そしてパン切れを浸すと、シモン・イスカリオテの子ユダに与えられた。
JOH 13:27 ユダがそのパン切れを受け取ると、サタンが彼の中に入った。 そこでイエスは彼に言われた。「しようとしていることを、早くしなさい。」
JOH 13:28 しかし、食卓に着いていた者のうち、なぜイエスが彼にそう言われたのか分かる者は一人もいなかった。
JOH 13:29 ある者たちは、ユダが金入れを預かっていたので、イエスが「祭りに必要なものを買いなさい」と言われたか、貧しい人々に何か施すように言われたのだと思った。
JOH 13:30 そこでユダはそのパン切れを受け取ると、すぐに出て行った。夜であった。
JOH 13:31 ユダが出て行くと、イエスは言われた。「今、人の子は栄光を受け、神も人の子によって栄光を受けられました。
JOH 13:32 神が人の子によって栄光を受けられたのなら、神もご自身によって人の子に栄光を与え、しかもすぐにお与えになります。
JOH 13:33 子どもたちよ、私はもうしばらくあなたがたとともにいます。あなたがたは私を捜すでしょう。私はユダヤ人たちに、『私が行く所に、あなたがたは来ることができない』と言いましたが、今、あなたがたにも同じことを言います。
JOH 13:34 私はあなたがたに新しい戒めを与えます。互いに愛し合いなさい。私があなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。
JOH 13:35 あなたがたが互いに愛し合うなら、それによって、すべての人はあなたがたが私の弟子であることを知ります。」
JOH 13:36 シモン・ペテロがイエスに言った。「主よ、どこへ行かれるのですか。」 イエスは答えられた。「私が行く所に、あなたは今ついて来ることはできません。しかし、後にはついて来ます。」
JOH 13:37 ペテロはイエスに言った。「主よ、なぜ今はついて行けないのですか。私はあなたのためなら命を捨てます。」
JOH 13:38 イエスは彼に答えられた。「私のために命を捨てるのですか。まことに、まことに、あなたに告げます。あなたが三度私を否むまで、鶏は鳴きません。」
JOH 14:1 「あなたがたは心を騒がせてはなりません。神を信じ、私をも信じなさい。
JOH 14:2 私の父の家には住まいがたくさんあります。もしそうでなければ、私はあなたがたに言っておいたでしょう。私はあなたがたのために場所を備えに行きます。
JOH 14:3 私が行ってあなたがたのために場所を備えたなら、再び来て、あなたがたを私のもとに迎えます。私がいる所に、あなたがたもいるためです。
JOH 14:4 あなたがたは、私が行く所も、その道も知っています。」
JOH 14:5 トマスがイエスに言った。「主よ、私たちはあなたがどこへ行かれるのか分かりません。どうしてその道が分かるでしょうか。」
JOH 14:6 イエスは彼に言われた。「私は道であり、真理であり、命です。私を通してでなければ、だれも父のもとに来ることはありません。
JOH 14:7 あなたがたが私を知っていたなら、私の父をも知っていたでしょう。今からあなたがたは父を知り、すでに父を見たのです。」
JOH 14:8 フィリポがイエスに言った。「主よ、私たちに父をお示しください。そうすれば十分です。」
JOH 14:9 イエスは彼に言われた。「フィリポ、こんなに長い間あなたがたとともにいるのに、あなたは私を知らないのですか。私を見た者は父を見たのです。どうして『私たちに父を示してください』と言うのですか。
JOH 14:10 私が父のうちにいて、父が私のうちにおられることを信じないのですか。私があなたがたに告げる言葉は、自分から語っているのではありません。私のうちに住んでおられる父が、ご自分の業を行っておられるのです。
JOH 14:11 私が父のうちにいて、父が私のうちにおられると信じなさい。そうでなければ、業そのもののゆえに信じなさい。
JOH 14:12 まことに、まことに、あなたがたに告げます。私を信じる者は、私が行う業をその人も行い、これらよりもさらに大きな業を行います。私が父のもとへ行くからです。
JOH 14:13 あなたがたが私の名によって求めることは何でも、私はそれを行います。父が子によって栄光を受けられるためです。
JOH 14:14 あなたがたが私の名によって何かを求めるなら、私はそれを行います。
JOH 14:15 あなたがたが私を愛するなら、私の戒めを守りなさい。
JOH 14:16 私は父にお願いします。父はもう一人の助け主をあなたがたに与えてくださいます。 その方が永遠にあなたがたとともにいるためです。
JOH 14:17 その方は真理の霊です。世はその方を見ることも知ることもないので、受け入れることができません。あなたがたはその方を知っています。その方はあなたがたとともに住み、あなたがたのうちにおられるようになるからです。
JOH 14:18 私はあなたがたを孤児のままにはしておきません。あなたがたのところに来ます。
JOH 14:19 もうしばらくすると、世はもはや私を見なくなります。しかし、あなたがたは私を見ます。私が生きているので、あなたがたも生きるのです。
JOH 14:20 その日には、私が父のうちにいて、あなたがたが私のうちに、私があなたがたのうちにいることが分かります。
JOH 14:21 私の戒めを持って、それを守る人こそ、私を愛する人です。私を愛する人は私の父に愛され、私もその人を愛し、私自身をその人に現します。」
JOH 14:22 イスカリオテでないほうのユダがイエスに言った。「主よ、私たちにはご自分を現そうとされるのに、世には現そうとされないとは、どういうことですか。」
JOH 14:23 イエスは彼に答えられた。「だれでも私を愛するなら、私の言葉を守ります。私の父はその人を愛し、私たちはその人のところに来て、ともに住みます。
JOH 14:24 私を愛さない者は、私の言葉を守りません。あなたがたが聞いている言葉は私のものではなく、私を遣わされた父のものです。」
JOH 14:25 「私は、あなたがたとともに住んでいる間に、これらのことを話しました。
JOH 14:26 しかし、助け主、すなわち父が私の名によって遣わされる聖霊は、あなたがたにすべてのことを教え、私があなたがたに話したすべてのことを思い起こさせてくださいます。
JOH 14:27 私はあなたがたに平安を残します。私の平安をあなたがたに与えます。世が与えるように、私は与えるのではありません。心を騒がせてはなりません。恐れてもなりません。
JOH 14:28 『私は去って行きますが、あなたがたのところに戻って来ます』と私が言ったのを、あなたがたは聞きました。私を愛しているなら、私が『父のもとへ行く』と言ったことを喜んだでしょう。父は私より偉大だからです。
JOH 14:29 今、私はそれが起こる前に、あなたがたに告げました。それが起こった時、あなたがたが信じるためです。
JOH 14:30 私はもう、あなたがたと多くは語りません。この世の支配者が来るからです。彼は私に対して何の権利も持っていません。
JOH 14:31 しかし、私が父を愛し、父が私に命じられたとおりに行っていることを世が知るためです。立ちなさい。ここから出て行きましょう。」
JOH 15:1 「私はまことのぶどうの木であり、私の父は農夫です。
JOH 15:2 父は、私につながっていて実を結ばない枝をすべて取り除き、実を結ぶ枝をすべて刈り込んで、さらに多くの実を結ぶようにされます。
JOH 15:3 あなたがたは、私が語った言葉によって、すでに刈り込まれて清くなっています。
JOH 15:4 私のうちにとどまりなさい。そうすれば、私もあなたがたのうちにとどまります。枝がぶどうの木につながっていなければ、自分では実を結ぶことができないように、あなたがたも私のうちにとどまっていなければ、実を結ぶことができません。
JOH 15:5 私はぶどうの木、あなたがたは枝です。私のうちにとどまり、私もその人のうちにとどまるなら、その人は多くの実を結びます。私から離れては、あなたがたは何もできないからです。
JOH 15:6 だれでも私のうちにとどまらないなら、枝のように外へ投げ捨てられて枯れます。人々はそれらを集めて火に投げ入れ、それらは焼かれます。
JOH 15:7 あなたがたが私のうちにとどまり、私の言葉があなたがたのうちにとどまるなら、望むことを何でも求めなさい。そうすれば、あなたがたのためにそれが行われます。」
JOH 15:8 「あなたがたが多くの実を結ぶことによって、私の父は栄光を受けられ、あなたがたは私の弟子となります。
JOH 15:9 父が私を愛されたように、私もあなたがたを愛しました。私の愛のうちにとどまりなさい。
JOH 15:10 あなたがたが私の戒めを守るなら、私の愛のうちにとどまります。私が父の戒めを守って、その愛のうちにとどまっているのと同じです。
JOH 15:11 私がこれらのことをあなたがたに話したのは、私の喜びがあなたがたのうちにとどまり、あなたがたの喜びが満ちあふれるためです。」
JOH 15:12 「私の戒めはこれです。私があなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい。
JOH 15:13 人が友のために自分の命を捨てること、これより大きな愛はありません。
JOH 15:14 私が命じることを何でも行うなら、あなたがたは私の友です。
JOH 15:15 私はもう、あなたがたを僕とは呼びません。僕は主人がしていることを知らないからです。私はあなたがたを友と呼びました。父から聞いたことをすべて、あなたがたに知らせたからです。
JOH 15:16 あなたがたが私を選んだのではありません。私があなたがたを選び、任命しました。それは、あなたがたが行って実を結び、その実が残るためです。また、あなたがたが私の名によって父に求めるものを、父が与えてくださるためです。」
JOH 15:17 「あなたがたが互いに愛し合うように、私はこれらのことを命じます。
JOH 15:18 世があなたがたを憎むなら、あなたがたより先に私を憎んだことを知りなさい。
JOH 15:19 あなたがたが世のものであったなら、世は自分のものを愛したでしょう。しかし、あなたがたは世のものではなく、私があなたがたを世から選び出したので、世はあなたがたを憎むのです。
JOH 15:20 私があなたがたに言った、『僕はその主人より偉大ではない』という言葉を思い出しなさい。 人々が私を迫害したなら、あなたがたをも迫害します。私の言葉を守ったなら、あなたがたの言葉をも守ります。
JOH 15:21 しかし、人々は私の名のために、これらのことをすべてあなたがたに行います。私を遣わされた方を知らないからです。
JOH 15:22 もし私が来て彼らに語らなかったなら、彼らには罪がなかったでしょう。しかし今では、彼らの罪には弁解の余地がありません。
JOH 15:23 私を憎む者は、私の父をも憎みます。
JOH 15:24 もし私が、ほかのだれも行わなかった業を彼らの間で行わなかったなら、彼らには罪がなかったでしょう。しかし今、彼らはその業を見たうえで、私と私の父を憎みました。
JOH 15:25 しかし、これは彼らの律法に書かれている、『彼らは理由もなく私を憎んだ』という言葉が実現するためです。」
JOH 15:26 「私が父のもとからあなたがたに遣わす助け主、 すなわち父から出る真理の霊が来る時、その方が私についてあかしします。
JOH 15:27 あなたがたもあかしします。初めから私とともにいたからです。」
JOH 16:1 「私がこれらのことをあなたがたに話したのは、あなたがたがつまずかないためです。
JOH 16:2 人々はあなたがたを会堂から追放します。実際、あなたがたを殺す者が皆、それによって神に奉仕していると思う時が来ます。
JOH 16:3 人々がこれらのことをするのは、 父も私も知らなかったからです。
JOH 16:4 しかし、私がこれらのことをあなたがたに話したのは、その時が来た時、私が話しておいたことをあなたがたが思い出すためです。初めからこれらのことを話さなかったのは、私があなたがたとともにいたからです。
JOH 16:5 しかし今、私は私を遣わされた方のもとへ行きます。それでも、あなたがたのうちだれも『どこへ行くのですか』とは尋ねません。
JOH 16:6 むしろ、私がこれらのことを話したために、あなたがたの心は悲しみで満たされています。
JOH 16:7 しかし、私はあなたがたに真実を告げます。私が去って行くことは、あなたがたのためになるのです。私が去って行かなければ、助け主はあなたがたのところに来ません。しかし、私が行けば、その方をあなたがたに遣わします。
JOH 16:8 その方が来ると、罪について、義について、裁きについて、世にその誤りを悟らせます。
JOH 16:9 罪についてとは、彼らが私を信じないからです。
JOH 16:10 義についてとは、私が父のもとへ行き、あなたがたがもはや私を見なくなるからです。
JOH 16:11 裁きについてとは、この世の支配者が裁かれたからです。」
JOH 16:12 「私にはまだ、あなたがたに話すことがたくさんありますが、あなたがたは今、それに耐えることができません。
JOH 16:13 しかし、真理の霊であるその方が来ると、あなたがたをすべての真理へと導きます。その方は自分から語るのではなく、聞いたことを語り、これから起こることをあなたがたに告げるからです。
JOH 16:14 その方は私に栄光を与えます。私のものを受けて、あなたがたに告げるからです。
JOH 16:15 父が持っておられるものはすべて私のものです。それで、その方が私のものを受けて あなたがたに告げると、私は言ったのです。」
JOH 16:16 「もうしばらくすると、あなたがたは私を見なくなります。そして、さらにしばらくすると、私を見ます。」
JOH 16:17 そこで弟子たちの何人かが互いに言った。「私たちに、『もうしばらくすると、あなたがたは私を見なくなる。そして、さらにしばらくすると、私を見る』、また『私が父のもとへ行くからだ』と言われるが、これはどういうことだろう。」
JOH 16:18 彼らは言った。「『もうしばらくすると』と言われるのは、どういうことだろう。何を言っておられるのか分からない。」
JOH 16:19 イエスは、彼らが尋ねたがっていることに気づいて、彼らに言われた。「私が『もうしばらくすると、あなたがたは私を見なくなり、さらにしばらくすると、私を見る』と言ったことについて、互いに尋ね合っているのですか。
JOH 16:20 まことに、まことに、あなたがたに告げます。あなたがたは泣き悲しみますが、世は喜びます。あなたがたは悲しみますが、その悲しみは喜びに変わります。
JOH 16:21 女は出産する時、その時が来たので苦しみます。しかし子どもを産むと、人がこの世に生まれた喜びのために、その苦痛をもう覚えていません。
JOH 16:22 ですから、あなたがたも今は悲しんでいます。しかし、私は再びあなたがたに会います。そうすれば、あなたがたの心は喜び、だれもその喜びをあなたがたから奪いません。」
JOH 16:23 「その日には、あなたがたは私に何も尋ねません。まことに、まことに、あなたがたに告げます。あなたがたが私の名によって父に求めるものは何でも、父は与えてくださいます。
JOH 16:24 今まで、あなたがたは私の名によって何も求めませんでした。求めなさい。そうすれば受けます。あなたがたの喜びが満ちあふれるためです。」
JOH 16:25 「私はこれらのことを比喩であなたがたに話しました。しかし、もはや比喩では話さず、父についてはっきり告げる時が来ます。
JOH 16:26 その日には、あなたがたは私の名によって求めます。私があなたがたのために父にお願いするとは言いません。
JOH 16:27 父ご自身があなたがたを愛しておられるからです。それは、あなたがたが私を愛し、私が神から来たと信じたからです。
JOH 16:28 私は父から出て、この世に来ました。そして再び世を去り、父のもとへ行きます。」
JOH 16:29 弟子たちはイエスに言った。「見よ、今ははっきりと話し、比喩を使っておられません。
JOH 16:30 今、私たちは、あなたがすべてをご存じで、だれかに尋ねてもらう必要がないことを知っています。それによって、あなたが神から来られたと信じます。」
JOH 16:31 イエスは彼らに答えられた。「今、信じているのですか。
JOH 16:32 見よ、あなたがたがそれぞれ自分の所へ散らされ、私を一人残す時が来ます。いや、すでに来ています。しかし私は一人ではありません。父が私とともにおられるからです。
JOH 16:33 私がこれらのことをあなたがたに話したのは、あなたがたが私にあって平安を得るためです。世にあって、あなたがたには苦難があります。しかし、勇気を出しなさい。私は世に勝ったのです。」
JOH 17:1 イエスはこれらのことを話すと、目を天に上げて言われた。「父よ、時が来ました。あなたの子に栄光を与えてください。子もあなたに栄光を与えるためです。
JOH 17:2 あなたは子にすべての人を治める権威を与えられました。それは、あなたが子に与えられたすべての者に、子が永遠の命を与えるためです。
JOH 17:3 永遠の命とは、唯一のまことの神であるあなたと、あなたが遣わされたイエス・キリストを知ることです。
JOH 17:4 私は地上であなたの栄光を現しました。あなたが私に行うように与えられた業を成し遂げました。
JOH 17:5 父よ、今、世が存在する前にあなたとともに持っていたあの栄光をもって、あなたのみもとで私に栄光を与えてください。」
JOH 17:6 「私は、あなたが世から選んで私に与えてくださった人々に、あなたの名を現しました。彼らはあなたのものでしたが、あなたは彼らを私に与えてくださいました。彼らはあなたの言葉を守りました。
JOH 17:7 今、彼らは、あなたが私に与えてくださったものがすべてあなたから来たことを知っています。
JOH 17:8 あなたが私に与えてくださった言葉を、私は彼らに与えたからです。彼らはそれを受け入れ、私があなたから来たことを確かに知り、あなたが私を遣わされたことを信じました。
JOH 17:9 私は彼らのためにお願いします。世のためにお願いするのではなく、あなたが私に与えてくださった者たちのためにお願いします。彼らはあなたのものだからです。
JOH 17:10 私のものはすべてあなたのものであり、あなたのものは私のものです。そして私は彼らによって栄光を受けています。
JOH 17:11 私はもはや世にはいません。しかし彼らは世におり、私はあなたのもとへ行きます。聖なる父よ、あなたが私に与えてくださった御名によって、彼らを守ってください。私たちと同じように、彼らも一つとなるためです。
JOH 17:12 私が彼らとともに世にいた間、私はあなたの名によって彼らを守りました。あなたが私に与えてくださった者たちを守ったので、滅びの子のほかには、だれも失われませんでした。それは聖書の言葉が実現するためでした。
JOH 17:13 しかし今、私はあなたのもとへ行きます。彼らのうちに私の喜びが満ちあふれるように、私は世にいてこれらのことを話しています。
JOH 17:14 私は彼らにあなたの言葉を与えました。世は彼らを憎みました。私が世のものではないのと同じように、彼らも世のものではないからです。
JOH 17:15 私は、彼らを世から取り去るようにではなく、悪い者から守ってくださるようにお願いします。
JOH 17:16 私が世のものではないのと同じように、彼らも世のものではありません。
JOH 17:17 あなたの真理によって彼らを聖別してください。あなたの言葉は真理です。
JOH 17:18 あなたが私を世に遣わされたように、私も彼らを世に遣わしました。
JOH 17:19 彼らのために、私は自分自身を聖別します。彼ら自身も真理によって聖別されるためです。」
JOH 17:20 「私はこの人々のためだけでなく、彼らの言葉によって私を信じる人々のためにもお願いします。
JOH 17:21 父よ、あなたが私のうちにおられ、私があなたのうちにいるように、彼らが皆一つとなり、彼らも私たちのうちに一つとなるためです。それは、あなたが私を遣わされたことを世が信じるためです。
JOH 17:22 あなたが私に与えてくださった栄光を、私は彼らに与えました。私たちが一つであるように、彼らも一つとなるためです。
JOH 17:23 私が彼らのうちに、あなたが私のうちにおられるのは、彼らが完全に一つとなるためです。それによって、あなたが私を遣わされ、私を愛されたように彼らをも愛されたことを、世が知るためです。
JOH 17:24 父よ、あなたが私に与えてくださった者たちも、私のいる所に私とともにいることを、私は望みます。あなたが私に与えてくださった私の栄光を、彼らが見るためです。世の基が据えられる前から、あなたは私を愛してくださったからです。
JOH 17:25 義なる父よ、世はあなたを知りませんでしたが、私はあなたを知っていました。そしてこの人々は、あなたが私を遣わされたことを知っています。
JOH 17:26 私は彼らにあなたの名を知らせました。これからも知らせます。それは、あなたが私を愛してくださった愛が彼らのうちにあり、私も彼らのうちにいるためです。」
JOH 18:1 イエスはこれらのことを話し終えると、弟子たちとともにキデロンの小川の向こうへ出て行かれた。そこには園があり、イエスと弟子たちはその中に入った。
JOH 18:2 イエスを裏切ったユダもその場所を知っていた。イエスがたびたび弟子たちとそこで集まっておられたからである。
JOH 18:3 そこでユダは、一隊の兵士と、祭司長たちやパリサイ人たちから遣わされた下役たちを引き連れ、灯火やたいまつや武器を持ってそこへ来た。
JOH 18:4 イエスは、ご自分の身に起ころうとしていることをすべて知っておられたので、進み出て彼らに言われた。「だれを捜しているのですか。」
JOH 18:5 彼らは「ナザレのイエスだ」と答えた。 イエスは彼らに言われた。「私がその者です。」 イエスを裏切ったユダも、彼らと一緒に立っていた。
JOH 18:6 イエスが彼らに「私がその者です」と言われると、彼らは後ずさりして地に倒れた。
JOH 18:7 そこでイエスはもう一度、彼らに尋ねられた。「だれを捜しているのですか。」 彼らは「ナザレのイエスだ」と言った。
JOH 18:8 イエスは答えられた。「私がその者だと言ったではありませんか。私を捜しているのなら、この人たちは行かせなさい。」
JOH 18:9 これは、イエスが語られた「あなたが私に与えてくださった者たちのうち、一人も失いませんでした」という言葉が実現するためであった。
JOH 18:10 するとシモン・ペテロは剣を持っていたので、それを抜き、大祭司の僕に打ちかかって、その右の耳を切り落とした。その僕の名はマルコスであった。
JOH 18:11 そこでイエスはペテロに言われた。「剣をさやに収めなさい。父が私に与えられた杯を、どうして飲まずにいられるでしょうか。」
JOH 18:12 そこで一隊の兵士と千人隊長、ユダヤ人たちの下役たちはイエスを捕らえて縛り、
JOH 18:13 まずアンナスのもとへ連れて行った。アンナスは、その年の大祭司カヤパのしゅうとだったからである。
JOH 18:14 カヤパは、一人の人が民のために死ぬほうがよいとユダヤ人たちに助言した者であった。
JOH 18:15 シモン・ペテロともう一人の弟子が、イエスについて行った。その弟子は大祭司に知られていたので、イエスとともに大祭司の屋敷の中庭に入った。
JOH 18:16 しかし、ペテロは外で門のところに立っていた。そこで、大祭司に知られていたもう一人の弟子が出て来て、門番の女に話し、ペテロを中に入れた。
JOH 18:17 すると門番の女中がペテロに言った。「あなたもこの人の弟子の一人ではありませんか。」 ペテロは「違う」と言った。
JOH 18:18 寒かったので、僕たちと下役たちは炭火を起こし、立って暖まっていた。ペテロも彼らと一緒に立って暖まっていた。
JOH 18:19 そこで大祭司はイエスに、弟子たちのことと教えのことを尋ねた。
JOH 18:20 イエスは彼に答えられた。「私は世に向かって公然と語りました。いつも会堂や宮で、すべてのユダヤ人が集まる所で教えました。隠れて語ったことは何もありません。
JOH 18:21 なぜ私に尋ねるのですか。私が彼らに何を話したか、聞いた人々に尋ねなさい。見よ、彼らは私が話したことを知っています。」
JOH 18:22 イエスがこう言われると、そばに立っていた下役の一人がイエスを平手で打ち、「大祭司にそのように答えるのか」と言った。
JOH 18:23 イエスは彼に答えられた。「私が悪いことを言ったのなら、何が悪いのかを示しなさい。しかし正しいことを言ったのなら、なぜ私を打つのですか。」
JOH 18:24 アンナスはイエスを縛ったまま、大祭司カヤパのもとへ送った。
JOH 18:25 シモン・ペテロは立って暖まっていた。すると人々は彼に言った。「あなたもあの人の弟子の一人ではないだろうな。」 ペテロはそれを否み、「違う」と言った。
JOH 18:26 大祭司の僕の一人で、ペテロに耳を切り落とされた者の親族が言った。「あなたがあの人と一緒に園にいるのを、私は見なかったか。」
JOH 18:27 ペテロは再び否んだ。するとすぐに鶏が鳴いた。
JOH 18:28 人々はイエスをカヤパのもとから総督官邸へ連れて行った。早朝であった。彼ら自身は汚れずに過越の食事をするため、総督官邸には入らなかった。
JOH 18:29 そこでピラトは彼らのところへ出て来て言った。「この人に対して、どのような訴えを起こすのか。」
JOH 18:30 彼らは答えた。「この男が悪事を働く者でなかったなら、あなたに引き渡しはしませんでした。」
JOH 18:31 そこでピラトは彼らに言った。「あなたがたがこの男を引き取り、自分たちの律法に従って裁きなさい。」 するとユダヤ人たちは彼に言った。「私たちには、だれかを死刑にすることは許されていません。」
JOH 18:32 これは、ご自分がどのような死に方で死ぬかを示して語られた、イエスの言葉が実現するためであった。
JOH 18:33 そこでピラトは再び総督官邸に入り、イエスを呼んで言った。「あなたはユダヤ人の王なのか。」
JOH 18:34 イエスは彼に答えられた。「あなたは自分からそう言うのですか。それとも、ほかの人々が私についてあなたに話したのですか。」
JOH 18:35 ピラトは答えた。「私はユダヤ人ではない。あなたの同胞と祭司長たちが、あなたを私に引き渡したのだ。あなたは何をしたのか。」
JOH 18:36 イエスは答えられた。「私の国はこの世のものではありません。もし私の国がこの世のものであったなら、私がユダヤ人たちに引き渡されないように、私の僕たちは戦ったでしょう。しかし今、私の国はここから来たものではありません。」
JOH 18:37 そこでピラトはイエスに言った。「それでは、あなたは王なのか。」 イエスは答えられた。「あなたの言うとおり、私は王です。私はこのために生まれ、このために世に来ました。真理についてあかしするためです。真理に属する者は皆、私の声を聞きます。」
JOH 18:38 ピラトはイエスに言った。「真理とは何か。」 こう言ってから、ピラトは再びユダヤ人たちのところへ出て行き、彼らに言った。「私はこの男に何の罪状も認めない。
JOH 18:39 しかし、過越の祭りには、私があなたがたのために一人を釈放する慣例がある。それで、ユダヤ人の王を釈放してほしいか。」
JOH 18:40 すると彼らは皆、再び叫んだ。「この男ではない。バラバを釈放しろ。」バラバは強盗であった。
JOH 19:1 そこでピラトはイエスを引き取り、むちで打たせた。
JOH 19:2 兵士たちは茨を編んで冠を作り、イエスの頭にかぶせ、紫の衣を着せた。
JOH 19:3 そして「ユダヤ人の王、万歳」と繰り返し言いながら、イエスを平手で打ち続けた。
JOH 19:4 ピラトは再び外へ出て行き、彼らに言った。「見よ、私はこの男をあなたがたの前に連れ出す。私がこの男に何の罪状も認めないことを、あなたがたに知らせるためだ。」
JOH 19:5 そこでイエスは、茨の冠をかぶり、紫の衣を着て、外へ出て来られた。ピラトは彼らに言った。「見よ、この人だ。」
JOH 19:6 祭司長たちと下役たちはイエスを見ると、「十字架につけろ。十字架につけろ」と叫んだ。 ピラトは彼らに言った。「あなたがたがこの男を引き取り、十字架につけなさい。私はこの男に何の罪状も認めない。」
JOH 19:7 ユダヤ人たちは彼に答えた。「私たちには律法があり、私たちの律法によれば、この男は死ななければなりません。自分を神の子としたからです。」
JOH 19:8 ピラトはこの言葉を聞くと、ますます恐れた。
JOH 19:9 そして再び総督官邸に入り、イエスに「あなたはどこから来たのか」と言った。しかし、イエスは何もお答えにならなかった。
JOH 19:10 そこでピラトはイエスに言った。「私に答えないのか。私にはあなたを釈放する権力も、十字架につける権力もあることを知らないのか。」
JOH 19:11 イエスは答えられた。「上から与えられていなければ、あなたには私に対する何の権限もないでしょう。ですから、私をあなたに引き渡した者には、より大きな罪があります。」
JOH 19:12 これを聞いて、ピラトはイエスを釈放しようと努めた。しかしユダヤ人たちは叫んだ。「この男を釈放するなら、あなたはカエサルの友ではない。自分を王とする者は皆、カエサルに逆らう者だ。」
JOH 19:13 そこでピラトはこれらの言葉を聞くと、イエスを外へ連れ出し、「敷石」と呼ばれ、ヘブル語では「ガバタ」と呼ばれる場所で、裁判の席に着いた。
JOH 19:14 その日は過越の祭りの備えの日で、時刻は第六時ごろであった。ピラトはユダヤ人たちに言った。「見よ、あなたがたの王だ。」
JOH 19:15 彼らは叫んだ。「連れて行け。連れて行け。十字架につけろ。」 ピラトは彼らに言った。「あなたがたの王を十字架につけるのか。」 祭司長たちは答えた。「私たちにはカエサルのほかに王はいません。」
JOH 19:16 そこでピラトは、イエスを十字架につけさせるために彼らに引き渡した。彼らはイエスを引き取り、連れて行った。
JOH 19:17 イエスはご自分で十字架を背負い、「どくろの場所」と呼ばれ、ヘブル語で「ゴルゴタ」と呼ばれる所へ出て行かれた。
JOH 19:18 そこで彼らはイエスを十字架につけ、イエスとともにほかの二人を、一人ずつ両側に、イエスを真ん中にして十字架につけた。
JOH 19:19 ピラトは罪状書きも書いて、十字架の上に掲げた。そこには「ナザレのイエス、ユダヤ人の王」と書かれていた。
JOH 19:20 多くのユダヤ人がこの罪状書きを読んだ。イエスが十字架につけられた場所は都に近く、それがヘブル語、ラテン語、ギリシャ語で書かれていたからである。
JOH 19:21 そこでユダヤ人の祭司長たちはピラトに言った。「『ユダヤ人の王』と書かず、『この男は「私はユダヤ人の王だ」と言った』と書いてください。」
JOH 19:22 ピラトは答えた。「私が書いたことは、書いたままにしておく。」
JOH 19:23 兵士たちはイエスを十字架につけると、その衣を取って四つに分け、それぞれの兵士に一つずつ与えた。下着も取ったが、その下着には縫い目がなく、上から下まで一枚織りであった。
JOH 19:24 そこで彼らは互いに言った。「これは裂かずに、だれのものになるか、くじを引いて決めよう。」これは、次の聖書の言葉が実現するためであった。 「彼らは私の衣を分け合い、 私の服をくじ引きにした。」 兵士たちはこのように行った。
JOH 19:25 イエスの十字架のそばには、イエスの母、その母の姉妹、クロパの妻マリア、マグダラのマリアが立っていた。
JOH 19:26 イエスは母と、ご自分が愛しておられた弟子がそばに立っているのを見て、母に言われた。「婦人よ、見よ、あなたの息子です。」
JOH 19:27 それから、その弟子に言われた。「見よ、あなたの母です。」その時から、その弟子は彼女を自分の家に迎えた。
JOH 19:28 この後、イエスはすべてのことがすでに終わったのを見て、聖書の言葉が実現するために、「渇く。」と言われた。
JOH 19:29 そこには酸いぶどう酒をいっぱい入れた器が置いてあった。そこで人々は、そのぶどう酒をたっぷり含ませた海綿をヒソプにつけ、イエスの口もとに差し出した。
JOH 19:30 イエスはその酸いぶどう酒を受けると、「成し遂げられた。」と言われた。そして頭を垂れ、ご自分の霊をお渡しになった。
JOH 19:31 その日は備えの日であった。その安息日は特別な日だったので、ユダヤ人たちは安息日に遺体を十字架に残しておかないため、彼らの脚を折って、遺体を取り降ろすようピラトに願った。
JOH 19:32 そこで兵士たちが来て、イエスとともに十字架につけられた最初の者と、もう一人の者の脚を折った。
JOH 19:33 しかしイエスのところに来て、すでに死んでおられるのを見ると、その脚は折らなかった。
JOH 19:34 けれども、兵士の一人が槍でイエスの脇腹を突き刺すと、すぐに血と水が流れ出た。
JOH 19:35 それを見た者があかしした。そのあかしは真実である。彼は自分が真実を語っていることを知っている。それは、あなたがたも信じるためである。
JOH 19:36 これらのことが起こったのは、「その骨は一本も折られない」という聖書の言葉が実現するためであった。
JOH 19:37 また別の聖書の言葉には、「彼らは自分たちが突き刺した者を見上げる」とある。
JOH 19:38 これらのことの後、アリマタヤのヨセフが、イエスの体を引き取らせてほしいとピラトに願った。彼はイエスの弟子であったが、ユダヤ人たちを恐れて、そのことを隠していた。ピラトは許可した。そこで彼は来て、イエスの体を引き取った。
JOH 19:39 初め夜にイエスのもとへ来たニコデモも、没薬とアロエを混ぜたものを百ローマ・ポンドほど持って来た。
JOH 19:40 そこで彼らはイエスの体を取り、ユダヤ人の埋葬の習慣に従って、香料とともに亜麻布で包んだ。
JOH 19:41 イエスが十字架につけられた場所には園があり、その園には、まだだれも葬られたことのない新しい墓があった。
JOH 19:42 その日はユダヤ人の備えの日であり、その墓が近かったので、彼らはそこにイエスを納めた。
JOH 20:1 週の初めの日、まだ暗いうちに、マグダラのマリアが墓へ行くと、墓から石が取り除かれているのを見た。
JOH 20:2 そこで彼女は走ってシモン・ペテロと、イエスが愛しておられたもう一人の弟子のところへ行き、彼らに言った。「だれかが墓から主を取り去りました。どこに主を置いたのか、私たちには分かりません。」
JOH 20:3 そこでペテロともう一人の弟子は外へ出て、墓に向かった。
JOH 20:4 二人は一緒に走ったが、もう一人の弟子がペテロより速く走り、先に墓に着いた。
JOH 20:5 彼は身をかがめて中をのぞき、亜麻布が置いてあるのを見たが、中には入らなかった。
JOH 20:6 その後を追ってシモン・ペテロも来て、墓の中に入った。彼は亜麻布が置いてあるのと、
JOH 20:7 イエスの頭に巻かれていた布が、亜麻布と一緒ではなく、別の所に巻いたまま置いてあるのを見た。
JOH 20:8 そこで、先に墓に着いたもう一人の弟子も中に入り、見て、信じた。
JOH 20:9 彼らはまだ、イエスが死者の中からよみがえらなければならないという聖書の言葉を理解していなかったのである。
JOH 20:10 それから弟子たちは、再び自分たちの家へ帰って行った。
JOH 20:11 しかしマリアは、墓の外に立って泣いていた。泣きながら身をかがめて墓の中をのぞくと、
JOH 20:12 白い衣を着た二人の御使いが、イエスの体が置かれていた所に、一人は頭のほうに、一人は足のほうに座っているのが見えた。
JOH 20:13 彼らはマリアに言った。「婦人よ、なぜ泣いているのですか。」 彼女は彼らに言った。「だれかが私の主を取り去りました。どこに主を置いたのか、私には分かりません。」
JOH 20:14 こう言ってから、彼女は後ろを振り向き、イエスが立っておられるのを見た。しかし、それがイエスだとは分からなかった。
JOH 20:15 イエスは彼女に言われた。「婦人よ、なぜ泣いているのですか。だれを捜しているのですか。」 彼女は園の番人だと思い、その人に言った。「あなたがあの方を運び去ったのでしたら、どこに置いたのか教えてください。私が引き取ります。」
JOH 20:16 イエスは彼女に言われた。「マリア。」 彼女は振り向いて、イエスに「ラボニ」と言った。これは「先生」という意味である。
JOH 20:17 イエスは彼女に言われた。「私にすがりついていてはなりません。私はまだ父のもとへ上っていないからです。私の兄弟たちのところへ行き、『私は、私の父であり、あなたがたの父である方、私の神であり、あなたがたの神である方のもとへ上ります』と告げなさい。」
JOH 20:18 マグダラのマリアは弟子たちのところへ行き、自分が主を見たこと、また主がこれらのことを彼女に言われたことを告げた。
JOH 20:19 その日、すなわち週の初めの日の夕方、弟子たちが集まっていた所の戸は、ユダヤ人たちを恐れて鍵がかけられていた。そこへイエスが来て真ん中に立ち、彼らに言われた。「あなたがたに平安があるように。」
JOH 20:20 こう言ってから、イエスは彼らに手と脇腹を見せられた。弟子たちは主を見て喜んだ。
JOH 20:21 そこでイエスは再び彼らに言われた。「あなたがたに平安があるように。父が私を遣わされたように、私もあなたがたを遣わします。」
JOH 20:22 こう言ってから、彼らに息を吹きかけて言われた。「聖霊を受けなさい。
JOH 20:23 あなたがたがだれかの罪を赦すなら、その罪は赦されています。だれかの罪を赦さずにおくなら、その罪は赦されずに残っています。」
JOH 20:24 十二人の一人で、ディディモと呼ばれるトマスは、イエスが来られた時、彼らと一緒にいなかった。
JOH 20:25 そこで、ほかの弟子たちは彼に言った。「私たちは主を見た。」 しかし彼は言った。「私はその手に釘の跡を見て、その釘の跡に指を入れ、その脇腹に手を入れなければ、決して信じない。」
JOH 20:26 八日後、弟子たちは再び家の中におり、トマスも彼らと一緒にいた。戸には鍵がかけられていたが、イエスが来て真ん中に立ち、言われた。「あなたがたに平安があるように。」
JOH 20:27 それからトマスに言われた。「あなたの指をここに伸ばして、私の手を見なさい。手を伸ばして、私の脇腹に入れなさい。信じない者ではなく、信じる者になりなさい。」
JOH 20:28 トマスはイエスに答えた。「私の主、私の神よ。」
JOH 20:29 イエスは彼に言われた。「あなたは私を見たので、 信じたのです。見ないで信じた人々は幸いです。」
JOH 20:30 イエスは弟子たちの前で、この書に記されていないほかの多くのしるしも行われた。
JOH 20:31 しかし、これらのことが記されたのは、イエスがキリスト、神の子であるとあなたがたが信じ、信じることによってイエスの名にあって命を得るためである。
JOH 21:1 これらのことの後、イエスはティベリアス湖畔で、再び弟子たちにご自分を現された。その現れ方はこうであった。
JOH 21:2 シモン・ペテロ、ディディモと呼ばれるトマス、ガリラヤのカナ出身のナタナエル、ゼベダイの息子たち、それにほかの二人の弟子が一緒にいた。
JOH 21:3 シモン・ペテロが彼らに「私は漁に行く」と言った。 彼らは「私たちも一緒に行こう」と言った。彼らはすぐに出て行って舟に乗り込んだ。しかし、その夜は何も捕れなかった。
JOH 21:4 すでに夜が明けたころ、イエスが岸辺に立っておられた。しかし弟子たちには、それがイエスだと分からなかった。
JOH 21:5 そこでイエスは彼らに言われた。「子どもたちよ、何か食べる物がありますか。」 彼らは「ありません」と答えた。
JOH 21:6 イエスは彼らに言われた。「舟の右側に網を投げなさい。そうすれば見つかります。」 そこで彼らは網を投げた。すると魚があまりに多く、網を引き上げることができなかった。
JOH 21:7 そこで、イエスが愛しておられた弟子がペテロに言った。「主だ。」 シモン・ペテロは主だと聞くと、裸だったので上着を身にまとい、湖に飛び込んだ。
JOH 21:8 ほかの弟子たちは小舟でやって来た。陸から二百キュビトほどしか離れていなかったので、魚でいっぱいの網を引いて来たのである。
JOH 21:9 彼らが陸に上がると、そこに炭火があり、その上に魚とパンが置いてあるのが見えた。
JOH 21:10 イエスは彼らに言われた。「今捕った魚を何匹か持って来なさい。」
JOH 21:11 シモン・ペテロは舟に上がり、百五十三匹もの大きな魚でいっぱいの網を陸へ引き上げた。それほど多かったのに、網は破れなかった。
JOH 21:12 イエスは彼らに言われた。「さあ、朝食を取りなさい。」 弟子たちは、主であることが分かっていたので、「あなたはどなたですか」とあえて尋ねる者はいなかった。
JOH 21:13 イエスは来てパンを取り、彼らに与えられた。魚も同じようにされた。
JOH 21:14 イエスが死者の中からよみがえった後、弟子たちに現れたのは、これで三度目であった。
JOH 21:15 彼らが朝食を終えると、イエスはシモン・ペテロに言われた。「ヨナの子シモン、あなたは、これら以上に私を愛していますか。」 ペテロはイエスに言った。「はい、主よ。私があなたを慕っていることは、あなたがご存じです。」 イエスは彼に言われた。「私の子羊を養いなさい。」
JOH 21:16 イエスは再び二度目に彼に言われた。「ヨナの子シモン、私を愛していますか。」 ペテロはイエスに言った。「はい、主よ。私があなたを慕っていることは、あなたがご存じです。」 イエスは彼に言われた。「私の羊を世話しなさい。」
JOH 21:17 イエスは三度目に彼に言われた。「ヨナの子シモン、私を愛していますか。」 ペテロは、イエスが三度目に「私を慕っていますか」と尋ねられたので、悲しくなった。そしてイエスに言った。「主よ、あなたはすべてをご存じです。私があなたを慕っていることを、あなたはご存じです。」 イエスは彼に言われた。「私の羊を養いなさい。
JOH 21:18 まことに、まことに、あなたに告げます。あなたは若かった時、自分で帯を締め、行きたい所を歩きました。しかし年を取ると、あなたは両手を伸ばし、ほかの人があなたに帯を締め、行きたくない所へ連れて行きます。」
JOH 21:19 イエスは、ペテロがどのような死に方で神に栄光を与えるかを示すために、こう言われたのである。そして、こう言ってから彼に言われた。「私に従いなさい。」
JOH 21:20 ペテロが振り向くと、一人の弟子がついて来るのが見えた。それはイエスが愛しておられた弟子で、夕食の時にもイエスの胸もとに寄りかかり、「主よ、あなたを裏切ろうとしているのはだれですか」と尋ねた者であった。
JOH 21:21 ペテロは彼を見て、イエスに言った。「主よ、この人はどうなるのですか。」
JOH 21:22 イエスは彼に言われた。「私が来るまで彼がとどまることを私が望んだとしても、それがあなたに何の関わりがありますか。あなたは私に従いなさい。」
JOH 21:23 そこで、この弟子は死なないという言葉が兄弟たちの間に広まった。しかしイエスは、彼が死なないと言われたのではなく、「私が来るまで彼がとどまることを私が望んだとしても、それがあなたに何の関わりがありますか」と言われたのである。
JOH 21:24 これらのことについてあかしし、これらのことを書いたのは、この弟子である。われわれは、彼のあかしが真実であることを知っている。
JOH 21:25 イエスが行われたことは、ほかにもたくさんある。それを一つ一つ書き記したなら、この世界さえ、書かれる書物を収めきれないだろうと私は思う。
ACT 1:1 テオフィロよ。私は先の書で、イエスが行い、また教え始められたすべてのことを記しました。
ACT 1:2 それは、イエスが選ばれた使徒たちに聖霊によって命じた後、天に上げられた日までのことです。
ACT 1:3 イエスは苦しみを受けた後、数多くの確かな証拠によって、ご自分が生きていることを使徒たちに示されました。四十日にわたって彼らに現れ、神の国について語られたのです。
ACT 1:4 イエスは彼らと集まっていたとき、こう命じられました。「エルサレムを離れず、あなたがたが私から聞いた父の約束を待ちなさい。
ACT 1:5 ヨハネは水でバプテスマを授けましたが、あなたがたは間もなく聖霊によってバプテスマを授けられます。」
ACT 1:6 そこで、一緒に集まった人々はイエスに尋ねました。「主よ、今こそイスラエルに王国を回復なさるのですか。」
ACT 1:7 イエスは彼らに言われました。「父がご自分の権威によって定められた時や時期は、あなたがたの知るべきことではありません。
ACT 1:8 しかし、聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けます。そしてエルサレム、ユダヤとサマリアの全土、さらに地の果てにまで、私の証人となります。」
ACT 1:9 こう言われると、彼らが見ているうちにイエスは上げられ、雲に包まれて見えなくなりました。
ACT 1:10 イエスが上って行かれる間、彼らがじっと空を見つめていると、見よ、 白い衣を着た二人の人が彼らのそばに立ち、
ACT 1:11 言いました。「ガリラヤの人たち、なぜ立ったまま空を見つめているのですか。あなたがたを離れて天に上げられたこのイエスは、天に上って行くのをあなたがたが見たのと同じ有様で、再び来られます。」
ACT 1:12 それから彼らは、オリーブ山と呼ばれる山からエルサレムに帰りました。その山はエルサレムに近く、安息日に歩くことが許される距離にありました。
ACT 1:13 町に入ると、彼らは滞在していた階上の部屋に上がりました。そこにいたのは、ペテロ、ヨハネ、ヤコブ、アンデレ、ピリポ、トマス、バルトロマイ、マタイ、アルパヨの子ヤコブ、熱心党のシモン、ヤコブの子ユダでした。
ACT 1:14 彼らは皆、女たちやイエスの母マリア、イエスの兄弟たちと心を一つにし、ひたすら祈りと願いをささげていました。
ACT 1:15 そのころ、ペテロは弟子たちの中に立って言いました。集まっていた人々はおよそ百二十人でした。
ACT 1:16 「兄弟たち。イエスを捕らえた者たちの手引きをしたユダについて、聖霊がダビデの口を通して前もって語られた聖書の言葉は、成就しなければなりませんでした。
ACT 1:17 ユダは私たちの一人に数えられ、この務めを分け与えられていたからです。
ACT 1:18 ところが、この男は不正の報酬で土地を手に入れ、真っ逆さまに落ちて体が裂け、はらわたがすべて流れ出ました。
ACT 1:19 このことはエルサレムの住民全体に知れ渡り、その土地は彼らの言葉で『アケルダマ』、すなわち『血の土地』と呼ばれるようになりました。
ACT 1:20 詩篇にこう書かれています。 『彼の住まいは荒れ果て、 そこに住む者がいなくなるように。』 また、 『その職をほかの者に引き継がせよ。』
ACT 1:21 ですから、主イエスが私たちの間を行き来された間、いつも私たちと行動を共にしていた人たち、
ACT 1:22 すなわち、ヨハネのバプテスマの時から、イエスが私たちを離れて天に上げられた日まで共にいた人たちの中から、だれか一人が私たちと共にイエスの復活の証人とならなければなりません。」
ACT 1:23 そこで人々は、バルサバと呼ばれ、ユストとも呼ばれていたヨセフと、マッティアの二人を立てました。
ACT 1:24 そして祈って言いました。「すべての人の心をご存じである主よ、この二人のうち、あなたがどちらを選ばれたかをお示しください。
ACT 1:25 ユダが自分の行くべき所へ行くために離れた、この務めと使徒職を引き継ぐ者をお示しください。」
ACT 1:26 それから二人のためにくじを引くと、くじはマッティアに当たりました。こうして彼は十一人の使徒に加えられました。
ACT 2:1 五旬節の日が来たとき、彼らは皆、心を一つにして同じ場所に集まっていました。
ACT 2:2 すると突然、激しい風が吹きつけるような音が天から起こり、彼らが座っていた家全体に響き渡りました。
ACT 2:3 また、炎のような舌が現れて分かれ、一人一人の上にとどまりました。
ACT 2:4 皆が聖霊に満たされ、聖霊が語らせるままに、ほかの言語で話し始めました。
ACT 2:5 さて、エルサレムには、天下のあらゆる国から来た敬虔なユダヤ人たちが住んでいました。
ACT 2:6 この音が聞こえると大勢の人が集まって来ましたが、だれもが自分の言語で弟子たちが話すのを聞いたので、戸惑いました。
ACT 2:7 人々は皆、驚き、不思議に思って互いに言いました。「見よ、話しているこの人たちは皆、ガリラヤ人ではないか。
ACT 2:8 それなのに、私たち一人一人が、生まれ故郷の言語で聞いているのはどうしてだろう。
ACT 2:9 私たちの中には、パルティア人、メディア人、エラム人がおり、メソポタミア、ユダヤ、カパドキア、ポントス、アジア、
ACT 2:10 フリギア、パンフィリア、エジプト、キレネに近いリビア地方から来た者もいる。また、ローマからの滞在者であるユダヤ人と改宗者、
ACT 2:11 クレタ人やアラビア人もいる。それなのに、あの人たちが神の偉大なみわざを私たちの言語で語るのを聞いているのだ。」
ACT 2:12 人々は皆、驚いて途方に暮れ、「これはいったいどういうことだろう」と互いに言いました。
ACT 2:13 しかし、ほかの者たちはあざけって、「あの者たちは新しいぶどう酒に酔っているのだ」と言いました。
ACT 2:14 そこでペテロは十一人と共に立ち上がり、声を張り上げて人々に語りかけました。「ユダヤの人たち、またエルサレムに住むすべての方々、このことを知り、私の言葉に耳を傾けてください。
ACT 2:15 今はまだ午前九時ですから、 この人たちは、あなたがたが思っているように酔っているのではありません。
ACT 2:16 これは預言者ヨエルを通して語られたことです。
ACT 2:17 『終わりの日々に、こうなると神は言われる。 私はすべての人に私の霊を注ぐ。 あなたがたの息子や娘は預言し、 若者は幻を見、 老人は夢を見る。
ACT 2:18 その日々には、私のしもべにも、はしためにも、 私の霊を注ぐ。すると彼らは預言する。
ACT 2:19 私は上では空に不思議なことを、 下では地にしるしを示す。 血と火と、立ち上る煙である。
ACT 2:20 主の大いなる輝かしい日が来る前に、 太陽は闇に、 月は血に変わる。
ACT 2:21 そのとき、主の名を呼び求める者は、だれでも救われる。』
ACT 2:22 イスラエルの人たち、この言葉を聞いてください。ナザレのイエスは、神によってあなたがたに示された方です。神がこの方を通してあなたがたの間で行われた力あるわざ、不思議、しるしが、その証しです。これはあなたがた自身が知っているとおりです。
ACT 2:23 このイエスが、神の定められた計画と予知によって引き渡されたとき、あなたがたは律法を持たない者たちの手を借りて十字架につけ、殺しました。
ACT 2:24 しかし神は、イエスを死の苦しみから解き放って復活させられました。イエスが死に捕らわれたままでいることはあり得なかったからです。
ACT 2:25 ダビデはこの方についてこう言っています。 『私はいつも目の前に主を見ていた。 主が私の右におられるので、私は揺るがない。
ACT 2:26 それゆえ、私の心は喜び、舌は歓声を上げた。 さらに、私の肉体も希望のうちに住む。
ACT 2:27 あなたは私の魂をハデスに置き去りにせず、 あなたの聖なる方が朽ちるのをお許しにならないからだ。
ACT 2:28 あなたは私に命の道を知らせてくださった。 あなたの御前で、私を喜びに満たしてくださる。』
ACT 2:29 兄弟たち。族長ダビデについては、はっきり申し上げることができます。彼は死んで葬られ、その墓は今日まで私たちのもとにあります。
ACT 2:30 ダビデは預言者であり、神が彼に、肉による彼の子孫からキリストを起こして王座に着かせると誓われたことを知っていました。
ACT 2:31 それで彼は先を見通し、キリストの復活について、キリストの魂はハデスに置き去りにされず、 その肉体は朽ちなかった、と語ったのです。
ACT 2:32 神はこのイエスを復活させられました。私たちは皆、その証人です。
ACT 2:33 それでイエスは神の右に上げられ、約束の聖霊を父から受けて、今あなたがたが見聞きしているものを注いでくださったのです。
ACT 2:34 ダビデは天に上ったのではありません。それでも彼自身がこう言っています。 『主は私の主に言われた。「私の右に座っていなさい。
ACT 2:35 私があなたの敵を、あなたの足台とするまで。」』
ACT 2:36 ですから、イスラエルの全家よ、はっきり知ってください。あなたがたが十字架につけたこのイエスを、神は主ともキリストともされたのです。」
ACT 2:37 人々はこれを聞くと心を刺され、ペテロとほかの使徒たちに言いました。「兄弟たち、私たちはどうすればよいのですか。」
ACT 2:38 ペテロは彼らに言いました。「悔い改めなさい。そして罪が赦されるために、一人一人、イエス・キリストの名によってバプテスマを受けなさい。そうすれば、聖霊という賜物を受けます。
ACT 2:39 この約束は、あなたがたと、その子どもたち、また遠くにいるすべての人、すなわち、私たちの神である主がご自分のもとに召されるすべての人に与えられているからです。」
ACT 2:40 ペテロはほかにも多くの言葉で証しし、「この曲がった世代から救われなさい」と勧めました。
ACT 2:41 そこで、喜んで彼の言葉を受け入れた人々はバプテスマを受け、その日、およそ三千人が仲間に加えられました。
ACT 2:42 彼らは使徒たちの教えと交わり、パンを裂くことと祈りを、ひたすら続けました。
ACT 2:43 すべての人の心に恐れが生じ、使徒たちを通して多くの不思議としるしが行われました。
ACT 2:44 信じた人たちは皆一緒にいて、すべての物を共有していました。
ACT 2:45 そして財産や持ち物を売り、それぞれの必要に応じて皆に分け与えました。
ACT 2:46 彼らは毎日、心を一つにして神殿に集まり続け、家々でパンを裂き、喜びと真心をもって食事を共にし、
ACT 2:47 神を賛美し、民全体から好意を持たれていました。主は救われる人々を毎日、集会に加えてくださいました。
ACT 3:1 ペテロとヨハネは、祈りの時刻である午後三時に神殿へ上って行きました。
ACT 3:2 すると、生まれつき足の不自由な一人の男が運ばれて来ました。人々は毎日、彼を「美しい門」と呼ばれる神殿の門のところに置き、神殿に入る人たちから施しを求めさせていました。
ACT 3:3 彼は、ペテロとヨハネが神殿に入ろうとするのを見て、施しを求めました。
ACT 3:4 ペテロはヨハネと共に彼をじっと見て、「私たちを見なさい」と言いました。
ACT 3:5 男は何かもらえるものと期待し、二人に目を向けました。
ACT 3:6 しかしペテロは言いました。「銀や金は私にはありません。しかし、私にあるものをあなたにあげましょう。ナザレのイエス・キリストの名によって、立ち上がって歩きなさい。」
ACT 3:7 そして彼の右手を取って起こしました。するとたちまち、男の足とくるぶしが強くなりました。
ACT 3:8 男は跳び上がって立ち、歩き始めました。そして歩いたり、跳びはねたり、神を賛美したりしながら、二人と一緒に神殿に入りました。
ACT 3:9 民は皆、彼が歩きながら神を賛美しているのを見ました。
ACT 3:10 そして、彼が神殿の「美しい門」で施しを求めて座っていた者だと分かり、彼に起こったことに驚き、あきれ返りました。
ACT 3:11 癒やされた足の不自由だった男がペテロとヨハネにすがっていると、民は皆、ひどく驚きながら、「ソロモン」と呼ばれる柱廊にいる彼らのもとへ一斉に駆け寄りました。
ACT 3:12 これを見たペテロは民に答えました。「イスラエルの人たち、なぜこの人のことで驚くのですか。私たち自身の力や敬虔さによって、この人を歩かせたかのように、なぜ私たちを見つめるのですか。
ACT 3:13 アブラハム、イサク、ヤコブの神、私たちの父祖の神は、そのしもべイエスに栄光をお与えになりました。あなたがたはこの方を引き渡し、ピラトが釈放しようと決めていたのに、その面前でこの方を拒みました。
ACT 3:14 あなたがたは聖なる正しい方を拒み、人殺しの男を赦してもらうよう願い、
ACT 3:15 命の君を殺しました。しかし神はこの方を死者の中から復活させられました。私たちはその証人です。
ACT 3:16 あなたがたが見て知っているこの人を強くしたのは、イエスの名に対する信仰です。そうです、イエスを通して与えられる信仰が、あなたがた全員の前でこの人を完全に健やかにしたのです。
ACT 3:17 さて、兄弟たち、 あなたがたが指導者たちと同じように、知らずにこのことをしたのだと私は分かっています。
ACT 3:18 しかし神は、キリストが苦しみを受けると、すべての預言者の口を通してあらかじめ告げておられたことを、このようにして成就されました。
ACT 3:19 ですから、罪がぬぐい去られるように、悔い改めて立ち返りなさい。そうすれば、主の御前から安らぎの時が訪れ、
ACT 3:20 あなたがたのためにあらかじめ定められていたキリスト、イエスを、主が遣わしてくださいます。
ACT 3:21 この方は、神が昔から聖なる預言者たちの口を通して語られた、万物が回復する時まで、天に迎えられていなければなりません。
ACT 3:22 モーセは父祖たちにこう言いました。『主なる神は、私のような預言者を、あなたがたの兄弟たちの中から一人起こしてくださる。その方があなたがたに語るすべてのことに耳を傾けなさい。
ACT 3:23 その預言者に耳を傾けない者はすべて、民の中から完全に滅ぼされる。』
ACT 3:24 また、サムエルをはじめ、その後に語った預言者は皆、この時代のことを告げました。
ACT 3:25 あなたがたは預言者たちの子であり、神が私たちの父祖と結ばれた契約の子です。神はアブラハムに、『地上のすべての氏族は、あなたの子孫によって祝福される』と言われました。
ACT 3:26 神はそのしもべイエスを起こし、まずあなたがたのもとに遣わされました。それは、あなたがた一人一人を悪から立ち返らせ、祝福するためです。」
ACT 4:1 二人が民に話していると、祭司たち、神殿の警備隊長、サドカイ人たちが近づいて来ました。
ACT 4:2 彼らは、二人が民を教え、イエスにおける死者の復活を宣べ伝えていることに腹を立てていました。
ACT 4:3 そこで二人を捕らえ、すでに夕方だったので、翌日まで拘留しました。
ACT 4:4 しかし、言葉を聞いた人々の多くが信じ、男の数はおよそ五千人になりました。
ACT 4:5 翌朝、民の指導者、長老、律法学者たちがエルサレムに集まりました。
ACT 4:6 大祭司アンナスのほか、カヤパ、ヨハネ、アレクサンデル、また大祭司の親族が皆そこにいました。
ACT 4:7 彼らはペテロとヨハネを中央に立たせ、「おまえたちは、何の力によって、まただれの名によって、このことをしたのか」と尋ねました。
ACT 4:8 そのとき、ペテロは聖霊に満たされて彼らに言いました。「民の指導者たち、イスラエルの長老たち。
ACT 4:9 私たちが今日、足の不自由な人に行った善い行いと、その人が何によって癒やされたかについて取り調べを受けているのであれば、
ACT 4:10 あなたがた全員、またイスラエルの民全体は、はっきり知ってください。この人が治って、あなたがたの前に立っているのは、あなたがたが十字架につけ、神が死者の中から復活させられたナザレのイエス・キリストの名によるのです。
ACT 4:11 この方こそ、『あなたがた建築家に退けられた石であり、隅のかしらとなった石』です。
ACT 4:12 ほかのだれにも救いはありません。私たちが救われるための名は、天下にこの名のほか、人々に与えられていないからです。」
ACT 4:13 人々はペテロとヨハネの大胆さを見、二人が教育を受けていない普通の人だと知って驚きました。そして、二人がイエスと共にいた者だと気づきました。
ACT 4:14 また、癒やされた人が二人と一緒に立っているのを見て、何も言い返すことができませんでした。
ACT 4:15 そこで二人に最高法院から退出するよう命じ、互いに相談して、
ACT 4:16 言いました。「あの者たちをどうすればよいだろう。確かに彼らを通して著しい奇跡が行われたことは、エルサレムの住民全体に明らかであり、否定することはできない。
ACT 4:17 しかし、これ以上民の間に広まらないよう、今後はこの名によってだれにも語ってはならないと脅しておこう。」
ACT 4:18 それから二人を呼び戻し、イエスの名によっては決して語ることも教えることもないよう命じました。
ACT 4:19 しかし、ペテロとヨハネは彼らに答えました。「神に聞き従うより、あなたがたに聞き従うほうが神の御前に正しいかどうか、自分たちで判断してください。
ACT 4:20 私たちは、自分たちが見聞きしたことを話さずにはいられません。」
ACT 4:21 彼らは二人をさらに脅したうえで、釈放しました。人々のために、二人を罰する方法が見つからなかったからです。起こったことのゆえに、だれもが神をたたえていました。
ACT 4:22 この癒やしの奇跡が行われた人は、四十歳を超えていました。
ACT 4:23 釈放された二人は仲間のところへ行き、祭司長たちと長老たちに言われたことをすべて報告しました。
ACT 4:24 仲間たちはこれを聞くと、心を一つにして神に向かって声を上げ、言いました。「主よ。あなたは天と地と海、またその中のすべてのものを造られた神です。
ACT 4:25 あなたは、しもべである私たちの父ダビデの口を通して、こう言われました。 『なぜ異邦の民は荒れ狂い、 もろもろの民はむなしいことを企むのか。
ACT 4:26 地の王たちは立ち上がり、 支配者たちは共に集まって、 主と、そのキリストに逆らう。』
ACT 4:27 実に、 ヘロデとポンテオ・ピラトは、異邦人やイスラエルの民と共に、あなたが油を注がれた聖なるしもべイエスに逆らって集まりました。
ACT 4:28 それは、あなたの御手と御計画によって、起こるようにとあらかじめ定められていたことを行うためでした。
ACT 4:29 主よ。今、彼らの脅しをご覧になり、あなたのしもべたちが、あらん限りの大胆さをもって、あなたの言葉を語れるようにしてください。
ACT 4:30 また、癒やしのために御手を伸ばし、あなたの聖なるしもべイエスの名によって、しるしと不思議が行われるようにしてください。」
ACT 4:31 祈り終えると、彼らが集まっていた場所が揺れ動きました。皆が聖霊に満たされ、大胆に神の言葉を語りました。
ACT 4:32 信じた大勢の人々は心も魂も一つでした。持っている物を自分だけのものだと主張する者は一人もなく、すべての物を共有していました。
ACT 4:33 使徒たちは大きな力をもって主イエスの復活を証しし、一同の上には豊かな恵みがありました。
ACT 4:34 彼らの中には、乏しい者が一人もいませんでした。土地や家を持っている人々がそれを売り、売った物の代金を持って来て、
ACT 4:35 使徒たちの足もとに置き、それぞれの必要に応じて一人一人に分け与えられたからです。
ACT 4:36 ヨセは、使徒たちからバルナバ、訳せば「励ましの子」と呼ばれていました。キプロス生まれのレビ人で、
ACT 4:37 畑を持っていましたが、それを売り、その代金を持って来て使徒たちの足もとに置きました。
ACT 5:1 ところが、アナニアという男が、妻サッピラと共に財産を売り、
ACT 5:2 妻も承知のうえで、その代金の一部を自分たちのために取っておき、残りの一部を持って来て使徒たちの足もとに置きました。
ACT 5:3 そこでペテロは言いました。「アナニア。なぜサタンに心を満たされて聖霊に偽りを言い、土地の代金の一部を取っておいたのですか。
ACT 5:4 売らずにおけば、あなたのものだったではありませんか。売った後も、代金はあなたが自由にできたではありませんか。どうしてこんなことを心に抱いたのですか。あなたが偽った相手は人ではなく、神です。」
ACT 5:5 アナニアはこの言葉を聞くと倒れ、息絶えました。これを聞いたすべての人に、大きな恐れが生じました。
ACT 5:6 若者たちは立ち上がって彼を布で包み、運び出して葬りました。
ACT 5:7 それから三時間ほどたって、何が起こったかを知らない彼の妻が入って来ました。
ACT 5:8 ペテロは彼女に尋ねました。「土地を売った代金は、この金額だったのですか。」 彼女は「はい、その金額です」と言いました。
ACT 5:9 そこでペテロは彼女に言いました。「どうして二人で申し合わせて主の霊を試したのですか。見よ、あなたの夫を葬った人たちの足が戸口まで来ています。彼らはあなたも運び出します。」
ACT 5:10 すると彼女はたちまちペテロの足もとに倒れ、息絶えました。若者たちが入って来ると、彼女が死んでいるのを見つけ、運び出して夫のそばに葬りました。
ACT 5:11 教会全体と、これらのことを聞いたすべての人に、大きな恐れが生じました。
ACT 5:12 使徒たちの手によって、民の間で多くのしるしと不思議が行われました。皆は心を一つにしてソロモンの柱廊に集まっていました。
ACT 5:13 ほかの者はだれも、あえて彼らの仲間に加わろうとはしませんでしたが、民は彼らを高く評価していました。
ACT 5:14 そして、主を信じる男も女も、ますます大勢加えられました。
ACT 5:15 ついには、ペテロが通りかかるとき、せめてその影だけでも病人のだれかにかかるようにと、人々は病人を通りに運び出し、簡易寝台や敷物の上に寝かせるほどでした。
ACT 5:16 また、エルサレム周辺の町々からも大勢の人が集まり、病人や汚れた霊に苦しめられている人々を連れて来ました。そして全員が癒やされました。
ACT 5:17 ところが、大祭司とその仲間、すなわちサドカイ派の人々は立ち上がり、ねたみに満たされて、
ACT 5:18 使徒たちを捕らえ、公の留置場に入れました。
ACT 5:19 しかし、夜になると主の使いが牢の戸を開け、彼らを外へ連れ出して言いました。
ACT 5:20 「行って神殿に立ち、この命についての言葉をすべて民に語りなさい。」
ACT 5:21 彼らはこれを聞くと、夜明けごろ神殿に入り、教え始めました。一方、大祭司とその仲間たちは到着すると、最高法院とイスラエルの子らの長老会全体を招集し、使徒たちを連れて来させようと牢へ人を送りました。
ACT 5:22 ところが、役人たちが行ってみると、使徒たちは牢の中にいませんでした。そこで戻って報告しました。
ACT 5:23 「牢はしっかり閉ざされ、戸の前には番人たちが立っていました。しかし開けてみると、中にはだれもいませんでした。」
ACT 5:24 大祭司、神殿の警備隊長、祭司長たちはこの報告を聞くと、これはいったいどうなるのかと、ひどく困惑しました。
ACT 5:25 そのとき、ある人が来て告げました。「見よ、あなたがたが牢に入れた者たちが、神殿に立って民を教えています。」
ACT 5:26 そこで警備隊長は役人たちと一緒に行き、使徒たちを連れて来ました。ただし、民に石で打たれるのを恐れ、乱暴には扱いませんでした。
ACT 5:27 彼らが使徒たちを連れて来て最高法院の前に立たせると、大祭司は問いただして、
ACT 5:28 言いました。「この名によって教えてはならないと、厳しく命じておいたではないか。見よ、おまえたちは自分たちの教えをエルサレム中に広め、あの男の血の責任をわれわれに負わせようとしている。」
ACT 5:29 しかし、ペテロと使徒たちは答えました。「人にではなく、神に従わなければなりません。
ACT 5:30 私たちの父祖の神は、あなたがたが木にかけて殺したイエスを復活させられました。
ACT 5:31 神はイスラエルに悔い改めと罪の赦しを与えるため、この方を君また救い主として、ご自分の右に上げられました。
ACT 5:32 私たちはこれらのことの証人です。また、神に従う人々に神が与えられた聖霊も証人です。」
ACT 5:33 これを聞いた者たちは心を切り裂かれるように感じ、使徒たちを殺そうと決意しました。
ACT 5:34 ところが、民全体から尊敬されている律法の教師で、ガマリエルという名のパリサイ人が最高法院の中に立ち、使徒たちをしばらく外へ出すよう命じました。
ACT 5:35 そして彼らに言いました。「イスラエルの人たち。この者たちをどう扱おうとしているのか、よく注意しなさい。
ACT 5:36 以前、テウダが立ち上がって、自分を何者かであるように見せ、およそ四百人の男が彼に加わりました。しかし彼は殺され、従っていた者たちは皆散らされて、何も残りませんでした。
ACT 5:37 その後、住民登録のころにガリラヤのユダが立ち上がり、民の一部を引き連れて行きました。しかし彼も滅び、従っていた者たちは皆散らされました。
ACT 5:38 そこで今、あなたがたに言います。この者たちから手を引き、放っておきなさい。この計画や働きが人から出たものなら、打ち壊されるでしょう。
ACT 5:39 しかし、それが神から出たものなら、あなたがたには打ち壊すことができません。それどころか、神に敵対して戦う者となりかねません。」
ACT 5:40 彼らはガマリエルの意見に同意しました。使徒たちを呼び入れてむちで打ち、イエスの名によって語らないよう命じてから釈放しました。
ACT 5:41 使徒たちは、イエスの名のために辱めを受けるに値する者とされたことを喜びながら、最高法院の前を立ち去りました。
ACT 5:42 そして毎日、神殿でも家々でも、イエスがキリストであると教え、福音を宣べ伝えることをやめませんでした。
ACT 6:1 さて、そのころ、弟子の数が増えるにつれて、ギリシャ語を話すユダヤ人たち から、ヘブル語を話すユダヤ人たちに対する苦情が出ました。日々の配給で、彼らのやもめたちがないがしろにされていたからです。
ACT 6:2 そこで十二人は弟子全体を呼び集めて言いました。「私たちが神の言葉を後回しにして、食事の世話をするのは適切ではありません。
ACT 6:3 ですから兄弟たち、あなたがたの中から、評判が良く、聖霊と知恵に満ちた人を七人選びなさい。この仕事を彼らに任せることにします。
ACT 6:4 私たちは祈りと、言葉に仕える務めに専念します。」
ACT 6:5 この提案は一同を喜ばせました。そこで彼らは、信仰と聖霊に満ちた人ステファノ、またピリポ、プロコロ、ニカノル、ティモン、パルメナ、アンティオキアの改宗者ニコラオを選び、
ACT 6:6 使徒たちの前に立たせました。使徒たちは祈ってから、彼らの上に手を置きました。
ACT 6:7 神の言葉はますます広まり、エルサレムでは弟子の数が大いに増えました。また、非常に多くの祭司たちが信仰に従うようになりました。
ACT 6:8 さて、ステファノは信仰と力に満ち、民の間で大きな不思議としるしを行っていました。
ACT 6:9 ところが、「解放奴隷の会堂」と呼ばれる会堂に属する人々の一部と、キレネ人、アレクサンドリア人、キリキアやアジア出身の人々が立ち上がり、ステファノと議論しました。
ACT 6:10 しかし、彼が語る知恵と霊に対抗することができませんでした。
ACT 6:11 そこで彼らは人々をそそのかし、「われわれは、彼がモーセと神を冒瀆する言葉を語るのを聞いた」と言わせました。
ACT 6:12 また、民や長老たち、律法学者たちを扇動し、ステファノを襲って捕らえ、最高法院へ連れて行きました。
ACT 6:13 そして偽りの証人たちを立てました。彼らは言いました。「この男は、この聖なる場所と律法を冒瀆する言葉を語ってやみません。
ACT 6:14 あのナザレのイエスがこの場所を壊し、モーセがわれわれに伝えた慣習を変えると、彼が言うのを聞いたからです。」
ACT 6:15 最高法院に座っていた者たちが皆、ステファノをじっと見つめると、その顔は天使の顔のように見えました。
ACT 7:1 大祭司が「そのとおりなのか」と尋ねました。
ACT 7:2 ステファノは言いました。「兄弟たち、父たち、聞いてください。私たちの父アブラハムがハランに住む前、メソポタミアにいたとき、栄光の神が彼に現れて、
ACT 7:3 『あなたの土地と親族を離れ、私が示す土地へ行きなさい』と言われました。
ACT 7:4 そこでアブラハムはカルデア人の土地を出て、ハランに住みました。彼の父が死んだ後、神は彼をそこから、今あなたがたが住んでいるこの土地に移されました。
ACT 7:5 しかし神は、この土地では足を置く場所ほどの相続地さえ彼にお与えになりませんでした。それでも、まだ子どものいなかった彼に、この土地を彼とその後の子孫の所有として与えると約束されました。
ACT 7:6 神はこのように語られました。『彼の子孫はよその土地に寄留し、四百年の間、奴隷にされて虐げられる。
ACT 7:7 しかし、彼らを奴隷にする国民を私は裁く。その後、彼らはそこから出て、この場所で私に仕える。』
ACT 7:8 それから神はアブラハムに割礼の契約をお与えになりました。こうしてアブラハムにイサクが生まれ、八日目に割礼を施しました。イサクにヤコブが生まれ、ヤコブに十二人の族長が生まれました。
ACT 7:9 族長たちはヨセフをねたんでエジプトへ売りました。しかし神はヨセフと共におられ、
ACT 7:10 あらゆる苦難から彼を救い出し、エジプト王ファラオの前で好意と知恵をお与えになりました。ファラオは彼をエジプトとその全家の支配者にしました。
ACT 7:11 さて、エジプトとカナンの全土に飢饉が起こり、大きな苦難が訪れました。私たちの父祖は食べ物を見つけられませんでした。
ACT 7:12 しかし、ヤコブはエジプトに穀物があると聞き、私たちの父祖を初めてそこへ送りました。
ACT 7:13 二度目のとき、ヨセフは兄弟たちに自分の身を明かし、ヨセフの一族のことがファラオに知らされました。
ACT 7:14 ヨセフは人を送り、父ヤコブと親族全員、合わせて七十五人を呼び寄せました。
ACT 7:15 こうしてヤコブはエジプトに下り、そこで彼も私たちの父祖も死にました。
ACT 7:16 彼らはシェケムに運び戻され、アブラハムがシェケムのハモルの子らから銀を払って買った墓に納められました。
ACT 7:17 しかし、神がアブラハムに誓われた約束の時が近づくにつれ、民はエジプトで成長し、数を増していきました。
ACT 7:18 やがて、ヨセフを知らない別の王が現れました。
ACT 7:19 この王は私たちの民を欺いて父祖たちを虐げ、赤ん坊を生き延びさせないよう捨てさせました。
ACT 7:20 そのころモーセが生まれました。彼は神の目に非常に美しく、三か月の間、父の家で育てられました。
ACT 7:21 彼が捨てられると、ファラオの娘が拾い上げ、自分の息子として育てました。
ACT 7:22 モーセはエジプト人のあらゆる知恵を教え込まれ、その言葉にも行いにも力がありました。
ACT 7:23 四十歳になったとき、彼は自分の兄弟である イスラエルの子らを訪ねようと思い立ちました。
ACT 7:24 そして、その一人が不当な扱いを受けているのを見て彼を守り、虐げられていた人のためにエジプト人を打ち倒して報復しました。
ACT 7:25 モーセは、自分の手によって神が彼らを救おうとしておられることを、兄弟たちも理解していると思っていました。しかし、彼らは理解しませんでした。
ACT 7:26 翌日、モーセは彼らが争っているところに現れ、仲直りさせようとして言いました。『あなたがた、同じ兄弟ではありませんか。なぜ互いに傷つけ合うのですか。』
ACT 7:27 しかし、隣人を傷つけていた者はモーセを押しのけて言いました。『だれがおまえをわれわれの支配者や裁判官にしたのか。
ACT 7:28 昨日エジプト人を殺したように、私も殺すつもりか。』
ACT 7:29 モーセはこの言葉を聞いて逃げ、ミディアンの地で寄留者となり、そこで二人の息子の父となりました。
ACT 7:30 四十年がたったとき、シナイ山の荒野で、燃える茂みの炎の中に主の使いがモーセに現れました。
ACT 7:31 モーセはこれを見て、その光景を不思議に思いました。よく見ようとして近づくと、主の声が聞こえました。
ACT 7:32 『私はあなたの父祖の神、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である。』モーセは震え上がり、あえて見ようとはしませんでした。
ACT 7:33 主は彼に言われました。『履物を脱ぎなさい。あなたが立っている場所は聖なる地だからである。
ACT 7:34 私はエジプトにいる私の民の苦しみを確かに見、そのうめきを聞いた。それで、彼らを救い出すために下って来た。さあ、私はあなたをエジプトへ遣わす。』
ACT 7:35 『だれがおまえを支配者や裁判官にしたのか』と言って彼らが拒んだこのモーセを、神は、茂みの中で彼に現れた使いの手によって、支配者また解放者として遣わされました。
ACT 7:36 この人が彼らを導き出し、エジプトの地と紅海と荒野で、四十年にわたって不思議としるしを行いました。
ACT 7:37 このモーセこそ、イスラエルの子らに、『主なる私たちの神は、私のような預言者を、あなたがたの兄弟たちの中から一人起こしてくださる』と言った人です。
ACT 7:38 この人が、荒野の集会で、シナイ山において彼に語った使いと私たちの父祖と共にいて、私たちに与えるための生ける言葉を受けたのです。
ACT 7:39 ところが、私たちの父祖は彼に従おうとせず、彼を退け、心ではエジプトへ引き返して、
ACT 7:40 アロンに言いました。『われわれの先に立って進む神々を造ってくれ。われわれをエジプトの地から導き出した、あのモーセがどうなったのか分からないからだ。』
ACT 7:41 彼らはそのころ子牛を造り、その偶像にいけにえをささげ、自分たちの手で造った物を喜びました。
ACT 7:42 そこで神は背を向け、彼らを天の軍勢 に仕えるままにされました。預言者たちの書にこう記されているとおりです。 『イスラエルの家よ、荒野でほふった動物といけにえを、 四十年の間、あなたがたは私にささげたのか。
ACT 7:43 あなたがたはモロクの幕屋と、 あなたがたの神レファンの星を担いだ。 それは、拝むために自分たちで造った像である。 それゆえ、私はあなたがたをバビロンの向こうへ連れ去る。』
ACT 7:44 私たちの父祖は荒野で、あかしの幕屋を持っていました。それは、モーセに語られた方が、彼の見た型に従って造るよう命じられたものです。
ACT 7:45 私たちの父祖はそれを受け継ぎ、ヨシュアと共にこの地へ運び入れました。そのとき、神は父祖たちの前から異邦の民を追い出されました。あかしの幕屋はダビデの時代までありました。
ACT 7:46 ダビデは神の御前で恵みを受け、ヤコブの神のために住まいを見つけたいと願いました。
ACT 7:47 しかし、神のために家を建てたのはソロモンでした。
ACT 7:48 とはいえ、いと高き方は人の手で造った神殿には住まわれません。預言者がこう言っているとおりです。
ACT 7:49 『天は私の王座、 地は私の足台である。 あなたがたは私のために、どのような家を建てようというのか、と主は言われる。 私が休む場所はどこにあるのか。
ACT 7:50 これらすべてを造ったのは、私の手ではないか。』
ACT 7:51 かたくなで、心と耳に割礼を受けていない者たち。あなたがたはいつも聖霊に逆らっています。父祖たちがしたとおり、あなたがたもしているのです。
ACT 7:52 あなたがたの父祖が迫害しなかった預言者が一人でもいましたか。彼らは正しい方が来られることを前もって告げた人々を殺しました。そして今や、あなたがたがその正しい方を裏切り、殺す者となったのです。
ACT 7:53 あなたがたは、天使たちによって定められた律法を受けたのに、それを守りませんでした。」
ACT 7:54 人々はこれを聞くと心を切り裂かれるように感じ、ステファノに向かって歯ぎしりしました。
ACT 7:55 しかし、ステファノは聖霊に満たされ、じっと天を見つめて、神の栄光と、神の右に立っておられるイエスを見ました。
ACT 7:56 そして言いました。「見よ、天が開けて、人の子が神の右に立っておられるのが見えます。」
ACT 7:57 すると人々は大声で叫び、耳をふさぎ、一斉に彼へ襲いかかりました。
ACT 7:58 そしてステファノを町の外へ追い出し、石を投げつけました。証人たちは、自分たちの上着をサウロという若者の足もとに置きました。
ACT 7:59 人々が石を投げつける間、ステファノは呼び求めて言いました。「主イエスよ、私の霊をお受けください。」
ACT 7:60 そしてひざまずき、大声で叫びました。「主よ、この罪を彼らに負わせないでください。」こう言って、彼は眠りにつきました。
ACT 8:1 サウロはステファノが殺されることに賛成していました。その日、エルサレムにある教会に対する激しい迫害が起こり、使徒たち以外の人々は皆、ユダヤとサマリアの各地へ散らされました。
ACT 8:2 敬虔な人々はステファノを葬り、彼のために激しく嘆き悲しみました。
ACT 8:3 しかしサウロは教会を荒らし、家々に押し入って男も女も引きずり出し、牢に入れました。
ACT 8:4 一方、散らされた人々は各地を巡りながら、御言葉を宣べ伝えました。
ACT 8:5 ピリポはサマリアの町へ下って行き、人々にキリストを宣べ伝えました。
ACT 8:6 群衆は、ピリポが行うしるしを見聞きすると、彼が語ることに心を一つにして耳を傾けました。
ACT 8:7 汚れた霊が取りついていた多くの人から、大声で叫びながら出て行きました。また、体の麻痺した人や足の不自由な人が大勢癒やされました。
ACT 8:8 それで、その町には大きな喜びがありました。
ACT 8:9 さて、その町にはシモンという男がいました。以前から魔術を使ってサマリアの人々を驚かせ、自分を偉大な者であるかのように見せていました。
ACT 8:10 小さな者から大きな者まで、皆が彼に耳を傾け、「この人こそ、『神の偉大な力』と呼ばれる方だ」と言っていました。
ACT 8:11 人々が彼に耳を傾けたのは、長い間、その魔術によって驚かされていたからです。
ACT 8:12 しかし、ピリポが神の国とイエス・キリストの名について福音を宣べ伝えると、人々はそれを信じ、男も女もバプテスマを受けました。
ACT 8:13 シモン自身も信じてバプテスマを受け、その後はいつもピリポと行動を共にしました。そして、しるしや大きな奇跡が起こるのを見て驚きました。
ACT 8:14 エルサレムにいた使徒たちは、サマリアが神の言葉を受け入れたと聞き、ペテロとヨハネを彼らのもとへ遣わしました。
ACT 8:15 二人はそこへ下って行き、人々が聖霊を受けるようにと祈りました。
ACT 8:16 彼らはキリスト・イエスの名によってバプテスマを受けただけで、聖霊はまだそのうちのだれにも臨んでいなかったからです。
ACT 8:17 そこで二人が彼らの上に手を置くと、彼らは聖霊を受けました。
ACT 8:18 シモンは、使徒たちが手を置くことによって聖霊が与えられるのを見ると、二人に金を差し出し、
ACT 8:19 言いました。「私にもその力を与えてください。私が手を置く人が、だれでも聖霊を受けられるようにしてください。」
ACT 8:20 しかしペテロは彼に言いました。「神の賜物を金で手に入れられると考えたあなたは、その銀と共に滅びてしまいなさい。
ACT 8:21 このことについて、あなたには何の分け前も権利もありません。あなたの心は神の御前に正しくないからです。
ACT 8:22 ですから、この悪を悔い改め、神に願いなさい。そうすれば、もしかすると心に抱いたその考えが赦されるかもしれません。
ACT 8:23 あなたが苦い毒に満ち、不義に縛られていることが、私には分かるからです。」
ACT 8:24 シモンは答えました。「あなたがたの言ったことが何一つ私の身に起こらないよう、私のために主に祈ってください。」
ACT 8:25 二人は主の言葉を証しして語った後、エルサレムへ帰りました。その途中、サマリア人の多くの村で福音を宣べ伝えました。
ACT 8:26 さて、主の使いがピリポに語りかけました。「立って南へ向かい、エルサレムからガザへ下る道に行きなさい。その道は寂しい所を通っている。」
ACT 8:27 そこでピリポは立って出かけました。すると見よ、エチオピア人の男がいました。彼は宦官で、エチオピア人の女王カンダケに仕える高官であり、女王の全財産を管理していました。礼拝のためエルサレムに来ていたのです。
ACT 8:28 彼は帰る途中で、馬車に座って預言者イザヤの書を読んでいました。
ACT 8:29 霊がピリポに言いました。「近寄って、あの馬車と一緒に進みなさい。」
ACT 8:30 ピリポが駆け寄ると、その人が預言者イザヤの書を読んでいるのが聞こえたので、「読んでいることが分かりますか」と尋ねました。
ACT 8:31 その人は言いました。「だれかが説明してくれなければ、どうして分かるでしょう。」そしてピリポに、馬車に乗って自分の隣に座るよう頼みました。
ACT 8:32 彼が読んでいた聖書の箇所は、次のとおりです。 「彼は羊のように、ほふり場へ引かれて行った。 毛を刈る者の前で黙っている子羊のように、 彼は口を開かない。
ACT 8:33 彼は辱めを受け、公正な裁きを奪われた。 だれが彼の時代のことを語れるだろう。 彼の命は地上から取り去られるからだ。」
ACT 8:34 宦官はピリポに尋ねました。「教えてください。預言者はだれについてこう語っているのですか。自分自身についてですか、それともほかのだれかについてですか。」
ACT 8:35 そこでピリポは口を開き、この聖書の箇所から始めて、イエスについての福音を彼に伝えました。
ACT 8:36 二人が道を進んで行くと、水のある所に着きました。宦官は言いました。「見よ、ここに水があります。私がバプテスマを受けるのを妨げるものが何かあるでしょうか。」
ACT 8:37 
ACT 8:38 宦官は馬車を止めるよう命じました。そしてピリポと宦官は二人とも水の中に下り、ピリポが彼にバプテスマを授けました。
ACT 8:39 二人が水から上がると、主の霊がピリポを連れ去りました。宦官はもう彼を見ることがありませんでしたが、喜びながら旅を続けました。
ACT 8:40 一方、ピリポはアゾトに現れました。そしてそこからカイサリアに着くまで、町々を通りながら福音を宣べ伝えました。
ACT 9:1 さてサウロは、なおも主の弟子たちを脅し、殺そうと息巻いて、大祭司のもとへ行き、
ACT 9:2 ダマスコの諸会堂宛ての手紙を求めました。それは、「この道」に従う者を見つけたなら、男でも女でも縛り上げ、エルサレムへ連行するためでした。
ACT 9:3 彼が旅を続けてダマスコに近づいたとき、突然、天からの光が彼の周りを照らしました。
ACT 9:4 彼は地に倒れ、こう言う声を聞きました。「サウロ、サウロ、なぜ私を迫害するのか。」
ACT 9:5 サウロは言いました。「主よ、あなたはどなたですか。」 主は言われました。「私は、あなたが迫害しているイエスである。
ACT 9:6 しかし立ち上がって町に入りなさい。そうすれば、何をすべきか告げられる。」
ACT 9:7 一緒に旅をしていた男たちは、声は聞こえても、だれの姿も見えず、ものも言えずに立っていました。
ACT 9:8 サウロは地面から起き上がりましたが、目を開けても何も見えませんでした。人々は彼の手を引いてダマスコへ連れて行きました。
ACT 9:9 彼は三日間、目が見えず、食べることも飲むこともしませんでした。
ACT 9:10 さて、ダマスコにアナニアという弟子がいました。主は幻の中で彼に、「アナニアよ」と言われました。 彼は「見よ、主よ、私はここにおります」と答えました。
ACT 9:11 主は彼に言われました。「立って、『まっすぐ』と呼ばれる通りへ行き、ユダの家で、タルソ出身のサウロという人を捜しなさい。見よ、彼は祈っている。
ACT 9:12 そして幻の中で、アナニアという人が入って来て自分の上に手を置き、目が見えるようにしてくれるのを見た。」
ACT 9:13 しかしアナニアは答えました。「主よ、私は多くの人から、この男がエルサレムであなたの聖徒たちにどれほどの悪事を働いたか聞いています。
ACT 9:14 ここでも彼は、あなたの名を呼び求める者をすべて縛り上げる権限を、祭司長たちから与えられています。」
ACT 9:15 しかし主は彼に言われました。「行きなさい。彼は異邦の民、王たち、イスラエルの子らの前に私の名を運ぶ、私の選んだ器だからである。
ACT 9:16 私の名のためにどれほど多くの苦しみを受けなければならないかを、私は彼に示す。」
ACT 9:17 そこでアナニアは出かけてその家に入り、サウロの上に手を置いて言いました。「兄弟サウロ。あなたがここへ来る途中の道で現れた主イエスが、私を遣わされました。あなたが再び見えるようになり、聖霊に満たされるためです。」
ACT 9:18 するとたちまち、うろこのような物がサウロの目から落ち、彼は見えるようになりました。そして立ち上がってバプテスマを受け、
ACT 9:19 食事をして元気を取り戻しました。 サウロはダマスコにいる弟子たちと数日を過ごしました。
ACT 9:20 そしてすぐに諸会堂で、この方こそ神の子であると、キリストを宣べ伝え始めました。
ACT 9:21 彼の話を聞いた人々は皆驚いて言いました。「この男は、エルサレムでこの名を呼び求める人々を滅ぼそうとした者ではないか。ここへ来たのも、彼らを縛り上げて祭司長たちの前へ連行するためではなかったか。」
ACT 9:22 しかしサウロはますます力を得、イエスがキリストであることを証明して、ダマスコに住むユダヤ人たちをうろたえさせました。
ACT 9:23 かなりの日数がたったころ、ユダヤ人たちはサウロを殺そうと共謀しました。
ACT 9:24 しかし、その陰謀はサウロに知られました。彼らはサウロを殺すため、昼も夜も町の門を見張っていました。
ACT 9:25 そこで彼の弟子たちは夜の間に彼を連れ出し、かごに入れて城壁からつり降ろしました。
ACT 9:26 サウロはエルサレムに着くと弟子たちの仲間に加わろうとしました。しかし皆は彼を恐れ、弟子になったことを信じませんでした。
ACT 9:27 そこでバルナバが彼を引き取り、使徒たちのもとへ連れて行きました。そしてサウロが道中で主を見たこと、主が彼に語られたこと、またダマスコでイエスの名によって大胆に宣べ伝えたことを説明しました。
ACT 9:28 こうしてサウロは彼らと共にエルサレムに入り、
ACT 9:29 主イエスの名によって大胆に宣べ伝えました。 また、ギリシャ語を話すユダヤ人たち と語り合い、議論しましたが、彼らはサウロを殺そうとしました。
ACT 9:30 兄弟たちは それを知ると、彼をカイサリアへ連れて下り、タルソへ送り出しました。
ACT 9:31 こうして、ユダヤ、ガリラヤ、サマリア全域の諸教会には平安があり、しっかりと築き上げられていきました。諸教会は主を恐れて歩み、聖霊の励ましを受けて数を増していきました。
ACT 9:32 さて、ペテロは各地を巡り歩く中で、リダに住む聖徒たちのところにも下って行きました。
ACT 9:33 そこで彼は、アイネアという人に会いました。アイネアは体が麻痺し、八年間も寝たきりになっていました。
ACT 9:34 ペテロは彼に言いました。「アイネア、イエス・キリストがあなたを癒やしてくださいます。起きて、寝床を整えなさい。」すると彼はすぐに起き上がりました。
ACT 9:35 リダとシャロンに住む人々は皆、彼を見て主に立ち返りました。
ACT 9:36 さて、ヨッパにタビタという女の弟子がいました。この名は訳すとドルカスです。 彼女は良い行いと、人をあわれむ働きに満ちていました。
ACT 9:37 そのころ、彼女は病気になって死にました。人々は遺体を洗い、階上の部屋に安置しました。
ACT 9:38 リダはヨッパに近かったので、弟子たちはペテロがそこにいると聞き、二人の男を 彼のもとへ遣わして、「どうか急いで私たちのところに来てください」と頼みました。
ACT 9:39 ペテロは立って、彼らと一緒に出かけました。着くと階上の部屋に案内されました。やもめたちは皆、泣きながらペテロのそばに立ち、ドルカスが一緒にいたころに作ってくれた下着や上着を見せました。
ACT 9:40 ペテロは全員を外へ出し、ひざまずいて祈りました。それから遺体のほうを向いて、「タビタ、起きなさい」と言いました。彼女は目を開け、ペテロを見ると起き上がりました。
ACT 9:41 ペテロは手を差し出して彼女を立たせました。そして聖徒たちとやもめたちを呼び、生き返った彼女を見せました。
ACT 9:42 このことはヨッパ中に知れ渡り、多くの人が主を信じました。
ACT 9:43 ペテロはヨッパで、皮なめし職人のシモンという人の家に長く滞在しました。
ACT 10:1 さて、カイサリアにコルネリオという人がいました。「イタリア隊」と呼ばれる部隊の百人隊長で、
ACT 10:2 敬虔な人でした。家族全員と共に神を恐れ、民に惜しみなく施しをし、いつも神に祈っていました。
ACT 10:3 ある日の午後三時ごろ、 幻の中で、神の使いが自分のところに来て、「コルネリオ」と言うのをはっきり見ました。
ACT 10:4 彼はその使いをじっと見つめ、恐ろしくなって言いました。「主よ、何でしょうか。」 使いは言いました。「あなたの祈りと施しは神の御前に上り、覚えられています。
ACT 10:5 さあ、ヨッパへ人を遣わし、ペテロとも呼ばれるシモンを招きなさい。
ACT 10:6 彼は、海辺に家を持つ皮なめし職人シモンのところに滞在しています。」
ACT 10:7 語りかけた使いが去ると、コルネリオは家のしもべ二人と、いつも身近に仕えている敬虔な兵士一人を呼び、
ACT 10:8 すべてを説明してからヨッパへ遣わしました。
ACT 10:9 翌日、彼らが旅を続けて町に近づいたころ、ペテロは正午ごろ祈るために屋上へ上りました。
ACT 10:10 彼は空腹になり、何か食べたいと思いました。人々が食事を用意している間に、恍惚状態に入りました。
ACT 10:11 そして天が開き、大きな布のようなものが四隅をつるされて地上に降りて来るのを見ました。
ACT 10:12 その中には、地上のあらゆる種類の四つ足の動物、野獣、地をはう生き物、空の鳥が入っていました。
ACT 10:13 すると声が聞こえました。「ペテロ、立ちなさい。ほふって食べなさい。」
ACT 10:14 しかしペテロは言いました。「主よ、とんでもありません。私は清くない物や汚れた物を一度も食べたことがありません。」
ACT 10:15 すると二度目に、また声が聞こえました。「神が清めた物を、汚れていると言ってはならない。」
ACT 10:16 このことが三度あり、それはすぐに天へ引き上げられました。
ACT 10:17 ペテロが、見た幻にはどんな意味があるのかと、ひどく思い悩んでいると、見よ、コルネリオから遣わされた人々がシモンの家を尋ね当て、門の前に立って、
ACT 10:18 声をかけ、ペテロとも呼ばれるシモンがここに泊まっているかと尋ねました。
ACT 10:19 ペテロが幻について考え続けていると、霊が彼に言いました。「見よ、三人の 男があなたを捜している。
ACT 10:20 さあ、立って下へ降りなさい。ためらわずに彼らと一緒に行きなさい。私が彼らを遣わしたからである。」
ACT 10:21 そこでペテロは男たちのところへ降りて行って言いました。「見よ、あなたがたが捜しているのは私です。何のために来たのですか。」
ACT 10:22 彼らは答えました。「百人隊長コルネリオは正しい人で神を恐れ、ユダヤ人の国民全体から評判の良い人です。あなたを家に招いて、あなたの話を聞くようにと、聖なる天使から指示を受けました。」
ACT 10:23 そこでペテロは彼らを中に招き入れ、泊めました。 翌日、ペテロは立って彼らと一緒に出発し、ヨッパの兄弟たちも何人か同行しました。
ACT 10:24 その翌日、一行はカイサリアに入りました。コルネリオは親族や親しい友人たちを呼び集め、彼らを待っていました。
ACT 10:25 ペテロが入って来ると、コルネリオは迎えに出て、その足もとにひれ伏して拝みました。
ACT 10:26 しかしペテロは彼を起こして言いました。「立ってください。私自身も人間です。」
ACT 10:27 そしてコルネリオと話しながら中に入ると、大勢の人が集まっているのを見ました。
ACT 10:28 ペテロは彼らに言いました。「ユダヤ人が異邦人と交わったり、訪ねたりすることが律法に反するのは、あなたがたも知っています。しかし神は私に、どんな人も清くない者や汚れた者と呼んではならないことを示されました。
ACT 10:29 それで、呼ばれたときも異議を唱えずに来ました。そこで伺いますが、どういう理由で私を呼んだのですか。」
ACT 10:30 コルネリオは言いました。「四日前、私は今の時刻まで断食し、午後三時に 家で祈っていました。すると見よ、輝く衣を着た人が私の前に立ち、
ACT 10:31 言いました。『コルネリオ。あなたの祈りは聞かれ、施しは神の御前で覚えられている。
ACT 10:32 だからヨッパへ人を遣わし、ペテロとも呼ばれるシモンを招きなさい。彼は海辺にある皮なめし職人シモンの家に泊まっている。彼が来れば、あなたに語るだろう。』
ACT 10:33 それですぐに、あなたをお招きしました。よく来てくださいました。今、私たちは皆、神があなたに命じられたことをすべて聞くため、神の御前に集まっています。」
ACT 10:34 そこでペテロは口を開いて言いました。「今、はっきり分かりました。神はえこひいきをなさいません。
ACT 10:35 どの国民の中でも、神を恐れて義を行う人は、神に受け入れられるのです。
ACT 10:36 神はイスラエルの子らに御言葉を送り、イエス・キリストによる平和の福音を宣べ伝えられました。この方はすべての人の主です。
ACT 10:37 ヨハネが宣べ伝えたバプテスマの後、ガリラヤから始まってユダヤ全土に告げ知らされた出来事を、あなたがた自身も知っています。
ACT 10:38 それは、神がナザレのイエスに聖霊と力を注がれたことです。神がこの方と共におられたので、イエスは巡り歩いて良いことを行い、悪魔に虐げられていた人々をすべて癒やされました。
ACT 10:39 私たちは、イエスがユダヤ人の地方とエルサレムで行われたすべてのことの証人です。人々はこの方を木にかけて 殺しました。
ACT 10:40 しかし神は三日目にこの方を復活させ、人々の前に現れるようにされました。
ACT 10:41 ただし、民全体にではなく、神によってあらかじめ選ばれた証人たち、すなわち、イエスが死者の中から復活された後、この方と共に食べたり飲んだりした私たちに現れるようにされたのです。
ACT 10:42 そしてイエスは、この方こそ神が生きている者と死んだ者の裁判官として定められた方だと、民に宣べ伝え、証しするよう私たちに命じられました。
ACT 10:43 すべての預言者もこの方について、この方を信じる者はだれでも、その名によって罪の赦しを受けると証ししています。」
ACT 10:44 ペテロがまだこの言葉を話しているうちに、御言葉を聞いていたすべての人に聖霊が臨みました。
ACT 10:45 ペテロと一緒に来た割礼を受けた信者たちは、聖霊の賜物が異邦人にも注がれたことに驚きました。
ACT 10:46 彼らがほかの言語で話し、神をあがめるのを聞いたからです。 そこでペテロは言いました。
ACT 10:47 「私たちと同じように聖霊を受けたこの人たちが、水でバプテスマを受けるのを、だれが禁じることができるでしょうか。」
ACT 10:48 そして彼らに、イエス・キリストの名によってバプテスマを受けるよう命じました。それから人々はペテロに、数日滞在するよう頼みました。
ACT 11:1 さて、ユダヤにいる使徒たちと兄弟たちは、 異邦人も神の言葉を受け入れたと聞きました。
ACT 11:2 ペテロがエルサレムへ上って来ると、割礼を受けた者たちは彼を非難して、
ACT 11:3 言いました。「あなたは割礼を受けていない者たちのところへ入って、一緒に食事をした。」
ACT 11:4 そこでペテロは、事の次第を初めから順序立てて彼らに説明しました。
ACT 11:5 「私はヨッパの町で祈っていました。すると恍惚状態に入り、幻を見ました。大きな布のようなものが四隅をつるされて天から降り、私のところまで来ました。
ACT 11:6 私がそれをじっと見て調べると、中には地上の四つ足の動物、野獣、地をはう生き物、空の鳥が見えました。
ACT 11:7 また、私にこう言う声を聞きました。『ペテロ、立ちなさい。ほふって食べなさい。』
ACT 11:8 しかし私は言いました。『主よ、とんでもありません。清くない物や汚れた物が私の口に入ったことは、一度もありません。』
ACT 11:9 すると天からの声が二度目に答えました。『神が清めた物を、汚れていると言ってはならない。』
ACT 11:10 このことが三度あり、そのすべてが再び天へ引き上げられました。
ACT 11:11 すると見よ、ちょうどそのとき、カイサリアから私のもとへ遣わされた三人の男が、私のいた家の前に立ちました。
ACT 11:12 霊は私に、分け隔てせず彼らと一緒に行くよう告げました。ここにいる六人の兄弟たちも同行し、私たちはその人の家に入りました。
ACT 11:13 その人は、天使が自分の家に立って、こう言うのを見たと話してくれました。『ヨッパへ人を遣わし、ペテロと呼ばれるシモンを招きなさい。
ACT 11:14 その人が、あなたとあなたの全家が救われるための言葉を語ってくれる。』
ACT 11:15 私が話し始めると、初めに私たちに臨んだのと同じように、聖霊が彼らに臨みました。
ACT 11:16 そのとき私は、主がこう言われた言葉を思い出しました。『ヨハネは水でバプテスマを授けたが、あなたがたは聖霊によってバプテスマを授けられる。』
ACT 11:17 ですから、私たちが主イエス・キリストを信じたときと同じ賜物を、神が彼らにも与えられたのなら、神を妨げることのできる私は、いったい何者でしょうか。」
ACT 11:18 人々はこれを聞くと黙り、神をあがめて言いました。「それでは神は、異邦人にも命に至る悔い改めをお与えになったのだ。」
ACT 11:19 さて、ステファノのことで起こった迫害によって散らされた人々は、フェニキア、キプロス、アンティオキアまで進んで行きましたが、ユダヤ人以外のだれにも御言葉を語りませんでした。
ACT 11:20 しかし、その中にキプロスやキレネ出身の人たちがいて、アンティオキアへ行くと、ギリシャ文化を受け入れていた人々 にも主イエスの福音を宣べ伝えました。
ACT 11:21 主の御手が彼らと共にあったので、大勢の人が信じて主に立ち返りました。
ACT 11:22 彼らについての知らせがエルサレムの教会に届くと、教会はバルナバをアンティオキアまで遣わしました。
ACT 11:23 彼は到着して神の恵みを見ると喜び、心を定めて主にとどまるよう、皆を励ましました。
ACT 11:24 バルナバは良い人で、聖霊と信仰に満ちていました。こうして多くの人が主に加えられました。
ACT 11:25 それからバルナバは、サウロを捜しにタルソへ出かけました。
ACT 11:26 彼を見つけると、アンティオキアへ連れて来ました。二人は丸一年、教会と共に集まり、大勢の人を教えました。弟子たちが初めて「キリスト者」と呼ばれたのは、アンティオキアでした。
ACT 11:27 そのころ、預言者たちがエルサレムからアンティオキアへ下って来ました。
ACT 11:28 その一人でアガボという人が立ち、世界中に大飢饉が起こることを霊によって示しました。それはクラウディオの時代に実際に起こりました。
ACT 11:29 そこで弟子たちは、それぞれの暮らし向きに応じて、ユダヤに住む兄弟たちに援助を送ることに決めました。
ACT 11:30 彼らはそれを実行し、バルナバとサウロの手によって長老たちへ送りました。
ACT 12:1 そのころ、ヘロデ王は教会の何人かを迫害しようとし、
ACT 12:2 ヨハネの兄弟ヤコブを剣で殺しました。
ACT 12:3 それがユダヤ人たちを喜ばせるのを見ると、さらにペテロも捕らえました。それは種なしパンの祭りの期間でした。
ACT 12:4 ヘロデはペテロを逮捕して牢に入れ、四人一組の兵士四組に引き渡して監視させました。過越の祭りの後、民の前に引き出すつもりだったのです。
ACT 12:5 こうしてペテロは牢に入れられていましたが、教会は彼のために、絶えず神に祈っていました。
ACT 12:6 ヘロデがペテロを引き出そうとしていた前夜、ペテロは二本の鎖につながれ、二人の兵士の間で眠っていました。戸口の前では番兵たちが牢を見張っていました。
ACT 12:7 すると見よ、主の使いがそばに立ち、光が牢の中を照らしました。使いはペテロの脇腹をたたいて起こし、「早く立ちなさい」と言いました。すると鎖が彼の両手から外れました。
ACT 12:8 使いは彼に言いました。「帯を締め、履物を履きなさい。」ペテロはそのとおりにしました。さらに使いは、「上着を着て、私について来なさい」と言いました。
ACT 12:9 ペテロは外へ出て、使いについて行きました。しかし、使いがしていることが現実だとは分からず、幻を見ているのだと思っていました。
ACT 12:10 二人は第一、第二の見張り所を通り過ぎ、町へ通じる鉄の門まで来ました。門はひとりでに開きました。二人は外へ出て一つの通りを進むと、すぐに使いはペテロから離れました。
ACT 12:11 ペテロは我に返って言いました。「今、はっきり分かった。主は御使いを遣わし、ヘロデの手と、ユダヤの民が期待していたすべてのことから、私を救い出してくださったのだ。」
ACT 12:12 そうと分かると、ペテロはマルコと呼ばれるヨハネの母マリアの家へ行きました。そこには大勢の人が集まって祈っていました。
ACT 12:13 ペテロが門の戸をたたくと、ロデという女中が応対に出ました。
ACT 12:14 彼女はペテロの声だと分かると、喜びのあまり門を開けもせずに中へ駆け込み、ペテロが門の前に立っていると知らせました。
ACT 12:15 人々は彼女に、「気が狂ったのだ」と言いました。しかし彼女は、本当にそうだと言い張りました。そこで人々は、「それは彼の天使だ」と言いました。
ACT 12:16 しかしペテロは戸をたたき続けました。彼らは戸を開けてペテロを見ると、驚きました。
ACT 12:17 ペテロは手で合図をして静かにさせ、主がどのように自分を牢から連れ出されたかを話しました。そして、「このことをヤコブと兄弟たちに知らせてください」と言い、そこを出て別の場所へ行きました。
ACT 12:18 夜が明けると、ペテロがどうなったのかと、兵士たちの間に大変な騒ぎが起こりました。
ACT 12:19 ヘロデは彼を捜しましたが、見つけられませんでした。そこで番兵たちを取り調べ、処刑するよう命じました。その後、ヘロデはユダヤからカイサリアへ下り、そこに滞在しました。
ACT 12:20 さて、ヘロデはティルスとシドンの人々に激しく怒っていました。彼らは心を一つにしてヘロデのもとへ行き、王の侍従ブラストを味方につけて、和解を求めました。彼らの地方は王の領地から食糧を得ていたからです。
ACT 12:21 定められた日に、ヘロデは王の衣をまとい、王座に着いて彼らに演説しました。
ACT 12:22 民は「神の声だ。人の声ではない」と叫びました。
ACT 12:23 するとたちまち主の使いがヘロデを打ちました。彼が神に栄光を帰さなかったからです。彼は虫に食われて死にました。
ACT 12:24 しかし、神の言葉はますます広まり、信じる人が増えていきました。
ACT 12:25 バルナバとサウロは務めを果たすと、エルサレムへ 帰りました。そのとき、マルコと呼ばれるヨハネも連れて行きました。
ACT 13:1 さて、アンティオキアにある教会には、預言者や教師たちがいました。バルナバ、ニゲルと呼ばれるシメオン、キレネ人ルキオ、領主ヘロデと一緒に育てられたマナエン、そしてサウロです。
ACT 13:2 彼らが主に仕え、断食していると、聖霊が言いました。「私が召した働きのために、バルナバとサウロを私のために取り分けなさい。」
ACT 13:3 そこで彼らは断食して祈り、二人の上に手を置いて送り出しました。
ACT 13:4 こうして聖霊に遣わされた二人はセレウキアへ下り、そこから船でキプロスへ渡りました。
ACT 13:5 サラミスに着くと、ユダヤ人の諸会堂で神の言葉を宣べ伝えました。二人はヨハネを助手として連れていました。
ACT 13:6 一行が島全体を巡ってパフォスまで来ると、バル・イエスというユダヤ人に出会いました。魔術師であり、偽預言者でした。
ACT 13:7 彼は、地方総督セルギオ・パウロのそばにいました。この総督は知恵のある人で、バルナバとサウロを呼び寄せ、神の言葉を聞きたいと願いました。
ACT 13:8 ところが、魔術師エルマ――その名も訳せば「魔術師」です――は二人に反対し、総督を信仰から遠ざけようとしました。
ACT 13:9 しかし、パウロとも呼ばれるサウロは聖霊に満たされ、彼をじっと見つめ、
ACT 13:10 言いました。「あらゆる偽りと悪だくみに満ちた者、悪魔の子、すべての義の敵よ。主のまっすぐな道を曲げることをやめないのか。
ACT 13:11 さあ見よ、主の御手があなたの上にある。あなたは目が見えなくなり、しばらく太陽を見ることができない。」 するとたちまち、かすみと暗闇が彼を覆いました。彼は手を引いてくれる人を捜し回りました。
ACT 13:12 総督は起こったことを見ると、主の教えに驚いて信じました。
ACT 13:13 パウロの一行はパフォスから船出し、パンフィリアのペルガに着きました。しかしヨハネは彼らから離れ、エルサレムへ帰りました。
ACT 13:14 二人はペルガから先へ進み、ピシディアのアンティオキアに着きました。そして安息日に会堂へ入り、席に着きました。
ACT 13:15 律法と預言者の書が朗読された後、会堂の役員たちが二人に人を遣わして言いました。「兄弟たち、民を励ます言葉が何かあれば、話してください。」
ACT 13:16 そこでパウロは立ち上がり、手で合図をして言いました。「イスラエルの人たち、また神を恐れる方々、聞いてください。
ACT 13:17 この民の神は 私たちの父祖を選び、彼らがエジプトの地で寄留していた間に民を大きくし、力強い御腕でそこから導き出されました。
ACT 13:18 そして荒野では、およそ四十年の間、彼らを耐え忍ばれました。
ACT 13:19 また、カナンの地で七つの国民を滅ぼし、およそ四百五十年にわたり、その土地を彼らの相続地としてお与えになりました。
ACT 13:20 その後、預言者サムエルの時まで、裁き人たちをお与えになりました。
ACT 13:21 それから彼らが王を求めたので、神はベニヤミン族の人、キシュの子サウルを四十年間、彼らにお与えになりました。
ACT 13:22 神はサウルを退けると、ダビデを彼らの王として立て、こう証しされました。『私はエッサイの子ダビデを見いだした。私の心にかなう人であり、私の望むことをすべて行う。』
ACT 13:23 神は約束に従い、この人の子孫からイスラエルに救いを もたらされました。
ACT 13:24 この方が来られる前に、ヨハネはイスラエルに 悔い改めのバプテスマをあらかじめ宣べ伝えました。
ACT 13:25 ヨハネは自分の務めを終えようとするとき、こう言いました。『私をだれだと思っているのですか。私はその方ではありません。しかし見よ、私の後から来られる方がいます。私はその方の履物のひもを解くにも値しません。』
ACT 13:26 兄弟たち、アブラハムの血筋を引く子たち、また、あなたがたの中で神を恐れる方々。この救いの言葉は、あなたがたに送られています。
ACT 13:27 エルサレムに住む人々とその指導者たちは、この方を知らず、安息日ごとに朗読される預言者たちの言葉も理解しませんでした。そしてこの方を罪に定めることによって、その言葉を成就させました。
ACT 13:28 死刑にする理由が何も見つからなかったのに、ピラトにこの方を殺すよう求めました。
ACT 13:29 この方について書かれていることをすべて成し遂げると、木から降ろして墓に納めました。
ACT 13:30 しかし、神はこの方を死者の中から復活させられました。
ACT 13:31 この方は、共にガリラヤからエルサレムへ上って来た人々に、何日にもわたって姿を現されました。今、この人々が民に対して、この方の証人となっています。
ACT 13:32 私たちは、父祖たちになされた約束について、あなたがたに福音を伝えています。
ACT 13:33 神はイエスを復活させることによって、その約束を、彼らの子である私たちのために成就されました。第二の詩篇にも、こう書かれています。 『あなたは私の子。 今日、私はあなたの父となった。』
ACT 13:34 また、神がこの方を死者の中から復活させ、二度と朽ちることのないようにされたことについて、こう語られました。『私はダビデに約束した、聖なる確かな祝福をあなたがたに与える。』
ACT 13:35 それで別の詩篇でも、『あなたは、ご自分の聖なる方が朽ちるのをお許しにならない』と言われています。
ACT 13:36 ダビデは自分の世代で神の御計画に仕えた後、眠りにつき、父祖たちと共に葬られて朽ちました。
ACT 13:37 しかし、神が復活させられた方は朽ちませんでした。
ACT 13:38 ですから兄弟たち、 この方を通して罪の赦しがあなたがたに宣べ伝えられていることを知ってください。
ACT 13:39 モーセの律法では義とされることのできなかったすべてのことから、信じる者はだれでも、この方によって義とされるのです。
ACT 13:40 ですから、預言者たちの書で語られていることが、あなたがたの身に起こらないよう注意しなさい。
ACT 13:41 『見よ、あざける者たち。 驚いて滅びよ。 私はあなたがたの時代に一つのわざを行う。 だれかが詳しく語っても、あなたがたが決して信じないほどのわざを。』」
ACT 13:42 ユダヤ人たちが会堂を出ると、異邦人たちは次の安息日にも、この言葉を自分たちに語ってほしいと願いました。
ACT 13:43 会堂の集まりが終わると、ユダヤ人と敬虔な改宗者の多くがパウロとバルナバについて行きました。二人は彼らと語り、神の恵みにとどまり続けるよう勧めました。
ACT 13:44 次の安息日には、ほとんど町中の人が神の言葉を聞くために集まりました。
ACT 13:45 しかしユダヤ人たちは群衆を見ると、ねたみに満たされ、パウロが語ることに反対し、冒瀆の言葉を吐きました。
ACT 13:46 そこでパウロとバルナバは大胆に言いました。「神の言葉は、まずあなたがたに語られなければなりませんでした。しかし、あなたがたはそれを退け、自らを永遠の命にふさわしくない者としています。見よ、私たちは異邦人のほうへ向かいます。
ACT 13:47 主が私たちに、こう命じられたからです。 『私はあなたを異邦人の光として立てた。 あなたが地の果てまで救いをもたらすためである。』」
ACT 13:48 異邦人たちはこれを聞くと喜び、神の言葉をたたえました。そして、永遠の命に定められていた人は皆、信じました。
ACT 13:49 主の言葉は地方全体に広まっていきました。
ACT 13:50 しかしユダヤ人たちは、敬虔で有力な女たちや町の主だった男たちを扇動し、パウロとバルナバに対する迫害を起こして、その地方から二人を追い出しました。
ACT 13:51 二人は彼らに対して足のちりを払い落とし、イコニオムへ行きました。
ACT 13:52 弟子たちは喜びと聖霊に満たされていました。
ACT 14:1 イコニオムでも、二人は一緒にユダヤ人の会堂へ入りました。そして語ると、ユダヤ人とギリシャ人の非常に多くの人が信じました。
ACT 14:2 しかし、信じない ユダヤ人たちは異邦人を扇動し、兄弟たちに対して悪意を抱かせました。
ACT 14:3 それでも二人は長い間そこに滞在し、主にあって大胆に語りました。主は二人の手によってしるしと不思議を行わせ、ご自分の恵みの言葉を証しされました。
ACT 14:4 町の群衆は二つに分かれ、一方はユダヤ人たちに、もう一方は使徒たちに味方しました。
ACT 14:5 異邦人とユダヤ人がその指導者たちと共に、二人を虐待し、石で打とうと襲いかかったとき、
ACT 14:6 二人はそれに気づき、リカオニアの町々、リステラとデルベ、およびその周辺へ逃れました。
ACT 14:7 そして、そこで福音を宣べ伝えました。
ACT 14:8 リステラに、生まれつき足が不自由で、一度も歩いたことのない男が座っていました。
ACT 14:9 彼はパウロの話に耳を傾けていました。パウロは彼をじっと見つめ、癒やされる信仰があるのを見て、
ACT 14:10 大声で「自分の足で、まっすぐに立ちなさい」と言いました。すると男は跳び上がり、歩き始めました。
ACT 14:11 群衆はパウロのしたことを見ると、声を張り上げ、リカオニアの言葉で言いました。「神々が人間の姿になって、われわれのところへ下って来た。」
ACT 14:12 そして、バルナバを「ゼウス」、パウロを、主に話す人だったので「ヘルメス」と呼びました。
ACT 14:13 町の前にあるゼウス神殿の祭司は、雄牛と花輪を門のところへ運んで来て、群衆と共にいけにえをささげようとしました。
ACT 14:14 しかし使徒たち、すなわちバルナバとパウロはこれを聞くと、衣を引き裂いて群衆の中へ飛び込み、叫びました。
ACT 14:15 「皆さん、なぜこんなことをするのですか。私たちもあなたがたと同じ人間です。あなたがたがこのようなむなしい物から離れ、天と地と海、またその中のすべてのものを造られた生ける神に立ち返るよう、福音を伝えているのです。
ACT 14:16 神は過ぎ去った時代には、すべての国民がそれぞれ自分の道を歩むままにされました。
ACT 14:17 それでも、ご自分についての証しを残さずにおかれたのではありません。良いことを行い、天からあなたがたに 雨を降らせ、実りの季節を与え、食べ物と喜びで私たちの心を満たしてくださったのです。」
ACT 14:18 こう言って、二人はようやく、群衆が自分たちにいけにえをささげるのをやめさせました。
ACT 14:19 ところが、アンティオキアとイコニオムからユダヤ人たちが来て、群衆を説き伏せました。そしてパウロを石で打ち、死んだものと思って町の外へ引きずり出しました。
ACT 14:20 しかし弟子たちが周りを取り囲むと、パウロは立ち上がって町に入りました。翌日、彼はバルナバと共にデルベへ出発しました。
ACT 14:21 二人はその町で福音を宣べ伝え、多くの人を弟子にしてから、リステラ、イコニオム、アンティオキアへ引き返し、
ACT 14:22 弟子たちの心を強め、信仰にとどまるよう励ましました。そして、「私たちは多くの苦難を通って神の国に入らなければならない」と語りました。
ACT 14:23 また、教会ごとに長老たちを任命し、断食して祈った後、彼らが信じた主に彼らを委ねました。
ACT 14:24 それから二人はピシディアを通り、パンフィリアへ来ました。
ACT 14:25 ペルガで御言葉を語った後、アタリアへ下りました。
ACT 14:26 そこから船でアンティオキアへ戻りました。そこは、二人が今成し遂げた働きのために神の恵みに委ねられ、送り出された所でした。
ACT 14:27 到着すると教会を集め、神が自分たちを通して行われたすべてのこと、また、異邦人に信仰の扉を開かれたことを報告しました。
ACT 14:28 そして弟子たちと共に、そこに長く滞在しました。
ACT 15:1 さて、ある人々がユダヤから下って来て、兄弟たちに 「モーセの慣習に従って割礼を受けなければ、あなたがたは救われない」と教えました。
ACT 15:2 そのため、パウロとバルナバは彼らと激しく対立し、議論しました。そこで教会は、この問題について使徒たちと長老たちに相談するため、パウロとバルナバ、また仲間の数人をエルサレムへ上らせることにしました。
ACT 15:3 教会の人々に見送られた彼らはフェニキアとサマリアを通り、異邦人が回心したことを詳しく伝えて、すべての兄弟たちに大きな喜びをもたらしました。
ACT 15:4 エルサレムに着くと、教会と使徒たちと長老たちに迎えられ、神が自分たちを通して行われたすべてのことを報告しました。
ACT 15:5 ところが、信者になったパリサイ派の人々の中から数人が立ち上がり、「異邦人にも割礼を施し、モーセの律法を守るよう命じなければならない」と言いました。
ACT 15:6 そこで使徒たちと長老たちは、この問題を検討するために集まりました。
ACT 15:7 多くの議論がなされた後、ペテロが立って彼らに言いました。「兄弟たち。ずっと以前に、神があなたがたの中で私を選び、私の口から異邦人が福音の言葉を聞いて信じるようにされたことを、あなたがたは知っています。
ACT 15:8 人の心をご存じである神は、私たちと同じように彼らにも聖霊を与え、彼らを受け入れられたことを証しされました。
ACT 15:9 また、私たちと彼らの間に何の差別もなさらず、信仰によって彼らの心を清められました。
ACT 15:10 それなのに今、なぜあなたがたは神を試み、私たちの父祖も私たちも負いきれなかったくびきを、弟子たちの首にかけようとするのですか。
ACT 15:11 私たちは、彼らと同じように、主イエスの恵みによって 救われると信じています。」
ACT 15:12 すると全員が静かになり、バルナバとパウロが、神が二人を通して異邦人の間で行われたしるしと不思議について語るのに耳を傾けました。
ACT 15:13 二人が語り終えると、ヤコブが答えました。「兄弟たち、私の話を聞いてください。
ACT 15:14 シメオンは、神が初めに異邦人を顧み、その中からご自分の名のために一つの民を選び出された次第を話してくれました。
ACT 15:15 これは預言者たちの言葉と一致しています。こう書かれています。
ACT 15:16 『その後、私は戻って来る。 倒れたダビデの幕屋を再び建てる。 その廃墟を再び建て、 それを立て直す。
ACT 15:17 それは、残りの人々が主を求めるため、 私の名で呼ばれるすべての異邦人が主を求めるためである。 これらのことをすべて行う主が、こう言われる。』
ACT 15:18 神のすべてのわざは、永遠の昔から神に知られています。
ACT 15:19 ですから私の判断では、異邦人の中から神に立ち返る人々を悩ませてはなりません。
ACT 15:20 ただし、偶像によって汚された物、性的不品行、絞め殺した動物、血を避けるようにと、彼らに書き送るべきです。
ACT 15:21 モーセの律法は昔から、町ごとに宣べ伝える人がおり、安息日ごとに諸会堂で朗読されているからです。」
ACT 15:22 そこで使徒たちと長老たちは、教会全体と共に、自分たちの中から人を選び、パウロとバルナバに同行させてアンティオキアへ送るのがよいと考えました。選ばれたのは、兄弟たちの中で指導的な人である、バルサバと呼ばれるユダとシラスでした。
ACT 15:23 そして彼らの手に、次の手紙を託しました。 「使徒と長老と兄弟たちから、アンティオキア、シリア、キリキアにいる異邦人の兄弟たちへ。ごあいさつ申し上げます。
ACT 15:24 私たちの中から出て行ったある者たちが、私たちの命令もないのに、『割礼を受けて律法を守らなければならない』と言葉であなたがたを悩ませ、心をかき乱したと聞きました。
ACT 15:25 そこで私たちは心を一つにし、人を選んで、愛するバルナバとパウロと共にあなたがたのもとへ送るのがよいと考えました。
ACT 15:26 この二人は、私たちの主イエス・キリストの名のために命を危険にさらしてきた人たちです。
ACT 15:27 それでユダとシラスを遣わしました。二人も同じことを自分の口で伝えます。
ACT 15:28 聖霊と私たちは、次の必要なことのほかは、あなたがたにこれ以上の重荷を負わせないのがよいと考えました。
ACT 15:29 すなわち、偶像にささげた物、血、絞め殺した動物、性的不品行を避けることです。これらを慎んでいれば、よいでしょう。お元気で。」
ACT 15:30 こうして一行は送り出され、アンティオキアへ行きました。そして大勢の人を集め、手紙を手渡しました。
ACT 15:31 人々はそれを読むと、その励ましを喜びました。
ACT 15:32 ユダとシラスも預言者だったので、多くの言葉をもって兄弟たちを励まし、力づけました。
ACT 15:33 二人はしばらく滞在した後、兄弟たちから平安のうちに送り出され、使徒たちのもとへ帰りました。
ACT 15:34 
ACT 15:35 一方、パウロとバルナバはアンティオキアにとどまり、ほかの多くの人々と共に主の言葉を教え、福音を宣べ伝えました。
ACT 15:36 何日かたって、パウロはバルナバに言いました。「さあ、主の言葉を宣べ伝えた町を一つ一つ再び訪ね、兄弟たちがどうしているか見て来ましょう。」
ACT 15:37 バルナバは、マルコと呼ばれるヨハネも連れて行くつもりでした。
ACT 15:38 しかしパウロは、パンフィリアで自分たちから離れ、働きに同行しなかった者を連れて行くのはよくないと考えました。
ACT 15:39 そのため激しい衝突が起こり、二人は別々に行くことになりました。バルナバはマルコを連れ、船でキプロスへ渡りました。
ACT 15:40 一方パウロはシラスを選び、兄弟たちから神の恵みに委ねられて出発しました。
ACT 15:41 そしてシリアとキリキアを巡り、諸教会を力づけました。
ACT 16:1 パウロはデルベとリステラへも行きました。すると見よ、そこにテモテという弟子がいました。信者であるユダヤ人女性の息子で、父親はギリシャ人でした。
ACT 16:2 彼はリステラとイコニオムの兄弟たちから評判の良い人でした。
ACT 16:3 パウロはテモテを連れて行きたいと思い、その地方にいるユダヤ人たちのために、彼に割礼を施しました。彼の父親がギリシャ人であることを、皆が知っていたからです。
ACT 16:4 一行は町々を巡りながら、エルサレムの使徒たちと長老たちが定めた規定を守るよう、人々に伝えました。
ACT 16:5 こうして諸教会は信仰において強められ、日ごとに人数を増していきました。
ACT 16:6 一行はフリギアとガラテヤ地方を通りましたが、アジアで御言葉を語ることを聖霊に禁じられました。
ACT 16:7 ミシアの近くまで来ると、ビティニアへ行こうとしましたが、霊がそれを許しませんでした。
ACT 16:8 そこでミシアを通り過ぎて、トロアスへ下りました。
ACT 16:9 夜、パウロは幻を見ました。マケドニア人の男が立って、「マケドニアへ渡って来て、私たちを助けてください」と懇願していました。
ACT 16:10 パウロがこの幻を見ると、私たちはすぐにマケドニアへ出発しようとしました。彼らに福音を宣べ伝えるため、主が私たちを召されたのだと判断したからです。
ACT 16:11 こうしてトロアスから船出し、サモトラケへ直航し、翌日はネアポリスへ行きました。
ACT 16:12 そこから、この地域の主要都市でローマの植民都市である、マケドニアの町ピリピへ行きました。私たちはこの町に数日滞在しました。
ACT 16:13 安息日に、私たちは祈り場があると思われる町の門の外の川岸へ行きました。そして腰を下ろし、集まって来た女たちに話しました。
ACT 16:14 ティアティラの町の紫布商人で、神を礼拝するリディアという女が話を聞いていました。主は彼女の心を開き、パウロの語ることに耳を傾けさせました。
ACT 16:15 彼女とその家の者たちがバプテスマを受けると、彼女は私たちに懇願しました。「私が主に忠実な者だとお考えでしたら、私の家に来て泊まってください。」こうして私たちは、彼女の願いを受け入れました。
ACT 16:16 あるとき、私たちが祈り場へ行く途中、占いの霊につかれた女奴隷に出会いました。彼女は占いによって主人たちに多くの利益を得させていました。
ACT 16:17 彼女はパウロと私たちの後について来て、こう叫び続けました。「この人たちは、いと高き神のしもべで、私たちに救いの道を宣べ伝えています。」
ACT 16:18 彼女は何日も同じことを続けました。 しかしパウロはひどく困り、振り向いてその霊に言いました。「イエス・キリストの名によって命じる。この女から出て行け。」すると霊は、ただちに出て行きました。
ACT 16:19 彼女の主人たちは、利益を得る望みがなくなったことに気づくと、パウロとシラスを捕らえ、広場にいる役人たちのところへ引きずって行きました。
ACT 16:20 そして二人を長官たちの前に連れて行って言いました。「この者たちはユダヤ人で、われわれの町を騒がせ、
ACT 16:21 ローマ人であるわれわれが受け入れることも実行することも許されない慣習を広めています。」
ACT 16:22 群衆も一緒になって二人に襲いかかりました。長官たちは二人の衣をはぎ取り、棒で打つよう命じました。
ACT 16:23 そして何度も打たせてから牢に入れ、厳重に見張るよう看守に命じました。
ACT 16:24 看守はこの命令を受け、二人を奥の牢に入れ、両足を足かせにしっかり固定しました。
ACT 16:25 真夜中ごろ、パウロとシラスは祈りながら神を賛美する歌を歌っており、囚人たちはそれに聞き入っていました。
ACT 16:26 すると突然、大地震が起こり、牢の土台が揺れ動きました。たちまちすべての戸が開き、全員の鎖が解けました。
ACT 16:27 看守は眠りから覚め、牢の戸が開いているのを見ると、囚人たちが逃げたものと思い、剣を抜いて自害しようとしました。
ACT 16:28 しかしパウロは大声で叫びました。「自分を傷つけてはいけない。私たちは皆ここにいる。」
ACT 16:29 看守は明かりを持って来させ、牢の中へ駆け込み、震えながらパウロとシラスの前にひれ伏しました。
ACT 16:30 そして二人を外へ連れ出して言いました。「先生方、救われるためには何をしなければなりませんか。」
ACT 16:31 二人は言いました。「主イエス・キリストを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます。」
ACT 16:32 そして彼と、その家にいた全員に主の言葉を語りました。
ACT 16:33 看守はその夜、同じ時刻に二人を引き取り、その傷を洗いました。そして彼も家の者も全員、すぐにバプテスマを受けました。
ACT 16:34 それから二人を自分の家に案内して食事を出し、家族全員と共に神を信じたことを心から喜びました。
ACT 16:35 夜が明けると、長官たちは警吏を遣わし、「あの者たちを釈放せよ」と伝えました。
ACT 16:36 看守はその言葉をパウロに伝えました。「長官たちが、あなたがたを釈放するよう人をよこしました。ですから、出て来て、安心してお帰りください。」
ACT 16:37 しかしパウロは警吏たちに言いました。「長官たちは、ローマ市民である私たちを裁判にもかけず、公衆の面前で打って牢に入れた。それなのに今、ひそかに私たちを釈放するのか。いや、断じてそうはさせない。彼ら自身がここへ来て、私たちを連れ出すべきだ。」
ACT 16:38 警吏たちはこの言葉を長官たちに報告しました。長官たちは、二人がローマ市民だと聞いて恐れ、
ACT 16:39 自ら来て二人に謝りました。そして牢から連れ出し、町から去ってほしいと頼みました。
ACT 16:40 二人は牢を出てリディアの家へ行き、兄弟たちに会って励ました後、そこを出発しました。
ACT 17:1 一行はアンフィポリスとアポロニアを通って、ユダヤ人の会堂があるテサロニケへ来ました。
ACT 17:2 パウロはいつものように会堂に入り、三回の安息日にわたって、聖書に基づいて人々と論じ、
ACT 17:3 キリストは苦しみを受け、死者の中から復活しなければならなかったことを説明し、証明しました。そして、「私があなたがたに宣べ伝えているこのイエスこそ、キリストです」と語りました。
ACT 17:4 彼らのうち何人かは説得され、パウロとシラスの仲間に加わりました。また、敬虔なギリシャ人も大勢、有力な女たちも少なからず加わりました。
ACT 17:5 しかし、説得されなかったユダヤ人たちは、 市場にたむろするならず者を何人か引き入れ、群衆を集めて町に騒動を起こしました。そしてヤソンの家を襲い、パウロたちを民衆の前に引き出そうとしました。
ACT 17:6 しかし見つからなかったので、ヤソンと何人かの兄弟たちを 町の役人たちのところへ引きずって行き、叫びました。「世界中を騒がせた者たちが、ここにも来ています。
ACT 17:7 ヤソンは彼らを迎え入れました。この者たちは皆、イエスという別の王がいると言って、カエサルの布告に逆らっています。」
ACT 17:8 群衆と町の役人たちは、これを聞いて動揺しました。
ACT 17:9 そしてヤソンとほかの者たちから保証金を取ったうえで、彼らを釈放しました。
ACT 17:10 兄弟たちはすぐに、夜のうちにパウロとシラスをベレアへ送り出しました。二人は到着すると、ユダヤ人の会堂に入りました。
ACT 17:11 ベレアの人々はテサロニケの人々より素直な心を持っていて、非常に熱心に御言葉を受け入れ、果たしてそのとおりかどうか、毎日聖書を調べました。
ACT 17:12 それで彼らの多くが信じました。有力なギリシャ人女性や男たちも少なからず信じました。
ACT 17:13 しかしテサロニケのユダヤ人たちは、ベレアでもパウロによって神の言葉が宣べ伝えられていると知ると、そこにも来て群衆を扇動しました。
ACT 17:14 そこで兄弟たちはすぐにパウロを海辺まで送り出しましたが、シラスとテモテはそこに残りました。
ACT 17:15 パウロを案内した人たちは彼をアテネまで連れて行きました。そして、シラスとテモテはできるだけ早く自分のところへ来るようにというパウロの指示を受けて、帰って行きました。
ACT 17:16 さて、パウロはアテネで二人を待っている間、町が偶像で満ちているのを見て、心に激しい憤りを感じました。
ACT 17:17 それで会堂ではユダヤ人や敬虔な人々と論じ、広場では毎日、そこに居合わせた人々と論じました。
ACT 17:18 エピクロス派とストア派の哲学者たちも 何人か彼と議論しました。ある者たちは、「このおしゃべりは何を言いたいのだろう」と言いました。 ほかの者たちは、パウロがイエスと復活について福音を宣べ伝えていたので、「外国の神々を宣伝しているらしい」と言いました。
ACT 17:19 そこで彼らはパウロをつかまえてアレオパゴスへ連れて行き、言いました。「あなたが語っているその新しい教えがどんなものか、教えてもらえませんか。
ACT 17:20 あなたは私たちの耳に、聞き慣れないことを伝えています。それがどういう意味なのか知りたいのです。」
ACT 17:21 アテネ人も、そこに住む外国人も皆、何か新しいことを話したり聞いたりすることだけで時を過ごしていたのです。
ACT 17:22 パウロはアレオパゴスの中央に立って言いました。「アテネの皆さん。あなたがたは、あらゆる点で非常に信心深いと見受けます。
ACT 17:23 私が歩きながら、あなたがたの礼拝する物をよく見ていると、『未知の神に』と刻まれた祭壇も見つけました。それで、あなたがたが知らずに礼拝している方を、私はあなたがたに知らせます。
ACT 17:24 世界とその中のすべてのものを造られた神は、天地の主ですから、人の手で造った神殿には住まわれません。
ACT 17:25 また、何かを必要としているかのように、人の手によって仕えてもらうこともありません。神ご自身が、すべての人に命と息と、すべてのものを与えておられるからです。
ACT 17:26 神は、一つの血から人類のすべての国民を造り、地の全面に住まわせました。そして、定められた時期と、その住まいの境界をお決めになりました。
ACT 17:27 それは、人々が主を求め、手探りでも見つけるためです。もっとも、神は私たち一人一人から遠く離れてはおられません。
ACT 17:28 『私たちは神のうちに生き、動き、存在している』からです。あなたがたの詩人の中にも、『私たちもまた、神の子孫である』と言った人たちがいます。
ACT 17:29 私たちは神の子孫なのですから、神を、人間の技術や考案によって彫られた金や銀や石の像のように考えるべきではありません。
ACT 17:30 神はこれまでの無知の時代を見過ごしてこられました。しかし今は、どこにいる人にも皆、悔い改めるよう命じておられます。
ACT 17:31 神が、ご自分の定めた一人の人によって、義をもって世界を裁く日をお決めになったからです。そして、その方を死者の中から復活させることにより、すべての人に確かな証拠をお与えになりました。」
ACT 17:32 人々は死者の復活について聞くと、ある者たちはあざ笑い、ほかの者たちは「このことについては、もう一度あなたの話を聞きたい」と言いました。
ACT 17:33 こうしてパウロは彼らの中から出て行きました。
ACT 17:34 しかし、彼について行って信じた人たちもいました。その中には、アレオパゴスの議員ディオニシオ、ダマリスという女、またほかの人々もいました。
ACT 18:1 その後、パウロはアテネを去ってコリントへ行きました。
ACT 18:2 そこで、ポントス出身のアクラというユダヤ人に会いました。クラウディオがすべてのユダヤ人にローマから退去するよう命じたため、彼は妻プリスキラと共に、少し前にイタリアから来たばかりでした。パウロは二人を訪ね、
ACT 18:3 同じ職業だったので、彼らの家に住んで一緒に働きました。彼らは天幕作りを職業としていたのです。
ACT 18:4 パウロは安息日ごとに会堂で論じ、ユダヤ人とギリシャ人を説得しました。
ACT 18:5 シラスとテモテがマケドニアから下って来ると、パウロは霊に促され、イエスがキリストであることをユダヤ人たちに証ししました。
ACT 18:6 しかし彼らが反対して冒瀆の言葉を吐いたので、パウロは衣のちりを払い落として言いました。「あなたがたの血は、あなたがた自身の頭に降りかかれ。私には責任がない。これから私は異邦人のところへ行く。」
ACT 18:7 彼はそこを去り、神を礼拝するユストという人の家へ行きました。その家は会堂の隣にありました。
ACT 18:8 会堂司クリスポは、家族全員と共に主を信じました。また、コリント人の多くが御言葉を聞いて信じ、バプテスマを受けました。
ACT 18:9 ある夜、主は幻の中でパウロに言われました。「恐れずに語り続け、黙っていてはならない。
ACT 18:10 私があなたと共にいるからである。だれもあなたを襲って危害を加えることはない。この町には、私の民が大勢いる。」
ACT 18:11 パウロは一年六か月そこに住み、彼らの間で神の言葉を教えました。
ACT 18:12 しかし、ガリオがアカイアの地方総督だったとき、ユダヤ人たちは心を一つにしてパウロに逆らい、彼を裁判の席へ引いて行き、
ACT 18:13 「この男は律法に反する仕方で神を礼拝するよう、人々をそそのかしています」と言いました。
ACT 18:14 パウロが口を開こうとすると、ガリオはユダヤ人たちに言いました。「もし何かの不正や悪質な犯罪の問題なら、ユダヤ人諸君、あなたがたの訴えを取り上げるのも当然だろう。
ACT 18:15 しかし、言葉や名称、あなたがた自身の律法に関する論争なら、自分たちで処理しなさい。私はそのような事柄の裁判官になるつもりはない。」
ACT 18:16 そして彼らを裁判の席から追い出しました。
ACT 18:17 するとギリシャ人たちは皆、会堂司ソステネを捕らえ、裁判の席の前で殴りました。しかしガリオは、そのようなことを一切気にかけませんでした。
ACT 18:18 パウロはその後もかなり長く滞在しました。それから兄弟たちに 別れを告げ、プリスキラとアクラを伴って、そこから船でシリアへ向かいました。彼は誓願を立てていたので、ケンクレアで髪をそりました。
ACT 18:19 一行はエフェソに着きました。パウロは二人をそこに残し、自分は会堂へ入ってユダヤ人たちと論じました。
ACT 18:20 人々はもっと長く滞在してほしいと頼みましたが、彼は承知せず、
ACT 18:21 彼らに別れを告げて言いました。「私は何としても、今度の祭りをエルサレムで守らなければなりません。しかし、神の御心なら、またあなたがたのところへ戻って来ます。」それからエフェソを船で出発しました。
ACT 18:22 カイサリアに上陸すると、エルサレムへ上って教会にあいさつし、それからアンティオキアへ下りました。
ACT 18:23 そこでしばらく過ごした後に出発し、ガラテヤとフリギアの地方を順に巡って、すべての弟子たちを力づけました。
ACT 18:24 さて、アレクサンドリア出身のアポロというユダヤ人がエフェソに来ました。雄弁な人で、聖書に精通していました。
ACT 18:25 この人は主の道について教えを受けており、霊に燃えて、イエスについて正確に語り、教えていました。ただし、ヨハネのバプテスマしか知りませんでした。
ACT 18:26 彼は会堂で大胆に語り始めました。プリスキラとアクラは彼の話を聞くと、彼を自分たちのところに招き、神の道をさらに正確に説明しました。
ACT 18:27 アポロがアカイアへ渡ろうと決めたとき、兄弟たちは彼を励まし、弟子たちに彼を迎え入れるよう手紙を書きました。彼は到着すると、恵みによって信者となった人々に大きな助けを与えました。
ACT 18:28 聖書に基づいてイエスがキリストであることを公に示し、力強くユダヤ人たちを論破したからです。
ACT 19:1 アポロがコリントにいたころ、パウロは内陸地方を通ってエフェソに着き、何人かの弟子に会いました。
ACT 19:2 彼らに「信じたとき、聖霊を受けましたか」と尋ねました。 彼らは「いいえ、聖霊がおられることさえ聞いたことがありません」と答えました。
ACT 19:3 パウロは「それでは、何のためのバプテスマを受けたのですか」と尋ねました。 彼らは「ヨハネのバプテスマです」と答えました。
ACT 19:4 パウロは言いました。「ヨハネは悔い改めのバプテスマを授け、自分の後から来られる方、すなわちキリスト・イエスを信じるよう、民に告げました。」
ACT 19:5 これを聞いた彼らは、主イエスの名によってバプテスマを受けました。
ACT 19:6 パウロが彼らの上に手を置くと、聖霊が彼らに臨み、彼らはほかの言語で話し、預言しました。
ACT 19:7 彼らは全部で十二人ほどでした。
ACT 19:8 パウロは会堂に入り、三か月にわたって大胆に語り、神の国について論じ、人々を説得しました。
ACT 19:9 しかし、心をかたくなにして従おうとせず、群衆の前で「この道」を悪く言う者たちがいたので、パウロは彼らから離れ、弟子たちを別にして、毎日ティラノの講堂で論じました。
ACT 19:10 このことが二年間続いたので、アジアに住む人は皆、ユダヤ人もギリシャ人も、主イエスの言葉を聞きました。
ACT 19:11 神はパウロの手によって並外れた奇跡を行われました。
ACT 19:12 パウロの体に触れた手ぬぐいや前掛けを病人のところへ持って行くだけで、病気が去り、悪霊も出て行くほどでした。
ACT 19:13 ところが、各地を巡り歩くユダヤ人の祈祷師たちの中にも、悪霊につかれた人に主イエスの名を唱え、「パウロが宣べ伝えているイエスによって、おまえたちに命じる」と言う者がいました。
ACT 19:14 ユダヤ人の祭司長スケワの七人の息子たちが、このことをしていました。
ACT 19:15 すると悪霊は答えました。「イエスなら知っている。パウロも知っている。だが、おまえたちは何者だ。」
ACT 19:16 悪霊につかれた男は彼らに飛びかかり、全員を押さえつけて打ち負かしました。彼らは裸にされ、傷を負って、その家から逃げ出しました。
ACT 19:17 このことはエフェソに住むすべてのユダヤ人とギリシャ人に知れ渡りました。皆に恐れが生じ、主イエスの名があがめられました。
ACT 19:18 信じた人々も大勢やって来て、自分の行いを告白し、明らかにしました。
ACT 19:19 魔術を行っていた者たちも大勢、書物を持って来て、すべての人の前で焼きました。その値段を計算すると、銀貨五万枚になりました。
ACT 19:20 このようにして、主の言葉は力強く広まり、勢いを増していきました。
ACT 19:21 これらのことが終わると、パウロはマケドニアとアカイアを通ってエルサレムへ行こうと、霊のうちに決意しました。そして、「そこへ行った後、ローマも見なければならない」と言いました。
ACT 19:22 そこで、自分に仕えていた者のうち二人、テモテとエラストをマケドニアへ送り、自分はしばらくアジアにとどまりました。
ACT 19:23 そのころ、「この道」をめぐって大変な騒動が起こりました。
ACT 19:24 デメテリオという銀細工人が、アルテミスの銀製の神殿模型を作り、職人たちにかなりの収入を得させていました。
ACT 19:25 彼は職人たちと同業の仕事をする人々を集めて言いました。「皆さん。この仕事によって、われわれが富を得ていることはご存じのとおりです。
ACT 19:26 ところが、あなたがたが見聞きしているように、あのパウロはエフェソだけでなく、アジアのほぼ全域で、手で造った物は神ではないと言って、大勢の人を説き伏せ、背を向けさせています。
ACT 19:27 そのため、われわれの商売の評判が悪くなる危険があるだけではありません。アジア全土と世界が礼拝している偉大な女神アルテミスの神殿も、何の価値もないものと見なされ、女神の威光さえ失われる危険があります。」
ACT 19:28 これを聞いた人々は怒りに満たされ、「偉大なのはエフェソ人のアルテミスだ」と叫び始めました。
ACT 19:29 町全体が混乱に陥りました。人々はパウロの旅の同行者であるマケドニア人ガイオとアリスタルコを捕らえ、一斉に劇場へなだれ込みました。
ACT 19:30 パウロは民衆の中へ入ろうとしましたが、弟子たちが許しませんでした。
ACT 19:31 彼の友人であったアジア州の高官たちも何人か人を送り、劇場へ入るような危険を冒さないでほしいと懇願しました。
ACT 19:32 さて、集会は混乱し、ある者はあることを、別の者は別のことを叫んでいました。大多数の者は、何のために集まったのかさえ分かっていませんでした。
ACT 19:33 ユダヤ人たちは群衆の中からアレクサンデルを前へ押し出しました。アレクサンデルは手で合図をし、民衆に弁明しようとしました。
ACT 19:34 しかし、彼がユダヤ人だと分かると、全員が声をそろえ、二時間ほども「偉大なのはエフェソ人のアルテミスだ」と叫び続けました。
ACT 19:35 町の書記官は群衆を静めて言いました。「エフェソの皆さん。エフェソの町が、偉大な女神アルテミスとゼウスから降って来た像の守護者であることを知らない者がいるでしょうか。
ACT 19:36 これは否定できない事実なのですから、あなたがたは静かにし、軽率なことをしてはなりません。
ACT 19:37 あなたがたはこの者たちをここへ連れて来ましたが、彼らは神殿から物を盗んだわけでも、あなたがたの女神を冒瀆したわけでもありません。
ACT 19:38 ですから、デメテリオとその仲間の職人たちが、だれかに対する訴えを持っているのなら、法廷は開かれており、地方総督たちもいます。互いに告訴すればよいのです。
ACT 19:39 しかし、それ以外のことについて何か求めるのなら、正式な集会で解決すべきです。
ACT 19:40 今日の騒動について、われわれが暴動の罪に問われる危険さえあります。この騒ぎには何の理由もなく、釈明することができないからです。」
ACT 19:41 こう言って、彼は集会を解散させました。
ACT 20:1 騒動が収まると、パウロは弟子たちを呼び寄せ、別れを告げてから、マケドニアへ向けて出発しました。
ACT 20:2 彼はその地方を巡り、多くの言葉で人々を励ましてから、ギリシャに来ました。
ACT 20:3 そこで三か月過ごしましたが、シリアへ向けて船出しようとしたとき、ユダヤ人たちが彼に対して陰謀を企てたので、マケドニアを通って帰ることに決めました。
ACT 20:4 彼に同行してアジアまで行ったのは、ベレア人ソパテロ、テサロニケ人アリスタルコとセクンド、デルベ人ガイオ、テモテ、またアジア出身のティキコとトロフィモでした。
ACT 20:5 この人たちは先に出発し、トロアスで私たちを待っていました。
ACT 20:6 私たちは種なしパンの祭りの後、ピリピから船出し、五日かかってトロアスの彼らのもとに着き、そこに七日間滞在しました。
ACT 20:7 週の初めの日、弟子たちがパンを裂くために集まったとき、パウロは翌日出発する予定だったので、人々に語り、話を真夜中まで続けました。
ACT 20:8 私たちが 集まっていた階上の部屋には、多くの明かりがともっていました。
ACT 20:9 ユティコという青年が窓辺に座っていましたが、深い眠りに沈みかけていました。パウロがなおも長く語り続けるうちに、眠りに負けて三階から下へ落ち、抱き起こされたときには死んでいました。
ACT 20:10 パウロは下へ降り、彼の上に身をかがめて抱きしめ、言いました。「騒がないでください。彼には命があります。」
ACT 20:11 それから上へ戻ってパンを裂いて食べ、夜明けまで長く語り合ってから出発しました。
ACT 20:12 人々は生き返った青年を連れて帰り、大いに慰められました。
ACT 20:13 一方、私たちは先に船へ行き、アソスへ向けて船出しました。そこでパウロを乗せる予定でした。彼自身は陸路を行くことにして、そのように手配していたからです。
ACT 20:14 パウロがアソスで私たちと合流すると、彼を船に乗せてミティレネへ行きました。
ACT 20:15 そこから船出し、翌日はキオスの向かい側に着き、その翌日はサモスに寄ってトロギリオンに滞在し、さらに翌日、ミレトスに着きました。
ACT 20:16 パウロは、アジアで時間を費やさないため、エフェソには寄らずに船で通り過ぎることに決めていました。できれば五旬節の日にはエルサレムに着こうと急いでいたのです。
ACT 20:17 パウロはミレトスからエフェソへ人を遣わし、教会の長老たちを呼び寄せました。
ACT 20:18 長老たちが来ると、彼はこう言いました。「私がアジアに足を踏み入れた最初の日から、いつもあなたがたと共にどのように過ごしたか、あなたがた自身が知っています。
ACT 20:19 私は謙遜の限りを尽くし、多くの涙を流し、ユダヤ人たちの陰謀によって降りかかった数々の試練に遭いながら、主に仕えてきました。
ACT 20:20 また、あなたがたのためになることは何一つためらわずに伝え、公の場でも家々でも、あなたがたを教えてきました。
ACT 20:21 そしてユダヤ人にもギリシャ人にも、神に対する悔い改めと、私たちの主イエスに対する信仰を証ししました。
ACT 20:22 今、見よ、私は霊に縛られてエルサレムへ行きます。そこで何が身に起こるかは分かりません。
ACT 20:23 ただ、聖霊がどの町でも、投獄と苦難が私を待ち受けていると証ししておられます。
ACT 20:24 しかし私は、そのようなことを意に介しません。また、自分の命を惜しいとも思いません。それは、自分の走るべき道のりを喜びのうちに走り終え、主イエスから受けた務め、すなわち、神の恵みの福音を十分に証しする務めを果たすためです。
ACT 20:25 さて見よ、私は神の国を宣べ伝えながら、あなたがた全員の間を巡りましたが、あなたがたがもう二度と私の顔を見ないことを知っています。
ACT 20:26 ですから今日、私はあなたがたに証言します。すべての人の血について、私には責任がありません。
ACT 20:27 神の御計画のすべてを、ためらわずあなたがたに伝えたからです。
ACT 20:28 ですから、自分自身と群れ全体に気を配りなさい。聖霊はあなたがたをその群れの監督者にされました。それは、主と 神がご自分の血によって買い取られた教会を牧するためです。
ACT 20:29 私が去った後、凶暴な狼たちがあなたがたの中に入り込み、群れを容赦しないことを、私は知っています。
ACT 20:30 また、あなたがた自身の中からも、曲がったことを語って弟子たちを自分の後に引き込もうとする者たちが現れます。
ACT 20:31 ですから目を覚ましていなさい。私が三年の間、夜も昼も涙を流しながら、一人一人を絶えず戒めたことを覚えていなさい。
ACT 20:32 さて兄弟たち、 私はあなたがたを神と、その恵みの言葉に委ねます。この言葉には、あなたがたを築き上げ、聖別されたすべての人々と共に相続財産を受けさせる力があります。
ACT 20:33 私は、だれの銀も金も衣服も欲しがりませんでした。
ACT 20:34 私のこの両手が、自分の必要と、仲間たちの必要のために働いたことは、あなたがた自身が知っています。
ACT 20:35 私はあらゆる点で模範を示しました。このように働いて弱い人々を助け、主イエスご自身が、『受けるより与えるほうが幸いである』と言われた言葉を覚えていなければなりません。」
ACT 20:36 こう言ってから、パウロはひざまずき、皆と一緒に祈りました。
ACT 20:37 皆は激しく泣き、パウロの首を抱いて口づけしました。
ACT 20:38 彼らは、もう二度と自分の顔を見ることはない、とパウロが言った言葉を何よりも悲しみました。そして彼を船まで見送りました。
ACT 21:1 私たちは彼らと別れて船出し、コスへ直航しました。翌日はロドスへ、そこからパタラへ行きました。
ACT 21:2 フェニキアへ渡る船を見つけたので、それに乗って出航しました。
ACT 21:3 キプロスが見える所まで来ると、その島を左にしてシリアへ向かい、ティルスに上陸しました。船がそこで積み荷を降ろすことになっていたからです。
ACT 21:4 私たちは弟子たちを見つけ、そこに七日間滞在しました。彼らは霊によって、エルサレムへ上らないようパウロに告げました。
ACT 21:5 滞在の日数が終わると、私たちは出発して旅を続けました。彼らは妻や子どもも含めて皆、町の外まで見送りに来ました。そして海岸でひざまずいて祈りました。
ACT 21:6 互いに別れを告げた後、私たちは船に乗り、彼らは家へ帰りました。
ACT 21:7 私たちはティルスからの航海を終えてプトレマイスに着きました。兄弟たちにあいさつし、彼らのもとに一日滞在しました。
ACT 21:8 翌日、パウロの同行者である私たちは出発し、カイサリアへ行きました。 そして七人の一人である伝道者ピリポの家に入り、彼のもとに滞在しました。
ACT 21:9 この人には、預言をする未婚の娘が四人いました。
ACT 21:10 私たちがそこに何日か滞在していると、アガボという預言者がユダヤから下って来ました。
ACT 21:11 彼は私たちのところへ来ると、パウロの帯を取り、それで自分の手足を縛って言いました。「聖霊はこう言われます。『エルサレムのユダヤ人たちは、この帯の持ち主をこのように縛り、異邦人の手に引き渡す。』」
ACT 21:12 私たちはこれを聞くと、その土地の人々と共に、エルサレムへ上らないようパウロに懇願しました。
ACT 21:13 しかしパウロは答えました。「なぜ泣いて、私の心をくじくのですか。私は主イエスの名のためなら、縛られるだけでなく、エルサレムで死ぬ覚悟もできています。」
ACT 21:14 パウロが聞き入れようとしないので、私たちは「主の御心が行われますように」と言って、口をつぐみました。
ACT 21:15 数日後、私たちは荷物をまとめ、エルサレムへ上りました。
ACT 21:16 カイサリアの弟子たちも何人か同行し、私たちが泊めてもらうことになっていたキプロス人ムナソンのところへ案内しました。彼は初期からの弟子でした。
ACT 21:17 私たちがエルサレムに着くと、兄弟たちは喜んで迎えてくれました。
ACT 21:18 翌日、パウロは私たちと一緒にヤコブを訪ねました。長老たちも全員そこにいました。
ACT 21:19 パウロは彼らにあいさつした後、自分の務めを通して神が異邦人の間で行われたことを、一つ一つ報告しました。
ACT 21:20 彼らはそれを聞いて神をあがめ、パウロに言いました。「兄弟よ、ご覧なさい。ユダヤ人の中で信じた者は何万人もいて、皆が律法に熱心です。
ACT 21:21 ところが彼らは、あなたが異邦人の中にいるすべてのユダヤ人にモーセを捨てるよう教え、子どもに割礼を施さず、慣習に従って歩まないよう告げていると聞かされています。
ACT 21:22 では、どうすればよいでしょう。あなたが来たことを彼らは必ず聞きつけ、人々が集まって来るでしょう。
ACT 21:23 ですから、私たちの言うとおりにしてください。ここに誓願を立てている男が四人います。
ACT 21:24 この人たちを連れて行って一緒に身を清め、彼らが髪をそるための費用を負担してください。そうすれば、あなたについて聞かされていることには何の真実もなく、あなた自身も律法を守って歩んでいることが、皆に分かります。
ACT 21:25 しかし、信者になった異邦人については、偶像にささげた食べ物、血、絞め殺した動物、性的不品行を避けること以外、何も守る必要はないと決定し、書き送っておきました。」
ACT 21:26 そこでパウロはその男たちを連れ、翌日、彼らと一緒に身を清めて神殿に入りました。そして、彼ら一人一人のために供え物がささげられる、清めの期間が終わる日を届け出ました。
ACT 21:27 七日間が終わろうとしていたとき、アジアから来たユダヤ人たちが神殿でパウロを見つけ、群衆全体を扇動して彼を捕らえ、
ACT 21:28 叫びました。「イスラエルの人たち、手を貸してくれ。この男は至る所で、すべての人に、われわれの民と律法とこの場所に逆らうことを教えている。そのうえ、ギリシャ人を神殿に連れ込み、この聖なる場所を汚した。」
ACT 21:29 彼らは以前、エフェソ人トロフィモが町でパウロと一緒にいるのを見て、パウロが彼を神殿に連れ込んだものと思ったのです。
ACT 21:30 町全体が騒然となり、人々が一斉に駆けつけました。そしてパウロを捕らえて神殿の外へ引きずり出すと、すぐに門が閉じられました。
ACT 21:31 彼らがパウロを殺そうとしていると、エルサレム中が混乱に陥っているとの知らせが、部隊の千人隊長に届きました。
ACT 21:32 千人隊長はすぐに兵士と百人隊長たちを率い、群衆のところへ駆け下りました。人々は千人隊長と兵士たちを見ると、パウロを殴るのをやめました。
ACT 21:33 そこで千人隊長は近づいてパウロを逮捕し、二本の鎖で縛るよう命じてから、彼が何者で、何をしたのかと尋ねました。
ACT 21:34 しかし群衆の中では、ある者はあることを、別の者は別のことを叫びました。騒がしくて確かなことが分からなかったので、千人隊長はパウロを兵営へ連れて行くよう命じました。
ACT 21:35 パウロが階段に差しかかると、群衆の暴力が激しかったため、兵士たちが彼を担がなければなりませんでした。
ACT 21:36 大勢の民が後について来て、「そんな男は除いてしまえ」と叫んでいたからです。
ACT 21:37 兵営へ連れ込まれようとしたとき、パウロは千人隊長に「少しお話ししてもよいでしょうか」と尋ねました。 千人隊長は言いました。「おまえはギリシャ語を話せるのか。
ACT 21:38 それなら、少し前に反乱を起こし、四千人の暗殺者を率いて荒野へ出た、あのエジプト人ではないのか。」
ACT 21:39 しかしパウロは言いました。「私はキリキアのタルソ出身のユダヤ人で、名もない町ではないタルソの市民です。どうか民に話すことをお許しください。」
ACT 21:40 千人隊長が許可すると、パウロは階段の上に立ち、民に手で合図をしました。すっかり静かになると、ヘブル語で彼らに語り始めました。
ACT 22:1 「兄弟たち、父たち。今から申し上げる弁明を聞いてください。」
ACT 22:2 パウロがヘブル語で語りかけるのを聞くと、人々はいっそう静かになりました。 パウロは言いました。
ACT 22:3 「私はユダヤ人で、キリキアのタルソで生まれましたが、この町で育ち、ガマリエルのもとで父祖の律法の厳格な伝統に従って教育を受けました。今日のあなたがた全員と同じように、神に対して熱心でした。
ACT 22:4 私は『この道』に従う者を死に至るまで迫害し、男も女も縛り上げて牢に引き渡しました。
ACT 22:5 このことは大祭司と長老会全体も証言してくれます。私は彼らからダマスコの兄弟たち宛ての手紙も受け取り、そこにいる者たちを縛ってエルサレムへ連行し、処罰するために出かけました。
ACT 22:6 旅を続けてダマスコに近づいたとき、正午ごろ、突然、天からの強い光が私の周りを照らしました。
ACT 22:7 私は地に倒れ、こう言う声を聞きました。『サウロ、サウロ、なぜ私を迫害するのか。』
ACT 22:8 私が『主よ、あなたはどなたですか』と答えると、その方は言われました。『私は、あなたが迫害しているナザレのイエスである。』
ACT 22:9 一緒にいた人々は光を見て恐れましたが、私に語りかけた方の声は理解できませんでした。
ACT 22:10 私が『主よ、私はどうすればよいのでしょうか』と言うと、主は言われました。『立ってダマスコへ行きなさい。あなたが行うよう定められていることは、すべてそこで告げられる。』
ACT 22:11 私はその光の輝きのために見えなくなったので、同行者たちに手を引かれてダマスコへ行きました。
ACT 22:12 すると、律法に従う敬虔な人で、ダマスコに住むすべてのユダヤ人から評判の良いアナニアという人が、
ACT 22:13 私のところへ来て、そばに立ち、『兄弟サウロ、見えるようになりなさい』と言いました。すると、その瞬間に私は彼を見上げました。
ACT 22:14 彼は言いました。『私たちの父祖の神は、あなたが御心を知り、正しい方を見、その口から出る声を聞くようにと、あなたをお選びになりました。
ACT 22:15 あなたは、自分が見聞きしたことをすべての人に伝える、この方の証人となるからです。
ACT 22:16 さあ、なぜためらっているのですか。立ってバプテスマを受け、主の名を呼び求めて、罪を洗い流していただきなさい。』
ACT 22:17 その後、私はエルサレムへ戻り、神殿で祈っていると、恍惚状態に陥り、
ACT 22:18 主が私にこう言われるのを見ました。『急いで、すぐにエルサレムを出なさい。人々は私についてのあなたの証言を受け入れないからである。』
ACT 22:19 私は言いました。『主よ。私があなたを信じる人々をどの会堂でも牢に入れ、むちで打っていたことを、彼ら自身が知っています。
ACT 22:20 また、あなたの証人ステファノの血が流されたとき、私もそばに立って彼の死に賛成し、彼を殺した者たちの上着を預かっていました。』
ACT 22:21 すると主は私に言われました。『行きなさい。私はあなたを遠く異邦人のもとへ遣わす。』」
ACT 22:22 人々はここまでパウロの話を聞いていましたが、そこで声を上げて言いました。「こんな男は地上から除いてしまえ。生かしておくべきではない。」
ACT 22:23 彼らが叫び、上着を脱ぎ捨て、空中にちりをまき散らしたので、
ACT 22:24 千人隊長はパウロを兵営へ連れ込むよう命じました。そして、人々がなぜ彼に向かってあのように叫ぶのかを知るため、むち打って取り調べるよう指示しました。
ACT 22:25 彼らが革ひもでパウロを縛ると、パウロはそばに立っていた百人隊長に尋ねました。「有罪判決を受けていないローマ市民を、むちで打つことが許されているのですか。」
ACT 22:26 百人隊長はこれを聞くと、千人隊長のところへ行って報告しました。「何をなさろうとしているのか、よくお考えください。この男はローマ市民です。」
ACT 22:27 そこで千人隊長はパウロのところへ来て尋ねました。「答えなさい。おまえはローマ市民なのか。」 パウロは「そうです」と答えました。
ACT 22:28 千人隊長は「私は大金を払って、この市民権を手に入れた」と答えました。 パウロは「私は生まれながらのローマ市民です」と言いました。
ACT 22:29 すると、彼を取り調べようとしていた者たちはすぐに離れました。千人隊長も、彼がローマ市民だと知ると、縛ってしまったことを恐れました。
ACT 22:30 翌日、千人隊長はパウロがユダヤ人たちに訴えられた本当の理由を知りたいと思い、彼の鎖を解き、祭司長たちと最高法院全体に集まるよう命じました。そしてパウロを連れて下り、彼らの前に立たせました。
ACT 23:1 パウロは最高法院をじっと見つめて言いました。「兄弟たち。私は今日まで、あらゆる点で良心に恥じることなく、神の御前で生きてきました。」
ACT 23:2 すると大祭司アナニアは、そばに立っている者たちに、パウロの口を打つよう命じました。
ACT 23:3 そこでパウロは彼に言いました。「白く塗った壁よ、神があなたを打たれる。あなたは律法に従って私を裁くために座っていながら、律法に反して私を打つよう命じるのですか。」
ACT 23:4 そばに立っていた者たちは言いました。「神の大祭司を侮辱するのか。」
ACT 23:5 パウロは言いました。「兄弟たち、私はこの方が大祭司だとは知りませんでした。『あなたの民の支配者を悪く言ってはならない』と書かれているからです。」
ACT 23:6 パウロは、一方がサドカイ人で、もう一方がパリサイ人であることに気づくと、最高法院で叫びました。「兄弟たち。私はパリサイ人で、パリサイ人の子です。私は死者の復活という望みのことで裁かれているのです。」
ACT 23:7 パウロがこう言うと、パリサイ人とサドカイ人の間に論争が起こり、集まった人々は二つに分かれました。
ACT 23:8 サドカイ人は、復活も天使も霊もないと言い、パリサイ人はそのすべてがあると認めているからです。
ACT 23:9 激しい叫び声が上がりました。パリサイ派の律法学者が何人か立って強く主張しました。「この男には何の悪も見つからない。もし霊か天使が彼に語ったのなら、神に逆らって戦うのはやめよう。」
ACT 23:10 論争がさらに激しくなると、千人隊長はパウロが彼らに引き裂かれるのを恐れ、兵士たちに、下りて行って彼らの中からパウロを力ずくで取り出し、兵営へ連れて来るよう命じました。
ACT 23:11 その夜、主がパウロのそばに立って言われました。「勇気を出しなさい、パウロ。あなたはエルサレムで私について証ししたように、ローマでも証ししなければならない。」
ACT 23:12 夜が明けると、ユダヤ人たちの一部が徒党を組み、パウロを殺すまでは何も食べず、何も飲まないと誓って、自分たちに呪いをかけました。
ACT 23:13 この陰謀に加わった者は四十人を超えていました。
ACT 23:14 彼らは祭司長たちと長老たちのところへ行って言いました。「われわれはパウロを殺すまでは何も口にしないと、厳しい呪いをかけて誓いました。
ACT 23:15 そこで今、あなたがたは最高法院と共に、パウロの件をもっと詳しく調べるという口実で、明日、彼を自分たちのところへ連れて下るよう、千人隊長に申し入れてください。われわれは彼がここへ近づく前に殺す準備ができています。」
ACT 23:16 しかし、パウロの姉妹の息子が待ち伏せのことを聞きつけ、兵営に入ってパウロに知らせました。
ACT 23:17 そこでパウロは百人隊長の一人を呼んで言いました。「この若者を千人隊長のところへ連れて行ってください。お伝えしたいことがあるそうです。」
ACT 23:18 百人隊長は彼を千人隊長のところへ連れて行って言いました。「囚人パウロが私を呼び、この若者をあなたのところへ連れて行ってほしいと頼みました。お伝えしたいことがあるそうです。」
ACT 23:19 千人隊長は若者の手を取り、人のいない所へ連れて行って、「私に伝えたいこととは何か」とひそかに尋ねました。
ACT 23:20 若者は言いました。「ユダヤ人たちはパウロのことをもっと詳しく調べるふりをして、明日、彼を最高法院へ連れて下るよう、あなたに願い出ることで合意しています。
ACT 23:21 しかし、彼らの願いを聞き入れないでください。四十人を超える者たちが彼を待ち伏せしています。彼らはパウロを殺すまでは何も食べず、何も飲まないと誓い、自分たちに呪いをかけています。今は準備を整え、あなたの承諾を待っています。」
ACT 23:22 千人隊長は「このことを私に知らせたと、だれにも言ってはならない」と若者に命じて帰しました。
ACT 23:23 それから百人隊長を二人呼んで言いました。「午後九時に、 カイサリアへ向けて出発できるよう、兵士二百人、騎兵七十人、槍兵二百人を用意しなさい。」
ACT 23:24 また、パウロを乗せて総督フェリクスのもとへ無事に送り届けるため、馬も用意するよう命じました。
ACT 23:25 そして、次のような手紙を書きました。
ACT 23:26 「クラウディオ・リシアから、フェリクス閣下へ。ごあいさつ申し上げます。
ACT 23:27 この男がユダヤ人たちに捕らえられ、殺されようとしていたところ、彼がローマ市民であると知ったので、私は兵士を率いて行って救出しました。
ACT 23:28 また、彼らがこの男を訴えた理由を知りたいと思い、彼らの最高法院へ連れて下りました。
ACT 23:29 すると、彼らの律法に関する問題で訴えられているだけで、死刑や投獄に値する罪には問われていないことが分かりました。
ACT 23:30 しかし、この男に対するユダヤ人たちの待ち伏せがあると知らされたので、ただちにあなたのもとへ送りました。また、訴える者たちには、彼に対する告発をあなたの前で申し立てるよう命じてあります。お元気で。」
ACT 23:31 そこで兵士たちは命令どおりパウロを引き取り、夜のうちにアンティパトリスまで連れて行きました。
ACT 23:32 翌日、騎兵たちにパウロの護送を任せ、自分たちは兵営へ帰りました。
ACT 23:33 騎兵たちはカイサリアに着くと、総督に手紙を渡し、パウロも引き渡しました。
ACT 23:34 総督は手紙を読むと、パウロがどの属州の出身かと尋ねました。キリキア出身だと分かると、
ACT 23:35 「おまえを訴える者たちも到着したら、詳しく事情を聞こう」と言い、ヘロデの官邸で監禁するよう命じました。
ACT 24:1 五日後、大祭司アナニアが数人の長老と、テルティロという弁護士を伴って下って来ました。彼らは総督にパウロを訴えました。
ACT 24:2 パウロが呼び出されると、テルティロは告発を始めて言いました。「閣下のおかげで私どもは大いなる平和を享受し、また、閣下の先見の明によって、この国民に繁栄がもたらされています。
ACT 24:3 フェリクス閣下、私どもはいつでも、どこでも、このことを心から感謝して受け入れております。
ACT 24:4 これ以上お時間を取らないため、どうか寛大なお心で、私どもの短い話をお聞きくださるようお願いいたします。
ACT 24:5 実は、この男は疫病のような者で、世界中のすべてのユダヤ人の間に反乱を起こし、ナザレ人の一派の首謀者であることが分かりました。
ACT 24:6 神殿さえ汚そうとしたので、私どもは彼を捕らえました。
ACT 24:7 
ACT 24:8 あなたご自身でこの男を取り調べれば、私どもが告発しているこれらすべてのことを確かめることができます。」
ACT 24:9 ユダヤ人たちもこの告発に加わり、事実はそのとおりだと主張しました。
ACT 24:10 総督が話すよう合図すると、パウロは答えました。「閣下が長年にわたり、この国民の裁判官を務めてこられたことを私は知っていますので、喜んで自分の弁明をいたします。
ACT 24:11 私が礼拝のためエルサレムへ上ってから、まだ十二日しかたっていないことは、閣下ご自身で確かめることができます。
ACT 24:12 彼らは、私が神殿でだれかと論争したり、会堂や町で群衆を扇動したりしているところを見つけてはいません。
ACT 24:13 また、今私を訴えている事柄を、閣下に証明することもできません。
ACT 24:14 しかし、このことは閣下に認めます。私は、彼らが一派と呼んでいる『この道』に従い、父祖たちの神に仕えています。そして、律法に従うすべてのことと、預言者たちの書に記されているすべてのことを信じています。
ACT 24:15 また、正しい者も正しくない者も死者の中から復活するという、彼ら自身も待ち望んでいる望みを神に抱いています。
ACT 24:16 それで私も、神に対しても人に対しても、責められるところのない良心をいつも保つよう努めています。
ACT 24:17 さて、私は何年かぶりに、自分の国民に施しと供え物を届けるために帰って来ました。
ACT 24:18 その供え物をしているとき、アジアから来た何人かのユダヤ人が、私が身を清めて神殿にいるのを見つけました。そこには群衆もおらず、騒動もありませんでした。
ACT 24:19 もし私に対して何かあるのなら、その者たちがここに来て、閣下の前で訴えるべきでした。
ACT 24:20 そうでなければ、私が最高法院の前に立ったとき、どんな不正を見つけたのか、ここにいる人たち自身に言わせてください。
ACT 24:21 私が彼らの中に立って、『私は死者の復活のことで、今日あなたがたの前で裁かれている』と叫んだ、ただ一つのことだけでしょう。」
ACT 24:22 しかしフェリクスは「この道」についてかなり詳しく知っていたので、裁判を延期して言いました。「千人隊長リシアが下って来たとき、おまえたちの訴えを裁定する。」
ACT 24:23 そして百人隊長に、パウロを拘留しておくものの、ある程度の自由を与え、友人のだれかが彼に仕えたり面会したりすることを禁じないよう命じました。
ACT 24:24 数日後、フェリクスはユダヤ人である妻ドルシラを伴ってやって来ました。そしてパウロを呼び寄せ、キリスト・イエスに対する信仰について彼の話を聞きました。
ACT 24:25 パウロが義と自制と来るべき裁きについて論じると、フェリクスは恐ろしくなって答えました。「今は帰ってよい。都合のよい時が来たら、また呼び出す。」
ACT 24:26 同時に彼は、パウロが釈放してもらうため金を渡すことも期待していました。そのため、さらにたびたび彼を呼び出して話をしました。
ACT 24:27 しかし二年がたつと、ポルキオ・フェストがフェリクスの後任となりました。フェリクスはユダヤ人たちの好意を得ようとして、パウロを鎖につないだままにしておきました。
ACT 25:1 さてフェストは州に着任して三日後、カイサリアからエルサレムへ上りました。
ACT 25:2 すると大祭司とユダヤ人の主だった人々がパウロを訴え、フェストに願い出ました。
ACT 25:3 彼らはパウロを途中で殺そうとたくらみ、自分たちへの好意として、彼をエルサレムへ呼び出してほしいと求めたのです。
ACT 25:4 しかしフェストは、パウロをカイサリアで拘留しておくべきであり、自分も間もなくそこへ出発すると答えました。
ACT 25:5 そして言いました。「だから、あなたがたの中で権限のある者たちが私と一緒に下り、あの男に何か不正があるなら、彼を訴えなさい。」
ACT 25:6 フェストは彼らの間に十日以上滞在してからカイサリアへ下り、翌日、裁判の席に着いて、パウロを連れて来るよう命じました。
ACT 25:7 パウロが入って来ると、エルサレムから下って来たユダヤ人たちが彼を取り囲み、数多くの重大な罪を訴えましたが、それを証明することはできませんでした。
ACT 25:8 パウロは弁明して言いました。「私はユダヤ人の律法にも、神殿にも、カエサルにも、何一つ罪を犯していません。」
ACT 25:9 しかしフェストは、ユダヤ人たちの好意を得ようとして、パウロに尋ねました。「おまえはエルサレムへ上り、これらの件について、そこで私の裁判を受けたいか。」
ACT 25:10 しかしパウロは言いました。「私はカエサルの裁判の席の前に立っています。ここで裁判を受けるべきです。閣下もよくご存じのとおり、私はユダヤ人に何の悪事も働いていません。
ACT 25:11 もし私が悪を行い、死刑に値することをしたのなら、死を拒むつもりはありません。しかし、彼らが私を訴えていることに何の真実もないのなら、だれも私を彼らに引き渡すことはできません。私はカエサルに上訴します。」
ACT 25:12 そこでフェストは陪席者たちと相談したうえで答えました。「おまえはカエサルに上訴した。カエサルのもとへ行くことになる。」
ACT 25:13 何日かたって、アグリッパ王とベルニケがカイサリアに到着し、フェストを表敬訪問しました。
ACT 25:14 二人がそこに何日も滞在していたので、フェストはパウロの件を王に説明して言いました。「フェリクスが囚人のまま残していった男が一人います。
ACT 25:15 私がエルサレムにいたとき、祭司長たちとユダヤ人の長老たちがこの男を訴え、有罪判決を下すよう求めました。
ACT 25:16 しかし私は、訴えられた者が訴えた者たちと面と向かい、告発された件について弁明する機会を得る前に、処罰のために引き渡すのはローマ人の慣習ではないと答えました。
ACT 25:17 そこで彼らがここに集まったとき、私は遅らせることなく、翌日には裁判の席に着き、その男を連れて来るよう命じました。
ACT 25:18 訴える者たちは立ち上がりましたが、私が予想していたような悪事は何一つ告発しませんでした。
ACT 25:19 ただ、自分たちの宗教と、死んだのにパウロが生きていると主張する、イエスという人物について、いくつかの論争があるだけでした。
ACT 25:20 私はこのような問題をどう調べればよいか分からなかったので、エルサレムへ行き、そこでこれらの件について裁判を受けたいかと尋ねました。
ACT 25:21 ところがパウロが皇帝の裁定を受けるために拘留しておくよう上訴したので、カエサルのもとへ送るまで拘留しておくよう命じました。」
ACT 25:22 アグリッパはフェストに言いました。「私も自分で、その男の話を聞いてみたい。」 フェストは「明日、お聞きになれます」と答えました。
ACT 25:23 翌日、アグリッパとベルニケは盛大な威儀を整えてやって来て、千人隊長たちや町の主だった人々と共に謁見の間へ入りました。そしてフェストの命令によって、パウロが連れて来られました。
ACT 25:24 フェストは言いました。「アグリッパ王、ならびにご同席の皆さん。この男をご覧ください。エルサレムでもここでも、ユダヤ人の群衆全体が私に訴え、もう生かしておくべきではないと叫んだ人物です。
ACT 25:25 しかし私は、彼が死刑に値することを何もしていないと分かりました。また、彼自身が皇帝に上訴したので、彼を送ることに決めました。
ACT 25:26 ところが、この男について皇帝陛下に書き送る確かなことが何もありません。そのため、取り調べた後で何か書き送るべき内容を得るため、彼を皆さんの前、とりわけアグリッパ王よ、あなたの前に連れ出しました。
ACT 25:27 囚人を送るのに、その告発内容も示さないのは、不合理なことに思えるからです。」
ACT 26:1 アグリッパはパウロに言いました。「自分の弁明をしてよい。」 そこでパウロは手を差し伸べ、弁明しました。
ACT 26:2 「アグリッパ王。ユダヤ人たちに訴えられているすべてのことについて、今日、王の前で弁明できることを幸いに思います。
ACT 26:3 とりわけ王は、ユダヤ人のあらゆる慣習や論争に精通しておられます。ですから、どうか忍耐をもって私の話をお聞きください。
ACT 26:4 私が若いころからどのように生活してきたかは、すべてのユダヤ人が知っています。初めから自分の国民の間で、またエルサレムで暮らしてきたからです。
ACT 26:5 彼らは以前から私を知っており、証言する気があるなら、私が私たちの宗教で最も厳格な一派に従い、パリサイ人として生活していたことを証言できます。
ACT 26:6 今、私がここに立って裁かれているのは、神が私たちの父祖に与えられた約束の望みのためです。
ACT 26:7 私たちの十二部族は、夜も昼も熱心に神に仕えながら、その約束の実現にあずかることを望んでいます。王よ、私はこの望みのことでユダヤ人たちに訴えられているのです。
ACT 26:8 神が死者を復活させられることを、なぜあなたがたは信じ難いと判断するのでしょうか。
ACT 26:9 実際、私自身も、ナザレのイエスの名に逆らって多くのことをすべきだと、固く考えていました。
ACT 26:10 そして、エルサレムでそれを実行しました。祭司長たちから権限を受け、聖徒たちを大勢牢に入れ、彼らが死刑にされるときには賛成票を投じました。
ACT 26:11 また、すべての会堂でたびたび彼らを罰し、神を冒瀆させようとしました。彼らに対して激しい怒りに駆られ、外国の町々にまで迫害の手を伸ばしました。
ACT 26:12 こうして私は祭司長たちから権限と委任を受け、ダマスコへ向かっていました。
ACT 26:13 王よ、正午ごろ、その道中で、太陽よりも明るい光が天から私と同行者たちの周りを照らすのを見ました。
ACT 26:14 私たちが皆地に倒れると、ヘブル語で私にこう言う声を聞きました。『サウロ、サウロ、なぜ私を迫害するのか。突き棒を蹴るのは、あなたにはつらいことだ。』
ACT 26:15 私は『主よ、あなたはどなたですか』と言いました。 主は言われました。『私は、あなたが迫害しているイエスである。
ACT 26:16 しかし立ち上がって、自分の足で立ちなさい。私があなたに現れたのは、あなたが見たことと、これから私があなたに示すことについて、あなたをしもべ、また証人に任命するためである。
ACT 26:17 私はあなたを、この民と異邦人から救い出す。私があなたを彼らのもとへ遣わすのは、
ACT 26:18 彼らの目を開き、暗闇から光へ、サタンの支配から神へ立ち返らせるためである。それは彼らが罪の赦しを受け、私に対する信仰によって聖別された人々の中で、相続財産を受けるためである。』
ACT 26:19 ですからアグリッパ王、私は天からの幻に背きませんでした。
ACT 26:20 まずダマスコの人々に、次にエルサレム、さらにユダヤ全土の人々と異邦人に、悔い改めて神に立ち返り、悔い改めにふさわしい行いをするよう告げました。
ACT 26:21 そのため、ユダヤ人たちは神殿で私を捕らえ、殺そうとしました。
ACT 26:22 しかし私は神からの助けを得て、今日まで立ち、小さな者にも大きな者にも証ししています。そして預言者たちとモーセが、これから起こると語ったこと以外は、何も話していません。
ACT 26:23 すなわち、キリストが苦しみを受け、死者の中から復活し、この民にも異邦人にも光を宣べ伝える最初の者となる、ということです。」
ACT 26:24 パウロがこのように弁明していると、フェストは大声で言いました。「パウロ、おまえは気が狂っている。学問のしすぎで狂ってしまったのだ。」
ACT 26:25 しかしパウロは言いました。「フェスト閣下、私は気が狂ってはいません。真実で筋の通った言葉を大胆に語っているのです。
ACT 26:26 王はこれらのことをご存じですので、私も王に率直に申し上げています。これらのことは一つも王に隠されていないと確信しています。片隅で行われたことではないからです。
ACT 26:27 アグリッパ王、預言者たちを信じておられますか。信じておられることを私は知っています。」
ACT 26:28 アグリッパはパウロに言いました。「わずかな説得で、私をキリスト者にしようというのか。」
ACT 26:29 パウロは言いました。「わずかであろうと、多くであろうと、王だけでなく、今日、私の話を聞いているすべての方が、この鎖につながれることを除いて、私のようになってくださるよう神に祈ります。」
ACT 26:30 王は総督とベルニケ、および同席していた人々と共に立ち上がりました。
ACT 26:31 彼らは退出すると、互いに話し合って言いました。「この男は、死刑や投獄に値することを何もしていない。」
ACT 26:32 アグリッパはフェストに言いました。「この男は、カエサルに上訴していなければ釈放できただろう。」
ACT 27:1 私たちが船でイタリアへ向かうことが決まると、人々はパウロとほかの囚人たちを、皇帝直属部隊のユリオという百人隊長に引き渡しました。
ACT 27:2 私たちは、アジア沿岸の各地へ向かう予定のアドラミティオンの船に乗り込み、出航しました。テサロニケ出身のマケドニア人アリスタルコも一緒でした。
ACT 27:3 翌日、私たちはシドンに寄港しました。ユリオはパウロを親切に扱い、友人たちのところへ行って世話を受けることを許しました。
ACT 27:4 そこから船出しましたが、向かい風だったので、キプロスの風下を航行しました。
ACT 27:5 そしてキリキアとパンフィリア沖の海を渡り、リキアの町ミラに着きました。
ACT 27:6 そこで百人隊長は、イタリアへ向かうアレクサンドリアの船を見つけ、私たちをそれに乗せました。
ACT 27:7 何日もの間ゆっくり進み、ようやくクニドスの沖まで来ましたが、風に阻まれて先へ進めなかったので、サルモネ沖を通り、クレタ島の風下を航行しました。
ACT 27:8 そして島の岸に沿って苦労しながら進み、ラサヤの町に近い「良い港」と呼ばれる所に着きました。
ACT 27:9 かなりの日数が過ぎ、すでに断食の日も過ぎて、航海が危険な季節になっていたので、パウロは人々に忠告して、
ACT 27:10 言いました。「皆さん、この航海では積み荷や船だけでなく、私たちの命までも損なう、大きな被害が出ると私は見ています。」
ACT 27:11 しかし百人隊長は、パウロの言葉よりも、船長や船主の言うことを信用しました。
ACT 27:12 この港は冬を越すのに適していなかったので、大多数の者は、できればそこから船出し、フェニクスへ行って冬を越すことを勧めました。フェニクスは南西と北西に面したクレタ島の港です。
ACT 27:13 南風が穏やかに吹いてきたので、人々は計画どおりに行けると思い、錨を上げてクレタ島の海岸近くを航行しました。
ACT 27:14 しかし間もなく、島から「ユーロクリドン」と呼ばれる暴風が吹き下ろして来ました。
ACT 27:15 船は巻き込まれ、風に向かって進めなくなったので、私たちは流されるままにしました。
ACT 27:16 クラウダという小さな島の風下を通り、ようやく小舟を確保することができました。
ACT 27:17 船員たちは小舟を引き上げると、綱で船体を巻いて補強しました。また、スルティスの砂州に乗り上げるのを恐れ、海錨を降ろして流されるままにしました。
ACT 27:18 暴風にひどく苦しめられたので、翌日、人々は積み荷を海へ捨て始めました。
ACT 27:19 三日目には、自分たちの手で船具を投げ捨てました。
ACT 27:20 何日もの間、太陽も星も見えず、激しい暴風が吹き荒れたので、ついには助かる望みがすべて失われました。
ACT 27:21 長い間だれも食事を取らなかったので、パウロは人々の中に立って言いました。「皆さん、私の忠告に従ってクレタ島から出航しなければ、この被害と損失は避けられたのです。
ACT 27:22 しかし今、元気を出すよう勧めます。あなたがたのうち命を失う者は一人もいません。失われるのは船だけです。
ACT 27:23 昨夜、私が属し、仕えている神の使いが私のそばに立ち、
ACT 27:24 こう言いました。『恐れることはない、パウロ。あなたはカエサルの前に立たなければならない。見よ、神はあなたと共に航海している人々を皆、あなたに与えてくださった。』
ACT 27:25 ですから皆さん、元気を出してください。私は神を信じています。私に告げられたとおりになるからです。
ACT 27:26 ただし、私たちはどこかの島に乗り上げなければなりません。」
ACT 27:27 十四日目の夜になり、私たちがアドリア海を漂流していた真夜中ごろ、船員たちはどこかの陸地に近づいていると感じました。
ACT 27:28 水深を測ると二十ファゾムでした。 少し進んでもう一度測ると、十五ファゾムでした。
ACT 27:29 岩礁に乗り上げることを恐れ、船尾から四つの錨を下ろし、夜が明けるのを待ち望みました。
ACT 27:30 ところが船員たちは、船首から錨を降ろすふりをして小舟を海へ下ろし、船から逃げようとしました。
ACT 27:31 そこでパウロは百人隊長と兵士たちに言いました。「この人たちが船に残らなければ、あなたがたは助かりません。」
ACT 27:32 すると兵士たちは小舟の綱を切り、流れるに任せました。
ACT 27:33 夜が明けかけたころ、パウロは皆に食事を取るよう勧めて言いました。「あなたがたは今日まで十四日間、何も食べずに待ち続けています。
ACT 27:34 ですから、どうか食事を取ってください。それがあなたがたの無事のためになります。あなたがたの頭から髪の毛一本さえ失われないからです。」
ACT 27:35 こう言ってパンを取り、皆の前で神に感謝をささげ、それを裂いて食べ始めました。
ACT 27:36 そこで全員が元気を取り戻し、自分たちも食事を取りました。
ACT 27:37 船にいたのは、私たち全員で二百七十六人でした。
ACT 27:38 十分に食べると、小麦を海へ投げ捨て、船を軽くしました。
ACT 27:39 夜が明けても、どこの陸地か分かりませんでしたが、砂浜のある入り江を見つけました。そこで、できるなら船をそこに乗り上げようと決めました。
ACT 27:40 錨を切り離して海に捨て、同時に舵を縛っていた綱を解き、前帆を風に上げて砂浜へ向かいました。
ACT 27:41 しかし二つの潮流がぶつかる所に入り込み、船を浅瀬に乗り上げてしまいました。船首はめり込んで動かなくなり、船尾は激しい波によって壊れ始めました。
ACT 27:42 兵士たちは、囚人が泳いで逃げることのないよう、彼らを殺そうと相談しました。
ACT 27:43 しかし百人隊長は、パウロを助けたいと思って彼らの計画を止めました。そして、泳げる者はまず海に飛び込み、陸へ向かうよう命じました。
ACT 27:44 残りの者は、ある者は板に、ある者は船のほかの物につかまって続きました。こうして全員が無事に陸へ逃れました。
ACT 28:1 無事に逃れた後、人々は その島がマルタと呼ばれていることを知りました。
ACT 28:2 島の人々は、私たちに並々ならぬ親切を示してくれました。雨が降って寒かったので、火をたいて、私たち全員を迎えてくれたのです。
ACT 28:3 パウロが一束の枯れ枝を集めて火にくべると、熱のために一匹の毒蛇が出て来て、彼の手にかみつきました。
ACT 28:4 島の人々は、その生き物がパウロの手からぶら下がっているのを見て、互いに言いました。「この男はきっと人殺しだ。海からは逃れたものの、正義の女神は彼を生かしておかなかった。」
ACT 28:5 しかしパウロは、その生き物を火の中に振り落とし、何の害も受けませんでした。
ACT 28:6 人々は、彼の体が腫れ上がるか、突然倒れて死ぬだろうと待っていました。しかし長い間見ていても何の異変も起こらなかったので、考えを変え、彼は神だと言いました。
ACT 28:7 さて、その場所の近くに、島の長官でプブリオという人の土地がありました。彼は私たちを迎え、三日間、心を込めてもてなしてくれました。
ACT 28:8 そのとき、プブリオの父が熱病と赤痢を患い、床についていました。パウロは彼のところに入って祈り、手を置いて癒やしました。
ACT 28:9 このことがあってから、島で病気を患っていたほかの人々もやって来て、治してもらいました。
ACT 28:10 人々は私たちに数々の敬意を示し、船出するときには必要な物を船に積んでくれました。
ACT 28:11 三か月後、私たちはその島で冬を越したアレクサンドリアの船で出航しました。その船の船首像は「双子の兄弟」でした。
ACT 28:12 シラクサに寄港し、そこに三日間滞在しました。
ACT 28:13 そこから回り込んでレギオンに着きました。一日たつと南風が吹き始め、二日目にはポテオリに着きました。
ACT 28:14 そこで兄弟たちに会い、 七日間滞在するよう頼まれました。こうして私たちはローマに着きました。
ACT 28:15 ローマの兄弟たちは私たちのことを聞き、アピオの市場と三軒宿まで迎えに来てくれました。パウロは彼らを見ると神に感謝し、勇気づけられました。
ACT 28:16 私たちがローマに入ると、百人隊長は囚人たちを近衛隊長に引き渡しました。しかしパウロは、自分を見張る兵士一人と共に、別に暮らすことを許されました。
ACT 28:17 三日後、パウロはユダヤ人の主だった人々を呼び集めました。彼らが集まると、パウロは言いました。「兄弟たち。私は、民にも父祖たちの慣習にも何一つ逆らうことをしていないのに、エルサレムで囚人としてローマ人の手に引き渡されました。
ACT 28:18 ローマ人は私を取り調べた後、私に死刑の理由がないので釈放しようとしました。
ACT 28:19 しかしユダヤ人たちが反対したため、私はカエサルに上訴せざるを得ませんでした。自分の国民を訴える理由があったわけではありません。
ACT 28:20 そのようなわけで、あなたがたに会って話をしたいと願いました。私はイスラエルの望みのために、この鎖につながれているのです。」
ACT 28:21 彼らはパウロに言いました。「私たちは、あなたについての手紙をユダヤから受け取っていません。また、兄弟たちのだれもここへ来て、あなたについて悪いことを報告したり、話したりしてはいません。
ACT 28:22 ただ、あなたがどのように考えているのか、直接聞きたいと思います。この一派については、至る所で反対されていると承知しています。」
ACT 28:23 そこで彼らは日を決め、その日にはさらに大勢の人がパウロの宿に来ました。パウロは朝から晩まで、神の国について説明して証しし、モーセの律法と預言者たちの書から、イエスについて彼らを説得しようとしました。
ACT 28:24 語られたことを信じる人もいれば、信じない人もいました。
ACT 28:25 互いに意見が一致しなかったので、彼らは帰り始めました。そのときパウロは一言、こう述べました。「聖霊は預言者イザヤを通して、私たちの父祖に正しく語られました。
ACT 28:26 こう言っておられます。 『この民のところへ行って言いなさい。 あなたがたは聞くには聞くが、 決して理解しない。 見るには見るが、 決して悟らない。
ACT 28:27 この民の心は鈍くなり、 耳は聞こえにくくなり、 目は閉じてしまった。 そうでなければ、彼らは目で見、 耳で聞き、 心で理解し、 立ち返るだろう。 そうすれば、私は彼らを癒やすのに。』
ACT 28:28 ですから、神のこの救いが異邦人に送られたことを知ってください。彼らは耳を傾けます。」
ACT 28:29 パウロがこの言葉を語り終えると、ユダヤ人たちは互いに激しく論じ合いながら立ち去りました。
ACT 28:30 パウロは自分で借りた家に丸二年間住み、訪ねて来るすべての人を迎え入れ、
ACT 28:31 少しも妨げられることなく、あらん限りの大胆さをもって神の国を宣べ伝え、主イエス・キリストについて教えました。
ROM 1:1 イエス・キリストのしもべであり、使徒として召され、神の福音のために選び分けられたパウロから。
ROM 1:2 この福音は、神が聖書の中で預言者たちを通して前もって約束されたもので、
ROM 1:3 御子に関するものです。御子は肉によればダビデの子孫として生まれ、
ROM 1:4 聖なる霊によれば、死者の中からの復活によって、力ある神の子と定められた方、すなわち、私たちの主イエス・キリストです。
ROM 1:5 私たちはこの方を通して、御名のために、すべての国々の人々を信仰から生まれる従順へと導く恵みと使徒の務めを受けました。
ROM 1:6 あなたがたもその人々の中にいて、イエス・キリストのものとなるよう召されています。
ROM 1:7 ローマにいるすべての人、神に愛され、聖徒として召された人々へ。私たちの父なる神と主イエス・キリストから、恵みと平和があなたがたにありますように。
ROM 1:8 まず、あなたがた一同のことを、イエス・キリストを通して私の神に感謝します。あなたがたの信仰が全世界で語り伝えられているからです。
ROM 1:9 御子の福音を宣べ伝えつつ、私が心から仕えている神が、私の証人です。私は祈るたびに、絶えずあなたがたのことを覚え、
ROM 1:10 何とかして今度こそ、神のみこころによってあなたがたのところへ行く道が開かれるようにと、いつも願っています。
ROM 1:11 私はあなたがたに会うことを切に望んでいます。それは、あなたがたを強めるために、何らかの霊の賜物を分け与えたいからです。
ROM 1:12 つまり、あなたがたと私が、互いの信仰によって共に励まされたいのです。
ROM 1:13 兄弟たち、次のことを知っておいてほしいのです。私はほかの異邦人の間で得たように、あなたがたの間でも実を得たいと思い、何度もそちらへ行こうと計画しましたが、今まで妨げられてきました。
ROM 1:14 私はギリシャ人にも異民族の人々にも、知恵ある者にも愚かな者にも、福音を伝える責任を負っています。
ROM 1:15 ですから、私としては、ローマにいるあなたがたにもぜひ福音を伝えたいのです。
ROM 1:16 私はキリストの福音を恥とは思いません。それは、信じるすべての人を救う神の力だからです。まずユダヤ人に、そしてギリシャ人にもです。
ROM 1:17 福音には、信仰に始まり信仰に至る神の義が示されています。「義人は信仰によって生きる」と書かれているとおりです。
ROM 1:18 神の怒りは、不義によって真理を押さえつける人々のあらゆる不敬虔と不義に対して、天から現されています。
ROM 1:19 神について知りうることは彼らのうちに明らかだからです。神がそれを彼らに明らかにされたのです。
ROM 1:20 神の目に見えない性質、すなわち永遠の力と神性は、世界の創造以来、造られたものを通して理解され、はっきり認められます。ですから、彼らには弁解の余地がありません。
ROM 1:21 彼らは神を知っていながら、神としてあがめることも感謝することもせず、考えることがむなしくなり、悟りのない心は暗くなりました。
ROM 1:22 自分では知恵ある者だと言いながら愚かになり、
ROM 1:23 滅びることのない神の栄光を、滅びる人間や鳥、四つ足の動物、地を這うものに似せた像と取り替えました。
ROM 1:24 そこで神は、彼らを心の欲望のままに汚れへと引き渡し、彼らが互いに自分の体を辱めるに任せられました。
ROM 1:25 彼らは神の真理を偽りと取り替え、創造者ではなく造られたものを拝み、それに仕えました。創造者こそ、永遠にほめたたえられる方です。アーメン。
ROM 1:26 そのため、神は彼らを恥ずべき情欲に引き渡されました。女たちは自然な営みを、自然に反するものへと変え、
ROM 1:27 同じように男たちも、女との自然な関係を捨てて互いに情欲を燃やし、男どうしで恥ずべきことを行い、その迷いにふさわしい報いを自分の身に受けました。
ROM 1:28 彼らは神を心に留めることをよしとしなかったので、神も彼らを堕落した思いに引き渡し、してはならないことをするに任せられました。
ROM 1:29 彼らは、あらゆる不義、性的不品行、邪悪、貪欲、悪意に満ち、ねたみ、殺意、争い、欺き、悪癖にあふれ、陰口をたたき、
ROM 1:30 人を中傷し、神を憎み、人を侮り、高ぶり、大言壮語し、悪事を考え出し、親に従わず、
ROM 1:31 悟りがなく、約束を破り、情愛がなく、人を赦さず、あわれみもありません。
ROM 1:32 彼らは、このようなことを行う者は死に値するという神の定めを知っていながら、自ら行うだけでなく、それを行う者たちに賛同しています。
ROM 2:1 ですから、人を裁く者よ、あなたがだれであっても弁解の余地はありません。他人を裁くことで、自分自身を罪に定めているからです。裁くあなたも同じことを行っています。
ROM 2:2 私たちは、そのようなことを行う者に対する神の裁きが、真理に基づくことを知っています。
ROM 2:3 そのようなことを行う者を裁きながら、自分も同じことを行う人よ。あなたは神の裁きを逃れられると思うのですか。
ROM 2:4 それとも、神の慈しみがあなたを悔い改めに導くことを知らず、その豊かな慈しみと寛容と忍耐を軽んじるのですか。
ROM 2:5 あなたは、かたくなで悔い改めようとしない心のために、神の怒りと正しい裁きが現される怒りの日に向けて、自分のために怒りを蓄えています。
ROM 2:6 神は「一人ひとりに、その行いに応じて報いる」方です。
ROM 2:7 忍耐強く善を行い、栄光と誉れと不滅を求める者には、永遠の命を与え、
ROM 2:8 利己心から真理に従わず、不義に従う者には、怒りと憤りを下されます。
ROM 2:9 悪を行うすべての人には、苦難と苦悩が臨みます。まずユダヤ人に、そしてギリシャ人にもです。
ROM 2:10 しかし、善を行うすべての人には、栄光と誉れと平和が与えられます。まずユダヤ人に、そしてギリシャ人にもです。
ROM 2:11 神にはえこひいきがないからです。
ROM 2:12 律法を持たずに罪を犯した者は皆、律法によらずに滅びます。律法のもとで罪を犯した者は皆、律法によって裁かれます。
ROM 2:13 神の前で義とされるのは、律法を聞く者ではなく、律法を行う者だからです。
ROM 2:14 律法を持たない異邦人が、生まれつき律法の求めることを行うなら、律法を持たなくても、自分自身が律法となります。
ROM 2:15 彼らは、律法の求める働きが自分たちの心に書かれていることを示しています。彼らの良心もそのことを証言し、その思いも、ある時は彼らを責め、ある時は弁明しています。
ROM 2:16 これは、私の福音によれば、神がイエス・キリストによって人々の隠れた事柄を裁かれる日に明らかになります。
ROM 2:17 ところで、あなたはユダヤ人と名乗り、律法を頼みとし、神を誇り、
ROM 2:18 律法から教えられて神のみこころを知り、何が優れているかを見分け、
ROM 2:19 自分は目の見えない人の案内人、闇の中にいる人の光、
ROM 2:20 愚かな者を正す者、未熟な者を教える者であり、律法の中に知識と真理の形を持っていると確信しています。
ROM 2:21 それなら、他人を教えるあなたが、自分を教えないのですか。盗んではならないと説くあなたが、盗むのですか。
ROM 2:22 姦淫してはならないと言うあなたが、姦淫するのですか。偶像を忌み嫌うあなたが、神殿のものを盗むのですか。
ROM 2:23 律法を誇るあなたが、律法に背いて神を辱めるのですか。
ROM 2:24 「神の名は、あなたがたのために異邦人の間で冒涜されている」と書かれているとおりです。
ROM 2:25 あなたが律法を行うなら、割礼には確かに価値があります。しかし、律法に背くなら、あなたの割礼は無割礼となります。
ROM 2:26 ですから、割礼を受けていない人が律法の定めを守るなら、その人の無割礼は割礼とみなされるのではありませんか。
ROM 2:27 生まれながら割礼を受けていなくても律法を全うする人は、律法の文字と割礼を持ちながら律法に背くあなたを裁くことになります。
ROM 2:28 外見だけのユダヤ人が真のユダヤ人なのではなく、肉体に施された外見だけの割礼が真の割礼なのでもありません。
ROM 2:29 内面がユダヤ人である人こそ真のユダヤ人であり、割礼とは、文字によるものではなく、霊による心の割礼です。その人への称賛は、人からではなく神から来ます。
ROM 3:1 では、ユダヤ人にはどんな優位性がありますか。割礼にはどんな益がありますか。
ROM 3:2 あらゆる点で大いにあります。何よりもまず、彼らは神の言葉を委ねられました。
ROM 3:3 では、ある者たちが信じなかったとしても、それがどうしたというのでしょう。彼らの不信仰が神の真実を無にするのでしょうか。
ROM 3:4 決してそうではありません。たとえすべての人が偽り者であっても、神は真実であるとされるべきです。こう書かれています。 「あなたが語る言葉によって義とされ、 裁きを受けるとき、勝利を得るためです。」
ROM 3:5 しかし、私たちの不義が神の義を明らかにするのなら、何と言えばよいでしょう。怒りを下す神は不義なのでしょうか。私は人間的な言い方をしています。
ROM 3:6 決してそうではありません。もしそうなら、神はどうして世界を裁けるでしょうか。
ROM 3:7 しかし、私の偽りによって神の真実がますます明らかになり、神の栄光となるのなら、なぜ私もなお罪人として裁かれるのでしょうか。
ROM 3:8 それなら、「善をもたらすために悪を行おう」ということになるのでしょうか。私たちがそう言っていると中傷し、実際そう主張する者もいますが、そのような者が罪に定められるのは当然です。
ROM 3:9 では、どうでしょう。私たちは彼らより優れているのでしょうか。決してそうではありません。すでに私たちが指摘したように、ユダヤ人もギリシャ人も皆、罪のもとにあります。
ROM 3:10 こう書かれています。 「義人はいない。 一人もいない。
ROM 3:11 悟る者はいない。 神を求める者はいない。
ROM 3:12 皆が道を外れ、 そろって役に立たない者となった。 善を行う者はいない。 一人としていない。」
ROM 3:13 「彼らの喉は開いた墓。 その舌で人を欺く。」 「まむしの毒が彼らの唇の下にある。」
ROM 3:14 「彼らの口は呪いと苦々しさで満ちている。」
ROM 3:15 「彼らの足は血を流すことに速く、
ROM 3:16 その道には破滅と悲惨がある。
ROM 3:17 彼らは平和の道を知らない。」
ROM 3:18 「彼らの目の前に神への恐れはない。」
ROM 3:19 さて、律法が語ることはすべて、律法のもとにいる人々に語られていると私たちは知っています。それは、すべての口が閉ざされ、全世界が神の裁きのもとに置かれるためです。
ROM 3:20 律法の行いによっては、だれ一人、神の前で義とされません。律法によって罪が自覚されるからです。
ROM 3:21 しかし今、律法とは別に神の義が現されました。律法と預言者たちも、それをあかししています。
ROM 3:22 すなわち、イエス・キリストを信じる信仰による神の義が、信じるすべての人に与えられ、そのすべての人の上に及ぶのです。そこに区別はありません。
ROM 3:23 すべての人が罪を犯し、神の栄光に達していないからです。
ROM 3:24 しかし、キリスト・イエスによる贖いを通し、神の恵みによって無償で義とされます。
ROM 3:25 神はキリストを、その血に対する信仰によって受ける贖罪の供え物として公に示されました。それは、神が寛容のうちに以前の罪を見過ごしてこられた間にも、ご自分の義を示すためでした。
ROM 3:26 こうして今この時にご自分の義を示し、ご自身が義であり、イエスを信じる者を義と認める方であることを明らかにされたのです。
ROM 3:27 では、誇る余地はどこにありますか。まったくありません。どのような律法によってでしょう。行いの律法によってですか。いいえ、信仰の律法によってです。
ROM 3:28 私たちは、人は律法の行いとは別に、信仰によって義とされると結論づけます。
ROM 3:29 それとも、神はユダヤ人だけの神でしょうか。異邦人の神でもあるのではありませんか。確かに、異邦人の神でもあります。
ROM 3:30 神はただ一人であり、割礼を受けた者を信仰によって、割礼を受けていない者を信仰を通して義と認める方だからです。
ROM 3:31 では、私たちは信仰によって律法を無効にするのでしょうか。決してそうではありません。むしろ、律法を確立するのです。
ROM 4:1 では、私たちの先祖アブラハムは、肉によって何を得たと言うべきでしょうか。
ROM 4:2 もしアブラハムが行いによって義とされたのなら、彼には誇る理由があります。しかし、神の前ではそうではありません。
ROM 4:3 聖書は何と言っていますか。「アブラハムは神を信じ、それが彼の義とみなされた。」
ROM 4:4 働く人に支払われる報酬は、恵みではなく、当然受けるべきものとみなされます。
ROM 4:5 しかし、行いによらず、不敬虔な者を義と認める方を信じる人は、その信仰が義とみなされます。
ROM 4:6 同じようにダビデも、行いとは別に神から義とみなされる人の幸いを、こう語っています。
ROM 4:7 「不法を赦され、 罪を覆われた人たちは幸いである。
ROM 4:8 主から決して罪を負わされない人は幸いである。」
ROM 4:9 では、この幸いは割礼を受けた者だけのものでしょうか。それとも、割礼を受けていない者のものでもあるのでしょうか。私たちは、「信仰がアブラハムの義とみなされた」と言っています。
ROM 4:10 では、どのようなときに、そうみなされたのでしょう。割礼を受けていたときですか、それとも、受けていなかったときですか。割礼を受けた後ではなく、受ける前です。
ROM 4:11 彼は割礼を受けていなかったときに持っていた信仰による義の証印として、割礼のしるしを受けました。それは、割礼を受けていなくても信じるすべての人の父となり、その人たちも義とみなされるためでした。
ROM 4:12 また彼は、割礼を受けているだけでなく、私たちの父アブラハムが割礼を受ける前に持っていた信仰の足跡をたどる人々にとっても、割礼ある者の父です。
ROM 4:13 アブラハムとその子孫が世界を受け継ぐという約束は、律法によるのではなく、信仰の義によるものでした。
ROM 4:14 もし律法による者が相続人なら、信仰はむなしくなり、約束は無効になります。
ROM 4:15 律法は怒りをもたらします。律法のないところには、違反もないからです。
ROM 4:16 ですから、約束は信仰によります。それは恵みに基づくためであり、すべての子孫に約束が保証されるためです。律法による者だけでなく、アブラハムの信仰による者にもです。アブラハムは私たちすべての父です。
ROM 4:17 「私はあなたを多くの国民の父とした」と書かれているとおりです。彼が信じた神、すなわち、死者に命を与え、存在しないものを存在するものとして呼び出す方の前で、アブラハムは私たちすべての父なのです。
ROM 4:18 望み得ない状況にあっても、アブラハムはなお望みを抱いて信じました。それは、「あなたの子孫もこのようになる」と語られたとおり、多くの国民の父となるためでした。
ROM 4:19 彼は信仰が弱ることなく、百歳ほどになってすでに衰えた自分の体にも、サラの胎が死んだも同然であることにも目を向けず、
ROM 4:20 神の約束を前にして、不信仰によって揺らぐことはありませんでした。むしろ信仰によって強められ、神に栄光を帰し、
ROM 4:21 神には約束されたことを実現する力もあると確信していました。
ROM 4:22 そのため、「それが彼の義とみなされた」のです。
ROM 4:23 「彼の義とみなされた」と書かれたのは、彼だけのためではなく、
ROM 4:24 私たちのためでもあります。私たちの主イエスを死者の中からよみがえらせた方を信じる私たちも、義とみなされるのです。
ROM 4:25 イエスは私たちの背きのために引き渡され、私たちを義とするためによみがえらされました。
ROM 5:1 こうして、私たちは信仰によって義とされたのですから、私たちの主イエス・キリストを通して、神との間に平和を得ています。
ROM 5:2 また、この方によって、信仰を通して、今立っているこの恵みに入る道が開かれました。そして、神の栄光にあずかる希望を喜びとしています。
ROM 5:3 それだけでなく、苦難をも喜んでいます。苦難が忍耐を生み、
ROM 5:4 忍耐が練られた品性を、練られた品性が希望を生むと知っているからです。
ROM 5:5 この希望は私たちを失望させません。私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです。
ROM 5:6 私たちがまだ弱かったとき、定められた時に、キリストは不敬虔な者たちのために死んでくださいました。
ROM 5:7 義人のために死ぬ人は、ほとんどいません。善良な人のためなら、あえて死のうとする人がいるかもしれません。
ROM 5:8 しかし、私たちがまだ罪人であったとき、キリストが私たちのために死んでくださったことによって、神は私たちに対するご自分の愛を示されました。
ROM 5:9 まして今、私たちはキリストの血によって義とされたのですから、この方を通して神の怒りから救われます。
ROM 5:10 私たちが敵であったときでさえ、御子の死によって神と和解させられたのなら、和解した今はなおさら、御子の命によって救われます。
ROM 5:11 それだけではありません。今や私たちの主イエス・キリストによって和解を受けた私たちは、この方を通して神をも喜んでいます。
ROM 5:12 ですから、一人の人を通して罪が世界に入り、罪を通して死が入りました。こうして、すべての人が罪を犯したため、死がすべての人に及びました。
ROM 5:13 律法が与えられる前にも、罪は世界にありました。しかし、律法がなければ、罪は罪として数えられません。
ROM 5:14 それでも、アダムからモーセまで、アダムの違反と同じような罪を犯さなかった人々に対してさえ、死は支配しました。アダムは、後に来る方の予型です。
ROM 5:15 しかし、恵みの賜物は違反と同じではありません。一人の違反によって多くの人が死んだのであれば、なおさら、神の恵みと、一人の人イエス・キリストの恵みによる賜物は、多くの人に豊かに注がれました。
ROM 5:16 また、この賜物は、一人が罪を犯した結果とは異なります。一人の罪から裁きが下って有罪となりましたが、恵みの賜物は多くの違反を越えて、人を義とするものとなったからです。
ROM 5:17 一人の違反によって、その一人を通して死が支配したのであれば、なおさら、豊かな恵みと義の賜物を受ける人々は、一人の方イエス・キリストを通して、命のうちに王として支配します。
ROM 5:18 したがって、一つの違反によってすべての人に有罪判決が及んだように、一つの義の行為によって、すべての人が義とされて命を得るに至りました。
ROM 5:19 一人の人の不従順によって多くの人が罪人とされたように、一人の方の従順によって多くの人が義人とされます。
ROM 5:20 律法が入って来たのは、違反が増し加わるためでした。しかし、罪が増し加わったところには、恵みがさらにあふれました。
ROM 5:21 それは、罪が死によって支配したように、恵みが義を通して支配し、私たちの主イエス・キリストによる永遠の命をもたらすためです。
ROM 6:1 では、何と言えばよいでしょう。恵みが増し加わるために、罪の中にとどまるべきでしょうか。
ROM 6:2 決してそうではありません。罪に対して死んだ私たちが、どうしてなおも罪の中に生きられるでしょうか。
ROM 6:3 それとも、キリスト・イエスへのバプテスマを受けた私たちは皆、キリストの死へのバプテスマを受けたことを知らないのですか。
ROM 6:4 ですから、私たちは死へのバプテスマによって、キリストと共に葬られました。それは、キリストが御父の栄光によって死者の中からよみがえらされたように、私たちも新しい命に歩むためです。
ROM 6:5 私たちがキリストの死と同じ姿になって、この方と一つにされたのなら、その復活とも同じ姿にされるでしょう。
ROM 6:6 私たちは知っています。私たちの古い自分はキリストと共に十字架につけられました。それは、罪の体が無力にされ、私たちがもはや罪の奴隷とならないためです。
ROM 6:7 死んだ者は罪から解放されているからです。
ROM 6:8 私たちがキリストと共に死んだのなら、キリストと共に生きると信じます。
ROM 6:9 私たちは、死者の中からよみがえらされたキリストが、もはや死ぬことはないと知っています。死はもはや、この方を支配しません。
ROM 6:10 キリストが死なれたのは、ただ一度、罪に対して死なれたのであり、今生きておられるのは、神に対して生きておられるのです。
ROM 6:11 同じようにあなたがたも、自分は罪に対して死んだ者であり、私たちの主キリスト・イエスにあって神に対して生きている者だと考えなさい。
ROM 6:12 ですから、罪にあなたがたの死ぬべき体を支配させ、その欲望に従ってはなりません。
ROM 6:13 また、自分の体の各部分を不義の道具として罪に差し出してはなりません。むしろ、死者の中から生かされた者として自分自身を神に差し出し、体の各部分を義の道具として神に差し出しなさい。
ROM 6:14 罪があなたがたを支配することはありません。あなたがたは律法のもとではなく、恵みのもとにいるからです。
ROM 6:15 では、どうでしょう。私たちは律法のもとではなく、恵みのもとにいるのだから、罪を犯してもよいのでしょうか。決してそうではありません。
ROM 6:16 あなたがたは知らないのですか。自分自身をしもべとしてだれかに差し出して従うなら、あなたがたはその従う相手のしもべです。罪に従って死に至るか、従順によって義に至るかのどちらかです。
ROM 6:17 しかし、神に感謝します。あなたがたはかつて罪の奴隷でしたが、あなたがたに伝えられた教えの規範に心から従い、
ROM 6:18 罪から解放されて、義のしもべとなりました。
ROM 6:19 あなたがたの肉の弱さのために、私は人間的な言い方をしています。以前、あなたがたは自分の体の各部分を汚れと不法の奴隷として差し出し、ますます不法に陥っていました。それと同じように今は、体の各部分を義のしもべとして差し出し、聖なる者となりなさい。
ROM 6:20 あなたがたが罪の奴隷であったとき、義に対しては自由でした。
ROM 6:21 では、今は恥じていることから、当時どんな実を得たのでしょう。それらの行き着く先は死です。
ROM 6:22 しかし今、罪から解放されて神のしもべとなったあなたがたは、その実として聖なる者とされ、その行き着く先に永遠の命があります。
ROM 6:23 罪が支払う報酬は死です。しかし、神の恵みの賜物は、私たちの主キリスト・イエスにある永遠の命です。
ROM 7:1 それとも、兄弟たち、律法は人が生きている間だけ、その人を支配することを知らないのですか。私は律法を知っている人々に語っています。
ROM 7:2 夫のいる女は、夫が生きている間、律法によって夫に結ばれています。しかし夫が死ねば、夫に関する律法から解かれます。
ROM 7:3 ですから、夫が生きている間にほかの男と結ばれれば、姦淫を犯した女と呼ばれます。しかし夫が死ねば、その律法から自由なので、ほかの男と結ばれても姦淫を犯したことにはなりません。
ROM 7:4 それと同じように、私の兄弟たち、あなたがたもキリストの体を通して律法に対して死にました。それは、ほかの方、すなわち死者の中からよみがえらされた方と結ばれ、私たちが神のために実を結ぶようになるためです。
ROM 7:5 私たちが肉にあったとき、律法によって引き起こされた罪深い情欲が体の各部分で働き、死に至る実を結ばせていました。
ROM 7:6 しかし今は、私たちを縛っていたものに対して死んだので、律法から解かれました。その結果、古い文字によるのではなく、新しい霊によって仕えるようになりました。
ROM 7:7 では、何と言えばよいでしょう。律法は罪なのでしょうか。決してそうではありません。しかし、律法によらなければ、私は罪を知ることはなかったでしょう。律法が「むさぼってはならない」と言わなかったなら、むさぼりを知ることもなかったでしょう。
ROM 7:8 しかし罪は、戒めを足がかりにして、私のうちにあらゆるむさぼりを生み出しました。律法がなければ、罪は死んでいるからです。
ROM 7:9 かつて私は律法なしに生きていました。しかし戒めが来ると、罪は生き返り、私は死にました。
ROM 7:10 命を与えるはずの戒めが、私には死をもたらすものであることが分かりました。
ROM 7:11 罪が戒めを足がかりにして私を欺き、戒めによって私を殺したからです。
ROM 7:12 ですから、律法は聖なるものであり、戒めも聖であり、正しく、良いものです。
ROM 7:13 それでは、この良いものが私に死をもたらしたのでしょうか。決してそうではありません。そうではなく、罪が罪として現れるために、良いものを通して私に死をもたらしたのです。それは、戒めを通して罪がこの上なく罪深いものとなるためでした。
ROM 7:14 私たちは、律法が霊的なものであると知っています。しかし私は肉に属し、罪のもとに売られています。
ROM 7:15 私には、自分のしていることが分かりません。自分がしたいと願うことをせず、かえって憎んでいることをしているからです。
ROM 7:16 しかし、したくないことをしているなら、私は律法が良いものであることを認めています。
ROM 7:17 ですから今、それを行っているのはもはや私ではなく、私のうちに住む罪です。
ROM 7:18 私のうち、すなわち私の肉のうちに、良いものが住んでいないことを私は知っています。良いことをしたいという願いはありますが、それを行うことができないからです。
ROM 7:19 私は、したいと願う善を行わず、したくない悪を行っています。
ROM 7:20 しかし、したくないことをしているなら、それを行っているのはもはや私ではなく、私のうちに住む罪です。
ROM 7:21 そこで私は、善を行いたいと願う自分に悪が付きまとっている、という法則に気づきます。
ROM 7:22 内なる人としては、神の律法を喜んでいます。
ROM 7:23 しかし、私の体の各部分には別の法則があって、私の心の法則と戦い、私を、体の各部分にある罪の法則のとりこにしているのが見えます。
ROM 7:24 私は何と惨めな人間なのでしょう。この死の体から、だれが私を救い出してくれるのでしょうか。
ROM 7:25 私たちの主イエス・キリストを通して、神に感謝します。こうして、この私自身は、心では神の律法に仕えながら、肉では罪の法則に仕えているのです。
ROM 8:1 ですから今、キリスト・イエスにある者、すなわち肉に従って歩まず、霊に従って歩む者には、有罪判決がありません。
ROM 8:2 キリスト・イエスにある命の霊の法則が、私を罪と死の法則から解放したからです。
ROM 8:3 肉によって弱くなったために律法にはできなかったことを、神は成し遂げられました。ご自分の御子を罪ある肉と似た姿で、罪のために遣わし、その肉において罪を罪に定められたのです。
ROM 8:4 それは、肉に従わず、霊に従って歩む私たちのうちに、律法の要求が満たされるためでした。
ROM 8:5 肉に従って生きる者は肉のことを思い、霊に従って生きる者は霊のことを思います。
ROM 8:6 肉の思いは死ですが、霊の思いは命と平和です。
ROM 8:7 肉の思いは神に敵対します。神の律法に従わず、従うこともできないからです。
ROM 8:8 肉のうちにいる者は、神を喜ばせることができません。
ROM 8:9 しかし、神の霊があなたがたのうちに住んでいるなら、あなたがたは肉のうちではなく、霊のうちにいます。キリストの霊を持たない人は、キリストのものではありません。
ROM 8:10 キリストがあなたがたのうちにおられるなら、体は罪のゆえに死んでいても、霊は義のゆえに生きています。
ROM 8:11 イエスを死者の中からよみがえらせた方の霊があなたがたのうちに住んでいるなら、キリスト・イエスを死者の中からよみがえらせた方は、あなたがたのうちに住むご自分の霊によって、あなたがたの死ぬべき体にも命を与えてくださいます。
ROM 8:12 ですから兄弟たち、私たちは肉に対して、肉に従って生きる義務を負っているのではありません。
ROM 8:13 肉に従って生きるなら、あなたがたは死ななければなりません。しかし、霊によって体の行いを殺すなら、あなたがたは生きます。
ROM 8:14 神の霊に導かれる者は皆、神の子どもだからです。
ROM 8:15 あなたがたは、再び恐れに陥れる奴隷の霊を受けたのではなく、子とする霊を受けました。この霊によって、私たちは「アバ！父よ！」と叫びます。
ROM 8:16 聖霊ご自身が、私たちの霊と共に、私たちが神の子どもであることをあかししてくださいます。
ROM 8:17 子どもであるなら相続人でもあります。神の相続人であり、キリストと共同の相続人です。キリストと共に苦しむなら、共に栄光を受けることにもなるのです。
ROM 8:18 今の時の苦しみは、私たちに現されようとしている栄光と比べるに値しないと、私は考えます。
ROM 8:19 被造物は、神の子どもたちが現されるのを、切なる期待をもって待ち望んでいます。
ROM 8:20 被造物がむなしさに服従させられたのは、自ら望んだからではなく、服従させた方によるものでした。しかし、そこには希望があります。
ROM 8:21 被造物そのものも、朽ちることへの束縛から解放され、神の子どもたちの栄光に満ちた自由にあずかるからです。
ROM 8:22 被造物全体が今に至るまで、共にうめき、産みの苦しみを味わっていることを、私たちは知っています。
ROM 8:23 それだけではありません。聖霊の初穂を持つ私たち自身も、心の中でうめきながら、子とされること、すなわち自分の体が贖われることを待ち望んでいます。
ROM 8:24 私たちは、この希望のうちに救われました。目に見える希望は希望ではありません。目に見えているものを、だれがなお望むでしょうか。
ROM 8:25 しかし、まだ見ていないものを望むなら、私たちは忍耐して待ち望みます。
ROM 8:26 同じように、聖霊も私たちの弱さを助けてくださいます。私たちは、何をどのように祈るべきかを知りません。しかし聖霊ご自身が、言葉にできないうめきをもって私たちのために執り成してくださいます。
ROM 8:27 人の心を探る方は、聖霊の思いが何であるかをご存じです。聖霊が神のみこころに従って、聖徒たちのために執り成してくださるからです。
ROM 8:28 神を愛する人々、すなわち、神の目的に従って召された人々のためには、すべてのことが共に働いて益となることを、私たちは知っています。
ROM 8:29 神は前もって知っておられた人々を、御子のかたちに似た者となるようにあらかじめ定められました。それは、御子が多くの兄弟たちの中で長子となるためです。
ROM 8:30 神はあらかじめ定めた人々を召し、召した人々を義とし、義とした人々に栄光をお与えになりました。
ROM 8:31 では、これらのことについて何と言えばよいでしょう。神が私たちの味方なら、だれが私たちに敵対できるでしょうか。
ROM 8:32 ご自分の御子さえ惜しまず、私たちすべてのために引き渡された方が、どうして御子と共に、すべてのものを私たちに無償で与えてくださらないことがあるでしょうか。
ROM 8:33 だれが、神に選ばれた者たちを訴えることができるでしょう。義と認めるのは神です。
ROM 8:34 罪に定める者がいるでしょうか。キリストは、死んでくださった方、いや、それ以上に、死者の中からよみがえらされ、神の右におられ、私たちのために執り成してくださる方です。
ROM 8:35 だれが私たちをキリストの愛から引き離すことができるでしょう。苦難でしょうか、苦悩でしょうか、迫害でしょうか、飢えでしょうか、裸でしょうか、危険でしょうか、剣でしょうか。
ROM 8:36 こう書かれています。 「あなたのために、私たちは一日中殺され続け、 屠られる羊のようにみなされています。」
ROM 8:37 いいえ、これらすべての中にあっても、私たちは、私たちを愛してくださった方によって、圧倒的な勝利を収めています。
ROM 8:38 私は確信しています。死も命も、御使いたちも支配者たちも、今あるものも後に来るものも、力あるものも、
ROM 8:39 高いところにあるものも深いところにあるものも、そのほかどんな被造物も、私たちの主キリスト・イエスにある神の愛から、私たちを引き離すことはできません。
ROM 9:1 私はキリストにあって真実を語り、偽りを言いません。私の良心も聖霊によって共にあかししています。
ROM 9:2 私には大きな悲しみがあり、心には絶え間ない痛みがあります。
ROM 9:3 私の兄弟たち、肉による同胞のためなら、私自身がキリストから引き離され、呪われた者となってもよいとさえ願うほどです。
ROM 9:4 彼らはイスラエル人です。子とされることも、栄光も、数々の契約も、律法を授けられたことも、礼拝も、数々の約束も、彼らのものです。
ROM 9:5 父祖たちも彼らのものであり、肉によればキリストも彼らから出られました。キリストはすべてのものの上におられる神、永遠にほめたたえられる方です。アーメン。
ROM 9:6 しかし、神の言葉が無効になったわけではありません。イスラエルから出た者が皆、イスラエルなのではないからです。
ROM 9:7 また、アブラハムの子孫だからといって、皆が子どもなのでもありません。むしろ、「イサクから生まれる者が、あなたの子孫と呼ばれる」とあります。
ROM 9:8 つまり、肉による子どもが神の子どもなのではなく、約束の子どもが子孫とみなされるのです。
ROM 9:9 約束の言葉はこうです。「定められた時に私は来る。そのとき、サラに男の子が生まれる。」
ROM 9:10 それだけではありません。リベカもまた、ただ一人の人、私たちの父イサクによって身ごもりました。
ROM 9:11 その子どもたちがまだ生まれず、善も悪も何も行っていないうちに、行いによらず、召す方によって、神の選びに基づく目的が揺るがず成り立つため、
ROM 9:12 「兄は弟に仕える」と彼女に告げられました。
ROM 9:13 「私はヤコブを愛し、エサウを憎んだ」と書かれているとおりです。
ROM 9:14 では、何と言えばよいでしょう。神に不義があるのでしょうか。決してそうではありません。
ROM 9:15 神はモーセにこう言われました。「私は、あわれもうとする者をあわれみ、慈しもうとする者を慈しむ。」
ROM 9:16 ですから、それは人の意志や努力によるのではなく、あわれんでくださる神によるのです。
ROM 9:17 聖書はファラオにこう言っています。「私があなたを立てたのは、まさにこの目的のためである。あなたによって私の力を示し、私の名が全地に告げ知らされるためである。」
ROM 9:18 このように、神は望む者をあわれみ、望む者をかたくなにされます。
ROM 9:19 すると、あなたは私にこう言うでしょう。「それなら、なぜ神はなお人を責めるのですか。だれが神の意志に逆らえるでしょう。」
ROM 9:20 しかし、人よ、神に言い返すあなたは、いったい何者ですか。形造られたものが、形造った方に「なぜ私をこのように造ったのですか」と言うでしょうか。
ROM 9:21 陶器師には、同じ一塊の粘土から、一つを尊いことに用いる器に、もう一つを卑しいことに用いる器に造る権利があるのではありませんか。
ROM 9:22 では、神がご自分の怒りを示し、その力を知らせようとされながら、滅びのために備えられた怒りの器を深い忍耐をもって耐え忍ばれ、
ROM 9:23 また、栄光のために前もって備えられたあわれみの器に、ご自分の豊かな栄光を知らせようとされたとしても、何が言えるでしょう。
ROM 9:24 その器とは、ユダヤ人だけでなく異邦人の中からも神に召された私たちのことです。
ROM 9:25 神はホセア書でもこう言われます。 「私の民でなかった者を『私の民』と呼び、 愛されなかった女を『愛する者』と呼ぶ。」
ROM 9:26 「『あなたがたは私の民ではない』と言われたその場所で、 彼らは『生ける神の子どもたち』と呼ばれる。」
ROM 9:27 また、イザヤはイスラエルについて叫んでいます。 「イスラエルの子らの数が海の砂のようであっても、 救われるのは残された者である。
ROM 9:28 主は義をもってその働きを成し遂げ、速やかに終えられる。 主は地上で、その働きを速やかに行われるからである。」
ROM 9:29 さらに、イザヤが前もって言ったとおりです。 「もし万軍の主が、私たちに子孫を残してくださらなかったなら、 私たちはソドムのようになり、 ゴモラと同じにされていただろう。」
ROM 9:30 では、何と言えばよいでしょう。義を追い求めなかった異邦人が義、すなわち信仰による義を得ました。
ROM 9:31 しかし、義の律法を追い求めたイスラエルは、その義の律法に到達しませんでした。
ROM 9:32 なぜでしょうか。信仰によってではなく、律法の行いによるかのように追い求めたからです。彼らは、つまずきの石につまずきました。
ROM 9:33 こう書かれています。 「見よ、私はシオンにつまずきの石、妨げの岩を置く。 この方を信じる者は、だれも失望に終わることがない。」
ROM 10:1 兄弟たち、私が心から願い、神に祈っているのは、イスラエルが救われることです。
ROM 10:2 私は、彼らが神に対して熱心であることをあかしします。しかし、その熱心さは知識に基づくものではありません。
ROM 10:3 彼らは神の義を知らず、自分自身の義を打ち立てようとして、神の義に従いませんでした。
ROM 10:4 キリストは律法の成就であり、信じるすべての人に義をもたらす方だからです。
ROM 10:5 モーセは律法による義について、「これらを行う人は、これらによって生きる」と書いています。
ROM 10:6 しかし、信仰による義はこう言います。「心の中で、『だれが天に上るだろうか』と言ってはならない。」それは、キリストを引き降ろすことです。
ROM 10:7 また、「『だれが底知れぬ所に下るだろうか』と言ってはならない。」それは、キリストを死者の中から引き上げることです。
ROM 10:8 では、何と言っていますか。「言葉はあなたの近くにあり、あなたの口にあり、あなたの心にある。」これは、私たちが宣べ伝えている信仰の言葉です。
ROM 10:9 すなわち、自分の口でイエスを主と告白し、神がイエスを死者の中からよみがえらせたと心で信じるなら、あなたは救われます。
ROM 10:10 人は心で信じて義に至り、口で告白して救いに至るからです。
ROM 10:11 聖書は、「この方を信じる者は、だれも失望に終わることがない」と言っています。
ROM 10:12 ユダヤ人とギリシャ人の間に区別はありません。同じ主がすべての人の主であり、ご自分を呼び求めるすべての人に豊かな恵みを与えてくださるからです。
ROM 10:13 「主の名を呼び求める者は、だれでも救われる」のです。
ROM 10:14 しかし、信じていない方を、どうして呼び求められるでしょう。聞いたことのない方を、どうして信じられるでしょう。宣べ伝える人がいなければ、どうして聞けるでしょう。
ROM 10:15 遣わされなければ、どうして宣べ伝えられるでしょう。こう書かれています。 「平和の福音を宣べ伝える人々の足は、何と美しいことか。 良い知らせを伝える人々の足は、何と美しいことか。」
ROM 10:16 しかし、すべての人が福音に聞き従ったわけではありません。イザヤは、「主よ、だれが私たちの知らせを信じたでしょうか」と言っています。
ROM 10:17 ですから、信仰は聞くことから生まれ、聞くことは神の言葉によります。
ROM 10:18 しかし、私は尋ねます。彼らは聞かなかったのでしょうか。いいえ、確かに聞きました。 「その声は全地に響き渡り、 その言葉は世界の果てにまで届いた。」
ROM 10:19 さらに私は尋ねます。イスラエルは知らなかったのでしょうか。まずモーセがこう言っています。 「私は、国民でない者によって、あなたがたにねたみを起こさせる。 悟りのない国民によって、あなたがたを怒らせる。」
ROM 10:20 また、イザヤは大胆にこう言っています。 「私を捜さなかった者たちに、私は見いだされ、 私を求めなかった者たちに、私は現れた。」
ROM 10:21 しかし、イスラエルについては、「私は一日中、従わず逆らう民に手を差し伸べた」と言っています。
ROM 11:1 では、私は尋ねます。神はご自分の民を退けられたのでしょうか。決してそうではありません。私もイスラエル人であり、アブラハムの子孫、ベニヤミン族の者です。
ROM 11:2 神は、前もって知っておられたご自分の民を退けられませんでした。それとも、聖書がエリヤについて何と言っているか知らないのですか。彼はイスラエルを神に訴えて、こう言っています。
ROM 11:3 「主よ、彼らはあなたの預言者たちを殺し、あなたの祭壇を打ち壊しました。私だけが残りましたが、彼らは私の命も狙っています。」
ROM 11:4 しかし、神は彼に何と答えておられますか。「私は、バアルに膝をかがめなかった七千人を、自分のために残しておいた。」
ROM 11:5 それと同じように、今この時にも、恵みの選びによって残された者たちがいます。
ROM 11:6 もし恵みによるのであれば、もはや行いによるのではありません。そうでなければ、恵みはもはや恵みではありません。しかし、もし行いによるのであれば、もはや恵みによるのではありません。そうでなければ、行いはもはや行いではありません。
ROM 11:7 では、どうでしょう。イスラエルは求めていたものを得られませんでしたが、選ばれた者たちはそれを得ました。ほかの者たちはかたくなにされました。
ROM 11:8 こう書かれているとおりです。「神は彼らに鈍い心を与え、今日に至るまで、見ることのできない目と、聞くことのできない耳を与えられた。」
ROM 11:9 ダビデはこう言っています。 「彼らの食卓が罠となり、落とし穴となり、 つまずきとなり、彼らへの報いとなるように。
ROM 11:10 彼らの目が暗くなって、見えなくなるように。 彼らの背をいつまでも曲げたままにしてください。」
ROM 11:11 では、私は尋ねます。彼らがつまずいたのは、倒れてしまうためだったのでしょうか。決してそうではありません。むしろ、彼らの違反によって救いが異邦人に及び、イスラエルにねたみを起こさせることになったのです。
ROM 11:12 もし彼らの違反が世界の富となり、彼らの損失が異邦人の富となったのなら、彼らが満ちることは、どれほど大きな富をもたらすでしょう。
ROM 11:13 私は異邦人であるあなたがたに語っています。私は異邦人への使徒なので、この務めを誇りとしています。
ROM 11:14 それによって、何とか私の同胞にねたみを起こさせ、その中の幾人かを救いたいのです。
ROM 11:15 彼らが退けられたことが世界の和解となったのなら、彼らが受け入れられることは、死者の中からの命にほかなりません。
ROM 11:16 初物が聖であるなら、こねた粉全体も聖です。根が聖であるなら、枝も聖です。
ROM 11:17 しかし、枝の一部が折り取られ、野生のオリーブであるあなたがその間に接ぎ木され、ほかの枝と共にオリーブの木の根と豊かな樹液にあずかる者となったのなら、
ROM 11:18 その枝々に対して誇ってはなりません。もし誇るとしても、あなたが根を支えているのではなく、根があなたを支えていることを覚えなさい。
ROM 11:19 するとあなたは、「私が接ぎ木されるために、枝が折り取られた」と言うでしょう。
ROM 11:20 そのとおりです。彼らは不信仰によって折り取られ、あなたは信仰によって立っています。高慢にならず、恐れなさい。
ROM 11:21 神が本来の枝を惜しまれなかったのなら、あなたを惜しまれることもありません。
ROM 11:22 ですから、神の慈しみと厳しさを見なさい。倒れた者たちには厳しさがありますが、あなたには神の慈しみがあります。ただし、あなたがその慈しみにとどまるならです。そうでなければ、あなたも切り取られます。
ROM 11:23 彼らも不信仰にとどまらなければ、接ぎ木されます。神には、彼らを再び接ぎ木することができるからです。
ROM 11:24 あなたが本来は野生のオリーブの木から切り取られ、自然に反して栽培されたオリーブの木に接ぎ木されたのなら、本来の枝である彼らは、なおさら自分のオリーブの木に接ぎ木されるはずです。
ROM 11:25 兄弟たち、あなたがたが自分を賢いと思わないために、この秘められた真理を知っておいてほしいのです。イスラエルの一部がかたくなにされた状態は、異邦人の全数が神の民に加わるまで続きます。
ROM 11:26 こうして、イスラエルは皆、救われます。こう書かれているとおりです。 「救い出す方がシオンから来て、 ヤコブから不敬虔を取り除く。
ROM 11:27 これが彼らと結ぶ私の契約である。 私が彼らの罪を取り除くときに。」
ROM 11:28 福音に関しては、彼らはあなたがたのために敵となっています。しかし、選びに関しては、父祖たちのために愛されています。
ROM 11:29 神の賜物と召しは取り消されることがないからです。
ROM 11:30 あなたがたは以前、神に従わない者でしたが、今は彼らの不従順によってあわれみを受けています。
ROM 11:31 それと同じように、彼らも今は従わない者となっていますが、それは、あなたがたに示されたあわれみによって、彼ら自身もあわれみを受けるためです。
ROM 11:32 神はすべての人を不従順のうちに閉じ込められました。それは、すべての人をあわれむためです。
ROM 11:33 ああ、神の知恵と知識の富は、何と深いことでしょう。神の裁きは何と探り尽くしがたく、その道は何とたどりがたいことでしょう。
ROM 11:34 「だれが主の思いを知っていたでしょう。 だれが主の助言者となったでしょう。」
ROM 11:35 「だれがまず神に与えて、 神からその報いを受けられるでしょう。」
ROM 11:36 すべてのものは神から出て、神によって存在し、神へと至るからです。栄光が永遠に神にありますように。アーメン。
ROM 12:1 ですから兄弟たち、私は神のあわれみによって、あなたがたに勧めます。自分の体を、神に受け入れられる、聖なる生きた供え物として献げなさい。それこそ、あなたがたの霊的な礼拝です。
ROM 12:2 この世と同じ姿になってはなりません。むしろ、心を新たにすることによって造り変えられなさい。それによって、神のみこころは何か、すなわち、何が良いことで、神に喜ばれ、完全であるかを見分けなさい。
ROM 12:3 私に与えられた恵みによって、あなたがた一人ひとりに言います。自分を実際以上に高く評価してはなりません。神が一人ひとりに分け与えた信仰の量りに応じて、慎み深く考えなさい。
ROM 12:4 一つの体に多くの部分があっても、すべての部分が同じ働きをするわけではありません。
ROM 12:5 それと同じように、私たちは大勢いてもキリストにあって一つの体であり、一人ひとりは互いに結び合う体の一部です。
ROM 12:6 私たちは、与えられた恵みに応じて、それぞれ異なる賜物を持っています。預言するなら、信仰の量りに応じて預言しなさい。
ROM 12:7 奉仕するなら奉仕に専念し、教えるなら教えることに専念しなさい。
ROM 12:8 勧めるなら勧めることに専念しなさい。分け与える人は惜しみなく、指導する人は熱心に、あわれみを示す人は喜んで行いなさい。
ROM 12:9 愛には偽りがあってはなりません。悪を忌み嫌い、善に固く結びつきなさい。
ROM 12:10 兄弟愛をもって互いを優しく愛し、互いに相手を自分より尊びなさい。
ROM 12:11 熱心さを失わず、霊に燃え、主に仕えなさい。
ROM 12:12 希望をもって喜び、苦難を耐え忍び、たゆまず祈りなさい。
ROM 12:13 聖徒たちの必要を分かち合い、旅人をもてなすことに努めなさい。
ROM 12:14 あなたがたを迫害する者たちを祝福しなさい。祝福して、呪ってはなりません。
ROM 12:15 喜ぶ者たちと共に喜び、泣く者たちと共に泣きなさい。
ROM 12:16 互いに同じ思いを持ちなさい。高いことを求めず、低い立場の人々と交わりなさい。自分を賢い者と思ってはなりません。
ROM 12:17 だれに対しても、悪に悪を返してはなりません。すべての人の目に尊いことを心がけなさい。
ROM 12:18 できることなら、自分にできる限り、すべての人と平和に過ごしなさい。
ROM 12:19 愛する者たち、自分で復讐してはなりません。神の怒りに任せなさい。こう書かれているからです。「復讐は私のもの。私が報いる、と主は言われる。」
ROM 12:20 それどころか、 「あなたの敵が飢えているなら、食べさせなさい。 渇いているなら、飲ませなさい。 そうすることで、あなたは燃える炭火をその頭に積むことになる。」
ROM 12:21 悪に負けてはなりません。むしろ、善によって悪に勝ちなさい。
ROM 13:1 すべての人は、上に立つ権威に従いなさい。神によらない権威はなく、今ある権威は神によって定められているからです。
ROM 13:2 ですから、権威に逆らう者は神の定めに逆らっており、逆らう者は自ら裁きを受けることになります。
ROM 13:3 支配者は、善を行う者にとって恐ろしいのではなく、悪を行う者にとって恐ろしい存在です。権威を恐れずにいたいのですか。善を行いなさい。そうすれば、その権威から称賛を受けます。
ROM 13:4 権威を持つ者は、あなたに益を与えるために神に仕える者だからです。しかし、悪を行うなら恐れなさい。その者が剣を帯びているのは無意味ではありません。悪を行う者に怒りをもって報いる、神に仕える者だからです。
ROM 13:5 ですから、怒りを受けないためだけでなく、良心のためにも従う必要があります。
ROM 13:6 あなたがたが税を納めるのも、このためです。権威を持つ者たちは神に仕える者であり、この務めに専念しているからです。
ROM 13:7 すべての人に、負うべきものを納めなさい。税を納めるべき人には税を、関税を納めるべき人には関税を納め、敬意を払うべき人には敬意を払い、敬うべき人を敬いなさい。
ROM 13:8 互いに愛し合うことのほかは、だれにも何も負ってはなりません。隣人を愛する人は、律法を全うしているからです。
ROM 13:9 「姦淫してはならない」「殺してはならない」「盗んではならない」「むさぼってはならない」という戒めも、そのほかのどんな戒めも、「隣人を自分自身のように愛しなさい」という言葉に要約されます。
ROM 13:10 愛は隣人に害を加えません。ですから、愛は律法を全うします。
ROM 13:11 さらに、あなたがたは今がどのような時かを知っているのですから、このように行いなさい。すでに眠りから目を覚ます時です。今や救いは、私たちが信じ始めた時よりも近づいているからです。
ROM 13:12 夜は更け、昼が近づきました。ですから、闇の行いを脱ぎ捨て、光の武具を身に着けましょう。
ROM 13:13 昼間にふさわしく、品位をもって歩みましょう。酒宴と酩酊、淫らな行いと好色、争いとねたみにふけってはなりません。
ROM 13:14 むしろ、主イエス・キリストを身にまといなさい。肉の欲望を満たそうと考えてはなりません。
ROM 14:1 信仰の弱い人を受け入れなさい。ただし、意見をめぐって言い争うためではありません。
ROM 14:2 ある人は何でも食べられるという信仰を持っていますが、弱い人は野菜だけを食べます。
ROM 14:3 食べる人は食べない人を軽蔑してはならず、食べない人は食べる人を裁いてはなりません。神がその人を受け入れてくださったからです。
ROM 14:4 他人のしもべを裁くあなたは何者ですか。その人が立つのも倒れるのも、その主人の前でのことです。しかし、その人は立つのです。神には、その人を立たせる力があるからです。
ROM 14:5 ある人は、ある日をほかの日より大切に考え、別の人は、どの日も同じだと考えます。それぞれが自分の心の中で確信を持ちなさい。
ROM 14:6 特定の日を大切にする人は、主のために大切にします。その日を大切にしない人は、主のためにそうしません。食べる人は神に感謝して、主のために食べます。食べない人も主のために食べず、神に感謝します。
ROM 14:7 私たちのうち、だれ一人、自分のために生きる人はおらず、自分のために死ぬ人もいません。
ROM 14:8 私たちは生きるなら主のために生き、死ぬなら主のために死にます。ですから、生きるにしても死ぬにしても、私たちは主のものです。
ROM 14:9 キリストが死んで復活し、再び生きられたのは、死者と生きている者の両方の主となるためです。
ROM 14:10 それなのに、なぜあなたは自分の兄弟を裁くのですか。また、なぜあなたは自分の兄弟を軽蔑するのですか。私たちは皆、キリストの裁きの座の前に立つことになるのです。
ROM 14:11 こう書かれています。 「『私は生きている』と主は言われる。『すべての膝が私の前にかがみ、 すべての舌が神に告白する。』」
ROM 14:12 ですから、私たちは一人ひとり、自分のことを神に申し開くことになります。
ROM 14:13 それゆえ、もう互いに裁き合わないようにしましょう。むしろ、兄弟の前につまずきや妨げを置かないことを心に決めなさい。
ROM 14:14 私は、主イエスにあって知り、確信しています。それ自体で汚れているものは何もありません。ただし、何かを汚れていると考える人にとっては、それは汚れたものです。
ROM 14:15 食べ物のためにあなたの兄弟を悲しませるなら、あなたはもはや愛に従って歩んではいません。キリストがその人のために死んでくださったのですから、あなたの食べ物によってその人を滅ぼしてはなりません。
ROM 14:16 ですから、あなたがたが良いとすることが、悪く言われないようにしなさい。
ROM 14:17 神の国は食べることや飲むことではなく、義と平和と聖霊による喜びだからです。
ROM 14:18 このようにキリストに仕える人は、神に喜ばれ、人々にも認められます。
ROM 14:19 ですから、平和に役立つことと、互いを築き上げることを追い求めましょう。
ROM 14:20 食べ物のために神の働きを壊してはなりません。確かに、すべてのものは清いのですが、食べることで人をつまずかせるなら、それは悪いことです。
ROM 14:21 肉を食べず、ぶどう酒を飲まず、そのほか兄弟をつまずかせ、妨げとなり、弱らせるようなことを何もしないのが良いのです。
ROM 14:22 あなたには信仰がありますか。それは神の前で、自分のうちに保ちなさい。自分が良いと認めたことについて、良心に責められない人は幸いです。
ROM 14:23 しかし、疑いながら食べる人は罪に定められます。それが信仰によるものではないからです。信仰によらないことはすべて罪です。
ROM 14:24 私の福音、すなわちイエス・キリストについての宣教と、長い時代にわたって隠されていた秘められた真理の啓示とに従って、あなたがたを堅く立たせることのできる方に。
ROM 14:25 この真理は今や明らかにされ、永遠の神の命令に従って、預言者たちの書を通してすべての国々に知らされ、信仰の従順へと導いています。
ROM 14:26 その唯一の知恵ある神に、イエス・キリストを通して、永遠に栄光がありますように。アーメン。
ROM 15:1 私たち強い者は、弱い人たちの弱さを担うべきであって、自分を喜ばせるべきではありません。
ROM 15:2 私たちは一人ひとり、隣人の益を求め、その人を築き上げるように努めましょう。
ROM 15:3 キリストでさえ、ご自分を喜ばせることはなさいませんでした。むしろ、「あなたを非難する者たちの非難が、私の上に降りかかった」と書かれているとおりです。
ROM 15:4 以前に書かれたことはすべて、私たちを教えるために書かれました。それは、忍耐と聖書から来る励ましによって、私たちが希望を持つためです。
ROM 15:5 どうか忍耐と励ましを与えてくださる神が、キリスト・イエスに倣い、あなたがたに互いに同じ思いを持たせてくださいますように。
ROM 15:6 それは、あなたがたが心を一つにし、声を合わせて、私たちの主イエス・キリストの父なる神をあがめるためです。
ROM 15:7 ですから、神の栄光のために、キリストがあなたがたを受け入れてくださったように、あなたがたも互いに受け入れなさい。
ROM 15:8 私はこう言います。キリストは神の真実を示すために、割礼を受けた者たちに仕える者となられました。それは、父祖たちに与えられた約束を確かなものとし、
ROM 15:9 異邦人が神のあわれみのゆえに神をあがめるためです。こう書かれています。 「それゆえ、私は異邦人の間であなたをたたえ、 あなたの名をほめ歌う。」
ROM 15:10 また、こう言われています。 「異邦人よ、主の民と共に喜べ。」
ROM 15:11 さらに、 「すべての異邦人よ、主をほめたたえよ。 すべての民よ、主をたたえよ。」
ROM 15:12 さらに、イザヤはこう言っています。 「エッサイの根が現れる。 異邦人を治めるために立ち上がる方。 異邦人はこの方に望みを置く。」
ROM 15:13 どうか希望の神が、信じるあなたがたをあらゆる喜びと平和で満たし、聖霊の力によって希望にあふれさせてくださいますように。
ROM 15:14 私の兄弟たち、あなたがた自身が善に満ち、あらゆる知識に満たされ、互いに戒めることもできると、私自身も確信しています。
ROM 15:15 しかし、神から私に与えられた恵みによって、いくつかの点を思い起こしてもらうため、私はあなたがたにいっそう大胆に書きました。
ROM 15:16 その恵みによって、私は異邦人のためにキリスト・イエスに仕える者となり、神の福音に祭司として仕えています。それは、異邦人という供え物が聖霊によって聖なるものとされ、神に受け入れられるものとなるためです。
ROM 15:17 ですから、神に仕える働きについて、私はキリスト・イエスにあって誇ることがあります。
ROM 15:18 私は、異邦人を従順へ導くためにキリストが私を通して行われたこと以外は、何一つあえて語ろうとはしません。キリストは言葉と行い、
ROM 15:19 しるしと不思議の力、神の霊の力によって働かれました。こうして私は、エルサレムからその周辺を巡り、イリリコに至るまで、キリストの福音を余すところなく宣べ伝えました。
ROM 15:20 しかも私は、ほかの人の土台の上に建てることがないように、キリストの御名がまだ知られていない所で福音を宣べ伝えることを目標としてきました。
ROM 15:21 こう書かれているとおりです。 「この方について知らされなかった人々が見、 聞いたことのなかった人々が悟る。」
ROM 15:22 そのため、私は何度もあなたがたのところへ行くことを妨げられてきました。
ROM 15:23 しかし今、この地方にはもう働く場所がなく、また何年も前からあなたがたのところへ行きたいと願っているので、
ROM 15:24 スペインへ旅をするときには、あなたがたのところへ行きます。その旅の途中であなたがたに会い、まずしばらく共に過ごして喜びを味わってから、スペインへ送り出してもらいたいと願っています。
ROM 15:25 しかし今、私は聖徒たちに仕えるためにエルサレムへ行くところです。
ROM 15:26 マケドニアとアカイアの人々は、エルサレムにいる聖徒たちのうち、貧しい人々のために喜んで献金することにしたからです。
ROM 15:27 彼らは喜んで決めましたが、同時にその人々に対して義務を負っています。異邦人がユダヤ人の霊的なものにあずかったのなら、物質的なものをもってユダヤ人に仕える義務があるからです。
ROM 15:28 ですから、この務めを果たし、この実を確実に彼らへ届け終えたら、あなたがたのところを通ってスペインへ向かいます。
ROM 15:29 あなたがたのところへ行くときには、キリストの福音の祝福に満ちあふれて行くことになると知っています。
ROM 15:30 兄弟たち、私たちの主イエス・キリストと聖霊の愛によってお願いします。私のために神に祈り、私と共に力を尽くしてください。
ROM 15:31 私がユダヤにいる不従順な者たちから救い出され、エルサレムのために行う私の奉仕が聖徒たちに受け入れられるように、
ROM 15:32 そして、神のみこころによって喜びのうちにあなたがたのところへ行き、共に安らぎを得られるように祈ってください。
ROM 15:33 どうか平和の神が、あなたがたすべてと共におられますように。アーメン。
ROM 16:1 ケンクレアにある教会の奉仕者で、私たちの姉妹であるフィベを、あなたがたに推薦します。
ROM 16:2 どうか聖徒にふさわしく、主にあって彼女を迎え、あなたがたの助けを必要とすることがあれば、何でも助けてください。彼女自身、多くの人を助け、私をも助けてくれたからです。
ROM 16:3 キリスト・イエスにあって私の同労者であるプリスカとアキラに、よろしく伝えてください。
ROM 16:4 二人は私の命のために、自分の首を差し出すほどの危険を冒してくれました。二人に感謝しているのは私だけでなく、異邦人のすべての教会も同じです。
ROM 16:5 また、二人の家にある教会にも、よろしく伝えてください。私の愛するエパイネトにも、よろしく伝えてください。彼はアカイアでキリストに献げられた初穂です。
ROM 16:6 私たちのために大いに労苦したマリアに、よろしく伝えてください。
ROM 16:7 私の同族であり、共に投獄されたアンドロニコとユニアに、よろしく伝えてください。二人は使徒たちの間で名高い人々であり、私より先にキリストにある者となりました。
ROM 16:8 主にあって私の愛するアンプリアスに、よろしく伝えてください。
ROM 16:9 キリストにあって私たちの同労者であるウルバノと、私の愛するスタキスに、よろしく伝えてください。
ROM 16:10 キリストにあって認められているアペレスに、よろしく伝えてください。アリストブロの家の人々にも、よろしく伝えてください。
ROM 16:11 私の同族ヘロディオンに、よろしく伝えてください。ナルキソの家のうち、主にある人々にも、よろしく伝えてください。
ROM 16:12 主にあって労苦しているトリファイナとトリフォサに、よろしく伝えてください。主にあって大いに労苦した、愛するペルシスに、よろしく伝えてください。
ROM 16:13 主にあって選ばれたルフォスと、その母によろしく伝えてください。彼女は私にとっても母です。
ROM 16:14 アシンクリト、フレゴン、ヘルメス、パトロバ、ヘルマス、および彼らと共にいる兄弟たちに、よろしく伝えてください。
ROM 16:15 フィロロゴとユリア、ネレウスとその姉妹、オリンパス、および彼らと共にいるすべての聖徒たちに、よろしく伝えてください。
ROM 16:16 聖なる口づけをもって、互いにあいさつを交わしなさい。キリストの諸教会からも、あなたがたによろしくとのあいさつがあります。
ROM 16:17 兄弟たち、お願いします。あなたがたが学んだ教えに反して分裂やつまずきを引き起こす人々を警戒し、その人たちから離れなさい。
ROM 16:18 そのような人々は、私たちの主イエス・キリストではなく、自分の腹に仕えています。そして、なめらかな言葉とへつらいによって、純真な人々の心を欺いています。
ROM 16:19 あなたがたの従順は、すべての人に知られています。ですから、私はあなたがたのことを喜んでいます。しかし、あなたがたには善について賢く、悪について無垢であってほしいのです。
ROM 16:20 平和の神は、間もなくサタンをあなたがたの足の下で打ち砕かれます。 私たちの主イエス・キリストの恵みが、あなたがたと共にありますように。
ROM 16:21 私の同労者テモテ、私の同族ルキオ、ヤソン、ソシパテロが、あなたがたによろしくと言っています。
ROM 16:22 この手紙を書き取った私テルティオも、主にあってあなたがたによろしくと申し上げます。
ROM 16:23 私と教会全体をもてなしてくれているガイオが、あなたがたによろしくと言っています。市の会計官エラストと、兄弟クアルトも、あなたがたによろしくと言っています。
ROM 16:24 私たちの主イエス・キリストの恵みが、あなたがたすべてと共にありますように。アーメン。
ROM 16:25 
1CO 1:1 神のみこころによってキリスト・イエスの使徒として召されたパウロと、兄弟ソステネから、
1CO 1:2 コリントにある神の教会、すなわち、キリスト・イエスにあって聖なる者とされ、聖徒として召された人々、また、どこにおいても、彼らの主であり、われわれの主でもあるイエス・キリストの名を呼び求めるすべての人々へ。
1CO 1:3 われわれの父なる神と主イエス・キリストから、恵みと平安があなたがたにあるように。
1CO 1:4 私は、キリスト・イエスにあってあなたがたに与えられた神の恵みのゆえに、いつもあなたがたのことを私の神に感謝しています。
1CO 1:5 あなたがたはキリストにあって、あらゆる点で、あらゆる言葉と知識において豊かにされたからです。
1CO 1:6 こうして、キリストについてのあかしは、あなたがたのうちに確かなものとなりました。
1CO 1:7 そのため、あなたがたはどの賜物にも欠けることなく、われわれの主イエス・キリストが現れるのを待ち望んでいます。
1CO 1:8 主もまた、われわれの主イエス・キリストの日に責められるところのない者となるよう、最後まであなたがたを堅く支えてくださいます。
1CO 1:9 神は真実な方です。この神によって、あなたがたは御子、われわれの主イエス・キリストとの交わりに召されたのです。
1CO 1:10 兄弟たち、われわれの主イエス・キリストの名によって、あなたがたにお願いします。皆が同じことを語り、あなたがたの間に分裂がなく、同じ思いと同じ判断によって堅く一つに結ばれてください。
1CO 1:11 私の兄弟たち、実は、あなたがたの間に争いがあると、クロエの家の者たちから知らされました。
1CO 1:12 私が言っているのは、あなたがたがそれぞれ、「私はパウロにつく」「私はアポロにつく」「私はケファにつく」「私はキリストにつく」と言っていることです。
1CO 1:13 キリストが幾つにも分かれたのですか。パウロがあなたがたのために十字架につけられたのですか。それとも、あなたがたはパウロの名によってバプテスマを受けたのですか。
1CO 1:14 私がバプテスマを授けたのは、クリスポとガイオだけで、あなたがたのほかのだれにも授けなかったことを、神に感謝します。
1CO 1:15 ですから、だれも、私が自分の名によってあなたがたにバプテスマを授けたとは言えません。
1CO 1:16 （もっとも、ステファナの家の者たちにもバプテスマを授けました。それ以外には、だれかに授けたかどうか覚えていません。）
1CO 1:17 キリストが私を遣わされたのは、バプテスマを授けるためではなく、福音を宣べ伝えるためだからです。それも、言葉の巧みな知恵によらず、キリストの十字架が空しくならないようにするためです。
1CO 1:18 十字架の言葉は、滅びに向かう人々には愚かですが、救われつつあるわれわれには神の力です。
1CO 1:19 こう書かれています。 「わたしは知恵ある者の知恵を滅ぼし、 悟りある者の悟りを退ける。」
1CO 1:20 知恵ある者はどこにいますか。律法学者はどこにいますか。この時代の論客はどこにいますか。神はこの世の知恵を愚かなものにされたのではありませんか。
1CO 1:21 神の知恵のうちにあって、この世は自分の知恵によって神を知ることができませんでした。そこで神は、宣教の愚かさを通して、信じる人々を救うことを良しとされたのです。
1CO 1:22 ユダヤ人はしるしを求め、ギリシャ人は知恵を追い求めます。
1CO 1:23 しかし、われわれは十字架につけられたキリストを宣べ伝えます。それはユダヤ人にはつまずき、ギリシャ人には愚かさです。
1CO 1:24 しかし、ユダヤ人にもギリシャ人にも、召された人々にとっては、キリストは神の力、神の知恵です。
1CO 1:25 神の愚かさは人よりも賢く、神の弱さは人よりも強いからです。
1CO 1:26 兄弟たち、自分たちがどのように召されたかを考えてみなさい。人間的な基準で知恵ある者は多くなく、力ある者も多くなく、身分の高い者も多くありませんでした。
1CO 1:27 しかし神は、知恵ある者を辱めるために、この世の愚かなものを選ばれました。また、強いものを辱めるために、この世の弱いものを選ばれました。
1CO 1:28 神は、存在するものを無力にするために、この世の卑しいもの、軽蔑されているもの、無に等しいものを選ばれました。
1CO 1:29 それは、だれも神の前で誇ることがないためです。
1CO 1:30 神によって、あなたがたはキリスト・イエスのうちにあります。キリストはわれわれにとって、神からの知恵、義、聖め、そして贖いとなられました。
1CO 1:31 それは、「誇る者は、主を誇れ」と書かれているとおりです。
1CO 2:1 兄弟たち、私があなたがたのもとに行った時、神のあかしを告げ知らせるのに、優れた話術や知恵を用いませんでした。
1CO 2:2 あなたがたの間では、イエス・キリスト、それも十字架につけられた方以外、何も知るまいと決めていたからです。
1CO 2:3 私は弱さと恐れの中にあり、激しくおののきながら、あなたがたと共にいました。
1CO 2:4 私の言葉と宣教は、人間の知恵による説得力ある言葉ではなく、霊と力が明らかに現れるものでした。
1CO 2:5 それは、あなたがたの信仰が人の知恵ではなく、神の力に基づくものとなるためでした。
1CO 2:6 しかし、成熟した人々の間では、われわれも知恵を語ります。ただし、それはこの世の知恵でも、滅びゆくこの世の支配者たちの知恵でもありません。
1CO 2:7 われわれが語るのは、奥義として隠されていた神の知恵です。それは、神がわれわれに栄光を与えるため、世界の始まる前から定めておられた知恵です。
1CO 2:8 この世の支配者たちは、だれ一人、この知恵を知りませんでした。もし知っていたなら、栄光の主を十字架につけはしなかったでしょう。
1CO 2:9 しかし、こう書かれています。 「目が見たことのないもの、耳が聞いたことのないもの、 人の心に思い浮かびもしなかったもの、 それを神は、ご自分を愛する人々のために備えてくださった。」
1CO 2:10 しかし神は、それらを霊によってわれわれに明らかにしてくださいました。霊はすべてを、神の深みさえも探るからです。
1CO 2:11 人の内にあるその人の霊のほかに、いったいだれがその人のことを知っているでしょうか。それと同じように、神の霊のほかには、だれも神のことを知りません。
1CO 2:12 われわれが受けたのは、この世の霊ではなく、神から来る霊です。それによって、神が恵みによりわれわれに与えてくださったものを知るためです。
1CO 2:13 われわれはこれらのことを語るのにも、人間の知恵に教えられた言葉ではなく、聖霊に教えられた言葉を用い、霊的なことを霊的な言葉によって解き明かします。
1CO 2:14 生まれながらの人は、神の霊に属することを受け入れません。その人には愚かに思われ、知ることもできないからです。それらは霊によって見分けるものだからです。
1CO 2:15 しかし、霊に属する人はすべてを見分けますが、その人自身はだれからも判断されません。
1CO 2:16 「だれが主の心を知り、主を教えることができようか。」しかし、われわれにはキリストの心があります。
1CO 3:1 兄弟たち、私はあなたがたに、霊に属する人に対するようには語れず、肉に属する人、キリストにある幼子に対するように語りました。
1CO 3:2 私はあなたがたに乳を飲ませ、固い食物は与えませんでした。あなたがたにはまだ受け入れることができなかったからです。実際、今でもまだ受け入れることができません。
1CO 3:3 あなたがたは依然として肉に属しているからです。あなたがたの間にねたみや争いや分派がある以上、肉に属し、ただの人のように歩んでいるのではありませんか。
1CO 3:4 ある人が「私はパウロにつく」と言い、別の人が「私はアポロにつく」と言うなら、あなたがたは肉に属する者ではありませんか。
1CO 3:5 では、アポロとは何者ですか。パウロとは何者ですか。あなたがたが信じるに至るために仕えた者にすぎず、それぞれが主から与えられた務めを果たしたのです。
1CO 3:6 私が植え、アポロが水を注ぎました。しかし、成長させてくださったのは神です。
1CO 3:7 ですから、植える者も水を注ぐ者も取るに足りず、成長させてくださる神こそがすべてです。
1CO 3:8 植える者と水を注ぐ者は一つですが、それぞれが自分の働きに応じて報いを受けます。
1CO 3:9 われわれは神に仕える同労者です。あなたがたは神の畑、神の建物です。
1CO 3:10 私は、与えられた神の恵みに従い、熟練した建築家のように土台を据え、ほかの人がその上に建てています。しかし、一人ひとり、どのようにその上に建てるか注意しなければなりません。
1CO 3:11 すでに据えられている土台、すなわちイエス・キリスト以外に、だれも別の土台を据えることはできないからです。
1CO 3:12 もしだれかが、その土台の上に、金、銀、宝石、木、草、わらで建てるなら、
1CO 3:13 一人ひとりの働きは明らかになります。「その日」がそれを明らかにするからです。その日は火の中に現れ、その火が、一人ひとりの働きがどのようなものかを試します。
1CO 3:14 その土台の上に建てたものが残れば、その人は報いを受けます。
1CO 3:15 もしその人の働きが焼ければ、損失を受けますが、その人自身は救われます。ただし、火をくぐり抜けるようにしてです。
1CO 3:16 あなたがたは神の神殿であり、神の霊があなたがたのうちに住んでいることを知らないのですか。
1CO 3:17 もしだれかが神の神殿を滅ぼすなら、神がその人を滅ぼされます。神の神殿は聖なるものであり、その神殿とはあなたがたのことだからです。
1CO 3:18 だれも自分を欺いてはなりません。あなたがたのうちに、自分はこの世で知恵ある者だと思う人がいるなら、知恵ある者となるために愚かな者となりなさい。
1CO 3:19 この世の知恵は、神の前では愚かだからです。「神は知恵ある者を、その悪賢さによって捕らえる」と書かれています。
1CO 3:20 また、「主は知恵ある者の考えがむなしいことを知っておられる」とも書かれています。
1CO 3:21 ですから、だれも人を誇ってはなりません。すべてはあなたがたのものです。
1CO 3:22 パウロも、アポロも、ケファも、世界も、生も、死も、今あるものも、後に来るものも、すべてあなたがたのものです。
1CO 3:23 あなたがたはキリストのもの、キリストは神のものです。
1CO 4:1 ですから、人はわれわれを、キリストに仕える者、神の奥義を任された管理者と考えるべきです。
1CO 4:2 さて、管理者に求められるのは、忠実であると認められることです。
1CO 4:3 私にとって、あなたがたから裁かれることも、人間の法廷で裁かれることも、取るに足りないことです。それどころか、私は自分で自分を裁くことさえしません。
1CO 4:4 私には、自分に責められるところは何もありません。しかし、それで義と認められるわけではありません。私を裁く方は主です。
1CO 4:5 ですから、主が来られる時まで、時に先立って何も裁いてはなりません。主は闇に隠されたものを明るみに出し、人々の心の思いを明らかにされます。その時、一人ひとりは神から称賛を受けます。
1CO 4:6 兄弟たち、私はあなたがたのために、これらのことを自分とアポロに当てはめて語りました。それは、われわれを例として、「書かれていることを越えてはならない」と学び、だれも一人を持ち上げて、もう一人を見下すことがないためです。
1CO 4:7 いったい、だれがあなたをほかの人より優れた者とするのですか。受けなかったもので、あなたが持っているものがありますか。もし受けたのなら、なぜ受けなかったかのように誇るのですか。
1CO 4:8 あなたがたは、もう満ち足り、もう豊かになり、われわれ抜きで王になったのですね。いや、ほんとうに王となっていてくれたらよかった。そうすれば、われわれもあなたがたと共に王となれたのに。
1CO 4:9 私には、神がわれわれ使徒を、死刑を宣告された者のように、最後の者として引き出されたように思えます。われわれは世界に、御使いたちにも人々にも、見せ物とされたからです。
1CO 4:10 われわれはキリストのために愚かな者ですが、あなたがたはキリストにあって賢い者です。われわれは弱いのに、あなたがたは強い。あなたがたは尊ばれていますが、われわれは侮られています。
1CO 4:11 今この時に至るまで、われわれは飢え、渇き、衣にも事欠き、打たれ、住む所も定まりません。
1CO 4:12 自分の手で働き、労苦しています。ののしられても祝福し、迫害されても耐え忍びます。
1CO 4:13 悪口を言われても、言葉を尽くして応じます。今に至るまで、われわれは世のくず、すべての人から払い捨てられる汚れのようにされています。
1CO 4:14 私がこれらのことを書くのは、あなたがたを辱めるためではなく、私の愛する子どもとして諭すためです。
1CO 4:15 たとえキリストにあって一万人の養育係がいても、あなたがたに多くの父がいるわけではありません。キリスト・イエスにあって、福音を通して、私があなたがたを生んだからです。
1CO 4:16 ですから、私にならう者となってください。
1CO 4:17 そのために、私はテモテをあなたがたのもとに遣わしました。彼は主にあって私の愛する忠実な子です。彼は、私がどこの教会でも教えているとおり、キリストにある私の歩みを、あなたがたに思い起こさせてくれます。
1CO 4:18 私があなたがたのもとに行くことはないと思い上がっている人たちがいます。
1CO 4:19 しかし、主のみこころであれば、私はすぐにあなたがたのもとに行きます。そして、思い上がっている人たちの言葉ではなく、その力を見極めます。
1CO 4:20 神の王国は言葉にではなく、力にあるからです。
1CO 4:21 あなたがたは、どちらを望みますか。私がむちを携えて行くことですか。それとも、愛と柔和な心をもって行くことですか。
1CO 5:1 実際、あなたがたの間に淫らな行いがあると伝えられています。それも異邦人の間でさえ聞かれないほどの淫らな行いで、ある人が父の妻を自分のものにしているというのです。
1CO 5:2 それなのに、あなたがたは思い上がっています。むしろ悲しんで、そのようなことをした者を、あなたがたの中から取り除くべきではありませんでしたか。
1CO 5:3 私は体では離れていても、霊ではあなたがたと共にいます。そして、そこにいるかのように、このようなことをした者をすでに裁きました。
1CO 5:4 あなたがたがわれわれの主イエス・キリストの名によって集まり、私も霊において共にいて、われわれの主イエス・キリストの力が働く中で、
1CO 5:5 そのような者をサタンに引き渡し、その肉が滅ぼされるようにしなさい。それは、主イエスの日に、その人の霊が救われるためです。
1CO 5:6 あなたがたは誇っている場合ではありません。わずかなパン種が生地全体を膨らませることを知らないのですか。
1CO 5:7 古いパン種をすっかり取り除き、新しい生地になりなさい。あなたがたはパン種のない者だからです。実に、われわれの過越の小羊であるキリストは、われわれの身代わりとしてほふられました。
1CO 5:8 ですから、古いパン種や、悪意と邪悪のパン種ではなく、誠実と真実というパン種のないパンをもって、祭りを祝いましょう。
1CO 5:9 私は手紙で、淫らな行いをする者と交際してはならないと書きました。
1CO 5:10 それは、この世の淫らな行いをする者、貪欲な者、人から奪い取る者、偶像を礼拝する者と、一切付き合うなという意味ではありません。もしそうなら、あなたがたはこの世を去らなければならないでしょう。
1CO 5:11 しかし今、私が書いたのは、兄弟と呼ばれていながら、淫らな行いをする者、貪欲な者、偶像を礼拝する者、人をののしる者、酒に酔う者、人から奪い取る者とは交際してはならないということです。そのような者とは、一緒に食事をしてもいけません。
1CO 5:12 外の人々を裁くことは、私のすべきことでしょうか。あなたがたが裁くのは、内にいる人々ではありませんか。
1CO 5:13 外の人々は神が裁かれます。「あなたがたの中から、その悪い者を取り除きなさい。」
1CO 6:1 あなたがたのうち、仲間に対して訴えがある時、聖徒たちの前ではなく、あえて義でない人々の前に訴え出る者がいるのですか。
1CO 6:2 聖徒たちが世界を裁くことを知らないのですか。世界があなたがたによって裁かれるのなら、ごく小さな問題を裁く資格もないのですか。
1CO 6:3 われわれが御使いたちを裁くことを知らないのですか。まして、この世の生活に関する事柄は言うまでもありません。
1CO 6:4 それなのに、この世の生活に関する問題を裁く時、教会で重んじられていない人々を裁判官に立てるのですか。
1CO 6:5 私がこう言うのは、あなたがたに恥を覚えさせるためです。兄弟の間を裁定できる知恵ある者が、あなたがたの中には一人もいないのですか。
1CO 6:6 それどころか、兄弟が兄弟を訴え、しかも信じていない人々の前に訴え出ています。
1CO 6:7 そもそも互いに訴え合うこと自体が、すでにあなたがたの敗北です。なぜ、むしろ不正を受けないのですか。なぜ、むしろだまし取られるままにしないのですか。
1CO 6:8 ところが、あなたがた自身が不正を行い、だまし取っています。それも兄弟たちに対してです。
1CO 6:9 それとも、義でない者は神の王国を受け継げないことを知らないのですか。思い違いをしてはいけません。淫らな行いをする者、偶像を礼拝する者、姦淫する者、男娼、男色を行う者、
1CO 6:10 盗む者、貪欲な者、酒に酔う者、人をののしる者、人から奪い取る者は、神の王国を受け継ぐことができません。
1CO 6:11 あなたがたの中にも、以前はそのような者がいました。しかし、あなたがたは洗われ、聖なる者とされ、主イエスの名とわれわれの神の霊によって義とされました。
1CO 6:12 「私にはすべてのことが許されている」と言っても、すべてが有益なわけではありません。「私にはすべてのことが許されている」と言っても、私は何ものにも支配されはしません。
1CO 6:13 「食物は腹のため、腹は食物のため」と言っても、神はそのどちらも滅ぼされます。体は淫らな行いのためではなく、主のためにあり、主も体のためにおられます。
1CO 6:14 神は主をよみがえらせ、ご自分の力によってわれわれをもよみがえらせてくださいます。
1CO 6:15 あなたがたの体がキリストの体の一部であることを知らないのですか。それなら、キリストの体の一部を取って、娼婦の体の一部としてよいでしょうか。決してそのようなことがあってはなりません。
1CO 6:16 それとも、娼婦と結ばれる者は、その女と一つの体になることを知らないのですか。「二人は一つの肉となる」と神は言われます。
1CO 6:17 しかし、主と結ばれる者は、主と一つの霊になります。
1CO 6:18 淫らな行いから逃げなさい。「人が犯す罪はすべて体の外にある」と言われますが、淫らな行いをする者は、自分の体そのものに対して罪を犯すのです。
1CO 6:19 それとも、あなたがたの体は、あなたがたのうちにおられる聖霊の神殿であることを知らないのですか。この聖霊を、あなたがたは神から受けました。あなたがたは自分自身のものではありません。
1CO 6:20 あなたがたは代価を払って買い取られたからです。ですから、自分の体と霊をもって神の栄光を現しなさい。あなたがたの体も霊も神のものです。
1CO 7:1 さて、あなたがたが書いてよこしたことについて答えます。男は女に触れないほうが良いのです。
1CO 7:2 しかし、淫らな行いを避けるため、男はそれぞれ自分の妻を持ち、女もそれぞれ自分の夫を持ちなさい。
1CO 7:3 夫は妻に対して、妻に負う愛情を示しなさい。妻も同じように、夫に対してそうしなさい。
1CO 7:4 妻は自分の体を意のままにする権利を持たず、夫がその権利を持っています。同じように、夫も自分の体を意のままにする権利を持たず、妻がその権利を持っています。
1CO 7:5 互いに拒み合ってはなりません。ただし、断食と祈りに専念するため、互いに同意の上で、しばらく離れるのはかまいません。その後は再び一緒になりなさい。自制できないために、サタンがあなたがたを誘惑することのないようにするためです。
1CO 7:6 ただし、私がこう言うのは譲歩であって、命令ではありません。
1CO 7:7 私としては、すべての人が私のようであればよいと思います。しかし、一人ひとりが神から自分の賜物を受けており、ある人にはこの賜物、別の人には別の賜物があります。
1CO 7:8 結婚していない人とやもめには、私のようにそのままでいるのが良い、と言います。
1CO 7:9 しかし、自制できないなら、結婚しなさい。情欲に燃えるより、結婚するほうが良いからです。
1CO 7:10 結婚している人々に命じておられるのは、私ではなく主です。妻は夫と別れてはなりません。
1CO 7:11 もし別れたなら、結婚しないままでいるか、夫と和解しなさい。また、夫は妻と別れてはなりません。
1CO 7:12 そのほかの人々には、主ではなく私が言います。ある兄弟に信者でない妻がいて、彼と共に暮らすことを妻が望んでいるなら、妻と別れてはなりません。
1CO 7:13 また、ある女に信者でない夫がいて、彼女と共に暮らすことを夫が望んでいるなら、夫と別れてはなりません。
1CO 7:14 信者でない夫は妻によって聖なる者とされ、信者でない妻も夫によって聖なる者とされているからです。そうでなければ、あなたがたの子どもは汚れた者となりますが、今は聖なる者です。
1CO 7:15 しかし、信者でない者が去るなら、去らせなさい。そのような場合、兄弟も姉妹も縛られてはいません。神はわれわれを平和に生きるよう召されたのです。
1CO 7:16 妻よ、あなたが夫を救えるかどうか、どうして分かるのですか。夫よ、あなたが妻を救えるかどうか、どうして分かるのですか。
1CO 7:17 ただ、それぞれが主から分け与えられたとおり、神に召された時の境遇に従って歩みなさい。私はすべての教会で、このように命じています。
1CO 7:18 割礼を受けた状態で召された人は、その跡を消そうとしてはなりません。割礼を受けていない状態で召された人は、割礼を受けてはなりません。
1CO 7:19 割礼を受けていることも、受けていないことも、問題ではありません。大切なのは、神の戒めを守ることです。
1CO 7:20 一人ひとり、召された時の境遇にとどまりなさい。
1CO 7:21 奴隷の身で召されましたか。それを気にしてはいけません。ただし、自由になれる機会があるなら、その機会を生かしなさい。
1CO 7:22 奴隷の身で主に召された者は、主によって自由にされた者です。同じように、自由の身で召された者は、キリストの奴隷です。
1CO 7:23 あなたがたは代価を払って買い取られました。人の奴隷となってはいけません。
1CO 7:24 兄弟たち、一人ひとり、召された時の境遇のまま、神の前にとどまりなさい。
1CO 7:25 処女については、私は主から命令を受けていません。しかし、主のあわれみを受けて信頼できる者とされた者として、私の判断を述べます。
1CO 7:26 今われわれに迫っている苦難のため、人は今のままでいるのが良いと、私は思います。
1CO 7:27 妻と結ばれていますか。別れようとしてはいけません。妻から解かれていますか。妻を求めてはいけません。
1CO 7:28 しかし、結婚しても罪を犯したことにはなりません。処女が結婚しても罪を犯したことにはなりません。ただ、そのような人々は身に苦難を受けるでしょう。私はあなたがたをその苦難から免れさせたいのです。
1CO 7:29 兄弟たち、私が言いたいのはこうです。残された時は短いのです。今からは、妻のある人は、妻がないかのようにしなさい。
1CO 7:30 泣く人は泣いていないかのように、喜ぶ人は喜んでいないかのように、買う人は所有していないかのようにしなさい。
1CO 7:31 この世を用いる人は、それを使い尽くさないようにしなさい。この世の有様は過ぎ去るからです。
1CO 7:32 私は、あなたがたに思い煩いがないようにと願っています。結婚していない男は、どうすれば主に喜ばれるかと、主のことに心を配ります。
1CO 7:33 しかし、結婚している男は、どうすれば妻に喜ばれるかと、この世のことに心を配ります。
1CO 7:34 妻と処女にも違いがあります。結婚していない女は、体においても霊においても聖なる者となるため、主のことに心を配ります。しかし、結婚している女は、どうすれば夫に喜ばれるかと、この世のことに心を配ります。
1CO 7:35 私がこう言うのは、あなたがた自身の益のためです。あなたがたを束縛するためではなく、ふさわしく振る舞い、心を乱されずに主に仕えるためです。
1CO 7:36 もし、ある男が、自分に委ねられている処女に対してふさわしく振る舞っていないと思い、彼女がすでに若い盛りを過ぎていて、結婚させる必要があるなら、望むとおりにしなさい。罪を犯すことにはなりません。二人を結婚させなさい。
1CO 7:37 しかし、心を堅く定め、必要に迫られず、自分の意志を制することができ、自分に委ねられている処女をそのままにしておこうと心に決めた人は、良いことをしています。
1CO 7:38 ですから、自分に委ねられている処女を結婚させる人は良いことをし、結婚させない人はさらに良いことをするのです。
1CO 7:39 妻は、夫が生きている間は律法によって夫に結ばれています。しかし、夫が死ねば、望む人と結婚する自由があります。ただし、主にある人とだけです。
1CO 7:40 しかし私の判断では、そのままでいるほうが幸いです。そして私も、神の霊を持っていると思います。
1CO 8:1 さて、偶像に供えられた物について答えます。「私たちは皆、知識を持っている」ということは分かっています。しかし、知識は人を思い上がらせ、愛は人を築き上げます。
1CO 8:2 自分は何かを知っていると思う人がいるなら、その人は、知るべき仕方ではまだ知っていません。
1CO 8:3 しかし、神を愛する人は、神に知られています。
1CO 8:4 それでは、偶像に供えられた物を食べることについて言えば、われわれは、世の偶像は何ものでもなく、唯一の神のほかに神はいないと知っています。
1CO 8:5 天においても地においても、「神々」と呼ばれるものがあり、実際、多くの「神々」、多くの「主」があるとしても、
1CO 8:6 われわれには、父なる唯一の神がおられます。すべてはこの方から出ており、われわれはこの方のために存在します。また、唯一の主イエス・キリストがおられます。すべてはこの方を通して存在し、われわれもこの方によって生きています。
1CO 8:7 しかし、すべての人がこの知識を持っているわけではありません。ある人々は今も偶像を神として意識しているため、それを偶像に供えられた物として食べます。そのため、弱い良心が汚されるのです。
1CO 8:8 しかし、食物がわれわれを神の前で優れた者にするわけではありません。食べなくても劣ることはなく、食べても優ることはありません。
1CO 8:9 ただし、あなたがたのこの自由が、弱い人々をつまずかせるものとならないよう、十分に注意しなさい。
1CO 8:10 知識を持つあなたが偶像の神殿で食事をしているのを、だれかが見たとします。その人の良心が弱ければ、偶像に供えられた物を食べる気になってしまうのではありませんか。
1CO 8:11 こうして、あなたの知識によって、その弱い人は滅びるのです。しかも、その兄弟のためにもキリストは死なれたのです。
1CO 8:12 このように兄弟たちに対して罪を犯し、弱い良心を傷つける時、あなたがたはキリストに対して罪を犯しているのです。
1CO 8:13 ですから、もし食物が私の兄弟をつまずかせるなら、兄弟をつまずかせないために、私は二度と肉を食べません。
1CO 9:1 私は自由な者ではありませんか。使徒ではありませんか。われわれの主イエス・キリストを見たではありませんか。あなたがたは、主にあって成し遂げた私の働きではありませんか。
1CO 9:2 ほかの人々にとって私が使徒でないとしても、少なくともあなたがたにとっては使徒です。あなたがたこそ、主にある私の使徒職を証明する印だからです。
1CO 9:3 私を取り調べようとする人々に対する弁明は、こうです。
1CO 9:4 われわれには、食べたり飲んだりする権利がないのですか。
1CO 9:5 ほかの使徒たちや、主の兄弟たちや、ケファのように、信者である妻を伴って旅する権利がないのですか。
1CO 9:6 それとも、生活のために働かない権利がないのは、私とバルナバだけなのですか。
1CO 9:7 自分の費用で軍務につく兵士がいるでしょうか。ぶどう畑を作って、その実を食べない人がいるでしょうか。羊の群れを飼いながら、その乳を飲まない人がいるでしょうか。
1CO 9:8 私は人間の考えだけで、こう言っているのでしょうか。律法も同じことを言っているではありませんか。
1CO 9:9 モーセの律法に、「脱穀している牛に口籠をはめてはならない」と書かれています。神が心にかけておられるのは、牛のことだけでしょうか。
1CO 9:10 それとも、確かにわれわれのために言われたのではありませんか。これはわれわれのために書かれたのです。耕す者は望みをもって耕し、脱穀する者も収穫にあずかる望みをもって働くべきだからです。
1CO 9:11 われわれがあなたがたに霊的なものを蒔いたのなら、あなたがたから生活に必要なものを刈り取ることは、行き過ぎでしょうか。
1CO 9:12 ほかの人々が、あなたがたから支えを受けるこの権利にあずかっているなら、われわれにはなおさらその権利があるのではありませんか。 それでも、われわれはこの権利を用いませんでした。キリストの福音を少しも妨げないため、すべてを耐え忍んでいます。
1CO 9:13 聖なる務めをする人々が神殿から出る物を食べ、祭壇に仕える人々が祭壇に供えられた物の分け前を受けることを知らないのですか。
1CO 9:14 同じように主も、福音を宣べ伝える人々が福音によって生活するように定められました。
1CO 9:15 しかし、私はこれらの権利を一つも用いませんでした。また、自分にもそのようにしてもらうために、これを書いているのではありません。だれかに私の誇りを無にされるくらいなら、死んだほうがましです。
1CO 9:16 私が福音を宣べ伝えても、それは誇る理由にはなりません。そうせずにはいられない務めを負っているからです。福音を宣べ伝えないなら、私は何と災いでしょう。
1CO 9:17 自分から進んでこれをするなら、私には報いがあります。しかし、自分から進んでするのでなくても、私には管理の務めが委ねられています。
1CO 9:18 では、私の報いは何でしょうか。それは、福音を宣べ伝える時、キリストの福音を無償で提供し、福音において与えられた権利をあえて用いないことです。
1CO 9:19 私はすべての人から自由ですが、より多くの人を得るため、自ら進んですべての人の奴隷となりました。
1CO 9:20 ユダヤ人を得るために、ユダヤ人にはユダヤ人のようになりました。律法の下にいる人々を得るために、律法の下にいる人には、私も律法の下にいる者のようになりました。
1CO 9:21 律法を持たない人々を得るために、律法を持たない人には、律法を持たない者のようになりました。とはいえ、私は神に対して律法のない者ではなく、キリストの律法に服する者です。
1CO 9:22 弱い人々を得るために、弱い人には弱い者のようになりました。何とかして幾人かでも救うために、どのような人に対しても、その人に応じた者となりました。
1CO 9:23 私がこのすべてを行うのは、福音のためであり、私も共に福音にあずかるためです。
1CO 9:24 競走で走る人は皆走りますが、賞を受けるのは一人だと知らないのですか。あなたがたも、賞を得られるように走りなさい。
1CO 9:25 競技に出る人は皆、あらゆることについて自制します。彼らは朽ちる冠を受けるためにそうしますが、われわれは朽ちない冠を受けるためにそうするのです。
1CO 9:26 ですから私は、目標もなく走るような走り方はしません。空を打つような拳闘もしません。
1CO 9:27 むしろ、自分の体を打ちたたいて服従させます。ほかの人々に宣べ伝えておきながら、自分自身が失格者とならないためです。
1CO 10:1 兄弟たち、あなたがたに知っておいてほしいことがあります。われわれの先祖は皆、雲の下にいて、皆、海を通り抜けました。
1CO 10:2 そして皆、雲の中と海の中で、モーセに結ばれるバプテスマを受けました。
1CO 10:3 皆、同じ霊的な食物を食べ、
1CO 10:4 皆、同じ霊的な飲み物を飲みました。彼らについて来た霊的な岩から飲んだのです。その岩とはキリストでした。
1CO 10:5 しかし、彼らの大部分は神の御心にかなわず、荒野で打ち倒されました。
1CO 10:6 これらのことは、彼らが悪をむさぼったように、われわれも悪をむさぼることのないよう、われわれのための実例となりました。
1CO 10:7 彼らのうちのある人々のように、偶像礼拝者となってはいけません。「民は座って飲み食いし、立って戯れた」と書かれています。
1CO 10:8 彼らのうちのある人々がしたように、淫らな行いをしてはいけません。そのため、一日のうちに二万三千人が倒れました。
1CO 10:9 彼らのうちのある者たちがキリストを試み、蛇によって滅ぼされたように、われわれもキリストを試みてはいけません。
1CO 10:10 また、彼らのうちのある人々が不平を言い、滅ぼす者によって滅ぼされたように、あなたがたも不平を言ってはいけません。
1CO 10:11 これらのことはすべて、彼らの身に実例として起こり、時代の終わりに生きるわれわれを諭すために書かれました。
1CO 10:12 ですから、自分は立っていると思う人は、倒れないように気をつけなさい。
1CO 10:13 あなたがたが受けた試みで、人に共通しないものはありません。神は真実な方です。あなたがたが耐えられる以上の試みに遭うことを許さず、試みと共に逃れる道も備えて、それに耐えられるようにしてくださいます。
1CO 10:14 ですから、私の愛する人たち、偶像礼拝から逃げなさい。
1CO 10:15 私は分別ある人々に語るように言います。私の言うことを自分で判断してください。
1CO 10:16 われわれが祝福をささげる杯は、キリストの血にあずかることではありませんか。われわれが裂くパンは、キリストの体にあずかることではありませんか。
1CO 10:17 パンは一つですから、大勢いるわれわれも一つの体です。われわれは皆、その一つのパンにあずかるからです。
1CO 10:18 肉によるイスラエルを見てください。いけにえを食べる人々は、祭壇にあずかる者ではありませんか。
1CO 10:19 では、私は何を言おうとしているのでしょうか。偶像に供えられた物に何か実体がある、あるいは、偶像に何か実体があるということでしょうか。
1CO 10:20 そうではありません。異邦人が供える物は、神ではなく悪霊たちに供えられている、と言っているのです。私は、あなたがたが悪霊たちと交わる者になってほしくありません。
1CO 10:21 主の杯と悪霊たちの杯の両方を飲むことはできません。主の食卓と悪霊たちの食卓の両方にあずかることはできません。
1CO 10:22 それとも、われわれは主をねたませようというのですか。われわれは主より強いのですか。
1CO 10:23 「すべてのことが私には許されている」と言っても、すべてが有益なわけではありません。「すべてのことが私には許されている」と言っても、すべてが人を築き上げるわけではありません。
1CO 10:24 だれも自分の益だけを求めず、ほかの人の益を求めなさい。
1CO 10:25 肉市場で売られている物は何でも、良心のために詮索せずに食べなさい。
1CO 10:26 「地と、そこに満ちているものは、主のもの」だからです。
1CO 10:27 信じていない人に食事へ招かれ、行きたいと思うなら、出された物は何でも、良心のために詮索せずに食べなさい。
1CO 10:28 しかし、だれかが「これは偶像に供えられた物です」と言ったなら、そう教えてくれた人と良心のために、食べてはいけません。「地と、そこに満ちているものは、主のもの」だからです。
1CO 10:29 良心と言っても、あなた自身の良心ではなく、ほかの人の良心です。なぜ私の自由が、ほかの人の良心によって裁かれるのでしょうか。
1CO 10:30 私が感謝して食べるなら、感謝をささげた物のために、なぜ非難されるのでしょうか。
1CO 10:31 ですから、食べるにも飲むにも、何をするにも、すべて神の栄光のためにしなさい。
1CO 10:32 ユダヤ人にも、ギリシャ人にも、神の教会にも、つまずきを与えてはいけません。
1CO 10:33 私も、自分の益ではなく、多くの人々が救われるために彼らの益を求め、あらゆることにおいてすべての人の益にかなうよう努めています。
1CO 11:1 私がキリストにならっているように、あなたがたも私にならう者となってください。
1CO 11:2 兄弟たち、あなたがたがあらゆることにおいて私を覚え、私が伝えたとおりに教えを堅く守っているので、あなたがたを称賛します。
1CO 11:3 しかし、あなたがたに知ってほしいことがあります。すべての男の頭はキリスト、女の頭は男、キリストの頭は神です。
1CO 11:4 男が祈ったり預言したりする時、頭を覆っているなら、自分の頭を辱めます。
1CO 11:5 しかし、女が祈ったり預言したりする時、頭を覆っていないなら、自分の頭を辱めます。それは髪をそり落としたのと同じことだからです。
1CO 11:6 女が頭を覆わないのなら、髪も切ってしまいなさい。しかし、女が髪を切ったり、そり落としたりすることが恥ずかしいなら、頭を覆いなさい。
1CO 11:7 男は神のかたちであり、神の栄光なので、頭を覆うべきではありません。しかし、女は男の栄光です。
1CO 11:8 男が女から出たのではなく、女が男から出たからです。
1CO 11:9 また、男が女のために造られたのではなく、女が男のために造られました。
1CO 11:10 そのため、御使いたちのゆえに、女は自分の頭を治める権威を持つべきです。
1CO 11:11 とはいえ、主にあっては、女は男から独立しておらず、男も女から独立していません。
1CO 11:12 女が男から出たように、男も女を通して生まれます。しかし、すべては神から出ています。
1CO 11:13 自分で判断してください。女が頭を覆わずに神に祈ることは、ふさわしいでしょうか。
1CO 11:14 男が長い髪をしていれば、その人の恥となることを、自然そのものもあなたがたに教えているではありませんか。
1CO 11:15 しかし、女が長い髪をしていれば、それはその人の栄光です。髪は覆いとして与えられているからです。
1CO 11:16 それでも言い争おうとする人がいるなら、われわれにはそのような習慣はなく、神の諸教会にもありません。
1CO 11:17 次のことを命じるにあたっては、あなたがたを称賛できません。あなたがたが集まっても、良くなるどころか、かえって悪くなっているからです。
1CO 11:18 まず、あなたがたが教会に集まる時、あなたがたの間に分裂があると聞いています。ある程度はそうだろうと思います。
1CO 11:19 あなたがたの中で真に認められた人々が明らかになるためには、あなたがたの間に分派も生じるはずだからです。
1CO 11:20 ですから、あなたがたが一つの所に集まっても、主の晩餐を食べていることにはなりません。
1CO 11:21 食べる時、それぞれが自分の食事を先に食べてしまい、空腹の人がいる一方で、酔っている人もいるからです。
1CO 11:22 あなたがたには、飲み食いする家がないのですか。それとも、神の教会を軽んじ、何も持たない人々に恥をかかせるのですか。あなたがたに何と言えばよいでしょう。称賛すべきでしょうか。このことでは称賛できません。
1CO 11:23 私は主から受けたことを、あなたがたにも伝えました。すなわち、主イエスは裏切られた夜、パンを取り、
1CO 11:24 感謝をささげてから、それを裂いて言われました。「取って食べなさい。これは、あなたがたのために裂かれる、わたしの体です。わたしを覚えて、これを行いなさい。」
1CO 11:25 食事の後、同じように杯を取り、こう言われました。「この杯は、わたしの血による新しい契約です。飲むたびに、わたしを覚えて、これを行いなさい。」
1CO 11:26 あなたがたは、このパンを食べ、この杯を飲むたびに、主が来られる時まで、主の死を告げ知らせるのです。
1CO 11:27 ですから、主にふさわしくない仕方でこのパンを食べたり、主の杯を飲んだりする者は、主の体と血に対して罪を犯すことになります。
1CO 11:28 一人ひとり、自分を吟味してから、そのパンを食べ、その杯から飲みなさい。
1CO 11:29 主の体をわきまえず、ふさわしくない仕方で食べたり飲んだりする者は、自分に対する裁きを食べ、また飲むことになるからです。
1CO 11:30 そのため、あなたがたの中には、弱い人や病気の人が多く、眠りについた人も少なくありません。
1CO 11:31 もしわれわれが自分自身を正しくわきまえるなら、裁かれることはありません。
1CO 11:32 しかし、われわれが裁かれる時は、この世と共に罪に定められないために、主から懲らしめを受けているのです。
1CO 11:33 ですから、私の兄弟たち、食べるために集まる時は、互いに待ちなさい。
1CO 11:34 空腹なら、家で食べなさい。あなたがたが集まることによって、裁きを受けないためです。そのほかのことは、私がそちらへ行った時に整えます。
1CO 12:1 兄弟たち、霊的な事柄について、あなたがたに知っておいてほしいことがあります。
1CO 12:2 あなたがたが異教徒だった時には、誘われるままに、物を言わない偶像のもとへ引かれて行ったことを知っています。
1CO 12:3 そこで、あなたがたに知らせます。神の霊によって語る人は、だれも「イエスはのろわれよ」とは言いません。また、聖霊によらなければ、だれも「イエスは主である」と言うことはできません。
1CO 12:4 さて、賜物にはさまざまな種類がありますが、霊は同じです。
1CO 12:5 奉仕にはさまざまな種類がありますが、主は同じです。
1CO 12:6 働きにはさまざまな種類がありますが、すべての働きをすべての人のうちに生じさせる神は同じです。
1CO 12:7 一人ひとりに霊の現れが与えられているのは、皆の益となるためです。
1CO 12:8 ある人には霊を通して知恵の言葉が与えられ、別の人には同じ霊によって知識の言葉が与えられます。
1CO 12:9 ある人には同じ霊によって信仰が与えられ、別の人には同じ霊によって癒やしの賜物が与えられます。
1CO 12:10 ある人には奇跡を行う力、別の人には預言する力、また別の人には霊を見分ける力が与えられます。ある人にはさまざまな言語を語る力、別の人にはそれらの言語を解き明かす力が与えられます。
1CO 12:11 これらすべてを行うのは、一つの同じ霊です。霊は、ご自分の望むままに、一人ひとりにそれぞれの賜物を分け与えます。
1CO 12:12 体は一つでも多くの部分があり、その多くの部分が一つの体を形づくっているように、キリストも同じです。
1CO 12:13 われわれは、ユダヤ人であれギリシャ人であれ、奴隷であれ自由人であれ、皆、一つの霊によって一つの体となるようバプテスマを受け、皆、一つの霊を飲む者とされました。
1CO 12:14 体は一つの部分ではなく、多くの部分から成っています。
1CO 12:15 足が「私は手ではないから、体の一部ではない」と言ったとしても、それで体の一部でなくなるわけではありません。
1CO 12:16 耳が「私は目ではないから、体の一部ではない」と言ったとしても、それで体の一部でなくなるわけではありません。
1CO 12:17 もし体全体が目なら、どこで聞くのでしょうか。体全体が耳なら、どこでにおいを嗅ぐのでしょうか。
1CO 12:18 しかし今、神はみこころのままに、一つひとつの部分を体の中に置かれました。
1CO 12:19 もしすべてが一つの部分なら、体はどこにあるのでしょうか。
1CO 12:20 しかし今、多くの部分があっても、体は一つです。
1CO 12:21 目が手に向かって、「あなたはいらない」と言うことはできません。また、頭が足に向かって、「あなたがたはいらない」と言うこともできません。
1CO 12:22 それどころか、体の中でほかより弱く見える部分こそ、なくてはならないのです。
1CO 12:23 また、体の中でほかより尊くないと思える部分を、われわれは一層大切に扱います。人前に出せない部分は、より念入りに覆います。
1CO 12:24 人前に出せる部分には、その必要がありません。しかし神は、劣っている部分に一層大きな誉れを与えて、体を組み合わせられました。
1CO 12:25 それは、体の中に分裂がなく、一つひとつの部分が互いを同じようにいたわるためです。
1CO 12:26 一つの部分が苦しめば、すべての部分が共に苦しみます。一つの部分が尊ばれれば、すべての部分が共に喜びます。
1CO 12:27 あなたがたはキリストの体であり、一人ひとりはその部分です。
1CO 12:28 神は教会の中に、ある人々を置かれました。第一に使徒、第二に預言者、第三に教師、次に奇跡を行う者、次に癒やしの賜物を持つ者、助ける者、治める者、さまざまな言語を語る者です。
1CO 12:29 皆が使徒でしょうか。皆が預言者でしょうか。皆が教師でしょうか。皆が奇跡を行う者でしょうか。
1CO 12:30 皆が癒やしの賜物を持っているでしょうか。皆がさまざまな言語を語るでしょうか。皆がそれを解き明かすでしょうか。
1CO 12:31 しかし、より優れた賜物を熱心に求めなさい。さらに私は、最も優れた道をあなたがたに示します。
1CO 13:1 たとえ私が人の言葉や御使いたちの言葉で語っても、愛がないなら、鳴り響く銅鑼や、打ち鳴らすシンバルと同じです。
1CO 13:2 たとえ私に預言の賜物があり、すべての奥義とあらゆる知識を知り、山を移すほどの信仰があっても、愛がないなら、私は無に等しいのです。
1CO 13:3 たとえ私が持ち物をすべて貧しい人々に分け与え、自分の体を焼かれるために差し出しても、愛がないなら、私には何の益もありません。
1CO 13:4 愛は忍耐強く、親切です。愛はねたまず、自慢せず、思い上がりません。
1CO 13:5 礼を失することをせず、自分の利益を求めず、怒りに駆られず、受けた悪を数え上げません。
1CO 13:6 不義を喜ばず、真理と共に喜びます。
1CO 13:7 すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてを耐え抜きます。
1CO 13:8 愛は決して絶えることがありません。しかし、預言は廃れ、さまざまな言語はやみ、知識は廃れます。
1CO 13:9 われわれが知っていることは一部分であり、預言することも一部分だからです。
1CO 13:10 しかし、完全なものが来る時、部分的なものは廃れます。
1CO 13:11 私が子どもだった時は、子どものように語り、子どものように感じ、子どものように考えていました。しかし、大人になった今は、子どもらしいことを捨てました。
1CO 13:12 今、われわれは鏡にぼんやりと映るものを見ていますが、その時には顔と顔を合わせて見ます。今、私が知っているのは一部分ですが、その時には、私が完全に知られているのと同じように、完全に知ることになります。
1CO 13:13 こうして今、信仰と希望と愛、この三つが残ります。その中で最も大いなるものは愛です。
1CO 14:1 愛を追い求め、霊の賜物を熱心に求めなさい。特に、預言できるように求めなさい。
1CO 14:2 ほかの言語で語る人は、人にではなく神に語っています。だれも理解せず、霊によって奥義を語っているからです。
1CO 14:3 しかし、預言する人は、人を築き上げ、励まし、慰めるために語ります。
1CO 14:4 ほかの言語で語る人は自分を築き上げますが、預言する人は教会を築き上げます。
1CO 14:5 私は、あなたがた全員がほかの言語で語ることを望みますが、それ以上に、預言することを望みます。ほかの言語で語る人がそれを解き明かして教会を築き上げるのでなければ、預言する人のほうが優れているからです。
1CO 14:6 兄弟たち、もし私があなたがたのもとに行って、ほかの言語で語るとしても、啓示、知識、預言、教えのいずれかによって語らなければ、あなたがたに何の益があるでしょうか。
1CO 14:7 笛や竪琴のように、音を出す命のない物でさえ、一つひとつの音に違いがなければ、何を吹き、何を弾いているのか、どうして分かるでしょうか。
1CO 14:8 ラッパがはっきりしない音を出すなら、だれが戦いの準備をするでしょうか。
1CO 14:9 同じように、あなたがたも、舌ではっきり理解できる言葉を発しなければ、語られていることがどうして分かるでしょうか。空に向かって語ることになるでしょう。
1CO 14:10 世界には実に多くの種類の言語がありますが、意味を持たない言語は一つもありません。
1CO 14:11 ですから、もし私がその言語の意味を知らなければ、話す人にとって私は外国人となり、話す人も私にとって外国人となります。
1CO 14:12 あなたがたも同じです。霊の賜物を熱心に求めているのですから、教会を築き上げる賜物に豊かであるよう求めなさい。
1CO 14:13 ですから、ほかの言語で語る人は、それを解き明かせるように祈りなさい。
1CO 14:14 私がほかの言語で祈るなら、私の霊は祈っていますが、私の知性は実を結ばないからです。
1CO 14:15 では、どうすればよいでしょう。私は霊によって祈り、知性をもっても祈ります。霊によって歌い、知性をもっても歌います。
1CO 14:16 そうでなければ、あなたが霊によって祝福をささげても、事情を知らない人がそこにいるなら、あなたの感謝にどうして「アーメン」と言えるでしょうか。あなたが何を言っているのか分からないからです。
1CO 14:17 あなたが感謝をささげること自体は良くても、ほかの人は築き上げられません。
1CO 14:18 私は、あなたがたのだれよりも多く、ほかの言語で語っていることを、私の神に感謝します。
1CO 14:19 しかし教会では、ほかの言語で一万の言葉を語るよりも、ほかの人々を教えるために、知性をもって五つの言葉を語りたいと思います。
1CO 14:20 兄弟たち、考え方において子どもとなってはいけません。悪意については幼子となり、考え方においては成熟した者となりなさい。
1CO 14:21 律法にこう書かれています。「異なる言語を話す人々と、外国人の唇によって、わたしはこの民に語る。それでも彼らはわたしに聞き従わない、と主は言われる。」
1CO 14:22 ですから、ほかの言語は、信じる人々のためではなく、信じていない人々のためのしるしです。しかし預言は、信じていない人々のためではなく、信じる人々のためのしるしです。
1CO 14:23 それで、教会全体が一つの所に集まり、皆がほかの言語で語っている時、事情を知らない人や信じていない人が入って来たら、「あなたがたは気が狂っている」と言わないでしょうか。
1CO 14:24 しかし、皆が預言している時、信じていない人や事情を知らない人が入って来れば、その人は皆から罪を示され、皆から吟味されます。
1CO 14:25 こうして心の秘密が明らかにされ、その人はひれ伏して神を礼拝し、「本当に、神はあなたがたの間におられる」と告白するでしょう。
1CO 14:26 それでは兄弟たち、どうすればよいでしょうか。あなたがたが集まる時、それぞれが賛美の歌を持ち、教えを持ち、啓示を持ち、ほかの言語を持ち、その解き明かしを持っています。すべてのことを、互いを築き上げるために行いなさい。
1CO 14:27 ほかの言語で語る人がいるなら、二人、多くても三人までが、順番に語り、一人が解き明かしなさい。
1CO 14:28 解き明かす人がいなければ、教会では黙っていて、自分自身と神に語りなさい。
1CO 14:29 預言者は二人か三人が語り、ほかの人々はそれを見分けなさい。
1CO 14:30 しかし、座っている別の人に啓示が与えられたなら、先に語っていた人は黙りなさい。
1CO 14:31 皆が学び、皆が励まされるために、あなたがたは一人ずつ順に預言することができるからです。
1CO 14:32 預言者たちの霊は、預言者たちに従います。
1CO 14:33 神は混乱の神ではなく、平和の神だからです。聖徒たちのすべての教会でも同じです。
1CO 14:34 妻たちは教会では静かにしていなさい。彼女たちが話すことは許されていません。律法も言っているように、むしろ従う立場にありなさい。
1CO 14:35 何かを学びたいなら、家で自分の夫に尋ねなさい。妻が教会で話すことは恥ずべきことだからです。
1CO 14:36 いったい、神の言葉はあなたがたから出たのですか。それとも、あなたがたにだけ届いたのですか。
1CO 14:37 自分を預言者、あるいは霊に属する者だと思う人は、私があなたがたに書いていることが主の命令だと認めなさい。
1CO 14:38 しかし、知らない人は、知らないままでいなさい。
1CO 14:39 ですから兄弟たち、預言することを熱心に求め、ほかの言語で語ることを禁じてはいけません。
1CO 14:40 すべてのことを、ふさわしく、秩序をもって行いなさい。
1CO 15:1 さて兄弟たち、私があなたがたに宣べ伝えた福音を、改めて知らせます。あなたがたはそれを受け入れ、今もその福音に立っています。
1CO 15:2 また、私が宣べ伝えた言葉を堅く保っているなら、その福音によって救われます。そうでなければ、あなたがたは空しく信じたことになります。
1CO 15:3 私が受けたことを、何よりも大切なこととして、あなたがたに伝えました。すなわち、聖書に書かれているとおり、キリストはわれわれの罪のために死なれ、
1CO 15:4 葬られ、聖書に書かれているとおり、三日目によみがえられました。
1CO 15:5 そしてケファに現れ、それから十二人に現れました。
1CO 15:6 その後、五百人を超える兄弟たちに一度に現れました。その大部分は今も生きていますが、眠りについた人もいます。
1CO 15:7 その後ヤコブに現れ、それからすべての使徒たちに現れました。
1CO 15:8 そして最後に、時ならず生まれた者のような私にも現れてくださいました。
1CO 15:9 私は使徒の中で最も小さい者であり、使徒と呼ばれる資格もありません。神の教会を迫害したからです。
1CO 15:10 しかし、神の恵みによって、今の私があります。私に与えられた神の恵みは空しくならず、私は彼らのだれよりも多く働きました。もっとも、働いたのは私ではなく、私と共にあった神の恵みです。
1CO 15:11 ですから、私であれ彼らであれ、このように宣べ伝え、あなたがたはこのように信じたのです。
1CO 15:12 ところで、キリストは死者の中からよみがえられたと宣べ伝えられているのに、あなたがたの中のある人々は、死者の復活はないと、どうして言うのですか。
1CO 15:13 もし死者の復活がないなら、キリストもよみがえられなかったことになります。
1CO 15:14 もしキリストがよみがえられなかったなら、われわれの宣教はむなしく、あなたがたの信仰もむなしいものです。
1CO 15:15 そればかりか、われわれは神について偽りの証人と認められます。死者がよみがえらないのなら、神がよみがえらせなかったキリストを、神がよみがえらせたと証言したからです。
1CO 15:16 死者がよみがえらないのなら、キリストもよみがえらなかったことになります。
1CO 15:17 もしキリストがよみがえられなかったなら、あなたがたの信仰はむなしく、今も罪の中にいることになります。
1CO 15:18 そうであれば、キリストにあって眠りについた人々も滅びてしまったことになります。
1CO 15:19 もしわれわれが、この世の生涯においてだけキリストに望みを置いているのなら、すべての人の中で最も哀れな者です。
1CO 15:20 しかし今、キリストは死者の中からよみがえられ、眠りについた人々の初穂となられました。
1CO 15:21 死が一人の人を通して来たので、死者の復活も一人の人を通して来ました。
1CO 15:22 アダムにあってすべての人が死ぬように、キリストにあってすべての人が生かされます。
1CO 15:23 ただし、それぞれに順序があります。初穂であるキリスト、次に、キリストが来られる時に、キリストに属する人々です。
1CO 15:24 それから終わりが来ます。その時、キリストは、すべての支配、すべての権威と力を滅ぼし、王国を父なる神に引き渡されます。
1CO 15:25 キリストは、すべての敵をその足の下に置くまで、王として治めなければならないからです。
1CO 15:26 最後の敵として滅ぼされるのは、死です。
1CO 15:27 「神はすべてをその足の下に従わせた」からです。しかし、「すべてが従わせられた」と言う時、すべてをキリストに従わせた方が含まれていないことは明らかです。
1CO 15:28 すべてが御子に従わせられた時、御子自身も、すべてを御子に従わせた方に従われます。それは、神がすべてにおいてすべてとなられるためです。
1CO 15:29 そうでなければ、死者のためにバプテスマを受ける人々は、どうなるのでしょうか。死者が決してよみがえらないのなら、なぜ彼らは死者のためにバプテスマを受けるのですか。
1CO 15:30 また、なぜわれわれは、いつも危険にさらされているのでしょうか。
1CO 15:31 われわれの主キリスト・イエスにあって、私があなたがたを誇りとしていることにかけて断言します。私は日々死んでいます。
1CO 15:32 もし私が人間的な望みだけで、エフェソで野獣と戦ったのなら、何の益があるでしょうか。死者がよみがえらないのなら、「食べて飲もう。明日は死ぬのだから。」
1CO 15:33 思い違いをしてはいけません。「悪い交わりは良い品性を損なう」のです。
1CO 15:34 正気に立ち返り、罪を犯してはいけません。神について何の知識もない人たちがいるからです。あなたがたを恥じさせるために、こう言っています。
1CO 15:35 しかし、ある人は言うでしょう。「死者はどのようにしてよみがえるのか。どのような体で現れるのか。」
1CO 15:36 愚かな人よ。あなた自身が蒔くものも、死ななければ生かされません。
1CO 15:37 あなたが蒔くのは、後にできる体そのものではなく、麦であれ、ほかの穀物であれ、ただの種です。
1CO 15:38 しかし神は、みこころのままにそれに体を与え、一つひとつの種にそれぞれの体を与えられます。
1CO 15:39 すべての肉が同じ肉なのではありません。人の肉、動物の肉、魚の肉、鳥の肉は、それぞれ異なります。
1CO 15:40 また、天上の体も地上の体もあります。しかし、天上の体の栄光と地上の体の栄光は異なります。
1CO 15:41 太陽の栄光、月の栄光、星々の栄光はそれぞれ異なり、一つの星と別の星も、栄光において異なります。
1CO 15:42 死者の復活も同じです。朽ちるものとして蒔かれ、朽ちないものとしてよみがえらされます。
1CO 15:43 卑しいものとして蒔かれ、栄光あるものとしてよみがえらされます。弱いものとして蒔かれ、力あるものとしてよみがえらされます。
1CO 15:44 自然の体として蒔かれ、霊の体としてよみがえらされます。自然の体があるなら、霊の体もあります。
1CO 15:45 このように、「最初の人アダムは、生きる者となった」と書かれています。最後のアダムは、命を与える霊となりました。
1CO 15:46 しかし、霊のものが先なのではなく、生まれながらのものが先で、その後に霊のものが来ます。
1CO 15:47 最初の人は地から出た、ちりで造られた者です。第二の人は天から来られた主です。
1CO 15:48 ちりで造られた者がそうであるように、ちりで造られた人々も同じです。天に属する方がそうであるように、天に属する人々も同じです。
1CO 15:49 われわれは、ちりで造られた者のかたちを身につけてきたように、天に属する方のかたちをも身につけましょう。
1CO 15:50 兄弟たち、私が言いたいのはこうです。肉と血は神の王国を受け継ぐことができず、朽ちるものが朽ちないものを受け継ぐこともありません。
1CO 15:51 見よ、私はあなたがたに奥義を告げます。われわれが皆、眠りにつくわけではありません。しかし、皆が変えられます。
1CO 15:52 最後のラッパが鳴る時、一瞬のうちに、まばたきする間にです。ラッパが鳴り響くと、死者は朽ちないものによみがえらされ、われわれは変えられます。
1CO 15:53 この朽ちるものは朽ちないものを身につけ、この死すべきものは不死を身につけなければならないからです。
1CO 15:54 この朽ちるものが朽ちないものを身につけ、この死すべきものが不死を身につける時、書かれている言葉が実現します。「死は勝利にのみ込まれた。」
1CO 15:55 「死よ、おまえのとげはどこにあるのか。 ハデスよ、おまえの勝利はどこにあるのか。」
1CO 15:56 死のとげは罪であり、罪の力は律法です。
1CO 15:57 しかし、われわれの主イエス・キリストを通して勝利を与えてくださる神に感謝します。
1CO 15:58 ですから、私の愛する兄弟たち、堅く立ち、動かされることなく、いつも主の働きに励みなさい。主にあって、あなたがたの労苦が無駄でないことを知っているからです。
1CO 16:1 さて、聖徒たちのための献金については、私がガラテヤの諸教会に命じたとおり、あなたがたも行いなさい。
1CO 16:2 毎週の初めの日に、あなたがた一人ひとりが、収入に応じて幾らかを取り分けて蓄えておきなさい。私が行った時に、改めて献金を集めなくてよいようにするためです。
1CO 16:3 私が着いたら、あなたがたが承認した人々に手紙を持たせ、あなたがたの恵みの贈り物をエルサレムへ届けてもらいます。
1CO 16:4 私も行くのがふさわしければ、彼らは私と一緒に行きます。
1CO 16:5 私はマケドニアを通ってから、あなたがたのもとへ行きます。マケドニアを通る予定だからです。
1CO 16:6 おそらく私は、あなたがたの所に滞在し、冬を過ごすことになるでしょう。それは、私がどこへ向かうにしても、あなたがたに旅立ちを助けてもらうためです。
1CO 16:7 今回は、通りがかりにあなたがたに会うだけでは済ませたくありません。主が許してくださるなら、しばらくあなたがたと共に過ごしたいと願っています。
1CO 16:8 しかし、五旬節まではエフェソに滞在します。
1CO 16:9 大きく実りある働きへの門が私のために開かれており、反対する者も多いからです。
1CO 16:10 テモテが着いたなら、あなたがたの間で何も恐れずに過ごせるようにしてください。彼も私と同じように、主の働きをしているからです。
1CO 16:11 だれも彼を軽んじてはいけません。彼が私のもとへ来られるよう、平安のうちに送り出してください。私は、彼が兄弟たちと一緒に来るのを待っています。
1CO 16:12 兄弟アポロについては、兄弟たちと一緒にあなたがたのもとへ行くよう、私は強く勧めました。しかし、彼は今行くことをまったく望みませんでした。都合がつけば行くでしょう。
1CO 16:13 目を覚ましていなさい。信仰に堅く立ちなさい。勇気をもって行動しなさい。強くありなさい。
1CO 16:14 何をするにも、すべて愛をもって行いなさい。
1CO 16:15 兄弟たち、あなたがたにお願いします。ステファナの家の者たちを知っているでしょう。彼らはアカイアの初穂であり、聖徒たちに仕えることに身をささげてきました。
1CO 16:16 あなたがたも、そのような人々と、共に働き労苦しているすべての人に従ってください。
1CO 16:17 私は、ステファナ、フォルトナト、アカイコが来てくれたことを喜んでいます。あなたがたがここにいないために足りなかったものを、彼らが補ってくれたからです。
1CO 16:18 彼らは私の霊とあなたがたの霊を元気づけてくれました。このような人々を重んじてください。
1CO 16:19 アジアの諸教会が、あなたがたによろしくと言っています。アクラとプリスキラ、また彼らの家に集まる教会も、主にあって心からあなたがたによろしくと言っています。
1CO 16:20 すべての兄弟たちが、あなたがたによろしくと言っています。聖なる口づけをもって、互いにあいさつを交わしなさい。
1CO 16:21 私パウロが、自分の手でこのあいさつを書きます。
1CO 16:22 主イエス・キリストを愛さない者は、のろわれよ。主よ、来てください。
1CO 16:23 主イエス・キリストの恵みが、あなたがたと共にありますように。
1CO 16:24 キリスト・イエスにあって、私の愛があなたがたすべてと共にあります。アーメン。
2CO 1:1 神のみこころによってキリスト・イエスの使徒となったパウロと、兄弟テモテから、コリントにある神の教会、ならびにアカイア全土にいるすべての聖徒たちへ。
2CO 1:2 私たちの父なる神と主イエス・キリストから、恵みと平安があなたがたにありますように。
2CO 1:3 私たちの主イエス・キリストの父なる神、あわれみの父、あらゆる慰めの神がほめたたえられますように。
2CO 1:4 神は、どのような苦難の中でも私たちを慰めてくださいます。それは、私たち自身が神から受ける慰めによって、どのような苦難の中にいる人をも慰めることができるためです。
2CO 1:5 キリストの苦しみが私たちのうちに満ちあふれているように、私たちの慰めもまた、キリストを通して満ちあふれています。
2CO 1:6 私たちが苦難に遭うなら、それはあなたがたの慰めと救いのためです。私たちが慰められるなら、それもあなたがたの慰めのためです。その慰めは、私たちも受けているのと同じ苦しみを、あなたがたが忍耐強く耐え抜く力となります。
2CO 1:7 あなたがたに対する私たちの希望は揺るぎません。あなたがたが苦しみを共にしているように、慰めをも共にしていることを知っているからです。
2CO 1:8 兄弟たち、 アジアで私たちが遭った苦難について、知らずにいてほしくありません。私たちは力に余るほど激しく圧迫され、生きる望みさえ失うほどでした。
2CO 1:9 実際、私たちは自分たちの内に死の宣告を受けたも同然でした。それは、自分自身に頼らず、死者をよみがえらせる神に頼るようになるためでした。
2CO 1:10 神はそれほど大きな死から私たちを救い出し、今も救い出してくださいます。私たちは、この方がこれからも救い出してくださると望みを置いています。
2CO 1:11 あなたがたも祈りによって私たちを助けてください。そうすれば、多くの人の祈りによって私たちに与えられた恵みの賜物について、多くの人があなたがた に代わって感謝をささげるでしょう。
2CO 1:12 私たちが誇りとするのは、この世で、特にあなたがたに対して、肉の知恵によらず、神から来る聖さと誠実さをもって、神の恵みによって歩んできたという良心のあかしです。
2CO 1:13 私たちがあなたがたに書いているのは、あなたがたが読んで理解できることだけです。私は、あなたがたが最後まで十分に理解してくれることを願っています。
2CO 1:14 あなたがたが私たちをある程度理解しているとおり、主イエスの日には、私たちがあなたがたの誇りであり、あなたがたも私たちの誇りとなるのです。
2CO 1:15 この確信があったので、私はまずあなたがたのところへ行き、あなたがたがもう一度恵みを受けられるようにしたいと考えていました。
2CO 1:16 そして、あなたがたのところを通ってマケドニアへ行き、再びマケドニアからあなたがたのところへ戻り、ユダヤへ向かう旅に送り出してもらうつもりでした。
2CO 1:17 では、このように計画した私は、気まぐれだったのでしょうか。それとも、私の計画は肉に従ったもので、私の中では「はい、はい」と「いいえ、いいえ」が同居しているのでしょうか。
2CO 1:18 神が真実であられることにかけて言います。あなたがたに対する私たちの言葉は、「はい」であると同時に「いいえ」ではありません。
2CO 1:19 私とシルワノとテモテがあなたがたの間で宣べ伝えた神の御子イエス・キリストには、「はい」と「いいえ」が同居していたのではなく、ただ「はい」だけがあったのです。
2CO 1:20 神の約束はどれほど多くても、この方においてすべて「はい」となります。それゆえ、私たちはこの方を通して「アーメン」と唱え、神に栄光を帰すのです。
2CO 1:21 あなたがたと共に私たちをキリストに結びつけて堅く立たせ、私たちに油を注いでくださった方は神です。
2CO 1:22 神はまた私たちに証印を押し、保証として私たちの心に聖霊を与えてくださいました。
2CO 1:23 私は神を証人として、自分の命にかけて言います。私がコリントへ行かなかったのは、あなたがたを容赦するためでした。
2CO 1:24 私たちはあなたがたの信仰を支配しようとしているのではなく、あなたがたの喜びのために共に働く者です。あなたがたは信仰によって堅く立っているからです。
2CO 2:1 そこで私は、再びあなたがたのところへ行って悲しませることはすまい、と心に決めました。
2CO 2:2 私があなたがたを悲しませるなら、私に悲しませられたその人以外に、だれが私を喜ばせてくれるでしょうか。
2CO 2:3 私があのことを書いたのは、そちらへ行ったとき、本来なら私を喜ばせてくれるはずの人々から悲しみを受けないためでした。私の喜びはあなたがた全員の喜びでもあると、あなたがた皆を信頼していたからです。
2CO 2:4 私は大きな苦難と心の痛みの中で、多くの涙を流しながらあなたがたに書きました。あなたがたを悲しませるためではなく、私があなたがたをどれほど深く愛しているか知ってもらうためでした。
2CO 2:5 もし悲しみを引き起こした人がいるなら、その人は私だけを悲しませたのではありません。言い過ぎにならないように言えば、ある程度、あなたがた全員を悲しませたのです。
2CO 2:6 その人には、多くの人から受けたこの処分で十分です。
2CO 2:7 ですから、今はむしろその人を赦し、慰めなさい。そうしないと、その人はあまりの悲しみにのみ込まれてしまうかもしれません。
2CO 2:8 そこで、その人に対する愛をはっきり示すよう、あなたがたにお願いします。
2CO 2:9 私が書いたのは、あなたがたがすべてのことにおいて従順であるかどうかを試し、確かめるためでもありました。
2CO 2:10 あなたがたが何かを赦す人を、私も赦します。実際、私が赦すべきことを赦したとすれば、それはあなたがたのために、キリストの御前で赦したのです。
2CO 2:11 それは、私たちがサタンにつけ込まれないためです。私たちはサタンの策略を知らないわけではありません。
2CO 2:12 さて、キリストの福音を伝えるためにトロアスへ行ったとき、主にあって私のために働きの門が開かれていました。
2CO 2:13 しかし、兄弟テトスに会えなかったので、私の心には安らぎがありませんでした。それで人々に別れを告げ、マケドニアへ向かいました。
2CO 2:14 しかし、神に感謝します。神はいつも私たちをキリストの凱旋の行列に連ならせ、私たちを通して、キリストを知る香りをあらゆる所に放ってくださいます。
2CO 2:15 救われつつある人々の中でも、滅びつつある人々の中でも、私たちは神にささげられるキリストのかぐわしい香りです。
2CO 2:16 一方の人々にとっては、死から死へ至らせる死の臭いであり、他方の人々にとっては、命から命へ至らせる命の香りです。このような務めを果たす資格がだれにあるでしょうか。
2CO 2:17 私たちは、多くの人のように神の言葉を売り物にしてはいません。神から遣わされた者として、誠実に、神の御前で、キリストにあって語っています。
2CO 3:1 私たちはまた自分を推薦し始めているのでしょうか。それとも、ある人々のように、あなたがたへの推薦状や、あなたがたからの推薦状が必要なのでしょうか。
2CO 3:2 あなたがたこそ私たちの手紙であり、私たちの心に書き記され、すべての人に知られ、読まれています。
2CO 3:3 あなたがたは、私たちの奉仕によって書かれたキリストの手紙であることを明らかにしています。それは墨ではなく、生ける神の霊によって、石の板ではなく、肉の心の板に書かれた手紙です。
2CO 3:4 私たちはキリストを通して、神に対してこのような確信を抱いています。
2CO 3:5 私たちは、何かを自分から生み出したと言えるほど、自分自身に力があるわけではありません。私たちの力は神から来るのです。
2CO 3:6 神はまた私たちを、文字によるのではなく、聖霊による新しい契約に仕える者としてふさわしくしてくださいました。文字は殺しますが、聖霊は命を与えるからです。
2CO 3:7 石に文字で刻まれた、死をもたらす務めでさえ栄光を伴って現れました。そのためイスラエルの子らは、やがて消え去る輝きであったにもかかわらず、モーセの顔をじっと見つめることができませんでした。
2CO 3:8 まして、聖霊に仕える務めは、はるかに大きな栄光を伴わないでしょうか。
2CO 3:9 罪に定める務めに栄光があるなら、義をもたらす務めは、はるかに大きな栄光に満ちています。
2CO 3:10 実に、かつて栄光を帯びていたものも、それをはるかにしのぐ栄光に比べれば、この点では栄光がなかったと言えるほどです。
2CO 3:11 消え去るものが栄光を伴っていたのなら、残るものは、なおさら栄光に満ちています。
2CO 3:12 このような希望を抱いているので、私たちはきわめて大胆に語ります。
2CO 3:13 私たちは、消え去っていく輝きの行く末をイスラエルの子らがじっと見つめないように、自分の顔に覆いを掛けたモーセのようにはしません。
2CO 3:14 しかし、彼らの思いはかたくなにされました。今日に至るまで、古い契約が朗読されるとき、同じ覆いが残ったままです。その覆いは、キリストにあって初めて取り除かれるからです。
2CO 3:15 今日に至るまで、モーセが朗読されるとき、彼らの心には覆いが掛かっています。
2CO 3:16 しかし、人が主に立ち返るなら、覆いは取り除かれます。
2CO 3:17 主は御霊です。そして、主の御霊がおられるところには自由があります。
2CO 3:18 私たちは皆、覆いのない顔で、鏡に映すように主の栄光を見つめながら、栄光から栄光へと主と同じ姿に変えられていきます。これは聖霊である主によることです。
2CO 4:1 こういうわけで、私たちはあわれみを受けてこの務めを与えられているので、落胆しません。
2CO 4:2 かえって、恥ずべき隠れた行いを捨て、悪賢く振る舞わず、神の言葉を曲げることもせず、真理を明らかに示し、神の御前で自分たちをすべての人の良心の判断に委ねています。
2CO 4:3 たとえ私たちの福音に覆いが掛かっているとしても、それは滅びに向かう人々にとって覆われているのです。
2CO 4:4 この世の神が、信じない人々の思いをくらませ、神のかたちであるキリストの栄光の福音の光が彼らを照らさないようにしています。
2CO 4:5 私たちは自分自身を宣べ伝えているのではありません。キリスト・イエスを主として宣べ伝え、私たち自身は、イエスのゆえにあなたがたに仕える僕にすぎないと語っています。
2CO 4:6 「闇の中から光が輝き出る」と言われた神が、私たちの心を照らしてくださいました。それは、イエス・キリストの顔に輝く神の栄光を知る光を与えるためです。
2CO 4:7 しかし、私たちはこの宝を土の器に持っています。それは、この並外れた力が神のものであって、私たちから出たものではないことが明らかになるためです。
2CO 4:8 私たちは四方から圧迫されても、押しつぶされることはありません。途方に暮れても、絶望することはありません。
2CO 4:9 迫害されても、見捨てられることはありません。打ち倒されても、滅ぼされることはありません。
2CO 4:10 私たちはいつも、イエスの死をこの身に負っています。それは、イエスの命もまた、私たちの体に現れるためです。
2CO 4:11 生きている私たちは、イエスのために絶えず死に引き渡されています。それは、イエスの命もまた、死ぬべき私たちの肉体に現れるためです。
2CO 4:12 こうして、私たちのうちには死が働き、あなたがたのうちには命が働いています。
2CO 4:13 「私は信じた。それゆえ語った」と書かれているとおり、私たちも同じ信仰の霊を持っており、信じているので語ります。
2CO 4:14 主イエスをよみがえらせた方が、イエスを通して 私たちをもよみがえらせ、あなたがたと共に御前に立たせてくださることを知っているからです。
2CO 4:15 すべてはあなたがたのためです。それは、恵みがますます多くの人に及び、感謝が満ちあふれて、神の栄光となるためです。
2CO 4:16 ですから、私たちは落胆しません。たとえ外なる人は衰えていっても、内なる人は日々新しくされています。
2CO 4:17 今しばらくの軽い苦難は、比べようもなく重い永遠の栄光を私たちにもたらします。
2CO 4:18 私たちは見えるものではなく、見えないものに目を向けています。見えるものは一時的ですが、見えないものは永遠だからです。
2CO 5:1 私たちは知っています。地上の幕屋であるこの住まいが壊されても、神がくださる建物、すなわち人の手で造られたものではない、天にある永遠の住まいが私たちにはあります。
2CO 5:2 私たちはこの幕屋にあってうめき、天から与えられる住まいを着せられたいと切に願っています。
2CO 5:3 それを着ていれば、裸のままでいることはないからです。
2CO 5:4 実際、この幕屋にいる私たちは重荷を負ってうめいています。脱ぎたいのではなく、上から着せられたいのです。こうして、死ぬべきものが命にのみ込まれます。
2CO 5:5 まさにこのために私たちを造ってくださった方は神であり、保証として聖霊をも与えてくださいました。
2CO 5:6 ですから、私たちはいつも確信を抱いています。そして、この体に住んでいる間は、主から離れていることを知っています。
2CO 5:7 私たちは見えるものによってではなく、信仰によって歩んでいるからです。
2CO 5:8 私たちは確信を抱いており、むしろ体を離れて、主のもとに住みたいと願っています。
2CO 5:9 それゆえ、この体に住んでいても、体を離れていても、主に喜ばれることを私たちの目標としています。
2CO 5:10 私たちは皆、キリストの裁きの座の前に姿を現さなければなりません。それぞれが、良いことであれ悪いことであれ、体にあって行ったことに応じて報いを受けるためです。
2CO 5:11 このように主への畏れを知る私たちは、人々を説得しています。私たちのことは神には明らかです。また、あなたがたの良心にも明らかになっていることを願っています。
2CO 5:12 私たちは再び自分たちをあなたがたに推薦しているのではありません。内面ではなく外見を誇る人々に答えられるよう、私たちのことを誇る機会をあなたがたに与えているのです。
2CO 5:13 もし私たちが正気でないように見えるなら、それは神のためです。正気でいるなら、それはあなたがたのためです。
2CO 5:14 キリストの愛が私たちを駆り立てています。私たちはこう考えるからです。一人の方がすべての人のために死なれたのだから、すべての人が死んだのです。
2CO 5:15 この方がすべての人のために死なれたのは、生きている人々がもはや自分のためではなく、自分たちのために死んでよみがえられた方のために生きるようになるためです。
2CO 5:16 ですから、今後、私たちはだれをも人間的な基準では見ません。たとえかつてキリストをそのように知っていたとしても、今はもうそのようには知りません。
2CO 5:17 ですから、だれでもキリストのうちにいるなら、その人は新しい創造です。古いものは過ぎ去りました。見よ、 すべてが新しくなりました。
2CO 5:18 これらすべては神から出ています。神はイエス・キリストを通して私たちをご自分と和解させ、和解の務めを私たちに与えてくださいました。
2CO 5:19 すなわち、神はキリストにあって世をご自分と和解させ、人々の背きを彼らに負わせず、和解の言葉を私たちに託されたのです。
2CO 5:20 ですから、私たちはキリストの使節です。神が私たちを通して呼びかけておられるのです。キリストに代わってお願いします。神と和解してください。
2CO 5:21 神は、罪を知らなかった方を私たちのために罪とされました。それは、私たちがこの方にあって神の義となるためです。
2CO 6:1 神と共に働く者として、私たちはまた、神の恵みを無駄に受けないよう、あなたがたにお願いします。
2CO 6:2 神はこう言っておられるからです。 「受け入れられる時に、わたしはあなたの声を聞いた。 救いの日に、わたしはあなたを助けた。」 見よ、今こそ受け入れられる時です。見よ、今こそ救いの日です。
2CO 6:3 私たちは、この務めが非難されないように、どんなことにおいてもつまずきの原因を作りません。
2CO 6:4 むしろ、あらゆることにおいて神に仕える者として自分たちを示しています。大いなる忍耐をもって、苦難、困窮、行き詰まりの中で、
2CO 6:5 むち打たれ、投獄され、暴動に巻き込まれ、労苦し、幾夜も眠らず、断食するときにも、
2CO 6:6 純真、知識、忍耐、親切、聖霊、偽りのない愛によって、
2CO 6:7 真理の言葉と神の力によって、右手にも左手にも義の武器を取り、
2CO 6:8 栄誉を受けるときも辱めを受けるときも、悪評の中でも好評の中でも、人を欺く者のように見えても真実であり、
2CO 6:9 人に知られていないようでも、よく知られています。死にかけているようでも、見よ、私たちは生きています。懲らしめられても、殺されることはありません。
2CO 6:10 悲しんでいるようでも、いつも喜んでいます。貧しいようでも、多くの人を富ませています。何も持っていないようでも、すべてのものを持っています。
2CO 6:11 コリントの人たち、私たちはあなたがたに率直に語り、心を大きく開いています。
2CO 6:12 あなたがたを窮屈にしているのは私たちではありません。あなたがた自身が心を狭くしているのです。
2CO 6:13 私は自分の子どもたちに語るように言います。同じように応えて、あなたがたも心を大きく開いてください。
2CO 6:14 信じない人々と不釣り合いなくびきを共にしてはいけません。義と不法にどんな交わりがあるでしょうか。光と闇にどんなつながりがあるでしょうか。
2CO 6:15 キリストとベリアルにどんな調和があるでしょうか。信じる者と信じない者が何を分け合えるでしょうか。
2CO 6:16 神の神殿と偶像にどんな一致があるでしょうか。あなたがたは生ける神の神殿だからです。神がこう言われたとおりです。「わたしは彼らの中に住み、彼らの間を歩む。わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となる。」
2CO 6:17 それゆえ、 「彼らの中から出て、 離れよ」と主は言われる。 「汚れたものに触れてはならない。 そうすれば、わたしはあなたがたを受け入れる。
2CO 6:18 わたしはあなたがたの父となり、 あなたがたはわたしの息子、娘となる」と、 全能の主は言われる。
2CO 7:1 愛する者たち、このような約束を与えられているのですから、肉と霊のあらゆる汚れから自分を清め、神を恐れつつ聖さを完成させましょう。
2CO 7:2 私たちに心を開いてください。私たちはだれにも不正を行わず、だれをも損なわず、だれからも不当に利益を得ませんでした。
2CO 7:3 私はあなたがたを罪に定めるために、こう言っているのではありません。前にも言ったように、あなたがたは私たちの心の中にいて、共に死に、共に生きる間柄だからです。
2CO 7:4 私はあなたがたに大いに率直に語り、あなたがたを大いに誇っています。私は慰めに満たされ、私たちのあらゆる苦難の中でも喜びに満ちあふれています。
2CO 7:5 私たちがマケドニアに着いたときも、肉体には少しも休みがなく、四方から苦しめられました。外には争い、内には恐れがありました。
2CO 7:6 しかし、心の沈んだ人を慰めてくださる神は、テトスが来たことによって私たちを慰めてくださいました。
2CO 7:7 彼が来たことだけでなく、彼があなたがたの間で受けた慰めによっても、神は私たちを慰めてくださいました。彼は、あなたがたが私を慕い、悲しみ、私のために熱意を燃やしていることを知らせてくれたので、私はますます喜びました。
2CO 7:8 私は手紙であなたがたを悲しませましたが、後悔していません。以前は後悔しましたが、あの手紙があなたがたを悲しませたのは、ほんのしばらくの間だったことが分かったからです。
2CO 7:9 今、私は喜んでいます。あなたがたが悲しんだからではなく、その悲しみが悔い改めへと導いたからです。あなたがたは神のみこころに沿って悲しんだので、私たちによって何の損害も受けませんでした。
2CO 7:10 神のみこころに沿った悲しみは、後悔することのない、救いに至る悔い改めを生み出します。しかし、この世の悲しみは死を生み出します。
2CO 7:11 見よ、あなたがたが神のみこころに沿って悲しんだことは、あなたがたのうちに、どれほどの真剣さを生み出したことでしょう。弁明、憤り、恐れ、慕う心、熱意、そして悪を正そうとする思いまでも生み出しました。あなたがたは、あの件において自分たちが潔白であることを、あらゆる面で示しました。
2CO 7:12 ですから、私があなたがたに書いたのは、不正を行った人のためでも、不正を受けた人のためでもありません。私たちに対するあなたがたの真剣な思いが、神の御前であなたがた自身に明らかになるためでした。
2CO 7:13 こういうわけで、私たちは慰められました。私たちの受けた慰めに加えて、テトスの喜びをなおいっそう喜びました。彼の心があなたがた全員によって安らぎを得たからです。
2CO 7:14 私は彼にあなたがたのことを誇りましたが、恥をかかずに済みました。私たちがあなたがたにすべてを真実のまま語ったように、テトスの前であなたがたについて誇ったことも真実となりました。
2CO 7:15 あなたがた全員が従順であり、恐れおののきながら彼を迎えたことを思い起こすたびに、彼のあなたがたに対する愛情はいっそう深まっています。
2CO 7:16 私は、すべてのことにおいてあなたがたを信頼できることを喜んでいます。
2CO 8:1 さて、兄弟たち、マケドニアの諸教会に与えられた神の恵みについて、あなたがたに知らせます。
2CO 8:2 彼らは苦難による厳しい試練の中にありながら、喜びに満ちあふれ、極度の貧しさの中から惜しみなく豊かにささげました。
2CO 8:3 私は証言します。彼らは力に応じて、いや、力以上に、自ら進んでささげました。
2CO 8:4 そして、聖徒たちに仕えるこの恵みの業と交わりに加わらせてほしいと、熱心に私たちに願ったのです。
2CO 8:5 それは私たちの予想を超えていました。彼らはまず自分自身を主にささげ、さらに神のみこころによって私たちにも身を委ねました。
2CO 8:6 そこで私たちはテトスに、以前始めたこの恵みの業を、あなたがたの間でも完成させるよう勧めました。
2CO 8:7 あなたがたは、信仰、言葉、知識、あらゆる熱意、そして私たちへの愛において、すべてに満ちあふれています。この恵みの業にも豊かにあずかってください。
2CO 8:8 私は命令として言うのではありません。他の人々の熱意を示すことによって、あなたがたの愛が真実であるかどうかを確かめようとしているのです。
2CO 8:9 あなたがたは、私たちの主イエス・キリストの恵みを知っています。この方は富んでおられたのに、あなたがたのために貧しくなられました。それは、ご自分の貧しさによって、あなたがたを富ませるためでした。
2CO 8:10 このことについて、私の意見を述べます。あなたがたは一年前、実行に着手しただけでなく、進んで行いたいと願った最初の人々でした。ですから、今それを完成させることがあなたがたの益になります。
2CO 8:11 今、その実行もやり遂げなさい。進んで願ったその熱意に応じて、自分たちの持っているもので完成させるのです。
2CO 8:12 進んで行う心があるなら、そのささげ物は、持っていないものによってではなく、持っているものに応じて受け入れられるからです。
2CO 8:13 これは、ほかの人々には楽をさせ、あなたがたには苦労させるためではありません。
2CO 8:14 むしろ、公平にするためです。今、あなたがたの豊かさが彼らの不足を補い、彼らの豊かさもあなたがたの不足を補うようになれば、公平になります。
2CO 8:15 「多く集めた者にも余ることがなく、少なく集めた者にも足りないことがなかった」と書かれているとおりです。
2CO 8:16 神に感謝します。神は、あなたがたに対する私と同じ熱意をテトスの心に与えてくださいました。
2CO 8:17 彼は私たちの勧めを受け入れただけでなく、非常に熱心だったので、自ら進んであなたがたのところへ向かいました。
2CO 8:18 私たちは彼と一緒に、福音の働きによってすべての教会に名の知られた一人の兄弟を送りました。
2CO 8:19 そればかりでなく、彼はこの恵みの業のために私たちと同行する者として、諸教会から選ばれました。私たちはこの業に奉仕することによって、主ご自身に栄光を帰し、私たちの熱意を示そうとしています。
2CO 8:20 私たちが取り扱っているこの豊かな贈り物について、だれからも非難されないように用心しています。
2CO 8:21 私たちは、主の御前だけでなく、人々の前でも立派なことを行うよう心がけています。
2CO 8:22 また、彼らと一緒にもう一人の兄弟を送りました。私たちは何度も、さまざまなことにおいて彼が熱心であることを確かめてきました。今では、あなたがたに対する大きな信頼のゆえに、いっそう熱心になっています。
2CO 8:23 テトスについて言えば、彼は私の仲間であり、あなたがたのために共に働く者です。私たちの兄弟たちについて言えば、彼らは諸教会から遣わされた使者であり、キリストの栄光です。
2CO 8:24 ですから、あなたがたの愛の証拠と、私たちがあなたがたを誇ってきたことが真実である証拠とを、諸教会の前で彼らに示してください。
2CO 9:1 聖徒たちへの奉仕については、実際、あなたがたに書く必要はありません。
2CO 9:2 私はあなたがたの進んで行う心を知っており、そのことでマケドニアの人々に、「アカイアでは昨年から準備ができている」とあなたがたを誇っているからです。あなたがたの熱意は、非常に多くの人を奮い立たせました。
2CO 9:3 それでも私は兄弟たちを送りました。それは、この点について私たちがあなたがたを誇ったことが無駄にならず、私が言ったとおり、あなたがたが準備を整えているようにするためです。
2CO 9:4 そうでないと、マケドニアの人がだれか私と一緒にそちらへ行き、あなたがたの準備ができていないのを見た場合、私たちがこれほど確信をもって誇っただけに、あなたがたは言うまでもなく、私たちも恥をかくことになります。
2CO 9:5 そこで、兄弟たちに頼んで先にあなたがたのところへ行ってもらい、以前約束していた贈り物を、あらかじめ用意してもらう必要があると考えました。こうして、その贈り物が惜しみない心から出たものとなり、無理に取り立てられたものとはならないようにしたのです。
2CO 9:6 このことを覚えておきなさい。わずかしか蒔かない人は、わずかしか刈り取りません。豊かに蒔く人は、豊かに刈り取ります。
2CO 9:7 一人ひとり、いやいやながらでも強いられてでもなく、心に決めたとおりにささげなさい。神は喜んで与える人を愛してくださるからです。
2CO 9:8 神は、あらゆる恵みをあなたがたに満ちあふれさせることがおできになります。それは、あなたがたがいつもすべてのことに十分なものを持ち、あらゆる良い働きを豊かに行えるためです。
2CO 9:9 こう書かれています。 「彼は広く分け与え、貧しい人々に与えた。 彼の義は永遠に残る。」
2CO 9:10 蒔く人に種を与え、食べるためのパンを与えてくださる方が、あなたがたの蒔く種を備えて増やし、あなたがたの義の実を増し加えてくださいますように。
2CO 9:11 あなたがたは、あらゆることにおいて豊かにされ、惜しみなく分け与えることができます。その分かち合いは、私たちを通して神への感謝を生み出します。
2CO 9:12 あなたがたが果たすこの贈り物の奉仕は、聖徒たちの不足を補うだけでなく、神への感謝を豊かに生み出すからです。
2CO 9:13 この奉仕によって示された証拠を見て、人々は、あなたがたがキリストの福音を告白し、それに従っていること、また彼らとすべての人に惜しみなく分け与えていることのゆえに、神に栄光を帰します。
2CO 9:14 また彼らは、あなたがたのうちにある神の並外れた恵みのゆえに、あなたがたを慕い、あなたがたのために祈ります。
2CO 9:15 言葉では言い尽くせない神の賜物のゆえに、神に感謝します。
2CO 10:1 さて、あなたがたの前では慎ましく、離れていると大胆になるこの私パウロが、キリストの柔和と寛容に訴えて、あなたがたにお願いします。
2CO 10:2 どうか、私がそちらに行ったとき、強い態度に出ずに済むようにしてください。私たちを肉に従って歩む者と見なす人々には、断固として臨むつもりです。
2CO 10:3 私たちは肉体をもって生きていますが、肉に従って戦っているのではありません。
2CO 10:4 私たちが戦いに用いる武器は肉のものではなく、神の力を帯び、要塞を打ち倒すほど強力なものです。
2CO 10:5 私たちは、あらゆる議論と、神を知ることに逆らって高くそびえるものをことごとく打ち倒し、すべての思いを捕らえてキリストに従わせます。
2CO 10:6 そして、あなたがたの従順が完全になったとき、あらゆる不従順を罰する用意ができています。
2CO 10:7 あなたがたは外見だけを見ているのですか。自分がキリストのものであると確信している人は、自分がキリストのものであるように、私たちもキリストのものであることを、もう一度よく考えなさい。
2CO 10:8 主が私たちに与えてくださった権威は、あなたがたを打ち倒すためではなく、築き上げるためのものです。私がその権威について多少誇りすぎたとしても、恥をかくことはありません。
2CO 10:9 私が手紙であなたがたを脅そうとしているかのようには思われたくありません。
2CO 10:10 ある人々は言います。「彼の手紙は重々しく力強いが、実際に会ってみると弱々しく、話すことも軽蔑されるほどだ。」
2CO 10:11 そのような人は、離れているときに手紙の言葉で示す私たちと、そちらにいるときに行いで示す私たちは同じだと考えなさい。
2CO 10:12 私たちは、自分を推薦する人々の中のある者と自分を同列に置いたり、比べたりするほど大胆ではありません。彼らは自分たちを基準にして自分たちを測り、自分たち同士で比べていますが、分別がありません。
2CO 10:13 しかし、私たちは定められた範囲を越えて誇ることはせず、神が私たちに割り当ててくださった領域の中で誇ります。その領域はあなたがたのところにまで及んでいます。
2CO 10:14 私たちは、あなたがたのところまで達していなかったかのように、領域を越えて無理に手を伸ばしているのではありません。実際、キリストの福音を携え、あなたがたのところまで行ったのです。
2CO 10:15 私たちは定められた範囲を越え、ほかの人々の労苦を自分のものとして誇ることはしません。むしろ、あなたがたの信仰が成長するにつれて、あなたがたによって、私たちの働きが割り当てられた領域の中で大いに広がることを望んでいます。
2CO 10:16 それは、あなたがたの地域を越えた所にまで福音を宣べ伝えるためであり、ほかの人の領域ですでに行われたことを誇るためではありません。
2CO 10:17 しかし、「誇る者は、主を誇りなさい。」
2CO 10:18 自分で自分を認める人ではなく、主に認められる人こそ、本当に認められるからです。
2CO 11:1 私の少しばかりの愚かさに、どうか堪えてください。いや、実際あなたがたは堪えてくれています。
2CO 11:2 私は神から来るねたみをもって、あなたがたをねたんでいます。あなたがたを一人の夫と婚約させ、純潔な処女としてキリストにささげようとしたからです。
2CO 11:3 しかし、蛇が悪賢さによってエバを欺いたように、あなたがたの思いが惑わされ、キリストにある純真さから離れてしまうのではないかと心配しています。
2CO 11:4 というのも、だれかが来て、私たちが宣べ伝えなかった別のイエスを宣べ伝えても、あなたがたが受けなかった異なる霊を受けても、受け入れなかった異なる「福音」を受け入れても、あなたがたはよくも平気で受け入れているからです。
2CO 11:5 私は、あの「大使徒」たちに少しも劣っていないと思っています。
2CO 11:6 私は話し方は未熟でも、知識まで未熟なわけではありません。私たちはあらゆることを、あらゆる面であなたがたに明らかにしてきました。
2CO 11:7 それとも、あなたがたを高くするために自分を低くし、神の福音を無償で宣べ伝えたことは、私の罪だったのでしょうか。
2CO 11:8 私はほかの諸教会から報酬を受け、いわば彼らから奪うことによって、あなたがたに仕えました。
2CO 11:9 あなたがたのところにいて不足したときも、だれにも負担をかけませんでした。マケドニアから来た兄弟たちが、私に必要なものを補ってくれたからです。私はあらゆることにおいて、あなたがたの負担にならないようにしてきましたし、これからもそうします。
2CO 11:10 私のうちにあるキリストの真理にかけて言います。アカイア地方で、この誇りを私から奪う者はいません。
2CO 11:11 なぜでしょうか。私があなたがたを愛していないからですか。神がご存じです。
2CO 11:12 私は今していることを、これからも続けます。誇る機会を得ようとする者たちから、その口実を断つためです。そうすれば、彼らが誇る点で私たちと同じだというなら、実際に同じであることを示さなければならなくなります。
2CO 11:13 そのような者たちは偽使徒であり、人を欺く働き手であって、キリストの使徒になりすましています。
2CO 11:14 それも不思議ではありません。サタンでさえ光の天使になりすますからです。
2CO 11:15 ですから、サタンに仕える者たちが義に仕える者になりすましたとしても、驚くには及びません。彼らの最後は、その行いに応じたものとなります。
2CO 11:16 もう一度言います。だれも私を愚か者だと思わないでください。しかし、もしそう思うなら、愚か者としてでも私を受け入れ、私にも少し誇らせてください。
2CO 11:17 このように自信をもって誇る言葉は、主に従って語るものではなく、愚かさの中で語るものです。
2CO 11:18 多くの人が肉に従って誇っているので、私も誇ることにします。
2CO 11:19 あなたがたは賢いのですから、愚かな者たちを喜んで堪えているのですね。
2CO 11:20 実際、だれかがあなたがたを奴隷にし、食い物にし、捕らえ、自分を高くし、顔を殴っても、あなたがたは我慢しています。
2CO 11:21 恥を忍んで言えば、私たちはそんなことをするには弱すぎたようです。しかし、だれかが何かについて大胆に誇るなら、私も大胆に誇ります。愚か者のように言うのですが。
2CO 11:22 彼らはヘブル人ですか。私もそうです。イスラエル人ですか。私もそうです。アブラハムの子孫 ですか。私もそうです。
2CO 11:23 彼らはキリストに仕える者ですか。正気でない者のように語りますが、私は彼ら以上です。はるかに多く労苦し、はるかに多く投獄され、数えきれないほどむち打たれ、幾度も死に直面しました。
2CO 11:24 ユダヤ人から四十に一つ足りないむちを受けたことが五度あります。
2CO 11:25 棒で打たれたことが三度、石打ちにされたことが一度、難船したことが三度あり、一昼夜を沖合で漂ったこともあります。
2CO 11:26 幾度も旅をし、川の危険、強盗の危険、同胞から受ける危険、異邦人から受ける危険、町での危険、荒野での危険、海での危険、偽兄弟たちの間での危険に遭い、
2CO 11:27 労苦と苦難の中にあり、幾度も眠らず、飢え渇き、しばしば食べずに過ごし、寒さに震え、着る物もありませんでした。
2CO 11:28 これら外からの苦難のほかに、すべての教会に対する心配が、日々私に重くのしかかっています。
2CO 11:29 だれかが弱っているのに、私も弱らずにいられるでしょうか。だれかがつまずかされているのに、私が憤りに燃えずにいられるでしょうか。
2CO 11:30 どうしても誇らなければならないのなら、私は自分の弱さにかかわることを誇ります。
2CO 11:31 永遠にほめたたえられる方、主イエス・キリストの父なる神は、私が偽っていないことをご存じです。
2CO 11:32 ダマスコでは、アレタ王の配下の総督が、私を捕らえようとしてダマスコ人の町を見張っていました。
2CO 11:33 しかし私は城壁の窓から、かごに入れられてつり降ろされ、彼の手を逃れました。
2CO 12:1 誇ることは、確かに私の益にはなりません。それでも私は、主からの幻と啓示について語ることにします。
2CO 12:2 私はキリストにある一人の人を知っています。その人は十四年前、第三の天にまで引き上げられました。体のままであったのか、体を離れていたのか、私には分かりません。神がご存じです。
2CO 12:3 私はそのような人を知っています。体のままであったのか、体の外にいたのか、私には分かりません。神がご存じです。
2CO 12:4 その人は楽園にまで引き上げられ、人が口にすることを許されていない、言い表すことのできない言葉を聞きました。
2CO 12:5 そのような人については誇ります。しかし、自分自身については、弱さ以外は誇りません。
2CO 12:6 たとえ誇りたいと思っても、私は愚か者にはなりません。真実を語るからです。しかし、私を見たり、私から聞いたりする以上に、だれかが私を評価することのないよう、誇ることを控えます。
2CO 12:7 また、あまりにもすばらしい啓示のために私が高ぶりすぎないよう、肉体に一つのとげが与えられました。それは私を苦しめるサタンの使いであり、私が高ぶりすぎないようにするためです。
2CO 12:8 このとげが私から離れるようにと、私は三度、主に願いました。
2CO 12:9 しかし主は私に、「わたしの恵みはあなたに十分である。わたしの力は弱さのうちで完全なものとなるからだ。」 と言われました。ですから私は、キリストの力が私の上にとどまるように、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇ります。
2CO 12:10 それゆえ私は、キリストのためなら、弱さ、侮辱、窮乏、迫害、苦境を喜びます。私が弱いときにこそ、強いからです。
2CO 12:11 私は誇ることによって愚か者になってしまいました。あなたがたが私をそうさせたのです。本来なら、あなたがたから推薦されるべきでした。私は取るに足りない者ですが、あの「大使徒」たちに少しも劣っていないからです。
2CO 12:12 使徒であることの証拠は、あらゆる忍耐と、しるし、不思議、力ある業によって、あなたがたの間ではっきり示されました。
2CO 12:13 私自身があなたがたの負担にならなかったこと以外に、あなたがたがほかの諸教会より劣った扱いを受けたことがあるでしょうか。この不正をどうか赦してください。
2CO 12:14 見よ、私は三度目にあなたがたのところへ行く用意ができています。あなたがたの負担にはなりません。私が求めているのは、あなたがたの財産ではなく、あなたがた自身だからです。子どもが親のために蓄えるべきなのではなく、親が子どものために蓄えるべきです。
2CO 12:15 私はあなたがた自身のために、喜んで自分の持ち物を使い尽くし、自分自身をも使い尽くしましょう。私があなたがたをより深く愛すれば、私はますます愛されなくなるのでしょうか。
2CO 12:16 確かに、私はあなたがたに負担をかけませんでした。それなのに、私は悪賢く、策略によってあなたがたを捕らえたというのでしょうか。
2CO 12:17 私があなたがたのところへ送った人のだれかを使って、あなたがたから不当に利益を得たでしょうか。
2CO 12:18 私はテトスに行くよう勧め、一人の兄弟を彼と一緒に送りました。テトスがあなたがたから不当に利益を得たでしょうか。私たちは同じ心で歩み、同じ足跡をたどったではありませんか。
2CO 12:19 また、私たちがあなたがたに対して自分を弁明していると思っているのですか。私たちは神の御前で、キリストにあって語っています。しかし、愛する者たち、すべてはあなたがたを築き上げるためです。
2CO 12:20 私が行ったとき、あなたがたが私の望むような状態ではなく、私もあなたがたの望まないような者になっているのではないかと心配しています。争い、ねたみ、激しい怒り、派閥、悪口、陰口、高ぶった思い、騒動があるのではないかと恐れています。
2CO 12:21 私が再び行ったとき、私の神があなたがたの前で私を低くされるのではないか、また、以前に罪を犯し、自分たちが行った汚れ、淫らな行い、みだらな欲望を悔い改めていない多くの人のために、私が嘆くことになるのではないかと恐れています。
2CO 13:1 私があなたがたのところへ行くのは、これで三度目です。「すべての事柄は、二人または三人の証人の証言によって確定されなければならない。」
2CO 13:2 私は以前にも警告し、今また警告します。二度目にそちらにいたときに言ったとおり、今は離れた所から、以前に罪を犯した人々と、そのほかのすべての人にあらかじめ書いておきます。私がもう一度行くなら、容赦はしません。
2CO 13:3 あなたがたは、私のうちで語っておられるキリストの証拠を求めているからです。キリストはあなたがたに対して弱い方ではなく、あなたがたのうちで力強く働いておられます。
2CO 13:4 キリストは弱さのうちに十字架につけられましたが、神の力によって生きておられます。私たちもこの方にあって弱い者ですが、あなたがたに対しては、神の力によってこの方と共に生きて働きます。
2CO 13:5 自分が信仰のうちにいるかどうか、自分自身を吟味しなさい。自分自身を試しなさい。イエス・キリストが自分のうちにおられることを、自分で分からないのですか。それとも、あなたがたは失格者なのでしょうか。
2CO 13:6 しかし、私たちが失格者ではないことを、あなたがたが知ってくれるよう願っています。
2CO 13:7 私たちは、あなたがたが何も悪を行わないよう神に祈っています。それは、私たちが認められた者に見えるためではなく、たとえ私たちが失格したように見えても、あなたがたが立派なことを行うためです。
2CO 13:8 私たちは真理に逆らうことは何もできず、ただ真理のために働くことしかできないからです。
2CO 13:9 私たちが弱くても、あなたがたが強ければ喜びます。私たちはまた、あなたがたが完全な者となるよう祈っています。
2CO 13:10 私が離れた所からこれらのことを書くのは、そちらにいるとき、厳しく対処せずに済むようにするためです。主が私に与えてくださった権威は、打ち倒すためではなく、築き上げるためのものだからです。
2CO 13:11 最後に、兄弟たち、喜びなさい。完全な者となりなさい。慰めを受けなさい。思いを一つにしなさい。平和に暮らしなさい。そうすれば、愛と平和の神があなたがたと共にいてくださいます。
2CO 13:12 聖なる口づけをもって、互いにあいさつを交わしなさい。
2CO 13:13 すべての聖徒たちが、あなたがたにあいさつを送っています。
2CO 13:14 主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが、あなたがたすべてと共にありますように。アーメン。
GAL 1:1 人々によってでも、人を通してでもなく、イエス・キリストと、キリストを死者の中からよみがえらせた父なる神とによって使徒とされたパウロから、
GAL 1:2 また、私と共にいるすべての兄弟たちから、ガラテヤの諸教会へ。
GAL 1:3 私たちの父なる神と主イエス・キリストから、恵みと平安があなたがたにありますように。
GAL 1:4 キリストは、私たちの神であり父である方のみこころに従い、今の悪い時代から私たちを救い出すため、私たちの罪のためにご自身をささげてくださいました。
GAL 1:5 この方に、栄光が世々限りなくありますように。アーメン。
GAL 1:6 あなたがたが、キリストの恵みによって召してくださった方からこんなにも早く離れ、別の「福音」へ移っていくことに、私は驚いています。
GAL 1:7 しかし、ほかに福音があるわけではありません。ただ、あなたがたをかき乱し、キリストの福音をゆがめようとする者たちがいるのです。
GAL 1:8 たとえ私たちであろうと、天からの御使いであろうと、私たちがあなたがたに宣べ伝えたものとは異なる「福音」を宣べ伝えるなら、その者は呪われよ。
GAL 1:9 以前にも言ったとおり、今もう一度言います。あなたがたが受け入れたものとは異なる「福音」を宣べ伝える者がいるなら、その者は呪われよ。
GAL 1:10 私は今、人々の好意を得ようとしているのでしょうか。それとも、神の好意を得ようとしているのでしょうか。あるいは、人々を喜ばせようとしているのでしょうか。もし今も人々を喜ばせようとしているなら、私はキリストの僕ではありません。
GAL 1:11 兄弟たち、私が宣べ伝えた福音について、あなたがたにはっきり知らせておきます。それは人間から出たものではありません。
GAL 1:12 私はそれを人から受けたのでも、人に教えられたのでもなく、イエス・キリストの啓示によって受けたのです。
GAL 1:13 あなたがたは、私がかつてユダヤ教に従っていたころ、どのように生きていたかを聞いています。私は神の教会を激しく迫害し、荒らし回っていました。
GAL 1:14 また、同胞の中の同年代の多くの者よりもユダヤ教に抜きん出ており、先祖から受け継いだ伝承に、ひときわ熱心でした。
GAL 1:15 しかし、母の胎内にいた時から私を選び分け、恵みによって召してくださった神が、
GAL 1:16 御子を私のうちに現し、私がその方を異邦人の間に宣べ伝えることをよしとされた時、私はすぐに人間に相談することも、
GAL 1:17 私より先に使徒となった人々に会うためエルサレムへ上ることもしませんでした。かえってアラビアへ行き、その後ダマスコに戻りました。
GAL 1:18 それから三年後、私はペテロを訪ねるためエルサレムへ上り、十五日間彼のもとに滞在しました。
GAL 1:19 しかし、主の兄弟ヤコブ以外には、ほかの使徒のだれにも会いませんでした。
GAL 1:20 私があなたがたに書いていることについて、見よ、神の御前で断言しますが、私は偽りを語っていません。
GAL 1:21 その後、私はシリアとキリキアの地方へ行きました。
GAL 1:22 そのころ、キリストにあるユダヤの諸教会には、私はまだ直接には知られていませんでした。
GAL 1:23 ただ、「以前私たちを迫害していた者が、かつて滅ぼそうとしていた信仰を、今は宣べ伝えている」と聞いていただけでした。
GAL 1:24 そこで彼らは、私のことで神をあがめました。
GAL 2:1 それから十四年後、私はバルナバと共に再びエルサレムへ上り、テトスも連れて行きました。
GAL 2:2 私が上ったのは啓示によるものでした。私は異邦人の間で宣べ伝えている福音を人々に示し、重んじられている人たちには個別に説明しました。自分が今走っていることも、これまで走ってきたことも、無駄にならないようにするためでした。
GAL 2:3 しかし、私と共にいたテトスはギリシャ人でしたが、割礼を受けることを強いられませんでした。
GAL 2:4 割礼の問題が持ち上がったのは、ひそかに入り込んだ偽の兄弟たちのためでした。彼らは、私たちを奴隷にしようとして、キリスト・イエスにあって私たちが持つ自由をうかがうために忍び込んできたのです。
GAL 2:5 私たちは一時たりとも彼らに屈服しませんでした。それは、福音の真理があなたがたのもとに保たれるためです。
GAL 2:6 重んじられている人たちは、私に何一つ付け加えませんでした。彼らがどのような人であったとしても、私には関係ありません。神は人を分け隔てなさらないからです。
GAL 2:7 それどころか、ペテロが割礼を受けた者たちへの福音を任されたように、私が割礼を受けていない者たちへの福音を任されたことを、彼らは認めました。
GAL 2:8 ペテロを通して働き、彼を割礼を受けた者たちへの使徒とされた方は、私を通しても働き、私を異邦人への使徒とされたからです。
GAL 2:9 柱と見なされていたヤコブ、ケファ、ヨハネは、私に与えられた恵みを認め、バルナバと私に交わりのしるしとして右手を差し出しました。こうして、私たちは異邦人のもとへ、彼らは割礼を受けた者たちのもとへ行くことになりました。
GAL 2:10 ただ、貧しい人々を忘れないようにとのことでした。それは、私自身も熱心に努めていたことです。
GAL 2:11 ところが、ペテロがアンティオキアに来た時、彼には明らかに非難されるべきところがあったので、私は面と向かって反対しました。
GAL 2:12 ヤコブのもとからある人々が来るまでは、ペテロは異邦人と一緒に食事をしていました。しかし彼らが来ると、割礼派の人々を恐れ、身を引いて異邦人から離れていきました。
GAL 2:13 ほかのユダヤ人たちも彼と共に偽善に陥り、ついにはバルナバまで彼らの偽善に引き込まれてしまいました。
GAL 2:14 しかし、彼らが福音の真理に従ってまっすぐ歩んでいないのを見て、私は皆の前でペテロに言いました。「あなたはユダヤ人でありながら、ユダヤ人のようにではなく異邦人のように生活しているのに、どうして異邦人にユダヤ人のように生活することを強いるのですか。」
GAL 2:15 「私たちは生まれながらのユダヤ人であって、『異邦人の罪人』ではありません。
GAL 2:16 しかし、人は律法の行いによってではなく、イエス・キリストへの信仰によって義とされることを知っています。それで私たちも、キリスト・イエスを信じました。律法の行いによってではなく、キリストへの信仰によって義とされるためです。律法の行いによって義とされる者は、だれ一人いないからです。
GAL 2:17 ところで、キリストにあって義とされることを求める私たち自身も罪人であることが明らかになったとすれば、キリストは罪に仕える者なのでしょうか。決してそうではありません。
GAL 2:18 自分が壊したものを再び建てるなら、私は自分自身が律法に背く者であることを示すことになります。
GAL 2:19 私は神に生きるために、律法によって律法に死にました。
GAL 2:20 私はキリストと共に十字架につけられました。もはや生きているのは私ではなく、キリストが私のうちに生きておられます。今この肉体で生きている命を、私を愛し、私のためにご自身をささげてくださった神の御子への信仰によって生きています。
GAL 2:21 私は神の恵みを退けません。もし義が律法によって得られるのなら、キリストの死は無意味だったことになるからです。」
GAL 3:1 愚かなガラテヤ人たちよ。だれがあなたがたを惑わし、真理に従わないようにしたのですか。あなたがたの目の前には、十字架につけられたイエス・キリストの姿が、ありありと描き出されたではありませんか。
GAL 3:2 あなたがたに一つだけ尋ねたいことがあります。あなたがたが聖霊を受けたのは、律法の行いによったのですか。それとも、信仰をもって聞いたことによったのですか。
GAL 3:3 あなたがたは、それほど愚かなのですか。聖霊によって始めたのに、今になって肉によって完成されようというのですか。
GAL 3:4 あれほど多くの苦しみを受けたことは無駄だったのですか。もし本当に無駄だったのなら、ということですが。
GAL 3:5 それでは、あなたがたに聖霊を与え、あなたがたの間で奇跡を行われる方は、律法の行いによってそうなさるのでしょうか。それとも、信仰をもって聞いたことによってでしょうか。
GAL 3:6 同じように、「アブラハムは神を信じ、それが彼の義と認められた」のです。
GAL 3:7 ですから、信仰に立つ人々こそアブラハムの子であることを知りなさい。
GAL 3:8 聖書は、神が異邦人を信仰によって義とされることをあらかじめ見通し、「あなたによって、すべての国民が祝福される」とアブラハムに前もって福音を告げました。
GAL 3:9 したがって、信仰に立つ人々は、信仰の人アブラハムと共に祝福されます。
GAL 3:10 律法の行いに頼る者は皆、のろいの下にあります。「律法の書に記されたすべてのことを守り行わない者は、皆のろわれる」と書かれているからです。
GAL 3:11 律法によって神の御前で義とされる人が一人もいないことは明らかです。「義人は信仰によって生きる」とあるからです。
GAL 3:12 律法は信仰によるものではありません。むしろ、「これらを行う者は、これらによって生きる」とあります。
GAL 3:13 キリストは私たちのためにのろいとなり、律法ののろいから私たちを贖ってくださいました。「木に掛けられる者は皆、のろわれる」と書かれているからです。
GAL 3:14 それは、アブラハムの祝福がキリスト・イエスを通して異邦人に及び、私たちが信仰によって約束された聖霊を受けるためでした。
GAL 3:15 兄弟たち、人間の例を挙げて話します。人間の契約でさえ、いったん確定されれば、だれもそれを無効にしたり、何かを付け加えたりはしません。
GAL 3:16 さて、約束はアブラハムとその子孫に告げられました。神は、多くの者を指して「子孫たちに」とは言わず、一人を指して「あなたの子孫に」と言っておられます。その子孫とはキリストです。
GAL 3:17 私が言いたいのはこうです。神がキリストにあってあらかじめ確定された契約を、四百三十年後に与えられた律法が無効にし、約束を失効させることはありません。
GAL 3:18 もし相続が律法に基づくのなら、もはや約束には基づきません。しかし神は、約束によってアブラハムに相続を恵みとして与えられました。
GAL 3:19 それでは、律法は何のためにあるのでしょうか。律法は、約束を受けた子孫が来る時まで、違反のために付け加えられたものです。そして、御使いたちを通し、仲介者の手によって定められました。
GAL 3:20 仲介者は、一人だけのために立つものではありません。しかし、神はお一人です。
GAL 3:21 それでは、律法は神の約束に反するのでしょうか。決してそうではありません。もし人を生かすことのできる律法が与えられていたなら、義は確かに律法によって得られたでしょう。
GAL 3:22 しかし聖書は、すべてのものを罪の下に閉じ込めました。それは、イエス・キリストへの信仰による約束が、信じる人々に与えられるためです。
GAL 3:23 信仰が来る前、私たちは律法の下で監視され、後に明らかにされる信仰の時まで閉じ込められていました。
GAL 3:24 こうして律法は、私たちをキリストへ導く養育係となりました。それは、私たちが信仰によって義とされるためです。
GAL 3:25 しかし今や信仰が来たので、私たちはもはや養育係の下にはいません。
GAL 3:26 あなたがたは皆、キリスト・イエスへの信仰によって神の子どもだからです。
GAL 3:27 キリストに結ばれるバプテスマを受けたあなたがたは皆、キリストを身にまとったのです。
GAL 3:28 ユダヤ人もギリシャ人もなく、奴隷も自由人もなく、男も女もありません。あなたがたは皆、キリスト・イエスにあって一つだからです。
GAL 3:29 あなたがたがキリストのものであるなら、アブラハムの子孫であり、約束に基づく相続人です。
GAL 4:1 ここで私が言いたいのは、相続人は、すべてのものの主人であっても、子どもである間は奴隷と何も変わらず、
GAL 4:2 父が定めた日までは、後見人や管理人の下にいるということです。
GAL 4:3 同じように私たちも、子どもであった時には、この世の諸原理の下で奴隷となっていました。
GAL 4:4 しかし、時が満ちると、神は御子を遣わされました。御子は女から生まれ、律法の下に生まれました。
GAL 4:5 それは、律法の下にいる者たちを贖い、私たちが神の子として迎えられるためでした。
GAL 4:6 あなたがたが子であるので、神は御子の霊をあなたがたの心に遣わされました。その霊は、「アバ、父よ」と叫んでいます。
GAL 4:7 ですから、あなたはもはや奴隷ではなく、子です。子であるなら、キリストを通して神の相続人でもあります。
GAL 4:8 しかし以前、神を知らなかった時、あなたがたは本来神ではないものの奴隷となっていました。
GAL 4:9 ところが今は、神を知るようになりました。いや、むしろ神に知られるようになりました。それなのに、なぜ再び、無力で貧弱な諸原理に戻り、もう一度その奴隷になろうとするのですか。
GAL 4:10 あなたがたは、日と月と季節と年を守っています。
GAL 4:11 あなたがたのことが心配です。あなたがたのために労したことが、無駄になったのではないかと思うからです。
GAL 4:12 兄弟たち、お願いします。私のようになってください。私もあなたがたのようになったのですから。あなたがたは私に何も悪いことをしませんでした。
GAL 4:13 あなたがたが知っているとおり、私が初めて福音を宣べ伝えたのは、肉体の弱さのためでした。
GAL 4:14 私の肉体の状態は、あなたがたを試すものでした。それでも、あなたがたは私を軽蔑したり、忌み嫌ったりせず、神の御使いのように、いや、キリスト・イエスのように迎えてくれました。
GAL 4:15 あなたがたが味わっていたあの幸いは、どうなったのですか。私は証言しますが、できることなら、あなたがたは自分の目をえぐり出して私に与えたことでしょう。
GAL 4:16 それでは、真理を告げたために、私はあなたがたの敵になったのでしょうか。
GAL 4:17 あの者たちは、善意からではなく、あなたがたに熱心に取り入ろうとしています。あなたがたを孤立させ、自分たちに熱心にならせたいのです。
GAL 4:18 良いことに熱心であるのは、いつでも良いことです。私があなたがたと共にいる時だけではありません。
GAL 4:19 私の幼い子どもたち。キリストがあなたがたのうちに形づくられるまで、私は再びあなたがたを産む苦しみを味わっています。
GAL 4:20 今すぐあなたがたのもとへ行き、話し方を変えられたらと思います。あなたがたのことで途方に暮れているからです。
GAL 4:21 律法の下にいたいと願う人たちよ、答えてください。あなたがたは律法の語ることを聞いていないのですか。
GAL 4:22 アブラハムには二人の息子があり、一人は女奴隷から、もう一人は自由な女から生まれた、と書かれています。
GAL 4:23 女奴隷の子は肉によって生まれましたが、自由な女の子は約束によって生まれました。
GAL 4:24 これらのことには比喩的な意味があります。この二人の女は二つの契約を表しています。一つはシナイ山から出た契約で、奴隷となる子どもを産みます。これはハガルです。
GAL 4:25 このハガルは、アラビアにあるシナイ山であり、今のエルサレムに対応します。今のエルサレムは、その子どもたちと共に奴隷となっているからです。
GAL 4:26 しかし、上にあるエルサレムは自由であり、私たち皆の母です。
GAL 4:27 こう書かれています。 「喜べ、子を産まない不妊の女よ。 産みの苦しみを知らない女よ、声を上げて叫べ。 夫のある女の子どもより、見捨てられた女の子どものほうが多いからだ。」
GAL 4:28 兄弟たち、私たちはイサクと同じように約束の子どもです。
GAL 4:29 しかし、当時、肉によって生まれた者が聖霊によって生まれた者を迫害したように、今も同じです。
GAL 4:30 しかし、聖書は何と言っていますか。「女奴隷とその息子を追い出しなさい。女奴隷の息子は、自由な女の息子と共に相続することはないからです。」
GAL 4:31 ですから兄弟たち、私たちは女奴隷の子どもではなく、自由な女の子どもです。
GAL 5:1 キリストが与えてくださった自由のうちに、堅く立ちなさい。再び奴隷のくびきにつながれてはなりません。
GAL 5:2 よく聞いてください。私パウロがあなたがたに言います。もし割礼を受けるなら、キリストはあなたがたにとって何の益にもなりません。
GAL 5:3 割礼を受けるすべての人に、もう一度はっきり言います。その人には、律法のすべてを行う義務があります。
GAL 5:4 律法によって義とされようとするあなたがたは、キリストから切り離され、恵みから落ちてしまいました。
GAL 5:5 私たちは聖霊により、信仰によって、義とされる望みの実現を待ち望んでいます。
GAL 5:6 キリスト・イエスにあっては、割礼を受けているかいないかは何の意味もありません。大切なのは、愛を通して働く信仰です。
GAL 5:7 あなたがたは順調に走っていました。それなのに、だれが行く手を阻み、真理に従わないようにしたのですか。
GAL 5:8 そのような説得は、あなたがたを召してくださる方から出たものではありません。
GAL 5:9 わずかなパン種が、練り粉全体を膨らませます。
GAL 5:10 あなたがたが別の考えを持つことはないと、私は主にあって確信しています。しかし、あなたがたをかき乱す者は、だれであろうと裁きを受けます。
GAL 5:11 兄弟たち、もし私が今も割礼を宣べ伝えているのなら、なぜ今も迫害されているのでしょうか。もしそうなら、十字架のつまずきは取り除かれているはずです。
GAL 5:12 あなたがたをかき乱す者たちは、いっそ自らを去勢してしまえばよいのです。
GAL 5:13 兄弟たち、あなたがたは自由を得るために召されました。ただし、その自由を、肉の欲望に従う口実としてはなりません。かえって、愛によって互いに仕えなさい。
GAL 5:14 律法全体は、「あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい」という一つのことばに尽きています。
GAL 5:15 しかし、互いにかみつき、食い尽くし合っているなら、互いを滅ぼしてしまわないように気をつけなさい。
GAL 5:16 そこで私は言います。聖霊に従って歩みなさい。そうすれば、肉の欲望を決して満たすことはありません。
GAL 5:17 肉の望みは聖霊に逆らい、聖霊の望みは肉に逆らいます。この二つは互いに対立しているため、あなたがたは望むことを思いどおりに行えません。
GAL 5:18 しかし、聖霊に導かれているなら、あなたがたは律法の下にはいません。
GAL 5:19 肉の行いは明らかです。すなわち、姦淫、淫らな行い、汚れ、好色、
GAL 5:20 偶像礼拝、魔術、敵意、争い、ねたみ、怒りの爆発、対抗意識、分裂、異端、
GAL 5:21 そねみ、殺人、泥酔、酒宴、これらに類することです。以前にも警告したように、今も警告しておきます。このようなことを行い続ける者は、神の王国を受け継ぐことがありません。
GAL 5:22 しかし、聖霊の実は、愛、喜び、平安、忍耐、親切、善良、信仰、
GAL 5:23 柔和、自制です。このようなものを禁じる律法はありません。
GAL 5:24 キリストに属する人々は、情欲と欲望と共に、肉を十字架につけたのです。
GAL 5:25 私たちが聖霊によって生きているのなら、聖霊に従って歩みましょう。
GAL 5:26 うぬぼれて、互いに挑発し合ったり、ねたみ合ったりしないようにしましょう。
GAL 6:1 兄弟たち、たとえだれかが何らかの過ちに陥っても、聖霊に従うあなたがたは、柔和な心でその人を立ち直らせなさい。また、自分自身も誘惑されないように注意しなさい。
GAL 6:2 互いの重荷を負い合いなさい。そうして、キリストの律法を全うしなさい。
GAL 6:3 何者でもないのに、自分を何者かであると思う人は、自分自身を欺いています。
GAL 6:4 一人一人が自分の行いをよく確かめなさい。そうすれば、他人と比べることなく、自分自身のことだけを誇れるでしょう。
GAL 6:5 一人一人が、自分の負うべき荷を負うことになるからです。
GAL 6:6 みことばを教えられる人は、あらゆる良いものを教える人と分かち合いなさい。
GAL 6:7 思い違いをしてはなりません。神を侮ることはできません。人は、自分が蒔いたものを刈り取ることになるからです。
GAL 6:8 自分の肉に蒔く者は、肉から滅びを刈り取ります。しかし、聖霊に蒔く者は、聖霊から永遠の命を刈り取ります。
GAL 6:9 良いことを行うのにくじけてはなりません。あきらめなければ、時が来て刈り取ることになるからです。
GAL 6:10 ですから、機会がある限り、すべての人に良いことを行いましょう。特に、信仰の家族に対してそうしましょう。
GAL 6:11 私が自分の手で、どれほど大きな字を使ってあなたがたに書いているか、見てください。
GAL 6:12 外面的なことで人によく見られようとする者たちが、あなたがたに割礼を強いています。それはただ、キリストの十字架のために迫害されないようにするためです。
GAL 6:13 割礼を受ける者たち自身も律法を守ってはいません。それでもあなたがたに割礼を受けさせたがるのは、あなたがたの肉体に刻まれた割礼を誇るためです。
GAL 6:14 しかし、私が誇ることなど、私たちの主イエス・キリストの十字架以外には断じてありません。この十字架によって、世は私に対して十字架につけられ、私も世に対して十字架につけられたのです。
GAL 6:15 キリスト・イエスにあっては、割礼を受けていることにも、受けていないことにも意味はありません。大切なのは、新しい創造です。
GAL 6:16 この原則に従って歩むすべての人に、また神のイスラエルに、平安とあわれみがありますように。
GAL 6:17 これからは、だれも私を煩わせないでください。私は主イエスの焼き印の跡をこの身に帯びているからです。
GAL 6:18 兄弟たち、私たちの主イエス・キリストの恵みが、あなたがたの霊と共にありますように。アーメン。
EPH 1:1 神の御心によってキリスト・イエスの使徒とされたパウロから、エペソにいる聖徒たち、すなわちキリスト・イエスにあって忠実な人々へ。
EPH 1:2 私たちの父なる神と主イエス・キリストから、恵みと平安があなたがたにありますように。
EPH 1:3 私たちの主イエス・キリストの父なる神が、ほめたたえられますように。神は、キリストにあって、天上にあるあらゆる霊的な祝福をもって私たちを祝福してくださいました。
EPH 1:4 神は世界の基が据えられる前から、御前で聖なる、傷のない者となるよう、愛のうちにキリストにあって私たちを選ばれました。
EPH 1:5 そして御心の喜びに従い、イエス・キリストを通して私たちをご自分の子として迎えることを、あらかじめ定めてくださいました。
EPH 1:6 それは、愛する御子にあって私たちに惜しみなく注いでくださった、栄光に満ちた恵みがほめたたえられるためです。
EPH 1:7 私たちは御子にあって、その血による贖い、すなわち背きの赦しを受けています。これは神の豊かな恵みによるものです。
EPH 1:8 神はあらゆる知恵と分別をもって、この恵みを私たちにあふれるほど注ぎ、
EPH 1:9 御心の奥義を知らせてくださいました。それは、神が御心の喜びに従って、キリストにあってあらかじめ定めておられたものです。
EPH 1:10 時が満ちるに及んで実現されるそのご計画とは、天にあるものも地にあるものも、すべてをキリストにあって一つにまとめることです。
EPH 1:11 私たちはキリストにあって相続を受ける者とされました。ご自分の御心の計画に従ってすべてを行われる方の目的により、あらかじめ定められていたのです。
EPH 1:12 それは、先にキリストに望みを置いていた私たちが、神の栄光をほめたたえる者となるためです。
EPH 1:13 あなたがたもキリストにあって、真理の言葉、すなわち救いの福音を聞き、信じたとき、約束された聖霊によって証印を押されました。
EPH 1:14 聖霊は、神の所有とされた民が贖われる日まで、私たちの相続を保証する手付です。それは、神の栄光がほめたたえられるためです。
EPH 1:15 こういうわけで私も、主イエスに対するあなたがたの信仰と、すべての聖徒への愛を聞き、
EPH 1:16 絶えずあなたがたのために感謝し、祈りの中であなたがたを覚えています。
EPH 1:17 どうか、私たちの主イエス・キリストの神、栄光の父が、ご自分を深く知るための知恵と啓示の霊を、あなたがたに与えてくださいますように。
EPH 1:18 また、あなたがたの心の目が照らされ、神に召された者の望みがどのようなものか、聖徒たちのうちにある神の相続財産の栄光がどれほど豊かであるかを、知ることができますように。
EPH 1:19 また、信じる私たちに向けられた神の力が、どれほど計り知れず偉大であるかを知ることができますように。その力は、神の強大な御力の働きによるものです。
EPH 1:20 神はその力をキリストに働かせ、キリストを死者の中からよみがえらせ、天上でご自分の右に座らせました。
EPH 1:21 キリストは、あらゆる支配、権威、力、主権のはるか上に置かれ、この時代だけでなく来るべき時代においても、呼ばれるあらゆる名の上におられます。
EPH 1:22 神はすべてをキリストの足の下に従わせ、教会のために、キリストをすべてのものの上に立つかしらとしてお与えになりました。
EPH 1:23 教会はキリストの体であり、すべてのものをあらゆるところに満たしておられる方が、満ち満ちておられるところです。
EPH 2:1 背きと罪のうちに死んでいたあなたがたを、神は生かしてくださいました。
EPH 2:2 かつてあなたがたは、その背きと罪の中を、この世の時代の流れに従い、空中の権力を握る支配者、すなわち今も不従順の子らのうちに働く霊に従って歩んでいました。
EPH 2:3 私たちも皆、かつては彼らの中にあって、肉の欲望のままに生き、肉と心の望むことを行っていました。そして、ほかの人々と同じように、生まれながら神の怒りを受けるべき者でした。
EPH 2:4 しかし、あわれみに富む神は、私たちを愛してくださったその大きな愛のゆえに、
EPH 2:5 背きのうちに死んでいた私たちを、キリストとともに生かしてくださいました。あなたがたが救われたのは、恵みによるのです。
EPH 2:6 また、神は私たちをキリストとともによみがえらせ、キリスト・イエスにあって、ともに天上の領域に座らせてくださいました。
EPH 2:7 それは、来るべき世々に、キリスト・イエスにあって私たちに示された慈しみにより、神の恵みの計り知れない豊かさを明らかにするためです。
EPH 2:8 あなたがたは、恵みにより、信仰を通して救われたのです。この救いはあなたがた自身から出たものではなく、神からの賜物です。
EPH 2:9 行いによるのではありません。だれも誇ることがないためです。
EPH 2:10 私たちは神の作品であり、良い行いをするためにキリスト・イエスにあって造られました。その良い行いは、私たちがそれを行って生きるように、神が前もって備えてくださったものです。
EPH 2:11 ですから、以前のことを覚えていなさい。肉によれば異邦人であるあなたがたは、肉体に人の手で施された、いわゆる「割礼」を受けた人々から「無割礼」と呼ばれていました。
EPH 2:12 そのころ、あなたがたはキリストから離れ、イスラエルの民の共同体から締め出され、約束にかかわる契約とは無縁のよそ者でした。この世で望みもなく、神もなく生きていたのです。
EPH 2:13 しかし今、キリスト・イエスにあって、以前は遠く離れていたあなたがたが、キリストの血によって近い者とされました。
EPH 2:14 キリストこそ私たちの平和です。キリストは両者を一つにし、隔てていた壁を打ち壊し、
EPH 2:15 敵意を生み出していた、さまざまな規定から成る戒めの律法を、ご自分の肉によって廃止されました。それは、両者をご自分にあって一人の新しい人に造り、平和を実現するため、
EPH 2:16 また、十字架によって敵意を滅ぼし、両者を一つの体として神と和解させるためでした。
EPH 2:17 キリストは来られ、遠く離れていたあなたがたにも、近くにいた人々にも、平和の福音を告げ知らせました。
EPH 2:18 私たちは両者とも、キリストを通して、一つの聖霊によって父に近づくことができるからです。
EPH 2:19 ですから、あなたがたはもはやよそ者でも外国人でもありません。聖徒たちと同じ国の民であり、神の家族なのです。
EPH 2:20 あなたがたは、使徒たちと預言者たちを土台として建てられています。そして、キリスト・イエスご自身が隅のかしら石です。
EPH 2:21 キリストにあって建物全体が組み合わされ、成長して、主にある聖なる神殿となります。
EPH 2:22 あなたがたもキリストにあってともに建て上げられ、聖霊によって神の住まいとなるのです。
EPH 3:1 こういうわけで、あなたがた異邦人のためにキリスト・イエスの囚人となっている、この私パウロは――
EPH 3:2 あなたがたのために私に委ねられた神の恵みの務めについて、きっと聞いていることでしょう。
EPH 3:3 先に手短に書いたとおり、啓示によって奥義が私に知らされました。
EPH 3:4 それを読めば、私がキリストの奥義をどのように理解しているかが分かります。
EPH 3:5 この奥義は、以前の世代には人々に知らされませんでしたが、今は聖霊によって、神の聖なる使徒たちと預言者たちに啓示されています。
EPH 3:6 その奥義とは、異邦人も福音を通してキリスト・イエスにあって、ともに相続を受け、ともに一つの体に属し、ともに神の約束にあずかる者となることです。
EPH 3:7 私は、神の力の働きに従って与えられた恵みの賜物により、この福音に仕える者とされました。
EPH 3:8 すべての聖徒の中で最も小さい者にも及ばない私に、この恵みが与えられました。それは、計り知ることのできないキリストの豊かさを異邦人に福音として告げ知らせ、
EPH 3:9 また、イエス・キリストによってすべてを創造された神のうちに、長い時代にわたって隠されてきた奥義にかかわるご計画がどのようなものかを、すべての人に明らかにするためです。
EPH 3:10 それは今、教会を通して、神の多種多様な知恵が、天上にいる支配者たちと権威ある者たちに知らされるためでした。
EPH 3:11 これは、神が私たちの主キリスト・イエスにあって成し遂げられた、永遠の目的に沿うものです。
EPH 3:12 私たちはキリストにあって、キリストへの信仰により、大胆に、確信をもって神に近づくことができます。
EPH 3:13 ですから、私があなたがたのために受けている苦難によって、気落ちしないよう願います。この苦難はあなたがたの栄光なのです。
EPH 3:14 こういうわけで私は、私たちの主イエス・キリストの父の前にひざをかがめます。
EPH 3:15 天と地にあるすべての家族は、この方に由来してその名を与えられています。
EPH 3:16 どうか父が、その栄光の豊かさにふさわしく、聖霊によって、あなたがたの内なる人を力強くしてくださいますように。
EPH 3:17 また、信仰によってキリストがあなたがたの心に住んでくださいますように。そして、あなたがたが愛に根を下ろし、愛を土台として、
EPH 3:18 すべての聖徒とともに、その広さ、長さ、高さ、深さがどれほどであるかを理解する力を与えられ、
EPH 3:19 人の知識をはるかに超えるキリストの愛を知ることができますように。こうして、神の満ち満ちた豊かさのすべてにまで、あなたがたが満たされますように。
EPH 3:20 私たちのうちに働く力によって、私たちが願うこと、思うことのすべてをはるかに超えて、限りなく豊かに実現することのできる方に、
EPH 3:21 教会とキリスト・イエスにおいて、すべての世代にわたり、世々限りなく栄光がありますように。アーメン。
EPH 4:1 そこで、主にあって囚人となっている私は、あなたがたにお願いします。あなたがたが受けた召しにふさわしく歩みなさい。
EPH 4:2 どこまでも謙遜に、柔和に、忍耐をもって、愛のうちに互いに耐え忍び、
EPH 4:3 平和のきずなによって、聖霊による一致を熱心に保ちなさい。
EPH 4:4 体は一つ、聖霊は一つです。あなたがたが召されたときに与えられた望みも一つです。
EPH 4:5 主は一人、信仰は一つ、バプテスマは一つ、
EPH 4:6 すべてのものの父なる神はお一人です。この方はすべてのものの上にあり、すべてを貫き、私たちすべてのうちにおられます。
EPH 4:7 しかし、私たち一人一人には、キリストの賜物の量りに応じて恵みが与えられました。
EPH 4:8 そのため、聖書はこう言っています。 「高い所に上られたとき、 捕らわれの者たちを引き連れ、 人々に賜物をお与えになった。」
EPH 4:9 さて、「上られた」ということは、まず地の低い所へ下られたことにほかなりません。
EPH 4:10 下られた方ご自身が、すべてのものを満たすために、あらゆる天よりもはるか高く上られた方なのです。
EPH 4:11 キリストは、ある人を使徒、ある人を預言者、ある人を福音を伝える者、またある人を牧者や教師としてお与えになりました。
EPH 4:12 それは、聖徒たちを整えて奉仕の働きに就かせ、キリストの体を築き上げるためです。
EPH 4:13 こうして私たちは皆、信仰と神の御子を知る知識との一致に達し、成熟した一人の人となり、キリストの満ち満ちた姿にまで成長するのです。
EPH 4:14 それは、私たちがもはや子どものままで、人の欺きや、誤りへと巧みに誘い込む策略によって、教えのあらゆる風に吹き回され、波にもてあそばれることがないためです。
EPH 4:15 むしろ、愛のうちに真理を語り、すべての点で、かしらであるキリストへと成長していきます。
EPH 4:16 キリストから、体全体は、すべての節々の支えによって組み合わされ、結び合わされます。そして、それぞれの部分がその力量に応じて働くとき、体は成長し、愛のうちに自らを築き上げていくのです。
EPH 4:17 ですから私は、主にあってこう言い、厳かに告げます。あなたがたはもはや、ほかの異邦人たちのように、むなしい思いに従って歩んではなりません。
EPH 4:18 彼らは理解が暗くなり、内にある無知と心のかたくなさのために、神のいのちから遠く離れています。
EPH 4:19 彼らは感覚を失い、放縦に身を任せ、貪欲のままにあらゆる汚れた行いにふけっています。
EPH 4:20 しかし、あなたがたが学んだキリストは、そのような方ではありません。
EPH 4:21 もし実際にキリストに聞き、イエスにある真理に従って、キリストにあって教えられたのなら、
EPH 4:22 以前の生き方に属する古い人を脱ぎ捨てなさい。その古い人は、欺く欲望によって滅びへと向かっています。
EPH 4:23 そして、心の内なる霊において新しくされ、
EPH 4:24 神に似せて、真理から生まれる義と聖さのうちに造られた新しい人を身に着けなさい。
EPH 4:25 ですから、偽りを捨て、それぞれ隣人に真実を語りなさい。私たちは互いに一つの体を成す部分だからです。
EPH 4:26 「怒っても、罪を犯してはならない。」 怒ったまま日を沈ませてはならず、
EPH 4:27 悪魔につけ入る隙を与えてはなりません。
EPH 4:28 盗みをしていた者は、もう盗んではなりません。むしろ、必要な人に分け与えられるよう、自分の手で正当な仕事をし、働きなさい。
EPH 4:29 悪い言葉を口から出してはなりません。必要に応じて人を築き上げ、聞く人に恵みを与える良い言葉だけを語りなさい。
EPH 4:30 神の聖霊を悲しませてはなりません。あなたがたは贖いの日のために、聖霊によって証印を押されたのです。
EPH 4:31 あらゆる苦々しさ、憤り、怒り、わめき、悪口を、すべての悪意とともに捨て去りなさい。
EPH 4:32 互いに親切にし、心優しく接し、神がキリストにあってあなたがたを赦してくださったように、互いに赦し合いなさい。
EPH 5:1 ですから、愛されている子どもとして、神にならう者となりなさい。
EPH 5:2 キリストが私たちを愛し、私たちのためにご自分を、芳しい香りとなる神への供え物といけにえとして献げられたように、あなたがたも愛のうちに歩みなさい。
EPH 5:3 性的不品行、あらゆる汚れ、また貪欲は、聖徒にふさわしく、あなたがたの間にその名さえ挙がらないようにしなさい。
EPH 5:4 恥ずべきこと、愚かな話、下品な冗談もふさわしくありません。むしろ、感謝の言葉を語りなさい。
EPH 5:5 このことを確かに知っておきなさい。性的不品行を行う者、汚れた者、貪欲な者、すなわち偶像を礼拝する者はだれも、キリストと神の王国には何の相続分も持っていません。
EPH 5:6 むなしい言葉でだれにも欺かれてはなりません。このようなことのために、神の怒りは不従順の子らの上に下るからです。
EPH 5:7 ですから、彼らと行いをともにしてはなりません。
EPH 5:8 あなたがたは以前は闇そのものでしたが、今は主にあって光です。光の子どもとして歩みなさい。
EPH 5:9 聖霊の実は、あらゆる善と義と真理のうちに現れるからです。
EPH 5:10 何が主に喜ばれるかを見極めなさい。
EPH 5:11 実を結ばない闇の行いに加わらず、むしろそれを責めて明るみに出しなさい。
EPH 5:12 彼らが隠れて行っていることは、口にすることさえ恥ずべきことだからです。
EPH 5:13 しかし、すべてのものは光に照らされると明るみに出され、その正体が現れます。すべてを明るみに出すのは光だからです。
EPH 5:14 そのため、こう言われています。「眠っている者よ、目を覚ませ。死者の中から立ち上がれ。そうすれば、キリストがあなたを照らす。」
EPH 5:15 ですから、自分がどのように歩んでいるかに細心の注意を払いなさい。知恵のない者としてではなく、知恵のある者として歩み、
EPH 5:16 時を有効に使いなさい。今は悪い時代だからです。
EPH 5:17 ですから、愚かな者にならず、主の御心が何であるかを理解しなさい。
EPH 5:18 酒に酔ってはなりません。それは放蕩につながるからです。むしろ、聖霊に満たされなさい。
EPH 5:19 詩篇と賛美歌と霊の歌をもって互いに語り合い、心から主に歌い、賛美を奏でなさい。
EPH 5:20 いつでも、すべてのことについて、私たちの主イエス・キリストの名によって、父なる神に感謝しなさい。
EPH 5:21 キリストを恐れ敬う心で、互いに従い合いなさい。
EPH 5:22 妻たちよ、主に従うように、自分の夫に従いなさい。
EPH 5:23 夫は妻のかしらだからです。それは、キリストが教会のかしらであり、ご自身がその体の救い主であるのと同じです。
EPH 5:24 教会がキリストに従っているように、妻もすべてのことにおいて自分の夫に従いなさい。
EPH 5:25 夫たちよ、キリストが教会を愛し、教会のためにご自分を献げられたように、妻を愛しなさい。
EPH 5:26 キリストがご自分を献げられたのは、言葉による水の洗いをもって教会を清め、聖なるものとするため、
EPH 5:27 また、しみやしわ、そのほかそのようなものが何もなく、聖なる、傷のない、栄光に輝く教会として、ご自分の前に立たせるためでした。
EPH 5:28 同じように、夫も自分の体を愛するように妻を愛すべきです。自分の妻を愛する人は、自分自身を愛しているのです。
EPH 5:29 自分の肉体を憎んだ人は一人もいません。むしろ、それを養い、いたわります。主が教会に対してなさるのも同じです。
EPH 5:30 私たちはキリストの体の一部、すなわち、その肉と骨だからです。
EPH 5:31 「このため、男は父と母を離れて妻と結ばれ、二人は一つの肉体となる。」
EPH 5:32 この奥義は偉大です。私はキリストと教会について語っています。
EPH 5:33 いずれにしても、あなたがたも一人一人、自分自身を愛するように妻を愛しなさい。また、妻は夫を敬うようにしなさい。
EPH 6:1 子どもたちよ、主にあって両親に従いなさい。それが正しいことだからです。
EPH 6:2 「父と母を敬いなさい。」これは約束の伴う最初の戒めです。
EPH 6:3 「そうすれば、あなたは幸せになり、地上で長く生きることができる。」
EPH 6:4 父親たちよ、子どもを怒らせてはなりません。むしろ、主のしつけと訓戒によって育てなさい。
EPH 6:5 奴隷たちよ、地上の主人に、恐れとおののきをもって従いなさい。キリストに従うように、真心を込めて従いなさい。
EPH 6:6 人の目があるときだけ仕える者や、人の機嫌を取る者のようにではなく、キリストの僕として、心から神の御心を行いなさい。
EPH 6:7 人にではなく主に仕えるように、喜んで奉仕しなさい。
EPH 6:8 奴隷であっても自由人であっても、それぞれが行った良いことに応じて、主から報いを受けると知っているからです。
EPH 6:9 主人である人たちよ、あなたがたも同じように彼らを扱い、脅すことをやめなさい。彼らとあなたがたとの主人である方が天におられ、その方にはえこひいきがないことを知っているからです。
EPH 6:10 最後に、主にあって、その偉大な御力によって強くなりなさい。
EPH 6:11 悪魔の策略に立ち向かうことができるよう、神の武具をすべて身に着けなさい。
EPH 6:12 私たちの戦いは、血肉に対するものではなく、支配者たち、権威ある者たち、この暗闇の世を支配する者たち、天上にいる悪の霊的勢力に対するものだからです。
EPH 6:13 ですから、悪い日に抵抗し、なすべきことをすべてなし終えて、なおしっかりと立つことができるよう、神の武具をすべて身に着けなさい。
EPH 6:14 それゆえ、しっかりと立ちなさい。真理の帯を腰に締め、義の胸当てを着け、
EPH 6:15 平和の福音を告げる備えを足に履きなさい。
EPH 6:16 何よりも、信仰の盾を手に取りなさい。それによって、悪い者が放つ火の矢をすべて消すことができます。
EPH 6:17 また、救いのかぶとと、聖霊の剣、すなわち神の言葉を受け取りなさい。
EPH 6:18 あらゆる祈りと願いをもって、いつでも聖霊によって祈りなさい。そのために、たゆまず目を覚ましていて、すべての聖徒のために根気強く願い続けなさい。
EPH 6:19 また、私のためにも祈ってください。私が口を開くとき語るべき言葉が与えられ、福音の奥義を大胆に知らせることができるように。
EPH 6:20 私はこの福音のために、鎖につながれた使節となっています。語るべきとおりに、この福音を大胆に語ることができるよう、祈ってください。
EPH 6:21 私の様子や近況をあなたがたにも知ってもらうため、愛する兄弟であり、主にある忠実な奉仕者であるテキコが、すべてを知らせます。
EPH 6:22 私たちの様子をあなたがたに知らせ、あなたがたの心を励ますために、私はまさにこの目的で彼を遣わしました。
EPH 6:23 父なる神と主イエス・キリストから、兄弟たちに平安と信仰を伴う愛がありますように。
EPH 6:24 朽ちることのない愛をもって私たちの主イエス・キリストを愛する、すべての人に恵みがありますように。アーメン。
PHI 1:1 キリスト・イエスのしもべであるパウロとテモテから、ピリピにいるキリスト・イエスにあるすべての聖徒たち、ならびに監督者たちと奉仕者たちへ。
PHI 1:2 私たちの父なる神と主イエス・キリストから、恵みと平安があなたがたにありますように。
PHI 1:3 私は、あなたがたを思うたびに、私の神に感謝しています。
PHI 1:4 あなたがたすべてのために祈るたび、いつも喜びをもって祈っています。
PHI 1:5 それは、あなたがたが最初の日から今日まで、福音の働きにあずかってきたからです。
PHI 1:6 あなたがたのうちに良い働きを始めてくださった方は、キリスト・イエスの日までに、それを完成してくださると確信しています。
PHI 1:7 あなたがたすべてについて、このように考えるのは当然です。私はあなたがたを心に留めているからです。私が鎖につながれている時も、福音を弁明し、確証している時も、あなたがたは皆、私とともに恵みにあずかっています。
PHI 1:8 私がキリスト・イエスの深い愛情をもって、あなたがたすべてをどれほど慕っているか、神が証人です。
PHI 1:9 私はこう祈っています。あなたがたの愛が、知識とあらゆる識別力を伴って、ますます豊かになり、
PHI 1:10 何が最も優れているかを見分けられるように。また、キリストの日まで純真で、つまずきのない者となり、
PHI 1:11 イエス・キリストによる義の実に満たされて、神の栄光と賛美を現すように。
PHI 1:12 兄弟たち、私の身に起こったことが、かえって福音の前進に役立ったと知ってほしいのです。
PHI 1:13 私がキリストのために鎖につながれていることは、宮廷の衛兵全体をはじめ、ほかのすべての人に明らかになりました。
PHI 1:14 また、主にある兄弟たちの多くは、私が鎖につながれていることによって主への確信を深め、恐れることなく神の言葉を語る勇気を、ますます得るようになりました。
PHI 1:15 ある人たちはねたみや争いからキリストを宣べ伝え、ほかの人たちは善意から宣べ伝えています。
PHI 1:16 前者は、私の鎖に苦しみを加えようと考え、利己的な野心から、純粋でない動機でキリストを宣べ伝えています。
PHI 1:17 後者は、私が福音を弁明するために立てられていると知り、愛から宣べ伝えています。
PHI 1:18 それなら、どうだというのでしょう。見せかけであれ真実であれ、どのような仕方であっても、キリストが宣べ伝えられています。私はそのことを喜んでいます。いや、これからも喜びます。
PHI 1:19 あなたがたの祈りと、イエス・キリストの霊の助けによって、このことが私の救いに至ると知っているからです。
PHI 1:20 私が切に待ち望み、希望しているのは、何一つ恥じることなく、いつものように今も大胆に、生きるにしても死ぬにしても、私の体を通してキリストがあがめられることです。
PHI 1:21 私にとって、生きることはキリストであり、死ぬことは益です。
PHI 1:22 しかし、肉体をもって生きることが実りある働きとなるなら、どちらを選ぶべきか、私には分かりません。
PHI 1:23 私はこの二つの間で板挟みになっています。世を去ってキリストとともにいたいと願っています。そのほうが、はるかに良いのです。
PHI 1:24 けれども、肉体にとどまることは、あなたがたのためにいっそう必要です。
PHI 1:25 こう確信しているので、私はとどまり、あなたがたの信仰の進歩と喜びのために、あなたがたすべてとともにいることになると知っています。
PHI 1:26 そうすれば、私が再びあなたがたのもとに行くことによって、私のことでキリスト・イエスにあるあなたがたの誇りがますます大きくなるでしょう。
PHI 1:27 ただ、キリストの福音にふさわしく歩みなさい。そうすれば、私が行ってあなたがたに会うにしても、離れているにしても、あなたがたが一つの霊にあって堅く立ち、心を一つにして福音の信仰のためにともに戦っている、と聞くことができます。
PHI 1:28 どんなことがあっても、敵対する者たちにおびえてはなりません。そのことは、彼らには滅びのしるし、あなたがたには救いのしるしであり、しかも神から出たものです。
PHI 1:29 あなたがたはキリストのために、キリストを信じることだけでなく、キリストのために苦しむことも恵みとして与えられたからです。
PHI 1:30 あなたがたは、かつて私のうちに見、今も私について聞いているのと同じ戦いをしています。
PHI 2:1 こういうわけで、キリストにある励まし、愛による慰め、聖霊との交わり、深い愛情とあわれみが少しでもあるなら、
PHI 2:2 同じ思いを持ち、同じ愛を抱き、心を合わせ、一つの思いを抱いて、私の喜びを満たしてください。
PHI 2:3 利己的な野心や虚栄からは何もせず、へりくだって、それぞれ相手を自分より優れた者と考えなさい。
PHI 2:4 それぞれ、自分のことだけでなく、ほかの人のことにも目を配りなさい。
PHI 2:5 キリスト・イエスにあったこの思いを、あなたがたの間でも抱きなさい。
PHI 2:6 キリストは神のかたちで存在しておられましたが、神と等しくあることを、固守すべきものとは考えず、
PHI 2:7 かえってご自分をむなしくし、しもべのかたちを取り、人間と同じ姿になられました。
PHI 2:8 人としての姿をもって現れ、ご自分を低くし、死に至るまで、それも十字架の死に至るまで従順になられました。
PHI 2:9 それゆえ神は、キリストをこの上なく高く上げ、あらゆる名にまさる名をお与えになりました。
PHI 2:10 それは、イエスの名の前に、天上のもの、地上のもの、地下のものが皆ひざをかがめ、
PHI 2:11 すべての舌が「イエス・キリストは主である」と告白して、父なる神に栄光を帰すためです。
PHI 2:12 こういうわけで、私の愛する人たち、あなたがたはいつも従順でしたが、私がいる時だけでなく、今、私がいない時にはなおさら、恐れおののきながら自分の救いを全うしなさい。
PHI 2:13 あなたがたのうちに働き、御心のままに、志を与え、それを実行させてくださるのは神だからです。
PHI 2:14 何事も、不平を言ったり言い争ったりせずに行いなさい。
PHI 2:15 それは、曲がったよこしまな世代のただ中で、非難されるところのない純真な者、傷のない神の子どもとなるためです。あなたがたは、その中で世の光として輝き、
PHI 2:16 いのちの言葉を掲げなさい。そうすればキリストの日に、私が走ったことも労苦したことも無駄ではなかったと誇ることができます。
PHI 2:17 たとえ私が、あなたがたの信仰といういけにえと奉仕の上に注ぎ出されるとしても、私は喜び、あなたがたすべてとともに喜びます。
PHI 2:18 同じように、あなたがたも喜び、私とともに喜びなさい。
PHI 2:19 あなたがたの様子を知って私も心強くなるように、主イエスにあって、近いうちにテモテをあなたがたのもとへ遣わしたいと願っています。
PHI 2:20 彼のように私と心を同じくし、あなたがたのことを真心から気遣う者は、ほかにだれもいないからです。
PHI 2:21 ほかの人たちは皆、イエス・キリストのことではなく、自分自身のことを求めています。
PHI 2:22 しかし、テモテが確かな人物であることを、あなたがたは知っています。子が父に仕えるように、彼は私とともに福音のために仕えてきました。
PHI 2:23 ですから、私のことがどうなるか分かりしだい、すぐに彼を遣わしたいと思っています。
PHI 2:24 また、私自身も間もなく行けると、主にあって確信しています。
PHI 2:25 しかし私は、私の兄弟、同労者、戦友であり、またあなたがたの使者として、私の必要に仕えてくれたエパフロディトを、あなたがたのもとへ遣わす必要があると考えました。
PHI 2:26 彼はあなたがたすべてを慕い、自分が病気であったことがあなたがたに伝わったと知って、ひどく心を痛めていたからです。
PHI 2:27 実際、彼は死ぬほどの病気にかかりました。しかし神は彼をあわれんでくださいました。彼だけでなく私をもあわれみ、私が悲しみに悲しみを重ねずにすむようにしてくださいました。
PHI 2:28 そこで私は、なおさら急いで彼を遣わしました。あなたがたが彼に再会して喜び、私も憂いが軽くなるためです。
PHI 2:29 ですから、大きな喜びをもって主にあって彼を迎え、このような人たちを尊びなさい。
PHI 2:30 彼はキリストの働きのために死ぬところまで行き、あなたがたに代わって私に仕え、その不足を補うために、いのちを危険にさらしたからです。
PHI 3:1 最後に、私の兄弟たち、主にあって喜びなさい。同じことをあなたがたに書くのは、私には煩わしいことではなく、あなたがたを守ることになります。
PHI 3:2 犬どもに気をつけなさい。悪い働きをする者どもに気をつけなさい。肉を切り刻む者どもに気をつけなさい。
PHI 3:3 聖霊によって神を礼拝し、キリスト・イエスにあって誇り、肉に頼らない私たちこそ、割礼を受けた者だからです。
PHI 3:4 もっとも、私自身には肉に頼る根拠もあります。ほかのだれかが肉に頼れると思うなら、私はなおさらです。
PHI 3:5 私は生後八日目に割礼を受け、イスラエル民族に属し、ベニヤミン族の出身で、ヘブル人の中のヘブル人です。律法についてはファリサイ人、
PHI 3:6 熱心さについては教会を迫害する者、律法による義については非難されるところのない者でした。
PHI 3:7 しかし、私にとって益であったものを、私はキリストのために損失と数えるようになりました。
PHI 3:8 それどころか、私の主キリスト・イエスを知ることの比類ない尊さのゆえに、私はすべてのものを損失と数えています。キリストのためにすべてを失い、それらをくずと見なしています。それは、私がキリストを得て、
PHI 3:9 キリストのうちにある者と認められるためです。私が持つ義は、律法による自分自身の義ではなく、キリストへの信仰による義、すなわち、信仰に基づいて神から与えられる義です。
PHI 3:10 私はキリストと、その復活の力を知り、その苦しみにあずかり、キリストの死と同じ姿にされたいのです。
PHI 3:11 そうして、何とかして死者の中からの復活に達したいと願っています。
PHI 3:12 私は、すでにそれを得たわけでも、すでに完全な者にされたわけでもありません。しかし、キリスト・イエスに捕らえられた私も、それを捕らえようとして、ひたすら追い求めています。
PHI 3:13 兄弟たち、私はまだ捕らえたとは考えていません。ただ一つ、後ろのものを忘れ、前のものに向かって身を伸ばし、
PHI 3:14 キリスト・イエスにあって神から上へと召されて受ける賞を得るため、目標に向かって進んでいます。
PHI 3:15 ですから、成熟した者は皆、このように考えましょう。もし何かについて違う考えを持っているなら、そのことも神があなたがたに明らかにしてくださいます。
PHI 3:16 ただ、私たちがすでに到達したところに従い、同じ基準によって歩み、同じ思いを保ちましょう。
PHI 3:17 兄弟たち、皆で私に倣う者となりなさい。また、私たちを模範として、このように歩んでいる人たちに目を留めなさい。
PHI 3:18 多くの人がキリストの十字架の敵として歩んでいるからです。私は彼らのことを何度もあなたがたに話し、今も涙を流しながら話しています。
PHI 3:19 彼らの行き着く先は滅びであり、彼らの神は腹です。彼らは自分たちの恥を誇り、地上のことばかり考えています。
PHI 3:20 しかし、私たちの国籍は天にあります。私たちはそこから救い主、主イエス・キリストが来られるのを待ち望んでいます。
PHI 3:21 キリストは、万物をご自分に従わせることのできる力によって、私たちの卑しい体を変え、ご自分の栄光の体と同じ姿にしてくださいます。
PHI 4:1 ですから、私の愛し慕う兄弟たち、私の喜び、私の冠である愛する人たち、このように主にあって堅く立ちなさい。
PHI 4:2 私はユウオディアに勧め、スントケにも勧めます。主にあって同じ思いを持ってください。
PHI 4:3 そうです、真の協力者であるあなたにもお願いします。この女性たちを助けてください。彼女たちはクレメンスやほかの同労者たちとともに、福音のために私と一緒に奮闘しました。彼らの名は、いのちの書に記されています。
PHI 4:4 いつも主にあって喜びなさい。もう一度言います。喜びなさい。
PHI 4:5 あなたがたの柔和さが、すべての人に知られるようにしなさい。主は近くにおられます。
PHI 4:6 何も思い煩わず、あらゆる場合に、感謝を込めた祈りと願いによって、あなたがたの求めを神に知らせなさい。
PHI 4:7 そうすれば、人のあらゆる理解を超える神の平安が、キリスト・イエスにあって、あなたがたの心と思いを守ってくださいます。
PHI 4:8 最後に、兄弟たち、真実なこと、尊ぶべきこと、正しいこと、純粋なこと、愛すべきこと、評判の良いことは何であれ、また、徳とされること、称賛に値することがあれば、それらのことを心に留めなさい。
PHI 4:9 あなたがたが私から学び、受け、聞き、見たことを実行しなさい。そうすれば、平和の神があなたがたとともにいてくださいます。
PHI 4:10 あなたがたがこのたび再び、私を気遣う思いを表してくれたことを、私は主にあって大いに喜びました。実際、あなたがたは気遣ってくれていましたが、それを表す機会がなかったのです。
PHI 4:11 私は、乏しいからこのように言っているのではありません。どのような境遇にあっても満足することを学んだからです。
PHI 4:12 私は乏しく暮らすことも、豊かに暮らすことも知っています。満腹することにも飢えることにも、豊かであることにも欠乏することにも、あらゆる場合、どのような境遇にも対処する秘訣を身につけています。
PHI 4:13 私を強くしてくださるキリストによって、私はどんなことでもできます。
PHI 4:14 それでも、あなたがたは私の苦難にあずかってくれました。よくしてくれたのです。
PHI 4:15 ピリピの人たち、あなたがた自身も知っているとおり、福音を宣べ伝え始めたころ、私がマケドニアを出たとき、与えることと受けることについて私と分かち合った教会は、あなたがたのほかに一つもありませんでした。
PHI 4:16 テサロニケにいたときでさえ、あなたがたは私に必要なものを、一度ならず二度までも送ってくれました。
PHI 4:17 私は贈り物を求めているのではありません。あなたがたに帰せられる実りが増し加わることを求めているのです。
PHI 4:18 私はすべてを受け取り、あり余るほど持っています。エパフロディトから、あなたがたの贈り物を受け取って、満ち足りています。それは芳しい香りであり、神に受け入れられ、喜ばれるいけにえです。
PHI 4:19 私の神は、キリスト・イエスにあって、栄光のうちにあるご自分の豊かさに従って、あなたがたの必要をすべて満たしてくださいます。
PHI 4:20 私たちの父なる神に、栄光が世々限りなくありますように。アーメン。
PHI 4:21 キリスト・イエスにある聖徒一人ひとりによろしく伝えてください。私とともにいる兄弟たちが、あなたがたによろしくと言っています。
PHI 4:22 すべての聖徒たち、特にカエサルの家に属する人たちが、あなたがたによろしくと言っています。
PHI 4:23 主イエス・キリストの恵みが、あなたがたすべてとともにありますように。アーメン。
COL 1:1 神のみこころによってキリスト・イエスの使徒であるパウロと、兄弟テモテから、
COL 1:2 コロサイにいる聖徒たち、キリストにある忠実な兄弟たちへ。私たちの父なる神と主イエス・キリストから、恵みと平和があなたがたにありますように。
COL 1:3 私たちは、いつもあなたがたのために祈り、私たちの主イエス・キリストの父なる神に感謝しています。
COL 1:4 キリスト・イエスに対するあなたがたの信仰と、すべての聖徒への愛について聞いているからです。
COL 1:5 その信仰と愛は、あなたがたのために天に蓄えられている希望によるものです。あなたがたは以前、真理の言葉である福音によって、この希望について聞きました。
COL 1:6 この福音はあなたがたのもとまで届き、世界中で実を結び、成長しています。あなたがたが神の恵みを聞き、それを真実に知った日から、あなたがたの間でも同じように実を結び、成長しています。
COL 1:7 あなたがたはこの恵みを、私たちと共に仕える愛するしもべエパフラスから学びました。彼はあなたがたのために仕える、キリストの忠実なしもべです。
COL 1:8 エパフラスはまた、聖霊によるあなたがたの愛を私たちに知らせてくれました。
COL 1:9 そのため私たちも、このことを聞いた日から、あなたがたのために祈り求めることをやめません。どうかあなたがたが、あらゆる霊的な知恵と理解をもって、神のみこころについての知識に満たされますように。
COL 1:10 そして、あらゆる点で主を喜ばせるよう、主にふさわしく歩み、あらゆる良い行いによって実を結び、神を知る知識において成長しますように。
COL 1:11 また、神の栄光の力に従い、あらゆる力をもって強められ、喜びをもって、どんなことにも耐え忍ぶことができますように。
COL 1:12 光の中にある聖徒たちの相続分にあずかるにふさわしい者としてくださった父に、感謝をささげることができますように。
COL 1:13 父は私たちを闇の力から救い出し、ご自分の愛する御子の国へ移してくださいました。
COL 1:14 私たちはこの御子にあって、贖い、すなわち罪の赦しを得ています。
COL 1:15 御子は、目に見えない神のかたちであり、すべての被造物の長子です。
COL 1:16 天にあるものも地にあるものも、目に見えるものも見えないものも、王座も主権も支配も権威も、すべてのものは御子によって造られたからです。万物は御子を通して、御子のために造られました。
COL 1:17 御子はすべてのものより先に存在し、万物は御子にあって成り立っています。
COL 1:18 御子はその体、すなわち教会のかしらです。御子は初めであり、死者の中からの長子です。それは、御子があらゆることにおいて第一の方となるためです。
COL 1:19 満ち満ちた豊かさのすべてが御子のうちに宿ることが、みこころにかなったからです。
COL 1:20 そして、御子の十字架の血によって平和をもたらし、地にあるものも天にあるものも、万物を御子によってご自分と和解させることを喜ばれました。
COL 1:21 あなたがたは以前、悪い行いによって神から離れ、心では神に敵対していました。
COL 1:22 しかし今、神は、御子が肉の体をもって死なれたことにより、あなたがたをご自分と和解させてくださいました。それは、あなたがたを聖なる者、傷のない者、責められるところのない者として、ご自分の前に立たせるためです。
COL 1:23 もっとも、あなたがたが信仰にとどまり、土台を据えられて堅く立ち、聞いた福音の希望から動かされずにいるならばです。この福音は、天の下のすべての被造物に宣べ伝えられ、私パウロはそのしもべとなりました。
COL 1:24 今、私はあなたがたのために受ける苦しみを喜んでいます。そしてキリストの体、すなわち教会のために、キリストの苦難に欠けているものを、自分の肉体において補っています。
COL 1:25 私は、あなたがたのために神から委ねられた管理の務めに従い、神の言葉を余すところなく伝えるために、教会のしもべとなりました。
COL 1:26 その言葉とは、幾つもの時代と世代にわたって隠されてきた奥義です。しかし今、この奥義は神の聖徒たちに現されました。
COL 1:27 神は聖徒たちに、この奥義が異邦人の間でどれほど栄光に富むものかを知らせることを喜ばれました。この奥義とは、あなたがたのうちにおられるキリスト、すなわち栄光の希望です。
COL 1:28 私たちはこのキリストを宣べ伝え、あらゆる知恵をもって一人ひとりを戒め、一人ひとりを教えています。それは、すべての人をキリスト・イエスにあって完全な者として立たせるためです。
COL 1:29 このために私も労苦し、私のうちに力強く働くキリストの力に従って奮闘しています。
COL 2:1 私があなたがたとラオディキアにいる人々のために、また、私とじかに顔を合わせたことのないすべての人々のために、どれほど激しく苦闘しているかを知ってほしいのです。
COL 2:2 それは、彼らの心が励まされ、愛によって結び合わされ、理解に基づく確信の豊かさを余すところなく得て、神の奥義、すなわち父とキリストの奥義を知るようになるためです。
COL 2:3 キリストのうちには、知恵と知識の宝がすべて隠されています。
COL 2:4 私がこう言うのは、もっともらしい言葉でだれにも惑わされないためです。
COL 2:5 私は肉体では離れていても、霊ではあなたがたと共にいて、あなたがたの秩序と、キリストに対する信仰の堅固さを見て喜んでいます。
COL 2:6 あなたがたは主キリスト・イエスを受け入れたのですから、この方にあって歩みなさい。
COL 2:7 キリストのうちに根を下ろし、その上に建てられ、教えられたとおり信仰に堅く立ち、感謝にあふれなさい。
COL 2:8 人間の言い伝えやこの世の諸霊に従い、キリストに従わない哲学とむなしい欺きによって、だれかのとりこにされないよう注意しなさい。
COL 2:9 神性のすべてが、キリストのうちに体をもって宿っているからです。
COL 2:10 そしてあなたがたは、キリストにあって満たされています。キリストは、すべての支配と権威のかしらです。
COL 2:11 また、あなたがたはキリストにあって、人の手によらない割礼を受けました。それは、肉に属する罪の体を脱ぎ捨てることであり、キリストによる割礼です。
COL 2:12 あなたがたは洗礼によってキリストと共に葬られ、また、キリストを死者の中からよみがえらせた神の働きを信じる信仰によって、キリストと共によみがえらされました。
COL 2:13 あなたがたは背きと肉の無割礼のために死んでいましたが、神はあなたがたをキリストと共に生かし、私たちのすべての背きを赦してくださいました。
COL 2:14 神は、私たちに不利な規定の記された証書を消し去り、それを取り除いて十字架に釘づけにされました。
COL 2:15 また神は、もろもろの支配と権威を武装解除し、彼らを公然とさらしものにして、十字架によって彼らに勝利されました。
COL 2:16 ですから、食べ物や飲み物について、また祭り、新月、安息日について、だれにもあなたがたを裁かせてはなりません。
COL 2:17 これらは来たるべきものの影です。しかし、その体はキリストのものです。
COL 2:18 自己卑下や天使礼拝を好む者に、あなたがたの受ける賞を奪わせてはなりません。そのような者は、自分が見てもいないことに深入りし、肉の思いによってむなしく思い上がり、
COL 2:19 かしらである方にしっかり結びついていません。このかしらから、体全体は関節と靱帯によって支えられ、結び合わされ、神が与える成長を遂げるのです。
COL 2:20 あなたがたはこの世の諸霊に対してキリストと共に死んだのに、なぜ、まだこの世に生きているかのように、
COL 2:21 「手をつけるな。味わうな。触れるな」という規定に従うのですか。
COL 2:22 これらはすべて、用いればなくなってしまうもので、人間の戒めや教えに基づいています。
COL 2:23 このような規定は、勝手に作り上げた礼拝、自己卑下、体を厳しく扱うことによって、いかにも知恵があるように見えます。しかし、肉の欲望を抑えるには何の価値もありません。
COL 3:1 あなたがたはキリストと共によみがえらされたのですから、上にあるものを求めなさい。そこではキリストが、神の右に座っておられます。
COL 3:2 地上にあるものではなく、上にあるものに心を向けなさい。
COL 3:3 あなたがたはすでに死んでおり、あなたがたの命はキリストと共に神のうちに隠されているからです。
COL 3:4 私たちの命であるキリストが現れるとき、あなたがたもキリストと共に栄光のうちに現れます。
COL 3:5 ですから、あなたがたのうちにある地上のもの、すなわち性的不品行、汚れ、堕落した情欲、悪い欲望、そして偶像礼拝である貪欲を死なせなさい。
COL 3:6 これらのことのために、神の怒りが不従順な者たちの上に下ります。
COL 3:7 あなたがたも以前、それらの中に生きていたころは、そのように歩んでいました。
COL 3:8 しかし今は、怒り、憤り、悪意、中傷、口から出る恥ずべき言葉を、すべて捨て去りなさい。
COL 3:9 互いに偽りを言ってはなりません。あなたがたは古い人をその行いと共に脱ぎ捨て、
COL 3:10 新しい人を身に着けたからです。この新しい人は、造り主のかたちに従い、知識において新しくされ続けています。
COL 3:11 そこには、ギリシャ人とユダヤ人、割礼を受けた者と受けていない者、未開人、スキタイ人、奴隷、自由人という区別はありません。キリストがすべてであり、すべての人のうちにおられるのです。
COL 3:12 ですから、神に選ばれた者、聖なる者、愛されている者として、心からのあわれみ、親切、へりくだった心、慎み深さ、忍耐を身に着けなさい。
COL 3:13 互いに耐え忍び、だれかに不満を抱くことがあっても、互いに赦し合いなさい。キリストがあなたがたを赦してくださったように、あなたがたもそうしなさい。
COL 3:14 これらすべてにまさって、愛のうちを歩みなさい。愛は、完全さをもたらすきずなです。
COL 3:15 神の平和があなたがたの心を支配するようにしなさい。あなたがたが一つの体として召されたのも、この平和のためです。また、感謝する人となりなさい。
COL 3:16 キリストの言葉をあなたがたのうちに豊かに住まわせなさい。あらゆる知恵をもって、詩篇と賛美歌と霊の歌によって互いに教え、戒め、恵みに満たされた心で主に向かって歌いなさい。
COL 3:17 言葉であれ行いであれ、何をするにも、すべてを主イエスの名によって行い、主を通して父なる神に感謝しなさい。
COL 3:18 妻たちよ、主にあってふさわしく、夫に従いなさい。
COL 3:19 夫たちよ、妻を愛しなさい。妻につらく当たってはなりません。
COL 3:20 子どもたちよ、すべてのことにおいて両親に従いなさい。それは主に喜ばれることだからです。
COL 3:21 父親たちよ、子どもをいらだたせてはなりません。子どもを気落ちさせないためです。
COL 3:22 しもべたちよ、すべてのことにおいて、この世で主人である人たちに従いなさい。人に気に入られようとして、見られているときだけ仕えるのではなく、神を恐れ、真心から仕えなさい。
COL 3:23 何をするにも、人に対してではなく主に対してするように、心を込めて働きなさい。
COL 3:24 あなたがたは、主から相続財産という報いを受けることを知っています。あなたがたが仕えているのは、主キリストなのです。
COL 3:25 不正を行う者は、自分が行った不正の報いを受けます。そこにえこひいきはありません。
COL 4:1 主人たちよ、しもべたちを正しく公平に扱いなさい。あなたがたにも天に主人がおられることを知っているからです。
COL 4:2 祈りに専念し、感謝をもって目を覚ましていなさい。
COL 4:3 同時に私たちのためにも、神が言葉の門を開き、キリストの奥義を語らせてくださるよう祈ってください。私はこの奥義のために捕らわれています。
COL 4:4 また、私が語るべきとおりに、この奥義を明らかに示すことができるよう祈ってください。
COL 4:5 外の人々に対して知恵をもって歩み、あらゆる機会を十分に生かしなさい。
COL 4:6 あなたがたの言葉は、いつも恵みに満ち、塩で味つけされたものにしなさい。そうすれば、一人ひとりにどのように答えるべきかが分かります。
COL 4:7 私の近況はすべて、愛する兄弟であり、忠実なしもべ、また主にあって共に仕える者であるティキコが、あなたがたに知らせます。
COL 4:8 私が彼をあなたがたのもとへ遣わすのは、まさにこのためです。彼があなたがたの様子を知り、あなたがたの心を励ますためです。
COL 4:9 また、あなたがたの仲間である忠実で愛する兄弟オネシモも一緒です。この二人が、ここで起きていることをすべて知らせます。
COL 4:10 私と共に囚人となっているアリスタルコと、バルナバのいとこマルコが、あなたがたによろしくと言っています。マルコについては、彼がそちらに行ったなら迎え入れるよう、あなたがたは指示を受けています。
COL 4:11 また、ユストと呼ばれるイエスも、よろしくと言っています。割礼を受けた者の中で、神の国のために働く私の同労者は、この人たちだけです。彼らは私の慰めとなってくれました。
COL 4:12 あなたがたの仲間であり、キリストのしもべであるエパフラスが、よろしくと言っています。彼はいつも祈りの中であなたがたのために力を尽くしています。それは、あなたがたが神のみこころのすべてにおいて、完全で欠けるところのない者として立つためです。
COL 4:13 私は彼について証言します。彼はあなたがたのため、またラオディキアとヒエラポリスにいる人々のために、大きな熱意を抱いています。
COL 4:14 愛する医者ルカとデマスが、あなたがたによろしくと言っています。
COL 4:15 ラオディキアにいる兄弟たちと、ニンファス、および彼の家にある教会によろしく伝えてください。
COL 4:16 この手紙があなたがたの間で読まれたら、ラオディキアの教会でも読まれるようにしてください。また、あなたがたもラオディキアからの手紙を読んでください。
COL 4:17 アルキポに、「主にあって受けた務めに心を配り、それを果たしなさい」と伝えてください。
COL 4:18 私パウロが、自分の手でこのあいさつを書きます。私の鎖を覚えていてください。恵みがあなたがたと共にありますように。アーメン。
1TH 1:1 パウロ、シルワノ、テモテから、父なる神と主イエス・キリストにあるテサロニケの教会へ。 私たちの父なる神と主イエス・キリストから、恵みと平和があなたがたにありますように。
1TH 1:2 私たちは祈りのたびにあなたがたのことを覚え、いつも皆のために神に感謝しています。
1TH 1:3 私たちの神であり父である方の御前で、あなたがたの信仰から生まれる働き、愛から生まれる労苦、そして私たちの主イエス・キリストへの希望に支えられた忍耐を、絶えず心に留めています。
1TH 1:4 神に愛されている兄弟姉妹、 あなたがたが選ばれていることを、私たちは知っています。
1TH 1:5 私たちの福音は、言葉だけでなく、力と聖霊と深い確信を伴って、あなたがたに届きました。あなたがたのために、私たちがあなたがたの間でどのような者として過ごしたかは、あなたがた自身が知っています。
1TH 1:6 あなたがたは大きな苦難の中で、聖霊による喜びをもってみことばを受け入れ、私たちと主にならう者となりました。
1TH 1:7 こうして、マケドニアとアカイアにいるすべての信者の模範となりました。
1TH 1:8 主のみことばは、あなたがたのもとから響き渡りました。マケドニアとアカイアだけでなく、あらゆる所に神に対するあなたがたの信仰が伝わっているので、私たちは何も語る必要がないほどです。
1TH 1:9 人々自身が、あなたがたがどのように私たちを迎えたか、また、どのように偶像から神に立ち返り、生ける真の神に仕えるようになったかを語っています。
1TH 1:10 さらに、神が死者の中からよみがえらせた御子が天から来られるのを、あなたがたが待ち望んでいることも語っています。その御子こそ、来たるべき怒りから私たちを救い出してくださるイエスです。
1TH 2:1 兄弟姉妹、私たちがあなたがたのもとを訪れたことは無駄ではなかったと、あなたがた自身が知っています。
1TH 2:2 あなたがたも知っているように、私たちはその前にフィリピで苦しみに遭い、辱められました。それでも、激しい闘いの中で、私たちの神にあって大胆になり、神の福音をあなたがたに語りました。
1TH 2:3 私たちの勧めは、誤りから出たものでも、汚れた動機によるものでも、欺こうとするものでもありません。
1TH 2:4 むしろ私たちは、福音を委ねるにふさわしい者と神に認められたので、そのように語っています。人を喜ばせるためではなく、私たちの心をお調べになる神に喜ばれるためです。
1TH 2:5 あなたがたが知っているとおり、私たちはへつらいの言葉を用いたことも、貪欲を覆い隠す口実を設けたこともありません。神がその証人です。
1TH 2:6 また、あなたがたからも、ほかの人々からも、人からの栄誉を求めませんでした。キリストの使徒として権威を主張することもできましたが、そうはしませんでした。
1TH 2:7 かえって、あなたがたの間で穏やかに振る舞いました。乳を与える母が自分の子どもを慈しむように、あなたがたを慈しんだのです。
1TH 2:8 そのようにあなたがたを深く慕い、神の福音だけでなく、私たち自身をも喜んで差し出したいと思いました。あなたがたが、私たちにとってかけがえのない者となったからです。
1TH 2:9 兄弟姉妹、あなたがたは私たちの労苦と骨折りを覚えているでしょう。私たちはだれにも負担をかけないよう、夜も昼も働きながら、神の福音をあなたがたに宣べ伝えました。
1TH 2:10 信じているあなたがたに対して、私たちがどれほど聖く、正しく、非難されるところなく振る舞ったかは、あなたがたと神が証人です。
1TH 2:11 あなたがたが知っているように、父が自分の子どもにするように、私たちはあなたがた一人ひとりを励まし、慰め、強く勧めました。
1TH 2:12 それは、ご自分の王国と栄光へ召してくださる神にふさわしく歩むよう、あなたがたに勧めるためでした。
1TH 2:13 こういうわけで、私たちも絶えず神に感謝しています。あなたがたは、私たちから聞いた神のことばを受けたとき、それを人の言葉としてではなく、まさしく神のことばとして受け入れました。事実、そのことばは、信じているあなたがたのうちに働いています。
1TH 2:14 兄弟姉妹、あなたがたは、キリスト・イエスにあってユダヤにある神の諸教会にならう者となりました。彼らがユダヤ人から受けたのと同じ苦しみを、あなたがたも自分たちの同胞から受けたからです。
1TH 2:15 ユダヤ人は、主イエスと自分たちの預言者たちを殺し、私たちを追い出しました。彼らは神を喜ばせず、すべての人に敵対しています。
1TH 2:16 異邦人が救われるように私たちが語ることを妨げ、こうしていつも罪を積み重ねています。しかし、神の怒りはついに彼らに臨みました。
1TH 2:17 兄弟姉妹、私たちはほんのしばらくの間、あなたがたから引き離され、孤児のようになりました。しかし、顔を合わせられなくても、心まで離れたのではありません。切なる思いで、なおいっそうあなたがたの顔を見ようと努めました。
1TH 2:18 それで、あなたがたのもとへ行きたいと願いました。実際、私パウロは一度ならず行こうとしましたが、サタンが私たちを妨げました。
1TH 2:19 私たちの希望、喜び、誇りとする冠とは何でしょうか。私たちの主イエスが 来られるとき、その御前に立つあなたがたではありませんか。
1TH 2:20 まことに、あなたがたこそ私たちの栄光であり、喜びです。
1TH 3:1 そのため、もはや耐えられなくなった私たちは、自分たちだけでアテネに残ることにしました。
1TH 3:2 そして、私たちの兄弟であり、キリストの福音のために神に仕える者であるテモテを遣わしました。あなたがたの信仰を強め、励ますためです。
1TH 3:3 それは、だれもこれらの苦難によって動揺することがないためです。私たちがこのために定められていることは、あなたがた自身が知っています。
1TH 3:4 実際、あなたがたと一緒にいたとき、私たちは苦難に遭うことになると前もって話していました。そして、そのとおりになったことを、あなたがたは知っています。
1TH 3:5 そのため私も、もはや耐えられなくなり、あなたがたの信仰の様子を知ろうとしてテモテを遣わしました。誘惑する者があなたがたを誘惑し、私たちの労苦が無駄になってはいないかと心配したからです。
1TH 3:6 ところが今、テモテがあなたがたのもとから私たちのところへ帰って来て、あなたがたの信仰と愛について良い知らせを伝えてくれました。また、あなたがたがいつも私たちを温かく心に留め、私たちがあなたがたに会いたいと願っているのと同じように、私たちに会いたいと切望していることも知らせてくれました。
1TH 3:7 ですから兄弟姉妹、私たちはあらゆる苦悩と苦難の中にあっても、あなたがたの信仰によって慰められました。
1TH 3:8 あなたがたが主にあって堅く立っているなら、私たちは今こそ生きる思いです。
1TH 3:9 私たちは、あなたがたのことで、神に感謝してもしきれません。あなたがたのゆえに、私たちの神の御前で、この上なく喜んでいるからです。
1TH 3:10 私たちは、あなたがたの顔を見て、あなたがたの信仰に欠けているところを補うことができるようにと、夜も昼も切に祈っています。
1TH 3:11 どうか、私たちの神であり父である方ご自身と、私たちの主イエス・キリストが、あなたがたのもとへ行く道を開いてくださいますように。
1TH 3:12 また、私たちがあなたがたを愛しているように、主が、互いに対する愛とすべての人に対する愛を、あなたがたのうちに増し加え、あふれさせてくださいますように。
1TH 3:13 そして、私たちの主イエスがすべての聖なる者たちとともに来られるとき、私たちの神であり父である方の御前で、あなたがたの心を強め、聖さのうちに非難されるところのないものとしてくださいますように。
1TH 4:1 最後に、兄弟姉妹、私たちは主イエスにあって、あなたがたにお願いします。また、強く勧めます。どのように歩んで神を喜ばせるべきかを私たちから教えられたとおりに歩み、さらにいっそう励んでください。
1TH 4:2 私たちが主イエスによってどのような命令を与えたか、あなたがたは知っています。
1TH 4:3 神のみこころは、あなたがたが聖なる者とされることです。すなわち、性的な不品行を避け、
1TH 4:4 あなたがた一人ひとりが、聖さと尊厳をもって自分の体を治めるすべを知り、
1TH 4:5 神を知らない異邦人のように、欲情のままに身を任せないことです。
1TH 4:6 また、このことで兄弟姉妹を欺き、その権利を侵してはなりません。以前にも警告し、厳かに証言したように、主はこのようなことすべてに対して正しく報いられる方だからです。
1TH 4:7 神が私たちを召されたのは、汚れた生き方のためではなく、聖なる生き方のためです。
1TH 4:8 ですから、このことを退ける者は、人を退けるのではなく、ご自分の聖霊をあなたがたに与えてくださった神を退けるのです。
1TH 4:9 兄弟愛については、あなたがたに書き送る必要はありません。互いに愛し合うことを、あなたがた自身が神から教えられているからです。
1TH 4:10 実際、あなたがたはマケドニア全土のすべての兄弟姉妹に対して、その愛を実践しています。しかし兄弟姉妹、私たちは、その愛をさらに豊かにするよう、あなたがたに勧めます。
1TH 4:11 また、静かに暮らすことを志し、自分のことに専念し、私たちが指示したとおり、自分の手で働いてください。
1TH 4:12 それは、教会の外の人々に対して品位をもって歩み、何にも事欠かないためです。
1TH 4:13 兄弟姉妹、眠りについた人々について、あなたがたに知らないままでいてほしくありません。希望を持たないほかの人々のように悲しまないためです。
1TH 4:14 私たちは、イエスが死んでよみがえられたと信じています。それと同じように、神は、イエスにあって眠りについた人々を、イエスとともに連れて来てくださいます。
1TH 4:15 私たちは主のことばによって、あなたがたにこのことを告げます。主が来られる時まで生き残っている私たちが、眠りについた人々に先立つことは決してありません。
1TH 4:16 主ご自身が、号令と、大天使の声と、神のラッパの響きとともに、天から下って来られるからです。キリストにある死者がまずよみがえり、
1TH 4:17 それから、生き残っている私たちが彼らとともに雲の中へ引き上げられ、空中で主を迎えます。こうして、私たちはいつまでも主とともにいるのです。
1TH 4:18 ですから、これらの言葉をもって互いに慰め合いなさい。
1TH 5:1 兄弟姉妹、その時と時期については、あなたがたに書き送る必要はありません。
1TH 5:2 主の日が夜の盗人のように来ることを、あなたがた自身がよく知っているからです。
1TH 5:3 人々が「平和だ。安全だ」と言っているその時、妊婦に産みの苦しみが臨むように、突然の滅びが彼らに襲いかかり、決して逃れることはできません。
1TH 5:4 しかし兄弟姉妹、あなたがたは闇の中にはいません。ですから、その日が盗人のように不意にあなたがたを襲うことはありません。
1TH 5:5 あなたがたは皆、光の子、昼の子だからです。私たちは夜にも闇にも属していません。
1TH 5:6 ですから、ほかの人々のように眠っていないで、目を覚まし、身を慎んでいましょう。
1TH 5:7 眠る者は夜眠り、酒に酔う者は夜酔うものです。
1TH 5:8 しかし、私たちは昼に属しているのですから、信仰と愛を胸当てに、救いの希望をかぶとにして、身を慎んでいましょう。
1TH 5:9 神が私たちを定められたのは、怒りを受けるためではなく、私たちの主イエス・キリストによって救いを得るためです。
1TH 5:10 キリストが私たちのために死なれたのは、私たちが目覚めていても眠っていても、キリストとともに生きるためです。
1TH 5:11 ですから、今もしているように、互いに励まし合い、互いを建て上げなさい。
1TH 5:12 兄弟姉妹、あなたがたの間で労苦し、主にあってあなたがたを導き、戒めている人々を認めてください。
1TH 5:13 また、その働きのゆえに、愛をもって彼らをこの上なく尊敬してください。 互いに平和に過ごしなさい。
1TH 5:14 兄弟姉妹、私たちはあなたがたに勧めます。秩序を乱す者を戒め、気落ちしている者を励まし、弱い者を支え、すべての人に忍耐強く接しなさい。
1TH 5:15 だれも、だれに対しても、悪に悪を返すことがないように気をつけなさい。いつも互いのため、またすべての人のために、良いことを追い求めなさい。
1TH 5:16 いつも喜んでいなさい。
1TH 5:17 絶えず祈りなさい。
1TH 5:18 すべてのことにおいて感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあってあなたがたに対する神のみこころです。
1TH 5:19 聖霊を消してはならない。
1TH 5:20 預言を軽んじてはならない。
1TH 5:21 すべてのことを吟味し、良いものをしっかり保ちなさい。
1TH 5:22 あらゆる種類の悪から遠ざかりなさい。
1TH 5:23 どうか、平和の神ご自身が、あなたがたを完全に聖なる者としてくださいますように。あなたがたの霊も魂も体も、そのすべてが、私たちの主イエス・キリストが来られるとき、非難されるところなく守られていますように。
1TH 5:24 あなたがたを召してくださる方は真実な方であり、必ずそれを成し遂げてくださいます。
1TH 5:25 兄弟姉妹、私たちのために祈ってください。
1TH 5:26 聖なる口づけをもって、すべての兄弟姉妹にあいさつしてください。
1TH 5:27 この手紙をすべての聖なる兄弟姉妹に読んで聞かせるよう、私は主によってあなたがたに厳かに命じます。
1TH 5:28 私たちの主イエス・キリストの恵みが、あなたがたとともにありますように。アーメン。
2TH 1:1 パウロ、シルワノ、テモテから、私たちの父なる神と主イエス・キリストにあるテサロニケ人の教会へ。
2TH 1:2 私たちの父なる神と主イエス・キリストから、あなたがたに恵みと平和がありますように。
2TH 1:3 兄弟たち、私たちは、あなたがたのことでいつも神に感謝しなければなりません。これは当然のことです。あなたがたの信仰は大いに成長し、一人ひとりが互いに抱く愛もますます豊かになっているからです。
2TH 1:4 そのため私たち自身も、あなたがたがあらゆる迫害と苦難の中で示している忍耐と信仰を、神の諸教会の間で誇っています。
2TH 1:5 これは神の正しい裁きの明らかなしるしであり、あなたがたが、そのために苦しんでいる神の国にふさわしい者と認められるためです。
2TH 1:6 神にとって、あなたがたを苦しめる者たちには苦しみをもって報いることは正しいことです。
2TH 1:7 また、苦しめられているあなたがたには、私たちとともに安らぎを与えることも正しいことです。その安らぎは、主イエスが力ある御使いたちを伴い、燃える火の中で天から現れる時に与えられます。
2TH 1:8 主は、神を知らない者たちと、私たちの主イエスの福音に従わない者たちに罰を下されます。
2TH 1:9 彼らは、主の御前と、その御力の栄光からもたらされる永遠の滅びという刑罰を受けます。
2TH 1:10 その日、主は来られ、聖徒たちのうちで栄光を受け、信じたすべての者に驚嘆されます。あなたがたも、私たちの証しを信じた者だからです。
2TH 1:11 このため、私たちはいつもあなたがたのために祈っています。私たちの神が、あなたがたをその召しにふさわしい者と認め、善を願うあらゆる思いと信仰の働きを、力をもって成し遂げてくださいますように。
2TH 1:12 それは、私たちの神と主イエス・キリストの恵みによって、私たちの主イエスの名があなたがたのうちで栄光を受け、あなたがたも主にあって栄光を受けるためです。
2TH 2:1 さて兄弟たち、私たちの主イエス・キリストの来臨と、私たちが主のもとに集められることについて、あなたがたにお願いします。
2TH 2:2 キリストの日がすでに来たと言われても、それが霊によるものであれ、ことばによるものであれ、私たちから出たかのような手紙によるものであれ、すぐに心を揺さぶられたり、動揺したりしないでください。
2TH 2:3 どのようなことがあっても、だれにも惑わされてはなりません。まず反逆が起こり、罪の人、すなわち滅びの子が現れないかぎり、その日は来ないからです。
2TH 2:4 彼は、神と呼ばれるものや礼拝の対象となるものすべてに逆らい、それらすべての上に自分を高く上げます。そして神として神の神殿に座り、自分こそ神であると示します。
2TH 2:5 私がまだあなたがたと一緒にいた時、これらのことを語っていたのを覚えていないのですか。
2TH 2:6 彼が定められた時に現れるよう、何が彼を押しとどめているのかを、あなたがたは今知っています。
2TH 2:7 不法の奥義は、すでに働いています。ただ、今はそれを押しとどめる者がいて、その者が取り除かれる時までです。
2TH 2:8 その時、不法の者が現れます。主は、その者を御口の息によって殺し、ご自分の来臨を現す時、その者を滅ぼされます。
2TH 2:9 その不法の者が来るのは、サタンの働きによるもので、あらゆる力としるし、偽りの不思議を伴い、
2TH 2:10 滅びつつある者たちを、あらゆる不義の欺きによって惑わします。彼らが救われるために、真理への愛を受け入れなかったからです。
2TH 2:11 そのため神は、彼らが偽りを信じるように、強い惑わしを送られます。
2TH 2:12 こうして、真理を信じず、不義を喜んだ者たちは、みな裁かれるのです。
2TH 2:13 しかし、主に愛されている兄弟たち、私たちは、あなたがたのことでいつも神に感謝しなければなりません。神は初めから、聖霊によって聖なる者とされ、真理を信じることによって救われるように、あなたがたを選ばれたからです。
2TH 2:14 神は、このために、私たちの福音を通してあなたがたを召されました。それは、私たちの主イエス・キリストの栄光にあずからせるためです。
2TH 2:15 ですから兄弟たち、堅く立ち、私たちが口頭であれ手紙であれ教えたことを、しっかり守りなさい。
2TH 2:16 私たちの主イエス・キリストご自身と、私たちを愛し、恵みによって永遠の慰めと良い希望を与えてくださった父なる神が、
2TH 2:17 あなたがたの心を慰め、あらゆる良い行いとことばにおいて、あなたがたを堅く立たせてくださいますように。
2TH 3:1 最後に兄弟たち、私たちのために祈ってください。主のことばが、あなたがたのところでそうであったように、速やかに広がり、栄光を受けますように。
2TH 3:2 また、私たちが道理をわきまえない悪い人々から救い出されますように。すべての人に信仰があるわけではないからです。
2TH 3:3 しかし、主は真実な方です。主はあなたがたを堅く立たせ、悪い者から守ってくださいます。
2TH 3:4 私たちは主にあって、あなたがたが私たちの命じることを今も行い、これからも行うと確信しています。
2TH 3:5 主が、あなたがたの心を神の愛とキリストにある忍耐へと向けてくださいますように。
2TH 3:6 兄弟たち、私たちの主イエス・キリストの名によって、あなたがたに命じます。秩序を乱した生活をし、私たちから受けた教えに従わない兄弟から離れなさい。
2TH 3:7 私たちにどのように倣うべきかは、あなたがた自身が知っています。私たちは、あなたがたの間で秩序を乱すような生活をせず、
2TH 3:8 だれのパンも、ただで食べることはしませんでした。むしろ、あなたがたのだれにも負担をかけないように、労苦を重ね、夜昼働きました。
2TH 3:9 それは、私たちにその権利がないからではなく、あなたがたが私たちに倣うよう、自分たちを模範として示すためでした。
2TH 3:10 私たちは、あなたがたと一緒にいた時にも、「働こうとしない者は、食べてはならない」と命じました。
2TH 3:11 ところが聞くところによると、あなたがたの中には秩序を乱した生活をし、少しも働かず、かえって他人のことに口を出している人たちがいるとのことです。
2TH 3:12 そのような人たちに、静かに働き、自分のパンを食べるよう、主イエス・キリストにあって命じ、勧めます。
2TH 3:13 しかし兄弟たち、正しいことを行うのに、くじけてはなりません。
2TH 3:14 この手紙に記した私たちのことばに従わない人がいれば、その人がだれかを見定め、交わりを持たないようにしなさい。その人が恥じるようになるためです。
2TH 3:15 けれども、その人を敵とはみなさず、兄弟として戒めなさい。
2TH 3:16 どうか、平和の主ご自身が、いつでも、あらゆる仕方で、あなたがたに平和を与えてくださいますように。主があなたがたすべてとともにおられますように。
2TH 3:17 私パウロが、自分の手でこのあいさつを書きます。これはどの手紙にもある印です。これが私の筆跡です。
2TH 3:18 私たちの主イエス・キリストの恵みが、あなたがたすべてとともにありますように。アーメン。
1TI 1:1 私たちの救い主である神と、私たちの望みである主イエス・キリストの命令によって、キリスト・イエスの使徒とされたパウロから、
1TI 1:2 信仰による真の子テモテへ。私たちの父である神と、私たちの主キリスト・イエスから、恵みとあわれみと平安がありますように。
1TI 1:3 私がマケドニアへ向かう際に勧めたように、エフェソにとどまり、ある人々に異なる教えを説かないよう命じなさい。
1TI 1:4 また、作り話や果てしのない系図に心を奪われないよう命じなさい。それらは、信仰に基づく神のご計画を進めるどころか、論争を引き起こします。
1TI 1:5 この命令が目指すものは、清い心、正しい良心、偽りのない信仰から生まれる愛です。
1TI 1:6 ある人々はこれらからそれ、むなしい話へと迷い込んでしまいました。
1TI 1:7 彼らは律法の教師になりたがっていますが、自分の言っていることも、強く断言していることも理解していません。
1TI 1:8 しかし、律法を正しく用いるなら、それが良いものであることを私たちは知っています。
1TI 1:9 私たちが知っているとおり、律法は義人のために設けられたのではなく、律法に背く者と反抗する者、不敬虔な者と罪人、聖さを顧みない者と神聖なものを汚す者、父を殺す者、母を殺す者、人を殺す者、
1TI 1:10 淫らな行いをする者、男色を行う者、人をさらって売る者、偽りを言う者、偽りの誓いを立てる者、また健全な教えに反するそのほかのあらゆるもののためです。
1TI 1:11 それは、私に託された、幸いなる神の栄光の福音にかなう教えです。
1TI 1:12 私を強くしてくださった私たちの主キリスト・イエスに感謝します。主は私を忠実な者と認め、奉仕の務めに就かせてくださいました。
1TI 1:13 私はかつて、神を冒涜し、迫害し、暴虐を働く者でした。それでも、信じないまま無知によって行ったことなので、あわれみを受けました。
1TI 1:14 私たちの主の恵みは、キリスト・イエスにある信仰と愛とともに、あふれるばかりに注がれました。
1TI 1:15 「キリスト・イエスは罪人を救うために世に来られた」という言葉は信頼でき、すべての人が受け入れるに値します。私はその罪人の中でも最たる者です。
1TI 1:16 しかし、私があわれみを受けたのは、まさにこのためです。罪人の最たる私に、イエス・キリストが限りない忍耐を示し、これから永遠のいのちを得るために主を信じる人々の模範として私を置くためでした。
1TI 1:17 永遠の王、不滅で目に見えない、ただひとり知恵ある神に、誉れと栄光が世々限りなくありますように。アーメン。
1TI 1:18 わが子テモテよ、以前あなたに与えられた預言に従って、この命令を託します。それらによって、立派に戦い抜きなさい。
1TI 1:19 信仰と正しい良心を保ちなさい。ある人々は良心を押しのけたため、信仰の船を難破させてしまいました。
1TI 1:20 その中にはヒメナイとアレクサンドロがいます。私は、神を冒涜してはならないことを学ばせるため、彼らをサタンに引き渡しました。
1TI 2:1 そこで何よりもまず、すべての人のために、願い、祈り、執り成し、感謝をささげるよう勧めます。
1TI 2:2 王たちと高い地位にあるすべての人々のためにも祈りなさい。それは、私たちがあらゆる敬虔と品位のうちに、平穏で静かな生活を送るためです。
1TI 2:3 これは良いことであり、私たちの救い主である神に喜ばれることです。
1TI 2:4 神はすべての人が救われ、真理を十分に知るようになることを望んでおられます。
1TI 2:5 神は唯一であり、神と人との間の仲介者もただひとり、人であるキリスト・イエスです。
1TI 2:6 キリストは、すべての人のための身代金としてご自分をささげられました。これこそ、定められた時に示された証しです。
1TI 2:7 この証しのために、私は宣教者また使徒に任命されました。私はキリストにあって真実を語っており、偽ってはいません。信仰と真理をもって異邦人を教える者です。
1TI 2:8 ですから私は、男たちがどこででも、怒ったり疑ったりせず、聖なる手を上げて祈ることを願います。
1TI 2:9 同じように、女性も慎みと節度をもって、品位ある服装で身を飾りなさい。編んだ髪や金、真珠、高価な衣服によってではなく、
1TI 2:10 神を敬うと公言する女性にふさわしく、良い行いによって身を飾りなさい。
1TI 2:11 女性は十分な従順さをもって、静かに学びなさい。
1TI 2:12 私は、女性が教えたり、男性に権威を振るったりすることを許しません。むしろ、静かにしているべきです。
1TI 2:13 アダムが最初に造られ、その後にエバが造られたからです。
1TI 2:14 また、アダムは欺かれませんでしたが、女性は欺かれ、命令に背きました。
1TI 2:15 しかし女性は、子を産むことを通して救われます。ただし、彼女たちが慎み深く、信仰と愛と聖さにとどまり続けるならです。
1TI 3:1 「監督者になろうとする人は、良い働きを望んでいる」という言葉は信頼できます。
1TI 3:2 ですから監督者は、非難されるところがなく、一人の妻の夫であり、節度があり、分別をわきまえ、慎み深く、客をよくもてなし、よく教えることのできる人でなければなりません。
1TI 3:3 大酒を飲まず、暴力を振るわず、金銭をむさぼらず、穏やかで、争いを好まず、貪欲であってはなりません。
1TI 3:4 自分の家庭をよく治め、子どもたちが十分な品位を保って従っている人でなければなりません。
1TI 3:5 自分の家庭を治めることを知らない人が、どうして神の教会を世話できるでしょうか。
1TI 3:6 また、信者になったばかりの人であってはなりません。高慢になり、悪魔が受けたのと同じ裁きに陥らないためです。
1TI 3:7 さらに、教会の外の人々からも良い評判を得ていなければなりません。非難され、悪魔のわなに陥らないためです。
1TI 3:8 奉仕者も同じように、品位があり、二枚舌を使わず、大酒を飲まず、金銭をむさぼらず、
1TI 3:9 清い良心をもって、信仰の奥義を保つ人でなければなりません。
1TI 3:10 この人たちも、まず吟味しなさい。そして、非難されるところがなければ、奉仕させなさい。
1TI 3:11 その妻たちも同じように、品位があり、人を中傷せず、節度があり、すべてのことに忠実でなければなりません。
1TI 3:12 奉仕者は、一人の妻の夫であり、自分の子どもと家庭をよく治めなければなりません。
1TI 3:13 よく奉仕した人は、名誉ある立場を得て、キリスト・イエスにある信仰において大きな確信を持つようになるからです。
1TI 3:14 私は近いうちにあなたのところへ行きたいと望みつつ、これらのことを書いています。
1TI 3:15 しかし、もし私が遅くなっても、生ける神の教会、すなわち真理の柱であり土台である神の家で、人がどのように振る舞うべきかを、あなたが知るためです。
1TI 3:16 異論の余地なく、敬虔の奥義は偉大です。 神は肉において現され、 霊において義とされ、 御使いたちに見られ、 諸国民の間で宣べ伝えられ、 世界で信じられ、 栄光のうちに上げられた。
1TI 4:1 しかし聖霊は、後の時代に、惑わす霊と悪霊の教えに心を向け、信仰から離れ去る人々がいることを、はっきり告げておられます。
1TI 4:2 それは、良心に焼き印を押された偽りを語る者たちの偽善によるものです。
1TI 4:3 彼らは結婚を禁じ、食物を断つよう命じます。しかし食物は、信じて真理を知る人々が感謝して受けるよう、神が造られたものです。
1TI 4:4 神が造られたものはすべて良いものであり、感謝して受けるなら、捨てるべきものは何もありません。
1TI 4:5 それは、神の言葉と祈りによって聖なるものとされるからです。
1TI 4:6 これらのことを兄弟たちに示すなら、あなたはキリスト・イエスの良い奉仕者となります。あなた自身、信仰の言葉と、これまで従ってきた良い教えによって養われてきたのです。
1TI 4:7 しかし、世俗的で、老女の作り話のようなものは退けなさい。敬虔を目指して自分を鍛えなさい。
1TI 4:8 体の鍛錬にもいくらか益がありますが、敬虔はすべてのことに益があります。今のいのちと来るべきいのちの約束を持っているからです。
1TI 4:9 この言葉は信頼でき、すべての人が受け入れるに値します。
1TI 4:10 私たちがこの目標のために労苦し、非難にも耐えているのは、生ける神に望みを置いているからです。神はすべての人の救い主、特に信じる人々の救い主です。
1TI 4:11 これらのことを命じ、教えなさい。
1TI 4:12 あなたが若いからといって、だれにも軽んじられないようにしなさい。むしろ、言葉、生活、愛、霊、信仰、純潔において、信じる人々の模範となりなさい。
1TI 4:13 私が行くまで、朗読すること、勧めること、教えることに専念しなさい。
1TI 4:14 あなたのうちにある賜物をおろそかにせず、用いなさい。その賜物は、預言を通して、長老たちがあなたに手を置いたときに与えられたものです。
1TI 4:15 これらのことに心を注ぎ、ひたすら励みなさい。あなたの進歩がすべての人に明らかになるようにしなさい。
1TI 4:16 自分自身と教えに注意を払い、これらのことを続けなさい。そうすることによって、自分自身とあなたの言葉を聞く人々の両方を救うことになるからです。
1TI 5:1 年配の男性を厳しく叱ってはなりません。父親に対するように勧め、若い男性には兄弟に対するように、
1TI 5:2 年配の女性には母親に対するように、若い女性には、あらゆる純潔をもって姉妹に対するように接しなさい。
1TI 5:3 真にやもめである女性を敬いなさい。
1TI 5:4 しかし、やもめに子どもや孫がいるなら、まず彼らに、自分の家族を大切にし、親に恩を返すことを学ばせなさい。これは神に喜ばれることだからです。
1TI 5:5 真にやもめであり身寄りのない女性は、神に望みを置き、夜も昼も願いと祈りを絶やしません。
1TI 5:6 しかし、快楽にふける女性は、生きていても死んでいるのです。
1TI 5:7 彼女たちが非難されるところのない者となるよう、これらのことも命じなさい。
1TI 5:8 だれであれ、自分の身内、とりわけ自分の家族を養わない人は、信仰を否定したのであり、信じない人よりも悪い者です。
1TI 5:9 やもめとして名簿に載せるのは、六十歳以上で、一人の夫の妻であった女性に限りなさい。
1TI 5:10 また、良い行いによって認められている人、すなわち子どもを育て、旅人をもてなし、聖徒たちの足を洗い、苦しむ人々を助け、あらゆる良い行いに励んできた人でなければなりません。
1TI 5:11 しかし、若いやもめは名簿に載せないようにしなさい。彼女たちはキリストに背いて情欲に駆られると、結婚したいと望むようになり、
1TI 5:12 最初の誓約を捨てたために、裁きを受けることになるからです。
1TI 5:13 そのうえ、彼女たちは怠け癖がつき、家々を歩き回ります。怠けるだけでなく、うわさ話をし、人のことに口を出し、話すべきでないことまで話します。
1TI 5:14 ですから私は、若いやもめには結婚し、子どもを産み、家庭を治め、敵対する者に悪口を言う機会を少しも与えないでほしいのです。
1TI 5:15 すでに何人かは道をそれ、サタンについて行きました。
1TI 5:16 信者である男性または女性の身内にやもめがいるなら、その人が彼女たちを助け、教会に負担をかけてはなりません。そうすれば教会は、真にやもめである女性たちを助けることができます。
1TI 5:17 よく治めている長老たちを、格別の敬意を受けるにふさわしい者としなさい。特に、御言葉と教えのために労苦している長老たちはそうです。
1TI 5:18 聖書は、「脱穀している牛に口籠をはめてはならない」と言い、また、「働く者が報酬を受けるのは当然である」と言っています。
1TI 5:19 二人か三人の証人の言葉によるのでなければ、長老に対する訴えを受理してはなりません。
1TI 5:20 罪を犯している者たちを、すべての人の前で戒めなさい。ほかの人々も恐れを抱くようになるためです。
1TI 5:21 神と主イエス・キリストと選ばれた御使いたちの前で、私は厳かに命じます。偏見なくこれらのことを守り、何事もえこひいきしてはなりません。
1TI 5:22 だれにも性急に手を置いてはなりません。他人の罪に加わってはなりません。自分を清く保ちなさい。
1TI 5:23 これからは水ばかり飲まず、胃と、たびたび患う病気のために、少量のぶどう酒も飲みなさい。
1TI 5:24 ある人々の罪は明白で、本人に先立って裁きの場に現れます。しかし、ほかの人々の罪は後から明らかになります。
1TI 5:25 同じように、良い行いにも明らかなものがあり、そうでないものも隠れたままではいられません。
1TI 6:1 くびきの下にある奴隷は皆、自分の主人をあらゆる敬意に値する者とみなしなさい。神の御名と教えが冒涜されないためです。
1TI 6:2 信者である主人を持つ奴隷は、主人が兄弟だからといって軽んじてはなりません。むしろ、いっそうよく仕えなさい。その奉仕の益を受ける主人は、信者であり、愛されている者だからです。これらのことを教え、勧めなさい。
1TI 6:3 もしだれかが異なる教えを説き、私たちの主イエス・キリストの健全な言葉と、敬虔にかなう教えを受け入れないなら、
1TI 6:4 その人は高慢で何も理解せず、議論や言葉をめぐる争いに取りつかれています。そこから、ねたみ、争い、悪口、邪悪な疑い、
1TI 6:5 また、心が腐り、真理を失い、敬虔を利益の手段と考える人々の絶え間ないいさかいが生じます。そのような人々から離れなさい。
1TI 6:6 しかし、満ち足りる心を伴う敬虔こそ、大きな益です。
1TI 6:7 私たちは何も世に持って来なかったのですから、何一つ持って出ることもできません。
1TI 6:8 食べ物と衣服があれば、それで満足しましょう。
1TI 6:9 しかし、金持ちになろうとする人々は、誘惑とわなに陥り、愚かで有害な多くの欲望に捕らえられます。それらは人を破滅と滅びに沈めます。
1TI 6:10 金銭を愛することは、あらゆる種類の悪の根です。ある人々は金銭を欲しがったために信仰から迷い出て、多くの苦しみで自分自身を刺し貫きました。
1TI 6:11 しかし、神の人よ、これらのものから逃れなさい。義、敬虔、信仰、愛、忍耐、柔和を追い求めなさい。
1TI 6:12 信仰の立派な戦いを戦いなさい。あなたが召された永遠のいのちをしっかりつかみなさい。あなたは多くの証人の前で、立派な告白をしたのです。
1TI 6:13 すべてのものにいのちを与える神の前で、またポンテオ・ピラトの前で立派な告白をなさったキリスト・イエスの前で、私はあなたに命じます。
1TI 6:14 私たちの主イエス・キリストが現れる時まで、この命令を汚れなく、非難されるところなく守りなさい。
1TI 6:15 その現れを、定められた時に示してくださる方は、幸いなる唯一の主権者、王たちの王、主たちの主です。
1TI 6:16 ただこの方だけが不死であり、近づくことのできない光の中に住んでおられます。だれもこの方を見たことがなく、見ることもできません。この方に誉れと永遠の力がありますように。アーメン。
1TI 6:17 今の時代の金持ちに、高慢にならず、不確かな富に望みを置かず、私たちが楽しむためにすべてのものを豊かに与えてくださる生ける神に望みを置くよう命じなさい。
1TI 6:18 また、良いことを行い、良い行いに富み、惜しまずに分け与え、喜んで人と分かち合うよう命じなさい。
1TI 6:19 こうして、来るべき時に備えて、自分のために確かな土台を築き、永遠のいのちをしっかりつかむようにさせなさい。
1TI 6:20 テモテよ、あなたに託されたものを守りなさい。むなしいおしゃべりと、偽って「知識」と呼ばれているものの反論を避けなさい。
1TI 6:21 ある人々はその知識を公言し、そのため信仰から迷い出てしまいました。 あなたがたに恵みがありますように。アーメン。
2TI 1:1 キリスト・イエスにある命の約束に基づき、神の御心によってキリスト・イエスの使徒とされたパウロから。
2TI 1:2 愛する子テモテへ。父なる神と、私たちの主キリスト・イエスから、恵みとあわれみと平和がありますように。
2TI 1:3 私は先祖たちにならい、清い良心をもって仕えている神に感謝しています。昼も夜も祈るたびに、絶えずあなたを覚え、
2TI 1:4 あなたの涙を思い出しては、あなたに会い、喜びに満たされたいと切に願っています。
2TI 1:5 あなたに宿る偽りのない信仰を思い起こしています。その信仰は、まず祖母ロイスと母ユニケのうちに宿り、あなたのうちにも宿っていると私は確信しています。
2TI 1:6 ですから、私が手を置いたことによってあなたのうちにある神の賜物を、再び燃え立たせなさい。
2TI 1:7 神が私たちに与えてくださったのは、臆病の霊ではなく、力と愛と自制の霊だからです。
2TI 1:8 ですから、私たちの主についての証しも、主の囚人である私のことも恥じてはなりません。むしろ、神の力に支えられて、福音のために苦しみを担いなさい。
2TI 1:9 神は私たちを救い、聖なる召しをもって召してくださいました。それは私たちの行いによるのではなく、神ご自身のご計画と恵みによるものです。この恵みは、永遠の時より前にキリスト・イエスにあって私たちに与えられていましたが、
2TI 1:10 今や、私たちの救い主キリスト・イエスの現れによって明らかにされました。キリストは死を滅ぼし、福音によって命と不滅とを光の中に現してくださいました。
2TI 1:11 私はこの福音のために、宣教者、使徒、そして異邦人の教師として任命されました。
2TI 1:12 そのために、私はこのような苦しみも受けています。 しかし、私は恥じてはいません。自分が信じている方を知っており、私がその方に委ねたものを、かの日まで守ることがおできになると確信しているからです。
2TI 1:13 私から聞いた健全な言葉を規範として、キリスト・イエスにある信仰と愛のうちに守りなさい。
2TI 1:14 あなたに託された良いものを、私たちのうちに住まわれる聖霊によって守りなさい。
2TI 1:15 あなたも知っているとおり、アジアにいる者たちは皆、私から離れて行きました。その中にはフィゲロとヘルモゲネもいます。
2TI 1:16 主がオネシフォロの家にあわれみを与えてくださいますように。彼は何度も私を力づけ、私が鎖につながれていることを恥じませんでした。
2TI 1:17 それどころか、ローマに来ると熱心に私を捜し、見つけてくれました。
2TI 1:18 かの日に、主が彼をあわれんでくださいますように。彼がエフェソでどれほどよく仕えてくれたかは、あなたがよく知っています。
2TI 2:1 ですから、私の子よ、キリスト・イエスにある恵みによって強くなりなさい。
2TI 2:2 多くの証人の前で私から聞いたことを、ほかの人々にも教えることのできる忠実な人たちに委ねなさい。
2TI 2:3 あなたも、キリスト・イエスの良い兵士として苦しみに耐えなさい。
2TI 2:4 兵役に就いている者は、日々の生活の事柄に巻き込まれません。自分を兵士として召した方を喜ばせるためです。
2TI 2:5 また、競技をする人も、規則に従って競技をしなければ栄冠を受けることはできません。
2TI 2:6 まず収穫の分け前にあずかるべきなのは、労苦した農夫です。
2TI 2:7 私の言うことをよく考えなさい。主がすべてのことを悟らせてくださいますように。
2TI 2:8 私の福音によれば、死者の中からよみがえられた、ダビデの子孫であるイエス・キリストを思い起こしなさい。
2TI 2:9 私はこの福音のために、犯罪者のように鎖につながれるほど苦しんでいます。しかし、神の言葉はつながれていません。
2TI 2:10 ですから私は、選ばれた者たちのために、すべてのことを耐え忍んでいます。彼らもまた、キリスト・イエスにある救いを、永遠の栄光と共に得るためです。
2TI 2:11 この言葉は信頼できます。 「私たちがキリストと共に死んだのなら、 共に生きるようにもなる。
2TI 2:12 耐え忍ぶなら、 共に治めるようにもなる。 この方を否むなら、 この方も私たちを否まれる。
2TI 2:13 私たちが不真実であっても、 この方は真実であり続けられる。 ご自分を否むことはできないからである。」
2TI 2:14 これらのことを人々に思い起こさせなさい。そして、言葉を巡って争わないよう、主の前で厳かに命じなさい。そのような争いは何の益もなく、聞く人々を損なうだけです。
2TI 2:15 神に認められる者として自分を示せるよう努めなさい。恥じるところのない働き人として、真理の言葉を正しく扱いなさい。
2TI 2:16 空しいおしゃべりを避けなさい。そのような言葉は、人をますます不敬虔へと進ませるからです。
2TI 2:17 彼らの言葉は壊疽のように広がっていきます。その中にヒメナイとフィレトがいます。
2TI 2:18 彼らは真理から外れ、復活はすでに起こったと言って、ある人々の信仰を覆しています。
2TI 2:19 しかし、神の堅固な土台は立ち続けており、次の言葉が印として刻まれています。「主はご自分に属する者を知っておられる。」 また、「主の名を口にする者は皆、不義から離れよ。」
2TI 2:20 大きな家には、金や銀の器だけでなく、木や土の器もあります。尊い用途に使われるものもあれば、卑しい用途に使われるものもあります。
2TI 2:21 ですから、こうしたものから自分を清める人は、尊い用途に用いられる器となります。聖なるものとされ、主人に役立ち、あらゆる良い働きのために備えられた器です。
2TI 2:22 若者の欲望から逃れなさい。そして、清い心で主を呼び求める人々と共に、義と信仰と愛と平和を追い求めなさい。
2TI 2:23 愚かで無知な論争は退けなさい。それが争いを生むことを知っているからです。
2TI 2:24 主の僕は争ってはなりません。すべての人に優しく、よく教えることができ、忍耐強くあるべきです。
2TI 2:25 反対する者たちを柔和な心で正しなさい。ひょっとすると神が彼らに悔い改めを与え、真理を十分に知るようにしてくださるかもしれません。
2TI 2:26 そうすれば彼らは正気に返り、悪魔の罠から逃れられるでしょう。彼らは悪魔に生け捕りにされ、その意志を行っていたのです。
2TI 3:1 このことを知っておきなさい。終わりの日々には、困難な時代が来ます。
2TI 3:2 人々は自分を愛し、金銭を愛し、大言壮語し、高慢で、神を冒涜し、親に従わず、恩を知らず、聖なるものを顧みず、
2TI 3:3 肉親の情を失い、人を赦さず、中傷し、自制を失い、粗暴で、善を愛さず、
2TI 3:4 人を裏切り、向こう見ずで、思い上がり、神よりも快楽を愛し、
2TI 3:5 敬虔の形を保ちながら、その力を否定しています。このような者たちを避けなさい。
2TI 3:6 彼らの中には、家々に忍び込み、罪に押しつぶされ、さまざまな欲望に引き回されている心の弱い女たちを虜にする者がいます。
2TI 3:7 その女たちはいつも学んでいながら、決して真理を十分に知ることができません。
2TI 3:8 ヤンネとヤンブレがモーセに逆らったように、この者たちも真理に逆らいます。彼らは心が腐り、信仰に関しては失格となった者たちです。
2TI 3:9 しかし、彼らはこれ以上先へ進むことはできません。あの二人の場合と同じように、彼らの愚かさがすべての人に明らかになるからです。
2TI 3:10 しかしあなたは、私の教え、生き方、目的、信仰、寛容、愛、忍耐、
2TI 3:11 迫害、苦難をつぶさに知っています。アンティオキア、イコニオン、リストラで私に起こったこと、私がどれほどの迫害に耐えたかも知っています。しかし主は、そのすべてから私を救い出してくださいました。
2TI 3:12 実に、キリスト・イエスにあって敬虔に生きようと願う人は皆、迫害を受けます。
2TI 3:13 しかし、悪人や人を欺く者たちは、ほかの人を惑わし、自分も惑わされながら、ますます悪くなっていきます。
2TI 3:14 けれどもあなたは、自分が学び、確信したことにとどまりなさい。それをだれから学んだかを知っているからです。
2TI 3:15 また、幼いころから聖書を知っています。聖書は、キリスト・イエスにある信仰による救いへと導く知恵を、あなたに与えることができます。
2TI 3:16 聖書はすべて神の息吹によるものであり、教えるため、誤りを責めるため、正すため、義に生きる訓練のために有益です。
2TI 3:17 それによって、神に属する人が完全に整えられ、あらゆる良い働きのために十分に備えられるのです。
2TI 4:1 ですから私は、神と、また、その現れと御国の時に生きている者と死んだ者とを裁かれる主イエス・キリストの御前で、あなたに厳かに命じます。
2TI 4:2 御言葉を宣べ伝えなさい。時が良くても悪くても、たゆまず務めなさい。あらゆる忍耐と教えを尽くして、誤りを指摘し、戒め、励ましなさい。
2TI 4:3 人々が健全な教えに耳を傾けなくなる時が来るからです。彼らは耳を楽しませる話を聞きたがり、自分の欲望に従って教師を次々と集め、
2TI 4:4 真理から耳を背け、作り話へと心を向けます。
2TI 4:5 しかしあなたは、どんな場合にも冷静さを保ち、苦しみに耐え、福音を伝える者の働きをし、自分の務めを十分に果たしなさい。
2TI 4:6 私はすでに注ぎの供え物とされつつあり、旅立つ時が来ました。
2TI 4:7 私は立派に戦い抜き、走るべき道のりを走り終え、信仰を守りました。
2TI 4:8 今や、義の冠が私のために蓄えられています。正しい裁き主である主が、かの日にそれを私に授けてくださいます。私だけでなく、主の現れを愛してきたすべての人にも授けてくださいます。
2TI 4:9 できるだけ早く私のもとに来てください。
2TI 4:10 デマスは今の世を愛し、私を見捨ててテサロニケへ行きました。クレスケンスはガラテヤへ、テトスはダルマティアへ行きました。
2TI 4:11 私と一緒にいるのはルカだけです。マルコを連れて来てください。彼は務めのために私の役に立つからです。
2TI 4:12 テキコはエフェソに遣わしました。
2TI 4:13 来る時には、私がトロアスのカルポの所に置いてきた外套を持って来てください。書物も、特に羊皮紙も持って来てください。
2TI 4:14 銅細工人アレクサンデルは、私に多くの害を加えました。主が彼の行いに応じて報われるでしょう。
2TI 4:15 あなたも彼を警戒してください。彼は私たちの言葉に激しく逆らったからです。
2TI 4:16 私の最初の弁明の時、だれも私を支えてくれず、皆が私を見捨てました。どうか、それが彼らの罪とされませんように。
2TI 4:17 しかし、主は私のそばに立って、私を強めてくださいました。それは、私を通して福音の知らせが余すところなく告げられ、すべての異邦人が聞くためでした。こうして私は獅子の口から救い出されました。
2TI 4:18 主は私をあらゆる悪い行いから救い出し、天の御国に至るまで守ってくださいます。主に栄光が世々限りなくありますように。アーメン。
2TI 4:19 プリスカとアキラ、そしてオネシフォロの家の人々によろしく伝えてください。
2TI 4:20 エラストはコリントに残りました。トロフィモは病気だったので、ミレトに残してきました。
2TI 4:21 冬になる前に来られるよう急いでください。エウブロ、プデス、リノス、クラウディア、そしてすべての兄弟たちが、あなたによろしくと言っています。
2TI 4:22 主イエス・キリストがあなたの霊と共におられますように。恵みがあなたと共にありますように。アーメン。
TIT 1:1 神のしもべ、またイエス・キリストの使徒であるパウロから。神に選ばれた人々の信仰と、敬虔にかなう真理の知識に従い、
TIT 1:2 偽ることのできない神が永遠の昔に約束された永遠の命を望んでいます。
TIT 1:3 しかし神は、ご自身の定めた時に、そのみことばを、私に委ねられた宣教によって明らかにされました。これは、私たちの救い主である神の命令によるものです。
TIT 1:4 私たちが共に持つ信仰による、私の真実の子テトスへ。父なる神と、私たちの救い主である主イエス・キリストから、恵みとあわれみと平和がありますように。
TIT 1:5 私があなたをクレタに残したのは、まだ欠けていることを整え、私が指示したとおり、町ごとに長老たちを任命してもらうためでした。
TIT 1:6 長老に任命される人は、非難されるところがなく、一人の妻の夫であり、信仰を持つ子どもたちがいて、放縦や反抗を非難されていない人でなければなりません。
TIT 1:7 監督は、神から務めを委ねられた管理者として、非難されるところがあってはなりません。自分勝手でなく、すぐに怒らず、酒に溺れず、乱暴でなく、不正な利益をむさぼらず、
TIT 1:8 むしろ、旅人をもてなし、善を愛し、思慮深く、正しく、聖く、自制できる人でなければなりません。
TIT 1:9 また、教えにかなった信頼できることばを堅く守る人でなければなりません。そうしてこそ、健全な教えによって人々を励まし、反対する者たちを、その誤りについて戒めることができます。
TIT 1:10 実際、反抗的で、空しいことを語り、人を欺く者が大勢います。特に、割礼を受けた者たちの中に、そのような人々がいます。
TIT 1:11 彼らの口を封じなければなりません。彼らは不正な利益を得るために、教えてはならないことを教え、幾つもの家庭を根底から乱しています。
TIT 1:12 クレタ人の一人で、彼ら自身の預言者である者がこう言いました。「クレタ人はいつも嘘つきで、悪い獣、怠惰な大食漢だ。」
TIT 1:13 この証言は真実です。ですから、彼らが信仰において健全になるよう、厳しく戒めなさい。
TIT 1:14 そして、ユダヤ人の作り話や、真理に背を向ける人々の戒めに耳を貸さないようにしなさい。
TIT 1:15 清い人には、すべてのものが清いのです。しかし、汚れた不信仰な人には、何一つ清いものはありません。彼らの思いも良心も汚れています。
TIT 1:16 彼らは神を知っていると公言しながら、行いでは神を否定しています。彼らは忌まわしく、不従順で、どんな良い働きにも役に立たない者です。
TIT 2:1 しかし、あなたは健全な教えにふさわしいことを語りなさい。
TIT 2:2 年配の男性には、節度があり、品位を保ち、思慮深く、信仰と愛と忍耐において健全であるよう教えなさい。
TIT 2:3 同じように、年配の女性には、敬虔な者にふさわしく振る舞い、人を中傷せず、多くの酒の奴隷にならず、良いことを教える者となるよう教えなさい。
TIT 2:4 そうすれば、彼女たちは若い妻たちを導き、夫を愛し、子どもを愛し、
TIT 2:5 思慮深く、貞潔で、家庭の務めに励み、親切で、自分の夫に従うよう教えることができます。それは、神のことばがそしられないためです。
TIT 2:6 同じように、若い男性には思慮深くあるよう勧めなさい。
TIT 2:7 あらゆる点で、自ら良い働きの模範となりなさい。教えにおいては、純正さと品位と清廉さを示し、
TIT 2:8 非難の余地のない健全なことばを用いなさい。そうすれば、反対する者は、私たちについて悪く言えることが何もなく、恥じ入ることになります。
TIT 2:9 しもべたちには、自分の主人に従い、何事においても主人に喜ばれるようにし、口答えせず、
TIT 2:10 何も盗み取らず、どこまでも誠実であることを示すよう勧めなさい。そうすれば彼らは、あらゆる点で、私たちの救い主である神の教えを美しく飾ることになります。
TIT 2:11 すべての人に救いをもたらす神の恵みが現れました。
TIT 2:12 その恵みは、不敬虔と世の欲望を退け、この世にあって、思慮深く、正しく、敬虔に生きるよう私たちを教えています。
TIT 2:13 私たちは、幸いな望み、すなわち、私たちの偉大な神であり救い主であるイエス・キリストの栄光の現れを待ち望んでいます。
TIT 2:14 キリストは、私たちをあらゆる不法から贖い、清めてご自分のものとなる民とし、良い働きに熱心な者とするために、ご自身を私たちのために献げられました。
TIT 2:15 あなたはこれらのことを語り、あらゆる権威をもって励まし、戒めなさい。だれにも軽んじられないようにしなさい。
TIT 3:1 支配者と権威ある者たちに服し、従順であり、あらゆる良い働きをする用意を整えておくよう、人々に思い起こさせなさい。
TIT 3:2 また、だれをも中傷せず、争いを好まず、穏やかで、すべての人に対して、どこまでもへりくだった態度を示すよう教えなさい。
TIT 3:3 私たちもかつては愚かで、不従順で、迷わされ、さまざまな欲望と快楽の奴隷となり、悪意とねたみのうちに暮らし、人に憎まれ、互いに憎み合っていました。
TIT 3:4 しかし、私たちの救い主である神の慈愛と、人への愛が現れたとき、
TIT 3:5 神は、私たち自身が行った義の行いによってではなく、ご自身のあわれみによって、再生の洗いと、聖霊によって新しくされることを通して、私たちを救ってくださいました。
TIT 3:6 神は、私たちの救い主イエス・キリストを通して、この聖霊を私たちの上に豊かに注いでくださいました。
TIT 3:7 それは、私たちが神の恵みによって義とされ、永遠の命を望み、その相続人となるためでした。
TIT 3:8 このことばは信頼できます。あなたには、これらのことを確信をもって強調してほしいのです。それは、神を信じた人々が良い働きに励むよう心を配るためです。これらは良いことであり、人々の益になります。
TIT 3:9 しかし、愚かな詮索、系図、争い、律法をめぐる論争は避けなさい。それらは無益で、むなしいものです。
TIT 3:10 分派を作る人は、一度、二度と戒めた後は避けなさい。
TIT 3:11 そのような人は道を踏み外し、罪を犯して、自らを罪に定めているのだと分かっているからです。
TIT 3:12 私がアルテマスかテキコをあなたのもとに遣わしたら、ぜひニコポリスにいる私のところへ来てください。私はそこで冬を過ごすことに決めています。
TIT 3:13 法律家ゼナスとアポロが何一つ不自由しないよう十分に備え、速やかに旅へ送り出してください。
TIT 3:14 私たちの仲間も、必要に応えるために良い働きに励むことを学び、実を結ばない者とならないようにしなければなりません。
TIT 3:15 私と一緒にいるすべての人が、あなたによろしくと言っています。信仰のうちに私たちを愛している人たちに、よろしく伝えてください。 恵みが、あなたがたすべてとともにありますように。アーメン。
PHM 1:1 キリスト・イエスの囚人であるパウロと、私たちの兄弟テモテから、愛する同労者フィレモンへ。
PHM 1:2 また、愛するアフィア、私たちの戦友アルキポ、そしてあなたの家に集う教会へ。
PHM 1:3 私たちの父なる神と主イエス・キリストから、あなたがたに恵みと平和がありますように。
PHM 1:4 私は祈りの中であなたのことを覚え、いつも私の神に感謝しています。
PHM 1:5 主イエスに対するあなたの信仰と、すべての聖徒に対するあなたの愛について聞いているからです。
PHM 1:6 あなたと私たちが分かち合う信仰が、キリスト・イエスにあって私たちに与えられているすべての良いものを深く知ることによって、力強く働くようにと祈っています。
PHM 1:7 兄弟よ、あなたの愛によって私たちは大きな喜びと慰めを得ました。聖徒たちの心が、あなたによって安らぎを得たからです。
PHM 1:8 それゆえ、私はキリストにあって、あなたがなすべきことを大胆に命じることもできますが、
PHM 1:9 愛のゆえに、むしろお願いします。年老いたこのパウロ、しかも今はイエス・キリストの囚人でもある私が、
PHM 1:10 鎖につながれた身で父となった、わが子オネシモのことで、あなたにお願いします。
PHM 1:11 彼は以前、あなたにとって役に立たない者でしたが、今ではあなたにも私にも役に立つ者です。
PHM 1:12 彼をあなたのもとに送り返します。彼こそ、私の心そのものです。どうか彼を受け入れてください。
PHM 1:13 福音のために鎖につながれている私に、あなたの代わりに仕えてもらおうと、彼をそばに置いておきたいと思いました。
PHM 1:14 しかし、あなたの同意なしには何もしたくありませんでした。あなたの善意が強いられたものではなく、自発的なものとなるためです。
PHM 1:15 彼がしばらくの間あなたから引き離されたのは、おそらく、あなたが彼といつまでも共にいられるためだったのでしょう。
PHM 1:16 もはや奴隷としてではなく、奴隷以上の者、愛する兄弟としてです。彼は私にとってとりわけ愛する兄弟ですが、あなたにとっては、肉においても主にあっても、なおさらでしょう。
PHM 1:17 ですから、あなたが私を共に働く者と認めているなら、私を迎えるように彼を迎えてください。
PHM 1:18 もし彼があなたに何か損害を与えたか、何か借りがあるなら、それを私の勘定につけてください。
PHM 1:19 私パウロが自分の手で書きます。私が返済します。もっとも、あなた自身までも私に負っていることは、言うまでもありませんが。
PHM 1:20 そうです、兄弟よ。主にあって、どうか私を喜ばせてください。主にあって、私の心を安らがせてください。
PHM 1:21 あなたが聞き従ってくれることを確信して、私はこう書いています。私が言う以上のことまでしてくれると分かっているからです。
PHM 1:22 それと同時に、私のために宿を用意しておいてください。あなたがたの祈りによって、再びあなたがたのもとへ行けるようになることを望んでいます。
PHM 1:23 キリスト・イエスにあって私と共に囚人となっているエパフラスが、あなたによろしくと言っています。
PHM 1:24 私の同労者マルコ、アリスタルコ、デマス、ルカからもよろしく。
PHM 1:25 私たちの主イエス・キリストの恵みが、あなたがたの霊とともにありますように。アーメン。
HEB 1:1 神は昔、預言者たちを通して、幾度にもわたり、さまざまな仕方で父祖たちに語られました。
HEB 1:2 しかし、この終わりの日々には御子によって私たちに語られました。神は御子を万物の相続者と定め、また御子を通して世界を造られました。
HEB 1:3 御子は神の栄光の輝き、神の本質そのものを映す方であり、その力ある言葉によって万物を支えておられます。御子は自ら私たちの罪を清めた後、天の高い所で大いなる方の右に座られました。
HEB 1:4 御子は、御使いたちの名よりはるかに優れた名を受け継がれたように、御使いたちよりもはるかに優れた方となられました。
HEB 1:5 神は、御使いのだれに向かって、かつてこう言われたでしょうか。 「あなたはわたしの子。 今日、わたしはあなたの父となった。」 また、こうも言われました。 「わたしは彼の父となり、 彼はわたしの子となる。」
HEB 1:6 また神が初子を再び世界に導き入れる時には、こう言われます。「神の御使いたちは皆、彼を礼拝せよ。」
HEB 1:7 御使いたちについては、こう言われます。 「神は御使いたちを風とし、 ご自分に仕える者たちを燃える炎とされる。」
HEB 1:8 しかし、御子についてはこう言われます。 「神よ、あなたの王座は永遠に続く。 公正の杖が、あなたの王国の杖である。
HEB 1:9 あなたは義を愛し、不法を憎んだ。 それゆえ、神、あなたの神は、仲間たちにまさって、喜びの油をあなたに注がれた。」
HEB 1:10 また、こうも言われます。 「主よ、あなたは初めに地の基を据えられた。 天はあなたの手の業である。
HEB 1:11 それらは滅びるが、あなたはいつまでもおられる。 それらはすべて衣のように古びる。
HEB 1:12 あなたはそれらを外套のように巻き上げ、 それらは変えられる。 しかし、あなたは変わらず、 あなたの年月は尽きることがない。」
HEB 1:13 神は、御使いのだれに向かって、かつてこう言われたでしょうか。 「わたしの右に座れ。 わたしがあなたの敵を、あなたの足台とするまで。」
HEB 1:14 御使いたちは皆、救いを受け継ぐ人々のために仕えるよう遣わされた霊ではありませんか。
HEB 2:1 ですから、私たちは押し流されることのないよう、聞いたことをいっそう心に留めなければなりません。
HEB 2:2 御使いたちを通して語られた言葉が確かなものとなり、あらゆる違反と不従順が正当な報いを受けたのなら、
HEB 2:3 これほど偉大な救いをないがしろにして、どうして私たちは逃れられるでしょうか。この救いは初めに主によって語られ、聞いた人々によって私たちにも確かなものとして伝えられました。
HEB 2:4 さらに神も、しるしと不思議、さまざまな力ある業、また御心のままに分け与えられた聖霊の賜物によって、その証言を裏づけられました。
HEB 2:5 神は、私たちが語っている来たるべき世界を、御使いたちに従わせたのではありません。
HEB 2:6 ある人が、ある箇所でこうあかししています。 「人とは何者なのか。あなたが心に留められるとは。 人の子とは何者なのか。あなたが顧みられるとは。
HEB 2:7 あなたは彼を、しばらくの間、御使いたちより低い者とし、 栄光と誉れの冠を授けられた。
HEB 2:8 すべてのものを彼の足の下に従わせられた。」 神はすべてのものを彼に従わせたのですから、彼に従わないものを何一つ残されませんでした。しかし今、私たちはまだ、すべてのものが彼に従っているのを見てはいません。
HEB 2:9 しかし私たちは、御使いたちよりしばらくの間低い者とされたイエスを見ています。イエスは、神の恵みによってすべての人のために死を味わうため、死の苦しみを受け、栄光と誉れの冠を授けられました。
HEB 2:10 万物は神のために存在し、神を通して存在しています。多くの子らを栄光へ導くにあたり、彼らの救いの創始者を苦しみによって完全な者とすることは、神にふさわしいことでした。
HEB 2:11 人を聖なる者とする方も、聖なる者とされる人々も、皆、同じ方から出ています。それゆえ、イエスは彼らを兄弟と呼ぶことを恥となさいません。
HEB 2:12 こう言われます。 「わたしはあなたの名を兄弟たちに告げ知らせる。 会衆の中で、あなたを賛美して歌う。」
HEB 2:13 また、「わたしはこの方に信頼を置く」と言い、さらに、「見よ、ここにわたしと、神がわたしに与えてくださった子らがいる」と言われます。
HEB 2:14 そこで、子らは血と肉を備えているので、イエスご自身も同じように血と肉を身に受けられました。それは、死によって、死の力を持つ者、すなわち悪魔を無力にし、
HEB 2:15 死を恐れるために一生涯、奴隷の状態にあった人々を、ことごとく解放するためでした。
HEB 2:16 確かに、イエスが助けの手を差し伸べられるのは御使いたちではなく、アブラハムの子孫 です。
HEB 2:17 そのため、イエスはあらゆる点で兄弟たちと同じようにならなければなりませんでした。それは、神への務めにおいて、あわれみ深く忠実な大祭司となり、民の罪を贖うためでした。
HEB 2:18 イエスご自身が試みを受けて苦しまれたからこそ、試みを受けている人々を助けることがおできになるのです。
HEB 3:1 ですから、聖なる兄弟たち、天からの召しにあずかる人たちよ、私たちの信仰告白の使徒であり大祭司であるイエスを、深く考えなさい。
HEB 3:2 イエスは、ご自分を任命された方に忠実でした。モーセも神の家全体において忠実であったのと同じです。
HEB 3:3 家を建てた者が家そのものより大きな誉れを受けるように、イエスはモーセ以上の栄光にふさわしいとされました。
HEB 3:4 どんな家もだれかによって建てられますが、すべてのものを建てた方は神です。
HEB 3:5 モーセは、後に語られることをあかしする僕として、神の家全体に忠実でした。
HEB 3:6 しかし、キリスト は御子として神の家を治める忠実な方です。私たちが確信と、希望を誇りとする心とを終わりまで堅く保つなら、私たちこそ神の家です。
HEB 3:7 ですから、聖霊がこう言われるとおりです。 「今日、あなたがたがその声を聞くなら、
HEB 3:8 荒野で試みた日、反逆した時のように、 心をかたくなにしてはならない。
HEB 3:9 その場所で、あなたがたの父祖たちはわたしを試し、わたしを試み、 四十年にわたって、わたしの業を見た。
HEB 3:10 それゆえ、わたしはその世代に憤り、 『彼らはいつも心が迷い、 わたしの道を知らなかった』と言った。
HEB 3:11 それで、わたしは怒りのうちに誓った。 『彼らは決して、わたしの安息に入ることはない。』」
HEB 3:12 兄弟たち、あなたがたのうちのだれにも、生ける神から離れ去るような、不信仰の悪い心がないように気をつけなさい。
HEB 3:13 「今日」と呼ばれている間、毎日互いに励まし合いなさい。あなたがたのだれも、罪の欺きによって心をかたくなにされないためです。
HEB 3:14 私たちは、初めに抱いた確信を終わりまでしっかり保つなら、キリストにあずかる者となっているのです。
HEB 3:15 こう言われているとおりです。 「今日、あなたがたがその声を聞くなら、 反逆した時のように、心をかたくなにしてはならない。」
HEB 3:16 聞いたにもかかわらず反逆したのは、だれでしたか。モーセに導かれてエジプトを出た人々すべてではありませんか。
HEB 3:17 神が四十年の間、憤られたのはだれに対してでしたか。罪を犯し、その死体が荒野に倒れた人々に対してではありませんか。
HEB 3:18 ご自分の安息に決して入らせないと神が誓われたのは、従わなかった人々に対してではありませんか。
HEB 3:19 このように、彼らが安息に入れなかったのは、不信仰のためだったと分かります。
HEB 4:1 ですから、神の安息に入るという約束がなお残されている以上、あなたがたのうちに、その約束に届かなかったと思われる者が一人もないよう、恐れ慎もうではありませんか。
HEB 4:2 私たちにも、彼らと同じように福音が告げ知らされました。しかし、彼らが聞いた言葉は役に立ちませんでした。聞いた人々のうちで、その言葉が信仰と結びつかなかったからです。
HEB 4:3 信じた私たちは、その安息に入るのです。神が「わたしは怒りのうちに誓った。『彼らは決して、わたしの安息に入ることはない』」と言われたとおりです。もっとも、神の業は世界の基が据えられた時からすでに完成していました。
HEB 4:4 七日目について、ある箇所でこう言われています。「神は七日目に、すべての業を終えて休まれた。」
HEB 4:5 そして、この箇所では再び、「彼らは決して、わたしの安息に入ることはない」と言われています。
HEB 4:6 ですから、そこに入るべき人々がなお残っており、以前に福音を告げ知らされた人々は不従順のために入れなかったのです。
HEB 4:7 そこで神は、長い時を経た後、ダビデを通して再び「今日」という日を定め、先に引用したとおり、こう語られました。 「今日、あなたがたがその声を聞くなら、 心をかたくなにしてはならない。」
HEB 4:8 もしヨシュアが彼らに安息を与えていたなら、神はその後に別の日について語られることはなかったでしょう。
HEB 4:9 したがって、神の民には安息日の休みがなお残されています。
HEB 4:10 神の安息に入った者は、神がご自分の業を終えて休まれたように、自分の業を終えて休んでいるからです。
HEB 4:11 ですから、その安息に入るために力を尽くそうではありませんか。だれも同じ不従順に陥って倒れることのないためです。
HEB 4:12 神の言葉は生きていて力があり、どんな両刃の剣よりも鋭く、魂と霊、関節と骨髄を切り分けるまでに刺し通し、心の思いと意図を見分けます。
HEB 4:13 神の目から隠れている被造物は一つもありません。すべてのものが、私たちが申し開きをしなければならない方の目の前に、裸であらわにされています。
HEB 4:14 ですから、もろもろの天を通って行かれた偉大な大祭司、神の御子イエスがおられるのですから、私たちの信仰告白を堅く保とうではありませんか。
HEB 4:15 私たちの大祭司は、私たちの弱さに同情できない方ではありません。罪は犯されませんでしたが、あらゆる点で私たちと同じように試みを受けられた方です。
HEB 4:16 ですから、あわれみを受け、必要な時に助けとなる恵みを見いだすために、大胆に恵みの王座に近づこうではありませんか。
HEB 5:1 大祭司は皆、人々の中から選ばれ、神への務めにおいて人々のために任命されます。罪のために供え物といけにえをささげるためです。
HEB 5:2 大祭司自身も弱さに包まれているので、無知な人や迷っている人を穏やかに扱うことができます。
HEB 5:3 その弱さのために、民の罪のためだけでなく、自分自身の罪のためにも、いけにえをささげなければなりません。
HEB 5:4 だれもこの栄誉を自分で得るのではなく、アロンと同じように、神に召されて受けるのです。
HEB 5:5 同じように、キリストも大祭司となる栄光を自分で得たのではありません。むしろ、キリストにこう言われた方が、その栄光をお与えになりました。 「あなたはわたしの子。 今日、わたしはあなたの父となった。」
HEB 5:6 また別の箇所でも、こう言われています。 「あなたは永遠に祭司である。 メルキゼデクの位に従う祭司である。」
HEB 5:7 キリストは肉体をもって生きられた日々、激しい叫びと涙をもって、ご自分を死から救うことのできる方に祈りと願いをささげ、その敬虔な畏れのゆえに聞き入れられました。
HEB 5:8 御子でありながら、受けた苦しみによって従順を学ばれました。
HEB 5:9 そして完全な者とされ、ご自分に従うすべての人にとって永遠の救いの源となり、
HEB 5:10 神から、メルキゼデクの位に従う大祭司と呼ばれました。
HEB 5:11 この方については、語るべきことが多くあります。しかし、あなたがたは聞いて理解することに鈍くなっているので、説明するのが困難です。
HEB 5:12 あなたがたは今では教師になっているべきなのに、神の言葉の初歩を、もう一度だれかに教えてもらう必要があります。固い食物ではなく、乳を必要とする者になっています。
HEB 5:13 乳を飲んでいる者は皆、義の言葉に通じていません。まだ幼子だからです。
HEB 5:14 しかし、固い食物は成熟した人々のためのものです。彼らは経験を重ね、善悪を見分ける感覚を鍛えています。
HEB 6:1 ですから、キリストについての初歩の教えを後にして、成熟へと進もうではありませんか。死んだ行いからの悔い改め、神への信仰、
HEB 6:2 洗礼についての教え、手を置くこと、死者の復活、永遠の裁きという土台を、再び据えることはやめましょう。
HEB 6:3 神が許されるなら、私たちはそうします。
HEB 6:4 一度光に照らされ、天からの賜物を味わい、聖霊にあずかる者となり、
HEB 6:5 神の良い言葉と来たるべき時代の力とを味わった人々が、
HEB 6:6 その後に離れ去った人々を、もう一度悔い改めへと立ち返らせることは不可能です。彼らは自ら神の御子を再び十字架につけ、公然と辱めているからです。
HEB 6:7 たびたび降る雨を吸い込み、耕す人々に役立つ作物を生じる土地は、神から祝福を受けます。
HEB 6:8 しかし、いばらやあざみを生じる土地は退けられ、呪われる寸前にあり、最後には焼かれます。
HEB 6:9 愛する人たち、このように語ってはいますが、あなたがたについては、もっと良いこと、すなわち救いに伴うことを確信しています。
HEB 6:10 神は不義な方ではありません。あなたがたの働きと、御名に対して示した愛の労苦を忘れたりはなさいません。あなたがたは聖徒たちに仕え、今も仕え続けています。
HEB 6:11 私たちが願うのは、あなたがた一人一人が最後まで同じ熱意を示し、希望について十分な確信を持つことです。
HEB 6:12 怠けることなく、信仰と忍耐によって約束を受け継ぐ人々に倣いなさい。
HEB 6:13 神はアブラハムに約束を与えた時、ご自分より偉大な者を指して誓うことができなかったので、ご自分を指して誓い、
HEB 6:14 「わたしは必ずあなたを豊かに祝福し、あなたの子孫を大いに増やす」と言われました。
HEB 6:15 こうしてアブラハムは、忍耐強く待った末に、約束されたものを得ました。
HEB 6:16 人は自分より偉大な者を指して誓い、その誓いは確証となって、あらゆる論争に決着をつけます。
HEB 6:17 それで神も、ご自分の計画が変わらないことを約束の相続者たちにいっそう明確に示そうとして、誓いを加えて保証されました。
HEB 6:18 それは、神が偽ることのできない二つの不変の事柄によって、避け所を求めて逃れ、前に置かれた希望をつかもうとしている私たちが、力強い励ましを受けるためです。
HEB 6:19 私たちはこの希望を、確かで揺るがない魂の錨として持っています。この錨は垂れ幕の内側にまで入って行きます。
HEB 6:20 そこには、先駆けとしてイエスが私たちのために入り、メルキゼデクの位に従う永遠の大祭司となられました。
HEB 7:1 このメルキゼデクはサレムの王、いと高き神の祭司であり、王たちを討ち破って帰るアブラハムを迎え、祝福した人です。
HEB 7:2 アブラハムは彼に、すべてのものの十分の一を分け与えました。その名は、訳せば、まず「義の王」、次に「サレムの王」、すなわち「平和の王」です。
HEB 7:3 彼には父もなく、母もなく、系図もなく、生涯の始まりも命の終わりもありません。神の御子に似た者とされ、いつまでも祭司であり続けます。
HEB 7:4 この人がどれほど偉大であったか、考えてみなさい。族長アブラハムでさえ、最上の戦利品の十分の一を彼に与えました。
HEB 7:5 レビの子孫のうち祭司職を受ける者たちは、律法に従って民から、すなわち、同じアブラハムの子孫である自分たちの兄弟から、十分の一を受け取るよう命じられています。
HEB 7:6 しかし、彼らの系図に属さないメルキゼデクは、アブラハムから十分の一を受け取り、約束を与えられていたアブラハムを祝福しました。
HEB 7:7 言うまでもなく、より小さい者が、より大きい者から祝福を受けます。
HEB 7:8 こちらでは、死ぬべき人々が十分の一を受け取りますが、あちらでは、生きているとあかしされている者が受け取ります。
HEB 7:9 さらに言えば、十分の一を受け取るレビでさえ、アブラハムを通して十分の一を納めたことになります。
HEB 7:10 メルキゼデクがアブラハムを迎えた時、レビはまだ祖先アブラハムのうちにいたからです。
HEB 7:11 さて、レビ系の祭司職によって完全に達することができたのなら――民はその祭司職のもとで律法を受けたのですが――なぜ、アロンの位に従うとは呼ばれず、メルキゼデクの位に従う別の祭司が立てられる必要があったのでしょうか。
HEB 7:12 祭司職が変わるなら、律法も必然的に変えられます。
HEB 7:13 これらのことを言われている方は別の部族に属し、その部族からはだれも祭壇で務めたことがありません。
HEB 7:14 私たちの主がユダから出られたことは明らかです。モーセはこの部族について、祭司職に関することを何も語りませんでした。
HEB 7:15 そして、メルキゼデクに似た別の祭司が立てられるなら、このことはいっそう明らかです。
HEB 7:16 その方は、肉体に属する戒めの規定によってではなく、尽きることのない命の力によって祭司となられました。
HEB 7:17 こうあかしされているからです。 「あなたは永遠に祭司である。 メルキゼデクの位に従う祭司である。」
HEB 7:18 以前の戒めは、弱く役に立たないために廃止されます。
HEB 7:19 律法は何一つ完全にしなかったからです。その一方で、もっと優れた希望がもたらされ、その希望によって私たちは神に近づきます。
HEB 7:20 しかも、イエスが祭司とされたのは誓いなしではありませんでした。
HEB 7:21 ほかの人々は誓いなしに祭司となりましたが、イエスはご自分についてこう言われた方の誓いによって祭司とされました。 「主は誓い、御心を変えられない。 『あなたは永遠に祭司である。 メルキゼデクの位に従う祭司である。』」
HEB 7:22 この誓いのゆえに、イエスはそれだけ優れた契約の保証となられました。
HEB 7:23 また、以前の祭司たちは、死によって務めを続けられないため、大勢いました。
HEB 7:24 しかしイエスは永遠に生きておられるので、その祭司職は変わることがありません。
HEB 7:25 それゆえ、ご自分を通して神に近づく人々を完全に救い抜くことがおできになります。彼らのために執り成すため、永遠に生きておられるからです。
HEB 7:26 このような大祭司こそ、私たちにふさわしい方です。聖なる方、罪のない方、汚れのない方、罪人から離され、もろもろの天よりも高くされた方です。
HEB 7:27 この方は、ほかの大祭司たちのように、まず自分の罪のため、次に民の罪のため、毎日いけにえをささげる必要がありません。ご自分をささげた時、ただ一度でこれを成し遂げたからです。
HEB 7:28 律法は弱さを持つ人々を大祭司に任命します。しかし、律法の後に与えられた誓いの言葉は、永遠に完全な者とされた御子を大祭司に任命します。
HEB 8:1 私たちが語っていることの要点はこうです。私たちにはこのような大祭司がおられます。この方は天で大いなる方の王座の右に座り、
HEB 8:2 聖所、すなわち人ではなく主が設けられた真の幕屋で仕えておられます。
HEB 8:3 大祭司は皆、供え物といけにえをささげるために任命されます。ですから、この大祭司にも、ささげるものが必要です。
HEB 8:4 もしこの方が地上におられたなら、祭司とはなられなかったでしょう。律法に従って供え物をささげる祭司たちがいるからです。
HEB 8:5 彼らが仕えているのは、天にあるものの写しと影です。モーセも幕屋を造ろうとした時、神から「よく注意しなさい。山で示された型どおりに、すべてのものを造りなさい」と告げられました。
HEB 8:6 しかし今、イエスはそれだけ優れた務めを得られました。もっと優れた約束に基づいて制定された、もっと優れた契約の仲介者でもあるからです。
HEB 8:7 もし最初の契約に欠けたところがなかったなら、第二の契約が求められることはなかったでしょう。
HEB 8:8 しかし神は彼らを責めて、こう言われました。 「見よ、 その日々が来る」と主は言われる。 「その時、わたしはイスラエルの家およびユダの家と、新しい契約を結ぶ。
HEB 8:9 それは、彼らの父祖たちの手を取って、 エジプトの地から導き出した日に結んだ契約のようなものではない。 彼らがわたしの契約にとどまらなかったので、 わたしも彼らを顧みなかった」と主は言われる。
HEB 8:10 「その日々の後、わたしがイスラエルの家と結ぶ契約はこれである」と、 主は言われる。 「わたしの律法を彼らの思いの中に置き、 彼らの心に書き記す。 わたしは彼らの神となり、 彼らはわたしの民となる。
HEB 8:11 もはやだれも、自分の同胞に、 また自分の兄弟に、『主を知れ』と教えることはない。 最も小さい者から最も大きい者まで、 皆がわたしを知るようになるからである。
HEB 8:12 わたしは彼らの不義をあわれみ、 彼らの罪と不法な行いを、もはや思い出さない。」
HEB 8:13 神は「新しい契約」と言うことによって、最初の契約を古いものとされました。古くなり、年を経たものは、間もなく消え去ります。
HEB 9:1 さて、最初の 契約にも、礼拝に関する規定と地上の聖所がありました。
HEB 9:2 幕屋が設けられ、その第一の部分には燭台、机、供えのパンがあり、そこは聖所と呼ばれました。
HEB 9:3 第二の垂れ幕の奥には、至聖所と呼ばれる幕屋があり、
HEB 9:4 そこには金の香壇と、全面を金で覆われた契約の箱がありました。その箱の中には、マナを入れた金の壺、芽を出したアロンの杖、契約の板がありました。
HEB 9:5 箱の上には、贖罪の蓋を覆う栄光のケルビムがありました。しかし今は、これらについて詳しく語ることはできません。
HEB 9:6 これらのものがこのように整えられると、祭司たちは第一の幕屋に絶えず入り、礼拝の務めを果たします。
HEB 9:7 しかし第二の幕屋には、大祭司だけが年に一度入ります。しかも、自分自身と民の過ちのためにささげる血を携えずに入ることはありません。
HEB 9:8 聖霊はこれによって、第一の幕屋が立っている間は、聖所への道がまだ明らかにされていなかったことを示しておられます。
HEB 9:9 この幕屋は、今の時代を示す象徴です。そこでは供え物といけにえがささげられますが、それらは礼拝する人の良心を完全にすることができません。
HEB 9:10 それらは、食物、飲み物、さまざまな洗いに関する肉体上の規定にすぎず、物事が改められる時まで課されているものです。
HEB 9:11 しかしキリストは、来たるべき良いものの大祭司として来られ、人の手で造られたのではない、すなわちこの被造世界に属さない、より偉大で完全な幕屋を通り、
HEB 9:12 やぎや子牛の血によってではなく、ご自分の血によって、ただ一度聖所に入り、永遠の贖いを成し遂げられました。
HEB 9:13 やぎと雄牛の血、また若い雌牛の灰を汚れた人々に振りかけることで、肉体が清められ、聖なる者とされるのなら、
HEB 9:14 まして、永遠の霊によって、傷のないご自分を神にささげたキリストの血は、生ける神に仕えるために、あなたがたの良心を死んだ行いからどれほど清めてくださることでしょう。
HEB 9:15 それゆえ、キリストは新しい契約の仲介者です。最初の契約のもとで犯された違反を贖うためにキリストが死なれたので、召された人々は約束された永遠の相続財産を受けられるのです。
HEB 9:16 遺言がある場合には、遺言を作った者が死ななければなりません。
HEB 9:17 遺言は死によって効力を生じるものであり、作った者が生きている間は決して効力を持たないからです。
HEB 9:18 そのため、最初の契約も血なしに成立したのではありません。
HEB 9:19 モーセは律法に従って、すべての戒めを民全体に語った後、水、緋色の羊毛、ヒソプとともに、子牛とやぎの血を取り、巻物そのものと民全体に振りかけ、
HEB 9:20 「これは、神があなたがたに命じられた契約の血である」と言いました。
HEB 9:21 また同じように、幕屋と務めに用いるすべての器にも血を振りかけました。
HEB 9:22 律法によれば、ほとんどすべてのものが血によって清められます。血が流されなければ、赦しはありません。
HEB 9:23 ですから、天にあるものの写しはこれらによって清められる必要がありました。しかし、天にあるもの自体は、これらよりも優れたいけにえによって清められる必要がありました。
HEB 9:24 キリストが入られたのは、真の聖所をかたどった人の手による聖所ではなく、天そのものです。今、私たちのために神の御前に現れておられます。
HEB 9:25 また、大祭司が毎年、自分のものではない血を携えて聖所に入るように、キリストがご自分を何度もささげる必要もありません。
HEB 9:26 もしそうなら、世界の基が据えられて以来、何度も苦しみを受けなければならなかったでしょう。しかし今、キリストは、ご自分をいけにえとして罪を取り除くため、時代の終わりにただ一度、現れました。
HEB 9:27 人には一度死ぬこと、その後に裁きを受けることが定められているように、
HEB 9:28 キリストも、多くの人の罪を負うために一度ささげられ、二度目には罪とは関わりなく、ご自分を待ち望む人々を救うために現れます。
HEB 10:1 律法は来たるべき良いものの影であって、そのものの実体ではありません。そのため、毎年絶えずささげられる同じいけにえによって、神に近づく人々を完全にすることは決してできません。
HEB 10:2 もし完全にすることができたなら、礼拝する人々は一度清められた後、もはや罪を意識することがなくなり、いけにえをささげることもやんだのではないでしょうか。
HEB 10:3 しかし、それらのいけにえによって毎年、罪が思い起こされます。
HEB 10:4 雄牛ややぎの血が罪を取り除くことは不可能だからです。
HEB 10:5 それで、キリストは世に来られた時、こう言われました。 「あなたは、いけにえと供え物を望まず、 わたしのために体を備えてくださった。
HEB 10:6 全焼のいけにえと罪のためのいけにえを、あなたは喜ばれなかった。
HEB 10:7 そこで、わたしは言った。『見よ、わたしは来た。巻物にわたしについて記されているとおり、 神よ、あなたの御心を行うために。』」
HEB 10:8 先に、「いけにえ、供え物、全焼のいけにえ、罪のためのいけにえを、あなたは望まず、喜ばれなかった」と言われました。これらは律法に従ってささげられるものです。
HEB 10:9 次に、「見よ、わたしはあなたの御心を行うために来た」と言われました。第二のものを確立するために、第一のものを取り除かれるのです。
HEB 10:10 この御心により、イエス・キリストがその体をただ一度ささげられたことによって、私たちは聖なる者とされています。
HEB 10:11 祭司は皆、毎日立って務めを果たし、決して罪を取り除くことのできない同じいけにえを、繰り返しささげます。
HEB 10:12 しかしキリストは、罪のためにただ一つのいけにえをささげた後、永遠に神の右に座り、
HEB 10:13 それ以来、敵がご自分の足台とされる時を待っておられます。
HEB 10:14 一つのささげ物によって、聖なる者とされている人々を永遠に完全な者とされたからです。
HEB 10:15 聖霊も私たちにあかししておられます。まず、こう言われます。
HEB 10:16 「その日々の後、わたしが彼らと結ぶ契約はこれである」と、 主は言われる。 「わたしの律法を彼らの心に置き、 彼らの思いに書き記す。」 続いて、こう言われます。
HEB 10:17 「彼らの罪と不法を、わたしはもはや思い出さない。」
HEB 10:18 これらが赦されるところには、もはや罪のためのささげ物はありません。
HEB 10:19 ですから兄弟たち、私たちはイエスの血によって、大胆に聖所に入ることができます。
HEB 10:20 イエスは、垂れ幕、すなわちご自分の肉体を通る、新しい生きた道を私たちのために開いてくださいました。
HEB 10:21 また、神の家を治める偉大な祭司がおられるのですから、
HEB 10:22 悪い良心から清められるよう心に血を振りかけられ、体を清い水で洗われた者として、真実な心と信仰の確信に満たされて神に近づこうではありませんか。
HEB 10:23 約束された方は忠実ですから、希望の告白を揺るがず堅く保とうではありませんか。
HEB 10:24 また、互いに愛と良い行いへ奮い立たせるにはどうすればよいか、心を配ろうではありませんか。
HEB 10:25 ある人たちの習慣になっているように、共に集まることをやめず、互いに励まし合いましょう。その日が近づいているのを見ているのですから、なおさらそうしましょう。
HEB 10:26 真理を知るようになった後、故意に罪を犯すなら、罪のためのいけにえはもはや残されていません。
HEB 10:27 残るのは、恐ろしい裁きを待つことと、敵対する者たちを焼き尽くす激しい火だけです。
HEB 10:28 モーセの律法を退ける者は、二人または三人の証言に基づき、あわれみを受けることなく死にます。
HEB 10:29 まして、神の御子を踏みつけ、自分を聖なる者とした契約の血を聖なるものではないとみなし、恵みの霊を侮辱した者は、どれほど重い刑罰に値すると判断されるでしょうか。
HEB 10:30 私たちは、「復讐はわたしのもの。わたしが報復する」と主が言われたことを知っています。また、「主はご自分の民を裁かれる」とも言われています。
HEB 10:31 生ける神の手に陥ることは恐ろしいことです。
HEB 10:32 しかし、以前のことを思い出しなさい。あなたがたは光に照らされた後、苦しみの中で激しい戦いに耐え抜きました。
HEB 10:33 ある時には、そしりと苦難にさらされて見せ物にされ、またある時には、そのような扱いを受けた人々の仲間となりました。
HEB 10:34 あなたがたは、鎖につながれた私に同情し、自分には天にもっと優れた、いつまでも残る財産があることを知っていたので、所有物を奪われても喜んで受け入れました。
HEB 10:35 ですから、あなたがたの確信を捨ててはいけません。それには大きな報いがあります。
HEB 10:36 神の御心を行った後、約束されたものを受けるためには、忍耐が必要です。
HEB 10:37 「ほんのしばらくすれば、 来られる方が来られる。遅れることはない。
HEB 10:38 しかし、義人は信仰によって生きる。 もし後ずさりするなら、わたしの魂はその者を喜ばない。」
HEB 10:39 しかし私たちは、後ずさりして滅びに至る者ではなく、信仰によって命を保つ者です。
HEB 11:1 信仰とは、望んでいる事柄への確信であり、目に見えない事柄の確証です。
HEB 11:2 昔の人々は、この信仰によって神に認められました。
HEB 11:3 信仰によって、宇宙が神の言葉によって形造られたことを理解します。したがって、見えるものは目に見えるものから造られたのではありません。
HEB 11:4 信仰によって、アベルはカインより優れたいけにえを神にささげました。これによって彼は義人であるとあかしされ、神も彼の供え物についてあかしされました。また、彼は死んだ今もなお、これによって語っています。
HEB 11:5 信仰によって、エノクは死を見ることのないよう移され、見つからなくなりました。神が彼を移されたからです。移される前、彼は神に喜ばれていたとあかしされていました。
HEB 11:6 信仰がなければ、神に喜ばれることはできません。神に近づく者は、神がおられることと、神を求める人々に報いてくださる方であることを信じなければならないからです。
HEB 11:7 信仰によって、ノアはまだ見ていない事柄について警告を受け、神への畏れを抱き、 自分の家族を救うために箱舟を造りました。その信仰によって世を罪に定め、信仰による義の相続者となりました。
HEB 11:8 信仰によって、アブラハムは召しに従い、相続財産として受けることになる場所へ出て行きました。行き先を知らないまま出て行ったのです。
HEB 11:9 信仰によって、彼は約束の地にいながら、異国にいるように寄留し、同じ約束を共に受け継ぐイサク、ヤコブとともに、天幕に住みました。
HEB 11:10 神が設計し、建設された、確かな基のある都を待ち望んでいたからです。
HEB 11:11 信仰によって、サラ自身も、子を産む年齢を過ぎていたのに、子を宿す力を受け、子を産みました。約束された方を忠実な方と認めたからです。
HEB 11:12 それゆえ、死んだも同然の一人の人から、空の星のように数多く、海辺の砂のように数えきれないほどの子孫が生まれました。
HEB 11:13 これらの人々は皆、約束されたものを受けないまま、信仰のうちに死にました。ただ、それをはるか遠くから見て、 喜んで迎え、自分たちは地上では異国人であり、旅人であると告白しました。
HEB 11:14 このように言う人々は、自分たちの故郷を探し求めていることを明らかにしています。
HEB 11:15 もし、出て来た故郷を思っていたのなら、帰る機会は十分にあったでしょう。
HEB 11:16 しかし実際には、もっと優れた故郷、すなわち天にある故郷を慕っています。それゆえ、神は彼らの神と呼ばれることを恥となさいません。彼らのために都を用意されたからです。
HEB 11:17 信仰によって、アブラハムは試みを受けた時、イサクをささげました。約束を喜んで受け入れた者が、自分のひとり子を ささげようとしたのです。
HEB 11:18 この子について、「イサクから出る者が、あなたの子孫と呼ばれる」と言われていました。
HEB 11:19 アブラハムは、神には死者の中からでもイサクをよみがえらせることができると考えました。そして、比喩的に言えば、死者の中から彼を取り戻したのです。
HEB 11:20 信仰によって、イサクは来たるべき事柄についても、ヤコブとエサウを祝福しました。
HEB 11:21 信仰によって、ヤコブは死を迎える時、ヨセフの息子たちを一人ずつ祝福し、杖の先に寄りかかって礼拝しました。
HEB 11:22 信仰によって、ヨセフは最期が近づいた時、イスラエルの子らの出エジプトについて語り、自分の骨について指示しました。
HEB 11:23 信仰によって、モーセは生まれた時、その両親によって三か月の間隠されました。両親はその子が美しいのを見て、王の命令を恐れなかったからです。
HEB 11:24 信仰によって、モーセは成長した時、ファラオの娘の子と呼ばれることを拒みました。
HEB 11:25 一時の罪の楽しみを味わうよりも、神の民とともに虐げられることを選び、
HEB 11:26 キリストのそしりを、エジプトの宝よりも大きな富と考えました。報いを見つめていたからです。
HEB 11:27 信仰によって、彼は王の怒りを恐れずにエジプトを去りました。目に見えない方を見ているように、耐え抜いたからです。
HEB 11:28 信仰によって、彼は過越の祭りと血を振りかける儀式を守りました。初子を滅ぼす者が、彼らに触れないためでした。
HEB 11:29 信仰によって、彼らは乾いた地を行くように紅海を渡りました。エジプト人も同じことをしようとしましたが、海に飲み込まれました。
HEB 11:30 信仰によって、エリコの城壁は七日間取り囲まれた後、崩れ落ちました。
HEB 11:31 信仰によって、娼婦ラハブは不従順な人々とともに滅びませんでした。偵察に来た人々を好意をもって迎え入れたからです。
HEB 11:32 これ以上、何を語りましょうか。ギデオン、バラク、サムソン、エフタ、ダビデ、サムエル、また預言者たちについて語っていては、時間が足りません。
HEB 11:33 彼らは信仰によって国々を征服し、義を行い、約束されたものを得、獅子の口をふさぎ、
HEB 11:34 火の勢いを消し、剣の刃を逃れ、弱さから強くされ、戦いで勇者となり、異国の軍勢を敗走させました。
HEB 11:35 女たちは、死んだ家族を復活によって取り戻しました。ほかの人々は、もっと優れた復活を得るため、釈放を受け入れず、拷問に耐えました。
HEB 11:36 また、あざけり、むち打ち、さらには鎖や投獄によって試みられた人々もいました。
HEB 11:37 彼らは石で打たれ、のこぎりで引かれ、試練を受け、剣で殺されました。羊の皮ややぎの皮をまとって歩き回り、乏しく、苦しめられ、虐待されました。
HEB 11:38 この世は、彼らにふさわしくありませんでした。彼らは荒野、山々、洞窟、地の穴をさまよいました。
HEB 11:39 これらの人々は皆、その信仰によって神に認められましたが、約束されたものを受けませんでした。
HEB 11:40 神が私たちのために、さらに優れたものを用意してくださり、私たちを別にして彼らだけが完全な者とされることのないようにされたからです。
HEB 12:1 ですから私たちも、これほど大勢の証人に雲のように取り囲まれているのですから、あらゆる重荷と、すぐに絡みつく罪とを捨て、前に置かれた競走を忍耐して走ろうではありませんか。
HEB 12:2 信仰の創始者であり完成者であるイエスを見つめましょう。イエスは待ち受ける喜びのゆえに、恥をものともせず十字架に耐え、神の王座の右に座られました。
HEB 12:3 あなたがたの心が疲れ果て、気力を失うことのないように、罪人たちからご自分に向けられたこれほどの反抗を耐え抜かれた方のことを考えなさい。
HEB 12:4 あなたがたは罪と戦いながら、まだ血を流すまで抵抗したことはありません。
HEB 12:5 また、子に語るようにあなたがたを諭す、次の勧めを忘れてしまっています。 「わが子よ、主の訓練を軽く考えてはならない。 主に戒められる時、気力を失ってはならない。
HEB 12:6 主は愛する者を訓練し、 受け入れる子を皆、懲らしめられるからである。」
HEB 12:7 あなたがたが耐えているのは訓練のためです。神はあなたがたを子として扱っておられます。父から訓練を受けない子がいるでしょうか。
HEB 12:8 皆が受けている訓練を受けていないのなら、あなたがたは私生児であって、子ではありません。
HEB 12:9 さらに私たちには、自分を訓練する肉親の父がいて、彼らを敬いました。それなら、なおさら霊の父に従って生きるべきではないでしょうか。
HEB 12:10 肉親の父たちは、自分たちが良いと思う方法で、わずかな日の間、私たちを訓練しました。しかし神は、私たちがご自分の聖さにあずかるよう、私たちの益のために訓練されます。
HEB 12:11 どんな訓練も、その時には喜ばしいものではなく、つらいものに思われます。しかし後には、それによって鍛えられた人々に、平安に満ちた義の実を結ばせます。
HEB 12:12 ですから、力なく垂れた手を上げ、弱った膝をまっすぐにし、
HEB 12:13 自分の足のためにまっすぐな道を造りなさい。それは、足の不自由な者が道を外れることなく、むしろ癒やされるためです。
HEB 12:14 すべての人との平和と、聖さを追い求めなさい。聖さがなければ、だれも主を見ることはできません。
HEB 12:15 だれも神の恵みを受け損なうことのないように、また、苦い根が生え出てあなたがたを悩ませ、それによって多くの人が汚されることのないように、よく注意しなさい。
HEB 12:16 また、だれも性的な不道徳に陥る者や、エサウのように神聖なものを軽んじる者にならないようにしなさい。エサウは一度の食事と引き換えに、長子の権利を売りました。
HEB 12:17 あなたがたが知っているとおり、その後、祝福を受け継ぎたいと願った時には退けられました。涙を流して熱心に求めましたが、心を変える機会を見いだせなかったからです。
HEB 12:18 あなたがたが近づいたのは、手で触れることができ、火で燃えている山、暗闇、暗黒、嵐、
HEB 12:19 ラッパの響き、また言葉を告げる声ではありません。その声を聞いた人々は、これ以上何も語られないようにと願いました。
HEB 12:20 「獣であっても山に触れるなら、石で打ち殺されなければならない」という命令に耐えられなかったからです。
HEB 12:21 その光景はあまりにも恐ろしく、モーセさえ「私は恐れおののき、震えている」と言いました。
HEB 12:22 しかし、あなたがたが近づいたのは、シオンの山、生ける神の都である天のエルサレム、無数の御使いたち、
HEB 12:23 喜び祝う集い、天に登録されている初子たちの集会、すべての者を裁く神、完全な者とされた義人たちの霊、
HEB 12:24 新しい契約の仲介者イエス、そしてアベルの血よりもさらに優れたことを語る、振りかけられた血です。
HEB 12:25 語っておられる方を拒まないように注意しなさい。地上で警告した方を拒んだ人々が逃れられなかったのなら、まして天から警告しておられる方に背を向ける私たちは、決して逃れられません。
HEB 12:26 その時、御声は地を揺り動かしました。しかし今は、「もう一度、わたしは地だけでなく、天をも揺り動かす」と約束しておられます。
HEB 12:27 この「もう一度」という言葉は、造られたものとして揺り動かされるものが取り除かれ、揺り動かされないものが残ることを示しています。
HEB 12:28 ですから、揺り動かされない王国を受けている私たちは、恵みを受けようではありませんか。その恵みによって、畏敬と恐れをもって、神に喜ばれる仕方で仕えましょう。
HEB 12:29 私たちの神は、焼き尽くす火だからです。
HEB 13:1 兄弟としての愛を持ち続けなさい。
HEB 13:2 見知らぬ人をもてなすことを忘れてはなりません。そうすることで、気づかないうちに御使いたちをもてなした人々がいるからです。
HEB 13:3 鎖につながれている人々を、自分も一緒につながれているかのように思いやりなさい。また、虐待されている人々を、自分も同じ肉体を持つ者として思いやりなさい。
HEB 13:4 結婚はすべての人に尊ばれ、夫婦の床は汚されてはなりません。神は、性的に不道徳な者と姦淫する者を裁かれるからです。
HEB 13:5 金銭を愛することなく、今あるもので満足しなさい。神ご自身が、「わたしは決してあなたを離れず、決してあなたを見捨てない」と言われたからです。
HEB 13:6 それゆえ、私たちは大胆に言えます。 「主は私を助けてくださる方。私は恐れない。 人が私に何をできるだろう。」
HEB 13:7 あなたがたに神の言葉を語った指導者たちを思い出しなさい。彼らの生き方の結末をよく考え、その信仰に倣いなさい。
HEB 13:8 イエス・キリストは、昨日も今日も、永遠に変わらない方です。
HEB 13:9 さまざまな異質な教えに流されてはいけません。食物によってではなく、恵みによって心を強められるのが良いのです。食物の規定に従って歩んだ人々は、それによって益を受けませんでした。
HEB 13:10 私たちには一つの祭壇があり、聖なる幕屋で仕える人々には、そこから食べる権利がありません。
HEB 13:11 大祭司が罪のための供え物として血を聖所に携えて行く動物の体は、宿営の外で焼かれます。
HEB 13:12 それゆえイエスも、ご自分の血によって民を聖なる者とするために、門の外で苦しみを受けられました。
HEB 13:13 ですから私たちも、そのそしりを身に負って、宿営の外にいるイエスのもとへ出て行こうではありませんか。
HEB 13:14 私たちには、この地上にいつまでも残る都はなく、来たるべき都を求めているからです。
HEB 13:15 ですから、イエスを通して、絶えず神に賛美のいけにえをささげようではありませんか。それは、御名への忠誠を公に告白する唇の実です。
HEB 13:16 また、善を行い、分かち合うことを忘れてはいけません。神はそのようないけにえを喜ばれるからです。
HEB 13:17 あなたがたの指導者たちに従い、その指導に身を委ねなさい。彼らは神に申し開きをする者として、あなたがたの魂を見守っています。彼らが嘆かず、喜んでこの務めを果たせるようにしなさい。嘆くことになれば、あなたがたの益になりません。
HEB 13:18 私たちのために祈ってください。私たちには良い良心があり、すべてのことにおいて立派に生きたいと願っていると確信しています。
HEB 13:19 私が一日も早くあなたがたのもとへ戻されるように、ぜひ祈ってほしいとお願いします。
HEB 13:20 永遠の契約の血によって、羊の偉大な牧者である私たちの主イエスを死者の中からよみがえらせた平和の神が、
HEB 13:21 御心を行うため、あらゆる良い働きにおいてあなたがたを完全に整え、イエス・キリストを通して、御前に喜ばれることをあなたがたのうちに行ってくださいますように。栄光が世々限りなくイエス・キリストにありますように。アーメン。
HEB 13:22 兄弟たち、この勧めの言葉をどうか受け入れてください。私は手短に書いたのです。
HEB 13:23 私たちの兄弟テモテが釈放されたことを知っておいてください。彼がすぐに来れば、一緒にあなたがたに会いに行きます。
HEB 13:24 あなたがたのすべての指導者と、すべての聖徒たちによろしく伝えてください。イタリアの人々も、あなたがたによろしく伝えています。
HEB 13:25 恵みがあなたがたすべてとともにありますように。アーメン。
JAM 1:1 神と主イエス・キリストに仕える者ヤコブから、離散している十二部族へ。あいさつを送ります。
JAM 1:2 私の兄弟たち、さまざまな試練に直面するときは、それをこの上ない喜びと考えなさい。
JAM 1:3 あなたがたの信仰が試されると忍耐が生み出されることを知っているからです。
JAM 1:4 忍耐がその働きを全うするようにしなさい。そうすれば、あなたがたは成熟して完全な者となり、何一つ欠けることがありません。
JAM 1:5 あなたがたのうちに知恵に欠ける人がいるなら、すべての人に惜しみなく、責めることなく与えてくださる神に願い求めなさい。そうすれば、その人に知恵が与えられます。
JAM 1:6 ただ、少しも疑わず、信仰をもって願い求めなさい。疑う人は、風に吹かれ、揺れ動く海の波のようです。
JAM 1:7 そのような人は、主から何かをいただけると思ってはなりません。
JAM 1:8 その人は二心のある人で、何をするにも定まりがありません。
JAM 1:9 低い境遇にある兄弟は、自分が高くされたことを誇りなさい。
JAM 1:10 富む人は、自分が低くされたことを誇りなさい。その人は草の花のように過ぎ去るからです。
JAM 1:11 太陽が焼けつく風とともに昇ると、草は枯れ、花は落ち、その美しい姿も失われます。同じように、富む人も自分の営みの途中で消え去るのです。
JAM 1:12 試練に耐える人は幸いです。その人は試練を経て認められた後、主がご自分を愛する人々に約束された、いのちの冠を受けるからです。
JAM 1:13 誘惑を受けるとき、だれも「神に誘惑されている」と言ってはなりません。神は悪に誘惑されることがなく、またご自身がだれをも誘惑なさらないからです。
JAM 1:14 人はそれぞれ、自分の欲望に引かれ、おびき寄せられるとき、誘惑を受けるのです。
JAM 1:15 そして欲望がはらむと罪を産み、罪が成長しきると死を生みます。
JAM 1:16 私の愛する兄弟たち、思い違いをしてはなりません。
JAM 1:17 良い贈り物も完全な賜物も、すべて上から来るものであり、光の父から下って来ます。父には変化することも、移り変わる影もありません。
JAM 1:18 神はご自分の御心によって、真理の言葉を通して私たちを生んでくださいました。それは、私たちが神の被造物の初穂のようになるためです。
JAM 1:19 ですから、私の愛する兄弟たち、一人一人、聞くには早く、語るには遅く、怒るにも遅くありなさい。
JAM 1:20 人の怒りは神の義をもたらさないからです。
JAM 1:21 それゆえ、あらゆる汚れとはびこる悪を捨て去り、心に植えつけられた言葉を謙虚に受け入れなさい。その言葉には、あなたがたの魂を救う力があります。
JAM 1:22 言葉を行う者となりなさい。ただ聞くだけで、自分を欺いてはなりません。
JAM 1:23 言葉を聞いても行わない人は、鏡に映る自分の顔を眺める人に似ています。
JAM 1:24 自分の姿を眺めても、そこを離れると、自分がどんな顔だったかをすぐに忘れてしまいます。
JAM 1:25 しかし、自由をもたらす完全な律法を注意深く見つめ、そこにとどまる人は、聞いて忘れる者ではなく、実際に行う者です。その人は、その行いによって幸いになります。
JAM 1:26 自分は信心深いと思いながら舌を制御せず、自分の心を欺いている人がいるなら、その人の信心はむなしいものです。
JAM 1:27 私たちの父なる神の前で、純粋で汚れのない信心とは、苦しみの中にいる孤児ややもめを顧み、自分を世の汚れに染まらないよう守ることです。
JAM 2:1 私の兄弟たち、私たちの栄光の主イエス・キリストを信じる者として、人をえこひいきしてはなりません。
JAM 2:2 たとえば、あなたがたの会堂に、金の指輪をはめ、立派な服を着た人が入って来て、汚れた服を着た貧しい人も入って来たとします。
JAM 2:3 あなたがたが立派な服を着た人には特別に目を留めて、「こちらの良い席にお座りください」と言い、貧しい人には、「そこに立っていなさい」とか、「私の足台のそばに座りなさい」と言うなら、
JAM 2:4 あなたがたは人を分け隔てし、悪い考えをもつ裁き手となっているのではありませんか。
JAM 2:5 私の愛する兄弟たち、よく聞きなさい。神は、この世の貧しい人々を選んで信仰に富む者とし、ご自分を愛する人々に約束された王国の相続人とされたのではありませんか。
JAM 2:6 それなのに、あなたがたは貧しい人を辱めています。あなたがたを虐げ、裁判所へ引きずって行くのは、富んでいる人たちではありませんか。
JAM 2:7 あなたがたに与えられた尊い御名を冒瀆するのも、彼らではありませんか。
JAM 2:8 それでも、聖書に従い、「あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい」という王の律法を実行しているなら、あなたがたは正しく行っています。
JAM 2:9 しかし、人をえこひいきするなら、あなたがたは罪を犯し、律法によって違反者と定められます。
JAM 2:10 律法全体を守っていても、その一つの点でつまずくなら、律法全体に違反した者となるからです。
JAM 2:11 「姦淫してはならない」と言われた方は、「殺してはならない」とも言われました。ですから、姦淫しなくても人を殺すなら、あなたは律法の違反者となります。
JAM 2:12 自由をもたらす律法によって裁かれる者らしく、語り、また行いなさい。
JAM 2:13 あわれみを示さなかった者は、あわれみのない裁きを受けるからです。あわれみは裁きに打ち勝つのです。
JAM 2:14 私の兄弟たち、ある人が信仰を持っていると言っても、行いがないなら、何の役に立つでしょうか。その信仰がその人を救えるでしょうか。
JAM 2:15 兄弟や姉妹が着る物もなく、日々の食べ物にも事欠いているのに、
JAM 2:16 あなたがたの一人が、「安心して行きなさい。暖かくして、十分に食べなさい」と言うだけで、体に必要な物を与えないなら、何の役に立つでしょうか。
JAM 2:17 それと同じように、信仰も行いがなければ、それ自体で死んでいます。
JAM 2:18 しかし、ある人はこう言うでしょう。「あなたには信仰があり、私には行いがあります。」行いを抜きにして、あなたの信仰を私に見せてください。私は自分の行いによって、私の信仰をあなたに示しましょう。
JAM 2:19 あなたは、神はお一人だと信じています。それはよいことです。悪霊たちも信じて、震えています。
JAM 2:20 思慮のない人よ、行いを伴わない信仰が死んだものであることを知りたいのか。
JAM 2:21 私たちの父祖アブラハムは、その子イサクを祭壇にささげたとき、行いによって義と認められたのではありませんか。
JAM 2:22 分かるでしょう。信仰は彼の行いとともに働き、行いによって信仰は完成されたのです。
JAM 2:23 こうして、「アブラハムは神を信じ、それが彼の義とみなされた」という聖書の言葉が成就し、彼は神の友と呼ばれました。
JAM 2:24 このように、人は行いによって義と認められるのであって、信仰だけによるのではないことが分かります。
JAM 2:25 同じように、遊女ラハブも使者たちを迎え入れ、別の道から送り出したとき、行いによって義と認められたのではありませんか。
JAM 2:26 霊のない体が死んでいるように、行いを伴わない信仰も死んでいるのです。
JAM 3:1 私の兄弟たち、あなたがたのうち多くの人が教師になってはなりません。教師である私たちは、いっそう厳しい裁きを受けることを知っているからです。
JAM 3:2 私たちは皆、多くの点でつまずきます。言葉でつまずかない人がいるなら、その人は成熟した人であり、全身をも制御することができます。
JAM 3:3 馬を従わせるために、その口にくつわをはめれば、私たちは馬の全身を操ることができます。
JAM 3:4 見よ、船も同じです。あれほど大きく、激しい風に吹かれていても、ごく小さな舵によって、舵を取る人の望む方向へ進みます。
JAM 3:5 同じように、舌も小さな器官ですが、大きなことを誇ります。見なさい。ほんの小さな火が、どれほど大きな森を燃やすことか。
JAM 3:6 舌は火です。舌は私たちの器官の中にあって、不義の世界そのものです。全身を汚し、生の営み全体を燃え上がらせ、自らもゲヘナによって燃やされます。
JAM 3:7 人間は、あらゆる種類の獣、鳥、地を這うもの、海の生き物を飼いならすことができ、実際に飼いならしてきました。
JAM 3:8 しかし、舌を飼いならすことのできる人は一人もいません。舌は静まることのない悪であり、死をもたらす毒に満ちています。
JAM 3:9 私たちはこの舌で、私たちの神であり父である方をほめたたえ、同じ舌で、神に似せて造られた人々を呪います。
JAM 3:10 同じ口から賛美と呪いが出て来ます。私の兄弟たち、そうであってはなりません。
JAM 3:11 泉が同じ湧き口から甘い水と苦い水を出すでしょうか。
JAM 3:12 私の兄弟たち、いちじくの木がオリーブの実を結んだり、ぶどうの木がいちじくの実を結んだりできるでしょうか。同じように、塩水の泉から真水は出ません。
JAM 3:13 あなたがたのうち、知恵があり、物事をよく理解している人はだれですか。その人は、知恵から来る柔和さをもって良い行いをし、その生き方によって知恵を示しなさい。
JAM 3:14 しかし、心の中に激しいねたみと利己的な野心があるなら、誇ってはなりません。真理に逆らって偽ってもなりません。
JAM 3:15 そのような知恵は上から下って来るものではなく、地上に属し、人間の本能に根ざし、悪霊から出たものです。
JAM 3:16 ねたみと利己的な野心のあるところには、混乱とあらゆる悪い行いがあるからです。
JAM 3:17 しかし、上からの知恵は、第一に清く、次に平和をもたらし、穏やかで、道理をわきまえ、あわれみと良い実に満ち、分け隔てせず、偽善がありません。
JAM 3:18 義の実は、平和をつくる人々によって、平和のうちに蒔かれます。
JAM 4:1 あなたがたの間の戦いや争いは、どこから来るのでしょうか。あなたがたの体の中で戦う快楽への欲望から来るのではありませんか。
JAM 4:2 あなたがたは欲しがっても、手に入りません。人を殺し、むさぼっても、得ることができません。争い、戦い続けています。あなたがたが持っていないのは、願い求めないからです。
JAM 4:3 願い求めても受けられないのは、求め方が悪く、自分の快楽のために使おうとしているからです。
JAM 4:4 姦淫を犯す者たちよ。世を友とすることは、神に敵対することだと知らないのですか。ですから、世の友になりたいと願う人は、自分を神の敵とするのです。
JAM 4:5 それとも、聖書が「私たちのうちに住んでおられる聖霊は、ねたむほどに私たちを慕っておられる」と語るのは、無意味だと思うのですか。
JAM 4:6 しかし、神はさらに豊かな恵みを与えてくださいます。そのため、聖書はこう言っています。「神は高ぶる者に逆らい、へりくだる者に恵みを与えられる。」
JAM 4:7 ですから、神に従いなさい。悪魔に抵抗しなさい。そうすれば、悪魔はあなたがたから逃げ去ります。
JAM 4:8 神に近づきなさい。そうすれば、神はあなたがたに近づいてくださいます。罪人たちよ、手を清めなさい。心の定まらない者たちよ、心を清めなさい。
JAM 4:9 嘆き、悲しみ、泣きなさい。あなたがたの笑いを嘆きに、喜びを憂いに変えなさい。
JAM 4:10 主の前でへりくだりなさい。そうすれば、主があなたがたを高くしてくださいます。
JAM 4:11 兄弟たち、互いを悪く言ってはなりません。兄弟を悪く言い、裁く人は、律法を悪く言い、律法を裁いています。しかし、律法を裁くなら、あなたは律法を行う者ではなく、その裁判官です。
JAM 4:12 律法を定める方はただお一人であり、その方だけが救うことも滅ぼすこともできます。それなのに、ほかの人を裁くあなたは、いったい何者ですか。
JAM 4:13 さあ、「今日か明日、この町へ行き、そこで一年を過ごして商売をし、利益を上げよう」と言っている人たちよ。
JAM 4:14 あなたがたには、明日どうなるかさえ分かりません。あなたがたのいのちとは、いったい何でしょう。しばらく現れて、その後消えてしまう霧にすぎません。
JAM 4:15 むしろ、こう言うべきです。「主が望まれるなら、私たちは生きて、これやあれをしよう。」
JAM 4:16 ところが今、あなたがたは大言壮語し、それを誇っています。そのような誇りはすべて悪です。
JAM 4:17 ですから、良いことをすべきだと知りながら、それを行わない人にとって、それは罪です。
JAM 5:1 さあ、富んでいる人たちよ。あなたがたに臨もうとしている苦難のために、泣き叫びなさい。
JAM 5:2 あなたがたの富は朽ち、衣服は虫に食われています。
JAM 5:3 金や銀はさびつき、そのさびがあなたがたを訴える証拠となり、火のようにあなたがたの肉を食い尽くします。あなたがたは終わりの日々に宝を蓄えました。
JAM 5:4 見よ、あなたがたの畑を刈り入れた労働者に、不正に支払わなかった賃金が叫んでいます。刈り入れをした人たちの叫びは、万軍の主の耳に届きました。
JAM 5:5 あなたがたは地上でぜいたくに暮らし、快楽にふけってきました。屠りの日に備えるかのように、自分の心を肥やしてきたのです。
JAM 5:6 あなたがたは義人を罪に定めて殺しました。その人はあなたがたに抵抗しません。
JAM 5:7 ですから兄弟たち、主が来られる時まで忍耐しなさい。見よ、農夫は大地の貴重な実りを待ち、大地が初めの雨と後の雨を受けるまで、辛抱強く待っています。
JAM 5:8 あなたがたも忍耐し、心を強くしなさい。主が来られる時は近づいているからです。
JAM 5:9 兄弟たち、裁かれないために、互いに不平を言ってはなりません。見よ、裁き主が戸口に立っておられます。
JAM 5:10 兄弟たち、主の名によって語った預言者たちを、苦しみと忍耐の模範としなさい。
JAM 5:11 見よ、私たちは耐え抜いた人たちを幸いな者と呼んでいます。あなたがたはヨブの忍耐について聞き、主による結末を見ました。主は深い慈しみとあわれみに満ちておられます。
JAM 5:12 何よりも、私の兄弟たち、誓ってはなりません。天にかけても、地にかけても、そのほかどのような誓いによっても誓ってはなりません。ただ、「はい」は「はい」、「いいえ」は「いいえ」としなさい。偽善に陥らないためです。
JAM 5:13 あなたがたのうちに苦しんでいる人がいるなら、祈りなさい。喜んでいる人がいるなら、賛美の歌を歌いなさい。
JAM 5:14 あなたがたのうちに病気の人がいるなら、教会の長老たちを呼び、主の名によって油を塗って、その人のために祈ってもらいなさい。
JAM 5:15 信仰による祈りは病人を癒やし、主はその人を起き上がらせてくださいます。その人が罪を犯していたなら、赦されます。
JAM 5:16 ですから、互いに罪を告白し、互いのために祈りなさい。そうすれば、あなたがたは癒やされます。義人の切なる祈りには、大きな力があります。
JAM 5:17 エリヤは私たちと同じ人間でした。彼が雨が降らないようにと熱心に祈ると、三年六か月の間、地上に雨が降りませんでした。
JAM 5:18 彼が再び祈ると、空は雨を降らせ、大地は実を結びました。
JAM 5:19 兄弟たち、あなたがたのうちに真理から迷い出た人がいて、だれかがその人を連れ戻すなら、
JAM 5:20 罪人をその迷いの道から連れ戻す人は、その人のいのちを死から救い、多くの罪を覆うことを知りなさい。
1PE 1:1 イエス・キリストの使徒ペテロから、ポント、ガラテヤ、カパドキア、アジア、ビティニアに離散し、寄留者として暮らす選ばれた人々へ。
1PE 1:2 あなたがたは、父なる神の予知に基づき、御霊による聖別を受け、イエス・キリストに従い、その血を振りかけられるために選ばれました。恵みと平安が、あなたがたにますます豊かにありますように。
1PE 1:3 私たちの主イエス・キリストの父なる神が、ほめたたえられますように。神はその豊かなあわれみにより、イエス・キリストが死者の中から復活されたことによって、私たちを新しく生まれさせ、生ける望みを与えてくださいました。
1PE 1:4 また、朽ちず、汚れず、色あせることのないものを受け継ぐようにしてくださいました。それは、あなたがたのために天に蓄えられています。
1PE 1:5 あなたがたは、終わりの時に現されるために用意されている救いを受けるよう、信仰を通して神の力に守られています。
1PE 1:6 あなたがたは、この救いを大いに喜んでいます。今しばらくの間、必要があって、さまざまな試練によって悲しまなければならないとしても、
1PE 1:7 火で精錬されても朽ちる金よりはるかに尊いあなたがたの信仰が、試練を経て真実であると認められ、イエス・キリストが現れる時に、称賛と栄光と誉れをもたらすためです。
1PE 1:8 あなたがたは、この方に直接お会いしたことがなくても愛しています。今は見ていなくても信じ、言葉では言い表せない、栄光に満ちた喜びにあふれています。
1PE 1:9 信仰の結末である、魂の救いを受けているからです。
1PE 1:10 この救いについて、預言者たちは熱心に探り、詳しく調べました。彼らは、あなたがたに与えられる恵みについて預言し、
1PE 1:11 自分たちのうちにおられるキリストの霊が、キリストの苦難と、それに続く栄光とを前もって示された時、それがだれを、またどのような時を指しているのかを調べました。
1PE 1:12 彼らがこれらのことによって仕えていたのは、自分たちのためではなく、あなたがたのためであることが示されました。そして今、それらのことは、天から遣わされた聖霊によって福音を宣べ伝えた人々を通して、あなたがたに告げ知らされました。御使いたちも、これらのことをのぞき込みたいと願っています。
1PE 1:13 ですから、心を引き締めて行動に備えなさい。 身を慎み、イエス・キリストが現れる時にもたらされるその恵みに、すべての望みを置きなさい。
1PE 1:14 従順な子どもとして、無知であったころに抱いていた欲望に、自分を合わせてはなりません。
1PE 1:15 むしろ、あなたがたを召された方が聖なる方であるように、あなたがた自身も、あらゆる行いにおいて聖なる者となりなさい。
1PE 1:16 「あなたがたは聖なる者でありなさい。わたしが聖なる者だからである」と書かれているからです。
1PE 1:17 一人ひとりの行いに応じて、分け隔てなく裁かれる方を父と呼ぶのであれば、寄留者として過ごす間を、畏れをもって過ごしなさい。
1PE 1:18 あなたがたが先祖から受け継いだむなしい生き方から贖われたのは、銀や金のような朽ちるものによったのではありません。
1PE 1:19 傷も汚れもない子羊の血のような、キリストの尊い血によったのです。
1PE 1:20 キリストは、世界の基が据えられる前からあらかじめ知られていましたが、この終わりの時代に、あなたがたのために現されました。
1PE 1:21 あなたがたは、この方を通して、この方を死者の中から復活させ、栄光をお与えになった神を信じています。こうして、あなたがたの信仰と望みは神に置かれているのです。
1PE 1:22 あなたがたは、聖霊によって真理に従い、自分の魂を清め、偽りのない兄弟愛を抱くようになったのですから、心から熱く互いに愛し合いなさい。
1PE 1:23 あなたがたは、朽ちる種からではなく、朽ちない種から、すなわち、いつまでも生きて残る神の言葉によって、新しく生まれたのです。
1PE 1:24 聖書にこうあります。 「すべての肉なる者は草のようであり、 人の栄光はすべて草の花のようである。 草は枯れ、花は散る。
1PE 1:25 しかし、主の言葉は永遠に残る。」 これが、あなたがたに福音として宣べ伝えられた言葉です。
1PE 2:1 ですから、あらゆる悪意、あらゆる欺き、偽善、ねたみ、あらゆる悪口を捨てなさい。
1PE 2:2 生まれたばかりの乳飲み子のように、混じりけのない霊の乳を慕い求めなさい。それによって成長するためです。
1PE 2:3 主が恵み深い方であることを味わったのなら、
1PE 2:4 この方のもとに来なさい。この方は生ける石です。人々には退けられましたが、神には選ばれた尊い石です。
1PE 2:5 あなたがた自身も生ける石として組み上げられ、霊の家、聖なる祭司団となって、イエス・キリストを通して神に喜ばれる霊のいけにえを献げるのです。
1PE 2:6 聖書にこう記されています。 「見よ、 わたしはシオンに、選ばれた尊い隅の親石を据える。 この方を信じる者は、失望させられることがない。」
1PE 2:7 この石は、信じるあなたがたには誉れです。しかし、従わない者たちにとっては、 「建築する者たちが退けた石が、 隅の親石となった。」
1PE 2:8 また、 「つまずきの石、妨げの岩」となりました。 彼らは御言葉に従わないため、つまずくのです。彼らは、このことにも定められていました。
1PE 2:9 しかし、あなたがたは選ばれた種族、王の祭司団、聖なる国民、神の所有とされた民です。それは、あなたがたを闇から驚くべき光の中へ召してくださった方のすばらしさを、告げ知らせるためです。
1PE 2:10 かつて、あなたがたは民ではありませんでしたが、今は神の民です。あわれみを受けていませんでしたが、今はあわれみを受けています。
1PE 2:11 愛する者たちよ。寄留者また旅人であるあなたがたに勧めます。魂に戦いを挑む肉の欲望を慎みなさい。
1PE 2:12 異邦人の中で立派に振る舞いなさい。そうすれば、彼らがあなたがたを悪人呼ばわりしていても、あなたがたの良い行いを見て、神が訪れられる日に神をあがめるようになります。
1PE 2:13 ですから、主のために、人の立てたあらゆる制度に従いなさい。最高の権威を持つ王にも、
1PE 2:14 また、悪を行う者を罰し、良いことを行う者をほめるため、王によって遣わされた総督にも従いなさい。
1PE 2:15 良いことを行うことによって、愚かな人々の無知を黙らせることは、神の御心だからです。
1PE 2:16 自由な者として生きなさい。ただし、その自由を悪事の隠れみのにせず、神のしもべとして生きなさい。
1PE 2:17 すべての人を敬いなさい。兄弟たちを愛しなさい。神を畏れなさい。王を敬いなさい。
1PE 2:18 召使いたちよ、深い敬意をもって主人に従いなさい。善良で思いやりのある主人だけでなく、よこしまな主人にも従いなさい。
1PE 2:19 神に対する良心のゆえに、不当に苦しめられてもその苦痛に耐えるなら、それは称賛に値することです。
1PE 2:20 罪を犯して打たれ、それを耐え忍んだとしても、何の誉れになるでしょう。しかし、良いことを行って苦しみを受け、それを耐え忍ぶなら、それは神に喜ばれることです。
1PE 2:21 あなたがたは、このために召されました。キリストも私たちのために苦しみを受け、あなたがたに模範を残されました。 それは、あなたがたがその足跡に従うためです。
1PE 2:22 キリストは罪を犯さず、「その口に欺きもありませんでした」。
1PE 2:23 ののしられても、ののしり返さず、苦しめられても脅すことをせず、正しく裁かれる方にご自分を委ねられました。
1PE 2:24 キリストは自ら、木にかけられたその体に、私たちの罪を負ってくださいました。それは、私たちが罪に対して死に、義のために生きるためです。あなたがたは、キリストの傷によって癒やされました。
1PE 2:25 あなたがたは羊のように迷っていましたが、今は、あなたがたの魂の羊飼いであり監督者である方のもとに帰って来たのです。
1PE 3:1 同じように、妻たちよ、自分の夫に従いなさい。そうすれば、御言葉に従わない夫がいても、妻の振る舞いによって、言葉によらずとも心を動かされるでしょう。
1PE 3:2 彼らは、神を畏れるあなたがたの清い振る舞いを目にするからです。
1PE 3:3 あなたがたの美しさは、髪を編むこと、金の飾りを身に着けること、美しい服を着ることといった外面的な装いにあるのではありません。
1PE 3:4 むしろ、心の内なる人を、柔和で穏やかな霊という朽ちることのないもので飾りなさい。これは、神の目に非常に尊いものです。
1PE 3:5 昔、神に望みを置いた聖なる女性たちも、このように自分を飾り、自分の夫に従いました。
1PE 3:6 サラもアブラハムに従い、彼を「主人」と呼びました。あなたがたも、良いことを行い、何を恐れることもないなら、サラの子どもたちなのです。
1PE 3:7 同じように、夫たちよ、理解をもって妻と共に暮らしなさい。妻はより弱い器であり、また命の恵みを共に受け継ぐ者なのですから、妻を尊びなさい。それは、あなたがたの祈りが妨げられないためです。
1PE 3:8 最後に、あなたがたは皆、心を一つにし、互いに思いやり、兄弟として愛し合い、心を優しくし、礼節を重んじなさい。
1PE 3:9 悪に悪を返したり、侮辱に侮辱を返したりせず、かえって祝福しなさい。あなたがたは、祝福を受け継ぐために召されたのだと知っているからです。
1PE 3:10 というのも、こう書かれているからです。 「命を愛し、 良い日々を見たいと願う者は、 舌を悪から守り、 唇で欺きを語ってはならない。
1PE 3:11 悪を離れて善を行い、 平和を求めて追い求めよ。
1PE 3:12 主の目は義人たちに注がれ、 その耳は彼らの祈りに傾けられる。 しかし、主の御顔は悪を行う者たちに敵対する。」
1PE 3:13 あなたがたが善に倣う者となるなら、だれがあなたがたに害を加えるでしょうか。
1PE 3:14 たとえ義のために苦しむことがあっても、あなたがたは幸いです。「彼らが恐れるものを恐れず、心を乱してはならない」。
1PE 3:15 むしろ、心の中で主なる神を聖なる方としなさい。あなたがたのうちにある望みの理由を尋ねる人には、いつでも答えられる用意をしていなさい。ただし、柔和さと畏れをもって答えなさい。
1PE 3:16 また、良い良心を保ちなさい。そうすれば、あなたがたが悪人であるかのように非難されても、キリストにあるあなたがたの良い生き方を侮辱する人々は恥じ入ることになります。
1PE 3:17 神の御心であるなら、悪を行って苦しむよりも、正しいことを行って苦しむほうがよいのです。
1PE 3:18 キリストもまた、罪のためにただ一度苦しまれました。正しい方が正しくない者たちのために苦しまれたのは、あなたがたを神のもとへ導くためでした。キリストは肉において殺されましたが、霊において生かされ、
1PE 3:19 こうして、牢獄にいる霊たちのもとへも行き、宣べ伝えられました。
1PE 3:20 彼らは、かつてノアの時代に箱舟が造られていた間、神が忍耐して待っておられた時に従わなかった者たちです。その箱舟の中では、わずかな人々、すなわち八人だけが、水を通って救われました。
1PE 3:21 この水に対応するバプテスマが、今あなたがたを救います。それは肉体の汚れを取り除くことではなく、イエス・キリストの復活を通して、神に対する良い良心からの応答です。
1PE 3:22 キリストは天に上り、神の右におられます。御使いたちも、権威も、力も、この方に従っています。
1PE 4:1 ですから、キリストが私たちのために肉において苦しまれた以上、あなたがたも同じ思いで自らを武装しなさい。肉において苦しんだ者は、罪を断ったからです。
1PE 4:2 それは、肉体に残された生涯を、もはや人間の欲望のためではなく、神の御心のために生きるためです。
1PE 4:3 これまで、私たちは異邦人の望むことを行い、みだらな行い、欲望、酒に酔う宴会、放縦な騒ぎ、酒宴、忌まわしい偶像礼拝にふけってきました。それでもう十分です。
1PE 4:4 彼らは、あなたがたが自分たちと一緒に、同じ度を越した放蕩へ走らないので、不思議に思い、悪口を言っています。
1PE 4:5 彼らは、生きている者と死んだ者とを裁こうとしておられる方に、申し開きをすることになります。
1PE 4:6 この目的のために、死んだ人々にも福音が宣べ伝えられました。それは、肉においては人として裁かれても、霊においては神に従って生きるためです。
1PE 4:7 万物の終わりが近づいています。ですから、祈るために分別を保ち、身を慎みなさい。
1PE 4:8 何よりも、互いに熱心に愛し合いなさい。愛は多くの罪を覆うからです。
1PE 4:9 不平を言わず、互いにもてなし合いなさい。
1PE 4:10 一人ひとりが受けた賜物を用いて互いに仕え、さまざまな形で与えられる神の恵みの良い管理者となりなさい。
1PE 4:11 語る人は、神の御言葉を語る者として語りなさい。仕える人は、神が与えてくださる力によって仕えなさい。それは、すべてのことにおいて、イエス・キリストを通して神があがめられるためです。その方に栄光と支配が永遠にありますように。アーメン。
1PE 4:12 愛する者たちよ。あなたがたを試すために降りかかっている火の試練を、何か思いがけないことが起こったかのように、不思議に思ってはなりません。
1PE 4:13 むしろ、キリストの苦難にあずかっているのですから、喜びなさい。それは、キリストの栄光が現れる時、あなたがたがこの上ない喜びにあふれるためです。
1PE 4:14 キリストの名のために侮辱されるなら、あなたがたは幸いです。栄光の霊、すなわち神の霊が、あなたがたの上にとどまっておられるからです。彼らはこの方を冒涜しますが、あなたがたはあがめています。
1PE 4:15 あなたがたのうち、殺人者、盗人、悪を行う者、他人のことに干渉する者として苦しむ人がいてはなりません。
1PE 4:16 しかし、キリスト者であるために苦しむのであれば、恥じることなく、このことで神をあがめなさい。
1PE 4:17 神の家から裁きが始まる時が来ているからです。まず私たちから始まるのであれば、神の福音に従わない者たちの結末は、どうなるでしょうか。
1PE 4:18 「義人がかろうじて救われるのであれば、神を敬わない者や罪人はどうなるのか」。
1PE 4:19 ですから、神の御心に従って苦しむ人々も、善を行いながら、真実な創造者である神に、自分自身を委ねなさい。
1PE 5:1 そこで、私はあなたがたのうちにいる長老たちに勧めます。私も長老の一人であり、キリストの苦難の証人であり、やがて現される栄光にあずかる者です。
1PE 5:2 あなたがたのうちにいる神の群れを牧し、監督しなさい。強いられてではなく、自ら進んで行いなさい。不正な利益を求めてではなく、喜んで行いなさい。
1PE 5:3 ゆだねられた人々に対して威張るのではなく、自ら群れの模範となりなさい。
1PE 5:4 そうすれば、大牧者が現れる時、しぼむことのない栄光の冠を受けるでしょう。
1PE 5:5 同じように、若い人たちよ、年長者に従いなさい。皆が互いに従い、謙遜を身にまといなさい。「神は高ぶる者に敵対し、へりくだる者に恵みを与えられる」からです。
1PE 5:6 ですから、神の力強い御手の下でへりくだりなさい。そうすれば、神はふさわしい時にあなたがたを高くしてくださいます。
1PE 5:7 あなたがたの思い煩いをすべて神にゆだねなさい。神があなたがたを心にかけてくださるからです。
1PE 5:8 身を慎み、目を覚ましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、ほえたける獅子のように歩き回り、食い尽くす相手を探しています。
1PE 5:9 信仰に堅く立って、悪魔に抵抗しなさい。世界にいるあなたがたの兄弟たちも、同じ苦しみを経験していることを知っているからです。
1PE 5:10 あらゆる恵みの神は、あなたがたをキリスト・イエスによって永遠の栄光へ召してくださいました。あなたがたがしばらく苦しんだ後、神ご自身があなたがたを完全な者とし、堅く立たせ、強め、土台を据えてくださいますように。
1PE 5:11 栄光と力が、永遠に神にありますように。アーメン。
1PE 5:12 私が忠実な兄弟と認めるシルワノを通して、あなたがたに短く書き送りました。あなたがたを励まし、これこそ神の真の恵みであると証しするためです。この恵みのうちに、あなたがたは立っています。
1PE 5:13 バビロンにいて、あなたがたと共に選ばれた者が、あなたがたによろしくと言っています。私の子マルコも、よろしくと言っています。
1PE 5:14 愛の口づけをもって、互いにあいさつを交わしなさい。 キリスト・イエスにあるあなたがたすべてに、平安がありますように。アーメン。
2PE 1:1 イエス・キリスト のしもべであり使徒であるシモン・ペテロから、私たちの神であり救い主であるイエス・キリストの義によって、私たちと同じ尊い信仰を得た人々へ。
2PE 1:2 神と、私たちの主イエスとを知ることによって、恵みと平安があなたがたにますます豊かに与えられますように。
2PE 1:3 ご自身の栄光と徳によって私たちを召してくださった方を知ることにより、私たちは、その神の力によって、命と敬虔に必要なすべてを与えられました。
2PE 1:4 この栄光と徳によって、神は尊く、この上なく偉大な約束を私たちに与えてくださいました。それは、あなたがたが欲望によって世に生じる腐敗から逃れ、これらの約束を通して神の性質にあずかる者となるためです。
2PE 1:5 だからこそ、あなたがたもあらゆる熱意を傾け、信仰に徳を、徳に知識を、
2PE 1:6 知識に自制を、自制に忍耐を、忍耐に敬虔を、
2PE 1:7 敬虔に兄弟愛を、兄弟愛に愛を加えなさい。
2PE 1:8 これらがあなたがたに備わり、ますます豊かになるなら、私たちの主イエス・キリストを知ることにおいて、怠惰な者にも、実を結ばない者にもなりません。
2PE 1:9 しかし、これらを備えていない人は目が見えず、近くのものしか見えません。自分が過去の罪から清められたことを忘れているのです。
2PE 1:10 ですから、兄弟たち、 自分たちへの召しと選びを確かなものとするため、いっそう熱心に努めなさい。これらのことを行っていれば、決してつまずくことはありません。
2PE 1:11 こうして、私たちの主であり救い主であるイエス・キリストの永遠の王国へ入る道が、あなたがたのために豊かに備えられるのです。
2PE 1:12 ですから、あなたがたがこれらのことを知り、今受けている真理に堅く立っているとはいえ、私はいつもそれを思い起こさせることを怠りません。
2PE 1:13 私がこの幕屋に身を置いている間は、これらを思い起こさせ、あなたがたを奮い立たせるのが当然だと考えています。
2PE 1:14 私たちの主イエス・キリストが明らかにしてくださったとおり、私がこの幕屋を脱ぎ捨てる時が迫っていることを知っているからです。
2PE 1:15 それだけでなく、私が世を去った後にも、あなたがたがいつでもこれらのことを思い出せるよう、力を尽くします。
2PE 1:16 私たちが、私たちの主イエス・キリストの力と来臨をあなたがたに知らせたとき、巧妙に作り上げられた作り話をよりどころにしたのではありません。私たちは、その方の威光を自分の目で見たのです。
2PE 1:17 イエスが父なる神から誉れと栄光をお受けになったとき、荘厳な栄光から、「これはわたしの愛する子、わたしの心にかなう者である」という声がイエスのもとに響きました。
2PE 1:18 私たちはイエスとともに聖なる山にいたとき、天から響くこの声を聞きました。
2PE 1:19 私たちには、さらに確かな預言の言葉があります。夜が明け、明けの明星があなたがたの心に昇るまで、暗い所で輝くともしびとして、その言葉に心を留めるのは良いことです。
2PE 1:20 何よりもまず、聖書のどの預言も、個人的な解釈から生じるものではないことを知っておきなさい。
2PE 1:21 預言は決して人間の意志によってもたらされたのではなく、神に属する聖なる人々が聖霊に動かされて語ったものだからです。
2PE 2:1 しかし、民の間には偽預言者も現れました。同じように、あなたがたの間にも偽教師が現れます。彼らは滅びをもたらす異端をひそかに持ち込み、自分たちを買い取ってくださった主人さえ否んで、自らに速やかな滅びを招きます。
2PE 2:2 多くの人が彼らのみだらな 生き方に従い、そのために真理の道がそしられるようになります。
2PE 2:3 彼らは貪欲に駆られ、偽りの言葉を使ってあなたがたを食い物にします。彼らへの裁きは昔から定まっており、遅れることはありません。その滅びは眠っていないのです。
2PE 2:4 神は罪を犯した御使いたちを容赦せず、タルタロス に投げ込み、裁きの時まで留め置くため、暗闇の穴に引き渡されました。
2PE 2:5 また、神を敬わない者たちの世界に洪水をもたらしたとき、昔の世界を容赦せず、義を宣べ伝えたノアをほかの七人とともに守られました。
2PE 2:6 そして、ソドムとゴモラの町々を灰にして滅びに定め、後に神を敬わずに生きる者たちへの警告の実例とされました。
2PE 2:7 一方で、悪人たちのみだらな生き方にひどく苦しんでいた義人ロトを救い出されました。
2PE 2:8 この義人は彼らの間に住み、日々その不法な行いを見聞きして、正しい心を痛めていたのです。
2PE 2:9 以上のことから分かるように、主は、敬虔な人々を試練から救い出す一方、不義な者たちを罰のもとに置いて裁きの日まで留めておくすべをご存じです。
2PE 2:10 とりわけ、肉に従い、汚れた欲望のままに歩み、権威を侮る者たちを罰せられます。彼らは大胆でわがままであり、栄光ある者たちを悪く言うことを恐れません。
2PE 2:11 それに対して、御使いたちは力にも能力にも彼らより優れているのに、主の前で彼らをそしる訴えを持ち出しません。
2PE 2:12 しかし、この者たちは、捕らえられて滅ぼされるために生まれた、理性のない野生の動物のようです。自分たちが知らない事柄を悪く言い、その滅びの中で、自らも必ず滅び、
2PE 2:13 不義の報いを受けます。彼らは昼間から享楽にふけることを楽しみとし、染みや傷のような者です。あなたがたと宴をともにしながら、その欺きを楽しんでいます。
2PE 2:14 その目は姦淫に満ち、罪を犯すことをやめられません。心の定まらない人々を誘惑し、その心は貪欲に鍛え上げられています。彼らは呪いの子らです！
2PE 2:15 彼らは正しい道を捨てて迷い出し、不正の報酬を愛したベオルの子バラムの道に従いました。
2PE 2:16 しかし、バラムは自分の背きのために叱責されました。物を言えないろばが人間の声で語り、預言者の狂気を止めたのです。
2PE 2:17 この者たちは水のない井戸、嵐に吹き流される雲です。彼らのためには、暗黒の闇が永遠に用意されています。
2PE 2:18 彼らは中身のない大言壮語を吐き、迷いの中に生きる者たちからまさに逃れつつある人々を、肉の欲望とみだらな行いによって誘惑します。
2PE 2:19 その人たちに自由を約束しながら、彼ら自身が腐敗の奴隷です。人は、自分を打ち負かしたものの奴隷となるからです。
2PE 2:20 主であり救い主であるイエス・キリストを知ることによって世の汚れから逃れた後、再びその汚れに巻き込まれ、打ち負かされるなら、その人たちの後の状態は初めより悪くなります。
2PE 2:21 義の道を知りながら、自分たちに伝えられた聖なる戒めに背を向けるよりは、その道を知らなかったほうが、彼らにとって良かったのです。
2PE 2:22 彼らの身には、次の真実なことわざのとおりのことが起こっています。「犬は自分の吐いた物に戻る。」 また、「洗われた豚は、再び泥の中を転げ回る。」
2PE 3:1 愛する人たち、私があなたがたに手紙を書くのは、これで二度目です。どちらの手紙でも、これらのことを思い起こさせることによって、あなたがたの純真な心を奮い立たせています。
2PE 3:2 それは、聖なる預言者たちが前もって語った言葉と、主であり救い主である方の使徒である私たちが伝えた戒めを、あなたがたが思い出すためです。
2PE 3:3 何よりもまず、次のことを知っておきなさい。終わりの日には、あざける者たちが現れ、自分たちの欲望に従って歩み、
2PE 3:4 こう言います。「あの方が来るという約束は、どうなったのか。父祖たちが眠りについた日から、すべては創造の初めからあったままではないか。」
2PE 3:5 彼らは、はるか昔から天があり、地は神の言葉によって水から現れ、水の中に成り立っていたことを、故意に見過ごしています。
2PE 3:6 その水によって、当時の世界は洪水に覆われて滅びました。
2PE 3:7 しかし、今の天と地は、同じ言葉によって火に備えて蓄えられ、神を敬わない人々が裁かれ、滅ぼされる日まで保たれています。
2PE 3:8 しかし、愛する人たち、この一つのことを忘れてはいけません。主にとっては、一日は千年のようであり、千年は一日のようです。
2PE 3:9 ある人たちは約束の実現が遅れていると考えていますが、主は約束を遅らせておられるのではありません。むしろ、私たちに対して忍耐しておられ、だれも滅びることを望まず、すべての人が悔い改めに至ることを望んでおられます。
2PE 3:10 しかし、主の日は夜の盗人のように来ます。その日、天は大きな音を立てて過ぎ去り、諸元素は激しい熱で溶かされ、地と、その中でなされた業は焼き尽くされます。
2PE 3:11 このように、これらすべてのものが滅ぼされるのですから、あなたがたは、聖なる生き方と敬虔において、どのような者であるべきでしょうか。
2PE 3:12 神の日が来るのを待ち望み、その到来を切に願いなさい。その日には、天は燃えて溶け、諸元素は激しい熱で溶け去ります。
2PE 3:13 しかし、私たちは神の約束に従って、義の宿る新しい天と新しい地を待ち望んでいます。
2PE 3:14 ですから、愛する人たち、これらを待ち望んでいるのですから、染みもなく、非難されるところもない者として、平安のうちに神に見いだされるよう励みなさい。
2PE 3:15 また、私たちの主の忍耐を救いと考えなさい。私たちの愛する兄弟パウロも、与えられた知恵に従ってあなたがたに書き送ったとおりです。
2PE 3:16 パウロは、そのすべての手紙の中でも、これらのことについて語っています。それらの手紙には理解しにくい箇所がいくつかあり、無知で心の定まらない者たちは、ほかの聖書と同じように、それらも曲解し、自らに滅びを招いています。
2PE 3:17 ですから、愛する人たち、あなたがたはこれらのことを前もって知っているのですから、不法な者たちの迷いに巻き込まれ、自分の揺るがない立場を失わないよう警戒しなさい。
2PE 3:18 むしろ、私たちの主であり救い主であるイエス・キリストの恵みと知識のうちに成長しなさい。この方に、今も、また永遠にわたって栄光がありますように。アーメン。
1JO 1:1 初めからあったもの、私たちが聞いたもの、目で見たもの、じっと見つめ、手で触れたもの、すなわち命のことばについて、
1JO 1:2 その命は現されました。私たちはそれを見て、あかしし、あなたがたに告げ知らせます。すなわち、父とともにあり、私たちに現された永遠の命です。
1JO 1:3 私たちが見、また聞いたものを、あなたがたにも告げ知らせます。それは、あなたがたも私たちと交わりを持つためです。しかも、私たちの交わりは、父とその御子イエス・キリスト との交わりです。
1JO 1:4 私たちがこれらのことを書くのは、私たちの喜びが満ちるためです。
1JO 1:5 私たちがその方から聞き、あなたがたに告げ知らせる知らせは、神は光であり、神のうちには闇が少しもないということです。
1JO 1:6 神と交わりがあると言いながら闇の中を歩むなら、私たちは偽りを言い、真実を語ってはいません。
1JO 1:7 しかし、神が光の中におられるように、私たちも光の中を歩むなら、私たちには互いの交わりがあり、その御子イエス・キリストの血が、すべての罪から私たちを清めます。
1JO 1:8 自分には罪がないと言うなら、私たちは自分を欺いており、真理は私たちのうちにありません。
1JO 1:9 私たちが自分の罪を告白するなら、神は真実で正しい方ですから、私たちの罪を赦し、すべての不義から清めてくださいます。
1JO 1:10 罪を犯したことがないと言うなら、私たちは神を偽り者とすることになり、そのことばは私たちのうちにありません。
1JO 2:1 私の子どもたちよ、あなたがたが罪を犯さないように、私はこれらのことを書きます。しかし、だれかが罪を犯しても、私たちには父のもとに弁護者 がおられます。義なる方、イエス・キリストです。
1JO 2:2 この方こそ、私たちの罪を贖ういけにえ です。私たちの罪だけでなく、全世界の罪のためのいけにえです。
1JO 2:3 その戒めを守っているなら、それによって私たちは、この方を知っていると分かります。
1JO 2:4 「私はこの方を知っている」と言いながら、その戒めを守らない人は偽り者であり、その人のうちに真理はありません。
1JO 2:5 しかし、この方のことばを守る人のうちでは、神の愛がまことに全うされています。それによって、私たちがこの方のうちにいることが分かります。
1JO 2:6 この方のうちにとどまっていると言う人は、この方が歩まれたように、自らも歩むべきです。
1JO 2:7 兄弟たち、私があなたがたに書いているのは、新しい戒めではなく、あなたがたが初めから持っていた古い戒めです。その古い戒めとは、あなたがたが初めから聞いていたことばです。
1JO 2:8 また、私はあなたがたに新しい戒めを書いています。この戒めは、この方においても、あなたがたにおいても真実です。闇は過ぎ去りつつあり、まことの光がすでに輝いているからです。
1JO 2:9 光の中にいると言いながら自分の兄弟を憎む人は、今もなお闇の中にいます。
1JO 2:10 自分の兄弟を愛する人は光の中にとどまり、その人には、つまずきとなるものがありません。
1JO 2:11 しかし、自分の兄弟を憎む人は闇の中にいて、闇の中を歩み、自分がどこへ行くのか分かりません。闇がその目をくらませたからです。
1JO 2:12 子どもたちよ、私があなたがたに書くのは、その御名のゆえに、あなたがたの罪が赦されているからです。
1JO 2:13 父たちよ、私があなたがたに書くのは、初めからおられる方をあなたがたが知っているからです。 若者たちよ、私があなたがたに書くのは、あなたがたが悪い者に打ち勝ったからです。 子どもたちよ、私があなたがたに書くのは、あなたがたが父を知っているからです。
1JO 2:14 父たちよ、私があなたがたに書いたのは、初めからおられる方をあなたがたが知っているからです。 若者たちよ、私があなたがたに書いたのは、あなたがたが強く、神のことばがあなたがたのうちにとどまり、あなたがたが悪い者に打ち勝ったからです。
1JO 2:15 世も、世にあるものも愛してはいけません。世を愛する人のうちには、父の愛がありません。
1JO 2:16 世にあるすべてのもの、すなわち肉の欲、目の欲、この世のものを誇る心は、父から出たものではなく、世から出たものだからです。
1JO 2:17 世とその欲は過ぎ去ります。しかし、神のみこころを行う人は永遠にとどまります。
1JO 2:18 子どもたちよ、今は終わりの時です。反キリストが来るとあなたがたが聞いていたとおり、今や多くの反キリストが現れています。このことによって、今が最後の時だと分かります。
1JO 2:19 彼らは私たちのもとから出て行きましたが、私たちに属してはいませんでした。もし属していたなら、私たちとともにとどまっていたはずです。しかし彼らが出て行ったのは、そのだれも私たちに属していないことが明らかになるためでした。
1JO 2:20 しかし、あなたがたは聖なる方から油を注がれており、皆、知識を持っています。
1JO 2:21 私があなたがたに書いたのは、真理を知らないからではありません。あなたがたが真理を知り、また、どんな偽りも真理から出るものではないと知っているからです。
1JO 2:22 偽り者とは、イエスがキリストであることを否定する者のほかに、だれでしょう。この者こそ反キリスト、父と御子を否定する者です。
1JO 2:23 御子を否定する者は、父を持っていません。御子を告白する者は、父をも持っています。
1JO 2:24 ですから、あなたがたは、初めから聞いたことを自分のうちにとどめなさい。それがあなたがたのうちにとどまるなら、あなたがたも御子と父のうちにとどまります。
1JO 2:25 これこそ、この方が私たちに約束してくださったもの、永遠の命です。
1JO 2:26 あなたがたを惑わそうとする者たちについて、私はこれらのことを書きました。
1JO 2:27 あなたがたについて言えば、この方から受けた油注ぎがあなたがたのうちにとどまっているので、だれかに教えてもらう必要はありません。その油注ぎが、すべてのことについてあなたがたを教えます。それは真実であって、偽りではありません。それが教えたとおり、あなたがたはこの方のうちにとどまるでしょう。
1JO 2:28 さあ、子どもたちよ、この方のうちにとどまりなさい。そうすれば、この方が現れるとき、私たちは確信を持ち、その来臨の時にも御前で恥じることがありません。
1JO 2:29 この方が正しいと知っているなら、義を行う者は皆、この方から生まれたことも分かります。
1JO 3:1 父が私たちにどれほど大きな愛を与えてくださったか、考えてみなさい。私たちは神の子どもと呼ばれるのです。このため、世は私たちを知りません。世は父を知らなかったからです。
1JO 3:2 愛する者たち、私たちは今、神の子どもです。私たちがどのようになるかは、まだ明らかにされていません。しかし、この方が現れるとき、私たちはこの方に似た者になると分かっています。ありのままのこの方を見るからです。
1JO 3:3 この望みをこの方に置く人は皆、この方が清いように、自分を清くします。
1JO 3:4 罪を犯す人は皆、不法を行っています。罪とは不法です。
1JO 3:5 あなたがたが知っているとおり、この方が現れたのは私たちの罪を取り除くためであり、この方のうちに罪はありません。
1JO 3:6 この方のうちにとどまる人はだれも、罪を犯しません。罪を犯す人はだれも、この方を見たことも、知ったこともありません。
1JO 3:7 子どもたちよ、だれにも惑わされてはいけません。この方が正しいように、義を行う人も正しい者です。
1JO 3:8 罪を犯す人は悪魔から出た者です。悪魔は初めから罪を犯しているからです。神の御子が現れたのは、悪魔のわざを滅ぼすためです。
1JO 3:9 神から生まれた人はだれも、罪を犯しません。神の種がその人のうちにとどまっているからです。その人は神から生まれているので、罪を犯すことができません。
1JO 3:10 神の子どもと悪魔の子どもは、このことによって明らかになります。義を行わない人は神から出た者ではありません。自分の兄弟を愛さない人も同じです。
1JO 3:11 私たちが互いに愛し合うべきだということ――これが、あなたがたが初めから聞いていた知らせです。
1JO 3:12 悪い者から出たカインのようであってはいけません。カインは自分の兄弟を殺しました。なぜ殺したのでしょうか。自分の行いが悪く、兄弟の行いが正しかったからです。
1JO 3:13 私の兄弟たち、世があなたがたを憎んでも、驚いてはいけません。
1JO 3:14 私たちは、死から命へ移ったことを知っています。兄弟たちを愛しているからです。兄弟を愛さない人は、死のうちにとどまっています。
1JO 3:15 自分の兄弟を憎む人は皆、人殺しです。人殺しのうちには永遠の命がとどまっていないことを、あなたがたは知っています。
1JO 3:16 この方が私たちのために命を捨ててくださったことによって、私たちは愛とは何かを知りました。ですから、私たちも兄弟たちのために命を捨てるべきです。
1JO 3:17 しかし、この世の財産を持ちながら、困っている兄弟を見ても、その人に対してあわれみの心を閉ざすなら、どうして神の愛がその人のうちにとどまるでしょうか。
1JO 3:18 私の子どもたちよ、ことばや口先だけではなく、行いと真実をもって愛しましょう。
1JO 3:19 それによって、私たちが真理から出た者であることが分かり、神の御前で自分の心を納得させることができます。
1JO 3:20 たとえ自分の心が私たちを責めても、神は私たちの心よりも大きく、すべてのことをご存じだからです。
1JO 3:21 愛する者たち、自分の心が私たちを責めないなら、私たちは神に対して確信を持てます。
1JO 3:22 そして、願い求めるものは何でも神から受けます。私たちが神の戒めを守り、御前で喜ばれることを行っているからです。
1JO 3:23 神の戒めとは、その御子イエス・キリストの御名を信じ、神が命じられたとおり、互いに愛し合うことです。
1JO 3:24 神の戒めを守る人は神のうちにとどまり、神もその人のうちにとどまります。神が私たちに与えてくださった聖霊によって、神が私たちのうちにとどまっておられることが分かります。
1JO 4:1 愛する者たち、すべての霊を信じてはいけません。その霊が神から出たものかどうかを吟味しなさい。多くの偽預言者が世に出て来ているからです。
1JO 4:2 神の霊は、こうして見分けられます。イエス・キリストが肉体をもって来られたと告白する霊は皆、神から出ています。
1JO 4:3 イエス・キリストが肉体をもって来られたと告白しない霊は皆、神から出たものではありません。それは反キリストの霊です。あなたがたは、それが来ると聞いていましたが、今すでに世に来ています。
1JO 4:4 子どもたちよ、あなたがたは神から出た者であり、彼らに打ち勝っています。あなたがたのうちにおられる方は、世にいる者よりも偉大だからです。
1JO 4:5 彼らは世から出た者です。そのため、世のことを語り、世も彼らの言うことを聞きます。
1JO 4:6 私たちは神から出た者です。神を知る人は私たちの言うことを聞きます。神から出ていない人は聞きません。このことによって、真理の霊と迷いの霊を見分けることができます。
1JO 4:7 愛する者たち、互いに愛し合いましょう。愛は神から出ているからです。愛する人は皆、神から生まれ、神を知っています。
1JO 4:8 愛さない人は神を知りません。神は愛だからです。
1JO 4:9 神は、ただひとりの御子 を世に遣わしてくださいました。その方によって私たちが生きるためです。このことによって、神の愛が私たちのうちに現されました。
1JO 4:10 愛とは、私たちが神を愛したことではなく、神が私たちを愛し、私たちの罪を贖ういけにえ として御子を遣わしてくださったことです。
1JO 4:11 愛する者たち、神がこのように私たちを愛してくださったのなら、私たちも互いに愛し合うべきです。
1JO 4:12 いまだかつて、神を見た人はいません。私たちが互いに愛し合うなら、神は私たちのうちにとどまり、その愛が私たちのうちで全うされます。
1JO 4:13 神がご自分の聖霊を私たちに分け与えてくださったことによって、私たちが神のうちにとどまり、神も私たちのうちにとどまっておられることが分かります。
1JO 4:14 私たちは、父が御子を世の救い主として遣わされたのを見て、あかししています。
1JO 4:15 イエスが神の御子であると告白する人はだれでも、神がその人のうちにとどまり、その人も神のうちにとどまります。
1JO 4:16 私たちは、神が私たちに抱いておられる愛を知り、信じています。神は愛です。愛のうちにとどまる人は神のうちにとどまり、神もその人のうちにとどまります。
1JO 4:17 このように、愛は私たちの間で全うされ、裁きの日にも私たちは確信を持てます。この方がそうであるように、私たちもこの世にあって、この方のような者だからです。
1JO 4:18 愛には恐れがありません。全うされた愛は恐れを締め出します。恐れは罰を伴うからです。恐れる人は、愛において全うされていません。
1JO 4:19 神がまず私たちを愛してくださったので、私たちは神を愛します。
1JO 4:20 「私は神を愛している」と言いながら自分の兄弟を憎む人がいるなら、その人は偽り者です。目に見える兄弟を愛さない人が、目に見えない神を愛することはできないからです。
1JO 4:21 神を愛する人は自分の兄弟をも愛するべきです。これが、私たちが神から受けている戒めです。
1JO 5:1 イエスがキリストであると信じる人は皆、神から生まれています。父を愛する人は、その方から生まれた者をも愛します。
1JO 5:2 神の子どもたちを愛していると分かるのは、私たちが神を愛し、その戒めを守るときです。
1JO 5:3 神を愛するとは、その戒めを守ることです。その戒めは重すぎるものではありません。
1JO 5:4 神から生まれた者は皆、世に打ち勝つからです。世に打ち勝った勝利、それはあなたがたの信仰です。
1JO 5:5 世に打ち勝つ者とは、イエスが神の御子であると信じる人のほかに、だれでしょう。
1JO 5:6 この方こそ、水と血によって来られたイエス・キリストです。水によってだけでなく、水と血によって来られました。そして、聖霊があかししています。聖霊は真理だからです。
1JO 5:7 あかしするものが三つあります。
1JO 5:8 聖霊と水と血です。この三つは一致しています。
1JO 5:9 私たちが人のあかしを受け入れるのであれば、神のあかしはそれよりも偉大です。神が御子についてなさったあかしこそ、神のあかしだからです。
1JO 5:10 神の御子を信じる人は、自分のうちにそのあかしを持っています。神を信じない人は、神を偽り者としています。神が御子についてなさったあかしを信じていないからです。
1JO 5:11 そのあかしとは、神が私たちに永遠の命を与えてくださり、この命が御子のうちにあるということです。
1JO 5:12 御子がおられる人には命があります。神の御子がおられない人には命がありません。
1JO 5:13 神の御子の名を信じるあなたがたに、私がこれらのことを書いたのは、あなたがたが永遠の命を持っていると知り、神の御子の名を信じ続けるためです。
1JO 5:14 私たちが神に対して持っている確信は、神のみこころに従って何かを願い求めるなら、神が聞いてくださるということです。
1JO 5:15 私たちが何を願い求めても神が聞いてくださると分かっているなら、神に願い求めたものを得ていることも分かります。
1JO 5:16 だれかが、自分の兄弟が死に至らない罪を犯しているのを見たなら、その兄弟のために願い求めなさい。そうすれば神は、死に至らない罪を犯している人に命を与えてくださいます。死に至る罪もあります。その罪について願い求めるべきだとは言いません。
1JO 5:17 すべての不義は罪です。しかし、死に至らない罪もあります。
1JO 5:18 神から生まれた人はだれも罪を犯しません。神から生まれた方がその人を守るので、悪い者はその人に触れないことを、私たちは知っています。
1JO 5:19 私たちは神から出た者であり、全世界が悪い者の支配下にあることを知っています。
1JO 5:20 神の御子が来られ、真実な方を知るための悟りを私たちに与えてくださったことを、私たちは知っています。そして私たちは、真実な方のうちに、その御子イエス・キリストのうちにいます。この方こそ、まことの神であり、永遠の命です。
1JO 5:21 子どもたち、偶像から自分を守りなさい。
2JO 1:1 長老から、選ばれた婦人とその子どもたちへ。私はあなたがたを真理のうちに愛しています。私だけではありません。真理を知るすべての人も、あなたがたを愛しています。
2JO 1:2 それは、私たちのうちにとどまり、永遠に私たちとともにある真理のゆえです。
2JO 1:3 父なる神と、父の御子である主イエス・キリスト から、恵みとあわれみと平安が、真理と愛のうちに、私たちとともにあります。
2JO 1:4 あなたの子どもたちの中に、父から命じられたとおり真理のうちを歩んでいる者たちを見いだし、私は大いに喜んでいます。
2JO 1:5 愛する婦人よ、今、私はあなたにお願いします。これは新しい戒めではなく、初めからの戒めです。互いに愛し合いましょう。
2JO 1:6 愛とは、その方の戒めに従って歩むことです。あなたがたが初めから聞いていた戒めとは、それに従って歩むことです。
2JO 1:7 多くの惑わす者が世に出て来たからです。彼らは、イエス・キリストが肉体をもって来られたことを告白しません。そのような者が、人を惑わす者であり、反キリストです。
2JO 1:8 あなたがたは、よく気をつけなさい。私たちが成し遂げてきたものを失わず、十分な報いを受けるためです。
2JO 1:9 道を踏み外し、キリストの教えにとどまらない者には、神がおられません。その教えにとどまる者には、父と御子の両方がおられます。
2JO 1:10 もし、この教えを携えずにあなたがたのところへ来る者がいれば、その人を家に迎え入れてはなりません。また、その人にあいさつをしてもなりません。
2JO 1:11 その人にあいさつをする者は、その悪い行いに加わることになるからです。
2JO 1:12 あなたがたに書きたいことはたくさんありますが、紙とインクで書こうとは思いません。あなたがたのところへ行き、顔を合わせて語り合いたいと願っています。そうすれば、私たちの喜びは満ちるでしょう。
2JO 1:13 選ばれたあなたの姉妹の子どもたちが、あなたによろしくと伝えています。アーメン。
3JO 1:1 長老から、愛するガイオへ。私はあなたを真理のうちに愛しています。
3JO 1:2 愛する者よ、あなたの魂が栄えているように、すべてのことが順調に進み、健康であるように祈っています。
3JO 1:3 兄弟たちが来て、あなたのうちにある真理について証しし、あなたが真理のうちを歩んでいると伝えてくれたので、私は大いに喜びました。
3JO 1:4 私の子どもたちが真理のうちを歩んでいると聞くことほど、大きな喜びはありません。
3JO 1:5 愛する者よ、兄弟たち、それも見知らぬ人たちのために行うすべてのことを、あなたは忠実に果たしています。
3JO 1:6 彼らは教会の前で、あなたの愛について証ししました。彼らが旅を続けられるよう、神にふさわしい仕方で送り出してくだされば幸いです。
3JO 1:7 彼らは御名のために出て行き、異邦人からは何も受け取らなかったからです。
3JO 1:8 ですから、私たちはそのような人々を受け入れ、真理のためにともに働く者となるべきです。
3JO 1:9 私は教会に書き送りました。しかし、彼らの間で第一になりたがるディオトレフェスは、私たちを受け入れようとしません。
3JO 1:10 ですから、私がそちらへ行ったなら、彼の行いを指摘します。彼は悪意ある言葉で私たちを不当に中傷しています。それでも飽き足らず、自分自身も兄弟たちを受け入れず、受け入れようとする人々まで妨げ、教会から追い出しています。
3JO 1:11 愛する者よ、悪に倣わず、善に倣いなさい。善を行う者は神から出た者です。悪を行う者は神を見たことがありません。
3JO 1:12 デメテリオは、すべての人から良い証しを受けており、真理そのものも彼について証ししています。私たちも証しします。そして、あなたは私たちの証しが真実であることを知っています。
3JO 1:13 あなたに書きたいことはたくさんありますが、インクとペンで書こうとは思いません。
3JO 1:14 近いうちにあなたに会えることを願っています。その時には、顔を合わせて話しましょう。 あなたに平安がありますように。友人たちがあなたによろしくと言っています。そちらの友人たち一人ひとりに、名を挙げてよろしく伝えてください。
JUD 1:1 ユダ、イエス・キリストのしもべであり、ヤコブの兄弟である私から、召された人々、すなわち父なる神によって聖別され、イエス・キリストのために守られている人々へ。
JUD 1:2 あわれみ、平和、愛が、あなたがたにますます豊かに与えられますように。
JUD 1:3 愛する人たち。私は、私たちが共にあずかる救いについて、ぜひとも書き送りたいと願っていました。しかし、聖徒たちにただ一度伝えられた信仰のために力を尽くして戦うよう、あなたがたを励ます必要を覚え、手紙を書きました。
JUD 1:4 というのも、ある者たちがひそかに入り込んだからです。彼らは、この裁きを受ける者として昔から書き記されていた不敬虔な者たちで、私たちの神の恵みをみだらな行いの口実に変え、私たちの唯一の主人であり、神であり、主であるイエス・キリストを否定しています。
JUD 1:5 あなたがたはすでにこのことを知っていますが、思い起こしてもらいたいのです。主は民をエジプトの地から救い出した後、信じなかった者たちを滅ぼされました。
JUD 1:6 また、自分たちの本来の地位を守らず、自分たちの住まいを捨てた天使たちを、主は大いなる日の裁きのため、暗闇の中に永遠の鎖でつないでおられます。
JUD 1:7 同じように、ソドムとゴモラとその周辺の町々も、彼らと同じく性的不道徳に身を任せ、異なる肉体を追い求めたため、永遠の火の刑罰を受け、警告の例として示されています。
JUD 1:8 それにもかかわらず、この者たちも同じように夢想にふけり、肉体を汚し、権威を侮り、天上の者たちをののしっています。
JUD 1:9 しかし、大天使ミカエルは、悪魔と争い、モーセの遺体について論じ合ったときでさえ、侮辱的な断罪の言葉をあえて口にせず、「主がおまえを戒めてくださるように」と言いました。
JUD 1:10 ところが、この者たちは自分たちの知らないことをののしります。そして、理性のない生き物のように本能で知る事柄によって、かえって滅びています。
JUD 1:11 彼らに災いあれ。カインの道を進み、報酬を求めてバラムの迷いへと暴走し、コラの反逆に陥って滅びたからです。
JUD 1:12 この者たちは、あなたがたの愛餐に潜む暗礁です。恐れもなくあなたがたと宴を共にし、自分だけを養う羊飼いです。また、風に吹き流される水のない雲、実を結ばない晩秋の木、二度死に、根こそぎにされた木です。
JUD 1:13 自らの恥を泡のように吹き出す荒れ狂う海の波、彼らのために永遠の暗黒が残されている、さまよう星々です。
JUD 1:14 アダムから七代目のエノクも、この者たちについて預言して言いました。「見よ、 主は幾万もの聖なる者たちを伴って来られた。
JUD 1:15 すべての者を裁き、すべての不敬虔な者を罪に定めるためである。彼らが不敬虔に行ったすべての不敬虔な行いと、不敬虔な罪人たちが主に逆らって語ったすべての不遜な言葉のゆえに。」
JUD 1:16 この者たちは不平をつぶやき、境遇に不満を言い、自分の欲望のままに歩みます。口では大言壮語し、利益を得ようと人にこびへつらいます。
JUD 1:17 しかし、愛する人たち。私たちの主イエス・キリストの使徒たちが以前に語った言葉を思い出しなさい。
JUD 1:18 彼らはあなたがたにこう言いました。「終わりの時には、あざける者たちが現れ、自分自身の不敬虔な欲望のままに歩む。」
JUD 1:19 この者たちは分裂を引き起こし、本能のままに生き、聖霊を持たない者たちです。
JUD 1:20 しかし、愛する人たち。あなたがたは、最も聖なる信仰の上に自分自身を築き上げ、聖霊によって祈りなさい。
JUD 1:21 神の愛のうちに自分自身を保ち、永遠の命に至るまで、私たちの主イエス・キリストのあわれみを待ち望みなさい。
JUD 1:22 ある者たちには、よく見分けてあわれみをかけなさい。
JUD 1:23 ほかの者たちを、恐れを抱きながら火の中から引き出して救いなさい。肉に汚された衣服さえも忌み嫌いなさい。
JUD 1:24 さて、彼らをつまずかないように守り、あなたがたを傷のない者として、大きな喜びをもってその栄光の御前に立たせることのできる方、
JUD 1:25 ただひとり知恵ある方、私たちの救い主である神に、栄光と威厳、支配と権威が、今も、そして永遠にありますように。アーメン。
REV 1:1 これはイエス・キリストの啓示である。神は、間もなく起こるべきことをご自分の僕たちに示すため、この啓示をキリストに与え、御使いを遣わして、ご自分の僕ヨハネに知らせた。
REV 1:2 ヨハネは、自分が見たすべてのことを、神の言葉とイエス・キリストのあかしとして証言した。
REV 1:3 この預言の言葉を朗読する人と、それを聞いて、そこに書かれていることを守る人々は幸いである。時が近いからである。
REV 1:4 ヨハネから、アジアにある七つの教会へ。今おられ、かつておられ、やがて来られる方から、また、その御座の前にいる七つの霊から、あなたがたに恵みと平安があるように。
REV 1:5 また、忠実な証人、死者の中からの初子、地上の王たちの支配者であるイエス・キリストから、恵みと平安があるように。私たちを愛し、その血によって私たちを罪から洗い清め、
REV 1:6 私たちを王国とし、ご自分の神また父に仕える祭司としてくださった方に、栄光と支配が永遠にあるように。アーメン。
REV 1:7 見よ、この方は雲とともに来られる。すべての目が彼を見る。彼を刺し貫いた者たちも見る。地上のすべての部族は、この方を見て嘆く。そのとおりである。アーメン。
REV 1:8 「わたしはアルファであり、オメガである。」と主なる神は言われる。「今おられ、かつておられ、やがて来られる方、全能者である。」
REV 1:9 あなたがたの兄弟であり、キリスト・イエスにある苦難と王国と忍耐にともにあずかる者である私ヨハネは、神の言葉とイエス・キリストのあかしのために、パトモスと呼ばれる島にいた。
REV 1:10 主の日、私は御霊にとらえられ、背後からラッパのような大きな声を聞いた。
REV 1:11 その声は言った。「あなたが見るものを巻物に書き、七つの教会、すなわちエフェソ、スミルナ、ペルガモン、テアティラ、サルディス、フィラデルフィア、ラオディキアに送りなさい。」
REV 1:12 私は、私に語りかけた声を見ようと振り向いた。振り向くと、七つの金の燭台が見えた。
REV 1:13 その燭台の間には、人の子のような方がいた。足まで届く衣をまとい、胸には金の帯を締めていた。
REV 1:14 その頭と髪は白い羊毛のように、雪のように白く、その目は燃える炎のようであった。
REV 1:15 その足は、炉で精錬されたかのように輝く青銅に似ており、その声は大水のとどろきのようであった。
REV 1:16 右手には七つの星を持ち、口からは鋭い両刃の剣が出ていた。その顔は、真昼の太陽のように輝いていた。
REV 1:17 私はその方を見ると、死んだ者のように足もとに倒れた。 すると、その方は右手を私の上に置いて言われた。「恐れることはない。わたしは最初であり、最後であり、
REV 1:18 生きている者である。わたしは死んだが、見よ、永遠に生きている。アーメン。わたしは死とハデスの鍵を持っている。
REV 1:19 それゆえ、あなたが見たこと、今あること、この後に起こることを書き記しなさい。
REV 1:20 あなたがわたしの右手に見た七つの星と、七つの金の燭台の奥義はこうである。七つの星は七つの教会の御使いであり、七つの燭台は七つの教会である。
REV 2:1 「エフェソにある教会の御使いに書き送りなさい。 『右手に七つの星を持ち、七つの金の燭台の間を歩く方が、こう言われる。
REV 2:2 わたしは、あなたの行いと労苦と忍耐を知っている。また、あなたが悪人たちを容認せず、使徒と自称しながら実はそうでない者たちを試し、彼らが偽り者であることを見抜いたのも知っている。
REV 2:3 あなたは忍耐し、わたしの名のために耐え忍び、くじけることがなかった。
REV 2:4 しかし、あなたには責めるべきことがある。あなたは初めの愛を捨ててしまった。
REV 2:5 だから、どこから落ちたのかを思い出し、悔い改めて、初めの行いをしなさい。さもなければ、わたしはすぐにあなたのところへ行き、あなたが悔い改めないなら、あなたの燭台をその場所から移す。
REV 2:6 しかし、あなたにはこの点がある。あなたはニコライ派の人々の行いを憎んでいる。わたしもそれを憎んでいる。
REV 2:7 耳のある者は、聖霊が諸教会に語ることを聞きなさい。勝利を得る者には、わたしの神の楽園にある命の木の実を食べさせよう。』
REV 2:8 「スミルナにある教会の御使いに書き送りなさい。 『最初であり最後である方、死んだが生き返った方が、こう言われる。
REV 2:9 わたしは、あなたの行いと苦難と貧しさを知っている。しかし、あなたは豊かである。また、自分はユダヤ人だと言いながら実はそうではなく、サタンの会堂に属する者たちの中傷も知っている。
REV 2:10 これから受けようとしている苦しみを恐れてはならない。見よ、悪魔はあなたがたを試すために、そのうちの何人かを牢獄に投げ込もうとしている。あなたがたは十日の間、苦難を受ける。死に至るまで忠実でありなさい。そうすれば、命の冠を与えよう。
REV 2:11 耳のある者は、聖霊が諸教会に語ることを聞きなさい。勝利を得る者は、決して第二の死によって害を受けない。』
REV 2:12 「ペルガモンにある教会の御使いに書き送りなさい。 『鋭い両刃の剣を持つ方が、こう言われる。
REV 2:13 わたしは、あなたの行いと、あなたがどこに住んでいるかを知っている。そこにはサタンの王座がある。それでもあなたは、わたしの名を堅く守り、わたしの忠実な証人アンティパスが、サタンの住むあなたがたのところで殺された日々にも、わたしの信仰を否定しなかった。
REV 2:14 しかし、あなたには少しばかり責めるべきことがある。あなたのところには、バラムの教えに従う者たちがいる。バラムはバラクに、イスラエルの子らの前につまずきの石を置き、偶像に供えた物を食べさせ、淫行を行わせるよう教えた。
REV 2:15 同じように、あなたのところにもニコライ派の教えに従う者たちがいる。
REV 2:16 だから悔い改めなさい。さもなければ、わたしはすぐにあなたのところへ行き、口の剣で彼らと戦う。
REV 2:17 耳のある者は、聖霊が諸教会に語ることを聞きなさい。勝利を得る者には、隠されたマナを与え、白い石を与えよう。その石には、受け取る者のほかはだれも知らない新しい名が書かれている。』
REV 2:18 「テアティラにある教会の御使いに書き送りなさい。 『燃える炎のような目を持ち、その足が輝く青銅のようである神の御子が、こう言われる。
REV 2:19 わたしは、あなたの行い、愛、信仰、奉仕、忍耐を知っている。また、あなたの最近の行いが初めの行いよりも多いことも知っている。
REV 2:20 しかし、あなたには責めるべきことがある。あなたは、自ら女預言者と称する、あなたのもとにいるイゼベルという女を容認している。彼女はわたしの僕たちを教えて惑わし、淫行を行わせ、偶像に供えた物を食べさせている。
REV 2:21 わたしは彼女に悔い改める時間を与えたが、彼女は自分の淫行を悔い改めようとしない。
REV 2:22 見よ、わたしは彼女を病の床に投げ込み、彼女と姦淫する者たちを大きな苦難に投げ込む。彼女の行いを悔い改めないかぎり、そうする。
REV 2:23 また、彼女の子どもたちを死で打つ。そうすれば、すべての教会は、わたしが思いと心を探る者であることを知る。わたしはあなたがた一人ひとりに、その行いに応じて報いる。
REV 2:24 しかし、テアティラにいる残りの人々、この教えを持たず、ある人々が『サタンの深み』と呼ぶものを知らないすべての人に、わたしは言う。あなたがたには、ほかの重荷を負わせない。
REV 2:25 ただし、わたしが来るまで、あなたがたの持っているものを堅く守りなさい。
REV 2:26 勝利を得て、最後までわたしの行いを守る者には、諸国民を治める権威を与えよう。
REV 2:27 彼は鉄の杖で彼らを治め、土の器のように粉々にする。わたしが父から受けたのと同じ権威である。
REV 2:28 また、彼に明けの明星を与えよう。
REV 2:29 耳のある者は、聖霊が諸教会に語ることを聞きなさい。』
REV 3:1 「サルディスにある教会の御使いに書き送りなさい。 『神の七つの霊と七つの星を持つ方が、こう言われる。 わたしはあなたの行いを知っている。あなたは生きているとの評判があるが、実は死んでいる。
REV 3:2 目を覚ましなさい。そして、残されたもののうち、捨て去ろうとしていたものを力づけなさい。わたしの神の前で、あなたの行いが完成されたものとは認められなかったからである。
REV 3:3 だから、どのように受け、聞いたかを思い出し、それを守って悔い改めなさい。もし目を覚ましていなければ、わたしは盗人のように来る。わたしがいつあなたのところに来るか、あなたには分からない。
REV 3:4 しかし、サルディスには、自分の衣を汚さなかった者が、わずかだがいる。彼らはそれにふさわしいので、白い衣を着て、わたしとともに歩む。
REV 3:5 勝利を得る者は白い衣を着せられる。わたしはその名を命の書から決して消さず、わたしの父と御使いたちの前で、その名を公に認める。
REV 3:6 耳のある者は、聖霊が諸教会に語ることを聞きなさい。』
REV 3:7 「フィラデルフィアにある教会の御使いに書き送りなさい。 『聖なる方、真実な方、ダビデの鍵を持つ方、開けばだれも閉じることができず、閉じればだれも開くことができない方が、こう言われる。
REV 3:8 わたしはあなたの行いを知っている。見よ、わたしはあなたの前に、だれも閉じることのできない開かれた扉を置いた。あなたの力はわずかでも、わたしの言葉を守り、わたしの名を否まなかった。
REV 3:9 見よ、自分はユダヤ人だと言いながら実はそうではなく、偽っているサタンの会堂の者たちを、あなたの足もとに来てひれ伏させよう。そして、わたしがあなたを愛したことを彼らに知らせよう。
REV 3:10 忍耐せよというわたしの命令を守ったので、わたしも、地上に住む者たちを試すため全世界に臨もうとしている試練の時から、あなたを守る。
REV 3:11 わたしはすぐに来る。だれにもあなたの冠を奪われないように、持っているものを堅く守りなさい。
REV 3:12 勝利を得る者を、わたしの神の神殿の柱にしよう。彼はもう決してそこから出ることはない。わたしは彼の上に、わたしの神の名と、わたしの神の都、すなわち、わたしの神のもとから天より下って来る新しいエルサレムの名と、わたし自身の新しい名を書き記す。
REV 3:13 耳のある者は、聖霊が諸教会に語ることを聞きなさい。』
REV 3:14 「ラオディキアにある教会の御使いに書き送りなさい。 『アーメンである方、忠実で真実な証人、神の創造の初めである方が、こう言われる。
REV 3:15 わたしはあなたの行いを知っている。あなたは冷たくも熱くもない。冷たいか熱いか、どちらかであってほしい。
REV 3:16 しかし、あなたは生ぬるく、熱くも冷たくもないので、わたしはあなたを口から吐き出そう。
REV 3:17 あなたは、『私は豊かで、富を得た。何も必要なものはない』と言っているが、自分が惨めで、哀れで、貧しく、盲目で、裸であることを知らない。
REV 3:18 そこで、火で精錬された金をわたしから買って豊かになりなさい。白い衣を買って身にまとい、裸の恥をさらさないようにしなさい。また、目薬を買って目に塗り、見えるようになりなさい。
REV 3:19 わたしは愛する者をみな叱り、懲らしめる。だから熱心になり、悔い改めなさい。
REV 3:20 見よ、わたしは戸口に立ってたたいている。だれでも、わたしの声を聞いて戸を開けるなら、わたしはその人のところに入り、その人と食事をともにしよう。
REV 3:21 勝利を得る者には、わたしとともにわたしの王座に座ることを許そう。わたしも勝利を得て、父とともにその王座に座ったのと同じである。
REV 3:22 耳のある者は、聖霊が諸教会に語ることを聞きなさい。』」
REV 4:1 その後、私が見ると、天に一つの扉が開いていた。以前聞いた、ラッパのように響く声が、再び私に語りかけて言った。「ここに上って来なさい。この後に起こるべきことを、あなたに示そう。」
REV 4:2 たちまち私は御霊にとらえられた。見よ、天には王座が設けられ、その王座に一人の方が座っていた。
REV 4:3 座っている方は碧玉や赤めのうのように見え、王座の周りにはエメラルドのように見える虹があった。
REV 4:4 王座の周りには二十四の王座があり、その王座には二十四人の長老が座っていた。彼らは白い衣をまとい、頭には金の冠をかぶっていた。
REV 4:5 王座からは稲妻と声と雷鳴が起こっていた。王座の前では七つの火のともしびが燃えていた。これは神の七つの霊である。
REV 4:6 王座の前には、水晶に似たガラスの海のようなものがあった。王座の中央とその周囲には、前にも後ろにも目がいっぱいある四つの生き物がいた。
REV 4:7 第一の生き物は獅子のようであり、第二の生き物は子牛のようであり、第三の生き物は人のような顔を持ち、第四の生き物は飛んでいる鷲のようであった。
REV 4:8 四つの生き物には、それぞれ六つの翼があり、その周囲にも内側にも目がいっぱいあった。彼らは昼も夜も休むことなく言い続けていた。「聖なる、聖なる、聖なる主なる神、全能者。かつておられ、今おられ、やがて来られる方。」
REV 4:9 生き物たちが、王座に座り、永遠に生きておられる方に、栄光と誉れと感謝をささげるたびに、
REV 4:10 二十四人の長老は、王座に座っておられる方の前にひれ伏し、永遠に生きておられる方を礼拝し、自分たちの冠を王座の前に投げ出し、こう言った。
REV 4:11 「私たちの主、私たちの神、聖なる方よ、あなたこそ、栄光と誉れと力を受けるにふさわしい。あなたは万物を創造され、御心によって万物は存在し、創造された。」
REV 5:1 私は、王座に座っておられる方の右手に、一つの巻物があるのを見た。それは内側にも外側にも文字が書かれ、七つの封印で封じられていた。
REV 5:2 また、一人の力強い御使いが大声で、「この巻物を開き、その封印を解くのにふさわしい者はだれか」と呼びかけるのを見た。
REV 5:3 しかし、天にも地にも地の下にも、この巻物を開くことも、その中を見ることもできる者は一人もいなかった。
REV 5:4 巻物を開くにも、その中を見るにもふさわしい者が見つからなかったので、私は声を上げて泣いた。
REV 5:5 すると、長老の一人が私に言った。「泣くことはない。見よ、ユダ族の獅子、ダビデの根である方が勝利を得た。この方こそ、巻物とその七つの封印を開く。」
REV 5:6 私は、王座と四つの生き物の中央、また長老たちの中央に、一匹の小羊が立っているのを見た。屠られたかのような姿で、七つの角と七つの目を持っていた。その目は、全地に遣わされた神の七つの霊である。
REV 5:7 小羊は進み出て、王座に座っておられる方の右手から巻物を受け取った。
REV 5:8 小羊が巻物を受け取ると、四つの生き物と二十四人の長老は小羊の前にひれ伏した。それぞれ竪琴と、香で満たされた金の鉢を持っていた。この香は聖徒たちの祈りである。
REV 5:9 彼らは新しい歌を歌って言った。 「あなたは巻物を受け取り、 その封印を開くにふさわしい。 あなたは屠られ、 ご自分の血によって私たちを神のために買い取られた。 あらゆる部族、言語、民族、国民の中から。
REV 5:10 あなたは私たちを、私たちの神に仕える王たち、祭司たちとされた。 私たちは地上を治める。」
REV 5:11 また、私が見ると、王座と生き物たちと長老たちの周りにいる多くの御使いの声が聞こえた。その数は万の幾万倍、千の幾千倍もあり、
REV 5:12 彼らは大声で言っていた。「屠られた小羊こそ、力、富、知恵、強さ、誉れ、栄光、賛美を受けるにふさわしい。」
REV 5:13 また、天と地と地の下と海にいるすべての造られたもの、そしてその中にあるすべてのものが、こう言うのを聞いた。「王座に座っておられる方と小羊に、賛美、誉れ、栄光、支配が永遠にあるように。アーメン。」
REV 5:14 四つの生き物は「アーメン」と言った。そして、長老たちはひれ伏して礼拝した。
REV 6:1 小羊が七つの封印の一つを開くのを見た。そのとき、四つの生き物の一つが雷のような声で、「来て、見なさい」と言うのを聞いた。
REV 6:2 すると、白い馬が現れた。それに乗る者は弓を持っていた。その者には冠が与えられ、勝利を収め、さらに勝利するために出て行った。
REV 6:3 小羊が第二の封印を開くと、第二の生き物が「来なさい」と言うのを聞いた。
REV 6:4 すると、別の馬、赤い馬が出て来た。それに乗る者には、地上から平和を奪い、人々を互いに殺し合わせる力が与えられた。また、その者には大きな剣が与えられた。
REV 6:5 小羊が第三の封印を開くと、第三の生き物が「来て、見なさい」と言うのを聞いた。見よ、黒い馬が現れ、それに乗る者は手に秤を持っていた。
REV 6:6 また、四つの生き物の中央から出る声が、こう言うのを聞いた。「小麦一コイニクスが一デナリ、また大麦三コイニクスが一デナリ。オリーブ油とぶどう酒を損なってはならない。」
REV 6:7 小羊が第四の封印を開くと、第四の生き物が「来て、見なさい」と言うのを聞いた。
REV 6:8 見よ、青ざめた馬が現れ、それに乗る者の名は「死」であった。ハデスがその後に従っていた。その者には、剣と飢饉と死と地上の野獣によって殺すため、地上の四分の一に及ぶ権威が与えられた。
REV 6:9 小羊が第五の封印を開くと、神の言葉と、自分たちが持っていた小羊の証しのために殺された人々の魂が、祭壇の下にいるのを見た。
REV 6:10 彼らは大声で叫んだ。「聖なる真実な主権者よ、いつまで、地上に住む者たちを裁かず、私たちの血の報復をなさらないのですか。」
REV 6:11 彼ら一人ひとりに長い白い衣が与えられた。そして、自分たちと同じように殺されることになっている仲間の僕たちと兄弟たちも、その歩みを全うするまで、もうしばらく休むように告げられた。
REV 6:12 小羊が第六の封印を開くと、大きな地震が起こるのを見た。太陽は毛で作った粗布のように黒くなり、月全体が血のようになった。
REV 6:13 また、いちじくの木が大風に揺さぶられて未熟な実を落とすように、空の星が地上に落ちた。
REV 6:14 空は巻物が巻き取られるように退き、すべての山と島はその場所から移された。
REV 6:15 地上の王たち、高官たち、将軍たち、富む者たち、力ある者たち、すべての奴隷と自由人は、洞穴や山の岩間に身を隠した。
REV 6:16 そして山々と岩々に言った。「私たちの上に倒れかかり、王座に座っておられる方の御顔と、小羊の怒りから私たちを隠してくれ。
REV 6:17 その方の怒りの大いなる日が来たからだ。だれが立っていられるだろうか。」
REV 7:1 その後、私は四人の御使いが地の四隅に立ち、地の四方の風を押さえているのを見た。それは、地にも海にも、どの木にも風が吹かないようにするためであった。
REV 7:2 また、別の御使いが、生ける神の印を持って、日の昇る方から上って来るのを見た。その御使いは、地と海を損なうことを許された四人の御使いに大声で叫び、
REV 7:3 こう言った。「私たちが神の僕たちの額に印を押し終えるまで、地も海も木々も損なってはならない。」
REV 7:4 私は、印を押された者たちの数を聞いた。それは十四万四千人で、イスラエルの子らのすべての部族から印を押された者たちであった。
REV 7:5 ユダ族から印を押された者、一万二千人。 ルベン族から一万二千人。 ガド族から一万二千人。
REV 7:6 アシェル族から一万二千人。 ナフタリ族から一万二千人。 マナセ族から一万二千人。
REV 7:7 シメオン族から一万二千人。 レビ族から一万二千人。 イッサカル族から一万二千人。
REV 7:8 ゼブルン族から一万二千人。 ヨセフ族から一万二千人。 ベニヤミン族から印を押された者、一万二千人。
REV 7:9 その後、私が見ると、見よ、だれにも数えきれないほどの大群衆が、あらゆる国民、部族、民族、言語の中から出て、王座と小羊の前に立っていた。彼らは白い衣をまとい、手になつめやしの枝を持っていた。
REV 7:10 そして大声で叫んだ。「救いは、王座に座っておられる私たちの神と、小羊にある。」
REV 7:11 すべての御使いは、王座と長老たちと四つの生き物の周りに立っていた。そして王座の前にひれ伏して神を礼拝し、
REV 7:12 こう言った。「アーメン。賛美、栄光、知恵、感謝、誉れ、力、威力が、永遠に私たちの神にあるように。アーメン。」
REV 7:13 すると、長老の一人が私に尋ねた。「白い衣をまとっているこの人々はだれか。どこから来たのか。」
REV 7:14 私は、「わが主よ、あなたがご存じです」と答えた。 すると彼は私に言った。「この人々は、大きな苦しみを通り抜けて来た者たちである。彼らは小羊の血で自分の衣を洗い、白くした。
REV 7:15 それゆえ、彼らは神の王座の前にいて、その神殿で昼も夜も仕えている。王座に座っておられる方は、彼らの上に幕屋を張られる。
REV 7:16 彼らはもはや飢えることも渇くこともなく、太陽も、どんな炎熱も、彼らを打つことはない。
REV 7:17 王座の中央におられる小羊が彼らを牧し、命の水の泉へ導かれるからである。また神は、彼らの目から涙をことごとくぬぐい取られる。」
REV 8:1 小羊が第七の封印を開くと、天に半時間ほどの静寂があった。
REV 8:2 私は、神の前に立つ七人の御使いを見た。彼らには七つのラッパが与えられた。
REV 8:3 また、別の御使いが来て、金の香炉を持って祭壇のそばに立った。王座の前にある金の祭壇の上で、すべての聖徒の祈りとともにささげるため、多くの香がその御使いに与えられた。
REV 8:4 香の煙は、聖徒たちの祈りとともに、御使いの手から神の前に立ち上った。
REV 8:5 御使いは香炉を取り、それを祭壇の火で満たして地上に投げた。すると、雷鳴とさまざまな響きと稲妻と地震が起こった。
REV 8:6 七つのラッパを持つ七人の御使いは、ラッパを吹く用意をした。
REV 8:7 第一の御使いがラッパを吹くと、血の混じった雹と火が起こり、地上に投げつけられた。地の三分の一が焼け、木々の三分の一が焼け、すべての青草も焼けた。
REV 8:8 第二の御使いがラッパを吹くと、火で燃えている大きな山のようなものが海に投げ込まれた。海の三分の一が血となり、
REV 8:9 海にいる生き物のうち、命のあるものの三分の一が死に、船の三分の一が破壊された。
REV 8:10 第三の御使いがラッパを吹くと、たいまつのように燃える大きな星が空から落ち、川の三分の一と水の泉の上に落ちた。
REV 8:11 その星の名は「苦よもぎ」という。水の三分の一が苦よもぎのように苦くなり、その水が苦くされたため、多くの人が死んだ。
REV 8:12 第四の御使いがラッパを吹くと、太陽の三分の一、月の三分の一、星の三分の一が打たれ、それぞれの三分の一が暗くなった。そのため、昼はその三分の一が光を失い、夜も同じようになった。
REV 8:13 また、一羽の鷲が中天を飛びながら、大声でこう叫ぶのを見聞きした。「災いだ。災いだ。災いだ。なおラッパを吹こうとしている三人の御使い、そのラッパの音のために、地上に住む者たちは災いだ。」
REV 9:1 第五の御使いがラッパを吹くと、空から地上に落ちた一つの星が見えた。その星には底知れぬ所の穴の鍵が与えられた。
REV 9:2 星が底知れぬ所の穴を開くと、その穴から、燃える炉の煙のような煙が立ち上った。その穴の煙によって、太陽も空気も暗くなった。
REV 9:3 その煙の中から、いなごが地上に出て来た。彼らには、地上のさそりが持つような力が与えられた。
REV 9:4 そして、地の草も、どんな緑のものも、どの木も損なわず、額に神の印を持たない人々だけを害するように命じられた。
REV 9:5 彼らには、その人々を殺すことは許されず、五か月の間苦しめる力が与えられた。その苦しみは、さそりが人を刺したときの苦しみに似ていた。
REV 9:6 その日々には、人々は死を求めても決して見いだせず、死ぬことを望んでも、死は彼らから逃げ去る。
REV 9:7 いなごの姿は、戦いに備えた馬に似ていた。頭には金の冠のようなものがあり、顔は人の顔のようであった。
REV 9:8 髪は女の髪のようで、歯は獅子の歯のようであった。
REV 9:9 また、鉄のような胸当てを着け、その翼の音は、多くの戦車と馬が戦いに突進する音のようであった。
REV 9:10 さそりのような尾と針を持ち、その尾には五か月の間、人々を害する力があった。
REV 9:11 彼らの上には、底知れぬ所の御使いが王として君臨している。その名はヘブル語で「アバドン」、ギリシャ語では「アポリュオン」という。
REV 9:12 第一の災いは過ぎ去った。見よ、この後、なお二つの災いが来る。
REV 9:13 第六の御使いがラッパを吹くと、神の前にある金の祭壇の四本の角から出る声が聞こえた。
REV 9:14 その声は、ラッパを持つ第六の御使いに言った。「大河ユーフラテスのほとりにつながれている四人の御使いを解き放ちなさい。」
REV 9:15 すると、人類の三分の一を殺すため、その時、その日、その月、その年に備えられていた四人の御使いが解き放たれた。
REV 9:16 騎兵の軍勢の数は二億であった。私はその数を聞いた。
REV 9:17 私が幻の中で見た馬と、それに乗る者たちは、炎の赤、ヒヤシンスの青、硫黄の黄の胸当てを着けていた。馬の頭は獅子の頭に似ており、その口から火と煙と硫黄が出ていた。
REV 9:18 その口から出る火と煙と硫黄という三つの災害によって、人類の三分の一が殺された。
REV 9:19 馬の力は、その口と尾にある。その尾は蛇のようで、頭があり、その頭で人々を害するからである。
REV 9:20 これらの災害によって殺されなかった残りの人々は、自分たちの手の業を悔い改めなかった。悪霊や、見ることも聞くことも歩くこともできない金、銀、青銅、石、木の偶像を礼拝するのをやめなかった。
REV 9:21 また、自分たちの殺人、魔術、淫行、盗みを悔い改めなかった。
REV 10:1 また、一人の力強い御使いが雲をまとって、天から下って来るのを見た。頭の上には虹があり、顔は太陽のようで、両足は火の柱のようであった。
REV 10:2 その手には開かれた小さな巻物があり、右足を海の上に、左足を地の上に置いた。
REV 10:3 そして、獅子がほえるように大声で叫んだ。御使いが叫ぶと、七つの雷がそれぞれ轟いた。
REV 10:4 七つの雷が語ったとき、私は書き記そうとした。すると、天から声が聞こえた。「七つの雷が語ったことを封じ、書き記してはならない。」
REV 10:5 海と地の上に立っているのを私が見た御使いは、右手を天に上げ、
REV 10:6 永遠に生きておられ、天とその中にあるもの、地とその中にあるもの、海とその中にあるものを創造された方にかけて誓った。「もはや猶予はない。
REV 10:7 第七の御使いがラッパを吹こうとするとき、その音が響けば、神がご自分の僕である預言者たちに告げ知らせたとおり、神の奥義は成就する。」
REV 10:8 すると、先ほど天から聞こえた声が、再び私に語りかけた。「行って、海と地の上に立っている御使いの手から、開かれた巻物を受け取りなさい。」
REV 10:9 そこで私は御使いのところへ行き、その小さな巻物を渡してほしいと頼んだ。 御使いは私に言った。「取って食べなさい。それはあなたの腹を苦くするが、口には蜜のように甘い。」
REV 10:10 私は御使いの手から小さな巻物を受け取って食べた。それは口には蜜のように甘かったが、食べ終えると腹が苦くなった。
REV 10:11 すると彼らは私に言った。「あなたは、多くの民族、国民、言語、王たちについて、もう一度預言しなければならない。」
REV 11:1 杖のような一本の葦が私に与えられた。すると、こう命じられた。「立って、神の神殿と祭壇、またそこで礼拝している人々を測りなさい。
REV 11:2 しかし、神殿の外の庭は除外し、測ってはならない。それは異邦人に与えられているからである。彼らは四十二か月の間、聖なる都を踏みにじる。
REV 11:3 わたしは二人の証人に力を与える。彼らは粗布をまとい、千二百六十日の間、預言する。」
REV 11:4 この二人は、地の主の前に立つ二本のオリーブの木、また二つの燭台である。
REV 11:5 もし彼らを害そうとする者がいれば、彼らの口から火が出て、その敵を焼き尽くす。彼らを害そうとする者は、このように殺されなければならない。
REV 11:6 この二人には、預言する間、雨が降らないよう天を閉ざす力がある。また、水を血に変え、望むたびに、あらゆる災害で地を打つ力がある。
REV 11:7 二人があかしを終えると、底知れぬ所から上って来る獣が彼らと戦い、打ち勝って殺す。
REV 11:8 彼らの死体は、霊的にはソドムまたエジプトと呼ばれる大きな都の大通りにさらされる。そこは、彼らの主も十字架につけられた所である。
REV 11:9 さまざまな民族、部族、言語、国民の中から来た人々が、三日半の間、彼らの死体を眺め、その死体を墓に納めることを許さない。
REV 11:10 地上に住む人々は二人のことで喜び、楽しみ、互いに贈り物をする。この二人の預言者が地上に住む人々を苦しめたからである。
REV 11:11 三日半の後、神から出た命の息が二人の中に入り、彼らはその足で立ち上がった。彼らを見た人々は大きな恐れに襲われた。
REV 11:12 そのとき、天から二人に「ここに上って来なさい」と言う大きな声が聞こえた。彼らは雲に包まれて天に上り、その敵たちは彼らを見た。
REV 11:13 その日、大きな地震が起こり、都の十分の一が倒れた。この地震で七千人が死に、残った人々は恐怖に打たれ、天の神に栄光を帰した。
REV 11:14 第二の災いは過ぎ去った。見よ、第三の災いがすぐに来る。
REV 11:15 第七の御使いがラッパを吹くと、天に大きな声が起こり、こう言った。「世の国は、私たちの主と、そのキリストの王国となった。主は永遠に治められる。」
REV 11:16 神の前で自分たちの王座に座っている二十四人の長老は、ひれ伏して神を礼拝し、
REV 11:17 こう言った。「今おられ、かつておられた方、主なる神、全能者よ、あなたに感謝する。あなたは大いなる力を振るい、治め始められた。
REV 11:18 諸国民は怒った。しかし、あなたの怒りが来た。また、死者を裁き、あなたの僕である預言者たち、聖徒たち、御名を恐れる者たちに、小さい者にも大きい者にも報いを与え、地を滅ぼす者たちを滅ぼす時が来た。」
REV 11:19 天にある神の神殿が開かれ、その神殿の中に主の契約の箱が見えた。すると、稲妻と声と雷鳴と地震と激しい雹が起こった。
REV 12:1 天に大きなしるしが現れた。一人の女が太陽をまとい、月を足の下に置き、頭には十二の星の冠をかぶっていた。
REV 12:2 女は身ごもっており、産みの苦しみにあえぎ、叫び声を上げていた。
REV 12:3 また、別のしるしが天に現れた。見よ、七つの頭と十本の角を持ち、その頭に七つの冠をかぶった大きな赤い竜である。
REV 12:4 その尾は空の星の三分の一を引きずり、地上に投げ落とした。竜は、子を産もうとしている女の前に立ち、女が産んだとき、その子を食い尽くそうとしていた。
REV 12:5 女は一人の男の子を産んだ。この子は鉄の杖ですべての国民を治めることになっている。その子は神のもと、その王座へ引き上げられた。
REV 12:6 女は荒野へ逃げた。そこには、千二百六十日の間、彼女を養うため、神によって備えられた場所があった。
REV 12:7 さて、天で戦いが起こった。ミカエルとその御使いたちは竜と戦い、竜とその御使いたちも戦った。
REV 12:8 しかし、竜の側は勝てず、もはや天には彼らの居場所がなくなった。
REV 12:9 こうして、大きな竜、すなわち、悪魔またサタンと呼ばれ、全世界を惑わす、あの古い蛇が投げ落とされた。竜は地上に投げ落とされ、その御使いたちも一緒に投げ落とされた。
REV 12:10 そのとき、天で大きな声がこう言うのを聞いた。「今や、私たちの神の救いと力と王国、また神のキリストの権威が到来した。私たちの兄弟たちを訴える者、昼も夜も神の前で彼らを訴えていた者が、投げ落とされたからである。
REV 12:11 兄弟たちは、小羊の血と、自分たちのあかしの言葉によって、彼に打ち勝った。彼らは死に至るまで、自分の命を惜しまなかった。
REV 12:12 それゆえ、天とそこに住む者たちよ、喜べ。しかし、地と海よ、災いだ。悪魔が激しい怒りを抱いて、あなたがたのところへ下ったからである。自分の時が短いことを知っているのである。」
REV 12:13 竜は、自分が地上に投げ落とされたことを知ると、男の子を産んだ女を迫害した。
REV 12:14 女には大きな鷲の二つの翼が与えられ、自分の場所である荒野へ飛んで行き、蛇の手を逃れ、一時と二時と半時の間、そこで養われることになった。
REV 12:15 蛇は女を流れに押し流そうとして、その口から女を追って川のような水を吐き出した。
REV 12:16 しかし、地が女を助けた。地は口を開き、竜が口から吐き出した川を飲み干した。
REV 12:17 竜は女に対して怒り、その子孫の残りの者たち、すなわち、神の戒めを守り、イエスのあかしを保っている者たちと戦うために出て行った。
REV 13:1 それから私は海辺の砂の上に立った。すると、一匹の獣が海から上って来るのを見た。獣には七つの頭と十本の角があり、その角には十の冠があり、頭には神を冒涜する名が記されていた。
REV 13:2 私が見た獣はひょうに似ており、足は熊の足のようで、口は獅子の口のようであった。竜はこの獣に、自分の力と王座と大きな権威を与えた。
REV 13:3 獣の頭の一つは、致命的な傷を負ったように見えた。しかし、その致命傷は治った。全地は驚嘆して獣に従い、
REV 13:4 獣に権威を与えた竜を礼拝した。また、獣を礼拝して言った。「だれがこの獣のようであろうか。だれがこれと戦うことができようか。」
REV 13:5 獣には、大言と冒涜の言葉を語る口が与えられた。また、四十二か月の間戦う権威が与えられた。
REV 13:6 獣は口を開いて神を冒涜し、神の名とその住まい、また天に住む者たちを冒涜した。
REV 13:7 また、聖徒たちと戦って彼らに打ち勝つことが許され、あらゆる部族、民族、言語、国民を支配する権威が与えられた。
REV 13:8 世の初めから、屠られた小羊の命の書に名が記されていない地上の住民は、みな獣を礼拝する。
REV 13:9 耳のある者は聞きなさい。
REV 13:10 捕らわれの身になることが定められている者は、捕らわれの身になる。剣で殺されることが定められている者は、剣で殺されなければならない。ここに、聖徒たちの忍耐と信仰がある。
REV 13:11 また、別の獣が地から上って来るのを見た。それには小羊のような二本の角があり、竜のように語った。
REV 13:12 この獣は、第一の獣の前で、そのすべての権威を行使した。そして地とそこに住む者たちに、致命傷の癒えた第一の獣を礼拝させた。
REV 13:13 また、大きなしるしを行い、人々の目の前で天から地上に火さえ降らせた。
REV 13:14 この獣は、第一の獣の前で行うことを許されたしるしによって、地上に住むわたし自身の民を惑わした。そして地上に住む者たちに、剣で傷を負いながら生き返った獣の像を造るように命じた。
REV 13:15 第二の獣には、獣の像に息を与え、その像が語り、獣の像を礼拝しない者をみな殺すことが許された。
REV 13:16 また、小さい者にも大きい者にも、富む者にも貧しい者にも、自由人にも奴隷にも、その右手か額に印を付けさせた。
REV 13:17 その印、すなわち、獣の名またはその名を表す数字を持つ者でなければ、だれも売り買いできないようにしたのである。
REV 13:18 ここに知恵がある。理解力のある者は、獣の数字を計算しなさい。それは人の数字である。その数字は六百六十六である。
REV 14:1 私が見ると、見よ、小羊がシオンの山に立っていた。小羊とともに十四万四千人がいて、その額には小羊の名と、その父の名が書かれていた。
REV 14:2 また、大水のとどろきのような、激しい雷鳴のような音が天から聞こえた。私が聞いた音は、竪琴を奏でる人々の音のようであった。
REV 14:3 彼らは王座と四つの生き物と長老たちの前で、新しい歌を歌っていた。地上から贖われた十四万四千人のほかは、だれもその歌を学ぶことができなかった。
REV 14:4 この人々は、女によって身を汚さなかった者たちである。彼らは純潔だからである。また、小羊がどこへ行っても従う者たちである。彼らは人々の中からイエスによって贖われ、神と小羊にささげられる初穂となった。
REV 14:5 彼らの口には偽りが見いだされなかった。彼らは傷のない者だからである。
REV 14:6 また、一人の御使いが中天を飛んでいるのを見た。その御使いは、地上に住む者たち、すなわち、あらゆる国民、部族、言語、民族に告げ知らせる永遠の福音を携えていた。
REV 14:7 御使いは大声で言った。「主を恐れ、主に栄光を帰しなさい。主の裁きの時が来たからである。天と地と海と水の泉を造られた方を礼拝しなさい。」
REV 14:8 続いて、第二の御使いが言った。「倒れた。大バビロンは倒れた。その淫行の激しいぶどう酒を、すべての国民に飲ませた都である。」
REV 14:9 続いて、第三の御使いが大声で言った。「獣とその像を礼拝し、自分の額か手に印を受ける者は、
REV 14:10 神の怒りの杯に混ぜ物なしで注がれた、神の激しい怒りのぶどう酒を飲む。その者は、聖なる御使いたちと小羊の前で、火と硫黄によって苦しめられる。
REV 14:11 彼らの苦しみの煙は永遠に立ち上る。獣とその像を礼拝する者、また、その名の印を受ける者には、昼も夜も休みがない。
REV 14:12 ここに、神の戒めとイエスの信仰を守る聖徒たちの忍耐がある。」
REV 14:13 また、天からこう言う声を聞いた。「書き記しなさい。『今から後、主にあって死ぬ者たちは幸いである。』」 聖霊も言われる。「そのとおりである。彼らは労苦から解かれて休む。その行いが彼らについて行くからである。」
REV 14:14 私が見ると、一つの白い雲があり、その雲の上には人の子のような方が座っていた。頭には金の冠をかぶり、手には鋭い鎌を持っていた。
REV 14:15 すると、別の御使いが神殿から出て来て、雲の上に座っている方に大声で叫んだ。「鎌を入れて刈り取りなさい。刈り取る時が来た。地の穀物は実った。」
REV 14:16 そこで、雲の上に座っている方が地に鎌を入れると、地の穀物は刈り取られた。
REV 14:17 また、別の御使いが天にある神殿から出て来た。この御使いも鋭い鎌を持っていた。
REV 14:18 さらに、火を支配する別の御使いが祭壇から出て来て、鋭い鎌を持つ御使いに大声で叫んだ。「あなたの鋭い鎌を入れ、地のぶどうの房を刈り集めなさい。ぶどうの実は熟した。」
REV 14:19 そこで御使いは地に鎌を入れ、地のぶどうを刈り集めて、神の怒りの大きな酒ぶねに投げ込んだ。
REV 14:20 酒ぶねは都の外で踏まれ、そこから血が流れ出て、馬のくつわに届くほどになり、千六百スタディオンにわたって流れた。
REV 15:1 また、天にもう一つの大きな驚くべきしるしを見た。最後の七つの災害を携えた七人の御使いである。これらの災害によって神の怒りは全うされる。
REV 15:2 また、火の混じったガラスの海のようなものを見た。獣とその像、またその名を表す数字に打ち勝った人々が、神の竪琴を持って、ガラスの海の上に立っていた。
REV 15:3 彼らは、神の僕モーセの歌と小羊の歌を歌って言った。 「主なる神、全能者よ、あなたのみわざは偉大で驚くべきもの。 諸国民の王よ、あなたの道は正しく真実。
REV 15:4 主よ、だれがあなたを恐れず、 御名に栄光を帰さないだろうか。 聖なる方は、あなただけ。 すべての国民が来て、御前にひれ伏す。 あなたの正しい行いが明らかにされたから。」
REV 15:5 その後、私が見ると、天にある、あかしの幕屋の神殿が開かれた。
REV 15:6 七つの災害を携えた七人の御使いが神殿から出て来た。彼らは清く輝く亜麻布をまとい、胸に金の帯を締めていた。
REV 15:7 四つの生き物の一つが、七人の御使いに七つの金の鉢を渡した。その鉢は、永遠に生きておられる神の怒りで満たされていた。
REV 15:8 神殿は、神の栄光と御力から立ち上る煙で満たされた。七人の御使いによる七つの災害が終わるまで、だれも神殿に入ることができなかった。
REV 16:1 また、神殿から大きな声が出て、七人の御使いにこう言うのを聞いた。「行って、神の怒りの七つの鉢を地上に注ぎなさい。」
REV 16:2 第一の御使いが行って、自分の鉢を地に注いだ。すると、獣の印を持ち、その像を礼拝する人々に、悪性で痛みの激しい腫れ物ができた。
REV 16:3 第二の御使いが自分の鉢を海に注いだ。すると、海は死人の血のようになり、海にいるすべての生き物が死んだ。
REV 16:4 第三の御使いが自分の鉢を川と水の泉に注いだ。すると、それらは血になった。
REV 16:5 そして、水を支配する御使いがこう言うのを聞いた。「今おられ、かつておられた聖なる方よ、あなたは正しい。このように裁かれたからだ。
REV 16:6 彼らは聖徒たちと預言者たちの血を流した。それであなたは、彼らに血を飲ませた。彼らには当然の報いである。」
REV 16:7 また、祭壇がこう言うのを聞いた。「そのとおり。主なる神、全能者よ、あなたの裁きは真実で正しい。」
REV 16:8 第四の御使いが自分の鉢を太陽に注いだ。すると太陽には、火で人々を焼く力が与えられた。
REV 16:9 人々は激しい熱で焼かれ、これらの災害を支配する力を持つ神の名を冒涜した。しかし、悔い改めて神に栄光を帰そうとはしなかった。
REV 16:10 第五の御使いが自分の鉢を獣の王座に注いだ。すると、獣の王国は暗くなり、人々は苦痛のあまり自分の舌をかんだ。
REV 16:11 そして、自分たちの苦痛と腫れ物のために天の神を冒涜し、なおも自分たちの行いを悔い改めなかった。
REV 16:12 第六の御使いが自分の鉢を大河ユーフラテスに注いだ。すると、日の昇る方角から来る王たちの道を備えるため、その水が干上がった。
REV 16:13 また、竜の口と獣の口と偽預言者の口から、かえるのような三つの汚れた霊が出て来るのを見た。
REV 16:14 これらは悪霊どもで、しるしを行い、全世界の王たちのもとへ出て行く。全能者である神の大いなる日の戦いのために、王たちを集めるのである。
REV 16:15 「見よ、わたしは盗人のように来る。目を覚まして衣を守る者は幸いである。裸で歩いて、その恥を人々に見られないためである。」
REV 16:16 こうして、王たちを、ヘブル語で「ハルマゲドン」と呼ばれる場所に集めた。
REV 16:17 第七の御使いが自分の鉢を空中に注いだ。すると、天の神殿の王座から大きな声が出て、「成し遂げられた」と言った。
REV 16:18 そして、稲妻と声と雷鳴が起こり、大地震が起こった。人が地上に住むようになって以来、かつて起こったことのないほど大きく激しい地震であった。
REV 16:19 大きな都は三つに裂かれ、諸国民の町々は倒れた。大バビロンは神の御前で覚えられ、神の激しい怒りのぶどう酒の杯を与えられた。
REV 16:20 すべての島は逃げ去り、山々も見えなくなった。
REV 16:21 一タラントほどの重さの大きな雹が天から人々の上に降った。人々は雹の災害のために神を冒涜した。その災害があまりにも激しかったからである。
REV 17:1 七つの鉢を持つ七人の御使いの一人が来て、私に語りかけた。「ここに来なさい。多くの水の上に座る大淫婦への裁きを見せよう。
REV 17:2 地上の王たちは彼女と淫行を行い、地上に住む者たちは彼女の淫行のぶどう酒に酔わされた。」
REV 17:3 御使いは、御霊によって私を荒野へ連れて行った。そこで私は、神を冒涜する名で覆われ、七つの頭と十本の角を持つ緋色の獣に、一人の女が乗っているのを見た。
REV 17:4 女は紫と緋色の衣をまとい、金、宝石、真珠で身を飾っていた。その手には、忌まわしいものと、その淫行の汚れとで満ちた金の杯を持っていた。
REV 17:5 その額には、名がこう書かれていた。「奥義、大バビロン、淫婦たちと地の忌まわしいものの母。」
REV 17:6 私は、その女が聖徒たちの血と、イエスの殉教者たちの血に酔っているのを見た。彼女を見て、私は驚きに打たれた。
REV 17:7 すると御使いが私に言った。「なぜ驚くのか。女の奥義と、彼女を乗せている、七つの頭と十本の角を持つ獣の奥義を、あなたに教えよう。
REV 17:8 あなたが見た獣は、かつてはいたが、今はいない。しかし、底知れぬ所から上って来て、滅びへ向かう。世の初めから命の書に名が記されていない地上の住民は、獣が、かつてはいたが、今はいないのに、やがて現れるのを見て驚く。
REV 17:9 ここに、知恵ある理解が必要である。七つの頭は、女がその上に座っている七つの山である。
REV 17:10 また、七人の王でもある。五人は倒れ、一人は今おり、もう一人はまだ来ていない。しかし、彼が来れば、しばらくとどまらなければならない。
REV 17:11 かつてはいたが、今はいない獣は、それ自身が第八の王であり、七人のうちの一人でもある。そして滅びへ向かう。
REV 17:12 あなたが見た十本の角は、まだ王国を受けていない十人の王である。彼らは獣とともに、一時の間、王としての権威を受ける。
REV 17:13 彼らは一つの思いを持ち、自分たちの力と権威を獣に与える。
REV 17:14 彼らは小羊と戦うが、小羊は彼らに打ち勝つ。小羊は主の主、王の王だからである。また、小羊とともにいる者たちは、召され、選ばれ、忠実な者たちである。」
REV 17:15 御使いはまた私に言った。「あなたが見た水、大淫婦が座っている所は、諸民族、群衆、国民、言語である。
REV 17:16 あなたが見た十本の角と獣は大淫婦を憎み、彼女を荒れ果てさせ、裸にし、その肉を食らい、火で焼き尽くす。
REV 17:17 神がご自分の御心を実現させるため、彼らの心に一つの思いを持たせ、神の言葉が成就するまで、自分たちの王国を獣に与えさせたからである。
REV 17:18 あなたが見た女は、地上の王たちを治める大きな都である。」
REV 18:1 その後、別の御使いが大きな権威を持って天から下って来るのを見た。地はその栄光によって照らされた。
REV 18:2 御使いは力強い声で叫んだ。「倒れた。大バビロンは倒れた。悪霊の住みか、あらゆる汚れた霊の牢獄、あらゆる汚れた憎むべき鳥の牢獄となった。
REV 18:3 すべての国民が、彼女の淫行に対する怒りのぶどう酒を飲み、地上の王たちは彼女と淫行を行い、地上の商人たちは彼女のあふれるぜいたくによって富んだからである。」
REV 18:4 また、天から別の声がこう言うのを聞いた。「わたしの民よ、彼女から出て来なさい。彼女の罪をともにせず、彼女の災害を受けないためである。
REV 18:5 彼女の罪は天にまで達し、神は彼女の不義を覚えられた。
REV 18:6 彼女が報いたとおりに彼女に報い、その行いに応じて二倍にして返しなさい。彼女が混ぜた杯には、二倍の量を混ぜて返しなさい。
REV 18:7 彼女が自らを誇り、放縦に暮らした分だけ、苦しみと悲しみを与えなさい。彼女は心の中で、『私は女王として座っている。やもめではない。決して悲しみを見ることはない』と言っているからである。
REV 18:8 それゆえ、一日のうちに、死と悲しみと飢饉という災害が彼女を襲い、彼女は火で完全に焼き尽くされる。彼女を裁かれる主なる神は力強い方だからである。
REV 18:9 彼女と淫行を行い、放縦に暮らした地上の王たちは、彼女が焼かれる煙を見ると、彼女のために泣き、嘆き悲しむ。
REV 18:10 彼女の苦しみを恐れて遠く離れて立ち、こう言う。『災いだ。災いだ。大きな都、力ある都バビロンよ。あなたへの裁きは、わずか一時間で来た。』
REV 18:11 地上の商人たちも彼女のために泣き、悲しむ。もはや彼らの商品を買う者がいないからである。
REV 18:12 その商品とは、金、銀、宝石、真珠、上質の亜麻布、紫布、絹、緋色の布、あらゆる高価な木材、象牙で作ったあらゆる器、最も高価な木材や青銅、鉄、大理石で作ったあらゆる器、
REV 18:13 また、肉桂、香、香料、乳香、ぶどう酒、オリーブ油、上等な小麦粉、小麦、牛、羊、馬、馬車、人の体、さらに人の命である。
REV 18:14 『あなたが心から欲しがった果実は、あなたから失われた。美しく豪華なものはすべて、あなたから消え去り、もはや決して見いだせない。』
REV 18:15 これらの品を商い、彼女によって富んだ商人たちは、彼女の苦しみを恐れて遠く離れて立ち、泣き悲しみながら、
REV 18:16 こう言う。『災いだ。災いだ。上質の亜麻布と紫と緋色の衣をまとい、金と宝石と真珠で身を飾っていた大きな都よ。
REV 18:17 これほどの富が、わずか一時間で荒れ果ててしまった。』すべての船長、各地を航海するすべての者、船乗り、海で生計を立てるすべての者は、遠く離れて立ち、
REV 18:18 彼女が焼かれる煙を見て叫んだ。『この大きな都に並ぶものがあるだろうか。』
REV 18:19 彼らは頭にちりをかぶり、泣き悲しみながら叫んだ。『災いだ。災いだ。海に船を持つすべての者が、その莫大な富によって豊かになった大きな都よ。わずか一時間で荒れ果ててしまった。』
REV 18:20 「天よ、聖徒たち、使徒たち、預言者たちよ、彼女のことで喜べ。神が、あなたがたのために彼女を裁かれたからである。」
REV 18:21 すると、一人の力強い御使いが、大きな石臼のような石を持ち上げ、海に投げ込んで言った。「大きな都バビロンは、このように激しく投げ倒され、もはや決して見いだされない。
REV 18:22 竪琴を弾く者、歌う者、笛を吹く者、ラッパを吹く者の声は、もはやあなたのうちに決して聞かれない。どのような技術を持つ職人も、もはやあなたのうちに決して見いだされない。石臼の音も、もはやあなたのうちに決して聞かれない。
REV 18:23 ともしびの光も、もはやあなたのうちに決して輝かない。花婿と花嫁の声も、もはやあなたのうちに決して聞かれない。あなたの商人たちは地上の有力者であり、あなたの魔術によってすべての国民が惑わされたからである。
REV 18:24 この都のうちに、預言者たちと聖徒たちの血、また地上で殺されたすべての者の血が見いだされた。」
REV 19:1 その後、天で大群衆の大きな声のようなものが、こう言うのを聞いた。「ハレルヤ。救いと力と栄光は、私たちの神にある。
REV 19:2 神の裁きは真実で正しい。淫行によって地を堕落させた大淫婦を裁き、ご自分の僕たちの血について、彼女に報復されたからである。」
REV 19:3 彼らはもう一度言った。「ハレルヤ。彼女の煙は永遠に立ち上る。」
REV 19:4 二十四人の長老と四つの生き物はひれ伏し、王座に座っておられる神を礼拝して言った。「アーメン。ハレルヤ。」
REV 19:5 すると王座から声が出た。「神のすべての僕たちよ、神を恐れる者たちよ、小さい者も大きい者も、私たちの神を賛美しなさい。」
REV 19:6 また、大群衆の声のような、多くの水のとどろきのような、激しい雷鳴のような声がこう言うのを聞いた。「ハレルヤ。私たちの神、主なる全能者が王として治めておられる。
REV 19:7 喜び、大いに喜び、神に栄光を帰そう。小羊の婚礼の時が来て、その妻は支度を整えたからである。」
REV 19:8 妻には、輝く清らかな上質の亜麻布が、身にまとう衣として与えられた。その亜麻布は、聖徒たちの正しい行いである。
REV 19:9 御使いは私に言った。「書き記しなさい。『小羊の婚宴に招かれている者たちは幸いである。』」また私に言った。「これらは神の真実な言葉である。」
REV 19:10 そこで私は、御使いを礼拝しようとして、その足もとにひれ伏した。すると彼は私に言った。「いけない。私は、あなたや、イエスのあかしを保つあなたの兄弟たちと、ともに仕える僕である。神を礼拝しなさい。イエスのあかしは預言の霊だからである。」
REV 19:11 また、天が開かれているのを見た。見よ、白い馬が現れた。それに乗る方は「忠実で真実な方」と呼ばれ、義をもって裁き、戦われる。
REV 19:12 その目は燃える炎で、頭には多くの冠をかぶっていた。その頭にはいくつもの名が書かれていた。また、ご本人のほかはだれも知らない一つの名も記されていた。
REV 19:13 その方は血を振りかけられた衣をまとい、その名は「神の言葉」と呼ばれる。
REV 19:14 天にいる軍勢は、白く清らかな上質の亜麻布をまとい、白い馬に乗ってその方に従った。
REV 19:15 その口からは、諸国民を打つための鋭い両刃の剣が出ている。その方は鉄の杖で彼らを治める。また、全能者である神の激しい怒りの酒ぶねを踏まれる。
REV 19:16 その衣と腿には、「王の王、主の主」という名が書かれている。
REV 19:17 また、一人の御使いが太陽の中に立っているのを見た。御使いは中天を飛ぶすべての鳥に、大声で叫んだ。「来なさい。神の大いなる宴に集まりなさい。
REV 19:18 王たちの肉、将軍たちの肉、力ある者たちの肉、馬とそれに乗る者たちの肉、自由人と奴隷、小さい者と大きい者、すべての人の肉を食べるためである。」
REV 19:19 また、獣と地上の王たちとその軍勢が、馬に乗る方とその軍勢に戦いを挑むため、集まっているのを見た。
REV 19:20 しかし、獣は捕らえられた。また、獣の前でしるしを行い、それによって獣の印を受けた者たちと、その像を礼拝した者たちを惑わした偽預言者も、獣とともに捕らえられた。この二人は、生きたまま硫黄の燃える火の池に投げ込まれた。
REV 19:21 残りの者たちは、馬に乗る方の口から出る剣によって殺され、すべての鳥が彼らの肉を食べて満腹した。
REV 20:1 また、一人の御使いが底知れぬ所の鍵と大きな鎖を手に持ち、天から下って来るのを見た。
REV 20:2 御使いは、竜、すなわち、全世界を惑わす者で、悪魔またサタンである、あの古い蛇を捕らえ、千年の間つないだ。
REV 20:3 そして竜を底知れぬ所に投げ込み、その入口を閉じ、その上に封印をした。千年が終わるまで、竜がこれ以上諸国民を惑わさないようにするためである。その後、竜はしばらくの間、解き放たれなければならない。
REV 20:4 また、いくつもの王座を見た。そこには人々が座り、彼らには裁きを行う権威が与えられた。また、イエスのあかしと神の言葉のために首をはねられた人々の魂を見た。彼らは獣もその像も礼拝せず、額にも手にもその印を受けなかった。彼らは生き返り、キリストとともに千年の間治めた。
REV 20:5 残りの死者は、千年が終わるまで生き返らなかった。これが第一の復活である。
REV 20:6 第一の復活にあずかる者は、幸いであり、聖なる者である。この人々に対して、第二の死は何の力も持たない。彼らは神とキリストの祭司となり、キリストとともに千年の間治める。
REV 20:7 千年が終わると、サタンは牢獄から解き放たれる。
REV 20:8 そして、地の四隅にいる諸国民、すなわちゴグとマゴグを惑わすために出て行き、彼らを戦いのために集める。その数は海の砂のように多い。
REV 20:9 彼らは地の広がりを進み、聖徒たちの陣営と愛された都を取り囲んだ。しかし、神のもとから火が天より下り、彼らを焼き尽くした。
REV 20:10 彼らを惑わした悪魔は、獣と偽預言者のいる火と硫黄の池に投げ込まれた。彼らは昼も夜も永遠に苦しめられる。
REV 20:11 また、大きな白い王座と、そこに座っておられる方を見た。その御顔の前から地と空は逃げ去り、その居場所は見つからなかった。
REV 20:12 また、死者たちが、大きい者も小さい者も王座の前に立っているのを見た。そして、いくつもの書物が開かれた。さらに、もう一つの書物が開かれた。それは命の書である。死者たちは、書物に書かれていることに基づき、自分たちの行いに応じて裁かれた。
REV 20:13 海はその中にいる死者を出し、死とハデスも、その中にいる死者を出した。彼らは一人ひとり、その行いに応じて裁かれた。
REV 20:14 それから、死とハデスは火の池に投げ込まれた。この火の池が第二の死である。
REV 20:15 命の書に名が記されていない者は、火の池に投げ込まれた。
REV 21:1 また、新しい天と新しい地を見た。初めの天と初めの地は過ぎ去り、もはや海もなかった。
REV 21:2 また、聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために着飾った花嫁のように整えられ、神のもとから天より下って来るのを見た。
REV 21:3 そして、天から大きな声がこう言うのを聞いた。「見よ、神の住まいは人々とともにある。神は彼らとともに住み、彼らは神の民となる。神ご自身が彼らとともにいて、彼らの神となられる。
REV 21:4 神は彼らの目から涙をことごとくぬぐい取られる。もはや死はなく、悲しみも叫びも苦痛もない。初めのものは過ぎ去ったからである。」
REV 21:5 王座に座っておられる方が、「見よ、わたしはすべてのものを新しくする」と言われた。また、「書き記しなさい。これらの言葉は信頼でき、真実である」と言われた。
REV 21:6 また私に言われた。「わたしはアルファであり、オメガである。初めであり、終わりである。渇いている者には、命の水の泉から無償で飲ませよう。
REV 21:7 勝利を得る者には、これらのものを与えよう。わたしはその者の神となり、その者はわたしの子となる。
REV 21:8 しかし、臆病な者、不信仰な者、罪人、忌まわしい者、殺人者、淫行を行う者、魔術を行う者、偶像を礼拝する者、すべての偽り者が受ける分は、火と硫黄の燃える池の中にある。これが第二の死である。」
REV 21:9 最後の七つの災害で満たされた七つの鉢を持つ七人の御使いの一人が来て、私に語りかけた。「ここに来なさい。花嫁である小羊の妻を見せよう。」
REV 21:10 御使いは御霊によって、私を大きな高い山へ連れて行き、聖なる都エルサレムが神のもとから天より下って来るのを見せた。
REV 21:11 都は神の栄光に包まれていた。その輝きはこの上なく貴い宝石のようであり、水晶のように澄んだ碧玉に似ていた。
REV 21:12 都には大きな高い城壁があり、十二の門があった。門には十二人の御使いがいて、イスラエルの子らの十二部族の名が書かれていた。
REV 21:13 東に三つの門、北に三つの門、南に三つの門、西に三つの門があった。
REV 21:14 都の城壁には十二の土台があり、その上には小羊の十二使徒の十二の名が記されていた。
REV 21:15 私に語りかけた御使いは、都とその門と城壁を測るため、測り竿として金の葦を持っていた。
REV 21:16 都は四角形で、その長さは幅と同じであった。御使いが葦で都を測ると、一万二千十二スタディオンあった。長さも幅も高さも同じであった。
REV 21:17 また、城壁を測ると百四十四キュビトあった。これは人間の尺度、すなわち御使いの用いた尺度である。
REV 21:18 城壁は碧玉で造られ、都は澄んだガラスのような純金でできていた。
REV 21:19 都の城壁の土台は、あらゆる宝石で飾られていた。第一の土台は碧玉、第二はサファイア、第三は玉髄、第四はエメラルド、
REV 21:20 第五は紅縞めのう、第六は赤めのう、第七は貴かんらん石、第八は緑柱石、第九はトパーズ、第十は緑玉髄、第十一は青玉、第十二は紫水晶であった。
REV 21:21 十二の門は十二の真珠で、それぞれの門が一個の真珠でできていた。都の大通りは、透き通ったガラスのような純金であった。
REV 21:22 私は都の中に神殿を見なかった。主なる神、全能者と小羊が、都の神殿だからである。
REV 21:23 都には、照らすための太陽も月も必要ない。神ご自身の栄光が都を照らし、小羊がそのともしびだからである。
REV 21:24 諸国民は都の光の中を歩み、地上の王たちは諸国民の栄光と誉れを都に携えて来る。
REV 21:25 都の門は昼の間、決して閉じられない。そこには夜がないからである。
REV 21:26 人々は、都に入るため、諸国民の栄光と誉れをその中に携えて来る。
REV 21:27 汚れたもの、忌まわしいことや偽りを行う者は、決して都に入れない。入れるのは、小羊の命の書に名が記されている者だけである。
REV 22:1 御使いはまた、水晶のように澄んだ命の水の川を私に見せた。その川は、神と小羊の王座から流れ出て、
REV 22:2 都の大通りの中央を流れていた。川の両岸には命の木があり、十二種類の実を結び、毎月その実を実らせていた。その木の葉は諸国民を癒やすためのものであった。
REV 22:3 もはや、のろいはない。神と小羊の王座が都の中にあり、その僕たちはその方に仕える。
REV 22:4 彼らはその御顔を仰ぎ見て、その額にはその名が記される。
REV 22:5 そこには、もはや夜がない。ともしびの光も太陽の光も必要ない。主なる神が彼らを照らされるからである。彼らは永遠に王として治める。
REV 22:6 御使いは私に言った。「これらの言葉は忠実で真実である。預言者たちの霊を司る神である主は、間もなく起こるべきことを僕たちに示すため、ご自分の御使いを遣わされた。」
REV 22:7 「見よ、わたしはすぐに来る。この書の預言の言葉を守る者は幸いである。」
REV 22:8 これらのことを聞き、また見たのは、私ヨハネである。私が聞き、また見たとき、これらのことを見せてくれた御使いを礼拝しようとして、その足もとにひれ伏した。
REV 22:9 しかし、御使いは私に言った。「そうしてはならない。私は、あなたや、あなたの兄弟である預言者たち、またこの書の言葉を守る人々と同じ僕である。神を礼拝しなさい。」
REV 22:10 また私に言った。「この書の預言の言葉を封じてはならない。時が近いからである。
REV 22:11 不義を行う者は、なお不義を行うがよい。汚れた者は、なお汚れたままでいるがよい。義人は、なお義を行うがよい。聖なる者は、なお聖なる者であり続けるがよい。」
REV 22:12 「見よ、わたしはすぐに来る。わたしは報いを携えて来て、一人ひとりにその行いに応じて報いる。
REV 22:13 わたしはアルファであり、オメガである。最初であり、最後である。初めであり、終わりである。
REV 22:14 その方の戒めを行う者たちは幸いである。彼らは命の木にあずかる権利を得て、門を通って都に入ることができる。
REV 22:15 外にいるのは、犬ども、魔術を行う者、淫行を行う者、殺人者、偶像を礼拝する者、偽りを愛して行うすべての者である。
REV 22:16 わたしイエスは、諸教会のためにこれらのことをあなたがたに証言させるため、わたしの御使いを遣わした。わたしはダビデの根であり、その子孫であり、輝く明けの明星である。」
REV 22:17 聖霊と花嫁が言う。「来てください。」これを聞く者も、「来てください」と言いなさい。渇いている者は来なさい。望む者は、命の水を無償で受けなさい。
REV 22:18 私は、この書の預言の言葉を聞くすべての人に証言する。これらの言葉に付け加える者がいれば、神はこの書に書かれている災害をその者に加えられる。
REV 22:19 また、この預言の書の言葉から取り去る者がいれば、神は、この書に書かれている命の木と聖なる都にあずかるその者の分を取り去られる。
REV 22:20 これらのことを証言する方が言われる。「そのとおりである。わたしはすぐに来る。」 アーメン。主イエスよ、来てください。
REV 22:21 主イエス・キリストの恵みが、すべての聖徒たちとともにあるように。アーメン。
